1 :
世界@名無史さん :
02/12/25 03:48 お願いします
3 :
世界@名無史さん :02/12/25 04:00
5 :
世界@名無史さん :02/12/25 04:26
某厨房作家w
そもそも塩野の小説がマタークオモシロクナイのだが・・・
10 :
世界@名無史さん :02/12/28 08:38
アイザック・アシモフの「銀河帝国興亡史」
11 :
世界@名無史さん :02/12/28 11:23
佐藤賢一の著作全般(中世〜近世西洋史中心) エロが書ける点も評価したい
12 :
世界@名無史さん :02/12/28 11:26
ケン フォレット「大聖堂」はどう? べネット殺害絡みのスリラーよ。
13 :
世界@名無史さん :02/12/28 11:42
堀田善衛「路上のひと」 カタリ派滅亡の話
14 :
世界@名無史さん :02/12/28 11:47
豊田有恒のタイムスリップ歴史改変もの 日本古代史物が多いが、モンゴルものやアステカものなどもある ブックオフ等古本屋にて100円で入手可能
15 :
世界@名無史さん :02/12/28 19:49
激しく好みはわかれると思うが、佐藤亜紀の著作は「戦争の法」以外すべて西洋を舞台にしている。 「バルタザールの遍歴」(主に大戦間期のオーストリアとアフリカ) 「鏡の影」(十六世紀のドイツ?) 「モンティニーの狼男爵」(十八世紀のフランス) 「1809」(1809年) 「天使」(第一次世界大戦直前の中欧) ただし、「1809」以外は何らかのSFファンタジー的手法を用いているので苦手な人は注意
16 :
世界@名無史さん :02/12/28 20:44
マッキンタイア「太陽の王と月の妖獣」 ルイ14世治世末期のヴェルサイユ宮殿が舞台。
17 :
世界@名無史さん :02/12/28 21:22
>>16 あれいいね。SFだけど一般的な装丁で歴史ファンタジーとしたら良かったのに
と思っている。
後宮小説と言ってみる
19 :
世界@名無史さん :02/12/28 22:25
佐藤亜紀はどうも好かないな。冷静を装った激情家だし(その辺塩婆に似ていると思う)。 一応成城のM修了だっけ? 馬鹿駄の非常勤もやってるらしいね。歴史学ではなくて文学だったと思うが。
20 :
世界@名無史さん :02/12/29 13:48
「背教者ユリアヌス」辻邦夫 を挙げてみる。
21 :
世界@名無史さん :02/12/29 13:51
22 :
世界@名無史さん :02/12/29 14:11
「王妃マルゴ」 「女王の首飾り」 A・デュマ はどうだ。世界史の一断面という意味では、フィクションだと割り切ればかなり面白い。 「ブラジュロンヌ子爵」(「三銃士」の続編)も捨てがたいが。
23 :
世界@名無史さん :02/12/29 14:35
あれだ。夏だか秋ごろ、ゾラが好きいう詳しい奴がいたが、 彼を交えてだな・・・
24 :
世界@名無史さん :02/12/29 14:49
旧約聖書
ツワイクの「ジョセフ・フーシェ」面白い。 ロベスピエールの無神論者批判(藁
カキコがとまったな。 結局25冊しかないのか。(w
27 :
世界@名無史さん :02/12/30 14:08
「アナバシス」
>>11 エロが書けるというが、それが抵抗ある人もいるわけで。
読者の好みに依存する意味では、ファンタジーと似たようなもんだろ。
佐藤賢一のエロは漫画やAVで代替可能なのでは。 そういやこの前、地元山形の新聞で「新幹線を地元庄内に 誘致するためなら県知事にでもなってやる」って言ってたなあ。
30 :
世界@名無史さん :02/12/30 14:56
>>29 「ジャガーになった男」はラジオドラマになっていたね
さすがにエロいシーンは無かったけど(w
佐藤氏は一応直木賞作家。俺は結構好きだよ。
戦争や暴動を扱うなら、どうしても猥褻な描写が必要になるし
31 :
世界@名無史さん :02/12/30 16:22
32 :
世界@名無史さん :03/01/06 23:02
酒見賢一がありなら、佐藤哲也「イラハイ」もありな気がする。
33 :
世界@名無史さん :03/01/06 23:10
絶版が多いという罠。
34 :
世界@名無史さん :03/01/07 01:24
「春の戴冠」辻邦夫 ロレンツォ・デ・メディチ-->サヴォナローラ時代をボッティテリの親友の古典学者の視点で描いた小説。 当時のフィレンツェの情景や、新プラトン主義の思想も覗けてお得。 塩婆の「我が友マキアヴェッリ」と同じ時代なんだけど、小説としての実力に雲泥の差があることがよく分かる。
35 :
世界@名無史さん :03/01/07 02:05
酒見賢一なら「ピュタゴラスの旅」中の"エピクテトス"
>>34 えっとね、辻邦生だよ。「背教者ユリアヌス」は面白い小説でした。
堀田善衛氏だったら「ミッシェル・城館の人」もお勧めしたいです。随想録残した
モンティーニュの小説です。
37 :
世界@名無史さん :03/01/11 00:19
山之口洋「われはフランソワ」はどうか。 個人的には似たような時代を書いてる佐藤賢一や佐藤亜紀よりも好きなんだが、どうも知名度にかけるような。
38 :
世界@名無史さん :03/01/11 01:17
101 :無名草子さん :03/01/08 23:11 2003年2月21日(金)〜3月31日(月) 宙組 宝塚大劇場公演 宝塚グランド・ロマン 『傭兵ピエール』−ジャンヌ・ダルクの恋人− 原作:佐藤賢一「傭兵ピエール」(集英社刊)より 脚本・演出:石田昌也 ■ 解説 佐藤賢一氏著「傭兵ピエール」(集英社刊)を舞台化。歴史に名高いフランス救世の乙女“ラ・ピュセル”ことジャンヌ・ダルク。 神の使い、気高い聖女と思われがちなジャンヌだが、彼女もまた一人の女性として恋をしていた。ジャンヌの愛した男、その名はピエール。 ならず者たちが集まる傭兵部隊の青年指揮官である。ジャンヌは「魔女裁判」で火刑となるというのが通説であるが、 今回は二人の恋を大胆な発想でロマンティックに舞台化。 ・・・だそうで。どうなることやら。
(^^)
40 :
ぶたのしっぽ :03/01/14 00:47
遠藤周作著「王妃マリーアントワネット」 マリーアントワネットと瓜二つの女性という架空の人物を中心に 描いてある。遠藤周作にしてはキリスト教色が少ないってこともあり 万人にお勧め。
41 :
世界@名無史さん :03/01/15 20:00
「闇よ落ちるなかれ 」.スプレイグ・ディ・キャンプ SFだけどな
藤本ひとみ「暗殺者ロレンザッチョ」 「逆光のメディチ」 「マリー・アントワネットの遺言」 などなど。彼女の作品(ただし、歴史物に限る)は 全般的に面白いのでオススメ!
43 :
世界@名無史さん :03/01/16 20:52
これもSFだけど「ドゥームズデイブック」コニー・ウィリス 「航路」で最近ちょっと話題になった作家ですが、あれより泣ける名作です。 いわゆるタイムトラベルもので、中世の英国が舞台。 ついでに>41のもお奨め。こっちは笑える方ですがw
このスレいいっ!(AA省略)
45 :
世界@名無史さん :03/01/17 11:25
皆川博子 「死の泉」(第二次世界大戦期のドイツ) 「ジャムの真昼」(短編集、ヨーロッパ各国) 「皆川博子作品精華 伝奇」(短編集、日本・中国・朝鮮・インド)
46 :
世界@名無史さん :03/01/17 21:53
ミステリが嫌いじゃないなら 森雅裕のウィーンものなんかはどうかね。
47 :
世界@名無史さん :03/01/17 22:03
マルグリット・ユルスナール 『ハドリアヌス帝の回想』 は、もうでたかな?
48 :
世界@名無史さん :03/01/17 22:53
>42 藤本ひとみって、意味もなく美形が大量に出てきて、男性読者の大半にはついていきかねるというイメージがあるんだけど、偏見かな? ていうか著作の量が膨大なので、どれから読んで良いかわからない。 お勧めは?出来れば長くないやつで。
49 :
世界@名無史さん :03/01/18 02:07
ローマ皇帝モノなら 「この私、クラウディウス」もgood
50 :
世界@名無史さん :03/01/18 04:49
51 :
世界@名無史さん :03/01/18 07:34
52 :
世界@名無史さん :03/01/18 10:26
「戦争と平和」文学としてよまないで、歴史の本として読めば、 司馬遼太郎みたいなものだ。トルストイは歴史の知識もすごい。
53 :
世界@名無史さん :03/01/18 22:12
「ガリア戦記」
「この私、クラウディウス」
「クオ・ワディス」
「エラガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト」
「背教者ユリアヌス」
を読んだが、他これ読めってのある? とりあえず
>>47 読むけど。
「内乱記」とかシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」とかってどうなのよ?
54 :
世界@名無史さん :03/01/18 22:40
55 :
世界@名無史さん :03/01/18 22:52
>>54 それ言ったら「ガリア戦記」も「エラガバルス」も「ジュリアス・シーザー」も小説じゃないわけで。
おおそうだ「ベン・ハー」も読んだな。
56 :
世界@名無史さん :03/01/19 01:27
58 :
世界@名無史さん :03/01/23 00:44
マルグリット・ユルスナール「黒の過程」はいかが?
