頼朝はまた × 頼朝もまた ○ です。
それと677のレスの本意ですが、自作自演も何だという事で。武則天は自
分で殺しちゃいましたがあの時は他の人が登場させたピョートルだけ殺すの
も何だかなーという感じだったのでああいう展開にしました。
ルーズベルトがいなくなっていたのに気付いた彦坂が、
さっきからずっと話しつづけている信長と清盛に声をかけた。
彦坂「…信長殿、清盛殿、私はルーズベルト殿を捜します。
さっきのごたごたの時に、見失ってしまって…すみません」
信長「そうか。では彦坂殿、わしは万里殿を捜してまいる。
何となく…だが、厭な予感がするのだ。
女子である彼女を1人にしておる以上はな」
彦坂「わかりました。それでは後で落ち合う場所を決めましょう。
…よろしいですね?お二人とも」
清盛「―御意。ではわしは彦坂殿に付いていこう」
信長・彦坂・清盛の3人は、地図を広げてから集合場所を決めた後、
二手に別れて行動を開始した。
彼らが立ち去ってから暫くの時間が経過した後、草薮の中から、
1人の女性が姿を現した。
赤と鴇色の糸で織り上げた、美しい模様の布を纏った彼女は、
艶やかな黒髪に、浅黒の肌を持ち、額には赤い印が付けられている。
手には先程、清盛がウェリントンから取り上げた筈の拳銃を手にしていた。
英雄番号91番<ラクシュミー・バーイー>参戦
拳銃(←ウェリントンが所持していた)装備
行動方針 欧米(特に英国)人殲滅
ええと。こんなとこで新キャラ出してすみません。
東洋系の女性キャラ少なかったんで。
ラクシュミー・バーイーについてですが
1850年代にインドで反英闘争の指揮をした
マラータ同盟のジャーンシー王の后です。
美人で勇敢な戦士だったんですが、若くして戦死しております。
英雄番号はこれでいいでしょうか??<91番
彼女はこれから二手に分かれた日本人チームの
どちらかを追っかける予定です(をひ)。
>
>>668 山野殿
こちらこそはじめまして。自分も広島在住です(笑)
うちは(元々は演劇→四季板にあった/今は消滅?)
四季版→野球板広島版経由ですが。
ちなみに広島バトロワの方は、現在公式サイトが立って、61まで進んでいます。
ジャンヌは、今しとめた獲物を食い漁っていた。
獲物は二人いたが、一人には逃げられてしまった。
彼女は、すでに人間であることをやめていた。
彼女は、マルクスに撃たれたときすでに死亡していたのだ。
今の彼女は、マルクスに撃たれたとき、支給品の謎の液体が
入ったビンが割れ、その液体を浴びたことにより、甦ったのだ。
その液体は、あらゆる傷を癒す神薬だったが、ある副作用があった。
その副作用とは、徐々に精神を蝕み、肉体を異形の物に変え、
使ったものをクリーチャー化させるというものだった。
ジャンヌは、ルターだったものを食い尽くすと、
新たな獲物を求めて移動を開始した。
<英雄番号38番>ルター死亡
<英雄番号78番>ムハンマド生存確認
<英雄番号21番>ジャンヌ・ダルク クリーチャー化
684 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/08/21 09:26
>682
美人だからいいです。
>683
ひいいいっ。フランス人怒りますな・・・これは。
685 :
世界@名無史さん:02/08/21 11:32
ひえー、やっと過去レス読み終わった。長かったよー。
アゲるためにコキコ。
「さて言い訳を聞こうか」
在って在るもの、あるいはヤハウェと呼ばれている人の形をしたそれは冷たく
言い放った。彼の前には意気消沈したウエリントンとカポネがいる。
「‥」
二人とも言葉を発することもできない。なにしろ目の前にいるのは彼らの精神
世界における神なのであるから。しかしようやくウエリントンが重い口を開いた。
「主よ。このゲームに参加している者たちは人類の歴史上でも最も組織作りが巧み
だったものたちです。このまま放っておけば更に彼らの組織化は進みこのゲームの
前提そのものを崩しかねません。」
「ふむ、さすがは卑劣漢のウエリントン、指摘は鋭いな。してどうするのだ。そこまで
いうなら何か考えがあってのことだろう」
ヤハウェが言った。その口調はあくまで冷酷そのものだ。カポネはひたすら小さくなっている。
ウエリントンはそれに気圧されながらも辛うじて答えた。
「さ、参加者の中でも特にリーダーシップの優れているものがおります。古代ローマの
カエサル、日本の清盛、信長の3人です。こいつらを何とかすれば再び殺し合いが活性化
するのではないかと愚考いたします」
「む、その言よし。さて、うむ転生はさせたものの全く参加らしい参加をしていない
男がおるな、しかもローマ人のことを心のそこから憎んでいる。ハンニバル・バルカに
カエサルを狙わせるとするか」
ヤハウェは独り言のようにつぶやいた。傍らにいる子供としか思えぬアミニズムの神
