━━━━━説明━━━━━
こちらは三国志世界でバトルロワイアルが開催されたら?というテーマで、
主にsage進行で進められている、全員参加型リレー小説スレッドです。
参加する三国志武将がお互いに殺しあっていき、生存者一名となったときにゲーム終了となります。
説明は
>>2-10のどこかにあります。
たぶん
>>2 「アイテムの説明」「首輪の説明」「フィールドの説明」
たぶん
>>3 「お願い」
━━━━━アイテムの説明━━━━━
※参加者は、【フィールド略地図】【全参加者名簿】【鉛筆】【水とパン1日分】【懐中電灯】
【腕時計】を基本アイテムとして支給されています。
基本アイテムのレス末表示は特に必要ありません。
※参加者は不確定要素として、通常は単に【アイテム】と呼ばれる武器アイテムを、
各自1つづつ支給されています。支給された武器アイテムの制限はありません。
※参加者は、スタート時には普段着以外の、全ての装備を没収されています。
━━━━━【首輪】の説明━━━━━
※参加者は全員、耐ショック・完全防水の、銀色の【首輪】を付けられています。
※【首輪】には主催者用の、生存判定用高性能心電図・位置確認用発信機・爆殺用高性能爆薬が、
標準装備されています。
※【首輪】は、不正に外ずそうとしたり、禁止エリアに侵入すると爆発し、参加者を死に導きます。
最後の死亡者放送から100レス超過以内に死亡者が無い場合、全員の首輪が爆発します。
(以上の首輪に関しての情報は、参加者にも公開されています。)
、
━━━━━お願い━━━━━
※ 一旦【死亡確認】表示のなされた死者の復活は認めません。
※ 参加者の死亡があればレス末に、必ず【死亡確認】の表示を行ってください。
※ 又、武器等の所持アイテム、編成変更の表示も、レス末に下記フォーマット、
もしくはリストの形式に従って行ってください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
@武将名[健康状態に被害があったときにはその状態]【アイテム】
※(状況変更)
例: @司馬懿[左腕怪我・腹痛]【戟、弁当箱、チャイナドレス】
※ チャイナドレス着用中
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ 新規参加武将は300人に到達後、次の死亡者リスト表示まで登場した者までとします。
※ 複数にわたる話(名前欄に「○/○」記載)は、3時間以内に最後まで連続で書き込んでください。
※ 本スレは800レス。または480KB になると書き込みを中止して引っ越します。
※ 最低限のマナーは守るようお願いします。※
★出されたご飯は残さず食べる。
(新しいお話を書く方は前からのお話を読んで無理のない設定にして下さい)
★転んでも泣かない。
(お気に入りのキャラが思わぬ展開になっても気持を切替えて次に進みましょう)
★おいらのギャグには大爆笑する。
(いろんなネタが出てきても、なるべくおおらかな気持で見てあげましょう
《魏帝と守護者/7名》
曹髦【戟】&曹奐【針金ハンガー】&文欽【長槍】&文鴦【青龍刀】&毋丘倹【地雷8個】&諸葛誕【サブマシンガン】&王凌【魔法瓶水筒(水入り)】
《八張堀の七人/3名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張悌【支給道具リスト】
《第一村人発見/2名》
夏候ボウ【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
《やさぐれ男コンビ/2名》
ホウ統【お酒セット(焼酎、紹興酒、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号、カトラス、懐中電灯】
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲、トライアックス】&朱霊【殺虫剤、三尖刀】&朱拠【手榴弾6つ】
《ダブル李/2名》
李儒【簡易製氷機、パントラインSP】&李カク【鉄矛】
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】&韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
《尚サマと平タン/2名》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
《憎まれっ子世に憚る/2名》
司馬師【ツインサーベル】、司馬昭【イングラムM11、尖った箸】
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/30本】&賈充【果汁100%ジュース】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑】&袁譚【青嚢の書(上)】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&月英【梁剛の服】
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
《王佐の才/3名》
魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】&廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】
&歩隲[右腕切断]【なし】
《友を探して/4名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート十日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于毒【ボールアーム】&閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】
&王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&朶思大王【マルポロ】&木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
《李典を待つ/4名》
曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死
《三國志歴史家/3人》
司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】&韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】司馬懿【農業用の鎌】
《お爺ちゃんはスナイパー/2名》
黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔【PSG−1】
《美青年と美女/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&姜維[肋骨骨折、背部挫傷]【黄色い扇子、流星鎚】
《夏侯兄弟/2名》
夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度、スコーピオンVz61】&夏侯栄【スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
《冷たい主従/2名》
曹丕【天の叢雲】&孟達【ケイオス・コイン1枚(残り7枚)、大斧】
《地味系二人/2名》
賈範【ミロクMSSー20(残弾9)】&倫直【輪ゴム1箱(500本)】
《影の薄い将二人組/2名》
毛Q【国友銃】&郭馬【ガムテープ】
《二常侍結成/2名》
黄皓【PDA】&張譲【連弩 残弾300】
《知力一桁ですが何か?/3名》
韓玄【なし】&忙牙長【ぬめりとり】&劉禅【まりも羊羹】
《鉄鞭の誓い/3名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】&袁尚【携帯電話、鉄鞭】
《アンチ孫呉/4名》
満寵【投擲用催涙弾×10個 &ガスマスク】&夏侯尚【マスケット銃】&胡遵【刺叉】&孫礼【ポン刀】
《孫呉の遺臣/3名》
丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板&たらい&粉末洗剤)】&孫瑜【標槍×5】&孫桓【三尖両刃刀】
《ダイスをころがせ/2人》
馬休【ダイスセット】&馬鉄【ジャマー】
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ、軽症) 【???】
《西涼弱小軍閥コンビ/2名》
成宜【シュマイザーMP40サブマシンガン】 &程銀【投げ槍】
《ボディーガードと元黄巾と/3名》
ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)】
馬雲碌【渓跳、大斧、ドラグノフ狙撃銃】&張曼成【太平要術の書】
計41組、114名の生存確認。
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ、軽症) 【???】
《西涼弱小軍閥コンビ/2名》
成宜【シュマイザーMP40サブマシンガン】 &程銀【投げ槍】
《ボディーガードと元黄巾と/3名》
ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)、バール】
馬雲碌【渓跳(馬)、大斧、ドラグノフ狙撃銃華佗処方の薬草、包帯】&張曼成【太平要術の書、布団】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×14)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
@田チュウ【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
@孔融【ゲイボルグ】
@費観【横山三国志全巻】
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
@許攸【センサー】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン】
@蔡文姫【焦尾の琴(鈍器として殺傷能力有)】
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
@荀攸【グロッグ17】
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤 ケイオス・コイン×2】
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(尿入り)】
@徐晃【飛刀×7】
@何進【肉切包丁、棍棒、双鉄戟】
@孫策【斬鉄剣】
@張飛【鎖帷子】
@廖化[蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
@華雄【朱槍】
@郭淮【硫酸1リットル、食べられる野草】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
@韓玄【なし】
@陸抗[全身疲労・弱気]【宇宙服】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)】
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
@曹丕【天の叢雲】
@張遼【双鉄戟】
@夏侯惇【七星宝刀】
@曹操【木イチゴ、ワルサーP38/総弾数残り7発】
@黄蓋[胸部切創]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆3つ】
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
@顔良【赤い扇子】
@徐栄〔激怒〕【戦戈・蒼天航路1〜32巻】
@カク昭【豊和89式小銃】
@伊籍【棒切れ、油二リットル】
@劉備【弓矢/9本】
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
@曹洪【スパス12、日本酒、木刀、バタフライ地雷、倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹、ベレッタM93R】
@司馬孚[両足銃創]【なし】
@陳寿[空腹]【???、茸(種類不明)】
@ケ艾【鍬】
@諸葛瞻【ショットガン(残弾28発)・丈八蛇矛・ダマスカス】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)】
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
@鮑信【火炎手榴弾×5】
@李豊【不思議なオカリナ】
@曹豹(右ひじ怪我)【ペンライト型銃(単三電池2本)、弩(残り矢17本)、スコップ、????】
@賈逵【スリングショット】
@潘璋【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
@呂蒙【ケイオス・コイン、拾った棒切れ、フランベルジュ】
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】
@李典【アーミーナイフ】
@高蕃【FA-MAS(マシンガン)】
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@馬良【オペラグラス】
@陳泰【忍者セット(服、クナイ、手裏剣三枚)】
@華佗【オロナイン、バファリン】
@劉曄【???】
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍】
@強端【笑い袋、デリンジャー】
@胡烈【????】
@胡淵【ロケット花火×50】
@司馬望[寝違え・急所負傷]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
@劉巴[昏睡]【なし】
@孫魯班【香水】
@劉康【AK88カラシニコフ】
@董允【ぬるぽボイス(拡声器)】
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア】
@楊松【蝋燭10本と火打石】
@位宮[放縦]【和氏の璧】
@陳琳【携帯電話】
@楊脩[右肩に切傷]【なし】
@諸葛瞻【ショットガン(残弾28発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
計85人の生存確認。
ピンリストから孔融を削除。入れ替わりに
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】 を追加。
パーティー40組、110名の生存を確認。ピンユニット85名の生存を確認。
計、195名の生存を確認。
死亡者リスト
【あ行】阿貴、越吉、袁耀、王匡、王濬、王累、王朗
【か行】カイ越、楽就、郭図、楽進、夏侯威、夏侯淵、夏侯恵、夏侯玄、夏侯和、夏侯衡、郭図、雅丹、軻比能、韓徳、管亥、韓浩、関興、
韓当、関統、甘寧、麹義、麹演、魏続、紀霊、金環三結、牛輔、許攸、刑道栄、厳鋼、厳白虎、黄権、侯成、黄祖、黄邵、公孫越、
公孫サン、孔チュウ、皇甫嵩、孔融、顧劭、顧承、呉班、胡奮、呉蘭
【さ行】蔡和、蔡中、蔡瑁、謝旌、沙摩柯、周ショウ、周泰、周魴、朱讃、朱儁、朱治、朱鑠、蒋エン、鍾会、諸葛瑾、蒋欽、焦触、諸葛恪、徐盛、
雛氏、全j、祖茂、祖郎、曹安民、曹叡、曹休、曹彦、曹爽、曹初、曹沖、曹芳、曹熊、孫堅、孫権、孫皓、孫静、孫翔、孫登、孫魯育
【た行】大喬、太史慈、董襲、董和、張允、張衛、張燕、張休、張昭、張任、張達、張南、趙範、張宝、張梁、張魯、張翼、陳宮、陳珪、陳式、陳震、陳登、陳武、陳蘭、程c、程普、田豊、陶謙
【な行】
【は行】馬元義、馬岱、馬超、樊稠、費イ、糜芳、甄皇后、傅士仁、傳僉、文聘、方悦、逢紀、鮑隆
【ま行】
【や行】楊弘、楊秋、楊任、楊彪、楊齢
【ら行】雷緒、雷銅、雷薄、陸遜、李恢、李厳、李粛、李通、柳隠、劉虞、劉勲、劉j、劉表、劉封、凌操、廖立、呂凱、呂岱
【わ行】
韓玄がピンとパーティーで重複。なのでピンから削除。
また、孫策を
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
に訂正。
よって パーティー40組、110名の生存を確認。ピンユニット84名の生存を確認。
計、194名の生存を確認。
18 :
白狼山:05/02/28 13:49:42
音も無く降り続く、微細な、霧のような雨が、楊奉が追跡者たちの目を逃れることを助けた。
長い逃走から解放され、一時の休息を入れる。
「正直、この雨は天の助けだな。それにしても随分と走ったものよ」
「くそっ!あいつを見失っちまったか…!」
張[合β]は警戒しながら山中を進んでいた。
「ここは…白狼山か?……どうやら熱くなりすぎたようだな。あたりの状況も分からんとは」
視界を失った山中で、一組と二人の追跡者−《ウリナラマンセー》の3名と張[合β]、そして公孫恭は彷徨することとなる。
放送が流れる前、日が落ちる直前。空は曇り、辺りはすでに薄暗かったが、徐晃は山中より楊奉の姿を見つけていた。
「あれは、楊奉殿か!?なにゆえこのような場所に……!その向こうにも何者かの姿、か…追われている様子…」
夜半の雨にけぶる、幽州は白狼山。かつて曹軍が烏丸を撃破した地は、再び戦場に変わろうとしていた。
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@徐晃【飛刀×7】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号、カトラス、懐中電灯】
張遼や朱霊の戦いに巻き込まれそうになった武安国。
おもらしの気持よさで勇気が湧いてきたが、スレが変わり勇気の計算がしにくい。
「しょうがないなー。今回だけ特別だぞ。」
・・誰に言ったかはわからないが、とにかくこれからの危険にそなえて勇気を振り絞る。
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
※勇気回復。ピンチは変わらず。
20 :
都安へ:05/02/28 17:53:10
「そろそろ行くか」
黙ってここの居たらもしかして敵が来るかもしれない。交州は余り目立たなく敵も来ることが少ないだから殺し合いを嫌ってる奴らが来るかもしれない
そこでここに来る奴らを追ってくる敵が来るかもしれない。
そこでさらに目立たない益州の都安へ行こうと考えてた。
「よし行くぞ」
「はい」
どれだけ歩いたのだろうかさすがに交州から益州から徒歩で行くのはきつい。
やっと益州の山上に来た。音も無く霧のような雨降り続いている。
ここに敵が待ち伏せをしていたらやばい。そう考えていたら突如敵が現れ郭馬の右腕を打った
「ぐ・・・」
「貴様!!!」
毛Qは敵の胸めがけて銃を撃った。ズドォォォォォォォン。すさまじい音だ。
毛Qの手にもすさまじい振動が走った。敵はまちがいなく即死だ。
運良く郭馬は軽傷だった。毛Qは敵の武器を奪い取り都安へ向かった。
【高昇】死亡確認
《影の薄い将二人組/2名》
毛Q【国友銃、ガンパウダー(一袋)フェニックス・ローニン】&郭馬【ガムテープ、ハンドガン(200発)
※都安へ向かいます。
韓玄「いいか、ひとりでは馬鹿でも三人寄れば文じゅなんとかだ。よし!
儂たちだってきっと何か出来るに違いないぞ!!」
忙牙長「これ、ウマイ」
劉禅「だよねー、ぽっくんに感謝しないとね!」
韓玄「・・・ぬめりとりにクソガキ! 羊羹くってる場合じゃねーぞ!」
忙牙長「忙牙長」
韓玄「は?」
忙牙長「俺、忙牙長。ぬめりとりじゃない」
劉禅「ぽっくんもクソガキじゃないよ、劉禅様だよ」
韓玄は泣きたかったが我慢した。
武器も何も、こんな馬鹿三人組では速攻殺られるに決まっている。
なんたって三国志Xでの知力数値が、
韓玄が6、忙牙長が3、劉禅が9と、三人併せて18にしかならない始末。
アホで有名な呂布にも達しないのである。
どう頭を捻ったところでいい案が出るわけもない。
忙牙長「南蛮、帰りたい」
劉禅「そこはおもしろいの?」
忙牙長「孟獲様いる。朶思大王様もいる。兀突骨様もいる。みんな強い」
第二の人生は南蛮で送ることにしようか……韓玄はそんなことを考え始めていた。
《知力一桁ですが何か?/3名》
@韓玄【なし】
@忙牙長【ぬめりとり】
@劉禅【まりも羊羹】
※南蛮に向かうことにしました。
男は恐怖に表情を凍り付かせながら口を開いた。
震える唇から漏れ出る言葉は途切れ途切れに掠れており、決死の思いでこちらに向けたので
あろう小型の書物らしきものは、痙攣したかのように小刻みに揺さぶられていた。
「……た、助けてくれ。頼む……」
見たことのない男であった。
つるりとした癖の無い顔はひどく青白く、迫り来る恐怖に歪んでいる。
手にした物と同じ形状の書物が一面に散らばる中、
その中に腰砕けになって立ちながら彼は悲痛な声で再度懇願した。
「お願いだ……見逃してくれ……!」
許昌に向かう途中、新野で休息を取ろうと城壁を乗り越えた途端、
地面に座り込んで書物に没頭するこの男を見つけた。
害になりそうもない男であったため、最初はごく普通に話しかけたつもりであった。
しかし、ここに来るまでに既に幾人かを惨殺した身上を敏感に悟ったのであろうか、
こちらを振り返った瞬間、男は絶望に瞳を濁らせて、全身を震わせながら後ずさったのだ。
「こ……殺さないでくれ。まだ途中なんだ。い、今、丁度、関羽将軍がホウ徳の首を刎ねたところなのだ」
彼は手にした書物を掲げて叫んだ。
「なんだって?」
眉根を寄せてそう問いかけると、男は慌てたようにぺらぺらと書物の頁をめくって見せた。
「こ、この本が私の支給物で……こ、これは絵画で私たちの生きた世界をまとめたものなの
だが、わ、私はずっとここでこれを読んでいたんだ」
于禁の心にもやもやとした黒い塊が浮かんでは消えた。
先程まで感じていた男への哀れみは跡形もなく消え去り、残るは激しい憎悪だった。
「……どうして、ホウ徳は首を刎ねられたのだ?」
低い于禁の声に、しかし費観は異変には気付いていない様子で、ただ言葉の端々を
震わせながら喚くように話し続けた。
「と、共に捕まった于禁は投降して縛についたものの、ホウ徳将軍は捕虜になるのを拒んだのだ。
彼こそ忠義の士よと惜しい気持ちもありながら、く、首を刎ねざる得なく」
虎鉄が宙を舞った。
同時に費観の首は綺麗に胴体と離れ、瞳をカッと見開いたまま土の上を転がった。
主を無くした躯は音を立てて、書物に囲まれるかのように崩れ落ちた。
ぽつりと、額に滴が落ちる。
厚い黒雲に覆われた空からは、まるで費観の死を悼むかの如く針のような雨が降り注いだ。
于禁はその場に立ち尽くしていた。
血にまみれた剣を握りしめたまま、黙って目の前の骸を眺めていた。
『助けてくれ』
己の声が、上擦った声音が、脳内に響き渡る。
『助けてくれ、関羽将軍』
雨だ。雨が全てを台無しにした。
漢水の氾濫で陣が水没し、逃げた先である丘を包囲された時は、柄にも無く世を儚んだものだ。
降伏すべきではなかったのか。忠義とやらを武器にしてに突っぱねるべきだったのか。
于禁は頭を振った。降りしきる雨に濡れながら、幻影から逃れるように頭を振った。
【費観 死亡確認】
@于禁【虎鉄 ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60 ブーメラン】
※横山光輝三国志全巻は雨に濡れたまま放置。※新野は雨です。
※許昌へ向かいます。
曹仁は自分の剣を眺めていた。剣の邪気が弱まっている気がした。
「まったく・・気紛れな剣だ。意識を支配されぬよう、しっかり理性を保たねばな・・」
今まで斬り殺してきた人間の血。それが雨で流されたからなのか?
とにかく、少しでも精神が休める時間が必要だった。そういう意味では恵みの雨だろう。
「・・だが視界が狭くなった。気を付けねば・・。」
どうやらこの遊戯に精神の休息など無いようだ。・・そんなことを曹仁は思った。
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※荊州北部に引き続き滞在。リミット回復。次のリミットは
>>105
于禁が新野を出て行った直後。
「危ない所でしたな〜」
ひょっこりと、近くの建物から張松以上に醜い顔が覗く。
「何故?」
「あの武装ではどうにもこうにも、それに私の武器では
二人まとめて吹き飛ばしてしまうのが関の山です」
睨む王美人の視線を避ける様にしながら表情を変えずに麋竺は応じる、
しくじれば王美人も死ぬという理由を話すのは彼の美学に反している。
「それにしても、あの距離で全く気付いておりませんでしたな」
費観のリュックから食料を拝借しつ首を傾げる。
「話術」
王美人の方は費観の読んでいた横山三国志を軽く読み流している。
「そういえば費観殿は何やら話しておりましたな、
ひょっとしたら我々の為に一芝居打ってくれたのかもしれませんな」
費観の死体に黙礼する麋竺の横で王美人の動きがぴたりと止まる。
「もう一回話して」
「何をです?」
「私の息子」
「『董卓都合良すぎ』って相手にしてくれなかったじゃないですか」
「いいから」
「どうしたんですか?顔色が悪いですよ?」
青い顔で震える王美人の手には、横山三国志の1〜3巻が握られていた。
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)、横山三国志全巻】&麋竺(顔面ボコボコ)【シュツルム・ピストル】
※城内で雨宿りしつつ読書の予定
27 :
1/2:05/03/01 05:51:37
李典は高蕃を撒くために近くの森に潜んでいた。
右足に鋭い痛みを感じるが、どうやら血は止まったようだ。
ブッシュの中で腹這いになると、湿った草の臭いがした。
百歩ほど先で、高蕃は、相変わらず、上擦った声で叫んでいる。
「李将軍さんよォ!どこに隠れても無駄なんだぜッ!!」
時折、思い出したように弩を掃射している。尖った風が頭上を掠めた。
李典の中で戦場の感覚が蘇っていく。
合肥で呉を迎え撃った時も、こうやって潜んでいたものだ。
焼けた肉と腐った血の色、糞尿の臭い。それらに耐えながら何日も潜む。
すると、次第に体中の感覚が死滅していくのが分かる。意識が溶け出していく。
ここまで考えて、李典は少し自分がおかしくなった。
幼い頃の私は学問好きの少年で、昼過ぎになるとよく窓際で本を読んだものだった。
そんなことを、いつの間にか忘れていたのかも知れない。
早く山小屋に戻ろう。曹昂殿達が私を待っている。
また、頭上を銃弾が掠めた。だが、当たりはしない。
このまま潜伏しつつ、ゆっくり、移動しようと李典が考えていた、その時。
獣のような咆哮とともに、とてつもない殺気が津波となって押し寄せてきた。
28 :
2/2:05/03/01 05:56:09
恐ろしいまでの殺気。それは一歩一歩こちらへ近づいてくる。
李典の二つの眼は、はっきりと、その姿を捉えていた。
呂布。
口元を狂気に歪め、樹の上から高蕃を見下ろしている。
三国最強の武人・・・それが李典の眼には化け物のように映っていた。
高蕃は殺気に気づいていないのか。咆哮が聞こえなかったのか。
まだ、夢中になって、辺りを掃射している。
圧しつけるような重い空気。李典は胃が自分の痙攣するのを感じた。
強烈な吐き気と恐怖の中で意識が保てない。気が遠くなっていく。
遠くで、高蕃の叫び声が聞こえた。
【高蕃 死亡確認】
李典【アーミーナイフ】
※気を失いました。
呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
※手当たり次第に戦いを仕掛けます。
ごめんなさい。28の文中に訂正があります。
文中「李典は胃が自分の痙攣するのを感じた。」を
「李典は自分の胃が痙攣するのを感じた。」に訂正。
日本語になっていませんでしたorz
日が暮れかかる上傭の川岸の桟橋で、酒盛りをする一団があった。
ホウ統と簡雍のやさぐれコンビである。
「……また生きて酒が飲めるとは…よもや、思わなかったな。」
簡雍が桟橋に腰を下ろし、暮れかかる夕日を見ながら呟いた。
「ふん、これがこの糞ったれた世界の中だということを除けばな…」
傍らのホウ統も小ぶりの焼魚の頭を口で千切り、プッ、と頭を河にはき捨てながら呟く。
夕日に染まる川面は美しかった。
キラキラとオレンジに光る水面が、あたかも命のきらめきを感じさせた。
ホウ統には、何故かその美しさが作為的なものに感じられた。
「…この世界の中じゃ、人の命なんてこの酒瓶より軽いんだ。」そういうと、空になった紹興酒の瓶を川面に投げつけた。
酒瓶は、さも軽そうに川面をプカプカと流れていく。
「…ただ一つの救いは、この世界が誰しもに平等に死をふりまくってことだ。」
「だったら、前世とそんなにかわらんな。」それを聞いた簡雍は傍らの飲み友達を振り返る。
「前の時代も、名門も貴族も、弱い奴は喰い殺された。…うちの大将ぐらいだろう。弱いのに生き残ったのは。」
そういって、がははと笑った。
「…所詮この世は弱肉強食。強ければ生き…」
「…弱ければ死ぬ、ってか。…簡雍、お前さん“詩人”だな。」傍らのホウ統が簡雍の言葉を遮り、続けた。それを見て簡雍が鼻をならす。
「別にそういうわけじゃない。…ただ、今、頭ん中に“ふっ”と言葉が浮かんだだけだ。」
「俺もそうだ…何故か、続きが浮かんだだけだ。」と言ってホウ統はさらに、はははっと笑った。
「俺とお前ほど、教養に無縁の人間などそうおらんよ。」
その二人に近づいてくる影があった。先に漢中で趙雲とホウ徳を相手に一戦を交えた劉康だった。
劉康は空腹だった。宮廷の恵まれた食事に慣れた体に、乾いたパンは受け入れがたかった。
とりあえず上傭を目指して下山した彼は、そこで芳しい匂いを嗅ぎ付け、二人のいる桟橋に辿り着いたのだった。
そこには、彼が朝廷では見かけた事の無い様な質素な服を着た二人が何やら口に運びながら談笑しているのが見て取れる。
(あいつら、何者だ…)仙人か妖怪の類かもしれん、と、劉康は思った。
確かにこの地獄の様な世界で、美しい川面を背に“ぼろ”を身にまとい談笑する二人の姿は、彼にとっては超常のもののようにしかみえなかった。
仙人、妖怪ならばいきなりおそってはこぬだろう、と彼は思い、二人に近づくことにした。
「あいや、お二人…それがしもお仲間に入れてくださらぬか。」劉康は二人に声を掛けた。
はたして、二人は驚いて振り返った。
そこには豪奢な服を身にまとい、それとは不釣合いなごっつい何かを肩から掛けた青年が立っていた。その表情には敵意は今のところ感じられない。
「あんた、皇族だな。」簡雍が彼を見て呟く。
本人は真剣な表情をしているつもりだろうが、彼の顔は真剣な表情をするのに適していないようで、酷く愛嬌のある顔になった。
「はい、それがしは献帝の孫に当たるもので、山陽候劉康というものです。」
「…そりゃ、すげえな。あんた、世が世なら、皇帝陛下じゃないか…」
「まあ、すわんなよ。あんたも、腹が減ってるんだろう。とりあえず、腹が減ってちゃ、この世界じゃ生き残れないからね。」
二人はかわりばんこに声を掛けた。それを聞き劉康も桟橋に腰を下ろす。
ホウ統は、傍らのの焚き火の中から、串にささった焼き魚を取り出し、彼に手渡す。
「…なんですか…これは…」劉康はその黒い物体に、少し顔をしかめる。
「おいおい、魚を知らんなんてことはないだろう。」簡雍は驚いて声を上げた。
「…これが、魚…ですか…魚って、こんなぎょろりとしたものついてませんよね。」濁った魚の目を見ながら劉康が呟く。
「あんたが知ってる魚は、大方宮廷の調理人達に調理されたもんだろう…」
そいつは、魚じゃないよ。と、ホウ統は言った。
「じゃあどんなのが魚なんですか。」
「魚ってのは、川にいて、人間に釣り上げられて、火であぶられて、酒の肴として頭からかじられるるのが、魚なんだよ。」
あたりまえじゃないか、と言う風にホウ統は鼻を鳴らした。
「ホウ統にかかれば、なんだって酒の肴だな。…なんせ、孔明の渋顔でも酒が飲めるお人だからな。」くくくっと簡雍が笑う。
「…孔明…諸葛良孔明ですよね。知ってますよ。蜀の大軍師ですよね。」
「ほう、孔明を知っとるか。」
「はい、家庭教師に教わりました。」
「家庭教師か…あんたは大層な勉強家だな。」
そういってホウ統は苦笑した。
「あんた、酒は?」簡雍が焼酎の蓋を開けながら尋ねた。
「酒は…あまり嗜みません。」
勧めてくれる友人も家臣も、自分にはいませんでしたからと劉康は言った。
「…そうか、あんたはこの世で一番楽しいものを知らずに死んだんだな…」
ホウ統は少し悲しげに呟いた。
「お二人に一つお聞きしたいことがあるんですけど…」そういって劉康は体を二人のほうに向け、あらたまった。
「お二人は…その、仙人様でしょうか、それとも、物の怪のたぐいなんでしょうか。」
「仙人!おいら達がかい!」簡雍が目を丸くして劉康を見た。
「どっちかっていうと物の怪だよ。」
まあ、仙人にも物の怪にも大した違いは無いだろうがね、と、ホウ統は言った。
「なんという名前の物の怪なのですか?」劉康は尋ねた。
「大層な名前じゃないよ。こっちが簡雍で、こっちはホウ統だよ。」
そういうと、ホウ統はぐびりと焼酎を飲み干した。
「そうなんですか。では、お二人は善い物の怪なんですね。」劉康が言う。
プーっと、ホウ統が酒を吹く。それを見て簡雍は笑った。
「ははは!劉康さん、あんた面白いな!皇族にしとくには惜しいよ。」簡雍が劉康を見て笑みを浮かべた。
「でもね、こっちのホウ統さんは悪い物の怪だよ。なんせ優等生の孔明さんをからかっては“酒の肴にちろりと一杯”ってお人だからね。」
「そういうお前も、張飛といつも飲んだくれちゃ酒場につけを回して、孫乾に払いに行かせてたじゃないか。」
人のことは言えんだろう、と、ホウ統も笑った。そして、傍らの劉康を見る。
「あんた、わしらと一緒に来るかい?」
「はい。よろしくお願いします。」
劉康はすっかり二人のことが気に入っていた。
宮廷には無い温かみを持ったこの二人の物の怪に、世間知らずの劉康は強く惹かれるところがあった。
「よし、それじゃ、固めの杯だ!」簡雍は元気よく杯を劉康に渡す。
三人は杯を傾けると、中の酒を一気に飲み干した。
<<貴族と飲んだくれ/3名>>(チーム再編、名前変更)
ホウ統【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】&劉康【AK88カラシニコフ】
※紹興酒は飲み干しました。劉康の面倒を見てやろうと二人は考えています。
石亭の森の中。賈逵が放心状態の鮑信を苦労して人目のつかない茂みへと引っ張りこんでから、数刻が経った。
結局、一度は助けようとしたという気持ちを裏切ることはできなかった。
「王匡殿、孔チュウ殿、劉虞殿……」
死亡者放送という現実が、鮑信を打ちのめす。しかし、その悲痛がまた鮑信の意思を取り戻していた。
「…お仲間を失ったこと、心から痛み入ります。わたしは賈逵梁道と申す者。あなたは…?」
「私は済北の相、鮑信です。…しかし、私のことを知らずに助けたのですか」
「…性分でして…それに……助けるなど、できませんでした」
「いや…呂布が相手では仕方の無いことです。それに、私が助けられたのは事実ですしな」
呂布と言う稀代の猛将の力、目にした一連の事柄が賈逵の決意を生み出した。
「…鮑信殿。私と共に、我らの指導者を探して生き延びませぬか。
伝説の武勇、呂布…また洛陽城で目にした見たことの無い武器…彼らのような武力に対して、我らの力は不足しています。しかし、誰もが戦いに狂うとは思いませぬ。必ずや皆をまとめようとする者達がいるはず。
彼らを見つけ、その力となる。わたしはそう決意しました。…力となってもらえないでしょうか」
「梁道殿。もとより我が身はあなたに助けられた身。共に行きましょうぞ」
《助力の決意/2人》
賈逵【スリングショット、火炎手榴弾×2】&鮑信【火炎手榴弾×3】
※当面は曹操か司馬懿を探します。手榴弾は分配しました。
36 :
1/3:05/03/01 18:36:57
五丈原。諸葛亮が命を賭して魏に最終決戦を挑んだこの地は
泰嶺山脈の山塊が渭水に仕切られ、両側を削り取られた渭水南岸に
突き出た舌状の台地になっている。
渭水はそのまま東流し長安郊外を経て黄河に合流する。(注)
諸葛亮は、複雑な想いでその流れを眺めていた。
「かつて敵だったお前と、ここに並んで立つというのも、奇妙なものだな」
遠くを見ながら司馬懿が言った。渭水は日の光をやわらかく反射している。
37 :
2/3:05/03/01 18:37:56
「・・・ここを越えれば、長安は目と鼻の先。殿の目指した夢も見えて来るはずでした」
「劉備の夢。・・・漢王朝の復興、か」
「義勇軍として旗揚げするず前は、よく黄河を眺めていたものだと、以前、殿が私に話してくださったことがあります。
私はずっと考えていました。この渭水の先にあるその流れに、一体、殿は何を夢見たのだろうか、と。
きっと、ここを越えれば、その答えが見えたのだと思います」
「だが、私がいた」
「そうです。女性の服まで送りつけたのに、あなたは私と戦おうとはしませんでした」
「勝てる気がしなかった。お前は私の敵う相手ではなかった」
雲の隙間から射し込む朝日が眩しいのか、司馬懿が目を細めた。
38 :
3/3:05/03/01 18:38:49
冷たい雨の中、夏侯惇は一人愕然としていた。
「孟徳……?」
夥しい血肉。火薬の微かな臭い。落とし穴の跡。
何もかもが、ここで何かがあった事を示していた。
「こいつは、確か」
落ちている首を拾う。記憶が正しければ、この男は田豊のはずだ。
となると、袁家だろうか。確かに袁家一族は皆生存している。孟徳が襲われた可能性も無いわけではない。
だが、先程の放送で孟徳の名は呼ばれなかった。となると、だ。
「脱出したか、捕虜になったかだな」
屋敷を調べてみると、銃は放置されていた。よほど不意を突かれたのか。だがそれにしては屋敷の外の爆発は……?
爆発のあったのはかなり前のようである。少なくとも、田豊の仲間がすぐにここに来るとは思えない。
「少しだけ孟徳を待つか。あれを見てわざわざ屋敷に侵入してくる敵などそうそういまい」
がらんとした屋敷の片隅に腰を下ろし、夏侯惇は雨宿りもかねてしばしの休息をとるのだった。
@夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/総弾数残り7発】
40 :
1/3:05/03/02 03:49:22
ここは長安西部の民家
改めて参加リストを見つめている張譲。
「ククククク・・・何進・董卓・袁紹か。いかにもわしの命を狙っている連中がうようよいるの。」
黄皓が顔を上げる
「ホホホホホ・・・私も心当たりが多すぎて、数え上げればきりがないですね。
どうでしょう?張譲殿。万一、愚かな者が徒党を組んだら少しやっかいです。
私達もだれぞと手を組むのも良いのでは?」
「ククククク・・・しかし仲間なぞ探せまい。わしらを憎んでいるやつが多すぎる。」
その時、PDAに反応が現れた。二つ。どうやらこの集落に向かっているらしい。
黄皓が窓から様子を伺うと、見覚えのある顔が目に入った。
「ホホホホホ・・・あれは確か魏の司馬昭!?とすると一緒にいるのは兄の司馬師ですか、
ふむ。どうやら仲間が見つかったようですぞ。」
そう言い残すと黄皓は外に出て行った。
「ククククク・・・司馬昭・司馬師?
あの河内の名族、司馬氏の血縁か。どれ、わしも動くとするかの」
外へ出た張譲は黄皓とは逆方向に歩いていった。
41 :
2/3:05/03/02 03:51:52
司馬師司馬昭の兄弟は長安にいた。
呉蜀のみならず魏からも恨まれているため、
中原にいると危険だと判断し涼州へ移動しているとこだ。
「何とか誰にも会わず長安に着いたな。さて涼州までまだ長いし少し休むか、昭。」
「確かこの先に集落があるはずだよ。そこに行こうよ。もう野宿は嫌だからねぇ」
名門司馬氏に生まれ、都で育った司馬昭は、少し甘いところがあるらしい。
「まぁ、構わないが、誰かいるかもしれん。油断だけはするなよ。」
その集落の入り口に足を踏み入れた瞬間、一人の男が姿を現した。
「何者だ?お前。」
司馬師が身構えながら尋ねると、男は不気味に笑いながら答えた。
「ホホホホホ・・・私は黄皓。蜀漢の重臣だった者です。」
「あの宦官か。武器も持たずにいい度胸だ。」
司馬師が切りかかろうとするのを、司馬昭が止めた。
「ちょっとまって。僕らはすでに命を狙われているから」
司馬師・司馬昭の後ろには、いやらしく笑いながら連弩を構えた張譲がいた。
「ククククク・・・。まだまだ甘いのぅ」
42 :
3/3:05/03/02 03:53:46
「ホホホホホ・・・どうしましょう?ここで私を殺しても、張譲殿に殺されますよ?
それより手を組みませんか。愚かな者を一掃してから、私達が戦っても遅くはないでしょう。」
「うぬ、何を企んでいる。宦官なんかと手を組めるか!!」
司馬師が歯軋りをしながら言うのを、またも司馬昭が止めた。
「いい話じゃない?皆に恨まれているのは黄皓殿達も一緒でしょ?
嫌われ者同士が手を組むなんて、おもしろいじゃない」
司馬師は驚きの目で弟を見る。
が、すぐに納得した。
「いいだろう、一緒に行くぞ」
「ホホホホホ・・・さすが司馬氏。話が早いですね」
こうして、悪名高い4人が手を組むことになった。
「……信用はできない。しかし天下を狙うには人をうまく使わなければ」
司馬昭は呟いた。
《憎まれっ子世に憚る/4名》
司馬師【ツインサーベル】 司馬昭【イングラムM11、尖った箸】
黄皓【PDA】張譲【連弩 残弾300】
現在地 長安
※涼州へ向かいます。
※戦闘は避ける方針です。
上庸の桟橋に夕日が沈み、夜が訪れた。
「…陽が沈む様というのは、美しいものなのですね…」
劉康は水平線の彼方に沈んだ太陽を見送ると、呟いた。
彼はその不遇な生涯の殆どを宮廷に軟禁されて過ごしていた為、外の世界の自然に触れるのも、これが初めての体験だった。
「…ふむ、只、我思う故に、我在り…と言ったところかの」
生涯の半ばを自然の中に身を置いてきたホウ統にも、その夕日は格別のものに映った。
作為的な風景とわかっていても、自然の雄大さを前にすれば、人間は感動せざるを得ない。
今、陽が沈み、明日、再び陽の上る間に多くの命が旅立つのだろう。
彼は所謂、老荘の思想の持ち主ではなかったが、それでも自然の雄大さを前にすれば、自分の生涯など白玉の杯で飲み干す、一杯の酒ぐらいの儚さしかないのだろうと思った。
「…さあ、ここに長く留まるのは危険だ。ここいらを始末しちまって塒を探そうや。」
簡雍が二人に言う。
それを聞いて劉康が言った。
「夜露をしのげそうな場所なら、私に当てがあります。…少し、遠いですが…」
「どの辺りかな?」
「裏の山を越えたところです。大きな関所の様な物が見えました。」
「漢中か…」ホウ統が呻く。漢中は彼にとって少なからず因縁のある土地だ。
「漢中っていや、うちの大将に縁起のいい土地だな…皇族の劉康さんといい、こいつは劉備玄徳の奇縁かもしれんな。」と、簡雍は言った。
「…ふん、劉備玄徳の縁結びなら、とんだ逆縁かもしれんぞ。」
…しかしそれも悪くない、とホウ統は思った。縁という言葉にはうなずくところがあったし、同じように、劉備玄徳との縁を求めて漢中に脚を向けた蜀漢の人間に会えるかもしれない…
「よし…漢中に移動しようか…劉康さん、悪いが案内してくれ。」ホウ統は傍らの劉康をかえりみて言った。
陽平関近郊での戦いを終えた趙雲は、そこからあまり離れていない場所にある集落の中の一軒の家屋にいた。足元には二つの死骸が転がっている。
成宜と程銀である。
二人は涼州方面から移動し、この家屋に身を潜めていたところを、運悪く彼に出くわしてしまったのだ。
趙雲は二人の死骸には目もくれず、手元の酒瓶に何か液体や粉の様な物を手際よく詰めている。
同じようなものは、卓の上に既に五つあった。手製の簡易火炎瓶である。
彼は自分が最後の一人になる可能性を、毛ほども疑っていなかった。
彼はこのゲームの参加者の中で、最も多くの戦を経験し、その全てに生き残ってきた。
呂布に然り関羽に然り……名将と呼ばれた人間もその多くが、戦場で散っている。どんなに優れた将でも、戦場で冷静さを失った人間は生き残れない。
その点において、全く彼は天与の才能を与えられており、自分自身でも、選ばれた人間であると思っている。
先ほどの戦いでも彼はあのマシンガンの、その脅威について瞬時に認識すると、即断で身を引いた。今後生き残るためには、あの武器が必要だった。
その武器を背負って、警戒もせず白痴の様に談笑する二人を下山してすぐに発見できたことは幸運だった。彼は「手馴れた作業」を実行し、その武器を手中に収めた。
彼の視線の先には、漢中に通じる山道がある。山には狩り残した獲物がまだいた。
…あの、ホウ徳と言う男は、なかなかの手練だった。彼がこれまで戦場で相対した人間の中でも十指に入る。次は向こうも毛ほども油断はすまい…
しかし、あの男をこの武器で射殺した後、彼が再びその名前を口にすることはないだろう。
火炎瓶が出来上がると、彼は荷物を纏め始めた。
二人の死骸には視線も向けない。目には何の感情も、景色も浮かんでいない。
一方のホウ徳はなんとか無事に陽平関に辿り着いた。
あの男は危険だ、とホウ徳は思っていた。その技に対してではない。あの目に対してだ。
武器を跳ね飛ばされた時見た趙雲の瞳には、狂気も、安堵も、歓喜も浮かんではいなかった。ただ、冷たいだけの瞳だった。
それはゲームの熱に呑まれてはいない証拠であり、同時にゲームに乗っている証拠だった。次に会った時も、背後から躊躇いもなく襲撃してくるだろう。
趙雲と遭遇したことは、馬雲騄には黙っていることにした。向こう見ずなお嬢さんなら彼を探しに行こうと言い出しかねない。話し合いのできる相手ではないのだ。
「どうしたのホウ徳?ぼーっとしちゃって?」
いつのまにか、青嚢書(下)を読んでいた馬雲騄が顔を上げてこちらを見つめていた。
瞳…彼女の瞳の中には感情の色が見て取れる。そのことが趙雲とは別種の生き物の様に鮮やかに写る。そう、瞳の奥に誰しもが持つ、人間らしい感情…
「お嬢さんは、人間ですね。」ホウ徳はつい、口に出して言った。
「……?ホウ徳…もしかして、頭でも打った…?」誰しも、突然こんな事を言われたら気でも違ったかと思うだろう。
「いや、間違いないですよ。お嬢さんは人間ですよ。」
「…そ、そうね、ありがとう。ホウ徳、あなたも人間よ……(?)…」
「ありがとうございます。」
馬鹿見たいな会話になってしまった。
しかし、内心馬雲騄は少し嬉しかった。先ほどまで自分がどういう人間か、悩んでいた所だった。彼に気持ちが通じたのかと思うと、少し励まされた気がした。
…このゲームに巻き込まれ、悩まない人間などいるのだろうか…と、ふと彼女は思った。
「…ぐが!っごっごご…ぐー、ぐが!」唐突に張曼成の爆音の様な鼾が響く。
「…あの様子なら、曼成も大丈夫そうね。」彼女は笑った。
「…あの者も安心したのでしょう。」ホウ徳もその平和そうな鼾に釣られて、笑った。
彼は、この地獄の様な世界でお嬢さんの優しさに触れ、おそらく安心したのだろう。
…この世界で他人の優しさに触れられることなど一体どれくらいあるのだろう…と、ホウ徳は思った。
そうだ、そうなのだ。お嬢さんが何者かなど自分達には関係ない。
彼女がただ生きて、成長し、そこにいるという事が、自分達、家臣一同にとっての“希望”なのだ。
この世界で死んでいった西涼の仲間たちの為にも、彼女には生き残って欲しい、いや、生き残ってもらはなければならないのだ…。
彼の心に、馬岱の満足げな死に顔が少し浮かんだ。
「ところでホウ徳、私暫く行ってきたい所があるの。」笑いながら、馬雲騄がホウ徳の方をみて言った。
「…どこですか?夜に出歩くのは危のうございますぞ…強いて行くというのなら、このホウ徳がお供いたしますが?」
「いや、それはいいんだ。一人で行きたいの。すぐ近くだから。」
少し彼女の表情が曇る。
「あいや、近場といえど安心は出来ませんぞ…それがしが、お供つかまつります。」ホウ徳がきっぱりといった。
先ほど誓ったことを実践する機会が早速やってきたと彼は思った。
「いやだから、…」「しかし、お嬢様は何故そのような所に…」
二人の言葉が交差する。
「…………水浴び、なんだけど…ホウ徳も来るの…?」しばしの沈黙の後、馬雲騄が言った。
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
ホウ統【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】&劉康【AK88カラシニコフ】
※陽平関に向かっています。
<<ボディーガードと元黄巾と/3>>
ホウ徳【赤兎馬、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、バール、青嚢書(下)】 &
馬雲碌【渓跳(馬)、大斧、ドラグノフ狙撃銃、華佗処方の薬草】&張曼成(軽症)【太平要術の書、布団】
※ホウ徳が合流しました。張曼成は軽症に回復しました。
※馬雲騄は水浴びに向かいました。渓跳に乗り、武器は持っていっています。残念ながら、ホウ徳はお留守番です。
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×14)、バーバリアンダガー、防弾ベスト、シュマイザーMP40サブマシンガン、投げ槍、簡易火炎瓶×6】
※ホウ徳を狙って、陽平関方面に引き返します。簡易火炎瓶は自作のものです。殺傷力はあまり強くありません。
【成宜、程銀 死亡確認】
この戦いの理由は一体何であろうか。徐晃は山中でずっとそれを考えていた。
自分自身のために戦え‐誘惑が何度も頭をよぎるが、徐晃はそれを潔しとしない。
‐たとえ、この世界ではそれが正しいとしても、自らの信念は曲げようとは思わぬ。
真に倒すべき敵は洛陽城で見たあの連中‐戦いを遊戯だとぬかすような‐である。
だが、一人の武力で戦える相手ではない。それに、敵意ある他者とは戦うしかないだろう。
楊奉の姿を見つけたのは、しかしいまだ迷いを断ち切れないときであった。
「あれは、楊奉殿か!?なにゆえこのような場所に……!その向こうにも何者かの姿、か…追われている様子…」
そういえば楊奉殿はどのように考えているのだろうか。会って話をしてみたい。
短い思案の後、最初の戦いの意義をかつての主の救援と定め、徐晃は山中へと消えた。
「一体どこに隠れたニダ」
「幽州はウリ達の領土ニダ。侵入者は排除ニダ」
「それにしてもうっとおしい雨ニダ」
《ウリナラマンセー》の3人は一列になり細い山道を進んでいた。
周囲には岩場が広がり、降り続く雨が気配を散らしていた。
※馬雲騄の”騄”の字がずっと、間違ったまま表記されていました。
以降、こちらの表記に統一いたします。ご迷惑をおかけしました。
警戒していなかったわけではない。
しかし、日本号を持ち列の最後尾を歩いていた公孫淵は、カトラスを抜く暇も無く首筋に飛刀を突き立てられていた。
「何者ニダ!」
「謝罪シル!」
異変に気付いた公孫康が振り向き、一瞬で事態を把握してトカレフを撃つ。
徐晃はすでに意識のない公孫淵の身体を盾にすると同時に、先程突き立てた飛刀を投げる。
だが、トカレフの弾は盾にした身体を貫き、徐晃の左腕をかすめた。
‐これがあの武器の力か!
やや間合いの開いたこの距離の不利を悟り、徐晃はカトラスを公孫淵の腰から引き抜くと再び山中へと姿を消した。
「あの何かを飛ばす弩のような武器、やはり侮れぬ。あの距離では見切ることもままならぬか…
楊奉殿を追っていたのは3人組と棒のような武器を持った男…あと3人か。
それにしても楊奉殿はどこにいるのであろう?」
「アイゴー、公孫淵」
「公孫淵とウリの傷と…謝罪と賠償を要求するニダ!」
【公孫淵 死亡確認】
@徐晃【飛刀×6、カトラス】
《ウリナラマンセー/2名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康[左腕軽傷]【トカレフ(14発)、銅の剣、飛刀×1】
※日本号は放置。
51 :
1/3:05/03/02 15:28:45
河の流れは思ったよりも速くはない。潜ってみると、遠くの方まで見渡すことが出来た。
温かい水の天井からはキラキラと光が降り注ぎ、黄色い粘土質の地面を明るく照らしている。
左前方に魚の群が見えた。緩やかな流れに逆らって一列に並んでいる。
日の光を反射しているその背後から、祝融は、ゆっくりと近づいていった。
「かあちゃん、溺れたりしてないだろうな・・・」
祝融が魚を獲るため河に潜ってから五分以上経つ。孟獲も少し心配になっていた。
日の光を緩やかに反射している水面は、相変わらず、静かに流れている。
「何を心配そうな顔してんだよ。あんた」
「かあちゃん!」
振り返ると、祝融はいつの間にか後ろに立っていた。濡れた髪を掻き上げている。
日に焼けて赤みがかった褐色の肌が、ちょうど水面のように光っていた。
「あんた。まさか、あたしが溺れたとでも思ってたんじゃないだろうねえ」
「い、いや・・・その・・・かあちゃんが漁をするとこなんて初めて見たもんだから・・・」
「だらしないねえ。それでも南蛮の王かい」
祝融が白い歯を見せて笑うと、孟獲も照れ隠しに笑った。
52 :
2/3:05/03/02 15:30:21
夜。二人は焚き火を囲んで昼間獲った魚を食べた。
夕食後、祝融は火の前で足を抱えて黙ってしまった。
何か考えているのか、眉間にしわが刻まれている。
孟獲はそんな祝融に魅入っていた。いい女だ、と思う。
赤い肌が熱く輝いている。豊満な胸に長い手足。整った鼻筋。濡れた厚い唇。
だが、孟獲は何より好きなのは目だった。特に、こうして黙考している時などは
強い意思の輝きが瞳に宿るのだ。それが何とも官能的である。
・・・今もこちらを見ているその瞳は意思の光に満ちている。
「どうしたんだい?」
「い、いや・・・えーと・・・」
孟獲は何だか急に恥ずかしい気持ちがして、視線を逸らした。
答えに困っていると祝融が何やら話し始めていた。
53 :
3/3:05/03/02 15:32:08
「・・・あんた。天下取りのことなんだけどさあ。あれ、本気かい?」
「そ、そうだ!わしはこの地で天下を取る!!」
「でも、このままで天下を取れると思うかい?」
「お、おう?」
「仲間が必要だねえ。それに王宮で見たあの武器も」
「南蛮へ帰ってみよう!多分、仲間も南蛮へ集まってるはずだ!」
孟獲は急に立ち上がって叫んだ。祝融が嬉しそうな顔をしている。
「今、わし達はちょうど盧江の辺りにおる。ここから長江を上って建寧を目指すんじゃ!」
「なるほど!さすがはあたしの旦那だねえ」
祝融が喜んでいる。白い歯がちらりと見えた。
今なら何でもやってやれる。孟獲はそんな気さえしていた。
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
※盧江から建寧を目指します。
敵と遭遇した場合、銃持ちでなければ即交戦。
雨にぼかされながらも、公孫恭は微かな銃声を確かに聞いた。
(あの三人が誰かと交戦しているのかしら。それにしても、厄介な場所に入り込んじゃったわね。
ここが戦場になるのならアタシだって危ないじゃない。ああ、イヤになるわ。暗いし、ジメジメするし…
かといって明かりなんか使ったらいい的よね。早くここを抜け出したいわ)
雨に濡れないようにホルスターに銃をしまいこみ、暗い山中を慎重に進む。
公孫恭が通り過ぎていった脇の茂みから、楊奉が辺りをうかがっていた。
「今のは、自分を追ってきた連中とは違うな。さっき微かに聞こえた鋭い音といい、
一体何人がこの山中にいるのやら。まだまだ気は抜けぬな」
冷静さを取り戻した張[合β]。もともと知勇兼備の武将である。
「先ほどの銃声…俺が追っていた野郎は銃を持っていなかった。
ということは他の何者かがここで戦闘している、ということか。複数の獲物がいるのであれば…」
おもむろに布ガムテープを取り出し、強度を確かめる。
「頼りない強さだが、まあ少しは役に立つだろう」
数分後、罠を張り終えた張[合β]は、懐中電灯のスイッチを入れると身を隠した。
雨に反射してぼうっとした白い光があたりを照らし出した。
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ一巻き】
55 :
腐れ医者1/2:05/03/02 23:41:06
廖化「この変装の賜物か、誰も襲ってくる気配はないわね・・」
廖化は汝南から北、河北に向かっていた。そして目の前にそびえるのは魏の都、業β城。
廖化「またここで獲物でも探そうかしら・・・」
劉曄「有難うございます。恩に着ます。貴殿は高名な華佗先生ではありませんか。
まったく魏王様もこんな名医を投獄するなんて」
華佗「なに、礼などいらぬ。わしと一緒に行動してくれさえすればの」
劉曄「わたくし、腕こそ立ちませんがここにはこの強拳。
先ほどは暴発してしまいましたが・・もう大丈夫です。
名医殿と一緒なら怪我の心配も要りませんし、喜んでご一緒させていただきます」
華佗「それは心強いの。ではお願いするぞぃ(けけけ、これでまず1人じゃ)」
華佗「ほほぅ、今度は女装した男か。余程女にでも生まれてきたかったんじゃろ。
口調まで女そのものじゃ。特訓したんじゃろうの。
ここで女にしてやれば恩を感じて仲間になるかもしれんのぅ。どこかに女の体さえあれば・・・」
劉曄「名医殿!向こうから女性が向かってくるのが見えますぞ!」
華佗「なんともちょうどいいのぅ、ククク・・・」
56 :
腐れ医者2/2:05/03/02 23:42:02
廖化「ん、あっちから来るのは・・・女だわ!これじゃ女装が見破られちゃうじゃない!
ここは・・ 犯 し て 殺 る か 」
といっても、彼の女装が華佗に見破られているなどと思いもよらない。
華佗「まずい、あの2人が戦って体が傷ついてしまったらどうしようもないわ!おぬし、それを貸すのだ!」
劉曄から「ロケットパンチ」を奪い取り、発射。見事に2人の鳩尾にクリーンヒットし、気絶してしまった。
華佗「こんな実験してみたかったんじゃ!2人の頭を切り開いて・・っとこれが脳じゃな。これを移し変えればの・・・」
手術用具といっても即席で造った尖石の器具。ちょっと杜撰なところだが、そこは天才的な手腕でカバー
華佗「終わりじゃ!これでこの男・・いや今は女か・・は喜び、恩に着るはずじゃ。我ながらよいことをするのぅ。
まぁこの男もとい女には気の毒じゃがの。服も着せ替えておいてやらねば」
@華佗【オロナイン、バファリン,尖石製手術用具】
@劉曄【ロケットパンチ1組】
@蔡文姫[蛇毒免疫、廖化の体、昏睡]【焦尾の琴】
@廖化[蔡文姫の体、女装セット一式着用、昏睡]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
襄陽で負った胸の傷には切り傷に効く草を絞って液を塗り込んだ。少しは良くなるだろう。
そういえば、襄陽で海胆を手に入れたのだったな。
ひとつ、食べてみよう。
海胆の殻を胡蝶刀であけ、中身をペロリと食べた。
うむ、なかなか美味い。もうひとつ食べよう。
最後のひとつは孫策様に食べてもらおうか、とって置こう。
海胆を食べながら長江沿いに揚州向かう男、黄蓋である。
先程の放送では孫呉の人間の名前も多く呼ばれた、程普や韓当の名前もあった。
長年共に戦場を駆けた仲間が逝くのは悲しいものだ。
しかし、孫策様の名前は呼ばれなかった。
荊州では会えなかったが、揚州では会えるだろうか。
「待っていてくだされ、孫策様!この黄公覆、必ずやあなた様の下に参上いたしますぞ!」
そう意気込んで、彼は歩調を速めた。
「どうやら、気付かれなかったようだの」
黄蓋が通り過ぎたあと、ブッシュの中から出てきたのは陳羣と呉質の2人。
「ええ、襲われなくて良かったですよ。荊州に隠れるのも長くなりましたし、私達も動きましょうか」
「北の方に行けば誰か信頼できる知り合いに会えるかもしれんしの」
@黄蓋[胸部切創(手当済み)]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆1つ】
※長江沿いに揚州へ向かい孫策を捜索します。次の放送までに見つけられなければ別の州に移動します。
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
※戦闘を避けながら予州,エン州へ移動します。
白狼山の一角に、ぼんやりとした白い光が灯る。
公孫淵を失いはしたが、気勢の衰えない狂信者二人。
「…向こうに明かりが見えるニダ。また侵入者ニダ」
「その愚か者から仕留めるニダ」
視界の端に光を捉え、振り返った公孫恭の五感は、光だけではなく近い位置に動く気配を感じ取った。
(!その辺の茂みに誰か潜んでいるようね…)
素早くホルスターから銃を引き抜き、気配を感じたあたりに一発撃ち込み、後悔する。
(こんな視界の悪い状態で闇雲に撃ったって当たるわけ無いじゃない…失敗した…弾の無駄だったわ
でも誰かがそこらに隠れているのは事実。…どうしようかしら)
向こうに光が灯ったと思ったら、反対側からは銃撃を受けた。
当たりはしなかったが、楊奉はじっと身動きせず気配を殺すように努めた。
さっきの男か。
極端に視界の悪い今の状況で簡単に当たるとも思わないが、向こうは飛び道具。姿を現すのはまずい。
しかし、逆に言えば今なら虚を突けば銃にも勝てる。
さて、ゆくべきか、退くべきか。
「ウェーッハッハッハ!いい的ニダ」
「ウリ達は無敵ニダ」
公孫度と公孫康は、明かりが灯っているあたりに向け勇敢にも突撃していった。
明かりのもとへ向けて弾丸を撃ち込みつつ、公孫康が飛び込んで行った、そのとき。
足元に張り巡らされていた、罠に足を取られて派手に転倒する。
布ガムテープを粘着面で閉じあわせ、それを数重に貼り重ねたものがロープのように張り渡されていた。
「公孫康!どうしたニダ!?」
動転して一瞬周囲への警戒が薄れた公孫度の背後から、金属バットがうなりを上げる。
鈍い音。ドサリ、と公孫度が倒れる。
「…馬鹿な奴らだ」
そのまま公孫康が転んだ辺りを見るが、すでに公孫康は逃走した後だった。後姿が闇に消える。
「と思ったが意外に素早いな。少し見直したぜ」
そう言いつつ、手斧を奪い取って公孫度の首へ振り下ろす。
「しかし…ああも派手に銃声を響かされちゃもう警戒されて罠として機能しねえな。
二、三回は狩れるかと思ったんだが、ちと甘かったか。
しかしまあ……この金棒も悪かないが、刀も手に入った。銃も…なんだ、弾切れかよ。使えねぇ」
公孫度の装備と懐中電灯を手に入れ、張[合β]は次の獲物を探して山中へ飛び込んでいった。
【公孫度 死亡確認】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾6)】
@楊奉【青龍堰月刀】
@公孫康[左腕軽傷]【トカレフ(13発)、銅の剣、飛刀×1】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ一巻き、手斧、朝鮮刀】
※罠の懐中電灯は点いたまま放置。大字K2(弾切れ)は破棄
《ウリナラ》を襲撃して公孫淵を殺害したあと、徐晃は白狼山の山頂方向へと移動していた。
雨に眠る暗い山腹を見回すと、ふと一角に明かりが灯る。
「面妖な。先ほどの戦いの音は辺りによく聞こえているはず。余程の愚か者か…罠か。」
明かりが灯るのとそれほど間を置かずして、先ほど戦闘した位置と明かりが点いている辺りを挟んで反対の方角から別の銃声が響く。
「…さっきの者どもが移動するには早すぎるな。ほかにも交戦しているものがいるのか」
ふと、楊奉のことが頭をよぎる。
「楊奉殿は…まあ、策を弄する方ではない。ということは今の音のほうが楊奉殿か」
そう考えて移動を開始してしばらく。先ほどの明かりの方角からも銃声。
「あまり考えたくは無いが……策にかかる、ということは考えられなくも無い、な…」
徐晃はその場で足を止めて、暫し考え込む。
「待て。自分の知る限り山中にいると判断できるのは、自分が一人倒した二人組、棒の男、そして楊奉殿。
二つの銃声は二箇所で戦闘が起きているということ。他にも山中に何者かがいるということか」
@徐晃【飛刀×6、カトラス】
※明かりの方と二番目の銃声のほう、どちらに向かうか迷っています。
陳寿は必死に火を熾していた。もちろん、茸を食べるためにである。
彼はさんざん迷ったあげく、ついに空腹に耐えかね、茸を食べることにしたのだ。
火打石がないので、火熾しの方法はキリモミ式という恐ろしく原始的な方法をとった。
「うん。よく見れば、そんなに毒々しくはないよな。
真っ赤な茸の色は何とも食欲をそそるし、所々にある白い斑点がお洒落だしな」
顔中から大量の汗が吹き出してきたが、なかなか火が点かない。
いい加減、嫌になってきたが止めるわけにもいかない。
「キリモミ式は失敗だったな。余計、腹が減る…」
慣れない重労働に空腹感がどんどん大きくなる。だんだん目が回ってきた。
「…生で、いくか?」
陳寿よ。人生最大の賭けに出るのか?
どこからか、そんな声が聞こえた気がした。
@陳寿[空腹]【???、茸(種類不明)】
※沓中(益州北西部)に潜んでいます。
「てめぇぇ〜責任とれよぉ!」「そんな事言うても…再手術はできるが、肝心の相手が居らねば」
冀州ギョウ城付近、頭に巨大なコブをこしらえた華陀を廖化─今は女の姿だが─が口汚くののしる。
気まぐれで廖化と蔡文姫の脳みそを入れ換えた華陀だったが、先に目を覚まし事情を知った
蔡文姫(体は廖化)にボコられた上逃げられてしまったのである。
「くそ、武器になるものはみんな持ってかれちまったか…じじい!あの女はどっちに逃げた!?」
「北に向かったようじゃが、追う気か?劉曄どのも心配じゃが…」
劉曄も琴で頭を強打され昏倒している。
「ほっとけそんな奴!こんな女の体で生き残れるかよ…何とか取り戻さないと」
「なぜ、ワシの計算ではこんなことにわ〜」
─乱世において女であることは、それだけで苦難を伴う。
優れた才を持ちながらそれを顕す機会もなく、非力ゆえに左賢王の側妾にされ匈奴の地で
己の境遇を嘆くしかなかった彼女はそれを痛い程知っていた。
「なかなか鍛えてあるわね…この男、強いわ」
今、図らずも蔡文姫は男の体を手に入れることになった。
最初は面食らったが、この狂った世界にあって女であることに未練などない。
生き残る。自分自身の才とこの体の力で。
《俺の体を返せ/2名》
廖化[蔡文姫の体]【胡椒一袋】&華陀【オロナイン、バファリン、尖石製手術道具】
※蔡文姫を追跡、廖化は自分の体を取り戻すつもりです。
@蔡文姫[廖化の体、蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、雷切、焦尾の琴、完璧女装セット】
※北へ。うって変わって好戦的になっています。
@劉曄[気絶]【ロケットパンチ一組】
※ギョウに放置。
妖しき影が忍び寄る《阿以宇衣於護打母》 と《W馬忠》
武器を持たぬものをできるだけ中心におき、
武器を持つ者で囲う姿勢をとっていた。
そして、妖しき影は殺戮を開始した。
魏延は、隠れていた民家から飛び出ると、FA−MASを
閻圃に向かって乱射した。
木鹿「危ない!!」
そういって木鹿大王は閻圃を突き飛ばし、閻圃は銃弾を一切受けなかった、
しかし、木鹿大王の両足が銃弾の餌食となった。
王平「魏延?魏延ではないか!?
