2 :
世界@名無史さん:02/09/03 23:21
出演者はだれですの?
3 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/03 23:24
>1(鉄三眼銃様)
阿弥陀仏に帰依して久しく、また神社仏閣を巡る日々を送る身ながらも、今
夜だけは言わせて戴く。1さんは神!
4 :
鉄三眼銃(以下ケインズ氏の最新レポート):02/09/04 00:09
以下、ケインズ氏の最新レポートです。
追加でカール大帝を英雄番号85、ウエリントンを英雄番号86に推薦します。
新しい登場人物や死亡者がふえたので
1 ヒトラー 生 2 アインシュタイン 死 3 ティベリウス 死
4 カエサル 生 5 イエス 生 6 冒頓単ウ 死
7 アッティラ 死 8 厩戸(聖徳太子) 生 9 金日成 死
10マリア・テレジア 生 11イヴァン四世 死 12武即天 死
13ブッシュ二世 死 14項羽 死 15愛新覚羅溥儀 死
16孔子 死 17M・アントワネット 生 18ティムール 死
19フレデゴンド 生 20曹操 死 21ジャンヌ・ダルク 死
22カール五世 死 23平清盛 生 24レオ十世 死
25フリードリヒ二世 生 26ラプラプ 死 27アイスキュロス 死
28デュ・ゲクラン 死 29ルイ十四世 生 30パラケルスス 生
31メフメト二世 死 32ガリバルディ 死 33乃木希典 死
34ヘリオガバルス 死 35ヴァレンシュタイン 死 36織田信長 生
37アルキメデス 生 38ルター 死 39ヨハネス二十一世 死
40張騫 死 41ナポレオン一世 死 42ピョートル一世 死
43始皇帝 死 44釈尊 死 45F.ルーズベルト 生
46マルクス 死 47エリザベス一世 生 48フェリペ二世 死
49彦坂忠義 生 50ノーベル 死 51陳国峻 死
52ニーチェ 死 53ネロ 死 54文天祥 生
55孫文 生 56リチャード一世 死 57グスタフアドルフ 死
58クフ 死 59ダレイオス一世 死 60ポルポト 死
5 :
鉄三眼銃(以下ケインズ氏の最新レポート):02/09/04 00:09
続きです。
61ガンジー 生 62フィロン 死 63マルコムX 生
64アウラングゼーブ 死 65楊大眼 生 66レーニン 死
67スターリン 死 68毛沢東 死 69ハンニバル 生
70スカルノ 生 71クレイジーホース 死 72オクタビアヌス 生
73ルーデンドルフ 死 74フランクリン 死 75フビライ 死
76鄭和 生 77ラファイエット 死 78ムハンマド 生
79ダビンチ 生 80ケインズ 死 81ブリュヌオー 死
82ラムセス2世 死 83アレクサンドロス 生 84シェークスピア 生
85カール大帝 生 86ウエリントン 生 87小モルトケ 生
88アル・カポネ 生 89パットン 生 91ラクシュミー 生
99土方歳三 生
番外
ネルソン 生 東郷平八郎 生 ハルゼー 生
デーニッツ 生 アンリ=デュナン 生 ナイチンゲール 生
松本良順 生
ニミッツ 死 李舜臣 死
島の状況
四日目の昼過ぎ
島の集落炎上中
神社は燃えたうえに、爆破されたが超自然の力で再生?
英雄番号は90・92〜98があいています。
不備があったら誰かフォローしてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ≪<∧∧∧∧〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〆 崖 ´ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜 〆 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜 砂浜 〆 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜 ↓ ´ ヽ〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〆 ヽ〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜/ 灯台 北の山頂 ヽ〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〆 凸 ▲□□□□□□□ ´〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜」 □□□□□□□□ 神社 ヽ〜〜〜〜〜
‖ □□□□□□□□□□□□□□ Υ ヽ〜〜〜〜〜
農道‖□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ヽ 〜〜〜
〜〜♪ → ‖□□□□□□□□□□□□□□∩∩□□□□□ ∩〜〜
〜〜l □□□□□□□□□□□□□□□□□□∩∩ \〜
〜( □□□□□□□□□□□□□□□□□□ 丘 小さな `〜
〜( □□□□□□□□□□ □□□□□ 家■ `〜〜
〜(□□□〃川□□□□□□ 森 □□□□□ □□□`
〜(□□□〃と□□□□□□ □□□□□□ □□□□ ∫
〜 |□□‖思□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□\
〜〜∫□□ヽっ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□)
〜〜∫□□∬て□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□)
