中華を異常なまでに敵視し
遊牧民を賞賛する杉山正明氏について語ろう
2 :
世界@名無史さん:02/08/11 02:36
耶律楚材とその時代
楚材への攻撃ぶりは異常。
業績と実質的地位の論評はいいとして
人格まで徹底的に否定、容貌まで槍玉に挙げている。
読んでいて著者が心配になってきたよ。
田中みたいに、遊牧民を嫌いまくっているのも問題だが、
この人もちょっと行き過ぎだ。
休講が多すぎるが面白い人だった。
受講してる学生が目を白黒させるのを見るのが楽しみだった。
もっとチョンやチャンコロを叩いて欲しい。
岡田英弘もついでに叩いていいですか?
6 :
世界@名無史さん:02/08/19 22:09
ウヨは出て毛
7 :
世界@名無史さん:02/08/20 23:29
岡田英弘と杉山正明ってスゲー仲悪いよね。
素人からすればほとんど似たようなこといってるんだけど。
っていっても杉山さんが意識しすぎで、岡田さんは全然相手にしてないって感じであるが。
異常なまでに中国嫌ってるよね。
拓跋国家とかいう言葉使うのが好きみたいだけど
隋や唐を鮮卑族の国家みたいに言うのはなんかね。
学生のころに読んだのだからあまり憶えてないけど。
9 :
世界@名無史さん:02/08/20 23:53
ブレイン ハイブリッド
彼は多言語使いが多くなってきて本当の蒙古史研究は始まったばかりだと
何かで告げていたが、一体どの位の言語をどの程度マスターし読解できるの
だろうか? そうであればどうやって学んだのであろうか?
またマルコポーロについてどう考えているのだろうか?
11 :
世界@名無史さん:02/08/21 01:29
杉山先生が駆使できるのは中国語とペルシャ語と英語、…以外にもあるけれど、とりあ
えず、これだけあれば原典に当たる事が問題無く出来るから。
それと、よく杉山先生が中国を嫌っているというけれど、それは当たっていないよ。
漢文史料からしか中国を見ようとしない、、現在の中国史学を嫌っているだけ。
彼が主張しているのは、「多言語の史料を駆使して歴史を眺める」という事。
杉山先生が理想としている本田実信先生が、そういう人だったしね。
ペルシャ語は以外と楽らしいね。
13 :
世界@名無史さん:02/08/22 12:20
ここは塩野七生スレほど伸びないね。
やっぱり遊牧民の歴史って、興味を持つ人が西洋史に比べて少ないからかな?
中国史研究者からの批判がいっぱいきたらおもしろいんだけど。
14 :
世界@名無史さん:02/08/22 12:41
>11
>「多言語の史料を駆使して歴史を眺める」
華北とかから出土する碑文資料と精査などには、特にそうみたいですね。
元代の碑文は特にウイグル文字モンゴル語とかチベット語とかで
書かれていたりするので、研究にはどうしても他言語環境は必要みたいですね
カラコルム発見のペルシア語碑文には正直驚きました!
あんなところにハーンカーフが!!!!
15 :
世界@名無史さん:02/08/22 21:25
>>8 >隋や唐を鮮卑族の国家みたいに言うのはなんかね。
隋唐は民族移動の結果「混血」した中国の王朝だということを強調したいんでしょ。
フランスや北イタリアをゲルマンの国家であると言うのと同じことなんだと。
岡田英弘も同じことを言ってたと思うけど
五胡をゲルマン民族に最初にたとえたのは誰?
16 :
世界@名無史さん:02/08/22 21:48
岡田・杉山両氏は梅棹氏をどう評価してるんだ?
17 :
2チャンねるで超有名サイト:02/08/22 21:49
>>7 岡田vs杉山 仲悪いの?
やっぱ野尻湖クリルタイとかで殴り合いやった仲間なんだろうか
19 :
世界@名無史さん:02/08/23 12:55
クリルタイは殴り合いもやる場なんか。
ええですな、お岩さんみたいな杉山さんも。
負けっぷりも良さそうだ。
杉山もチャイナドレスを着た中国美女に尺八してもらゃ
少しは考えも変わるだろう。
僕ちんはレスリー・チャンに尺八してもらいたい。
22 :
世界@名無史さん:02/08/30 13:42
遼の国都の方が
宋の国都よりも
市場の品揃えも充実していただろうって。
マジかよ。
>>20 チャイナドレスって満州族の着物じゃなかったけ?