私だ、王平だ、わからないのか?」
魏延「だからどうした?俺に命乞いをするか?」
阿会喃「ちっ、ルール例外第一号がこんなやつかよっ!!」
狙いを定めボウガンを放つ王平、しかし、思っていたよりも魏延の動きは素早く、
一発も当たることはなかった。
魏延「死ね、雑魚共。」
すかさず短刀を取り出し、武器を持たない朶思大王に斬りかかろうとする魏延。
しかし、盾となりそこを防ぐ兀突骨。
魏延「どけ!!デカ物!!」
兀突骨「力勝負じゃ、負ける気がせんのう!!」
鍔迫り合いを始める両者
木鹿「尹黙、この機械の弩をやる、だから土佐犬を貸せ!!」
尹黙「えっ?あっ、はい!!」
木鹿「Attack!!」
聞き慣れぬ言葉を発し、土佐犬に命令を出す木鹿大王。
成都にいる間にいつの間にか仕込んでいたのである。
土佐犬「わん!!」
駆けだし、魏延へ向かって駆ける土佐犬。
魏延「鬱陶しい、クソ犬が!!」
そう言い、兀突骨から離れ、土佐犬を蹴り飛ばす魏延
土佐犬「きゃいん!!」
尹黙「とりゃああ!!」
タイミングを見計らい、スコーピオンの引き金を引く尹黙
しかし、詮無くその弾は魏延には当たらない。
魏延「ふん。」
まるで、赤子の投げた球をかわすがごとく、
白兎の跳躍よろしくジャンプして難なくよける魏延、
しかし、己の武への慢心か、彼の初めての傷を作ることとなる。
王平「はあっ!!」
再びボウガンを放つ王平、跳躍の後、地に足が着かなれば
回避行動に移ることはできない。
魏延「ぐぬっ!?」
左肩に深々と刺さる矢、そのことに魏延は憤りを隠すことはできなかった。
魏延「貴様等・・・皆殺しにしてくれる!!」
馬忠(呉)「はわわ・・・どうする・・・」
馬忠(蜀)「どうするもこうするも・・・あいつ等と協力するしかないだろう。
魏延は俺たちを皆殺しにする気だ!」
馬忠(呉)「・・・うおっしゃあ、漢馬忠、いっちょやってやらぁ!!」
気合いを入れる呉の馬忠、がんばれ、その意気だ。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
※阿以宇衣於護打母に協力して、魏延を撃退するつもり
&
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾75発)】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢28本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
※魏延と激戦中、木鹿大王と尹黙の装備が交換されました。
VS
@魏延[左肩矢創]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※阿以宇衣於護打母と戦闘中、全員殺す気。
思っていたより手こずっています。
67 :
1/3:05/03/04 02:05:46
「ちょ…ちょっとヤバイよ…なによコレ…」
小喬が電話の相手に呼ばれて、はるばる宛から成都まで来てみれば、ありえないくらい戦闘のまっ最中だ。
一人対大勢の戦闘、自分を呼んだのは人数のわりに劣勢の十人のうちの一人だろう。
今出て行ったら確実に殺されてしまう。
やっとマトモな仲間が出来ると思っていたが、やっぱり、顔も知らない奴なんか信用するんじゃなかった。
まぁ、今更後悔しても遅いけど。
(と、とにかくここから離れないと、流れ弾に当たって死んじゃうよ、って…ダメだ、足が震えて動かない…)
小喬は、まったく言うことを聞かない自分の足を強く叩いて、なんとか動かせようとするが、
しかし、震えは止まらないばかりか、逆に、力なくその場にへたってしまった。
今居る場所は男の隠れていた民家の裏側だ。
向こうは戦闘に夢中で、まだ気付かれていないが、このままでは、そのうち見つかって、ついでに殺されてしまう。
(あぁ、死んじゃう…私…まだ死にたくないのに…。誰か・・・誰か、助けて…)
68 :
2/3:05/03/04 02:06:39
一方、関羽を捜すために益州、成都近くまで来ていた関平と孫尚香。
銃撃戦の音が聞こえ、もしやと思い近くまで寄ってみたのだが、探しているその人ではなかった。しかし…
関平「あれは…魏延将軍!あの人のことだから、やる気にはなっていたとは思うが…あれほどの相手を…」
孫尚香「たった一人なのに良くあそこまで…って、あ!あそこの家の影にいるの、小喬姐さんじゃない!?」
弾かれた様に、思わず、大きな声を出してしまったが、幸運にも向こうには気付かれていないようだ。
あいかわらず、激しい戦闘が繰り広げられている。
関平「小喬…?もしかして、呉の大都督の…?」
孫尚香「私の親戚なのよ!あぁ、座り込んじゃってる…きっと足がすくんで動けないんだわ。関平、助けてあげて!」
関平「…ダメだ、今出て行ったら君も危なくなる。それでも…」
孫尚香「いいの!お願い、助けてあげて…女の子なのよ、見殺しするなんて出来ない…」
孫尚香の、少し涙を浮かべた瞳が、じっと関平を見つめる。
いくら色恋沙汰に疎い関平であっても、これは断ることが出来ない。男は、誰であれこういう目に弱いのだ。
関平「…わかった。僕は小喬を抱えて走るから、君も全速力で付いてきて。絶対に離れないで。
綿竹の森まで、休まず走るよ。向こうは戦闘に夢中で、上手くいけば多分気付かれない。」
もし危なくなったら、2.3発、その銃で威嚇して。片手では危ないから、ちゃんと両手で持つんだよ。
そう言って関平は、荷物を左肩に抱えなおして、一息つくと、小喬目掛けて、風のように駆け出していった。
69 :
3/3:05/03/04 02:08:09
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
《尚サマと平タン/2名》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
※小喬を救出して、綿竹に向かいます。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
&
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾75発)】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢28本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
VS
@魏延[左肩矢創]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※小喬、関平、孫尚香には気付いていません。
ひたすら戦闘中です。
貴族と飲んだくれの三人は、陽平関に程近い山の中腹辺りまで移動してきていた。
「…ところで、お二人は何か漢中に縁があるんですか?」先を行く劉康が二人を振り返って訪ねた。
「ああ、俺たちの大将が王に即位した場所だからな…」
今でもあの日の興奮は忘れられんな…と簡雍が、感慨深げに言った。
「お二人の大将って…」
「劉備玄徳だよ。」ホウ統が答えた。
「ああ、知ってますよ…蜀漢の初代皇帝の方ですね。でも、漢王室の系図には名前のない方だったと、教書にあったのですが…」
「ははは!そりゃあるわけないよ、劉康さん。」
なんせそいつは”はったり”だったんだからな、と、簡雍は言うと愉快そうに笑った。
「…確かに、法螺で天下を取った人間なんて、歴史を見回しても玄徳しかおるまいて。」
くくくっと、ホウ統も、さも可笑しそうに笑った。
「…凄い人なんですね、劉備玄徳さんていうのは…そんな生き方、私には想像がつかないなぁ…」
劉康が感心した様に声を上げた。
「確かにな。…でもね、劉康さん。うまい話って言うのには、必ず裏があるって言ってね…」
簡雍が月を見上げ、遠い目をしながら声を上げた。
「…はったり一つで天下を取った劉備玄徳も、その後大きなしっぺがえしをくうのさ…王になり、皇帝になり、国を担う立場になった玄徳さんも、その地金は、幽州で”ごろつき”やってた頃とかわっちゃいなかった。」
”ごろつき”時代からの仲間は続ける。
「俺たち遊侠の中には、こう言う掟がある。”恩と仕返しは倍にして返せ”…」
「倍にして返せ…ですか?」劉康は口の中でゆっくりとその言葉を復唱してみる。
「そうだ。受けた貸しも借りも、必ず倍にして返すんだ。そうじゃなきゃ、なめられっちまうからね。」
そうなんですか…と劉康は言った。
「そして、皇帝になっても”ごろつき”の玄徳さんは、はたしてそいつを掟どおりに実行しちまったのさ。」
「そして、国は衰退…その後百年と持たず、蜀漢は消えて無くなっちまうのさ。あたかも、それまでの百年が夢まぼろしであったかの様にね…ここで、このお話はおしまいだよ。」
たいした笑い話だよ、と、ホウ統は言った。
「どうしてその劉備玄徳さんは、皇帝になっても”遊侠”をやめられなかったんですか?」
劉康は二人に尋ねた。
「…”遊侠”をやめられなかったんじゃないよ。劉備玄徳が”遊侠”だったんだよ。」と、ホウ統が答えた。
「人はね、かくあるべくして、ある様に出来てるんだよ。」
それは、あんたが生まれながらの貴族であるようにね、とホウ統は言った。
劉康には半分ぐらい理解の出来ない話だった。家庭教師たちはそんなことは教えてくれなかったな、とぼんやりと思った。
「あんたはまだ若い。これからおいおいわかっていくといいよ。」と、簡雍が言った。もっとも、彼が年を取るためにはこのゲームで生き残る必要があるのだが。
ホウ統は月を見上げた。月は、この地獄の血生臭さを皮肉るかのように、澄んだ黄色を湛えていた。
ふいに、その澄んだ色の中に黒い染みの様な物が映った。染みはどんどんと大きくなっていく。
何か、「酒瓶」の様なものに見えた。
……やばい!刹那に、ホウ統の中を嫌な予感が過ぎった。
「伏せろ!!」ホウ統は声を上げた。同時に、自らも藪の中に体を投げ出す。
簡雍も、劉康を抱え、茂みの中に飛び込む。
刹那、三人が今までいた地面が火を発して燃え上がる。炎は、藪と、その中にいるホウ統をくっきりと浮かび上がらせた。
「くそっ!」ホウ統は転がりながら、燃え盛る炎の中に身を委ねる。
瞬間、バババババっという豪雨の様な音と共に、さっきまでホウ統がいた藪が大きく揺れる。
ホウ統は炎を突っ切り、二人が潜んだ茂みにうまく転がりこんだ。幸い、おおきな火傷はなく、ぼろ服のそでが焦げただけで済んでいる。
「あの木の所まで走るんだ!」簡雍がホウ統を抱えながら、劉康に言う。劉康の眼前には盾になりそうなふた抱えもある巨木がある。
劉康は走った。果たして木のところまでたどり着く。
ホウ統と簡雍も彼を追って、木に向けて走り出す。その背後で再び、ババババっと例の掃射音が響く!
「ごわっ!!」簡雍が姿勢をがくんと落とし前のめりに倒れた。左足から、鮮血が迸っている。
「簡雍!!」ホウ統は足を止め、倒れた簡雍を振り返った。彼を抱えあげようと、体を反転させる。
そこにまた、先ほどの「酒瓶」が降ってきた。
ガチャン!
たちまち、ホウ統と簡雍の間に炎の壁ができる。
「………くそったれが…!!」炎の揺らめきの中から、簡雍の呟く声が聞こえる。
簡雍の声を聞いたとき、はたして、ホウ統は揺らめきの向こう側に、茂みの奥から姿を現す男の顔を見た。
(…………趙雲!!……!)
その顔は、二人が同僚として見知った男の顔だった。
趙雲は左手に持ったやや大振りの十字槍で茂みを払いながら、動けない簡雍に止めをさそうと、彼に足早に近づいて来る。
「ホウ統さん、伏せて!!」刹那、劉康の声が響いた。
ホウ統は、彼の意図を察し身を伏せる。
瞬間、木の陰から身を晒した劉康の、両手に構えていたAK88カラシニコフが火を噴いた!
機銃の掃射音が、ホウ統の頭上を通過する。
その弾丸は、炎の壁の向こうに立っている趙雲を捉え、彼を後方に吹っ飛ばした…!
馬雲騄は陽平関から程近い、小川の流れる岸辺にいた。
渓跳を手じかの木に繋ぐと川辺の石の上に武器を置き、、おもむろに服を脱ぎだす。
たちまち、西涼の女性には珍しい白い肌と、細いくびれの上にある、やや大きめの二つの乳房が露になった。ポニーテールを解くと少し茶色の入った長い髪が、美しい乳房にわずかにかかる。
ブーツを脱ぎ、生まれたままの姿になると、彼女はおもむろに川の中へと入っていった。
(……………こんな世界であっても、月の明かりは綺麗なものなのね……)
岸辺には静かに水の流れる音以外に、静寂を壊すものはなかった。静寂と、冷えた水が体に心地よかった。
煌々と照らす月明かりの下で、水面はおろか、森の木々も夜の闇から解き放たれ、透明感を持っている。
静寂の世界で、月明かりに照らされた彼女の白い肢体は、この幻想的な時間を際立たせる為に絵師が描いた、一点の露のごとき透明さであった。
(……本当に静かなのね……)
この世界が互いを殺し合わせる為に存在する地獄であることを忘れてしまいそうだった。
涼州の森にはこのような静けさは無かった。
彼女は、彼女の中にある幼い頃とおぼしき体験を、知らず知らずのうちに思い浮かべていた。
初めて馬に乗れるようになった七歳の頃、彼女は家臣たちの隙をうかがい、一人で遠乗りに出かけた。
一人で出る外の世界は自由だった。彼女には頼もしい相棒がおり、相棒は風のように速かった。建物も、草原も、木も、川も、人間も、風も、全てが線の様に彼女の横を通り過ぎていった。
いつしか日も暮れかかり、彼女は西涼の城から遠く離れた森の中にいたのだった。
森の中で、相棒は走る速度を緩めた。彼女にも周囲の景色が目に入るようになった。夕闇に包まれかけた森は、よく見ると不気味な闇を内包していた。
「怖いね…」彼女は相棒に話しかけた。相棒もぶるるるっと鼻を震わせる。
その時だった。森の奥からバサバサと鳥の羽ばたく音が聞こえた。
「うひいぇ!」彼女は驚いて悲鳴を上げた。神経が鋭敏になる。
よく聞くと、森の中は彼女の知らぬ音で溢れていた。ゴウゴウという風と木の刷れる音。ギャアギャアという得体の知れぬ鳴き声。チチチっという奇妙な何かの声。
彼女はふいに恐ろしくなった。どうしてこんなところまで来てしまったんだろうという後悔が湧き上がってくる。
「誰かー!!」声をだして呼んでみる。答えるものはいない。
「誰かいないのー!?父様ー!?爺ー!?成宜ー!?程銀ー!?馬岱ー!?兄様ー!?」尚も、声をからして呼んでみる。しかし、叫べども叫べども無駄だった。
彼女は思った…私はここで死ぬんだ…そう思うと、理性は吹っ飛んでしまった。
「…助けてー!!兄様!!助けて!ホウ徳!助けて…!!」彼女は火のついたように泣き出した。
驚いた様に鳥たちが羽ばたいた。その事が彼女のパニックに拍車を掛ける。
その時だった「…んりょくー…!うんりょくー…!!」誰かの声が森の中から聞こえる。
馬超の声だった。その声に気づいた彼女は力を振り絞って叫ぶ…!
「兄様ー!!…私はここよー!!…兄様ー!!」「…雲騄ー!!」馬超の声が近づいてくる。
果たして、馬超は彼女の前に現れた。馬超は彼女の姿を認めると馬をおり、まずは彼女を下ろしてやる。
「…にいさま…………!!」馬雲騄はしゃっくりを上げながら馬超に抱きついた。が、その体を馬超は離すと、彼女のほおを引っ叩いた…!
「………!!?」しゃっくりを上げながら彼女は驚いて馬超を見た。兄に叩かれたのはこれが初めてだった。そこには鬼のような顔をした馬超がいた。
「雲騄…!!一人前に馬にも乗れぬものが、どうして城の外に出た!!」
初めて兄が本気で怒るところを彼女は見た。その顔は夜の闇よりはるかに恐ろしかった。
「……うぇ、うぇ…うぇーーーーん!!」彼女はさらに火が付いたように泣き出してしまった。
馬超はそんな彼女を、ひょいと自らの愛馬に乗せると、自分も跨り、夜の闇を疾走しだした。その後を、彼女が乗ってきた馬が、まるで乗り手がいるかのように正確についてくる。
馬超と彼の愛馬は瞬く間に城へと駆け戻った。
城に戻ると、馬岱が泣いていた。父にも烈火のように怒られた。兄はその後一週間も口をきいてくれず、ホウ徳には一週間ガミガミと叱られた。
(………みんなあの時、本気で心配してくれていたのね………)既にこの世界から旅立ってしまった優しい兄を思い出し、馬雲騄は少し涙腺が緩んだ。
今でもあの闇の恐怖は覚えている。それに比べ、この森の静寂は別世界のように澄み渡っている。
(………そう、静か過ぎる…生き物の気配がしない……)
ふっと気づいた。森が静か過ぎる。鳥の声がしない…嫌な予感がする。
彼女は、おもむろに水からあがった。美しい裸体が水を弾き、雫がこぼれ落ちる。
体を丹念に拭き、髪を結わえ終えた刹那、例のバババババッ!という豪雨の様な掃射音が彼女の耳にも響いた。
(誰かが、戦っているんだ…!)
裸体を服で包むと、彼女は戦場に急行すべく渓跳に跨った。
劉康の放った銃弾が趙雲に命中するのを確認したホウ統は、炎の壁を迂回し、簡雍の下へ辿り着いた。
「…生きてるか、簡雍!」ホウ統が彼の体を抱え上げる。
「……くそっ……油断するな、ホウ統…あいつは、子龍は…まだ生きてるぞ…」
ホウ統は驚いて、倒れている趙雲の方を見た。確かに趙雲は半身を起こし、立ち上がろうとしている。…何故だ?あの新型の弩の威力を考えれば、必殺の間合いだったはずだ。…
しかし、今そのことを考えている時間はなかった。
ホウ統は足を射抜かれた簡雍の肩を担ぐと、急いで、劉康の待つ巨木の陰に駆け込んだ。
「…簡雍さん…」劉康が心配そうに声を掛ける。
「何、かすり傷だよ。」と簡雍は青白い顔に笑みを浮かべる。
「それより、奴はまだ死んでない!早く移動しないと…」
その言葉も終わらぬうちに、バババババッ!と掃射音が響く。幹のえぐれる音と、枝がはじける重量感のある音が、四方八方で騒がしく起こる。
「こっちだ!」ホウ統が目の前にある小道を指差す。二人は簡雍を抱えると、急いで小道の奥へと進んだ。
隘路に入ってからすぐに、趙雲が足早で追ってくる気配がした。
背後から、恐るべき兵器を携えた死神が迫ってきている。しかもこの死神は、自分達の命を奪うことに躊躇なく、ただ機械的に作業を行うだろう。
そう思うと、劉康は気が気でなかった。懸命に足を前に出そうとするが、足が、自分の意識より早く動いてくれない。生命の危機を細胞が感知し、神経をこわばらせている。
陸で溺れているかのような感覚を覚えた。
だが、趙雲はすぐには追いついては来なさそうだった。背後からの気配がだんだんと遠ざかるのを感じる。
「………すぐには追って来なかったようだな…」簡雍がため息をふーっとはいた。
「…ふん、殺せはせなんだが何らかの手傷は、向こうも負ったのかもしれん…」ホウ統は言った。
辺りには、再び夜の森の特有の気配が戻っていた。虫の音、鳥の羽音と鳴き声…
ホウ統は辺りを見渡した。細い小道の脇には木々と山肌があり、深々と闇を湛えている。
(……この風景、どこかで見たことがある…)彼は強い既視感を覚えていた。
「なんとか、振り切れたようですね…」と、劉康も周囲を見渡しながら言った。
彼の呼吸もようやく整い始めている。
「なあ、簡雍、お主はこの辺の風景に見覚えがないか…?」傍らの友人に聞いた。
「…まあ、漢中の辺りだからな…前に生きてたときに通ったことがあるのかもしれないけど…」見覚えはねえな、と簡雍は言った。
ホウ統はその答えに得心できなかった。…確かに自分はこの風景を知っている…
彼は自分の軍師としての“勘”を、宗教的なまでに信じている。
二人を安心させるように言葉はかけたが、先ほどからホウ統の危険警報は鳴りっぱなしだった。
(……………落鳳坡!!)
ふいに、前世の記憶が蘇った!そうだ、ここの地形は前世で彼の命を奪った、あの忌まわしい落鳳坡にそっくりなのだ…!!
ここは危険だ、とホウ統がいかけた刹那、びいんと、弦の放たれる音がした。刹那、ホウ統の右肩を激痛が走り抜ける。
左手の谷の向こうの茂みから飛んできた矢が、ホウ統の右肩を射抜いたのだ!
さらに飛んできた矢が、劉康の背中に刺さる。劉康が片膝を突き、呻く。去ったと思われた危機はまだ続いていたのだ!
「………ぐずぐずするな!…走るんだ…!!」痛みを堪え、ホウ統が叫ぶ。彼の声に答え、二人は道を奥に進もうとする。
ガラ!ガラゴラッ!!ガラ!!…その視界を落石の群れが塞ぐ…!!森の鳥達が驚いて飛び立つ羽音が隘路に木霊する。はたして、道は完全に塞がれてしまった。
「…くそったれ!!逃げ場がなくなっちまった!」簡雍が叫ぶ。
……誘いこまれたか…ホウ統は呟いた。おそらく、趙雲はこの場所にあらかじめ罠を張っていたのだろう。そして獲物をここに追い込むつもりだったのだ。追えなかったのではない。追わなかったのだ…。
……カッ……カッ……カッ……カッ……
再び静寂に帰った森の中に、ブーツがゆっくりと地面を叩く音が、道の前方から響いてくる。
「……ここで、やるしかないの…」ホウ統は覚悟を固めたように呟く。
しかし相手は、こと“局地戦”において歴戦の将。その獲物はマシンガン。おまけにこちらの攻撃は通用しないと来ている。まさに、死命を制されている感があった。
それにしても…と、ホウ統は思わざるを得ない。やはり、あの大法螺吹きとは、縁は縁でも逆縁もいいところだ。
できるなら、同じような場所で、同じように屍を晒すのは避けたいもんだな、と彼は心底思った。
マシンガンの掃射音と趙雲の仕掛けた落石の罠の轟音は、陽平関にまで響いていた。
「……なんだってんだ…今の音は…!?」張曼成は跳ね起きた。
傍らに座り、タルワールの手入れをしていたホウ徳も驚いて顔を上げた。掃射音の方に、ホウ徳は聞き覚えがあった。
…そう、狩りで山に入った時だ…趙雲との一騎打ちの最中乱入してきたあの新兵器…!
あの相手かどうかは分からないが、あの武器を手にした何者かが、戦闘中であることは間違いない。
(…お嬢様……!!)こんなときに限って、馬雲騄はよりにもよって単独行動中だ。しかも、山には趙雲がいる可能性もある。
迂闊だった。やはり反対されても、自分もついて行くべきだったのではないだろうか。
「…兄い、姉さんの姿が見えないんですが、もしかして…」
「ああ。その、もしかしてだ。」ホウ徳はもとから渋い顔をいっそう渋くして、張曼成のほうを見た。
なんてこった、と張曼成が呟く。
「私はこれからお嬢さん探しに行ってくる。お主は、ここで留守を預かってくれぬか。」
「そいつは無茶だぜ、兄い。」張曼成が言った。
それを聞いて、武器を準備していたホウ徳がピクリと手を止めた。
「…無茶は承知だ…」彼は一人ごちに呟く。
「いや、そうじゃなくて…一人で行くのが無茶だと言ってるんですよ。」
はたして、ホウ徳はその意味を一瞬理解できなかった。張曼成が言葉を続ける。
「…兄いが一人で行っても、姉さんが襲われてるなら、的が二つになるだけだ。でも、的が三つになれば、姉さんが生き残る確率もぐっと上がるんじゃないですかね…」
それに…と、彼は言葉を続ける。
「あっしはこれでも、賊の頭を張ってたんですぜ。夜目が利くのは勿論、山での戦闘になりゃ、兄いとだってタメがはれる自信はありますぜ。」と、彼は少し胸を前に出して言った。
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
ホウ統(右肩負傷)【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍(左足負傷)【弩(矢20本)】&劉康(背中に矢刺さる)【AK88カラシニコフ】
※陽平関近くの隘路で、趙雲と戦闘中。脱出不可能な状況です。
※簡雍の傷は、自力歩行だとスピード半減程度です。
<<ボディーガードと元黄巾と/3名>>
ホウ徳【赤兎馬、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】 &
馬雲騄(別行動中)【渓跳(馬)、大斧、ドラグノフ狙撃銃、華佗処方の薬草、包帯】&張曼成【太平要術の書、バール】
※馬雲騄は水浴びから上がり、趙雲達のいる戦闘地域に向かっています(尚、逆縁その壱で持ち物から包帯が抜けてました。こちらのミスです)。幼少時の体験を少し取り戻しました。
※ホウ徳と張曼成は馬雲騄を探しに、陽平関付近の山に散策に出ました。張曼成は少しだけ夜目が利きます。ホウ徳の持ち物から、バールが、張曼成の持ち物に移りました。
※布団は、陽平関に放置しました。
@趙雲【蜻蛉切、矢(矢×12)、バーバリアンダガー、防弾ベスト、シュマイザーMP40サブマシンガン、簡易火炎瓶×4】
※現在、貴族と飲んだくれと戦闘中。罠を張って、三人を隘路に追い詰めることに成功しました。
※投げやり、弓矢の弓は、仕掛けを作る為に使いました。現在は放置しています。
「そうか…」とホウ徳はは呟くと、自分荷物を足元に下ろした。
刹那、バールをその中から抜き取ると、張曼成に向かって投げつける。
張曼成は、わっ、と言うと、身を屈めてバールをよける。バールは張曼成の背後の細い石柱を粉々にしてしまった。
「殺す気ですか!!…しゃれになってないっすよ!」張曼成が非難の声を上げる。
「体はもう動くようだな」とホウ徳は笑った。張曼成も引きつった笑みをを浮かべる。
「……だから言ったでしょう。賊には賊のやり方があるって…でも、兄いとタメは…少し無理かな…?」
「その棒を拾え、曼成。連れては行くが、赤兎馬から振り落とされても、俺は助けんぞ…」
「……へへへ、こっちこそ、夜の山ですっころんでも、手は貸しませんぜ…」と張曼成は言った。
「ふん、いい心がけだ。だが、避けてるだけじゃ人は殺せんぞ。しかも相手は、あの新型の弩をもってるからな。」
気配でのみ相手の存在を確認しあい、楊奉と公孫恭は対峙していた。
湿った空気が重い。夜の雨の冷たさが容赦なく体力を奪ってゆく。
(不用意に撃ちこんじゃったからこっちの存在はもう分かってるわよね…反撃はないけど相手の武装も不明だし…
撤退のタイミングが計れない…)
銃を構えたまま警戒に神経を研ぎ澄ます公孫恭。
一方、楊奉は気配を殺しながら、相手の姿を確認しようと少しずつ移動していた。
こちらが先に相手を見つけることができれば、銃を持つ相手にも勝てる。
明るい昼間や開けた場所では簡単にはいかない。これは好機なのだ。
時間の感覚がなくなるような長い二人の対峙。
先に姿を見つけられたのは楊奉だった。
緊張が流れる空間に、突然不用意な気配が現れる。
罠にかかった後、恐慌状態で戦場を走る公孫康が、警戒も何もなく二人に近づいたのだ。
「何だ?」「何よ?」
公孫康は尚もなにやら叫び、銃を乱射して走り抜けてゆく。
突然の変化による緊張のほころびを見てとった公孫恭は茂みの奥へと姿を消した。
長い緊張がはじけた後、対峙していた相手がいなくなったのを感じてわずかに気が緩んだのかもしれない。
いくらか静寂を取り戻した山中で楊奉が再び気配を探った時には、すでに張[合β]の接近を許していた。
「また逢ったなぁ?今度は逃がさないぜ?」
張[合β]は金属バットを手に楊奉へと打ちかかる。とっさに堰月刀で防ぐ楊奉。
「くっ、張[合β]!追いつかれたか…」
張[合β]対楊奉。再び彼等の打ち合いが繰り返される。
十合ほど打ち合うが、やはり楊奉の不利は明らかだった。
張[合β]の強さは明白である。その上、青龍堰月刀のような長い得物は込み入った場所での戦いに適さない。
力を込めた張[合β]の左手でのスイングが楊奉を襲う。何とか受けることはできた楊奉に対して、張[合β]の右手は滑らかな動きで腰から手斧を抜き取り投げつける。
先の一撃で体勢を崩している楊奉はこれに対応できず、左肩に手斧を受けた。
「ぐうっ」
堰月刀を地面について何とか踏みとどまるが、関羽じゃあるまいし堰月刀は片手で扱えるような武器ではない。
「終わりだな」
張[合β]はもはや楊奉が自分の攻撃を防げないのを認識し、口の端に笑みを浮かべる。
「俺は誰にだって勝ってみせる」
刹那、森の奥から、殺気を帯びた何かが張[合β]を襲う。
すばやく反応してバットで打ち落としたものは、一本の飛刀だった。
明かりを捨て置いて、移動してゆく銃声を追った徐晃。
その先に彼が見つけた光景は、僚友である張[合β]が自分が探していた相手、楊奉に手斧を喰らわせる姿であった。
手に持った棒状の武器−バットが、楊奉を追っていた人物が張[合β]ということを示している。
止めを刺すために楊奉に近づく張[合β]に対し、飛刀を投げつける。張[合β]は振り向きざまにそれを叩き落した。
「…儁艾殿」
「徐晃か。不意打ちとはなかなかだな。こいつ殺したら相手してやるからちょっと待ってろ」
「儁艾殿!暫し待たれよ!その御仁はかつての我が主、楊奉殿なのだ!」
「…だからなんだ?徐晃。まさかこいつを護りに来たとでも?…俺はこのゲームを生き残るつもりだ。
そのためには他の全ては敵。おまえだってそうじゃないのか?」
「そのような戦いには何の意義も無い。我等の真の敵はこのような無益な戦いを仕向ける奴らではないですか。
儁艾殿!目を醒ましてくだされ!」
「こんな世界でも相変わらず『戦いの意義』とやらにこだわるか。
…だが徐晃。さっき俺を殺す気で攻撃したろう?お前だって俺と同じなんだ。望むを生かし、望まざるを殺す。俺はただ自分が生きることを
望むだけさ。お前は『義』とやらを望むのだろう?ただそれだけの差しかない」
「儁艾ど…」
「もうしゃべるな。後ろのあいつもお前も俺の敵だ。お前らの生存を俺は望まない。ゆくぞ」
@徐晃【飛刀×5、カトラス】
VS
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ一巻き、朝鮮刀】
赤兎馬に跨り馬雲騄を探して進む2人、ホウ徳と張曼成。
特に張曼成はもうすっかり傷が良くなっているためか、張り切って周囲を警戒している。
これほど早く傷が治ったのは『太平道の奇跡』だろうか。
その張曼成が前方の茂みを指差して叫んだ。
「兄い!何かいる!・・・いや、でもありゃあウサギか」
赤兎の前脚のそばを茂みから出た兎が通り抜けた。
今度は後方に顔を向ける。
「む、こっちには!・・・イノシシか」
木と木の隙間から猪が顔をのぞかせた。
周囲360度張曼成に死角は無かった。ただ一点、上方を除いては。
木の上から槍を構え男が1人飛び降りてくる。
上方に対しては全く警戒していなかった為、反応が遅れる。
男が狙ったのはホウ徳だった。左肩を槍で貫かれ、張曼成共々赤兎馬から落とされる。
地面に叩きつけられたホウ徳は自分に乗りかかっている男を蹴り飛ばし、張曼成はホウ徳を庇う様にバールを振り回す。
「ちくしょう!何者だてめえ!」
張曼成の問いにホウ徳から引き抜いた槍を構えなおし、答える。
「俺は董卓軍第一の将、華雄。その赤兎馬をいただきに来た!」
《ボディーガードと元黄巾と/3名》
馬雲騄(別行動中)【渓跳(馬)、大斧、ドラグノフ狙撃銃、華佗処方の薬草、包帯】
&ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】&張曼成【太平要術の書、バール】
vs
@華雄【朱槍】
※ホウ徳と張曼成が襲われました。華雄は2人を殺して赤兎馬を奪うつもりです。
87 :
1/3:05/03/04 14:47:38
《八丁堀の七人》、もとい、残り三人はひたすら逃げに逃げてまた柴桑に戻ってきていた。
柴桑では雨が一時止み、曇天の隙間から月明かりがさしている。
「ぜえぜえ……ダメだ、もう逃げ切れん!」
「だがあんな勇猛な奴にどうやって勝つ!」
「そもそもあんたが奴に仕掛けようと言い出さなければ……!」
張悌と張楊が言い争いを始めたところで、唐突に一人の男が彼らの前に現れる。
「なんだ、あんたら助けて欲しいのか」
彼らには見覚えの無い男である。どことなく江南風の面構えだが、張悌にも面識は無い。
「そうだ、我々を助けてくれ! あいつから!」
張楊がその男に言う。指差したその先二百メートルほど先には、戦戈を振りかざした徐栄が迫っている。
その男は少し考えてから、こう言った。
「わかったよ、委細承知。だがねェ」
その時ふと、張既は何かがおかしいなと思った。だがしかし、既に時遅し。
「対価はあんたらの命と道具って事で」
男──朱桓のデザートイーグルが三度火を噴いた。
「貴様!そ奴らは我の得物だ!なぜ殺した!」
獲物を横取りされた徐栄は激昂収まらぬと言った表情でまくし立てる。しかし朱桓は冷静だ。
「あァ、悪かったな。……じゃあ、俺が代わりにあんたと戦ってやるよ」
張楊の蛇矛を手に取り、朱桓は静かに構える。
「望むところだ! 誰だか知らんが貴様も討ってやる!」
徐栄も戦戈を振りかざし、朱桓に突撃した。
88 :
2/3:05/03/04 14:49:33
「オォォォォォ!」
徐栄の一撃を、朱桓は上手く受ける。そして斬り払い。だが徐栄もそれを飛びのいてかわす。
さらに打ち合う事二十数合。
「チッ……なるほど、ただのおっさんじゃないってわけか」
朱桓が一歩下がり、話しかける。
「我が名は董卓軍にその名を轟かせし徐栄! そこそこ腕の立つ貴様も……その名を名乗れ!」
戦戈を隙無く構えつつ、徐栄が吼える。だが朱桓の反応は素っ気無い物だった。
「いや、あんたなんか知らねェし、俺も名乗る気ねェし。そもそもおっさん、あんた主役顔じゃないんだよ。いいとこ二線級」
唾を地面に吐くと、朱桓はつまらなそうに言う。その態度は、少しばかりクールダウンしかけていた徐栄の思考を沸騰させるには十分すぎた。
「こぉの糞餓鬼がぁぁぁ! 叩き切ったる!」
戦戈で敵を切り刻まんと、次々繰り出される攻撃。だが朱桓は。
「つーかさ、もうあんたと打ち合うのも飽きた」
言葉と共に折れた薙刀を投擲する朱桓。徐栄は何とかそれを弾こうとするも、刃が肩を抉った。
「ぐっ……だがなんのなんの!」
まだまだこの程度では、とばかりに再突撃しようとする。だが。
彼の視界に入ったのは、大型の拳銃を右手一本で構える朱桓だった。
「この世界では強い者が生き残るんじゃねェ。生き残った者が強ェんだよ」
デザートイーグルから放たれたマグナム弾が、徐栄の脳天を粉々に砕いていた。
「つーわけで、俺ァ将の誇りだの、最強だのには興味ねェんだわ」
朱桓は適当に道具を拾うと、少しだけ不審そうに砦の側の密林に視線を向ける。
「……?」
数分間監視をするとあきらめたように首を振り、極東交州、あるいは会稽方面に繋がる方向へと歩き出した。
89 :
3/3:05/03/04 15:00:10
それから数分後。朱桓が気にしていた砦の外の林から出てくる男が一人。羅憲である。
「危なかった……。迂闊に動いていたら見つかるところだった」
なにしろこちらには目眩ましと槍一本しかない。さすがにあの大型の銃を片手で制御するような豪力の男と打ち合うにはやや厳しい。
転がっている死体には面識が無い。……いや、あった。
「確か……張悌と言ったか。呉の重臣であったはずだが」
数少ない羅憲の世代である。一礼だけすると、羅憲は彼らの荷物を漁る。が、出てきたのは支給道具リストと蒼天航路という本だけだった。
「なるほど……参加者に最初に渡された道具の一覧表か」
見慣れない武器も多く、またコインなる妙な道具がいくつか重複している事も気になった。ちなみに本は読む時間が無いので、その場に置いておく。
「後は……」
柴桑砦の辺りをぐるっと回ってみる。すると、張達と張燕の死体が見つかった。そして。
「これは……ありがたい」
放置されていたのだろう。彼らの武器であるソーコムピストルと毒矢、弓がそのまま放置してあった。
天の恵みと思って貰っておく事にした。ちなみに、落ちていた戦戈は重量を考えて捨てた。
「さてと、このまま交州に向かうべきか」
だが、先程の男と同じ方向には行けまい。あの男はこの世界での戦いを熟知している。わざわざ戦う危険を冒す必要は無い。
少し考えた末、羅憲はここで休息をとることにした。
「少し休もう。それから……西交州に行くかな」
杜預らと戦うのはまだ後でいい。この銃とやらの訓練も必要だろう。
そう考えると、羅憲は仮初の休息をとった。
【張既、張楊、張悌、徐栄 死亡確認】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀、鋼鉄の盾、蛇矛】
※会稽or極東交州方面へ。
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア、弓、毒矢×24、ソーコムピストル】
※少し休んでから西交州へ。作戦はヒットアンドアウェイが基本。
※戦戈・蒼天航路1〜32巻は柴桑に放置。
華陀「じゃがおぬし・・・」
廖化「あぁぁ!?」
華陀「その声で凄んでも怖くないんじゃが・・、この装備でどうやってあやつを捕らえるつもりじゃ?」
廖化「んなもん、首根っこひっつかんで終わりよ」
華陀「その体の力でできるんかの?相手は大の男、お前さんは女の体じゃ。しかもまともな装備もないしあっちは完全武装じゃ」
廖化「・・・・・・・・・・・・」
華陀「ものは相談じゃが、おぬし、自分の体に執着する必要はないんじゃないかの?必要ならさっきの文官風の男でも・・・」
廖化「俺と同等か、それ以上の肉体が御用達だ。それ以下に興味はねぇ。上なら関羽でも呂布でもいいぜ」
華陀「まぁそう熱くなるものじゃないわい、めったにない経験じゃ。しばらくは女の体を堪能してみてはどうかのぅ」
廖化「この世界自体にいること自体しちゃいけない経験なんだがな。ってジジィ、何してやがる!」
そういいつつも華陀は廖化の服をはだけていき、廖化の、いや女のふくらみのある乳房があらわれた
廖化「やめろってんだよ」
そう言って華陀を殴り飛ばそうとするのだが、軽く片腕を押さえられてしまい、しかも力が入らない
華陀「ふふ、女の体を堪能するとはこういうことじゃよ」
乳房をもみしだく華陀。何故か感じてしまうことに戸惑いを覚える廖化。そして華陀が桃色の突起を摘み上げる
廖化「んくっ!な、何だ、この感じは・・・」
華陀「フフ、それが女というものじゃよ・・・。ヤミツキになるぞい」
廖化はなんだか自分が元に戻れなくなりそうな感覚に襲われ、頬を赤らめて急いで衣をととのえた。
華陀「ま、今日はこのぐらいでよいわ。まずは装備を整えるんじゃろ?ならあの文官とてほおってはおけまい?」
廖化「・・・・・・・・」
《俺の体を返せ/2名》
廖化[蔡文姫の体]【胡椒一袋】&華陀【オロナイン、バファリン、尖石製手術道具】
※業に戻って劉曄と装備を回収後、使えそうな装備を持った単独の雑魚を探します
@劉曄[気絶]【ロケットパンチ一組】
金属バットと刀で挑みかかる張[合β]に対して、徐晃はカトラスで応戦する。
パワーでは徐晃が勝っているはずだが、振り回す金属バットの重量感がその差を相殺していた。
正面で打ち合っている状態では飛び道具としての飛刀も当たる見込みはほとんどない。
ほぼ互角。お互いにこれを打開する作戦が必要である。
わずかなダメージがこの均衡を破る。徐晃は攻撃を受け、時に反撃しつつ飛刀を当てるタイミングを計る。数はわずかに5つ。機会も一瞬であろう。
不意に張[合β]が上段より大きくバットを振り下ろす。見切って身を引き、かわす徐晃。バットが地面にめり込む。好機!飛刀を2本、張[合β]へと投げつける、が。
張[合β]は打ち下ろしたバットから手を離し、同時に反動で体勢を立て直す。誘いであった。飛刀はあえなく刀によりはじかれる。
「ハッ、どうした?その暗器、あと幾つだ?」
張[合β]は地面からバットを抜き取ると再び徐晃へと打ちかかる。
再び十数合の打ち合い。
バットでの一撃で徐晃をわずかでも後退させた張[合β]は、一歩後ろに下がると刀を地面に突き立て懐に手を入れる。
(!しまった、何か飛ばしてくるか!?)
張[合β]の手からテープを引きつつ、布ガムテープのロールが徐晃へと飛ぶ。
今まで使ってこなかったため、相手の飛び道具に対しては警戒が薄れていた。流星槌のように襲来するその武器への対応はできたが、それが張[合β]へ向けていた意識を一瞬途切れさせる。
(いかん!儁艾殿はこのような隙を見逃すような相手ではない!)
わずか一瞬とはいえ張[合β]の姿を意識から外してしまった。直後の攻撃に備え再び張[合β]を捜した徐晃が見たものは、先程と同じ位置に立ち尽くす張[合β]の姿だった。
「しくじった…甘かったのは、俺、か……」
張[合β]が突如体の向きを変え、手にしていた金属バットを投げつける。その背中には手斧が刺さっていた。バットが鈍い音を上げ何かに当たる。
突然の展開に判断が遅れる徐晃。斧?そして今の張[合β]の行動は…楊奉殿!
背中に大きな傷を負った張[合β]が再び徐晃の方へ向き直る。
「所詮、皆俺と同じなんだ…覚えておけよ、徐晃」
手負いとは思えぬスピードで真っ直ぐ切り込んでくる張[合β]。切り結ぶ。いや…
自ら飛び込むように張[合β]はカトラスに体を刺し貫かれた。
「これでいいんだ。お前はそのまま…望むように…生かし…殺せ」
あえぐようにそう言い放ち、張[合β]の意識は途絶えた。
「楊奉殿!…意識は無いがまだ息はある。応急処置はしたが左肩の出血がひどい…どこかで治療したいが」
徐晃は意識の無い楊奉を背負い、西、北平を目指し動き出した。
すべき事は決めた。助けたい人々を助ける。そして…己が真の敵と定めた相手。主催者への反抗。
「『望むを生かし、望まざるを殺す』…か。儁艾殿、最早我が信念を貫くことに迷いありませぬ」
【張[合β] 死亡確認】
@徐晃【飛刀×6、カトラス、金属バット、朝鮮刀、手斧、青龍堰月刀】
※楊奉を連れ、北平目指して移動。飛刀は回収しました
@楊奉[左肩重傷・気絶]【なし】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾6)】
@公孫康[左腕軽傷・恐慌]【トカレフ(8発)、銅の剣、飛刀×1】
※東方へ離脱。
曹仁は己の幸運にほっと息をなでおろしていた。
何せ、全く無防備で昏倒している男を見つけたのだ。これを幸運と呼ばずして何と呼べばいい。
「まったく、最初はただの死体かと思ったぞ」
劉巴の死体から離れると、茂みに入って辺りの様子を窺う。
敵は・・・いない。
劉巴から奪った食料を胃に放り込む。雨はまだやみそうにない。
「やけに冷え込んできたな……。雪にならなければいいのだが」
そう言えば、この島は春夏秋冬、何れの季節なのだろう。
天文が読めない自分には、今ひとつ分からないのだが。
改めてリストを見る。名前の減りからしても、そろそろこの辺りは打ち止めだろう。
「少し・・・南に行ってみるか」
北は心情的に辛い。なにせ仲間や親族に会う確率が高すぎる。
それに、呂布なんかと出会ってしまった日にはいくら自分でも勝算は零に近い。
「襄陽か、麦の辺りがいいか。赤壁まで南に行く事も無いだろう、縁起も悪い」
そう呟くと、曹仁は南へと向かった。
【劉巴 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※南へ。樊城周辺から襄陽・麦周辺に移動。
次のリミットは
>>173
汝南の地で一夜を明かすことにした武安国は夜中にもようして携帯トイレに向っていた。
武安国「俺はいつまで生きていられるんだろう…鬱だ」
夕方の放送でまた多くの犠牲者が読み上げられた。
それもあってまた弱気になってきたのだ。
すでに放尿しても耐性が出来てきたのか勇気があまりわいているような気がしない。
尿の勢いも無い。もうだめだ。そう思った時、ふと顔を上げると一人の男が立っていた。
その男は目が会うと驚くべき美形に嫌悪の顔を浮かべ闇の中に消えていった。
武安国はその高貴な顔に浮かんだ嫌悪の表情にひどく興奮した。
その瞬間ものすごく勢いよく尿がほとばしった。
勇気が再び湧き上がってくる。
「まだやれる。呂布を探すまでは死ねないぜ。」
武安国は見られながする喜びを覚えた。
周瑜「おえ〜夢とはいえ嫌なものを見てしまった…はあ、また眠くなってきた。夢なのにどうして眠くなるんだ。寝よう。」
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)】 汝南にいます
※呂布を探しています
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※曹操をさがしています 夢だと思っているので注意力が散漫&好戦的 汝南で寝てます
>>36-38を訂正したいです。
38の「だが、この時、憎しみに狂った諸葛瞻が…」を 削除。
《運命の策士》ユニットと諸葛瞻とが出会うシーンを先送りにしたいと思います。
ややこしいこと言ってすいません。
「うまい!うまいぞ!!」
陳寿は生の茸を甚く気に入っていた。
上品な味と香り。快い歯ごたえ。そのどれをとっても最高の代物である。
飲み込むと、細胞の一つひとつに吸収されていくような気さえした。
「…しかし、この茸。一体、何と言う種類だろう?
こんなに目立つ色で、しかも、こんなに美味いのに世間に知れ渡ってないとは…」
彼は食通でも、茸について詳しいわけでもなかったが、この茸の美味さは異常である。
それに体の奥底から力が溢れてくるようだ。
「この茸は、神が人の成長の糧として、この世界に与え給うたものなのだな。きっと。
体の大きな、とんでもない豪傑になれそうだぞ」
…って、んな事あるはずがない。ちょびヒゲのイタリア系アメリカ人じゃあるまいし。
一時間後、陳寿は草むらで痛む腹を抱えていた。
「私は、一体、何をやっているのだろう?」
@陳寿[空腹、下痢]【???】
※沓中(益州北西部)に潜んでいます。
「ほう、あの御仁なかなか強いのぅ。わしらの出番がなかったわい」
文醜の戦闘を一部始終見ていた黄忠が、感嘆しながら言った。
「・・・・・・・」
PSG−1を構えたまま厳顔は微動だにしてない。
……その文醜は何を思ったのか、白旗を揚げている。
今の戦闘で獲物が使い物にならなくなったと、黄忠は長年の勘で悟った。
「ふーむ、どうするかのぅ。これからの戦の事を考えると人数は多いに越したことはないが・・・」
「・・・・・・・」
厳顔は微動だにしてない。
……そばにいる審配は両手を上にあげながら、くるくると体を回転させている。
どうやら丸腰だと必死にアピールしているつもりらしい。
「はたして、あの御仁達を信用していいものか・・・。厳顔殿はどう思うかのぅ?」
「・・・・・・・」
「厳顔殿?」
厳顔は微動だにしてない。
「こら、くそ爺!!」
厳顔の後頭部を力任せに小突くと、ようやく口を開いた。
「冥土の土産に良いものを見せてもらったよ」
「何を言っておるのじゃ?」
「この年になって、おなごの体が見られるなんて・・・」
「はぁ?」
どうやら厳顔は月英の全裸を見て、遠い昔に眠っていた【男】が目覚めたようだ。
「孔明殿が羨ましい。わしも夜な夜なあんな事をしたり、こんな事をしたり・・・」
「お、おい、厳顔殿。今の状況を理解しているのかのぅ?」
《お爺ちゃんはスナイパー/2名》
黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔 [妄想中]【PSG−1】
※白旗を振っている文醜と審配を高台から観測しています。
98 :
1/3:05/03/05 01:31:45
>>94から遡ること数時間まえ。
>>19で勇気を出した武安国はピンチに見舞われていた。
遼来来。合肥城の朱然達と森の中の誰か。どちらに行くか迷っていた張遼は森にいた武安国を選んだ。
「・・・・・」
相手を確認して拍子抜けする張遼。情けない顔に薄い頭。腰はへっぴりで、おもらしまでしている。
「こ、こんにちは。」
武安国はとりあえず挨拶。
「・・(わざわざ殺すまでも無さそうだ。やはり合肥城を占領するかな。)・・。」
そのまま踵を返し合肥に向かう張遼。シカトされたのは武安国。
「挨拶は?」
勇気満点の武安国は強気だ。挨拶を返されなかったことに怒る。
しかし張遼は完全無視。そのまま森を出て合肥城へと向かっていた。
99 :
2/3:05/03/05 01:32:58
「・・無視?・・この俺を無視だとー。くそっ、俺は誇り高き戦闘勢力の皇帝、武安国樣だー!」
張遼に突撃開始。だが気配を感じた張遼は振り返り戟を構え武安国を睨む。
強気の武安国はそんなのお構い無しに突っ込む。むしろ速度は上がっている。
遂に張遼と武安国が擦れ違う・・ん?・・・擦れ違う?・・なんと武安国は張遼をスルーしたのだ。
「おおおおおおおおおお!!」
雄叫びをあげ張遼の正面を突破。関ヶ原の島津並の勢い。そのまま合肥城へ。
「ん?あれは何だ?お前ら知ってるか?」
朱然が聞いてみるも誰も知らない。
「とりあえず殺しますか。張遼の差し金っていう可能性もありますし。」
そう言って朱拠は手榴弾を投げる。
爆発は武安国の真後ろで起った。爆風から逃げる武安国。朱拠はさらに手榴弾を投げる。
「うおおおお!死ぬ気がしねー!俺は無敵!武安国様だー!!」
まるで当る気配を感じさせない武安国はそのまま北へ。
「・・なるほど。あいつらの武器はあれか・・。新型の弩より危険だ。合肥を占領するには策が必要だな」
張遼は新型兵器に挑む愚を犯そうとせず。どこかへ去っていった。
一方
(・・完全に魏の敵か・・曹操様に嫌われてなけらばな・・)
朱霊は魏への未練を捨て切れていなかった。
@武安国【携帯トイレ(リバーシブル)】
※勇気は
>>94参照。合肥から逃げ汝南へ行ったという設定で。
@張遼【双鉄戟】
※合肥城はなんらかの策で奪取するつもり
《敵の敵は味方/3名》
@朱然【鷲、トライアックス】
@朱霊【殺虫剤、三尖刀】
@朱拠【手榴弾4つ】
※引き続き合肥に滞在。警戒はしている。朱霊は魏に未練。
標的に気付かれずに接近することに成功し、その距離あと2mといったところまできた。
潘璋が今まさに小柄で弱そうな男に襲い掛かろうとしたその時、カチューシャからのびる一本の紐が木の枝に絡まりぴんと引っ張られた。
ネ コ ミ ミ モ ー ド♪
甘ったるい声が鳴り響いた。その一角だけ時が止まる。
ココまできて引くわけにはいかない潘璋はそれでも曹操に飛びかかる。
体格差はあれど暴れる曹操に手こずる潘璋。
曹操としては突然現れたこんな気味の悪い男に捕まったら何をされるかわからない。まさに必死である。
「本初!助けてくれ!!」
あまりのキモさに固まっていた袁紹も我に返り、ミスリルソードを振るい、猫耳男に蹴りを入れて曹操から引き剥がす。
奇襲が完全に失敗し、右の肩口を斬られた潘璋は全速力で逃げ出した。
「大丈夫か孟徳。よもやあんな男に狙われていたとはな」
何故か内股で猫耳男が走り去った方向を見ながら曹操は呟いた。
「危なかった・・・いろんな意味で・・・」
「どうやらここも危ない様だな、移動しよう。2度と此度のような事が無い様に注意せねばな。行くぞ、孟徳」
袁紹は1人で納得すると曹操の手を引いて歩き出した。
一方、襲撃に失敗した潘璋はというと、傷の手当てもそこそこに地面に点々と落ちている木イチゴを拾って食べているのであった。
「うむ、さっきはこの紐のせいで失敗したが、次は無い!この木イチゴで腹ごしらえしておこう」
木イチゴに導かれ、知らず知らずのうちに猫耳男は陳留へと向かう・・・。
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※青洲沿岸部へ移動します。
@潘璋[右肩軽傷]【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
※木イチゴを食べながら陳留へ。
……陳留の屋敷でバラバラになった田豊の死体を見てから数刻……
待てども待てども曹操は戻って来ない。
しとしとと降り続いていた冷たい雨は止んだようで、広大な屋敷には日の光が入り込んでいた。
時折、長閑な鳥の鳴き声が聞こえる。
新型の弩を弄んでいた夏侯惇は、意を決して立ち上がった。
ひとりになった以上、いつまでもここにいても仕方ないだろう。
早いところ孟徳を探し出して、捕虜になっているならばそのまま救い出し再び合流するまでだ。
屋敷の前に出ると棒を倒した。右手に倒れたそれに従って出発の方角を決める。
なんと原始的なと笑われるかも知れないが、頭で考えても出そうも無い結論を待つよりは、
運を天に任せてそれに従う方がいい。
……ここを誰かが通ったと言う痕跡はないものか。
四方八方に視線をやりながら先へと歩いていた夏侯惇は、不自然なほど唐突に
木イチゴがばらまかれていることに気が付いた。
三粒ほどが、雨の染みこんだ地面の上でぽつんとその瑞々しい赤色を光らせて転がっている。
周囲に木イチゴの群生は無い。ウサギ一匹見あたらぬこの森で、獣がこれを運んだとは思えない。
とすると、これは確かに孟徳が落としていったに違いない。
……自分が後をつけることを期待して。
夏侯惇は慎重に木イチゴが教える道を行った。
それは一定の間隔を置いて捨て置かれており、辿っているとそう遠くない過去に通った筈の
孟徳の姿が瞼の裏に浮かび上がってくるかのようだ。
早く見つけ出さねば。
この狂った世界でどう生きていけばいいのか。夏侯惇には解り難いことばかりだが、ただひとつ、
己の主君であり従兄弟でもある曹操を支えたいとの思いだけは、人生の糧として堂々と胸中に鎮座していた。
それのためには、今はただこの木イチゴを追うのみよ!!
途中雑草が生い茂っているがために目標物を見失いかけ、慌ててしゃがみ込んだ夏侯惇は
ひとつしか無い瞳を凝らして必死に木イチゴを探すことになる。
そのような中、ふと、視線の先に奇妙な物体を見た。
それは、匍匐前進のような格好でこちらに向かっていた。時折何かを摘んでは口に入れているようだ。
頭髪の間から飛び出たかのようなふわふわの白い耳が微かに揺れている。
……じ、じ、人面猫!?
夏侯惇は慌てて音を立てないように移動し、巨木の影に隠れると恐怖の人面猫を観察し始めた。
@潘璋[右肩軽傷]【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
※木イチゴを食べてます。
@夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】
※潘璋の様子を窺っています。潘璋が人間であることにまだ気が付いていません。
…雨だ。こんな南の地方にも降るのだろうかと思うぐらい、激しく降ってくる。
また、死亡者放送が聴かれた。時間が経っているから仕方ないのかもしれないが、もう100人以上の人々が死んでいる。
「…何のために、こんな事をみんなしているんだろう」
前世は乱世だったが、まだ良かった。皆、自分の目標の為に力を振り絞ってきたからだ。
結果、死んでしまったとしても、多くの者は後悔せずに逝った事だろう。
…だが、今は違う。歩いていたら、突然命を奪われるなど、死んでも死に切れないだろう。
李豊は、交州に居たが、様々な場所に居た人が、悲しい死を遂げた様に感じる。
もっと生きていたかった。
もっと、色々な事をしてみたかった。
苦しんで死んでいった人も、そうでない人も、そう感じたのではないのか。
先程知り合いでは、紀霊が呼ばれたが、生前の事を思い返してみた。
思えば彼は袁術軍で最も強く、自分には到底敵いっこなかった。
自分は軍の中でも武人としても軍人としても落ちこぼれの部類だった。
そんな自分に対して、彼は何度も稽古に付き合ってくれた。
こんな雨が降る中、夜中まで打ち合いをしてくれた事もある。
おかげで、自分も最後の戦いまでに、少しの強さと、戦い方を身に付けられた気がする。
…しかしそんな彼ももういない。
…ここにいると、諸州からの風が流れてくる。
雨に濡れたせいもあるだろうか、少し、物悲しい様な風だ。
その風を背に、頬に、心に、全身に浴びながら、そっとオカリナを吹き出した。
♪〜残酷な天使のテーゼ 演奏中〜♪
@李豊【不思議なオカリナ】
※交州の海岸沿いにいます。
張遼の出現と、わけの分からんオヤジ(武安国)の来襲は、合肥城の3人を震撼させた。
朱然「・・あのオヤジはよくわからんが、張遼が合肥をあきらめたとは思えん。また来るぞ。」
朱拠「武器も無駄に使ってしまいましたからね。油断せず見張りをたてましょう。」
朱然「ああ、俺の鷲もようやくなついてきたからな。こいつを使おう。」
朱霊「でも、鳥は夜目がきかないぞ。どうするんだ?」
朱然「そこだ。取りあえず昼は鷲に見張りをさせればいい。そのくらい出来るはずだ。そしてその間に睡眠をとる。
夜に向けて体力を温存するんだ。それに張遼は夜に奇襲してくる可能性が高い。
見た所、奴の武器は戟だった。こちらには手榴弾とやらがあるし3人だ。待ち受けていれば必ず勝てる。」
朱霊「なるほど・・(だが、俺は・・これからも味方と戦わなくてはならないのか・・)」
朱拠「ならば、さっそく休むとしますか。」
朱然「そうだな。・・ふふふ、張遼。貴様が武威を振るったこの地が貴様の墓場だ!」
《敵の敵は味方/3名》
@朱然【鷲、トライアックス】
@朱霊【殺虫剤、三尖刀】
@朱拠【手榴弾4つ】
※昼は睡眠。夜に活動する。
黄蓋は長江沿いを揚州に向かって歩いていた。
理由は一つ。黄蓋が仕えた孫家3代の最後の生き残り、孫策を探すため。
孫魯班もまた長江沿いを歩いていた。
理由は一つ。自分に屈辱をあたえた孫策を殺してくれる味方を探すため。
二人は出会った。双方の思惑は擦れ違っているが孫策のもとへ。
その思いだけは一緒だ。さあこの二人どうなる?
@黄蓋[胸部切創(手当済み)]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆1つ】
※孫魯班と出会いました。
@孫魯班【香水】
※黄蓋と出会いました。
馬上に生きる民。とは自負していないものの、馬の背に乗り早駆けしながらでも正確に状況を見極めることができるだけ動体視力は自然と備わっていた。
雲禄が見るところ前方に4つの人影。1人の鬼神のような男に、3人の飄然とした男達が追い込まれているようだった。しかもその3人は負傷しているように見える。
『怪我人を見ると放っておけないのよね』このような緊急時でも、怪我人の心配をしてしまう自分の奇特な性格に少々苦笑いを浮かべてしまう。
そして疾走する馬に跨りつつ背筋をピンと張りドラグノフ狙撃銃を構える。
ターン!ターン!2発の乾いた、どこか間抜けな音を残しつつそれでも寸分違わず、鬼神のような男=趙雲の背中に着弾した。
『手ごたえあり!』そう思ったのも束の間、地に崩れ落ちるだろうと思われた趙雲は、狙撃されたことなどまったく気にする風もなく、振り返ることもこちらを一瞥することもなく
面倒くさそうに右腕だけこちらに向けただけだった。そしてその腕にはシュマイザーMP40が握られている。
『いけない!避けなくては!!』
雲禄が最期に見たものはその漆黒の銃から対照的なほど眩しい幾つかの発射光だった。
パパパパパパ!
趙雲の右手から、いや正確には趙雲の持つシュマイザーから放たれた銃弾の群れは馬雲禄の顔面を容赦なく襲い、
若々しく美しい雲禄の顔立ちは二目と見られないほどになり、そして雲禄はゆっくりと馬上から崩れ落ちていく。
(誰かは知らんが邪魔が入ったな。さて、奴らを追わねば)
とはいえ、趙雲の目と神経は途切れることなく3人を追っていた。
襲撃者が地面に叩きつけられた音を確認してから、3人を追うために再び歩を進めようとしたが、
背後の馬蹄は勢いを途切れさせることなく、なおも趙雲めがけて襲いかかってくる。
(ふん。主をなくしてもまだ敵めがけてくるのか。敵討ちのつもりか?鬼畜にしては殊勝な心がけだな)
サブマシンガンの殺傷力では疾走してくる馬を屠るのは難しい。さすがに歴戦の兵というべきか、
趙雲はシュマイザーの威力というものを正確に把握していた。
(火炎を炸裂させ、ひるんでスピードが鈍ったところを刺し殺す!)
即座に判断すると、振り返りつつ右手に火炎瓶、左手に蜻蛉切を持ち直し、大仰に振り返る。
(さあ来い!馬め!畜生め!意地と誇りがあるのなら、この俺を楽しませてみせろ!)
歴戦の勇をもつ趙雲はこの窮地に戦慄するどころか、むしろ喜色さえうかべてさえいた。
「これは好機かもしれんぞ」
背後に馬蹄の轟き、そして2発の銃声を聞いたときから様子を伺っていたホウ統であったが、
趙雲がいとも容易く女を撃ち殺し、さらに今度は迫り来る馬と対峙しようとしている。
「おい、お坊ちゃん。どうせヤツから逃げ切ることはできない。無駄かもしれないが一矢を報いてみないか」
簡雍に肩を貸しながら、必死に逃げようとしている劉康にそう声をかけ、趙雲を指差した。
「ははっ、そりゃそうだ。俺たちゃ戦うしか生き延びる道はねえんだったな」
簡雍も得意の軽口を叩き、弩に矢を番える。彼の射撃の腕では恐らく襲撃者を正確に射抜くことは難しいだろう、
それに手負いでもある。それでも場の雰囲気を明るくしようと簡雍はつとめて気丈に振舞った。
「は、はい!私は私にできる限りのことを一生懸命にやるだけです!」
そういうと劉康はカラシニコフを構え、趙雲に向ける。
強がって見せたが、恐怖からガタガタと腕が震え射線が定まらない。ゆっくりとホウ統が劉康の肩に手を添える。
不思議と肩の力が抜けてくるように感じた。一度大きく息を吐き出し、「ご助力、感謝・・・致します」声に出したか出さないか。
誰の耳にも届かないことは明白ではあったがそれでも劉康は静かに呟き、気を落ち着けていく。
パーン!
劉康の放った銃弾は趙雲の後頭部、いや延髄の辺りだろうか。ともかく人間の急所には間違いない。すさまじい殺傷力を持って
趙雲を襲った。この空間にいた誰もが、信じられないという顔をしていた。
ホウ統、簡雍はもとより撃った本人でさえも。そして撃たれた趙雲も。
(ふ、こんな力が奴らに備わっていたのか。この趙雲、己の力を過信しすぎたか。ご主君、私はまだまだ青くございますな)
ガクリとひざから崩れ落ち、空を大きく仰ぎ見た後、趙雲は地に突っ伏し、そして2度と動かなくなった。
「(このお坊ちゃんは・・・。いずれ大化けする御仁かもしれないな・・・。)」
ホウ統は劉康の潜在能力の高さに震撼し、そしてなんとしても生き続け、彼の行く末を見守りたいと思った。
簡雍はというと、彼も柄にもなく神妙な面持ちで、今まさに神のごとき射撃術を見せた劉康に自然と臣下の礼をとっていた。
【馬雲禄 死亡確認】
【趙雲 死亡確認】
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
ホウ統(右肩負傷)【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)、シュマイザーMP40サブマシンガン、バーバリアンダガー】
&簡雍(左足負傷)【弩(矢20本)、ドラグノフ狙撃銃、大斧】
&劉康(背中に矢刺さる)【AK88カラシニコフ、渓跳(馬)、蜻蛉切、防弾ベスト、簡易火炎瓶×4】
※陽平関近くの隘路でそれぞれの傷を癒します。 薬効の高い治療薬のため1日経つか、または
>>200までには治りそうです。
※華佗処方の薬草、包帯は治療のため消費しました。
※かなり大きな音を立ててしまったのは承知しており、誰かが駆けつけてくるのではないかと考え潜伏中
※戦うか戦わないかは、状況次第。基本的に戦わないで済むなら戦闘は避けます。
※ホウ統と簡雍は劉康を青二才から、若き指導者と目すようになってきました。
「おい審配、いつまで白旗を揚げていれば良いのだ?」
「知らん、だが逃げたら撃たれるぞ」
先ほどからくるくる回り目が回ってきた。
(さっさと決断しろ、目が回ってきただろうが・・・うえっぷ)
「おい審配。顔色悪いが大丈夫か?」
うえ
(ピー、問題が発生しました。しばらくお待ちください)
「・・・・・・・・・・」
「あははは・・・めんちゃいめんちゃい」
頭をこつこつ叩きながら、精一杯可愛ぶってみた。普通ならいけるが今の私の状態ならいける!
「お前、可愛いな・・・」
「えっ?!(これは予想外だ!どうしよう)
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
※審配は自分の体に何か起こっている模様。
※審配は自分の身に危険を察知しました。
不自然な静寂を保つ森の中に、自分達に死をもたらそうとする、相手の靴音が響いている。
距離がだんだんと縮んでいるのが感じられる。
一瞬劉康は気が遠くなった。その瞬間走馬灯の様にイメージが駆け巡った(
>>107-111)
…あの靴音が、もう半鐘ぐらい近くなったとき、私は死ぬのか…と劉康は思った。
思えば、“死”は軟禁生活を送っていた彼にとって、長年近しい存在だった。
いつ何時自分を担ぎ上げて叛乱を起こす輩がいてもおかしくなかったし、曹家、司馬家にとっても彼が存在すること事態が邪魔であった。理由を構え、常々処刑しようと画作していたのを、彼は知っている。
彼が命を永らえるには恭順しかなかった。
否、命という意味だけでなく、前世での彼の毎日は、言ってしまえば「死に続けるだけの毎日」であった。
軟禁され、自由なく、友も、仲間も、思いでも、誰からの愛もない一生…!これが「生きている」といえるのか!
彼は自分がこのゲームの中に放り込まれたことで、初めて、「生きる」という事を知り、そして、はじめて「生きた」。今、友とともに懸命に「生きている」。
彼は「死にたくない」、と、強く、強く、思った。この二人の物の怪達と、もっと長く生きて多くの事を学びたい…!!
しかし、圧倒的な、絶対的な死が、目の前に迫っている…
「…駄目だよ、劉康さん…」ホウ統がこちらを見ていた。傷の痛みを我慢しているのだろうか、苦しそうな表情をしながら、それでも、微笑を浮かべこっちを見ている。
「…あきらめたら、そこで試合終了だよ…」ホウ統が言う。
「……ホウ統さん……」
彼は言葉を振り絞った。「僕は…生きていたいです…」
「そうだ、今のあんたの言葉が、魂からの叫びって奴だな。」簡雍がそれを聞いて言った。にやっと笑う彼の表情には、剛毅な笑みがもどっている。
「こんな所で終わるぐらいなら、わざわざ生き返るかよ……なあ、ホウ統。」彼はホウ統の方を向いた。
はたして、ホウ統はその意図を察した。バッグからスピリタス(ウォッカ)を取り出すと、簡雍に投げつけた。
簡雍はぐびりとそれを飲み干すと、劉康に瓶を放り投げる。
劉康も簡雍を真似て、ぐびりとやってみた。
「ヴほっ!ホッ!ヴホホッ!!」彼ははげしくむせた。平素酒を嗜まない彼にスピリタスはきつすぎた。それでも、もう一口、簡雍の真似をすると、今度はむせずに飲み干した。
プハーっと、彼は言うと、満面の笑みを二人に向ける。私は今、「生きている」!
