ちなみに語族というのはfamilyの翻訳だけど、生物の分類で用いる「科」に相当し、
実のところ明確な定義があるわけではない。
Ruhlenの分類のphylum、Ethnologueの分類のfamily、
Linguasphereの分類のphylozoneを比較すると:
インド=ヨーロッパ語族、アフロ=アジア語族、シナ=チベット語族は、
呼称は異なったりするものの、どの分類体系でも採用されている。
Ruhlenのオーストリック語族は、Ethnologueではオーストロアジア語族、
ミャオ=ヤオ語族、タイ語族、オーストロネシア語族に細分。
Linguasphereではオーストロアジア語族を更に細分。
Ruhlenのウラル=ユカギル語族は、Ethnologue,Linguasphereでは別個の語族。
Ruhlenのアルタイ語族の内、Ethnologueでは朝鮮語、日本語、アイヌ語は別語族。
Linguasphereではアルタイ3語派を分割。
Ruhlenのコーカサス語族はEthnologueでは南北2分割、Linguasphereでは北カフカス語族を
更に2分割。
Ruhlenのオーストラリア語族はEthnologueでも採用されているが、Linguasphereでは50前後に細分割。
Ruhlenのインド=太平洋語族はEthnologueでは20の語族に分割、Linguasphereでは50前後に細分割。
Ruhlenのコイサン語族、ナイル=サハラ語族、ニジェール=コルドファン語族は、
>>502の通り。
Ruhlenのナ=デネ語族はEthnologueでも採用されているがLinguasphereでは多少分割。
Ruhlenのアメリド語族はEthnologueでは100未満に分割、Linguasphereでは100以上に分割。
ちなみにバスク、ケット、チュクチ=カムチャツカ、エスキモーアレウト、
ギリャーク、ブルシャスキー、ナワリ語等はどの分類体系でも独立語族扱い