24 :
世界@名無史さん:02/08/30 17:46
>>23まあ、なんでもええやんけ。
杉山ちゃんが変わりはるんやったら、なんでもエエ。
25 :
世界@名無史さん:02/09/02 01:42
>>23 満洲族が紫禁城を取り巻いて居座っている内に、
漢族以上に中国人そのものとなった。
そう北京のタクシー運ちゃんに言ったら、
(もちろん満洲族、ってカミングアウトしてくれたので)
なんだか嬉しがったような。
漏れは日本軍国主義者の冒した過ちをついでに実感したよ。
26 :
世界@名無史さん:02/09/03 02:21
>>25 満洲人が一番嫌う言葉で
満洲人を誉めるウヨ厨房って
始末におえないからな。
杉様の本ってモンゴルで出版されているのかな?
ネット検索で、いくつか杉山さんの顔拝見したけど、なかなか味わい
深い面してますね。 どうでもいいが、汗っかきさんぽい気がした。
モンゴル人に「モンゴル人が書いたモンゴル史も是非読んで下さい」
と、云われたけど、和訳されてるもので何があるのでしょうか?
28 :
世界@名無史さん:02/09/16 10:06
この人の明朝に対する態度は
嫌悪一辺倒と思われがちだが、
実は微妙な所もある。
だって明朝文化とは
宋朝ではなく元朝のそれの後継者という立場だからね。
あんなに感情的に貶めるのだから、
文化の連続性よりも断絶性を強調した方が
より論理的なのだがな。
29 :
世界@名無史さん:02/09/16 11:33
この人の説は改めていうべきでないことが多い。昔からモンゴル研究にペルシア
語が必要なことはだれしもいってるし、様々な点で当たり前のことばかりいっている。
今、東洋史研究者でこの人の子とを褒め称える人がいるが、別にそんな
いうほどのこともないと思える。
くだらない。
30 :
スーダラダッタ:02/09/16 11:54
>この人の説は改めていうべきでないことが多い。
学者の常識かならずしも世間の常識ではない。
この人が概説書や研究案内にがんがん書きまくったことにより、
はじめて「学者の常識」が「一般常識」、すくなくとも「歴史好きの常識」
になった項目も多い。
> くだらない。
杉山氏とその系列の人々に私怨を有する東洋史研究者かそのお弟子とお見受けする。
ご愁傷様。
>様々な点で当たり前のことばかりいっている
全くその通りだろう。ただし問題なのは、その「当たり前」のことを、何故に、
ことさらに繰り返し言う必要があるのか、ということではないか?
俺はそこに、歴史学に対する、彼の危機感と焦りを感じる。
32 :
世界@名無史さん:02/09/16 12:42
鵜呑みなぞせんけど、杉山氏の著作で、こういう視点が
あるのだと気づかされたのはありがたい事。
何よりもあから様に解き放つエナジーとバイタリティが伝わる。
33 :
世界@名無史さん:02/10/01 05:50
>>15 >五胡をゲルマン民族に最初にたとえたのは誰?
宮崎一定
というか宮崎市定へのリスペクト感じる個所が時々あるな
正直、目新しい印象が無かった
ジェチ・ウルス(俗称キプチャク・ハーン国)って
言いきりには驚いた。
36 :
世界@名無史さん:02/10/01 14:42
>>35 でも実際ジュチ・ウルスって言い方の方が一般的になりつつある、
とかいうことはないの?
38 :
世界@名無史さん:02/10/01 19:16
キプチャク汗国だのジュチウルスだのより
東欧人が呼んだ「黄金のオルド」の方がカッコイイ。
39 :
世界@名無史さん:02/10/01 19:20
ジョチ・ウルスのほうが正式でしょ
「国」って表現が適さないんだから
>>39 モンゴル語で「ウルス」以外の「国」にあたる単語がるのカYO
と言ってみるテスト
文献上ではジョチウルスという言葉は確認できない罠。
41 :
世界@名無史さん:02/10/02 09:01
この人って文章が妙に詩的だったりするよね
42 :
世界@名無史さん:02/10/02 16:41
>>40 「キプチャクのハン」っていう言い方は文献にあるの?
>>42 漏れはジョチウルスもキプチャク汗国もどっちも支持しない。
「黄金のオルド」を推奨。
44 :
世界@名無史さん:02/10/03 19:37
でも「イル汗国」の方が「フレグウルス」より適切だ罠。
大元ウルス
オゴタイウルス
チャガタイウルス
黄金のオルド
イル汗朝
休講が多いのは教えているどこの大学でもそうなの?