がにこにこ笑いながら彼の方を見ている。くそ、これではこの全く気にそぐわない展開
をしつつあるゲームをやめるにやめられない。しかも頭上には爆撃機が旋回している。
ヤハウェの頭の中はこの苦境を脱するためのアイデアが浮かんでは消えていたが、今の
ところ決め手になるものはない。うむ、まずはカエサルを殺そう。そこからだ。電撃で
殺すのはこの餓鬼が邪魔するだろうから、ハンニバルにやらせる。悪くない考えだ。
このスレには初めての書き込みです。ハンニバルがぜんぜん活躍してないので、
ストーリーの活性化もかねてこんな設定を考えてみました。どなたか続けて下されば
幸いです。
>682
2ちゃんねる上のバトロワスレは結構多いですね。
「読売巨人軍」・「F1」・「モーニング娘。」・「カノン」・「シスプリ」
「おじゃ魔女どれみ」・「三国志」
ネタがありました。・・・何でほとんど萌え系なんだろう。
「オーストリア女め・・・!」
海辺に佇んでいたマリー・アントワネットの前に「それ」が現れてフランス語で語
りかけて来た時、そこには聖女と呼ばれたものは存在していなかった。
見た目は少女であった。元フランス王妃の死んだ年齢と較べても随分若い。だがほ
んの四日前、マルクスらに協力を求めた時の彼女の面影は無く、ただ人の形をとど
めているだけのものになっている事はアントワネットにも分かった。
かつて市民に宮殿を追われた時にも感じた事の無かった戦慄が体を走った次の瞬間
、「それ」が襲いかかって来た。
獣の吠える声でも人があげる叫びでも無い、声帯を使い尽くした末の様な発音。
手近でありかつ襲い易い相手と踏んでの襲撃であっのだろう。だが、その声は直ぐ
に悲惨で、そして哀切極まりない呻き声へと変わった。
喉笛を噛み切らんとした「それ」の喉に一瞬早くアントワネットへの支給品であっ
た「櫛」が食い込んでいたのである。フォーク型のものであった。
「舐めるんじゃ・・・ありませんわ・・・よっと!!」
噴出す返り血を散らすようにしてアントワネットが立ち上がった時にはもうそこに
は怪物の姿は無く神々しさを感じさせる「聖女」の亡骸が横たわっていた。
「南蛮女!無事であったか。」
振り返ると、この島で二番目に顔を会わせた男が森から出て来て駆け寄って来てい
るのが見えた。
<英雄番号21番 ジャンヌ・ダルク 死亡>
689 :
ルービックキューブ:02/08/21 18:09
>
690 :
ルービックキューブ:02/08/21 18:13
>683
そういう効果のアイテムがあるということは
鳥の羽根とか三色ボールペンにももしかしたら
何か特別な力があるかもしれないですね。
ちょうどその頃。
「これは……戦車か?」
半壊した診療所の隣、厩舎を覗いたアレクサンドロスは驚きの声を上げた。そこには、立派な二頭立ての戦車が
置かれていたのだ。
森でアドルフ・ヒトラーの願いを聞き入れ、投石機でマルクスなる邪悪の権化(ヒトラーはマルクスの事をそう
呼んだ)を屠った後、アレクサンドロスとアルキメデスは島の探索を進めていた。
投石機の破壊力は絶大だったが、その原理上小回りが利かない。ひたすら息を潜めながら獲物が通りかかるのを
待つという手段もあったが、闇雲に待つだけではどうしても非効率的である。そこで二人は投石機を元通り隠すと、何か有効な運搬手段を捜して島を巡っていたのである。
「ふむ、この戦車をうまく改造してやれば、投石機を運搬するのにちょうど良いかもしれませんな」
アルキメデスが言う。さすがはシラクサの街を襲ったローマ軍を、数々の兵器で苦しめた天才学者。頭の中では
既に、投石戦車のモデルを描き始めている。
早くも木の棒で地面に図形を描き始めたアルキメデスを、アレクサンドロスは苦笑と共にたしなめた。
だが、正直その発想は悪くない。またそうでなくとも単純に戦車があれば、機動力が上がる。戦車弓よりも強い
飛び道具――マスケット銃――を持っている以上、この機動力を活かさない手は無いだろう。
「よし、乗るがいいアルキメデス」
大王はそう声をかけるや否や、先に立って戦車に乗り込んだ。
乗り手の資質を無意識の内に感じ取ったのだろうか……戦車を引く二頭の馬たちは、嬉しそうに短い鳴き声を上げた。
<英雄番号76番 アレクサンドロス 生存確認>
<英雄番号82番 アルキメデス 生存確認>
彼らは戦車(チャリオット)を入手しました。
うまく投石機と組み合わせて、投石戦車を作る事を考えています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
初めまして。つい最近、このスレの存在を知りました。
最近姿を見ない大王と学者コンビを動かしてみました。
このままだとあぼーんされてしまうと思いましたのでw
あ、76は鄭和でしたね。じゃあ大王は76→83で。
あと、一箇所改行忘れて非常に読みにくいですね。すみません。
ダイナマイトの爆発音でカール大帝は目を覚ました。
