1 :
名無し@お腹いっぱい:
ドニ・クルパンだのジャンヌ王妃だの、日本じゃマイナー過ぎて
史実と比べながら楽しむことが出来ないんで、質問並びに注釈スレってことで
やっていきませう
2 :
世界@名無史さん:03/09/15 20:45
2
>1
かなり厳しいな。佐藤賢一は一次史料に当たって小説書いてるわけで、
全ての面とはいかないまでも同レベルの史料読み込みが要求されるわけで。
じゃあ質問。
ドニ・クルパンってのは実在したのかい?
なんだか、実在の人物に見せかけてるだけのように思えてならなくてね・・・。
5 :
世界@名無史さん:03/09/15 21:23
今までいくつのケンイチスレが撃沈したろうか・・・
>>5 ところでカタカナで「ケンイチ」なのはここでのデフォ?
個人的には万年弟子を思い浮かべてしまうのだが。
ケンイチさんはレオのお友達だ ゴルァ!
8 :
世界@名無史さん:03/09/16 20:40
「カエサルを撃て」でナポレオンが建立したウェルチンジェトリクスの
像に捧げると言ってたけど、その画像どこかでないですかね?
ケンイチスレがすぐ轟沈するのは、もしかして質問者は居ても回答者が居なかったから?
10 :
世界@名無史さん:03/09/16 21:04
ジャガーになった男以来、スペインネタはやっていないねぇ。
ガリアないしフランスネタオンリーだな。
>>10 ジャガーはスペインねたというよりゃ
仙台ねただったんじゃないだろうか。
13 :
世界@名無史さん:03/09/16 21:40
>8
Vercingetorixでイメージをぐぐれ。
どうやら建立したのは「ナポレオン三世」らしい。
あと、どこかに2cher製ガリア戦記のFlashがあったんだが、
多分その最初か最後にある銅像がそれだ。
14 :
世界@名無史さん:03/09/16 21:44
次回作はフランク王国のクローヴィスが主人公だと予測してみるテスト
15 :
世界@名無史さん:03/09/16 23:10
だれかミーの
>>4の質問に答えて。
教えてエロイ人!
17 :
世界@名無史さん:03/09/17 10:21
最近出た「カルチェ・ラタン」の文庫本によると、
そういう本があったのは間違いない
(1828年に出たという初版本の表紙が中にある)が、
内容はかなり改変が加えられている模様。
史実のダルタニャンと「三銃士」の関係に近い。
>>17 我ながら疑い深いとは思うのだが、
その表紙を疑ってしまうのよ。
>史実のダルタニャンと「三銃士」の関係
のように見せかけた創作だったりしないのかと。
一応ググしたがわからん。
19 :
世界@名無史さん:03/09/17 21:49
フランス語のgoogleで夜警・クルパンでググってみたら
引っかかるかも。しかし、フランス語できる人がやって
くれないと手も足も出ん罠。
Denis Courpinでやってみたが、フラ語なのでニントモかんとも。
でも、なんか違うっぽいよ?
墨攻はなかなか面白かった。
それ別のケンイチ。
23 :
世界@名無史さん:03/09/18 00:44
田中芳樹スレは賑やかなのにここは閑散としてるね
24 :
世界@名無史さん:03/09/18 14:28
赤目読んだ方、これ最後まで読んだ方がいいか迷っています。
読み進むのが苦しい。実際にこれに似たことが当たり前のように起こっていたのだろうし。
読み終わって、納得できる気持ちになれました?
作者のテーマとか。
25 :
世界@名無史さん:03/09/18 16:24
>>24 実際にジャックリーの乱はそういうものだからな。
26 :
世界@名無史さん:03/09/18 16:26
読み終わって、納得できる気持ちになれました?
>
現代人の持つ人権意識と中世の其れとは根本的に異なる。
自分の論理感で持って納得できるできないで評するのではなく。
史実は史実と割り切るべきではないだろうか。
そうですね。佐藤氏のほかの作品が好きなだけに最後まで読めば何かをつかめるかも、と
期待もするのだけど、、、
この方小説を書く上で、人の気持ちの根本はいつの時代もいっしょなんではないかと
思って書いていると、何かで読んだのですね。
そうすると、中世世界に領民の人権もクソもないとしても、
蹂躙されるばかりの自分たちを今の人権意識とはちがったどんな観点で考えて
いたのかとか、ただあきらめていたのかとか、そのあたりにはとても興味があります。
だけど読むのほんとつらい。
わかりづらい文でごめんなさい。
28 :
世界@名無史さん:03/09/18 20:56
赤目の終章で言ってたチョンビの乱ってどういうものなんですか?
29 :
世界@名無史さん:03/09/18 22:17
>>27 赤目は最後までいっても変わらない雰囲気のままだったような気がしますよ。
ジャックリーの乱を期に前向きに生きようって感じでなく
さらなる不幸を予感させるような、そんなラストでなかったかな。
蹂躙されるばかりってのは乱を起こした領民?
それとも起こされた側の貴族らの方?
作中では両方ともかなりやられてたけど
うーん。そうですか。
でも乗りかかった船で読んでしまいそうですが、もう少し精神的にタフな時にしよう。
本では貴族もひどい仕打ちを受けているけど、
このような一揆に発展するでもなく常に搾取されてきた農奴とか、女たちとか
小説の中の人たちでなく実際に暮らしていた人々の思いってどうだったのかと
いまそればかり考えてしまいます。
どうぶつに食われたりもふつうにあったんですよね?
死というものがものすごく身近にあって、恐怖の中で生きていたのかな。
貴族や領主にしても攻め込まれたらあぼーんだ。
案外、戦争や略奪や残虐行為をしている時こそ生きている実感?充実感?があったりして。
とりとめもなくなってしまいました。
赤目も寅もピエールも、単行本と文庫でけっこう違うんだってね。
で、誰か
>>4教えて。
33 :
世界@名無史さん:03/09/20 21:00
最近出た「オクシタニア」と「黒い悪魔」はどうよ?
34 :
第20軍団兵:03/09/20 21:20
>32
クルパン水運。よそ(確か、中世あたりを扱った作品)でも出てきたから、
「たゆえども沈まず」=パリの紋章に思い入れがある作者のギミックだと私は思う。
中世の実業家って、ちょうどドニの時代のころに土地を買って貴族化(=法服貴族)していって、商家
としては消滅していく流れにあるんだよね。そこからいってもウソ臭い。
>>34 やっぱそうかね。
いや、オモロイからいいんだけど。
俺の被害妄想的な考えすぎというわけではないという事が分かれば。
36 :
第20軍団兵:03/09/20 22:51
>35
同感。でも、ドニとマギステル(名前なんだったけ?)が家庭教師という形で知り合う。ってのは、
徒弟職人でも読み書きの勉強をする権利ってことで徒弟契約の時に取り決めるような事柄なので
十分にありえる話で、その辺の、史的事実のギミックを使って架空の人物の存在感を高めるってのが
この作者の上手いところだと思いますね。
(ただ、"実を言うと彼は未来の..."とかは止めてほしい。はっきりいってウザイ)
「黒い悪魔」の陰謀がー地球を恐怖につつむときー
ミクロっミクロっミクロっイドSがったちあがっる!
38 :
世界@名無史さん:03/09/21 09:41
>>34 ドニ自身、後で貴族になってるし。
大体、土地買ったからってそうすぐに貴族になれるようなもんか?
ただの地主と貴族は違うと思う。
むしろ順番としては官僚になった後で(功績を認められて)
貴族になる、という方が一般的なような。
そもそも法服貴族という言葉自体が、官僚出身貴族に近い意味合いを持つし。
本人?は卑下してるが、実はドニの方が期待されていたような気がする。
それよりあの本に限れば、ゾンネバルトは実在したかの方が
よほど気になる。
39 :
第20軍団兵:03/09/22 20:01
>38
帯剣貴族になるには1代では無理で、まず没落貴族から領地を買い取ることから始まり(1代目)、
続いて、領地周辺の貴族や、領民から貴族として認められる必要がある。まず、ブルジョワのように
都市で生まれるのではなく、領地の城館で生まれる必要がある(2代目)。
この時期は購入した領地を元の持ち主の親族から法廷闘争を通じて一族の物とする時期でもある。
また、商売の方も整理して、一家の中で商売に従事する者がいないように家業を整理する必要もある。
さて、このような努力の結果生まれながらの貴族がようやく3代目にして生まれる。この代になると
小姓としてのつながりから邦主もできるので、この邦主に従って、王と共に軍隊にも参加することになる。
王軍の一員として参加することによって、ここでようやく帯剣貴族として認知される。
最短でも3代かかるのが帯剣貴族ということになる。
(続く)
40 :
第20軍団兵:03/09/25 23:36
法服貴族が確立するには、もちろんその前に売官制が確立しなきゃいけないわけだけど、
これはアンリ4世(在位1572〜1610年)の時に確立する。しかし、社会的な動きとなるのは
1615年以降である。
「...金銭を国庫に納入することで平民が官職を獲得したり世襲したりできる「ポーレット法」を制定して、
売官制を確立した。これは手早く国庫収入を増大させるものだったが、
同時に新興ブルジョワジーを国家の運営に参加させ、従来の貴族層の力をそぐ効果をもっていた。」
とエンカルンタには述べられている。つまり、ドニは法服貴族としての特権は持たなかったということになる。
もし、クルパン水運が、当時の時流に乗って貴族化をしていったとすれば、それは帯剣貴族を目指しての
動きだった(>39)ということになる。
つまり、この時点で法服貴族化と書いた>34は間違い。
結論からいうと、ドニが任じられた貴族とは、その昔ジャンヌ・ダルクが任じられたタイプの"貴族"
だったと言えると思う。
ゾンネンバルトのモデルは誰だろうねー?そのものはいないんだろうけど...
カルチェラタンで面白いのは当時のパリの学生街の
雰囲気が生き生きと描かれてる事だね。
42 :
世界@名無史さん:03/09/28 07:53
ドニ・クルパンについてはあとがきで色々と
一次資料から引用してるように見えたけど、あれも
みんな創作なのかな?
>42
あくまで小説だし、マイケル・クライトンみたいに
参考文献そのものも創作かもしれん(w
この人、ド・ラ・フルト家が好きなのか、色んな小説にこの一族が出てくるね。
歴史的にそんなに魅力的な貴族だったのだろうか。
45 :
世界@名無史さん:03/10/01 13:36
カルチェラタンで王様が、学生は刃物振るっていつも喧嘩してると
嘆いてる言葉が引用されてたけど、当時の神学生ってそんなもん
だったんですかね?
46 :
世界@名無史さん:03/10/01 15:21
まともなやつは学生にはならんでしょう。というのは言いすぎか。
47 :
世界@名無史さん:03/10/01 15:35
勉強が本当は嫌いだったか
抗議がつうまらなかったか
絶対王政時代の学生の身分はどうだったんでしょうね
48 :
世界@名無史さん:03/10/01 16:40
俺も法服貴族の息子に生まれたかった
49 :
世界@名無史さん:03/10/01 19:10
>>47 学部に寄るだろうけど、一応それなりの地位だったんでは?
ロベスピエールは確か弁護士出身だし。
50 :
世界@名無史さん:03/10/02 16:09
赤目は残酷シーンにゾクゾクしながら読みきっちゃったけど、
>>24氏のような見方もなるほどと思える。この人の作品は奥が深いね・・・
51 :
世界@名無史さん:03/10/06 11:12
塩野七生スレは盛況なんでこっちも保守あげ
52 :
世界@名無史さん:03/10/10 13:20
王妃の離婚やカルチェラタンで当時のカトリック僧の堕落ぶりが
よく描かれてるけど、こういうのって同時期の日本の高野山や比叡山の
堕落ぶりと一緒ですね。坊主ほどスケベなものはなしってのは東西問わないのかな。
西村寿行で慣れてるせいか、赤目とか結構なんともなく読めました。
このひとの女に対する見解っていつも共通してない?
強姦とかがある一方で、女もかなりしたたかなの。 逆に快楽を貪ったり。
で、男はそういう女の不浄さを受け入れて初めて女が愛せる、みたいな。
非常に女性への偏見が強い。エヴァかかマリアか、その間を女は揺れ動く。
読者としては好きな作家だが、一人の女として読むと、青いな、って感じ。
しかし今のところはそれが(・∀・)イイ!! っすね。
>>54 女性読者から見てオクシタニアで最後にジラルダが死を選んでしまうのは
どう感じますか?なんだかとっても欝になってしまうんですが・・・・
>>一人の女として読むと、青いな、って感じ。
でもミシェルの女に関する格言って大抵の女に通用しちゃいますが?
57 :
世界@名無史さん:03/11/15 11:50
この人、イエズス会みたいな侵略の尖兵みたいなとこでも
やけにキリスト教に好意的なんだけど、クリスチャンなんですかね?
本人の信教うんぬんではなく、
キリスト教に対してこのうえなく好意的な世界を舞台にした小説だから
じゃないかと思うんですが・・・。
イエズス会がアジアへ出て行く前から「侵略イクナイ!」とか登場人物が言うのは変だし、
作者の解説としても時系列上混乱を招くじゃないッスか。
「当時のヨーロッパ人はこう考えるはず」ってのを表現してただけだと思いますが。
女性の表現も同様。
59 :
世界@名無史さん:03/11/15 17:21
女性のは作者自身の考えかと。
60 :
世界@名無史さん:03/11/15 18:21
最近、百年戦争の新書出してたな
>57
作品内の描写を作者の思想と混同するのは小説を読みなれてない証拠。
62 :
◆RlujhF6VrA :03/11/15 20:55
>>60 今ここで初めて知った。調べた。
集英社新書「英仏百年戦争」か。
ちょっと読んでみる。
>>60 オイラも初めて知った。教えてくれてありがとう。
(62氏も情報ありがとう)
確かに作者の女性観は作品中で現れている部分もあるかなぁ。
でも、基本的には時代や身分などを考慮した上での描写だと思うんだけどなぁ。
64 :
世界@名無史さん:03/11/15 21:27
>>57 ジャガーになった男で
寅吉がイタルゴの所業について「いくさにはつきものの・・・」と
いう意味の事を述べているよね。
神の視点ではなく(これプロ市民系のヤシにおおくてうざい)
当時の感覚で捕らえていることの証。
つーか寅吉自身いくさ人なんだけどね。
65 :
世界@名無史さん:03/11/16 13:17
ところで、テルシオス連隊ってググってもほとんど
引っかからないんだけど、どんな部隊だったんですかね?
後、貴族証明書付イダルゴというのも、位置付けがよくわからないんだが・・・
66 :
世界@名無史さん:03/11/16 17:59
テルシオで検索した方が良いかも。
67 :
世界@名無史さん:03/11/17 20:45
っていうか、オナンの罪は強姦より重いっていうのは神学の解釈的に
正しいんでしょうか。
どうなんでしょう。
姦淫する勿れ、っていうのもなかったっけ?
