>>1 いっそのこと、700万年くらい前からを語ろう。
ある日、カップルがいちゃつきながら歩いていた。およそ350万年前
のことである。そして、二人の足跡は残った。
それからしばらくして、一人の20歳くらいの女性が死んだ。
彼女は今、ルーシーとして知られている。
160万年前、歯が痛くて苦しみ、七転八倒している少年がいた。
年齢は9歳。あまりの痛さに気が動転して、そのまま沼地に、
ばったり倒れた。今、彼は、ツルカナ・ボーイと呼ばれている。
ホモ・エルガスターの女性(名前不詳)は、たまたま、近くで、
死んだばっかりの狼をみつけ、あまりにも飢えていたので、早速
もっていた、アシュール式石器で切り裂き、そして、内臓をことごとく
食べてしまったが、肉食動物の肝臓をたべたため、ビタミンEだかの
中毒になり、そして、骨の回りにべっとりとカルシウムがついて
死んだ。
10万年前、アフリカに住んでいた女性、ララ(Lara)は、たくさん
子供を産んだが、そのうちの一人は、西アフリカで暮らした。
しかし、それ以外の子供たちは、つぎつぎと西アジアに移り住んだ。
アフリカ人以外の人間の祖先の女性である。