Z武さん、金魚すくいに挑戦!!! 

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1名無しさんの次レスにご期待下さい
さて、何匹すくえたでしょうか?
2名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 21:00:01 ID:VjrpkOhF
おぉっとZ武さん、飲み込んじゃだめですよ
ホラ吐いて吐いて
まったく人間ポンプじゃないんだから…
3名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 21:02:01 ID:yAj9dlSZ
↓何事も無かったかのように人間ポンプZ武話開始
4名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 21:37:49 ID:dexx4wig
五体不満足――僕には手足がない。
箸を持つための右手がない。
手すりに掴まる左手がない。
重心を支える右足がない。
最初の一歩を踏み出す左足がない。
けれども僕は生きている――ふと考える、人としての形を留めない僕が生きているのは…何のため?
愛用の車椅子にどっぷり浸かって考えた。
人は僕を物珍しげな目で見つめてくる。
ある人は故意に視線を外し、またある人はぶしつけに嘲笑を向け、またある人は憐憫の目を僕に向ける。
誰もが僕を普通の一人間として捉えてはくれず、まるで動物園の猿にでもなったかのような惨めな思いが、
今日もまた僕の心に少しずつ積もり積もってゆく。
5名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 21:50:49 ID:dexx4wig
猿山の猿は自分達を物珍しげに見つめる人間達を見て、どう思っているのだろう?
それは、きっと――
だから、僕は決心した。
僕が見せ物だと言うのならばそれでいい、僕はその立場を利用して彼等ニンゲンから搾取する側に回るのだ。
生活の保障、見せ物としての地位・人気の確率、そしてその体験を元にした書籍で
多額の利益を得る…これは、僕の復讐だった。
思い続ければ夢はきっとかなう――そんな言葉を信じている訳ではないけれど。
僕は今日こうして、紛れもなく彼等から搾取する側の立場に回っていた。
無論、見せ物としての鍛錬も怠らない。
人間ポンプ――古くから使い回されてきたこの芸は、今ではさほど物珍しいものではなくなっている。
だが、五体不満足の僕がこの芸を実演するという+αこそが、愚かな聴衆の目を惹きつけて止まないのだ。
ニンゲン達を手の平で踊らせる快感に酔いしれながら、今日も僕はTVが組んだ見せ物舞台にその姿を現した。
6名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 21:59:54 ID:dexx4wig
「Z武さん、金魚すくいに挑戦!!!」
司会のお笑い芸人が下品ながなり声をあげる。
今日の番組は生放送で、当然失敗は許されない…だからこそ出演者達と何度も台本を
照らし合わせ、一切のぬかりが無いよう入念な打ち合わせをした。
大丈夫、何も心配はいらない…。
「でもZ武さん、すくいが持てないのにどうやって金魚をすくうんですかぁ?」
一字一句台本通りの台詞回しに、僕も台本通りに演じ返す。
「まぁ、見ていてください…ブジュゥッ!」
オォォォーーーーーーーーッッッ!??
歓声が沸き起こった。
それもそのはず、やおら僕が金魚の泳ぐ水槽に顔を浸け、次々と金魚達を飲み込み始めたのだから。
「おぉ、これは…凄いっ!一体何匹の金魚を"すくおう"というのでしょうかっ?」
相も変わらず台本通りの台詞を読み上げる共演者達…そう、それでいいんだ。
7名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 22:10:02 ID:dexx4wig
予想以上の歓声に気を良くした僕は、限界まで金魚たちを飲み込もうとがぶ飲みを続け…
そして、その時が訪れた。
「がっ!がぶぁぁっっっ!!うべぇっっっっっ!!!」
僕が飲み込んだ金魚達が喉につっかえ、一切の呼吸が封じられてしまったのだ。
突然苦しそうに暴れ出した僕に、一瞬戸惑う共演者達。
『妙だ――こんなの、台本にない』
「あ…さ、さて、何匹すくえたでしょうか?」
司会者がとっさに機転を利かせ、僕の体を水槽から強引に引き揚げた。
「うげっ…うげぇぇぇっっっっっ!!!!!」
ドバドバドバッ!
およそ10匹は下らないであろう数の金魚が僕の口から吐き出され、
しかし最後に残った数匹が再び僕の喉を詰まらせて、僕は著しい酸素不足に陥る。
ドタッ!ガダガダドタッ!!!