59 :
世界@名無史さん :03/02/05 09:03
age
60 :
Paulo Ze :03/02/05 09:55
誰がために鐘はなる
61 :
世界@名無史さん :03/02/05 10:08
ホーソーンの「緋文字」アメリカピューリタリズムの社会の 雰囲気が伝わってくる。 バルザック「ゴリオ爺さん」フランス王政復古時代の若者の 挑戦、てかんじです。二つとも時代の背景、雰囲気が伝わって くるので、おすすめです。
62 :
A・T・マハン :03/02/05 11:26
なんたってツヴァイクでしょ。 「ジョセフ・フーシェ」「マリー・アントワネット」より「マゼラン」が感動モノ。 佐藤賢一「二人のガスコン」もよかったよ。終いにダルタニャンがランボーになっちゃうのが 笑える。
めちゃくちゃ叩かれることを覚悟で、 あえて田中芳樹と言ってみるテスト。
64 :
世界@名無史さん :03/02/06 15:35
>>63 をサラッと流して、『サマルカンド年代記―『ルバイヤート』秘本を求めて』
ちくま学芸文庫 アミン マアルーフ (著), Amin Maalouf (原著), 牟田口 義郎 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480086692/ref=sr_aps_b_/249-1099642-2425126 ↑のアマゾンのサイトからあらすじを引用する。
「イスラーム中世の思想家にして天才的天文学者、そして酒の詩人として著名な
ペルシア人オマル・ハイヤーム。彼の青春は暗殺者教団の創設者ハサン・サッバーフとの
出会いと決別、冒険や恋に彩られていた。そのなかで『ルバイヤート』(四行詩集)が
書き綴られて行く。その手稿本はモンゴル軍のペルシア侵攻の際に喪失したと信じられていたが、
何と、800年後のパリに浮上。その追跡のために青春を賭けた仏系米人(本書の語り手)が
パリからイスタンブール、さらに立憲革命で動乱のペルシアへ。そして、その保持者だった王女と
相思相愛の仲となり、結婚してアメリカに戻ろうと、乗ったのが豪華船タイタニックだった…。」
なんでこんな波乱万丈の物語にこんなつまらない訳題を付けたかと小一時間・・・。
おまけにちくま学術文庫で、著者が『アラブが見た十字軍』を書いた歴史化だから
小説じゃなくて本物の「年代記」だと、かなり長い間思ってました。
下から2行目「ちくま学術文庫」から「ちくま学芸文庫」へ。 講談社学術文庫と混同しちまった。筑摩書房の人に怒られちゃう。 ってこんなこと言うと講談社の人が怒るか。
67 :
世界@名無史さん :03/02/18 14:04
age
68 :
世界@名無史さん :03/02/21 11:38
佐藤賢一の「王妃の離婚」おもしろかった!佐藤賢一は 初読みだったんだけど、いいね。ルネサンス直前のフランス が舞台。なかなか痛快な小説です。
69 :
世界@名無史さん :03/02/21 11:42
優雅なる冷酷読んだやついる? 今から買いにいこうと思うんだけど面白いのか?
70 :
世界@名無史さん :03/02/25 21:15
>>69 結構評判がいい小説だと思う。私的にはそこまでおもしろくも
なかったけど。でも、おもしろいっていう人多いし、私は個人的に
合わなかったんでしょう。それを読んだら、関連本として、「王妃の離婚」
もお勧めします。
らせくにられきなりはなきんにしかな
72 :
山野野衾 ◆UJr4Al4ZYM :03/02/26 00:02
日朝関係を舞台にした「魔風海峡」(主人公は真田幸村)や「魔岩伝説」(遠山景元) も面白い。伝奇的要素がでんこもりでしかも史実とうまくこじつけてある。
73 :
世界@名無史さん :03/02/26 09:01
やっぱ佐藤賢一ですな。『双頭の鷲』はよかった。 百年戦争っていうと前半はエドワード黒太子、後半はジャンヌ・ダルク って感じだったけど、この本でベルトラン・デュ・ゲクランの存在を 知ったよ。 小説とは違うけど『ダルタニャンの生涯〜史実の三銃士〜』は面白い。 『二人のガスコン』を読んだ人にはお薦め。
74 :
A・T・マハン :03/02/26 17:17
いやあれはめっけモノよ。 渡辺先生の「ダルタニャン物語」にはまった者にはたまらん。 小説じゃないが元外務省の岡崎さんの「繁栄と衰退」(文春文庫?)は 「海の都・・」のオランダ篇?ともちがうが一つの国家の盛衰という点で面白い。
75 :
ファシスト文学士 :03/03/02 19:45
日本史に入るのかな?でも、世界に関わることっていうことで、 司馬遼太郎の「坂の上の雲」はどうだい?
76 :
世界@名無史さん :03/03/02 21:52
>>75 作品は資格十分で超おすすめできるものだが、司馬氏ネタは既出スレがいっぱいあるので
みんな控えているだけと思われ
ここは、超有名作品よりも、あまり知られていない佳作・名作を紹介する流れか?
78 :
ファシスト文学士 :03/03/02 22:19
上原専碌「フレデリキ大王」・・・
ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」、「フーコーの振り子」なんてどうよ? ちと難しいけど・・・
>>79 薔薇の名前(・∀・)イイ
振り子のほうは挫折したままでつ_| ̄|○
81 :
世界@名無史さん :03/03/02 23:16
佐藤賢一「カエサルを撃て」 ヘタレなカエサルがイイ味出してる。 塩野と読み比べてみるのもいいかも。
>>76 超有名でもできたら紹介して欲しい
坂の上の雲、試しにちょっと買って読んだらすげーおもしろかったし
名前だけ知ってて読んだことない名作ってけっこうあると思った
83 :
世界@名無史さん :03/03/02 23:44
>>78 え!上原専碌さんが小説を書いていたの!?
初耳。でも検索には引っかからなかった・・・。
(^^)
85 :
世界@名無史さん :03/03/23 07:38
age
86 :
世界@名無史さん :03/04/04 09:20
age
>>83 私も検索してみたけど引っかからなかった(専碌じゃなく専禄、念のため)
上原さんは歴史研究に人生の意味を探るというテーマを求めた人で
熱心な日蓮信者だし、文学の方へ行く契機はありそう。
フレデリック大王とは結びつきにくいけど(笑)
検索の副産物
沖縄県警刑事部捜査第一課課長補佐(少年課課長補佐)上原専禄
沖縄には上原姓は多いけどね。
88 :
【^▽^】酔鯨ジョーカー土佐守 :03/04/04 18:10
「コンスタンチノープルの陥落」ではメフメト2世の 美少年好きぶりが描かれていてオモロかった。
89 :
【^▽^】酔鯨ジョーカー土佐守 :03/04/04 18:28
すいません!スレタイが”以外”でした!
90 :
世界@名無史さん :03/04/04 20:15
シェンキェヴィチ『クォ・ヴァディス』 ローマ帝国を舞台にした小説では白眉
91 :
世界@名無史さん :03/04/04 20:44
>>90 確かに『クォ・ヴァディス』は「歴史小説の王」だとおいらも思う。
ストーリーが面白い
メッセージ性が高い
美しい!( ´∀` キラキラ〜
教養小説でもある
キャラが立っている
ノーベル賞でこれだけエンタメできるとは、と思いました。
まあこのスレは
>>8 ですでに死んでいるんだが…
92 :
世界@名無史さん :03/04/04 20:47
「クォ・ヴァディス」でなくて「クォ ワディス」で和訳(岩波)されているという罠
93 :
世界@名無史さん :03/04/05 00:39
「クオ ワディス」のペトロニウス、かっこいい! 惰弱なローマ貴族にして、高貴な異教徒(キリスト教から見て)。 俺も金髪の女奴隷と一緒に自殺してえ!
西洋史が多いので、東洋史ネタを少し。 井上靖の一連の西域モノはお勧め。著者が真面目に史料読解をやっているし、 文章が綺麗。今の学説から見ると古くなったのも(敦煌とか)ありますけどね。 『楼蘭』『宦者中行説』『蒼き狼』『敦煌』など。 後は最近出てきた嘉藤徹かな。
ヨーロッパと中国ばかりのようなので 中央ユーラシア大陸の歴史小説キボンヌ
97 :
世界@名無史さん :03/04/08 02:31
塩野先生のおっぱいはどうよ?
98 :
世界@名無史さん :03/04/08 02:32
>>97 けっこうなもんよ
99 :
世界@名無史さん :03/04/13 10:26
age
>74 岡崎さんの繁栄と衰退は読んだよ 思ったよりよみやすかった
101 :
世界@名無史さん :03/04/14 00:24
小説とはちょっと違うけど、大仏次郎の「ブゥランジェ将軍の悲劇」(『大仏次郎 ノンフィクション全集 第1巻』所収)を今読んでるんだが面白い。 クーデターの下準備として、法と制度を悪用して色々な選挙区から立候補して 当選しては議員辞職をくりかえす元陸軍大臣ブーランジェが議場で行った演説が 議会政治家に対する侮辱であると、首相が決闘を申し込み、ブーランジェが受けて フェンシングの剣で突き合うんだぜ。この時、ブーランジェ51歳、首相は60歳 を超えていた。いやはや、フランス第三共和制の政治家は大変だ。 結果は、なんと文官の首相の勝ち!何度切られても屈せず、ついにブーランジェの 首の血管を破り、大量失血させた。おかげでブーランジェは数週間は政治活動が できなかった。多分、本当に殺すつもりだったんじゃないかな。この時、ブーランジェが 即死していたら、後の「ブーランジェ事件」もなかったわけで。
>>12 でも出てきた作家さんですが、
フォレット
『針の眼』(早川文庫。分類上はスパイ小説かも)と
『ペテルブルクから来た男』(集英社文庫。でも現在は絶版)を挙げさせていただきます。
でも厳密に言うとラブストーリーかも知れない(w)ので、お許しを。
上はノルマンディー上陸作戦前夜のナチのスパイの話。
下は帝政ロシアに革命を起こしたいアナーキストの話。
そんな私は下の作品で歴史に関心を持つようになって、
史学科へ進(ry。人生いろいろ。
103 :
世界@名無史さん :03/04/14 11:29
佐藤賢一が今、オール読物でフランス革命関係の小説を連載してるんだが、 最初から読んでる人いる? 途中から読んだんで、話が分からんで投げたんだが・・・。
104 :
世界@名無史さん :03/04/14 12:06
>>95 蒙古襲来 偉大なジンギスカン
著者:
〔V.G.ヤン著〕
加藤 幸広〔訳〕著
本体価格: \1,200
出版:文芸社
ロシアの作家V・G・ヤンの歴史小説「蒙古襲来」を邦訳。史実に基づいて
ジンギスカンとバツー汗の中央アジア、ロシア、欧州への侵攻を描いたもの。
(^^)
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
107 :
世界@名無史さん :03/04/30 15:07
age
小説は邪道だ。きちんと学術書を嫁。 (でも「薔薇の名前」は面白かったな、ボソ)
ま
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
112 :
佐藤賢一氏と同郷であり氏が高校の大先輩でもあるとある者から一言 :03/06/04 03:13
佐藤賢一先生の小説はまじでおもろい。個人的には『双頭の鷲』が最高。 歴史好きなら死ぬまでに一度は読むべし。 『傭兵ピエール』は読んだのがリュック・ベッソンの『ジャンヌダルク』 見た後だからかもしれんがいまいちだった。 そんな知識あるわけじゃないんで偉そうなことも言えんが やはりベッソンのように宗教狂いのきちがい少女として ジャンヌを描いたほうがしっくりくる。 ミラジョヴォビッチもなかなよかった。 でもまあ佐藤賢一のは塩野七生よりは絶対面白いね。
113 :
世界@名無史さん :03/06/04 08:09
班超のこと書いた詳しい本ある?