ゴーカンはそっちに抵触しないのかね?
現在「百年戦争」読んでる。
69 :
世界@名無史さん:03/11/23 17:51
>>68 私も読んでいます
「英仏百年戦争」。作者的には恐らく「仏仏百年戦争」としたかったかも。
ヤングジャンプ増刊・漫革で「傭兵ピエール」が。
>>67-68 姦淫とレイプは違うからして。不倫とかも含むらしいし。
それで、旧約聖書によると「レイプは男のみ死刑」ということらしい。
ただし、互いに独身で婚約者もいない場合、男は女と結婚すれば
死刑ではないそうな。旧約は一応離婚許可してるんだが、
この場合は離婚禁止。
「英仏百年戦争」年表が後ろについているのですが、ドーヴァー海峡の以南、以北で
二分している。普通の人なら、イギリス(イングランド)とフランスで分けるのに。
73 :
世界@名無史さん:03/11/30 13:42
貴族証明書付イダルゴは法的にはどんな身分だったんですか?
74 :
世界@名無史さん:03/11/30 14:41
夷スラム狂徒はレイプされた女子を不道徳として
石投げで殺す野蛮さ。
75 :
世界@名無史さん:03/12/01 18:39
宝塚で傭兵ピエールやるらしいぞ。
どんなのか想像もつかないが。
76 :
世界@名無史さん:03/12/02 02:27
ジャンヌ役がまわされてハァハァ
生まれて初めての宝塚が「傭兵ピエール」の東京宝塚劇場。
2時間半程度なのでかなり端折ってるけど、
宿舎で娼婦をジャンヌに見つかって、出任せで結婚するって言っちゃう場面とか
コミカルシーンもちゃんと入ってて、男でもそれなりに楽しめた。
ジャンヌの輪姦カミングアウト、トマに殴られるピエールもあります。
「いかにも宝塚」な部分は、観に行く時点で覚悟できてるから、
意外とショック少なめ。
たぶん、ヘタに低予算で消化不良な映画化をされちゃうよりは、
原作ファン的には幸せなんじゃないかと。
81 :
世界@名無史さん:04/01/10 22:59
新年10日にして初めての「あけましておめでとう」か…
82 :
世界@名無史さん:04/01/17 20:31
「二人のガスコン」なげーよ。
でも、好き。すごく楽しい。
ディスカバリーチャンネルでやってたアジャンクールの戦いはけっこう面白かった。
仏軍の敗因を地形による混乱と位置付けた。
漏斗状の先細りしたところに英軍が布陣し、そこへ大軍の仏軍が突進し、
雨でぬかるんだ土に足を取られたため、大混乱になったらしい。
要はスタジアムなんかでおこる将棋倒しのようなものだったらしい。
となると、なんとも小説的でなくなってしまうな・・・
面白い話なんだが・・・
84 :
世界@名無史さん:04/02/25 00:28
サルベージ!
一番下まで落ちていた...
ケンちゃん好きだけど、あの無意味なエロがなぁ。
85 :
世界@名無史さん:04/02/25 19:29
ちゃんと意味あるぞ。(w
佐藤さんも青春時代に辛い恋愛経験あったんだろうね
87 :
世界@名無史さん:04/02/28 08:11
つらい体験で、屈折したのか...
黒い悪魔を読みました。
デュマの作品読んだあとに黒い悪魔読むとニヤリとさせられるシーンがたくさんある。
ロベスピエール処刑のくだりとか。デュマは親父の話を聞いてああいう作品をつくりましたかとか。
89 :
世界@名無史さん:04/03/11 12:49
傭兵ピエールでジャンヌダルクがイングランド兵に散々凌辱される
くだりがあるけどこれはさすがに創作だろうと思ってたが、昨日の
その時歴史が動いたでこれにもちゃんと一次資料があるのを見て驚いたよ。
まあ、それはあっていいが(捕虜だから、実際にはもう少し前にも
やられてたとしても不思議はない)、強姦されたあと、
女が結構平気で生きてるってのが何とも違和感あり。
近所で強姦された人が自殺したとかいう話を聞いてるから
そう思うのかも知れんが、当時の女って、実際そんなに精神的に
強かったのか?
トラウマになって苦しむ方が普通だろう。
今度は新書でカルチェ・ラタンの歴史とか書いてほしいなー
92 :
世界@名無史さん:04/04/03 17:02
あげてやる
>トラウマになって苦しむ方が普通だろう。
レイプの真の恐ろしさがそれらしいね。
レイプされた人は、それ以後、自分は価値の無い人間だと思い込んで、
「何かやってしまう」ようになるらしい。
>当時の女って、実際そんなに精神的に強かったのか?
これ、俺も不思議。他にも、今、PTSDが問題になっているけど、
太平洋戦争直後の日本なんて、それを考えたら、1億総PTSD状態。
東京大空襲を何とか助かった人が、その後あらぬ事を口走り始め、ぽっくり死んでしまったとか、
原爆の被害者がその後、なにもしなくなったという「原爆ぶらぶら病」とか
「特攻隊くずれ」とかは、今にして思えば、PTSD。
終戦後の社会が、そのあたりを問題にするだけのゆとりがなかったんだろうけど、
どうやって、それを克服していったんだろう。
スレチガイで申し訳ないが、このあたり不思議で仕方ない。
>>90 (「本職」の問題も片付きつつあるので、人を傷つけない範囲で)
中世の日本では旅をしている女性はある程度強姦される事に対する覚悟とい
うか常識があったのでは無いか、という説があります。或は高貴な女性でも
高貴な男性に「盗まれれば(文字通り屋敷から連れ出される事)」それに応
じるのが当たり前だったろうと。
『今昔物語集』巻第二十九の第二十三話は芥川龍之介の小説『藪の中』のモデル
になった話ですが、夫の目の前で強姦された妻がそのまま夫と旅を続けてい
ます。編纂者のコメントにも精神面に関するこれといった評はありません。
余談ながら、当時の感覚を知らなかったからこそ芥川は『藪の中』を書いた
のであり、あれは舞台は平安時代でも文化的には大正時代の内容という作品
です。それにしたって妻はトラウマを抱えていませんが。
文化的な違いによる感じ方の違いというものはかなり大きい。
「セックスなんて排泄と同じさ」という名言(?)がありましたが、これに
したって行為だけを見れば嘘は言っていない。物理的にどうこういう訳でも
無し。
95 :
世界@名無史さん:04/04/04 01:16
初めて「カエサルを撃て」を読んだ時衝撃を受けた。塩野七生の作品を読んでいた俺は最初二番煎じかよと思ったがとんでもない作品でガりア側から見たローマとはこんなもんかと考えさせられた。それにあんなカエサル今まで見た事無かったし。
それ以来佐藤作品にはまってます。傭兵ピエール、二人のガスコン、双頭の鷲が特に面白いです。次作は一体どの時代を?
>>93 うちの祖父が(私が生まれる前に死んだんで話に聞いただけだが)
言われてみればそうだったのかも。
満州から引き上げてきたんだが、帰国後は定職に就かずに家で酒飲んでばかり。
代わりに子供にかけ算仕込んでたらしいが。
ただ、あの当時は「みんながそう」だったし、何と言っても
みんな生きるのに必死だったらしいから、その辺で相当緩和されてる気がする。
>>94(山野氏お久しぶりです)
逆に周りが(夫が)普通に旅を続けていられるような社会状況だったからこそ、
女の方もある程度までは耐えられたのかも。(それも限度ものだろうが)
今みたいにレイプされた女性に対して男が引いてしまうようだと、
返ってダメなのかも知れない。
>>96 該当説話の中では賊に縛られていた夫が妻に解放され、「情け無い」と言わ
れてから旅を続けたという事になっていましたから、寧ろ精神的にショック
を受けたのは夫の方であったようです。
同説話集には女の機転を誉めた話も多く、貞節観念というものも今とは異な
っていたのであろうと考えさせられます(男が求めるものは大して変わらず)。
婚姻関係におけるキリスト教的な罪の意識も無かったでしょうし、犯される
という状況は似ていても細部は異なっているのが面白い。
98 :
世界@名無史さん:04/04/15 23:07
カタリ派には色々な流派があるらしいけど、
「オクシタニア」で描かれてたのは何派ですか?
99 :
世界@名無史さん:04/04/15 23:33
中世の風俗を書いた本には当時のヨーロッパでは
レイプは日常茶飯事だった、未亡人の家にはよく
強姦目的で若者達が押し入ったっていう記述があったような。
私たちはどうしても現代の価値観で見てしまうけど、
当時はまったく異なった価値観だったかもしれないことを
忘れちゃいけないと思います。当時はそんなに貞操観念や
レイプにたいする嫌悪も今より薄かったんじゃないでしょうか?
もちろん上流階級のご令嬢とかになるとまた別でしょうが。
100
>>99 だからといって、女の本能的な精神的ショックまで薄らぐかというと疑問だが。
社会状況や貞操観念が違うからと言っても、それはどちらかというと
「周囲の非難の目」に関することだろうし。
それによって緩和されることはあるだろうがね。
日常茶飯事だったからといって、当の女が全くショック受けないかというと違うだろう。
でなければ、旧約聖書でレイプは男が死刑、などということが書かれるはずもない。
少なくとも恐怖心や苦痛はどこかで残り続けると思う。
うーん、なんていうかな・・・。女性の精神のよりどころとなる観念が異なれば、
女性自身が受ける精神的なダメージというのもまた異なると思うんです。
レイプされれば、一生のトラウマにならないとおかしいという考え方
が、実は現代の価値観を元にした一種の偏見ではないかと思ったんです。
もちろん当時も恐怖心、トラウマとなることもあったと思いますが、それは
現代のものと同質のものであったのかなと。また、古代オリエントと中世
ヨーロッパでは時代も地域も異なるわけですから、価値観が違っていても
おかしくはないと思います。
もちろん私自身はレイプは絶対反対です。
「ジャガーになった男」と中島敦の「山月記」両方とも猫科の動物になったが・・・。
「黒い悪魔」読みました。
デュマのお父さんは美男子だったとありますが、ホントかな。
絵かなんか残っていないかな。
ググッたがなかった。
恥ずかしい誤爆しちゃった・・・
ごめん
107 :
世界@名無史さん:04/05/25 18:03
佐藤賢一はオパーイ星人、間違いない!
なんでこんな盛り上がってないの?
面白かった
・双頭の鷲
・傭兵ピエール
・王妃の離婚
つまらなかった
・カエサルを撃て:カエサルに恨みでもあるのか? それにあのラスト・・・
・ジャンヌ・ダルクまたはロメ: 短編小説は向いていないのでは?
・オクシタニア:散漫な内容。雑誌連載かと思った。
109 :
山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM :04/06/06 10:57
>>108 >・カエサルを撃て:カエサルに恨みでもあるのか? それにあのラスト・・・
ブルゴーニュといい、英国といい、フランスを攻めたような連中はまともな描写
がなされていないような。
あれよんでカエサルのほうがかっこいいと思った私は少数派ですか。そうですか。
いやヴェルチンはいっちまいすぎてて理解不能だったけど、カエサルは感情移入しやすかったと
思うけど。
岩波新書のダルタニアンの生涯ってのを買ってきた
>>110 分からなくもありません。殴られてる姿とか、逆に格好よかった気が。
113 :
世界@名無史さん:04/06/07 00:51
文学板に立ってないのか佐藤賢一は・・・。
最近この人の小説初めて読んだのだが・・・双頭の鷲。すごいね、これ。読んでいくにつれ前に呼んだ部分を場面場面でどんどん連想させるのとかすごい。
このひとは小説すばるから出てきたんだね。
国内作家に疎いんだけど、集英社が久々に掴んだ良いタマでない?
椎名誠が腐って以来。
116 :
世界@名無史さん:04/06/12 23:08
なんとなれば、age
ワロタ。「なんとなれば」って多いよね、佐藤賢一の作品。
「なんとなれば」が好きなのだ。
「なんとなれば」こそ、佐藤賢一の持ち味だからだ。
接続詞無しで、「〜だ。」の文を繰り返すのも多いよね。
だから、保守だというのだ。
120 :
世界@名無史さん:04/06/19 13:17
いうところのageである。
マザラン萌え
122 :
世界@名無史さん:04/06/28 16:19
>オクシタニア:散漫な内容。雑誌連載かと思った。
同意。
俺が好きなのは「ラタン」「ガスコン」「離婚」だな。
ガスコン読み始め記念。
モーニとかクルパンとかでてくるけど遊び心ってとこ?
赤目読んだけどすごいおもしろいね。
カエサルもかなりよかった。
他のもこれぐらいおもしろいの?
ガスコン読了記念。
交ざらんがかっこよすぎるな。
で、混ざらんとあんぬが公然の愛人関係だったつうのは史実なん?
岩波新書の方に書いてあったけど。
>>125 全然関係ない人やん
今は傭兵ピエール読んでるけどこれもいいね
ピエール、ガスコン、王妃の離婚、カルチェラタンあたりが好きだ。
ピエール読了。
これもおもしろかった。トマがかっこよすぎ。
マザラン萌え
双頭の鷲よんだ。
クリスティーヌがわけわからん
132 :
世界@名無史さん:04/08/11 18:46
いや、ケチをつけるわけではありません閣下。
しかしオクシタニアには小生も閉口せざるを得ませんな。
正直長すぎるのではないかと。それにあのラストは小生の趣味に合いません。
何より小生は閣下の本領を冒険活劇と捉えておりますから。
何となれば閣下は女性の描写に定評があられますからなあ。プスー。
男はそう言いたいのをぐっと堪えた。
「ええ、先生の黒い悪魔は最高でした!何よりバランスがいいですね!」
嘘ではない。事実前作の落胆も相俟って、べらぼうにおもしろかったのである。
首を傾げたくなるような描写も激減しているといってよい。
何となれば佐藤賢一に咽喉越しの良い描写など期待するだけ無駄なのだ。
ああ、そうだ。男は得心した。あのアクこそ賢一なのだ。
であればそんなもの数多いる他の恋愛作家どもに任せておけばよい。
一度賢一に手を出した読者であればそのアクをこそ愛してやるべきである。
男は書棚に手を伸ばした・・・。
ダルクまたはロメでそのとっちらかった短編集に打ちのめされていた彼は
スパルタクスに密かな期待を抱いているのである。
>>131 >クリスティーヌがわけわからん
泉下の感想を聞いてみたいものです(w)。
>>125 飛んだ先に『レイプマン』が出ていましたが・・・?
二人のガスコン読了ー
フランス人がこれ読んだら怒るんでは?
それともこれってよく言われてることなの?
カルチェ・ラタンの冒頭に登場する
仏の貴族の爺様って実在すんのかな。
まさか!ドニの子孫なんだからありえないでしょう。
でも面白い構成ですよねあの小説
この人は小説にSEXシーン入れないきがすまないのかな
べつにあったってエロく感じた事はないけど
エロ入れないとオヤジが読んでくれないんだよ
ルイ・クルパン君はやっぱドニ・クルパン隊長の先祖?
