アラブ研究者・国際日本文化研究センター助教授の池内恵氏について 語ろう。 著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書)、『アラブ政治の 今を読む』(中央公論新社)、『書物の運命』(文藝春秋)など。 新潮社の雑誌『フォーサイト』にコラムも連載中。
2 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 03:50:25 0
2get
3 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 09:15:09 0
すれ違いでは
5 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 14:26:59 0
バーナード・ルイスの影響を強く受けてるような感じがするね、この人。
6 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 14:32:09 0
男?女?
7 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 14:33:13 0
8 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 14:44:26 0
これくらい若い世代になってくると、日本の論壇に出てくるようなイスラーム研究者でも、 (あんまり右とか左とかレッテル貼りは好きじゃないが)これくらい右よりっぽい主張を する人が出て来たのか・・・と感じたっけ。 お父様がNHKの紀行番組なんかにもよく出演する、ドイツ文学者の池内紀(おさむ)さんでしょ。 あの二人が父子とは今でも何か意外な感じがする。
イスラム研究とウヨの相性はいいよ
>>8 さかなクンは京大工学部大学院卒業の超エリートで、お父さんは囲碁九段のトッププロ。
12 :
世界@名無史さん :2007/01/11(木) 16:56:59 0
>>11 でも大川は革新官僚と仲良かったし、亜細亜主義者だったとこが、
サヨっぽい。
アラブ世界に留学していないで、アラブを語れるのかな。 アメリカで学位取っていない学者にアメリカ語られたら、 おれは眉につばつけたくなるけど。
ヤパーリ欧米人のほうが、一神教徒である分、日本人よりもイスラームを 理解しやすいんですか? それとも欧米人にとってもイスラームは理解しにくいものなんですか? 同じ「針の眼」の譬えが、新約聖書では「いかに天国に入ることが難しいか」 を説く場面ででてくるのに対し、『コーラン』ではイスラームに帰依すれば 確実に天国に行ける、一方イスラームを拒絶する異教徒は天国に行けない、 と明快に説く。
>>8 右寄りというより、「近代」に対するスタンスの違いという希ガス。
16 :
世界@名無史さん :2007/01/12(金) 10:47:29 0
>>5 バーナード・ルイスの主張(独裁者を甘やかしてはならない、ダブルスタンダード
を用いてはならないなど)は正論ではあるけれど、
近代化・民主化というのは現地の人々がプライドと「学びたい」という強い
意志がなければできないのでは。
戦後、先進国が発展途上国の近代化を助けようとしてもさしたる効果を
上げられなかったのはそれが原因。そうかといって先進国はイスラーム世界を
「放って置く」わけにもいかないので、そこにジレンマが存在する。
イスラムや中東の研究者って、ともすれば対象に思い入れが強すぎて、 逆に漏れらからするとズレた感覚で語ってることが多いからな。 “現在の”アラブ世界がにっちもさっちもいかない状態なのは、 動かしようのない事実なわけで。 これぐらい冷たい視線で見れる人は貴重だと思う。
>>17 日本人研究者のイスラームびいきというのは西洋コンプレックスからきている
ところが大きいと思われ。
自分たちができない(あるいは失敗した)ことを代わりにイスラーム世界に
やってもらいたい、という感情。
板垣雄三氏は9・11について「事件には巨大な悪意が秘められており、組織された
陰謀の工作、むしろ大陰謀の複合」と言ってもいいような力が働いているでしょう」
と主張するが、真珠湾攻撃に関するルーズベルト大統領陰謀論を連想させる。
19 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 14:46:46 0
>>17 それはどこに対するズレなのかな。
君はブッシュから見た意見が正しいと
こう主張したいのかな
20 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 14:51:12 0
>>18 あの「テロ事件」とされている事象で得をした国はどこの国で、どこの国の大統領の
支持率が上がったか、戦争がおきた結果、どこの国の先物市場が暴騰し、
巨額の資金が転がり込んだか、君なりの言葉で事実を書いてみたまえ。
そうすることで、あの事件がどこの国のどういう人々によっておこされた事件か
見えてくると思う。
ただ、人々が本当の事をいってもフセインのようにつるされる時代だから
マスコミもかけないそういうことだよ。
22 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 21:48:35 0
マクドナルドやケンタッキーがあるからアメリカが優秀とでも思っているのかな? ヨーロッパ人は軍隊で海を越えて遠征し、各地でホローストをおこなって富を 奪い取ったわけだ。 いわゆる盗賊文化圏ヨーロッパは犯罪文化圏といっても良い。 そういうマイナステクニックが優れているからなんだというのか。
>>22 アルカイダとかが喜んで使ってるロジックだな、それ。
なんでケンタッキーやマクドナルド「すら」生まれ許容されるアメリカの懐の深さを
思わないのかが不思議だ。
24 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 23:19:34 0
>>23 アメリカの広大な領土の中でひとつも先住民族が独立できた地域がない件について。
kwaitの独立保障やイラクの民主化とやらを手がける前に自国の民族政策がひどいの
一言につきる.
一言でいえばアメリカは先住者の歴史を否定し、すべてうち滅ぼした上で形成した国だ。
そんな国家の信者がよくもそんな事=懐がふかいよと主張できるものだ
実際の話、帝国主義をとるにしても、ヨーロッパ人の手法は富の偏在、社会の不公正、
階級社会の既成事実化、今日の南北問題や民族問題が生まれる根本的な原因となっている。
池内恵氏はアラブ社会やイスラム社会の未来に閉塞感が感じられない理由として他者への
責任転換や陰謀論、世俗政権への脱却が失敗に終わってきた事などなどをあげておられるが
歴史板の住民としての視点から見た場合、今起こっているイスラム急進派の動きは
元々ヨーロッパ人によるイスラム社会いや全世界的な規模における富の収奪や社会の不公正が
今日のテロ問題の根本となっている点を無視しているといわざるを得ない。
25 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 23:20:19 0
せっかく与えられた民主主義を生かせず、部族・宗派に凝り固まるイラク国民は無能。 そして「民主主義で混乱するなら独裁制の方がいいや」と短絡的に思い込むアラブ人も 無能。 そういう考えが独裁政治や過激な思想を容認する。 あと何でも「ユダヤが悪い」とイスラエル悪玉論を持ち出して論争から逃げようとする。
ここ、池内恵のスレなんですけど
27 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 23:39:50 0
>>25 いっておくけど、イラクの現在の状況は民族や宗教の区分を一切考慮せずに英仏露の中東分割の時にできたものだから
部族社会の伝統の国にまったく別の民族、宗教が混在している国がうまくいくなんてイギリスも思ってなかったろう
一時大戦後にクルディスタン独立構想がもちあがったが、この時に北部のキルクーク油田を手放す事を国益に反すると
判断したイギリスがクルディスタン構想つぶしに加担している。
イランでも英国は同様にバルザーニーを裏切ってやはりつぶしている。これが今も続く中東の不安定化要因の
ひとつクルド人問題の原泉になっている。
イギリスの2枚舌、いや3枚舌外交だったパレスティナとユダヤ問題でもいえることだが、一次大戦後のイギリスの
外交が今日に影を落としていることは間違いない。
池内氏の「アラブの問題」や「イスラムの問題」はそういう他律的な要因で起こった不安定化要素を無視していると
おもったんだがあんたはその辺どう感じているか答えよ。
28 :
世界@名無史さん :2007/01/13(土) 23:48:43 0
つけくわえれば
>>25 の後半の主張も穴だらけだな。
アジア諸国が開発独裁の国が大半だったにもかかわらず二次大戦直後の
国民所得が平均1000ドルであったにもかかわらず経済成長が80年代以降
加速しいまや平均5千ドル前後だ。
通貨危機などもあり落ち込んだ時期もあったが、開発独裁の国は台湾や韓国、
中国のようにある程度民主化あるいは社会の安定につながっている国ばかりだ。
いわば開発独裁は欧米による植民地政策によって近代国家の国民意識を
形成し得なかった国々にとってはある意味必要悪であり過渡期の政体であり
長期的に俯瞰すればアジア諸国のように安定していっただろう。
断っておくが、マレーシアやインドネシアも経済成長を遂げた。
では中東のイスラム諸国とアジア諸国の明暗を分けたのは何だったかという話
になるわけだ。
ひとつはイスラエルの建国による中東戦争の発生および周辺国家の不安定化に
よる経済の低迷や人心の荒廃にあるだろうしイギリスが認めていれば起る道理の
ないはずのクルドの独立運動やテロニズムであるわけだ。
その辺についてもどう
>>25 は考えているかあわせて答えよ。
>>21 本自体を読んだことがないので正確なことは言えんが、
白石氏の書評から推測するに
その本、ただ「ヨーロッパではこうしたから上手くいった、
イスラムはそうしないで、こうなったから上手くいかなかった」
と書いてあるだけなんでないかという気が。
つまり「何故そうしなかったのか」という、イスラム社会の内的要因の掘り下げが
足りないんでないかと。
ここをちゃんとやらないで、西洋は優れているから学ばせようったって上手くいかない。
民主化一つ取っても、西洋の価値観とイスラムの価値観をすり合わせないと。
>>28 アラブ諸国の場合、イスラエル国家の存在自体を認めないというスタンスの
国が大部分でしたっけ?これではどうにもならないのでは。
アジア諸国の経済発展は、英国や日本の植民地時代につくられたインフラ、
および日本やNIESの企業がプラザ合意以後進出したことが原因でしょう。
ちょっと優遇措置を講ずれば、外国企業がすぐに来てくれたわけだから。
それと、アジアでも東ティモールをはじめとして独立運動や紛争は存在
しているわけで、アラブ諸国と比べて特別に恵まれていたとは思えません。
70年代まではアジア諸国も共産勢力に手を焼いていましたしね。
31 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 00:22:36 0
>>30 一次中東戦争はアラブ側から攻めたが、二次中東戦争はスエズを巡って
イギリス、フランス、イスラエルがエジプトに侵攻したもので国家承認と何の
関連性も見出せない。
第3次もイスラエル側から戦争を仕掛けた戦争で、この戦争後も
4次発生まで緊張状態が続き経済の賃貸に拍車がかかっている。
私見だがイスラエルさえ存在しなければ中東諸国はアジア諸国同様に
経済発展し、所得の増大と共に社会も安定し複数政党や宗派や部族に
依存しない国家運営が可能になっていった可能性が強いのでは。
>>29 バーナード・ルイスはイスラーム世界が抱える問題の底には自由・解放の
欠如があると結論付けている。
もちろん、彼も、「西洋の経験が十二分に示しているように、民主国家への
道のりは長く険しく、陥穽や障害に満ちている」とは書いているんだけど。
現在のイスラム諸国で見られる、ムハンマドとその後継者によって大帝国が
築き上げられた7世紀から8世紀に回帰するという動きは、どう考えても
彼らを幸福にするとは思えない。
33 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 00:38:59 0
>>30 それとアジア諸国にも民族問題は存在していたが、地政学的、民族的にテロニズムが
難しいというのが原因だな。
たとえばインドネシアは群島国家である一方人口の大半がジャワに集中し、一億が
暮らしている島だ。
独立運動ある島や不安定化している島々はマルク諸島、東チモール、ニューギニア、
アチェ等等基本的にジャワとは別の地域の出来ことでしかない。
中国は新疆の分離独立といったところでウイグル族は漢族と容貌、生活習慣、住居も
異なるからテロを起こそうにも容易に公安や武装警察に補足され予防処置を取られて
しまう。
これがイラクやイラン、トルコになると事情がちがう。
都市部で雑居地域が多く、混じれば事前に捕捉が困難であることなど
前提条件がちがいすぎる。
あくまでインドネシアやタイの状況は地方の事案の範疇を出ておらず、
中東のパレスティナ問題やクルディスタン問題が国のありかたそのものすら左右されるほど
大きな変動を伴う現実とまったく様相が異なる。
西欧諸国にとってイスラエル建国はユダヤ問題の解決策 アラブ諸国にとってイスラエル建国は土地を奪われただけで、何の必然性も無い だから民衆レベルが反イスラエルなのは当然。 民主的な国家であれば反イスラエルになるが、 国際情勢的にそれでは立ち行かないので、 非民主的な国家が多くなるっているのだと思う。 同じく国家安定のための独裁だが、 開発のための独裁というより 国際情勢に対応するための独裁のだから、 発展に足かせがあるのは仕方が無いのでは?