〜〜´□□□∬□□□□□□□□本部 □□□診療所と厩舎□□□□□□□〃
〜〜〜ヽ□□〃□□□□□□□□ ◎ □□□□ ▼▼ □□□□□□〃
〜〜〜ヽ□〃□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□‖
〜〜〜`□《□□□□□□□□ 二股の川 □//□□□□□□□□□□□‖
〜〜〜〜\□『△△△□□□□□□□□↓□//□□□□□□□□□□□Υ
〜〜〜〜〜\ △△□□□□□□ //□□□□▲□□□□□□□〃
〜〜〜〜〜〜\ 集落 △□===□//□==南の山頂□□□□□〃
〜〜〜〜〜〜ヽ △□□=====□□□□□□□□□ )〜
〜〜〜〜〜〜〜〜し △□□□□□□□□□□□□□□□゜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜し △□□□□□□□□□□□□□□〃〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヽ〜 △□□〓□□□□□□□□□/〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヽ≒―`⌒ 〓〃〓〓∀〃♪〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜港?〜〜〜〜〜〜
>鉄三眼銃さん+おなかいっぱい。さん
乙です〜。
ちなみに現時点での残り人数36人は(番外7人)です。
「何故じゃ。何故日本の者同士で殺しあう。」
名刀蜘蛛切を構えた平清盛の前方に、明らかに同胞と思われる男が居た。だ
が友好的な気配どころか殺気を全身に漂わせている。
山中で突然出くわして拳銃を構える暇も無かった。それでもすぐに尋常の相
手では無いと察して刀を抜いたのだが、まともに戦って勝てる腕では無い事
をすぐに見抜いてしまった。
その為切りかかる前に口を開いたのだが・・・どうやら通じる相手では無か
ったらしい。
「すでに長門の乃木という男を切った。誰かは知らんが、命乞いをするとは
見苦しいぞ。大人しくこの土方の刀の錆となれ。」
後ろのやや離れたところから見守っていた彦坂がぎょっとする。
「勝てません!相国さん、逃げて下さい!」
相国という言葉に反応した相手をきっと見据え、大声で名乗る入道相国。
「やぁ、やぁ、やぁ。遠からんものは音にも聞け。近からんものは目にも見
よ。下郎、この平清盛が相手になってやるわ。」
だが内容が勇ましい割に、響きは何処か乾いていた。
「彦坂殿、下がっておられよ。」
相手がどんな相手かは大体想像がついた。古里を離れて立身出世の為に刀を
振るったが志半ばにして露と消えたくちであろう。
強い一剣士に勝るものは、己と老獪さと経験。振り回せるだけ振り回してや
ろうでは無いか。
>4〜7
ご苦労様です。二つに分けておけば簡単でしたね。
「うーむ、ここまで勝ち目が無いと正直笑えて来るのう。」
切りあい始めて数分、清盛が真面目な顔をして呟いた。
嬉しくない事だったが、相手の腕に対する清盛の読みは間違っていなかった。限定
された空間での勝負ならとうに追い詰められていただろう。
それでもしばらくの間相対出来たのは褒められても良い事だったが、それもそろそ
ろ限界に近づいていた。作戦を変えるしかない。
「長門の男を切ったと言うておったな。」
突然話しかけて来た相手に、土方が目元を歪ませた。
「それがどうした。都人も腐るほど切って来たし、異人も切った。今更命乞いは聞
かんぞ。」
「・・・・下らぬ。」「何ぃ。」
「一度死んだ身が黄泉帰り、しかも古今東西の英傑と出会えたのじゃぞ?此処まで
来てもまだ目の前の相手を切る事しか考えられぬとは・・・所詮匹夫の勇じゃの。
おぬしの様な者が生き残っても仕方が無いわ。わしに後を譲れ。」
その言葉に、素人の彦坂にも感じられるほど土方の殺気が増した。最早目の前の相
手はただ切るだけの対象では無くなっている。
『いくつで死んだかは分からぬが、やはり若いのう・・・狙うか。』
清盛の目がキラリと光った。
「うおおおっ・・・・」
周囲に響き渡る声と共に切りかかる清盛。土方に跳ね返されるが、それでも立ち向
かって行く。突然攻撃的になった相手に、土方は戸惑っていた。
やれるかも知れない。彦坂がそう思った時である。
ガキィン。これまでとは違う音と共に、刀が宙に飛んだ。それが清盛の蜘蛛切であ
る事に気がついた彦坂の顔が青くなる。
清盛が振り返る前に反転して刀を追った時、土方は勝利を確信した。迷わずにその
場を離れたまでは良かったが、拾い上げている間に三回は殺せる。
だが次の行動はその予想を裏切ったものだった。拾い上げずにそのまま走り過ぎた
のである。
「馬鹿な!貴様それでも武家の棟梁か?それともやはり腑抜けた公家か?」
追いすがろうとするが、両者の間はぐんぐん離れて行く。清盛は彦坂に薦められて
集落で得た地下足袋を穿いていたが、土方は草履履きのまま。
罵声で止めようにも動じる相手では無かった。
「あいにくであったなぁ。わしは政を行う者、逃げても最後に勝てば良い!」
そう言ってようやく立ち止まった清盛が懐から取り出したのは拳銃だった。土方が
裂けそうなほど両目を開く。
「死ねい。」
鉄の先から走った火花が、土方の胸に弾をぶち込んだ。
13 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/05 21:28
「すまなんだのう。」
蜘蛛切を拾い上げて言う清盛。それで土方にとどめを刺そうとした時、相手が起き
上がって来た。目を血走らせている。
「・・・しぶといのう。」
「入道相国・・・死ねえっっ!!」