47 :
世界@名無史さん:02/10/11 04:44
杉山ってこいつ馬鹿だろ
最新刊で「ハンガリーの語源はフン族」とかぬかしてたぞ。恥ずかしい。
オノグル
51 :
世界@名無史さん:02/10/12 14:15
>>49 もともとテュルク系のオノグル族にくっついて移動してたらしいですな。
その過程でオノグルと同一視されて
オノグル>オングル>オンガル>ウンガル>フンガル>ハンガリー
てな感じに変化したとか。(随分適当な書きかたしたけど)
ハンガリースレで聞くとそこら辺はかなり詳しく教えてくれるはず。
52 :
世界@名無史さん:02/10/12 14:24
フン族→フンガリア→ハンガリーかとおもてた。
53 :
世界@名無史さん:02/10/12 14:27
>>51 >テュルク系
スレ趣旨とはずれるが、「チュルク系」って言い方はいいね。
発音は、「トルコ」より「チュルク」だよね、いまのトルコでも。
「チュルク」を「ターキー」なんて読んでしまうのは、英語読みのヒドイ
ところだね。
ティベル川を、リバー・タイバーなんて読む英語に鉄槌を!(w
54 :
世界@名無史さん:02/10/12 14:46
ハンガリー人はトルコ系ですか?
55 :
世界@名無史さん:02/10/12 15:07
>>54 言語学的な分類では、アルタイ語族に属すテュルク語とは違います。
ハンガリー語はウラル語族のフィン・ウラル語派に属すそうです。
フィンランド語やサーミ語、エストニア語が遠い親戚になります。
ハンガリー語はウラル語族のフィン・ウゴル語派のウゴル諸語に属します。
エストニア語・フィンランド語のほうは同語族同語派のフィン諸語。
それどころか言語学では「アルタイ語族」の存在に対する否定的意見も強いかと。
かつてウラル・アルタイ語族とまとめられていた
テュルク諸語、モンゴル諸語、ツングース諸語、ウラル語族は
文法的に類似するが同一系統とは証明しがたい、というところでしょうか。
57 :
世界@名無史さん:02/10/19 10:16
ペルシア語はアラビア語に比べたら楽だから、ペルシア語読めるからって自慢しても
しょうがない。英語くらいのもんだろ。辞書と根気と原典さえあれば読めるよ。
ばかやろうめ。
だれも自慢してないと思うんですが57はばかですか。
『逆説のユーラシア史 モンゴルからのまなざし』
読まれた方いますか? 何かこれまでと変わった事書いてました?
モンゴル史に於いて‘ブレイン’って杉様が使い始めた言葉なんですかね?
>>57 外語大のペルシア語科に知り合いがいるけど、難しそうだよ、ペルシア語。
少なくともアラビア語とは同じ位難しそうに見えた。
>>61 ペルシア語が難しそうっていうなら(もちろん簡単ではないと思うが)、
アラビア語はもっと難しいよ。
>>62 そんなに難易度が違うものなのか?
ペルシア語と比べてどう難しい?
ちょこっと勉強しただけだから
アラビア語学習者が最初にひっかかるところしかわからんけど、
子音の数が多い、
hが三種類、dが二種類など日本人に区別が難しい発音が多い、
格がある(ペルシア語には格はない)、
単数、複数と別に双数がある、
語根は子音で構成され母音が変化するタイプの屈折をする、
(ペルシア語は語根の語尾が変化するだけで西欧諸言語と一緒)
屈折パターンの種類がややこしく覚えるのに苦労する、
時制が完了形・未完了形に分けられ初習時にわかりにくい、
(ペルシア語の時制は過去形・完了形・未来形などで西欧語と類似)
などなど。
ペルシア語は文字がとっつきにくいだけで
文法はフランス語と同じくらいかむしろ簡単なくらいだと思うけどな。
>>64 詳しい説明をありがとう。
俺は文字の難しさしか考えてなかったw
66 :
世界@名無史さん:02/10/20 11:47
文字は簡単。アラビア文字だ。右から左へ書くけど、アルファベットだから繰り返し
書いてれば覚えちゃう。漢字と比べたら全然楽だ。
アラビア後は文法を理解して無いと辞書すらひけぬがペルシア語は難易度は英語程度。
集史の全訳なんか何十年かかるかわからないので
概説書あたりを出して欲しいものです。
68 :
世界@名無史さん:02/11/02 00:23
『集史』全訳してるのか? 東洋文庫かなにかで出すつもりか? だとしたら
すげえ。
69 :
世界@名無史さん:02/11/02 03:02
>>47 ハンガリー語はフン族と何の関係も無いけど、
「ハンガリー」という名前の語源がフン族だってのはそのとおりじゃないのか!?