子供の頃読んだ「アイバンホー」「紅はこべ」「ボンペイ最後の日」「モヒカン族の最後」 も忘れがたいな
>>112 あっ俺逆。サトケンのほうが、ハッタリが利いてていいのとジャンヌが生身の女でよかった。
フランス南部に伝わる都市伝説を旨く取り入れたのも吉。
116 :
世界@名無史さん :03/06/12 08:26
>>115 フランス南部に伝わる都市伝説って??青髭ジル・ド・レのこと??
それともメルランの預言者なんたらかんたらってやつかい??
読んだの大分前で忘れちゃったな。
まあでも確かにベッソンちゃんのはいかにも西洋人のしそうな解釈だけどね。
これも佐藤賢一先生のなんだけど『赤目のジャック』はひどかった。。。
ほとんどエロ小説。+グロ。ようするにエログロ小説。
117 :
世界@名無史さん :03/06/12 09:43
別所だと「双頭の鷲」は最後付近がいまいち・・・という評価だったな。 息切れ感があるとか。 歴史というか時代小説っぽいが、佐藤賢一では「カルチェ・ラタン」が 良かった。回想録を脚色したような印象だが。 これも確かにエロ多いが、ストーリー上必要な範囲だったと思う。 宗教改革期の異端教団の話だが、日本でも真言密教の一派に ああいうのがあったから。まあ意味合いは多分に違うが。
118 :
世界@名無史さん :03/06/14 00:50
『坂の上の雲』っておもろい? 死ぬまでに一度は読んでおくべきってほどのもん? まえまえから気になってたがいまだに読んでない。 政治家はよく言及するよな。
119 :
山野野衾 ◆F6mxNHihgE :03/06/14 00:55
120 :
世界@名無史さん :03/06/14 05:58
坂の上の雲は四どけ 天気晴朗なれど波高し 皇国の荒廃この一戦にあり
しかしなあ、私も歴史小説好きだけど、政治家やら最高裁判事たちが愛読書に 司馬遼太郎や塩野七生をあげているのを見るとハァ、なんて気分になる。 歴史小説は、結局はファンタジーでっせ。社会の選良がねえ。 小泉さんは「米百俵」をあげていたけど、これって、私は小学校の国語の教科書で 呼んだ記憶がある。この程度のものをあげるぐらいなら、せめて 「野中兼山」のエピソードぐらいあげて欲しかった。
123 :
世界@名無史さん :03/06/14 22:19
賢人 田中芳樹推奨あげ
124 :
世界@名無史さん :03/06/14 22:22
山崎豊子『二つの祖国』
共産党員なら資本論だろうけどな しかし、共産党員は全員資本論を呼んでいるかは疑問だけどな
126 :
世界@名無史さん :03/06/14 23:27
資本論は、経済学の古典だから、自由経済主義でも読んでる 市場至上主義派もケインズ派も基礎知識として読む。
>122 「おらが街の議員先生が、おらでも知っている本を読んでいる」ってのが重要なのよ。 なんだかよくわからん歴史書やら哲学書を挙げても、選挙民の反感を買うだけ。
128 :
世界@名無史さん :03/06/15 08:19
>>122 ファンタジーのほうが人の内面に浸透しやすいからね。
あるいは歴史書と言われるものがファンタジーである可能性もあるし。
129 :
世界@名無史さん :03/06/15 11:32
>>122 実際、司馬遼太郎は分からんでもない。
史料になってる原典読むわけにもいかないから。
しかし塩野の「ローマ人〜」挙げてる奴は、一度でいいから
例えば「ガリア戦記」そのものを読んだことがあるのかと、
小一時間問いつめたい。
130 :
世界@名無史さん :03/06/15 15:33
>>122 >>129 司馬遼太郎や塩野七生をどう評価するかはそれぞれ意見があるとは思うが
例えば司馬遼太郎の「坂の上の雲」や塩野七生の「ローマ人の物語」につい
て言えば、学術的な歴史書でないことはもちろんだが、単純にファンタジー
といって切り捨てるのもあまりにバイアスがかかりすぎた見方のように思える
のだが。
まぁ、これは塩野本人があれこれ語っていることだから、参照すればよいこ
とだが、日本人はやれ純文学だの大衆文学だのと作家の作品にラベルを貼
って細分化しすぎる傾向にある。
完全なフィクションとしての歴史小説とは異なる位置にある作品群であること
は確かなのだから、それはそれで評価すればいいのであって、やれ学術的
でないとか小説にもなっていないと言って批判してもしょうがないだろう。
というよりも、歴史を語ることで、現在の社会や政治を語るというのは東洋的
な伝統でもあるのだから。
なにか、明治以来の日本の伝統として、文芸分野での価値の判定者を、客
観的に見れば二流三流の知性でしかない文学部の出身者や教育学部出身
の連中が気取っているのも噴飯ものなのだが。
131 :
世界@名無史さん :03/06/15 20:33
吉川英治の三国志 日本の三国志の標準
132 :
世界@名無史さん :03/06/15 23:25
>>129 そんなにヒドイの?これからローマ人読もうと思っているんだけど
バイアスかかってるけど面白いよ。 自分の知っている史実と違うことを書いた本はクソとかじゃなきゃ四どけ。
135 :
世界@名無史さん :03/06/16 21:15
>>130 単純に年数を計算して、戦前の学部生=今の修士。
(旧制の中学五年+高校三年+大学四年だから)
当時の大学の少なさからすれば、実際の知的水準は博士クラスと見ていい。
堕落したのは戦後になってからだよ。
>132
いや、むしろ問題は塩野の本読んだだけで、ローマについて
分かった風になって語ってる読者。
あれは入門書としてはいいが、それ以上でもそれ以下でもない。
だから、読者の方も現代日本語になってる他の文献を読めと
言いたいんだろう。
結構微妙に食い違ったりもしているし。
>>135 > 単純に年数を計算して、戦前の学部生=今の修士。
> (旧制の中学五年+高校三年+大学四年だから)
旧制の大学は3年ですし、高等学校の受験資格は中学4年修了程度ですので
実際には、小学校6年+中学4年+高校3年+大学3年ということで、年齢的に
はあまり変らないでしょう。
また、教育学部に相当するのは、旧制では師範学校ないしは師範学校専攻科
ですので、おそらく修業年限はさらに短くなると思います。
中学四年で進学って「飛び級」みたいなもんでしょう。 手元の資料には五年済んでからとなっているけど。 特殊な例を持ち出してどうこう言うのはどうかと思う。
>>137 現在と違って、旧学制では飛び級は例外的なことではなく、優等生なら当然と考え
られていましたし、旧制高等学校に進学するのは当然に優等生ですから、4年から
の受験というのは一般的でした。
お手元の資料が何を根拠にしているか知りませんが、旧学制における高校入学資
格では、中学4年修了程度と明記してあります。もともと旧制高等学校は修学期間
が7年で、前半4年分を中学校で代替しているのですから、当然のことなんです。
もちろん、合格しなければ5年生から再受験できますが、旧制帝国大学まで進学し
た人にとって、中学を5年までやったということはあまり世間には公表したくないこと
だったようです。
祖父が旧制帝国大学出身で祖母が旧制女子師範学校専攻科出身だったのですが、
口喧嘩というか、国勢調査の学歴欄に書き込む時に祖父が「藻前はたかが女子師
範ぢゃないか」と馬鹿にした口調で言い、怒った祖母に「あなたは中学を5年までお
やりになったぢゃないですか」と切り返され、とても渋い顔をして沈黙したのを記憶し
ております。
後で祖母に尋ねたら、祖父が学歴を鼻にかけたようなことを言い出した時の夫婦間
の必殺技なのだと教えてくれました(W
139 :
世界@名無史さん :03/06/18 21:52
なんでまた学歴の話というか、学校制度の話題になってるんだ? 日本の旧学制で、現在の学校制度の飛び級並に例外的だったのは、成績優秀者について、 小学校5年から中学に進学できるという制度のほうだね。 こちらは適用している学校も少なかったから、この制度で飛び級した人も少ないと思う。 中学4年から高等学校を受験するというのは、例外的なことではなく、旧制高等学校進学志 望者のほとんどがやってたことで、4年生では受験しないとういうほうが例外だ。 逆に旧制専門学校、現在の筑波大学や東工大、一橋、外語大などは中学5年でないと受験 できなかったから、進学希望者の受験パターンとしては、4年生の時に旧制高等学校や士官 学校などの第一志望校を受験し、だめだったら、5年生でもう一回高校などと専門学校を両 方受験するというのが一般的だった。
140 :
世界@名無史さん :03/06/19 01:59
「ぼくは画家になりたかった」
141 :
世界@名無史さん :03/06/19 02:28
『アイヴァンホー』が面白かった。 リチャード1世が美化されすぎとか、 歴史小説としては問題外だけど。 あと、プーシキンの『大尉の娘』 これも歴史の勉強にはならんけど面白い。
142 :
世界@名無史さん :03/06/19 22:24
>>141 後半に同意
プガチョフがただの極悪人じゃなく案外いい奴みたいに描かれてるのが以外だった
前半に不同意
あれはあんまり楽しく読めるという感じじゃなかった
143 :
世界@名無史さん :03/06/20 01:28
辻原登「翔べ麒麟」 玄宗時代の大唐帝国が舞台で、阿部仲麻呂、楊貴妃、安禄山、李白、王維、 吉備真備、その他が登場する。世間の知名度は不思議なほど低いが、隠れた 傑作だ。 ところで、「クオ・ヴァディス」ワシも読みたくなったぞよ。本当に面白か ったなら、こんなスレにも感謝せねばなるまい。
>>143 太平公主はでますか?