「…そうじゃ、劉康さん。それでいいんじゃ。若さとは、無謀なもの…勇も若さが加われば、其れ転じて蛮勇と言ったところかな。」ホウ統も、ぐびりとそれをやると、自分の焦げたぼろ服の袖を引きちぎった。
続いて、その布にスピリタスをドバドバとかける。
「………じゃからこそ、今、わしらがいる。」作業を続けながらホウ統は呟く。
「何をなさっているんですか?」劉康が尋ねた。
「…あんたは今、生きたいと言った。…そのあんたの生き残る可能性を、わずかばかり引き上げる、まあ…手品の準備かね。」
「…ははは、劉康さん、あんたも知ってる孔明さんでも、こと軍略に関しちゃ、このホウ統さんには頭が上がらなかったんだぜ。」と、簡雍はにやけながら友を振り返った。
酒が彼の元の気色を、取り戻させていた。
「ふん、おだてても、帽子から的廬を出すようなわけにはいかんぞ…それに、大した手品じゃない。」と、ホウ統は言った。酒を浸した布を簡雍に渡すと、矢に、そいつを巻きつけといてくれ、と言った。
「子龍がいきなりぶっ放してくれば、手品も糞もない…しかし、冷静慎重な奴の性格なら、そんなこともすまい。」
おそらく、罠にかかった獲物に対しても、おくびも油断などしないだろう。趙雲はそう言う男だ。
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
ホウ統(右肩負傷)【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍(左足負傷)【弩(矢20本)】&劉康(背中に矢刺さる)【AK88カラシニコフ】
※陽平関近くの隘路で、趙雲と戦闘中。脱出不可能な状況です。
※ホウ統に何か秘策があるようです。
@趙雲【蜻蛉切、矢(矢×12)、バーバリアンダガー、防弾ベスト、シュマイザーMP40サブマシンガン、簡易火炎瓶×4】
※現在、貴族と飲んだくれと戦闘中。罠を張って、三人を隘路に追い詰めることに成功しました。
※三人との距離を縮めています。辺りを警戒し、奇襲に備えながら進んでいます。
※
>>111の死亡確認は訂正させていただきます。本当に、ご迷惑をおかけいたしました。
死亡確認は、二人分の訂正です。馬雲騄(別行動中)は、渓跳に乗って未だ移動中です。
何度もすいません。
こんなところでお祭りをやってるとはめでてーやつらだ。
漢中では失敗したが今度はやるぜ。
成都についた王双は中の様子を確かめると準備に取り掛かる。
時間が無いので落とし穴を掘っている暇は無い。
火炎放射器で風上側から建物に火を放つ。
そして仕上げに外に出て正門を炎上させる。
これでこちらからは出られないぜ。
さてと裏門から逃げる連中を狩っていくか。
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】
外壁を回りこんで裏門に移動中 逃げる相手をトミーガンで狙います
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
《尚サマと平タン/2名》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
※小喬を救出して、綿竹に向かいます。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
※阿以宇衣於護打母に協力して、魏延を撃退するつもり
&
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾75発)】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢28本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
VS
@魏延[左肩矢創]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※阿以宇衣於護打母と戦闘中、全員殺す気。
(…劉康…!!)渓跳を走らせていた彼女は、崖の下にいる貴族と飲んだくれの三人を発見した。
そう崖の下にいたのは、彼が劉備の下にいたとき共に戦った二人の仲間と、そう…「劉備が皇帝を譲った後、山陽候になった男の息子」…!!
あの哀れな少年もこの地獄に放り込まれていたの…!!
馬雲騄は驚いた。そして、その左手から、白い武闘服を着た男がゆっくりと近づいていくのが目に映る
(…あれは……子龍様……!!)より大きな驚きが彼女を包む。
はたして、辺りを警戒しながら進むその男は彼がその生涯の伴侶として連れ添った戦友だったのだ。
趙雲は、ゆっくりと三人に近づく。はたして、その会話が聞こえてくる…
「…子龍…………」簡雍は呟いた。
趙雲はサブマシンガンの殺傷圏内で銃口を向け、例の暗い瞳で三人を見つめている。
「お前は…このゲームにのっちまったって言うのか…!!」簡雍は趙雲に向かって叫ぶ。
「…俺は変わらない…どんな時も、どんな場所でも…俺を形作る、規範に従って生きるだけだ…」
趙雲は呟いた。
「ふん、規範と言ったの子龍…それが前世は劉備だったというわけか。」
哀れな男だ…ホウ統が彼を睥睨して、呟いた。
「自分を持たない人間の末路など、利用され、動かされ、後に残るのは虚無だけだよ…」と、ホウ統は呟く。
「思えば、お前には欲も、忠誠心も、意思もなかった。今も変わらぬというわけだ…」
「…おしゃべりはそれまでだ。」ややイラついた感じで趙雲がホウトウのセリフを遮る。はたして、趙雲が、銃口を構える。
「…よしみだ、楽に終わらせてやる…」
「ふん、いつもお前は相手を、楽に終わらせてきたろうに…」ホウ統が呟いた。
銃口を構える瞬間を馬雲騄は見ていた。
反射的に崖から身を乗り出す。
はたして、渓跳は主の意を受けて崖から隘路へと坂を駆け下りた……!!
二人は青白い弾丸のように坂を下った。その下には、銃を構えた趙雲がいる。
馬雲騄の頭の中に、優しい笑顔を浮かべ自分を背中に乗せ原野を馬で駆る、彼の、夫の顔が過る。
「…はあああああああ!!」馬雲騄は疾走しながら声を上げた。
青白い弾丸が趙雲の眼前を駆け抜ける!
瞬間、サブマシンガンごと、趙雲の右手は宙を舞っていた。
「ぐあああああ!!」趙雲の絶叫が静寂の森に木霊する。
「…帽子から、的廬がでたぞ…ホウ統…!!」簡雍は、眼前の驚くべき光景に目を見張った。
突然現れた女性は馬から下りると、右手首を失った趙雲に駆け寄る。
「……子龍様……」彼女は趙雲に対し、憂いの色を浮かべながら声を掛ける。
其の時、馬雲騄ははっきりと見た…!彼の何の色も持たない瞳を。
(…別人…………!!)彼女には、瞬時に「わかった」。
二人の視線が合う。
その馬雲騄を、躊躇なく趙雲は蹴りはがす。彼女はやや高い悲鳴を上げながら、後方に吹っ飛んだ。趙雲は身を翻してサブマシンガンを拾いに行く。
「させるか!!」劉康カラシニコフが火を噴いた。はたして、サブマシンガンは崖の下へと滑り落ちていく…!!それを見た趙雲は左手の蜻蛉切りを持ち直す。
趙雲は奇声を上げながら三人に向かって疾走した。
(…子龍………)
向かってくる趙雲に対し、感慨めいた気持ちがホウ統に生まれていた。
はたして、趙雲は読みどおりすぐにぶっ放すことはなかった。そして、幸運が重なり、彼は槍を構えてこちらに向け疾走してきている。
既に「つんでいる」。
刹那趙雲の疾走が止る。先ほどの女性が趙雲に横から飛びつき、体を抑えている。
「…子龍様………」彼女は悲しそうな目を趙雲に向けている。
月明かりに照らされたその憂いに満ちた表情は、この地獄のなかで異質なものの様に「美しかった」…ホウ統ははっとした。趙雲の左手が振り下ろされる…。
「危ない!!」簡雍が叫んだ、が、遅かった。
刹那趙雲の槍は、彼女の腹を串刺しにしていた…!!彼女が呻き、崩れ落ちる。
「貴様……!!」簡雍は弩を放った。先ほど、ホウ統が種を仕掛けた特別製の弩。その先端が燃えている。
弩は趙雲の足元にささると、彼の周囲を炎で包む。これが、ホウ統の「仕掛け」だった。
「ぐわ・・・」趙雲は転がって逃れようとする。
「子龍…餞別じゃ…来世では、酒を酌み交わそうぞ…」そういうと、ホウ統はウォッカを投げつけた。はたして、趙雲の体を紅蓮の炎が包んだのだった!!
馬雲騄が意識を取り戻したとき、辺りは紅蓮の炎に包まれていた。
彼女は趙雲の瞳を見たとき、何かが分かったような気がした。そう、自分の「データには記されていない」趙雲の瞳を…
何故自分には、体験がなかったのか、何故みな17歳で死んだ自分の事を知っていても、それ以降の自分に纏わる記憶を持たなかったのか…
そう、自分はこの人たちとは、別の世界からダウンロードされたデータだったのだ…
彼女は、すでに体が墨と化した男を見た。男はの瞳はすすけていたが、それでも、目には何の色も湛えていなかった。
「……そうね、あなたもデータなのね。」
人間は自分の一生でどれだけの人間とわかりあえるのだろうか。しょせんデータに過ぎない自分に、理解することなどできるのだろうか。
(でもね、私の中にある気持ちは本物なの…)彼女ははたして月を見た。
そう、17歳で死んだ馬雲騄でなく、私の気持ち…
いつしか、彼女の体も、炎の衣を纏っていた。そのシルエットは一瞬、天女の衣を想像させる形をとると、彼女の形を変えていった。
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
ホウ統(右肩負傷)【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍(左足負傷)【弩(矢20本)】&劉康(背中に矢刺さる)【AK88カラシニコフ】
※窮地を脱しました。武器は炎の中です。渓跳主を失いはどこかに駆け去りました。
【馬雲禄 死亡確認】
【趙雲 死亡確認】
最後まで番号振り間違いが多く迷惑かけました。
一瞬気を失っていた李典が目を覚ました時には、三国最強の武人はゆっくりと自分のほうへ歩いてきていた。
あるいは、自分が死んでいると思っていたのかもしれない。
目覚めたての思考で、李典は考える。
(ここで下手に逃げて、仲間に害を及ぼすようでは死んでも死にきれん。だが、このままでも死。ならば!)
身体を捻って反転させて、素早く立ち上がる。そして、仲間のいそうな場所からは逆方向に走り出した。
「ぬっ!」
呂布も当然それに気付く。だが林の中では銃が使いにくい。
しかし、呂布にとってはその程度は何でもなかった。引き絞った弓のように力を溜めると、一気に驀進し始める。
(速い!)
あの巨体を、しかもさほど音も立てずに走らせるとは。何たる瞬発力か。
驚愕する李典。だが彼の後頭部に、突然殺気の塊が奔る。
「っ……! ぐぅっ……」
呂布の投げた刃のブーメランが李典の頭を掠めたのだった。幸い致命傷は負わなかったが、刃のブーメランが掠った外耳は刃と風圧で持っていかれた。
平衡感覚がまだ残っているのは不幸中の幸いだが。
チッと呟くと、ブーメランをキャッチしてまた追撃し始める呂布。
(自身の生存はまず置いておけ。仲間だけには害は被らせん! ……せめて、少しでも時間を稼ぐのだ)
悲痛な覚悟と共に、李典は南へと走った。
@李典[右耳喪失]【アーミーナイフ】
※出来るだけ仲間から呂布を遠ざけようとしています。
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
※李典を追撃中。
激しい戦闘を続ける魏延達に気付かれることなく、小喬と合流することが出来た関平と孫尚香。
あまりの緊張のせいか、小喬は、険しい表情で近づいてくる関平と孫尚香の姿を見ると直ぐに気絶してしまったが、
この切羽詰った状況、いちいち彼女に余計な説明をしなくてよいぶん、彼らには好都合であった。
何故だかわからないが、いつの間にかあたり一面火の海になっている。風も強く、益々勢いは強くなっていく。
とにかく、早く成都から離れなければ。
「か、関平…はやくココから脱出しないと…あたしたち焼け死んじゃうわ…」
関平は、気絶した小喬を背負い、荷物を抱えなおす。
いくら鍛えた武人であれど、大人の女性一人と、大量の荷物を持つのはキツかったが、今はそんなことを言っている場合ではない。
「尚香、分かってる…しかし、何故こんないきなり火が……魏延将軍達の仕業ではないようだが…」
民家の陰から彼らをちらりと覗いてみるが、未だに戦闘が続いている。廻りが火に囲まれているというのに、まったく気付く様子も無い。
いや、犬だけが気付いて必死に吼えているが。
「う、裏門ならまだ火が燃え移ってないわ……そこから…」
「裏門?………そ、そうか!!それは罠だ!!
魏延将軍たちとは別に、城門の外に敵がいるはずだ!おそらく、そいつが火を…。
ダメだ……裏門から出たら、きっとやられてしまう!!」
炎上してる正門から出られないのなら、中にいる人間は必ず裏門から脱出しようとする。
そこを狙うつもりなのか…。卑怯な手ではあるが、それなら確実に城内の獲物を仕留めることが出来る。
「でも、どうするのよ!ココにいたらあたしたち死ぬのよ!!」
「…イチかバチか、正門から出る。」
すこし俯いて関平が応える。もう、それしか方法が無かった。
裏門の外にいる敵は、どんな強力な武器を持って自分たちを待ち構えているか分からない。
それなら、炎上している正門からの脱出のほうが、生存確率が高いかもしれない。
「そんな、だって…あんなに燃えてるのに、危険よ…」
尚香が戸惑うのも仕方ないことだった。いくら乱世に生まれたとはいえ、彼女はか弱い女だ。
激しく燃え立つ炎の渦の中に飛び込むなんて、並大抵の度胸では出来ない。
時間が無いと分かってはいるが、どうしても、躊躇してしまう。
「ダメよ、あたしには怖くてとても………」
暫らく俯いていた関平は、急に決心したようにハッと顔を上げ、
「…僕を信じて!!君の事は、僕が必ず守るから。絶対に死なせたりしないから…だから、僕を信じて!」
そう言って、スッと手を差し伸べて、まっすぐな目で自分を見つめてきた。
関平の瞳の中に、立ち昇る炎と尚香の姿が綺麗に写る。
尚香は、――あぁ、そうだ……初めて出会ったとき、自分は彼の、この瞳を見て彼を信じようと決めたんだった…――そう思った。
どんなことがあっても、自分は彼を信じなくては。
出会うまではまったくの他人、無理やり仲間になった自分なのに、今こんなにも自分を想ってくれる彼のことを。
「……いいわ。あたし…貴方を信じる。」
短く息を吸って、決意したように関平の手を取った。
孫尚香の瞳に、もう迷いは見当たらなかった。
《尚サマと平タン/2名+1》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※炎上してる成都正門からの脱出を試みます
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】
※外壁を回りこんで裏門に移動中 逃げる相手をトミーガンで狙います
※関平達が正門から逃げようとしてることには気付いていません。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
※阿以宇衣於護打母に協力して、魏延を撃退するつもり
&
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾75発)】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢28本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
VS
@魏延[左肩矢創]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※阿以宇衣於護打母と戦闘中、全員殺す気。
《殿はどこですか》の4人は長い間冀州で曹操を探していたが、どうにも会えない、出会える気がしない。
さすがに幽州には、そこまで北上はしないのではないか、
という事で彼らは南下し、今丁度陳留を通り過ぎ(夏侯惇とは行き違いの形)ていた。
郭嘉「殿に会えないのはまだしも、殿に仕えた同僚達すら1人も見かけないのはいったいどうした事だろう」
典韋「人がいる、もしくは居た気配や形跡なら沢山あるんだがな」
雨で湿った地面に目を凝らせば複数の人間の足跡は簡単に見つかった。
実際、その中の一つに曹操の物があるのだが、彼らはそんな事は知らない。
荀ケ「北にはいない、となると南になるのでしょうか。まさか楊州に入っているなんて事は・・・」
郭嘉「案外、青州や徐州あたりで海でも眺めていたりしてな」
荀ケ「ふふふ、冗談を言っている場合ですか」
大当たり、なのだが当然彼らがそれを知る由も無い。
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】&典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
※予州に入りました。大都市は避けながら曹操を捜索。
長安郊外。暗闇を必死に走り、民家へと飛び込む影があった。右肩の傷を押えながら荒く息をする。
諸葛瞻の襲撃を受けて仲間を全て失った、楊脩であった。
暗い屋内を見回す。その脇から突如腕が伸び、楊脩を押さえつける。
そのまま後ろから締め落とされ、楊脩は気を失った。
「おい兄貴!また小屋に入り込んできた奴を捕まえたぜ。殺るか?」
奥の暗闇に人の気配。「そうか」という返事。わずかな間の後、何か小さなものが転がる音がする。
「…3か。鉄。放してやれ」
「はあ?何言ってんだ…」
「全ては出目次第だ。奇数なら生、偶数なら死。天に聞いてくれってとこだな。
誰か知らんがまだ運があったってことだ。
(こんな世界にいる時点で幸運も何も無いような気もするが。)さっきのやつは運がなかったな。だから死だ」
何考えてんだ、馬鉄はそう思う一方で、馬休が判断力を失っていないことも分かる。
分かった上でこんなことをやっていることを。
「しかし、近くで戦闘でもあったんじゃないか?こんな夜中に装備もない奴が何人もうろついてるなんてよ。
あー、で、それじゃこいつはどうする?」
「そこの隅にでもころがしとけばいい」
【楊松 死亡確認】
《ダイスをころがせ/2名》
馬休【ダイスセット、蝋燭10本と火打石】&馬鉄【ジャマー】
@楊脩[右肩に切傷、気絶中]【なし】
「さすがに疲れましたね…」
不眠不休で孔明を探し続け、洛陽と涼州では激しい戦闘。
もとより武官タイプではない。諸葛瞻の体は疲労の限界だった。
食料と水は諸葛瑾らから奪ったので充分にある
「少し休むとしますか……」
涼州から武都の山中に移動したところで休息をとることにした。
食事を済ませ、仮眠を取ろうと枯れ草にうずまって横になった。
しかし彼の高ぶった神経は、孔明の事を思いださせた。
ゲーム開始直後・・・
彼は偉大なる父・諸葛孔明が、女を拉致しているのを見てしまったのだ。
−「ええい、黙れ!」
「顔はまずいですよ、ボディーにしなさいボディーに」
で、司馬懿がボディーに一発。
「むううー!んぐっん――!」
「静かにしろ小娘!落ち着け!」
「んんっ…んー!」
「落ち着いてくださいって!殺したりなんかしませんって!!…ああもう!!」
「うぐ…ぅっ!」
そして今度は、諸葛亮のボディーが炸裂。小喬を気絶させてしまったのである−
「父上…なぜあのような暴挙を……司馬懿にたぶらかされたのか、狂人になってしまったのか」
身を起こすとショットガンを持ち、空に向かって1発引き金を引いた。
「あんな外道に成り下がった者など、もはや父上ではない。だったら私が殺してみせよう…」
諸葛瞻の決意の表れだった。
休息もそこそこに、荷物をまとめると南下を再開した。
すぐ近くで可食性のある草などを拾っていた郭淮が、
運悪く流れ弾に当たり即死していたことに、彼は気づいていなかった。
【郭淮 死亡確認】
諸葛瞻【ショットガン(残弾27発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
※現在地 武都
※南下しながら運命の策士ユニットを探しています。
131 :
追加:05/03/07 22:05:49
※郭淮の支給品・硫酸1リットルは
気づいていないため放置で。
なんかもう、うだうだ感に包まれながらも、
益州に向かって、てぽてぽと歩いていった《第一村人発見》
途中、なんか尿素くさい男に声をかけられて、
コンビ名が変わった気がしたが気にしない。
さて、成都の裏門に近くなってきた途端‘ドキュ〜ン、ズドドドド’と
言った具合で、銃声が聞こえてきた。
さらには爆音まで。
夏「うわ・・・聞くからに戦闘中・・・
どうする?」
金「うーむ、突っ込んでいっても死ぬのが落ちでしょうな・・・
でもなぁ、もしかしたら知り合いが滅多打ちに・・・」
夏「・・・私の親戚も結構逝っているんだが?」
金「私に知人は少ないせいか・・・
あまりいませんね、今のところ。」
夏「消極的になるのも解る、だがな、
あそこで銃撃を受けているやつが、私やあんたの
かけがえ無き存在だったなら?」
金「触らぬ神に祟りなしと古来から・・・」
夏「待ってろよぉ、いま助けてやるぞぉ〜!!」
どこにこんなパワーを秘めていたのかという勢いで
城に向かって一直線に駆ける夏候楙
金「待たんかい、こら、糞ヴォケェ!! 人の話聞かんかい!!」
そして柄にもない口調でそれを追いかける金旋だった・・・
そのころの阿以宇衣於護打母&W馬忠と魏延の戦いは
阿以宇衣於護打母等が魏延を包囲、数の利を使い徐々に押していっていた。
于毒「どりゃあああ!!」
于毒がボールアームを振り回すも、魏延には一切当たらない。
まるでこちらの攻撃をすべて先読みするが如く。
魏延「散れ、木っ葉共がぁ!!」
未だに先程の矢創のことが忘れられないのか、魏延は怒りに身を任せていた。
しかし彼は一流の武人である。
適当に放ったFA−MASは朶思大王と閻圃の腕に傷を負わせた。
朶思「ぐぬぉっ!!」 閻圃「ぐぁぁぁっ!!?」
阿会喃「くそっ、朶思、おまえは俺たちの後ろに
閻圃は馬忠達の後ろに下がれ。」
魏延(・・・馬鹿が、口に出せば俺の餌食だ)
再びFA−MASを閻圃に撃とうと構えた魏延。
しかし兀突骨が再び鍔迫り合いを仕掛け来たため
急いでFA−MASで応じる。
魏延「どうした?デカ物?さっきより力がないぞ?」
兀突骨「ぐぬぅぅぅぉぉぉ!!」
阿会喃「兀突骨!!助太刀する!!」
魏延「ちっ・・・」
向かってくる阿会喃に今度は左手で短刀を取り出し、
双方と鍔迫り合いの格好をとる。
兀突骨「残念じゃったのお・・・魏延さんよ・・・」
魏延「・・・起きながら寝言を言うとはたいした技だな。
何が残念だ?」
阿会喃「二人とも、今だ!!」
魏延の少し離れた両サイドから、いつの間にか隠れていた王平と尹黙が飛び出す。
尹黙「覚悟!!」
引き金を引く、刹那、数発の銃弾が放たれる。
だが、何度やっても魏延には当たらなかった。
それはいくら強力な武器を得ようとも、多少は使用者に
武器が影響されるからであろうか。
魏延「貴様等では俺は殺せんぞ!!たとえ何人がかりであろうとなな!!」
王平「ならば、牙門将王平、この弩を以て貴公を撃つ!!」
シュン、という音と共に、再び魏延の肩に矢が刺さる。
魏延「ぐっ・・・小賢しい!!皆殺しにしてくれる!!」
馬忠(呉)「うわぁ・・・」
于毒「うわぁ、じゃない、次のタイミングで俺たちも切り込むぞ。」
馬忠(呉)「やられないと断言できるのかYO!!」
馬忠(蜀)「たぶん大丈夫だが・・・」
于毒「解った、俺が先に突っ込む、だから後に続いてくれ。」
W馬忠「おう!!」
W馬忠、阿以宇衣於護打母、魏延、この戦いの行方やいかに!?
《第一村人発見/2名》
夏候楙〔暴走〕【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
※夏候楙は何故か暴走中、金旋は夏候楙を追跡中
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
《尚サマと平タン/2名》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
※
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】
外壁を回りこんで裏門に移動中 逃げる相手をトミーガンで狙います
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
&
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&于毒【ボールアーム】&
閻圃〔左腕銃創〕【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢27本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王〔右腕銃創〕【マルポロ】& 木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
※徐々に押しています
VS
@魏延[両肩矢創・激怒]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※小喬、関平、孫尚香、夏候楙、金旋には気付いていません。
阿以宇衣於護打母、W馬忠に包囲攻撃を喰らっています。
〜〜〜〜〜〜〜〜状況説明・図解〜〜〜〜〜〜〜〜
王 炎裏門→
家家家 家家家家 家家家家 炎
家家家 木朶 家家家家 家家家家 炎
阿兀 炎
ドドド × パヒュ 炎 夏
尹>>→ 魏延 ←<<王 炎 金
家家家 家家家家 家家家家 炎
家家家 W馬于 家家家家 家家家家 炎
家家家 閻 家家家家 家家家家 炎炎
家家家 ビクビク 家家家家 家家家家 炎
小関尚三=ー 炎
←正門
おかしかったらスルー
そろそろ夜が明ける。
姜維と張苞、夜通し行われた二人の武者の激しい一騎討ちは周囲に人を引き寄せた。
戦いを煽った貂蝉、武者の咆哮を聞きつけた曹豹、戦いの気配を察知し、やってきた夏侯称・夏侯栄兄弟。
夏侯兄弟の目的は一騎討ちで勝ち残り、消耗した方を狙い撃ちする事。
貂蝉の目的は勝ち残った方と手を組み利用する事。
では、曹豹の目的はと言うと……
豹(これほどの武のぶつかり合いはなかなか見ることが出来る物ではないな、素晴らしい。
ところで、あそこに見える二人組は先程から様子を窺っているようだが、まさか横槍を入れるつもりではなかろうか?
一人の武人として、その様な事は見逃せぬ!)
某漫画では自らの事を文官だと言ってしまうような男、曹豹。
相手はこちらに気付いていないという有利な状況が彼の気を大きくしたのだろうか。
勝手に義憤に燃え、弩に矢をつがえ、武人の心を解さない不埒な者共へ怒りの矢を放つ!
曹豹が放った矢は夏侯栄の腰に突き刺さった。
思わず声を上げ、棒立ちになる夏侯栄。
夏侯称は手を伸ばし、弟が次の矢に当たらぬように引き倒そうとする。
が、彼が弟を地面に這いつくばらせるよりも早く、二の矢が夏侯栄の首を射抜いた。
夏侯称は無言で夏侯栄の武器を拾うと矢が飛んできた方向に矢を放ち、菊一文字を持つ手に力を込めて走り出した。
こちらには大雑把な敵の位置しかわからない。
スコーピオンVz61を使いたい所だが遮蔽物が多い森の中では弾をばら撒いてもあまり効果的ではない。
何より襲撃者が逃走するかもしれない、確実に仕留める為にはこちらから接近するしかない。
夏侯称が放った矢は曹豹の右耳にかすっていた。
豹(たった二本の矢でこちらの位置を正確に把握したのか!?イ、イカン!強い男にちょっかい出してしまったぁ〜)
もともと状況判断の悪さがウリの男である。ちょっとした痛覚によって彼は恐慌状態になり、逃げ出した。
また、この騒ぎによって均衡が崩れ一騎討ちの決着が付いた。
周囲に貂蝉以外の見物人がいる事には二人ともうすうす気付いていた、が、騒ぎが起こった時の反応は異なっていた。
姜維はまず貂蝉、次に張苞に注意を向けた。
張苞はまず姜維に注意を向けた。
一瞬の判断の遅れ。それは長時間続き、どちらも疲弊しきったこの戦いにおいてまさに致命的だった。
張苞は大きく踏み込んで左手の中華鍋で姜維の両腕を叩き上げ、無防備になった左胸に右手の鎌を突き刺した。
姜維と張苞は同時に崩れ落ちた。
戦いの最中は脳内物質がこれでもかと放出されていたので自分では気付かなかったが、とうに限界は超えていたのだ。
「お見事ですわ。私は貂蝉と言うのだけれど、あなたの名を聞かせてもらえるかしら」
荒く呼吸をしながら張苞は貂蝉を睨みつけた。
「俺は張飛の子、張苞だ。あんたに興味は無いが、姜維が言っていた下[丕β]城にいる仲間には興味がある」
一旦話をやめ、深呼吸。
「そいつは、誰だ?」
「顔良」
「河北二枚看板か」
正直なところ、最初にもらった一撃の分を加えても姜維の方がこの男よりも強い。貂蝉はそう思っていた。
しかし、結果はこうなった。戦いの中で成長したという事か。
あの張飛の息子というならばうなずける。
「少し休憩したら、連れて行ってくれ」
「ええ、かまいませんわ」
にっこり笑う貂蝉。
「そのかわり、私の命は守ってくださいますね。私が声をかけないと城門は開きませんわ」
【夏侯栄 姜維 死亡確認】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢39本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
※何よりも弟のカタキをとる事を優先します。かなり冷静です。
@曹豹[右ひじ怪我、右耳軽傷]【ペンライト型銃(単三電池2本)、弩(残り矢15本)、スコップ、????】
※西へ全力ダッシュ。
《美女と武辺者/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&張苞[重度疲労]【中華鍋、鎖鎌、黄色い扇子、流星鎚】
※張苞の疲労が回復してから下[丕β]城へ。張苞は顔良と戦い己を高めるつもりです。貂蝉は張苞を利用して生き残るつもりです。
荊州南陽郡、宛城。
陳羣は腰を下ろし、周囲に気を配りつつも休息を取ろうとしていた。
《太子の友》の二人は戦闘を避けてこの城に籠り敵をやり過ごす作戦を選択した。
そのため昼夜を徹して歩哨に立ち、ようやく相棒と交代したところである。
(いつまでこんなことが続くのか…)
先のことを考えると暗い気分になるが、疲労には勝てず眠りに落ちようとしたその時。
ヒュゥゥゥ…ッ
見張り場にしていた民家の一つからロケット花火が放たれた。危機を知らせる呉質からの合図である。
「敵か!」
陳羣は跳び起き、自分の荷物を掴んで立ち上がった。
…その頃、当の呉質は。
(まずいな。長文先生はちゃんと逃げただろうか)
銃を持った男が陳羣のいる城へ向かうのを発見、花火で合図すると同時に男の注意を自分に引き付けた。
その男はとっさに葛籠の中に隠れた呉質を見つけられず、再び城の方角を指して歩き出したようだ。
(…どうする?)
陳羣が合図を見て逃げたのなら、自分もさっさとこの場を離れて合流を図れば良い。
逆に陳羣が自分を助けようと向かってきたなら、敵をはさみうちにすることが出来る。
(判断を誤れば、自分と陳羣のどちらかが死ぬ)
呉質はギリギリの選択を強いられていた。
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】
※合図を見て何らかの行動を起こすようです。
呉質【ロケット花火19本(マッチ付き)】
※陳羣の行動を予想、それに合わせて動きます。
@曹性【エストック、銃剣付き64式小銃、洋弓(矢10本)、血液製剤、ケイオス・コイン2枚】
※城へ。陳羣の存在と呉質の正確な位置は分かりません。
下丕城・・・・・・
顔良はうたた寝していた。心地よい日差しが彼の顔を照らす・・・、
ふいに彼の手に持った赤い扇子が地に落ちて寂しげな音を立てた
顔良「フガ?は、つい寝入ってしまったのか」
落ちた扇子を拾い上げる。扇子の赤がより濃く、黒ずんできたように思えた。
ふいに扇子が―――瞬間――――どす黒くなり、ぱぁっ、と血のほとばしるようにまた赤く戻った
彼とて馬鹿ではあったが、一流の武人として生きた以上、それなりの武人的直感というものがあった。
顔良「崩れた・・か。おそらくは姜維。あの貂蝉は簡単に死ぬほど繊細じゃあない。やはり危ない・・・かな、
俺ほどのものが。しかしここは逃げたほうがよさそうだ」
@顔良【赤い扇子】 ※扇子と直感で危険を察知。揚州方面へ向かいます
143 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/08 23:15:31
夏侯称はホープを燻らせながら、先ほどまでの戦友であり、生き残っていたただ一人の弟を埋葬した。
「悪りーな、栄…守ってやれんかった…。助けられなかった俺を許してくれよな?
ゲホ、ゴホ…畜生、涙が、出てきやがった…」
吸ったことのない煙草をふかして咳き込んだが、それだけで涙ぐんだのではない気がした。
このくそ益体もないクソゲームが始まって僅かの間だったのに、色がくすんでしまったホープの赤い箱を見た。三本の矢に弓。
(おいおい、こりゃ、多分このクソゲームで活躍中の兄貴と、俺たちとで手を組めば、三本の矢みてーに容易く折れない、ってことかよ?)
有名な故事を思い出し、考えついた冗談を飛ばす相手ももういない。多分その相手ならこの洒落が通じるだろう。
「もうちょっとだけ俺を見守っててくれよ?」そう言いつつ、左胸にジッポとホープを入れた。
吸いかけの煙草を地面に押しつけて消し、ザックの小さなポケットに夏侯栄の名簿表に包んで放り込んだ。
(あの野郎を追っかけて殺すか?いや、弓のほかに厄介な武器があれば下手すりゃ返り討ちだ。そんなことになったら栄が浮かばれねぇ。)
すぐにでも追いかけて仇を討ちたい。でも、ここは私情を捨てて当初の予定通り子桓と合流を計るべきだ。
俺は甘かったのかもしれない。乱世と同じくこのクソゲームは戦いなのだ。
生き延びようとする努力を怠れば必ず苦況に陥る。このゲームは、多大な犠牲を以て彼にそれを知らしめた。
しかし、それを糧に彼は歩み続ける。犠牲を背負って。
@夏侯称【菊一文字、弓、矢39本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
「仇討ちは…しばらく待てよ。栄…奴は俺が必ず倒すから」
※仇討ちはしますが、当分は生き残ることを優先。曹丕と合流する予定。
夜の間に、許昌まで移動することにした賈逵と鮑信。
夜を徹して移動し、雨雲が残る東の空が白みはじめたところで、彼らはあの戦慄する殺気に再会した。
(この全身を刺し貫くような殺気は…間違いない、呂布だ!)
冷静に、周囲の状況を探るべく、手近な丘へと上がる二人。かすかに木々の間に人の姿を確認する。
徐々に明るさを増す視界に広がる森から、明らかな殺気が発されている。
呂布は南へと向かっているようであった。
(何者かが呂布と戦闘…いや、追われている。ならば、われらのとる道は一つ)
まず自らの退路を確認する。僅かに木々の密度が低い場所に目をつけ、呂布の通過を待った。
その上で、拾い集めたこぶし大の石を、今いる位置の高さを利して呂布がいると思われる位置へと打ち込む。
一発、二発、三発。方向だけを合わせて可能な限りの速さで打ち込んでゆく。
「何だと!?伏兵か!」
明らかに自分に向けられた飛来物。巧みに自分から逃げる李典に集中していた呂布にとってはまったくの予想外だった。意識の方向を変え、M4アサルトライフルを構えて伏兵の次の攻撃に備える。
これは陽動だ――そう気付くまでの間、呂布は足止めされることとなった。
「これで十分。鮑信殿、退きましょう」
三発の石弾を放ち、賈逵と鮑信は即座に退路と定めた北西へと離脱する。
(呂布?…追ってこない?……何とか、逃げ切ったようだ)
いつの間にか軽くなった背後の気配に、初めて感じた耳の鈍痛に、李典は自分が生き延びたことを理解した。
(ここは…汝南か。これだけ動けば仲間は大丈夫だろう)
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
※足止め中
@李典[右耳喪失]【アーミーナイフ】
※呂布からは逃げ切りました
《助力の決意/2名》
賈逵【スリングショット、火炎手榴弾×2、こぶし大の石×3】&鮑信【火炎手榴弾×3】
※北西、[言焦]へ離脱。こぶし大の石は弾として拾い集めました
「俺は董卓軍第一の将、華雄。その赤兎馬をいただきに来た!」
男はそう名乗り、槍を構えた。口元には不敵な笑みを浮かべている。
その姿勢や得物の握り方を見ただけでも、目の前の男は相当の使い手であることが
ホウ徳には分かった。
すぐさま体を起こし、タルワールの柄に手をかける。が、刀を抜くのに手間取る。
不意打ちを食らった左肩が全く動かないのだ。
隣を見ると、張曼成も両手でバールをつかんで臨戦態勢をとっていた。
だが、腰が引けてしまっている。恐らく、ホウ徳のだらりと垂れ下がった左腕を見て
一気に状況の不利を悟ったのだろう。
「だ、駄目だ…兄い…」張曼成が小声で言った。
「何を言っているのだ!こいつを倒し、お嬢様のもとへ急ぐのだ!」
しかし、張曼成は首を静かに振っている。「…その腕じゃあ、勝てっこねえ」
そう言うと、突然、張曼成は叫び声をあげ、華雄に突進していった。
「行ってくだせえ!ここはあっしが食い止める!」バールを振り上げながら、張曼成が叫ぶ。
華雄はそのバールを手で叩き落すと、張曼成に槍を構えた。
「張曼成!!」ホウ徳が叫んだ時には、もう遅かった。槍は張曼成の左胸を貫き
そのまま後ろの木に深く突き刺さっていた。槍を離そうとする華雄の手を
張曼成はしっかりと握っている。
「兄い…!早く…!」張曼成は途切れ途切れに言葉を喉を詰まらせながらも、それでも、叫んだ。
「…すまない」そう言うと、ホウ徳は駆け戻って来る赤兎に跨り、暗い森の中へ消えていった。
「…あんた…好きな人はいるかい?あっしはいるっすよ…」
張曼成の左手は固く握りしめられている。巻いた包帯からは血が滲み出していた。
他にもいくつか傷があるのか、包帯に血が滲んでいる。
華雄は握られた手を振り解こうと躍起になっていたが、張曼成は続けた。目からは涙が溢れている。
「…いいもんだぜ…好きな人がいるってのも、な」張曼成は自分の左手を見て微かに笑った。
「何がおかしい?」
「…向こうじゃあ、あっしは…いつも独りだった…
…前の世界じゃあ…知らなかったよ…。こんな気持ちが…あるなんて…」
体を支えていた槍を引き抜かれると張曼成はうつ伏せにバタンと倒れた。
「悲しい… 悲しい… 生きるってことは悲しい…
…だけど…それでも、あっしは人が好きだ…」張曼成はそう続けると、そのまま目を閉じた。
【張曼成 死亡確認】
ユニット《ボディーガードと元黄巾と》 は解散。
ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※この時点では馬雲騄に降りかかる運命を知りません。
華雄【朱槍、太平要術の書、バール】
※ホウ徳を追うかどうかは分かりません。
道具も何も無いのだから、土を掘るのもなかなか一苦労だった。
落ちていた板きれ二枚をうまく使って、ふたりは汗だくになって穴を掘った。
人をひとり入れても問題ないほど深く、深く掘った。
遺体は悲しくなるほど綺麗だった。
つやつやとした若い頬は透き通るように白くて、生前の無邪気な瞳が
今にもひょっこり飛び出しそうで、見つめていると自然に涙がこぼれてくる。
「まさか、こんなことになるとはなあ」
韓玄は劉禅の頬を触りながら呟いた。
「人の死は、いろいろ」
忙牙長は静かにそう言うと、劉禅を穴に埋めるべくゆっくりと身体を持ち上げた。
南蛮に向かっていた。
荊州に入った時点で空もすっかり暗くなり、今夜はここで休もうとそれぞれ寝床を作って横になった。
雨が降り続いていたせいで、空気は冷えて湿っていた。
そのせいだろうか。三人の中で一番若い筈だった劉禅公は、朝起きると冷たい骸になっていた。
傷ひとつない顔は苦しみのひとつも浮かんでいなく、ただ眠るように死んだようで
穏やかな笑みさえ浮かべていた。
苦しいこの世の中から離脱出来て本人は幸せかもしれない。
しかし、たった数日とは言え共に過ごした仲間を失った事実は、韓玄と忙牙長をひどく落胆させた。
「これ、南蛮に持って行く」
劉禅の頭から取り外した冠を、忙牙長は大切な物のように大事に仕舞い込んだ。
「そうだな、あやつの分もワシらが生きようじゃないか。なあ」
ふたりはしばらくの間、劉禅を埋めた塚の前に佇んでいた。
【劉禅 死亡確認】
※寒さと疲労による衰弱死です。
《知力一桁ですが何か?/2名》
@韓玄【なし】
@忙牙長【ぬめりとり】
※劉禅の形見を手に南蛮に向かいます。現在荊州南下中です。
※まりも羊羹は食べ尽くしました。
はて…俺の勘違いだったか。殿はどこに
徐州にいた高順は呂布に会う為に南西に進んでいた。
しかし呂布に会うことはできず、河を渡り柴桑の地に達していた。
そこではしばらく前に戦いがあったようで死体が何体も転がっていた。
勝者はすでにこの地を離れたのか気配が無い。
高順は落ちていた戦戈を拾うと呂布を求めてこの地を立ち去ろうとしたが、偶然風に飛ばされた書物が目に入った。
その本を流し読みしてみると、そこには張遼が合肥城で奮戦する様が描かれていた。
いつの時代のことかわからないがおそらく自分の死後のことだろう。
張遼に会ってみるか…どこにいるかわからないが…合肥にいってみるか。
高順はそう呟くと柴桑を後にした。
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭、戦戈】 合肥に向かいます
蒼天航路1〜32巻は柴桑に放置
高台で審配と文醜を見張っている男達。
「あの男・・・(略)なことをするとは・・・」
「私の中で月英殿の裸を見たときから何かを感じた・・・」
「おいっ厳顔、帰って来い。それにどうする?」
「まぁ仲間にして良いだろ、戦力になりそうだ。」
その頃二人はというと。
「審配・・・」
そんな事言いながら近づいてくる文醜、正直怖い。
「落ち着け文醜!頼む落ち着いてくれ!」
「よく見るとお前、若いしきれいだよな・・・」
「ひいぃぃぃ!落ち着け俺は男だぞ!」
「そこがまた良いかも知れない・・・」
何故かじりじりとよってくる、文醜。力ではとてもではないが叶わない。
しかも今のの自分現状ではなおさら、力がない。
(落ち着け落ち着け、打開策を考えなければ・・・)
「審配・・・」
「(天は我を見捨てたか・・・んっ?まてよ・・・男ならって事は・・・)」
「文醜落ち着いて聞いてくれ・・・」
何故か服を脱がそうとしていた文醜の手が止り、話してくれた。
「ああ、なんだ?」
このゲームが始まって、不可解な事が一つある。
それは自分の体の事だ、だがそれを文醜に証明するには服を脱がねばならない。
「大胆だな!・・・・ってえっ?」
服を脱いで、証明する事・・・それは。
「何故か知らんが私には胸がある、そして下には無い!つまり私は今肉体的に女なんだよ!」
胸を張ってそう言う、「男だから良いかも知れない」と言うなら女なら襲われないだろ。
そんなやりとりをしている時、先ほどからずっと感じていた気配の二人組がやってきた。
「そこの二人、ワシ達と仲間にならんか?って厳顔?」
厳顔と言われた人間が私の元にやってくる、一体何事だ?
「そこのお嬢さん結婚してください!」
「駄目だ、審配をお前になんか渡さない!」
・・・。状況悪化。
知らない人間に馴れ馴れしいぞ文醜、仲間になってくれる事は有り難いが。
もう一人の連れがまともそうなのが唯一の救いか・・・
《三角関係+1/4名》
文醜[求愛]【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】 &審配(女)【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
&黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔 [求愛]【PSG−1】
※文醜→審配←厳顔 その他黄忠。
「毛Q殿起きて下さい!毛Q殿!!」
「う〜ん・・・・はッ!
>>20は夢か…」
「夢なんぞ見ている場合ではありませんよ、アレを見てください」
郭馬が指差す方を見ると、何やら三人組がこちらに向かってきているではないか。
そのうちの一人は歩き方がぎこちない、怪我をしているのだろう。
警戒する郭馬と毛Qに対し、怪我をしている男が大声を張り上げた。
「俺は河北の雄!袁紹の三男にして冀州刺史!!袁尚だ!!!お前達我々の天下取りの供をしろ!!!!」
「…どうしましょうか」
「当然無視だ。こんな世界で天下取りなどと正気とは思えん」
袁尚の問いかけを無視し、そそくさと移動を開始する二人。
内心ハラハラしながら王粛は口を開く。
「あの、袁尚殿。彼ら逃げようとしてますが」
「何ィ!?この袁顕甫を無視するとは許せん!往くぞ兄上!!」
鉄鞭を構え突撃する袁兄弟。
毛Qは銃口を袁尚に向け発射した。
ズドォォォォォォォン
すさまじい音と共に胸を撃たれた袁尚は吹っ飛んだ。
王粛はこれが機だと思い、走って逃げだした。
「ちょっとコラ!僕をおいて行くな〜!」
袁熙も王粛の後を追い、走って逃げ出した。
王粛がたどり着いたのは小高い丘の上、後ろから叫び声がする。
てっきり袁熙もやられると思ったが、どうやらあの武器は連射ができないらしい。
袁熙の言を受け流し平謝りしながら、追撃されていないかと辺りを見渡すと《友を探して》の四人を発見した。
羊[示古]に杜預!その他二人はよく知らないがあの二人は頼りになる。
そう思った王粛は彼らに接触しようと丘を下っていった。
一方郭馬と毛Q。
「交州もそろそろ危なくなってきたんでしょうかね」
「そうだな。もっと目立たない所に移動するか」
袁尚の持ち物を回収しながら話す二人。
「なら益州の都安あたりはどうでしょうか」
「え!?いや、うむ、そうだな、そうしようか…」
【袁尚 死亡確認】
《影の薄い将二人組/2名》
毛Q【国友銃、携帯電話】&郭馬【ガムテープ、鉄鞭】
※都安(成都の北西、現在の都江堰)に向かいます。
《鉄鞭の誓い/2名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
※《友を探して》に接触します。
《友を探して/4名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート六日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
※チョコレートは四人で食べて減りました。
《魏帝と守護者/7名》
@曹髦【戟】&@曹奐【針金ハンガー】&@文欽【長槍】&@文鴦【青龍刀】&@毋丘倹【地雷8個】&@諸葛誕【サブマシンガン】&@王凌【魔法瓶水筒(水入り)】
《第一村人発見/2名》
@夏候ボウ【刀】&@金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
@馬忠&@馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
《貴族と飲んだくれ/3名》
@ホウ統[右肩負傷]【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&@簡雍[左足負傷]【弩(矢20本)】&@劉康[背中に矢刺さる]【AK88カラシニコフ】
《殿はどこですか/4名》
@荀ケ【ザウエルP228】&@許チョ【鉄戟】 &@典韋【滅麒麟牙】&@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
《太子の友/2名》
@陳羣【ソードブレイカー】&@呉質【ロケット花火19本(マッチ付)】
《敵の敵は味方/3名》
@朱然【鷲、トライアックス】&@朱霊【殺虫剤、三尖刀】&@朱拠【手榴弾4つ】
《ダブル李/2名》
@李儒【簡易製氷機、パントラインSP】&@李カク【鉄矛】
《涼州古狸コンビ/2名》
@賈栩[左肩軽傷]【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】&@韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
《南蛮夫婦/2名》
@孟獲【蛮拳】&@祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
《尚サマと平タン/2名+1》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】& @小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
《僕たち幼馴染/2名》
@袁紹【ミスリルソード】&@曹操【木イチゴ】
《憎まれっ子世に憚る/2名》
@司馬師【ツインサーベル】&@司馬昭【イングラムM11、尖った箸】 &@黄皓【PDA】&@張譲【連弩 残弾300】
《性格最悪軍師/2名》
@虞翻【毒吹き矢/30本】&@賈充【果汁100%ジュース】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
@高幹【食べることのできる植物図鑑】&@袁譚【青嚢の書(上)】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
@馬騰【日本刀】&@孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&@梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
《恩讐の彼方に/2名》
@関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】&@ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
《王佐の才/3名》
@魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】&@廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】 &@歩隲[右腕切断]【なし】
《友を探して/4名》
@羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】 &@杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート六日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
&@徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】 &@諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
@阿会喃【鉄の槍】&@尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&@于毒【ボールアーム】&@閻圃〔左腕銃創〕【携帯電話】&@王平【ボウガン(矢27本)】
&@兀突骨【エクスカリバー】&@朶思大王[右腕銃創]【マルポロ】&@木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
《李典を待つ/4名》
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン2枚】&@曹真[胸部切創]【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】
&@劉岱[頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死]【なし】
《三國志歴史家/3人》
@司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】&@韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】
&@魚豢【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
《運命の策士/2名》
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】&@司馬懿【農業用の鎌】
《三角関係+1/4名》
@文醜[求愛]【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】&@審配[女]【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
&@黄忠【李広弓、矢50本】&@厳顔[求愛]【PSG−1】
《美女と武辺者/2名》
@貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&@張苞[重度疲労]【中華鍋、鎖鎌、黄色い扇子、流星鎚】
《冷たい主従/2名》
@曹丕【天の叢雲】&@孟達【ケイオス・コイン1枚、大斧】
《地味系二人/2名》
@賈範【ミロクMSSー20(残弾9)】&@倫直【輪ゴム1箱(500本)】
《影の薄い将二人組/2名》
@毛Q【国友銃、携帯電話】&@郭馬【ガムテープ、鉄鞭】
《知力一桁ですが何か?/2名》
@韓玄【なし】&@忙牙長【ぬめりとり】
《鉄鞭の誓い/2名》
@王粛【なし】&@袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
《アンチ孫呉/4名》
@満寵【投擲用催涙弾×10個 、ガスマスク】&@夏侯尚【マスケット銃】&@胡遵【刺叉】&@孫礼【ポン刀】
《孫呉の遺臣/3名》
@丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板、たらい、粉末洗剤)】&@孫瑜【標槍×5】&@孫桓【三尖両刃刀】
《ダイスをころがせ/2人》
@馬休【ダイスセット、蝋燭10本、火打石】&@馬鉄【ジャマー】
《張飛を逃れて三千里/2名》
@王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)、横山三国志全巻】&@麋竺[顔面ボコボコ、軽症]【シュツルム・ピストル】
《俺の体を返せ/2名》
@廖化[蔡文姫の体]【胡椒一袋】&@華陀【オロナイン、バファリン、尖石製手術道具】
《助力の決意/2名》
@賈逵【スリングショット、火炎手榴弾×2、こぶし大の石×3】&@鮑信【火炎手榴弾×3】
計36組、103名の生存確認。
@田チュウ【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
@魏延[両肩矢創・激怒]【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン(1枚)】
@蔡文姫[廖化の体、蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、雷切、焦尾の琴、完璧女装セット】
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
@荀攸【グロッグ17】
@曹性【エストック、銃剣付き64式小銃、双眼鏡、胡弓(10発)、血液製剤、ケイオス・コイン(2枚)】
@楊奉[左肩重傷・気絶]【なし】
@徐晃【飛刀×6、カトラス、金属バット、朝鮮刀、手斧、青龍堰月刀】
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀、鋼鉄の盾、蛇矛】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾6)】
@武安国(勇気40%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
@何進【肉切包丁、棍棒、双鉄戟】
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
@張飛【鎖帷子】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭、戦戈】
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
@華雄【朱槍、太平要術の書、バール】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
@陸抗[全身疲労・弱気]【宇宙服】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
@張遼【双鉄戟】
@夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】
@黄蓋[胸部切創]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆1つ】
@顔良【赤い扇子】
@カク昭【豊和89式小銃】
@伊籍【棒切れ、油二リットル】
@劉備【弓矢/8本】
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
@曹洪【スパス12、日本酒、木刀、バタフライ地雷、倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹、ベレッタM93R】
@司馬孚[両足銃創]【なし】
@陳寿[空腹、下痢]【???】
@ケ艾【鍬】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
@李豊【不思議なオカリナ】
@曹豹[右ひじ怪我、右耳軽傷]【ペンライト型銃(単三電池2本)、弩(残り矢15本)、スコップ、????】
@潘璋[右肩軽傷]【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
@呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】
@李典[右耳喪失]【アーミーナイフ】
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@馬良【オペラグラス】
@陳泰【忍者セット(服、クナイ、手裏剣三枚)】
@劉曄[気絶]【ロケットパンチ一組】
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン1枚】
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍】
@強端【笑い袋、デリンジャー】
@胡烈【????】
@胡淵【ロケット花火×50】
@司馬望[寝違え・急所負傷]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
@孫魯班【香水】
@董允【ぬるぽボイス(拡声器)】
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア、弓、毒矢×24、ソーコムピストル】
@位宮[放縦]【和氏の璧】
@陳琳【携帯電話】
@楊脩[右肩に切傷、気絶中]【なし】
@諸葛瞻【ショットガン(残弾27発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
@公孫康[左腕軽傷・恐慌]【トカレフ(8発)、銅の剣、飛刀×1】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢39本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
@ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)】
計65人の生存確認。
パーティー36組、103名の生存を確認。ピンユニット65名の生存を確認。
計、168名の生存を確認。
158-159は「ピンユニットの部」に訂正。スマソ
死亡者リスト (参加者公開)
【あ行】阿貴、越吉、袁尚、袁耀、王匡、王濬、王累、王朗
【か行】カイ越、楽就、郭図、楽進、夏侯威、夏侯栄、夏侯淵、夏侯恵、夏侯玄、夏侯和、夏侯衡、郭図、郭淮、雅丹、軻比能、韓徳、管亥、韓浩、
関興、韓当、関統、甘寧、麹義、麹演、魏続、姜維、紀霊、金環三結、牛輔、許攸、刑道栄、厳鋼、厳白虎、黄権、侯成、黄祖、黄邵、公孫越、
公孫淵、公孫サン、公孫度、孔チュウ、高蕃、皇甫嵩、孔融、顧劭、顧承、呉班、胡奮、呉蘭
【さ行】蔡和、蔡中、蔡瑁、謝旌、沙摩柯、周ショウ、周泰、周魴、朱讃、朱儁、朱治、朱鑠、蒋エン、鍾会、諸葛瑾、蒋欽、焦触、諸葛恪、徐栄、徐盛、
雛氏、成宜、全j、祖茂、祖郎、曹安民、曹叡、曹休、曹彦、曹爽、曹初、曹沖、曹芳、曹熊、孫堅、孫権、孫皓、孫静、孫翔、孫登、孫魯育
【た行】大喬、太史慈、董襲、董和、張允、趙雲、張衛、張燕、張[合β]、張既、張休、張昭、張任、張達、張悌、張南、趙範、張宝、張曼成、張楊、
張梁、張魯、張翼、陳宮、陳珪、陳式、陳震、陳登、陳武、陳蘭、程c、程銀、程普、田豊、陶謙
【な行】
【は行】馬雲騄、馬元義、馬岱、馬超、樊稠、費イ、費観、糜芳、甄皇后、傅士仁、傳僉、文聘、方悦、逢紀、鮑隆
【ま行】
【や行】楊弘、楊秋、楊松、楊任、楊彪、楊齢
【ら行】雷緒、雷銅、雷薄、陸遜、李恢、李厳、李粛、李通、柳隠、劉虞、劉勲、劉禅、劉j、劉巴、劉表、劉封、凌操、廖立、呂凱、呂岱
【わ行】
175名の死亡確認。合計343名の登場確認。
【残り168名】
東の空が白々と明るくなる。島に、放送が流れた。献帝の声ではないようだ。
「全参加者に告ぐ!私は宮廷の名も無き兵士である!
献帝様は止事無き事情により、今回はいらっしゃらない!代わって、放送は私が担当する!
では、さっそく新たに死亡した者の名前を挙げる!」
・
・
・
「なかなか順調である!諸君らには、この調子で、さらに励んでもらいたい!
次に、献帝様より禁止区域を増やすように言付かっているので、その連絡がある!
諸君がさらに殺し合いに励めるようにとの、献帝様のご配慮だ!有難く思うがいい!
今回、新たに禁止区域になるのは、交州と青州の2つである!交州、青州に居る者は今のうちに脱出しておくのだな!
では、諸君の健闘を祈る!以上!」
※
>>212以降、交州と青州が禁止エリアになります。
幽州、その東の果て。昨夜の雨も上がり、頭上の青空が今日の天気を教えている。
白狼山から恐慌状態のまま、公孫康はここまで逃走してきた。
ひたすらに走る公孫康の視界に、一つの立て看板が入る。自分がよく知っている看板。
黄祖らを殺し、孫堅たちを葬ったあと、公孫度や公孫淵と共にここに立てた看板。
公孫康は看板の前で止まり、そのまま泣き崩れた。
狂信かもしれない、無謀な野望だったかもしれない。しかしあの時は誰にも負ける気がしなかった。
二人とももういない。今はもう自分ひとり。恐怖も悲しみも全てぶちまけるように、泣き続けた。
「兄さん」
「その声は……公孫恭ニダ」
うずくまったまま見上げた公孫康の視線が弟を捉える。
「良く来てくれたニダ!お前もウリの復讐に協力するニダ!!」
立ち上がって駆け寄ろうとした公孫康の身体に、あっという間に風穴が開く。
「ちょっとでも期待したアタシが馬鹿みたいじゃない、まったく」
トカレフを構えようとした腕を蹴り飛ばし、銃を奪う。その銃で脳天に1発。
「…お休み、兄さん。あとはアタシがやるわ。……さて、どうしようかしら」
陽の光に輝く朝露が立て看板と死体を飾っていた。
【公孫康 死亡確認】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾5)、トカレフ(7発)、銅の剣、飛刀×1】
武安国は汝南から地理観のある青州に向かっていた。
・・案の定、着いた場所は長安。
短時間で長安に着けたことも然る事ながら、この方向音痴、まさに奇跡である。
そんな奇跡体験をした武安国にさらなる奇跡。
「・・おっ?あれは馬?・・まさかこんな島で馬をハケーン出来るなんて、俺ってラッキーボーイ?」
馬の名は渓跳。そう、馬雲禄が乗っていた馬である。
「・・あまり速そうな馬では無いが根性がありそうだな。・・名前はそうだな・・谷でも跳び越えられる。そんな意味をこめて渓跳にしよう。」
名前までかぶった。奇跡。
「これからよろしくな、渓跳。俺は馬好きだからな。大切にするぜ。」
そう言って渓跳の背を撫でてやる。渓跳も武安国を次の主人に選んだようでおとなしい。
「よし、青州は禁止エリアらしいから脱出するぞ。渓跳。」
ここが青州ではないことに気付いていない。が渓跳に股がり駆け出す。
「うひょー気持良い!さすが騎馬民族な俺。勇気が湧いてくるぜ!」
別に騎馬民族では無いが馬に乗った事で気持ちを大きくも持てるようになった。
「今の俺なら呂布でさえ瞬殺かな。なんたって今の俺は『超・武安国』だからな」
そう言って、武安国はどこかに駆け出した
@超・武安国(勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)、渓跳】
おまいらきもいよ
そうだね。
呂蒙は業βから南下していた。目指すは建業あるいは柴桑か。
呂「とにかく早いとこ長江わたんねーとな。ひとりじゃどうにもなんねぇし」
汝南に差し掛かったあたり。堂々と惰眠をむさぼる人影を認めた。
呂「あ、あれは・・・ま、まさか! し、司令官殿ぉ〜!」
周瑜は奇声を発しながら駆け寄る若者に気づき、まだ少しまどろんだ目で
鷹揚に答えた。
周「ああ。子明じゃないか。奇遇だな」
呂「司令官殿、こんなところで堂々と寝てるなんて危なすぎますよ!」
周「ははっ。すまないな」
呂「慎重なあなたらしくもありませんね。ですが無事で何よりです」
周「ははっ。まあ君に比べたら確かに私は慎重かもしれないな。で、君はどこに行くんだい」
呂「呉の旧領を巡って仲間を集めようと考えていました。良ければ司令官殿ご一緒してもらえませんか?」
周「ふーむ。どうなるかわからないが、他に良案もなさそうだし。君の案に乗っかるとするよ。伯符にも会いたいしね。よろしくね、子明」
新ユニット結成
《孫呉武闘派司令官ズ》
@呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】&周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※長江を渡る津に向かいます。揚州に向かい孫呉の仲間を集める方針です。
※孫策を探したい。孫策は荊州のどこかにいます。
「ぐあぁあぁぁ……畜生…」
火傷と創傷に苦しむ一人の男。何とか身を隠せる場所にたどり着き、眠れもせず苦しんでいた。
もう二人の男。朝の放送が流れている間はまだ確かに生きていた。
だが、彼らは仲間に看取られながら短い戦いの日々を終えた。
話は前日、黄昏時にまでさかのぼる。
自らの仕掛けた罠に向かってくる司馬望を確認し、冷たく笑う曹洪。
一方、自らが罠のド真ん中にいるらしいことを理解した司馬望だが、冷静に辺りを見回す余裕は無い。
「ええい……父上」
とりあえず父をここから連れ出さなければ。それだけは司馬望にも明らかだ。
股間と首の痛みに耐えながら、必死に何事かを自分に伝えようとしている父を、助け起こしに行く。
「チッ。…さて、どうしたもんか」
後方にさらに続く集団がいるのも気付いている。罠のタネを知る者を生かしておきたくは無いが、姿を晒すのも下策だ。
臨戦態勢のまま考え込む曹洪。しかし、
「なんだ…なになに……蝶型の罠…敵…曹…洪?」
司馬孚が必死に地面に刻んだ文字。それが状況を司馬望に教える。
「なんと!敵は曹洪子廉殿!?」
大声が街道に響き渡る。曹髦達も当然その声を聞いた。
こうなれば仕方ない。舌打ちと共に曹洪はスパス12の銃口を司馬望らに向ける。
その瞬間。司馬孚と目が合った。鬼気を宿したその視線に一瞬だけ曹洪は気圧される。
スローモーションのような視界の中で、司馬孚が司馬望を腕だけで突き飛ばす。自らの手の銃から散弾が発射される。
反動でバタフライ地雷のほうへと身体が倒れてゆく司馬孚。着弾とどちらが早かっただろうか。爆発が巻き起こった。
「曹洪殿が…何故、このようなことを…」
王凌が驚愕を浮かべて呟く。その時、向こうから激しい爆発音が響いた。
「曹髦様はここにいて下され。王凌殿、お頼みします。毋丘倹、諸葛誕、行くぞ!!」
街道脇の木々を遮蔽物としながら、文欽、毋丘倹、諸葛誕、そして文鴦が飛び出していく。
複数のバタフライ地雷を巻き込んで予想外に起こった爆発の音と衝撃に、曹洪は気を取られていた。
「司馬孚の奴め。息子を助けたつもりか?どうせ俺に殺されるというのに」
すぐに、右から接近する気配が曹洪を臨戦状態に引き戻した。木陰へと飛び込むと、今いた場所へサブマシンガンが掃射される。
「気づかれたか。…複数相手はやや骨が折れるな」
そう言いつつ、木に身を隠しながらベレッタで応戦する。
サブマシンガンの射線を見切っての巧みな反撃に、文欽、毋丘倹がそれぞれ右脇腹と左足に傷を負う。
「父上!…こいつ、許さんぞ!諸葛誕殿、援護頼みます!!」
父が重傷を負ったことで、三人の後方にいた文鴦が、毋丘倹の武器をひったくりながら飛び出す。
「おい、文鴦…!チッ、わかったよ」
掃射が曹洪を抑えている間に、文鴦は木々をすり抜けるように曹洪へと迫っていく。
「一人裏から回ろうとしてやがるな…しかし…」
青龍刀を振りかざし目の前に飛び出してきた文鴦に対し、持ち替えたスパス12を構える。
「いい的だぜっ!!」
散弾が文鴦の身体にめり込んでゆく。その時――文鴦の懐から強烈な爆発が曹洪を襲った。
懐に入っていたのは毋丘倹の地雷。もとより玉砕覚悟の文鴦の突撃だった。
近距離からの熱と衝撃に曹洪は吹き飛ばされる。
突如の爆発に驚いた諸葛誕が、警戒しつつたどり着いたそこには、両腕と意識を失い、虫の息の文鴦。
「文鴦……お前…」
文鴦はよくやったのだろうか。曹髦や文欽になんと言えばよいのだろうか。
衝撃で吹き飛んだのであろう、やや離れた位置にあった曹洪のベレッタM93Rを拾うと、文鴦を抱え上げる。
「あれは…司馬望と司馬孚殿か」
司馬望は気絶しているだけ、司馬孚は…文鴦以上にひどい有様ながらまだ生きていた。
彼らを仲間とともに回収すると、《魏帝と守護者》達はここを後にした。
火傷と傷を負い、衝撃に吹き飛ばされた曹洪。
這うようにして進み、見つけた小川へと身をすべり落とす。
「若造が…やってくれる……!」
憎悪が湧き上がる。曹洪の狂気がより黒く凝り固まってゆく。
>>168へ
【司馬孚 文鴦 死亡確認】
《魏帝と守護者/6名》
曹髦【戟】&曹奐【針金ハンガー】&文欽[右脇腹重傷]【長槍】&毋丘倹[左足銃創]【地雷7個】&諸葛誕【サブマシンガン、ベレッタM93R】&王凌【魔法瓶水筒(水入り)】
@司馬望[寝違え・急所負傷・気絶]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
@曹洪[重度火傷・左腕重傷]【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹】
※スパス12、日本酒、木刀は破壊されました。バタフライ地雷は罠のまま放置。
※ダメージは深刻ですが、致命傷には至っていません
曹丕と孟達の二人は、荊州までやってきていた。
「もうすぐ長江ですな」
「ああ」
曹丕は生存者リストと、そして孟達から渡された貨幣のようなものを眺めていた。
(残っている者で私が信用できる者は……陳羣、呉質、曹真、そして夏侯称と言った所か)
父と対峙する可能性も否めない以上、人数は絞っておいたほうがいい。
四友の陳羣と呉質は問題ない。血族で最も信用できた曹真も同じだ。良き友だった夏侯称も、自分を信頼してくれるだろう。
眼前の孟達を見る。さて、こいつは彼らに比べて信頼できるか。
否、と思った。
そして、曹丕にとって丁度良いとも言える機会が訪れる。
曹丕と孟達、彼らは出会ってしまったのだ。会ってはならない人物、曹仁子孝に。
「あれは確か曹仁殿……。どうしますか?」
孟達が尋ねる。曹丕は少し考えた後で気付いた。
彼の良く知る曹仁とは、少し違う。
何か、焦っているような気がする。
そこで曹丕は孟達に、こう命令する。
敵意はなさそうだ。少し話をつけて来い、と。
孟達は、少しばかり心に引っかかるものを感じながらも、曹丕の命令通りに曹仁の所までに赴く。
曹仁ほどの将なら頼りになるし、自分の生存率もいくらか上がるだろう。そう素直に思った。
だが、孟達は魏での年季の浅さ、そして自らの読みの甘さゆえに、曹仁の微妙な変化に気付かなかったのだが。
当然、魔剣の期限が迫っている曹仁はすぐに襲い掛かる。同族にして曹操の世子を斬る事は彼の忠誠と理性が拒んだが、裏切りを重ねたこの男なら問題ない。
慌てて大斧を構える孟達に、一部の迷いもない斬撃を次々と繰り出す。
そして曹丕は、静かにその場から姿を消した。
後に残るは、孟達の死体と立ち尽くす曹仁のみ。
「もし曹丕様が……殿や惇兄達にこの事を伝えたら」
手に持った髑髏剣──信じられないほどの切れ味を持つ剣が、どんどん自らの立場を追い詰めていっているような気がする。
嫌な予感を振り払いながら、曹仁は曹丕が消えた先とは別方向に進むのだった。
「ふむ、やはりか」
曹丕は刀をいつでも抜けるような体勢で、近くの村落に潜んでいた。
孟達は失格、という事である。曹仁の微妙な変化も見抜けず、そしてあの命令に疑念を持たないようでは、切り捨てるしかない。
背中を、つまり命を預けられるのは、真の意味で対等か、あるいはデメリット以上のメリットを持つ者とのみ。
そういう意味では司馬懿もありなのだが、団体になるのだけは避けたい。迅速な行動もし難くなる。
組むなら二、三人が限度だろう。
考えつつも、曹丕は近くの林で拾った栗を食べる。
雨露がついて湿ってはいたが、腹を満たす分には問題なかった。
「これからの食糧の確保も考えねば。近くの民家でも漁ってみるか」
【孟達 死亡確認】
@曹丕【天の叢雲、毬栗】
※本当に組む価値のある人物を探します。戦闘は無理せず。
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※大斧は放置。次のリミットは
>>252頃。
【訂正】
@曹丕【天の叢雲、毬栗、ケイオス・コイン1枚】
またしても揚州柴桑城。この地にまた一人、何かに引かれるようにやってきた男がいた。
激しい戦いがあったらしく、幾つもの死体が野晒しになっている。
男─董卓はその凄惨な光景に眉一つ動かさず、作業的に死体の所持品を探った。
「チッ、さすがに使えるものは残っておらんか」
呂布の手に新型の弩が入った以上、奴と一秒でも同じ場所にいるのは危険だ。
その判断は正しかったが、今後は単独で生き残りを図らねばならない。
「むむむ、なんじゃコレは?」
頭を吹き飛ばされた死体の側に散らばる物に気付き、手にとる董卓。
ああ、ついに最悪の人物に“あの本”が渡ってしまった…
数十分後。
「この痴れ狗どもぐぁーーー!!天下を奪いて天下に在る者が、敵を選ぶとは何事だーーーッ!」
島中に届きそうな声で喝を入れる董卓。気のせいか先程まででっぷり肥えていた体が引き締まり、
身長も伸びた気がする。その変化は例えるなら、ハードに新たなソフトをインストールしたかのような…
「天下万民!我を尊ぶべし!」
そして魔王が、このゲームの本当のスタートを切った。
@董卓【グロック17(残り13発)、果物ナイフ、蒼天航路1〜32巻】
※北上して雍州、涼州方面へ。
屑共が、この俺に対して卑怯な手を使いおって、
住み慣れたはずの地でこのような輩共に殺されるのは、
俺に相応しい死に方ではない。
そう、俺は最後の一人、この大陸の覇者になるが相応しいのだ。
この囲みを解くには、突っ込んできたやつから斬り捨て、
此奴等の意気を削ぐのが一番だ。
士気というのは、弱い輩ほど酔い、すがるものだ。
于毒「解った、俺が先に突っ込む、だから後に続いてくれ。」
W馬忠「おう!!」
ほう、思った通りになったか、死ね、俺のために。
于毒はボールアームを再び振り回した、今度は確実に当たる。
そう、数秒前までそのはずだった。
だが、目の前に見えたのは、鍔迫り合いで突き飛ばされた兀突骨と
阿会喃の姿だった。
そして、理解する間がないまま、彼の生命の司令塔は、
筒より放たれ、勢い付いた鉄塊に貫かれた。
間もなく ばたり、と倒れる于毒。
馬忠(蜀)「于毒!!」
魏延「馬忠、次は貴様だ。」
王平(まずい)
即座にそう悟った王平、魏延を脚を狙い撃ちにしようとしたが当たらず、
続けて尹黙の乱射した銃弾もそれて明後日の方向へと飛んで行った。
馬忠(蜀)「みんな!!俺から離れろ!!」
閻圃「な・・・いったい何を言い出すんだ!?」
馬忠(蜀)「早く!!時間はない!!」
馬忠と距離を置く阿以衣於護打母、そして、馬忠にFA−MASを放とうと構えた魏延。
馬忠(蜀)「まぐねっとぱわーマシンガン!!」
高速、いや光速の速さで魏延へ飛んでいく馬忠。
流石の魏延も、これにはたじろぎ、撃つのが鈍ってしまった。
FA−MASと馬忠のバングルがくっつき、衝撃のせいで転倒する魏延、
そして、持っていたFA−MASは馬忠と共に飛んでいった。
転んでから刹那、魏延の両脚を銃弾が襲った。
そして、目の前に、さっきデカ物と罵った男、
そして同僚であった男達が立っているのが見えた。
魏延「貴様等・・・俺を殺せると思っているのか!!」
王平「魏延殿、貴公はよく戦った。
我々と共に道を進みませぬか?」
魏延「断る!!覇者たる者は群れぬ!!
