286 :
世界@名無史さん:05/03/02 15:48:22 0
>>278 >>283 その通りです。火槍や石火矢は『砲』であって、『銃』ではないので、
>>277さんの見解は正しいです。『銃』の本格的普及は秀吉の侵攻以降
日本の銃に対抗すべく導入されるんです。
287 :
世界@名無史さん:05/03/02 15:55:18 0
>>285 本気で中国文明がモンゴルの侵攻で衰退したとか言ってる?
ネタじゃなくて?
288 :
世界@名無史さん:05/03/02 15:59:03 0
>>287 中国文明が最も盛んな時期って唐〜宋っていわれてるだろ。
289 :
世界@名無史さん:05/03/02 16:02:09 0
三大発明の改良もそこでピッタリとまってるし。
その後の中国の科挙では保守的なことしか学べなかった。
また朱子学の影響で保守性がより強化された。
これは明らかに「停滞」だろうよ。
291 :
世界@名無史さん:05/03/02 16:31:08 0
>>283 いわゆる引き金をひいて撃つ火縄銃、アーケバスを発明したのは西洋人。
火薬で弾を飛ばす手持ち武器、についていえば宋の時代には原始的なものがあったみたいですね。
元・明の時代にはタッチホール式(片手で火薬を点火する)の手砲あたりまで進化してたと思います。
原型の原型ではな・・・
「鉄砲」としての形なら中国じゃなくて西欧だろ。
293 :
世界@名無史さん:05/03/02 16:37:37 0
戦国時代以降、訓古学や文字解釈に終始して中国の思想はずっと停滞してます。
『最も盛んな時期』の『宋代』に【漢民族の朱熹が成立させた朱子学】が影響して
思想を停滞させたなら【モンゴル人の影響】で衰退したのではないのでは?
そもそも蒙古人は科挙自体を廃止しているので科挙に言及するのは間違っています。
むしろ、科挙廃止の影響で下野した読書人を発信源に庶民の文芸は開花してます。
なんで中国人にはサーペンティンが思いつかなかったのかねえ。
295 :
世界@名無史さん:05/03/02 16:46:19 0
>>283 俺は正直言って『銃』『砲』の区別を知らない。
>>286や
>>291のいうとおり、鉄砲
=『銃』=火縄銃、火槍=『砲』≠鉄砲が正しいとすれば、素直に謝るよ。俺が
間違ってた。
しかし、
>>267は『銃砲』と書いている。267は、『銃』『砲』の区別なく、
>>291のいう
「火薬で弾を飛ばす手持ち武器」というアイデアの発明が中国でなされたと言い
たいんじゃないのか?
俺と違って、
>>267は『銃』『砲』の違いがわかってて、ああいう風に書いたんだと
思う。だとすれば、鉄砲だけの話に限定した
>>277は、読み込み違いだと思うが。
>>284 うん、パクスタタリカという言葉も見るけど、パクスモンゴリカって表現も結構見る
んだよね。後者ってもしかして通称に過ぎないのか?
