1 :
世界@名無史さん:
第二次世界大戦中に起こった「ゾルゲ事件」。
有名な事件の割にいまだ明らかになっていない事も多い。
「ゾルゲがソ連を救った」という神話は本当なのか?
ソ連はほかのルートでも日本に関する情報を得ていたのか?
などなど・・・
2 :
世界@名無史さん:01/11/14 20:19
内閣嘱託の尾崎秀美?経由で41年10月だかに南下政策スクープして、
コミンテルン経由でスターリンに通報したんだっけ?
で、国境警備のシベリア師団、モスクワ防衛に回してソ連が救われたいう話だけど。
91年のNHK下斗米取材班の本があったなあ・・・
もうちょっとまて
岩下志摩の亭主が映画化するから
もうちょっとまつんだ
4 :
世界@名無史さん:01/11/14 20:46
篠田?監督の企画ってどうなったの?
なんか一昨年くらからいわれて楽しみにしてるんだけど
5 :
◆p46ErwDo :01/11/14 21:54
リヒャルト・ゾルゲ
コミンテルンのためのソ連のスパイで1933年に独の新聞記者として来日。
独大使の信頼を得て普通の取材では入手できないような情報まで入手できるようになった。
尾崎とともにソ連を日本の進行から守るという使命を負う。
尾崎秀実
新聞記者出身で近衛文麿の側近。
近衛文麿
日中戦争を長引かせ、日本が米英と戦わざるおえなくなる重要な決定をした時の首相。
ノモンハン事件の時、ゾルゲが日本の攻撃拠点を知っていて、前もってソ連に通報していたため日本軍は大敗した。
当時日本は北進してソ連を攻めるか、南進して欧米殖民地を手に入れるかが対立しており、これによって陸軍内の北進論が弱まった。
ゾルゲは尾崎を通して「北進しても蒙古やシベリアには資源が少ない。それに対して南進すれば欧米植民地に豊富な資源がある」と説得した。
近衛は南進すれば米英と衝突するが、独、日、ソがまとまって対抗する事に期待をかけたが、独はソ連に侵攻、
日本が北進すればソ連は挟み撃ちになるが、近衛は南進を正式に決定した。(これにより尾崎とゾルゲの謀略が実る)
1941年に国際スパイ団とその協力者二十数名が逮捕される。
逮捕されたゾルゲは検事の取調べに応じて自白しました(スパイ交換によって帰国できると考えたため)しかし、
スターリンは独がソ連に進行するというゾルゲの事前情報を軽視して失策を演じていたので帰国してほしくなく、
ゾルゲに関する日本からの問い合わせに対し、ゾルゲを見捨てて、スパイ交換を拒否する。
1942年に尾崎とゾルゲに対し氏刑判決。
6 :
世界@名無史さん:01/11/15 14:13
このリヒアルト・ゾルゲって「絵に描いたようなスパイ」だよね。
女たらしで大酒のみでドイツ大使館に食い込んで・・・
ドイツ大使夫人は寝取っちゃうし、日本人の愛人も囲ってるし、
その他関係を持った女性は数知れず・・・
本国にはちゃんと妻がいるのにね。
当時日共幹部の伊藤律は、どういう形で関わってたんですか?
8 :
世界@名無史さん:01/11/15 15:54
ゾルゲはドイツ系ロシア人。ドイツ人とウクライナ人のハーフだ。
9 :
世界@名無史さん:01/11/15 17:43
>7
「伊藤律が尾崎を売った」という話は戦後ずっと言われつづけてる。
(伊藤自身は自分を罠にはめるための陰謀だといってる)
日本共産党自体、すべての資料を公開してるわけじゃないだろうから、
内部抗争についてもっと詳しい情報が明らかになるまでは
一体誰が「ユダ」だったのか分からないんじゃないかな。
10 :
Hey,Judo.:01/11/15 18:20
故・尾崎秀樹は秀実の実弟!売国奴の弟が日本ペンクラブの会長とは!?名誉回復など笑止千万である!
ちなみに最近、ヒマラヤ雪男ならぬ平山征夫画伯の娘が新興宗教にかぶれて大変らしい。バーミヤ〜〜ン!
あ・・・。がくんとレベルが・・・。
12 :
世界@名無史さん:01/11/15 18:55
13 :
世界@名無史さん:01/11/15 19:15
ソ連の大物スパイのなかではゾルゲと並ぶ成果を挙げたといわれている
「ヴェルテル」とは、結局だれだったのでしょうか?
