歴史上の人物をコーエー風数値化するスレ! 5

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1世界@名無史さん
このスレは、歴史上の著名な政治家・軍人・国家指導者達の能力を”光栄”の歴史
シミュレーション風に数値で勝手に表してしまおう、というスレです。

数値の指標、前スレ、関連スレなどは>>2-5
2世界@名無史さん:03/06/27 00:09
能力値の基準

0代=逆にすごい
10代=ゴミ
20代=ろくでなし
30代=苦手
40代=凡人
50代=可もなく不可もなく
60代=まあまあ
70代=優秀
80代=一級
90代=超人
100=神
3世界@名無史さん:03/06/27 00:09
各能力値の説明

右にある指標については、いまだ議論中です。

【統率】組織を纏めあげ、強固にする力。また、そのために組織を改編し、造り上げる能力。
【武力】戦術・戦域級での戦闘指揮能力。
【知力】問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力。
【政治】己の描いた方策を実現する能力。内政、外交、謀略の能力。
【魅力】利害抜きで人を引きつける力。人望。
4世界@名無史さん:03/06/27 00:10
項目別TOP候補

【統率】始皇帝、チンギスハーン、スターリン
【武力】アレクサンドロス、ナポレオン、トハチェフスキー
【知力】カエサル、サラディン、マンネルハイム
【政治】アウグストゥス、康煕帝
【魅力】劉邦、カエサル、ムハンマド、リチャード一世、サラディン
5世界@名無史さん:03/06/27 00:10
過去スレ
世界史上の人物をコーエー数値化するスレ!
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1034939698/
歴史上の人物をコーエー数値化するスレ! 2
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1045307937/
歴史上の人物をコーエー数値化するスレ! 3
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1051717230/
歴史上の人物をコーエー風数値化するスレ4
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1054824463/

関連スレ
歴史上の国家を数値化するスレ
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1050394205/
■中国の歴史人物を登場させよう!その弐【改】■
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1033048238/
SF・FT・HR作品の登場人物をコーエー数値化するスレ
http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1043243611/
61:03/06/27 00:12
テンプレ終わり。
7世界@名無史さん:03/06/27 00:13
乙華麗
8前々スレ927:03/06/27 00:17
乙です〜
9永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/27 00:19
>>1
お疲れ様です。
>1        ∧∧  ζζ
お疲れドゾー。 ( ゜Д゜)つ目
11蘭太郎 ◆h1A8iHzIDo :03/06/27 06:51
>>1
お疲れ様。
ありがとう、感謝します。
12世界@名無史さん:03/06/27 07:31
                  ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _ グッジョブ!!
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
  _n  グッジョブ!!   / / _、_   ,/ ノ'
 ( l     _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、_    グッジョブ!!
  \ \ ( <_,` )(       / ( ,_ノ` )     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄     \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    / ヽ ヽ_//
13世界@名無史さん:03/06/27 10:52
劉備
統率95
(これは難しい)
武力55
(未知数ですな。前半2刀流があった気がしたw)
知力60
(黄巾相手に火攻め移行は見る影無し、孔明出現後は頼りっぱなし。黄忠と魏延を上手い事さばいたりするのは知力?)
政治70
(畑耕しで能力アップw)
魅力100
(部下には慕われる。多くの人材が集まった。魏延でさえ忠誠を尽くす。漢帝大絶賛。)

張飛
統率75
(ここも難しい)
武力99
(呂布が100)
知力75
(後半の厳顔、張合β戦は見事。前半40。関羽死んで40に戻る)
政治30
(出来ないっていうよりしないか。民を思う気持ちは100)
魅力30
(読者には100)
14世界@名無史さん:03/06/27 10:55
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e27748691
やばいやばいこれやばい!!
15クロマニョン:03/06/27 10:57
  ____
 /     \
 |  lヽ___ノ
 |  | ■■ ■
 | / <・) <・)  
 | (6:. .:/(´ヽ >  
 | ||:::::((━━)  悲しいのよね
 |/\::::::::::::ノ 
16クロマニョン:03/06/27 11:02
  ____
 /     \
 |  lヽ___ノ
 |  | ■■ ■
 | / <・) <・)  
 | (6:. .:/(´ヽ >  そろそろ全快します
 | ||:::::((━━)  
 |/\::::::::::::ノ 
17世界@名無史さん:03/06/27 11:07
                  ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _ グッジョブ!!>>1
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
  _n  グッジョブ!! >>2  / / _、_   ,/ ノ'
 ( l     _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、_    グッジョブ!!>>3
  \ \ ( <_,` )(       / ( ,_ノ` )     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄     \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    / ヽ ヽ_//
18世界@名無史さん:03/06/27 11:15
これからガンダムのキャラも数値化していくんでよろしく
19世界@名無史さん:03/06/27 13:32
ア。馬オアくー
20世界@名無史さん:03/06/27 14:13
>>13
三戦板逝け。
21世界@名無史さん:03/06/27 14:20
コーエー最強説
22世界@名無史さん:03/06/27 14:31
               ,'     /   ,イ /||     :i ::`、        お  に 
             i     ,'  ,〃_〃 | ||   ::::| ::::l          い
             |     ! /_〃 `ゞ !:: ..::::ノ ::::::|     だ   ち
             |      {〈|{::::::}T    |i::::rく| ::j:::i|   い    ゃ
             | ,':  `、`、゚ー'    ,ィ::ャ、jノ::::jj す    ん
             レ ⌒ ヽ、ヽ       ゞノ シ::::::::::|   き
           ,/      ヽ `、  rァ    /:::::::::::::l  だ
          /         Vハ    , ィ〔∧ :::::::|  よ
         /           />ァァT〔 ノjノ ヽ ∧!
        /        、<   \ |´       リ
.      /        , '´       ヽ}
   /      , イ           ト、
  /     , '´  !           j. `、
  !    イ´     l          /  !
.  l     !     |            j
   、    l     j            /
   `       l   / }              |
    `      !   / /              |
    `、    l  | /              |
     ヽ    l /             l
       `、   V             j
         、  `、            ,'
       〉、  ヽ     '     /
      /ノ    l    ,'      /
      ' {      {    {     八
     { ゝ   ,r-ソ-、_ `、   f |/7ヽ
     |/乙.ィノ` ‐- 、_ ̄`'-、ノ V/ }
     レ'´         `''ーヽ`ィハゝン
      i             `{  /|
      ヽ             `r'  !
23世界@名無史さん:03/06/27 15:10
おにぃちゃん最強説
24世界@名無史さん:03/06/27 15:49
一歩sね
25世界@名無史さん:03/06/27 16:20
>>18
シャァ板でやれば面白いかもよ?いやまじで
26世界@名無史さん:03/06/27 17:03
前スレの蘭太郎氏の書きこみで気になった事があるので。

人物を評価する際に歴史的な位置付け見たいなのを考慮するのかどうか。
現代からの視点で評価してしまってよいのかどうか。
27世界@名無史さん:03/06/27 19:16
>>26
評価対象となる本人が、それを意識していたかどうかでないかと。
意識していれば自ずと本人の思想に表れるから、
それと実際の行動を比較しての評価・矛盾の指摘がやりやすい。
慶喜なんかはかなり意識していた節があるし、
斉彬付近も多分意識していたと思う。

逆にいくら有能でも、そういうことを意識していたとは思えない
指導者にまで、それを当てはめるのは酷だろう。
ただ、意識していなければ「先見の明」が足りないことがあるので、
そういう風な評価の下落はあり得ると思う。
28 :03/06/27 19:23
>>26
人の評価や価値は一時の成功や失敗によって大きく高騰し或いは下落する。生存中ですらそうだ。
後世においては尚の事だ。将に「成敗に拠って人を論ずるは常人の常なり」である。

しかしながら、遠い後世に於いて過去の人物を評価することは、決して上記のような評価と同一に
論ぜられるものではない。何故ならば、歴史的評価とは即ち、総合的に。歴史という時空の流れ
の中において。どのような価値を認められるかという視点に立ったものだからだ。より具体的には、
後世においてどのように想起され、模倣され、再生産されるかである。
従って「歴史的な位置付け見たいなのを考慮するのかどうか」など、論ずるに値しない、当たり前
の話である。そのような考慮をする事自体が、歴史的評価そのものだからだ。

また、現在から過去の人物を評することは、現在なるものが経過していくにつれ、何らかの理由
-とりわけ政治的理由や戯曲文藝の類によって-様々に変化する。また現在なるものが経過して、
未発見の資料が発見され、あるいは再解釈がなされて、再び(良い)評価をなされることもある。
これは決して悪ではない。そもそも我々は現在に生きているから、現在遺されているものから
評価は始まらざるを得ない。そして、評価が時代に添って変動していく事も悪ではない。それは
「現在なるものが経過していく」ことそのものであり、歴史というものの脈動そのものだからだ。
否、否定することは歴史自体の息の根を止めることになる。
29 :03/06/27 19:28
しかしながらこれは人物の業績においてのみあてはまる。
【魅力】についてはまた異なるべきであろうと考える。
何故ならばこの【魅力】とは、当時の風評を俯瞰できるならば比較的簡単に
把握できるものであって、後世によって論ぜられ評せられるべきものとは
また異なるものと解釈できるからだ。

諸兄には当時の風評を意識した者から、あまりそのことに頓着しない
(現在の風評から考察したものまで)様々であるが、私は上述したように
当時の風評を重要視するべきだと考える。
30世界@名無史さん:03/06/27 19:32
   ,rn                 
  r「l l h.                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | 、. !j                | 
  ゝ .f         _      |  
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.  │  おまえら、今日は
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. │  私の誕生日ニダ!
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)  | 祝福するニダ!
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ   | 
  \    \.     l ; r==i; ,; |'  .人_ 
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.  
        y'    /o     O  ,l    |

31世界@名無史さん:03/06/27 19:33
田中角栄キボンヌ
32世界@名無史さん:03/06/27 19:36























まぁええやん
33世界@名無史さん:03/06/27 20:22
悲しいけどこれって戦争なのよね
34世界@名無史さん:03/06/27 20:54
青はいいたいことがあると名無しで発言して
それに同意という手法をとるな
35世界@名無史さん:03/06/27 21:25
正史スレもよろしこ
横山スレもよろしこ
36世界@名無史さん:03/06/27 21:35
      ∧_∧   ________   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)/ ̄/ ̄/ < 先生!>>1に対する声明文読みます!
      ( 二二二つ / と)   \_________
      |    /  /  /
  __  |      ̄| ̄ ̄
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||             ||
        ∧_∧   ________   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)/ ̄/ ̄/ <  >>1 に 警 告 す る
      ( 二二二つ / と)   |  今 か ら 3 分 以 内 に
      |    /  /  /    |  2 ち ゃ ん か ら
  __  |      ̄| ̄ ̄     |  消 え ち ゃ っ て く だ さ い
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   
  ||\            
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||             ||
37永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/27 23:05
まだ、誰も評伝を書いておられないんですね。
前回はかなり肩に力を入れましたので、
次回は脱力感溢れる人物の評伝を書きます。
明日にでも書けると思いますので、楽しみにお待ちください。
38世界@名無史さん:03/06/27 23:33
>>37
楽しみに待ってます。

荒らしに負けないで
39世界@名無史さん:03/06/28 00:04
行くぜ!!!ガンダムファイト!!!!!!!!!!





40世界@名無史さん:03/06/28 00:05
宋襄の仁
宋の襄公 生年不明〜前636年
第19代目宋公 姓を微、名を茲甫と言う
統率力:50
これと言って統率力を示すエピソードは存在しない
しかし反逆も起こされていない事を加味して可もなく不可もなくと言うレベル

武力:11
斉の跡目相続に介入、武力で無詭を破り公子昭を斉公の位に着ける
この時斉人のほとんどは無詭を嫌い、戦わなかったので勝てたのだがこれを自分の実力と勘違いする
泓の戦いでは自軍が寡兵だったにも関わらず敵軍の渡河が終わるのを待ち惨敗
自分も傷を負いそれが元で死亡する
戦術能力は限りなくゴミ

知力:24
武力の項でも書いたが自分の力を過信するきらいがある
国力や情勢を見抜けず当時の強国であった楚を敵に回した
逆にすごいレベルの一桁の知力ではあるが最期まで自分の主張を貫いた事を加味して(+20)この点数

政治力:71
内政では庶兄の目夷を左師に据え、後に司馬遷からも称賛されるほどの手腕を発揮
国力が低いにも関わらず諸国を丸め込み覇者になりかける
晋の文公が即位前の苦しい時期に頼って来た時は文公の才覚を見抜き、贈り物をして根回しを図る等政治的寝技も得意
優秀な政治力の持ち主と言える

魅力:86
斉の桓公からもその誠実さを買われて信頼され公子昭を預けられる程
後代の孟子、司馬遷からも高い評価を受けている
一級の魅力の持ち主だと言える
41世界@名無史さん:03/06/28 00:50
っていうかスレごと三戦板にいってくださいよ
42世界@名無史さん:03/06/28 01:10
最近「ど」の字氏見ないね
>42
ゲームスレによると、現在HP作成中らしい。
44世界@名無史さん:03/06/28 01:15
コテハンの話題はコテハンスレで
45世界@名無史さん:03/06/28 01:28
変なのに居つかれちゃいましたね。
46世界@名無史さん:03/06/28 01:32
とりあえず三戦板いってけろw
47世界@名無史さん:03/06/28 01:34
>>1
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i     や ら な い か
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ
             ト.i   ,__''_  !             
          /i/ l\ ー .イ|、            
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ. 
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i 
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  | 
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \|
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

48世界@名無史さん:03/06/28 05:22
日成将軍はどうですか?
49世界@名無史さん:03/06/28 05:26
>>45
変なのって青か?青か?青なのか!?
50世界@名無史さん:03/06/28 06:21
>>49
お前だろ。
51世界@名無史さん:03/06/28 10:17
青って赤?
52世界@名無史さん:03/06/28 11:39
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
  /   ,――――-ミ
 /  /  /   \ |
 |  /   ,(・) (・) |
  (6       つ  |
  |      ___  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |      /__/ /  < そろそろ俺の数値化も頼む
/|         /\   \__________
53世界@名無史さん:03/06/28 12:05
>>52
存命中の人間はムリという方針
54世界@名無史さん:03/06/28 12:55
663 :世界@名無史さん :03/06/27 02:26
世界史ってかいてあるのが読めない人が多いですね。


664 :永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/27 03:30
>>663
多いですね。たまにうんざりします。
それでは、世界史板にふさわしい人を紹介しましょう。

中国の春秋時代のことです。
晋の名門趙氏の一族が、政敵の屠岸賈によって滅ぼされた時のことです。
趙氏の当主趙朔の親友だった程嬰と、食客の公孫杵臼は、
まだ赤ん坊だった趙朔の遺児趙武を連れて地下に潜伏しました。
しかし、屠岸賈の敷いた包囲網はどんどん狭まっていきます。
彼らが逮捕されるのも、時間の問題でした。

そんな中、公孫杵臼は程嬰に一つの質問をします。
「生き延びてお子さんを守り抜くことと、ここで死ぬのと、どちらが大変かねえ?」
程嬰は「そりゃ、生き延びる方が大変に決まってるさ」と答えました。
すると、公孫杵臼は「殿様はあんたと仲良しだったから、難しい方を頼むわ。俺は楽な方を引き受るから」と言って、
程嬰と趙武を脱出させるために、おとりになって殺されました。

それから15年後、屠岸賈は失脚して一族皆殺しになり、
ようやく趙氏を復興する時がやってきました。
趙武が正式に趙氏の跡目を継いで、成人の儀式を終えたのを見届けると、
程嬰は「私の役目は終わりました。あの世に行ってお父上と公孫杵臼に報告してきます」と告げ、
趙武の制止を振り切って、命を絶ちました。

程嬰と公孫杵臼、どちらも惚れ惚れするほどの漢っぷりです。
55永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 19:58
「優しい世界」
殷浩(???〜356)晋帝国中軍将軍・仮節・都督揚豫徐兗青五州軍事

南北朝の時代、中原を逐われ、南方に逼塞していた晋は、
二つの強大な軍団の軍事力によって、勇猛な北方騎馬民族と対抗していました。
一つは、長江下流域の揚州方面を管轄する北府軍。
もう一つは、長江中流域の荊州方面を管轄する西府軍。
この二大軍団のバランスの上に、晋王朝は命脈を保っていたのです。
しかし、345年に桓温が西府軍の総帥となると、状況は一変します。

「男たるもの、名声を後世に残せないのなら、一万年の後まで悪名を残すべきだ」

と言い放ったことで知られる彼は、
氏族の成漢に占拠されていた四川への遠征を敢行し、347年に首都成都を攻略します。

晋の南遷後、空前の武勲を立てた西府軍の勢力は強大化し、中央政府を脅かすものとなりました。
会稽王・録尚書事(宰相)司馬cはこれを憂慮し、北府軍の強化を図るために起用したのが、
当時「管仲、諸葛亮の再来だ。彼の進退に国運がかかっている」と謳われた本編の主人公殷浩です。
56永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 19:59
殷浩の統率力について、考察します。

彼は官歴のほとんどを実務官僚として過ごして来ました。
初めて組織を率いる地位に就いたのは、揚州刺史(揚州総督)・建武将軍の地位になった時です。
この頃は、特に治績を挙げたわけでも、失策を犯したわけでも無かったようです。
中軍将軍に昇進して、北伐を命じられると、次々と北方の地方政権の軍を撃破し、
許昌(現在の河南省南部)まで進軍しました。
しかし、将軍張遇の反乱によって進軍を阻まれると、
さんざんいじめ抜いた平北将軍姚襄に反乱を起こされ、ビビッて武器や食糧を放り出して逃げ出します。

姚襄は北伐軍の主力部隊の指揮官で、有能な将帥である上に、
北方の事情にも精通していて、兵士にも人望があった彼の離反は決定的でした。
意地になった殷浩は、部下の将帥に姚襄を攻撃させますが、みんな姚襄に破られてしまい、
戦う度に軍需物資を姚襄に奪われ、兵士は逃げ出していきます。
政敵の桓温はここぞとばかりに殷浩を弾劾し、
姚襄も、殷浩への恨みつらみと、朝廷への謝意を述べた手紙を都に送ったので、
ついに殷浩はクビになってしまい、西府軍の総帥桓温は並ぶ者の無い実力者になったのです。

平時の軍司令官・地方総督としての管理能力は、特に高くも低くも無かったようですが、
非常時には見事なまでの無能っぷりをさらけ出しています。
ただ、姚襄の離反を招いたのは、知力の低さが主な原因ですので、その点は情状酌量し、
その後に部下に有能な将帥が大勢いたのに、彼らを使い切れずに軍の掌握に失敗したことを、減点材料とします。
殷浩の統率力は平時には凡人レベルの40台、戦時にはろくでなしレベルの20台ですので、
足して2で割って「30」とします。
57永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 20:00
殷浩の武力について、考察します。

彼が軍の指揮を執ったのは、北伐だけでしたが、張遇の反乱までは勝ち続けていました。
しかし、それは北方が政変ラッシュで乱れまくっていたのと、
配下に北方の梟雄として名を馳せる平北将軍姚襄、文武両道に優れ、晋書にも立伝された安西将軍謝尚、
北府軍の実力者北中郎将荀羨といった有能な将帥が殷浩を助けてくれたからでした。
特に、姚襄の働きは素晴らしく、北伐が姚襄との内輪もめになってからは、さっぱり勝てなくなってしまいました。

配下に有能な将帥がいた時は勝てたのに、その将帥相手に戦うようになってから勝てなくなったので、
殷浩の武力は凡人レベルの「42」とします。
58永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 20:00
殷浩の知力について、考察します。

彼は哲学談義に秀でていて、若い頃から名声がありました。
そのため、当時の人々は「殷浩の才能は管仲、諸葛亮に匹敵する。彼は国運を担う人物だ」と評判していました。
一時政界を引退して、復帰を断り続けていたため、どんどん評価が上がっていきます。
しかし、いざ表舞台に立ってみると、メッキがみるみるうちにはがれました。
王羲之(かの書聖)の「桓温と協調姿勢を見せるべきだ」という進言を退け、
不必要に日の出の勢いの西府軍への対抗意識をむき出しにします。
そして、北伐が始まると、部下の平北将軍姚襄の人気を妬み、何度も刺客を送ると言う暴挙に出ています。
怒った姚襄は、許昌で進軍が止まったのを契機に反乱を起こし、
北伐は解放戦争から、姚襄との内戦になってしまい、最後は呆れた朝廷から解任されてしまいます。

殷浩はあからさまに不満を表さず、いつも「つまらんつまらん」と指で字を書いて気を紛らわしていましたが、
ある日、かつての政敵で、政府の最高実力者になっていた桓温から、
「もう一度中央政界に復帰して欲しい」という手紙が来ます。
大喜びした殷浩は、さっそくお礼の手紙を書きましたが、失礼な表現が無かったかどうか気にして、
封筒に入れた手紙を取り出しては書き直すということを繰り返したあげく、
混乱して空の封筒を送りつけてしまいます。
激怒した桓温は復帰話を取り消し、二度と殷浩が官職に就く事はありませんでした。

殷浩は優れた教養人でしたが、それが政治や軍事で役に立つことは全くありませんでした。
ここまで見事なピエロを演じてくれた人物も、そうざらには居ないと思われませんが、
しつこく政界復帰を断り続けたことを評価して、殷浩の知力は逆にゴミレベルの「11」とします。

なお、彼が唯一行った善行としては、王羲之や荀羨の抜擢があげられますが、
二人とも門閥貴族の出身である上に、起用した理由が
王羲之の場合は「若いのに上品で高尚だ」という理由であり、
荀羨の場合は「若い頃から名声があったから」という理由だったので、
特に殷浩に人を見る目があったというわけではありません。
59永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 20:01
殷浩の政治力について、考察します。

彼は若くして征西将軍(事実上の西府軍総帥)庾亮の記室参軍(文書担当書記官)となり、
司徒左長史(宰相府の副官)まで昇進しました。
その後、一時政界から引退し、建武将軍・揚州刺史として政界に復帰しましたが、
北伐までは戦争をしていないので、揚州の統治が彼の主な仕事でした。
その間、これといった善政も失政も行っていません。

かつての殷浩の上司庾亮の弟だった晋の名将庾翼は、桓温を高く評価する一方で、
「殷浩のような奴は、平和になってから使い道を考えればいいんだ」と皮肉っていました。
非常時には使い物にはならないという反面で、
平時の官僚としてはそれなりに使える人物と評価していたのでしょう。
よって殷浩の政治力は歴史的人物としては可も無く不可も無いレベルの「54」とします。
60永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 20:01
殷浩の魅力について、考察します。

知力の項で述べたとおり、北伐までの彼の人気は凄いものがありました。
漢末から晋末に至る教養人のエピソード集である世説新語にまで、
掲載されるほどの名言を残すほどの教養の持ち主である彼は、
常に時の貴族や知識人達の注目の的となり、何度も政界復帰を要請されています。
揚州刺史となると、書聖王羲之や荀羨を招聘し、部下としています。
特に政争嫌いの王羲之を、強引な手段を使わずに自分の派閥に引き込んだのは、ポイントが高いでしょう。

また、失脚してからも政界復帰の話が一度舞い込んできています。
政治家としては、見るべき成功を収めたわけでもなく、
将帥としては、明らかに北伐を失敗に招いたA級戦犯で、
しかも時の独裁者桓温の政敵だったのにこういう話が出てきたのは、
殷浩の人望がなお絶大なものであったことを示すと言えるでしょう。
人間的には明らかに小者なのですが、そのことで人望を損なったわけではないので、
殷浩の魅力は「ど」の字フォーマットのレベルの国家的業績に相当する「83」とします。
なぜなら、貴族官僚でしか無い彼が、大きすぎる名声に推されて北府軍の総帥となり、
北伐に大失敗したおかげで、西府軍総帥桓温が簒奪を目論むほどにまで権勢を強め、
北府軍と西府軍の抗争の果てに、晋が簒奪される道筋を付けたからです。
61永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 20:02
殷浩の最終的な評価を失敗します。

【統率】30
【武力】42
【知力】11
【政治】54
【魅力】83

政治力がそれなりにあるので、平時の官僚組織の中では高い地位に登ることが出来るでしょう。
ただ、目に見える実績をあげたり、激しい政争の中で生き抜けるほどの能力ではありません。
また、統率力と知力が低いので、組織のトップに立ってはいけません。
官庁のポストを埋めるのにはちょうどいい人物ですが、いざという時には全く役に立たないからです。
武力が40台なので、平時の実戦指揮官のポストを埋めたり、
小さい反乱を鎮圧させたりする分には及第点ですが、
対外戦争や大きな内乱になれば、もっと武力が高い実戦指揮官に負けまくることは必至です。
なお、軍司令官にするのは、論外です。

歴史においては、この種の魅力だけ高い人物が、間違って力量を越えた地位に立ってしまって、
大失敗をやらかす例は少なくありません。
それは、君主制においても、民主制においても同じです。
人間は、いつになったら魅力の高い人物が、
同様に他の能力も高い数値であると期待するのをやめるのでしょうか?
62世界@名無史さん:03/06/28 22:30
 そういえば、アメリカの軍人貴族たるパットン将軍って、もう評価済みでしたっけ?
63世界@名無史さん:03/06/28 22:44
>>61
 61 名前:永遠の青 ◆V9k1yZSe4M 投稿日:03/06/28 20:02
 殷浩の最終的な評価を失敗します。
64永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 23:01
>>62
ジョージ・スミス・パットン大将の評伝は、まだどなたも書いておられませんね。
私も今のところ書く予定はありませんので、
胸甲騎兵さんか、蘭太郎さんが執筆されるのを期待しましょう。

>>63
失敗だらけの人間の評伝を書いたもので、ついやってしまいました。
普段から事前に校正しないままで長文を書くので、
誤字脱字が多いのですが、今回のはさすがにひどいですね。
今後は気を付けます。御指摘ありがとうございました。
65永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/28 23:57
さて、評伝を書いたので、さっそく論争に参加しましょう。

>>26
>人物を評価する際に歴史的な位置付け見たいなのを考慮するのかどうか。
>現代からの視点で評価してしまってよいのかどうか。
それは、してはいけないことだと思います。
なぜなら、時代の限界の中で、ある者は与えられた義務に、
ある者は己の野望に、またある者は理想に忠実であろうと生きてきました。
それが複雑に織り成すのが歴史であって、我々はその結果を甘受する立場にいます。
その時代と、その人物が置かれた立場を考慮せずに、
過去を評価することは、あってはならないと思います。
66永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 00:15
>>27
>評価対象となる本人が、それを意識していたかどうかでないかと。
>意識していれば自ずと本人の思想に表れるから、
>それと実際の行動を比較しての評価・矛盾の指摘がやりやすい。
それを意識して、未来への捨て石となるべく行動したことが明白な人物なら、
評価材料にしても構わないでしょう。

>慶喜なんかはかなり意識していた節があるし、
>斉彬付近も多分意識していたと思う。
私は、正直一橋派の人々は評価していません。
なぜなら、幕藩体制の維持を目指していたのに、
幕藩体制に混乱を招くような行動ばかりしていたからです。
国が一丸になっても、絶対に敵わない列強に狙われているのに、
わざわざ国論を二つに割るという危険を犯したのですから。
最後の最後で政権を掌握したのに、幕府自体が倒れてしまったのは、
自分達が付けた火が、自分達の身を焼いてしまった結果だと思います。
67永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 00:27
>>27
>逆にいくら有能でも、そういうことを意識していたとは思えない
>指導者にまで、それを当てはめるのは酷だろう。
>ただ、意識していなければ「先見の明」が足りないことがあるので、
>そういう風な評価の下落はあり得ると思う。
倒れるべき政権を守り続けた人物は、高い評価を与えるべきだと思いますし、
倒れるべき政権を外から打倒した人物も、高い評価を与えるべきだと思います。

また、倒すべき時を選んで、政権に幕を引いた人物も高い評価を与えられがちですが、
この場合はその人物がそれ以前に、どれだけの業績をあげたか、
そして、政権が倒れて以後にどれだけの業績をあげたかが、評価を付ける際の基準になると思います。

>>28
私は、与えられた立場の範囲内で最大限の業績をあげた人物に高い数値を与える事にしています。
そして、歴史上の人物が与えられた立場は、現在的な価値で計ってはならないと思います。

>>29
私は、後世の評価は一切考慮しません。
考慮するのは、生きていた間の、功績による名声を差し引いた評判と、
利害を越えて人を引き付けることの出来る人格です。

>>34
私は議論の一貫性と、評伝の信頼性を保ちたいので、そのようなことはしません。
68永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 00:51
>>29
書き忘れました。
人格というのは高潔でなくても、別に問題ではないでしょう。
人間が汚くても、残虐でも、セコくても、
敵と迫害した人間以外に好かれさえすれば、問題はありません。

>>40
少し厳しい評価ですね。
統率力は、あんなちっこい国を率いて、
一度は天下を伺う強国にしたのですから、もう少し上げてもいいと思います。
いかに目夷が有能でも、統率力の低い君主が最高権力を握っていれば、
あれだけの国威の伸張はなかったでしょう。
あと、宋襄の仁は武力を減点する材料にはならないと思います。
負けるべくして負けるべき戦いを、負けない戦いにするのに失敗しただけですから。
後の能力は同意です。

>>48
政治力の定義がもっとはっきりしたら、書きます。
既に評伝の下書きは用意してあるのですが、
このスレのテンプレでは数値化するのが困難な人物なのです。

>>51
青は青であり、赤ではありません。
もちろん、白でもありません。
69世界@名無史さん:03/06/29 00:53
>>66
政権握った時には、もはやどうにもならないところまで来ていたと思う。
安政の大獄の時には慶喜本人というより周りが盛り上げていった感じで、
まだ十八歳だった本人に責任を押しつけるのは酷だろう。
その後も慶喜自身、幕府に支持されていたとは言い難いし、
(特に江戸にいる連中からの誹謗は、かなりのものがあった)
14代将軍家茂自身、田安家の幼児を次の将軍に指名していたくらいだ。
あの国難の時に、この選択ははっきり言って無謀すぎる。
最終的に倒れた時に将軍だったのは慶喜だが、これを
いちがいに彼のせいとは言えないだろう。偶像としての一橋慶喜を
支持する派と、現実の慶喜とは随分行動が違う。
慶喜自身は、むしろあなたと同じように考えて行動していたようだ。

私は、1866〜67年の時期において、彼が積極的に幕府を
維持しようとしたとは思っていない。
特に第二次長州征伐の失敗以降において。
でなければ、そもそも大政奉還などしないだろう。
その後の計算違いはあっただろうが、それを悟った後の
身の処し方は、間違いなく自身の歴史的位置づけを意識していたと
言えると思う。
70永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 01:38
>>69
>最終的に倒れた時に将軍だったのは慶喜だが、これを
>いちがいに彼のせいとは言えないだろう。
私もそう思います。たまたま、彼はあの場に居合わせただけの人だと思います。

>偶像としての一橋慶喜を
>支持する派と、現実の慶喜とは随分行動が違う。
確かにそうですね。一橋派はさんざん日本の政治を引っ掻き回しましたが、
慶喜はそれに振り回されていたような気がします。

>その後の計算違いはあっただろうが、それを悟った後の
>身の処し方は、間違いなく自身の歴史的位置づけを意識していたと
>言えると思う。
大政奉還は、むしろ幕府を維持するためのものだったと思います。
というのも、中央政府としての幕府は既に事実上崩壊しており、
薩長が勅令を受けて討伐軍を発すれば、滅亡は必至でした。
それを回避するために、大政奉還で薩長側の大義名分を奪ったのだと思います。
日本に中央政府が無くなり、新たな政府を結成する場合、
日本最大の諸侯であり、最大の兵力を有する徳川家を軽視することは出来ないからです。
既に崩壊していたから維持できず、次善の道を選んだのだと思います。
ナポレオンに惨敗したハプスブルク家が神聖ローマ皇帝位を放棄し、
オーストリア大公位とハンガリー王位を維持して、新たにオーストリア帝国を築き、
大国としての面目を保ったのとスケールダウンさせたような事を考えていたのではないかと思います。
71世界@名無史さん:03/06/29 01:55
>>70
唐突に質問するけど、青さんは坂本龍馬は、どの様に評価してるのですか?

あと、>>48の日成将軍って、某半島の金日成ですよね
でしたら青さんは、評伝を発表することを控えられた方が宜しいのでは…
と言うのも、内容いかんに関わらず荒れそうな人物ですから
少なくともハンニバルの時と同じような、真っ当な議論になることはないと思うのです
72世界@名無史さん:03/06/29 02:23
金日成は世界史の人物であるし、それなりの影響力を残した人物である。
真っ当な議論とは?荒れそうとは?根拠もなしにそういうことを
いうことは慎んでもらいたい。
73世界@名無史さん:03/06/29 02:29
>>72
偉そうな言い方が鼻につくが同意。
毛沢東や周恩来がありなら金日成もありだと
74世界@名無史さん:03/06/29 02:33
事なかれ主義は保身術として政治に+
75永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 02:34
>>71
>唐突に質問するけど、青さんは坂本龍馬は、どの様に評価してるのですか?
有能な商人で、乱世の策士でもあった人物です。
ただ、平和な時代で役に立つ人物かどうかは、良く分かりません。
商人としての経営能力と、政策能力は、別の種類のものです。
名宰相と謳われた大英帝国首相グラッドストンは、
自分が経営陣にいた会社を倒産させています。

>あと、>>48の日成将軍って、某半島の金日成ですよね
そうです。いつか、必ず金聖柱(自称金日成)の評伝は発表します。
下書きの文章は、おそらく皆さんに納得いただけるものと思っています。
しかし、政治力の定義により、能力はかなり変わります。
彼ほど有能な政治家はいないとも言えるし、
彼ほど無能な政治家もいないと言えるからです
76世界@名無史さん:03/06/29 02:44
>>75
返答ありがとう
なるほど、すると坂本の政治力はかなり評価し辛そうですね

>>72
>金日成は世界史の人物であるし、それなりの影響力を残した人物である
それは分かってるよ…
でも世界史板にも、いくつも朝鮮関連のスレが立っているが
それら朝鮮関連のスレを見れば分かると思う…荒れる可能性もあると思う
とは言え、青さんが評伝を発表なさると仰っておられるので
これ以上このこと、主張する気はありません
77世界@名無史さん:03/06/29 02:49
李舜臣のときは確か荒れなかった気がするから
大丈夫さ。このスレでは
78世界@名無史さん:03/06/29 02:58
>>77
そうですね大丈夫…と信じます
それに、>>75
>必ず金聖柱(自称金日成)の評伝は発表します
この一行を読んで、評伝が楽しみになってしまったw
79世界@名無史さん:03/06/29 03:21
80前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/29 05:26
何となくトリップを付けてみたが、そろそろネタが尽きそうな罠。
今回はサラディンとほぼ同世代、かつエジプト以西の北アフリカにおいて屈指の英傑を。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アブー・ヤークーブ(アル・マンスール) 1158(?)〜1199(在位1184〜1199)
 
ベルベル系イスラーム王朝・ムワッヒド朝(アルモハード帝国)の第2代カリフ。
 
初代カリフのアブド・アル・ムーミンのイベリア進出方針を継承し、キリスト教諸王国との聖戦を開始。
手始めに、南進していた新興国ポルトガルとそれを支援するレオン王国の勢力をテージョ川まで押し戻し、
1195年のアラルコスの戦いでは、カスティーリャの「高貴王」アルフォンソ8世相手に圧倒的勝利を収めた。
(アル・マンスール(勝利者)の称号はこの勝利に由来する)
 
その後カスティーリャからの講和要請を拒否し、1197年にはマドリードを包囲。
同時に周辺都市を次々と攻撃して破壊と略奪を繰り広げる。
が、北アフリカ情勢が不穏になるやさっさとマドリードの包囲を解き、カスティーリャと休戦して軍を引き上げた。
 
この時点でアンダルシアを中心としたイベリア半島南部を占領し、
アイユーブ朝エジプト以西の北アフリカ全土と合わせて、ベルベル人国家としては史上最大の版図を有するに至った。
(息子ムハンマドの代にレコンキスタ勢力が反攻に出るまでの、極めて短い栄華であるが……)
 
即位前は道楽者として知られていたが、即位するや酒・音楽・高価な衣類・甘味料等の禁止や制限を打ち出している。
この様に為政者としては非常に厳格であったが、個人としては勇敢で雄弁で太っ腹な人柄で知られ、
他にも捕虜としたキリスト教徒の公開処刑等で民衆の不満を抑えていた。
高い教養の持ち主でもあり、偉大なる医学者かつ哲学者であるイブン=ルシュドら多くの文化人を積極的に保護している。
81前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/29 05:28
能力値
 
【統率】 84 イベリア半島南部の支配を強化し、イスラーム勢力を拡大した
【武力】 83 キリスト教圏内においてキリスト教諸王国を相手に勝ち続けた
【知力】 70 高い教養の持ち主。退き際を見極められるだけの判断力もある
【政治】 61 外交面はともかく内政で特筆すべきエピソードは無いが、これといった失政も無い
【魅力】 67 治世は厳格、非イスラームに対して極めて非寛容であったが、民衆受けは悪くなかった
82前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/29 05:35
>80 の微妙な表現を訂正。
 
>今回はサラディンとほぼ同世代、かつエジプト「地域より」以西の北アフリカにおいて屈指の英傑を。
 
>アイユーブ朝エジプト「との国境」以西の北アフリカ全土
 
……こんな時間に書き上げた所為だな、きっと。
8329:03/06/29 09:47
>>67
>私は、後世の評価は一切考慮しません。
>考慮するのは、生きていた間の、功績による名声を差し引いた評判と、
>利害を越えて人を引き付けることの出来る人格です。

>>68
>人格というのは高潔でなくても、別に問題ではないでしょう。
>人間が汚くても、残虐でも、セコくても、
>敵と迫害した人間以外に好かれさえすれば、問題はありません。

あなたの見解は理解した。また、これに異を唱えるものを私は持っていない。
しかしながら、私は「【魅力】は後世の評価を考慮すべきだ」と言うに止め、
高潔を是とし卑賤を非とすべしとまでは述べていない。従って、回答として
これは適切な文章かどうか、傾首せざるを得ない。
8429:03/06/29 09:54
逆だ、「後世の評価を考慮すべきでない」(w)
854-822:03/06/29 11:53
さて、予告どおり日清・日露戦争期の日本各分野トップを。

【統率】大山巖-85
 (野戦司令官としては日本史最高。中国歴代の英雄とも比肩する力量。東郷
 平八郎がこれに次ぎ、両戦争の各軍の指揮官のほぼ全員も75超と推定)
【武力】東郷平八郎-87
 (彼個人というより、幕僚集団の総和にこの値を付与。各軍指揮官にも、
 80超の能力を持つ者が少なくない)
【知力】80オーバーに該当人物なし。
 (以下、70後半にどんぐりの背比べ)
【政治】伊藤博文-91
 (日本最高級の政治家の1人。この分野では明石元二郎も面白いが80前後か)
【魅力】明治天皇-84(国家による宣伝効果+8)
 (その魅力は明治国家によるフィクションだが、そのコアとなる彼個人も
 カリスマ性を十分に備える。次点は西郷従道)

おまけで、東郷平八郎の特殊能力。
『強運』
戦闘中任意に、想像もできないような幸運を発動することができる。
ただし戦闘終了後、その幸運の使用量に応じた不幸を受なければならない。

反論カモン。
86胸甲騎兵:03/06/29 12:29
>85
>【統率】大山巖-85
蝦蟇坊は野戦司令官と言うより方面軍-軍集団レベルで際立って優れた将帥ですね。
案外山縣も馬鹿に出来ませんし。

>【武力】東郷平八郎-87
私なら黒木、奥両将を推します。東郷サンはちょっと・・・。
立見、秋山(好)も85くらいやりたいと個人的には思います。

>【知力】80オーバーに該当人物なし。
さすがに川上、児玉にはやってもいいような気が・・・。

>【政治】伊藤博文-91
陸奥、小村にも80くらいはやれそうに思います。

>【魅力】明治天皇-84(国家による宣伝効果+8)
80ありそうなのは大山、東郷、西郷、黒木、奥あたりでしょうか。
87世界@名無史さん:03/06/29 13:35
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
  /   ,――――-ミ
 /  /  /   \ |
 |  /   ,(・) (・) |
  (6       つ  |
  |      ___  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |      /__/ /  < 気がみじけぇーんだよさっさとしろ
/|         /\   \__________
88世界@名無史さん:03/06/29 14:19
>>85
武力No.1は日露戦の第一軍司令官、黒木を推す(90前後はあると思われる)。
この時代の日本では戦術レベルでは比肩できるものがない成果を挙げていると思う。
東郷の戦果は武力+知力の結果と言う気がする。

政治は伊藤より陸奥のが上のような気もしますが。
個人的には条約改正はビスマルク外交に匹敵する成果と思います。
89世界@名無史さん:03/06/29 15:07
          /∧    /∧
         / / λ   / /λ
       /  / /λ /  / /λ
      /   / / /λ   / / /λ
    /          ̄ ̄     \
   /     / ̄\     / ̄\\
   /      |   ●|     |   ●|  ヽ
  |       し ̄ヽJ     し  ̄ヽJ   |
  |             '"""         | ・・・ぷっ
  |   """"   T"     |   T """ |
   |   """"    |      ノ    |  """ |
   \        丶 ___人___ノ    /
    \_        ヽ―/   __/
     /          ̄ ヽヽ   \
90世界@名無史さん:03/06/29 16:36
直接関係ない話だが、伊藤の話が出たので。
伊藤博文は自分が周旋の才(要するに交渉力・政治力)がある
と師匠の松陰に言われたのを、あんまりよく思ってなかったそうだ。
だから山県辺りよりずっと塾生としての経歴がある(手紙を渡してくれと
頼まれるくらいだから)にも関わらず、後になってもあまり積極的に
塾生だと名乗らなかったらしいんだが。

この辺の伊藤の心理・・・誰か説明きぼんぬ。
少年時代の話はともかく、大人になって実際に才能が証明されたのに
何でこだわってたんだろう。
91世界@名無史さん:03/06/29 17:20
スレ違い。数値化スレなので。
質問スレか適性スレいってください。
92世界@名無史さん:03/06/29 18:45
>90
小説の受け売りだからアレだけど。
「周旋の才」ってのは要は「使用人の才」って意味合いが強いってことだと。
93世界@名無史さん:03/06/29 19:30
このごろ脱線が激しい。コテハンのようにきりきり数値化にはげんでください
94世界@名無史さん:03/06/29 19:41
別にいいんじゃないの? 
ここは、無理やり5つの能力値にまとめた数字の値にハァハァするスレッド
ではなく、古今東西の人物の様相を楽しむスレッドなんだから。
95世界@名無史さん:03/06/29 20:40
初代スレの「ど」の字氏の評価。

385 名前: 「ど」の字 投稿日: 02/12/19 03:11

 朝鮮半島に民間人300万人以上を死なせる戦乱と現在まで続く分割をもたらした、ソ連からやって来た工作員。

【金聖柱(自称・金日成)】 ?〜1994

【統率】24(自分の息子の行動も掣肘しようとしていない。どうして近代以降の半島指導者は身内から統率が崩れるのか?)
【武力】19(武の才はまるで備わっていない。自称する数々の武功は本物の金日成のものであり、彼の才能ではない)
【知力】6(扇動の才はあったが、韓国の拙劣な行動が無ければ実を結ばなかったろう。教養は最低。自己神聖化などは狂気の沙汰)
【政治】21(外交においては成果を上げているが、タカリ外交の域を出ない。内政能力は史上最低ランクなのでこの点)
【魅力】28(国民に自分の虚像を信じさせる才はあったようだが、あれを本当の魅力とは誰も言うまい)

 現代の研究では、真実の金日成ではない事が知られる、北朝鮮の初代指導者(本物の金日成は1936年?に日本軍と交戦し戦死)。
 ソ連で世界プロレタリア革命のための教育を受けた工作員である、金聖柱という男がその正体と言われる。
 1950年6月25日、李承晩とアメリカの間隙を突いて、ソ連軍の支援と指導の下に朝鮮半島に侵攻、韓国軍を釜山近辺まで追いつめる。
 アメリカ軍の仁川上陸作戦で反攻され 鴨緑江まで押し返されるが、今度は中国の支援も受けてアメリカ軍を押し返す。
 結局、38度線付近を休戦ラインとして北朝鮮(正式名・朝鮮民主主義人民共和国)を建国することに成功してしまう。
 その後の北朝鮮を、秘密警察の支配する専制君主主義的収容所国家に退化させてしまったことで悪名が高い。
 産業も、日本の主要インフラが集中していた北朝鮮を活かす事無く腐らせてしまい、工業化はあっさりと行き詰まる。
(共産中国は満州国の日本の遺産を食い潰すことなく活用し続け、改革解放の波でリニューアルさせるまで持たせた。北朝鮮とは対照的)
 そのため国の外資獲得手段も、スーパーK(ドルの偽札)・覚醒剤・ミサイルなど非合法貿易で形振りかまわず資金を稼ぐ方向に変貌。
 将来の南侵に備えて韓国や日本ほか世界各国の人間を拉致するなど、非人道的な犯罪国家を形成してしまう。
 1994年7月8日、心筋梗塞のため死去。
96永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 20:54
>>72
毛沢東も、現在のテンプレでは評価が困難な人物ですね。
周恩来なら、手元にあるネタだけでも十分に数値化が可能なのですが。

>>80
面白く読ませていただきました。
あのアルフォンソ8世が率いるレコンキスタ勢力を逼塞させた英雄ですね。
アブー・ヤークーブは後継者に恵まれずに、死後に帝国は衰退してしまいますが、
アルフォンソは後継者に恵まれ、イベリア半島におけるキリスト教勢力の優位を決定付けました。
もし、この二人の英雄の後継者の質が入れ替わっていたら、歴史はどのように動いていたのでしょうか?
とても興味深いところです。

>>83
いえいえ、過去にサロト・サルのような虐殺者や、マクレランのような俗物の魅力に高い数値を付け、
昨日は殷浩のようなせこい男に高い魅力を付けたことがあるもので。
それなのに、>>67で「利害を越えて人を引き付けることの出来る人格です。」と書いたのを、
高潔な人格者に高い魅力を付けるという基準を採用しているように誤解されたくなかったので、
>>68の一文を添えました。
97世界@名無史さん:03/06/29 22:05
>>94
スレ違いは逝ってください。別に世界史総合スレじゃないです
98世界@名無史さん:03/06/29 22:09
>>95
青がやったら、政治力は高そうだな。知力も高そうだ。 
99世界@名無史さん:03/06/29 22:13
永遠の青さん、
周総理の数値化お願いします。 かなり好きな人物なので・・
私は知識不足のうえ、かなりインフレになりそうですから。
100世界@名無史さん:03/06/29 22:15
>97
煽りだろうが、>90の話も十分このスレを活性化させる話題だ。
脱線大いに結構。数字の議論から脱線もするし、その脱線から
数字評価に還元もされる。
数字だけ見たければまとめがあるじゃないの。
101世界@名無史さん:03/06/29 22:25
>>90
は質問して説明をキボンヌしている。キボンヌしていいのは(好ましくないが
人物の数値化のみ。だからスレ違い。OK?

ある人物の数値化から派生した議論は別にいいんだが

102世界@名無史さん:03/06/29 22:29
毛沢東と周恩来の資料は建国後なら腐るほどあるが
建国前は以外に少ない。ここらへん武力を測るのに必要なところ。
103世界@名無史さん:03/06/29 22:36
>>101
ほお……えらいんだね、君。
104世界@名無史さん:03/06/29 22:38
>>98
金日成は粛清の手際だけは一人前だからな(糞
105永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 22:57
>>85
私なら、統率のトップには、軍と政府の両方を良く統率し、
苦しい戦争を戦い抜いた桂太郎首相を推します。
また、和戦両方の構えをとり、和平の機会を見逃さなかった彼の判断力は、
知力80に相当すると思います。

知力については、日清戦争を勝利に導いた川上操六陸軍大将と、
対露戦の基本的な軍事戦略と情報網の構築に尽力し、
開戦直前に死亡した田村怡与造陸軍中将の、二人の偉大な戦略家を推します。
児玉源太郎は、この二人の次ぐらいでしょう。

>>86
基本的には、あなたの評価を支持します。
ただ、山縣の政略における異常な強さはどう表現すればいいのでしょうか?

>>88
陸奥宗光と小村寿太郎の条約改正外交も、
伊藤博文の全面的なバックアップあってのものでしたからね。
二人の卓越した交渉能力はいうまでもありませんが、
困難な守成の時代にあって、日本を一大強国に押し上げ、
ビスマルクにも比せられる伊藤の政治力がトップで構わないと思います。
106世界@名無史さん:03/06/29 23:03
毎回の事ながら、青の統率と政治力の薀蓄は理解出来ないな。
107世界@名無史さん:03/06/29 23:04
>>85
大山は司令官として個性溢れる将帥を統率した手腕は高く評価出来るが、
実質的な司令官は参謀の児玉だろ。
つかこれは日本陸軍全般に言える事だが。
108世界@名無史さん:03/06/29 23:06
謀略は政治なのか
109世界@名無史さん:03/06/29 23:08
大山は高く評価できる。非常に同意
110世界@名無史さん:03/06/29 23:33
はいあがろう

煽られたことがあるということは
いつか大きな財産になる
111永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/29 23:42
>>93
数値化しようにも、数値の定義そのものを定めるのが困難なので、
脱線した議論の中で、それを定めていければいいと思います。
それは、このスレにとって必要なことだと思います。

>>95
私は、もともと「ど」の字さんの評伝に触発されて、
このスレに参入してきたクチなので、その評伝も読んでおります。
ただ、この程度の人物が熾烈な派閥闘争を生き抜いて独裁権を確立し、
ソ連崩壊後の混沌とした極東状勢の中で、旧共産圏を襲った民主化の波を被ることなく、
北朝鮮人民民主主義共和国という人工国家を存続させられてきたとは、到底思えないのです。

>>98
知力は間違いなく低いです。
国家戦略においても、軍事戦略においても、甘さが目立ちます。
戦略の失敗を、別の能力で補っているような感じです。
ただ、謀略の才能と、外交の才能と、経済の才能と、統制の才能の乖離を、
どのように表現すれば分からないので、数値化が出来ずにいるのです。
112エコノミストK:03/06/29 23:46
みなさま、こんばんは。
その功績と重要性の割に、世界史上の扱いが今一つ軽い人物を評価します。

フランソワ1世

【統率】71
バロア分家の出身だったため、即位後の基盤は弱かったものの、徐々にその政治的
バランス感覚を発揮し、ブルボン公国の接収などフランスの一体化を推進。戦争好
きな性格も大いに寄与し、ハプスブルクに対抗すべく、強大な国王常備軍を整備し
た。また、度重なる軍事的敗北にもかかわらず、最終的にその治世下で国力の伸張
を実現した。
【武力】65
先王が断念したイタリア遠征に自ら軍を率いて参加するほどの戦争好き。マリニャ
ーノの戦いでは強力なスイス軍に勝利して、ミラノを支配した。ただし、全盛期だ
ったハプスブルク家カール5世との戦いには全て敗北。特にパヴィアでは自ら捕虜
となり1年幽閉されるほどの決定的な敗北を喫する。最終的なイタリア戦争の敗北
、特に対カールとの直接対決での敗北が相次ぐので減点せざるを得ないが、敗戦後
も素早く体制を立て直し、苦難を経験しながらもハプスブルクに対する不屈の闘志
を見せた点からも、軍事的才能を水準以上に持ち合わせていた人物と判断する。
113世界@名無史さん:03/06/29 23:47
>>111
同意かな、つか最初のスレの時にも同じ事言ったし(w
ヒトラーは嫌いだが、能力を低くしようとは思わない。
それと同じで、デブの息子は兎も角、日成は結構優秀だと思われ。
無能者ではあそこまで独裁体制を構築できない。
114エコノミストK:03/06/29 23:48
【知力】85
問題把握能力、実行力とも優秀でバランスの取れた知性の持ち主。宗教的に
も寛容だった。イタリア遠征を通じて知ったイタリア・ルネサンスを愛し、
レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招くなど、芸術を愛し、文芸を熱心
保護したことからフランス・ルネサンスの父とされる。フランスの宝と言え
るフォンテンブローやシャンボールなどを建築したのは彼の治世下。また、
かの「モナリザ」はダ・ヴィンチ死後、彼に属した。つまり、現在ルーブル
にモナリザがあるのは、彼のおかげということになる。
【政治】90
官僚制、中央集権化の推進で、その後のフランス絶対王政下における全盛の
端緒となる施策を次々と実施し国力は大きく増進。外交的感覚にも、ハプス
ブルクへの対抗手段として英王ヘンリー8世や、当代の最強国オスマンのス
レイマン1世との同盟に成功し、軍事的敗北を補填。16世紀の一大イベント
だった、オスマンによるウィーン包囲を誘導する。またオスマンからのカピ
トレーションを獲得し、東地中海貿易を有利に展開した。戦争好き・建築好
きなど支配者に見られがちな性癖を有するものの、その政治的平行感覚は、
財政破綻を許さなかった。なお、財源獲得の施策として世界初の国営宝くじ
“LOTERIE”(今のロトくじ)を発売したのは彼の施策である。
【魅力】70
戦争好き・派手好きで、芸術を愛する寛容な君主であり、大衆人気は高かっ
た。自身もレオナルド・ダ・ヴィンチやバイヤールなどの偉大な人物への尊
敬を忘れない人物だった。ただ、王を語るエピソードは割り引きが必要なも
のも多いと思われ、この程度の評価とする。

なお、シャンボールは生きているうちに必ず一度見ることをお薦めします。
私自身はノイシュバンシュタインやタージ・マハル以上に、その美しさに驚
きました。
115世界@名無史さん:03/06/29 23:52
金日成は金王朝の創始者だが、成り立ちはロシアのバックアップ
から成っている。関係ない話だがこのスレの定義だと独裁を長い期間続けただけで
優秀なわけだが、国民はどうなろうと数値には関係ないのか?
116115:03/06/29 23:54
ロシア→× ソ連→○
117世界@名無史さん:03/06/29 23:58
だれかまとめページ作ってよ。

あいうえお順、時代別、能力順があるとなお良
118世界@名無史さん:03/06/30 00:00
「ど」の字氏の評価はお世辞にも優秀とはいえないと思うw>>115
119世界@名無史さん:03/06/30 00:01
>>112
乙。ロトくじ発明者か・・・そりゃ頭いいな(w
120世界@名無史さん:03/06/30 00:02
こういう奴まじで氏ねばいいと思う>>117
121永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 00:06
>>99
申し訳有りませんが、今のところは周恩来の数値化の予定はありません。
ただ、私が評価するなら「わがまま皇帝毛沢東の尻拭いをさせられた悲運の宰相」と言ったところでしょうか。
一流の人物であることは間違いありませんが、インフレ気味の能力になるということは無いでしょう。
戦乱の時代の中で、国家体制の維持と民衆の保護に尽力した五代十国の馮道に近い評価になると思います。

>>102
二人とも、最近は建国前の資料も多く出てきてますよ。
毛沢東は南昌蜂起や井崗山で軍隊を指揮し、
周恩来は黄埔軍官学校の教官を務め、長征前には紅軍総政治委員として、
共産党の軍事力を掌握する地位にあったので、一応の軍事知識は持っていたと思われます。
しかし、二人とも共産党が数千から数万の組織化された兵力を擁するようになると、
実戦指揮を専門の軍人に委ねているので、それほど武力は高くなかったと見てもいいでしょう。

>>104
一人前どころか、芸術的ですよ。
スターリンを凌ぐと思います。

>>106
人それぞれの基準です。
納得がいかないということもあるでしょう。

>>107
児玉源太郎ほどの男を、
実質上の司令官と言わしめるほどに使いこなして見せた大山巌は、
只者ではありませんよ。

>>108
テンプレではそうなっています。
そして、そのことが数値化を行う上での大きな障害になっています。
122世界@名無史さん:03/06/30 00:06
>>117
えーと初代スレから4スレまで、まとめレス書いた者ですけど、
php使ってデータベース化しようかなーと考えてます。

ただ、今php勉強中なので結構時間かかるかもしれないです・・・。
123世界@名無史さん:03/06/30 00:06
>115
その視点からの数値に固執してる人間の書き込みが目立つだけ。
>エコノミストKさん
ええですなぁ。でも、その【統率】の評を読むと、71でもまだ足りないような気がしますね(w

それと・・・・・>>120もちつけ、ここは世界史板だ。

     /\⌒ヽペタン
    /  /⌒)ノ ペタン
  ∧_∧ \ (( ∧_∧
 (; ´Д`))' ))(・∀・ ;)
 /  ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.(O   ノ ) ̄ ̄ ̄()__   )
 )_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
125永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 00:41
>>114
面白く読ませていただきました。
戦争と建築が大好きという、典型的な浪費家タイプの君主なのに、
国を食い潰すどころか、さらに立派にして次代に引き継いだところが面白いです。
ただ、例の170さんがおっしゃるように、もう少し統率力は高めでもいいような気がします。
あなたが以前評伝をお書きになったアウランゼーブと、数値が近いというのは納得いかないです。

>>115
>金日成は金王朝の創始者だが、成り立ちはロシアのバックアップから成っている。
金日成が首相に選ばれたのは、有力な派閥を持っていなくて、
ソ連にとって御しやすい人物だと思われたからです。
しかし、彼は傀儡たることに甘んじようとせず、他の派閥を次々と粛清し、
親ソ連派まで粛清してしまいました。

>関係ない話だがこのスレの定義だと独裁を長い期間続けただけで
>優秀なわけだが、
強力な宗主国の保護下で長期独裁を続けた場合、
周辺諸国の情勢が安定していた場合に長期独裁を続けた場合は、必ずしもそうではありません。
旧ソビエトの衛星国の独裁者で、単なる傀儡の枠を越えた有能な政治家と言えるのは、
ハンガリーのカーダール・ヤーノシュ首相ぐらいです。

>国民はどうなろうと数値には関係ないのか?
国民がどうなろうが、それで体制が揺らいだり、
政策の遂行が頓挫しなければ、減点材料とはしません。

国民から効率良く税金や物資や労働力を吸い上げ、
戦争に駆り立てたり、独裁体制の維持に利用したりするシステムを築き上げた政治家や官僚も、
国民から効率良く税金や物資や労働力を吸い上げ、
国家の経済力を上昇させて、国民の豊かな生活のために貢献した政治家や官僚も、
それが成功したのなら、有能と言えます。
126世界@名無史さん:03/06/30 00:48
周恩来は文革に反対せず毛沢東の支持にはひたすら忠実であり
毛の権力基盤の一翼を担った人物だろう。彼が文革に反対していれば
どうなっただろうか?劉小奇やケ小平と連絡を密にして毛を名誉主席
に祭り上げればどうなっていだろうか?結果として文革と大躍進という
致命的な政策を止められなかった周恩来。結果主義ならあまり高い数値は
つけられないな。行政能力はすごいのだけれども。
127永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 01:07
>>126
>彼が文革に反対していればどうなっただろうか?
政府は劉少奇が握っていて、軍は林彪が握っていたので、
周恩来が反対したところで、どうにもなりません。
かつて、軍を握っていた彭徳懐ですら、瞬殺されたのですから、
周恩来が毛沢東に反対したら、あっさり消されてたでしょう。

>劉小奇やケ小平と連絡を密にして毛を名誉主席
>に祭り上げればどうなっていだろうか?
周恩来に、そこまでの能力は無かったと思います。
彼はあくまで毛沢東派の番頭であり、
劉少奇やケ小平のようなビジョンを持った指導者ではないからです。

>結果として文革と大躍進という致命的な政策を止められなかった周恩来。
>結果主義ならあまり高い数値はつけられないな。
建国から間もない時期にカタストロフィーを二回も起こしておいて、
なお中国が大国でいられたのは、周恩来が一生懸命尻拭いしたからだと思います。
大躍進の時は、劉少奇もケ小平と協力することが出来ましたが、
文化大革命の時は、周恩来が一人で破滅を食い止めていました。
暴君毛沢東の宰相であり、毛沢東の信任抜きでは何も出来なかったことが、
彼の政治家としての悲劇であり、限界だったと思います。
そして、その限界の中で精一杯戦って、
国を保って華国鋒とケ小平に託すことの出来た彼は、
偉大な政治家とは言えませんが、優れた人物であったと思います。
128世界@名無史さん:03/06/30 01:44
>>127
上一段目

国務院は実質周が実権を握っている。あの4人組も周の実権を
剥奪することは最後までできなかった。彭徳懐は毛が劉と周を
味方にして孤立させてから総批判食らいました。これでは失脚やむなしでしょう
あの時はまだまだ毛に逆らうなど考えられない状況だった。

