2 :
世界@名無史さん:2005/07/30(土) 02:05:20 0
2ゲット。口で言うほど簡単じゃあない。
もう何千回と2ゲットに挑戦したことか。
もう何万回とF5キーで新スレが立っているかチェックしたことか。
すでに俺のキーボードの2キーは磨り減って2の印字が消えている。
他の奴らが2をゲットしているのを見てくやしくて枕を濡らした夜。
よっしゃあ2ゲット!と思い書き込みボタンを押したら回線が重くて
2ゲットに失敗したあの暑い夏の日。
2を取るために光回線を導入した。
2を取るために指の力が上がるように特訓した。
2を取るために動体視力を上げる本を熟読した。
寝ても覚めても2ゲットの事しか思い浮かばない。
2ゲット。ああ好きさ。結婚したい。
もし、明日2を取れるなら今日2ゲット失敗することに意味はないのだろうか。
今度こそ2ゲットできると信じてる。
さあ、書き込みボタンだ。2ゲット!!!!
3 :
世界@名無史さん:2005/07/30(土) 02:08:15 0
お盆ってゾロアスター教が由来なんだって。一般的には中国からの文化の流入だと思われてるらしいが。
世界ふしぎ発見で言ってたよ。
ツァラトゥストラ=ザラスシュトラ=ゾロアスター
ゾロアスター教とミトラ教の関係がイマイチどうも分からん。
詳しい人いたら、何卒説明プリーズ・・・。
6 :
世界@名無史さん:2005/07/30(土) 05:58:26 0
ヒント
その1 大日如来
その2 密教
その3 ヒンドゥー教と古代インドの土着宗教
その4 ペルシア人とアーリア系インド人の民族ルーツ
怪傑ゾロアスター
銀座ゾロアスター
(・∀・)スンスンスーン♪
10 :
世界@名無史さん:2005/07/31(日) 19:13:15 0
>>5 ローマでも人気を呼んだ背景はなんでしょうね。
既存の宗教にないものが注目されたのか、時代のタイミングか。
やり手の営業マンがいたんだろう
,-――――――-.
/ |
/ |
/ |
l" ジェンキン寿司 l
,、_lー-―――――‐--、/l
i ト、ミミ ,r‐- 、``'ニ=‐、.彡リ. へいらっしゃい。
ヾ,iハ゛.´ _,,、_ i.; _,. ` 彡'i) いまはゾロアスターが旬だよ、旬。
`、j,' `・''´:.ノ i::<・ゝ) .ハン なんたって善悪二元でわかりやすいのがいいよね。
i, ` ,、/ i_ ` ,r' 光の神アフラ・マズダなんて
,r〃'i ,r'ヽ、 _,〉 /. 数千年後の世界で電球の商品名にされるくらい息の長い神様だってんだ。
/i:ト、;;i, ミエエエエ-, 'i /ヽ__ 拝火教の鳥葬だってリサイクルの先駆けだよね。CO2も無駄に消費しないし。
r-‐'´i::::ハ;;ヾ、‐‐-、 ノ´/i:::'i`i‐- 、_どうだいお客さん、いっちょ入信しないかい?
::i' .l:i 'i::::i ヾ;;`‐---‐'i':/ i、 'i::! i::::i `
:i' i:| !:::l _,r.、;;;;;,r''´ヽi. ll::i i::i l:::'i
フレディー・マーキュリー フォー!
15 :
世界@名無史さん:2005/08/02(火) 02:59:15 0
指揮者・ズービン=メータもヨロシコ
やっぱファルーク・バルサラ
17 :
世界@名無史さん:2005/08/18(木) 02:40:07 0
フレディーは本当にゾロザアター教徒だったのか!?
親がたまたまそうだっただけ、ってことはないのか?
この辺に詳しい人、彼がどれだけ教徒っぽかったか、教えてくれないか?
>>17 鳥葬を希望したがエゲレスの法律ではダメだったとかなんとか
19 :
世界@名無史さん:2005/09/03(土) 15:24:05 0
沈黙の塔も都市の高層化が進むとやりづらくなるのが悩みの種。
塔を築いたのは他から遺骸を見られないようにする目的もあったのに、
ビルが増えた現代じゃ容易に見おろせるもんね・・・
先進国だとさらに衛生面での規制も加わってくるんだろうな。
こうなったら煙突なみに壁を高くするしかw
20 :
世界@名無史さん:2005/09/03(土) 20:25:50 0
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ…大金持ちです。
持ち株会社の大株主なんでしょうか。
彼らの歴史が知りたいですね。
21 :
世界@名無史さん:2005/09/03(土) 21:02:34 0
ガンジー首相の夫は、ゾロアスター教徒だったかと。すると、ガンジー女史は改宗したのかな。
夫婦の子供は、ゾロアスター教徒なのかな。
こたえ、よろしく。
フレディー・マーキュリーもゾロアスター教徒だったよね。
あ、ごめん、全然世界史と関係ないわ。
>>21 一般的には
ゾロアスター教徒はゾロアスター教徒としか結婚できないし
その子供もゾロアスター教徒になる。
ガンジー首相については調べたけどわかんなかったよ。ごめん。
24 :
世界@名無史さん:2005/09/18(日) 23:14:27 0
それと積極的な布教活動も行なっていないそうな。
イスラム以降、少数宗教になってからの慣習なのだろうか。
25 :
世界@名無史さん:2005/10/10(月) 15:14:09 0
>>23-24 国教だったころからその規則だったんだろうか。
それともイスラムに押され少数派になる過程でそうなっていったのだろうか。
27 :
世界@名無史さん:2005/10/12(水) 00:06:28 0
ゾロアスター教の主な教義ってどんなの?
絶対神だった頃のアフラマツダの概念ってどんなの?
ズルヴァーンは「時」だけど。
29 :
世界@名無史さん:2005/10/13(木) 22:21:29 0
光明じゃなく?
翼のある太陽?
32 :
世界@名無史さん:2005/10/14(金) 21:30:07 0
>>27 細かくやってくと長くなるし知識が足りないので極めて大雑把に言うと・・・
世界は光と闇、又は善と悪によって成り立っている。
人間は自らの意志と努力によって善か悪の側に立つことができる。
世界における善と悪との戦いこそが歴史である。
善神アフラ・マズダは正義を伝えるために人間の中に救世主や預言者を送り救いをもたらす。
死後、魂は「審判の橋」で審判を受け善人は天国へ行き、悪人は地獄に落とされる。
やがて善と悪による最終戦争、最後の審判、そして世界の終末が訪れる。
この戦いに善が勝つ事は善神によって預言されており、悪は滅ぼされる。
この時魂が救済されるためには火を祭って善神に奉仕しなければならず数々の義務を果たして
善行を行わなければならない。
大雑把にはこんな感じかと。今でこそ非常にありきたりな教義の数々だがゾロアスター教以前の宗教たるや
正義もへったくれも無い神話(ギリシャ神話に代表される古代神話の説話集に道徳的要素が小さいのは見ての通り)
ばかりだった時代には画期的であり、現代のあらゆる宗教に影響を及ぼしている。
細かい部分には突っ込まないでください(^^;
33 :
世界@名無史さん:2005/10/31(月) 15:24:02 0
>>32 啓蒙・教化に特化した神々の登場というわけですね。
34 :
世界@名無史さん:2005/11/20(日) 01:51:58 0
hosyu
35 :
世界@名無史さん:2005/11/20(日) 07:33:54 0
ググル世界でムンバイの沈黙の塔がうっすらと確認できます。
36 :
世界@名無史さん:2005/12/07(水) 21:32:27 0
古代ギリシャやローマでは信者は現れなかったのかな。
ヨーロッパ方面へは広まらなかったようだけど。
陰に陽に他宗教へ与えた影響は大きいけれども。
37 :
世界@名無史さん:2005/12/08(木) 01:42:13 0
>>36 やはりペルシア起源のミトラス教とか、ゾロアスター教的二元論を受け継いだマニ教は
ローマ帝国内でもだいぶ流行したようだが、ゾロアスター教が西方に広まったって話は聞かないねぇ。
おそらく鳥葬にかなり抵抗があったんだろうな。
38 :
世界@名無史さん:2005/12/09(金) 11:19:28 0
ティシュトリヤ
なんとなく言葉の響きが好き
39 :
世界@名無史さん:2005/12/09(金) 12:45:36 0
ほぉ。
初心者の質問ですが、ゾロアスター教とミトラス教には
関係があったんですか?
>>38 いけね、こぼしちゃった。ちょっとそこのティシュトリヤ。
41 :
世界@名無史さん:2005/12/09(金) 13:38:32 0
ゾロアスター教は一体いつ頃から「男色」を
罪悪視するようになったのでしょうか?
それを記している最古の文献は、いつのものなのでしょうか?
また、この場合の「男色」というのは、
男性同士の肛門性交に限定されるのですね?
狭義で言えば、イラン系固有の神々の体系をザラシュシュトラ(ゾロアスター)の
言行をもとに啓示宗教化したのがゾロアスター教で、
主にローマ帝国東部地域において、イラン系の主要な神格で契約と審判を司り
太陽の御者とされたミトラ(ミフル)神を主神とする当時の新興宗教のひとつが
ミトラス教、という感じだったと思う。
イラン系の神々への信仰やそれに伴うさまざまな習俗全体を指す言葉としても
「ゾロアスター教」と呼んでもいるけど。神聖なる光明の象徴「不滅の炎」の
鎮座として拝火壇・堂(アーテシュガーフ)で祭礼をおこなったり、水火土を
死穢で侵さないように鳥葬にしたり特別に密閉度の高い石柩などに葬ったり。
43 :
世界@名無史さん:2005/12/10(土) 09:54:13 0
>>42 ほほー。
つまりは、ゾロアスター、ミトラスともにイラン系土着宗教を
ルーツにしているわけですね。
スレ違いの質問ですが、ミトラス教は教祖が牛を殺すエピソード
をもって、教理の中心としていますね。ミトラス神殿にも
教祖が牛を刺す図がかかげられ、信者はこれを拝んでいたとか。
今となっては詳しいことはわからないのかもしれませんが、
このエピソードとは、どういう逸話だったのでしょうか?
44 :
世界@名無史さん:2005/12/10(土) 11:14:25 0
密儀宗教だったのでそれは秘密です。
ミトラス教の滅亡とともに、永遠に歴史の闇に消え去ったのです…
45 :
43:2005/12/10(土) 11:36:36 0
なるほど・・・。
ミトラス教の、教祖が牛を殺すエピソードからは
闘牛を連想させますね。ミトラス教の普及地域でもある
イスパニアには、闘牛が今でも存在している。
闘牛のルーツをミトラス教に求める説は当然出てくると
思うんですが、歴史学はこれについてどういう見解を
持っているんでしょうか。
46 :
世界@名無史さん:2005/12/10(土) 16:58:44 0
マジックはゾロアスター教の司祭(それとも司教かな?)であるマギが語源とか。
ローマ兵士の間にはミトラス教信者が多かったというから、
イスパニア駐屯のローマ兵士にルーツがあったりして
48 :
43:2005/12/10(土) 18:14:16 0
他に考えられない気がしますね。
日本も含めて、牛と牛が戦う闘牛や、その他闘犬、闘鶏など
動物同士が戦う催しは世界に広くありますが、人間と
動物が戦うスポーツというのは、闘牛以外にはちょっと
思いつかない。かなり特殊な部類に入るのでは。
このような特異なものがイスパニアに存在するのは、
やはり、かつてローマ兵士に広く信じられていた
ミトラス教の名残とみるのが、適当ではないでしょうか。
例の「牛を屠殺するミトラ神」の像は、儀式でもって牛を屠殺していた
ということではなくて、イラン世界でのミトラ神を示す「星座」の形状が
「牛を屠殺するミトラ神」の姿で理解されていたんじゃないか? とかいう
内容の説を図像学的に推測した論文を読んだ覚えが・・・まったくのうろ覚えだけど。
「マギ」はゾロアスター教系の司祭だか神官のことで、これを「マグピト」
乃至「マグバド」などと称する「神官長」が統括していたそうな。
この中世ペルシア語形が「モウベド」で、サーサーン朝の領域全体の祭祀職権を
統括していたのが、「モウベダーン・モウベド」=「大神官長」だったとかで、
有名どころだとマニ教の創始者マーニーを獄死させた大神官長キルデールなんか
がいる。
50 :
世界@名無史さん:2005/12/25(日) 17:51:47 0
ゾロアスター教徒が現在最も多い国が米国とは知らなんだ・・・
イラン革命の折に逃れてきた集団が多いそうな。
イランのゾロアスター教とは東部に結構いたけど、イラン・イラク戦争の時
東部イランが戦場になったからそれもあってかなり国外に逃げ出したそうだね。
前の大統領の時海外のイラン人がそこそこ戻ったりしたそうだけど、
イランに戻ったゾロアスター教徒はあまり聞かないなあ。
52 :
世界@名無史さん:2006/01/04(水) 23:07:43 0
指揮者のズービン・メータもインド出身のパルシー教徒だそうな。
伝統的に第三次産業が多いんですかね。
>>52 そーなんだ!
彼の指揮でリヒャルトシュトラウスの曲のCD持ってるけど意味深だなー
54 :
世界@名無史さん:2006/01/08(日) 06:06:48 0
本来ミトラ教の方がずっと起源は古かったんじゃなかったかな
もともとは太陽神、唯一絶対神だったのが
ゾロアスター教以降、アフラーマズダー、などと同格の一神に降格された
というような話だったと思う。
ローマ世界で復活したミトラ教と古代ミトラ教は、共通点を持つけど、だいぶ変容していたと思う。
ペルシャ帝国ってゾロアスター教だったの?
56 :
世界@名無史さん:2006/01/08(日) 13:20:45 0
火神アータルの位置づけはどんなもんなの?
アータルって?