「クォ・バディス」は面白いと思います。
だいたい、今の歴史小説のネロものはこれが元ネタと化してしまっていると思います。
「燃えよ剣」が新撰組ものの元ネタとなっているように。
>>143 読売新聞連載だったやつね。
阿部仲麻呂が主人公なら、こんな本もある。
「長安殺人賦」 伴野 朗
阿倍仲麻呂と李白がタッグを組んで、謎の殺人事件捜査にあたるつー話。
面白いよん。
146 :
世界@名無史さん :03/06/25 10:10
小説じゃないけど最近 文明ネットワークの世界史 読み出した。
小説ではないがゲルツェン「過去と思索」はいいぞ
>>145 『陰陽魔界伝』もいい。人の世を乱さんとする九尾の狐(武則天、楊
貴妃、光明皇后などにとりつく)と対決する阿倍仲麻呂・吉備真備が
登場。行基や長屋王の怨霊や文殊菩薩や道教の神も出て来ます。
『王妃エレアノール』はお勧めですよ
ハヤカワ文庫から出ているリチャード・ハワードの「ナポレオンの勇者たち」シリーズ は結構楽しめるぞい。歴史好きでなおかつ「特攻大作戦」とか「戦略大作戦」といった 戦争映画が好きなヒトは買いです。 一作目「囚人部隊誕生」のクライマックス、思わず「リチャードったら、サム・ペキン パーのファンなのねぇ」と笑ってしまった。
151 :
おなかいっぱい。 :03/06/27 02:31
オレ、塩野好きなんだけどナァ。コンスタンチノープルの陥落、ロードス島攻防史、レパントの海戦の三部作だけは特に。 まぁすれちがいだからマトモに答えるか。 平家物語。 (どこが世界史だ)
152 :
世界@名無史さん :03/06/27 03:31
>>150 同じハヤカワの「海の男ホーンブロワー」や「海の勇士ボライソー」も面白い。
当時の軍艦の様子や戦闘の描写が秀逸だ。
ただし、ボライソーの16巻くらいから後はツマランが。
カーズワイル「驚異の発明家(エンヂニア)の形見函」 歴史小説とはいいがたいけど、18世紀後半のフランスの雰囲気はよく出てるとおもう それになによりめちゃくちゃに面白いぞ!
「蒼穹の昴」浅田次郎 私はこれで清朝に興味を持ちました
>151 3部作良いよなあ。 ローマ人の物語はどうも作者の語り口が好きになれなかったのだが、そんな俺でもこれは良かった。 ローマ人が肌に合わなかった人にこそ是非読んで欲しいと思う。
小説っちゅうとちょっと違うけど、松谷健二の興亡三部作はどうだろう。 東ゴート、ヴァンダル、カルタゴの。
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。 貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。 黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。 (黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。 また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。 「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。) 彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
ハーレムの女たち 渋澤幸子(しぶさわさちこ)著 集英社 スレイマン大帝没後のオスマン・トルコ帝国が舞台。 ハーレムの女性を中心とした権力闘争が描かれている。 落日のボスフォラス 渋澤幸子著 集英社 オスマン・トルコ末期の百年の歴史が描かれている。 どちらも文章が簡潔でわかりやすい。 特にハーレムの美女の容姿の描写が素晴らしい。
160 :
世界@名無史さん :03/08/04 00:27
age
保守
保守してみる
164 :
世界@名無史さん :03/10/26 22:21
女将軍伝 井上由美子
165 :
世界@名無史さん :03/11/02 01:03
小説じゃないが、東洋史家宮崎市定の本なんかどうだろう。 「隋の煬帝」は面白かったし、「大唐帝国」も良かった。 あと、陳舜臣の「中国の歴史」と簡略版の「中国五千年」とか。 読みやすくて、入門とすれば最良ではないかな。
最近、冷戦期に腐るほど書かれたスパイ小説を歴史小説として見ると 結構面白いことに気がついた。ジョン・ル・カレの寒い国から来たスパイとかな。
>>165 市定爺さん面白いね。(勿論凄い学識に裏付けられてはいるんだろうけど)、
あの断定的物言いは、殆どDQ(Ry
168 :
世界@名無史さん :03/11/04 06:44
ローマ人の日常生活や習慣、風習、当時の考え方などが 平易に書かれた良い本がありましたら、教えてください。
170 :
世界@名無史さん :03/11/04 18:15
安能務。『封神演義』ばかり有名だが、『中華帝国志』 『八股と馬虎』は圧巻。文章の洒脱さ、発想、全てを手本にしたいくらい。
>167 神(東洋史学会の)に向かって失礼なこというな
172 :
世界@名無史さん :03/11/16 15:50
>>21 遅レスもいいとこなんだが、このバルザックの「暗黒事件」って今読もうと思ったら、
どこを探したらいいの?文庫本ではもうないし、図書館でバルザック全集を探しているんだが、
どこに収録されているのか、さっぱりわからなくて。
173 :
世界@名無史さん :03/11/16 22:45
174 :
世界@名無史さん :03/11/16 22:48
暗黒事件ってフーシェに題材をとったんだっか?
175 :
世界@名無史さん :03/11/16 23:10
正確に言うとフーシェ、タレイランに両頂点をもつフランス既成勢力の 政治的闘争ですね。フランスが共和政から皇帝を抱くまでの過度期に、 未来を見ることが出来ない政治家たちが、懸命に「王政か?共和政か? それともポナパルトの戴冠を阻止するため暗殺するか?」と選択肢を 模索する過程で、おしつぶされる人々の物語です。 その過程で、検察、警察、裁判(およびフーシェの密偵制度)の描写があり面白いです。 ツヴァイクのおかげで「フーシェの小説」と名高いですが、 「アンギアン公の処刑にポナバルトを巻き込んだのはタレイラン」と 面識あるタレイラン没後(1838)の新聞連載(1841)にしては、大胆に タレイランの悪行についても言及してます
有難うございます アマゾン・ドット・コムを見たらユーズドに出品されていたんで、 早速購入しようと思います。 当時の司法制度には関心はないのですが、小説の技巧が超絶とのことなので、 読んでみたくなりました。
177 :
世界@名無史さん :03/11/30 20:27
野阿梓「凶天使」・・・・・・は駄目ですか? 佐藤賢一とか酒見賢一とか佐藤亜紀とか日本ファンタジー大賞出身者にくらべても 遜色無いし、まして小野フユミとかよりは数段実力あると思うけど。 内容は「新・ハムレット考」だけど、この文章力でこれほど世界史の構造と力 を縦横無尽に手玉に取ればファンタジーでも文句は無いでしょう
age
フランス革命の指導者たち 桑原武夫ほか
181 :
世界@名無史さん :03/12/28 21:15
小説じゃなくても、面白い歴史の本も入れません?
>>165 とかあるし。
世界史の範疇に入るかどうか、微妙なんだが、ギャビン・ライアルの
ランクリン大尉シリーズ全4巻(早川書房)なんかどうだろう。
舞台は第1次世界大戦前夜のスパイもの。19世紀的雰囲気と20世紀が
混ざっている感じがなかなかいい。
ちなみにライアル氏は今年の春先に亡くなっています。合掌。
182 :
世界@名無史さん :03/12/28 23:51
「シニョール・ジョバンニ」(ドミニク・フェルナンデス 創元推理文庫) って誰か読んだことある人います?なんか「歴史ミステリである。 1768年6月8日、ドイツの美術史家、ヨーハン・ヨアヒム・ヴィンケルマンが旅先の宿で強盗により殺害される。ウエ ッブでざっと検索してもヒットし、当時から名声高かった実在の人物のあまりな死に様。 彼は、その宿で「シニョール・ジョヴァンニ」と呼ばせて、本名を隠していた。事切れるまで本名を自らは語ることは なかったという。何故か?200年前のこの殺人事件にミステリプロパーでない作者が新たな光を当てる。 」・・・いうらしいけど 最近偶然、ドミニク・フェルナンデスのバゾリーニの死をモデルにした60年代 イタリア風俗小説手に入れて、思い出した。
183 :
世界@名無史さん :03/12/28 23:54
>181 そうですか。ギャビン・ライアル死にましたか。「深夜プラスわん」 もう10年も積読の未読ですが、よまにゃあなりませんね
>>170 安能だと「三国志」もいいね。
登場人物を神格化するのでもなく,史実がどうこうと言い出すのでもなく,
エンターテーメントと割り切ってるところが良い。
辻邦生の「フーシェ革命暦」。 未完なのが、何とも言えない掻痒感。
>>185 バスチーユ陥落まででしたっけ?
でも雑誌に連載されはしたけども本になってない話が何話かあるらしい。
>>186 なぬ,そうだったのですか。
調べてみようか。でも、結局未完だしな。
恐山にでも行って、口述筆記してこようかな。
188 :
世界@名無史さん :04/01/16 05:46
>>177 >野阿梓「凶天使」・・・・・・は駄目ですか?
書名、訂正しておきます。
正しくは「兇天使」です。
小説じゃないけど、 白川静「常用字解」 面白すぎて、仕事が手につかない・・・
190 :
世界@名無史さん :04/01/31 12:05
「薔薇の名前」初めて読み始めたけど、これ面白そうだね
191 :
世界@名無史さん :04/02/18 20:27
ここまで見て出てこなかったのが意外な気がしますが、 宮城谷昌光氏の作品はなかなかよいと思います。
192 :
世界@名無史さん :04/02/18 20:33
辻邦生の「背教者ユリアヌス」
193 :
世界@名無史さん :04/02/18 21:22
『フランシスコX』、これで決まり☆
史記
保守
196 :
世界@名無史さん :04/04/21 22:28
保守上げ
197 :
世界@名無史さん :04/04/21 22:43
カエサルを撃て 佐藤賢一
このスレでは好評だから聞いてみたいんだが 「カエサルを撃て」のウェルキンゲトリクスって魅力的だったか? 無能・堕落のローマ(代表カエサル)VS勇猛にして有能なウェルキンゲトリクス というのを強調したかったんだろうが 相手方をこき下ろし過ぎて主人公まで小粒になったイメージがある。 ↑こういうの含め、彼の描く人物像や人間関係が 一言で言うと「薄い」と感じてしまったので 絶賛する人にその辺りを聞いてみたいと思いました
199 :
世界@名無史さん :04/04/24 19:39
アイヴァンホーとクォ・ヴァディスが娯楽作品として面白いです。 両方岩波文庫から出ていますが、アイヴァンホーの方は絶版になって しまいました。もう一度復刊してくれ〜。
200 :
世界@名無史さん :04/04/24 20:43
アイヴァンホーは意見がわかれるねえ。
202 :
世界@名無史さん :04/04/25 01:45
陳舜臣『アヘン戦争』 『チンギス・ハーンの一族』
203 :
世界@名無史さん :04/04/25 01:57
司馬遼太郎『韃靼疾風録』というのもある。
204 :
世界@名無史さん :04/04/25 02:15
中国ものが続いたついでに幸田露伴『運命』。 文語体で読みにくいかもしれませんが、 非常に格調高い文体で露伴の代表作のひとつです。
>201 宮城谷のファン層が中国史オタと違うということでしょ。 オジさん層がターゲット。 資料は丹念に当たっているのは分かるけど、 人物像に思い入れが強すぎだから、客観的な歴史ファンはひくのだ・・・
206 :
世界@名無史さん :04/04/26 13:48
シェンキェヴィッチの「クオ・ヴァディス」(岩波文庫)は興奮した。 キリスト教初期を題材にした大河ドラマ。 演出方法が山崎豊子っぽい。 これって、ノーベル文学賞とったんだっけ?
