18世紀アメリカ大覚醒を語ろう!

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1世界@名無史
大覚醒が今のアメリカのキリスト教を作ったはず。

独立戦争との関わりを勉強してるんだけど、無知な私を回心させてくだされ。
2世界@名無史さん:04/05/16 23:56
2ダ
3世界@名無史さん:04/05/16 23:57
おお。これはまたマニアックな・・・
4世界@名無史さん:04/05/17 00:24
型にはまった教義から、より世俗的な、ラフな信仰へとアメリカ人を導いた運動だという
理解でよろしいでしょうか?
仏教でいうナーガールジュナの大乗仏教運動にあたるという理解でよろしいでしょうか?
ただ、この運動は主にプロテスタントのものでカトリックへの影響は少なかったようですが
それでも各植民地のセクショナルな感情を13植民地全体のいうなればナショナルな動きに
変化させたという理解が一般になされるのはなぜなのでしょうか?
5:04/05/17 00:26
私は1さんとは別人です。
ごめんなさい、他人のスレで目立っちゃって・・・
6世界@名無史さん:04/05/17 00:45
>>5
通りすがりのもですで、1ではありませんが、アメリカを理解する上では、アメリカの宗教を
理解する必要を感じています。
しかし、なんかキリスト教の歴史だと、欧州でのキリスト問題解決・・・を受けてアメリカの
独立が語られちゃっていて、変わった人もいるよね モルモンも・・・なって扱いですよね。
大覚醒で検索したら
http://homepage2.nifty.com/grapes/Ryltoc31.htm
と、イギリスでの話のようですが、確かアメリカ独立のタイミングです。
http://www.sophia.ac.jp/J/gaiyo.nsf/Content/02-04-06-070
この辺が 4さんの指摘されている内容のようです。
マニアックな中のオーソドックスになるのでしょうか?
7世界@名無史さん:04/05/17 00:48
>>6
5ですが 補足
キリスト問題解決と書いたのは、社会問題が1648年のウェストファリア条約で
世俗化され、神のものは神へ、カエサルのものはカエサルへ と、不可侵にような
捕らえ方を無宗教国家(?)日本では捕らえちゃう嫌いがあります。
だもんで、ブッシュが「新たな十字軍だ」なんて言っちゃうと、「なに ぼけてんだよ」
と思っちゃうのですが、実はマジで、本音なんだろうな・・・とは理解できるのですが、
それ以上の理解はできないでおります。
8:04/05/17 01:25
>>6
わざわざリンクまで貼って下さってありがとうございました。
ジョージ・ホイットフィールドがアメリカ大覚醒運動に与えた影響が大きいようですね。
啓蒙思想の影響を受けた理性を重んじる伝道を視覚的にわかりやすく劇場的に演出すると
いう一見矛盾した彼の布教活動がこの運動のキーポイントではないでしょうか?
9:04/05/17 01:34
厳格すぎるピューリタンの教義を嫌って非宗教的になった民衆に再び
信仰を会得させるために、伝道師が啓蒙思想の影響を受けたよりラフである種
自由奔放な信仰のあり方を視覚的、知覚的に民衆に浸透させた運動であり、
またこの運動の結果生まれた信仰が入植過程でまちまちの信仰を受容しセクショナルになっていた
13植民地人にある種の一体感を惹起せしめて後の独立運動に影響を与えた。
上記のような解釈は妥当でしょうか?異論反論どんどんお願いします。
10世界@名無史:04/05/17 12:55
>>4
私もその解釈でいいと思います。一見矛盾した布教活動とありますが、
大覚醒には啓蒙思想と敬虔主義の融合みたいなものがあったと思います。
啓蒙思想と敬虔主義はよくその相違点を強調されがちなようですが、
どちらも、形式化した教会制度を変えたいという点では共通していたと思います。
独立運動に影響を与えたのは確かだと思いますが、どれくらいなのかが難しいところですね。
大覚醒の1番の意義は、今日の最大教派のバプテスト派や長老派、メソジスト派を
広めたことになるんですかね。
11:04/05/17 22:41
>>9
独立革命までは ちょいと まだ 到達してませんが
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sta/n/vol3.html
書いている人が何者かも不明ですが、「18世紀に入ると、アメリカ大陸で生を受けた
作家たちが登場します。中でもとくに重要なのは、
ジョナサン・エドワーズ、ベンジャミン・フランクリン、トマス・ペインの3人。」
これは、びっくりです。
エドワーズを 大覚醒で検索してぶつかったソースなんですが、