再びやりあうかと思われた時である。飛んで来た影に土方の体が吹っ飛んだ。
清盛の目に映ったのは唐の武人とそれに付き従う(?)漆の様な体の色をした男。
後者の方には見覚えがあった。
『あやつ、確か武則天殿らを撃ち殺した・・・。』
だが幸い乱入者達の注意は土方に向いていた。今は分が悪いので彦坂の方を見て、
そのまま走ってその場を離れる事にする。
一方土方に向き合った唐人はそのまま第二撃を加えるでも無く立ったままだったが
やがておもむろに口を開いた。
「倭人よ。我が名は楊大眼。最強の名をかけて勝負せい。」
チーム一覧
・カエサル、イエス[ヤハウェーの力を削ごうと画策中]、
エリザベス1世、スカルノ、オクタビアヌス【5】
・厩戸(聖徳太子)、フレデゴンド[ヤル気十分]、ルイ14世 【3】
・マリア・テレジア、フリードリヒ2世 シェイクスピア【3】
・カール大帝[いつのまにかカエサルチームを抜け新ユニット結成]
M・アントワネット 鄭和 【3】
・平清盛[土方歳三と対決中]、パラケルスス、織田信長、
F.ルーズベルト、彦坂忠義 【5】
・アルキメデス、アレクサンドロス ヒトラー 【3】
・ムハンマド 【1】
・文天祥[墓守り] 【1】
・孫文、ガンジー ←留守番 【2】
・マルコムX、楊大眼 【2】
・ハンニバル[カエサルを追跡中] 【1】
・ダビンチ[解剖中] 【1】
・アルカポネ ウェリントン【2】ヤハウェーの手先
・バットン 【1】
・土方歳三[平清盛と対決中] 【1】
・ラクシュミー 【1】
・小モルトケ[学校のトイレに潜伏中] 【1】
番外
・ネルソン 東郷平八郎 ハルゼー デーニッツ 【4】
ヤハウェー配下の提督
・アンリ=デュナン ナイチンゲール 松本良順 【3】
診療所の医師団
ミスがあったら訂正してください
>14
お疲れ様です。清盛は対土方戦から離脱。信長は別行動の最中にラクシュミ
ー・バーイーと会って協力しあう事となりました。まもなく合流するかと。
新スレ突入おめでとうございます
14のチーム一覧は前スレの661番さんが調べてくださったものを、
ベースに最新の情報を入れて改訂したものです。
書き込んでいるうちに状況が変わってしまいましたが・・
ところで、お願いがあるのですが、どなたか参加者の所持品一覧を
作ってくださる方はいませんか?
もしいたら、その方を神として崇拝します(笑)
突然信長から、頼みたい事がある、と言われたラクシュミーは、
彼の後について行くことになり、現在は2人で島の南西に向かって移動している。
暫く歩いていくと、森の中に木製の小屋が建っていた。
2人がその中に入ると、信長は荷物の中から地図を取り出して、
木のテーブルの上に広げた。
「…ラクシュミー殿、そなたは舞は舞えるかの」
「ああ、私の祖国では多くの種類の踊りがある。
我が祖国(インド)では、ヒンドゥーのナタラージャ…シヴァ様が、舞踊の神として
崇められているし、私も幼い頃から、神に捧げるために舞を舞った事が何度かあった」
「それなら丁度良い。そなたにその舞を舞ってほしいのだ」
「どういう事だ?」
「…実は、わしらが計画している作戦に、どうしても必要なのでな」
「作戦とは?」
「舞を舞って、神を降ろす。そなたが崇めている神…シヴァをな」
「私がシヴァ様を?!」
「しーっ!ラクシュミー殿、この小屋の何処かに誰かおるかもしれんから静かにせんと」
信長に神を降ろせと言われたラクシュミーが、思わず大声を出して驚いたので、
彼は慌てて彼女の口を片手で塞いでから、地図を片手に再び話し出し、地図に書かれている
ある場所を手にしていた。
「それでラクシュミー殿、今からそなたには、この地図の赤い印がついている場所へ
1人で行ってほしいのだ。
ここにわしの仲間…清盛と、彦坂という眼鏡をかけた男がおるはずじゃ」
「その者たちは先程、貴殿と一緒にいた男たちか?」
「そうじゃ。それに、そなたの事情について…彦坂殿なら、理解してくれるかもしれん」
「私の事をか?」
信長はそう無言で頷くと、広げていた地図をサッと折りたたみ、
腰に下げていた刀と一緒に、ラクシュミーに手渡した。
「…それではお願いできるか?」
「ああ。…しかし信長殿、貴殿はこれからどうするつもり―」
ラクシュミーが彼に向かって話しているその途中で、
彼女の発言を掻き消す位の巨大な爆発音が、2人の距離を大きく隔て、
それと同時に小屋全体が崩壊したのだった。
…数分後。
ラクシュミーが気がつくと、自分は無我夢中で木のテーブルの下に逃げこんでいた為、
瓦礫の下敷きにならずに無傷だったのだが、さっきまで自分と一緒にいた、
もう1人の彼の存在がどこにも見当たらない。
彼女はすぐに起き上がり、周囲を見まわして見たものの、
既に"彼の姿"はそこ"には"なかったのだった。
「信長殿ーっ!!」
ラクシュミーの悲痛の叫びが森中に響き渡る頃、
西の空は燃えるように紅く染まっていた。
そんなわけで。ここからはラクシュミー1人で行動する事になります。
信長は一応生死不明ということで(<訳有りです)
↑これについては日本人チーム3人が言っていた作戦の一部というわけで
追々書いていきます。
20 :
世界@名無史さん:02/09/07 08:27
ダビンチは新たなモチーフを求めて島をうろついていた。
みつけた死体は腐乱していたり、ヴェルダンに焼けた焼死体だったりで、
使いものにならなかった。
今あさっているひげづらの大男と小柄な軍服の男の死体は新しかったが、
いまいち創作意欲がわかなかった。
ダビンチは写真付き参加者名簿を手に入れるとその場を立ち去った。
保全AGE
22 :
世界◎名無史さん:02/09/12 14:48
↑sageてるって
祝第2幕!