>>69 「オノグル(マジャールの故地の近隣部族の名)のなまり」という説のほうが
「フン族のガリア」よりも有力らしーよ。
71 :
世界@名無史さん:02/11/15 17:07
age
72 :
世界@名無史さん:02/12/01 11:50
そろそろあげとくか
杉山の意見に全面的に賛同することなどとてもできないが
中国史の連中は何であんなに中華思想に染まってんだ?
73 :
世界@名無史さん:02/12/02 01:06
>中国史の連中は何であんなに中華思想に染まってんだ?
回答其の壱 漢語文献しか読まない奴が多いから
出来ればラテン語くらいは読めたほうが良いですがねえ・・・
ま、ロシア語を駆使している変り種な方もおられますが。
回答其の弐 『中国』という概念を無批判に使いすぎ
人民政府の領域と伝統的中華世界を無批判に混同している奴が多い。
まあ、それは歴史学徒に限った事では無いが・・・
74 :
世界@名無史さん:02/12/02 01:51
>>72 それは具体的にどんな連中かね。
中華思想に染まっているのは化石化部分だけだろう?
75 :
世界@名無史さん:02/12/02 02:51
76 :
世界@名無史さん:02/12/10 22:42
近代にはいって遊牧民族の軍事的優位性が崩れたことは、どう影響を与える
のだろうか。中国とか大助かりだろうな。
77 :
世界は破滅を待っている:02/12/10 22:51
読んでみようかな……
本の内容もそれなりに変化してるのだろうし、面白いであろう事は想像
出来るんだけれど。
いかんせんタイトルが・・
フルスイング命みたいな、万年4番候補の5番打者的感じで食傷気味に
なってきた。
このワンパターンが杉様本人の望むものかどうかまで判る訳もないけれ
ど、購買意欲を削がれるものがある。
79 :
世界@名無史さん:02/12/11 00:29
>78
ズパリ、御当人の本意ではない。
「頼まれたら断れない」という性分なのでついつい引き受けてしまう、というのが本心のようである。
当人的には、イスラームとヨーロッパとの関係について触れた本を、一度は書かせて欲しい、ということを講義で仰っていた。
ちなみにタイトルも、恐らく出版社が適当に付けたものと思われる。
杉山さんは司馬遷が冒頓のことを最も偉大な王者として史記を書いたとか言ってたが…
あれは普通に「親をも殺す非道」として書いてるようにしか見えないぞ
親殺しは不味いだろ、親殺しは
あくまで持ち上げるために、頭曼をちょっと間抜けな単于にしただけだろうし
それでも中国人が親殺しを偉大とするかねえ?
あと、可哀想なのは冒頓
子孫の劉淵が晋から独立するときに、部下から
「呼韓邪単于の遺業を成し遂げてくださいまし」
と哀願されたのに
「馬鹿野郎、男なら劉邦や曹操みたいな覇者にならなきゃいかんだろ!
呼韓邪なんぞ物の数ではないわ」
…元海さん、アンタ(w
これについての杉山さんの話も聞きたい
誰でも華夷思想は心地よいものなあ
81 :
世界@名無史さん:02/12/12 00:51
>>76 でも海を渡って西夷と東夷がやってきて、さんざんだった。
西夷と東夷って言い方するんだ。
西夷とは普通いわないよな。南蛮・北狄・東夷・西戎。
84 :
世界@名無史さん:02/12/12 23:23
西洋人のことを西戎とはいわない。
西夷、洋夷というな。
なんで西南夷というんだろうな。
西夷って何かね・・・・?
>>84 むぅ。洋夷はよく聞くけど西夷ともいうのか。
89 :
世界@名無史さん:02/12/16 05:48
西戎も西夷も同じ。
西戎のことを西夷という場合もあるし
西洋人のこと西戎という場合もある
司馬賞オメ。
91 :
世界@名無史さん:02/12/20 23:25
杉様、受賞おめでとうございます。
http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/866995/90998eR90b396be-0-1.html 【司馬遼太郎賞 京都大大学院教授、杉山正明さんが受賞】
第6回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は18日、モンゴル時代史を研究する
京都大大学院教授、杉山正明さん(50)に決まった。
杉山さんの主要作品は「クビライの挑戦」「世界史を変貌(へんぼう)させたモンゴル」
など。モンゴル時代史を長年研究し、中央アジアの遊牧民の視点から斬新なユーラシア
世界史観を提唱した、が授賞理由。選考委員の評論家、柳田邦男さんは「学問的な水準が
高いだけでなく、遊牧民の生活や人間像が現代に立ち上がってくる叙述の仕方も巧みだ」
と称賛した。
杉山さんは「今後もユーラシアの意味合いを各国の人に理解してもらえるよう研究を
重ねたい」とコメントを寄せた。
賞金300万円。贈賞式は、司馬さんの命日に当たる来年2月12日の「菜の花忌」に
大阪・サンケイホールで開かれる。
[毎日新聞12月18日]
92 :
世界@名無史さん:02/12/28 15:40
>79
以前本を出版した事の無かった頃の杉様は、出版するんだったらリヒトホーフェンの『ヒーナ』のようなハードな仕立ての立派な本を
出したいといっていたので、単行本を出した時には、な〜んだいいかげんだなぁ思った。
その後、本人に聞く機会があったので、あの発言はどうなったのかと聞いたら、それはまだまだこれからとか苦笑いしながら言っていた。
おそらく、集史の全訳が終わったらって事なのかなぁ?