14 :
世界@名無史さん:01/11/15 19:19
>9
野坂参三って人が伊藤律をでっちあげてしかも
伊藤律は30年近く軟禁されてたんでしょう?
伊藤は徳田球一派?で野坂と敵対してたんだっけ?
野坂は伊藤軟禁+同志を売った罪で共産党から除名されたんだよね。
しかもつい最近。
15 :
世界@名無史さん:01/11/15 19:24
つっても91年だか93年の話だけどね。党除名。
ああ、昭和は遠くなりにけり
戦後どういうわけかゾルゲも尾崎秀實も人格高潔な人物として称揚され
続けてきました。しかしいかに悪い戦争だったか知らないけど、敵国に
通謀して日本国や日本国民を危殆に陥れようとした人物を、個人的には
紳士であったにせよ持ち上げてるってのもお目出度くないかしら。
こういうことをはっきり言ったのは管見の限りでは山本夏彦さんだけで
した。
尾崎秀樹という人も伊藤律のことをユダだ何だと口を極めて罵倒してた
けど、その前に自分の実兄のほうが日本にとっての(個人的には近衛に
とっての)ユダだってことには想い到らなかったのかしら。
まして伊藤律は濡れ衣だっというにおいては
何をか言わんやというべきところです。
そしてそのお孫さんが、
盗んだバイクで走り出し、コカイン所持で逮捕されるわけですな。
18 :
世界@名無史さん:01/11/15 20:46
結局伊藤律は何だったの?
三十年も閉じ込められて…
19 :
世界@名無史さん:01/11/15 20:49
「昭和研究会」かいた後藤何とかによると、尾崎はちょっと調子のいい
呑んだくれいう評価くらってました。
これは単純化のしすぎですし、上海時代に中国の内戦の現場を目撃して
何がしかの思想はもったのでしょうが、そこに外来の「マルクス思想」がやってきて
手もなく絡めとられた印象はあります。
当時のマルクス主義研究の詳細は知りませんが、なにしろモダンボーイ=マルクスボーイで
くくられた時代だから、尾崎自身は、ことゾルゲに接触され篭絡されたのは、多少、軽薄の
印象はまぬがれないでしょう。
正直、スメドレーもからめた伊藤律、尾崎の上海時代の人脈の全容がいまだ解明されていない以上、
ぼくのカキコも、帰国後の事情だけでゾルゲ国際陰謀団に加入したいってるので軽薄ですが
20 :
世界@名無史さん:01/11/15 20:58
ウィロビーの調査団もいってるけど、上海時代の人脈がキーなんだけど
結局、闇の中なんだよね。アグネス・スメドレーも黙して語らず墓場入りしちゃったし
21 :
世界@名無史さん:01/11/15 21:25
>15
うわ〜もう十年くらい前なんだ…野坂の除名…
除名もソ連崩壊もついこの間のような気が…
16さんのカキコは伊藤律がユダだったってこと?
だから伊藤は監禁されたわけ?つまり自業自得?
政治史って難しい〜
22 :
世界@名無史さん:01/11/16 17:05
結局、スターリンはゾルゲ情報を通信傍受によって確認が取れるまで
信用しなかったんだよね。
これは西欧の「ローテ・カペレ」(赤いオーケストラ)と呼ばれるスパイ団
にしても同じだし。
おまけに日本側がゾルゲと日本のスパイを交換しようと申し出ても冷たく
見捨てるし。
どっちみち独ソ戦におけるスターリンの失敗の生き証人になってしまってるから
ソ連に帰っても銃殺刑か収容所送りになってたんじゃないかな。
ソ連のスパイって割に合わない仕事だわ。
23 :
世界@名無史さん:01/11/16 17:26
伊藤律無罪説を言っている渡部富哉氏は、ゾルゲ事件を本当に担当したのは
対共産党捜査の専門家である特高の毛利課長だったと推測してる。
しかし渡邊氏はあんまり執筆してくれないのは残念だな。
24 :
世界@名無史さん:01/11/16 20:29
伊藤律は1950年代に党を除名されて日本から姿を消し、
1980年に北京に現れて、自分の汚名を晴らすために著作活動に専念する。
回想録の中で伊藤は野坂参三こそ警察のイヌだ、と主張している。
25 :
世界@名無史さん:01/11/16 21:42
↑北京に現れるまで伊藤律はどこにいたの?
やっぱり軟禁?軟禁されたのって野坂参三のせい?
これってもしかして永遠に藪の中?