気付かれぬようあたりを見渡すと自分が車に乗せられているのが分かってきた。
装備が失われていないことを確認した後、カール大帝は薮の中へ身を滑り込ませ、
そのままじっと時を待った。
「・・・あっけないものだ。」
薮を抜け、海岸へ戻る途中、
地面に横たわるナポレオンとイワン雷帝の遺骸を見つけ、カールはつぶやいた。
「ついさっきまで共に戦っていた仲間がもはや単なる肉の塊。
これだけはいつの時代も変わらぬ定めか。」
おもむろにカール大帝は二人の体をあらため始めた。
「ふむ、これが銃か。ナポレオンよ、これはもうおまえには必要無い。
ありがたく使わせてもらうぞ。・・・おっと、これは何だ?」
彼が見つけたのは一つの袋。中には石のようなものが4つ。
「単なる石ではないな。うーむ、ほかの参加者から使い方を聞き出すとするか・・・。」
痛む体をいたわりつつ、彼はゆっくりと船のほうへ歩き出した。
海岸に出たカール大帝は、船に近寄る東洋人を見るや否や、ピストルを発射した!
弾はあらぬところへ飛び、慌てて振り向く相手だったが、
フレイルを振り回して襲ってくるカール大帝の姿に逃げ出していった。
「待ってください!なんてことを!!」
『・・・な!?もしかするとあの男が!?』
今ごろになってマリー・アントワネットが話していた仲間のことを思い出したカール。
「いや、敵と勘違いしてな。ああ、仲間を得る機会がまた遠のいた・・・。」
「まったく、この次はあなたが襲われるかもしれないんですよ・・・ところでナポレオンは?」
黙って首を振るしかなかった。
「何があったかぜんぜんわかりませんが・・・。」
「マリー、こいつの縄を解いたな!」
慌てて弁解する鄭和。
「ま、待ってください。逆らおうとは思いませんから。
もともと船があったのでそれを使って逃げようと思っていただけなんです。
どうです、あなたもごいっしょに?」
「そうはいかん・・。」
上空を飛びまわる大型機を睨み付けるカール。
「ここへ辿り付く途中考えてみたがあれはおそらく神が遣わした魔物だ。戦いを放棄するものに対する見張り役だろう。
それに、水平線にかすかに見える影。去る気配も無いが、かといって寄ってくる様子も無い。
あれもおそらく海の怪物だろう。」
「なんと・・・。それならやむをえませんな。この船も整っているのは形だけ、
ちゃんとした道具が無ければ到底使えるものではありませんので。」
「まだ我々の仲間が生き残っているかもしれん。まずはそれと合流するとしよう。
ああ、マリー、それでいいかな?」
「あんなことをしてしまっては私の仲間も戻ってこないでしょう。
まったくなんてことを・・・。」
「ありがとう。それから・・・」
カール大帝は鄭和にイワン雷帝の使っていた大剣をほうった。
「使えるな?」
「ええ、どうにか。」
※鄭和は身長六尺(約180センチ)、体格も堂々とした偉丈夫だったそうです。
また永楽帝の元で戦に参加した経験を持っているなど、我々が思い浮かべる宦官の
イメージからはだいぶ離れた人物です。
695 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/08/21 21:50
「ふん、是非も無いわ。」
駆け寄ろうとした途端撃たれそうになりながらも無事逃げられたのはカールが銃器
に慣れていなかった為か、それとも彼の強運によるものか。
だが運の上に胡座をかいてもロクな事にならぬ事を信長は学んでいた。今は下手に
動かぬ方が良さそうだ。
あの南蛮人は下衆のたぐいとは思えない。ならば万里の身を案ずる事もなかろう。
何かで誤解が生じたらしいが、下手な相手(弱い相手とは限らない)と組むよりも
一人で歩いた方がお互いの為である。
そう考えながら鉄砲足軽の様にライフルを肩に載せていた信長。だが退屈せずに済
むようにと運命の女神はそこに新たな課題を設けてくれていた。
書き手が増えた上に鉄三眼銃さんが戻って来て下さったので嬉しいです。
西方見聞録さん、初めまして。
信長の耳元で、カチャリ、という音が聞こえた。
彼の後頭部に黒髪の女性―ラクシュミーが銃口を向けていた。
信長「…貴殿の国の挨拶はその様にぞんざいなものなのか?」
ラクシュミー「失礼な」
信長「…まあそんな事はどうでもよい。わしは織田右大臣信長。貴殿の名は?」
ラクシュミー「…ラクシュミー・バーイー。北インド・ジャーンシー王国の妃だ」
信長に名前を明かした彼女は、そのまま銃口を動かさずに言葉を続けた。
ラクシュミー「ノブナガといったな…貴様、何故あの男を逃がしたのだ?」
信長「殺す必要がないと思ったからだ…違うか?」
ラクシュミー「私にとってはあの男は憎むべき存在だ。わが国を侵略した国の人間だからな」
彼女の言葉を聞いた信長は、その言葉の根底に憎悪があることを感じていた。
だが、このまま(銃口を向けられている)の状態では、何も進展がないままだ。どうするか―…
彼がそう考えてこんでいると。
ドーン!