診療所からでてきたミイラ男は、「世話になったな。」
と一言、声をかけると振り返らずに歩み去った。
彼は優勝候補の筆頭に挙げられるほどの実力を持ちながら、
マルクスに襲われ、かろうじて逃げ切った直後、ネロの不意打ちにより、
大火傷をおい今まで診療所で傷を癒していたのだった。
彼が去った後の燃え上がる診療所には3人の命の恩人達が
死体となって火に包まれていた。
テムジン登場 医師達を殺害し、診療所に火を放ち行方をくらます
所持品 メス・毒入り注射・毒薬・包帯・痛み止めの薬など
「・・・・・予想外だったな。これもみんなお前のせいだ。」
「・・・・・一応理由は聞いてあげますわ。」
「まだ分からんか?貴様の存在自体が私にとっては害なのだ。
貴様を放り出さなかったおかげで二人の仲間を失った。
ああ、これでナポレオンからイニシアティブを奪還できると思ったのに・・・。」
廃墟と化した診療所を前にぶつぶつと呟くフリードリヒ大王をよそに、
マリア・テレジアはシェイクスピアのほうに向き直った。
「中立地帯附近なら時間を稼げると思ったのですが。無理でしたわね。
薬などはどうですか?」
「ダメです、みんな持ち去られているか、破壊されてます。」
「・・・これからは少しの傷が命取りね。」
「ええ・・・。」
うなだれるシェイクスピア。と、フリードリヒ大王が話しかけてきた。
「もうここには何の用もない。埋葬は終わったな?」
「はあ、どうにか。」
「ようし、約束の場所へ向うとしよう・・・ひょっとしたら誰も来ていないのかもしれんが。」
「たいした人徳ですこと。」
もう言い争いもめったにしなくなってしまった二人。ゆっくりと歩き出そうとした・・・が、
フリードリヒは突如銃を発射した。
「何事!?」
「女はダマットレ!!そこに居るのは誰か!?」
警戒しつつ近づいていくフリードリヒ。意外なことに返ってきた答えはドイツ語だった。
「待て、ドイツ人だろう!?撃つな!」
ゆっくりと軍服を着た男が出てきた。
「何奴!?」
「・・・お会いできて実に光栄です、大王。」
「こんな男をあがめるからにはあなたは凶悪犯罪者かプロイセン人ね。」
いきなりのマリア・テレジアの言葉に驚きつつ、男は続けた。
「私の名前は・・・モルトケです。ああ、19〜20世紀の者で。
ドイツ・・・いやプロイセン軍を皇帝・・
いや、国王陛下より任されておりました。」
「ほうお前も軍人か。隣のオーストリアばりとは違い、我が国の尚武の気風が現れておるな。」
「あなたの時代から数百年戦争だけのプロイセンは何一つ変わらなかったというわけね。」
睨み合いを始めた二人をよそにシェイクスピアが会話に加わる。
「病院へ行こうとしてましたね?・・・どこか怪我でも?」
「いや、私はもっぱら軍隊を動かすほうで、自分で戦うのはどうも。
無駄な戦いを避けるため、赤十字の加護にすがろうとしたのだが・・・。」
「赤十字?」
「いや・・・考えてみれば何の価値もないのだな。この島のほとんどの人間にとっては。」
改めて自分のおかれている状況に暗くなる小モルトケ。
「どうだ、私にも仲間がいる。今から彼らと合流するが、一緒に来ぬか?」
「ドイツ人でこれほど頼りになる方々もいません。ぜひご一緒させてください。」
テムジンを英雄番号90番に推薦します。
番外 アンリ=デュナン 死亡
番外 ナイチンゲール 死亡
番外 松本良順 死亡
新たな状況 診療所焼失
所持品一覧
1 ヒトラー 銃(レーニン)弾切れ
4 カエサル 銃(始皇帝)・羽・サーベル(溥儀)・剣(カール5世)・
ナイフ(フェリペ2世)・大鉈(ポルポト)
5 イエス 十字架・万年筆(アインシュタイン)
8 厩戸(聖徳太子) 唐風の剣・毒弓矢(冒頓単于)・地雷(ニーチェ)
10マリア・テレジア マスケット銃
17M・アントワネット 櫛・サーベル(フリードリヒ2世)
19フレデゴンド 針・鉄の爪(ブリュヌオー)・鎌(張騫)・ひょう(則天武后)
23平清盛 日本刀(ガリバルディ)・銃(レオ10世)・石ナイフ(ラプラプ作)
25フリードリヒ2世 サーベル(ダレイオス1世)・銃(項羽)・日本刀(乃木)
ショットガン(リチャード1世)・モーゼルライフル(ルーデンドルフ)
29ルイ14世 防弾チョッキ・剣(最初から所持?)・軍用ナイフ(クレイジーホース)
30パラケルスス メスなどの医療用セット
36織田信長 日本刀・ライフル銃(アッティラ)・ダイナマイト(ノーベル作)
37アルキメデス 投石器+騎馬戦車(現地調達)
45F.ルーズベルト 虫除けスプレー
47エリザベス一世 支給品不明・銃(ヴァレンシュタイン)・剣(アウラングゼーブ)
49彦坂忠義 未来記・自転車(現地調達)・火薬と起爆装置(地雷から作成)・
避雷針(フランクリン作)・ウラン鉱石?
