━━━━━説明━━━━━
こちらは三国志世界でバトルロワイアルが開催されたら?というテーマで、
主にsage進行で進められている、全員参加型リレー小説スレッドです。
参加する三国志武将がお互いに殺しあっていき、生存者一名となったときにゲーム終了となります。
説明は
>>2-10のどこかにあります。
たぶん
>>2 「アイテムの説明」「首輪の説明」「フィールドの説明」
たぶん
>>3 「お願い」
━━━━━アイテムの説明━━━━━
※参加者は、【フィールド略地図】【全参加者名簿】【鉛筆】【水とパン1日分】【懐中電灯】
【腕時計】を基本アイテムとして支給されています。
基本アイテムのレス末表示は特に必要ありません。
※参加者は不確定要素として、通常は単に【アイテム】と呼ばれる武器アイテムを、
各自1つづつ支給されています。支給された武器アイテムの制限はありません。
※参加者は、スタート時には普段着以外の、全ての装備を没収されています。
━━━━━【首輪】の説明━━━━━
※参加者は全員、耐ショック・完全防水の、銀色の【首輪】を付けられています。
※【首輪】には主催者用の、生存判定用高性能心電図・位置確認用発信機・爆殺用高性能爆薬が、
標準装備されています。
※【首輪】は、不正に外ずそうとしたり、禁止エリアに侵入すると爆発し、参加者を死に導きます。
最後の死亡者放送から100レス超過以内に死亡者が無い場合、全員の首輪が爆発します。
(以上の首輪に関しての情報は、参加者にも公開されています。)
━━━━━お願い━━━━━
※ 一旦【死亡確認】表示のなされた死者の復活は認めません。
※ 参加者の死亡があればレス末に、必ず【死亡確認】の表示を行ってください。
※ 又、武器等の所持アイテム、編成変更の表示も、レス末に下記フォーマット、
もしくはリストの形式に従って行ってください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
@武将名[健康状態に被害があったときにはその状態]【アイテム】
※(状況変更)
例: @司馬懿[左腕怪我・腹痛]【戟、弁当箱、チャイナドレス】
※ チャイナドレス着用中
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ 新規参加武将は300人に到達後、次の死亡者リスト表示まで登場した者までとします。
※ 複数にわたる話(名前欄に「○/○」記載)は、3時間以内に最後まで連続で書き込んでください。
※ 本スレは800レス。または480KB になると書き込みを中止して引っ越します。
※ 最低限のマナーは守るようお願いします。※
★出されたご飯は残さず食べる。
(新しいお話を書く方は前からのお話を読んで無理のない設定にして下さい)
★転んでも泣かない。
(お気に入りのキャラが思わぬ展開になっても気持を切替えて次に進みましょう)
★おいらのギャグには大爆笑する。
(いろんなネタが出てきても、なるべくおおらかな気持で見てあげましょう)
ここまで読み飛ばした。
閉鎖的な使用法を目的としていませんように、、
──生ぬるい、揺籃に包まれているような感覚。
浅い眠りに就いていた曹操孟徳は、そう感じていた。
幸い、今日は頭痛も無いようだ。政務に軍務に、冴えた一日を送れるだろう……と、思っていた。
彼自身が目覚める、その時までは。
目覚めた曹操がいたのは、幾度となく行った事のある洛陽の宮廷だった。
いや、彼だけではない。見知った者、見知らぬ者、さらには敵だったものや果ては蛮族まで、男女合わせてざっと三百人はいるだろうか。
他の者も今目覚めたのか、次第に辺りは喧騒に包まれる。
曹操はちらりちらりと自分の周囲に目を走らせる。
曹仁がいた。少し離れた所には、あの孫堅がいる。
どういうからくりかはわからないが、自分達の生きた時代の者達が一堂に集められたらしい。
これだけの面子である。すぐに近くで、あるいは遠くで、騒ぎや話が始まる。どうやら今の事態を把握している者は誰もいないようだ。
このままでは、不安が混乱へと変わり、やがて暴発するだろう。
さて、どうしたものか。彼がそう思った時──。
「さて。どうやら皆、目覚めたようですね。ではこちらに注目していただきましょうか」
聞き覚えのある、気品を感じさせる声が宮廷内に響き渡る。途端、騒いでいた群雄達がぴたりと静まった。
玉座に座っている男。そして今群雄達に声をかけた男。それは、後漢最後の皇帝である献帝だった。
豪奢な衣服。腰には宝剣。皇帝としての正装である。
彼は周りに黒ずくめの兵を侍らせ、ゆったりとした調子で話し始めた。
「はい、静かに。……朕が皆を一堂に集めたのは他でもありません。今日はちょっと、皆さんに殺し合いをしてもらいます。そうですね、最後の一人まで」
「何……だと!?」
「ふざけるな!」
「皇帝だか何だか知らねえが、お前が死ね!」
集まった群衆の中から、野次とも罵声ともつかない声が飛び出す。
そしてそのうち血気にはやった者達が玉座へと駆け寄ろうとして──すぐにその動きを凍らせた。
献帝の側に控えていた兵士が、持っていた銃を駆け寄ろうとした者達の足元に撃ち込んだのだ。
大半の群雄達が、自分の理解の範疇を超えた武器が現れた事に驚愕する。
そして一握りの者、例えば曹操は……。
──新型の弩か。あるいはこやつらが持つ、さらなる未知の兵器か。
そんな事を思索していた。
「さて、諸将も落ち着いた所でこの"遊戯"の説明をしましょうか」
皇帝らしからぬ丁寧で親身な言葉遣いが、かえって空恐ろしさを感じさせる。そして、もう誰も口を開かなかった。
淡々とこの殺し合いゲームの説明をしていく献帝。所々理解しきれないものの、黙って話を聞く群雄達。そして。
「と、こんな感じです。わかってもらえたかな? 何か質問は?」
悠然と群雄達を見下ろし、発言を許す献帝。そして、中ほどに位置する場所から一人の老人が歩み出る。
その男は、かつて幼き献帝を守り、最後は曹操誅滅を計画して処刑された車騎将軍の董承だった。
「陛下、なぜです! なぜこのような事をされるのですか!?」
先程の銃痕が残る玉座前の床に跪き、まるで上奏のように言う董承。だが、そんな忠臣にも献帝は冷たかった。
「董承か。お前は朕がなぜこうしているかも、わからないと言うのか」
「はっ! 恐れながら、このような行為は漢室400年の権威を凋落させるだけの行為かと思われます!」
冷や汗を流しながら、必死に言葉を述べる董承。だが。
「つまらない。つまらないよ、董承」
献帝が指を鳴らす。すると、董承の首に付けられた、金属製の首輪から甲高い金属音が鳴り始め、次第にそのテンポを速めていく。
「丁度いい。朕の力を、そしてその意思を知るといい」
「陛下? 陛下ーーーーっ!」
ボン!
重く、そしてどこか滑稽ですらある爆音。
首輪が爆発し、そして董承の首がふわりと高く打ち上げられていく。そして、捨てられたゴミのように無造作に、彼の身体が残る床にぼとりと落ちた。
「わかったか? 諸将は何も考えなくともいい。ただ殺しあえ。忠も仁も愛も無い。ただただ戦い、殺すのだ」
ざわ……と、群雄達に動揺が走る。
無意識に自分にもついた首輪に触れる者。姿勢を低く取って身構える者。余裕の表情すら浮かべる者。各々が違った反応をする。
「拒否してここで死ぬのもいい。だが生き残った者は、朕が助けてやろうではないか。……そう、一人だけ」
群雄達に、その言葉が深く深く刻み込まれていく。それを見て、満足気に献帝は説明を再度始めていく。
「殺す……みんな殺してやる。生き残ればいいんだ……」
曹操の側でも、数箇所からそんな呟きが聞こえた。
「この洛陽城は諸将が全員出終わり次第、禁止区域になるので間違ってもここに残ろうなんて考えないように」
微笑しながら、献帝は群雄達を順番に呼んでいく。大きさも形もまちまちのザックを渡され、次々と追い出されるように出て行く群雄達。
それを見て曹操は、心底楽しそうにこう呟いた。
「ふむ……これは思った以上に面白そうだ」
【董承 死亡確認】
【残り300人(董承は含まず)】
──ゲーム、開始──
阿会喃は走っていた。
なぜかあいうえお順で呼ばれるために、彼は一番手になってしまったのだ。
「やばいって。俺の後から300人も出て来るんだぞ?逃げるしかねえって」
ではどこに行けばいいのか。献帝とか言うむかつく奴は、ここが島だと言っていた。
「やっぱり、南蛮しかないか」
@阿会喃【鉄の槍】
※南蛮に行きます。
司馬孚は考えていた。兄のことそして甥たちが魏帝たちにしてきたこと。
もう二度と皇帝を死なせたくはなかった。
彼は決意した。曹芳、曹髦、曹奐の3人を守り抜くと。
@司馬孚【木刀】生存確認
@曹芳生存確認
@曹髦生存確認
@曹奐生存確認
※曹芳、曹髦、曹奐を守る方針。まだ合流したわけではない。
何か恐ろしげなる事が始まっているが、自分は逃げるつもりはない。
これが己の運命ならば、精一杯足掻いてみせようではないか。
気力たっぷりに足を踏み出した曹操だったが、武器が入っているはずの
手提げ袋を開けて中を見た途端、驚愕のあまり卒倒しそうになった。
「……!」
それは温州みかんだった。
確かにみかんは大好きだ。呉から季節の節目に贈られてくる温州みかんを
大層楽しみにしたものだ。一度、左慈という仙人もどきのクソ爺に
からかわれてひどい目にあったりもしたが。
だからと言って! こんな大事な時に! なんでみかん!!!
「おい、孟徳。何をぼーっとしてるんだ。危ないぞ」
ふと気がつくと横には従兄弟の夏侯惇が立っている。
その手には黒光りする鉄の塊が握られていた。
「それはお前の武器か?」
「ああ、そうみたいだ。初めて見るものなのだが」
ここで夏侯惇は曹操に少し下がるよう促し、おもむろに塊を手にして構えると
頭上高く掲げ……撃った。
ズギューン!
鋭い破裂音と共に、筒の先から煙が上がった。
よくわからぬが、何かを発射させて相手を傷つける武器であるらしい。
「相当に危ない武器のようだが。とりあえず何かあったらこれで防げばいい」
「元譲、その、もしよかったら」
「何を言ってるんだ孟徳。俺たちは従兄弟同士で、常に一緒にいただろう」
曹操は夏侯惇と行動を共にすることにし、まずは親族である曹仁や曹洪、
夏侯淵らを探しに陳留方面へ移動することにした。
@曹操【温州みかん】生存確認
@夏侯惇【ワルサーP38/総弾数残り7発】生存確認
※親族を捜して陳留へ移動
「わしの後ろにはわが将軍たちと黄巾党が待ち構えている。さぁ、いくぞっ!」
「ようやく出番が来たぞ。我らは黄巾の息子達…俺はザ・張梁
全ての敵に降伏を考えるほどの痛みをやろう。いくぞっ!」
「憤怒だ! 私はザ・張宝
怒りの妖術で奴らを呪い殺してやろう! かつて同志達を殺されたことへの憤怒だ!」
「ザ・馬元義、任せたぞ」
「俺はザ・馬元義。奴らにまだ見たことのない 本当の裏工作を見せてやろう
奴らの本拠の中で…」
「ザ・張曼成、いるの?」
「悲しい… 悲しい… この歴史は悲しい… 俺はザ・張曼成
黄巾の乱後、ほとんど出番の無い黄巾党の悲しみを知るがいい」
「ザ・菅亥は普段死んでいる 戦いになれば目覚める そして敵は…ジ・エンドだ」
「献帝よ!聞こえるか!ワシはザ・菅亥。貴様に本当の最期を見せてやろう」
「これで5人そろったな。今度は地獄の底まで一緒…」
「中華はもともとひとつだったのだ。引き裂かれた中華をひとつにする
そのためには力が必要だ。中華をまとめるに足る絶対的な切札、それが太平道。そしてこの"ゲーム"」
《黄天部隊/6名》
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】&張梁【トンプソンM1A1(トミーガン)】&張宝【火炎放射器】&馬元義【ボウガン、矢20本】&張曼成【太平要術の書】&菅亥【モシン・ナガン】
※片っ端から殺すつもりです。
14 :
無名武将@お腹せっぷく:05/01/22 23:09:02
1/3 若虎、起つ
「次、夏侯称君」
「おっしゃ!」精悍な北方系の若者が立った。年の程は10代後半、年の割には
背が高く、逞しい感じだ。大股で洛陽の宮城を出ていく。
彼は夏侯称、字叔権。夏侯淵の三男で、子供のころ戦争ごっこが好きで、規律に厳しかったという。
また、虎を一矢で倒し、曹操に激賞された事もあるという。惜しくも18歳で夭折した。
まずは手近な林に入り、ザックを開けた。剣が一振り、入っていた。『菊一文字』と銘が入っている。
眼を通した説明書曰く、「夭折した天才剣士の愛刀。切れ味抜群」らしい。
「『夭折した』ってのが俺とかぶるな…それと、俺を紹介してくれた某学術スレに感謝、と。」
抜刀し二三度素振りすると、掌にしっくり馴染んだ。
ガサリと茂みが動く。その直後、ヒュン、という聞き慣れた弓鳴り音を聞いた。とっさに、木の陰に隠れた。放たれた矢は、力尽きて地面に刺さった。
感覚が戦闘用に切り替わるのを感じた。耳を澄ませたが、弓弦の音は聞こえなかった。
そのかわり、茂みの音がまた、した。なんとなく敵は一人に感じられたので、二の矢を警戒しながら 距離を詰める。
案の定、敵は一人の上に、ひどく怯えていた。どうやら、最初の一矢はまぐれだったようだ。
「ひぃぃ、来るなぁ!」そこらの木の枝を拾い闇雲に振り回した。意味不明の言葉をまき散らしている。
怯えて気が変になった者を斬るのは哀れな気がした
刃を返し、刀身の反対、「峰」とあった部分で殴り、気絶させた。
15 :
2/2(すいません2話でした:05/01/22 23:22:15
「…こいつ戦の経験無ぇ学者みてーだな。それがこんなクソゲームに、突然、放り込まれたらおかしくなるよな。
でも、悪いな、弓と矢は貰ってくぜ」
さっき男が振り回していた、棒切れを立てて手を離し倒す。北(正確には、北、と思っている所だ)に倒れた。
「しゃ!子桓(曹ヒ)でも探すかぁ!」しんみりしていたが、瞬間に切り替え、弓弦の調子を確かめてから歩き出した。
元来、楽天的であまり深く考えない性格のようだ。「切り替えの早さを親父が褒めてたなぁ」
彼の姿が遠くなったころ、もう一人の「夏侯」が姿を現した。夏侯覇、字仲権。
「…称、甘すぎるぞ…盾にも戦力にもならん輩は消すべきだ…できればいつでも消せる状態にしておきたいのだがな…まあ止むをえん。」
手早く男を始末すると、先程夏侯称の使った棒を立て、倒した。南に倒れた。「父上や惇伯父と合流するか…夏侯ボウは出発したようだが、会ったら消しておくか」
男のザックから食糧と水を奪い歩き始めた。
【周ショウ死亡確認】
@夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度】※北へ。曹ヒを探します。@夏侯覇【???】※南へ。夏侯惇か夏侯淵を探します。@夏侯ボウ【???】
李典。字は曼成。
魏の武将だった彼は同じ魏の武将を探すつもりでいた。
「このようなふざけたことは許されん。」
争いごとが嫌いだった彼は将軍であるにもかかわらず日頃から戦争を反対していた。
功を争わない彼は軍中でも評判が高かったが36の若さで病死した。
そして今、このゲームを何とか止めようと考え、仲間を集めるため走りまわっていた。
「とりあえずザックを開けてみるか‥」
中には一つの拳銃。説明書にはコルト-パイソンと書かれていた。
弾は3発入ってた。李典は初めて手に取るこの武器を空に向けて1発放ってみた。
「これは‥献帝の護衛が使っていた新型の弩‥」
思わぬ武器を手にした李典はこの争いの終結に一歩近付いた気がした。
「しかし弾はたったの2発。願わくばこれを使う時がこないことを‥」
そう呟き、李典はなんとなく西へ走り出した。
@李典【コルト-バイソン、弾2発】
※西へ。魏武将を探します。争いは避けようとしています。
洛陽の近くのとても広い森の中・・・
蠢く五つの影があった・・・
阿会喃「ったく、何なんだ、この闘いってのはよぉ・・・」
尹黙「まあ、落ち着いてください、阿会喃殿。焦っても何にもなりますまい。」
于禁「だが、焦る気持ちもわかる。とりあえずどうするか決めねばな。」
閻圃「ふむ、たしかに、御二方の意見はもっとも。」
王平「だったらまず、行動方針を決めるためにも、武器を見るべきだと思う。」
于禁「丁度良い、荷物袋がごそごそ動いて、気になって仕方がなかったんでな。」
〜〜〜〜調べ中〜〜〜〜
阿会喃「俺は・・・どうやら・・・火炎放射器・・・か」
尹黙「お、重い・・・私は、ボールアームという大斧みたいです。」
王平「私のは西方の弩・・・ボウガンらしい。」
于禁&閻甫「( ゜Д゜)ポカーン・・・・」
王平「どうしました?二人とも。」
閻圃「俺は・・・けいたいでんわ・・・というものらしい。説明書を読んで、この出っ張りを押しているのだが
誰とも話せん・・・。」
それは適当な番号だからだろう。
于禁「おれのは闘犬だな、特に俺には襲いかかってこないが・・・
なぁ、尹黙、取り替えないか?」
尹黙「おお、丁度良い、渡りに船ですな!!」
なんだかこのまま(の装備)でいいのか悪いのか、わからないパーティーとなってしまった・・・
于禁「ところで、話を戻すが、この後どうするつもりなんだ?」
阿会喃「おう、それだったら俺に案がある。」
尹黙「ほう、聞かせてくださいよ。」
阿会喃「ずばりだ、南蛮に行きたい。あそこにゃあ、馴染みの奴がいっぱいいるからな。
たぶん友好的にしてくれるだろうよ。」
閻圃「ふむ・・・代案もないことですし、そういたしましょう。」
こうして一行は一路、南蛮を目指す・・・
《阿以宇衣於(あいうえお)/5名》結成
阿会喃【火炎放射器】尹黙【土佐犬】于禁【ボールアーム】
閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】
王平【ボウガン】
※戦闘を避けつつ、南蛮へと向かいます。
19 :
五重曹:05/01/23 10:16:21
曹昂「ふう・・・何とか親戚には会えたけど・・・」
曹安民「みんなぱっとしませんなぁ・・・」
曹植「作詞は得意だが・・・」
曹真「戦いはそこそこ・・・」
曹爽「むう・・・仲間を捜さねばなるまい。
とりあえず、曹操殿ならば我々を助けてくれよう。」
曹真「戦闘方針は・・・どうする?」
聞くまでもなかった。
満場一致で「曹操、もしくは魏の臣で頼れる者」
を探すと言うことに決まった、そう、それまでは逃げ続けて・・・
曹植「ところで・・・私のアイテム・・・何か変なんですけど・・・」
曹昂「何々・・・
“これはケイオス・コイン、この大陸に10枚散らばる
魔法のアイテム、もしも10枚集めれば・・・!?”
だってさ。」
曹植(筆と紙の方がまだ役に立つのう・・・)
《五重曹/5名》結成
曹昂【スモークグレネード×10個】曹安民【鉄鞭】曹植【ケイオス・コイン(残り9枚)】
曹真【ぺろぺろキャンディー1年分】曹爽【火炎瓶×5本】
※曹操、血縁者、信頼できる魏時代の部下を捜して洛陽近くをうろうろ。
「何で俺が呂布に追われなきゃいけないんだよオオオオォォォォォォォォ」
劉備の叫びが森に響く。三国志演義の主人公である彼だが、個人武勇はあまりない
一方、呂布は超人で、怪物で、武神である。戦場において彼の進んだ跡には死体しか残らなかった。
逃げる劉備。追う呂布。
劉備が持っているのはペンライト。ペンライト?