26 :
世界@名無史さん:01/11/17 17:05
伊藤律が突然中国に現れたとき、「墓場からよみがえった男」として
注目を集めてたから、やっぱりどこにいたのか分からないんじゃないの。
27 :
世界@名無史さん:01/11/18 00:56
ん?伊藤律って、戦後、中国に亡命したの?
28 :
世界@名無史さん:01/11/18 01:50
>27
戦後、レッドパージにより徳田球一ら所感派幹部とともに地下に潜行、その後中国に亡命した。
伊藤律のスパイ説は確かにぬれぎぬ臭いが
彼は徳球側近のキレ者でその分多くの人からの恨みは買いやすい人物だったらしいな。
伊藤が日本に帰国したときのニュースを工房の時リアルタイムで見たが
もう全く見る影ないって感じダターヨ
29 :
世界@名無史さん:01/11/18 02:14
がーん。そうだったんだ・・・。
ああ。昭和は遠くなりすぎ。
弟さんがかいた「降る星は愛情のごとく」だか何だか、昔、読んだけど
伊藤律がどういう経緯で検挙され、どういう風に逆スパイだといわれたか
忘れちゃったなあ・・・
まずはともあれ、情報ありがとう!
30 :
世界@名無史さん:01/11/18 12:20
ゾルゲの元愛人のインタビューというのが10年以上前どっかの
新聞に載ってた(彼女は銀座のもとホステス)。
「ダンディな人でした。だらしないところがなく、自分のことは全部
自分でできる人でした」だって。
女性に甘えたりすることはなかったみたいだね。
31 :
世界@名無史さん:01/11/18 12:27
石田愛子さん?
32 :
世界@名無史さん:01/11/18 12:32
>31
「石井花子」です。
銀座の「ラインゴールド」という店で働いていた。
33 :
世界@名無史さん:01/11/18 13:40
伊藤律はずっと中国で軟禁状態だったんだけど、中国共産党が「軟禁する
理由がない」ということで解放したの。
当時の代々木と中共とソビエトの関係の変化が原因だね。
34 :
世界@名無史さん:01/11/18 15:56
>32 ブーケリッチとケコーンした日本人女性にも萌える。名前忘れたがw
35 :
世界@名無史さん:01/11/18 19:42
>34
山崎淑子です。
津田英学塾の学生。けっこう裕福な家庭の出身ですよ。
36 :
世界@名無史さん:01/11/18 21:23
>30
ゾルゲの写真見ると、いわゆる正統派の美男ではないけど、いい男だよね。
女性にもてまくったのも分かるような気がする。
37 :
世界@名無史さん:01/11/18 23:58
>36
同感〜男性ホルモン発散のいい男ですよね。
それにしてもそんなに女がいたとは…近代恋愛話みたいな
本で「ゾルゲの愛」のページがあって石井花子との
麗しい恋愛な印象を焼き付けられていたのでショーック!
国に妻もいたなんて〜(もう何も言えない…)
38 :
世界@名無史さん:01/11/19 00:44
バクー油田の出身?
朝日ソノラマ戦史文庫だか(戦記の青じゃなく緑の背表紙)で昔、東ドイツで敢行された
ゾルゲ伝記の翻訳、読んだことあるけど、あちらでは一応、立派な革命家の扱いですね。
39 :
世界@名無史さん:01/11/21 12:13
参考文献
手塚治虫「アドルフに告ぐ」
西木正明「夢顔さんによろしく」
全然関係ないが、西木正明のオホーツク諜報船っていいよね。
やっぱ諜報やスパイって世界は、ヤクザや裏金融とほとんど重なって
どうしようもなくどん底の世界だけど、なお、そのどん底の中で
生きなきゃあかんレポ船の話は、ちょっと感動した
41 :
世界@名無史さん:01/11/21 15:43
>38バクー油田に仕事で住んでいたドイツ人技術者の父と
ロシア人の母の間に生まれる。
当然、ナチス時代はロシア(スラヴ)人の血が混じっている事を
隠していた。
42 :
世界@名無史さん:01/11/21 16:57
随分前の『NHK特集』時代の2.26事件電話盗聴特番の中で元陸軍情報部の
ドイツ班であった人物が証言していたが、2.26事件の最中に麻布の
ドイツ大使館に事情説明&情報収集に行った際、ゾルゲはオットー大使の