58 :
世界@名無史さん:2006/01/09(月) 00:33:39 0
火神
自然宗教としてオリエント世界にあったミトラ/ミスラ信仰以外で、
創唱宗教として組織された古代ミトラ教なんて存在したのかねぇ。
焚き火をしてると不思議な気分になるよ
61 :
世界@名無史さん:2006/02/14(火) 21:42:15 0
「拝火教」という訳語のおかげで火が崇拝対象だと誤解される向きあり、だなあ。
>>54 それは違う。
もともとアフラマズダー(またはヴァルナ)とミトラで、主権をつかさどる「第一機能」の両側面を担当していた。
アフラマズダーがそれらの頂点に立ち、大天使(ウォフ・マナフだったかアシャだったか)をミトラの位置に入れたのが
ザラスシュトラの改革。
>>49 いわゆる天文学的解釈だな。イラン的解釈と対立する説。
ちなみに牛と戦うのはミノア文明にもあったとどこかで見た
63 :
世界@名無史さん:2006/02/26(日) 16:36:14 0
ゾロアスター教徒が火葬しなかったのは火を尊んでいるからみたいね。
64 :
世界@名無史さん:2006/02/26(日) 21:18:56 0
パーシー教とゾロアスター教ってどういう関係?
65 :
世界@名無史さん:2006/03/09(木) 20:13:12 0
ヨルムズとアフラマツダの関係は???
66 :
世界@名無史さん:2006/03/09(木) 22:34:57 0
>>65 アフラマズダ→ホルムズド→ヨルムズ
とかだったと思う。
今日焚き火してたら、気分が晴れてきたよ
68 :
世界@名無史さん:2006/04/03(月) 12:53:21 0
age
69 :
世界@名無史さん:2006/04/16(日) 02:31:07 0
イランのヤズドに残るイェジード教徒も
ゾロアスター教に影響された教義なのでしょうか。
70 :
世界@名無史さん:2006/04/16(日) 11:29:10 0
ホッラム教もその後長続きしたほうだわな。
71 :
世界@名無史さん:2006/04/16(日) 19:24:01 0
ミトラ教はもういい
73 :
世界@名無史さん:2006/04/17(月) 20:19:28 O
イスラム教徒は他宗教に寛容と云われているが、ゾロアスター教は啓典の民でないため、当初は奴隷にされたりしたらしい(仏教徒に対してもインドのナンダーラ僧院を破壊したりしている)
それでも改宗しないため、ゾロアスター教徒が尊ぶ動物を彼らの目の前で痛ぶったりする嫌がらせをした
サファビー朝治下になっても差別、2級市民化はなくならなかった
同王朝に仕官していた欧州人が首都でスラムに住まされ卑しい職業しか職を与えられないゾロアスター教徒達を目撃している
74 :
世界@名無史さん:2006/04/22(土) 09:30:25 0
ゾロアスター教では最近親婚を最大の善行としてるそうだけど…
詳しい人いない?
75 :
世界@名無史さん:2006/04/22(土) 11:19:20 O
ゾロアスター(ザラスシュトラ)は近親婚(フワエートワダサ)こそが正しい通婚と説いたため、当初カウィ(王侯)や旧来の宗教の僧侶(カラパン僧)の抵抗にあいました
しかしながらウィシュタースパ王に認められます
キュロス大王の息子カンビュセス王は実妹アトッサ(フタオサー)と婚姻します
記録に残る最初の王家のフワエートワダサ(近親婚)です
この婚姻はゾロアスター教の敬虔な信者であったアトッサの方が積極的であったそうです
アトッサは後に兄王が病死した後、別血筋のダレイオス1世(大王)と再婚しました
76 :
世界@名無史さん:2006/04/23(日) 05:48:38 0
アフラマツダ像ってあるの?
アーリマン像とかは?
77 :
世界@名無史さん:2006/04/30(日) 18:15:37 0
偶像崇拝は桶だったんだっけ?
>>71 それ、各宗教のネタを寄せ集めて作ったオカルト新興宗教のサイト。
79 :
世界@名無史さん:2006/05/18(木) 16:19:07 0 BE:141646853-
アフラマズダと初めて聞いた時、稲田瑞穂を思い出した漏れガイル
80 :
世界@名無史さん:2006/05/18(木) 17:35:44 0
f
82 :
世界@名無史さん:2006/06/05(月) 22:58:06 0
84 :
世界@名無史さん:2006/06/07(水) 15:44:41 O
後にローマで信仰されるミトラ神ってゾロアスター教ではどれ位の地位の神なんだろう?
中級神
86 :
世界@名無史さん:2006/06/13(火) 21:41:01 0
イランではゾロアスター教は復権してきているらしい。
87 :
世界@名無史さん:2006/06/13(火) 21:58:54 O
ストラボンの『地理誌』によると
鳥だけでなく、犬にも遺体を食わせたらしいね
この場合は犬葬というのか
ゾロアスター教には選民思想はないのに布教を行わず、外部からの改宗も認めないのはなぜでしょうか?
信者がどんどん減って困っているという記事を読んだ記憶もあるのですが・・・
89 :
世界@名無史さん:2006/06/19(月) 19:58:57 O
鳥葬や近親婚奨励はさすがに・・・
90 :
世界@名無史さん:2006/06/25(日) 01:44:56 0
熊本県(肥の国)のいわれは
もともと火の国であり、拝火教徒の入植地だったのです。
なるほど熊本に行ってみると
濃い顔をした人がゾロゾロ歩いてますね。
92 :
世界@名無史さん:2006/07/02(日) 12:08:43 0
>>88 ゾロアスター教徒と異教徒が結婚した場合は、異教徒の配偶者のほうは
ゾロアスター教徒に改宗することになっているのでしょうか。
>>62 牛とアクロバットをする人物が描かれたミノアの壷の写真を見たことがある。
ミノアと言えばミノタウルス
王を生け贄→牛を生け贄
とか
太陽や世界を更新させるために生け贄を捧げるのはポピュラーみたいね。
王自身を生け贄にするか、動物を生け贄にするか、捕虜を生け贄にするかの違いはあるんだろうけど。
インド人と同じくペルシア人も牛が神聖だったのかもしれない。
キリストの犠牲も世界更新のための犠牲と言えなくもない。
94 :
世界@名無史さん:2006/07/02(日) 18:11:45 0
正直、キリスト一人では世界更新のための生け贄としては足りない
>>94 それは「正確にはイエス一人の犠牲では…」なら通じる
神の子であるキリストの犠牲であれば十分
96 :
世界@名無史さん:2006/07/12(水) 23:53:06 0
ボンベイでテロがあったがパールシーは大丈夫か?
97 :
世界@名無史さん:2006/07/14(金) 09:41:51 O
今はムンバイですな
98 :
世界@名無史さん:2006/08/04(金) 23:41:40 0
月例鳥葬に上がりました。
99 :
Ш:2006/08/06(日) 16:26:16 0
こんにちは!!!!気になってしょうがない事があるので、質問します。
ゾロアスター教を国教にしたのはササン朝のアルデシール1世。
ゾロアスター教を保護した国は?パルティア?
誰か教えて
ヴォロガゼスの時代にゾロアスター経典を結集した、という記録が、イスラム時代の
誰だったか忘れたが、記録に残っているらしい。このヴォロガゼスが
1世から6世までいるので、誰のことか特定できていないが、
通常は1世または5世のこととされている。
>>92 確かパールシーは男のみ受け継がれると何かで読みました。だから女の子を
沢山嫁に出しても、その先でパールシーを増やせないといったような。
しかし、入信者の資格には親が信者であることが条件だそうで、母親がそれ
に該当すればいいんでしょうかね……それにしたって信者は増えませんよね。
もともとペルシャから移動してきた時に、住みつくことを承諾したマハラジャ
が幾つか条件を出し、その1つに布教は行わないというというものがあったんで
すよね。その誓いの影響もあるんでしょうかね。
貧乏なら子沢山になりがちだが、パルシーは比較的富裕層が多いから
なおさらですな・・・
103 :
世界@名無史さん:2006/09/07(木) 21:51:25 0
age
ゾロアスター教の教義って、漫画やアニメの設定みたいでかっこいいから、
オープンな宗教にして布教を積極的にやれば、結構人気を博しそうだ。
変な擬似宗教に走りかねない連中の受け皿にもなるし。
105 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 01:13:52 0
テレビの世界遺産、ゾロアスター特集だったのに見逃した、チキショーイ
どなたか見た方いますか?
現在のゾロアスター教も出てきておもしろかったよ
いまは、風葬は法的に禁止されていて、土葬にしていた。
108 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 05:13:05 0
>>106-107 取材場所はインドのパルシー社会でしたか?
本場イランは取材も難しいのかな。
109 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 07:26:30 0
「ソロモンの玉座」とかでてたから、イラン
110 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 09:06:21 0
ウルルンもゾロアスター関連じゃなかった?
見逃したけどさ。
111 :
世界@名無史さん:2006/09/18(月) 13:13:01 0
111ゲット
112 :
世界@名無史さん:2006/10/21(土) 16:17:24 0
月例鳥葬に上がりました。
113 :
世界@名無史さん:2006/10/21(土) 17:14:46 0
イランじゃ現在でも信者が聖火台に薪をくべて
聖なる火を絶やさない習慣を守ってるんだよね。
なんでも紀元前から営々と続くというから驚く。
世界遺産ペルセポリスの回で信者を取り上げてた。
ヤズドの拝火殿や沈黙の塔へ行った時にその火も見たし写真も撮ってきた。
115 :
世界@名無史さん:2006/10/21(土) 23:18:31 0
バクーで天然ガスが噴出して燃える「永遠の炎」を崇拝する人々がいたとか。
116 :
世界@名無史さん:2006/10/22(日) 00:41:10 0
銀座アスター
>>115 今でもあのへんで油田を探す人はゾロアスター教の神殿の遺跡近辺を掘るといいますね。
118 :
世界@名無史さん:2006/10/22(日) 18:24:02 0
アゼルバイジャンにまで拝火教の神殿が?
200年前にロシアにぶんどられる前まではイラン領だった罠。
120 :
世界@名無史さん:2006/10/22(日) 18:59:58 0
イランじゃなくペルシャ王国
>>116 もしかして、と思ってググってしまった。エゾギクが名前の由来だってね。
>>118 ゾロアスターの生誕地は、一時期アゼルバイジャンに比定されていた。
理由は「大地から火が噴出しいている」というチリ的要件と、東北イラン語が
最古の古典であるガーサーに入ってたから、じゃなかったかな。
122 :
115:2006/10/23(月) 01:48:12 0
自分のネタ本はOil and Gas in the Caucasus & Caspianってやつだけど
イスラム時代にもまだそうした集団がいたらしい。
123 :
世界@名無史さん:2006/10/30(月) 22:19:28 0
よく破壊されなかったね
125 :
世界@名無史さん:2006/11/09(木) 23:49:32 0
ゾロアスター教って近親婚が理想なの?
126 :
世界@名無史さん:2006/11/10(金) 21:35:27 O
特に母子間
127 :
世界@名無史さん:2006/12/04(月) 21:11:20 0
月例献火に上がりました。
128 :
世界@名無史さん:2006/12/07(木) 16:20:59 0
これって基本的に部外者は入信できないんだろ?
どういう考えでそんな閉鎖的にしてるの?一番かっちょいい宗教なのになー
>>128 「民族宗教」ってそういうもんだろ。ユダヤ教とかもそうじゃん。
神道だってヒンズー教だってわざわざ布教しないだろ。
むしろ誰彼無く入信させる、所謂世界宗教の方が異常なんじゃないか?
イエス誕生の物語に出てくる「東方の三博士」が
ゾロアスター教徒だったって説を目にしたことが有るけど、
何処まで信用できる情報なんだろう。
海外の大学ではそれをテーマにした論文があるとか…
キリスト教徒は…認めてなさそうだけど…
まず東方三博士が実在したかどうかが問題になるんじゃないのか?
あれも神話だと思うけど
三博士訪問を神話とするなら、そのイエス神話の文脈でゾロアスター教徒である意味がいるね
マギ(まぎ)Magi
イエス生誕のおりに、星に導かれて東方からベツレヘムへやってきたと伝えられる人々の呼び名。
『新約聖書』のなかの「マタイ伝福音{ふくいん}書」第2章1〜12節にそのできごとが記されている。
「マギ」にあたるギリシア語「マゴイ」(複数形)は、日本語では通常「博士{はかせ}たち」
と訳される。その単数形「マゴス」は元来、古代ペルシアのゾロアスター教の祭司のことで、
その仕事には占星術も含まれていたため、イエス生誕物語と結び付くに至った。
福音書に彼らの人数が記されていないにもかかわらず、「三人」(東方の三博士)
と伝えられるようになったのは、彼らが捧{ささ}げた贈り物が「黄金、乳香、没薬{もつやく}」
であったと述べられているためであろう。後の時代になると、この素材はさらに多様な形で拡大され、
3人のマギはおのおの名前を与えられ、年齢と出身地も明確にされた。
また、贈り物の意味や幼子と出会った光景についても、新たな物語が形成されていった。
<土屋 博>
>>129 それにしても厳しすぎる気がするけどな。
どんどん減ってるって話だしその内滅びちゃうだろ。
教徒さんとしては別に長続きするかはどうでも良いもんなのか?
134 :
世界@名無史さん:2007/01/07(日) 17:36:21 0
年次献火に上がりました。
135 :
世界@名無史さん:2007/01/07(日) 18:41:01 O
インドの大財閥は、パルシーが多いですよ。
エアーインディアに自動車のタータ、タージホテルなど、みんなパルシーです。
ラディブ・ガンジーもパルシーですよ。
彼らは宗教的にタブーが無いので、昔から、欧米人と現地人との繋ぎ役を果たしていたんですね。
いってみれば、東南アジアの華僑のような存在ですかね。 彼らはサリーを着ないし、豚肉も牛肉も食べるので、西洋人と普通に食卓を共にできたんですね。
ボンベイでサリーを着ずに、洋服を着ている女性をみたら、まずパルシーとみて間違いないと思います。
136 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 02:23:36 0
フレディもそうだっけか
はっぱのフレディ?
