教養ある世界史板の方々のご協力をお願いします。
あまり簡単に殺さないで下さいね。
2 :
世界@名無史さん:01/09/19 22:32
第1章
1990年8月、リヤドの空はいつにもまして青く澄み渡っていた。
夜明けに続き、ウサム・ビーン・ラディソは、2回目のアラーへの祈りを終えた。今日もサウジアラビアが、そして自分の一家がつつがなく存在する事への幸福を神に感謝しつつ。
ラディソ家はサウジアラビアでも富める家としてかなり名が知れ渡っていた。
多くの名門の人々は驚くほど謙虚で高潔である。ラディソも、自己の富をサウジアラビアの、そしてイスラムの人々のためにいかに適切に使うかを考えるのに決して時間を惜しんだりしなかった。
2回目の祈りの後の、このささやかな午前中のひとときに、イスラム世界の向上について考察するのがラディソの日課であった。
ラディソは、邸宅の2階バルコニーから、棕櫚の樹と噴水を多数配した庭園を眺めて物思いに耽るのだった。
今、ここで自分と自分の一族はここに幸運にも富裕に暮らしている。しかし、イスラムの同胞の大多数はそうではないのだ。
ラディソは、子供の頃、父に連れられてメッカのカーバ神殿に巡礼に行った時の事を思い出した。
神殿では、老いも若きも、富める者も貧しい者も区別なく、聖壇の前に祈りを捧げるのだった。その中に、一際貧しく、一際敬虔な表情の一団があり、幼いラディソは目を見張った。父が言った。
「ご覧、よく見ておくのだ。あれがパレスティナの人達だ」
スレ立てるのはやりすぎでしょう。
軍事板で、こういうスレあります〜って、関係スレッドにリンク張るほうが
効果的では?
世界史板で、仮想戦記ものは伸びませんよ
>2
ああ・・。あんたか。よく、出来ているけど、引き際が肝心よ。
痛い自己顕示欲はあかんよ
5 :
世界@名無史さん:01/09/20 01:36
6 :
世界@名無史さん:01/09/21 00:17
続き熱烈希望。
リレーじゃなくて、2の人の続きが読みたい。
8 :
世界@名無史さん:01/09/21 00:23
>一際貧しく、一際敬虔な表情の一団があり、
>幼いラディソは目を見張った。父が言った。
>「ご覧、よく見ておくのだ。あれがパレスティナの人達だ」
イスラム諸国の中で、パレスティナが一番世俗化しているはず。
女性の社会進出も進んでるしね。
もちろん、こういうシーンは、絶対にないとは言えないが。
9 :
世界@名無史さん:01/09/21 00:26
第2章
激しい痛みに、朦朧とした意識がわずかに晴れた。
大量の流血のために、もう起きあがることもできない。
逝く直前、「思いでが走馬燈のように駆けめぐる」というのが始まっ
ているらしい。
いままで身命をなげうって支えてやってきたターリバーンは、どう
やら私を売ったらしい。
このところ、オマール師は「客人は厚くもてなし、庇護を加えるの
が我々の伝統であり、アメリカスタンの脅迫には決して屈せぬ。我
がアフガンに武力攻撃を加える諸国、領土・領海上に彼らの攻撃拠
点の建設を許す諸国、それらの国を支持したり物資を供給する諸国
は、我が国に戦争を仕掛けるものとみなし、断固うちはらい、さら
には当方より手段を選ばぬ報復を加える」云々と、勇ましい演説を
連日ラヂヲから流し続けている。
しかし私は知っている。
一昨日から開始された、憎むべきアメリカスタンの攻撃は、私の
シェルターがあるカンダハル東北郊外のみに厚く、その他のアフガ
ン各地には、ほんの申しわけばかりであることを。
神学生たちは、神の為に命を捧げる戦士としての名誉よりも、ほぼ
手中にした「アフガンの支配権」の方が惜しくなったのだろう。
あの爆弾は大地と五層の隔壁を貫き、私の部屋を瓦礫の山にした。
妻や子ども達の部屋もやられたらしく、階下からも火と煙が吹き上
げてくる。
息が苦しい。
私は再び意識をうしなった。(続)
>>9 この手の「お楽しみ」系スレでは、ちょっとオトナ気なかったか?
すまん。
まあ、言いたいのは、
イスラム原理主義とパレスティナ人をチョクで結びつけるのは危険だ、
ということだ。
例えば、サイード(Edward W.Said)の
"The Question of Palestine"
"The Politics of Disposition"
"Peace and its Discontents"
"The End of the Peace Process"
「イスラム報道」
とかを読んでみそ。
以上は高名なパレスティナ系米国人の文芸評論家が、
パレステイナ問題について書いた時評を集めたものだ。
欧米マスコミ(と多分それをパクってる日本のマスコミ)のバイアスに対して
毒消しにはなると思う。
12 :
世界@名無史さん:01/09/21 10:55
13 :
意地でも>>10から復活させる:01/09/21 11:58
第3章
薄れていく意識の中でカラカラと回る映写機の音を聞いた
脳裏のスクリーンには次々と追憶の日々が映し出されていく
それは不思議と夕日にまつわるものばかりだった
少年時代にバカンスに行ったときの紅海に沈む美しい夕日
大学時代に授業が終わり皆が帰った後の夕暮れ、いつも独りで
静かに物想いに耽っていたあのお気に入りの空き教室から見た夕日
あの日、神のためにこの命を投げ出そうと決心したときに
突然差し込んで来た神々しいばかりの夕日
数ヶ月に及ぶ局地戦で苦闘の果てにソ連軍を撃退したときに
晴れやかな気持ちで馬上から眺めたアフガンの山々に差し掛かる夕日
そして最後に轟音と共に崩れ行く塹壕にあふれだす巨大な夕日
熱い・・・
肉体が焼かれているのか魂が地獄の業火に焼かれているのか
もはやそれを判断する術は私にはない
私の聖戦もこれで終わるのか・・・
そのとき胸にかけていた真紅のベヘリットが突然鳴き出した
こ、これは!? (続く)
設問
第3章で
>そして最後に轟音と共に崩れ行く塹壕にあふれだす巨大な夕日
とあるがこの夕日は何を意味するものか。以下から選べ。
@崩れた塹壕の壁の隙間から見える夕日
A小型核爆弾による閃光
B武器庫の弾薬に引火した炎
C死を目前にした主人公が幻の中で見たアラーの象徴としての光
>>12 > えっ?
> ラディーンもう死んじゃうの?
いえいえ。
死の直前の回想、という設定で、幼年期以降の生涯についての描写を1章につ
づけてどんどん続けていただければ、と。
ラストエンペラーの220分版のほうでも、文革時の取り調べと、過去の回想がサ
ンドイッチされるかたちで繰りかえされていたでしょ。
13氏の路線は、ラディソ氏を力ワザで蘇らそう、そいうもので、私の意図し
たのとはちょっとずれてますが。
16 :
世界@名無史さん:01/09/21 22:39
残らず黒装束に身をまとったパレスティナの巡礼達は、一斉に地面にひれ伏した。その厳粛さに、聖壇の前の人いきれによる雑踏も一時止まり、静寂が訪れた。
巡礼の多くは裸足であった。黒い装束は砂埃にまみれていた。遠路の歩行のせいか、砂にまみれた足が擦り切れ、血が滲んでいる者もいた。
やがて、数分の沈黙の後、若い女の巡礼が黒い大きな瞳を見開き、静かだが力強い声で祈りを捧げた。
「アッラー・アクバル!」
多くの声が続く。
「アッラー・アクバル!!」
周囲を戦慄が支配した。太古の昔から無数の人々の血を吸い取ってきたオリエントの砂と空気。それが、あたかもここメッカの地に乗り移ったかのようであった。
太陽がその高度を上げ、真夏の日差しが一層残酷な光線を注ぐ。
ラディソはパレスティナ難民の追憶から引き戻された。
あれから20年以上経つ。何が変わったというのだろうか。
あの時、懸命に自分たちの明るい未来を祈っていたパレスティナ人達の運命は変わらなかった。度重なる中東戦争で国土は荒廃し、その度にイスラムの同胞が住む場所もなく野良犬のように追い立てられた。
逆に戦争の度にイスラエル人どもは領土を広げ、多数の入植者を送り込んだ。サウジアラビアまで流れ、その日暮らしの生活に追いこまれるものも少なくなかった。
またラディソは、その美しい街と発展ぶりを「中東のパリ」とまで謳われたベイルートの事を想った。
ラディソの訪れた少年時代、まだベイルートはその面影をとどめていた。瀟洒な建物が並び、夏にはクルーザーで地中海を帆走する豪商もあった。冬は避寒の為の欧州からの観光客で溢れていた。
しかし内線が勃発し、英米の介入により街は瓦礫の山と化し、夜盗とテロルのはびこる地になり果てたのだ。
ラディソは思う。一部の産油国だけが暴利を貪るのではイスラムは変わらない。欧米諸国の介入の種を蒔き、やがては散り散りに引き裂かれよう。
・・・・突然、部屋のノックの慌ただしい音が聞こえた。執事のムスタファか。こんな時間に、何事だ?
扉を開けると、いつもは平静なムスタファが、雪のように蒼白な表情で突っ立っていた。
「どうしたのだ」
「ウサマ様・・・・」
「何か?」
「イラク軍が、ク、クウェートを・・・・ここから、自動車で半日の距離に・・・・。そ、早々に、御避難を・・・・」
17 :
世界@名無史さん:01/09/21 22:50
ワクワク
18 :
世界@名無史さん:01/09/21 23:02
ムスタファの開けた扉の向こうから、サウジアラビア国営放送のアナウンサーの緊張に上ずった声が響いていた。
「イラク軍機甲部隊は未明、クウェートに進行し、10時ごろには全土を制圧しました。・・・・現在、我が王国の国境に集結し、進攻の構えを見せ・・・・・・」
「ウサマ様、お聴きの通りです。既に王室の方々も、続々とリヤドから脱出されているとのこと。ウサマ様も、一刻も早く、御避難を・・・・」
「黙れ!」
ラディソは邸宅中に響くような声で叫んだ。
「皆、よく聴け!フセインの手下どもが何万人やってこようとも、サウジは卑劣な侵略に屈するものではない!」
家の者を安心させる為であった。しかし、ムスタファの言う事の方が一理も二理もあった。
サウジ王室の側近、軍幹部の腐敗は、ラディソ家のような王室に近いものにとって周知の事実であった。
サウジアラビアはイスラム圏でも最も厳格な戒律を採用している。一切の飲酒は禁止され、女人の外出・服装も厳しく制限されている。しかしその陰で、側近や軍幹部はスコッチやコニャックを密輸し、連夜の宴会を開催していた。
また、リヤド空港に、突如として派手な場違いの欧米の高級娼婦の一団が降り立つことがあり、黒リムジンで市街の奥に消えていった。彼女らはハンブルクやパリで調達され、数千ドルの日当で上層階級の破廉恥な饗宴に供されるのだった。
その南数百キロのイエメンでは、年百ドルの収入もない遊牧民が飢えていたというのに。
このような指導部の下、歴戦のイラク軍に敵うはずがないと思うのも無理はなかった。
実はラディソは、今回の進攻を薄々察知していた。イラクが国境に機甲部隊を集結させているのは、欧州の新聞を入手できる者なら把握可能な情報であった。
しかし、そのために彼が現在なしうるのは、胸に秘めた将来の闘争の資金のため、原油や貴金属の先物を大量に購入する事でしかなかった。
何とも愚かしい上層部だ。しかし、とラディソは冷徹に考えた。かくも状況が絶望的ならば、王室は英米に支援を乞うのは必至だ。そうなれば、旧装備のイラク軍は英米の前に、最終的には完膚なきまでに叩きのめされるだろう。
だが。
国の名誉を捨て、英米の救いを乞い、イスラムの同胞同士で闘う事に、何の未来があろう?
ラディソは思わず虚空を仰いだ。
折りしも正午であった。空はますます青く、眼に痛いほど澄み渡っていた。そして中天では、砂漠の太陽が異様な光線を投げ、不吉な程に激しく燃え輝いていた。
(第1章 完)
やっぱ、おもしれーよ。
あのー、質問なんですけど
感想とかもこのスレに書きこんでいいんですか?
よく小説スレとかでは作品スレと感想スレの二つにわかれてるけど
21 :
世界@名無史さん:01/09/22 12:03
始めはなんじゃこりゃ?と思ったけどなんかおもしろいですね。
でも混同しちゃいそうで気をつけねば・・・
22 :
世界@名無史さん:01/09/23 06:59
目を覚ましたラディンは自分が裸でテーブルに
うつむけに縛られていることに気付いた。
手足がしっかりとテーブルの足に括られ、身動きができない。
顔を上げるとそこにいたのは昨日まで自分の側近として働いていたイスラム教徒Aだった。
イスラム教徒A「ラディンさん、目が覚めましたかい」
そう言うとイスラム教徒Aはおもむろにズボンを脱ぎ始めた。
続く。
23 :
世界@名無史さん:01/09/23 07:20
なんか面白いぞこれ。
でも将来イスラム原理主義が世界を制覇したら、こういう映画ができるんだろうな。
インディアン虐殺者のレイプ魔をハリウッドがメル・ギブソン主演のヒーローに仕立て上げたように。それよりずっとましか。
イスラムスタンダードの支配する未来では、天皇が「スルタン」を兼ねるのだろうか。
シナの「皇帝」やイギリス風「立憲君主」に変身したように。
それとも本来シャーマン的な天皇とイスラムは合い入れない存在か。
でもアラブ人ならともかく、世俗化したインドネシア人のイスラム教徒の知り合いなんかを見ているとスルタンとしての天皇というのも相性は良さそうな気もする。
>でも将来イスラム原理主義が世界を制覇したら、こういう映画が
できるんだろうな。
「イスラム原理主義者が世界を制覇したら」、映画そのものがなく
なっちゃいますよ。
イスラムの宗祖ムハンマッドの伝記映画「メッセンジャー」、ムハ
ンマッドの像を彫っても描いてもいけないというムスリムたちにも
見てもらえるよう、カメラの視点をムハンマッドの視点の位置に据
え、ムハンマッドその人は手先がチョロっと登場するだけ、という
苦心を払って出来上がったけど、結局イスラム圏では受け入れられ
ませんでした。
おもしろい!続ききぼーんです。>1さん
26 :
世界@名無史さん:01/09/23 14:05
22の続ききぼん
27 :
世界@名無史さん:01/09/23 15:14
なんと イスラム教徒Aは、ズボンの中にトマホークを隠し持っていたのだった。
絶体絶命のラディン!しかし、裸で縛り付けられている彼にはどうすることもできない。
イスラム教徒Aは言った。
「これで懸賞金29億円は わしのもんやさかい」
続く
28 :
世界@名無史さん:01/09/23 15:16
イスラム教徒Aは 大阪出身だった。
・・・なんでやねん・・・こんなん認めんわ。
30 :
世界@名無史さん:01/09/23 20:55
18の続ききぼんね。
22、27は嘘でした。
英国人教師「シャイで内気な少年だった」
英大衆紙サン(電子版)は22日、サウジアラビアでウサマ・ビンラディン氏に英語を教えた英国人の教師が明かしたビンラディン氏の横顔を伝えた。
引退して英南西部に住むブライアン・ファイフィールドシェイラー氏(69)がサウジアラビアのジッダにあった有数のエリート校でビンラディン氏を
教えたのは68年から69年にかけての2年間。当時13歳前後だったビンラディン氏は、既に英語のアルファベットを知っていて、読み書きもかなり
できたという。性格については「出しゃばらず、控えめできちょうめんだった」と述べ「背が高く、他の生徒よりハンサムなので目立った」と振り返った。
「当時は特に宗教的ではなかった」としながら、制服の強要やイスラム伝統の無視など学校の欧米型教育システムがビンラディン氏の反米思想の源泉に
なったのではないかと指摘した。
32 :
世界@名無史さん:01/09/24 00:43
age
33 :
世界@名無史さん:01/09/24 01:22
ラディンってサウジアラビアの富豪なんだろ。
べつにテロリストにならなくても、悠々と生きていけたのに、
わざわざ戦いに身をおくとは、勇者だ。
34 :
世界@名無史さん:01/09/24 01:34
日本のしがないサラリーマンである我々は
火曜からまた汲々として生きていかねばなりません
最後のシーン。
ワシントンの最高裁大法廷
白ずくめのラビンがあらわれる。
見たことがないほどの優雅な身のこなし。
身長196センチ、弓型の美しい眉、
その大きな瞳は哀しげに群衆に向けられる。
誰かが叫ぶ
「あれはキリシトじゃなかんべか!」
どよめく法廷。
「隠れキリシタンだったのか?!」
と、ラビンが両手を高々とかかげた。
「見よ! 罪深き人々よ、見よ!」
と、轟音とともに、雷が大法廷の屋根をうちくだいた。
人々が顔をあげたとき、白い光に包まれたラビンの体は
空中はるか、飛び立っていた。
アメリカ人は自ら犯した罪により解散を命じられ、その後数千年にわたって
世界をさまよう運命となったとさ。
ブッシュは本来のお猿さんになったということです。
スイマセン。
36 :
世界@名無史さん:01/09/24 22:31
くだらないが、わらた。↑
37 :
27の続き(もちろん番外編):01/09/26 03:08
ラディン「お前の一物のどこが、トマホークだ!せいぜいシャープペンシル並みではないか」
イスラム教徒A「じゃっしわい、きにしとること言うな!わて、これでも元は大阪の知事にもなったこと有るんでッせ」
あやうし、英雄ラディン、このまま肛門掘られてしまうのか
38 :
世界@名無史さん:01/09/26 03:09
あげ
39 :
世界@名無史さん:01/09/26 03:12
ナザルバエフ(カザフスタン)=平沼赳夫
アカエフ(キルギスタン)=横山ノック
40 :
世界@名無史さん:01/09/26 03:47
しもねた やめい
41 :
世界@名無史さん:01/09/26 05:01
18の続き読みたい。面白い。
42 :
世界@名無史さん:01/09/26 05:03
しかし、このラディンって男100年後どう評価されているか楽しみだね。
>>42 テロリストが英雄に祭り上げられるのは、隣の国でやっていることだから、
国や宗教によって評価が全然違うというのは確実でしょうね。
44 :
世界@名無史さん:01/09/26 05:12
>>42 時代を読み違えた小悪党。
「三十六人斬り」での仇役とおなじです。
45 :
なるほど現代の評価は兎も角:01/09/26 05:54
あのテロルは大したもんだぜ。
ことの是非は兎も角、画期的だよ。
アラブの憎悪の深さを見事に世界に知らしめたんじゃないか?
多分、嫌でも世界はテロやアラブの問題を真剣に考えざるを得なくなるよ。
今回はこの点ではもう既にラディンの勝ちだろ。
46 :
世界@名無史さん:01/09/28 14:49
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
/ ,――――-ミ
/ / / \ |
| / ,(・) (・) |
(6 つ |
| ___ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| /__/ / < 米英帝国主義の墓穴アフガニスタンを!
/| /\ \__________全ムスリム解放の
不撓不屈の戦士の学び舎として打ち固めよう!
47 :
世界@名無史さん:01/09/28 22:18
第2章
迎えの黒いBMWの席に身を落ち着け、ラディソはようやくほっと一息ついた。
話には聞いていたが、西部日本の夏の気候は殺人的であった。蒸し風呂のような湿気で、ラディソの衣服が皮膚にべっとりと貼り付いていた。
あの「湾岸戦争」と呼ばれることとなった戦いの始まった夏からちょうど2年後、ラディソは今、その時懇意になった日本人に招待されたのだった。
BMWは、真夏の晴れ晴れとした青空の下を、伊丹から京都に向けて北上していく。
まさに盛夏で、左側の窓から明るい黄緑色に染まった北摂地方の山々が見渡せるのだ。
我が祖国となんと違う事か。ラディソは、このような美しい国に育った彼の招待者を羨ましく思うのだった。
「砂漠の嵐」と呼ばれた多国籍軍なる、実質英米軍の軍事行動により、ラディソの予想通り、確かにイラク軍は完全にクウェートより駆逐された。
しかしそれを機に、やはりアングロサクソンはペルシャ湾岸への介入を強め、また一層イスラエル寄りの態度を採っていた。
だが、最もラディソが我慢ならなかったのは、米国のイラクに対する二枚舌的な態度であった。
作戦発動前、米国はメディアを動員し、サダム・フセインを人類全ての敵であるかのように扱い、ためにアラブ世界のイメージまで大きく崩した。
しかしイラク軍が崩壊し、バグダッド進攻が現実の可能性にを帯び始めると、彼らは態度を変えたのである。
敗れたとは言えイラク軍は相応の勢力を有しており、バグダッド進攻にはかなりの被害が出る恐れがあった。
しかもイラク軍を完全に壊滅させると、シリア・イラン等の強大な隣国との間に力の空白が生じ、新たな混乱を生む、云々。
これが米英の言い分であったが、ラディソはその裏の意図を読み取っていた。
第一に、米英としては大産油国のクウェートのみ解放すれば事足りる。
第二に、米英は油田の為ならともかく、イラクの民衆解放の為に自国人の生命を危険にさらしたくはない。
第三に、イラン・シリアとも戦乱で疲弊しており、彼らの反論は言い訳に過ぎない。
このような奇怪な論陣を張りながら、なお自由の守護神を自認する米英に対し、ラディソの決意は一層深く固まっていった。
先の湾岸開戦時の金・原油相場の大変動により、彼は英国・スイスの銀行に巨額の資金を有していた。
しかし、計画をいつ、いかに行うかは別の問題である。ラディソの苦悶する日々が続いていた。
そのような中、彼は一連の戦乱の時期に出会ったあの日本人の招待を受けたのだ。
「一度京都に来てみませんか?」
リヤドに届いた手紙の中、華麗な英語の筆致が躍っていた。
「紀元前2000年より栄えていたオリエントの地ほど古くはありませんが、我が国は温暖な気候と平和の中で文化を育んできました。
我が国においでになれば、あなたの昨今の胸のわだかまりに、一片の解答がもたらされるかもしれません。」
48 :
世界@名無史さん:01/09/28 22:22
あ、続いてる・・・ガムバ!!!AGE!
ワクワク ワクワク
50 :
世界@名無史さん:01/09/28 23:09
車は既に北摂地方の山並みを抜け、大きな盆地に入っていった。
途中、比較的大きな川を渡った。車窓の左側の自然が特に豊かで、相当の景勝地であろうと推察された。
「この川が」
と、今まで無言だった運転手が突然流暢な英語で言った。
「桂川です。この川の向こうに、桂離宮という我が王室の所有する類まれな宮殿があります。・・・その向こうは嵐山・嵯峨野です。春や秋には、この景色を求め世界中から人が押し寄せるのです」
運転手は誇らしげに語った。
・・・・やがてBMWは京都市街に入り、堀川通りを北上していた。
すると左手に、ラディソが見た事もない、白壁とダークグレーの瓦の美しい城が視野に入った。ラディソはその清冽な印象に驚いた。
「あれが二条城です」
ラディソは、自分とこの東洋の島国を結び付ける、何か得体の知れない運命のようなものを徐々に感じるのだった。
数分後、京都ブライトンホテルの玄関に、ラディソはあの日本人の迎えを受けた。
木戸晋一郎というのがその男の名前であった。
リヤドで初めて出会った時と変わらず、白麻のスーツを粋に着こなし、褐色に焼けた肌の上には汗の一粒もなかった。
木戸はアラブ諸国でかつて日本商社の駐在員であり、90年当時は嘱託として活動していた。
凡百の日本人商社マンと異なり、木戸はその毅然とした対応と辣腕ぶりで王室を始めとする有力者からの信頼を受けていた。
60代半ばのはずであったが、その顔には老いの影も見えない。冬、砂漠の風が吹くと、ロマンスグレーの髪が美しくたなびくのだった。
しかし木戸の最大の特徴はその眼であった。ビジネスや戦争の危険に直面すると、その眼は異様な煌きを放ち、そしていつも不気味なほど正しい判断が後に続くのだった。
ラディソ家は原油の輸出に関し日本との取引関係が幾つかあったが、木戸の助力と鮮やかな手腕で開戦後の難局を乗り切ってきた。
「ようこそ、この俗悪な国に。道中、アラブの方には見苦しい醜いアジアの都会の情景もあったやもしれませんが」
「御謙遜を」
相変わらず歯に衣着せぬ物言いであった。
「今日はお疲れでしょう・・・・明日、素晴らしい所に招待して差し上げます。旅のお疲れをゆっくりお休め下さい」
木戸は、約束を違えた事のない男であった。ラディソの胸は微かな期待に時めいた。
51 :
世界@名無史さん:01/09/28 23:28
おもしろいじゃないの! せかしちゃうと作品の質に影響するかもしれないね。ゆっくりでいいから完結させて欲しいっす!
52 :
世界@名無史さん:01/09/28 23:31
なんだこれ、面白いぞ!
ほんと、上手いな。51と同意見。
54 :
七つの名無しさん:01/09/28 23:41
>>1 「リレー小説」はやめて、2たんの独演場にしましょう!
55 :
世界@名無史さん:01/09/29 06:46
ラディンがあっさりアメリカにとっ捕まったら、
この作者、進退きわまるだろうな。
56 :
世界@名無史さん:01/09/29 09:58
まあまあまあ。小説なんですから。
57 :
世界@名無史さん:01/09/29 11:08
翌朝、木戸はシルバーのメルセデスのスポーツカーを駈り、ラディソを迎えに現れた。
木戸はラディソを昼食に誘ったのだ。京都の北の山奥ですよ、と木戸は言葉少なく言った。
メルセデスは京都御所を過ぎたあたりで上京区を抜け、閑静な町並みを鴨川沿いに北上していた。
オープンカーのメルセデスに乗り込んだ、長身のアラブ人と初老の端正な日本人の組み合わせはよほど奇抜なのか、交差点のたびに道行く人が眼を丸くした。
愉快なドライブであった。上賀茂でメルセデスは右折し、一気に鞍馬の山中に入り込んだ。
それまでの古都らしい風雅な光景とは一変し、深い杉林と霧に囲まれた、幽玄な空気が徐々に現れてきた。
さらに20分ほど、細い道を渓流沿いに北上し、木戸は車を止めた。京の奥座敷、貴船であった。
貴船神社は川岸のすぐ脇、鬱蒼と茂る杉林の中にあった。ラディソが車を降りると、京の猛暑とは打って変わり、凛とした冷気が身に纏った。
赤橙色の鮮やかな鳥居の向こうに、境内に向かい、細く険しい苔むした階段が杉林の中に続いていた。
「我が国の文化の深奥は、このような清涼かつ凛とした、静寂な空気にあるのです」
木戸が言った。
神社の拝観を終えると、ラディソは料亭「菊水」で午餐の歓待を受けた。
名店の多い貴船にあっても、菊水は別格として京の名士に知れ渡っていた。しかし、さすがにアラブの長者を迎える事は稀らしく、出迎えた仲居が眼を丸くした。
「心配は無用だよ。このお方は、優れたものなら大抵は受け入れる度量の広いお方だ」
やや安心した表情の仲居に案内され、ラディソは館内に足を踏み入れた。桧の板の廊下の冷たいがどことなく柔らかい感触に、ラディソは心が不思議に安らいだ。
更に案内され、外に案内されるのかと思ったラディソは思わず眼を見張った。
広大な座敷が、細く流れの急な貴船川の渓流の上に広がっていた。周囲では川のせせらぎと鳥や虫の音がさんざめき、絶妙な自然の音楽を奏でていた。
そして川面から立ち上るひんやりとした冷気が座敷を覆い、清涼な空気が座敷全体を覆っていた。
木戸は、ラディソを貴船の川床会席に招待したのであった。
58 :
世界@名無史さん:01/09/29 11:14
面白いんだけど
>神社の拝観を終えると、ラディソは料亭「菊水」で午餐の歓待を受けた
ここは何とかなりませんか。
イスラム原理主義者が神社の拝観といのはちょっと。
>>59 そうですね。「鳥居の前を通りすぎると」に訂正しましょう。
イスラム原理主義者でも、単なる「由緒ある歴史的建造物」として「見物す
る」ことなら、問題ないのでは?。
礼拝しなければいいんじゃないんですか。
61 :
世界@名無史さん:01/10/01 20:23
保護揚げ
ん?
新撰組か?
63 :
世界@名無史さん:01/10/01 23:16
>>59 >>62 間をとって、見物する、でいいんじゃない?
ただ鳥居の前を通過するだけだと、そっけない。
>1
1さん文章うまいね!57の教徒の描写は秀悦!
もっと続けてね。
ところで、例の「参拝した」の部分・・・
ビンラディンは原理主義者だから「通過すると」でいいんじゃない?
原理主義者じゃないフツーのイスラム教徒と歩いていて、たまたま
お祭りの御神輿を見かけて「これが日本の文化です」と説明したら
いかにも「異教徒!」って顔された経験から、ビンラディンも顔しかめ
そうなので・・・。
懐石料理で持てなしってのもいいね。豚肉も使わないし。
65 :
世界@名無史さん:01/10/02 20:56
我々は戦うぞ!
一万を越すアルカイダの同志たちが、このスレを応援している。
67 :
世界@名無史さん:01/10/02 23:14
あれこれと次の展開を想像しながら待つのも楽しいものだ。
あれ?ぺべりットは?
すげー強い使徒になりそうなのに・・・。
69 :
世界@名無史さん:01/10/03 20:45
ドキドキ!
70 :
世界@名無史さん:01/10/03 20:46
ゆっくりでいいんですけど北部同盟とかも絡めて欲しいですね。
マスード将軍との緊迫感あふれる会話とか希望。
71 :
世界@名無史さん:01/10/05 13:11
ラディンは乳白色のヨーグルトのようにみえるものを口に入れた。
「トーフといいます。」木戸はにっこり笑っていった。
「枝豆が入っているので少し緑がかっているでしょう。」
「本当だ。確かにうっすらとエメラルドグリーンがかかっていますね。」
のどごしがひんやりとして、口にうっすらと枝豆の甘味がのこった。
「美味しい。」ラディンは木戸をみて率直な感想をのべた。
食事中ラディンは何度も水を口に運んだ。
ソ連兵のアフガン進行の時にまかれた毒ガスによって彼の咽は非常に過敏になった。
水がなくては長時間は話せなくなった。食事も、よく咀嚼しないとうまくのみこめない。
そんな彼に日本の食事はとても食べやすかった。
つるりとした刺身。豆腐。ゆば。
ラディンは突然気付いた。木戸がおそらくラディンの体調を気づかってこのような
食事にしてくれたのではないか。
「あなたのもてなしの心に感謝する。」ラディンは穏やかにいった。
木戸はほほえんだ。そして部屋の奥の方にあった刀を手にとり、すらりと抜いた。
「かつて日本には侍というものがいた。」貴船はまっすぐに剣を構えていった。
「いまはいません。」空を仰ぎ見る。
「ところがタリバンを紹介する時、日本のメディアは‘アフガニスタンの侍’と
よぶのですよ。これについてどうおもわれますか。」
ラディンはその質問には答えず木戸の刀をすばやく奪った。
そして隣の部屋に続くふすまに駆け寄りずぶりと力一杯さした。
部屋全体がグラリと揺れた。
ふすまが倒れる。傍らには一人の男が息耐えていた。
店員の服装をしていたが、手には拳銃をもっていた。
「おそらくアメリカの情報機関に買収されたものだろう。」
呆然とする木戸をしり目に、ラディンは男の死体をしげしげと見た。
「刀というのは美しい武器だ。余計な破壊を行わない。急所を一突きすればいいことだ。
この男の死体もきれいなものだ。」
「しかし......パレスチナの子供達はこうではない。アメリカやイスラエルの作った
最新鋭の武器で原形をとどめないほどずたずたにされるんだ。」
ラディンの顔が苦悩にゆがんだ。
すみません。前に書いた人とは縁もゆかりもないのですが
このまま倉庫入りするのは耐えられず書いてしまいました。
72 :
世界@名無史さん:01/10/05 13:42
ワクワク
73 :
世界@名無史さん:01/10/05 18:41
age
74 :
世界@名無史さん:01/10/05 20:10
つーか マスードでやったほうが人間のクズ呼ばわりされないと思うよ。
なんで麻薬王を取り上げるわけ??
75 :
世界@名無史さん:01/10/05 21:22
まぁ、麻薬王の話も出たから、
パブロ・エスコバルやノリエガとラディソの絡みも期待します。
まぁ、また、麻薬王ノリエガと親しかったジョージ・ブッシュ氏など
も登場させてほしい。
76 :
世界@名無史さん :01/10/05 23:12
文才ある奴って羨ましいな。
>>1 出版社に持ち込みとか、コンテストに応募した事とかないの?
>>71 ヴラヴォー!71さんは1さんとは別人なんですね?
ありがとう!とてもかっこいいし、おもしろかったです。
続きお願いします。
78 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:34
ビンラディン
麻薬・人種虐殺・宗教軍事による恐怖政治。
これを賛美する人間って?
不法かつ卑劣な手段によって無辜の人々を虐殺し、
歴史を逆流させ、ひとたび確立された人民の権利を強奪しようと謀る
イスラム原理主義者の過激派どもは、
その悪業に相応しい報いを受けることとなろう。
純粋にアフガニスタンのことを人道的に考えれば
故マスード氏を題材にすべきでは?
79 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:45
マスードはたしかにアフガニスタンとことを
真剣に考えていた誠実な人だけど、小説を書く人間が
題材にしたいのはどっちかっていうとラディンでしょ。
華のある容姿や、挑発的な言動。ソ連やアメリカという
超大国と渡り合える度胸。
善悪は別として非凡です。
というか小説に善悪の基準をもちこむなんてナンセンスですよ。
78さん。
80 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:47
>>78 このスレの主役は悪名たかき「ウサマ・ビンラディン」ではなく
。 。
ビソラディソ
トンチンカンなレスつけないでください。
>>71さん、次回からは、「麻薬・人種虐殺・宗教軍事による恐怖政治」の体現者「ビンラディン」ではなく、「ビソラディソ」を主役にして、ぜひ続きを頑張って!!!
。
>>79さん、このリレー小説の主役は「ラディソ」ですので、ヨロシク。
82 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:52
>不法かつ卑劣な手段によって無辜の人々を虐殺し、
>歴史を逆流させ、ひとたび確立された人民の権利を強奪しようと謀る
アメリカもそれぐらいやっている。
どっちもどっち。アメリカの一方的な情報に踊らされるな。
なんであれ歴史に名前を残した人物だな。
84 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:59
平行してマスードの小説を書けば良いのではないかな。
あと78の人の呪詛というか憎しみは伝わってくるけど、議論の仕方が
あまりにも政治的(悪い意味で)だ。
「無辜の民」といった瞬間、あの無辜の民への虐殺は糾弾するが
別の無辜の民への虐殺は黙認するというダブルスタンダードは使
えなくなるわけで、よほど公正に振舞う姿勢抜きにこの言葉を
口にすると、単なる「宣伝」になってしまう。
と言うような78さんへの批判はあるけど。
とにかく、野暮な割り込みはやめて、続きを読もうじゃないの。
85 :
世界@名無史さん:01/10/06 00:59
英雄だと思う
×ビンラディソ
○ビンラディン
つーかこのスレの出発点である1の意見を聞くべきだとおもわれ。
1さん、どっちですか?
ラディン?ラディソ?どっちがよいですか?
87 :
世界@名無史さん:01/10/06 01:02
木戸とラディソは座敷の中に足を踏み入れた。
木戸が予約したのは、座敷の端、身を乗り出せばすぐそこに渓流の見渡せる位置であった。岩の間に貴船川の透明な清流がせせらいでいた。
席に着くと木戸はコート・デュ・ローヌの白を注文した。ラディソは当然ながら、一切アルコールを頼まなかった。
料理が運ばれた。それはラディソの初めて見る逸品ばかりであった。
鮎の塩焼き、胡麻豆腐、ごりの煮付け、京野菜の漬物、鯉の洗い、鱧落とし等であった。そのいずれもが、ラディソの知らぬ清冽な味わいをを持っていた。
糸のように細い素麺があった。
「それは麦の粉で作ったものです」
木戸が言う。
「あまり噛まずにするすると呑み込むのです」
ラディソはその通りにした。素麺の驚くほど冷ややかな感触が舌に、喉に伝わり、胃の奥に消えていった。
京の和菓子を味わいながら、二人は語らった。
「本当に素晴らしい・・・・。貴国の文化の高い事は聞いていましたが、食事一つとってもこれほどのものだとは・・・・驚きました」
木戸は、我が意を得たりという様子で微笑んでいた。
「ところで」とラディソは話題を変え、
「貴国の誇るのは文化だけではありません。貴国は、あの大国ロシアとも戦って勝利を収めましたね?
また、米英を相手に正面切って戦いを挑んだのも貴国だけです」
木戸は苦笑していた。
「日露戦争の件は、我が国の首脳が引き際を心得ていただけで・・・・米英にも、結局は大負けしていますよ」
ラディソはこのような紋切り型の答は期待していなかった。この国には、ラディソの窺い知れぬ神秘があるのを感じていた。
二条城の白々とした壁の涼やかさ。貴船神社の凛とした霊気。川床に立ち上る清涼なただずまい。
そして、目の前の木戸の、涼やかだがどこか彼岸の彼方にあるかのような眼差し。
「私は、聡明なあなたからそのような答を聞くとは期待していなかった」
ラディソは憮然として言った。
「あなたがたは、欧米の帝国主義の支配にも屈した事がなく、むしろ彼らに伍して戦った。日本人を、そのように苛烈な行動に駈りたてるのは何なのです?」
木戸は下を向き、半分ほど残った抹茶茶碗をじっと見据えていた。
「平和のときには、私たちの精神はこのように清涼かつ簡素な文化として現れるが」
木戸はおもむろに口を開いた。
「いったん事が起こると、その裏返しに、危険を、命を省みない潔い行為として現れるのです・・・・。我々は、そのために信じられぬ向こう見ずな行動をとれるのです」
木戸は一瞬息をついだ。その瞳に、微かな炎が揺らめいた。
「カミカゼを知っていますか?」
書き込み中に激論が闘わされていたので。
断っておきますが、このスレは「ラディソ」としている通り、実際の人物をモデルにしたものの、ラディンを賛美するつもりはいっさいありません。
ただ、ラディンの悪口はあまりに多く書かれているので、想像可能な範囲で美化して書くとどうなるか、どういった話になるか興味を持ったまで。
確かに彼は無差別テロの容疑者と目されており、数十人の日本人も犠牲となっていますが、彼をこのような行為に至らしめたのは何かを考えるのも必要ではないかと思った。
特に、「麻薬・人種虐殺・宗教軍事による恐怖政治」を行っているとも言われているにもかかわらず、
彼の司令で旅客機を奪い、大量殺人者の汚名を着てまで死を選んだ4組のアラブ人達がいたのはなぜだったのか?
それは、ラディンだけではなく、米英も世界の各地で「麻薬・人種虐殺・宗教軍事による恐怖政治」を黙認し、時には自ら行ったからではなかったのか?
この作品は、半分は巷で極悪人とされる人間をできるだけ英雄らしく書く「お遊び」的な意味合いも確かにありましたが、半分にはこのような問題意識もありました。
89 :
世界@名無史さん:01/10/06 01:42
朝原ほか数十名の死刑を免除してやる代わりに、
ブッシュ2世の了解の元、
彼らをサリン特殊部隊に組織してアフガンに派遣したことは、
小泉首相の決断であった・・・
彼らには必要とあらば、100万人単位の虐殺も黙認される事となった。
この時期、日本の最高指導者が躁状態にあったことは、将来に
禍根を残すことになる・・・
90 :
世界@名無史さん:01/10/06 01:46
その言葉が発され、座に微かな電光が走ったようであった。
「ええ、もちろん、知っています・・・・」
ラディソは言った。しかしその言葉とは裏腹に、胸の奥に激しい動悸が走り、頭は嵐のように激しく鳴っていた。
「しかし、あの作戦は・・・・日本の若者に多くの犠牲者を出しただけで、戦果としては残念ながら大きくは・・・・なかったのでは?」
言いながら、ラディソは徐々に口ごもってしまった。
木戸の瞳が、遠くを見るかのように、深い悲しみをこめて輝いていた。彼岸にあるかのような眼差しで、それ故か、自己を理解しないものへの哀れみすら感じさせた。
「私の言いたかったことが・・・・「無益な、愚かな日本軍部の苦し紛れの自殺作戦」に過ぎないとお思いですか?」
ラディソは自分が馬鹿な事を言ったと感じた。
「それ以上の事をお知りになりたかったら・・・・私と、日本の南の方に来て頂かなければなりません」
ラディソは承諾した。何故か知らないが、妙に救われた気分がした。
>>88 1さん、わたしもまったく同じ意見です。
と同時に、1さんと71さんのファンです。
毎回このスレッド読むのが楽しみです。二人とも文才ありますね。
マスコミの情報によれば、アメリカ政府は70年代にサダト国王に命じて
抵抗するパレスチナ人を1万5千人も殺させています。
それは「黒い月曜日」といわれて、今回のテロと1日しか違わないそうです。
そして、今回ビルに特攻していったハイジャック犯は、その時殺害された
パレスチナ人組織の関係者だと思われます。
何十年に渡るアメリカとアラブの「やったり・やられたり」血塗られた復讐合戦の
歴史を理解することなしに、事件を語ることはできません。
ビンラディンを悪役にすることは簡単ですが、それでは片手落ちではないでしょうか。
92 :
世界@名無史さん:01/10/06 09:22
>>91 サダト国王というのはエジプトのサダト大統領のことですか?
このような話は聞いたことがありません。ソースは何でしょうか。
93 :
世界@名無史さん:01/10/06 16:59
3日後の朝、木戸とラディソは伊丹空港より九州行きの便に乗り込んだ。太平洋高気圧が日本全土を覆い、全国が晴れ渡っているとのことであった。
伊丹から一時間弱すると、飛行機の窓から日南の海岸線が視界に入りはじめ、ラディソは亜熱帯のような豊かな緑とサファイアブルーの海の色に驚いた。
二人が降り立ったのは宮崎空港であった。
南日本らしく、山々の緑は一層明るく、そこかしこには椰子の樹が生えていた。このような風光明媚な地に連れてきて、木戸は何を語ろうというのか?
木戸は車を借り、海岸線に沿い南へ向かった。真紅のフェアレディが、日南海岸の鮮やかな景勝と対照して映えた。
やがて日南フェニックスロードを抜けたフェアレディは、鹿児島県の西部に入っていた。
陸に向かって湾曲した砂浜が広く続いた、のどかな南国の田舎の風景だった。小さな漁村と畑の広がる、人もまばらな、時が止まったかのようなあまりに温和でのどかな一帯であった。
「志布志湾というのです」
木戸が囁いた。
さらに大隈半島の山中を抜けると、素晴らしい景色であった。
目の前に鹿児島湾が青々と大きく広がっていた。そして湾の中央に、ほとんど島と見まがうような火山が浮き出て噴煙を上げていた。桜島であった。
さらに車は南薩摩の豊かな自然の中を南に向かっていた。やがて、周囲が武家屋敷の並ぶ箱庭のような一帯に入り込んだ。薩摩の小京都、知覧であった。
枯山水の庭園に囲まれた武家屋敷の並ぶ知覧の中心街を、フェアレディはゆっくりと通り過ぎていった。その脇に側溝が流れ、多数の色鮮やかな鯉が泳ぎまわっていた。
しかしラディソはこの時、この通りが「平和祈念通り」と呼ばれている事を知らなかった。
やがて車はこの通りを過ぎ、街の南の外れにある護国神社の前で止まった。
木戸はラディソを促し、参道を上った。こぢんまりとした建物が神社の脇にあった。博物館のようであった。
木戸とラディソはともに入場した。
ラディソがもし漢字を解していれば、この建物が何であるかわかったであろうに。
それは、知覧特攻平和会館であった。
うまい、本出せば、売れるよ>名無史さん
96 :
世界@名無史さん:01/10/06 19:21
>>95 了解。黒い九月はその後テログループの名前になりましたね。
「黒い月曜日」はアメリカの株安の日ですね(^^;)。突っ込み失礼。
97 :
世界@名無史さん:01/10/06 21:36
期待あげ
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100 :
世界@名無史さん:01/10/07 08:46
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世界@名無史さん:01/10/07 08:46
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102 :
世界@名無史さん:01/10/07 16:26
もはや、論理ではかなわない、ということを自覚したのはいいことだけど。
AAは鬱陶しい。
1さん、めげずに続けてください。
真・三国無双2
2ちゃんねるの家庭用ゲーム攻略板に上がった「真・三国無双2」の攻略情報をまとめたページです。
ここに載せてる情報は、特に確認してません。本当にただ転載してるだけです。すまん。
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更新日:10/05 00:50
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20. 援軍が来るまで耐えよ! 真・三国無双2 No.20
19. 真三國無双2 統一スレ No.19
18. ランキングはキョチョ命! 真三國無双2 No.18
17. 曹操さまぁ ごはんできたよぉ 真三國無双2 No.17
16. 申し訳ございません 真三国無双2 No.16
15. 出すぎだぞ 自重せよ!真三国無双2 No.15
14. 弓兵なんとかしてくれ・・・真三国無双2 No.14
13. 真三国無双2 攻略情報スレ No.13
12. 真三国無双2 攻略情報スレ No.12
11. 陣形は美しかったですか?真三國無双2その11
10. 本陣苦戦!至急来援せよ! 真三国無双2 その10
9. 張曼成に超マンセー! 三國無双2 第9章
8. 護衛兵ですがなにか?・・・真三国無双 その8
7. オイラまけないぞぉ 真三国無双2 第7章
6. ワシの酒池肉林の夢が…真三国無双2 第六章
5. 協力プレイだ!激・無双乱舞!真三国無双2 part.五
-------------------------------
106 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:07
m
107 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:08
,
108 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:15
「超時空要塞ウサマス」
貿易センターを貫いて NYを撃った雷は
我ら幼い人類に 目覚めてくれと放たれた
ウサマス ウサマス
雄雄しく立った若者は
愛する神をかばいつつ 旅立つ日々を 戦い開く
Will you love me tomorrow ?
闇を切り裂き 飛び行く先は 遠く輝くアメリカだ
ウサマス ウサマス ウサマス
al-Qaida(カイーダ)を引き連れて 星の彼方の闇の中
万古に続く戦いを 目指して飛んだ裁きの矢
ウサマス ウサマス
淡い陽射しと子守歌 赤子の眠り 母の胸
愛する日々を戦い守る
Will you love me tomorrow ?
闇を切り裂き 伸び行く光 輝き満ちる 日はいつか
ウサマス ウサマス ウサマス
109 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:16
パニック パニック パニック 世界が慌ててる
おーらは凄いぞ天才的だぞ オーオオーオ
パワフル パワフル パワフル 全開なあオマル
おバカな一撃 ビル倒壊
(ビンラディン!)
爆破をするなら 任せておくれよ
三機や四機の 押しが肝心
カモン米帝 カモン米帝 株式下げちゃる
そーんな名指しで言われちゃテロるぜ
コーラン コーラン おらは人気者!
(ビンラディン!)
パニック パニック パニック 世界が慌ててる
おーらは凄いぞ天才的だぞ将来楽しみだー
(ねえねえ大統領、豚肉食べれる?BC兵器好き?ミサイルには核入れる方?
あ、本当?おらたち、気があうかも〜)
110 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:17
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
/ ' / ||
ラディンでございま〜す♪ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |:::::::|
|l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
旅客機くわえた高層ビル追っかけて |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
はだしで駆けてく 陽気なラディンさん |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::|:::::: | __
みんなが怒ってる ブッシュも怒ってる |l:::l:::l:::l:::l::::/ |_:;;;//
ルールルルルル テロはいい気持ち |l:::l:::l:::l∠___二___,,ヽ._l
|l:::l:::l:::l:::l::l::\ \  ̄
ハイジャックしようと空港まで出掛けたら |l:::l:::l:::l:::l:::l:::l:l: ̄
ナイフを忘れて 愉快なラディンさん |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
みんなが泣いている 遺族が泣いている |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
ルールルルルル 次はなにしよう? |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
______ |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
(__//===∧) |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
〉ノ Φ 」Φ| |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
ノ∬∬▼∬) |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
(/ ゙゙))))))" 〉 |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
ノ (((( 〈、 |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
ノ ,ノノヾ ヽ 〜 |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
〜 〜〜´/ | |\ノ 〜 〜 〜 |l:::l:::l:::l::l:::l:::l:::l|::::::::|
〜 (___) l__) 〜 ころころ 〜 :◎ ̄ ̄ ̄  ̄ ◎
この番組はタリバンと、ご覧のスポンサーの提供でお送りしま〜す
111 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:19
もしもアラブが弱ければ
グローバリゼーションが攻めてくる
ガキはグれ 妻は売春婦
君は物乞いするだろう
イスラムはオオ 我らが教えだ
ヤンキーどもから守り抜くんだ
カミカゼアタック WTC
ついでに叩くぜ ペンタゴン
俺達の三日月が燃えている
Grow the Jihad,Rising Jihad
宗教戦隊アル・カイーダ
112 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:20
飛行機ハイジャック 飛行機ハイジャック 飛行機ハイジャック タリバンボーイ
今日もマンハッタンが荒れているのは
飛行機ハイジャック(タリバン!)
ラディンがいるからさ
早いぜ 早すぎるぜ AK―577便
準備は万端 嬉しいな
ツインタワー激突
「OH MY GOD!!」
アラーの教えに忠実の イカれた仲間だ
人畜有害の 人材
フセイン!「アメリカが攻撃してきた際には我々はタリバン政権を支援する」
れろれろおばさん!「全世界の皆様へこの祈りをささげます」
田中希司!「頭狂アンダーグラウンド(爆)ゴルァ!」
ラディン「さあみんないくぞー!」
民主主義への挑戦なんて とても言えないワケあり 中国
「中国は関与しない」
敵か味方か パキスタン
「わが国としては、アメリカを支持する」
だけど、寂しい事もある
「仏像は二度と見たくない……」
頑張れ 中東 頑張れ 中東
株は限界だー
くらわせろ くらわせろ
俺も知らない 謎の飛行機 行き先凱旋門
113 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:21
撃ちたいな 撃てないな 切ないなこの気持ち
殺れないの 殺りたいの チャンス逃してばかり
だって、だって テロを広めニューヨークで
ビルをを爆破 ブッシュを暗殺したい
ほらUsama Bin Usama Bin Usama Bin Usama Bin ラディン
こっちを向いて聖戦と言って
そうNice to meet you Good to see you きっと
私の飛行機 貿易センターに飛んで飛んで飛んで逝け
テ・ロ・し・て・る
_ ______
ミ__@> ⊂ ̄  ̄ ミ- (__//===∧).
______ || ⊂二 ヽヽ 〉ノ Φ 」Φ|
(__//===∧) || ⊂二 ヽ i /ノ∬∬▼∬)
〉ノ Φ 」Φ| || ⊂二 ヽi (/ ゙゙))))))\
ノ∬∬▼∬)_ || ⊂二 ヽi ノ (((( | |
(/ ゙゙))))))" /つ ヽ@===ノ ,ノヾ=U====⊃
ノ (((( 〈⌒ || V 〜〜´l l l\ノ
ノ ,ノ)ヾ ヽ (___)(___)
〜〜´/^\ \ノ
(___) (__)
114 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:23
>>荒らしている奴
アラブの過酷な環境に生き、
自分達の生活を守るためには、世界経済を牛耳って自分達の財産を
低価格で簒奪しようとする米国と対決してるのでは?彼らの生活規
範はコーランです。
米国は自由主義という宗教を押し付けてきている訳ですからそれに
対して聖戦と判断して命を賭けて戦うのがイスラムであるというの
は理解出来ます。
人間としてまともな考えというのは時と場所によって変わると考え
た方が良いです。少なくとも現代日本人は社会(家族も含)や他人
のために命は賭けないという生きる(戦争になったらいの一番で逃
げるも同じ)という人間の価値観でしょう。
115 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:24
イスラム社会にのみいえる事ではないですが、彼らの生活が貧相なのには
かなり欧米社会の都合による部分が大きかったのは歴史的事実でしょう。
ただの逆恨みというのは単純すぎるかと思いますが。
特にアメリカはユダヤ人の力が強いですから、同一視されても仕方ない部分
があります。
116 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:24
速板が重いので、誰かここ(世界史板)で、空爆関連のスレたてて。
お願いだ。
117 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:24
ソ連がアフガンに侵攻した時に、「義勇兵」の育成に資金提供するなどの形でアフガニスタン側を支援した「サウジのボンボン」(byジョーカーさん)。
この当時はアメリカと同盟的な関係にあって彼の組織力の発達もアメリカの協力によるところが大きいとされる(ただし、アメリカは公式には認めていない筈)。
しかし、過激なワッハービーの彼は「ソ連」の崩壊頃からアメリカとそりが合わなくなり、敵対的な関係になっていく。
サウディアラビア(サウド家のアラビアの意)等の湾岸諸国の腐敗した権力(これ自体は事実)を批判し、サウディからは現在国外追放されていたはず。
邪悪な共産諸国を支配していたソ連が倒れた結果、共産圏が解放されたのだから、
湾岸諸国の政府を支援しているアメリカが倒れれば、世界全体が解放されると信じアメリカを打ち倒そうとしている。
近代思想はもちろんイスラーム思想の蓄積の多くからも解放されているタリバーンに人類の未来を託す。
119 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:28
そだね、以後ここは「米軍によるカブール空爆開始」関連のスレにします。
以後、情報をお願いします。
>>116 国際情勢板か政治思想板とか、よそでやられたほうが・・・。
転送速度が軽いからって理由だけではちょっと。
え、ここにするの?