207 :
世界@名無史さん :04/04/26 13:54
黒十字の騎士が面白いよ
208 :
世界@名無史さん :04/04/26 14:35
>>206 映画「パッション(・オブ・ザ・クライスト)」観て、それから「クオ・ワディス」読めば、血に飢えてる奴なら満足するだろうな。
>>205 まっしー君のは、がビーンと来るやつと、一寸なあというやつに極端に分かれる。
読んで金返せとまで思ったことは無いんだけど。
「太公望」で延々と書いたやつより、「王家の風日」でさらっと描写した望ちゃんのほーが好き。
「背教者ユリアヌス」 辻邦生って面白いんでせうか。
宮城谷氏のなら、短編をお勧めしてみてはどうでしょうか。
211 :
世界@名無史さん :04/05/22 20:14
阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』。 なぜこの本が出てこないのか。
だってそれ小説じゃないじゃないか
213 :
世界@名無史さん :04/06/12 11:53
現代アメリカ史の分野で歴史小説を探してるんだが・・・史実に基づいたのがぐぐっても見つからないので困ってます・・・。 1930〜1980の範囲で。 政治史や事件史のみならず、民衆史や社会史的な歴史小説でもいいのですがね・・・。 政治家大統領回顧録ばかり読んでいてもねぇ・・・なんて最近思ったりしたもので。 アーウィン・ショー「夏服を着た少女たち」で都会小説の分野から入れるかなぁとか思うけど、うーん。 文化史からの歴史小説を探すのがこの時代にはいいのか・・・。うーん、知ってる人いたら教えてくださいませ・・・。 あ、邦訳されたもので御願いします。 「風濤」なんかもいい。「耶律楚材」などの陳舜臣も。 歴史に興味の無い人に薦めるなら佐藤賢一かな。薦めたほとんどの人に推薦人が褒められやすい小説としては良書。 「背教者ユリアヌス」や「ポーツマスの旗」などは興味の無い人には価値が無いものだから・・・。「後宮小説」「墨攻」の時代小説も薦めるのもアリかな。 現代史なら高橋源一郎の初期三部作 「さようなら、ギャングたち」(過激派サヨクの破滅) 「ジョンレノン対火星人」(過激派サヨク・社会復帰しようとするも社会に適合できず) 「虹の彼方に」(過激派サヨク・昔を懐古) も実は時代小説としてはアリかなと思う。歴史小説では・・・ない、いや、あるか、うぅむ。ってここ世界史板だ。
あ、現代アメリカ史(1930〜1980)のオススメは第二次世界大戦ネタとケネディ暗殺ネタ以外でお願いします。 なんというかさすがにそれは読みたいと思わない・・・。
>>213 うーん現代史で歴史小説つーても。
ドキュメンタリーやセミドキュメンタリーのほうがおもろいよ。
さらに、戦争関連のほうがより面白いけど。
デビッド・ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」とか「自動車」とか。
フィクションなら、「エデンの東」とかになるんだろうか?でも純文学だよなあ。
スチュアート・ウッズの「警察署長」・・・これは推理小説だろうし。
あましジャンルを限定しないで、色々読み漁るほうが、人生楽しいですよ。
後宮小説は架空の国の話なんだが
「時代小説」って架空もアリだったんじゃなかった? 「歴史小説」がそれではダメなのでは?
だったら「ロードス島」もあり?
「影武者徳川家康」が時代小説だからなあ・・・。時代小説の定義ってむつかしいんだよな・・・。
実在の人物でないといけないかっていうとそうでもなさそうだしな。司馬とかとくに。
>213 215さんが上げてる「警察署長」は読んどいた方がいい。 1920〜1960年代の、ある南部の田舎町の移り変わりを舞台とした推理小説です。社会史として秀逸。 (213を読んで私も真っ先に思いつきました…) あと民衆史という事なら、スタッズ・ターケルの聞き書き本を読むといいと思う。
222 :
世界@名無史さん :04/07/16 00:00
藤本ひとみ「ハプスブルクの宝剣」 名作です。 北欧(スウェーデンやノルウェー)が舞台の小説って無いですか? ググってもなかなか見つからなくて・・・・・。
223 :
世界@名無史さん :04/07/17 21:05
>>222 藤木は文が下手すぎで読みづらい。話としてはいいが。
佐藤賢一の「カルチェ・ラタン」はおもしろかったな。文頭から「おっぱい」だが。w
224 :
世界@名無史さん :04/07/20 15:42
>213 30年年代不況なら「怒りの葡萄」とかドス・パソスとか 20年代なら海野弘の文化史やスコット・フィッツジェラルド。 「オンリー・イエスタディ(F.L.アレン、ちくま文庫) 黄金の10年間 アメリカ1920年代」なんか既読ですかね? アーウィン・ショーが好きなら常盤新平絶賛の20年代アメリカ四方山話は 面白く読めるでしょう。 アーウィン・ショーは「パリ・スケッチ」という50年代パリのアメリカ人 スケッチもユーモラスで佳作ですが、ま、余談。 ついでにいうなら政治史なんぞよりアメリカ金融史なんか、いちど概説本の類読むと 面白いかもしれません。30年代の世界恐慌から70年代オイルショック、膨れ上がった ドル紙幣の洪水の中のレーガノミクスと80年代バブルというアメリカの経済現象が いかに世界に波及し20世紀の歴史を牽引してきたか見ると楽しいですよ。 VORGUEというファッション雑誌の30年代〜70年代のモード写真集を見ると、 よく言われることですが「好景気の時ほど潤沢に布を使用する衣装」が流行る いうの良くわかりますが、そういう意味で80年代後半のモード雑誌の女性たちは 21世紀初頭の今日見ると、なかなかシックで格式ありいいものです。
225 :
世界@名無史さん :04/07/20 15:55
何を今更「ニュージャーナリズム(古っ)」のトマス・ウルフなんぞ 面白い作家ですね。 ご存知、音速突破からマーキュリー宇宙計画まで扱った『ライトスタッフ』 なんぞ冷戦時代の雰囲気がいいですが、なによりユーモアあふれる文章がいい。 ノーマン・メイラーのアポロ計画史小説の何十倍も笑えます。 あんまり面白かったので、一時期、入手できるかぎりのトム・ウルフもの 「そしてみんな軽くなった(70年代風俗史)」(ちくま文庫) 「現代美術こてんぱん(70年代POPカルチャー)」 「バウハウスからマイホームまで(アメリカ建築史)」(晶文社) 「虚栄の篝火(80年代NY、金融エリートのスキャンダル)」(文春) 他、読みふけりました。 歴史(客観)いうよりは小説やエッセイ(主観)として、非常に個性的な 作家さんですが、読んで損はありませんね
ここで出すのも場違いな気もしますが、『二都物語』。
227 :
世界@名無史さん :04/07/21 10:46
そういえばウィンダムヒルの二都物語って曲がありますが、これがなかなか
いいんですよ。
「晴れ晴れとした朝の光の中、死刑執行隊の呼笛が鳴る中、教会の鐘がなる」
って判りやすいくらい判る情景音楽。もろ物語の終盤の情景です。
ttp://homepage.mac.com/tupichan/WindhamHill/AWintersSolstice.html ディッケンズは一時期筑摩書房文庫で、ピグウィック・ペーパーズ?から
何から全部出たけど、もう読む気力ないし、あれほど熱望したサッカレー
「虚栄の市」の岩波文庫復刊も、読めなくなった。
ピグウィック・ペーパーズよりペンタゴン・ペーパーズ。
ディッケンズよりジェイムズ・エルロイ。
もはや世界史板ではないなあ
228 :
世界@名無史さん :04/07/21 11:21
、__ , `ヽ`、 (´、_ ) ) (、 :、 ) ) ( (__ノ )( ( )ヽ, ( `'´ (__ノ ) 、 ( (__ノ ( )`、 三|三 ; ) ,..-──- 、 `ー' ) _|_ イ `< (´、 ( /. : : : : : : : : : \ ( ( |_ ヽ  ̄ ) `ー' /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ) )`ヽ (j ) ∧ 、 ( ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', `ー' i / \ )ヽ. ヽ {:: : : : :i ,;ノ;:´:: `ゞ i: : : : :} ,ノ_ _ヽ_∠ ( `ー' {:: : : : | ::ェェ::::::ェェ:: |: : : : :} (__`; ) lニl l | └┼┘ ヽ , 、 { : : : :| ,.、 |:: : : :;! ( l─| l 亅 |_|_| ) ヽ ヽ. _.ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ ) _ __ ( } >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ‐′ (´ l `ヽ / ヽ| −! \` ー一'´丿 \ _,ノ l/⌒ヽ ´⌒) ノ ,二!\ \___/ /`丶、 ;' _ノ -' /\ / \ /~ト、 / l \ / 、 `ソ! \/l::::|ハ/ l-7 _ヽ /\ ,へi ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゙:、 ∧  ̄ ,ト| >‐- ̄` \. | .r'´ ヽ、 ,ヘ \_,. ' | | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \ i \ ハ |::::|`''ー-、,_/ /\_ _/⌒ヽ
藤本ひとみ先生の『ブルボンの封印』、今日一日で読んでしまいましたが、 終章が気にいりませんでしたね(メール欄)。 倒れた彼女を主人公が見守る・・・という話なら良かったのですが。 誠実でありさえすれば、別に報われなくてもいいんですよ。ただあれで はそれ以前の問題です。
藤本ひとみは時代考証が……
どこがという訳ではありませんが、気になる箇所がいくつかありましたね。 典拠となった資料が知りたいものです。
あなたが読んだ中でむちゃくちゃエロい歴史小説をベスト3にしてあげてくだされ。
ほしゅ
234 :