フレディ・マーキュリー
139 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 07:22:04 O
パルシーなの?
140 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 07:39:39 0
アラブに屈して、イーラーンの神をユダヤに売った裏切者よ……。
>>139 フレディ・マーキュリーの本名はファルーク・バルサラ。両親とも
パールシー。ファルークは親の任地であるザンジバルで生まれた。
142 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 13:41:26 O
パルシー教徒は男色許されるのか?
フレディ君
143 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 13:54:41 O
別にタブーではないだろう。
オマル・ハイヤームも男色の噂あり。
うんうん、良い事だ
そこでウマル・ハイヤームの名前が出てくるのがよく分らないのだが・・
彼は別にゾロアスター教徒だったわけではないはずだが。
146 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 18:09:14 O
俺はゾロアスター教徒だったと思う。
少なくとも彼の著書を読む限り。
ムスリムとは、俺には思えん。
147 :
世界@名無史さん:2007/01/08(月) 18:43:54 0
「ウマル・ハイヤーム」とは一種の「通り名」で、本来彼は
「アブー・ハフス・ウマル・ブン・イブラーヒーム・ニーシャープーリー」というが、
彼自身はイスム(個人名)が「ウマル」という正統カリフ・ウマルに起源を持つ純然たる
ムスリム人名であり、「ハイヤーム」(天幕作り)というニスバ(出身名)のもととなった
彼の父の名前にしても「イブラーヒーム(アブラハム)」というユダヤ教、キリスト教、
イスラム教では極々ありふれた人名。
特にイブラーヒームは預言者ムハンマドがイスラム教の始祖と仰ぐ程尊崇していた人物で、
これもムスリムの人名としては非常にポピュラーなものだ。つまりウマル・ハイヤーム自身は
父も含めて人名で非ムスリムとしての特徴は特に見られない。
このウマル・ハイヤームは今日でこそ彼の「ルバーイイ」形式の詩集でもって有名だが、
彼の生前もそれ以降も、イラン・中央アジアの現地では、基本的に「数学者・天文学者」として
専ら知られていた。彼と生前親交があったニザーミー・アルーズィーという人物が
『チャハール・マカーラ(四つの講話)』という前近代のペルシア語散文学史上の傑作を残しているが、
そこでニザーミーはウマルを天文学者(占星術師)の項目でその事蹟を語っている。その最初の部分で
ニザーニーはウマルに対して「ホージャ・イマーム・ウマル・ハイヤーム」と呼んでおり、
「ホージャ」にしろ「イマーム」にしろ、老練で学識の高いムスリムの人士としての尊称で呼ばれている。
19世紀のフィッツジェラルドの「再発見」によって彼は詩人として世に知られるようになって
しまったが、果たして彼の詩集がそれまでのペルシア語文化圏で知られていたかどうかは多分に
怪しい。年代記資料などの人物伝で確かに彼のルバーイー詩集の中には反イスラム的な内容の
ものが散見されるようだが、もし、ウマル・ハイヤームがゾロアスター教徒でイスラムに対して
非難めいた内容を書くならば、もっと巧妙に隠喩を駆使した上で批判的に書いたはずだ。
(実際にイスラム時代以降のゾロアスター教徒が書いた宗教文書でそのような内容のものあったようだ)
現存するウマル・ハイヤームのルバーイー詩集はいくつかバージョンがあり、彼オリジナルのものが
どれであるのかは色々と議論があるが、内容がイスラム的に突飛であったとしてもそれが即彼が
非ムスリムだという証拠とはならない。彼の内容はあまりにも直截的すぎる表現もあるので、恐らく
公然と朗誦されることを想定したものではない、極めて私的な物だったと見るべきだろう。
ルバーイーには古代イランへの追慕が多く語られているというが、これには当時のイラン・中央アジア
における政治状況や、セルジューク朝宮廷などでの『王書』をはじめとするペルシア語文学の受容と
いった問題が絡んでいるはずだが、そこに現地のゾロアスター教徒が云々されていたようには・・
後世の『詩人伝』などの伝記資料などで彼がゾロアスター教徒だったという情報も知られていない。
> 少なくとも彼の著書を読む限り。
ルバーイー詩集以外だと数学・天文学関連の著作?
ああ、文章が中抜けした!
> 年代記資料などの人物伝で彼の詩が一部載せられているものも見られるが、特に目立って
> 奇異な特徴は見られず、やはり彼は飽くまでも「数学者・天文学者」と認識されていた。
> 確かに彼のルバーイー詩集の中には反イスラム的な内容の ものが散見されるようだが、
と続く。
フレディ・マーキュリーがゲイだったから
ゾロアスター教では同性愛も認められてると思ってる人が多いみたいだけど
ゾロアスター教の幻視文学とも言える『アルダー・ウィーラーブの書』では
同性愛者が地獄で罰を受ける場面が出てくると読んだことが有る。(青土社『ペルシア神話』など)
まぁ善行たくさん積んでるからフレ様は大丈夫だろうけど。
152 :
世界@名無史さん:2007/01/09(火) 22:21:46 O
・ゾロアスター教徒の新年(ナウルーズ)のお祝い
ゾロアスター教徒にとってナウルーズは最も重要な時期である
ナウルーズの15日前まで栽培していた小麦と平豆を前夜に収穫
前夜に皆、新しい服を着て、家じゅうを明るくしてフフト・シンという料理を作る(おせち?)
食卓に鏡を置き、両側に家族人数分の灯明台を置いた
大きなパンと葉を浮かべた水や薔薇水の碗
果物・クルミ・アーモンド・ビスタチオ・魚・酸乳・牛乳・チーズ・彩色した卵
そしてシンから始まる言葉の食べ物7つを置いて祝った
ペルシア王になると新年の朝に“清潔な砂糖”と新しいクルミを食した
そして7つの種類の種子をまく
ソグドの神殿では1000頭の羊を捧げ、大釜で煮込み、皆で食した
『アイハイム』
加藤九ぞう氏著より
153 :
世界@名無史さん:2007/01/09(火) 22:36:34 O
マニ教徒とゾロアスター教徒の見分け方
マニ教徒は主に菜食で肉食は熱い血の動物(羊・牛などいわゆる恒温動物)は食することはもちろん殺すことも禁じられた
ただ冷たい血の動物(蛇・蛙などいわゆる変温動物)は食してよかった
ゾロアスター教徒がマニ教徒の支持者を見分けために熱い血の動物を殺せるかどうかを見た
おまるはスーフィーじゃなかったか?
155 :
世界@名無史さん:2007/01/10(水) 02:47:27 0
>1
ゾロアスター教・・・名前からして何かスゴス。
ザラスシュトラって、トンでもなく凄い人だなぁ。
中世、キリスト教が日本伝来した時、仏教もキリスト教もゾロアスター教の
流れだなんて、誰も想像しなかっただろうな。
人類の歴史は深遠だ。
またワケワカランことを
流れってなんだよ?
157 :
世界@名無史さん:2007/01/11(木) 21:40:41 0
直接間接に影響を受けていた、ということかな。
提唱宗教って共通点のほかは
影響なんていいだしたらキリがねーよ
159 :
世界@名無史さん:2007/01/11(木) 22:25:37 0
>>155 オウム真理教もゾロアスター教の流れか(w
160 :
zoroasuter:2007/01/27(土) 06:29:28 0
161 :
世界@名無史さん:2007/02/26(月) 12:54:49 0
マゴスってもともとゾロアスター教とは関係ないメディア王国の祭司集団だったとか・・・
162 :
世界@名無史さん:2007/03/05(月) 18:12:37 0
世界の宗教の中でゾロアスター教が一番好きだな。
SFの世界じゃお馴染みだし。
163 :
世界@名無史さん:2007/03/14(水) 21:50:01 0
開祖ゾロアスターは生没年不明。
紀元前7〜5世紀頃のペルシャ王朝のビシュタースパ(歴代のどの王様かは不明)
の友人で、20歳から宗教活動に入り30歳でアフラ=マズダ神の啓示を受け
ゾロアスター(拝火教)を説いたとされます。
164 :
世界@名無史さん:2007/03/15(木) 22:00:29 0
ゾロアスター教
二元論的一神教で、古代インド=イラン又はゲルマンの宗教的共有財産に
源を発する神々や諸霊を最高神アラフ=マズダのもとに統括し、
宇宙を善と悪の二つの原理で説明する。その聖典「アベスタ」によると、
太初アングラ=マイニュ(アーリマン)は悪を、
スペんタ=マイニュ(アラフ=マズダの聖霊)は善をそれぞれ選んだ。
信者も思・言・行において、いずれにつくかはみずからの選択にかかっている。
その一方は他方がなければ意味がない相互関係にあるため
「アラフ=マズダの双子」とよばれる。
しかし善の諸天使が元来の自然宗教的・物理崇拝的な特性を弱められ、
アラフ=マズダの意のままに動く非主体天使となり、
それぞれの抽象的職能が強調されるのと、二元論の強調が相まって、
悪の諸天使は主体性をとりもどし、アラフ=マズダと直接対決することになる。
ゾロアスター教の終末論
二段階あって死者の肉体はハゲタカと野犬の食欲にさらされるが、
霊魂は天国の入り口まで来て、正直者はそこにある橋(剣)の上を
導かれて無事天国へはいるが、偽善者は足をふみはずして地獄へ落ちると説いている。
ゾロアスターののち3000年すると世の終末がくるが、
そのとき救い主があらわれて、天国・煉獄・地獄からすべての人が復活し、
溶けた金属による最後の神裁がおこなわれて悪は滅ぶとされる。
確かゾロアスター教って中国にも入ったんですよね
166 :
世界@名無史さん:2007/03/17(土) 17:03:07 0
唐代ね。宋代以降はマニ教に取って代わられたのかな。
火そのものがご神体なのよね
168 :
世界@名無史さん:2007/03/25(日) 22:38:19 0
火そのものは崇拝の対象じゃなく、神に奉納するものではなかったっけか。
日本にも伝来したよ。
火祭りで有名な秋葉神社は
アフラ=マズダが訛った音といわれる。
170 :
世界@名無史さん:2007/04/01(日) 00:00:31 0
蘇我氏はゾロアスター教徒だよ。
171 :
世界@名無史さん:2007/04/01(日) 02:10:04 0
>>164 >正直者はそこにある橋(剣)の上を導かれて無事天国へはいるが、
>偽善者は足をふみはずして地獄へ落ちる
偽善すらしない悪人はどうなるんだろう・・・
最初から地獄行き
173 :
世界@名無史さん:2007/04/01(日) 05:09:38 0
しかし、これほど長い歴史を持つのに、
増えもせず、消えもせず
細々と何千年も続いているのは凄いですね。
インド神話のデーヴァ神族が、ゾロアスター教ではアーリマン配下の悪魔ダエーワになり、
魔族のアシュラの方が、光明神アフラ・マズダになっている。
隣同士、何か気に食わ無かったんだろうか?
ゾロアスター教って火葬は禁止なんだよな。火が汚れるとか言って。
最初聞いた時はちょいと意外だった。
火を崇拝してるからこそ死体の葬り方も火を使うだろうと思い込んでたから。
死は最大の穢れ
177 :
月光仮面:2007/04/11(水) 12:08:30 0
>>174 アーリア・ヴェーダ教団の内部で育ったものが、何らかの事情で独自の宗教路線、
ゾロアスター教を打ち出して分離してゆく、ちょうど、自民党から民主党が生まれる
ようなものではなかったであろうか。経済・地理的にはインダス・インドとペルシャの
2つに分かれてゆく。
178 :
世界@名無史さん:2007/04/13(金) 20:46:44 0
平氏がゾロアスター教徒だという話を聞いたんだが、
どういった経緯でこんなマイナー宗教が入り込んだんだか。
179 :
世界@名無史さん:2007/04/14(土) 01:02:21 0
何でも、那智の火祭りやお水取りが拝火教の名残だとかなんとか・・・
180 :
世界@名無史さん:2007/04/29(日) 01:20:57 0
ミタルもパルシーだったんですね。
鉄鋼王スゴス
保守
ゾロアスター教関係の名前をみると・・・・
エメラルドドラゴンを思い出しちゃうな。^^)
183 :
世界@名無史さん:2007/07/08(日) 18:04:26 0
>>177 イランの先住民の宗教から影響を受けたりはしなかったのかな。
バラモン教の基層にドラヴィダ系やオーストロアジア系の習俗があるように。
184 :
世界@名無史さん:2007/07/08(日) 18:19:33 0
バラモン教の基層にはないだろw
ヒンドゥ教の基層にはあるけど。
186 :
世界@名無史さん:2007/07/12(木) 03:58:37 0
インダス文明の都市遺跡に沐浴場らしき施設跡があるが、あれなどは
アーリア人以前からのインドの文化要素なんですかね。
ゾロアスターとインド神話って関連してるんですか
188 :
世界@名無史さん:2007/09/09(日) 02:13:43 0
『ムー』 2007年10月
世界の終末は間近に迫っている!?聖典『アヴェスタ』が明かす驚愕の未来とは?
光明神ミロクの大降臨!! ゾロアスターの大預言
ゾロアスター教の預言書「失われた聖典『アヴェスタ』」には、
キリスト教やイスラム教、ユダヤ教を凌駕する終末の秘密が隠されていた!
究極の救世主と終末の先にある「光の柱」とは? 禁断の大預言を本邦初公開!!
http://www.gakken.co.jp/mu/mumagazine.html ↑
この特集記事はイイ!
ゾロアスター経の歴史とその偉大さについてかなり詳しく、
一般の学術書を読むよりはるかにおもしろい。
ゾロアスター教に関心のある人は必読!