連続リレー小説スレなのに。
やめろ。
124 :
世界@名無史さん:01/10/08 02:30
リレー小説の続きをお願いします。
ワクワク・・・
126 :
世界@名無史さん:01/10/08 11:40
主役がどこかに姿をくらましたってのに、続きが書けるかよ。
127 :
世界@名無史さん:01/10/09 01:46
>>78 1や71氏の筆力がねたましく、さりとて彼らに対抗して読み応えのある「マスード伝」を著す才能もない哀れなヤツ。
必死にコピペ荒らし。(藁)
128 :
世界@名無史さん:01/10/09 02:09
日本が巻き込まれるから報復支持は止めろというのは
単なる一国平和主義でしかない。
これをアメリカvsタリバン(アフガン)という論点で考えるから
「巻き込まれる」等々の意見が出るが、
問題なのはいかにテロに対して世界が毅然な態度をとるかである。
テロを起こすのはイスラム原理主義だけではない。
あらゆる国での反政府活動があり、テロは行われている。
世界でかなりの国がアメリカを支持しているのは、アメリカに
媚びうっているのではなく、明日はわが身だからだ。
例えどんな理由があろうともテロは許されるものではない。
テロを起こした組織、支援する国に対して、テロを行うとどういうことになるのか
明白に示さなければ、「テロこそ有効な手段」として世界中でテロが
頻発することになる。それこそまさに恐怖と混沌の世界だ。
巻きこまれるのが怖いから引き篭もるではなく
巻きこまれても対処できるように法整備と防衛力をつけるべきだ。
129 :
世界@名無史さん:01/10/09 02:14
第4章
熱い・・・
肉体が焼かれているのか魂が地獄の業火に焼かれているのか
もはやそれを判断する術は私にはない
私の聖戦もこれで終わるのか・・・
あの爆弾は大地と五層の隔壁を貫き、私の部屋を瓦礫の山にした。
妻や子ども達の部屋もやられたらしく、階下からも火と煙が吹き上
げてくる。
いままで身命をなげうって支えてやってきたターリバーンは、どう
やら私を売ったらしい。
このところ、オマール師は「客人は厚くもてなし、庇護を加えるの
が我々の伝統であり、アメリカスタンの脅迫には決して屈せぬ。我
がアフガンに武力攻撃を加える諸国、領土・領海上に彼らの攻撃拠
点の建設を許す諸国、それらの国を支持したり物資を供給する諸国
は、我が国に戦争を仕掛けるものとみなし、断固うちはらい、さら
には当方より手段を選ばぬ報復を加える」云々と、勇ましい演説を
連日ラヂヲから流し続けている。
激しい痛みに、朦朧とした意識がわずかに晴れた。
大量の流血のために、もう起きあがることもできない。
逝く直前、「思いでが走馬燈のように駆けめぐる」というのが始まっ
ているらしい。
しかし私は知っている。
一昨日から開始された、憎むべきアメリカスタンの攻撃は、私の
シェルターがあるカンダハル東北郊外のみに厚く、その他のアフガ
ン各地には、ほんの申しわけばかりであることを。
神学生たちは、神の為に命を捧げる戦士としての名誉よりも、ほぼ
手中にした「アフガンの支配権」の方が惜しくなったのだろう。
息が苦しい。
私は再び意識をうしなった。(続)
130 :
世界@名無史さん:01/10/09 02:49
「これは……?」
コミュニストともキリスト教徒とも戦ってきた。しかしここ
の雰囲気には、奴らと明らかに違うものがある。彼らは
信じていた、それが世界史的法則であれ、「神」であれ。ではここにいる
者たちは何を信じて散っていったのだろう、ミカドだろうか?
「ウサム・ビーン・ラディソさん……なぜでしょうね?」
ざっかけない木戸の質問は、あたかもラディソの疑
いが伝わったかのようなものであった。
すいません、なんか書き込みがなくて荒れてるみたいなんで
ちょっと続きを書いてみたんですけど、やはり拙ないようなんで
続きを書く人は無視してください
そんなことよりガルマよ、ちょいと聞いてくれよ。姉上とあまり関係ないけどさ。
昨日、サイド7の1バンチ行ったんです。サイド7。
そしたらなんか連邦軍がめちゃくちゃいっぱいで近付けないんです。
で、よく見たらなんか新造戦艦入航してて、V作戦、とか聞いたことあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、MS開発如きで普段来てないサイド7に来てんじゃねーよ、ボケが。
新型MSだよ、モビルスーツ。
なんか親子連れとかもいるし。父子2人で宇宙移民か。おめでてーな。
よーしパパMS開発しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ザクを偵察に出すからそのハッチ空けろと。
新興サイドってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
お向かいに住んでる機械好きの少年といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
避難するか無視するか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと侵入したかと思ったら、ジーンの奴が、
「シャア少佐だって戦場で勝って出世したんだ」、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、自分自信の若さゆえの過ちなんてきょうび認めたくねーんだよ。ボケが。
ビビリげな顔して何が、「相手がザクなら人間じゃないんだ」、だ。
お前は本当に連邦の新型MSなのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、戦艦並のビーム砲撃ちたいだけちゃうんかと。
赤い彗星の俺から言わせてもらえば今、MS同士の戦闘での最新流行はやっぱり、
大気圏突入、これだね。
大気圏突入時攻撃。これが前代未聞の攻撃。
大気圏突入時ってのはザクが多めに補給されてる。そん代わりタイムリミットが少なめ。これ。
で、それに高々度攻撃。これ最強。
しかしこれをやると次からドズル中将に無能呼ばわりされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前ら坊やだからさ、盗んだトマトでも食ってなさいってこった。
そんな事よりギジェよ、ちょいとお聞きなさい。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、ロボダウ行ったんです。ロボダウ。
そしたらなんかバッフクラン人がめちゃくちゃいっぱいで降りれないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、イデの巨人発見、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、イデの巨人如きで普段来てないロボダウに来てんじゃねーよ、ボケが。
イデの巨人だよ、イデの巨人。
なんか女子供とかもソロシップに乗ってるし。子供連れで脱出か。おめでてーな。
すごいアフロが、白旗揚げて停戦だー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、アディゴやるからその席空けろと。
脱出ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
同じ船に乗ってる同士いつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、ピンク髪の奴が、地球のスーパーコンピューターさえ使えたら、
とか言ってるんです。そこでまたぶち切れですよ。
あのな、地球のスーパーコンピューターなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、地球のスーパーコンピューターさえ使えたら、だ。
お前は本当に地球のスーパーコンピューターを使いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、何もしてないのバレたくないだけちゃうんかと。
イデ通の私から言わせてもらえば今、イデ通の間での最新流行はやっぱり、イデの発動、これだね。
パウパールウを取り敢えず泣かせる。これが通の発動のし方。
イデってのは謎が多めに入ってる。そん代わり制御が難しめ。これ。
で、それにイデオンガン。これ最強。
しかし発動させ過ぎると人類の歴史一切をなかったことにされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、ギジェは、さっさと寝返りなさいってこった。
そんな事より聞いてくれよ黒騎士よ。ガンダムとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、バイストン・ウェル行ったんです。バイストン・ウェル。
そしたらなんか地上人がいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんかヤンキーとか中とか何国人かわからん奴もいんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、フェラリオに呼ばたくらいで普段来てない異界に来てんじゃねーよ、ボケが。
フェラリオだよ、フェラリオ。
なんかオーラバトラーとかも作ってるし。異世界でもロボットものか。おめでてーな。
よーしわしナの国も侵略しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、チャムやるから地上に行けと。
バイストン・ウェルってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ちょっとジャコバの機嫌損ねたらいつ地上に飛ばされてもおかしくない、
飛ぶか飛ばされるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと聖戦士になったかと思ったら、隣の奴が、リムルのことは忘れる、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、リムルなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、リムルのことは忘れる、だ。
お前は本当にリムルと恋仲なのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、王女様諦めましたーって言いたいだけちゃうんかと。
バイストン・ウェル通の俺から言わせてもらえば今、地上通の間での最新流行はやっぱり、シーラ様、これだね。
シーラ様ってのは威厳が多めに入ってる。そん代わり年齢低め。これ。
で、それを膝に乗っけて戦ってる内に微妙に惚れてくれる。これ最強。
しかしこれに手を出すと次からベルにマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前は、エレ様の髪の揚力でも調べてなさいってこった。
そんな事よりきいてくれよ1よ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、カミーユと空港行ったんです。空港。
そしたらなんかティターンズがいっぱいいて、偉そうなんです。
で、よく聞いてたらなんかカミーユのことを、なんだ男か とか言ってるんです。
もうね、ハゲ頭かと。チンポ頭かと。
お前らな、女の名前如きでハァハァ期待しながら振り向いてんじゃねーよ。ボケが。
男だよ。男。
なんかカミーユも殴りかかってるし。また17歳の犯罪か。落ち着けーよ。
よーし俺は男だよーとか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、MP呼んでくるから、話進めろと。
ガンダムの第一話ってのは、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
砲弾飛び交う中新型のMSにいつ素人が乗り込んでもおかしくない。
ガンダム大地に立つ、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。前ふりは、ほどほどにしろ。
で、やっとMK2に乗ったと思ったら、カミーユの奴が、エゥーゴなら味方をする、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、エゥーゴなんてうまく発音できねーんだよ。ボケが。
お前は本当にエゥーゴに入りたいのかと問いたい。問い詰めたい。いつか見た青い空をきっとあなたと見上げる日まで問い詰めたい。
お前、MPをバルカンで撃ち殺したいだけちゃうんかと。
脱出通のあたしから言わせてもらえば、脱出通の間での最新流行はやっぱり、テンプテーション、これだね。
テンプテーションってのは、ブライトがキャプテン。そん代わり武装は少なめ。これ。
で、そこにメッサーラ(木星帰り)。これ最悪。
しかしこれをやると次からアーガマで軍曹呼ばわりされてしまうという危険も伴う、諸刃の剣。
メタスには乗りたくない。
まあお前、カミーユは傷つけあう前にできる事さがしとけってこった
そんな事より聞いてくれよ1よ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、ホワイトベースの先導をやったんです。先導。
そしたらなんかドムがいっぱい飛んでて怖いんです。
で、よく見たらなんか看板出てて、コンスコン強襲、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、ホワイトベース如きで普段来てないサイド6来てんじゃねーよ、ボケが。
サイド6だよ、中立地帯。
なんかテレビ局とかもいるし。実況中継か。おめでてーな。
若者をいじめないでいただきたい、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、封印シール剥がしてやるからとっとと戦闘を始めろと。
サイド6ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
クルクルパーになった親父といつ出会ってもおかしくない、
殴られるか眼鏡を飛ばされるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか、介錯原作で出直して来い。
で、やっと戦闘が始まったと思ったら、コンスコンの奴が、化け物か、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ホワイトベースと戦って生き残った奴なんかいねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して、何が3分もたたずにか、だ。
お前は本当に少将なのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、シャアが見ているんだぞって言いたいだけちゃうんかと。
サイド6通の俺から言わせてもらえば今、サイド6通の間での最新流行はやっぱり、アレックス、これだね。
アレックスてのは最新の技術が多めに入ってる。そん代わりパイロットは萌え。これ。
で、ザク一機に撃破される。これ最弱。
しかしこれをやるとキリングから核で狙われるという危険も伴う、諸刃の剣。
ランク政権にはお薦め出来ない。
まあお前、コンスコンは、ソロモンでご機嫌でもとっとけってこった。
そんなことより
>>1よ、ちょいと聞いてくれよ、このスレと関係あるけどさ。
このあいだジオン本国に行ったんです。ジオン本国。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、ガルマ追悼式典、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、追悼式典如きで普段来てないジオン本国に来てんじゃねーよ。ボケが。
追悼式典だよ、追悼式。
なんか親子連れとかもいるし。一家四人で追悼式か。おめでてーな。
よーしパパガルマ様の仇討つぞー、とか言ってるの。もう見てられない。
お前らな、ランバラル隊入れてやるからその席空けろと。
追悼式典ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
向かいの席に座った、ザビ家一族がいつ殴り合いが始まってもおかしくない、
殺るか殺られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供はすっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が「坊やだからさ」とか言うんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、坊やだからさなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が坊やだからさ、だ。
お前は本当に坊やだからさ言いたいのか問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
お前「坊やだからさ」って言いたいだけちゃうんかと。
ジオン通の俺から言わせて貰えば今、ジオン通の間での最新流行はジークジオン、これだね。
声優4〜5人でジークジオン。これが通のやりかた。
ジークジオンってのは愛国心が多めに入ってる。そん代わり声優が少なめ。これ。
で、それにヤケクソ。これ最強。
しかしこれをやると次から連邦からマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
ヒッキーサヨにはお薦め出来ない。
まあお前、
>>1は、長いものには巻かれろってことだ。
138 :
世界@名無史さん:01/10/09 03:40
マターリいこうや。
139 :
世界@名無史さん:01/10/09 08:34
ここ何日かの荒らし、いままでの書き込みを見ればどういう人が
どんな動機でやっているか大体、見当がつくけど哀れだよな。
知覧特攻記念館の続きの回、書けないことはないんだけど・・・・
1が書くつもりなら邪魔しちゃ悪いし。
71が続き書いた時も、1はさっくり無視しちゃったしね。
71の続きが見たかった〜
>>おさるさん
あんがと。そのうち書くよ。1さんの筆力と博識さに圧倒されて
遊びでやるにしてもちゃんとやらにゃ〜、と思い
中東のことをただいま勉強しています。
そして、自分がいかにここの地域に無関心であったかという
ことを思い知らされています。
私がここのスレに興味をもったのはビン・ラディンという
人物にとても興味をもってしまったからです。
ツボにはまってしまったというか。
容貌、頭脳、家柄、財産に恵まれ、対ソ連戦での戦功によって
アラブの英雄になった。けれど無限に広がる可能性を放棄して
反米テロのアジテーターになってしまった。
なぜか?
ここに来る人達はその「なぜ?」の答えを自分なりに
みつけたいんじゃないかな。
ラディンが無限の可能性をひきかえにして手に入れたものの
正体をしりたいんじゃないかな。
もちろん、非イスラム圏の人間が、イスラム圏の人の思考を把握するのは
とてもむずかしいです。
ゆえに今までイスラム圏の歴史上の人物というのは全くノーマークだったんですが
ラディンという人物をしって、はじめてイスラムと非イスラムの文化的障壁を
超えてみたくなりました。
だから、まー、ぼちぼち気長にがんばります。もう荒らさないでね。
>>おさるさん
1さんの続きでなく、おさるさんが最初から自分で書いてみる、
というのが一番いいのでないかい?
リレーはやめましょ。一つのスレに多数の作者が書いた短編
が複数乱立するのもまた一興。
というわけで、これから先はリレーはやめて各々好き勝手に小説かきませう。
>>139 同意。
>>78 はとっとと回線きって首つって死んでね(はぁと
>>71さん
おお、それはすごい!気長に待っていますんで
是非すばらしいものをお願いします。
144 :
世界@名無史さん:01/10/09 23:54
初めて投稿する者ですが、このホームページは気味が悪いですね
新聞やテレビなどのマスメディア知ったのですが、さすが殺人犯を
送り出したホームページと言った感じです。
中には三十代の大人もいるらしいですが、やはり社会不適応者なんでしょうね
そんな人達が、気持ちの悪い固定ハンドルネームをお互いに呼び合い
「漏れ」「〜思われ。」「(藁 」「ワロタ」等の無気味な言葉を多用し、そして
馴れ合い悦に浸る。
あなた達は一体何がしたいのですか?「○○の相談室」等の相談とは
名ばかりの相談室を開き、不気味なオタク同士でチャットを楽しむ。
初めて見た時は戦慄を覚えました。
とりあえず管理人とガーディアンエンジャエルスサイバーの方には
こちらから連絡しておきました
145 :
世界@名無史さん:01/10/09 23:55
「お…お…おまえは…何をしようというんだ
Part24になるまで処女スレに付き合って、おまえは一体何をするつもりだ、少佐!!」
「私の目的?ふふ、目的ですか、大佐殿
処女オタ叩きの歓喜を無限に味わうために
次のスレのために、次の次のスレのために」
諸君 私は処女スレが好きだ
諸君 私は処女スレが好きだ
諸君 私は処女スレが 大好きだ
処女オタが好きだ 膜オタが好きだ 「中古女」が好きだ 「中古オーナー」が好きだ
「売れ残り処女」が好きだ 「処女妻」が好きだ 「後悔している非処女」が好きだ
ヤリマンが好きだ ヤリチンが好きだ
コピペで ネナベで ネカマで ネナベ疑惑で 終了宣言で 誉め殺しで
揚げ足取りで 勝手なガイドライン作成で マスコミ批判で 生物学的根拠で
処女スレで行われる ありとあらゆるレスの応酬が大好きだ
常識的・かつ基礎的な男女平等論で 敵の旧道徳の土台を吹き飛ばすのが好きだ
「人間性を重視」と言ったり「マンコが汚い」と言ったり 処女オタの意見がばらばらになった時など 心がおどる
男の感性としても自然な反論で 「反対者=中古女のネナベ」という思い込みを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて 自分達が多くの女に相手にされてる事を主張する敵を wでなぎ倒した時など 胸がすくような気持ちだった
自分の言葉をそろえた各レスが 敵のマンネリコピペを 蹂躙するのが好きだ
冷静沈着な新参者が 既にバカを晒した処女オタを 何度も何度も追及している様など 感動すら覚える
奴隷主義の 「世間体」とかを基準にした脆弱なドグマの意見を 晒しageていく様などはもうたまらない
自分の性的弱者ぶりを正当化しようとするダメ系処女オタが 私の書いたレスとともに 同意のフォローレスに
ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れなオタが エセ遺伝子優生論で「非処女の体は複数の男の精子を吸収して雑種化、良い遺伝子を残せない」
と立ち上がってきたのを「処女オタの遺伝子自体が後世に不必要」と木端微塵に粉砕した時など 絶頂すら覚える
タリバンまがいの狂信的処女オタと 全然話が通じないのが好きだ
こちらが貞操道徳に自明性を持たない事を何度言っても理解されず 一義的二元論のみで捉えられていく様は
とてもとても悲しいものだ
早レスに押し潰されて 自分のカキコが殆ど読まれずに過去レスにされるのが好きだ
処女オタの連続重レスに紛れたせいでそいつのレスの一部に間違われるのは 屈辱の極みだ
諸君 私は処女スレを 地獄の様な処女スレを望んでいる
諸君 私と同じアンチ処女オタ諸君 君達は一体 何を望んでいる?
更なる処女スレを望むか? 互いに放置しあう 糞の様な処女スレを望むか?
朝まで生討論の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な処女スレを望むか?
「処女オタ!!」 「処女オタ!!」 「処女オタ!!」
よろしい ならば処女オタ共にレスだ
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の処女オタタイム(23時−3時)で 深夜間 眠り続けて来た我々に ただの反論レスではもはや足りない!!
長文レスを!! 一心不乱の長文反論レスを!!
我らはこのスレの中では存在自体信じられてないマイノリティに過ぎない
だが諸君は 普通の対人感覚を持った男であると 私は信仰している
ならば我らは諸君と私で 奴等の歪んだ性意識に充分拮抗出来る勢力となる
我々をネカマだと思って安心し 昼間から眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで 引きずり下ろし 眼を開けさせ 思い出させよう
連中に常識を 思い出させてやる
連中に我々の 女性観を思い出させてやる
現実の男女関係には 奴らの恋愛・セックス観では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる
一千個の反論レスで 処女スレを燃やし尽くしてやる
征くぞ 諸君
146 :
世界@名無史さん:01/10/09 23:58
>>145 相当吹き込まれたんですね。カワイソウニ。
147 :
世界@名無史さん:01/10/10 00:07
マターリいこうや。ころんでも泣かない。
148 :
世界@名無史さん:01/10/10 00:38
諸君、私は性交が好きだ
諸君、私は性交が好きだ
諸君、私は性交が大好きだ
純愛が好きだ。和姦が好きだ。強姦が好きだ。
被虐趣味が好きだ。加虐趣味が好きだ。
同性愛が好きだ。衣装倒錯が好きだ。
少女嗜好が好きだ。死体愛好が好きだ。
野原で、国道で、寝室で、草叢で、雪原で
砂浜で、水中で、車中で、浴室で、湿原で
この地上で行われるありとあらゆる性行為が大好きだ
陰茎をならべた男達の一斉射精が、悲鳴と共に人妻の理性を吹き飛ばすのが好きだ
腰高く突き上げられた人妻が精液まみれでぼろぼろになった時など心がおどる
ホストの操るバイブと8の字8の字の腰使いがヤンママを撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかりバイブが抜けてしまったヤンママをペニスで張り倒した
時など胸がすくような気持ちだった
剣先をそろえた生徒の横隊が女教師を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の童貞が既に息も絶え絶えの女教師を何度も何度も刺突している様など
感動すら覚える
被虐趣味の変態女を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ変態女が私の振り下ろした手の平とともに、金切り声を上げ尻にばたば
たと手の跡が付いていくのも最高だ
哀れな少女が未熟な格闘技で健気にも立ち向かってきたのを、80mm、4.8kgの巨根
が羞恥心ごと木端微塵に粉砕した時などまさに絶頂すら覚える
金髪の同性愛者に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった菊門が蹂躙され内臓まで犯され裏返る様はとてもとても悲
しいものだ
熟女の体重に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
女王様に追いまわされ雄犬の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
諸君、私は性交を、地獄の様な性交を望んでいる
諸君、私に付き従う絶倫諸君。君達は一体何を望んでいる?
更なる性交を望むか?
情け容赦のない糞の様な性交を望むか?
裏表四十八手の限りを尽くし、三千世界の鴉を殺し主と朝寝がしてみたいと言わ
せる様な性交を望むか?
『erection! erection! erection!』
よろしい ならば性交だ。
149 :
世界@名無史さん:01/10/10 00:42
神 超傑作 傑作 佳作 良作 凡作 惜作 不作 駄作 超駄作 1ch逝き
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
▲
150 :
世界@名無史さん:01/10/10 00:45
━━━━━世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだのは笑えた!
死者100人ごとにカウントしてたのってオレだけ?
(よっしゃー200人突破!よーし次は300人突破しろーって)
でも結局は600人しか死んでねえんだよね。全然、騒ぐほどじゃないし。
世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだのは笑えた。まじで
ニュースで知って、手を叩いてわらったなぁ。
おまえらが突っ込みにあってる間、家でパスタ食ってた
アホだなーこいつらって思いながら
わざわざニューヨークまで行って記念撮影しようかと思ったよ。
でも世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだおかげで何かしらの利益を得た人だっている訳だし
結果的には良かったんじゃないかな。
たしか知事や市長がレスキュー911の救援要請を渋っていたけどさ、
あそこらへんってネイティブ・アメリカンが多いからそのまま全滅させたかったんだよね。
今でも仮設住宅に住んでるやつがいるらしいけど、
せこいんだよ!俺らの税金なんだよね。むかつく。
ところで突っ込み直後はあいつらってトイレどうしてたの?
もしかして野グソ?汚ねぇなぁー。
どちらにしろヘリからの映像はまさに温泉町のようで壮観だった!
気持ちの良い夕刻でした
やめなさい
152 :
世界@名無史さん:01/10/10 04:08
そろそろ逆探知かな。
>>78 IPを抜かせていただきます
IPを抜かせていただきます
IPを抜かせていただきます
IPを抜かせていただきます
154 :
世界@名無史さん:01/10/10 09:31
155 :
世界@名無史さん:01/10/10 10:44
>>150 またぁ?このスタイル飽きちゃったんだよ。
違うの考えろよな!
つーか、
>>130 も78だろ?
縦読みなんていまどき流行んないってのに。
だからとっとと回線(以下略)
157 :
世界@名無史さん:01/10/10 23:31
.
158 :
世界@名無史さん:01/10/11 00:06
>>157 きみ、冷戦時代のスパイ?
マイクロドットで書かれてもなあ
159 :
世界@名無史さん:01/10/11 00:34
_______________
|
|★★荒らしは放置が一番キライ!★★
|
|●重複スレには誘導リンクを貼って放置!
| ウザイと思ったらそのまま放置!
|
|▲放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います!
| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け!
|
|■反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです
| アラシにエサを与えないで下さい
|
|☆枯死するまで孤独に暴れさせておいて
| ゴミが溜まったら削除が一番です
|
| 。
. Λ Λ /
(,,゚Д゚)⊃ ジュウヨウ!
〜/U /
. U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.
160 :
世界@名無史さん:01/10/11 07:49
. . . .
. , , , , , , , /
161 :
世界@名無史さん:01/10/11 09:57
続編を待っている。だが
正直にいって、情勢が刻々と変わりつつあるので続編が
書きにくいでしょうね。この先キャラが変わってしまう
事件があるかもしれないわけで。
とりあえず、早期に捕まってしまうのかどうか。
162 :
世界@名無史さん:01/10/12 00:47
Tokyo2001 Eternal 10/11更新
レイフォール・ストーリー「改良版」 10/11更新
宇宙の孤児(しばらく配信停止) 10/11更新
セイン・ガーデン 10/11更新
Code;GM 10/11更新
α外伝風ユニット・武器改造インクルード 10/10更新
ウーパーボックス Limited Edition(期間限定シナリオ) 10/10新規登録
163 :
世界@名無史さん:01/10/12 17:56
続編・・・ハァハァ
このスレも空爆が激しいな。
耐えていればきっと・・・
165 :
世界@名無史さん:01/10/13 23:42
.
(知覧特攻平和会館の回の続き)
館内に足を踏み入れたラディソは、軽い戦慄を覚えた。
中央には大破した特攻機の機体が鎮座し、その周囲にあるのは攻撃場面の写真や戦没学生の遺書、遺品、遺した詩作などであった。
一際達筆の遺書があり、ラディソの眼を奪った。木戸がその内容を翻訳して聞かせ、ラディソは南海に散華した若者の気高さと遺された家族への思い遣りに心を打たれた。
「もうすぐ庭の紫陽花も見事な花を咲かせる頃だと思います。最早見る機会がないのがいささか心残りです・・・・梅雨が長引きますが、父上も母上もご自愛して御過ごし下さい」
で終わり、最後に赤黒く変色した血の署名で結ばれていた。
「その遺書は私が代筆したのです」
終始無言だった木戸が呟いた。
「1945年の初夏、私はこの知覧に置かれた航空基地で特攻隊員として出撃の命令を待っていた・・・・
4月、米軍の沖縄上陸を阻止すべく、敵艦船を攻撃する為千機以上の特攻隊が飛び立った。私もその一人だった。
奇跡的に米軍の対空砲火をかいくぐり、目指す戦艦にまっしぐらに向かっていたとき、突然粗悪な機体がミシミシと分解し始め、私は気付くと海に漂っていた。
瀕死の状態で拾い上げられ、米軍の捕虜となったのです」
木戸は続けた。
「特攻隊は米艦隊に致命傷を与える事は出来なかったが、米軍兵士に大きな恐怖を植え付けました。沖縄陥落後、日本本土上陸の作戦が立案されました。
しかし、特攻隊や民間人まで含めた抵抗を考慮すると、米軍に数十万の死傷者が生じうるとまで予想されました。
・・・・この作戦が実行されれば、先ほど訪れた志布志湾は格好の上陸地点として、文字どおり血に染まった事でしょう。
結局、米軍は本土上陸を避け、原爆投下を行いました。しかし、日本全国を焦土にしなかったというだけでも、我々の行動の意義があったのかもしれません」
木戸はひと息ついた。ラディソは、生まれてかつてないほどまじまじと木戸を見つめていた。
「そして、現代のように」
木戸は追憶から戻り、言った。
「メディアの極度に発達した世界においては、恐怖の効果は一層大きいものです」
もはや明白であった。木戸はラディソの意図を完全に見抜いていた。
今や、歯に衣着せず論じるべき時であった。護国神社の参道を降りながら、ラディソは言った。
「しかし・・・・あの時期に比べても、防空技術の格段に発達した米艦隊に数機で突入しても、成功の見込みがあるとは思えませんが・・・・」
木戸は薄笑いを浮かべた。氷のような眼差しが、彼岸の彼方から覗いていた。
「誰が艦隊を攻撃せよなどといいました?」
「艦隊なんかよりずっと警備が少なく、もっと米国人に恐怖を与える事が出来、かつ国自体にダメージを与えられる場所などいくらでもあるでしょうに」
ラディソはあっと声をあげそうになった。恐ろしい構想が脳内で実を結ぼうとしていた。神のためでなければ、絶対に想像する事さえ許されないような構想であった。
「木戸さん」
ラディソは据わった声で、ゆっくりと言った。
「あのような小型機でなく、非常に大型の飛行機が第二次大戦中に存在すれば、貴国もあのような大敗はしなかったかもしれませんね」
木戸は当惑した眼差しで見つめた。
「非常に大型とは?」
「例えば、ボーイン・・・・」
ラディソは最後まで口にしなかった。
木戸の表情に激しい驚愕が走った。それは、自分の意図をはるかに超えた行為を着想させた事への後悔に覆われていた。
二人は無言でフェアレディの中へ戻った。木戸の首筋にびっしょりと流れる汗は、暑さのためだけではなさそうだった。
その刹那、通りにサイレンが長々と悲しく響き渡った。
1992年8月15日、正午であった。
(第2章 完)
168 :
世界@名無史さん:01/10/14 01:37
age
169 :
世界@名無史さん:01/10/14 01:37
.age
170 :
世界@名無史さん:01/10/14 01:38
age
.
おサルさん、71さん、その他の読者の皆様。
暖かい声援有難うございました。
一時は完全に意欲をなくしていましたが、
おかげさまで無事に第2章を書き上げる事ができました。
負けちゃいかん。
燃えよ1。
173 :
世界@名無史さん:01/10/14 06:49
保護AGE
174 :
世界@名無史さん:01/10/14 07:44
>1さん
マイペースでがんばって。
楽しみにしてるよ〜
175 :
世界@名無史さん:01/10/14 16:32
第3章
5月だというのに、ローザンヌは初夏の空気であった。このスイス・ボー州の州都の日差しはレマン湖の照り返しのせいか、一層強く感じられた。
ラディソは、ここローザンヌにあるビジネススクール・IMD
(International Institute for Management Development in Switzerland)にて、2週間の国際金融コースを履修に来たのだった。
敵であるアングロサクソン資本主義に対抗する為には、まずその内実をよく知らねばならない。
加えて、金融工学の進歩やソ連崩壊に伴う市場のグローバル化に伴い、近時の金融市場は激変している。
デリバティブと呼ばれる高度かつ複雑な金融商品の開発、ヘッジファンドと呼ばれる新たな投資家集団の出現により、市場の不安定要因が高まっている。
それは昨年のジョージ・ソロスのなしたポンド危機の際の暗躍にも見て取れる事であった。
さらに、ラディソの計画に不可欠な国際テロ網の創設・維持の為にも、高度な金融手法の習得は不可欠であった。
既にラディソは、ウォール街の投資銀行に勤務していたパキスタン系アメリカ人を説得によりスタッフに迎えていたが、彼自身も金融を理解する必要があった。
ラディソが特に腐心していたのは、恒常的に利益を上げられる資産運用組織の設立と、資金の流れを出来るだけ秘匿する方法であった。
スイスの銀行法は世界一厳格な守秘義務を課しており、拠点はスイスが最適と思われた。
ラディソが投宿したのは、青々としたレマン湖とその向こう岸の雪を頂くアルプスが望める、オテル・ミラボーの一室であった。
スイス・レマン湖岸はアラブ人の富豪に特に人気がある。ラディソ家も、カジノのある有名な保養地・モントルーに瀟洒な別荘を有していた。
快適な大理石のバスタブに浸かりながら、ラディソは至福の一時を過ごした。しかし、こうした日々も長くは続かないであるだろう予感が頭をよぎるのだった。
湾岸戦争以来、サウジアラビアで半ば公然と活動しているCIAのスパイたちは、ラディソの身辺に不穏な気配を感じ取ったらしかった。
自宅の電話の盗聴、手紙等の巧妙な開封の形跡等が相次いでみられた。このままいけば、非公式に政府関係者から警告があるだろう。
このような中、ラディソは決定的な一歩を踏み出す例の計画の手筈を整えていた。これが露見すれば、警告どころか、祖国に在住する事もままならないかもしれない。
しかし、それでもラディソを動かしているのは、自己が米英に大きな打撃を必ず与えうると確信した、2年前の夏、木戸と過ごした時のあのイメージであった。
怪鳥のように翼を広げた1機の旅客機。ワシントン・セントアンドリュース空軍基地の戦闘機も、まさか旅客機と思い動けない。それが秒速150メートルでホワイトハウスに迫る・・・・
ラディソが想像に耽っているさなか、電話のベルが鳴った。
ドキドキするねぇ。
177 :
世界@名無史さん:01/10/14 23:44
あげ
178 :
世界@名無史さん:01/10/15 00:04
1さん(・∀・)イイ!!
179 :
世界@名無史さん:01/10/15 00:21
すごいよ!面白い!続きがきになるよぉ!
1さん、応援しています。
180 :
世界@名無史さん:01/10/16 20:05
期待age
181 :
世界@名無史さん:01/10/16 20:08
1さんラブ!
182 :
世界@名無史さん:01/10/16 21:40
ラディソは受話器を取った。30前後の妖艶な女の流暢なフランス語が聞こえてくる。
「ムッシュー・ラディソですか?ジュネーブでのパーティーの準備はできました。主役の方も間もなくいらっしゃいます。ご出席されますか?」
「有難う、マダム。喜んで出席させて頂くので、名前を入れておいて下さい」
ラディソは受話器を置いた。子供騙しに近い暗号だが、今のところこれで事足りる。要は、ターゲットがジュネーブに到着したという事、そして計画は準備万端という事であった。
電話の女は、現在ヨーロッパの社会ではマイニンゲン男爵夫人と呼ばれていた。
だが、誰が知ろう?この女性がトルコ南東部、アナトリアの貧困な山岳地帯で悲しい幼少時代を送った事を?
ラディソは、彼女の妖艶な美貌を思い浮かべた。おそらく、誰も想像すら出来ないし、たとえ知っていても認めまい。
ラディソが浴室から出ると、ホテルの部屋宛に手紙類が届いていた。この中立国の通信を傍受する事は、少なくともまだアメリカには出来ないはずであった。
その中に一通、日本の知る人ぞ知る能楽師の名前の手紙があった。
木戸であった。この男は、ラディソがCIAに身辺を監視され始めてからも、ペンネームに茶目っ気を忘れないのだ。
「親愛なる友よ。
貴兄のスイスでの活動がますます盛んと聞き、非常に同慶の至りです。
この春、私どもは吉野で例年通りの美しい桜を観る事が出来ましたが、我が国の経済は全く先行きが暗いものと言わざるを得ません。
我が国の政治家、官僚、企業家とも、経済不況の真の原因を見誤っています。我が国は過去50年で急速に発展しましたが、豊かな精神文化を並行して育んできませんでした。
全く逆に、経済成長が急なあまり、国民の内面の充実は置き去られてきたのです、
おそらく、人々は自分達が経済的には豊かであるにもかかわらず、後進的な社会制度に縛られている事に気付くでしょう。
イスラム原理主義者であるあなたにどこまで理解されるかわかりませんが、過渡の豊かさと過渡の不自由が同居すると、その閉塞感は異常なまでに高まるのです。
おそらく、ここ数年の間に、日本社会は立ち行かなくなり、大きな混乱が生じると私は考えています。
愛国者として、自国の株式市場の低迷を誘うような事を言うのは何ですが、ともかく現在の日本市場の見通しは悲観的です。
ただ一つ、朗報といえば、来年より金融ビッグバンという市場の自由化が行われる事です。これにより、東京市場でのあなたの活動も非常に容易なものとなるでしょう」
ラディソは手紙を畳んだ。
あの美しく、豊かな国の人々が、内面に不安を抱え、そのような危険に晒されている事は、ラディソにはいささか残念であった。しかし、ラディソの闘いに私情は禁物であった。
ラディソは、旧知のウォーバーグ銀行の担当者に電話した。そして、日経平均先物を大量に売却して欲しい、と依頼した。
183 :
世界@名無史さん:01/10/16 22:36
ラディソがローザンヌのホテルで日本経済の先行きに付いて考察していたころ、ジュネーブ郊外の山の中腹にある邸宅で、ライラは物思いに耽っていた。
年の頃は32,3。豊かな黒髪を頭の上でまとめ、長身に白のサテンのドレスをまとい、その谷間からオリーブ色に日焼けした豊かな胸元が覗く。
顔の彫りは深く、濃い眉は大きく上に湾曲し、燃えるような眼差しは激しい気性を想像させ、肉付きのいい官能的な唇が男心をそそった。
彼女こそがマイニンゲン男爵夫人、正確に言うと未亡人であった。
鏡に向かい、艶然と微笑むその様子は、南欧出身の美しい貴婦人以外の何者でもない。彼女の正体を知る者は、この世に数十人といないはずであった。
ライラは回想に沈んだ。あの頃、自分は確かにライラという名前だった。故郷の山岳地帯の寒村で、何も知らぬまま子供時代を送った、あの頃。
ライラの生まれ育ったアナトリアの山岳地帯は、カフカス地方のアルメニアと並び、東西混血の影響で美人の多い事で古来から有名であった。
元来貧しいこの地方は、美しい娘をスルタンの女奴隷として差し出して一家の貧窮をしのぐ事が稀ではなかった。
ライラの家も例外ではなかった。ある朝、家に見知らぬ3人連れの男がやって来て、両親に軽く挨拶した。
「ライラ、この人達はお前をイスタンブールの親戚のところに連れてってくれるんだよ」
と両親は言ったが、その異様に悲しげな表情に、もう一生両親に会えないのではないかと思った。ライラが12歳の時であった。
男達が連れていったのは親戚の家ではなく、イスタンブールの娼家であった。
最初の客の事はよく思い出せない。嫌がる彼女を組み伏せ、何だか大声で喚き、突然死んだように黙り込んだ。確かジョージとか言う名のアメリカ人だったか。
それから何人もの男が現れ、緞帳に包まれた、香の薫る部屋の中で彼女の肉体に溺れていった。
不思議なのは、彼女がこうした醜い境遇に身を沈めながらも、その若く豊かな肢体は一層輝き、美貌はますます磨かれていくのだった。
いつしか彼女は、ゾラの小説の、パリの貧民街に生まれ、長じて男を狂わす高級娼婦にちなみ、ナナという仇名を貰っていた。
彼女は思うのだ、自分がナナと同じく、美しく愚かだったら、どれほど幸せだっただろうかと。
寝室で男という男を支配し、最高の待遇を与えられ、贅沢な衣装に身を纏っても、彼女の内面の闇から強烈な光が突如照らし出すことがあるのだった。
それは、子供の頃の祈りの際に、アナトリアの岩に囲まれた山肌から覗く朝日とともに顕現する、神アラーの姿であった。それが何度も彼女の心の奥に現れるのだ。
自分はこうしていいのか?このような醜業に身を落とし、自分の一生は終わっていくのだろうか?自分はもっと何か、特別な運命のために生まれてきたのでは?
ライラが華やかな、しかし実際は悶々とした日々を送っていた頃、イスタンブールの、いかにも金満家といった大商人が、ライラを愛妾に迎えたいといった。
「日々の用の他、何か、特別に欲しい物はあるかね?」
でっぷりとした唇の間から、何か言葉らしいものが洩れていた。ライラは、見た事がないほど大きなダイヤと、午前中の自由な時間が欲しい、と答えた。
「それだけでいいのかね?」
低い音が洩れ、ライラは頷いた。
商人は18カラットのダイヤを贈った。
3日後の午前中、ライラはイスタンブールの闇市場でダイヤを売り飛ばし、ギリシャへの高速フェリーに飛び乗っていた。
「らいら」
新宿3丁目の飲み屋を思い出す。
185 :
世界@名無史さん:01/10/17 00:38
ライラは我に返り、手元の写真を見つめた。ラディソの部下が手渡した者であった。
50代の、目つきの鋭い、日焼けした筋肉質の男で、笑顔に凄みがあった。肉食獣、という言葉がライラの頭に浮かんだ。
男の名はロバート・シンクレア。英国人だが、米国の対中東情報網の、言わば扇の要に当たる人物だ、とラディソは説明した。
中東の複雑な政治事情の関係上、この地域の諜報活動は組織的に行う事が困難な点も多い。
イスラエルの支援や大使館等を通じた活動ももちろん有効であるが、この地域に深く入り込んだ活動を行う為には、旧宗主国のイギリスの築いた関係を借用するのが手っ取り早い。
シンクレアは英国の上流階級に所属しており、一族から外務官僚を多数輩出していた。
現在彼は有閑階級の一員として、片手間に貿易会社を経営していることになっているが、実は米国の最も危険なスパイであり、その情報網は中東各国に及んでいる。
テロや武器密輸業者の仲介、各国政府の極秘情報の収集等、裏の活動の多くを引き受けるこの男を除く事が出来れば、米国の諜報活動は片手をもがれたも同然だ、とラディソは言った。
最後にラディソは言った。
この男に弱点が一つある。それは、好色である、と。
ライラは、国連の建物を見下ろす自宅の窓から、湖の向こうのモンブランを眺めながら思うのだ。
今自分はマイニンゲン男爵夫人としてここにいる。自分は今何故ここにいるのか?これからどこに行くのか?
ギリシャに渡った後、彼女は役人を買収し偽の戸籍を手に入れ、2年間アテネの下町に身を潜め、ギリシャ語とフランス語を習得した。
彼女の得た戸籍から、彼女は没落したギリシャの旧家の最後の生き残りで天涯孤独の身分という事になっており、それになりすます必要があったのだ。
そしてフランス語を完全に習得すると、彼女はジュネーブに渡った。この永世中立国の国際都市は、多くの亡命者等、「わけあり」の人々を受け入れてきたのだ。
ライラは昼間は大学に通い、夜は繁華街のキャバレーで働き生活費を稼いだ。自分の運命を変える勢力のある人物と出会えると期待して。
欧州でも特に豊かなジュネーブの繁華街には、各国から美女が集まっていた。
ソ連崩壊直後、遠くロシアから、医者の娘と自己紹介した娘があり、流暢な英語とフランス語を話した。ロシアは混乱により、医者も逼迫した生活を送っているとの事であった。
また、ロンドン、パリ、ベルリンの下町からも多くの若い娘がやって来ていた。自分の生まれた階級からは、こうでもしないと欲しい物を買ったり、色々な事が出来ないという。
そうした娘達の間でアメリカやオーストラリアの富豪が戯れ、夜遅くに一緒にホテルへ消えていくのを見て、自由な社会や資本主義とは何なのだろう、とライラは思ったのだった。
アメリカが賞賛する資本主義とは、このような奇怪な社会なのだろうか?
そんなある日、長身の気品のある顔立ちのアラブ人が、一目で貴族とわかる老紳士が連れ立ってキャバレーに現れたのだ。
アラブ人はオサマ・ビン・ラディソ、老紳士はマイニンゲン男爵と名乗った。
「私の婚約者はイスラムの教えを守るためにアメリカに赴いて、
現在はこの世のどこにもいません。
ビンラディン師、あなたはどこにいます?
聖戦を賛美なさるあなたはいまどこにいます」
187 :
世界@名無史さん:01/10/17 07:07
>ジョージとか言う名のアメリカ人だったか。
ぷぷっ。age
188 :
世界@名無史さん:01/10/17 07:32
ライラいいすね・・・期待あげ
どうもこの章の冒頭は、ラディソがついにCIAに追われる電話がかかってくるも
のと期待させてしまったようですね。スミマセン。
この小説にもヒロイン?がついに登場しました。
ストーリーは一層複雑になります。
しばし御楽しみ下さい。
おまる師はまだか
191 :
世界@名無史さん:01/10/18 21:35
初めて見るラディソの眼差しは深く澄み渡っていた。
このような所に来る者に似ず、黒い瞳は謹厳さを湛え、深い慈愛とどこか悲劇的な雰囲気に満ちていた。
何と魅力的な眼差し。だが、この人は、物事を真剣に感じ過ぎるところがあるのだろうと、ライラは長年の直感で感じた。
男爵がラディソを気遣って、ノンアルコールのシャンパンを注文した。
ラディソはアフガン戦争の終結で故国に戻った後、旧知の男爵にスイスに招待されたらしかった。
あの後、自分は何故ラディソでなく、男爵と結ばれたのか?ラディソが既婚者で、自分が身軽な身分だったから?違う。ラディソは自分の重大な知っていたからだ。
当時70近かった男爵は、オーストリアの貴族階級に少なくないが、ユダヤ人に好意を抱いていなかった。
男爵はナチスやネオナチとは関係を有していなかったが、20世紀になり、先祖代々の貴族階級に代わり、ウィーンの街をユダヤ人が勢力を占めていくのを快く思わなかった。
身寄りの少ない男爵と結婚した後の1991年、ライラは男爵がアラブ人の組織を支援している事、ラディソの組織に特に期待している事を聞いた。
そのひと月後、男爵はウィーンの路上で猛スピードで走る自動車に跳ねられ即死したのだった。
いつしかライラは、男爵に代わってラディソの組織の支援者となっていた。その真の動機は、男爵の怨念を晴らす為か、神のためだったのか、それとも・・・・
ライラは、疑問を振り払うように立ち上がり、外出の準備をしようとした。すると、急に上半身の力が抜け、手にしたバカラのグラスが砕け散った。
大丈夫だろうか?ライラは急激な不安に襲われた。
失礼。
重大な(使命を)知っていた・・・・です。
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/10/18 21:48
あそこの人たち(ラディソさんたち)って硬派一本槍なんじゃないの?
仕事に女が口を出すな!!ってゆーかー
194 :
世界@名無史さん:01/10/18 22:06
ローザンヌからジュネーブまで、車では1時間の距離であったが、ラディソはレマン湖の遊覧船を選んだ。
土曜のよく晴れた初夏の午前中であった。遊覧船は楽しそうな観光客に満ちていた。左側に葡萄畑の明るい緑が、右側に青々としたレマン湖が見える。
湖面では、気の早い若者がヨットやウインドサーフィンで繰り出し、色とりどりの帆の色が湖面をカラフルに染めていた。
見慣れた情景のはずであったが、アフガニスタンやパレスチナの人々にはこのような幸福は約束されていないのだと思うと、ラディソの心は沈むのだった。
遊覧船の甲板の上の強い日差しを避け、ラディソは船室に入リ、自らの企てに思いを巡らせた。
ライラにはシンクレアがスパイである事を理由として説明していたが、それだけではなかった。
ラディソは湾岸戦争終結後、アフガニスタン国内で麻薬栽培に着手したのだった。
それは麻薬が非常に収益性の高い商品であったからだが、他に理由もあった。
ラディソは、イギリスが清時代の中国に麻薬を密輸し、それが結果として清の人々の堕落を招き、その没落に繋がった史実に着目したのだった。
同様に、米英に大量の麻薬を密輸すれば、資本主義社会を堕落させる事が出来るに違いない。
もちろんラディソは、自分の行為が非人道的なことは承知していた。だが、自国の政治の都合でアフリカの内戦を招き、何もしない欧米諸国とどちらが非人道的だろう?
だが、その計画に亀裂が生じつつあった。ラディソは隣国のパキスタン経由で麻薬を密輸し、資金をパキスタンからスイスに設立した会社に複雑な操作で送金していた。
しかし中東各国に情報網を有するシンクレアの組織はそれを察知したらしく、彼のスイス訪問はその動かぬ証拠を握る為であった。
急がねばならない。ライラがうまくやってくれるといいが。
ラディソは祈るような気持であった。そのせいか、手にした金融のテキストのスワップ・オプションの章も、心なしか頭に入らなかった。
195 :
世界@名無史さん:01/10/18 22:26
>193
小説だからいいんじゃないの?
イスラム教徒だって色仕掛けぐらい使うでしょう〜
196 :
世界@名無史さん:01/10/18 22:41
でも、妖艶な美女とかが絡んでくると、途端にシドニィ・シェルダン
じみてくるな・・・。
なんか違う・・・。
やめましょうか?
今までの超硬派な路線で175の後を新たに執筆しますか?
198 :
世界@名無史さん:01/10/18 23:04
余力があれば、「ハンニバル」みたいに別バージョンエンディングということで・・・
199 :
世界@名無史さん:01/10/18 23:05
いえいえ、1さんが書きたいように書けばいいと思いますよ。
ライラ好きですし、別に美女が出たからといって必ずしも
絡ませる必要もないんですし。
200 :
世界@名無史さん:01/10/18 23:41
ラディンとヒラリーが絡むって展開はどう?
201 :
世界@名無史さん:01/10/20 11:04
(>175の続き)
ラディソは受話器を取った。聞き覚えのあるイラク訛りのアラビア語であった。
「ラディソ様ですか?お話しました件、ベルンでお待ちしています」
それだけで電話は切れた。
ラディソが今回の金融の講座の受講にスイスを選んだ理由は、IMDが欧州で3本の指に入るビジネススクールであることだけではなかった。
永世中立国であるスイスは、未だにイラク外交官と接触できる数少ない国の一つであった。
ラディソは、自己の今後の活動を展開していくにあたり、米英と強く対決するイラクとの連携は不可欠であるとの結論に至ったのだ。
もちろん、数年前に自国に侵略の魔手を伸ばしたサダム・フセインと手を組む決断をするのはラディソにためらいもあった。
しかし、彼が意図するような米英との全面戦争を行うには、アフガニスタンを拠点とする彼の組織だけではなく、イスラムの広範囲な連携作戦が必須と思われた。
既にアフガンの政治組織、タリバソを通じて、フセインからの基本的な条件の申し入れがあった。今回はこれに返答しなければならない。
接触は今週土曜の夜、ベルン中心街の某所で行われるとのことであった。
もしかすると罠かもしれないが、ラディソには無視するには美味すぎる餌であった。
外を見ると夕暮れ時であった。夕焼けの光線がアルプスの山々を鮮血のように赤く染めていた。
荒れたときは、心配したけど、よかったぁ〜♪
203 :
かきつばた:01/10/20 22:39
お手数かもしれませんが、
※182-183-185-191-194
のラインと、
※201
のラインと、どっちも面白そうなので、よろしくお願いします。
(・∀・)アラー!
205 :
世界@名無史さん:01/10/20 23:55
ライラ路線も面白いけど、201の路線の方が個人的には好きだ・・・
なんか、ドキドキする。
206 :
世界@名無史さん:01/10/21 08:10
同じく201路線好きです。
けどもう一方もまた別の趣きがありますネ。
のんびり楽しませていただきますので、1さん、ご無理のありませんよう。
207 :
世界@名無史さん:01/10/23 01:20
(>194)
ちょうどその頃、ロバート・シンクレアはジュネーブ郊外の別荘で目覚めたばかりであった。
爽やかな朝で、気分は晴れ晴れとしていた。特に、大きな獲物を仕留める寸前とあっては。
シンクレアはスイスの銀行家に旧知の友があり、ラディソの話をたまたま耳にしたのだ。
不審な操作で、巨額の資金をパキスタンから流しているアラブ人がいるとのことであった。
節税等の目的でそのような操作をなすアラブ人の富豪は珍しい話ではなかったが、「ラディソ」という名前を聞き、シンクレアの直感が動いたのだ。
ラディソ。アフガン戦争の英雄で、未だにあの地域にチャネルを有し、近時はその活動をCIAからマークされている男。
シンクレアは自己の組織を総動員し、調査に乗り出した。ロンドンから中東各地に扇のように伸びる彼の情報網を、彼はワイルドの戯曲にたとえ「ウィンダミア夫人の扇」と読んでいた。
3ヶ月間の苦闘の末、「ウィンダミア夫人の扇」はパキスタン−東京−バミューダ島−ジュネーブと続く複雑な操作を洗い出した。
それに加え、アフガニスタン−パキスタンの麻薬原末の密輸ルートの証拠を握る事に成功したのだ。
ラディソがこの金を何に使うかは知らないが、危険の芽は早めに摘んでおくに限る。
今週の月曜にでも、シンクレアはスイスの銀行監督当局に、最後の証拠となる送金記録の提出を依頼するつもりであった。その後は、放っておいてもラディソの後ろに手が回る事だろう。
シンクレアは愉快であった。この週末はジュネーブの休日を楽しむ事にしていた。シンクレアはジュネーブ歌劇場の一等席を予約していた。この上、一夜を楽しく過ごす相手などいれば申し分ないのだが。
午前11時半、ライラはジュネーブの中心街に出ていた。観光客で溢れるモンブラン通りを抜けると、ローヌ川の河口あたりに出、対岸に並ぶ金融街の堂々たる建物が視界に入ってきた。
初夏の晴れ渡った時節、ローヌ川とレマン湖の青々とした水と、驚くほど豊かで美しいジュネーブの町並み、そして街を囲む新緑の山々が見渡せ、まさに息も止まるかのような情景であった。
唐草模様の文字看板が印象的なアラブ銀行の脇を抜け、ルソー島を右手に見ながらモンブランの望める橋を渡り、ライラはジュネーブの中心街、ローヌ通りに入った。
この通りはグッチ、カルティエ、ヴァレンティノ、オメガなどの高級宝飾店や高級ブランドの店でひしめいていたが、ライラが選んだのはクリスチャン・ラクロワの夜会服であった。
ライラはこの日を期して、一ヶ月前からこのドレスを注文していたのだ。
予定の品を受け取り、ライラはまだ何かする事はないかと思いを巡らせた。
ある趣向が思い浮かび、ライラはローヌ対岸の裏町のアラブ人街の奥に消えた。
時間はあまりなかった。今日はジュネーブ歌劇場150周年の記念公演の日であり、シンクレアの人生で最高かつ最悪の日になる予定であった。
演目はプッチーニ作「蝶々夫人」だった。
おお。いつのまにか高村薫が入っているな!