パリ出身の裕福な人間とかなってるし。
てかロメの方のジル・ド・レは妙に愛くるしいですね。
>137
ドニの子孫の癖にやたらエラそうなのが笑えるよね。
142 :
世界@名無史さん:04/09/18 17:08:59
賢一あげ
オクシタニア擁護派デツ...
プロヴァンスの風景を思い浮かべながら、関西弁で繰り広げられる
やり取りを読むと、なんとも納得。
宗教(カミサマへの愛)と夫婦(カミサンへの愛)の対比とか、昇華とか、すごい。
ちとハァハァが過ぎてかなーりのネチっこさに辟易するキライもありますが、
後半の雪山のシーンは壮絶なまでに美しいです。
マザラン萌え
145 :
世界@名無史さん:04/10/20 02:51:38
ぬるぽ
146 :
世界@名無史さん:04/10/29 03:31:39
糞スレ、晒しage
148 :
世界@名無史さん:04/11/18 12:14:31
149 :
世界@名無史さん:04/12/04 04:16:27
150 :
世界@名無史さん:04/12/20 23:07:15
ラテン語習得の苦しさを、作中で生々しく語ってたけど、
あれって実体験なんだろうな。
151 :
世界@名無史さん:04/12/22 19:06:45
「双頭の鷲」のクリスティーヌって、史実と違ってかなり脚色されてる?
152 :
世界@名無史さん:05/01/16 15:55:25
高卒なの?
この人の書く女性にあまり魅力を感じない…。ジャンヌとか特に。なんだありゃ。
154 :
世界@名無史さん:05/01/22 23:47:23 0
この人は、女性の身勝手さを、余りにも核心を突いて描くからね。
今時の遊んでる日本人女には、見るのがつらいのでしょう。
ジャンヌは最高だと思ったが
157 :
世界@名無史さん:05/02/11 12:30:43 0
顔がブサイクだね、この作家。
>>154 兼業主婦のオバサンで今時の遊んでいる女じゃありませんが、この人の
書く女性には全く魅力を感じません。
だから1冊も買ってない。みんな、立ち読みか図書館。
159 :
世界@名無史さん:05/02/11 23:27:09 0
>154
この人の書く男性も十分身勝手でしょ。
女性の描写に関しては、聖書の登場人物みたいだな、とは思う。
中世キリスト教社会に生きる女性を描写してるわけだから当然なんだけどさ。
何を今更
女が魅力的じゃないとか言ってるのはほとんど女なんじゃねーの?
今時の小説とか映画とかって逆に女が利口すぎたりして気持ち悪いんだけど。
やっぱ、女の支持を得られない作家は駄目なのか?
利口過ぎて気持ち悪いとは、ずいぶんな物言いだな。
女から魅力的でないと思われるのは、ちゃんと人間として書かれてないって
思われてるからだろ。まあターゲット層がおっさんだからだろうけど。
おっさんより大学生(男)あたりじゃないの?
この作家は、こんな女性を描いて読者の支持が得られると
思っているんだろうかと疑問に思っていた。支持する人がいることに
驚いた。煽りじゃなくて、人の好みはさまざまだなと。
題材はいいんだが、女性に限らずキャラの魅力はあんまりないな。
その時代に即した女性観って奴でそ。
逆に時代が中世なのに現代的な考え方する女性が主人公だったりすると萎える。
アメリカの女性作家によくいるタイプだが。
166 :
世界@名無史さん:05/02/18 19:02:55 0
中世人の世界観で描こうとしてるのはわかるが、
この人の場合男尊女卑を無理して書いてる感じでかっこ悪い。
司馬遼太郎の戦国時代のキャラだったらまるで自然の法則であるかのように
さりげなくレイプするので凄みすら感じるんだけど。
>>166 同意。
この人が書くと中世の女性観とは思われず、作者自身の女性観と受け取られる。
ま、司馬遼太郎と比べるのが無理なんだが。
学歴関係なく、史料を通してどう社会を見るかの問題。
168 :
世界@名無史さん:05/03/06 17:42:07 0
ガスコン面白かった。これならシリーズ化して、
もっと続編出して欲しい。マザランかっこよすぎです。
シラノがコンスタンスの死を知って、「だからお前は強いんだな」と思う場面が
好きです。ああいった相手の心境を思う場面に弱い。
170 :
世界@名無史さん:05/03/20 11:55:37 0
フランス人にこの人の作品読ませたら、
どんな感想持つんだろう?
傭兵ピエール読んだ。上巻がグイグイ引き込まれたのに対して、下巻のグダグダ
っぷりにもうおなかいっぱいorz
ジャンヌ、立ち直るの早くない?現代人の価値観云々じゃなく、敵の手に落
ちて陵辱、折檻の日々が続いてたのに、たかが10日(もっとかもしれないが、
立ち直るのには早すぎる時間だと思った)でそこまで元気になるものだろうか
…。当時は油断すればレイプされるような時代だったとしても、傭兵隊の中を
歩いてるジャンヌの無防備っぷりからすれば、そういう危機感もまるっきりな
さそうだし、暗い牢獄のなかで来る日も折檻された恐怖心とか、好きな人に処女
を捧げる前に陵辱されてしまって、「自分は汚されてしまったんだ」って考え
てしまうような心の傷はそうそう立ち直れるものじゃないんじゃないかなあ。
それを、自分から「抱いてください」なんて言えるかな??ましてや、救出さ
れてようやっと自分で歩けるようになったくらいの状態で、見るからにヤバそ
うな変態男を前に踏み込むような真似ができるだろうか。いくらジャンヌの精
神が物凄くタフだったと仮定しても、ピンとこない…。怒りの前に自分が折檻
されていた時の恐怖心が出てこないのかなあ。
あと、ヨランドが「女としてジャンヌを見殺しにするのは忍びなかった、だか
らピエールに依頼した」って言ってたのも、女としてはアリかもしれないけど
母親としてはどうか、という気がするんだけど…。ピエールに対する態度とか
見る限り、捨てた息子なんて知ったことではない、というよりは捨てた後も気
にかけていたようだし、「捨てた息子を死地に追いやりかねない危険な任務」
にあてるかなあ。いくら、ピエールしかできないかもしれない任務とはいえ。
一番なんだかなーって思ったのは、ピエールと結婚した後のジャンヌが何かと
ヒステリーを起こして亭主をぶん殴るDQNになっちゃってたことだけど。密命
で旅立って、疲れて戻ってきた亭主をねぎらいもせず、「自分をほったらかし
た」っていう理由でしかとするのかな。これって当時じゃ当たり前なの?
172 :
世界@名無史さん:2005/04/08(金) 00:08:37 0
この人の本、売れてるの?
173 :
世界@名無史さん:2005/04/22(金) 19:02:08 O
赤目のジャック楽しいなぁ
174 :
世界@名無史さん:2005/04/22(金) 20:21:45 0
性的描写を入れればそこそこ売れると勘違いしてる作家が多すぎる。
こんなハリウッドのB級映画みたいなやり口は不愉快だ。
ハードボイルドを気取る三文文士は、ポルノ風ハードボイルド小説→
ポルノ風歴史小説に逃げるのはなぜであろうか。
ここで一句
馬鹿作家 ネタに詰まると 三国志
175 :
世界@名無史さん:2005/04/22(金) 20:32:29 0
>>172 うちには一冊もない。
松本清張、司馬遼太郎、アガサ・クリスティ、A・E・ポー、ラブクロフト、F・ブラウンは
ほとんど全巻そろっているけど。
じゃあなんでおまいはこのスレにいるのかと。
いや私も傭兵ピエールとジャガーになった男以外は買わずに図書館で借りて読んだけど。
剣闘士スパルタクスもいまいちだったなあ。もっと頑張って欲しいぜ。
うち毎日新聞なので、今夕刊で連載している”女信長”は、
着眼点が面白いな。と思って、楽しく読んでます。
でも、この方の文って、本題の行動に行くまでの、主人公の愚痴が延々と続いたり、
セリフと心の中での思案が逆に成っている様な文章が特徴有りますね。
って、世界史じゃないのでsage
短編に出てきたフェルナンド王子もので長編書いてくんねかな…
179 :
世界@名無史さん:2005/05/12(木) 06:35:17 0
180 :
世界@名無史さん:2005/05/23(月) 03:11:52 0
ダルタニャンの生涯を読みました。
小説じゃないので正直あまり期待していなかったのですが、すごくよかったです。
とくに最終章、とくにしめの文は何度も読み返してしまうほどの名文だと思いました。
どっちがコピペだ?
182 :
世界@名無史さん:2005/06/01(水) 12:05:20 0
チン切りされたアラベールって実在の人物なんですか?
>>182 『アラベールとエロイーズ−愛と修道の手紙−』(畠中尚志訳・岩波文庫)
アベラールもエロイーズも実在の人物です。アベラールは中世では重要な神学者です。
近代ではトマス・アクィナスが正当とされるのに対し、やや異端の扱いを受けていたようです。
書簡集は実際に二人が交わした手紙ですが、アベラールの創作と言う説もあります。
かのルイ15世時代の外交官「デオンの騎士」なんかどうかな
185 :
世界@名無史さん:2005/06/02(木) 11:37:39 0
>>183 ご教授感謝です。そいで去勢されたのは本当なんですか?
>>185 183じゃないけどホント、つうか有名な話しだよ。
アベラールでぐぐってごらん。
ただ、ホントは睾丸じゃなく陰茎を切られたはず。
そう言う意味では去勢はされてないな。
エロイーズってHな名前ですね
睾丸残して陰茎切られた場合、性欲は残ってもそれを処理できない
ジレンマに悩むのでは?フランソワが自殺も考えたというのは、
そういうのもあったりして・・・・
隆慶一郎が西欧書いて多少のエロス含んだのがこの作者と認識しております。
多少のエロスよりも、むしろレイプというか…
どちらも作中で描く時代のことよく研究しているし、小説が躍動感あふれているという印象がある。
ここらへんのレスみて隆信者が荒らしに来たりしないよなw
フェミの馬鹿女のせいで荒らされた事はある。
女の描き方が不満だとよw
不満ならば読まなきゃいいのにね
今、双頭の鷲読んでいるけど、シャルル五世が中々面白い。
登場の時から比べると大化けするもんね。
195 :
世界@名無史さん:2005/06/21(火) 01:10:24 0
自由奔放な好漢を愛するという視点が、慶一郎と賢一の共通点だと思われ。
新作よみてえ
隆一郎のはもう不可能だけどな
↑
慶一郎だったな。ごめんよ
下半身も自由奔放な男たちばかりだがな>195
今、女信長で日本史描いているが下手に東洋史にはまって中国史まで書いたら
田中の二の舞になりそうで怖い。
でも、サトケンの中国史物もちょっと読んでみたい。
(実現はまずありえないだろうけど。)
>サトケンの中国史物
遼の騎馬兵にレイプされた母と金の鉄騎兵にレイプされる宋の娘。
朱元璋が民家を襲ってレイプ。
人喰い。うまー。
サトケンが朱元璋書いたら乞食坊主時代だけで二百ページくらい書きそうだ。
田中系は嫌だな。
被る作家が少ない西洋でもっと書いて欲しい
短編でもええで
14世紀西欧を描ける作家は希少価値だからな。
カルチェ・ラタンて要するに16世紀フランス版電車男と思える最近。
205 :
世界@名無史さん:2005/06/29(水) 17:04:28 O
語学力あるみたいだし佐藤賢一ってすごいと思う
14世紀のやつなんてあったか? 赤目か?
この人の登場人物って考え方が現代人ぽいから近世と近代だけでいいよ
>206
そのへんは佐藤亜紀が何かに書いていたが、どんな時代にも快男児を描きたい
欲望が小説を書かせてるんだとさ
快男児というのは近代の所産なんだけどよ
古代や中世にいるはずのない快男児が大活躍するから面白いんだわ
208 :
世界@名無史さん:2005/06/29(水) 22:33:31 0
サトケンって今へんなアメリカモノかいてないか
あれあんまりおもしろくないのだが・・・・
209 :
世界@名無史さん:2005/06/29(水) 22:35:21 0
メロヴィング〜カロリング朝時代も書いて欲しいな。
>>196 >>197 隆慶一郎だと思ったら峰隆一郎だった、っていうスレを思い出した
でもどちらも故人だよなあ……
歴史作家は年寄りが多くてよく死んじゃうから
まだ若いサトケンには長く楽しませてもらいたいぜ
峰隆一郎も鬼籍入りしてたのか。知らんかった
合掌…
214 :
世界@名無史さん:2005/07/21(木) 18:54:32 0
とっくの昔だろ
215 :
世界@名無史さん:2005/07/25(月) 12:40:54 O
ドニクルパンって妄想上のキャラなの!?
216 :
世界@名無史さん:2005/07/25(月) 23:39:08 0
妄想って・・・
妄想狂のキャラではあるな
ドニは読者自身だろ。
新作よみてえ
女信長の発売まで無いだろうな>新刊
女信長って買う価値ある?
佐藤賢一が女性を主人公にしたのって珍しいけど、
「女性描写がひでえ」って書き込みよく見かけるので不安。
連載しているのを読んだ人の感想を(ネタバレしない程度で)お願いします。
>>221 ひでぇというか、ある意味男の願望と妄想を書いたようなものでね…。
まあ当時の女性の扱いはそんなもんだったんじゃないのと言う気もするけどね。
最近のアメリカの女性作家の歴史を扱ったのとか読んでると違和感が凄いからねえ。
>>221 以前このスレで、女信長見て文章の書き方が変だ。みたいな事書いた者だけど、
内容的には普通に面白いと思いますよ。
信長が女だったかも?と言う仮定で出る(戦術の発明の仕方とか)エピソードの
着眼点とか、なるほどなぁ〜… と思います。
今は普通に毎晩夕刊を楽しみにしている自分が居ます。
ラストの落ちが楽しみですね。
というかサトケンの小説は女に対する暴力の部分だけが激しく浮いている。
基本的に(俗な意味での)フェミニストなのではないかと思える。
男らしさを身につけていない男がセクシズムを描くとより不愉快なものになるという例だ。
今、王妃の離婚読んでいるんだけど、余り面白いと感じられない。
サトケンは西村寿行を読むべし。
228 :
世界@名無史さん:2005/08/21(日) 01:16:51 0
なんで?
寿行作品というと、女性は登場から30ページ以内に犯されているような印象が…
なに?官能小説なの?
ところで、ガスコンのシラノは鼻にコンプレックス引きずってたけど、
実際のシラノは「俺の鼻こそ天下一」って感じで誇ってたんでなかった?