54文天祥 クロスボウ・馬(ティムール)
55孫文 支給品不明
61ガンジー 支給品不明
63マルコムX 銃剣付64式小銃・オペラグラス(フィロン)
65楊大眼 人探知レーダー・鉄パイプ(現地調達)・拡声器(孔子)
69ハンニバル 支給品不明・象(現地調達)
70スカルノ 支給品不明
続き
72オクタビアヌス ブーメラン(カール大帝)
76鄭和 支給品不明・大剣(イヴァン4世)
78ムハンマド コーラン
79ダビンチ ノミ・写真付参加者名簿(ケインズ)
83アレクサンドロス マスケット銃+サバイバルナイフ(メフメト2世)=銃剣
84シェークスピア 三色ボールペン
85カール大帝 フレイル(オクタビアヌス)・手榴弾(グスタフアドルフ)・
金属バット(ヘリオガヴァルス)・銃(ノーベル)
86ウエリントン 無し?
87小モルトケ ベレッタM92F
88アル・カポネ トンプソンマシンガン・ジープ大破?(現地調達)
89パットン ニューナンブ・ジープ(現地調達)
90テムジン 支給品不明・医療品や毒物やメス(現地調達)
91ラクシュミー 支給品不明・銃(ウエリントン)
99土方歳三 和泉守兼定
放置アイテム
所持品不明で死亡したティベリウス・毛沢東・スターリンの所持品
馬は現地調達が多くて誰が持っているのか特定できませんでした
燃えない本もカエサルチームの誰が持っているのか特定できませんでした
たぶんかなり抜けがあると思うので訂正してください
30 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/16 08:52
「行ったか・・・・。」
しばらく瓦礫の中を探し回っていたラクシュミーが諦めて立ち去るのを見届けて、
信長はようやく木陰から顔を出す事が出来た。
あの女は信用しても良いだろう。教えた通りの風貌の持ち主の所へ行って協力して
くれる筈だった。
「あやつの気性じゃ。おそらくわしに任せて先に行けと言うても聞かなんだであろ
うからな。」
そう言って見つめた先に、案の定燃え盛る小屋を眺める者の姿が映った。少し前か
ら追跡者が居た事は分かっていた。わざとラクシュミー相手に不覚をとって見せた
のも相手を油断させる為。
そして己が相手の立場にあれば何処で狙って何処からそれを確認するか。それが分
かった時、信長は取るべき行動を決めた。
「死のうは一定。」
生前好んでいた言葉である。死ぬ気になる時も無ければ生を勝ち取れない。
そのままライフルを構え、未だ無防備な相手に近づいて行った。
31 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/16 09:07
「やはり歩けたのか。」
魔王にそう言われてライフルを突きつけられた時、F.ルーズベルトは覚悟を決めた。
以前最期に顔を合わせた時と異なりしっかりと自分の足で立っている。まだ手の中に
余ったダイナマイトを握り締めていた。
「一応理由くらいは聞いてやろう。」
そう聞いてやった信長。だがルーズベルトは首を横に振った。
「理由という程のものでは無いよ。ただ私にとっては日本人と協力するよりも血と炎
の中から立ち上がる事の方が相応しい道だった、それだけだ。」
そう平然と言ってのけたルーズベルトを撃つ事に却ってためらいを感じながらも信長
は引き金を引いた。鉄砲を数多く撃って来た中でもこれほど嫌な瞬間は無かった。
<英雄番号45番 F.ルーズベルト 死亡>
ケインズ(霊)さん、ありがとうございました。それと19の作戦はトラブ
ルに巻き込まれたものの、已然続行中という事で。
…自分の目の前で起きた、突然の爆発。
その瞬間、自分の周囲が音を立てて崩れ落ちていく。
私は何もできなくて、ただじっとしているしかなかった。
目の前にいた彼に、手を差し伸べて、救いだそうとすることもできなくて。
気がつくと、自分以外に誰もいなかった。
また、1人になってしまった―…。
…でも。
自分の本懐を、彼から託された事を、果たすために。
私はここから発たなくては。
目から流れ落ちるものを拭って、私は廃墟となった小屋を離れた。
徐々に暗くなっていく山の中を、ずっと走り続けながら、私は「彼女」の事を思い出していた。
短い時間ではあったけど、私と同じ王妃で、共に行動した彼女―「ボウディッカ」。
私が最初にいた場所―教室の中で、たまたま隣同士になって話したのがきっかけで
私と彼女は、お互いに共通していた事―敵討ちのために、共に行くことになった。
彼女はローマ軍に娘たちを慰み者にされ、私は英国に祖国と家族を奪われて。
女同士2人で何ができるか考えて、集落にある小屋で作戦を練っていた時に、突然の火事が起きた。
間一髪で小屋から脱出することが出来たものの、燃え盛る炎の中で私は彼女と逸れてしまった。
―どうか、無事でいて。
この島の何処かで、生きていてほしい。
ボウディッカも、そして信長殿も。
私はそう心の中で祈りながら、緑の中をひたすら走り続けた。