毛が国家主席を辞任して文革を始めるまでの
劉小奇が中央の実権を握っていた時、政治局で毛を棚上げすればよかった。
チャンスもあったと思う。周一人ではなくケと劉と一致団結すればの話。

2段目
うんそうだね。周にはそういう発想すらなかった。
彼の限界を感じる。だが彼の存在感は中央政府において毛の威光抜きで
も抜群であったと思う。順位も3位ですしね。

3段目
華国鋒は周とはあまり関係ないと思います。毛の指名で後継者になりましたからね。
文革と大躍進の尻ぬぐいをしたのは確かに評価が+になると思います。
優れた人物であったこともそうでしょう。しかし周恩来が毛沢東の下僕という
立場を捨て、劉やケみたいな気概を持ってればどうなっていただろうかと
想像を豊かにしてしまいます。大局観に欠けているが実務者として有能なのが
周。
129_:03/06/30 01:46
130永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 02:16
>>128
>国務院は実質周が実権を握っている。あの4人組も周の実権を
>剥奪することは最後までできなかった。
中華人民共和国の制度では、国務院は党より実権がありません。
国務院総理と、筆頭副総理は政治局常務委員ポスト。
副総理と国務委員は政治局員・政治局員候補ポストですが、
その他の閣僚は省・直轄市第一書記より下のポストです。
ですから、国務院を握っていても、党を握っている毛沢東と四人組には対抗できません。
また、四人組の一人で政治局常務委員の張春橋が筆頭副総理として入閣し、
その他にも四人組の息がかかっていた人材が国務院の中に入り込んでいたので、
国務院総理としての最終決定権は保持していても、
国務院を背景に政治的行動に出ることは困難だったでしょう。
131永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 02:17
>>128
>毛が国家主席を辞任して文革を始めるまでの
>劉小奇が中央の実権を握っていた時、政治局で毛を棚上げすればよかった。
>チャンスもあったと思う。周一人ではなくケと劉と一致団結すればの話。
実際、そうなりつつありました。
毛沢東は棚上げされることを恐れ、文化大革命を引き起こしたのです。

>だが彼の存在感は中央政府において毛の威光抜きでも抜群であったと思う。
周恩来の経歴と勲功を考えれば、その序列は当然ですが、
上の二人が死亡した場合、生き残った彼が国のトップに立つとは考えにくいです。

>華国鋒は周とはあまり関係ないと思います。
ここで華国鋒の名をあげたのは、周恩来の後に中華人民共和国の最高指導者となったから、というだけです。

>しかし周恩来が毛沢東の下僕という立場を捨て、
>劉やケみたいな気概を持ってればどうなっていただろうかと
>想像を豊かにしてしまいます。
そういう気概が無く、あくまで「皇帝の宰相」という立場に徹したのが、彼の持ち味ですからね。

>大局観に欠けているが実務者として有能なのが周。
私も、そう思います。
だから、戦乱や政変を鎮める事も出来ずに、大きな流れに翻弄されながらも、
国家と民衆のために働いた馮道に近いと思うのです。
132前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/30 02:58
>96
恐悦至極。
そのIFが成立した場合、大航海時代の幕開けに多大な影響を及ぼしそうで確かに面白いかも。
 
さて、漏れはこれで一旦打ち止め。
残りはもう少しネタを仕入れてこないと書けない奴ばっか(苦笑
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ゴドフロア・ド・ブイヨン 1061頃〜1100(即位1099〜1100)
 
バス・ロレーヌ公。第1回十字軍指導者の一人。エルサレム王国初代統治者。
「神聖な土地に王が存在などしてはならない」と主張し、王ではなく「聖墳墓教会の守護者」を自称した。
十字軍の騎士中随一の勇士と称えられ、数々の武勲詩のモデルとなっている。
 
【統率】61 十字軍の主力を率いてエルサレム解放の大義を果たすが、
       その後、領土的野心と物欲を満たした諸侯をエルサレムに引き留める事が出来なかった
【武力】78 叙任権闘争の際には神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の麾下で先鋒として数々の戦功を挙げる
       十字軍においても主力として勇戦し、中でもエルサレム攻略においては一番乗りを果たしている
【知力】43 内紛を防ぐ為に十字軍の目的を「聖地エルサレムの解放」とする事を提唱し、只の武辺者ではない一面も見せるが、
       主君の政敵たるグレゴリウス7世法王と親しかったウルバヌス2世の十字軍提唱にほいほい乗ってしまうなど、
       教義が絡むと途端に視野狭窄を起こして単純馬鹿と化してしまう
【政治】40 施政者として無能ではないが不向き。エルサレム建国後は虐殺と諸侯引き揚げによる人口不足を招いている
【魅力】86 カトリックの同胞からは勇敢にして公正明大、かつ敬虔で礼節を弁えた人物と手放しで絶賛される反面、
       異教徒に対しては完膚無きまでに不寛容で、エルサレム占領時には女子供の別なく皆殺しにしている
133世界@名無史さん:03/06/30 03:07
>>130
国務院が党より上であるという主張は一応してないつもりです(笑
もしそうなら周が最高指導者でしょう。周には権力の背景があったということ
をいいたかったのです。それを使うのは劉が失脚する前のことです
>>131
実際、そうなりつつありました。
毛沢東は棚上げされることを恐れ、文化大革命を引き起こしたのです。

周恩来が毛外しに積極的であったらどうであったか?
私はここが周恩来の評価を下げる要素になると思いました。
周さえ積極的に毛はずしに加わっていれば、劉派が大勢を占めた当時の
中央政府では毛は失脚していたでしょう。しかし周はそういうことはしてません

周恩来のビジョンといえるものは一つです。中国を近代化して大国にすること。
先の政策で見せた毛の大躍進なる致命的な経済オンチぶりを見るまでもなく、毛を
失脚させるべきです。彼は近代化に熱意を持っていましたが
毛がいなければケ小平が行った経済政策は数十年早くなったでしょう。

自らの政策を実現するために必要な毛外しをチャンスがありながら
しなかった周恩来を政治的に評価を下げざるをえないというのが結論として
終わらせていただきます。相手してくれてありがとね(笑
134前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/30 03:09
しまった……即位じゃなく在位じゃねーか。
 
余談というか蛇足になるが、>132 のゴドフロワ達第1回十字軍の蛮行が、
本来異教徒に寛容であったイスラーム勢力の怒りを買い、
>80-82 のヤークーブの様なキリスト教徒に対する不寛容に繋がっている。
因果応報の格好の見本というか何というか……
135前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/30 03:11
……ここのところ誤字が絶えないな。
 
ところで周恩来の数値化はまだー? と言いながら去るテスト。
136世界@名無史さん:03/06/30 03:19
     デケデケ      |                          |
        ドコドコ   < 完顔陳和尚の数値化まだーーー!!!?   >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
137前々スレ ◆971/L5k5rE :03/06/30 03:21
という訳で、未練たらしく >132 修正……
 
>ゴドフロワ・ド・ブイヨン 1061頃〜1100(在位1099〜1100)
 
次の予定は完膚無きまでに不定だが、以後気を付けまふ……ではまたいずれ。
138永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 03:23
>>132
悪名ばかり高く、英雄がクローズアップされることの少ない、
第一次十字軍の英雄を扱っていただき、ありがとうございます。
勇猛だけどアホ揃いの諸侯をエルサレムまで連れて行っただけでも、一つの歴史的偉業ですね。
おおむね、数値には同意しますが、諸侯を引き止められなかったのは、
統率力よりは政治力の問題のような気がします。
諸侯はゴドフロアの部下ではなく、あくまで同格の同盟者なのですから。

>>135
ご安心ください。私も誤字はよくやります。
申し訳ありませんが、周恩来の数値化の予定はありません。
劉少奇の数値化は、いつか挑戦して見たいと思うのですが。
139世界@名無史さん:03/06/30 03:24
     デケデケ      |                          |
        ドコドコ   < キリストの数値化まだーー!!!?   >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
140世界@名無史さん:03/06/30 03:29
過去スレ朗読中。カエサル評価高ーなーーー。
禿げのくせに。バイバルスとか評価高くてちと一安心。
141世界@名無史さん:03/06/30 03:30
     デケデケ      |                          |
        ドコドコ   < 仏陀の数値化まだーー!!!?   >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
142永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 03:49
>>133
>国務院が党より上であるという主張は一応してないつもりです(笑
失礼いたしました。

>周には権力の背景があったということをいいたかったのです。
文革期には、だいぶ切り崩されてましたが…。
国務院が権力の背景となりえたのは、文革期が始まるまでですよ。

>周恩来が毛外しに積極的であったらどうであったか?
>私はここが周恩来の評価を下げる要素になると思いました。
>周さえ積極的に毛はずしに加わっていれば、劉派が大勢を占めた当時の
>中央政府では毛は失脚していたでしょう。しかし周はそういうことはしてません
そうですね。しかし、軍を握る林彪が動かなければ、毛下ろしは難しかったでしょう。
林彪の野心が、毛沢東の後継者になることから、劉少奇の後継者になることにシフトチェンジすれば、
可能性も見えてくるのですが…。
143永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 03:50
>>133
>周恩来のビジョンといえるものは一つです。中国を近代化して大国にすること。
>先の政策で見せた毛の大躍進なる致命的な経済オンチぶりを見るまでもなく、毛を
>失脚させるべきです。彼は近代化に熱意を持っていましたが
>毛がいなければケ小平が行った経済政策は数十年早くなったでしょう。
彼は、毛沢東以外の人物の下にいる自分を想像できなかったと思います。
ですから、毛沢東を切り捨てて、ビジョンのために邁進する事は出来なかったのではないでしょうか。
周恩来のビジョンは、あくまで「毛沢東の下で」中国を大国にすることだったと思います。
内政面では毛沢東の尻拭いに終わりましたが、
外交では中華民国の国連での議席を奪い、安全保障理事会の常任理事国として五大国の一角に食い込み、
インドと並ぶ非同盟世界の盟主として、威信を大いに高めました。
周恩来に出来ることは、そこまでが限界で、
劉少奇やケ小平のようなことは望んではいけないと思います。

>自らの政策を実現するために必要な毛外しをチャンスがありながら
>しなかった周恩来を政治的に評価を下げざるをえないというのが結論として
>終わらせていただきます。
周恩来の政策としては、「毛沢東を最高権力の座に座らせておく」ということも含まれていますから、
仕方が無かったのではないかと思います。
あんな暴君の下で、周恩来は本当に良くやったと思います。

>相手してくれてありがとね(笑
恐れ入ります。こちらこそ、楽しませていただき、感謝に堪えません。
144世界@名無史さん:03/06/30 05:20
>>136 >>139 >>141
―――――――――――――‐┬┘               =≡=
                        |             __  〆
       ____.____    |             ───  \
     |        | ∧_∧ |   | ドコドコうっせーんだよ ゴルァ!  \_ =二 ∧_∧
     |        |. (#´Д`)|   |                 _   |ヽ  \ (; ・∀・)/
     |        |⌒     て)  人        _  ―――‐ γ ⌒ヽヽ  ⊂   つ  ∈≡∋
     |        |(  ___三ワ <  >  ―――   ―― ―二   |   |:::| 三ノ ノ ノ  ≡ //
     |        | )  )  |   ∨        ̄ ̄ ̄ ―――‐   人 _ノノ (_ノ、_ノ  _//
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |                   ̄ ̄               /'|
145世界@名無史さん:03/06/30 11:45
>>125

その「成功」の基準をどこにおく?
「最大時」に置くのか「最終的な結果(死んだりその地位から
落ちた時の状況)」に置くのか。
一時的に上手くいっても、最終的には元の木阿弥という
事例も多いからな。ナポレオンとかヒトラーとか。
最後まで維持出来れば「統率」は高いだろうが、他の数値でどうなるか。
政治や武力ではマイナスになると思うんだが。
146世界@名無史さん:03/06/30 14:16
そもそもなにをもって成功とするのだ?国力か?
金親子を高く評価されてはたまらん。このスレが意味ないように見えてくる
147世界@名無史さん:03/06/30 15:32
「政治」の意味が違うよな。
独裁者が保身の為の政策を行ってそれが完全に施行されたから
政治力が高いってのは、どうしても違和感を感じる。

その癖に「全面的にバックアップしてたから」とかいう曖昧な理由で部下の
折衝能力まで吸い取る場合もあるし。
148世界@名無史さん:03/06/30 16:26
政治にどうゆうのを含めるのかは前の方のスレからずっと議論がなされてたけど未だに決着がついてないのかな?
149世界@名無史さん:03/06/30 16:31
     デケデケ      |                          |
        ドコドコ   < 政治議論決着まだーー!!!?   >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
150世界@名無史さん:03/06/30 16:43
>>146
金日成であれ誰であれ、基本的に善悪が評価基準になるようでは、
このスレもその程度のスレだと言えよう。
あの人物が一国の支配者として畳の上で死ねた理由を数値化する
必要は何らかの形であるだろうと思われ。
151世界@名無史さん:03/06/30 17:03
>>150
同意するところもあるがね。勧善懲悪で数値付けをしろとはいっていない
スターリンやヒトラー始皇帝は今の日本の一般的な価値観でいえば悪だろう。
だがスターリンはソ連を世界に冠たる大国にし、ヒトラーはフランスを
初めとした欧州を占領し、困窮していたドイツを一時的に救った。

始皇帝も戦国時代に終止符を打ち、現代の中国にまで影響を与えている

だが金親子は何をしたか?世界史至上まれにみる乞食国家を作っただけ。
政治能力というのは権力を掌握することよりその権力で何を行ったかだろう。
152世界@名無史さん:03/06/30 17:16

       巛彡彡ミミミミミ彡彡
       巛巛巛巛巛巛巛彡彡       
   r、r.r 、|:::::           | 
  r |_,|_,|_,||::::::     /'  '\ |   
  |_,|_,|_,|/⌒      (・ )  (・ )|    >>151 ハァ?
  |_,|_,|_人そ(^i    ⌒ ) ・・)'⌒ヽ  
  | )   ヽノ |.   ┏━━━┓| 
  |  `".`´  ノ   ┃ ノ ̄i ┃|  
  人  入_ノ´   ┃ヽニニノ┃ノ\   
/  \_/\\   ┗━━┛/|\\       
      /   \ ト ───イ/   ヽヽ
     /      ` ─┬─ イ     i i
    /          |      Y  | |
153世界@名無史さん:03/06/30 18:06
>>151
政治的な闘争の強さも[政治]に含めたらってとこじゃないでしょうか。
いっそのことこういうケースでは政治の数値を二種類買いとけば良いのではとか思いますが。

>>152
そういうレスのつけ方は荒れるだけだからやめてや。
154永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 18:07
>>145
>その「成功」の基準をどこにおく?
私が数値化を行う場合は、その数値で史実上と同じ状況に置かれた場合、
同じような活躍が出来たかどうかを基準にします。
また、その人物を取り巻く状況、その人物の味方や敵の能力なども考慮します。
いかに能力が高くても、さらに有能な相手がいれば失敗するし、
不利な状況に置かれてしまえば失敗します。

ナポレオンもヒトラーも優れた人物ですが、
彼らが失敗した裏には、敵に優れた人物がいた事と、
戦いの中で多くの限界に直面せざるを得なかった事を考える必要もあると思います。
155永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 18:29
>>146
>そもそもなにをもって成功とするのだ?
その人物の意図が、どの程度叶えられたかです。
金日成は朝鮮戦争では、物量の重圧と戦略の拙さのために、韓半島統一に失敗しました。
北朝鮮が滅亡しなかったのは、中華人民共和国の名将彭徳懐率いる大軍が援軍に来たおかげです。
彼は、戦争指導者としては、成功しなかったと言えます。

しかし、政治家としては、自派よりはるかに強大で、外国との太いパイプを有し、
格上の政治家が揃っていた他の派閥を次々と叩き潰し、
20世紀になって「出身成分区分」という身分制度を新たに創出して、
ソビエト崩壊後も旧共産圏を襲った民主化の波をまったく被らなかったほどの、
強力な警察国家体制を築き上げました。
国家財政を破綻させ、民衆を困窮状態に追いやりましたが、
日本や外国在住の朝鮮人を巧みに恫喝して金を吸い上げ、
国家の完全な崩壊を免れています。

並みの能力の人物がこれだけの悪業を綱渡りしながらやっていれば、
運が良ければ失脚、普通は逮捕されて裁判、最悪の場合は殺されているはずです。
それなのに、死ぬまで権力の座に座っていられたのですから、
「権力を握る事」を目的としていた金日成は、成功したほうでしょう。
北朝鮮の民衆にとって不幸だったのは、金日成ほど有能な男が、
民衆の幸せを考えずに、自分の幸せばかり考えていたことです。
156永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 18:41
>>147
>「政治」の意味が違うよな。
>独裁者が保身の為の政策を行ってそれが完全に施行されたから
>政治力が高いってのは、どうしても違和感を感じる。
能力はあくまで道具であり、それをどう使うかによって、歴史が変わるのです。
警察官が拳銃を持っていれば、それは市民の安全を守るための武器ですが、
犯罪者が拳銃を持っていれば、市民の安全を脅かす凶器になります。
しかし、拳銃の武器としての威力が変わるわけではありません。

>その癖に「全面的にバックアップしてたから」とかいう曖昧な理由で部下の
>折衝能力まで吸い取る場合もあるし。
実のところ、あれは書いてから、部下を使いこなす統率に含めるべきか、
部下をバックアップすべきだと判断した知力に含めるべきではないかと思いました。
157永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 18:47
>>148
>>149
まだ、付いていないのです。
政策能力と、謀略・外交の能力は分けるべきだと思うのですが…。

>>150
>金日成であれ誰であれ、基本的に善悪が評価基準になるようでは、
>このスレもその程度のスレだと言えよう。
>あの人物が一国の支配者として畳の上で死ねた理由を数値化する
>必要は何らかの形であるだろうと思われ。
おっしゃる通りです。
勧善懲悪は、評価基準からは排するべきであると思います。
過去にもヘドが出るような悪党の能力を数値化したこともありますが、
自らの意志であれだけの悪業を行って、かつ生き延びるには、
常人の能力では無理だと判断し、高めに能力を設定しました。
158世界@名無史さん:03/06/30 19:01
東欧の衛星国と違って、朝鮮半島には民主化を促すような勢力や意義を持つ国家が
存在しなかった事を考えないと駄目じゃないかな?

金日成は確かに権力掌握まではそれなりだったと思うけど、そもそもソ連も東欧ほど
しっかりとした方針を持って北朝鮮と対したとは思えないし、中国はそもそも従う国として
存在してればそれでいいだけだし。

日本に対しての謀略の成功なんかはそもそも日本はねえ…

それと国家を富ます事の無い政治力ってのはやっぱり普通に考えておかしいと
思うけど、違うのかなあ?
159永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 19:07
>>151
>だが金親子は何をしたか?世界史至上まれにみる乞食国家を作っただけ。
宗主国がいなくなり、信頼できる同盟国も存在せず、
経済も崩壊していたのに、民衆に造反されることも無く、
クーデターも叩き潰し、日本を食い潰しながら生き延びました。
能力が低かったら、とっくに消えてるはずの人間です。
激動の時代をくぐり抜け、生き延びたこと自体が金日成の業績です。

>政治能力というのは権力を掌握することよりその権力で何を行ったかだろう。
政治家には、色々なタイプがいます。
国家を安定させ、民衆に幸せをもたらす政治家もいれば、
効率のいい搾取システムを作り上げ、国家に利益を与えても、民衆を苦しめる政治家もいます。
自分の理想のために、国家や民衆を犠牲にする政治家もいます。
自分の利益のために、国家を悪用する政治家もいます。

どの分野においても、成功した人物と失敗した人物がいます。
金日成は、4番目のタイプの政治家として、この上ない成功を収めました。
私は数値化する際には、善き意図を持っていたかどうかより、
意図を実現できたかどうかを重視します。
160永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 19:11
>>153
>政治的な闘争の強さも[政治]に含めたらってとこじゃないでしょうか。
このスレのテンプレの定義では、そうなってしまうのです。

>いっそのことこういうケースでは政治の数値を二種類買いとけば良いのではとか思いますが。
むしろ、外交適性○政策適性×政略適性といった感じにした方がいいような気がします。
161150:03/06/30 19:22
【知略】ないしは【謀略】というパラメータを新設したほうが
いいかも知れないな。151の言いたいことも分かる気がする。
「富国」を作るための能力というのは、コーエー風数値としても
大事な要素だとは思うし。
#そもそも、コーエーのゲーム自体が、「閉じた国家」を想定
#していないから、北チョンみたいな国の評価が難しいわけで。
162永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 19:29
>>158
>東欧の衛星国と違って、朝鮮半島には民主化を促すような勢力や意義を持つ国家が
>存在しなかった事を考えないと駄目じゃないかな?
朝鮮半島の南半分には、大韓民国という、盛んにプロパガンダをしかけてくる民主国家が存在します。
また、この時期の中華人民共和国には、民主化勢力は存在しませんでしたが、
民主化を求める市民や学生が北京を埋め尽くし、天安門事件が起きています。
北朝鮮でも、民主化運動が起きる可能性はあったと思います。
密かに韓国のラジオ放送を傍受する市民や、
海外に滞在した経験から、リベラルな考えを持つようになったインテリは、
相当数存在していました。

>金日成は確かに権力掌握まではそれなりだったと思うけど、
>そもそもソ連も東欧ほどしっかりとした方針を持って北朝鮮と対したとは思えないし、
ソビエトは崩壊するまで、膨大な援助物資や武器を送り、金日成に肩入れしています。
親ソ派が金日成に消されたのに援助を続けたのは、
北朝鮮が、中華人民共和国・日本・米国に対する大切な橋頭堡だったからです。

>中国はそもそも従う国として存在してればそれでいいだけだし。
中華人民共和国は、北朝鮮とは友好関係を保っていましたが、
あまり肩入れはしていませんでした。
金日成が、躍起になって政権内の親中派を粛清したのと、
敵対していたソビエトとも近かったという事情からです。

>日本に対しての謀略の成功なんかはそもそも日本はねえ…
そこに付け込むのが、政治家の力量です。

>それと国家を富ます事の無い政治力ってのはやっぱり普通に考えておかしいと
>思うけど、違うのかなあ?
確かに、国家を富ますことの無い政策能力は間違っていますね。
しかし、政治力という言葉は、交渉能力や調整能力、保身能力という意味でも使われます。
163世界@名無史さん:03/06/30 19:49
>>159
金日成は完全な四番目というより、三番目と四番目の融合という気がする。
息子の方は単なる四番目だろうが。
(というかあそこまで経済が悪化してなお、権力を維持しようとすれば
四番目にならざるを得ないだろう)
本当に自分の利益だけを考えていたら、中国の開放政策が取りあえず
成功した80年代半ばの時点で、それに準じた政策を検討しててもいいだろう。
その頃の北朝鮮には、まだ余力があったわけだし。
利益が大きければ、はねる上前も大きくなるのは当然の話で、
何故「社会主義の北朝鮮」における「小さな利益」にこだわったのか、
単に利益追求型の人物としただけでは、説明が不十分だと思う。
164世界@名無史さん:03/06/30 20:06
>>160,162
だから、ある人物の前半と後半生を分けて、足して二で割ったように、
政策50、交渉・保身50とでもいうように、分けて合算するという方法もある。
その際にはちゃんと計算方法を明記すればいい。
政策能力低いのに、交渉と保身だけで80以上の数値はちょっと
与えすぎだろう。
165永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 20:09
>>161
>【知略】ないしは【謀略】というパラメータを新設したほうが
>いいかも知れないな。
その意見には賛同します。
そうすれば、テクノクラートと、視野の狭い策士を区別することが出来ます。

>>163
>本当に自分の利益だけを考えていたら、中国の開放政策が取りあえず
>成功した80年代半ばの時点で、それに準じた政策を検討しててもいいだろう。
この時点で開放政策に踏み切れなかったのは、
民主化運動の引き金になりかねないという判断からだったと思います。
実際、中華人民共和国の開放政策は、天安門事件を招きました。

>利益が大きければ、はねる上前も大きくなるのは当然の話で、
>何故「社会主義の北朝鮮」における「小さな利益」にこだわったのか、
>単に利益追求型の人物としただけでは、説明が不十分だと思う。
金日成は共産主義の指導者として傀儡に祭り上げられ、
その後、イデオロギー闘争などで、敵対派を攻撃して独裁権を確立し、
共産主義を変質させた主体思想を国教としました。
民衆に選ばれたわけでも、王位を継承したわけでもない金日成が最高指導者であり続ける正当性は、
国教である主体思想の教祖であるというところから発していました。

そして、そもそも主体思想自体が、金日成の統治を正当化するために作られた思想だったのです。
金日成がそれを墨守するということは、権力にしがみつくのと同等のことであると思います。
166世界@名無史さん:03/06/30 20:10
どの字氏の評価で納得しているな。
金日成は魅力に優れた人物なのかなと漠然と思っていたら
同僚の受けも全然よくないみたいだから魅力も低いし。政策も失敗ばかりしている。
そもそも権力の座についたのは本人の力量じゃない
大抵の権力者とスタートラインが違う。
167世界@名無史さん:03/06/30 20:22
青はとりあえず数値化してくれよ。数値化してないのに
反論しててもきりがないぞ。数値化さえすれば具体的に数値に対する
議論が行えるのだが。>>164がいってるように保身と外交だけで政治80なら
高すぎると指摘するしな。
168世界@名無史さん:03/06/30 20:29
>>161
コーエーのゲームにそんなパロはない
そんなものはいらない
169世界@名無史さん:03/06/30 20:41
(;´Д`)ハァハァ
170永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 20:44
>>166
「ど」の字さんの評価なら、朝鮮戦争で負けた時点で引きずりおろされています。
権力の座を虎視眈々と狙う百戦練磨の強者がウヨウヨいたのですから。

>>167
>青はとりあえず数値化してくれよ。数値化してないのに
>反論しててもきりがないぞ。
数値化は、今のところは出来ません。
謀略と外交と政策の能力の乖離を、現行のテンプレでは出来ないからです。
そして、その乖離に決着を付けるために議論を行っているのです。

>保身と外交だけで政治80なら高すぎると指摘するしな。
そういう指摘があることも、承知の上です。
謀略と外交だけなら、「ど」の字フォーマットの国家的業績に相当する80を与えられるのですが、
一度は南韓を凌ぐ勢いを見せた経済を破綻させた人物に、それだけの数値を与えるのはためらわれます。
なぜなら、金日成は政策を専門家に丸投げせずに、あらゆる分野に介入しまくったからです。
重工業化政策の失敗と、それに続く経済の崩壊を招いた責任は免れません。
ソビエトの崩壊により、ソビエトや東欧諸国とのバーター取り引きが断たれた事が、
90年代の危機の最大の原因の一つですが、それを差し引いても、金日成の失策は明らかです。
171世界@名無史さん:03/06/30 21:20
青からきな臭い臭いがし始めたような気がするのは俺だけか。
172世界@名無史さん:03/06/30 22:11
>>170
・経済では惨憺たる失敗
・国内政治では絶対的な支配
・国際政治では孤立しながらも独立確保
こういうのをいろいろ勘案してどういう数値をつけるかですよね。
なかなか考えさせられますな。
173世界@名無史さん:03/06/30 22:31
数少ないパラメーターでどれだけ個性をあらわすことが出来るかが
このスレでの腕の見せどころだと思うのだが。

あと、このスレでのほぼ多数派意見から、
特に政治力において乖離してるのは、青のほうだよな。
減点するときの基準と加点するときの基準が
違いまくってる気がする。
174世界@名無史さん:03/06/30 22:32
>172
特殊能力で表現する手もありかと。
175永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/06/30 22:33
>>172
統率力を高くして、政治力を低くすれば、
異常なまでの政争と外交戦の強さが表現出来なくなってしまいます。
逆に、統率力を低くして、政治力を高くすれば、
鉄の独裁体制の構築と、内政の惨憺たる失敗の説明が付かなくなります。
統率力と政治力の両方が高ければ、北朝鮮は今頃もっと豊かになってます。
だから、彼の評価は難しいのです。

知力については、テンプレの「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力。」のうち、
意志力しか備えておらず、別の方面では失敗が多いので、高く設定するのは困難です。
176世界@名無史さん:03/06/30 23:28
両方とも低ければいい。
北朝鮮内部の権力抗争など所詮世界レベルでの政治の場で語るほどの
ものではないだろう。

一代で摂政関白にまで成り上がり生存中は堅固な独裁体制を敷き、安定した
時代を築いた男は政治90位をつけてもいいのか?
177世界@名無史さん:03/06/30 23:51
青は素晴らしい意見を言うし、駄目駄目意見も言う
両極端な人間だな。成功している時は破竹の勢いだが落ち目になったら
一気に失脚するタイプとみた。
178世界@名無史さん:03/07/01 00:00
確かに…
それに青は、コテハン晒すスレを選んだ方が良いと思う
田中芳樹スレは痛すぎだ
179世界@名無史さん:03/07/01 00:22
念のためにいっておくが田中スレの話題は今後なしの方向でよろしく(汗
180世界@名無史さん:03/07/01 00:39
>>176
少なくとも平安時代の日本でするよりはいろいろ能力がいると思うけど、
まあ、90台は高過ぎだよな。
もっとも、青は90って数字は言ってないし、
今は数値化できないと言ってるんだから、
とりあえず、香具師を数値化するにはこのような問題があるってことで、
この話題はそろそろ止めにしては?
181永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 00:59
>>176
>両方とも低ければいい。
そういうわけにもいきません。
そうなると、宗主国ソビエトが崩壊したのに、
旧東側が満遍なくかぶった民主化の波を潜り抜け、
巧みに周辺諸国をだまくらかして援助を引っ張り、
存在自体に無理がある国を存続させた事実の説明が付かなくなります。
北朝鮮は、本来なら地球上からとっくに消滅していてもいいはずの国です。

>北朝鮮内部の権力抗争など所詮世界レベルでの政治の場で語るほどの
>ものではないだろう。
本来なら、傀儡で終わるはずの男が、操り人形の糸を一本一本切っていって、
半世紀以上経っても世界の頭痛の種になるような国家を築き上げてしまったんですから、
やはり世界史的意味はあると思いますよ。

>一代で摂政関白にまで成り上がり生存中は堅固な独裁体制を敷き、安定した
>時代を築いた男は政治90位をつけてもいいのか?
この人は外交でミソを付けましたが、交渉下手というよりは、
国際情勢に対して無知だっただけですから、知力の減点材料でしょう。
彼は民衆から税と労働力を絞り上げ、国家の安定に役立てるシステムを構築したので、
統率力と政治力は高くなるでしょう。
彼の死後に体制が崩壊したのは有能な成人の後継者、
あるいは、彼の忠実な代理人として体制を引き継ぐ宰相がいなかったからです。
182世界@名無史さん:03/07/01 01:36
地政学的な視点がすっぽり抜けて、

「将軍様が虚々実々の駆け引きと強固な指導力で共和国を維持した」

みたいな解釈しか出てこないのはどう考えても贔屓が過ぎる。
183永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 02:26
>>180
>少なくとも平安時代の日本でするよりはいろいろ能力がいると思うけど、
>まあ、90台は高過ぎだよな。
さすがに90台は、謀略や外交に限定したとしても無いです。
謀略だけに限れば、韓国や日本にプロパガンダ工作を仕掛けて、
長期間に渡って対北朝鮮政策を混乱させ、
マフィアも真っ青な手段で莫大な外貨を獲得したので、
「ど」の字フォーマットの国家的業績に相当する80台前半。
外交だけに限れば、あんな悲惨な国力で頭の高い外交を続けて、周辺諸国から援助をむしり取り、
北朝鮮が存在し続けることを周辺諸国に認めさせましたが、
その成功の裏には、謀略で日本と韓国の政策決定を混乱させた事も大きく関係しているので、
優秀レベルの70台半ばになるでしょう。

>今は数値化できないと言ってるんだから、
>とりあえず、香具師を数値化するにはこのような問題があるってことで、
>この話題はそろそろ止めにしては?
謀略と外交と政策を同じ政治力で括る事に無理が生じてきていることは確かです。
このことについては、もうしばらく議論の余地があると思います。
出来れば、他のコテハンの方々の意見もお伺いしたいです。
184永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 02:54
>>182
>地政学的な視点がすっぽり抜けて、
>「将軍様が虚々実々の駆け引きと強固な指導力で共和国を維持した」
>みたいな解釈しか出てこないのはどう考えても贔屓が過ぎる。
地政学的視点で行けば、かつてはソビエトが極東に打ち込んだくさびでした。
ですから、どんなことがあろうとも、ソビエトは北朝鮮を支え続けました。
中華人民共和国がソビエトと決裂してからは、
北朝鮮が極東における唯一のソビエトの橋頭堡となりました。
金日成はそれをいいことに、東欧諸国の指導者と同じように、
宗主国ソビエトの保護下で独裁体制の構築に邁進しました。

やがて、ペレストロイカと、それに続く民主化の波でソビエトと、
その衛星国であった東欧諸国の共産主義体制は崩壊してしまいます。
これらの国も強固な独裁体制を築き上げていたのですが、
時代の流れの前に押し潰されてしまいます。
しかし、金日成の体制は崩壊しませんでした。
ソビエトや東欧諸国との分業・貿易体制が崩れ、
死にかけていた経済は、致命的な打撃を受けました。
それなのに、北朝鮮は自壊しなかったのです。

ソビエト崩壊以後の北朝鮮の地政学的意義は、
中華人民共和国・ロシア連邦・大韓民国(事実上の米国の衛星国)の三国の緩衝地帯という役割ですが、
北朝鮮自体が政治的にも軍事的にも一番危険なので、実際は緩衝地帯どころか、火薬庫です。
周辺諸国としては、存在していていられると頭痛の種だが、
いざ崩壊されると、やっぱり頭が痛いというところでしょう。

ソビエト崩壊以降、北朝鮮が存在する地政学的意義は無くなりました。
あの国を積極的に支援しようとしているのが、
謀略によって親北朝鮮勢力が根強く存在している日本と大韓民国だけなのが、
それを物語っています。
185世界@名無史さん:03/07/01 09:25
>>170
>「ど」の字さんの評価なら、朝鮮戦争で負けた時点で引きずりおろされています。
>権力の座を虎視眈々と狙う百戦練磨の強者がウヨウヨいたのですから。

それはあるんだよな。
逆にいえば、あのような人物がもしヤクザ者の在日として日本に
いたら、最低でも右翼の大立者くらいにはなれただろうし、ヘタ
すれば公明党と似た形で朝鮮系の民族政党が日本で公認されていた
可能性まで否定できないと思う。

ただ、地政学の問題について(>>184)に関しては同意できない。
中国にとっては、かつてソビエトが北朝鮮を必要としていたのと
同じような文脈でこの国の存在が国益に適っているとも思うので。

その辺を考えると、漏れはどっちかというと統率を高くして、
政治をやや低めに評価するだろうな。それでも謀略は一応政治に
入るのなら、統率が70前後、政治が60前後くらい。
知力は30台がいいとこ、武力は多分20台くらい、魅力は一代の
新興宗教の教祖としては比較的優秀な部類に入るだろう50台かな。
186世界@名無史さん:03/07/01 09:38
世界史レベルの話をしているのに何故金日成みたいな人間が
優秀レベルがつくのかわからん。相対的な評価をお願いします
187世界@名無史さん:03/07/01 10:22
なんだよ、じゃあ飢餓が発生してる国の独裁者は政治力が高くなるのかよ。
わけわからん。

統率30程度、政治20程度、知力60程度、魅力60程度、こんなもんだろ。
188世界@名無史さん:03/07/01 10:38
金正日の魅力についてちょっと考えてみました。

金正日の個人崇拝による国民の人気というのは魅力の数値に+にならないですよ。
初期の民衆は本当の金正日を慕っていたのであり彼ではない。
それにあの国では本音で話すのは最初から無理だからマンセーマンセーいおうが関係ないですねw
むしろ嘘でもなんでもいいから宣伝しそれをうまく利用したのは政治か統率に+
されるべきですよね。実際に彼と直接話している人間の受けは最悪レベル。
よって魅力は20台か10台

武力に関しても本当の金正日の武功は当然彼の評価ではないし
朝鮮戦争は失敗を繰り返し中国が戦争の主役になってしまいました。
これも20ないしは10台。
189188:03/07/01 10:39
金正日→× 金日成→○ 逝ってきます
190世界@名無史さん:03/07/01 10:51
カエサルがそんなに嫌いなのかよw
191世界@名無史さん:03/07/01 11:12
>>183
コーエー的には孔明が知力100だから、軍師としての評価も計算している
だろうな。となると謀略も知力の評価項目に移すか?
戦略は既にこっちに入っている。
「政治」は政策と通常の外交・交渉のみ。それを50/50で評価して合算。
謀略は「敵」に対するものとし、外交・交渉はそれ以外の者に対してと
すれば住み分け可能だ。
192世界@名無史さん:03/07/01 11:57
コーエーのパラメータ分類・基準なんて作品ごとにどんどん変わってるじゃん。
193世界@名無史さん:03/07/01 12:18
政策が国家に何の益も齎さなくても実施が完璧なら政治力が高いっつー
発想は理解出来ない。

善悪の問題とはまた違うと思うけど、ここではそれでOKなの?
194世界@名無史さん:03/07/01 13:27
「その人物が何を意図したか、その実行のための施政で何をもたらしたか」
ってのが青の評価基準だから
「ニッセーが権力getを意図し、その実行のための施政で実際に権力getしてる」
ってなれば高得点って考えるとわからなくはない

のだがしかし知識無いとサパーリ理解不能な上に権力者の意図をどうやって読み取るのかも難しい
かく言う俺も全然わからん
195世界@名無史さん:03/07/01 15:10
韓半島なんて政治用語を使う人間の薀蓄は信用出来ない。
196世界@名無史さん:03/07/01 15:10
しかし信長の政治力を下げたのは
「彼の政策はほとんど全て他の人間が既に実行していたものだから」

広範囲で実施して領内の治安・経済に大きな成果を上げても
その政策の発案者でない場合、政治は減点されるらしい。
やはり青の評価はよくわからん。
197世界@名無史さん:03/07/01 15:11
呉起の場合は発案して実行して成果も上げているのに
政治力は低く評価されてたな。
198世界@名無史さん:03/07/01 16:17
青は前スレで自分が数値化した中で満足してるのはマクレランと崇禎帝と昭和天皇とリチだけだと書いてる。
最終的には呉起の政治力への評価が間違っていたことも認めて、呉起の政治力に90台を付けた奴を支持していた。
政治力の加点減点の基準がいいかげんだったことも、認めている。
だから、信長の政治力についても変更の余地はあるんじゃないか?
199世界@名無史さん:03/07/01 17:21
    (((((((((((     
  /((((((())))))ヽ  << 永遠の青 
 (((((リ  ´_ゝ` ))))  ホホホ私の餌に食いついている
(((((/       \)))))  さてこいつらどういう料理をしてくれようか
((((/  /  / ̄ ̄ ̄ ̄/ 
  (_ニつ/  S30 ./ 
 ̄ ̄ \/____/ ̄ ̄
200世界@名無史さん:03/07/01 17:36
評伝も簡素なものでもいいし(こってもいいけど
数値化も気軽にしていこうや。人が数値化した人物をもう一度数値化しても
かまわない。数値化するのがメインなんだからよ。初期の時の気軽さを
もう一度頼む。
201世界@名無史さん:03/07/01 17:48
           ウゼえ消えろ
      ∧_∧          _ _     .'  , .. .∧_∧
     ( ´_ゝ`)   _ .- ― .= ̄  ̄`:, .∴ '     ( >>191
    /     '' ̄      __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
   / /\   / ̄\-―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_              |  /  ノ |
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)              , ー'  /´ヾ_ノ
  ||\            \          / ,  ノ
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  ||  ||           ||       /  /|  |
                       !、_/ /   〉
202世界@名無史さん:03/07/01 18:05
>>195
ベタぼめしてたリチより、「英雄だけど民衆を幸福にしなかった」と微妙な評価をしてたホーチミンの方をずっと高く評価してたし、
「枕の上で死ねて良かったな」と罵倒しているポルポトにも高い能力を付けている。
コテハンの中では、青が一番好き嫌いを数値に反映させていないような気がする。
203世界@名無史さん:03/07/01 18:10
まあ、正直最初に出す数値は
結構修整の余地があるくらいのほうが
スレも盛り上がると思うが。

そこで修整するつもりなんて全然ないよ、
という態度を取るとスレが荒れるけどな。
204世界@名無史さん:03/07/01 18:15
>202は何故に>195へ言葉を投げかけてるのだろう…?

青は好き嫌いを数値に反映させてると思うよ、基準を俺ルールにして反論を
封じてね。
205世界@名無史さん:03/07/01 18:17
>>204
青氏が韓半島っていったからだろ?それを202氏なりに解釈したということだ
206世界@名無史さん:03/07/01 18:36
>>204
呉起騒動の時は、反論を封じようと失敗してしばらくしてから、非を認めてたぞ。
最近になって過去に自分が政治力を付けた基準が間違ってたことを認めた。
それ以後に書いたプロコプと殷浩の政治力は、大体納得のいく数値になってる。
207世界@名無史さん:03/07/01 18:38
青氏の評論はもういいじゃない
世界史の人物を評論しましょうや
208世界@名無史さん:03/07/01 19:12
まったくあほがおおいスレなことよ
世界史板のスレとはとても思えん
209世界@名無史さん:03/07/01 19:16
青ファンクラブスレあげ
210世界@名無史さん:03/07/01 19:24
個人の好き嫌いで数値を決めるのは、「ど」の字が1番ひどかった。
211世界@名無史さん:03/07/01 19:26
もうだめぽ.ろくに数値化しないくせに評論家きどりの
人間のほうが増えたらもう終わり
212あい:03/07/01 19:29
私が作りました(^O^)
http://nuts.free-city.net/index.html
213世界@名無史さん:03/07/01 20:09
思い入れのある人物の場合に青フィルターが全開になり、他人と違う基準での
数値化が発動するから困るんだよ。

「ど」の字とかは、一貫した基準で数値化してるから分かり易いが。
214永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 20:44
>>185
>逆にいえば、あのような人物がもしヤクザ者の在日として日本に
>いたら、最低でも右翼の大立者くらいにはなれただろうし、ヘタ
>すれば公明党と似た形で朝鮮系の民族政党が日本で公認されていた
>可能性まで否定できないと思う。
ヤクザの組長だって、有能でないと務まりませんからね。

>中国にとっては、かつてソビエトが北朝鮮を必要としていたのと
>同じような文脈でこの国の存在が国益に適っているとも思うので。
中華人民共和国は、日本から莫大な援助を貰っておきながら、
国際社会での支持者を増やすために、援助や武器を世界中にばら撒いています。
そんな国が北韓を本当に必要としているなら、北韓が日本や南韓(大韓民国)をゆする前に、自分から出しているはずです。
なぜなら、サイフの紐を握っていれば、思いのままに動かせるからです。
おそらく、かつてのソビエトと違い、北韓(北朝鮮)を当てにしていないと思われます。
215永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 21:09
>>185
>それでも謀略は一応政治に
>入るのなら、統率が70前後、政治が60前後くらい。
統率は70台後半から、80台前半はあってもいいのでは無いかと思います。
宗主国ソビエトの崩壊と、経済の破滅的な崩壊を乗り越えた強固な体制を築き上げた手腕は評価すべきです。
政治は、謀略80・外交70・内政10の平均で、50台前半でしょう。

>知力は30台がいいとこ、
朝鮮戦争での拙劣な戦争指導や、自力更生計画が実行以前に無理があったこと、
(つまり成功するしないに関わらず、立案段階からダメダメだった)
全斗煥大統領をミャンマーのラングーンで爆殺しようとして、ミャンマーから国交を断絶されるなど、
見境の無い謀略活動で国際社会から批判を浴びたりしているので、妥当な数値だと思います。

>武力は多分20台くらい、
北韓の首相になる前はソ連軍大尉の階級を持つ軍人で、
一応軍事知識は持っていましたが、数千から数万の規模の兵士を指揮した経験は無いので、
武力は20台後半から30台後半になると思われます。
216永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 21:09
>>185
>魅力は一代の
>新興宗教の教祖としては比較的優秀な部類に入るだろう50台かな。
一介のソ連軍大尉金聖柱が首相になれたのは、
ソ連の息がかかっていた朝鮮人革命家や軍人の中で、
最もスターリンとソ連共産党に対する忠誠度が高いと評価されていたからです。
当時の韓半島北部の民衆の支持は、キリスト教民族主義者の朝鮮民主党党首曹晩植に集まっており、
金成柱が首相になっても、「ハァ?誰、それ」状態でした。
せっかく英雄金日成の名前を騙ったのに、
「金日成は老将」というイメージが強かったので、誰も納得しなかったのです。
せめて、日本軍との戦いで戦死した楊靖宇将軍を「実は生きていた」ということにして、
その名前を騙っておけばもう少しはうまく騙せたのでしょうが。

そういうわけで、全く人気が無い状態からスタートした金日成政権は、
人気の無さを補うために朝鮮戦争を起こし、反対勢力を粛清し、
強力な独裁体制を築かざるを得ませんでした。
個人崇拝を強要し、反対意見を言う者の口を塞がなければ、
もっと人気のある指導者に取って代わられる可能性があったからです。
よって、魅力は20台から30台が妥当だと思います。

なお、政権の中枢を自分の親族と、最古参の部下だけで固めるのは、
魅力の低い指導者の特徴です。
217永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 21:35
>>186
>世界史レベルの話をしているのに何故金日成みたいな人間が
>優秀レベルがつくのかわからん。
合衆国と中華人民共和国の二大国が、
ガチンコでぶつかった大戦争を引き起こした人物は、
十分に世界史レベルで語っていいと思いますが。

自分から侵略戦争起こしておいて、大負けして首都を取られて、
外国の援軍のおかげで首都を取り返してもらい、
戦争目的も達成できなかったのに、戦争責任を追及されることも無く、
その後も41年も政権の座に居座り、世界中にテロと武器と麻薬を撒き散らし、
宗主国が無くなったのに、今でも国際社会の頭痛の種になり続けている国を地球上に残したというのは、
それはそれで負の能力でしょう。
小国の支配者の分際で、ここまでデタラメなことをして生き延びたのは、
世界史レベルでも十分に通用する能力があったからだと思いますよ。

>相対的な評価をお願いします
相対的な評価で、金聖柱は文句無しに有能です。
無能なら、12年前にソビエトや東欧諸国の指導者と一緒に、
国ごと消えているはずの人物です。
218永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 21:44
>>187
>なんだよ、じゃあ飢餓が発生してる国の独裁者は政治力が高くなるのかよ。
>わけわからん。
今のテンプレだと、政治力に謀略と外交も含まれますので、
情報戦と外交戦に強くても、内政では失敗した指導者の政治力が高くなることもありえます。
また、国家財政を立て直すために、画期的な財政改革を実行し、
国庫は豊かになったのに、国民生活が苦しくなってしまい、国土を荒廃させた場合でも、
「国家財政を立て直した名政治家」として、政治力が高くなる場合も考えられます。

>統率30程度、政治20程度、知力60程度、魅力60程度、こんなもんだろ。
金聖柱はそんなに周りの見える男ではないし、魅力的な男でもないです。
219世界@名無史さん:03/07/01 21:49
>218
死後も遺徳を偲んでる人が日本にも沢山いるんだから、魅力はそのくらいあっても
いいんじゃないの?w
220永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 21:49
>>188
>金正日の個人崇拝による国民の人気というのは魅力の数値に+にならないですよ。
>初期の民衆は本当の金正日を慕っていたのであり彼ではない。
>それにあの国では本音で話すのは最初から無理だからマンセーマンセーいおうが関係ないですねw
私もそう思います。

>むしろ嘘でもなんでもいいから宣伝しそれをうまく利用したのは政治か統率に+
>されるべきですよね。実際に彼と直接話している人間の受けは最悪レベル。
私は、統率と謀略だと思います。

>よって魅力は20台か10台
さすがに10台ということはないでしょう。
ただのせこくてイヤな奴レベルですから。

>武力に関しても本当の金正日の武功は当然彼の評価ではないし
>朝鮮戦争は失敗を繰り返し中国が戦争の主役になってしまいました。
>これも20ないしは10台。
それ以前に、金聖柱は一軍を率いて戦ったことが一度も無いので。
テンプレでは、武力の評価対象外です。
あの戦争で彼が犯した失敗は、戦略の失敗で、
彼が軍を率いて負けたからでは有りません。
221世界@名無史さん:03/07/01 21:54
金日成が金聖柱という男だったとして
そうすると、本物の金日成はどんな評価になるのかな?
222永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 22:11
>>191
>コーエー的には孔明が知力100だから、軍師としての評価も計算している
>だろうな。となると謀略も知力の評価項目に移すか?
>戦略は既にこっちに入っている。
困ったことに、世界史には戦略的思考は全く無いのに、
謀略にかけては凄腕という人間が大勢いるんですよ。
そういう人間の評価に困るので、謀略を知力の範疇には入れられないのです。

>>193
>政策が国家に何の益も齎さなくても実施が完璧なら政治力が高いっつー
>発想は理解出来ない。
確かに、生類憐れみの令も完璧に実施されましたが、
現在では世紀の愚策として扱われていますからね。
しかし、国家に益をもたらさなかった政策を行った政治家や官僚は、
みんな無能ということにしてしまうと、
政策能力が高かったせいで、かえって国家の不利益になる政策を完璧にこなした人物にも、
低い政治力を付けざるを得なくなります。
223永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 22:11
>>194
>「その人物が何を意図したか、その実行のための施政で何をもたらしたか」
>ってのが青の評価基準だから
そういうことです。
犯罪に使われようが、警官が市民を守るために使おうが、
拳銃の威力は変わらないのです。

>のだがしかし知識無いとサパーリ理解不能な上に権力者の意図をどうやって読み取るのかも難しい
>かく言う俺も全然わからん
金聖柱に関しては、評伝を発表する際に、その辺りの事も書きます。

>>196
あの減点方法については、間違いだったと思います。
現在、私が考えている信長の能力値は、
以前に例の170さんが発表されたミトリダテス王の能力に近いです。

>>197
あれは確かにやり過ぎでした。
前にも書きましたが、呉起の政治力を90と評価された方の評価を支持します。
もう、自分で書いた文章を裏切るような数字は付けません。

>>198
それでも、やはり80台前半です。

>>200
いや、申し訳ないです。
ネタは豊富にあるのですが、テンプレに引っ掛かる人物が多すぎて、
書くに書けないのです
224世界@名無史さん:03/07/01 22:25
既出かもしれませんがゲッベルスをきぼん
225永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 22:43
>>202
好き嫌いを数値に反映させたら、おしまいです。
「その人物にどれだけの能力を与えれば、史実と同様の活躍が出来るか」
ただ、それだけが私の基準です。

しかし、以前は人物によって、政治力で評価すべきところを統率力や知力で評価したり、
その逆を行ったりして、評価の一貫性に欠けていたので、
最近は慎重に書こうと努力しております。

>>203
正直、懲りました。

>>204
今後は、融和路線でやっていこうと思いますので、お許しください。

>>206
努力の跡を評価していただき、ありがとうございます。

>>213
>思い入れのある人物の場合に青フィルターが全開になり、他人と違う基準での
>数値化が発動するから困るんだよ。
思い入れのある人物の場合は、逆に能力を抑えようと努力しますけどね。
脳内で思い描いた数値から5〜10を引いたぐらいで、ちょうど良くなりますから。
思い入れすぎて失敗したのは、今村均だけです。
後の人物の評価を誤ったのは、評価の一貫性の欠如による失敗です。
226世界@名無史さん:03/07/01 23:02
久々に来てみたけど、気軽に評価のできないスレになってるね

戦略が政治で謀略が知力のほうがしっくりくるけどなぁ…
227永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 23:11
>>219
それは、金聖柱個人の魅力ではなく、
「社会主義国家の北朝鮮人民民主主義共和国に正義がある」と、
政官界やマスコミ、学界の一部に信じ込ませた謀略の賜物です。
遺徳を偲ぶ人々とやらは、金聖柱という指導者ではなく、社会主義を信じているのです。
北韓では、金聖柱の悪口を言うと痛い目に遭うので、みんな遺徳を偲ぶ以外のことを口に出来ないだけです。

>>221
信頼できる資料が少ないので、私には数値化は難しいです。
228永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 23:30
>>224
ゲッベルスは、選挙戦でナチスの議席を激増させ、
巧みなプロパガンダで国内世論を自在に操り、戦時体制の構築に貢献しました。
その手法は特に目新しいものでは無かったのですが、
それを最高級に完成させたことが、ゲッベルスの力量でした。
ゲッベルスがこの世からいなくなってから、東側諸国は彼の手法を懸命に研究しましたが、
ついにナチスと同レベルのプロパガンダを行うことは出来ませんでした。
彼は、最高級の宣伝テクノクラートでした。
そして、誰もが自分と畑違いの他人の権限に介入しようと野心を燃やすという、
狂気に満ちたナチス上層部の権力抗争を潜り抜け、
疑い深いヒトラーに最後まで信任を受け、遺言で死後に首相に指名され、
総統権力の半分(総統とは大統領兼首相です)を委譲されました。
テクノクラートとしても、謀略家(保身だけでなく、宣伝の仕事は謀略の性格も帯びます)としても、
一流だったゲッベルスの政治力は、「ど」の字フォーマットの歴史的業績に匹敵する90台前半です。
229世界@名無史さん:03/07/01 23:31
このスレも2の頃はよかったけど…。
コテハンにケチつけるだけの人間が増えてダメになったな。
好きなスレだっただけに残念。
230世界@名無史さん:03/07/01 23:45
ケチつけるだけの人間もいていいけど
そのせいで評価が少なくなっているのがいただけないな
231世界@名無史さん:03/07/01 23:50
コレだけ色々な人物が出てきたのだから、評価が少なくなってるのも仕方ないかと。
その分、評価について色々と意見が出てるのは面白いのだが。

コテハンの人格攻撃みたいなのはいただけないが、それよりも仕切ろうとする書き込みが
ウザイよ、この書き込みも含めてな。
232永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/01 23:54
>>224
ゲッベルスの知力については、彼はあくまでヒトラーの忠実な部下であるに留まり、
他のナチス最高幹部のような愚劣な真似はしませんでしたが、
ヒトラーの戦争指導の誤りを修正したりすることもありませんでした。
よって、ゲッベルスの知力は歴史的人物としては可も無く不可も無い50台です。

ゲッベルスは、大戦末期になると、
大衆の前に顔を出さなくなったヒトラーの代理として、国民に向けて演説を行うようになり、
空襲被災地を視察したり、戦争被災者の救援活動に力を注いだりして、民衆の支持を集めました。
特に彼の演説の才能は素晴らしく、
「彼の声は素晴らしかった。それはあらゆる音色を思うがままに出せる楽器だった」と評される美声を武器に、
ナチスの指導者の中では、ヒトラーに次ぐ演説の名手と謳われました。
ヒトラーがおかしくなってからも、ナチスが支持者に対する求心力を保っていられたのは、
ゲッベルスの演説能力と人気の高さによるところが大きかったようです。
そして、あの顔からは信じられないでしょうが、女性に絶大な人気を誇っていました。
よって、ゲッベルスの魅力は、「ど」の字フォーマットの歴史的業績に匹敵する80台前半です。

彼の事跡を追っていくと、戦況が悪化するたびに、
権力闘争も悪化させていくナチスの他の指導者達に怒りを感じます。
233世界@名無史さん:03/07/02 00:18
いや、もうコテハン諸氏のレベルが高すぎて
世界史得意だったとか塩婆全部読んでる、とかでは
恥ずかしくて書き込めないレベルになってしまっている
234永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 00:19
>>224
最後に、ゲッベルスの統率力と武力について考察しましょう。
彼はナチ党のベルリン管区指導者、プロパガンダ全国責任者、宣伝大臣を歴任しましたが、
いずれも卓越した宣伝戦の能力を買われて就任しました。
彼の業績の多くは、組織力ではなく、高度な宣伝能力によって成されました。
しかし、ナチ党の宣伝官僚や芸術家まで使いこなして、自分の宣伝能力をフルに回転させたので、
一省庁の閣僚としても、かなり有能といっていいレベルの統率力はあったでしょう。
よって、ゲッベルスの統率力はまあまあレベルの60台とします。

ゲッベルスの武力については、
彼は軍事知識も、一軍を率いて戦った経験もありません。
病弱だったのは減点材料になりませんが、
(病弱どころか、担架で運ばれながら指揮を取り、名将と謳われた人物も歴史上に実在します)
軍隊を実際に指揮したことが無いというのは、論外です。
こういう人の場合、武力の数値を付けるのはフィーリングになりますので、
フィーリングでゴミレベルの10台とします。
235世界@名無史さん:03/07/02 00:23
じゃ最後に仕切ろう。書き込み量が減ってもかまわないから
スレ批評とコテハン批評はやめよう。ただ内容に関しての反論はもちろんあり。
ということで
236永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 00:39
>>224
というわけで、暫定的なヨゼフ・ゲッベルスの評価を発表します。

【統率】60
【武力】12
【知力】55
【政治】91
【魅力】84

最高級のテクノクラートです。
統率力もそこそこあるので、ブレーンよりは、省庁の大臣に適しています。
彼が着任した省庁は、目ざましい業績をあげることができるでしょう。
平和で安定した時代なら、最高指導者も務まりますが、
戦争や内乱や改革の時代なら、少し難しいかもしれません。
60台の統率力で、困難に直面した国家をまとめ上げるのは苦しいからです。

彼は人民を戦争に駆り立て、反ユダヤ運動を煽り、自由な文化活動を阻害しました。
そのための道のエキスパートとして、完璧な仕事をしました。
彼は国家に平和をもたらし、国民を豊かにする政治家ではなく、
敬愛する指導者と国家のために、容赦なく犠牲にしてみせる政治家でした。
このことが、ドイツ国民にとっての大きな不幸でした。

インフレという評価があることは予想しています。
皆様の御意見お待ちしております。
237和田真一郎:03/07/02 00:41
折れは?
238世界@名無史さん:03/07/02 00:41
ゲッベルスあたりで90超えるんだと郭守敬なんかは100超えちゃうよ。
239世界@名無史さん:03/07/02 00:42
政治がね。
240世界@名無史さん:03/07/02 00:47
うん?蘭太郎トリップつけた瞬間いなくなったな
241世界@名無史さん:03/07/02 00:51
>>229-230-231
よしわかった!!君たちはこれからROM専かこのスレから立ち去ることは命令する
そして私もこれ意向ROM専だ!!!
242世界@名無史さん:03/07/02 00:58
郭守敬チンギスハン4で中国史上もっとも偉大な科学者とか
評伝にあったとさw
243世界@名無史さん:03/07/02 01:02
謀略は知力だと思うのだがどうなんだろうか?
コーエーゲームでは一貫して知力の範疇なのだが
244永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 01:11
>>238
ゲッベルスのメディア戦略は、現在でも企業や政党に研究されていますよ。
テレビや新聞や映画をフルに活用して、世論を動かすやり方を、
自分がいなくなった後の世界に定着させたのは、歴史的業績と言っていいと思います。

恐れ入りますが、郭守敬の数値化が可能でしたら、お願いします。
彼は学者とテクノクラートの二つの面を持った人物でしたが、
どちらの業績で月のクレーターに名前を付けてもらえたのでしょうか?
245あぼーん:あぼーん
あぼーん
246和田真一郎:03/07/02 01:13
だから折れは?
247あぼーん:あぼーん
あぼーん
248世界@名無史さん:03/07/02 01:16
ワロタ でももうやめろ
249永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 01:26
>>243
テンプレでは、政治力の分野に入ってるんですよね。
このスレでの知力は「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力」
つまり、問題を正しく認識して判断する能力と、長期的な戦略を組み立てる能力になってます。
これを省いて、知力に謀略を含んでしまうと、歴史上の優れた戦略家が泣くことになります。
戦略ダメダメで謀略ばかり上手な奴も、その逆の奴も歴史上にはいますから。

>>246
恐れ入りますが、このスレでは存命中の人物は数値化しないルールになっています。
なぜなら、数値化を行った後に、政治・軍事面で業績をあげたり、
逆に失敗を犯して、数値を変更しなければならない必要が出てくるからです。

あなたが自衛隊の将官か、政党の三役クラスか、閣僚か、省庁の事務次官クラスになってから、
お亡くなりになったら、数値化も検討してみます。
250永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 01:28
>>246
失礼しました。
都道府県知事や政令指定都市の市長でも結構です。
251あぼーん:あぼーん
あぼーん
252あぼーん:あぼーん
あぼーん
253世界@名無史さん:03/07/02 01:33
>>249
てゆーかマジレスすんなよ
254世界@名無史さん:03/07/02 01:33
歴史なんて実生活には糞の役にも立たないんだから
せめて面白可笑しく語る対象に出来ればそれでいいんだよ。

史料がどうの出典がどうのとか、最近の説ではこれが主流だとか。
こんなこと言ってる奴等は虚しくないのかね。
255あぼーん:あぼーん
あぼーん
256あぼーん:あぼーん
あぼーん
257世界@名無史さん:03/07/02 01:37
青よ第2の田中スレにしないでくれよ
258あぼーん:あぼーん
あぼーん
259世界@名無史さん:03/07/02 01:48
ゲッベルス評価高すぎ。
大衆宣伝を編み出したのは認めるが、危うい。
政治力というより、謀略→知力&魅力だと思うのだがどうか。

個人的にはシュペーアのが好きだ。
260ネオナチ:03/07/02 02:10
ついでにゲーリングもおねがいします
261永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 02:11
>>259
>ゲッベルス評価高すぎ。
そういう評価があることは予想していました。
実のところ、90を与えるべきかどうか悩みましたが、
第三帝国の創業と守成における功績と、
歴史上で最もメディアコントロールを成功させた宣伝テクノクラートとしての偉大さは、
「ど」の字フォーマットの歴史的業績に匹敵すると考え、90を与えました。

>政治力というより、謀略→知力&魅力だと思うのだがどうか。
このスレのテンプレでは、
知力は「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力」
魅力は「利害抜きで人を引きつける力。人望」
ということになってるんですが、
>>3を見れば分かる通り、謀略の能力は政治力に入っているんですよ。

それに金聖柱のように「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力」が全く無いのに、謀略だけ上手な奴とか、
リシュリュー枢機卿のように嫌われ者なのに、謀略では一流という人物もいるのです。
宣伝は政策と謀略のあいの子のようなものなのですが、
現行のテンプレでは、政策も謀略も同じ能力で扱うことになっているので、
躊躇無く宣伝能力=政治力としました。

>個人的にはシュペーアのが好きだ。
私は、シュペーアとゲッベルスが第三帝国の二大テクノクラートだと思っていますが、
シュペーアは政策能力よりは、組織能力の人だと思います。
実際、同時代の人は「彼は、どんな党派に属しても栄達を手にすることができるだろう。彼は経営管理に秀でた生粋のテクノクラートである」と評しています。
262永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 02:30
>>260
ゲーリングの評価は、本当に難しいんですよ。
ナチに入ってから、ダンケルクで失態を犯すまでは、本当に有能な人でした。
現代ではヤク中のデブとバカにされてますが、
「国家元帥」の階級を与えられるにふさわしい、第三帝国最大の功臣でした。
しかし、ダンケルク以後はただの役立たずになってしまいました。

このスレに参入した頃から、いつか彼の評伝を書こうと夢見てきたのですが、
なかなか実現しないまま、今日に至りました。
そういうわけで、もう少し考えさせてください。
263ネオナチ:03/07/02 03:08
>>262
ではヒムラーとデーニッツをおねがいします。
264永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 03:44
>>263
もう少し時間がいただけませんでしょうか?
ゲッベルスと同じように、暫定的に数値化するだけなら、
今夜から明日の夜中にかけての時間帯に出来ると思います。
265あぼーん:あぼーん
あぼーん
266あぼーん:あぼーん
あぼーん
267あぼーん:あぼーん
あぼーん
268あぼーん:あぼーん
あぼーん
269あぼーん:あぼーん
あぼーん
270あぼーん:あぼーん
あぼーん
271永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/02 05:07
>>233
いえいえ、そんなことは無いですよ。
自分が思い入れのある人物を、数値化してみたい。
そんな歴史好きの妄想を叶えるために、このスレはあるのです。
あなたが数値化してみたいと思われる人物がいるなら、是非数値化してください。
そして、一緒に人物談義に花を咲かせようではありませんか。
私も、昭和天皇裕仁やサロト・サル(自称ポル・ポト)を数値化したいという理由で、
乏しい知識を省みず、このスレに参入してきたのですから。
272あぼーん:あぼーん
あぼーん
273世界@名無史さん:03/07/02 06:28
政治の扱いは確かに難しい。青氏の言っている、多様な能力を
一元化してしまう事による違和感もわかるし。
自分としては特殊能力を使って以下のように表現したいのだが、いかがか?