>>230 SFというか、伝奇というか、パニック系というか。
(人妻が)強姦されるシーンがつきものの先生でした。
作品自体の出来が悪いとか、「色」で誤魔化していた訳ではありませんでしたが。
>>231 主役に何らかのコンプレックスか劣等感持たせるのが
この作者のパターン。
国産の西洋歴史小説って、どうしてセックスとトラウマの話になっちゃうかなあ。
235 :
世界@名無史さん:2005/08/24(水) 04:35:41 0
某ホロリビが佐藤の愛読者だったりして。(w
この作者にフリードリヒ二世を書いて欲しい。
十字軍や教皇との闘争をどう描くか
>>236 その辺って書けるのかな?
この人の範囲から外れてるような気がする。
どちらかと言えば塩婆の受け持ちのような。
というか塩婆が書いてたっけ?
そういえば、この作者の作品で十字軍に触れている箇所て
見当たらないな。
女信長、今どこら辺なの?
毎日新聞取ってないから判らない。
>238
オクシタニア
>239
比叡山焼き討ち前
242 :
世界@名無史さん:2005/09/06(火) 19:21:38 0
>>240 それは南仏。
肝心のエルサレムへの十字軍はこの人の管轄外だろ。
>>242 240のアルヴィジョア十字軍は普通に十字軍に入るはず。
サトケンは余りローマ教皇史には詳しくないと思われるが?
ガスコンでアビニョンについては少し触れてたけど教皇は絡んでこなかったな。
カルチェラタンでも神学論争は書いても教皇庁は出てこなかったし。
王妃の離婚でも教皇絡みは脇役扱いと。
神学への造詣はあっても教会史には興味なさげだね。
実は双頭の鷲(上)を近所の本屋で必死で探してるのに一切ないね。
集英社と何かあったのかな?
カエサルを撃ても中公文庫から出てるし。
>>245 双頭の鷲はハードカバーの時から新潮社だし、カエサルを撃ては初版から
中央公論社だよ。
248 :
世界@名無史さん:2005/09/06(火) 23:06:40 0
ジャガーと赤目とピエールは読んだ。
ピエールは面白かった。かなり夢中になって読んだな。
ジャガーは正直期待はずれ。サムライ対騎士のチャンバラを期待していたから。
昔読んだ「ゼーランジャ城の侍」っていう鄭成功軍の話みたいな。
赤目は論外。気持ち悪くなったよ。
佐藤賢一は物語のシメがくどいと思う。
>>246 >>247 てっきり集英社だと思って必死で探してたorz
新潮の棚を見てみるよ。ありがとう。
250 :
世界@名無史さん:2005/09/09(金) 18:16:58 0
>>248 王妃の離婚とカルチェ・ラタンを薦める。
251 :
245:2005/09/09(金) 18:50:46 0
双頭の鷲をゲトしてきた。
多分文庫化された佐藤さんの本では最後に読むことになるんだけど
今までの本から想像してたデュ・ゲクランのイメージが完膚なきまでにぶっ壊されたw
何せうんこ遊びだからな。
それと赤痢で糞の世話、妻にしてもらう黒太子も中々笑える。
サド侯爵を主人公にした作品もやって欲しいね。
俺はジャンバールを主人公に書いて欲しいって思ってる。
タイプ的にいかにも佐藤さんが好みそうな人物。
一介の船乗りからの成り上がりで艦隊司令官にまでなった私掠船船長です。
戦争が始まるまで敵国で働いてたことや、捕虜の身からの脱出など物語にしやすい
エピソードに事欠かない。
フランスではかなり有名な海将で今でも軍艦の名前になってるのに日本ではマイナー。
さらに出世してからも行状の悪さは直らなかったということで
まさに佐藤作品の主人公になるにふさわしい人物だと思うんですが。
ジャン・バール リシュリュー級戦艦二番艦
[人名]フランスの私掠船船長、海軍軍人 1650-1702
コルセールの家系に生まれる。1671年オランダ海軍に身を投じてデ・ロイテルの麾下にあったが、
フランスがオランダに宣戦したことから帰国。
自らの小型艦を率いて多数のオランダ軍艦/商船を拿捕。ルイ14世によって大尉に任命される。
256 :
世界@名無史さん:2005/09/12(月) 17:45:58 0
>>253 そういえばフランス革命時代は短編すらないな。
案外、専門外だったりして
257 :
世界@名無史さん:2005/09/12(月) 19:33:30 O
赤目を楽しめた私は変態
258 :
世界@名無史さん:2005/09/12(月) 19:39:19 0
いきなりおっぱいで「本間違えたかな?」と思った
カルチェ・ラタン愛読者の自分。
傭兵ピエールだけは味付けが違うな。
他の作品には悲壮感が漂ってるんだけどピエールだけは
おとぎ話しのようだ。
ピエールは純粋な冒険活劇として楽しめるからな。
(二人のガスコンはどちらかというと推理小説に読める)
261 :
世界@名無史さん:2005/10/05(水) 18:40:04 0
そうやな
262 :
世界@名無史さん:2005/10/15(土) 19:21:11 0
ピエール昨日読み終えたばかりだが面白かったな。双頭の……ワシ? タカ? より
こっちの方が好きだな。
赤目はエロくて良かったっス
263 :
世界@名無史さん:2005/10/15(土) 19:49:52 0
ワシじゃよ、ワシ。
双頭の鷲はざっと読んだけど、
シャルル5世は学者肌っぽいイメージが強いな。
双頭の鷲は最後が呆気なかったな。
中盤までは面白いのだが。
ガスコン読んだが、終盤の屋敷に突撃シーンに打ち震えた。ほかにも見所満載で、このクオリティならば単行本で購入しても後悔することはなかった。
しかしガスコンでいちばん格好良いのはマザランなんだよな。
マザランやちょっと前に出てきたシャルル5世って、登場時と終盤でイメージが替わるんですよね。
ガスコンではマザランの凄みというか、漢ぶりがよく出てた。
文官タイプが一気に変貌して逞しくなるのがパターンかもね。
269 :
世界@名無史さん:2005/10/26(水) 01:58:32 0
マザランの凄みは、「士は己を知る者の為に死す」
これに尽きるだろう。マザランが主人公の作品、
まじでやって欲しいよ。できればガスコンの続編として。
ガスコンの裏の主人公がマザランみたいなものだから、続編よりも
宰相に上り詰めていくあたりを読みたいな。
271 :
世界@名無史さん:2005/11/04(金) 00:22:55 0
糞スレ、晒しage
272 :
世界@名無史さん:2005/11/08(火) 21:26:46 0
王妃の離婚と傭兵ピエールは結構、古本屋で見かけるが
それ以外は余り見ないな。
チンコは聖剣なんだと、この人の小説で知りますた。
欧州人はレイプ好きなんだと、この人の小説で知りますた。
オクシタニア長すぎの上に主役が一々変わって難しい小説だ。
>>274 「赤目のジャック」なんてレイプの合間に一揆やってるようなもんだしな。
一般書籍@2ch掲示板 / 【佐藤】二人のケンイチ【酒見】
7 名前:無名草子さん[] 投稿日:02/06/30 03:18
>>6 「赤目」なんか強姦の合間に一揆してる感じだったな。
まぁ、似た感想になるわな。
サトケン作品からレイプ抜かしたら50%の魅力が失われる。
「カポネ」・・・・
280 :
世界@名無史さん:2005/12/11(日) 17:22:19 0
このスレのマッタリ感が良いっすね。
サトケンは文庫・新書は大体読みましたが、
ここの作品とは別にキャラの家系を複数作品に絡めてるけど
これは創作なのでしょうか?
ド・ラ・フルト -> 双頭の鷲、傭兵ピエール、カルチェ・ラタン
クルパン -> カルチェ・ラタン、二人のガスコン
そういえばジャガーの親友も二人のガスコンで出てきたな。
年明けに褐色の文豪発売らしいぞ。
久々にサトケンの新作が読める。
黒い悪魔の続編的な位置付けになるのかな
デュマの小説だよな。たのしみだ。
>>284 罰ゲームかなんかじゃないかなw
生え際を見る限り、ハゲではなさそうだ。
本屋に行ってみたら、いきなり新刊のカポネがあったのでサプライズ!
新刊が出てるなんて知らなかった自分にとっては思いがけないX′masプレゼントになりました。
いつの間にか現代史にも進出してたんだ
オレも帰省するのになんかいい本ないかなと覗いた本屋でカポネ買った。
同じくサトケン?現代史?と驚いたよ。
実家で酒飲みながらダラダラ読んでる。
濡れ場少な目で侠気大盛りだな。
288 :
世界@名無史さん:2006/01/03(火) 11:53:28 0
289 :
世界@名無史さん:2006/01/22(日) 16:11:30 0
双頭の鷲を読むと林檎酒が飲みたくなる漏れ。
輸入モノのシードルは安いしなw
まさに「葡萄酒などと気取らずに」ってヤツだな。
林檎焼酎(カルヴァドス?)の熱燗はまだ飲んだことないけどなw
褐色の文豪、今日から読み始めるぜ!
む、いつの間に発売してたんだ。
けど今は西村健の劫火 上下巻を読むのに忙しい。
読みたい本がいっぱいあって大変だ。
293 :
世界@名無史さん:2006/02/03(金) 14:11:43 0
サトケンではないが最近読んだ「女教皇ヨハンナ」がすごく面白かった。
海外の女性版サトケンという感じで。濡れ場があっさりなのは著者が女性ならではか。
私は♀だが彼の濡れ場は上品なエロだから全然嫌じゃない。ま、敬遠する気持ちもわかるが。
このくらいの時代をぜひ彼にも書いてもらいたいな。
近代モノは個人的にあんまり触手が動かないというか…ついでにあげとく
サトケン、シャルルマーニュとかは書かんのかな
十字軍とかは守備範囲外なんかな
この人と塩野ばあさん対談させたらおもしろそう。
>>295 オクシタニアではアルビジョワ十字軍を取り上げているから知識はある筈。
只、本場エルサレム絡みの十字軍については未知数。
ビザンツ末期の土下座皇帝たちを格好よく書いてくれるかもしれませんよ?
オスマントルコ(を含むイスラム史)は専門外だからビザンツ末期は
書けないと思う。
フランク王国を荒らしまわったバイキングの小説とか
やってくれないかな・・・・
301 :
世界@名無史さん:2006/02/14(火) 11:05:58 0
Yahoo!のニュースで「ジャンヌ・ダルクの遺骨をDNA鑑定する」とあったが…
火刑の際灰は河に流されて存在しないのではないか?詳細知ってる人、教えてたもれ。
302 :
世界@名無史さん:2006/02/14(火) 11:17:07 0
>>299 だったら織田信長も書かないで欲しかった。女信長ってなんだよ。
303 :
世界@名無史さん:2006/02/14(火) 12:16:10 O
304 :
世界@名無史さん:2006/02/14(火) 12:36:41 0
>>303 ハナから無名な奴なら、文句もないわい。
305 :
世界@名無史さん:2006/02/16(木) 17:05:41 0
褐色の文豪出たな。
やはりこの作者はフランスものが一番面白い。
息子の小デュマも小説化するんだっけ?
デュマ3部作構想ってあったような無かったような うろ覚えですまん
307 :
世界@名無史さん:2006/03/08(水) 16:36:08 O
ロメ文庫版読んだ
アラゴンのヘルナンドがカコイイ
エッセ エス
309 :
世界@名無史さん:2006/03/12(日) 19:53:24 0
それいいね
西洋史関係で織田信長なんて名前がでてきたら興ざめもいいところだ。
ロメの文庫出たのか。自分も「エッセ エス」がお気に入り。
佐藤氏の小説ではマギステル・ミシェルとフェルナンドがカコイイ!
情熱の国スペイン誕生までを長編で書いてくれないかしら
主役はフェルナンド王子でさ
313 :
世界@名無史さん:2006/03/14(火) 00:56:32 O
トマとフェルナンドとシャルル5がお気に入り
314 :
世界@名無史さん:2006/03/16(木) 19:11:45 0
シャルル5世は図書室でレイプするからなw
オッケーオッケーの電波出してたじゃん
言い得て妙だな(w
あれがピエールの母ちゃんの友達とかいうのだな。
その頃ピエールの父ちゃんはというと・・・あンた昔っからそんなだったんやね。
>>312 レコンキスタに必須なイベリアのイスラム王国は佐藤氏の範囲外だから
多分、無理かと。
十字軍史書いているんだから、最低限のイスラム知識はあるだろ。
日本のホメロス
世界史を書く司馬遼
321 :
世界@名無史さん:2006/04/13(木) 01:58:00 0
ホメロスとは誉め殺す?
322 :
世界@名無史さん:2006/04/13(木) 22:22:45 0
世界史といってもフランス・スペイン・イタリアが主軸だけどね。
エッチェリーノ=ダ=ロマーノなんかこの作者にピッタリだと思うけど。
カテリーナ姐さんあたりを主軸にスフォルツァ家、メディチ家、ボルジア家等のごたごたを書いて欲しいな。
324 :
世界@名無史さん:2006/04/14(金) 19:28:13 0
チェーザレ・ボルジアは遥か前に塩野女史が手をつけているからな。
メディチ家の開祖ジョヴァンニ=ディ=ビッチと、その息子のコジモ辺りなら
物語的にも面白そう。
カテリーナ・スフォルツァ良いじゃん。
ルネサンス期のイタリアはハァハァできる女傑が多くてたまらんちんですね。
イザベラ・デステとかルクレツィア・ボルジアとか。
漏れはカール五世とその兄弟姉妹を書いて欲しいな。
そういえば、この人欧州史専攻だけど作品中に余り
ハプスブルク家出さないな。
最終学歴は仏文だけどね。
ノンフィクションで初心者向けのフランス通史書いてくれないかな
ある程度の知識がないと歴史小説読むの大変だから
330 :
世界@名無史さん:2006/04/19(水) 03:01:27 O
嫁に書いてほしいよ
嫁さんは何をしている人なの?
332 :
世界@名無史さん:2006/04/19(水) 20:20:41 O
小説家佐藤亜紀
デビュー作はバルタザールの遍歴
だったよな?
え。そうなの?
平野啓一郎に盗作された香具師だよね
佐藤亜紀がサトケンの奥さんというのは嘘。
まあ常識だろうが。
>>329 つ英仏百年戦争
335 :
世界@名無史さん:2006/04/23(日) 19:45:01 0
>>327 「ジャガーになった男」が一応ハプスブルク家支配下のスペインが舞台だけど
登場人物全員が架空の人物。
ハプスブルクは専門外なのかもしれん。
いやいやトレヴィル隊長がちょろっとだけ出てるではないですか。
337 :
世界@名無史さん:2006/05/03(水) 23:34:27 0
ほしゅ
架空人物のほうが、書くのが簡単。
「褐色の文豪」読了
この人はイギリス史はどうなのかな?
ロビン・フッドでも扱ってくれないかな?