説明書によると暗くなった時に綺麗に見える物であるらしい。そんなもん使えるか!
劉備はヤケクソで、ペンライトを呂布に投げつける。呂布は持っていた獲物で、飛んでくるライトペンをいとも簡単に切り捨てた。
呂布は演義通り、方天画戟を持っていた。まだ人を斬った様子はなく、血を吸いたがってるように見える。
――俺には雌雄一対の剣がないというのに、何て不公平なんだ。
――そもそも何で俺から呂布に出会ったんだ。それも不公平だ。
答えは出て行く順番が近かったから。
乱世において逃げ続けていた劉備だが、呂布の脚力に適うわけもなく
――ああ、俺は死ぬんだな
そう思った。だがそう思ってた矢先、
「なっ……グァッ!」
呂布が呻いた。
数刻後。
息を切らしに切らし、大樹の下で休んでいる親子がいた。
「父上。ケガはありませんか」
劉封が心配そうに劉備を見る。劉備の養子である彼は、優柔不断ではあるが、実子にも勝る孝行心を持っている。
後ろから彼が放った矢が呂布の脚に命中したため、劉備は逃げ切ることができたのだ。
「ああ平気だ。封、お前がいなきゃ俺は確実に死んでたよ。
でも気を付けろよ。敵は呂布だけじゃねえし、呂布もあんくらいのケガでへこたれるとも思えん」
そう。敵は呂布だけではない。魏呉の人物はもちろん、いままで家臣だったものが刃を向けてくる可能性だってある。
この状況を考えると、吹き出ていた汗も退いてきた。
「わかっております。ひとまず父上、ここから去りましょう。ここは洛陽内の森、参加者が多すぎます」
「おいおい。早くも疑心暗鬼に陥ってるのかよ。考えてみろ、参加者は全員敵とは限らん。雲長、翼徳、孔明に子竜はもちろん、
黄忠、馬超、簡擁、糜竺、馬良、それに公嗣。まだまだ俺に従ってくれる人はいっぱいいる
こいつらに会うまでここで待ってようぜ」
たしかに劉備が挙げた人物は信頼に足る者達だろう。だが、
「それ以上に敵が多すぎます! 私達二人でどうにかなるとお思いですか父上!
引っ張ってでも蜀に連れていきますよ。あそこならば蜀漢の者達が集まってくるでしょう
わたしの荷物に食べ物らしき物がありますから、それで食いつなぎましょう」
劉備は仕方なく、養子に従って蜀に歩き始めた。
《劉親子/2名》結成
@劉備【なし】 @劉封【弓と9本の矢】
※親子共に益州へ。
@呂布[右足怪我]【方天画戟】
※殺戮マシーンになったようです。
何かおかしい事になっていた。
何故目の前に諸葛亮がいるのだろう。
「とりあえず…協力を致しましょうか」
いってる意味も分からない。
「ちょっと良いか?」
「なんですか?」
諸葛亮が動じずに答えた。
私は更に問う。
「私の名前は知っているな?」
「司馬懿殿でしょう?」
「私とお前は戦っていただろう?」
「五丈原でですね。ただひたすら耐久戦とは卑怯な、と思いましたよ」
「じゃあ何故に私と協力しようという?」
諸葛亮にそういった後、私はすぐに支給品を突きつけた。
農業用の鎌だ。殺傷能力はけして0ではない。
「このまま私が首を掻っ切るやもわからんのだぞ?」
「それは困りましたね」
間の抜けたような事を、諸葛亮は言い出した。
何だその態度は。道化を装っているのか?
「でも、ここで私を殺しても…あの男と同じでしょう?」
そう言うと諸葛亮も私に何かを突きつけてきた。
木のプラカード?何か書いてある…「ドッキリ大成功!!」…?
「確かにあなたは私をここで殺せるでしょう。
私の武器はこんな奇妙なものだけですからね
ですが、ここで私を殺してこの奇妙な遊戯に乗るのも楽しくない…。
ここは一つ、元の五丈原に戻る事を考えて…休戦といきましょう」
…バカな事を、思った。
だが、ソレと同時に面白いと思った。
私は鎌をしまった。そして諸葛亮に言う。
「いいだろう。ここで死んではお互い戦う相手がいなくなるのだろうからな。
この地で2人で生き残り、そしてまた元の地で化かしあいに精を出しあおうではないか」
「そういうことです」
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
※協力して元の世界に戻ろうと画策しているようです
ぱらららら……。
乾いた発射音と、血煙、断末魔。
互いに戦っていた二つの影が倒れ、その動きを止めた。
「ウェーッハッハッハ! マンセー!ウリナラマンセー!」
凶行を遂げたのは、公孫度と公孫康、公孫淵。
出身地域が地域なせいか、危ない妄想に取り付かれてしまったらしい。
「三国志の起源は半島ニダ!」
「刀の起源も半島ニダ!」
公孫度が持つ銃は、韓国産サブマシンガンの大字K2。
倒れた二人の将から道具と食料を奪うと、彼らは次の獲物を探して北に向かった。
【黄祖 朱治 死亡確認】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2、手斧】&公孫康【トカレフ、銅の剣】&公孫淵【朝鮮刀】
武関に程近い林の中。
趙雲は戦いを終え、茂みに潜みながら辺りの様子を伺っていた。
「……辺りには誰もいないようだな」
袁紹配下でかつて戦ったこともある麹義の死体を漁り始めると、奇妙な紙が見つかった。
「
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/index.html」
どうやら地図などが書き込まれているらしい。
「ふむ……にしても、どうしたものか」
豪胆で忠義一徹な彼だが、機転は利くほうである。
例え300人打ち生き残れるのが一人だとしても、当分は徒党を組む人間が多いだろう。
では自分はどうするべきか。
劉備を探して、守るのもいいが……現実的ではない。この広大な縮小中国で、たった一人の人間を探して戦場を走れるか。
いや、走れる。かつて自分は長坂でそうしたではないか。今度も状況こそ違えど、不可能ではない。
「だが、当分は己の思うままに生きてみようか」
まだまだこのゲームについての情報が少なすぎる。とりあえずは他の参加者を適度に刈り取りつつ、情報を得るのがいいだろう。
そうした上で、この先の方針を決めればいい。
幸い自分の支給武器は、かつての得物とは形状こそ違うが槍だ。しかも極上の業物である。
これなら、あの新型の弩のような飛び道具にさえ気をつければよほどのことが無い限り接近戦では負けまい。
そう思い、その場を立ち去ろうとした時。
「貴様、趙雲だな?」
どこかで聞いた事のある声がした。咄嗟に近くの木の裏に姿を隠す。
「そうだと言ったら」
敵の気配を探る。おそらく、それなりの距離はあるはずだ。
「俺は鮑隆。貴様によって殺された者だ。どういうわけか蘇らせてもらったのでな」
きり……と弓を引く音が聞こえる。
「早速お礼参りと行くぞ!」
風を切って、矢が木の幹に突き刺さった。
……もう、十分は経ったか。
桂陽において弓を扱わせれば最も武名のあった鮑隆だけはある。その弓の腕は、日が翳り始めた森の中でも衰えはしない。
さて、どうするか。自分の武器は"蜻蛉切"と言う名の槍と、麹義の持っていた"バーバリアンダガー"だけである。
このまま長期戦になれば、。他の参加者も現れてますます不利になるだろう。
己を信じて、決着をつけるしかない。
わざと隙を見せて矢を誘うと、それを回避して趙雲は飛び出した。
「来たか! 死ね!」
鮑隆が次の矢を構える。足元に岩、周りに木はあるが遮蔽物は無い。ならば。
「っ……!」
矢が放たれた瞬間、鮑隆の視界から趙雲が消えた。
確信を持って矢を放った鮑隆は、愕然とした。
「くそ、どこに行った?」
いかに趙雲の武勇が優れていても、忽然と姿を隠すことなどできはしないはず。鮑隆がそう思った時。
彼の身体は、槍に貫かれていた。
「……危なかった」
矢が放たれる直前に、趙雲は真上に跳躍していたのである。人間離れした跳躍力で飛び上がり、木の枝につかまって矢を回避。そして降下して槍で敵を貫く。
彼は再確認する。自分の身体は間違いなく全盛期のものだ、と。
鮑隆の弓と矢を回収する。立ち去ろうとすると、100m程先で趙範の遺骸もも発見した。おそらく鮑隆を頼ろうとして、彼に殺されたのだろう。
「信も義も、無いと言うのか」
複雑な感情にとらわれながら、趙雲は西北──長安方向へと向かった。
【麹義 鮑隆 趙範 死亡確認】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
※防弾ベストは趙範の支給アイテム。
※基本的に戦闘はします。ただしかつてごく親しかった人物は除外。
※長安方向へ。
武安国は笑っていた。蘇り、また自分の武を発揮出来る事に喜びを感じていたのである。
「まずは呂布!いつかの腕の恨み、必ずはらすぜ!」
とりあえず武安国は武器を確認した
「・・・は?」
そこに入ってたのは一つの袋。説明書にはこう書かれていた。
『これさえあればトイレの無い山道でもオシッコの近いあなたでも安心!携帯トイレ!』
武安国は愕然とした。これでは誰も殺せない。
「ちくしょう!犬死に間違い無しじゃねぇか!・・・ブル」
武安国は急に催した。そして試しに使ってみることにした。
「・・・・フー・・・・。つ、使えるじゃねぇか・・」
携帯トイレの性能と放尿の快感を確認した武安国は鼻歌まじりに呂布を探しにいった。
@武安国【携帯トイレ(武安国の尿が入ってる)】
※ゲームには乗り気。呂布を探している。
29 :
田チュウ(田+壽) 子泰:05/01/23 21:13:18
私は何の因果でこんなゲームに参加させられたのだろう?
息子の名が名簿になかったことが、唯一の幸いだ。
自分のザックからは、「古錠刀」が出てきた。もともと剣を扱うのは苦手ではないので、
武器でそれほど苦労はしないだろうが、問題はどう生き延びるかだ。
特技とはいえ、剣一本で数多の豪傑や、群雄と渡り合えるとは思わない。
ゆえにゲームに「乗る」のは問題外だ。
かといってただ隠れているのも良策とは言えないし、性に合わなさそうだ。
ならば、他の参加者の動向を見極め、同志を募り装備を強化するのが、賢明だ。何をするにしても。
しかし、その前にやらねばならないことがあるのに気付いた。
…奴を、公孫サンを、この手で葬ることだ。
在命中に、永久に望みを絶たれた、我が君主の仇討ち…
私は独り、奴を葬る旅に出た。
@田チュウ【古錠刀】※公孫サンを倒します。見つけるまで戦闘は避ける方針。
「はぁ・・・ひぃ」
重たいザックを背負い、息も切れ切れに洛陽から遠ざかる男。
その名は、孔融。
洛陽近辺に留まれば死は免れまいと、こうして急いで許昌まで逃げてきたのである。
目的地は、多少は土地勘のある河北だ。
「ところで、わしの支給道具は何なのじゃろう」
ザックを開けてみる。儒家の自分が戦いなどとは思うが、確認だけはしてみるべきだ。
それは、非常に洗練された造形の槍だった。ゲイボルグという名前らしい。
「しかし・・・」
こんな重い武器は自分には扱えない。おそらく強力な武器には違いないが・・・。
「誰かあの新型の弩と交換してくれる者はおらんかのう・・・」
そんな泣き言を言いつつ、孔融は道を急ぐのだった。
@孔融【ゲイボルグ】
※河北方面に向かうようです。
「……つまりこれを全部飲めば死ぬのね。」
王美人は自分のアイテム『睡眠薬入りウオッカ』の説明書を民家の中で読んでいた。
ふと、自分の中にある最後の記憶、恐らく毒を盛られた記憶を思い返してみた。
食事の途中で突如として襲ってきた激痛を。
呼吸できずにもがき続けた長くて短い時間を。
自分の吐き出した血で真っ赤に染まった部屋を。
あの男が誰だか知らないが、霊帝の愛人だった自分がこのゲームで生き残れるとは思えない。
もう一度、あの時と同じ苦しみを味わうなら……
王美人は震える手でウオッカの蓋を開け、その匂いを嗅いで少しむせた。
それから暫くじっと琥珀色の液体を眺めながら気を落ち着け改めて瓶を手に取った。
「ちょっと待った!」
声と同時に民家のドアが、蹴り開けられた。
「……誰?」
「俺様は張飛翼徳!あんたいいもの持ってるな!」
「……これが?」
そう言って王美人はウオッカの瓶を振ってみせる。
いかにも粗暴そうな張飛にとって、これが使い易いアイテムとは到底思えない。
「随分美味そうな酒じゃねえか、俺にも一口飲ませてくれよ。」
「……駄目。」
「ケチケチすんなよ!一口だけでいいからよ!」
「……でもこれは。」
「頼むよ、一口だけだからよ!」
「……だから。」
見る見るうちに張飛の顔に血が上り、威圧するように怒鳴り始める。
「いいから寄越せ!ゴチャゴチャ抜かしてると叩き殺すぞ!」
「……どうぞ。」
大きな溜息と共に王美人はウオッカの瓶を差し出した。
「おうっ済まねえな、除州を失ってもこればっかりはやめられねえ。」
そう言って張飛はウオッカを三分の一ぐらい飲み干した。
「グガァァァァァグゴォォォォォ」
「……………」
あれから10分程が過ぎた、張飛は割とあっさり眠りに落ち、床で大の字になっている。
幸いウオッカの瓶は近くの机に置いた為、割れたりこぼれたりはしていない。
そして王美人は張飛の側で、こめかみを揉み解していた。
「……もう、楽に自殺はできそうにないわね。」
だとすれば、生き残る方策を考えなければならない、
この大いびきをかいてる酔っ払いをどう守ろう?
ここで『見捨てる』という選択肢が出ない辺り、結構ぬるい王美人であった。
王美人 【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】
張飛(睡眠中)【???】
「殿はどこにいるんでしょうか……」
「んだ……」
荀ケと許チョは、世界が変わろうと仕えるべき主、曹操を探していた。
この二人は、曹操に仕えることがまず生きる上で前提である。その為、まずは会って話を聞きたいと思うのであった。
荀ケは手持ちの拳銃、ザウエルP228を弄びながら許チョに聞く。
「どうですか虎痴殿。殿はどこに行ったと思いますか」
「んー。殿の事だから、簡単に大都市や出身地には行かないと思うだ」
「ですね……。では、北のほうから当たってみましょうか」
「うん。戦闘はおらに任しとくだ。荀ケ殿は後ろでそれを使えばいいぞお」
ずんずんと進む許チョ。やはり、個人戦闘が主となるこのバトルロワイヤルでは、彼のような男は頼もしい。
一方で、荀ケは名簿を見ながら考えていた。
(張角、董卓、孫一家、劉備、呂布、袁紹、公孫讃、張繍、袁術、馬一族、劉表……錚々たる面子。これは難しい)
おそらく、かつて自分はここまで予測のつかない混沌とした戦いに巻き込まれた事はないだろう。だが。
(こういう場でこそ、"王佐の才"が試されるのではないのか)
仁や忠が蔑ろにされるこの世界は彼にとっては苦痛ではある。だが、それ以上に興味を惹かれる。
(殿、待っていてくだされ、この荀文若、必ずや殿の元に駆けつけますぞ!)
彼らの熱意は揺ぎ無い。ただ、問題があった。
彼らは曹操の向かう場所とはあさっての方角に進んでいたのである。
《殿はどこですか/2名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】
※曹操探索の旅へ。とりあえず業β方向に向かいます。
司馬孚は無事に3人と合流することができた。
司馬孚「私は改めてあなたがたに忠誠を誓います」
曹髦「そうか、ありがたく思うぞ」
曹奐「司馬孚若いねーおじいちゃんの姿しか知らなかったから
最初わんなかったよ」
曹芳「ぼくは戦いたくない・・・どうすれば?」
司馬孚「大丈夫です。まず許昌に向かいましょう。そこで
頼りになる味方を探すのです。」
こうして4人は許昌を目指すことにした。
<<魏の終わり>>結成
@司馬孚【木刀】
@曹芳【日本酒】
@曹髦【戟】
@曹奐【針金ハンガー】
35追加
※許昌に向かいます。戦闘はなるべく避ける方針。
スコープの中で、獲物が動いている。
蒋欽は、ひどく冷静にその獲物を見つめていた。
彼は、このゲームに乗っている。そして生き残る自信もあった。
彼の武器、狙撃銃ワルサーWA2000が火を噴く。遥か遠くで、倒れる獲物。
倒した獲物に歩み寄る。その男は、かつて同じ孫呉に仕えた呂岱だった。
「悪いなあ。こういう時は、かつての味方から殺ってった方が効率がいいんだよ」
胸を撃たれて瀕死の呂岱を足蹴にすると、彼の道具を漁る蒋欽。
「じゃあな。止めは刺さないでおいてやるよ」
放っておいても死ぬであろう呂岱を放置すると、蒋欽は次の獲物を探して森に消えた。
蒋欽は、呉で三本の指に入ると言われる強弓の使い手だった。狙撃は得意中の得意である。
「さて、次は誰を狙おうか」
【呂岱 死亡確認】
@蒋欽【ワルサーWA2000、強力接着剤】
※かつての知り合いから狙っていく予定。南に向かいます。
洛陽の南、河南。そこには名前のせいで集まった男達がいた
張既「やはりここは集団行動がいいかと」
張楊「うむ、その通りだ」
張悌「残り10人までで組むのはどうだ?」
張南「いいだろう。どうせ組まねば生き残れん」
張達「わかった、よろしく頼むぜ」
張休「作戦は任せてくれ」
張燕「奇襲は得意だぜ」
こうして、張の名の下に集まった男達が行動を開始した。
《八張堀の七人/七名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張悌【支給道具リスト】&張南【手裏剣×30】&張達【ソーコムピストル】&張休【ライター】&張燕【弓、毒矢×25】
鬱蒼と茂る森の中を、関平はただひたすらに走っていた。
その手には、本来父の武器であるはずの偃月刀がかたく握られている。
『父上…』
たった一人の命しか助からないこのゲームで、自分のような人間は生き残っていてもどうしようもないだろう。
それならば…
『平が、父上をお守りします…!』
父を、血の繋がりはないけれども、それでも自分を我が子のように愛してくれたあの父を、どんなことをしても守りたい。
ふと考えて、走る速度が鈍くなる。
父を守るだなんて、私もずいぶん偉そうなことを言う。あの、軍神関羽を守るだなんて、勘違いも甚だしい。
足手纏いにこそなれ、力になることなんてないだろうに。それでも。
(私は、やはり父上の為に死にたいのだ。)
この身に代えても父を守る。絶対に。そのためならば、なんだってしよう。
関平は再び速度を上げ、夕闇に暮れる森の中をひとり、駆け抜けていった。
@関平【青龍偃月刀】
※父を探してとりあえず蜀の地へ。
そのころ関羽は予州、汝南にいた。
かつての劉備配下、なにより劉備自身に会うには蜀のほうが可能性は高いに決まってる。
関羽もそう考えていた。しかし、なぜ彼がここにいるのかというと‥
「チッ、なんとしつこいやつだ!」
「関羽め!逃がさんぞーーっ」
彼は逃げていた。運の悪いことに開始からすぐに銃を持っているやつに出会ってしまったのだ。
「はぁはぁ、さすがに体力も限界に近い。管亥!いいかんげんにあきらめぃ!」
管亥は銃を一発放ってから答えた
「ふざけるな!この場で一騎討ちで敗れた悔いをはらさずいつはらすというのだ!」
「しかしその反則的な威力の武器で決着をつけておぬしの悔いがはれるというのか!」
「ふん、これが武運というやつだ。あきらめい!」
「!!!!!!!!!」
関羽の運命やいかに!?