【知力】 総合的な判断力・問題把握力。【政治】【武力】【統率】の各方面にも影響あり。
ある種、各能力の上位に位置する。この能力が高く、他能力が低い場合
「分かってるんだけどできない(できなかった)人」となる。

【政治】 基本的には政策立案・実行能力。国家・組織をよい方向にもっていく能力としたい。
ただ、実行能力と政争の強さは密接に絡んでくるので、政争の強さや調整能力も
【政治】に含まれる。
目安としては
「国を発展させる政策」を「成功させた」場合80over
「国の難局」をそれによって打開した場合90over
難易度や結果によって評価が変わってくる。何が「よい方向」なのか「難易度」「結果」
なども評者によってまったく変わってくるだろうが、そこは筆をふるって根拠を
述べるということで・・・。

権力闘争や保身にやけに強い場合、また弱い場合は次のような特殊能力で表現する。
274世界@名無史さん:03/07/02 06:28
特殊能力
【権謀術数】謀略・権力闘争の実行能力に限り【政治】+5〜+50
所持者:チェーザレボルジア・フーシェ・山県有朋・金日成、他多数
【外交の才】外交分野に限り【政治】+5〜+50
所持者:キケロ・タレーラン、他多数
【官僚】 政策実行分野で【政治】+10〜
所持者:マエケナス・石田光成、他
【理想家】目的に対し真摯だが頑迷。周囲にも自分の理想と同じ事を求めてしまい、
それが高じて周囲に軽蔑や怒りを覚えることも。外交分野で政治に〜-5。場合によっては
魅力・統率も低下。
所持者:屈原・石田光成・ロベスピエール他

おまけ
【新戦術】限定条件下で武力+5〜+10
所持者:エパミノンダス・アレクサンドロス・ハンニバル・グスタフアドルフ・ナポレオン
他多数

プラスされた後の能力値が100を超えることはない。
275あぼーん:あぼーん
あぼーん
276あぼーん:あぼーん
あぼーん
277世界@名無史さん:03/07/02 07:43
つまり、能力値+特徴で表すわけだ。
TRPGのガープスのようなシステムか。
2784-822:03/07/02 09:00
私としては、「謀略」と「外交」の能力を示す能力値をひとつ追加し、【政治】
から独立させる方向に一票を投じたいと思います。
「足して2で割る」方向には、あまり賛同できません。特徴的な人物の能力値が
まるまって平均点に近くなるため、「面白くなくなる」からです。

【政治】に対し、国民の幸せにする能力を含めるのは、どちらかと言えば反対です。
「【政治】が低いので国民を幸せに導けなかった」よりも、
「【政治】は高い値を持つが、【知力】が低いため国民を幸せに導けなかった」
という記述の仕方にしたほうが、個人的な意見ですがより「面白い」と思うからです。
279世界@名無史さん:03/07/02 09:01
>>273-274
LV1〜10まででLV1ごとに+5な感じか?
あまり違和感はないな。
けっこう面白いと思う。
2804-822:03/07/02 09:11
>>274
特殊能力の括弧は、能力値の括弧とは別にしたほうがよいと思われます。
以前はどういうものを利用してましたっけ?
とりあえずは、《》を用いることを提案です。
281273:03/07/02 10:12
サンプルとして適当に古代ローマ。メジャーどころの一般的な評価しか知りませんので
マジで適当です。

大カトー:政治50くらい。ただ政争に強い。《権謀術数》+30くらい。
大スキピオ:真っ当な政治能力はまあまあ高そう。ヌミディアを味方にしてたし
65-70くらいか?政争には負けた。《外交の才》が少しあったのかも。
グラックス兄弟:政策は真っ当で政争にも結構強いが、強引すぎて暗殺っぽい殺され方。
政治70台で《理想家》所有?
スッラ:元老院復活の政策は後世から見れば結局最善の策とは言えなかったが、
普通はそういう政策をとるだろうし、スッラは十分にそれを果たした。政治80-90
キケロ:知力に比べて政治は低そう。政治60
ポンペイウス:政策もないし政争も流されるだけ。10-30くらい。
カエサル:帝国を効率的に運営する帝政のビジョンをぶち上げる。
またそこに至るまでの過程の政争がやたら強い。最後に暗殺されたのはマイナス。政治90-95
アウグストゥス:ひっそりと帝政を完成させ、支配地域も確定し長期安定。95over
ティベリウス:評価われそう。多分70-80台前半くらいだが
《隠遁》取得後は政争の分野で政治-20。魅力・統率にも悪影響ありそうだ。

>>280
過去ログ見てみましたが括弧なし、もしくは【特殊能力】の項目の横に並べてますね。
特殊能力を新しい括弧でくくるのはいいかも。というか早速やってみました。
282世界@名無史さん:03/07/02 11:11
特殊能力でも、最終的に合算するなら反対。
政策方面が50でも謀略がやたら強い場合95とかいくわけだし。
やっぱり謀略・外交は別項目で独立させるべき。

ちなみに私がかつてやったヴァレンシュタインで
(1スレ参照・載ってるのと鯖違うけど)「謀略・外交」を独立させると

旧:【政治】71 → 新:【政治】63 【謀略・外交】79
となる。

政治は政策と味方・内輪に対する数値で、謀略・外交は敵・外部に対する数値。
敵を味方につける類の活動はどうなるんだという話もあるだろうが、
そこは目的による。
味方につけること自体を目的とする場合には政治で、
敵の勢力削減を目的として切り崩しの一環としてやる場合には謀略。
283世界@名無史さん:03/07/02 11:35
謀略という数値はコーエーゲームには存在しない。
あるものならともかく、ないものを作る必要性などない。
今までも十分表せていたからね。
284世界@名無史さん:03/07/02 11:45
武力の項目で便利だと思われた特殊能力。
実際優れていたように見えたが、気軽さがなくなるという理由で廃止された。
285世界@名無史さん:03/07/02 12:01
謀略マンセー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
286世界@名無史さん:03/07/02 12:13
あつぃーあつぃーだんぱてぃんぱんとんとん
   
287世界@名無史さん:03/07/02 12:42
(´゚c_,゚` )プッ
288あぼーん:あぼーん
あぼーん
289世界@名無史さん:03/07/02 13:15
俺も項目増やすのには反対。
特殊能力でいいと思う。
特殊能力も何十種類もあるのはよくない。
いいとこ10種類くらいで、その中で工夫するのがよいと思われ。
290あぼーん:あぼーん
あぼーん
291あぼーん:あぼーん
あぼーん
292世界@名無史さん:03/07/02 17:08
sage進行でいきたくないですか?業者うざい 
293世界@名無史さん:03/07/02 17:56
新項目云々より数値化していきましょうや
294世界@名無史さん:03/07/02 18:08
>>283
スレタイをもう一度良く御覧下さい。

項目、今ある5つの項目を基本として増やしたい方だけ増やす、というのはいかがでしょう。
特殊能力もありで。
0〜100の数値で表すか、特殊能力で表すか選べる方が面白い
295273:03/07/02 19:22
【政治】能力の内情

政治の方向性 ← 政   謀
  ↓         争   略
政策立案能力 ← 能 ← ・
  ↓         力   外
政策実行能力 ←      交

こんな感じで諸要素が入り乱れてるんじゃないか、と思います。
謀略・外交における「外交」は小手先の外交というか戦術的な外交能力で
戦略的な外交能力は「政治の方向性」「政策立案能力」に入るとします。
謀略・外交に関する能力は政争能力に密接に関連してるし、
政争能力は政治の成果に大きく関わってくるわけで・・・
自分としてはこの3要素は不可分だと思っています。
ただ謀略方面に優れたエキスパートがいるのも確かで、彼らは
権力をとることは出来ても国家の計は作れない。
296273:03/07/02 19:25
仮に政治と謀略に能力を分けるとしたら

 政  治    | 謀  略
政治の方向性 | ← 政   謀
  ↓      |   争   略
政策立案能力 | ← 能 ← ・
  ↓      |   力   外
政策実行能力 | ←     交

となるのかなぁ、と。しかしやはり政争能力を分けた【政治】の能力値判断は
難しいのではないかな、と思います。現状では左の分野は【知力】、右の分野
は【政治】で評価されてる場合もありますが、やっぱり政治の力というのは
左右の諸要素をまとめたものだと思います。

>>282
そのような場合は【政治】63で《権謀術数》+15、という感じでは
駄目ですか?
ビスマルクやアウグストゥスなんかは権謀術数にも長けてますが
普通の政治能力でそれをあらわせると思います。
徳川家康は政治90で《権謀術数》+5という感覚でしょうか。
もともと政争方面だけ強い人間がいるのが問題でしたので、調整する
ためのものです。

>>284
否定されたのは兵科特性では?
特殊能力自体は否定されていないと思いますよ。
297世界@名無史さん:03/07/02 19:26
>>294
コーエー風。実質コーエーにないパロを増やすべきではない。
あなたは拘っている様だが必要性は感じない。

今までやってきたことを変えることに反対です。
私的には複雑になればなるだけつまらなくなる
5項目でどれだけその人の能力を表すかのほうがずっと面白いです
298世界@名無史さん:03/07/02 19:28
兵科特性のほうがよっぽど優れているように感じます。
それでも私は5項目のほうがこのスレにとっていいと断言します。
299世界@名無史さん:03/07/02 19:47
>>297
>私的には複雑になればなるだけつまらなくなる
>5項目でどれだけその人の能力を表すかのほうがずっと面白いです

そりゃそう思うが現時点でかなり政治の問題点が浮き彫りに
なってきたのだし、検討の余地はある。

>>298
兵科特性の敗因はよく分からん項目にもチェックを入れなきゃ駄目
っぽかったので胡散臭くなってしまうことだと思う。
300世界@名無史さん:03/07/02 19:49
私は中国の歴史に興味を持っています。中でも三国志のエピソード
には感動しました。魏、呉、蜀の三つの国同士の争い、有名な戦い、
名軍師…。その一つ一つが昔、実際に起こったことだと考えると、武将や
兵たちの士気が伝わってきます。
 大きなことを成し遂げた人や、功績を挙げずに死んでいった人。その人
たち全員が美しく感じます。戦争は好きではないけれど、そんな中で国のため、
君主のために戦い、散っていった人たちは何より輝いていると感じます。
 私はそんな人たちは英雄といえると思います。今の時代、うそにうそを
重ねたごまかしばかりです。確かに昔は戦が頻繁に起きていたけれど、本当に
守るべきものは何かを理解しているのか分からない今よりずっといいと思います。
 三国時代の兵たちは、誰もが美しい英雄だと私は思い続けます。
301世界@名無史さん:03/07/02 19:59
まず100点満点なんだよね。100点もあれば自由につけれる。
政治の問題点というが、問題などでてきていない。謀略と内政や外交など
のどれを重視してどれを軽視するのかはつけた人間の趣向がでて面白い。

評伝を書き数字化して何故この数値化なのかを説明する

最後の何故この数字なのか?をうまく説明できればいい。
スレの総意をだす必要がない以上がちがちに固めなくていいのだ。
302世界@名無史さん:03/07/02 20:16
何故この数値なのか?という説明の基準がバラバラだと困るだろ。

その結果、突っ込みどころ多数の長文の評伝が出来上がるわけだ。
そこから、評伝書くほどに知識が無いと数値化出来ない雰囲気が出来上がる。

政治を内政と権謀位に分けてみるとか。
303世界@名無史さん:03/07/02 20:23
何故この数値なのか?という説明の基準がバラバラだと困るだろ。

困らない。これは個人の味がでていて面白い。100ポイントのうち
加点ポイントと減点ポイントを明確にすればその人の趣向がでる
だいたい突込みは悪いことではない。

その結果、突っ込みどころ多数の長文の評伝が出来上がるわけだ。
そこから、評伝書くほどに知識が無いと数値化出来ない雰囲気が出来上がる。

項目を複雑化すればするほど数値化は容易ではなくなることは明白だ。
その人物に対しての詳しい資料が必要になる。アバウトでつけたい人のためにも
5項目堅守は必要だ。だいたい今項目を増やしたい人は知識がありふれている人ではないのか?
304世界@名無史さん:03/07/02 20:36
特殊能力でいいじゃん
305前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/02 20:52
ネタの仕入れにはまだ時間が掛かりそうでつ。
基本的に一度出た評点には余程の事が無い限り口を出さない事にしているが、
 
>特殊能力
最近使ってるのが漏れ一人だけのような気がしてならないのはさておき、
英傑の個性を表すのにこれだけお手軽かつ便利な物は無いと思うのだが。
ただ、ゲームじゃないんだから統一規格化する必要までは無いんでないかと、
思いついたら勝手に作っている者として、そこはかとなく主張してみるテスト。
306世界@名無史さん:03/07/02 20:57
じゃやはりおれのちんぽの大きさを暴露する必要がでてきたようだな




勃起時15cmだ!!!!!
307世界@名無史さん:03/07/02 21:00
>>302
このスレの主なコテハンの基準を参考までに。

「ど」の字
内政能力と先見性重視。
嫌いな人間の謀略能力は計算しない悪癖有り(例:李承晩・金日成)

蘭太郎
内政と外交重視。謀略は知力に含めている模様。

例の170
内政と外交と謀略のバランスが取れている。
権謀術数と内政能力のバランスが悪い人間の数値化にほとんど手を付けてないため、この結果に。

胸甲騎兵
例の170と同じ基準っぽいが、数値化の仕方が例の170ほどシビアではない。
純粋な軍人や政治家の数値化をすることが多く、
権謀術数と内政能力のバランスに悩むことは少ないと思われる。

永遠の青
権謀術数と交渉能力に偏重しているというイメージが強いが、
過去に権謀術数の能力を知力で、内政能力を政治で評価した例もある。
一貫した基準がまったく存在していないが、
政治力の定義に悩む人間ばかり扱ったが故の苦悩とも考えられる。
308世界@名無史さん:03/07/02 21:03
使いたい奴が勝手に使え。
そのかわり他人に押し付けるな。
基本は5項目。これにて大岡裁き
309世界@名無史さん:03/07/02 21:05
     デケデケ      |                          |
        ドコドコ   < 政治議論決着まだーー!!!?   >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
310世界@名無史さん:03/07/02 21:07
>>302
コテハン連中が長文の評伝を書いてるんなら、それを参考にして自分でも数値化してみればいい。
資料は向こうが提供してくれてるんだから、問題なかろう。
311世界@名無史さん:03/07/02 21:10
>>307
青ファンご苦労さんw
312世界@名無史さん:03/07/02 21:22
      ___
     (_★_)  
     彡 ´Д`ミ <知識はなくても数値化はできる!!!!
     / VV \   
  __| |ゲバラ| |__    
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \
  ||\            \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||

313世界@名無史さん:03/07/02 21:35
>>311
かなり青に厳しいと思うぞ。
「一貫した基準がまったく存在していない」と書かれてるんだからな。
314世界@名無史さん:03/07/02 21:43
>>313
叩いたような文章だなすまんすまん。ご苦労さんは駄目駄目だな

権謀術数と交渉能力に偏重しているというイメージが強いが、
過去に権謀術数の能力を知力で、内政能力を政治で評価した例もある。
一貫した基準がまったく存在していないが、
政治力の定義に悩む人間ばかり扱ったが故の苦悩とも考えられる。

上の行で落として下の行でフォローする。そして他のコテハンは短いが
青氏は長文(蘭太郎氏など一行

ベタ誉めするだけじゃかえって誉め殺しだから絶妙な持ち上げ方といえよう。
青氏は知識が豊富でファンもたくさんいるようだからそういう意味で書いた。
315胸甲騎兵:03/07/02 21:44
お久しぶりです。
こういう議論は苦手なので沈黙していましたが、さっさと評伝書いて盛り上げていかないとずっとこのままっぽいので。
ではお一つどうぞ。
316世界@名無史さん:03/07/02 21:47
↓モンゴル騎兵の評伝始まる!!!!!!!!!!!
317世界@名無史さん:03/07/02 21:51




毎年、約1万組の日韓結婚。
それに伴なう朝鮮化した混血児。
年間、日本の新生児約100万人のうち、
約1〜2万人の新生児に
容赦の無い朝鮮人の血が流し込まれている。




318世界@名無史さん:03/07/02 21:52
>>317
コピペだろうが、元は一緒なので別にいいじゃん
319世界@名無史さん:03/07/02 22:00
>>318
それもそうだな。どっちも遡れば単細胞生物だ。
320世界@名無史さん:03/07/02 22:00
>>314
青への評論が長文なのは一番政治力関係で問題起こしてるからだろう?
321世界@名無史さん:03/07/02 22:05
もうええから数値化してこーや

ティムール

統率80
武力93
知力78
政治82
魅力83

まぁ英雄だわなこいつは。バトルマシーン
322胸甲騎兵:03/07/02 22:06
ジョゼフ・フーシェ(1763-1820)
フランスの学者、警察大臣、内務大臣

フランス、ロワール出身。父母が敬虔て本人も体が弱かった為、修道会の学校に入学。卒業するとそのまま学校の教師となった。
数年後中学校教師に転任し、そこでロベスピエールと出会う。その後は当時の知識人にありがちに政治運動に身を投じ、修道会の世俗化に貢献した。
1792年、国民公会議員に立候補して当選。当初は保守的でジロンド派に近かったが次第に左派に転じ、国王処刑や修道会の廃止、教育の国営化などに賛成する極左議員として知られるようになる。
名が売れるようになったフーシェはほうぼうに派遣されるようになり、ヴァンデの反乱鎮圧では軍の再編成と指揮に意外な手腕を発揮。反乱軍を壊滅させる。
また、治安維持・統治にも辣腕を発揮。そのあまりにジャコバン的な手法は大いに民衆を震撼させた。
リヨンの反乱鎮圧では、「都市を破壊し、住民の一割を抹殺する」というノルマを立て、ギロチンでの処刑では足りなくなると数百名の受刑者に自分で墓穴を掘らせたうえで大砲の霰弾で射撃して処刑するという無茶までやり、「リヨンの霰弾乱殺者」と渾名されるようになった。
さすがのロベスピエールも鼻白んだらしく、以後二人は対立しフーシェは監視下に置かれる。これに対し、フーシェは同僚を脅迫して回り、テルミドール9日のクーデタを成功させロベスピエールを抹殺した。
その後余りに危険視されて地下に潜伏していたがバラスと親交を結ぶことに成功、フリュクチドール18日のクーデタでバラスを政権につけ自らは警察大臣となった。
ナポレオンと知り合ったのはこの頃である(ナポレオンの弟リュシアンとは以前から友人だった)。
323世界@名無史さん:03/07/02 22:10
青は現状このスレで
一番(唯一?)活躍してるコテなんだからいいじゃないか。

しかも彼の評伝にはレスも多くつく。

とか言ってたら胸甲騎兵さんもひさびさ〜♪
324世界@名無史さん:03/07/02 22:13
>>323
評伝の最中に邪魔すんなよ。1レスも2レスも同じだから
一応レスしとく。気をつけろよ
325世界@名無史さん:03/07/02 22:21
2レスも3レスも同じだから漏れも
326胸甲騎兵:03/07/02 22:35
ブリュメール18日のクーデターでナポレオンが政権につく時も裏で奔走し手助けをした彼は、その下でも大臣の地位を守る。
彼が構築した情報網とその秘密警察の情報収集能力は恐るべきものがあり、もはやその支持なしにフランスを統治する事は難しかった。
タレイランとは不仲で、ナポレオン自身もその能力は買っていてもフーシェ自身には嫌悪と危険性を覚えていたこともあり、1802年に一時失脚するが、2年で復職。タレイラン曰く、「フーシェの後任にはフーシェしかいない」。
ことタレイランとはお互いが帝国の両輪でありながらお互い憎みあっており、フーシェが「タンブル塔の牢獄にタレーランを収容する空き部屋 が待っている」と言えばタレイランは「フーシェが人間嫌いなのは自分自身を よく研究したせいだろう」と吐きかえしていた。
しかしこの二人はお互いの力も理解していたので、ナポレオンの没落が見えてくると一転して協力し造反工作を行う。これに気付いたナポレオンは警察大臣を解任するが、以後も地方総督としては在任させ続けた。
ナポレオンが退位してエルバへ行くと新政府もフーシェに大臣の地位を提供するが、ナポレオンがただでは終わらないと知っていた彼はこれを拒否。ナポレオンが復位するとまた警察大臣に復帰する。
しかし、対オーストリア懐柔策としてのナポレオン退位とその子ナポレオン2世即位案を拒否されると、今度はイギリス、オーストリア、王党派、タレイランと連携してナポレオン抹殺を策し始める。
彼は言った。「我々はあの男の帰還を望んだわけではない。奴は出ていったときよりも、もっと頭がおかしくなってもどってきた。政権は三ヶ月 と持つまい。一度や二度は戦いに勝っても、三度目には敗れる。全てを救う唯一の道は、奴が死ぬことだ」
ワーテルロー後の戦後処理では彼はナポレオンを騙し、国会を騙し、連合軍を騙し、全てを騙してフランスに都合のいい和平策を成立させてしまう。
人々はこれをフーシェ最大の裏切りと呼んだが、これは政治的混乱を避け、外国軍により占領という屈辱も回避する離れ業でもあった。
しかし王政復古後はかつての国王弑逆の一件もあり、程なく国外追放となる。これにはタレイランも一枚噛んでいた。
今度こそ力を失ったフーシェは、オーストリアやドイツで亡命生活を送り、最後はイタリアで客死した。




327胸甲騎兵:03/07/02 22:52
能力値
【統率】90(彼が構築した秘密警察と情報網は後世長くお手本になったほどのもので、芸術的なまでに恐るべき者だった。組織者としては極めつけに優秀)
【武力】60(あまりやっていないが、実はそれなりに戦争もできた。軍官僚をやらせても一流だったろう)
【知力】90(当時としては図抜けたインテリ。自らの頭脳と組織力だけで生きていった人)
【政治】70(政治家としては余りにやったことが無茶苦茶だが、交渉能力、謀略の冴えは人間離れしていた)
【魅力】20(誰からも恐れられ、憎まれ、嫌われた。ただし学生たちには尊敬されていたらしい)

天才的な陰謀家、謀略家であり、情報組織の長としてこれほど恐ろしい人物もいません。
ベリヤやハイドリヒの先祖であり、師匠でもあります。
冷血動物と評され、「同時に何カ所にも存在することができる特技の持ち主」と恐れられ、「知ること」が最大の武器にもなると熟知していた人でした。
ナポレオンの覇業を支え、その墓穴も掘ったという意味ではタレイランのまたとない同僚です。
しかし個人としてのフーシェはタレイランとは対照的で、良き家庭人であり、清廉で謹厳実直でした。知性のひとであり、学生達からは非常に尊敬されていたともいいます。
彼を使いこなせなかったのがナポレオンの敗因という人もいますが、彼のような人物は誰にも使いこなせないでしょう。
そして、力を持ちすぎた情報機関の長の末路も、だいたい似通っているものです。
328あぼーん:あぼーん
あぼーん
329世界@名無史さん:03/07/02 23:16
(´゚c_,゚` )プッ>>321

                  ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _ グッジョブ!!>>322
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
  _n  グッジョブ!!   / / _、_   ,/ ノ'
 ( l     _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、_    グッジョブ!!>>327
  \ \ ( <_,` )(       / ( ,_ノ` )     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄     \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    / ヽ ヽ_//
>胸甲騎兵さん
う〜ん、イイですなぁ。
誰からも怖れられながら誰よりも国を思っていた、カコ(・∀・)イイ!

では、私めも。
アモーリー1世

1135〜1174 在位1163〜1174
1135ガディネ家の末弟として生まれる。1163に没した兄ボードワン三世の後を継ぎ、イェルサレム
国王の座に着く。
当時のエジプト、ファーティマ朝は、シャーワルという宰相ががその実権を握っていた。彼は
いったん権力闘争に破れたので、ザンギー朝の将シールクーフの助力によって宰相の座に返り
咲いた。だが、シャーワルは、目的が為されるとこれを疎ましく思い、フランクの力を借りて
退けようとした。そして、当時十字軍諸国にとりて非常な脅威だったザンギー朝の力をそぐ意味
で、彼はそれに応えた。
これが、後に第三次に渡ることとなるエジプト遠征の始まりである。
第一回目は、いくつかの小競り合いの後ザンギー側が引くことでフランク側の勝利となった。
翌年、シールクーフは裏切り者シャーワルを討伐するため、再びエジプトに兵を進めた。
だがこの第二次エジプト遠征は、彼の完勝に終わり、フランク側は年に10万ディルハムという
朝貢を得るようになった。
だが、エジプト征服の野望を胸に抱き続けていた彼はこの成果に満足せずに、テンプル騎士団
の従軍拒否にも関わらず、ヨハネ騎士団にバックアップされ、69にエジプト完全征服を狙って
第三次エジプト遠征を敢行する。
彼らは良く戦ったが、ファーティマ朝の兵が完全に敵に回ったために破れ、これまでの成果を
無に帰してしまった。
彼は失意のまま、74に世を去る。彼の息子ボードワン4世癩王が後を継いだ。
彼はけして無能ではない、それどころか優秀の部類に入るのですが、彼の”ただ一度”の失敗は、
己の築き上げた全ての成果を無に返すだけでなく、サラディンに独自の地盤を築かせ、その後の
十字軍国家に致命的なダメージを与える遠因となってしまいました。
その意味で、彼は歴史上不幸な役割を担ってしまいました。もっとも、不幸ということでは彼の
息子には遠く及びませんが・・・・・・。

【統率】77(テンプル騎士団に従軍拒否されたが、明白な裏切りだった第三次エジプト遠征を敢行
      できたことと、諸侯達が、彼の死後急に仲間割れをするようになった事から類推して)
【武力】82(サラディンも側に付いていたにもかかわらず、「シリアのライオン」シールクーフに
      2勝1敗という成果であることから)
【知力】38(欲をかきすぎて、すべてを無に返してしまった。自制心に大きく、戦略眼にもマイナス)
【政治】70(ルイ7世やビザンツ側の助力を仰ぐなど、なかなかのものがある)
【魅力】68(特にエピソードはないようだが、【統率】と同じ理由でやや高めに)
333世界@名無史さん:03/07/03 00:16
>>324
30分も間があいてる。
もうすこし言葉に気をつけて注意したんなら
他の連中の同意も得られただろうに。

無意味に高圧的だな。
お前も同じことやってるんだよ。
言葉ではわかってるのようなのに何でやるかね。
334世界@名無史さん:03/07/03 00:22
>>322-327
面白いです。
俗な比喩で悪いですが、
オーベルシュタインのいいところと
ハイドリッヒ・ラングの悪いところを合わせたような人ですね。
335胸甲騎兵:03/07/03 00:46
>334
と言うより、あの小説の登場人物にはモデルに比定できる実在の人物がいる場合も多いですから。
オーベルシュタインのモデルはほぼ間違いなくフーシェでしょう。
以前評伝を書いたカール12世は、恐らくラインハルトのモデルになった人物だと思います。
あんまり言及すると怒られそうなのでやめときますが。
336 :03/07/03 01:23
一元的に数値をはじき出しているところに難しさがあると思う・・・

   |統率|軍事|知能|判断|人望|
――――――――――――――――――
統率|   |指揮|   |   |   |
――――――――――――――――――
武力|指揮|武勇|戦略|戦術|   |
――――――――――――――――――
知力|意志|作戦|教養|謀略|   |
――――――――――――――――――
政治|内政|外交|経営|調停|   |
――――――――――――――――――
魅力|   |   |   |宣伝|人格|
――――――――――――――――――

・・・だめだ、うまくいかない。
この方法をもうちょっと巧く使えないだろうか。
337永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 02:56
>>262
お待たせしました。
ハインリヒ・ヒムラーの暫定的な評価を行いたいと思います。

ヒムラーの統率力について考察します。
彼は、ヒトラーのささやかな私兵であった親衛隊を、
わずか数年で全国規模の民兵組織に育て上げ、
治安や諜報や虐殺まで担当するまでに至りました。
そして、国防軍の退役軍人を使って、機甲師団まで有する武装親衛隊まで作りました。
また、ドイツ国内と占領地に強制収容所ネットワークを張り巡らせ、
ユダヤ人や政治犯などを片っ端から虐殺していきました。

むろん、これは彼一人の力ではなく、
マジでヒトラーに取って代わる気でいたらしいラインハルト・ハイドリヒ、
高すぎる諜報能力のおかげで敗北主義に陥り、熱心に和平工作をやっていたヴァルター・シェレンベルク、
人を消すことにかけては最高級のテクノクラートで、最後は自分の行方まで消してしまったハインリヒ・ミュラー、
あまりのキチガイぶりに何度も精神病院にぶち込まれたテオドール・アイケなど、
名前を羅列するだけでもここには書き切れなくなるぐらい、
大勢の強烈過ぎる個性を持った部下達の努力の賜物でもありますが、
こんな素敵な連中を率いて、良くあんなにでかい仕事が出来たものだと感心します。

そういう訳で、ヒムラーの統率力は「ど」の字フォーマットの国家的業績に匹敵する80台とします。
彼のやったことは、ある意味でもの凄い業績だからです。
338永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 03:32
>>224
ヒムラーの武力について考察します。

この人は軍隊への憧れが異常に強く、第一次世界大戦の時は軍に志願しましたが、
後方の部隊に編入されたので、実戦に参加することはありませんでした。
戦後になってから大学に入って農学部に卒業したのですが、
彼の軍事熱は収まるどころか、ますます高まりを見せ、民兵組織に参加したりしてました。
そして、ナチス親衛隊の指揮官となると、部下に軍隊風の階級を与え、
あげくの果てには40個師団にのぼる武装親衛隊まで作ってしまいました。

そして、1944年に長年の夢であった実戦指揮に携わることになります。
西部戦線のオーバーライン軍集団司令官(元帥ポスト)に任じられ、
嬉々として指揮を執りましたが、ただの軍オタでしか無い彼は間抜けな指揮を繰り返し、
せっかくの大軍を崩壊させてします。
その後、北ドイツ方面に転じてソ連軍と戦いましたが、ここでも惨敗を喫します。
彼が軍隊の指揮を執るようになったのは、戦局が悪化してからですので、
苦戦しても、敗北しても、同情の余地のある状況ではありましたが、
彼は苦戦を敗北に、敗北を惨敗にしてみせるという素晴らしい軍事的才能を持っていました。
判断力に異常をきたしていたヒトラーでさえ、ヒムラーの無能ぶりは正しく理解できたらしく、
ついに「今後は一切、軍を指揮してはいけない」という命令を受けて、解任されました。
ここまで指揮能力が無いことが明白だった将帥というのは、近代では珍しいので、
ろくでなしレベルの20台とします。
339永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 04:15
>>224
ヒムラーの知力について考察します。

彼は汚い仕事にかけては、右に出る者の無い力量を誇りましたが、
どうしたことか、それ以外のことに関しては、
異常にこだわりが多すぎて、判断を狂わせていました。
親衛隊の入隊基準を身長180センチ以上、金髪碧眼で家系図上でも完璧なアーリア人種でなければならないと定めたり、
オカルトにハマったりするだけなら、問題は無かったのですが、
軍隊好きが昂じて、自分には優れた軍事的才能があると信じ込むようになり、
ソビエト軍の反攻で戦局が苦しくなってからも、自分と親衛隊が戦局を挽回してみせるとマジで信じていました。

やがて、オーバーライン軍集団司令官に任命されます。
これはヒムラーを政権中枢から追い払おうと言う政敵ボルマンの陰謀でしたが、
軍の指揮を夢見ていたヒムラーはあっさりとハマってしまいます。
ボルマンと謀略戦を繰り広げたあげくに、望んでもいない軍集団司令官にされたのでは無く、
自分の軍事的才能を振るう時が来たと狂喜して、この新しい仕事に就いたので、
この件に関しては、知力の減点材料とします。
軍歴がほとんど無いのに、自分に大軍を指揮して勝利する能力があるとマジで信じてたこと自体が、
テンプレの「問題への正しい理解・判断能力」の欠如に相当するからです。
340永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 04:44
>>224
軍集団指揮官ともなると、自分が率いる軍以外の軍も運用しなければなりません。
つまり、戦術能力の他に戦略眼も問われるのですが、
この方面でも見事なまでに判断ミスを繰り返し、
ヨーロッパ中に恐怖を撒き散らしたヒムラーの権威は地に堕ちてしまいました。

そして、戦局が破滅的になった1945年4月、
彼は単独で連合国に降伏を申し込むと言う驚天動地の行動に出ます。
しかし、第三帝国の悪事担当の分際で、
自分だけ助かろうと言うムシの良すぎる話が、相手にされるわけがありません。
この話は連合国側の手でヨーロッパ中に放送され、
激怒したヒトラーの手で全ての官職を剥奪されてしまいました。

余談ですが、彼はユダヤ人虐殺の最高責任者として、
虐殺という汚い仕事にストレスを感じていた部下達に、
意義のある仕事だと吹き込み、徹底した冷酷さを要求しましたが、
自分が実際に虐殺現場を視察した時には、
あまりの悲惨な光景に愕然として、失神してしまっています。
どうやら、この人は自分が何をやっているのかを本当に理解してなかったみたいです。
そして、とても汚い仕事をしているという覚悟にも欠けていたみたいです。

「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力」の全てにおいて、
ダメなところを見せているので、ヒムラーの知力はろくでなしレベルの10台とします。
341永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 04:45
間違いました。

ヒムラーの知力はろくでなしレベルの10台とします。

ヒムラーの知力はろくでなしレベルの20台とします。
342永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 06:07
>>224
ヒムラーの政治力について考察します。

1933年、ナチス党軍事部門の突撃隊責任者であったエルンスト・レームと、
ヒトラーの対立は頂点に達しました。
しかし、レーム率いる突撃隊は300万にも及ぶ構成員を擁し、
ナチスの党勢拡大に大きな功績をあげています。
そして、その勢力は国防軍さえも脅かしていました。
容易に取り除ける相手ではなかったのですが、
ヒトラーの命令を受けたヒムラーはそんな超大物をあっさり消してしまいます。
ついでにレーム派の幹部と、もう一つのナチス内部の反ヒトラー派であるシュトラッサー派と、
党外の反ヒトラー派の政治家まで消してしまうと言う、きめ細やかな仕事ぶりを見せました。

空軍大臣に転じたゲーリングの後を継いで、秘密警察ゲシュタポの長官となり、
その後ドイツ警察長官に昇格して、第三帝国の警察を掌握。
そして、国内の反ヒトラー派を次々と謀略で消していきます。
1943年には内務大臣に就任して、行政権力を掌握し、
1944年には、ヒトラー暗殺事件で国防軍の将軍が大勢いなくなったのに付け込んで、
国内予備軍司令官や陸軍軍備長官のポストまで手に入れ、軍中枢にも権力を伸ばします。
343永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 06:13
彼の片腕ハイドリヒは、異常なまでの上昇志向と天才的な権謀術数の手腕を持っていました。
第三帝国では、上の人間や同僚を陰謀で蹴落とすのが流行していたので、
並の人間がハイドリヒのような奴の上に立っていたら絶対に蹴落とされてたでしょうが、
ヒムラーは押され気味になることがあっても、決して隙は見せずに前線に出るまで権力を握り続けました。
(ただ、ハイドリヒが暗殺された時、とどめを差したのはヒムラーだという噂がありました)

このように彼は権謀術数には長けており、
ヒトラーの剣として、邪魔者を次々と葬り去っていったのですが、
政策や外交に長けていたわけではありませんでした。
内務大臣や陸軍軍備長官になってやった事と言えば、自分の影響力の拡大ぐらいで、
これといって特筆するべき成功も失敗もありません。
降伏交渉に失敗したのは交渉能力以前の問題で、
交渉を始めたこと自体が間違いでしたので、知力の減点材料とします。
よって、政治力は可もなく不可もないレベルの40台。
ただし、権謀術数の能力に限っては、>>273さんの特殊能力ルールを採用し、政治に+40され、
「ど」の字フォーマットの歴史的業績を示す90台とします。
ヒトラーの謀略面でのボディーガードであり、
第三帝国の悪事部門の最高責任者だったからです。
344永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 07:11
>>224
ヒムラーの魅力について考察します。

彼自身は律儀で誠実な人物でした。
また、家族を愛する良きマイホームパパでもありました。
平和な時代なら、小市民としてささやかながら幸福な一生が送れたでしょう。

しかし、不幸なことに彼は乱世に生まれ付いてしまいました。
彼の小心さは、権力や保身への貪欲さにつながりました。
彼の律儀さは、汚い仕事を丁寧にやり遂げることにつながりました。
そのため、部下に恐れられることはあっても、敬愛されることはありませんでした。
よって、ヒムラーの魅力は凡人レベルの40台とします。
345永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 07:16
間違いました。可もなく不可もないレベルですから、政治は50台です。
346永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 07:32
>>224
暫定的なハインリヒ・ヒムラーの評価を発表します。

【統率】86
【武力】22
【知力】20
【政治】51
【魅力】45
特殊能力《権謀術数》謀略・政争の分野に限っては、政治が+40されます。

極めて優秀な組織者です。
組織の構築と拡大、維持に優れた手腕を見せてくれます。
欧州全土に虐殺装置を設置した実績は伊達ではありません。
また、実務能力もそれなりにあるので、国政レベルの指導者になりえます。
ただし、知力が低すぎるので、絶対にトップに立ってはいけません。
頭のいいトップの片腕あたりがちょうどいいでしょう。
権謀術数に関しても、天才的なのであらゆる陰謀から摘発してくれるし、
気に入らない奴が国内にいたら、上手に消してくれます。
独裁者たる者、こういう片腕が欲しいですね。

第三帝国の最高指導部では、たぶん一番のアホですが…。
347世界@名無史さん:03/07/03 08:04
乙です。
いつも楽しく読ませて頂いております。

ただ、今回に限らず最近の長文書きコテハン諸兄は書き込み時間の冗長化が進み、
迂闊に割り込めない時間帯が増えつつあります。
(割り込んでしまうと、最後にインデックスを付けられる方が苦労なされますので)

可能であればの話ですが、長文派の方にはメモ帳なり何なりに一度まとめて戴き、
その後スレに貼り付ける手法を執られる事を推奨したいのですが。
348永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 08:23
>>347
前スレでプロコプの数値化をやった時、全文メモ帳にまとめてからコピペしたんですが、
あまりに長すぎて三回も連続投稿規制に引っ掛かっちゃいましてね。
メモ帳に書きながらやっても、そうでなくても大して変わらないんですよね…。

いや、申し訳ないです。
349世界@名無史さん:03/07/03 08:42
>>347
割り込んでもたいしたこといってないんだから
最初から割り込むな待て。
350世界@名無史さん:03/07/03 09:00
>349
前スレではニアミスとかもあったし、一概に大したことないというのもどうかと。
351世界@名無史さん:03/07/03 09:22
>>350
ニアミスまでけしからんという気はないけど、
チャットやってんじゃないんだから数十分ぐらい待とうよということ。
352氏ねや:03/07/03 16:16
氏ねやいいから
353胸甲騎兵:03/07/03 21:45
>338
いくらか誤認がありますので。

ヒムラーはSS全国指導者なので軍隊階級としては元帥と同格ですが、軍集団司令官は上級大将がその任に当たるのが通例です。
で、ヒムラーはオーバーライン軍集団の司令官を1944年12月2日から1945年1月21日まで務めましたが、この間ヒムラーは何もしていません。
軍集団を構成する各部隊(第14SS軍団、第18SS軍団、陸軍の第19軍など)が各々の判断で行動していただけです。
1月21日にヒムラーが転出すると翌22日の一日だけハウサーSS上級大将が司令官を代行し、23日にはG軍集団に吸収されました。
ヒムラーは25日にはヴァイクセル軍集団の司令官に就任しましたが、この軍集団も書類の上だけの存在で、最後まで統一行動を取っていません。
なお悪いことにこの軍集団は各軍管区から徴募した国民突撃隊(つまり民兵)だの被害を受けて後退し給養中の部隊だので構成されていて、編成が完結した状態ではありませんでした。
ヒムラーの仕事は実戦指揮よりも先にこの寄せ集め部隊をなんとか機能させる事でしたが、専門の教育も受けていない彼にそんなことができる訳もなく、3月21日に辞任しました。
解任ではなく、自発的辞任です(任務を投げ出した、とも言う)。
普通なら軍法会議ものですが、ヒムラーの責任を追及できる者などういようはずもなく、ただヒトラーの叱責のみで話は終わったようです。
354永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/03 22:44
>>353
>ヒムラーはSS全国指導者なので軍隊階級としては元帥と同格ですが、軍集団司令官は上級大将がその任に当たるのが通例です。
そうだったのですか?
大戦末期に国防軍の元帥だった人物の伝記をいくつか調べて見たら、
ほとんどが軍集団司令官だったので、てっきり軍集団司令官=元帥ポストだとばかり思っていました。

>ヒムラーの仕事は実戦指揮よりも先にこの寄せ集め部隊をなんとか機能させる事でしたが、専門の教育も受けていない彼にそんなことができる訳もなく、3月21日に辞任しました。
失礼いたしました。
こちらがあたった資料では、軍集団司令官を務めて、失敗しまくったという記述しか無かったもので。
御指摘ありがとうございます。
355世界@名無史さん:03/07/04 03:11
>>331
せっかく書いてくれているのに文句を心苦しいが、悪文すぎて何を書いているのか
さっぱり分からん。もちっと整理して書いてくれるとありがたい。
356永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/04 05:32
>>263
申し訳ありませんが、デーニッツ提督については、
手元に資料が少ないもので、もう少し待ってください。

>胸甲騎兵さん
図書館や書店の歴史・軍事コーナーに行って、
デーニッツ提督の詳細な資料を探して見たんですが、見付かりませんでした。
恐れ入りますが、良質なサイトや文庫本が出てましたら、紹介をお願いします。
いろいろ調べてるうちに「太平洋の戦い」が独ソ戦並みの天王山だったんではないかというような気がしてきました。
出来れば「太平洋の戦い」の連合軍側の司令官や参謀、
デーニッツ提督がいつ頃まで潜水艦隊を直接指揮していたのかを知りたいです。
統率力、魅力については計算できたんですが、武力・知力・政治力を判断する材料が少ないのです。
モノホンの名将のような気がしてきたのですが、海将の評価をするのは初めてなので、とまどっています。
また、潜水艦隊の指揮系統も良く分からないので、困っています。
暫定的に評価するつもりだったんですが、以外と難しいです。
357永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/04 05:57
>胸甲騎兵さん
連続レス、申し訳ありません。
軍人の評価をする時は、敵や同時代の将帥の能力なども概算してから、
数値化することにしているのですが、
デーニッツの場合は誰と戦い、誰と戦略を競い合っていたのか、
イマイチ分からないので、評価が難しいのです。
358世界@名無史さん:03/07/04 06:12
>356
デーニッツを知りたければ、やはり本人の著書を漁るのが妥当でしょう。
特に「デーニッツ回想録 10年と20日間」(光和堂刊)を最優先で。
古書店や図書館でも見付かるかどうか微妙ですが。
359胸甲騎兵:03/07/04 08:52
>356
デーニッツ元帥は、名将だと思います。総統との関係を破綻させる事無くある程度自分の意思を通していた交渉力と抜け目無さも目立ちますし。
レーダー、デーニッツの両名は陸軍のマンシュタインと同等かそれ以上に評価してもいいかと。

詳しくはまた後ほど。評伝書いてみてもいいですし。
360永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/04 21:08
>>358
探し回ってみたんですが、見付かりませんでした。

>胸甲騎兵さん
恐れ入りますが、評伝を書いていただけませんでしょうか?
彼が総司令官として全軍を率いるだけの力量を持った人物であることは明らかなのですが、
前線司令官としてはどのような戦歴があるのか?
ヒトラーは彼の実績を愛していたのか、それとも人柄を愛していたのか?
そして、連合国軍側の大西洋の司令官は誰だったのか?
それらの事項についての資料を持ち合わせていないので、
どうにも評価のしようが無いのです。

そのあたりがはっきりすれば、私の基準で別に評価を付けることも出来るのですが。
「大西洋の戦い」の直接的な敗因は、最高司令部が大西洋から兵力を別の戦線に引き抜いていったのと、
海軍独自の航空部隊が居ない上に、空軍がまったく手伝ってくれなかったおかげで、
連合国側の護衛船団や航空戦力を破壊して、対潜戦術を封じることが出来なかったからで、
デーニッツ提督にはほとんど責任が無いみたいですね。
こんな状況で最後まで善戦したデーニッツ提督は、本当に名将だと思います。
361世界@名無史さん:03/07/04 21:24
;filnhlmbc☆
362世界@名無史さん:03/07/04 22:49
>>534
>大戦末期に国防軍の元帥だった人物の伝記をいくつか調べて見たら、
>ほとんどが軍集団司令官だったので、てっきり軍集団司令官=元帥ポストだとばかり思っていました。
どうやら元帥号授与はヒトラーには手軽な人心収攬の手段と考えられていたようで、
最終的にかなりの数の軍人が元帥となっています。
パリ陥落の際には12人も元帥にしました。
要するに、役職よりも階級のカンストが早かったということです。
役職を考慮するのは軍の仕事ですから、基本的には。
363世界@名無史さん:03/07/04 23:16
デーニッツならハートの『第二次世界大戦』上巻の最後の方にも
ちょっと、まとまった記述があるよ。
ロンメルばりの相手戦術先読み能力を感じる軍人。

ドイツの軍人ならマントイフェル,グーデリアン,マンシュタイン
とかの評価もみたい。あとWW1のマクシミリアン=ホフマンとか。
武力90前後がずらり並びそう。なんでドイツは負けた?
364世界@名無史さん:03/07/04 23:25
あいかわらず数字がめちゃくちゃなスレだな
365世界@名無史さん:03/07/04 23:35
>>363
圧倒的に戦力が違う。指揮官がいくら素晴らしくても、物量には勝てない。っていう当たり前の話は置いておいて・・・。

ヤバイところで名作戦、名指揮っぷりを発揮して勝利する、もしくは善戦すると名将になる。
ヤバくない場合、堅実に戦えばいいの。連合軍は圧倒的だったから・・・。
366永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/04 23:56
>>362
確かに、ドイツ国防軍は異様に元帥が多いですよね。
しかし、あんなに兵力が膨れ上がってしまったら、それはそれで仕方が無いような気がするのですが。
インパール作戦のように、方面軍司令官も軍司令官も師団長もみんな同じ階級だったりすると、
「なんかおかしいんじゃねえか」という気がします。

>>363
>デーニッツならハートの『第二次世界大戦』上巻の最後の方にも
>ちょっと、まとまった記述があるよ。
そうだったんですか?
本屋に行った時、置いてあったんですが、スルーしたんですよ。
明日読んできます。ありがとうございました。

>ロンメルばりの相手戦術先読み能力を感じる軍人。
今のところの感想では、優れた戦略家という気がするんですが、
戦術家としても一流なんですか。
それは凄いですね。

>武力90前後がずらり並びそう。
武力90と言えば、軍事的天才のレベルですよ。
多い時代でも、一時代に数人ぐらいでしょう?

>なんでドイツは負けた?
戦略の欠如と物量の重圧でしょう。
あえてもう一つあげるならば、敵にも名将がいたからというところでしょうか。

>>365
>ヤバイところで名作戦、名指揮っぷりを発揮して勝利する、もしくは善戦すると名将になる。
>ヤバくない場合、堅実に戦えばいいの。連合軍は圧倒的だったから・・・。
そうですね。スターリングラード以降なら、ドイツ軍は負けて当たり前です。
それで善戦したら名将でしょう。
367世界@名無史さん:03/07/05 00:19
>366
>確かに、ドイツ国防軍は異様に元帥が多いですよね。
物の本で読んだところによると、上位の階級はそれまで
土地貴族(ユンカー)出身者しかなれなかったそうです。
ヒトラーはそれが気に入らなく、ユンカー以外の者の階級を上げていたとか。
ロンメルの昇進が異常に早いのは、そのせいだと思われます。
368簡単にいうと:03/07/05 00:21
レーダーは時代遅れなひと
ヒトラーの先読みの甘さも原因かもしれないが
アレだけ巨大な建艦計画(Z)を貫徹しようとしてたあたり…

デーニッツはドイツの置かれた状況をよく分かっていて
極めて現実的な戦略で、よく連合軍を苦しめたと思う
大戦開始時に、もう少し潜水艦戦力が整っていたら
イギリスを落とすことは可能だったほどだし

大戦後半には、Uボート戦略は瓦解してしまっていて
それをすべて連合軍の物量のせいだけに帰するのは
ちょっと乱暴だなとも思うけど
369世界@名無史さん:03/07/05 00:28
ドイツの海軍そのものがWW1の頃の思想からぬけれなかったと。
370永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/05 00:32
>>368
>大戦後半には、Uボート戦略は瓦解してしまっていて
最後には狼群戦術を放棄してますしね。
デーニッツの戦略が最終的には破綻してしまったのは確かなんですが、
大西洋の制空権を握れていたら、そんなことにはならなかったんですよね。
陸の戦いでも、海の戦いでも、制空権を握れなければ圧倒的に不利になりますから。

>それをすべて連合軍の物量のせいだけに帰するのは
>ちょっと乱暴だなとも思うけど
そうですね。物量だけで勝てないのは、戦争には勝てません。
それを生かす戦略が必要になります。
大西洋の戦いで連合軍の誰がその戦略を練ったのか、とても気になります。
371永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/05 00:33
訂正

そうですね。物量だけで勝てないのは、戦争には勝てません。

そうですね。物量だけでは戦争には勝てません。
>>355
・・・・・・読み返すと、確かに自分でも限度を超している悪文だナァ(;´Д`)スマソ
修正Ver書いたけど、貼っていいですか?
373世界@名無史さん:03/07/05 01:11
>>372
貼って良し!
374世界@名無史さん:03/07/05 01:14
早すぎw自演やるときはもっとうまくせぃ
375簡単にいうと:03/07/05 01:15
>>370
連合軍は、Uボート撃退のためにさまざまな方策を練りました
(ちなみにチャーチルは対Uボート戦委員会を開くなどUボート戦にも熱心であった)
護送船団方式をとり、
Uボート発見、撃沈のため初期のトライアル&エラーから
アメリカの科学者達の手によるORによる潜伏地点の特定
大西洋への護衛空母の投入、暗号の解読
イギリスのレーダー技術の進展や船舶建造量の大幅な増加により
大西洋戦争は連合軍の勝利におさまりました
376永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/05 01:21
>>375
つまり、デーニッツの戦略を潰したのは、
連合軍の大西洋艦隊の誰かでは無くて、
英米が国をあげて脳味噌を振り絞った結果ということになるのでしょうか?
>>373
うっす。

>>374
いや、本気で自演じゃありません。
話は変わるけど、漏れが他板でAA貼ったときに、1分かからずに反応されたことがあった(大マジ)
アモーリー1世

1135〜1174 在位1163〜1174
1135フランス及び十字軍諸国の有力貴族ガディネ家の当主、フルーク・ダンジューの末弟と
して生を受ける。1163に、同年没した兄王ボードワン三世の後を継ぎ、イェルサレム国王の
座に着く。
彼の統治における最大のエピソードは、第三回にわたるエジプト遠征である。
彼が王位に着いたとき、エジプトのファーティマ朝では、シャーワルという宰相が実権を
握っていた。この宰相シャーワルは、一時権力闘争に破れて、シリアに落ち延びていたこと
があり、当時シリアの最大勢力であったザンギー朝の当主ヌール・アッディーン及び、かの
有名なサラディンの叔父でもあり「シリアのライオン」の異名を誇るその麾下の将シールクーフ
の助けを得て、再び宰相の座に返り咲いていた。だが、シールクーフ軍はその後も居座り続け、
エジプトにその影響力を及ぼそうとしていた。これをシャーワルは疎ましく思い、シリア軍を
退けるため、新たな王を迎えたばかりのイェルサレム王国に、シリア軍を追い出させるよう
働きかけた。
王座についたばかりの彼はこれに乗り、遠征軍を送る。(この彼の決定には、当時十字軍諸国
にとりて非常な脅威だったザンギー朝の力をそぐ意味もあったことは想像に難くない)
これが、後に第三次に渡ることとなるエジプト遠征の始まりである。
第一回目は、いくつかの小競り合いの後、シールクーフ側が退却し、イェルサレム王国側
の勝利となった。ちなみに、彼はルイ7世にエジプト征服を示唆し援助を依頼する書簡を
送るなど、この頃既にエジプト征服の野望を燃やしていたようだ。
翌年ヌールは、裏切り者シャーワルを討伐するため、再度エジプトにシールクーフを派遣した。
だがこの第二次エジプト遠征は、イェルサレム側の完勝に終わり、彼はエジプトからは年に10万
ディルハムという多額の朝貢を受けるようになった。
だが、この成果を持ってしても彼は満足せず、エジプト征服の野望を達成するため、1169に
第三次エジプト遠征を敢行する。この遠征は、ヨハネ騎士団やビザンツなどのバックアップ
を受けることは成功できたが、テンプル騎士団は、彼の決断を完全な裏切りと非難し、従軍を
拒否した。さらに、今までとは違いファーティマ朝の兵が完全に敵に回ったため、善戦空しく
シールクーフ軍に破れ、これまでの成果を無に帰してしまった。
この後、彼は失意のまま、1174に世を去る。王国は彼の息子ボードワン4世癩王が継いだ。


彼は決して無能な人物ではない、それどころか優秀な人物であるですが、彼の”ただ一度”の
失敗は、己の築き上げた全ての成果を無に返すだけでなく、結果的にアイユーブ朝を生み出す
こととなり、彼はその後の十字軍国家に致命的なダメージを与えてしまいました。
その意味で、彼は歴史上不幸な役割を担った事となります。もっとも、不幸ということでは彼の
息子には遠く及びませんが・・・・・・。

【統率】77(テンプル騎士団に従軍拒否されはしたが、明白な裏切りだった第三次エジプト遠征を敢行
      できたことと、彼の死後、諸侯達が急に仲間割れをするようになった事から類推して)
【武力】82(サラディンも側に付いていたにもかかわらず、「シリアのライオン」シールクーフに
      2勝1敗という成果であることから)
【知力】38(欲をかきすぎて、すべてを無に返してしまった。戦略眼、自制心にマイナス)
【政治】70(ルイ7世やビザンツ側の助力を仰ぐなど、なかなかのものがある)
【魅力】68(特にエピソードはないようだが、【統率】と同じ理由でやや高めに)
380簡単にいうと:03/07/05 01:49
>>376
一番の決め手は?と言われればアメリカ参戦が効いたのでしょうが
Uボートに苦しめられていた英海軍ががんばったというのは間違いではありません
イギリスは頑張ったと思います
381世界@名無史さん:03/07/05 02:05
>>377
…もしかして撲殺スレかい?
ゲフンゲフンゲフンゲフンゲフンゲフン
383永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/05 02:27
>>380
恐れ入りますが、その当時の大英帝国海軍の大西洋方面で活躍した提督と、
経歴を紹介していただけませんでしょうか?
デーニッツの能力を計算する時の参考にしたいのです。
人物の評価を付ける時は、敵や部下、同僚との相対評価で行うことにしていますので。

余談ですが、金聖柱の評伝がなかなか書けないのは、
部下の能力との相対評価に手間取っているというのもあります。
呉振宇が相当重要な役割を果たしたのは分かったのですが、
あの警察国家を作り上げたのが誰なのか、まだはっきりしていないのです。
ポスト的には金英柱が怪しいと睨んでいるんですが。
384世界@名無史さん:03/07/05 02:36
ヒトラーの共犯者という本にけっこう詳しくのってますよ
385世界@名無史さん:03/07/05 02:46
太平洋方面だとイギリス本国艦隊であろうか?
トーベイやらホランドやら?
ここで聞くより軍板に聞きに行った方がはやいと思われますよ。
386簡単にいうと:03/07/05 02:50
>>383
(有名どころはGoogleで調べてくんなまし)
大戦初期 軍令部長はパウンド元帥
1943.9からアンドルー・カニンガム元帥にかわった
西武近接海域司令官は初期にノープル大将
チャーチルはUボート戦には潜水艦の専門家が適任と考えて
1942.11にホートン大将を任命
ホートンは北アイルランドに対潜水艦学校を設立して対Uボート戦の陣容を育て
司令部には対潜戦の戦術研究班をつくり
図上演習を繰り返して数々の新戦術を編み出した

アメリカではキング提督の成した功績も非常に大きい
対Uボート作戦課をつくり、ベテランのベーカー大佐を大西洋艦隊から引き抜き
課長に据え、彼は民間人科学者グループの対潜戦ORグループの創設と育成
その活用に力を発揮した
387簡単にいうと:03/07/05 02:56
もひとつ
デーニッツの潜水艦隊の落日の大きな原因の一つに
潜水艦の場所がレーダーなどにより探知されていたことが
ありますが、これを招いたのは、デーニッツが生粋の潜水艦乗りであったがゆえです
彼は潜水艦隊司令部の要員を潜水艦経験者で固めた
連合国のように他の分野の専門家を交えたオペレーションズリサーチはおろか
水上艦艇出身者を交えた討論会でさえ、滅多に開かなかった
潜水艦乗りらしい「潜望鏡の視野」が敗因のひとつですかね
388簡単にいうと:03/07/05 03:29
なんかここまできたら自分で書けばいいような気がしてきたので
やっちゃってよかとか?