秘書をしていて今思えば全部筒抜けだったと聞いた。
今回の映画化を聞いて。ドナルド・サザーランドがもう少し若ければ
ゾルゲ役のベストキャスティングだったのにと思ふ。
43 :
世界@名無史さん:01/11/21 19:41
>42
ゾルゲによる226の分析>38の本に抄訳だか全文だったか載ってたと記憶。
皇道派と統制派の対立を、新興財閥と旧財閥の対立に絡め(このへんマルクス主義)、おそらく
当時としてはかなりの精度で分析。このへんが、のちの北進論と南進論をみきわめるゾルゲにとっての
重要な発端のひとつだっとと思う
PS
Dサザーランド、激しく同意。というか、以前から「鷲は舞い降りた」のあのメフィストフェレス顔
に、是非ゾルゲやらせたいと思ってた
ゾルゲ事件はソ連が崩壊した今、謎でもなんでもない。
ゾルゲはスターリン直下のスパイだ。かれは日本に潜りこんで、スターリンの指示
を実行した。そのためソ連時代には、功績をたたえてゾルゲ通りが作られていた。
ゾルゲは共産主義者の尾崎とともに日本政府の中枢に入りこみ、情報を取るともに
政府を動かしたと言われる。
日本の南下はスターリンの戦略に従ったものだ。別途スターリンはワシントンに
KGBのスパイを送り、財務省経由で国務省に影響力を及ぼし、日米開戦に
成功した。ホワイト作戦だ。
ノモンハン事件は、スターリンが西部戦線に注力するために、日本の満州の
関東軍を意図的に挑発して、日本軍を徹底的に叩き、北上させないことを
狙ったものだ。だから飛行機数千機、タンク数千両、重砲数百門が投入された。
局地戦かと思った日本は驚いたのだ。
ゾルゲが日本の文化を研究しにきたと言うのはお笑いだ。
スターリンにだまされた馬鹿なドイツ人が命がけでスパイにきたのである。
おかげで多くの日本人が殺されたのである。
篠田は大間抜けだ。こういう日本人がまだいることを恥かしく思う。
・・・幾らなんでも煽りでしょう?
読んだ限りでは元ネタのレベルがSAPIOか落合信彦だし・・・
つか、戦後初期に占領軍がゾルゲ事件の資料を恣意的に公表して
レッドパージの雰囲気作りやったんだよね。
>44の拠ってる元ネタってその時点くらいので止まってるように思われ。
47 :
世界@名無史さん:01/11/22 09:34
>42
ドイツはオットー→ゾルゲの線で筒抜け。
日本は近衛→尾崎の線で筒抜け。
ゾルゲと尾崎が行った共同分析はときに
日独両政府のレベルを超えていた。
ちなみに2・26事件に関するゾルゲの分析は、
ソ連の学者ラデックが自国のスパイと知らずに
賛辞を呈していた。
48 :
世界@名無史さん:01/11/22 21:00
ゾルゲも情報報告はたいていはソヴィエトのシギント活動、
つまりグラスノスチの時代にあっても依然として公式には言及する
ことができない形態の情報活動の成功を隠すために用いられている。
クリストファー・アンドリュー『KGBの内幕』(文芸春秋)
実際ゾルゲよりも日本の暗号解読や通信傍受のほうが貴重な情報源
だったんだよね。
49 :
世界@名無史さん:01/11/22 21:17
田嶋信雄『ナチズム極東戦略』(講談社メチエ)に出てたんだけど
フレデリック・ハック博士にゾルゲがカマかけて情報を簡単に引き出し
ちゃうのなんか防諜もへったくれもないなってかんじだった。
ゾルゲ恐るべし。
50 :
世界@名無史さん:01/11/22 22:03
ゾルゲは情報源としての尾崎よりも彼の分析能力、つまり合法的に入手できる情報から的確な予測を導くことができる能力の方を買っていたという話があるが…。
そういうのってある意味、「スパイ」としては理想的なかたちなのかも。
すべてをヤバイ情報源から引っ張ってくるのってあまりにもリスク大きすぎるもんね。
51 :
世界@名無史さん:01/11/25 21:56
ゾルゲ事件とは関係ないけど、ジョン・ル・カレの小説に出てくる
カーラという名のスパイのモデルは旧東独のマルクス・ウォルフだった。
彼もまた人間心理に対する洞察・分析に優れていたらしい。
52 :
世界@名無史さん:01/11/25 22:08