189 :
世界@名無史さん:2007/09/09(日) 05:58:03 0
面白そうですね。でもアヴェスタは失われてはいません。ま、ムーの
広告だから、そのくらい書かいて普通いいとは思いますけど。
ムー編集部はトンデモの皮をかぶった優良解説書を出すことがあるからなあ
油断出来ない。
本邦初公開とかいってSacred Books of the Eastからの日本語訳だったら泣く
192 :
世界@名無史さん:2007/09/09(日) 13:36:39 0
>>189 現存するのは、全体(=大アヴェスタ)の4分の1程度の分量にすぎないんだって。
193 :
KG:2007/09/09(日) 14:12:03 0
私は以前、ゾロアスターとミトラ神について、
宗教板上のあるスレッドの中で、次のように発言したことがあります。
どうでしょう、このような理解で正しいでしょうか?
誤りがあれば、ゾロアスター教に詳しい方に、指摘していただきたいと思います。
270 :KG:2007/08/13(月) 00:57:41 ID:AVxiSJKk
私はイラン系の宗教に明るくなく、知ったかぶりするしかないのですが、
私が知る限り、ミトラ神は、『ヴェーダ神話』(アーリア族がまだ一つだった頃の神話)に遡ると思います。
その神話では、ミスラ(ミトラ)は、ある神々の“グループ”に属し、ヴァルナという神と“対”になっていたそうです。
つまり、ミスラ神は、その初期においては、多神の中の一神だったということになりましょう。
ところが、時代は下って、アーリア系民族がイラン地方に南下した後、
前7世紀頃に現れたとされるザラシュトラ(ゾロアスター)なる人物が、
先の『ヴェーダ神話』の中のミスラ神を、対であったヴァルナ神から切り離してしまいました。
ザラシュトラは自身の経典『ガーサー』の中で、ヴァルナ神だけを採用し、それをアフラ・マズダ神とし、切り離したミスラ神を無視してしまいました
こうして、切り離され無視されたミスラでしたけれども、以後は、太陽神として民衆の間で人気を博し、時代を生き延びていきます。
そして、もう申すまでもありませんが、パルティア時代、ローマ時代にミトラ教として隆盛を極めます。
以上のことから、ミトラ神の起源を探るには、『ヴェーダ神話』と『ガーサー』に当たるのが手っ取り早いといえます。
とはいえ、私はあまりそちらの方面には詳しくないので、この情報もあまり当てにはなりませんが…。
それにしても、ミトラ神が、多神教に起源を持ち、ゾロアスターの一神教によって捨てられたというのは興味深いです。
194 :
世界@名無史さん:2007/09/11(火) 03:41:49 0
>>188 この記事書いてる岡田明憲で、
この分野や学界ではどんな評価されてるの?
ゾロアスター関係の書籍かなり出してて有名だけど、
中にはかなり特殊だとして、学者として批判もされてるらしい
分野や業界といわれても、そもそも日本にイラン学者(しかもゾロアスター教専門)が何人いるのやら
詳しくは知らんけど、専門外からの学者?からも批判されてるみたいだが。
ムーの巻頭特集記事wを担当してしまうぐらいだから、何かあるんだろうな。
197 :
世界@名無史さん:2007/09/11(火) 10:06:38 O
ボンベイ行けば、ゾロアスター教徒は普通に生活してるよ。
会社や商店の経営者が多い。
サーサーン朝のゾロアスター教信仰は王家と神官団によって王権神授的な
ガチガチな「国家宗教」になっちゃってたそうだけど、アム河を挟んだ東の
ソグディアナや東アジアに居たソグド人たちのゾロアスター教は、サーサーン朝の
ものとは別の『ヤシュト』を持っていて、西方とは違う信仰のされかたをしていた、
って吉田豊先生や森安孝夫先生が何かで書いてらしたね。
最近になって中央アジアで『シャーナーメ』の断片が発見されて、ソグド人の間でも
『シャーナーメ』が読まれていたっていう文学史的に大きな発見があったそうだけど。
199 :
世界@名無史さん:2007/09/24(月) 13:56:49 0
>>193 アフラマズダはアシュラじゃなかったっけ?(ひょっとしてアシュラはヴァルナの一化身
だったけ)ミトラはその通りでしょう。東方ではミロクとなっている。
>>198 シャーナーメの発見記事ソース希望。どこで読まれていたのか非常に興味あります。
ペルシア文芸はサーマン朝時代に発展したので、サーマン朝領域(ブハラ、サマルカンド)では、読まれていたと
してもおかしくないと思う。
200 :
世界@名無史さん:2007/09/24(月) 14:05:22 0
同時代の古代帝国宗教キリスト教や仏教が世界宗教になったのに、ゾロアスター教が世界宗教になれなかったのはどうして?
単純にイスラムに吸収されたからだろうか?
アルメニアや中央アジアでの布教活動はあったようだが、大して広まった
気配がない。キリスト教やマニ教は、民族意識と結びついて、イスラム支配の中で
民族的抵抗のよすがとなったりしているが、ゾロアスター教についてはあまりそんな
気配を感じない。細々インドへ脱出した、という感じ。マニ教は元朝くらいまでは
中国にあったが、ゾロアスター教はそんな記録はなさそう。
なんで?やっぱ教義に問題とか?
>>200 今現在世界宗教じゃ無いだけで、かつては間違い無く世界宗教だった。
宗教にも興廃があるわな。
近親婚奨励
土葬、火葬の否定→鳥葬奨励
単純に強制されなかったら一般人は引くのでは
>>199 去年だったか一昨年の研究発表会でそのような報告がされたが、出土地は
アフガンだったかウズベクだったか・・
その時参加した人から配付されたレジュメのコピーを以前貰ったんだが、
かなり長いソグド語文書の一葉の写真が添付されてあって、文書には
ロスタムとか『シャーナーメ』に登場する有名な人物たちが頻出していた。
文書の内容自体もどうやら『シャーナーメ』の物語に関わるものだったらしい。
『シャーナーメ』の前半主要部は実はイラン南西部スィースターン周辺が舞台だそうで、
登場するイーラーンの王たちが名乗る「カイ」という称号も元々はこの地域の君主たちが
名乗っていたものだとか。特にサーサーン朝後期の君主たちはカワードなどがそうだが
『シャーナーメ』に由来する王名を名乗る人物が何人もいるので、サーサーン朝が歴代
関わったエフタルや突厥などに対する東方政策との関係で、ソグドやイラン高原方面など
『シャーナーメ』の物語りがイラン系社会に広く伝播したんじゃないか、という説明が
あったそうだ。
多分、来年くらいにここら辺の問題について吉田先生が論文で書かれるんじゃないかと
思う。
フェルドゥシーの『シャーナーメ』が?
それとも同一起源の伝承が?
205 :
世界@名無史さん:2007/09/25(火) 20:28:03 0
>>203さん
ありがとうございます。
>>201さん
確かに世界宗教並みだったけど、かなりサーサーン朝までの民族宗教っぽさが
強い印象があります。ミトラ教もキリスト教に負けて敗退したことを思えば、
ゾロアスターもイスラムに負けたということで、何もゾロアスター教だけが
特別というわけではないと思いますが。。。。でも古代帝国の国家宗教として、
キリスト教、仏教と比べると、世界宗教としてずいぶんランクが落ちる印象が拭えません。
まぁ、確かに202さんのご指摘のように、ちょっと開明度が低いという印象がありますが、
やっぱこの辺ですかねぇ。。。
今のイランでイスラム体制が崩れたら、もう一回民族統合のイデオロギーとしてゾロアスター教の復活はあるかな?
207 :
世界@名無史さん:2007/09/28(金) 15:10:49 0
「シーア派とイスラーム」という本に、それに近いことを言っている
イラン人もいる、と書かれていたと思う(記憶違いかも知れないが)。
イスラムでは豊かになれないし、面倒を起こすから、イスラムを捨てて、
イランとしてのアイデンティティを復興しようという意見。でもかなり稀で、
ゼロではない程度、ということらしい。というか、こういうことを言うイラン人は
既にイラン人ではないような気がしてしまう。。。
イラン人ではない。ペルシャ人なのだ。
209 :
世界@名無史さん:2007/09/28(金) 16:48:48 0
イスラム化したゾロアスターがシーア派って解釈があってる気がするが
210 :
世界@名無史さん:2007/09/29(土) 11:25:02 0
メアリーボイスは、イスラムの5度の礼拝や、水で清めるところなど、ゾロアスター教の
習俗を引いている部分が幾つかある、と指摘しているね。
まぁ、そもそもイランの街中に、ホメイニと並んで宗教者のイラストが
かかっている。多分アリーか3代目イマームフセインだと思うのだけれど、
どうみても、後光と剣を構える姿勢と服装が、ササン朝遺跡のアフラマズダの
レリーフとそっくり。
211 :
世界@名無史さん:2007/09/29(土) 11:50:21 0
そもそもイランがイスラム国家なのに絵画を全く否定していない(スンニ派は偶像否定)のは、
ゾロアスター教の影響でしょ。
もともと仏像やキリスト教の聖人像に後光を描くスタイルは、紀元前後にイラン系の諸宗教
(ゾロアスター教と言えるか微妙なその他諸々の宗教)で流行した神像のスタイルが東西に
伝播したものだとか聞いたことがある。
他にも阿弥陀とか釈迦三尊像みたいな中心に正面を向く主神を置いて左右に脇侍というか陪神を
置いたりするスタイルも、紀元前後のハトラやアナトリアといったこの当時のメソポタミアや
イラン方面で流行したのがメインらしい(セレウコス朝はどうだったか忘れたがパルティアでは
確実。バクトリアの方面でもすでにあったらしいが)同じ時期のガンダーラやインドのマトゥラー
なんかでも仏像の作成と同時期に確立していたそうだが。>三尊像
イランの現在のアリーやムハンマドの画像は、どっちかというと人物の描き方といい、色使いといい、
かなり現代のインドの神々の画像の影響が強いように思う。(カラフルさはかなり違うが)
実を言えば、何だかんだ言って宮殿のレリーフや浴場の壁絵とか写本の挿し絵なんかで
歴代のイスラム諸政権でも西アジア、中央アジアでの人物画の伝統は細々だか続いていたり
するが、やはりセルジューク朝、特にイルハン朝で『シャーナーメ』とか『預言者伝』の
ような挿し絵が豊富な写本が大量に作成され、預言者やカリフ、教友たちも画像として
頻出する作風が定着して大きく変わった。
>>212 キリスト教のはローマで大勢力だったゾロアスター系のミトラ教で、ミトラ神に後光背負わせてたのを、
まんま真似したらしいね。
214 :
世界@名無史さん:2007/09/29(土) 20:16:27 0
図書館でみたけど、イルハン朝時代の絵画って、一瞬中国画と見まごうよね。
教科書なんかでよく見るムハンマド像は、実は『集史』の「預言者伝」の挿し絵やオスマン朝など
で作成されたもの。後光が火焔紋はオスマン朝の特徴か。
勿論、偶像に対する禁忌は以前からあったが、現在のような強烈な絵画否定の傾向はメディアの
大衆化が進んだ19世紀以降だが、この過程で今に続くトルコやアラブ諸国はスンナ派法学の改革
運動の流れで特に意識されるようになった問題だろう。
スンナ派というかムスリム主流の基本姿勢はもともと「反王権思想」みたいなものが強くて、
アッバース朝が初期から目論んでいたサーサーン朝の君主のようなカリフの「王権神授思想」の
たぐいは「ペルシア的だ」と否定されてきた。「地上における神の影」とか「神の代理人(カリフ)」
(ハリーファトゥッラーフ)とかいうアッバース朝時代に表れたカリフの敬称がこれ。
シーア派とかイランの固有の問題で「ゾロアスター教」が云々されるが、多分言う程「ゾロアスター」
自身はあまり関わっていないと思う。むしろ、サーサーン朝が自己の支配正統性の根拠として
ゾロアスター教団を抱き込んで作り上げた「イラン的な王権神授思想」がスンナ派シーア派を問わず
イランやメソポタミア、中央アジアで登場したイスラム諸政権の陰に陽に影響を与えている。
この媒介になっているのは『シャーナーメ』のようなサーサーン朝含む伝説的なイランの諸王の物語や
英雄叙事詩のたぐいで、ここで語られているイランの諸王の事蹟などがイラン系やテュルク・モンゴル系の
諸政権で賞揚されて来た伝統が、実際に関わっているだろう。
シーア派は基本的にアリー以降のムハンマド家の血統主義的なカリフ継承観を持っていて、それと
イラン周辺の神授的な王権思想と結びつき易かったと考えた方が自然だろう。
イランではカージャール朝やつい2、30年前までパフレヴィー朝が存続し、君主の肖像が賞揚される
習慣が残っていたので、多分、現在のイランの場合はその習慣がそのまま現行の君主→アリーその他
のイマームへシフトしたんじゃないかと思わせる。
十二イマーム派の法学ではそこら辺の問題をどう処理しているのかは知らないけど。
そりゃそうだよ。中国から絵師連れてきて描かせたんだから。
だからそこから発達したペルシア細密画は非常に中国絵画的。
さらに、フマユーンがペルシアの絵師をインドに連れてきたから
インドの細密画も同じように中国絵画の雰囲気がある。
>>216 > そりゃそうだよ。中国から絵師連れてきて描かせたんだから。
それでふと思い出したがサダムフセインがカディーシーアの戦いの記念館作ったとき、その記念で
絵はがき発行したんだけど、それはわざわざ北朝鮮から画家連れてきて描かせたんだってね。
自国民に描かせないのはやっぱりイスラムの偶像への禁忌のせいか?