93 :
世界@名無史さん:02/12/28 22:55
94 :
世界@名無史さん:02/12/29 13:46
『集史』の重要性は分かった。すなわち本当の意味での世界史の嚆矢であるとの
ことである。それがペルシア語で書かれているのだと。そして世界中で訳さんとす
るも抄訳はあるも無数の伝本が世界中にちらばっているためにその校訂に難をきた
したがために決定版が未完成であると。
杉山氏は既にその1割を訳しているという。もし全訳をなせば世界最初の全訳と
いうことになろうか。おそらく漢文は欧米人には難しいだろう。おそらく世界最高の
東洋学の伝統のある京都の学者であればその利点を活かせる。
イランにおいてすら訳がないのだろうか?
世界最初に訳したとなれば英雄だ。部分的でもいいから公にならないだろうか?
しかし先が見えないと部分の訳や意味合いが分からないことが多いだろうから、
おそらく全訳を完成させてから発表となるのだろうな。
95 :
世界@名無史さん:02/12/30 12:36
杉様のエッセイ?「豚と狼」の続きはいかが致しましょう?
もう止めておいた方が良いならば止めておきますが・・・。
杉様現在、他大学の非常勤講師等もされてるのでしょうか?
>>95 いや、こちらは杉様スレですから構わないと思います。
よければ続きをお願いします。
97 :
世界@名無史さん:02/12/30 20:30
これだけ重要な『集史』をだれも訳さなかったことは本当に愚かである。
今まで研究者は何をしていたのだろうかね。
>>97 そんなに簡単なことだと思ってんなら、おまいがやってみれ。
99 :
世界@名無史さん:03/01/02 11:38
続「豚と狼」
むかし学生の頃、『ゴルゴ13』という劇画があった。「13」は「サーティーン」と読まなければいけません。主人公は一匹狼の殺し屋である。これがまた、世界をまたにかけて、めちゃくちゃ強い。
おもいこみの激しい筆者は、ゴルゴというのはペルシア語の「ゴルグ」、すなわち「狼」のことだと随分長いこと思っていた。
その後ものしり顔にいう奴がいて、本当はゴルゴダの丘だし、例の13人からきているとおしえてくれた。でも、それ、そうなのですか。
やはりだいぶ昔、東大総長をしていた大河内一男さんが「ふとった豚よりも、やせたソクラテスになりたい」といったとかいわないとか。とにかく有名な話である。
でも、豚は太っているとは限らない。そして、ソクラテスは太っていたそうだ。大河内先生が、実はそれを知っていて、本当は「世の中様々。固定したイメージ、さびついた常識ではダメだよ」と言いたかったのならば、ごめんなさい。
でも、どうやらそうでもなさそうだ。やせた大河内先生はナルシストだったのかもしれない。
イスラーム圏にかぎらず、たいていどこでも狼は尊敬されている。日本だって「大神」なのだから、たいしたものだ。一方豚の印象は、物語『西遊記』の猪八戒をみても、やはりあまりかんばしいとはいえない。
(つづく)
おお、続きだ。ありがとうございます。
突然ゴルゴの話題が出てくるのがなんとも(w
とはいえ、杉様の「ゴルゴ=狼」説も悪くないですね。
ゴルゴは中東方面での仕事も多いし、健さん主演の実写版はイランが舞台だったし。
登場人物のひとりが呟いてそうだ。
いきなりゴルゴかよ、お茶目だな杉山先生
まあ今の50代前後の世代にとってはバイブルかもね>>ゴルゴ
ゴルゴのイランがらみのエピソードではゴツイおっさんのシャワーシーンがあったな
狼っていうと、「動作・24分の4」のラストの章名が「生き残れ狼」だった
作者もゴルゴ=狼って思ってるんでしょう
凄くスレ違いスマソ
102 :
世界@名無史さん:03/01/02 16:35
正月TVを見ていたら、東儀秀樹氏が出ていたが、
彼と杉様は容姿の雰囲気が似ているなぁと思うのは、私だけでしょうか?