カール・デーニッツ(1890〜1980)
部下からは「ライオン」「カールおじさん」と親しまれている
出世コースとは無縁のキャリア、楽天的で押しが強い

デーニッツは主に作戦担当で、
彼の雷名の裏にはハンス・ゲオルグ・フォン・フリードブルク大将の活躍があった
彼は後方支援を担当している
Uボート部隊はこの二つの顔で動かされていた

【統率】 71 水上艦中心だった独海軍を一新させ、Uボート艦隊とも言うべき艦隊を作り出した
        イタリア海軍を上手につかえなかった点は減点
【武力】 47 艦長としては人並み、WWTでは英軍の捕虜になっている
【知力】 82 徹頭徹尾、潜水艦Uボートで戦った この戦略はあの時点のドイツ海軍の実力から見て間違っていなかった
        後継の育成にも熱心、明快な戦略眼を持つ。群狼戦術の確立による組織だった潜水艦運用術で連合軍を苦しめた
        扱いづらいヒトラーも上手く御した
【政治】 60 レーダーに代わって海軍総司令官に就任 キャリアからすれば大出世
        ヒトラーによるUボートの便宜使用を許したのは減点
        しかし、独軍首脳の中でもずば抜けた信任を得ている
        終戦間際にヒトラーに後継者指名を受けたのはむしろマイナスか?
【魅力】 79 部下に慕われていた 彼は潜水艦長とも密に連絡をとり艦隊運用の円滑化を図った
        逆にこれによって命を落とした艦長も少なくないw
389胸甲騎兵:03/07/05 20:49
ではデーニッツ、いきます。

------------------
カール・デーニッツ(1890-1980)
ドイツの海軍元帥、第三帝国総統

ベルリン生まれ。海軍士官学校を出て21歳で少尉に任官。
当初は普通に水上艦艇に乗っていたが、途中で潜水艦乗りに転じ、第一次大戦を迎える。
戦争中は潜水艦艦長として活躍、一級鉄十字章を授賞されるほど優秀だったが乗艦の故障のため捕虜となり、イギリスに抑留される。
戦後も海軍に残り、保有が禁じられていた潜水艦の研究を続ける。1935年に潜水艦保有が実現すると直ちに潜水艦隊司令官に任命されるなど、海軍部内での彼の地位は潜水艦戦のエキスパートとしてのものだった。
そのため正統的海軍軍人だったレーダー元帥とはそりが合わず、またそれが故にヒトラーのお気に入りとなり急速に昇進。
レーダーが辞任すると、後継者として元帥に昇進し、その翌日海軍総司令官に就任。ちなみにレーダーが後継者としてまず推薦したのはバイ提督で、デーニッツはその次だった。
潜水艦至上主義者と見られていたデーニッツだったが就任早々、ヒトラーを見事に論破して水上艦破棄命令(レーダーはこれに耐えられず辞任した)を撤回させるなど、一筋縄ではいかない所を見せる。
海軍部内ではカリスマ的な人望を得ており、特に若い潜水艦のりたちからは慈父のように慕われていた。帰らぬ潜水艦を心配して幾晩も睡眠を取らなかったとか、諦めていた潜水艦から連絡があると涙を流して喜んだとか、そういうエピソードには事欠かない。
しかしいかに犠牲が出ようと自らの指針を貫く信念の人でもあり、そして状況打開の為にはあらゆる手を尽くす視野も持つ人物だった。
技術陣を督励しての新型潜水艦の開発と新戦術の考案、部下の名誉を守る為のヒトラーとのやりとりなど、単なる軍人には収まらない手腕も見せている。
海軍の伝統として政治ごとには関わらない姿勢を貫いたが、そこをまた評価されてヒトラー暗殺未遂事件後は全ドイツ軍の半分を統括する総監に任命され、ヒトラー自殺の際後継者に指名され第二代の第三帝国総統となる。
総統となった後は終戦処理に奔走、その高潔な人柄が評価されて戦後裁判では重責の割に禁固十年という比較的軽い処罰に終わった。
戦後はかつてドイツ軍人の名誉回復と福利厚生に尽力。死ぬまで彼らの精神的な支えであり続けた。
390胸甲騎兵:03/07/05 21:04
能力値
【統率】90(統率者としては全ドイツ軍で最優秀の部類。あの損耗率の中で海軍潜水艦隊が高い士気を保ち続けたのは彼の統率あってこそ)
【武力】70(非常に評価が難しい。実際の戦術指揮は潜水艦戦に限られていたが、海軍将官としての資質は同時代でもトップクラスだったろう)
【知力】85(広い視野、強固な意志とそれを断行する実行力を持ち、そして扱いにくい最高権力者に絶望せずうまくつきあっていくことができた希有な人物)
【政治】65(政治とは距離は置いていたが、海軍に冷淡な陸軍やあれこれ口を挟むヒトラーから海軍を守った手腕は非凡)
【魅力】85(海軍はヒトラーより彼に忠誠を誓っていたと言われるほどの絶大な人望があった。また、掛け値なしにそれを裏打ちする人格者でもあった)

私は、第三帝国最高の名将はと問われればマンシュタインではなく彼を推します。
その頭脳と執務能力は同時代の海将で比較できるのはニミッツか山本しかおらず、統率能力ではその上を行くでしょう。
レーダーの苦闘の後を引き継いだのはラッキーでしたが、あれだけヒトラーに直言してもそれなり敬意をもって遇された人物というのも彼とルントシュテットくらいのものです。
連合国からの評価も非常に高く、敗れてもなお誇りを失わなかったその姿は多くの関係者を感銘させています。
391永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:26
>>263
お待たせしました。
カール・デーニッツ元帥の評価を行いたいと思います。

デーニッツの統率力について考察します。

かつて、世界第二位の戦力を有していたドイツ海軍は、
ベルサイユ条約による軍備制限のため、
沿岸警備隊に毛が生えた程度の戦力に落ちぶれてしまっていました。
1935年にヒトラーが再軍備宣言を行うと、
デーニッツは潜水艦隊の編成という任務を与えられました。
彼は300隻の潜水艦があれば、制海権を手中に出来ると踏んでいましたが、
ドイツ国防軍の三軍の中で、一番海軍の政治力が弱かったために十分な支援を受けることが出来ず、
大戦が始まった時点では56隻しか用意できていませんでした。

しかし、彼は潜水艦隊司令長官として帝国海軍全潜水艦隊の指揮をとり、
大西洋を思うがままに暴れまわり、世界最強の大英帝国海軍を圧倒します。
やがて、連合国軍側が全ての知力と物量を結集して、大反攻に打って出ると、
徐々に状勢は不利になり、多くの潜水艦が失われました。
その損耗率は実に総艦数の3分の2に達しましたが、潜水艦隊は勇敢に戦い続けました。

1945年5月、自決したヒトラーから総統の地位を引き継いだデーニッツは、
第三帝国に幕を引くと同時に、手塩にかけて育てた潜水艦隊に、
これまでの勇戦をねぎらい、連合国軍への降伏を命じる電報を打ちます。
その時、部下の半数が最初で最後の命令違反を行いました。
降伏を潔しとせず、自沈して艦と運命を共にしたのです。
破滅的状況にあってなお、潜水艦隊は闘志を燃やし続けていたのです。
392永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:28
デーニッツは、一国の軍の中枢の一員として、
自分が指揮している戦場以外でも勝利できる潜水艦隊を作り上げ、
戦略的に敗北するまで、全軍レベルの司令官として勝利を収め続けました。
よって、デーニッツの統率力は「ど」の字フォーマットの国家的業績に匹敵する80台とします。
393永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:28
>>263
デーニッツの武力について考察します。

彼自身が将官になってから、前線に出て潜水艦隊の指揮を直接執ったかどうかは、
確認できなかったので、軍人としては可も無く不可もないレベルの50台としておきます。
394永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:31
>>263
デーニッツの知力について考察します。

彼は「海戦はUボートの戦いだ。あらゆるものが、この主目的に従属する」と喝破し、
第一次大戦の戦訓から「群狼戦術」を編み出して、
潜水艦を最大限に効果的に運用する方法を考え付きました。
そして、海の狼達は連合国側の軍艦・輸送船問わず沈めまくり、
大英帝国と合衆国の船舶生産力を上回る船舶と、膨大な量の軍需物資、人命が海の藻屑としました。
貧弱な水上戦力しか持たず、海軍独自の航空戦力も無かったのに、
Uボートだけで大西洋の制海権を握ったのです。

第三帝国潜水艦隊の猛威に晒された英米両国は、全力をあげてUボート対策に乗り出します。
大英帝国海軍は潜水艦戦のエキスパートであるホートン提督を大西洋方面の司令官に任命し、
合衆国海軍作戦部長キング提督は、潜水艦の専門家と科学者を集め、対潜水艦戦術を徹底的に研究します。
駆逐艦、フリゲート艦、コルベット艦を中心とした対潜水艦部隊を戦線に投入し、
空母を投入して大西洋全域の制空権の確保に取り組み、
対潜水艦レーダーやソナー、対潜水艦魚雷などの新兵器を開発し、
潜水艦に司令を伝えるエニグマ暗号の解読に取り組みました。
デーニッツの戦略に対抗するには、二つの大国が国中の頭脳を結集しなければならなかったのです。
395永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:31
潜水艦隊は徐々に追い詰められていきました。
デーニッツは損耗率を減らすために狼群戦術を放棄し、
なおも新しい戦略を練って戦い続けましたが、ついに抵抗を断念し、大西洋から撤退します。

まとまった航空戦力を指揮下に置けなかったこと、水上戦力が貧弱だったこと、
海軍に回される予算が少なかったこと、多くの潜水艦を別の戦線に引き抜かれ続けたことなど、
多くの悪条件に苦しみながらも戦い抜き、
鉄の闘志を持つチャーチルに
「私にとって本当に苦しかった戦いは、バトル・オブ・ブリテンでは無く、太平洋の戦いであった」
とまで言わしめたデーニッツは、幾つかの欠点を差し引いても、恐るべき戦略家でした。

よって、彼の知力は「ど」の字フォーマットの国家的業績に匹敵する80台とします。
なお、ヒトラーをむやみに持ち上げるようなイタイ発言をいくつもしていますが、
それが彼の戦略家としての能力に影響したわけではありませんので、減点材料とはしません。
396永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:32
>>263
デーニッツの政治力について考察します。

彼はかなり遠慮なく人に意見を言える人物で、艦隊派の将校からはかなり煙たがられていました。
そのせいか、レーダー元帥は海軍最高司令官の後任に、
武勲赫々たる彼ではなく、さほど功績の無いカールス提督を指名しています。
どうもあまり政治的な人物では無かったようですが、
海軍の利益を擁護するために尽力し、時にはヒトラーに耳に痛いことを言うことさえありました。
それにも関わらず、功績ある高級将官をつまらない理由で解任するという悪癖を持つヒトラーに、
一度も解任されること無く、最後まで絶大な信任を受け続けました。、
もっとも、信任に見合うだけの予算と戦力は与えられなかったのですが…。
ヒトラーの死後は、第三帝国二代総統に指名され、連合国軍との降伏交渉にあたります。
政治的にはかなりババを引いてばかりの人ですが、その範囲内で最大限の努力をしたと言うべきでしょう。
よって、彼の政治力はまあまあ有能なレベルの60台とします。
ただし、特殊能力《信頼》のおかげで、最高指導者との折衝、保身の際に政治力が+10されます。
397永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:32
>>263
デーニッツの魅力について考察します。

彼が海軍最高司令官になると、間もないうちにライバルであったカールス提督が
「なぜか」予備役に編入されてしまったり、
あからさまなヒトラーへの追従や、反ユダヤ的な発言をするなど、
人間的にはどうかと思われるところもありましたが、
部下に多くの愛情を注ぎ、将兵から愛称で呼ばれるなど、海軍では最も人気のある提督でした。
それは、デーニッツが戦犯として裁かれ、もはや提督でなくなってからも続き、
彼の妻が服役中の彼に面会に行きたいと願った際には、かつての部下たちが旅費を出し合ったそうです。
彼の魅力は一国の軍隊全部に及んでいたので、国家的英雄であることを示す80台を与えます。
398永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 01:33
>>263
カール・デーニッツの最終的な評価を発表します。

【統率】82
【武力】55
【知力】89
【政治】60
【魅力】81
特殊能力《信用》最高指導者との折衝・保身に限って、政治が+10されます。

第三帝国の四軍の総司令官の中では、唯一総司令官たるにふさわしい人物です。
組織力・指導力・戦略眼ともに卓越し、第二次世界大戦では屈指の提督です。
広大な海域を舞台とする潜水艦戦の指揮官には、最適の能力を持っています。
政治力はさほど高くありませんが、統率力と知力に優れているので、
戦時でも平時でも優れた指導者になれます。
399ネオナチ:03/07/06 02:13
みなさんありがとうございました。
できればヘスとボルマンもお願いできますか?
400世界@名無史さん:03/07/06 02:18
簡単にいうと氏、胸甲騎兵氏、永遠の青氏ら
三氏のデーニッツ祭りじゃ!
401永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 02:23
>>399
どちらもかなりしょぼい能力になると思いますが、よろしいですか?
402ネオナチ:03/07/06 02:33
ぜんぜんOKです
403永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 03:16
>>402
マルティン・ボルマンの統率力と武力について、考察します。

彼は党官僚として出世街道を歩んできましたが、
彼が買われたのは大勢の人間を指導する能力ではなく、デスクワークの能力でした。
そして、ヒトラーの秘書役として、権力の頂点を極めましたが、
彼はあくまで権力者の側近であり、大きな組織や軍隊を統率したわけではありません。
よって、彼の統率力は指導者としての経験不足を加味し、苦手レベルの30台とします。

マルティン・ボルマンは一軍を指揮した経験も軍事知識もありません。
このような人物の武力の評価はフィーリングになりますので、
義勇軍の兵士だったことを加味してろくでなしレベルの20台とします。
404世界@名無史さん:03/07/06 03:24
やはり賄賂は禁止すべきだな
405永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 03:36
マルティン・ボルマンの知力と政治力と魅力について、考察します。

ボルマンはヒトラーの最も信頼する側近でしたが、
ヒトラーの誤った判断を修正するどころか、
自分の権力の拡大にばかり熱心な視野の狭い人物でした。
よって、知力は苦手レベルの30台とします。

ボルマンが出世したのは、党の官僚組織の中で能吏であると判断されたからでした。
全国レベルの組織の中で、能吏と認められたのですから、
ボルマンの政治力は60台とします。
ただ、他の権力者を蹴落とすことによって権限を拡大してきたので、
権謀術数に限っては、政治力は+10され、優秀レベルの70台となります。
妄想に取りつかれていたヒムラーと、特殊ルールで能力の激減しているゲーリングを蹴落とすなら、
この程度もあれば十分でしょう。

ボルマンはヒトラーに権謀術数の能力で取り入ることによって、信頼を得ましたが、
人間的には小者でしかなく、陰険な性格や権勢欲の強さを嫌われることはあっても、
広く人望を得ることはありませんでした。
また、そういう立場でもありませんでした。
よって、彼の魅力はろくでなしレベルの20台とします。
406世界@名無史さん:03/07/06 03:41
もっとこう幼女とセックスしまくりの世界史の人物とか
こちらの興味引かせる評伝ないの?エンターティナーは面白さが
命よ?命よ?冗談じゃないわよん
407世界@名無史さん:03/07/06 03:44
    |┃三             ______________
    |┃      , __     /
    |┃ ≡   /_、_\ < 幼女と聞いちゃー黙ってられねー
____.|ミ\___( <_,` ) _ \
    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ
408永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 03:45
マルティン・ボルマンの暫定的な評価を発表します。

【統率】32
【武力】25
【知力】38
【政治】62
【魅力】24
《権謀術数》謀略・政争の分野に限っては、政治が+10されます。

官僚としては、有能な人物です。
特殊能力《権謀術数》を有しているので、
実力以上に高い地位に登り詰めることも可能でしょう。
統率力の高い指導者の下に付ければ、能力を発揮します。
しかし、それ以上でも以下の人物でもありません。

権力者に取り入って、実力以上の地位を得た寵臣の典型です。
409世界@名無史さん:03/07/06 04:23
>>408
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1053782154/l50
青さん。興味あったら是非姉妹スレのこのスレにも参加してほしい。
できればコテハンで。
410前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/06 06:06
別の人物の資料漁ってたら、もっと面白そうなネタが出てきた(w
ドイツともょぅι゛ょとも関係無いが、まあせっかくだからって事で。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「豚飼い」イヴァイロ ?〜1280(在位1277〜1279)
 
ブルガリア帝国にとっての13世紀とは、対外的にはキプチャク汗国のバルカン進出の矢面に立たされ、
同時にビザンツ復興を目指したニカイア帝国&復興したビザンツ帝国、そしてハンガリーからの侵攻に悩まされ、
国内においても内紛の挙げ句戴冠した皇帝コンスタンティン・ティフが、弱腰な態度と失政続きで非難の的となり、
その混乱のどさくさに皇帝僭称者までもが現れて内戦状態に突入する、まさに踏んだり蹴ったりの時代であった。
 
そんな中で現れたのが、自分の豚すら持てない程貧しかった「豚飼い」イヴァイロである。
雇われて他人の豚を飼育していた彼が、ある日突然「神の啓示を聞いた」と言い出した。
外敵の脅威の前に為す術を持たず、ただ僭称者と小競り合いを続ける皇帝に失望していた農民達は、
そんなイヴァイロの言葉とカリスマに希望を見出して集まり、1277年に義勇軍として立ち上がる。
 
無論、当初は信じる者も決して多くはなかったが、キプチャクの実力者ノガイ・ハーン率いる軍勢を、
ドナウ河畔の戦いでイヴァイロ率いる寄せ集め集団が撃破してしまった事で様相は激変。
啓示を信じた人々が各地で蜂起し、帝都タルノヴォへと向かうイヴァイロの元に結集していく。
皇后マリアの力添えでようやく僭称者を排除した皇帝ティフを途上で敗死に追い込み、
快進撃の果てタルノヴォに到達し、これを包囲するに至った。
 
そして、実家のビザンツ帝国と宗教問題で対立していた皇后マリアと利害の一致を見出し、
彼女と結婚してタルノヴォ政府と講和した「豚飼い」が、何と正式に帝位に就く事と相成った。
411前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/06 06:09
その後ビザンツ帝国がこれに異を唱え、イヴァン・アセン3世を担ぎ上げようと派遣した軍も返り討ちにし、
続いて再侵攻してきたモンゴル軍も再度撃破してのける。
その留守中に不満たらたらの貴族達がクーデターを起こしてイヴァン・アセンを皇帝に担ぎ上げるが、
返す刀で貴族軍を打ち破ってタルノヴォを再包囲し、イヴァン・アセンはビザンツへの逃亡を余儀なくされた。
 
しかし、モンゴルとビザンツという強大な外敵との連戦で疲弊していたイヴァイロ軍は、
ゲオルギ・テルテルを担ぎ出した貴族達の2度目のクーデターの前についに力尽きる。
イヴァイロはノガイとの不仲を噂されていた大ハーン・トフタを頼り、敵国キプチャク汗国へと亡命するが、
「ブルガリア征服における最大の障害」というノガイの主張が通り、あえなく毒殺された。
 
【統率】67 農民主体の寄せ集め集団を常勝軍団にしてしまった
【武力】81 強大な外敵をことごとく撃退している
【知力】46 教養は無いが頭が悪い訳ではない。最後の選択は結果的に失敗だったが……
【政治】30 政務は先帝時代より皇后マリアが取り仕切っていたらしいので、まあ適当に
【魅力】64 決起時の状況を鑑みるに、自前のカリスマもそれなりにあったらしい
【特殊能力】 《神の啓示》対応する宗教圏内に限り、統率と魅力それぞれ+20
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
要は元祖というか男版ジャンヌ・ダルク。
もし彼も豚飼いではなくうら若き乙女であれば、果たしてどうなっていた事やら。
412永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 15:15
>>411
面白く読ませていただきました。
ただ、事跡から考えれば、《神の啓示》が無くても、
統率と魅力に+20しても良いとは思います。
あと、武力も85ぐらいあっても良いような気がします。
「最も狡猾なギリシア人」ミカエル8世の治下で勢威を誇っていたビザンツ帝国の軍勢や、
強大なジュチ・ウルスの最大の軍閥で、将軍としても決して無能ではないノガイの軍を打ち破っているのは、かなりの英雄ですよ。
彼が知力と政治力の高い宰相に恵まれなかったことだけが、敗因のような気がします。
413永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 16:03
ルドルフ・ヘスの統率力と武力について、考察します。

ヘスはヒトラーの最も古い側近の一人で、
早い時期から党の要職を歴任し、ヒトラーが首相になって、
パーペン派を排除すると、無任所大臣として入閣し、
第三帝国建国後は副総統・総統継承順位2位の高位に上り詰めます。
しかし、これだけの要職を歴任したわりには、彼個人の力量を示す場面が少なく、
第三帝国の勃興期において、目覚ましい業績をあげた訳でもありません。
どうも、ヒトラー派の最古参の政治家として年功を積み、
ナチスの拡大と共に高位に就くことになった人物という印象が拭えません。
実際、序列が高いわりに大きな仕事を任されたりはしていません。
よって、彼の統率力は凡人レベルの40台とします。

ヘスは第一次世界大戦では、兵士として多くの武勲をあげましたが、
将官として一軍を率いたことは無く、そのための軍事知識も持ち合わせていませんでした。
よって、武力はろくでなしレベルの20台とします。
414永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 16:22
ルドルフ・ヘスの知力について、考察します。

ヘスは大学で地政学をカール・ハウスホーファーから学び、
それをヒトラーに吹き込み、その思想に大きな影響を与えました。
また、「我が闘争」の口述筆記を行うなど、思想的なサポートの面で尽力しています。
しかし、これらはテンプレにおける「問題への正しい理解・判断能力。先見の明。戦略眼。意志力」とは、また別のものです。
彼がハウスホーファーに学力を認められて、研究室に残って助手になるよう勧められたのに、
ヒトラーに従ったのは、将来性を見込んだ打算というよりは、
高い魅力に魅了されたのだと思われます。

彼は要職についてからは、党や国家の最高意思決定に加わる地位にありましたが、
それは「どんな場合でもヒトラーに賛成意見を言う人間」という役割を期待されたのであり、
判断力や戦略眼が重視された上での人事では無いような気がします。
彼は盲目的にヒトラーに忠誠を誓うだけの人物であり、
党や国家を担うべき地位にふさわしい視野の持ち主ではありませんでした。
ただ、その視野の狭さが特に問題を起こす事も無かったので、
彼の知力は40台とします。

なお、イギリス単独飛行事件については諸説あり、
事実が未だはっきりしないので、判断材料からは外しました。
415永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 16:43
ルドルフ・ヘスの政治力と魅力について、考察します。

ヘスは長くヒトラーの副官的役割を務め、党や政府の要職を歴任してきました。
しかし、内政、外交、謀略などのどの面においても決定的な役割を果たすことは無く、
政争に関与することもありませんでした。
そして、それだけの能力も野心もありませんでした。
ただ、全国レベルの組織の要職にあって、そつなく仕事をこなすだけの実務能力があったことを評価して、
政治力は可もなく不可もないレベルの50台とします。

ヘスは誠実で策を弄することの無い公明正大な人物でしたが、
それが彼個人の人気に直結することはありませんでした。
地位のわりには、存在感の薄い人でした。
ネオナチの間では絶大な人気を誇っていますが、
それは彼が野心に満ちたナチスの最高指導者の中で、
総統に無私の忠誠を捧げた数少ない人物だった上に、
長く牢獄の中で生き続けたおかげでナチズムのシンボルに祭り上げられただけであり、
仮に本人を目の前にすれば、かなりがっかりしたと思われます。
よって、ヘスの魅力は凡人レベルの40台とします。
416永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 16:58
ルドルフ・ヘスの暫定的な評価を発表します。

【統率】45
【武力】28
【知力】41
【政治】53
【魅力】49

平凡な官僚・政治家です。
全国レベルの組織でポストを埋めるには無難な能力ですが、ただそれだけです。
しかし、この世の人間が全員有能で無い以上、こういう人物も組織には必要です。
ヒトラーが彼に求めていたのは、
パシリ兼ナチス全国指導部会議や第三帝国閣僚会議で確実にヒトラーに一票を投じるという役割で、
組織力や政治能力を買われていたわけではありませんでした。

いつの時代でも、「無難に仕事をこなせるイエスマン」というのは、
かなり重宝するのです。
417永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 18:02
>三戦板の方々
お待たせしました。
これで同一人物だということがお分かりいただけると思います。
なお、そちらへお伺いしたのは、>>409でお誘いの声を頂いたからです。

スレ違いの私信ですので、sageます。
418 ◆S9nsfgGfOM :03/07/06 18:04
てすと
419世界@名無史さん:03/07/06 22:32
(*´Д`*)ハァハァ
420胸甲騎兵:03/07/06 22:34
ナチ野郎祭りなのでもう一人いってみます。
さあ喜べ腐女子!(謎)
-----------------------------
ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ(1904-1942)
ドイツ第三帝国親衛隊大将兼警察大将、保安警察本部長、国家保安本部長、SD本部長、ゲスターポ本部長

ドイツ、ハレ生まれ。父はオペラ歌手で母は女優であり、ミドルネームはワーグナーの歌劇にちなんでいる。
カトリック系の学校を出た後少尉候補生として海軍に入隊。しかし少年時代からその美貌と知性と歪んだ性格によるとんでもない漁色家で、中尉の時に上官の娘を弄んだあげく捨て、婚約不履行で軍法会議に掛けられる。
このときの軍法会議議長は後に国防軍情報部の長となるカナリス提督で、彼から有罪宣告を受け不名誉除隊となる。
そのごしばらくぶらぶらしていたらしいが、除隊から三年後に妻の薦め(熱烈なヒトラーの信奉者だった)で親衛隊(SS)の隊員募集に応募、採用されたのでNSDAP(ナチ党)にも入党する。
採用時は海軍追放時と同じ中尉だったが、SSの諜報部門設立に参画してたちまち頭角を現し、わずか一年で保安諜報部(SD)本部長に抜擢される。
421胸甲騎兵:03/07/06 22:35
海軍時代は通信課で諜報に関する経験も知識も無かったはずだが、しかしSSでは右に出る者など存在しない諜報・謀略のエキスパートとして辣腕を振るい、ゲスターポ本部長、保安警察本部長を経て党と国家の情報・謀略部門の頂点である国家保安本部長に登り詰める。
SAの粛清、ポーランド侵攻に際する自作自演の放送局襲撃事件、特別行動隊(アインザッツグルッペ)によるユダヤおよび共産主義者の摘発・抹殺、そしてユダヤ絶滅作戦など、第三帝国の謀略の裏には必ずハイドリヒがいたといっても過言ではない。
その為ヒムラーにすら恐れられつつなにも手を出させず(ヒムラーの対ハイドリヒカードは、ハイドリヒの父がユダヤ系ではないかという根拠の薄い疑惑だけだった)、その絶大な情報力と冷徹さは第三帝国の中でも一種無敵の存在になりつつあったとさえ言える。
1941年に他職留任のままベーメン・メーレン保護領副総督(事実上の副王)となるが、これを嗅ぎつけた連合国はこの危険極まりない男の暗殺のため一大作戦を計画。
SASとチェコのゲリラの共同作戦の末、プラハにて狙撃され死亡。しかし負傷後一週間も生きており、快方に向かっていたとの証言もあることからヒムラーの差し金で殺されたという説も根強い。


422胸甲騎兵:03/07/06 22:52
能力値
【統率】90(類を見ない組織者にして管理者。彼がほとんど独力で作り上げた第三帝国の諜報網と国内弾圧機構は芸術的かつほとんど完全無欠だった)
【武力】50(戦争指揮経験は無い。個人的にはスポーツ万能で、特に射撃とフェンシングの名手だった)
【知力】95(戦慄すべき謀略家。第三帝国の数々の謀略効果が伝説的に語られるのはほとんどが彼の仕業。専門教育を受けたわけではないので、もはや天性の才能だろう)
【政治】80(行政能力は未知数だが、官僚組織の中でのし上がっていく才覚と政敵を抹殺する手腕は恐るべきものがあった)
【魅力】10(誰からも恐れられ、嫌われた。上司からも同僚からも部下からも、能力以外では完璧なまでに評価されていない)

「金色の獣」「ヒトラーの悪魔」「死刑執行人」との異名を取り、誰からも徹底して恐れられ、そして嫌われた恐るべき人物です。
その性格的特性は冷徹、冷淡、肥大した自己顕示欲と権力欲、漁色、残忍、酷薄、そして自らへの絶対の自信。
彼の姿を見ると部下や同僚は席を外しました。ヒムラーは彼を忠誠心や友情を理解しない男だと語りましたが、まさにその通りでした。
知られている限り、彼には友人はいません。少々頭がおかしい美貌の妻がいただけです。
そのもはや人間とは呼びがたいまでに悪魔的な性格と才覚を、いかにもアーリア的な美貌で包んだ男。それがラインハルト・ハイドリヒという人物です。
彼の存在そのものが、人間という種の恐るべき側面の証明とさえ言えるでしょう。一般の尺度で彼を測ることなど不可能かも知れません。
ある意味でヒトラーに匹敵するか、それすら凌駕する怪物です。
423永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/06 22:56
>>422
ハイドリヒまでやる気は無かったので、
やっていただいてありがとうございます。
なんか、キング提督より有能ですね。

えーと、次回は自分以外の誰も幸せにしなかった人物の評伝を書きます。
長い時間をかけて調査しましたので、楽しみにお待ちください。
424世界@名無史さん:03/07/06 23:33
>>422
>ある意味でヒトラーに匹敵するか、それすら凌駕する怪物です。

浦沢直樹の「MONSTER」を思い出した(w
425世界@名無史さん:03/07/06 23:48
ナチ祭りに便乗して、40年代最高のテクノクラート、シュペーアはどうでしょうか?
軍需相に就任して以降、物理的にドイツの勢力圏が縮小するまで軍需物資の生産を増加させ続けています。
彼がいなければ1年以上速くヨーロッパでの戦争は終わったのではないかと思われますが。
舞台演出も相当の腕前です。
ただ、本職の設計の方は微妙ですね……。
426永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/07 00:13
>>425
シュペーアについても、他のナチ要人との対抗上調べたのですが、
長文書くのに疲れたので、適当に数値の指標だけ示しましょう。

統率は70台後半
武力は20台
知力は60台前半
政治は60台後半
魅力は50台
《官僚》政策分野に限って、政治力が+20されます。

高い統率・政策能力を誇り、
閣僚・テクノクラートとしては、最高レベルの人材です。
このクラスの人材が省庁の大臣になれば、飛躍的に業績があがります。
政治力を《官僚》付きでも80台に抑えたのは、
第三帝国最高のテクノクラートであっても、
ゲッベルスやヒトラーと違い、彼の手腕は国家的業績に留まるからです。
なお、この数値は適当に弾き出したものなので、変わる可能性はいくらでもあります。
427胸甲騎兵:03/07/07 00:20
>423
キングはすでに存在した合衆国海軍という組織の上に立っていた人ですが、ハイドリヒはあれだけのものをほとんど一人ででっちあげてしまいましたから。
あれはほとんど人間ではないと真剣に思います。人類史上、最も悪魔的な人物なのではないか、と。
428永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/07 00:35
ラインハルト・ハイドリヒの能力もついでに。

統率は70台後半。
武力は20台
知力は70台
政治は70台
魅力は10台
《権謀術数》謀略・政争の分野において、政治力+20

統率力が高くて、《権謀術数》が90を越えるので、
単なる謀略の実行だけでなく、諜報網の創設や掌握などにも向いています。
つまり、汚れ仕事なら何でも向いているのです。
ヒムラーと、彼がいるSSは恐るべき組織です。
ナチスの政治部門の最高幹部にしては、珍しく知力が高いのが特徴です。
なお、ボヘミア・モラビア保護領総督代理になった時は、
激しい虐殺の後に、経済の振興に務めて、
ナチスの占領地の中では珍しく統治を成功させました。
そういうわけで、まともな政治力も高く設定してあります。
429世界@名無史さん:03/07/07 00:41
さすがは第三帝国三代目総統だ。ハイドリヒいかす。
430永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/07 00:48
>>427
>ハイドリヒはあれだけのものをほとんど一人ででっちあげてしまいましたから。
それを言えば、無から大組織をでっち上げた人間は歴史上には何人もいますよ。
近い例で言えば、ヘルマン・ゲーリングは、他の兵科の軍人や、元パイロットや、民間の航空会社の人間までかき集めて、
ほぼ独力で帝国空軍をでっち上げてしまったではありませんか。

>あれはほとんど人間ではないと真剣に思います。
>人類史上、最も悪魔的な人物なのではないか、と。
狂っているのは間違いないでしょうが、
スターリンと比べると、やはり格落ちしますよ。
理想らしい理想も無いのに、あれほど多くの人間を自分の野心のためだけに、
地獄に落とし、世界帝国まで作ってしまったんですから。
毛沢東やヒトラーには、それなりの理想があった分だけ、まだ人間味を感じます。
431胸甲騎兵:03/07/07 01:08
>430
貴方と論争をする気は無いんですけど。
まあちょっとづつだけでも。

>ほぼ独力で帝国空軍をでっち上げてしまったではありませんか。
一次大戦時の区軍という母体はありましたし、軍隊を建設する事と諜報機関・弾圧システムを構築するのでは後者の方が遙かに困難でしょう。
しかもルフトヴァッフェの建軍においてはハンス・ウーデット及びエアハルト・ミルヒという異能者がいて、ゲーリングに脚を引っ張られながらも奮闘していましたし。
ウーデットはともかく、ミルヒはヒトラーが連れてきた人物です。

>理想らしい理想も無いのに、あれほど多くの人間を自分の野心のためだけに、
>地獄に落とし、世界帝国まで作ってしまったんですから。
スターリンの類型は割にいると思いますが。あれはしばしば見られる有能な専制的暴君の一人ではないか、と。
ハイドリヒとスターリンは全然違いますが、まあスターリンのとこにもベリヤという悪魔的な男がいましたしね。
432永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/07 01:50
>>431
>一次大戦時の区軍という母体はありましたし、軍隊を建設する事と諜報機関・弾圧システムを構築するのでは後者の方が遙かに困難でしょう。
程度問題ですよ。必要とされる資質が違いますから。
組織力については、私はハイドリヒを「史上最高の謀略のテクノクラート」の一人と評価していますので。
私の基準なら、統率が80近くあって、権謀術数が90越えていれば、とんでも無い諜報網や弾圧組織が作れます。

>しかもルフトヴァッフェの建軍においてはハンス・ウーデット及びエアハルト・ミルヒという異能者がいて、
>ゲーリングに脚を引っ張られながらも奮闘していましたし。
ウーデットは、エースとしての名声が高いだけの能無し。
ミルヒは、ナチが空軍を作ってることを知って、自分から売り込んできた男です。
それに、ゲーリングは足を引っ張るというよりは、むしろリードしてましたよ。

>スターリンの類型は割にいると思いますが。あれはしばしば見られる有能な専制的暴君の一人ではないか、と。
それを、イデオロギーという概念が存在する20世紀でやってしまったから、恐ろしいのです。

>ハイドリヒとスターリンは全然違いますが、まあスターリンのとこにもベリヤという悪魔的な男がいましたしね。
ベリヤはやった仕事はド汚いですが、まだ人間の範疇には入ってるような気がします。
ハイドリヒは、明らかに人間じゃないですからね。
そのハイドリヒに、銃撃された直後に「ヒムラーを信頼するな」と言わしめたヒムラーも相当なタマですが。

まあ、これは私見ということで。
論争はやめときましょう。
433前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/07 02:23
ナチ祭り、楽しんでおりまつ。
それにしても、良くもまあこれだけ個性的な連中が集まったものだ。
人々がナチに惹かれる気持ちもよーく解る(苦笑
 
>412
いや、当初は統率87で武力84〜5くらいと想定していたが、
実質的な活動期間がかなり短かったのと、
やはり神の啓示あっての常勝だったというのが頭にあったので修正を。
最初は《神の啓示》を魅力の修正だけに留める予定だった。
 
敗因については全くの同感。
皇后マリアは先帝の失政をある程度フォローしたり僭称者を始末したりと、
なかなかの政治力と知力の持ち主であったらしいが、
それでも両方ともに精々60台がいい所かと思われるし、
他に全くといって良いほど人材が居ないのは痛すぎ……
434胸甲騎兵:03/07/07 02:58
しまった。ウーデットのファーストネームはハンスではなくてエルンストだった。

ウーデットは技術的知識もなく、事務能力もなく、実務面では低能でした。
しかし飛行機の善し悪しを直感的に見抜く事が出来た人で、特に大戦初頭に活躍した各種軍用機の多くは彼が見出したものでした。
特に主力戦闘機メッサーシュミットBf109を強力に推薦したのは彼の異能振りを示すものです(メッサーシュミットはミルヒに嫌われていたので、ウーデットがいなければ排斥されていた所だった)。
それから、ミルヒとゲーリングの暗闘、権力抗争はそれは凄まじいものでした。ヒトラーがミルヒ贔屓だったのでさすがのゲーリングも空軍からたたき出せなかったのですが。
435_:03/07/07 03:30
436世界@名無史さん:03/07/07 10:28
過去スレで池田勇人ってやりましたっけ?
437世界@名無史さん:03/07/07 11:40
>436
吉田が数値化された際に多少言及されたくらいで、
具体的な数値化はまだだったと思う。
438永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/07 21:28
>胸甲騎兵さん
>しかし飛行機の善し悪しを直感的に見抜く事が出来た人で、特に大戦初頭に活躍した各種軍用機の多くは彼が見出したものでした。
>特に主力戦闘機メッサーシュミットBf109を強力に推薦したのは彼の異能振りを示すものです
ウーデットは、とにかく飛行機に乗るのが好きで好きでたまらないという男であり、
新型機が完成すると、まず自分で乗ってみて乗り心地を確かめて、楽しんでいました。
「いちいち新型機を自分で乗り回してみる技術局長なんかいない」とイヤミを言われたほどです。
メッサーシュミットを採用したのは、おそらく飛行機乗りとして乗り心地が良かったからでしょう。
その功績は大きいのですが、それはテストパイロットの仕事です。
私のエルンスト・ウーデットに対する評価は、「飛行機に乗ってこそ輝く男」です。
帝国空軍上級大将・空軍技術局長としては、明らかに失格でした。

>それから、ミルヒとゲーリングの暗闘、権力抗争はそれは凄まじいものでした。
>ヒトラーがミルヒ贔屓だったのでさすがのゲーリングも空軍からたたき出せなかったのですが。
第三帝国建設と再軍備までのゲーリングの巨大な功績は明らかですが、
それ以後は明らかに堕落してしまって、使い物にならなくなったので、
航空大臣の座をエアハルト・ミルヒ、
空軍総司令官の座をアルベルト・ケッセルリングに譲り渡すべきだったと思います。
439永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:02
「一人栄光満ちて万骨枯る」
金聖柱 (1912〜1994)北朝鮮人民民主主義共和国国家主席・人民軍最高司令官・大元帥

この人物の生涯をたどろうとすると、あまりに虚実入り乱れた資料が多く、
彼の残した国家が我が国に軍事的挑発と威圧的外交を繰り返していることから、
冷静に評価するのは困難な人物です。

第三帝国の重鎮たちは、国が滅んだ後に責任に応じた裁きを受けるか、
裁きを受ける前に死を選び、その悪事にふさわしい終末を迎えました。
スターリンは、大帝国を残してすぐに後継者に断罪され、
その圧制に荷担した人々の多くが政争の中で消え去り、
築き上げた大帝国も既にこの世には存在しません。
金聖柱は彼らと比べると遥かに小物ですが、
それでも金聖柱の作り上げた体制は現在でも残存し、
国内国外を問わず、多くの人々に苦しみを与え続けています。
現在の時点で、彼が自分の君臨した国家と国民に断罪されていない事には、
近い時代を生きた一人の人間として、怒りを禁じえません。

しかし、あくまで歴史上の人物として評価を行っていきたいと思います。
公正を期するために、彼を賛美する資料、肯定的にとらえる資料、
否定的にとらえる資料、激しく断罪する資料など、
あらゆる立場から書かれた資料に目を通しました。
私の評価を不満に思われる方が多いのを承知で、評伝を書いていきたいと思います。
440永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:03
金聖柱の統率力について、考察します。

彼は、北朝鮮の建国において、主導的な役割を果たしたわけではありません。
ソビエトが用意してくれた首相の椅子に、傀儡として座っただけです。
実質上の北朝鮮の建国者は、北朝鮮にとってのマッカーサーと言える初代ソビエト大使スチコフです。
金聖柱は、スチコフから伝えられるソビエト政府の意思に従って、
異常なスピードで北朝鮮の共産主義体制を構築していきました。

朝鮮労働党は、金聖柱らソビエト政府の息がかかったグループと、
韓半島内部やソビエト、中国国内で独自の活動をしていたグループの寄り合い所帯で、
金聖柱が主導権を握れたのは、ソビエト政府の後押しがあったからでした。
人民軍建軍の過程でも、軍首脳部を金日成派が占めましたが、
ソビエトから大勢の軍事顧問と膨大な最新兵器を提供され、
中華人民共和国からは、八路軍で日中戦争や国共内戦を戦い、
豊富な実戦経験を持つ朝鮮系の将校や兵士を提供されました。
人民軍の組織を実質的に作ったのは、
体系的な軍事組織も、組織運営の経験も無い金日成派の軍首脳では無く、
ソビエトから派遣された軍事顧問と、旧八路軍の将校たちでした。

朝鮮戦争初期、最高司令官として全軍の総指揮をとった金聖柱は、
指導力に欠ける韓国大統領李承晩と、蔡秉徳陸軍参謀総長相手に優位に戦いを進めます。
しかし、指導力の高いマッカーサー元帥が大軍を率いて、仁川に上陸すると、
指導力の優位が存在しなくなり、物量でも逆転されてしまったため、
一気に戦況は逆転し、窮地に追い込まれました。
441永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:04
戦後、金日成は粛清を繰り返して、フルシチョフ路線を支持するソ連派や、
中華人民共和国の息がかかった延安派を粛清して、両大国の政治的影響力を排除し、
「外交における自主,国防における自衛、経済における自力更正,思想における主体」の四大路線を唱え、
民族主義路線の一国社会主義体制を固めます。
経済の国際化が進んだ20世紀においては、とても無理のある体制でしたが、
金聖柱は驚くべきことにあらゆる手を使って、体制を維持してしまいます。

まず、「出身成分」なるカースト制度を創出して、核心階層を優遇して、
動揺分子・敵対分子とされた人々を支配させるという専制体制を築き上げ、
核心階層以外には高等教育を受ける機会を与えず、愚民化政策を進めていきます。
そして、安全保衛部(設立当初は政治保衛部)なる国家主席直属の秘密警察を自らの肝いりで創設し、
国内の隅々まで、徹底した監視と統制を行いました。

経済の自力更生路線は完全に破綻し、
1990年代に入って、ソビエトおよび東側諸国との通商関係が断たれてしまい、
(ソビエトは北朝鮮が忠実でなくなっても、中華人民共和国や米国に対する盾として必要としていました)
経済が崩壊して餓死者や国外逃亡者が相次ぐ中でも、他の共産主義諸国のように、
民主化運動に苦しめられることも無く、改革開放路線で経済の建て直しを図ることも無く、
孤高のままに独自の道を突っ走り、金聖柱の死をもってしても、その体制は生き続けました。

金聖柱はソビエトの傀儡であることに満足せず、
最悪の軍事独裁体制を築き上げて、何十年も韓半島北部に君臨し、
その死後も民衆と周辺諸国の人々を苦しめ続けています。
優れた業績をあげるのには高い能力が必要ですが、悪事を行うにも高い能力が必要です。
よって、金聖柱の統率力は負の国家的業績を示す「85」とします。
442永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:04
金聖柱の武力について、考察します。

彼はソ連軍大尉で、北朝鮮建国後は大元帥の称号を得ていますが、
将官として実際に軍を指揮した経験も、そのための知識も有していません。
よって、武力はろくでなしレベルの「29」とします。
443永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:05
金聖柱の知力について、考察します。

彼はもともと、ソビエトの傀儡として、北朝鮮の政治と軍事の最高権力者になったのですが、
朝鮮戦争初期の戦争指導に関しては、かなり自由な裁量権を持っていました。
スターリンの内密な支持を取り付けて、開戦に踏み切った時、
北朝鮮はソビエトの軍事顧問によって訓練を受けた精鋭部隊を保有していました。
一方、韓半島南部は南朝鮮労働党の朴憲永によって、騒乱状態に陥っており、
韓国軍は反乱や暴動やテロへの対処に追われ、戦争に備えるどころではありませんでした。
しかも「粛軍」によって、軍隊内部の不穏分子を排除したために、士気が著しく低下していたのです。
金聖柱は、韓半島を武力統一の好機であると判断しました。
しかし、彼は一つの大きな読み違えをしていたのです。
「合衆国の介入はない」と。

三十八度線を突破した北朝鮮軍は、弱体な韓国軍と兵力の乏しい合衆国軍に連戦連勝し、
韓国の首都ソウルを攻略し、釜山まで追い詰めます。
しかし、そこで恐るべき知らせが金聖柱にもたらされます。
「国連安全保障理事会において、韓半島に対する合衆国軍主体の国連軍投入が決定」

焦った金聖柱は、釜山への総攻撃を命じます。
しかし、既に北朝鮮軍は攻勢終末点に達していました。
損耗率・兵站の面において、これ以上激しい戦闘を継続できる状態ではなかったのです。
それでも、彼は国連軍が介入する前に、韓国軍と合衆国軍を殲滅しようと、
戦歴・名声ともに自分を遥かに上回るために忌避してきた金武亭将軍を戦線に投入し、
後世に8月攻勢と9月攻勢に呼ばれる大攻勢を開始したのです。
しかし、現場の状況を無視した最高司令官命令を乱発して、混乱を招きました。
金武亭は金聖柱の理不尽な命令をしばしば無視して、戦線の立て直しに尽力しましたが、
二度の大攻勢は失敗に終わり、マッカーサー元帥率いる大軍が仁川に上陸してくると、
北朝鮮軍は完全に崩壊し、ソウルを奪還されるどころか、首都の平壌まで取られてしまいます。
結局、中華人民共和国に泣きついて、人民軍の指揮権まで譲り渡すという条件で、
名将彭徳懐元帥率いる大軍を送ってもらい、どうにか三十八度線まで戦線を押し戻して、
休戦までこぎつけました。
444永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:06
1960年代に入ると、中華人民共和国とソビエトは東西融和路線を巡って対立を深め、
金聖柱は融和路線に反対する中華人民共和国を支持し、ソビエトを「修正主義者」と批判したので、
ソビエトは経済協定を打ち切り、技術者や軍事顧問も引き揚げられてしまいます。
その後、中華人民共和国で文化大革命が始まると、
民族主義への傾斜を深める金聖柱は「修正主義」と批判されるようになり、
中華人民共和国からの援助も減らされてしまいます。
金聖柱は国境で「水攻め戦争」や「放送攻め戦争」という、
ガキのケンカのような嫌がらせを三年間も繰り返し、これに応えます。
両大国の影響下から離れたことによって、彼の自立心は大いに満足したのですが、
この二国の後ろ盾があって初めて、合衆国・韓国・日本の包囲網に対抗出来る北朝鮮にとって、
これらの事件は大きな痛手でした。
対立する大国の狭間にある小国としては、ひたすら二股外交に務めるか、
片側に完全に付くのが賢明な選択なのですが、
金聖柱は判断を誤って、どちらの国からも信用を失ってしまいました。
彼は優れた外交能力を持っていましたが、
それが判断を誤った時の尻拭いに用いられることもしばしばでした。
445永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:06
しかも、日韓基本条約という軍事性のかけらも無い条約が締結されたのになぜか危機感を抱き、
「四大軍事方針」という軍拡路線を決定してしまい、無間地獄のような軍拡に突入。
中華人民共和国・ソビエトからの援助の減少で弱っていた経済をさらに悪化させてしまいます。
そして、金聖柱が選択した政治・軍事における自力更生路線は、
せっかく拡張した軍事力を張り子の虎にしてしまい、悪化している経済をさらに悲惨にしました。
また、権謀術数の能力に自信を持ちすぎたのか、執拗に韓半島南部に対するテロを繰り返し、
外国人も平気で巻き込んだので、無意味に対外関係を悪化させてしまいます。

1997年に、朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党中央軍事委員会、
朝鮮民主主義人民共和国国防委員会、朝鮮民主主義人民共和国中央人民委員会
朝鮮民主主義人民共和国政務院(内閣)の連名で発表された
「偉大な領袖金日成同志の革命的生涯と不滅の業績を永く輝かせることについて」という文章において、
『天才的な英知と特出した領導カ、崇高な徳望で不滅の業績を築き上げた偉大な革命家、
 傑出した政治家、百戦百勝の鋼鉄の霊将』と讃えられてるわりには
軍事戦略でも国家戦略でも失敗ばかりがやたらと目立ちます。
それを高い統率力と、権謀術数、外交能力で補っているように思われます。
よって、知力は苦手レベルの「30」とします。
446永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:07
金聖柱の政治力に関しては、三つの面からの考察が必要になると思われますので、
それぞれの面について考察します。

金聖柱の政策能力について考察します。

何度も書いたとおり、彼はもともとソビエトの傀儡として、政権の座に就いた人物でした。
初めて、独自の政策を打ち出したのは、スターリンが死んで、
ソビエトの統制が弱まった1953年の『2か年計画』でした。
この政策は、朝鮮戦争で荒廃した韓半島北部を復興させようという政策で、
ソビエトと中華人民共和国からたっぷり援助がもらえたので、
1955年には建国当時の水準まで回復しました。
1957年に『5か年計画』を打ち出し、重化学工業化を進めようとします。
その際、ソ連派は民生中心の軽工業化政策を対案として打ち出しましたが、
金聖柱は重化学工業化を推進します。
千里馬運動の名の下に、強制的に労働者が動員されて、
重工業生産力は伸びましたが、民衆は疲弊し、経済にも悪影響を及ぼします。

その反省からか、1961年には『7か年計画』が発表され、
「重工業を優先的に発展させるが、同時に軽工業と農業の発展も目指す」ことを目標にしていました。
この計画は、途中で期間が延長されたり、粉飾発表の全体主義国家であるにも関わらず、
当初の目標の3分の2しか達成できなかった(実際はもっと惨憺たる結果だったのでしょう)と
報告されているので、かなり悲惨な結果に終わったようです。
ソビエトと中華人民共和国からの経済援助が減少したこと、
終わりの無い軍拡路線へと踏み出してしまったこと、
そして工業生産力の増加のみを優先して、民生を軽視する経済政策ばかり行ってきたために、
経済が疲弊してきたことのツケが現れてきたのでしょう。
447永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:08
1971年からの『6か年計画』は、
「重労働と軽労働、工業労働と農業労働の差異をなくし、婦人を家事から解放する」
ことが謳われており、ようやく金聖柱が民生に目を向け始めたことが分かります。
経済に疎い金正日の介入や、ノルマが異常に厳しすぎたことから、思うようにいかなかったようです。
何度も期間が延長され、せっかく対外投資を呼び込んだのに、かえって借金を作ってしまうなど、
完全な失敗に終わりました。この頃になると、韓国と北朝鮮の経済力は完全に逆転します。

1978年からスタートした『第2次7か年計画』は、
「人民経済の『主体化,現代化,科学化』を促進し、人民生活を一段と向上させる.」
と謳われ、やはり民生に重点が置かれた計画だったのですが、
ここで金正日が勝手にでかい建物や記念碑を建てまくってくれたおかげで、計画は早々に破綻します。
しかも、この7か年計画とは無関係に、大プロジェクトが次々と始動し、
もはやこの計画に振り向ける資源も資金も労働力も無くなってしまいました。
結果報告すら行われなかったのですから、よほど悲惨な結果だったのでしょう。

当時の李鐘玉総理は責任を押し付けられてクビになってしまい、
新たに就任した姜成山総理は対外投資を呼び込もうと努力しましたが、
経済がボロボロの北朝鮮に投資しようという奇特な企業はありませんでした。
それでも、在外朝鮮人が投資してくれましたが、
莫大な債務が残っただけで、無残な結果に終わりました。
448永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:49
1987年には「第3次7ヶ年計画」が発表されます。
「科学技術を速やかに発展させて経済の技術改造を促進する、生産能力を高め、
 衣食住問題を解決して国民生活水準を高める」
という指針が示され、引き続き民生重視の政策が打ち出されましたが、
何度もノルマの早期達成キャンペーンが張られ、
しかも、例によって大プロジェクトや巨大建造物の建築も同時進行で行われたので、
当然のごとくあっと言う間に資金も資材も労働力も尽きてしまいました。
しかも、1960年代以降、減らされながらも継続していたソビエトの援助が停止してしまい、
とどめを刺されてしまいます。
結局、政府は計画が達成されなかったことを公式に認めざるを得ませんでした。
金聖柱が自分ではなく、部下の口から言わせたにしろ、政策が失敗したことを認めたのは、
もはや経済政策の失敗がごまかせるレベルではなくなってきたのでしょう。

金聖柱の経済政策が失敗したのは、「大躍進方式」に固執し続けたことが最大の原因だと思われます。
つまり、「○○の生産量を何%引き上げる」という数値目標を掲げ、
その計画のために労働力を傾斜配分するのです。
この方式だと、特定の分野の生産力は上がっても、別の分野の生産力が落ちてしまいます。
こんな事を何度も繰り返していれば、経済が疲弊するのは当然です。

金正日と言う経済オンチの後継者に政策を引っかき回されたこと、
最初は手厚かった中華人民共和国、ソビエトの援助が年々減っていったこと、
むやみに軍事力を増強して、資金を経済政策に回せなくなったこと、
行政経験のある人材を消しすぎたことなど、
知力の欠如による失敗や外的要因を考慮しても、金聖柱の政策能力には疑問符を付けざるを得ません。
金聖柱は、現地指導を積極的に行って、あらゆる国内政策に介入していたのですから、
「実務責任者が無能だった」というレベルで済む問題ではありません。
よって、金聖柱の政治力はろくでなしレベルの「23」とします。
449永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:50
金聖柱の権謀術数能力について考察します。

中国共産党の下で、十五年戦争や国共内戦を戦った延安派。
朝鮮系ソビエト人で、ソビエト共産党の活動家だったソ連派。
韓半島南部で共産主義活動を展開していた南労(南朝鮮労働党)派。
韓半島で抗日闘争を行っていたが、南労派とは別系列の甲山派。
この四派閥の方がはるかに人材も実績も多く、
金聖柱派はスターリンの後押しで、政府・軍部の要職を占めていました。

ですから、朝鮮戦争の休戦二ヶ月前に後ろ盾のスターリンが死んでしまい、
大戦争を引き起こしておいて勝てなかったのですから、
普通なら戦争責任を問われてクビになってもおかしくなかったのですが、
驚くべきことに、開戦前に韓半島南部でゲリラ戦を展開して李承晩を苦しめ、
後に北に走って対南工作を統括していた朴憲永に責任を押し付け、
ついでに彼のシンパも一緒に粛清して逃げ切ってしまいます。

そして、甲山派と組んで、有能な軍人や官僚を多く擁する延安派やソ連派を粛清して、
軍部を掌握し、党と政府の要職は自派と甲山派で山分けします。
その後、軍の力を背景にして甲山派を粛清し、党と政府を完全に掌握しました。
余談ですが、甲山派の領袖で北朝鮮のナンバー2だった朴金浮ヘ、本物の金日成将軍の部下だったので、
金日成将軍の名を騙る金聖柱にとっては、さぞウザい存在だったことでしょう。
450永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:51
すると、今度は軍の中で対立が生じます。
外国との軍事交流によって軍の近代化をはかり、
軍に対する党の介入を防ごうとする軍事指揮官を代表する民族保衛相(国防相)金昌鳳と、
金聖柱の提唱する自力更生路線で軍事力を強化し、
軍は党の指導を受け入れなければならないと考える政治軍人を代表する金聖柱の腹心呉振宇です。
金聖柱は呉振宇とともに金昌鳳派を粛清して、全軍に政治委員を置いて、
軍の要職にも政治軍人や、パルチザンで共に戦った古参の部下を配置して、
国家の軍隊だった人民軍を、党の軍隊にすることに成功しました。

このように、彼は粛清と政争に長じていましたが、
その手は民衆や外国にまで及びます。
直属の秘密警察を使ってスパイ網を張り巡らせ、不満分子に激しい弾圧を加え、
韓国や日本に親北朝鮮派を育成して、北朝鮮に都合のいい状況を作り上げ、
あげくの果てには、韓国や日本以外の土地でも見境無くテロを展開してみせ、
麻薬売買で外貨を調達するなど、凄まじい冥府魔道を歩いています。
これで一貫した戦略が存在すれば、もっと恐ろしいことになっていたことでしょう。
こんな危険な国家が地球上に残ってしまったのは、
ひとえに金聖柱の統率力と権謀術数の賜物です。
よって、金聖柱の権謀術数は国家的業績に匹敵する「83」とします。
451永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:52
金聖柱の外交能力について考察します。

ソビエトと中華人民共和国が協調していた時代は、
金聖柱にとっては幸福な時代でした。
援助はたっぷりもらえたし、国連軍に追い詰められると、
大軍を送って助けてもらえました。
ソ連派(親ソ派)と延安派(親中派)を粛清しても、
「内政干渉だ」と言って、ごまかすことが出来ました。

しかし、この二大国が反目するようになると、困ったことになります。
戦略のまずさから、どちらの国の信用も無くしてしまいます。
普通なら縁を切られるか、謀略で政権を覆されてもおかしくないぐらいの失態をやらかしたのですが、
それでも、ソビエトとはフルシチョフの失脚後にちゃっかり仲直りし、
中華人民共和国とも、あれだけ陰湿な嫌がらせ合戦をやったのに、
一回のナンバー2同士の会談であっけなく手打ちしてしまいます。
昔ほどではありませんが、援助も両方から再び貰えるようになり、
東西冷戦が終わるまでは、この気難しい二大国との二股外交を上手にこなしていきました。
452永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:52
そんな彼にとって、政変の激しくてやたら入れ代わりが激しい韓国の政治家や、
国際社会での修羅場を経験していない日本の政治家を手玉に取ることは、わけの無いことでした。
もっとも、この二国に対しては、謀略で親北朝鮮派を育てておいたので、
必ずしも外交能力だけのおかげでは無いのですが。

ソビエトが崩壊し、国内経済が崩壊した後、再び金聖柱は外交能力をフル回転させます。
金丸信を騙して経済援助を約束させ、
核拡散防止条約脱退宣言で合衆国を混乱させ、
戦争状態になるギリギリで「米朝枠組み合意」を引き出し、
休戦中の合衆国からエネルギー援助と国交正常化交渉の糸口を引き出しました。
よって、彼の外交能力は国家的功績を示す「83」とします。
453永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:53
外交とはもっとスマートであるべきだという意見もあるかもしれませんが、
どんな汚い手を使っても、目的さえ達成されれば構わないのです。
普通、棍棒外交は大国の特権なのですが、小国の分際でそれをやったというところに、
金聖柱の外交能力の底知れなさがあります。
454永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:53
金聖柱の魅力について考察します。

彼は威風堂々たる美男子ですが、その性格については、
「豪放磊落な好人物」とする資料もあれば、「単なるイヤな奴」とする資料もあります。
(なお、明らかな北朝鮮側のプロパガンダ資料はこの項に限っては、参考にしていません)