俺を殺せる者など居ぬ!!
貴様等ごときに俺が殺せるか!!」
兀突骨「儂が楽にしちゃる、じっとしておれ。」
魏延「俺を殺せる者があるか!!」
その人並みはずれた大声と、一つの剣戟と共に、巨星が一つ消えた。
馬忠(蜀)「魏延・・・」
王平「于毒・・・」
今の戦友、そしてかつての戦友の死に、落胆を隠せない九人。
だが、表門の炎をみて、早々に脱出することを決める。
兀突骨「で、燃えておるのは表門、単純に行けば裏門の方が逃げやすい、
じゃから、裏門の方から行くべきだと思うんじゃあ。」
王平「待った、発火しているのは表、とすれば裏から出てきた者を
狙い撃ちにするかも知れぬ、危険を承知で表から出よう。」
阿会喃「おいおい、焼け死んじまったら元も子もないぜ。
裏から行こうぜ、兀突骨は何せ火に
トラウマがあるしな。」
馬忠(呉)「いや、相手が二人以上とは限らないだろ。
兀突骨には我慢してもらって、表から行こう。」
揉めている、未だに方針は決まらない・・・・
【魏延、死亡確認】 【于毒、死亡確認】
《尚サマと平タン/2名+1》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※炎上してる成都正門からの脱出を試みます
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】
※裏門で待機、 第一村人発見を発見。
※関平達が正門から逃げようとしてることには気付いていません。
《第一村人発見/2名》
@夏候楙〔暴走〕【刀】&@金旋【スタンガン、説明書つき】
※まだまだ暴走中。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
※脱出準備中
&
《阿以衣於護打母(あいえおごだぼ)/7名》改名
@阿会喃【鉄の槍】&@尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&
@閻圃〔左腕銃創〕【携帯電話】& @王平【ボウガン(矢27本)】& @兀突骨【エクスカリバー】&
@朶思大王〔右腕銃創〕【マルポロ】& @木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
※脱出準備&けがの治療&于毒、魏延の追悼中
※魏延のアイテムである医療セットはけが人の治療に使用、
FA−MASはW馬忠に預け、ロープ、短刀はとりあえず放置
けがは、治療品のおかげで、早めに治りそうです。
炎に巻かれては困るのですぐに脱出、正門、裏門かは論議中
〜〜〜〜〜〜〜〜状況説明・図解〜〜〜〜〜〜〜〜
炎
炎
炎 王 裏門→
炎 家家家 家家家家 家家家家
炎 家家家 阿 家家家家 家家家家
炎 馬ギャア
炎 ギャア 夏
炎 ウオーッ!! 金
炎 家家家 家家家家 家家家家マテヤァーッ!!
炎 家家家 家家家家 家家家家
炎 家家家 家家家家 家家家家
炎 家家家 家家家家 家家家家
炎 小関尚三=ー
←表門
民家の中、しとしとと降る雨の音のみに耳を傾ける《李典を待つ》
ただただ睡眠をとり続ける劉岱をのぞき、
一日以上経過しても帰ってこない李典のことのみを考えて。
曹昂「やはり、探しに行くべきなのだろうか・・・」
曹真「・・・一昨日の夜のことを思い出してくだされ。
我々が生き延びることなど、不可能に近い。」
曹植「しかし、ここに居続けても、死を待つのと何が違う。
彼が死んでいないのは分かったんだ。
探してみないか。」
曹真「劉岱はどうするのだ?
ぐるぐる我々は同じ議論を繰り返している。
待つしかないのだ。
李典が居なければ、我々は意味を成さぬ。」
沈黙
重すぎる沈黙が辺りを包みこんだ。
それは彼らの己の非力と非業を嘆く運命へのアンチテーゼでもあった。
《李典を待つ/4名》
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン2枚】&@曹真[胸部切創]【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】
&@劉岱[頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死]【なし】
※まだ李典を待ち続けます。
生き物の焼ける嫌な臭い。煙は、まだ、立ち昇っている。
夜の岩肌は触れるとひやりと冷たい。その冷たさが、ホウ徳のもたれた背にも伝わってくる。
動かなくなった左肩からは、真っ赤な血が、まだ流れ続けている。
早く、止血をしなければならない。傷口を焼くため、動く方の腕を伸ばし、刀を火であぶる。
その刀の先では、暗闇の中にぼうっと浮かび上がる二体の焼死体が横たわっている。
目の前にあるそれは、生前の面影を一片も残しておらず、今となっては、嫌な臭いのする
大きな黒い物体に過ぎない。
闇の中で黒い塊にしか見えないその物体が、馬雲騄の亡骸であることに気付いたのは
彼女の得物がそばに落ちてあったからであり、また彼女が、同じように黒い塊となった
男の亡骸と、寄り添うようにして横たわっていたからでもある。
趙子龍。冷たい目をした男だった。男の亡骸は、恐らく、奴のものだろう。
ホウ徳が、あの目に感じた嫌な予感は、やはり、当たっていた。
あの男が、馬雲騄の良人であると知った時、どこかで、こうなるような気がしていたのだ。
「…今度こそ守り抜いてみせよう。そう心に決めたのだがな…」
…また、救えなかった。前の世界では、異国の病で亡くなった。
あの時、はっとするくらいに頬の削げた彼女に対して、結局、自分は何もしてやれなかった。
そして、この世界でも、また…
そんな思いを振り払うかのように、ホウ徳は、焼いた刀を傷口に当てた。
ジュッという音とともに、激痛が走った。叫び声をあげそうになるのを必死に堪える。
皮膚の焼ける嫌な臭いが鼻にまとわり付いた。
朝が来た。陽平関の険は白々とした日の光に照らし出される。
涙は、もう流れない。
ホウ徳は立ち上がり、東の空を見上げた。
隘路の両側に迫る岩肌の高い壁。その隙間から覗く狭い空はほのかに白い。
お嬢さんは逝ってしまった。張曼成もあの様子では生きてはいまい。
赤兎が心配そうに鼻を近付けてくる。
「大丈夫だ。全て元に戻っただけなのだ」
首筋を撫でてやると、赤兎はわずかに両の耳を動かした。
「…もう一度、お前と武に生きてみようか。片腕ではどこまでやれるか分からんがな」
ホウ徳はそう呟くと、馬雲騄の大斧ではなく、趙雲の槍を拾い上げた。
ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※左肩の骨は粉砕していますが、もう一度、戦闘に生きようと考えています。
また、放置した大斧、バーバリアンダガー以外のアイテムは燃えて使い物になりません。
「畜生、あの女はどこに行きやがった!?」
自分に睡眠薬を飲ませた女を捜して島を歩く張飛。
……自己責任という言葉は彼には無いらしい。酒に限っては。
いつしか張飛は、長安南部の峡谷にたどり着いていた。
「む? ……あれは」
死体が三つ。見たことの無い男達ばかりだ。
「誰だろうな……」
それは張魯達なのだが、張飛は面識がないので分からない。
だが、死体の側に放置されていた鉄の斧は拾っておく事にした。
自分の怪力には相応しい武器だ。
「しっかし、兄者達はどこに行ったんだか。……また逃げ回ってんのか?
とりあえず長安や下弁でも回ってみるかな」
斧を軽々と振り回すと、張飛は北へと向かった。
@張飛【鎖帷子、鉄の斧】
カク昭が引き籠っている陳倉の砦に近づく者がいた。
相手が誰だろうが何を考えていようが、撃つ。
それがカク昭のこの世界における基本方針。
「不用意に近づいたお前が悪いんだぞ、俺を恨むなよ」
頭部に狙いを定め、発射。
頭が穴だらけになった男の持ち物を漁るカク昭。
食料は残っていなかったが、食料を手に入れる道具はあった。
「釣り道具か。釣り糸や針なんかは罠を張るのにに使えそうだな」
砦に罠を仕掛けたとしても、そもそも接近させないのだからあまり意味は無いかもしれない。
それでも、防ぎきれずに進入された時のため、彼はせっせと罠を仕掛け始めた。
カク昭の引き籠り生活はまだまだ続いている。
【胡烈 死亡確認】
@カク昭【豊和89式小銃 、疑似餌一式】
※胡烈の所有品は釣り道具一式でした。糸や針などは罠の仕掛けに使いました。
186 :
追加:05/03/14 16:42:59
永安に到着してから関羽とホウ会は白帝城にとどまっていた。
「放送聞こえたか?」「うむ、どうやら兄者達もホウ徳殿も無事のようだな。」
関羽は微笑しつつうなずいた。
「次の禁止エリアは交州と青州か。そろそろ動いたほうがいいんじゃないか?」
せかすようにホウ会は言ったが、関羽は腰を上げようとしない。
「島とはいえ、益州は広い。それに土地勘があまりない。やみくもに探すだけでは見つかるまい。」
「ばかな。蜀漢の人間が何を言っている」
「兄者が入蜀した時、私は荊州を守っていたのでな」
「ああ・・・」
ホウ会は思い出した。以前の世界では、荊州を守っていた関羽は魏の曹仁と呉の呂蒙に挟み撃ちにあい、
仲間の裏切りもあって、捕らえられて斬られていた事を。
「ここは益州と荊州の国境。兄弟が成都に移動するのを待つにはちょうど良いと思わんか?」
「しかし、城に寄るとは限らないだろ。交代で外を見張るにしても二人じゃ骨が折れる」
「ふむ。」と関羽は考える様子だったが、おもちゃセットの煙玉を取り出すと
慣れた手つきでライターで火をつけ、そっと城壁から外に放り投げた。
これが地面にごろりと落ち、青空にむかって白煙をあげはじめた。
「・・・狼煙、か?」
「ただ待つばかりでは芸がないしな。ま、信用できる者だけが気づくとは限らんが」
それを聞いてホウ会は苦笑するほかなかった。
このゲームでは目立った行為は命取りになる。
しかし関羽はそれを十分承知したうえでの行動だったからだ。
白煙を見つめながら、関羽はつぶやいた。
−兄者、翼徳、気づいてくれよ
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉3個・水風船10個・ライター】
ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
※現在地は永安・白帝城
※煙玉使用中 10/10
※煙玉は1個につき10スレで効果がなくなります。
40スレ後までに誰も現われなければ、移動します。
【訂正】
スレ→レスでした。
袁譚「どこへ行く?幽州は論外だしな…ここは思い切って楊州に行ってみないか?」
高幹「特に行きたい場所も無いし海岸に出て南に行ってみますか。食事が終わったら動きましょう。」
袁譚「食事か…支給された食料は無くなってしまったし、野菜と木の実ばかりの食事は飽きた。肉が欲しいが贅沢も言ってられないしな。」
高幹「野生の生き物も探せばいそうですが捕らえる手段が我々には無いですからね。」
食事を終えた2人は隠れ家にしていた林を出て海岸の方へと歩き去った。
《僻地で引きこもり作戦/2名》
@高幹【食べることのできる植物図鑑】&@袁譚【青嚢の書(上)】
徐州を経由して楊州へ向かいます
いくら待っても誰も来ない。ここでの待ち伏せは失敗か、次はどこへ…虞翻と賈充が漢中での待ち伏せをあきらめかけていた頃、
遂に一人でやってくるターゲットを見つけた。
「ようやく獲物がやってきたな」
ほくそえむ虞翻と賈充。異民族風の男は特に警戒するでもなくこちらのほうへと近づいてくる。
(うまいこと当ててくださいよ)
(わかってる。任せろ)
物陰から吹き矢で狙うが、一発目は大外れ、外れすぎて相手にも気付かれなかった。
(何やってるんです。せっかくのチャンスなんですよ)
(うるさい黙れ。次は絶対に当てる)
二発目。しかしまたも狙いは外れ、しかも相手に気付かれてしまった!
「物陰から狙うとはな。貴様ら!」
強端は辺りをぐるりと見回し、虞翻と賈充の姿を発見する。
「あああ、もう!役立たず!」
賈充の言葉は無視して、虞翻は三発目の吹き矢を発射していた。強端がこちらを向き的が大きくなったため、今度は命中する。
「良し当たった!見ろ!」
毒吹き矢を当て油断する虞翻。しかし―
「貴様ら、何の真似だ?こんなもの蚊に刺されたようなものだぞ」
強端は何事も無いようにデリンジャーを懐から取り出す。
「まずい!私は逃げますよ」
「な……こんなハズは…もしやこの毒、遅効性か!?」
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/27本(遅効性)】&賈充【なし】※逃走。ジュースは食料として消費
VS
@強端[遅効性の毒]【笑い袋、デリンジャー】
※遅効性の毒を受けています。毒を抜かないと10レス程で衰弱、やがて死亡します
空から皿や机が降ってくる。
気の緩みがあったか。もうすぐ益州だというのに。
韋昭は上庸城の城壁にいる人物を見上げた。
他の二人は落とし穴の中から見上げていた。
《三國志歴史家》の三人は上庸を通り、漢中にはいる道を選択して益州に向かっていた。
司馬望に襲われてからは周囲に対しての警戒心が強まり必要以上に慎重になったため、移動速度は遅かった。
それでも睡眠時間を少々削って歩き上庸城にたどり着いたのだ。
今まで長時間緊張状態にあった疲れからか、間の悪い事に落とし穴の仕掛けてある上庸城に差し掛かった時に気を抜いてしまった。
魚豢と司馬彪が同時に落とし穴に嵌り、声を出す。
突然の事で思わず声が出てしまうのはしょうがない事なのだが、ケ艾はそれを聞き逃さなかった。
すばらしい反応で城壁に駆け上がり、予め城壁の上に運んでおいた家具や生活用品を落とし穴に嵌っている連中に投げつけた。
司馬彪を引っ張り上げようとしていた韋昭は、投げつけられた竹間のカドに差し出していた右手が当たり手を離してしまう。
「紹統殿すみませ…うわっ」
降ってきた机を避ける韋昭。
魚豢は自力で這い上がったが、降ってきた皿が頭頂部に当たり気を失った。
穴の中から司馬彪が叫ぶ。
「弘嗣殿!魚先生を連れて逃げてくだされ!」
韋昭は反論しなかった。痛む右手で魚豢をつかみ、引きずって逃げた。
椅子が、瓶が、皿が自分を狙って降ってくる。
司馬彪はむち打ちになった背中が痛いな、と思った。
ケ艾は城から出て司馬彪が生きていないか、所持品は何かを確認し、ため息をついた。
「これだけ派手にやって金の延べ棒だけか・・・」
三人のうち一人しか仕留められないとは。
次は城内に引き込んで城内の罠で足止めするか。
投げつければ強力な武器になりそうな金の延べ棒を拾い集め、
投げつけた物と司馬彪を穴の中に埋めて、ケ艾は城内に戻った。
【司馬彪 死亡確認】
@ケ艾【鍬、フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】
※上庸城に篭城。
《三國志歴史家/2名》
韋昭[右手怪我]【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢[気絶、頭部負傷、両脚捻挫]【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
※荊州北部へ逃げました。
194 :
1/4:05/03/15 20:18:31
「どういうことだ?代理とは」
陳留、曹騰邸。急いで青州から帰ってきたので、待ち合わせの場所でしばしの休息をとっていた男――田疇は放送を訝しんだ。
主催者献帝、劉協はこのゲームを管理する責任者だ。『止事無き事情』とはその責任者が動かねばならないほどのことなのか。
些末な事務程度のことなら、あの護衛兵たちで事は足りるだろう。となると、ゲームの根底に関わることが起きたのかもしれない。
「禁止…区域か?」
例えば主催者が、隠密に禁止区域に該当する州に行き、何らかの形で禁止区域を発動する。
だから、禁止区域で自ら死を選ぶような者を防ぐために最初の爆殺があったのではないか?
突然あのような形の死を見せつけられたら、わざわざ禁止区域に止まってああやって爆死したい、とは考えないだろう。
まぁ、ただ単に、劉協の言葉を借りるなら『つまらない』から殺した、ということもあり得るが。
どちらにせよ、現時点では情報が少なすぎる。奴による本来の放送に戻った時に代理について何か言及するかもしれない。
そこでうっかりと失言でもしてくれれば幾つかの事実を推測できるやもしれない。
「それまで、生きていなければ」
自分にも、周りにも言い聞かせる風に言い、ベレッタを出した。
このベレッタは早いうちに修練して使えるようにしておきたい。
威力や射程は申し分ないが、銃撃音が大きいのと矢と違って弾を自作出来ないのが欠点である。
これから先は武器をどう有効に使うかが生死を分かつだろう。
先程降った雨のせいで道がぬかるんでいる。泥濘を避けて道を通るのは難しいせいか、足跡が一組あった。
「…追うか」
危険は承知、罠の可能性もあるが、何もしなければ死を待つばかりだ。
「危ない橋を渡らなければならないこともある」
彼は慎重かつ迅速に足跡を追った。
195 :
2/4:05/03/15 20:19:39
雨上がりの光が降り注ぐ森林。田疇は、木という遮蔽物を利用して足跡を追跡した。
それはまさに犯人を追跡する探偵のようであった。
そして、巨木の陰と、そこから少し離れた場所に人影が見えた。
(あれは…元譲か。隠れている巨木の裏側には、??人面猫か?)
そこはちょうど夏侯惇、人面猫(潘璋)が見渡せる位置にあった。
(元譲は警戒している。こんな時に突然話しかけるのは危ういな)
油断無く張りつめた夏侯惇の表情を見てそう思った。
(人面猫の正体を突きとめるか)
人面猫はそこらの木イチゴを一心に食べている。元譲はこちらからは見える位置だが、あちらからは木の陰になって見えない。
人面猫に気付かれず背後から回り込むのは容易かった。
「そこのお方、何をしておいでかな?」出来る限り丁寧に話しかけたつもりだった。
急に話しかけられた潘璋は、いきなり田疇に飛びかかった。無論、武器を奪うためだ。
田疇は突然襲いかかられたが、とっさに身をかわした。
その瞬間、彼の脳が、戦闘用の武人のそれに切り替わった。
(こやつ、耳飾りをした人間か!)
不意を突かれたものの、2対1の戦闘経験のある彼にとって、丸腰の人間を斬るなど、野菜を切るに等しかった。
ザン!!名刀は何の抵抗もなく、一太刀で潘璋を物言わぬ死体に変えた。
「正当防衛とはいえ丸腰の人間を斬るのはあまり気分が良くないな」
時間をかけて穴を掘り、猫耳男を埋葬した。
196 :
3/4:05/03/15 20:21:30
猫耳男を葬ってから巨木の裏に声をかけた。
「元譲、そろそろ出てきたらどうだ?はるばる幽州から帰ってきたんだから労いくらいあってもいいんじゃないか?」
「やれやれ、気付かれていたか。相変わらずだな。」
「『相変わらず』とはご挨拶だな。幽州では死にそうになったんだから」
「そいつは失礼。しかしお前、戦闘になったら人格変わるとか言われてないか?」
「見てたのか?しかしそれは寧ろ、君に当てはまるぞ?
普段、冷静な者ほど抑圧された獣性が戦闘で目覚めると思うんだが。」
「ほー。そんなものか。ところであいつは、人面猫じゃないのか?」
「いや、耳飾りをつけた人間だったよ。一緒に葬ってきた。」
「そうか」
田疇は微笑しつつ、いや惜しいことをしたなと言った。それは子どもがとっておきの悪戯を披露する前のような顔だった。
「どういうことだ?」
「あれは、君によく似合うと思ったんだがな。あれを付けて戦に出てみろ。“猫夏侯”と渾名されること請け合いだ」
一瞬、あの耳飾りを付けて剣を振るう自分を想像してみた。そのイメージとあのふざけた耳飾りの格差がひどく滑稽に思えた。
「くっくっく、俺が猫ならお前は鼠だな」こみ上げる笑いを堪えつつ、夏侯惇は言った。
「鼠?」怪訝な顔で尋ねた。
「ああ、お前の名は“疇”だろう?鼠の鳴き声も“チュウ”だろうが」
「ああ、そういうことか」あはは、とひととき快活に笑いあった。
それは、凄惨な殺し合いををしばし忘れるほど、楽しい時間だった。
197 :
4/4:05/03/15 20:22:46
笑いあった後、2人は真剣な面持ちに戻り、今後について話し合った。
「孟徳を探すのと、人材を集めるのはどちらを先にする?」
「ふむ、私は曹操様を探すのを先にしたほうが良いと思う。」
「人材を集めるのは反対なのか?」
そういう訳ではないが、と言い「えてして、大集団というのは些細なことで瓦解しやすい。それに奇襲も受けやすいしな。
せいぜい、あと3,4人がいいところだろう。」
「確かに。じゃ孟徳を探すのを先にするか。
実は木イチゴを辿ってきたんだが、猫耳男に食われたんでわからなくなった」
「そうか。じゃ取り敢えずエン州から徐州に抜け、そこから西に向かうか。」
「そうしよう。」
こうして、2人はエン州の端に向かった。無論、禁止エリアに引っかからないようにである。
しかし、その様子を見ていた男がいた。荀攸である。
「恐ろしい…。まさか夏侯惇ほどの人物が、無抵抗の人間をあっさり斬り殺すような奴と行動を共にするとは。さらに、そいつを殺した後笑い合うとは。…狂気の沙汰だ。」
彼は、一部しか事の顛末を見ていなかったため、田疇と夏侯惇のことを誤解していた。
「これは、曹操様に報告し、彼らに誅を賜るべきだ」
ここでは、遮蔽物が多く自分の腕ではグロックを当てられない。
ましてや戦闘になったら勝てる気がしないので、この場は去ろうと決めた。
「あのような奴らと一緒の方向には行きたくないな。西へ向かうか」
【潘璋 死亡確認】
チーム結成。《でんちゅーとトントン/2名》
夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】& 田疇【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
※チュウ→疇に表記変更します。とっても可愛い猫耳カチューシャは放置。エン州から徐州を回り、曹操を探します。
@荀攸【グロッグ17】
※2人のことを誤解したまま、曹操を探します。西へ。
「元譲よ、“チュウ”は日本語読みじゃないのか?」
「それは言わない約束だ」
これはいい!じゃあ、俺も・・・
猫耳男の襲撃を撃退した袁紹と曹操は青州沿岸部までやってきて休憩を取っていた。
しかし、放送でここ青州が禁止区域になることを知り、沿岸部をそのまま南下して
徐州に入っていた。
持病の頭痛が始まる気配を感じて足取りが重くなる曹操を励ますように歩く。
どうにもここ徐州が曹操には鬼門のようだ。
父親と一族を惨殺され、復讐に駆られて無謀な戦を繰り返した過去を思い出すのか、
口数も少なくなり、表情もひどく暗い。
「しかし猫耳男は不気味だったなあ!」
場を盛り上げようと袁紹はわざとらしく明るい声を上げた。
「孟徳も怖かったろう。お前は武器が無いから不安だろうが、大丈夫さ、
この剣さえあれば怖いものはない」
逃げられないようにと未だ手を掴んでいる。最初は抗っていた曹操も、
今や大人しく後をついてくるだけだ。
隙を見せれば裏切られるかも知れぬとの思いは、共に行動するうちに
徐々に消えていた。何と言っても幼なじみである。気心も知れているし、
なによりこの狂った状況下でひとりになるのは避けたいところだ。
「揚州に向かおう。北ではあまり人に遇わなかった。お前の部下たちは
南に行っているかもしれないしな。そこで手頃な休憩場所を見つけて、
今後について考えようではないか」
「……本初は、前向きだな」
「何言ってるんだ。何があったって俺たちは生き残ってみせる、そうだろ?」
突然ぽつりと呟いた曹操に向かって、袁紹は殊更力強くそう言い切った。
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※揚州へ移動します。
放送が聞こえた。ここ、交州が禁止区域になるらしい。
今まで向かい合っていた海をじっと見つめる。
―もう、この景色ともお別れか。
一度離れたが最後、ここにはもう戻って来れないだろう。
「また、海を見てみたいな…」
李豊は名残惜しそうに海を見つめながら、オカリナをそっと顔に抱き寄せ、口をつけて吹き始めた。
危険なのは分かってる。すぐに敵に見つかるかもしれない。移動しながらなら尚更だ。
…だけど、自分は吹かなきゃいけない気がする。この自分と共に在り続けるアイテムの為にも、死んでいった皆の為にも、また生きることができている自分の為にも。
彼はそのまま、一歩ずつ楊州へと歩き出して行った。
♪〜アンバランスなKISSをして 演奏中〜♪
@李豊【不思議なオカリナ】
演奏しながら楊州に向かいます。
禁止区域の発表がされた。どうやら交州にいると爆破されるらしい。
「ふむ……」
杜預らの気配が近くなってきた矢先だと言うのに残念だ。
交州から脱出する所を狙うのもありだが、自分と同じ事を考える輩がいないという保証は無い。
考えた末、彼らに仕掛けるのはもっと後にする事にした。
自分の任地であった武陵にでも行って、今後の事を考えるのが良いだろう。
杜預らは賢い武将だ。自分が生き残っている事を知っているなら、その男が待っている可能性のある区域にはまず戻ってこないはずだ。
よって、おそらく向かうのは蜀。そして諸葛均がいるなら、永安から迂回して荊州に入る可能性がある。そして北上というのが無難な線か。
永安や武陵は自分の家の庭のようなものだ。縮小されているとは言え土地勘はある。
既に武器の使い方には慣れた。後は作戦と機会次第だ。
「それでも、まだ決戦には早いかもしれん」
海岸そばの樹木から椰子の実を手に入れる。食糧としては少々物足りないが、無いよりはましだ。
「行くか……」
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア、弓、毒矢×24、ソーコムピストル】
※武陵へ。食糧を補給しました。
漢中の街中を、虞翻と賈充は必死に走っていた。後ろからは強端が追ってくる。
「何でそんな大事なことわからなかったんですか!」
「うるさい黙れ!私が悪いんじゃない、ちゃんと取説に書いてないのが悪いんだ!」
「でもあんた医者でしょう。そんな事もわからないんですか!?」
「うるさい黙れ!!」
後方からデリンジャーの射撃音がした。二人は寿命が縮まる思いだった。
必死に走って気が付いたときには、追っ手の姿が消えていた。
「ハァハァ…奴は一体どこへ…」
「毒が効いてきたんだろうよ。走り回れば尚早く回るしな。そこらで倒れてんだろ」
建物の陰から様子を伺い、慎重に今逃げてきた道を戻る二人。
果して、毒が回ったのであろう、壁に寄りかかって苦しむ強端の姿を見つける。
「ふふふ。これで奴が死ねばあの新型の弩もわれわれのものに」
(だが虞翻は私に武器を渡すだろうか?そもそも私がどれだけ信用されている?見極めねば)
「ああ。だが油断するな、まだ意識があるからな。奴が死ぬまでゆっくりここで観察するとしよう」
(われわれ、か。賈充の価値は弾除け程度だが、武器を渡してしまえば裏切る危険もある。さてどうする)
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/27本(遅効性)】&賈充【空きビン】
※物陰から強端を見張っています。あと、>>191の賈充の持ち物にジュースの空きビンを追加します
VS
@強端[遅効性の毒、衰弱]【笑い袋、デリンジャー】
※毒で弱っています。何らかの手段を講じないとあと10レス程で昏倒。
「おい、王粛」
早足で丘を下る王粛の肩を掴み振り返らせる袁熙。
「なんでしょうか袁熙殿先程の事ならば…」
面倒臭そうに振り返る王粛。
「それは気にしていない訳じゃないけど、今僕が言いたいのは違う事だ、だから聞いてくれ」
「・・・・」
「天下取りは弟の夢だ、僕の夢じゃない。さっきみたいに無闇に突っ込むような事は多分もうしない」
「・・・・」
「自分ひとりの力で生き残っていけるほど僕は優秀じゃないって分かってる。だけど僕は生きていたいんだ一瞬でも長く!」
「だから見捨てないでくれ、ですか?」
王粛の目をすがる様な目で真っ直ぐ見つめてくる袁熙。
袁家では大切な話をするときは相手の目を真っ直ぐ見なさい、というしつけがされているんだろうなと王粛は思った。
《友を探して》の四人を指差して言う。
その四人は西に、益州へと向かって歩いているようだ。
話をしている間に少々離されてしまったが追いつけない距離ではない。
「一瞬でも長く生きるためにあの四人の力を使います。袁熙殿も話を合わせてくださいね」
《鉄鞭の誓い/2名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
※《友を探して》を追いかけて仲間にしてくれるように交渉します。
《友を探して/4名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート六日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
※陸抗、諸葛亮、ホウ統を探して益州へ向かいます。上記二人に気付いているかどうかは不明。
曹性「雑魚が。文官風情がこの俺に勝てるか」
陳羣「ぐっ…」
花火による合図を受けた陳羣の取った行動は、仲間の救出だった。
隠れていた宛城から城外の見張り場に向かおうとした陳羣の前に、小銃を抱えた曹性が現れる。
取っ組み合いで相手の銃剣を叩き折った陳羣だったが、自分は非力な官吏、相手は武将の端くれである。
奮闘むなしく組み伏せられるのに時間はかからなかった。銃口が突きつけられる。
曹性「あばよ…ぐむぅ!?」
陳羣「季重か!」
引き金を引こうとした曹性の背後から、どこから現れたのか呉質が首を絞めあげていた。
呉質「馬鹿!逃げればいいものを無茶を…」
曹性「てめぇ、さっきの野郎かっ…!」
64式小銃を放し、腰に差していたエストックをの呉質の腹に突き立てる。
呉質「ぐう…」
陳羣「季重ー!」
曹性「次はおまえだ!…!?」
呉質を引きはがし、陳羣に向き直ろうとした曹性。だが、その首筋を既に手裏剣が掻き切っていた。
陳泰「父上、呉質どの、申し訳ありません…」
呉質「いいんだ。君の慎重な判断が正しい…」
曹性を倒し二人を救ったのは、荊州北部をうろついていた陳泰だった。
陳羣と曹性が戦い始めた時から様子を伺っていたが、
父でも信用できるか分からず助けに入るのをためらっていたのだという。
呉質「長文先生、あんたは立派な人だが、真面目で人を信じ過ぎる…戦場じゃそれは弱点に…」
陳羣「…季重…わたしのせいで…」
呉質「…生き残れよ…あんたは平和な時にこそ役立つ…」
【呉質 曹性 死亡確認】
@陳羣【ソードブレイカー、ロケット花火19本】
@陳泰【忍者セット(服・クナイ・手裏剣2枚)、64式小銃、双眼鏡、血液製剤、ケイオス・コイン2枚】
※宛城近くにいます。一緒に行動するか否かを含めて今後の身の振りかたを相談。
※エストック、胡弓はかさばる為その場に放置。
64式は折れた銃剣部分を取り外しています。
208 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/20 09:04:07
期待age
「…漢中へ行きましょう」
「何だって?」
真上から降ってくる日の光。五丈原の台地へ一方的に落ちてきてジリジリと肌を焼く。
孔明は、早朝の放送が流れてから今まで、一切、口を開かなかったので、思わず司馬懿は聴き返してしまった。
振り返った孔明の表情は普段と変わりない。
「漢中…益州へ行きたいのです」
「…何か、当てがあるのか?」
「今朝の放送で兄の死が告げられました。殿や仲間達、弟の均や息子の思遠(諸葛瞻の字)が心配です」
「当てはあるのか、と聴いている」
「彼らも蜀漢の臣です。それ以外、特に根拠はありませんが、益州へ行けば彼らに会える気がするのです」
「当てがないのなら、動かない方がいい!」
司馬懿はほとんど怒鳴ってしまっていた。どうしてか、孔明の口から突拍子もない発言が飛び出した事に、腹が立って
仕様がなかったのだ。彼はそんな自分に戸惑いながらも続けた。
「むやみに移動するのは危険だ。食料だって手に入らなくなるやも知れんのだぞ」
「食料なら私が何とかします。お願いです」
「確かに、狩りの方法を見つけたのはお前だ。食べられる野草も、簡単に火を熾す方法もそうだ」
「ですから…」
「だが!ここと益州とは違うと言っているんだ!第一、山越えになる!険しい上に、身を隠すことだって難しい道ではないか!
敵の狙撃に注意しなければならない!食料だってここのようにはいかんぞ!」
「…あなたは…あなたには、家族や仲間が心配だという私の気持ちが、分からないのですか!?」
孔明が、初めて声を荒げる。と、腹の底からどうしようもない怒りが湧き上がってきた。
「何だと!?貴様…!私には家族がいないとでも言うつもりか!仲間がいないとでも言うつもりか!!」
気が付いた時には、諸葛亮の横っ面を、思いっきり、殴りつけていた。自分の心の奥にあったもの全てをぶちまけていた。
この狂ったゲームに対する、不安や、恐怖や、憤りの、全てを、目の前の一人の男に。
諸葛亮は、地面に顔を伏せたまま起き上がろうとしない。ただ、くぐもった声で「お願いです」と繰り返すばかりだった。
《運命の策士/2名》
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】&@司馬懿【農業用の鎌】
下痢が止まらない。もう肛門からは何も出てこないが痛みだけが一向に引かない。
「・・・だ、駄目だ、とても耐えられん」
陳寿は呟き、ザックを開けた。
彼のザックはペランペランだ。中身に対してザックが大き過ぎるのだ。
ザックの中身は奇妙な錠剤だった。小さく細長いアルミ缶に入ったそれは、鮮やかなピンク色で、強烈な臭いがした。
説明書には見たことのない文字がずらずらと並び、全く、解読不可能。ただ、最後の行に『鎮痛』とある。
それだけを頼りに陳寿は思い切ってそのスッゴイ怪しい錠剤を飲むことにした。
@陳寿[空腹、下痢]【???(怪しい錠剤)】
※沓中(益州北西部)に潜んでいます。アイテムの怪しい錠剤を飲みます
牛金は樊城を出た後、バスケットボールを弄りながら荊州南部へ向かいゆっくりと歩いていた。
野生の兎などを捕まえて空腹を満たし、手ごろな木陰で夜を明かした。
そんな牛金の視界に江陵城が入った。
「大分ゆっくり進んできたけど、やっと江陵に着いたか。誰か組めそうな奴はいないかな、手ごろな相手なら襲っても良いし」
江陵城にいた伊籍は牛金の侵入に気付かなかった。
丁度食事を取っていた伊籍の様子を物陰から窺う牛金。
自分はあの男を知らない。
それに大した武器は持っていなさそうだ。
・・・襲うか。
物陰から飛び出した牛金は伊籍を組み伏せ抵抗も許さず絞め殺した。
散乱した食料を拾い食いしつつザックを漁る。
「油か・・・、火をおこす道具があれば使い道が広がるな」
食料を食べつくすと牛金は城を出て歩き出した。
当ては無い、目的も特に無い、それでも一箇所にじっとしているのは彼の性に合わなかった。
【伊籍 死亡確認】
@牛金【バスケットボール、油二リットル】
※荊州南部を徘徊。棒切れは放置。
「センサーによればこの辺りのはず…」
裴元紹はそういって地面を見渡し、ごく最近掘られた部分を見つけ出した。
「安らかな眠りを妨げるのは本意ではない…だがレディーのためだ…すまない」
潘璋の死体を地中から見つけると、そっと頭から猫耳カチューシャを取り外す。
それから再び潘璋を埋葬し、その上に木切れと石で簡素な塚を作る。
「できる償いはこれぐらいだ……許して欲しい」
長い時間、丁寧に祈りを捧げた後、裴元紹はダンディーにいずこかへ立ち去っていった。
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍、とっても可愛い猫耳カチューシャ】
213 :
1/3:2005/03/23(水) 02:45:17
曹操を探すため、西へ向かった荀攸は、反射的に近くの茂みに隠れた。目の前に、突然、宮廷で見たあの兵士達が現れたからだ。
兵士達は全部で6人。皆、うつむいて、ぼうっと横並びに立っている。肩にはそれぞれ異なる形の兵器を背負っている。胸に武器
であろう、拳大の玉のようなのをいくつかぶら下げている者もいる。
荀攸が、波打つ胸を沈めながら、茂みの中をジリジリと後退していると、急に兵士達は目が覚めたようにビクッと痙攣した。すぐに
姿勢を低くする。銃を構える。荀攸の手の中のそれは、兵士達の所持しているものと比べ、ひどく頼りない。
「現在、8時33分。陳留西部ブロックナンバー4。…6名全員の転送を確認…」荀攸が、茂みの中に潜り込んで様子を窺っていると
やがて、中の1人が話し始めた。「…さて、分かっているとは思うが、これは規則違反だ。ケンテイサマには知られていないだろうな?」
「もちろんだ」
「制限時間はどれくらいだ?」
「1時間だ。現在、ケンテイサマは『止事無き事情』の遂行中で、あと1時間は宮廷には戻らない」
兵士達の声は、低いがよく通るテノールで、すでに、彼らから20bほど距離を離した荀攸の耳でも、容易に聴き取ることが出来たが、
驚くほど滑らかに発音される『献帝様』は、無機質な別の何かのように聞こえ、荀攸には、初め、それが何のことか分からなかった。
最初に話し始めた奴だけ、兵士の正装の上から黒いマントを羽織っている。あいつがリーダーだろうと荀攸は思った。黒マント以外の
5人が、直立不動の姿勢をとっており、黒マントの質問に姿勢を崩さず答えているからだ。ただ、情報伝達をスムーズにするためか
他の5人はリーダーの黒マントに対しても敬語を使わないようだ。黒マントは少し改まって、また、話し始めた。
214 :
2/3:2005/03/23(水) 02:46:02
「確認だが、我々の任務は、献帝様が宮廷に戻る予定時刻9時33分までにバグを見つけ出し、始末することである。献帝様は奴の
生存を許したが、参加者の中にこの世界の秘密を握っている者がいては、ゲームが円滑に進まなくなるだろう。何としても、あのバグ…
…コードネーム張勲は我々の手で始末しなければならない。
ただし極秘に、だ。このミッションが管理者である献帝様に知られれば、我々は目的を果たすことなく消去されてしまうだろう。
また、仮にバレなくても、献帝様が宮廷に戻った時点で、我々兵士は、宮廷のある洛陽以外のエリアには存在出来ない。すなわち、
チャンスはこの1時間の間だけということだ。貴様らには、静かに、そして迅速に、行動してもらいたい」
「…1つ質問したい」静かに聴いていた5人のうちの1人が言った。黒マントが了承すると、そいつは続けた。「我々には殺しのライセンス
はない。バグ発見後の具体的な行動内容を教えて欲しい」
「例のフォルダに隔離する」黒マントが言うと、5人はいっせいに答えた。「了解」
バグ?コードネーム?管理者?ライセンス?フォルダ?荀攸は、黒マントの言っていることの半分も理解出来なかったが、兵士達がゲーム
参加者の誰かを何らかの方法で始末しようとしていることだけは分かった。自分の知らないことが多い。もう少し様子を見た方が良いだろうか?
「奴の現在地は?」
「確認する」
そう言い、1人の兵士が背負ったザックから黒っぽい箱のような物を取り出した。その箱は折りたたみ式で、兵士はそれを奥に押し開けると
すごい速さで動く10本の指でカタカタと、開いた箱を叩き始めた。箱は開いた面が発光しているらしく、兵士の顔が青く照らし出されている。
すぐにピッという無機質な音がし、箱を叩いていた兵士が言った。「近くにいる」
215 :
3/3:2005/03/23(水) 02:46:35
@荀攸【グロッグ17】
※陳留の西端で奇妙な行動をとる兵士達を見かけました。彼らを暫く観察するつもりです。
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
※近くに潜んでいるようです。彼は何かに気づいているために兵士達に狙われています。
追記:王宮の兵士達は『バグ処理』のため、彼らだけで独断行動しているようです。
また、彼らは、ゲーム参加者ではないため、どのリストにも存在しません。
「動かなくなりましたね」
「演技という可能性もある。もう少し様子を見るべきだな」
十分すぎるほどの間様子見を続け、やがて虞翻と賈充はおずおずと倒れている強端へ近づく。
「ふむ…完全に意識を失っているな」
そういうと虞翻は迷わず強端の首を絞め、息の根を止めた。
強端の手からデリンジャーを奪い所持品を探りつつ、虞翻は今後のことを考えていた。
(さて。武器の分配はどうする?わたしも賈充も個人の戦闘能力は低い。
目標の分散のために仲間は欲しいところだがなるべく強力な武器は与えたくない。
しかし…ここまで生き残っているような奴は既に相当殺しているか、ある程度の仲間を得ているかだろう。
ここで武器を独占して賈充を切り捨てたとしても、今から改めてわたしと手を組むなど考えられん。
ならば…、裏切りの危険性があっても賈充を仲間として使う方が目がある。
どうせ賈充も似たようなことを考えているのだろう。今は利用できるだけ利用すればいい)
独りでいることへの恐怖や不安が猜疑心よりも勝っていた。
「…私がこの武器を使う。お前はこの吹き矢を使ってくれ。あとその空きビンをくれないか」
吹き矢を数本抜き取って強端のものだったザックに放り込み、残りを空きビンに入れ、虞翻は毒吹き矢を賈充に手渡す。
「ありがとうございます。これで私も援護ができますよ」
(新型の弩が手に入ったからといっていきなり殺されることは無かったか。虞翻も独りは怖いらしいな。
とにかく武器は手に入った。私達は強くない、もう少し武装が増えるまでは一緒に行動してもいいだろう。見限るのはその後だ)
お互い腹に一物を抱えている。だが、今はまだお互いを利用しあう。
毒吹き矢の矢を放り込んだ強端のザックを死体の傍に放って罠とし、ここで待ち伏せを続けることにした。
【強端 死亡確認】
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【笑い袋、デリンジャー(残弾4)、毒吹き矢の矢/3本】&賈充【毒吹き矢/17本(遅効性)】
※引き続き漢中で待ち伏せ。賈充の空きビンは虞翻が毒吹き矢の矢を入れるのに使いました。
※強端の死体傍に罠として毒吹き矢入りザックを置きました。無造作に手を入れると毒を受けます。
217 :
1:2005/03/24(木) 20:10:18
南蛮の地を目指している二人の男、韓玄と忙牙長。
交州に入れなくなってしまった為永安を通って行く事にしたこの二人が、関羽が上げていた狼煙に気付いた唯一の人間であった。
「ありゃあ煙だよな、火事か?ひょっとして罠?」
「いってみれば、わかる」
「そうだな、何か罠が有ったとしてもどうせワシらが見抜けるとは思えんし」
二人の接近に気付いたのはホウ会であった。
煙玉の最後の一つに火をつけようとしている関羽に声をかける。
「おい、誰か来たみたいだぞ。知ってる人間か」
関羽もホウ会が指差す方向に目を向ける。
「あれは韓玄か。もうひとりは異民族風だが…知らんな」
「どうするんだ、武器は持っていないようだし一応話だけでもしてみるか?」
「うむ、そうしよう」
白帝城の正門までやってきた韓玄達の前に関羽とホウ会が姿を現した。
「この城の中から煙が…ってか、かかか関羽ぅ!!?」
素っ頓狂な声を出した韓玄に話しかける関羽。
「奇縁だな韓玄。我々はここで兄弟達を待っているのだが、何か情報は無いか?」
「無い!ワシらはこれから南蛮に行くのだ、邪魔するな!」
「何故南蛮に?禁止エリアになった交州にいた人間が多くやってくるかもしれんのに」
「仲間の形見、持って行く」
懐から劉禅の形見の冠を取り出しながら忙牙長が口を挟んだ。
それを見た関羽の眉が少しだけ動く。
「…その持ち主の名は何と」
「劉禅。バカだけどイイ奴だったよなぁ」
しみじみと呟く韓玄にうなずく忙牙長。
何かを考えこむ関羽。
218 :
2/2:2005/03/24(木) 20:11:22
「もういいか?ワシらは行くぞ」
立ち去ろうとする韓玄を関羽が引き止める。有無を言わせぬ迫力だ。
「しばし待たれよ」「ハイ」
ホウ会に向き直り話し出す。
「ホウ会よ、私のわがままに付き合ってくれんか」
「俺はあんたから離れる気は無いって言っただろ」
「そうか」
韓玄に向き直る関羽。
「我々も共に南蛮に行こう」
「ナゼに!?」
「劉禅は…公嗣は我が甥なのだ。その弔いの旅、付いて行こう」
(別に弔いの旅ってわけじゃないんだがな…断れんよな…)
しかし、自己紹介をしながら韓玄は考える。
(関羽は無茶苦茶強い、このホウ会という男もなかなか強そうだ。
何よりどっちもワシらより頭が回りそうだし、これはツイているかもしれん)
《知力一桁ですが何か?》と《恩讐の彼方に》が合流、新チーム結成。
《阿斗が結んだ仲間達/4名》
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ、ベレッタM92(残弾15)】&韓玄【なし】&忙牙長【ぬめりとり】
※南蛮へ向かいます。
華雄は、目の前に転がった張曼成の死体を見ていた。
太陽が東から昇ってくる。木々の間から差し込む光が張曼成の満足そうな表情を照らしている。
命。皆があって当然のように思っているものでさえ持っていないというのに、彼は、幸せそうに眠っている。
人として何か大切なことを見つけた、ということだろうか…
「…人が好き、か?それが大切なことだったのか?」
前世の俺は、ずっと、己の武だけに生きてきた。自分以外に信じられるものが何もなかったからだ。
董卓様の配下となった後は、戦に勝つことで自分というものを、何とか、形作っていた。
戦に勝てば莫大な恩賞も、女も、地位も、名誉も、手に入る。それは俺が強いということを最も客観的に示す。
だから戦に出て、そして勝ってきたのだ。
愛だとか主従だとか、そんな感情を抱いたことはなかったし、邪魔だとさえ考えていた。
前世で、関羽と一騎打ちした時、奴に刀を跳ね飛ばされた時、「ああ、終わったな」と、そう思った。
家族や仲間、董卓様に対して、すまないという気持ちも、未練に思うことも、何も、なかった。
自分に武が足りなかった。だから、生きている価値もなくなった。そう思っただけだった。
だが、目の前に転がっている男を見ていると、それは間違いだった気がしてくる。
「…糞が!俺が、俺の生き方が間違ってたてのか!?」
横たわる張曼成の顔を蹴り上げる。張曼成の体が、一瞬、宙に浮き、また着地した。
仰向けになった彼の表情は、穏やかなままだった。
華雄【朱槍、太平要術の書、バール】
※ホウ徳を追わず、体力回復を計ります。
今日もまたオカリナを吹きながら荊州を爆走する范彊。
そんな彼に一つの危機と幸運が訪れようとしていた。
めちゃくちゃに駆け回っていた范彊はいつの間にか桂陽を過ぎ、さらに南へと進んでいた。
「!!あれ?今のはなんだっけか?」
通り過ぎた道の端に重要そうな何かを見つけて立ち止まり、振り返ってそれをじっと見る。
『荊州・交州 州境』
「そうか〜、ここはもう交州か〜……」
自分が走り回ってきた道程を思い出し感慨にふける。まあ、爆走していたからあまり憶えてはいないが。
だが范彊はあることに気付いた。
「ん、交州…?ってここ禁止区域やないか!やべー!爆発するーーー!」
范彊が気付くのにあわせたように警告の音を発し始める銀の首輪。
大慌てで道を引き返し荊州へと飛び込むと、首輪からの不快な音が止まった。
「ふわー、危なかったー。意外と爆発しないもんなんだな。コインのおかげとか…そんなことはないか〜」
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン】
※荊州南端から北へ
※ケイオス・コインには禁止区域侵入時の首輪の爆発を遅延する効果有り。1枚につき1分くらい。
これは説明書に無い未公開の効果で、范彊が爆破されなかったのは勿論コインのおかげです。
もちろん范彊はそんなことには気づいていません。
221 :
1/2:2005/03/25(金) 13:30:54
……ここはどこだ?ぼんやりとした頭の奥の方がズキズキ痛む。
一体、自分はどうなってしまったのだろう…?
薄目を開けると、暗がりの中に、人のシルエットが浮かんでいる。体つきから察するに男のようだ。
男の影は、胡坐を掻いている。男は、背筋を丸くして、何かを考え込んでいるようにも見えた。
時折、小さな石のようなものを地面に投げつけている。その度、静かな小屋の高く尖った天井に、空虚な音が響いた。
床に接している左肩に鈍い痛みがある。音が出ないように少しだけずらすと、掌に、薄く油を敷いたようなベットリした感触が伝わり
鳥肌が立った。…いや、鳥肌が立ったのはそればかりが原因ではないらしい。どうも下半身が濡れているようなのだ。それが、この
暗闇に冷やされ、不快感と引き換えに全身の体温を奪っている。
……私は、長安郊外を走っていたんだ。楊脩は意識がなくなる前のことを思い出していた。確か、涼州へ着いた頃に雨が降り出した。
夜の雨を避け、近くの民家に立ち寄った。濡れてしまった体を温めるため、置いてあった酒を、仲間と飲んだんだ。焼酎は腐ったゴム
のような臭いがしたが、隣で静かに飲んでいる甄皇后の、桜色に染まった美しい顔を見ていると、妙に酔いが回った。甄皇后の白い
薄手の服は、湿気のため彼女の体に張り付き、細い腰周りに沿って、柔らかなカーブを描いていた。胸の膨らみの先端には、処女の
もののように薄い桃色の乳首が透けて見える。だんだん残酷な気分になってきて、どうしても女を犯したくなり、早く潰そうと煽りまくった。
その時、何者かの襲撃を受けた。真二つになった甄皇后の体からは小腸が飛び出していた。それを見た私は、腹が立って、襲撃してきた
男に突きかかったのだが、逆に、肩をやられ、これは敵わないと一瞬にして悟った。そして気が付いたときには、仲間を見捨て、こっちへ
引き返して来ていた。夢中で駆け込んだ小屋。そこで記憶は途絶えている……
222 :
2/2:2005/03/25(金) 13:31:39
鈍い光沢のある床は藍色の光を反射している。静かな空間に男が投げつける石の音だけが響く。軽く、投げやりなその音は生きるという
事そのものを、真っ向から否定しているように思える。
頭がハッキリしてきた。多分、寒さのせいだろう。さっきから体の震えが止まらない。
私は、きっと、死んだのだな。ここは奈落に違いない。仲間を犯そうなどと、邪な事をしたのだから仕方ない。
本人は、冷静に、現状を分析しているつもりである。
《ダイスをころがせ/2名》
@馬休【ダイスセット、蝋燭10本と火打石】&@馬鉄【ジャマー】
※馬休はダイスで遊んでいます。馬鉄は食料を探しに行っているようです。
@楊脩[右肩に切傷、失禁]【なし】
※目が覚めました。下半身が濡れているのは失禁しているからです。
一日目の夜に到着して以来寿春に待機していた袁術であったが、他の参加者が誰も来ないので移動する事にした。
「どこに行こうか、あまり土地勘の無い所には行きたくないが…」
あまり良い方ではない頭を精一杯捻って考えること丸一日。
結論としては合肥に向かう事にした。
妙案が浮かばず木に登ってぼうっと空を見ていたところ、鷲が合肥、それも城を中心に飛んでいることに気付いたからだ。
誰かが鷲を使って見張りをさせているに違いない。
そして鷲の一匹や二匹出し抜けない袁術様ではないし、危なくなったら逃げればいいだけの話だ。
戦場での逃げ足には自信がある。
袁術は意気揚々と、退却経路をしっかりと確認しつつ合肥城へと向け、歩き出した。
また、その袁術の後をつけている人物がいた。
胡淵である。
彼も袁術や他の参加者の多くと同じようにゲームに乗っており、袁術を攻撃する機会を窺っていたのだが…
(隙が有るのか無いのかよくわからんな。つい先程までぼうっとしていたくせに今はやけに動きが良いぞ)
急に元気に動き出した袁術を警戒し、まだ様子を見ることにした。
(奴が誰かと戦闘を始めてくれれば儲け物なんだがな、そう上手くいくかな)
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
※合肥城へ向かいます。
@胡淵【ロケット花火×50】
※袁術を追跡し攻撃の機会を窺います。第一目標は袁術ですが、他に容易に倒せる人物がいる場合そちらを狙います。
「しかし暇だなー。出番なさすぎだろ」
下丕城を離れた顔良は、淮南の街道近くの小さな丘に腰を下ろしていた。
すると、がさがさと音が耳に入った。
顔良が視線を向けると、見慣れない若い男がこちらに近づいてくる。
剣と銃で武装しているのが見えた。
「おう、久しぶりに見せ場がきたぜ!!」
すぐさま立ち上がると、閉じた扇子を男に向け、恫喝した。
「我こそは河北二枚看板の顔良!戦うまえに名を名乗れ」
男はしばらくその場に立ちどまっていたが、やがて武器を捨て、
手を上げて戦う意志がないことを顔良に示し、斜面を駆け上ってきた。
顔良はひょうしぬけた表情で男を見つめていたが、
とりあえずは相手の出方を待つことにした。
男は丘を登りきると、顔良に近づき口を開いた
「俺は関羽の息子、関索です。」
それを聞いて、おもわず激怒した。
「関羽の息子だと?貴様−」
「まあ、待ってください」
関索は両手で素早く扇子に手をやり、顔良を制した。
「俺は前の世界で父を殺した仇を探しています。
それが済んだら、いくらでもお相手しますよ。」
「ふん、勝手なことを言いやがって」
「ええ、もちろん俺の命が残っていればの話ですが」
いくら油断していたとはいえ、
屈強で鳴らした自分の持っている武器を素手であっけなく抑え、
さらに関羽の仇を討つためには命を惜しまないという。
顔良はこの青年に対して、好感を覚えた。
「で、誰を探しているんだ?」
「呉の呂蒙と潘璋。」
「呂蒙と潘璋?知らないな。」
「そうですか。邪魔して悪かったです。」
言うと同時に扇子から手を離し丘を下っていく関索に、
顔良はあわてて声をかけた
「お−い、どうせ暇だし、俺も手伝ってやろうか?」
「いや、父が殺した相手に父の仇討ちを手伝ってもらうのはおかしいでしょう」
関索は振り向いて屈託ない笑顔で言うと、
武器を拾い、どこかへ去っていった。
関索がいなくなると、顔良は少し寂しげな表情を見せたが、
心地よい日差しが彼の顔を照らすと、
「さて、次の出番まで寝るとするかーー・・・。」
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
※揚州で呂蒙を探します。
@顔良【赤い扇子】
※淮南でうたた寝中。
「助かっちゃったね…あたしたち。」
薄く笑いながら、尚香は関平に話しかけた。
まだ、少し恐怖が残っているのか、体が少し震えていた。
完全に焼け落ちてしまった成都正門を遠くから見つめる孫尚香と関平。
あと一秒でも遅れていたら、今頃3人とも門の下敷きになって死んでいたかもしれない。
それでも、何とか助かったのだ。
降り注いできた火の粉のせいで、3人とも見事にボロボロだったが、奇跡的に大きな怪我はしていない。
なにより、今はあの状況から脱出出来ただけで十分だった。
「髪の毛、ちょっと燃えちゃったな…女の子なのに、ゴメンね。」
「あたしはいいわよ。生きてりゃそのうち伸びるもの。まぁ、小喬姐さんはなんて言うかわからないけど…」
「……綺麗な髪だからね、俺、怒られなきゃいいけど。」
関平の背中で、小喬が小さくううん…と呻いた。そろそろ目を覚ましそうだ。
《尚サマと平タン/2名+1》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
@小喬(気絶中)【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※脱出に成功しました。これから、安全な場所で少し休憩する予定です。
裴元紹の体に、異変が起こっていた。
何者かが、頭の中で叫んでいるような気がする。それは、彼がカチューシャを付けた時から続いていた。
もともとレディーの為に手に入れたカチューシャであるが、あまりにも良く出来ていたため、つい好奇心で装着してしまったのだ。
なんてことの無い行為だったが、これが、今後の彼の人生を、180度変えることになってしまう…
話は
>>194-197に遡る。
田疇に殺された潘璋は、死の瞬間、何故か彼が以前に襲って失敗した相手、曹操のことを想っていた。
潘璋(ち、ちくしょう…俺が今こうして切ない目に遭ってるのは、元はといえば、あのチビがあんなに反抗しやがったからだ。
あの時アイツがあんなに暴れなければ、まともな武器を手に入れて、こんな奴(田疇)ぶっ殺してるハズだ!
大体何なんだあのチビは。ポシェットなんかぶら下げやがって、お前は萌えキャラのつもりか!
三国一の萌えキャラはこの潘璋、いや、猫耳潘璋サマだろ!く、くそ、恨んでやる…恨んでやるぞチビめ…!!)
潘璋が殺されたのはほんの一瞬のことだったが、これだけの事を考えて彼は無念のうちにこの世を去った。
そして、よく分からない理屈であるが、潘璋のくだらない怨念は、彼の所持していた猫耳カチューシャにしっかり受け継がれてしまった。
今、裴元紹を、潘璋の怨念がじわじわと蝕んでいる。
彼の脳内で、「萌えキャラを殺せ、萌えキャラを殺せ…」と、潘璋の声が限りなく木霊している。
裴元紹「く…お、俺は…ダンディーに、ダンディーに生きるのだ…も、萌えキャラなんぞ…ぐっ、ぐあぁあぁぁ!!」
ネ コ ミ ミ モ ー ド♪
甘ったるい声と共に、体中に電撃が走った。裴元紹の抵抗もむなしく、彼は潘璋に、いや、猫耳カチューシャに取り付かれてしまったのだ。
裴元紹「………ふ、ふふふ、ふふふ…殺す、殺してやる…萌えキャラを、一人残らずぶっ殺してやる!!!」
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍、呪われたとっても可愛い猫耳カチューシャ】
※潘璋の怨念によって、まずは曹操を狙おうとしています。萌えキャラには容赦しません。
曹洪は傷ついた体を引きずりながら荊州まで移動していた。
しかし、火傷のせいか体がだるく、ひどい悪寒に襲われていた。
そして彼を尾行するハイエナが2人。
|・`) 。o ○(なかなか粘るね…)
|・´) 。o ○(でももうすぐだ)
@曹洪[重度火傷・左腕重傷・発熱・疲労]【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹】
※何もしなければあと20レス後に気を失います
《ダブル李/2名》
@李儒【簡易製氷機、パントラインSP】&@李カク【鉄矛】
※曹洪を尾行中。対象者が気を失ったら襲撃する予定。
早足で杜預達を追いかけて益州に入った袁熙と王粛。
大分距離が詰まってきたので王粛が声をかけようと口を開いた瞬間、その杜預達がくるりと回れ右をしてこちらを向いた。
「それ以上は近寄らないでもらいたい。王粛殿、先程から我々の後をつけていた様だが一体何の用ですか」
杜預がこちらに向けているのはおそらく新型の弩、残りの三人もそれらしき物を持っているし、新型の弩以外にも武器があるようだ。
すでに何人か殺したのだろう、装備は良い。
そして気付いていながら攻撃してこなかったという事はいくらか信用されているという事なのか。
「私達を仲間にしていただけないか、杜預殿。
何とか今まで生き残ってきましたがこの先の事を考えるとあなた方のような頼りになる人と一緒に行動したいのです」
「私は良いと思いますよ。積極的に他人を殺そうとする人では無いと思いますしカメラ写りもなかなか…」
何やら光を発する箱型の物体を覗き込みながら羊[示古]が言った。
羊[示古]が同意した事で杜預の態度もいくらか軟化したが、立派な刀剣をもった男が難色を示した。
「ひとつ聞きたい、この二人を仲間にすることに大きな利点はあるか?これ以上ボンクラの数が増えるのは避けたいが」
「ちょっと徐庶さん!ボンクラって誰の事ですか!?」
「ちゃんと自覚しているじゃないか」
「何をー!!」
漫才を始める二人。
言われてみれば羊[示古]も杜預も政戦智勇に優れた人物であり、この徐庶という男もかなり頭が切れそうだ。
王粛のような参謀タイプは正直お呼びでないのかもしれない。
王粛が次の言葉に窮していると今まで黙っていた袁熙が一歩前に出、胸を張って話し出した。
「荷物運びでも夜間の見張りでも食糧調達係でも壁役でも何でも良い、僕を好きに使ってくれ!」
「…なんだこの妙な自信と迫力は。だいたい荷物運び兼壁役ならもういry」「私の事かー!?」
がくがくと徐庶の肩を掴んで揺らすボンクラ男。
「冗談だ。諸葛均、君はどうなんだ」
「わ、私は…良いんじゃないかなぁ…と」
「そうか、杜預も賛成なんだろう?」
「ああ、羊[示古]殿の人を見る目は確かだ」
どうやら上手くいったようだ。
話をあわせろとは言ったが、袁熙に救われるとは。ただの坊っちゃんでは無いのかもしれない。
この四人は友達を探すという目的で歩き回っているという。
いわゆる『この遊戯に乗っている』参加者に対しては積極的に攻撃を仕掛けるそうだ。
探し人が死ぬ可能性を少しでも減らすためだという。
探しあてた友達が『乗っている』場合どうするのかという疑問が浮かんだが、口には出さなかった。
それは言ってはいけない様な雰囲気があったから。
チョコレートをかじりながらの自己紹介と武器の分配をすませ、六人は歩き出す。
南から北へ、縮小されているとはいえ広い益州をゆっくりと。
《鉄鞭の誓い》が《友を探して》に吸収合併。
《友を探して/6名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
&王粛【チョコレート五日分、尖剣】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
※陸抗、諸葛亮、ホウ統を探して益州を北上。
金旋「おい、正気に戻れ。」
やっとのことで夏候楙に追いついた金旋はスタンガンを出力最低にして夏候楙に押し付ける。
痙攣をおこして動かなくなる夏候楙を横目で見ながら辺りを確認する。
炎は風にあおられて勢い強く表門は焼け落ちさらに燃え上がっている。
しかも煙のせいで視界も悪い。
ほかにも参加者達がいたはずだが姿が見えない。
とりあえず燃えている木の棒を拾うと夏候楙に押し付ける。
ギャー!とすごい叫び声を発しながら復活する夏候楙。
金旋「おい逃げるぞ。」
夏候楙「…俺はいったい。痛っ、なんだかひどい目にあったような…」
金旋「ここにいたらもっと大変なことになるぞ。裏門に行くぞ。」
《第一村人発見/2名》
@夏候楙【刀】&@金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
※脱出準備中
&
《阿以衣於護打母(あいえおごだぼ)/7名》改名
@阿会喃【鉄の槍】&@尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&
@閻圃〔左腕銃創〕【携帯電話】& @王平【ボウガン(矢27本)】& @兀突骨【エクスカリバー】&
@朶思大王〔右腕銃創〕【マルポロ】& @木鹿大王[両脚銃創]【土佐犬】
※脱出準備&けがの治療&于毒、魏延の追悼中
表門は焼け落ちて通行不能
〜〜〜〜〜〜〜〜状況説明・図解〜〜〜〜〜〜〜〜
炎炎 夏 壁
炎炎 金 壁
炎炎 壁
炎炎 炎炎家 火火家 壁
炎炎 家炎家 火家家 門
炎炎 火家家 火
炎炎 阿尹 火 門
炎炎 木閻 壁 王
炎炎 炎炎炎 家家家家 兀 壁
炎炎 炎炎家 火火家家 馬王 壁
炎炎 炎炎家 火家家家 馬朶 壁
炎炎 炎家家 家家家家 壁
炎炎 壁
←表門
〜〜〜〜〜〜〜〜状況説明・図解〜〜〜〜〜〜〜〜
炎炎 夏 壁
炎炎 金 壁
炎炎 壁
炎炎 炎炎家 火火家 壁
炎炎 家炎家 火家家 門
炎炎 火家家 火
炎炎 阿尹 火 門
炎炎 木閻 壁 王
炎炎 炎炎炎 家家家家 兀 壁
炎炎 炎炎家 火火家家 馬王 壁
炎炎 炎炎家 火家家家 馬朶 壁
炎炎 炎家家 家家家家 壁
炎炎 壁
←表門
炎に包まれ、今にも自分たちを飲み込みそうな正門の炎。
気絶していた小喬も、息を吹き返し、その光景を見つめていた。
関平「じゃあ、僕がまず最初に飛び込んで安全を確認する。
成功したら合図を出すけど、もし何かあったら、
その時はあの戦っている人たちを避けて、
二人で何とかしてくれ。」
孫尚香「でも・・・」
関平「大丈夫だ、僕は死なない、君を護るために。」
孫尚香「・・・分かった、無事でいてよ。」
小喬(のろけの間も時間は過ぎる・・・)
関平「凄い炎だ・・・たあっ!!」
そう気合いを入れると、関平は炎の中へと消えた。
孫尚香「関平!?大丈夫!?」
関平「熱ッ、何とか行けそうだ、僕が手助けする。
早めに来てくれ!!