「こりゃ、ほんとに酷い事になりましたなぁ、孫さん」
太陽が沈み、辺りも次第に暗くなっていく頃。
島のあちこちで黒煙が立ち上っているのを、
墓場で留守番をしているガンジーと孫文が見つめていた。
最初は南西にあった集落が炎上し、昼間は診療所、
そして先程はその2ヶ所の丁度中間に当たる場所(にある小屋)から爆発が起きた。
「おやガンさん、向こうから誰か来ましたよ」
孫文の目に映ったのは、赤と鴇色の衣を纏い、刀を手にして走る若い女性の姿。
そうして、2人の前に辿りついた彼女は、息切れになりながら真っ赤に泣きはらした顔をしていた。
「おや、貴方は…ラクシュミーさん、ですね?」
「…はい」
孫文に声を掛けられた彼女―ラクシュミーが顔を上げると、
人民服を着た禿頭の男と、その隣には自分と同じ国の服装をした、眼鏡の老人がいた。
「ガンジー様!ご無事だったんですね…と、隣の御方は…」
「孫文です。お隣の中国の。しかし、ラクシュミーさん…どないしはったんです?」
孫文がそう言った瞬間、気が緩んだラクシュミーはその場に座りこんで慟哭した。
ラクシュミーは、自分が教室から出てから今までの事を、ガンジーと孫文に打ち明けた。
「そうだったのですか…それは随分と大変でしたね。それにその考え…良いかもしれません」
ガンジーがそう言いながら、泣きながら話す彼女を慰めた。
「確かに、信長はんの言うとおりやね」
ラクシュミーから話を聞いた孫文は、水の入ったコップを彼女に渡してから話しかけた。
「ラクシュミーはんがほんとに憎むべきもんに打ち勝つには、
今はあんさん自身が気張らんとあかんのです。
それにまだ、彼が死んだっちゅーわけやないんやし」
「そうですよ。この下らない殺し合いを終わらせるために、今の貴方に出来る事があるんですから。
それに、貴方の神に捧げる「舞い」を、是非私たちにも見せてください」
「…はい」
ラクシュミーは、2人にそう励まされると、ゆっくりと立ち上がり、
信長から教えてもらった集合場所を伝えた。
「とりあえず、孫さんと私はここで人を待っているので、後から行きます」
「暗いから気をつけて行ってきなはれ」
「はい、行って参ります。…貴方がたもお気をつけて」
ガンジーと孫文に見送られ、目的地に向かって彼女は再び走り出した。
うわ、トリップ変わってしまっとります(すまそ)
>31の山野さん
ぐっじょぶ!です
…追記なんですが。
ラクシュミーと一緒にいた彼女について。
<英雄番号92 ボウディッカ>(現時点で生死不明) [?−61:在位61]
彼女はローマと友好関係にあったイケニ族の長の未亡人で
2人の娘がローマ人によってゴカーン(泣)されたこと
(+その他もろもろ)がきっかけで61年にローマ軍に反乱を起こしたが、
大敗を喫し征服されてしまい、毒を仰いで自害。
茶褐色の長髪で背が高く、荒っぽい声ってことになってます…。
あと、34(1-2)の文、
孫さんの最初の台詞が関西風になっとりません(爆)すみません…。
では、核査察のためにイラクに逝ってきます…。
37 :
おなかいっぱい。:02/09/17 23:54
『王手!詰。・・・ボクの勝ちだね』
かわいらしい幼児の姿をしたアミニズムの神が無邪気に微笑んだ。
頭を抱えるヤハウェ。これで55戦54敗1無効。
『神』である二人にとっては将棋の必勝法はわからないわけでも無いが、そこはそれ、
50手までしか読まない条件での死闘である。
こちらは教室。隣りにはヤハウェが呼んだギャング王たちが控えている。
『キサマ、ズルして無いか??』『ズルしてるのは君でしょ。今52手まで読んだでしょが』
正解である。これで無効は2。
『ボクは人間たちに“無邪気な子供の姿をした神”と延々と言われて、メンドーになって『そういうことにしとこう』って鎮められたことはあるけど、
神族相手にタイマンで負けたことはこの2500年間、一回も無いんだ』とは『大島大明神』の弁である。
トンデモナイ奴がいたもんである。実際、かりそめとは言え実体を持っている現時点では交戦は絶対に避けなければならない。
『とりあえずさ』『なんだ』
『ageよう』『うむ』
>37さん
朝からワラタよ
39 :
ケインズ(霊):02/09/23 00:58
どなたか続きを書いてください
「・・・応答ありません。」
鄭和の沈んだ声があたりに響く。
「ええい、どうしたものか・・・。」
頭をかきむしるカール大帝だったが、浮かんだ案は唯一つ・・・。
「・・・船のところへ戻るとしよう。」
「正気ですか!?殺されに行くようなものなんですよ!?」
「分かっているよ、マリー。だが、やはり仲間を見捨ててはおけん。
集まってからもう一度これからのことについて話し合おう。
・・・正直言って行き当たりばったりはもう疲れた・・・。」
「しょうがありませんな。しかし、船のところへ直接行くのは辞めましょう。
どこか、船を見張れるいい場所があればいいのですが・・・。」
再び逆戻り。
それは唐突だった。
