936 :
世界@名無史さん:2008/02/19(火) 01:07:00 0
バシレイオス2世に詳しい書籍(日本語)って何がありますか?
衰亡史でもスルーらしくて。
>>936 井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』3月10日講談社学術文庫で復刊
井上浩一『ビザンツとスラヴ』中央公論新社
とりあえず、この2つを押えるべし。
これで、かなり分かる。
あとは、尚樹啓太郎『ビザンツ帝国史』かな。
衰亡史でのスルーぷりはすさまじいからなw
>>936 937の指摘した二点は押えておくと良い!
オストロゴルスキーの『ビザンツ帝国史』もお勧め。
両帝国史を読めばビザンツオタク認定ぐらいの価値ある本
ただし、両方ともやや古典的であるので注意が必要
専門書でバシレイオスを扱ったものに、『帝国と慈善』があるけど
専門的過ぎて難解かもしれない。
あと、ビザンティン同好会の方には顔を出した?
書籍ではないが一見の価値があるものが紹介されていますよ。
>>938 オストロゴルスキーは絶版だからなぁ。図書館にあれば見っけもんだが。
ちなみに「同好会」はマニアの人がやってるサイトの名前ね
あそこの掲示板は受けるな。
>>940 スパムばっかりだからな。時々メンテされてるけど。
管理人はmixiとかでも活動してるんだし、掲示板無くしてもいいような
希ガス。
まあ、余計なお世話か。
942 :
世界@名無史さん:2008/02/20(水) 23:50:00 0
936です。
教えて下さった方、ありがとうございます。
実は『生き残った帝国ビザンティン』でバシレイオス2世に興味を持ちました。
あの本はコンパクトな割に充実した良書ですね。
搾取とか革命とかの単語が出てきたので、最初は左派かと思いましたが、杞憂のようですね。
>>942 そんな上から目線で評価するような相手じゃないぞ。井上先生は。
俺も、知識全くなかった当時はやたらエンゲルスとか引き合いに出すもんだから、
「この人、左派系の学者か?」とか思いました。たしかに「革命」も多用してたかも。
でも中公の世界の歴史ではそうではなかったような記憶が。
>>944 『生き残った帝国-』でも「労働者の-」はビザンツ同様の建前だって、
事実上ばっさり切ってたし。
おおかれ少なかれ、あの辺の世代は左派の影響はあるよ。
だいたい西欧を見れば、左派そのものは別に悪い思想ではない。
日本の左翼は偽善的だが。
946 :
世界@名無史さん:2008/02/21(木) 02:15:20 0
>>945 天安門事件の後で中国要人が来て国会で演説したとき
退場して人民の弾圧に抗議したのが西洋の左翼
諸手を上げて歓迎したのが日本の左翼だからな
>>946 そういうこと。西欧の左派は人権や福祉を重視する思想というこ
とであって、安全保障に関しては現実的。スウェーデンなんか社
民主義の政権が長く続いても、徴兵制のある重武装中立主義だし
ね。
左派というのは別に隣国に媚びる主義と言う意味ではない。
>>942とか
>>944は、典型的な弱い頭のネットウヨ。
まあ、日本の左翼が糞なせいでもあるが。
>>947 そして君は典型的なサヨクだな。
ネットウヨ認定が乱雑でひどすぎ。
コヴァサヨ乙
つーか、サヨクなんてもう実質機能していない思想だろ。
今じゃ先進国では、左翼思想は中級以上のブルジョアが、多少心理的に持っているくらいで、
本来左翼がターゲットにしていた中級以下から貧民層には、右翼思想か宗教ファンダメンタリズムが
浸透している。
「リベラル」なんて言葉は「金持ち、取り澄ましている、世間知らず」の代名詞のようになっているし。
そう言えば共和制ローマじゃ元老院派と民衆派の政治対立でいつも大騒ぎしていたが、
ビザンツにはそういった支持勢力を異にする集団同士の政治対立のようなものは、あったんだろうか?
聖像破壊派vs聖像マンセー派
>>952 青党と緑党(だっけ?)とかはどうだろ?
>>952-954 従来は青派が正統教義派で緑派が単性論派、とか青派が皇帝派とか
言われてたが、最近ではそれも怪しいらしい。
ただ、宗教対立は名物のように存在したが。これも聖書がギリシャ語
で、都市部では読み書き程度の教育はされてたから読める人の数が多
かった、っていう理由があるみたいだけどね。
生き残った帝国ビザンチンの巻末の参考文献に、英語フランス語ドイツ語イタリア語
ギリシャ語と思われる本があるが、著者はそんなに外国語できるのか?
957 :
世界@名無史さん:2008/02/22(金) 09:58:15 0
「自宮僧」に就いて教えて下さい。
キリスト教のオーリゲネースが自らを去勢した史話は
たいそう有名ですが、過日あるドイツ語の書物を読んでいると、
アンティオケイアのレオンティオス(のちエルサレムの主教、257没)
や、ポワティエのヒラリウス(「350年没」と記載アリ)、
さらにはエジプト人マカリオス(本名・シュメオーン、330〜390)
等もまた、「自宮僧であった」という記述に遭遇しました。
がしかし、その典拠となる文献名が掲載されてないので、俄かに
鵜呑みに信じてよいものか否か判断がつき兼ねています。
彼等は皆な自分で去勢したキリスト教徒だったのでしょうか?
