163 :
世界@名無史さん:02/04/25 23:14
沖縄民謡はマレーの音階みたいだぞ。
それに歴史的にも16世紀以降のもので、あまり古くない。
宮古島には沖縄音階は存在しないからな。
>162
いや、いくらなんでもラ・マルセイエーズは書かれていたんじゃ。
トルコ軍のウィーン包囲に城内の市民は恐怖に凍ったそうで、数世代後のモーツアルト
の時代にも恐怖の記憶は残っていたそうです。ウィーンっ子がびびったトルコ軍の鼓笛隊
のリズムをとり入れたトルコ行進曲にみなピンときたんでしょう。
そういえば私たちの世代も世界史的に見れば2次大戦というすごい1級の出来事のあった
後の世代なんですよね。おじいちゃんに戦争は酷かったんだよって語ってもらえる世代、
教科書の太字単語の近くの世代なんですね。
ゴメソ、間違い。
「ラ・マルセイエーズはまだ書かれていなかった」ではなく、
「ラ・マルセイエーズはまだフランス国歌になっていなかった」
だそうです。
167 :
世界@名無史さん:02/04/27 08:31
---------------------ここまで読んだ------------------------
1オクタヴ(1上がると周波数2倍)を12等分して7音を用いる、というのはどこからきているので
しょうね。ヘブライなどの整数と同じなので。と思うとインドや漢人も12等分の7音音階だし。
日本列島をはじめ、文明の辺縁地域では5音音階が多いようで。
169 :
西国のアズマ帰依者:02/05/13 22:39
ムラヴィンスキー率いたあの鉄の規律の
レニングラード・フィルって今も同じ名前なの?それとも改名した?
現況知ってる人がいたら教えて
聖都ピーター管弦楽団だよ。
171 :
世界@名無史さん:02/05/14 05:56
>170
嘘はいけません。
172 :
世界@名無史さん:02/05/15 00:54
訳に問題あるかもしれないが
嘘とは言えないな。
以前、なんでも質問コーナーにも書いたけど、世界各国の国歌が
ヴォーカルで入ってるCDってないでしょうか?
滅っ茶苦茶欲しいんですけど。
174 :
世界@名無史さん:02/05/15 01:40
175 :
世界@名無史さん:02/05/26 11:26
176 :
世界@名無史さん:02/05/26 15:20
>168
インドの音階には、半音より間隔の狭い微分音が多用されますよ。アラビアも
そうですけど。西洋の音階のもとになった(らしい)ギリシアの音階も、微分音
を含んだものがありました。それから、インドや中国の音律は平均律ではあり
ません。
ええと、それから、1オクターブを平均に12等分するいわゆる平均律は最近の
発明で、それ以前には、ピタゴラス音律や純正律のほうがはるかに広く通用
していました。
って話を詳しく解説した本があったのですが、今見つからないので、見つかったら
もうちょっと詳しく書けると思います。
このへんのお話は、最近はWebサイトでも丁寧に解説してくださっている人が
たくさんいらっしゃいます。わたしが説明するよりもそうしたサイトを検索してお読みに
なったほうが勉強になるかもしれませんね。
177 :
世界@名無史さん:02/05/26 17:39
「最近」つっても、バッハの頃には既にあったぞ。
178 :
世界@名無史さん:02/05/26 19:45
>165
オスマン・トルコの軍楽隊が与えた影響が大きいって話はどっかのスレでよんだ。
マーチとかのベースになってるんだよね。
179 :
世界@名無史さん:02/05/26 20:02
>>177 Well Temperedが平均律なのかと小一時間(略)
180 :
世界@名無史さん:02/05/26 20:10
平均律が主に使われるようになったのは19世紀で、
モーツァルト、ベートーヴェンの時代は中全律が使
われていたらしい。モーツァルトは「俺の曲を平均律
で演奏する奴は殺す」って言っていたらしい。
>177
西洋では12平均律は、16世紀頃には理論的な存在として知られていました。
ほぼ同時期に、それぞれ独立に中国と日本でも平均律は発明されています。
しかし、平均律が楽器の調律に用いられるようになったのは>180氏が書いて
おられるように、19世紀半ばになってからです。バッハが使用していたのは、
>179氏も指摘されていますが、平均律ではなかったと考えられています。
じゃ、あの平均律クラヴィーア曲集というのはなんやねんという話になりますが、
端的に言えば、あれはWell temperedを「平均律」と誤訳しただけということに
なります。
バッハからベートーヴェンあたりまでの時代は、>180氏が書いておられる
ミーントーン(中全律)とそれを改善したウェル・テンペラメントと呼ばれる
音律が広く用いられていた時代でした。
前述のクラヴィーア曲集にはヴェルクマイスターと呼ばれる音律が使用されたと
推定されているようです。この音律では、音階を構成する12音の間隔が違うため、
調ごとに独自の性格が付与されることになります。バッハがクラヴィーア曲集で
24の長調と短調を全て使用しているのは、この調ごとに異なる性格をうまく利用
するためではなかったのか、と考えられているようです。
以上、藤枝守「響きの考古学」を参考にしつつ書きました。
182 :
世界@名無史さん:02/06/15 08:16