2人の背後で"何か"が崩壊する音が聞こえた。
「正直分が悪いな・・・。」
苦戦を感じてそう言いながらも、ラムセス2世(英雄番号76番)の口調は楽しげ
なものだった。カデシュで半壊した軍団を立て直した時の高揚感が蘇る。
相手は二人。乗り込んだ戦車から続けざまに石を放って来た。一見単純な仕組みに
見えるあのような兵器があれば自分がヒッタイトにてこずる事も無かったろう。
だが今の現実の自分は逆に攻撃される立場にあった。彼自身も戦車に乗ってはいた
が、いかんせん片手で操縦しもう一方の手で大鎌を振っている身である。
やり難さは否定出来なかった。
「いっその事降りるか。」
ここには彼に王らしくない行動をしないでくれと懇願する者もうっとおしい雑魚も
いない。そう考えて向きを変えようとした時だった。
突然アルキメデスの体に生じた違和感を痛みだと彼の頭脳が判断するのにはほんの
一瞬だけであったが時間を要した。
いかん、支えきれない。手綱が手を離れ、体が前のめりに倒れそうになった。
「アルキメデス!」
異変に気付いた大王がその体を支えてくれたが、戦車はそのまま暴走する。
「くっ、やむをえん。」
老学者を抱えてマスケット銃を小脇に抱えると、大王はそのままススキの群生地の
中に飛び込んだ。ガラス質の葉が体の数箇所を傷つけたが大したものでは無い。
それよりも攻撃して来た相手と得物の見当をつけねばならなかった。先ほどまで目
の前に居たエジプト人の仕業では無い。
「・・・外したか。」
最後の弾を撃ち出したアドルフ・ヒトラーはしばし迷った。もう拳銃は使えない。
山刀も刃こぼれが増えてボロボロになってしまっている。さて、どうするべきか。
アルキメデスが体のどの部分を撃たれたかはわざとぼかしておきました。彼の生死
と伍長殿の行動は他の方にお任せします。
ヒ「さて、生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ。」
シ「光栄だなぁ。僕のハムレットを観てくれていたとは・・・。」
フ「馬鹿、無防備に出るんじゃない!」
なんて展開も考えていましたが、混乱しそうなので止めました。
それに気付いた時、無人となった戦車は彼のすぐ眼前まで迫っていた。
「ぬぉっ!」
ラムセス2世は大鎌を携えて戦車から飛び降りる。ほんの一瞬だけ遅れて、硬い物が
ぶつかり合う音が響き渡った。
「む……」
ラムセス2世は抜け目なく辺りを疑う。自分と、石を放って来た戦車の乗員二人の他に、
まだ別の誰かがいるはずだ。
すると彼の視界に、一つの人影が飛び込んで来た。
次の行動に一瞬の躊躇を覚えた事が、アドルフ・ヒトラーの命運を左右した。
自らに駆け寄る足音に振り返ると、巨大な鎌らしき物を構えたエジプト人が
こちらへ向かって走り寄って来る。
その動きには、微塵の躊躇いも無い。
眼前に迫り来る刃を、ヒトラーは呆然と見詰めていた。
「バ……バカ、な……」
腹部に、刃が深々と突き刺さった。
「バ……バカ、な……」
呟くと、ラムセス2世は前のめりに倒れた。
その腹部には、細長い筒のような物に取り付けられた短刀が突き刺さっていた。
銃弾は、アルキメデスの脚部を貫いていた。即死するような傷では無いが、
誰かに背負わなければ歩く事はままならない。
二人分の体重を支えながら、苦もなく地面に着地したアレクサンドロスは
銃剣付きマスケット銃を構えて様子を窺った。
その時、地面を踏みしめる足音が鳴り響いた。
そちらに目を向ければ、先程のエジプト人(それがラムセス2世であるとは、さすがの
アレクサンドロス大王もまだ気付いていない)が大鎌を手に、誰かに向かって
突撃して行くではないか!