35 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 00:52:25 0
そもそもユダヤ問題の最終策がナチスドイツにとっては当初中東への追放、 それがマンドクセとなったからホロコーストにつながり、 イギリスではパレスティナも維持して行く以降だったんだろうが、ユダヤ人 によるテロや戦闘、フランスとのからみでウザクなって棄民しようや どうせ軋轢あっても他所の地域だし、ユダヤ人を「帰還」させれば アラブ人と食い合ってこの地域が不安定化し、傀儡政権樹立できるかな とか、再植民地したるわゲヘヘヘみたいな碌でもない事考えていたんだろ 英国の支配層ってガチでそういう考えもっているから。
36 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 01:00:14 0
>現在のイスラム諸国で見られる、ムハンマドとその後継者によって大帝国が 築き上げられた7世紀から8世紀に回帰するという動きは、どう考えても 彼らを幸福にするとは思えない。 でもそれって代わりになる案が消えて残ったムーブメントだからな。 忘れがちだけど、中東では社会主義の波が一次大戦後雨後の筍の ようにできた王政国家の大国を次々と打倒して社会主義、世俗主義 の試みが行われた。 でも破綻しちゃったわけだ。特に第4次中東戦争が日本人にとっての 8.15にあたるというようなことを恵氏が書いている罠。 あれほど強勢を誇っていたアラブの強国エジプトとシリアがボロカスに 負けて自信を喪失し、社会主義ではイスラエルに勝てないとアラブ民族 主義も絡んで迷走した結果原理主義への回帰現象があらたなムーブメント として起ったわけだから。
>>35 マレーシアの華人だって、そのほとんどは英国が植民地時代に労働力
として連れてきたもの。
それでも、今のところはなんとか共存している。
39 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 01:36:13 0
>>37 厳密にいうと高利貸し等はタブーだな
(ま昔のキリスト教国家でもかなり嫌がられていたがだからユダヤ人の中には金融業で立身する人も輩出した)
ただ、東欧の衛星国のような共産党支配の国は中東では誕生しなかったな。
ただ、ソーシャリストやコミュストIはイスラム圏でもいっぱい排出されてはいる。
特にロシアがトルコやイラン、アフガニスタンから奪った土地でロシア革命前後にこれまた雨後の筍のように
はいしゅつされてます。
カフガズ出身者とか、中央アジア諸国出身者でいくつか社会主義国も出来たけどレーニンから実権を奪取した
スターリンが中央集権化&出来た国々を連邦化する過程でモスクワよりでない人らをヌッころす&シベリア送り
→イエスマンの粗製濫造といった経過たどったから民衆レベルでは先細りしちゃいましたが。
当然ソ連内のそういう状況は中東の社会主義に傾倒している知識人階層もある程度はつかんでいる訳で
その辺が東欧や北朝鮮、モンゴルのようにカチコチにならなかった一要因かも。
40 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 01:39:10 0
>>38 タイ、インドネシア、マレーシアって華人暴動が頻発していたぞ。
開発独裁が今よりひどかった時代の話が主だが、スハルト失脚後の
インドネシアでも焼き討ちがまたしてもおこっとる。
>>36 じゃあ、あなたはイスラーム諸国は近代化なんかしなくてもいい、と思ってるの?
>>40 マレーシアとインドネシアの華人は位置づけからして違う。
マレーシアでは華人は人口の三割を超える。
インドネシアでは華人は「少数民族」。人口の5%くらいしかいない。
それに確か、対華人暴動が一番激しかったのはスハルト失脚前で、
裏には通貨危機による経済悪化の不満を華人にぶつけさせて乗り切ろうという
スハルト政権側の思惑があったことは確実視されてる。
つまり、体制側が暴動を煽って起こさせたわけ。
おまけに何で対華人暴動が起きたかというと、元はと言えば華人がスハルトと
癒着していたから。つまり形を変えた反スハルトという面がある。
実際、最近ではイスラム過激派によるテロの方が圧倒的に警戒の対象になってる。
NIES諸国が本格的に経済成長したのは 国家主導型経済戦略を放棄した後のことでしょう?
44 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 16:56:32 0
アラブ人が『コーラン』を読むのは、日本人が『万葉集』を読むようなものなのかな。 同じムスリムでも、アラビア語を母語としないインドネシア・マレーシア・ イラン・トルコなどの国々と、アラブ諸国では微妙に宗教感覚も違っていそう。 ユダヤ教やキリスト教や仏教の場合、ごく一部の学者しかオリジナルの聖典を 読めないけどね。
「欧米が悪かった」。 仮に全て欧米が悪く、アラブ諸国は完全な被害者であるとしよう。 では、彼らは何をすればいいのかね?
46 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 20:17:03 0
>>45 まずイラクおよび中東からの米軍の撤退、イスラエル偏重、軍事支援の停止。
>>46 もしアメリカがそれを実行したらアラブ諸国はよくなるのか?
良くなるかどうかはわからんが、 自立するようになるだろうな。 湾岸戦争が欧米主体の戦争であったことからもわかるように、 アラブ諸国内の問題に欧米が対処することで、混乱が深まってる。 対テロ戦争、アフガン問題、イラン問題、レバノン問題然り。
49 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 20:54:24 0
原理主義テロが蔓延する理由はアメリカをはじめとする欧米の干渉と イスラエル偏重にある。 それを池内氏がスルーしてアラブやイスラムの問題と転換している。
>>49 それは「日本が譲歩しさえすれば日中関係は改善される」と言っている
のと同じでは。
51 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 21:43:02 0
>>50 中国は歴史問題を持ち出して難癖つけているだけ。
アメリカは大量破壊兵器があると言いがかりをつけて
イラクを実際に占領し今の状況を生み出している。
まあ陰謀論者の種は尽きんね、と煽ってみるか
53 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 22:27:05 0
イラン革命以降、技術者が海外流出あるいは育たないイランでは
産油国だったにもかかわらずこんな事になっている。
なんで!イラン、原油大国なのにガソリン配給へ
1月14日20時53分配信 読売新聞
【テヘラン=本間圭一】イランのファルス通信は14日、同国政府が、ガソリンの配給制を骨子とする法案を
承認したと伝えた。
法案は近く、国会などで審議され、可決されれば、3月下旬から導入される。世界有数の石油大国が、
ガソリンの配給を実施するのは異例で、核問題による制裁の影響がジワリとでてきたとの指摘もある。
同通信によると、法案は、ガソリンの割当量を、タクシーが1日22リットル、一般車両が同4リットルと規定。
別の新聞報道では、それ以上のガソリンを購入する際の価格は、通常の5〜6倍に跳ね上がるという。
イランは、石油の確認埋蔵量が世界2位とされるが精製所の未整備により、1日に使用されるガソリンの
約4割を輸入に頼っている。政府は今回の決定の理由を明らかにしていない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070114-00000011-yom-int
54 :
世界@名無史さん :2007/01/14(日) 22:33:41 0
やはり革命は間違っていたな。 レザー皇帝陛下万歳!パーレビ朝に栄光あれ!
>>44 万葉集は宗教の聖典じゃないから読む必然性が薄い。
日本人でも読めない人は多いし、読めなくても特に問題にはならない。
しかしイスラム教徒がコーランを読まないわけにはいかない。
非アラブの国では子どもの時からアラビア語でコーランを学ばせている。
言論の自由 科学的思考 経済的権利の確立(所有権の保証、特許権や著作権の保証) 金融市場の確立 これらがそろわないと、そもそも安定の基礎になる経済的繁栄がおきないのだが、 アラブ諸国には全部ないじゃん。自業自得。
>>56 イスラムにも金融市場はそれなりにあるんだけどね。
ただ「イスラム法に合致した金融商品」でなければならないというだけで。
例えばイスラム銀行でやる融資。利子は禁止されているが、
銀行が手数料を取ることは禁止されていない。
銀行側の利益(手数料)も含めた支払総額を固定して、いつまでかかろうと
基本的には同じ金額を支払うという感じ。
預金者からすれば、利子ではなく銀行が上げた利益の分配。
銀行が損失をこうむれば元本割れもあり得るという点で、投資信託に預けている感じになる。
58 :
世界@名無史さん :2007/01/15(月) 15:17:37 0
>>54 帝政時代は、貧富の格差が半端じゃなかったけどな。真の格差社会とも言うべきかww
潤ってるのは王族と一部の富裕層だけだった。 革命が起きてもしょうがない
59 :
世界@名無史さん :2007/01/15(月) 16:00:40 0
>>57 で、それが今日における経済的繁栄につながっていますか
60 :
世界@名無史さん :2007/01/15(月) 16:03:20 0
>>58 その人とは別人だけど
帝政ロシアが問題あるからソ連がアンチテーゼとして登場したが、
それで人々が幸福になったかといえば別の次元の話でしょ。
パウレビー朝も失敗したが、イランの現体制もまた失敗している
そういう話じゃないかな
61 :
世界@名無史さん :2007/01/15(月) 20:18:15 0
左翼の人たちって、日本でなく欧米の左翼も、「オルタナティブ」とか 「第三の道」といいたがるよね。 そんなものは結局無いんじゃないの?
反グローバリズムで極左と極右が反米つながりで仲良しっていうのはあるね
極左+極右→反近代主義 農本主義、社会主義、アジア主義、反アングロサクソン、反ユダヤ(イスラエル を含む)
そろそろこのスレをロムっているだろうイスラエル交通相氏やイラン国防相氏が 降臨しても良い頃だな 池内恵の著作を世界史板や軍板でで推薦図書にしてたの彼らだし。 モファズたんも最近みないが元気にしてるかな?
今の若い人たちは良くも悪くも「勝ち組」意識が強くなっているんだろうな。 日本という国自体が、明治以降、必死で「勝ち組」の地位を求めて這い上がってきた国。 そんな国が「アジアの一員としての感覚」とか言ってもなあ・・・
この人の意見もわからなくはないけど、 問題はこの人の意見だけがメディアにのっかっちゃうことでしょ この人は「地域研究者の反日欧米、現地に対する同情的な見方」を批判してんだから その意見をアカデミーの方に発さなくちゃいけないんじゃないの? 今のこの人の立ち位置は一般人のイスラームに対する偏見を助長してるだけで 結局、アカデミーと一般人の温度差(これが一番問題)を広げてるだけじゃね?