リチャード獅子心王やジョン欠地王、おっかさんのアキテーヌ女公もだして。
>>339 「英仏百年戦争」出しているんだから、最低限
ブランタジネット〜ランカスター朝の英国史は許容範囲内だろ。
「双頭の鷲」でエドワード黒太子
「オクシタニア」でヘンリー3世を出場させている。
シャルルダンジューvsバイバルスとか見てみたい。イスラムは無理かしらね。
342 :
世界@名無史さん:2006/05/05(金) 12:18:19 0
英仏百年戦争は面白く読んだ
集英社新書で唯一面白い
あとはカエサルとスパルタクス小説のレイプシーンだけ
読んでハアハアしてる
343 :
世界@名無史さん:2006/05/06(土) 18:30:24 O
344 :
世界@名無史さん:2006/05/07(日) 16:44:06 0
赤目はカニバリズム描写が人によって評価が分かれるからね。
作者の熱意(性欲?)が文章から伝わるのは認めるが。
>>341 イスラームについては十字軍絡みでサラディンやバイバルスなどの
メジャーな人名は知っているだろうがこの作者の経歴だと
西欧中心史観(フランク正義ムスリム野蛮)に偏りそう。
十字軍艶征記のリメイクとかやってくんないかな
佐藤賢一にぴったり。
この人の書く人物は何らかのコンプレックス抱えなきゃならないけど
バイバルスだと幼少時のトラウマと白内障の持病かな?
347 :
Ryuju ◆RlujhF6VrA :2006/05/09(火) 01:09:28 0
>>344 フィリップ尊厳王中心で、リチャードとサラディンを両方落として書くんなら
それはそれでありと思う。
単純な西欧中心なら書かなくていいが。
348 :
世界@名無史さん:2006/05/09(火) 20:47:47 0
第三回十字軍でのフィリップ2世の行動を小説化するのは難しそう。
リチャードと仲違いして本国に帰還。
むしろ、その後のリチャードとジョンとの抗争が面白い物語になりそう。
無軌道なくせに戦だけは馬鹿強いリッチーにコンプレックスを抱くフィリップオーギュストで。
350 :
世界@名無史さん:2006/05/11(木) 08:12:38 0
>>345 「十字軍艶征記」なつかし〜、また読みてえな。
アマゾンで見たら当然のことながら、品切れ(絶版)なんだよなあ。
さとけん、いたずらで出さんかな。
十字軍艶征記てどんな内容だ?
まさかフランクの騎士が現地のムスリムの女性をレイプしまくるのか?
エロ小説の古典的名作。
>>351 復刊ドットコムに簡単な紹介があるよ。
ただ、イギリス王はアーサーじゃなくてリチャード獅子心王じゃなかったかな。
354 :
世界@名無史さん:2006/05/12(金) 10:43:22 0
「傭兵ピエール」で、ジャンヌ・ダルク救出の為に、
あんまり悪くない女を身代わりにしちゃうのがちょっとどうかと…
やっぱ、ジャンヌ・ダルクはちゃんと火刑になってほしい。
あと、ジル・ド・レの扱いが酷い。ジル・ド・レは真面目な
ジャンヌシンパで、ジル・ド・レが狂ったのは、
ジャンヌ・ダルクを国王と神が見棄てたのに絶望したせいじゃない??
>>354 小説だから。
指摘してるあたりは佐藤氏のフィクションなんで読んでて楽しいかどうかが全て。
ジル・ド・レ元帥についてはどうだろう?
あれほどの変態性欲が大人になってからいきなり発現したとも思えないんだけどな。
案外小説の方が正しいとか、単なる政治的失脚で理由は後付けじゃないかとも思う。
テンプル騎士団の例もあるし。
まあ単なる素人の妄想だけどw
あそこで失脚しなくてもどうせ百年戦争後の鬼のような粛清の嵐でお陀仏だったろうな
ジルについて詳しく知りたければ
澁澤龍彦の「黒魔術の手帖」を読むと宜し。
「ジル・ドレエ侯の肖像」という一章を設けて詳しく書いてある。
多分、佐藤氏も仏文関連で澁澤著作を読んでいる筈。
358 :
世界@名無史さん:2006/05/20(土) 23:22:52 0
hosyu
最近、新作の話題も無いからスレも閑散としているな。
361 :
世界@名無史さん:2006/06/14(水) 01:14:07 0
この人にベタなテーマで書かせたらどんな感じになるんだろう
>>361 ルイ9世の十字軍戦役の小説化
氏の好きな強姦・惨殺描写も「相手が野蛮なムスリムだからOK」
但し、イスラーム側の描写は氏がどれだけ当時のイスラーム
(特にアイユーブ朝)の知識があるかが問われる。
女信長
はっきり言ってツマラン。
やっぱり西洋が舞台じゃないと駄目なのですね
364 :
世界@名無史さん:2006/06/26(月) 18:12:27 0
あー女信長は完全な駄作だね。
下手に日本史にまで手を広げたのも難だが、信長=女性設定は
痛すぎた。
510 :ほへぇ〜 ◆jHlTwEW9lA :2006/06/11(日) 23:06:16 0
佐藤賢一も「剣闘士スパルタクス」の22ページに
『満場の熱気が、まず確実に五度は温度を上げていた。』
と書いてしまう小さなチョンボをやっておりますな。
紀元前に叛乱を起こした主人公の一人称にも拘らず。
そのまま読み流しても問題はないのだけれども、どうなのだろうか?
原稿の最終チェックで見逃してしまったのか、それとも読者に情景が理解し
やすいようにわざと残したセンテンスなのか?
もっともセルシウス度で五度と書かなくとも他に方法もあったような気も
しないでもないのだが……。
↑これについて意見を
366 :
世界@名無史さん:2006/06/26(月) 18:25:39 0
剣闘士スパルタクス自体、主役のスパルタクスが自分を見失って
終盤は混乱していたから、別にその程度の描写は気にしない。
>>365 こだわらない人はいいんだろうけど(手元に本がないので前後の文脈はよく分からんが)
こだわる人はダメだろうな、という感じだね。
歴史小説におけるそのレベルの考証は、余り気にする人もいないだろうし。
ただ、指摘を受けていたけど改めなかったとしたら、多少モノカキとして問題だね。
代わりの文章が思いつかなかったってことだから。
例えば「山から町に下りてきたような熱気に包まれた」とでも書けばいい。
その辺は根本的には、歴史とは全く別の皮膚感覚の話だから。
つーかそんな表現にこだわる奴って、小説jに何を求めてるの?
369 :
世界@名無史さん:2006/06/29(木) 07:01:30 0
ほとんど難癖だよな。
>>368は俺様の方が佐藤賢一より
表現力があるぜって自画自賛したいんだろうけど。
370 :
世界@名無史さん:2006/07/01(土) 12:08:04 0
佐藤賢一様、次は是非ハプスブルク家ものを。黎明期でも最盛期でも終焉期でも構わないので。
371 :
世界@名無史さん:2006/07/01(土) 14:16:29 0
サトケンはハプスブルクは知識範囲外だから無理かと
フランスがハプスブルクと争っていた時代の「二人のガスコン」でも
ハプスブルクのハの字も出てこなかったし。
ブルゴーニュ公国と絡ませてマクシミリアン1世なら面白いかも。
個人的にはフランドルに軸足置いた作品を書いて欲しいように思うけど。
ナポレオン時代のフランスも許容範囲なら
タレイランを書いて欲しいな。
ナポレオンを道化役にして、タレイランの黒い魅力を大いに出せば
いい物語が書けそう。
バイキングの襲来に散々悩まされたフランスなら、それに纏わる
逸話も多いだろうし、対バイキング戦の名将もいるだろうから、
そういうのも題材にして欲しいです。
>ただ、指摘を受けていたけど改めなかったとしたら
いや、あり得んあり得んw。それじゃ物書きどころか中学生レベルの語彙力さえないじゃん。
普通にうっかりミスと思われ。推敲したって残るものだしな、そういうの。
まして作家にゃ締め切りというやっかいなry
ロベール=ギスカールとかよさげじゃないですかね?
サトケン好みの冒険と略奪の日々。
というかローマ教皇の権威も鼻で笑い飛ばすところなんかはピエールの原型の一人っぽいね。
ノルウェー王ハーラル(ハラルド・ハルドラアダ)はどう?
クヌートに敗れて少年奴隷として売り飛ばされる→キエフ公に目を掛けられる
→ビザンチンへ行って親衛隊将校になる→中東や地中海域戦線で活躍→キエフ公の娘と巨万の富と
共に故郷へ凱旋→ノルウェー王に→イングランドのハロルドを倒しに行くが戦死
→その隙を突いたノルマンディー公ウィリアムがハーラルとの戦いで疲弊したハロルドを破る
378 :
世界@名無史さん:2006/07/10(月) 18:37:28 0
余りマイナーな時代・人物を小説化しても売り上げが見込めないから
今後はある程度メジャーな題材を書くだろ。
マイナー時代や人物をわかりやすく紹介した
ノンフィクションならかなり売れるんじゃね?
その国の他の時代や人物がメジャーなのが前提になるが。
「ジャンヌ・ダルクはもういいから、ブラック・プリンスや
シャルル五世、ドン・ベドロの伝記もたまには出せや」って
思っている歴史オタは山ほど入るからな。
図書室でレイプする若き日のシャルル五世には笑わせてもらった。
381 :
世界@名無史さん:2006/07/13(木) 22:45:51 0
日本ではマイナーな人物を小説化してメジャーにするのがサトケンじゃないか。
「双頭の鷲」読むまでデュ=ゲクランなんか名前すら知らなかったぞ。
382 :
世界@名無史さん:2006/07/14(金) 00:15:07 0
>デュ=ゲクラン
高校のときに買った世界史人名辞典にはデュ=ゲクランの項目がなく
シャルル五世の項に名前が出てくる程度だった。
日本じゃそんな程度でしょ。
でも、無理にマイナーどころにこだわる必要はないと思うが。
とは言えメジャーに走り過ぎると女信長のようなイロモノが出来る訳だが
無理に専門外の日本史に走る必要なかっただろうに。
実際には女では無かったのですから、そこから捉えるのには無理がありましたね。
連載小説を読む機会はあまり無かったのですが(この間刊行されましたか)、ど
うも歴史的な内容も物足りませんでしたね。
ああいうイロモノ設定は、海外のマイナー・オリジナルキャラでやるべき。
よく知られている人物でずれた挑戦をすると、違和感が先に立ちます。
『双頭の鷲』の〆が好きなのですが、「老人」を主人公にして何か書いて頂
きたいですね。まだ早いかもしれませんが。
じゃあエンリコ・ダンドロを主人公に。
これなら爺好きも大満足!
もしくはジャン・ド・ブリエンヌ。
>>385 つ海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉
つコンスタンチノープル征服記―第四回十字軍
第四次十字軍当時、齢九十のエンリコ・ダンドロを主役にして
エロが成り立つのかと
389 :
世界@名無史さん:2006/07/23(日) 17:32:46 0
391 :
世界@名無史さん:2006/07/24(月) 21:03:50 0
どうして……、どうしてこんなことになってしまったんだ、
賢ちゃん?
本当なら、ただ単にネタ切れでしょ。
あと今まで書いた本の売れ行きが芳しくなかったとか。
正直、サトケンなら普通のフランス史の本(ダルタニャンの新書本みたいなの)も
あと何冊か出せたと思うが、エロという色が付きすぎたのかもなあ。
>>390 普通にいつか書いてみたかっただけかもしれんぞ。
宮部みゆきも趣味で畑違いのファンタジーに手出してるけど、普通に出来は悪くないし。
だとしたら、蓋を開けたら案外面白くなったりして・・・ないか。
>>362 よく知らんが火葬戦記ってそんなに売れるんだろうか?
サトケンレベルなら普通に歴史小説書いてる方が売れそう。
本の内容がどういう感じか知らんけども。
何しろ今、出版界は空前のライトノベル(ラノベ)ブームだから。
サトケンの人物設定はラノベっぽいところも多いし。
(カルチェ・ラタン辺りは、アニメ絵のイラストつければほぼラノベだと思う)
ただ
>>390の言う通り、一歩間違えればという危うさはある。
正直、直木賞作家のやることじゃないよなあ。
ファンタジーは基本的に100%自分の世界だから、構成力さえしっかりしてれば書けるが、
(現実や通説との違いをツッコまれても「これはこういう世界なの」で通る)
近未来の仮想戦記は色々と知識がいると思う。彼の専攻からすれば畑違いの知識が。
そっちの世界に行くなら佐藤大輔と共著で出してくれ
佐藤一族の小説は面白いのが多いね。
賢一、大輔、雅美と。
仮想戦記書くなら近未来じゃなくお得意の中世西欧史にしてくれ。
例えばデュ=ゲクランがフランス艦隊率いてイングランド上陸とか
ルイ9世VSフリードリヒ2世の欧州覇権争いとか。
399 :
世界@名無史さん:2006/07/26(水) 23:23:19 0
何でも米史上初の女性大統領が暗殺されて内乱が勃発。国連常任理事国として、取るべき道を探るために派遣された日本政府広報室の守山は――。という話らしい。だから戦記ものというよりも外交上の駆け引きとかがメインかもね。あと、タイトルもまだ仮題みたい。
ほー。日本が常任理事国入りって、そりゃまた可能性ゼロに近い話を。
アメリカの女性大統領はあり得るがね。
401 :
世界@名無史さん:2006/07/27(木) 11:04:10 0
それ以前に作品に期待が持てない…
なんでその大統領は暗殺されたんだ。
大規模ジェンダー政策でもするのか。
403 :
世界@名無史さん:2006/07/28(金) 16:49:00 0
まあ、表裏の理由があるんだろうけどね。
落合信彦あたりが書きそうな内容だな
>>399 西欧モノのネタが尽きたのか?
405 :
世界@名無史さん:2006/08/01(火) 17:00:31 0
せっかく西欧中世史小説の旗手になると思ったのに……
せめて中世ヨーロッパ風の架空戦記モノ書けば
田中芳樹のアルスラーン戦記より面白い作品描けるだろうに
何故、畑違いの近未来などに手を出すんだ?
デュマ、カポネ、女信長って書いてる訳だから、新境地を開拓しようということなのかな。
でも架空戦記ねえ…
やっぱり中世西欧史の世界で、血沸き肉躍る作品を読みたいなあ
ルイ11世がシャルル豪胆公相手に戦死したら・・・とか面白そうよね。
フランドルからシャンパーニュ、ロレーヌ、ブルゴーニュにまたがる国家が成立したりとか
フランスは絶対王政への以降が神聖ローマに遅れちゃって瓦解しちゃったりとか
その神聖ローマもフランドル獲り損ねてマーチャーシュに負けて帝位とられちゃったりとか。
>フランスは絶対王政への以降が神聖ローマに遅れちゃって瓦解しちゃったりとか
→フランスは絶対王政への移行が神聖ローマ並に遅れちゃって瓦解しちゃったりとか
410 :
世界@名無史さん:2006/08/04(金) 18:50:29 0
サトケンは神聖ローマ史は専門外だよ。
彼の範囲はフランス・イギリス・スペイン・イタリア。
ブルゴーニュ公家が戦争に勝てば、普通にブルゴーニュ朝フランスが出来そうな気がする。
もともと親王家だから王位継承しても問題ない。
412 :
世界@名無史さん:2006/08/05(土) 17:42:20 0
んー、架空中世史もなー……。おいらはあかんかもなー。好みの分かれるところかなー。
>>410 カポネも入れると近代アメリカも範囲内。
ただシチリアン・マフィアまで遡ると少し怪しい。
女信長は発想その物はサトケンオリジナルじゃないだろ。
歌舞伎に女劉備玄徳のがあるし。
>>415 スーパー歌舞伎のことか?