特に横顔が似ている!あごのライン。色白で髭剃り後が濃く、鼻が高い。
103 :
世界@名無史さん:03/01/08 22:18
つづき
イスラーム諸国の動物園で豚と狼を見ていると、ふっと、愛されることと愛されぬことの違いを考えてしまう。
人も動物も、まわりからあたたかい目で見てほしい。愛されたい。愛されていると思うとき、心やからだのとがりは消え、やすらいだ表情になる。
が、それが逆になったとき、人も動物も阿修羅のようになる。
人もふくめ、動物という名のいきとしいけるものすべて、みんなじつは見られることが好きなんだ。
まわりを見つめることよりも、たぶん見つめられることのほうがもっと好きなのだろう。
人は人が娯楽になる。出会いの楽しさ、わかれの悲しみ。それも、たがいに見つめあうなかにある。
とはいうものの、イスラーム圏の豚は、あんがいしあわせなのかもしれない。
だって、その他の地域の同胞たちのように、勝手にふとらされ、そのあげく殺されてしまうなどという理不尽きわまる計画殺戮にあうことはないのだから。
やせた豚とふとった狼。さて、あなたはどちらになりたいですか。
(このあとに長い余談があります。シルク・ロードについてだよん。)
>>103 わけの分からん文章になってきました・・・
シルクロード編に期待!
105 :
世界@名無史さん:03/01/09 09:32
期待せんといてください。
シルクロードなんて無いっていうボヤキです。
106 :
世界@名無史さん:03/01/11 00:21
よく東大路通りを歩いているが、歩き方がちんぴらっぽい。
しかも、いつも同じ服のような気がする。
耶律楚材をコケにする杉チャマなんてキライでく!
許けません!
(^^)
109 :
世界@名無史さん:03/01/11 13:55
age
110 :
世界@名無史さん:03/01/13 12:36
この人がシナを追われたあとのモンゴルの話、
エセンとかアルタン・ハーンとかを
書いているの見たことがない。
やっぱペルシャ語文献で中国史の連中を論破できないと
面白くないんでしょうか?
111 :
世界@名無史さん:03/01/13 12:41
今のところモンゴル帝国時代の研究で手一杯だからじゃないの。
112 :
世界@名無史さん:03/01/13 13:40
モンゴルの征服より西欧キリスト教徒による「新大陸」開拓の方が悪辣だというのは正論だとおもう。
ナチスドイツの征服より西欧キリスト教徒による「新大陸」開拓の方が悪辣だというのは正論だとおもう。
115 :
世界@名無史さん:03/01/13 21:05
それにしても、集史の全訳などの解釈をする前から、全く新しいモンゴル史などと
ぶちあげても仕方なかったね。訳して解釈してから全く新しいと、こうぶちあげる
べきでないかね?
116 :
世界@名無史さん:03/01/17 02:26
史上最悪の細菌戦ですからね。
117 :
世界@名無史さん:03/01/17 10:41
118 :
世界@名無史さん:03/01/19 00:45
119 :
けせれのれの:03/01/19 01:41
せのせのせ
120 :
世界@名無史さん:03/01/24 14:16
シルクロード編はどうなった?
121 :
世界@名無史さん:03/01/27 10:31
>>120 あれは遊牧民から見た世界史の中で紹介されているコラム「シルクロード幻想」
とほぼ同じなので、カキコしないことにしました。
語尾か少し違う程度で95%文章が一致している。
私の手元にあるものより、ちょっと言い回しが丁寧になっているだけです。
お忙しいのでしょう。コラムを使いまわされているようです。
杉山は故・小林高四郎先生に比べると漢文の読みが凄く甘いね。
耶律楚材もかなり誤訳が多くて萎えたぞ。
124 :
世界@名無史さん:03/02/06 00:08
え?そうなの?あの人、漢文ダメなんだ・・・・
「融通無碍なる遊牧民」っていう表現に違和感を覚えるんですが。
離れた地域間における文明・文化の接着剤の役割を果たしたのは確かだと思うけど、
接着剤は一種類だけじゃないし……。
杉山ファンの方、どうか俺を啓蒙してください。
126 :
世界@名無史さん:03/02/07 12:13
>>125 そんな表現使ってましたっけ?
なにに書いてありました?