いつこの門が崩れ落ちるか分からない!!」
孫尚香「姐さん、早く!!」
小喬「尚香、先に行って。」
孫尚香「・・・姐さん・・・」
小喬「早く、貴女を待つ人がいるでしょう!!」
孫尚香「分かりました・・・では先に。」
孫尚香「はあっ。」
跳躍、関平に続き、孫尚香も地に足が付いた。
236 :
遁走:2005/03/26(土) 23:04:34
ガラガラガラ・・・
正門の方から、何かが崩れ墜ちる音とが聞こえる。
恐らく、正門が崩れ落ちたのだろう。
馬忠「さて、どうする?」
兀突骨「正門も・・・焼け落ちてしまったしのう・・・」
尹黙「仕方がありませんね・・・裏へ回るしか・・・」
阿会喃「どーもいやな予感がしてならねぇ・・・
とりあえず、早めに移動しよう。
さっきの銃声で誰かくるかも知れん。」
既に暴走はやんだものの、第一村人発見が接近していたことを知らない
阿以衣於護打母とW馬忠。
とりあえず、速攻で裏門に回ることにした。
ある意味、魏延より質の悪い奴が居ることを知らずに・・・
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
※裏門へ移動中
&
《阿以衣於護打母(あいえおごだぼ)/7名》
@阿会喃【鉄の槍】&@尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&
@閻圃【携帯電話】& @王平【ボウガン(矢27本)】& @兀突骨【エクスカリバー】&
@朶思大王【マルポロ】& @木鹿大王【土佐犬】
※同上&怪我は完治しました。
「起きたのか」
気が付いた楊脩の気配を感じ、唐突に馬休が口を開いた。
楊脩は横たわったまま全身を緊張させ、目線だけをわずかに男の方へと向ける。
「…起きたのならどうとなり好きなようにすればいい。おれはお前に危害を加える気はない」
ああそうか、死んだのだからな。死後の世界というものは自由なのだな。
…?…なんだ、この違和感は?
楊脩の違和感―それはなお楊脩を拘束し続ける首輪に気付いたことであった。
ばかな。死して後まだ縛られるというのか。そんな、ばかな。ばかな――
バタン、と扉を開けて陰鬱な空気が漂う小屋に馬鉄が戻ってくる。
「兄貴、わずかだがそこらの小屋で干し肉を見つけてきたぜ。さっそく食おう」
干し肉を口に放り込む二人。ふと隅に転がる男に目が行き、馬鉄は兄に問いかける。
「なあ、兄貴。本当にこいつは放置していくのか?」
「ああ。天の決めたことだ。おれはそれに従う」
「本当に殺さないのか?こいつがいつか武器を手に入れて復讐に来たらどうする?」
「別に、どうでもいい」
「どうでもいい?命がけの殺し合いなんだぜ?」
「だからどうでもいい。死ぬのならそれまでだ。こいつだって生きていられるのなら天運があるということ、
天に比べればおれ達は無力だ。天が選ばなかったことをする必要はない」
確かにこんな青白い野郎が生き抜けるとは馬鉄にも思えない。しかし、兄の考えには寒気がする。
それは何か大事なことを放棄しているのではないのか?
天運。絶望に沈んでいた楊脩の頭に聞こえたその言葉がこだまする。
…仲間は惨たらしく死んだ。自分は逃げ切った。自分には天運がある。
今だって、五体は無事だ。こいつらも危害は加えてこない。自分には天運がある。
首輪がある。ならば最後の一人まで生き残れば自由だ、約束されている。大丈夫だ。自分には天運がある。
何の根拠もない自信が生み出され、楊脩の身体を満たしていった。
《ダイスをころがせ/2名》
馬休【ダイスセット、蝋燭10本と火打石】&馬鉄【ジャマー】
@楊脩[右肩に切傷、失禁]【なし】
許昌の南。主君、曹操を探していた《殿はどこですか》 の面々は見知った顔を見つけた。
ともに曹操に仕えた将軍、于禁文則。しかし、その顔はいつもと違って見え、四人は話しかけるのを躊躇した。
街道脇に姿を隠して様子を伺ったままで許昌方向へと于禁を見送る。
「郭嘉、いまの于禁将軍の雰囲気、どう思います?」
「見えなかったか?新型の弩―ああ、銃といったな、それに刀、複数の強力な武器を持っている。既にかなり戦っているのであろう」
「なるほど、流石。…見知った者にも攻撃を仕掛けるつもりでしょうか」
「今まで何をしてきたかわからんからなんとも言えないな。狂気の存在は殿にとっても不要。…少し観察してみるか?」
許昌城内、その一角にある民家。
「文鴦は…よくやりました…気になど…なさらないでください。武人にとって目的のために死ぬことは……名誉なのです」
左脇腹を押えながら文欽はぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
曹髦はそうか、とだけ呟いてうつむき、手元のベレッタM93Rをじっと見る。
疲れたのであろう、曹奐は眠っている。王凌と諸葛誕は防御のため見張りと罠の設置に出ている。司馬望はまだ気絶したままだ。
自分は、自分は何だ?他人に命がけで守ってもらえる存在。だが、それは皇帝だからだ。
しかし、かつての皇帝の権力など何もないこの世界でもこの者たちは忠義を尽くしてくれる。私は彼等の、文鴦や司馬孚の命に釣りあう存在なのか?
于禁文則。許昌へと向かうその影はただ冷たさだけを放つ。今は何を考えているのだろうか。
忠義への侮蔑か?世界への憎悪か?それとも最早復讐の狂気だけなのか?
戦いの嵐が迫りつつあった。
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
※許昌へ向かう于禁を追跡して様子を見ます。
《魏帝と守護者/6名》
曹髦【ベレッタM93R】&曹奐【針金ハンガー】&文欽[右脇腹重傷]【長槍】&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】&諸葛誕【サブマシンガン】&王凌【魔法瓶水筒(水入り)、戟】
※装備を再分配。王凌と諸葛誕は城内で見張りをしています。地雷は罠として設置しました。
@司馬望[寝違え・急所負傷・気絶]【金の延べ棒(1s×7)】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
「牛渚に、孫策がいるんだな?」
曹仁は、突然現れた女性からそこに向かうように頼まれていた。
「はい……。強い人を探しているとか。どうか、あの人を止めてあげてください!」
孫魯班は懇願する。伯父とはいえ、孫策は姉の仇である。暴走している(少なくても彼女はそう思っている)伯父を止めるのも、親族としての一つの意思ではないか。
「なるほど。で、あの猛将孫策を知り合いのように語る君は誰だ? この場にいるということはそこらの女ではあるまい」
「私は……」
少しばかり躊躇う魯班。この男は曹仁と言うらしい。ならば、本来は敵である。
「……」
「答えられぬか」
ならばいい、と重く低く言って。
曹仁は一瞬の間に、魔剣フラガラッハを煌かせた。
ほとんど苦しむどころか、おそらく自分が斬られた事にも気付かずに逝ったであろう女の死体を見下ろす。
「これも慈悲だ。どう足掻いても生き残れない者が、苦しまず逝けた事に感謝するが良い」
フラガラッハから禍々しい毒気が抜ける。また、生き延びる事が出来た。
「だが、こちらはまだ逝くわけにもいかん」
孫策の位置は分かった。いずれぶつかるであろう敵だが、今戦う必要が果たしてあるか。
彼は強敵である。罠の可能性も否めない。ならば、しばらくは戦わぬが上策か。
「もし期限までに獲物が見つからなければ、牛渚に行くという手もあるか」
そう結論付けて、曹仁は遥か遠くを見つめた。
──なぜ、自分はこんな事をしているのだろう、と思いつつ。
【孫魯班 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※香水は放置。次のリミットは
>>320頃。
忘れられていた男、夏侯覇。彼は荊州と益州の境界に佇んでいた。
不運なのか僥倖なのか、南下している間彼は全く人に出会わなかった。
「益州か…。」
看板を一瞥し、少し考え込んだ。
(益州の広さを考えると…戦闘を避けて引き籠もっている腑抜けが居る可能性もあるな)
数奇な運命により、彼は敵国であった蜀の地理をも覚えていた。
「…何が役に立つのかはわからぬものだな」
人が集まるのを考えれば、やはり州都か。さらに自分ならどこが伏兵しやすいやすい場所かを知っている。
ただし、何度となく赴いた漢中などよりはやや土地勘は薄いが。
こういう場合、数の力より、単身の、土地の勝手を知っている人間の方が有利である。
「行くか…」ゆらり、と気配を消し成都へ向かった。
@夏侯覇【眉尖刀、H&K MC51】
※成都へ。途中見つけた敵を単身奇襲し、即時撤退。
ただし自分より強い敵はやり過ごす。あと10レスほどで成都へ。
「……チッ、やめだ。」
《アンチ孫呉》の追走をうけ竹藪を駆ける《孫呉の遺臣》。小さくつぶやくと、孫桓はその脚をとめた。
「……なにをしている孫桓、早くしろっ!?」
族弟の脱落にようやく気づいた孫瑜が、慌てて声をかける。
「足を挫いてこれ以上は走れねぇ!オレにかまわず逃げてくれッ!」
それだけ言うと孫桓は、自らの得物【三尖両刃刀】をかまえ、追撃者たちに向きなおる。
───足など痛めていないのは明白である。
敵に背をむけての遁走に我慢ならなかったのか?あるいは自らの身を盾に自分と丁奉を逃がす腹づもりか?
どちらにせよ、このまま孫桓を見殺しにはできない。
「孫瑜殿……2本、お借りしますよ。」
いつの間に逃げるのをやめたのか、孫瑜の傍らには、彼が背に負った筒から標槍を2本引き抜く丁奉の姿があった。
声をかけずとも既に臨戦態勢に入っている丁奉。その姿が今の孫瑜には、ひどく頼もしく見える。
「ここは君の判断に任せようか、丁奉。私はどうすればいい。」
「……孫瑜殿は孫桓殿とともに刺叉男と後ろのもう一人を。私はあの鉄砲持ちと刀男を………。」
「よしっ、それでいこう。丁奉、無理はするなよ!」
「そちらも油断なさいませぬ様……特に後ろの男、得物がなにやら分かりませぬ。追い返せれば充分、それ以上の戦果は無用かと……。」
「わかった!!」
孫瑜のその声を合図に、2人は各々の敵に向かい駆けだした。
───孫瑜という人は、孫家の中にあっては少し異色の存在である。
みずから戦陣に立つことを好んだ孫堅・孫策。同じように前線に出てその軽挙を張紘に諫められた孫権。
あるいはみずから先鋒に志願した孫桓・孫韶や、前線にいたため満寵の奇襲により敗死した孫泰(孫権の甥)など、孫家には血気盛んな人物が多い。
そんな孫家家中にあって、孫瑜が得意としたのは人材の発掘と、その人物を使っての占領地行政であった。
太守として赴任した地では、その地の出身者を採用して上手に所領を治めてみせる。
人の意見をよく聞き、しかしその意見に使われることがない。
そういう所を買われ、周瑜が荊州攻略後に計画していた蜀制征軍には、副官として孫瑜の名が挙げられていたほどだ。
その孫瑜が言ったのだ、「ここは君の判断に任せよう」と。孫権様の従兄弟で、周都督も一目置く人物に!
「……それぐらいには認められている訳だな。」
嬉しくないと言えば嘘になる。いや、それどころの話ではない。その愉悦が血管を通って体の隅々まで行き渡るような錯覚さえ覚えた。
劉備とともに公安に向かう弓腰姫・孫尚香を連れ戻すよう命ぜられるも、彼女の一喝ですごすごと引き下がり、
そのために周都督からも激しい叱責を受けたのは、ほんの数日前のことである。
───この『バトルロワイアル』なるものが何なのか?そもそも自分たちは何故こんな所にいるのか?帝の真意は?我らはこの後如何にすべきか?
江東一の智者・張昭ですら何ら明確な答えを提示できなかったこの状況において、丁奉は一つの光明を見た気がした。
「生きて孫呉の兵、死して孫呉の鬼……やはり俺にはこれしかない様だな。」
“生きること”が目的ではない。“生かすこと”が目的なのだ。
そして出来れば最期に誰かに評価してほしい。“孫呉の将・丁奉”として───それで充分だった。
『……ふっ、我ながらなんとも安っぽい命だな。』
思わず自嘲の笑みが口元をゆがめる。
「呉の丁承淵、参るッ!!」
───彼は知らない。
孫権崩御を機に押し寄せた魏軍10万をわずか3千で強襲しこれを退け、専横を極める孫[糸林]を斬り、その七十余年にわたる
生涯を孫呉のために捧げながらも、衰滅への道をひた走る呉を目の当たりにしながら最期を迎えなければならなかった自分の姿など……。
《アンチ孫呉/4名》
@満寵【投擲用催涙弾×10個 、ガスマスク】&@夏侯尚【マスケット銃】&@胡遵【刺叉】&@孫礼【ポン刀】
※《孫呉の遺臣》から見て満寵&胡遵が右から、夏侯尚&孫礼が左から接近中。
《孫呉の遺臣》が迎撃体制に入ったのに気づきました。満寵は分断・各個撃破が狙いですが他の3名は??
《孫呉の遺臣/3名》
@丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板、たらい、粉末洗剤)、標槍×2】&@孫瑜【標槍×3】&@孫桓【三尖両刃刀】
※孫瑜&孫桓は満寵&胡遵に、丁奉は夏侯尚&孫礼にあたるつもりです。
孫桓はヤル気満々ですが、丁奉・孫瑜は全員の無事を最優先。
※周囲は竹が林立&地下茎で所々隆起しているため、混戦が予想されます。
「…糞が…」
曹洪は傷ついた自分を狙う敵の存在を悟っていたが、発熱で視界は霞み闘うことも逃げることも
出来ずにいた。気付けば長江の支流であろうか、川べりに追い詰められている。
(打つ手なし…か)
あまりに色濃い絶望。それが曹洪の狂気をさらに燃え上がらせる。
変色し壊死しかけた左腕の付け根をきつく縛り、右腕で虎徹を握る。
ガッ
「くく…ふはは」…死ぬ程痛いが、なるほど目は醒めた。用済みの刀を岩に叩き付けてへし折る。
「天よ見ていろ!これが曹孟徳の将よ!」
曹洪は誰へともなくわめくと、勢いよく江水に身を躍らせた。まだ見ぬ主君の愛剣を抱いて。
(せめてこの剣だけでも、殿のもとに届くといいな)
「…子廉、すまん」
逃げ去る李儒を無視し川面だけを見ながら曹仁は呟いた。
助けたいとは思ったが、魔剣の期限に追われる中で弱った弟分を守ることはできまい。
(…せめてもの供養だ)
土手に李カクの首級だけを供え、曹仁はその場を後にした。
【李カク 死亡確認】
247 :
246:2005/03/28(月) 07:52:16
@曹洪[隻腕、重度火傷]【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー】
※荊州から揚州方面へ、長江を流されています。
自力で岸へ上がる力はなく、あと50レスほどで水死します。虎徹は破棄。
@李儒【簡易製氷器、バントラインSP】
※逃げ出しました。
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※次のリミットは
>>327ごろ。鉄矛は破壊されています。
動きが無いな。早くしないと焼け死ねぜ。
このまま連中が中で焼け死んだら支給品も燃えてしまう。
どれもうすこし危機感を煽ってやるか。
王双は火炎放射器を門に向け火を放つ。
これで中にずっといることはできまい。
〜〜〜〜〜〜〜〜状況説明・図解〜〜〜〜〜〜〜〜
炎炎 夏 壁
炎炎 金 火 壁
炎炎 壁
炎炎 炎炎家 火火家 火 火
炎炎 家炎家 火火火 火
炎炎 火火家
炎炎 阿尹 火 火
炎炎 木閻 壁 王
炎炎 炎炎炎 家火火火 兀 壁
炎炎 炎炎家 火火家家 馬王 壁
炎炎 炎炎家 火家家家 馬朶 壁
炎炎 炎家家 家家家家 壁
炎炎 壁
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】
逃げる相手をトミーガンで狙います
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
※裏門へ移動中
&
《阿以衣於護打母(あいえおごだぼ)/7名》
@阿会喃【鉄の槍】&@尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾68発)】&
@閻圃【携帯電話】& @王平【ボウガン(矢27本)】& @兀突骨【エクスカリバー】&
@朶思大王【マルポロ】& @木鹿大王【土佐犬】
《第一村人発見/2名》
@夏候楙【刀】&@金旋【スタンガン、説明書つき】
※出口を探しています
《尚サマと平タン/2名+1》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
@小喬(気絶中)【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※脱出に成功しました。これから、安全な場所で少し休憩する予定です。
250 :
1/4:2005/03/29(火) 01:33:27
風。馬を走らせ、体いっぱいに受け止める。なんとも心地よい。
武安国は渓跳に跨がり、感情の赴くままに走っていた。
(俺は無敵だ)
今なら素直にそう思える。
幼少の頃より、武芸の鍛練を欠かさなかった武安国だが、究極の武にはまだまだだと思っていた。
何より、『究極』を決めてしまう、つまり自分の限界を定めてしまう。それが武安国には出来なかった。
常に向上心を持ち続け努力する。
・・そのことが虎牢関で、生まれながらの武神、呂布と互角に戦えたことに繋がったのだろう。
251 :
2/4:2005/03/29(火) 01:34:23
だが今、武安国は自分が人生の頂点に達していることに気付いた。
あとは下るだけ。それは寂しいことだが命あるものの運命。しかたのないことだ。
ならば成すべきことは一つ。最強の自分で呂布を葬る。
その思いが武安国をさらに駆り立てる。
「おおおおお!!全員ぶっ殺す!!」
勇気は無限大。戦場の鬼と化した。・・そんな武安国の前に。
252 :
3/4:2005/03/29(火) 01:35:21
「・・・貴様か。」
突然一人の男が武安国の目の前に立ちはだかる。
「・・!!うおっ!」
突然のことで渓跳が急に止まり慣性で前につんのめる武安国。
「危ねぇな!何しやがんだ!気を付け・・・」
その男の鬼気迫る表情に、流石の武安国もだまる。
「・・貴様か・・・貴様がお嬢様をーーーーーーッッッ!!!!!!!!」
その男、ホウ徳。赤兎に跨がり左手は怪我をしているのか右手一本で槍を持ち真直ぐ武安国に向ける。
その表情は悲しみに満ちており、声は怒気と混じっていた。
・・全て置いてきた筈だった。怒りも、悲しみも、そして彼女に対する思い出も。そして愛も。
だが馬雲?の乗っていた馬を見てそれらの感情は抑えることの出来ないものとなった。
目の前の男はお嬢様の仇では無いと思う。だがそんなこと関係ない。
「殺す。」
それだけだ。自分にはもうそれしか出来ない。込上げる感情は、ホウ徳を狂戦士と変える。
253 :
4/4:2005/03/29(火) 01:36:08
何だかよく分からないまま戦いを挑まれた武安国。
しかし彼には武器が無い。あるのは馬と勇気と尿器だけ。
「へっ!よくわかんねぇが、かかってきな!!(・・やべっ。どうしよ。)」
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)、渓跳】
※ホウ悳と対面しています。圧倒的不利な状況。戦うか逃げるかはまだ不明
@ホウ徳[左肩重症](精神的に壊れ出した)【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※武安国を殺す。それしか考えられない状態。
街亭から東に向かっていた馬謖は、扶風郡の辺りから南下し始め、渭水まで来ると、また流れに沿って東へ歩いた。
途中(
>>36-38)、五丈原の台地の上に二つの人影を認めたが、その影の一方が師の諸葛亮であったことに彼は気付かなかった。
彼は孔明に前世での失敗を、もう一度、謝りたいと思っていた。もう一度、孔明の傍にいて何かの役に立ちたいと考えていた。
それは悪夢にうなされるほど切実な思いだったが、渭水の流れと、それに反射する日の光の眩しさが二人の再会を阻んだのだった。
3日目、早朝。島に放送が流れる頃、馬謖は洛陽近くまで来ていた。
夜を徹して、泥濘の道を歩いていたため、さっきから、彼の両足は悲鳴を上げている。しかも、同僚陳式の死を間近で見てしまったことで
恐怖に似た想いが常にまとわり付いており、それは彼の疲労感を倍増させていた。
引きずるように足を前へ運んでいた馬謖は、小さな石に躓くと、泥の中に倒れこみそのまま眠ってしまった。
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
※睡眠中。諸葛亮、陳寿を探しています。
「ちいっ!一体何処に隠れてんだ!!」
「残念ながらもう時間がない。…引き上げるしかなかろう」
「しかし……この辺りにいるはずなんだ!畜生め!」
6人の兵士は散々に陳留にある曹操の屋敷を荒らして、初めと同じように突然姿を消した。
兵士達が戻ってこないことを十分に間を置いて確認し、荀攸は屋敷へと向かう。
「兵士は行ってしまった。もう姿を現しても大丈夫だ」
門の前の穴の底、田豊だった死体に呼びかけると、その下から土等で汚れた姿の張勲が現れる。
「確か…袁術配下の。…そう、張勲…だったかな」
穴から這い出て、荀攸をじっと見たまま無言で張勲はうなずく。
「一体…何があったというんだ?何故奴らに狙われていたんだ?」
沈黙。張勲は荀攸を値踏みするような視線で見ている。
「まあ、ゆっくりでいい。ここじゃ目立つし、屋敷へ上がらないか?だいぶ酷い有様だけどな」
そう言って奥へ向かう荀攸。張勲は少し考えた後、ゆっくりと後をついて歩き出した。
@荀攸【グロッグ17】
※陳留の屋敷(荒廃)に入ります
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
※荀攸の様子を見ながら、沈黙。
256 :
1/2:2005/03/29(火) 17:32:55
ここはどこかの草原、木の下で二人の男女がピクニックをしている。
「おいしいなぁ、ほんと君の料理は最高だよ!」
「・・・お褒め頂き光栄だ。」
「その堅苦しい話し方もまた良い!このおにぎりもうまい!」
「・・・それ卵焼きなんだけど」
やはりどこかの草原の木の下にて・・・
「一体なんのようだ、私をこんな所に呼んで!」
「ああ、少し用事があってな。」
「今、策を練っている途中で忙しいのだが。」
「ああ、すぐ終るからちょっと待て」
「それで一体なんなのだ!」
「君が好きなんだ付き合ってくれ!」
「・・・・・・えっ?・・・いや私策しか考えないし我が強いぞ」
「そんな事は関係ない!」
「多分死ぬ直前でも主君の事を考えるぞ」
「それも関係ない!俺と付き合ってくれ!」
257 :
2/2:2005/03/29(火) 17:38:01
二人が寝ている横で民家の見張りをしている。
二人は競って私と見張りをすると言いあっていたが、無論却下した。
現在黄忠という爺と共に見張りをしている、こいつはまともで良かった。
「少し聞きたいが厳顔とやらは元からこうなのか?」
「いや、月英殿の裸体を見てから少々おかしくてな。若い頃を思い出したのであろうか・・・。」
「そうか、あの女か・・・。」
そこで会話を止め、現状況からの今後の方針を思案する。
(今の現在この装備にこの人員か、このゲーム中だと多分一番有利な状況だな。
近距離は文醜、中距離はこの爺さん、遠距離はこの厳顔に任せてと。
戦力分析のスカウターといざと言う時の護身用の鉄爪は先ほど文醜から貰ったから
この不安なスナイパーライフルは使う必要はないであろうな、もう一人武闘派がいれば良いのだが・・・。)
などと今後の方針と現状などを考えてるときの思案顔で、
となりの爺さんこと黄忠が
(この娘、中々良い顔するのぉ・・・なんだか胸にって落ち着けワシ!)
「おいっ爺さん、ところでお前の名前はなんだ?」
「(この気の強さが・・・って)えぇいワシは黄忠漢升じゃ!」
「そうか、なら黄忠で良いな。お前しかまともそうな奴が居ないのでよろしく頼む。」
「ワシに任せておけ!(柔らかい手じゃのぉ・・・)」
握手をしながら、どんどん何かが蘇って来ている黄忠。
それにまったく気がつかない審配、これからどうなるであろうか・・・。
《三角関係+1/4名》
文醜[求愛]【レイピア、鉄の盾、青銅の剣】 &審配(女)【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)、スカウター、鉄爪】
&黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔 [求愛]【PSG−1】
※文醜→審配←厳顔 黄忠が胸にときめきを。
勢い良く裏門から飛び出してきた馬忠達に弾をばら撒く王双。
王平は両脚に被弾し、馬忠(蜀)は左腕を撃ち抜かれた。
さらに王双に一番近かった阿会喃は右半身がぐちゃぐちゃのひどい有様だ。
しかし馬忠達は奇襲を予測していたのか、すぐさま尹黙や馬忠(呉)が反撃、倒れる襲撃者。
木鹿「よくも阿会喃を!」
王平「止めは刺さなくても良い!動けないだろう。それよりも一瞬でも早くここを離れるべきだ、ちょっと手を貸してくれ」
鉄の槍を拾い、負傷した馬忠(蜀)と王平に手を貸して立ち去ろうとする馬忠達。
煙で視界が悪い上、銃弾を防ぐ事が出来る鎧が存在するなど思いもよらない彼らは王双に背を向けてしまった。
ダダダダダダダダダダダダダダダダ
完全に無防備な背後からの攻撃は殿の兀突骨に集中した、が、結果的に彼の巨体は仲間達を守った。
朶思「兀突骨ー!!」
王平「走れッ!!とにかく遮蔽物があるところまで逃げるんだ!」
エクスカリバーを拾い銃の弾倉を交換した王双は、いよいよ火の勢いが強くなった城を一瞥すると追撃をせずにその場を立ち去った。
成都に到着した夏侯覇は桁外れの大男が血まみれで倒れる所からこの状況を見ていた。
数的有利にある方が崩れている。負傷者もいるようだ。
奇襲後に即時撤退と戦術を決めている以上当然狙うのは崩れている方だ。
敵が落ち着く前に攻撃するため全速力で夏侯覇は走り出した。
壊走する馬忠達は自分達を狙っている人物が先程とは変わっている事に気付いていない…。
【阿会喃、兀突骨 死亡確認】
《W馬忠/2名》
@馬忠[左腕銃創]&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
&
《以衣於打母(いえおだぼ)/5名》※チーム名変更
尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾58発)】&閻圃【携帯電話】&王平[両脚銃創]【ボウガン(矢27本)】
&朶思大王【マルポロ、鉄の槍】& 木鹿大王【土佐犬】
※壊走中。落ち着くのには30レス程必要。
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器、エクスカリバー】
※成都から立ち去りました。
@夏侯覇【眉尖刀、H&K MC51】
※馬忠らを追撃します。
《第一村人発見/2名》
夏候楙【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
※出口を探しています。
宛城に到着した賈栩と韓遂。まずは城に入り、楼閣に登ってあたりを警戒する。
「ふーむ、静かだな。目に付くものは特に無い」
「おい、賈栩!ざっと見たが城とその近辺には誰も見当たらないな。街の方はまだだが…」
楼閣に上がり陽光の降り注ぐ宛の街並みを見下ろしながら、賈栩は思案をまとめる。
「どうも有力な魏将の死者が少ない。ある程度の集団ができているのか?」
「集団か。奴らに群れられると厄介だな。曹操の周りにいる奴はどいつもこいつも一筋縄ではいかん連中だ」
「我々は奴らからも『厄介な奴』だと思われているだろう。ふふふ、自分で言うのもなんだが毒薬のようなものだからな」
「それで…賈栩よ。宛はお前の戦い慣れた場所だろう。ここに篭るのもひとつの案だと思うが」
「いや、許昌、陳留方面へ向かうぞ。おそらく曹操はその辺だ。お互い待つよりは行動する方が好きだろう?」
「はは…違いない。曹操なり知己なりに会ったらどうするんだ?」
「ま、臨機応変にやろう」
ニヤリと笑い合う。程なく宛から彼らの姿は消えていた。
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】
&韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
※許昌・陳留方面へ向かいます。攻撃方針は奇襲・狙撃、相手を見て交渉。賈栩の傷は回復しました。
その遭遇は全くの偶然だった。曹丕を探して西へ東へ彷徨っていた夏侯称。
猛ダッシュで逃げ、しばしの間休憩を取っていた曹豹。
或いは、今は亡き夏侯栄の引き合わせだったのかもしれない。
だがともかく彼らは出会った。出会ってしまった。
そして夏侯称はなぜか弟を殺したのがこの男だという気がした。それは,全くの勘であった。
その男、曹豹を確認すると何か考えるよりも早く、夏侯称は弓を放っていた。
――こちらは曹豹。完璧な不意打ちだったが、運良く矢は当たらなかった。
この、耳のほぼ真横を高速で通り抜ける冷気。この矢の感覚は間違いなくあの男の物だ。
「殺る気になった、ということか」いいだろう、多少遅くなったが奴もあの世に送ってやろう。
弩を構えて矢が飛んできた方向へ撃った。
その次の瞬間、恐ろしい大音声が聞こえた。肝の小さい人間なら逃げ出しそうな勢いだった。
「こぉの、チキン野郎がぁ!!!漢なら接近戦で勝負しやがれ!!ど畜生がぁ!!」
自分から撃っといて『接近戦で勝負しやがれ』はないと思うが…。
取り敢えずこんな熱血馬鹿に付き合う必要はない。
念のため袖にペンライト型銃を仕込み、もう一発撃とうとして、弩を構えたが、
撃つ間もなく夏侯称が突撃してきた。意外に接近されていたようだ。
「おらおらぁ!」巧みに撤退と接近を繰り返しつつ、菊一文字の烈風が曹豹を襲う。
「ふん…」スコップで何とか凌ぎながら思案した。
こいつは接近戦をやらせても強い。ならば勝機は離れた所を弩で狙うことしかない。
速射性こそ弓に劣るが、飛距離ならこちらの方が断然長い。
次に離れたら、うまく距離を稼ぎ一気に勝負を決めてやる。
そして、意外と早くその時はやってきた。
これまでの攻撃時と比べると、やけにあっさりと引き下がり、向こうから距離を取りだした。
願ってもない好機とばかりに狙い撃ちにする曹豹だが、矢弾よけのお守りでも付けてるのか、全く当たらない。
「当たらない!当たらないと思えば当たらないんだよ!!」
どこかで聞いたような事を言いつつ、奥へ逃げる夏侯称。慎重に追う曹豹。
罠を警戒したせいか、かなり時間がかかったが、奴を発見した。
刀の白い鞘と着物の背が見える。木の裏に隠れているようだが、こちらからは丸見えである。ノーマーク。貰ったな。
「後ろに気をつけろ、という基本も習わなかったのか?」とほくそ笑みつつ、弩を発射した。
奴の背中に矢が刺さり、音もなく倒れた。
「念のため、止めを刺しておくか」と近寄ろうとしたその矢先だった。
ドォン!
衝撃が走り、右肩ごと持ってかれるような錯覚を覚えた。右手に全く力が入らない。
不思議なことに、右肩に奇妙なオブジェのように矢が刺さっていた。
後ろをゆっくりと振り返ると夏侯称がいた。
「これに引っかかるかどうか微妙だったがな」囮を指さし、ぽつりと呟いた。先程とは別人のように冷静であった。
曹豹が何かを言おうとして口を開きかけると、夏侯称が制した。
「チキン野郎がどうとかいうあれか?あれは『接近戦』を意識させて『狙撃されていること』を意識させないようにするためのフェイクだ。俺の突撃もその一部だよ。
多少危険はあったがな。まぁ、さっきのあんたも性急だったね。性急な男は女に嫌われるぜ?」
そして最後に、あんたスナイパー辞めた方がいいぜ、と締めくくった。
「なぜ…俺の居場所が?」痛みに耐えながら考えた。
話を延ばせば、袖に仕込んだペンライト型銃を取り出し撃つ隙ができるかも知れない。
「強いて言えば、勘と運だな。歩いてたらあんたがいた。まぁ、栄の引き合わせって奴かな?」少しずつ、無事な左手を動かし袖に手を伸ばす。もう少しだ。もう少しで左手に銃が届く。
「連れを殺ったのがなぜ俺だと」ダァン、と言う音に遮られた。左手を打ち抜かれペンライト型銃を取り落としてしまった。
そんな馬鹿な…ほとんど動きはなかったはずだ…。
「やっぱりか。なーんかゴソゴソして怪しいと思ったんだが案の定だな。往生際が悪いぜ。下らねぇ真似すんじゃねぇよ」
どうやら取りだしたナイフの先端から銃弾を発射したらしい。最後の策も破れた。もう…終わりだ。
喋り疲れたように「もういいだろ。遺言は聞いてやらないぜ…弟は喋る間もなく逝っちまったんだから」とだけ言った。
弓を構え、「グッバイ」
ヒュン!
一片の情けもなく放たれた矢は、確実に曹豹の喉笛を射抜いた。
「悪りぃな、恨みがあろうとなかろうと、倒さねぇと全員爆死しちまうからな」
囮から刀と上着と曹豹の武器を回収し、さらにザックを調べ説明書を読み漁った。
「こいつは…もらっとこ。暗器っぽいし照明にも使えるし。あとスコップだかとこいつは、いろいろと使えそうだな」と“こいつ”を取り出した。
それは指向性マイク。イヤホーンを付けマイクを向けると、結構な距離の音も拾える代物である。
「こんだけ北探しても居ねぇんだから、もしかしたら南とか?めんどいけど、行くか」
結局、弩は破壊して放置し、残った9本の矢を頂いてこの場を去った。
【曹豹 死亡確認】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢46本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)、ペンライト型銃(単三電池2本)、スコップ、指向性マイク 】
※南、荊州方面へ。現在地は豫州の西端辺り。スカウトナイフは残弾わずかに。弩は破壊して放置。
「このナイフの弾も少なくなったな。ま、普通の刃物として使えるしいいか。」
「ふん、してやられたか」
何者かの陽動に引っかかって李典を逃がしてしまった呂布。
その何者かの気配もすでに無い。
しかし呂布の心は憤りよりも自分は戦場にいるんだという喜びで満たされていた。
「だが、こうまでしておれを足止めするという事は許昌方面に誰かいるな」
あの男…李典が命をかけてまで呂奉先から遠ざけたい誰か。
「一人しか考えられん」
頭に浮かぶのはずる賢いちび男。
呂布の殺してやりたい奴ランキングbP(以下、董卓、劉備、袁紹…と続く)に輝くあの男。
「この世界は良いな、非常に良い、退屈という言葉が無い」
にやりと笑うと、呂布は再び許昌へ向けて歩き出した。
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
※許昌方面へ向かいます。見つけた奴は皆殺し。
266 :
1/2:黄天当立184/04/01(金) 23:59:03
横で審配が寝ている、良い寝顔だ・・・。
「良い顔だ・・・」
「ああ・・・寝顔がこんなに良いものだとわな・・・」
先ほどまで見張りをしていた、爺さんと審配今は交代し俺たちが見張っている。
「なんで貴様などと見張りをやらねばならんのだ!」
「爺、声を小さくしろ・・・審配が起きる。」
「爺じゃないわい、それにしても可愛いのぉ・・・」
「ああ・・・」
「・・・・・んっ」
審配が寝言をあげるたびにドキドキする二人。
文醜は我慢できなくて厠に行った爺さんの目を盗み襲いかかろうとした、その時。
「文醜…愛してる…」
文醜が服を脱がそうとしていた途中、審配が寝言を呟いた。
それを聞き、急に冷静になった文醜
「………何をしているんだ俺。頭冷やさないと。」
そんな事を言いながら民家のドア付近で見張りに戻る文醜。
その数分後厳顔はようやく戻ってきて、何か考え事をしている文醜を見て
審配に襲いかかろうとした。だが…
「厳顔さん…愛していますよ…」
彼もこの言葉で自分のしている事を振り返り急に恥ずかしくなった。
267 :
2/2:黄天当立184/04/01(金) 23:59:59
(ウソだけどな…)
襲ってくるだろうと思い、ずっと寝た振りをしていた審配。
(どうにか間逃れたようね…寝よう…)
今後この手で逃れよう。そう思いながら意識が…
その後二人の間にこのような会話があった。
「なぁ…爺さん…」
「なんだ小童…」
「審配、守ろうな。」
「勿論じゃよ」
翌日、妙に仲良くなった二人を見て、審配は妙に疑問に思ったが無視する事にした。
《三角関係+1/4名》
文醜[求愛]【レイピア、鉄の盾、青銅の剣】 &審配(女)【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)、スカウター、鉄爪】
&黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔 [求愛]【PSG−1】
※文醜→審配←厳顔 黄忠が胸にときめきを。文醜と厳顔の友情が深まりました。
(・∀・)エイプリルフールネタデシタ
エン州に潜伏していた彼を動かしたのは、今朝目撃した一団の兵士達であった。
陳到には彼らが何をしているかはわからなかったが、その武装の歴然とした差は理解できる。交戦したら確実に死ぬ。
あんな連中が徘徊する地にとどまるのは危険だ。すぐにそう判断し、陳到は蜀へと移動することにした。
「しかし…趙雲が死ぬとは。あの機械仕掛けの弩の力か?」
林を抜けつつそう呟いた時、背後から視線を感じ、ハルバードを構え振り返る。
「動くな」
木の陰から現れた曹真が、銃を構えて陳到の前に立つ。山小屋からあたりを見張っていた曹真は先に陳到の姿を捕捉していた。
「動くな、陳到。武器を捨てろ」
曹真か。相手を確認した陳到は、わずかに逡巡した後ハルバードを投げ捨てた。
一つの賭けだ。『正常な』曹真なら潔く降った無抵抗の相手に対して一方的な攻撃を加えることはできまい。
「潔いな。……陳到」
銃口を構えたままでハルバードに近づき、足でそれを押える。しばしの沈黙を置いて、曹真が口を開いた。
「陳到殿……あなたは戦いに狂っている様子ではない。できるなら我々と共に行動してくれないか」
何を言っているんだ?陳到は銃口を向けられて同盟を持ちかけられている今の様子に心中で苦笑する。
「…話だけでも聞いてくれないだろうか」
そう言いながら曹真は警戒したままハルバードを拾い上げた。
…そもそもこの状況で自分に拒否権があるのだろうか。曹真は戦いに乗っているという感じではないが…
さっきの賭けには生存を賭けた。それには勝利している。ならばさらに賭けてみるのもいいだろう。
「わかった。で、話とは何だ」
山小屋に入った途端、嫌な臭いが陳到の鼻につく。
外とはうって変わって薄暗い小屋の中には気落ちした様子の二人の男と、一人の臥せっている男。
「曹操殿の息子、曹昂殿と曹植殿です。向こうで臥せているのは劉岱殿…」
紹介された二人が同時に顔を上げる。その顔には活気が感じられない。
「二人とも、こちらは陳到殿です」
促されるままに座り、三人の話が始まった。
我々はここで劉岱の看病をしているのだが、仲間である李典が薪を集めに行ったまま戻らない。
何事かに巻き込まれたのだろう、まだ生きているらしいので探しに行きたいが、劉岱の看病で動けない。
我々は李典の帰還を待つことしかできない…という話であった。
「陳到殿」
少し元気を取り戻した曹植が陳到の手をとり、頼み込む。
「ぜひ力を貸して欲しい。あなたが頼りなのだ」
ほかの二人も何かしらの期待を込めた目で陳到を見ていた。
…おいおい、今は殺し合いの最中だぞ。…困ったな。どうしたものか。
《李典を待つ/4名》
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&@曹真[胸部切創軽傷]【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発、ハルバード】
&@劉岱[頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死]【なし】
@陳到【なし】
※陳到の傷は治癒、曹真の傷は順調に回復中。
270 :
五里霧中:黄天当立184年,2005/04/02(土) 22:35:57
悪鬼羅刹とも人外ともいえる呂布から逃れた李典。
気がかりは二つ。
いずこかの山小屋で自分を待つ仲間達の事と自分を助けてくれた人。
失われたはずの右耳がかゆい、奇妙なこともあったのだ。
誰かが私を助けてくれた、ただ逃げることに必死だった自分を。
その人は誰であろうか?
丞相?張遼殿?
楽進殿・・・ではないな。
とにかく、魏の仲間なら私に一言声をかけてくれたはず。
そうでないと言うことは見ず知らずの私を、身を挺して救ってくださったのか・・・
仲間の元へと行かねば、私を心配していることだろう・・・
闇の中、一筋の光明は何処・・・
@李典[右耳喪失]【アーミーナイフ】
※《李典を待つ》の居る許昌付近の山小屋へ急ぎます。
凌統は父の仇を探して長江沿岸までやってきた。
しかし、仇はそうそう見つかる物でもない。
「やれやれ、参ったな……」
残り少ない食糧を口にしながら、辺りを見回す。
「──っ!」
遠くに人影。咄嗟に茂みの中に身を隠す。
そして、慎重にその方向を見据えた。
「長江か」
人影は、曹操と袁紹だった。
「……」
曹操は苦い顔をしている。ここにはあまり良い思い出はない。
「どうした、孟徳?」
「いや、なんでもない。さっさと渡ってしまおう」
「そうだな。渡河の最中は気をつけよう」
「……」
凌統は静かに、魔槍ゲイボルグを手にした。
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
※臨戦態勢。曹操らに隙があるようなら攻撃も辞さず。
《僕たち幼馴染/2名》
@袁紹【ミスリルソード】&@曹操【木イチゴ】
※凌統には気付いていません。
「…見事、劉表一党を討ち果たしたのですか。さすが公覆様」
二人で牛渚にいる孫策の所へと向かう黄蓋と孫魯班。
道中、お互いにこれまでの事を語り合っていた。魯班は孫策のことを伏せていたが。
「私……いえ、私達は…」
「達、ですと」
「ええ、妹―魯育もいたのです。しかし、伯父様との待ち合わせの場所へ向かうことも叶わず荊州で…」
「そうでしたか…おいたわしいことです」
孫家三代につかえた宿将、黄蓋。魯班は会話しながら彼を測っていた。
黄蓋は孫策に従うつもりである。しかし孫策が望むものは忠誠ではなく戦闘。
孫策と戦うことになれば黄蓋はおそらく自分の能力を出し切ることなく敗れるだろう。ならば―
「公覆様。私も武器を手に伯父様の助けがしとうございます。そしてきっと魯育の仇を」
「公主様……。そうですな、これをお持ちくだされ」
黄蓋から差し出された胡蝶刀と手榴弾を受け取る。
「ありがとうございます、公覆様。これで、これでいつか必ず…」
この手で孫策を。その部分は声に出さず心の中にとどめる。
「して公主様、仇とは……」
「あっ、公覆様、砦が見えました。もう少しですわ」
@黄蓋[胸部切創(手当済み)]【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】
@孫魯班【香水、胡蝶刀、手榴弾×3個】
※牛渚の砦までもう少しで到着。
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※牛渚の砦にいます。
陳琳はいまだ幽州で携帯電話をいじっていた。
最初はメールの使い方さえ判ればいいかと思っていたが、今どきの携帯は多機能である。
カメラ、ゲームと試し、今はネットに繋いで某巨大掲示板を覗いていた。
「独特の言い回しが多いなぁ。これが新たな時代の思潮か…む?三国志バトルロワイアル?」
陳琳は驚愕した。
彼が見つけたのは、このゲームの行方を観察しそれについて雑談するスレだったのである。
「この戦いが、見世物として多くの者の目にふれているというのか…」
ゲームの状況そのものを報じているスレッドもあるようだが、
それはこの携帯からは見れないようになっているらしかった。
雑談スレの内容も外の状況を知らない陳琳にはほとんど理解できないが、いくつか確実なことがある。
この世界の鍵を握る10個の金貨と、真実を知る男・張勲の存在…
「まずは情報を集めねば。帝に宣戦布告するのはそれからだ」
@陳琳【携帯電話】
※携帯を持っている他の参加者に連絡を試みます。張勲とケイオス・コインの情報を得ました。
周瑜「ねぇ子明。ちょっと歩き疲れちゃったよぅ。休みたいよぉ」
呂蒙「し、司令官殿、もうしばらく我慢ください」
周瑜「えー。さっきからしばらくしばらくって一体どれくらいなのさー?」
呂蒙「え、えーとですね、(真っ赤な顔をして記憶をフル回転させる、歴戦の勇者もどうにもこの人の前では上がってしまうようだ)
あとしばらく、じゃなかった、えーと半時ほど歩きますと牛渚というところに出るはずですよ」
周瑜「えー、半時も歩くのー?(´・ω・`)」
呂蒙「し、司令官殿、え、えーと(顔を真っ赤にしながら後頭部をガリガリ掻く)
あとたったの半時の辛抱ですよ。牛渚は荒れてはいますが立派な城砦のはずですからね。
ゆっくり休めますよ。今晩はそこで英気を養いましょう」
周瑜「えー、あと半時も歩くくらいだったら、もうここで野宿でいいよー」
呂蒙「そ、そうはいきませんよ!こんなご時世なんですから!安全に休める所を確保しないと!」
周瑜「ふぅん、そんなもんなのかなぁ」
呂蒙「そ、そうですよ!それに孫策様達のいる場所に少しでも近づいておかないと!」
周瑜「あー、そうだったねぇ。早く伯符たちに会えるといいよねぇ」
呂蒙「そ、そうですよ!ひょっとしたら殿が牛渚で待ってるかもしれませんよ!急ぎましょう!あとしばらくの辛抱ですよ!」
《孫呉武闘派司令官ズ》
@呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】&周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※牛渚近くまで着ました。どんどん近づいています。ケイオスコインの秘密も携帯電話の使い方も気づいていません。
正午を過ぎた陽光を浴びて、手にした虎鉄がキラリと輝く。
于禁は静まり返った許昌南門から、真っ直ぐ城内へと入っていった。
荊州からの道すがら、何度も脳裏をよぎるのはかつての世界のこと。
捕虜の身分から解放され母国へと帰る道。再び忠を尽くせる希望に力づけられた帰途。
その先に待つのは侮辱と冷笑であるとも知らずに。
新野で男と話してからはさらに記憶が甦り、最早振り払えない悪夢のように付きまとった。
ホウ徳、関羽、虞翻、そして、冷酷な笑みが貼り付いた憎むべき顔。
脳裏にこだまする、記憶の中の道中、それに許昌へ向かう今の于禁が重なってゆく。
この道の先には自分が抱いた希望などありはしない。わかっている。
代わりに自分は恥と屈辱を賜るのだろう?
二度目の帰還。だが今回は前とは違う。全てわかっているのだ。
今は自分にも冷酷な望みがある。この手で奴に死を与えてやらねば。
――さあ、曹丕は何処にいる?
「…えらく無造作に入っていきましたね」
「ああ。しかし何があるかわからない城内へと踏み込むのは危険だ」
門の奥へと于禁を見送る荀ケと郭嘉。
「ですが、あの于禁殿の様子……。何かあっては遅い。南門はとりあえず安全なようですが…」
「確かに于禁は危ない。だが、危惧している事態、つまり戦闘が発生するとなれば城内では我らの安全も保障できん。
とはいったもののお前の言うとおり城外にいては干渉も不可能だ。手遅れになる。
ふむ、そうだな、ならば…致し方ないな。
よし、荀ケと許チョ殿は南門をおさえて退路を確保してくれ。私は典韋殿と于禁を追う」
「…郭嘉……文則殿の様子は明らかに異常でした。くれぐれも慎重に」
「なんだ荀ケ、心配か?なに、私も曹孟徳の軍師、簡単にはやられんよ。加えて典韋殿も一緒だ。
大体そっちだって仮に城外に敵が現れた場合危険なんだぞ。
…だが本当に危機に陥った場合南門にこだわる必要はない。適宜判断して動いてくれ。
何かあったら許チョ殿を使って連絡してくれれば良い。何も無いのが一番だがな。
では典韋殿、行きましょう!」
「おう!!」
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
※城内へと進入
《殿はどこですかA/2名》
@荀ケ【ザウエルP228】&@許チョ【鉄戟】
《殿はどこですかB/2名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】&@典韋【滅麒麟牙】
※一時的にパーティ分離。Aは南門へ、Bは于禁を尾行
最近人少ないな。結構楽しみにしてるからもっとみんながんがれ!
278 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/04/12(火) 18:33:28
とりあえずたまにはageてみようか
「観戦スレが落ちたか。誰ぞスレ立ての労をなす者はいないものか…ワシは何を言っている?」
遼東に突入した位宮だったが、誰に遭遇するでもなく一人で電波なぞを受信していた。
そんなところに一人の人物が通りかかる。
「あれは女か?侵略者ならば容赦はしないぞ」
位宮は闇雲に女性に近づくと声をかけようとした。
「そこの者!ここはウリナラ固有の領土、侵すことは許さんぞ!」
女は無表情に位宮に振り向いた。
いや。女ではない。大柄ではないが服の下にはしっかりした筋肉があり、
その肉体が男のものであることは明らかであった。
しかしただ女装しているのとも違う奇妙な雰囲気。
まあ、それに位宮が気付いた時には手遅れだったが。
パラララ‥‥‥
「アタシと似た匂いの奴だったわね。決めたわ」
蔡文姫が去ったあと、蜂の巣になった位宮から玉璧を奪うと公孫恭は独語した。
「今度は楽しませてもらうわよ。フフ…」
【位宮 死亡確認】
@蔡文姫[廖化の体、蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、雷切、焦尾の琴、完璧女装セット】
※幽州を見切り、南下を開始。
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾5)、トカレフ(7発)、銅の剣、飛刀×1、和氏の璧】
※蔡文姫を尾行、漁夫の利狙い。
陸抗はふらふらだった。
なんかもう、実はこの世は太陽が100個以上あるんじゃあないのか、
ああ、こんな服もあるし、太陽まで歩いていってみようかな、
とか思ってしまうほど疲れていた。
(あ、なんか目の前に変なおじさんがいるや。
これが世に聞く、馬車に乗った太陽の神か〜。
いや〜、頭が黄色い布でひらひらしてるなぁ〜。)
名将も疲労による思考の停滞には勝てなかったようだ・・・
一方、そんな陸抗を見つめ続ける男、張角。
彼は王双との戦闘に敗北し、流浪の末、ここにたどり着いた。
目の前で仲間が殺され、自分が何を祈ろうと、信じた神は救いの手をさしのべなかった。
いつぞや、彼は、理想郷を作るつもりだった、太古のマルクス宜しく万人格差のない、平和な国を。
あの国は腐っていた、民は喘ぎ、官は利己しか考えなかった。
今の自分はどうか。
味方を助けることが出来ず、あの「教祖様・・・」という懇願の、救いを求める声がいまだに鳴り響いている。
自分に一体何が出来るのか。
敵討ちだ、報復戦である。
そうなれば人手がいる、そして何だか勧誘に成功しそうな男が目の前にいる。
それにこの男は変な服を持って、死にそうなほどに疲れている。
どれ、一つその服を貸せ、持ってやろう。
お、素直じゃな。
何?水が欲しい? ほれ、儂のをやろう、・・・全部飲んでしまった・・・
お主、儂についてこんか?
何?休みたい? どれ、あそこに洞窟がある、行ってちと休もう。
お、丁度いいの、湧き水の音がするわい。
水筒を貸せ、いいから、お主の分も汲んでやろうというのじゃ、毒などもっとらんて。
張角は洞窟の比較的奥で湧ちょろちょろと音を立てるわき水を水筒に入れ、
再び、陸抗のいたところへ戻ってきたら・・・
なんじゃい、寝ておるのか・・・
仕方がないのう、どれ、奥の空気の流れる所まで連れて行ってやるとしよう。
《NEO・黄巾党/2名》結成
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)、宇宙服、水(陸抗の分含む)】&@陸抗[全身疲労・睡眠]【なし】
※元・黄巾党の敵討ち+新人募集。
襄陽近くの洞窟で休憩中、宇宙服は張角が預かっています。
轟音を立てて、ついに成都裏門は焼け落ち…
いや、そこから転がり出てくる二つの影。
「あち、あち、あちーーーっ!!」
「こんなんなら呂布と戦うほうがまだましじゃぁーーっ!」
容赦なく火の粉が降りかかり、めいめいに叫び声を上げる夏候楙と金旋。
ようやく裏門にたどり着いたときには、門はすでに赤々と燃えていた。
前も炎、後ろも炎。
迷う暇すらないと判断した二人は何も考えず裏門へと特攻した。
そして今、二人の背後で裏門は完全に崩れ落ちた。
わずかでも思考に時間を割く知力があれば間に合わなかっただろう。
燃え盛る成都から生還できただけでも幸運というしかない。
「おい、夏候楙、髪の毛燃えてるぞ」
「へ?あ、うぎゃあーっ!!消して、消してーー!!」
「…まあ、髪くらいすぐ生えてくる。気にするな」
なんにしろ生き延びた二人はどっと脱力するのであった。
《第一村人発見/2名》
夏候楙【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
※成都からなんとか脱出。周りにはもう誰もいません。
戦闘から離脱した王双は川のほとりにたどり着いた。
途中で偶然見つけた猪を射殺しそれを火炎放射器で起こした火であぶり貪り食う。
飲み込むたびに胸に痛みが走る。
先ほどの戦いで受けた銃弾は防弾ベストのお蔭で貫通こそしなかったが、
その衝撃はあばら骨にひびを入れるには十分だった。
食事を終えると、そばにある船に乗り込む。
長江もどきのこの川は本物の長江と違い川幅も狭く、また水深も1メートル強ぐらいで流れも緩い。
北部の人間である王双でも船を操ることは難しくは無かった。
荊州でもう一度罠を張り巡らせてやり直す決意を固めた王双は船で川を下り始めた。
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器、エクスカリバー】
※長江沿いに東へ進みます。
北平の城に穏やかな風が吹く。こんなゲームの中でなければ昼寝したくなるようなのどかな天気。
しかし、殺伐としたゲームは続いているのだ。もうすでに半分以上の参加者が命を落としている。
楼閣の上から城に近づくものがないことを確認すると、徐晃は城内の一室へと向かった。
「…!楊奉殿!」
簡素な寝台の上で、楊奉が身を起こしていた。
「公明か…ここはどこだ?私は一体どれくらい眠っていた?
張[合β]と対峙したのは覚えているのだが…」
「ここは北平の城です。あれからおよそ半日」
「……私をここまで運んでくれたのはお前か?」
「はい。傷のほう心配しましたが、とにかく目が覚めて何よりです。もう日は高うございますぞ」
はは、と楊奉が力なく笑う。しばしの沈黙。
「張[合β]は…お前が?」
「……はい。もはや立ち会うほかありませんでした。
しかし楊奉殿の助けが無くば死んでいたのは自分でしょう」
再び沈黙が流れる。先に口を開いたのは楊奉だった。
「公明よ。それでお前はこれから一体どうするつもりだ?」
「ただの独り善がりなのかもしれませぬ。
しかし、それでもこのような事を行う者共を許しては置けませぬ。
わたしはどうにかして彼奴らに誅を加えたいのです」
ふむ、と楊奉はうなずくが、
「しかし公明よ。何かあてはあるのか?」
「……いえ。しかし、孟徳様や文若殿、奉孝殿、それに―楊奉殿はご存じないですが、仲達殿。
必ず反抗の策を練っているはずです」
「だが、曹操やお前が今上げたような者達も戦いに乗っていないとは限りまい」
「…いえ、自分は信じます」
徐晃の真っ直ぐな視線が楊奉を見据える。
「そうか。お前にそうまで言わせるか。ならば…私も信じてみるとするか」
※パーティ結成
《信念の主従/2名》
@楊奉[左肩負傷]【カトラス、手斧】&@徐晃【飛刀×6、金属バット、朝鮮刀、青龍堰月刀】
※楊奉は何とか独りで動けますが、激しい動きはできません。
※主催者側への反抗を目的に、曹操、荀ケ、郭嘉、司馬懿、ほか知恵者を探します
長安に到着した張飛の前に一人の男が現れた。
その男は張飛を見つけると目を輝かせて近寄って来たのだ。
張飛はこの男の事を詳しくは知らない、おそらく向こうもこっちの事を深くは知らないはずだ。
それなのに特に警戒する様子もなく、実に不審である。
「やっと見つけた…やっとだ…」
「何だ?お前、俺とやる気か」
「ああ、やってやるよ…俺の全てを賭けて!!」
「おもしれぇ!いくぞ楊昂!!」
楊昂は張飛が薙ぎ払った斧を後転してかわし、
立ち上がると同時にババッと手を服の中に突っ込むと、多数の紙切れを取り出した。
「俺のマジックを見ろおおおお!!!」
「……そのマジックとやらに命を賭けるのか?」
「だ〜れにも会わなかったからな!寂しかったからな!練習したんだよ独りで!!」
「見つけたってのは…」
「観客さ!俺の全てを出し切るまでは逃がさないからな!!」
こんなことしてる場合じゃないよなと思いながらも付き合ってしまう張飛。
そして楊昂をまだまだ観察し続ける馬良。意外としつこい性格なのかもしれない。
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@張飛【鎖帷子、鉄の斧】
※トランプマジック実演中。
@馬良【オペラグラス】
※上記二人の様子を観察中。
ここは合肥城。既にこの島には夜の帳が降りた。
しかし、戦闘の幕は今まさに上がろうとしていた。
《敵の敵は味方》は警戒を続けていたが、やはり三人といえど、限界はある。その暗闇に紛れて潜入する影があった。
袁術、そしてそれを追う胡淵である。
袁術とて警戒の目があるのは理解していたが、敵の位置も分からず闇雲にウージーをぶっ放してこちらの存在を教えることもない。
「なるほど…外は肉眼で、城内には懐中電灯で警戒か…それも城内は2人一組か」
さて、どうする袁術。あの光を頼りにウージーで蜂の巣にしてもいいのだが、万が一仕留め損なった場合、残りに逃げられる可能性がある。ならば…。
そっと投げナイフを取り出した。殺る時は出来るだけ素早く、そして静かに。
接近戦仕様のパーティのようで、新型の弩は無いらしい。
静かに背後に回り込み、後は機を伺うだけ。袁術の気配は闇に溶けた。
一方、胡淵。
「俺の装備じゃ、あいつを倒せない。なら、せめてあいつに注目を集め、誰かに狩って貰うしかないな」
ロケット花火。どうやら光と音を出して飛ぶものらしい。
マッチも付いていたので準備は万端だ。これで目立ってしまえば、いかにあの兵器でも1対多数の戦いは厳しくなるだろう。よし…。
胡淵はストーカーのごとく、つかず離れずの位置についた。
そして襲撃者の事など露ほども知らず、懐中電灯を照らして城内を警戒する朱霊と朱然。
「朱霊殿、今のところは異状なしですな」
「ですが、油断は禁物。張遼は奇襲で自軍に倍する敵をも破ったこともある男。このまま引き下がるとは思えませぬ」
だが朱霊は、こんな事を言いながら全く別のことを考えていた。
(張遼、奴に攻撃した私は、ますます魏に戻ることが出来ないではないか…。)
だが、その続きの思考は、野菜を切るかのような『サクッ』と言う音で永遠に遮られた。
延髄、首の後ろ側の急所――に出来の悪い生け花のようにナイフが刺さっていた。
糸を切られた操り人形の如く、前のめりに倒れる朱霊。
あまりにも突然の仲間の死に動揺する朱然。
「しゅ、朱霊殿!!おのれ、何処にいる!出てこい!!」
トライアックスを構え、懐中電灯でそこかしこを照らしてみるものの、誰もいなかった。
(まず、1人…と。意外に骨が折れる。)場所を変えてもう1人倒そうとしたが、予想外の事が起きた。
自分に向かって極彩色の光の矢が束になって襲いかかってきた。
暗殺にとっては致命的な『音』も伴いながら。
「袁術がそこにいるぞーー!!新型の弩も持っている!!気を付けろーー!!」
(ちっ!余計なことを!)軽く舌打ちし、一気に決着を付けようとしてウージーを取り出した。
「貴様だな!!覚悟!」
「小癪な、死んでもらうぞ!」ウージーを構え乱射したが、銃の存在を知られた上、市街地であったので、遮蔽物が多く避けられてしまった。
静寂の夜に響く銃声。これでこの付近の参加者が、合肥城で戦闘が起こったことを知るには充分だった。
(戦局が…動いたな)交戦音でそれを悟る張遼。
今まで、夜戦のために休息と準備を整えていた。
(俺の読みだと、あの爆発を起こし、破片をばらまく武器は、目測で投擲する物。だがこの暗夜に明かりを照らして索敵する馬鹿は居るまい。)
「門には閂が掛けられているようだな。だが…俺が正門突破しか考えないとは思うなよ?」
門の上で張遼を警戒する朱拠。これでも日が高いうちには正門に閂を掛け、ちょっとした細工(簡易の鳴子)も施した。その音を頼りに手榴弾を投げる作戦だった。
「む?懐中電灯の光が」門から少し離れた所に、人魂のようにぼうっと光が漏れている。「私の武器では討ち損ねる恐れもある…ここは静観だ」
しかし、その直後、城内から交戦音が聞こえた。
もしかしたら仲間が苦況に立たされているかもしれない。
だが、警戒の任がある以上、ここを離れることは出来なかった。
「それに、奴は正門から…うん?」誰か居る。この闇の中でもある程度は視力がある。
念のため手榴弾を構え、その誰かに向かっていった。
「!!ちょ、張遼!!」朱拠はその『誰か』を見て驚いた。
見張っていた男、張文遠その人だったのだ。
焦る手でピンを引き抜き、手榴弾を投げようとしたが、手首ごと双鉄戟で跳ね飛ばされた。
「な、何故だ!どうやって!?」
「ここが俺の任地ってことを忘れちゃ困るな。役目上、地理は頭に叩き込んであるんでね」
どうやら懐中電灯を囮に閂を掛けてない門から回り込んだらしい。さらに悪いことにこの状況では、左手で手榴弾を投げようとしてもまた跳ね飛ばされるだろう。
ならば、自分が助からない事を仲間に知らせ、逃げてもらった方が良策に思えた。
「張遼ォォォ!!!この命に代えてもここから先は通さぁぁん!!」
喉が潰れるほどの大声で叫んだ。後は、手榴弾を敢えて城内に投げ込む。これの音なら、城内の仲間が激戦を繰り広げていても分かるだろう。
「五月蠅いぞ。少し黙れ」双鉄戟が二閃し、ピンを抜いた手榴弾を持った左手と、朱拠の首が跳ね飛ばされた。
暫くして、城内に爆発が起こった。助からんことを仲間に伝えたか。
「ふん、これが目的だったか。まあいい。だが音を聞きつけた奴が大挙して襲ってきたら、俺とて危ういだろう。しばらくしたらお暇するか」あくまで張遼は冷静だった。
【朱霊、朱拠死亡確認】
壁壁壁壁壁壁壁壁壁門門壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁 壁
壁 壁
壁 家家 家家 壁
壁 然 家 術 壁
門 ↓(城壁の上に) 家家 門
門 遼 家家 門
壁 淵 家家 壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁門門壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
状況説明。袁術と朱然は交戦中。胡淵は静観。
投げナイフと朱霊のアイテムは死体の側に放置。手榴弾は一個が城内で爆発。残り三個は張遼が回収。
@朱然【鷲、トライアックス】VS@袁術【投げナイフ×4、ウージーサブマシンガン】
@胡淵【ロケット花火×45】は↑を静観中。花火は一気に5本使いました。
@張遼【双鉄戟、手榴弾×3】城壁の上からしばらく様子見します。城壁上にいます。
揚州の長江近くの森の中、そこに袁譚と高幹はいた。
先程手に入れた武器を手に持ち、何やら話しているようだ。
長江を流されている曹洪を発見した二人は、
彼らが欲していた武器を持っている曹洪を二人がかりで河から引っ張り上げ、武器を奪い、殺した。
二人が殺さなくても放置しておけばおそらく曹洪は死んだだろう。
それほどの酷い傷を負っていた。
しかし、二人は曹洪を殺した。手に入れた武器の試用のために。
「武器が手に入って良かったな。このブローニングというやつはもの凄い威力だ」
「この剣も素晴らしい切れ味ですからね。これほどの幸運はそう無いですよ」
どちらも先程の『試用』でその性能は確認済みだ。
「それで、だ。揚州に来たわけだがこれからどうする?」
「強力な武器が手に入ったことですし、積極的に動きませんか」
「それもアリなんだが、我らは僻地で引きこもってこそなのだと思う」
「そうですか?しかしあまり奥まで行くとここが禁止エリアになった時につらいと思いますが…」
「まあ、禁止エリアになったらなったでその時考えればいいさ。会稽あたりに行くとするか」
【曹洪 死亡確認】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑、倚天の剣】&袁譚【青嚢の書(上)、ブローニング・ハイパワー】
※会稽に向かいます。武器が手に入ったことで少々好戦的になりました。
高楼上から市街を見張っている諸葛誕と王凌に、重く不安がのしかかる。
「小さいとはいえやはり許昌、ここからでは全てを見渡すことはできぬな…」
「そうですな、やはり二人では…。仲若(文欽)や仲恭(毋丘倹)が動ければ」
「言うな、公休(諸葛誕)。動ける我ら二人で何とかするしかない」
縮小コピーとはいえ広い許昌と実働可能な人数が、篭城という策を不可能にしていた。
少なくともこの高楼の位置からなら守るべき人物のいる区画への接近者は発見できる。
しかし、夜になってしまえばそれも不可能だ。見通しは暗い。
「!!彦雲殿(王凌)、あれを!」
諸葛誕が通り歩く人影を発見する。
顔の判別まではできないが、きらめく光で刀剣の類を手にしていることは見て取れた。
「刀を手にしているな、敵か!?」
「落ち着け、公休。わしが接触を試みよう。お前は後方で待機、出方を見て動いてくれ」
二人は顔を見合わせて頷くと高楼から姿を消した。
曹丕を討つ。于禁のその望みと歩みにはもはや微塵の迷いもない。
「そこの男、待たれよ」
不意に建物の影から声がかかり、于禁は足を止めて振り向く。
「これは!于禁将軍ではござらぬか。……お一人…なのですか」
振り向いた于禁の武装に刀と複数の銃を認め、王凌の背に不安が走る。まさか、于禁殿まで。
「…王凌か。久しぶりだな」
尋常な様子ではない。目で理解できた。またも、魏将と戦うことになるのだろうか?