世界@名無史さん :04/08/23 16:21
サドのソドム120日
>>230 漏れの場合は、時代考証よりも話のパターンがみんな一緒つーのがどうも
237 :
世界@名無史さん :04/08/24 23:45
なんで小説を面白がる人がいるのか理解できない。 動かしようのない、確固とした事実の積み重ねこそ最も人を興奮させるものだと僕は思う。 とくにこの板に来るような人たちにとっては。 なんで作り話なんて読むのか‥。読んでてどーでもよくなってこないか? 「どーせフィクションじゃん、ケッ!」って。 少なくとも僕はそう思ってしまうよ。
238 :
世界@名無史さん :04/08/25 00:08
>>237 人によって違うかもしれないが、おれは史料に現れてこない臨場感を、文章の力で味わうことができるからだと思う。
大学の専門課程でやってる人ならいさ知らず、一般人は原資料のうまみってよく分らなかったりするしね。
最近読んだ『おろしや国酔夢タン』はよかったよ。最近見た映画では『デルス・ウザーラ』かな。
史料だけじゃ味わえないリアリティってのも考えようによってはありかな、と。
>>237 時代考証よりも文学として楽しめる人も多いのだよ。
小説家の歴史物語はなかなかの魅せ物。
240 :
Ryuju ◆RlujhF6VrA :04/08/26 01:05
>>237 私の場合、カエサルのガリア戦記すら、書かれていない「裏事情」を
想像する方が楽しかったりするからなあ。
いや、もう十回以上読み返してるんで。
他にも、キケロー選集に出てくる娘のトゥリオラの幼少期に萌えたりw
同じ史料を読むにも、そこに書かれていない隙間を想像して楽しむ
という方法もあるからね。
で、多分、歴史小説家というのは、事実を追究するより
そっち方面の能力が高いんでないかと思う。
また、欧米の政治家辺りは、日本以上に歴史を教訓として読んでいると思う。
要は一つのものを読んで、次に何をするかという違いかと。
スティーヴン・プレスフィールドの『炎の門』が面白い。 紀元前480年のテルモピュライの戦いについての小説なんだけど、 精鋭300人だけで200万の大軍に正面から戦いを挑むスパルタ人に泣ける。 戦闘だけでなく当時のスパルタの日常生活とかも結構くわしく書いてるし。 この作者は、ペロポネソス戦争の小説も書いてるらしいのだが、 できればそれも翻訳してほしい。
>241 レオニダスとその戦士たちが主人公なのはよく伝わってくるが、 個人的にはもう少しペルシア側の視点も欲しかった。 さらっと扱いすぎという感じだった。 アルキビアデスのやつだったかな。あれは翻訳して出して欲しいね。
人間はみな死ぬ みたいな感じのタイトルの本で たまたま、ねずみの実験してたら不老不死なっちゃって 妻も仲間もみんな自分をおいて死んでいくって話なねしたっけ? 主人公がもぬけのからになって、とある療養所で独白することで 話がはじまる、みたいな感じのやつ。
話なねしたっけ? ↓ 話なんでしたっけ?
スペイン物とナポレオン物でお勧めありますか?
日本史における司馬遼太郎みたいな物を探してます。 フィクションで小説として楽しく読めるようになっているけど、 「一応資料を調べて史実を元にしてるんだぞ」っていう作者の拘りがあるような。 フランス革命前後のヨーロッパ。 当たり前ですが、各国々に時代小説の大御所作家って居るんですよね。 著者が自国の歴史を思い入れたっぷりで描いた本が読みたいです。
フランス革命後だったら、ユゴーとかデュマ・ペールは? ユゴーの『93年』や『レ ミゼラブル』は7月革命や二月革命に影響したフランス革命の思い出、 みたいなものが感じられて面白い。彼らの親は革命の時代を生きていたしね。
249 :
世界@名無史さん :04/09/27 19:47:17
歴史小説とは言わないが、『シャーロック・ホームズ』シリーズは 当時(だいたい19世紀末から20世紀初頭?)のイギリスの生活に興味のある人には面白い。 探偵小説という性格上、えらく描写が細かいところも多いし。 割れたビンを塀の上に並べて泥棒よけにしていたとか、地味な発見がある。
250 :
世界@名無史さん :04/09/27 19:55:27
>>249 現代英国の歴史ミステリー作家アン・ペリーから見れば、身分の区別も粗く、
社会的正義を阻む「身分の壁」の存在意識が希薄なようですが。
それもまた、作者の認識を反映していて面白いのでは。乞食や水夫が何度か出 て来ましたが、そういったものに対する偏見を知ろうというのも一つの手です。 思想史の立場からいえば、作者の主観が入っていた方が面白い。
252 :
世界@名無史さん :04/10/23 20:24:55
253 :
世界@名無史さん :04/10/23 20:45:18
サマセット・モームの歴史物はけっこういい。 あと、アナトール・フランス。「神々は乾く」以外は手に入りにくいが。
>日本史における司馬遼太郎みたいな物を探してます。 フィクションで小説として楽しく読めるようになっているけど、 「一応資料を調べて史実を元にしてるんだぞ」っていう作者の拘りがあるような。 あー、これあ中国史ではむずかしいやね、だいたい中国史の小説書く香具師は 史料読まずに書きよって、捏造だらけの史料を批判せんから、あかんね。 金庸なんか酷いモンやで、あいつは中国の司馬遼太郎といわれているけど、 なんや、司馬さんがあんなヘマな史実の使い方するかいな。 (内容はおもしろいけどな) 池宮彰一郎や志村正浩あたりが比較するなら妥当やね。 陳舜臣は史料批判も出来る人(なにしろ宮崎市定先生の孫弟子やし) やけど、いかんせん文章が砂をかむようや、楽しくはよめんかも知らん。 蔡東藩さんは正史も野史も随分よんではるけど、あの人の小説邦訳無いしなあ。 無難なところで海音寺潮五郎の『中国英傑伝』『蘭陵の美姫』あたりかな。 史料は元学者やから十分にあたっているし、文章に起伏もあってなかなか オモロイ。あやしい史料は取らないし、おすすめやな。 あと井上靖。端正で淡々と書く作風だけど、中国史の論文まで読み込んで 書くひとはこの人位やな。おかしなことはかかんよ。詩人やから文章も 美しい。チャンバラもなかなか達者に書く。これもおすすめやね。
フリードリヒ大王を描いた小説とか、 ヨーロッパの小国が入り乱れたダイナミックな興亡を描いた小説 があれば教えて下さい
256 :
世界@名無史さん :04/11/14 09:55:37
>>91 確かに、クォ・ヴァディスは、めちゃ面白い。
ペトロニウスが、すごく格好いい。
現在、ハリウッドでローマものを造った場合、
なんとなくクォ・ヴァディス風になってしまうほど、影響を与えている。
ただ、歴史としちゃ、もはやかなり空想的なので、信じ込まないでください。
ローマものだと、
ユルスナール の「ハドリアヌス帝の回想」
をお薦めします。
257 :
世界@名無史さん :04/11/15 01:13:50
船戸与一 蝦夷地別件 は面白かった。大国ロシアに翻弄されるポーランドの革命家が、極東で騒乱を勃発 させ、政府の注目を極東に向かわせている隙に、ポーランド独立を行おうという 陰謀をたくらむ話。ライトがちょっと尻すぼみな感じだが、 日本(幕府)と松前藩、ロシアとポーランド、アイヌという5者それぞれの 立場と策謀がからみあい、多くの登場人物も骨太で、面白かった。 こんな感じで、ビザンツの策謀に踊らされる北方諸国の話を描けないものか、 と思うが、誰か書いてくれないかな。
258 :
世界@名無史さん :04/11/15 02:29:24
>>1 小説ではないが、中公新書の「物語 イタリアの歴史」はそーとー面白い。
「物語 XXの歴史」は、いろいろ出ているけれど、一番物語として
面白いのは、イタリアの歴史。
まず、西ローマ末期の女帝?ガラ・プラキディアの波瀾万丈の物語から始まり、
途中には、カノッサの屈辱ともからむマチルデの話、それから、シチリア王で
かつ、神聖ローマ帝国の皇帝のフェデリーコ(バルバロッサのフリードリッヒ)
や、最後はヴェルディの話で終わる。カサノバの物語なんかも入っている。
短編小説のような感じで、しかもイタリアの流れがわかるし、語り口は、
非常に小説的。
259 :
世界@名無史さん :04/11/19 21:09:38
260 :
世界@名無史さん :04/11/20 22:59:09
>>246 亀だが、C.S.フォレスター「青銅の巨砲」はいいぞ。ナポレオニックでスペインでゲリラだ。
モーパッサンの「脂肪の塊」がとても良いです。まあ、暇だったら、長〜い小説をどんどん読むのがベストですが。
262 :
世界@名無史さん :04/11/22 09:24:13
ちくま文庫のユダヤ戦記を買った 思ったより読みやすいな
イラク、イラク、イラク・・・イスラエル、パレスチナ紛争はどうなってるのかな?「ユダヤ戦記」は参考になるかい?教えてちょ。
264 :
世界@名無史さん :04/11/22 20:33:05
さあ、どうでしょう 現代の中東情勢に直接的には参考にはならないと思うけど、 ユダヤ人を理解する助けにはなるかもね なかなか読ませる
ヨセフスは小説じゃないだろ。
どこかで言っていたけど、日本に司馬遼(あくまで象徴だが)が居るように、中英仏独露伊etcの国にも歴史小説の大御所がいる訳ですよね。 そういう大御所の作品が読みたい。詳しく知りませんか?
私も知りたいですね。岡田英弘さんなんかに聞くと、すぐ答えてくれそうですけど。
268 :
世界@名無史さん :04/11/23 01:41:28
日本の歴史家が、読んで面白い本をかけないから司馬遼太郎などの、史書に通じた 歴史小説家が圧倒的な支持を得ることになった、と以前読んだ気がする。 たいした歴史小説家はいないんじゃない? 司馬遼太郎の愛読書は「風とともに去りぬ」だけど、翻訳されてる範囲では、 いいものが少ない。
>史書に通じた ・・・時代が時代だけに史観が古い、だけで済ませていいものかどうか。 東郷隆先生あたりはいい線いってらっしゃいますが。
藤本の「ハプスブルクの宝剣」読んだけど・・・酷いな。 なんであんなに美青年ばっかりでしかもホモっぽいんだ。 大体歴史小説の主人公が架空人物だなんて邪道だろ。 あと作者は忘れたが「ドラキュラ公」。 しょっぱなからホモかよ。氏ね。 何で悪魔召喚しちゃってんだ。氏ね。 腐女子逝ってよし!