いいよいいよ面白いよ!
いずれの方の作品も面白いですよ。皆さん博識ですなぁ〜。ちょっとびっくりしましたよ。
210 :
世界@名無史さん:01/10/24 03:15
age
211 :
世界@名無史さん:01/10/24 20:17
(>201)
あくる日から、ラディソはIMDの講義に通い始めた。
IMDはローザンヌの郊外の山の中腹で、白樺の林に囲まれた中にあり、周囲の澄んだ空気はまさに勉学に最適の環境であった。
初日の講義は投資ポートフォリオの理論と、近時の国際金融市場の概略だったが、ラディソに特に興味深かったのは後者であった。
ラディソはヘッジファンドの名前は知っていたものの、その具体的な内容はあまりよく知らなかった。
ヘッジファンドは世界を牛耳る悪徳投資家という訳ではなく、巨大金融機関とは異なるそれぞれ独特の投資手法を駆使し、市場の様々な局面で利益を上げようとするものをいうらしい。
例えば株式や債券市場の下落局面では、証券を保有する投資家は損をするが、いわゆる空売りと呼ばれる方法により利益を上げる事ができる。
つまり判断が正しければ、相場の上昇局面でも下落局面でも利益を得る事が出来、これにより投資の収益性は非常に高まる。
これに輪をかけて、近時スワップやオプションなどのデリバティブが登場しており、かかる投資の大きなリスクを回避する事もできるし、逆に利益幅をもっと大きくする事もできる。
最近はノーベル経済学賞の候補の学者が参加するファンドもある。これは年率30%の高収益を上げている。
このようなファンドの運営であるが、一つの市場に目標を絞る場合には、大体1億ドルもあれば十分であるという事であった。
ラディソにある発想が浮かんだ。
自己の資金をこのようなファンドに投資するのもいいが、いっそアラブの富豪から資金を集めて運用し、自己の組織の資金を増やす事はできないか?
初日は講義参加者のパーティーが開催された。
参加者は欧州企業の財務担当者や、最新の金融の知識を必要とするエグゼクティブクラスが多く、ラディソのようなアラブ人は稀であった。
あるドイツ人の企業家が言った。
「貴国の宗教は利息の存在すら認めないのに、この講座に参加されるとはあなたは本当に進歩的だ。素晴らしい」
「あなたのような方が増えれば、アラブ世界も変わるでしょう」
ラディソは複雑な気持だった。変わるとしても、この者たちにとって迷惑な変わり方ではなかろうか。
最近の中東情勢をうるさく聞きまわるシェルの社員をあしらいながら、ラディソは興味深い発言を耳にした。
「テレコムこそ情報通信産業の中で最も将来性のある産業です。私たちは必ず成功すると確信しています。欧州各国の国営通信業者を打ち負かし、世界市場でグローバル・スタンダードとなる事ができると信じています」
周囲は面白がって聞いていた。他に将来性のある産業は何ですか?と面白がって聞く声が飛んだ。彼はしばらく考え込み、答えた。
「専門外ですが・・・・バイオではないかと思います」
周囲から失笑が洩れた。バイオが情報産業とは。
ラディソはこの発言を決して忘れる事はなかったが、数年後、アフガニスタンに届けられたフィナンシャル・タイムズの写真を見るまで、この男が誰であるかを知る機会はなかった。
ブリティッシュ・テレコムのシェアを急速に奪いつつある英国の新興通信会社のCEOというのが、この男の正体だった。
その会社は、ボーダフォン・エアタッチという名前だった。
ラディソがホテルに戻ると、メッセージが届いていた。アラビア語だが、左から右に書かれており、鏡に映さないと判読できなかった。
「土曜日の件ですが・・・・夜でなく午前11時、シュバイツァーホーフのロビーの右隅に来て頂きたいと思います。後の事は我々に御任せ下さい。神の御加護を」
サダム・フセインの代理人からであった。
ふう。最近疲れ気味です。
しばらく片方に絞って書きますがよろしいですか?
213 :
世界@名無史さん:01/10/24 21:32
age
214 :
世界@名無史さん:01/10/25 01:13
のんびりやってください。
215 :
世界@西洋:01/10/25 01:14
216 :
世界@名無史さん:01/10/27 20:07
(>211)
土曜の朝、ラディソは9時5分発のスイス国鉄の特急でベルンへ向かった。
ベルンまでは1時間強である。スイス国鉄の一等車は快適だった。かつ時間に違わず、日本の鉄道を思い起こさせた。
ラディソはベルンの駅に降り立ち、市街に出たが、その中世風の旧市街のただずまいは、首都というよりむしろドイツの小都市を思わせた。街の周りが森で囲まれ、空気が新鮮だった。
ベルン市一番のホテル、シュバイツァーホーフは駅から出てすぐの中心街にあった。館内は豪華なドイツ・ルネッサンス様式の絵画、タペストリー、シャンデリアで満ちていた。
指定されたロビーの右隅にラディソは腰掛け待った。ソファの柔らかな感触に、ラディソは眠りに落ちそうであった。
・・・・声がし、ラディソは眼を上げると、黒髪の屈強な体格の、グレーのジャケットを着た魅力的な顔立ちの青年が立っていた。
「ラディソさんですか?御待たせしました」
ラディソは耳を疑った。
なぜならそれは、明らかにスラブ訛りの英語だったから。
しかし、ロビー中央のヌーシャテル製の置時計は、ぴったり11時を指していた。
「ラディソさん、事情は後でお話します・・・・ともかく、早くここを出ましょう・・・・欧米の大使館員に見つからぬうちに」
青年は付け加えた。
「私の事はセルゲイとお呼び下さい」
それは、典型的なロシア人の名前だった。
217 :
世界@名無史さん:01/10/27 20:27
ラディソの頭は混乱した。何故フセインはロシア人の青年を使者によこすのか?
ロシアとイラクは何か密約でも結んでいるのだろうか?それとも、ロシア情報機関の出先が、ラディソをアメリカに売るために仕組んだ罠なのだろうか?
一緒についていっていいものかどうか、ラディソはしばし逡巡した。
そのとき、青年が強く促すようにラディソに向け、二人の視線が交錯した。その眼差しは気高い生気に満ち、諜報合戦の舞台裏で人間の生命を売る人間のものではなかった。
・・・・ラディソは承諾し、青年とベルン市街に出た。
青年は止めてある車の扉を開けた。濃紺のオペルであった。
「説明せずに申し訳ありません・・・・ベルン市内には米英の大使館があり、多数の工作員がイラク大使館の動向を探っています。彼らには、市内であなたと接触する事は危険過ぎました。
そこで私が彼らの代理として、ベルンに現れたというわけです」
青年はアクセルをふかし、市街から南の方へ向かっていた。セルゲイはどこへ行こうとしているのだろうか?
青年は愉快そうに笑い、答えた。
「『外交交渉』が行われるなど、誰も想像さえ出来ない場所ですよ」
どうも最近書き込みが少ないですね。
時事ネタで旬を過ぎつつある事でもありますし、
途中ですがそろそろおしまいにしましょうか?
219 :
そ、そんな・・・!:01/10/28 01:54
え!1さん、そんなこといわないで!
カキコはこれが初めてですが、毎日続きがあるかと
楽しみに必ず見に来ていますのに・・・・。
220 :
世界@名無史さん:01/10/28 10:56
1さん、そう言わずに続けてください!
続きを楽しみにしている読者が沢山いると思います。
毎日チェックしておりますので!
え!そんなことないですよ、1さん。
毎回楽しみに読んでいます。
みなさ〜〜ん、1さんに励ましの言葉もっと書いてあげましょう。
ほんとに楽しみにしてるのよ、ぜひ続けてー
それから新聞小説がよくやるように適当なところで「これまでに粗筋」とか
「登場人物紹介」とかやっていただけないかしら
ラディソさんて結構ファンがいるみたい、先日もお友達の華僑男性(芸術家)に
お会いした時に彼は「あの人すごい美男だしさ、頭いくて金持ちで、勇気と
信念に満ちてて、すげー魅力的じゃん、女にもてたんだべな」と言ってました
みなさま有難うございます。
いえ、実は「モヘンジョ・ダロの古代核戦争」ごときに負けているので、ちょっとショックだったのですよ。
これに負けるのでは、もうラディソさんは飽きられているのではないかと。
自己満足スレを書いているだけでは空しすぎますしね。
そこで後は発表せずに書き、出来がよければ将来世に出す作品の母体にでもしようと思っていたのですが。
しかし、よく考えてみると、(比較するのもおこがましいが)「失楽園」や「大地の子」の連載開始時に話題沸騰しても、それから終わりまで話題になることなどありませんしねえ。
ここは議論するスレではないので、眼に見えない読者の方も結構いらっしゃるのですね。
今後は、下がっていてもあまり気にせず気楽に書かせて頂きます。
ただ、もっと筋や描写を緊密にしなければと反省しています。
先日、英の高級紙・インディペンデンス紙が、「米特殊部隊の攻撃は実は失敗だった」と報道したそうです。
現在の情勢ではアメリカがラディン氏を捕らえるのはもう少し時間がかかりそうです。もうしばらく頑張ってみましょうか。2ちゃんに珍しく、女性読者も結構いらっしゃるようですし。
ところで、華僑男性は東北出身なのでしょうか・・・・
224 :
現在のあらすじ:01/10/28 20:26
サウジの富豪の息子、ウサマ・ビン・ラディソは、イスラムの同胞の幸せを常に願っていた。
1990年、米国の湾岸戦争への介入を機に、彼は米国との戦いを決意する。
1994年現在、彼は来るべき戦争に向け、一テロリストの枠を遥かに超えたかつてない緻密な計画を進めていた。
その中心に位置するのは日本人・木戸の暗示にヒントを得た巨大旅客機テロであった。
ラディソの計画が進むにつれ、CIAの監視が強まる一方、イラクからの使者が接近する・・・・
華僑男性は原籍は上海で神戸生まれ現在は横浜に住んでます。語学の天才で
英仏スペイン語に堪能、支那語も華南各地の方言に通じた人です。日本の
東北弁はどうして話せるようになったのか今度聞いときます。
なるほど。
私の勤務先にも中国人がいますが、彼も英語はもちろん、関西弁・関東弁両方喋れます。
ただ、中国人なのに「ふざけんなボケ」などという言葉を聞いたときはカルチャーショックでしたが。
227 :
世界@名無史さん:01/10/28 22:43
>現在の情勢ではアメリカがラディン氏を捕らえるのはもう少し時間がかかりそうです。
生きて捕まれば「奪還テロ」、殺されれば「報復テロ」になる、という記事を見かけました。
捕まらなくても、捕まっても、殺されても、ジハードの英雄として崇められるのに変わりないのだとか。
個人的にはラディンさんは捕まらないのでは、と思います。
そして今後世の中にどう影響を及ぼしていくのか、気になるところであります。まだまだ。
1さんもどうぞ頑張って。
1さんには、これからも続きを書いてもらいたいですね。
>>3の予想は外れたようで。
229 :
世界@名無史さん:01/10/29 22:28
オペルはベルン郊外へ出た。
遠くにベルナー・オーバーラントの三名山、アイガー、ユングフラウ、メンヒの雪をかぶった猛々しい姿が見える。アイガー北壁が昼前の日差しを受け剣のように輝いていた。
そのまま1時間ほど走り続け、インターラーケンを過ぎ、車はグリンデルワルトに着いた。
4000メートル級のアイガーとヴェッターホルンの間に、濃紺の空が広がっていた。空気が薄く、太陽の光が眩しかった。
「ちょうどお昼時ですよ」
セルゲイがにっこり笑っていた。
「ランチのバスケットと、ハイキング用の着替えを用意してあります・・・・1時間も歩けば、スイス駐在イラク大使が待っています」
二人が向かったのは、グリンデルワルトの南西にある景勝、グロ−セ・シャイデックであった。途中の道、アルプスの蒼白い氷河が見えた。
濃い緑の草地を、二人は徒歩で上っていった。春を迎えたばかりで、山鳥のさえずり声が響き渡っていた。途中の渓流は雪解け水がせせらぎう、身を切るように冷たかった。
路傍には、無数のアルペンローゼが二人の企みも知らぬげに、可憐なピンク色の花を咲かせていた。
やがて二人は峠に着き、見晴し台に上った。
濃紺の空を、アイガーの稜線がナイフのように鮮やかに切り裂いていた。ほとんど90度近い岩壁が眼の前に立ちはだかリ、神々しいまでの美しさであった。
・・・・思わず我を失って見とれるラディソの右腕をセルゲイが突ついた。
展望台の下で、サングラスをかけ、濃い髭で顔面を覆った恰幅のいい登山着の男が手を振っていた。
「あれがイラク大使です」
セルゲイが囁いた。
230 :
世界@名無史さん:01/10/29 22:57
展望台の下で三人は合流し、談笑しながら緑の草地を下っていった。それはあたかも気の早いアラブ人の登山客と現地のガイドのようであった。
三人は座り、バスケットを広げた。この後のアラビア語で行われた会話を解する者が近くにいれば、おそらく卒倒した事だろう。
イラク大使が口を切った。
「ラディソさん、まず我々はお詫びせねばなりません。我々は以前貴国を軍事行動で脅かしたにもかかわらず、今回欲張りなお願いをすることになります・・・・」
どうか失礼をお許し下さい」
あのフセインの部下にしては、信じられない低姿勢であった。
「貴国にとっても安全保障上の理由や国内事情もあった事でしょうから、問題とすべきこととは思いません・・・・過去は過去だと思います」
ラディソは答えた。大使は喜びを隠し切れぬ様子であった。
「既にタリバソの方から聞いていらっしゃると思いますが、今回の我々は、あなたが構築中の国際組織のネットワークと引き換えに、あなたに最新の兵器や
ノウハウを提供したいと思っています。この点について異存はありませんでしょうか?」
「ええ、基本的には」
ラディソは答えた。今やその存在を全世界からマークされているイラクにとり、その国際諜報活動はほとんど不可能に近いものになっていたのだ。
「ただ」
と、ラディソは一旦呼吸を置き、チキンの腿を頬張った。大使の表情が緊張に引き締まる。
「最新の兵器といっても、具体的にはどのようなものでしょう・・・・その中味次第ですが・・・・」
大使が自信深げに言った。
「我々は、旧ソ連崩壊後の武器商人とコンタクトを有しています。彼らを紹介し、最新の戦車や火器、地対空ミサイルなどを提供することが出来ます。
これにより、あなたがたのアフガニスタンでの支配圏獲得は非常に容易なことになると思います」
何だ、やはりその程度の事か、とラディソはいささか失望を覚えた。
宗教的闘争心に燃えるタリバソの兵士の士気をもってすれば、最新の兵器などなくともアフガンの制圧など容易な事と彼は考えていた。
「国際ネットワークの他に」
と、ラディソはゆっくりと言った。餌を見せるときだった。
「お国が特に必要とするものがあると思います・・・・例えば、外貨とか」
大使の表情が変わった。外貨が底をつくイラクがこれを入手できれば、彼の手柄は計り知れない。彼は慎重さを失った。
「どれほど提供して頂けるのでしょう?」
ラディソは答えた。
「年に・・・・1億ドル程度では」
大使の表情が興奮に染まった。だが、その裏で、その代償を想像しているのか、額にうっすらと汗が滲んでいた。
231 :
世界@名無史さん:01/10/29 23:32
大使は腹を決めたようだった。
「単刀直入に言って、何が御望みです?」
「貴国には色々な専門家がいますね・・・・」
ラディソは空を少し見上げ、事も無げに言い放った。
「湾岸戦争のとき、貴国は毒ガスや生物兵器を搭載したミサイルをイスラエルに発射するのではないかという憶測が流れていましたね」
大使の表情が変わった。背筋が微かに震え、口が吃っていた。
「し、しかし・・・・そのようなことは、ジュネーブ条約に、明確に、い、違反・・・・」
「タリバソはともかく、我々の組織、アルカイダは国家ではないので、ジュネーブ条約は適用されません」
ラディソはぴしゃりと言った。最後に止めをさした。
「米国人はベトナムに枯葉剤を撒いてベトコンを虐殺したではありませんか?我々の目的は虐殺ではなく、威嚇なのです」
大使は必死に頭を巡らせた。ラディソ一味は、米国に化学兵器をばらまくのか?そんな事がイラクの支援でなされたと露見すれば、米国は黙っていようか?
イラクはラディソと心中出来るのか?
しかし他方、兵器の密輸入のためには、より多くの外貨が欲しい事も事実であった。拒否するにはあまりに惜しい。大使は、ラディソの表情をあらためて見つめた。
今の残酷で気狂いめいた発言に似ず、ラディソの眼差しは不思議に澄み切っていた。その美しい容貌は硬い意志にも満ちていた。
スレイマン大帝やティムールのような英雄も、このような顔をしていたのではなかろうか。このようにして、大義のためにはあえて悪をもなしたのではなかろうか。
それは大袈裟としても、バグダッドの地下で疑心暗鬼に満ちた生活を送る彼の君主に比べれば、この男は百倍も勇気と実行力に富んでいるように思われた。
大使は答えた。清々しい表情であった。
「わかりました。ラディソさん、大統領にはよろしくお伝えします」
最後に去る時、大使は付け加えた。
「私の外交官生活は満足なものではなかったが、貴方のような驚くべき人物に最後に出会え、多少は報われた気がする」
あのプロの方ですか?>1
233 :
世界@名無史さん:01/10/30 07:16
応援あげ。
234 :
ちょつと早いかもしれんが:01/10/30 07:39
アメ公の右翼も混ぜてやってくれ。
235 :
応援してます。:01/10/30 19:40
1さん頑張って下さい♪
1-186の間の作品のログは残ってないのでしょうか?
236 :
世界@名無史さん:01/10/30 21:52
>>235 残ってます。
「掲示板に戻る」のすぐ右に「全部」ってのがあるでしょ。
237 :
世界@名無史さん:01/10/30 22:05
あいかわらず面白いじゃないの!すごいな〜。
238 :
英雄ラディソの映像:01/10/30 23:04
239 :
【^▽^】足軽浪士ジョーカー@長屋:01/10/30 23:08
ミリシア(ポシー・コミタータス)に死を!
240 :
応援してます。:01/10/31 19:46
サイバー・ウォーに備えての布石を希望。
中東の某ケーブルTV局の特班員を絡めるとか、
エシュロンも出して欲しいな。
←存在を知って裏をかくシーンとか
と、贅沢なことばかり言ってすいません。頑張って下さい!
楽しみにしてます。
241 :
世界@名無史さん:01/10/31 20:04
>>238 「MP42のデコンプレッサーが見当たりません」と言われ映像の方は見れませんでした。
どうしたらいいのかオセーテ
243 :
世界@名無史さん:01/11/02 09:47
age
244 :
世界@名無史さん:01/11/02 22:12
大使が去った後、ラディソは草地に座ってしばらく沈黙していた。
上首尾な交渉だった事を喜ぶ一方、不思議な虚脱感と寂寥感が残った。また自分が戻れない橋を渡ってしまったという感覚が。
しかし人間とは、いつもこのように戻れない橋を渡って数々の選択をなしながら生きていくのではなかろうか?
・・・・ラディソは空を見上げた。もう午後3時であった。セルゲイとラディソは帰り支度を始めた。
と、ラディソは聞き忘れていた事に気付いた。このロシア人の青年はなぜイラクの使者の代わりとして現れたのか?ラディソは早足で歩きながら尋ねた。
「私は、公的にはロシア財務省の人間です・・・・まあ、手っ取り早く言えば、まめに出張し、アメリカやEUの御情けで援助を得るのが仕事ですね」
セルゲイは答えた。
「私的には」
と、セルゲイは声の調子を変えた。
「私はカフカス山脈の数百キロ北の地域で生まれました・・・・チェチェン自治共和国というところです」
ラディソは、その名前を新聞紙上で聞いた覚えがあるような気がした。と、グリンデルワルトの町が視界に入り出した。
「ラディソさん、この週末は御暇ですか?」
とセルゲイが明るい調子で言った。
「この近くにチーズフォンデュの美味しい山荘があるんですよ。よければ泊まっていろいろお話しませんか?」
こうして、また一つ世界に大きな亀裂が入ったのだった。
しかしそれには何の関わりもないかのように、美しいアルプスの春は過ぎていくのだった。
午後の日差しが、アルプスの山々をまた別の輝かしい色彩に染めていた。栗鼠や雌鹿は、今年も変わらず春の訪れを祝っていた。
そして地下ではエーデルワイスの種子が夏の訪れを予感し、今年も美しい花を咲かそうと、今にも芽吹こうとしていた。
(第3章−イラクからの使者篇−完)
一時混迷しましたが、やっと第3章も完成しました。
皆様応援本当に有難うございました。
続編には少し時間がかかるかもしれませんが、どうかご了承下さい。
246 :
世界@名無史さん:01/11/03 00:41
1さん、お疲れさまです♪ ごゆっくりいろいろ練ってください。
230中盤以降のピリリとした雰囲気良いですね。
「ラディソはぴしゃりと言った。」ってなんだかはまってる感じでツボでした(笑)。
京都のシーンもそうだけど、ラディソさんには静かで美しい背景が似合ってしまうのはなぜ。
現在、続編の構想中ですが、この間、
読者のみなさまの感想、御不満、要望や、
最新アフガン情勢の分析などを自由に書いて頂ければと思います。
>240さん
メディア戦争の伏線は落としていましたね。
いずれ入れましょう。
>228さん
この小説は当初、軍事板に発表されました。
皆さん
失礼しました。上の続き。
皆さんご存知かどうかと思いますが、この小説は
「タリバンが20万のNATO軍を打ち負かす作戦を立案せよ」
というスレの
「ラディンが主人公の小説を作って2ちゃんでばらまく。
聡明なラディンの姿、少年アフガン兵の勇姿。
これを軍事板の住人で協力して制作する」
というものに発想を得たものです。
ところが1章冒頭記入後、1日で40レスがついた軍事板ではすぐに殺され、殺された後バイオテクノロジーで復活するAA連作まで登場。
そこでマトモな人の多い世界史板で再発表したわけです。
発表当時、軍事板では
「世界史板にスレ立ててたろう?
手前のヘボ小説、批評が始まるぞ」
とまで書かれた日々が、今は懐かしい。
249 :
いやぁ〜 よかったよかった:01/11/06 00:49
1さん、お疲れさまでした!
個人的にはU氏はセクシーだと思いつつ、
それは一種、彼の禁欲的な姿勢からの逆説的な感覚かとも思うので
以降も、ロマンスがらみは、できれば避けて下されたく・・・。
いいんでないの、ロマンスぐらい。
小説では英雄は色好みだよ。
251 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:17
http://www.jrcl.net/web/framek948.html かけはし2001.10.22号より
アフガニスタンとパキスタン─
情勢の現状と展望をどう見るか
パキスタン労働党ファルーク・タリク書記長に聞く
アメリカによる侵略戦争の中で、アフガニスタンで
過酷な独裁支配を行ってきたタリバン体制の危機が
急激に進行している。以下は第四インターナショナルを
支持するパキスタン労働党の書記長ファルーク・タリク
に対して、第四インターナショナル・フランス支部
LCR(革命的共産主義者同盟)の週刊紙「ルージュ」
がインタビューしたものである。パキスタン労働党は
戦争に反対する闘いの先頭に立っている。
米英のアフガニスタンへの侵略戦争に反対する闘い
は世界各地で広がっている。空爆の先頭に立つ労働党
ブレア政権のイギリスでは、十月十三日にロンドンと
グラスゴーで集会とデモが行われ、ロンドンのデモ
には四万人、グラスゴーのデモにも一万人以上が参加した。
以下に掲載する全国鉄道海事運輸労組(RMT)の
戦争反対声明は、この十月十三日のデモに組合旗を
掲げて各支部が参加するよう呼びかけている。
252 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:22
――タリバン体制は危機に陥っていますか。
はい。彼らは深刻な困難にぶつかっています。その理由は
きわめてはっきりしています。タリバン体制は、アフガニスタンの
全歴史の中で最も残忍で非人間的なものです。
タリバン体制の真の犯罪とは、アメリカ帝国主義が私たちに
信じ込ませたがっているように彼らがテロリズムの避難所となり、
テロリズムを輸出している、ということにあるのではないのです。
彼らはそうしたことも行っています。しかしこの体制は、
イスラムの名において国内で、アフガニスタンの普通の人びとの
生活を地上の地獄にしてしまうような残忍な手段を導入してきたのです。
人びとは、地獄を体験するために死を待つ必要はありません。
人びとはすでにタリバンの残忍な体制の下で生きることによって、
そうした地獄の体験をしているのです。この体制は、
権力の座にあったこれまでの六年間のうちに、アフガン大衆の
抱える問題を一つも解決することができませんでした。
タリバンの下では、彼らの主要なモットーだったいわゆる
アフガニスタンの安定すら達成されませんでした。
タリバンは、アフガンの大衆にとってそれに代わる勢力が
なかったという、たった一つの理由によって生き延びてきたのです。
北部同盟は、民衆を抑圧するという点では、タリバンより
ましであるわけではありませんでした。タリバン体制は、
帝国主義の介入のためというよりは、社会基盤のなさによって
権力を喪失するでしょう。
アフガン人指導者の最近の見積もりによれば、
権力を防衛しているのは二万人の武装部隊であり、
残りの二万五千人はオサマ(ビンラディン)のものです。
こうした武装部隊のほとんどは権力を失うという
恐怖を抱いています。彼らは、親密な友でありボス
の一つでもあるパキスタン軍統合情報部(ISI)を失いました。
独立した勢力だと見られてきたISIは、いまでは現在の
パキスタン軍事政権の全面的影響の下にあります。
九月十一日の事件は、パキスタン軍内部のこうした
イスラム原理主義勢力がしばらくの間、身を隠すよう強制したのです。
この危機は、彼らがパキスタンに張りめぐらした
生命線を失ったという事実によって判断することができます。
アフガニスタンに関するパキスタンの戦略的立場、
そしてISIがタリバンの活動に対してきわめて
内部的な知識を持っていることは、彼らをきわめて
困難な立場に置いてきました。
253 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:26
――ザヒル・シャー元国王というアメリカの
政治的オルタナティブについてはどうでしょうか。
老齢の元国王であるザヒル・シャーは、
タリバンなき後の代替政権として帝国主義諸国に
よって提示されてきました。
アフガンの民衆は内戦とタリバンによる弾圧に
よってあまりにも疲弊しきっているので、
タリバン体制をただちに取り除きたいと思っている
というのが現実の状況です。
彼らはタリバンやその他の宗教グループ以外なら
だれでも受け入れようとしています。
九月二十五日にアフガニスタン労働者革命組織の指導者アディル・アン・アガは、
すでにザヒル・シャーがパキスタンにいるアフガン人難民の
ほとんどから支持を得ている、と私に語りました。
アフガン難民の多くが居住しているペシャワールには、
ザヒル・シャー時代の旗がいっぱいです。
一九七三年にザヒル・シャーは
彼のいとこのダウド・カーンによって追放されました。
彼は帝国主義者の積極的な助けによって権力の座に
つくかもしれません。しかし彼は名目だけの存在です。
彼の背後にある真の権力は、
息子のアーメド・シャーと義理の息子にあります。
この二人は協調して、ザヒル・シャーの復帰の
キャンペーンを行っています。
ザヒル・シャーは名目だけの
ブルジョアジーのリーダーですが、彼の息子がほとんどの仕事を
するでしょう。
彼が、アメリカや他のいわゆる帝国主義の友人たちからの
一定のめざましい経済的支援をたずさえてくることができるなら、
彼が権力の座についてからしばらくの間は人気を得るかもしれません。
しかしそれは不可能に思えます。
オサマがいなくなり、タリバン時代が終わったなら、
アメリカやその同盟国はなぜアフガニスタンを
そんなに心配することがあるでしょうか。
アフガニスタンは帝国主義諸国からの
実質的な援助のないままに、もう一つの最貧国になりうるだけです。
描かれている構想は、東ティモールの解決策
以上のものに思えます。
アメリカとNATO諸国の介入はタリバン体制を終わらせ、
一年間ザヒル・シャー政権を打ち立て、
国連の下で選挙を行い、選出された勢力に
政権を引き渡すでしょう。しかし、ここでは
東ティモールの大衆が持っていたような人気のある指導者はいません。
それは、きわめて近いうちに起こりそうな介入の結果が
どんなものであるかに依存します。
254 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:29
――人道的状況についてはどうなっていますか。
最悪です。NGO組織の「シェルター」が
キリスト教を広めたという理由で逮捕される以前は、
彼らが毎日供給するパンを三百八十万人以上の
アフガン人が手に入れていました。
彼らの生存のための最も基本的な援助さえ失った
アフガン人のことを思い描くことができるでしょう。
現在、アメリカの攻撃を避けるために五十万人以上の
アフガン人が自分の住居を離れたと見積もられています。
彼らはおもにパキスタンに来ました。
アフガン人難民キャンプは身の毛のよだつような状況にあります。
多くのアフガン人の子どもたちは、ラホールやその他の都市で
物乞いをしています。
ペシャワールやケッタの難民キャンプを離れることができた人びとは、
きわめて最低限の賃金で職についています。
彼らはパキスタン中の街角で靴磨きをしたり、
茶や古着や小物を売っています。
交通信号のあるあらゆる場所では、
おもにアフガニスタンからやってきた赤ん坊をつれた
母親たちが物乞いをしています。
国連その他の機関からの人道的援助は、
おもにテントと小麦の袋だけです。
こうした品物は、腐敗した当局の手引きによって
パキスタンの市場で売られています。
二百万人以上の難民がパキスタンにおり、
私たちが何かをしなければならないことを
突然思い出したというのは、アメリカ帝国主義と
その同盟国の偽善の最たるものです。
彼ら難民たちはここに長い間いたのですが、
見捨てられていたのです。
国連機関によるかつての施策のほとんどは、
せいぜいのところ、時には強制的な形で本国に送還する
というものでした。
アメリカが最近発表した特別援助は、ブッシュ政権による
政治的戦争ゲームです。
彼らはアフガニスタンの諸都市を爆撃する一方で、
こうした難民たちにアメリカは最良の友だと
信じさせたがっています。
255 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:40
――この国際情勢がパキスタンの政権にもたらす結果はどのような
ものですか。
パキスタンの将軍たちは、彼らがアメリカ帝国主義を支持する決定を
行ったことで、非常な幸福感にひたっているに違いありません。
おかえしに、いわゆる制裁が解除され、債務の返済期限が延長されました。
こうしたことが意味するものは、彼らが受け取ることになる数百万ドルの特別収入であり、
それが計上されずにすむことです。
先行する一九八〇年代のジアウル・ハク軍事政権の時代には
三百億ドル以上がこの国に注ぎ込まれました。しかしこのカネはどこに
行ってしまったのでしょうか。それはおもにムジャヒディンと
ISIの手にわたりました。その時以来、宗教政党は何百万ドルもの
価値の資産を作りました。新興富裕層のほとんどは軍部の将軍たちの
関係者でした。つまり、軍の将軍たちがカネをもうける機会が
再び訪れているわけです。
しかし八〇年代と違い、新しい経済的支援の資金について山分けする、
ムラーたちのようなパートナーは今回はいません。したがって
ウルドゥ語の言い回しに従えば
「彼らのすべての指が油の中につかっている」のです。
アメリカを支持するというムシャラフ政権の決定は、
ベナジール・ブット(元大統領)のパキスタン人民党(PPP)を
ふくむ多くの野党も、さしあたり彼らの政策を支持して政府の仲間に
なることで、政権を強化するでしょう。もはや民主主義の復活について
語られなくなっています。アメリカとその同盟国は、基本的人権を
抑圧し、集会や抗議行動に許可を与えない軍事政権が存在している
ことを忘れてしまいました。
しかしムシャラフ政権は、高揚する宗教的原理主義者に形を与える
というもっと大きな危険をおかしています。普通のパキスタン人の
間で拡大しているのは、アメリカの介入に反対し、アメリカに対して
戦っている人びとを支持する傾向です。とはいえ、この意識のレベルは
地方によってさまざまです。しかしアフガニスタンとの国境地帯の
都市では、アメリカの介入の可能性に反対するファナティックな
宗教政党が支配しています。
貿易業者や実業界の間では軍事政権への一定の支持がありますが、
それは彼らが自分たちのビジネスにとって良い機会が来たと想像
しているからです。しかし九月十一日の事件がパキスタン経済に
厳しい打撃を与えたことにより、それは夢物語となるでしょう。
多くの国のビザが、通例、パキスタン人に対して拒否されています。
アラブ首長国連邦でさえ、普通のパキスタン人のビジネスマンにビザの
発行を拒否しています。
ある人の試算によれば、九月十一日の事件により、パキスタンの
輸出の減少による損失は十五億ドル以上になります。多くの注文が
取り消されています。したがって、アメリカや同盟国がパキスタンに
なんらかの支援をしたとしても、パキスタン経済にとって好機とは
なりません。世界不況の下では、パキスタンへの目を見張るような
援助の可能性はもはやありません。アフガニスタンにいかなる
従属的政権ができてもそうでしょう。
不幸なことに左翼政党の一部も、宗教的ファナティシズムを
抑制するために軍事政権やアメリカに支持を与えています。
パキスタン労働党(LPP)は、パキスタンにおいて
市民社会組織の一部とともに軍事政権にも
宗教的ファナティシズムにも反対する左翼政党の中の
小さなグループです。LPPのメインスローガンは、
宗教的テロリズム反対、軍事政権反対、アメリカ反対、
民主的な社会主義パキスタンを! です。
(01年10月6日)
(パキスタン労働党のホームページより。www.labourpakistan.org)
---------------------
256 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:43
アフガンの左派活動家に聞く
タリバンは支持を失っており政権を失うだろう
以下は、英国レーバーネットのウェブに掲載されたインタビュー。
パキスタン労働党のファルーク・タリク氏が、
「アフガニスタン労働者革命組織」のリーダー、
アディル氏に対して行ったインタビューの報告(10月4日付)である。
-----------------------------------------------------
タリバンはすべての支持を失っており、まもなく権力を失うだろう。
オサマは少なくとも二万五千人の戦士を擁している。
左翼と右翼が一致してザヒル・シャー前国王を擁立しようとしている。
金を持っている人は全員パキスタンへ逃れつつある。
アフガニスタン労働者革命組織
アディルはアフガニスタンで活動している小さな左派組織のリーダー
である。彼自身は亡命地にいる。彼は九月十六―十九日に
ジャララバードに滞在し、現地の雰囲気を観察し、
党員たちと将来の戦略について話し合った。
アフガニスタンへの入国は非合法だった。
以下は九月二十四日にパキスタンのラホールで行われた
インタビューの報告である。
私は九月十六日にアフガニスタンに入り、ジャララバードに
到着した。この町は完全なショック状態だった。
すべての人が、すぐにでもアフガニスタンを逃げ出したいと
話していた。ペシャワールまで行くには二十万アフガニ(二ドル)
かかる。そこから国境を越えるためには、パキスタンの役人に
五ドルの賄賂を払わなければならない。だから、
それだけの金を持っている人は全員、逃げ出そうとしている。
ちなみに、現在アフガニスタンの公務員の平均賃金は
月三十万アフガニである。ジャララバードの日雇い労働者の賃金は
一日一―二万アフガニである。アフガニスタン全国で、
ひどい貧困が広がっている。賃金の遅配は日常化しており、
半年間支払われていないこともある。人々はタリバン政権に飽き飽き
している。そういうことを公然とは言えないが、
いまではタリバン政権が逃げ出すだろうと確信している。
ジャララバードではほとんどの店や貿易会社は閉まっている。
誰も市内で仕事をしようとはしない。まるで廃墟の町だ。
257 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:46
オマルの軍事力はタリバン以上
タリバンが動員できる兵士の数は約二万人である。
彼らは最良の友人であったパキスタンを失い、
パキスタンからの軍事支援が難しくなっている。
これに対して、オサマは二万五千人の兵士を擁している。
彼らはパキスタン以外にも、中国、アルジェリア、ナイジェリアや、
他のアラブ諸国から来ている。
タリバンがオサマを米国に引き渡さないと言っているのは、
彼らに勇気があるからでも、イスラムへの忠誠からでもなく、
引き渡すことができないからだ。
オサマはタリバンよりも多くのイスラム戦士を擁している。
支持を失っているタリバン
彼らは完全に支持を失っている。
ジャララバードで私が話した人たちは、タリバンに反対していると
公言した。彼らを支持しているのはタリブ(学生活動家)たちだけだ。
ほかにはアフガニスタンで彼らを支持する者はいない。
彼らはアフガニスタンの歴史で最も不人気な政権だ。
米国が来れば彼らは権力を失うだろうが、それは攻撃のためではなく、
彼らが社会的基盤を持っていないからだ。
これはソ連がアフガニスタンにやってきた時とは違う。
アフガニスタンにはソ連に反対する人々がたくさんいた。
米国とパキスタンもソ連に反対していた。
しかし、現在の状況は全く違う。タリバンは長期にわたって
米国と戦うことはできない。彼らは長期にわたって隠れていることは
できない。彼らは権力を失うだろう。タリバンはこれまでで
もっともタチの悪い、残忍な政権である。われわれは最初から彼らに
反対していた。しかし米国とパキスタンが最初から彼らを支持していた
のだ。彼らは今、タリバン政権は悪だと言っているが、
われわれは最初からそう言っていた。
258 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:50
タリバン政権内部の三つの傾向
タリバン政権の中には三つの傾向がある。
一つはもっとも徹底した原理主義者で、オサマを米国に
引き渡すことに全面的に反対している。一つの大きいグループは
オサマを米国に引き渡すべきだと言っている。
三番目のグループはこの二つのグループのバランスを取っている。
オサマは自主的に出国するべきだという決定には、
この三番目のグループの影響が最も強く働いていた。
問題は三つのグループがいずれもオサマの軍よりも小さいということだ。
タリバンではなくオサマがアフガニスタンの実質的な支配者である。
北部同盟の三つの傾向について
北部同盟は雑多な勢力からなっている。
イスラム教民族運動を率いているアブドゥル・ラシド・ドスタムは、
カルマルやナジブラ(ソ連に支持されていた政権の大統領)の
親密な同盟者だった。彼は原理主義者ではない。
アフガニスタンのウズベクおよびトルクメン人を代表している、
シアフ教授が率いるアフガニスタン・イスラム教統一運動は、
北部同盟の中でももっとも原理主義の傾向が強いグループである。
このほかにアーメド・シャー・マスードのイスラム協会がある。
九月十一日の事件を起こしたのと同じグループが
九月九日にマスードを殺害した。
マスードが殺されたのは、オサマが彼を
九月十一日以降に抵抗闘争を指導できる
唯一の人物だと考えていたためだ。
彼はすでに多くの西側の政権から支持されていた。
彼は原理主義者だったが、最近、右翼思想に転換した。
ヒズブ・ワフダット・イスラムも北部同盟に参加している。
北部同盟はタリバンを攻撃する準備を整えている。
九月十一日の後に、マザール・シャリフで戦闘があった。
タリバンの兵士八十人が死亡し、二百人が捕虜になった。
戦闘はまだ続いており、まもなくタリバンが
マザール・シャリフを失うかも知れない。
ドスタム元将軍がすでに西側の一定の支持を得ており、
前面に登場しつつある。
ザヒル・シャー元国王と暫定政権
彼は八十六歳になるが、アフガニスタンでタリバンを
除く全政党の支持を得ているようだ。
少なくともペシャワールでは、いたる所に彼の政党の旗が見られる。
それは黒と赤と緑の旗だ。われわれの党は現時点では、過渡期として
彼を支持している。米国のプランは、タリバン政権の崩壊後、
彼に権力を渡し、彼が一年後に選挙を実施するというものだ。
しかし、彼が人々の問題を解決できないのは明らかだ。
ペルシャの格言によると、
悪いやつが政権を握っているが、そこからいいことも起こるとすれば、
それほど悪くない。
われわれは過渡期として彼を支持する以外に選択はない。
259 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:52
タリバンを育てたのは米国だ
われわれは米国の軍事介入には全面的に反対だ。
しかし、われわれはタリバン政権がただちに終わることを歓迎する。
現在の状況をたとえて言えば、
米国が育てた犬が手におえなくなったということだ。
この犬をしつけるか殺すのは米国の責任だ。
われわれは、われわれのやり方で、アフガンの人々にとって
危険きわまるこの犬を始末する。
米国とパキスタンは、アフガニスタンの安定化を期待して
間接的あるいは直接的にタリバンを支持してきたが、
事態は彼らの手におえなくなったのである。
シェルター・インターナショナル
このNGOは三百万人以上のアフガンの人々にパンを提供してきた。
タリバン政権は何の理由もなく彼らを逮捕した。
食糧はどこかへ消えた。人々は苦しんでいる。
これは人々の悲惨な状況を一層悪化させ、タリバン政権に対する
憎しみをさらに募らせた。彼らはアフガニスタンにおけるNGOの
活動を統制したいと考えていた。
これは一般のアフガンの人々には評判が悪かった。
----------------------------------
260 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:56
※
>257
「オマルの軍事力はタリバン以上 」
↓
「オサマ軍事力はタリバン以上 」の誤植であろう
261 :
世界@名無史さん:01/11/06 13:57
※
>257
「オマルの軍事力はタリバン以上 」
↓
「オサマの軍事力はタリバン以上 」の誤植であろう
262 :
世界@名無史さん:01/11/06 14:01
※
>258
「北部同盟は雑多な勢力からなっている。
イスラム教民族運動を率いているアブドゥル・ラシド・ドスタムは、
カルマルやナジブラ(ソ連に支持されていた政権の大統領)の
親密な同盟者だった。彼は原理主義者ではない。
アフガニスタンのウズベクおよびトルクメン人を代表している、」
↓
引用最後の「、」は
「。」の誤植であろう。
263 :
世界@名無史さん:01/11/06 14:33
米国の力で王政復古してもらっても、
アフガニスタン人民は誰も支持してくれないしのう・・・
ここはお国を何百里、離れて遠きローマの地。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. Å_Å
. (煤Lw`) γ γ
/(⌒~M~) γ
ノ | || ......................................
. く _,.(___)._) .::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::........
~"''"""゛"゛""''・、 ...:::::;;;'' ';;;:::::.......
"”゛""''""“”゛゛""''' "j' ...::::;;;'' '';;;::::::.........
:::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ ::( ....::::::;; '';;;::::::::::.......
:: ゝ :::::......ノ:;;../ ~~^^ ~~~~~^^^~ ~~^^~~~^ ~~~^^~~~~
264 :
世界@名無史さん:01/11/06 17:36
『噂の眞相』
2001年11月号
24〜31p
「米国発の翼賛報道では視えない衝撃的同時多発過激テロ事件の”真実”」
●本誌特別取材班
(引用@)
●西側報道では見えない「戦争」の正体
「これはまぎれもない戦争だ1」
そう。事態はまさにジョージ・W・ブッシュが発した、あの
ヒステリックな台詞どおりに進行しているといっていいだろう。
ハイジャックされた航空機が世界貿易センターとペンタゴン
に突っ込むという衝撃的なテロが発生してからわずか3日後、
米政府はイスラム過激派のリーダー「ウサマ・ビンラディン」
がテロの首謀者である可能性を強調し、ビンラディンが潜伏す
るアフガニスタン・タリバン政権に対する攻撃の準備体制に入
った。トマホークや戦闘機を積み込んだ空母や巡洋艦が続々と
インド洋に集結し、特殊部隊もパキスタン国境周辺で活動を開
始。そして、大統領や国務長官が毎日のように勇ましい「軍事
報復」発言を繰り返す……。
「仮にタリバンがアメリカの要求どおり、ビンラディンの身柄
引渡しに応じたとしても、米政府は絶対に難癖をつけ、最終的
にはタリバンに対する報復攻撃に踏み切るでしょう。
今回のテロでアメリカはイスラムに対する憎悪一色になってお
り、政府はこの機に反米イスラム国家を完全に一掃する方針で
す。実際、国防省内部ではタリバンだけでなく、イラクへの攻
撃も想定されているようですし、核の使用計画も検討されてい
る。このままいけば、他のイスラム諸国が一斉にアメリカに反
発し、世界中でテロや紛争が勃発する『泥沼の世界戦争』にな
ることも予想される」
(全国紙・駐米特派員)
265 :
世界@名無史さん:01/11/06 17:39
(引用A)
まさに世界を破滅に導きかねない「戦争」への突入――。し
かも、この戦争の担い手となるのはどうやら、米国だけではな
さそうだ。わが日本でも単純バカで鳴らす首相・小泉純一郎が
いち早く米軍の報復行動への「全面協力」を宣言し、この機に
乗じて、自衛隊をアフガニスタンに派兵するための新法成立ま
でブチ上げたのである。
しかも驚いたことに、この国では、明らかな憲法違反である
ばかりか、国民の生命をより大きな危機に晒すことが確実な、
この小泉内閣のとんでもない動きに対して、反対意見はほとん
ど聞かれない。それどころか、政府関係者はもちろん、マスコ
ミや評論家連中までがこぞってこう叫んでいるのだ。
「今回のテロはアメリカ一国の問題ではなく、自由主義社会全
体に対して仕掛けられた戦争だ」「テロ組織を根絶しなければ、
世界平和はありえない」「日本が報復行動に参加しなければ、国
際社会から孤立してしまう」
だが、はたしてこれはほんとうなのであろうか。たしかに、現
在、夥しい量で流されている報道を見ていると、ビンラディンは
「史上最悪の極悪非道なテロリスト」であり、その「狂気」の犠
牲になった被害者・米国が報復行動に出ることは一見「正義」以
外の何物でもないように映る。しかし実をいえば、こうした報道
自体、米国の情報操作に乗っかった一面的な見方にすぎないのだ。
「アメリカ政府はいまだ、今回のテロ首謀者がビンラディンだと
いう決定的証拠を掴めていないんですが、そのことを誤魔化した
まま国民の戦意を煽るため、情報操作に躍起になっているんです。
とくに国防省やCIA(アメリカ中央情報局)はひたすらビンラデ
ィンやタリバンがいかに悪者かを印象づける情報をマスコミにリ
ークしまくっています。中には、ビンラディンが化学兵器を持っ
ているとか、核を所有しているとか、ディズニーランドを狙って
いたといった、トンデモ情報まで……。一方、マスコミも『ビン
ラディン憎し』でこうした情報に飛びつき、平気でトバシ記事を
書く。いわば、日本のオウム事件直後のような書き得状態なんで
す。ところが、取材力のない日本のメディアはこうしたアメリカ
のマスコミ報道を何の検証もすることなく、そのまま引用して垂
れ流してしまっているんですね。『NYタイムスによると』『CN
Nによると』といった形で……。事実、この問題に関する日本
のメディアの報道は9割以上が外電の引用です。これじゃあ『
アメリカ頑張れ』となるのは当然の流れでしょう」(前出・駐米
特派員)
実際、アメリカのバイアスがかった情報を垂れ流すだけのこの
同時多発テロ報道では、ほとんど触れられていない決定的事実が
ある。それは、今回の大惨劇を生み出したテロの「共犯者」が他で
もない、米政府とブッシュ政権そのものだったという事実だ。
266 :
世界@名無史さん:01/11/06 17:43
(引用B)
●ブッシュの事業にラディン一族の資金!
アフガニスタンでは今から22年前の1979年、首都カブールにソ
連軍の戦車が侵入し、アミン革命評議会議長を殺害して、傀儡政権を
樹立。いわゆる「ソ連のアフガン侵攻」だが、これに対し、イスラム
教信者が多数を占めるアフガンでは、イスラム聖職者の指導の下、大
衆が「ムジャヒディン」と呼ばれる武装勢力を結成して、徹底抗戦。以
降、ソ連軍が撤退する89年まで、両者の間で激烈な戦闘が展開されて
きたのは周知の通り。
現在、アフガンを支配するタリバン政権は、そのソ連と戦ったイスラ
ム武装勢力から派生したものだが、実を言うと、当時、彼らを全面支援
していたのが、冷戦下でソ連と対立していた、当の米国なのである。80
年から90年にかけて、米国がイスラム武装勢力に与えた援助額は実に
40〜50億ドルにものぼる。
「当時、イスラム武装勢力への援助の主体となっていたのはCIAだっ
た。CIAは対空ミサイル・スティンガーをはじめとする平気を大量に提
供し、アフガンの民衆を訓練。現在の近代武装の礎を作ったんだ。しか
もCIAは一方で、イスラム武装勢力やパキスタンによる麻薬取引にも手
を貸していたフシがある。現在、麻薬輸出がタリバンの最大の資金源に
なっていることを考えると、なんとも皮肉な話だが……」(米民主党関
係者)
また、CIAがアフガンでやったこととして、もうひとつ特筆しなけれ
ばいけないのが、86年、ケーシーCIA長官の指揮で始まった秘密プロ
ジェクトの存在だろう。このプロジェクトは、世界中からイスラム過激
派活動家をパキスタンに呼び集め、米国から派遣された軍事顧問が彼ら
を訓練して、対ソ・アフガンゲリラに育て上げるというものだが、CIA
の手で集められた3万人ともいわれる活動家の中の一人に、ビンラディ
ンがいたのである。
今度はイスラム過激派に詳しいパキスタンのジャーナリストが語る。
「ビンラディンはもともと、サウジアラビアで建設業を営む大富豪の息
子として生まれ、サウジにいた頃はごく普通の目立たない大学生だった。
ところが、アフガン戦争に参加したとたん、実家の資金や建設機器を投
入して、アッという間にゲリラのリーダーとなってしまうんです。そし
て、当時、そのビンラディンの最大のパートナーともいえるのがCIAだ
った。CIAはビンラディンとともに各地に軍事訓練キャンプを作り、そ
こでビンラディンとともにゲリラを訓練した。86年、アフガンとパキス
タンの国境近くに武器倉庫や軍事訓練場からなる大規模地下基地が作ら
れましたが、これもCIAとビンラディンが共同して建設したものなん
です」
ビンラディン自身もあるインタビューで当時のことをこう語っている。
「私はアフガン国境に近いパキスタン領内に最初のキャンプを開き、イ
スラム諸国からやってきた志願兵をアメリカの将校に訓練してもらいま
した。武器はアメリカから、金はサウジから補給されました」
つまり、「史上最悪のテロリスト」を作り出したのは、他でもない米国
自身であり、現在の状態はいわば、マッドサイエンティストが自ら作っ
た怪物に襲われるという、「フランケンシュタイン」の物語と同じ展開を
見せているにすぎないのだ。
しかも、驚いたことに、ビンラディンと米国のこの黒い関係には、世
界でもっともテロリストを指弾しているはずのブッシュ大統領自身も深
く関わっている。
267 :
世界@名無史さん:01/11/06 17:45
(引用C)
第41代大統領の息子である現大統領、ジョージ・W・ブッシュは、
94年にテキサス州知事選で当選を果たすまでは、むしろ実業家として知
られていた。ブッシュは大学卒業後、テキサスで石油事業を興し、大リ
ーグのテキサスレンジャーのオーナーに就任するほどの成功を収めるの
だが、そのブッシュが77年、一番最初に興した会社が石油掘削会社「
アルブスト・エネルギー」だった。
ところが、このブッシュの成功の第一歩ともいえる会社に、なんとビ
ンラディン一族の金と人脈が流入していたのである。
疑惑が明らかになったキッカケは、ブッシュがアルブスト社を設立し
た時、大口出資者としてジェームズ・バースなる人物が名前を連ねてい
たことだった。バースはCIAの裏金庫といわれていた銀行・BCCIを舞
台にしたスキャンダルにも顔を出し、CIAとの関係が噂される有名な取
引仲介人だが、そのバースがブッシュの会社に投資する1年前の76
年、ひとりのサウジアラビア人と代理人契約を結んでいたことがわかっ
たのである。
このサウジアラビア人の名前は、「シェイク・ビンラディン」――。そ
う、「史上最悪のテロリスト」といわれているウサマ・ビンラディンの兄
で、ウサマや父親のモハメド・ビンラディンと、ラディン・ブラザーズ
建設会社を共同経営していた人物だ。
かつて、この問題を追及していた米国人ジャーナリストが語る。
「バースはブッシュの会社に当時の金で5万ドルを投資していたが、そ
の金はすべて、ラディン一族から出たものと考えて間違いない。という
のも、バースは当時、自前の金をほとんどもっていなかったし、そもそ
も彼はビジネスマンというより、CIAそのものだからね。CIAは当時、
ラディン一族をはじめアラブの大富豪に食い込み、BCCIを通じてその
マネーロンダリングにも手を貸していた。その窓口がバースだったんだ
よ。当然、バースとブッシュをくっつけたのもCIAだろう。当時、ブッ
シュの父親はCIA長官。一説には父親のブッシュが息子のために、自ら
の組織を使って、アラブ・マネー集めを依頼したんじゃないかといわれ
ているんだ」
ようするに、当時、米国を舞台に繰り広げられていたCIAとラディン
一族の癒着の構図の中で、栄えあるアメリカ大統領一家もチャッカリと
その恩恵に与っていたというわけである。これで、「テロリストを撲滅す
るための正義の戦い」などと、よく言えたものではないか。
268 :
アルペンローゼ:01/11/06 20:56
1です。これよりこのコテハンを使用させて頂きます。
>249さん
ライラはどうしましょうか。せっかく夜会服まで買ったのに。
今後のストーリーを考えると、女性の一人ぐらいいた方が話に膨らみが
出るかな、と思って登場させたのですが。
ライラは基本的に絢爛たる夜の世界に住む人なので、ラディソのいる
世界とうまく調和がとれないんですね。
あと、女性のテロリストはやはり行為に限界があると感じました。
ラディソのスケールからすれば、ブレア首相をスキャンダルで破滅させる
ぐらいでなければいけないが、そこまで無茶をするわけにもいきませんし。
あの後華麗な場面を幾つか用意してはいたのですが、残念です。
さて、ラマダンが迫ってきました。北部同盟の戦闘力は低下しそうですね。
米英はついに地上軍を増派するようです。
厳寒のアフガンでアメリカ軍はどう戦いを進めるのでしょう。注目です。
アルペンローゼさん
250さんのような方もいらっしゃいますしね・・・。
再び個人的好みを言わせていただくと、
U氏が孤高であれば、女性側が一方的に(!)絡むのは
構わないです。。。
270 :
世界@名無史さん:01/11/07 11:39
あげ
271 :
世界@名無史さん:01/11/09 17:43
『噂の眞相』
2001年11月号
24〜31p
「米国発の翼賛報道では視えない衝撃的同時多発過激テロ事件の”真実”」
●本誌特別取材班
(引用D)
●先に戦争を仕掛けたのは米国だった!