>>288 三大発明の改良がストップしたことと、モンゴルの統治との因果関係は、はっきり
してるのか?それが証明されない限り、モンゴルのせいで停滞したとはいえんと
思うがな。
297 :
世界@名無史さん:05/03/02 17:19:05 0
>>267 ギリシャ火は石油原料なんですか?確かに硝石灰で発火させ、ナフサに引火させると
聞いてましたがソースがなくて困ってました…詳細教えてください。
庶民生活に関係なくてすみません。
298 :
世界@名無史さん:05/03/02 20:32:24 0
銃砲の発明は中国。
「火薬で弾丸を飛ばす武器」を銃砲とするなら、
それは問題なく中国だ。現代の銃刀法で銃器として
規制されるものとも矛盾しない。
鉄パイプの片方を塞ぎ、塞いだ方に点火用の小穴を開ける。
パイプの開口部から火薬を挿入し、次に弾丸(石、陶器、
ガラス、金属他)を挿入し、棒でしっかりと押し込む。
点火用の小穴に添加して、火薬の爆発させ、弾丸を射出させる。
これが銃砲(火砲)の原理だ。弾丸自体は推進力を生じない。
点火を線香、火縄、撃鉄、電気でおこなうかどうかはオプション。
引き金の発明は中東説と欧州説がある。
最近、インド説も出てきてる。
余談だが、
織田信長に火縄銃をセールスが訪れるより先に
武田軍には中国から輸入した青銅製の手砲が
納品されていた。アニメ「もののけ姫」の中に
登場した「石火矢」風のものだったのだろうか…。
>武田軍には中国から輸入した青銅製の手砲が
初耳ですが、永禄5年(1562)には、「鉄放」が軍役として課されていますね。
火槍は応仁年間には明から伝来しており、鋳銅製の銃も、1500年前後には
琉球などを介して伝来しています(「石火矢」風のはこちら)。
近世には鉄砲の代名詞となった種子島で鉄砲が生産された理由は、既に鉄砲の
情報を入手しており、準備を進めていたからではないかという研究者もいます
が、実際現物が伝来したからといって、すぐに生産にかかれる訳ではありませ
んでした。
なお、日本で生産された鉄砲はヨーロッパの軍隊で使用されていた正規の銃で
はなく、鳥撃ち用にマラッカで生産・使用されていたものの様ですが、それで
も5発以上続けて撃つと熱をもって破裂する可能性のあった明・朝鮮の銃に対
しては効果があり、文禄・慶長の役の間には、明も朝鮮も大量生産を行うこと
が出来ず、太刀打ちするのに苦労しています。
300 :
世界@名無史さん:05/03/02 23:45:14 0
ぷりんせす・もののけ は西暦でいうと何年くらい?
301 :
世界@名無史さん:05/03/02 23:55:26 0
戦国?
しかしエミシの子孫が平安の都風の市女笠被っているのは妙だな。
302 :
世界@名無史さん:05/03/03 00:03:46 0
ジコ坊は在日朝鮮人
303 :
世界@名無史さん:05/03/03 00:05:29 0
>も5発以上続けて撃つと熱をもって破裂する可能性のあった明・朝鮮の銃に対
当時朝鮮っていう国、あるいは王朝ってあったのれすか?朝鮮地方(半島)とかじゃなく?
>>301 都でなくても、旅というか、遠出に利用されましたから。>市女笠
室町時代であれば、まだ廃れてはいなかった筈。
布を被く習慣は江戸では17世紀半ばまで、上方では19世紀まで続いてい
ますが、江戸では後に笠を被るだけで代用されました。
『公家侍秘録』という萬画で、たまにお姫さんがやっていますが。
時代設定は、16世紀初期でいいそうです。尼子経久や伊勢長氏の時代。
もっとも、あまり細かい点まで考えない方がよさそうです。最後はあら捜し。
>303
お調べになって下さい。
305 :
世界@名無史さん:05/03/03 00:42:36 0
山野に聞きたい。
もののけ姫で普通の村人やらたたら場の従業員が
ピンク色の着物を着ていたけど、当時ピンク色って
とっても高級な色じゃなかったっけ?
染料についてはあまり詳しくはありませんが、紫・萌黄・紅は朝廷や将軍家
以外でも使用は憚られましたね(萌黄は近世に解禁)。
所謂「ピンク色」は桜の木の皮などで染める事が出来ますが、寧ろ庶民的な色
であった筈です。はっきり示せる本が手許にありませんが。
大体において、同時代のヨーロッパよりも色彩は豊かで、変化に富んでいた
様ですね。
×以外でも ○以外では
因みに、『ドラゴンクエスト8』のキャラデザインを手がけられた時、鳥山明
先生は、出来るだけ中世風にする為に、紫色を避けられたそうです。
中世のヨーロッパでも高級色だったというのが、その理由。
色に制限があった事は『中世の秋』にも書かれていますが、あれは厳しい。
309 :
世界@名無史さん:05/03/03 01:14:31 0
エボシ御前は、白拍子ですか?