ありゃ多分、史実の方で関羽が曹操に捕まって厚遇されても、
最後には劉備のところに戻っていったり、
劉備が関羽の敵討ちのために呉に攻め込んだりしたから「劉備と関羽は恋仲?」
という発想だと思うけど、信長にはそんなエピソードがあんまりないしなあ。
三国志って言うと、10年以上も前に読んだっきりで名前も忘れた、
ホモ三国志の方がイメージ的に近いかな。
知ってる人もいないだろうから簡単に説明すると、
孔明と周愈がウホッな関係で、なんだかんだの挙句に周愈を殺そうとするんだけど、
そのやりかたってのが、孔明が毒を自分の体に塗りたくって周愈とホモセックスして、
毒を塗られた体をペロペロした周愈あぼーんって話。
で、女信長だけど、
これが史実だって主張するわけでも無し、
大嘘を芯にして、その回りを史実で固めることで全く違う物語にするって構成はいいんだけど、
なんとも消化不良に終わってしまったと思う。
新聞連載なんて初めてだろうし仕方ないのかもしれないけど。
それから、発想の元ネタになったであろう、
信長が女装して踊りを披露したって史実がスルーされてたのが残念。
そんなことしたら気付かれるから触れられなかったのかもしれなかったけど、
そこはうまく料理して欲しかった。
褐色の文豪読みました。おもしろかったです。
剣闘士スパルタクスやカポネよか全然面白い。
ヴィクトル・ユゴーの歪みっぷりが素敵。
デュマ、ユゴー、デュマ・フィスを見ててベルトラン家の長男次男三男を思い出しました。
今年はチンギス・ハーンの即位800周年の関係で
チンギスの小説が多数発刊されてるから
サトケンもチンギス書けばいいのに。
思う存分エロも強姦も書けるチャンスだぞ。
さすがに専門外過ぎね?
それだったらチンギスの末裔と聖王ルイが戦う話とかの方が。
十字軍対イスラム対モンゴルの三つ巴で。
何かあるとすぐ腹を下す兄のルイと野心家だけど結局はいつも兄貴の尻拭いをする弟のシャルル。
良い子ぶってるだけで戦は弱いくせにみんなの人気者な兄貴にコンプレックスを抱える弟みたいな感じで。
>420
チンギスの末裔と戦ったら仮想戦記になっちゃう
ごめん書き方が拙かったね。イル汗国の事ね。
第7回、第8回の十字軍の頃の西欧、イル汗国、マムルーク朝の三つ巴。
>>420 オクシタニアに出てきた聖王は輝いてたな。
主人公にすえるには難がありそう・・・
>423
サン・ルイだって子息を作ってるんだから大丈夫!!
サトケン向きの主人公とえいば、アリエノール=ダキテーヌだろう
波乱万丈、血肉沸き踊る舞台、さらにエロ話も普通に満載。
>>422 ルイ9世とバイバルスとフレグの中東三国志か?
仮想戦記にはうってつけの題材だな。
ただサトケンにマムルーク朝とモンゴル史の知識があるかが疑問だが。
>>424 息子のリチャード1世とジョンがいい味出しそうな内容になりそう。
妻と息子に翻弄されるヘンリー2世も。
仲の悪い三人の息子達に兄弟で力をあわせて国を繁栄させるようにとくヘンリー2世。
ヘンリー2世「おまえ達、この矢を折ることが出来るか?」
ヘンリーJr「はい、折れました。」
リチャード「むん、楽勝楽勝。」
ジョン「むむむ、パパ、折れないよ。」
ヘンリー2世「・・・まあいい、では三本まとめてならどうだ?」
ヘンリーJr「んんん、無理です。」
リチャード「ふぬう、余裕余裕」
ジョン「どうせ折れないよ。やるだけ無駄だよパパ。」
ヘンリー2世「・・・」
こんな感じだな。
427 :
世界@名無史さん:2006/08/13(日) 11:04:38 0
サトケンは流行とか嫌いそうだから、モンゴル史は仮に書けても今は書かないんじゃないかなー。
428 :
424:2006/08/13(日) 15:06:36 0
獅子心王をマザコンに描ききれば面白くなると思う。
フィリップ2世にとって、ライバルのイングランド王が父の先妻の子という関係が、
2世代目の話を心理的に盛り上げてくれそうなので、2世代に渡った物語にして欲しい
「女信長」読んだけど、漏れはいまいち。
なんか、「傭兵ピエール」のパターンの使い回しって感じ。
思い込みの強いヒロインとそれに振り回される男の話。
430 :
世界@名無史さん:2006/08/15(火) 19:20:00 0
女信長はサトケンが新境地の日本史に手を出そうとして
変わった手法で描いたら、意に反してキャラが上手く魅力を出せなかったという
面があるな。
後、初の新聞連載でペースを早めざるを得なかったら
サトケンの独特の筆力が出せなかったのかもしれない。
サトケン、書き直さなかったのかな?
上の方(他スレ?)では、単行本にする際に結構推敲するという話だったけど。
某所で華麗にスルーされて一ヶ月近く経ちそうなのでこっちで質問。
「赤目」に「この時代、騎士でなければ軍隊には弓手しかいなかった」
って書いてあるけどこれってある程度は事実なの?
そんなことはないと思うが。
傭兵ピエールにだって騎士と弓兵以外のが出てるし。
貴族の中でも騎士の称号持ちは少数ってあったし。
女信長、最初の数頁立ち読みして引いたw
サトケンさんって他の小説もこんなノリなんでしょうか
呼んでないから知らんが、強姦ネタ?
強姦ネタが出てこない作品のほうが珍しいよね、この作家の場合。
オクシタニア、文庫版出たけど、
これの主人公てストーカーに近い執念も持ち主だよな。
438 :
世界@名無史さん:2006/08/21(月) 07:12:52 0
例の第二次南北戦争って発売延期になったみたいだね。
439 :
世界@名無史さん:2006/08/23(水) 00:01:49 0
もう無限延期でいいっすよ。
無限じゃなくて無期限ですわ。
>『女信長』
少し斜め読みする機会がありました。
「春日の局」は、春日局でいいでしょう。
『枕草子』は「まくらのそうし」。山中鹿介は「やまなかしかのすけ」。
のは別に省略してもいい。今はそういう事がなく、実は『源氏物語』が
「げんじのものがたり」、『蜻蛉日記』が「かげろうふのにつき」と読
まれていた事も知られていませんが。
それになにより、「春日局」が出て来るのはラストの15年も後です。
「御長」は「お長」でいいし、自称なら「長」でいい。
台詞や人物への呼びかけも間違いや現代的表現が目立ちました。
海外ならいいのに、日本史だと考えると突然不自然な思いが生まれる。
「はん」とか「何となれば」といった同じ様な表現が多く、あまり文
章が巧い作家さんではないのですから、考証はしっかりして頂きたい。
443 :
Ryuju ◆RlujhF6VrA :2006/08/25(金) 09:36:45 0
その辺はサトケン独特の文体だからね・・・。
ただまあ、考証はしっかりした方がいいというのは同意。
フランス史の方だと、一次史料読んで書いてるんだから。
>>435 まあ、なんというか、二十歳の信長が初対面の斎藤道三に強姦されるんですけどねアッー!
>>442 わざと挙げました。『カポネ』では冒頭から出て来て笑いましたから。
癖のある文体は味にもなりえますが、考証が駄目だとアラばかりが目立ちます。
戦国期は日記も文書も多く遺されており、読み易いのですが。
『信長公記』は逆に読まないほうがいいですね。物語的です。
ラテン語や神学の知識を見事に表現化した「王妃の離婚」と
同じ作者とは思えんな。
女信長はサトケン作品から黒歴史扱いされるかもね。
今は文庫版のオクシタニアを読んでます。
前に書き込んでからしばらく経つので、誉めるべき作品は誉めておくと、
1、『双頭の鷲』 2、『二人のガスコン』 3、『カルチェ・ラタン』
上位三位はこんな所ですね。『カエサルを撃て』はカエサルの視点で読み
ました。『王妃の離婚』も読後感は悪くない。
『傭兵ピエール』はいい意味で少年向けかもしれません(レイプシーンは
例によってありますが)。勿論、大人が楽しめない訳ではない。
歴史物で存命中の作者の作品を読んでいるのは、佐藤先生に藤巻一保先生
(中世伝奇)や荒山徹先生(いい意味で無茶苦茶)、東郷隆先生位です。
引き続き確認していきたいところ。
第二次南北戦争買っちゃいましたよ。
主人公のキャラがあの人と被ってる気がする。
449 :
世界@名無史さん:2006/08/26(土) 00:08:02 0
>>447 あっ・・・吉村先生死んじゃったんだなーorz
>449
私にとっては『生麦事件』、『大黒屋光太夫』、『羆嵐』の先生でした。
この際だから、女黒太子でもやってくれたらと期待してしまう。
サトケンにサドの「ソドムの百二十日」を小説として完成させて欲しいです。
453 :
世界@名無史さん:2006/08/27(日) 20:12:33 0
>>448 読了したら感想ぎぼんぬ。イマイチ読む気がしないので。
>>452 今は亡き澁澤龍彦が日本語訳して出したよ。
455 :
448:2006/08/29(火) 01:31:13 0
架空戦記とか言われてましたが、アメリカというか佐藤賢一流WASP批評みたいな印象を持ちました。
日本とアメリカの関係を男女の関係にして例えてみたり、欧州人からみた合衆国の描写を入れるあたり、いかにもこの作者らしいなあと思いました。
期待せず購入してみましたが、十分に読み応えありました。
ちょっとネタバレ気味になりますが、
ハードなプレイや、合戦絵巻を期待してる人の需要は満たせないのでは…
ちなみに主人公はドニ・クルパンを、ちょっとふてぶてしくしたキャラでした。
サトケン小説って、戦争物が多いわりに
戦闘場面をほとんど書かないな。派手な戦闘描写より、
その前後の人間心理に重点置いてるみたい。
肩すかしの達人だからな
私は戦闘場面よりも陰険な政治漫才の方が好き。
もういっそ偏在する蜘蛛を主役にしてフランス統一を書いてくんないかな。
偏在→遍在
ちょっと違うだけで逆の意味になっちゃうorz
460 :
世界@名無史さん:2006/09/02(土) 01:06:57 0
やっぱり人間を描くことが面白いからね。
第二次南北戦争、本屋で見かけて読んでみたのだが…
佐藤って、あんな幼稚な小説書くのな。内容もアメリカ脅威論、陰謀論の焼き直しばかりだし。
反米な人はアレを面白く読むのかもしれないが、新しい視点もなくただただつまらなかった…。
デビューから読んできたのに、寂しいなあ。
>>451 それだったら、いっそシャジャル・アッ・ドゥルでもしてほしい
>462
そういえば、昔しょうもない小説があったな・・・
選んだ素材は面白いのに惜しかった。作者はだれだっけ?
ノビー作品のことか?
>>463 俺も読んだ。シャジャルを主人公にした小説。
同じ本かな?
出来は・・・まあ、よくもまあ、こんなのを出版したなというレベル。
確か、作者は小説家ではなく、旅行会社の人だったみたいだから、
しかたないんだろうが。
しかし、なんで出版界はシャジャルに目をつけないんだろうね?
ハレムの女奴隷から寵妃、女スルタンとなり、最期は非業の死・・・
自分が殺した夫の前妻に引き渡され
「女を殺すのに男の手は借りない」と女奴隷たちに木靴で殴り殺される、
という少女マンガみたいな話なのに。
466 :
世界@名無史さん:2006/09/12(火) 02:06:05 0
ほしゅ
467 :
世界@名無史さん:2006/09/15(金) 00:10:47 0
歴史ネタが尽きてもエロエロSFとかエロエロファンタジーとか、ネタはいろいろあるっすよ佐藤さん
デビュー作の『ジャガーになった男』って、てっきり欧州武士が中世フランスにタイムスリップする話だと思ってたし
欧州武士?
あ、奥州ね
新刊、最初だけ読んで読む気なくした。
アメリカが内乱になって、世界経済に影響がない(軍需物資の輸出で代替可能)と
考えてる時点でね。
民生部門から軍需産業への転換はそうそう簡単に出来るものじゃないし、
年月もお金もかかる。設備投資もしないと行けない。
例えばトヨタや日産辺りの自動車工場に突然戦車作れったって、一年や二年じゃ無理だろう。
こういうことが世界各地で起きる。一時的にせよ、世界経済が混乱に陥るには十分だ。
471 :
世界@名無史さん:2006/09/15(金) 19:57:03 0
サトケンってTRPGやったことありそうだなー。作品の端々ににおいがする。年齢的にもTRPG全盛の頃に青春時代を送ってそうだし……。
発表小説を時代順に並べるとどうなる?
剣闘士スパルタクス
カエサルを撃て
オクシタニア
双頭の鷲
赤目
傭兵ピエール
王妃の離婚
カルチェラタン
女信長
ジャガーになった男
二人のガスコン
黒い悪魔
褐色の文豪
アルカポネ
アメリカ第二次南北戦争
一部時代が重なる作品もあるけどだいたいこんなとこじゃないかな。
ダルタニャンの生涯、英仏百年戦争、ジャンヌダルクまたはロメは番外ということで。
474 :
472:2006/09/22(金) 02:07:21 0
>>473 ありがとうございます。
その順番によみなおしてみようかな
475 :
世界@名無史さん:2006/09/25(月) 07:34:07 0
「ジャガー」を今更ながら読了。結構いいね。
古本屋で「カエサルを撃て」の中公文庫版が398円で売っていたので購入。
477 :
世界@名無史さん :2006/09/29(金) 12:50:06 0
オクシタニアを今さら読了。
アルビジョワ十字軍は知ってたが、こういう感じだとは知らなかった。
どの辺までが史実なのかは、わからんが。
マイナーな領域を分厚く掘り下げてるのはスゴイ。
宗教戦争なら、むしろ、16世紀の、カトリーヌ・ド・メディシスと王女マルゴとか
描いてほしかった。
カトリーヌ・ド・メディシスこそ「女信長」だろ。時代も同じだし。
カエサルを撃ては中年男の再生劇
序盤は妻を誘拐されたり、癲癇起こしたり
ハゲを気にしながらガリア戦記書いてるような情けないオッサンだったのに
後半で一気に盛り返し、格好良いオッサンになる
アレシア包囲戦、ルビコン河越えは痺れた
「ガリアの若き野生に魅せられ、もうローマの醜い中年男はいなかった
やはり、カエサルは撃たれたのだ」
それに比べると「双頭の鷲」の黒太子は酷い
後半に進むにつれどんどんヘタレになっていく
『オクシタニア』は個人的にはサトケン作品のなかでは1番よかった。
プロットから構成まで面白かったし、後味も悪くなかった。
次の文庫化作品はどれになるのかな?