もっとも、ブッシュを「テロの共犯者」と
あえて名指ししたのは、たんにこうした過去の責任だけを指して
のことではない。もっと直接的な意味合いにおいて、だ。
今回の事件の前後、米政府がとった行動にはきわめて不審な点
がいくつのあった。例えば、そのひとつが、事件後のあまりに素
早い対応だろう。テロが起きた日の夜の時点で、米捜査局はハイ
ジャック犯がボストン国際空港に乗り捨てていたレンタカーを発
見し、5人を容疑者と断定。翌日には事件の関係者として40人を
身柄拘束し、わずか3日後の14日には、旅客機4機を乗っ取った
容疑者19人を特定して公表しているのだ。また、背後にビンラディ
ンがいるということについても、事件発生当日の時点ですでに政府
高官が断定的に語っているのだ。
この異常ともいえる素早い容疑者特定・身柄確保はいったいどう
いうことなのか。どう考えても、事前にビンラディンらの動きを
把握していたとしか考えられないのである。
実際、米政府は事件の1ヶ月前の段階で、日本や韓国などにある
大使館や米軍基地がテロにリストに狙われる可能性があるとして、
各国に警告を発している。
「この各国への警告はCIAの情報に基づいて流されたものです。よう
するに、CIAはビンラディン率いるイスラム過激派がテロを起こすべ
く動いていることをかなり前から把握していた。把握しながらあえて
泳がしていた。その結果、あんな大惨劇になったわけですから、テロは
CIAの失敗で起きたといわれても仕方がない」(政府関係者)
272 :
世界@名無史さん:01/11/09 17:45
(引用E)
いや、実際にCIAはビンラディンにテロを起こさせるように
意図的に仕向けたとしか想えない行動にも出ている。
テロ発生の数日前、パキスタンの情報機関ISIの長官がヴァージニア州
ラングレーにあるCIA本部に招かれ、CIA幹部と会合を持っていた。南
アジア情勢に詳しい「アジア・タイムズ」もこんな無いようの記事を配信
している。
「この会合はアメリカによるビンラディン襲撃計画への協力をパキス
タンに要請するものだったといわれている。アメリカでは、国防省と
CIAの間で数ヶ月前から、ビンラディン襲撃の準備を進めており、
それを実行するためにはタリバンと外交ルートを持つパキスタンの
協力が不可欠であるとして、交渉に入っていた模様。実際、この後、
12日からはCIA長官が逆にパキスタン入りして最後の詰めを行うこ
とになっていたが、この予定は、テロ事件が発生したことで流れてし
まった」
なんと、米国はテロの前から、ビンラディンに対する攻撃準備を
進めていたというのだ。しかも、この動きは当然タリバンやビンラ
ディンにも伝わっていた。テロの2ヶ月前の7月、ベルリンで開かれ
た「アフガニスタン問題フォーラム」という会合で、米国の元南アジア
担当国務次官補がパキスタンの元外相にこんな挑発的な発言をしていた
のである。
「タリバンがビンラディンの身柄を引き渡さないのだから、軍事攻撃
するしかない。今度は失敗しない自信がある」
パキスタンの元外相は帰国後、すぐさまタリバンの駐パ大使にこの
発言内容を伝えたというが、だとすると、今回のテロは、パキスタン
から米国の計画を知らされたビンラディンが、追い詰められて「殺ら
れる前に殺れ」と先制攻撃に走った結果という可能性も十分に考え
られるではないか。
273 :
世界@名無史さん:01/11/09 17:47
(引用F)
●軍需産業とCIAがやりたがった戦争
実際、ブッシュが大統領に就任した直後から、米国はアラブを
はじめとするイスラム世界に対して「挑発的」ともいえるほどの
対立姿勢を取り続けてきたのは確かだ。中東では、パレスチナ人
殺戮を繰り返すイスラエルのシャロン体制を露骨に支援する一方
で、かろうじて維持されてきた中東和平合意にきわめて冷淡な姿勢
を示す。そして、タリバンやビンラディン、イラクに対する、露骨
な威嚇と経済制裁――。
イスラム諸国の間では、米国に対する憎しみが沸点ぎりぎりまで
高まっており、いつどこで反米テロが起きてもおかしくない状態
だったのである。
それにしても、である。米国はいったいなぜ、ここにきてわざわざ
戦争の火種をばらまくような行動に出ていたのであろうか。
「ようするに、ブッシュ政権がどうしても『戦争』をしたかったんだよ」
こんな風に言い切るのは、ある国際政治アナリストだ。
「アメリカの経済を引っ張っていたITバブルが崩壊し、今、
アメリカ経済は出口なしのどん詰まり状態にある。そんな中、
数ヶ月くらい前からアメリカの経済界では、軍需産業を中心に
『もはや戦争で景気を回復するしかない』という声が支配的に
なっていた。ウォール街エスタブリッシュメントの利益代表で、
軍需産業とつながりの深いブッシュや副大統領のチェイニ―は、
政権をとって早速、こうした声を実行に移そうとし始めたんだ。
アラブやイスラム過激派に挑発的な態度で臨んだり、テロリスト
の動きを知りながら泳がせていたのも、敵にテロを起こさせ、戦争
の口実にしようとしていたためと考えられる。もっとも、ブッシュ
たちが想定していたテロはもっと小規模なもので、あんな
とんでもない事態になったのは完全に計算外だったろうが……」
実際、ブッシュやチェイニ―がTRW、ボーイング、ロッキード
といった軍需産業と深い関係をもっていることは有名で、ブッシュ
政権が欧州の強い反対にもかかわらず、ミサイル防衛構想に固執
しているのも、背景にはこうした軍需産業の強い意向があると
いわれている。たしかにこのコンビなら、自らの後援者のために
「戦争」を意図的に仕掛けたとしても、何ら不思議はないだろう。
しかも、この大統領の背後にはCIAという存在もある。
「CIAは90年代に入り、冷戦の終結やイラン・コントラ事件
などのスキャンダル勃発で、予算や活動を著しく制限され、
弱体化の一途を辿っていた。そこに登場したのが、『身内』の
ブッシュ大統領だったんだ。ブッシュとCIAの関係は、父親が
CIA長官を務めていたというだけでなく、一緒にマネー
ロンダリングをしていたほどベッタリの関係だからね。復活を
目論むCIAが大統領に就任したブッシュに『テロ誘発』を働きかけ、
その戦争遂行計画を手伝っていた可能性は高い。実際、今回のテロを
キッカケに、CIAの増強が叫ばれ、禁止されていた要人暗殺の権限を
復活させることも決まったしね」(前出・国際政治アナリスト)
274 :
世界@名無史さん:01/11/09 17:52
(引用G)
●戦争の背後にあるブッシュの石油利権
さらにもうひとつ、ブッシュが今回、アフガンのタリバン政権に
「戦争」を仕掛けた理由として囁かれている大きな疑惑がある。
それはズバリ、石油利権だ。
アフガニスタンのある中央アジアは近年、米石油業界の熱い視点を
集めてきた地域でもある。とくに、トルクメニスタン、アゼルバイジャン、
カザフスタンといったカスピ海周辺諸国には、合計2000億バレル、
金額にして4兆ドルもの石油埋蔵量があるといわれ、米石油業界は
この豊富な地下資源を運びだす方法をずっと模索してきた。そして
95年には、米政府の全面的なバックアップのもと、大手石油会社
「ユノカル」がトルクメニスタンとパキスタンを結ぶパイプライン
の建設計画をたちあげるのである。
ところが、このパイプラインはタリバンが支配するアフガニスタンを
通過しなければならず、98年、ビンラディンが関与したとされる
米国大使館の爆破事件をめぐって米国とタリバンの関係が悪化
したことで、建設は中止。今にいたるまで中に浮いたままに
なっているのだ。石油業界関係者がこう話す。
「この計画には、ユノカル以外にやはり大手石油会社のアモコ、
さらには、石油メジャーやアメリカ最大のエネルギー会社・エンロン
なども関わっており、中東依存からの脱却を狙っているアメリカの
石油・エネルギー業界の悲願ともいえるものなんです。業界は
一刻も早い建設再開を願っていますが、タリバン政権が支配している
現状では不可能。そこで、あせった石油業界は昨年くらいから、
政界に対して一刻も早くタリバンをツブして、安定した親米政権を
作ってほしいという声をあげはじめていたんです」
そして、この石油・エネルギー業界と誰よりも深く結ぶついている
のが、ブッシュ政権なのである。ブッシュがかつて石油会社を
経営していたことは前述したが、彼と石油業界の関係はそんな程度の
ものではない。
「ブッシュ本人だけでなく、父親も石油事業で財をなしており、
いわば一族自体が石油メジャーから石油ブローカーまで幅広い人脈を
持つ、それこそ『石油業界の代理人』なんです。副大統領の
チェイニ―も同様です。彼は政権入りまで大手石油会社向けに
石油掘削機を販売しているハリーバートンという会社の会長を
務めており、湾岸戦争の時に大儲けしている。とにかく彼らがいかに
業界の意向を受けているかは、エネルギー業界に打撃を与える
京都議定書への批准を拒否したことでも明らかでしょう。政界では
ブッシュ政権は『油に塗れた政権』と呼ばれていますからね」(米政界
関係者)
実際、ブッシュが昨年の大統領選挙で石油・エネルギー業界から
提供された資金は、2250万ドル。この数字は民主党の大統領候補・
ゴアの15倍にものぼったという。しかも、その献金リストの中には、
アフガンのパイプラインの建設主体だったユノカル、そのユノカルを
陰で操っているといわれているエンロンや石油メジャーの名前が
ズラリと並んでいたのだ。
275 :
世界@名無史さん:01/11/09 17:55
(引用H)
「たしかにユノカルとブッシュは父親の代からの深いつながりが
あるし、エンロンのケネス・レイ会長はブッシュの最大の後援者で、
一時は商務長官になるのではないかと噂されたほどです」(前出・
石油業界関係者)
たしかに、ブッシュの背後に石油業界がいたとすれば、テロ事件が
起きた後のブッシュ政権の露骨なまでの強硬姿勢も納得がいく。
そもそも、今回の事件は多数の犠牲者が出たとはいえ、あくまで
「テロ」にすぎない。本来ならば、粘り強い外交努力によって、
ビンラディンの身柄引渡しを実現し、法廷の場でビンラディンを
裁けばいいだけの話なのである。ところが、ブッシュは、テロ発生
直後から「これは戦争だ!」と叫び、「テロリストをかばう者も区別
しない」といきなりタリバンへの軍事報復を宣言。タリバン側が
「交渉の用意がある」といっているにもかかわらず、聞く耳持たずで
「軍事報復」の体制を着々と整えはじめたのである――。
これはどう考えても、自分たちに金を出してくれた支援者の
パイプライン建設のために立ちあがったとしか考えられないではないか。
もうこれ以上の説明の必要はないだろう。これから始まろうと
している戦争はけっして「テロリズムと対決するための正義の戦争」
などというキレイ事ではない。米政府とブッシュ政権は軍需産業を
儲けさせるためにミサイルを撃ち、石油業界の願望を叶えるために
無辜の民を殺戮しようとしているにすぎない。
「実際、タリバンを攻撃したところで、テロリストの根絶なんて
絶対、できませんよ。アフガンはほとんどが険しい山岳地帯ですから、
ビンラディンやタリバンの首脳がそこに逃げ込めば、捕捉することは
不可能。逆に都市部にとり残された罪もない一般市民が大量に死ぬ
だけです」(軍事評論家)
最後にいっておきたい。いわゆる西側報道では視えないこの
「ブッシュの単純かつ薄汚れた野望」に日本が荷担すればするほど
ロクなことにならないという歴史的"真実"をである。 <敬称略>
276 :
世界@名無史さん:01/11/09 20:56
ユノカルに肩入れするのであれば、もっと前にタリバンの全国制覇を達成さ
せ、あとはテロがあろうと何があろうと無視して、タリバン支配下のアフガ
ニスタンにパイプラインを引くのが一番だろう。
その時代はクリントン政権で、後半タリバン敵視に転換したが、ブッシュに
なってから、テロが起きる前までにタリバンに好意を向けた徴候はない。
もしブッシュがそれほど肩入れしていたのなら、テロが起きる前に対アフガン
政策の転換があって然るべきだろう。
(テロが自作自演だとかいう電波ではないよな? パイプラインで得られる
利益と、WTCがなくなることでの損失とを勘定してもみよ)
277 :
世界@名無史さん:01/11/09 23:13
>271−275
日々苦労して虚構の世界を築いている1さんや、
中華民国軍閥スレで高度な書き込みをしている
あやめさんのような読者に免じて、
少しは自分の頭を使って文章を書いたらどうですか?
278 :
アルペンローゼ=1:01/11/09 23:34
また荒れてきましたね。そろそろ再開せねば。
279 :
現在のあらすじ:01/11/09 23:40
サウジの富豪の息子、ウサマ・ビン・ラディソは、
イスラムの同胞の幸せを常に願っていた。
そんな彼をテロリストに変貌させたのは、米国の湾岸戦争介入だった。
1990年代、彼は来るべき戦争に向け、金融・生物化学兵器から
巨大旅客機までをも使用するかつてない壮大かつ緻密な計画を
進めていた。
そして1996年、彼は遂にアフガニスタンを拠点とし、その活動を
本格化していくのだった。
280 :
登場人物紹介:01/11/09 23:47
木戸晋一郎−日本人の元商社マン。ラディソに神風特攻隊の存在を示唆。
セルゲイ−ロシア財務省の官僚。チェチェン自治共和国出身。
ムハマド・オマル師−アフガンの政治組織・タリバソの最高指導者。
アル・ラシッド−カタールのTV局の制作担当者。
アトワン−ロンドンのアラブ系新聞の編集者。
281 :
世界@名無史さん:01/11/10 01:00
>276, 277
いーじゃん、おもろいネタのよーなんだからさ。
アメリカは今でも「タリバンの穏健派」を残しときたいって
言ってるしさ。
イラン・ロシアはタリバン完全排除の意向。
タリバンを完全に排除して、
北部同盟の天下になっちゃえば、
ロシアやイランと、パイを分け合わねばいけないのだろう。
北部同盟に対しても、アメリカは全力で肩入れしてるって
わけでもなさそうね。
(アメリカとしては、豆を煮るには豆ガラを使ったほうが、
反米感情と言うリスクは少なくなるはずだけど…)
そりゃそうとして、パキスタン・アフガン左翼サイドの情報では、
本来義勇兵としてやってきた、ビンラーデンなどのアラブ人に、
ヒサシを貸してオモヤを取られたってことになってるみたいね。
おそらく、アフガンじゃ長い戦乱で高学歴者が逃げて、それで、
ビンラーデンなどのアラブ系に、資金面だけでなく、
人材面でも依存しているのではないかな…
282 :
世界@名無史さん:01/11/10 01:08
木戸晋一郎のモデルって居るのでふか?
(居る沸きゃなえか?)
(作者のアルペンローゼ先生の分身だったりして…)
283 :
アルペンローゼ:01/11/10 09:15
>282さん
木戸さんのモデルは、残念ながらいません(w
彼は全く想像の産物です。
なお作者は友人を京都・貴船に招待した事ならありますが、
特攻には参加していません。
むしろラディソの方がより感情移入して書いてますね。
284 :
世界@名無史さん:01/11/10 09:40
第4章
DC−9型機は、気流の影響で揺れが大きかった。
窓の下に、5000メートル級の山々が連なるヒンズークシ山脈が見える。
深く雪をかぶった峻険な山々を見下ろすと、ラディソは自己がアフガン戦争でソ連軍と戦った過去の日々を思い起こして、我知らず胸が熱くなるのだった。
1996年5月の事であった。
ラディソは今、湾岸の中立国バーレーンから飛び立ったエミレーツ航空の便で、パキスタンのカラチを経由し、カブールに向かっているのだった。
ラディソは遂に、祖国サウジアラビアを追われたのだった。
その原因は、公式にはラディソの海外での不審な資産運用や、国内メディアでの度重なる王室・米国批判の発言であったが、ラディソは本当の理由を理解していた。
ラディソは、昨年秋に米国のクリソトン大統領とローマ法王が相次いでフィリピンを訪問した際、その暗殺計画に関与したのだった。
イラク政府との密約を締結して直後、バグダッドから極秘裏にアフガンのアルカイダ施設に炭疽菌サンプルが届けられた。
イラクは1987年にフランスのパスツール研究所から菌株を入手し、その培養を進めていたのだ。
また毒ガスやボツリヌス菌など、他の生物化学兵器の研究をも進めていた。
そこでラディソは米英との長期的な戦争計画を視野に入れ、サイエンスの学位を持つアルカイダのメンバーを複数、ノウハウの習得のためイラクに派遣したのだ。
その見返りとして、イラク情報部はアルカイダの組織の支援により、重大な作戦を遂行したいと依頼してきた。
少数派ながらフィリピンにはイスラム教徒が相当数存在し、イスラム過激派の組織も確立していた。
それを拠点に、クリソトンとローマ法王を暗殺したいと申し出たのだった。
285 :
世界@名無史さん:01/11/10 10:09
当初この作戦の提案があった時、ラディソは強硬に反対したのだ。
第一に、フィリピンには多数の米軍が駐留しており、その警備網を突破する事は非常に困難であった。
第二に、たとえクリソトン暗殺に成功しても、米国一極支配の体制自体に根本的な変動をもたらすわけではない。
最後に、ローマ法王は、もはや世界でむしろ平和の使者としてのイメージが強く、その暗殺はむしろイスラムに非常にネガティブな印象をもたらすはずである。
しかし、このような反対にもかかわらず、サダム・フセインの強い意向もあってか、イラクは暗殺を強硬に主張した。
そしてラディソは、イラクの支援の重要性を考慮し、やむなく支援のみという条件で協力に至ったのである。
作戦は惨澹たる失敗に終わった。
イラクが極秘裏に潜入させた5名のスナイパーは、いずれもクリソトンから300メートル以内の地点にすら到達する事が出来なかった。
ローマ法王暗殺に至っては、敬虔なカソリック教徒の多いフィリピンでは機密を維持する事が出来ず、捜査当局に追われ作戦は混乱を来した。
そのため、最後は爆弾製作者が爆薬を間違えるという信じ難い不手際により、作戦は失敗に終わったのだった。
もっともラディソは、実は後者については失敗の報を聞き胸を撫で下ろしたのだったが。
作戦の失敗後、ラディソはすぐにフィリピンの組織を撤収し、スタッフをアフガニスタン、シリア、リビアに逃がしたのだが、同国の組織を失ったダメージは大きかった。
この一連の事件で、ラディソは自己の意図する国際テロ活動が想像以上に困難な事を思い知らされたのである。
ラディソは決意していた。
米英に対抗するには、十分な準備の上、攻撃するときは一気に、複数の拠点を同時攻撃せねばならない。それも、敵に最も強いダメージを与える場所でなければならない。
そして時期としても、敵が最もダメージを受けると思われる時期。
だがその実行のためには、なお数年の準備が必要と思われた。
飛行機の機内灯が点灯した。シートベルトの着用を機内放送が告げている。
窓の外を見ると、乾燥した大地の所々に、実りの時期を迎えた小麦畑と、明るい緑色の葡萄畑が見えた。
これが、厳しくも美しいアフガニスタンの大地であった。アフガンも今、春を迎えているのだ。
ラディソは出迎えるはずのオマル師の姿を思い浮かべた。その胸が高鳴った。
1さん、244の第3章、寒気がするほどおもしろかったです。
第4章が始まって、またゾクゾクしています。
1さんは、言わないだけで、実は高名な作家さんじゃないですか?
どうです、図星でしょう?とても素人の筆じゃないです。
287 :
アルペンローゼ:01/11/11 00:31
いえいえ、おサルさん、夢を壊すようですが、
これが処女作です。残念ながら。
現在27歳の社会人で、仕事の後とかにちょこちょこ書いてます。
お褒めの言葉を頂き本当に嬉しく思います。
あげ
289 :
世界@名無史さん:01/11/16 14:44
290 :
世界@名無史さん:01/11/16 15:32
291 :
世界@名無史さん:01/11/16 15:42
292 :
世界@名無史さん:01/11/16 15:54
293 :
世界@名無史さん:01/11/16 16:25
294 :
世界@名無史さん:01/11/16 22:17
DC−9型機は着陸の体勢に入り、旋回した。
管制塔のレーダー誘導のないカブール空港への着陸はちょっとしたテクニックを要するようだった。
機体が大きく左傾し、やがてやや急な角度で降下していった。と、着地の衝撃か、ゴトゴトと機体が揺れた。
機体が止まると、乗客の拍手が沸き起こった。一種の曲芸飛行かのように。
飛行機の扉が開き、ラディソはタラップに足を踏み出した。
アフガニスタンの空気が肌に吹き付けた。それは乾いていて、土の匂いと、どこか動物の肌の匂いがした。
硝煙の匂いが混じっているように思えたのは、ラディソの錯覚だったのか?
ラディソは空港の建物に、他の乗客とともに徒歩で向かった。
税関を通過すると、黒装束の衣装に身を固めた一団が待っていた。これがタリバソの出迎えであった。
先頭に迎えるのは、エジプトの外科医でアルカイダのナンバー2、アルザワヒリ博士。その後ろに、タリバソの外相代理のガウスの姿が見える。
そして、集団の中央に位置している中肉中背の黒眼鏡の男。
これが、ムハマド・オマル師であった。
ラディソの姿を認め、アルザワヒリ博士がオマル師の肩を叩いて教える。オマルは内戦で左眼に負傷し失明しているのだ。
オマルの表情が輝いた。黒眼鏡の奥で、彼は右眼を大きく見開いた。
・・・・ラディソはオマルに抱擁で迎えられた。
「ラディソさん、遠いところを、ようこそ来て頂きました」
295 :
世界@名無史さん:01/11/16 23:23
ラディソは出迎えの一団に囲まれ、カブール空港の建物を後にした。周囲の乗客達は、何事かと思い眼を見張っていた。
建物を出ると、テレビカメラを持った男を中心に、数人の男がラディソらの出迎えを撮影していた。
ラディソはその正体を知っていた。彼らこそ、カタールの衛星放送テレビ局、アルジャシーラの一員だった。
中央に、堂々とした身なりの、スーツをりゅうと着こなした男の姿が見える。制作担当者のアル・ラシッドであった。
・・・・あの男が約束を守ってくれれば、自分のアフガニスタン入りは、今夕にでも湾岸諸国に向け大きく放送されるはずだ。
ラディソは、後に「湾岸のCNN」と呼ばれ、全世界にその名を轟かすことになるTV局の幹部を粗略に扱う事はしなかった。ラディソはアル・ラシッドに向け、そっと微笑んだ。
ラディソと出迎えの一団は、数台のライトバンに乗り込み、市内へ向かった。
春の盛りで、郊外のオレンジ・葡萄・ナツメヤシの樹木は新緑に覆われ、黄土色の大地の色と澄んだ青空に素晴らしいコントラストをなしていた。沿道の野原には草花が咲き乱れていた。
「本当に美しいですね・・・・内戦の跡もここでは影も見えない」
感嘆したラディソは言った。オマルは答えた。
「郊外ではそうですが・・・・カブール市内に入ると、まだ戦闘の傷痕がそこかしこに残っています。我々は一刻も早くこの惨状から脱出せねばなりません」
やがてカブール市街を囲む長大な砂色の城壁が見え始めた。それは所々に銃撃の痕跡を残し、一部は砲撃で破壊されていた。
「マスードの一団をこの街から追い出すのには苦労しました」
オマルが呟いた。その声に暗鬱な色調に染まった。
当然だった。今もなお、マスード将軍の部隊は北部の要衝、マザリシャリフを占拠しているのであったから
車がカブール市街に入ると、群集が歓呼して迎えた。
「オマル!オマル!オマル!」
その叫びは何度も繰り返しされ、石の壁や街路に反響し、それに引き寄せられまたさらに多くの群集が集まり、際限なく拡大していくのだった。
タリバソが短期間にアフガンの支配圏を獲得したのは、石油輸送路に眼をつけた米国やラディソの援助も大きかったが、それ以上の理由があった。
92年の内戦勃発以降、軍閥影響下のラバニ政権下のアフガニスタンの民衆は、略奪や圧政に苦しんでいた。
そこへ、南部カンダハルを根拠に、神学校を起源とするオマル率いるタリバソが現れたのだ。タリバソは厳格な統治を布いたが、住民からの略奪や賄賂などの腐敗からは無縁だった。
今やタリバソの手に落ちたカブールの民衆は、老いも若きも、男も女も、オマルへの歓呼を叫ぶのだった。
・・・・やがて群集の中に、一団の中にラディソがいる事を聞きつけた者があった。アフガン戦争以来、ラディソの名はアフガン戦争で知られていた。新たな歓呼の声が上がった。
「ウサマ!ウサマ!ウサマ!」
「オマル!オマル!オマル!」
その声は異常な二重唱を奏で、市内を興奮の渦に巻き込み、歓呼の声は夕暮れが近づいても止まなかった。
・・・・もし、5年半後のカブールの状況を見る事が出来る者があれば、この時ほどかの有名な言葉が当てはまる事はないと思った事であろう。
「歴史は繰り返す。最初は悲劇として、2度目は喜劇として」
ラディソは群集の歓喜に興奮しながらも、あるものが妙に気になっていた。それは、一様に婦人が身に纏う水色の奇妙な着物と、顔面に垂れたヴェールであった。
「あれはブルカというのです」
オマルが自ら説明した。
「我々は、厳格なイスラムの教えに従ってしかアフガンの再生はありえないと信じています。・・・・婦人は慎みを忘れる事があってはなりません」
と、オマルはコーランの文句を引用して答えた。
だがラディソは、その胸に微かな不安が走るのを覚えたのだった。
296 :
世界@名無史さん:01/11/18 01:07
現実の方も動き出して気がかりですが、
4章続き期待あげ!
戦争も一段落しそうです。
この話もそろそろ佳境ですね。
298 :
世界@名無史さん:01/11/18 11:27
299 :
世界@名無史さん:01/11/19 16:46
300 :
世界@名無史さん:01/11/22 00:27
アルペンローゼ様。
まさか、決着(!)を見届けてから続きを書こうなんて
思ってないですよね?ね?ね?
301 :
世界@名無史さん:01/11/22 00:48
げえ・・・。仮想戦記めちゃくちゃ貶してた奴が、小説かくのか。
おれさまの小説くらいの出来じゃないと、おまえらネタかいちゃ駄目いう発想かい?
302 :
世界@名無史さん:01/11/23 18:25
303 :
世界@名無史さん:01/11/23 18:47
やがて市街地を抜け、歓迎の祝宴を終えた後、ラディソが滞在場所として案内されたのはカブールの王宮の一室であった。
この王宮はサファヴィー朝ペルシアを破りアフガン帝国を築いたタイムル・シャーの手になるもので、18世紀の豪奢なイスラム建築であった。
内戦後手入れが行き届かずいくらか荒廃しているものの、その精緻なモザイク模様の壁面や巧妙な庭園の配置は驚嘆に値した。
ラディソが与えられたのは3階東南の角、広いバルコニーに囲まれた、豪華な調度の貴賓室であった。
その調度と部屋からの眺望は特に素晴らしかった。朝目覚めると、爽やかな朝日の光がアラベスクの華麗な床の模様を一層浮き立たせていた。
しかしラディソには、ザヒル・シャー元国王が1973年まで君臨したこの宮殿の住み心地を心ゆくまで満喫する暇はなかった。
ラディソは19世紀ペルシア製の書き物机の上でソニー製のラップトップ型PCを開いた。この所の留守でメールが溜まっているはずであった。
ラディソは父の家業を手伝っていた時期に工学の学位を取得しており、コンピュータに精通していた。
湾岸戦争後、徐々に自己の組織を立ち上げていく際にもコンピュータとインターネットを積極的に活用し、今や「ラディソネット」は組織内外の連絡に必須のツールであった。
数十通のメールはすべてパスワードと最新の暗号化技術により保護されており、その捕捉は米国情報部の専門家でも必ずしも容易ではなかった。
最新のメールはアルジャシーダのアル・ラシッドであった。
彼は、ラディソのアフガン入りが確かに湾岸諸国で報道され、サウジアラビアやカタールの若者の中にラディソを支持する空気が高まっている事を伝えた。
また、アルカイダに参加を望む若者や、密かに支援を望む富豪の数も潜在的に多数にのぼる旨を指摘し、次の言葉でメールを結んでいた。
「自由な報道に携わる者として、貴方とは思想も信条も異にしていますが、同じアラブ人として、貴方がイスラム世界の向上のため身命を賭けて闘っている姿をなおざりにする事は
できません・・・・私に出来る範囲の手助けでしたら、今後も何でも御申し付け下さい」
ラディソは心を打たれ、しばし右手のマウスを動かすのも忘れ、感慨に浸っていた。
・・・・やがてラディソは残りのメールを開いた。それらはアルカイダ直属のメンバーや、各国からの支援者からのメールであった。
好きだね。皆さん。
ラデインは実は脳を病んでいました。
あの病的な容貌の裏には、誇大妄想と分裂症の
気違いの兆候が。
彼には、米国の貿易センタビルは双頭の悪魔に見えました。
だから特攻させたのです。
テロ要員は実は精神病院で集めたのでした。
幹部に医学を学んだものがいますからね。
これにアフガン特産特級の麻薬を打ったからたまらない。
......
305 :
世界@名無史さん:01/11/23 20:44
がんばって!
306 :
世界@名無史さん:01/11/23 21:02
304の方が精神病院に近いような気がするが・・・・
ラディソ基地、よそのスレ荒らすなよ、ボケ!
308 :
世界@名無史さん:01/11/23 22:56
ニューヨークからは、ラディソがスタッフに加えた元投資銀行員のパキスタン人からのメールが届いていた。
ラディソがバハマに設立し、その支店という形で営業している投資会社の立ち上げは順調だということだった。
また、湾岸諸国の富豪からラディソに委託された数億ドルの資金の運用も好調とのことであった。
パキスタン人は、今後の方針として、シリコンバレーのハイテク企業に集中的に投資したい旨述べていた。
ラディソは返信で、シカゴの原油先物市場も定期的にウォッチして欲しい旨伝えた。
その後大事な事を忘れたのを思い出し、追加のメールを送った。
「時間を見て、ニューヨーク・ワシントンの地理を調べて欲しい。また、余裕があれば、シリコンバレー・サンディエゴの海軍基地・
フロリダのNASA、五大湖周辺の原子力発電所も」
次にラディソが開いたのは、セルゲイからのメールであった。
「昨週末はサンクトペテルブルクに行ってまいりました。エルミタージュや夏の離宮の美しさには、手前味噌ながらいつも感嘆します」
と優雅な調子で始まっていたが、このロシア中枢の財政に通じた男の、真に伝えたいのはそういうことではなかった。
ロシアは資本主義を導入したものの、その財政は火の車であり、国債や紙幣の濫発で辛うじてその体裁を保っている状況で、数年内の経済破綻は必至である。
もはやエリーシン政権はロシア国内の事すら覚束ない状態であり、近隣の中央アジア諸国に影響力を及ぼすのは論外である。
このため縛りを失った中央アジア諸国がアフガニスタンに介入し紛争の種を蒔き、混乱が生じるであろうと述べていた。
さらにエリ−シン政権は民衆の眼を逸らすため、国内少数民族の弾圧を開始した事、特にチェチェン人が標的になり始めた事を無念げに述べていた。
「私も、何時まで現在の職に留まれるかわかりません」
とセルゲイは書いていた。そして、しかしそのようなロシアの実態を知ってもエリ−シンへの支援を続ける米英への憎悪を記していた。
「ただ、あなたに耳寄りな情報として」
と付け足し、
「先日国務省の友人より、ユーゴ紛争で多数のイスラム義勇兵が活動しているという話を聞きました・・・・彼らは高度に訓練されています。
彼らがアフガニスタンに来れば、きっと重要な戦力になると思います」
とあった。
次のメールを見ようとして、ラディソはもう一通セルゲイからのメールがあるのに気付いた。
「追伸。
ロシア経済が破綻した場合、世界経済を危機に陥れる絶好の機会が来ると思います。
しかるべき時が来れば、連絡致します」
309 :
世界@名無史さん:01/11/24 00:34
最後にラディソが開いたのは、木戸からのメールであった。
木戸は現在は北鎌倉に住み、国際貿易コンサルタントとして事務所を開設しながらも、その実態はラディソを支援しているのであった。
木戸は、以前ラディソが依頼していたカルト教団による地下鉄サリン事件についての分析を送信してきたのだ。
「これまでの情報から総合するに」
と、木戸は始め、
「化学兵器を公衆の集まる場所に散布するというのは、確かに巨大な殺傷力を有するものの、賢明な方法ではありません。
無差別に危険物で罪の無い一般公衆を殺傷し、実行者が逃走するのは、許し難い卑劣な行為という印象を確実に与えます。
本質的にテロリズムは卑劣な行為というイメージがありますが、特にこのような行為においては、アラブ世界やパレスティナの民衆ですらあなたに背を向けるかもしれません。
現実に、我が国においては事件の首謀者の処刑まで死刑を廃止できないほど国民の憎悪が高まっています。
もし化学兵器をしようするとするならば、純粋な軍事施設や、相手方の卑劣な攻撃への報復に限るべきでしょう。
もしくは、よほど追いつめられた場合なら別ですが」
と述べていた。さらに定期的な情報として、日本経済が以前として低調であり、ラディソの資金の投資先として推奨し難い事を述べた後、
「但し、日本の公安当局は、外国の情報活動に対抗するノウハウに欠けています・・・・金融テロの拠点としては、東京は絶好の拠点たりうると思います」
と結んだ。
ラディソはその後一週間ほど、続々とカブールに集結していたアルカイダ幹部やタリバソとの打ち合わせに追われていた。
ところがある日のことであった。市内が騒然としているのに気付き、ラディソは街路に出た。
しかしあまりの事に茫然とし、ラディソは立ちすくんでしまった。
幽鬼のように青ざめたタリバソの敗残兵の群れが、続々とカブールに戻っていた。皆手傷を追い、ある者は足を引き摺っていた。片手を失った者もいた。
手傷の軽い者も、その表情は恐怖に脅えきり、その眼差しはうつろに地面を這っていた。
タリバソは、マスード将軍の率いるウズベク人とハザラ人の連合軍に敗れ、北部マザリシャリフの攻略に失敗したのだ。
恐ろしい噂がカブール市内を巡っていた。復讐に燃えるウズベク人はタリバソの捕虜三千人を、見せしめに虐殺したというのだ。その多くは射殺されるか、穴を掘らされ生き埋めにされたとの事であった。
市内はウズベク人への恐怖に騒然とし、不穏な空気が広がっていた。
やがてタリバソの幹部が王宮を訪れ、ラディソに言った。
「ラディソさん、もはやカブールも安全ではありません・・・・大事な賓客を危険に晒すわけにはいきません。どうか我々の本拠のカンダハルに御避難下さい」
1さん、おもろいよ。
つづきがんばって買いてね。
買いてね→書いてね
312 :
世界@名無史さん:01/11/25 00:38
ヤタ!続きだ!ウレスィ〜〜。
313 :
世界@名無史さん:01/11/25 14:04
おもしろいっす。
相変わらず素晴らしい出来映えです。
これからもっとおもしろくなりそう。
がんばって!
315 :
世界@名無史さん:01/11/25 19:33
ここも相当ウザイけどアルナミスレの住人よりはましだね。
あそこは真性変態男、欲求不満の801女、ナルシスト、嘘吐きなどが
互いに傷舐め合っていて怖い。
317 :
世界@名無史さん:01/11/27 19:03
>>316 文才も糞もないおまえがいうな!
1さん、がんばれ!
318 :
世界@名無史さん:01/11/27 22:07
タリバソ幹部の言葉に、ラディソはいきり立った。
「何をおっしゃるのです?まだ数百人とはいえ、ここにはアルカイダの最精鋭が・・・・」
と言いかけた瞬間、そっとラディソの足を踏みつけた者があったそして、耳元で囁く声がした。
「およしなさい、ウサマ。タリバソのためにアルカイダの中核を失わせてはいけません」
ラディソは慄然として振り向いた。
その男は、ツイードのジャケットにターバンを巻き、濃い顎ひげを生やし、胸元のカメラから一見してジャーナリストと知れた。
そして、縁なしのエレガントな眼鏡の奥から、ラディソが幼い頃から知っている剃刀のような眼差しが覗いていた。ロンドンのアラブ新聞の社主、アブダルバリ・アトワンであった。
「ウサマ、親友の頼みと思って聞いて下さい。今はカンダハルにお退きなさい」
何事かとアルザワヒリ博士らが驚いて見守る中、アトワンは最後の一言を囁いた。
「タリバソの統治を御覧になりましたか?」
・・・・その瞬間であった。ラディソの瞼の奥に、ある不気味な印象が閃いたのだった。
それは水色の女性の衣服であった。しかしそれは、出口が無く袋のように閉じているのだった。
それが何を意味するか、ラディソの頭の中で手探りで言葉を捜していた。と、ついにある言葉が浮かび、ラディソは茫然とした。
それは、抑圧であった。
振り向くと、タリバソの幹部が答えを待っていた。ラディソは答えた。
「分かりました。・・・・現在の情勢からすると、カンダハルに行った方が良いと思います」
幹部は安心したようであった。そして、お願いがあるのですが、と前置きして、
「ハザラ人はイランに、ウズベク人はウズベキスタンに支援されています・・・・我々は優秀な指揮官に不足しています。イラクから軍事顧問を招聘して頂けないでしょうか?」
ラディソは承諾した。
急いで荷物をまとめ、ラディソ達は宮殿を後にした。
ラディソはやるせない気持を感じた。イスラム教徒は本来団結してアングロサクソンと闘わなければならないのに、何故殺し合わねばならないのだろうか?
カブール市内は混乱していた。タリバソの統治機構は文官と武官を区別しないため、戦時には大臣が戦場に向かい、行政機構がほとんどストップするのだった。
カブール州庁の窓口に、州外への通行許可証を求め群衆が殺到していた。それを係官が、「州知事に連絡が取れない」と言って拒否し、周囲に怒号が渦巻いていた。
また外相代理のガウスまで捕虜になったと言う噂で、市内の動揺は一層ひどくなっていた。
やっとの事でラディソ達はカブールを出た。気の早い商人達も市内から避難するため、街道は馬車やロバの群れでごった返していた。
アトワンが言った。
「ウサマ、私は1年前からの取材でタリバソの実態を知っています・・・・彼らの本拠のカンダハルに行けば、私の言った事の意味が分かると思います」
319 :
世界@名無史さん:01/11/30 00:40
読んでますよ〜〜
320 :
世界@名無史さん:01/11/30 11:06
あげ
>1さん
マイペースで頑張ってください、応援しています!
322 :
世界@名無史さん:01/12/02 00:29
待望age
やぱ、おもろいわ〜
現実の方もカンダハルが落ちそうやね。
ラディンがどうなるか見物だけど、自分としは捕まってほしくないなぁ。
捕まってアメ公の法廷で犯罪者としておわるのでは、竜頭蛇尾だろう。
325 :
そう来るのか:01/12/03 01:26
>>323 読んできたYO!
すごいねぇ〜〜堂々の完結だ。。。
カンダハルまでは長い道のりだった。
カブールからカンダハルまでは400キロほどの距離で、途中ヒンズークシ山系の険しい山々を越えていくのだ。
まだ6月の上旬と言うのに、アフガンの昼の日差しは烈しかった。
気温は優に35度に達し、路行く人々の顔は汗にまみれていた。
そこに切り立った岩肌の山から強風が吹きつけ砂塵が舞い、人々の顔は泥をまぶしたような茶色に染まっていった。
ロバや馬を引き連れる者の多い上、街道の舗装の所々は内戦で破壊され、ライトバンに乗り込んだラディソ一行の道も一向にはかどらなかった。
中には着のみ着のままでカブールから逃げ出した者もあり、そうした者は家族皆、徒歩に重い荷物を背負って街道を行くのだった。
・・・・何とこの国は悲惨なのだ。
と、ラディソはあらためて思った。
ソ連の侵略時も、ここまで悲惨だったろうか?
ラディソには、8年の月日を経て、アフガンの人々が、より悲惨な境遇に追いやられていくように感じられた。
ふと見ると、道に母親と一人の幼児がうずくまっていた。
車が近づくと、ラディソは思わず顔を背けてしまった。
幼児の脚が傷を負い、深く化膿していた。ここまで彼を背負って来た母親も、幼児が高熱を発し、もう連れて歩くことも出来ず、途方に暮れていたのだ。
ラディソは車を止めるよう指示した。エジプト在住中、気鋭の医学者だったアルザワヒリ博士が歩み寄る。
「これはひどい・・・・もう数日遅れれば、脚を切断しなければならないところだ」
博士は呟き、応急の消毒と、抗生物質の投与を終えると、一刻も早く医者に連れて行かねば、と言った。
母親の眼に涙が浮かんだ。パシュトゥン語の悲しげな呟きが洩れる。
「何と言っているのだ?」
博士は、やや蒼白な表情で訳した。
「医者に行くような金などある訳が無い・・・・腕のある医者など、とっくに逃げ出してしまった・・・・北部同盟に父も夫も奪われた、奴等はこの子まで・・・脚を狙撃して・・・・と」
ラディソは深い悲しみを覚えた。カンダハルまで乗っていくように、あそこまで行けば、タリバソの統治下の病院もあるはずだ、と言った。
女は憎々しげな表情を浮かべ、吐き捨てるように答えた。訳するアルザワヒリの表情が変わった。
「タリバソだって同じ事さ」
と、彼女は言ったのだった。
翌日に、一行はようやくカンダハルに近い、パシュトゥン人の多い地方に近づいて来た。と、ラディソはこの辺りの植生が違う事に気付いた。
前は所々にあった小麦畑が、ここではめっきり減っているのだ。あるのは、水が不足しても育つ果樹ばかりであった。近隣の農家も、カブール近郊に比べると粗末だった。
「この辺りは、アフガンでも最も貧しい地域です・・・・水が不足し、人々は果樹を栽培し、それで穀物を買って、辛うじて生計を立てているのです」
と、アトワンが言った。しかししばらく行くと、一面に赤い花畑が広がり、道も舗装され、大きな農家が立ち並んでいた。アトワンが言った。
「あれはケシの畑です。一部の農家は、麻薬の原料のケシを栽培して生計を立てているのです」
と言った。
やがて、カンダハルの城壁が見えて来た。
327 :
世界@名無史さん:01/12/04 04:16
>>323 面白い! 本編と関連付けて読みたくなった。
急がずにいいので、じっくり書いてください。
楽しみに読ませてもらってます。
329 :
世界@名無史さん:01/12/04 14:40
326さんすばらしい!
もっとよませてくだはい。
330 :
アマノウヅメ:01/12/04 15:12
こんな状況になった今、おおいに頑張ってください。
書き手の皆様。
複数の作者さん、いらっしゃるんですか?
あー、プリンターがほしい。
プリントして読みたいよー。
332 :
アマノウヅメ:01/12/04 15:41
おサルさん
お久しぶりです。
プリンターなんて2万円も出せば高性能で場所取らないのがありますよ。
年末バーゲンで買ってください。
ちなみに去年うちの倅に買ってやった富士通のパソコンとNECのプリンターの
セットは10万弱だった。
開店祝いの目玉商品だったけど。
>328
あやめさんありがとうございました。
英雄ラディソの映像、最高です。
334 :
世界@名無史さん:01/12/04 21:43
職人さんには頭が下がります。
335 :
世界@名無史さん:01/12/07 02:15
>>328 楽しい〜、と言っていられない情勢ですが…。こんなアニメ
早速作ってしまうウデすごい〜、唖然です。
>アルペンローゼさん、頑張ってください、
楽しみにしています。
336 :
世界@名無史さん:01/12/07 22:33
カンダハルの周辺は緑に囲まれていた。
ここは南部きってのオアシス都市で、周辺の荒涼とした風景と異なり、葡萄、メロン、イチジク、ザクロ、桃といった果樹が茂っていた。
しかし、その果樹園も所々で枯れ果て、荒れ放題の惨めな姿を晒しているのだった。
「あの枯れた果樹は、周囲に地雷が埋まっている証拠なのです・・・・タリバソは、地雷の処分など一向に行う気配がありません」
とアトワンが言った。
城門の近くまで来たとき、荷台に130ミリ多連装ロケット砲を積んだ大型トラックが、濛々と砂煙を立てて通り過ぎていった。ラディソはアフガン戦争のとき、よく目にした型であった。
「おそらく、パキスタン経由で送られたアメリカの援助物資です。・・・・これからカブール防衛戦に使われるのでしょう。彼らは天然ガスパイプラインの利権を目当てに、タリバソに肩入れしているのです」
アトワンは吐き捨てるように言った。
城門を過ぎ、市内の中心部に向かうと、さすがにこのアフガン第2の都市は、道行く商人で賑わっていた。果実や小麦、中には高価なペルシャ絨毯までをも積んだ荷車が行きかっていた。
しかし、何故だろう?道行く者はほとんど男ばかりであった。夕刻前の市場にも女性の姿はほとんど見えない。
しばらく行くと、やっと女性の一団を見つけた。しかし彼女らは、市場の片隅で、買い物を済ませるとそそくさと逃げるように、裏路地の奥へ消えていった。
やがて別の、同じく人目を避けるように早足の女性の一団が向かって来た。
ラディソは彼女らを凝視した。
女性達は、頭から脚元まで、全身を水色の着物で覆われていた。眼が塞がれ、辺りがよく見えないらしく、その足どりはふらついていた。
カブールではヴェールであったが、この街の女の眼は、厚い布地で覆われているのだった。
街を目立たぬようにひっそりと歩きまわる彼女たちのその姿は、青白い亡霊の集団のようであった。
一人が果物屋の品物籠の脇でつまずいた。桃の実が崩れ、あたりに転がり、その上に女が倒れた。
「馬鹿野郎!」
果物商が叫んだ。
・・・・女は、声のした方向に手探りで謝る仕草をし、おろおろと立ち去っていった。
「この街では、ああいう場合でも、女性が別の家の男と口を利くのは禁止されているのです」
アトワンが言った。声に微かな憎悪がこもっていた。
337 :
世界@名無史さん:01/12/07 23:02
・・・・ラディソは、深い衝撃のあまり口が利けなかった。
自分の足もとの大地が、音を立てて崩れていくような気がした。自分が期待をかけてきたタリバソは、オマル師は、このような愚かな支配を行う者だったのか?
彼は敬虔なイスラム教徒であったが、それゆえに、イスラムの教義がこのような抑圧を強要するものでないことは良く知っていた。
確かに砂漠の過酷な環境では、厳しい慣習が必要な事もあろう。
しかし、トルコやパキスタンのようなある程度発展した国では、女性の元首が存在した事もあり、それはそれぞれの国情で異なって当然の事であった。
ラディソは、祖国を追われてまでこのような場所に来た事が悔しかった。苦悩と悔恨に、ラディソの頬を涙が伝った。そのため、彼は自己の使命まで、しばらくの間忘れていた。・・・・
市場の近くの茶店に入って、やっとラディソは落ち着きを取り戻した。
「ウサマ」
しばしの沈黙の後、銀製の茶碗を持ちながら、アトワンが言った。
「オマル師は、アフガン南部の貧しい山岳地帯で生まれ、神学校に入るまでほとんど無学文盲でした・・・・タリバソの多くの者も、同じ境遇に育ちました。
彼らの偏狭な教義は、アフガン南部の貧しい山岳地帯で生きるためには役に立つかも知れませんが、カブールやヘラートの文化の高い住民には、到底長く受け入れられるものではありません。
彼らはこのままでは、結局パシュトゥン人の中でしか支持を得られずに終わるでしょう」
ラディソはうつむいたままだった。そして、弱々しい声で言った。
「君は、オマルが指導者とするに足りない人物と思うのか?」
「そうではありません」
アトワンは答えた。
「オマルが94年、カンダハルに現れたとき、ここでは軍閥が横暴の限りを尽くしていました。
ある日、軍閥の長が10代の少女をさらい、頭髪を全部剃った上、兵営に連れ帰って暴行しました。
オマルはこれを聞くと、わずか30人の手兵を率いて軍閥を破り、少女を奪還して帰ってきました。
彼の高潔さ、勇気、確かな信仰は驚嘆に値します。
しかし、アフガン全体を統治するためには、彼のやり方では駄目なのです。とりわけ・・・・」
と、アトワンは一旦言葉を切り、言った。
「アフガンがあなたの目指す闘いの真の拠点となるためには」
と、そのとき、市場で騒がしい声がした。窓の外を見ると、壇上に数人の男と女が立ち、周囲に人だかりがしていた。
ラディソ達は何事かと思い、店を飛び出した。
★「ラディソの生涯」作者さん、今回もおもしろいです。
特にオマル師のエピソードは興味深いですね。★
>>332アマノウヅメさん
そうですね、二万弱のものなら一台ぐらいあってもいいですよね。
ラディソの生涯をこのまま放っておくのはもったいないです。
でも・・いいですねー。十万でワンセット購入とは。
339 :
世界@名無史さん:01/12/07 23:53
壇上に立っていたのは、タリバソの宗教警察であった。
彼らは一人の女を押さえつけていた。顔を覆う布地が剥がれ、清楚な、しかし恐怖に蒼褪めた表情が覗いていた。
「皆、聞け!この女はコーランの教えを破り、事もあろうに白昼に、薄い顔の見えやすいヴェールをかぶって外出したのだ!
この女は人妻なのに、こうして男の気を引き、カンダハルの民衆を堕落させようとしているのだ!
こんな売女には、アラーに代わって神罰を下さなければならない!」
貧相な表情の宗教警察の男の眼に、狂信に満ちた光が輝いていた。他の宗教警察の者が唱和する。
「売女!売女!ふしだら女!」
男は女の髪をつかみ、叫んだ。女の眼から涙がほとばしり出る。
「お前は自分の罪を認めるか?」
女はかぶりを振り、違います、暑かったからです、と言った。すると宗教警察の男達が、近くの籠に山積みになっていたトマトを、女に一斉に投げ始めた。
水色のブルカが、女の美しい顔が、髪の毛が、見る見るうちに紅く染まっていった。女の泣き叫ぶ声と、トマトの潰れる音が、広場に反響していた・・・・
壇上の男は、突然飛び出した長身の男につかまれ、地面に投げ出された。ラディソであった。彼は叫んだ。
「恥を知れ!」
ラディソは女をかばい、壇上に仁王立ちになった。宗教警察の男達が、棍棒を一斉に振り上げ、ラディソに飛び掛かろうと身構えた。
群衆は水を打ったように静まり返り、事の成行きを息を呑んで見守っていた。
と、その時、群衆の奥から、白髪白髯の威厳のある老人が、眼を大きく見開きながら、ゆっくりとラディソに歩み寄った。市場の長老であった。そして言った。
「あなたは、もしや・・・・ウサマ・ビン・ラディソさんですか?」
ラディソは頷いた。すると老人は、黙って彼の足元に身を投げ、ひざまずき、ラディソの手に接吻した。
群衆の間にどよめきが広がっていた。
ラディソ? ウサマ・ビン・ラディソ? あの、富豪の家庭をなげうってこの国にやってきたというサウジアラビアの英雄?彼が今ここに来ているのか?
