82 :
あみ〜ご♪:
>>81 それは違うぜ、セニョール!
…ってゆうか、言ってることが正しい正しくない以前に、セニョールの姿勢が
問題だな。
とてたの旦那はそれなりに歴史的な事例に基づいて意見してるだろ。なのに、
セニョールの反論ときたら、「・・・であろう」「かもしれない」「と思われる」
「・・・はずだ」、なあんて、脳内で完結した推理や憶測ばっか。そんなんじゃ、
きちんと根拠を挙げてマジメに答えているとてたの旦那に失礼ってもんだぜ。
違うかい、セニョール?
仮説は大いに結構。
「白人はズルくてワルくてツヨくてザンコクで、インディアンを片っ端から
意図的に虐殺・抹殺しまくった。インディアンは一方的にやられっ放し、ダマ
されっ放しの、ヘタレで脳天パーラーな弱虫人種だった」って、どうしても思
い込みたけりゃ、そりゃセニョールのご自由だわな。
でもな、その“仮説”に異議を唱えられたら、それに反論するには、多少は勉
強して、“仮説”を裏付ける事実ってものを見つけてからにしようぜ。
だって、ここ、曲がりなりにも「学術系」の掲示板だろ?
83 :
あみ〜ご♪:05/01/02 20:46:49
>>73,
>>81 の議論って、ひょっとして「釣り」ってゆうやつですかい?
でもまあ、釣られて、反論しておくとしましょうか。
北米に入り込んだ西洋人には、一般的に言って(あくまで「一般的に言って」だぜ)
インディアンを虐殺したり、肉体的に抹殺したりする意図も、動機も、能力も欠如
していた、というのが実情でございます。
(1)虐殺・抹殺してもたら儲けになりまへん。割りにあいまへんがな
出会った先住民を片っ端から殺しちゃうなんて、余ほどのアホウのするこっちゃ。
多少ともチエがあれば、“土人”を殺して畑の肥やしにするよりも、生かしておい
て有効に活用するもんだぜ。例えば・・・
@奴隷にして鉱山や農園でこき使う⇒スペイン人が中南米や、北米南西部・カリフォ
ルニアなどで行った
A毛皮など「奥地」の資源を採取・運搬させる⇒北米における毛皮の収集は、19世
紀に至るまで、インディアンの協力が不可欠だった。
B軍事力(斥候や援軍)として敵対勢力を攻撃させる⇒17−19世紀、北米東北部
から五大湖地方での英・仏・米の政策
84 :
あみ〜ご♪:05/01/02 20:48:16
(2)インディアンを虐殺するのもラクじゃないぜ
そりゃあ、西洋人は優秀なる武器で武装しているのは確かだろうよ。でもな、
インディアン戦士の戦闘能力を見くびって貰っちゃあ困るぜ。インディアンを舐
めると、カスターやフェッターマンみたいに大勢の部下もろとも“虐殺”されて
頭の皮とオサラバだぜ。つまり、インディアンを虐殺するのは、白人にとって、
けして簡単じゃない、すこぶる危険な仕事だったってわけ(カリフォルニアとか
では必ずしもそうではなかったみたいだけどな)。
ついでに言うとな、「インディアン虐殺」は何も白人の専売特許じゃあないんだぜ。
白人のヘナチョコ兵士と違って、インディアン戦士は、敵部族の襲い方や殺し方を
十分に心得ている“braves”だからな。
例えば、
>>16にもチラっと言及されてたけど、ポーニー族に対するスー族の仕打ち
ときたら、酷いもんだぜ。何しろ、1840年頃には毎年のようにポーニーの村を襲
い、家を焼き払って、女性を含む50−100人ものポーニーを殺したというからな。
>>47,
>>48で話題のイロコイだって、17世紀にヒューロンの村を何度も襲って、つ
いに四散・滅亡させている。もちろん、襲うとなったら女性・子供も容赦はナシだ。
何? 白人にそそのかされてやったんだろうって? それじゃあ何かい、インディ
アンってのは、白人の手の内で踊らされる、主体性ゼロの脳タリンなんですかい?
そんでもって白人の旦那は、思いのままにインディアンを操れる、全知全能の超人
なんですかい? それはあんまりだぜ、あみーご
85 :
あみ〜ご♪:05/01/02 20:49:32
(3)伝染病の蔓延は「細菌作戦」の戦果?
「伝染病の猛威がインディアン人口を劇的に減少させた」って説は、
1966年にヘンリー・ドビンズって学者が唱え始めたらしい。
いまじゃ彼の説は定説・常識になってるみたいだな。
>>73 >感染症による打撃は計り知れなく大きいが、全滅には至らず
>数十年レベルでは回復に向かう。
もっともらしく聞こえますが、実際には回復に向かった頃には次の伝染病が
待ち構えていたりしたもんだ。何しろインディアンにとって白人は「伝染
病のデパート」だったからな。
スー族のいろんなウィンターカウント(絵文字の年代記)にも、「白人に虐殺
された年」なんてのはなくても、「伝染病で大勢死んだ年」ってのは必ずとい
っていいほど描かれている。
さて、その伝染病。果たして白人が意図して広めたのでありましょうか?
18世紀中葉のフレンチ・インディアン戦争で、イギリス軍が、フランスと通じ
ているオタワ族を叩くため、錫の箱に天然痘の病原体を入れてオタワ族に“プレ
ゼント“したとか、同戦争後に起こった「ポンティアックの乱」でピット砦
(現ピッツバーグ)を攻撃したデラウェア族に、砦の天然痘患者が使っていた毛
布を“プレゼント”したって話はある。でも、それ以外には、意図的に「天然痘
毛布」が配られたって話は聞かねえな。確かな具体例でもあれば、教えてくれれば
ありがたいぜ、セニョール。
インディアンの世界じゃモカシン・テレグラフ(口コミ)が発達してるからな、
まさに悪事千里を走るだ。「天然痘付き毛布プレゼント作戦」、一度ぐらいは上手く
いったとしても、そう何度も使える手ではおまへんで
86 :
あみ〜ご♪:05/01/02 20:50:54
>>67 >以前あったスレで「とてた」のレスを思い出したが、東部の森林インディアンは
>少数ながら生き残っているらしい
>ただし、千人ぐらいとかそういう程度で
とてたの旦那が何を根拠に、どこで、何をおっしゃったかは知りませんが、
「インディアン対合衆国の戦いのスレ」では、1990年現在、東部に14万のインディ
アンがいると書きましたぜ。内訳はメーン州5998人。バーモント州1696人。ニュー
ハンプシャー州2134人。マサチューセッツ州12241人。ロードアイランド州4071人。
コネチカット州6654人。ニューヨーク州62651人。ニュージャージー州14970人。
ペンシルバニア州14733人。デラウェア州2019人。メリーランド州12972人。
ワシントン特別区1466人。
「千人ぐらいとかそういう程度」と14万じゃ、二桁ちがうわな。一体、なにゆえに、
彼らの存在を小さく描こうとなさるのでございましょうか?
>>25のお言葉を借りると、「北米大陸先住民の存在を矮小化させ」るのはやめようぜ、
あみーご。