世阿弥が既に衰退を歎いていたくらいです。15世紀には白山に男性の白拍子
もいましたが、この頃まだいましたかね・・・?
それと思わせる描写は無かったと思いますが。
しかし、市女笠といい白拍子といい、微妙どころを狙い過ぎですよ(w
311 :
世界@名無史さん:05/03/03 01:31:45 0
紅染めは高価です。ベニバナからしか作れなかったので。
西鶴の「日本永代蔵」にある男がいくら神仏に祈っても儲からないのでヤケを起こして
貧乏神を祭ったところ、夢枕に貧乏神が立って初めて神様らしい扱いを受けた礼に教えよう、
と言って謎々のようなことを言ったので、それをヒントに、蘇芳染めを酢で蒸して本紅
そっくりになる製法を発明して大金持ちになったとあります。
蘇芳は根っこだから安いでしょう。庶民にも手が届くはずですが、木綿以降でないと
あまり色彩は期待できないんじゃないでしょうか?
絹と木綿は良く染まりますが、麻じゃだめですね。
>木綿以降でないと
国内栽培が目に触れる様になるまで、もう少しありますね。
本格的な普及は、近世まで待ちませんと。極端な話、日本人全員が木綿をふ
んだんに利用出来る様になったのは、近代になってから。
『おあむ物語』によれば、話者は子供時分は六年間着たきり雀でした。
佐藤賢一先生の『カルチェ・ラタン』に、パリ市民が頻繁に着替えられる様に
なったのが16世紀前半になってからだとあったのを思い出します。
313 :
世界@名無史さん:05/03/03 01:43:10 0
はねずは高いんじゃ!
314 :
世界@名無史さん:05/03/03 03:07:22 0
じゃ、やはり戦国時代は庶民レベルではほとんど色無しですか。
麻は染まりません。ポリエステルと同じくらい悲惨。
泥棒は必ず着物を取っていくので、古着屋経由で庶民でも結構絹を着ていた
ようですが。
中国文明を没落させたのは、明の朱元璋。
317 :
世界@名無史さん:05/03/05 01:44:07 0
/;;;;;;;;;;;;;\
/;;:::::::::::::::::::::::\
∈=━/,,;;:::::::::::::::::::::::::.;ヽ━=∋
L::;;,__ ..:::ゝ
//;;;;::::::.. ̄ ̄ ̄ ̄..::::;;;ヽ
/ ;;;;;;;;:::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::::;;;;; ヽ
/j/三三三三三三三三三三ヾ、
l::||:::: |l 朕は常に民のためを考えて政治を行っておる。
/ ̄\ ヽ-=・=-′ヽ-=・=-′|| よって
>>316は凌遅三千刀、滅九族!
r┤ ト::::: \___/ ||
/ \_/ ヽ:::. \/ ,ノ
| _( ̄ l―---oo-――'"ヽ__
| _)_ノヽ\ ハ // / ヽ
ヽ____)ノ  ̄ ̄ ̄ / ヽ、
318 :
世界@名無史さん:05/03/17 23:08:05 0
魔女狩り・異端審問と滅九族とどっちが酷だろう(((ガクガクブルブル)))
宗教戦争が少ないのは中国に長があるが。(白蓮教や太平天国の乱があるが)
結局、日本が一番いいのか
一庶民として暮らすなら間違いなくそうだろうね。
321 :
世界@名無史さん:2005/03/29(火) 03:17:14 0
ここにいる人達はそういうのは読まないのかもしれないけど、
文芸本なんだけど、石川英輔という作家の大江戸シリーズは小説調で読みやすい
元禄〜化政記の江戸の庶民の生活や風土をイメージする上で、とても勉強に
なるよ
ちょっとエッチだけどね
>>318 滅九族の対象は主に士大夫層や勢家だろうし、庶民にはあまり関係なかった
んじゃないかな。魔女狩りだと隣のおっさんやおばちゃんも密告されれば捕まる
から、こっちの方が酷そうだ。
日本がいいってよく見るが、戦国時代の人身売買や人攫い、江戸時代の
奥羽北国での大飢饉なんかから考えると、室町以前だってそんなに生活レベル
や安全性が高かったのか怪しいような気がするんだが。
産業革命以前に、庶民レベルで本当に暮らしやすいのは、逆立ちしても飢え死に