@関羽【???】
@管亥【ベレッタM92/弾??発】
※管亥は関羽を射程にとらえました。撃つことにためらいはありません。
「でも夏候家が敵になるんじゃあなぁ」
「処分を恐れて野に降りたボウ殿だし仕方ない」
「それは言わないで。俺にあんな重役を課せた仲達が悪い。」
夏候ボウと金旋である。
正直、夏候家に期待していたんだがなぁ…命あるだけよしとしよう。
「でもあそこで隠れてて良かった、夏候家の真意もわかったし。」
「あの時出ていったら、ボウ殿との最弱コンビも出来なかったってわけですな。」
「…そうゆうことだ。」
金旋よ、自分で最弱と言ってしまうあたりどうなんだろうかなぁ…同意しちゃったけど。
まぁいっか、とりあえず
「益州に向かおうぜ、北にいたらいつ殺されるかわからんし。」
「おぅ。天下取りには地盤固めからだな。」
金旋の自信はどこからくるのだろう…
でも根拠のない自信でもなきゃこんな戦いやってけねぇな。「天下、取ろうな!」
奇跡の勘違い最弱コンビの戦いが始まった。
【最弱コンビ】
夏候ボウ【刀】
金旋【スタンガン、説明書つき】
とりあえず無闇に益州に向かうようです。
ここは荊州、宛。ここに一つのユニットが誕生しようとしてた。
男の名は馬忠。蜀漢の武将で地味ながらも派手に活躍し蛮族にも人気のいぶし銀である。
男の名は馬忠。孫呉の武将で広辞苑にも名前は乗ってるが(関羽のとこに)それだけである
この二人、どういうわけかザックが一つしかない。何故か?‥それは順番待ちの時…
献帝「じゃあ次ー。馬忠!」
馬忠・馬忠「おお!/はっはい!」
献帝「・・・なぜ二人が返事するんだ?」
馬忠「陛下、自分こそが本物の馬忠であります!」
馬忠「えっ・・うっうそつくな!馬忠は俺だろ!」
そしてついに喧嘩が始った。
側近「陛下、両方とも馬忠でございます。同じ名前は当時でも少なくなかったのかと‥」
献帝「ふむ。両馬忠、見苦しい喧嘩はやめい!どちらかが先に出れば問題ない」
馬忠と馬忠は喧嘩をやめた。
献帝「で、どちらが先に出るのだ?」
馬忠&馬忠『私が!』
一同『・・・・・・・』
馬忠「俺が先に出る!お前、なんだか貧相な顔だし!」
馬忠「ふざけんな!お前なんてチビじゃねえか!それにちょっとハゲてるし。この禿禿が!」
馬忠「なにー!もう許せん!!」
そしてまた喧嘩が始った。
献帝「いい加減にしろ!…貴様らは同時に出ろ。ザックも一つだ。そして首輪も連動させる。」
馬忠「こんな男と行動を共にしなきゃならんのですか!」
護衛「図に乗るな!殺されなかっただけでもありがたく思え!!」
…こうして馬忠と馬忠の珍道中は始った。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【???】
※武器は一つだが食料は二人分あります。どちらかが死ぬともう一方も死にます。
費観は半泣きで新野城にいた。
「なんでこんな……」
彼の支給道具は「横山三国志全巻」である。
こんなもので生き残れるわけが無い。
「どうしよう……しかしここに籠っていても何も出来ぬし」
そんなこんなになりつつも、しっかり全巻読み通そうとする彼であった。
「うわ、私の出番少なすぎ」
@費観【横山三国志全巻】
※新野で読書中。
軽く走ったり、飛んでみたり、そこらの木の枝を力任せに折ってみる。
ああ、俺は強い。再確認した。
正直、こんな状況なら五虎将と戦っても五分にやれる。そう思う。
何より俺は、現実主義者だ。
最後は一人しか残れない戦いなら、徒党を組むのはリスクが高い。
その点、俺は一人でも勝ちあがれる。問題ないじゃないか。
漢も、魏も呉も蜀も無い。殺した者勝ちだ。
さて、とりあえずは国の意識に凝り固まった奴らから狩っていくとするか。
ほら、早速いるぞ。いるぞ。
俺の姿を見て安心している奴らを、手にした突撃銃で一瞬で血祭りに上げる。
手早く道具と食料を回収して離脱。手際がいい。
俺を殺せる者があるか?・・・・・・この戦場ではいるまい。
【呂凱 呉班 死亡確認】(ともに初登場)
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)】(初登場)
逃げる!このゲーム、最後の最後まで生き残ってやる!
それまで逃げ切ればいい!!
最後の1人だけは手を汚すことになるかもしれんが普通に戦うよりリスクは低い!
幸い俺の支給品は仕組みは分からんが他のやつの位置がわかるすぐれもの!
勝てる!勝てる!勝って献帝を殺せば俺の天下だ!!
許攸は自身の勝利を確信しながら、ここから程近い因縁の地、官渡へ向かって行った。
@許攸【センサー】
※他人の位置を確認できるセンサーを持っています。人とは会わない方針。
バッテリーはありますが許攸は気付いてません。(というより知らない)
官渡へ向かいます
「傳僉殿、あまり勢いだけで進むと碌な事はないぞい」
ここは江陵。長坂にほど近い丘陵地帯を進むのは、羅憲、柳隠、傳僉の三人である。
誰よそれ? とか思う人も少なくないだろう。
だが彼らは皆、末期蜀において名将と謳われた人物である。
まず羅憲、字令則。この中では一番の知名度である。もともとは外交官だったのだが、某宦官に逆らって永安に飛ばされ、そこで軍人として大成した。
当時は呉軍最強を誇った陸抗の軍をわずかな兵で蹴散らし、城を守りきった人物である。文武に優れた将であり、李厳をイメージしてもらえばわかりやすいか。
ちなみに、あの陳寿を推挙したのもこの羅憲。彼がいなければ三国志の歴史は今の形で残らなかったかもしれない。
次、傳僉(ふせん)。彼は荊州時代から劉備に従い、夷陵で戦死した傳[丹彡]の子である。
武辺者が姜維くらいしかいなかった末期蜀において、某ゲーム基準で武力80を超えるのは彼以外には少ない。
正史では蜀討伐に来た魏将を数人討ち取った後、綿竹において華々しく戦死している。
最後、柳隠、字休然。マニア受け著しい老将である。北伐に常に随行し、諸葛亮死後は姜維の副将として転戦する。
彼は品行方正、礼儀正しく、戦になれば狙った陣は大抵落としてしまったという。
魏の蜀討伐時も、鍾会が攻めても攻めても落とせなかったのが、姜維が守る剣閣と柳隠の守る黄金囲だったらしい。
ちなみに彼は蜀滅亡時には80歳。黄忠より高齢であった。さらにそこからまだ生き続けたというから驚きである。
「で、いい加減に説明はいいっすよ。とっとと行きませんか?」
若い傳僉がじれたように言う。
「まあ急くな。急いては事を仕損じる」
いかにも老練な空気を漂わせて、柳隠が口を開く。
「まあ、休然殿の言うとおり、確かに急いではかえって危険でしょう。しかし我々が仲間を探すのは難しい」
「なんでっすか?」
傳僉の問いに、羅憲が冷静に答える。
我々は時代の末期に生きた者。その世代から参加している者はごく少ないです。となるとなかなか組むのは難しい。
「ワシの知り合いならそこそこおるがな。黄巾の乱の頃に生まれとるし」
「しかし、現実問題見た事も無い相手と組むのは精神的に辛いでしょう。むしろ我々が合流できた事が幸運です」
ふむ、と柳隠が頷く。
「じゃあ、どうするんすか? とりあえず三人で行動?」
羅憲はええ、と頷いて。
「幸い我々の武器は総じて当たりのようですから。とりあえずこの地で劉表一門や呉の者を狩って装備を整えましょうか。
情報も欲しいですし」
「うむ、そうじゃな」
かくして、マイナーな名将達の戦いが始まった。
《蜀末期名将トリオ/3名》
羅憲【スタングレネード×10】&柳隠【M1ガーランド(狙撃銃)】&傳僉【備前長船】
※荊州南部で行動中。
さて、これからどうするか……
夏侯惇は支給されたパンをもそもそと囓りながら考え込んでいた。
とにかくまずは洛陽から離れるべきと、ひたすら歩き続けて数時間。
人気のない木立で一息ついている夏侯惇は、しばらく無言で鳥の鳴き声を聞いていた。
柔らかい日の光が差し込み、大地に明るいベールを形作っている。
平和だ。
しかし外では、既に阿鼻叫喚の殺戮地獄絵図が繰り広げられている。
ここまで来る途中、既に幾人かの死体を見た。
ひとりなぞ、見たことのない状態---胸に黒々とした穴があき、そこから流れ出た
血液が身体に黒くこびりついていた---で亡骸となっており、
得体の知れない恐怖感を沸々と沸き上がらせてくれたのだ。
共に逃げてきた従兄弟兼主君の曹操はと言えば、近くに発見した木イチゴの
群生に眼を輝かせて喜び、袋いっぱいに摘んできては、のんきに食して眼を細めている。
優雅なものだ。だんだんイライラしてきた夏侯惇は、残り少なくなったパンを
口内に放り込み、乱暴に水を流し込んだ。
「どうした、元譲」
「どうしたじゃないだろ。これからどうすればいいか。考えただけで頭が痛くなる」
懐に手を入れると慣れぬ武器がその重厚な身体を横たえている。
これをうまく扱えるようになるのか、出来れば勝手の知った武器が欲しいところなのだが。
しかしそれ以前に、自分はこの恐ろしげなる世界で生き延びることが出来るのか。
主君を守り通すことが出来るのか(大体、曹操の武器は温州みかんなのだ)
「安心しろ、俺だって馬鹿じゃない。色々考えている」
ふいに真剣な顔つきで、曹操はそう言うと切れ長の瞳に力を漲らせた。
「陳留へ向かうのは、そこに御祖父様の残した別邸があるからだ。
とりあえず拠点を作らないことには何も出来ぬからな。あそこは、人里離れた
場所にある上に、蔵まで揃っているから、隠れるには都合がいいだろう」
「あの爺さまの屋敷か」
中常侍、大長秋まで上り詰めた大宦官であった曹操の祖父、曹騰の食えない顔を
思い出して、夏侯惇はちょっとだけうんざりした気持ちになった。
子供の頃は遊びに行くたびによくからかわれて遊ばれたものだ。
しかしまあ、曹騰の別邸であるなら隠れ家としてこれ以上最適なものはないであろう。
「拠点を見つけたら、仲間を集める。一族の者や配下の者たちを集められたらいいが。
迂闊に動くと危険だからそこら辺は臨機応変にだな。
しかし、いくら人を集めたとはいえ、結局最大の問題はこれだ」
曹操は己の首にはめられた銀色の輪を指で擦るようにして撫でた。
「これがある限り未来は無い。これを無くすためにはどうしたらいいか。
簡単だ。元凶を絶てばいい」
「元凶---献帝のことか?」
曹操はただ微笑んだ。
《もーとくとトントン/2名》
@夏侯惇【ワルサーP38/総弾数残り7発】
@曹操【温州みかん、木イチゴ】
※曹騰の別邸(陳留)に拠点を作るべく移動中
張苞は徐州の海岸に居た。
「海はいいもんだな」
海を見るのは初めてだ。実に美しいものである。
沖合いに見える不審な船さえなければ、どれほどいいだろうか。
「で、これからどうするか」
自分の武勇にはそこそこの自信がある。しかし、最後まで生き残るのは難しいだろう。何せ、自分には知力が足りない。
ならどうするか。やってみたい事をしてすっきり死ぬのがいいかもしれない。不完全燃焼な人生はもう勘弁だ。
「よし。こうなったら正々堂々父上に挑もう」
万人の敵、張飛。一対一なら天下でも最強クラスに位置した、偉大な父。
自分の力では簡単には勝てないが、折角の機会だ。腕を上げながら、かつて超えることを目指した父に命がけで挑んでみるのも悪くない。
「よし、んじゃ行くか」
先ほどまで自分を狙っていた、見知らぬ武将の死体を海に還してやる。
「絞め殺すってのも芸が無かったかな」
そんな事を言いながら、父に挑もうとする子の旅路が始まる。
【朱讃:死亡確認】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
※敵を倒して修行しながら、最終的には父に挑戦する予定。
洛陽からそう離れてない森で呂布は休んでいた。
劉備の息子にやられた傷が痛む。たいしたことはないが悔しかった。
「不覚・・・っ!」
あの程度の矢、簡単に避けられたはず、油断だった。
(殺す。参加者全員殺してやる。)
半ば殺人狂と化した呂布は立ち上がりターゲットを探しに行こうとした。
「呂布か。まさかうぬに会うとはな。」
董卓・・。そこに現れたのはかつて裏切り、殺した主君、董卓だった。
「怪我をしてるのか。うぬほどの男が。今のうぬならわしでも殺せるわ。」
(なめた事を。怪我をしているとはいえ董卓ごとき一瞬で殺してみせる。)
「何を睨んでおる。犬がっ!」
そう言うと董卓は果物ナイフを取り出した。
(あんな武器で俺を?どこまでなめるつもりだ!)
刹那、間合いを詰めた呂怖は方天画戟を振り上げていた。
ドンッ!!!
・・董卓の放った銃が呂布の頬をかすめた。
「わざとはずしたぞ呂布。うぬは本当なら死んでいた。」
(ッチ、新型の弩か)
「呂布よ。いくらうぬがすぐれた武人とはいえこの武器にかかれば簡単に死ぬ。」
「・・・・・」
「うぬの命、この董卓が預かろう。うぬは犬だ。董卓の犬となり戦え。」
「・・・・・」
「断ることなど出来んのだぞ。」
呂布は振りかぶっていた方天画戟をおろした。
(董卓め・・・)
「まったく、李粛も馬鹿なやつよ。この武器をわしに渡すとは。」
「!!!!」
「なにを驚いた顔をしておる。殺す殺されるの世界で人を信じる馬鹿が悪い。」
呂布と李粛は親友だった。そんなことはこのゲームには関係無い。ましてや殺人狂の呂布には。
しかし自分よりもっと狂った男、董卓を見て考えが変わりつつあった。
(李粛・・仇討ちはもう少し待て。しばらく董卓の武器の力で敵を減らしていく。董卓は最後だ。)
【李粛死亡確認】
《悪王と武神/2名》
@董卓【グロック17/残り13発】
@呂布[右足軽傷]【方天画戟】
※董卓優位の状況。基本的に呂布は指示うを聞きます。
呂布はいつか董卓を殺すつもりです。
洛陽からちょっと離れた野原にて・・・
蔡和「ぶはー、良い酒だぁーー。」
蔡中「そうっすねー、兄貴ー。」
蔡i「ははは、どんどん飲め!!まだまだ有るぞぉ!!」
《飲んで飲んで飲まれて飲んで/3名》
蔡和[ほろ酔い]【ドメーヌ・シュヴァリエ(ワイン)】 蔡中[泥酔]【鬼ころし(日本酒)】
蔡i【缶ビール二十四本入り×三箱】
※洛陽よりやや西の野原で宴会中 ものすごく目立ってます
「ちょっと…なによこれ。」
孫尚香は盛大にため息を吐き、片手で頭を抱えた。
洛陽でもらったバッグはズシリとしていて、かなり重かった。だから、それなりの武器は入っていると思っていたのだが。
「食べ物?みたいだけど、こんなには要らないわよ…。」
そういって地面に散らばるカロリーメイトの箱をつま先で軽く蹴り上げる。
「弓腰姫ったって女の子なんだから、もっとまともな武器が欲しかったわ。これじゃ、生き残れないじゃない。」
そう。自分は生き残りたいのだ。
但しそれは、最後の一人に、と言うわけではなく、出来るだけ長く生き残っていたい、それだけである。
やっぱり、誰か仲間が欲しい。自分に危害を加えない、誠実な仲間が。安心して守ってもらえるように、それなりの武を持ち合わせている人。
ついでに、この重いバッグを持ってもらえる人なら、もっと良い。
「この際、魏でも呉でも蜀でも、どこの奴だっていいわ。」
そう呟くと、再び立ち上がり、要らないと言ったはずのカロリーメイトをすべてバッグに詰め込んで、どこに行くというわけでもなく、歩きだしていった。
@ 孫尚香【カロリーメイト一年分】
※仲間を探しています。
53追加。
@董卓【グロック17/残り13発と果物ナイフ】
関羽に管亥の銃口が向いた時、関羽はひらめいた。
「ふん、これが武運というやつだ。あきらめい!」
管亥が言い終わると同時、いやそれよりも速く。
関羽は自分の支給品、かんしゃく玉(クラッカーボール)を投げた。
パンッ!かんしゃく玉は管亥の右目に命中した。
「っく!小癪!だがくらえーーーーーーー・・・・・・・・」
すでに関羽の姿はそこには無かった。
「くそっ!だが近くにいるのはわかってるんだ!どこだ!!」
すると今度は煙りがたちこめてきた。どこからともなく声がする。
「はっはっは。おしかったな管亥。この関雲長の首を狙おうなど百年早いわ!」
「ええいっ!逃げたクセになにお!勝負しろ!」
しかし返事は無く、管亥の復讐は終わった。
(しかし危なかった。どんなものでも使いようだな)
関羽の支給品はなつかしのおもちゃセット。
内容はかんしゃく玉。水風船、煙り玉、ライターだった。
すべて工夫すれば使えなくもない。得にかんしゃく玉は音だけだが充分脅しにつかえる。
関羽は次の行き先を考えていた。
(やはり蜀に向かうかな。兄者、翼徳、無事でいろよ)
慎重にしかし少し急ぎ足で蜀方面に向かった。
@管亥(右目負傷)【ベレッタM92/弾15発】
※関羽復讐はあきらめていません
@関羽【かんしゃく玉9個/水風船10個/煙り玉4個/ライター】
※蜀に向かいます。兄弟を探しています。
武関に程近い森。趙雲が戦闘した森‥
ここに一人の男がやってきた。李典である。
あたりに転がるのは死体。ここだけで3人もの死体がある。
「やはり戦闘は始っているのか‥この戦いもう止められないのか!?」
嘆いてもどうにもならない。そんなこと彼もわかっているが嘆かずにいられない。
そこに、また一人やってきた男がいた。劉岱であった。
「おぉ、劉岱殿。いいところに。拙者、この戦いを止めようと・・・
「近付くな!」
劉岱はアーミーナイフをかまえながら叫んだ
「?何をそんなに脅えておられる。拙者は味方だっ・・・
「近付くなと言っただろ!!この殺人狂め!すでに人を殺しときながらなにが味方だ!」
趙雲の殺した麹義、鮑隆を見て劉岱は言った。
「ち、違う。これは他の誰かが・・
「そんなこと信じられるか!現に武器を手に取ってるじゃないか!それで殺したんだろ」
「劉岱殿!拙者がこの戦いに乗ってるならとっくにあなたを撃っています!どうか落ち着いて!」
「うっうるさい!信用せん!誰も信用しないぞ!お前が撃たないというなら俺は逃げる、それでいいだろ!」
「劉岱殿!私には味方が必要なんです!この武器もあなたにあずけます!だからどうか!」
「やめろっ!近付くなっ・・!!!!!!うわっ」
後ずさりした劉岱は後ろが段になってるのに気付かず転落した。
「劉岱殿!!」
李典は駆け寄った。しかし劉岱は頭部に重症をおっていた。
10分後、森から脱出し長安に向かってる李典の姿が見えた。長安なら治療出来ると思ったからである。
「必ず…必ず助けますぞ!劉岱殿…!」
なんと彼は劉岱を背負っていた。小柄な彼が少し太り気味の劉岱を背負うのはそう楽では無い。
「李典殿‥降ろしてくれぃ。わしが、疑ったわしが悪いのじゃ…この状況で襲われたら確実に二人とも死ぬ。李典殿…」
李典は答えず黙々と歩を重ねた。長安へ…
@李典【コルトバイソン/2発】
@劉岱(頭部重傷、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
※長安へ。李典は劉岱を背負っています。
陽平関の西。下弁。
ここには張魯、張衛、楊任、楊松がいた。
「兄上、落ち着いてください!」
張衛の声。対して、張魯はさっきからこの調子である。
「玉璽を手に入れた。普通なら皇帝に献上するところだが」
「殿……」
「今必要なのは政権交代ではないか」
どこかで聞いた事のある、ちょっと頼りなさげな台詞である。
半分呆れる楊任に向かって、また口を開く張魯。
「そうだ、お遍路に行こう!」
正直見捨てるべきか真剣に迷う三人だった。
《お遍路さん/4人》
張魯【玉璽】&張衛【鉄の斧】&楊任【バール】&楊松【蝋燭10本と火打石】
※中華お遍路の旅へ。
〜オカリナで奏する雑魚の夢〜
范彊は不安だった。このゲームに参加させられたことではない。
『自分の名前』に不安だった。
もちろん名前といってもはんきょうではなく名声、知名度、認識のされかたという意味でだ。
張達にも言えることだが張飛を殺さなかったら歴史に名前すら残って無いであろう彼は、
蜀ファンの敵だし別に張飛嫌いな人間も彼のことなどどうでもいい。
要は確実に死ということだ。いや普通に死ぬほうがまだましだろう。
彼のことだ。きっと惨めな死に違いない。景気付けに殺されるに決まってる。
「いやだ!そんなのいやだーーー!!」
范彊は支給品のオカリナを華麗に鳴らしながら暴走した。
・・・ガンガレ范彊!雑魚武将(武将じゃないか)のジンクスというかお約束を破れ!