>126
「遊牧民から見た世界史」の中にありました。
「『世界帝国』テュルク、最後のタクバツ国家・唐」について語っている箇所ですが。
128 :
世界@名無史さん:03/02/07 21:32
129 :
世界@名無史さん:03/02/07 21:37
このひとの文章にはたるんだ印象を受けることがある。無駄があってもいいと
思うが、そうでなく醜くたるんでいる所がある。
語の選び方も的確でないところ
がある。また、浮いた辞も目立つ。
130 :
世界@名無史さん:03/02/08 21:05
>>129 >語の選び方も的確でないところがある。また、浮いた辞も目立つ。
そうだね。学者っていうより、論説家っていうか扇動家の文飾ぶりが目につくね。
下のを、読んでそう感じた。
「逆説のユーラシア史 モンゴルからのまなざし」 日本経済新聞社 2002.9
偏向した思想色が豊かな雑誌のひとつ、「諸君!」の増刊号で鼎談やってたし。
「パクス=タターリカ」と「パクス=アメリカーナ」の比較論を延々ぶってたっけ。
……学者が自分の思想を吐き始めるのを見て幻滅するのは、俺だけですか?
>>131 いいじゃん、べつに。雑誌でしゃべるくらい。
つーか自分の思想を吐露してくれるほうが面白い。
それに偏向してない雑誌なんかないよ。
>>132 程度を無視して「偏向してない雑誌なんかない」とか言うなよ。
134 :
世界@名無史さん:03/02/09 22:03
私は、またやってらぁって感じで受け流すけど。
自分がその思想に流されなけりゃいいじゃん。
面白いと思えるとこは132と同意見。
135 :
世界@名無史さん:03/02/10 15:41
>>123 比較する年代を間違えてない?
漢文がすっごく読める年代の人々には、ちょっと勝てませんて。
136 :
世界@名無史さん:03/02/10 16:11
しっかり物を見てそれを的確に言い表すという才能に欠けるのかもしれぬ。
全体を見回して何が重要かを見定める能力に欠けているのかもしれない。
それは才能でもあろうが、修行を積み重ねればある程度見につく力である。
表面をさらって感じた事をなんの脈絡も無く騒ぎ立てているといった印象も
ないではない。
著作の題名を見ただけでだらしない印象を受ける。もっと締まった題名を
つけるべきである。好みの問題かもしれないが。
137 :
世界@名無史さん:03/02/10 17:45
>著作の題名を見ただけでだらしない印象を受ける。
「逆説のユーラシア史」とかですか?
138 :
世界@名無史さん:03/02/10 17:50
そもそも本の題名って著者がつけるものなんですか?
139 :
世界@名無史さん:03/02/10 17:51
がいしゅつだけど、編集者がつけると思われ
(相談くらいしてもよさそうだけど)
140 :
世界@名無史さん:03/02/10 18:08
この人どっかで大雪のことを「ドカ雪」って書いてたけど
北国の出身かね。
雪のない地方の人間でも、ドカ雪っていわない?
143 :
世界@名無史さん:03/02/10 22:05
静岡県沼津市生まれ。私も沼津市出身。ドカ雪って言います。
144 :
世界@名無史さん:03/02/10 23:29
杉様は朝青竜のことをどう思ってらっしゃるのでしょう?
145 :
世界@名無史さん:03/02/22 13:46
新しく出た科研費の報告書(研究代表:志茂碩敏)に、お杉ちゃんも書いているらしいが、どんな内容かな?ご存知の方お知らせくだされ。
146 :
のねりくの:03/02/22 14:18
のりせれのれり
おすぎとか言うなあ!ヽ(`Д´)ノ
杉様とお呼びせんか
148 :
世界@名無史さん:03/02/22 18:31
漏れも「お杉」って言ってるなぁ。杉様って女子大での渾名だったよね?
ちなみに岡田英弘は「岡ちゃん」
149 :
世界@名無史さん:03/02/23 22:02
女子大時代はまだ30代だったから杉様が似合っていたが、
いまは50を超えたし、お杉ちゃんの方が似合っている気がする・・・。
人文研時代はなんと呼ばれていたのであろう・・・?
そしてアメリカでは・・・?