ちなみにそのはがきの印刷したのは日本の会社だったそうでw
ハンマームみたいな浴場の壁絵なんかも昔はアルメニア教徒みたいな現地のキリスト教徒や
ユダヤ教徒に描かせていたらしいけど。シリア辺りの映画の看板もキリスト教徒出身の
職人が描いているとか聞いたことが。
サッダーム政権は自国の北部にも南部にも敵ばっかりな特殊な政治状況だったからまた
違うんだろうけど。本当はバアス党は社会主義系の世俗政権だったからそこら辺は気兼ねない
はずなんだろうけど、カリフの後継者だの現代のサラディンだのネブカドネザルがどうだのと
節操がなかったから。そういえば大統領宮殿でドーム天井のアラベスク・タイル装飾もモロッコ
あたりの職人を呼んで作ったとかいう話があったような。
オスマン朝やティムール朝の挿し絵職人は(支配階層に関係している)ムスリムだったらしいけど。
イルハン朝以前の絵画でもトルコ兵は丸顔で細目に描かれてるらしい
>>219 今のトルコ人も内陸に行けば行くほど丸顔細目になるな。
221 :
世界@名無史さん:2007/10/09(火) 05:45:57 0
卒論テーマにゾロアスター教の教会制度使いたいんだけど、
ササン朝期の教会制度に言及してる資料とか知りませんか?
卒論に使うということで専門家の方であれば、既にご存知とは思いますが、
ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ
刀水書房 著者青木健
の参考文献資料をご覧になられてはいかがでしょうか?
>>222 ありがとうございます。
一応、メアリー・ボイス「ゾロアスター教 3500年の歴史」、
足利惇氏「ペルシア帝国」、伊藤義教「ゾロアスター教論集」、
エミール・バンヴェニスト「ゾロアスター教論考」あたりは
読んでみたけど、いまいち分かりづらくて…。
青木氏の著書も探してみます!
224 :
世界@名無史さん:2007/10/25(木) 19:26:16 0
225 :
世界@名無史さん:2007/11/11(日) 13:40:56 0
「ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ
刀水書房 著者青木健」をざっと流して読んでみた。
著者の意見を勘案すると、ゾロアスター教が世界宗教になれなかったのは、
もともと世界宗教でもなんでもなく、古代イラン高原には、イラン系の多様な宗教が
あり、アケメネス朝の記録や西方の記録に登場するマゴスの宗教とゾロアスター教は
別ものと考えた方がよいそうだ。その1宗教に過ぎなかったものが、サーサーン朝で
なぜか国家宗教に採用されてしまったが、各地にあったイラン系諸宗教・諸組織は、
何世紀かかかって統合されていった。この辺の動きは行政制度の中央集権化とだぶるらしい。
また、宗教儀礼は神官階級に独占されていて、聖典の中身も一般信徒には無関係。
神から信徒への語りかけもなく、信者は儀礼だけを習慣的に行っているだけ。
一般信徒にとってのゾ教は、ヒンドゥー教などに近いといえそうだそうな。
神官階級も、聖典が読めなくなっていて、事実上の独創解釈(ザンド)で運営していた。
土俗宗教が国家のバックアップで組織化された(日本の神道に近い?)だけなので、
世界宗教にはなれず、明確な経典があり、信者への指導がやたらあるイスラームに
太刀打ちできなかった、という意見だった。
226 :
世界@名無史さん:2007/11/11(日) 15:02:38 0
とはいえ前レスにもあるようにインドに逃げ延びてでも信仰を維持した集団もあるわけで
一種のカースト集団化してタタ等インド経済において中枢を担う役割を果たしたりもしている
それも外来者であるがゆえにインド社会に対する帰属意識が希薄で
植民地時代にイギリスの買弁として資本を蓄積したからだという見方もあるようだけどね
>著者の意見を勘案すると、ゾロアスター教が世界宗教になれなかったのは、
>もともと世界宗教でもなんでもなく、古代イラン高原には、イラン系の多様な宗教が
>あり、アケメネス朝の記録や西方の記録に登場するマゴスの宗教とゾロアスター教は
>別ものと考えた方がよいそうだ。
何この酷い日本語
>>227 意味が解ればいいがな。それよりも無償の書き込みでこれだけの情報を与えてくれた事に感謝しなされ。
そのあたりはバンヴェニストと同意見ということか。
ちょっと面白い記事
Taha Akyol コラム:経済発展とエスニック・ナショナリズム
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20071111_183910.html > (クルド民族主義の担い手は)アンタルヤに別荘を買い、イスタンブルで働き、ディヤルバクルの総合産業地区に
> 銀行からの融資で工場を立てたりフランチャイズを買うクルド人実業家を裏切り者と非難している。
> 「クルド人の預言者は(ゾロアスター教の開祖)ザラスシュトラだ」というプロパガンダによって宗教を共にする
> 絆を壊そうとしている。
クルド民族主義者は、クルドをゾロアスター化させてイスラームからの離脱を考えているのか。
もともとクルドは基本的にイスラムじゃないだろ
>>231 いや、基本的にクルドもそのほとんどがイスラム教徒だよ。キリスト教徒やゾロアスター系の信者もいるにはいるが
ごく少数だ。
エルドアン首相、アレヴィー信徒をイフタールに招待
タイイップ・エルドアン首相は、ムハッレム月(イスラム暦1月)にアレヴィー信徒の代表者らをアンカラでの
イフタールに招待する。公正発展党イスタンブル選出のレハ・チャムルオール議員は、政府がアレヴィー信徒と
抱擁を交わすために一連の計画を準備したことを明らかにした。チャムルオール氏は「彼らはアレヴィー信徒で
あるために公正発展党(AKP)と対立しているといったような誤った印象があるが、これがアレヴィー信徒とAKP
どちらの立場からも間違っていることを示すつもりだ。相互の信頼と親愛関係を保証し、抱擁を交わすための
第一歩を踏み出したい。」と話した。
共和国史上初めて
アレヴィー信徒たちがムハッレム月に12日間の断食を行うことに触れたチャムルオール氏は、「共和国史上初めて、
首相がアレヴィー信徒とムハッレム断食のイフタールに同席する」と話す。アンカラで催されるイフタールの夕食の
日程はこれから決定される。
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20071122_152503.html
ホロマゼス保守
236 :
世界@名無史さん:2008/01/18(金) 11:10:22 0
フレディ・マーキュリーの葬儀の映像を見るとパールシーの僧が三人いるね
238 :
世界@名無史さん:2008/02/05(火) 16:42:40 O
過疎ってんじゃねーよ
239 :
梵阿弥:2008/02/05(火) 18:23:32 0
>>118 もう地元に信者は居ないみたいですけど整備されて「観光名所」らしいです
240 :
世界@名無史さん:2008/02/10(日) 17:25:39 0
「ヤハウェの油を注がれた者」=アケメネス朝ペルシア王キュロス
ゾロアスターはバビロンからキリスト教を救ったんだよね?
241 :
世界@名無史さん:2008/02/11(月) 23:58:16 0
242 :
梵阿弥:2008/02/16(土) 20:43:57 0
死後「チンワトの橋」を3回渡る、と言うのは「三途の川」を思わせますね。
「二河白道」とも似てます
243 :
梵阿弥:2008/02/20(水) 19:50:55 0
ザラスシュトラはスピタマ家の出身かも知れないと言う説が在りますね
今月の11日に講談社からゾロアスター教の概説書が出るね。
著者が青木さんなので期待できそうだ。
245 :
世界@名無史さん:2008/03/26(水) 02:54:23 0
age
246 :
世界@名無史さん:2008/03/26(水) 08:02:16 0
ゾロアスター教と関係が深いといわれるタタ財閥がんばってますな。
ジャガーとローバーを買収って。
女性の教育レベルが上がればイスラム教は凋落して
再びゾロアスター教が勃興するであろう。
その兆候は既にイランから出ている。
248 :
世界@名無史さん:2008/03/29(土) 15:32:31 0
イラクのクルド人でもゾロアスター教徒が増えてるらしいな。
249 :
世界@名無史さん:2008/03/29(土) 21:52:02 0
ゾロアスターマンセー!
キリスト教を公認したローマ帝国のコンスタンティヌス帝もミトラ教徒だよ。
死の直前までね。
臨終の直前に時に改宗したらしいけど。
>>248 つーか、民族主義者の中にはイスラムから離脱して、クルドをゾロアスター教国家に
しようとする勢力もいるらしいからね。
ヤジド教にすりゃいいのに
252 :
世界@名無史さん:2008/04/02(水) 22:20:41 0
253 :
世界@名無史さん:2008/04/04(金) 21:16:46 0
お水取りもゾロの影響なんだって?
>>253 後世のこじ付けを真に受けるなよ。
人間どこにいたってどこかしら似たことをやるものだ。
255 :
世界@名無史さん:2008/04/05(土) 18:15:54 0
密教は明らかにゾロアスター教の影響が強いでしょ。
>>254 弓の発生で似た物言いを見た事あるな・・・
ふと思い出したけどスレ違いだな。
257 :
世界@名無史さん:2008/05/26(月) 22:58:50 O
>>101 ゾロアスター教には誰でも入信できるけどパールシーって言うのはペルシア移民の子孫のみを指す言葉。つまりパールシー♂×パールシー♀の間に生まれるしかない。特例としてパールシー♂×異教徒♀も認められてるよ。
258 :
世界@名無史さん:2008/07/16(水) 22:33:00 0
大阪府立図書館でMボイスの本を借りたんだけどさ
鉛筆で線を引いたり書き込みしてあったりしてさ
まあ、当たりのよい部分だけ抜いてるな・・・
という印象だけどさ
こんなやつ最低だよね・・・
259 :
世界@名無史さん:2008/07/16(水) 22:47:37 0
大阪府立図書館でボイスの本を借りたらさ
鉛筆の書き込みが相当してあったよ・・・・
ここの住人じゃないよね?
口当たりのよい部分だけ抜き出して自慢
したかったんだろうけどね
それとも自己顕示かね
書き込みしたかったら自分で買え!
最近 こういう書き込みに腹がたつので
今度行ったとき、追跡調査の提案を
しようと思う。
全国図書館ネットから出入り禁止とか
しないとさ
犯罪者だからさ。。。
キチガイコピペか。
261 :
世界@名無史さん:2008/07/17(木) 21:28:18 0
>>260 こいつが犯人か?
でも図書館の本に「書き込み」には
腹が立ちませんか?
>>261 精神異常になると、まわりからどういう扱いを受けるのか教えて。
263 :
世界@名無史さん:2008/07/18(金) 23:42:03 0
264 :
世界@名無史さん:2008/07/19(土) 01:22:37 0
>>262 このスレ的にいえば、そりゃアカ・マナフに取り憑かれてるんだ!
と見なされる。
アカ・マナフ (Aka Manah)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「悪しき思考」を意味し、善神ウォフ・マナフの敵対者である。
また、パフラヴィー語形ではアコーマン (Akōman)と言う。
アカ・マナフに取り憑かれた人間は善悪の判断が付かなくなり、その選択は常に誤ったものになるという。
(ウィキペディア「アカ・マナフ」より)
265 :
世界@名無史さん:2008/07/19(土) 16:44:57 0
ゾロアスター教について研究するなら、この本もお勧めだ。
『アーリヤの男性結社 スティグ・ヴィカンデル論文集』
スティグ・ヴィカンデル 著
前田 耕作 編 桧枝 陽一郎 (他)訳
言叢社 版
1997年11月 発行
ページ 263P サイズ A5ハードカバー
5,040円(4,800円+税)
回教徒のケツ舐めた方が得だから棄教したというのが無様。
行政機構にペルシャ帝国の価値観が繁栄されているとか自慰したところで文明の滅亡を糊塗できるわけも無い。
おろかなりイラン人。
267 :
世界@名無史さん:2008/07/21(月) 23:14:17 0
268 :
世界@名無史さん:2008/09/05(金) 20:37:57 0
世界遺産タフテ・ソレイマーンでゾロアスター教徒の祝祭 2008年09月02日付 Jam-e Jam紙
http://www.jamejamonline.ir/papertext.aspx?newsnum=100947972062 わが国のゾロアスター教徒の同胞たちによって「ガーハンバールの儀式」
すなわち大地創造の祝祭が、タカーブ〔イラン北西部の町〕の世界遺産
「タフテ・ソレイマーン」で開催された。
タカーブの世界遺産タフテ・ソレイマーンで行われた大地創造の祝祭では、
いろいろな果物を半分に切ってその香りを辺りに漂わせ、椀にミルクとアー
ヴィーシュ〔植物の名〕を混ぜたものをタフテ・ソレイマーン池の水に流し、
さらにアヴェスター〔ゾロアスター教の聖典〕のいくつかの章が読まれた。
「ギャハンバール」、「ガーハーンバール」、もしくは「ガーハンバール」は
パフラヴィー語〔サーサーン朝で用いられた言語で、一般に「中期ペルシア語」
と呼ばれる〕でガーサーンバールとも呼ばれており、「実を結ぶ時」、「すべて
実がなる時」という意味であり、ゾロアスター教徒の季節ごとの祝祭である。
〔※訳注:この語源説明はガーフ=時、バール=実という意味から連想された
ものだが、学術的には「ガーフ」はアヴェスターの5つの祈祷文「ガーサー」の
中期ペルシア語形で、「バール」が「時」を意味し、「5つのガーサー〔を歌う〕時」
というのが語源だといわれている〕
ゾロアスター教徒の信ずるところによると、〔世界の〕創造は6つの段階、
すなわち〔6つの〕「ガーハンバール」で行われ、その中の3段階目が大地の
創造だったとされる。
〔※訳注:ゾロアスター教では世界の創造は7つの段階で行われたとされ、
空、水、大地、植物、有益な動物、人間、そして火の順番とされる。そのうち
最後の「火」がイラン暦の正月「ノウルーズ」で祝われ、その他の6つがかつて
「ガーハンバール」として祝われたという〕
269 :
世界@名無史さん:2008/09/05(金) 21:34:08 O
今でもゾロアスター教の人っているの?