貧困と殺戮に囲まれここ十数年を送ったカンダハルの民衆であった。その数百の眼差しは異常な生命力ときらめきに満ち、一斉にラディソを射抜いていた。
そして群衆の眼差しは、驚きから、次第に非常な驚嘆へと変わっていった。叫びが上がった。
「ウサマ!ウサマ!神は我らのため、あなたを選んでここへ遣わしたのだ!」
・・・・アルザワヒリ博士は、一足先にカンダハル駐在のアルカイダ幹部に会ってきていた。
彼はラディソに朗報を持って来ていた。セルゲイの手引きで、バルカン半島のイスラム義勇兵の先発隊50名が、早くもパキスタンに到着したのだ。
早く教えなければ。ラディソはどこだろうか?
市場に辿り着いた博士は愕然とした。
夕暮れで、アフガンの太陽が赤々と西の空を染め、人々に長い漆黒の影を投げていた。
そして市場に群れる無数の群衆の中に、白装束を身に纏ったラディソの姿が見えた。着物の襞の黒い影が白い衣装とコントラストをなし、ラディソの姿はいつにも増して神々しく見えた。
ラディソは壇上に立ち、感極まった表情で広場の群衆を見下ろしているのだった。
その彫りの深い容貌は夕暮れ時の光で一層陰影が際立ち、空の燃えるような朱の色彩と並んで神秘的に微笑んでいた。そしてラディソの表情は、博士が見た事が無いほど深い慈愛に満ちているのだった。
そしてカンダハルの人々は、いつまでも、いつまでも、見飽きぬかのように、ラディソの姿を無言で仰いでいるのだった。
あー、おもしろい。もっと続きが読みたいよ〜〜
341 :
アルペンローゼ:01/12/08 01:16
>おサルさん
ここは以前から書きたかった場面です。
やっと辿り着けました。自分でも感動です。
しかし、アフガニスタンは、真剣に書けば書くほど
中世ヨーロッパかなんかみたいになってしまいますね。
異端審問華やかなりし頃のスペインも、こうだったのでしょうか。
ネタスレだからいいんだろうけど、バリバリの原理主義者ラディンが戒律違反の女を庇うことなんて有り得るかな?
タリバンが過激な原理主義に傾斜したのはラディンやアルカイダが来てからのことだ・・・
>>342 同意
チョトこれはいくらなんでも…
(キリストのエピソードを絡めてんの??)
ま、ブルガまでしなくても(クルアーンには全身を隠せとは書いてないらしい)と
いう感想はアリと思うが。
344 :
世界@名無史さん:01/12/09 01:03
345 :
アルペンローゼ:01/12/09 01:30
うーん、どうしましょうか。
私はラディソとビンラディンさんは似て非なるものと考えているので、
。 。
ここがラディソがタリバソの姿を変えていく重要な転換点だと思っているのですが。
このあたりで史実と少しずつ変えていかないと、
「英雄ラディソ」ではなく「テロリスト・ラディソの生涯」で終わってしまうように思います。
他の読者の皆さんはどうお思いになられますか?
私としては、ただ単にビンラディンを理想化した小説だから、いいかなあ、と思っていたのですが。
まあ、だめだったらまた339から書き直しという事に・・・・疲れる・・・・
ラディソさんと本物のラディン氏を区別してるならいいのではないですか?
ちょっと気になっただけです。お邪魔でした。
続けて下さい。
348 :
世界@名無史さん:01/12/09 13:49
>アルペンローゼさん
あくまでも小説なのだから、現実に拘泥する必要はないですよ。
>アルペンローゼさん
タリ板のアルナミスレにも前に何か書いてませんでしたか?
違っていたらごめんなさい。
>349
タリ板には何か書いたかもしれませんね。
アルナミスレって、何の事か良く知らないんですが、
すごく気持ち悪いところなんですか?
>350
気持ち悪いと言えること自体、知ってる証拠じゃん(大藁)
>351
316の書き込みで知っただけなのですが。
あの後は、タリ板で興味津々、「アルナミ」
てのを探してしまった。
しかし、知らない方がよさそう。
作者の意向はわかりました。どうぞそのまま続けてください。
(例の、大団円へ向けての話の進行、なのかな)
>351
あのスレの作者or読者のかたですか?
なんかアルナミスレの文句を言うとすぐに
しゃしゃり出てくる人がいるけど、
そういう過剰反応は嫌われますよ。
>354
こちらはアルナミスレはキモイと言ってるのに何なのでしょうね?
あなたの読解力はあまり誇れるものではないですね。
その上かなりの被害妄想と反感も入っているようです。
そういう反応こそ過剰反応だと思えますが?如何?
>355
煽りはこなくていいよ。
357 :
世界@名無史さん:01/12/11 20:12
禅と戦争〜禅仏教は戦争に協力したか〜
著編者: ブラィアン・アンドル−・ヴィクトリア
エィミ−・ルィ−ズ・ツジモト
出版社: 光人社
刊行年: 2001.5
ISBN: 4-7698-1000-8
MBN: MJ01039468
大きさ等: 20cm 317p
金額: \2,600
358 :
アルペンロ−ゼ :01/12/11 22:20
8日後の深夜、ラディソとアトワンはカンダハルの城壁に立ち、祭りに賑わう市内の色とりどりの灯火の群を見下ろしていた。
夜更けであり、澄んだアフガン南部の空気のため、満天の星が夜空を覆っていた。満月が煌々と輝き、眼下の大地を照らしていた。
カンダハルでは、ラディソの到着後二千人を超す義勇兵の応募があり、彼らがカブール防衛に向かう前夜祭を開催しているのだった。
ラディソの、市場でのあの勇敢な行為は、一夜でラディソをカンダハルの伝説にしただけではなかった。
ラディソの物言わずになした行為は、タリバソの厳しい支配に盲目に従って来たパシュトゥン人達の意識も変えたのだった。
ラディソがカンダハルに到着した翌日の夜、3名の宗教警察員が、深夜の巡回中に刺殺された。
事態を重く見た市当局は、宗教警察の活動を一層強化した。
その2日後、宗教警察の副長官の惨殺された死体が、市場の中央に逆さ吊りで発見された。
その直後、オマル師から「教義の解釈に関する緊急の布告」が出され、祝祭日の歌舞音曲が許可され、女性の外出・服装の規制も緩和されたのだった。
それを喜び、かつラディソのカブール救援の呼び掛けに応え、カンダハルには無数の義勇兵が詰め掛けたのだった。
この事件で、民衆の結束は一層強固なものになっていた。ラディソは今や、オマル師と並んで英雄視されていた。
ラディソは、夜の11時を過ぎても一向に静まる気配の無い町の様子をじっと眺めていた。
・・・・本当は、これが北部同盟打倒の援軍を祝う祭りであって欲しくない。アフガンのイスラム教徒は、皆仲良く平和に暮らして欲しい。
そう、切な思いが募った。
アトワンは、思いに耽るラディソの姿をじっと見ていた。城壁の上の暗闇で、彼の剃刀のような眼差しは一層妖しくきらめいていた。
「ウサマ」
と、彼はゆっくりと言った。
「今こそ絶好の機会です。アフガンを、あなたの闘いにとって最も適した場所にする事ができるのです」
ラディソははっとした。この男は何を言い出すのだ?
「ウサマ。アフガンは四方を山に囲まれた天険の地で、その侵略は容易な事ではありません。しかし、部族も多様で、その統一は困難です。
しかも、周囲の諸国が、自国と同一の民族に介入し、紛争が絶えません・・・・。
イランとハザラ人、パキスタンとパシュトゥン人、ウズベキスタン人とウズベク人・・・・。
しかし、タリバソが穏健な方向に向かっている今なら、北部同盟と講和する事も不可能ではありません。
もし諸部族の連合政権を創ることに成功すれば、どうなると思いますか?」
ラディソは、たとえそうなっても、諸部族の反目は一部で残り、完全に統一した政権を創る事は難しいのではないか、と言った。
「おそらくそうでしょう。周辺諸国は、アフガンへの介入の望みを抱き、互いに牽制し合うでしょう。しかし、それが最大の狙いです」
とアトワンは言った。その弁に熱がこもった。
「タリバソ主導の部族連合政権を創り、周辺諸国すべてに、アフガンに利害を有しているとの感覚を起こさせるのです。
イランも、パキスタンも、ウズベキスタンも、アフガンの一部に自己の勢力を有していると考えれば、他国の軍を通し、アフガンを侵略させるのは容易に許さないでしょう。
こうなれば、たとえ米国が最大の軍事大国でも、アフガンに軍を送るのは至難の技です。
急いでオマルを説得なさい。今や貴方には、パシュトゥン人の相当数が味方についています。ここ数ヶ月しかその機会はありません」
アトワンは話し終えた。十五夜の満月が、見る人を狂気に誘うかのように妖しく輝いていた。
数分の後、ラディソはアトワンを、限りない感謝の思いを込め見つめた。
アトワンは、ますますその声を熱くし、語り続けた。
「ウサマ・・・・何故アフガンの人々はこうも苦しんでいると思いますか?この世界を現在支配し、彼らを苦しめているのは、何だと思いますか?」
359 :
アルペンロ−ゼ :01/12/11 22:40
ラディソは黙り込んだ。ある答が脳裏に浮かぶが、それを認めたくはなかった。
「貴方の思う通り、資本主義社会を支配しているのは金銭です」
と、アトワンが答え、そして続けた。
「社会主義の崩壊した現在、世界を支配しているのは金銭と言って間違いありません。・・・・金銭には2つの恐ろしい性質があります。
1つは、何の精神性もなく、逆に人の善意や良心を奪っていく点。もう一つは、それを多く持つ者にさらに集まっていく点です。
グローバル資本主義の世界では、世界の後進地域は一層貧しくなり、逆にアングロサクソンのような持てる者には一層多くの金銭が集まっていきます・・・・。
これから逃れようとするなら、一部のアジア諸国のように、精神性をかなぐり捨て、皆が金銭の奴隷のように資本主義社会に浸かりきるしかありません。
しかし、こうした状態が長く続くでしょうか?
愛や、夢や、希望や、信仰を求める人間の本性が、こうした状態を長く許すでしょうか?」
アトワンは一旦言葉を止めた。
「お行きなさい、ウサマ」
アトワンの声は、次第に清々しい調子になっていった。
「もはやこの問題は、イスラム原理主義がどうとか、それだけで言い尽くせる問題ではありません・・・・
世界が、人間の本性が、ある大きな行為を必要としているのです・・・・たとえ万が一、あなたの計画が途中で挫折しても、別の者がそれを継ぐ事でしょう」
アトワンは語り終えた。
12時を回ったにもかかわらず、カンダハルの街にはまだ灯火が輝き、笑いさざめく人々の声が聞こえていた。この瞬間、ラディソは悟った。
そうだ。自分はこうした貧しい国に人々が、心豊かに暮らせるために闘っていたのだ。これこそが、神の意志だったのだ。
ラディソは後ろを振り返った。アトワンの姿は、いつの間にか見えなくなっていた。
360 :
アルペンロ−ゼ :01/12/11 22:54
半年後、カンダハルに初雪が降った日の事であった。
ラディソは、タリバソと北部同盟との講和が実現し、タリバソ軍が北部マザリシャリフに入城したという話を聞いた。
その直後、ラディソの邸宅に電話があった。オマル師であった。
「ラディソさん、お久し振りです・・・・1ヶ月後、講和を記念し、内戦で命を落とした人々の合同慰霊祭をカブールで開催したいと思います。
ぜひ、あなたにも出席して頂きたい」
オマル師の声は別人のように明るかった。ラディソは承諾した。
その日の夕方、ラディソは外に出た。パキスタン国境方面の山から、風と雪が烈しく吹きつけていた。
ラディソは山の方向を見た。
空を割るような稲妻が走った。その直後、耳を裂くような雷鳴があたりに響き渡った。
それはあたかも、アングロサクソン世界の崩壊の予兆のようであった。
(第4章 −完−)
361 :
奈々氏でゴヤス:01/12/14 01:04
ラディソがんばれ!
362 :
世界@名無史さん:01/12/14 02:21
アルペンローゼさんもがんばれ!
応援してるよー。
363 :
世界@名無史さん:01/12/14 05:50
>>342 。 。
ラディン・タリバンではなく、ラディソ・タリバソのお話だから、いいんです。
364 :
世界@名無史さん:01/12/14 07:03
テロ事件の遺族が読んだらどう感じるンダルか「ww
本章の後半には異論もあるかもしれませんが、
ともかく第4章も無事完成しました。皆様有難うございました。
ここまでを第1部「黎明」とし、完結させるなら引き続き第2部
「アングロサクソンとの決戦」を書く事になります。
どこまで書けるかわかりませんが、この小説を通して、
現代の世界について皆さんと一緒に考えていければと思います。
366 :
アルペンローゼ:01/12/15 00:18
>365
なかなかよくできていますが、作者の文章を真似ないで下さい。
「現代の世界・・・・」のような大それた事は考えていないのですが。
367 :
世界@名無史さん:01/12/15 14:11
ラディン「ばかもの!お前どーして若い者を止めなかった!」
ムスタファ「しかし、彼らはラディン様もご承知だとか言って」
ラディン「あのアメリカ中枢攻撃作戦ファイルはあくまで選択肢の一つとして作っていたのだぞ」
というふうに、ラディン自身は、アメリカとの戦闘は数世代百年以上に渡って行う
ものと、考えており、今はイスラム戦士の根拠地と実力を蓄える時期と考えていた。
しかし、事件が起きてしまった以上、
ラディンがいかに弁明しても、イスラム戦士はアメリカの握っている「国際世論」によって、
一方的な悪とされて、闇から闇へと葬り去られてしまう。
ラディンは、自分の百年の計は水泡に帰した、大いなるアッラーを措いて
他に力は無いのだ・・・
それならばと、ラディンは思った。
自分を慕ってついてきた者たちに、せめて、最後の晴れ舞台として、
戦士らしい死に場所を作ってやろう、と。
9・11の辺りのストーリーは、こんなものでどうでしょうか?
368 :
参考にど〜ぞ!:01/12/15 15:27
369 :
世界@名無史さん:01/12/15 16:07
>>364 パレスチナで殺されているアラブ人は何も思わないだろ(W
アメリカ・日本側の内部・心理描写に期待大です。
371 :
世界@名無史さん:01/12/15 23:43
>364
「西洋、ことにアメリカで生活するアラブのパレスティナ人は
失意の日々を強いられている。この国には、アラブのパレス
ティナ人は政治的には存在しないとするほとんど一致した世
論がある・・・・存在が許されるとしたら、それは厄介者あるい
は東洋人一般のいずれかとしてなのである。アラブないしイ
スラム教徒を封じ込めるものとしての人種差別主義、文化的
ステレオタイプ、政治的帝国主義、反人間的イデオロギーの
ネットワークはまことに強力である。この網こそが、すべて
のパレスティナ人にまたとない苛酷な運命を感じさせている。
合衆国では近東学者・・・・のうち誰一人として、文化的にも政
治的にも心からアラブに共鳴したものが未だかつていなかっ
たという事実を、パレスティナ人が指摘すれば事態はさらに
悪化するのが常であった」
(E.W.サイード「オリエンタリズム」)
373 :
世界@名無史さん:01/12/16 02:57
,〜((((((((〜〜、
( _(((((((((_ )
|/ ~^^\)/^^~ヽ|
| _ 《 _ |
(|-(_//_)-(_//_)-|)
| 厶、 |
\ |||||||||||| / < そんなことより聞いてくれ
>>1よ。
\_______/
______.ノ L (⌒)
//::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
/ /:::::::::::| /:::::ノ__ | .| ト、
| /:::::::::::::::| 〈 ̄ `-Lλ_レ′
レ::::::::::::::::::|/::: ̄`ー‐---‐′
スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、300m離れた民家行ったんです。風呂覗きに。
そしたらなんか格子がめちゃくちゃ狭くて覗きづらいんです。
で、よくビデオカメラ見たらなんか男が映ってて、何見てんだゴルァ、とか言ってるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、覗き如きで普段してない全力疾走してんじゃねーよ、ボケが。
覗きだよ、覗き。
なんか人だかり出来てるし。町内総出取り押さえか。おめでてーな。
よーしパパ警察よんじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、ニューヨークが大惨事になったので入浴を調査してみたんだよ。
町内ってのはな、もっとのほほんとしてるべきなんだよ。
俺の駄洒落にウケタ奴がいつ笑い転げてもおかしくない、
笑うか白けるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。加藤茶ヲタは、すっこんでろ。
で、やっと離してくれたかと思ったら、隣の奴が、こいつです、早く捕まえてくださいとか
言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、逮捕なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、逮捕してください、だ。
お前は本当に俺を突き出したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ニュースで近所の会社員って言われたいだけちゃうんかと。
覗き通の俺から言わせてもらえば今、覗き通の間での最新流行はやっぱり、
覚せい剤、これだね。
トリップらりらり覗きング。これが通の覗き。
覚せい剤ってのはメタンフェタミンが多めに入ってる。そん代わり言い逃れの可能性が少なめ。これ。
で、それに芸能界追放。これ最強。
しかしこれをやると子供が学校苛められるという危険も伴う、諸刃の剣。
妻子持ちにはお薦め出来ない。
まあお前等、庶民は、人の風呂見て我がフリ直せてなこった。
374 :
世界@名無史さん:01/12/16 14:37
375 :
世界@名無史さん:01/12/18 00:18
377 :
反ブッシュ:01/12/18 11:54
http://jmm.cogen.co.jp/jmmarchive/r005010.html ↑
国連難民高等弁務官山本芳幸氏のカブール・ノート
この戦争の前からの様々な状況が克明にしるされてます。
また、戦後のカブールの状況も右下のクリックですすめます。
タリバンは内戦に明け暮れた国にとっては本当にいい政権だったのです。
女性迫害でなく「守った」と認識したほうがあってます。西側メディアに騙されるな。
日パ緊急レポートをおすすめします。
がんばれ、本物のラディン!
まだまだ、国民の陰の支持が強いオマル師ひきいるタリバン
378 :
世界@名無史さん:01/12/18 17:12
あのさ・・
おもしろいかい?ラディン氏は英雄だよ
だけど、オマル師は真の英雄だよ。世界中が束になってかかってきても渡さないって、
去年かね、そのまえかな、アメリカとの交渉で言ってたよ。
イスラムの英雄がラディンだったらサ、パシュトゥン人の掟を守りきったオマル師をたとえ、
ふざけた小説でも、もう少し丁寧にあつかってよね。
タリバンの宗教警察をもっと、素敵にしてやってよね。
純真だし、ハンサムが多いんだよ。
誰かさ、オマル師の生涯ってやつ、つくってくれよ、
けっこう、声明など調べると、いい男だよ
380 :
世界@名無史さん:01/12/21 05:10
オマルのどこがいい男なんだ?
下っ端のタリバン兵には、死ねと命令した尻から
カルザイに投降交渉するような下司だよ?
でもって、アメリカに蹴られたら、トンヅラしたチキン野郎さ。
ラディン匿ってたのも、金が目当てだっただけ。あの豪邸がその証拠。
ラディンも方がずっとマシだって!
381 :
世界@名無史さん:01/12/21 22:54
382 :
現在のあらすじ:01/12/21 23:05
サウジアラビアの富豪の息子、ウサマ・ビン・ラディソは、イスラムの同胞の幸せを常に願っていた。
1990年の湾岸戦争への米国介入を機に、彼は米英との戦争を決意する。
そのネットワークはアラブ諸国から、遠くロンドン・ニューヨーク・モスクワ・東京にまで及んでいた。
今や彼は金融・生物化学兵器・メディアまでをも駆使し、壮大かつ緻密な計画を実行に移そうとしていた。
1998年、彼はタリバソと北部同盟の講和が実現したアフガニスタンからその闘いを指揮するのだった。
アングロサクソンとの決戦の第一幕の開始であった。
383 :
世界@名無史さん:01/12/21 23:47
第5章
1998年1月3日の深夜であった。
米国ペンシルヴァニア州ラングレーのCIA本部の、目立たない一室で、4人の男がピザとビールでこの3ヶ月の苦労をねぎらい合っていた。
部屋には数十台のPCやワークステーションでひしめいている。
飲み残しのコーヒーの紙コップ、大衆雑誌、数千枚のフロッピーディスク、プリントアウトしたアラビア語、ロシア語、ダリ語、日本語といった奇妙な言語の書類が散らかっていた。
そして、このむさくるしい部屋にいる男達は、いずれもぼさぼさの伸び放題の髪に趣味のいいとは言い難い眼鏡を掛け、ジーンズに薄汚れたシャツ姿であった。
この男達がハーヴァード、MIT、UCLAといった最高学府出身の集団であると知らなければ、こんな憐れな年始を送る彼らがこの世で無価値な人間に見えた事であろう。
実際は情報工学や言語学の博士である彼らは、アングロサクソン世界にとって極めて価値のある発見をなしたのであった。
彼らは、現在アフガニスタンに潜む恐るべきテロリストの情報ネットワークを遂に解読したのだった。
ラディソネットの正体を、苦心に苦心を重ねて暴いた彼らは、有頂天だった。
所詮は中東の田舎テロリスト。CIAにかかれば、このようなお遊びなど赤子の手をひねるようなものだ。
皆がそう思った。リーダーの数学者、マイヤー博士は、酔った頭でまたも別の難問を考えていた。それは数百年来解決されない難問、四色問題であった。
1月の第2週の月曜、カンダハルの空はからりと晴れ渡っていた。
朝早くの時間、冴え冴えとした、凍てつくような空気が市内を覆っていた。
この零下10度以下の気温の中、黒い毛皮外套に身を包んだ男達が、三々五々と、市内の外れにひっそりと立つ男の屋敷に向かっていた。
最初にその屋敷の呼び鈴を押したのは、アルザワヒリ博士であった。
出迎えたのは落ち着きのある執事であった。ムスタファと名乗る。
「博士、ウサマ様はお祈りを続けておいでです・・・・もうしばらく客間でお待ち頂けますか?」
博士は訝った。もう夜明けから30分以上経つではないか? ラディソは何をしているのだ?
今日は、アルカイダの年間の行動計画を議論する、大事な日だと言うのに。
博士は背後の冠雪したヒンズークシ山脈の山々を眺めた。朝の光線が反射し、蒼白い山々がいつにも増して鮮烈な輝きを放っていた。
384 :
世界@名無史さん:01/12/22 11:15
待ってたよー、再開応援あげ〜〜〜!!
385 :
世界@名無史さん:01/12/22 23:05
同じく応援AGE!
386 :
登場人物紹介:01/12/23 11:07
アルザワヒリ博士−エジプト出身の元医学者。アルカイダのナンバー2。
ムハマド・オマル師−タリバソの最高指導者。
アハマド・シャー・マスード−タジク人勢力の将軍。
セルゲイ−ロシア財務省の官僚。チェチェン自治共和国出身。
木戸晋一郎−日本人の貿易コンサルタント。92年にラディソに神風特攻隊の存在を示唆。
ボリス・エリ−シン−ロシア共和国大統領。
フーチン−モスクワ市長。
マイヤー博士−米国の数学者。CIAのアルカイダ対策グループリーダー。
387 :
ベンゼン中尉:01/12/23 11:26
オマルがおまるにまたがっていたそのとき、地上では激しい米軍の爆撃に晒されていた。
オマルは用も足し終えぬまま、肛門から出た糞など目もくれずに、地下壕を転がっていった。
ラディンはそのとき、アダルトビデオに夢中になり、爆撃の衝撃すら感じなかった。
「ラディン、やばいよ、奴等がくるよ」
オマルの言葉にラディンは見向きもしなかった。
ラディンの見ていたビデオではアーミールックの金髪女が人工の胸を激しく震わせていた・・・
コーランにもイエス・キリストが出てくるけれど、きっとこの小説の
登場人物の大半はイブなんてカンケー無いんだろうな。
389 :
世界@名無史さん:01/12/25 01:10
>388
もちろんだ、アゲるぞ!
390 :
世界@名無史さん:01/12/25 21:02
あげときます。
けど素朴な疑問。383はアルペンローゼさんなの?
391 :
アルペンローゼ:01/12/25 21:30
>390
申し訳ありません、最近いろいろあって、なかなか次が書けません。
余裕のある時、じっくり書きます。
392 :
世界@名無史さん:01/12/25 23:51
393 :
世界@名無史さん:01/12/26 22:01
ラディソは、書斎に敷いた絨毯の上に座って、沈思黙考していた。東南に向かって大きく開いた窓から、朝日の光が射し込む。
彼は夜明け前から、アラーに祈りを捧げていたのだ。
遂に、彼の巨大な計画が始まろうとしていた。
これからは、多くの人を殺めるかもしれない。また、無数の人々が失業に苦しむかもしれない。その中にはイスラム教徒も含まれるかもしれない。
それを思い、彼は今朝、あらためてアラーに問うたのだった。自分の行為は、神の名において、本当に許されるのか?
夜明け前の漆黒の空が、幽暗な紫紺の色彩に、そして徐々に発熱したかのような赤橙色に変調していく。やがて地平線が燃えるような、鮮血のような紅の線に変わって行く。
そして、赤々と灼熱の様に燃えるアフガンの朝日が姿を顕わしたその時、ラディソは確かに神の声を聴いた。
「行きなさい、ウサマ」
ラディソは感動に打ち震えた。それは、奇しくも2年前、カンダハルの城壁でアトワンが語ったのと同じ言葉であった。
神は、確かにイスラム教徒の闘いをお認めになられたのだ。
冬の太陽が、闇に凍てついた大地に恵みの光を注ぐ。アフガンの大地に清冽な空気があふれ、爽やかな光が周囲を妙なる彩りに変える。
その瞬間、カンダハルの空に、鶏の鬨の声が高らかに響き渡った。
イスラム世界の夜明けが眼前に迫っていた。
・・・・午前8時。ラディソの邸宅の地下の広間で、十数人のアルカイダ幹部が集まっていた。
その中でも、アルザワヒリ博士の表情が並々ならぬ決意に染まっていた。普段温和な表情の博士の瞳に、烈しい光が燃えている。
ラディソは、彼が何を意図しているか、疑う余地はないと思った。
「アルカイダの、北米・欧州に関する活動を総括する者として言わせて頂くが」
と、博士はゆっくりと語り始めた。
「北米、特に米国における組織の浸透は、予想以上の成果を収めている。現在、2000人以上の組織員・支援者が米国に存在している。
アルカイダは14の州に拠点を有し、どの大都市においても直ちにテロ活動を実行可能だ。生物化学兵器や、各種火器の密輸の準備も整っている。
だが、ここではあえてもっと大きな計画の提案をしたい。
・・・・それは、ダマスカス計画と呼んでいる、複数の巨大旅客機を用いた作戦だ」
室内にどよめきが走った。あの作戦が遂に実行可能になったのか? あれを実行できれば、米英に恐ろしい打撃がもたらされるだろう!
「諸君の推察通り、熟練したパイロットを5名以上確保した。
彼らは目立った犯罪歴も無く、米国への入国はいつでも可能だ。後は、米国の航空管制システムを現地で半年程度履修すれば、いつでもこの作戦は実行可能だ」
広間に集まったアルカイダ幹部の表情が興奮に染まっていく。遂に決戦の時か?ラディソは承認するだろうか?
皆の視線がラディソに一斉に注がれていた。
だが、彼らは、ラディソの胸に潜む構想を知らなかった。それは博士が示唆したのより、さらに恐るべき構想であった。
待ってましたage
ここは変態小説じゃねーのか?(ワラ
テロ美化小説?
何かラディソが古代バビロニアとかシュメールとかの壁画の顔っぽくみえてきた。
397 :
世界@名無史さん:01/12/27 23:58
>395
あうが出現しました。放置!
398 :
世界@名無史さん:01/12/28 00:38
「博士の言う通り、ダマスカス計画はいつでも実行可能な段階にある。だが」
ラディソは言った。
「我々の最終目的がアングロサクソンによる世界支配の打倒にある以上、それに従って実行の時期を考えなければならない。
博士、米国の経済成長が何年目に突入しているか、ご存知か?」
アルザワヒリは、米国はIT革命の影響で、8年間の空前の好況を続けている旨答えた。
「その通り。米国が上り調子にある現在、彼らと正面から事を構えるのは得策ではない。
そこで、国際金融資本を通じた彼らの支配構造を攻撃し、米国経済に打撃を与えてから、ダマスカス計画を実行すべきと思う。
博士、現在のアルカイダの総資産はどの程度だ?」
博士は、米国株式市場への極秘の投資が好調で、現在25億ドルに達していると答えた。ラディソは言った。
「それ以外に、湾岸諸国の富豪より信託された財産を含めると、60億ドル近くになるはずだ。この資金の大部分を投入したい」
ラディソは言った。幹部達が顔を見合わせる。
「私は、4年前にスイスで金融講座を受講したときから、この計画を胸に暖めて来た。
冷戦崩壊後、世界の金融市場は相互に依存し合い、1国での経済危機が直ちに他国へ波及するシステムになっている・・・・適切な攻撃をすれば、この計画は必ず成功する」
ラディソは言った。
「最後にお願いがある。この作戦の事は、たとえ成功した後も、米英の打倒の日まで秘密にしておいてもらいたい」
集まった者たちは、ラディソの並々ならぬ決意を感じ、沈黙していた。
アルザワヒリ博士が言った。
「ウサマ、貴方の決意は良く分かった。
だが、アルカイダの名を世界に知らしめるため、通常の方法による対米攻撃をそろそろ行う必要もある。
その作戦については、私に一任して貰えないだろうか?」
ラディソは頷いた。
そしてラディソは資料を配り始めた。それはニューヨーク・ロンドン・東京・アジア各国の金融市場の概略、アルカイダの秘密資産の状況の他、分厚いエクセルシートがあった。
それは、アフガニスタンの北に位置する、かつての超大国の財政状況の分析であった。
399 :
世界@名無史さん:01/12/28 01:09
しかし、アメリカの情報部も、把握していた。そして、密かに大統領と軍部が、
アフガンのラディンと、その組織の施設破壊の為にトマホークによる先制攻撃を
検討していた。すでに、作戦も軍部が立案していた。後は大統領がゴーサインを出すだけであった。
400 :
世界@名無史さん:01/12/28 01:12
その次の日から、アルカイダが極秘に所有する、マイクロソフト・IBM・シスコシステムズなどの米国優良IT株が、少しずつ売却され始めた。
またラディソはこの計画のため、貴金属の形で有する資産の売却も進めたため、ロンドンの金・プラチナ相場も徐々に下落し始めた。
その一方、アルカイダ金融グループはこの流れを見越し、貴金属先物の売却により着実に利益を上げていった。
この資金は、一日に平均5000万ドルでジュネーブの銀行に極秘に送金されるのだった。18週間後には45億ドルの資金が集まるはずであった。
2月に入り、ラディソネットの解読により、マイヤー博士率いるCIAのアルカイダ対策グループも着実に成果を上げ始めた。
彼らが握っているのは、アフガニスタンから世界各地に繋がる情報網のみで、各地域ごとの連絡までをカバーしているわけではなかったが、それでも成果は大きかった。
分析の結果、アルカイダが通常の兵器のみならず、中東某国より生物・化学兵器の入手を企てている事が明らかになった。
CIA中東担当部門は、入手ルートの特定のため、イラン・イラク・シリア・中央アジア各国に対象を絞り調査を続けていた。
また他方、東部アフリカに自前の化学兵器工場を建設したと推測しうる情報もあり、この確認も急いでいた。
さらにアルカイダは、アラブ諸国ばかりか欧州各国、果てはニューヨークや東京にまで網を張っているらしく、この解明も急ピッチで行われていた。
だが、マイヤー博士の興味を最もそそったのは、モスクワからと思われるメールであった。
カンダハル−モスクワ間の情報ルートには、旧ソ連のコンピュータの達人でも関与しているのか、その完全な解読は困難だった。
しかし、マイヤーが着目したメールに、膨大なエクセルシートの添付があった。
それは数千億ドルに及ぶ巨額の金額について詳細な分析が記されており、PV分析や偏微分等を用いた高度な財務理論を駆使したもので、他のメールと決定的に異なっているのだった。
マイヤーは学者らしく、興味を持ったものには寝食を忘れ取り組むタイプの人間だった。
彼は今後数ヶ月、週末の四色問題の探究は延期しようと思った。そして、旧友のシカゴ大の経済学の助教授に電話した。
401 :
世界@名無史さん:01/12/28 01:19
そして、アメリカ情報部は、全手段を使いこの情報を察知した。そして、大統領は決断した。
「トマホークをアフガン国内の、アルカイダ施設に打ち込み、ラディンと、アルカイダを撲滅せよ」と。
そして、軍部は、これによりトマホークを、アルカイダ施設に向け発射した。ラディン危うし。
402 :
世界@名無史さん:01/12/28 09:49
>399・401
はいはいご苦労様。
第2章のあたり良く読んでね。
リレーはやめるってことになってるんだよ(w
あと、みんなが読んで面白いと思う事書いてね。
403 :
世界@名無史さん:01/12/28 11:19
3月。カンダハル市内の自宅で、アルザワヒリ博士は対米テロ作戦の立案に余念が無かった。
今回の目的が米英の軍事的な打倒よりも、アルカイダの存在を世界に知らしめる、一種示威的なものにある以上、最小の犠牲で最大の成果を上げるのが望ましい。
そうなると、攻撃目標は例えばサウジ国内の軍事基地のようなものは除外され、むしろ外交・政府関係施設のようなものに絞られてくるのだった。
地域にしても、米国や欧州各国のような、警備の行き届いた地域の襲撃は、多大の準備を要し、好ましくなかった。
そこで博士は、東欧・中央アジア・南アジア・アフリカ各国に目標を絞り、攻撃地点の選定にあたっていた。
その一方、博士を悩ませているのは、近時ラディソネットの内容が漏洩、ないし解読されているのではないかという懸念であった。
世界各地からアフガンに集まりつつあるイスラム義勇兵との連絡が滞りがちで、母国やパキスタンで足止めを食らわせている事件が相次いでいた。
またイラクからの兵器の導入も、近時、米国情報機関の妨害が激しいらしく、かなり遅延しているのだった。
ただ、この点に関して、博士はあまり憂慮していなかった。
ラディソは最重要の作戦である今回の計画について、最小限の指示を文書・携帯電話で出しており、この点につき米国が感づくはずはなかった。
しかもラディソネットは来月にもまた一新される予定であり、そうなれば米国の努力も再び水泡に帰するのであった。
時計を見ると正午であった。今日の午後は、博士はカンダハル市内の病院でボランティアとして外科手術をする予定であった。
博士は、難病に苦しむアフガンの人々を一人でも救いたいと心から願っていた。
外に出ると、カンダハルの乾いた空気はまだ薄ら寒かった。だが、内戦の終了で、街を行く人々の表情はめっきり明るくなっていた。
404 :
世界@名無史さん:01/12/29 02:47
・・・だぁめだ、こりゃ。
オナニー小説御苦労様(w
シシカバブくいてえ・・・・
407 :
世界@名無史さん:01/12/29 23:48
応援あげ!
おもしろいぞ!
408 :
世界@名無史さん:01/12/30 00:01
・・・こういっちゃ何だけど、応援してる人、本当に読んでる?(W
エロがなくて小難しいからね・・・
410 :
世界@名無史さん:01/12/30 09:13
>>409 部分部分を見れば少々難しい部分も見うけられますが、
ある程度の教養さえあれば十二分に理解できる範囲です。
そこを抜きにしても、全体の筋は非常に興味深く、面白いと思う。
エロなんて求めてない。邪魔だ。という読者も世の中にはゴマンといるのですよ。
411 :
おサル ◆XIyjiLAc :01/12/30 14:24
エロはエロで、それなりのサイトに行って読めばよろしい。
>>408 読んでますよ。すごく面白い!いよいよ佳境ですね。
世界で唯一本格的にアメリカと対峙しようとするビンラディソ。
作者さん、がんばってください。
>>379さんの言うとおり、わたしもオマルはけっこう好きです。
もうちょっと出てくれたらいいのに。
412 :
世界@名無史さん:01/12/30 14:31
子分を自爆させているくせに、自分は逃げているような小物は英雄とは思えんな。
413 :
世界@名無史さん:01/12/30 16:09
>>412 各地に戦争の火種をまいたくせに世界の正義我にありという
ツラをしているどこぞの超大国とどちらが崇高でしょうねぇ。
だいたい、あなたの見方は自爆は悪だという視点から一方的に
見た偏った視点ですね(藁
犯罪者と小説のキャラは全く別モノ。
私個人としてはキャラ達が少々むさ苦しいのでドレス買った美女に期待していた。
でも、周りに女性の出てこないストイックなラディソもそれなりにカコイイ。
415 :
世界@名無史さん:01/12/30 18:13
>>413 関係ない民間人に対する自爆テロが正義だというのですか?
いっとくけど、その超大国が正義だとは思っていねーよ。
アルカイダやタリバンを生み出したのがその超大国なのは知ってるし。
416 :
おサル ◆XIyjiLAc :01/12/30 19:24
>>415 関係ない民間人に対する空爆は正義なのでしょうか。
悪が存在するとしたら、それは戦争そのものと、戦争を生み出した
人たちだろうと思います。アメリカ側もはっきりと、アルカイダの攻撃は
「戦争」だと断言していますね?
だとしたら、アメリカも空爆を行った時点でアルカイダと同罪です。
だいいち、アメリカが支援するイスラエルは、PLOの要人を暗殺し
民間人に発砲していますが、あれはテロではないんですか?
417 :
世界@名無史さん:01/12/30 21:01
>>413 関係無い民間人を巻き込んだから悪ですか?
ビンラディン氏らの立場から見れば、その民間人も
アメリカで働く故に"悪"であり、それゆえ攻撃対象だったかもしれません。
それに、私達は"テロ"と称していますが、
あちらからすれば"聖戦"なのです。
このあたりの意見・価値観の対立は解消されることは無いでしょうよ。
あちらから見たら正義、アメリカから見たら悪。
そのどっちかの見方につくしかないでしょう。
だから、この議論すら無益なことです。ここは小説のスレ。
もうやめましょう。
あけおめage
419 :
世界@名無史さん:02/01/04 17:06
あげ
420 :
世界@名無史さん:02/01/05 18:06
あgへ
早く読みたいYO!
422 :
世界@名無史さん:02/01/06 00:03
4月中旬。カンダハルは春を迎え、果樹の葉が青々とし、花々が咲き乱れていた。
アルザワヒリ博士は、カンダハルの空港で、カブール行きの小型機に乗り込むラディソを見送りに出ていた。
ラディソは、これから極秘の旅に出るのだった。その期間は数ヶ月に及ぶかもしれないとの事であった。
後程、所在地を折に触れ知らせるとラディソは言っていたが、博士にはその行く先は分かっていた。
ラディソは遠い北の国に、未だCIAもその勢力を浸透できていない北の大国に行くのであった。途中、アフガン各地に寄っていくとの事であった。
博士は、ラディソがいない間、自己がアルカイダの組織と活動を守り抜かねばならないとの思いに、身が引き締まる思いがした。
「博士、そんなに深刻な顔をすることはない」
と、ラディソが微笑んで言った。
「必ず無事に、成功して帰ってくる」
博士は微笑みを返した。簡潔な別れの言葉の後、ラディソが最後に付け加えた。
「博士、言わなくても分かっていると思うが、君の計画で、無辜のイスラム教徒が犠牲になる事だけは出来るだけ避けて欲しい」
・・・・標高2000メートルに位置するカブールはまだ初春を迎えたばかりだったが、春の息吹はそこかしこに感じ取れた。
気の早い鳥のさえずりや、虫の羽音が聞こえていた。市場は以前にもまして賑わい、活発な商人の掛け声が響いていた。
アフガニスタン国民会議議長、ムハマド・オマル師は、官邸のバルコニーから見える女学生の笑いさざめく姿を感慨深く眺めていた。
内戦の時代は、タリバソは女性に厳しい政策を取ったものだが、あれは偏狭に過ぎたかもしれない。
北部同盟との講和締結後、部族との連合政権を樹立したオマルは、アフガン全土の統治には、厳格な戒律の強要は得策ではないという結論に至ったのだ。
今や女学校の多くが再び開校され、ブルカの強制や歌舞音曲の禁止といった政策も改められていた。今や内戦が終結し、治安維持の必要が減じた今、確かにこうした政策は必須ではなかった。
もっとも、カブールのパシュトゥン人の女性は、今なおオマルに敬意を表し、ブルカを進んで着用する者も少なくなかったが。
オマルは、ラディソがカンダハルに到着した日、宗教警察との間に起こした事件を聞いた日の事を思い起こした。
・・・・あの時は、内心少し不愉快に感じたが、今思うと、彼がタリバソを孤立から救ったかもしれない。
しかし、それでもなお国内の情勢は予断を許さなかった。和平は成ったとはいえ、長期の内戦で部族間の間に対立は残り、小競り合いがあちこちで起こっていた。
と、そのとき、副官が告げた。
「ラディソ様がお見えになりました」
423 :
アルペンローゼ:02/01/06 00:15
皆さんあけましておめでとうございます。
この作品もついに年を越してしまいました。
応援いつもありがたく思っております。
ビンラディン氏が英雄か否かは非常に問題ですが、
今後もグローバル資本主義と闘うイスラムの英雄
。
「ラディソ」の行く末、
暖かく見守って頂きたいと思います。
さて、オマル師ですが、師の事は準備不足で
あまり良く知らなかったというのが実態です。
ただ直感的に、「女性をいじめるタリバンは許せない!」
と思っていたので、4章ではラディソの引き立て役みたいに
してしまいましたが、アフガンの女性を誘拐や暴行から
守るという意味もあったようですね。
ただ、オマル師もいいところが色々ある事は私も認めており、
今後活躍する予定です。
それではまた。
アルペンローズさん、あけましておめでとうございます。
続きを待ってましたよ〜〜
ぱちぱち。
タリバンは90年代の終わり頃には、公には喧伝していなかったものの
女性の就学などの規制はゆるめていたそうです。
>タリバンは90年代の終わり頃には、公には喧伝していなかったものの
>女性の就学などの規制はゆるめていたそうです。
黒柳徹子が「タリバンの弾圧を避けて設立された女児のための秘密学校」を、
タリバン兵の護衛とタリバン政権の役人の案内で訪問したりとかね。
426 :
アルペンローゼ:02/01/06 18:16
>黒柳徹子が「タリバンの弾圧を避けて設立された女児のための秘密学校」を、
>タリバン兵の護衛とタリバン政権の役人の案内で訪問したりとかね。
意味がよくわかりませんが、黒柳女史がタリバンが女性を弾圧していると
勘違いし、当のタリバンの案内で学校を訪問したという事ですか?
アルペンローゼさんはアルカイダ関係者ですか?
428 :
世界@名無史さん:02/01/06 20:54
429 :
世界@名無史さん:02/01/08 01:44
オマルは立ち上がり、ラディソを握手で迎えた。
「国内の諸部族の情勢はいかがですか?」
ラディソが聞く。
「平和そのもの、とはいい難いですね・・・・。ドスタムがウズベキスタンの支援を受け、良からぬ陰謀を働いているとの噂が流れています。
もっとも、アフガンの住民は戦乱に嫌気が差しており、彼らの扇動にはそうやすやすと乗らないでしょう。
ただ、国全体をもっと一枚岩でまとめる必要があります。どうすればよいものか・・・・」
その間も、オマルはラディソの眼を探るように覗いていた。彼の頭の中ではその答は出ているのではあるまいか?
「ところで、最近の米国の動きはどうですか?」
ラディソは話題を変えた。
「相変わらず、中央アジアからの天然ガスパイプラインを敷設しろとうるさいのです・・・・彼らはその目的達成のため、政府関係者の買収に躍起です。
彼らの言うままになっていると、アフガン内部の腐敗を招き、また軍閥や部族の跋扈する状態に逆戻りしかねません。何とかせねば・・・・」
ラディソは、一部の王族や富豪が石油利権を独占し、ために革命で政権崩壊に至ったイラン王室の悪夢を思い出した。
「師よ、イランの二の舞になるようなことは絶対繰り返してはなりません、米国の言うなりになってはなりません」
ラディソは真剣な面持ちでいった。オマルは、その隻眼に柔和な光を浮かべ、優しく微笑みを返し、答えた。
「ご安心下さい。タリバソは、この国を米国に売り渡すようなことは致しません」
その声にこもる誠実さに、ラディソは心を打たれた。もう、オマルに対し、話さねばならぬ事を安心して言える気がした。
「師よ」
と、ラディソは一旦言葉を切り、
「アルカイダは、数年内に米国と全面的な戦争を行う考えでいます。アフガンの人々が戦乱に巻き込まれ、苦しむかもしれません。
我々の行為を許して頂けるでしょうか?」
オマルは答えた。
「ラディソさん。私はもともと一介の僧侶でしたが、カブールで政治家としての経験を積みました。
彼らが異教徒であるのは仕方が無いとしても、彼らはその巨大な資本に物を言わせ、イスラム社会の伝統や文化、その社会を破壊していきます。
彼らはそれと意図して行っているのではないかもしれません。しかし、その存在自体が、イスラム教徒にとっては既に脅威なのです。
米国の世界支配は打倒されねばなりません。タリバソはあなたがたの行動を邪魔する事は決して致しません。
・・・・たとえ、あの太陽が、西から昇ったとしても」
ラディソは深く感動し、しばらくの間言葉が出なかった。
「ただ、一つだけ、私にもお願いがあります」
とオマルが言った。
「バンジシールのマスード将軍に会って頂けないでしょうか?」
430 :
世界@名無史さん:02/01/08 23:11
マスード。ラディソはその名前を聞き、身が引き締まる思いがした。
マスードはタジク人の有力な部族に生まれ、王政時代は軍人であり、ソ連の侵略時は北東部のバンジシール渓谷を根拠にゲリラ戦を闘った。
1984年、パブロフスキー元帥率いるソ連軍の大軍が数次に渡りバンジシールを攻略した際、マスードは巧妙な戦術でソ連軍に甚大な損害を与えた。
それ以来彼は「バンジシールの獅子」と呼ばれ、その名声はアフガン全土はおろか、国外にまで轟いているのだった。
しかしながら、軍事の天才でありながら政治に疎い彼は、部族連合政権での複雑な人間関係に身を置く事を好まず、故郷のバンジシールにあって孤高を守っているのだった。
「マスードに会い、何をして欲しいのです?」
ラディソは聞いた。
「連合政権に加わるようにお願いしてもらいたい」
オマルが答えた。
「将軍は不幸にも、内戦時代にタリバソと戦火を交えており、我々がお願いしても聞かないでしょう。
しかし、アフガンの国民の敬愛と畏敬の的である彼には、是が非とも政権に加わって頂きたい。ラディソさん、貴方の口から将軍を説得して頂きたい」
ラディソは無言で微笑みを返した。それは同意の証であった。オマルの信頼に応えたいとラディソは感じた。
オマルは、居室を出て、応接室までラディソを送っていった。ふと見るとテレビが付きっ放しで、アフガン国営ニュースが海外のニュースを伝えていた。
それを見るうち、二人は呆れて口をぽかんと開けて黙り込んでしまった。
ホワイトハウスを、前代未聞のスキャンダルが見舞っているのだった。
クリソトンは、ホワイトハウス実習生のマリア・コワルスキーなる若い女性と執務中に関係を有したとの疑惑が持ち上がっていた。
事件はクリソトンの政敵による暴露合戦の様相を呈し、クリソトンが過去に関係を有した女性が次々にメディアに名乗り出、米国政界はもはや陰謀劇を通り越し、希代の大喜劇の舞台と化していた。
そして米国民はそれを憤るどころか、面白い見世物を見るかのように楽しんでいるのだった。
世界にその支配権を握る米国民は、その繁栄に奢り、このような事態を笑って傍観しているのだ。アフガンやパレスティナやユーゴの人々が人知れず死んでいくさなかに!
二人は、画面に大きく映し出された、マリア・コワルスキーの、ふくよかで肉付きのいい表情を侮蔑をこめしばし見つめた。 それは二人に、金と不道徳に水脹れした米国の姿の象徴のように見えた。
二人は、硬い表情で、無言の別れを告げた。その胸には、前よりも一層確かな決意がこもっていた。
・・・・もし、神が本当に存在したとすれば、二人はおそるべき不敬の罪を犯したのだった。
運命とは実に皮肉なものであった。なぜなら、この24歳の、黒髪の軽率な女性こそ、神がラディソの企みを助けるべき者として選んだ者であったから。
二人が神の罰を受けなかったのは幸いであった。恐らく神は、人間は常に過ちを犯すという叡智のもと、二人を笑って許したのではなかろうか。
431 :
世界@名無史さん:02/01/08 23:18
age
432 :
第5章のあらすじ:02/01/08 23:23
1998年、ラディソは米英打倒の戦いの序幕として、世界経済を大混乱に陥れる金融テロを行うべく、ロシアに向かおうとしていた。
その一方、アルザワヒリ博士は、アルカイダの存在を全世界に示す大規模テロを企画していた。
それを追うCIAのアルカイダ対策グループリーダー、マイヤー博士はラディソを追い詰めるべく必死の調査を行っていた。
オマル師より、ラディソはマスード将軍を政権に加えるよう説得する依頼を受ける。
そのさなか、米国政界はホワイトハウス実習生、マリア・コワルスキー事件により大混乱していた・・・・・
>>426 建前としては女子就学は禁止だけど、実際は知っていても黙認していた、って意味でしょう。
ドイツやイギリスのアル=カーイダは出ないの?
435 :
世界@名無史さん:02/01/10 11:52
age
436 :
世界@名無史さん:02/01/10 14:21
・アフガンに凧上げや日本車が普及している
・イスラム勢力が旧日本帝国の神風特攻隊に興味があった
・ウサマ自身がヒロシマ・ナガサキの例を挙げている点からして
西側勢力と連携を取りながらも、特異性を持っているJAPANを
ラディンがどう思っていたか、についても扱ってもらいたいような・・・・
>>433 >「実際は知っていても黙認していた」
そのとおりです。
黒柳女史も番組でその点くりかえし言及していました。
フォローありがとうございます。
おなじころ、NHKのBS2と綜合で放映された、アフガン系イギリス人が父の故
郷を訪問するドキュメントで、タリバン政権の後進性をことさら演出したいた
めか、「タリバン当局が黙認している」という部分を省く形でこの秘密学校を
紹介しているのをみていたので、印象的でした。
438 :
世界@名無史さん:02/01/10 20:50
>436
扱ってますよ。詳細は第2章。
スタート時に比べ、新しい読者さんが増えて来たので、
各章に簡単なタイトルを付けましょう。
第1章 1990年−リヤド
(>2〜)
第2章 1992年−日本
(>47〜)
第3章 1994年−スイス
(>175〜)
第4章 1996年−預言
(>284〜)
439 :
アルペンローゼ:02/01/10 20:54
>438でコテハン名を入れ忘れました。失礼しました。
>433、>437さん
レス有難うございました。
ちょっと気が早いけど、その時が来たら歌舞伎の勧進帳(加賀国安宅関)
のエピソード入れてください
#だいぶ早いかな・・・part2で?