同情つうか、言い切ってしまえば大家である板垣雄三、宮田律、山内昌之各氏らへの従来のイスラム観に 対する反発が感じられるな 藤原正彦氏(ジャーナリスト出身だけど)とならんでこういう人がもっと評価されても良いと思う。 なんというか同時テロひとつ論じるんでもアメリカはまず己の行いを反省すべきなどと頓珍漢な事ばかり 書いているような某氏や某氏の理解でとどまっていては駄目だろう。 反米を通してしか物事をとられられない、あるいは欧米の対抗軸あるいは期待をこめて実像を伝えないことが 本当に中東やイスラム社会の問題点の分析や理解につながるんだろうか。 俺にはそうはおもえないし、藤原氏や池内氏があえて従来の中東史観に異を唱えて広く見識を伝えていく事に 意義があると思う。
付け加えれば池内氏は現代アラブの社会思想と政治の中で一般の読者に対して イスラムの文化が華やかだった時代の事も著してみたいと意欲を示しているし、 それゆえに現代アラブの社会思想と徴収を率直に論じている。 偏見を助長するというが、アラブやイスラム国家の政治のあり方や時代を担うべき 人々に陰謀論が蔓延し、施政者への阿りが流行歌ひとつにも見られること等など 現状を率直に語っている。 それと気になるんだが、 >問題はこの人の意見だけがメディアにのっかっちゃうことでしょ メディアに出てくるのは池内氏じゃないでしょ。 定期的に新刊をだしまくっているのは宮田さんじゃないですか 何かアメリカがアクション起こす度になkにか書いてひどい時には トルコは日本の友達なんて一章まで設けてるし・・・ もっと先に伝えるべきことがあるんじゃないのか なすべき事を遣るべき人がやらずにすべての社会矛盾を欧米に転換するが如き論法で 一般向けに記してそれで良いのか。 イラク板の厨房じゃなあるまいし、一般人の俺からみてもちょっとひど過ぎんじゃないかと。
宮田律ってただの時評解説者に過ぎないと思うが
ある人が、 「異文化間の交流が不自由だった時代、世界には複数の価値観が存在していた。 金のあるなし以外にも、さまざまな宗教の聖俗観、それぞれの民族が持つ文化 体系の価値観があった。それらのうち、どれかが正しくて、どれかが間違って いるということはない。それぞれに独自であり、故に単一の評価軸によって 格付けされる筋合いのものではない」 と述べているが、確かに近代以前には各地に中華文明、イスラーム文明など、 複数の文明(帝国)が存在していた。しかしここで忘れられているのは、それぞれの 文明の内部でも、同質化が進んでいて、少数派の文化などは顧みられなかったこと。 それどころか、野蛮人を文明化させることは彼らに対して恩恵を施すことだと 考えられていた。 弱者・少数者の文化が残ったとすれば、支配者の力が及ばない僻地にいたか、 彼らを同化させても魅力がないような土地に住んでいた、などの場合。 あまりに過去を美化しすぎるのは危険だとオモ。
イスラム諸国で黄金時代として「復興」のモデルとされるのは、草創期の時代、 ムハンマドとその後継者によって大帝国が築き上げられた7世紀から8世紀に かけてだけど、 なんだか唐朝が中国史における最盛期だったのと共通するな。
イスラムの黄金時代=イスラム帝国 これって、イスラム外部からの視点でしょ。 イスラム教徒からしてみれば、 正統カリフ時代がイスラムの黄金時代でしょ。 ウマイヤ朝が黄金時代なんていったら怒られそうw 原理主義者あたりだとなおさらその傾向が強いと思う。 アメリカに言わせると、原理主義者はイスラム帝国の再興を目指しているらしいけどw
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070117k0000m030037000c.html 豪イスラム指導者:白人非難発言で緊張高まる 閣僚も反発
オーストラリアのイスラム指導者が、「手かせをされて来たアングロサクソン
より、我々イスラム教徒の方が豪州でより大きな権利を持つ」などと発言し、
反発が広がっている。同国が18世紀末、英国の流刑地として植民地化された
歴史的経緯を踏まえた発言だが、閣僚も不快感を表明するなど、白人とイスラム
教徒との潜在的な緊張関係を示す騒動となっている。
この発言をしたのは、エジプト出身で豪州市民権を持つイスラム高位指導者の
ヒラリ師。エジプトのテレビ局のインタビューで、「アングロサクソンは豪州に
手かせをされてやって来た。我々イスラム教徒は自由な市民として、自分で
切符を買って来た。国に対する権利は我々の方が大きい」などと述べたとされる。
75 :
世界@名無史さん :2007/01/16(火) 23:52:04 0
池内氏が『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書)の中で紹介している ロジェ・ガロディという人物は興味深いね。 60年代にフランス共産党の代表的理論家だったが、アルチュセールとの論争で 劣勢に立たされ、さらに1970年には党を除名される。その後思想的遍歴を 繰り返し、プロテスタントからカトリックに改宗し、神秘主義思想に傾倒。 同時に西欧の知的エスタブリッシュメントに対する憎悪の感情が深まっていき、 ついにイスラームに改宗して、反ユダヤ的・反イスラエル的な内容の書物を 著すようになり、アラブ世界で熱烈歓迎されるようになった。 なんつーか、“疎外”されたもの同士がくっついたようで痛ましいけれど、 知識人というのは自分が“負け組”になるとこんなに急激に退廃してしまう ものなのかね。
>>67 山内昌之氏はイスラームに対してクールな視点を保ってる感じがしますが・・・
>>59 最初のイスラム銀行がパキスタンで出来て、まだ半世紀だからね。
しかも各国で順次設立されているという状況で融資手法も発展途上だから、
先進国の銀行と同じ役割を期待するのは無理だろう。
ただし資金量は確実に増大し続けている。
>>75 そもそもフランスでプロテスタントだったってのが、かなり珍しいと思う。
経歴見る限り、彼の遍歴はその辺にも一因があると思うんだがなあ。
78 :
世界@名無史さん :2007/01/17(水) 23:41:09 0
日本に限らず欧米でも地域研究には時代の流れから取り残されたような連中が 巣食っているね。 アメリカの東アジア研究者にも電波が多いし。
79 :
世界@名無史さん :2007/01/18(木) 16:11:31 0
>>78 パトリック・シールとかその典型だな。 今じゃ、シリア政権の御用欧米研究者に
成り下がった。
ヒズボッラーの報道官とみまがうようなコテもいるし よくあることさ
イスラーム史には興味深々な自分だが国際情勢としての興味は薄い。 なので自分にとってのイスラーム専門家は佐藤次高と羽田正。
佐藤次高氏が『マムルーク』(東京大学出版会)で、イブン・ブトラーンの 『奴隷購入の書』を引用して、 ・・・黒人奴隷についても、肌が黒いことにたいする極端な差別観はみられない。 しかもこの書には、「ザンジュの子供であっても、白人(ビード)との婚姻を くり返して三代をへれば、黒人は白人となる」と記されている。これはイスラム 世界における社会的な同化の慣行をしめすものとしてきわめて重要である。 一滴でも黒人の血が残っていれば、いぜんとして「黒人」と認定される現代の アメリカ社会とくらべてみると、イスラム社会が早くから異民族の受入れに 先進的な社会慣行をつくりあげてきたことが知られるであろう。 と書いてあったが、チョト中世イスラム世界を美化しすぎ。
私市正年『サハラが結ぶ南北交流』(山川出版社)には、アラブの史家による 「スーダン人〔黒人〕たちは人間よりも動物に近い。彼らはもっぱら物欲に 興味を持ち、しばしば食人をおこない、ほとんど羞恥心をもたない」(バクリー)、 「スーダン人はもっとも堕落した人びとであるが、子どもを産む能力はもっとも 優れている人びとである。彼らの生活はまるで動物のようである。彼らは食べ物と 女への欲求以外になんの関心も示さない」(イドリーシー)といった記述が紹介 されている。 イブン・ハルドゥーンでさえ「黒人は一般に軽率で、非常に情緒的であり、 メロディーを聞くとすぐに踊りたがる。彼らはどこにおいても愚か者と みなされている」と述べている。
84 :
世界@名無史さん :2007/01/18(木) 20:48:28 0
>>80 政治家だとジョージ・ギャロウェイ。 英労働党の極左派でサッダームと
仲良し。(誕生日には必ず呼ばれた) 「石油と食料交換プログラム」における利権で
イラクから莫大な資金を貰っていた。 最近ではヒズブッラーとシリア・イランに接近。
「打倒・米帝」を唱えてらっしゃる。
佐藤次高先生は中国政府によって収監された、ウイグル人元東大大学院生を釈放させるための活動をされてるぞ。
>>86 彼のそういう活動には敬意を表するよ。
でも、そのことと中世イスラーム世界に冠する記述が正確かどうか
ということは別のこと。
>>86 漏れも佐藤次高氏や内藤正典氏など、日本のイスラーム研究者の著作から多くを
学んできたよ。ちなみに家には今でも彼らの本が置いてある。
でもイスラームについて学ぶにつれ、違和感を感じる点も出てきたということ。
>>82 , 87
イスラム世界じゃムスリムと非ムスリム間の差異の方が意味が大きくて、
肌の色などによる人種の別は大した意味を持たなかったってことでは?
つーか美化しすぎって指摘するのは結構だが、指摘するぐらいなら反例あんの?
佐藤さん側が史料を引いて言ってる以上、そちらも同じく
「中世イスラムにも現代アメリカに勝るとも劣らぬ人種差別があったことは〜という史料から明白だ」
って言わなきゃ単なるいちゃもん。
いやそもそも
>>83 の「スーダン人」「黒人」が「混血して三代目」かどうか、
引用した部分だと分からんし。
今みたいに国籍のない当時、スーダン人というからにはスーダンに
住んでいる/いたことが条件だろうからね。
一代目は差別されるが、こちらに来て三代も経てば同化する、という風にも読める。
92 :
世界@名無史さん :2007/01/19(金) 01:18:50 0
なんだかんだいって黒人差別してるじゃん。 マルコムXも生まれるのが1000年早けりゃイスラム教と決別しただろうなw
マルコムXは中世の人物か? しかも一代目か? 生まれも育ちもアメリカなのに、というのが彼の根本的な動機だろう。
>>82 >一滴でも黒人の血が残っていれば、いぜんとして「黒人」と認定される
>現代のアメリカ社会
こういうことがよくいわれるが、実際にはアメリカでも「外見」で決められて
いたらしいよ。何代か経って外見が白人と変わらなくなれば「白人」として
扱われた。人間のやることにそんなにたいした差はない。
95 :
世界@名無史さん :2007/01/19(金) 14:03:01 0
>>88 内藤センセイは、親トルコ過ぎなところがある。 EU加盟交渉でも「EUが全面的に悪い」
という立場。 あとムスリム移民問題でも、受入国の問題ありとの立場。
移民の非寛容や欧州の価値観受け入れ拒否を無視している。
サイードのサウジ人考察1
ttp://members.at.infoseek.co.jp/saeed25/ss0002-4.html さて、この血統や部族を重要視する習慣だが、時にそれがマイナス面に働くことも
ある。つまり、血統や部族を大切にするのはいいが、それも度が過ぎると、
自部族優越主義、ひいては社会の閉鎖性や自国優越主義、更には身分階級制的
社会や人種差別にまでつながる恐れが十分にある。また、過度の「身内びいき」
は公正さを害する。例えば、有力な部族に生まれた者がその出自ゆえにより
社会的チャンスに恵まれたりする社会均等機会の不平等、身内には甘いが外には
冷たく無関心というような差別的態度などのことである。事がここまでに至ると、
先にも述べたようなイスラームがそのアンチテーゼとして出現したところの、
以前のジャーヒリーヤ(無明時代)・アサビーヤ(負の面での部族主義)に
舞い戻ってしまうだろう。友人のタイ人マズラーンがサウジ人の子供に近づき
挨拶しようとしたところ、「お前インドネシア人、あっち行け!」と言われ、
非常に傷ついたという。これは親の教育の影響以外の何物でもない。
>>95 内藤さんはEUが悪いって言ってるんじゃなくて、加盟国の中にいるポピュリズム的なやつらを批判してるんだろ。
「トルコはイスラムだから加盟すべきでない」なんてEUは公式に表明したことがないって何回も言ってるはずだが。
日本人は原爆をおとさせた 白人とは手を切るべき。 米国よさようなら
99 :
世界@名無史さん :2007/01/19(金) 18:36:10 0
高橋和夫はどうよ? イラク戦争の時にはよくテレビに出て無表情で寒いギャグ飛ばしてたがww
100 :
世界@名無史さん :2007/01/19(金) 23:51:59 0
>>100 >世界中で我々が目撃している衝突は、宗教上の衝突ではないし、ましてや
>文明の衝突でもありません。これは、相対する二つの状況、二つの時代の
>衝突なのです。つまり、中世時代の精神構造と21世紀に属する精神構造の
>衝突です。文明と後進性、文明社会と原始社会、合理と野蛮の衝突なのです。
>それは、自由と抑圧の衝突、民主々義と独裁の衝突といってもよいと思います。
このくだりは日本と中韓の関係にも当てはまりそうだなw
102 :
世界@名無史さん :2007/01/20(土) 11:56:57 0
>>100 メムリは、日本の親イスラーム系学者が「イスラエルとネオコンの御用機関で
イスラーム社会に対する嫌悪感を煽ってる」と言ってるが、そういう系の学者が必死に
なって批判してるということは、考えようによっては良質な機関なのかな?
103 :
世界@名無史さん :2007/01/20(土) 12:03:03 0
>>101 その意見を言ってるアラブ系アメリカ人の心理学者は「私は超自然的
なものは信じない」と言ってるところから、無神論者なんだろうね。
アメリカにいるからこそ「無神論」になれたんだろうね。
104 :
世界@名無史さん :2007/01/20(土) 22:41:25 0
おそらく、日本の中東研究者の多くは今日にいたるまで、絶えずひとつの幻想を 追い続けてきたのではないか。「われわれの近代ではないものが、きっと向こうに あるはずだ」という、西洋崇拝とは逆の幻想を。 そのため、絶えず「第三項」ということを言い出すのである。たとえば東西冷戦 当時の文脈であれば「第三世界」であろう。それがリアリティを失えばまた違う 手で同じことが語られる。たとえば「資本主義とマルクス主義の双方の利点を 統合したイスラーム」と言ってみたり、「南北のあいだの第三項がイスラームである」 と言ってみたり、絶えず第三項、第三の道というレトリックで人々(と自分自身) に夢を見させてきた。 池内恵『書物の運命』(文藝春秋) ↑要するに、どこにも存在しない「幸せの青い鳥」を求め続けてきたという ことかね?日本の中東研究者は。「アジア主義者」もこのカテゴリーに入り そうだな。
105 :
世界@名無史さん :2007/01/20(土) 23:03:34 0
正直言って、欧米に逆らって、繁栄したり、勝利した国は一つも無い。 ほとんどが完膚なきまでに叩きのめされた。 かつての日本がそうだった。 そのことをイスラーム主義者や南米左派は理解してない。
>>105 欧米というより、アングロサクソン+ユダヤ勢力では?
>>104 「われわれの近代ではないものがあるはずだ」という発想自体は、
別に日本の中東・アジア研究者に限った話でもない。
アントニオ・ネグリなんかはもっとはっきり
「ヨーロッパ社会を近代的であるかどうかを測る紛れもない基準とみなすかぎり、
アフリカの多くの部分や世界の他の従属地域がその基準と決して一致しないのは
いうまでもない。だが近代性のなかに特異性や多様性を認める視点に立てば、
アフリカはヨーロッパとは異質ではあっても、同じように近代的であることが
理解出来るようになる」
と書いてる(「マルチチュード」NHK出版)し。
>>107 なぜ、人は(それも先進国の人間が)、「もう一つの近代」を求めるのか?