480 :
世界@名無史さん :2006/09/29(金) 22:52:31 0
>>478 「双頭の鷲」はデュ=ゲグラン英雄武勲譚だから、仕方ないでしょ。
「双頭の鷲」のおかげで前期百年戦争がよくわかって、とても助かった。
ジャンヌ・ダルクの活躍する後期百年戦争に比べて、前期百年戦争は
マイナーだからなあ。特に、フランスの反撃については、まるっきり
知られてない。
百年戦争って一般的には
黒太子が活躍して広げた版図を
↓
ヘンリー5世がさらに拡大し
↓
ジャンヌ・ダルクが取り返す
って感じかね。
いや、俺がそう思ってただけなんだけど。
いやだからむしろ百年戦争後を書いて欲しい。
遍在する蜘蛛さんとか。
483 :
世界@名無史さん :2006/09/30(土) 03:08:50 0
>>481 いや、シャルル5世とデュ=ゲグランの活躍で、
一旦は殆ど、取り返した。
実質的には、ほとんで、戦争終結したというべき。
しかしその後、シャルル6世が発狂、フランスが内乱に突入して、
再度のイギリス侵攻を招く。
ちなみに、本格的にイギリス駆逐したのは、ジャンヌの火刑後。
>>482 ルイ11世Vシャルル突進公の対決は面白そう。
サトケン著「英仏百年戦争」を読むと
100年で区切る妥当性の弱さを感じる。
あと「英仏」にも違和感が出てくる。
イギリスからすれば、フランスなんて自分達の国の一部みたいな感覚だったんだろうな。
>>484 そりゃあサトケンがそう読ませようとしてるんだから当然の話だわな。
むしろ鵜呑みにするのではなくそこからさらに、サトケンの論述に対しても疑問を持つと良い。
487 :
481:2006/10/01(日) 01:17:29 0
>>483 そりゃ俺は知ってますよ。ただ多くの人はおおむね
>>481のようにしか知らないのではないかと。
かくいう俺もサトケン読んで初めてデュ=ゲグランの存在を知ったんですが……。
488 :
世界@名無史さん :2006/10/02(月) 03:12:57 0
自分も、デュ=ゲグランはサトケンで知りました。
普通の人は、百年戦争=ジャンヌ・ダルクしか、知らんでしょうね。
>>488 自分もです。
また、青池保子の「アルカサル」に出てくるドン・ペドロもこの時代だと
知りました。
日本の世界史の教科書だと百年戦争=ジャンヌダルクだからな。
その意味ではデュ=ゲグランに光を当てたサトケンの慧眼は凄い。
でも赤痢で妻に糞の世話されてる黒太子はちょっと酷いと思った。
サトケンの小説って、よく戦場(前線)に正妻が現れるんだけれども、
史実では将軍クラス以上の場合、そういうのが割とあり得たのかどうなのか。
正直、正妻は首都や本来の領地などの安全なところにいるのが普通だと思ってるんだけど。
王侯貴族の性的処理は基本的に現地調達だろ、というのがイメージなのでねえ。
>>491 「オクシタニア」に少し出てくるルイ9世は十字軍に王妃のマルグリッドを
連れ添って遠征している。
ちなみにその十字軍でかのバイバルスに負けて捕虜になったルイ9世の
捕虜交換交渉で王妃が活躍している。
万一の場合に備えて正妻を従軍させる例は中世では結構あったよ。
493 :
世界@名無史さん:2006/10/02(月) 21:52:04 0
>>490 シモもエロも人間のありのままの姿だということで、敢えて描写しているんだと信じよう。
ところで、シモン・ドゥ・モンフォールって
オクシタニア読み始めた時は、主人公と思ってたけど、
急に出番なくなって忘れられた存在になるし、以後の
展開にほとんど関わりなくて、居ても居なくても意味
ないんじゃないかと突っ込みたくなった。これほど構成
ぶった切る作家も珍しいと思ったw
>494
シモンのくだりはうまい構成だと思ったがね・・・
>492
アリエノール・ダキテーヌもルイ7世と一緒にアンティオキアあたりまで行ってますね。
中世前期のほうが女性の自立性は高そうな気がする
>万一の場合に備えて正妻を従軍させる例
それは、共同統治者としての役目を期待してですか?
貞操の問題だったりしてな
498 :
世界@名無史さん :2006/10/04(水) 01:06:00 0
>>494 シモンの後釜で、ラモンが出てくるから。
構成からしたら、最初から、エドモンとジラルダをメインにして
アルビジョワ十字軍描いた方がよかったかも。
最初、シモンが主役かと思ったら、前半で死ぬし。
>>495 アリエノールは単なる「妻」「王妃」じゃなくて、「女君主」だから。
しかも、アリエノールの親戚が、十字軍国家で頑張ってたから、
お答えどうも。中世では状況によって結構あり得るという感じでいいのかな?
>>494,
>>498上半分
オクシタニアはその辺、時代小説っぽいと思う。
で、関連してちょっと思ったんだが、サトケンの小説には
脇役の方に歴史上の有名人を持ってきて、主役は無名or架空の人物というのが
幾つかあるね。カルチェ・ラタンもそうだし。
500 :
世界@名無史さん :2006/10/07(土) 17:46:55 0
>>499 傭兵ピエールもそうね。
あえて、主役はジャンヌ・ダルクじゃない。
501 :
世界@名無史さん:2006/10/07(土) 21:35:39 0
誰かこの変態親父の魅力を教えて下さい。
まだ純情な女子高生の時に「傭兵ピエール」読んで以来時々ふっと
怖い夢見るんです・・・。
話の流れ的には面白かったのですがきっとその他の描写のせいです。
サトケンの好い所、教えてもらえませんか?「こんないいところもあるんだ」
と思えば怖い夢も見なくなるかも。結構深刻に悩んでるのでお願いします・・・
フィクションなんだからと忘れようとしてもなかなか・・・助けてください。
>>501 君の受けたインパクトそのものがサトケンの魅力だ。
怖い夢を見るのも含めて魅力
つか、ある意味ウラヤマシス
サトケン呼んだことない人にサトケン勧めるとしたらどの作品がいいかな?
俺としては多分一番メジャーな王妃の離婚よりも、双頭の鷲の方がまだマイルドでいいと思うんだが。
505 :
世界@名無史さん :2006/10/07(土) 22:21:17 0
自分は全部読んでないけど、「双頭の鷲」でマイルドなの??
そもそも、サトケンでマイルドを求めてはいかんのでは。
「二人のガスコン」はダルタニャンだし、初心者むけと思われ。
>>501 傭兵ピエールに、怖い描写ってあったっけ??
ジャンヌがやられちまうところは
描写は間接的でも結構衝撃かもな
ジャンヌの無邪気さに対して、暝い憎しみを向けてた女悪党の過去とか。
>504
短編集がよいのでは?
509 :
世界@名無史さん :2006/10/08(日) 18:58:05 0
「濃さ」がサトケンの売りだからねえ。
濃いのがイヤなら、ライトノベル読むべし。
>>509 サトケンも物語に史実を組み込んだだけのライトノベルって気も
しないでもない。やたら天才とか英雄とか出してきたり、大げさなキャラの
作り方とかはライトノベルの文法だ。
どうも最近ライトノベルの定義が変わってるような気がするんだが誰か解説頼む
アニメ塗りのカラー表紙がついていて
挿絵のイラストがある
ライトノベルのアニメ絵(マンガの表紙みたいな絵)は少年向け少女向け共通だが、
アニメ「塗り」は少年向けだけだろうな。
で、510は、サトケンの小説もアニメ絵の表紙と本文イラストつけたら
ライトノベルとして通用すると言いたいんでないかと。
実際、私もそう思うし。
アニメ絵のピエールとか鷲か…
うわ見てえ(性的な意味で
>>515 アニメ絵じゃないぞ
赤目のラノベ挿絵版は特に見たいな
普通にエロゲーになりそうだ・・・
暴力や性的な描写がいまいち上手くないのもライトノベルっぽく感じる一因か。
最近のライトノベル読んでないから偏見かもしれないが。
正直、性的描写に関してはボーイズラブ(オリジナル801)やエロ系ライトノベルの方が
上手いかも知れんとは思う。暴力に関してはライトノベル内部で個人差がありすぎて何とも。
サトケンの性的描写はそそらんから、余計に蛇足感があるんだよなあ。
ライトノベル関連の話題は専門板でやってくれ。
ここは世界史的見地からサトケン作品を語るスレだ。
オクシタニアのシモンについて詳しい解説頼みます。
西欧圏じゃ、かなりの有名武将なんかな?
世間一般では父シモンよりジュニアの方が有名でね?
523 :
世界@名無史さん :2006/10/10(火) 15:10:44 0
>>518 サトケンは戦闘描写、性描写苦手だが、漫画・ラノベはそれがメインだろ。
524 :
世界@名無史さん :2006/10/11(水) 16:01:51 0
「赤目」読んだ。スゴイね。
ジャックリーの乱て、有名な割には、たった2週間で鎮圧されちゃったとは知らなかった。
結局、当局が討伐に動いたら、あっさり潰されたわけか。
これと似たニュアンスの洋画があったど、興奮しまくりだったよ。
「赤目」も是非、漫画化、アニメ化してほしい。
525 :
世界@名無史さん:2006/10/11(水) 22:37:41 0
北方のハードボイルド^^;小説がライトノベルっぽくもあるってのと
同じ事だろうね
526 :
世界@名無史さん:2006/10/11(水) 23:22:08 0
あん あん あん
\フン フン フン/ 祖母 シ〜〜〜〜ン・・・
┌───────────┐俺 父 妹 母 祖父 兄 姉
│|| ̄ ̄14歳 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||│ 弟 l⌒i 甥
│|| ↓ o || l⌒i .l⌒i i⌒i l⌒i l⌒i ,ゝ‐'、 l⌒i l⌒i
│|| o_ /) || ゝ‐'、ゝ‐'、._ゝ‐'、.ゝ‐'、_l⌒i ゝ‐'、I I'ゝ‐'、._ゝ‐'、i⌒I
│|| / << /´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`i
│||_________/ |
└‐┬──────./ |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ィ''´ |
|王二二王二|二|.( |
└─────‐┴ `tュtュ──────────────────────‐tュtュ'
>>524 >これと似たニュアンスの洋画があったど、興奮しまくりだったよ。
詳細を。。
528 :
世界@名無史さん :2006/10/12(木) 23:58:41 0
>>527 すみません、タイトル失念。
確か、「地獄城なんとか」だか「悪魔要塞なんちゃら」とか
タイトル的には、なんじゃ、これ??て感じでした。
でも、ゴールデンと、深夜で、2回放送されましたよ。
内容は、中世西欧(どこかは不明。ドイツかオランダか??)
流れ者の傭兵団が、契約した領主が報酬払ってくれないことに怒って、
領主の子息の花嫁を略奪!!レイプしまくり、さらに城を襲撃して、
乗っ取る、結局、領主の派遣した部隊に討伐されます。
ちなみに、エロシーンもイイですが、それ以上によくできた名画です(冗談じゃなくて)
内容からして「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」という映画っぽい。
「地獄城の大冒険」という別題もあるそうで。
俺も同じもの連想した。
主演はルトガー・ハウアーだったかな。
531 :
528 :2006/10/13(金) 01:22:09 0
>>529>>530 調べたら、その通りでした。
皆さん、よくご存知で。
なんか、「赤目」の雰囲気がよくわかる映画ですよね。
バーホーベンのは淡々とした描写がよかったが
赤目は描かれるものとの距離感がつかめていない感じがしたな。
あれだけに限らないかもしれないが。
533 :
世界@名無史さん:2006/10/20(金) 21:45:28 0
埋もれそうなんで、あげとこうかな、と。
昨日の朝日新聞の書評に第二次南北戦争が出ていた。
保守がてら愚痴を一言。
原点に戻って中世西欧モノまた書いてほしい。
536 :
世界@名無史さん:2006/11/11(土) 13:24:36 0
537 :
世界@名無史さん:2006/11/14(火) 16:47:26 0
スパルタクスの文庫化はまだか。
オクシタニアようやく読み終わった
ラモン(レイモン)て名前の人が一杯で混乱したw
最後はちょっと感動したけど、エドモンが文中で書かれてるほど
器の大きな人物仁成長する様子が見えなくて
ラモン7世やジラルダはどこに感じ入ったんだろう?
他者からそう見えても実はこんなものだよってことなのかな
下巻、前世ネタが唐突で違和感
サトケン、何となれば豊島与志雄の影響が強いんかな?
540 :
世界@名無史さん:2006/11/23(木) 23:12:43 0
きっとTRPGもやっていたにちがいない。
少し説明がクドいと思わないかい?