むむっ、科研の報告書の内容を知りたかったのだが、話題があらぬ方向に・・・
147氏には悪いが、やっぱり杉様よりお杉ちゃんでしょう。初めて見たとき、意外に背が高いことと、ちょっとなよった雰囲気が印象的だった。
152 :
世界@名無史さん:03/02/26 10:49
このお方、最近(ここ数年?)ちょっと疲れた感じっつーか
年取った感じになってきましたな。
心労でしょうか。
>>152 名前が正明だけに故・青山正明氏の二の舞にならねばいいんですが。
>>148 「オカヤン」という呼び方もあります。ガタガタブルブル
154 :
世界@名無史さん:03/02/26 16:06
オスギとオカピー
岡田英弘は「ぴでぴろ」
156 :
世界@名無史さん:03/02/27 23:02
『遊牧民から見た世界史』が文庫になりましたね。
SAPIOの最新号に紹介されてインタビューものってました。
杉山節はあいかわらず健在(*´∀`*)
157 :
世界@名無史さん:03/02/27 23:32
このひと、左翼嫌いなんだね。
158 :
世界@名無史さん:03/02/28 10:54
真正左翼以外で左翼好きな人っているの?
お杉とピーロ(w
160 :
世界@名無史さん:03/03/01 17:07
この人よく「〜といっていい」っていう言葉を使うよね。
なんか恥ずかしいいい回し。おれは使いたくない。
161 :
世界@名無史さん:03/03/01 21:16
激しく同意といっていい
プライベートですから。
163 :
世界@名無史さん:03/03/03 21:57
ひらがなが異常に多い。簡単な単語でもひらがな。
何で?
句読点が多すぎる。読みにくい。
わざとなの?
164 :
世界@名無史さん:03/03/03 22:14
俺は読みやすいし面白いと思うがそれよりなにより早く『集史』の訳注
とやらを早く完成して皆をあっといわせてほしい。
165 :
世界@名無史さん:03/03/03 22:58
健康に気をつけないと、もう50過ぎですから完成できないかも。
右賢王左賢王
167 :
世界@名無史さん:03/03/03 23:02
杉山先生って碑文学が専門なんでしょうかね?
「元代蒙漢合璧命令文の研究」は「新発現の蒙漢合璧少林寺聖旨碑」と
併せて読むと大変面白いですね〜
碑文つながりですと、「ハーン」「カーアーン」「カン」「カアン」の問題は
「元朝後期カラコルム城市ハーンカー建設記念ペルシア語碑文の研究」で
物証が得られたそうですな。
168 :
世界@名無史さん:03/03/03 23:21
中国で文革の破壊から生き残った碑文で新発見があったけど現地の人
の研究をまって発表するとかかんとか、悠長な事を述べていたが、 おれ
なら発見次第発表すると思う。
まあ、人の研究分野に土足で踏み込むのもどうかと思うが。
(^^)
170 :
世界@名無史さん:03/03/14 01:57
岩波の「天皇と王権」シリーズ(だったっけ?)になにやら書いているとか。明日(今日?)確認しに行こっ♪
でもここ数年ろくなものをものしてないから期待薄♪
171 :
世界@名無史さん:03/03/14 12:13
>>170 これですな。
第9巻『生活世界とフォークロア』所収の
「チンギス・カンのイメージ形成―時をこえた権威と神聖化への道程」
172 :
世界@名無史さん:03/03/14 21:25
171 :世界@名無史さん :03/03/14 12:13
>>170 これですな。
第9巻『生活世界とフォークロア』所収の
「チンギス・カンのイメージ形成―時をこえた権威と神聖化への道程」
173 :
世界@名無史さん:03/03/14 21:32
プッ、なに2回も同じこと書きこんでんだよ
172=173=荒しキチガイ
触ると危険なので放置しておきましょう
175 :
世界@名無史さん:03/04/05 11:35
杉山氏はパンピーには講義しないんですか?
176 :
世界@名無史さん:03/04/05 11:58
パンピーへの講義:大河ドラマ「北条時宗」
そりゃあんまりだ。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
杉ちゃまスレ保存。
鏡台のひとびとへ
今年度杉様は、何をされているのでしょうか?講義などはされているのでしょうか。
182 :
世界@名無史さん:03/05/13 22:54
age
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
185 :
世界@名無史さん:03/05/24 12:59
杉様、静岡県沼津市の今年度燦燦ぬまづ大使に選出されました。
元k−1の角田とか、三国連太郎とか5人の内の1人です。
186 :
世界@名無史さん:03/05/24 14:08
187 :
世界@名無史さん:03/05/24 16:03
>>186 妻犬猫の4人暮らしって書いてあった。息子いたよねぇ?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
杉ちゃまLOVE!
杉ちゃまVS岡田ぴでぴろ
191 :
世界@名無史さん:03/06/12 18:45
お杉ちゃん+岡ちゃん VS その他大勢
192 :
世界@名無史さん:03/07/02 08:56
本の内容は悪くないんだけど、ストーリー立てが下手なので読みずらい。
編年体で書いとくれ。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