発展途上国の人間が、「ヨーロッパとは異質な近代」を求めるのならまだ
わかるんだけど。
>>102 まあイスラムへのネガティブキャンペーンになってるのも事実だが、
捏造じゃなくて抽出だからなあ。元はイスラム側が発信してるわけで。
イスラム側の“改革派(世俗派)”の意見も拾えるので便利といえば便利。
>>108 先進国の近代は、最終的に破綻した/しつつあるからね。
日本の近代は1945年に破綻したし、
ヨーロッパも民主主義がナチスドイツを生んで、戦後には植民地も失った。
経済にしても、これ以上の発展を求めるなら環境問題が避けられない。
自由と平等が建前にある限り、途上国に経済成長するなとも言えないから。
我々の近代はどこかで間違ったという思いが、無意識にせよあるんだと思う。
あと一つは、根本的に「近代」に何を求めるかだと思う。
工場における大規模な生産(産業革命)や立憲政治、革命や労働運動といった
ヨーロッパの近代で得られたような内実まで求めるかどうか。
単なる時代区分としてしまえば、どこもそれなりに近代を経て現代に達しているわけで
その限りにおいて近代的と言えると。
「もう一つの近代」を求めるのは、基本的に“負け組”に位置する人間・国家・ 民族であることが多いような希ガス。 日独伊三国軍事同盟も、“持たざる国”同士の同盟だったし。
113 :
世界@名無史さん :2007/01/21(日) 11:42:11 0
>>110 板垣某とか。 あとパレスチナ寄りのジャーナリストとか。
>>45-48 ならない
>>420 サウジは米軍がいなくなったらイラクに介入するって公言していたと思う。
サウジにとってはフセイン・イラクも嫌だったろうが、シーア派イスラム革命政権
なんてものがイラクに誕生したら、それこそ悪夢。
米軍がいる状態でもトルコ・イランのクルド支配地域への侵入、軍事行動や
シリアからの不正規兵の侵入が問題になっている。
イラク国内の治安部隊もエスニッククレイジングをスンニ派、シーア派双方が
やっている段階で撤退すればユーゴ以上の内戦、泥沼化は引けられないし、
またソマリア、アフガニスタンのような
テロリストの培養地帯ともなりかねない。
『アラブ政治の今を読む』(中央公論新社)に、 「アメリカ」はやり場のない感情をぶつけるはけ口として引き合いに出されて いるにすぎない。「アメリカ」を持ち出してくる前提にはむしろアメリカの 「全能性」に対する「信奉」に近い信頼や期待がある(中略)イラクに限らず、 アラブ世界の反米感情というものは、アメリカに対する期待や依存がまず最初に あり、それが満たされないことによる反発によって生じてくるものではないか。 と書いてあったが、なんだか日本の隣の某半島国家を思い出してしまふ・・・
イランも現地に行った人に言わせると、アメリカ文化に対する憧憬はめっさ強いらしいね。若者は特に。 アンチブッシュでもアメリカ自体は好きという人が多くて、ファッションや音楽も西欧流があふれてる。 イスラム国家だけど世俗派の数も相当多いんだよね。 まあこれが宗教保守派からすると面白くなくて、 いっそう声高に「米帝」とか「堕落」とか叫ぶ要因になってるんだけど。
>>117 アメリカの富を支えているモノの一端に
>>56 が示した事柄があるからな。
中東スレでは特に反アメリカーな人が思想によって書く傾向が目立つけど
近代化の産物として
>>56 のような概念は不可欠な訳だ。
そういうことが達成できない限りイスラム諸国は21世紀も迷走を続けると思う。
あと部族主義の克服、高等教育の普及。
>>118 でもユースフ・アル=カラダーウィーの『イスラーム的解決』論が人気を
集めているようでは近代化の道は険しいな。
ロバート・ベアの『裏切りの同盟』を読むと、サウジアラビアの王室が
自己改革できる可能性は無きに等しいように書かれてあった。
そこで自由プリンスですよ!
>>108 その「近代」が欧米モデルだから、日本としては欧米のサルマネだけが
近代化じゃないという示すような、別の近代化モデルを欲するのだろう。
マルクス主義もある意味、「もう一つの近代化モデル?」
>>119 その辺のアラブ世論の問題について一つ言うとすれば、
アラブ諸国には余り言論の自由がなく、政府や宗教関係の検閲や監視がついている
ことを忘れてはいけない。
要はその辺の人間に都合がいい、もしくは少なくとも許容されうる意見しか
公開され得ない構造になってる。
その中での選択だから、国民が本当にそれが最良だと思ってるかは分からないんだよね。
あと過激派も、往々にして穏健派に受け入れられるようなことしか表面上は言わないんだよ。
オウムが表面上はポアとか言わなかったのと一緒で。
インドネシアの穏健派は、政府が押収した過激派の内部ビデオを見せられて、初めて
そのヤバさに気づいたというからね。
今、穏健派は一般人が過激派に走らないように、取り組みを進めているそうだ。
124 :
世界@名無史さん :2007/01/22(月) 11:07:36 0
>>123 パレスチナ人がハマースを選挙で選んだり、エジプトでムスリム同胞団が
が躍進するのも、現政権が抑圧的・腐敗してるから、その反動でイスラーム主義が
台頭するってやつな。 でもパレスチナではハマース人気が下落してるけど。
スーザン=バック・モース『テロルを考える』(みすず書房)に、 「儒教とイスラムは、異なる種類の資本主義の発展の道を示しているが…」 という記述があったが、漏れは東アジア諸国の経済発展の原因が儒教だ という説には懐疑的だがな。 欧米の左翼が、「グローバル経済における新自由主義のヘゲモニー」に 対する政治的抵抗として儒教だのイスラムだのに勝手に期待している だけのように思える。
126 :
世界@名無史さん :2007/01/22(月) 17:46:38 0
>>125 儒教もイスラームも明らかに近代化を阻害してる要因の一つと思うのだが・・・
ttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/6/0262410.html イスラームと資本主義
M.ロダンソン
山内 昶 訳
普遍的な宗教・思想としてのイスラームと,資本主義出現以後の時代に
おけるイスラーム諸国の社会変化との相互関連を,膨大な文献に基づいて
解明し,イデオロギーとしてのイスラームこそ経済的後進性の原因だと
する「神話」を解体せしめる.本書の目ざすところは,東と西における
資本主義台頭の比較社会学的分析,および人間科学全体にかかわる思想
と社会の相互関連を中心とした社会哲学の方法論の確立にある.
>>3 の対談記事より引用
塩野 池内さん、教えてください。ローマ滅亡後から今日までの千数百年間に、
キリスト教世界はルネサンスを経験し、啓蒙主義時代も経験しましたね。では、
イスラム社会にはルネサンスはあったのですか?
池内 16世紀から19世紀にかけての、いわゆるルネサンスと近代の時代は、
イスラム世界にとってはもっとも知的な活発さが薄れた時代で、西欧での
知的変革を共有していません。
129 :
128 :2007/01/22(月) 22:42:06 0
塩野 キリスト教世界が十字軍を派遣していた12世紀、13世紀は、イスラム世界の 方が文明が高かったというのに、その後の時代が空白なんて……。 池内 イスラム諸国で黄金時代として「復興」のモデルとされるのは、草創期の 時代、ムハンマドとその後継者によって大帝国が築き上げられた7世紀から8世紀に かけてです。この原典に回帰するという動きこそが、イスラム諸国にとってあるべき 「復興」と信じられているのです。その意味で、「ルネサンス」を志す動きは、 人間理性を上位におく啓蒙主義ではなく、宗教原理主義的な運動に向かいがちです。
130 :
128 :2007/01/22(月) 22:47:48 0
それは、逆説的ですが、イスラム教が初期の段階で、別の意味であまりに成功 したからでしょう。イスラム教が知の空間への支配を貫徹する中で、信者の頭を 悩ませる、納得のいかない、解決のつかない思想問題というものが存在しなく なってしまった。信仰の出発点でいきなり最終回答を与えてしまって、答えに 至る道筋を各人に自発的に「発見」させる、ものすごい発想の転換です。 そしてイスラム教は、異なる宗教の間のややこしい問題を、実にシンプルに権力と 支配の関係に還元してしまいます。異教徒が支配下に入れば、異教徒のままで、 待遇にはしっかり差をつけて服属させる。その待遇に不平を言わない限りは かまわない。教義をめぐって、異教徒はイスラム教に反する主張をしなければいい。 ただし、「何がイスラム教に反するか」の判断基準と判定の権限はイスラム教徒の 側にある。
131 :
128 :2007/01/22(月) 22:50:34 0
軍事的な優位を確保したうえで、「神の示した絶対の真理」を価値基準として 譲らなければ、異教を制御するのは容易です。軍事・政治的支配と、宗教の 価値と規範の基準を押さえることによる支配を両輪にして、中世にイスラム 世界は急速に拡大した。現在はグローバルな「帝国」の内側で、再び勢いを 増してきたというべきでしょう。
>>130 の後半、
正直「異教徒」を「異民族」に、「イスラム教」を「ローマ文明」に置き換えたら
ローマ帝国と大して変わらんような・・・。
131もその類推で行こうと思えば行けるし。
>>132 現代はローマ時代ではないし、藤原氏のイスラム過激原理主義に詳述されているような
ジスヤを巡るコプト教教主シェヌーダ3世とエジプト側とのやりとりをどう考えるか。
またしばらく前に別のスレで漫画世界の歴史でムハンマドの肖像がかつて書かれていた
事にかんし、欧州のような苦情が起らなかった理由として侮蔑かどうかはイスラム教徒が
判断するとレスしていた人がいました。
ようするにサルマン・ラシュディ時のファトワ問題についてもいえることですけど
イスラムに関する諸問題は一般的に教徒ないし体制側にあると考えている人や国が
現にあるわけで、池内氏が言及している状況が当時から今にいたるまでずっと続いて
いる状況で、「かつて」ローマがやってきたからというようなそういう表象的な意見で
現在に至る閉塞感の考察の一助になるのか疑問。
134 :
128 :2007/01/23(火) 03:08:37 0
池内 それを聞くと14世紀のチュニスに生まれて、スペインや北アフリカの諸国で 政治の要職を経験した上で、カイロに落ち着いて歴史書を書いたイブン・ハルドゥーン を思い出します。イブン・ハルドゥーンは『歴史序説』で、宗教に実際には 基づいていない政治の現状を否定しません。宗教の政治的機能や効用は説きますが。 預言者やその周囲の人間たちが支配していた「正統カリフ」の時代を理想状態とは すれども、それはすでに終わってしまった遠い過去の時代であり、血族や党派集団の 権力政治によって成り立つ現実をそのままみつめ、回帰するパターンやメカニズム を解明しています。
池内恵氏については2chで最近ちょこちょこ名前を見るようになってから 知るようになったんだが、某先生(名前忘れた)がこの人が批判の対象にしている 「中東研究者」ってのが誰の事なのかまるで分らない、文句の羅列っぽくなってて 研究者の態度としてそれで良いのか? みたいな苦言を呈しておられたのを思い出した。 それに対抗してか他の研究者の人(確か臼杵陽先生だったような)もかなり婉曲的に 池田氏を批判するようなコメントをどこかで出していて、同じレベルの事をしていては 全く建設的で無い、とも感想を書いていたような。どこで読んだんだったか・・ 池田氏の著書は読んだ事は無いが、羽田正先生の『「イスラーム世界」の創造』を 最近読み終えた。欧米での「イスラーム世界」という地域概念みたいなものがいかに 近代化の過程で形成され、ネガティブなイメージで西欧で作られたそれをムスリム側が ポジティブなものに再評価したりという一連の経過を資料を踏まえて論述し、その地域的な 学術概念としての正当性に疑問を提示されていて大変興味深かった。 そこで日本での「イスラーム世界」像の受容も問題にされていて、加藤博、佐藤次高、 板垣雄三など日本の代表的な研究者の先生方も「イスラーム世界」という概念をあまり 厳密な考察を経ないで使用している状況を批判していた。最後に羽田先生自身も 「イスラーム世界」という地域的概念を無批判に使用していたことを自己批判・反省して 今後の研究の方向性を探っておられたが。 確かに羽田先生自身、イラン以東の地域を「東方イスラーム世界」って表現していた。 非常に難しい問題だが、確かに先生の指摘された通り前近代の「イスラーム世界」って 概念はそれしかないよなあと疑問に感じていたことだった。 池田氏の「中東研究者」への批判もこのくらいしっかりしたものが必要だと、某先生は 言っておられたのか。>やっぱり名前が思い出せない
頭で物を見ようとするイスラーム研究者が多い中、この人はちゃんと目で物を見ている。
>>135 池内恵氏が名指しで批判しているのは臼杵陽氏と板垣雄三氏。
臼杵氏の場合、バーナード・ルイスの『イスラム世界はなぜ没落したか?』
(日本評論社)の解題で「ネオコンのイデオローグ」などと書いてルイスを非難
していたことを取り上げて批判している。
海外の「大物」を持ってきて人目を惹いた挙句、相手が反論してくる可能性が
ほとんどなさそうな条件で(つまり日本語の解説で日本の論壇向けに)言いたい
放題を書き、あわよくば批判した「大物」と同等以上の地位にあるかのように
自分を印象付けようというのは、「人の褌で相撲を取る」の典型だ。とても
誠実な言論のあり方とは思えない、と。
そういえば以前某コテももヘッジファンド関連で陰謀論唱えていたな インドネシア史やシンガポール・マレーシア史スレでIMFやソロスの 背後にはアメリカがいると力説していたが、あちらの体制側の主張の 垂れ流しや噂話主体のアラブメディアの記事等などを真に受けて 書き散らすのはやめてほしいものだな。 アジア通貨危機や同時テロ何でも欧米の陰謀、悪玉論で説明できれば ある意味楽とはいえるだろうが。
140 :
世界@名無史さん :2007/01/23(火) 14:11:46 0
イスラーム世界って陰謀論好きだよね。 自分達の失敗を全て他人に押し付けてる。 イスラエルが無くても、別の敵を作ってただろうな。
長山靖生『偽史冒険世界』(筑摩書房)に、 ユダヤ人といえば「ユダヤ人陰謀説」である。なぜか日本では、そういうことに なっている。大きな事件が起きると、何でもかんでも「これはユダヤ人の陰謀だ!」 と決めつける、あれだ。(中略)ついでに言っておくと、長い鎖国の末に、無理やり 国際社会に引きずりだされた日本は、本質的に「世界」から疎外された存在であり、 陰謀説を通してしか、世界と関われない極東の田舎者だった。 というくだりがあった。あまりに現在のアラブ世界の状況と似ていて笑ってしまふ。
>>140 ロシアや中国も国営ニュースで平然と陰謀論を流すな。
アメリカも陰謀が好きじゃん
>>137 ルイスに限って言うと、40年ほど前に出た(最近第三版が出たが)『近代トルコの危機』(Emergence of Modern Turkey)
近辺の著作がトルコ研究における古典として参照されている以外、ほとんど名前すら、目にしたことがない。
主な参照者としてすぐに思いつくのは永田雄三とか新井政美、鈴木ただし諸氏、もっといるかも。
この時期、この分野における研究成果を見る限りでは確かにルイスの仕事は賞賛に値すると思うが、
それ以上でもそれ以下でもないような気がする。海外の「大物」って評価は誰がしてるん?