『彦坂!!彦坂!!私の呼びかけに応えるんだ!!』
『鄭和さん!!生きてたんですか!!??』『勿論だ!こっちは大変だったのだぞ!?』『済みません。連絡も生存もわからなくて・・。』
『念話を使えば済むだろう??』『・・・ときどき“漏れる”ようですので』
『まぁよい・・・。お前に少々質問がある』『出切れば、別の所で落合いませんか?誰が“聞いて”いるのかもわかりません』
『簡単な事だよ。お前は“これ”について判る事は無いのか?』
(“マルニ計画”と書いてある書類。註訳:鄭和はカタカナを理解できないので画像として念話で送った。カタカナの判らない念話が届いている者やプロバイダ役のヤハウェには意味不明。)
「ぶっ!!」これは念話では無く普通に吹いた。
「何故です!!??あそこは・・・。賽銭箱はマルクスさんの手に渡らないよう、
将軍と二人でアロンアルファでもって接着したんですよ!!」
念話では無く、日本語で大声で叫んでしまった。
『?』清盛が不審そうに彦坂を見た。「どうなされた?彦坂殿?」
彦坂は仙台訛りだし、清盛もまた言葉が古い。判らない単語や言いまわしも無いわけではない。
『生きているのだろう!!?何故返事をしない!!』
『・・・私の関わった所はありませんのでなんとも・・。』(史実。)
鄭和も興奮極まって念話を使うのも忘れ、大声で叫んだ。
「少しで良い!この“反応爆弾”について答えるんだ!!!」
場所変わって。ここは教室。ヤハウェと「大島大明神」は相変わらず囲碁などをやっていた。
パチン。 「・・・・この島には旧日本軍の遺物があるらしいが」
パチン。 「ああ。あの時は騒がしかった。島のみんな、おびえたしね」
パチン。 「ナニを作っていた?」
パチン。 「ボク、しーあない。」
パチン。 「“反応爆弾”“マルニ”とはなんだ?」
(繰り返すがヤハウェは日本語が理解できなかったので記号として提示した)
・・・・パチン。 「自然神のボクの知るところでは無いね。
水は上から下に流れるのをケチ付ける馬鹿も少ないだろ?」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「えーん!負けそうになったからって盤をひっくり返さなくてもイイじゃないか!!」
「このおっちゃんがいぢめるよう!!」カポネやウェリントンに抱きついて、
ワニの涙を流す「大島大明神」に「誰がおっちゃんじゃ!!」とブチ切れるヤハウェ。
その上を・・・・・。
「ヒマですねぇK大尉。」「・・・・哨戒を忘れるな。あと、何故に“大尉”だ?あのとき私は中尉だったはず・・・。」
「『今生きている』大尉にとっては、タダの夢だからです」
良く分からないが、そういうこともあるだろう。
K大尉は操縦桿を軽く握り直すと、青空の下再び哨戒を始めた。
“何故か”学校からカミナリや極限定範囲の豪雨が『逆に降ってくる』のが少々気になったが。
43 :
世界@名無史さん:02/09/25 07:00
>41
「念話」はあくまでも「共通言語」という設定だったと思う。遠くまで届く設定は行き過ぎ。
また清盛に聞こえてないのもおかしい。
>前スレ285より
意志の疎通自体は「念話」みたいなので出来るそうだ。
ただし、これはヤハウェに筒抜け&確か他のキャラにも聞こえる。
生きている時に話していた言語は「肉声」という形で使える。
文字通りの肉声だからその場にいる人にしか聞こえない。
>前スレ537より
『鄭和さん!!鄭和さん!!』あらん限りのテレパシー。回りに参加者がいれば危ないところだったろうが彼は構わなかった。
しょうがないから「鄭和は何かアイテムを使って彦坂に話しかけた」ことにしましょう。支給品不明ですし。
45 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/28 21:44
「いざ、尋常に勝負。」
鎖鎌を構えた巨漢に迫られて、土方は少し後ずさった。怖いわけでは無い。
だが感じられる気迫は尋常なものでは無かった。
思えばこの島に集められた英雄達は十人十色であった。機転をきかせてまん
まと逃げ切った平清盛、平和主義を貫こうとした釈迦、己の役割に生きよう
としたナイチンゲール・・・そして目の前の男のように真正面からぶつかっ
て来る男。
いずれもとは行かなかったが、それでも多くが自分が生前切って来た者達と
は違う。そう、楽しい連中であった。
しかしまもなくそれも終わろうとしている。明日には全てかたがつこう。
ならば、と土方は思った。あとの事は考えず、全力と全霊をかけて相手をさ
せてもらおうでは無いか。
先ほどまで殺気をほとばしらせていた男から何かが抜けて行くのを感じて、
拳銃をつきつけていたマルコムXの手が揺れた。
「マルコム殿。手出しは無用だ。たとえ私が死ぬ事となってもな。」
一瞬、マルコムXには楊大眼の声が虫の声を打ち消したように感じられた。
お取り込み中すいませんが
楊大眼の武器は鎖鎌ではなく
拾い物の鉄パイプでは?