「ちょ、ちょっとZ武さん!?」
悶え苦しむ僕に慌てて近寄る共演者達――はじめは歓声を送り続けていた観客達も
ようやく事態の異常さに気付き、黄色い声援は次第にざわつきへと塗り替えられていく。
8名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/05(日) 22:35:33 ID:dexx4wig
「ちょっとカメラッ何寄ってんの!止めて止めて!!!放送止めてーっ!!!!!」
プロデューサーの怒号が響き渡る中、僕の意識は次第に薄れていく。
あぁ、僕は死ぬんだな…そう、何の感慨もなく思った。
思えばこの人生、絶望と復讐心こそが僕の全てだった。
それがあったからこそ今の僕があり、ニンゲンでない僕のアイデンティティーの拠り所が築き上げられたのだ。
…ポタッ
何だろうか?――僕の頬に熱い何かが滴り落ちた。
漆黒に塗りつぶされゆく意識の中、かろうじて目を見開いた僕の視界に、共演者の若手女性タレントが映った。
「Z武さん、死んじゃいや…私、告白の返事、まだ聞かせて貰ってないじゃない――!」
告…白?
あぁそうだ、思い出した…そういえば彼女に以前、『私達お付き合いしませんか?』なんて冗談めいた事を
言われた事があったっけ。
猿山の猿に交際を申し込むニンゲンなんて、冗談以外にありえない。
だからてっきりそれは彼女なりのジョークだと思っていたし、僕を揶揄する言葉には僕自身
すっかり慣れきっていたから、僕は笑いながらそれを軽く受け流したのだった。
でも、この涙は――本物?
猿山の猿に交際を申し込むニンゲンなんていない…ありえるとしたら、それは同じニンゲン相手にだけ――。
………は…ははっ、何だ、そういう事だったのか。
動物園で飼われる見せ物の猿でもなんでもない、少なくとも彼女の前では
僕は紛れもない"人間"そのものだった――。
気付くのが遅すぎた?
いや、僕にはこれ位が相応しい。
深い深い心の底で、何かが檻の中から解放された――そんな音を聞きながら、
僕は彼女にきっと生まれて初めての…見せ物としてのものでない本当の笑顔を浮かべ、
底の見えない泥濘の眠りの中へ、ゆっくりと沈んでいった。
9名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 03:54:30 ID:eTKwwQOt
・・・で?
10名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 04:39:28 ID:PNB44+2j
・・・で?
11名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 12:20:05 ID:cWUkIJ+S
僕は海の子 大地の子
12名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 13:31:14 ID:uEpWi8wx
人間やめますか?
それともZ武やめますか?
13名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 15:29:52 ID:asnvdCPh
チリーン チリーン
冷やしZ武始めました。
14しゅんくんのママ:2005/06/06(月) 17:44:18 ID:UPrjbrUG
15名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 17:50:48 ID:mmgoTo9c
16名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/06(月) 19:05:35 ID:iurDuCGE
なぜズィーブさんネタが・・・バカニュース板かと思った
17名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/07(火) 01:02:25 ID:abIIInTx
>>4-8

大作だな
欲を言えば西田さんを出してほしかった
18名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/07(火) 01:11:29 ID:B/r5fzPB
金魚がぶ飲みワロスwww
19名無しさんの次レスにご期待下さい :2005/06/07(火) 16:28:43 ID:MTNaIVCU
まさかバカ板の住民がいたのか。
20名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/06/07(火) 17:58:53 ID:uUDnN+Ew
                          サルでも               (  (
                   ,,.r'' ゛~~` ''ッ,,  立てねーぞ            )   )
                 、 ゛  ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, ヾ.   こんなスレ       ,.、   / /
                  ミ   ミ゛,へ.__, ,_ノヽ i.                .| |l   l ,´
                ミ    ミ, ( ・) {・フ 〉 ミ.          _-、i::| |ニニii '
            、,,,,ツi:     ミ,`~´ ヽ~〈  .ミ        /,‐ヽヽ`、||
          、シ``   i:      ,ゞ  'n.inヽ. .ミ          ( .〉〉/
         シ  //      ミ`    l.l ヽ"、         /  ノ
        ミ/ シ           彡 ,=こ二=.{ ミ,,      ,r'´ ,,、'゛
        ミi. /  /       ' ! w、`~^' vwv '、   ミ      〃 .ミ
       .ミ /     i:  /      `^^     \ ."   〃  ミ
      .ミ.:/ / / i:      v    !  ,,   \ 、 〃  ミ
      :i;     .i:   w      !!   ミ!:   ミ \\( ⌒ヽ
      :i;  /   i:      !!       .ミ キ    , ⌒`、_  )  )
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