いや、皮肉じゃなくてホントのこと聞きたいんだが。
今ちょっと調べたが、ルイスって今年91の爺さんなわけで、 その本を書いた時には85〜86くらいなんだよね。 確かに大御所かも知れんが、そういう人を未だに現役の世界的権威として扱って 本を出させる、アメリカの中東研究の人材の貧困さの方が問題と思うがね。 日本じゃこの年代の研究者は、エッセイ書いたりたまにコメントしたりする程度だろう。 本を書くならもっと若いのが一杯いる。
>>144 池内恵氏。
てゆーか、問題になっているのは、相手が日本語を読めないのをいいことに
日本語でいいたい放題のことを書くという不誠実なやり方だと思うんだが。
欧米人で、一般の日本人が英語を読めないのをいいことに英語のメディアで
日本の悪口を書いたりする人がいるが、それと同じだよ。
>>145 ルイス以外が本を出してないわけじゃないだろ。つAMAZON
日本の研究者の層がそんなに厚いとも思えない。
一般向けの本の著者も小杉氏や山内氏などかなり同じ名前が多い気が。
>>146 2ちゃんで言っていい台詞じゃないと思う。
>>147 2chの場合、研究者も匿名で書き込んでいいわけだが。
>>143 具体的にアメリカの何処のどういう筋による陰謀か語ってみろ
>>148 だから?
可能性が低いことには変わりがない。
原理的に可能というなら訳書の解説の話がルイスの耳に届く可能性だってそんな低いわけではないしね。
そもそも英語で日本批判するのと同じだから駄目って主張自体がおかしいだろ。
欧米人が英米人に向けて日本批判をするなんてことは
日本人が日本人に向けてアラブ批判をするくらい当たり前のこと
同じだとしてもどうと言うこともないよ。
日本語はローカルメディアだが英語は・・・
>>146 それを額面通り受け取るのなら、池内氏だってサイードの知らないところで、
サイードの悪口書いてるわけだが。日本語だから駄目という話ではなかったはず。
池内氏もちゃんと説明してたはずだが、ルイスの邦訳で問題なのは、彼の本の
翻訳なのに、本文の前に解説とか称する文書を置いて、そこで批判してることでしょ。
彼は臼杵氏の意見に与しないだろうが、この件については、あくまで手法において、
知的誠実さが無いと批判しているんでしょ。
この件については、俺は池内氏の方が正論だと思うよ。
>>152 サイードは死んでますが?
死んだ人相手は仕方ないだろ。
154 :
世界@名無史さん :2007/01/24(水) 15:54:08 0
そういや、サイードはアラファートや取り巻きの腐敗を終始非難してたな。
つまり池内氏はイスラエルの手先か
>>140 『アラブ人間開発報告 2002』では、若者たちを対象にして行った海外移住に
ついての意識調査の結果も報告されている。
10代後半を対象とした調査では、51%が「海外移住を目指している」と答えた。
希望する移住先としては46%が西欧諸国(そのうち21%がイギリス)を、36%が
北米を挙げ、他のアラブ諸国への移住を希望したのは13%に過ぎない。
少なくとも政治参加や自由の欠如については外部の責任にすることはできない
だろうね。
158 :
世界@名無史さん :2007/01/24(水) 19:39:42 0
イスラム教(徒)が非イスラム教徒に受け入れられる為の10ヶ条 1.狭義のジハード(いわゆる「聖戦」)の絶対的否定 2.信者の棄教・改宗の自由を認める 3.信者の配偶者にイスラム教への改宗を求めない 4.ハラームの否定(豚・酒の解禁) 5.一夫多妻の否定 6.石打ち刑・斬首刑などの野蛮な刑罰の禁止 7.イスラム圏での非イスラム教徒の慣習の尊重 8.非イスラム圏での地元の慣習・法律の遵守 9.宗教者の政治の介入の絶対的禁止 10.偶像崇拝を否定しない
>>158 1,2,3、7,8は賛成。5は全員が実行してることじゃないし…。
4は非ムスリムから押し付けるわけには行かないことだから無理。
それぐらい認めてやろうよ。
10は違う宗教の存在を認めれば済むことで。
バーミアンの大仏破壊は地元民も嘆いてた。
どこにでも貼られる厨コピペに反応するなよ。 2と3と7については思想の自由などを尊重しようというレベルの話だし。 (池内氏が指摘しているように、そう言った観念がイスラーム世界に根付いていないのは事実だが) 1については絶対的非暴力主義を指すのか、戦争時の宗教的意味づけの拒絶かだな。 前者なら馬鹿げた要求。 6については現実問題として行われてる地域自体が少ないし、行われている地域についても個人の心がけで何とかなる問題じゃない。 7、8はどういった慣習や法律かにもよる。 9に関しても個人の意思でどうなるものでもない。
>>152 そうそう、こっちはルイスの本だから買ったのに(本の中身についてはとりあえずおいとく)、
いきなり批判文読まされるんだからたまったもんじゃないよ。
こいつらちゃんと訳してんのかとか疑心暗鬼になっちゃうんだよね。
あれは最悪の行為だったと思う。すんげえ損した気になった。
>>160 観光資源吹っ飛ばされちゃった…orz みたいな感じか。
あのへんはハザラ人だっけ?
あの2国のネガキャンは今に始まったことじゃないと思うが、ブッシュ大統領ですら靖国参拝は感心できないと 発言しているからな。
165 :
世界@名無史さん :2007/01/25(木) 17:21:53 0
>>160 なにせ、ターリバーンの現実派の人達も必死に反対してた。
166 :
世界@名無史さん :2007/01/25(木) 20:01:38 0
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20051003bk05.htm 『なぜ、民主主義を世界に広げるのか』 ナタン・シャランスキ−
出版社:ダイヤモンド社
保守派は「アラブ人やイスラム教徒は自由や民主主義を受け入れられない」がゆえに
「自由と民主主義を広めることは得策ではない」とする。しかしこういった見方は
つい最近までは「文化の本質が全てを決定するというオリエンタリズム的偏見だ」
といった批判を受けたはずだ。ところが「アラブ諸国に民主化を推進する」と
米政権が打ち出すと、リベラル派までがアラブ民主化不可能説に飛びついて
批判する。確かに欺瞞的である。著者は外交政策に一貫性と道義性を求める。
↑確かにこういう論客は多いよな。今まで民主主義や自由や人権といった価値観を
信奉していたのに、イラク戦争が始まったら、「民主主義はふぇでっくすで配達
するように簡単に植えつけられるものではない」とか言い出した連中。
まー今のイラク情勢見ればイスラームが他者(異教徒)から押し付けられた 民主主義に馴染まないと見る研究者が増えるのは当然だよな。
でも、バアス党政権は世俗主義政権なんだよね で戦後に世俗主義の暫定政権を作ろうとしたが 国民に人気が無く、選挙した ←シーア派とスンニ派の抗争激化 で、シーア派のマリキ政権が登場するとシーア派の多数安定政権が できるかとおもいきや、政府に近い筋の民兵がエスニッククレイジングを 開始、さらにカオス状態←イラン関与が取りざたされてる 今のところこんな感じか
>>167 力の空白が生まれ、フセイン後の地域を巡る陣取り合戦だとも感じる。
ユーゴ紛争、枠組み崩壊後のボスニアやコソボ紛争が近年の例だし
オスマントルコ末期〜崩壊時のバルカン紛争やクルディスタン独立の挫折
イスラエル建国にいたる道筋など多民族を内包する国家が崩壊し
機能不全におちいった状態でも同様の現象がみられた。
まー欧米人は日本のこともエセ民主国家だと思ってる品。 真に民主主義を理解・実現できるのは白人だけだと。
>>169 結局、イラクは三つに分裂してしまうんだろうか?
あるいは権力を握った側が力で他を押さえつける(でもこれだとフセイン
体制と変わらないよな)
最悪の場合は、米軍撤退後に諸外国が介入してきて内戦が長期化・激化する。
>>167 宗教以前に、民主化や政治的自由を求める国内世論が各国内にないとダメだろう。
別にイスラムに限った話じゃない。タイでもロシアでも、
非民主的・政治的自由を制限するような政権を国民が認めている。
一方イスラム教徒が圧倒的多数派でも、インドネシアのように選挙による
政権交代が定着しつつある例もある。
>>171 ロシア帝国崩壊→ソ連連邦成立時には
外国の干渉戦争を撥ね付け、カフカズや中央アジア各地に樹立したソビエト政権を
傀儡化あるいは中央集権化していいった
これがあんたのいうような前者での解決策の代表例となるか
最悪の場合は、米軍撤退後に諸外国が介入してきて内戦が長期化・激化する。
米軍が撤退後の各国が描いている青写真
イランの場合核問題における遅滞戦術&イラクの安定化と引き換えに米国に大イラン抗争を認めさせ
公務員みばらいやガソリン配給制などなど八方塞がりの打開策とする
サウディアラビアの場合、大イラン構想、あるいはシーア派主導政府の全国支配は好ましくないが
イランの影響下にイラクそのものがおかれる自体は容認できない なんらかの緊張関係、諸問題が
起りえるであろう
>>172 一方イスラム教徒が圧倒的多数派でも、インドネシアのように選挙による
政権交代が定着しつつある例もある。
イラクの現在の状況がまさしく選挙実施した過程における混乱だわな
しかも現政府内部にエスニッククレイジング推進している馬鹿が
多数食い込んでいる事実も問題
つい先日もそれで英軍が南部で警察署でクレイジンクしている連中を
多数航測してる
175 :
世界@名無史さん :2007/01/25(木) 22:40:04 0
>>172 インドネシアの場合、まがりなりにも民主主義が定着しつつあるのはなぜ?