君の明日はそのオカリナできりひらけ!!
@范彊【オカリナ】
※雑魚武将の夢を乗せて暴走しています。
洛陽北門からそう遠くない草むら。
蔡王炎(文姫)は早くも物陰で荷物を下ろし、その中身をあらためていた。
すみやかに洛陽を離れるべきなのは承知していたが、
自分に与えられた武器の重さに閉口しせめて原因を知りたかったのである。
「これは、琴?それもお父様の…」
彼女の父・蔡ヨウは庶民が薪にしていた木の焦げる音を聴いてその材質の佳さを知り、
求めて琴を作った。名品として後世にもその名が伝わるそれが今、娘・文姫の前にある。
「でも、ただの琴にしてはいやに重いのね」
さらに琴を調べると、どうやら内部に鉛が仕込んであり意図的に重量を増してあるようだ。
彼女は琴を投げつけて始皇帝を殺そうとした盲目の楽士の故事を思い出した。
「これも立派な武器というわけね」
この『ゲーム』に乗るにせよしないにせよ、信頼のおける知己との合流が先決だろう。
自分を漢土に呼び戻した父の教え子曹操か。膨大な名簿に入っているかは定かでないが、オフラや劉豹でもいいかもしれない。
…私を北に売った袁氏の連中はアテにならないけど。
父の遺品と勇気を胸に、彼女は北へ足を向けた。
蔡文姫[焦尾の琴(鈍器として殺傷能力有)]
知らない人間との接触を避けつつ河北に向かいます。
「くそっ…。失敗した」
陳到は苦々しく呟きながら、寿春に向かっていた。
彼の支給武器はハルバード。剛勇の彼に相応しい武器ではあった。だが。
見知らぬ文官風の男に襲いかかったら、そいつは新型の機械仕掛けの弩を持っていた。
その文官の必死の反撃に遭い、こうしてからくも逃げ出してきたのである。
「あれを持っている敵は要注意だな」
脇腹に傷を負ったが、幸いかすり傷だ。
途中見つけた集落で休みつつ、作戦を立てる。
「あの武器が欲しい。あれさえあればかなり有利に戦える」
食事を済ませると、陳到は南へと向かった。
(陳到 生存確認)
(荀攸 生存確認)
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
※南へ。銃保持者には奇襲狙いで行きます。
@荀攸【グロッグ17】
※陳到を追い払い、東へ。
それはまさしく、龍虎の対決であった。
一方は、西涼の虎。
一方は、江南の龍。
馬超と甘寧は、ばったり出会った函谷関でかれこれ一時間に渡る激戦を繰り広げていた。
馬超の得物は、倚天の剣。曹操の使っていた宝剣である。
甘寧の得物は、虎徹。たまに夜になると血に飢えるあの刀である。
ともにかなりの業物を手にした彼らの戦いは、全くの五分であった。
「ふんっ……!」
「ちっ……」
馬超の攻撃が空を切る。紙一重で剣撃を回避した甘寧が、四肢に力を込め、爆発的な力を持って突進する。
「行くぜ!」
岩も断ち切らんばかりの一撃を、剣の重心をずらして受け流す馬超。二の剣で喉を薙ぎにかかる甘寧。それを身を反らしてかわす馬超。
驚くべきは、二人とも全身に汗をかいている以外は、全くの無傷である事だ。
それはお互いに、消耗狙いよりも一撃必殺を狙っているからだろう。
己の武の極み。それを相手にぶつけ、敵の武の力ごと粉砕する。
かつて彼らが培った戦術と同じである。
だが、伯仲する彼らの勝負には、勝敗はなかなか見えてこなかった。
馬超の突きを甘寧は跳躍して回避、すぐに足を払いにかかる。しかしそのカウンターすらも受けきる馬超。
さらに数合を打ち合った後、唐突に甘寧が口を開いた。
「あんた……その憎ったらしいくらいの気品にその武技、そして北方系の顔。……錦馬超、だな?」
その質問には答えず、馬超も口を開く。
「お前こそ……その悪党めいた江南の顔つきに、どこで付けたか知らんが鳥の羽。器用さはともかく獣の如き剛力。孫呉に名を馳せた鈴の甘寧だな?」
剣を下ろし、しばし睨み合う二人。やがて、甘寧がふっと息を吐いた後に言う。
「いかにも。ただしその"孫呉に名を馳せた"ってのは間違いだな。俺様が名を馳せたのは──天下だ!」
知らず、馬超も笑っていた。
「飯にしよう」
どちらともなく休戦を提案し、関の城壁の上で食事をとった。
甘寧が仕留めていた野鳥を捌き、即席の炉を作って炙る。
そのまま、流れるままに話を続けていた。
「甘寧。お前は呉の人間だろう? なぜ、こんな北方の地にいるんだ?」
味気なさげにパンを齧りつつ、馬超が問う。
「俺が方向音痴だから……と言いたい所だが、奴らの方がかえって危険でね。ま、閥族の国では新参は色々と恨まれるわけさ」
「……そうか」
しばし、沈黙。
「この得体の知れない世界、あんたはどう思ってる?」
じっくり熱を通した鳥肉を味わいながら、今度は甘寧が聞いた。
「そうだな。妙な武器や道具が多いので一概には言えんが……とりあえず暇はしないようだ。お前のような強者とも闘える」
「つまり、あんたはそれなりに勝ち残る自信があるってわけか」
「わからん。あの飛び道具といい、不確定要素が強すぎるからな。だが」
──純粋な戦闘力で勝者を決める戦いは、お前も嫌いではあるまい?
鳥肉に手を伸ばしながら、試すように馬超が言う。
──へっ。んな事聞くまでもねえ。面白い余興だとは思うぜ?
殺し、殺される。それは世界の常識だ。それから兵士の存在を取り除き、さらに国の存在も取り除いたのがこのゲームだ。
69 :
無名武将@お腹せっぷく:05/01/27 02:07:46
「馬超、あんたは強い」
「ふん。世辞はいらんぞ」
「……提案だ。できるならあんたとの勝負はもっと後に回したい」
「二虎競食を避ける、というわけか。……まあ、悪くはないな」
「へっ、お互いせいぜい最後まで生き残ろうぜ。その方が燃える」
「ああ」
言いながら、馬超は懐から拳銃を取り出し、甘寧に放り投げる。
「お前に会う前に倒した敵から拾った。"ベレッタ M93R"という連射の効く……拳銃という武器らしい。説明書も読んでおいてくれ」
平然とした態度の馬超に、甘寧は苦笑いを浮かべる。
「おいおい。俺との戦いの時には使うそぶりすら見せなかったじゃないかよ」
「真の強者と闘う時は、剣なり槍なりで闘うのが礼儀だろう。相手の武器もそうならなおさらだ」
「お堅いね」
「将の礼儀と言ってもらいたいな。……まあ、雑魚を減らすには丁度いいだろう。信用の証にそれを預ける」
馬超は鳥肉をもう一切れ口に運ぶと、予備マガジンも投げてよこす。
「ま、これだけされりゃ途中で翻意するわけにもいかねーな。頼むぜ、馬超。……お前を倒すのは俺だけだからな」
不敵に笑うと、甘寧は遥か高い空を見上げるのだった。
こうして、危険な武将二人がタッグを組む事となる。
《虎と龍/2名》
馬超【倚天の剣】&甘寧【虎徹、ベレッタM93R】
※片っ端から敵を倒します。最後の二人になるまでは組むつもりです。
【孫静 死亡確認】
※馬超に倒されました。
??「曹休殿、大変だ。他の方々の様子がおかしい」
曹休「!」
休憩中の見張りを買って出て周囲を警戒していた曹休はもう1人の見張り役の男に突然呼び戻された
戻ってみると先程までは疲労し疲れてはいたがまだ元気だった曹叡が倒れている。
曹休「陛下!どうなされたのですか?」
しかしすでに曹叡は息絶えていた。周りには曹沖と曹初、曹彦が同じように倒れている。
呆然とする曹休の背中に突然激痛が走る。
曹休を呼び戻したもう1人の曹姓の男が背後から斬りつけて来たのだ。
曹性「馬鹿な連中だ。一緒の時間帯に城を出るのが同じ曹姓を持つものだと思って油断したか。とんだ甘ちゃんどもだ。気楽に俺を仲間に誘いやがって」
曹性は誘われるままに仲間に加わり、休憩中に飲み水に支給品の南蛮の名水(滅泉)を混入させて4人を殺すことに成功したのだ。
曹休「お前らの持ち物は俺が有効に使ってやるからな」
曹性は曹休にトドメをさすと彼の持っていた双眼鏡を取り上げると長安に向けて立ち去った
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤】南蛮の水は使い切りました
【曹休 曹沖 曹初 曹彦 曹叡 死亡確認】
「親父ぃー、兄貴ぃー、妹よー。いったいどこにいるんだー」
孫権は仲間を捜して、江南をさまよっていた。
「公瑾ー、子敬ー、子明ー、子布ー
程普、黄蓋、韓当、蒋欽、周泰、陳武、董襲、甘寧、凌統、徐盛、潘璋、丁奉、朱治、朱然、呂範、朱桓
張超でも虞翻でもいい。陸遜もいい。みんないないのかー!」
返事は返ってこない。静寂だけがあるのみ。
(泣きたくなってきた)
普段は平然と虎狩りも戦もしてたが、孤独には勝てない。
孫権は地べたに座った。冷たかった。このまま死にたくなった。
涙を目に浮かべ、天をみる。くもっていた。今の自分と同じだ、と孫権は思った。
(支給されたアイテムに新型の弩がある。それで死のうか)
バッグから拳銃を取り出し、握ってみる。いい握り心地だ。
突然、銃声が鳴ると同時に、頬に痛みがかすった。
一瞬、持っている拳銃が誤動作したのかと思った。すぐに違うと気付いたが、違わなかった方が良かった。
「誰だ!!」
味方はいなかったが、敵はいた。孫権は拳銃、ニューナンプM60を構える。
続けて銃声が鳴った。左肩から激痛が走った。持っていた拳銃を落としてしまう。
だが拾っている暇はない。一刻も早く、どこかへ隠れなければ――
隠れる前に、銃声が鳴った。今度は右足の太股だ。もはや逃げられない。
四度目の銃声。腹部を撃たれ、孫権はその場を崩れ落ちる
そして五度目の銃声が鳴った。だがそれは、孫権の命を狙うものではなかった。
孫権より少し遠くの森の入り口、蒋欽は撃たれた右手を押さえ、慌てて後ろを振り向く。
「お前は……幼平か」
周泰、字を幼平。蒋欽とは同郷でともに江賊をしていたこともある。
その周泰が、蒋欽と同じ、狙撃銃ワルサーWA2000をこちらに向けて立っていた。
周泰が重々しい口を開く。
「呂岱殿に会ったぞ」
「………」
「味方だった者から狙うそうだな……今、お前に撃たれて横たわった影は誰だ」
「………」
「その武器から手を離せ」
「………」
「答えろ蒋欽!!」
「お前の大好きな孫権様さ!」
蒋欽はワルサーWA2000を即座に構え直し、周泰に撃ち込もうとする。
だが、周泰のワルサーWA2000のが早かった。
一発、二発、三発……周泰は何度も何度も撃ち込み、蒋欽を蜂の巣とした。
「殿ぉ――――!!!」
周泰は銃を捨て、まっしぐらに蒋欽が撃っていた方面に走る。
一歩一歩近づくごとに、横たわっている人物が孫権だと分かってくる。
さらにどんどん近づけば、孫権は血にまみれており、重傷なことが分かる。
「殿、しっかりしてください! 周泰でございます!! 殿を狙った奴はすでに殺しましたぞ!」
孫権は顔は苦痛に歪んでいたが、周泰が来たと分かると、少しやわらいだ。
「俺が死なんように、速く血を止めろ周泰……」
「生きておられますね!? 殿――――!!」
時が過ぎ――周泰の必死の治療で孫権は一命を取り留めたが、血が出すぎていた。孫権は衰弱しきって、決して何かをできる状態ではなかった。
周泰は背中と左手で孫権を担ぎ、右手で孫権の持っていた拳銃を握り、蒋欽を撃った森まで戻っていった。
あそこならば周泰と蒋欽が使っていた銃があり、森の奥深くに隠れることもできる。
(自分が殿を守らなければいけない。人がいたら撃つ。かつて仲間だった者だろうが、かまわず撃つ)
もはや周泰は、自分と主君以外の人間を信じていなかった。
≪主従の誓い/2名≫
孫権[頬にかすり傷。右肩、右足、腹部を撃たれ重傷]【なし】&周泰【ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60】
※江南のどこかの森の中へ。周泰は人を見たら誰だろうが撃つつもりです。
【蒋欽 死亡確認】
「しっかし、お互いいい根性してるよな」
「何がだ、簡雍?」
宛から博望坡に続く道を歩いているのは、ホウ統と簡雍。ばったり出会ったまま、成り行きでコンビを組んでいる。
簡雍に自分の死後の話について聞きながら、南へと向かっていたのだった。
「ホウ統、あんた玄徳に会うつもりだろう」
「ああ。残念ながら俺は劉備玄徳という器を測りきる間もなく世を去った。なぜ生き返ったのかは知らんが、どうせならやり残した事をしたいだろう?」
話しながら、支給道具であった酒瓶の一つを開けるホウ統。
「まぁな。そいつぁ同感だ」
この二人、酒飲み仲間としてかつてから仲が良かったのである。そうでなければ、いきなり遭遇すれば戦闘になっていてもおかしくないだろう。
「しかし、大した器だな。劉備玄徳とは」
ぽつりとホウ統が漏らす。
「は?」
「関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠。諸葛亮、俺。さらにお主のような将に至るまで、多士済々……いや、一癖も二癖もある男達ばかりをよくまとめたものだ」
「まーな。曹操と玄徳を比べるのはちょっと違ってると思うが、ともあれ大した男だよ。でなきゃ俺だってとっくに逃げ回ってたさ」
「ふ……。まあ、会えるといいんだがな。戦いに巻き込まれれば我らもやるしかあるまい」
《やさぐれ男コンビ/2名》
ホウ統【お酒セット(焼酎、紹興酒、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】
※荊州を探索中。
孫堅「貴様ら、いい加減にしろ!」
孫堅と孫登はいきなり怪しい3人組の奇襲を受けた
最初の一撃で孫登が蜂の巣になり自身も左わき腹を撃たれたが向こうも弾切れになったらしく、そのチャンスを逃さず一気に間合いをつめる
孫堅の名槍日本号は弾切れの公孫度を狙うが公孫淵に穂先を叩かれて目標をそらしてしまう
続けて公孫淵の足元をなぎ払おうとするが公孫康が切りかかってくる
公孫康「一気に勝負を決めるニダ マンセイアタックニダ」
孫堅「ほざけ!!」
公孫淵「謝罪シル」
公孫度「賠償シル」
公孫康「火病」
いかに孫堅でも負傷したまま3人がかりの同時攻撃を受けてはひとたまりもなかった
公孫度の投げた手斧を打ち払い公孫康の刃を受け止めたが背後に回った公孫淵に首を跳ね飛ばされた
公孫淵「ウェーッハッハッハ! ウリ達は無敵ニダ」
公孫康「素晴らしいですね ホルホルホル」
公孫度「弾が無くなっちゃったけどケンチャナヤヨ」
【孫堅 孫登 死亡確認】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(16発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 懐中電灯】
「くそっ、冗談じゃねー!」
糜芳は何者かに付け狙われながら、薄暗い森の中を必死に逃げていた。
彼はどの勢力からも追われる身である。
長年劉備軍の主力だった糜芳を狙わないわけがない曹操軍。
再度裏切って、自軍の将軍を殺された上に劉備東征のきっかけを作られて怒る孫呉。
そして、何より関羽の死と荊州失陥の件で怒りに煮えたぎっている劉備軍。
彼は誰とも組めず、こうして追われているのだった。
「だいたい、あれは俺は悪くない! あの状況にした関羽が悪いんだ!」
自己弁護をしても、追跡者の殺気は増すばかりである。
誰だろう。まさか関羽だろうか。
洛陽城の広間で目が合った瞬間、殺されると思った。それほどに奴の目はぶち切れていた。
それとも、兄貴だろうか。
俺が呂蒙に降った後、兄貴の立場はひどく苦しい物になったと聞く。俺を恨んでいてもおかしくない。
現に、洛陽城で見かけたときも俺のほうを見ようともしなかった。
脇腹の横数センチの所を、熱い風が吹き抜けていく。これがあの新型の弩だろうか。
「くそっ!くそっ!くそぉぉぉっ!!」
走る。走る。今は何処にいるのだろう。逃げ始めたのは確か予州の真ん中あたりだったはずだ。
「畜生! 生き残ってやる! 俺は悪くねえ!」
悪体をついて逃げ回る糜芳を追っているのは、関興と関索の兄弟だった。
「兄上。もうすぐ徐州に入りますが」
「構わん。奴だけは生かしておくわけには行かない」
彼らの第一目標。それは父、関羽がかつて死ぬきっかけとなった人物の抹殺である。
具体的に言うと、麋芳、傅士仁、潘璋、馬忠、呂蒙、陸遜といったところか。
そういうわけで洛陽を出て道なりに進むと、いきなり敵を発見したと言うわけである。
「索、飛ばすぞ。あまり時間をかけると周りにいる人間に気付かれる」
「了解」
(関興、関索、麋芳、傅士仁、麋竺、潘璋、呂蒙、陸遜生存確認)
@麋芳【サーベル】
※逃げ回っています。追跡者が関興達だとは気付いていません。
《関兄弟/2人》
関興【ザウエルP230】&関索【雌雄一対の剣】
※麋芳を追跡。徐州方面へ。
@傅士仁【???】
@麋竺【???】
@潘璋【???】
@呂蒙【???】
@陸遜【???】
※不明。
楊奉は、ゲーム開始地点から少し離れた草原で、考えていた。
「目の前で、董承殿が殺された…しかも殺したのは陛下だ」
董承とは、面識もある。李確達から献帝を守る為に、共に戦った事もある仲だ。
「某の生前の記憶で考える限りは、陛下があの様に変貌なさるはずがない」
何か裏がある、と思った。
もっとも、彼らあらゆる時代の武将のみが、一箇所に集められた時点で、何者かの計画である事は明らかなのだが。
「何者かが、糸を引いている…。しかも、この首輪がある限りは、一人はおろか、徒党を組んでも無駄だ」
…とは言え、自分一人の力で、この首輪を外すのは到底無理、知恵者の力がいる、とも考えた。
できれば、自分の身を守ってくれる勇士も。
「しかし、うかつに他の者に近づけば、危険になるのは分かりきっている。信用できるのは李確配下だった同僚か、公明くらいか…」
…しかし、それすらも本当に仲間になってくれるかは危うい、この様な異常な状況下では、とも思った。
周りを見渡す。のんきに騒いでいる者、相談している者、そして血塗られた死体があった。
「だが、ここで待っていても、始まらん」
仲間を探そう、襲ってくる者がいれば自分の力で身を守ろう、そう覚悟を決めた。
旅立つ前に、自分の持ち物は何か、ザックを開けてみた。大きな、鋭い刀だ。
楊奉自身にも見覚えがある。これでたくさんの大将首を斬ってきたのだろう。
それは、関羽の得物、青龍堰月刀であった。
「自分には勿体無いほどの武器だな」
楊奉はそう苦笑しながら、立ち上がり、東に向かって歩き始めた。
@楊奉【青龍堰月刀】
※東へ向かいます。
張合βは支給武器の金属バットを片手に、冀州を徘徊していた。
「簡単だ。他者を殺そうとする奴は沢山いる。つまり、俺は自分以外の299人を殺す必要はない」
バットは紅く染まっている。
まず最初の獲物、憎き男である郭図を仕留めたのだ。
「俺はあと20人も殺せばいい。そうすれば優勝だ」
不敵に笑って、茂みに入る。
この辺りを根拠としていた武将で要注意なのは、袁家の二本柱の顔良文醜、そして公孫家か。あるいは趙雲もいるかもしれない。
「まあいいさ。どいつも叩き潰す」
彼はあくまで正気だった。
【郭図 死亡確認】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
※出会った敵には攻撃します。やる気満々です。