>46
拡声器はマルクスのもの、鉄パイプを拾うまでは南宋の誰かさん同様支給武器
に気付いていなかったという事で(藁)。
っていうか
まだ支給品がはっきりしてない人も
何人かいるし(苦藁)
あ、うちから出した人たちもまだだった…。
楊大眼の支給品は人探知レーダーだったりする
50 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/30 22:15
>49
では訂正しておくという事で。何日も挟むと分からなくなって来る・・・。
保守
52 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/06 22:19
ちょっと失礼あげ。
上げます
54 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/11 22:00
蝉の音が耳に大きく、小さく、呼吸に合わせるかのように聞こえて来ていた。
実際には蝉の側には音の大小の意識などなく、その場の雰囲気を恐れる気持ち
もまた無かった筈だった。
だが向かい合って得物を握り締めていた二人、そしてそれを固唾を飲んで見守
っていた男にとっては永遠に近い時間を刻む時計の音のようなものであった。
だがどんな沈黙もいずれは破られる。始めに動いたのは、土方歳三。
それも一瞬。疾風の如き勢いで迫り来る相手の剣を捉え、体も即座に反応した
楊大眼の動きもまた一瞬のもの。
55 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/11 22:19
マルコムXには何が何やら分からぬ内に勝負がついてしまっていた。こんな
怪物が相手では己の拳銃と命がいくつあっても足りないのでは無いか。
そう思い、はっとして更に目をこらした。勝負がついたように見えたのだが
正直なところどうなっていたのかを悟る脳味噌がしばらく動いてくれなかっ
たのだ。
そうして目をこらし、頭を巡らした彼の目に映ったものは刺されている楊大
眼の姿であった。顔から血の気が引いて行く。
「ミスター楊!?」
だが次の瞬間土方の頭上で止まっていた鉄パイプが振り下ろされ、相手の頭
を粉砕した。それはもう砲弾でも喰らったかのように。
「い、一体どうして・・・?」
「思っておったよりも丈夫であったこいつが救ってくれたらしい。だがもう
使えんな。」
懐から半ば砕けた英雄探知機を取り出して南北朝史上最大の猛将は一息つい
た。そしてマルコムXもその場にへたりこんだ時、大きな蝉の声を聞いて思
ったのだった。『生きていて良かった。生きたい。』と。
<英雄番号99番 土方歳三 死亡>
56 :
世界@名無史さん:02/10/16 09:46
大王は灯台でやることがないので昼寝を
して時間をつぶしていた。
昨日までは黒人のXとインディアンの
クレイジーホースと一緒にいたが
2人は白人に復讐するといって
出かけたまま戻ってこない。
彼自身は特に白人に恨みは無かったので
留守番をすることにしたのだ。
灯台にはサバイバル教本を参考にした
ブービートラップが設置されているので
彼は安心して昼寝を続けていた。
<英雄番号98カメハメハ>
所持品 サバイバル教本
灯台内は3人が設置したトラップが多数
仕掛けられています。
57 :
世界@名無史さん:02/10/25 23:16
保守アゲ
58 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/25 23:17
>57
書き手に立候補して戴きたい。
ハルゼーは船の上で退屈と戦っていた。
意味もわからず監視員にされ島を見張っていたが
いいかげんうんざりしてきたのだ。
さっきまでは、島の上空を飛んでいた
生意気なジャップの飛行機を良いジャップは
死んだジャップだけという自らの信念に基づいて
撃ち落として憂さ晴らしをしていたが、
上空にいた飛行機が全滅すると何もやることが
無くなってしまったのだ。
暇だ。こうなったら島に近づいて海岸線にいる
奴らを蜂の巣にしてやる。
他の三人の監視員からの抗議の通信を
無視するとハルゼーは島に船を接近させ
南側海岸部を無差別に攻撃し始めた。
番外ハルゼー ヤハウェの指示を無視して暴走中
銃剣の先が、丸腰のヒトラーの背中に突き立てられていた。生前には何度も
やらせた事のある行動であったが、まさか総統になってからもこんな屈辱を
味わおうとは思いもよらぬ事であった。
「まあ一度死んだ身で総統でも無いが・・・それに大王が相手となれば名誉
と言うべきかも知れんな。」
ぶつぶつ言いながら灯台の螺旋階段を登って行く。幸い何事も無いように思
われた、その時。
ヒトラーの足が紐状のものにひっかかり、彼は転倒した。
「何をやっている・・・うん!?」
起こしてやろうと差し伸べかけていた手を再び銃に戻し、無駄の無い動きで
構える大王。その目に映ったものに一発弾を見舞った。
だが一瞬後退しただけで動きは止まらない。危機では無いかと思われたが、
突然大王の体を押し倒した人間が居た為に除ける事が出来た。
「ヒトラー・・・・いや、アルキメデスか?」
「ちょうど良い時に気がついた様ですな。寝てもいられぬようで。」
何時の間にかヒトラーは脇を擦り抜けて階段を下へ逃げて行き、アルキメデ
スは意識を取り戻していた。
向かって来たものの正体は足元の紐に応じて丸太が飛び出すという単純なも
の。アルキメデスの見立てでは素人が挑戦した為にタイミングがずれて動い
たものであるという。
61 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :02/10/26 17:54
「素人か、ならば下手には進めんな。」
どうせ守勢一方の相手であるのなら無理に攻める事も無いだろうというアレ
クサンドロスの意見に、アルキメデスは頷いた。
それなりの武器を持たせた素人と子供ほど危ういものは無い。もっともこの
二人も敵対した者達からすれば似たようなものだったろうが。
黒髪の男が逃げ去るようにして何処かへ行き、しばらくして貴公子と執事と
いった風情の二人が出て行ったのを見てカメハメハ(彼もまた大王と呼ばれ
た男であった)が一息ついた時の事であった。
故郷の火山でも噴火したような音が聞こえて来たのだ。この島も噴火を恐れ
て住民達が退避しているという話が頭をよぎった。
「本当に噴火したのか?」
ハルゼーの攻撃により、灯台が破壊されたのはその瞬間であった。そして同
時に弾を撃ちつくした彼は自ら島に上陸したのだった。
<英雄番号98番 カメハメハ 死亡>
シェイクスピア「森竹さんに聞きたいことが・・・」
モルトケ「私はモルトケだ。」
63 :
ケインズ(霊):02/11/08 21:55
せっかくここまで来たのに廃れてしまうのは
もったいないような・・・
どなたか続きを書いてください
お願いします
64 :
山野野衾 ◆W7NDQJtGoM :
>63
あなたもお願いします・・・鉄三眼銃さん達がおられないとどうにも
ならない。