『勧進帳』
都落ちをした義経は奥州藤原氏を頼るため北陸道を歩んでいた。
街道の詮議の厳しさを考え武蔵坊弁慶は自分と亀井六郎、片岡八郎、駿河次郎、常陸坊海尊
の四天王は「東大寺勧進の山伏」となり、主君義経は笈を背負って荷物持ちの強力に身をや
つして人目をくらます策を取る。
やがて一行は北陸道を北へ進み、安宅の関にかかる。しかしその関守は右大将頼朝の信任も
厚い富樫左衛門であった。弁慶は、富樫左衛門に勧進の趣旨が書かれた勧進帳を読めと命じ
られた。もとよりそのような勧進帳は無いが、弁慶は持ち合わせの巻き物を一巻取り出すと
、勧進の趣旨を即興ですらすらと読み上げる。
その姿を見て富樫は一行が「東大寺勧進の山伏」であることを信じ、勧進の布施物を進呈し
て、一行を通すことにする。
しかし、安心した義経主従が安宅関を超えようとしたそのとき、富樫は刀に手を掛け、一行
を呼び止めた。番卒の一人が目ざとく義経見つけ、富樫に進言したのだ。
関守と一戦交えて討ち死にしようと身構える四天王を弁慶は必死で抑え、富樫が見ている前
でいきなり
「わずかな荷を重そうにして遅れてくるから疑われるのだ」
と主君義経を金剛杖で打ちすえる。弁慶、断腸の思い。なおも金剛杖で義経を打ちながら
「それほどまでに疑うのなら、この強力を置いてゆくから納得のいくまで問いただしてくだ
さい。あるいはこの場で殺してみせましょうか」
といった。富樫はすべてを悟り、自分の命を捨てる覚悟で一行の通行を許すことにした。
安宅の関を通過した後、四天王は弁慶の機転を褒め讃える。しかし弁慶は関守を欺くため
とはいえ主君を打った罪の大きさに打ち震え、頭を垂れて泣き崩れるのであった。
しかし義経は、弁慶の労を優しくねぎらった。
しばらくして一行が腰を上げたとき、富樫が酒をもって現れる。
弁慶は、富樫が身を捨てる覚悟で安宅関を通してくれたことを悟り心の中で深く感謝した。
そして喜んで共に大盃を傾け、所望に応えて延年の舞を披露する。
その間に義経と主従は安宅関から遠ざかり、やがて舞終わった弁慶は5人の後を追う。
(終幕)
441 :
アルペンローゼ:02/01/10 23:31
一方その頃、マイヤー博士のアルカイダ調査活動は袋小路に陥っていた。
アルカイダの上層部は当初の予想より相当頭の切れる連中らしく、この4月に入り、ラディソネットを一新したのだった。
新たな解読には少なくとも半年を要すると思われ、その間の諜報活動はストップするのだった。
しかもその上、アルカイダは機密保持のため、各地の支部に相当な裁量を与えているらしく、解読した各支部への指示も「・・・を期限内に実行せよ」といった抽象的な内容で、その具体的な内容の捕捉も困難だった。
従って、マイヤーは現状で把握した内容から物事を推理し、それからアルカイダの今後の動きを推理するしかなかった。
しかし、ニューヨークへの連絡については、当地に無数にある投資会社の一つにアルカイダの手が及んでいて、膨大な資金を動かす予定と言う事だけであった。
そんな会社は当然、ニューヨークに何百何千とあるし、金融当局の協力を得るには証拠があまりに不足しているのだった。
そして、東京近辺に所在する、「枢機卿」という暗号名の支援者も、東京近隣の湘南海岸に在住する事を突き止めたに過ぎなかった。
この人物はタレーランやメッテルニヒも顔負けの知恵者らしく、ただ一人で東京で活動しているにもかかわらず、ラディソに戦略的な助言を随時してくるのだった。
マイヤーはこの人物を是が非でも特定したいと考えていたが、湘南地域に在住する日本人は数十万に及ぶ上、日本の公安警察の無能はCIAに知れ渡っており、大した協力は見込めないのだった。
だが、マイヤーの望みをつないでいたのは、例のモスクワから送信されたエクセルシートだった。
友人のシカゴ大学助教授は一瞥するなり言った。
「これは驚きだ。この人物はロシアの財政事情を、よほど詳細に知ってるらしいね。
・・・・さすがCIAは、優秀なスパイをエリーシン政権に潜ませてるね」
マイヤーは苦笑いをこらえていた。CIAはこの点でアルカイダに先を越されていたとは、口が裂けても言えなかった。
だが、次第に、助教授の顔色が変わっていった。
「何だって・・・・このまま行けば、ロシアの財政は来年夏には破綻すると・・・・しかし・・・・これは別のシュミレーションか・・・・。
え? 以下の条件を設定した場合、ロシア経済は今年夏に破綻する? さらなる国債の発行増? 財政支出をさらに増大させた場合?
しかも、これが実現した場合の世界経済への影響らしいものまで試算してあるぞ?」
マイヤーは顔面が蒼白になった。しかし、奇怪な謎を解き、背筋が震えるのを感じた。
どのようにしてか知らないが、ラディソはクレムリン中枢にスパイを潜ませ、ロシア経済を崩壊させるのを狙っているのだ。そしてそれに乗じ、世界経済を混乱させるつもりなのだ。
あまりに荒唐無稽で、誰にも信じてもらえないような話であった。しかし、夏までに最低限の証拠を揃え、CIA長官に報告せねばならない。
急がねばならない。
そして今、マイヤーはこの点に調査を絞り、不眠不休で証拠収集と報告書の作成を急いでいるのだった。
・・・・ふとテレビを点けると、またも見飽きたマリア・コワルスキーの顔が映し出された。
世の中には暇な連中もいるものだ。マイヤーは気分が悪くなり、テレビを消した。だが、胸に突如嫌な予感が湧き、それはなかなか消えなかった。
おおお、面白くなってきた。
443 :
世界@名無史さん:02/01/11 02:50
imagineが日本でも禁止される
集英社の『スーパージャンプ』に
テロリストを成敗する日本政府の暗殺工作員をヒーローにした
マーダ―ライセンス牙という漫画がアル
アメリカで禁止されているIMAGINEを出しておきながら、
歌詞は都合により載せない、と。
集英社はアメリカの命令に従った!
444 :
世界@名無史さん:02/01/11 04:00
445 :
世界@名無史さん:02/01/11 04:44
446 :
世界@名無史さん:02/01/11 04:47
>>443 IMAGINEは反戦的な歌ゆえ
USAでは放送禁止になった。
447 :
世界@名無史さん:02/01/11 08:39
タレーランはともかく、
メッテルニヒって、そんなに知恵者だったんですか?
彼については詳しくなくて…
448 :
世界@名無史さん:02/01/12 00:09
あげちゃえ!
>>446 気合の入ったサイバーテロが
こめ国のHPどこ開いてもIMAGIN流れる
とかするとおもしれー
450 :
世界@名無史さん:02/01/12 00:52
暗号解読なら十六歳で新しい暗号方式を作ったソアラ嬢をだせー
451 :
アルペンローゼ:02/01/12 02:03
5月初旬。木戸晋一郎−アルカイダの暗号名、「枢機卿」−は、本州北端、津軽地方の城下町、弘前市に来ていた。
丁度大型連休のこの時期、弘前城の周囲には驚くほど美しい桜が咲き乱れるのだった。
その色は真昼の太陽の下ではあくまで清らかに可憐で、しかし夜の暁闇、月光の下では妖艶で濃密な薄桃色の色彩を放つのだった。
当年73歳の木戸は、数年に一度はこの桜を愛でにこの街を訪れるのだった。
日本列島は見事な五月晴れであったが、津軽地方の風は、5月に入っても涼やかで、昼下がりにようやく微かな暖かな風が吹きつけた。その空気が木戸には心地良かった。
・・・・二十歳のとき、天皇のためにこの命を捨てたはずの自分が、まさかここまで生き長らえようとは。
9割方が南海に散った知覧海軍航空隊の戦友、学徒出陣により命を落とした旧制高校時代の旧友の顔が頭に浮かぶ。
1945年の春、自分も彼らと同様、咲き乱れる桜の花をもう見る事はあるまいと心に決めていたのだった。その自分が、それから50回以上もこの花の輪廻の頂点に立ち会う事になろうとは。
死を見た木戸は終戦後、借り物の生を生きるつもりで、もはや何物をも怖れず、総合商社で日本の経済発展のために闘って来たのだが、その結果は醜い物質主義の世界であった。
その証拠であろうか、1989年を頂点に、日本の経済は下降線を辿り、未だ解決の糸口を見出せず、その上米国資本による自由化の圧力に晒され、国民は長引く不況に苦しんでいるのだった。
しかしそれも、この旧津軽藩の美しい城下町までは届かず、ここでは花はただ花のままで美しく、樹々も樹々のままで、そして弘前城も大名の統治の頃から変わらぬかのように存在しているのだった。
木戸はふと、ラディソが遂に実行する予定の計画の事を思った。
ラディソの計画の第一弾では、とりあえず木戸がすべき事は何も無かった。ただ、もし夏に上首尾に事が運べば、今年の秋は非常に忙しいことになるだろう。
そして、日本の、またアジアの人々は、自分達の生き方について考え直す機会を持つ事になるだろう。
そういえば、ラディソは攻撃の最初の目標をロシアに定めたらしい。
ロシア。
普段冷静な木戸も、この時ばかりは意地悪い喜びを感じた。彼の友人はシベリア抑留時に地の果て、カムチャッカ半島の収容所に送られ、以後消息不明なのだった。
今年の夏は休暇にロシアに行こうかと思った。考えてみればラディソにかれこれ6年も会っていない。
面白い見世物を、一緒に見物したいものだ。
木戸は、城下の桜並木を歩き、駐車場のマセラティに戻っていった。ただ一つ、今年は秋の紅葉見物が出来なさそうなのが心残りだった。
やがて木戸はマセラティを駆り、旅館に帰った。そこでは彼が銀座の酒場で見つけた、29歳の恋人が待っているのだった。
ふとそこへ、曽祖父である木戸幸一が、平沼騏一郎を伴って現れた。
453 :
世界@名無史さん:02/01/12 03:22
「ああ。ラディンさん。わたし木戸幸一。木戸幸一だけに木戸ごめんではいってきちゃった。がっはっは」
軽快に目先の笑いをはずしながら初老の男を、ラディンは気でも狂いやがったかという目で眺めた。
「その目はなんだ」
ラディンの侮蔑の視線に気付き、一転、木戸は声を荒げた。
「きょうは平沼という男を紹介して、欧州情勢複雑怪奇とばかりに、場つなぎに怪談話でもして親交を深めようとやってきたのに・・・」
454 :
世界@名無史さん:02/01/12 14:10
「平沼っ。何かいってやれ!」
元勲の一族としてのプライドに挑戦するようなラディンの険しい視線に敏感に反応した木戸は叫んだ。
「・・・死ね」
「は・・・?」
平沼の目はうつろだった。彼は何者かにあやつられたかのように、死ねの一言だけつぶやいた。
いや、二言、三言。つづけて死ねと節をつけてうたいだす。
「死ね。市ね史ね死んじまえ〜♪」
「ど、どうしたんだ、枢密院議長」
日本右翼の総元締めとうたわれ、近衛の手により政治の中心にまでもちあげられた陋巷の男。
その男が今、地位にふさわしいとは思えぬ狂気の戯言をつぶやく。
この事態はいったい・・・?
「ま、まさか・・・」
「た、大変です。木戸さん!」そこへ血相をかえて飛びこんできたのはご存知『重臣たちの昭和史』で有名な、
クマさんこと西園寺公私設秘書・原田熊雄だった。最近、興隆著しい軍部ファシズムに棹差そうとたたかう熱血漢である。
「たったいま、日銀ロンドン支店から連絡がありました」元日銀マンとして、彼は
その情報網の一部を金融界にもおいている。
「今朝未明、日本潰滅をたくらむ死ね死ね団(日蓮宗死のう団のインド系信者による分派)が本土上陸を開始する公算がきわめて大なりということ。
奴らはその超能力をもって要人を精神汚染し、死の教義を布教し、最終的に国家転覆を図る最悪の犯罪集団ナリ。
各方面において厳重注意を払われたしということ!」
「な、なんだってっ!!??」
エクソトラメーション・マークを乱立させながら木戸はおおいに驚いた。
「まさか、平沼は奴らの超能力によって」
その言葉を証明するかのように、木戸は精神の空洞を表現する白目がちの目で以下の歌を
歌いだす。
挿入歌「死ね死ね団の歌」
http://members.tripod.co.jp/dolasaitoh/shine.swf
死ね死ね団って月光仮面だった?
456 :
世界@名無史さん:02/01/13 03:26
「
>>455の発言は、・・・複雑怪奇」
平沼がぼそっとつぶやいた。
ラディンはいよいようんざりして、重い口を開いた。
死ね死ね団って、昭和30年代の何かのアニメ?か被り物ヒーローものの
悪人の団体の名前だと思うけど?ふざけたネーミングが古臭い。
レインボーマンだろ。
460 :
アルペンローゼ:02/01/13 08:49
>446さん
メッテルニヒ公爵は1814年、ナポレオン失脚後のウィーン会議を主宰し、ウィーン体制の礎を築いたオーストリアの外交家です。
ヨーロッパの勢力均衡に腐心し、かつ、革命勢力の拡大を防いで、オーストリアの周囲に強大な国民国家が成立するのを防ぎました。
彼の苦心の努力でウィーン体制は30年以上存続しましたが、1848年の2月革命でオーストリアでも革命勢力が暴動を起こし、彼は失脚して英国に亡命します。
これ以後、オーストリアの欧州内でのプレゼンスは一気に低下します。
タレーランと並べ上げているのは、陰謀家的性格、優れた外交的手腕を持つ者としての例示、及び、木戸の貴族的な性格の表現に最もふさわしいためです。
>>460 アルベンローゼさん
なるほど、ウィーン会議ではタレーランの活躍しか
知りませんでしたが、メッテルニヒも
オーストリアのために頑張ったんですね。
丁寧なご解説、ありがとうございました。
小説、とても面白く読ませて頂いております。
毎回毎回続きが気になって仕方ありません。
462 :
世界@名無史さん:02/01/13 13:03
禿同
463 :
元勲たちの演芸大会:02/01/13 13:59
「タレタレラーンのタレーラン、タレーラン♪(ファンファーレ)
大空の梅干に、パパ〜が祈るとき〜♪
とんぼと蛙が、結婚けっこんした〜」
平沼が歌い終わるのを沈痛の面持ちでまっていた木戸が、驚くべし、恐るべき戯言をつぶやく。
「だから?」
と原田が驚愕の表情で尋ね返す、すると木戸は、わが意を得たりという表情で勝ち誇るように宣言した。
「とんぼ返りなのだ!」
「な、なにを・・・?!」
これでいいのだ、これでいいのだボンボンバカボンバカボンボンと、年にふさわしくぎごちなく踊り始める木戸をみて
原田は声もなく立ちすくんだ。
(ま、まさか木戸さんまで奴らの手により精神汚染を・・・?!)
「日本には憑依の文化があるとか」
それまで事態の推移を皮肉なまなざしでながめていたビン・ラディンが覚めた口調で原田に語りかけた。
「・・・皇室保護のため、近衛ではなく東条内閣による開戦を頂点とする木戸内府の暗黒の智恵が、時空を超えて、
純粋な権力を追求した稀代の暗黒政治家タレイランの霊をよびよせてしまったとしたら・・・」
何をとってつけたような・・・。
その場の思いつきとしかいいようがないラディンの解説に反感の言葉を飲み込み、原田は傾聴する。
「夷を持って夷を制する。こうなったら、原田さん。わたしフーシェの霊を召還するから、あなたこれに憑依されなさい」
「いやだよ」
464 :
世界@名無史さん:02/01/13 14:17
「おれは働き盛りの一家の大黒柱だ。妻子もいる。なぜ、この年になって
そんな妙なものに憑依されねばならん」
「いいじゃん。ツヴァイクに自伝書いてもらえるかもしれんし」
「しらねえよ」恐怖に精神を失調したか、原田は口調が伝法になる。「おれは自分が好きだ。西園寺公に贔屓され、
電話で政界の情報を収集し、新聞にその風刺マンガが載る自分の政治生活が大好きだ。おれは政治的人間なのだ。政治が大好きなのだ」
「なら、フーシェに憑依されりゃあいいじぇねえか」偶像を禁止されているにもかかわらずラディンは何やら床に魔方陣をかきながら、
毒づいた。事態はあきらかに進行中だ。「政治なんてものは仕事のうちにはいらねえんだよ。電話一本で無辜の国民の未来を施政者をえらぶことで
無責任に左右する人間なんぞ、過去の亡霊に憑依されてその人格など失ってしまえばいい」
「た、助けて。勝子(原田の妹)。母上(原田を日銀にいれた張本人)ケーベル先生(勝子のピアノの先生。少年時代の原田を可愛がった)」
アブラカタブラほにゃらか・・・。
ビン・ラディンが香を焚き呪文をとなえると、あきらかに原田の精神になにものかが侵入してくる。
学習院で枕を並べた盟友近衛や、刺身を茹でて食わせたその深情けの愛人の芸者の記憶の代わりに、
なにやら陰鬱な一神教の冷酷なまなざしの元に、人間世界を俯瞰する冷酷な人格が、おのれの心の中にはいりこんでくる。
フーシェはたしかに妻を愛した。しかし革命期のテロルのなかで、多くの人命も奪った。
人を殺すことで得た虚無の精神が、原田の愛と友情に満ちた人生によって形成された人格のなかにすべりこんでくる。
それはまるで、大海をわたる鳥のように孤独で、荒廃した精神だった・・・・
465 :
世界@名無史さん:02/01/14 01:10
あれれ?
age
467 :
アルペンローゼ:02/01/14 17:20
>>451 ラディソがロシアに向かい、木戸が弘前の桜を愛でているその頃、モスクワ・クレムリン宮殿では財務省官僚と大統領府の打ち合わせが行われていた。
窓下に赤の広場を望み、帝政ロシア様式の重厚で豪華な調度のこの部屋には、重苦しい空気が立ち込めていた。
財務大臣や予算局長らの財務省幹部が居並ぶ中、大統領は一向に現れない。
「アファナシェフ君、大統領は?」
予算局長は、傍らの眉目秀麗な予算局第一企画課長に囁いた。
セルゲイ−そのフルネーム、セルゲイ・イワノヴィチ・アファナシェフ−は答えた。
「また、二日酔いでいらっしゃるのでしょう」
とその時、熊のような白髪の大男が、顔を紅くし、会議室の扉を乱暴に開けて入って来た。ロシア共和国大統領、ボリス・エリーシンだった。
「諸君・・・・お待たせした。かくもロシアの財政が厳しくなっている中、新たな国債の発行計画を作成してくれて、誠に嬉しい・・・・もうすぐ予算案も議会を通過する。誠に有難う」
としどろもどろの口調で言い、席に付いた。吐く息からウォッカの強い匂いがした。
「特に、予算局長には、大いに感謝したい」
予算局長は、媚び諂うように微笑んだ。セルゲイは胸が悪くなった。あの案は、ほとんど自分が予算局第一課の切れ者達をまとめて作り上げたのだ。こいつに偉そうな顔をされてたまるか。
「これで、ウラル地域の工業開発にも資金を割けるし、軍事費のさらなる削減を避けることが出来る・・・・実に良かった」
セルゲイは、エリ−シンの頭の中には、今やロシア政界を牛耳る事業家や軍部の懐柔しか頭に無い事がわかり呆れかえった。
まあいい。こんなロシアなど、犬にでも食われてしまうがいい。
その後話題は、予算の使途についての細かい議論に移っていった。
議論が終わりかけた頃、オブザーバーとして出席していた男が、質問した。「ところで、今まで大量に国債を発行しているが・・・・この利払いはうまく行くのかね?かくも財政が逼迫しているのに?」
セルゲイはその男を見返した。この男こそ、名門レニングラード大学からKGBに入省た後、政界に転じ、現在はモスクワ市長、人読んでロシア政界屈指の切れ者、フーチンであった。
468 :
アルペンローゼ:02/01/14 17:50
セルゲイは淀みなく答えた。
「利息の支払いですが・・・・安直ですが、今まで通りの路線で対応したいと思います。即ち、足りなくなれば、紙幣の増発です」
フーチンは興味深げにセルゲイを見つめ、言った。その感情の少ない眼差しがガラス玉のように光っていた。
「またインフレ路線か・・・・。感心しないね」
エリーシンがセルゲイに助け船を出した。
「まあまあ、フーチン。モスクワ市の事はともかく、財政や経済の事は彼らがずっと詳しいのだから。あまり余計な口を出すな」
こういう時のエリーシンは好々爺のようであった。こうして会議はお開きになった。
・・・・会議室には、書類をまとめるセルゲイと、残って考え事に耽るフーチンの2人が残っていた。
「ところでアファナシェフ君」
フーチンが穏やかな口調で言った。セルゲイは嫌な予感がした。
「君は財務省の若手で一、二を争う優秀な人と聞くが・・・・何故今まで課長で留まっているのかね?」
セルゲイは腹の底で微かな怒りを感じた。フーチンは自分の出身を当てこすっているのか?
「私は人生を楽しみすぎるのでしょうね・・・・週末とか、仕事を持って帰るより、遊びに行ったりしてしまうんですよ」
フーチンは一瞬黙り込み、そして言った。
「そうだろうねえ。君には、毎日アラーに祈りを捧げる綺麗な奥さんがいるらしいからね」
これだけ言い捨て、彼は出ていった。
後に残されたセルゲイは愕然とした。いくら元KGBとは言え、フーチンは自分の妻がソ連崩壊後、イスラム教徒に改宗した事まで嗅ぎ付けていたのか?
フーチンは、俺の出身地に注目し、調査を進めていたのか?
セルゲイはラディソと進めている計画の事、チェチェンにいる自分の同胞の事を思い、身震いがした。
だがそれ以上に心配したのは、彼の美しい妻、ニーナの姿であった。彼女には累を及ぼしてはならない。どうする? 中止か?
だが、セルゲイは徐々に冷静さを取り戻した。いかにフーチンといえども、彼が全ロシアの警察権を把握しているわけでも何でもないのだ。
とすれば、最良なのは、ラディソがモスクワに決して来ない様にする事だ。
セルゲイは、週末、モスクワ郊外の別荘に出かけ、メールを発信した。
「親愛なる友よ。
あなたの休暇中の御訪問の件ですが、モスクワでは都合がよろしくないかと存じます。
バルト海岸のロマノフ王朝の都こそ、夏のロシアで最も訪れる価値の有るところかと思います」
このメールは、黒海沿岸オデッサ在住の彼の仲間に発信され、そこから15分以内にカラチへ転送され、カンダハル経由でラディソへ届けられるのだった。
469 :
質問です!:02/01/14 19:23
日本史スレで立てられないので!
●どうして日本は次々と戦争をしたか、日本はアジア諸国の独立を助けたか
●なぜ戦後補償問題は長いこと浮上しなかったか
●対日平和条約や日韓条約で解決済みか、憲法に外国人の権利は
●日本は誰と戦争をしたと思っているか、「交戦すでに4年」(終戦の詔書)
470 :
明石元治郎:02/01/15 12:03
「いや〜、私には全然判らないです」
●大東亜共栄圏の名の下に、日本の友好国にしたかったからでしょうか?
●零戦と、アメリカが日本の経済的自立を望んでいたからでしょうか?
●充分ではないように思えますが、いかがでしょうか?
●4年。といたしますと、アメリカ合衆国でしょうか?
あげ
アルペンローズさん、毎日巡回して続きを楽しみにしています。
モデルとなる人物もかなり大勢出てきますし、
出来事もそれらしく書くにはちゃんと資料もあたらないといけないし、
いつもすごいな〜〜と思っています。
これまで小説は書いたことがない、というようなお話でしたが信じられません。
小説以外の書物はきっとなさる方なんでしょうね。
これからも頑張ってください!
473 :
世界@名無史さん:02/01/20 22:12
期待あげ
474 :
世界@名無史さん:02/01/21 21:34
age
475 :
アルペンローゼ:02/01/21 22:09
472さん他の皆さんお待たせしています。
応援有難うございます。
最近、急に引っ越すことになり時間があまりとれないでいます。
この小説は御想像通り、1話あたりの作業量も多いので、大変ですが、何とか続けていこうと思っています。
桜並木を望む部屋でラディソを書くのが楽しみです。
お詫びと訂正です。
これからラディソはロシアに向かいます。
>>429・430のオマル師との会話では、途中でマスード将軍に
会ってくる予定です。しかし、
@それを入れると、筋が複雑になり、話の焦点がぼける
A現在登場する必然性はない
ので、将軍にはもう少し後でご登場願う事にします。
ご了承ください。
477 :
アルペンローゼ:02/01/23 22:22
5月中旬。ラディソは北部マザリシャリフを過ぎ、山岳地帯の無数の渓谷の一つから、タジキスタンに入っていた。
地元の部族しか知らない、狭いけもの道を、馬に乗ったラディソ一行は深く分け入っていた。ヒマラヤ山脈の麓のこの一帯はまだ残雪が深く、遠く遥かに雪崩の音も微かに響いていた。
タジキスタンは1991年の独立以前の共産党支配時代から部族の対立が続き、北部と南西部の共産党勢力が激しく争っていた。
そして独立後、両勢力の狭間で弾圧されたイスラム少数部族が立ち上がり、93年から激しい内戦に突入したのだった。
数年の内戦は政府軍の勝利に終わったが、政府がイスラム政党の禁止法案を出すなどして、国内の情勢は不穏を極めていた。
そしてこのタジキスタンは、アルカイダの支援者の巣窟でもあったのである。ラディソはここを経由し、ある意味彼本来の姿−アラブの富豪−になりすまし、ロシアに入国する予定だった。
十数人の選り抜きのムジャヒディンに護られ、ラディソ一行は国境を越え、西部バタフシャン自治共和国に入っていた。
丁度パミール高原にあたるこの一帯は標高3000−4000メートルの山岳地帯で、この時期に入ってもまだラディソ達の吐く息は白く、変わり易い山の天気のために時折みぞれが降った。
やがて一行は天山山脈の南側まで至った。
広大無辺な青空の下、羊の群れる草原が地の彼方まで広がり、太陽が春の暖かい光線を投げていた。その北側に巨大な山々が高々と聳え立っていた。標高7495メートル、旧ソ連の最高峰、コミュニズム峰であった。
一行は感嘆し、しばし言葉を失って見とれていた。その時、はるか彼方、馬を駆る牧童がラディソ達を認め、高らかに叫んだ。
「アッラー・アクバル!」
・・・・ラディソは、このような地の果てにまで、自分達を支えてくれる者があるのを知り、思わず眼頭が熱くなったのだった。
やがて一行は天山山脈を越え、中国国境近くから、キルギスタンに入った。
478 :
アルペンローゼ:02/01/23 23:25
キルギスタン西部もまた同様の標高数千メートルの山岳地帯が続き、道中、馬はやや苦しげな息を立てた。
しかしこの地域まで行くと国土は平和に収まっており、人々のアジア系の温和な表情のせいか、周囲には穏やかな気分がみなぎっているのだった。
キルギスタンは中央アジアでも屈指の美しい山々や湖を擁する国で、道行く随所に絶景が現れた。
特に北上するラディソ一行の方から見て左手のフェルガナ盆地の眺望は素晴らしく、遠くシルダリヤ川から引かれた運河が盆地を明るい緑に染め、その右手の蒼々とした山脈とあいまって、夢幻郷のような風景であった。
ラディソ一行は国境を越えて500キロほど北上し、キルギスタンの首都、ビシュケクに入った。
この都市でラディソはすぐせねばならない事があった。彼は長い間外部通信と遮断されていたので、ラディソネットに接続せねばならないのだ。
多くのメールの中、「至急」の意味を示す、剣のマークがついたものが2件あった。
一通はセルゲイのメールであった。ラディソはそれを読み、しばらくの間考え込んだ。彼は転送する相手をいろいろ考えたが、結局全部やめた。
もう一通はジュネーブからのメールであった。
それによると、45億ドルの資金はすべてジュネーブの銀行に集まり、アルカイダ金融グループは「マルコ・ポーロ作戦」の次の指示を待っているとの事だった。
ラディソはまた考え込んだ。そして、ビシュケク市内の物陰に消えた。
ラディソは常に国際電話が可能な携帯電話を所持していた。彼はドイツ・フランクフルトのアルカイダ支部の留守電に電話したのだった。
「マルコ・ポーロ作戦を開始する。準備資金のうち15億ドルを投入し、フランクフルト市場でロシア国債先物を売却せよ。
なお、今後の指揮はモスクワではなく、サンクトペテルブルクから出す事にする」
479 :
世界@名無史さん:02/01/27 13:45
保護あげ
アルペンローゼさん がんばってー
ラディソさんもがんばってー
マスード将軍も冬眠でがんばってー
481 :
世界@名無史さん:02/01/27 20:40
6月1日、午前9時。フランクフルト証券所はいつも通り開場した。
初夏の陽気がこのライン川中流の都市を包み、いつも通りののどかな一日だった。
取引所はドイツ国内の株式・債券のみならず、ロシア・ポーランド等の東欧諸国や、米国国債や多国籍企業などの株式も併せて扱っていた。
証券市場にはむしろ珍しい事だが、この日の相場は外の天気のように落ち着いて、さしたる事もなく動き出した。
ロシア国債先物もそうであった。ただ、午前中、断続的に5000万ドル単位の売り物が入ってくるのだった。
6月3日。フランクフルト市場のロシア国債先物は、このところ「少し下げつつある」というのが市場関係者の見方であった。
ただ、政情が不安定なロシアのような国の債券は変動しやすく、あながち驚く事ではないという見解が一般であった。
6月8日。ロシア国債先物は6日連続で下落した。地元経済紙、「フランクフルター・アルゲマイネ」は、「最近のロシアのインフレ、財政逼迫を反映したもの」と論評した。
この情報が流れ、モスクワや、遠くロンドン・ニューヨークのロシア国債も徐々に値下がりし始めた。
だがアルカイダは、その資金のうち4億5千万ドルを投じたに過ぎなかった。
しかし、先物の売却の手法を用いれば、実際は45億ドルのロシア国債を売却したに等しい影響を及ぼす事が出来るのだった。
6月10日。
キルギスタンで、行き先をサンクトペテルブルクに変更すべく待機していたラディソは、首都ビシュケクに待機していたラディソは、一通の簡潔なメールを受け取った。
「親愛なる友よ。
ロシア共和国の行く末を見定めるために、今年の真夏は、私もサンクトペテルブルクで過ごしたいと思います。
白夜の美しい街、そしてあなたに久方ぶりに会える事を楽しみにしております。
枢機卿」
木戸であった。
482 :
世界@名無史さん:02/01/27 21:16
6月13日。土曜のモスクワ市内は晴れ晴れとした天気で、街路には緑の木々が茂り、風は暖かく、燦ヶと陽光が降り注ぐ、素晴らしい日和であった。
モスクワ市長、フーチンも、この日は公務を休み、市内の高台の市長官舎でのんびりと週末を過ごしていた。
ロシア人に珍しく、ウォッカも煙草も嗜まないこの男にとって、最大の楽しみは余暇に歴史書や外国の新聞を読み耽る事であった。
歴史書は夢多き少年時代に彼を夢中にさせ、イワン雷帝、ピョートル大帝、レーニンと言った偉人の生きざまを教えてくれ、また彼に時代の先を読む力を備えわせたのだった。
政情不安なこのロシアで、彼が失脚するどころか、しっかり政界に地歩を築いているのも、彼にしてみれば週末の鍛練の賜物であった。
また彼はKGB時代、長く旧東ドイツに駐在していた関係で、外国語、特にドイツ語に極めて堪能であった。彼が書斎の安楽椅子で読み耽っているのは、お気に入りの「フランクフルター・アルゲマイネ」であった。
・・・・彼はふと、経済欄のあるコラムに眼を留めた。そのタイトルは「ロシア国債市場に異変?」というものであった。
「ロシア国債市場はここ2週間下落を続けていることにつき、市場で憶測が飛び交っている・・・・
ロシア政府の公式発表によれば、ロシアの財政破綻の懸念は絶無であるということになっており、今月20日にも、多額のロシア国債が発行される予定である。しかしながら、今月以降、同国債は下落を続けている。
さらに、最近インターネットの匿名掲示板において、ロシアの債務不履行、通貨ルーブルの暴落の噂が飛び交い、ロシア・東欧に投資している我が国の企業や個人投資家の不安を呼んでいる。
金融当局筋によれば、かかる相場下落の発端となっているのはアラブの富豪に依頼されたスイスの銀行ではないかという事であるが、その詳細は確認されていない。
・・・・ともあれ、グローバル市場にロシアも編入されたものの、その成行きには細心の注意をもって見守る必要があろう」
というものであった。
アラブの富豪。フーチンは嫌な予感がした。ある顔が思い浮かぶ。
あのセルゲイ・アファナシェフなる財務官僚。彼が90年代前半にイラクと接触したという奇妙な噂を耳にした事があった。
また最近は、チェチェン出身という事で、彼が省内で徐々に冷遇されているという。アファナシェフ家はチェチェンでは屈指の家柄で、その一族は旧ソ連時代も隠然たる勢力を保っていたと聞く。
しかも、KGB時代の同僚から極秘に得た情報では、チェチェンの反政府勢力は最近、ラディソなるイスラム教徒の率いる国際テロ組織の支援を受けているらしい。
そして、経済不安の際の国債の発行。不自然な相場の下落。「アラブの富豪」。
フーチンの直感が何かを告げていた。
483 :
世界@名無史さん:02/01/27 21:53
もしかして、アファナシェフはラディソとやらと組んで、ロシア経済を攻撃するつもりなのか?
そうなれば、自分はどうなるか。この冷血な元KGBの政治家が最初に考える事は、常にこの「その時自分は」であった。
もしこれを未然に防げば、エリーシンに大きな恩を売る事ができる。そうなれば、自分の政界での地位はさらに高まる。
だが、経済破綻が起きれば、エリーシンは現在の職に留まれまい。彼の辞任後、政局は大混乱する。その機会に、もしかして自分がこの大ロシアの頂点に一気に立つ機会が訪れるのではあるまいか?
だが、他方、これは彼らの計画(その存在も未確認だ)とやらが成功した場合の話で、もし未然に防止されたら、取らぬ狸の皮算用に過ぎない。
フーチンは1時間ほど考え抜いたが、結論としては、エリーシン政権が倒れれば万々歳、しかし未然に防止された場合に備え、自分も何かしておいた方がいい、というのが結論だった。
フーチンは、彼の秘書に電話した。
「君か?月曜からでいいが、ある英語の書類を作って欲しいんだ・・・・そう。アファナシェフの人物ファイルだ。そう。ワシントンのロシア大使館宛だ・・・・」
用件を済ますと、まだ午後6時で、北国の太陽はまだ高く明るかった。そう、今日はボリショイ劇場の観劇の用事があったのだ。今日は彼のお気に入り、チェーホフ「かもめ」であった。
・・・・その頃、キルギスタンは午後1時であった。ラディソは、ホテルにドイツから届いたファクスを読むと、荷物を持って空港に向かった。
アルカイダ金融グループは活発に活動していた。ロシア国債先物を根気よく、少しずつ売却し、相場をじりじりと下げていった。
また、イギリス・ドイツ・スイスのアルカイダの一般メンバーも、インターネットの匿名掲示板にロシアの経済不安の書き込みを続け、投資家の不安を煽っていた。
このまま行けば、今月20日の国債発行が見物であった。ロシア国債にどの程度の買い手がつくだろうか?
空港の待合室で、ラディソは手持ち無沙汰であった。サンクトペテルブルク行きの便には、まだ時間がある。
そうだ、大事な事を忘れていた。
ラディソは携帯を取り出した。東京のある番号に掛ける。
留守電に向かって、ラディソは告げた。
「メール拝見しました。もちろんお待ちしています。サンクトペテルブルクのホテル・アストリアに滞在しているので、ぜひ来て下さい。
北国のヴェニスをご一緒に見て回れるのを楽しみにしています」
言い終えると、やっと待合室に搭乗準備のアナウンスが聞こえて来た。ラディソは搭乗口に向かい外に出た。
熱風が吹きつける。初夏のキルギスタンは、日中気温が40度近くにまでなるのだった。
484 :
世界@名無史さん:02/01/27 22:21
・・・・ちょうどその頃、アルザワヒリ博士は対米テロの攻撃目標の決定にかかっていた。
やはり実行が容易なのは、支援者の多い中近東か、アフリカである。
しかしイスラム過激派は中東各国でマークが厳しい。となれば、アフリカだ。
そしてアルカイダの支援者も多く、米国の大きな大使館がある国となれば、ケニア・タンザニアだった。
博士にはタンザニアが最適に思われた。この国の大使館には、アルカイダの支援者が用務員として出入りして、内部の様子を逐一把握しているのだ。
そして実行の日は、2ヶ月ほど余裕を見て、8月下旬がよいかと思った。
・・・・博士は大きく伸びをした。と、これまでの疲労がどっと出たのか、その場にふらふらと倒れ込んでしまった。
・・・・博士は知る由も無かったが、タンザニア大使館内部に潜入した支援者は、丁度その前日、CIAのアルカイダ対策グループリーダー、マイヤー博士の警告で捕えられ、拷問を受けていたのだった。
24時間以上の言語を絶した責め苦の後、彼は舌を噛み切って死んだのだった。
・・・・朝5時であった。マイヤーはタンザニアからの電話で叩き起こされた。
「何?何も喋らず死んだって?畜生・・・・分かった、マスコミにばらされない様、しっかり処分するんだぞ」
そう言い捨てた。失敗続きだ。アフリカでテロが計画されている。しかも、ラディソの金融テロも、さっぱり決定的な証拠が掴めない。
いや、既にその徴候は出ているのだった。ロシア国債、それに続きルーブルが不審な下がり方を示している。「アラブの富豪」とやらが、裏で暗躍している。
しかし、いかにアメリカといえども、ヨーロッパの大国の金融当局に、自由な経済活動を侵害しかねない情報提供を要求する事はそう簡単ではないのだ。
せめて、ラディソがクレムリンに潜ませているスパイさえ特定できれば・・・・
マイヤーはじりじりした。と、早朝であるのに、またも電話が鳴った。
「ハロー」
と、マイヤーは極度に不機嫌な応対をした。その2秒後、真っ青になった。電話の相手はロシア・東欧対策本部副本部長だった。
「早朝からご挨拶だな。ロシア大使館から、匿名で、ロシアの財務官僚の奇妙な資料が来ているぞ」
マイヤーは驚愕した。
それこそ、フーチンが手配した、彼へのささやかな贈り物であった。
(第5章「1998年春」−完)
−第6章へ続く−
485 :
アルペンローゼ:02/01/27 22:30
やっと第5章も完成しました。
最近書き込みが少ないですが、もっとタイトにして筋の進行を早めた方がよろしいですか?
それにより第6章「1998年夏」か「1998年秋」にしようか決めようと思いますが・・・・
書き込みしてないが、読んでますよー。
ゆっくりでいいので、息長く続けてほしい。物語は「語り」が重要なわけで、
あれがどーしてこーなる式の筋だけではおもろない。デティールが常に
一番大事です。がんばって。自分でも(書くのを)楽しみながらやる方がいい。
読者はちゃんとついてる。
487 :
世界@名無史さん:02/01/28 10:50
>435
期待してあげ。夏から、に一票!
486、487に激禿同!!!!
カキコしないROMが多いんだと思うけど、
書き手さんとしたら反応ないと不安だよね?
楽しみに読んでるので大長編きぼ〜〜ん!
489 :
世界@名無史さん:02/02/01 22:05
頑張って続きを書いてくださいね!
楽しみにしてます!
490 :
世界@名無史さん:02/02/03 17:36
プレッシャーじゃないよ-、応援age.
491 :
世界@名無史さん:02/02/05 18:31
アメリカがビン・ラーディンの事を急に言わなくなった…
多分、死の証拠があったんだろう。しかし、なおも生死不明にしておき
国民大衆をテロ可能性で脅かしながら、一気に軍備拡張、並びに
溜まって腐りかけてる銃弾や砲弾を消費するために
イランその他へまで戦線を拡大しようと、目論んでいる。
ゴアとの激しい戦いを勝ち抜かせてブッシュを大統領に据えたのは
背後にある巨大な軍需産業を含む極少数の米国財閥…。ヤツらの
思惑通りに、ブッシュはセッセと軍備を消費且つ更新中、税金タップリ
つぎ込んで。官界⇔政界⇔財界、グルで税金を収奪する体制を作り上げている
日本は、まだひどい(w
すげ―面白いよ。これ。
男女のハナシが出れば女性受けしそうだ。
493 :
世界@名無史さん:02/02/07 00:43
>>491 アメリカからすると中央アジアに駐屯するのは、地政学的にも
大きな利益がありますね。
・カスピ海の油田地帯
・軍事的にイランの背中
・軍事的にロシアの腹(頭はNATO、背中は在日米軍)
・軍事的に中国の背中(頭は在韓・在日米軍、腹は沖縄)
・サウジのプリンススルタン空軍基地の予備(サウジの皇太子は反米)
・南アジアへの入り口(パキスタン・インドへ展開可能)
アフガンに親米政権が出来るまでは、「合法的に」中央アジアに
駐屯するためにはビン・ラディンに「生きて」いてもらわないと
いけないわけですね
#あと、支持率が下がったときのカードとしても使えますね
#今の支持率70%でこのカードを使っても得るものは少ないけど
#エシュロン疑惑で支持率が急落したときに、ラディソ死亡&イラク空爆
494 :
世界@名無史さん:02/02/07 21:53
やっぱりアメリカは拷問しとんだろうなあ。
捕虜でも犯罪被疑者の扱いでもないのだから
495 :
世界@名無史さん:02/02/08 00:57
>>492 私は女ですが、そういうものを読みたいとは思いませんYO!
496 :
世界@名無史さん:02/02/09 10:10
age
497 :
世界@名無史さん:02/02/13 20:25
作者さん、応援してます!
>495>492
私は見たい。ラディソ奥さんいるんだし。
499 :
世界@名無史さん :02/02/14 00:21
以前、月刊誌のForesightに載ってたけど
一時期ラディン氏は変装して外国へ行くことがあったそうだ。
ビジネスマン風だったりヒゲを変えたり。たぶん90年代半ばくらい?
ロンドンに氏の拠点があったのは知られてるけど、そこで
エジプト人女性ジャーナリストのインタビューを受けたことがあって
その時は彼女曰く「とても素敵なスーツを着こなしていた」。
(まあ例の影武者さんかもしれないけどね)
だから、ここで女性とのエピソードが出てきてもおかしくないと思う。
500 :
世界@名無史さん:02/02/14 06:14
あまり女性関係を出してイロモノにはして欲しくないなあ。
このまま硬派に行って欲しいです。
501 :
世界@名無史さん:02/02/14 08:47
すごいな。
ここで連載するのもったいなくね〜か?
でもラディソって奥さん多いな。
これも作戦の一つで、皆政略結婚だったりして・・・・
503 :
【^▽^】スレイマン・ジョーカー:02/02/14 23:02
>502
アラブ・イスラム社会によくあることだよ。
有力者同士の婚姻関係。
つづきは?
アルペンローザさんのところだけ抜いてコピーして勝手に改行して
読んでいます。
眠る前にわくわくしながら楽しませてもらっております。
梅の花が咲きましたが桜の咲くころにこのお話はどうなっているのでしょうか。
とにかく彼の才能に感謝。感謝。感謝。
それに、今頃本物の「ラディン」はどうしているんでしょうか。。。
506 :
現在のあらすじ:02/02/17 10:40
サウジの富豪の息子、ウサマ・ビン・ラディソは、イスラムの同胞の幸せを常に願っていた。
そんな彼をテロリストに変貌させたのは、米国の湾岸戦争介入だった。
そして彼はアフガニスタンを拠点とし、遠くアフリカ・日本・ロシアまで着実にそのネットワークを広げていた。
1998年、彼は米国の世界支配への最初の一撃として、地球規模の巨大金融テロを敢行するためロシアに潜入していた。
他方、アルカイダのナンバー2、アルザワヒリ博士もタンザニアの米国大使館への準備を進めていた。
しかしアルザワヒリ博士は突然の病に倒れ、またCIAのアルカイダ対策グループリーダー、マイヤー博士はラディソをあと2歩のところまで追い詰めていたのだった。
507 :
登場人物紹介:02/02/17 10:45
アルザワヒリ博士−エジプト出身の元医学者。アルカイダのナンバー2。
セルゲイ・アファナシェフ−ロシア財務省予算局第一企画課長。チェチェン自治共和国出身。
木戸晋一郎−日本人の貿易コンサルタント。92年にラディソに神風特攻隊の存在を示唆。
ボリス・エリ−シン−ロシア共和国大統領。
フーチン−モスクワ市長。
マイヤー博士−米国の数学者。CIAのアルカイダ対策グループリーダー。
508 :
世界@名無史さん:02/02/17 12:18
第6章
1998年6月16日、キルギスタン共和国ビシュケク発サンクトペテルブルク行きのアエロフロート航空便は、中央ロシアの大平原を超え、モスクワ上空を通りすぎ北西に向かっていた。
時刻は午後の8時ごろであろうか、西の空に巨大な夕陽が浮かび、翼下の雲塊を萌黄色の光彩に染めていた。
その眼下に宏大な濃緑色の森林が無限に広がっていた。ロシアのモミや杉の林であろうか。
先ほどから3時間ほど、ずっとこの夕陽は輝き、なかなか沈む事がないのだった。それも道理であった。この夏至も近い時節、アエロフロート便は北西へ北西へと向かっているのだったから。
機内アナウンスが伝わる。このキルギスタン・ロシアを往復する便は、親切に英語の内容を添える事はない。
「何と言っているのだ?」
薄い色付きの眼鏡に、髭を普段の3分の1まで刈り込み、エルメネジルド・ゼニアの濃紺のスーツに身を包んだラディソは、左隣の連れのキルギス人に尋ねた。
「あと30分で到着です。入国の時は打ち合わせ通りに・・・・」
「心配するな」
右に座るムスタファが無言で頷いた。ムスタファもグレーの瀟洒なスーツに、黒革の高価なアタッシェケースという扮装であった。
この3人組は、確かにアラブのビジネスマンにしか見えなかった。当然であった。6年前まではラディソとムスタファはサウジ財界の人間であったし、これから彼らが行うのも見方によれば一種のビジネスであった。
509 :
世界@名無史さん:02/02/17 12:54
アエロフロート便は下降し始めた。平原の向うに、大きな街の、夕刻の灯火が点在しているのが見える。
その向うにバルト海、フィンランド湾が青々と広がり、水平線の上の夕陽が強烈な光線を投げ、絢爛たる色彩を放っていた。
航空機はますます機首を下げた。水平線がますます大きく迫り、真珠のような美しい街がその容貌を微かにあらわし始める。無数の運河に切り取られた市街地の様子が、手に取るように見える。
・・・・やがて機体は滑らかに着陸した。バルト海の女王は、こうして3人のイスラム教徒を玄関に迎え入れた。
出入国管理局の管理官は、キルギスタンからの怪しげな行商や出稼ぎ労働者の入国手続にうんざりしていた。
次に現れたのは、久々にまともな一団だった。身なりの飛び切りいいアラブ人の3人組だ。カタールのパスポートを所持している。ビザも全く問題なし。文句無しだ。
その上、ムスタファが管理官にそっと五十ドル紙幣を握らせると、管理官は相好を崩した。
「なるほど、ロシア滞在の目的はビジネスですか・・・・ビジネスだけですか?」
彼は嬉しさににやにやしていた。この街に来てビジネスだけして帰るのは、よほどの馬鹿者だ。
一番長身の、物静かで恰幅の良い男は微笑んだ。そして答えた。
「観光もするかもしれませんね」
管理官は、この男の色眼鏡の奥の澄んだ眼差しを見つめた。
不思議だ。この男の微笑みに接すると、何故かしら明るく、心が洗われるような感覚がするのだった。彼は答えた。
「サンクトペテルブルクでの滞在をお楽しみ下さい」
ラディソ、ムスタファ、キルギス人は、こうしてあっさり入管を通り過ぎた。
午後9時であった。白夜の時期、空港の外は未だ明るく、夕陽が建物に長い影を投げていた。そして北国特有の涼しい空気と建物の淡白な色彩が心地良かった。
辺りには北欧圏特有の金髪・白皙の美しい男女が並び、市街へ向かうタクシーやバスを待っていた。ラディソは来て良かったと感じた。
バルト海の女王は、イスラム教徒を邸内に迎え入れた。そしてロシア経済は破滅に向かって突き進んでいるのだった。
510 :
世界@名無史さん:02/02/17 13:47
CIAアルカイダ対策グループリーダー、マイヤー博士は、ロシア・東欧対策本部から送付された、セルゲイ・アファナシェフのファイルを震える手で読み耽っていた。
この男はロシア予算局第一企画課長で、ロシア財政の極秘の情報まで詳細に知りうる地位にある。しかもロンドンでの留学の経験もあり、資本主義経済や国際金融についての深い理解も有している。
したがって、この男は、ロシアからアルカイダに送信された、ロシア財政破綻と世界経済へのシミュレーションファイルを作成する能力には全く欠けていない。
そして最も重要なのは動機であるが、これについても問題の資料は決定的とは言えないまでも、疑うには十分な内容であると思われた。
アファナシェフはチェチェン共和国の有力な一族の出身であり、同地の別の部族から妻を迎えている。この妻は旧ソ連崩壊後密かにイスラム教に改宗し、モスクワ市内の同郷の者と広く交友関係を結んでいる。
そしてチェチェンはロシア政府による迫害が激しさを増す中、アルカイダの支援によりロシア国内でのテロ準備を進めており、見返りにアフガニスタンに既に数百人のイスラム義勇兵を派遣している。
そしてCIA独自の情報によれば、こうした動きにはチェチェンの有力部族が結託して支援しているとのことであった。
よって、このファイル及びCIAの情報を総合すれば、ラディソ−チェチェン−アファナシェフを結ぶ線を推論で導く事ができ、ラディソがロシア経済を攻撃する計画が現実の危険を有するという結論を導けるのだった。
問題なのはこの結論が推論による部分が多く、物証がやや乏しい点であるが、これも事態の緊急性、影響の重大性を勘案すれば、例外的に認めうると思われた。
そして対策としては、とりあえずロシアに数百億ドル単位の緊急経済支援を行わなければなるまい。しかし、これも、湾岸戦争の時と同様、あの愚かな日本政府を恫喝すれば出せない金額ではない。
またそれと同時に、イスラエルの協力により、アルカイダのテロ行為を装い、中東でテロを引き起こし、この報復としてアフガンのアルカイダ拠点を巡航ミサイルで破壊するような事も考慮しなければならない。
これにより、アフリカで計画中と考えられる大規模テロも防止しうると思われ、まさに一挙両得の案であった。
511 :
世界@名無史さん:02/02/17 13:48
マイヤーは肩の荷が下りたような感じがした。これでCIA長官への報告書・対策案の腹案ができた。
・・・・この案件が終了した後は、どこか田舎の大学に職を見つけ、のんびりと数学の研究を続けたいものだ。
マイヤーにはささやかな夢があるのだった。彼はこのところ、あるヘッジファンドにCIAからもらったボーナス、合計80万ドルの投資をしていたが、それがこのところ3倍にまで膨れ上がっていた。
この資金で、悠々自適の生活を送る夢が、今や現実になろうとしていた。彼は久々に幸福感を感じた。
マイヤーは久しぶりにテレビをつけた。
またも例のマリア・コワルスキー問題であった。
今や事態は信じ難い大混乱であった。クリソトンはその進退を問われており、世論調査では彼が「辞任すべき」という意見は30パーセント以上にも及んでいた。
こうした意見を受け、フォスター特別検察官の率いる調査チームが結成され、近く上院に膨大な報告書を提出するとの事。
そしてこの調査結果次第では、クリソトンは辞任に追い込まれるかもしれないとの事であった。
マイヤーは欠伸をした。ワシントンというのは、全くおかしな奴等の集まりだ。自分は早くこんな訳の分からない政治がらみの仕事から足を洗いたいものだ。
512 :
世界@名無史さん:02/02/18 02:29
ゼニアを着こなしたラディソ氏、見てみたいね〜
513 :
世界@名無史さん:02/02/18 12:35
続編、お待ちしておりました。
ゼニア来たラディソがNYにいたら、一緒に吉野家へいきたい。
515 :
世界@名無史さん:02/02/19 23:30
6月16日、木曜日。モスクワ・アルバート通りのロシア財務省は今や修羅場と化しつつあった。
廊下には右往左往する職員が行き交い、セルゲイの所属する予算局第一企画課にも、ロシア中央銀行、財務省国際金融局、証券局からの電話やメールがひっきりなしだった。
ロシア国債の下落を受け、新規発行国債の販売を行う予定の海外金融機関が軒並み悲観的な見通しを伝えて来た。
もし発行を行えば、国債はさらに下落し、ルーブル相場にもかなりの悪影響が出るだろうとの事であった。
さらに経済調査局からは、ルーブルの下落によりインフレが亢進し、新規国債の発行だけでは予算を賄えないかもしれない、との警告が届いていた。
セルゲイも、インフレに備えた紙幣の増発計画や、国営企業の労働者への給料の支払いなどの打ち合わせに追われていた。
・・・・夕方7時。セルゲイは、部下の副課長に言った。
「子供が高熱を出して寝込んでいる。3時間ぐらい外すから、後を頼む」
「お大事にとお伝え下さい」
・・・・セルゲイは、車を自宅と逆の方向、郊外の別荘に走らせた。
セルゲイは2通のメールを発信した。1通はサンクトペテルブルクのラディソに、もう一通はモスクワから1000キロ東、ゴーリキーの紙幣工場であった。
前者は次のような内容だった。
「親愛なる友よ。
ロシアでの滞在はさぞ楽しかろうと思います。
私もとても忙しいですが、基本的に順調に事は運んでいます」
・・・・翌日、金曜日の朝、アルジャシーラはロシア経済の危機を30分にわたって放送した。
今や、ラディソとは全く関係の無いアラブ人実業家や富豪達が、ロシアへの投資を引き揚げ始めた。
516 :
世界@名無史さん:02/02/19 23:52
6月18日、土曜日。ラディソはサンクトペテルブルクの目抜き通り、ネフスキー大通りにほど近い、ホテル・アストリアの最上階のスイートに滞在していた。
まだ午前8時であったが既にこの白夜の都の日は高く、空は気持ち良く澄み渡り、夏の陽光が燦々と降り注いでいた。
そしてイズマイロフスキー通りに面した窓の向うに、ネヴァ川のほとりに立つ旧海軍省の壮大な建物が見え、金色の尖塔が日の光を反射し、まばゆいばかりにきらめいていた。
入り口に近い寝室にはムスタファとキルギス人が滞在し守りを固めていた。
そしてラディソが過ごす居間には衛星回線を装備したテレビ、ファクス、ラップトップのコンピュータが並んでいた。
ラディソは、ルームサービスを取りながら、来週の作戦を練っているのだった。
もはや来週のロシア国債の発行後、さらなる相場の下落は必至だった。ロシア経済の死は刻一刻と迫っているのだ。
次の目標はどうするか?
