139 :
世界@名無史さん:
あみーごさま、
インディアンの衛生観念のほうはどうなってたのでしょうか?
疫病などとあわせ興味を持ちました是非教えてください
140 :
あみ〜ご♪:05/02/07 07:37:02 0
>>139 「衛生観念」ってゆうのが、「身なりをさっぱりする」ってゆう意味なら、マン
ダン族やオマハ族、スー族など平原インディアンが身奇麗にするのに結構気を
使っていたってゆう記録はいくつもある。Sr.
>>129も書いてるように、朝晩川
での水浴を欠かさなかったそうだ。冬には、川に張った氷を割ってまで水浴し
たそうな。もちろん、中には無精者もいただろうけどね。
石鹸やシャンプーにはユッカ(糸蘭)の根を使った。細かく砕いて煮出すんだ。
それと、蒸し風呂があるわな。若木でこさえたドーム型の骨組みに、毛布や毛皮
を被せて、すっかり覆ったやつだ。中に人が入ったあと、真っ赤に焼けた石を何
個も入れる。その後、水をかけるんだ。スー族の蒸し風呂を使わせてもらったこ
とがあるけど、熱いの何の。日本のサウナなんて目じゃないね。でも、終えた後
は、身も心もすっきり爽やか! 蒸し風呂は、いろんな病気の治療にも使われた。
ただ、「衛生観念」が、「日本で(特に都会で)"ばっちい"とされるようなことを
やんない」ってゆう意味なら、インディアンに衛生観念が発達してたとは言えねえ
だろうね。そんなこと気にしてたら、生きていけないもの。
歴史的な話とは違うけど、インディアンたちと遊んでいて、車のタイヤに小便され
たことがある(小便したのはクロウ・ドッグってゆう名のメディシンマンだった)。
ムカついて、「やめろよ!」って怒鳴ったら、「白人みたいなこと言うな!」って怒
鳴り返された。なるほど、俺たち「清潔に!清潔に!」って気を遣いすぎなのかも
ね。伝統派を自認するメディシンマンの言葉だけに、妙な説得力があったよ。
141 :
あみ〜ご♪:05/02/07 07:37:57 0
さて、本題の「衛生観念と疫病」。
「衛生」っていっても、並みじゃなく、無菌状態にしておけば、疫病にも罹んないだ
ろうね。でも、そんなのムリ。衛生観念が発達したといわれる今の日本でも、インフ
ルエンザや麻疹(はしか)やお多福風邪にかかるのはやむをえないわな。しかし、そ
れで死ぬようなことは滅多にない。それは、日本人に衛生観念が発達してるからじゃ
なくて、日本人の体にそういう病気の病原体に対する抗体があるからなんだ。
でも、インディアンがインフルエンザや麻疹に罹ると、致命的だった。インディアン
の体には、ヨーロッパやアジアの伝染病に対する免疫が全くなかったからだ。
もちろん、彼らのご先祖様はアジアの住人だった。氷河時代、陸続きだったベーリン
グ海を渡ってアメリカに来たんだね。ところが、アメリカに着いたばかりの頃、彼ら
が暮らしていたのは、東西を大陸氷河に挟まれた、冷蔵庫の中みたいにちゃっぷいち
ゃっぷい環境だったんだ。そのため、アジアの病原体はすっかり死んじゃった。
お陰で彼らは疫病しらず。そのため、南方じゃ人口が増えて、農耕が始まったとも言
われている。他方で、免疫を失った所へ、ヨーロッパやアフリカからの病原体が入っ
てくると、それこそひとたまりもなかったってわけだ。
伝統的な療法である蒸し風呂に入れたため、却って病気が悪化した例もあったそうだ。
おっと、また長文レスになっちまったよ。でも、こんなのどう短くすればいいんだ?
悪いけど、文才のねえ俺にはムリだね。長文レスがお気に召さない方々は、どうか
脳内削除してくださいますよう、お願い申し上げますだ。
それと、「インディアンの歴史」と直接関係ねえ話題については、、
アメリカ・インディアンについて語ろう
http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/min/1058882252/ ってゆうスレもあるぜ。