もう少し読者の想像にまかせるように書いてもいいと思う。
だが、それがいい
>>541 登場人物の心理描写なんかはちょっとクドすぎるんじゃないかなとは俺も思うことがある。
まあ、
>>542の言う通りクドさがこの人の味でもあるんだけど。
心理描写は濃いけど、戦闘描写はそれと比べると薄いんだよな。
>>553-554 そうそう。心理面に関しては読者に委ねた方が、もっと情感でるのに。
いくら人物に踏み込んだって当代人の心境なぞ現代人には計り知れない。
俯瞰した視点こそ歴史物の醍醐味なんじゃないかな。
また文が説明くさいから、一生懸命人間の内面を
洞察しました感が漂って読み疲れる
不満ばかりならべたけど、この人のくどさは好きだ。
ただ読んでて息苦しさが付きまとうから、惜しい感がある
異様な心の動きをさらっと書いてしまう司馬遼太郎のようなさりげなさが欲しい。
548 :
世界@名無史さん:2006/12/25(月) 23:41:58 0
司馬越えはどの作家も難しいと思われ…
天城越えなら(ry
ジョン=ホークウッドを書いて欲しいな。
傭兵ピエール+赤目のような内容になりそうだけど
コミックス版ピエールおしまい(・∀・)
あまりのやっつけっぷりに笑ったw
紆余曲折を経て貴族になった。だっけ?あのいい加減さはどっかの年表エンドに匹敵すると思う。
やっつけっつーかw
何で信長の小説なんか書いたんだろうな。
残念で残念で仕方ない。
やっぱり西洋モノの小説は日本ではうけないんだろうね。
ファンタジーならともかく、史実を元にしてるから馴染みがないから基本的な知識もないし。
デュ=ゲクランも一般世界史じゃ出てこないマイナー人物だものな。
そんな人物・時代に脚光を浴びせる力量ある数少ない作家が
安易に女信長だの第二次南北戦争だの書いちゃダメでしょ。
557 :
Ryuju ◆RlujhF6VrA :2007/01/26(金) 16:33:47 0
どうせなら上杉謙信女性説に則って「女謙信」でも書けばよかったんだが。
子供何人も産ませて、明らかに男だろうという信長を女にせんでも。
マイナーな人物や時代に脚光を浴びせることは出来ても、それで売れなきゃ
出版社に相手にされないだろう。
最近見直されつつあるという、ルイ十六世が主人公の小説でも書いてくれれば、
結構売れると思うんだがね。
558 :
世界@名無史さん:2007/01/26(金) 19:07:44 0
>>557 日本史の人物を書くなら、今川氏真あたりを書いてほしい。
戦国蹴鞠王氏真もメジャーだからなぁ・・・
此処は一つ三好長慶:善玉論で
「何故山に登るのか。そこに山があるから。―戦国のアルピニスト、佐々成政―」とか
「幕末偏屈王鳥居耀蔵」とか。
とくに鳥居耀蔵は素晴らしいですよ。配流先で幕府瓦解を聞いて
「だから俺の言うとおりに(蘭学者どもを皆殺しにしとけば)良かったんだ。」といったとか。
木沢長政とか、安宅冬康とか、竜造寺隆信とか、長曾我部元親とかが似合い
そうな。蝦夷の蠣崎季広、陸奥の津軽為信、亀井茲矩もいい。
やはり、この人の作品にはある程度混沌とした時代が似合いますね。
キャラはほどよくマイナーで、コンプレックス持ち。
しかし、山師的な勘があって成功するが、大成功はしない。
ドニ・クルパンみたいな役なら、蜷川家の何代目かがいいでしょう。
連投失礼。既に漫画化されていますが、仙石秀久や古田重然も似合うと思います。
後者に近いキャラで、小堀政一や上田重安も面白い人物ですが。
少なくとも、戦闘描写と心に何か抱えていそうな変な人間には不自由しません。
中世のモンゴルやロシアあたりにすっとんでも、それはそれで面白そうですが。
564 :
世界@名無史さん:2007/01/28(日) 01:24:37 0
初代古河公方の足利成氏なんかどうでしょうか?
マイナーな人物だけど「高貴な家系」「父と兄は殺され、幼児だった自分だけ助命」「新天地に政権を築いた」
と、ドラマチックになりうる要素満点。
日本史ものなら、こういうかなりマイナーな人物で書いてほしい。
565 :
世界@名無史さん:2007/01/29(月) 21:56:28 0
>>564 いいね。程よくマイナーだけど、ちょっと丁寧に背景を説明すれば誰でもわかる。
「南総里見八犬伝」なんかもからめて「ガスコン」みたいな感じで。
566 :
世界@名無史さん:2007/01/29(月) 23:06:34 0
山野氏はここが世界史板だってことがおわかりでないようだ。
ま、いつものことだけど・・・
ダヴーあたりはどうだろう。
でも、ナポレオンの時代は専門じゃないし書かないだろうな・・・
東欧系なんてどうよ。
英仏よりもドイツ語文献の方が強いから難しいかな。
アルバニアのスカンデルベク、ハンガリーのフニャディやマーチャーシュ、
そしてなによりヴァラキアのヴラド。
サトケンらしい血と肉に塗れたお話が書けると思うのだが。
レコンキスタの話を読んでみたいのう
570 :
世界@名無史さん:2007/02/15(木) 01:32:07 0
>>569 レコンキスタそのものではないが、カトリック両王の話ならあるお。
「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」(講談社文庫)をお読みあれ。
571 :
世界@名無史さん:2007/02/15(木) 08:01:05 0
ルイ9世とかバイバルスとかも読みたい
574 :
世界@名無史さん:2007/02/27(火) 19:23:27 0
ビスマルクの伝記を書いて欲しい
公人としての業績と私生活をバランスよくとりあげた上でな
575 :
世界@名無史さん:2007/03/01(木) 12:18:59 O
>>573 バイバルスは書いた人いるよ。タイトル忘れちゃったけど
結構面白かったかな。中盤までは・・ま、ありがちだがね
576 :
世界@名無史さん:2007/03/01(木) 14:47:12 0
>>575 赤羽尭の『復讐、そして栄光』だな。
日本で唯一のバイバルスの小説。
但し今では絶版なので図書館くらいでしか見つからないけど。
ちなみに自分は読んでいない。
英仏百年戦争が面白かったので
またこういうのも書いてほしいな
578 :
世界@名無史さん:2007/03/08(木) 14:43:15 0
英仏百年戦争は双頭の鷲とピエールの概略&前史本と思って読めば面白い。
いや普通に通史として読んでも良書だけどね。
やばい
女なのに「王妃の離婚」の主人公の台詞にグッときてしまった
『美しさの他に、男が女のなにを愛するというのか。あなたは、そう拙僧に問いました。
お答え致します。男が愛してやまないものは強い女がみせてしまうどうしようもならない弱さなのです。』
しかし素直にツンデレが好きですと一言ですむものを
カエサルを撃てのエポナもツンデレだったな
作者の好みか?
ツンデレ好きというより、単にSなんじゃないか
サド侯爵を書いたらいいよ。
サトケンには朱元璋の残虐っぷりを書いて欲しいが
中国史は門外漢だろうな
残虐ネタ、エロネタも門外漢でないかと思える時がある
584 :
世界@名無史さん:2007/03/19(月) 17:30:24 0
残虐ネタは赤目で底を出しているからな。
エロネタも最近は抑え気味だし。
585 :
世界@名無史さん:2007/04/01(日) 09:35:00 0
保守
586 :
世界@名無史さん:2007/04/12(木) 09:45:54 0
糞スレ age
587 :
世界@名無史さん:2007/04/19(木) 23:23:10 O
保守
≫582塚本青史にお願いしよう。
589 :
世界@名無史さん:2007/04/24(火) 06:47:14 0
「傭兵ピエール」面白かったけど、ジル・ド・レがただの変態で残念だった。
Fateのジルも酷いビジュアルだわな。
セイバーにジャンヌを…
ジルを美化すると変態が喜ぶからあえて最低なキャラにしてるんじゃない。
後世に語り継がれる大変態だけど、指揮官としても相当優秀だったとか。
593 :
世界@名無史さん:2007/05/15(火) 07:38:48 0
新作まだぁ〜
久しぶりに王妃の離婚読み返してたら最後のほうに「フランス王ルイ11世当時の王宮大侍従で高名な将軍ダマルタン伯アントワーヌ・ドゥ・シャバンヌ」ってでてた。
違う作品に出てる人物が出てくるというのをサトケンはよくやるけどアントワーヌのは今はじめて気付いた。何回も読んだ筈なのに。
いつのまにか改心して出世してたんだねこの人。
595 :
世界@名無史さん:2007/05/24(木) 00:16:28 O
俺も「王妃の離婚」久しぶりに読んでみよう。
596 :
世界@名無史さん:2007/07/01(日) 00:32:58 0
過疎スレ、age
スパルタクス読んだ。
ルーラ使うのだけはやめておいたほうがいいとおもった。
598 :
世界@名無史さん:2007/07/15(日) 21:11:13 0
専門外には手をださないで欲しい。信長は門外漢が書くには大物過ぎ。
フランス物に特化してくれないかな。まだまだ材料があるでしょ。
次は久々の百年戦争もんで、今度はリッシュモンを取り上げてほしい。
ジャンヌ、デュ=ゲクランと来たんだし。
てか今までサトケンが取り上げなかったのが逆に不思議なくらいだ
>>599 エドワード黒太子やベルトラン・デュ・ゲクランやシャルル5世やウェルキ
ンゲトリクスやカエサルを描けて、信長が描けないというほどの大物とも思
えませんが。
寧ろ過大評価をひっぺがして欲しかった。家康は数倍難しいと思いますので、
おすすめできませんが。
しかし、黒太子はともかく、カエサル像はやりすぎだった気がしますが。
家康を上手く描けるのは故隆慶一郎氏だな。
山岡家康は偽善者&平和主義者すぎで萎える。
俺は黒太子のラストの赤痢のあたりはファンが見たら引くだろうなと思った。
カエサルは最初は「誰コレ?」ってくらいへぼオヤジだけど最後はイメージっぽくなるんじゃね?
604 :
世界@名無史さん:2007/08/02(木) 17:22:13 0
登場してすぐ図書室でレイプするシャルル5世よりはマシだろ。
605 :
世界@名無史さん:2007/08/02(木) 22:58:09 O
なんか評価高くてびっくりです。
歴史考察は素晴らしいのかもしれませんが、小説としての出来はイマイチな気がするのですが。
意味もなく、時代にそぐわないエロシーンが多いし。
>>602 >隆慶一郎
同意。池宮彰一郎版もなかなかです。
>605
>小説としての出来
文章が巧いという訳ではありませんが、ラストシーンは後腐れなくうまくま
とめてくれている作品が多いので、好きですね。
老兵二人が語り合う『双頭の鷲』とか、ハッピーエンドだが男が駆け出して
行く『傭兵ピエール』とか、ハッピーエンドの『カルチェ・ラタン』とか、ハ
ゲが一皮剥けた『カエサルを撃て』のラストは好きです。
『女信長』も、ラストはよかったんじゃありませんか。
『王妃の離婚』と『二人のガスコン』もまあまあ。大抵は読後感がいい。
それに、中世ヨーロッパを対象とする歴史学を学んだ小説家が滅多に存在し
ない(日本史でも東郷隆先生ぐらいでしょう)ので、頓珍漢な描写につっこ
んで疲れることなく読めるということから、点が甘くなることもあります。
他に2〜3人いればどうなるか分かりませんが、ほぼ独壇場ですから。
ハングル板でしかお名前を拝見しませんが、朝鮮の荒山徹先生みたいなもの。
>意味もなく、時代にそぐわないエロシーンが多いし。
そこは佐藤節として楽しむべきところです。この板的には。
むしろ双頭の鷲を読んでから黒太子好きになった。
エロシーンがむやみに多いのは読者サービスです。
エログロ路線が極まったのが「ジャックリーの乱」
エロイの好きな人はオススメ。
佐藤先生の作品はツンデレ好きにおすすめ。
>>609 フィリップ美公と狂女フアナのセックスとか
あれじゃね?突っ込んですぐ終わり。
セックスで快感を得るのは悪魔的とか……あれ?
アリエノールとかヤンデレフアナとか書いてくれないかな。
「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」
ジルは、叫んだ。
「許してくれよ!入れたかっただけなんだから」
「バキッ!ボコッ!」
ピエールはかまわず殴り続ける。
「ヒッー!助けてー!助けてー!」
ジルが悲鳴に近い叫び声をあげた。
「お前みたいな奴がいるからいけないんだ!」
ピエールが叫びながら殴り続ける。
「ギャー」
ジルの血があたりに飛び散った。ピエールのコブシも血で染まっている。
「世の中!狂ってんだよ!狂ってんだよ!」
ピエールの形相は、もうフツウではなかった。その様子を見ていた、ラ・ピュセルも傭兵達も言葉を失ってしまっていた。思わずラ・ピュセルが言った。
「ピエール殿!それ以上やったら死んじゃう!」
「ガッシ!ボカ!」
ピエールには、まったく聞こえていない。ジルも失神したのか動かなくなった。
「キャー、やめて!」
ラ・ピュセルが叫んだ。
「あっ……はい」
トマが後ろからピエールを押さえた。
野口賢画の漫画版傭兵ピエールはどうよ?
随分原作から削ってる部分多いと思ったが。
甲冑が変だった
おおむね原作に忠実な漫画だったと思っている。
ただ、後半の豪快な削りっぷりはいただけないな
ジルドレの活躍なんか全面カットされとる。
あと、顔の書き分けが微妙だった
ジャンとジャンヌの顔の区別がつかなかったり
でも、最後のまとめ方は小説より好きだったりする
次は双頭の鷹かカルチェ・ラタンを漫画希望
下痢で苦しむ黒太子が見たい
617 :
世界@名無史さん:2007/11/11(日) 16:38:36 0
保守
西洋物の新作まだ?
古本屋で「傭兵ピエール」を買ってごめん。
あちこち蛍光ペンやシャーペンで記入したうえで売ったヤツは
許せんが、罰と思うことにする。
何かいてあったか詳しく
>620
何が目的かよくわからん。例えば
●ピエールの見た目を描写しているところが囲ってある
●ドゥ・ラ・フルトに傍線、シャーペンで「いきわかれ」
●台詞などに誰の発言かシャーペンで記入。前後読めばわかるだろうに
古本って、時々ドラマがあるよね。
アンケートハガキに住所まで記入してある女性の名前が
入ってて悩んだ事がある。
>>622 一昔前のクソマジメなおっさんが本を読んでみようと思い立ったという可能性も。
でも、それなら、サトケンなんて選ばないか……。
サトケンの本は本屋になさすぎる。
地元では個人書店だとほぼアウト。
大きなところでやっとあるかないか。
出張先の東京で見つけたときは流石首都と思った。
>>621 ピエールの漫画描いた漫画家関係じゃねw
双頭の鷹読了、面白かったなぁ…
しかしドゥ・ラ・フルト様(´・ω・`)
ドゥ・ラ・フルトは善い人ぶってるけど
王妃様に手を出しちゃったり大元帥様の奥さんに手を出しちゃったり
結構好き勝手やってるよね。
ネタバレであれなんだが、(ピエール)
ドゥ・ラ・フルト様はどうして息子を放っておいたのか判らない。
仮面をつける理由も判らない。最初から顔出せよ。何か意味があるのか?
気付いた時息子がやりたい放題だったので放置してたってことかな。
そしてピエールの目に悲惨に見えるくらいに奥方を放置していたのも判らない。
その事実があるのにピエールが何もその件に関して
感情を持たず、単純におやかたさまおやかたさま云ってるのもわからない。
631 :
世界@名無史さん:2008/02/26(火) 08:21:12 O
むーざん むーざん
632 :
世界@名無史さん:2008/02/28(木) 21:00:40 0
今日、図書館から二人のガスコン上中下巻借りてきた。
しばらくこれで暇潰しする予定。
だけど
ピエールはヨランドの隠し子?
635 :
世界@名無史さん:2008/06/15(日) 11:12:58 0
新作ねえのかよ
一般書籍板のスレに
547 :無名草子さん:2008/06/13(金) 00:38:00
そういやようやくデュマの3つ目が出るな
と、あるが…
デュマフィスの話になるん?
椿姫のモデルになった高級娼婦との肉欲の日々を描くのかな?