ラディソは英国から送られて来た経済書や新聞を読み耽り、ほぼ夕方までかけて考えた。
日が傾きかけた頃、やっと目標が決まった。それはドイツ第二の銀行、ドレスデン銀行と、最近ロシアに巨額の投資をしている米国の石油会社、ウノカルであった。
517 :
世界@名無史さん:02/02/20 00:09
6月20日、月曜日。ロシア共和国大統領、ボリス・エリーシンは苦悩のどん底にあった。
財務省やロシア中銀の予想によれば、今日のロシア国債の新規発行は失敗に終わるだろうとの事であった。一歩間違えれば経済危機だとも彼らは言った。
・・・・忌々しい。
エリーシンは毒づいた。まだ朝だというのに、机の上のウォッカの瓶に手が伸び、それをぐいぐいと飲み干す。やっと気分が落ち着いた。
エリーシンはそのヒグマの様な外見にも似ず、実は極めて小心だった。彼は権力の座から滑り落ち、政敵によって報復を受ける日を子供のように怖れていたのだった。
酔った頭でマウスを開く。ああ、予想通りだ。まだ市場が開いて1時間というのに、ロシア国債は10パーセント下落した。どう対策したものか・・・・
不思議な事に、ロシア国債はその後それ以上下がらなかった。
きっかけは、フランクフルト市場開場後、ロシアに巨額の融資、投資をしているドレスデン銀行の株価が、予想に反して全く下がらなかった事だった。
気の早い投機筋は、早くもロシア国債の買い戻しにかかっていた、市場は再び安定し始めた。
そして米国のヘッジファンドは、ロシア国債・ルーブルはロシアの経済実態に比べ非常に安く評価されていると考え、一斉に買いに向かっていた。
・・・・実はこれは、ラディソの手の込んだ罠であった。
ラディソはフランクフルト市場で新たに15億ドルの資金を投入し、月曜朝に大量の売りが出たドレスデン銀行株をそのまま買い上げたのだった。
危機を引き伸ばして、経済破綻の時の混乱を最大限に拡大する作戦であった。
518 :
世界@名無史さん:02/02/20 00:37
6月24日、金曜日。ロシア国債市場は久しぶりに安定していた。
マイヤー博士は、CIA長官への報告書を書き上げ、「至急。親展」と記して長官へ送った。
もうすぐだ。これで、あのアラブ人のテロリストの気狂いめいた計画も、おしまいだ・・・・。
マイヤーは、アフガンかロシアか、どこか知らぬが、ラディソが計画に失敗し悔し泣きにむせぶ姿を想像し愉快になった。
結局、イスラム教徒風情が合衆国に立ち向かおうなどというのは、無謀なことなのだ。
マイヤーは早くもすっきりした気持ちになった。この週末は、久しぶりに野球観戦でもしてゆっくりしようと思った。
・・・・カンダハルのアルザワヒリ博士は、茫然として医者の顔を見つめた。
「何ですって?入院・・・・?」
「その通りです。博士、率直に言うと、悪性のチフスに感染しておいでです。もともと過労気味で免疫力が低下していたところに、この暑さです・・・・
食餌療法などで、体調を根本的に改善しなければ、回復は難しいでしょう。もともと、カンダハルの衛生状態は非常に悪いのですから」
博士は動揺した。何という事だ。タンザニアのアルカイダ支部に、米国大使館爆破計画の指示を何度かに分け出さねばならないのに。
計画の骨子は出来ているものの、細かい修正などを折に触れ出さねばならないのだ。
だが、と博士は考え直した。
タンザニアのアルカイダは非常に高度な訓練を受け、十分な装備も有している。加えて、米国大使館に出入りしている支援者もいる。とすれば、後は彼らの裁量に任せても大丈夫ではないか。
とりわけ、ラディソが留守のこの時、自分にもしもの事があれば、アルカイダにどんな動揺を引き起こすか分かったものではない。
博士は言った。
「分かりました。せいぜい養生することにします」
「聞いてくれて嬉しいですよ、博士。入院中はいろいろお教え下さい」
と、まだ若い医者は、医学者である博士に敬意を払って答えた。そして、特別の病室を用意しましょうか、と聞いた。博士は答えた。
「カンダハルの市民と同じ所で構わない」
そして博士は病院に向かう前、緊急の事情により、今後の作戦の進行は、タンザニア支部に委ねる旨メールを送った。
博士は、問題の支援者が失踪した事を知らなかった。
そして急いでいた博士は、さらに大事な事、イスラム教徒の犠牲を最小限にする旨の指示を書き漏らしていたのだった。
519 :
世界@名無史さん:02/02/20 01:02
6月27日、月曜日。ラディソはロシア国債とあわせ、ドレスデン銀行の株を売却し始めた。
この情報はドイツ金融界に衝撃を与え、今や通貨ルーブルばかりか、ドイツの株式市場、それにつられヨーロッパの株式市場まで不安定な値動きを示し始めた。
ロシアの信用は急速に低下していた。そして、ヨーロッパでは、ロシアの経済破綻の噂が現実味を帯びて伝えられ始めた。
そしてロシアの対外債務の利払日、7月4日が1週間後に迫っていた。
対外債務の支払のためには、ルーブル紙幣を大量に増発するしか方法はなかった。
今やロシア財務省は戦場であった。幹部たちは会議を幾つもはしごし、職員は深夜まで連日奴隷のように働いていた。
セルゲイの下にも、予算局長から度重なる催促の電話がかかって来た。
「紙幣の増発は本当に順調なのかね?もし、来週月曜までに間に合わなければ・・・・」
おろおろ声の予算局長の卑屈な表情を思い浮かべ、セルゲイは内心せせら笑った。
「ご安心下さい。事前の打ち合わせで、水も漏らさぬ様手筈は整っています」
そう言ってセルゲイは電話を切った。
水も漏らさぬ様に、か。確かにその通り、手筈は整えた。
そしてセルゲイは席を外し、役所の外へ出、ゴーリキー市の紙幣工場へ電話した。
月曜の深夜、ゴーリキー市にあるロシア最大の紙幣工場は、政府による給料の遅配を理由に、ストライキに突入した。
520 :
世界@名無史さん:02/02/20 03:17
age
521 :
世界@名無史さん:02/02/20 06:21
Mr.アルペン・ローザは実は金融関係者なのか??
なぜにここまでリアルに想像できるのだろうか。
522 :
世界@名無史さん:02/02/21 22:42
あげ
523 :
世界@名無史さん:02/02/21 23:32
「数学者というのは、もっと論理的な人種かと思っていたよ、マイヤー君」
ワシントンのCIA長官執務室では、マイヤー博士が、茫然として長官の不機嫌な表情を見つめていた。長官は続けた。
「君はむしろ、小説家か詩人にでもなった方がよさそうだ」
長官の手には、マイヤーが送った報告書が握り締められていた。
「まず、この報告書が前提としているロシアの財務官僚の資料だが・・・・これが本当という証拠などどこにあるのかね?匿名の中傷に過ぎないという可能性がないと言い切れるのか?」
マイヤーは黙ったままだった。
「百歩譲って、この資料が真実としても、ロシア情報機関の陰謀かもしれないのだぞ・・・・
マリア・コワルスキー問題での政局の混乱に乗じ、CIAの活動を混乱させたり、我が国から巨額の援助を引き出す作戦かもしれない。それは考えたのかね?」
マイヤーは自分の耳が信じられなかった。長官はベトナム戦争以来数々の武勲に輝く海軍中将で、勇気と愛国心と優れた判断力で知られていた。それがこんな取ってつけたような屁理屈を述べるとは。
「冷戦が崩壊したとは言え、ロシアの力はまだまだ侮れない・・・・こんな薄弱な証拠で、巨額の経済支援をするなど、狂気の沙汰だ。休暇でも取って頭を冷やしたまえ」
マイヤーは激しく動揺しながらも、長身痩躯の長官の、気品のある眼差しの奥に、一瞬悲しげな光が宿ったのを見た。長官が震える声で言った。
「出て行きたまえ」
マイヤーは、よろよろと、体がまるで自分のものでないように感じながら、長官室を後にした。あまりに深い疎外感に、自分の感情が消滅してしまったかのように思えた。
・・・・長官は、椅子の上にどっと崩れ落ちた。限りなく深い苦悩が長官を襲った。正直言うと、マイヤーは間違った事をしてはいないと信じていたのだ。
しかし、コワルスキー問題でクリソトンの首さえ危うい現状で、ロシア救済のような非常な議論を招く政策を行う余地がどこにあるのだろうか。ただでさえ大統領の支持率は落ちているのに、国民が承知しようか。
しかも冷戦崩壊後、CIAの予算は削減の一方で、もしラディソの計画が存在しなかったという事になれば、CIAの存在すら危うくなりかねない。
長官は窓の外を眺めた。ワシントンは猛暑で、真夏の太陽がぎらぎらとした光を放っていた。ラディソの計画が、存在しなければいいのだが。長官はそれだけを祈っていた。
524 :
世界@名無史さん:02/02/21 23:54
6月29日、水曜日。ラディソはドレスデン銀行株を売却した資金13億ドルを振り向け、今度はメキシコ国債先物を売却した。メキシコ国債はこの日だけで7%下落した。
メキシコの金融不安が伝わると、アルゼンチン・ブラジルなどの中南米諸国の金融市場も動揺し始めた。
この地域の経済不安は米国の利益に直結するだけに、ニューヨークの株式市場も、徐々にであるがついに下落し始めた。
7月1日、金曜日、午後。今やロシア財務省には絶望感と悲痛な空気が漂っていた。
ゴーリキー市の紙幣工場のストライキで、全ての努力が水泡に帰したのだった。
今や、全ロシアの他の紙幣工場をフル稼動させても、対外債務の利払いに対応するため増発が必要な紙幣の3分の2しか生産できないのだった。
つまり、利払い日の7月4日、ロシアは借金の利子も満足に払えない国と宣言する事になり、ロシアは破産するのだ。
省内はもはや投げやりな雰囲気であった。昼からヤケ酒で酔った職員が、「財務省の職員全員がゴーリキー工場に行きゃあいいさ」と、きつい皮肉を飛ばしていた。
・・・・セルゲイの机で電話が鳴った。予算局長の力無い声が聞こえて来た。
「アファナシェフ君か?今日はもう帰っていい。本当にご苦労だった・・・・。
月曜は、ロシア共和国始まって以来、最も悲しい日になるだろう。ロシアの信用は崩壊したのだ。・・・・せめて、週末ぐらい、ゆっくり休むことにしよう」
セルゲイは礼を言い、電話を切った。勝ち誇った気分だった。
財務省予算局企画第一課長、セルゲイ・アファナシェフは、ついにロシアへの報復に成功したのだった。
故郷のイスラム教徒の同胞を迫害して来たロシアに、彼はついに一矢を報いたのだった。
彼は急いで自宅に戻ると、荷物をまとめ、妻子を連れて、サンクトペテルブルク行きの夜行特急に乗り込んだ。
525 :
アルペンローゼ:02/02/22 00:10
>>519さん
わたしは金融関係者ではありません。
親族や友人数名は金融機関に勤めていますが。
株を持ってて、時々売買するぐらいですね。ラディソの1000分の1ぐらい持ってればかなり楽しいでしょうけど。
金融テロは細切れで書くのがなかなか難しく、お待たせした上に一気に書いてしまいました。
>>505さん
「ラディン」さんはどこにいるのでしょうねえ。
死んだという話も一部にありますね。
私は、パキスタン北部の山の中に潜んでいるのではないかと思います。
印パ国境の地域には、さすがに米国も手が出しにくいのではないかと。
この前、知っている人に「逃亡篇も面白いように思う」と言われました。
確かに今となっては、そっちの方が面白いかもしれませんね。
526 :
世界@名無史さん:02/02/22 00:43
アルペンローゼさんはホントに文才ありますね!初めて書き込みしますが
いつも楽しく見させてもらっています。これからも頑張って下さいね!
陰ながら応援してますね!!
527 :
世界@名無史さん:02/02/22 04:44
祝再開! age!!
たいへん楽しく拝読しています。ところで、
>>510の部分は
ちと書き急がれましたか? 「そして」でつなぎ過ぎの感あり、
下記の表現↓も、おかしい。推敲の際にはご検討を。
>シミュレーションファイルを作成する能力には全く欠けていない。
頑張ってください。ラディン氏を「生死不明」にしておいて大衆心理を
掌握しつつ、ひたすら軍拡へと走る米国と追随諸国の危うさを憂いつつ、
この小説を楽しみにしています。
528 :
世界@名無史さん:02/02/22 21:51
アルペンローゼさま
「逃亡編」もよさげですねぇ!
じゃ、そっちは本編終了後、というのは欲張りすぎでしょうか。
529 :
世界@名無史さん:02/02/25 02:53
530 :
世界@名無史さん:02/02/25 03:51
531 :
世界@名無史さん:02/02/26 17:53
532 :
世界@名無史さん:02/02/27 03:10
o
533 :
世界@名無史さん:02/02/27 03:29
>>525 楽しく拝見させていただきましたm(_ _)m
>この前、知っている人に「逃亡篇も面白いように思う」と言われました。
前にも書きましたけど、歌舞伎の「勧進帳」(源義経主従の加賀国・安宅関越え)
お願いします(^^;
次章まだかな
まだ?
535 :
世界@名無史さん:02/03/02 20:44
k
536 :
世界@名無史さん:02/03/02 22:55
その時ラディンはお腹をこわしトイレに入った。たまには気分を変えて
和式で用をたそうと思った。そしてかがんだ。その時、パチャっと乾いた音が…
頭のいいラディンは一瞬で全てを悟った。そう、尻ポケットに入れていた携帯が
便器に落ちたのだ!
「Missed SHock!!」
これまでいかなる困難な状況にも常に反論と対策を建ててきたラディンも、このときばかりは
さすがに成す術なくただ呆然と便器に落ちた携帯を上から見つめるしかできなかった。
「拾うべきか…そして拾ったら洗うべきか…」
(------- 続く --------)
537 :
世界@名無史さん:02/03/02 22:56
英雄ラディンの大ピンチだね
538 :
世界@名無史さん:02/03/02 22:59
しかし、ラディンは遂に決心して勇気を出してすばやく形態を拾い上げた。
そしてクソするのも忘れ、水の滴り落ちる携帯をつまんで洗面台にもっていって
ジャバジャバと蛇口から流れ落ちる水で
「もう壊れてもいいや…」
いつまでもしつこく洗っていた。
(--------- to be contenued -------)
539 :
世界@名無史さん:02/03/03 12:54
訂正 形態 → 携帯
540 :
ラディソの父:02/03/03 20:15
1の父でございます。現在作者は引越しでネットに接続できない状況にあります。
再開は来週末以降となります。どうかご了承ください。
と申しております。
541 :
世界@名無史さん:02/03/10 17:05
AGE
542 :
世界@名無史さん:02/03/23 00:42
保守
543 :
世界@名無史さん :02/04/02 14:52
保守
544 :
昨日、ラディン様の夢を見ました。:02/04/13 21:55
ラディン様が仲間を引き連れて、日本の学校へ逃れてくるという夢です。
ラディンが来るという事を知って、
友達と一緒にラディンが来るところ(視聴覚室のようなところ)に行きます。
そこは既に ラディン様の登場を待ち焦がれている人たち
(そこの学校の生徒たちと思われる&先生)がたくさんいて、
席に着くやいなや、ラディン様が仲間と共に入ってきます。
鼻がすごく印象的で、もう本当にかっこいいと心底感じてました。
長身が、さらにその魅力と存在感を引き立たせていて、
「わ〜」「すごいかっこいい!!」というような類の
言葉が室内に飛び交います。ラディン様はみんなの視線の的に。
なのにラディン様は、自分に対するそんな周りの反応に、
まるで全然気づいていないかのように・・・・すごく自然体でいらっしゃる・・・・
・・・・飾り気のないラディン様・・・・
ラディン様は自分の3つくらい前の席に腰をおかけになり、
仲間たちと、TVを御覧になっておられました。
夢の中で、ラディン様と自分との距離を1.5メートルくらいだと想定しました。
わたしは、日本がラディン様を受け入れるなんて・・・
何かの罠なのではないかと心配していました。
だた、ちょっと気がかりだったのは、なぜかラディン様がボーズ刈りだった事・・・。
ターバンを巻いたラディンの方がよかった…。
545 :
世界@名無史さん:02/04/13 22:21
スライムがあらわれた!
546 :
世界@名無史さん:02/04/16 23:48
ラディン氏は実にいい眼をしているね。ブッシュなどとは
雲泥の差だ。人相、骨相から言うと、
ラディン>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>ブッシュ
再開期待あげ。
547 :
世界@名無史さん:02/04/17 00:28
ぶしゅは使用語彙も卑しいし鼻声だし
ちんぴらがすごんでるような姿勢だし最低。
アルペンローゼさん、続ききぼんぬ。
548 :
世界@名無史さん:02/05/02 00:47
保守
549 :
世界@名無史さん:02/05/02 01:05
ラディン、アメリカを罵倒しつつも着ている服はアメリカ軍の軍服だし、着けてる時計もアメリカ軍の軍用品・・・。
550 :
世界@名無史さん:02/05/02 01:27
第7章
ヘルシンキ発、サンクトペテルブルク行きの国際列車は、速度を緩めた。
午前9時、北国の太陽も日は既に高く、右側の車窓から望む紺色のバルト海が燦々と降り注ぐ陽光を反射し、金色にきらめいていた。
左側には白樺の林が白骨のような幹に青々とした葉を蓄え、沿線に無限に続くかのごとく群生していた。
・・・・1等寝台のシートに座り、既に身なりを整え、ロマンスグレーの髪をさらりと撫で付けた初老の男は、ヴィトンのバ
ッグを持ち上げ、降りる準備を始めた。木戸であった。
午前9時半、木戸は駅からエルミタージュ前の広場に向かうタクシーの中で、英国経済紙、フィナンシャル・タイムズのページを退屈げにめくっていた。
欧州株式市場はロシア経済の動向に対する懸念で乱高下を繰り返しており、またラディソの仕掛けた国債の空売りのため、メキシコを初めとする中南米各国の金融市場、そしてニューヨークの株式市場までもが下落を始めていた。
いよいよ、これからだ。
木戸は新聞から顔を上げた。ネフスキー通りのはるか向こうに、エルミタージュ宮の壮麗なファサードがその一部を覗かせていた。
ほどなく、タクシーは宮殿前の門で止まった。木戸は米ドルを運転手に渡した。その容貌にひときわ笑みがこぼれる。ルーブルの信用が失墜しつつあるロシアでは、米ドルは極めて貴重なのだ。
もっとも、数年後は、どうなるか、わかったものではないが。
木戸の脳裡に、ラディソの巨大な計画、米国への金融テロ、崩壊する証券市場のイメージがフラッシュバックのように一時にかすめて通り過ぎた。その最後に、一際高い二つのビルが同時に噴煙を上げて燃える映像が浮かび、瞬く間に消えた。
・・・・やがて木戸はエルミタージュの大理石の階段を登っていった。2階、ゲオルギーの間が、ラディソと待ち合わせた場所であった。
薄暗い館内、金製のランプとシャンデリアが光も無く、クリスタルの透き通った輝きを放っていた。
551 :
世界@名無史さん:02/05/03 00:01
良かった〜〜!!
アルペンローゼさん、続き書く気が無くなっちゃったかと
心配してたよ。
喜びアゲ。
552 :
世界@名無史さん:02/05/11 13:12
ビンラーデンは不滅じゃぁぁぁ
・・・でも空爆で洞窟の入り口がふさがって出てこれん
553 :
世界@名無史さん:02/05/13 11:42
ラディソは死なぁ〜なぁ〜い
554 :
世界@名無史さん:02/05/13 11:50
復活マンセー!!
555 :
世界@名無史さん:02/05/13 23:29
続き禿しくキボンヌあげ!
556 :
世界@名無史さん:02/05/25 16:28
保全
557 :
世界@名無史さん:02/06/05 00:35
保全
空アゲ続きすぎ
実のある事書かないなら、アゲるなと言ってみるテスト
559 :
アルペンローゼ:02/06/19 21:30
引越し後、ケーブルTVを入れたら、
proxy規制がかかるようになってしまいました。
おまけにこの前PCを壊しまして、まったく自宅から書き込めません。
今度新しいPCを購入したら、何とかしようかと思うのですが・・・・
>559
げげ、本物ですか?
561 :
世界@名無史さん:02/06/20 00:05
562 :
世界@名無史さん:02/07/01 16:26
アルペンローゼ 復活期待あげ
sage
564 :
世界@名無史さん:02/07/12 23:26
ラディソ復活あげ
ウサマビンラーデンマンマンセー!!!!!!!!!!!!
566 :
世界@名無史さん:02/07/16 02:12
>アルペンローゼ さんのお早いお帰りを期待してage
最近読んだ本のあとがきに
「ビン・ラーディンを囲む会 励ます会・・・」なんて書いてあってウケてしまいました。
囲む会なんてあったら参加したいなぁ〜
567 :
アルペンローゼ:02/07/26 20:49
米国経済が大混乱をはじめましたね。
ラディンさんの思いが通じたのでしょうか。
今度、米国出張に行きます。
それより続きを早く読みたい人もいると思いますが、なにとぞご猶予を・…
568 :
世界@名無史さん:02/07/30 00:25
カーイダ代替わりか、というニュースあり。
>>567 無事のお帰りと話の続きを待ってます。
569 :
世界@名無史さん:02/08/06 23:08
age
571 :
世界@名無史さん:02/08/10 11:32
アルペンローゼ 復活期待age
572 :
アルペンローゼ:02/08/22 01:20
米国出張から帰ってきました.
NYはあきれるぐらい高層ビルがいっぱいありますねえ・・・
573 :
アルペンローゼ:02/08/22 01:43
サウジアラビアの富豪の息子、ウサマ・ビン・ラディソは、イスラムの同朋の幸せを常に願っていた。
そんな彼をテロリストに変貌させたのは、米国の湾岸戦争介入だった。
1998年、彼はアフガニスタンからロシアに潜入し、ロシア経済を破綻させ、世界経済を大混乱に陥れる巨大金融テロを実行に移そうとしていた。
CIAのアルカイダ対策グループリーダー、マイヤー博士の必死の努力も空しく、ロシア経済は破綻に追い詰められ、世界経済の崩壊が目前に迫っていた・・・・
574 :
アルペンローゼ:02/08/22 10:06
上は「現在のあらすじ」
575 :
アルペンローゼ:02/08/22 10:28
第7章(続
>>550)
ゲオルギーの間はエルミタージュ2階の中央にあり、帝政ロシア時代の皇帝の王冠、宝飾品、絢爛たる衣装等を随所に配した、館内屈指の展示室であった。
足を踏み入れた木戸の眼をまず奪ったのは、燦然と輝く85カラットのダイヤを中心に、巨大なエメラルド、ルビー、サファイアをあしらったロマノフ家の王冠であった。
その両脇には深紅のベルベットの式典服に、純銀製の全身を覆う鎧、さらにその周りには刀身が鮮やかな光を放つ多数の宝剣が並んでいた。
・・・・木戸は、室内の奥に眼を凝らした。
懐かしいあの姿が眼の前にあった。その男は、190センチ以上の長身に、ジャンフランコ・フェレであろうか、ベージュの上質の麻のスーツを着こなし、すっきりと立っていた。
その美しい容貌に、周囲の髭を短く綺麗に刈り込み、以前より皺が多少増えたかと思える表情には、前よりも柔和で、しかし一層澄んだ眼差しが覗いていた。この男が、6年ぶりに会うウサマ・ビン・ラディソであった。
木戸は万感を込め、ラディソの姿をしげしげと眺めた。そして無言で歩み寄り、ラディソの眼差しを覗き込みながら、控えめだが力強くラディソの手を握った。
木戸は言った。
「少しお痩せになられましたな」
576 :
世界@名無史さん:02/08/22 22:33
age
577 :
アルペンローゼ:02/08/22 22:53
ラディソの頬は、ここ数年の苦労のせいか、確かに少し肉が落ちたように感じられた。髪にも若干、白いものが混じったように見えた。
しかし、ラディソの気高く澄み切った眼差しはそのまま、いやむしろ、一層その澄明さと輝きを増したようにさえ感じられるのだった。
木戸はラディソから眼を離し、窓の外のネフスキー通り、そしてその向こうに広がる濃紺色のフィンランド湾に視線を向けた。
既に正午も近く、北緯60度の太陽も強烈な光線を投げ、その光が街路のマロニエの並木、港の白亜の無数の船、水平線の波間に反射し、この港町を息を呑むような輝かしい光彩に染めているのだった。
「この光景も、月曜になれば」
木戸は言葉を切り、言った。
「絶望と苦悩に沈む無数のロシア人で埋め尽くされるわけですな」
過去50年、ロシアに一度として良い感情を抱いたことのない木戸は、ラディソに意地の悪い笑みを向けたが、案に反して、ラディソの表情に走ったのは、何ともいえない暗い陰翳であった。
・・・・どうしたというのだ。この男は、この期に及んで良心の呵責でも感じているのだろうか?
木戸の胸に微かな疑惑が起こるか起こらぬかというその瞬間、長身の黒髪の美男子の、年の頃は30代後半かと思われるロシア人が入ってきた。その脇に、これも人目を奪うような、黒髪の美人を連れている。
「紹介しましょう、木戸さん、こちらが、セルゲイ・アファナシェフ夫妻・・・・」
578 :
アルペンローゼ:02/08/22 23:48
木戸は二人に眼を向けた。彼岸の彼方からのような虚無の光がその眼差しからきらめく。
「御噂はかねがね伺っておりました・・・」
セルゲイは曖昧な微笑を返した。どんな御噂か?昨日までロシア財務省予算局課長の職にあったこの自分が、前代未聞、史上稀な背任行為により、ロシア共和国を破滅に追い込んだことを言うのだろうか?
しかし、ラディソネットの情報を信頼するならば、この洒脱で冷たい眼差しの日本人こそ、「マルコ・ポーロ作戦」の後半を担い、世界経済を破滅に陥れる主役、すなわちあの「枢機卿」のはずなのだ。
セルゲイは木戸に眼を凝らしたが、木戸はそんなことも素知らぬ様子で、生来女には人一倍うるさいのだろうか、妻の姿をしげしげと眺めていた。
「これは、申し遅れました・・・・妻のニーナです」
女性については特にうるさい審美眼の持ち主である木戸も、ことニーナに関しては、まず非の打ち所がないと思った。
艶やかな黒髪を後ろで簡潔に束ね、その肌は抜けるように白く、額には濃い黒い眉が美しい弧を描き、情熱的な真っ黒な瞳が燃えていた。そしてその彫りの深い優美な顔の造作と、均整のとれたしなやかな肢体は、後期ヘレニズム時代のギリシャ彫刻を思わせた。木戸は言った。
「実にお美しい奥方でいらっしゃる」
他方、ラディソもまじまじとニーナの姿を見つめた。だがラディソが惹きつけられたのは、彼女の表面的な美ではなく、その立居振舞い、微かな眼差しからも察せられる彼女の内面の気高さであった。それこそがニーナを尋常の女性と決定的に分け隔てているものであった。
「あなたのお話は伺っています」
ラディソは言った。
「あなたはエリーシン政権の弾圧も恐れず、チェチェンのイスラムの同胞に懸命の支援をされていた・・・・モスクワのアルカイダの地下組織の立ち上げにも、身の危険を顧みず尽力されたと伺っています。お会いできて光栄です」
ニーナは答えた。
「神の御心を実現するためでしたら、私の身の安全など何程のことでもありません」
ニーナはラディソの眼を真っ直ぐ見返していた。セルゲイが間に入り、言った。
「これ以上は、ここでどんな者が聞き耳を立てていないとも限りません・・・・我々がロシアにいられるのも、今週限りかと思います。せめて、あとはこの地に名残りを惜しみ、あなた方を案内して差し上げるのが我々の努めかと思います」
木戸とラディソは頷いた。来週月曜、ロシア経済の破綻が発表された後は、アファナシェフ夫妻は全ロシアのお尋ね者になるのは火を見るより明らかであったから。
おお!復活したぞ!
でも上げると厨房が寄ってきてしまうのでsage。
580 :
日本@名無史さん:02/08/26 14:06
ビンラディンはサラディンの再来か?
581 :
世界@名無史さん:02/08/29 17:45
アルペンローゼ 復活マンセー
582 :
世界@名無史さん:02/08/30 14:45
ラディソ今ごろなにしてんのかな
新愛犬が鳴いているので庭を見てみたら世界的に有名なテロリストのオサマビンラディン氏が倒れ伏している。
米国留学の経験があると言うビンラディン氏は流暢な英語で「ウォータープリーズ…」などと言う。
疲労の色が濃い。彼は人工透析無しでは一週間(?)生きられない病人なのだ。
生死に関わるほど困っている人を見捨てる訳にはいかないので仏間の仏壇前に布団を敷き介抱する俺。
彼はすぐさま回復する。良くわからんが健康になったようだ。
何か感じ入る事があったのだろうか、ビンラディン氏は俺に向かって、
「何も礼さできんねど、わだばお尋ね者なでお上さわたしゃ銭さもらえる」と、どこの言葉か分からん日本語で告げ自首するのだ。
ttp://www8.ocn.ne.jp/~bgb/ore2002822.htmより。
日本にいるらしいです。
584 :
考える名無しさん:02/09/10 22:11
あげとこう
585 :
世界@名無史さん:02/09/11 07:42
さて、1周年です。
あげておこう。
アルペンローゼさん、続き楽しみにしています。
このスレッドを立てた人は
テロでなくなった多くの人たちを侮辱しているのですか?
わたしはそのことに強い怒りを感じます
>>586 あの事件の真相が公式発表通りと考えているかたは、勝手に腹を立てていて下さい。
また、あれがアルカイダの反抗だとしても、アメリカやアメリカ人にそれを避難する資格があるでしょうか
亡くなった方には家族も友人もあり、それぞれの物語を持っているでしょうし、気の毒だとはおもいますよ、
でも、アメリカのお陰で死んでいった何千、何万という人たちのことを考えるべきでしょう。
彼らにも家族がいて、それぞれの物語をもっていたんですよ。
アメリカ人はそういう人たちの犠牲を気に止めたことがあったでしょうか?
ひたすら正当化していただけだと思います。
個人個人の不幸には同情しますが、全体として同情する気にはなれません。
588 :
世界@名無史さん:02/09/12 13:52
>>587 フーン テロリストの名声欲とムスリム一般の苦しみをイコールでくくっちゃうわけね
一見同情しているように見えて一番悪辣な性格の意見だね
腹立ってきたからこのスレッドつぶします
>>588 >フーン テロリストの名声欲とムスリム一般の苦しみをイコールでくくっちゃうわけね
どこが?ムスリム一般てなんのハナシ?
590 :
世界@名無史さん:02/09/12 21:31
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|| 重要 !!
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| ̄アニメタン ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l二l二| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ for ALL
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下手な煽りに引っかかったら、 あなたも荒らし認定ですわよ!!
592 :
世界@名無史さん:02/09/12 21:50
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593 :
世界@名無史さん:02/09/12 22:28
age
594 :
世界@名無史さん:02/09/12 22:30
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595 :
世界@名無史さん:02/09/12 22:40
..というわけで、ラディソはウサマンエジプトー全トルキスタン帝國の初代カリフとなり...
596 :
世界@名無史さん:02/09/12 22:42
回線切って首を吊って死んでしまったのだった
597 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:49
グ ル グ ル ガ ム を く ら え !!
598 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:53
>271−275
日々苦労して虚構の世界を築いている1さんや、
中華民国軍閥スレで高度な書き込みをしている
あやめさんのような読者に免じて、
少しは自分の頭を使って文章を書いたらどうですか?
虎の威をかる狐(w
599 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:54
472 名前:作者さま[] 投稿日:02/01/16 02:38
アルペンローズさん、毎日巡回して続きを楽しみにしています。
モデルとなる人物もかなり大勢出てきますし、
出来事もそれらしく書くにはちゃんと資料もあたらないといけないし、
いつもすごいな〜〜と思っています。
これまで小説は書いたことがない、というようなお話でしたが信じられません。
小説以外の書物はきっとなさる方なんでしょうね。
これからも頑張ってください!
600 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:54
あの事件の真相が公式発表通りと考えているかたは、勝手に腹を立てていて下さい。
また、あれがアルカイダの反抗だとしても、アメリカやアメリカ人にそれを避難する資格があるでしょうか
亡くなった方には家族も友人もあり、それぞれの物語を持っているでしょうし、気の毒だとはおもいますよ、
でも、アメリカのお陰で死んでいった何千、何万という人たちのことを考えるべきでしょう。
彼らにも家族がいて、それぞれの物語をもっていたんですよ。
アメリカ人はそういう人たちの犠牲を気に止めたことがあったでしょうか?
ひたすら正当化していただけだと思います。
個人個人の不幸には同情しますが、全体として同情する気にはなれません。
601 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:55
596は1にコロサレマシタ。そしてウサマ朝はインドを吸収し、再びNYに自爆テロを...
602 :
世界@名無史さん:02/09/12 23:57
仕掛けようと思ったらバナナの皮に足を滑らせて死んでしまった
603 :
世界@名無史さん:02/09/13 00:05
>>600の元ネタは、テロを避難する資格がありません。
>>600はコピペする資格がありません。
あと
>>599は602に対してのカキコです。
みんな反省してください。
604 :
アルペンローゼ:02/09/13 23:46
お久しぶりです。1周年ですね。
>>586さん
あなたには思いもよらないことでしょうが、9月11日はずっとBS1でテロ追悼式典を見ておりましたよ。
あれほどの悲劇を引き起こしたのは何だったのか、あれほどの行為に狩りたてたイスラム教徒の憎悪はどれほどのものだったのか、それを考えて。
結局米国はアフガニスタンを報復攻撃し、テロリストとともに多くの一般市民を殺傷しましたが、逆にイスラム諸国の反米感情は高まり、悲劇が拡大しようとしていますね。
605 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/13 23:49
>604
あの、こんな空気のなかでなんですが続編を・・・。
606 :
アルペンローゼ:02/09/13 23:56
山野野衾さん
おお、お久しぶりですね。
そうそう、女性はやはり絡んだ方がいいでしょうか?
なお、ラディソはビンラディン氏をモデルにしているものの、似て非なる、理想化したまったく別の人物を再創造したものゆえ、念のため。
607 :
山野野衾 ◆NDQJtGoM :02/09/13 23:58
>606
いや、もうアルペンローゼさんの文章が読めれば文句はありませんので。
それどころか別の話でも文句は言えません(藁)。
あ、それでは明日も早いのでお休みなさい。
608 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:19
604 名前:アルペンローゼ[] 投稿日:02/09/13 23:46
お久しぶりです。1周年ですね。
>>586さん
あなたには思いもよらないことでしょうが、9月11日はずっとBS1でテロ追悼式典を見ておりましたよ。
あれほどの悲劇を引き起こしたのは何だったのか、あれほどの行為に狩りたてたイスラム教徒の憎悪はどれほどのものだったのか、それを考えて。
結局米国はアフガニスタンを報復攻撃し、テロリストとともに多くの一般市民を殺傷しましたが、逆にイスラム諸国の反米感情は高まり、悲劇が拡大しようとしていますね。
609 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:19
イスラム教徒はみんなテロリストだそうです
610 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:21
574 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:02/08/20 03:29
>>569 >ものごとは時代や地域によって相対的に多面的に捉えねばならないという意見だろ。
まあ、いわんとしていることはわからなくもないが、歴史が複雑性であるというのは、いわば当然のことでしょ?
歴史を決定論的に取り扱えると考えるのは厨房だが、少なくとも傾向性として、確率論として取り扱うことは可能なはず。
もし確率論としても歴史を取り扱えないのなら、歴史は人文・社会科学と名乗るのはおこがましい、ただの恣意的な妄想の産物になってしまう。
塞翁が馬は、むしろその傾向性を混乱させる効果のほうが高くて、危険なんじゃない?
「風が吹いたら桶屋が儲かる」がまかり通るのなら、小林よしのりが言う「日本が大東亜戦争を戦ったから、アジア諸国が独立できたんだ」というような言説も認めなくてはならない。
恣意的に自由に因果関係をつくれてしまうのが問題だと思う。
それは歴史発展法則の一般性を混乱させるだけだろう。
史観と名乗る以上、「地域による多面性」は誤差として切り捨てられるだけの普遍性がほしい。
自由主義史観みたいに、極端に局地的な史観ももちろんあることはあるんだけど……。
ありゃ、社会科学というよりプロパガンダだしね。
575 名前:塞翁の馬[sage] 投稿日:02/08/20 03:29
ある程度マクロな視野で見れば 一定方向に向かっての軌跡
具体的には?
576 名前:塞翁の馬[sage] 投稿日:02/08/20 03:33
歴史発展法則の一般性とは?
611 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:21
574 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:02/08/20 03:29
>>569 >ものごとは時代や地域によって相対的に多面的に捉えねばならないという意見だろ。
まあ、いわんとしていることはわからなくもないが、歴史が複雑性であるというのは、いわば当然のことでしょ?
歴史を決定論的に取り扱えると考えるのは厨房だが、少なくとも傾向性として、確率論として取り扱うことは可能なはず。
もし確率論としても歴史を取り扱えないのなら、歴史は人文・社会科学と名乗るのはおこがましい、ただの恣意的な妄想の産物になってしまう。
塞翁が馬は、むしろその傾向性を混乱させる効果のほうが高くて、危険なんじゃない?
「風が吹いたら桶屋が儲かる」がまかり通るのなら、小林よしのりが言う「日本が大東亜戦争を戦ったから、アジア諸国が独立できたんだ」というような言説も認めなくてはならない。
恣意的に自由に因果関係をつくれてしまうのが問題だと思う。
それは歴史発展法則の一般性を混乱させるだけだろう。
史観と名乗る以上、「地域による多面性」は誤差として切り捨てられるだけの普遍性がほしい。
自由主義史観みたいに、極端に局地的な史観ももちろんあることはあるんだけど……。
ありゃ、社会科学というよりプロパガンダだしね。
575 名前:塞翁の馬[sage] 投稿日:02/08/20 03:29
ある程度マクロな視野で見れば 一定方向に向かっての軌跡
具体的には? さsだdふぁsふぁふぁdふぁ
576 名前:塞翁の馬[sage] 投稿日:02/08/20 03:33
歴史発展法則の一般性とは?
612 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:23
>>1の精神科医「
>>1は重度の精神障害を引き起こしている」
>>1のエクソシスト「
>>1には悪霊が数体とり憑いており大変危険な状態だ」
>>1の主治医「お気の毒ですがもって3ヶ月。回復の見込みはないでしょう」
>>1の同級生「いつかはやるだろうとみんなから言われていました」
>>1を介護するロボット「介護モ困難ナ状態ニアリマシタガココマデハ予測デキマセンデシタ」
>>1の体内に金属片を埋めた宇宙人「
>>1ヲ実験体二スルニハ無理ガアッタヨウダ」
>>1の初体験の相手のソープ嬢「オドオドしていて雰囲気が怖かったです」
>>1の家臣「このような時にご乱心あそばされるとは無念の至りでござる」
>>1の精子「オナーニをやめたかと思えばこんなことをしているとは!」
>>1の召喚獣「史上最悪の生物を召還する前触れです。それだけは阻止してください!」
>>1のシーモンキー「こんなやつに飼育されるのは奴隷以下の存在。悲しいです」
>>1の暗殺を狙う工作員「このような暴挙に出るとは。
>>1に接近するのはまだ危険だ」
>>1の中学生時代の担任「
>>1の将来は心配していましたが・・・私の力不足でした」
613 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:24
アメリカ政府の意向=すなわちアメリカ国民の最大公約数的
な動向という事を否定すると、それは即ち民主主義の否定
であるのでは。
選挙制度や一部のエスタブリッシュメント、ロビー活動など
は当然それを歪める要素ではありますが、根本的な理念そ
して現実として、アメリカ政府=アメリカ国民だと思います。
僕は単純に世界史とは人間の根本欲求を満たしていく過程で
あり、それは農耕と牧畜の始まりから産業革命に至るまで、
全ては結局、まずは生物としての欲求(食欲や生存欲求等)が
満たされての後、人間らしい欲求(自由、快楽、その他個々人
によって数多)を満たそうとするのではないでしょうか。
そして、漸進的にそれは満たされつつあると。
故に歴史は、不可逆的な進歩への階梯だと僕は考えています。
問題は、不当なまでの格差、そして地球という限られたパイ
がそろそろ限界に来ている事でしょうね。
そして、その論点でいうと経済発展即ち、欲求の充足に繋が
りますから(物質的な部分においては)それすなわち、善であ
り進歩だと思いますね。
正直、些か厭な面もかいま見えますが、欧米的スタンスによ
るアジアやアフリカへの視点がより確かかと。
614 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:34
・ビンラディンに共感すると叫んだ小林よしのり
・アラブテロ擁護のため、ルクソール事件を無視しまくる小林よしのり
・ポルポト礼賛のデムパ左翼、チョムスキを信奉する小林よしのり
・サヨク業界の親玉、サイードを信奉する小林よしのり
・テロ攻撃は弱小国家にとって有益な手段と妄想する小林よしのり
・100年前に論破されたマルクス理論で資本主義を語る小林よしのり
・在日団体の広告塔をやってた過去が暴かれた小林よしのり
・在日朝鮮人への選挙権付与を容認する小林よしのり
・在日エセ右翼のイベントに参加して熱弁を振るう小林よしのり
・公平な言論と言いながら、部落問題では解同の主張ばかり垂れ流した小林よしのり
・公平な言論と言いながら、中東問題ではパレスチナ極左テロを擁護しまくる小林よしのり
・つくる会への誹謗中傷をやめない小林よしのり
・産経新聞への誹謗中傷をやめない小林よしのり
・日本の保守論壇から追放されてデムパ左翼になっちゃった小林よしのり
前スレ
【凶悪】小林信者のデムパな産経批判5【無能】
http://natto.2ch.net/test/read.cgi/mass/1029324257/
615 :
世界@名無史さん:02/09/14 01:35
アメリカを中心とする集団安全保障体制は、その価値観(近代主義的、国連的な)
にまつろわぬ国家を任意にエリミネートする権利を有する。
この価値枠ぐみをこえて(我が国独自の価値観)なるものを主張
することはゆるされない。
何が正義で不正義であるかはアメリカだけがこれを決し得る。
アメリカは地球の憲法であり法律であり判事であり死刑執行人である。
よってアメリカとその敵対者の関係は常に司法権力と犯罪者
の関係に等しい。
616 :
世界@名無史さん:02/09/14 13:18
139 :世界@名無史さん :01/10/09 08:34
ここ何日かの荒らし、いままでの書き込みを見ればどういう人が
どんな動機でやっているか大体、見当がつくけど哀れだよな。
木戸晋一郎=日本人の元商社マン。ラディソに神風特攻隊の存在を示唆。アルカイダの暗号名は「枢機卿」。
セルゲイ=ロシア財務省の官僚。国債発行に関わり、ロシア経済を破綻に追い込む。チェチェン自治共和国出身。
ニーナ=セルゲイの妻。
アルザワヒリ博士=エジプトの元外科医。アルカイダのナンバー2。
フーチン=モスクワ市長。
620 :
世界@名無史さん:02/09/14 15:39
ラディソ達は外へ出た。
サンクトペテルブルクはちょうど正午で、エルミタージュの周囲の白樺の葉の間から陽光を注ぎ、爽やかな風が吹き付けていた。
門の外を出ると、真っ青なネヴァ川の河岸に出た。さざ波立つ水面に陽光が反射し、金粉を撒いたような輝きを放っていた。セルゲイが言った。
「ロマノフ朝の夏の離宮を見に行きませんか」
ラディソは頷いた。この北国の華麗な都を見る機会は、おそらくもう一生ないだろうと感じていたから。
タンザニアの首都、ダルエスサラームもちょうど正午であったが、赤道直下のこの街は、うって変わって35度近い高温で、湿った空気がインド洋の湿気を運んできていた。
この街の中心部には大統領府、諸官庁等の政府機関、そしてその中にそびえる近代的なビルの1つがアメリカ大使館であった。
市街中心部を薄く取り巻いて、欧米の外交官やタンザニア政府高官、欧米諸国のビジネスマンやタンザニアの上流階級の人々が住む瀟洒な高級住宅地が取り巻いているのだが、その周囲には、ダルエスサラームの人々の9割が住む、貧困なスラム街が取り巻いていた。
この街のイスラム教徒の大半はここに貧しく、細々と暮らしているのだった。
この付近は湿気で崩れかけた安普請のコンクリートのアパートメントや、掘立小屋に近い木造住宅が多くを占めていたが、中には英国の植民地時代の建物を利用した、古いが堅固な建造物も点在していた。
そして、植民地時代の煉瓦造りの倉庫を利用した建物の中に、タンザニアの貧しいイスラム教徒に対する慈善団体、「イスラム支援協会」の本部があった。これこそがダルエスサラーム最大のイスラム慈善団体であり、かつ、アルカイダの東アフリカにおける司令塔であった。
・・・・一台の中型トラックが、イスラム支援協会の門をくぐり抜けた。運転する男の名はアブダン・アルトワリ。この男こそ、アルザワヒリ博士の指示を受け、米国タンザニア大使館の爆破を実行する予定の男であった。
既にトラックに満載する2トンの爆薬は製造を終わり、協会の倉庫の奥深く、隠匿してあった。後は協会上層部の行動の指示を待つだけであった。
621 :
世界@名無史さん:02/09/14 16:25
夏の離宮は、エルミタージュからネヴァ川の岸を北東に向かって1キロほど歩いた地点であった。
短い夏の盛りで、サンクトペテルブルクの人々は夏の陽光を喜び、河岸の芝生には日光浴を楽しむ人々が随所に見受けられた。旧ソ連崩壊後の経済混乱で市民は苦しんでいたが、今日は束の間の休日を楽しんでいるのだった。
しかし、こうした市民の喜びも、もうすぐ経済破綻が生じれば、終わってしまうのだ。さらに多くの、罪のないロシアの人々が、路頭に迷うのだ。
そう思うと、ラディソは胸の奥がかすかに痛むのを感じた。
しかし、米国を打倒するには、自分はさらに多くの闘いを続けねばならない。より多くの人々を巻き込まねばならない。この闘いはいつになれば終わるのだろうか?
ラディソは空を見上げた。サンクトペテルブルクの空は濃紺に澄み切り、昼下がりの太陽が、やや淡いが確かな光を投げていた。ラディソはふと、神が見ているように感じた。
夕刻−とはいっても既に午後8時近かったが−ラディソ達は市街中心部に近い、デカブリスト通リに面したマリンスキー劇場に向かっていた。
昼間、夏の離宮とペトロパブロフスク要塞を見物した後、セルゲイはラディソ達をバレエに誘ったのだった。
「まさかアフガンでバレエを見る機会はないでしょう?」
と、セルゲイは冗談めかして言った。
サンクトペテルブルクは日こそまだ暮れていないものの、すでに市内は薄暗く、街灯が煌々と帝政ロシア時代の街並みを照らし、この港町を不思議な異国的な雰囲気で覆っていた。
そして通りの辻には差し掛かるたび、肌も露わな街娼が道行く観光客を誘い、濃いマスカラと毒々しい口紅で妖しい微笑を投げていた。
「ソ連邦が崩壊してから、ずっとこの有様です」
と、セルゲイが肩をすくめた。その横をアメリカ人のビジネスマンと察される3人組の男がゲラゲラと笑いながら通り過ぎた。凄い店があるんですよ、だけど高くってね、ドルじゃないと受け付けません。最低300か400かな、と周りの耳も気にせず大声で喋っていた。
その脇を、今度は日本人の2人組みが下卑た表情で、ヒソヒソと囁きあいながら通っていった。ラディソには何と言っているか分からなかったが、木戸の眼には終始冷たい侮蔑の視線が浮かんでいた。
622 :
世界@名無史さん:02/09/14 17:13
やがてラディソ達はマリンスキー劇場の入り口に立った。
マリンスキー劇場は19世紀、帝政ロシア時代からの歴史を有しており、サンクトペテルブルクのバレエ・オペラの殿堂で、チャイコフスキーの幾つかの作品を初演しており、その名はモスクワのボリショイ劇場と共に世界に知られている。
ラディソは、内部に足を踏み入れるや否や、淡緑色のビロードと黄金色を基調にした飾られた絢爛たる内装に眼を奪われた。
ホールには巨大だが優美なデザインのシャンデリアが燦然と輝き、2階席、3階席、4階席に向かう聴衆達に豊麗な光を投げていた。
しかし場内にところどころ、でっぷりと肥満した、タキシードを着込んだ明らかに成金の人物で、その脇に高価なドレスを身にまとった愚鈍な表情の美女を連れているのが眼についた。
「あれは資本主義の導入に便乗して儲けた共産党幹部や闇商人です。このところ、マリンスキー劇場の最も高価な席を独占しているのはああいう連中です」
セルゲイは囁いた。やがて一行は席に着き、マリンスキー劇場の幕が開けた。この日の演目は、チャイコフスキー「くるみ割り人形」であった。
623 :
世界@名無史さん:02/09/14 17:14
第1幕が終わり、聴衆の大きな拍手が一斉に沸き起こった。
だが、拍手も鳴り止まない中、客席に通ずるドアが開き、黒いスーツに身を包んだ男がかぶりつきの席に座っていた成金に走り寄り、小声で耳打ちした。
聴衆の視線が一斉に集まった。すると、成金の表情が見る見るうちに蒼白に変わっていき、その口からは意味不明な言葉が流れ出した。
やがて成金はふるふらと立ち上がり、ぶつぶつと呟きながら、よろめいて客席の通路を出口に向かっていき、後部座席のラディソ達の脇を通り過ぎた。
「破産だ・・・・あはは、破産、正真正銘の文無しだ・・・・ロシア国債なんか、みんな、紙屑だ・・・・明日から素寒貧だ・・・・」
場内は音もなく静まり返り、男の泣き笑いのような声だけが空しく響いていた。やがて男は出口に辿り着き、場外に通じるドアが、ぱたり、と閉じた。
数秒ほど沈黙が続いた。やがて、ごく微かなざわめきが広がり、やがて、何人かの者が携帯電話を取り出し、おろおろといずこかに掛け始めた。やがてざわめきは一層ひどくなり、場内に怒号が響き始めた。
そして、何人かの者が、堰を切ったように、一斉に場外へ通ずるドアに向け、通路を駆け出した。大勢の者が後を追い、われ先にと走り出した。マリンスキー劇場はパニックに陥った。
これが、後に「ロシア債務危機」と呼ばれる事になる金融危機の幕開けであった。そして、悲劇はまだ序幕に差し掛かったばかりであった。
624 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:04
USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA! USA!
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625 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:05
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626 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:08
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627 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:09
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あの事件の真相が公式発表通りと考えているかたは、勝手に腹を立てていて下さい。
また、あれがアルカイダの反抗だとしても、アメリカやアメリカ人にそれを避難する資格があるでしょうか
亡くなった方には家族も友人もあり、それぞれの物語を持っているでしょうし、気の毒だとはおもいますよ、
でも、アメリカのお陰で死んでいった何千、何万という人たちのことを考えるべきでしょう。
彼らにも家族がいて、それぞれの物語をもっていたんですよ。
アメリカ人はそういう人たちの犠牲を気に止めたことがあったでしょうか?
ひたすら正当化していただけだと思います。
個人個人の不幸には同情しますが、全体として同情する気にはなれません。
629 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:24
そして、アメリカ情報部は、全手段を使いこの情報を察知した。そして、大統領は決断した。
「トマホークをアフガン国内の、アルカイダ施設に打ち込み、ラディンと、アルカイダを撲滅せよ」と。
そして、軍部は、これによりトマホークを、アルカイダ施設に向け発射した。ラディン危うし。
オナニー小説御苦労様(w
子分を自爆させているくせに、自分は逃げているような小物は英雄とは思えんな。
416 名前:おサル ◆XIyjiLAc [] 投稿日:01/12/30 19:24
>>415 関係ない民間人に対する空爆は正義なのでしょうか。
悪が存在するとしたら、それは戦争そのものと、戦争を生み出した
人たちだろうと思います。アメリカ側もはっきりと、アルカイダの攻撃は
「戦争」だと断言していますね?