博識なる方々、是非とも御教示の程、よろしく願い上げます。
>>956 ビザンツ研究しているからには、ギリシア語は修得されたのだろう。
そしてあの難解なギリシア語を修得する根性があるのなら、他の英仏独伊語の修得なんて、
屁みたいなものだろ。
>>956 歴史学者は史料の原典が読めて当たり前だろ。常考
学界の重鎮を馬鹿にし過ぎ
>>957 筑波の和田廣先生が何か書いてた気がする。
ウィキペディアの「宦官」の記事に論文へのリンクがあったはず
>>959 欧州史の学者は数ヶ国語読めて当然ということですか?
日本人でもそんなの当たり前なんですか?
>>960 ビザンツ史の場合は間違いなくそうだな
海外での研究は英語圏、フランスの文献が多いし、原典は最低でもギリシャ語、
ラテン語が必要。
読み書きだけなら英仏独は難しくないし
963 :
世界@名無史さん:2008/02/23(土) 08:47:44 0
トルコ軍がクルドを攻撃している今こそ、
帝都コンスタチノープルを奪回すべき。
ていうか、flashの「ローマの鍵」と「シリアよさらば」を見ておけば、
一般社会じゃ、たぶん自分よりビザンツに詳しい人には
一生であわないよ。
967 :
世界@名無史さん:2008/02/27(水) 21:02:47 0
そういうお前は、このスレに来るなよ
質問だけど来月復刊される生き残った帝国って
どれくらいの内容なの?
中公のビザンツとスラヴ並みのものを期待してもいいの?
MedievalUTotalWarっていうゲームでラティンコン(ヨーロッパ側出身の騎兵。
アンナコムネナが賞賛?)とかバルダリオタイ(ペロポネソスに
定住したマジャール人?弓騎兵)とか出てくるけど本当にこんな奴らいたのかよ…
日本語の資料じゃ出てこねーよ。
>>969 それくらいの内容を期待していい。
というか、あの井上先生の2冊はセットだと理解するべし。
片方に載ってて、もう片方に載ってない内容とかある。
例えば、マヌエル2世の生涯なんかは『生き残った帝国-』
しかないし。
>バルダリオタイ
テオフィロス帝がブルガリアのヴァルダル渓谷に移住させた
テュルク系遊牧民ですな。マジャールと関係あったかな?
落ちそうなのでカキコ。
ちなみにヴァルダルで検索してみたら
今はマケドニア領らしいです。
そろそろ次を建てる?
別に普通だろ。
970過ぎたら普通だろ
950が2/21で970が2/28
今立てても良いし、まだ来週でも充分てな程度のスレ速度だからね。
まあ990あたりで充分な気がする。
というか3が必要なのかも微妙な気がする。
980超えたら一定期間書き込みがないと落ちるって言ってんだろ
>>972-973 レスサンクス。
さっきまでミディーバルU日本語版やってたけど
弓騎兵バルダリオタイの説明はバルダル渓谷に移住したマジャール人ってなってた。
英語版やったことがないからわからないけどSEGAの誤訳かな?
ゲーム序盤のビザンティン帝国では最強だからやたら重宝するw
>>981 そのゲームがどんな内容か教えてくれんかな?
>>983 セガから日本語版が出ている中世欧州を舞台にしたPCシミュレーション。
ビザンティン帝国として勢力が選択できるけど、カトリック諸国やイスラムに比べると弱体だし、
ゲーム自体も戦闘シーンが綺麗な感じの割に史実より単純なので
細部にこだわると不満がかなりある。
(カスティリアやアラゴンではなく「スペイン」としてレコンキスタをやる)
M2TWで検索すればページが出てくると思うよ。
ショベルカー、パムッカレの古代プールを台無しに
UNESCOの世界遺産に登録されているパムッカレにおいて、ショベルカーの操作ミスによって、温泉が
通っているパイプが壊れ、古代プールは泥水で一杯になった。
「クレオパトラが泳いだプール」として知られている古代プール周辺の建物の取り壊し作業が、
「アイドゥン文化および自然保護協会」の決定に従って、2週間前、県特別委員会によって開始された。
作業において、ショベルカーが温泉水を石灰華に流しているパイプのひとつに誤って穴をあけ、泥水が
古代プールに流れた。歴史的文化財も残っている古代プールは泥水で一杯になった。
ハサン・ジャンポラット知事は、パムッカレに必要な調査を行った。県特別委員会のアデム・オクル会長も、
濁った水がパイプから流れ出て、石灰華に影響を与える寸前であったことを明らかにした。
「アイドゥン文化および自然保護協会」のオブザーバーである建築家シュレイマン・ボズ氏は、この状況を
「恥辱」として批判し、考古学的地区で機械を使用しての掘削作業は間違いだと話した。
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20080301_013754.html