>>269 お前が馬鹿なのは理解してあげたんで、ログぐらい読んでモノを言え。
あと、タタ財閥について調べて来い。
邪竜族の設定もなかなか凶悪だよな
gbk
よく、ゾロアスター教が発端となって一神教が成立した、と言う説があるが、
ゾロアスターの教義から、「唯一神」という発想にいたるまでには
えらく巨大な断層があるように思える。
>よく、ゾロアスター教が発端となって一神教が成立した、と言う説があるが
そうなんですか?
自分が昔聞いた話ではエジプトのアトン神が発端だとか何だとか・・・
>>274 その説が有力だね。
ファラオは一神教化することで政治権力をもつ神官を弱体化させ、再び王権を取り戻すことを目指したが、殺害された。
当時エジプトで奴隷だったユダヤ人が影響を受けて、民族の結束と信仰を強化する為に、それを取り入れた。
ただ、ゾロアスター教の影響力も少なからずあったと思う。
教典の編纂、善悪二元論など。
後者についちゃ、インドを含めたあの辺り独特の思想だから、もともとあったのかも知れんが。
アヴェスターって散逸してしまって殆ど残ってないんですか?
今でも信仰が続いているのに教典が無いって今イチよくわからないんですが。
277 :
世界@名無史さん:2008/10/19(日) 22:31:21 0
>>222 >>225 >ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ
>刀水書房 著者青木健
『オリエント』最新号の書評で徹底的に批判されてる。
相当ひどいもんらしい・・・
278 :
世界@名無史さん:2008/10/22(水) 09:50:41 0
「おおよそ50年前の水準に留まっており」
「研究書とは呼べないだろう」
「そもそも立論の根拠からして誤っており」
「概説部分、各論部分ともあまりに問題点が多い」
「論証としては明らかに欠陥」
などなど、ほとんど全否定だな。こりゃ、よほど有効な反論をしないと研究者生命が…
そのオリエントという本入手できなかったのだが
執筆者は誰?
280 :
世界@名無史さん:2008/10/24(金) 11:17:59 0
>>244 こっちの本もあまり信用しない方がよさそうだ。
ageてるから同じ人かね。
とりあえず自分で読んで確認してみろよ。書評の批判だけで
「学者生命」だの「信用しないほうが」だの、アンタ青木氏に恨みでもあんの?
まあまあ熱くなりなさんな
御本人による反論を待ちましょうや
執筆者が知りたいな
ゾロアスター関係の研究者なんて限られてるし
>>283 私も知りたい
レス見たぶんでは
何がどう主張のどの部分と違うのか全くわからない
青木先生の本はアーザル・カイヴァーンというゾロアスター教徒の生涯と
思想が中心的なテーマなんだけど,書評ではそもそもそいつがゾロアスター
教徒かどうかすら怪しい,っていうことらしい。
まあどっちが正しいか確認してみろと言われても困るけど。素人が書きこん
じゃいけない?
>>277,
>>283-284 書評の掲載誌は日本オリエント学会が出している『オリエント』という雑誌の第51号第1冊。
中東から中央アジアの古代から前近代まで広く扱った学術雑誌で、この手の分野では日本で老舗。
(知っている人には今更だけど)
書評の執筆者は春田晴郎先生という方で、パルティアとかイスラーム時代以前の
イラン周辺の古代史を専攻されている先生。
自分が知ってる範囲だと、パルティア時代のバビロンの天文日誌から大麦の価格変動とか紀元前後にイラン南西部に
あったエリュマイス王国についてとか、ペルシア帝国時代にペルシアの大王がバビロンやエクバタナ、スーサなどの
王都を季節巡行していたことなんかを論文に著している。中東の古代史関係ではけっこう有名な先生。
古代史の先生だけど、一次史料から研究論文まで文献を駆使してイスラーム時代まで見越して古代から中世まで
ちゃんと評論出来る国内でも数少ない研究者のひとり。
サーサーン朝の時代からイスラーム時代の文献などを用いてゾロアスター教を扱った青木先生の著書を歴史学的な
アプローチからちゃんと評論出来るとしたら、自分などは国内では多分もっとも適任な先生だろうと思っていた。
それがかなり手厳しい評価を下したということは、すこぶる意味は重いと思う。
大体の春田先生の指摘は、先行研究の紹介や吟味が不十分なまま論展開がされていることについてで、
例えば、青木先生が存在したと新たに解釈した、「メーノーグ者」という神官階級、myng-、複数形myng'n について。
これは本来 mgwy- と書写されるべきもので、写字生が誤読してメーノーグと解して書いたものだろう、という従来の
ゾロアスター教関連の文献学的解釈をスルーして根拠らしい根拠無しに「メーノーグ者」という神官階級が存在した
としてしまっている点。
>>286の続き。
パフラヴィー史料『マヌシュチフルの書簡』にあらわれるこのmyng-、複数形myng'n だけど、春田先生によると
他のパフラヴィー史料にもいくつか見られる単語で、mynwg- などはmyng- という単語が日常で使われなくなった
ために写本を作成した当時の写字生が既知の単語であるメーノーグ mynwg- と誤写したものだと現在では考えられ
ているんだそうな。
myng- とは mgwy- 、つまりゾロアスター教の神官階層である「マギ/モグ」のことで、クレーイェングルックなど
ゾロアスター教関連の写本研究から、複数形も含めて「マギ/モグ(モウ)」と解釈せざるを得ないものらしい。
先行研究からも「意味的にも無理がある「メーノーグ者」という翻字や訳をあてる必要はまったくない」と評している。
詳しい解説感謝
争点もしっかりしてるのな。青木さんの反論待ちか。
289 :
世界@名無史さん:2008/10/26(日) 22:51:23 0
「興亡」のもとネタは博士論文なんでしょ。審査をしたセンセイ達の学識にも問題があるような。。。
ゾロアスター教の専門家なんて日本にはほとんどいないだろうから、ザル審査になるのは仕方ないかもね。
そういえば青木氏は以前伊藤義教氏の本の書評で、伊藤氏はきちんと批判を受けずにきたために軌道修正ができず、
学問的なバランス感覚にかなり問題をかかえることになってしまった、みたいなことを書いていた。
その意味ではむしろ青木氏は厳しい批判を受けることが出来て幸せかもね。
しかし今回の書評を見ると、軌道修正どころか一からやり直さなきゃいけないような雰囲気だなあ。
レスサンクス。
学界の知識がないので、変な質問かも知れないが、最低限いくつか論文を海外に出したりしないのかな?
そういう実績も見られのだと思ってた。で、海外のちゃんとした史学雑誌に
掲載されれば(そこでメーノーグの話が展開されていたとは限らないけど)、
一応幅広く識者の目にとまると思うんだけど。そういう仕組みには
なっていないのかな。
一個追加。昨日メアリ・ボイスの「ゾロアスター教」の後半、カリフ時代以降を突然
よみたくなってよんだ。この本の訳文は、悪いわけではないのだけど、
典型的な直訳翻訳調なので読みにくくて、いままで何度も挫折してきた(特に
あまり興味のない後半)。が、青木氏の「ゾロアスター教」や「興亡」を
参照したおかげで興味がわいてしまい、ボイス後半を読みきるエネルギーが出た。
まぁ、学術書の「興亡」はともかく、「ゾロアスター教」の方は、一般人に
ゾ教への関心を高めることについては、貢献したと言っていいのではないでしょうか。
日本の歴史好きな人々への青木氏の貢献はゼロでは無いと思う。なので、
なんとか今後も活躍を続けて欲しいと思います。
「ゾロアスター教」の方も厳しい批判を受けるんじゃないかなあ。
いくらなんでもあの「アーリア人」の使い方はないだろう。
その『ゾロアスター教』の著者は印欧語族について何も知らないとしか思えないなあ。
そもそも印欧語族の故地は中央アジアじゃないでしょ。少なくとも主流の説じゃない。
それに、「まず」ヨーロッパに向かった西方系とインド・イランに向かった東方系に分かれたって言ってるけど、
ヒッタイト人は?トカラ人は?
だいたい、印欧語族全体をアーリア人とするなんて、ヨーロッパで大昔に唱えられてた謬説の用法でしょ。
それをいま「広義」のアーリア人と呼ぶなんて、誤解をうみかねない。
また、アーリア人を金髪碧眼の白色人種と規定するのはおかしい、みたいなことを言ってるけど、
誰がそんなことを規定してるんだろう?
それを否定するのに「二十世紀後半のあるイラン滞在記」を持ち出す理由もよく分からない。
「古代オリエント」の説明も変。イスラムより前の時代全般を古代オリエントと呼んだかと思えば、
次のページでは古代オリエントはアケメネス朝より前の時代ってことになってる。
それにアケメネス朝からササン朝までを「古代アーリア民族の時代」にしてるけど、
古代西アジア史でヘレニズム時代を無視できるんだろうか?
以上は最初の数ページを読んだ感想。以後、ほぼ同じペースで最後まで「?」な記述が続く。
295 :
世界@名無史さん:2008/10/29(水) 19:10:40 0
インド・ヨーロッパ語族以外の民族は本題じゃないからどうでもいいんだろうけど。。。
「フィンランドやブルガリアなどのテュルク系国家が誕生した」28ページ
「ウラル・アルタイ語族に属するテュルク人」29ページ
よく知らないけど、今はこういうことになってるの?
140ページ:
「ゾロアスター教神官団は、宗教的な対象を造形化することを厳しく
禁じており、少なくともサーサーン王朝の領域内では、ゾロアスター教の
神々や教祖の絵画が発見される可能性は少ない。もし、古代アーリア人の
宗教的な造形美術の能力を確認するとしたら、中央アジアから中国華北
地方に拡大していったソグド人ゾロアスター教徒によるレリーフを参照
しなければならない。」
んなアホな。ゾロアスター教の神々を描いたサーサーン朝時代のレリーフ
ならイランにもいくつもあるだろ。
> 中央アジアから中国華北地方に拡大していったソグド人ゾロアスター教徒による
> レリーフを参照しなければならない。
太原で発掘された隋代のソグド人有力者の墓、いわゆる虞弘墓なんかのレリーフは
ゾロアスター教的な造型が見られて注目を集め居ているけど、なかにはゾロアスター教では
説明がつかない部分もあるとか。例えばあるレリーフの一面には空中で光背を負う結髪の
老人の姿が見られるものもあり、ゾロアスター教そのものではなくてゾロアスター教要素の
強いマニ教のレリーフじゃないか、という意見が出ているとか。
(つまりこの空中の老人はマニ自身を描いたものではないか、という)
> ゾロアスター教の神々を描いたサーサーン朝時代のレリーフならイランにもいくつもある
ナグシェ・ロスタムとかのレリーフでアルダシール1世とミフル神、オーフラマズド神の
対面像とか確かに色々あったはずだけど・・ あれらをどう解釈しておられるのか。
298 :
世界@名無史さん:2008/10/30(木) 07:26:28 0
サーサーン朝の貨幣には拝火壇が描かれてる。
それだって宗教的な対象の造形化といえるのでは。
アナーヒター女神の装飾がついた銀製品もあるよ。ササン朝期の代表的な工芸品の一つとして、イラン美術史の本には必ず載ってる。
この人、ササン朝美術についても何も知らないみたいだね。いいのかこれで?
300 :
世界@名無史さん:2008/11/01(土) 22:58:57 0
追加しときます。
28ページ「オスマン・トルコ帝国」
→今オスマン・トルコなんて言わないのは世界史の常識。
33ページ(中央アジアでは)「10世紀以降、テュルク化の波の中でアーリア人の存在自体が消滅」
→今もいるタジク人はイラン系だろ?
170ページ「テュルク人がイラン高原に足を踏み入れると(中略)陸続とイスラームに改宗していった」
→テュルク人のイスラーム化が始まったのはイラン高原じゃなくて中央アジア。まあイラン高原で改宗した奴もいたかもしれんが。
スレ違いだが英語の本では結構普通にOttoman Turksとか書いてない?
まあ「オスマン帝国」というよりは「オスマンル」のことになるだろうが
刀水書房から出てた青木の最新刊もかなり疑問符がつく記述が多いなあ……
伊藤義教の遺稿整理とか堅実な仕事をやってくれていると思って外野から期待してたんだが。
へー、今度はどんなバカなこと書いたんだい?
この人の専門は、インドのパールシーなんでしょ?
「ゾロアスター教」についていえば、そもそも他の時代は専門外。書籍としてからが、梅棹忠夫の「文明の生態史観」とか、
オーストリア文学者の菊池良生の歴史新書とかと同じなんじゃないの。
そう思えば、目くじら立てる程でもないと思うけど。
弁護の余地ない箇所が殆どだけど、p28の「ブルガリアなどのテュルク系国家が誕生した」は間違いではない。
誕生した当時のブルガリアはトルコ系。被支配者がスラブ系(田舎)とギリシア人(都市)だった。しかし300年ほどで
急速に混血した。
学問が細分化されてるって話はよく聞くけど。。。やはり限度があるのでは。
フィンランドがテュルク系だとかの間違いは専門外だし目をつぶるにしても、
さすがにゾロアスター教の専門家と称する研究者が、ササン朝時代のイランには
ゾロアスター教美術はない、なんて大嘘を書いたらいくらなんでもまずいでしょ。
306 :
世界@名無史さん:2008/11/15(土) 22:20:46 0
> そもそも他の時代は専門外。
てか、博士論文(つまり思いっきり専門分野)をもとにした本もひどかったんだよねえ。
同じ人が繰り返し繰り返し攻撃してるな
俺は門外漢だから何とも言えないが、そろそろ専門誌でやったらどうだ?
308 :
世界@名無史さん:2008/11/18(火) 02:12:19 O
青木氏に対する批判とか言ってるけど
ゾロアスター教自身に直接関連するまっとうな批判は今まで見たところでは
>>287しかないじゃない
>>294>>296なんか単なる中学生並の揚げ足取りにしか見えないんだけど
特に
>>296は“今後”発見される可能性は少ないという意味じゃないの?