だとしたら、アメリカも空爆を行った時点でアルカイダと同罪です。
だいいち、アメリカが支援するイスラエルは、PLOの要人を暗殺し
民間人に発砲していますが、あれはテロではないんですか?
417 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:01/12/30 21:01
>>413 関係無い民間人を巻き込んだから悪ですか?
ビンラディン氏らの立場から見れば、その民間人も
アメリカで働く故に"悪"であり、それゆえ攻撃対象だったかもしれません。
それに、私達は"テロ"と称していますが、
あちらからすれば"聖戦"なのです。
このあたりの意見・価値観の対立は解消されることは無いでしょうよ。
あちらから見たら正義、アメリカから見たら悪。
そのどっちかの見方につくしかないでしょう。
だから、この議論すら無益なことです。ここは小説のスレ。
もうやめましょう。
「タレタレラーンのタレーラン、タレーラン♪(ファンファーレ)
大空の梅干に、パパ〜が祈るとき〜♪
とんぼと蛙が、結婚けっこんした〜」
平沼が歌い終わるのを沈痛の面持ちでまっていた木戸が、驚くべし、恐るべき戯言をつぶやく。
「だから?」
と原田が驚愕の表情で尋ね返す、すると木戸は、わが意を得たりという表情で勝ち誇るように宣言した。
「とんぼ返りなのだ!」
「な、なにを・・・?!」
これでいいのだ、これでいいのだボンボンバカボンバカボンボンと、年にふさわしくぎごちなく踊り始める木戸をみて
原田は声もなく立ちすくんだ。
(ま、まさか木戸さんまで奴らの手により精神汚染を・・・?!)
「日本には憑依の文化があるとか」
それまで事態の推移を皮肉なまなざしでながめていたビン・ラディンが覚めた口調で原田に語りかけた。
「・・・皇室保護のため、近衛ではなく東条内閣による開戦を頂点とする木戸内府の暗黒の智恵が、時空を超えて、
純粋な権力を追求した稀代の暗黒政治家タレイランの霊をよびよせてしまったとしたら・・・」
何をとってつけたような・・・。
その場の思いつきとしかいいようがないラディンの解説に反感の言葉を飲み込み、原田は傾聴する。
「夷を持って夷を制する。こうなったら、原田さん。わたしフーシェの霊を召還するから、あなたこれに憑依されなさい」
「いやだよ」
634 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:30
忌まわしき9・11テロによって亡くなった3000人の無辜の民に対して
哀悼の意をささげるともに
自爆テロとは言い上、犯行声明も出さずただただ秩序に対して攻撃を加えることが
目的の、もはやイスラム教徒からも見放された国際テロリスト、
ビンラディンに対して深い憤りを感じましょう
635 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:30
587 名前:スレ違いですが一言[sage] 投稿日:02/09/12 01:24
>>586 あの事件の真相が公式発表通りと考えているかたは、勝手に腹を立てていて下さい。
また、あれがアルカイダの反抗だとしても、アメリカやアメリカ人にそれを避難する資格があるでしょうか
亡くなった方には家族も友人もあり、それぞれの物語を持っているでしょうし、気の毒だとはおもいますよ、
でも、アメリカのお陰で死んでいった何千、何万という人たちのことを考えるべきでしょう。
彼らにも家族がいて、それぞれの物語をもっていたんですよ。
アメリカ人はそういう人たちの犠牲を気に止めたことがあったでしょうか?
ひたすら正当化していただけだと思います。
個人個人の不幸には同情しますが、全体として同情する気にはなれません。
636 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:31
587 名前:スレ違いですが一言[sage] 投稿日:02/09/12 01:24
>>586 あの事件の真相が公式発表通りと考えているかたは、勝手に腹を立てていて下さい。
また、あれがアルカイダの反抗だとしても、アメリカやアメリカ人にそれを避難する資格があるでしょうか
亡くなった方には家族も友人もあり、それぞれの物語を持っているでしょうし、気の毒だとはおもいますよ、
でも、アメリカのお陰で死んでいった何千、何万という人たちのことを考えるべきでしょう。
彼らにも家族がいて、それぞれの物語をもっていたんですよ。
アメリカ人はそういう人たちの犠牲を気に止めたことがあったでしょうか? .
ひたすら正当化していただけだと思います。
個人個人の不幸には同情しますが、全体として同情する気にはなれません。
637 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:34
テロを賛美する連中に対してはカウンターテロを行う必要がある
自らは安楽椅子に座っていながらちょいと「喧嘩両成敗」的な態度をとれば
良心的であることができると勘違いして「ラディンじゃなくてラディソだからOK!」
みたいな言い草をする人間には本当に腹が立つ
俺のオヤジはあのビルの中にいたんだ
俺のオヤジがイスラム教徒になにかしたというのか?
その死を「喧嘩両成敗だから」でくくれるとおもっているのか?
地獄に落ちろ偽善者ども
638 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:37
「かっこいいテロ」なんてない、そういう見かたは当のテロリストに対する侮辱でもある
てめえは安定した国民国家の中でぬくぬくと暮らしていやがるくせに
ちょいと既存の秩序にはむかうやつらを見て
「ラディソタン イイ!」みたいなことを抜かすヤツを見るとヘドが出る
死んだこともないくせに
639 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:41
この筆者は
>>604のようなことを平気で書いているが
所詮伝聞でしないだろう知識で本当に「イスラム教徒の憎悪」とやらがわかるのか?
あのビルの中で1週間後半年振りに息子に会うはずだった男が
火にまかれて、何を考えていたのか想像がつくのか?
>>637−639
あなたのお父様は確かに気の毒でしたが
それがこのスレッドを荒らしていいことにつながるわけではないと思います
どうか丁重にお引取りのほどをおねがいします
641 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:51
642 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:53
643 :
世界@名無史さん:02/09/14 19:56
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>620-623
あのさ、このスレは2章くらいからリレー小説じゃなくなっているから
書き込んでも相手にされないよ?
つーか君も嵐?
645 :
世界@名無史さん:02/09/14 21:51
イスラム社会にのみいえる事ではないですが、彼らの生活が貧相なのには
かなり欧米社会の都合による部分が大きかったのは歴史的事実でしょう。
ただの逆恨みというのは単純すぎるかと思いますが。
特にアメリカはユダヤ人の力が強いですから、同一視されても仕方ない部分
があります。
放置よろ
朝原ほか数十名の死刑を免除してやる代わりに、
ブッシュ2世の了解の元、
彼らをサリン特殊部隊に組織してアフガンに派遣したことは、
小泉首相の決断であった・・・
彼らには必要とあらば、100万人単位の虐殺も黙認される事となった。
この時期、日本の最高指導者が躁状態にあったことは、将来に
禍根を残すことになる・・・
648 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:53
372 名前:1[] 投稿日:01/12/16 01:20
>364
「西洋、ことにアメリカで生活するアラブのパレスティナ人は
失意の日々を強いられている。この国には、アラブのパレス
ティナ人は政治的には存在しないとするほとんど一致した世
論がある・・・・存在が許されるとしたら、それは厄介者あるい
は東洋人一般のいずれかとしてなのである。アラブないしイ
スラム教徒を封じ込めるものとしての人種差別主義、文化的
ステレオタイプ、政治的帝国主義、反人間的イデオロギーの
ネットワークはまことに強力である。この網こそが、すべて
のパレスティナ人にまたとない苛酷な運命を感じさせている。
合衆国では近東学者・・・・のうち誰一人として、文化的にも政
治的にも心からアラブに共鳴したものが未だかつていなかっ
たという事実を、パレスティナ人が指摘すれば事態はさらに
悪化するのが常であった」
(E.W.サイード「オリエンタリズム」)
経歴詐称野郎を持ち上げてやがる(w
649 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:53
あのさ・・
おもしろいかい?ラディン氏は英雄だよ
だけど、オマル師は真の英雄だよ。世界中が束になってかかってきても渡さないって、
去年かね、そのまえかな、アメリカとの交渉で言ってたよ。
イスラムの英雄がラディンだったらサ、パシュトゥン人の掟を守りきったオマル師をたとえ、
ふざけた小説でも、もう少し丁寧にあつかってよね。
タリバンの宗教警察をもっと、素敵にしてやってよね。
純真だし、ハンサムが多いんだよ。
誰かさ、オマル師の生涯ってやつ、つくってくれよ、
けっこう、声明など調べると、いい男だよ
650 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:54
オマルがおまるにまたがっていたそのとき、地上では激しい米軍の爆撃に晒されていた。
オマルは用も足し終えぬまま、肛門から出た糞など目もくれずに、地下壕を転がっていった。
ラディンはそのとき、アダルトビデオに夢中になり、爆撃の衝撃すら感じなかった。
「ラディン、やばいよ、奴等がくるよ」
オマルの言葉にラディンは見向きもしなかった。
ラディンの見ていたビデオではアーミールックの金髪女が人工の胸を激しく震わせていた・・・
651 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:54
しかし、アメリカの情報部も、把握していた。そして、密かに大統領と軍部が、
アフガンのラディンと、その組織の施設破壊の為にトマホークによる先制攻撃を
検討していた。すでに、作戦も軍部が立案していた。後は大統領がゴーサインを出すだけであった。
652 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:55
おれは働き盛りの一家の大黒柱だ。妻子もいる。なぜ、この年になって
そんな妙なものに憑依されねばならん」
「いいじゃん。ツヴァイクに自伝書いてもらえるかもしれんし」
「しらねえよ」恐怖に精神を失調したか、原田は口調が伝法になる。「おれは自分が好きだ。西園寺公に贔屓され、
電話で政界の情報を収集し、新聞にその風刺マンガが載る自分の政治生活が大好きだ。おれは政治的人間なのだ。政治が大好きなのだ」
「なら、フーシェに憑依されりゃあいいじぇねえか」偶像を禁止されているにもかかわらずラディンは何やら床に魔方陣をかきながら、
毒づいた。事態はあきらかに進行中だ。「政治なんてものは仕事のうちにはいらねえんだよ。電話一本で無辜の国民の未来を施政者をえらぶことで
無責任に左右する人間なんぞ、過去の亡霊に憑依されてその人格など失ってしまえばいい」
「た、助けて。勝子(原田の妹)。母上(原田を日銀にいれた張本人)ケーベル先生(勝子のピアノの先生。少年時代の原田を可愛がった)」
アブラカタブラほにゃらか・・・。
ビン・ラディンが香を焚き呪文をとなえると、あきらかに原田の精神になにものかが侵入してくる。
学習院で枕を並べた盟友近衛や、刺身を茹でて食わせたその深情けの愛人の芸者の記憶の代わりに、
なにやら陰鬱な一神教の冷酷なまなざしの元に、人間世界を俯瞰する冷酷な人格が、おのれの心の中にはいりこんでくる。
フーシェはたしかに妻を愛した。しかし革命期のテロルのなかで、多くの人命も奪った。
人を殺すことで得た虚無の精神が、原田の愛と友情に満ちた人生によって形成された人格のなかにすべりこんでくる。
それはまるで、大海をわたる鳥のように孤独で、荒廃した精神だった・・・・
653 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:57
その時ラディンはお腹をこわしトイレに入った。たまには気分を変えて
和式で用をたそうと思った。そしてかがんだ。その時、パチャっと乾いた音が…
頭のいいラディンは一瞬で全てを悟った。そう、尻ポケットに入れていた携帯が
便器に落ちたのだ!
「Missed SHock!!」
これまでいかなる困難な状況にも常に反論と対策を建ててきたラディンも、このときばかりは
さすがに成す術なくただ呆然と便器に落ちた携帯を上から見つめるしかできなかった。
「拾うべきか…そして拾ったら洗うべきか…」
(------- 続く --------)
654 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:57
しかし、ラディンは遂に決心して勇気を出してすばやく形態を拾い上げた。
そしてクソするのも忘れ、水の滴り落ちる携帯をつまんで洗面台にもっていって
ジャバジャバと蛇口から流れ落ちる水で
「もう壊れてもいいや…」
いつまでもしつこく洗っていた。
655 :
世界@名無史さん:02/09/14 22:58
テロ賛美スレさらしage
もうこのスレッドもおしまいだね
657 :
世界@名無史さん:02/09/14 23:06
よ
く
他
人
の
死
を
ネ
タ
に
モ
ノ
が
書
け
ま
す
ね
658 :
世界@名無史さん:02/09/14 23:06
127 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:01/10/09 01:46
>>78 1や71氏の筆力がねたましく、さりとて彼らに対抗して読み応えのある「マスード伝」を著す才能もない哀れなヤツ。
必死にコピペ荒らし。(藁)
659 :
世界@名無史さん:02/09/14 23:09
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世界@名無史さん:02/09/14 23:09
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662 :
世界@名無史さん:02/09/14 23:10
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663 :
世界@名無史さん:02/09/15 13:18
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・・・筆力がねたましいって何だ(笑
665 :
世界@名無史さん:02/09/15 19:01
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666 :
世界@名無史さん:02/09/15 21:31
Death to America. Death to Israel. Allah is great.
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667 :
世界@名無史さん:02/09/16 13:06
>620-623
あのさ、このスレは2章くらいからリレー小説じゃなくなっているから
書き込んでも相手にされないよ?
つーか君も嵐?
668 :
世界@名無史さん:02/09/16 21:45
アルペンローゼさんはアルカイダ関係者ですか?
669 :
世界@名無史さん:02/09/16 22:47
imagineが日本でも禁止される
集英社の『スーパージャンプ』に
テロリストを成敗する日本政府の暗殺工作員をヒーローにした
マーダ―ライセンス牙という漫画がアル
アメリカで禁止されているIMAGINEを出しておきながら、
歌詞は都合により載せない、と。
集英社はアメリカの命令に従った!
670 :
世界@名無史さん:02/09/16 23:26
アルペンローゼ支持age
アルペンローゼ不支持sage
672 :
世界@名無史さん:02/09/17 18:34
朝鮮大虐殺age
673 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:48
月刊社会民主7月号 . ..
「食糧援助拒否する日本政府」
社会科学研究所 日韓分析編集 北川広和
根拠のない拉致疑惑事件
日本だけが取り残されているかにみえる。日本政府はなぜ北朝鮮への
人道的な食糧支援を拒んでいるのか。その能力も隣人としての責務もあるのにかかわらず。
表向きの理由として挙げているのは、少女拉致疑惑事件である。一九七七年
一一月に新潟県の自宅近くで行方不明となった一三歳の少女、横田めぐみさんが、
北朝鮮の工作員によって拉致されていた疑いがある、というのである。
しかしながら、拉致疑惑の根拠とされているのは、つい最近、韓国の国家安全企画部(
安企部)によってもたらされた情報だけである。つまり、日本政府は何一つ証拠を握っている
わけではないのである。五月一日、警察庁の伊達警備局長は「これまでの
捜査を総合的に判断した結果、拉致の疑いがある」とする公式見解を初めて明らかにした。
「拉致の疑いがある」との表現から、日本政府が何ら証拠をつかんでいないことがうかがえる。
実際、日本政府は北朝鮮犯行説を裏づける具体的な証拠を示していない。
しかも、安企部が提供した情報には、不可解な点がある。
第一に、情報源とする北朝鮮の元工作員なるものの存在である。
安明進という名の工作員について、北朝鮮はそんな人物はいないと否定しているし、
安企部も写真の公表を避けている。三月一三日付産経新聞の一面トップには、
この元工作員のインタビュー記事が写真入りで大きく出ているが、
なぜか顔は伏せたままである。その産経新聞は、元工作員の亡命時期について
「九三年九月四日」と本人がインタビューで語ったとしているが、二月三日付の
同紙夕刊では「平成六年末」(九四年末)とある。一年数カ月も食い違う
のはどうしてなのか。しかも、元工作員は自分が拉致したのではなく、
スパイ学校の生徒だった当時、教官からかつて拉致したと聞いたとしているにすぎない。
元工作員が本当に存在するのかさえきわめてあやしいと言わざるをえない。
674 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:51
604 名前:アルペンローゼ[] 投稿日:02/09/13 23:46
お久しぶりです。1周年ですね。
>>586さん
あなたには思いもよらないことでしょうが、9月11日はずっとBS1でテロ追悼式典を見ておりましたよ。
あれほどの悲劇を引き起こしたのは何だったのか、あれほどの行為に狩りたてたイスラム教徒の憎悪はどれほどのものだったのか、それを考えて。
結局米国はアフガニスタンを報復攻撃し、テロリストとともに多くの一般市民を殺傷しましたが、逆にイスラム諸国の反米感情は高まり、悲劇が拡大しようとしていますね
pupupupupupupupuppupupupupupupupupupupupupupupupuppupupupupupupup
>>1-604
675 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:51
675
676 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:51
677 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:52
・高橋哲哉 東京大学助教授 主著『戦後責任論』
平和望み、自然体で生きる平壌の人々
http://www.korea-np.co.jp/sinboj/sinboj2001/9/0926/51.htm 「私たちは平和と友好を望んでいるのに、日本政府はなぜアメリカと一緒になって
私たちを敵視し続けるのか」という言葉を何度も聞いたが、ピースボートのアンケ
ートでは、回答者の実に80%以上が「訪問前より北朝鮮の印象が良くなった」と
答えている。逆にいえば、90年代のメディアを中心とした「北朝鮮バッシング」
の影響がいかに日本の市民にも浸透しているか、ということでもあろう。
678 :
世界@名無史さん:02/09/17 19:54
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なんの関係が・・
680 :
世界@名無史さん:02/09/17 22:43
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681 :
世界@名無史さん:02/09/18 20:08
682 :
世界@名無史さん:02/09/18 23:02
渡辺健樹(日韓民衆連帯全国ネットワーク共同代表)
いま日本国内では、右派勢力やマスコミはじめとして、日朝国交正常化にあたっ
て、いわゆる「拉致疑惑」問題の解決が「前提」だとする論調が繰り返し押し出され
ている。しかし、そもそも「8件11人」について北朝鮮による「拉致」事件として立
件しうる明確な証拠があるのだろうか。
この間の状況は、私たち日本国民にも明確な証拠が開示されず、「疑惑」だけが増
幅されているというのが実情である。それは日本政府が負っている過去清算の義務を
軽減、あわよくば相殺したいという「交渉カード」以外のなにものでもない。「拉致
議連」など自民党や民主党をはじめとする一部議員たちは、この問題を口実として排
外主義を煽りたて、在日朝鮮人の再入国禁止をはじめとする人権侵害を公然と叫ぶに
至っている。このようなことは断じて許されない。
肉親が行方不明となっているご家族の心中は察するに余りあるが、しかし、明確な
証拠の提示もない「疑惑」に過ぎないものを、国交正常化のための前提などとするこ
とはできないのである。
http://www1.jca.apc.org/aml/200209/29666.html
683 :
世界@名無史さん:02/09/19 11:08
683
684 :
世界@名無史さん:02/09/21 18:50
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:Λ_Λ | そもそも、「悪の日本人の血をひくから子孫のおまえ達も
( ´∀`)< 罪を背負え」、 と散々言ってきたのは朝鮮人どもではないか。
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――
( ゚Д゚) < それを今度は、「あれは北が勝手にやったこと。日本に住む
/つつ | 我々には関係ない」だと? そんな都合のいい理屈が通るかよ!
\__________________
救済あげ
あげなくていいよ
s
688 :
世界@名無史さん:02/10/12 20:46
韓国の大ヒットナンバー(ランキング3位) 「fuck zapan」
「俺、韓国人(私は日本人です)」
(ナ ハングギン)
「おい、おまえ、アルロビュー言ってみな(アイラビュー)」
(ヤノ!アルロビュへバァ)
「違う!アルロビューだって!(アイラビュー)
(アニ!アルロビューラグ)
「おめえ、障害者か?発音も出来ないのか?(はい)」
(ノ ピョンシニニャ?パルムド モッタニャ)
「お前、本当に障害者か?(はい)
(ノチョンマルピョンシニニャ?)
「元々、お前の国が障害者なのか?(はい)」
(ウォルレ ノネナラガ ピョンシンニニャ)
「はーい、チョウセンジン兄さん...チョッパリ野郎ジャップス」
(ハイ、チョーセンジン、オホーチョーセンジンスンジニヒョンーチョッパリセッキドゥルチャプスヌンデ)
「さっさと殺しちまうか?兄さん?シーバル!!このチンポに値するオマンコ野郎ども」
(ファク チュギョボリルカ?ヒョン?シーバル イチョンマナン シプセッキドゥル)
「ここ日本に住むチンポみたいなオマンコやろうジャップスはビッチ障害者馬鹿ビッチ達」
(ヨギ ジェペンサヌン チョンマナン シプセッキジェップスヌン セッキピョンシンバカセッキドゥル)
689 :
世界@名無史さん:02/10/12 20:47
「世界で倭奴の書かれたチョッパリビッチ、チョッパリビッチ」
(セゲソゲ ウェノミラ チッキョットン チョッパリセッキドゥル、チョッパリセッキドゥル)
「自国の歴史まで騙すの?(ハイ)騙すの?そう、騙せ!騙せって!」
(チネナラ ヨクサカジ ソギョ?(ハイ)ソギョ?クレ、ソギョソギョソギョラ!)
「おまんこ野郎ども!どれだけチョッパリなら騙すのか?チョッパリなら騙せ!」
(シーバルノムドゥラ!オジュギナ チョッパリミョン ソギョ チョッパリニカ ソギョラ)
「お前、父さん母さん全て騙せ!父さん母さん全て騙せ」
(ニ エミエビタ ソギョ ニ エミエビタ ソギョ)
「食う?お前の母さんも食う?(ハイ)良いか?良い良い目茶良いって」
(モゴ?イジェ ニエミルル モゴ?(ハイ)チョンニャ?チョッケッタ、アジュチョッテンダ)
「障害者ビッチよ!目一杯てんかんやってろ!」
(ピョンシンセッキドゥラ アジュ チラルルヘラ)
「野蛮なジャップ、てんかんみたいなjapanese」
(ヤマンスロン ジェプ チャランカットゥン ジェペニジュ)
ねずみのチンポのジェプJapan is our toilet!!「日本は我々のトイレ」...ファック!」
(チーチョンマナンジェプJapan is our toilet!!(イルボヌン ウリファジャンシル...ポック!)
「Fucking nation Japanese Fucking nation」
(ポッキンネイション ジェペニジュ ポッキンネイション)
690 :
世界@名無史さん:02/10/12 20:49
「Fucking nation Japanese Fucking nation」
(ポッキンネイション ジェペニジュ ポッキンネイション)(繰り返し)
「ジャップ!沈み行くお前の国、怖くて、美しく小さな我々の島、竹島に竹島に...」
(ジェプ カラアンジュル ノネナラ ムソヲソ アルムダプコ チョグマン ウリソム トッドロ...)
「全国民、お手手つないで来たいのか?(ハイ)」
(オンクンミン ソンチャプコ オゴシンニ(ハイ))
「ジャップ!街にゃすっかり核をくらった爆弾たち広島bomb!長崎bomb!東京bomb!ジャパンbomb!」
(ジェップ!コリエヌン オントン ヘンマジュン ポッタンドル ヒロシマ ボム!...)
「ボン!ボン!ボン....」
「核刺してやるからな!核刺してやるからな!」
(ヘン スアジュルケ ヘン スアジュルケ)
「おい!お前、マルタ知ってるか?習わなかったろ?障害者達、お前ら馬鹿なんだから」
(ヤ!ノ マルタアロ? ニノ モッペヲッチ?ピョンシンドル ニネンパガラニカン)
「北朝鮮は元々我々の国。韓国も先に立ってお前らじゃップ、使えなく小便教えてやる」
(プッカヌン ヲルレ ウリナラー ハングット アプチャンソソ ニドルジェプ モッスゲ カルキョジュルケ)
「コップ食え(ハイ)もうこの小便も食え(ハイ)良いのか!良いね。目茶良いって障害者達は、てんかんやってろ!
(コムモゴ(ハイ)イジェ....)
「野蛮なジャップ、てんかんみたいなjapanese」
(ヤマンスロン ジェプ チャランカットゥン ジェペニジュ)
「Fucking nation Japanese Fucking nation」
(ポッキンネイション ジェペニジュ ポッキンネイション)(繰り返し)
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
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aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
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dddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddd
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dddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddddd
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693 :
アルペンローゼ:02/10/14 07:23
5月初旬。木戸晋一郎−アルカイダの暗号名、「枢機卿」−は、本州北端、津軽地方の城下町、弘前市に来ていた。
丁度大型連休のこの時期、弘前城の周囲には驚くほど美しい桜が咲き乱れるのだった。
その色は真昼の太陽の下ではあくまで清らかに可憐で、しかし夜の暁闇、月光の下では妖艶で濃密な薄桃色の色彩を放つのだった。
当年73歳の木戸は、数年に一度はこの桜を愛でにこの街を訪れるのだった。
日本列島は見事な五月晴れであったが、津軽地方の風は、5月に入っても涼やかで、昼下がりにようやく微かな暖かな風が吹きつけた。その空気が木戸には心地良かった。
・・・・二十歳のとき、天皇のためにこの命を捨てたはずの自分が、まさかここまで生き長らえようとは。
9割方が南海に散った知覧海軍航空隊の戦友、学徒出陣により命を落とした旧制高校時代の旧友の顔が頭に浮かぶ。
1945年の春、自分も彼らと同様、咲き乱れる桜の花をもう見る事はあるまいと心に決めていたのだった。その自分が、それから50回以上もこの花の輪廻の頂点に立ち会う事になろうとは。
死を見た木戸は終戦後、借り物の生を生きるつもりで、もはや何物をも怖れず、総合商社で日本の経済発展のために闘って来たのだが、その結果は醜い物質主義の世界であった。
その証拠であろうか、1989年を頂点に、日本の経済は下降線を辿り、未だ解決の糸口を見出せず、その上米国資本による自由化の圧力に晒され、国民は長引く不況に苦しんでいるのだった。
しかしそれも、この旧津軽藩の美しい城下町までは届かず、ここでは花はただ花のままで美しく、樹々も樹々のままで、そして弘前城も大名の統治の頃から変わらぬかのように存在しているのだった。
695 :
世界@名無史さん:02/10/14 22:04
283 名前:アルペンローゼ[] 投稿日:01/11/10 09:15
>282さん
木戸さんのモデルは、残念ながらいません(w
彼は全く想像の産物です。
なお作者は友人を京都・貴船に招待した事ならありますが、
特攻には参加していません。
むしろラディソの方がより感情移入して書いてますね。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
「くるみ割り人形」は、終幕まで行くこともなく公演中止となった。
マリンスキー劇場を出たラディソ一行を、サンクトペテルブルクの街の夜の冷気が包んだ。白夜の空が、不安げな、微かで今にも消えてしまいそうな光を投げていた。
ラディソ達がホテル・アストリアに戻ると、テレビの画面に写ったのはエリーシンの倣岸だが蒼ざめた表情、それに震える声のブリマコフ首相であった。
「ロシア国民の皆さん、今日は重大なお知らせをせねばなりません」
エリーシンは間を置き、言った。
「財務省は、緊迫した財政事情から、対外債務の利払いの一時繰り延べを決定し・・・・また、公務員の給与の支払いの一部延期、現物支給を・・・・」
セルゲイがCNNにチャンネルを切り替えた。
「ロシア政府の、まったく突然の財政破綻の表明は、来週のウォール街に巨大な影響を与えるのは避けられません・・・・中南米の債券市場が動揺していることもあり、市場関係者には不安を超え、むしろ恐怖が広がっています」
ラディソ、木戸、セルゲイは顔を見合わせた。数秒後、ラディソは部屋のPCに向かい、ラディソネットに接続した。そしてラディソは追加の指令を送った
「さらに15億ドルを投入し、NY市場開始と同時に、メキシコ・アルゼンチン国債を売却せよ」
416 名前:おサル ◆XIyjiLAc [] 投稿日:01/12/30 19:24
>>415 関係ない民間人に対する空爆は正義なのでしょうか。
悪が存在するとしたら、それは戦争そのものと、戦争を生み出した
人たちだろうと思います。アメリカ側もはっきりと、アルカイダの攻撃は
「戦争」だと断言していますね?
だとしたら、アメリカも空爆を行った時点でアルカイダと同罪です。
だいいち、アメリカが支援するイスラエルは、PLOの要人を暗殺し
民間人に発砲していますが、あれはテロではないんですか?
____,,,,,,,,,,,,,,,,、、、 ______
/ ))) _ ,;;――――- 、 / )))
/ ______,,,ノ / ヽ / /// /―――-ミ
/ l / \\ヽ|) / ,,_,,,,;;ヽ | / 彡彡 // / ヽ))
| | '''''''''' ''''''''| / / | l ゝ / 彡彡 iiiiiiiiiiiiiii iiiiiiiiii|
| | ( ・ ) ( ・ )l / | -―‐ ヾ ヽ __ ゞ / 彡彡 < ・ > 、<・ >l
| l l | | | (て) (て)ヽ / | ヽ 〉
| ( ~ _) | | / ー ー| ヽ / ( | | __) |
| | ,―――. l | /" _〉 | | / | ≡ /, ――― |ゝ
l .|ヽ ー――' / l; '' ヽ ,-―- l | / | | L ___」 l ヾ
ヾ | \____ノ / |\ l__/ / | _ミ l ______ノ ゞ_
__/ヽ\ | l\_ |. | \___/ l | l ヾ ー / | l
 ̄ λ ヽ / .| l; ./l | ヽ / | | \ー ‐/ | |
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701 :
世界@名無史さん:02/10/15 00:04
テロ
このスレッドを立てた人は
テロでなくなった多くの人たちを侮辱しているのですか?
わたしはそのことに強い怒りを感じます
昨年の9・11テロ以降、アメリカへの憎悪をむき出しにして、極端な反米主義を
主張するようになった小林よしのりと西部邁。この二人は今年の9月11日に
北朝鮮のポチ・一水会や中核派の知花昌一、電波反戦主義者の小田実や
野坂昭如らとともに「アメリカによるイラク攻撃絶対反対!」のアピールを出すと
いう狂った行動に出た。数万部の部数を誇るメディア「わしズム」などの媒体で
レーニン主義まで持ち出してアメリカを糾弾するエセ保守・西部邁と、
アルツハイマー病の原因をアメリカ産の牛肉だと断言したり、小泉訪朝を
アメリカの陰謀というデマを振りまくエセ保守・小林よしのりの電波な反米主張を
叩くスレッドです。
※保守派の正当なアメリカ批判は、文藝春秋10月号の石原慎太郎・福田和也
対談を参照。真のアメリカの犬は阿川尚之(阿川弘之のバカ息子)だけ。
≪過去ログ倉庫≫
http://esehoshuwatch.tripod.co.jp/
アメリカがビン・ラーディンの事を急に言わなくなった…
多分、死の証拠があったんだろう。しかし、なおも生死不明にしておき
国民大衆をテロ可能性で脅かしながら、一気に軍備拡張、並びに
溜まって腐りかけてる銃弾や砲弾を消費するために
イランその他へまで戦線を拡大しようと、目論んでいる。
ゴアとの激しい戦いを勝ち抜かせてブッシュを大統領に据えたのは
背後にある巨大な軍需産業を含む極少数の米国財閥…。ヤツらの
思惑通りに、ブッシュはセッセと軍備を消費且つ更新中、税金タップリ
つぎ込んで。官界⇔政界⇔財界、グルで税金を収奪する体制を作り上げている
日本は、まだひどい(w
705 :
世界@名無史さん:02/10/15 00:14
反米厨どもに鉄槌を 反米厨どもに鉄槌を 反米厨どもに鉄槌を 反米厨どもに鉄槌を
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706 :
世界@名無史さん:02/10/15 00:27
産経新聞 平成 14年 (2002年) 10月 14日付
コラム ポトマック通信 日本研究学者の左傾化
「小田実氏は日本の戦後の民主主義促進に大きく寄与した」−。ボストン・カレッジの
フランジスカ・セラフィン教授がこんな発言をしたので、びっくりした。作家で
左翼活動家の小田氏の日米安保反対、非武装中立主張、共産主義勢力への支援の
軌跡からすれば、米国ふうの民主主義にはむしろ激しく反対したと、こちらは
理解していたからだ。
ワシントンのウッドローウィルソン国際研究センターが主催した「日本の民主主義」
と題するセミナーにパネリストとして登場した日本史研究学者のセラフィン教授の
発言だった。質疑応答の際に私が日本での一般の小田氏評を伝え、「北朝鮮の思想を
礼賛した人がなぜ民主主義なのか」と問うと、同教授は「小田氏は日本で市民運動を
初めて広め、一般の民主主義意識を高めた」と前向きな評価を繰り返した。
それどころか同じパネリストのマサチューセッツ工科大学のジョン・ダワー教授までが
「小田氏は戦後の日本人に、戦争では自分たちが被害者だけでなく加害者だったことを
理解させるという大きな貢献をした。そのことを忘れてはならない」と応じ、
これまた小田氏礼賛だ。
米国の日本研究学者の左傾化が取りざたされているが、なるほど、そのとおりと
いう実感だった。(古森義久)
5月初旬。木戸晋一郎−アルカイダの暗号名、「枢機卿」−は、本州北端、津軽地方の城下町、弘前市に来ていた。
丁度大型連休のこの時期、弘前城の周囲には驚くほど美しい桜が咲き乱れるのだった。
その色は真昼の太陽の下ではあくまで清らかに可憐で、しかし夜の暁闇、月光の下では妖艶で濃密な薄桃色の色彩を放つのだった。
当年73歳の木戸は、数年に一度はこの桜を愛でにこの街を訪れるのだった。
日本列島は見事な五月晴れであったが、津軽地方の風は、5月に入っても涼やかで、昼下がりにようやく微かな暖かな風が吹きつけた。その空気が木戸には心地良かった。
・・・・二十歳のとき、天皇のためにこの命を捨てたはずの自分が、まさかここまで生き長らえようとは。
9割方が南海に散った知覧海軍航空隊の戦友、学徒出陣により命を落とした旧制高校時代の旧友の顔が頭に浮かぶ。
1945年の春、自分も彼らと同様、咲き乱れる桜の花をもう見る事はあるまいと心に決めていたのだった。その自分が、それから50回以上もこの花の輪廻の頂点に立ち会う事になろうとは。
死を見た木戸は終戦後、借り物の生を生きるつもりで、もはや何物をも怖れず、総合商社で日本の経済発展のために闘って来たのだが、その結果は醜い物質主義の世界であった。
その証拠であろうか、1989年を頂点に、日本の経済は下降線を辿り、未だ解決の糸口を見出せず、その上米国資本による自由化の圧力に晒され、国民は長引く不況に苦しんでいるのだった。
しかしそれも、この旧津軽藩の美しい城下町までは届かず、ここでは花はただ花のままで美しく、樹々も樹々のままで、そして弘前城も大名の統治の頃から変わらぬかのように存在しているのだった。
「くるみ割り人形」は、終幕まで行くこともなく公演中止となった。
マリンスキー劇場を出たラディソ一行を、サンクトペテルブルクの街の夜の冷気が包んだ。白夜の空が、不安げな、微かで今にも消えてしまいそうな光を投げていた。
ラディソ達がホテル・アストリアに戻ると、テレビの画面に写ったのはエリーシンの倣岸だが蒼ざめた表情、それに震える声のブリマコフ首相であった。
「ロシア国民の皆さん、今日は重大なお知らせをせねばなりません」
エリーシンは間を置き、言った。
「財務省は、緊迫した財政事情から、対外債務の利払いの一時繰り延べを決定し・・・・また、公務員の給与の支払いの一部延期、現物支給を・・・・」
セルゲイがCNNにチャンネルを切り替えた。
「ロシア政府の、まったく突然の財政破綻の表明は、来週のウォール街に巨大な影響を与えるのは避けられません・・・・中南 米の債券市場が動揺していることもあり、市場関係者には不安を超え、むしろ恐怖が広がっています」
ラディソ、木戸、セルゲイは顔を見合わせた。数秒後、ラディソは部屋のPCに向かい、ラディソネットに接続した。そしてラディソは追加の指令を送った
「さらに15億ドルを投入し、NY市場開始と同時に、メキシコ・アルゼンチン国債を売却せよ」
710 :
アルペンローゼ:02/10/15 07:44
6月20日、月曜日。ロシア共和国大統領、ボリス・エリーシンは苦悩のどん底にあった。
財務省やロシア中銀の予想によれば、今日のロシア国債の新規発行は失敗に終わるだろうとの事であった。一歩間違えれば経済危機だとも彼らは言った。
・・・・忌々しい。
エリーシンは毒づいた。まだ朝だというのに、机の上のウォッカの瓶に手が伸び、それをぐいぐいと飲み干す。やっと気分が落ち着いた。
エリーシンはそのヒグマの様な外見にも似ず、実は極めて小心だった。彼は権力の座から滑り落ち、政敵によって報復を受ける日を子供のように怖れていたのだった。
酔った頭でマウスを開く。ああ、予想通りだ。まだ市場が開いて1時間というのに、ロシア国債は10パーセント下落した。どう対策したものか・・・・
不思議な事に、ロシア国債はその後それ以上下がらなかった。
きっかけは、フランクフルト市場開場後、ロシアに巨額の融資、投資をしているドレスデン銀行の株価が、予想に反して全く下がらなかった事だった。
気の早い投機筋は、早くもロシア国債の買い戻しにかかっていた、市場は再び安定し始めた。
そして米国のヘッジファンドは、ロシア国債・ルーブルはロシアの経済実態に比べ非常に安く評価されていると考え、一斉に買いに向かっていた。
・・・・実はこれは、ラディソの手の込んだ罠であった。
ラディソはフランクフルト市場で新たに15億ドルの資金を投入し、月曜朝に大量の売りが出たドレスデン銀行株をそのまま買い上げたのだった。
危機を引き伸ばして、経済破綻の時の混乱を最大限に拡大する作戦であった。
好きだね。皆さん。
ラデインは実は脳を病んでいました。
あの病的な容貌の裏には、誇大妄想と分裂症の
気違いの兆候が。
彼には、米国の貿易センタビルは双頭の悪魔に見えました。
だから特攻させたのです。
テロ要員は実は精神病院で集めたのでした。
幹部に医学を学んだものがいますからね。
これにアフガン特産特級の麻薬を打ったからたまらない。
ここも相当ウザイけどアルナミスレの住人よりはましだね。
あそこは真性変態男、欲求不満の801女、ナルシスト、嘘吐きなどが
互いに傷舐め合っていて怖い。
やぱ、おもろいわ〜
現実の方もカンダハルが落ちそうやね。
ラディンがどうなるか見物だけど、自分としは捕まってほしくないなぁ。
捕まってアメ公の法廷で犯罪者としておわるのでは、竜頭蛇尾だろう。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
目を覚ましたラディンは自分が裸でテーブルに
うつむけに縛られていることに気付いた。
手足がしっかりとテーブルの足に括られ、身動きができない。
顔を上げるとそこにいたのは昨日まで自分の側近として働いていたイスラム教徒Aだった。
イスラム教徒A「ラディンさん、目が覚めましたかい」
そう言うとイスラム教徒Aはおもむろにズボンを脱ぎ始めた。
続く。
あのテロルは大したもんだぜ。
ことの是非は兎も角、画期的だよ。
アラブの憎悪の深さを見事に世界に知らしめたんじゃないか?
多分、嫌でも世界はテロやアラブの問題を真剣に考えざるを得なくなるよ。
今回はこの点ではもう既にラディンの勝ちだろ
ビンラディン
麻薬・人種虐殺・宗教軍事による恐怖政治。
これを賛美する人間って?
不法かつ卑劣な手段によって無辜の人々を虐殺し、
歴史を逆流させ、ひとたび確立された人民の権利を強奪しようと謀る
イスラム原理主義者の過激派どもは、
その悪業に相応しい報いを受けることとなろう。
純粋にアフガニスタンのことを人道的に考えれば
故マスード氏を題材にすべきでは?
朝原ほか数十名の死刑を免除してやる代わりに、
ブッシュ2世の了解の元、
彼らをサリン特殊部隊に組織してアフガンに派遣したことは、
小泉首相の決断であった・・・
彼らには必要とあらば、100万人単位の虐殺も黙認される事となった。
この時期、日本の最高指導者が躁状態にあったことは、将来に
禍根を残すことになる・・・
>>88 1さん、わたしもまったく同じ意見です。
と同時に、1さんと71さんのファンです。
毎回このスレッド読むのが楽しみです。二人とも文才ありますね。
マスコミの情報によれば、アメリカ政府は70年代にサダト国王に命じて
抵抗するパレスチナ人を1万5千人も殺させています。
それは「黒い月曜日」といわれて、今回のテロと1日しか違わないそうです。
そして、今回ビルに特攻していったハイジャック犯は、その時殺害された
パレスチナ人組織の関係者だと思われます。
何十年に渡るアメリカとアラブの「やったり・やられたり」血塗られた復讐合戦の
歴史を理解することなしに、事件を語ることはできません。
ビンラディンを悪役にすることは簡単ですが、それでは片手落ちではないでしょうか。
初めて投稿する者ですが、このホームページは気味が悪いですね
新聞やテレビなどのマスメディア知ったのですが、さすが殺人犯を
送り出したホームページと言った感じです。
中には三十代の大人もいるらしいですが、やはり社会不適応者なんでしょうね
そんな人達が、気持ちの悪い固定ハンドルネームをお互いに呼び合い
「漏れ」「〜思われ。」「(藁 」「ワロタ」等の無気味な言葉を多用し、そして
馴れ合い悦に浸る。
あなた達は一体何がしたいのですか?「○○の相談室」等の相談とは
名ばかりの相談室を開き、不気味なオタク同士でチャットを楽しむ。
初めて見た時は戦慄を覚えました。
とりあえず管理人とガーディアンエンジャエルスサイバーの方には
こちらから連絡しておきました
┌─‐‐─┐
>>1さんは2ちゃんねるの初心者ですか?書き込む前に
|_____________| SG(セキュリティー・ガード)に登録しないと自作自演がバレますよ。
='========='== SGに登録せずに書き込んだ場合、あなたのパソコン内の
/ \ /│ 情報は他人に見られていると考えてほぼ間違いないでしょう。
┌|-(・)-(・)-|┐ 自作自演がばれる方の多くはこの登録を怠っています。
└| 〇 .|┘ 初期の頃から2ちゃんねるにいる方達は、ほとんどの方が
| ___ |||||__ | このBBSのコマンドの仕組みを知っています。ですから簡単に
| \__/ | あなたのIPアドレス等を抜き取り自作自演を見破ってしまいます。
| ||||| | このコマンドの方法は決して教えないというのが初期の頃から
2ちゃんねるにいる方達の間で暗黙の了解となっていましたが、
あまりの被害の多さに心を痛めた私はあえて公開することにしました。
SGしておけばまず抜かれるコマンド自体が無効になってしまうのでどんなにスキルが
ある人でもIPアドレスを抜くことが不可能になります。SGに登録する方法は、
名前欄に「 fusianasan 」と入れて書き込みする。これだけでSGの登録は完了します。
一度登録すれば、Cokkieの設定をOFFにしない限り継続されます。
fusianasanは、正式にはフュージャネイザン、又はフュジャネイザンと読みます。
元々はアメリカの学生達の間で、チャットの時にセキュリティを強化する為に
開発されたシステムです。これを行うことにより同一人物が書き込んでいるか
どうか判別する手段が遮断されるので安心です。ぜひ書き込む前には
名前蘭にfusianasanと入力してください。自分の身は自分で守りましょう。
>>1 .r1 | ! /7、. 臣
に Y;ニ-=ミ'、,!. 亮
火 i!'”;、” K'. 申
. を ゝ'二,ノ' す
放 ,ィ'二ミヽ`"、|,y'7r/7ri,r')、
. て / r'Y^V // / / / /7
! / /fl y / / // / / /7:'フ
/: : ,' l: y/ ノ ノイ /r ノ / /rァ
/: : . .:/ ゞ!{ ノ / ノ ノ イノ ィ/つ
,': : : . \ |:トr〜')_ノ //_,.ィゝ
{ : : : . //ヽゞ)_゚,..)-‐≠ ̄
/ \
( ´,_ゝ`)
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| 屋根より高い〜鯉のぼり〜♪
| ____________________
| /\´_ゝ`/\´_ゝ`/\´_ゝ`/\´_ゝ`/\´_ゝ`/\
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| 面白そうに泳いでる〜♪
| ________________
| /\´_ゝ`/\´_ゝ`/\´_ゝ`/\´_ゝ`/\
|< ´,_ゝ`> < ´,_ゝ`> .< ´,_ゝ`> .< ´,_ゝ`> < ´,_ゝ`>
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|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| /\
|──────┬──‐< ´,_ゝ`>
| ∧ | ∧ \/
| ( / ⌒ヽ
| | |
>>1 |
| ∪ / ノ
| | ||
| ∪∪
|
725 :
世界@名無史さん:02/10/15 08:14
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 糞スレ終了(ププ |
|________|
. ∧反∧ ||
( ・皿・)||
/モナづΦ
726 :
似非パレスチナ人信者を晒し上げ:02/10/15 08:28
372 名前:1[] 投稿日:01/12/16 01:20
>364
「西洋、ことにアメリカで生活するアラブのパレスティナ人は
失意の日々を強いられている。この国には、アラブのパレス
ティナ人は政治的には存在しないとするほとんど一致した世
論がある・・・・存在が許されるとしたら、それは厄介者あるい
は東洋人一般のいずれかとしてなのである。アラブないしイ
スラム教徒を封じ込めるものとしての人種差別主義、文化的
ステレオタイプ、政治的帝国主義、反人間的イデオロギーの
ネットワークはまことに強力である。この網こそが、すべて
のパレスティナ人にまたとない苛酷な運命を感じさせている。
合衆国では近東学者・・・・のうち誰一人として、文化的にも政
治的にも心からアラブに共鳴したものが未だかつていなかっ
たという事実を、パレスティナ人が指摘すれば事態はさらに
悪化するのが常であった」
(E.W.サイード「オリエンタリズム」)
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730 :
世界@名無史さん:02/10/15 08:36
>>710は前作のコピペみたいよ。トリップついてないし。
>>697もちがうよ 割と最初のほうのコピペ
それにアルペン氏の別スレでのトリップとちがうもの
ハァ なんでこんなありさまになっちゃたのかね
カブッタ
736 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:47
さっかーみてねいけろ、凄くとても
グッジョブへあすたいろの、ベッカムくそは
ややしっているのかめ、知れない.、
サッカーを見てないと言うと彼氏立つg
たわしのこおを「非国民」っていいうのよん
すごくすごこくムカツコ!
私は愛護がすごくとくういで、アメリカ自ヌのパブとも
ずっこエゴーっではないしてるッ角宇★!>!!
でからワルウウドワイドってよんで星の、ひこくみんじだけど
世界がマテルうのから。
さぁ、日本茶でものんれねろかあ、おやっしぅむに
737 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:49
歌を聴きたいそんなあなたが見たのは犬の亡骸を見つけて蝉と一緒に埋めてあげた僕は叫んだ妹のお下が
りだけは嫌だとでもそれは始まりのようで終わりがギターをかき鳴らして近付いてくるのが愉しみなようでと
ても恐いから照る照る坊主を作ろうでも雨は振ったそして母が死んだから妹も死んだそして僕は今
日も妹のお下がりを着るからみんなよろしく頑張ってお願いですから煙草を吸わないで欲しかった
のに耳たぶが熱くて笑う事も出来ないあなたは椅子を振り上げて可愛いあの子
に立ち向かったピアスの
抜け殻を噛み砕くのがとても楽しくて苦い液体が流れ込むけど愛し合うあなたの射撃はとても上手ですね
と見知らぬおじさん三人が口々に言ったその言葉は僕を射精ま
で導いただから麻薬は愛だという青い顔をした思想家は日々セックスに
耽るだけではない筈なのに鳥が海を泳ぎ地を削るから虫が人になるのはど
ういう事かと質問した自分の頭が悪いと思っているとても頭のいい子供は思
想家に殺されそうになったところを助けられたのでその子は虫になって愛の日
々を送るふりをするのが気に入らないペンを持った愚者は自分の正義を振
りかざし緑色の目を持った男性を殺し続けた結果、この世か
の結果愛の結晶は歪な形で産まれたのでみんなはそれを捨てたけど僕はそれを妹のお下
がりの代わりに『戸棚』と名付け殺した曖昧な愛なき民はやがて薬が欲しくなったの
で明日に謝って氷を砕き飲み干して仲間同士で腕を絞って空を笑った僕は狂うのが好き
でたまらない規格外部品を耳から彼の大事なものに擦り付けたその時の反応は本能で煩悩で
万能を官能に感応して堪能な胆嚢を嚥下した夢を足
の裏に叩き付けたのがあの人の癖だと両親が穴を掘りながら潰れ
たモグラで手のひらに書き込んでいたのを見ながら飲むコーヒーは格別だった
738 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:51
あああ駄目だ。根本的に駄目だ。こう入って行かないと。モウパッサンの
短編の中にあるネズミの死骸の話でその目が欲しくて盗むことで盗むこと
で目を溜める中の用度素の事を話してるのが有ってそれの話を思い出した
思い出したことがあった。1、
739 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:51
お山から芋虫がきたよ
おじさんが拾ってきたのに
妹が踏まなかった
畳でうごいてた
よかった
740 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:51
歌を聴きたいそんなあなたが見たのは犬の亡骸を見つけて蝉と一緒に埋めてあげた僕は叫んだ妹のお下が
りだけは嫌だとでもそれは始まりのようで終わりがギターをかき鳴らして近付いてくるのが愉しみなようでと
ても恐いから照る照る坊主を作ろうでも雨は振ったそして母が死んだから妹も死んだそして僕は今
日も妹のお下がりを着るからみんなよろしく頑張ってお願いですから煙草を吸わないで欲しかった
のに耳たぶが熱くて笑う事も出来ないあなたは椅子を振り上げて可愛いあの子
に立ち向かったピアスの
抜け殻を噛み砕くのがとても楽しくて苦い液体が流れ込むけど愛し合うあなたの射撃はとても上手ですね
と見知らぬおじさん三人が口々に言ったその言葉は僕を射精ま
で導いただから麻薬は愛だという青い顔をした思想家は日々セックスに
耽るだけではない筈なのに鳥が海を泳ぎ地を削るから虫が人になるのはど
ういう事かと質問した自分の頭が悪いと思っているとても頭のいい子供は思
想家に殺されそうになったところを助けられたのでその子は虫になって愛の日
々を送るふりをするのが気に入らないペンを持った愚者は自分の正義を振
りかざし緑色の目を持った男性を殺し続けた結果、この世か
の結果愛の結晶は歪な形で産まれたのでみんなはそれを捨てたけど僕はそれを妹のお下
がりの代わりに『戸棚』と名付け殺した曖昧な愛なき民はやがて薬が欲しくなったの
で明日に謝って氷を砕き飲み干して仲間同士で腕を絞って空を笑った僕は狂うのが好き
でたまらない規格外部品を耳から彼の大事なものに擦り付けたその時の反応は本能で煩悩で
万能を官能に感応して堪能な胆嚢を嚥下した夢を足
の裏に叩き付けたのがあの人の癖だと両親が穴を掘りながら潰れ
たモグラで手のひらに書き込んでいたのを見ながら飲むコーヒーは格別だった
741 :
世界@名無史さん:02/10/15 23:56
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
何かニコニコしていて、ちょっと海外旅行から帰ってきたみたいですね
1氏の小説だけを編集したUP用のHTMLファイルつくってる。
ローテクだけど、俺作の、目次から、各章のトップにジャンプできる
リンクボタン付きのスグレモノ。
いずれ公開するからね。
(あるいは、作者に献上して、作者自身に公開して頂くか)
>>732-735 ツッコミありがと。
削除しなきゃな。
ふふ。
アホよ、欲するままに続けよ。
我々は、継承スレたてるだけだ。
継承スレ立ててもこのままだと粘着がやってくる予感
744 :
世界@名無史さん:02/10/16 02:29
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世界@名無史さん:02/10/16 02:29
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世界@名無史さん:02/10/16 02:30
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>>742 その時はその時。
次なる継承スレを立てるのみ。
悪・邪は、一時(ヒトトキ)いかに猖獗(ショウケツ)を極めようとも、
やがて正義に駆逐される運命(サダメ)にあるのだ。
>>697は私ですよ。
世界史板・統一雑談スレの16・よい子のフランス革命の27とトリップガ同じだし、
今までの全作品を注意深く読めば、あのような部分はないはず。
トリップガ→トリップが
鬱。
なお、トリップはじめて使うもので、混乱させてしまったなら申し訳ありません。
750 :
世界@名無史さん:02/10/16 07:49
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世界@名無史さん:02/10/16 07:49
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世界@名無史さん:02/10/16 07:50
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世界@名無史さん:02/10/16 07:50
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世界@名無史さん:02/10/16 07:54
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世界@名無史さん:02/10/16 07:54
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世界@名無史さん:02/10/16 07:55
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世界@名無史さん:02/10/16 07:59
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世界@名無史さん:02/10/16 07:59
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世界@名無史さん:02/10/16 08:01
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世界@名無史さん:02/10/16 08:02
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世界@名無史さん:02/10/16 10:44
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