ふう なかなか便利なものだな 。
殴ってよし、しかも罠を張ることも身を隠す穴も掘れる。結構使えるな。
王双は落とし穴にはまり身動きできなくなった男を得物で叩き殺した所だった。
これで2人目か。
どんな歴戦の勇者だろうが罠にかかって身動きが取れなければなにもできない。
しかもここ漢中は蜀地方に行く者達が通る所なので獲物には苦労しない。
彼は哀れな犠牲者から食料と支給品の防弾ベストを奪い、
怪しまれないように死体を落とし穴に入れてそれを埋めると
角スコップを持って再び潜伏用の穴に隠れた。
【張翼 董和 死亡確認】
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】漢中から成都への道に落とし穴を多数作って潜伏中
82 :
1/2:05/01/29 12:15:44
李通と全jは、激しく打ち合っていた。
場所は江夏。李通の出身地であり、全jにとっては揚州に向かう通過点である。
「はぁっ……はぁっ」
次第に疲労の色が見えてきた李通に、ここぞとばかりに全jが畳み掛ける。
「くたばれっ!」
支給道具の鉄棍を振り回し、脳天を砕きにかかる。
「くっ!」
辛くも薙刀で受ける李通。しかし彼にはもう反撃する余力は残っていなかった。
流れるように横から襲い来る、脇腹を砕く一撃。薙刀が柄から折れ、肋骨が一気に砕かれる。
「ゲボッ、ぐほふっ」
血反吐が出る。内臓もやられた。ここまでか……と彼が覚悟した時、その場に銃声が鳴り響いた。
「……あーあ、スマートじゃないねェ」
全jが吹っ飛び、木にぶつかって身体を痙攣させる。胸には赤黒い穴が開いていた。
「つーかさ、俺はお前に心底ムカついてたんだよ。あの大虎を娶る前からな」
片手で大型の拳銃を弄び、李通など目もくれず全jに言葉をかける男──朱桓。
「あ、おいなんだよ、もう死んじまったのか。つまらねえ奴だ。……ま、俺が命令されるのはせいぜい仲謀のヤローだけだって事よ」
全jを蹴り倒すと、朱桓は李通の方に向き直る。李通は這いずるのが精一杯だった。
「その傷じゃどっちみち助からねえが……じゃーな」
大口径のマグナム弾──デザートイーグルから放たれたそれは、李通の頭を粉々に吹き飛ばした。
辺りに、静寂が戻る。
83 :
2/2:05/01/29 12:17:08
朱桓は平然と死体を漁り、食料と水、武器を手に入れる。そしてそのまま、近くにあった廃屋に入っていった。
「デザートイーグル……通称ハンドキャノン、ねェ」
自分の扱うこの銃は、かなりの破壊力を持つ武器らしい。それもそうだろう、脳天を一撃で粉砕する弩など、使ったのは初めてだ。
「ま、剣や斧で人間を粉砕する奴なら呉にも何人かいたが」
朱桓は参加者リストを開き、まずは全jの名に×印を付ける。主催者が定時連絡で死亡者を報告するらしいので、さっきの奴の分はその時書けば良いだろう。
さて、と考える。元来彼は冷静な男だ。ただ、基本的に自分本位で命令されるのが大嫌いなだけである。実力もあるからなおさらだ。
「呉の連中で会いたくないのは、甘寧、呂蒙、周泰。それと陸遜」
前者三人には、装備や状況で優位に立たない限り、勝つのは容易ではない。他人と組む気がない自分ならなおさらだ。
「陸遜のヤローは、ムカつくし頭が切れるから戦りたくねェ」
奴はどんな策を弄してくるやら。倒すなら序盤のうちだが、簡単に遭遇できるとも思えない。
このゲームは、長期戦が予想される割に配給の食糧と水は一日分しか支給されていない。
まあ小さいながら長江はあるし、湧き水も豊富だから水に関しては問題ないだろう。だが食料は別だ。
途中、鳥や兎に蛇、その他小動物は見かけた。探せば野性の豚や鹿くらいはいるだろう。
だが、動物を捕らえても生で食うわけにもいかない。調理するならば火を必要だし、火をおこしたりすれば他人に気付かれる恐れもある。
「だがまァ、野草や果物もあるがな。梨とか、桃とか梅とか」
あるいは各地の城や集落には、食料や水が置いてあるかもしれない。
「だがしかし、食料を少なくしたのは乗る奴を増やす為か?」
空腹は人を凶暴にさせる。三欲に人は勝てるものではないのだから。
「そうなると、こんな事を計画した献帝の背後にいる奴の顔が見てみたいもんだな」
朱桓は立ち上がり、南へ向かった。
【全j、李通死亡確認】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
※乗ってますが割と冷静。柴桑方面に移動しつつ、適当に狩り開始。
84 :
無名武将@お腹せっぷく:05/01/29 13:40:16
劉表一行は困っていた。
「なんでこんな事に・・・わしは戦いに向いとらんのに」
一行、劉表・張允・文聘・カイ良の四人である。
「殿、いざとなれば拙者が何とかしますゆえ、ご安心を」
そう言うのは、唯一の猛将にして劉表軍の主力であった文聘である。双剣を構え、自信満々だ。
「しかし、わしらは非力だからのう・・・せめて劉磐の奴がいれば・・・」
さっきは廖化という男に襲われかけた。文聘が防いで追い返したが、次はどうなる事やら。
「とりあえず、我らの国であった荊州に向かいましょう」
カイ越の助言に従い、彼らは一路荊州に向かうのだった。
荊州はけっこう危険なのを知らないまま・・・
《只今迷走中/4名》
劉表【エアーポンプ】&張允【円月輪】&文聘【胡蝶刀】&カイ越【フライパン】
公孫度たちが孫堅と交戦しているとき、実はその様子を物陰で観察している者がいた。
「なんなのよあの子たち…絶対イカレてるわ」遼東公孫氏の一人・公孫恭である。
公孫康の弟にあたる彼は当然一族で組むつもりでいた。しかし四人のうちで最初に出発した淵は
自分を追放して太守になった経緯があり話しかけ辛い。
そこで父と兄が来てから合流しようと隠れて後をつけていたのだが。
「ウリたちは無敵ニダ!」…三人揃ったとたん、これである。声の掛けようがない。
「だいたいアタシたちパパの代に遼東に移ってきた漢人じゃないの」
疑問を口にする公孫恭だったが、狂信者と化した三人が孫堅を討ち取るのを見て一つの考えに達した。
(あの三人ならどんな豪傑でも倒せるかもしれない。その後隙を突いてヤツらを殺せば…アタシがラスト・マン・スタンディングって訳ね♪)
仮に三人に気付かれたとしても、調子を合わせればすぐには殺されないだろう。
弾切れの向こうに対し幸いこちらは飛び道具もある。
「頑張って人を殺してね?アタシのために」
太股のホルスターから銃を引き抜き、公孫恭は追跡を再開した。
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
※ウリナラマンセーの三人を尾行。
武安国はなぜか徐州にいた。極度の方向音痴が導いた結果である。
そこで張苞が朱讃を殺すシーンに出くわした。張苞去ったのを見届け武安国は思った。
「・・・・あいつ誰?」
虎牢関後、ぽっくり死んでしまった武安国は三国志演義序盤の猛将しか知らない。
張飛、関羽、呂布などである。そしてそれ以外の人間は雑魚だと思ってた。
「やべ。何か急に自信無くしたわ。」
武安国は携帯トイレの尿を捨てて、また新しい尿を注入した。
「やっぱ気持ちいいな、これ。」
すると武安国はなんだか勇気が湧いてきて自信を取り戻した。
「よっしゃー!優勝は俺に間違い無し!!」
そしてまた呂布を探しに行った。
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(尿入り)】
※呂布捜索中。オシッコをすると勇気が湧くようです。
1レスごとに勇気は1減ります。0になると自殺。
洛陽から弘農に向かう街道の外れ・・・・
貂蝉「ハァ・・ハァ・・ハァ・・牛輔さま・・こんなことはおやめください!」
牛輔「うるさい、うるさい!こんなことになっちゃってどうしろっていうんだ!叔父様もいない、せめて生きているうちに・・」
オルァッ!ガツーーン
牛輔の頭に鉄球が一撃。
廖化「ちっ!こいつ馬鹿か。こんなところで叫び声上げられたら見つかるだろ。洛陽にまだ近いのに・・」
貂蝉「あ、あなたは・・」
廖化「安心しろ、お前をどうこうしようってわけじゃない。」
血まみれの鉄球を拾い上げ、廖化は続けた
廖化「ふふ、俺はサバイバルだけは得意だからな。90まで生きた賜物よ。あんたでも十分生き残る可能性はあるさ。
俺の目に狂いはねぇ。いっちょ組まねぇか。女一人の旅じゃ心細いだろ
(ふふふ、コイツは美人だ。利用価値は十分ある・・・俺の生き残りに協力してもらう)
貂蝉「・・・・、そうですか、ちょうど誰か探していたところです(私とて乱世を生きた女。そうやすやすとは殺されません)
(私の武器は・・この笛ということにしておきましょう。
さっき男の人の死体から見つけたもの・・・。本当の武器は隠しておきましょう)
@貂蝉【笛(もう1つは不明)】
@廖化【流星鎚】
【牛輔、楽就死亡確認】
〜寿春の東、海岸沿い〜
廬植「あー・・なんでこんなことになってしまったんじゃろうか・・」
後漢のために働いてきた将軍廬植。しかし今回の出来事ですっかり生気をなくしていた。
魯粛「まぁまぁ、とりあえずは、陛下が落ち着くまで待とうではありませんか。しかしこれ重いなぁ。もってくメリットあるのかな」
彼らは一番最後に呼ばれた2人だった。生きた時代も違った。しかし彼らは何か通じ合うものを感じていた
2人はとりあえず魯粛の故郷近くにやってきて、呉の仲間なり後漢の仲間なりを探すことにしていた
先ほども無残な死体があった。蒋欽のものだ・・・魯粛は冷たくなった仲間の肢体を眺めて、なんともいえない気味悪い気分が残った
廬植「とりあえずは身を落ち着ける場所を探さねばな」
2人は長江を眺めながら河口に向かってゆく・・・
@廬植【鉄杖】&魯粛【望遠鏡】
馬忠と馬忠は成都周辺の洞窟にいた。
洛陽からザックすら開けず会話もほとんど無く、ただ蜀へ。
地図も見ず何故蜀に行けるのか。答えは『山になってるから。』である。
和歌山県から富士山が見えるように、島のどこにいようと基本的に見える。
馬忠が蜀の武将だから行くことにした。呉に行っても馬忠なんてみんな忘れてるだろうし。
蜀に着いた彼らはとりあえず隠れられる場所を探した。
そして見付けたのが今いる洞窟である。
馬忠「さっそくザックを開けるか・・ハァハァ(;´Д`)」
馬忠「おう。さっそく開けてくれ。・・ってか何でお前はハァハァしてんの?」
馬忠「だって・・興奮すんじゃん。なぜか俺1人で重い思いして持ってきたこのザック。
中に入ってるのはなにかなぁって。少女育成ゲームのエンディングみたいな気持ちだ。」
馬忠「お前‥キモいな。まぁいいや。開けるぞ。」
キモいと言われ怒ってる馬忠をシカトして馬忠はザックを開けた。
馬忠「こ、これは・・・!!」
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【???】
※成都周辺の洞窟にいる。
荊州付近の野原、打ち砕かれた2つの死体
阿貴「けっ、ろくなもの持っちゃいねぇ!!」
軻比能「まったく、落ち着け、初期装備はましだからな。」
越吉「ふふふ・・・死に花をよく咲かせてやりましょうぞ!!」
金環三結「うひゃぁーっ!!
赤という色は、最高の色だあ!!」
【王郎、厳白虎死亡確認】
《狂気の異民族/4名》
阿貴【モーニングスター】軻比能【手榴弾×15個 海胆3つ】
越吉【銅の剣】金環三結【ロケットランチャー(残弾3つ) チョコレート十日分】
現在地荊州 見つけた奴は誰だろうと皆殺しです
徐晃は人里離れた山の中にいた。
そして水を浴び、身体を清める。不気味な首輪は外せなかったが。
「わからん。なぜこんな事が行われるのかわからん」
かつての同志とも戦わなくてはならないという。戦闘は得意ではあるが、意義のない戦いは嫌いだ。
「どうしたものか。殿に会うという手もあるが、それすらも危い気がする」
迷いが晴れない。
支給道具は飛刀が七本。得意武器ではない。練習すべきか。
「私はどうすればいい? このまま流されるように、戦えばいいのか?」
徐晃は、進むべき道をまだ見出せていない。
@徐晃【飛刀×7】
※幽州の山奥で、これからどうするか迷っています。
92 :
1/2:05/01/31 02:03:47
荀ケと許チョは、業βを過ぎ常山に来ていた。
未だに、主である曹操には会うことが出来ていない。
尤も曹操らは今陳留に居るので、出会ったりすることは起こり得ないのだが、それは彼らの知る由も無いことである。
荀ケは時間が経つにつれ不安になってくる。
洛陽からここまで、かなり歩いてきた。しかし、主は見つからない。
それどころか、曹操一族の者や元彼の配下であった人たちも誰一人見つからない。
まさか、皆すでに死んでいるのではないか…。
あれだけの人数を、この時間ではありえないことだが、この新型の弩を使えば可能になるのかもしれない…。
「荀ケ殿、荀ケ殿!」
一人考えに耽る荀ケを許チョが大きな声で呼び覚ます。
深く考えすぎて、歩みが止まっていたようだ。
「…っあ、はい。なんでしょうか?」
「向こうに、典韋と郭嘉殿がおりますよ!」
93 :
2/2:05/01/31 02:04:36
声をかけるよりも早く向こうが気付いてこちらにやって来た。
どうやら、二人とも敵意は無いらしい。典韋と郭嘉の性格を考えればそれは当たり前のことなのかも知れなかったが、
荀ケにはその当たり前のことが嬉しかった。
「そのようにボーッと歩いていては、後ろから斬りかかられて、直ぐに死んでしまうぞ。」
郭嘉は薄く笑いながら話す。彼は、このようなゲームにあっても変わらないみたいだ。
「あぁ、郭嘉。逢えて嬉しいです。よく無事でいられましたね。」
「いや、洛陽を出て直ぐに典韋殿に会えたからな。彼と一緒ならば、信頼もあるし、かなり安全だ。
なかなか当りの武器も持っているしな。」
荀ケは許チョと親しげに話している典韋をチラと見る。
その手には、見覚えのある大きな刀と持っている。
「私たちは殿を探しているのです。郭嘉、あなた方もそうでしょう。私たちと一緒に行動してくれませんか?」
「当たり前だ。仲間は多いほうがいいからな。まぁ、よろしく頼むよ。」
ふと、疑問に思う節がある。郭嘉の武器は何なのであろうか。
「郭嘉、典韋殿の武器はあの滅麒麟牙ですね。では、貴方の武器はなんでしょうか?」
「ただの服さ。」
「えっ?」
思わず聞き返してしまう。服。そんなものまで配られているのか。
「見たことも無い服だ。白くて、丈の短い服だ。おまけに奇妙な形をした耳栓のようなものも入っていた。
この世界には、新型の弩のこともあるし、なにか仕掛けがあるのかと思ったが、やっぱりただの服みたいだ。」
そんなものを配布して、一体献帝は何を考えているのか。ますます解らない。
しかし、この二人と出会えたことは良かった。確証は無いが、もうすぐ殿に会える、そんな気がしてきた。
「形がな、小さすぎて私には入りそうにもないが、殿なら着ることが出来るかもしれん。」
「うふふ、そのようなこと、殿が聞いたら怒りますよ。」
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
94 :
1/3:05/01/31 02:11:40
大喬は洛陽から呉に向かう途中にあった森の中に隠れていた。
知り合いがいそうだし地理感もあるから呉に向かったのだ。
しかし道中に誰に襲われるかわからない、そんな恐怖にかられ近くにあった森に身を隠した。
(なぜ私がこんな戦いに・・・)
どうやら参加させられているのは武将だけじゃないらしい。
そして不運にも彼女は参加させられてしまった。参加基準などないらしい。
最初に洛陽にいた時、周りは知らない人しかいなかった。
孫策も妹も見つからなかった。もしかしたら二人は参加してないんじゃないか。
そんな不安もあった。
95 :
2/3:05/01/31 02:12:36
(恐い‥いっそ死にたい‥)
気が狂うほどの恐怖と不安。唯一の救いの支給品はフォークだった。
武器にはなりうるが非力な彼女にとってはただのガラクタだ。
しかしそれにすがるように強く握りしめ、彼女の手には血が滲んでいた。
・・・ガサ・・・・ガサガサ・・ザッザッザ・・
(誰かいる…!!)
しかも草をかきわける音と足音は近付いてきた。
(来ないで!こっちに来ないで!!)
しかし足音はだんだんと大きくなる。
ザッザッザ・・・ガサ・・ザッザ
(来ないで!助けて!コナイデ!ダレカタスケテ!)
大喬は完全にパニックに陥った。失禁もしていたがそれにすら気付かないほどだ。
そんなことはお構い無しに遂には影が見える程、それは近付いてた。
何進は荊州北部に居た。
「どうやらこの辺は大丈夫らしいな……」
自分は恨まれている可能性はわかっていた。だからすぐに洛陽から離れたのだ。
だが、ばったり遭遇した三人組の見知らぬ男は、いきなり襲い掛かってきたのだ。
まあ包丁を持っている自分と遭遇したら、攻撃するか逃げるかのどちらかだが。
一人を切り倒したら、残る二人は撤退した。それで助かった。
「この肉切包丁……くそっ、これも皮肉か」
大将軍ではなく、昔のようにただの人として戦えというのか。
「いいだろう、やってやるさ」
何進とてただで大将軍まで上り詰めたわけではない。それなりの才はある。
彼はやる気になっていた。
【朱鑠 死亡確認】
@何進【肉切包丁、棍棒】
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
※何進と交戦し、逃げました。
97 :
3/3:05/01/31 02:13:30
「みーつけた!!」
(!!!!!)
孫策であった。声の主は確かに孫策だった。
大喬は泣いていた。そしてそのまま気を失った。
(伯符様…)
@大喬[気絶中。+失禁w]【フォーク】
@孫策【?】
※大喬は安心してますが孫策は何を思ったか不明。
「……ふう」
「ムググググg」
王美人は張飛に猿轡を咬ませて、奥の部屋に漸く移動させていた。
本来なら、猿轡をされた時点で起きそうなものだが睡眠薬の影響で張飛の意識は未だに戻っていない。
「……まるっきり悪人」
この状況では限りなく善人ではある、最も万人がそう理解するとは限らないが。
「すいませーん、誰かいませんかー?」
「!」
そして王美人のピンチはこれから始まる。かもしれない。
王美人 【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】
張飛(睡眠中)【???】
@麋竺【???】
※猿轡(自分の服で作りました)をしている為、張飛のいびきは聞こえません。
「遂に100か…」
太志慈は呟いた。
「えっと、俺の武器はなんだろ?100だしきっといいのが入ってるに違いない」
太志慈はおもむろにザックを漁り出した。
「なんだこれ?蒼天航路?王☆欣太?意味がわからねぇ…」
そういいながらも太志慈は読み出した。
読み出したら止まらないのが蒼天航路。しかも太志慈は速読という特技を持っていた。
あっと言う間に巻を重ねていき、そして32巻まで読んで気付いた。
「俺、途中で消えてんじゃん!!」
ショック、太志慈は精神的ダメージを受けた!