現に青木氏の著書『ゾロアスター教史』に掲載されている写真8、12、14は旧ササン朝領内のレリーフだよ
特に14のレリーフには青木氏自身も写真に収まっているし
批判するなら稚拙な揚げ足取りじゃなくてゾロアスター教の教義や成立過程など宗教そのものに関することに限定していただきたいな
309 :
世界@名無史さん:2008/11/18(火) 10:09:47 0
>特に
>>296は“今後”発見される可能性は少ないという意味じゃないの?
そういう意味にとるのはやはり無理じゃないかな。
揚げ足取りもよくないが、こじつけもよくないと思う。
>ゾロアスター教神官団は、宗教的な対象を造形化することを厳しく禁じており、
>もし、古代アーリア人の宗教的な造形美術の能力を確認するとしたら、
>中央アジアから中国華北地方に拡大していったソグド人ゾロアスター
>教徒によるレリーフを参照しなければならない。
>>306 サーサーン朝以前を扱った第一章の各章の初出は、2005年の論文と、「興亡」のための
書き下ろしとなっている。博士論文は2002年に提出されていて、博士論文の元になった
諸論文は、2002年以前の発表となっていて、それらは、
後半第2部のインド中世のアーザル・カイヴァーン派の研究となっている。
つまり、「興亡」の後書きを読む限り、サーサーン朝以前を扱った部分は、
博士論文に含まれてはいないと推測されます。
>>308 つまり、中学生でもわかる稚拙な誤りが多い本だってことだよ。結果として指摘のレベルが低くなるのも仕方ないんじゃない?
学会の内ゲバはよそでやれ
ここじゃなく専門誌でやれという奴もいれば、ここでは専門的なことしか話すなという奴もいる。
自分の意見はないくせにやたらと勝手なルールを作って仕切りたがる奴、正直ウザイ。
無視して続ければいい気が・・・・
>>312がルールで権限あるなら勝手に削除するだろうし。
久しぶりにきてみれば青木の本の話ばっかりかよw
春田さんの書評を見て、青木健さんをネットでちょろちょろっと
調べているうちにこのスレにたどり着きました。
熱い議論は良いよね。学生も授業でこうあってほしいものです。
青木さんはまだ若いのにもう三冊も日本語の書物を出しているみたいですね。
精力的な印象です。でも、そのエネルギーをもっと国際学会に向けた方が
本人のために良いんじゃないでしょうか。
317 :
世界@名無史さん:2008/12/19(金) 17:30:12 0
青木への批判に対し揚げ足取りとか、なぜか青木を擁護するのがいるが、
素人読者にとっては貴重な意見。
専門書だから、知らなければ素人は鵜呑みにしてしまう
まさか専門家による本が、こんなに細かい間違いや推敲足らずな点が
ボロボロ出てくるとは思わなかった。
研究・物書きでメシ食ってるんだから、もっとマジメに取り組んで欲しいわ
実はそれが作者の狙いだったりして。
読者はあら捜しをする過程で、段々ゾ教やサーサーン朝、パールシーに関する
調査を進め、段々知識が深まってしまう。それは、結果的に日本における、
古代イランへの知識層の裾野を増やすことにつながる。
なんてことはないか。日本語で読める資料どころか、資料そのものが少ないのだから。。。
結構体系的な宗教なのに、教典が残っていないって信じられない。
私も、もっとこのスレで「揚げ足取り」をしてほしいと思う。
あの本を評してるサイトやブログを探したけど、盲目的にほめてるものばかりだった。
どんなものであれ間違いをいくつも指摘して批判してるのはこのスレくらい。
専門家から見たら低レベルな指摘かもしれないけど、素人にはすごく参考になる意見だよ。
322 :
世界@名無史さん:2009/01/03(土) 12:46:34 0
323 :
世界@名無史さん:2009/01/03(土) 12:49:41 0
>>322 集英社の「クルド人 もうひとつの中東問題」に言及があったなー
325 :
世界@名無史さん:2009/01/09(金) 01:02:58 0
伊藤義教の「ゾロアスター教」を復刻して他の論集とセットにして文庫で刊行すればいいのだ
信頼できる概説書ってなかなか出てこないねえ
>>326 ぜひ執筆お願いします。期待しています。
オレでよければ執筆してあげるよ。一歴史ファンのオレ(非正規雇用労働者)でも,
新進気鋭の学者先生が書いた出鱈目本よりはマシなものが書けそうな希ガス。
書けるかもしれないが出版されるのは無理だな
何を言ったかではなく誰が言ったかで評価が決まる
ここには専門家より良い物を書ける奴がいるのか…
一体何を参考にしてるのか是非教えてもらいたい
マニ教とゾロアスター教という本があったので買いました。
1998年だからかなり昔の出版。
パキの本を読んでいたら、カラチにもゾロアスター教徒がいるとあった。
インド以上に生活大変だろうなと思った。
332 :
世界@名無史さん:2009/03/08(日) 16:30:57 0
チベットの鳥葬は遺体を切り刻んで食べやすくするらしいけど
ゾロアスター教の鳥葬もそうなのか。
333 :
世界@名無史さん:2009/03/09(月) 01:27:45 O
ラスボスみたいな名前
334 :
梵阿弥:2009/03/19(木) 20:01:55 0
>>322 ヤジード教はゾロアスタ教そのものじゃ在りませんよ。関係は在るみたいですが。
記事でも「拝火教系」と書いてますよね。
情報少ないですが、孔雀像を崇めます。形だけだと日向諸県の隠れ念仏系の
「ののさん」の鶴亀像に似てます
>>331 山川の世界史リブレットですか。安くて良いですよね。
しかし十年前でかなり昔って…
335 :
世界@名無史さん:2009/04/19(日) 16:00:28 0
336 :
世界@名無史さん:2009/04/19(日) 16:12:38 0
rock you!
337 :
世界@名無史さん:2009/04/19(日) 16:17:57 0
淫祠邪教の世界ぢやのう!
338 :
世界@名無史さん:2009/05/04(月) 11:57:42 0
今でもその子孫が若干なりとも存在することが驚異。
イランの本を読んでいたら、イランの新年ノウルーズ(3/21)はゾロアスター教から
来ているとありました。
新年には金魚の飾り物で祝うそうですが、
この金魚もゾロアスター由来なんでしょうか。
火→赤→金魚 ということで、ひょっとするとそうなのかなと思いました。
340 :
世界@名無史さん:2009/05/05(火) 14:21:37 0
しかし、何故ペルシア人から見捨てられてしまったのだろうか。
いや、「金魚」そのものに意味があるんじゃなくて、
ノウルーズには「ハフト・スィーン」と言って頭文字にS(スィーン)の付く単語のものを
7つ(haft)集めるという習俗がある。例えば、林檎(siib)とか青草(sabze)とか酢(serke)、
コイン(sekke)とかを卓に用意する。そのなかで「魚」(samak)もハフト・スィーンで集められる
代表的なもので、金魚は魚(samak)でありかつ「赤色」(sulkh)のものが合わさっているから
選ばれているんじゃなかろうか。(金魚は長江下流域が原産で、そもそもペルシア語の古典ではまず
金魚が愛玩されたとかいう話は聞いた事がない)
>>340 「ペルシァ皇帝ありき」の宗教になっちゃってたからじゃ無いかね?
>>341 詳しいご説明ありがとうございます。
金魚は鮒(ふな)から改良された魚だから、もともとペルシャと関係なかったですね。
344 :
世界@名無史さん:2009/05/19(火) 02:16:20 0
青木氏の新刊が出ているようですが、このスレで誰か批評していただけませんか?
時期的に、メチエ版のリベンジ的内容になっているのではないかと推測しているのですが。。。
どうなのでしょうか?
(すいません。まだ読めてないのです)
345 :
世界@名無史さん:2009/05/19(火) 19:53:49 0
アオキの前のゾロアスター本は評判悪いらしいが、
興味あるだけの素人じゃどこがどうおかしいのか、まったく分からん
オタや有識者による批評は非常に重要
346 :
世界@名無史さん:2009/05/30(土) 08:51:16 0
しかし、ゾロアスター教徒がイランに少なくとも数万人は
生存しているのにびっくり。
たぶん、イスラムが国教でなくなったら、
その何倍かに増えるだろう。
347 :
世界@名無史さん:2009/05/30(土) 08:52:28 0
青木氏の本(ゾロアスター教)はここでは結構批判されてるし、少し参考になったけど、
アマゾンレビューだと、どれもこれもベタ褒めの5つ星になってるw
このスレ見てからだと、物凄いヨイショっぷりが胡散臭くなる
なんかわざとらしい奴だな
青木青木うるせーよ
349 :
世界@名無史さん:2009/06/05(金) 16:22:15 0
>>348 もともと過疎スレなんだから別に問題ない
文句あるなら、お前が別の話題でも提供しろやボケが
過疎スレですき放題やりたいならageてんじゃねーよカスが
351 :
世界@名無史さん:2009/06/07(日) 19:05:24 0
まあ、ゾロアスター教自体が滅亡寸前の宗教だがね。
キリスト教や大乗仏教に形を変えて生きているとも言える
354 :
世界@名無史さん:2009/06/26(金) 14:28:01 0
ミスターマッスルはイラン人なのにでぶやでトンカツ食ったりビール飲んだりしていいのかと不思議に思ってたら
ゾロアスター教徒だったんだね
355 :
世界@名無史さん:2009/08/05(水) 16:23:05 0
age
ゾロアスター今日でフラワシという下級神がいますがフラワシ以外でも下級神はいないのでしょうか?
357 :
世界@名無史さん:2009/10/05(月) 12:36:46 0
age
イスラムでも、トルコ、エジプト、インドネシアみたいな超世俗主義な国があるからな。
>>358 > トルコ、エジプト、インドネシアみたいな超世俗主義な国
トルコは世俗主義というよりイスラームを国家機関として取り込んだ体制。
エジプト、インドネシアはイスラム法を国法の中に採用している。
その三カ国も西側的な意味での世俗国家ではない。
360 :
世界@名無史さん:2009/10/08(木) 23:20:03 O
ズルヴァーンて阿弥陀さま?
361 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 01:56:02 0
この2ちゃんねるで、ゾロアスター教が熱く語られているのは、非常によいことだと思います。
青木健さんという新進気鋭の30代のゾロアスター教を専門に扱う学者が出現したことも頼もしいことだと思います。
あえて青木さんの批判をするなら、部分的な誤りではなく、ゾロアスターを宗祖として尊敬されて研究されているかと言う点です。
例えば、ゾロアスター教では蛇、亀、蛙などを悪魔の使者としてこれらを駆除することが善としていますが、このことを批判的に書かれています。
もちろん、蛇だけでなく蚊や蠅の一匹たりとも生物を殺したり傷つけてはいけないというジャイナ教や環境生態学の観点からすれば青木さんの意見もわかるのですが、どうもゾロアスター自身を普通の人間として批判されてるように感じられました。
ただ、イスラム研究の方から学問の世界に入られたようで、今後研鑽を積み、正しいゾロアスター教へのアプローチができるのではないかと期待しています。
362 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 02:03:30 0
青木さんは、本年度はサントリーのほうから研究賛助費用もでて、
ムンバイのゾロアスター教徒の古くからの図書館、研究機関であ
るカマ・オリエンタル・インスティチュートの研究員になられて
いるようで、さらなる成果が期待されると同時に日本にも正しい
ゾロアスター教の情報を伝えていただけるものと思います。
欧米や中東、インドではゾロアスター教はギリシャ時代から身近
なこととしてプラトン、ピタゴラス、ニーチェ、トインビーなど
思想家や哲学者に多大な影響を与えているようです。
特に日本での情報で出鱈目なのが世界のゾロアスター教の信者数
だと思います。
7業種96社、30万人以上の従業員をかかえるインド最大のコング
ロマリットであるタタ・グループの歴代トップ(現在は5代目)は
ゾロアスター教徒ですし、現在その中枢であるタタサンズの重役
(GCC)8人のうち3人がゾロアスター教徒です。
363 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 06:17:19 O
研究するなら宗祖を尊敬しろ、って話が馬鹿馬鹿しい。
キリスト教研究者はイエスを尊敬し、仏教研究者は釈迦を尊敬し、
イスラム教研究者はムハンマドを尊敬しなきゃならないとでも言う気か。
そんな連中の書く駄文なんざ護教論的なおべっかにしかならないんだから
研究者でなく宗教者として入信でもすりゃいいんだよタコ
もっともゾロアスター教は選民思想の強い宗教だから入信したくてもペルシア人しか入信できないがな
364 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 09:48:25 0
ゾロアスターについて、上記の「尊敬」ということは特異な人物と
置き換えてもいいですが、多神の世界から善悪二元論的な宗教を起
こし、現在まで脈々と信仰をもつ人々がいる宗教を最初に始めた人
物です。青木さんは、現代の常識から判断して変わり者というような
人格表記をされていますが、そのような宗祖の見方に抵抗を感じた
ということです。
間違いの指摘ということは、正しいほうに修正していけばすむこと
です。1983年筑摩書房発行の「ゾロアスター教」(メアリーボイス著
/山本訳)も2004年青土社発行の「ゾロアスター教」(P・R・ハーツ
著/奥西訳)もインドへのゾロアスター教徒が上陸したサンジャーン
の位置がウドゥワラの北になっていて間違えています。これは南が正解
です。
約30年前にウドゥワラとサンジャーンに行ったのですが、2冊の本が
同じ間違いをしていたので、自分が南北を間違えて認識したのかと思っ
ていましたが、昨年行って確認してきました。
ただこのような単純ミスは、多くの本にあることで、それらの本はそれ
以上に多くの知りたい情報を提供してくれています。
365 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 18:06:24 0
ゾロアスター教の信者になるには、父親が教徒でないとなれない
ですね。このことにより現在のゾロアスター教徒の信者数は、世界
で10万とも6万とも言われています。
私はインドに6万、イラン、パキスタン、欧米、オーストラリアな
ど合わせて16万人前後だと思っています。これはダストゥールや
ゾロアスター教聖職者養成学校の校長(ゾロアスター教研究で博士
号を持たれている人)らの話を総合判断したものです。
知り合いのパンチャットで働いているパルシーはインドだけで20万
人以上いると言っていましたが、信頼できる情報ではありません。
パルシーの聖職者は、このまま父親がゾロアスター教徒でないと信者
になれないという慣習に肯定的です。そのことによって滅びても、自
然の成り行きで仕方のないこと考えています。ただ、最終的に通常の
宗教のように広く門戸を開くかどうかの判断は、聖職者にあるのでは
なく信者にあると最高指導者の一人が言っていました。
366 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 18:19:27 0
(上記の続き)私は誠実で人格的にもすぐれたゾロアスター教徒らが
好きです。彼らの中にいるだけで、心地よく安らぐ気持ちになれます。
だからと言ってゾロアスター教徒になる気はありません。お互いの宗
教を尊重し合うことでよい関係が生まれると信じています。第一、ど
の宗教も根本的に求めるところは同じで、多少よくも悪くも先祖の宗
教の信者でいることで祖先への供養もできると思います。私は禅宗の
曹洞宗ですが、これはこれで立派な教えだと思っています。多くの宗
教学者は、宗教など持たない方が人間社会は平和であろうと考えてい
るようですが、一理ある考えではあると思います。
ただ聖典アベスタにも伝承にも、父親がゾロアスター教徒でないと信
者になれないという記述はありません。イスラムによる改宗の過程で
内部の裏切りにより悲惨な現実を味わったことと、インドに定住する
際に地元民に対する約束から、このような慣習ができたと思われます。
清水義範の短編を集めた小説「ザ・勝負!」の中に「ジャイナ教VS
ゾロアスター教」という話がありますが、これは父親が日本人なのに
ゾロアスター教徒という設定で無理があると思いました。
ジャイナ教は、仏教とほぼ同じ時代に同じ地域で生まれた宗教で、そ
の教えもほぼ同じです。ただ、戒律遵守について厳しく、行動、食事、
さらには職業まで限定されています。信者数は、約420万人でインド
の人口11億人の0.4パーセントにあたります。たったこれだけなのに、
インドの個人税の2割くらいをジャイナ教徒は納めているようです。
>>360 阿弥陀如来にはアミターユス(無量寿如来)とアミターバ(無量光如来)を
音写したものだといわれており前者はアフラマヅダ後者はズルワーンのこと
ではないかといわれている。
ちなみに浄土教で語られる西方極楽浄土はインドからみて西の方向にある
現在のイラン辺りではないかといわれているね。
368 :
世界@名無史さん:2009/12/20(日) 22:08:41 0
361から366は、青木さんの「ゾロスター教の興亡」とメチエ選書「ゾロアス
ター教」を見た時点で書きました。
その後、「ゾロアスター教史」を読みましたところ、たいへんわかりやすく
いろんなことが書いてありました。
特に現代中国におけるゾロアスター教の研究者との交流や実態などは興味を
持って読ませていただきました。
ウドゥワラとサンジャーンの位置も地図入りで筑摩書房と青土社の本の誤り
を踏襲することなく、上陸記念塔の写真入りで掲載されていました。
その他、日本におけるゾロアスター教の研究者の歴史やタタ財閥をはじめと
するインドのゾロアスター教徒系の財閥の話などもありました。
ご自分でも書かれているように儀式的な内容が詳述されてないことと、古代
日本に与えたゾロアスター教の考察検証はこれからの課題と思われます。
>>368 私もその本を見てサーサーン朝に興味を持った
古代・中世イランに興味を持たせる入門書としてはいいと思うがなあ
だって他にある?