271 :
世界@名無史さん :04/11/24 18:26:40
>270 塩嫗みたいな脳味噌の造りがほぼ野郎が如き御仁は ともかくとして、女流歴史作家は往々にして耽美系801 に走りがちだな(歴史作家だけに限らんが)。
272 :
世界@名無史さん :04/11/24 18:49:09
>>271 まあホモネタなんてどこの時代にも転がってるしな。
日本にも衆道あったし。
>>272 いや一応、お稚児さん趣味(ショタ)や男臭い衆道(ハードゲイ)
とは区別したつもりなんだが。(だから「耽美系801」と書いた。)
274 :
世界@名無史さん :04/11/24 20:02:25
面白い本を書く代表的歴史家なら、ウィリアム・マクニールとか。
276 :
世界@名無史さん :04/11/24 20:53:30
>>271 俺が始めて読んだ塩野の作品は801系だったけどな
277 :
世界@名無史さん :04/11/24 23:24:33
金や遼や宋やらの攻防を描いたお勧めの小説ありますか?
小説は知りませんが、最近、モンゴル史の研究がずいぶん発展していますね。研究書や一般向けの本自体が面白いですし、参考文献などを見ると、お探しの本が見つかるかもしれません。
陳舜臣『耶律楚材』(集英社) 杉山正明『耶律楚材とその時代』(白帝社)
私は一時期、杉山正明氏の著書をずいぶん読みましたが、とても面白かったです。杉山氏は、陳舜臣氏の著書に批判的だったような気がします。
耶律楚材の全てを否定するのがお杉様の生甲斐なんです
お杉さまですが、「集史」の日本語全訳の方は達成されたのでしょうか?私が彼の書いたものを読んでいた数年前には、ずいぶんな熱の入れようだったような気がしましたが。
283 :
世界@名無史さん :04/11/29 00:35:28
遣唐使が安録山と戦って活躍する小説
284 :
世界@名無史さん :04/12/13 02:10:51
唐や明の開国期を扱った小説ってないですか?
285 :
世界@名無史さん :04/12/17 12:01:39
イスラム世界を舞台にした小説ってあるかな?
隋唐演義という本なら見かけた事あるぞ。
288 :
世界@名無史さん :04/12/28 19:30:27
ロシア史では アンリ・トロワイヤかな?
289 :
世界@名無史さん :04/12/28 19:53:46
>>285 既出かもしれないが、赤羽尭の「復讐、そして栄光」はバイバルスを主人公にした歴史もの。今読んでるが、まぁ、面白くなくはない。が
主人公が正直一辺倒な英雄すぎて、ちょっと、という感じも。
あと、同じ時代のシャジャル=アッドゥルを主人公とした小説もあるが最低のできとか。同じ作者の
サラディンの小説もあるらしいが、読む気がしない。
290 :
世界@名無史さん :04/12/28 19:58:08
>>284 明の巨人朱元章 だったけ?堺屋太一の。
朱元璋
292 :
世界@名無史さん :04/12/31 00:47:12
既出も多いが、辻邦生の歴史モノ 『背教者ユリアヌス』→ユリアヌス皇帝萌えは相当多い。 『春の戴冠』→一番お薦め、ボッティチェリ+メディチ家 『フーシェ革命歴』→フーシェとロベスピエールの一騎打ちの3巻目は単行本にならず。 あとおまけで日本史となると 『嵯峨野名月記』→桃山時代 『天草の雅歌』→鎖国 『安土往還記』→信長
293 :
世界@名無史さん :04/12/31 01:11:13
アリューシャン黙示録 スー・ハリスン
294 :
世界@名無史さん :04/12/31 23:36:18
井上靖の『蒼き狼』はどうなんですかね 大岡昇平に手厳しく批判されたそうですが
295 :
世界@名無史さん :04/12/31 23:45:32
>>249 文学に歴史学的な批判をされてもねー、みたいな反論をしてた。
296 :
295 :04/12/31 23:48:36
297 :
世界@名無史さん :04/12/31 23:55:45
シュテファン・ツヴァイク 『ジョゼフ・フーシェ』はまあまあ面白い 『マリー・アントワネット』『メアリ・ステュアート』は退屈 『マゼラン』『アメリゴ』はマイナーだが一番面白い
298 :
世界@名無史さん :05/01/13 09:57:55
死守
guest
300 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:14:03
司馬遼太郎 『項羽と劉邦』『韃靼疾風録』『坂の上の雲』 司馬遼の小説で世界史関連はこの三冊だけなんだよねえ もっと書いて欲しかったよ
301 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:19:01
>>285 アミン・マアルーフ『サマルカンド年代記』(筑摩書房)
前半がオマル・ハイヤーム、後半がイラン立憲革命
302 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:20:21
>>284 幸田露伴の『運命』は明の永楽帝と建文帝の話
ただし漢文調の旧字体文なので慣れないと辛いかも
303 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:21:14
>>288 プーシキンもいい
「大尉の娘」「ボリス・ゴドゥノフ」
304 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:24:22
>>284 >>286 『隋唐演義』は即位以前の隋の文帝から玄宗晩年までを描いたもの。
原作は中国(明代?)のもので、田中芳樹と、あともう一人誰かが翻訳している。
305 :
世界@名無史さん :05/01/15 17:27:20
>>285 誰が書いていたんだったか、市民図書館でチムールの小説を見かけたこともある。
306 :
世界@名無史さん :05/01/15 19:41:15
塚本青史は? 作品数多いんで、面白ければ長く楽しめそうだけど
307 :
世界@名無史さん :05/01/16 12:34:54
ほとんど何も知らない初心者が無理して古典的著作に取り組んでも 字面を追うだけで基礎知識は頭に入らない場合が多い それなら急がば回れで日本人が書いた歴史小説読んだ方が良い
飛べ麒麟って面白かったな、娯楽として
309 :
世界@名無史さん :05/02/04 01:27:58 0
310 :
世界@名無史さん :05/02/11 17:20:13 0
イスラム世界が舞台の小説と言えば、 角川文庫に入ってる「千年医師物語」第一部の『ペルシアの彼方へ』(ノア・ゴードン)も面白かったな。 どこまで史実に正確なのかわ分からないけど、 11世紀なかば、手を触れるだけで他人の生命力を読み取れるという 不思議な力を持ったイギリス人の若者が 様々ないきさつの末にペルシアまで旅してイブン・シーナーの弟子になる物語。
断然、ツヴァイク。 登場人物の内面を見事に創造してるはずなのに、 自分のキャラとして喋らせる事をせず、 彼ならこう言ったに違いないという客観的なスタンスを取るのが心地よい。 特に、マリー・アントワネットと、ジョゼフ・フーシェ―の2冊が見事かな。 血脇き肉踊る内容というわけではないけど読ませてくれる。
研究社という所から出ている『イギリス革命史』(上・下) 小説ではないが、それに近い読み物になっている。 ちなみに名誉革命を扱っている。
313 :
世界@名無史さん :05/03/05 01:10:48 0
吉村昭『海の史劇』面白いよ。日本海海戦の話。
314 :
世界@名無史さん :05/03/08 13:28:27 0
315 :
世界@名無史さん :2005/03/25(金) 21:26:25 0
おれおれおれ
316 :
世界@名無史さん :2005/03/25(金) 22:24:43 0
通りすがりですが。講釈師見てきたようなことを言い…ツヴァイク師。 いつのまにか史実として一人歩きしてしまう書き方はよくないと思う。
317 :
世界@名無史さん :エジプト暦2329年,2005/04/03(日) 00:38:18 0
桐生操とかあかんのか? エリザベート・バートリーの話は恐かったな
318 :
世界@名無史さん :2005/04/30(土) 00:20:06 0
あかん
S・ラシンマン『コンスタンティノープル陥落す』 是非とも塩婆『コンスタンティノープルの陥落』と比較すべし。
クリスチャン・ジャック エジプトものの時代小説と歴史小説、両方とも面白かった 他に、外人作家でお勧めの人がいれば教えて下さい
321 :
世界@名無史さん :2005/05/19(木) 00:40:01 0
>エジプトものの時代小説と歴史小説 その二つの違いってなに?
歴史小説は実在の人物を描き、史実にそって物語が進展するもので 時代小説は架空の主人公が登場し、史実は踏まえつつも自由奔放なストーリー 基本的にはそんなところじゃなかったかな
岳飛伝はいいか?
あっぷふぇるらんとがいちばんだろう
隋唐演義はどんな作品
327 :
世界@名無史さん :2005/05/30(月) 23:11:11 0
南條範夫『牢獄』 明太祖洪武帝が行った大粛清を題材に取り、一人の士大夫が人格を完全否定され 皇帝を愛するように改造されていく様を生々しく描いた作品。 洪武帝の粛清の凄まじさを味わうだけでも充分に楽しめるし、残虐ブームを作り出した 作家であるだけに、“ヒトが壊れていく様”がいやらしい位に強調されている。 明時代の話だけど、どことなく文化大革命への皮肉も含んでいるような気もする。 洪武帝のAAが随分、親しまれてるけどこれと『中国の大盗賊』を読んだ後だと ちょっと怖くなる事ウケアイ。
>>327 光武帝のAA?アスキーアート?
そんなのどこで見られる?