ただ、ほっといても人気を得られる性格ではなかったらしく、
韓半島北部の民衆の前に金日成将軍として、初めて姿を現した時も、
あまりに態度がおどおどしていたため、「お前、にせもんだろ」とさんざんに野次られ、
演説も聞くに堪えない内容だったそうです。
当時、韓半島北部にいた政治指導者の中で最も人気があった政治指導者は、
民族主義者の冑晩植で、それ以外にも金聖柱より人気のある指導者はゴロゴロいました。
スターリンがそんな金聖柱を傀儡政権のトップに据えたのは、
不人気でも言うことをよく聞く人間の方が都合が良かったからでしょう。
スターリンは東欧に傀儡政権を作る時も、人望が無くても忠実そうな人間をトップにしているので、
私の推測はそれほど間違っていないと思います。
金聖柱は、自分が大衆の人気を得られる政治家で無い事を分かっていたから、
個人崇拝を強要することによって、偽りのカリスマを作り出し、
民衆を無理矢理ひれ伏せようとしたように思われます。
455永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:54
そして、息子の金正日を後継者としたのは、
自分が死んだ後に批判される心配が無いからだと思われます。
金聖柱は自分が批判されることにはとても神経質で、
パルチザン時代からの親友で、金日成派ナンバー2の民族保衛相(国防相)崔傭健が、
朝鮮戦争開戦直前に「アメリカが参戦したら、どうするよ」とボソっと言ったら、
彼を戦争指導から外してしまいました。
また、同じくパルチザン時代からの親友の金一将軍が、
戦争中に「制空権なきゃ勝てるわけねえじゃん」と言うと、
わざわざ会議にかけて激しく「臆病者」と批判しました。
二人ともそれで失脚したわけではなく、その後も顕職を歴任して、栄光の中で死にましたが、
それでも金聖柱が批判されるのを嫌う性格であることを証明するには十分でしょう。
また、スターリン批判にはかなりのショックを受けていたみたいで、
それが中ソ対立の際に中華人民共和国の側に付いて、
フルシチョフを「修正主義者」と批判する理由になったそうです。

金聖柱は自分の周りを、親族や子飼いの部下で固め、
有能だけどクセの強い人間をひき付けられず、
大衆を権力でひれ伏させることしか出来ませんでした。
よって、金聖柱の魅力は人に好かれにくいレベルの「31」とします。
456永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 06:55
金聖柱の最終的な評価を発表します。

【統率】85
【武力】29
【知力】30
【政治】23
【魅力】31
特殊能力《権謀術数》謀略・政争の分野に限っては、政治が+60されます。
    《外交能力》外交活動に限っては、政治が+60されます。

統率力と権謀術数に優れているので、警察国家を築きたいなら、最適の指導者です。
しかし、知力が低いので、せっかくの高い能力も判断ミスの尻拭いに使われる可能性が大きいです。
できれば、最高指導者よりは片腕として、謀略関係や外交を仕切っててほしい人物です。
ただ、それはあくまで全体主義国家の場合です。

民主国家にこういう人物がいたら、有害なだけです。
《権謀術数》を駆使して、国家のトップに立ってしまい、
高い統率力と《権謀術数》のコンボで、ハンパでない恐怖政治を敷き、
低い政治力で国民の生活を苦しめ、低い知力で国家を誤った方向に導いても、
《外交能力》のおかげで外圧をうまくかわし、
高すぎる統率力のせいで、内部からも壊せないような独裁体制作ってしまいますから。
こんな最高指導者に居座られてしまった国民は、本当に不幸です。
人を幸せにしない有能さと言うのも、歴史上には存在するのです。
金聖柱はそれを最もどぎつい形で私たちに見せ付けてくれた人物の一人です。
457世界@名無史さん:03/07/08 17:27
>青
乙。

関係ないけど、統率だけ高くて政治的には権謀術数も外交能力も
含めてテンでダメな人物って、社会的にはどうなるんだろ?
たんなるゴロつき?
458世界@名無史さん:03/07/08 18:11
>>457
私見だが、軍曹っぽい人間。
歴史上の人物だとアントニウスとか福島正則とか、かねえ?
まあ武力高いが。
純粋に統率のみ高いっつーのはどうなんかねえ。
459世界@名無史さん:03/07/08 18:19
福島正則って本当に武力高いか?
むしろ”政治的”な武力が高いだけだと思う
460世界@名無史さん:03/07/08 20:12
大河・葵三代の蟹江けーぞー扮する福島がイノシシっぽくてあってたな
461世界@名無史さん:03/07/08 20:29
青の評伝レスとと返答レスがしゃれにならんくらい多くなってきたな
462「ど」の字:03/07/08 20:39
>>永遠の青さん

 お疲れ様でした。良く分析されていますね。
 以前自分がやった半分やっつけ仕事(嫌いだからですが)と比べてしまい、溜息です。

 人を幸福にしない有能さ、と言う言葉は、至言です。
 他に歴史的にこういう人間は、なかなか居ないでしょうね。


>>458
 アントニウスは歴史に残るレベルの魅力もありました。
 ローマ政府軍に降伏してもなお、アントニウスとは戦えないと口にする兵士や士官は多かったようです。
 そういうアントニウス派の人物をも平時に思うが侭に使いこなした、アウグストゥスという人が特別なだけです。
 アウグストゥスは、カエサルとはまた違った意味で超人的な英雄です。
463世界@名無史さん:03/07/08 21:18
>>「ど」の字さん
久しぶりですねー!
これからも期待してます。
464世界@名無史さん:03/07/08 22:16
>457
多分そういう人間は実際に頭角を顕す事は殆ど無いのではないかな?
だから凡人と変わらないのではないかと思う。
465世界@名無史さん:03/07/08 22:39
>>464
確かに、「魅力だけで他はてんでダメ」や「武力だけで(ry」
辺りよりは、この手の手合いは出世しにくいかもね。
「知力だけ(ry」の場合には、参謀として使われることはあろうか。
466永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 23:20
>>457
>関係ないけど、統率だけ高くて政治的には権謀術数も外交能力も
>含めてテンでダメな人物って、社会的にはどうなるんだろ?
@武力が低い軍人の場合
前線司令官レベルの軍人なら、軍の新規編成や崩壊した部隊の再建に能力を発揮します。
最高司令官レベルの軍人なら、全軍の士気に有利な修正を与えることが出来ます。
政治力が低くても、政争に巻き込まれない限りはさほど苦労しません。

A政治力の低い政治家・官僚の場合
閣僚・地方知事レベルの政治家や官僚なら、部下の実務能力に有利な修正を与えることが出来ます。
一国の最高指導者レベルの政治家なら、国力のすべてに良い修正を与えます。
ただし、政治力が低い上に、部下の仕事に首を突っ込む(自分でコマンドを実行する)ようなら、
部下の命令がキャンセルされて、政治力の低い政治家の命令が実行されるので、
かえって邪魔者になってしまいます。

>>459
>福島正則って本当に武力高いか?
どう見積もっても、世界史レベルなら70前後でしょうね。
467永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 23:35
>「ど」の字さん
>他に歴史的にこういう人間は、なかなか居ないでしょうね。
お楽しみいただき、ありがとうございます。
歴史上にも、この種の人物は少なくありませんが、
時代の流れの早い20世紀後半において、
東西冷戦を潜り抜けて、国家の威信を落とし、国民を苦しめてもなお、
生き残ったというところに、金聖柱の凄みがあります。
統率力・《外交能力》・《権謀術数》のいずれかに欠けていたら、
宿敵李承晩と同じ運命をたどっていた事でしょう。

>>464
>多分そういう人間は実際に頭角を顕す事は殆ど無いのではないかな?
古代や中世なら、貴族出身という理由で、
近代以降なら、ぺーパーテストの成績で頭角を顕す事もあります。
また、いつの時代にも共通することですが、
上司が急激に出世してくれたおかげで、自分もどんどん出世して、
いつの間にか高い地位に就いてしまっていることもあります。

たまに「よりによって、こんな能無しが高い地位に就いているんだ」というケースがありますが、
実務能力や指揮能力に欠けていても、運に恵まれれば出世するのは可能なのです。

>>465
>確かに、「魅力だけで他はてんでダメ」や「武力だけで(ry」
魅力だけなら、評判で起用されることもありますし、
武力だけなら、武勲だけで起用されることもありますからね。

>辺りよりは、この手の手合いは出世しにくいかもね。
統率力と言うのは、相当高い地位に就かないと、結果を出せませんからね。

>「知力だけ(ry」の場合には、参謀として使われることはあろうか。
知力だけ高ければ、いいブレーンになれます。
そういう出世コースもあります。
>>466
まさしく金聖柱ですな。
469永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/08 23:49
>例の170さん
そういうことになります。
ちなみに、知力が低いヒトラー(欧州大戦中盤以降の彼は明らかに知力が低下しています)が、
知力の高い将帥たちに委任せずに、自分で命令を下してしまったのが、
欧州大戦を破滅的な状況に陥れた理由の一つでした。

最高指導者が、不得意な分野でも自分でコマンドを実行してしまうと、
いかに高い統率力を持っていても、意味がなくなってしまうのです。
統率力は、部下の能力値を修正し、兵士や民衆の意欲を引き出す能力ですから。
470「ど」の字:03/07/09 00:42
>>463
 ホムペ作っていたものですから。
 今はゲームのファンサイとの様相が濃いのですけど。
 そのうち、自分が書いた「コーエー数値化した人物」も載せて行く所存です。

 多分、次にやるのは財務官アッピウスになるんでしょう。この人は書きづらい……。

>>469
 部下をどこまで信頼して事に当たらせてやることが出来るか、という器の問題になってきますね。
 確かにヒトラーのような独裁者には、なかなかそれは出来ない選択肢だったでしょうね。
 そういう器を持っていたのは、古代支那の劉邦あたりか?近代でそういう人物はいないか?
471世界@名無史さん:03/07/09 00:49
>>470
幕末の毛利の殿様と言ってみるテスト
あだ名が「そうせい候」だっけ?
472世界@名無史さん:03/07/09 11:17
>>470
マリア・テレジアは自分が女だということもあって、
軍の指揮は男の軍人に委ねていたそうだ。
彼女こそ本当は陣頭で指揮取ってもいいんだが(ライバルの
フリードリヒ二世はそうだった)、何故か
そういう方面に気が行かなかったらしい。乗馬も出来たのに。
カトリックでも厳密には戦闘時に限り男装可だったそうだから、
教義上のことは理由にはならない。

あとカエサルか? 割と部下に任せる傾向あるのは。
でもって部下が失敗した後の尻ぬぐいに走り回る羽目になるわけだが。

別に自分で取り仕切っても、失敗しなければ構わないと思う。
ヒトラーの場合、失敗したから非難されてるわけで。
どうも、もともと彼の武力(戦術能力)は低そう。
473世界@名無史さん:03/07/09 14:47
失敗したから避難されたわけではないと思う。
権能の分担という奴を弁えてなかったからでは?
474永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/09 18:25
>>469
>確かにヒトラーのような独裁者には、なかなかそれは出来ない選択肢だったでしょうね。
ヒトラーは部下に同レベルの権限を委譲し、競わせることによって、
高い成果をあげることと、突出した実力者を作らないことのよる権力維持の一石二鳥を狙っていました。
彼は専門家に腕を振るわせることを心がけていましたが、
戦略立案に関しては、人には任せておけなかったのでしょう。
ヒトラー以外の重臣の戦略立案によって、戦争に勝ってしまったら、
その重臣の功績と名声が、ヒトラーを脅かすぐらいまで膨れ上がることもありえますから。
国民から選ばれた民主国家や、血縁相続の原則がはっきりしている君主制国家の最高指導者なら、
国家を勝利に導いた戦略を立てた人物には、恩賞や勲章を山のように贈っておけば事足りるのですが、
全体主義国家の最高指導者なら、国家に対する功績以外に正統性がありません。
自分の正当性の弱さを知っていたからこそ、ヒトラーは自分の戦略で戦争に勝つことに固執し続けたのでしょう。
475永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/09 18:51
>「ど」の字さん
>そういう器を持っていたのは、古代支那の劉邦あたりか?
部下に権限を委譲するというのは、最高指導者にとっては諸刃の刃です。
委譲すべき権限と、そうで無い権限を判断する事が、最高指導者の資格でしょう。

例えば、劉邦は内政と兵站を蕭何に、戦略立案全般を張良に、
汚れ仕事を陳平に、外交交渉を酈食其にそれぞれ委ねていましたが、
主力軍の指揮権はある一時期を除いて、一貫して自分で握り続けていました。
劉邦は、主力軍の指揮権が自分の権力の源泉であり、
それさえ手放さなければ、他の部下に地位を脅かされる心配は無いと判断していたのでしょう。

>近代でそういう人物はいないか?
近代の民主国家の場合は、文民政治家と職業軍人・テクノクラートの区別がはっきりしているので、
君主制国家や全体主義国家に比べれば、制度的に役割分担は容易になります。
ですから、近代の民主国家の成功した指導者は、例外無く役割分担に成功した人物。
つまり、得意な分野は自分でやって、不得意な分野は有能な部下に任せた人物です。
476永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/09 19:31
>>471
この人は、実務にはまったく手を付けないで、
専ら「宰相」に任せるというタイプの指導者でした。
ですから、宰相がいなくなったり、あるいは力が弱くなったりすると、
政策が二転三転して国内が混乱することになってしまいます。

スケールは遥かに違うのですが、
ジャワのマジャパヒト王国のトリブヴァーナ・ハヤム・ウルックの二代の国王と、
鉄血宰相ガジャ・マダの関係がこれにあたります。
この二人の王は、ガジャ・マダに権力を委ねることによって、
東南アジア島嶼部を制覇し、法制度を整備し、一大海洋帝国を築き上げました。
特にハヤム・ウルック王の治世には、文化活動も盛んになり、黄金時代を迎えました。
現在に至るまで、ハヤム・ウルック王は名君として尊敬され、
インドネシアの首都ジャカルタにも、彼の名前を冠する通りが存在しているぐらいです。

しかし、ガジャ・マダが死んで、四人の大臣に政治を委ねるようになると、
徐々に勢力は弱まっていき、ハヤム・ウルック王の治世の末期には、
マジャパヒトの「東王」「西王」を称する人物が、別々に明に外交使節を派遣する事態にまで陥っています。

良く部下に全面的に権力を委ねられるのが良い指導者と言われます。
部下が自分よりあらゆる面において有能で、しかも権力を脅かさないのなら、それは最善の選択です。
しかし、通常はそうで無い場合の方が多いので、
得意なことや権力の根源に関わる仕事は自分でやり、
不得意なことは部下に任せるのが、優れた指導者でしょう。
477n:03/07/09 19:39
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478永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/09 19:47
>>472
>彼女こそ本当は陣頭で指揮取ってもいいんだが(ライバルの
>フリードリヒ二世はそうだった)、何故か
>そういう方面に気が行かなかったらしい。
軍事的才能に自信が無かったというだけの理由だと思われます。

>あとカエサルか? 割と部下に任せる傾向あるのは。
カエサルの場合は忙しすぎたから、全部自分でやってると疲れるというのと、
野心家にしては珍しく、猜疑心があまり強くなかったからでしょう。

>別に自分で取り仕切っても、失敗しなければ構わないと思う。
私もそう思います。
自分が取り仕切ったほうが上手くいくのなら、そうするのも指導者の力量です。

>ヒトラーの場合、失敗したから非難されてるわけで。
>どうも、もともと彼の武力(戦術能力)は低そう。
武力というよりは、知力の問題ですね。
直接軍を率いて負けたわけではなく、間違った戦略を立てて、
軍を負けに導いてしまったわけですから。
第三帝国に彼以上に優れた戦略家がいなくて、彼の戦略で勝利していれば、
今頃は偉大な戦略家と呼ばれていたのでしょうが。

>>473
>失敗したから避難されたわけではないと思う。
>権能の分担という奴を弁えてなかったからでは?
両方の側面があります。
不得意な部分を他人に任せなかったことと、それで失敗したことの両方が、
ヒトラーが非難される理由になっているのです。
479世界@名無史さん:03/07/09 23:16
だいぶコテハンが復活してきたので記念あげ
480世界@名無史さん:03/07/10 23:56
プリンツ・オイゲンはもう既出でしょうか?
もしまだ出ていないようならやってみたいのですが・・・。
個人的に彼の人生が興味深かったので。
高卒程度の学識しか持ち合わせていないまったくのド素人なので
「それでも許されるならば」の話で。
481世界@名無史さん:03/07/11 00:00
>>480
全然OKじゃないすか。
異論があれば、別に数値化すればいいだけだし。
既出ではないと思います。

ついでにマールバラもやってくださいまし。
482永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/11 00:31
>>480
>プリンツ・オイゲンはもう既出でしょうか?
>もしまだ出ていないようならやってみたいのですが・・・。
いえ、プリンツ・オイゲン元帥の評伝はまだ、
どなたも書いておられません。
お書きになられるのでしたら、よろしくお願いします。

>高卒程度の学識しか持ち合わせていないまったくのド素人なので
>「それでも許されるならば」の話で。
プリンツ・オイゲン元帥がいかに優れた人物で、
数奇な人生を歩んできたかを書きたいという情熱があれば、十分です。
楽しみにお待ちしております。
483世界@名無史さん:03/07/11 00:43
>>481様>>永遠の青様
ありがとうございます!
正直オイゲン公に関しては本で読んだ程度ですので、
経歴などは見識不足で大事な部分を抜いてしまったり、
教科書通りの評価しか下せなかったりなどの愚挙を犯すと思いますが、
批評などを頂いて考えを改めさせていただいたり、新たな知識を蓄えさせていただく所存。
そこのところも、図々しいですがよろしくお願い致します(ペコリ)

では、無い文才を使っての文章をまとめる時間をいただいてしばらくしたのち、
書かせていただきます!
484480,483:03/07/11 03:46
では、プリンツ・オイゲンのコーエー風数値化に挑んでみます。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
プリンツ・オイゲン 1663〜1736

フランス人でありながら祖国を捨て、当時衰退していたオーストリアを一時の隆盛へ導いた軍政家。

統率について・・・
オーストリア皇帝レオポルト1世に将校として採用され、
ロートリンゲン公の指揮下、カーレンブルクの戦いで竜騎兵連隊長(大佐)として参戦。
その後の活躍もあり、わずか2年後には少将に昇進。
さらにその3年後には中将へと累進します。
個人的な考えではありますが、
ホスト級美形揃いだったと言われる当時の将校らしからぬ
平凡な(もしかしたらそれ以下の)容姿と生来身に付けていたといわれる
温和で高潔な雰囲気が部下の兵卒たちにある種の親近感を抱かせ、
信頼を寄せられていたための活躍ではないのかと愚考します。
パンピーで言う「言動が面白い人の周りには人が集まる」の軍人版ではないでしょうか。
違いますか。そうですか。ですが、魅力という要素あっての統率だけではなく、
スペイン継承戦争のときの補給路確保の不備にも気付き、戦争中に本国に戻り、
そういった欠陥の改善に尽力すると同時に、適応性に富んだ騎兵隊の創設もしています。
その後戦場に戻り、マールバラ公という稀有な盟友を得、
見事ブレンハイムの戦いにおいてフランス相手に大勝利を収めました。

(続く)
485480,483:03/07/11 03:46
武力について・・・
私個人の偏見のせいかもしれませんが、
武力でも当代随一の能力値を与えられるのではないでしょうか。
戦場において奇策をもって大軍を殲滅するなどの離れ業こそしませんでしたが、
堅実な手法による用兵と攻めと守りのタイミングを確実に見極める眼を持っていました。
ブレンハイムにおいてマールバラ軍の手薄な右側面が攻撃され危機に陥り、
オイゲンに救援を依頼してきたとき、彼は即応で唯一の予備兵力である
胸甲騎兵1600騎を派遣し、フランス軍の逆襲を押し戻しました。
他にも、トルコ軍20万に対しオーストリア軍5万という数の上で勝っていたトルコ軍を
大胆にも夜襲にて潰走させ、大胆かと思えば夜に追撃は不適切だと考え、
目の前の戦果の拡大に目もくれず慎重な判断を下したりと柔軟な戦術思考を見せました。
486480,483:03/07/11 03:47
知力について・・・
戦場においては、私は知力に関することで特にこれといった事例を見出せませんでしたが、
意外にも政治・外交面にて驚かされました。
彼が経歴的に間違いなく軍人だったからというせいもあるでしょうが・・・。
ラシュタットでの和平会議で全権と出席し、多少不利な状況であったにも関わらず、
可も不可もない和約を結んだり、
時のオーストリア皇帝カール6世から長女のマリア・テレジアの結婚相手について
相談されたそうですが、彼はロートリンゲン公の孫フランツを強く推挙しました。
これが良い判断であったことは、後のマリア・テレジアの治世で証明されていると考えます。
さらには、ポーランド継承戦争に際してはトルコの動向を意識し、
早期の戦争終結に貢献したことがあげられます。
487480,483:03/07/11 03:47
政治について・・・
前述しましたように、
経歴的に見れば間違いなく軍人である彼は
政治的分野にも精通していたことは間違いありません。
目立つ功績としては確かに軍政という部分ばかりに目が行ってしまいますが・・・。
上記で少し述べた外交手腕もありますし、
軍事的な部分を改良し、国力を右肩上がりに導いたことは統率を評価するにも、
政治を評価するにも大変重要な要素になると考え、それらも考慮し加味します。
ヴェルヴェデーレ宮殿の建築などもプラスと考えます。
あとは、数学者であり哲学者のフォン・ライプニッツ、同じく哲学者で
政治学者でもあるモンテスキュー、
文学者で啓蒙思想家のヴォルテールらとの交流もプラス材料とします。
488480,483:03/07/11 03:48
魅力について・・・
当時の軍人(特に近衛兵や将校など)の起用は家柄、容貌、
体格で判断される風潮にあったそうですが、
見た目は悪く、さらに小柄という明らかに軍人として採用されないであろう彼は
レオポルト1世直々に、なぜか将校として取り立てられます。
これはもう、何かしらの魅力が働いたとしか私は考えられません。
ウィーン包囲という緊急事態に際して貪欲に兵を欲しがっていたということを考慮してもです。
さらに、北方戦争処理に際し、ピョートル大帝にポーランド王に推挙されたときも堅くその位を辞し、
国への変わらぬ忠誠を誓ったということも充分すぎるプラス材料でしょう。
その高潔な人格は、ヨーロッパ中からの敬愛を集めたのは言うまでもありません。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

以上の事柄により、私の脳内演算処理機がはじき出した数値は以下のようになりました。
489480,483:03/07/11 03:49
【統率】 87 (特にマイナスになるような事は目に付きませんが、90を付けるのは
過大評価ではないかと考え、少し控え目に)
【武力】 76 (一応の敗戦を味わっているし、離れ業をやってのけたワケではないので、
名将としての及第点をば)
【知力】 91 (先見の明に優れていたことは間違いないでしょう。正確なヨーロッパの
勢力図を常に頭の中に描いていたはず)
【政治】 84 (内政(主に軍政)面にしろ外交面にしろ、常に自国の利益を考え
有り余る行動力を惜しみなく使っていたことを評価)
【魅力】 96 (人柄、それに付随する周囲の評価、今もある英雄広場の像・・・
間違いなく彼は類稀なる魅力の持ち主です)

知識が足りなく、多少なりとも偏った評価な上に、
眠い目をこすりつつ書いた文面という点を考慮して叩いてあげてください。
当方小心者ですので・・・(笑)
いやでもまぁ、身を引き締めて皆様の意見を拝聴させていただく所存でありますゆえ!
にしても、長文乱文失礼致しました。
もしまた次回書き込める機会が与えられたならば、
次はキチンと文章を短くまとめて書きこまさせて頂きたいと思います。
では、またROMに戻らせていただきます。
490世界@名無史さん:03/07/11 05:10
>>489
乙です

しかし、もすこし値を下げてもよいかと思ったりもするのですが
491永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/11 20:33
>>489
興味深く読ませていただきました。
プリンツ・オイゲン元帥は、軍政家・戦術家・戦略家としてだけでは無く、
外交官としても優れた力量を持っていたのですね。

統率力は問題ないと思いますが、
武力が多少低め、知力・政治力・魅力が少し高めでは無いかと思いました。
あなたのお書きになったオイゲン元帥(彼ならば、軍功で勝ち取ったこの称号で呼ばれることを喜ぶでしょう)の評伝と、
独自に元帥に関する本を読んでみた結果、そう思いました。
テンプレでは、70台でも十分に優秀な部類。80を越えていれば、国家的英雄です。
政治を70台、後の能力を80台としても良いのではないかと思います。
これだけの能力があれば、十分に歴史上で果たしたのと、同等の活躍ができるのではないかと思います。
492永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/11 20:44
>>489
>知識が足りなく、多少なりとも偏った評価な上に、
>眠い目をこすりつつ書いた文面という点を考慮して叩いてあげてください。
いえいえ、そんなことはないですよ。
かなり楽しませていただきました。
評伝の文章が面白くないと、「自分が数値化する場合はどうするか」というところまで、
考えが及ばないのですが、今回はオイゲン元帥に関して色々と想像を膨らませてもらいました。
感想は上に述べたとおりですので、一読者からの反響として受け止めていただければ幸いです。

>にしても、長文乱文失礼致しました。
いえいえ。私など、最近18レスに及ぶ伝記を書いたことがありますから。
ぜんぜん長くなんか無いですよ。

>もしまた次回書き込める機会が与えられたならば、
>次はキチンと文章を短くまとめて書きこまさせて頂きたいと思います。
また、数値化したいと思う人物がいましたら、どんどん書いて見てください。
楽しみにお待ちしております。
493世界@名無史さん:03/07/11 22:10
プリンツ・オイゲンについては「三番目の人」くらいにしか知らなかったので、
とても参考になりました。感謝。
494世界@名無史さん:03/07/12 00:20
ここらで「普通」の人、オーストリア皇帝フランツ1世なんてどうですかw
495某文系SE:03/07/12 02:07
元帥になり損なった日本陸軍最高の将帥

黒木爲

後の日本陸軍大将黒木は薩摩藩の下級武士として生まれる。
維新の動乱期を官軍の一員として過ごし、会津にまで転戦した。
状況判断に優れた戦上手な下級指揮官であったらしい。
西南戦争では黒木は広島鎮台歩兵連隊長として中佐で在任していた。
黒木は弱兵を率いて良く戦い。勲4等に叙されている。
その後中将まで累進し、日清戦争でも水際だった戦功をあげ
男爵に任ぜられた。
496某文系SE:03/07/12 02:07
日本の国運を賭けた日露戦は大将として第一軍の指揮をとることとなる。
鴨緑江で初戦を戦うことになった。黒木は迅速に展開を進め、
遼東半島との相互攻撃を行うために攻撃を遅らせよとの本部の命令も断り、
速攻でロシア軍に攻撃をかけた。ロシア軍の防御準備はこの時不充分であり、
4万対2万の優勢でたたかう事が出来た。この戦いは千名に満たない
損害で日本側の勝利となった。この勝報で財政難に苦しむ日本の外債
募集は一気にはかどった。
なお、黒木は海外でも英雄になりメキシコでは黒木鉱山という鉱山までできたという。
497世界@名無史さん:03/07/12 02:08
日本の次の大目標はロシア軍が大軍を送り込んでくる前に遼陽に兵力を集中し
決戦を強いることであった。
黒木は遼陽進出に鳳凰城の早期確保が必要であることを見抜き、
自ら責任をとることを条件に鳳凰城を攻撃した。
鴨緑江から遼陽に至る地域は守るにやすい要害の地であったが、
ロシア軍の防備は固まっていなかったために、簡単に手中に収めることが出来た。
その後は遼陽に至る最後の要害摩天嶺が防御工事もされずに放置されているのを
知ると、即座に攻撃を開始し、これも手中に収めた。
遼陽に至る道を確保した黒木だったが、弓張嶺で防御するロシア第10軍団が
最後の障害となっていた。黒木軍は世界戦史でも類例のない
師団規模の兵力による夜襲作戦で一挙に勝利した。
498某文系SE:03/07/12 02:08
ようやく遼陽に到着した黒木軍だが、太子河をはさんで2倍の敵軍と対峙していた。
このまま渡河せねば遊兵となってしまうところであったが、
陽動しつつ一気に渡河し、要衝饅頭山を攻め落として遼陽会戦の勝敗を決した。
その後、日露戦争最後の戦いとなった奉天会戦では黒木将軍に苦杯をなめ続けさせられた
ロシアのクロパトキン将軍が黒木を意識するあまり、兵力が転用したところを
乃木軍が攻撃したことがロシア軍撤退の結果となった。

日露戦争で活躍した黒木だったが、その後、伯爵に任ぜられ枢密院顧問官となるが、
日露戦の軍司令官の中でただ一人だけ元帥府に列せられることはなかった。
彼は勝つことを最上に考えたため、独断専行することがしばしばだったが、
そうした彼の性格が昇進に悪影響を与えたのだろうか。
499某文系SE:03/07/12 02:09
黒木将軍の統率力 85
西南戦争では農民兵を率いて良く戦っており、日露戦での速攻作戦は
強力な統率力が無くてはできるものではありません。
従って一級レベルの85とします。

黒木将軍の武力 91
日露戦中見せた素晴らしい速攻作戦もあり、また師団規模の夜襲という
戦史にない戦術を成功させております。これは考える余地無く90台
とさせていただきます。

黒木将軍の知力 75
黒木将軍は謀略方面に知力を使うタイプではありませんでしたが、
戦略・戦術レベルでの重要目的を見極めることに長けており、
戦場レベルでの勇を誇るだけの人ではありませんでした。
したがって優秀レベルの70台とさせていただきます。
500某文系SE:03/07/12 02:09
黒木将軍の政治力 52
しばしば本部と衝突している点や、元帥府に名を残し損なっている点を
考えると根回しのような政治的能力には長けていなかったと思われます。
けれども、結局自分の意見を押し通しているところを考えると
この位の数字が打倒ではないでしょうか。
しかし黒木将軍は戦場にあってしばしば独断専行を行っているものの、
それは全て軍人としての本分に基づくものでありました。

黒木将軍の魅力 76
先に述べたように黒木将軍は開戦直後の快勝で内外の英雄となっています。
しかし同時代の乃木将軍ほどの人気は、生前も死後もなかったので、
優秀レベルの70台とします。
501某文系SE:03/07/12 02:10
前から黒木将軍を武力90台に推してましたが、
誰も書いてくれなかったので書いちゃいました!
502世界@名無史さん:03/07/12 02:35
力作乙彼。おもろい
自分は結構妥当だと思ふ
503永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/12 04:21
>>501
面白く読ませていただきました。
第二次欧州大戦のジョージ・パットン合衆国陸軍大将や、
エルウィン・ロンメルドイツ陸軍元帥に比すべき軍事的英雄ですね。
日清・日露戦争期で最も武力の高い将帥は、
黒木爲髑蜿ォか、奥保鞏元帥(当時は大将)のどちらかではないかと思って迷っていたのですが、
あなたは黒木大将を推薦されるのですね。
恐れ入りますが、奥将軍の評伝もお願いできませんでしょうか?
人間性の面では奥将軍の方が好きなのですが、私が書くと冷静さを失うかもしれません。
そういうわけで、よろしくお願いします。

評価に付いては、おおむね評伝どおりだと思いますが、
統率力は70台でも方面軍司令官としての職責を十分以上に果たせるような気がします。
504_:03/07/12 04:34
505山崎 渉:03/07/12 12:36

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506■中国の歴史人物を登場させよう!その弐【改】■ の1:03/07/13 23:39
≫55-60
「殷浩」の能力値、非常に分かりやすくて良いですね(^^)

私も過去、自分のスレで彼を登録しましたが
パラメーターは<永遠の青>バージョンに修正させていただきます(w

桓温への空手紙のエピソードは何度呼んでも激w

507永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/13 23:59
>>506
わりと力を入れて書いたのに、ほとんど反響が無くて、結構悲しかったです。
二週間経って始めて感想をいただけて、嬉しく思います。

>桓温への空手紙のエピソードは何度呼んでも激w
中国は長い歴史を誇るだけあって、
想像を絶する凄い奴も、想像を絶する駄目な奴も多いですよね。
殷浩の評伝は、書いててかなり楽しかったです。
508世界@名無史さん:03/07/14 01:33
>>60
>歴史においては、この種の魅力だけ高い人物が、間違って力量を越えた地位に立ってしまって、
>大失敗をやらかす例は少なくありません。
>それは、君主制においても、民主制においても同じです。
>人間は、いつになったら魅力の高い人物が、
>同様に他の能力も高い数値であると期待するのをやめるのでしょうか?

この部分に、殷浩の評伝を纏めた意欲を見出してしまいました。
509世界@名無史さん:03/07/14 02:04
>>508
そういえばその部分が他板で引用されてたな。
510世界@名無史さん:03/07/14 13:27
>>509
それ、俺っす。
現段階でフィリップ・トルシエを評価すると統率と知力がそれぞれ
70代と60後半、政治・武力が40くらいで魅力はゴミレベルだと思いますが、
一方でジーコは魅力80後半くらいで、統率・政治が40くらいで知力ゴミ
くらいのでしょうかね。
511510:03/07/14 14:02
因みに、大体サッカーの名将を数値化すると
統率90→ロバノフスキ、武力90→クライフ、知力90→リッピ、
政治90→ファーガソン、魅力90→テレ・サンターナ、
くらいの水準で。
512世界@名無史さん:03/07/14 14:56
>>511
最強は、サー・マット・バスビーじゃないかな
当時、弱小のユナイテッドの監督となり
バスビーベイブス(バスビーの子供達)と呼ばれる若手達を育て上げた
さらにミュンヘンの悲劇を乗り越えた手腕、ボビーチャールトンらに心酔された人間的魅力
いまや伝説となった、名監督
513世界@名無史さん:03/07/14 18:53
>>512
栄光なき天才たちで出て来た監督?
514世界@名無史さん:03/07/14 19:44
>>480
蛇足なお話し。
プリンツ・オイゲンことサヴォイア公ユージューヌには、当時「フランス王ルイ14世の隠し子」という噂が流れていました。
(そう言われると肖像画の両者が似ているようにも見えてきますねw)
真偽の程は不明ですが、周囲はそう信じていたようです。
「父親と喧嘩別れをして家出してきたフランス王の庶子」というのが周囲の認識だったのですから、オーストリア皇帝も無碍に扱う事が無かったのではないかと。
515永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/15 03:20
>>508
お楽しみいただき、ありがとうございます。
書いた甲斐がありました。

>>512
長いサッカーの歴史では、常識なんて軽々と突破してしまう伝説の名将が大勢いますからね。
サー・マット・バスビーを無条件に最強とするのは、難しいですね。
それにしても、サッカースレで「名将を語ろう」というスレが無いのは不思議です。

>>513
そうです。
「マンチェスター・ユナイテッドの奇蹟編」は、私も感動しました。
高校時代、何度も何度も読み返して余韻に浸りました。

>世界史板の皆さん
サー・マット・バスビーがどれだけ凄いのかを、世界史風に説明すると、
優秀な人材を抜擢して育て上げ、弱小勢力を大勢力に一躍押し上げ、
天下分け目の決戦に挑む直前に不慮のアクシデントで、
大軍と自分の育てた優秀な部下をほぼ失って、弱小勢力に逆戻り。
そこからまたやり直し、新しい人材を育て、勢力を拡大して、
再び天下分け目の決戦に挑んで勝ち、天下を取ったということです。

中国史風に言えば、前秦が苻洪から苻堅までの四代かけて華北を統一し、
淝水で負けて帝国が瓦解したのに、もう一度華北を再統一して、
再度東晋に攻め込み、中国を統一するという覇業を1人でやったようなものです。

サー・マット・バスビーはそれだけ凄い方なのです。
スレ違いなのでsageます。
516510:03/07/15 09:26
>>515
>それにしても、サッカースレで「名将を語ろう」というスレが無いのは不思議です。

少なくともコーエー風数値については、ウイイレでお腹一杯だし。
あと名将についても、リアルタイムで指揮してる監督・指導者の立場
からは身を退いているものの存命の監督・鬼籍に入った過去の監督と、
それぞれフェアに語るのはなかなか大変かもなーとは思う。
・・・ということで、スレを立ててませんですた。
517山崎 渉:03/07/15 12:32

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518世界@名無史さん:03/07/15 16:51
保守
519:03/07/15 16:57
agetokou
520世界@名無史さん:03/07/15 21:26
【野望】信長の野望風に議員を測定【戦闘】
http://society.2ch.net/test/read.cgi/giin/1058237725/l50

前話が出てたので、こっそりリンク。
5215の521:03/07/15 21:46
 全ての発言を読み終えました。
幾つか疑問点を挙げた上で、私の考える能力値について聞いていただきたいと
思います。目指しているのは、五つであらゆる人物を数値化できることです。

 ・義経やロンメルは知恵で勝負したのではないか
 ・小沢一郎は武力高い
 ・反乱は起こされた側に責任があるのか
 ・五十六が期待されていたのは開戦阻止か


 兵を率いるかどうかは、職業というか、クラスというか、そういう立場だっ
たと名前のワキにでも書いておけば済むと思います。

例1:劉備玄徳(りゅうび・げんとく)161〜223 傭兵劉備軍団の軍団長


 政策は政治力だけでなく、各能力値それぞれに関連するものがあるでしょう。
それに特技、技能をつけて補正していけばいいのでは。

例2:建設技能
  知力→長篠型野戦陣、秀吉の水攻め
  武力→ローマ式野営地、ヴォーバンの要塞
  政治→万里の長城、マジノ線
  統率→家康の江戸、オスマンのパリ

例3:統率しかない→宗教国家
   武力しかない→恐怖政治
   知力しかない→訴訟社会
   政治しかない→警察国家


 以上を踏まえ、お付き合いください。
5225の521:03/07/15 21:50
 統率力(番号は私が重要と考える順)

1.組織力(立上げ、維持管理、組織重視→異分子排除)
2.大局観
3.構想力
4.確信犯(情に流されない→見方をコマ扱いにできる。大義名分)
5.長期的問題への対処能力(数十年〜世紀単位、国家百年の大計)

 ・何のために戦うのかを重視するタイプ。
 ・個々の戦闘や戦線より、兵站や通信の確保を重くみる。
 ・目的達成のためには汚い手も使える。
 ・味方を死なせても仕方ないと言い切れる(部下を納得させられる)。

 世紀単位の業績を残す人物、英雄、名将、名君、名宰相といった感じで
しょうか。偉大なる成功者として人気のある人が多いと思いますが、その
冷たさや影の部分から非難されることもあるでしょう。
 創業者や二代目、中興の祖に多いタイプだと思われます。また宗教家も
このタイプです。

こんな武将が高い。

 アウグストゥス、始皇帝、ユスティニアヌス、頼朝、フビライ、信長、
ワシントン

続く
5235の521:03/07/15 21:52
 武力

1.実戦での強さ(指揮能力。個人の腕っ節)
2.武威(圧力、人集め、恫喝)
3.応用力(確立された手法、戦法の実践。但し局面は限られる)
4.力技(物事を強引に解決する傾向、一発勝負)
5.短期的問題への対処能力(一年程度、その場しのぎ)

 ・目的地に最短距離で到達することを目指すタイプ。
 ・その存在により、戦場や戦線の味方には勇気を、敵には恐怖を与える。
 ・現在の状況、手持ちの戦力で最大限の努力をする。
 ・どうやって勝つのかを重く見る(柔軟性に欠けることも)。
 ・当面有効な手立てを考える(見せしめ、鎮圧、弾圧等)

 いわゆる猛将タイプです。政治家なら豪腕でしょうか。
 新戦法や新戦術の考案より、その最高の実践者、完成者である場合が多
いでしょう。
 このタイプの成功者はわかり易い派手さで人気者になれますが、失敗者
は考えが足りない、視野が狭いとか言われて非難されます。

こんな武将が高い

 アレクサンドロス、項羽、呂布、リチャード一世、フリードリヒ大王、
ナポレオン、パットン

続く
5245の521:03/07/15 21:54
 知力

1.本質を見抜く眼力(弱点を見切る、相手の行動理由・目的を見切る等)
2.発想の転換
3.次代の常識、原理・原則の創出
4.直感力(※)
5.突発的事態への対処能力(混乱からの回復、議論の強さ)

※:知識・経験の蓄積から、その場でもっとも必要とされる回答を見つけ
出す。頭の中が最適化されているか(ただの物知りに終らない能力)。

 ・目的地に最短時間で到達することを目指すタイプ。

 知将型です。猛将型が現在の戦力でいかに戦うかを考えるタイプだとし
たら、こちらは現在の戦力で最大の効果をあげるにはどうしたらいいのか
を工夫するタイプです(義経が北アフリカに転生すれば「戦車も砲、高射
も砲」といって水平射撃するとか、そういうことです)。
 書いてみて思いましたが、知将、猛将とも、統率力がないと持ちませんね

 政治家なら論客型ということになりますか。ただでさえ口がうまい上に、
ヤなとこを突いてくるので、敵味方から恐れられます。

 このタイプの成功者は華麗とか言われて人気者になれますが、失敗者は
口先だけの無能者、現場を知らんとか言われて非難されます。

こんな武将が高い

 孫子、曹操、義経、マキアヴェッリ、タレーラン、クラウゼヴィッツ、
ロンメル

続く
525天才女:03/07/15 21:55
【右翼】まれに見るバカ中宮【キチガイ】
くそ野郎が2chはくだらないと馬鹿にしてます!
12歳少年の実名を晒してます!
宝島社から「まれに見るバカ女」を出したぐらいで浮かれている右翼崩れの中宮崇。
2chレベルのことしか書けねーくせに何いきがってんだか・・・
ライターの癖に、か弱い素人女をホームページと著書で叩きまくり!
結局言い負かされて逃走(藁)
女子学生レイプで大学を退学になった鬼畜!
大月隆寛の金魚の糞!
拉致を売名に利用の守銭奴!
日記で朝鮮人への差別用語連発の変態!
金のために宇多田ヒカルと藤原紀香に粘着!
女の敵!日本のクズ!アメリカの奴隷!
皆さん抗議を集中してください。

http://www3.diary.ne.jp/user/312071/
5265の521:03/07/15 21:59
 政治力

1.プロ相手の説得、調整、交渉力
 (外交、根回し、持ちつ持たれつのやり取りで優位に立つ能力)
2.アマ相手の説得、調整、交渉力
 (バカにバカといわない能力、バカにしていると気付かせない)
3.人脈・派閥
 (国や軍等の組織内に自らの同調者を増やす。手下作り。組織には外国
  や自身が参加している派閥も含む)
4.寝技
 (敵対者を従わねばならない状況に追い込む。気に入らぬ相手の追い落
  とし。謀略への対処力。生き残ろうとする意志)
5.中期的問題への対処能力
 (一〜十年単位。足して二で割る。顔を立てる、立てさせる。しばらく
  有効な手を考える→根本的な解決はしない、できない)

 謀将型です。あまり戦場に出ることはないというか、その段階に至る前、
または終った後に活躍するタイプです(戦場も机の上とか、君主の耳元で
ある場合が多いでしょう)。

 外交とか、国家予算の決定とか、専門的知識が必要とされていることに
なっている官僚などもこのタイプでしょう。

 統率力との違いは、自分の支持者以外も味方につける、中立を保たせる、
清濁併せ呑むというところでしょうか。

こんな武将が高い

 ペリクレス、アウグストゥス、メッテルニヒ、ビスマルク

続く
5275の521:03/07/15 22:01
 魅力

1.己の影響力に対する理解度
2.己の役割、立場・状況への理解度
3.己の権力基盤、支持を訴えかける勢力の見極め
4.俗な意味での確信犯
5.そうとしか言いようのない能力(※)

※:解釈の余地を残すということです。でも80以上をつける場合はせめて
  1と2を満たしてほしい。

 政治力との違いは、例えば役者や裏方等、劇団員が団結するのは当り前
だが、芝居は客のためにやるものだという感じでしょうか。
 でも影響力というのは、強いヤツとか、偉い人ほど大きいので、共産圏
の監督みたいな、客に左右されない人でも業界での発言力は強いでしょう。

 あとは例をあげて説明します。
5285の521:03/07/15 22:03
魅力2

こんな武将が低い

ルイ十五世
 「愛人がいて罪深いのでロイヤルタッチはできない…」
 個人としては誠実ですが、国王としては不誠実です。支持を訴えかける
べき勢力に民が加わりつつある状況でこれは痛い失策でした。あなたが期
待されているのは、領地を掠め取り、フランスに栄光をもたらすことです。
 畳の上で死ねましたが、ツケはお孫さんが払いました。
 希に見る美男でも大幅減点です。

ルイ十六世
 言いがかりだというのは勿論知っていますが、七月十四日に何もなしは
いけません。国民があなたに期待しているのは、亡命して再起することで
はなく、パリで王座にとどまり続けることです(本人にその気はあったよ
うです)。
 国王であるだけで罪人だといわれても仕方がありません。

こんな武将が高い

 ペイシストラトス、アウグストゥス、ヴィクトリア女王、明治天皇、昭
和天皇、ドゴール大統領
5295の521:03/07/15 22:06
 以上で終りです。

 後へ行くほど文が増えましたが、まだまだ考える余地はありそうです。
5305の521:03/07/15 22:12
 え〜、これだけでは何なんで、近いうちにドゴール大統領の数値化に挑戦
しようと思います。
531世界@名無史さん:03/07/15 22:15
>>529
すまんが能力の定義に関する議論はほとんど終わってて、
テンプレ+各自の判断+特殊能力で数値を付ける方向に向かっている。
テンプレと過去ログを無視した問題提起はやめてくれ。
532胸甲騎兵:03/07/15 22:44
>529
長文ご苦労様ですが、何か一定の規則なり何なりを普遍化しようとする試みは事実上放棄されています。
筆者も読者もそれが最もやりやすいんだろう、と割合穏やかに話が終息したのが少し前の事です。
過去ログは読まれたんですよね?
533???:03/07/15 23:04
534世界@名無史さん:03/07/16 00:07
>>530
アウグストゥスもお願いします。
535世界@名無史さん:03/07/16 01:14
あれだけの長文を書く人でも
やっぱり中国の武将は偏ってるのね・・
536簡単に言うと:03/07/16 01:42
>>532
ですがテンプレ3にあるように議論の最中とも書いてるし
各個人がとりあえず思うように数値化していけばいいんじゃないでしょか?

>>535
それ言ったら魅力の昭和と明治は(ry
537世界@名無史さん:03/07/16 08:04
>>531
>>532
まあ待て待て。よく見ると521は「押し付けては」いないように見えるが。
これから5の521自身がレビューする際の指標を示したと
取ることも出きるじゃないの。

・・・まあ能力値議論が起こるきっかけには成り得るけどね。
5385の521:03/07/16 12:12
>>532
>過去ログは読まれたんですよね?
ああ、常連さんからのレスが提案へではなく、もう終ったことだとついている… 恥ずかしいことをしてしまいました。議論中とあったもので、俺の言う通りにしろというわけではありません。提案は勿論撤回します。

>>536
>それ言ったら魅力の昭和と明治は(ry
昭和天皇の評を読んで思いついたのです。己の影響力、役割に対する理解ということで。近代以降、わかっていない君主は殺されるか、廃されるかなので、わかり易い例としてあげました。近代以前もむちゃくちゃできるわけじゃありませんが。

>>537
>よく見ると521は「押し付けては」いないように見えるが。
そのつもりだったのですが、確かによくみないとわかりませんね。それに最近議論もなかったようですし。


 サッカーの話とか出ているとこ、我ながら空気を読まない割込みだという気はしていたのですが、別なところを読んでいなかったようです。
 521〜24、526〜30の発言は取下げます。
 また皆様の議論を楽しむ側に戻りたいと思います。
539世界@名無史さん:03/07/16 13:21
おもしろかた
540世界@名無史さん:03/07/16 15:23
>>537
それなら納得いくわな。

>>538
過去ログちゃんと見れ。
昭和天皇の評を書いた奴が過去ログで「魅力に関する私論」を書いている。
こいつの基準は自前のカリスマ+生前の人気。
だから己の影響力、役割を全く理解していない奴にも高い魅力を付けている。

まあ、せっかくだから数値化していけや。
541世界@名無史さん:03/07/16 15:51
>>540
       巛彡彡ミミミミミ彡彡
       巛巛巛巛巛巛巛彡彡
   r、r.r 、|:::::           | 
  r |_,|_,|_,||::::::     ⌒   ⌒|     
  |_,|_,|_,|/⌒     -="-  (-="     ぁぁそうでっかそうでっか
  |_,|_,|_人そ(^i    '"" ) ・ ・)""ヽ    なるほどね・・・
  | )   ヽノ |.  ┃`ー-ニ-イ`┃ 
  |  `".`´  ノ   ┃  ⌒  ┃|  
  人  入_ノ´   ┃    ┃ノ\ 
/  \_/\\   ┗━━┛/ \\
      /   \ ト ───イ/   ヽヽ

       巛彡彡ミミミミミ彡彡
       巛巛巛巛巛巛巛彡彡       
   r、r.r 、|:::::           | 
  r |_,|_,|_,||::::::     /'  '\ | 
  |_,|_,|_,|/⌒      (・ )  (・ )|   
  |_,|_,|_人そ(^i    ⌒ ) ・・)'⌒ヽ   ・・・で?
  | )   ヽノ |.   ┏━━━┓| 
  |  `".`´  ノ   ┃ ノ ̄i ┃|  
  人  入_ノ´   ┃ヽニニノ┃ノ\  
/  \_/\\   ┗━━┛/|\\ 
      /   \ ト ───イ/   ヽヽ
2度も同じネタは脳腐り認定されるぞっと。
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
544世界@名無史さん:03/07/17 20:57
>>540
ご意見ありがとうございます。

>昭和天皇の評を書いた奴が過去ログで「魅力に関する私論」を書いている。
>こいつの基準は自前のカリスマ+生前の人気。
>だから己の影響力、役割を全く理解していない奴にも高い魅力を付けている。

 これはわかっていました。私としては、人気や虚名も影響力に含め、それがどういった人たちから、どのような理由で寄せられているのかを、その人物が考えようとしたか、が問題だと思ったもので。
 書いたときにはまだ議論中とばかりに思っていたので、見逃してください。

>まあ、せっかくだから数値化していけや。

 いやあ、これはもう、先にやってなくてよかった、これはセーフだったと思ってます。自説を並べ立てたあと「それカタついてるから」じゃ立ち直れませんから。
5455の521:03/07/17 21:32
>>544
名前入れ忘れました。5の521です。
それと

>自説を並べ立てたあと

この次に、数値化して、を書き忘れました。
今度こそ出ていきます。
546永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/17 21:39
>>545
せっかくですから、書いてってくださいよ。
ド・ゴール大統領の能力値には興味があります。
547世界@名無史さん:03/07/18 17:01
ややこしい名前ばっかだな
548世界@名無史さん:03/07/19 12:35
評伝だけやってるスレってないんですか?
549世界@名無史さん:03/07/19 23:12
ここだが何か?
550世界@名無史さん:03/07/22 07:18
みんな何か書いてくれ
あげとく
551前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/24 23:47
>550
誰も期待などしとらんだろうが、もう少しだけ待ってくれ。
今回は2人分一気に上げる予定なので手間も倍掛かるんだわ、これが。
552世界@名無史さん:03/07/24 23:54
>>551
はっきり言って期待してるよ
てなわけで…あげる
553世界@名無史さん:03/07/24 23:55
>>551
わしも期待しとるよ。よろしく頼む。
554永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/25 03:50
>>551
期待してお待ちしておりますので、あげておきます。

私も最近重い評伝ばかり書いてきたので、
久々に軽めの人物を取り上げてみようかと思います。
「世界史変な奴ベスト10(学者・芸術家除く)」に軽々とランクインできる人物です。
近日中に発表しますので、楽しみにお待ちください。
555世界@名無史さん:03/07/25 05:37
耶律楚材キボンヌ。
コーエーのせいで滅茶苦茶優秀なイメージがあるんですが。
556世界@名無史さん:03/07/25 13:48
そういえば始皇帝ってまだ出てないんだねー
統率と知力以外はあんまり高いイメージがないんだけどね。
557前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 18:46
>552-554
反応早っ! その期待に適えば良いのだが……
 
まずは個人的に政治100候補の一人として挙げたい、世界史上屈指の名君。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カジミェシュ3世(カシミール大王/農民王) 1310〜1370(在位1333〜1370)
 
ポーランド史上唯一の大王。ビアスト朝最後の王。
 
当時のポーランドは国内においては2世紀にも渡り分裂状態が続き、
長年に渡り王位を要求し続けていたボヘミア王国と、
東方進出を目論むドイツ(チュートン)騎士団の侵略に苦しんでいた。
そんなポーランドをようやく束ねつつあったヴワディスワフ2世(短躯王※)の跡を継ぎ、
国家の統一と更なる発展を成し遂げたのがカジミェシュ3世である。
(※) ヴワディスワフ2世ヤギェウォ(ヤガイラ)とは別人
 
まずは国内の混乱を早々に収めると、次に外敵の排除に移った。
1335年、ハンガリーとの同盟を背景にボヘミアと交渉し、金銭と引き換えにポーランド王位の要求を放棄させる。
1343年、ローマ教皇の調停を引き出して、ドイツ騎士団と領土を譲渡し合い和平に漕ぎ着けた。
その後、再びボヘミアと戦争状態になるも、ボヘミア王カール4世が神聖ローマ皇帝を兼ねる様になると、
形勢不利となる前に争いの原因であったシュレジエン地方の権利を譲って和睦してしまう。
 
こうして外交手段を以て西方の国境を定めると、今度は東方への進出を開始する。
リトアニアやガーリチ公国を次々と破って領土を拡大し、
黒海への交易路を確保すると同時に周辺諸国の宗主権を掌握した。
こうして彼の代でポーランドは統一されたのみならず、元来の領土に匹敵する版図をも新たに得たのである。
 
1364年には王都クラクフに神聖ローマ皇帝カール4世を始めとする欧州各地の王侯を集め、
対トルコ十字軍に関する国際会議を開催し、ポーランドの欧州内における地位を確立した。
(議題自体は実効力のない物だったが)
558前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 18:48
対外的成功で国内が安定すると、図抜けた内政手腕も遺憾なく発揮する様になる。
 
長年の分裂で弱まっていた王権を強化し中央集権体制を確立すべく、
まずは地方ごとに異なっていた法制度を統合する為に2種類の法典を編纂。
その中で封建的階層の発生を防ぐべく、全ての貴族階級(シュラフタ)の法的平等を認めた。
続いて司法も整備し、ドイツ法による控訴院を設立。
これによりドイツ法を用いる都市の公訴権を掌握し、地方領主の権力濫用を抑制出来る様になった。
 
通貨改革や大規模な都市整備などの経済政策も積極的に行った。
更に、ペスト等を切っ掛けに八つ当たりの形で迫害を受けるユダヤ人を受け入れ保護したのを始め、
外国からの移民を優遇する政策を打ち出し、彼らの力を借りて商業を大いに発展させている。
 
これらの政策によって政治的・経済的弱者の社会的地位も著しく向上した。
特に荒廃した国土を農地改革で回復させた事で、農民の待遇が飛躍的に改善された為、
「農民王」の二つ名も冠せられている。
 
文化面ではクラクフにゴシック建築の建造物を次々と建て、
1364年には国内初の大学を設立(ヤギェウォ大学。コペルニクスなどを輩出)。
国防も怠らず、50以上の城塞を築いている。
 
戦乱続きで荒れ果てていた弱小国を一代にして強国と張り合える水準にまで押し上げ、
以後数世紀に渡るポーランド繁栄の基礎を築き上げたその業績は、
「木のポーランドに現れ、石(or煉瓦)のポーランドを遺して去った」と称えられ語り継がれている。
 
彼にとって唯一の手落ちは、世継ぎを遺せなかった事かもしれない。
彼の死後、甥であるハンガリーの大王ラヨシュ1世がルドヴィク1世として王位を継ぎ、
ビアスト朝はポーランドの大王の代で断絶する事になる。
559前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 18:50
・能力値
 
【統率】87 外敵を排除してポーランドを完全に統一したのみならず、更なる版図の拡大まで実現している
【武力】67 戦力的に勝る相手には殆ど勝っていないが、こちらが優位であれば確実に勝っている
【知力】85 強国に対して武断に拠らず優れた外交手腕を以て渡り合った
【政治】98 外交手腕も去る事ながら、それ以上に内政面で史上稀に見る実績を残した
【魅力】82 ポーランド隆盛の基礎を築き上げ、特に農民に多大な恩恵をもたらした大王と敬愛されている
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一概に比較出来る訳ではないが、日本で言えば明治維新の如き働きをほぼ独力でやってのけたに等しい。
後継者についても、直系でなくなっただけで選択ミスではないので減点要素とはならない。
ただ、すぐ後に異国よりやってきた王の武名が際立ち過ぎて、知名度・人気共に割を食っている罠。
ポーランド紙幣でも上から3番目の扱いだし。
560前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 18:53
続いて、そんな名君の影を薄くした張本人であり、ポーランド紙幣で2番目の扱いなのがこの人。
……こちらもかなり偉大かつ好きな人物だからか、大王以上に長くなってしまった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヴワディスワフ2世ヤギェウォ(ヤガイラ) 1351(?)〜1434(大公在位1377〜1392/国王在位1386〜1434)
 
リトアニア大公にしてポーランド王。ヤギェウォ朝創立者。
 
ルドヴィク1世の死後、ポーランド王位は彼の末娘ヤドヴィガ・アンジューが継ぐ。
対してハンガリーは彼女の姉マーリアを王に選出し、一代にしてハンガリーとの同君連合は解消された。
 
一方、同時代に父アルギルダスの跡を継ぎ、非カトリック教国リトアニアの大公位を継いだのがヤガイラである。
一度は叔父ケストゥティスに大公位を奪われるも、1382年にドイツ騎士団の支援でこれを奪回。
が、それがドイツ騎士団の侵攻の口実ともなり、ポーランドをも巻き込んだ戦乱へと発展する。
 
そこでヤガイラは両国の連携を深めてドイツ騎士団に対抗すべく、1384年に当時11歳の女王ヤドヴィガに求婚。
ポーランド貴族達の利害とも合致した為に話は進み、リトアニアのカトリックへの改宗を条件に、
翌年成立したクレヴォの合意によりヤドヴィガと結婚して同盟が成立。
更にその翌年1386年に改宗したヤガイラは、ヴワディスワフ2世ヤギェウォとしてポーランド王に即位する。
 
こうして同君連合が成立した後のリトアニアの改宗は思いの外スムーズに進み、
同時に神聖な森を切り崩したり寺院を破壊する事で、盛んに対外的なアピールも行った。
その最中にヤドヴィガを介してケストゥティスの息子ヴィトルトとの関係を修繕し、
順調に改宗の進むリトアニアの大公位を彼に譲り渡す。
1399年には女王ヤドヴィガが没するも、確かな成果を上げていたヤギェウォをポーランドの貴族達は引き留めた。
561前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 18:56
一方、バルト沿岸最後の異教国と言われたリトアニアが改宗したとなれば
北方十字軍の大義名分を失いかねないドイツ騎士団は、改宗を偽装として認めようとしなかった。
そしてリトアニアへの十字軍をローマ教皇に提唱するも、逆に介入禁止を言い渡される。
しかし騎士団はその命令を無視し、ボヘミアとハンガリーと同盟を結んだ上、
全欧に十字軍結成を呼び掛けてポーランドに宣戦布告する。
 
だが、その動きをヤギェウォは察知していた。
1410年、ポーランド・リトアニア連合軍を率いて先手を打ち、騎士団領へ侵攻する。
ドブロブノ要塞を陥とし、騎士団の本拠地マリエンブルクを目指す連合軍とそれを迎え撃つ騎士団は、
タンネンベルク(ポーランド名グルンバルト)近郊にて激突した。
 
装備・練度で大きく勝る騎士団を、兵力で上回るヤギェウォ自らが率いる連合軍が、
最初は圧されながらも戦況を引っくり返して完膚無きまでに撃破。
総長フォン・ユンギンゲンと幹部達を敗死に追い込み、多くの上級騎士を捕虜にする完勝を収めた。
これが中世最大の戦いの一つと言われるタンネンベルク(グルンバルト)の戦いである。
 
そして1411年に成立した第一次トルンの和約により、
騎士団はヤギェウォが死ぬまでサモギチアとドブシン地方をリトアニアに割譲する羽目となる。
更に財政を逼迫する規模の身代金を払わされた上、
その後の「餓死戦争」と呼ばれる騎士団領内での消耗戦により、騎士団は致命的な打撃を被った。
 
止むなく騎士団側がローマ教皇に連合軍の非道を直訴する事により調停に持ち込んだものの、
全欧を巻き込んだ4年掛かりの論争の果て、コンスタンツ公会議にて北方十字軍の禁止が決定される。
実質的に存在理由の消滅が確定した騎士団は、この後ポーランドの属領同然と成り果てるのであった。
 