「どうした、何か用事があるのではないのか?まあいい。丁度こちらにも聞きたいことがある。
曹丕は何処にいる?城の中か?」
曹丕。そう言った于禁の声に冷たい響きを感じながら、王凌は二人の間の事情を思い出す。
「いえ、文帝様の居場所は残念ながら存じ上げません。…将軍、まさか」
「…邪魔立てする気か?それがお前の忠義か?」
すっとニューナンブを持つ左手が上がり―鋭い音がした。
直後、斜め後方から殺気を感じ、于禁は素早くそばの小路へと飛び込む。
わずかな差で、于禁がいた場所をサブマシンガンの銃弾が襲った。
腹部を撃たれた王凌が、のどを振り絞る。
「公休!…気をつけろ!于禁将軍は…将軍の目的は、…文帝様への復讐だ!」
于禁は小路を振り向かずに駆け、角を曲がったところでワルサーWA2000を取り出して構える。
「ふん、王凌の奴……いいだろう、俺は曹丕を殺すまで生き延びて見せる。
邪魔する奴は全て敵だ。誰であっても!」
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
建物の陰から陰へと于禁を尾行していた郭嘉と典韋の目の前で戦闘は開始されてしまった。
―交渉決裂、戦闘開始…か。やはり于禁は危険。
状況を軽く分析したところで崩れ落ちた男の顔に気付く。
―今までちょっと見づらい角度だったが…あれは王凌か?
王凌なら于禁も知っているはずだな。つまり、于禁は顔見知りすら攻撃する…最悪だな。
どうやら相方は公休という人物らしいが…。
公休。ああ、名簿にあったな。確か諸葛誕とか言う名だったか。
そこまで考え終えて、郭嘉の思考は現状分析に立ち返る。
―王凌たちの考えは不明だが、他者と交渉しようという気はあるようだ。
しかし、狙撃手として諸葛誕が潜んでいる以上うかつな行動は危険でもある。
まして仲間が撃たれた直後。誰に対しても攻撃的になるだろう。
一方で于禁は街中に消えた。障害物の多い街中を利して無理せず狙撃で戦うつもりならば、
臨戦態勢の彼ほどの武将を一方的に捕捉するのは不可能だろうな。
―可能なら于禁を排除して王凌を助けたいところだが、手段はあるだろうか。
荀ケよ。どうやら許昌城内は想像以上に危険らしいぞ。
銃撃の音は、曹髦らが潜む民家の中でも聞き取ることができた。
急に起こされた曹奐が何事かときょろきょろしている。
「戦闘になってしまったのか…」
王凌から受け取った地雷の配置図を握り締め、曹髦は緊張した声で呟く。
不意に扉が閉じる音がし、はっと玄関の方を見る。誰かが出て行った?
慌てて部屋を見渡すと、文欽の姿が無い。さっきまで横たわっていたのに。
「お許しを、陛下。しかし我らを止めることなきようお願いいたします」
壁に寄りかかって立ち上がった毋丘倹が声を掛ける。
「仲恭、お前…」
言いかけた曹髦を制し、毋丘倹は無理矢理に笑顔を作って続ける。
「陛下はここからお出にならずにいて下され。なに、ご心配なさらず。
必ず敵を討ち果たしてまいりますゆえ」
そう言い残し、足を引きずりながら毋丘倹は裏口から出て行った。
不安げな表情で見送る曹奐。曹髦はただ己の無力さを感じて立ち尽くしていた。
《殿はどこですかB/2名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】&@典韋【滅麒麟牙】
※郭嘉は次の行動を考えています。
《魏帝と守護者/6名》
曹髦【ベレッタM93R、魔法瓶水筒(水入り)】&曹奐【針金ハンガー】
&文欽[右脇腹重傷]【長槍】&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】
&諸葛誕【サブマシンガン】&王凌[腹部銃創]【戟】
※諸葛誕・王凌は戦闘中。文欽と毋丘倹は単独で行動開始。曹髦・曹奐は民家の中。
※水筒は曹髦に預けました。
@司馬望[寝違え・急所負傷・気絶]【金の延べ棒(1s×7)】※まだ起きない。
合肥についた高順の耳に爆発音が聞こえてくる。
どうやら戦闘中のようだ。
慎重に障害物を利用したり匍匐したりしながら城壁に近づく。
なんとか闇にまぎれて無事に城壁の下までたどり着いた高順はすぐ近くの小さな門、通用口に使っていたらしいが開け放たれていることを発見する。
侵入者が使ったのか、あるいは罠か?
考えてもしかたがないか…我等は所詮主催者の手のひらで踊る道化。
ならば最後まで道化らしく舞い続けるのみだ。
高順は戦戈を握り締めながら門を潜っていった。
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭、戦戈】
@張遼【双鉄戟、手榴弾×3】城壁の上からしばらく様子見します。城壁上にいます。
@朱然【鷲、トライアックス】VS@袁術【投げナイフ×4、ウージーサブマシンガン】
@胡淵【ロケット花火×45】は↑を静観中。花火は一気に5本使いました。
「さすがは満寵殿。読み通りだな」
孫礼は傍らの夏侯尚に向かって呟いた。
彼の視線の先では、三尖刀の男(孫桓)が奇声をあげながら満寵・胡遵を追っている。
敵を追い回す快感に溺れ、戻ってくる孫瑜を引き離していることにも気付かぬ様子だ。
数的有利を生かすため、満寵は敵を分断する策に出た。
自分と胡遵が撹乱して孫桓・孫瑜を釣り出し、孤立した丁奉に孫礼・夏侯尚をぶつけて確実に仕留める。
作戦の第一段階は成功。あとは速やかに孫礼たちが丁奉を討ち、合流して残る敵を殲滅することだ。
「呉の丁承淵、参る!」
竹林の間から姿を現した丁奉がラッパ銃をぶっ放す。
銃弾が駆け抜けるが、素早く身を屈めた二人には傷一つつけない。
「今度は俺がプレゼントしてやる!」
「おい、もっと慎重に」
新型の弩は連射が利かない。
優位を確信した夏侯尚は孫礼の制止も聞かず銃を構えて前に飛び出した。すると。
ビュオッ…ドゴスッ
「ぐはっ?」
狙いすましたタイミングで標槍が飛び、夏侯尚の胸板を貫いた。
(当たりもしない銃を撃ったのは囮か!)
孫礼は慌てて地面に伏せさらなる攻撃に備えた。
数分後、孫礼は丁奉が仲間の援護に戻った事、自分がこの戦いから脱落したことに気付く。
「もう逃げるのは終わりか?覚悟しやがれ」
三尖刀を振り上げた孫桓が凄むが、満寵と胡遵は余裕の表情だ。
孫瑜はこちらを見失ったか、追ってきた気配はない。
丁奉も今頃夏侯尚たちに討たれているだろう。勝負は既についている。
胡遵が刺股を構え、満寵は竹の一本を持って孫桓を前後に挟む。
「卑怯とは言うまいね」
だが、満寵の確信はすぐに打ち砕かれた。
林の陰から銃声が響き、体を撃ち抜かれた胡遵が吹っ飛ぶ。
「丁奉!」
「孫桓殿。お気持ちは分かりますが、激情に任せて死地に赴くのは良将とは言えませぬ」
「馬鹿な…」
丁奉はラッパ銃の弾を込め直し、それを満寵に向ける。
「魏の満寵だな?丸腰の相手を殺すつもりはない。武器を捨て我らに降れ」
「…夏侯尚と孫礼は死んだのか?まさかここまで役に立たないとはな」
満寵は竹竿を捨て、二人に向き直る。
「だが、曹操軍の将に戦いによる死以外はない」
素早くガスマスクを取り出し、催涙弾を放る。
「なんだ、こりゃあ!?」
「これが貴様の得物かっ!うっごほっ…」
「ここは負けを認めておく。丁奉、また戦うこともあろう」
【夏侯尚、胡遵 死亡確認】
《孫呉の遺臣/3名》
丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板、たらい、粉末洗剤)】&孫瑜【標槍×4】&孫桓【三尖両刃刀】
※揚州方面へ。呉将以外とは積極的に戦闘。
@満寵【投擲用催涙弾×9、ガスマスク、刺叉】
※共闘に値する味方を探すべく、北へ戻ります。
@孫礼【ポン刀、マスケット銃】
「くそっ、彦雲殿…!」
二階建ての民家の屋根、辺り一帯を狙える位置に身を伏せる諸葛誕。
一瞬だけ迷って、それを振り払うように身体を動かして崩れ落ちた王凌の所へと向かう。
そこが死地と知りつつも、仲間である王凌を見捨てることなどできない。
激情家で仲間思い。諸葛誕はそういう人物である。
次の手を考える郭嘉の目に、王凌を助けに現れた諸葛誕が映る。
おそらくあの男が諸葛誕、しかし死ぬ気か?
頭の中で思考が加速する。状況確認‐予測‐判断。高速で郭嘉の思考がまとまっていく。
この状況の変化を生かさない手はない。死地にある二人を囮に使う非情の策となるが…
手早く典韋に小声で指示を出す。無言で従う典韋。
物陰から物陰へ、前方だけでなく側面からの攻撃にも気を配りつつ、街中を移動してゆく。
于禁は冷静なまま神経を研ぎ澄ませていた。
先ほど攻撃を受けたあたりを射程に捉え、慎重に辺りをうかがう。
血を流し動かない王凌と、その身体を助け起こす男の姿を認め、
手にした銃、
ワルサーWA2000―銃身の短い、市街戦で威力を発揮した高性能の狙撃銃―
を構える。
スコープの向こうには諸葛誕。
それから于禁はもう一度慎重に周囲を見極める。
王凌の仲間がさらにいないとは限らない。自分の優位を確信したあとで、殺ればいい。
于禁の視界に入るより先に身を隠した郭嘉は、于禁とはまた別の方向からあたりを見ていた。
だが、彼の目線が探すのは最初から、現れるであろう于禁の姿のみ。
王凌に呼びかける諸葛誕の必死な声を聞き流しつつ、集中する。
わずかな変化でさえ我が目は逃すまい。
少なくとも諸葛誕にとって幸運だったのは、先に郭嘉が于禁を見つけたということだった。
「危ない!左、屋根の上だ!于禁が狙っているぞ!」
静まり返っていた街に大きな警告の声が響き渡る。声の主は郭嘉。
―しまった、見つかった、だと?
予想外の出来事に、于禁にわずかな動揺が浮かぶ。
構えたままの銃のトリガーにかかった指を引き、再び于禁は後退の選択肢を採った。
だーーん。銃声が鳴る。その音に反応して、諸葛誕の目が于禁の姿を捉えた。
正確な狙いをつけずに撃ったその一射は諸葛誕ではなく、再び王凌の身体を穿っていた。
「〜〜!!!彦雲殿ーーっ!!」
「2つ目だ!!」
異なる叫び声を上げる二人。于禁の姿はすでに消えていた。
屋根から飛び降り小路の角まで一気に走り抜けた于禁を待っていたのは、
突如襲い掛かる刀の一撃だった。
非常に重いものがぶつかってくる衝撃。何とか手にしていたワルサーで受けるが
受け止めるのが精一杯で、于禁の身体は衝撃で吹っ飛ばされる。
「なんだとっ!」
『2つ目の路地』。先ほどの郭嘉の叫びは于禁の位置を典韋に知らせるためだった。
典韋は先に奥の通りに回っていたのだ。そして合図から位置を判断し、于禁を捉えた。
滅麒麟牙を手に、典韋の巨体がゆっくりと近づいてくる。
間合いは既に接近戦。砲身の潰れたワルサーを捨て、すらっと虎鉄を抜きつつ于禁は立ち上がる。
「典韋、お前も邪魔するか!俺はまだ死なぬ!」
「于禁よ、軍師殿の命により討たせてもらうぞ!」
【王凌 死亡確認】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン】
※ワルサーWA20001つは使い物にならなくなりました
《魏帝と守護者/5名》
曹髦【ベレッタM93R、魔法瓶水筒(水入り)】&曹奐【針金ハンガー】&文欽[右脇腹重傷]【長槍】
&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】&諸葛誕【サブマシンガン】
※文欽と毋丘倹は単独で行動中。曹髦・曹奐は民家の中。
《殿はどこですかB/2名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】&@典韋【滅麒麟牙】
※于禁VS典韋、戦闘開始。
305 :
1/2:2005/04/24(日) 16:28:54
梁剛「う〜、寒い」
涼州のとある洞窟、の前に座っている梁剛。
相変わらずの見張り役だ。
そんな身も心も冷え切った彼に後ろから声をかける者がいた。
「私のせいでそのような格好をさせてしまい申し訳ありません、梁剛殿」
ぎょっとして振り返ると月英が立っているではないか。
月英「驚かせるつもりはなかったのですが…」
彼女がそう言うと奥から孫乾と馬騰の二人がにやつきながら出てきた。
孫乾「私達は驚かせるつもりはありましたけどねー」
馬騰「そんな情けない顔をするな、恥かしいぞ」
こんな格好をしている時点で十分恥かしい事なのだが。
梁剛「いいい、いつの間に目が覚めた?」
月英「つい先程。私が眠っていた間のことは孫乾殿達から聞きました」
孫乾「私達のことも説明しましたよ、梁剛さんがそんな格好をしている理由もね」
馬騰「そしてな、月英殿が目を覚ましたわけだしこれから移動しようという事になってな」
どうやら梁剛の知らない所でずいぶんと話が進んでいたらしい。
梁剛「どこに行くんだよ、俺はどこでもいいけどな」
どこでも良いというよりはどうでもいい、といった感じで立ち上がる梁剛。
孫乾「もっと東へ、長安を越えて中原へ出る予定ですよー」
馬騰「予定は未定とも言うが、とりあえずはそんな感じだ」
と、かなりユルイ二人。
まあ、なげやりに生きている自分には丁度良いか。
と思いつつ先頭に立って歩き出す梁剛。
盾役も彼の仕事だ。
306 :
2/2:2005/04/24(日) 16:31:09
東へ向かって歩き出してしばらく経ち、休憩をとっている時に月英は梁剛に話かけた。
月英「改めて礼をいいます、梁剛殿。私にできる事があれば何でも言ってくださいね」
梁剛「じゃあ服返してくれよ」
月英「・・・・」
孫乾「はっはっはー、おもいっきり本音ですねー」
馬騰「月英殿、あまり気にせんようにな」
自分を助けてくれたこと、丁重に扱ってくれること、
この男達には感謝しているがこんな調子でこの先大丈夫なのだろうか。
月英(孔明様…今どこにいらっしゃいますか)
夫に会いたい。
その思いはより強いものとなった。
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&月英【梁剛の服】
※東へ向かいます。現在涼・雍の州境付近。
朱然「畜生、これではらちがあかん。ん、夜明けか・・・」
明るくなりつつある東の空を見、そこにあるものを、目にした。
鷲だ。
そして同時に朱然は朱拠の叫びと爆発音を耳にした。
朱然「張・・・遼・・だと?だがしかし、やつとて戦争中に割り込むほど馬鹿ではあるまいな。
どうにかあの鷲に奴(袁術)に気付かれずに襲わせられるかどうかだが・・」
だが、朱拠の叫びは当然ながら袁術や胡淵にも届いた。
袁術「張遼・・?あぁ、あの董卓んとこにいた武将か」
袁術には悲しいかな、その程度の認識しかなかった。そしてそちらを気遣うことなく再び朱然を狙う。
家を挟み、袁術は家を回りこむ。朱然はさらに奥に逃れていった。
袁術「追い詰めたぞ・・・」
端まで来てしまった朱然に構えようとする。心なしかソワソワしているように見えるたのだが。
胡淵は逆にもう1人の殺戮者の存在に対して注意を払っていた。何故なら、袁術に追われている男の仲間が殺されたということは
まんざら自分も安全とは言えないこと。袁術が死んだら襲い掛かって来るだろうことがわかっていたからだ
そして・・城壁の上から戦況を眺める張遼。突入する愚はさすがに犯さない
張遼「ふむ。あの空に飛んでいるもの、朱然が見張りに使っていた鷲か。さーてどうする?しばらく戦いぶりを拝見しようか」
袁術「死ねぇフハハハハ!」
と、構えて撃とうとしたその一瞬。
ヒューーガンッ!バサッバサッ
袁術「鷲が袁術の頭に爪を立ようとしていた。少々後ろに傾き上に照準がずれたことで、
弾は朱然の頬をかすめていっただけだった。袁術は、左手のナイフで鷲を、右手のナイフで朱然を牽制しようとした。
朱然「甘いわぁーーーー!!地を蹴り、全力で疾走してくる朱然に対して、ナイフ一つで対処できるわけが無かった。
一丁でナイフを叩き落し、もう一丁で首を鷲ごと吹っ飛ばした。鷲は、首を掴んで屋根に登り、旨そうに肉を啄ばんでいる
朱然「ゼェ、ゼェ・・終わったか・・いや、まだだ。ここには最低あと2人いる筈。先ほどの爆裂弾の主と、張遼」
袁術の持ち物であったウージーを拾い上げ、点検する。すぐに使うかもしれない。場合によっては逃げも考えなければならない
張遼「ふむ。さて、新型兵器が渡ったか。もう1人がどう動くかだが・・朱然の仲間か?行動からしてその可能性はあるが・・」
そして忘れ去られていた高順。どうやら目の前の戦闘が終わったようだ。矢で不意打ちすることも出来るだろうが、即死でなければ狙い撃ちを食らうだろう。
ほかにも殺気がいくつか近くにあることを察した彼は、とりあえず朱然の反対側の遮蔽物に走った。真上から張遼に気付かれているとも知らず。
【袁術 死亡確認】
@朱然【鷲、トライアックス、ウージーサブマシンガン、投げナイフ×4】
@胡淵【ロケット花火×45】
@張遼【双鉄戟、手榴弾×3】城壁上にいます。
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭、戦戈】
壁壁壁壁壁壁壁壁壁門門壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁 壁
壁然 壁
壁 家家 家家淵壁
壁 家家 家家 壁
門 家家 門
門 家家 家家 門
遼 順 家家 壁
壁壁壁壁壁壁壁壁壁門門壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
滅麒麟牙と虎鉄の打ち合いは、さすがに典韋が押していた。于禁には反撃すら容易でない。
気合と共に叩き付けられる典韋の一撃一撃。虎鉄でなければとっくに武器を砕かれているだろう。
なんとか受け流し、時にかわしながら于禁は氷のような冷たさを取り戻していく。
…やはり接近戦では典韋にかなわん。しかし距離さえとれば相手が典韋とて武装で上回る!
攻撃を捨て、防御に集中すれば典韋相手でも何とかもつ。
冷静に攻撃を捌き、タイミングと位置をはかる。回避と共に後方へ飛び退り…いまだ!
先ほど投げ捨てた壊れたワルサーを典韋めがけて蹴り飛ばし、
それに対応するわずかな隙にそのまま背を向けて走り出す。
「ぬぅっ、待て!于禁!!」
これだけで二人の優劣は逆転した。
飛び道具のない典韋は何としても于禁を逃すわけにはいかない。
追うしかないのだ。
「お前、諸葛誕公休、だな?」
「彦…雲殿…あんたまでも…」
話しかけられた諸葛誕は王凌の死体をつかんだまま小声で何か呟きを繰り返している。
「気持ちはわかる。だがここはまだ戦場だ。私の話を聞け」
そう言って、郭嘉はゆっくりと王凌のものだった戟を拾い上げる。
諸葛誕はうつむき沈黙したままだが、郭嘉は話を続ける。
「今私の仲間が于禁―お前達を襲った男を追い詰めているはず。
しかし、決め手が足りない。お前の…いや、はっきり言う。お前の銃の力が必要だ」
顔を上げて郭嘉の方を見た諸葛誕の眼前に、戟の切っ先が突きつけられていた。
「もう一つはっきり言おう。先ほどの介入、お前の生死はどうでもよかった。
于禁の位置を確認するための囮に使わせてもらった。
銃さえ手に入れば。私の目的は我が主を見つけ助けること、それだけだからな。
だが―幸運にもお前は生き残った。…まだ生きる目的があるのなら立ち上がれ」
でなければ、殺してでも銃を奪うしかない。既に典韋を動かしたのだから。
しかし、我が主―その言葉が沈みかけた諸葛誕の目に再び力を与えていく。
そう、まだ終わるわけにはいかないじゃないか。
瞬間、気配がざわつき、小路から于禁、続けて典韋が疾風のように飛び出して通りを横断してゆく。
于禁め。典韋が接近戦に引き込んだはずなのにそこから抜け出すとは。
予想外。正直驚きだ。この戦いの世界が奴を成長させているのか?
駆け抜けた影から視線を戻すと、諸葛誕に明らかに先ほどと違う雰囲気が宿っていた。
「敵意なき僚友すら屠る于禁は止めねばならぬ」
表情に微かな笑みを浮かべ、郭嘉は突きつけていた戟を水平に思い切り振りぬく。
軍師の太くない腕がきしむ。ふふ、身体は鍛えが足らん。ちょっと辛いな。
ゆっくりと王凌の身体を寝かせ、彼の衣服を整え、短く祈りを捧げる。
それから諸葛誕はすっと立ち上がった。
「腹はできたか?私は郭嘉奉孝、曹孟徳の軍師だ」
「ありがとう…奉孝殿。時間が惜しい。奴を追いましょう。
そして、彦雲殿の仇を必ず!」
決意ある表情。郭嘉は戦場に場違いな程の力強い笑みを諸葛誕に返し、
二人の消えた小路へと駆けた。
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン】
※典韋と戦闘中。曹髦らの潜む民家の方へと徐々に近づいています
《魏帝と守護者/5名》
曹髦【ベレッタM93R、魔法瓶水筒(水入り)】&曹奐【針金ハンガー】&文欽[右脇腹重傷]【長槍】
&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】&諸葛誕【サブマシンガン】
※文欽と毋丘倹は単独で行動。曹髦・曹奐は民家の中。
《殿はどこですかB/2名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟】&@典韋【滅麒麟牙】
※郭嘉・諸葛誕は一緒に于禁と典韋を追います。
「ふあぁぁぁァあァああ」
夕闇迫る新野の一角で大きな欠伸が響き渡る。
「やはりショックが強すぎましたな」
民家の壁に寄り掛かって麋竺は一人呟いた、あの後王美人は横山三国志を読んで漸く麋竺の言った
真実を理解した、理解したのだが。
「何故か生き返った挙句に実の息子に訳の判らない殺し合いに叩き込まれた事になりますからな。」
溜め息一つ、ついでに言うならアイテムも当りとは言い難い。
「まあ皇帝陛下としては、育ての親の董太后さえいれば良いのかも知れませんな。」
暫く一人にして欲しい、そう言ってこの家に入ったっきり王美人は出てこない、
仕方なく見張りをしているのだが。
「誰も……来…ませ…」
…………
どれ程寝ていたのだろうか、息苦しさに麋竺が目を覚ますと
「グ……ガハッ……」
王美人が何時の間にか目の前にいた。
「お……は…よ…」
「無理しなくていい」
麋竺の襟首を掴んで締め上げながら。
「やめ……」
「駄目」
必死で振り解こうとするが、まるで力が入らない,この距離ではシュツルム・ピストル
は使えない。
「な………ぜ」
「あの子の望みだから」
必死で抗う麋竺を両手で吊り上げながら、何処か壊れた笑みを浮かべて王美人は言う
「あの子の望みは私の望み、何もしてあげられなかったから」
大した親馬鹿だと薄くなる意識の中で思う、首の骨がきしんでいるのを感じる
「ぬ……る……ぽ」
何か硬いものが砕ける音と共に、麋竺の意識は闇に消えた
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)、横山三国志全巻】&麋竺(顔面ボコボコ、熟睡中)【シュツルム・ピストル】
長江沿岸にそびえ立つ城壁の上にたたずむ一人の男。孫策。
彼は牛渚砦にて自分と対等に闘える相手を連れて来てくれるはずの孫魯班を待っていた。
(魯班は俺の姪ながら侮れん女だ。簡単には死なんだろう。・・あれは魯班と・・!黄蓋か!)
孫策の予想通り、魯班は黄蓋を味方にしていた。もっとも黄蓋は孫策と闘うつもりなどまったくない。
だが孫策にはそんなことは関係無かった。否応無しに闘わせる。
それでも義だの忠などとほざくなら殺して魯班にまた連れて来させればいい。
(相手は黄蓋か。フッ、相手に不足はない。)
「さあ、着きましたわ。黄蓋様。」
「おぉ、まさか若様にまた忠義を尽くせるとは・・夢のようだ。」
二人は牛渚砦の門を開く。それぞれの思いを胸に。
・・その様子を見ていたのは孫策だけでは無かった。・・劉備だ。
「あぁ〜?あいつら、もしかしてオイラの部下じゃねえか?」
疑うことをまったくせず、この男も牛渚へと導かれて行く・・
@黄蓋[胸部切創(手当済み)]【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】
@孫魯班【香水、胡蝶刀、手榴弾×3個】
※牛渚砦に到着。
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※牛渚砦で待ち構えている。劉備には気付かず。
@劉備【弓矢/8本】
※牛渚へ。
―さすがは典韋、悪来の名は伊達ではない。
わずかに開いた間合いを離さずに追いすがって来る典韋を于禁は心中で称賛する。
残ったワルサーはザックの中。懐のニューナンブならすぐに撃つことはできるが、
あの重戦車の如き典韋の前で足を止めるなど自殺行為に等しい。
狙いをつけるだけの余裕はないし、そもそも実際に撃てるかすら怪しい。
そこに生じるわずかな隙に乗じてあの刀が自分の身体を切り裂くだろう。
ならば、どうすればよい。―いや、そうだ、状況は必ず変わる。
荊州の時だって、要害に拠る自分が負けるなどなかったはずなのだ。
だが、状況が、状況の変化が、ありえない敗北に自分を導いた。
再び彼の記憶が悪夢に染まる。そう、必ず変化する。でなければ自分の惨敗の理由などない。
西の山の端にかかった日が今日最後の光を投げかけている。
文欽は手にした長槍を杖代わりに、なんとか立っている状態だった。
許昌市街、その路の一つ。正面を強い視線で真っ直ぐ見つめ、意志の力で立っていた。
―彦雲殿、公休、仲恭、
何かがかなりの速さで近づいてくる。
―後は頼む。
すぐにそれが人であることが判明した。それぞれ刀を持った二人の人物。
―文鴦、
文欽のかすんだ目にはもう既に細かいものは映っていない。
ただ、敵が来たということだけを、最後の意識の碇として立っていた。
―私も、すぐにいく。
通路の真ん中でただ突っ立っている文欽を見つけ、
于禁は待望の状況の変化に適応すべく、沸き立ちかけた意識から再び冷静さを取り戻す。
怪我をしているな、槍も構えられないようだ。あれでは動けまい。
奴を利用してこの機に典韋を撒いてやろう。そう考えた于禁は
一切のスピードを落とさず文欽の脇を斬り抜け――
『陛下、必ずや生き延びてくだされ』
わずかに動いた文欽の足が地雷の信管に触れる。
――広がる閃光―轟音――
「ッッなんじゃああッ!!」
爆発の轟音と振動が許昌の市街に響き渡り、司馬望はようやく長い気絶から飛び起きた。
ずいぶん長いこと気絶していたおかげだろうか、首と股間の痛みはもうない。
「起きたのか、子初(司馬望)よ」
「ハァ!?あー、ここは何処だ!?」
久方ぶりに首を回すと目に映るのは民家、そして曹髦と曹奐。こ、皇帝陛下?
「…景明(曹奐)」
司馬望の問いは無視して、曹髦は曹奐に水筒を差し出した。
「この水筒はお前に預ける。…私は、もう守られているだけなのは我慢できないのだ。
彦雲、公休、仲若、仲恭。隠れていろといわれたが私は彼らを助けに行く。お前は―」
言いかけて司馬望へと視線を移し、威厳ある口調で命じる。
「子初よ」
「は、はい〜っ」
「景明のこと、頼んだぞ。できるなら安全なところに逃げ延びて欲しいが…
私は打って出る。とにかく頼んだ」
無謀ともいえる覚悟を決めた、曹髦のすがすがしい表情がそこにあった。
「これはすでに決心したこと、もしここで死んだとしても悔いはない。
しかも、まだ死ぬと決まったわけではないではないか!」
文欽の目にただならぬ決意を感じ、一方でまた于禁の行動に対処すべく速度を落とした。
その刹那、典韋の耳目を光と轟音が襲う。感覚が封じられた中で、
全身を熱さが包み、高速で飛散する破片に痛めつけられる。
数十秒後、感覚を取り戻す典韋。いくらかの創傷や火傷は負ったが五体は無事に動く。
「…あの男もまた何かを守っていたのだろう。見事な覚悟だった」
闇に染まりつつある街並み。于禁の姿は見えなかった。
光と轟音の中で衝撃にバランスを崩す。認識力はそこで限界を超え、
次に于禁が気付いたのは背中の痛みだった。
「ぐぁっ、つぅ…今のはなんだ!?あれも新たな兵器か!?」
幸いにして文欽の身体が間にあったため、火傷などは負わずに済んでいた。
背中から叩きつけられたが、自然に防御姿勢をとっていたようでそれほどのダメージはない。
「まあいい…結果的に典韋を撒くことができたか」
ザックからワルサーWA2000を取り出し、周囲を警戒する。
さて、移動するか?それとも反撃といくか?
【文欽 死亡確認】
@于禁[全身軽傷、背中打撲]【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン】
※衝撃で吹き飛ぶもとっさの防御体制でダメージ軽減。行動にはさほど影響しません。
《魏帝と守護者/4名》
曹髦【ベレッタM93R】&曹奐【針金ハンガー、魔法瓶水筒(水入り)】
&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】&諸葛誕【サブマシンガン】
※長槍は破壊されました。地雷あと6個。曹髦は出撃。
@司馬望【金の延べ棒(1s×7)】※起きた。
《殿はどこですかB/2名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟】&@典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙】
※典韋は基本的に無事。
ただ山野をかける李典。
その思いはいっこうに変わらず、仲間のことで頭が一杯であった。
そして、その思念がまだ続く間に、二度だけ見たことのある小屋へと辿り着いた。
仲間と共にここに入ったとき、そして出て行き、わずかばかりの別れを告げたとき。
そして、今が三度目、そのわずかな別れからの帰還である。
坂道を駆け、ただの板きれである戸へと近づく。
そして、静かに二回、“コンコン”と叩いた、「李典だ、今帰りました」という声と共に。
曹真「!!李典・・」
そう言い、戸へと駆け寄ろうとする曹真を制止する陳到
陳到「曹真殿、彼が李典かどうかは扉越しで分かりかねますぞ。」
曹真「そんなことはない!!
あの声はまごう事なき李典の声!!」
どうやら戸の向こうでは、誰かが私の正体を疑っているらしい。
李典「いや、姿は見えませぬがそちらの方の言うことは正しい。
とはいえ、証は何か・・・」
陳到「此処にいる者達全員の名、そしてあなたが外へ出ることになった経緯を。」
そういわれ、李典はすらすらと陳到以外の者の名を読み上げ、
劉岱が誤解から怪我したこと、趙雲に襲われたこと、曹植、曹真、曹昂達と出会ったこと、
二日目に馬超と甘寧の襲撃にあい、仲間を失ったこと、
休息を取るためにこの小屋へ行ったこと。
思いつく限り、あらん限りの記憶を振り絞った。
曹真「李典、やはりお前は李典だ!!」
李典「ええ、戸をあけてください。」
戸が軋みながら開いた。
入ってすぐに目に付いた自分に質問をしたであろう男は、全く見も知らぬ偉丈夫であった。
陳到「で、曹真殿、私はもう用済みですな?
これから別行動でよろしいかな?」
曹真「できれば、これからも付いてきて頂きたいのですが。」
陳到「・・・私がこの斧を振り下ろさない保証はありませんぞ。」
曹植「貴方は賢明な方だ、そのような愚行に走りはしないでしょう。」
陳到は迷った、自分は何かに惹かれている。
かつて劉予州に感じた何かを、英傑姦雄の子々孫々にも感じたのだ。
陳到「貴方達は無駄な殺戮を避けるためにも、金貨を集めているのでしたな?」
曹植「ええ、これが説明書です。」
陳到「ふむ・・・酔狂な“お上”の罠とも言い切れませぬが・・・
そのコインを全て集めるまで、それまででしたらお付き合いいたしましょう。」
曹真「陳到殿・・・かたじけない。」
陳到「信義に生きるまでです。」
外敵があれば、この者達は一致団結し外敵に当たる・・・
しかし、外敵が無くとも、彼らなら手を組めただろう・・・
《微かなる光明/6名》 結成
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&@曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&@劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【なし】
&@陳到【ハルバード】&@李典(右耳喪失)【アーミーナイフ】
※許昌へ向かい、恐らく存在するであろうケイオス・コインを取りに行きます。
また、戦闘は避け、曹操、信頼できる仲間を捜します。
※劉岱の傷は平行線、曹真が背負っています。
319 :
1/2:2005/04/28(木) 19:07:24
囮となって自分を生かしてくれた費イのためにも、今までおとなしくしていた董允であったが、
ついに好奇心に負け‘ぬるぽボイス’なる物を使ってみることにした。
「えーと、『この部分に向かって思いっきり‘ぬるぽ’と叫んでください』…か」
随分簡単だなと思いつつも説明書どうりにやってみることにする。
何が起こるか分からないがこのまま何も起こらないよりは良いはずだ。
未知の物に触れる高揚感に包まれる董允。費イよ見ていてくれ。
「いくぞ…せーの!ぬ・る・p」
董允は結局ぬるぽボイスの効果を知ることはできなかった。
注意力が散漫になっていたところを戻ってきた曹仁に首を刎ねられたのだ。
「心配するな、コイツは俺が使ってやろう」
そう董允の首に語りかけると右手に持ったぬるぽボイスに叫んだ。
「ぬるぽ!」
周囲がしーんとなった。聞こえるのは流れる河の音のみ。
実に無駄なことをしたと思い少々不機嫌になる曹仁。
「何も起こらんな、これは献帝のお遊びだったということか」
曹仁はぬるぽボイスを投げ捨てると新たな獲物を求め、その場を立ち去った。
320 :
2/2:2005/04/28(木) 19:12:07
曹仁が何も効果無しと感じたのは無理もない。
ぬるぽボイスの効果とは使用した者の所在を広範囲の参加者の脳に直接知らせるというものだ。
『ぬるぽ』という音声データと使用者の大まかな現在地のデータは電波となり首輪を介して他の参加者の脳に伝達される。
使用者からすれば何の効果も無い様に思えるのはそのためである。
そして電波が届く対象範囲は同じ州及び隣接した州全域。
少なくとも現時点、曹仁は荊州北部の長江流域にいる。
中華の中心、荊州で使用したために多くの参加者にこの情報は伝わることとなる。
はたして曹仁にとってこれは吉と出るか凶と出るか?
それは誰にもわからない。
【董允 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※次のリミットは
>>400ごろ。ぬるぽボイスはその場に放置。
《貴族と飲んだくれ/3名》
ホウ統[右肩負傷]【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍[左足負傷]【弩(矢20本)】
&劉康[背中に矢刺さる]【AK88カラシニコフ】
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
《憎まれっ子世に憚る/4名》
司馬師【ツインサーベル】&司馬昭【イングラムM11、尖った箸】&黄皓【PDA】&張譲【連弩 残弾300】
《王佐の才/3名》
廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】&歩隲[右腕切断]【なし】
&魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】
《第一村人発見/2名》
夏候ボウ【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
《三國志歴史家/2名》
韋昭[右手怪我]【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢[気絶、頭部負傷、両脚捻挫]【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
《でんちゅーとトントン/2名》
夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】& 田疇【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】&司馬懿【農業用の鎌】
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【笑い袋、デリンジャー(残弾4)、毒吹き矢の矢/3本】&賈充【毒吹き矢/17本(遅効性)】
《阿斗が結んだ仲間達/4名》
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ、ベレッタM92(残弾15)】&韓玄【なし】&忙牙長【ぬめりとり】
《尚サマと平タン/2名+1》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
&小喬(気絶中)【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
《友を探して/6名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
&王粛【チョコレート五日分、尖剣】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
《ダイスをころがせ/2名》
馬休【ダイスセット、蝋燭10本と火打石】&馬鉄【ジャマー】
《W馬忠/2名》
@馬忠[左腕銃創]&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
《以衣於打母(いえおだぼ)/5名》
尹黙【スコーピオン(サブマシンガン 残弾58発)】&閻圃【携帯電話】&王平[両脚銃創]【ボウガン(矢27本)】
&朶思大王【マルポロ、鉄の槍】& 木鹿大王【土佐犬】
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】&韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
《三角関係+1/4名》
文醜[求愛]【レイピア、鉄の盾、青銅の剣】&黄忠【李広弓、矢50本】
&厳顔[求愛]【PSG−1】&審配(女)【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)、スカウター、鉄爪】
《微かなる光明/6名》
曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真[胸部切創]【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&劉岱[頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死]【なし】
&陳到【ハルバード】&李典[右耳喪失]【アーミーナイフ】
《孫呉武闘派司令官ズ/2名》
呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】&周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
《NEO・黄巾党/2名》結成
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)、宇宙服、水(陸抗の分含む)】&陸抗[全身疲労・睡眠]【なし】
《信念の主従/2名》
楊奉[左肩負傷]【カトラス、手斧】&徐晃【飛刀×6、金属バット、朝鮮刀、青龍堰月刀】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑、倚天の剣】&袁譚【青嚢の書(上)、ブローニング・ハイパワー】
《孫呉の遺臣/3名》
丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板、たらい、粉末洗剤)】&孫瑜【標槍×4】&孫桓【三尖両刃刀】
《魏帝と守護者/4名》
曹髦【ベレッタM93R】&曹奐【針金ハンガー、魔法瓶水筒(水入り)】
&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】&諸葛誕【サブマシンガン】
《殿はどこですかA/2名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】
《殿はどこですかB/2名》
郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟】&典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&月英【梁剛の服】
《美女と武辺者/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&張苞[重度疲労]【中華鍋、鎖鎌、黄色い扇子、流星鎚】
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)、横山三国志全巻】&麋竺[顔面ボコボコ、熟睡中]【シュツルム・ピストル】
《俺の体を返せ/2名》
廖化[蔡文姫の体]【胡椒一袋】&華陀【オロナイン、バファリン、尖石製手術道具】
《助力の決意/2名》
賈逵【スリングショット、火炎手榴弾×2、こぶし大の石×3】&鮑信【火炎手榴弾×3】
計32組、85名の生存確認。
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
@顔良【赤い扇子】
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン(1枚)】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀、鋼鉄の盾、蛇矛】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾5)、トカレフ(7発)、銅の剣、飛刀×1、和氏の璧】
@何進【肉切包丁、棍棒、双鉄戟】
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭、戦戈】
@朱然【鷲、トライアックス、ウージーサブマシンガン、投げナイフ×4】
@胡淵【ロケット花火×45】
@張遼【双鉄戟、手榴弾×3】
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
@満寵【投擲用催涙弾×9、ガスマスク、刺叉】
@孫礼【ポン刀、マスケット銃】
@華雄【朱槍、太平要術の書、バール】
@劉備【弓矢/8本】
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
@李豊【不思議なオカリナ】
@曹丕【天の叢雲、毬栗】
@董卓【グロック17(残り13発)、果物ナイフ、蒼天航路1〜32巻】
@カク昭【豊和89式小銃 、疑似餌一式】
@ケ艾【鍬、フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア、弓、毒矢×24、ソーコムピストル】
@陳羣【ソードブレイカー、ロケット花火19本】
@陳泰【忍者セット(服・クナイ・手裏剣2枚)、64式小銃、双眼鏡、血液製剤、ケイオス・コイン2枚】
@牛金【バスケットボール、油二リットル】
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍、呪われたとっても可愛い猫耳カチューシャ】
@楊脩[右肩に切傷、失禁]【なし】
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@張飛【鎖帷子、鉄の斧】
@馬良【オペラグラス】
@李儒【簡易製氷器、バントラインSP】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
@ホウ徳[左肩重症](精神的に壊れ出した)【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
@武安国(勇気27%)【携帯トイレ(リバーシブル)、渓跳】
@荀攸【グロッグ17】
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器、エクスカリバー】
@夏侯覇【眉尖刀、H&K MC51】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢46本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)、ペンライト型銃(単三電池2本)、スコップ、指向性マイク 】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン、残り弾数は不明)】
@陳琳【携帯電話】
@黄蓋[胸部切創(手当済み)]【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】
@孫魯班【香水、胡蝶刀、手榴弾×3個】
@于禁[全身軽傷、背中打撲]【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン】
@陳寿[空腹、下痢]【???(怪しい錠剤)】
@蔡文姫[廖化の体、蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、雷切、焦尾の琴、完璧女装セット】
@諸葛瞻【ショットガン(残弾27発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
@劉曄[気絶]【ロケットパンチ一組】
@司馬望【金の延べ棒(1s×7)】
ピンユニット51名の生存確認
合計136名の生存確認
【あ行】☆阿会喃、阿貴、☆伊籍、☆位宮、☆于毒、越吉、☆袁術、袁尚、袁耀、王匡、王濬、王累、王朗、☆王凌
【か行】カイ越、楽就、郭図、楽進、夏侯威、夏侯栄、夏侯淵、夏侯恵、夏侯玄、☆夏侯尚、夏侯和、夏侯衡、郭淮、雅丹、軻比能、
韓徳、管亥、韓浩、関興、韓当、関統、甘寧、☆魏延、麹義、麹演、魏続、姜維、☆強端、紀霊、金環三結、牛輔、許攸、
刑道栄、厳鋼、厳白虎、黄権、侯成、黄祖、黄邵、公孫越、公孫淵、☆公孫康、公孫サン、公孫度、孔チュウ、高蕃、
皇甫嵩、孔融、☆呉質、顧劭、顧承、☆胡遵、☆兀突骨、呉班、胡奮、呉蘭、☆胡烈
【さ行】蔡和、蔡中、蔡瑁、☆司馬彪、☆司馬孚、謝旌、沙摩柯、周ショウ、周泰、周魴、☆朱拠、朱讃、朱儁、朱治、☆朱霊、
朱鑠、蒋エン、鍾会、諸葛瑾、蒋欽、焦触、諸葛恪、徐栄、徐盛、雛氏、成宜、全j、祖茂、祖郎、曹安民、曹叡、曹休、
曹彦、☆曹洪、曹初、☆曹性、曹爽、曹沖、☆曹豹、曹芳、曹熊、孫堅、孫権、孫皓、孫静、孫翔、孫登、孫魯育
【た行】大喬、太史慈、☆董允、董襲、董和、張允、趙雲、張衛、張燕、張[合β]、張既、張休、張昭、張任、張達、張悌、張南、趙範、 張宝、張曼成、張楊、張梁、張魯、張翼、陳宮、陳珪、陳式、陳震、陳登、陳武、陳蘭、程c、程銀、程普、田豊、陶謙
【な行】
【は行】馬雲騄、馬元義、馬岱、馬超、☆潘璋、樊稠、費イ、費観、糜芳、甄皇后、傅士仁、傳僉、☆文鴦、☆文欽、文聘、方悦、
逢紀、鮑隆
【ま行】☆孟達
【や行】楊弘、楊秋、楊松、楊任、楊彪、楊齢
【ら行】雷緒、雷銅、雷薄、陸遜、李恢、☆李カク、李厳、李粛、李通、柳隠、劉虞、劉勲、劉禅、劉j、劉巴、劉表、劉封、凌操、
廖立、呂凱、呂岱
【わ行】
☆印は新たに死んだ武将
201名の死亡確認。合計337名の登場確認。
暗闇に包まれた島に響く声。
心底楽しそうな声だ。
それは間違いなく洛陽の城で聞いた声と同じ。
しかし鋭い者は昨日までの献帝とは微妙に違うと気付いただろう。
「朝は朕の声が聞けずに皆さみしい思いをしただろうが、もうそのような事はない。
朕はいつでも皆の戦いぶりを見守っているぞ、安心して殺しあうがいい。
では、気を取り直して新たに死亡した者の名前を読み上げよう。
・
・
・
「かなり順調に絞られてきたようだな、この勢いが落ちる事の無きようにせよ。
皆の首を飛ばすのは造作も無いことだがそれではつまらない。
それに最後の一人は助けてやるという約束は嘘ではない、朕は真直ぐな人間だからな。
生きたくば殺せ。
己の生は他人から奪い取れ。
今まで積極的に殺し合った者もそうでない者も、また朕の声を聞くことができるよう奮起せよ」
328 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/04/28(木) 23:22:52
野望チャンス!!
てんてんてんてけてけてんてん
てんてんてんてけてけてんてん
て〜れてれてれて〜れてれ〜
てんてんてんてけてけてんてん
てんてんてんてけてけてんてん
て〜れてれてれて〜れてれ〜
て〜れ〜て〜れて〜れ〜れ〜
て〜れ〜て〜れて〜れ〜れ〜
大きく息を吸い、あらん限りの怒声で煽って見せた。
「武人の誇りは消え去ったかッ!?女に手を引かれ我の元に参上するとは何たる厚顔!!
無様に老醜を晒して尚も生きながらえようてかっ!?素ッ首を差し出せい!貴様の生き恥は我が孫呉の名折れなるぞ!!」
勿論、露ほども思っていない。女に手を引かせているのは誰あろう自分であるのだから。
全ては眼前の老将を激昂させんが為である。怒りというスパイスは素材を最高に引き立ててくれると信じて疑っていないのだ。
しかしながら孫策のその言葉・計算にはやはりどす黒い棘があり、そして効果は覿面のようだった。
今まで浴びせられたことのない罵声を、かつての主君から浴びた老将は刹那、驚愕し事態を飲み込めはしなかったものの
自失まではしなかった。ギリギリのところで踏み止まり思案を巡らせた。さすがは老練なる猛将ではある。
たっぷり七呼吸ほど思案を巡らせた後、強引に結論を導き出した。
かつての主君の真意を測るや巨大な熊のような体躯を躍らせ、双眸に怒気を孕ませ、孫魯班を押し退けるや
傍若な若者=孫策に襲い掛かった。
【若様は・・・恐らくは気が違われたのであろう。この状況、狂気に触れられたのだ。
孫家3代に仕えるこの宿将にそんなことを言うはずもない。ならば・・・せめて俺の手で・・・】
孫策も待ってましたとばかりに斬鉄剣をしごき臨戦態勢を整える。血気漲るこの若者は飛び道具での決着を潔しとせず、
いかなる時も白兵戦を好むのである。もっとも窮地に立てば、腰にぶら下げている火砲を頼りにもするのだろうが。
ガキーンッ!金属のぶつかり合う高音とともに盛大に火花を散らす。
黄蓋の短戟と孫策の斬鉄剣が激しく交錯し鉄と鉄がぶつかり合う響音であった。
最初の一撃は互角といったところであったろうか。
否、怒気と神算を孕ませる老将軍の剣先の方が上回っていたかもしれない。少なくとも得物の不利さは感じさせなかった。
だが、その切っ先に戦慄をおぼえることもなく、冷や汗ひとつかかず。むしろ喜色さえ浮かべて孫策は黄蓋の力を推し量る。
『素晴らしい一撃だ・・・流石だな。奴を破ることができれば伝説の武神・項羽に近づけるやもしれぬ。ふふふ』思わず口の端が吊りあがる。
一方の黄蓋は孫策の剣先の鋭さに違和感を憶える。
【一切の迷いのない剣筋だったな。。。もしや若様は正気なのでは!?】わずかばかり老将の勢いと決意が鈍る。
好戦的な若者はその老将の隙を見逃すことはなかった。
孫策は神がかり的な速さで手首を翻し、黄蓋の眉間を見事に真っ二つに割って見せたのである。
見事なほど鮮血がほとばしる、うめき声をあげ、地面に突っ伏す黄蓋。
次の瞬間、更なる一撃が黄蓋の延髄を襲う。孫策の全体重をかけたとどめの一振りが黄蓋の胴と頭を完全に切り離してしまったのだ。
孫家3代に仕えた宿将は、今際の際に呪詛の言葉も死への想いも騙ることなく、その中興の祖によって冥府に追いやられたのである。
傾きかけた太陽が3つの人影を照らしていた。
強敵を倒したことに満足し恍惚の表情をみせる孫策。目の前で惨劇を見せられ呆然としている孫魯班。
そして今は物言わぬ首から上の部位を失った黄蓋の骸。
太陽の光の届かぬ物陰から成り行きを見守っていた3名がいた。
西門の楼閣から様子を伺っていた劉備と、北門の物陰に身を潜めていた呂蒙と周瑜である。
この殺戮劇を見て、彼ら3名が何を思ったのかは実際定かではないのだが。。。
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※オレサマサイキョー!ウットーリ(*´Д`)
※黄蓋の得物【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】はまだ放置
@孫魯班【香水、胡蝶刀、手榴弾×3個】
※ガクガクブルブル((( ;゚Д゚)))
@劉備【弓矢/8本】
※コソーリ(´・ω・`)
@呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】&周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※ヤバいとこ見ちゃったかもな(;´∀`)
「何やってんだアイツ」
孫策が黄蓋の隣にある倒木を切り裂く様を見ながら、劉備は呟いていた。
ウットリしている孫策の向こうで黄蓋は自分のアイテムを拾うと……
とっとと逃げ出していた、孫策はそれに気付かずウットリしてる、その瞳は
既にこの世界以外の何処かを見ているのかもしれない。
@劉備【弓矢/8本】
※コソーリトンズラ(´・ω・`)
黄蓋【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】
※逃亡
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※オレサマサイキョー!ウットーリ(*´Д`)
死んだはずの義兄が曹操への偽の投稿の準備をしているはずの黄蓋と殺し合っていたかと思えば、
急にトリップしてニヤニヤしている。
これはやっぱり夢だな。この瞬間、周瑜は自分の推理が正解であることに満足感を覚えた。
しかもただの夢ではない。おそらく曹操方が雇った仙人か道師がかけた呪いの類だな。
この夢から私が覚めなければ呉は曹操の軍門に下るしかない。
私はこのような場所にいつまでもいられない。
どうやればこの夢を抜け出せるかは見当がついている。
それは夢の中の自分が死ぬ、あるいは皇帝の言っている様にこの夢に出てくる人を殺し尽くすか、
そのどちらかで抜け出せるはずだ。ただし夢の中で自分が死ねば現実世界の自分もただではすまないだろう。
これがこの夢の形を借りた呪いならば最悪廃人になってしまうだろう。
それに夢の中とはいえ、殺されるのは性に合わん。
それに現実の世界では自分は自分の名や、国という枠に縛られて生きてきたがここではそんな枷など存在しない。
自分の心の赴くまでに力の全てを出し尽くすことが出来るだろう。
さてどうしようか…すでに成り行きとはいえ徐盛を殺している周瑜は主君の乱行に茫然自失としている呂蒙を眺める。
この男は使える奴だがいずれは敵に回る。今ならあっさり殺せるが…どうするかな。
それと義兄殿はあのまま放置しておけばこれから何人か参加者を殺ってくれるだろう。全員を自分で殺すのは効率が悪いしな。
さてどう動こうか…
《孫呉武闘派司令官ズ/2名》
呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】※茫然自失&
周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】※ これは夢だ、何をしても問題ないぞ、ゲームに乗るよ
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※オレサマサイキョー!ウットーリ(*´Д`)
@孫魯班【香水、胡蝶刀、手榴弾×3個】
※ガクガクブルブル((( ;゚Д゚)))
日は落ち、あたりは夜の闇に移りかわろうとしている。
賈栩、韓遂の二人は許昌に到達していたが、城からの攻撃を考えて
明るいうちに近づくのを避け、林の中に潜み様子を見ていた。
放送直前の爆発音。
さらにどこからともなく聞こえた「ぬるぽ!」という声と
脳内に直接語りかけられるような曹仁についての奇妙な現象。あれは妖術の類か?
だが賈栩と韓遂はそれよりもまず放送に耳を傾ける。
死亡者として呼ばれたリストにある名前に線を引いて消してゆく。
「確かに死亡者は増えているが、実力者は生き残っている。
潰し合ってくれると幸いだがそう上手くもいかんだろう。
……さて、既に城内では戦闘が起こっているようだが」
「賈栩よ、どうする?ここはお前の判断に従うぜ」
しばしの思考の後、賈栩は意地の悪い笑みを浮かべて切り出す。
「城内で戦闘ということはこの後の人の動きは城外へ向かうはず。
幸いにして我ら二人には共に飛び道具がある。
門一つを選び脱出してくる奴を狙い撃つ、というのはどうだ?
当たるとは限らないが、こちらの安全は保障する」
「なるほど…良かろう」
「今は仕留められる奴だけ仕留めればよい。けして無理はせん」
作戦は決まった。二人はもう少し闇が深まるのを待ち、
彼らの狩場へと向かうのであった。
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】
&韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
※許昌の何処かの門外で脱出してくる人を待ち伏せします
許昌南門、ここで待機していた荀ケ、許チョの二人。
荀ケが地面に座り込んで先程の放送内容を頭に入れて分析していると、許チョが急に険しい顔で口を開いた。
「なあ、文若殿。今すぐ典韋達の所に逃げてほしいだよ」
「…何か来ますか」
許チョの危険察知に関しての鋭さは荀ケもよく知っている、理由は聞かずにさっさと言う事を聞くべきだろう。
そう思い立ち上がった瞬間、荀ケの上半身が穴だらけになり、アサルトライフルの射程ぎりぎりの位置にある茂みから呂布が現れた。
「よくも文若殿を!おめえ何するだー!!」
「ふん、俺と正面から戦えないようなカスにはこれで十分だろう」
アサルトライフルと方天画戟を左右に構え持ち、つまらなそうに吐き捨てる呂布。
仲間を殺された上に馬鹿にされ、許チョの全身の血肉が沸き立つ。
鉄戟を振り上げ突進、勢いと体重を乗せて振り下ろすが呂布は方天画戟で簡単に受け止め、押し返す。
「こいつ!!」
許チョは怯まずに攻撃を続ける。
切り上げ、払い、突く。
その全てを目の前の男は笑いながら跳ね返す。
打ち込めば打ち込むほど許チョの身体に傷が刻まれた。
ここまで差があるのか?こんなにも自分は弱かったのか?
相手は右手でしか得物を扱っていない、だというのに自分の攻撃がまったく届かない。
許チョの心に己に対する怒りが積もっていく。
「このままやられちゃあ文若殿に申し訳が立たねんだ!!」
許チョが咆哮と共に放った一撃は方天画戟を弾き飛ばした。
ついにやった!
そのまま一気に決着をつけようと許チョはさらに踏み込み、打ち込んだ。
許チョが認識したのはここまでであった。
許チョが踏み込むのと呂布がバゼラードを手に取ったのは同時。
しかし打ち込まれた戟の軌道を瞬時に見切った呂布は、戟が自分に届くよりも先にバゼラードを許チョの額に突き立てた。
方天画戟と荀ケの物であったザウエルP228をまだ痺れが残る右手で拾い上げ、呂布は城内に歩を進める。
FA-MASの弾数は弾切れの心配が無いほど豊富だが、今回のように無いよりは持っていた方が何かと役立つこともあるだろう。
それに銃が相手ではさすがの俺も危ないかもしれない、戟を持った敵に負けることはあり得ないが。
己の武への絶対的な信頼。
それこそがこの男の強さの源である。
「城内にも外にも人がいるようだ、複数の気配があるが一番強そうなのはこの中から感じるからな」
次の相手は俺の渇きを満たしてくれるだろうか。
許チョはかなり楽しませてくれた。
だがこれだけではまだまだ足りない、殺し足りない、戦い足りないのだ。
【荀ケ、許チョ 死亡確認】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン)、ザウエルP228】
※許昌に進入。見つけた奴は皆殺し。鉄戟はその場に放置。
武安国最大の危機。
目の前のホウ徳はやる気満々。ってか半分ぶっこわれてる。
(やべ。俺やべっ。)
究極の危機的状況に頭が回らないらしい。
勇気はもう湧いてこない。
(渓跳。馬うぜっ。)
この状況に陥ったことを渓跳のせいにしながら武安国は考える。
(逃げ。俺逃げっ。)
逃げることにしたらしい。武安国、一世一代の脱出劇が始まる・・
「うおおお・・エスケープッ!!」
@武安国(勇気40%)【携帯トイレ(リバーシブル)、渓跳】
※「うおおお・・エスケープッ!!」のセリフでちょっと気合いが入ったので勇気回復。
逃げます。
@ホウ徳[左肩重症](精神崩壊)【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
338 :
1/2:2005/04/30(土) 01:23:44
いくらぼんやりしていたとて、歴戦を重ねた乱世の姦雄曹操の鋭敏な感覚はさび付いてはいなかった。
何者かに狙われていることに気付いた曹操は、顔色を変えないまま袁紹の肘をつついた。
「ん? どうした」
「誰かこちらを伺ってるようだ」
「!」
相手の姿はこちらからは見えない。背後に生い茂る草むらにでも身を伏せているのだろうか。
敵が幾人いるかはわからない。
こちらはふたりいるとは言え、武器を持っているのは袁紹のみで、自分は素手に等しい身だ。
「……逃げるが勝ちだな」
呟くと左手に駆けだした。弾かれたように袁紹もそれに続く。
長江沿岸に生い茂る森林に入り込んだ際には、
こちらを見つめる危険な視線の存在は消えているようだった。
木の幹にへたれこんで荒い呼吸を繰り返すふたりは、顔を見合わせて思わず笑い出した。
ああ、まるで若かった自分に花嫁泥棒を見つかって慌てて逃げ出した時のようではないか。
「おまえとはとことんこういう運命なのだな」
袁紹はそう言いながら額に落ちてきた髪の毛をかきあげた。
さいの目は投げられてしまった。思い煩っている間もなく、人々は死に事態は泥沼へ落ち込んでいく。
この混沌とした世界で己の道はまだ見えてこない。
夏侯惇と合流しようにも彼の行方も知れず、自分の部下だった者たちも全く姿を見かけない。
今や、この幼なじみだけが仲間なのだ。
「ああ、そうだな」
曹操はそっと嘆息した。
339 :
2/2:2005/04/30(土) 01:24:36
一方、凌統は逃げ出したふたりを見て舌打ちをしていた。
どうにも気付かれてしまったらしい。追いついてどうにかしようにも相手の武器の有無もわからないし
得策ではないだろう。
「しっかしこれからどうするかな」
どうにも揚州には人自体が少ない気がしてたまらない。こうなったら荊州にでも行ってみるか。
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※しばらく揚州にいます。
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
※荊州に向かいます。
340 :
1/2:2005/04/30(土) 15:17:38
危なそうな気配が無い事を確認した《俺の体を返せ》の二人は業βに入った。
そこでは劉曄がのびているはずだ。
「かなり時間が経ったからな、アイツまだ居るかな?」
「居なきゃ居ないでなんとかするわい………お、まだ寝ておるな」
劉曄を覗き込む華陀、すると突然劉曄の手が動きロケットパンチが華陀のあごに突きつけられる。
「うかつですね、下手を打つと死んでましたよ?」
明らかに助けてやった時とは違う。言葉の奥に暗く冷たいものを感じ、華陀の背中を冷たいものが流れる。
「一体何の冗談じゃ、劉曄殿?」
「気が付けば皆さんどこかに行ってしまったようですからね、暇なので死んだふりをしていれば誰か引っかからないかなと」
笑いながらロケットパンチをしまい華陀を解放する劉曄。
その笑い顔も目が笑っていない。
緊張が解けた華陀に廖化が耳打ちして率直な疑問をぶつける。
(おい、コイツこんな性格なのか?聞いてたのと随分違うぞ)
(お前さんの体を持っていった奴にやられた時の打ち所が悪かったんじゃろうな…)
(もともと多少はこういう所はありましたけどね、裏が表に出てきた良い機会なのでこの性格でいこうかなと)
「うわ!?内緒話に入ってくるんじゃねえよ!」
「まあまあ、細かい事はいいじゃありませんか蔡文姫殿」
いやらしい手つきで廖化の腰に手を伸ばす劉曄。
「その話は置いておくとしても、これからどうするかの?」
「そんなもん、そこら辺の雑魚から武器を奪ってしまえばいいっていう話だろ」
劉曄の手を払い、足を踏みつけながら話す廖化。
「しかしですね、今まで生き残ってきた連中が相手ですよ?雑魚も何人かいるようですが『そこら辺』にはいないと思いますよ」
自分を踏みつけている太ももに手を伸ばす劉曄。
「やはり、善人面して取り入って油断させた所を…」
ぐわし
341 :
2/2:2005/04/30(土) 15:20:08
廖化の胸をおもいっきり掴む劉曄。太ももに手を伸ばしたのはフェイントであった。
「と、まあこんな感じで崩すしかないでしょうね」
「そうじゃな」
「…その手を離せえええ!!そして納得してんじゃねえクソじじぃ!!」
二人をボコにして落ちついた廖化もその作戦を了承し、三人は業βから出て南下を始めた。
取り入るなら知り合いの方が容易だ。
劉曄、華陀、そして蔡文姫。この三人の知り合いといえばやはり魏の人間か。
(必ず武器を手に入れ、俺の体を元に戻し、そしてこのゲームの勝者となってやる!)
(必ず武器を手に入れ、わしの手を汚さずに生き残り、そしてこのゲームの勝者になってやる!)
(必ず武器を手に入れ、真面目ぶって出来なかった事を満喫して、そしてこのゲームの勝者となってやる!)
それぞれの思いを秘めて、三人の偽善者が行く。
《俺の体を返せ/3名》
廖化[蔡文姫の体]【胡椒一袋】&華陀【オロナイン、バファリン、尖石製手術道具】&劉曄【ロケットパンチ一組】
※業βから南へ移動開始。劉曄は廖化がどういう状態か分かっており、遊んでいます。
342 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/01(日) 16:26:52
沓中を出発した陳寿の姿と表情は自信に満ちていた。
もはや空腹感も、身体の痛みも無い。妙に精神が高揚している。
倒れている死体を見つけた時にはあたりはもう薄暗かった。遠慮なくザックをあさる。
「ほう、まだ食料が残っているな。この草も食えるのかな?」
一通り残されていた荷物をあさり、死体の顔を覗き込む。
「誰か知らんが、死んでしまうような人間、たいした人物ではあるまい。
歴史とは多くの無名の死者の上に成り立つものだ。少しはこの陳寿の役に立てて
光栄だろ?まあ、おとなしく死んでおくがいい」
倒れている身体を蹴飛ばし、つばを吐き捨てる。
「手に入った武器はこの毒薬のみか。もっと強力な武器が欲しいな。
もっとも人を殺す手段なんざ何通りもあるんだがな」
その時、突然陳寿の視界が暗くなり、意識が途切れた。
「あれ?私は何を…そもそもここは何処だ?しかももう夜?」
きょろきょろと辺りを見回し、足元の死体に驚く。
「ひいぃっっ!し、死体だ…あわわわわ……」
腰を抜かしその場にへたり込む陳寿。
「だ、誰がこんなことを…もしかして殺人鬼がそこらにいるとか…ないよな」
そんな緊張を破るように派手に陳寿の腹がなる。
何故か手に持っている食料と何かの液体入りのビン。再び腹がなる。
「もしやこの人のものかな。
ええい、すみません、ありがたく頂きます!」
久々のまともな食料に陳寿の内臓も喜んでいるようだった。
(そういえば腹痛、おさまったみたいだ。薬が効いたんだな)
@陳寿【性格反転薬(怪しい錠剤)、硫酸1リットル、食べられる野草】
※性格反転薬の効果は約半日。または気絶するか寝るまで。
気分の高揚、痛みや苦しみが感じにくくなる、などの副次効果あり。
また、効果中は本来の人格は眠ってしまい奥に引っ込みます。
※現在地は武都
343 :
1/2:2005/05/03(火) 11:42:24
夜の南蛮は異様な雰囲気であった。
湿気が多くので蒸し暑く、生い茂る木々の間から覗く星々が歪んで見える。
いたるところから生き物の気配がして見た事も無いような化け物がいるんじゃないかと韓玄には思えた。
劉禅の弔いを終えた関羽らとこれからについて話し合っているのだが元々韓玄には未来への展望も無い上に、
南蛮の気候にやられてへばっており、関羽とホウ会だけが意見を出していた。
「結局、これからどうするんだ?」
「先程頭に直接入り込んできた曹仁についての情報が気になる。
兄弟もそれにひかれているのかもしれぬし、荊州に戻ろうかと思うのだが…」
二人が自分を見ていることに気付き、韓玄はだらけた口調で発言する。
「なんじゃい?お主らはお主らで好きにすればいいだろ、ワシはつかれたからもう少しここで休んでいくわい。
そしてぬめりとり!おまえはどうす…ってアレ?」
韓玄は忙牙長に発言を促そうとして始めて彼がいないことに気付いた。
「やっと気付いたのか?ずいぶん前に用を足してくると言ったままずっと戻ってこないのだ」
「なんだぁ、用は用でも大きいほうか?」
「それにしても遅すぎるぞ、何やってんだか」
そうこうしている内に南蛮の果実をどっさりと抱えた忙牙長が戻って来た。
「おお!食いもんじゃ!!いやっほほ〜い」
「うまいぞ、食え」
真っ先に韓玄が手を伸ばし、次に関羽、そしてホウ会が手を伸ばし…その手を忙牙長が掴んで引きずり倒した。
次の瞬間闇の中から飛来する鋭利な鉄の塊。
狙いは関羽。
なんとか回避に成功するものの自慢の髭が少々短くなる。
「何をする!」「ぬめりとり!?」
案の定混乱状態の韓玄は無視してホウ会を援護しようと一歩踏み出した関羽の頭上から大きな獣が襲い掛かる。
鉄槍で受け止め、反撃するが相手はこの地形に慣れているらしく木々を上手く利用してかわされる。
「よくやった忙牙長!アンタはそいつを押さえな、こいつを使いなよ!」
張りのある女の声と共に忙牙長に鉤爪が投げ渡され、再び関羽を鋭利な飛来物が狙う。
いくら軍神と称された男であっても不慣れな地形で2対1、さらに相手が南蛮の王では苦戦気味だ。
344 :
2/2:2005/05/03(火) 11:46:38
忙牙長と揉み合いになったホウ会の手から離れたベレッタが偶然韓玄の足元に転がった。
それを拾い上げ、一旦距離をとり戦闘を続ける忙牙長に語りかける韓玄。
「忙牙長よ、一体何がどうした!?何故だ!?」
「お前は仲間。でも、俺、大王様逆らえない」
用を足しにいった時に南蛮夫婦に遭遇した忙牙長はその指揮下に入ったのだった。
レイピアを鉤爪で捌き、反撃。その攻撃もマンゴーシュに弾かれる。
二人の戦いは武技においてはホウ会が勝るが南蛮の特殊な地形を味方にしている事で忙牙長も互角に戦っている。
(くっそー、どうするワシ?どっちに味方すれば…いや、待てよ。銃が手に入ったわけだしここは一つ)
思いついたら即実行、それが韓玄。
ベレッタを手に持ったまま逃走したのだ。
「むうっ!?韓玄め、やはり信用できん男か!!」
「ひょーひょっひょ!!後は勝手にしてくれい」
一人の脱落者を出したものの南蛮の死闘は続く。
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ】
VS
《南蛮夫婦と副将軍/3名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣38枚、曲刀、皮の鎧】&忙牙長【ぬめりとり、鉤爪】
@韓玄【ベレッタM92(残弾15)】
※忙牙長が寝返り、韓玄は逃走しました
345 :
1/5:2005/05/03(火) 18:17:41
脱出した《以衣於打母》と《W馬忠》を追跡する夏侯覇。
彼の考えは、敵をこのまま暫く泳がせておき、一息ついた所を狙い、即時撤退するというものだった。
それには地形も味方した。そこは奇襲に有利な地隙の多い地だった。
必死に退却する敵を追撃するより、退却し終えて集中力の途切れた所を狙った方が、心理的ダメージが大きいし、反撃も喰らいにくくなる。
窮鼠猫を噛む、ともある。
(敵の装備を確認しておくか。遠距離攻撃武器は銃とボウガン。ただしボウガンの男は足に負傷。
銃の男は、体力がやや低め。厄介そうなのは、冷静な軍師風の男と、謎の2人組。
2人組の方は、銃を所持しており、不思議な攻撃を使用、と。)
…こんなところか。ここは手負いの人間を狙うより、負傷者を増やして士気の低下を誘う方が上策だろう。
何より敵の移動スピードも下がる上に、下手に殺してしまうと逆にこちらが追いかけられかねない。
『FULLAUTO』から『SEMIAUTO』に切り替え、四方から銃撃し「無差別攻撃」を意識させ攪乱する。
「後は反撃を待って、体力の低そうな奴から行くか」
その後、再び『FULLAUTO』に切り替え集弾率を上げ、特定個人を狙い撃ちする。命中精度の高いこの銃なら可能だろう。
346 :
2/5:2005/05/03(火) 18:19:06
「行くぞ…」タン!タン!タン!そちこちを走りながら撃つ。当たるかどうかは問題ではない。これはあくまで攪乱。
木鹿大王「敵か!?」
閻圃「慌てずに反撃しましょう!尹黙殿、馬忠殿、王平殿お願い申す!」
尹黙「はっ!」
王平「足が本調子ではないんだがな」
W馬忠「おうさ!!」
閻圃「木鹿大王、朶思大王の両名は接近戦に備えて下さい」
木鹿&朶思「任せとけ!!」槍を構え、土佐犬を戦闘態勢に移らせる。
(あの男、油断ならんな。あの短時間で的確な指示を出すとは)
ぱらららら!ヒュン!ヒュン!ぱぱぱぱぱ!