ル・カレかぁ。高校のとき死ぬほど好きだったなあ。
パーフェクトスパイなんて翻訳待ちきれず、ペーパーバック辞書引きひき
読んだものです。正直、村上博基の訳文、ほとんど丸暗記したくらいだなものなあ・・・。
正直、トマス・マンの「トニオ・クレイゲル」や「詐欺師フェリクス・クルル」の影響のほうが
強い思うけど、インタビューでカーラのモデル、東独のマルクス将軍いってましたねえ。
53 :
世界@名無史さん:01/11/25 22:09
ちなみに「ティンカーテイラーソルジャースパイ」では、カーラの経歴に一応、ゾルゲがまぎれこんでます。
いや、彼自身が東京で30年代、赤軍スパイ働いていたいうことで・・・
54 :
世界@名無史さん:01/11/25 23:43
当時の特高か憲兵にスマイリーのような渋い諜報部員はいるわけないか。
>>54 大河ドラマ『山河燃ゆ』では
柴田恭兵が特高刑事をやってましたね。
56 :
世界@名無史さん:01/11/26 20:01
>52
ちなみにウォルフは共産党政権崩壊後、
「いくら情報を集めてもそれを使う指導部が無能だと意味がない」
と発言しています。
57 :
世界@名無史さん:01/11/26 20:26
尾崎は新聞記者出身、しかも朝日新聞。
さすが朝日新聞、国賊の輩出は今も昔も。
58 :
世界@名無史さん:01/11/26 21:43
その国賊が政権中枢にまで入り込んでいたのにはぞっとするよ。
59 :
世界@名無史さん:01/11/26 22:46
60 :
世界@名無史さん:01/11/26 22:52
>>59 ゾルゲは尊敬すべき敵だと思うが、尾崎秀実は唯の売国奴と思う
俺のどこが右翼なのですか?
祖国の軍国主義を憎む事は他国に祖国を売り渡すことでは無いと思うが。
61 :
世界@名無史さん:01/11/26 23:05
>>60 「売国奴」「国賊」戦前ウヨクがヨクツカッテいたことば
62 :
世界@名無史さん:01/11/26 23:07
>61 売国奴,国賊はソ連や中共でも良く使われている。
共産主義国も含めて万国共通だ。別に日本だけではないよ。
>60 ゾルゲを尊敬する? 馬鹿だな。
自分の安全を脅かされて尊敬するなんて阿呆だ。間抜けだよ。
自分の親兄弟を殺されて尊敬するか?
尾崎はソ連のスターリンのスパイだったのだ。
軍国主義と言うのは日本の独立のことだ。ソ連は日本を共産化する
計画を持っていた。マルクスの予言が外れ,欧州の共産化が絶望的に
なったので、ロシアと同じ後進のアジアを狙った。
一つが支那だ。蒋介石もモスクワで勉強した。
毛沢東もスターリンの弟子だ。
そして日本が狙われた。
軍国主義を非難するが,独立国家は敵から見れば,皆軍国主義だ。
反日外国にだまされてはいけないよ。日本非難は受けつけない。
>>63 敬意を持ちながら、あくまでも敵として情け容赦無く
戦うという事は恥ずかしいことでもないと思うが。
65 :
世界@名無史さん:01/11/27 02:06
66 :
世界@名無史さん:01/11/27 02:39
「ゾルゲ事件」はスパイ防止法を必要性を現代に訴えています。
67 :
世界@名無史さん:01/11/27 04:28
何が国家機密に相当し何が相当しないのかを決めるのはいつも国家の側。
尾崎の流した「情報」だって全部が全部「国家機密」って訳じゃないだろう。
合法的な情報の分析に過ぎない場合もあるんだし…。
そういうのも全部ひっくるめて「赤色スパイ団」のまぼろしをでっち上げたのは戦後・冷戦体制下のアメリカの情報操作によるところが大きいな。
尾崎に問題があるとすれば日本の政策を「対ソ武力対決」から「武力南進」に誘導するための方策として「武漢攻略」などを意図的に煽った点にあると思われ。
68 :
世界@名無史さん:01/11/27 10:24
70 :
世界@名無史さん:01/11/27 17:24
>66
戦前の日本はスパイ恐怖症といってもいいような状態だった。
それでも情報が筒抜けになっていたというのは法律で解決できるような
問題ではなく、日本社会の体質そのものを改善しなければならないのでは
ないか?