もともと精神的にかなりきてるゲームである。そのうえそんなショックを受けた太志慈は
「ちくしょう・・・・ちくしょーーーーーーーーー!!!!!!!」
「なんだこれ!俺の扱いなんだ!って俺途中で消えてんじゃん!扱われてねえよ!」
ノリツッコミしながら目には涙。
「・・・・とりえず友達でも探そ。」
@太志慈[精神ダメージ大]【蒼天航路1〜32巻】
※落ち込みながら知り合いを探してます。
黄権と王累はとぼとぼと永安付近の林を歩いていた。
「黄権殿、いったいこれは何の冗談なんでしょうな」
「さあ。献帝がたちの悪い冗談が好きだというのはわかりますが」
洛陽近郊で出会い、蜀まで行こうという事で組んだ二人。
だが、その支給道具は役に立つとは言いがたいものだった。
王累の道具は、練炭。
黄権の道具は、ロープ。
「自殺でもしろってのか?」
ぶつくさ文句を言いながらも歩く二人。
しかし、その後方に不審な影が見え隠れするのだった。
《自殺推奨コンビ/2名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】
※成都・江州方面へ。誰かに尾行されています。
貂蝉「スーースーー・・・」
廖化「フフ、女なんて安心させればどうにでもなるのさ」
廖化は寝入っている貂蝉に近づき、馬乗りになろうと・・、彼は長生きはした。
だが惜しむらくは、この女の素性を知らなかったことだけだ。
プスッ
廖化「なん・・・だと・・・針・・・毒か・・・・」
二人の男を弄んだ女、貂蝉。夜の危険な気配ぐらい察知するのはお手のものだった
貂蝉「はしたないことですわ、こんなところで。さてどうしましょう。呂布や董卓には会ってはならないわ・・」
貂蝉は長安方面に向かっていった・・・・
廖化「俺を・・なめるなよ・・・女ぁ・・・・、年の功を思い知らせてやる・・」
@貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】
@廖化[猛毒]【なし】
※貂蝉は長安へ、廖化は毒を癒し次第、貂蝉を探しに行きます
廬植「大丈夫か?こんな大河の真ん中で・・・」
彼ら2人は長江の河口付近にいた・・・・河の真っただ中だが。
魯粛「なーに、ここ越えればもう呉に入ります。そうすれば心配なんて無用」
っと、河岸に何やら動くものがいくつか見える。
廬植「あれはなんじゃ?おぬし、その望遠鏡なるもので見てくれ」
朱霊「俺さ、曹操に憎まれてるんだよ。敵の敵は味方っていうだろ?一緒に行こうぜ?なぁなぁ・・」
朱然「うーーん・・・しょーがねーなぁ。とりあえず組むか」
朱拠「父上、いいんですか、こんな見知らぬ輩と組んで?」
朱然「だって、こんな状況だろ?しょうがないつっちゃそれまでだよ」
《王佐の才/2名》
魯粛【望遠鏡】&廬植【鉄杖】
けいおす・こいん
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲】&朱霊【殺虫剤】&朱拠【手榴弾7つ】
李儒と李カクは長安付近の民家に潜伏していた。
「董卓様とは組まないのか?」
「……李粛が殺られてた。董卓様にだ。娘婿の私だって簡単に殺すだろう」
「でもそれって李粛か逆らったからじゃないのか?」
「仮にそうだとしてもだ。お前は最後は一人しか生き残れないというルールで、あの方の下で生延びられると思うか?」
李カクは黙ってしまった。そんな事わかりきっている。駒にされて御仕舞いだ。
「しかも呂布を連れている。仮に董卓様が我らを受け入れるにしても、あの狂獣が何をしでかすか」
「では、どうする?」
李カクの問いに、李儒はしばし考えてから言う。
「董卓様の行きそうなところは避けよう。そして、弱そうな奴から倒していこう」
「弱い奴?」
「支給されるのは武器とは限らないようだ。それを考えれば我らでも何とかなる」
「わかった、そうしよう。で……董卓様の行きそうにない所ってどこだ?」
「漢中以南か、荊州などどうだろうか」
「ここから遠いなあ」
《ダブル李/2名》
李儒【簡易製氷機】&李カク【鉄矛】
※南に行きます
「で、どうするつもりなのだ、これは」
「後のことを考えてませんでしたねぇ……」
諸葛亮と司馬懿は、前で気絶している娘をどうしようか困っていた。
数刻前。
2人がしばらく歩いていると、いきなり娘が姿を現したのだ。
彼女の名は小喬。姉と共にゲームに参加させられたのである。
そして出会い頭に小喬は叫んだ。思いっきり叫んだ。
それを見て非常にまずいと思った二人は
「ええい、黙れ!」
「顔はまずいですよ、ボディーにしなさいボディーに」
で、司馬懿がボディーに一発。
小喬を気絶させてしまったのである。
そして更に数刻後。
とりあえず何故か洛陽に到着した二人は、小喬を担いで民家へと入っていった。
広い街の中で更に民家。潜伏には適してるだろうと考えたからだ。
そしてまだ解決していない問題は小喬。
また叫ばれたら潜伏は不可能だ、絶対。
「猿轡でも噛ませて置くか…。簀巻にすれば何もできまい」
「そうですね……ちょっと悪人臭いですが」
「策で敵も味方も殺した我等が言う台詞ではないがな」
「こやつめははは」
とりあえずそう言いながら、民家にあった道具で簀巻にする。
そしてしばらくどうしようかと考えてる時に、小喬は目が覚めた。
――――ここはどこ?
確か私は気絶させられて…それで……。
寝ぼけ眼で周りを見渡そうとするものの、自分の体の自由が利かないことに気づく。
それに喋れない、猿轡までされてるようだ。
私――――殺される!?
「むぐんーっ!!」
「げ!!」
小喬は思いっきり叫んだ。
パニックになってしまったのだろう、泣き叫ぶ」
「むううー!んぐっん――!」
「静かにしろ小娘!落ち着け!」
「んんっ…んー!」
「落ち着いてくださいって!殺したりなんかしませんって!!…ああもう!!」
「うぐ…ぅっ!」
そして今度は、諸葛亮のボディーが炸裂。
司馬懿ほどの威力は無かったため、気絶はしなかったようだ。
だがやはりぐったりしている。
「もう、解いてあげません?せめて猿轡だけでも」
「いや、こんな地雷を自由にさせるわけにはいかんだろう……」
2人は、大きくため息をついた。
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
小喬(簀巻)【不明】
関興、関索の追撃を逃れて、糜芳が今居るのは荊州、江陵の辺りだった。
豫州を過ぎ徐州、揚州をぐるりと回って、やっと追っ手を撒けたのだ。
そこまでしなくてはならないほど、二人の執念は凄ざまじいものがあった。
「くそっ、なんで俺がこんな目にあわなきゃなんねーんだよ…」
確かに自分は、幾度となく裏切り、他人の死を自分の命として生きてきたわけだが、
仕方なかったのだ。自分のいた時代は乱世だったから。そうしなければ生きていけなかったのだ。
そのことを考えると、今だって同じような状況だ。乱世だ。自分は、生きていなくてはならない。
「絶対に、生き残ってやる…」
まずは武器を調達しなくてはならない。先程の二人を撒く途中、うっかりサーベルを落としてしまったのである。
ちょうど良く、向こうの木の陰に細い人影が見える。
女性か、あるいは文官といった所だろうか。
その辺りの者なら、素手でも十分倒せるかもしれない。
「俺は、生き残るぞ…」
怪しく目を光らせ、気取られないように静かに、糜芳は後方から相手に近づいていった。
糜芳【なし】
※誰か見つけたようです。
「そういえば…何故また洛陽に戻ってしまったんでしょうか」
「知るか」
「道に迷ってたんですよね?現実を見ましょうよ」
「知るか」
「んむぅー……」
諸葛亮と司馬懿が悩み、小喬がくぐもったうめき声を上げる。
”この洛陽城は諸将が全員出終わり次第、禁止区域になるので間違ってもここに残ろうなんて考えないように”
あの言葉が思い返されて不安になる。が、ここは街だ…大丈夫だろう。
「というのが、私の推理だ」
「恐らく当たっていると思います…そしてここは城の足元。故に…」
「灯台下暗し、というわけだな」
「そのとおり。暫くはここで様子を見ましょう。あの娘さんの事もありますし」
「そうだな…あの娘の……娘の…」
高順は名刀吉光を携え、小沛の北の草原に身を潜めていた。
ここの草は丈が長く、身を屈めていれば見つかる可能性は少ない。
まずは通りがかる者を攻撃しようかと考えていた。
──それが、約一時間前の話。
「くそっ、どこだ!どこにいる!?」
通りがかった草原で、いきなり襲われた陶謙と劉岱。
陶謙はすでに血煙を吹いて倒れ、動かない。
がさがさと不吉な音が走り、草が動く。
「そこかっ!」
放った矢。しかし、そこに居たのはただの兎だった。
「……っ?」
直後、背後からの殺気。
振り返った途端、劉岱の視界は奇妙に空に舞い上がった。
空を見上げたわけでもないのに、視界がくるりと回って上を向く。
首を断たれた劉岱は、結局自らの状態を知る前に意識を失った。
「丈のある草原には、よく伏兵がある。兵法の初歩だな」
劉岱の弓矢と陶謙の鞭を回収すると、高順は小柄な劉岱の死体を運ぶ。
そのまま草原の中に立つ木の幹に死体を立てかけ、固定する。
遠目にはただ立っているように見えるだろう。
「さてと」
まだ死臭は無い。血の臭いも草原がかき消してくれる。あるいはこれでもう一人くらいは敵をおびき寄せられるか。
漠然とながらゲームに乗せられていく事を理解しながら、彼は本能のままに行動するのだった。
【陶謙 劉岱 死亡確認】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
※徐州西部で、じっくり敵を待っています。
「どうしました?」
司馬懿はがさごそと部屋の中のものをいじくっていた。
「いや、ちょっと探し物を……お、あったぞ」
司馬懿がそう言って取り出したものは”子供用漢字表”である。
名前に良く使われる漢字を中心に書かれてあるでっかいでっかい一枚の紙だ。
そしてそれを小喬の前にべらーっと広げた。
「小娘、正直どこかで見たことあるような気がするのだが…思い出せぬのだ。名前を示せ」
そう言うものの、小喬は”嫌だ”と言う様に首を横に振る。
「またボディー喰らいたいか……」
小喬がびくっ!とする。そしてそのまま、自分の名前を…動けないので顎で示した。
「小……喬…?そうか!この小娘!」
「あの銅雀台事件の!」
「なんで知ってるんだ!機密だろう!」
「裏のネットワークですよ…フフ」
まぁとにかく小喬の名前を知った司馬懿は安心した。
まぁ単純に”小娘”では言いづらいと思ったからこうしただけなのだが。
113 :
追記:05/01/31 18:10:15
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
小喬(簀巻)【不明】
馬謖「不思議だ。この緊張感…
普通の布陣では到底味わえない…
行軍の時間がこんなにも息吹を!!!
これだ。これでこそ山頂布陣…!!
俺の布陣はレボリューションだ!!!」
孔明「馬謖、今すぐに山頂布陣をやめるんだ!」
馬謖「何て言った?」
孔明「任務は失敗に終わった!今すぐに兵法書を捨てろっ!」
馬謖「一体、どうしたんだ?」
孔明「うろたえるな、これは布陣だ!いつもの布陣なんだ。」
王平「長時間水を飲まないと体が悪くなるわよ。」
馬謖「何を言ってるんだ!?」
孔明「馬謖、聞いてくれ。先週の軍議の後だ。私は四輪車で家に帰る途中だった。
家まであと2里ほどの所……ふと目を上げると東の空にオレンジ色の光る先帝が見えたんだ!
とても不規則に動いていた……そして次の瞬間、あたり一面が強烈な光に包まれ
―気がつくと私は家に着いていた……。どう思う?」
馬謖「どうって……。」
孔明「わかった……もういい……。」
「うーん……ううう……丞相……」
馬謖はたまたま立ち寄った街亭で、うなされていた。
馬謖【コルトS.A.A】
※街亭の砦で悪夢にうなされてます
夏候淵は息子の一人夏候和と共に、二人の老人と相対していた。
策士・賈栩と漢朝で三公全てを歴任した楊彪である。
「いやはや、夏候将軍に遭えて良かった。年寄りばかりでは心細うてならぬ」
賈栩はおどけた調子で同行を乞うが、夏候淵は警戒を崩さない。
(父上、賈栩どのは身内といえども信用できますまい)夏候和も同意見のようだ。
相手にせず離れようとした夏候淵だったが、黙していた楊彪が口を開く。
「わたしは、ずっと陛下のお側にお仕えしてきた。せめて陛下のお変りになった理由を知り、今一度お諌めせねば死にきれぬのです。何卒…」
涙すら浮かべた老臣に、義の人夏候淵は心を決めた。
「賈栩どの、楊彪どの。協力いたそう」「それはありがたい!それがしの武器は…」
賈栩はおもむろに腕を突きだした。そして。
「…ッ!?」夏候淵の腹に深々と矢が食い込む。歪んだ笑みを浮かべる賈栩。
「くっ…うぉぉぉ!」「グァァァ!」
引き抜いた矢を憎き敵の肩口に突き刺したところで背後からの凶刃に首をはねられ、
夏候淵の意識は途絶えた。
「クッ、猪武者が手間をかけさせおって…」
「さっさと儂らに任せれば良いものを」
毒づく賈栩を血刀を下げた男・韓遂がなだめる。その脇にはライフルを担いだ馬岱が死角から這い出てきた。
彼らを合わせた四人こそ真のパーティーであった。「…馬岱どの。なぜ撃たれなんだか」
すでに夏候和を仕留めていた楊彪が青白い顔の馬岱に声をかける。
「いや、この方には敵意はなかった…」
「何度も話したではないか。策を練り、武器を集めて帝を討つほかに皆が助かる道はない。そのためには利用価値の無い者に死んでもらう。それが結局より多くの命を救う道」
賈栩は忌々しげに夏候淵の遺体を足蹴にした。
「情に流されるような馬鹿は足手まといよ」
馬岱は暗い気持ちになって銃床を握りしめた。
…この人たちは帝と戦い皆を救うと言った。この弩を渡し、信じられぬなら撃てばよいとも。だが…
【夏候淵、夏候和死亡確認】
《狸三匹馬一頭/4名》賈栩(左肩軽傷)【袖箭】、楊彪【お徳用爪楊枝(毒つき)】
韓遂【マチェット、メリケンサック】、馬岱【ドラグノフ狙撃銃、金づち&釘10本】
※潼関周辺で獲物探し中。管理者に反抗する気らしいが、真意は不明です。
《黄天部隊/6名》
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】&張梁【トンプソンM1A1(トミーガン)】&張宝【火炎放射器】&馬元義【ボウガン、矢20本】&張曼成【太平要術の書】&菅亥【モシン・ナガン】
《阿以宇衣於(あいうえお)/5名》
阿会喃【火炎放射器】尹黙【土佐犬】于禁【ボールアーム】
閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】 王平【ボウガン】
《五重曹/5名》
曹昂【スモークグレネード×10個】曹安民【鉄鞭】曹植【ケイオス・コイン(残り9枚)】
曹真【ぺろぺろキャンディー1年分】曹爽【火炎瓶×5本】
《劉親子/2名》
劉備【なし】 劉封【弓と9本の矢】
<<魏の終わり/4名>>
司馬孚【木刀】 曹芳【日本酒】 曹髦【戟】 曹奐【針金ハンガー】
《八張堀の七人/7名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張悌【支給道具リスト】&張南【手裏剣×30】&張達【ソーコムピストル】&張休【ライター】&張燕【弓、毒矢×25】
《最弱コンビ/2名》
夏候ボウ【刀】 金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
馬忠&馬忠【???】
《蜀末期名将トリオ/3名》
羅憲【スタングレネード×10】&柳隠【M1ガーランド(狙撃銃)】&傳僉【備前長船】
《もーとくとトントン/2名》
夏侯惇【ワルサーP38/総弾数残り7発】&曹操【温州みかん、木イチゴ】
《悪王と武神/2名》
董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】&呂布[右足軽傷]【方天画戟】
《飲んで飲んで飲まれて飲んで/3名》
蔡和[ほろ酔い]【ドメーヌ・シュヴァリエ(ワイン)】 蔡中[泥酔]【鬼ころし(日本酒)】
蔡瑁【缶ビール二十四本入り×三箱】
《お遍路さん/4名》
張魯【玉璽】&張衛【鉄の斧】&楊任【バール】&楊松【蝋燭10本と火打石】
《虎と龍/2名》
馬超【倚天の剣】&甘寧【虎徹、ベレッタM93R】
≪主従の誓い/2名≫
孫権[頬にかすり傷。右肩、右足、腹部を撃たれ重傷]【なし】&周泰【ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60】
《やさぐれ男コンビ/2名》
ホウ統【お酒セット(焼酎、紹興酒、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(16発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 懐中電灯】
《関兄弟/2名》
関興【ザウエルP230】&関索【雌雄一対の剣】
《只今迷走中/4名》
劉表【エアーポンプ】&張允【円月輪】&文聘【胡蝶刀】&カイ越【フライパン】
《狂気の異民族/4名》
阿貴【モーニングスター】軻比能【手榴弾×15個 海胆3つ】
越吉【銅の剣】金環三結【ロケットランチャー(残弾3つ) チョコレート十日分】
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
《自殺推奨コンビ/2名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】
《王佐の才/2名》
魯粛【望遠鏡】&廬植【鉄杖】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲】&朱霊【殺虫剤】&朱拠【手榴弾7つ】
《ダブル李/2名》
李儒【簡易製氷機】&李カク【鉄矛】
《狸三匹馬一頭/4名》
賈栩(左肩軽傷)【袖箭】、楊彪【お徳用爪楊枝(毒つき)】
韓遂【マチェット、メリケンサック】、馬岱【ドラグノフ狙撃銃、金づち&釘10本】
計27組、80名の生存確認。
@夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度】
@夏侯覇【???】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
@田チュウ【古錠刀】
@孔融【ゲイボルグ】
@関平【青龍偃月刀】
@費観【横山三国志全巻】
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)】
@許攸【センサー】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
@孫尚香【カロリーメイト一年分】
@管亥(右目負傷)【ベレッタM92/弾15発】
@関羽【かんしゃく玉9個/水風船10個/煙り玉4個/ライター】
@李典【コルトバイソン/2発】
@劉岱(頭部重傷、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
@范彊【オカリナ】
@蔡文姫【焦尾の琴(鈍器として殺傷能力有)】
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
@荀攸【グロッグ17】
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤】
@傅士仁【???】
@麋竺【???】
@潘璋【???】
@呂蒙【???】
@陸遜【???】
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(尿入り)】
@徐晃【飛刀×7】
@何進【肉切包丁、棍棒】
@大喬[気絶中+失禁w]【フォーク】
@孫策【?】
@王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】
@張飛(睡眠中)【???】
@太史慈[精神ダメージ大]【蒼天航路1〜32巻】
@貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】
@廖化[猛毒]【なし】
@諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
@司馬懿【農業用の鎌】
@小喬(簀巻)【不明】
@糜芳【なし】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
@馬謖【コルトS.A.A】
計46人生存確認。合計126名の生存確認。
【あ行】王朗
【か行】楽就、郭図、夏侯淵、夏侯和、郭図、麹義、牛輔、厳白虎、黄祖、呉班
【さ行】周ショウ、朱讃、朱治、朱鑠、蒋欽、全j、曹叡、曹休、曹彦、曹初、曹沖、孫堅、孫静、孫登
【た行】董和、趙範、張翼、陶謙
【な行】
【は行】鮑隆
【ま行】
【や行】
【ら行】李粛、李通、劉勲、呂凱、呂岱
【わ行】
35人の死亡確認。合計161人の登場確認。残り未登場武将139+α人。
【残り265名】
日も落ち始めて最初の夜を迎えた島の各地に、献帝の声がこだまする。
「皆の者よ、まずまずの勢いだが殺し合いが進んでくれていて朕は嬉しいぞ。
今の段階で35人が死んだ。名前を一人ずつ公表していこう。筆記する者は準備をするといい。
・
・
・
さて、徒党を組んでいる者もいるかも知れないが、夜は気をつけるといい。
ひょっとすると寝込みを襲われるかもしれんからな……。
それともう一つ。皆が洛陽城を出たので、あと半刻後に洛陽全域が禁止区域になるぞ。
まだ洛陽の領域に居る者は、直ちに脱出することだ。
生き残る事が出来るのは唯一人。皆の者よ、生きる為に殺しあうのだ」
放送は重い残響を伴って、島の各地に響き渡った。
〜漢中〜
貂蝉「・・・・・」
後頭部を割られた見るも無残な遺体が2つ。所持品はすでに奪い取られている。
貂蝉「これね・・・」
足元の土を払いのけると、そこには大きな空洞がぽっかりと開いていた。
おそらくこの2人はこの穴にはまり、その後何か鋭いもので後頭部をやられたのだろう。
今は何も気配は感じなかった。しかし誰かがいることは間違いない。
貂蝉「ここはかなり危険ね。東へ行きましょう」
@貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】
※荊州へ向かいます
「さて…そろそろ行いたい儀があるのですが」
「ほう?」
諸葛亮はそう切り出した。
そして司馬懿に言う。
「本格的に協力の意を示すための契り…ですよ」
「必要なのか?」
「一応形式としてだけです。正直私にも今の状況についてこれてないですからね」
「確かに…私もそうだな。現状がまったくつかめん」
「んんー!んむーううー!!(一番わからないのはあたしよー!!)」
小喬が何か叫んでいるが、無視する。
そして諸葛亮は司馬懿に言う。
「私諸葛亮は…この者司馬懿と共闘する事を誓う」
「同じく司馬懿…この者諸葛亮と共闘する事を誓う」
そして、また静寂へと空気は移り変わっていった。
《運命の策士+α/3名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
小喬(簀巻)【不明】
廖化「この草・・この草だ・・これを刺し口に塗り込めばいいんだ・・・」
毒もこれで癒えるはず・・・だった。しかし彼は身を隠すことも忘れなかった。
彼は牛輔の死体からなるべく離れることことで人目から遠ざかろうとした
廖化[猛毒(あと1日)]【なし】
魯粛「やっと渡れましたね。しかしさっきの3人はどこいったんでしょう」
廬植「まぁ良いではないか。で、おぬしの家というのはこの近くだそうだが?」
魯粛は呉の富豪の家に生まれた。故に何かにあやかれるかと期待していたのだ
2人が家に近づくと、何故か明かりがついている。誰もいる筈はない。
だが、2階のベランダに人がいるのが分かる。夜闇で分からないが・・・
廬植「とりあえずその望遠鏡で覗いてはどうじゃ。誰だか分かるかもしれん。
魯粛「駄目です、光がなきゃ見えません」
廬植「どうしたものか・・・・」
《王佐の才/2名》
魯粛【望遠鏡】&廬植【鉄杖】
※魯粛の家の近くに潜んで、夜が明けるのを待っています
豪快な音とともに人が宙を舞う。
「ぐわっはっはっは! わしが最強じゃあ!」
孟獲の蛮拳で吹き飛ばされた周魴が、諸葛恪が、董襲が、人としてありえない形になって転がっている。
辛くも逃げ出した歩隲も、右腕は折れて使い物にならないだろう。
彼らの敗因は、銃も無くこの男に立ち向かった事。そして。
「ご苦労さん。さすがはあたしの旦那だねえ」
手裏剣をごっそり支給された、祝融が援護をしていたことだろう。
彼女はすぐさま死者から道具を漁ると、自分のザックに入れていく。
「この世界は手っ取り早くていい。わしが天下を取るぞ!」
大声で笑う孟獲と対照的に、祝融は冷たい笑いを浮かべていた。
「ここは長江の下流か……。あたし達の国はこの川の上流だね」
祝融は夕闇に映えるミニチュアサイズの長江──それでもそこそこ大きな川なのだが──を見て、呟くように言った。
【周魴、諸葛恪、董襲 死亡確認】
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
※敵と遭遇した場合、銃持ちでなければ即交戦。
@歩隲[右腕骨折]【小剣】
※建業方向に逃げました。
韓玄は怯えていた。
一体この世界は何なんだ? 何がどうしたと言うのだ?