その大鎌を受けようとしている人物が見覚えのある男だと悟った時、
アレクサンドロスの身体は勝手に動いていたのだ。
……その男こそが、アルキメデスを撃った人物だとも知らずに。
ラムセス2世にもう一撃を加え、完全にその命を奪った後、アレクサンドロスは
振り返って言った。
「どうやらまた会ったようだな、アドルフ・ヒトラー」
大王の顔には、戦の時だけ見せる興奮の表情が宿っていた。
<英雄番号?番 ラムセス2世 死亡>
「偶然……だな」
心臓が警鐘を鳴らす。
「私も、たまたまこの辺りを通りかかってな」
全身の細胞が、危険を告げる。
「助かったよ、アレクサンドロス大王」
自らが冷や汗をかいている事を悟られぬよう、出来る限りのポーカーフェイスを保って
ヒトラーは言った。
相手の手には銃剣付きマスケット銃。
こちらには、弾切れの拳銃とぼろぼろの山刀だけ。
ましてや相手は、軍の先頭に立って10倍の数のペルシア軍と戦った英雄だ。
……大王が真実に気付いたなら、私の命は無い。
ヒトラーは、自分が勝利を得る事の出来たはずの、唯一にして最大の機会を失って
しまった事に気付いた。
「アルキメデスが誰かに撃たれて、負傷してしまった。ヒトラー、医者を見なかったか?」
変わらぬ口調でアレクサンドロスが尋ねて来る。
もしやこの男、それをやったのが私である事に気付いていないのか……?
「医者……ここに来る途中、パラケルススという男に会ったぞ」
「そうか。ではそこまで案内してもらえるか?」
やはりアレクサンドロスの口調は落ち着いた物だ。ヒトラーは、一度逃げて行った
運が、再び自分に向いて来るのを感じた。
「分かった」
素直に頷くと、ヒトラーは先頭に立って歩き始めた。
「ああ、待てヒトラー」
突然アレクサンドロスに言われて、ヒトラーは心臓が縮み上がるかと思った。
「そんな剣など、もう使えまい。持っていても無駄だろうから、捨てて行ったらどうだ?」
あくまで口調は穏やか。
だが大王の手のマスケット銃は、心なしかこちらに向けられていないだろうか?
「……そうだな、その通りだ」
ヒトラーは大人しく、その言葉に従うしかなかった。
アルキメデスを背負ったアレクサンドロスはヒトラーの案内で、パラケルススの元へ向かった。
書き終わりage。
アルキメデスの傷を直接死ぬような物にしなかったのは、個人的に彼には、
数少ない「好戦的な学者」としてもうちょっと頑張ってもらいたかったからです。
(既に死にましたが)ノーベル、そして彦坂さんと、
この世界の学者軍団はみんな平和主義者です。
だから一人くらい、自分の発明した兵器を殺し合いに使う事に、さほど
躊躇いを覚えない学者がいても良いかとも思いまして。
無論あくまで個人的な意見なんで、傷悪化→あっさりあぼーん、でも構いませんけど。
あと、アレクサンドロスが本当にヒトラーが犯人である事に気付いていないかどうかは、
皆さんにお任せします。
ちなみに、ヒトラーの現在の装備は(弾の切れた)拳銃のみです。
それと山野氏、英雄番号76は鄭和なので(
>>630より)、
ラムセス2世には別の番号をお願いします。
705 :
西方見聞録:02/08/23 19:27
ageたと思ったのにsageてました。
706 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/08/23 22:11
>705
では78番という事で。しかし91歳まで生きたのにこの島に来てからは蝉の一生(藁)。
シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ・・・・・。
しつこいぐらいに砥石に針を擦り付ける音が、夕闇の中に響き渡っていた。
先日水浴びを行った川の側で目を輝かせながら得物を握っているのはフレデ
ゴンド。
側で瞑想している厩戸といい、大胆にも眠っているルイといい、三人とも個
性がその行動に現れていた。
「行くわよ、二人とも。愚図愚図している暇なんて無いわ。」
20分程して沈黙を破ったのはやはりフレデゴンドであった。聖人型の厩戸