71 :
世界@名無史さん:01/11/27 18:22
>>70 それでも対策をするとしないとではぜんぜん違うんですけど。。
論点をすりかえるのはやめましょう。
72 :
世界@名無史さん:01/11/27 18:28
尾崎は共産主義が軍閥支配後の日本を救う
唯一の手立てだと考えていたんだろう。
べつに金や女に釣られてソ連に通じたのではない。
主観的には愛国者だったんろうが
あくまで結果倫理に基づき
歴史によって断罪されるべき人物てのが
漏れの感想だね。
中国にとっての汪兆銘とイメージ的に重なりあう所があるよ。
73 :
世界@名無史さん:01/11/27 18:59
>>72 それは尾崎に理想を求めてるような。良き意図があったはずだ、と。
そう思いたい所だがなあ、彼の半ば成功したプログラムの先は、
馬鹿でも無ければ日本の共産国化ではなく、ソ連領とわかろうものかと思われる。
中国共産党にも利する方向に扇動してるし、恐喝のあるなしは別として、
どうも洗脳されたか国を売ったかどちらかの可能性のほうが強いように思われる。
日本国民の立場としてはどちらにせよ、兇悪な人間として歴史に残っていいと思うよ。
主義主張があったから、という話で行くなら、亡国の徒として歴史に残る人間など
いなくなると言うもんだ。
歴史は客観性の一方で必然的に現在の価値判断を伴うものだし、
多くの国では現在を正当ならしめるための1つの国の道具仕立てである点で、
他の学問とは異なる性格を持つからね。
ゾルゲ事件をなぜ謎というのか:
これは戦後共産主義が日本で宣伝攻勢をおこない、新聞,ラジオ、出版が
悲しいかな,その支配化に入った。そしてスターリンを褒め称えていた。
ソ連のマイナス面を隠した。
そこでゾルゲ事件は完全なソ連の反日行為であった。
そこでこれを謎と証してごまかそうとしたのである。
史実は明かで何一つ謎はない。明白な敵性行為であった。
尾崎が腐った共産主義にかぶれてスターリンの手先となり、日本帝国の滅亡に手を
貸したのは、民族を裏切る売国奴である。銃殺ではすまない大罪だ。
ゾルゲは日本の敗勢必至と見て,ソ連との仲介をするから,殺さないでくれと
命乞いをしたという。
敗戦の直後ソ連の使者が日本の検察庁に来て,ゾルゲ事件の資料を没収していった
という。スターリンの周到な指示だ。
21世紀は日本が敗戦後の価値観,情報から正しく解放される世紀である。
ゾルゲ事件は極東の国家にとっては驚くべきであったが,その後もソ連のスパイが
日本の政治家を買収した危険な事件は少なくない。
売国奴はどの国でも死刑と決まっている。
日本も本格的な厳しい国家に立ち戻らなければならない。
75 :
世界@名無史さん:01/11/29 23:59
当時のソ連のスパイ行為を批難をするより、我が帝国が
何ゆえにゾルゲの諜報活動を阻止できなかったか、
そして小野寺機関のような優秀な情報網を十分活用できなかったかを
考えた方が建設的だと思う。
76 :
世界@名無史さん:01/11/30 00:04
結局情報機関がいかに有能であっても上層部がその情報を
信じなければ、あるいは活用できなければ意味が無いと言う事。
ゾルゲが必死で手に入れた情報もスターリンは全く信用してない。
おかげでドイツに完全に不意をつかれた。
さらに終戦まで常に40個師団を極東に張り付けていた。
というわけで小泉さんに期待するしかないですね。
> 75 別の問題を無理に一つにすることはない。中立条約を結んでいるのだから,
非難するのは当然だ。逆だったらどうだったか。
>76 ゾルゲの報告で日本が南下を決めたことを知って,スターリンは満州の国境
警備軍100万を呼び戻し,スターリングラード,モスクワ防衛に投入した。
これが独ソ戦の降り返しだ。以後ドイツは攻勢を続けられなくなる。
この伏線が、ノモンハン事件だ。スターリンが挑発して関東軍に大打撃を与え、
北上をさせないようにした。
スターリンはゾルゲに感謝して,戦後ゾルゲ通りを作った。
尾崎ってスパイというよりも情報源だったようだね。
他人から聞くまで、ゾルゲの本名も知らされていないし、自分の情報がどこに
流れるのも知らなかったという。
馬鹿だな。外人崇拝の馬鹿。
79 :
世界@名無史さん:01/12/05 09:52
>>74 あえてお聞きするが
その祖国が共産主義者の一党独裁政権に
握られていたらどうするのだ?
祖国を共産主義者の手から解放するために
自国の共産主義政権にとっての最大の仮想敵国、
祖国の解放を約束してくれる反共イデオロギー国家に通謀して
有用な情報を流し、自国の「人民解放軍」の軍事行動の矛先をずらして
「利敵行為」を働くのは亡国の徒として断罪されるべき
所業なのだろうか?