一般人にも読みやすい古代・中世イラン史の本って
「わかりやすい」
「読みやすい」
肝心なことが抜けてない?
371 :
世界@名無史さん:2010/01/03(日) 20:28:42 0
誤りと嘘も多いですね。
各自ご自分で見つけてください。
372 :
世界@名無史さん:2010/02/25(木) 23:29:02 0
だれか ゾロアスターと 北斗信仰の関係を教えてください。
ゾロアスター教のようなマイナーな宗教に関心を持つ人が、こんなにいるとは驚きだ。
でも皆さん、根本的な部分で誤解しているようだ。
江戸時代の儒教(朱子学)は国教の地位にあったが、それはエリート支配層だけの建前だ。
庶民は例えば、お稲荷さんにお参りしていた。仏教と民間習俗が混合したようなものを信仰
していた。中国でも儒教はあくまで支配層に入るための建前で、庶民は道教の神々を信仰
していた。今でも台湾に行くと、道観(道教寺院)はお参りする地元の人でにぎわっているが、
孔子廟に行っても観光客の姿が目につく。
ゾロアスター教というのはペルシア帝国の国教であり、支配者が国民を思想統制するための道具
なのだ。ゾロアスター教神官団も支配層に位置づけられる。だが庶民が本当に信仰していたのは、
ミトラ教だと言われている。というよりゾロアスター教とミトラ教はきっちり区別できるような
ものではない。ゾロアスター教にはミトラ教の要素が入り込んでいるからだ。
ミトラ教は太陽信仰であり、それは仏教にも入って、華厳経のビルシャナ仏となり、密教の仏
大日如来となった。またローマ帝国でも一時流行し、上流階級に信者が多かった時期があるし、
キリスト教にも入り込み、日曜日(Sun Day 太陽の日)に教会に行くようになったのはその名残だ。
その他、アウグスティヌス初め、キリスト教の聖人とされる人でも、若い頃、ミトラ教に入信して
いた人は少なくない。後に異端とされカトリック教会から徹底弾圧されるグノーシス派などは、
ミトラ教を取り込んでいる。皆さんは是非、ミトラ教で検索して調べてほしい。ペルシャ民族の本当の
信仰はゾロアスター教ではないのだ。
なるほど
勉強になりました。
仏教も奈良時代、日本に入った時は支配層の宗教だったのかな
375 :
世界@名無史さん:2010/02/27(土) 21:14:24 0
>>374 何で奈良時代?飛鳥時代に聖徳太子と豪族である蘇我氏が受け入れたんでしょ。
その時点では軋轢があったけど蘇我氏が勝って支配層に広まっていく。
日本の民衆は「有り難いもんだから拝んどけ」って言われればとりあえず何でも拝む。
>>372 日本に仏教を持ち込んだのは飛鳥時代の蘇我氏。
蘇我氏が持ち込んだのは仏教の形をしたゾロアスター教なんて言ってる人も居るが。
日本に入ってきた宗教と言うのは、何処まで他の宗教と混合しているかが良く分からない。
北斗信仰も道教の北辰=天帝と、日本の天御中主神と、仏教の妙見菩薩とが入り混じっているが、
仏教の妙見菩薩自体は道教の天帝を受けて生まれた天部の菩薩とみなされているので、結局道教が元。
と言いたいところだが、日本は古代において何処まで道教を受け入れたのかという問題になる。
密教では妙見菩薩ではなく如意輪観音が北斗となるが、如意輪観音は観音菩薩であり、
アフラ・マズダの娘であるアナーヒター女神と繋がる。
このように北斗信仰には色々な流れが混ざっていて、こうだとは簡単に言い切れない。
>>373 ミトラ教との関連は前スレとかここでも42〜71あたりで出てきてる
みんな判っててゾロアスターの話をしてる
377 :
世界@名無史さん:2010/02/27(土) 22:44:24 0
日本の天皇自体が外来宗教の神の一つの垂迹として発生した?
このブログの人、「古代イランやゾロアスター教に関するウィキペディア日本語
版の各項目は絶望的にレベルが低いから絶対に参考にしてはならない」と
書いているからには、学問系職業の人か、またはなんらかの
理由でウィキのような知識の共有に反対意識を持っている人なんだろうね。
俺からすると、「参考にするな」という前に、修正すれば済む話だと思うのだが。。。
(知識で収入を得ている学者なら納得できるけど)
何でアヴェスターは完全な形で残ってないの?
そんなに弾圧が凄まじかったのか。
祭司が日常業務に使う儀式の部分の解説部分を中心に写本を
作てたからじゃなかったっけ? 通常業務に関係ない奥義みたいなのは、
アヴェスター語で書かれていて、
後代になるほど祭司さえほとんど意味のわかなくなってしまい、呪文の
ように唱えるだけだった(仏教の経文に似てるかも)。
そういうわけで、日常祭祀関連の部分中心に残った。ということじゃ
なかったっけ?
(マニ教とゾロアスター教は出てるけど)歴史上のミトラ教を扱った書籍って日本で出てないの?
>>382 補足(ローマ中心ではなく、インドやイラン、中国など全般を扱った書籍、
という意味で)
ミトラ教って不明な部分も多く何か神秘主義者と呼ばれる人らが結構
いい加減な本書いてるからミトラ教というだけでトンでも扱いされる
場合が多いからな。
でも実際はキリスト教や仏教に多大な影響を与えた宗教なので
ゾロアスター教やマニ教と並んでもっと研究されてもいい宗教
なんじゃないかと思う。
この宗教を研究することで原始インドヨーロッパ語族の宗教観が
わかるのではないかと思う。
密教だから正しい知識が伝わってないからな。
想像で補うしかない分、トンデモな想像で補う人間も出てくる。
古代日本とゾロアスター教やミトラ教なんかとの関係もそんな感じだな。
>>383 インドやイラン、中国などを統一的にひとつの「ミトラ教」として見ること自体がトンデモだから。
>>386 文面が悪かったと思うが、「統一的に」見てはいませんよ。どのようにミトラ信仰が
各地に広まっていったのか、どのように受け入れられたのか、という意味で
「歴史上の」と言っているわけです。386の方が余程トンデモ思考に汚染
されているように思うが。
ならば最初から「ミトラ信仰」と書いておけばいいものを。
さいでした。失礼。
ボイスの『ゾロアスター教』、原著の改訂版に基づく改訳で講談社学術文庫から再刊。
きっと、最近次々と出てるゾロアスター教関係の出鱈目本に業を煮やしてのことに違いない。
・・・と思ったけどよく見たら講談社か。何考えてるんだろうなー。
ひょっとして自作自演じゃないのか(古語では「マッチ・ポンプ」ともいう。
そもそも青木氏はパールシーのゾロアスター教の専門家。
古代ゾロアスター教もパールシーの文献からの研究からスタートしている。
つまり、古代の史料を使った研究は彼にとっては後発分野。
その彼が古代イランの一般史について書くことはおろか、アーリア人などという
イラン系全体を記載するのは相当な冒険だ。
しかし、世間の関心を集めたり、斬新な説を展開するには、思い切った主張も時には
必要で、その分野の専門家は保守的になりなかなか新奇な論旨を展開した冒険はできないだろう。
そこで、古代イランについては専門外に近い青木氏を登板し、思い切った主張をさせる。
それにより議論が活性化し、新しい知見が開拓される可能性がある。
で、論議が起きたところで、オーソドックスな研究のボイスの著作を再刊。
筑摩と刀水と原書出版社の版権がどうなっているかは知らないが、他の専門家の新訳や
新著を書いてもらうよりは安上がりに済む、ということなのではないだろうか。
このように考えると、次には「アーリア人」に相当するカウンター著書の出版が
予想される(イラン系全体を扱った既存著書が思いつかないけど)。
失礼。
>筑摩と刀水と原書出版社の版権が
は
>筑摩と講談社と原書出版社の版権が
の間違い。なんかメディアで論争している学者や評論家が裏では仲良しで、
論争はたんなる金儲けのための演出で、世間はメディアに金をむしられている
構造そのものじゃないのだろうか。
再三失礼
>世間はメディアに金をむしられている構造そのものじゃないのだろうか。
は言い過ぎ。
1.議論が喚起し、研究が進む
2.復刊や新規出版が出て読者は嬉しい
3.これらを演出した出版社も儲かる
という正しい事業だと思います。というわけで、講談社の方、
他にも古代イラン関連書籍の出版や絶版書籍の復刊してください。
とりあえず「サンスクリット文学史」と「エリュトラー海案内記」をお願い。
394 :
世界@名無史さん:2010/03/07(日) 13:16:02 0
「思い切った主張」と「単なる間違い」とは違う。
表面上、似ることはあるけどね。
>>390 メチエと学術文庫は部署が違いますので。
大手出版社なら部署間の没交渉とか珍しくも無い
ということは、これがきっかけで青木本の売り上げが鈍り、通算でもボイス本の部数が
上回ったりしたらメチエ部は面白くないだろうね。険悪になったりして。
それはないだろ。
青木本からして元々バカ売れする本でもなし。ましてメアリー・ボイスの本などよほどの物好きかマニア以外読まんよ。
自己啓発書ばかりが売れるこのご時世、ある程度硬派な一般書なぞよほど宣伝うたない限りどんぐりの背比べだ。
400 :
世界@名無史さん:2010/03/11(木) 22:49:44 0
>>378の書評でも、青木本を絶賛してる専門家が皮肉られてるな。
専門家が間違いだらけの本を書き、他の専門家たちがそれを絶賛する。
一体どうなってんだよ学者さんたちの世界は。
こんな分野の研究、仕分けちゃえば?
まあ自分で検証もせずに
>>378をありがたがるのもアホすぎるがな
検証してみました。やっぱり
>>378はありがたい指摘でした。
ディーネ・ザルドゥシュト
ゾロアスターは大夏=バクトリアの王
408 :
世界@名無史さん:2010/09/03(金) 23:53:01 0
お?
このスレ結構長いね。
記念カキコage
409 :
世界@名無史さん:
ひとつ聞きたいんだが・・・。
ゾロアスターを保護したヴィシュタースパと、
ダレイオス1世の父ヴィシュタースパって同一人物なのか???