も君主型のルイも生まれながらの王族であり、せっかちな行動には向いてい
ない。
だが侍女からのし上った彼女の行動力は牛馬のそれであった。この美女の何
処にそんな活力があるのかと不思議に思われるほどに。
「しかしフレデゴンドよ、幸いここまで襲って来る気配も無かったが。」
悠然と構えるルイに対する彼女の返答は失笑だった。
「だから何?ここで全員が片付くのを待つつもりなのかしら。冗談じゃない。
信長達にも悪いし、やらせてもらおうじゃないの。」
成る程、発言内容は義侠心に富んでいる。だが事実は心中の悪い虫が騒いだ
だけだという事くらい、二人には察しがついていた。
『困ったものだな。』
分からない訳では無い。いや寧ろ二人には分かり過ぎるほど彼女の行動の源
となるものが分かっていた。
厩戸には仏国土建設として、ルイには大国の建設として現れたもの。それは
この島に『来る事の出来た』英雄達に共通するものであった。
ただそれが彼女の場合、妙に荒っぽい略奪という形で現れてしまうのだろう。
そして『仕方が無いか。』と厩戸が思った時には彼女は嬉々として針投げの
具合を試していた。
警報:フレデゴンドが本気になりました。面識の無い人間は無差別で攻撃さ
れます。(信長・清盛は除く)
英雄番号が混乱してきたようなので
アルキメデスは英雄番号37になっています。
ラムセス2世の番号78番はムハンマドに付けられているので
英雄番号82番をラムセス2世の番号に推薦します。
追加でカール大帝を英雄番号85、ウエリントンを英雄番号86
に推薦します。
新しい登場人物や死亡者がふえたので
1 ヒトラー 生 2 アインシュタイン 死 3 ティベリウス 死
4 カエサル 生 5 イエス 生 6 冒頓単ウ 死
7 アッティラ 死 8 厩戸(聖徳太子) 生 9 金日成 死
10マリア・テレジア 生 11イヴァン四世 死 12武即天 死
13ブッシュ二世 死 14項羽 死 15愛新覚羅溥儀 死
16孔子 死 17M・アントワネット 生 18ティムール 死
19フレデゴンド 生 20曹操 死 21ジャンヌ・ダルク 死
22カール五世 死 23平清盛 生 24レオ十世 死
25フリードリヒ二世 生 26ラプラプ 死 27アイスキュロス 死
28デュ・ゲクラン 死 29ルイ十四世 生 30パラケルスス 生
31メフメト二世 死 32ガリバルディ 死 33乃木希典 死
34ヘリオガバルス 死 35ヴァレンシュタイン 死 36織田信長 生
37アルキメデス 生 38ルター 死 39ヨハネス二十一世 死
40張騫 死 41ナポレオン一世 死 42ピョートル一世 死
43始皇帝 死 44釈尊 死 45F.ルーズベルト 生
46マルクス 死 47エリザベス一世 生 48フェリペ二世 死
49彦坂忠義 生 50ノーベル 死 51陳国峻 死
52ニーチェ 死 53ネロ 死 54文天祥 生
55孫文 生 56リチャード一世 死 57グスタフアドルフ 死
58クフ 死 59ダレイオス一世 死 60ポルポト 死
61ガンジー 生 62フィロン 死 63マルコムX 生
64アウラングゼーブ 死 65楊大眼 生 66レーニン 死
67スターリン 死 68毛沢東 死 69ハンニバル 生
70スカルノ 生 71クレイジーホース 死 72オクタビアヌス 生
73ルーデンドルフ 死 74フランクリン 死 75フビライ 死
76鄭和 生 77ラファイエット 死 78ムハンマド 生
79ダビンチ 生 80ケインズ 死 81ブリュヌオー 死
82ラムセス2世 死 83アレクサンドロス 生 84シェークスピア 生
85カール大帝 生 86ウエリントン 生 88アルカポネ 生
89パットン 生 91ラクシュミー 生 99土方歳三 生
番外
ネルソン 生 東郷平八郎 生 ハルゼー 生
デーニッツ 生 アンリ=デュナン 生 ナイチンゲール 生
松本良順 生
ニミッツ 死 李舜臣 死
島の状況
四日目の昼過ぎ
島の集落炎上中
神社は燃えたうえに、爆破されたが超自然の力で再生?