他方面においてもヤギェウォは順調に版図を拡大し続けた。
1413年にはリトアニアとボロドレ協定を結んで関係を強化しつつ、黒海方面への進出も果たしている。
562前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 19:00
内政面においてもカジミェシュ大王の築き上げた基礎を足掛かりに更なる発展を促したが、
自分の息子(ヴワディスワフ3世)の王位継承権と引き換えに有力貴族達に多くの特権を与えた事は、
後に王権の弱体化に繋がって行く大きな失敗であったと言えよう。
 
 
・能力値
 
【統率】87 リトアニアの改宗をスムーズに進め、ポーランド最盛期となるヤギェウォ朝の地盤を固めた
【武力】86 タンネンベルクの戦いにおいて完勝し、餓死戦争時に騎士団領内を大いに荒らし回るも、
       最終目的であるマリエンブルクを陥とす事は終いに叶わなかった
【知力】75 ドイツ騎士団の動向を正確に察知し、先手を打つ事が出来た
【政治】71 国力を順調に伸ばすも、晩年有力貴族に与えた特権が後々祟るので減点
【魅力】89 異国から来た元異教徒にも関わらず声望は極めて高く、
       タンネンベルクの戦いで挙げた武名が更にそれを強化した
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみにポーランド紙幣の筆頭は、彼の子孫であり、
この1世紀ほど後に「黄金の世紀」を築き上げたジグムント1世。
彼も特筆に値する名君の一人であるが、流石にそこまでは手が回らなかった……
563永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/25 19:29
>>555
この人は、どうも評価が難しい人ですね。
元史によると、中書令になってるんですが、
モンゴル帝国・元帝国を通じて、皇族以外でこのポストに就いた人物は、
彼以外にはいないんですよ。
だいたい、正一品の中書右丞相や中書左丞相が、宰相ポストのトップです。

それに、彼の政治家としての活躍は漢土中心で、イスラム系の史書には名前すら出てきません。
彼の中書令というポストがモンゴル帝国全土で宰相として通用する肩書きなら、
イスラム系の史書に記述があってもおかしくないはずです。

元史では、中書令耶律楚材が、中書右丞相チンハイと中書左丞相粘合重山より上席にいたように書かれていますが、
実際はチンハイと粘合重山の方が、耶律楚材より格上であったように思われます。
チンハイはチンギスハン挙兵以来の軍の重鎮。
粘合重山はチンギスハンの時代から軍功を重ね、
オゴタイハンの時代には、江南征伐で活躍した有力な古参の将軍です。
この二人の中書左右丞相のポストの方が、
軍功も無く、兵も持たない耶律楚材の中書令より、
軍事政権のモンゴルでは遥かに重みがあったように思われます。
耶律楚材は宰相では無く、二人の丞相の下で、
漢土の行政を担当していた副宰相クラスの官僚と考えた方が適当であるような気がします。
そんな彼が中書令の称号を帯びたのは、
「漢土における中書省の実務責任者」という意味では無いでしょうか。

いずれにせよ、漢土において、彼が優れた政治手腕を振るったことは明らかですが。
564永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/25 19:43
>>562
お疲れ様でした。
まさか、この二人の偉大な英雄が競演するとは、思いもよりませんでした。
面白く読ませていただきました。
数値も概ね妥当だと思います。
ただ、カジミェシュ3世の統率力は、
私なら躊躇無く90台を付けていたことでしょう。
彼の残した「煉瓦のポーランド」は、その後3世紀に渡って、
ヨーロッパの強国として勢威を振るうのですから。

余談ですが、グリュンバルトの戦いには、
15世紀最大の軍事の天才ヤン・ジシュカが、
ポーランド・リトアニア連合軍の将軍として参加しています。
565前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 19:55
>564
指摘されてやっと気付いた……
 
>559
カジミェシュ3世の統率はコピペミス。実は「90」。
お詫びを以て訂正と変えさせて戴きます。
 
いや、先にヤギェウォの方から纏めていた関係で、つい。スマンカッタ。
566永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/25 20:20
>>565
いえいえ、早い対応をいただき、恐縮です。
こちらが次回扱う人物も東欧の人物ですので、
しばらく東欧の夏になりそうですね。
567前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/25 20:36
>555-556
申し訳ないが、東洋史は高校生に毛が生えたレベルなので、
他の人のやる気に期待してくれんか。
 
>566
うい。
日本人にとって東欧は未知の英傑の宝庫だと思っているので、
楽しみにしておりまつ。
568永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/25 21:37
>>556
おそらく政治力も高くなります。
彼は多くの新制度を制定し、その多くは後世に引き継がれました。
また、インフラ整備にも尽力し、幹線道路の建設や大規模な潅漑事業を行っています。
そして、自ら大小にかかわりなく政務を決裁し、ノルマを達成するまで休まなかったそうです。
圧制と大改革という、民衆に嫌われる政治を自分の手で同時にやりながら、
旧六国や保守派に妨害されることも無く、独裁者のままで死んだのですから、
底知れない政治力の持ち主と言えるでしょう。
569世界@名無史さん:03/07/25 23:09
>>568
でも、始皇帝の政治力って李斯の力によるものが多いような・・・
570世界@名無史さん:03/07/25 23:14
>>568
始皇帝の死後にすぐ秦王朝がぶっ倒れたってのは、
何の減点材料になるんだろうな。
魅力が低いだけならこうまであっさり倒れないだろうに。
胡亥がいくら無能だったからと言っても、彼に全責任を負わせるのは
ちょっと納得がいかない。

思うに、そういう後世に引き継がれた新制度の制定・インフラ整備とかは
「先見の明」ってことで知力の範疇でないかと。
ただ、やり方がまずかった。というか始皇帝は急ぎすぎた。
これは隋の煬帝にも一部当てはまることだけれども。
あと、独裁者のまま死ねたというのは「統率」の能力にも入る。
政治はそんなに高くないと思う。70代くらいが適切かと。
571永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 00:00
>>569
政治を李斯にまかせっきりにしてたってわけでも無いですから。
あれぐらいの大仕事は、どんな英雄でも、
名臣が何人もいないとこなせませんよ。

>>570
>始皇帝の死後にすぐ秦王朝がぶっ倒れたってのは、
>何の減点材料になるんだろうな。
強い創業者を失った後、どんな組織でも必ず危機的な状況に陥ります。
組織を作るというのは大仕事なので、さまざまな無理をしないといけません。
創業者の強力なリーダーシップが失われると、その無理が組織内に噴出してくるのです。
そこまで考えて手を打てなかったなら、戦略眼。
すなわち知力の欠如になるでしょう。
もっとも、彼の中は扶蘇を後継者にするというプランがあったらしいので、
帝国を潰したのは、始皇帝というよりは、趙高と李斯と胡亥の責任になりそうです。
こいつらが勝手にプランを書き換えたおかげで、秦が第二革命に耐え切れずに滅亡したのですから。
572_:03/07/26 00:01
573永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 00:13
>>570
>胡亥がいくら無能だったからと言っても、彼に全責任を負わせるのは
>ちょっと納得がいかない。
彼が無能でも、有能な摂政が政務を執っていれば、別に問題は無かったのです。
摂政の趙高までが単なる視野の狭い官僚で、
統治者としては完全に無能だったというのが、問題だったのです。

>思うに、そういう後世に引き継がれた新制度の制定・インフラ整備とかは
>「先見の明」ってことで知力の範疇でないかと。
>ただ、やり方がまずかった。というか始皇帝は急ぎすぎた。
秦の礎を築いた商鞅もそうですが、改革というのは、
物理的に可能な限りは、時間をかけずに一気にやってしまった方がいい場合もあります。
その方が早く効きめが現れ、摩擦も一時代だけで、長期的に見れば最小限で済むからです。
始皇帝は急ぎすぎたとは思いません。
彼の改革が遅れれば遅れるほど、旧六国から政治的独自性を奪い、
中央集権体制の構築に失敗する可能性が低くなるからです。

>これは隋の煬帝にも一部当てはまることだけれども。
この人の失敗の最大の要因は、物理的要素を完全に無視したということです。
つまり、資金や労働力の消耗をまったく計算しようとしなかったのです

>あと、独裁者のまま死ねたというのは「統率」の能力にも入る。
>政治はそんなに高くないと思う。70代くらいが適切かと。
当然、統率力は高くなります。
ただ、独裁者として多くの政策に介入し、
あれだけの大改革をやってのけたのですから、
政治力も高くていいでしょう。
574世界@名無史さん:03/07/26 01:09
>>573
ちなみに始皇帝の数値化はどれくらいになるんですか?
断られる気がしますけど(w

あと、私も政治はそんなに高くないと思いますね。 70代後半くらいが妥当かと。
統率も3度暗殺されかけてるので「100」は無理だと思います。 90代後半は必要ですが。
彼よりも祖父の昭王の方が名君だと思うのは私だけでしょうか?
575世界@名無史さん:03/07/26 01:35
>>573
インフラ整備、特に万里の長城と宮殿その他の建設は物理的要素を
ほとんど無視していたように思う。
やり方がまずかったというか急ぎすぎたというのは、
法的な改革とインフラ整備と戦争を一緒にやろうとして、
しかもそのインフラ整備もあちこちで同時進行的にやろうとしたから、
農民の負担が重くなりすぎたこと。

中国史の黄金律なんだよ。あの手の重い負担が農民の反乱を招いて、
それが各地の有力者たちの立ち上がるきっかけになるというのは。
そういう悪習の最初の例まで、始皇帝は作ってしまった。

大久保利通は「変革期の政治はやり足りなくともいい。やりすぎることは
全てを失うことだ」と言っている。
始皇帝と秦王朝の歴史は、この台詞の典型例に相当すると思う。
576永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 01:40
>>574
>ちなみに始皇帝の数値化はどれくらいになるんですか?
>断られる気がしますけど(w
今のところ、予定はありません。
ただ、統率と政治90台は確実です。
知力に関しては、いくつか戦略的な過ちを犯しているので、おそらくは70台です。
優れた戦略家である李斯や尉繚の戦略が無ければ、いかに秦軍の組織力と物量があろうとも、
こんなにスムーズに天下が取れたとは思えません。
おそらく、武力と魅力は低いでしょうね。
彼の真の偉大さは、天下を取ったことではなく、
その後に天下を一つにするために多くの改革を行ったことです。

>あと、私も政治はそんなに高くないと思いますね。 70代後半くらいが妥当かと。
70代後半なら、歴史に残らない範囲で優秀な政治家レベルですね。
あれだけの大改革を、やってのけた政策能力が70台後半では寂しすぎますよ。
何でも自分で決裁して、あれだけの歴史的な大仕事をしたんですから。

>統率も3度暗殺されかけてるので「100」は無理だと思います。
彼を殺そうと企んだ人物は二人いますが、どちらも彼の部下ではなく、
一人は敵国の刺客。もう一人は友人の敵討ちです。
よって、統率の減点対象にはなりません。
弟の長安君、将軍蒲鄗、母の愛人嫪毒などが反乱を起こしていますが、
いずれもあっさり鎮圧されていて、嬴政の覇業の妨げどころか、
威信を高める結果に終わっています。
特に嫪毒の反乱は、権臣呂不韋を失脚させる糸口になりました。
577永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 02:17
>>574
>彼よりも祖父の昭王の方が名君だと思うのは私だけでしょうか?
確かに秦の覇権が定まったのは、昭襄王の時代です。
しかし、その覇業は私利私欲のために三晋を叩きまくった史上最強の公私混同男の穣侯魏冄。
魏冄が連れて来た殺戮機械の武安君白起、先代からの宿将司馬錯など、
優れた人材のスタンドプレーによるもので、
范雎が宰相になるまでは、宣太后、穣侯魏冄、弟の陽君、高陵君らに政治の実権を握られ続けてきました。

范雎の献策で権力を取り戻してからも、范雎に頼りっぱなしで、
魏冄の置き土産である白起を使いこなすことが出来ずに、
殺してしまったおかげで、趙を滅ぼす機会を逸してしまいました。
信頼する范雎の歓心を引くために、范雎の仇である魏の宰相魏斉の引き渡しを魏に要求して、
彼が趙に逃げ込んだと知るや、趙の王族平原君を拘束して、身柄の交換を要求するなど、
ブッシュジュニア顔負けのDQNな外交をやってます。

着実に領土を増やしてはいたのですが、
魏冄と白起のゴールデンコンビが君主権強化のために消されてしまってからは、
怒涛のような強さが無くなってしまったような気がします。

治世の前半は私利私欲で国政を動かして、結果として六国をコテンパンにのしてしまった魏冄、
後半は何でも代わりにやってくれるドラえもんのような懐刀范雎の力によるところが大きく、
昭王自身が名君だったかどうかと言われれば、かなり怪しいものがあります。
自分を蔑ろにする権臣も、信頼できる腹心もたまたまおそろしく有能だったという幸運に恵まれた人物のような気がします。
(范雎については、使いこなしたと言うより、昭王が范雎に使いこなされたと言った方が正しいような気がします)
578世界@名無史さん:03/07/26 02:27
ぎぜんはこっちでいいと思うよ。
魏冉
579永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 02:40
>>575
>インフラ整備、特に万里の長城と宮殿その他の建設は物理的要素を
>ほとんど無視していたように思う。
おそらく、嬴政の存命中は、物理的要素を無視するところまではいっていなかったように思います。
そうで無ければ、彼が死ぬ前に大きな反乱が起きていてもおかしくなかったでしょう。
胡亥・趙高政権がそのあたりのさじ加減を間違ってしまったから、
帝国は瓦解してしまったのだと思います。

嬴政時代からの重臣であり、改革やインフラ整備や対外戦争を推進してきたはずの
右丞相去疾(姓不明)、左丞相李斯、将軍馮劫(もとの御史大夫。副宰相格)の三人が、
土木事業や辺境警備の縮小、減税などを胡亥に訴えたのは、
嬴政のリーダーシップなくしては、これ以上の改革と物理的要素を調整できないと考えたからでしょう。
580永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 03:10
>>575
>中国史の黄金律なんだよ。あの手の重い負担が農民の反乱を招いて、
>それが各地の有力者たちの立ち上がるきっかけになるというのは。
確かにそうですね。
周の脂、も経済改革の失敗で、民衆に反乱を起こされて、
死ぬまで亡命先から都に帰れませんでしたからね。

>そういう悪習の最初の例まで、始皇帝は作ってしまった。
その例ができたのは、嬴政がムチャしたからでは無く、
胡亥・趙高政権に嬴政の広げた風呂敷を畳むだけの力量が無かったからですよ。

>大久保利通は
>「変革期の政治はやり足りなくともいい。やりすぎることは全てを失うことだ」と言っている。
保守派を黙らせ、急進派を排除しながら、現実路線で改革を進めていった彼らしい言葉ですね。
しかし、世界は広いもので、やり過ぎて勢いに乗って成功した例もあれば、
やり足りなくて保守派の妨害と急進派の突き上げにあって、失敗した例もあります。
どうすればいいのかは、その時の国情によるでしょう。
581永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/26 03:11
>>575
>始皇帝と秦王朝の歴史は、この台詞の典型例に相当すると思う。
嬴政の行った大改革は、その雄大な構想を実現できるリーダーシップと、
手足となって動く優れた人材が揃わなければ、不可能です。
ですから、改革を急いだことについては問題ないと思います。
嬴政の存命中には、不満は高まっていたものの、大きな地方の反乱は起きず、
派手に金を使っていたわりに、財政が破綻していなかったらしいのは、
劉邦の咸陽入城時には、うなるほどの資金が国庫に蓄えられていたという、
史記の蕭相国世家(蕭何伝)の記述から伺えます。

壮大すぎる改革を始めてしまった嬴政が悪いのではなく、
それを軟着陸させられなかった胡亥・趙高政権に問題があったと思います。

嬴政のように壮大な改革をいっぺんにやった隋の煬帝に高い評価を与えられないのは、
自分が存命中にでかい反乱を引き起こしてしまって、しかもそれを鎮圧できなかったこと。
そして、財政を破綻させてしまったからです。

>>578
ありがとうございます。
その字がどうしても見付からなかったのです。
582世界@名無史さん:03/07/27 01:56
胡亥や趙高ならずとも、軟着陸させるのは難しかったと思う。
恐らく李斯らが諫言したのは胡亥が即位してそんなに間がない
頃だったろうし(というか始皇帝が死んだ翌年には反乱が起きていて、
李斯が死んだのはその翌年だから、実質二年以内)
その時点で表面化していたということは、逆に実はその前から
相当無理があったことを示しているように思える。

始皇帝が後継者に扶蘇を選んだことをもって、
死後のことには責任がないとしているけれども、
しかしその扶蘇が後継者になれなかった一因を作ったのも始皇帝だ。
扶蘇が焚書坑儒の件で諫言したのを怒って、北方に飛ばしているから。
これが偽の遺言に、ある種の妥当性を付与してしまったように思う。
583世界@名無史さん:03/07/27 02:54
にゃるほどーー
584世界@名無史さん:03/07/27 03:28
秦の趙高の能力値はどれ位でしょうか?
悪魔的な人物ですが、政治や知力はかなり高かったように思われます。
585世界@名無史さん:03/07/27 03:33
紅衛兵
586世界@名無史さん:03/07/27 05:06
趙高はなーなんか本宮のせいで頭の中でイメージが定着しちゃってる。
「馬じゃのー!!」
587世界@名無史さん:03/07/27 16:18
始皇帝には個人的に、この特殊能力を付与してみたい。

《性急》-1:相次ぐ巨大プロジェクトの実行により民力が疲弊。その人物が
 政治の実権を握ったあと、1年毎に【政治】の値が1ずつ減少する。

前238年、ロウアイの乱の後に【政治】90でスタート。
前221年、全土統一の段階で【政治】73。
前210年、死去の段階で【政治】62。
 程度のイメージ。

 煬帝の場合には《性急》-2(1年ごとに2マイナス)くらいかな?
588世界@名無史さん:03/07/27 18:49
>>586
でも赤龍王は名作だぜ!
589世界@名無史さん:03/07/28 09:36
ロウアイもかなり能力値が高い部類に入ると思う。
590世界@名無史さん:03/07/28 10:51
>>589
まさか特殊技能のアレか
591世界@名無史さん:03/07/28 10:53
始皇帝って魅力は凡人レベルくらいか?
592世界@名無史さん:03/07/28 11:49
>>591
臣下の立場によって違うだろうが、平均すれば30台くらいか?
統率型であることは確かだ。
593 :03/07/29 02:00
値が下がるというのは、コーエーものとしては新鮮ですな。
594世界@名無史さん:03/07/29 10:39
でもそうとでもしないと説明の付かない人多すぎなんだと思う
595世界@名無史さん:03/07/29 17:14
劉備が何もしないと
太って武力と魅力が落ちる、ってのはどうよ?
596_:03/07/29 17:23
597_:03/07/29 17:28
598世界@名無史さん:03/07/29 18:24
>>595
脾肉とはフトモモの肉。
ユッタリとした服着てりゃ目立たないから魅力は下がらんと思う。
599世界@名無史さん:03/07/29 21:37
というか劉備の魅力は外見に起因するものではないだろう。
600世界@名無史さん:03/07/29 23:32
劉備の第一印象はデカイ耳と長い腕。褌一丁でも太腿に目がいかない。
601世界@名無史さん:03/07/30 03:54
歴史上の人物の能力が、数値によって測れるとした場合(この仮定に基づいて
このスレは成り立っているんだが)、

1)一生涯、その値がほぼ変わらない(やや少ない)
2)局面局面によって波打って変動するが、基本的には一定(多い)
3)下がり傾向(やや多い)
4)上昇傾向(まずない)
5)上に凸(ピーク時が存在。多い)
6)下に凸(スランプ時が存在。やや少ない)
7)ある一定の時期をはさんでがたんと減少する(やや多い)
8)ある一定の時期をはさんでがたんと上昇する(まずない)

という、ざっと思いつくだけで8つくらいのパターンがあると思う。
602世界@名無史さん:03/07/30 04:00
1・2の場合、および3〜8でも変動が小さい場合には平均を取って示せば
いい。

3〜8のパターンで、傾向が顕著であり、かつその変動が人物の特徴である
ような場合には、今回の《性急》のように特殊能力で示すのもありだと思う。
603永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 04:12
>>582
>胡亥や趙高ならずとも、軟着陸させるのは難しかったと思う。
あれだけ壮大な改革の後始末は、並の政治家にはできませんからね。
優秀な二代目か、二代目の代わりに政治を執る強力で忠実な宰相がいなければ、
統一国家という奴はあまり長持ちしないものですがが。

>恐らく李斯らが諫言したのは胡亥が即位してそんなに間がない頃だったろうし
>その時点で表面化していたということは、逆に実はその前から
>相当無理があったことを示しているように思える。
この3人が諫言したのは、反乱が起きてからです。
反乱が起きるまでは、少なくとも彼らは無理があったとは考えていなかったように思われます。
秦の法家政治は、秦一国を全体主義化する上では、この上ない実績をあげていました。
ですから、嬴政の存命中の帝国政府は、旧六国の地域が秦の法に慣れていないから摩擦が起きているだけで、
無理があっても時間が解決すると思っていたのでしょう。
旧六国の人間に、苛酷な秦の法に従って生きることを強要すること自体に無理があったような気はしますが。

>始皇帝が後継者に扶蘇を選んだことをもって、
>死後のことには責任がないとしているけれども、
>しかしその扶蘇が後継者になれなかった一因を作ったのも始皇帝だ。
>扶蘇が焚書坑儒の件で諫言したのを怒って、北方に飛ばしているから。
生前から皇太子に指名しておけば良かったんでしょうが、
スーパー独裁者の嬴政としては、皇太子というナンバー2を作りたくなかったんでしょうね。
丞相も、治世の前半は王綰と隗状、後半は馮去疾と李斯の二人を同時に任命していますから。
おそらくは、自分だけに権力を集中しておきたかったのでしょう。
有能な独裁君主が何代も続くわけは無いのですから、権力の過度の集中は危険なんですけどね。

>これが偽の遺言に、ある種の妥当性を付与してしまったように思う。
私もそう思います。
改革者並びに大帝国の指導者としてはこの上なく有能ですが、
子孫のことも考えなければならない君主としては、疑問符が付きますね。
こういう「俺以外みんな下僕。家族も当然下僕」という考えの人は、
あまり君主には向いていないような気がします。
604永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 04:36
>>584
>秦の趙高の能力値はどれ位でしょうか?
>悪魔的な人物ですが、政治や知力はかなり高かったように思われます。
この人は秦の丞相で、事実上の二世皇帝の摂政でしたが、
指導者と言うよりは、皇帝の側近第一号という感じの人で、
帝国を潰しかねない反乱鎮圧の指導にはものすごく消極的で、
政策に関しても何一つ指導力を示さなかったので、
統率力はやる気の無さと経験の欠如を加味して20台ぐらいです。

武力については、将軍として軍を指揮したことが無いので、
高い数値を付けようがありません。
10台にでもしておきましょう。

知力については、自分が権力を握ると言うことしか頭に無く、
ライバルになりそうな始皇帝の治世を支えた重臣の多くを殺し、
反乱がやばい状況になってるのに、討伐軍を派遣しただけで戦略を練ろうともせず、
帝国最後の切り札である章邯を粛清しようとして、反乱軍に降伏させ、
劉邦が攻めてくると、反乱を引き起こした張本人の分際で、
「関中の地を分け合って、二人とも王になろう」というふざけた申し出をして蹴られています。
粛清は悪いことではないのですが、粛清した人間の代役を用意出来なければ、
独裁者として一人前とはいえません。
権力欲しさに、国を潰してしまってはどうにもなりません。
問題への正しい理解・判断能力、先見の明、戦略眼の全てに欠けていますが、
権力への意志力はあるので、知力は20台としましょう。
605永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 05:30
>>584
政治力については、かつて犯罪を犯して死刑判決を受けた時に、
「仕事熱心で法律に精通している」という理由で、
あの法律に厳しい始皇帝に恩赦してもらったことがありました。
法家官僚としては、有能な部類に入る人物だったようです。
ただ、彼のポストは行政官僚では無いので、
側近としての事務処理能力を買われていたみたいです。
事実上の摂政となると、大反乱が起きているのに、
始皇帝の政策をそのまま踏襲して、
土木事業を派手にやり、重い軍役を課し、重税をかけ、
帝国を崩壊に導いています。
この人は、官僚としてはそれなりに有能でも、
あまりに性格が官僚的過ぎて政治家には向いていなかったようです。

ただ、一側近の分際で皇帝をでっちあげ、
正当な後継者である扶蘇や、30万の大軍を擁する実力者蒙恬、
始皇帝の寵臣で有能な政治家でもあった蒙毅、
秦に天下をもたらした稀代の策士李斯らを次々と葬り、
その他にも猜疑心の強い始皇帝の治世を生き抜いた重臣たちを
ことごとく殺した権謀術数の手腕には恐るべきものがあります。
ただ、惜しむらくは自分の手腕を過信しすぎて、
公子嬰に殺されてしまったことでしょう。
よって、政治力は有能な歴史的人物としては可も無く不可も無い50台。
これだけあれば、官僚組織の中で能力だけで高い地位に付くことは可能でしょう。
特殊能力《権謀術数》で謀略・政争の分野に限っては、政治が+30されます。
606永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 05:31
>>584
魅力については、絶大な権力のわりに、史書に見える腹心が弟の趙成と閻楽なる人物しかいないこと。
そして、この両名とも単なる趙高のロボットでしかなく、
ひとかどの人物を引き付けるだけの魅力は無かったようです。
彼は恐怖政治を敷いて、秦の民衆を恐れさせましたが、
そのわりに反乱軍は「趙高を倒せ」では無く、「秦を倒せ」をスローガンにしていたので、
どうも民衆の認識では、二世皇帝の影に隠れて目立たない人物だったようです。
秦の高官に好かれていなかったのは間違いないでしょうが。
よって、魅力は人に好かれにくいレベルの30台とします。
607永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 05:51
趙高の最終的な評価を発表します。

【統率】22
【武力】17
【知力】26
【政治】51
【魅力】30
特殊能力《権謀術数》謀略・政争の分野に限っては、政治が+30されます。

行政組織のポストを埋めるには、それなりに重宝します。
君主の側近としての実務能力、つまりパシリとしては十分に使えます。
始皇帝の下では、有能な側近で通っていました。
というより、政治が60以上あったら、テクノクラートか政治家にしないと勿体無いです。
そういうわけで、側近(パシリ)としては向いてますが、
閣僚、地方総督にしては絶対にいけません。
統率力があまりに低すぎて、部下を使いこなせないからです。
宰相にするのは、もっと危険です。
統率力だけでなく、知力も低いので国を間違った方向に引っ張ってくれます。
権謀術数は高いので、陰謀専門に使ってみても面白いでしょう。
消したい奴を確実に消してくれます。
官僚として使うにせよ、汚れ役として使うにせよ、
統率力の高い人物の下に付ける必要があります。
608永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 06:00
>>587
いや、私ならあの派手な政策を自分の生きている間は成功させていたという、
強烈な存在感を買って、始皇帝の政治力は高めに設定しますね。

政治力が超高い始皇帝がいなくなって、
政治力が低いのに権勢欲だけはやたら旺盛な二世皇帝と、
政治力が普通で他の能力が軒並み低い趙高が、
秦のトップに立ってしまったから、秦は乱れたと。

そういうふうに私は解釈します。
609永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 06:15
>>591
>>592
おそらくはそんなところでしょうね。

彼が重用した秦の国尉(軍政長官)尉繚は、
「秦王は残忍で虎狼のような心の持ち主だ。
 困窮した時には人にへりくだるが、得意な時には 平気で人を馬鹿にする。
 もしも秦王が天下を取ったら、天下の者はみな秦王の奴隷になるだろう。
 長く付き合える人間ではない」と述べています。

対等の礼をもって接し、自分と同じ衣服や食事を与えるほど厚遇した人物に、
ここまで言われるのですから、よほど嬴政は嫌な奴だったのでしょう。
610永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 06:38
>>601
これは私の場合の基準ですが。
>1)一生涯、その値がほぼ変わらない(やや少ない)
>2)局面局面によって波打って変動するが、基本的には一定(多い)
この場合は、特に問題ないでしょう。

>3)下がり傾向(やや多い)
この場合は、部下や同僚が能力の低い人物に変わった場合、
あるいは有能な敵が出現した場合、
本人の能力が警戒されて、周りが包囲網を敷いたために、
力を発揮できなくなった場合などが考えられます。
だいたい、外的要因で見当が付きます。

4)上昇傾向(まずない)
生涯の前半は能力が発揮できる立場に無かったと考えることにしています。
あるいは、能力を発揮することを求められていなかったと。
611永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/30 06:38
>>601
5)上に凸(ピーク時が存在。多い)
ピーク時が本当の能力なのか、それともそうでないのか、
敵味方の人物の能力や、周囲の状況を勘案して計算します。

6)下に凸(スランプ時が存在。やや少ない)
5と同じく、スランプ時が本当の能力なのか、それともそうでないのか、
敵味方の人物の能力や、周囲の状況を勘案して計算します。

7)ある一定の時期をはさんでがたんと減少する(やや多い)
こういう人物について調べてみると、
一定の時期に有能な味方を失っている場合がかなり多いです。
また、強過ぎる敵が出現したために、相対的に能力が激減したように見えること、
あまりに敵を作りすぎて、自分の能力では追いつかなくなったという事情がある場合も多いです。
もともと無能なのに、強い味方に助けられてたおかげで有能に見えてた人や、
能力は普通だから弱い相手にばかり勝ちまくったけど、相手が強くなると勝てなくなった人、
能力は高いけど、人間にはクリアできないぐらい高いハードルにぶち当たって挫折した人などがあげられます。

8)ある一定の時期をはさんでがたんと上昇する(まずない)
能力を発揮することを妨げる要因が取り除かれたのでしょう。
612569:03/07/30 12:00
趙高乙です。
かなり妥当であると思います。 若干魅力が高い気がしますが。
ちなみに李斯もお願いできますか?
私は政治力は始皇帝より上と信じてるのですが。(それ以外は始皇帝に勝てないだろうけど)
613永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/31 03:16
>>612
そうですね。
少し時間をいただけたら、やってみます。

おそらく、知力は始皇帝より上です。
彼は始皇帝にたびたび天下統一のための戦略を献策し、
国外出身者追放令という愚策を撤回させたりもしています。
また、天下統一後も法家理論に基づく議論をたびたびやってます。
彼は単なるテクノクラートではなく、大局的な考えの出来る人物でした。

政治力については、言うまでも無いでしょう。
秦の中央集権制度の確立だけでなく、六国の内部撹乱工作でも活躍しています。
ただ、政争にはあまり強くなかったみたいですので、マイナス修正を付けましょう。
彼が主体的にやった政争は、学者肌&融通の効かない性格で立場の弱い韓非を追い落としたぐらいです。
こういう人物なら、平凡な政治家でも追い落とせます。
それに、李斯は基本的には正論家にして理想家なので、政争には向きません。

統率力はそれほど高くないと思われます。
史記ではやたらと議論したり献策したりする場面が多く、
諸制度の制定においては、百官を統率して改革を進めたのではなく、
統率力の高い始皇帝の懐刀兼イデオローグとして、活躍したように思われます。

始皇帝が巡幸に出かけた時、右丞相馮去疾が咸陽に残って留守を守り、
左丞相だった李斯は始皇帝に付き従っています。
おそらく、秦の官僚組織を統括するのは馮去疾の役目で、
李斯はあくまでブレーンだったのでしょう。
614高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/07/31 03:31
トゥグリル・べクの評伝を希望します
理由は銀河英雄伝説でキンメル男爵?だったかが(病身のヒルダの従兄弟ね)
文武両道の歴史上の人物として挙げていたからです
615永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/31 04:32
>>614
トゥグリル=ベクはセルジューク・トルコ帝国の建国者で、
イスラム世界で初めて「スルタン」の称号を得た人ですね。
彼が優れた指導者で名将であることは間違いないでしょうが、
優れた文化人であるという話は寡聞にして知りません。
字が読めなかったという話を聞いたことはありますが。

二代目のアルプアルスラーンも、三代目のマリク・シャーも名君でしたが、
やはり字は読めなかったそうです。
それでも、セルジューク・トルコで文化が発展したのは、
マリク・シャーの宰相ニザム・アルムルクが激しい勢いで教育制度を整備し、
学芸の保護に力を入れたからです。
616高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/07/31 05:10
>>615
早速のレスありがとうございます
やはりトゥグリル・べクの評伝は難しそうですね
どうやら現在の日本でセルジュク・トルコに関する新刊は
一冊も発行されていないようですし
イクター制や十字軍など極めて興味深い事象があると思うんですが
ブワイフ朝のムイッズ・アッダウラがイクター制の始祖だと
いうことなんですが
世界史の中で北魏の孝文帝がはじめた均田制ぐらいの重要度が
イクター制にはあると思うんですけど
アッダウラなどまるで無名の人物ですしね
 参考文献 詳説世界史研究 山川出版社
617永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/31 05:25
>>616
ちなみに、イクター制を完成させたのも、
ニザム・アルムルクの無数の政治的業績のひとつです。
618高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/07/31 05:26
>>615
しかし初代のべクはともかく3代目のマリク・シャーが
文盲であったというのは驚きなんですが
当時のイスラム世界で最高の教育を受けれた一人であると思うんですが
できればマリク・シャー文盲説のソースを教えていただけないでしょうか
619永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/07/31 05:29
>>618
ずっと前に図書館で本で読んだ本に載ってました。
本の名前は忘れましたが、強烈なエピソードなんで覚えてました。
620前々スレ ◆971/L5k5rE :03/07/31 07:07
621世界@名無史さん:03/08/01 01:45
何方か光武帝劉秀の評価をお願いします。
622世界@名無史さん:03/08/01 03:58
誰か書いてなかったっけ?
623高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 06:31
>>620
レスサンクス
それからマリク・シャー文盲説から考えたんですが
マリク・シャーは徳川家光のような人物だったとは
考えられませんかね
徳川家光はあまり聡明ではなく周囲の幕閣が
しっかりしていただけだという説がありますが
私も家光には幼稚なものを直感的に感じていたんですけど
小学生のときに日本史の学習書みたいなもので
家光が後生大事に持っていたお守りのようなものをみたんですが
そこには家光の直筆でひらがなで「にせごんげん」と書いてあったんですよ
つまり漢字で書くと「二世権現」なんですが
私もガキでしたがこいつ漢字書けないのかよおと思った記憶があります
江戸期は現代より漢字・漢籍の権威が圧倒的に高かったろうですしね
後に海音寺潮五郎の家光に関する評伝も読んだんですが
海音寺は精薄ではないかとまで書いています
どうも家光のマヌケな事跡が多く残っているらしくてね
ガキのころ辛酸をなめた秀吉あたりが漢字を書けないのは
しょうがないとしても、当時最高の教育を受けられた
家光が教養がないのはどうも暗君の証拠のような気がするんですが
完全に私のカンなんですが名君と言われるマリク・シャーも
二ザム・アルムルクたちの傀儡だったのではないかと思いました
権臣にとっては御輿は軽いほうが良いということもありますし
あまりにドキュンすぎるのはこれまた困るでしょうが
少し知恵が足りないぐらいの主君のほうが平和時の側近にとっては
よかったのかもしれないと思うしだいであります
624高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 06:42
誰か反論書いてよ!
とにかくセルジュク・トルコの資料が少なくて
よくわからないからさ
625世界@名無史さん:03/08/01 06:48
>623
……ま、マリク・シャーとニザーム・アル・ムルクの柩の大きさを比較すれば、
少なくともどちらがどの程度重要人物だったかは推測も付くが(w
626高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 06:56
>>625
いやそりゃあ主君のほうが敬意されるのは当然でしょう
そういう形式的なことじゃなくて実権は誰が握って
いたのかということです
マリク・シャーの親征でもあればその時の
軍事指導力である程度能力を測れるのですが
それとマリク・シャーや二ザム・アルムルクの
棺が残ってるの?
627前々スレ ◆971/L5k5rE :03/08/01 07:00
>626
うい。しかも並べて安置してある。
ちなみに大きさはマリク・シャーの方を「1」とすると、
ニザーム・アル・ムルクは表面積だけで「4」(w
最初に資料で見た時は何かの嫌がらせかとすら思った(w
 
つまり、>625 はおまいの指摘する反対の意味で発言した訳だな。
628前々スレ ◆971/L5k5rE :03/08/01 07:04
あ、並んでいるのは柩じゃなくて墓だな。
629高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 07:05
>>627
ハハハ勘違いしてた
じゃあ私の説も当たらずといえども遠からずといった
ところかな
当時の人にまでマリク・シャーは軽んじられてたわけだ
630625:03/08/01 07:09
>628
ありゃ、そうだった。
微妙に記憶違いだったな、悪い。
631高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 07:16
しかしセルジュク・トルコのようなマイナーな分野でも
識者はいるんですな
しかもこんな朝早くから
少し2ちゃんを見直したよ
できればなにか逸話というかこぼれ話でも聞きたいんですがね
632前々スレ ◆971/L5k5rE :03/08/01 07:35
>631
と言われても、漏れも付け焼き刃よりマシ程度のレベルだし。
どうせ聞くなら二ザーム・アル・ムルクの「政治書」を読んだ事ある香具師に……
流石に居ないか、そこまでの専門家は。
633前々スレ ◆971/L5k5rE :03/08/01 07:50
取り敢えず、参考資料程度にはなるかと。
上から3つ目。
ttp://www.dokidoki.ne.jp/home2/akira16/index6-9-1.html
 
漏れは今月かなり忙しくなる予定なので、
後は他の香具師のやる気に期待して貰った方が早いと思われ(苦笑
634高木真一 ◆cA7oIM8fok :03/08/01 08:16
>>633
どうも
どうやら二ザムはマリクシャーを擁立したみたいだね
となると二ザムは元勲ということで極めて威信が高かったんだろうな
墓の大きさが主君より大きかったのもなんとなくうなずけるよ
二ザムは日本史でいったら堀田正俊といったところかな
二ザムの暗殺を影で操っていたのはマリク・シャーだという
説もあるみたいだし

635世界@名無史さん:03/08/01 21:38
>>623
どこを立て読み?
636世界@名無史さん:03/08/01 22:47
実は斜め読みが正解です。
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
638世界@名無史さん:03/08/02 18:49
ボー・グエン・ザップ
639世界@名無史さん:03/08/03 02:08
ボブ・サップ
640世界@名無史さん:03/08/03 11:47
サランラップ
641世界@名無史さん:03/08/06 14:01
age
642世界@名無史さん:03/08/07 03:36
義経ってやったっけ?
643山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/08/07 17:50
>>642
ずいぶん前に私がやらせて頂きましたが、評価基準等の変化により無かった
こととなりました。
644世界@名無史さん:03/08/07 18:46
源平合戦の登場人物きぼーん

源義朝
源頼朝
源義経
源義仲

平清盛
平重盛
平宗盛

藤原秀衡
藤原泰衡

後白河上皇

熊谷直実
梶原景時


645世界@名無史さん:03/08/07 18:56
板違い
646世界@名無史さん:03/08/08 01:54
>642
確か2つ前の最後の方で数値だけ出ていたような気がする。
647山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/08/09 14:29
>>644
実は後白河院・熊谷直実・源頼朝・源義経・平清盛はすでに・・・。青さん
がやって下さいますかね。645のような意見もありますが。
(因みに以前やらせて頂いたのは全部私です)
648永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/08/09 22:40
>>647
いやあ、どれも興味をそそらないラインナップですので…。
日本史板でお願いした方がいいと思いますよ。
649世界@名無史さん:03/08/09 22:51
日本史板には、ここに該当するスレがないね。
どうして立てられないんだろう。
「信長」「維新」などで、コーエー自身がやっているからかな?
650世界@名無史さん:03/08/10 01:12
じゃあ、ボブ・サップの評伝をします

【統率】35
【武力】90
【知力】75
【政治】35
【魅力】95

元アメフトのエリート選手。プロレスに転向した後、総合格闘技、K1に参戦。
世界王者アーネスト・ホーストと死闘を繰り広げ世界的な人気者となる。
その後、テレビ、CMの世界でも八面六臂の活躍を見せるが2003年3月、
K1のリングにおいてミルコ・クロコップに敗れる。

人の上に立って何かを成し遂げたわけではないので統率は35にした。
武力は世界史レベルではこんなものだろう。呂布奉先や前田慶次と
タメをはる武力の持ち主であると思われる。
大学時代、薬学を学んだインテリであるということと、テレビ出演時の
視聴者が何を求めているか知りつくした気のきいた振る舞いなどから最低
でも75はあるものと思われる。
政治力については、統率と同じように未知数な部分が多いので35とした。
これらの項目については、今後伸びて行くかも知れない。
魅力の95は文句の無いところだろう。世界史を見渡してもボブ・サップより
明かに上と言えるのはカエサルと劉備玄徳とベッカムくらいしか見当たらない。
651世界@名無史さん:03/08/10 01:30
ボブが武力90なら、ウォーレンは武力300くらいか?
ヤツは統率力もあるようだしな。
652世界@名無史さん:03/08/10 01:58
ベッカムの評伝をします
【統率】80
【武力】85
【知力】70
【政治】40
【魅力】100
ご存じベッカム様
サッカー選手として頭角を現し、また、元スパイスガールズのビクトリアと
ケコーンするなど、人生の絶頂期に迎えたW杯フランス大会対アルゼンチン戦で
悪夢の反則退場!不幸のどん底に転落し、国賊呼ばわりされる。
しかし、99年トヨタカップでは見事マンUを世界一に導く。
そして2002年W杯日本大会でも獅子奮迅の大活躍、
宿敵アルゼンチンを撃破し、チームを8強に導く。
これは彼の国の八百長の4位やヤキウのオリンピック金メダルよりもずっと
価値があることである。チョンやシナ人やヤキウ豚がどんなに妬んでも事実である。
2003年、名将ファガーソン監督との大喧嘩の末、ベッカムはマンUを飛びだし
とうとう、名門レアルの一員となる。
これからもベッカムは究極のファンタジーを見せつづけてくれることだろう。

ベッカムはイングランド代表のキャプテンを努めるほどの漢です。
統率は少なく見積もっても80はあると思われます。
しかし、ジダンやロナウドほどの選手ではないので武力は85程度に留まるもの
と思われます。
創造力あふれるゲームメイクから一般に知力が高いように思われていますが、
試合中にかっとなってレッドカードをもらってしまうことも多々ありました。
よって知力は70とします
また、代表でも所属チームでも監督と対立してしまっています。
これは政治力の大幅な減点要因です。そこで政治はちょっと苦手の40とします。
魅力についてはあえて述べるまでもないでしょう。サッカー史上最高のアイドル
といえるのではないでしょうか?

653世界@名無史さん:03/08/10 02:44
>>650,652
なんで、比較に上がるのがベタな連中なんだ。
前田慶次って……
654永遠の青 ◆V9k1yZSe4M :03/08/10 03:38
>>652
強盗にあった時に、帽子を取って顔を見せたら、
速攻で強盗が謝り出して、走って逃げていったという「神様」ペレを差し置いて、
魅力100を付けるのは難しいのではないかと思います。

ベッカムは、まだ「大スター」のレベルです。
永遠に語り継がれる「伝説の男」の域に達していません。
簡単に「サッカー史上最高」という言葉を使うのは、
簡単に「世界史上最高」という言葉を使うのと同様に軽率です。
655世界@名無史さん:03/08/10 03:41
ジェロニモお願いします。
656世界@名無史さん:03/08/10 04:00
>>654
そうは言うけどよ、ペレが女にきゃーきゃー言われると思うかね?
少なくともベッカムは人類の半分を虜にするぜ。これこそ、史上最強
じゃん。
657世界@名無史さん:03/08/10 04:19
パウエル国務長官の能力値キボンヌ
IQ200と言われてるから、知力は80以上か?

あと、明の朱元章
既出かもしれないが。
658世界@名無史さん:03/08/10 05:23
つか、そもそも生きてる人間の数値化してどーするよ。
これから凋落する可能性が十分すぎる程ある人物も多いというのに。
659世界@名無史さん:03/08/10 06:30
>>658
別にいいじゃん。
末永くウォッチングしていくわけじゃないんだから。
660_:03/08/10 06:37
661世界@名無史さん:03/08/10 07:46
IQや経歴は能力値とは関係なく業績で決めるスレではなかろうか?
662世界@名無史さん:03/08/10 09:47
>>658
そうは言うが、例えばレーガンとか
「歴史上、これ以上の活躍をする見込みのない人物」をも
「生きているから」というだけの理由で評伝の対象から外すのも
どうかと思うがね。
少なくとも、アルツハイマーになった時点で
これ以上の活動は見込めないと思うんだが。

かく言う私も、脳梗塞か心臓発作でぶっ倒れて、後は死ぬだけの
人物の評伝を抱えてるわけだが、このスレの基準としては
多分追悼として上げるしかなかろうな・・・。

というかさっさとまともな歴史方面の評伝上げんから、まだ生きてる
スポーツ選手の評伝が上がることになるわけで。
663世界@名無史さん:03/08/10 10:41
>662
そういう人物に関してはうるさく言う香具師も少なかろう。
ただ、現役の政治家みたいな連中を現段階で評価するのはどうかと。
664世界@名無史さん:03/08/10 13:10
>「歴史上、これ以上の活躍をする見込みのない人物」

具体的に、こんな暴挙は誰がどんな要素から決定するわけ?
そして、該当する人物は誰なのさ?
665世界@名無史さん:03/08/10 13:33
レーガンだって彼を契機にアルツハイマーの研究が進めば
魅力はアップする要素になりうるもんな。
666世界@名無史さん:03/08/10 14:26
>>664
一般的には、病気・事故などで政治的・社会的に活動することが
出来なくなった人物。具体的には、重度の脳障害を負い、まともな活動が
不可能な人物。
重度の脳梗塞とか痴呆とか、公開されてる範囲の医学的な要素で
決めていいんでは?
多分、これから他にも出てくると思う。

>>664
それは彼個人の能力や意思とは関係なかろう。
本人がなりたくてなったわけじゃないんだし。
667世界@名無史さん:03/08/10 14:35
死んだ人間だってその人間に対する資料が新しく発見されたら
評価が変わる、場合によっては大きく覆る可能性があるのだが。
668世界@名無史さん:03/08/10 14:39
朱元章キボンヌキボンヌキボンヌキボンヌ
669世界@名無史さん:03/08/10 14:55
サカオタの荒らし体質はこの板においても不変ですな。
何にでも噛みつくブラックバスのようだ。
670世界@名無史さん:03/08/10 18:37
>>669
頼む。サカオタ、サカヲタという単語は、
本当にサッカーをやったことあるヤツに対して使ってくれ。
671世界@名無史さん:03/08/11 05:58
清原和博
【統率】60 元木等を統率している
【武力】255 文句無し。野球もうまい格闘家
【知力】25 ろくでなし。
【政治】40 あまり高くない
【魅力】100 番長といわれている
672世界@名無史さん:03/08/11 06:03
朱元章
【統率】95
【武力】60
【知力】80
【政治】90
【魅力】35
【容姿】5
【猜疑】100
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676世界@名無史さん:03/08/11 09:36
星野仙一
【統率】100 今年はこの数値
【武力】90 全盛期に比べ少し衰えた
【知力】80 結構ある
【政治】85 なかなかの剛腕
【魅力】100 今年はこの数値
677世界@名無史さん:03/08/11 11:05
サカヲタと野球豚はホントに糞だな
678世界@名無史さん:03/08/11 14:00
ルチ
【知能指数】 1300 
679世界@名無史さん:03/08/11 14:01
古瀬絵理
【胸量】 スイカップ
680世界@名無史さん:03/08/11 17:00
和田さん
【統率】90
【武力】50
【知力】80
【政治】100
681世界@名無史さん:03/08/12 17:23
長嶋茂男
【統率】70
【武力】90
【知力】85
【政治】60
【魅力】255
682世界@名無史さん:03/08/12 18:29
マラドーナ
【統率】81 多くのチームでキャプテンを務め優勝に導いた。
【武力】98 五人抜き、神の手を筆頭にスーパープレー連発。
【知力】34 日本で言えば中卒か小卒。ウルトラDQN.
【政治】44 パサレラを追い出したりちょっと出来る。
【魅力】85 酒、麻薬、売春・・・。犯した罪は数知れず。それでも世界のスーパースター。
683 :03/08/12 20:04
クライフ
【統率】75 60年代全盛期は若すぎた
【武力】95 元祖ファンタ
【知力】80 現代サッカーの基、トータル・フットボールを体現
【政治】55 ワールドカップ準優勝、バルセロナ監督不本意
【魅力】90 図抜けたカリスマ
684世界@名無史さん:03/08/12 20:44
コッリーナ
【統率】100 誰も逆らえないジャッジ
【武力】0 選手に暴力は振るわない
【知力】100 俺がルール
【政治】30 たこ焼きのCMはちょっと・・・
【魅力】90 一発勝負なら・・・・
685世界@名無史さん:03/08/12 21:38
ガリンシャの評伝…
短いの書いたけど…読む?
686世界@名無史さん:03/08/12 22:07
大リーグの新庄
【統率】24
【武力】52
【知力】11
【政治】5
【魅力】80
687世界@名無史さん:03/08/12 22:08
マハトマガンジー
【統率】91
【武力】1
【知力】82
【政治】95
【魅力】100

688世界@名無史さん:03/08/12 22:13
松田雄一
【統率】5
【武力】72
【知力】7
【政治】1
【魅力】15

東真一郎
【統率】4
【武力】85
【知力】61
【政治】3
【魅力】61
689世界@名無史さん:03/08/12 22:13

宅間守
【統率】21
【武力】91
【知力】11
【政治】23
【魅力】16

麻原昇光
【統率】97
【武力】64
【知力】80
【政治】61
【魅力】72
690685:03/08/13 01:10
せっかく書いたので、ガリンシャの評伝を発表します
691685:03/08/13 01:11
ガリンシャ(本名:マノエル・フランシスコ・ドス・サントス)

その名の由来はガリンシャという小鳥である

生没年・1933.10.28〜1983.1.20

1947〜53、ECパウグランデ
1953〜65、ボタフォゴ(1957、61、62年リオ州選手権優勝)
1965〜68、コリンチャンス
1969、   フラメンゴ

代表デビュー・1955年9月18日チリ戦
公式代表出場数・50試合12得点
1958、62年W杯優勝(62年4ゴール得点王)
1966年W杯(1次リーグ敗退2試合出場)
692685:03/08/13 01:13
「悪魔の化身」とも呼ばれたブラジルの伝説的ドリブラー

「ペレは止められてもガリンシャは止めることが出来ない」
「右肩を落とすだけで、相手は反対側に吹き飛ぶ」
「ボールをおいて相手を騙し、歩いてボールの元に戻った」
「一度抜いた相手を、わざと追いつかせ再び抜いた」
「抜かれた相手は髪を逆立てて怒り狂う」
彼のドリブルは、上記のように形容される

また「バナナのように曲がってゴールに吸い込まれた」と形容されたシュートも有名である

ガリンシャは子供の頃ポリオにかかり
後遺症により背骨が曲がり片足が短かった…最もこれは彼にとってハンデではなかった

ボタフォゴの入団テストの際、かの名選手ニウトン・サントスにボールを触れさせなかったという
以来、彼は類い希なるボールテクニックで右ウイングとして活躍した

58年W杯スウェーデン大会でペレと共に世界に名を轟かせた
また62年W杯チリ大会では負傷したペレに代わり主将を務め
自ら4ゴールを挙げ、その他大勢と共に得点王となった
準々決勝の相手、イングランドのウインターボトム監督にして
「私は間違っていた。ペレのいないブラジルこそ最強であった」と言わしめ
ガリンシャが最も輝いた大会であった

彼は、代表戦公式非公式を合わせて60戦で、一度しか敗北しなかったという
その敗北、66年W杯イングランド大会のハンガリー戦は彼自身も退場し代表引退試合となった

その伝説的なプレイヤー人生とは反面、私生活は乱れ、晩年は酒に溺れた
49年という短い人生であった

ブラジル…いや、ガリンシャを知る老サッカーオタには
「ペレは最高だがガリンシャはそれ以上だった」と言う者が多い
693685:03/08/13 01:15
【統率】70 一応、主将としてW杯を制覇している
【武力】100 ニルトン・サントスが触れられなかったドリブルは超一級
【知力】20 お世辞にも良かったとは言えない
【政治】1 世渡りは下手だったようだ
【魅力】90 いまだに、老サッカーオタを興奮させる程の選手としての魅力
694685:03/08/13 01:20
ちょっと訂正

66年大会のハンガリー戦でのガリンシャの退場は、負傷退場です
695世界@名無史さん:03/08/13 01:42
……さすがに板違いだろ?
というより、他にふさわしい板があるんだから、そっちでスレ立ててやれよ。
696世界@名無史さん:03/08/14 16:36
>>656
ペレは「夜のベストイレブンがあれば、間違いなくペレが10番だ」
と言われたほどの剛の者なので、まぁモテたんだろうとは思う。
板違い&亀レスですまん。
697世界@名無史さん:03/08/15 14:05
分かってんならやめろ
698世界@名無史さん:03/08/19 16:58
森喜朗
【統率】35 正直、あまりあるようには見えない
【武力】87 あの体格から
【知力】25 ろくでなしレベル
【政治】66 さすがにそこそこできるのだろう
【魅力】11 見事な嫌われっぷり
699世界@名無史さん:03/08/20 19:29
曹豹
【統率】97
【武力】94
【知力】86
【政治】72
【魅力】96
700世界@名無史さん:03/08/21 00:17
この板でそのネタは通じるのか?
701世界@名無史さん:03/08/21 08:50
余裕で通じると思うが。でも面白くないからやめて。
702世界@名無史さん:03/08/21 15:52
松本図書助
【統率】77
【武力】62
【知力】92
【政治】96
【魅力】85
703世界@名無史さん:03/08/22 17:07
特技を添えてくれるのを支持したいので、今までに出た特技をまとめてみた。
勝手に重要そうな特技を選んで他は割愛してるので、コンプしたい人は各自で調べてくれ。

弁才 (策略全般・外交全般・人材登用の成功率アップ)
外交 (外交の成功率アップ)
連衡 (最大勢力の国と同盟を結ぶ。自国が最大勢力の場合は、全ての勢力と同盟を結ぶ)
合従 (自国より強大な勢力がある場合それ以外の国すべてと同盟を結ぶ)
流言 (個人の評判を落とす)
保身 (天寿をまっとうできる)
略奪 (占領国の民忠・内政値大幅ダウン、戦後の自国の一時収入がアップ)
威風 (自軍の訓練度・士気が倍増)
恐駆 (敵軍の士気が半減)
集客 (人材が訪ねてくる)
募兵(兵士が多く集まる)
脅迫 (五歩の内。相手君主の武力が低い場合外交成功率上昇。ただし失敗したときは敵対心上昇)
激怒(怒髪上りて冠を衝く。相手君主の魅力および知力が高い場合外交成功率上昇。ただし失敗したときは敵対心上昇)
神算(助言100%的中)
鬼謀(策略の成功率アップ)
一諾(一度約束した事は必ず果たす)
諫言(君主を諌める)
補逸(逃げても捕まらない)
文明(この人物がいる間、国の文明が上がる)
篭城(城に篭っている間は攻撃力アップ)
副官(自分より能力の高い人の下につくと、一時的に能力が上がる。ただし、上司の能力は超えない)
情報(世論操作、事実歪曲、煽動の成功率アップ)
苦境(苦境やピンチに立たされると能力アップ)
弓取(連射、乱射、応射が可能)

他にも暗殺、演説、著作、信頼、恐怖政治、粛正、逃亡、検地、引き抜き、強権、強運、豪胆、箴言、喧伝……なんていうのもあった。これらは各自で説明を考えてくれるといいかな。

何だか卓ゲー板みたいな書き込みになったが堪忍してくだされ。
704世界@名無史さん:03/08/22 22:47
>>703
うーん、すこしゲーム的過ぎないか?
あくまで個人能力を適切に表現するのが特技の存在価値だと
思うので、一部はその一線を超えてると思う。

あんまり覚えてないんだが「集客」とか「神算」
なんて出てたっけ?「副官」は「ど」の字氏がルクルスに
つけたんだっけな。あれは結構うまいと思った。
あと最も重要だと思われる「権謀術数」が入ってないのは何で?
705■中国の歴史人物を登場させよう!その弐【改】■:03/08/23 00:48
私が勝手に作った特技では

「酒池肉林」やら「書道」、「恐妻」などありますが
魏晋南北朝時代だけ見ても

司馬炎には「盛塩」
石勒には「日雇い労働」
殷浩(あと王衍)には「清談」
謝安には「囲碁」
崔浩には「史書編纂(やると殺される)」
蕭宝巻には「連歩」
蕭衍には「捨身」
蕭宏には「蓄財」

など、個人の特性を際立たせるよう努力しております!?

あと、冉閔にはアイテム「朱龍」は必須!
706世界@名無史さん:03/08/23 02:32
ゲーム作るわけじゃねーしなー
707世界@名無史さん:03/08/24 12:03
ゲーム的に評価するのがこのスレの存在価値じゃないのか?
708703:03/08/24 19:15
>>704
 
>あんまり覚えてないんだが「集客」とか「神算」
>なんて出てたっけ?