凡庸極まりない才覚しか身につけていない韓玄に取って、今の状況は恐慌に等しかった。
城を出、まずは身を隠そうと闇雲に歩き回り、へとへとに疲れて座り込んでいたのたが、
近場から人の話し声が聞こえるではないか。
韓玄は震える身体を叱咤して立ち上がると、そっと木の幹から覗き込むように辺りを窺った。
「……!」
数十歩先にふたりの男がいる。ひとりは長身の隻眼、手には黒光りする筒のようなものを
持っていて、その身のこなしは油断ならぬ雰囲気を醸し出している。
もうひとりは背の低い痩せた男で、上等な服に身を包み、手には袋のようなものをぶら下げていた。
韓玄はその顔に見覚えがあった。
曹操。韓玄を荊州長沙郡の太守に任命した丞相その人である。
なれば隻眼男は曹操の親族である夏侯惇か。
話しかけるべきか否か迷っている間に、ふと夏侯惇が場を離れた。
偵察にでも行くのか、大きな背中がどんどん小さくなっていく。
場にただひとり残された曹操は、何を考えているのか窺えない表情で、
ただじっとその場に立ち、地を見つめていた。
ふいに、韓玄の脳裏にひとつの策が浮かんだ。
今がチャンスではないか。ゲームではカスみたいな能力値しか与えられず、
へたれ君主だうんこ太守だと罵られ続けたこのワシが、皆を見返してやるチャンスではないか。
……曹操を殺す。
たったひとり、武器も持っていそうに無く、辺りを気遣っている様子も無い。
文武に優れているとは聞くが、所詮ただのチビではないか。
韓玄は七星宝刀の柄をぎゅっと握りしめた。汗でぬるぬると滑るそれを、決死の思いで構え直した。
敵は曹操、ただひとり。
男韓玄、頑張ります!!!
「くらぇぇぇ!」
ヒュッ!
剣を振りかざし、叫び声を上げて駆けだした瞬間、目の前に何かが飛んできた。
「ギャッ!」
余りの緊張に失禁しそうになっていた韓玄は、顔面にブチ当たった何かに恐れおののき、
そのまま気絶してしまった。
気を失う瞬間、ひどく甘く爽やかな香りがしたような気がしたのだが……。
「ふう。危ないところだった」
「どうしたんだ、孟徳!」
今の騒ぎを聞きつけて、街道の様子を見に行っていた夏侯惇が慌てたよう戻ってきた。
曹操の足下に転がる男を見て、眉間に盛大な皺を寄せる。
「唐突に襲ってきたのだ。咄嗟に温州みかんを投げつけたら、丁度いい案配で顔面に当たりおった」
「……みかん如きで気絶か? なんだこいつ」
「韓玄はそうゆう男なのだ。さて、この剣は儂が貰っておこう。
おお、懐かしい七星宝刀ではないか」
嬉しそうに破顔する曹操を横目に、夏侯惇は胡散臭げな顔つきで韓玄の身体を蹴った。
「みかんはどうする?」
「そいつにくれてやる。さあ、早いところ屋敷へ向かおう。先程の放送を聴いたところでは
随分と殺し合いが進んでいるようだからな。我らが一族も随分とやられていた」
「……早いところ、こんな狂った世界を終わらせたいよ」
ふたりは足早に立ち去り、後には白目を向いてぶっ倒れた韓玄ひとりが取り残された。
@韓玄(昏倒中)【温州みかん】
《もーとくとトントン/2名》
@夏侯惇【ワルサーP38/総弾数残り7発】
@曹操【木イチゴ、七星宝刀】
※曹騰の別邸に向かってます。
その頃武安国はなぜかというか壌陽付近まで来ていた、相変わらずの方向音痴っぷりだ。
「お、第一村人はっけーん、りょふみた〜?」
「いえ、北の方にいるんじゃないでしょうか?」
「おっ、そっかありがとな〜まじめにはたらけよ〜」
武安国は期待通りというかなんというか、西に向かって歩を進めていった。
武安国の立ち去った後金旋&夏候ボウは、しばらくその場に立ち尽くしてしまった
。
「やべっ、しょんべんしょんべん」
武安国はやる気満々だ。
金旋&夏候ボウは第一村人発見に改名した。
【第一村人発見】
金旋【スタンガン】夏候ボウ【刀】
武安国【携帯トイレ(尿入り)やる気100%(1レスにつき1減少、0で自殺、放尿すると全快します)】
文句を言いながらも成都方面に歩いていた王累と黄権の後ろで、突如歌声が聞こえてきた。
「さ〜んご〜くな天子のよ〜うに〜♪蒋エンよ〜文和にな〜れ♪」
ギョッとして振り返った二人の前に、蒋エンが立っていた。
「おほほほほ…蜀漢の賈文和と言われたこの私も、お二人にお力添えしますわよ」
「…黄権殿、この方と知り合いですか?」
「さぁ、それがしには誰やらさっぱり…」
「こらーーーーっ!!!王累ちゃんはまだしも、黄権ちゃんはあたしの事よくご存知でしたでしょ?」
「女もどきの知り合いはございませんでしたが…」
「全く…失礼しちゃうわね、まあいいわ。貴方たちは殺し合いする気ないんでしょ?」
「我々にはその様な愚かな事をする気は毛頭ありませんが」
「ま、それも一つの道よね。でも強い敵が襲ってきたらどうするの?逃げ切れるかしら?」
「それは…」
「はい!そこでビックな助っ人の登場よ!出てきてちょうだ〜い!」
「…お二人とも、お久しぶりです」
そこに現れたのは、蜀の忠臣、張任であった。
「張任殿!ご無事でしたか!」
「あなたが力を貸していただけるのですな。でも…」
黄権が口を濁しているのを察して、張任は、
「…劉備やその配下の者達には向こうから手を出してこなければ危害は加えませぬ。ご安心あれ。それに今は以前の事をとやかく言っている場合ではない」
「…かたじけない」
「張任殿がいれば百人力ですな。これからよろしくお願いします」
「ちょっと!あたしも忘れないでよ!」
かくして勇将+αを加えて一行は成都に向かうのであった。
※チーム名変更。
《西蜀カルテット/4名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】&蒋エン【???】&張任【???】
※成都・江州方面へ。
「さっさと持ってるモノ出さねぇと、このまま絞め殺しちまうぞ!」
一人の女の首を糜芳がきつく締め上げる。
「…っ、だから、たいした武器なんか持ってないって言ってるでしょ!」
息苦しさからか、顔を赤く染めた女が叫ぶ。孫尚香だ。
仲間を探すため、とりあえず荊州をうろうろしていた訳だが、運悪く糜芳に見つかってしまったのだ。
(もうちょっと、背後に気をつけて行動すべきだったわ…。なんにせよ、このままじゃヤバイかも…)
糜芳の首を絞める力が、段々強くなってきている。意識も朦朧としてきた。
(あたし、こんなトコで死んじゃうの…?)
孫尚香が死を感じた瞬間、スッと、まるで空を斬るような音が聞こえてきた。
首に掛かっていた手が、力を吸い取られたようにだらりと落ち、その体はぐらりと倒れる。
ものすごい鉄の臭いがする。すぐに、糜芳の血の臭いだとわかった。
倒れた糜芳の背後に、大きな偃月刀を抱えた、男の姿が見えた。
男はこちらに向かい、歩み寄ってくるが、自分に向けて攻撃する気配は無い。
頭に被った白い頭巾と頬が、返り血で汚れている。
「あ、あたしを、助けてくれたのよね?」
「結果的にそういうことになりますが…」
男は、倒れている糜芳を一瞥して答える。かなりの出血だ。おそらくもう死んでいるだろう。
「まぁ、この男とは浅からぬ因縁があるわけでして…。私と私の父上の仇なのですが…」
「とにかく、あたしを助けてくれたんでしょ!」
歯切れの悪い喋りの男を一蹴して、孫尚香が切り返す。
彼女は、すでに決めていた。この男と行動を共にしようと。
自分で言うのもなんだが、人を見る目は確かだ。この男、多少気が弱そうなトコがあるが、
正に自分がこのゲームの中で追い求めてきた、理想の男性かもしれない。
このチャンスは、逃せない。
「一度助けてくれたんだから、最後まで、面倒見なさいよね。
あたしと一緒にいて。あたしのこと、出来る限り守って頂戴。」
関平は、訳が解からなくなっていた。
荊州の林に入った途端、女の大きな叫び声を聞き、様子を見に行って。
女と向かい合っているのは、自分と自分の父を敵国に売った憎い仇で。
考える間もなく糜芳を倒したら、今度は女が自分を守れと言ってくる。
「わ、わたしは父上を探さねば…」
「なによ、あたしと一緒にいたって父親ぐらい探せるでしょ。
それとも貴方、か弱い女、見捨てていくつもり?そんなことしたら、一生恨むからね?」
「……………ぅぅ。」
気迫に抑えられて、なんとなく、なにも言えなくなってしまう。
そんな関平を見て、にこりと笑った孫尚香が手を差し出してきた。
「あたし、呉の孫尚香よ。貴方は?」
「…………蜀将の、関平です。」
がっくりと首を落とし、盛大なため息をつきながら、関平が手を握り返してきた。
武人のわりに小さくて、少し細い手であったが、その手は孫尚香を、ひどく頼もしく思わせた。
《尚サマと平タン/2名》
@孫尚香【カロリーメイト一年分】
@関平【青龍偃月刀】
137 :
追記:05/02/01 02:03:37
【糜芳 死亡確認】
袁紹は黄河の側をあてもなく歩いていた。
なぜこんな戦いが行われるのかわからない。
名門である自分がこんな無為な戦いを止められないのは悲しいし、何より生き残るのが至難だ。
「顔良、文醜、田豊、沮授……誰か居ないものか」
息子達よりはあてになる面々。麹義は死んでしまったらしいが、あの四人なら組むに相応しい。
「……む?」
黄河の側に、打ち捨てられたゴミのように人が転がっている。袁紹は思わず駆け寄っていた。
「おい、しっかりしろ! ……って、お前どこかで……」
倒れていた男は、長身で中年の男だった。確か、こいつは……。
「程cだ! お前曹操の軍の程cだろ?」
「……そう、だ。お前は……袁紹だな」
かすれた弱々しい声。命が尽きる間際の声。袁紹は、程cが致命傷を負っていると判断した。
「お前、誰にやられた」
「張[合β]だ……。奴には……気を、つけろ」
言いながら大量に血を吐く程c。どうやら鈍器のようなもので腹を滅多打ちにされたらしい。
「おい、しっかりしろ! おい!」
「奴は……私から……新型の……弩……を」
何かを言いかけて、程cはがくりと首を垂れた。
「……」
死んだ。せめて遺体は河に還してやろう。その方がいい。
袁紹は程cの遺体を黄河に流すと、無言で側にあった陣の跡地に入っていく。
多分、場所からして頓丘の辺りだろうか。
「張[合β]に気をつけろ、か……」
心にその言葉を刻むと、まだ開けていなかった自分のザックから道具を取り出す。
中に入っていたのは、銀色に輝く剣だった。
「私はどうすればいい? ……張[合β]のように乗ればいいのか?」
自問自答。しかし答えは出ない。
──そのまましばらく経つうちに、ガサリと音がした。
「……!」
暗くなってきた陣の中で、剣を構える。張[合β]なら戦うしかない。逃げられるような相手ではないのは自分が良く知っている。
だが、袁紹の前に現れたのは予想外の人物だった。
「……殿? 殿ですな!?」
「……田豊か!」
袁紹にはまだツキがあった。こうして自分の参謀だった人間と再会できたのだから。
【程c 死亡確認】
《袁家主従/2名》
袁紹【ミスリルソード】&田豊【クレイモア地雷×5】
※チーム結成。色々と相談します。
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き、三八式歩兵銃】
※黄河流域のどこかに居ます。
「おぉ、懐かしいな。丁度この辺りか‥‥‥思えば、陸抗殿と直に顔を合わせたのは、後にも先にもあの時限りか。」
男はそう口にしながら、手にしたデジカメのシャッターを切った。
男の名は羊?、字は叔子という。
主な活躍時期が晋代になってからの人物であるが、運悪くこのゲームに参加させられた、襄陽都督(対呉戦線の総司令官)である。
洛陽を出てから、その支給品を確認した彼は、真っ直ぐにこの荊州に向かった。
───彼の支給品は【デジカメ&小型プリンター】。
『あぁ、そう言う事か‥‥‥。』
ザックの中を確認し、ひとしきり落胆した後、彼は自らの天運の様なものを感じた。
『どうやら私は最後まで生き残れん種の人間らしい‥‥‥。』
考えてみれば、それも当然の事である。
───智においては魏の開祖 曹操、希代の名軍師 諸葛亮、それと対等以上に渡り合った晋の宣帝 司馬懿‥‥‥
武においては飛将軍 呂布、蜀の五虎将、魏の五大将───冷静に考えれば、こんなメンツの中から生き残れる道理がない。
「‥‥‥あの洛陽での異様な熱気にあてられたとしか思えんな。」
───誰もが事態を把握しきれないまま、ただ与えられた袋を手にとって駆けだした洛陽の、あの異様な熱気に。
一度はその狂奔の渦の中に身を投じようとした彼を引き戻したのは、皮肉にもその袋の中の小さな中身であった‥‥‥。
「どうせ死ぬにしても、悔いの残らん様にしたいものだが‥‥‥。」
その想いが、彼を荊州の古戦場へと向かわせた。
彼がその将才を認め、敵味方を越えて友誼を交わした男“陸抗”との思い出の地へと‥‥‥。
───一方、羊[示古]がその将才を認めたもう一人の男は、漢水を渡り、襄陽の近くまで来ていた。
「チッ、調子に乗って無駄弾を使い過ぎた格好だな‥‥‥まぁよい。この得物の試運転と思えば幾らか納得もできよう。」
【銃剣付きAK−47】に新しい弾倉を装填しながら、杜預は独りごちた。
───杜預、字は元凱。
羊[示古]が臨終に際し、その後任に推挙した人物で、血筋をたどれば魏初の能吏・杜畿の孫に当たる。
後世に「破竹の勢い」の語を残す電撃作戦をもって呉を征した勇将の面と、自ら「左伝癖」があると称するほど春秋左氏伝を愛読する
知識人の面を併せ持つ、晋初においては間違いなく一級の人物である。
「しかし羊[示古]殿も‥‥‥ぁあ!育ちが良いと言えばよいのやら、なんと申せばよいのやら!」
洛陽城を飛び出してから彼は、まず袋の中身も確認しないまま一目散に南に走った。
『中原にいてはマズい!特にこの洛陽付近はッ!』
荊州の北・博望坡の山林に達したところで漸く一安心した杜預は、改めて袋の中身を確認した。
【銃剣付きAK−47】
説明書に書かれている内容を鵜呑みにすれば、先程“帝”を称していた男の周りにいた衛兵の得物と似た様な武器であるらしい。
更に槍としても、逆手に持てば鈍器としても、また少し扱い辛くはあるが、刀身部分のみ切り離し、暗器として使う事も出来る。
「‥‥‥どうやら俺は天に愛されている様だな。」
そんな彼の潜む森の横の間道を、大股でズンズン進んでいったのが、誰あろう羊叔子その人なのであった。
時折発するデジカメのシャッター音が、その足取りの軽妙さをより一層 際立たせる‥‥‥。
…………しばし唖然……………(;゚Д゚)ポカーン……。
のちに考えた───『あれが羊[示古]殿の武器なのか?』───と。
しかしその駆動音とおぼしき音は聞こえども、その効力は一向に現れない。
そうこうしている内に、羊[示古]の姿は視界の外に消え、その足跡をたどる様に、一人の男が姿を現した。
『このままでは羊[示古]殿が危ういッ!』
杜預の頭脳に光彩が戻るのと時を同じくして、AK−47の掃射音が博望坡に木霊する。
───まさに圧倒的勝利。
銃器で不意を打たれたのである。その不幸な男に出来た事と言えば、せいぜい驚愕の色を顔に表すぐらいであった。
───圧倒的存在。しかし、その存在を許さないのもまた、このフィールドである‥‥‥。
「覚悟ーーッ!!」
眼前の勝利に一心地ついた杜預に襲いかかったのは、皮肉にも彼の銃声を聞きつけ現れた、獰猛な“野獣”であった。
「‥‥‥クソがッ!」
襲い来る凶猛な野獣に対してか‥‥‥?あるいは一瞬でも油断した己れ自身に対してか‥‥‥?