分かりやすくて良い本だよね>「響きの考古学」
>>176 インドでは確かに微分した音を用いますが、一曲の中で用いるのはサ・レ・ガ・マ・パ・ダ・ニ・サ
とあくまで7音です。トルコもカンマと呼んで1音のほぼ4分の1を用いますが一曲で出るのは
7音だったと思います。(転調とか、変化を持たせる為に例外の音を使うことはあります)
この7音というのが気になります。聞き分ける能力の問題かもしれませんが。
5音音階では「テトラコード」で説明するときもあります。
184 :
世界@名無史さん:02/07/10 02:09
意外と勉強になるなこのスレは。
185 :
世界@名無史さん:02/07/10 12:13
うーん、とても勉強になりますね。昔血迷って音大目指して勉強してたころを思い出しました。
平均率の話を少しだけさせてください。実は鍵盤楽器以外(弦楽器、管楽器)は平均率では
ありません。演奏者がかなり自由に音程を変えられますので平均率と純正率との差が最も激しく
でる長3度(ハ長調ではドとミの関係)は低めに演奏するのが(アマチュア演奏家であっても)
常識です。従ってちゃんとしたオーケストラは純正率で演奏しているはずです(本当は無理だけど)。
あと本題の他文明からの影響ですが、受けまくっているに決まってます。いったい何が源流なの
かわからないほど多様な文明からの影響を受けて、その上に成り立っているのがいわゆるクラシック
音楽です。その証拠にオーケストラの楽器の大部分がアラビア、トルコに源流があります。ギターも
そうですし、マンドリンもアラビア起源です。
186 :
世界@名無史さん:02/07/12 19:30
最近の若者は純正調より平均率のほうが美しい響きとして認識されているそうです。
それを危惧している音楽家が大勢いらっしゃいますが
どうすればよいのか分からない、時代は変わるとしか言いません。
日本の音楽家よこれでよいのか?
>>186 機能的に平均率のほうが転調とかしやすいからじゃないのか?
ようわからんが・・・
188 :
世界@名無史さん:02/07/12 23:06
1オクターブ上の音の周波数はちょうど2倍ではなく、2倍+αとなっているのが原因だと言う説もある。
そうしないと、なんだか音が低く外れているように聞えてしまうそうだ。
189 :
世界@名無史さん:02/08/14 14:05
良スレなので保全カキコ。
ところで、オクターブが正確には二倍じゃ無いというのは
本当なんでしょうか?
2倍でないとハモらないよ
A音が440Hzから442,443,444Hzくらいまで高くなっていることは事実だけど・・・
本当
>>189-190 「正確に」2倍じゃないというのは、
例えば440Hzの1オクターブ上の音が881Hzだとか(テキトーに書いた数字なので、正確ではない)、
そういう意味。
ウソだと思うなら、調律に詳しい人に聞いてごらん。
あ、上のはあくまでピアノの話。
それ以外の楽器だと、また話が変わってくる。
参考
http://www.ne.jp/asahi/fuji/nob/ongaku/onritsu/12tuning.html ↑のページの最後の部分に書いてある。
****以下転載****
ピアノの高音部や低音部において、人間の耳の感覚は高い音はより低く、低い音はより高く聞こえてしまう傾向があります。
そのため人間にとって音階が一様に聞こえるためには補正をする必要がありますが、特に高音部はより高く補正する必要があります。
昔の調律師さんたちはこれを強調する傾向があり、今の調律師さんたちはこれを強調せず物理的調律を行う傾向があります。
そのため調律師さんの間でも「今時の若いモンはわかっとらん」とか「あの人は古いタイプだから」などの発言が聞かれることもあります。
高音補正を強調する方がきらびやかではありますが、他の楽器と合わせる必要もありますし、簡単ではない問題ですね。
全体のピッチを高く(A=442Hz以上)にした場合と、A=440Hzにした場合、
多くの人は全体のピッチが高い方を好むそうで。
バロック期にはA=415Hzくらいが標準だったようですね。銀座のヤマハ
には、A=415のアルトリコーダーが展示されてました。
音程のある打楽器(ビブラホンとかグロッケン、チャイムなど)は、他の
楽器と違って奏法によるピッチの補正ができないので、このピッチの
上昇が大問題になります。
昔はA=440Hzで調律されていたようですが、今はA=442Hzくらいになって
いるみたいです。
私が
>>4でオスマン朝トルコの影響が、としたのは典型としてのオーケストラが頭に浮かび、指揮棒は
オスマン朝の軍楽(メフテル)の鈴のついた指揮棒が起源であり、ラッパ類もその影響で摂り入れたという
江波戸 昭氏の説を紹介したものです。
しかしオーケストラの成立前には王侯の邸宅で管弦楽が行われていましたね。こちらはアラブの管弦楽が
イベリアから入ってきたという説があります。今でもマグレブでは盛んに行われるナウバがそれで、
アンダルシアでもかろうじて伝承されているとか。
ショスタコあげー
ショスタコキチガイのあなたの情熱を書いて下さい。
今日も7番を5回程聴きましたが、俺は語れる程まだ
知りません。ペーペーの勉強中です。
197 :
世界@名無史さん:02/09/09 02:14
譜面が読めるようになりたいんですけど独学で可能ですか?