敵の反撃だ。問題なし、予想の範囲内だ。何発か弾や矢が掠めた気がしたが、当たったものは無かった。
(「狙うのは体力が低い者、または装備が悪く体力の高い者)
カチャリ、とレバーを切り替えて、“そいつら”を狙った。
347 :
3/4:2005/05/03(火) 18:20:14
(距離、角度共に良し。)狙いは木鹿と、尹黙。
命中精度の高いH&K MC51は木鹿大王と尹黙に万遍なく銃弾をプレゼントし、硝煙臭を残して沈黙した。
(もう…いいだろう。あとはより地理勘のある北へ向かおう)
夏侯覇は、惜しげもなく益州北部へと撤退した。
閻圃「負傷者はいるか!?」
王平「木鹿と尹黙がやられた…。致命傷では無さそうだ…が」
馬忠(蜀)「脚や腹をやられている。暫く治療が必要だ」
朶思大王「仕方ねぇ。少し回復を待とう」
尹黙「…皆、済まない」
木鹿大王「迷惑、掛ける」
閻圃「気にしないで下さい。ここは治療に専念しましょう」
348 :
4/4:2005/05/03(火) 18:20:48
《W馬忠/2名》
@馬忠[左腕銃創]&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌、FA−MAS】
& 《以衣於打母(いえおだぼ)/5名》
尹黙[腹部銃創]【スコーピオン(サブマシンガン 残弾53発)】&閻圃【携帯電話】&王平[両脚銃創]【ボウガン(矢25本)】
&朶思大王【マルポロ、鉄の槍】& 木鹿大王[右足銃創]【土佐犬】
※治療のため20レス程この場に留まります。
@夏侯覇【眉尖刀、H&K MC51】
※益州北部へ。
349 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/05/04(水) 01:53:39
「みん…、無…でいて……るといい…」
「あー、ええと、曹…様、…と大丈夫…すよ……」
民家の一つから声が聞こえる。
于禁の耳が捉えたのは『曹』。
―曹丕?こんな所に隠れていたのか?
「彦雲…仲若……ううぅ」
「曹奐様、お気持ちよーくわかりますぞ。さ、涙を拭いてくだされ」
すでに暗い民家の中。悲嘆にくれる曹奐をなぐさめる司馬望。
いろいろあったが、さすがに皇帝陛下をないがしろにはできないようだ。
「心配無用です。この司馬望がついております!」
「―ありがとう、子初。その気持ちだけでも嬉しいよ」
「がっはっはっは、大船に乗った気持ちでいてくだされ!
いえ、褒美などわずかで結構でございますぞ!!」
…一日くらい気絶したままだったことを棚にあげてのこの強気。
おまけにこっそり褒美まで要求する。さすがは(?)司馬望。
「しかし…出て行った曹髦様や公休、仲恭、
…みんな、無事でいてくれるといいけど…」
「あー、ええと、曹奐様、きっと大丈夫ですよ。
諸葛誕や毋丘倹の奴は強いですし」
がごん!
その時、大きな音がして、扉が開いた。
虎鉄を手に扉を蹴り開け、室内へと飛び込む。
音と気配に驚いた司馬望が早口で叫んだ。
「何じゃい!おい!誰だ無礼者!こちらは魏皇帝、曹奐様なるぞ!!」
「黙れ、腰巾着」
「腰巾着たぁ何だ、腰ぎぃっ……」
言葉はそこまでだった。暗闇の中、司馬望の喉が裂け、どうっ、と床に崩れ落ちる。
「子初?どう…したの?」
突然の惨事に脅えた声の曹奐へと返り血のついた顔を向ける。
曹奐にとって暗闇でそれが見えなかったのはわずかな幸運かもしれない。
「曹丕で無いのが残念だが…曹奐とかいったか。まあいい。
おい小僧、曹丕を知らぬか」
「え……曹丕?あ、ああ、文帝様は…私のお爺様です」
「そうか。居場所は知らんのか」
「あ、は、はい…」
返事と同時に曹奐も首を切り裂かれ、床へと倒れ伏した。
――魏帝、か。何故あんな奴に忠義を尽くす奴がいるんだ?
二つの死体を尻目に、于禁は再び夜闇の中へと飛び出していった。
【曹奐、司馬望 死亡確認】
@于禁[全身軽傷、背中打撲]【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン、魔法瓶水筒(水入り)】
《魏帝と守護者/2名》
曹髦【ベレッタM93R】&毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】
※金の延べ棒(1s×7)と針金ハンガーは放置。
爆発の音。読み上げられた名前。諸葛誕の脳裏に浮かぶ、文鴦の姿。
「どうした、公休」
何か考えながら走る諸葛誕に声を掛ける郭嘉。
「ああ、いえ。ところで奉孝殿。この区画には地雷、つまり爆弾を埋めてあります。
我々の仲間は配置図を持っていますが…どうぞ」
「何?…先ほどの爆発音…先に行った典韋がひどく心配だ。急ぐぞ!」
静かにあたりの気配を探る典韋は後方より接近する二つの気配に気付く。
振り返ってみると、郭嘉と見知らぬ男がこちらへ向かい走ってきていた。
「典韋!無事だったか」
「幸いにも。…そちらの男は?」
「諸葛誕公休です、典韋殿。伝説は聞き及んでおります」
「于禁を仕留める為に手を組んだ。で、典韋、先ほどの爆発について何か知らないか」
典韋は二人に対し、于禁との戦いについて、自爆した男について話す。
「やっぱりか……。それは…文欽殿に違いないです。既に名前を呼ばれましたし…」
「烈しい、男だったのだな…」
三人の間にややしんみりした空気が流れていた――瞬間。
突然、空気の質が変わった。鋭敏に察知する三人。
「軍師殿」
「わかっている。この禍々しい焼け付くような感じ…呂布か!」
「呂布…。あの伝説の武神ですか」
「そうだ。極めて厄介な相手だな。戦いの空気を嗅ぎ付けてやってきたか?」
呂布に于禁、加えて夜の闇。今の許昌城内の危険度は最大級といっていいだろう。
「曹髦様と曹奐様はご無事だろうか」
「荀ケ達も心配だ。呂布は常識の通用する相手ではないからな」
それぞれの仲間の心配をする。素早く動き出した三人は
まずは曹髦らが潜んでいた民家へと向かう。
…そこに広がる惨状など、知るわけもない。
パーティ再編。
《殿はどこですか/3名》
@郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟】&@典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙】
&@諸葛誕【サブマシンガン】
@曹髦【ベレッタM93R】
@毋丘倹[左足銃創]【カタール(インドの短剣)】
※350の一番下、諸葛誕の名前を書き落としてました。ごめんなさい。
放送終了後。呂布が南門を突破したのとほぼ同じくして、
東門にも二つの人影が現れていた。
「この殺気…これで三度目」
「つくづく縁があるようですな」
「全く、嬉しくもなんとも無い縁ですがね」
賈逵と鮑信はそうこぼしつつ闇の広がる東門を入っていく。
「往く道は全て戦場、か…。まるで戦神、いや戦鬼か」
「王匡殿、孔チュウ殿、劉虞殿。ほかにも多くの命を奪っているのでしょうな」
うむ、と頷く賈逵。
「では行きますか?鮑信殿」
「勿論です。これ以上悪鬼呂布の犠牲者を増やすわけにはいきませぬ!」
二人の男は呂布を止める、この目的のために命を懸けて
門より死地へと向かう。
《助力の決意/2名》
賈逵【スリングショット、火炎手榴弾×2、こぶし大の石×3】
&鮑信【火炎手榴弾×3】
354 :
1/2:2005/05/04(水) 17:30:11
忙牙長は、今、ホウ会と8bほどの距離を置いて対峙している。
うっそうと生い茂る木々が吐き出す空気は十分に湿っており、肌にねっとり絡みつく感じが彼の生まれ故郷である南蛮の地とそっくりに
できている。踏みしめる土の感触も荊州のものとはまるで違う。小さな島の場所場所でどうしてこれほど気候や地質の変化があるのか。
自然が作ったものではない。洪水で木々が流され、その後の湿潤な土壌にまた木々が生える。そうして長い年月を経て土や水や空気は
作られる。だが、この島のそれらにはそういった年月がまるで感じられない。何の脈絡もなくいきなり地球上に登場したような気さえする。
忙牙長は、何となく、今の自分に似ていると思った。肩に背負ったザックを、ぽんと投げると、開いた口から劉禅の王冠が転がり出た。
目を閉じて大きく息を吸う。再び目を開けると、やはり得物を持ったホウ会が静かに立っていた。
鉤爪のグリップを握る。駆け出す。左右に大きく2歩。3歩目で飛び上がる。全体重を乗せ得物を振り下ろす。だが、簡単に受け流された。
そのまま小走りで木々の中へ潜り込む。金属音が辺りに響き渡っている。それが足音を消してくれているはずだが、ホウ会の持つレイピアの
切っ先は、常に、ブッシュの中の自分に向けられている。ぐるっと小走りで木々の間を回り、また、飛び出す。今度はホウ会の突剣も飛んで
くる。かわしざまに鉤爪を振り下ろす。避けられる。また、ブッシュへ駆け込むと左足に痛みが走った。もう一本の得物でやられたらしい。
傷は浅いが、両手で押さえつけても全く血が止まる気配はなかった。
355 :
2/2:2005/05/04(水) 17:31:02
突剣を静かに構え直し、忙牙長が飛び込んだブッシュを睨みつける。(…まさか、あれほどまでに見事な動きができるとは思わなかった)
ホウ会は忙牙長の放った初太刀を思い返していた。(大またで素早く距離を詰めた後、いきなり高く飛び上がったかと思うと、死角から得物が
振り下ろされる。あれが南蛮の武芸なのか。自分の身に着けた武芸、いや、闘い方そのものがまるで違う)
左手のマンゴ-シュに手ごたえが残っている。傷は浅いはずだが、何故か、忙牙長はブッシュから出てこようとしない。
ホウ会は、暗いブッシュの方へ、一歩一歩近づいていった。
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ】
VS
《南蛮夫婦と副将軍/3名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣38枚、曲刀、皮の鎧】&忙牙長[左腿切傷]【ぬめりとり、鉤爪】
「ガッ!」
突然耳元で囁かれて漸く麋竺は目を覚ました、慌てて周囲を見回すと王美人が
何時の間にか隣に座っている。
「そ、それで異常ありませんでしたかな?」
王美人は軽く頷く。
「……曹仁のいる場所が」
「あの人は駄目です、必ず負けます。」
「……腕の覚えは?」
「あーゆー人類の例外みたいな人と一緒にされても困ります」
「この本でもさっぱり活躍してないけど?」
どうやら横山三国志は読破した様だ。
「しかし困りましたね、この調子だと誰もこっちに来てくれないかもしれませんな」
取り敢えず話を逸らす。
「……白帝城」
「それしかありませんな」
そのまま二人は西へと歩き出す。
「所で、ご子息の事はもう良いのですかな?」
ピタリと、王美人の足が止まる。
「……ちゃんと言って置かないと」
「何ですかな?」
「帝の母でございます。
この度は、息子がこのような企画をしてしまい、
皆様には大変ご迷惑をおかけしております。
不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び申し上げます。
息子は幼い頃に母親を亡くし、そのショックでか聡明で
学問好きな子供になってしまいました(ry」
……中途半端なネタは好くない
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ)【シュツルム・ピストル】
※益州へ移動開始、横山三国志全巻は新野の何処かに放置
「ここを渡れば漢中はもうすぐだ」
日が暮れてからずいぶん経つ。真昼過ぎに五丈原を出たが視界の悪い桟道を通っていたので
周りへの警戒から自然と歩みは遅くなるだろうことは分かっていたがこんなところで夜を迎える
ことになったのは誤算だった。
「急ぐぞ」司馬懿の声が切り立った崖の岩肌に吸収される。
ふと、隣を見る。孔明の憔悴した顔が月明かりに冷たく照らされている。彼の目からは知性の
光が完全に消えてしまっている。
兄が死んだということがそんなにもショックだったのか、と司馬懿は思っていた。取るに足らない
ことでこんなにも取り乱す諸葛亮を見るのは司馬懿にとって苦痛だった。
自分はおかしくなってしまったのだろうか。いや。この狂った世界の中でそういった気持ちを持つ
ことの方が、ずっと、異常なのではないだろうか。生命の危機が迫った時、まず、自身の安全を
確保する。それは生き物として当たり前のことである。恥ずべきことでは決してない。
崖の上。槍の先を真下の桟道を歩く二人の獲物に向ける。
「…俺は、戦いの中でしか生きられない」呟きは暗闇に吸い込まれていく。
ふと、あの男の満足気な死に顔が華雄の脳裏によぎった。槍を強く握る。高笑いしてやるつもり
だったが顔には引きつった笑みが浮かんだだけだった。
強く目を閉じる。
「殺さなければ、殺される。ならば、俺は…」
ほんの少し、足に力を込めると、体が宙に投げ出された。
「…俺は、殺し続ける!!」
落下していく。槍の先を再び獲物に向けた。
《運命の策士/2名》
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】&@司馬懿【農業用の鎌】
VS
@華雄【朱槍、太平要術の書、バール】
359 :
1/4:2005/05/05(木) 16:40:39
ホウ徳の突きを武安国はかわした。これでもかつては青州で武名を轟かせた武人だ。
まあ、ホウ徳の身体が万全だったらどうなっていたかはわからないが。
武安国はそのままホウ徳の脇を潜り抜け真っ直ぐ逃げて行く。
「・・逃がさん・・」
反転して武安国を追う。赤兎馬から逃げきれる馬など、この島には存在しない。
・
・
・
追い付かない。赤兎が。それどころか渓跳の駆ける音はどんどん小さくなって行く。
「何故だ!?あんな駄馬に・・」
思わず叫ぶホウ徳。
(赤兎が・・赤兎は最強の馬じゃなかったのか?・・・いや、赤兎が最強!)
この状況を信じられないホウ徳は追いまくる。
(脚音が近付いてきた・・どうやら体力は赤兎が上だったようだ・・)
完全に渓跳の脚音が止まる。
360 :
2/4:2005/05/05(木) 16:41:40
ホウ徳の突きを武安国はかわした。これでもかつては青州で武名を轟かせた武人だ。
まあ、ホウ徳の身体が万全だったらどうなっていたかはわからないが。
武安国はそのままホウ徳の脇を潜り抜け真っ直ぐ逃げて行く。
「・・逃がさん・・」
反転して武安国を追う。赤兎馬から逃げきれる馬など、この島には存在しない。
・
・
・
追い付かない。赤兎が。それどころか渓跳の駆ける音はどんどん小さくなって行く。
「何故だ!?あんな駄馬に・・」
思わず叫ぶホウ徳。
(赤兎が・・赤兎は最強の馬じゃなかったのか?・・・いや、赤兎が最強!)
この状況を信じられないホウ徳は追いまくる。
(脚音が近付いてきた・・どうやら体力は赤兎が上だったようだ・・)
完全に渓跳の脚音が止まる。
361 :
2/4:2005/05/05(木) 16:43:36
「・・観念したか。・・死んでもらう。」
一瞬、馬雲のことを考える。やり切れない気持ちになる。
(私怨はないがこの男を殺すことでこの気持ちが少しでも和らぐのなら・・)
辺りは闇。半径5m先すらまともに見えない。・・渓跳が見えてきた。
(!!??)
武安国がいない。
「・・まさか・・・っく、道理で・・」
赤兎より渓跳が速かった訳。重さの違い、だった。
(この闇にまぎれて飛び下りたか・・岩場が多いこの場所で飛ぶとは・・やるな・・)
武安国はいない。が、渓跳はいる。馬雲との短い思い出の結晶。
(殺すか・・それでお嬢様と・・)
決別。ホウ徳は心に決着を付けようとしていた。
(・・だが、しかし・・俺に殺せるか・・・いや、決めたはずだ。もう一度闘いに生きると。)
ホウ徳が蜻蛉切を渓跳に向けたその時、渓跳は駆け出して逃げた。殺気を感じたのだろう。
ホウ徳は追おうとせず、空を見上げた。
(本当にお別れですな・・お嬢様)
風が吹き付ける。その風に乗って何やら声がする。
「ここは・・五丈原か。・・声のするほうにでも行ってみようか。」
362 :
3/4:2005/05/05(木) 16:44:31
「いってー!!」
こちらは武安国。飛び下りて頭を強く打ったらしく、呻いてる。
「あーいて。・・ん?なにこれ?」
持っているのは携帯トイレ。頭を強打して忘れてしまったようだ。
説明書を読んでみる。
「は?いらねー!こんなんで『このゲームに勝ち残り最後に呂布を!』っていう俺様の目標が達成出来るはずねーじゃん!」
どうやらゲームの主旨は覚えているようだ。携帯トイレの記憶だけ無くなったらしい。
「・・ブル。・・ちょうどいい。試しに使ってみるか」
そう言うと、おもむろに放尿を開始した。
「・・・き、気持ちいいじゃねえか・・」
なんだか勇気がわいた武安国はどこかへ元気良く歩きだしました。・・とさ。
363 :
4/4:2005/05/05(木) 16:45:13
@ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※落ち着きを取り戻しました。五丈原にいます。
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
※『携帯トイレの馴れ』がリセットされました。初期と一緒の快感が得られます!
「南の王よ。何故、我らの首を狙うのか」
南蛮の地。暑く湿った闇の中。関羽は自分の髭が首にまとわりつく嫌な気分に耐えていた。
目の前にいるのは番の片方だけである。女は飛刀のような武器を持っている。こんな密林の中で
姿をくらまされては少々厄介だ。
「へっ!知れたこと」目の前の男は吐き捨てるように言った。「わしがこの世界の王になるためよ!」
「何を馬鹿なことを。こんな島で一人生き残り王になったとてそれが何になる」
「王になること。それがかあちゃんの望むこと。なら、わしは王になる」
「いずれ、奥方をも殺さねばならぬぞ」
「それでも構わん!!」
男の目に迷いはない。小柄だが浅黒くがっしりした体つき。その両の手にはしっかりと武器が握られている。
「女!お主もそれで良いのか!」
答えの代わりに飛刀が飛んできた。槍で払うとガラガラという音が森に響いた。
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ】
VS
《南蛮夫婦と副将軍/3名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣32枚、曲刀、皮の鎧】&忙牙長【ぬめりとり、鉤爪】
山小屋より脱し、許昌にも近くなった《微かなる光明》
しかし、城に近づくや否や、いやな予感を遠くからでも感じた。
李典はこの雰囲気を少し前に味わった。
あの呂布が近くへ来たときに。
仲間も皆この雰囲気を察し、許昌へ入るかどうかにとまどっているようだ。
陳到「この邪気・・・何者か・・・」
李典「おそらく、三国最強の武人・・・」
先は言わずと知れていた。
退くか進むか、決まらぬまま、足を止める一行であった・・・
《微かなる光明/6名》 結成
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&@曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&@劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【なし】
&@陳到【ハルバード】&@李典(右耳喪失)【アーミーナイフ】
※許昌北東、進むか退くかためらっています
李曹陳劉
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
家家家 家家家 家家家 家家 賈
家家家 家家家 家家家 家家 鮑
林林壁 毋家家家郭典諸家家家 家家家 家家 壁
賈韓壁 雷 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家于 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 髦 呂 壁
林林壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
タイムテーブル・夜
かなりいい加減、修正等お願いします
綿竹にて休憩をとっていた孫尚香と関平、そして小喬。
次々と読み上げられる死亡者の名前を聞いていた関平はふと自分を見つめる視線に気付いた。
小喬が目を覚まし、じっとこちらを見ているのだ。
そしてその表情は恐怖で引きつっている。
「あ、目が覚めましたか?」
にこやかに話しかけただけだった。
「姐さん大丈夫?」
純粋に心配しただけだった。
しかし小喬の反応は二人の予想しないものだった。
「こないで…人殺し!!私も殺す気!?」
「姐さん?」
「その立派な刀は何?その血に染まった頭巾は何?」
「これは私を助けてくれた時に!」
「尚香、貴女だって…そうよ!その手に持ってる物騒なものは何なの?」
「これは姐さんを助ける時に!」
「そんな嘘には騙されないわ!!もう沢山よ!」
ヒステリックに叫ぶと何処へともなく走り出す小喬。
「待って姐さん!…ちょっと関平、何ぼけっとしてるの?さっさと追いかけるわよ!!」
あまりの展開についていけずにポカンとしている関平を急かし、小喬を追いかけて走り出す孫尚香。
「わかったよ、わかったからあんまり大声を出さないでくれ。誰かに聞かれて誤解されたら危険だからね」
関平の不安は的中した。
勢いが弱まったとはいえ、未だに炎が赤々と周囲を照らしている成都に到着していた《友を探して》の面々に聞かれていたのだ。
「・・・・・人殺し!・・・・・騙されないわ!・・・・」
「・・・・・・関平!・・・さっさと追いかけるわよ!・・・」
さらに悪いことに彼らにはこの部分しか聞き取れなかった。
袁熙「いまの声は何だ?人殺しって確かに…」
王粛「“関平”とも聞こえましたな」
徐庶「関平がこの遊戯に乗ったというのか?」
短い付き合いだったので気の優しい男という印象しかないが、あの関雲長の息子が狂気にのまれるとはとても信じられない。
まずはそう考えた徐庶であったが、そうでもないかと思い直した。
自分だってこの世界でもう何人も殺してしまった。
友に会いたいという目的を言い訳にしているとはいえ、十分自分もこの世界に呑みこまれているではないか。
杜預「たしか関羽の息子だったな。諸葛均あたりは知り合いか」
諸葛均「え?何で私が関羽将軍の息子さんと知り合いなんですか?」
杜預「何でって、あんたは蜀の人間だろうが」
諸葛均「へぇ、そうなんですか?」
杜預「そうなんですか?ってなんだよ…記憶にありませんってか?」
諸葛均「…本当に記憶にありませんけど」
なにやら論点がずれてきたところで徐庶が口を挟む。
徐庶「私は関平のことは覚えているが、この遊戯に乗っているとしてもおかしくは無いと考える」
羊[示古]「徐庶殿がそういうのならば、関平とその仲間と思われる女は乗っているものとして行動しましょう」
全員の表情が変わる、顔が引き締まる。
相手が乗っているならば戦うのみ。
羊[示古]「二手に分かれて挟撃しましょう、徐庶殿と諸葛均は私と一緒に来てください」
徐庶「関平は関羽に仕込まれただけあってかなりの使い手だ、油断するなよ!」
杜預「そっちこそ。羊[示古]殿に何かあったら承知せんからな!…そうだ、羊[示古]殿これを」
開山刀を羊[示古]に投げ渡すと、杜預は羊[示古]の返答を待たずに竹林へと突入してしまった。
羊[示古]「……我々がモタモタしているわけにはいかない。行きましょう!」
《尚サマと平タン/2名》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
※小喬を追いかけます。
《友を探して/6名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、開山刀】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
&王粛【チョコレート五日分、尖剣】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
※関平及び仲間の女を乗っていると判断し、羊[示古]班と杜預班に分かれて攻撃を仕掛けます。
※徐庶の傷は回復しました。
@小喬(錯乱中)【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※綿竹から抜けようとしていますが、迷っています。
370 :
1/3:2005/05/07(土) 16:17:28
孟獲の拳がうなった。速い。そして重い。関羽は受け流しながら考えていた。我流ながら筋は良い。居るべき所に居たなら、きっと、
自分とも肩を並べる武人になれたに違いない。鉄の剛拳を鉄槍の柄で受け止める。両腕を伝って背中へ衝撃が走る。「むう」堪らず
溜息が出る。槍で押し返す。なぎ払う。それを孟獲は後方へ回転してよける。半円状の槍の軌跡が宙を斬ると落葉が舞い上がった。
月の光に照らされ舞う落葉のカーテンから曲刀を持った祝融の腕が突き出る。短く持った槍で受け流す。すぐに次の太刀が来る。
受け止めると金属音とともに火花が散った。畳み掛けるように刀が舞う。その度に2人の間で花が舞う。孟獲が体勢を立て直し、突進
してくる。手の指を2本突き立てる。それを迫ってくる祝融の刃にあてがう。側面から来る孟獲の拳には槍で応える。動きが止まった。
祝融は渾身の力を込めていた。しかし、刀は関羽の2本の指の上でピタリと静止している。夫の孟獲も荒い息を吐いている。ここまで
力の差があるのか。祝融は思っていた。夫は南の地で最も力があった。教養もあり武芸にも通じている。自分もその夫とともに鍛錬を
積んできた。誰よりも強い。それを示すことで部族を率いてきた。蜀の南征。諸葛亮の計略でにはしてやられたが武術では自分達に
敵う者などいるはずがない。服従した後も機会さえあれば、自分達の武芸さえあれば、もう一度返り咲くことも十分可能だ。そう思って
いた。所詮、自分は井の中の蛙だったということか。
突然、突風が巻き起こった。腹に強い痛みを感じてから自分が蹴り飛ばされたことに気がついた。祝融の褐色の体はブッシュの深緑に
消えていった。
371 :
2/3:2005/05/07(土) 16:18:38
頭上には赤い月が輝いている。その光を足元に散らばる飛刀が妖しく反射していた。
関羽は自分の少し短くなった髭を撫でた。森がざわついている。しかし心はとても静かだ。槍を水平に構える。見ると、孟獲の両腕に
力が入っていくのが分かる。気迫がぶつかり合う。南蛮の蒸し暑い空気がさらに熱っぽくなっていく。ざわめきはもう聞こえない。
叫び声。先に仕掛けたのは孟獲だった。大股で、一気に距離を詰めてくる。孟獲の、整った鼻筋が、はっきり見える。右。思った時、
体は動いていた。孟獲の拳が関羽の左頬を掠める。槍に力が入る。次の瞬間、槍には孟獲の首が深々と突き刺さっていた。
祝融は立ち上がった。朦朧とする意識の中で彼女が見たものは冷たい鉄の槍に突き立てられた夫の首であった。夫は不思議と安らか
な死に顔をしている。静かに目を閉じ、口元には穏やかな笑みさえ浮かべている。「おのれ!」祝融は樹の上へ飛び上がった。関羽
が槍を振り下ろす。夫の首が転がった。自分と一緒に暮らしていた時には見たことのない顔だった。「おのれ!おのれ!!」飛刀を投げ
つける。泣き声のような音を立て飛刀は、真っ直ぐ、敵を目がけ飛んでいった。
372 :
3/3:2005/05/07(土) 16:22:52
1つ、2つと飛刀が体に食い込む。それでもほとんどを槍で払っている。
「女!」関羽は叫んだ。「お主の夫の顔を見るがいい!」
うわずった祝融の声が答える。「うるさい!!お前はあたしらの夢を潰した!夫の孟獲は王になれなかった!」
「違う!孟獲はお主の夫でありたかっただけだ!」
「違う!!夫は王になるべき人だった!あたしを殺してでも王にならなければならない人だった!」祝融が飛び出した。赤く妖しい月の光
を彼女のスレンダーなシルエットが、一瞬、遮った。彼女の表情は逆行ではっきりとは分からない。腰に佩いた刀に手をかけている。関羽
は槍を放り投げた。宙を舞う女の手から素早く刀を奪い取る。一振り。祝融の首は着地と同時にゆっくりと落ちていった。月光に照らされた
祝融の顔は彼女の夫と対照的にどこか悲しげであった。
【孟獲、祝融 死亡確認】
関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ】
VS
忙牙長【ぬめりとり、鉤爪】
※《南蛮夫婦と副将軍/3名》 は解散。
孟獲、祝融のアイテムは今のところ放置。
373 :
1/2:2005/05/08(日) 01:05:25
棍棒の一打ちで仕留めた獲物の皮をはぎ、腹を捌いて臓物を取り出し肉を切り分ける。
地面に掘った穴に小石を敷きつめて川の水で満たし、
焼いた大石を放り込んで沸騰させれば鍋の出来上がりだ。
─しばらくすると、この悪夢の支配する島に暖かい食事の匂いが流れた─
牛金「…旨い。あんた最高の料理人だな」
何進「褒めてもおかわりしか出んぞ。ほら、遠慮せずに食って精をつけておけ」
ここは荊州北部のどこか。
何進が野生の猪を捕まえているところに出くわした牛金は、
解体と調理を手伝う代わりに肉を分けてくれるよう頼み込んだ。
戦って食い物を奪うには装備が足りなかったし、無視して立ち去るにはあまりに空腹だったから。
最初は警戒していた何進も共同作業の間に打ち解け、気付けばすっかり朋友のようになった。
牛金「飯を作って食う。当たり前の事がこんなに大事だったんだなあ。
なんだか、人間に戻れたというか…」
殺し合いを強要される異常な状況でも、いや、だからこそこんな形の救いがあるのかもしれなかった。
何進「…塩が欲しいな。食材もこれだけでは足りん。もっと多くの者にこの喜びを伝えようじゃないか」
もとより目的があったわけでもない牛金に異存はなかった。
374 :
2/2:2005/05/08(日) 01:20:36
新チーム結成
《料理は心/2名》
何進【肉切包丁、棍棒、油二リットル、肉】
&牛金【バスケットボール、双鉄戟】
※夜明けを待って食材や調理用具を求め島の西岸へ。
友好的な相手には食料を与えますが、敵には攻撃します。
呂布が南門をぬけ、許昌の中央通りを歩いているといきなり右側から“石”が飛来した。
彼は思い出した。
かつて自分が李典を追いかけている際に邪魔をしてくれたのも飛んできた石だった。
「こざかしい、二度目は生きて帰れない無い事を思い知らせてやる」
感覚を研ぎ澄ます。
気配は二つ。
その内の一つは少し前に会った男のものだ。
さらにその気配からこちらに接近してくるではないか。
「命知らずめ、来たか」
にやりと笑う呂布。
「私を生かした事を後悔させてやろう、いざ!」
鮑信はありったけの勇気を振り絞り呂布の前に飛び出し――引っ込んだ。
「…待て!」
追跡してくる男は自分よりも遥かに速い、それでも家々の間を抜けて必死に逃げる。
賈逵は私が呂布を引き付けている隙に奴の背後にまわるはずだ。私は当然逃げ切れずに適当な所で追いつかれる。
しかし敵は挑発に乗り銃を持っていながら使おうとはしない、私に接近したら前後から火炎手榴弾をありったけ投げつけてやる。
というのが作戦だが、私は相棒に嘘をついている。
賈逵は二人とも生き残るつもりだと言ったが呂布相手にそれは不可能だ。
呂布に追いつかれたら私は火炎手榴弾を抱いて突っ込むつもりだ。
たとえ至近距離から投げつけてもあの男は回避する恐れがある、だが私が突っ込めば方天画戟で私を叩くだろう。
そうすれば足止めにもなるし少なからず痛手を与えられる。
その隙に賈逵が仕留めてくれるだろう。
…そう思っていた。
呂布に追いつかれた鮑信。
同時に予定通り呂布の背後の民家から賈逵が飛び出す。
「覚悟おおお!!」
勢い良く飛び出した賈逵が作戦の成功を確信した時、足元が熱くなった。
そこは地雷地帯だった。
賈逵の体が吹っ飛び、所持品も吹っ飛んだ。
「天よ…なぜこの男に味方するのですか…」
呆然と呟く鮑信に呂布は方天画戟を振り下ろさなかった。
「お前、面白いな」
通りの両側の民家が燃え上がる。
賈逵のものだった火炎手榴弾が火をつけたのだ。
「またおれを殺しに来い。お前のことが気に入った、何度でも遊んでやろう」
そう言い残すと呂布は鮑信を残して西へと向かうのであった。
「遊びか…」
鮑信は呆けることしかできなかった。
何も考えたくなかったからだ。
【賈逵 死亡確認】
@鮑信【火炎手榴弾×3】
※呆然としています
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン)、ザウエルP228】
※許昌を西へ向かいます。見つけた奴は皆殺し。
※賈逵の所持アイテムはすべて破壊されました。
李曹陳劉
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
家家家 家家家 家家家 家家
家家家郭典諸家家家 家家家 家家
林林壁 毋家家家 家家家 鮑家家家 家家 壁
賈韓壁 ←呂 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家于 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 髦 壁
林林壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
注;かなりやっつけ仕事です
父は女の腹を殴った。殴って、殴って、殴り続ける。女は一糸纏わぬ姿で、股から血を垂れ流し、泣き叫んでいる。
その民家の中は嫌な臭いが立ち込めていた。生臭いような、酸っぱいような臭い。父が発しているのか、それとも、
女が発しているのか、諸葛瞻には分からなかった。父諸葛亮の目は、知性の光が消え、かわりに狂気に支配され
ている。口元を歪め、泣き叫ぶ女を殴り続ける。やがて、女の股から血の塊が吐き出された。父はその赤黒い塊を
暫く眺めていたがおもむろに拾い上げると鋏で何かを断ち切った。
……頭上には月が出ていた。いつの間に眠ってしまったのだろう。諸葛瞻はぼんやりした意識の中でゆっくり体を
起こした。全身がぐっしょりと汗で濡れている。悪い夢でも見ていたのだろうか。急いで服を脱ぎ、体を拭く。と、目の
前に転がる2つの黒い塊と目が合う。『塊と目が合う』とはおかしな表現だが、諸葛瞻はその嫌な臭いのする物体と、
確かに、目が合ったような気がしたのだ。黒い塊は今も哀しい目をこちらへ向けてくる。哀しい目を?いや、そんな妙
な事があるはずない。諸葛瞻は口元をほころばせた。このところ微熱が続いている。奇妙な事を想像してしまうのも
そのせいだろう。ザックを背中から被る。ここで拗らせては目的を達成できなくなる。
冷たい夜の風が吹いた。諸葛瞻は身震いしながら足を強く抱えた。
@諸葛瞻【ショットガン(残弾27発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
※日中に武都から移動して、現在、陽平関近郊。夕方になって眠ってしまったという設定。
なので、早朝〜昼の間に陽平関近郊から移動したホウ徳とは出会わず。
ユニット《運命の策士》を探しています。
三度目の夜がこの島に訪れている。
李豊は交州から山を越え盧陵の城へと辿り着いていた。
城内にあった僅かな蓄えで飢えを癒し、城壁に腰掛ける。
晴れ渡っている空は星がきれいで、あの頃と何も変わりはしない。
だが先ほどの放送が刻々と死者が増え続けていることを伝えている。
―今も、どこかで誰かの命が失われているのかな。
けれど城の周りはとても静かで、まるで世界に自分一人のように感じてしまう。
―おかしいよな。自分だって殺し合いに参加させられてるっていうのに。
一方で誰かの死を想い、一方で自身の孤独を感じる。
そのことに自分の小ささ、無力さを感じて悲しくて、
李豊は城壁の向こうに広がる夜の闇へ向けてオカリナを吹き始める。
♪〜Human Touch 演奏中〜♪
@李豊【不思議なオカリナ】
※城壁の上で演奏中。
「まだ食べられる野草もあるし。これでしばらくは大丈夫だな。また食料を探すか」
腹もふくれ、精神的、肉体的にも休息を取った陳寿。再び、思考回路が働きだした。
「そうだ…。仲間を捜すんだったか。令則(羅憲)は元気かな?彼と合流出来れば良いんだが」
「安心しろ、その必要はない」それが陳寿が最期に聞いた言葉だった。
頭の上に冷たい風と音とを感じた。少なくとも武人なら、感じたことのあるはずのものだった。
一刀のもとに陳寿の首を打ち落とした男―夏侯覇。
「ふむ、野草も有り難いが、これも使えそうだ」
彼の目は白い樹脂製の容器に入った、『H2SO4』硫酸のラベルに向いていた。
「まだ当分は使わないでおこう」
説明書を一読し、誰ともなく呟いた。
そして、州境で敵を待ち伏せするために、漢中方面へと向かった。
【陳寿 死亡確認】
@夏侯覇【眉尖刀、H&K MC51、食べられる野草、硫酸1リットル】
※さらに北上。性格反転薬は放置。
闇の中、そこにいるはずの人の気配が、全くしなかった。
血のにおいだけが三人を出迎えてくれた。
「ッ陛下!!司馬望!!…ううう」
慟哭する諸葛誕とは対照的に郭嘉と典韋は冷静だった。
「いやに綺麗な切り口だな。軍師殿、おそらくこれは…」
「わかっている。公休、お前の仲間はあとどれほど生き残っている?」
何の感情も出さない二人に恨みと羨望とが混じった視線を送り、
それを受け止めてくれた二人に心の中でお礼を言って、諸葛誕は答えた。
「あとは毋丘倹と曹髦様の二人だけです」
「そうか、仇を討ちたい気持ちは察するが状況が悪すぎる、その二人と合流後南門から脱出しよう。
荀ケ達が退路を確保しているはずだ」
わかりました、と諸葛誕が言う前に爆発音。
そして南門の方から火の手が上がる。
「あの方向は…」
「典韋、公休、どうやらぐずぐずしていられんようだ。急ごう」
「応!」
《殿はどこですか/3名》
郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟】&典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙】
&諸葛誕【サブマシンガン】
※仲間と合流後、南門から脱出を目指します。
周瑜は黄蓋の残した血の後をたどっていた。
孫策に眉間を斬られた傷は血の量からして深手であるのは間違い無い。
手駒にしても役には立たない。ならば彼の持っている所持品を有効的に使かわせてもらおう。
呂蒙は周瑜の孫策抜きで呉の諸将を糾合して帝を討つという言葉に従い楊州で人集めをするためにこの場を離れた。
一応、再合流の場所は江夏と決めてある。
首輪がある限り反抗するのは無理なのだが、さきほどの孫策のことがショックだったとみえてあっさり信じてしまったようだ。
まあ、ていのいい厄介払いになった。後は呂蒙が獲物を集めてくれたところを美味しくいただくとしよう。
だがその前に黄蓋を、黄蓋の持ち物を誰かに殺され奪われる前に手に入れよう。
効率よく動いてこんな悪夢は終わりにしなければ、私には呉の将来がかかっているんだ。
こんな呪いなんかでここで終わるわけにはいかないのだ。
《孫呉武闘派司令官ズ/2名》 は分離しました
@呂蒙【ケイオス・コイン1枚、フランベルジュ】※ 楊州で打倒主催者の仲間集め
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】※ 黄蓋を殺して持ち物を奪う
@黄蓋【短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】 ※頭に重傷 出血
張苞の疲労が十分に回復したので下[丕β]城へとやって来た貂蝉と張苞。
広濠で囲まれたその城は、貂蝉の話では城門が上げられており、顔良が待機しているはずだった。
しかし、森を抜けて城に目をやると城門は開け放たれており、中に入ってみると人の気配が全く無い。
「いないな。話が違うじゃないか」
「おかしいですわね。ただ待つのに耐え切れなくなったのではないでしょうか、あの人短気ですから」
顔良が逃げた?事の次第がばれた?そんなはずは無いはずだが、事実あの男の姿は無い。
貂蝉は顔には出さないものの内心焦っていた。
顔良と戦うため、その案内のためにここまで一緒に来た。だがその標的がいない以上張苞が自分と一緒にいる理由は無い。
かなり生き残りの人数が減ったとはいえ、まだまだ自分ひとりでやっていける状況ではない。
ここでこの男から離れるわけにはいかないのだ。
貂蝉は色仕掛けも考えたが、こういう男に対しては逆に命が縮まる気がしてやめた。
ならば、と物見台に登り始める。
これでも夜に生きてきた女だ、そこら辺の武将より夜目がきく自信がある。
目を凝らして月明かりの下を見渡せば…いた!
あの特徴的な顔、間違いない。大物だ。
「おい、なんのつもりか知らんが俺はもう行かせてもらうぞ。顔良が居ないのならばお前は用無しだからな」
「お待ちくださいな。顔良はおりませんが代わりは見つけましたわ」
「代わりだと?」
「ええ、ここから北西の方角に男が二人。そのうち一人は夏侯惇ですわ」
「確かか?」
張苞も物見台に登り、貂蝉の指差す所に人がいる事は確認した。が、その人相までは彼には見えなかった。
「信じる信じないは貴方の自由ですわ」
暗闇を照らす月がもう一つあるのかと形容されるような笑み。
大抵の男はこれでイチコロなのだが、今の張苞に対してはそんなものはクソの役にも立たないといったところか。
「信じるさ。どのみち見つけちまったもんはやるしかないからな。…盲夏侯が相手か、面白い」
張苞はそう言いって、音をたてずに物見台から降りると、見つけた標的に対して接近していった。
その後ろから音をたてずに貂蝉も付いていった。
とりあえず、敵は見つけた。
後はどうなろうと上手く立ち回る自信は、ある。
《美女と武辺者/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&張苞【中華鍋、鎖鎌、黄色い扇子、流星鎚】
※《でんちゅーとトントン》に戦闘をしかけます。 張苞は夏侯惇と一騎討ち希望?
《でんちゅーとトントン/2名》
夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】& 田疇【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
※曹操を探しています。
385 :
1/2:2005/05/14(土) 14:53:59
夏侯惇と田疇は、曹操を捜すため、徐州まで来ていた。
―かつて曹操軍が死体で大地を埋め、血で河を為した土地。
尤も、夏侯惇は従軍しておらず、話で聞いた限りなのだが。
ふと、冷気が体を撫でる。
「この島でも、夜は冷えるようだな」少しばかり身を竦めながらも田疇が呟いた。
(…?本当に、『夜の冷気』なのか?この身に突き刺さる刃物のような空気は?)
夏侯惇の第六感が告げている。これは…!そう、何度も死線を乗り越えた者には分かる空気だ…!
刹那、何かの風を切る音が聞こえた。
「子泰!伏せろ!!」
疑問を挟む余地もなく、大地に伏せた。と、その数秒後に鉄の塊が、先程まで田疇の頭があった所を飛んでいった。僅かでも躊躇すれば、確実に頭に直撃しただろう。
「ふむ、少し早い父の日のプレゼント…というのでは無さそうだな」と直撃を免れた田疇が言った。
「この状況でも戯言を言えるとは大した度胸だな。槍を貸してくれ」
夏侯惇が二撃目を警戒しながら手早く言った。
否やも無く、田疇は三叉槍を貸した。元々、剣を扱う自分には必要ないものだ。
386 :
2/2:2005/05/14(土) 14:54:56
その夏侯惇の前に、女が現れた。顔までは分からない。
ただ、細く引き締まった影が見えた。
だが、とてもではないが、この細腕であの中距離武器を扱えるとは思えない。
「…女。もう一人いるはずだ。」あくまで物静かな口調で語りかけた。
「ふふふ…殺りがいがありそうね…張包」言葉が終わるか終わらないかのうちに、二撃目が飛んできた。
「元譲、任せろ」背中合わせにいた田疇がそれを防ぐ。
「あら…そちらの方もなかなか…」パァン!言葉を続けようとした貂蝉の顔の真横を、銃弾が飛んでいった。瞬時に向きを変えた田疇の撃った弾だ。
「ち…反動が意外に大きいな。まぁいい。少しでも動いてみろ、次は外さんぞ」いつの間にか夏侯惇は、後ろに回っていた張包のほうに向き直っていた。
「夏侯元譲か」暗闇から張包が現れた。
「いかにも」右手に槍、左手に七星宝刀を構える。
「張飛益徳が一子、張包!一騎打ちを所望!」
「ほう…あの虎髭の息子か。いいだろう!来い!!」普段は静謐で穏やかな瞳が闘志で燃え上がる。
この瞬間、彼は「『武将』夏侯惇」に戻った。
(負けるなよ…元譲)田疇は貂蝉を牽制しつつ、心の中で思った。
《でんちゅーとトントン/2名》
夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発】& 田疇【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
《美女と武辺者/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&張苞【中華鍋、鎖鎌、黄色い扇子、流星鎚】
※戦闘開始!ただし、夏侯惇と張包は一騎打ち形式、田疇は貂蝉を牽制中。
387 :
1/2:2005/05/15(日) 14:55:43
2人とも茂みの中に入ってしまったので、戦況が全く分からない。「どうしたもんかのう…」韓玄は、溜息まじりの呟きを漏らした。
勢いよく逃げ出したはいいものの、死んだ劉禅の顔が、どうも、目の前にちらつく。それに、短い間だったとはいえ、忙牙長は生死を共に
してきた仲間である。彼を見捨てて自分だけ逃げるのも、何となく、良い気分がしない。そう思った韓玄は途中で引き返して来たのだ。
だが、引き返してみても、彼に何ができるわけでもなかった。自分が割って入ったところで、どうなるものでもない。
韓玄は、濁った目を、2人が入って行ったブッシュに向けた。「ぬめりとり、無事かなあ…もしかすると、もう…」
考えたくはないが、もしかすると、もう、忙牙長はやられたかも知れない。だとすると、自分が、今、ここにいても仕方がない。そんなことも
考え始めていた。何かやろうとする時、悪い事ばかりが頭に浮かんで来、結局、全部を駄目にしてしまう。彼は、いつもそうだった。
ふと、地面に転がる冠が、彼の濁った視界に入った。冠の真ん中に取り付けられた宝石。その澄んだ輝きは持ち主の瞳を思い出させた。
忙牙長は、出血した左腿を必死に押さえていた。ホウ会は、自分よりずっと強い。足音を殺して移動しても、武芸者の勘で、こちらの
動きを把握していた。ましてや、今の自分は手負っている。血の臭いは、自分の動作のいちいちを、相手に教えてしまうだろう。そう
考えると、ブッシュの中に入り込んだのは失敗だったかも知れなかった。相手には自分の位置が分かるが、自分には相手の位置が
分からない。出血した事に気をとられ過ぎた。
森は、押し黙ったように、静かである。息を殺して、耳を澄ましても、何も、聴こえない。突然、10bほど前の深緑が、微かに、揺れた。
目を凝らす。ゆっくり、鉤爪を手に取る。8m手前。また、ブッシュが揺れる。一歩一歩、近づいて来ている。鉤爪のグリップを握る腕に
も力が入る。5b。来る。踏み出す。鉤爪を振り上げる。相手が、ブッシュから飛び出す。韓玄。
「伏せろ!!!ぬめりとり!!」
韓玄が叫んだ。同時に、耳を劈く轟音。それとともに鋭い何かが地面に突っ伏した忙牙長の頭上をもの凄い速さで通り過ぎていった。
振り返る。後ろでは肩に銃弾を食らったホウ会が倒れていた。
388 :
2/2:2005/05/15(日) 14:56:46
「さあ、行くぞ!南蛮王は死んだ!その妻も!さあ、行くぞ!」孟獲らが死んだのかどうか。それは知らない。ただ、韓玄は、何となく、
そう言った方が良いような気がした。
「…韓玄…お前、どうして?俺、お前を裏切った。なのに、どうして…」
「いいから、早く!!」韓玄の目は、いつもの濁ったものではなかった。忙牙長は、その瞳を、以前、どこかで見たような気がした。
少し、考えてから、忙牙長は顔を上げた。心の中のベトベトしたものが取り除かれた。そんな気がした。「…ちょっと、待って。忘れ物」
「これじゃろ」背中を向けた忙牙長に、韓玄は、少し、ぎこちなく笑って、ザックの中から王冠を取り出した。
《恩讐の彼方に/2名》
@関羽[全身に軽い刺傷]【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、水風船10個、ライター】
&@ホウ会[右肩銃創、気絶]【レイピア&マンゴ-シュ】
新ユニット《阿斗が結んだ絆は壊れない/2名》結成
@韓玄【ベレッタM92(残弾14)】
&@忙牙長[左腿切傷]【ぬめりとり、鉤爪】
地面に吸い込まれるように落下していく。
暗闇のせいで顔は確認できない。
いや、顔が分からない方がいい。
死ね。
どんと押されて、崖から落ちそうになる諸葛亮。
次の瞬間、上から何かが降ってくる音とさらにドンという音がして、彼は全てを悟った。
後ろは振り返らずに走る。
逃げながら、自分は悲しいのか悔しいのか、この感情は何なのか考えた。
考えたが、明晰なはずの彼の頭脳は答えを示してくれなかった。
「馬鹿めが…」
身体を槍で貫かれながら、司馬懿が搾り出した言葉がこれであった。
「逃げた仲間か?俺の事か?それとも自分のことか?…死ぬ前に答えろ」
「何もかもだ。全てが馬鹿馬鹿しい」
「そうか」
それで会話は終わりだった。
殺した男の武器を回収し、ザックに入れる。
華雄は逃げた男は追わずに、北に向かうことにした。
益州で狩るのも長くなったし、なんとなく思い出のある場所に行きたくなったのだ。
華雄が一歩を踏み出すと小石を蹴ってしまった。
崖下に転がり落ちていく音が、やけにはっきり聞こえた。
楽な殺しの後なのに彼は疲労を感じていた。
【司馬懿 死亡確認】
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
※漢中へ逃亡します。
@華雄【朱槍、太平要術の書、バール、農業用の鎌】
※北へ向かいます。
390 :
1/2:2005/05/19(木) 00:49:34
「うおおおおお!!すげぇぇぇっっ!!!!」
歓声をあげる張飛。
「もう一回。もう一回やってくれ。」
これで何度目だろう。揚昂のマジックは張飛を魅了してやまない。
「おいおい、またかよ。・・ならば修得したてのこれを・・!」
・・そんな様子を遠くから見つめる馬良。
(こんどは見破ってみせる。・・何!?カードが手を突き抜けた?俺は夢でも見ているのか!?)
さらに揚昂のマジックは続く。
「うおっ!何で俺の引いた札がわかるんだ!?うおおお!!」
(っく・・破れたカードがもとに戻っただと!?くっそー、ここからじゃ見破れん・・)
揚昂のマジックに翻弄される二人。そして馬良はついに・・
「ええい!もう我慢出来ん!」
二人の前に姿を表す。
「おいお前!俺が見破ってやるからもう一度やってみろ!」
「・・ん?お前、馬良じゃねえか。何やってるんだ?」
「張飛殿の知り合いですか?まあ誰であろうと挑戦なら受けますが。」
「この至近距離で俺を騙せるものか!」
・
・
391 :
2/2:2005/05/19(木) 00:50:26
(30分後)
「ぐぬぬぬぬ・・わ、わからん。本当にタネがあるのか?」
「ひょー!すげー!!お前、超能力者だろ!」
「うふふふ。いっぱい練習しましたから。」
・・練習量だけでは無い。揚昂に才能があったから二人を感動させることが出来たのだろう。
「・・そうだ!揚昂殿。このマジックでみんなを感動させることが出来たらこの無意味な戦いを終わらせることが出来るのではないでしょうか?」
「えっ?・・そんな、そんなこと俺なんかに・・」
「いいや、自分を卑下しちゃいけないぜ揚昂!お前のマジックなら参加者だけでなく主催者までも感動の渦に巻き込めるぜ!」
「張飛殿・・。・・わかりました。自分に出来るかわからないけれどやれるとこまでやってみます。」
「よくぞ言ってくれました揚昂殿。私たちも強力は惜しみません。3人でがんばりましょう!」
「よっしゃ!そうと決まれば宴だ!馬良、酒でも持ってこーい!」
「・・やれやれ、こんなところに酒はありませんよ。」
「わはははは。そういえばそうっだったな。」
・・そこには酒は無かったが笑顔と感動と平和だけは確かに存在した・・・
新ユニット《マジック&ピース》結成
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@張飛【鎖帷子、鉄の斧】
@馬良【オペラグラス】
※張飛が戦闘担当。馬良が戦略担当。揚昂は感動担当。
董卓長安到着。
「雄渾なる地、長安。」
董卓の恐怖再び・・
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
※長安に着きました。
曹仁は、運とは何だろうと思っていた。
自分に支給されたのは呪いの剣。この剣のせいで否応無しに殺戮を繰り返す破目になった。
これはとびっきりの不運だ、と思っている。
しかし、その一方で、自分は意識の無い男を発見し、魔剣にその血を吸わせる事が出来た。
理不尽な期限に終われる身としては非常にありがたい幸運。
しかもこれで二回目である。
「なんとも可笑しなものだな…」
殺した男の所持品は肉眼よりも遥かに遠くを見ることができる道具だ。
得物を常に探さなければならない身としては大当たりであろう。
さらに、この魔剣と防御剣に暗器。後は新型の弩でもあれば武装は完璧といえよう。
「そろそろ荊州は潮時かもしれんな」
かといって、かつての仲間達がいる可能性の高い華北には行きたくない。
「揚州に行くとするか。孫呉の連中なら殺すのに抵抗はない」
「これは、魚先生…!!」
魚豢のために食料と水の調達に行っていた韋昭は我が目を疑った。
帰ってきたらその魚豢が死んでいるではないか。
「何ということだ。歴史を書き残すべき人物はもはや私と陳寿殿しか残っていないのか」
実際はその陳寿もすでに亡くなっているのだが、
そうとは知らない韋昭は地面に散らばっている野草を魚豢の遺品としてかき集め、
亡骸を出来る限り丁重に葬り、決意も新たに陳寿がいるであろう益州を目指すのだった。
【魚豢 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10、屈折式望遠鏡】
※揚州へ向かいます。次のリミットは
>>473ごろ。
@韋昭[右手怪我]【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)、野草いろいろ】
※益州へ向かいます。現在地は荊州北部。
陳羣、陳泰親子は荊州北部にいた。
こんな世界でも血の繋がりは信用に値すると判断したから共に行動することにした。
「父上、それで今後は・・・?」
「・・お前も聞こえたろう。曹仁殿が近くにいる。」
「ええ、聞こえました。まるで脳に直接話しているように・・。」
「ああ。おそらくそれが彼の支給品だろう。」
「し、しかし危険ではありませんか?彼を果たして信用していいのか・・」
「・・正直私にもわからない。自分の場所を知らせる行為は愚の骨頂だ。それほど仲間を欲しているのかもしれん。」
「罠では?」
「それはない。」
陳羣は言い切った。曹仁の人柄をよく知っているからだ。
「彼は正直な人間だ。戦の時も策に頼らず、ただがむしゃらに闘った。それでいて強かった。」
「そんな・・状況を考えて下さい。もはや前世の人柄云々の問題ではないのです!」
「ならば私と行動しなければいい。 はっきり言って、私達親子二人ではとても生き残れないだろう。」
「・・父上・・。」
「だからこそ頼もしい味方が必要なのだ。」
「・・私は・・。私は頼れないのですか?」
「・・そんなことはない。現にお前がいなければ私は既に死んでいただろう。だが少しでも人数が必要なのだ。」
「ならば何故!?何を・・何を考えているのです?」
「・・・献帝を殺す!」
「!!・・そんなことが・・」
「現時点では不可能だろう。とにかく人数が必要なのだ。」
「・・わかりました。・・とにかく曹仁殿を探しましょう・・。」
@陳羣【ソードブレイカー、ロケット花火19本】
@陳泰【忍者セット(服・クナイ・手裏剣2枚)、64式小銃、双眼鏡、血液製剤、ケイオス・コイン2枚】
※曹仁を探します。
「・・・・・・・・・私も殺す気!?・・・・・・・・もう沢山よ!」
夜空に煙をもくもくと吹き上げながら燃え続ける成都。
その裏門すぐ近くの茂みで休んでいた《第一村人発見》の二人。
この二人も切羽詰った女性の声を聞いていた。
金旋「今の、聞いたか」
夏候「ああ、聞いた。今こそ俺達の出番じゃないか?」
金旋「なんでだよ、危なそうな雰囲気だぞ?わざわざ厄介事に首を突っ込まなくてもいいだろ」
夏候「わかってねえな…」
やれやれだぜ、といった感じで肩をすくめ、首を振る夏候ボウ。
夏候「あの声は間違いなく美少女のモノだッ!!いたいけな美少女が俺達の助けを待っているんだぞ!!
ここで立ち上がらなければ男じゃあない!!!違うか!!?」
金旋「!!…美少女か」
夏候「…美少女さ、いたいけな」
普通は、なんじゃそりゃとつっこむなり呆れるなりするのだが、金旋もアホである。
アホとアホのコラボレーション、二人は化学反応を引き起こさんばかりにスパークした。
金旋「目が覚めた思いだ戦友よ。まだ見ぬ美少女のため、俺もこの命を燃やす事に決めた!!」
夏候「突撃だ!美少女の敵は俺達の敵!!皆殺しじゃああああ!!」
金旋「うおおおおお!! た ぎ っ て き た ぜ! ! !」
《第一村人発見/2名》
夏候ボウ【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
※声の主(小喬)救出のため、再び暴走開始。
396 :
1/2:2005/05/23(月) 12:23:01
この中華を模した島の西端、敦煌郡玉門関。
司馬師が痛む頭を抱えながら目を覚ますと、あたりは血の臭いに包まれていた。
「ああ、兄上起きた?ごめんよちょっと強くしすぎたみたいで。でももう安心だよ」
穏やかに話す弟の姿に違和感を覚えながら、司馬師は記憶を辿った。
(そうだ)(俺は子上に殴られて…)
張譲・黄皓の宦官コンビと遭遇した司馬兄弟。
手を組む事になったといっても、連弩を構えた張譲に武器を取り上げられ
実際は見張り役と盾代わりにされていた。
(このままでは利用されるだけされて殺される…何とかしなくては)
司馬師の焦りを知ってか知らずか、弟の方は黄皓と朗らかに談笑している。
張譲は関の上にようやく見張りに出た。反撃の好機は今かもしれない。
「ホホ…どうやらこの辺りに危険はないようですね。やはり張譲殿には戻ってもらいましょうか」
PDAに送られてきた図(自分と同じ州にいる参加者の位置情報。一定間隔で更新されるようだ)を
確認し、立ち上がりかける黄皓。
(張譲を呼ばれたらチャンスはなくなる、今しかない!)
司馬師は短距離のスタートのように身を屈め、黄皓の腰めがけて飛び付いた。
「ぐっ…!?」
「ホホホ、どうしました司馬師殿?私に気があるなら言葉で口説いて頂きたいですね」
黄皓は司馬師のタックルを中腰で受けとめ右脇で首を絞め上げた。
さらに空いた左手で司馬師の背にイングラムの銃口を向ける。
「お兄様は聞き分けのない方のようですが、司馬昭殿はどうなさいますか?」
司馬昭も先程まで座っていた椅子を振り上げていたが、兄を人質にされては動けないか。
黄皓はゆっくりと司馬師を解放し、両者を撃てるよう距離を取る。
「くっ、すまん子上」
司馬昭は未だ椅子を構えたままだ。
兄を救うため銃相手に戦う気か?司馬昭以外の二人はそう考えたが、本人は思いもよらぬ行動に出た。
「勝手がすぎるよ、兄上」「は?」
ドゴッ
振り下ろされた椅子は実の兄の後頭部を直撃、呆気にとられる黄皓の前で司馬師の意識は飛んだ。
398 :
3/3:2005/05/23(月) 13:24:36
ここまで思い出したところで、司馬師は漂う死臭の原因を知った。
自分に笑顔を向ける弟の足下で、黄皓が血の泡を吹いた死体になっている。
凶器は首の後ろに深々と刺さった尖った箸だ。傷は脳にまで達したか、奇妙な表情をしている。
「張譲には逃げられたけど、武器は取り返せたから良しとしようか。
兄上には悪いけど、お陰でコイツの油断を誘えたよ」
淡々と話す司馬昭に司馬師は言い知れぬ恐怖を感じる。
生前は常に大人しく自分や父の陰にいたが、その裏に父以上の冷酷さを感じる事がしばしばあった。
この異常な状況で最も強く、危険なのは実はこの弟ではないか?
「いつまでもこうしていても仕方ないね。行こうか、兄上」
司馬師に抗う気力はなかった。
【黄皓 死亡確認】
@張譲[右足捻挫]【連弩 残弾300】
※涼州西端から東へ。関から飛び降りた際に右足に負傷。
《憎まれっ子世に憚る/2名》
@司馬師【ツインサーベル】&@司馬昭【イングラムM11、尖った箸、PDA】
399 :
1/2:2005/05/24(火) 20:08:15
揚州は会稽城。
ここにはあまりに影が薄いためか一度も戦闘をせずに生き残っている男達がいた。
城壁の上から周囲を警戒している賈範。
城壁近くの民家で睡眠をとっている倫直。
彼らは城内に夜の闇に紛れて行動している男がいる事に気付いていない。
その名は朱桓。
昼間のうちに会稽城へ接近していた朱桓は、日が落ち、城が闇に包まれるのを待って侵入したのだった。
「ちょろいもんだ。大した罠はしかけてないし、相手はこの城に詳しくないな」
昼間に城外から観察した結果、すでに敵が二人組であり、交代で見張りをしていることは認識している。
二人がどんな武器を持っているのかまでは分からないが、今城壁の上で見張りをしている男は自分に気付いていないようだ。
敵の死角をぬって音もたてずに移動する朱桓。
狙いやすい位置に到着、デザートイーグルの銃口を城壁の上の男に向ける。
ドォン!
「何だ?」
朱桓が撃った音ではない、朱桓を狙ったわけでもない、敵は場外に発砲した。
「つまり、新手か」
朱桓にとってはむしろ数が増えたほうが好都合だ。
「賈範どうした!」 「敵だ!」
城壁近くの民家から男が飛び出す。
ドォン!