329 :
世界@名無史さん :2005/05/31(火) 17:18:39 0
330 :
世界@名無史さん :2005/06/02(木) 02:23:53 0
レコンキスタの英雄「エルシッド・カンパドール」こと ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールを題材にした小説ってないのかな あればぜひ読みたい
>>321 ミカ・ワルタリ「エジプト人」角川文庫(だったか)
一部が「医師シヌヘ」として国書刊行会から出ている。
前14世紀の国際時代を、一般的なイメージどおり描いた、この場合の定義に従えば、
時代小説。
332 :
世界@名無史さん :2005/06/13(月) 21:53:42 0
金庸の武侠小説。 基本的に、歴史に場を借りたファンタジーのようなもので、 思いっきり史実をねじ曲げた部分も多々あるけど、 ある意味、中国の文化を学ぶのに最適で、楽しく読めると思う。 とりあえず最初に読むなら、 13世紀初頭、宋金対峙、モンゴル勃興期の、射G英雄傳か、 17世紀前半、明が滅亡する前後の、碧血剣がいいかな。
333 :
世界@名無史さん :2005/06/15(水) 18:58:06 0
いま田中スレでは、ずしずしが妄想振りまいて暴れているようですね。
>>333 皆に見事にずしずしだと見破られているねw
それにまたずしずしは嘲笑の的になっているのにもきづいていない。
335 :
世界@名無史さん :2005/06/30(木) 22:01:54 0
nが2より大きい自然数であれば Xn+Yn=Zn を満たす、自然数X、Y、Zは存在しない。 17世紀にフェルマーが残した超難問を、 数学者ワイルズが1995年に証明した。 その証明には、紀元前のピュタゴラスに始まり、日本人数学者も解決のカギとなったなど、 数学の発展、天才の登場が当時の歴史を背景に、分かりやすく感動的に描いてある。 数学わからなくとも読める
337 :
世界@名無史さん :2005/07/01(金) 12:29:06 0
司馬遼太郎と池波正太郎を比べるならどっちが好き? 俺は断然池波派だが。
338 :
世界@名無史さん :2005/07/01(金) 12:36:43 O
>337 司馬。 書いてる小説の時代もあると思うけど。
340 :
世界@名無史さん :2005/07/05(火) 21:33:11 0
塚本青史の「マラトン」読んだけどツマンネ マラトンの戦いはおまけで「ピタゴラス教団殺人事件」がメインだった。 おまけに女拳闘士が軍団指揮だの遠くのペルシア兵が見上げるほどのゼウス像だの糞設定オンパレード。 時間の無駄。才能なし。そもそも史実の裏づけがあるのかどうかも謎。
341 :
世界@名無史さん :2005/07/18(月) 15:42:20 0
マイナーだけど 中国史の酒見賢一
342 :
世界@名無史さん :2005/07/18(月) 15:44:34 0
塩野七生は文章に味わいが無く、読んでいても少しも 面白くナイのだが・・・。 という訳で、彼女以外なら誰でもイイぜ!
榛名しおり大好き _| ̄|○
344 :
世界@名無史さん :2005/08/03(水) 00:04:18 0
塩野七生の文章は面白くないが誕生日は覚えやすい。
345 :
世界@名無史さん :2005/08/06(土) 08:12:29 0
小説ではないが戦史ドキュメンタリーではパウル・カレルの本がいいかと。 WWUのドイツ軍萌え。
346 :
世界@名無史さん :2005/08/06(土) 14:43:28 0
アナトール・フランスの『神々は渇く』(岩波文庫) フランス革命の恐怖政治時代に革命の理想に燃え 他と自らを滅ぼしていくジャコバン派青年を描き 不寛容な政治主義の恐ろしさを訴えた作品 なのに最後の訳者解説ではそれと正反対のこと書いてて萎えた そろそろ復刊してください
347 :
世界@名無史さん :2005/08/06(土) 16:44:12 0
塩野さんは政治界に絶大な影響力を持っており。全ての政治家は彼女に助言を求める 存在です。この不敬なスレは削除されなさない
348 :
世界@名無史さん :2005/08/06(土) 16:49:07 0
1992〜4年頃はナナミンにハマって 読みまくったけど ローマ人の物語の冗長さにつかれてやめた、、 ところでナナミンの小説読んでておもったけど、 絶対ジャニ系好きそうだよね、、 美少年、、すらっとした肢体、、タイツ、、、、
349 :
世界@名無史さん :2005/08/14(日) 18:36:02 0
ナポレオンの戦記物お勧めあります? この時代の戦記物でもいいです。
350 :
世界@名無史さん :2005/08/15(月) 16:02:58 0
>>348 塩野さんは政治界を完全に支配する事もできる人脈と知性の持ち主です
彼女はなろうと思えばいつでも日本の総理になれる程の実力の持ち主です
著者・題名ともに忘れたけど、消防の夏に感想文の課題図書で読んだ ルイ=ブライユ(6点点字の開発者)の伝記。 これで西洋史に興味もちました。 だれか読んだ椰子いる?
ここのスレ見て図書館にいったんだけど 『王妃の離婚』、一行目でだめやった。しばらくおいとこ。 でも同じ著者の『英仏百年戦争』は面白かった。 んで同じ集英社新書の『死刑執行人サンソン』もすぐ読める。
353 :
世界@名無史さん :2005/08/20(土) 15:05:44 0
あげ!
354 :
世界@名無史さん :2005/08/21(日) 01:33:46 0
あのな、マイナーだけどローズマリー・サトクリフの歴史物はええよ。 児童書ってことになってるけど、これが全然児童向けじゃねーのよ。 おすすめは「ケルトとローマの息子」 絶対はずさねーから、読んでみな。
サトクリフいいね。 「王のしるし」が一番好きだったけど、最近読んでよかったのは「闇の女王にささげる歌」。 ボーディッカの反乱物。結末わかってるからちょっと辛いなぁと思いながら読んだ。
356 :
世界@名無史さん :2005/09/04(日) 08:19:40 0
a
357 :
世界@名無史さん :2005/09/04(日) 19:18:01 0
シナン 夢枕獏 オスマン帝国史上最高の建築家シナンが主人公 ロクセラーナを割とヒイキしているのが気に食食わないが面白い 夢枕獏にはスレイマン大帝を主人公にした小説も書いてもらいたい
358 :
世界@名無史さん :2005/09/08(木) 20:03:00 0
塩野七生、好きだがなあ。「コンスタンチノープル〜」「ロードス〜」は面白かった。 「ローマ人〜」も悪くはない。 確かに彼女の文章は味わい深くないが、構成がよく練られていて丁寧に書かれている印象がある。 なんか佐藤賢一って評価高いな。佐藤の書くものは、主人公の行動に一貫性がない点や、 、それをとりつくろうためのいいわけじみた部分がとても気になる。 がーっと勢いで書いていて、その結果生じた前の部分との矛盾を必死に修正している感じ。 構成に気をつかう塩野とは真逆だな。 塚原青史は「白起」しか読んでいないが、悪くなかった。史記を編年体的に再構成したんだよな、確か。 船戸与一は元来ハードボイルド作家なんだが、「蝦夷地別件」は悪くなかった。北方とは大違い。
359 :
世界@名無史さん :2005/09/28(水) 22:00:00 0
新潮文庫 ローマ人の物語21危機と克服(上)ガルバ、オト、ウィテリウス ローマ人の物語22危機と克服(中)辺境、ウェスパシアヌス ローマ人の物語23危機と克服(下)ティトゥス、ドミティアヌス、ネルヴァ が出たよー
360 :
世界@名無史さん :2005/10/11(火) 00:27:02 0
俺は七生タンを高校時代から社会人入りたての頃まで読んでたな。 特に地中海3部作や海の都の物語が好きだった。 ローマ人になってから挫折、政治家やビジネスマンの必須の書物と宣伝されてからやめたよ。 昔みたいなもの書いてくれないかな〜
361 :
世界@名無史さん :2005/10/11(火) 04:56:32 0
>>360 ああ、俺もそうだよ。
司馬遼太郎はそういうビジネス受けを嫌ってたらしいけど、
七生はそうでもないしな。
362 :
世界@名無史さん :2005/10/11(火) 06:06:09 0
塩野七生の小説は全く面白くナイ! こんな下手クソな作品を興味深く読んでる奴らは 相当の大バカだナ!!!!
363 :
世界@名無史さん :2005/10/11(火) 07:59:11 0
寝る前に読む小説としてはサイコーだよ。 面白すぎると眠れなくなるし、つまらないと読む気がしない。 ローマの政治体制や軍制についての説明文を読んでると、心 地よい眠気に襲われるよ。
364 :
世界@名無史さん :2005/10/11(火) 23:06:17 0
趣味がメインですが、テスト勉強も兼ねて 自分の弱い(あまり興味の無い)時代である 古代〜中世西洋史関係の小説を読みたいんですが 塩野七生の本が良いの? 古本屋でぱらっと見た限りでは続き物とか多そうだし なんか単発作品でもいきなり狭く深い内容っぽいんだがいきなり読んでOK? オススメはどれでしょうか。
365 :
世界@名無史さん :2005/10/15(土) 04:57:01 0
中公旧版の世界の歴史でいい。 小説的に面白い。
>>365 西洋中世は堀米先生の筆なんだよね。
あれは良い物だよ、本当に。
>>362 藻前には妙な所で遭ったぞ。節操なさすぎ。って俺もか。orz
マジレスすると、七生って小説家なのか?
亀レスだが>327が読みたくなったが、絶版中のようだな。残念。
>>367 小説仕立てのものより、それ以外もののほうが多少面白いと思うけどな。
最近は文藝春秋でご意見番みたいな役目を背負わされてるが、
あれも塩野には荷が重いと思う。
370 :
世界@名無史さん :2005/10/28(金) 22:57:56 0
保守age
371 :
世界@名無史さん :2005/10/29(土) 13:10:00 0
司馬遼太郎「項羽と劉邦」「韃靼疾風録」「坂の上の雲」 司馬遼の世界史関連の小説はこの三点のみかな もっと中国もの書いてくれたら良かったんだけど
図書館に塩野の本一冊もなかったよサイアコ
373 :
世界@名無史さん :2005/12/03(土) 21:18:14 0
374 :
世界@名無史さん :2005/12/03(土) 22:28:42 0
日本史、中国史なら司馬遼太郎でいいわけなんだが・・。 西洋史ってねえ、やっぱ塩野が一番有名だからねえ。
375 :
世界@名無史さん :2005/12/03(土) 22:31:53 0
>>367 塩婆は歴史作家であって歴史家ではない。
たまに西欧史に関するエッセイを物す。
西洋史なら翻訳読んでればいいんじゃないの。 「紅はこべ」とか「チボー家の人々」とか。 日本人が書いても真似っこできもいだけだよ。
「収容所群島」とか「ドクトル・ジバコ」とか「暗がりのやつらにはみえっこないさ」とか。
「一粒の麦もし死なずば」がなければ「仮面の告白」もなかった。 土佐日記みたいの書いてただろう。橋本治の三島評を最近読んだのでそう思うだけかもしれないが。