589 :
世界@名無史さん :
04/04/05 18:00 >>134-140 フランス・ブルボン家の家督は、シャルル10世のあと、
アングレーム公ルイ・アントワーヌ(自称ルイ19世)→ボルドー公アンリ(自称アンリ5世)の順に継承されています。
ルイ19世は、シャルル10世の長子で、妻はルイ16世の娘マリー・テレーズ(革命中に幽閉された王族のなかで唯一革命後まで生き残った人物)です。
アンリ5世は、ルイ19世の弟の子です。
しかし、ルイ19世、アンリ5世ともに子供がなく、フランス・ブルボン家はアンリ5世の死をもって、1880年代に断絶しました。
そこで、現在フランス国内の王党派からフランス王位継承者と認定されているのは、スペイン王アルフォンソ13世(1931年の革命で廃位)の曾孫で、現スペイン王フアン・カルロスから見れば従兄弟の子にあたるアンジュー公ルイ・アルフォンスです。
もし仮に即位すれば、フランス王ルイ20世となります。
スペイン・ブルボン家はルイ14世の子孫なので、男系のみでたどれる親族としては一番フランス王家に近い家系になるそうです。
もちろん、前述のアンリ5世にはイタリアのパルマ公に嫁いだ妹がおり、彼女の子孫を含めれば、末期のフランス王家に血縁的にもっと近い家系もいくつかあります。
例えば、パルマ・ブルボン家と姻戚関係のある現ルクセンブルク大公家なども、女系を介せば、シャルル10世の血を引いていると言えます。
なお、フランス王家の継承権を主張する一族としては、他に七月革命で王位についたルイ・フィリップの子孫のオルレアン家(正しくはブルボン・オルレアン家)もあります。
こちらは、ルイ13世の子孫ということになります。
オルレアン家のほうは、第二次世界大戦中からフランス王位継承権を主張して活動しており、1958年にはフランスへの帰国が(二月革命以来110年ぶりに)認められています。
オルレアン家の現当主は、フランス王アンリ6世を僭称しているようです。
しかし、王党派の大半は、王位継承権者としてのオルレアン家の正当性に否定的であり、そのために代わりに擁立されたのが、スペイン・ブルボン家の一族のアンジュー公だったようです。
アンジュー公家は、フランス革命200周年の1989年にフランス国籍を取得しています。
590 :
世界@名無史さん :04/04/05 18:27
>>433 開成高校だろ。
但し、あの家系は本家ではないよ。
日本に帰化して姓も日本風に改めている。
591 :
世界@名無史さん :04/04/05 18:36
>>575 イギリス王家だってカール大帝に繋がるよ。
西フランクの王女がノルマンディーに嫁いで、その子孫がイギリス王位を取得。
592 :
世界@名無史さん :04/04/05 18:37
>578 ハプスブルク家はカエサルの後裔を名乗ってますね。
593 :
世界@名無史さん :04/04/05 18:37
595 :
世界@名無史さん :04/04/05 22:29
なんで明智伝鬼の名前が出てないの?
>>592 カエサルはビーナスの子孫を称していたわけだから……
597 :
世界@名無史さん :04/04/06 01:59
>>589 >>594 スペイン・ブルボン家歴代(名前、在位期間、続柄)
Felipe V 位1700-1746 フランス王 Louis XIV の孫
Fernando VI 位1746-1759 子
Carlos III 位1759-1788 弟
Carlos IV 位1788-1808 子
(フランスによる占領)
Fernando VII 位1814-1833 子
Isabel II 位1833-1868 娘
(第一次革命)
Alfonso XII 位1874-1885 子
Alfonso VIII 位1886-1931 子
(第二次革命)
Juan Carlos I 位1975-現在 孫
スペイン・ブルボン家は、19世紀に女王イサベル2世がいますが、女王の婿のカディス公フランシスコもカルロス4世の孫なので、フェリペ5世以後現在まで一応男系で繋がっていると言えます。
フランス王家は、女子or女系による相続を最後まで認めていなかったので、これが結構重要となります。
>>589 >>594 ついでに付け加えると、ルクセンブルク女大公シャルロット(位1919-1964)の婿フェリックス(現大公ジャンから見れば実父)がパルマ・ブルボン家の出身。
大公婿フェリックスは、アンリ5世の妹ルイーズ(シャルル10世から見れば孫娘)の孫ということになる。
ちなみに、現ルクセンブルク大公ジャンの妃ジョゼフィーヌ・シャルロットは、ベルギー王レオポルド3世の娘である。
また、ベルギー王家は、初代レオポルド1世の妃ルイザ・マリアがオルレアン家のルイ・フィリップ(フランス王位1830-1848)の娘である。
つまり、近い将来にルクセンブルク大公家には、七月革命で対決したシャルル10世とルイ・フィリップの双方の血を引く当主が出現することになる。
599 :
世界@名無史さん :04/04/06 02:51
ジョン・ケリーの嫁さんがハインツ一族の末裔ってのは既出?