198 :
世界@名無史さん:02/09/10 16:30
シェーンベルグマンせー
>>197 譜面が読めるということは色々な程度がありますが、
スコアーを追いかけられる、簡単な曲を譜面みて歌える、
くらいのレベルなら独学で可能じゃないですか?
200 :
世界@名無史さん:02/09/11 03:27
200げと
>199 賛成
201 :
世界@名無史さん:02/09/11 07:40
まずは楽典の問題集を一冊やるべしです
202 :
名無的発言者:02/09/11 14:32
クラウザンやリュートの独奏や合奏なんか聴くとクラシックというより
土着音楽に思えてくる。クラシックと聞くと怖いけど
こういうのはなんか親しみ易いな。
アベマリアを作曲したシューベルトやグノーはカトリック
でいいかい?
取りあえず楽器の起源はどうでしょう。リュートの祖はイランのバルバットで琵琶の兄弟。
205 :
世界@名無史さん:02/09/29 22:54
>>194 >全体のピッチを高く(A=442Hz以上)にした場合と、A=440Hzにした場合、
多くの人は全体のピッチが高い方を好むそうで。
ヨーロッパのオーケストラとアメリカでピッチが違うという話を
聞いたことがある。
206 :
世界@名無史さん:02/10/12 13:49
うちの電子ピアノはA=440Hzになってるからピッチが変わるとツライ・・・
207 :
世界@名無史さん:02/10/23 01:08
うちに"Musique Arabo-Andalouse"ってCDがあるんだけど、13世紀頃までの
イスラムスペインの音楽だとライナーに書いてある。
聴いてみると、イタリアのルネサンス舞曲とオスマン朝の舞曲を足して2で
割ったような感じだ。リズムは東方風、メロディはどっちかっていうと西欧
的。
こういったアンダルスやシチリアなんかのイスラム風舞曲がヨーロッパの世俗
音楽に与えた影響は、大きいんだと思ったよこれ聴いて。
ちなみのそのCDの演奏家グループの主催者Gregorio Paniaguaは、こういった
中世の地中海周辺の音楽(イスラム・キリスト教世界を問わず)を沢山録音して
います。古楽コーナーで見かけたらぜひチェック!
>>207 せっかくあげたみたいなのに断絶レス失礼!
この板は、気のせいかクィーンファンが多いと思う。
アルバムJAZZに入ってる曲‘ムスターファ’の訳を御存知の方は
おりませんか?
イ〜ブラヒ〜ム イ〜ブラヒ〜ム イ〜ブラヒ〜ム
アラァラァラアラァ〜 プレ〜ホユ〜〜〜 (ハイ!)
ムスタファ イブラヒ〜ム ムスタファ イブラヒ〜ム
アラァラァラアラァ〜 プレ〜ホユ〜〜〜
ムスタファ イブラヒ〜ム ムスタファ イブラヒ〜ム
アラァラァラアラァ〜 プレ〜ホユ〜〜〜
ムスタファ
ムスタファ
ムスタファ イブラヒ〜〜ムーー
ムスタファ イブラヒ〜〜ムーー
イ イブラヒ〜ム イ イブラヒ〜ム イ イブラヒ〜ム
アラアラアラアラ
イ イブラヒ〜ム イ イブラヒ〜ム イ イブラヒ〜ム
アラアラアラアラウエー!
ムスタファ イブラヒ〜〜ムーー
ムスタファ イブラヒ〜〜ムーー
今はアルバムを所持してないので、大雑把ですが、確かこんな感じ
だったと思う。やっぱアラビア語なんでしょうかね?
>>209 頭が上がりません。 いやホントありがたいです。
やっぱあの唄の歌詞が気になる人多いんですね。
211 :
世界@名無史さん:02/10/23 03:33
話は戻りますが、
クラシック音楽を「(西洋的規範の)正式な場で演奏される(典型的な)音楽の様式」
と考えるならば、その起源はバロックの前のルネサンス音楽ではないでしょうか。
中世期には別のレベルにあった世俗音楽と宗教音楽が洗練した形で整えられ、
宮廷で使われる音楽として普遍的な様式を形成し始めたということで、
ルネサンス期は音楽においても歴史の転換点であったと言えます。
212 :
世界@名無史さん:
宮廷で演奏される音楽と、教会で演奏される音楽の違いって何?