かつてカンボジア国民は同胞であるポルポト率いる
クメールルージュによって文化大革命以上の惨禍を受けたが
昔から仲の悪いベトナムの軍隊の「侵略」によって
傀儡のヘンサムリン政権を通したベトナム人による支配下で
かえって、より穏やかな日々を送ることができた。
もしクメールルージュの幹部の中に祖国を救う為
カンボジアにいつまで居座るかも知れない
ベトナムの軍隊を手引きするような者が居たとしたならば
その人間は売国奴として指弾されるべきなのか?
物質的報酬の為でなく己の主義主張として外国に通謀する者に対しては
こちらも信念を貫くものとして敬意を抱きつつ敵対し
歴史の審判にすべてを委ねる心持で対処すべきかと思う。
漏れは及ばずながら、そういう意味での「愛国者」として
人生を歩んでいきたい。
80 :
世界@名無史さん:01/12/05 10:19
>>79 そういう比較はコミュニストにしか意味がない。
ソビエトの東欧諸国に対する締め付けを見れば簡単にわかりますよ。
結果的に見れば尾崎は馬鹿な売国奴です。かわいそうかも知れませんがね。
>>80 結果的に見れば汪兆銘は馬鹿な売国奴です。
動機から見る限り蒋介石よりよっぽどかわいそうかも知れませんがね。
さてと・・・。
政治評論は興味無いのであえて、歴史家のみなさんにお尋ねするが、ゾルゲの正式な所属ってどこ?
戦前は赤軍第4部、60年代の一時期「ゾルゲ英雄史観」の頃はスターリン直属、
下斗米取材班によればコミンテルン存続の為にあえてスターリンの職業スパイとなった革命家という
評価だが、正確な所属はどこか?
>>81 立派な主義主張を持ってるから、売国奴ではないってわけじゃないでしょうが。
「やあやあ、我こそは!」の一騎打ちで正々堂々のイデオロギー勝負?
外人は誰も相手にしてませんよ・・・。
84 :
世界@名無史さん:01/12/05 17:10
冷戦後の1993年に、ワシントンのアメリカン大学で、旧KGBの元スパイたち
を迎えてシンポジウムが開かれた事があった。
出席者は、
ウラジーミル・バーコフスキー大佐(英国で原爆製造についてスパイした)
ユーリー・モーディン大佐(ケンブリッジ・リングを操った)
セベロ・ガポン大佐(科学・技術関連のスパイ)
ユーリー・トトロフ大佐(日本でCIAの活動を探った)
司会役の教授が
「国家にはスパイ活動は絶対に必要か」
と質問すると、
「スパイは世界最古の職業で、近代国家にとって自らの危険を事前に察知するために
絶対に必要」
「男女関係でも人間には秘密が不可欠。他の人がその秘密を知る必要も自然に生じる。
プロセスは決して不道徳ではない」
と回答。
ただトトロフ大佐だけは
「世界でも日本だけは憲法により諜報活動はできないことになっている。このことを
説明しても、誰も信じてくれないが」
と日本の特殊事情を指摘。
老練スパイたちの発言だけど、やっぱり外国にはこういう考え方の人間が
多いのだろう。
85 :
世界@名無史さん:01/12/06 00:14
>>82 「闇の男」著者sは「本人もわからない」説だったよ。
86 :
世界@名無史さん:01/12/06 00:34
諜報は当然な行為だと思うが…孫子だって、その重要性を認め
て、他の章に比べて明らかに重点的に解説しているよね。大切に
扱えと書いているし、殺すのはもう問題外って記述だよ。
それでもスターリンが彼を殺したのは、他にもスパイが多数い
たからじゃないかなぁ。だって、共産主義は当時のまぁ「希望の
星」だったんだからね。(後に落ちてこなごなになるけど)
>82
スターリンは複数の諜報機関を使っていた。底知れぬ猜疑心の男には、自分以外は
みな敵だから、部下も信用していない。
諜報機関も相互に監視しあっていたようだ。
コミンテルンはソ連の国際諜報機関だった。
ソ連スパイの処刑:これは本題と外れるが、
1930年代はソ連は大粛清の時代で、共産党員を含めて大量の処刑が行われた。
海外のスパイも呼び戻されて殺された。
かれらは、スターリンの刺客から逃れられないことを知っていた。
だから殺されるとわかっていてもモスクワの命令があれば、ソ連に戻った
のだろう。そして拷問され処刑された。
ゾルゲは多数の同僚の処刑を知っていたと思う。
諜報は生存の基礎だ。無用なことは誰もやらない。
日本も厳しい国家体制をとり、情報活動を再開すべきだ。
88 :
世界@名無史さん:01/12/08 01:54
「日本はスパイ天国」キャンペーンは、もうお腹いっぱい。
89 :
世界@名無史さん:01/12/20 00:12
篠田正浩監督がいよいよ『スパイ・ゾルゲ』の政策に着手。
目下、キャスティング作業に入っている。来年一月に北海道で
クランクインし、上海・ベルリン・モスクワでロケを敢行。
再来年に東方の配給で公開。
90 :
世界@名無史さん :01/12/20 01:00
今年の夏、ドイツのイェナという地方都市(旧東独地域にある)に出張してきたんだが、ホテルの近くにリヒャルト・ゾルゲ・シュトラッセ(つまりゾルゲ通りという意味)という地名があった
ゾルゲはここの出身なの?