英雄番号は87・90・92〜98があいています。
不備があったら誰かフォローしてください。
残り人数…とりあえず計算してみましたが、
現時点で【残り人数36人】(番外6人)です。
さて、信長vsラクシュミーのその後です。
2人の背後で鳴り響いた巨大な爆発音。
それを聞いたラクシュミーは、信長の元を離れ、先程の音がした方へと向かおうとしていた。
しかし、信長が彼女の左腕を掴んで制止した。
「―何故止める?!」
「ラクシュミー殿、今そなたが出ていけば、下手すれば生命を落としてしまうだけだぞ。
そなたが己の本懐を果たしたいのなら、ここで無駄に動いてはならぬ」
信長にそう言われたラクシュミーは、渋々銃を下ろした。
そうして彼は、先程の別れ際に清盛と彦坂、2人からの発案から成り立った
「ある作戦」を彼女に頼む事を決意した。
―本来はこの役目は万里に頼もうと思っていたのだが。
「ラクシュミー殿、そなたに頼みたい事がある」
違った、番外の残り人数は7人でした…。
怒りの雷に打たれてきます…
モルトケ(小)はゲーム開始からずっと隠れていた。
この場所は思わぬ盲点となって誰にも見つけられていなかった。
その場所とは学校のトイレだった。
ぼろぼろの廃校のような校舎なので、トイレの個室が一つ開かないぐらいでは、
カポネたちも疑問にも思ってないようだった。
ヤハウェは知っていてもおかしくないようだが・・・
ここに隠れていたおかげで、トイレに来たカポネ達の話を盗み聞きして
神の陣営の情報をいろいろ知ることができた。
ヤハウェ側もいろいろトラブルがあってうまくいっていないようだし、
英雄たちはヤハウェを倒すためにいろいろ画策しているようだった。
ここで知った情報を誰かに教えればヤハウェを打倒するのも
夢ではないようなきがしたが、彼は小心者で優柔不断なので
決断がつかないでいた。
英雄番号87番 小モルトケ登場 所持品はベレッタM92Fです
>>713さん
…モルトケ(小)って検索かけて、あるHPでプロフィール見たけど、
確かに小心者かも(苦藁)
武器の方は原作では三村が持っていたんですよね>ベレッタM92F
ハンニバル「カエサルってローマ人知らない?」
楊大眼「知らんぞ。ところで倭国の侍知らぬか?」
マルコムX「あ!ここからちょっと行ったところに人がたくさん集まっていましたよ。」
ハンニバル「さっそく行ってみなくては・・」
ハンニバルがいなくなった後
楊大眼「Xよ。あの象使いを、あの集団にけしかけたのか?」
マルコムX「ええ。白人同士、醜く殺しあってほしいですね。」
マルコムXはハンニバルをカエサル達の方へけしかけ、
漁夫の利を得る作戦を発動させました。
シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ・・・・・。
一部が焼けてしまった集落の一角で、フレデゴンドの時と同じ様な音が立てられて
いた。もっともこちらは武器を砥いでいた訳では無い。
平清盛は今、木の枝を削るのに一所懸命になっていた。
「相国さん、こんなものしか見つかりませんでしたが・・・。」
その内に焼け残りをゴソゴソ探っていた彦坂が布に包んだ複数の品を持って来た。
「布に筆に墨に・・・流石にこのような島では琴は見つからんなんだか。いや、し
かしようやってくれた。」
清盛がその中から取り出したのは、工作の課題にでもつかえそうな道具一式。
「・・・どうなさるおつもりなんですか。」
怪訝そうな顔をする彦坂の前で、手早く布を裂いて行く清盛。
「御幣を用意しておる。それに勺もな。灯明も設けねばならぬ。」
それを聞いて余計に訳が分からなくなった彦坂に清盛は用途を説明する事にした。
末法の世の始まりとされた年より950年。分からぬ者も増えたのだろう。
717 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/08/25 18:51
「神を降ろす為じゃ。」
「・・・・・か、神様をですか?」
中世への玄関口を開いた梟雄の言葉は、物理学の天才の理解を超えていた。
「ルーズベルト殿から聞いた。この島はヤハウェなる神が選んだだけあって、神を
呼び寄せ易いらしい。他の神々のお力を借りてヤハウェの力を封ずる。」
「それが出来ると?」
「見よう見真似じゃが、やってみるしかあるまい。男が楽を奏し、女に降りた神に
窮状を訴えるのじゃ。右府殿には女子を探すように頼んでおいた。」
幸いプレッチェルで死んだ大統領達が冥界との道を開いてくれたお陰で、降神、も
とい交信がやり易くなっている。清盛ら前近代の英雄達は夢告でその事を知った。
だが彦坂はもっと別の事が気になったらしい。
「そうだ!忘れてましたよ。ルーズベルトさんはどうするんです?」
憎い男ではあるが、放って置く訳にもいかない。
「落ち着くのじゃ。休みながら目的も果たせた事じゃし、そろそろ参るわい。」