600 :
世界@名無史さん :04/04/06 19:54
織田信長の子孫はスケート選手。
601 :
世界@名無史さん :04/04/07 14:12
>598 しかしいまさら実のない王位継承権なんてどうしようってんだか。
>>601 スペインが王政復古したじゃないか。
まぁフランスはまず無理だと思うけど。
ロシアとかバルカン諸国とかバイエルンあたりは芽があるな。
>>602 ロシアでロマノフ家が帝位復帰ってまず無理でそ。帝政時代を懐古する人は多いけど、
単に昔はよかったと懐かしがっているだけで、本気で帝政復古を考えている人は皆無。
フランスの王党派は4つに分裂してるらしい。 ボナパルト派(当主は多分コルシカにいる) オルレアン派 正統派(アンジュー公) ルイ16世の子供が生きていて、子孫を残したと信じてる人たち まぁ、よくやるよという感じだな。 1987年の調査では63%が王政(帝政)復古に「反対はしない」と答えたそうだが。
男系じゃないとだめ、ってのは日本だけじゃないのか ちょっと意外だ
モナコ公国は男系断絶となった時点でフランスに吸収されることになっている。
607 :
世界@名無史さん :04/04/08 02:26
>604 ボナパルティストは王党派にはいるのかな?
608 :
世界@名無史さん :04/04/08 02:55
>>607 厳密には違うね。王党派=君主制論者とでも考えればそうだ。
609 :
世界@名無史さん :04/04/08 06:16
唐の皇族が老子の直系というのは完全に嘘なの? 皇帝は李姓なのも系図をねつ造したという話だけど 妻妾の誰かが子孫とかみたいに、一滴も老子の血は入ってないわけ?
まず間違いなく嘘。 老子は春秋戦国時代の楚の人だから漢民族あるいは南方系異民族であることに疑いはない。 そもそも実在すら疑われる可能性すらある。 これに対し、唐皇室は北方騎馬民族の出自であることが確実であり、血が混じる要素はまず あり得ない。
611 :
世界@名無史さん :04/04/10 04:37
唐の李氏は鮮卑族だよ
>>310 超遅レスだが
>日本にきたペリーのお兄さんは、アメリカでは独立戦争の時の海軍の英雄
>として有名らしい。
ペリー来航と独立戦争では時代が合わないと思うのだが。
>>612 独立戦争ではなく19世紀初頭の米英戦争ですな。
ちなみに、マシュー・ペリー(日本に来たペリー)の兄オリヴァー・ペリーは
アメリカ人なら誰でも知っているような有名人だそうです。
マシューもそれなりに本国では知られた存在ですが
「日本に行って開国交渉を行った人物」よりは
「あのオリヴァー・ペリー提督の弟」のイメージの方が強いらしいです。
オリヴァー・ペリーってどんなことしたの?