ほかの国と何が違っていたんだろうか。
インドネシアはスハルトの独裁を国民の力で倒したからでは? 不正選挙に怒った国民がスハルトを大統領の座から引き摺り下ろし、 暫定的大統領を決めてすみやかに選挙を実行。 そのため独裁崩壊後、自分たちが国を作るんだと言う自覚が自発的に生まれた。
>>175 主な要因は以下のようなものと思う。
1.スハルト時代に識字率が格段に向上したこと(アジア通貨危機で経済はかなり
ぶっ壊れたが、字は一度読めるようになれば一生読める)
2.独裁者スハルトとその取り巻きによる汚職・腐敗・縁故主義を追放するという、
国内的に明確な民主化の動機があったこと(スハルトの後で大統領になった
ハビビもワヒドもメガワティも、汚職絡みで支持を失って政権交代に繋がっている)
3.軍がスハルトの手足となって国民を抑圧してきたことで、国民の信頼を失ってしまった
上、国際的な状況もあって、政治から一歩身を引いて平和的・民主的な政権交代を
支持する立場にならざるを得なかったこと
(現大統領のユドヨノは軍出身だが、あくまで政党の候補として大統領選に出た)
4.主立ったイスラム指導者が民主化推進派(98年には、スハルト体制打倒の
先頭に立っていた者もいるくらい)で、民主化後にも政党を組織して
選挙によって政治に参加したこと
5.地方においては、確かに宗教対立や独立問題もあるが、中央政界で独裁体制への
移行を促すほどではないこと。(例えば、人口の六割を占めるジャワ人は別に
憎まれていないし、ジャワ人がスマトラ人ほかを憎むという話も聞かない。
アチェにおいては、津波を経て最終的に資源分配を地元優位にすることで落ち着いた)
マレーシアもイスラムだけど、おおむね民主主義が根付いてるな。 与党も民族協調派だし。
>>177-178 東南アジア諸国の場合、これまでは経済発展が続いてきて、将来に対する自信や
希望があったことも大きいのでは。
イスラム社会から見た同時多発テロと文明の衝突
中田考(山口大学教育学部助教授)
ttp://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2001_12/2001_12_02.html 焦りはありますね。というか、アラブ世界で起きている、理論というよりは
むしろ感情レベルの話ですが、大きな閉塞感があります。これは非常に大きい
と思います。これは実証はできないのですが、私の実感で間違ってはいないと
思います。私自身がムスリムということもありますが、それ以前に研究者として、
アラブ世界を研究しているのがつらいのです。つらいというのは、つまらない
ということです。私は最近、研究者としてはアラブをやめて、今はトルコ、
インドネシア、マレーシアを研究しています。というのは、あまりにも出口が
ない。研究者として見ていても、何の展望もない。民主化も自由化も発展も
市民社会もイスラム化も、何の展望もありません。これはイスラム世界ではなく、
アラブ世界の現象です。マレーシアやインドネシアは、見ての通り、最近自由化
しています。トルコもある程度は希望があり、イランになるとさらに希望が
ありますが、アラブ世界は何の希望もありません。研究者としてもそうなので、
実践家にとっては、それがどれだけのものかというのは想像がつきます。
産油国も油がなくなったらどうするんだろうな 今の体制ではもたないんじゃね
>>180 もとの貧しい部族社会に戻っていくのでは?
いったん豊かな生活を味わったあとで貧乏に戻るのは悲惨だろうね。
ナウルが先例だが、どうなんだろうね。 王族クラスは投資でヘッジしてる。問題は庶民だな。
ナウルは悲惨だが、いかんせん人口も少ないし、あの国が存亡の危機になろうと 移住すれば済む話だが、いかんせん産油国全体の話になるとあらゆる意味で スケールがでか過ぎるな。 王政社会の打倒や吊るし上げ あるいは原理主義テロリン国家が雨後の筍のように できるのかな
>>183 サウジアラビアで行われている教育を考えると、その可能性は大きいな。
産油国全体となると欧米諸国が軍事介入するかもしれん。
また、イスラエルがどう動くか。
まずイランだな あの国はまともな精油施設や採掘技術が無く、2015年に今のイランの技術力で取れる 埋蔵量がなくなるそうだ。 体制変換するか、原子力で乗り切るか、ただ乗り切るとしてウランがいる。 公務員の給料すら未払いの現状でどうするつもりなんだろうか
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20041213bk07.htm 『平和を破滅させた和平』 (上) デイヴィッド・フロムキン
(前略)
中東はいつ新たな秩序に到達するのだろうか。著者は長い混乱の日々を予見する。
「ローマ帝国崩壊後の危機的状況を乗り切って、ヨーロッパが社会的にも政治的
にも主体性(アイデンティティー)を取り戻すためには、1500年を要している。
民族国家という政治組織を生み出すのにおよそ1000年、どの民族に国家を
つくる資格があるかを決定するのにさらに500年を費やしたのだ」。
>>179 トルコよりイランの方が希望があるってのは以外だ
188 :
世界@名無史さん :2007/01/26(金) 10:20:54 0
>>168 フセイン政権時にも宗派対立はあったらしい。 旧政権の恐怖政治と情報隠蔽体質
のせいで表面化してなかっただけの話。 つか、フセインほど宗派・部族に偏ってた奴はいないだろ。
シーア派は冷遇、スンナ派の一握りの勢力だけを優遇してきた。
宗派対立の元凶はフセイン独裁にあるのに、アメリカの統治のせいにする日本のマスコミって何?
189 :
世界@名無史さん :2007/01/26(金) 10:33:05 0
>>185 体制変換しかないでしょ。 現体制で核技術を持たせるのは危険すぎる。
「基地外に刃物」。 俺的にはパフラヴィー王朝復活。 パフラヴィー皇帝の
息子は親米派で、立憲君主制での王制復古を目指しているらしい。
>>187 2001年の話だから。ハタミとか出てきた頃の。
>>179 経済成長自体は、独裁体制の安定にも役立ち得るんだよね。
スハルト体制のスローガン「安定と開発」によく現れている。
治安の安定が外資を呼んで経済開発を進め、経済開発の果実を国民に分け与えることで
更なる体制の安定をもたらすという好循環が80年代まではあった。
ところが90年代になって、これが明らかに崩れだした。
スハルトの子供たちのファミリービジネスが親の威光を盾に有利な立場でビジネスを展開、
これを各地域のボスが真似して、開発に伴う立ち退き騒ぎが各地で起きるようになる。
こうなると利権のない庶民の不満は貯まる一方。そこにアジア通貨危機が襲ってきた。
結局、経済の拡大と分配が機能すれば、独裁体制でもどうにか不満は押さえ込めるが、
いったん不況になると庶民が不満を爆発させて倒壊する。
産油国はイスラム金融のシステムをもっと整備して、今原油で儲けたお金を国内産業などに
投資するようにした方がいいと思う。でないと石油が産出出来なくなった時点で体制も終わりだ。
>>188 >フセインほど宗派・部族に偏ってた奴はいない
ラマダン副大統領→クルド人
アジズ外相→キリスト教徒
サハフ情報相→シーア派
ニヤニヤ
そろそろイランもアメさんに攻められて詰んじゃうかな
池内恵『書物の運命』(文藝春秋) 研究の対象としてアラブ世界と関わっていくことを選んだ私にとって、岡倉天心は 避けて通ることのできない(しかしできれば当面は取り組みたくない)対象である。 アジアの価値はやがては宗教と美に行き着かざるを得ないのか。非西洋とは、 西洋の力に屈するか、それともアジア主義を「虚妄」と知りつつもそれに賭ける しかないのか。…日本が西洋そしてアジアと向き合うとき、いずれ天心の思想に 立ち戻らざるを得ないのは、天心の取り組んだ問題と抱えた矛盾が今もなお 変わっておらず、解決されていないからである。 ↑このスレの住人はアジア主義についてどう考えている?漏れの世代(1970年代 生まれ)にとっては、うっとうしい対象でしかないけど。『東アジア共同体』とか 論じている本を書店で見かけるとウンザリする。
>>193 今のアメリカにそんな余裕あると思うか。
>>195 イラクだけではなく、アフガニスタンも泥沼状態だ品。
426 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/01/26(金) 01:28:48 ID:???
>>422 ザワヒリは普通に嫌われてますよ。
パレスチナ人にゃ世俗派が大いですし。
431 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/01/26(金) 10:11:57 ID:U8v0wLKN
>>424 となると、またターリバーンみたいにアルカーイダに乗っ取られるのかな?
>>ハマース
429 名前:名無し三等兵 投稿日:2007/01/26(金) 04:39:21 ID:???
ttp://www.shinchosha.co.jp/foresight/ 出口なきアフガニスタンの苦悩
米軍によって首都が陥落する直前に、旧タリバン政権の指導者は、カブールの
中央銀行と南部カンダハルの同行支店から多額の米ドルと金塊を国外に持ち出し、
資金的にタリバン勢力の温存を図った。これらの資金はパキスタンの国際貿易港
カラチから、海上ルートでUAE(アラブ首長国連邦)のドバイに運ばれたこと
までが判明している。しかしその先は闇だ。
また、タリバン勢力の残党は、地方都市や農村に身を隠し、一般市民や農民に
紛れて日常生活を送るようになった。タリバンは、南部を中心に「スリーパー」
となって潜伏するノウハウを身につけていたのだ。
>>188 「アメリカの統治のせい」じゃないよ。統治はしてません。
アメリカが宗派対立を「生み出した」んじゃなくて
フセインがフタをしてたのを開けただけ。開けたらとんでもないことになったわけだが。
誰が「アメリカの統治のせい」なんて言ってるんですかね。
200 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 00:59:44 0
ttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20050124bk06.htm 『裸の独裁者サダム』 アラ・バシ−ル 出版社:日本放送出版協会
(前略)
著者が見据えるのは、サダム・フセイン個人やフセイン政権だけではない。
武力による威嚇によって人心を制圧し方向づけることを統治の基本メカニズム
としてきた、イラクの政治的土壌そのものである。「民主主義というのは口に
するのはたやすいが、有史以来、これほど多くの憎しみと復讐と野蛮さに満ちて
きた国で、自由かつ進歩的な民主政治が根づくのは難しい」。この投げやりな
姿勢は、権力から疎外されたアラブ知識人の多くに共有されたものである。
木曜日に反シリア(レバノン現政府支持した学生と親シリア(ヒズボラ支持派)の学生が衝突して 銃撃戦に発展し、4人が死亡、152人が負傷した この事件をシリア報道官なコテはどう解釈するのかな 反欧米的なテーゼでは説明できないぞ
またこの件を含めてヒズボラなど親シリア派のゼネストや同派と政府支持派との 対立で混迷するレバノン情勢についてジャベル駐日臨時代理大使は毎日新聞との 会見で国民の過半数はシニオラ政権を支持しているとも発言してる。
>>191 いやそれ宣伝人事だし…
プラス敵対勢力の分裂を招こうっていう目論見。いわゆる傀儡。
ただキリスト教徒を優遇してたのはガチ。
マイノリティーを高い地位に就けて手駒として動かすというのは英仏お得意の植民地統治法。
普通に行けば迫害される立場の少数派を優遇すれば、彼らもそれを失いたくないから、
体制に忠実な番犬になってくれるのよ。
まあおかげでイラク戦争後は酷い目にあってるけど…
>>203 世界史板や軍板で池内恵氏の本を推薦していた本人がいらっしゃった。
率直に聞きますが、池内恵氏に関する此処までの賛否両論について
あなたなりの見解および論評を是非。
205 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 11:25:47 0
>>191 ラマダーン副大統領はアラブ人でっせ。 クルド人副大統領はマアルーフって言う人。
206 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 11:28:35 0
>>200 その本面白いよ。 サッダームのプライベートから政権内部の裏側が
見れて興味深い。
>>204 これまであんまり否はなかったような…
上にもありましたが、小山さんとか宮田さんとか、
アラブやイスラムの研究者の方はどうしても対象寄りの意見になってしまうので、
(イスラムの価値は否定しないけど幻想抱きすぎ)
冷徹な視点から語れる池内さんは貴重かと思います。
てかもっと本書け。対談記事とかはよく見るんだけどなあ。
対談集でも良いから何処からか一冊にまとめて欲しいな
209 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 14:40:37 0
キャスリーン・マクロン『裸にされたイギリス人』(草思社)というインタヴュー 集があるんだけど、その中でイギリス在住のエジプト人の男性が、 「彼ら〔ユダヤ人〕は呪われた人びとです。最後の一人が死に絶えるまで呪われ つづけることでしょう」 と主張しながら、一方で、 「たいていの銀行はユダヤ人の経営ですが、彼らと事業をするのは気にしない ことにしています」 と言っていた。なんか、アラブ人がイスラエル(ユダヤ人)に勝てないのって、 こういうところに原因があるような気がしてきた。ユダヤ人のことを呪われた 民族だと思っているのなら、なぜそんなヤシらとつきあう?「ユダヤ人のような 呪われた民族とは一切関わりを持たない」と言うならわかるんだけど。
210 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 16:53:55 0
>>201 シリア報道官なコテって一体何よ? 今回の大学暴動はスンナ派の学生が
シーア派学生に手を出して発砲して、同派の4人が死亡したんだが。
事件の舞台であるベイルート・アラブ大学もスンナ派地区にあって、シーア派が少数な
地区だぞ。 国民の過半数が支持って、駐日大使自身が政権支持派の人だし。
今のレバノンに「中立」メディアや機関は存在しない。
>>210 なぜ嘘をかく?