91 :
世界@名無史さん:01/12/26 15:09
ゾルゲはアゼルバイジャンのバクーの出身では?
イエナのゾルゲ通りはゾルゲとは特にゆかりは
ないけど東独時代に改称されたのかも。
カール・マルクス・シュタットもマルクス
となんおゆかりもないところだという
話をどこかで聞いたような。
92 :
世界@名無史さん:01/12/26 16:55
死神博士がイカゾルゲになったんだよな。確か。
>>92 放映中、ゾルゲ君という少年が日本の小学校におって
いじめられたので名前が変わったと記憶している。
94 :
名無しさん@名無史:01/12/26 23:54
スレ違いかもしれんが、シノダみたいな面白い映画を一本も撮って無い、
ジジイってだけで巨匠扱い&重鎮ヅラの大バカのズンベロバー(←意味不明)
が監督するってのは死ぬほどヤだなぁ。
どっちかっていうと流れてほしいくらいだよホント。
95 :
世界@名無史さん:01/12/29 18:13
96 :
テキストの快楽:01/12/30 09:51
「歴史上の戦争は二種類に分けられる。一つは正義の戦争であり、もう一つは不正義の戦争である。
進歩のための戦争がすべて正義の戦争であり、進歩を阻む戦争がすべて不正義の戦争である。
われわれ共産党員は、すべての、進歩を阻む不正義の戦争に反対するが、進歩のための戦争には反
対しない。…」毛沢東「持久戦論」(1937.5)より
実に自己中な…。毛沢山
ゾルゲ事件について我々日本人は反省してもしきれないほど
悔やむべきでは・・・日本国内の重要機密がここまで敵性国家に
筒抜けになっていたことに寒気を感じます。
曲がりなりにも近代国家であるなら自国の国益の確保により
敏感になるべきでは・・・ゾルゲに日本南進決定の方針を握られたこと
は亡国への第一歩だったのではないですか。少なくとも当時ソ連は
すでにスターリニズムが支配する共産主義国家であり、、そのような国家に
手の内を知られてしまったことに対する危機感がさほど感じられないのは
何故なのでしょうか?
はっきりしていることは日本は当時から今に至るまで情報戦略なき国家で
あり、この分野において旧ソ連よりも中国よりもいわんや米国、ヨーロッパ
諸国よりもはるかに劣っているということでしょう。その象徴的な事件が
このゾルゲ事件なのではないですか!?ゾルゲが暗躍していた時代、日本は
あらゆる国の諜報活動の的にされていて、丸裸にされていたのでしょう。
そしてある意味踊らされる形であの不幸な時代に突入して大きな犠牲を
払ったわけです。まずそこを徹底的に反省すべきなのに・・・何故歴史の
審判に全てをゆだねる、などという悠長な意見が出てくるのか理解でき
ません。
知り合いが稲野に住んでいます。(兵庫県伊丹市?)
阪急の伊丹線です。ここに確か尾崎一家は住んでいたと聞きましたが?
うるおぼえスマソ。
99 :
世界@名無史さん:02/01/19 05:09
ま、あげとく。好きな人もいるだろうてな
100 :
世界@名無史さん:02/01/19 08:53
101 :
世界@名無史さん:
ゾルゲは第一次世界大戦に参戦して負傷した。
このときの経験が共産主義に入った原因。
日本人にはあまり実感の無い戦争だけど、ヨーロッパ
ではいまだに「ワールド・ウォー」というと第一次の
事を指すぐらいインパクトのある戦争だったらしい。