615 :
世界@名無史さん :04/04/10 22:01
ここはいいね。 日本史板で有名人の末裔の話すると、「歴史とは関係ない」とかすぐ文句言う奴がいるのだが。
616 :
世界@名無史さん :04/04/11 00:39
617 :
世界@名無史さん :04/04/11 01:06
>>609 唐王室は、自称では前漢の李広の子孫です。
618 :
世界@名無史さん :04/04/11 01:12
>>604 でもさー、正統派はどうしてアンジュー公を擁立したんだろうね。
どうせなら、シャルル10世の孫娘の血が入っているパルマ・ブルボン家の子孫のほうがよりベターであるような気がするのだが。
アンジュー公家も旧パルマ公家もどちらもスペイン・ブルボン家の分家だから、フランス王家との男系での血縁の近さは同じ。
それなら、女系でも繋がりの強いパルマのほうが良くない?
619 :
世界@名無史さん :04/04/11 01:29
>>618 フランスは女系ダメだろ。
っていうか
>>597 嫁。
>>614 オリヴァー・ハザード・ペリーは1913年9月10日、
エリー湖の戦いでイギリスに対し勝利を収めた。
>>619 えーっと、日本でいうと東郷平八郎みたいな感じ?
>>619 年代、間違ってませんか?
1913年って、第1次大戦の前年じゃ……
そんな時期に米英が戦ってたとは思えないのですが。
622 :
597=618 :04/04/11 05:55
>>619 あなたは、私の言っていることを理解していません。
アンジューとパルマの男系でのフランス王家への近さは同じなのです。
女系による相続が不可の場合においても、男系での近さが同じである者が複数いる場合、さらに女系においてもつながる者がいれば、そちらが優先されるということは、よくある話ではないでしょうか?
これは、同様に女系による相続を認めない日本の天皇家の場合でも、言えることです。
天皇家の系図を見ても、傍流から即位した者は、それまでの皇統の嫡流の血を引く女子を正妻に迎えている例が多いです。
また、フランスのブルボン朝初代アンリ4世(男系でカペー朝のルイ9世につながる)についても、妻がヴァロワ朝最後のアンリ3世の妹であることが、その即位を可能ならしめた要因の一つにあることは事実でしょう。
つまり、最終的な決定要素は男系であっても、女系でもつながることによってその正統性がさらに強化されるという発想は極めて自然なものです。
>>604 >ルイ16世の子供が生きていて、子孫を残したと信じてる人たち
これってルイ17世が生きてタンプル塔を脱出して、子孫を残したっていう話ですよね。
確か、のちに「我こそはルイ17世」という人物が現れたとか。
しかも、その人物の墓(オランダ政府公認)がアムステルダムにあるとか。
そてにしても、フランス・ブルボン家が革命後わずか百年足らずで断絶してしまったことが、フランスの王位継承権問題を複雑にしてしまった感は否めませんね。
まあ、末期のフランス・ブルボン家は、子供のない(生殖能力のない)人物が多いことが根本要因か。
よく考えれば、ルイ18世もルイ19世(アングレーム公)もアンリ5世(ボルドー公)も子供がないし。
といっても、今さらフランスで王政が復活するとも思えないので、その限りでは、王位継承権の正統性云々を気にするのも結局王党派だけってことなんですが。
その問題は解決済み。 すりかえられたとされ、その後塔で死亡した子供とマリー・アントワネットのDNA鑑定を 数年前にやった結果、親子であることが証明されたので、その自称ルイ17世は偽者で あることも立証された。 ただし、マリー・アントワネットの子であっても、ルイ16世の子であるという保障は ないわけだが。
>303 オノ・ヨーコって 日本七人槍の小野鎮幸の 末裔らしい。
626 :
世界@名無史さん :04/04/12 02:23
しかしオランダ政府がノーンドルフをルイ17世だと認めたのは何故でしょう。 当時フランスとオランダは仲悪かったのかな?
627 :
世界@名無史さん :04/04/12 03:53
オランダは、ウィーン議定書でせっかく手に入れたベルギーに、七月革命の余波で独立されるという憂き目にあっている。 しかも、独立後の初代ベルギー王は、ルイ・フィリップの娘婿。
628 :
世界@名無史さん :04/04/12 05:08
629 :
世界@名無史さん :04/04/12 05:10
630 :
世界@名無史さん :04/04/12 16:16
>>627 しかも、ベルギー独立時に、当時オランダと同君連合だったルクセンブルクの西半分までベルギーに取られている。