ルーズベルトと感受性の強い女、それに琴ないしはそれに相当するものを求めて、
二人は再び歩き始めた。
>718
「十訓抄」・「愚管抄」では英雄。「延慶本平家物語」では人柱を石柱に変更。
学者により評価が分かれる人物ですが、英雄であったといって良かった。
「彦坂殿。・・・どうでもいいが猫は置いていった方が良いぞ」
入道生国の呆れた声に、
両手に燃料電池式自転車のハンドルを握り、下駄を踏みしめ、てけてけと歩く彦坂。
「・・・頭から離れません」天才のとぼけた解答。猫は完全に懐いていた。ついでに言うと物凄い力で彦坂の頭に載っている。
坂道を下ったり、ブレーキによって自動充電するこの自転車は、
機動力、隠密性、低音度、加えてライト、燃料電池式による坂道の多いこの島での有効性と高性能極まりないが、
(補助の働く上がり坂はともかく)引っ張るとなると少々重い。
まして、チャリの篭には色々詰まっている。
「しかし、便利なものがあるものだな。・・・『補助装置』がないものも見たが充分使える。
・・・刀鍛冶なら作れるか?」「チェーンを作れればなんとか・・。」
「・・・思いださせてしまったか?」彦坂は答えた「悲しいことですが、少し慣れました」
少々遡る。
集落を訪れた二人はその惨状を見た。清盛はまだしも、清盛たちに会う前に僅かの間だけ行動していた李将軍の死体を見た彦坂はそうではなかった。
無論、あまり埋葬に手間を掛けれないが、出来る限りの供養と、悪いとは思ったが使えそうな幾ばくかの遺品を手に入れた。
そんな中瓦礫を漁っていた清盛は地下室への扉を見つけた。
食料や水などを探す傍ら。「針金か・・・要らぬな」清盛はそれを放り投げた。
子猫が『にゃぁ』と鳴いたのとバランスがずれた為頭の位置が変わった彦坂の視線がそれに集まった。
「(避雷針…?)」しげしげと手に取る。「針金になにか?」彦坂は無言で金属繊維製のタコ糸を見つけ出していた。
「人間は考える葦である・・・か」「?」
* * * * * * * *
「1度死んだ身だから・・・なんて言えなくなりましたね」
「当たり前だ。どのような形であれ、我々は生きている」
猫が荷台に飛び乗り、長い尻尾を振っている。島の自然の美しさを堪能しつつ二人は歩いた。
戦闘継続中であっても自然、和歌や漢詩が出るのは「らしい」といえばらしい二人だった。
「な、何なんだ・・・。」
これまで数々のカルチャーギャップに悩まされてきたカール大帝。
しかし今度は格別だった。
そこは・・・巨大な実験装置が所狭しと並んだ地下実験場だったのだ!
「・・・確か、私の国ではラヴォワジェという徴税請負人がこんな装置を使って
いろいろな科学実験をしていたと聞いた事がありますが・・・。」
ビーカーを手に取りつつ途方にくれたようなマリー・アントワネットの声も
カールの耳には入らない。
「この本、漢字を所々使ってある事からして天朝ないしはその周辺の国か・・・。」
「・・読めるか?」
「いいえ、わけのわからない文字
・・・ところどころ漢字から採用したらしき跡がありますが・・・
ダメです、まったく別の言語ですよこれは。」
鄭和もさじを投げるしかない。
「この・・『反応爆弾』・・・?これについて書いてあるらしいんですが。」
「うーむ。まあ、この洞窟は居心地がいいな。この・・なんだ、このざらざらした灰色の石は?
自然の岩じゃないな・・・とにかく、使えないものは放って置くに限る。」
急に鄭和が目を輝かせて叫んだ。
「・・・待ってくださいよ!使える人間に心当たりが!」
「な、何!?そいつは未来の時代の人間ということか!?」
「ええ、服装からして間違いなく・・・技術一般に詳しそうでしたよ。」
「よーし、早速そいつの心に呼びかけよう、ひょっとしたら・・・便利な兵器が作れるかもしれん。」
「分かりました・・・『彦坂よ、死んだとは言わせないぞ。私の呼びかけに答えるんだ』」
そろそろ次のスレ作りません?山野さんにお任せしますよ。
っつーか昼に自分が立てようとしたら
ホスト規制くらって立てられなかったYO!
次スレの2以降に状況など纏めて書きこならできるかもしれませんが。
724 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/08/26 22:58
>722
どうすれば良いのやら・・・(スレ立て経験無し)。それと明日から一週間ばかり
ヘルニアの検査入院でここに来れません。今夜中に教えて戴ければやらせて戴きます。
誰か続きを書いてください
726 :
世界@名無史さん:02/08/29 23:46
スレの内容と関係ないけど、バトルロワイヤルのロワイヤルってなに?
727 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/01 20:18
>725
次スレを立てて頂けないでしょうか。分からないもので。