とかしそうにないポリネシアやマレー半島などの熱帯圏のような。
確かに日本だって安全性に問題のある時代・地域はあるだろうけど
人身売買や人攫い、飢饉は世界共通でしょ。
日本の場合、食生活の貧しさが目に付く・・・中国と比べるとかなり貧相な気がする
>>321 確かに面白いね。エッチ度も子供の妄想のような甘さがあって良いw
ただ江戸時代は暗黒時代じゃないって主張が多々あって気に障る・・・
324 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 15:18:09 0
325 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 15:40:02 0
秀吉が人身売買禁止令を施行してから海外向けい輸出される奴隷はいない
ところで中国や西欧の庶民の食事と日本の庶民の食事はどう違ったのかな。
327 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 17:44:02 0
西欧 イモとか雑穀がメイン。塩漬けの魚と畜肉がご馳走。
中国 今の中国辺境とまあ変わらない。生ものを食べない。
日本 戦前の山間僻地や離島と変わらない。生ものが好き。
台湾や越南も同じような者。
中国の民衆って言うと凄く貧しいってイメージある。
329 :
327:2005/04/09(土) 17:46:24 0
追加.
10正規頃〜19世紀前半まで
日本は兎と猪を除いて、
陸生哺乳動物をあまり食べなかった。
330 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 17:53:50 0
西欧 イモとか雑穀がメイン。塩漬けの魚と畜肉がご馳走。
海外侵略に出て行きたくなった気持ちが分かる貧しさ。
中国 今の中国辺境とまあ変わらない。生ものや牛をあまり食べない。
野菜と卵を多く摂る。豚や鶏が好きで、その内臓も好んで食べる。
日本 陸生畜肉食の禁忌機関を除けば、戦前の山間僻地や離島と
変わらない。生ものと海鮮類が好き。台湾や越南も同じようなもの。
香辛料の多くは、大航海時代までどこでも食卓にはあまり載らなかった。
ジャガイモ、コーン、トマトなども同じ時期以降の普及。
331 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 18:00:57 0
東欧は?
インドは?
中国は北がパン食で南が米食、というのもあるね。
中国は火力が凄い。
宋代には石炭が庶民層にまで利用されてたと言うし。
334 :
世界@名無史さん:2005/04/09(土) 20:56:20 0
西欧 イモとか雑穀がメイン。塩漬けの魚と畜肉がご馳走。
海外侵略に出て行きたくなった気持ちが分かる貧しさ。
宗教的理由から鱗のない魚を食べない地域が多い。
中国 今の中国辺境とまあ変わらない。生ものや牛をあまり食べない。
野菜と卵を多く摂る。豚や鶏が好きで、その内臓も好んで食べる。
華北は粉食(麺やパオツなどパスタ)、華南は米食(炊飯やビーフン)。
日本 陸生畜肉食の禁忌期間を除けば、戦前の山間僻地や離島と
変わらない。生ものと海鮮類が好き。沖縄や越南も同じようなもの。
台湾は大戦前後に日本食と大陸各地の中華料理が流入。
香辛料の多くは、大航海時代までどこでも食卓にはあまり載らなかった。
ジャガイモ、コーン、トマトなども同時期以降の普及。
中近東で浄めていない畜肉を食べないとか、インド人が牛を食べないとか
いろいろある。ユダヤ人の食生活、ベークルとか割愛。
【参考ビデオ】TSUTAYAでレンタルできるよ、宮崎駿の蘊蓄付き。
ttp://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20021125/buena2.htm
日本だと薬食いと称して結構畜肉を食ってたようだな。
宗教的禁忌がそれなりにあるとはいえ、薬として食うなら案外文句は言われなかったらしい。
イノシシや馬肉を牡丹とか桜とか言うのはその名残。
ただ鶏・卵はかなりよく食べてた。