今度はデザートイーグルが火を噴いた。
400 :
2/2:2005/05/24(火) 20:10:49
「え、賈範?」
頭を撃ち砕かれて城壁から落ちて来たのは、間違いなく仲間の賈範である。
「くそ、冗談じゃない」
素早く賈範の使っていた猟銃を拾い、民家の間をぬけて走り出す倫直。
まさかすでに侵入者がいたとは、内憂外患とはこのことか。
正門と裏門、どちらから外の敵がやって来るかは分からないが、このまま城内にとどまる方が危険に感じられる。
「どちらから逃げればいいんだ?…ええい、考える時間も惜しい!」
賈範に狙撃された男は袁譚であった。
胸を撃ち抜かれ、大の字になって倒れている。
「ああ、袁譚殿が……おのれ、許さん!!」
高幹は袁譚の武器を拾い、怒気を漲らせて走り出す。
目の前の城から銃声が聞こえた、敵はあそこに違いない。
ここで引き下がっては名族の名折れだ。
と、袁譚ならば言うかどうかは分からないが、仇は取らねばならない。
【賈範、袁譚 死亡確認】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀、鋼鉄の盾、蛇矛】
※城内の敵も外の敵も殺すつもりです。
@倫直【輪ゴム1箱(500本)、ミロクMSSー20(残弾8)】
※正門か裏門のどちらかから逃げようとしています。
@高幹【食べることのできる植物図鑑、倚天の剣、青嚢の書(上)、ブローニング・ハイパワー】
※袁譚の仇を討つ為、正門か裏門のどちらかから会稽城内に入ります。
401 :
1/3:2005/05/26(木) 19:18:32
ここは荊州北部の民家。夏侯称は所在なくただ煙草をふかしていた。
これが現代なら、雑踏に屯する不良少年と言った所か。
目の前にはバントラインSPと簡易製氷器が置いてあった。
もとは李儒の物であったのだが、既に持ち主の亡骸は戸外に転がっている。
事のあらましはこうである。
必死で逃げてきた李儒は民家に入ろうとする夏侯称に気付く。彼はここで思案した。
まずは、民家に近づき、製氷器で作った氷を扉に投げつける。
何事かと出てきたあの男にバントラインの弾をお見舞いするのだ。
作戦の準備のため、まず幾つかの氷塊を作った。そして民家の扉を狙えるぎりぎりの距離、5、6メートルまで接近する。
ちなみに西部開拓時代のピストルの有効射程距離はせいぜい5,6メートル、命中精度が高いといわれるバントラインSPでもそれよりもう少しマシといった所である。
402 :
2/3:2005/05/26(木) 19:19:28
だが彼は運が悪かった。
民家の中では、夏侯称が指向性マイクの実験中だったのだ。
当然、人間の耳では聞こえないはずの戸外の製氷の音もきっちり拾っていた。
その音で、夏侯称は、敵の狙いに気付き、手に乗った振りをして返り討ちにすることにした。
両者の思惑を秘めながら事は進む。
投げつけられた氷塊がぶつかり、扉が開く。李儒は出てきたものに、過たずバントラインSPの弾を撃ち込んだ。着物を着た影が倒れる。李儒は勝利を確信し、道具を奪うためそれに近寄る。
しかし、夏侯称は戸口の脇に潜み、ただの着物を細工して人に見せかけた人形に近寄った李儒に、強烈な当て身を喰らわした。
李儒は気付くのが遅すぎた。先程撃ち倒したのは、ただの木偶だったのだ、と。
それは、薄暗い宵だったので、一目見た程度では人か人形か分からなかった。
天候や時刻も夏侯称に味方したのである。
403 :
3/3:2005/05/26(木) 19:20:26
その後は、李儒を絞め殺し、現在に至る。
(兄貴や、子桓は放送のあった時点ではまだ生きてる。一晩明けてから動くとすっか)
そうして彼は眼を閉じた。外には李儒の着物から引き抜いた糸で、細工を施してあり、
何者かが触れると自分の手元に振動が来るようになっている。
睡眠を制御するコツは教わった。この仕掛けなら何か異常があってもすぐに目覚めることが出来る。
(惇伯父やみんなはどうしてんだろ?無事だといいが。)
そんな事を考えつつも、仮初めの睡眠を取った。
【李儒 死亡確認】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢46本、スコーピオンVz61、スカウトナイフ(一発ごとリロード)、
ジッポライターとホープ(煙草)、ペンライト型銃(単三電池2本)、スコップ、指向性マイク 】
※少し寝て、夜が明けたら行動開始。現在地は荊州北部の民家。バントラインSPと簡易製氷器は家の中です。
李儒の死体は戸外。簡単な糸のトラップを仕掛けています。
走った。走った。
見てはいけないものを見てしまった気がする。
「・・というか、見つかってたら決闘挑まれてたな。」
劉備。配下をあっさり斬る孫策をみて身の危険を感じたのだろう。
逃げの判断だけは中華一だ。
逃げついたその先には大河・長江。渡るのもだるいので沿岸にそって歩く。
・・ふと聞き覚えのある二つの声。
さらに近付く。向こうはまだ劉備に気付かない。
「や〜誰かと思えば・・・」
劉備の声に振り向く二人。
「曹操と袁紹どんじゃねえか!!」
『りゅ・・劉備!?』
@劉備【弓矢/8本】
※曹操と袁紹ハケーン(・∀・)
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※なんかでてきたorz
あたりも暗くなり、馬休と馬鉄+1人は長安から移動することにした。
結局殺さなかった男、楊脩がついていくと言い張り、それに対する
馬休の答えは「仲間とは思わないが、ついて来たいのなら勝手にしろ」。
ダイスで決めた次の目的地―徐州へと足を向け、三人は長安の町を進んでいた。
けして油断していたわけではない。それは、不意打ちだった。
暗闇の奥から銃声、と同時に顔面に穴の開いた馬鉄が声も上げずに倒れる。
突然の出来事に足を止めた馬休の腹部にも熱く重い衝撃が走る。
撃たれた腹を押さえ前傾姿勢になった馬休の目に自分が取り落としたダイスの目が映った。
―4。…死、か。
三度目の銃声。地面に膝をつき、見上げる。魔王の姿がそこにあった。
「ほう?」
自分は三発で一人ずつ撃ち倒したつもりだった。
だが、夜の路上にはまだ男が一人、逃げも慌てもせずにこちらを見て立っている。
何故当たらなかったのか?わずかに興味が湧いたが気にせず銃を向ける。
次で終わりだ。
引き金を引いた瞬間。その男、楊脩がゆらりと動いたような気がした。
そして、音の余韻が消えても未だ傷一つ無くそこに立っている。
「無駄なことだ。私には天運がある」
弾を二発かわした男が口を開く。その表情は自身に満ちていた。
さっきは無視した興味が再び強く董卓の中に芽生える。
「はっはっは!我を恐れぬか!貴様の名は!?」
「楊脩。楊脩徳祖だ」
「楊脩よ!貴様は何ゆえ平然としていられるのだ?死を恐れぬのか?」
「私には天運がある。死にはしない」
その冷静な口調には狂っているという感じは無い。何処か壊れているのは間違いないが。
(天運など下らぬがただの狂人というわけでもないな。面白い)
董卓は楊脩の足元へと果物ナイフを投げ捨てる。
「そこのまだ息のある男を殺せ」
無言でそれを拾う楊脩。
「殺せ。そして我に仕えよ」
音も無く、幽鬼のような影がゆらりと馬休へ向かう。
―ははは。人の運を量りながら自分にも運は無かったというわけか。
「がはっ…わははは……」
大声で笑う馬休をナイフが何度も突く。そしてあたりは再び静かになった。
「良し。楊脩、行くぞ」
「…よかろう」
自分を誘った相手の名前すら聞かず、楊脩は魔王についていくことにした。
―自分以外のことなどたいしたことではない。
自分には天運があり、生き残るのは自分なのだから――
【馬休、馬鉄 死亡確認】
パーティ結成
《魔王と狂運/2名》
董卓【グロック17(残り9発)、蒼天航路1〜32巻】
&楊脩[右肩に切傷]【果物ナイフ、ダイスセット、蝋燭10本と火打石、ジャマー】
407 :
1/2:2005/06/03(金) 20:45:46
荊州のとある民家。そこにこの世界には不釣合いなほど幸せそうに眠っている男がいた。
「起きろ」 わしを呼ぶ声がする。
「いい加減起きろって」 気の強い声じゃのう…
「起きないと置いていくぞ」 ああ、たまらんな…
「そしたら審配、君は俺のものって事でいいんだな」
「そうはいかん!」
厳顔が飛び起きたのを確認すると、審配は話し出した。
「全員起きたな。これからについて話したいことがある」
「俺と君は一蓮托生だからな、慎重に決めないとな」
「何を言いおるか小童め。審配殿、わしはいつでも貴女といっしょですぞ」
「話が進まんから、お主ら少し黙っとれ」
はあ、とため息をつく審配。
こんな連中だが基本的に私の言う事は良く聞いてくれる。
武人としての能力も高い。そして装備にも恵まれている。
「かなり残りの参加者が絞られてきた。これからは守りではなく攻めに転ずるべきだと思う」
「ようするに、こちらから仕掛けにいくんじゃな」
「君の言うことに間違いなんてないさー!!」
「うむ、そろそろ暴れたいと思っておったところ。ちょうどいいわ!!」
士気が上がる男達。武人とは戦うことが好きな生き物なのだ。
いや、戦うことが好きだから武人になったのか。
408 :
2/2:2005/06/03(金) 20:49:11
「そこで、だ。差し当たりの目標としてここから北、曹仁がいるらしい地域へ向かおうと思う」
「少々前の情報だのう。それに信頼してもいいものか…」
「なんだ黄忠、お前審配の言うことにケチをつけるのか」
「別に、そういうつもりじゃなくてじゃな」
自分も話の腰を折っているじゃないかこの爺。
と、思いはしても当然顔には出さずに言葉を発する審配。
「曹仁が狙いではないよ。狙うのは我々と同じように曹仁がいるという情報につられてやってきた連中だ。
本当に曹仁がいた場合は曹仁も倒すつもりだが」
出てくるのは曹仁を狩ろうとする人物か、曹仁と合流しようとする曹操配下か。
まさか殿がフラフラとやって来たりはしないだろう。
「では出発しようか!…さあ、審配、手を」
「何をしおるか!お前は前衛じゃ、さっさと行けい!」
「お前もじゃ厳顔。後衛なんじゃからしっかりしんがりを務めるのじゃぞ」
こいつらは仲が良いのか悪いのか…しかたない、アメをくれてやるか。
「文醜、厳顔、黄忠・・・三人とも格好良い所をみせてね」
思いっきりの作り笑い。
いわゆる営業スマイルでハートに火がついた男達は普段以上の能力を発揮する・・・かもしれない。
《三角関係+1/4名》
文醜[求愛]【レイピア、鉄の盾、青銅の剣】&黄忠【李広弓、矢50本】
&厳顔[求愛]【PSG−1】&審配(女)【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)、スカウター、鉄爪】
※荊州北部に向かい積極的に狩ります。
陳留の夜は更ける。
放送を聞き、わずかばかりの夕食をとって、どれくらい経つだろうか。
荒れ果てた屋敷の闇の中、ただ沈黙だけが支配する場。
「袁術様も逝ってしまわれた」
唐突に、本当に唐突に、張勲が口を開いた。
「荀攸殿、この世界の秘密、わたしの言葉を信じていただけますかな」
初めて聞いた張勲の言葉、それは決意に満ちていて。
「恐らく夢物語か、空言かと思えるような内容です。ですが…」
「いや、張勲殿。いかな内容であれ信じよう。語ってくれまいか」
再び沈黙。それは張勲にとって最後の気持ちの整理だった。
「この世界、いや世界だけではありません。あなたも、わたしも、ほかの連中も。
あの献帝でさえも。作り物でしかないのです」
「なんだと……!」
「舞台も、集められた人物も、戦いの理由でさえも。あまりに不自然、とは思いませんか」
思考、混乱、絶句。
「何故だかわからないのですがわたしにはかつての…
といっても『本物のわたしが生きていた時の記憶』ではなくて別のわたしの記憶がありまして」
『本物』?『別』?
「過去にも何度もこのような試みが行われています。
その時々に応じて主催者役や参加者も異なるのですが、いつだって求められるのは殺し合い」
何度も?わからない。私は…どうなのだ?憶えていない。
「わからないですか。考えたくも無いのですが、我々は何者かの手のひらの上で
殺し合いをさせられているのです。
おそらく、わたし達の様子を見世物のように思っている連中によって」
そこまでで張勲は目の前で頭を抱える男を見守るように言葉を切る。
必死に考えよう、思考しようともがく荀攸だが、
浮かんでくるのは「私は本物ではない?」という疑問だけ。
ここに在って思考する私こそが荀攸では無いのか?
偽者、だと?荀攸以外のなんだというのだ。
しかし、小手先の策や論じゃない。わざわざこの場でそんな事を言う必要など無い。
自分が何人もいて、殺し合いに駆りだされては死んでゆく。
私もそのうちの、たった何分の一かの荀攸に過ぎないのか?
何が起こっているんだ。何が……
@荀攸【グロッグ17】
※混乱中
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
闇の中を一組の男女が益州へと向かう。
「……本当にこっち?」
既に時刻は真夜中である、当然明かりなぞないし、王美人も麋竺も懐中電灯を使わず移動している
「お任せ下さい、星を頼りに逃げる事など劉備軍に於いては初歩の初歩です」
ほんの一瞬麋竺の動きが止まる、どうやら胸をはったらしい。
「……自慢?」
「他にできる自慢が少ないですからな。」
「……劉氏の血統は?」
「貴方に自慢できませんよ、それは。」
そんな呟きを最後に二人は再び闇に溶けた
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ)【シュツルム・ピストル】
412 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/06/19(日) 13:28:24
「こういう時は、出来るだけ、少人数で行動したほうがいいと思うのです、曹植殿」
李典が言うと、今まで黙って聞いていた陳到が、口を開いた。
「同感だ。我々の目的はコインを探すことにある。呂布と戦うわけじゃない」
「では、李典。お前がここに残れ。片方の耳だけでは距離感がつかみにくいんじゃないのか?」
「曹植殿。劉岱殿を守ってください」
「しかし、それでは、私たちはまたお前に…」
「もういい。時間が惜しい」食い下がる曹植に、陳到が、言った。彼の目は明らかに「お前たちが付いて来ては満足に逃げることも出来なく
なる」と言っていた。
「私たちは、また、李典に頼ってしまっている」
李典たちの姿が見えなくなると、曹植が、そう呟いた。
「仕方ないだろう。先の戦いで、嫌というほど思い知らされたではないか。我々が、一緒に行ったとしても、足手まといにしかならない」
後ろで、ガリガリと音がする。振り返ると、曹真が、飴を噛み砕いていた。昔からこの男は、考え事をする時、ものを噛む癖があった。
「やめろ、曹真。お前が立てるその音は、癇に障る」曹昴が、低い声でそう言うと、音はピタリとやんだ。
暫くして、曹真は、俯いたまま「すまない」と呟いた。地面に、ペタリと座り込んだ彼の姿は、とても情けなかった。
その姿が、曹昴には、何だか無性に、腹立たしく思えた。
《微かなる光明/6名》
@曹昂【スモークグレネード×9個】&@曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&@曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&@劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【なし】
&@陳到【ハルバード】&@李典(右耳喪失)【アーミーナイフ】
413 :
sage:2005/06/19(日) 13:29:05
曹劉
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
壁 李陳→ 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
壁 壁
壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
家家家 家家家 家家家 家家
家家家郭典諸家家家 家家家 家家
林林壁 毋家家家 家家家 鮑家家家 家家 壁
賈韓壁 ←呂 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家于 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 家家家 家家家 家家家 家家 壁
林林壁 髦 壁
林林壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁 壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁
再度、許昌城内を引き裂く発砲音。夕刻より何度目か?
あたりは天を照らす赤い光、対照を成すような冷たい暗闇。
知らなければ良かったか?見えなければ良かったか?
諸葛誕の残された仲間、曹髦と毋丘倹を探すべく民家を出た三人は、
だがしかし、既に致命的なほどに彼の者の接近を許していた。
「…軍師殿、諸葛誕。真っ直ぐ南へ」
たったそれだけ。典韋殿は小言でたったそれだけ囁いて、闇へ斬り込んでいった。
数秒にも満たないだろう間、奉孝殿は目を閉じ、
「公休!走るぞ!!」
そう叫んで私の背中を叩いてから駆け出してゆく。
典韋殿が向かった先にはかつて経験したことのない渦巻く殺気と二つの影。
「どうした!?いいから来い!」
奉孝殿が向こうから私を呼ぶ。もう一度だけ典韋殿を見遣り、複雑な気持ちを胸に私も駆け出した。
「させぬ」
恐らく二人へ向けているのだろう、銃を構えた呂布に殺気を叩きつける。
構わず撃とうと思えば撃てただろうに、不敵な笑みを湛えたまま呂布は得物を方天画戟へと持ち替えた。
「ふっ、まぁ…カスはいい。悪来典韋、ここで最強の敵は貴様だ。楽しませてくれよ」
片や滅麒麟牙。片や方天画戟。
冷え始めた空気を裂いて二つの武器がいま――激突する。
ひたすらに、沈黙のまま南へとひた走る二人。
その微妙な空気を引き裂くように後ろではない、別方向から銃撃の音。
ダダダッ、という三連符の音が断続的に聞こえるが、自分達に向けられた物ではない。
自分達二人以外で城内にいる者、つまり―曹髦様、もしくは毋丘倹―が戦闘している。
いつの間にか郭嘉を追い抜く速度で諸葛誕は音の方へ駆けていた。
果たして暗闇の向こうに発砲時の小さな火とわめき声だが聞き覚えのある声。
ああ、曹髦様、ご無事でなにより。
後ろにいた郭嘉には、その諸葛誕の動きはまるでコマが抜け落ちたように一瞬に感じられた。
いけませぬ、曹髦様、無闇に撃っても相手に位置を教えているようなものです。
もし私が相手でしたら既に別の位置から陛下を狙っておりますぞ。
まだまだ、陛下には兵学というものが――――
闇の通路の奥に気配を感じ、恐慌と共にベレッタM93Rから弾を放つ曹髦。
突如死角から何かがぶつかって来て、突き飛ばされる。
驚愕のうち、だから于禁の狙撃のものである銃声は聞こえなかった。
気付いたときには目の前に―多分ぶつかって来た誰か―が倒れていて。
次の音は、いやにはっきりと聞こえた。
バスッという表現しがたい音。飛び散るぬめり気ある生暖かい液体。
「あ…あああ……うあああぁぁぁぁっぁあぁっぁあぁぁぁ!!!!」
次の瞬間には弾が飛んできたと思われる方向へとめくらで乱射する曹髦がいた。
手ごたえはあった、しかし気配はむしろ増えた。新手か。
それでは乱射バカを相手にしている暇は無い。ここに用がない以上速やかに退くべし。
決断も行動も迅速に。戦術、戦略はさておき戦場の鉄則。
素早く転がって位置を変え、于禁は南門へと去った。
残されたのは狂ったようにトリガーを引き続ける曹髦。
最早狙うという動作も為していないが、定期的に独特の音を放ち続けている。
「………曹……髦…さ……ま…?」
足元。倒れ伏せた塊から弱々しい声が。それは知っている声、諸葛誕のもの。
「…お…と……止み…ま………した……ご……無事…………ぅか?」
その声に反応してようやくトリガーから手を離す。
「…公休?公休――!?」
「無……事……かっ…た………な……い……より……で」
「待て、公休!逝くな、やめろ、やめてくれぇっ!」
言葉はそこまでで、身体に開いた二つの銃創から容赦なく血と、命は流れ出ていった。
「何故…!なんでだ、ああぁぁあぁぁぁああっ!」
手からベレッタM93Rが落ちる。衣服が血に染まるのも構わずに曹髦は諸葛誕にすがり、泣いていた。
地面の銃を拾い、泣き崩れる男を冷たく値踏みする郭嘉。
曹髦。おそらくは戦場に出たことも無かったのであろう。
ともかく死地たる許昌にこのままでいることはできない。最早状況は予断を許さない。
誰も還れないとしたならば皆何のために死んでいったのか。
そっと曹髦へと近づくと、思いきり蹴り飛ばした。
「うぁぐふぁっっ」
情けない声を出して吹っ飛ぶ曹髦。
そのまま倒れた諸葛誕から引き剥がすようにサブマシンガンを回収する。幸いに体の下にあり血まみれではない。
「貴様…何をする!何をしているッッ!!!」
蹴られたことよりむしろ諸葛誕への仕打ちを見て、彼の感情は先ほどの涙から一気に激昂へと変化していた。
そんな曹髦の足元へ今回収したサブマシンガンを滑らせる。
「仇が取りたければそれを取れ。そして…ついて来い」
踵を返し、背を向けて南門へと歩き去ろうとする郭嘉。
「ま、待て!仇?仇を取るだと!?相手もわからぬのにか!」
「わかっている。取り逃がした相手だ。名は于禁文則」
立ち止まり振り返って、答えを返す。わずかな沈黙。
「わかった。あなたについてゆこう。だが城内にはまだ―――」
「死んだ」
「え?」
「民家だろう、確認してきた。皆、死んだ。今やここは死地だ」
「そんな、でたらめ――」
曹髦の胸倉が掴まれ、引き寄せられる。
「俺の仲間が今必死に呂布の奴を押さえている!死ぬ気でだ!!俺もお前も…生かされてんだッ!」
冷静に見えた男が初めて言葉に込めた明確な怒気に押されて曹髦はそれ以上何の言葉を発することもできなかった。
「いいか、南門だ。急ぐぞ」
そういうと男は曹髦を放し、再び背を向けると今度は駆け出した。
曹髦はただ一言も発せぬままに、慌てて後を追うだけであった。
南門。見知っているはずの傍らの死体二つに目もくれず、影…于禁が滑りぬけてゆく。
【諸葛誕 死亡確認】
@于禁[全身軽傷、背中打撲]【虎鉄、ワルサーWA2000、ニューナンプM60、ブーメラン、魔法瓶水筒(水入り)】
《殿はどこですか/2名》
郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟、ベレッタM93R(残弾わずか)、針金ハンガー】
&曹髦【サブマシンガン】
@典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙、金の延べ棒(1s×7)】
VS
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン)、ザウエルP228】
418 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/06/21(火) 22:52:31
嫌な夢だ、と黄蓋は思っていた。いや、そう思いたかった、と言った方が近いのかも知れない。かつての主君には殺されかけて、
そして今また、かつての戦友にも命を狙われている。こんな状況を誰が現実のものと認めるのだろうか。
手を眉間にやる。と、手はねっとりとした赤いもので濡れてしまう。黄蓋は、突然、叫びだしたくなった。
「黄蓋。どこだよぉ。出ておいでよぉ」周瑜が言う。少し鼻にかかる、甘いその声は、とても男のものとは思えない。「大人し
く出ておいでよぉ。楽に殺してあげるからさぁ」
「周瑜殿。貴方が…貴方までが、この酔狂なゲームに乗ってしまわれたのですか!」頭がくらくらする。震えが止まらない。目
の前は真っ暗だ。
「違うよ。誤解するなよ、黄蓋。私はただこのゲームを…この悪夢を終わらせようとしているだけなのだよ」
「では…では、何故!何故、このようなことを…」
周瑜が黄蓋の言葉を遮る。「悪夢を終わらせる。その為には力が必要なのだよ」
「力?」
「そうさ。主催者の奴等に仕返しするんだ。その為には駒と武器が必要だ。分かるだろ?手負いのお前は、最早、役には立たない。
むしろ、障害にすらなるだろう。だから、お前を殺して、お前の持っている武器を私が有効に使ってやるって言ってんだよ」
答えになっていない、と思った。周瑜の言うことは、確かに、正解かも知れない。確かに、自分が周瑜と同行したとしても足手ま
といになるだけだろう。ならば、他の者に武器を取られる前に自分を殺して武器を奪う。確かに、合理的な考え方だった。だが…
頭がくらくらする。「それが…」仲間を仲間とも思わない。
震えが止まらない。「それが、貴方の…」常に、合理的な回答を出す。
目の前は真っ暗だ。「周瑜!!それが、お前の答えか!!!」たとえ、それが人道に外れていたとしても。
木の陰から飛び出す。跳躍し、相手の頭上から襲いかかる。…つもりだったが、実際には前に倒れこんだだけだった。何とか顔を
あげる。そこには、冷たい目をした、かつての戦友が立っていた。
「ほらね。言ったとおりだったろ?」
目を閉じた。
【黄蓋 死亡確認】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話、短戟、円月輪、エアーポンプ、海胆1つ】
曹操と袁紹どんじゃねえか!!」
この遊戯が始まってからというもの、劉備はずっと不運続きだった。
仲間と呼べるような相手には一向に逢えず、その分敵に追われては、大陸中を走り回っている。
しかし、ここにきてやっと自分にも運が向いてきたようだ。
どういうわけで以前敵同士であったこの二人が一緒にいるのかは分からないが、
乱世で名を馳せていたこの二人と組めば、自分は結構いい所までいけるかもしれない。
いや、上手くいけば、最後の一人となり生き残ることが出来るかもしれない。
それにしても、いきなり大声で呼びかけたものから、驚いてしまっているのだろうか。
2人とも、なんだか「この世の終わり」とでも言いたげな顔をしている。
いくら突然のことだったとは言え、ちょっと驚きすぎである。というか…
(…なんか……怯えてる…?オイラに?何で?)
よく見ると、袁紹の顔は真っ青である。
両手にゴツい剣を握って、それなりに戦闘体制を整えているものの、その手がガクガクと震えている。
曹操はというと、袁紹の後ろに隠れて、その袖をぎっちりを掴み、
目に涙を浮かべながら、なにやらぶつぶつと呟いている。キモい、とかなんとか。
(…なんなんだよ、一体…?)
明らかに様子のおかしい二人を訝しく思い、劉備はふと反射的に後ろを振り返った。
振り返ると同時に、ドンッと体中に衝撃が走った。
それを最後に、劉備は何も感じなくなった。
竹槍で心臓を一突き。
ぐらりと地に落ちた劉備の影から、朝焼けの光に照らされた、猫耳の男が現れた。
【劉備 死亡確認】
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、呪われたとっても可愛い猫耳カチューシャ】
420 :
追加:2005/06/22(水) 04:13:35
裴元紹の武器、竹槍は劉備に突き刺したままです。
真夜中、漢中の街中。
(虞翻殿、虞翻殿)
傍らの賈充に身体を揺さぶられる。
(虞翻殿、新たな獲物が来ました。起きてください)
獲物。寝起きの虞翻のテンションはその言葉で上昇する。
昼間絞め殺した男の死体のところに確かに白い人影が居る。
どうやら放置されている死体を漁っているようだ。
虞翻と賈充はこの様子をほくそえみながら見守っていた。
愚か者が罠に落ちた、と。
そうこうするうちに人影は落ちているザックに手を伸ばし、中身を確かめている様子。
二人の顔が陰湿な笑みに歪む。
(そう、それだ。愚か者はさっさと死んでしまえ)
(まったくですね。分をわきまえて早く我々の役に立つべきだ)
そして人影は慌てたように自分のザックの中を調べた後、地面に倒れて動かなくなった。
(フフフ……バカな奴。陳腐な罠も見破れんとは)
(欲の張った卑しい精神の人間の末路ですね)
人影は動かない。勝利を確信した二人がそれに止めを刺すべく近づいてゆく。
真夜中、漢中の街中。放置されている死体に近寄る白い影。
影はしゃがみこむと、冷静にその死体の検分を始める。
全く以て不自然だ。死因は絞殺。なのに抵抗の後が全く無い。
つまり、この死体は無抵抗の状態で首を絞められたことになる。
死因自体は絞殺でも死の主原因は毒の類、ということ。
それからゆっくりと、傍らに置きっぱなしのザックに手を伸ばした。
生来の慎重さで、丁寧にザックを開け、中を覗き込む。
光は星明りだけ、だからはっきりとは見えない。だが、良く見れば金属の反射光を確認できる。
静かにザックをひっくり返し、中身を地面にぶちまけた。
出てきた物は、太目の針のようなもの。おそらく、毒が塗ってあるのだろう。
つまりこれは死体漁りを狙った姑息な罠だということである。
白い影はそこまでの事、そして少し先のことまでを考え、自分のザックを漁り始める。
そして暫くそうやった後、一本の針を手に隠して地面に倒れ伏した。
一度の成功。手に入れた火器。他者への侮蔑。
それらが二人の心に入り込み、油断と慢心を産んでいた。
倒れ伏せている人影を無視して早速その人物のザックを漁る賈充。
せっかく手にしたデリンジャーを手に持ちもしない無警戒な虞翻。
それは賈充がザックに手を突っ込んだ瞬間、起こった。
「痛っ…?…なんだ…?」
指先にちくりとした痛み。そのときは何かはわからなかった。
その瞬間、倒れていたはずの白い影が飛び起き、手に持っていた立て札のようなものを賈充へと投げつける。
不意打ちでまともにそれを顔に受けうずくまる賈充。
事態の急変についていけない虞翻が呆気に取られ動けないうちに影が迫り、
顔面に拳が飛んでくる。
だがその痛みは鈍いものではなく、鋭い痛み。ちくりとした鋭い痛み。
(???………まさか!?)
起こったことを冷静に思い返し、事態を把握する。つまり、毒を…利用された?
身体がさあっと冷たくなる。賈充も理解したのか、固まったままだ。
辺りを見回したときには既に白い人影は町並みへと消えていた。
初めは焦り、次に後悔、そして恐怖。その時間、二人の心情は全く一致していた。
最初は必死に敵を探そうと思った。だが、すぐに心は諦めに支配されていく。
昼間自分達の目の前で屈強な男を沈黙させたあの毒を自らが食らったのだ。
いずれ自分の身体は動かなくなり、昏倒し…その後白い影は自分たちをたやすく殺すだろう。
自分たちがそうしたのと同じように。
喚起された最後の感情、それは絶望だった。
十数分後。動くものが居なくなったその場に白い影が舞い戻る。
(…『彼』すら逝ったというのですよ)
二人はもはや動かない。ただ、誰かに死を与えられるのを待つばかり。
(貴方達ももう、終劇、ですね)
影は無表情のまま二人の首に静かに手を掛け、静かに息の根を止めた。
(私はこれから何を為せば良いのでしょうか)
哀れみ一つ、侮蔑の一つも浮かべずに彼らの荷物、そして武器を奪い去る。
(復讐、反抗、殺戮、自棄…『彼』ならどうしたでしょうかね?)
ただ、考える為の時間と静寂が欲しかった。思いを馳せるは懐かしき隆中。懐かしき草蘆。
その影―諸葛亮孔明は無音でそこから歩み去った。
【虞翻、賈充 死亡確認】
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード、笑い袋、デリンジャー(残弾4)、毒吹き矢/17本(遅効性)】
※隆中へ向かいます
425 :
1/4:2005/06/22(水) 21:05:10
接近戦仕様の装備の夏侯惇が、巧みに攻め立てる。
かたや、張包は、中距離武器である鎖鎌を器用に操り、夏侯惇の猛攻を凌ぐ。
緩急自在の戦闘技術をもつ夏侯惇と、攻撃範囲、間合いで有利な張包。
勝負は、もはや互角の様相を呈していた。
「やるな、張包」
もう五度目か六度目の攻撃を凌がれた夏侯惇は、どこか弾んだ声だった。
「流石は盲夏侯。隻眼とはいえそこらの武将とは比較にならん」
間合いを取る張包。
田疇は貂蝉を牽制しつつも、後ろで繰り広げられている純然たる決闘に意識が向いていた。
楽しんでいる。元譲は。少なくともこの戦いを。
自分とて、必要とあらば陣前に馬を乗り入れ、恐らくは強制的に掻き集められたであろう兵をも斬り捨てなければならない立場だ。
この戦乱の世では、それは詮方ないことと思い、せめて少しでも早くこの乱世を鎮めようと
敢えて仏心を捨て、鬼神の如く戦場に臨んだ。
426 :
2/4:2005/06/22(水) 21:07:12
―時代柄、口に出せなかった事だが、自分は安寧な時代なら官に就かず、田畑を耕し
かつての『老荘の徒』のように無為自然、晴耕雨読の平らかな日々を送りたかった。
剣は特技ではあるが、趣味の読書のほうが好きだった。
自分はどうしても、命の削り合い、血で血を洗う戦を楽しむ気にはなれない。
戦いを楽しみすらする、猛将と称される強者と、自分のような者の差はここにあるのだろう。
だが、田疇の思案など他所において、戦局が変わろうとしていた。
「なかなかの力だな、張包。だがその程度では俺には勝てん!」
何事か意を決して敢然と突撃する夏侯惇。
「(…?今まで中間辺りを持っていた槍を長く持ち替えるとはどういうことだ?)無駄だ!貴様の攻め、既に見切った!」
幾多の戦場をくぐり抜けてきた歴戦の強者なら、経験からその僅かなアクションに警鐘を鳴らしただろう。
だが、張包の実戦経験は少なすぎた。
今まで通り、いや、今まで以上の精度で飛来する分銅。
今までは避けていたそれを、ここ一番の集中力をもって、夏侯惇は横に払い槍に巻き付くのを待ち完全に封じ込めた。
鎖鎌の特性を封殺したのである。無論、ただの鎌で夏侯惇に勝とうなど愚の骨頂だ。
じわじわと距離を詰める夏侯惇。最後の頼みと、流星鎚を投げつけた。
「残念だが、その攻撃は読んでいた」
飛来する流星鎚を予測したかのように避けきった。
「ふ、これまでか。もう俺に勝ち目はない」
観念して、眼を閉じ迫り来る『死』を受け入れる張包。
「良い覚悟だ。お前の名、憶えておくぞ」一点の迷いもなく振り下ろされる七星宝剣。
死の瞬間、張包は全力を尽くして戦えた事に満足したのだろうか。
ともかく、張包の生命は絶たれた。
427 :
3/4:2005/06/22(水) 21:09:03
一方、貂蝉は。
(張包。確かに腕は立ったようだけど、流石に夏侯惇には敵わなかった。もっと強い男を捜すとしましょう)
(前の男は気を取られているようだし。やるなら今だわ)
と僅かに振り向いた隙を突き“それ”を口中に含んだ。
「元譲、この女はどうする?このまま消えるんだったら逃がしても問題ないと思うが」
「ふふ…馬鹿ね。この私が簡単に引き下がるとお思いになって?」
と、闇夜に何かが閃いた。
「っ!!」
反射的に手の甲で防いだが、チクリとした感覚に毒のようなものを感じた。
即座に腋を押さえ、毒を含んだ血が体に行き渡らないように血を止める。
「くっ…!」止血と安静のため、両手を庇っている今、全くの無防備だ。もし銃器があったら田疇は死んでいただろう。
「子泰!そいつは計略で名を馳せた稀代の女狐だ。休んでろ、俺がやる!」
「貴方相手じゃ分が悪いわね」
と宵闇に紛れて逃げ出した。だが、夏侯惇は田疇の負傷もあるので、それ以上追えなかった。
「ちっ!逃がしたか。覚えていろよ、次に会った時は問答無用で斬り捨ててくれるわ!」
盛大に吐き捨て、田疇の様子を見た。
428 :
4/4:2005/06/22(水) 21:10:40
「どうだ、調子は?」
「即席の毒針の様だから、すぐにどうこうという訳ではないが…。今から、呂布と素手で殴り合え、と言われたら無理そうだな」
冗談めかして言ったが、傷よりも寧ろ、針に塗ってあった毒の方が心配そうだった。
とりあえず、毒針を抜き、布で腋を縛って応急処置をしたが、本格的な治療が必要なので、下[丕β]城に籠もることにした。
……一方。
「夏侯惇。危ない男だわ。早いうちに消さないと」
彼女は、再び闇に消えた。
《でんちゅーとトントン/2名》
夏侯惇【七星宝刀、ワルサーP38/装弾数残り7発、三叉槍、鎖鎌、流星鎚、中華鍋】& 田疇[蛇毒(応急処置済み)]【古錠刀、ベレッタM92F】
※三叉槍は夏侯惇に渡しました。田疇は毒を受け、しばらく城内で治療。黄色い扇子は放置。
《美女と武辺者》解散。ピンユニットに。
@貂蝉【蛇毒液、針4本、月妖】※蛇毒液の一部と、針一本は田疇に打ち込みました。
使えそうな将を捜します。
【張包 死亡確認】
典韋は、自分の周りの空気が、熱を帯びていくのを感じていた。闘気のぶつかり合い。目の前の敵だけを見ている。相手も自分だけを
見ている。少しも気は抜けない。息が詰まる。だが、悪い気はしなった。
「悪来、典韋…」男の目は、獣のように鋭い。見ていると、何故か、気分が高揚してくる。「…参る!!」
腰を落とす。軸足に力を込める。そして、一気に距離を詰めた。人間の動体視力は、上下の動きを素早くとらえきれないからだ。
刃が触れ合う。轟音。何故かは分からないが、典韋は笑っていた。
@典韋[全身軽傷]【滅麒麟牙、金の延べ棒(1s×7)】
VS
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン)、ザウエルP228】
息苦しい。だが、呼吸をすると自分の呼吸音で相手のリズムを聞き逃してしまうかもしれない。コイツとの戦闘に
おいて、それは、即、死を意味する。兎に角、相手のちょっとした動作にも十分気を配らねばならない。
「ふん。そんなものか。悪来典韋」
初太刀は受け止められた。全力で振るったのだ。普通の者ならばたとえ受け切れたとしても衝撃で背骨が折れるは
ずなのだ。それをコイツ、呂布は、簡単に…両手で、強く、握り締めた滅麒麟牙。ゆっくり、持ち上げ、耳の横に
ピタリとつけた。
「まだ、これからだ。呂布」
咆哮。二人は、同時に土を蹴った。大股で詰め寄る。笑っている。呂布の表情がはっきり分かる。衝撃。刀を振り
下ろす。やった、と思ったが、呂布は平然と目の前に立っていた。振り返る。自分の両腕が刀を、強く、握り締め
たまま宙をクルクルと回転していた。前世と同じ最後。いつも、誰かを助け、自分だけ死んでいく。あの時も自分
だけが置いてけぼりになったような気がして、ひどく、寂しかった。だが、後悔はなかった。今も、ない。仲間が
生きていてくれる。そして、自分の事を覚えていてくれる。思い出にしてくれる。それでよかった。まして、最高
の相手と戦って死ぬのだ。後悔は、ない。
振り返る。と同時に、今度は、首筋に衝撃が走った。
【典韋 死亡確認】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)、FA-MAS(マシンガン)、ザウエルP228】
※滅麒麟牙、金の延べ棒(1s×7)は放置
「孟徳、逃げろ」
「しかし……!」
「あいつはお前を狙ってる。だから逃げろ。俺はまだ武器があるから、ここで何とか食い止める。
その隙に逃げろ」
かつてなく真剣な表情でそう呟いた袁紹の額には汗が滲んでいた。
初めて会った頃の袁紹は曹操よりだいぶ年上で随分大人に見えたものだ。
彼はいつも大人っぽく場を取り仕切っていた。その頃のことを思い出し、曹操はひどく感傷的になった。
「行け!」
怒鳴り声と共に突き飛ばされる。その反動に助けられるようにして曹操は走った。
足がもつれそうになったが何とか持ち直し、逃げた。
背後ですさまじい絶叫が響く。振り返ると、袁紹が猫耳男に向かって剣をかざし、斬りつけていた。
右肩から血を噴き出しながら猫耳男が一歩前へと出る。
左手に黒光りするものが見えた瞬間、曹操は無我夢中で側にあった石を掴み、駆けだした。
「本初、どけろ!」
新型の弩から発射されたものはすさまじい勢いで空中を突っ切った。
その反動で態勢を崩した猫耳男に向かい、曹操は石を投げつけた。
「ぎゃっ!」
顔面に当たったそれに、猫耳男はひしゃげた叫び声を上げる。
弾かれたように血に濡れた剣を手に持った袁紹は、曹操の後を追うようにして逃げ出した。
猫耳男は血まみれの顔を剥き出しに、闇雲に新型の弩を発射させながら恐ろしいうなり声を上げて追いかけてくる。
森に逃げ込めば弩が当たる心配も無くなると、ふたりは肝を冷やしながら走り続けた。苦しくて倒れそうになったが恐怖が勝った。
ふいに、隣を走っていた曹操の顔に苦痛の色が浮かぶ。身体のどこかに弩を受けたようだった。
袁紹は絶望的な思いを味わいながら、剣を持っていない方の手で幼なじみの腕を掴んだ。
「耐えて逃げるぞ」
朝露に湿った草地に足を取られそうになるが、立ち止まったが最後あのバケモノにやられるだけだと思うと自然に速度も上がる。
しかしあいつは何なんだ。袁紹はくらくらする頭で必死に考えた。
なぜ頭に耳がついている? なぜ孟徳を狙う?
近距離で対峙して気付いたことだが、奴の目は濁っていた。何者かに取り憑かれたかのような不気味な色を湛えていた。
森の中に飛び込んだが、猫耳男は執拗に追いかけてくる。
ガサガサと生い茂る雑草をかき分けて近づいてくる音に脅かされ、息をつく暇も無い。
カチッカチッ
金属的な音が背後から響いてきた後、盛大な舌打ちと共に何かが放り投げられた。
そして、今にも背中を切りつけられそうに感じていた追撃の気配が、止んだ。
安心は出来ぬと、それでもふたりは走り続けた。
小さな小川のほとりに至って、ようやく足を止めてその場に身体を投げ出した。
恐怖に顔を引きつらせて汗だくになって逃げてきたのだから疲労が甚だしい。
いったい自分は何をやっているんだと袁紹は笑い出したい気持ちでいっぱいになった。
……なんとか猫耳のバケモノは振り切ったらしい。
しかし一難去ってまた一難である。
曹操は右腕を撃たれていた。
「見せてみろ」
何か鋭いものが肉片をそぎ取って貫通していったらしい。流血はだいぶ治まっていたが、傷がひどく深かった。
衣服を破り取ってきつく巻き付ける。
袁紹とて戦場に出て駆け回っていたのだから傷の応急処置くらいは会得している。
しかし、あくまで付け焼き刃であり、しっかりとした治療を施してやる必要がある。
医者がどこぞにいないものか。……そこまで考えて袁紹は自嘲した。
自分はこのいかれた世界に何を求めているんだ。医者なぞいるわけがない。
何もかも自分らの力でやっていかねばならないのだ。
バケモノの襲撃を交わすことも、傷の手当てをするのも、生きるためのことを全て己の力でやらねばならないのだ。
「孟徳、立てるか」
「……ああ、大丈夫だ」
「痛いだろうがしばらく我慢してくれ。この近くに城があった筈だから、そこに行ってしばらく休むことにしよう」
城壁の中に入れば安全な場所もあるだろう。大きな傷を受けた夜は熱を出す可能性が高い。
その時のためにも、安心で清潔な寝床が必要だと袁紹は考えた。
……なんとしても生き延びて見せる。
血を吸った剣をきつく握りしめながら、袁紹は曹操を支えるようにして歩き出した。
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操[右腕重傷]【木イチゴ】
※合肥に向かいます。合肥城内が戦闘中であることは知りません。
@裴元紹[顔面・右肩裂傷]【センサー、呪われたとっても可愛い猫耳カチューシャ】
※ウィンチェスターは弾が無くなったので捨てました。
※現在森の中。空腹でかなりイライラしています。
「ふ、ふが?…ぶえっくしょーい!」
夜の冷え込みに目がさめた顔良、あたりを見渡しても当然のように暗闇しかない。
見た感じでは、まったく無防備な奴がいるってのに誰も襲ってきやしない。
同じく袁紹様に使えた連中は何をやっているんだ、俺の武力は要らないのか。
そもそも袁紹様は一体どこにいるんだろう。
そういや腹減ったな、でも夜の間の狩りは少々つらいか。
下[丕β]城でもっと食料確保しておけば良かったかな。
等々、いろいろと考えている内に腹が立ってきた顔良。
「やっぱり、こんな消極的な事をしていたんじゃいけないな、全然俺らしくない。
このままじゃ出番が増えそうもないし、もっと人の集まりそうな場所に行ってひと暴れしてやるか!」
気合を入れなおして歩き出した顔良。
彼の足は西へと向いている。
果たして、彼がその実力を発揮する時は来るのだろうか。
@顔良【赤い扇子】
※西へ向かいます。目指せ出番アップ!
437 :
1/2:2005/06/25(土) 09:18:10
「‥‥う。」
木々の隙間から月明かりが差しこむなか、ホウ会は目を覚ました。
「気付いたか」
木の幹に寄りかかった関羽の言葉が耳に届き、徐々に意識が覚醒する。
「…負けたのか、俺は」「その傷なら心配いらぬ。かすり傷だ。出血が多かったため気を失ってしまったようだが、すぐに動けるようになる」
「負けたのだな」
関羽の労りの言葉も聞かずホウ会は呟く。
「俺は…これまで何をしてきたんだ…?名も知れぬ蛮将に遅れを取り、
あの韓玄に倒される程度の武…俺の人生は一体…」
棺を掲げて出陣する父を見送ったのが少年の時分だった。
息子にとっての最強だった父は倒れ、ホウ会の生きる目的は定められる。
関羽の子や孫をこの手で倒し、父・ホウ悳の最強を証明すること。
堂々と戦えばあの父が敗れるはずはない。血迷った于禁が止めなければ。姑息な水攻めに遭わなければ。
だが、ホウ会に雪辱の機会はついに訪れない。
大軍がぶつかり合う戦略の時代に個々の武はすでに不要だったから。
悲報が届いてから40年、ホウ会は将軍でありながら剣を抜くこともなく成都へと入った。
その時去来した虚無感は佩剣が無抵抗の関羽の子女の血に塗れても消えることはなかった。
438 :
2/2:2005/06/25(土) 09:41:03
そんな彼にとって、このゲームは自分の実力を証明する好機だった。
しかし。
「俺は‥‥」
「あまり喋るな、傷に障る。休息をとったらここを離れることにしよう」
《恩讐の彼方に/2名》
@関羽【鉄槍、かんしゃく玉9個、煙玉1個、ライター、手裏剣10枚】
@ホウ会[右肩軽傷]【レイピア&マンゴーシュ、曲刀、皮の鎧】
※南蛮を出て益州から荊州へ向かいます。
南蛮夫婦の装備を回収、水風船は二人の傷を洗い冷やすのに消費しました。
蛮拳と散乱した分の手裏剣は放置。
血が騒いだ。
手にした得物を顔に近づける。細身の刀は赤く塗れ、妖しい光を発している。
少し舐めてみる。口の中に、血の香りが広がった。
孫策は、自分の心が満たされていくのを感じていた。強敵を倒すことで、自分が生きているということが、より実感できるのだ。
前世では、何もかもが早すぎた。稲妻のように乱世を駆け抜け、あっという間に去って行った。振り返った時、自分の後ろには
誰もいなかった。自分は、ひょっとすると別世界の人間なのではないか?ずっとそんなことを考えていた。
だが、この世はいい。周りすべてが白く輝いて見える。この世界とはガッシリ絡み合えている。
(…俺は、ずっとこういう世界を望んでいたのかも知れないな)少し冷静になった頭で孫策は考えた。(単純な世界だ。余計な
シガラミなんか、何も、無い…
正統。邪道。血統。皇統。王統。王族。国賊。相続。壮挙。孫呉。
主君。主従。従属。所属。忠臣。遺臣。義臣。孫呉。
名誉。名声。忠誠。忠孝。威光。孫呉。
…そういったものの、いちいちが、この世界では、まったく、無意味なのだ。
倒した男、黄蓋。前世では、自分が旗揚げをする際に誰よりも早く駆けつけた男だ。駆けつけて来て、俺に向かってこう言った。
「さすがは孫呉のお子にあらせられる。これで孫呉の血が絶えることはありませんな。この黄蓋、孫呉と運命を共に致す覚悟に
ございます」
苛立った。あの時、目の前の、誰よりも早く駆けつけた『忠臣』を殺したいと思った。旗揚げするのは孫呉ではなく、俺なのだ。
だが、前の世界では『忠臣』を殺すなんてことはできなかった。大人たちが、俺の知らないとこで勝手に決めたナントカの精神
とかそういうものに反するからだ。…この世界では、できる)
ふと、斬鉄剣に人影が映っていることに気がついた。
「…何だ、お前か。魯班」
孫魯班は地面に座り込んで目に涙を浮かべている。
「俺が、怖いか?」ゆっくりとその身動きのできない女の方へ近づいていく。「俺が、怖いか?孫魯班」
「い、いや…いやだ!」
我に帰り、その場から逃げ出そうとする孫魯班。孫策はその腕を掴んで強引に引き倒した。
「いやだ!いやだ!!」
上からのしかかり、首を押さえつけても、女は腹ばいで何とか逃げ出そうとする。肩を掴む。強引に体をひっくり返した。唇を
無理矢理奪う。痛み。自分の唇を舐めると血の味がした。
「てめぇ!」
押さえつけている片方の手を放し、思いっきり、女の横っ面を殴った。女の懐から香水の瓶が転がり落ちて割れた。淫猥な臭い
が辺りに広がっていく。
孫魯班は鼻血を流しながらも、まだ、抵抗を続けていた。上からのしかかったまま孫策は魯班の下半身に手を伸ばした。着物を
捲くり上げると、白い太ももが露になった。
震えながら、泣き叫ぶ女の股に自分のペニスを擦り付け、まるで兎のように事を済ませた。
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※オレサマサイキョー!ウットーリ(*´Д`)
@孫魯班[鼻血]【胡蝶刀、手榴弾×3個】
※中出しされて茫然自失?
香水は割れてなくなりました
441 :
1/2:2005/06/25(土) 18:25:09
「…尚香、止まって。」
暫く、いろいろと勘違いして逃げ出した小喬を追っていた関平と孫尚香だが、
何かの気配に気付いたらしい関平は、その足を止めた。
「な、なんでよ…姐さん、行っちゃうわよ!せめて誤解だけでも解かなきゃ…」
せっかく助けたのに、と尚香は不満顔だが、関平はその言葉を一蹴する。
「あんなに錯乱してて、説得するのはもう無理だ。それに…」
「ちょっと、騒ぎ過ぎたみたいだ。囲まれてる。」
くるりと首を回転させて辺りを窺うと、かなりの人数が自分達を狙っているのが分かった。
おそらく、隙を突いて逃げ出すというのは不可能だろう。
(……戦うしかないか…)
ふぅ、とため息をついて、カロリーメイトの入った重い袋を静かに地面に置く。
肩からかけていたMP40を抱え直し、尚香には、小声で少し後ろに下がっているように言う。
かなり危険な状況に置かれているにもかかわらず、関平は、意外と自分が落ち着いてしまっていることに驚いていた。
442 :
2/2:2005/06/25(土) 18:26:24
ふと、成都で孫尚香に言った自分の言葉を思い出す。彼女を守ると。どんな事があっても、彼女を守り通すと。
現在と大して変わらない、切羽詰ったどうしようもない状況で咄嗟に出てきてしまった言葉ではあったが、
今思うと、あれが自分の正直な気持ちだったのではないか。
関平は、少し自分の感情に鈍いところがある。
鈍すぎて、今まで尚香に向かっていた自分の感情をよく分かっていなかったのだが。
(多分、俺は彼女が好きだ。)
やっと、気付いた。
乱世で、父とともに戦場を駆け巡っていたときには、一度も経験することの出来なかった想いに。
(この狂ったゲームで…俺は、彼女に恋をしてるんだ…多分。)
背後に、フッと動く気配を感じた。
透かさず弾を何発か撃ち込むと、甲高い悲鳴とともに、ドサリと倒れる音が2つ、聞こえてきた。
手ごたえはあった。誰だかわからないが、おそらく2人とも即死だろう。
「…あと、4人か……」
依然として、こちらが不利なことに変わりはないのだが、なんとなく、勝てる。そう思った。
【諸葛均、羊[示古] 死亡確認】
《尚サマと平タン/2名》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
VS
《友を探して/4名》
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&王粛【チョコレート五日分、尖剣】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】
―――このままで良いのか
自問する。
―――良いはずが無い
自答する。
建業にある自分の家の窓から周囲を警戒している男、魯粛。
先程廬植と見張りを交代したばかりの彼の表情は冴えない。
寝起きだからという事もあるのだろうが一番の心配事は仲間の事だ。
右腕を切断した歩隲の状態はあまり良くない、体力が戻らないのだ。
素人ながら上手く止血できたので破傷風の恐れは無いだろうが、歩き回ることは無理だろう。
時間をかければ人間は腕一本失っても生きていけるだけ回復できる。
だが、我々にそんな時間は無い。
「医者でもいればな…」
正直なところ様子見が長すぎる、と思う。
帝を諌めて止めさせるにしてもゲームが進みすぎてからでは意味が無いのだ。
しかし足枷になっているとはいえ、傷つき弱った仲間を見捨てることは出来る限りしたくない。
「何か起こらんかな…」
何か、何か状況が変化してくれれば決心がつきそうな気がする。
ぐちゃぐちゃに悩む魯粛をよそに時間は流れてゆく。
《王佐の才/3名》
廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】&歩隲[右腕切断]【なし】
&魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】
※魯粛の家で待機中。
揚州は呉郡の海岸。
海面に揺れる月を眺めている男、関索。
「なかなか、世の中上手く行かないものだな」 そう呟いて、小石を思いっきり投げた。
父の仇である呉将を探して揚州に入ったものの、成果は上がっていない。
潘璋はすでに死亡し、呂蒙が何処にいるかの手掛かりも無い。
呉将なのだから揚州にいるだろうと思っていたが、外れたか。
呂蒙に関係のあるのは、後は荊州くらいしか自分には思いつかない。
ふと、カツンという乾いた音が関索の耳に届いた。
彼の投げた石が海上の船に当たったのだ。
その船は大きな明かりで周囲を照らしている。
懐中電灯の大型版であろう。
「全く、こんな首輪をつけて逃げられないようにしているくせに用心深いな」
脱出を試みた参加者がいるのだろうか。
自分の知らない兵器、知らない技術。関索は脱出なぞ無理だと思っている。
それに今、自分はそれどころではない。
先ずは呂蒙。
そして兄を殺した相手は、何としても自らの手で倒さねば。
「まあ、ここで海を眺めていてもしょうがない。夜が明けるまでは粘ってみようか」
もう一つ石を海に投げ込んで関索は歩き出した。
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
※次の放送まで揚州で呂蒙を探します。
445 :
1/2:2005/06/30(木) 22:15:46
走った。
暗い森をどこまでも、いつまでも。小喬は走り続けた。
「これは私を助けてくれた時に!」
…信じない。
「これは姐さんを助ける時に!」
信じるもんか!!
もう、とっくに息は切れてて、足だってガクガク震えてる。だけど、走らなきゃ。
みんな、狂ってる。
こんな、人殺しゲームに乗ってしまうだなんて、とても正気とは思えない。
(尚香も…!)そう思うと、何だか、悔し涙が出てきた。(…私の大切な人たち…みんなも狂ってしまったの?)
走っても、走っても、暗い森がどこまでもついて来る。まるで、影のようにどこまでも。
逃げなきゃ。
446 :
2/2:2005/06/30(木) 22:17:11
暗い影から逃れるように走り続けていた小喬だったが、突然、足に力が入らなくなって、その場に座り込んでしまった。
彼女の体が、これ以上の運動を拒絶したのだ。
深い、夜の森の中。あたりは冷気が立ち込めており、何もしなくても、体力が奪われる。その上、心的な疲労も重なっていたのだ。
当然と言えば当然である。
(お願い!動いて、私の足!!)暗い森がついて来る。押し寄せて来る。今にも、押し潰されそうになる。
ジャリ
誰かが土を踏みしめる音。背中が凍りついた。
ジャリ ジャリ ジャリ
こっちに近づいてくる!!
@小喬[疲労]【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※大ピンチ?
ジャリ ジャリ ジャリ
足音。
辺りは真っ暗で何も見えない。時々、鬱蒼とした木の枝葉の間から青白い月の光がちらっと見えるくらいだ。
ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ ジャリ
前を歩いている仲間の足音。
それだけを頼りに僕は歩いている。姿勢を低くする。まず、踵を地面に着けて、それから、ゆっくりと足全体で踏みしめるんだ。
そうすることで出来るだけ音を立てずに歩くことが出来る。
(…もう、何時間位経ったろう)ふと、劉康は思った。(趙雲との死闘の後、すぐに、僕たちは厳戒態勢のまま南下を開始した。
と、いう事は、もう丸一日歩き続けている計算になる)
足を踏み出す。とても硬い地面は少しぬかるんでいる。その水分を含んだ土の冷気は、足を伝わって、体全体を冷やしていた。
かなり前から、すでに、足の感覚は失われている。そればかりか背中の傷の痛みもだんだん分からなくなってきているのだった。
前を歩く仲間の足音が急に止まった。
真っ暗な視界の中で仲間が手を上げているのが気配で分かる。
目を凝らす。右指を一本立てている。感覚のなくなっている背中に冷たいものが走った。
(『参加者発見』の合図だ!!)
<<貴族と飲んだくれ/3名>>
@ホウ統[右肩負傷]【お酒セット(焼酎、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&@簡雍[左足負傷]【弩(矢20本)】&@劉康[背中刺傷]【AK88カラシニコフ】
※綿竹まで南下していた道中、小喬を発見しました。但し、辺りは視界が悪く、彼女と特定できてはいません
劉康の背中に刺さっていた矢は自分で抜き取りました
@小喬[疲労]【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
448 :
曹仁:2005/07/03(日) 09:38:43
呂蒙は江南をさまよっていた。
かつての主君、孫策が完全に狂っていれば、その義弟周瑜もどこか狂気じみていた。
そう確信したのは、孫策の奇行を見ていた周瑜がどこか、笑みを浮かべてるように見えたからだ。
帝を討つために仲間を集めろ、と周瑜は言った。それは本当に帝を討つためなのか。
長江のほとりに赴き、大河の流れを見てみた。この大河のそばにいると、なぜか時が止まったかのような気分になれる。
本当に時が止まれば、止まり続ければ、どんなによいことか。
逢紀を絞め殺したときを思い起こす。仕方なかった、とはいえあの時の自分も何か狂っていたのではないか。
いや、対峙するものを殺すのは戦場の道理だ。しかし―――
物思いに更けながら、いつまで長江のほとりに佇んでいただろうか。
ふと首筋に冷たいものが当てられているのに気付くと、そこで呂蒙を流れる時は止まった。
曹仁は殺した若者の荷物をあさると、自分の持っているのと同じコインを見つけた。
ケイオス・コイン。10枚集めれば何かが起こるというアイテムだ。
(どうせ人を斬る以外にすることはないんだ。集めてみるのもまた一興かもな)
今回は、タイムリミット間近になることもなく人を殺した。
若者の首をよく見れば呉の呂蒙であったが、たとえ魏の人物だろうが殺してただろうと自身曹仁は思った。
それは邪剣に意識を乗っ取られつつあるからなのか、自らこのゲームに乗ってきている証拠であるのか、どちらかはわからない。
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、ケイオス・コイン2枚、風魔手裏剣×10、屈折式望遠鏡、フランベルジュ】
※フライパンは荷物を軽くするため廃棄。次のリミットは
>>528ごろ
【呂蒙 死亡確認】
相変わらずの見張り役。
「う〜、寒い。日が落ちると耐えられんな…」梁剛はそう呟きながら地面に生えている草を結わえ罠を作っていた。
結った草の輪で足を引っ掛けるという恐ろしく古典的な罠である。
「…おまけにこんなチープな罠まで作らせやがって!こんなモンあったって、全然、安心できねーっての!」
だが、「無いよりマシ」という馬騰の一言で、何故か、就寝前に梁剛が仕掛けておく事に決定してしまったのだ。
「だいたい…」言いかけて、クシャミをたて続けに3回。
ちらと下着だけの自分の姿を見る。ちょっと泣けてきた。立ち上がる。「…だいたい、俺はパシリじゃねぇっつーの!!」
叫んで、ちょっと間を置いてから、彼は、また、中腰になり草を結わえだした。中腰のまま振り返る。
20b後方の部落。その民家の一つから薄っすらと明かりが漏れている。そこでは仲間達が休息をとっているのだ。
梁剛は口元をほころばせた。
「…でもまぁ、たまにはパシリも悪くはねぇかな!」少し元気が出た。
だが、そんな梁剛のそばに死の臭いが蹄の音とともに近づいているという事を、彼は知る由も無かった…
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
@馬騰【日本刀】&@孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&@梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
※涼・雍州境から東進し、現在地は五丈原近くの部落。梁剛はホウ徳の存在に気付いていません
@ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※声のする方に移動したところ梁剛に出くわしました
疲れた身体を引きずり陳留へ向けて走る二人。郭嘉と曹髦。
郭嘉の話ではこの世界でもそこに曹操の屋敷があったという。
思い返す。
南門。味方がいるはずのその場所で出迎えてくれたのは、冷たい身体が二体。
辺りは暗闇、転がっている死体を確認した郭嘉の表情はわからない。
おぼろげに見える身体はいつか動きを止め、無言で二人に黙祷を捧げていた。
慌てて曹髦もそれに従う。
実に短いと感じられた時間だけそうした後、
少なくとも曹髦は後ろ髪を引かれる思いながら、二人は許昌を後にする。
以来、郭嘉も曹髦も何の言葉も発してはいない。ただ黙々と足を動かす。
犠牲となった仲間のこと、託された遺志のこと、自分の望むこと。
それぞれ心中で刻み付けるように反復しながら、
ただ、前へ、陳留へ、そこにある屋敷へと進み続けていた。
《殿はどこですか/2名》
郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)、戟、ベレッタM93R(残弾わずか)、針金ハンガー】
&曹髦【サブマシンガン】
※陳留へ
短い眠りから目を覚まし、大きく体を伸ばした。あたりはまだ夜の帳。
もう一度仲間を探そう、そう思い立って動き出したところでその男に出会う。
剣を手にしたその姿は曇りない自信と覇気に満ちていた。
先に名を名乗ると、予想外の名が還ってくる。
「わが名は孫策伯符、江南の覇王。いざ、勝負せよ!」
孫策といえば呉帝孫権の兄、夭折した名将。
俺の時代には過去の伝説だった。
数歩ほど間を置いて、猛獣のような存在がこちらを睨んでいる。
いつか退治した虎を思い出し、何とか自分を奮い立たせる。
刀を握る手がじっとりと汗ばむ。手足が重石を付けられたかのように動かない。
ただ、目をそらしたらその瞬間に自分が終わるという奇妙な確信がある。
一秒が何十倍にも感じられる空間。
意識してまばたきをしたわずかな瞬間、全ては始まり、そして終わった。
突如天国のようないい香りを嗅ぎ取り、すぐにお互いの武器がぶつかる衝撃。
固まっていた時間が動き出す。
一合、二合、三合…。最初に悲鳴をあげたのは、俺が手にしていた武器。
表現しがたい金属音とともに受け止めたところから先の刀身が消失し、俺の胴に刃が食い込む。
心地よい香りは血の香りへと化けた。
膝をつく。痛い。手から刀が逃げてゆく。力が入らない。
見上げた視線の先、最後の見たのはにやりと笑う孫策の顔。
とどめの一撃が俺の頭を斬り飛ばした。
【孫礼 死亡確認】
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン、マスケット銃】
※北伐開始、孫魯班は先ほどの場所に放置
※折れたポン刀は放置
呂蒙を殺し手に入れたケイオスコイン。それを曹仁はながめていた。
(ふむ・・邪剣と同じ様に何か不思議な力を感じるな・・)
ピカ。急に光るケイオスコイン。わけがわからず呆然としてると1人の男が現れた。
さらに謎の男は叫ぶ
「危ない!コインを手放さないと死ぬぞ!!」
曹仁は考える間もなく反射的にコインを手放してしまった。
(ゲット!!)
男は落ちたコインを回収する。
「・・な、おい・・あっ・・」
回収を終えた男はそのまま逃げ出してしまった。
あまりに速い男の行動に曹仁は何も出来なかった。
「・・くそっ!やられた!!」
男の名は范彊。呂蒙を殺してケイオスコインを回収した所に偶然出会わせた。
オカリナにコインが反応して光る性質を利用して今の作戦を実行した。
「・・まさかあそこまでうまくいくとは・・あの男、腕はたつが頭は悪いな。」
自分の作戦に酔いしれながら歩いていると今度は
(あ、あれは・・政治で有名な陳羣先生じゃねえか。一緒に居るのは・・息子か?)
どうやら范彊には気付いていない様だ。
(やっべ、どうしよ。サイン貰おうかな・・)
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、風魔手裏剣×10、屈折式望遠鏡、フランベルジュ】
※次のリミットは
>>528ごろ
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン(3枚)】
※実は陳羣ファン
455 :
1/3:2005/07/17(日) 02:04:40
ー長安の民家にて。
空気が変わった。同時に張飛は悪寒を感じた。
(・・虫の知らせか・・・・長兄・・)
張飛にはわかった。劉備はもうこの世界にいないことが。
劉備は関羽あってこその劉備だった。
だが劉備を一番理解していたのは張飛だった。
(雲長兄ィがいねえと運の悪い男だったからなぁ・・)
「張飛殿?どうなされたのですか?」
「あぁ、なんでもねえよ馬良。・・おい、楊昂。」
「はい?なんですか?」
「手品の練習してねえでよく聞け。馬良もだ。」
「・・・」
「得体の知れねえ何かが近づいてきてる。恐らくゲームに乗っているやつだ。」
「それなら私のマジックで改心を・・」
456 :
2/3:2005/07/17(日) 02:06:30
「そんな相手じゃねえ!」
張飛は思わず怒鳴った。劉備の死で気が立っていたのだ。
「・・この気味の悪い気は・・・・!董卓!?・・チッ、かなり近いぞ!」
「・・!董卓ですと・・!!」
「あぁ、一度やつには会った事がある。その場で殺してやろうと思ったが長兄に止められたっけな・・」
「どうします?楊昂殿も私もはっきり言って戦力外ですが。」
「あわわ。逃げましょう。逃げましょう。董卓が新型の弩でも持ってたら張飛殿でも・・」
(・・長兄・・あんたならどうしていた?逃げてばっかのくせに皇帝になれたあんたなら・・)
パン!
弾は壁を貫通して馬良の右肩に命中した。血飛沫が張飛にもかかる。
「・・グッ・・張飛殿!私たちの位置はばれています・・ック』
(あぁ・・奴も感じ取ったか。俺の気を)
「ぐぁっはっは!出て来い!痴れ狗共ぐぁーッ!!」
「張飛殿!早く逃げましょう!奴は新型の弩を・・」
パン!
今度は楊昂の右脚に被弾した。
(長兄、あんたならまた俺を止めたかい?)
「うう・・張飛殿!何をしているのですか!!考えてる暇など・・」
パン!
弾が馬良の頬をかすめる。
457 :
3/3:2005/07/17(日) 02:08:20
(ごちゃごちゃ五月蝿せぇ・・新型の弩がなんぼのもんじゃ・・)
パン!
張飛の脇をかすめる。血が滲んでくる。
(これしきの傷・・董卓がなんぼのもんじゃ・・)
「次は命を狙うぞ!張飛!!」
「!!バレてます!董卓も恐らくあなたの気を感じて・・」
張飛は鉄斧を振りかぶり目を閉じる。・・一呼吸置く。
(長兄が・・劉備が・・劉玄徳が・・)
そして目を見開き、鉄斧を投げる。
「なんぼのもんじゃーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!」
ドンッッ!!
鉄斧は壁を貫通。そのまま董卓の首を持っていった。
(・・じゃあな・・長兄・・)
張飛の目にはうっすらと泪が光っていた・・
【董卓 死亡確認】
《マジック&ピース》
@楊昂(右脚銃創)【トランプ(マジックの解説書付き)】
@張飛【鎖帷子、】
@馬良(右肩銃創)【オペラグラス】
※董卓のグロッグ17(残9発)と鉄斧はまだ未回収。
今後、張飛はおそらく劉備を想いだす事はないでしょう・・
458 :
無名武将@お腹せっぷく:2005/07/17(日) 16:12:41
おいおい、下がってるぞ
つか、まとめサイトくらい無いの?
あるよ
雑談スレ行け
ホウ徳は、感覚が失われた左の腕を見つめていた。ロウで作った様な色をしている自分の腕。
死んでしまっている。役には立たない。だが、切り落とすこともできない。
「……お嬢様…」
呟きは闇にまぎれる。
滅茶苦茶になりたかった。いっそ狂人になってしまいたかった。
得体の知れない何かが常に自分の周りにとり憑いている。宵闇がやって来て、眼を閉じても、瞼の裏に映る彼女の笑顔。
そして、四方の壁からは「何故救えなかったのか?」と罵声が聞こえるのだ。
「武に生きる、か…」呟き、馬を降りる。足元には、梁剛の首が転がっている。
誰かを殺す時、誰かの喉を突き生温かい赤色を全身に浴びる時、頭の中は真っ白になる。何もかもがどうでもいいことの
様に、その時だけは、思える。その一瞬間だけがホウ徳にとっての苦悩から開放される唯一の時間なのだ。
血の臭いが地面から立ち昇る。だんだん、頭に、霧がかかっていく…
「……俺は、…俺は…」
答えは帰って来ない。
【梁剛 死亡確認】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
@馬騰【日本刀】&@孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&@月英【梁剛の服】
※現在地は五丈原近くの部落。ホウ徳の存在に気付いていません
@ホウ徳[左肩重症]【赤兎馬、蜻蛉切、タルワール、ケイオス・コイン(1枚)、青嚢書(下)】
※殺人マシーン化
保守