>今回の大学暴動はスンナ派の学生が
シーア派学生に手を出して発砲して、同派の4人が死亡したんだが。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007012600009 レバノンの首都ベイルートにあるアラブ大学で25日、政権支持派と野党支持派の学生らの間で衝突が起き、
ロイター通信によると、地元の野党系テレビは4人が死亡したと報じた。このほか、35人の負傷者が出た。
双方の学生の口論がエスカレート、棒での殴り合いや投石による暴力ざたに発展した。
同テレビによると、死者のうち2人は野党支持の学生という。建物の屋上から何者かが学生らに向けて発砲したと
の目撃情報もある。
http://www.asahi.com/international/update/0126/004.html 学生らは大学正門前の路上で衝突し、投石を繰り返して車に火をつけた。止めに入ったレバノン軍兵士が空に向かって
威嚇発砲していたが、途中で学生や兵士に向かって何者かが銃撃を始め、死傷者が増えた模様だ。
どこにも「シーア派学生に手を出して発砲して、同派の4人が死亡したんだが。 」等と出ていないが。
>国民の過半数が支持
ハリリ首相暗殺、ジェマイエル工業相暗殺をみせられちゃあなそりゃ憤激もするなヒズボッラーな連中を除いてな
シリア派って「民主的な」連中でなによりですね
212 :
世界@名無史さん :2007/01/27(土) 20:45:08 0
>>211 APやAFPには載ってたよ。 死亡した4人はシーア派だって。今回の暴動は
スンナ派対シーア派の内紛に発展する恐れがあるって。 てか日本のメディアばっか
参考にするなよ。日本の中東報道は遅れてるから。
>>ヒズボッラーな連中を除いてな
俺が言ったのは現スィニューラ政権を支持してるのはスンナ派とキリスト教徒だけで、
シーア派はヒズブッラー・アマル支持でガチだし、スンナ派や一部のキリスト教徒にも
親シリア派は居るんだし「国民の過半数」という言い方は可笑しいのでは?と言いたかっただけ。
>>シリア派って「民主的な」連中でなによりですね
意味不明。
今回の大学暴動はスンナ派の学生が シーア派学生に手を出して発砲して、同派の4人が死亡したんだが で、スンナ派の学生が手をだしたというソースは何処ですか? 何処見ても喧嘩の最中に付近から何者かが狙撃したとしかないが。
とりあえず他でやれアホども
>>213 まぁまぁ。 おまいら落ち着け。 実際のところシーア派・スンナ派
両派ともに死者が出てるらしいよ。 抗争の発端はスンナ派の学生がシーア派学生と
口論になって、シーア派学生がヒズボッラーやアマルの青年組織に応援を要請して、
スンナ派も仲間を動員して、乱闘になり、互いが発砲というのが事実らしい。
どちらが先に発砲したかは不明。
・キリスト教徒はみな平和主義者なのですが、その平和は「キリスト教が世界 の支配的地位を得ることで達成される」という思想に基づくものです。中略) 世界的な規模で、キリスト教の支配を勝ち取らねばならないという理想を、 自分で今すぐ実現しょうとするのがアメリカで、誰かがやってくれるのを待って いるのがバチカンという違いです。
キリスト教にはカトリックしかないのかと小一時間。
池内氏が『Foresight』に連載中のコラム「中東 危機の震源を読む」で、 アラブ・ムスリムのアメリカ憎悪の一因をムスリム男性の性的コンプレックス(?) に求めていたけど、これはどうよ? サイイド・クトゥブは『私が見たアメリカ』でアメリカ人の性的な乱れを描いて 憤慨しているが、実際には彼が滞在したグリーリーは保守的な町で、実際には クトゥブが書いているようないかがわしい性的放縦などなかったと指摘されている。 「クトゥブは生涯独身を通し、女性関係に乏しかったとされている。プラトニックな 失恋の経験を綴った独白的小説『棘』では、極端な女性崇拝とその裏返しの失望と 嫌悪の感情が激白され、極めてナイーブで内向的なムスリム男性の姿が浮かび 上がってくる」 「それと同時に、アメリカを強烈な性的魅惑とみなして惹きつけられつつ、 疎外感や欲求不満と反発を感じ取るのは、イスラーム教の規範に従って育った 男性にとって稀なことではない。イスラーム教は性的禁欲を要求する宗教ではない。 しかし性的に自由でもない」
>>220 クトゥブを私淑しているとされるラディソはヤリチンで有名だが・・・・・
223 :
世界@名無史さん :2007/01/28(日) 21:52:57 0
>>222 昔はそうだったかもしれないけど、イスラーム原理主義に傾倒した後も
放縦な生活を送っていたの?
アッー!ルカイダ
ハマスの指導者ファイヤド・アルバ氏がファタハの軍事部門「アルアクサ殉教者 旅団」のメンバーに拉致されたが、パレスチナ側は“共通の敵”シャロンを 失って分裂しているのかね?
モサドによる自演だろう
>>226 両組織の中が悪いのはシャロン健在なりしときからだよ。
アルアクサは名うてのDQN軍団だし。
229 :
世界@名無史さん :2007/02/06(火) 13:53:40 0
ttp://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/wshoshohyo.cgi?W-NIPS=9978100768&BN=OFF 黒いスイス 福原直樹著
かつてのように憧れの保養地の筆頭格ということはないが、スイスの完成された
魅力は健在だ。同時にこの国がかなりワルいことをしているという印象も定着
してきた。本書はこのウラの顔を執拗に照らす。
名高いスイスの中立は核開発も辞さない武装とよそ者への排他性によって支え
られている。社会の安定の裏に厳しい相互監視と管理があり、繁栄はマネー
ロンダリングをはじめとする汚い商取引に支えられている。これらはスイスの
美質と不可分の裏側である。豊かさと安定を守るためであれば「手を汚す」
ことも厭わない。
翻って日本では、困難な政治・経済状況を迎えるたびに「日本は小さな国で
いい」といった議論が提起されるが、それは本気なのか。「癒し」の言説では
ないのか。スイスの「国のかたち」を表裏両面から見つめ、日本はいかなる
かたちの「小さな国」であり得るか、考えてみたい。
評者・池内恵(日文研助教授) / 読売新聞 2004.04.25
その本、ロマの隔離政策についても書かれていたな ハンガリーやルーマニアでも同様のことやっていたと思うけど
231 :
世界@名無史さん :2007/02/08(木) 22:33:13 0
232 :
世界@名無史さん :2007/02/08(木) 22:40:51 0
金融関係の本を読むと、 「倫理観や社会観に綻びの目立つ最近の西欧型金融市場に対して、厳しい 戒律で縛られるイスラム金融がひとつのアンチテーゼとして現代金融の あり方に一石を投じる日が来ないとはかぎらない」 と書いてあったりするんだけど、どうかなあ?
233 :
世界@名無史さん :2007/02/08(木) 22:56:07 0
234 :
世界@名無史さん :2007/02/08(木) 22:57:16 0
>>232 今日銀がイスラム金融に興味示しているそうだよ
投信信託がおもうように利益をあげられずに銀行の信頼性がゆらいでいる時代に
イスラム金融は魅力的じゃないか
ttp://jn-jn.txt-nifty.com/fixing_a_hole/cat5448496/index.html 18日朝刊で、ようやく12日の法王発言の要旨が掲載されたが、特定の
部分だけを取り出し、しかもローマ法王が慎重にバランスを取るために
挿入していたさまざまな留保を省略しているため、あたかも一本調子に
イスラム教を批判したかのようにも読める文面になっている。ローマ法王は
あらかじめ「宗教に強制なし」という『コーラン』の文言に基づいて
「イスラム教は寛容の宗教である」と主張する伝統もある、と述べた上で、
ムハンマドが率いたイスラム教団が異教徒を武力で征服したという歴史上の
事実を問題にしている。
イスラム教徒がキリスト教徒側の十字軍を論難するのであれば、イスラム
教徒による軍事征服に関しても、キリスト教徒から問いが許されていいと
いう考え方はそれほど不当ではないはずであるが、イスラム教の側では、
すべてのジハードは正当なものであったと信じ、占領下での改宗は正しい
宗教への自発的な帰依であったとしているため、この問いを許さない。
法王が謝罪したことを伝える18日朝刊の記事にはなおも「イスラムに 残る反発」と見出しがつけられていたが、何ら対話が成立せず、集団の 威圧によって法王が屈服させられるのを見た西欧諸国の市民の失望の 深さにも、一言でも言及することはできなかったのだろうか。「イスラム 教徒は不確かな情報で扇動され、一方的に宗教規範を押し付けてくる」 という失望は、西欧諸国で進む移民規制の強化の流れを底辺で支える 静かな決意とつながっている。
>>232 その西欧型金融市場の尖兵である各種ファンドに金を突っ込んで、
儲けた資金でバブル時の日本企業のごとく各国の物産を買い漁ってるのはどこのオイルマネーかと小一時間。
ちなみにイスラム金融自体も掲げてる看板が違うってだけでこっちの銀行とやることは同じ。
むしろ内部の腐敗は(略
239 :
世界@名無史さん :2007/02/09(金) 11:09:23 0
池内氏が、日本の中東研究について、「日本国内の対立軸の延長だから、中東に
ついて語るように見えて実は米国批判をしているだけ」と書いていたが、
アメリカの東アジア研究にも似たような事情が存在しているようだな。
ジョン・ダワー、ハーバート・ビックスなどアメリカの日本研究者には、ベトナム
反戦世代で、戦後の冷戦期を日米帝国主義の癒着ないし野合という視点から
とらえる者が少なくない。
ttp://www.books-ruhe.co.jp/recommends/2002/09/syouwatennnou.htm 本書の執筆中、私の念頭を去らなかったことがもうひとつある。アメリカ合衆国の
指導者たちが、国際法を躁躍してベトナム戦争を推進したにもかかわらず、
そのために死んだ何百万人ものベトナム人に対してまったく責任を取らなかった
ことである。
一九三〇年代後半、第一次・第二次近衛内閣のもとでの日本と同様、一九六〇
年代後半から一九七〇年代初頭 にかけてのアメリカでも、戦争を継続させ、
南ベトナムでの行きづまりと敗北を公に認めなかったのは政府当局者だった。
240 :
世界@名無史さん :2007/02/09(金) 11:53:40 0
241 :
世界@名無史さん :2007/02/10(土) 09:36:55 0
>>238 イスラーム諸国では臓器移植を禁止している国が多いが、実際にはヤミで行って
いる人間が多いという話をどっかで読んだ記憶がある。
“戒律が人間を縛る力”をあまり過大評価しないほうがいいかも名。
>>241 臓器移植を持ち出すまでもなく、「酒」が証明してくれてるかと。
>>241 「私」の空間と「公」の空間では戒律の縛る力は異なる。
公の場では戒律は、今でも強烈に人間を縛るぞ。宗教的な社会なら特に。
244 :
世界@名無史さん :2007/02/13(火) 01:14:28 0
板垣雄三氏は、『ユダヤ人陰謀説―日本の中の反ユダヤと親ユダヤ』 (デイヴィッド・グッドマン、宮沢正典共著)でも批判されてるね〜
245 :
世界@名無史さん :2007/02/13(火) 01:40:22 0
>>243 そう、公的には認められないけど、必要悪に属する事は必然的に
闇と化す。密造酒の品質が保証されないのは未だしも、
中絶の場合、闇だと、母親が死亡するケースが多い
246 :
世界@名無史さん :2007/02/20(火) 21:44:28 0
ttp://www.shinchosha.co.jp/foresight/ [中東―危機の震源を読む]
「価値の闘争」を打ち出したブレアの危機感と深謀
国際日本文化研究センター助教授 池内 恵 Ikeuchi Satoshi
イギリスのブレア首相は『フォーリン・アフェアーズ』二〇〇七年一月―二月号に、
「グローバルな価値をめぐる闘い」と題する論説を寄稿している。この論説は、
9・11事件以来、そしてイラク戦争や二〇〇五年七月七日のロンドン地下鉄テロ
事件以来、何度も行なわれてきた、イスラーム主義による国際テロリズムの挑戦に
対して決然と対峙することの必要性を説く演説を集大成したものといってよい。
ブレアが強調するのは、この問題は警察的・行政的な個別的テロ対策のみで解決
し尽くせる問題ではなく、根底にある価値観の対立に踏み込んでいかなければ
ならない、という認識である。ブレアの認識によると、宗教的過激主義の奉じる
理念と、西欧に端を発して世界に広まった近代的な自由と人権の理念との間に
こそ対立が存在し、それゆえ紛争が生じているのであり、この紛争で敗れることは、
欧米社会を成り立たせている枢要な価値や規範を譲り渡してしまうことになる。
現在争われているのは「政権転覆」ではなく「価値転覆」なのであり、〈究極
には近代性をめぐる闘いである〉という。
247 :
世界@名無史さん :2007/02/20(火) 21:46:40 0
〈私の見るところ、我々が直面しているのは戦争である。しかし通常とは 全く異なる戦争であり、通常の手段では勝利できない戦争である。軍事力 だけでなく、価値の水準で勝利しない限り、グローバルな過激派に対する 戦いに勝利することはない〉 ブレアがここまではっきりと「価値の闘争」を打ち出す背景には、当然 ながら、今年夏に予想される退陣を前にして、「レガシー・ビルディング (遺産建設)」に力を注いでいるという側面があるだろう。 冷戦終結後の、「歴史の終焉」とすら一時は喧伝されたほどの多幸感に 包まれた時代がわずかの期間しか持続せず、二十一世紀の幕開き早々に、 近代を通じて普遍的とされてきた価値を根本から否定する挑戦を、イスラーム 主義勢力から受けた。その意味をいち早く認識し、批判を恐れることなく 正面から取り組んで「西欧が生み出した近代の普遍的価値を守りぬいた」 ことを、「ブレア時代」の歴史的意義とする、というのがブレアの目論見 だろう。「ブレアは現在の国民ではなく、未来の歴史家にむけて語りかけて いる」というシニカルな見方も可能だ。また、イラク戦争でブッシュ政権に 追随して泥沼に踏み込んだ責任を回避するために問題をすり替えている、 という批判も当然、予想される。 しかしそれでもなお、ブレアがイスラーム主義による国際テロリズムとの 戦いを「価値をめぐる闘争」と言い切る議論には、問題の本質を射抜いた 部分がある。
>>187 中田はイスラーム原理主義者だからって面もあるだろ。
政教分離路線にあまり共感できないとかあるんじゃね?