出ていた…と思います。片手間にやったし、何ヶ月かかかったので、どこにあったかは覚えてませんが少なくとも私が作った特殊能力ではありません。

>あと最も重要だと思われる「権謀術数」が入ってないのは何で?
「神算」と「鬼謀」でいいかなーと思っただけで、それ以上の意味はありません…。
>>703で全部というつもりはなく、あくまで参考にしてもらえればという意思で書き込んだので、物足りないと思ったら、各々で引っ張ってきたり作ったりしてくれればいいかなと考える次第です。
709世界@名無史さん:03/08/24 19:31
俺としては、特殊能力で個性化する一方で、
評価の範疇や解釈の仕方が人によって割れている能力の項目は少なくしてもらいたい。
例えば「チンギス・ハーン」の能力(戦闘、智謀、政治)を用いるのは
良いんじゃないかと思うんだがいかがだろうか?
これでも「コーエー風数値化」だしな(w

はっきり言って戦闘力を【武力】と【統率】に分けるのはやりすぎだと思うし
(それも本家とは違う解釈を持ってくる苦労をしてまで)、
【魅力】なんて曖昧な能力は要らんと思うよ。
710世界@名無史さん:03/08/24 20:17
統率って能力は重あったほうがいいと思うよ。
だって、戦場以外で部下を率いる能力が表現できなくなる。
政治家や、運動家なんかもこの能力は高い人はいるだろうし
統率は必ずしも戦闘力とイコールじゃないと思う。
711世界@名無史さん:03/08/24 21:07
ひょっとしたら前にもあったかもしれないが 体力も追加したほうがいいのでは
若くして病死した人物とか戦闘がもとの傷が原因で死亡した人物はやや低めに
設定するのかな 竹中半兵衛や沖田総司は体力低そうで島津義弘や徳川家康は
体力高そう
712世界@名無史さん:03/08/24 22:09
カニシカ王
【統率】60
【武力】90→10
【知力】80
【政治】30
【魅力】20→30
713世界@名無史さん:03/08/25 01:41
今更能力のテンプレ談義なんて必要ない
714世界@名無史さん:03/08/25 02:02
まあまあ、町おこし、もといスレ活性化ですよ。お兄さん。
715世界@名無史さん:03/08/27 22:12
最近、知らない人ばっかだなあ・・・(σ- ̄)
716世界@名無史さん:03/08/29 13:36
最近、ひどいな
あげとくよ
717「ど」の字:03/08/30 20:55
 しばらくぶりです。
 今日は、日本史の登場人物の一人を、世界史レベルでレーティングしていきます。

【源頼朝】 A.D.1147〜1199

【統率】60(理に適った行動で部下を納得させる才はあった。ただあちこちで離反されている)
【武力】38(戦略戦術ともに総司令官としては失格。やはり彼の本領は政治)
【知力】80(関東の庶民や武士の望む政治を理解し実践しようとした)
【政治】78(政治テクに優れる寝業師。ただ晩年の耄碌は痛く、晩年は-30)
【魅力】51(魅力で部下を統率する人ではなかった。)
【特殊能力】超幸運(彼の所属陣営は、シナリオで必須とされるもの以外の凶事イベントを全てキャンセル)

 日本史上最大の幸運児にして、武家政治という日本史上のエポックメイキングを達成した政治家。
 源氏の棟梁・源義朝の三男として熱田神宮近くの旗屋町辺りで誕生。母は熱田神宮宮司藤原季範の娘。
 幼名は鬼武者。義朝の三男だが源氏の嫡流として育てられた(母が正室の子であった為)。
 平治の乱においては騎兵として参戦、敗れて平家に捕らえられる。
 平家は彼を斬るつもりだったらしいが、平清盛の妻の嘆願によって一命だけは赦され伊豆の蛭ヶ小島に島流しとなる。
 その島流し先で、伊豆の土着民などから地方における平安貴族政治の限界など政治面の学習をする。
 伊豆の土豪(一説には平家の傍流とも)である北条氏と親しくなり、北条時政の娘である政子と結婚する。

(この項続く)
718「ど」の字:03/08/30 21:27
(続き)

 1180年、以仁王からの反平家の宣旨を受けて、平氏の打倒を目指し伊豆韮山で挙兵(当時の兵数約百人)。
 その後、石橋山の戦いに敗れるも、追撃の不徹底を突いて再起し勢力を拡大。
 平家の本格的な追討軍を迎撃した富士川の戦いでは、敵が水鳥の羽音を勝手に夜襲と誤解して潰走。
 その後、本格的に鎌倉に本拠地を置いて、東国経営を始める。
 木曾に本拠を置く源義仲が京都を制圧すると、それに不安を持った後白河法皇の院宣を得て源義仲を追討。
 その後は反攻を企てる平家や政治的権力を握る朝廷との抗争を勝ち抜いて、武士の政治的権利を拡充。
 後白河法皇の死後、1192年に征夷大将軍に任じられ、その権威をもって武家政権の正統性を確立した。

 実際の戦闘は弟の源範頼と源義経に委ねており、特に義経の功績によって平家追討に成功している。
 しかし、義経・範頼以下功績ある諸将の多くを殺すことで、源氏の政治力の担保となる武力を崩してしまう。
 また、晩年は耄碌したのか朝廷の政治家の手玉に取られるような事態が頻発しているようである。
 特に天皇家に自分の娘の血を入れようとする「公武合体」的行動は、多くの武士の憤激を買っていたらしい。

 源頼朝の死には、大きな謎が存在している。
 頼朝の死について記録されたものがほとんどなく、鎌倉時代の公式史書である「吾妻鏡」にもある日突然落馬し、
これが原因で数ヶ月後死去と簡単に記述されているだけで、「定説」が立てられないのである。
 あまりにも不自然なため、多くの仮説が立てられている。
 最有力容疑者は北条氏一族であるが、この頃の北条氏はまだ弱小であり、暗殺は逆効果らしい。
 井沢元彦氏は著書『逆説の日本史』の中で、「武家社会の総意によって多数の手が暗殺した」との新説を立てている。
 それが最も納得いきそうな死の実相ではないかと、自分(「ど」の字)は考えているのだが……。
719世界@名無史さん:03/08/31 21:02
バトゥ
統率99武力99政治98知力97魅力99

ヨーロッパを恐怖のずんどこに落とし入れた武力統率は文句なし
オゴタイ=ハンが死ななかったらどうなってたことだろう。
オゴタイ死に伴う世継ぎ争いで負けたことから政治力を少し
下げざろうえない。

720世界@名無史さん:03/09/01 00:36
>>718
お久しぶり&おつかれ様。
頼朝って安楽な最期だったわけじゃなかったのね。
>>718
「ど」の字さん、カキコお久しぶりです!
頼朝に関しては全く詳しくないんですが、結構低いんですね。
確かに戦争は下手くそだし、幸運な人物ですからね。

では中国史しかしらない私も、このスレで未登場な人物を
一人数値化してみたいと思います。
722くにな:03/09/01 13:17
公孫鞅(商鞅) 前390年?〜前338年

【統率】92(数々の富国強兵の策を実施し、弱小国だった秦を一気に強国におしあげました。
     特に、国防体制の強化をめざし軍律を厳しくし、戦功ある者には重賞を与え、
     投降行為には厳罰を加えるなどの新法は見事です。)

【武力】60(魏都安邑を包囲して下すなど、用兵家としての才能も中々あったと思われます。)

【知力】71(魏へ侵攻した際、撃にきた魏の公子コウに盟約を申し込み、
     酒宴の席で彼を捕らえ魏軍を破るなど、計略には優れていたんですが、
     趙良という人物の諫めを無視し、結局自らが死ぬ運命になりました。)

【政治】81(統率の項でも申しましたが、彼の数々の新法によって、秦は強国となりました。
     ただ、強引すぎる政治により、人々の怨みを買い、政略に破れたという形で殺されました。
     国を強固にする政策は凄いんですが、彼の政治スタイルが、彼を追い込んでいった事から、
     少し低めにしました。)

【魅力】23(司馬遷に、「その天性、残酷無情の人であった」と評されています。とにかく
     貴族たちを始め、たくさんの人々から怨まれた彼の魅力は、かなり低くなります。)
     
久々に数値化させてもらいます。 秦の政治家、公孫鞅です。
公孫鞅はとにかく呉起と似てるんですね。 戦争の才能は呉起の方がずっと上ですが。
両者とも改革を行い、自国を強固にしたものの、強引過ぎたため、反感を買い、処刑されました。
彼は粛正されましたが、彼の改革によって、秦は最強国となり、全土統一の道を歩むことになりました。
そのことから、彼の功績は、多大なものだったと思います。
個人的には、あんまり好きじゃない人物なんですけどね(笑)。
723世界@名無史さん:03/09/01 20:52

みんなガンバレ
724世界@名無史さん:03/09/01 22:02
何か夏休み終わってみんな戻ってきたなあ。
これも一種の夏厨対策か?
725世界@名無史さん:03/09/01 22:25
>>720
多分こんなもんなんだよ、普通に各国史レベルで名前が残る人間ってのは。
世界史レベルの偉人はそれこそ例外的で。

>どの字氏
私が疑問なのは、頼朝は壇ノ浦の後で何故義経を鎌倉に入れて、
そこで殺さなかったのかということ。
罪状はいくらでも作れるはずで、その時に処刑しておけば
色々悩まされることもなかったろう。
結果オーライだったからいいとは言え、少しでも歯車がずれれば
どうなっていたか分からない局面が多すぎる。

義経に関しては、内心で同情していた御家人もいたと思う。
何といっても「勝ち戦にしたのは義経」だから。
それでも他人のことだから放っておいたが、それが自分に
来るとなると、放っておけずに・・・てことではないかと思う。
726「ど」の字:03/09/01 23:17
>>725
 それは、まだ源頼朝には奥州という大敵が控えていたからでしょう。
 義経は、そことのつなぎを得るための人材としても機能していましたから。
 下手に義経を刺激すると、鎌倉は東西から挟撃されてしまいます。
 義経の手による釈明の書状を見るに、義経には政治的野心は無いように見えますが。
 頼朝の目にそう映ったかは、また別の問題です。

 なお、当時の武士の間では、義経の戦上手振りはとても恐れられていました。
 義経が勢力を失うまでは、追討しようにも出来なかったというのが実情でしょう。
 当時の頼朝は、東国の有力武士には「馬上目礼」程度の敬意しか払われていません。
 懸命になって政治的主導権を確立に走っていた時期でもあります。
 そんな頼朝が、義経を鎌倉に呼び込んだら、義経は不平分子に担がれてしまったかもしれません。
(現に、範頼はそういった者たちに担がれて頼朝暗殺未遂事件に関わり、幽閉の末殺害されています)

 源頼朝と朝廷との間で、義経の指揮権を握るための争いがあったのは事実のようです。
 義経は、朝廷からの褒賞を頼朝の許可無く受け取ってしまっています。
 当時、まだ賞罰権を確立していない頼朝は、勝手に官位を受け取った義経など一部の武士に激怒しています。
(頼朝直筆の筆での、罵詈雑言を書いた記録があるそうです)
 最も、義経とて部下が居り、部下の統制を確立する上で官位や褒美は必要だったわけで。
 義経に対する褒美を出さなかった頼朝にも、義経離反の原因の一端はあるのです。

 政治家としての源頼朝が、優れた政治的バランスと先見性の持ち主であったことは認めますが。
 源頼朝が日本を纏め上げたという結果は、いくつもの想像外の幸運によるものです。
 普通なら三国鼎立(西国平家、東国源氏、奥州藤原)にもっていくのがせいぜいでしょう。
 義経が存在しなければ、これに源義仲の京都政府が加わりそうです。
 きっとエキサイティングな時代になったことでしょう。
727山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/02 19:30
>>717
すみません、ちょっとお聞きしたいことがあるのですが。
>平治の乱においては騎兵として参戦
騎兵とはどういう意味でしょうか。
>伊豆の土着民などから地方における平安貴族政治の限界など政治面の学習をする。
これはどの史料に記されていたことなのでしょうか。
>晩年は耄碌したのか朝廷の
大姫入内や兼実失脚のことのようですが、具体的にどう考えてらっしゃるのか教えて頂きたいのですが。
また>多くの武士の憤激を買っていたらしい とのことですが・・・
確かに京志向の人物であり、建久元年の上洛の際には関東独立志向の強かった上総介広常を討
ったと語って(『愚管抄』)いましたが現実問題として朝廷を無視するわけには行かなかった
かと。遠江以東に閉じこもっているわけにも。
>義経が存在しなければ、これに源義仲の京都政府が加わりそうです。
義仲追討の際には義仲に反発した多くの京武者が加わっておりその協力があったからこそ勝利
することが出来たようです。なお「鵯越の逆落とし」で有名な一ノ谷の合戦の際にも彼らは協
力しており、後白河院の和平工作と共に無視出来ません。
言い換えれば義経個人の才覚がどこまで歴史に影響を与えたのか疑問です。
一ノ谷の合戦の後頼朝は甲斐源氏などの有力武士に圧力を加えており(広常の死はこの前年で
すが、嚆矢とも見られています)、義経個人に対する弾圧ではなく従おうとしない存在に対し
て行われた処分の一環であったのでは。何時までも同族扱いは出来ないし、個人的な主従関係
も認めていられない(政所下文の大江広元の署名に不満が出た事もありましたね)。
こういった反発を生んだような改革・統制がただの幸運児に出来た事とは思えません。
また信憑性はともかく、魅力的な逸話に富んだ人物でもあります。
728山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/02 19:40
またその死は確かに「頓病」(『明月記』)と表現されたほど急なものでし
たが、暗殺というには悠長過ぎませんか。
落馬が12月27日。出家(逆修?)が正月11日。死去したのが13日。
死の直前には「今年必シヅカニノボリテ世ノ事サタセント思ヒタリケリ。萬
ノ事存ノ外ニ候。」と九条兼実にいいやっています(『愚管抄』)。
それにこの場合の真意はともかく、『吾妻鏡』には空白や逆にわざわざ載せ
た記事(都合のよい効果を狙ったものらしい)がいくつもありますよ。
決め手があるというわけではなし、無理に暗殺とする必要はないかと。
729「ど」の字:03/09/02 21:34
>>717

>>騎兵として参戦
 指揮下の兵士無しでの馬に乗っての参戦、です。将としての参戦で無いのでこう書きました。

>>伊豆の土着民などから地方における平安貴族政治の限界など政治面の学習をする。
 これは、頼朝のそれ以降の生涯を俯瞰しての推定です(ただし的中している自信は大いにあります)。
 頼朝は、幼少時は京で過ごしますが、人格形成期は流刑地の伊豆で過ごしました。
 故に、彼の教育は伊豆で行われています。流刑者なので、どういう教えを受けたかの記録は残っていません。
 しかし、源氏累代の家臣が居るわけでなし、流罪にした平氏が何かを教えたわけではないでしょう。
 彼に教育者をあてがったのは、地元の土豪(多分北条氏)以外に考えられません。
 その後の素晴らしいバランス感覚や政治センスを見るに、余程優れた教育者がついたのでしょう。
 関東に流されたというのも、頼朝の超幸運の一つです。関東には、朝廷政治への不満が渦巻いていましたから。
 そんな関東に流され、自分で田を耕すという流刑生活を通じて、関東武士の漠然と望む政治を学習していったのでしょう。
 平安貴族政治の限界を認識できなければ、武家として独立し政治するというアイデアは絶対出てきません。
 平氏はアイデアが無かったために、公武合体路線を進んでいって壁にぶち当たりました。
 源氏も、後に平氏と同じ轍を踏むことになります。

730「ど」の字:03/09/02 21:35
>>晩年は耄碌したのか朝廷の政治家の手玉に……
 はい、そうです。一時は「日本一の大天狗」後白河法皇と互角に渡り合った寝業師とも思えないしくじりです。
 一時は自分の血縁を上手く天皇家に入れたかに見えたのですが。

>>多くの武士の憤激を買っていたらしい
 平家が人望を失っていったのは、公武合体路線によって貴族の立場に立ったように見られたことに拠ります。
 頼朝はその危険性は良く知っていたでしょうが、朝廷との政治的党争に際して踏みこまざるを得なかったのでしょう。
 近畿や西国を睨むと、やはり京を意識し相手にせざるを得なかったのでしょうか?

>>義経が存在しなければ……
 源義経の日本史的存在意義は、平家を完膚なきまでに潰すことでした。
 彼が居なければ、屋島の失陥も壇ノ浦の敗戦も無く、平家は西国を保っていたはずです。
 残念ながら、凡将と言っても良い源範頼では、源義仲を京から追うだけならともかく、撃滅できたかは怪しいです。
 まして、範頼に平家追討は荷が重過ぎます。義経なかりせば、戦うには頼朝が直卒する必要があったでしょう。
731世界@名無史さん:03/09/02 22:07
暗殺について
732「ど」の字:03/09/02 22:42
>>731
 資料を収納してしまっています……。
 掘り出すまで、少し待ってください。

 ただ、当時50代前半の人間が、落馬が元であっさりと死ぬかという疑問は、伝記を読んだ頃から持っていました。
 もし事故死・自然死なのであれば鎌倉の公式史書である「吾妻鏡」に明白に詳細に記述されているのが自然です。
 何と言っても、源頼朝は鎌倉政権史上で最重要人物ですから。それなのに公式文書での扱いはぞんざいです。
 表に出せない重大な事件が発生したと考えるのが妥当と言えます(暗殺なのかそれ以外の何かかはさておき)。

 日本には、この手の死去が意外と多いです(天智天皇の死去も、源頼朝の死去と状況が酷似しています)。
 疑念を持って調べていた自分には、『逆説の日本史』の井沢氏の推論が最も納得行くものと考えています。
 つまり、源頼朝は、史実を記述したり知る立場にあった者全員の協力によって寄ってたかって暗殺されたという推論が。

 もう少し、九条兼実や北条氏などの当時の政治的立場や頼朝との関係を検証して、推論を深めてみます。
733山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/02 23:33
>>729
ご返答有難う御座いました。
前者についてですが、そういう意味でしたか。歩いて行くはずもないのにお
かしな事を、と思ったのです。後者についてですが、幼少期にこれといった
家庭教師が居なかったのに苦労していたので実力を発揮したという人は割り
と多いように思われます。
「なかった証拠」は出せないのでなんとも申し上げられませんが。
>>730
朝廷工作についてですが、どのように展開したと見てらっしゃるのかをもう
少し詳しく教えていただけないでしょうか。九条兼実や源通親などとの関係
をどう捉えてらっしゃるのかが分かりませんので。
平家滅亡の原因についてですが、挙兵した頼朝を支えたのは新たに派遣され
て来た平氏の家人にそれまでのお株を奪われた在庁官人たちであったといい
ます(言い換えれば家人には支持されていた)。「貴族化」が原因だったと
言えるのでしょうか。源頼政・以仁王の挙兵にしても従来は平家の「横暴」に
対して頼政が以仁王を擁立して行ったものだとされていましたが、現在では平
家に恩がありまた老境にあった彼には挙兵の動機がなく(事実清盛も以仁王
の挙兵に彼が「参加」していた事にすぐには気付かなかった)、将来に希望
を持てなかった以仁王の意志から起った事ではないかと言われています。
幕府の勢力が西日本にまで及ぶようになったのは承久の乱以降ですが、これ
にも積極的評価と消極的評価があり前者が東国権力に過ぎなかった幕府が朝
廷に勝利してその権力を西国・皇位継承権にまで拡充したと見るのに対し、
後者は幕府と院庁政権という権門同士の対決に過ぎず旧体制に対する新体制
の勝利というほどのものでは無いとしています。
いずれにせよ誰か別の人間が頼朝の立場にあったところで創出出来た状況で
は無かった以上、彼個人の能力を問うのは酷ではないかと思われます。
義経についてですが、彼に才能があった(少なくとも範頼よりは)のは確か
でしょうがだからといって「鎌倉幕府」の成立自体が左右されたものとは思
われません。それ以前に私は歴史が「英雄」をはじめとする個人により出来
たものだとは思っておりません。
734山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/02 23:47
>>732
50代前半だろうが10代だろうが打ち所が悪ければ死ぬでしょう。それを
言っていたらチンギス・ハーンや十河一存の立場がありません。
出て来ない理由については「推論」としていくつか考え、かつ調べさせてい
ただくつもりです。極端な話ですが、「雲隠」のようにわざとその最後を
記さない事で創業者を神格化した・・・というのは自分でも信じ難いか(w
ところで細かい事を申し上げるようですがこの場合文書というより記録では。
735世界@名無史さん:03/09/03 01:07
山野は水を得た魚のようだw
736キボンヌ:03/09/03 01:44
W・チャーチル
政治力 98
知力 98
陰謀 99
嫌われ度 99
ヒッキー度 100(笑)
737世界@名無史さん:03/09/03 02:23
まぁ、あれだ、頼朝は耄碌したとして、
為朝に従って保元の乱に出征して、首を吹っ飛ばされた
悪七別当は、きっとこんな感じだ。

【統率】15(ない。ただのゴロツキ。でもたぶん4,5人は連れてたと思うので)
【武力】78(斎藤実盛との一騎打ちには負けたよね)
【知力】15(間違いなく猪武者。為朝にくっついていっただけ)
【政治】05(多分絶望的にない。そんな計算してたら50騎で突っ込まない)
【魅力】70(俺個人としてはこういう生き方結構好きだが)
【特殊能力】猪突(武力110%増、他は全て0になる)
738世界@名無史さん:03/09/03 03:04
>>734
>十河一存の立場がありません。
まったく同じこと思いましたw
十河一存も弾正の忠告聞いとけば良かったのにね。
739世界@名無史さん:03/09/03 09:10
評伝にいちゃもんつけるより数字の是正をしてもらいたいものだが
メインはあくまでそっち
740世界@名無史さん:03/09/03 10:43
>>734
チンギス・ハンは、一応1155年生まれで1227年死亡だから満72で死んでいる。
(生年は多少疑わしい面があるが、最大-10としても62)
当時としては十分長命で、多少運動神経が落ちていたとしても不思議はない。
頼朝は1147-99だから52なわけで。
まあ前線で戦っていたチンギスハンと、後方にいることが多かった頼朝では
体のつくりが違うかも知れないが、それにしても「武士らしからぬ死」
ではあったわけだ。
暗殺であったかどうかはともかく(暗殺でないなら尚更)、
「武士の棟梁として不名誉な死」だったことは間違いない。
京都かぶれだの何だのの批判は、逆にこの辺が影響している可能性もある。

この辺と後の頼家・実朝のことを考えると、魅力は50もないかも知れない。
「頼朝の子」にも関わらず、それとしての威光が
ほとんど作用していないからね。
頼朝本人に魅力があれば、もう少し盛り立てる勢力があっても
良さそうなものだが。
741山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/03 13:08
>>737
笑わせて戴きました(いい意味で)。
>>738
マイナーな筈なのに、変なところで有名(w
>>739
数字は評伝から出ておりますので・・・。
>>740
細かいことは書き難かったでしょうね。ただ死ぬのにずいぶんかかったのに
陰陽祭その他の記録が無いのが不審といえば不審です。頼朝の死だから隠す
必要でもあったのでしょうか。政子についてはいちいち記してある。
(調べて行くつもりですが)
魅力については頼家の場合彼の「反魅力」が作用したのかも。歴史上の「偉
人」というのは大抵そんなものでしたが、頼朝もまた恩も仇も忘れない人で
したから。石橋山の合戦の時に討ち死にを遂げた者達の墓の側を通る度に号
泣するもので周囲が以後は道を変えさせたというぐらいです。
乳母が息子の助命嘆願に来た時に黙って自分の鎧に刺さった彼の矢を見せた
という冷徹(?)な面もありましたが。
742世界@名無史さん:03/09/03 14:15
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/history/1061370218/l50
数値づけする気がない人はこちらでよろしく
743エコノミストK:03/09/03 22:42
源頼朝の評価はとても低いですね。私は彼を日本史上5指に入る人物と見ています。
絶望的な境遇から臥薪嘗胆して這い上がった並外れた精神力と意志の力もさること
ながら、平家打倒後も、自ら王とか皇帝とか名乗るのではなく、「征夷大将軍」と
いう虚名で、実を取った。つまり世間や朝廷勢力を牽制した高度な政治的フィクションによって武家
政権を実現したことになります(ローマの元首政に近いイメージ)。柔軟な構想力、
高度なバランス感覚ともに持ち合わせていたというしかないでしょう。冷酷で打算
的な性格には辟易しますが、一方で功のあった部下を厚く遇する術を忘れませんで
した。そのカリスマ性は後年承久の乱の「政子の演説」で利用されるほどです。
武断によって平家と藤原氏、政治力によって後白河法皇を初めとする朝廷勢力に楔
を打ったその感覚は充分、世界史上の英雄とも互せるものと判断します。
744世界@名無史さん:03/09/03 22:44
エコノミストK氏はシナじぃさんか?
745世界@名無史さん:03/09/03 22:46
>>743
暇がありましたら源頼朝数値化してください。
746世界@名無史さん:03/09/03 22:50
>>732
「どの字」さんや・・・・
通りすがりの隠居じゃが、吾妻鏡の記述にはワシも不信に思っておる。
北条氏の政権簒奪の流れの端緒として頼朝暗殺があったのではとする
貴公の見識には同意するのじゃが、井沢の日本史を底本として持論を
展開するのはちと厳しいと思うのじゃ。
井沢はいわゆる「悪魔の証明」を好む節があるのじゃ。
いわゆる「白いカラスは実在するか?」「黒いアヒルは実在するか?」
の類が多く、トンデモ本といわざるを得ないのう!
勘違いしている人が多いが、塩野婆、田中芳樹、井沢元彦、小林よしのり、
全員歴史学者でもなんでもない只の市井の小説家にすぎん。
おまえさんがどうこうというわけではないから、悪意にとって欲しくは無いの
じゃが・・・。
747世界@名無史さん:03/09/03 22:51
小林よしのりが小説家?んなあほな
748世界@名無史さん:03/09/03 22:53
>>747
本だしてるじゃんw
749世界@名無史さん:03/09/03 22:55
>>748
作家ならわかるけどな。。。
750世界@名無史さん:03/09/03 22:57
逆説の日本史は卑弥呼暗殺説が面白かった
この人暗殺説大好きだよね。足利義満も暗殺されたと主張しているし
751山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/03 22:57
>>747
この場合はとるに足らないことを記している奴、ぐらいの意味かも。
752世界@名無史さん:03/09/03 22:58
>>749
そうやね。ごめん。まぁ漫画家なんだけど
753世界@名無史さん:03/09/03 23:00
まぁどの字の文章をよく読んでみると井沢の推論が
自分の疑問を説明するのに納得いく程度のものだけどね。
754世界@名無史さん:03/09/03 23:04
>>751
むきになって深読みしなくても・・・
ケアレスミスに軽くツッコんだだけだろ
755山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/03 23:06
>>754
別にむきになったわけでは。それにネタレスでしたし。語尾にwでもつけておくべきでしたか。
756世界@名無史さん:03/09/03 23:09
>>743
>平家打倒後も、自ら王とか皇帝とか名乗るのではなく、「征夷大将軍」と
>いう虚名で、実を取った。

当時の日本人にとってはそれは当たり前だったんじゃないの。
藤原氏は実権を握ったが皇位簒奪など考えもせず、
清盛も法皇を幽閉しても自ら天皇になろうとなどしなかった。

そもそも頼朝の実効支配範囲は関東分国にとどまるもの。
それ以外の地域は守護・地頭を派兵しただけに過ぎず、
日本全土をほぼ掌握したのは承久の乱以降。
地方割拠政権としては奥州藤原氏の方がはるかに先輩。
757世界@名無史さん:03/09/03 23:11
源頼朝の皆様方の数値は?

ハンニバル論争や岳飛論争は面白かったですよ
758世界@名無史さん:03/09/03 23:14
>>755
ネタにむいてないなアンタw

非数値化21レス目
759山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/03 23:31
>>757
まだ「ど」の字さんとのお話が終わっておりませんが、とりあえず。
【源頼朝】 A.D.1147〜1199

【統率】75(要領よく勢力を拡大し、粛清を行いつつ目的を果たした。)
【武力】60(特に軍略を示した例はないが、行動は迅速だった。)
【知力】80(競争相手や脅威となりうる存在を打ち倒し、必要に応じて和解した。)
【政治】80(同族意識や個人的な主従関係を幕府という組織により終わらせようとした。
       もっともそれに反発した千葉介常胤らには妥協も行っている。)
【魅力】60(兼実に「威勢厳粛、其ノ性強烈、成敗分明、理非断決」と評された。
       部下に対する観察が鋭かった、華美な装束を戒めたなどの逸話がある。
       情に流されず恩も仇も忘れなかった点が冷徹と言われるのだろうか。
       東大寺再建供養の際には陳和卿や重源に避けられている。)
760世界@名無史さん:03/09/03 23:36
>>759
乙彼〜  「ど」の字さんと比べて

【統率】60 +15 75
【武力】38 +22 60
【知力】80 ±00 80
【政治】78 +02 80
【魅力】51 +09 60

どの数値も知力を除いて「ど」の字さんより上ですね。
761山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/03 23:48
>>760
念の為申し上げておくと、別に数値が低いのが不満だった訳ではありま
せんでした。頼朝の場合直接兵を率いて互角以下の兵力で華々しく戦っ
た事はありませんでしたが、山木の館襲撃の際には山木の屋敷の男が北
条館に密会に来ていたので発覚を恐れて即日攻撃を行っています。
どこまで彼の判断によったのか分かりませんが(それを言っていたら
『吾妻鏡』の中には描写が良すぎる人物が他にもいます)、少なくとも
保元の乱における藤原頼長のようにぐずぐずするほど馬鹿では無かった。
また後白河院からの要請があったからといってすぐに上洛して義仲を討と
うとしていません。奥州のことといい、力押しにせず相手の崩壊しそうな
時期を見て攻撃したのも武力のうちかと。
762世界@名無史さん:03/09/04 03:53
>>761
軍司令として馬鹿ではないというレベルなら、50台以下にするのは躊躇う所、かな?
763世界@名無史さん:03/09/04 16:37
>>762
というか、いくら何でも武力30台は低すぎかと。
で、私なりの評価。他はちょっと厳しめ。

【源頼朝】 A.D.1147〜1199

【統率】70(主な豪族は生前には従っていた。だが、反乱や暗殺未遂も
複数起こされているので特に高いほどではない)
【武力】51(戦術指揮は得意ではないが、武力の使い方は知っていた)
【知力】79(先見の明と平家の失敗から学ぶ能力はあった。ただ、
死後の展開を見ると、兄弟を大事にしなかったのは評価が分かれる)
【政治】75(「日本一の大天狗」後白河法皇くらいだろう、
当時で80超えそうなのは)
【魅力】49(「源氏の棟梁」としてのカリスマはあっただろうが、
それ以上のものがどこまであったか疑問)

「目的に対する結果」を重視するとこうなるかと。
幕府を組織化した目的の一つであろう、頼家への継承が
完全に失敗したのも評価としては痛い。
あと、清盛による平家政権がなければ、彼が武家政権を立てようと思っても
上手くいかなかったと思われるので、その辺は若干マイナスしている。
「頼朝の独創」というより「平家の失敗から学んだ」節が強いので。
764世界@名無史さん:03/09/04 16:46
前のが落ちているスレだらけなんでお聞きします。
共産主義革命家のお歴々はどのようなかんじなんでしょうか?
キムイルソンはこのスレに載っていましたが
765世界@名無史さん:03/09/04 17:00
>>764
妖術を使ったことが北朝鮮の公式史録にもあるんで
コーエー的にはうってつけですな。
766世界@名無史さん:03/09/04 17:21
どの字にさんによってこのスレも息を吹き返しましたな
767世界@名無史さん:03/09/05 14:43
レーニンと毛沢東の評価きぼん
768世界@名無史さん:03/09/05 18:59
なぜ世界史板に頼朝が…
769世界@名無史さん:03/09/05 20:29
ショーグネイトを最初に開いた人物だから、全く資格が無い訳でもないと思うが。
それに見ての通り、知っている人物の方がスレも賑わう。
770世界@名無史さん:03/09/05 20:40
>>768-769
もともとが「世界史基準での評価」ということだから
ギリギリ許容範囲。
英雄史観否定してる割には山野のはちょっと高めかも知れんが、
知力に関しては三者ともほとんど差はないし、こんなところだろうと。
771世界@名無史さん:03/09/06 10:49
織田信長
【統率】95
【武力】96
【知力】92
【政治】97
【魅力】100
772Franz ◆46r4iYCK3U :03/09/06 11:27
レーニン
【統率】86
【武力】27
【知力】79
【政治】92
【魅力】91
ヒトラー
【統率】93
【武力】28
【知力】43
【政治】100
【魅力】72
レーニンの評価は難しいけどこんなものじゃないかと。
ヒトラーの知力に関しては軍人の作戦に関与しまくった挙げ句敗退したりしてるから凡人レベル。だから大体一般のドイツ軍将帥は平均60前後かと。
ロンメル、ルントシュテットなんかは別格だけど。
あと、統率についてはそこまで作り上げたは良いけど、維持の段階で失敗ったから若干低めに。
政治は基準からすれば文句無しで100。
773世界@名無史さん:03/09/06 11:28
三島由紀夫
【統率】100
【武力】99
【知力】97
【政治】91
【魅力】100
774世界@名無史さん:03/09/06 12:05
織田信長
【統率】68 軍規はしっかりしてたけど、何回も反乱されちゃねぇ
【武力】90 弱兵の尾張兵であれだけできたのはすごい
【知力】92 頭は切れるけど、切れすぎて機能主義が行き過ぎちゃった
【政治】76 下手じゃないけど、包囲網を作られるようじゃまだまだ
【魅力】48 子飼いに手を噛まれるし、死後ほとんど尊敬されなかったし
775世界@名無史さん:03/09/08 10:01
クレオパトラキビンヌ
776世界@名無史さん:03/09/08 12:03
クレオパトラ
【統率】72
【武力】65535
【知力】81
【政治】94
【魅力】16777215
777世界@名無史さん:03/09/08 12:17
クレオパトラ
【統率】1 ほとんど無かったと思われ
【武力】96 武芸の達人
【知力】3 馬鹿でしょう
【政治】0 お話にならないレベル
【魅力】100 この能力だけで生きて来た
778世界@名無史さん:03/09/08 16:18
>【政治】76 下手じゃないけど、包囲網を作られるようじゃまだまだ

俺はあの状況を切り抜けただけでも凄い政治力だと思うが。
包囲網を作られるのはあの地理と情勢上
どうしても仕方がない部分がある
779世界@名無史さん:03/09/08 16:49
>>778
織田信長はもともとあんな悪魔のような人ではなかったと聞きました。
上に立つ者として演出で恐い性格を演じていたという。でもあまりにも
長い間演じたため、本当にそうなってしまったのが彼の悲劇だそうです。
780世界@名無史さん:03/09/08 18:19
ミヒェル・ビットマン希望
781世界@名無史さん:03/09/08 19:41
ひきつづき毛沢東キボン
782世界@名無史さん:03/09/08 22:00
>>779
敢えて言うなら、或いはそこを代わりにやるNo.2がいなかったこと、か。
よく言われることだが、新撰組では土方がその役だった。
近藤は常にいい人という役回りで。
彼の死付近から、土方は人に対して優しくなったという。
よって、実際に土方がどういう性格だったかはいまいち不明。

世界史に話を戻せば、
王政における宰相も、それに近い場合があるかも。
ルイ十三世におけるリシュリューとか。

そー言えばリシュリューの数値化ってあったっけ?
783世界@名無史さん:03/09/08 22:52
ある程度時代分けて欲しいよな
100年だと狭いから300年ぐらいずつ分けてほしい
上の毛沢東とビットマンは前後30年ぐらいだからいいけど
クレオパトラと信長だと1500年も経っちゃうし
784世界@名無史さん:03/09/08 23:05
>>783
じゃあ、俺B.C.4500-B.C.4201のスレッド立ててみよか。
785世界@名無史さん:03/09/09 01:59
>783
むしろ能力が特化される近現代とそれ以前の比較が難しい。
クレオパトラはともかくとしてカエサルやアントニウス等と
信長の比較なんて年代にそれ程は左右されるものでもないでそ。
786世界@名無史さん:03/09/09 10:07
リシュリュー、なさそうなので自分でやってみた。

   リシュリュー 1585-1642

【統率】89(反王権的な貴族を粛正して権力基盤を強化したが、ラ・ロシェルで反乱を起こされているので下げた)
【武力】45(聖職者であり、実際に軍を指揮したことはないのでこの程度かと)
【知力】91(フランス絶対王政への立役者の一人。また、統治手段としての言語の重要性を理解し、
アカデミー・フランセーズを設立した)
【政治】76(国王への権力集中に尽力したが、それ以外の政策方面では目立った功績はないのでこの程度)
【魅力】30(人気はほとんどなかったが、国王の信頼は得ていたと思われる)
【特殊能力】【外交・権謀術数】この方面に関しては【政治】に+20。ハプスブルク家への対応を評価。
晩年、病気になっても特製の担架でハプスブルク家との戦場まで視察に行ったというから、ほとんど執念。

 評伝省略。

実は虚弱体質で、泣き虫だったとの話もあるが、どうなんだろう。
あと、ヨーロッパの名宰相には結構病気持ちの人が多いのだが、彼もその系譜だろうか?
787世界@名無史さん:03/09/10 03:07
どの字さんのスッラ評論見てみたいっす(過去スレにありましたっけ?)。
軍人時代、政治家時代込み込みの総合評価で。

遠征先で空前絶後の大戦果を上げ、反国家的私兵集団を率いて母国ローマに進軍し勝利し、
初の終身独裁官に任命され、反対派の大粛正を行い、法治国家ローマのシステム化を推し進め・・・、
いろんな切り口がありそうですね。
788世界@名無史さん:03/09/10 11:16
>787
確か1か2スレにあったと思う。
789世界@名無史さん:03/09/10 17:05
世界史的に見た新田義貞、楠木正成、足利尊氏、キボンヌ
790世界@名無史さん:03/09/10 21:53
>787
見つけてきた。
ttp://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1034939698/の261にあった

【ルキウス・コルネリウス・スッラ】

【統率】99(部下に従軍拒否されなかった名将は彼とハンニバルくらいしか居ない。世界史上類希な抑制力)
【武力】91(冷静にして果敢。名将の列に加えて問題ない。戦略戦術ともに欠ける事が無かった)
【知力】94(その思考力に文句なし。教養も自らひけらかす事はないが卓越していた。アリストテレス著作が現在あるのは彼の功績)
【政治】82(自らの理想を体現する能力は超一流。ただ「その後」を考える能力に欠けていたため大きく減点。でもこの高ポイント)
【魅力】93(極貧の生まれながら人品卑しからぬ振る舞い。美男子でもあり人心収攬にも優れた痛快な男)
791世界@名無史さん:03/09/10 21:53
>790の続き

 ローマの名門コルネリウス一門に生まれるが、極貧のうちに育った。
 ごく若い頃から向学心があったが、その学資は娼婦たちに貢がせたものという。
 最初はマリウスの部下として軍事面で頭角を顕し、特に同盟市戦争において、マリウスとの差をつけた。その勢いで執政官にも当選。
 元老院派に立ち、対ポントス戦線の指揮権を巡り平民派の巨頭マリウスと決定的に対立。
 平民の支持を得て一方的に指揮権を奪ったマリウス率いるローマ本市に対し、元老院派を率いてクーデターを実行、政権を握り粛正を敢行。
 キンナに後を託して小アジアへ遠征するが、そのキンナの裏切りによってローマの主導権を民衆派に奪われる。
 マリウスとキンナの死後、イタリアを元老院派の手に奪還するべく上陸。
 マリウス揮下の良将セルトリウスなどが率いるローマ正規軍を激闘の末撃破。
 その後悪名高い「処罰者名簿」を公布して民衆派を弾圧したことにより、恐怖政治の元祖のように語られている。
 その後民衆派が同盟市に与えた権利の剥奪、元老院機能強化などの元老院派に立った政策を進めるが、政策の執行後急に公的地位を辞任。
 政界に隠然と影響力を持ったが、不摂生が祟ったのかある日病に倒れ数日後死去した。
 彼の墓銘碑は「味方に対してはスッラほど良き事を成した者はなく、敵に対してスッラほど悪しき事を成した者はなし」であったと伝えられる。
 今を切り開く政治家としては秀逸であったが、未来を見据える政治家としてはこれほどの人であっても残念ながら落第点を付けざるを得ない。


「ど」の字氏、勝手に転載してすみません。
792エコノミストK:03/09/10 23:40
こんばんは。長期金利上昇の昨今、多忙を極めておりますが、週末に源頼朝を評価
いたしましたので、掲載いたします。

源頼朝

【統率】91
権力基盤が強固でないにも係わらず、性格的にかなりクセのある義経、上総広常、
和田義盛らを結束させ、その軍事的目的を全て完遂させるほど強固な軍団に纏め上
げた。そのコツは対象人物に対する正しい理解力と、権力が右往左往する混迷と熱
狂の時代に、傍観者のような冷静さで絶好のチャンスを待つことができる精神力を
ともに持ち合わせていたからである。まさに統率者。同時代の日本には彼以上の統
率力の持ち主はいない。他の時代を見ても、比肩できるのは織田信長、坂本龍馬、
田中角栄くらいではないだろうか。
【武力】65
創業者には珍しく華々しい軍事的エピソードは皆無で、石橋山の敗戦ばかりが減点
扱いされるが、これは実戦経験が乏しかった時期であり、しかも相手が大庭影親で
あった点は考慮しなければないだろう。東国での地盤強化における堅実な戦いぶり、
対山木戦での果断即決などは軍司令官としての並々ならぬ力量を示している。
【知力】95
問題把握能力、実行力、先見性、独創性とも超人的レベル。彼の基本的スタンスは
「待ち」。重盛・清盛の死、そして大飢饉による平家軍団の亀裂、義仲の暴虐によ
る人心離反、義経と法皇の関係悪化、秀衡死去による藤原氏の亀裂。全てを利用し
て、絶好のタイミングで武力行使を行っている。幸運な面もあるが、機を見るに敏
であり、卓越した戦略眼の持ち主であることは否定し得ない。何より方針を決定し
てからの行動が迅速である。また、大飢饉の時代に兵站を整える能力で常に敵を上
回った。戦略家として、ほぼ文句なしの力量。

(続く)
793エコノミストK:03/09/10 23:42
【政治】99
征夷大将軍という虚名を使って軍事的支配権を握ることで、旧体制(律令制
)との衝突は避けつつ、名目化することに成功し、実質としての権力体制を
築いた。これは「権力の二重構造」とも呼ぶべきものであり、近現代にも通
じるものがある(大日本帝国軍と天皇、大臣と官僚機構等)。また、根拠地
を鎌倉としたのも、朝廷や公家の文化的影響力を考慮し、武家の同化を防い
だものであり、その先見性・政治的センスは日本史上、匹敵する人物を探す
のが難しい。義経と藤原氏への対処などを見るに、冷徹な謀略家の側面もあ
り、政治家として最強のレベル。
【魅力】85
稀有な苦労人である点から多くの武士の共感を呼ぶ一方で、的確な実行力と
信賞必罰の徹底で「恐れられつつも慕われた」タイプのリーダー。執念深く
、粛清も数多く実行したことから猜疑心が強く狭量な人物と思われがちだが
、承久の乱時の「政子の演説」に利用された点からも、少なくとも部下には
かなりのカリスマであったのは間違いない。

794エコノミストK:03/09/10 23:45
日本人の根本に言うまでもなく、「判官びいき」という感情があります。それは時
として歴史上比較し得ない人物同士を比較することがあります。清盛と頼朝は比較
可能ですが、頼朝と義経は比較不可能です。同じように信長と家康は比較可能です
が、信長と信玄は比較できません。
795世界@名無史さん:03/09/10 23:49
全部に-20で充分
796世界@名無史さん:03/09/11 00:08
あらゆる所にツッコミの入る余地があるが、特に最後の比較論が脈絡不明。
797787:03/09/11 00:24
>>790さん&どの字氏、まじでさんくすこ!
798世界@名無史さん:03/09/11 00:30
>>794
(例えば)権力を握った者同士、といった共通項があってこその比較であり、
そうではない背景を持つ人物同士の場合は比較のしようがない(というか比較する意味があるのか?)
という事を言いたいのですか?

ついでに言わせてもらうと

鳴くよウグイス平安京だ!!
799世界@名無史さん:03/09/11 02:10
世界史ベースとかいう以前に後継者がアレで、
ましてや同族の手綱すらろくに握れなかった時点で
90台の能力など絶対有り得ない。
そもそも誰が義経と比較して数値化してるよおい。
800世界@名無史さん:03/09/11 06:18
>>794
久々に歴史への関心を掻き立てられました。
801エコノミストK:03/09/11 06:59
投稿へのご批評お待ちしています。資料を読んだ上での私なりの頼朝像です
が、無論、これが絶対ではないし、私もこの場で勉強できればと思っていま
す。

なお、比較についてのご意見をいただいておりますので、少し補足します。
≫795
比較論を出したのは、頼朝の評価がその歴史的意義に比較して低く、はるか
に下の人物である義経と比較され、かつ下回る評価であることへの批判です。
≫798
違います。あまりにも能力差が大き過ぎて比較の意味がないということで
す。
≫799
この場ではなく、一般的に義経との比較がなされ、かつ義経が優れていた
とする評が優勢なので、一石を投じたまでです。
なお、後継者の問題ですが、何となくですが、頼朝は同族による世襲にこだ
わりを見せていなかったように感じています。
また、武家社会において同族は絶対権力への障害物ですから従順な配下に徹
する人物以外、手綱を握るのは無理です。尊氏も信長も家康も握っていませ
ん。それに頼朝にとって義経も範頼も行家も同族というより単なる駒に過ぎ
なかったのではないでしょうか。
802エコノミストK:03/09/11 07:01
失礼
≫795→≫796さんへのレスです。
803(* ̄д ̄)y─┛〜〜:03/09/11 07:03
804世界@名無史さん:03/09/11 10:49
>801
頼朝の拘りや思惑などは知らずとも、いずれにせよ
後継者選定を誤った事実に変わりは無いわけだが。
805世界@名無史さん:03/09/11 11:04
>801
手綱を取るという言い方が悪いなら、
危険人物の牙を抜くと言い換えようか?
有力御家人となった連中の力を削ぐ事は出来ず、
自分の身内だけ弱体化させてしまった権力者。
どこが超人レベルやねん。
806「ど」の字:03/09/11 17:19
>>792-794 >>801
 頼朝への別の説、興味深く読ませていただきました。

>>【統率】91
 統率者として、世界史レベルの人では残念ながらありません。
 彼は、政治力学を使って人を動かすタイプの人です。
 また、同族や有力御家人の行動抑制にもあちこちで失敗しています。
 多分、源義仲より先に京都に入ってしまっていたら、彼が都を追われていたでしょうね。

>>【武力】65
 まだ高過ぎと思われます。
 特に石橋山での戦いを回避できず、挟撃されたミステイクは大きいです。
 相手の能力や兵力云々ではなく、動き方が稚拙過ぎます。
 あそこで討ち死にしなかったのは半ば奇跡です。再建できたのはさらに奇跡です。
 また、平家追討に出撃させた源範頼への指令の下し方も大変疑問です。
 戦略的視点はあったようですが、それを軍事的に実行する能力には欠けていたのでしょう。
 実際に軍隊を率いるための教育を受けられなかったことが、大きく響いているようです。
 ちなみに、対山木戦での彼は、指揮を執ったというよりは後方で待っていただけのようです。
 護衛3人を前線に送った後は、身辺に誰もいなかったという記録があります。

>>【知力】95
 高かったことは間違いありません。
 しかし、95となると、世界史上でも冠絶する能力と言う評価になります。
 あなたは、彼が「待ち」の態度で平家など他勢力の自壊を待っていたという解釈をとっているようですが。
 しかし、自分には、彼が日本を統一するビジョンを持っていたとはとうてい思えないのです。
 不意に降って来たチャンスを最大限に活かす「ひらめき」は持っていたと思いますが。
 そして、その過程で、元々の方針(関東独立)から離れていって、色々な摩擦が起きたのでしょう。
 なお、源範頼は行軍の過程で補給の途絶で苦しんでいます。兵站整備能力にも疑問ありです。

(つづく)
807「ど」の字:03/09/11 17:41
(つづき)

>>【政治】99
 これもあまりに高過ぎです。彼の政治力は、とうてい世界史レベルの能力ではありません。
 関東独立のアイデアはすでに平将門によって示されており、彼はそのアイデアをリファインしたわけです。
 律令体制との衝突は当時まだ途上であり、一応にしろ解決されたのは承久の乱以降のことになります。
 権力の二重構造は、当時すでに天皇と藤原氏など貴族との関係でありふれたものでした。
 武家が現れて、三重権力体制になっただけです。
 根拠地を鎌倉に築いたのは、当時兵器の生産拠点であり守りに優れた地を選んだという、常識の範疇です。
 京から距離を置くという思考形態はその後も貫徹されており、大変優れていたと思いますが。
(鎌倉の地は砂鉄を産出しましたが、山に囲まれた狭い土地の発展性に乏しく先細りを招きました)

>>【魅力】85
 これもあまりにも高過ぎます。
 彼の死によって、源氏の支配体制が急速崩壊する事を見ても、求心力あるほどの魅力とも思えません。
 彼から距離を置き始めていた北条氏が新しい求心力になれなかったら、武士は政治権力を失っていたでしょう。



 自分は、源頼朝と源義経は、二人が揃って1つの政治勢力だと見ています。
 義経がチャンスを啓開し、頼朝がそのチャンスを活かす。その繰り返しで、源氏は平家を滅ぼしていったのだと。
 平泉藤原家の崩壊は、平家崩壊の余波と言えるでしょう。

 義経が勝手に朝廷から褒賞をもらったと聞いた時の頼朝の怒り、察するに余りあります。
 しかし、義経のコントロールを失うことになった原因を、頼朝が悟ることはあったのでしょうか……?
808山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/11 18:18
>>806
>多分、源義仲より先に京都に入ってしまっていたら、彼が都を追われていたでしょうね。
その場合、原因はなんだったとお考えですか。
>再建できたのはさらに奇跡です。
前者はともかく支持者を獲得出来たのは必然では無かったかと。
>元々の方針(関東独立)
富士川での一戦後の追撃に反対した上総介広常らの考えであったのは確かで
あり、頼朝の富士の裾野での巻狩りも関東の支配圏を誇示する為であったと
いう説がありますが「元々の方針」というのは何でしょうか。
またこの場合の「関東独立」とはどのようなものであったのでしょうか。
それと、将門云々と三重構造云々について述べた本があれば教えていただき
たいのですが。「二人が揃って1つの政治勢力」というのは大袈裟というか
極端な表現では。
809世界@名無史さん:03/09/11 19:43
>793-794
魅力以外の能力について義経と比較するのはバカげているし、実際誰も比較などしていないが、
その「判官贔屓」が付いている義経に魅力で勝るのはどう考えても変だと思うぞ。
810「ど」の字:03/09/11 20:12
>>808
 レスどうもです。

@原因は源義仲と全く同じと考えます。
 義仲は京での軍統制を失う、と言うより朝廷側との武力衝突が責められて人心を失いました。
(当の義仲は部隊を必死に引き締めようとしていたようですが叶わなかったようです)
 頼朝の兵が、義仲以上の統制力を当時持っていたとも思えません。
 だからこそ、京に不用意に入ることを嫌ったのでしょう。この判断力は、さすが源頼朝です。

A敗北後の支持者獲得は、どう考えても奇跡です。
 普通、勢力がまだ定まっていない状態で戦いに敗北すれば、心を寄せる勢力も離れていくものです。
 たとえ平広常の部隊が変心せず合流出来ても、先細りの恐れはありました。
 この奇跡の原因は、第一に追撃と事後処理を怠った平氏側指揮官の怠慢にあります。
 いかに源頼朝といえど、まっとうな指揮官が事後処理をしていれば再起出来なかったでしょう。

B「関東独立」が元々の方針、というのは大袈裟かもしれませんが。
 潰されないように自分たちの勢力を確定させておく、という形での方針は確定していたはずです。
 京への進出は、明らかに「後付け」の戦略です。齟齬も目立ちます。

C権力の二重構造や平将門の話は、井沢元彦氏の「逆説の日本史」を参考にしています。
 三重権力とは明示されていませんが、政府の中の政府である貴族たちのことは書いてあります。

D源頼朝が、関東政権の主であることを越えて全国に権威を持つために、義経の能力は不可欠でした。
 平家追討の成功は、戦術的成功の積み重ねで戦略的劣勢を覆した義経の功績です。
 「二人が揃って1つの政治勢力」→「二人が揃って1つの全国的政治勢力」が正確です。失礼しました。
811世界@名無史さん:03/09/11 21:25
「ど」の字よ。
お前は何か、壊れたレコードプレーヤーか何かか。
前に山野に突っ込まれたことはシレっと無視して何書いてんだ。
これ以上井沢元彦だの何だのを「根拠」に与太話するなら
ハン板に帰ってやってくれよ。
それとも青の次の標的は山野なのか。いいかげんにしろ。
812世界@名無史さん:03/09/11 21:39
荒しは放置でよろしくです
813世界@名無史さん:03/09/11 21:56
まあ、日本の権力の二重構造については
何も井沢の独創というわけじゃないだろう。
日本史に詳しければ、誰でも思いつくことだ。

個人的には、天皇というか「上皇や法皇も含めた天皇家」全体が
権力の一方の極という気がする。
更に、平家が律令制の中での官位を取得する形で
権力を掌握していくと同時に、事実上公家から武家への権力の移行は
かなり進んだように思う。
平家は、公家社会への内部浸食という形で権力を奪っていった。
で、源平合戦は既に権力を持っている平家と、それを奪おうとする源氏の
武家同士の覇権争いに過ぎないと思う。そこに公家の関与する余地はない。
実際、これ以降、公家たちはほとんど歴史の中心からいなくなって、
固有の政治勢力として現れることはないからね。
814世界@名無史さん:03/09/11 22:27
井沢っていや、敗訴したなー
815世界@名無史さん:03/09/11 22:28
>何も井沢の独創というわけじゃないだろう。
>日本史に詳しければ、誰でも思いつくことだ。

初等教育でも教えますね。教諭によっては、ですが。
816■中国の歴史人物を登場させよう!その弐【改】■:03/09/11 22:51
井沢元彦ってそんなに「市井の小説」や「与太」でしかないのかなあ・・・
私には、観点としては新鮮でハッとさせられるものがあるけど。
七生ちゃんは、まあ・・・

山野野衾さんて
>義経個人の才覚がどこまで歴史に影響を与えたのか疑問です
なんて言ってる人でしょ?
>歴史が「英雄」をはじめとする個人により出来たものだとは思っておりません
なスタンスな人だけに、なんか議論の本質的な部分で噛合って無い気がする・・・
817世界@名無史さん:03/09/11 23:24
井沢にいわせれば「史料至上主義者」ってところかね。
日本歴史学3大欠陥の一つと主張しておるな。
818エコノミストK:03/09/12 08:06
>「ど」の字氏
文章力に優れていますね。納得させられそうです(笑)。
しかし、事実考証に難ありと思います。週末ゆっくりレスします。

あと、権力の二重構造について、勘違いされている方が多いので、少し説明。
これは単に天皇家と藤原家、或いは平家、源氏ということではありません。
律令制を温存しつつ、武家政権を展開するということです。摂関政治もフィク
ションですが律令制に依拠しており、二重構造とは言えません。今の大臣・
官僚機構は民選のトップというフィクションのもとに官僚機構が日本を支配
していますので二重構造です・・・・。
819世界@名無史さん:03/09/12 08:07
日本史は専門外なんで井沢の書くことに反応することはできん。
が、中国史に絡んだ話題になると中国史専門外の漏れでも1ページ毎に「ヲイヲイ」と言っているゾ。
820世界@名無史さん:03/09/12 11:14
文章の整合性がいまいちでよくわからん
821山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/12 12:03
>810
やはりかみあわぬようで・・・とりあえず
『白河法皇 中世をひらいた帝王』 美川圭
『日本中世史入門』        中野栄夫
『鎌倉武士の実像』        石井進
を一度御覧になられてはどうでしょうか。井沢氏の本だけでは偏りすぎると
いうものです。それと最近「日本の中世」・「日本の歴史」シリーズが出て
おり、頼朝の挙兵が成功した理由やその後の行動も記されています。
それと「史料史上主義」というのは指導教授がそうだったので。
822山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/09/12 12:17
>>813
もう一昔前のことですが、その頃には「鎌倉時代」を幕府中心にではなく、
朝廷(公家)中心に、幕府を一権門とみようという傾向が強まっておりそも
そも「鎌倉時代」という名称からして適切なのかという意見もありました。
「権門」についてはこちら↓を参考になさって下さい。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hampton/read014.htm
とはいえ少々古いので詳しくは日本史板の「中世の天皇」スレをどうぞ。
823世界@名無史さん:03/09/12 16:29
毛沢東および抗日戦の英雄の査定キボンヌ
824「ど」の字:03/09/12 18:43
>>821
 了解です。
 一番最近読んだ歴史の解釈が「逆転の日本史」だったので、少しそちらの考え方をとり入れてみたのですが。
 確かに、もう一度その他の文献も見たく思います。

『鎌倉武士の実像』という石井進氏の著作は斜め読みしたことがありますが、その他は見た事も無いのです。
 一度、図書館でその他の歴史書と共に調べてみたく思います。

 レスありがとうございました。自分は仕事で忙しいので、なかなか即レスできないので……。
825エコノミストK:03/09/12 21:17
>「ど」の字氏
「逆説の日本史」ささっと読みました。なるほど、強い影響を受けたようですね。
「平将門のシステムをリファインした」というところだけが、自分はどうにも納得
できなかったのですが、ここからとったんですね。
あと、一つ忘れてました。私の評価に丁寧なレス、ありがとうございます。
826世界@名無史さん:03/09/12 22:18
>>824
最後の文は余計だよ。気をつけた方がいい。
827世界@名無史さん:03/09/13 23:30
13 名前:世界@名無史さん 投稿日:03/09/02 21:32
青さんまだこないな

20 名前:山野野衾 ◆F6mxNHihgE 投稿日:03/09/02 23:56
>>13
青さんが出て来られなくなってから出て来られるようになられた方もいらっ
しゃるようですね。

28 名前:世界@名無史さん 投稿日:03/09/03 21:58
>>20
>青さんが出て来られなくなってから出て来られるようになられた方
例えば誰?

29 名前:山野野衾 ◆F6mxNHihgE 投稿日:03/09/03 22:02
>>28
中傷により迷惑がかかるかもしれませんので、申し上げられません。申し訳御座いません。

32 名前:世界@名無史さん 投稿日:03/09/03 22:23
>>28
たぶん光栄スレの「どの字」さんのことを指していると思われ。
山野がかみついていたし

34 名前:山野野衾 ◆F6mxNHihgE 投稿日:03/09/03 22:28
>>32
だってあなた、井沢元彦のトンデモ本なんて出されたら。「推論」の
多い本ですが無い証拠ほど見つけ難いものはありません。


雑談スレより抜粋。これ読むと山野氏はよく我慢して付き合ってると思う。
828世界@名無史さん:03/09/14 04:35
まあ、その我慢を藻前は台無しにしたわけだが。
829世界@名無史さん:03/09/14 08:37
青の源頼朝の評価を見たい
ヒサビサに頼むよw
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>青
830世界@名無史さん:03/09/15 17:12
827がスレの勢いを止めちまった。
831世界@名無史さん:03/09/17 22:18
827みたいなのが一番有害だな
832世界@名無史さん:03/09/18 20:55
>>823
前スレを見よ。
833世界@名無史さん:03/09/19 01:49
最近の光栄ゲームの数値って政治戦闘智謀の三つが主流じゃない?天下創世とか。
このスレでは五つの数値があるけど
魅力は政治と智謀、
統率と武力は戦闘、
知力と政治は政治、
にまとめてみるのも分かり易くて面白そうじゃない?