ベンジャミン・フランクリン トマス・ペインは高校の教科書にも出てくる有名人。
それと並列で出てきちゃうくらいなんですね。
カルヴィニズムの権化だそうです。
カルヴァニズムといえば、資本主義のエトスはカルヴァニズムからくる・・・という事なんですが
英国国教会はカソリックとルターの合成物みたいなもの。カルヴァニズムが緩んだ英米国で
資本主義がもっとも栄えた・・・というのが いえないよなぁと 思っていたのが、ここで
ちょっと 氷解。
12世界@名無史さん:04/05/17 22:42
5月14日イギリス エイズをばらまいたアフリカ黒人男ミュージシャン逮捕
http://www.sky.com/skynews/article/0,,30100-1135267,00.html
アフリカ出身の黒人でミュージシャンのフェストン・コンザニは
2002年から2003年までの間に3人の女性にエイズウィルスを感染させた。

犠牲者の中で一番若い女性は、当時処女の15歳の女子であった。
コンザニ容疑者は、15歳の処女をイギリス北部の痴呆都市ミドルズボローの
自宅に無理矢理監禁して女子を犯しエイズを感染させた。
他の犠牲者は、コンザニ容疑者に子供を孕ませられた27歳のアフリカ人と
26歳のボランティアワーカーだった。


13世界@名無史さん:04/05/18 00:09
>>10
ご同意光栄です。勉強の励みになります!
モルモン教が誕生した「第二次大覚醒運動」と併せて大覚醒はアメリカ文化
を理解するうえで必須事項ですね。アメリカの宗教を中心にもっと勉強に励みます。

>>11
米国においてカトリックや国教会の権威が相対的に低下した大覚醒運動は、その後の
米国資本主義に計り知れない影響を与えたようですね。
14世界@名無史さん:04/05/20 19:56
age
15世界@名無史さん:04/05/21 10:02
ttp://www.hi-ho.ne.jp/luke852/key/chap9.html

>1726年、敬虔主義の影響を受けた牧師スィアドー・フリーリングハイ
>ズン(オランダ改革派)によって、グレートアウェイキング(Great
>Awakening 大覚醒運動)が始まり、1750年頃まで続きました。
>(ちなみにアメリカではリバイバルよりも、アウェイキングという言葉が
>多く使われるようです。)霊的覚醒と高い生活基準を訴え、回心者が
>多く起こされました。敬虔主義運動とメソジスト運動の巡回伝道者
>の影響が大覚醒に繋がったと考えられます。その感化はペンシル
>バニアとニュージャージーの長老派に及び、長老派のテナント兄弟
>によってスコットランド系アイルランド人の間にリバイバルを起こし
>ました。

これ読むと、もろカルヴァン派が先頭を切っているように書いてるね。
16世界@名無史さん:04/05/22 16:32
>>15
目からうろこです。
ttp://www.hi-ho.ne.jp/luke852/key/chap8.html
「当時の欧州では国家と教会が一体化した「国教会」制度であり」
といきなり書かれているのですが、言われてみれば、1648年のウェストファリア条約で
旧教だろうと神教だろうと、領土ごとにご自由にとなったわけですから、必然的に
国教会になっちゃうわけですよね。現代の目から見ちゃうと国教会=英国教会とみちゃいますので。
17世界@名無史さん:04/05/26 16:38
>>11
ジョナサン・エドワーズは、イェール大学在学時にロック『人間悟性論』を読んで
感銘を受けたらしい。啓蒙主義と対極の人間、といえるんだろうか。
自分はエドワーズの著書などを読んだことがないので、イメージで書いてるんだが。
ネットではなかなかエドワーズの著書や言行録の内容までは把握できないような。
誰か簡潔に説明キボンヌ。
18世界@名無史さん
>>10
敬虔主義と啓蒙主義の合体といえば、ブランデンブルク領内に新設された
ハレ大学で1694年から十数年、、敬虔主義者フランケと啓蒙主義者
トマージウスが一緒に教えていた時期があり、両者は学問において実用性
を重視することなどで一致していたといわれている。
その頃のフランケ門下の2人の敬虔主義者が、アメリカと縁がある。
ツィンツェンドルフ伯は自らが組織したモラヴィア兄弟団を通じて、1727年
以降ペンシルヴァニアなどに伝道者を派遣し、大覚醒運動の発生に影響を
及ぼしたほか、メソディスト教会の創立者であるイギリス人ウェズレーにも
強い影響を与えている(>>6の上の方のリンクにも登場する)。
J.ファルクナーは1700年に新大陸に渡り、新大陸で叙任された初のルター
派牧師として活躍した。旧オランダ領だったハドソン川流域で主に活動し、
改革派(カルヴァン派)の教会にも出入りした形跡があり、また解放黒人
奴隷やネイティブアメリカンにも洗礼を施している。

なお、ウェズレーは、大覚醒運動の拡大に大きく貢献したホイットフィールド
とは盟友だった。後にジョナサン・エドワーズはホイットフィールドを意識して
激烈な説教を行うようになる。こういうつながりもある。

なお、フランケ門下の2人やウェズレーは反二重予定説論者で、ホイット
フィールド及びエドワーズは二重予定説論者(もろ改革派教会と同じ)。

これはおまけ
http://www.churchtimeline.com/white/1700.htm