249 :
世界@名無史さん :2007/03/07(水) 13:10:28 0
>>248 いまはどっちかってーと東南アジアよりらしーよ
>>248 トルコは民主主義って言っても、バックの軍が巨大な権力を持っていて。
その許す範囲でしかきのうしてない。無論イランもバックに宗教勢力があって
その許す範囲での民主主義をやっているけど、どっちかといえば、まだ宗教勢力の方が
力弱い…、って読み方はどうですかね?一応宗教者も文民だし。
251 :
世界@名無史さん :2007/03/14(水) 18:04:49 0
>>250 ホメイニ師は私兵機関であるパスダランを使って、革命勢力に邪魔な勢力を次々に蹴落としていった。
国民戦線派の失脚、亡命、ハバーイ教の弾圧、ムジャヒデン・ハルクの壊滅、国外追放してきた歴史はソ連と
変わらんよ。
つか、あの国のそういう手法はソ連や中国のやり口とよく似てる。
党の軍隊か宗教者の軍隊のちがいにすぎず文民を標榜するにしては最高指導者である
ハメイニ師自身がホメイニの黒子として後に追放するモンタゼリら幹部と共にバスタランの初代隊長として
汚れ役を引き受けてきた過去があるし、まだ宗教勢力の方が力弱いなんて事はない。
252 :
世界@名無史さん :2007/04/05(木) 09:47:27 0
ttp://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200704040052073 「破滅的な米のイラン攻撃 対テロ戦争は既に第2段階入り」 板垣雄三氏が指摘
対テロ戦争は「緊急非常事態を常態化して終局を予定せず、高度先端技術を駆使し、
戦場と手段を限定せず、国際法秩序やチェック・アンド・バランス体制の拘束を
脱し、グローバルな最終戦争を装い、略奪的植民地主義の本質を隠し通そうとする
制服戦争」と定義した。
さらに、対テロ戦争の特質として1.植民地国家イスラエルを守るためのグローバル
戦争である 2.パレスチナ問題の不公正に抵抗する人々をテロリストと断定し、
その「悪者」達を根絶やしにしようとする制服戦争の性格を持つ 3.その陰では、
パレスチナ人への民族浄化を野放しにして、イスラムこそが「テロ」を産む温床と
決め付ける 4.世界の至る所で宗教・宗派対立を扇動し、人々の目を本質から
そらす 5.泥沼の過程を経て増殖する傾向にあり、人類の「最終戦争」という
キャッチコピーを大々的に掲げながら、9.11テロのような衝撃的な節目を
きっかけに開始される━を挙げた。
253 :
世界@名無史さん :2007/04/05(木) 09:48:39 0
イラクの内戦は、スンニ派とシーア派の対立として報道されている。日本の マスコミは平然と「イラクは内戦状態にある」と伝えている。しかし、米国が 宗派対立を煽る集団を雇ってやらせているのが実態で、その化けの皮は 剥がれつつある。 「宗教が違ったら人間は喧嘩する」という考え方は日本社会に広く浸透 している。実はこれは「キリスト教徒にあらずは人にあらず」との西欧 起源の考え方に由来する。人間を絶えず対立に導こうとする扇動が、宗教・ 宗派戦争である。パレスチナ問題もこの延長線上にある。
254 :
世界@名無史さん :2007/04/05(木) 14:01:34 0
同意
256 :
世界@名無史さん :2007/04/05(木) 21:19:13 0
>>254 宮崎哲也が「その手の陰謀論が暗にテロを正当化し、奨励している」と
批判してたな。
>>256 テロやってる連中が自分たちの正当化のために振りまいてるだけだからな>陰謀論
ユダヤ陰謀論なんて今やSFに世界に突入しているが、アレを信じられるって連中はある意味尊敬する。
どれだけ頭がカラッポなんだか計り知れない。
258 :
世界@名無史さん :2007/04/07(土) 03:18:18 0
あぁ、板垣センセイ…。n地域論はとっても素晴らしかったんだけどなぁ。
259 :
世界@名無史さん :2007/04/07(土) 09:52:13 0
>>257 問題なのは、その手の陰謀論がイスラーム世界で蔓延してることだよ。
少しでも、反対意見を唱えれば「アメリカ・シオニストの手先」と叩かれる。
それにアラブでは、国営メディアがナチも真っ青な反ユダヤ番組を放送している。
大半が「ユダヤ人は子供をさらって、その血を吸う」とかの内容。
260 :
世界@名無史さん :2007/04/07(土) 11:17:05 0
恨まれてんだな・・
恨まれているorいない以前の問題として、 そういうのは政府への不満をそらすための方策にも使われてると見るべき。 国営メディアがやってるってことは当地の政府も認めてるわけで、 強権的な国で政府が認める報道は、よっぽどの大事件でもなければそれなりの意図がある。 中国の反日と構造的にはそう変わらないと思う。
262 :
世界@名無史さん :2007/04/07(土) 17:54:20 0
もっともイスラエルの極右系メディアでは「アラブ人をガス室に送れ!」とか言ってるけどな。
>>262 ユダヤ教は選民思想。
来るべき最終審判の日に自分たち「だけ」神に助かるという教義を信じる
カルトだから。
彼らは対外的にはともかく、他の民族を人類とはみていないよ。
>>262 イスラエルは公共放送でそんなことは言わないし。
極右系メディアの論説が一般の世論になるような国ではないよ、少なくとも。
>>264 率直に聞こう。いくらもらってレスを書いてる?
アメリカの保守派のラジオ・ホストは、 「1億人のイスラム教徒を殺してもまだ9億人のイスラム教徒が残ってる。 彼らに殺されるよりは彼らを殺したほうがいいに決まってる。やつらの毛布の 中に天然痘をぶちかましてもいいかも」 なんて言ったりする。
>>265 こんなところにあの程度の文章書き込んで金がもらえるなら楽でいいなw
別にイスラエル社会を賞賛している訳ではないのは、最後の「少なくとも」って所から
読み取れるだろ?日本人なら。
>>266 アメリカもイスラエルでも、そういう論説が有ると同時に、それについて反論や批判も存在し
社会的に容認されている。
イスラム社会では反イスラエル、反米の公的な論説に疑問を持ったり反論をしたりすれば
官憲に捕まるし扇動された民衆からのはげしい暴力も受ける。
「アメリカ人やイスラエル人だって同じ事言っている」って言いたいのだろうけど、
むしろ「同じ事を言う奴がいてもその社会環境はこんなに違う」って事を、よく考えるべきだ。
アラブ諸国の為政者はは自国内のイスラム原理主義者の若者に航空券を配布して、 アフガニスタン行きをけしかけていた。 まるでアフガニスタンのことをゴミ捨て場扱い。
269 :
世界@名無史さん :2007/04/07(土) 21:23:27 0
>>268 東京のホームレスに大阪行きの片道切符を配っていたやつらを思い出すなw
>>267 アメリカもイスラエルでも、そういう論説が有ると同時に、それについて反論や批判も存在し
社会的に容認されている。
イスラエルはしらないが、アメリカでは同時テロ後、愛国法ができて体制批判すると、
投獄されるようになったが?
>>270 >アメリカでは同時テロ後、愛国法ができて体制批判すると、
>投獄されるようになったが?
一人でもブッシュ批判や政府批判してしょっ引かれた人間がいたら教えてくれないか?w
>>272 お前はこれが読めないのか
>ビザ期限切れ
大体その記事のどこを読んでも具体的な事例を一つとして上げていないが。
だから誰がどんな反政府言動をして投獄されたのかを、教えてくれまいか?
274 :
世界@名無史さん :2007/04/08(日) 10:10:42 0
>>267 どんなにアラブ側が否定しようとしてもやっぱイスラエルは中東唯一の
民主主義国家だよな。 反論はあるだろうけど。
>>268 で、そのツケを今払ってるわけだ。 特にパキスタンとか。
275 :
世界@名無史さん :2007/04/08(日) 11:25:39 0
>>274 民主主義なんだけど根本的なところから間違ってると思う(w
アラブ人に土地を売ってはいけないとかね
誤解を恐れずに率直に言うと、結局うさんくさいんだよ
ユダヤ人自体が 関わるとろくなことがない
あとアラブ国家に「民主主義」を認めると、
アルジェリアみたいにイスラム原理主義系が選挙大勝
軍介入→内戦 がデフォでは
エジプトでも選挙やるとイスラエルと国交断絶しそう(w
神はユダヤ人のみを選んで、ユダヤ人のみを救うっておかしいんじゃないの? 世界宗教とは到底言えんだろう・・・
>>276 いつユダヤ教が世界宗教になったんだよ!?
ありゃ聖書の昔から民族宗教だ。
民族宗教の神がその民族のみを救う事が、そんなおかしいか?
ユダヤの神ではなく、神はひとつなのだからさ・・・
>>277
>>278 >ユダヤの神ではなく、神はひとつなのだからさ・・・
誰が決めたんだよ。お前は一神教徒か。
>>275 すると日本人に土地をうってはいけない韓国は、非民主国家になるということか
282 :
世界@名無史さん :2007/04/08(日) 21:33:15 0
>>274 トルコはどうだ?
民主国家かどうかはともかく、少なくとも世俗国家なわけだ。
「イスラムで政教分離した例」といえるわけで、なぜトルコではできたのか、
池内先生の説明を是非聞きたい。
>>280 韓国がこのスレでなぜ出てくるのかわからんけど、
アラブ人はイスラエル内に一定の割合で「昔から」住んでいるわけだし、
ドルーズ派は兵役もやるわけだし
少なくとも「フェア」じゃあないね公正じゃない。
>>282 偉大な指導者が現れただけ
という答だと思うが。
革命前のイランだってあんな感じだった。
フセインのバース党だってかなり世俗的だぞ
バース党は社会主義がベースだし創設者キリスト教徒だし
トルコは主権在民じゃなくて主権在軍だからな。シビリアンコントロールなんて 薬にもしない国柄だし。 軍のアタチュルク主義と民間のイスラム主義が権力を争っているのが今のトルコだな。
日本文化チャンネル桜は、平成十九年三月三十一日をもってスカイパーフェクTV!Ch.767における
24時間放送を休止し、同Ch.241「ハッピー241」の夜の時間帯で放送を続けることになりました。
※「ハッピー241」での放送時間(4月1日?)は、以下のとおりです。スカイパーフェクTV!
の受信環境があれば、どなたでも無料でご覧になれます。
【月?金】18:30?21:30/23:00?24:00
【土・日】21:00?24:00
http://www.ch-sakura.jp/index.html
286 :
世界@名無史さん :2007/04/12(木) 22:24:21 0
287 :
世界@名無史さん :2007/04/12(木) 22:25:06 0
(池内恵) 「レバノンとイラクは、シーア派が多数派でありながら、 政治的力を持ってこなかった国で、 シーア派が力を増していることは自然なこと。 ヒズボラの伸張は事実。 それにより一番危惧されるのは、レバノンの非常に複雑で微妙な 宗派間のバランスによって成り立っている政治体制が崩れる可能性。 誰もが内心危惧している。 表面上は、『勝った』とヒズボラに声を合わせるにしても、 裏では交渉が行われていて、ヒズボラが余り過剰に伸張しないように、 今後はなるべくヒズボラを封じ込めていこうという動きが水面下で見られます。 今回の停戦もヒズボラを過度に突出させないように封じ込める為の手段として、 レバノンやアラブ世界でも受け入れられています」
288 :
世界@名無史さん :
2007/04/12(木) 22:25:37 0 (池内恵) 「イスラエルが軍事行動だけでは、ヒズボラを 排除することができなかったという現実がある。 国際社会、EU等はイスラエルを批判したが、 アメリカはかなり突出してイスラエルを支持した。 その政策も裏目に出て、むしろヒズボラが威信を高める。 米とこれまで態度を異にしていた仏伊に頼って、国際部隊を派遣してもらう。 それによって事態の収拾を図るという新しい動きが出てきた。 イスラエルもこれまでは反対していた米以外の 欧州諸国の介入、関与を認めざるを得なくなった。 これは今後のパレスチナ問題の解決に関しても、 場合によっては一つのモデルとなる可能性がある。 アメリカとイスラエルの思い通りにならなくなった時、 違う立場をとってきた欧州諸国が関与する。 イラン、シリアも水面下で協力する。 今後の中東和平の為の一つの肯定的なモデルになる可能性もある」