ああーでも単純すぎて逆に面白くないか。
834世界@名無史さん:03/09/19 02:03
信長の野望ではなく
三国志(9に魅力はないが)の能力値を使ってるだけの話。
835世界@名無史さん:03/09/19 02:13
なるほど
836世界@名無史さん:03/09/19 19:48
自民党野中元幹事長きぼんぬ
837世界@名無史さん:03/09/20 22:51
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡  正直、感動した
838世界@名無史さん:03/09/22 17:51
age
839世界@名無史さん:03/09/22 20:23
dat落ちしそうだな・・・
840世界@名無史さん:03/09/23 15:28
コテハンがいないと成り立たないスレなのに、みんなケチつけるんだから・・・
841世界@名無史さん:03/09/23 21:13
世界史レベルというのがむずかしいな
エコノミスト氏の評価に対しての議論で思ったんだが、
数値に対する考え方が古株と新人の間でかなり違うように思える。
どっちも言ってる事は正しく感じるんだが・・・。
ようするに、「敷居の高すぎるスレ」ですな。
このスレで周りから認められる程人物&数値評価できる博学なやつは
2ch内でもそうそういないと思われ。

しかしまた誰かが書くのを私は待ってるよ(・∀・)
842世界@名無史さん:03/09/23 21:17
ageとくか
843世界@名無史さん:03/09/23 22:59
5連発でageとるやんけ
844前々スレ ◆971/L5k5rE :03/09/23 23:00
未だに多忙極まりなく、略史書いてられるだけの時間が無いので、
取り敢えずこの辺りでお茶を濁しておく(何
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カテリーナ・スフォルツァ 1463-1509
 
ミラノ公の庶子。フォルリ伯爵夫人。黒備えジョヴァンニの母。
狡猾にして非情。不屈にしてお下劣。美貌と度胸を兼ね備え、自ら剣を取り戦った女丈夫。
ベネツィア年代記において「最高の精神と度胸を持つ、疑いなきイタリア第一の女性」と絶賛され、
『ラ・ヴィラーゴ・ディタリア(イタリアの女傑)』
『プリマ・ドンナ・ディタリア(イタリアのプリマ・ドンナ)』などと呼ばれている。
 
【統率】64 フランス軍侵攻時、日頃のあまりの非情振りに見放す部下も多かった
【武力】71 チェーザレ・ボルジア率いるフランス軍相手に、籠城で1ヶ月近く粘り抜いた
【知力】79 これこそが美貌と度胸に並ぶ彼女の武器
       時と場合によって形振り構わぬ(有り体に言えばお下劣な)言動で相手を翻弄した
【政治】62 フォルリとイーモラを無難に治めていたが、弾圧や圧政と取れる節も結構ある
【魅力】87 美貌と度胸と勇ましさで特に男性からの人気が高いが、
       同時に気性の激しさと残酷なまでの非情さで、泣く子も黙らせる程怖れられてもいる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
つーわけで、誰かチェーザレ・ボルジアでも書いてくれんかのー。
845世界@名無史さん:03/09/23 23:45
>>841
比較史の分野にも入るからね。
特に日本の場合、近代以前の歴史が国内でほぼ完結してるだけに難しい。
ただ、似たような状況にあって結果が違うのは何故かを考えると、
その人物の限界が見えてくると思う。
ヨーロッパや中国ならば、頼朝の権力掌握の過程でやられたのは
義経ではなく、北条や三浦などの御家人衆だろう。
846「ど」の字:03/09/28 20:35
>>844
 お疲れです。こういうの見ると、イタリア中世史を勉強したくなりますね。

>>845
 白村江の敗戦までは、けっこう国際的な視点から見れるんですけどね。
 いつか、天智天皇や天武天皇の略史もやってみたいです。


 次回は、『ローマ第二の建国者』と称えられたカミルスをやりたいと思ってます。
847世界@名無史さん:03/09/28 20:53
出た
848世界@名無史さん:03/09/29 02:10
政治家・軍人・国家指導者じゃないんでスレ違いかも

【海保青陵】1755〜1817

【統率】不明
【武力】不明
【知力】56
【政治】59
【魅力】40

略歴 
江戸中期の経世家、海保青陵は1755年(宝暦5年)、
宮津藩青山氏家老であった角田市左衛門(青渓)の長子として
生まれ、荻生徂徠の弟子であった宇佐美潜水に学ぶ。
その後、家督を弟に譲り曽祖父の姓である海保の姓を名乗り、
生涯のほとんどを諸国漫遊にすごし、各地で諸侯豪農層に
自らの富藩論を啓蒙し、経営コンサルタント的なこ
とを行う。
849世界@名無史さん:03/09/29 02:11
【知力】
彼の思想は荻生徂徠で頂点に達する朱子学的思惟の解体
を受けて利を肯定している。それが顕著に「君臣は売り買
いである。」という市道論にも現れている。
このように貨幣経済に積極的に適応しようという姿勢は
荻生徂徠に見られるような米遣いの経済に回帰しようというもの
ではない。
このような思想は徳川封建体制を破壊する方向にあるものである。
これらの思想は近代社会へ向かう思想である。
しかし、青陵の思想には国内を天地とした思想であり、海外への目
という部分が抜けている点から思想的には限界がある。

【政治】
青陵は文化期に加賀藩などで藩交易(産物マワシ)を主とした富藩政策
を展開し、積極的な領外への産物輸出によって富藩を実現しようとしている。
このような姿勢は加賀米を大坂へ多く廻すことで利益を得、自国の消費米
は隣国から安価に輸入すべきであるという点からも伺える。
このような流通合理主義にたった経済認識は評価できる。
また、近江商人の独占から在地商人の独立を目指した点や積極的な領外との
交易は民富論の萌芽と言え、後の横井小楠などに見られる民富論への橋渡し的
思想と言えるのではないか。
850世界@名無史さん:03/09/29 02:12
【魅力】
加賀藩では彼の方策が農民などの反対により結局実現することはなく、
特に魅力あふれるエピソードもないが、晩年京都で静かに生涯を全うしている。

【統率】、【武力】に関しては彼がpax Tokugawana時代の人物
であるため不明としました。


できるだけ、世界史的視点から書こうと思ったんだけど、
どうしても日本史的視点になりがちですな、重ね重ね
スレ違いスマソ。
反論あったらよろしく、辛辣だとへこむんでできれば
マイルドにw
初めて書いたんだけど疲れた
851世界@名無史さん:03/10/05 12:52
age
852827はもう……:03/10/06 22:25
全然進まなくなっちった…
age
853前々スレ ◆971/L5k5rE :03/10/07 00:59
うわーん時間もネタも無いよう。
854胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/07 17:58
あっちのスレも暇なので(謎)、近いうちに何か書いてみます。
そうですな、カテリーナ姐さまを書いてくれたので、チェーザレでも書いてみましょうか。
855世界@名無史さん:03/10/07 20:22
怒涛のようなリクエストがくる悪寒
856世界@名無史さん:03/10/07 21:57
ならばリクエストだ

シモン ボリバルとかどうでしょう
857くにな ◆A9CwEgXOas :03/10/07 23:51
お、コテハンさんが少し戻ってきた。(笑)
コテハンさんも名無しさんも頑張ってください。
私はネタはあるんですが、時間が無いです。
ちょっと数値化の材料も足りてないので、10月の間に出来るかどうか・・・。
858世界@名無史さん:03/10/08 00:13
尾路漏れもカラーカウアを陸だ
859胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/08 13:28
チェーザレ・ボルジア(1475-1507)
イタリアの聖職者・政治家・軍人 ヴァレンティーノ枢機卿、ロマーニャ公爵

イタリア、ローマ生まれ。父ロドリゴは当時枢機卿で、後に教皇アレサンドロ6世となる。母ヴァノッツァ・カタネイはその愛人。
幼少のころから将来は聖職者となることを決められており、7歳で教会の顕職に就く。14歳でペルージア大学、16歳でピサ大学に入学し法律、神学を学んだ。
この頃すでに美貌の妹ルクレツィアと近親相姦関係にあり、もう一人の愛人と三人でイタリア中を遊び歩いたりしている。
17歳の時父が教皇に即位した為ローマに帰還、大司教位を授けられる。翌年枢機卿に昇進。父の計画では長子チェーザレを聖職者として自らの後継者とし、次子ホアンを世俗諸侯として教会の剣とするつもりだったらしい。
しかし「教皇位に就いた中でもっとも神に背いた人間」と称される父と共に漁色に励み、妹に子を産ませる、父と同じ女を愛人にするなど不倫の限りを尽くす。
20歳の時ローマへ進軍したフランス王シャルル8世の人質となっているが短期間で脱走。この頃、教会軍総司令官になっていた弟ホアンは軍事的・政治的無能を露呈しており、その軽薄な性格でも周囲の軽侮を買っていた。
そんなさなか、ホアンが暗殺される。当時から現代に至るまで、これは兄チェーザレの差し金との説が根強い。

860胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/08 15:18
弟の死を受けてチェーザレは還俗、ヴァレンティーノ公爵となる。更にフランス王ルイ12世の義娘と結婚、フランス王の義息という地位を手に入れる。
翌年教会軍司令官となった後は持ち前の軍事的才覚と教皇の子・フランス王の義息という立場をフルに生かしてイモラ、フォルリを皮切りに僅か2年で中部イタリアを制圧。
ロマーニャ公爵となり、更にアドリア海まで打通して自らの王国を築こうとの野望達成まであと一息にまで迫った。
しかし少年時代から病んだ梅毒の症状が悪化、更にローマを襲ったマラリアの流行で父教皇が死去、チェーザレ本人も瀕死となる。
彼の権力はいまだに父の後ろ楯を必要としており、更に本人も人事不省という状態では敵対勢力による反攻に対処もできず、長い確執のあったローヴェレ枢機卿が教皇に即位するに至って完全に失脚。
ナポリに幽閉された後脱出、妻の実家ナヴァーラに身を寄せその軍の指揮を執るが、隣国との小競り合い中に敢え無く戦死した。享年32歳。

861胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/08 15:34
能力値
【統率】80(傑出した組織者であり、自らの国を短期間のうちにデザインしてみせた。ただ、人心収攬については問題が多い)
【武力】80(優秀な軍事指導者。自ら指揮した戦闘ではほとんど負けておらず、また戦略レベルで戦争をデザインできた。ただし、彼の戦術・戦略には新味は無い)
【知力】85(聡明で際立った知性と高い教養を持っていた。ただ、自己抑制の能力には欠けていた)
【政治】75(統治能力は一流。策謀、謀略の名手でもあるが、敵対者を破滅させる事はできても敵対者を取り込むことはできないタイプ。父教皇の後ろ楯という要因に拠っていたことも確か。)
【魅力】50(同時代人からは恐れられ、憎まれ、蔑まれた。人望ではなく提供する利益で人を集める人物であり、最後になってそのツケが来た)

優れた政治家であり、優れた武人です。しかしその破綻した人格と過剰なまでの酷薄さは到底天下を取り、それを維持する器量ではなかったでしょう。
タイプ的には織田信長に似ていますが、人間としてはより俗物的であり、より醜悪です。
彼の謀略能力は伝説的ですが、多分に父アレサンドロ6世に助けられていた側面があり、その筋の能力では教皇にまでのし上がった父に及ばないでしょう。
マキャベッリが高く評価していますが、これもかなりの部分が同時代の英雄としてのチェーザレに彼の理想を仮託している節があり、実際に理想的君主だったとは言いにくいでしょう。
破滅するべくして破滅した人物と言うべきでしょう。
862世界@名無史さん:03/10/08 16:25
オツカレィ。
863前々スレ ◆971/L5k5rE :03/10/09 00:04
>859-861
チェーザレキタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
激しく乙。
キャラクタ的に美味しい故か世間では過大評価気味とはいえ、
実際にかなり有能だったのも確かで、納得の数値でつ。
 
……マキァヴェッリといえば真っ先にカテリーナの
「愚か者が! 子供などコレがあればいくらでも(ry」
が浮かんでくる漏れは腐っているに違いない。
864エコノミストK:03/10/09 07:56
チェーザレお疲れ様です。ほぼ同時代に生きた信長・チェーザレ・ヴラド=ツエペシュを
同じ魂の持ち主と評した高名な人物がいますが、人物的スケール・歴史的業績などどの
観点から比較しても信長とチェーザレは比較不能レベルだと思っています。
私もチェーザレは基本的に父の威を借りた人物と評しています。父の死後、あっと
いう間に、その権力基盤が瓦解しましたので。恵まれた環境で育っているので、教養
は充分ですが、いわゆるクレメンティア(寛容・許容力)には欠ける人物ではないで
しょうか。彼の逆境を支える人物がいませんでしたので。
ただ、軍事的な才能は認めます。挫折後に生き残れば、面白い人物に成長したかも
知れません。

塩野七生は彼の権力基盤の崩壊について「全てが最悪のタイミングで一致し
た」などという見解をとっていますが、これは論外だと思います。

なお、その前にあるカテリーナ=スフォルツアの評価は明らかに高過ぎです。
彼女は豪胆な人物ですが、完全に公私混同の領主です。自らの失政のつけを重税
で補填することに何の疑問を持っていないし、領民に対する愛情もありません。
為政者以前に人間失格。当然、領民の人気も全くありませんでした。
しかし、源頼朝時のような反応がないのは不思議。やはり、日本人は自虐的史観の持ち主が多いな
と思います。

私も今週末は普通に3日休めますので、運のいい王様の話しでも書きます。

865胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/09 09:26
>864

同意します。チェーザレと信長は似ていますが、格は信長の方が格段に上でしょう。
ジェフリー・パーカーという研究者などは、信長を「隠れた世界史的名将」とまで賞賛しています。
略歴については今更なので、チェーザレの評伝の筆が乾かないうちに数字だけ信長もやっちゃいましょう。
866胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/09 09:47
織田信長(1534-1582)
日本の政治家、軍人 戦国大名織田家の当主、右大臣

能力値
【統率】90(卓越した組織者であり、周囲にあった様々な素地を大規模化して実行する手腕に掛けては天才的。同時代では例外的に徹底した合理主愚者)
【武力】90(鉄砲の集中運用が注目されがちだが、その真骨頂は自らが包囲下にあることを最大限に利用した芸術的な内戦機動、集中の原則を固守し態勢が整うまでは決して戦わない姿勢にある)
【知力】90(極めて合理的で透徹した知性の人であり、直感の人でもある。自己抑制に欠ける面はあるが、致命的ではない)
【政治】90(優れた策謀家であるだけでなく、民生家としても外交家としても欠けるところが無い)
【魅力】85(酷薄であり恐れられたが、同時に懐かれもした。一種カリスマ的な人格的魅力はあったらしい)

高すぎるようですが、自分では妥当だと思います。
彼はナポレオンと同種の英雄で、自ら何かを生み出すというよりは既に自分の周囲にあった色々な要素を洗練し、拡大運用していくことに類まれな手腕を発揮しました。
ナポレオンと違うのは、信長は最初から最後まで専制君主であり、最初はただの軍人でしかなかったナポレオンのように組織内で生きていく術をあまり必要としなかったことでしょう。
しかし対武田・上杉の媚態外交など、その気になれば誠心誠意他人を騙すこともできた人物です。

こうしてみると、やはりチェーザレ・ボルジアなどは信長と比べればだいぶスケールの落ちる人物です。
867世界@名無史さん:03/10/09 17:10
>>866
乙です。
ついでに秀吉と家康の数字も教えていただけませんか?
868前々スレ ◆971/L5k5rE :03/10/10 00:42
>864
やっとツッコミが入った。
……実は書き込んでから失敗したと思い、コソーリ修正を考えていた罠。
やはり停滞してたからと泥縄で投下したのが拙かったか。
 
統治が都市単位なので当該能力はもっと低くすべきだったし、
政治や魅力については先入観とか対象が女性故の甘さがあったのは否定しない(苦笑
てなわけで、取り急ぎ修正してみますた。この辺でご勘弁を。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カテリーナ・スフォルツァ(能力値以外は >844 を参照)
 
【統率】54 フランス軍侵攻時、日頃のあまりの非情振りに見放す部下も多かった
【武力】71 チェーザレ・ボルジア率いるフランス軍相手に、籠城で1ヶ月近く粘り抜いた
【知力】79 これこそが美貌と度胸に並ぶ彼女の武器
       時と場合によって形振り構わぬ(有り体に言えばお下劣な)言動で相手を翻弄した
【政治】47 摂政としてフォルリとイーモラを治めていたが、その統治は非情極まりない物だった
【魅力】65 美貌と度胸と勇ましさで当事者以外及び後世の(特に男性からの)人気が高いが、
       敵対者や領民からは気性の激しさと残酷なまでの非情さで怖れられていた
869世界@名無史さん:03/10/10 02:02
>>868
パラメータ解説を総覧するとあの性格によって大きく差し引いているように見受けられる。
この数字だと歴史に名を残している人物としてはたいした事ないが、絶対値から考えると
凡人以上ではあったと解釈している訳ですね。
では、実際、治績から考えて彼女は人並みにこなしていたと考えられるのでしょうか。
致命的な失敗はなかったのでしょうか。浅学非才につき、どなたかご教授下さいませ。
870世界@名無史さん:03/10/10 02:25
信長にしたって秀吉がいなかったら
チェーザレと同じような結末になっていたのではと言ってみるテスト
871世界@名無史さん:03/10/10 02:47
秀吉がいようがいなかろうが、信長がチェザーレと同じような結末になっていたか
どうかには関係ないと思いますが。
872世界@名無史さん:03/10/10 10:15
>871
870が言っているのは、後世の評価というか死後の状況において、
という意味だと思う。
信長は秀吉がいたから天下統一の端緒として名を残したが、
いなければまた再び群雄割拠の時代に戻っていたかも知れない。
実際、信長の勢力圏は東海〜近畿にかけての範囲に留まっていた。
或いは秀吉が山崎の合戦に敗れていれば、明智光秀が畿内を支配し、
織田家が東海を支配するという図式が成り立っていた可能性もある。
そうなれば信長の評価も随分変わっていたろう。
873世界@名無史さん:03/10/10 10:50
IFを考慮する必要はないのでは?
874世界@名無史さん:03/10/10 16:47
死後に群雄割拠となったかならなかったかは全く議論する価値がない。
例えば三好長慶のように、生前から支配体制が弱体化し始めたのであれば、
考慮する必要が大いにあろう。
だが、信長は死の直前まで確固たる強力な支配体制を築いていた。

確かに明智に足を掬われたのは戦略的なミスと言えようが、
いずれにしても死後の話ではない。

ところで、よく知らないんですが、紹介やサイトを読む限り、チェーザレは山中幸盛程度に見えるんですけど。
両方とも、父や主家をかさに着て、野心を糧に独立を試みるも、暴走の果てに全てが瓦解。そして戦死。
一部には人気があるが、第三者からはただの暴走にしか見えない。
マキャヴェッリが誉めたから、ですかね?
875世界@名無史さん:03/10/10 18:52
クアウテモック Cuauhtemoc
 スペイン侵略に立ち向かった25歳の若きアステカ皇帝。
 スペイン軍に徹底抗戦。しかし捕虜となる。
 捕虜になったクアウテモックは言った。「もうアステカは終わった。私についてくるものはいない。さぁ、腰の短剣で私を斬るがいい」

【統率】90 勇敢なアステカ兵はスペイン軍の撃退のため祖国を命がけで守った。
【武力】85 鷲の戦死→豹の戦士→皇帝となるほどエリートな存在。
【知力】80 クアウテモックは決断もはやかった。
【政治】短期間であったため不明。
【魅力】 敵でありながらスペイン軍のコルテスに採用されるほど。しかしその後反乱の疑いで処刑。
876世界@名無史さん:03/10/11 08:20
このごろ高いですな数値
877世界@名無史さん:03/10/11 12:21
せっかく盛り上がってきたのに、また盛り下げようとしてるやつがいるな。
878世界@名無史さん:03/10/12 20:03
絶対なのか相対なのか
879世界@名無史さん:03/10/12 22:43
相対に拘り続けたのは永遠の青。
ただ絶対でやってる人は多い。まぁ人しだいじゃないのかね。
880前々スレ ◆971/L5k5rE :03/10/13 02:17
>869
多忙につき激しく遅レスになってしまい、心底スマンカッタ。
 
政治については、彼女が摂政(僭主)として統治した都市が、
フィレンツェ共和国の要衝フォルリとイーモラであった事。
その地で無難とは言えずとも致命的な失政は犯さなかった事。
以上を鑑みて、50台と見積もった上で圧政による減点を加味した。
 
統率については最初の夫が殺された時の大ピンチを乗り切り、
(その多くは高い知力による賜物であるが、統率も無関係には非ず)
チェーザレが侵攻するまで紛いなりにも領内は治まっていた事。
以上を鑑みて同じく50台と判定。
881前々スレ ◆971/L5k5rE :03/10/13 02:19
>880 4行目は「フィレンツェ共和国にとっての要衝」の間違い。
882世界@名無史さん:03/10/13 02:47
>>880
ありがとうございました。
性格はアレでナニだったけれど、ともあれ、僭主としてはよく勤めていた訳ですね。
883エコノミストK:03/10/13 21:10
楽しい旅行から戻ってきました。

さて、予告した運のいい王様の話しです。

カール14世(ジャン=ジュール・ベルナドット)

【統率】60
本質的な統率能力は優秀とはとてもいえない。その存在はむしろ組織に亀裂を入れ
るものであり、卑しく、醜悪である。ただし、何ともいえない愛嬌を持った人物で
、時に大変な情熱家に変貌することから、一部の人間には高い評価を得ていた。ま
た、身分の低いものや敵に対して、侠気に富んだ寛容な態度で接したことから、部
下には大変人気があり、軍団の統率は維持した。
【武力】55
平民出身の下士官あがりで、豊富な実戦経験に裏打ちされた、勇敢な指揮官。ナポ
レオンと出会う以前に、かなりの出世をしているので、兵卒・隊長レベルとしては
、水準以上の力量はあったと判断するべきだろう。元帥としても「諸国民戦争」の
会戦前、ナポレオン直卒の軍団との正面衝突回避をブリュッヒャーらに主張してい
たことからも、正しく冷徹な現実把握能力も持ち合わせていたと思われる。しかし
、スター揃いのナポレオン軍団の中では見劣りする。実際の指揮では、幾度となく
決定的な失敗を犯しており、しかも、私的な感情を軍団指揮に持ちこんでいること
から大幅に減点せざるを得ない。ナポレオンからも最後は、その軍事的能力につい
て、完全に見捨てられている。
884エコノミストK:03/10/13 21:14
【知力】45
教養は低かったが、敵に対する寛容な姿勢は、勇者に相応しい態度といえる。
その姿勢が意外な結果を招き、最終的な大きな成功に繋がっていくのだが、
彼はそれを結果まで見通した高度な判断が故に行っているのではなく、単に
場当たり的に侠気を出したに過ぎない。公平な尺度での判断に欠け、人物に
よってあからさまに態度を使い分けていることから、その人格は未熟で醜悪
だったといわざるを得ない。一貫性のない人柄で大変掴みづらい部分がある
が、長期的な視座に立った持続性にかけた人物であるのは疑いないだろう。
【政治】60
現在の言葉でいうところの政治家ではなく、政治屋的人物。つまり、本質的
な政治能力はないとほぼ断言できる。しかし、愛想が良く、広く大衆に人気
を得る術は心得ており、外交官としての最低限の資質は備えていた。また、
必要に応じてプライドとへつらいとを使い分けることが出来、人海遊泳術も
巧み。また、どんな人間でも平気で裏切ることが出来るなど、保身のために
生き残るため力はある。つまり彼は「政治的動物」であったと言える。王と
なってからも、貴族間を巧みに切りぬけている。ナポレオンは「彼には政治
能力などはなく、単なる軍人にすぎない」と評しているのは、政治家として
の能力の問題であり、本人の政治性を示すものではない。


885エコノミストK:03/10/13 21:16
【魅力】90
ある種の人間とって彼は、醜悪な存在以外の何物でもないだろう。しかし、
部下には絶対の信頼を得ていた人物であり、見方によれば弱いものに寛容
な共和主義者とも言える。もっともジャコバンであるにもかかわらず、あ
っさり自ら王になるという矛盾をやってのけるところが、いかにも彼なので
あるが。ともかく、人を引き付けずにはおれない、強烈な魅力を持つ、この
時代で最も不思議な人物である。

彼はナポレオン軍団の中で、元帥としての能力ではダヴー、マッセナに劣り
、軍事的な実績では、ランヌ、ネーに劣り、個人的武勇ではミュラの足下に
も及ばなかった。しかし、結果として、その誰よりも恵まれた生涯を送った
人物である。私は「運」という簡単な言葉で片付けてはいけないと思
っている。運は行動の及ぼす必然であるのだから。しかし、それ以外言い様
がないのが、彼の行動による結果、そして人生である。
886世界@名無史さん:03/10/13 22:24
エルヴィン・ロンメルは既出ですか?
まだでしたらお願いしたいのですが。
887世界@名無史さん:03/10/13 22:25
>>885
本人には大した能力があったわけではないが、
部下に慕われていつの間にかのし上がっていく
やくざ者の親分的人物って事ですね。
劉邦のような人物だと思っていいのでしょうか?
888世界@名無史さん:03/10/13 23:59
>>883
おお!お疲れ様です。
エコノミストK様の評価は非常に分かりやすく、面白く読ませてもらいました!
カール14世については全く詳しくないんですが、確かに劉邦っぽい感じがしますね。
評論を読む限り、知力と政治はもう少し高くてもいい気がしますが、如何でしょうか。(特に政治)
今後の数値化にも期待しています。
889胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/14 13:32
>883
ベルナドット元帥でしたか。なるほど。
彼はどうも色々と評価の分かれる人物で、酷評する人もいればそれなりの評価をする人もいます。
イエナ-アウエルシュタット戦でかれの行動を失態と取るか不可抗力と取るか、そこも難しいですし。

890胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/14 14:11
お返しに、地味な名将を。
---------------------------
ヨハネス・ティリー(1559-1632)
神聖ローマ帝国及びバイエルンの将軍、帝国軍総司令官、辺境伯

ベルギー生まれ。ティリー家はバイエルン候の配下にあって同名の城を拠点とする辺境伯だった。
若い頃はケルン戦争、スペイン戦争などに手勢を率いて参加、少しづつではあっても名声を勝ち得ていった。その敬虔なで謹直な性格と信仰心の篤さから、「甲冑を着た修道士」と呼ばれた。
51歳の時バイエルン軍の総司令官に就任、旧弊に陥っていたバイエルン軍の改革に乗り出す。その甲斐あって、同軍は帝国軍きっての精鋭と称されるまでに生まれ変わった。
その8年後に始まった三十年戦争では、カトリック同盟軍の指揮官として従軍。白山の戦いでボヘミア反乱軍を殲滅、一躍旧教世界きっての名将として注目され、帝国軍総司令官に就任。
以後十年に渡って帝国軍の指揮を執り続け、混乱する帝国の屋台骨を支え続けた。
この頃の帝国軍はワレンシュタイン率いる傭兵軍と帝国正規軍の二本立てで、戦力的には傭兵軍の方が上だったが、信頼性ではティリーの帝国軍の方がはるかに勝っていた。
71歳の時スウェーデン軍が参戦。要衝を抑えつつ迎撃したが、ブライテンフェルトにてグスタフ=アドルフのスウェーデン軍医敗れる。
このとき重傷を負い、一時軍務を退く。その間ワレンシュタインが帝国軍総司令官に就いたが、すぐに解任され病床のティリーが総司令官に再任された。
翌年、レヒ河畔にて再びスウェーデン軍と戦い、大敗。重傷を負い、二週間後陣没した。享年72歳。






891胸甲騎兵 ◆J2rclXD/6Y :03/10/14 14:20

能力値
【統率】75(優れた組織者で、合理化を断行するだけの手腕も持っていた。指揮官としても優秀だが、天才ではない)
【武力】75(非常に堅実で、華麗さとは無縁でも着実に任務をこなした)
【知力】70(聡明で戦略的思考もできた。教養も高い)
【政治】70(どうにも一つに纏まらない帝国上層部をなんとか引っ張っていった。さぞ苦労したろう)
【魅力】80(謹直で面白みの無い人間だったようだが、部下からは慕われ同僚からは畏敬されていた)

グスタフ=アドルフの敵手でワレンシュタインの同僚という、どうやっても地味になってしまうポジションの人物です。
しかしあのあくの強い天才二人の相手役が十分に務まるだけの傑物でもありました。既に老齢でしたが、その活躍ぶりは年齢を感じさせないものでした。
間違いなく三十年戦争を彩った名将であり、ライバルたちの名が戦史上燦然と輝くのもティリーという名脇役がいてこそだといえます。

892世界@名無史さん:03/10/14 17:36
改行くらいしてくれ
893■中国の歴史人物を登場させよう!その弐【改】■:03/10/24 21:55
宋美齢、とうとう逝っちゃった・・・

だれかパラメータ化キボンヌ
894世界@名無史さん:03/10/24 22:09
誰かカメハメハ大王とかいかが?
895世界@名無史さん:03/10/24 22:35
>>894
>>858が先
896世界@名無史さん:03/10/25 06:09
新宮十郎ってでた?
897896:03/10/25 06:10
ゴメン板名みてなかった・・・
898世界@名無史さん:03/10/28 18:42
ゲー板か…
899世界@名無史さん:03/11/05 19:47
捕手
900「ど」の字:03/11/08 22:46
 さて、ようやっとまとまった暇が出来ましたので、予告していた人物の略史を。
 共和制ローマの危機の時代を乗り越えた、「第二の建国者」です。

【マルクス・フリウス・カミルス】 生年不詳〜AD365(恐らく享年81歳近辺)

【統率】82(ローマ最初の冬季戦闘を強行した。不満を持たれつつも完遂)
【武力】97(幾多の戦いを指揮し、一度も失わなかった。兵器や戦術改良にも尽力。近隣諸国曰く『無敵の男』)
【知力】70(戦争に関する所では大変高い。搦め手の考案も秀逸。その他の部分ではあまり働きが無かった)
【政治】55(政治的テクを使う人物ではなく、ローマが平時状況なら世に出ることは無かったかも)
【魅力】※50(あまりに物をはっきり言い過ぎる性癖で、市民に積極支持を得られる人格ではなかった)
※死後、天まで持ち上げられ多くの伝説が作られた。実在人物ではカエサルと比べられるほど死後の魅力は高い。

 カミルスは、共和制ローマの苦難の一つであるガリア人のローマ占領時代の前後を生きた人物。
 この頃のローマは、ギリシアの政治的失敗を横目で見ながら思考錯誤をしていた。
 カミルスは戦争によって名声を確立した人物で、特にウェイィというエトルリアの主要都市攻略で名を挙げている。
 その戦いでは相手の国の伝説から実際の治水工事の概略を読み、都市の水の手を切るという搦め手を打っている。
 また、そのウェイィ攻略(〜AD396)ではローマ史上初の冬季戦闘を兵士たちに強行し、兵士に嫌われた。
 10年にもわたるウェイィ攻略戦後、平民がウェイィをローマ第二の都市にという計画を止めようとして、やはり嫌われた。
 腹を立てた平民たちによって不明朗な資金の使い方(デルフォイ神殿への奉納金)を糾弾され、裁判にかけられる。
 裁判で無罪になるだけの票を集める事が出来ないことを知り、自主的にローマを退去しアルデアへ亡命する。

(続く)
901「ど」の字:03/11/08 23:03
(続き)

 そのカミルスが不在の間にローマは貴族のクリエンテスと平民支持派に分裂、その間隙をガリア人に突かれてしまう。
 AD390年7月18日のアリアの戦いで大惨敗したローマは、ガリア人に7ヶ月もの間占拠されてしまう。
(この頃生まれてもいないアリストテレスが書き残したほど、このローマ人の恥辱は世界に知られてしまった)
 ガリア人に200kgの金塊を身代金に譲渡し退去願ったローマが最初にしたのが、カミルスを呼び戻す事だった。
 同時に独裁官に任じられたカミルスはウェイィの平民を集めガリア人を追撃し、一定の成果を上げている。

 それ以降のカミルスの人生は、弱体化したローマを滅ぼそうと迫る元同盟国やガリア人相手の戦いに明け暮れる。
 ガリアの戦術をローマ的に改良してコホルト戦術を確立したのは彼。また兵器や装甲の改良も進めた。
 またバランスの取れた知性の持ち主で、政略や戦略をわきまえた敵の叩き方残し方の出来る指揮官だった。
 敵対した者に対しても寛容であり、ローマ勢力圏の再建に彼が果たした役割は限りなく大きい。
 普通、連戦を続けると死者続出によって国力が消耗し滅亡してしまうのだが、兵力保全にも優れていたらしい。
 その結果が、近隣諸国に『無敵』と呼ばれ恐れられる戦績と4度もの凱旋式挙行の名誉であった。
(ローマでは忌み嫌われる王の儀式である4頭曳きの馬車を駆る凱旋式を挙行しても、非難されなかったほど)
 逆を言えば、アリアでの敗戦は、『無敵の男』を以てしても癒すのに40年掛かった痛手だったということだが。

 彼は思ったことを反論を考慮することなく口にする性癖があったらしく、人気を得られる人格ではなかったらしい。
 結果として、彼はついにローマ人が平時に考える最高の名誉である執政官になることなく終わってしまった。
 しかし、当時のローマは政治的思考錯誤の時代で、執政官権限の軍事護民官6名を置いて指導していた。
 6名の意見が紛糾して決断が下せなくなると独裁官としてカミルスが指名され、その都度国難を切りぬけていた。

 なお、彼は80歳に近くなるまで独裁官に選出され軍隊の指揮を執ったほどの健康の持ち主だった。
 こんな指導者に80歳を越えるまで生きられた近隣諸国は、たまったものではなかったろう。
902世界@名無史さん:03/11/09 00:52
>>900-901
乙。

「ど」の字だけに聞くわけではないけど、数値化、評伝書きの時には
何冊くらいの資料にあたって書いてます?
903「ど」の字:03/11/09 09:59
>>902
 マイナーなのは1冊だけの時があります。言及している資料が出てこないときなどです。
 今回のカミルスは詳細な資料があり、敵(エトルリア)を研究している資料も見ましたので5冊くらい。
 人物を反対側から見ている資料も存在する時は、必ず参考にするようにはしています。
904「ど」の字:03/11/09 13:37
>>900
 うわ!ADとBC書き間違えてた。ここにお詫びして訂正します。

【マルクス・フリウス・カミルス】 生年不詳〜BC365
905世界@名無史さん:03/11/15 04:12
「ど」の字さんお久しぶりです! 相変わらずの秀作ですね。
古代ローマについては、塩野氏の書籍を軽く紐解いただけなので、全く知らない人でした。
リクエストになりますが、貴方が唯一数値化していない(多分)『維新の三傑』の一人、
豊臣秀吉の数値化をお願いできますか?
906世界@名無史さん:03/11/15 13:46
レニ・リーフェンシュタールはもう出てますか?
907「ど」の字:03/11/15 18:01
>>905
 すぐには出来ないと思います。
 豊臣秀吉は、もう少しして資料が出揃ってから評したいと思います。

>>902 (>903の話の続き)
『ローマ人の物語』を著した塩野女史と、『逆説の日本史』を著した井沢氏。
 この両者の著作は、原資料中心主義を貫いていますので、非常に便利なんです。
 ローマにしろ日本にしろ、歴史が色々な見方によって歪んでいる部分が多くありますので……。
(ローマをキリスト教史観で論じた本とか、自虐史観や皇国史観で掛かれた日本史書は信頼できませんから)
908世界@名無史さん:03/11/15 19:02
>『ローマ人の物語』を著した塩野女史と、『逆説の日本史』を著した井沢氏。
> この両者の著作は、原資料中心主義を貫いていますので、非常に便利なんです。
> ローマにしろ日本にしろ、歴史が色々な見方によって歪んでいる部分が多くありますので……。
>(ローマをキリスト教史観で論じた本とか、自虐史観や皇国史観で掛かれた日本史書は信頼できませんから)
ハン板に帰れよ馬鹿。
909山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM :03/11/15 21:12
六国史より『元享釈書』を優先して古代史の「真実」を知ろうとするのが
「原資料中心主義」、とは言えないでしょう。
当時は書けなかったんだ、と馬鹿の一つ覚えのように言ってらっしゃいま
すが中世の史書を優先しなければならない理由がほとんどない。>井沢氏
山野さんの言葉をちょいと引き継ぐと、
原資料が偏っていると思うなら、
何処がどう偏っているか、また何故そのように偏ったのか、
まで考察を広げ、その上で他の資料や
文書資料以外の資料と着き合わせて「実際はどうだったか」を探るのが
原資料中心主義…だと私は思ってたんですが、
「ど」の字氏にはまず「原資料中心主義」の定義をしてほしいものです。
また、
>ローマをキリスト教史観で論じた本とか、
>自虐史観や皇国史観で掛かれた日本史書は信頼できませんから
とのことですが、学問的基礎のなっていない、
自分の好き嫌いやえこひいきで書かれた本ならば信用できるのでしょうか?

またカミッルスの記述において、
「ガリア人が身代金をおけ取りローマを退去」
「ガリア人を追撃し一定の戦果」などと書かれていますが、
異なる記述をしている資料もありますね。
何を参考にされたのでしょう?
それに執政官になることなく終わった、とありますが、
そもそも当時執政官職はなかったのではないですかな。
にもかかわらず「執政官権限の」護民官とはこれいかに。
911「ど」の字:03/11/15 23:09
>>910
>>カミッルスの記述において、……何を参考にされたのでしょう?

 資料の参考は、主に
『ローマ人の物語1』と『エトルリア〜ローマに栄光を奪われた民族〜』から取っています。
 他にもカルタゴ側からの資料もあります(原書は手元に無く、名は失念。失礼)。



>>それに執政官になることなく終わった、とありますが、 ……「執政官権限の」護民官とはこれいかに。

 執政官しか持っていない権限は、市民集会召集権とローマ軍の総指揮権(の半分)です。
 執政官権限の護民官とは、執政官執務を代行できる護民官ということです。
 貴族側と平民側双方の兵力を統一指揮すると必要から、挙国一致的指導体制を求めて作られました。
 人数自体を多くすることで、貴族主導の寡頭政を薄めようとの意図もあったようです。
 ただ、「集団責任は無責任」という言葉のとおり、制度は散々な失敗に終わります。
 執政官権限の護民官ということで、六人ともに拒否権も持っていたためです。

 なお、カミルス死去の前年に、ローマは執政官制に戻っているようです。

(つづく)
912「ど」の字:03/11/16 04:52
(続き)

 井沢元彦氏と塩野七生女史を読むのは、この人たちの文は引用書と箇所がしっかり確定しているところです。
 特に井沢氏は、本文内で引用書が書かれることが多いので、検索の時間と手間を省く上でも参考にしています。

 良く読んでいるので、その意見を参考にはしており、多大な影響を受けてはいますが。
 その意見を必ずしも肯定しているわけではないのです。
 自分には自分の意見があります。たとえ、それが電波なんぞと呼ばれようとも。



>>何処がどう偏っているか、また何故そのように偏ったのか、
>>まで考察を広げ、その上で他の資料や
>>文書資料以外の資料と着き合わせて「実際はどうだったか」を探るのが
>>原資料中心主義…だと私は思ってたんですが

 確かに。
 言われてみれば、偏りの背景まで考察を広げることなく本を置いてしまう傾向があったやも知れません。
 自分の語り口は少し違うのを売りにしているので、自分の偏向判定視点が「偏向」する可能性もありますやね。
 軽率な書き方だったかもしれません。その点は反省。
913世界@名無史さん:03/11/16 08:58
>> 執政官権限の護民官とは、執政官執務を代行できる護民官ということです。
>> 貴族側と平民側双方の兵力を統一指揮すると必要から、挙国一致的指導体制を求めて作られました。
塩野さんの解釈ですか? 日本語で単に「護民官」と訳す場合は、"tribunus plebi"あるいは
"tribunus plebis"で直訳すると「平民のための護民官」、「平民の護民官」のことですが、ここで使われている
「護民官」という訳語はおそらく一般に「軍事護民官」と訳されるもので、前者と後者ではその歴史的背景と
役割は大きく異なります。

>> 井沢元彦氏と塩野七生女史を読むのは、この人たちの文は引用書と箇所がしっかり確定しているところです。
塩野女史の作品で引用箇所がしっかりと確定しているって本当ですか?
どこから引用しているのかわからず途方にくれている人が多いというのが私の印象です。
また、彼女の引用は一部分を誇張して取り上げたり、あるいは、間違った解釈や誤訳の場合が
少なく、彼女の作品を中心に人物を評するというのは彼女の手のひらの上で踊っているだけの
ようなものです。
あまりまじめに貴殿の評伝を読んでいませんがそういった傾向が極めて色濃い気がします。
914世界@名無史さん:03/11/16 09:01
忘れていた 失礼
>>911
>『ローマ人の物語1』と『エトルリア〜ローマに栄光を奪われた民族〜』
これは資料ではなく文献です。
カルタゴのものというのもこの調子ではアラン・ロイドか何かでしょうか。
また、貴方に合わせて「資料」と書いてきましたが本当は「史料」と書いてほしい。
とまれ、典拠は了解しました。
そのように書いてある文献があるということは、そのように書いてある史料があるのでしょう。

>執政官職権について
私が指摘しているのは、執政官職が消滅したならば
「執政官職権」という概念そのものが当時あったのか、
ということです。
例えば当時の護民官の正式名称に「執政官職権の」と入っていたのか否か。
当然、後に執政官職が復活するわけですから概念自体が消滅したとは考えられませんが、
それでは護民官体制というのは「護民官が【執政官職権を代行する】」体制であったかというと、
私はちょっと違うのではないかと思うのですが。
言葉を変えて言えば、執政官職権が護民官職権に統合されたならば
それはすでに護民官職権であって、「執政官職権の代行」ではないということです。
>>912
>この人たちの文は引用書と箇所がしっかり確定しているところです。
何を仰っているのでしょう?
学術的な著書・論文であれば典拠を示すのはマナー以前の常識、
というか、それをやらなければ卒論だってはねられます。
僭越ながらこの私も修士論文を書いた際には、
原稿用紙120枚ほどの文章に300近い典拠註を打ちました。
塩野・井沢がせめて私程度の典拠を上げて書いているのは見たことがありませんし、
そんなことが塩野・井沢を最も優先的に読む理由とは、到底理解できません。
もう一度言います。典拠を上げるなどというのはマナー以前の常識です。
その上で何を書いてるのか、先行研究にどれほど目を通し理解しているか、
独りよがりな解釈はないか、学説史の流れの上に立った論を立ているか、
学問としての水準を満たしているか、
が問われるのが史書というものです。

>その意見を必ずしも肯定しているわけではないのです。
>自分には自分の意見があります。
これも妙な意見に聞こえます。
ご自分の意見がおありなら、キリスト教の立場から書かれたローマ史だろうと、
右翼左翼の立場から書かれた日本史だろうと、
批判的に摂取して自分の論を組み立てる参考に出来るのではないですか?
少なくとも塩野・井沢のような
ベクトルこそ違えど明らかに大きく偏っている「意見」には目を通し、
それを批判的に摂取できていると仰るのなら。

>偏りの背景
これは誤解されるといけないので参考までに書いておきますが、
私は史料に関してこのことを書きました。
貴方は史料と文献を混同されているようですが、
文献に関しては私は感知しません。
>>913
>軍事護民官
ですね。これは私がものぐさをして単に「護民官」と書いたのが原因で、
「ど」の字氏は最初は(私につられるまでは)キチンと
「軍事護民官」と書いていましたから、区別はついていると思われ。

そう思ってみると、>>915なんか滅茶苦茶馬鹿のように見える。
…面倒くさがるとろくなことになりせんな。

そして3連カキコごめんなさい。
918世界@名無史さん:03/11/16 10:23
資料議論もいいが、いい加減にして数値化に力をいれろ。
919山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM :03/11/16 10:31
>>918
敢えて突っ込んでみると、まともな史料・判断が無ければ数値化も無理では。
920 ◆RlujhF6VrA :03/11/16 10:38
社会科学(地域政治研究)の分野にいた人間から言わせてもらえば、
典拠注なんていい加減な人はかなりいい加減です。
そういう人は現地の人から直接話を聞いて書いたりしているので、
情報源を公開するわけにも行かないという事情もあるようですが。

まともな論文書いてない井沢・塩野の偏重はさすがにどうかと思うが、
2chのカキコで「文献」と切り捨てられたら誰も何も書けなくなる。
所詮2chなんだから、その辺は余り気にしないということで。
921世界@名無史さん:03/11/16 10:45
>919
それは否定しないが程度問題だろうに。

いい加減にしないとトマス・ジェファーソンとかリクエストしちゃうぞゴルァ
922 ◆RlujhF6VrA :03/11/16 10:47
>>918というわけで一つ。というか皆さん落ち着け。

ヴェンツェル・フォン・カウニッツ(1711-94)

【統率】78(官僚組織をまとめ上げるだけの能力はあった)
【武力】40(あくまでも軍人ではなく文官だった)
【知力】91(ハプスブルク家とブルボン家の外交革命の立役者。
晩年まで知性は衰えず、思考は合理主義的だった)
【政治】85(宰相としてハプスブルク家の外交、後には内政にも携わった。
中盤以降はマリア・テレジアとヨーゼフ二世の調整役だったが、
実は本人はヨーゼフ寄りの改革派だった。特殊能力「外交」+10。
この時代としては最高の外交官だったろう)
【魅力】72(ポンパドゥール夫人を説き伏せるだけの話術と、後年彼が
辞職を願い出た時に必ず引き留められていることから、それなりに魅力は
あったものと思われる)

(続く)
923 ◆RlujhF6VrA :03/11/16 10:49
 出身はモラヴィアの貴族。経歴の最初から外交官としてのキャリアを積む。
オーストリア継承戦争の結果から「ハプスブルク家とブルボン家の同盟」を
唱え、同じことを考えていたマリア・テレジアによって三十四歳にして
大臣になったというから、優秀さと主君の寵愛ぶりは見当がつくだろう。
 その後、自らフランス大使としてヴェルサイユ宮殿に赴任し、ポンパ
ドゥール夫人などを相手に外交交渉を展開。ついに同盟に成功する。
 それから宰相となり、七年戦争を指揮する。
 戦後は戦争の結果を踏まえた改革に取り組むも、ほどなくマリア・テレジア
の夫であるフランツ・シュテファンが死去。代わって皇帝となったヨーゼフ
二世と彼女との路線対立が表面化し、カウニッツはその調停に追われることになる。
 彼女の死後にはヨーゼフ二世の急進的な改革に翻弄されるが、
その治世を通して宰相はカウニッツであり(一部の権限に皇帝が干渉する
こともあったようだが)、外交の重要な局面には必ず顔を出すのを始め、
時に有益な助言もしている。彼はヨーゼフ二世の治世には70代であり、
また若い頃から病気持ちだったことから、「権限に干渉した=不仲」説は
酷であろう。

 マリア・テレジアびいきの本では、彼も晩年には衰えたと書いてあるが、
他の本を見る限りでは、むしろ判断が鈍ったのはマリア・テレジアの方
であるらしい。実際、彼の書いた文章では、改革に消極的になっていく
マリア・テレジアに対する不満の方が圧倒的に多いようだ。
924永遠の青 ◆pkFA3D428. :03/11/17 02:33
>>資料論議
私は基本的に「文学」は数値化の対象本人か、
本人を直接知っている人物の作品以外は信頼しないことにしています。
後世の作家の文章を参考にするぐらいなら、
その人達が当たった資料を調べます。
いかに歴史に精通した小説を参考に数値化しても、
それはあくまで「その作家の小説世界の人物の数値化」であり、
歴史人物の数値化にはあたらないからです。
つまり板違いということになります。

>>922さん
カウニッツ伯は自分で書きたかった人物でしたが、先を越されてしまいましたね。
数値は私が付けたとしても近い数値になったでしょう。
補足としてカウニッツ伯の名セリフを書き記しておきます。

「とても実現しそうにない、という理由だけで実行されないものが多数ある。
 だが実行されないという理由だけで困難とされるものの方が、はるかに多い!」

>>次回予告
インドネシア連邦共和国史上、最大の功績と最大の禍根を残した人物です。
多忙のため近日中に出来るかどうかは分かりませんが、楽しみにお待ちください。
925永遠の青 ◆pkFA3D428. :03/11/17 02:37
妙ですね。
文字列は同じなのにトリップが変わっています。
信じていただけないかもしれませんが、偽者ではありません。
926世界@名無史さん:03/11/17 03:24
一部の板でトリップ変換が旧式に戻ったとかいう話があるので、
この板もその対象なら恐らくはその所為かと。
927世界@名無史さん:03/11/17 14:04
青キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
928世界@名無史さん:03/11/17 17:03
>>925
本物なら「おかえりなさい」。
まあ、あとは内容で本物かどうか判断させてくれ。
929 ◆RlujhF6VrA :03/11/17 18:57
このスレの初代から名無しで議論していた私のカンでいうと、
多分本物。

>>924-925
私が断片的にしか思い出せなかったカウニッツ伯の名言を
引用してのける辺り、さすがですね。
一応注釈しておくと、インドネシアは基本的に「単一の」共和国。
正式な国名が「インドネシア連邦共和国」だったのは、独立直後の
一年に満たない。
最近自治権拡大はされたが、正しい国名は「インドネシア共和国」です。

次はスカルノかな? スハルトは確かまだ死んでないし。
他のマイナーどころでも議論できますがね。
楽しみにしてます。
930ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 06:56
史料論議ということですが、
井沢はともかく(別に井沢がまるっきりダメというわけではなく、
日本では日本史の文献は豊富にあるからということなのですが)
塩野をもとに語ってはいけないとなると
ローマ人については誰を参考にして言及すればよいのですか?
かつて本家アマゾン・ドット・コムをローマで
調べたことがあるけど、ギボンぐらいしかローマについて
詳しい本を書いてないんですがねえ。
いまだに19世紀のギボンが基本テキストかと驚いたんですが。
塩野のローマ人の物語が完結したあかつきには
本場の英米より日本のほうがローマについて
ただの歴史好きぐらいのレベルでは
詳しくなるんじゃないかと思ったぐらいです。
研究者レベルはまた違うでしょうが。
塩野にしてもギボン以降の研究成果を少しは
とりあげているはずでしょう。
日本である程度マイナーなローマ人について
書こうと思ったら塩野ぐらいしかないんじゃないの?
少なくとも私が使ったことがある50万冊以上の蔵書がある
県立図書館や市立図書館には見当たらないんですけど。
931世界@名無史さん:03/11/18 07:39
カウニッツの最大の功績はメッテルニヒに目をつけて引き上げたことだな。
932ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 07:43
これが研究者が論文をネットでアップしてたり
大学図書館が年中無休365日夜遅くまでやっていれば
少しは専門文献にあたれるというものですが
大学図書館なんぞは土曜は午前中のみ、日曜は休み、
夕方6時になれば閉める、OBにもろくに貸し出ししない
なんていう低劣極まりないサービスを行なっているわけだ。
税金をいれながらね。
933ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 08:33
ネットで「カミルス」で検索してみたけど
「ど」の字氏以上の詳しい評伝は日本語ではみつかりませんな。
東京大学の総合図書館を「ローマ」で検索してもみたが
これまた塩野以上に詳しそうな文献は日本語では見当たりませんな。
そりゃあ一次史料にあたるのがベストでしょうが
世界史分野については一般人には事実上不可能というものでしょう。
私は史料の豊富な近代でWW2の独ソ戦については戦後の日本語文献を
あらかた集めましたが、そのうち一次史料と呼べそうなものは
グデリアンとマンシュタインとジューコフの回想録、3冊ぐらいなものです。
934ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 09:02
かつてナポレオンのスレで私が
トルストイの「戦争と平和」を持ち出したら
スタンダールの「赤と黒」も参考になるなどといわれたものですが
その際「スタンダ―ルなんぞは三文小説家だから
全然参考にならんよ」などという反応はなかった。
史料の豊富な近代の人物であるナポレオンでさえね。
塩野は小説としてではなく史書として古代のローマ人の物語を
書いてるわけでしょう。
歴史を語るについて、なぜトルストイやスタンダールのような
小説家がもてはやされて、塩野が貶められるのか疑問ですな。
935世界@名無史さん:03/11/18 10:40
>> ミルトン殿
何をもって詳しいとしているかわからんが、ローマを通史的に知りたいなら
モンタネッリの『ローマの歴史』で十分。あとは興味を持った人物について
どれだけ掘り下げるか。
カミッルスについて日本語で一番詳しく書かれている評伝は岩波文庫版のプ
ルターク英雄伝の第2巻がある。
公立図書館の多くではいろいろと制約はあるものの国立国会図書館やNACCIS
に加盟している大学の書物を借用することが出来る。
また、何を持って一般人としているかわからんが、古代ローマ関連の一次史
料はネット上でも英訳で読めるものもある。
「ローマ人の物語」で唯一参考になるのは参考文献。同書以外の日本語の書
物でふれられた人物(含む一次史料)についてまで、塩野女史色に染め上げ
られた「ローマ人の物語」に寄りかかって評価をされてはその人物も浮かば
れないというもの。
あまり他人の批判はしたくはないが、以前スティリコについての評価をリク
エストされて答えられないのも寄りかかっている証拠だと思う。
最後に、塩野女史は小説でも史書としてでもなくカエサルのラブレターを書
くために「ローマ人の物語」を書き続けている。これは表現こそ違え塩野女
史自身の言葉。この表現自体は私の解釈によるものだがね。
936 ◆RlujhF6VrA :03/11/18 11:54
>ミルトン

個人的に最初におかしいなと思ったのは、デュラキウム戦後の
ラビエヌスの記述における「内乱記」との食い違い。
「内乱記」だと「いっそう厚い信頼を寄せてもらおうと」となっているのに
対し、塩野はその辺ほとんど無視して「ラビエヌス自身の心のけじめ」
という書き方をしている。

その前の状況も考えると、この「内乱記」の一文を中心に据えるかどうかで
ラビエヌスの置かれた立場への解釈が全く違ってくる。
一次史料重視という意味でも、どうかと思う。

最近キケロの文集の翻訳が岩波から出たし、暇なら書簡集を
読んでみるのもいい。図書館にリクエストすれば買ってくれるだろうし。
カエサルの敵側の人物の記述だけに、比較対照する価値はあると思う。
937ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 12:21
>>935
私が詳しい文献と書いたのは
マイナーな人物の経歴がわかるようなものです。
ある程度文章量が多くないとそういった人の経歴などは
書かれていないものでしょう。
研究書は人物興亡史とはまた違った体裁のものであると
私などは思いますし。
また一般人とは外国語文献や大学図書館に
簡単にはアクセスできないような人のことです。
ネットでは英語資料にあたれるかとは思いますが
語学の問題もありますし並みの人にそれを求めるのは
酷というものでしょう。
なるほどカミルスは岩波のプルターク英雄伝
にはいっていたわけですか。
ですが公立図書館あたりでは少し心もとないですな。
以前岩波文庫の北畠親房の神皇正統記が地元の図書館では
リサイクルに出されてましたしな。
神皇正統記捨てるのならいったい残る古典て何なんだ?
と思ったものです。
私はそれこそモンタネッリぐらいしか読んでません、
塩野やプルタークさえもね。
938ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 12:34
>>936
カエサルは超有名人だからネタはそこらじゅうとまでは
いかないものの、ある程度は集められると思いますが。
アメリカのアマゾンでもカエサルの名が表題に入った
ものはよくみかけますし。
キケロですか。
まあ塩野が完結したあとなら、読むかもしれませんね。
とりあえずはローマの通史的なものを
読みたいと思いますから。
私は別にカエサルに入れ込んでるわけじゃないので。
939 ◆RlujhF6VrA :03/11/18 12:44
>>934
あと、トルストイやスタンダールは「小説」=フィクション、創作
として書かれているから、多少の間違いや突飛な解釈でも
「作者の想像」として許されるし、逆にそこが面白かったりする。
また、「小説にしては調べてある」というプラスの評価にもなる。

が、塩野や井沢の問題の書物は、小説という体裁じゃない。
仮に「ローマ人の物語」を「小説」として発表したなら、
誰もこうまで問題にしなかったと思う。
つまり、あなたが言っているのとは逆なんだ。
小説でないから史料との食い違いや彼女の解釈が叩かれる。
要は記述に正確さと慎重さを求められるわけだ。小説でないから。
小説即ちフィクションなら、塩野がどう書こうと彼女の勝手だし
私が上に書いたことも基本的に問題にならない。
それは想像の範囲だから。(違和感は覚えるかも知れんがね)

真面目な連中なら小説にもいちゃもんつけるかも知れんが、
よほど基本的な間違い(死んでるはずの人物が生きてるとか。
しかもそれが話のテーマでない場合)でなければ、小説である限り
私としては自由だと思う。
940世界@名無史さん:03/11/18 12:49
ミルトン殿
>> マイナーな人物の経歴がわかるようなものです。
なるほど。ということであれば、辞典の類でも十分。

>> ですが公立図書館あたりでは少し心もとないですな。
先にも書いたとおり、地元の公立図書館で

国立国会図書館やNACCISの検索でひっかかる本は自分の手に
とることは出来る。

批判だけするのもつまらんので、そのうちカエサルの点数付け
を2パターンで書くつもり。カエサル賛歌的な点数付けは
すでになされていたはずなので別バージョン。
もっともここが残っていればの話だが。
941ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 13:06
>>939
なるほどわかりました。
ローマ人の物語は史書の体裁をとっているにもかかわらず
やたらと主観が入り、詰めが甘いということですな。
でも決定的な間違いは犯していないと。
塩野にしてもまるっきりの嘘は書けないでしょう。
解釈の違いということで許されてるということですか。
そこら辺が研究者の気に入らないところなんでしょうな。
>>940
そうですね。私としてはローマ人名辞典的なものでも
よいわけなんですが、安価であればね。
しかしプルタルコスの完訳ひとつ簡単に手に入らないとはねえ。
訳がこなれてないんでしょうかね?
942ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/18 13:20
まあ「ど」の字氏もプルタルコスから
引用していればよかったということでしょうな。
しかしあいにくこれ絶版なんだよなあ
プルタルコスは。
ローマ人の物語は最初のほうは文庫でも手に入りますがね。
943世界@名無史さん:03/11/18 13:33
The Latin Library
ttp://www.thelatinlibrary.com/
>>ミルトン氏
多少、史料・文献の探し方が雑な気もしますよ。
共和制ローマ初期の人物ならば、
http://cwaweb.bai.ne.jp/~dsssm/
のようなサイトでも見られます。
ここも基本的にプルタルコスをもとにしているようですね。
また独ソ戦の邦訳一次史料がグデーリアン、マンシュタイン、ジューコフだけ、
というのも変。
メレンティンやチュイコフ、シュペーア、フルシチョフ、
兵士の証言集のような本だってあるし、
昔はモロトフやスターリン、ヒトラー、ゲーリングの演説集だって日本語で読めた。
すぐに「史料がないや!」と諦めずに、粘り強く探しましょう!
昔「論文は足で書く」なんて言われたのは伊達じゃないのですよ。
945世界@名無史さん:03/11/19 21:38
たかが2ちゃんのお遊びスレでそこまで史料批判を求めるのもどうかと思うが。
まあどの字氏がうっかり原史料主義なんて言っちゃったのが勘に触ったんだろうけど。
確かに井沢はちょっとアレだが・・・。
946ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/19 23:11
>>944
独ソ戦の一次史料が3冊だけというのは少し言いすぎでしたかな。
シュペーアとメレンティンは持っています。
シュペーアは何はともあれ軍需生産の責任者だったのだから
一次史料にいれたほうが適切でした。
メレンティンは史家としてみているものですから
はずしました。
メレンティンを入れると阿川弘之の海軍物なども
一次史料になりそうですしね。
あとはソ連共産党編の公刊戦史的なものがあるはずですが
私は持っていません。イデオロギー色が強くソ連に
不都合なことは書いてないという世評でしたのでね。
価格が高いこともありますが。
なるほど確かに私はすぐに諦める傾向があるかもしれませんな。
ですがいずれも10代から20才そこそこの若造が独力で
集めたもの。
当時はネットもなくいずれも書店の店頭で見つけたものです。
947ミルトン ◆cA7oIM8fok :03/11/19 23:22
(続き)
ジューコフの回想はたまたま近所の古書店で
500円ぐらいで叩き売られてたのを発見して
購入したわけですが
その後店頭や目録でみたことがありませんね。
神保町には何回か足を運んでしらみつぶしに
探し回ったことがあるのですが、
ジューコフはみたことがありませんね。
奇跡の出会いだったのかもしれません。
チェイコフについては学研の欧州戦史シリーズの
文献案内で見つけたわけですが機会が無く
購入できておりませんな。
学研のWW2欧州戦史シリーズが出たことで
独ソ戦はもういいやという気分になったものですから。
軍の詳細な動きがわかっても地図が無ければ
理解できないし、地図の無い戦史は価値半減だと
個人的に思っているものですから。
948世界@名無史さん:03/11/20 01:08
いやあ五ヶ月ぶりですかw
まとめます。

>>40 宋の襄公
>>55-61 殷浩 by永遠の青
>>80-82 アブー・ヤークーブ by3スレ971
>>85 日清日露戦争主要人物 by4スレ822
>>86 85に対しての反論・補足 by胸甲騎兵
>>112-114 フランソワ1世 byエコノミストK
>>132 ゴドフロア・ド・ブイヨン by胸甲騎兵
949世界@名無史さん:03/11/20 01:09
>>228>>232>>234>>236 ゲッペルス by永遠の青
950世界@名無史さん:03/11/20 01:10
>>273-274>>278>>282
>>295-296>>297>>299>>305 政治力の表現から端を発する能力値・特殊能力の定義
951世界@名無史さん:03/11/20 01:11
>>322>>326-327 フーシェ by胸甲騎兵
>>331-332 アーモリー1世 by例の170
>>337-346 ヒムラー by永遠の青
>>353 ヒムラーに対する反論・補足 by胸甲騎兵
>>378-379 アーモリー1世改訂版 by例の170
952世界@名無史さん:03/11/20 01:11
>>375>>380>>386-388 デーニッツ by簡単にいうと
>>389-390 デーニッツ by胸甲騎兵
>>391-398 デーニッツ by永遠の青
>>403>>405>>408 マルティン・ボルマン by永遠の青
>>410-411 豚飼いイヴァイロ by3スレ971
>>413-416 ルドルフ・ヘス by永遠の青
953世界@名無史さん:03/11/20 01:12
>>420-422 ラインハルト・ハイドリヒ by胸甲騎兵
>>426 シュペーア by永遠の青
>>428 ラインハルト・ハイドリヒ by永遠の青
>>439-456 金聖柱 by永遠の青
>>484-489 オイゲン公 by480,483
>>495-500 黒木爲驕@by某文系SE
>>557-559>>565 カジミェシュ3世 by3スレ971
>>560-562 ヤガイラ by3スレ971
>>604-607 趙高 by永遠の青
954世界@名無史さん:03/11/20 01:13
>>717-718 源頼朝 by「ど」の字
>>722 公孫鞅(商鞅) byくにな
>>759 源頼朝 by山野野衾
>>763 源頼朝
>>786 リシュリュー
>>792-794 源頼朝 エコノミストK
>>844 カテリーナ・スフォルツァ by3スレ971
>>848-850 海保青陵
955世界@名無史さん:03/11/20 01:13
>>859-861 チェーザレ・ボルジア by胸甲騎兵
>>866 織田信長 by胸甲騎兵
>>868 カテリーナ・スフォルツァ(修正) by3スレ971
>>883-885 カール14世 byエコノミストK
>>890-891 ヨハネス・ティリー by胸甲騎兵
>>900-901 カミルス by「ど」の字
>>922-923 カウニッツ by◆RlujhF6VrA
956世界@名無史さん:03/11/20 01:17
お疲れ俺。

>>記号の制限がきつくなってて少し面倒になっていた。
957世界@名無史さん:03/11/20 08:58
乙。
だが一つだけ言いたい事がある。

>949
ゲッペルスじゃねえゲッベルスだ。
958世界@名無史さん:03/11/20 12:56
959世界@名無史さん:03/11/21 00:53
>958 不覚にも笑えた。サンクス
960949:03/11/21 09:38
>>957-958
おー今気づいた。

ジークハイルゲッペルス様ステキー
961世界@名無史さん:03/11/24 12:16
>>958
最高
いいなあそれ
962世界@名無史さん
評価してくれる人たちといい、まとめてくれる人たちといい、いつもたんくすです
これからも楽しみにしてますんで(^^)