言葉少なに吐き捨てると、杜預は足下に転がった名も知らぬ男の遺体を、その野獣目掛けて蹴り上げた。
「ウガーーッ!!」
哀れ、巨獣は蹴り上げられた男を真っ二つに切り捨てると、尚も執拗に獲物との間合いを詰めようと迫り来る。
───もはや杜預に言葉を発する余裕はない。
寸でのところで横に転がり、標準も合わさぬままに掃射音を響かせ、その身を木立の中に舞い忍ばせる。
「‥‥‥チッ!」
銃声に驚き、自分と同じ様に木陰に身を隠した襲撃者を確認しながら、しかし杜預の思考は、寸断された哀れな男に及んでいた‥‥‥。
───なんら益するところ無く切り捨てられた男の遺骸は、それでも杜預に、ある種の警告と教訓を与えてくれた‥‥‥。
『恐るべきはあの膂力‥‥‥まともにやり合ってはこちらの身が保たん‥‥‥。
ふぅ、良い武器に巡り会ったと舞い上がっていたが、所詮は使う者次第。我が身の程の浅薄さを心底思い知らされたな‥‥‥。
呂布・関羽・張飛‥‥‥こんな蛮族野郎より強そうなヤツが、参加者の中にはまだ掃いて捨てるほどいる。
あら怖ろしや。恐懼すべし、牢記すべし‥‥‥。』
この様な状況下において、心の中とはいえ冗談の一つも吐けるほど持ち返した今の自分に対して、
また同様に、将としての戦略眼の回復を感じ取った杜預は、素早く立ち上がった。
───思いのほかタフな自分に、そして、それ以上にこの将才を愛し、育ててくれた羊[示古]に対する感謝の念と共に‥‥‥。
───相手に先んじて行動を起こした杜預。その行動がすなわち、この戦場での主導権を彼に握らせた。
「うぉぉーーッ!!」
極彩色の刺青で顔を染め上げた大男が、彼の頭上めがけて飛び掛かってくる。
僅かばかりとは言え、先手を打たれた事に対する焦りがそうさせたのであろうか‥‥‥?
あるいは、さきほどの優勢が頭を離れなかったのであろうか‥‥‥?
「ぁあ‥‥‥‥アンタのツラはもぉうんざりだよ。」
小さく呻くと、杜預は手にした突撃銃の引き金を、その駆動音が途切れるまで力いっぱい引き続けた‥‥‥。
「さて‥‥‥‥そろそろ行くか。」
一刀両断にされた男からは拳銃【M93R】を、裸足の大男からは大鉈【開山刀】を回収すると、杜預は誰に言うでもなしに独り呟いた。
二人の亡骸は間道を少し逸れた草葉の陰に隠し、近くで手折った花を一輪、添えておいた。
僅かな油断が如何にその身を危険にさらすのか?それを教えてくれた彼らに対するせめてもの手向けか‥‥‥?
あるいは、ほかの参加者の“戦意”を刺激しない為の策か‥‥‥?
はたまた、単なる勝利者の驕慢か‥‥‥?
───いま 杜預のそばにあって、それを問う者の姿はない。
それでも彼は、独りごちる。
「さて、偉く手間取った気がするが、走ればまだ間に合うか?この方向で羊[示古]殿が行きそうな場所と言えば‥‥‥襄陽か?あるいはその先か?」
洛陽城内から駆けだしていった時の、酷く澱んだ瞳をしていた杜預は、今はその影すら見あたらない。
そのせいであろうか?彼の足取りは、洛陽城を抜け出した時のそれに比べ、幾分軽やかに感じられた。
@杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M93R(残弾20発)、開山刀】
※羊[示古]との合流を目指し、襄陽城付近に到着。
@羊[示古]【デジカメ&小型プリンター】
※荊州で気ままな撮影旅行中。陸抗が気になる模様。
@陸抗【???】
【李異 死亡確認】←真っ二つ男 【沙摩柯 死亡確認】←凶暴蛮族
ガサガサ・・・・ガサガサ・・ 何かの音がする。
まもなく夜も明ける、という時になって、これだ。
ガサッ!男が一人出てきた。腕を押さえている。
魯粛「歩隲・・歩隲なのか?」
歩隲「あぁ、子敬殿!よく御無事で・・・」
魯粛「怪我をしているではないか!誰かに襲われたのか?」
歩隲「それが・・私は逃げられたのですが周魴殿や董襲殿は・・・」
魯粛「そうか・・・、では敵が近くにいるということか。猶予はならんな」
戦慄する3人。しかし新たな、敵とも味方とも分からない影が、魯粛の家を出てきていた・・
《王佐の才/3名》
魯粛【望遠鏡】&廬植【鉄杖】&歩隲[右腕骨折]【小剣】
「はっはっは!どこまで逃げるつもりだ!」
朱槍を構え、払う。
バシンッ
と左脇腹を捉えたが、叩き倒された男はすぐさま起き上がり逃げる。
朱槍を振るい笑っているのは華雄。
逃げている男は徐庶である。
支給品の鎖帷子を身に着けているため大した怪我はしていないが、このままでは嬲り殺しである。
徐庶は洛陽に潜伏していたのだが、先程の放送を聞いて洛陽から出ようと門をくぐったところで華雄と遭遇したのだ。
「それそれ、次は頭を狙うぞ!今度は当たったら痛いじゃあすまないなぁ」
下衆な笑いを浮かべながら華雄が槍を振り下ろす。
地面に倒れこむようにして避けるも進退窮まる徐庶。
(糞、私はここまでなのか)
曹操に母を捕らえられて以来、平々凡々と小役人としてすごした日々がフラッシュバックする・・・
「そ、そこまあでふぁ!」
情けない声が響いた。しかもかんでるし。
「こちらには新型の弩がある!さっさと立ち去れ!」
確かに、その男の手には黒光りする物体が握られている。
新型の弩相手に槍一本ではかなわぬと判断した華雄は即座に逃げ出した。
「まずは礼を言う、ありがとう」
しかし助けてもらっておいて何だが、と徐庶は続ける。
「その手は二度三度と通用するものではないぞ、今回は相手が馬鹿だったから良かったがね」
「そうですか?この手でもう二人撃退してますけど・・・」
この一見さえない男は諸葛均。諸葛瑾、諸葛亮という優れた兄を持つ、蜀漢に仕えた人物で、
諸葛亮と同じ草庵に暮らしていたので徐庶は兄の友人という関係になる。
彼が支給されたのは『ピストル型ライター』で、これで相手を脅かして生き抜いてきたのだ。
「意外と頭の回らないやつが多いということか。ともかくこのまま留まるのは危険だ、ここから離れよう」
「どこに向かいます?」
「襄陽だ。あちこち打たれて、逃げ回って疲れたからな、ひとまず民家で休みたい。」
《秀才と凡才》
@徐庶[左脇腹・背中・右肩・右腕打撲]【鎖帷子】
@諸葛均【ピストル型ライター】
※襄陽へ移動し、徐庶の傷と疲労がある程度回復するまで隠れます。
@華雄【朱槍】
※擁州へ逃亡、好戦的です。
「父上が……死んだ?」
夏侯恵は愕然としていた。武技に優れた父が、そして知略に優れた弟が、こうもあっさり死ぬとは。
「幸い兄上達は無事だ。早く合流せねば」
兄の夏侯覇や夏侯称なら、名将クラスの武将とも五分に戦える。武技では兄弟の中で一段劣る自分は、一人で行動すべきではない。
先程も酒盛りをしている妙な連中を見たが、あれはおそらく罠だろう。近づかずに迂回して南に向かうべきだ。
と、そんな事を考えながら林道を進んでいた夏侯恵は、すすり泣く一人の女性を発見する。
首輪が付いているから、参加者だとは思うが……。
「どうなされました?」
夏侯恵は警戒しながら聞いてみる。すると、すすり泣いていた女性が顔を上げた。
「た、助けてください!」
思った以上に美しい。夏侯恵は一瞬見とれた。
「あなたは……? それに、何があったのですか?」
音が素直な彼は、得物の眉尖刀を構えながらも聞いてみる。
「助けてください! ……このままでは、私……」
「ですから、一体何が……?」
ふと異変を感じた。だがそのコンマ数秒後、夏侯恵は無数の弾丸に貫かれて奇妙なダンスを踊ることになる。
倒れ伏して息も絶え絶えな夏侯恵に向かって、その美女は冷笑を浮かべてこう言う。
「私は雛氏。曹操の手の者ね? ……みんな殺してあげるから。これは復讐よ」
眉尖刀を夏侯恵に突き立てると、雛氏は宛の方へと去っていった。
三分後。血まみれになって息絶えた弟を発見したのは、南に向かっていた夏侯覇だった。
「……おのれ。よくも弟を! 父上を殺ったのもあいつか!?」
鬼神のような表情で、姿が消えかかっている人影を睨みつける夏侯覇。
弟の死体の側に転がっていた眉尖刀を手に取ると、雛氏を追撃し始めた。
【夏侯恵 死亡確認】
@雛氏【MP5K】
※宛へ。曹家夏侯家を狙います。
@夏侯覇【???、眉尖刀】
※雛氏を追尾。
郭淮は武都の山中にいた。
「こ、これは・・・?」
涼州は半島のように飛び出ていて、下は断崖絶壁。自分の居る蜀の方も、領域外は突然海になっている。
「献帝が島だと言っていたが、本当に島だったとは」
縮小地図のような中国大陸。
城等はある程度再現されているが、自分の生きた大地とは何かが違う。
「わからんな・・・奴らは何者なんだ?」
自分のザックの中には、硫酸1リットルが入っていた。
なにやら強力な酸らしい。
「うーむ」
周りに生えていた可食性のある草などを拾いながら、郭淮は辺りを探索するのだった。
@郭淮【硫酸1リットル、食べられる野草】
※武都近辺に潜んでいます。
腕や足を動かしてみる。特に何も支障はない。
廖化「ふふふ・・・これでいい、さぁあの女を・・・」
そう思ったとき、どこからか ツーーン とする匂いが漂ってきた。彼もこの匂いはよーく知っていた。
廖化「そうだ、酒だ!フフフ・・・誰かが酒宴をしているのだな、チャンスだ。武器を奪ってしまえ」
グデングデンの3人。素手の廖化でも楽に絞め殺すことが出来た。
廖化「チッ、酒だけか。しかしこの酒を使ってさらにいいものを手に入れてやるぞ・・・」
【蔡和、蔡中、蔡瑁死亡確認】
@廖化[蛇毒免疫]【ドメーヌ・シュヴァリエ(ワイン)、鬼ころし(日本酒)、缶ビール二十四本入り×三箱】
※洛陽と宛の間に「鬼ころし」をおいて隠れて待ち伏せしています
司馬孚たちは許昌にたどり着いていた。しかし、人の気配が無かった。
曹髦がとりあえず民家に入ろうとしたそのとき!
???「何者だ?」
曹髦「わ、私は曹髦。魏の4代目皇帝だ。おまえこそ何者だ。」
???「なんと陛下!?」
中にいたのは文欽と文鴦、毋丘倹そして諸葛誕だった。
彼らは司馬一族とそれに追従した者たちを狙うつもりだという。
司馬孚も司馬一族だが曹奐らの説得により「殺すリスト」から
はずしてもらえることになった。
諸葛誕「司馬師に司馬昭、それに賈充!こいつらは特にゆるせねえ。」
文欽「皆で陛下たちをお守りいたそう。司馬孚殿だけでは心もとない。」
毋丘倹「夏侯玄どのたちはどうしているかのう・・・。」
こうして曹芳らを守る新たなパーティが誕生した。
※チーム名変更
《魏帝と守護者たち/8名》
司馬孚【木刀】 曹芳【日本酒】 曹髦【戟】 曹奐【針金ハンガー】
文欽【長槍】文鴦【青龍刀】毋丘倹【地雷8個】諸葛誕【サブマシンガン】
※司馬一族とそれに追従した者たちを狙うつもりです。それ以外でも
呉蜀の人間は殺すつもりです。
@司馬師【???】@司馬昭【???】@賈充【???】夏侯玄【???】生存確認
とある襄陽付近の丘の上・・・
貂蝉は、丘の上から人を見ていた。もっとも、丘の上であるから見られている確率の方が多いのだが。
あの華雄が2人相手に逃げてゆく・・・、1人の男をまた1人の男が追けている。はたまた主従に見える4人組が見える・・
さすがに島の中心だけあって人の数は多い。ここで勝ち残ったものが、真に優秀な装備を持ち、優れた仲間を持つ者となるだろう
あまり関係のない者を殺す気はしなかった。危害を加えるもの、加えそうなものは撃つ。
この悲しい遊戯を、この首謀者を、見下すように見下ろして、彼女は木の上で眠りについた。
@貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】
徐盛「…こうなってはできるだけ我等と縁のある人々を糾合して…」
周瑜(妙な夢だな。明日の今頃は魏の南下してくる大軍を壊滅させる乾坤一擲の勝負をかける日だと言うのに…
なかなか覚めないな。まあいいか、夢の中とはいえ曹操の姿があったな。あれを倒せれば明日の戦に縁起がいいな。)
徐盛「都督殿。聞いていらっしゃいますか?」
周瑜「え…ああ…(うるさい奴だな。考え事がまとまらないではないか)」
徐盛「しっかりしてください。都督殿が我々の…」
周瑜(こいつはいつまで話しかければ気が済むんだ。夕方偶然出会ってから延々深夜まで。
それにしても眠いな。夢の中で眠くなるとはまったく不可思議だ。どうせ夢だ。こうしてくれる)
周瑜は弩のようなものをうるさい徐盛に打ち込み黙らせた。
音もせずただ体に大穴を空けて血を流す徐盛を無視して周瑜は横になり眠りについた。
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92】夢だと思っているので死体のそばで無防備に寝ています
現在地は江夏
【徐盛 死亡確認】アイテムは放置されてます
一度決意すると身体の内から並々ならぬ闘志が沸いてくるものだ。
混沌たる世界に目的を見つけた于禁は、深い悲しみに彩られていた瞳を一転して輝かせ、
獲物を狙う殺戮者となって大地を放浪することになる。
再びこの世に生を受けたことを知った時、于禁は喜びを覚えた。
情けない死を迎える際に心から念じたことが、この世では叶えることが出来ると。
……殿にお詫びしたい。
無念の敗北、そして不遇の捕虜時代。屈辱的な境遇に甘んじたのも、全ては彼の合理的な
思考のため。[广龍]徳のように忠義を貫くのもいいが、しかしそれでは二度とこの身を
国に捧げることが出来ぬではないか。
丞相なら判ったくださると思っていた。無駄死にするのではなく、苦汁を嘗めてでも生き残り、
そして再び我に仕えるがいいと、そう言ってくださると思っていた。
しかし、数年の捕虜生活の後に古巣に戻った于禁の前に、主君曹操はいなかった。
暮室の壁に描かれたのは、己が髭将軍に降伏する様……全身の血が逆流する程の憤怒を
覚えた于禁の記憶は、そこで途切れている。
謝罪しようと思った。殿……于禁に取っての主君はいつまでも曹操ただひとりだ……に
会って、あの時のことを謝ろうと。
しかし、この異常な世界に長く触れれば触れるほど、于禁の心は変節していった。
哀切が憎悪へと変わる。
先程、街道沿いの林に潜んで辺りを窺っている際に、ひとりの若い男が槍で中年男を
刺し殺している場面を見てしまった。
「父上の仇だ!」
男は半泣きでそう叫び、既に動かなくなっている相手を、取り憑かれたような表情で
突き続けていた。
于禁はそれを見て興奮を覚えた。
仇を討つ……それはこの狂った世界に相応しい目的ではないか。
己の敵は誰だ? 自分を捉えた関羽でも、その後に搬送された先で散々虐めてくれた
虞翻でも無い。憎い敵はただひとり、初代魏帝の曹丕だ。
壁画の恨みは、于禁を復讐の鬼へと変えた。
武器はスラリと細身の剣だ。妖しいまでの不気味な光を放つそれの切れ味は
最高によさそうである。
試し切りがしたい。そう思いながらうろうろしているところに、手頃な対象物を発見した。
(あれは、呉の奴等だな)
そこには、衰弱仕切った様子の孫権と、その側で油断無く目を光らせる周泰の姿がある。
于禁はまず足下に転がっていた石を拾い、用心深く見当をつけて斜め前方へと放り投げた。
ガサッ
「何やつ!」
音のした方に向かい、黒い塊のようなモノを持って向かう周泰の隙をつき、
果敢に飛び出すと孫権を肩から振り下ろすようにして斬った。
血しぶきが舞う。驚愕に瞳を丸くしながら、孫権は絶命した。
さすがの江東の碧眼皇帝とて、動くことも出来ぬ重傷では呆気ないものである。
「殿!」
しかし感慨に耽っている暇は無かった。すかさず戻ってきた周泰を迎え討つ。
男は気が狂ったように手の中のモノからこちらに向かって恐ろしげなるものを
撃ってくる。
肩を何かが掠めた。裂けるような痛みと熱を感じ、于禁はひとまず木の陰に隠れた。
「クソッ! 出てこいこの野郎!」
キィーンと、木の幹に何かが打ち込まれたような音がする。
あいつの持っている武器は何なんだ? 新型の弩か何かか?
素晴らしい威力を発揮するだろうそれに、于禁は激しい欲望を覚えた。
早くあいつを倒して、あの武器を手に入れたい。
しかし、興奮する心とは裏腹に、現実の于禁は至って冷静である。
息をこらして相手が近づいてくるのを待つ。
視線にちらとでも入ったら先手必勝、剣ですかさず斬りつけるのみ。
一瞬でもタイミングを誤ったら最後、己の命は無いだろう。
主君を目の前で殺され、周泰は怒りで周りが見えていなかった。
反対に于禁は、怖いくらいに落ち着いていた。
勝敗はすぐについた。
于禁は走っていた。含み笑いが押さえられない。やってやる。俺は生き延びてやる。
曹丕を殺すその瞬間まで、俺は生きて生きて生き延びてやる。
【孫権 死亡確認】
【周泰 死亡確認】
【糜芳 死亡確認】
@于禁【虎鉄 ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60】
※やる気満々です。曹丕を探しています。
@関索【槍?】※糜芳を殺してどこかへ行った模様です。
159 :
于禁:05/02/01 21:01:55
修正します。
関索→関統
糜芳→傅士仁
@于禁【ボールユニット 虎鉄 ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60】
重複だったため、お手数おかけしました。
なお、于禁は
《阿以宇衣於(あいうえお)/5名》から離脱してピンユニットになっております。
>>159の修正に関して訂正が入ります。
☆《阿以宇衣於(あいうえお)/5名》
構成員が于禁→于毒に変更
☆関索→関統、糜芳→傅士仁はそのまま
☆于禁の持ち物からボールユニットが消えます。
@于禁【虎鉄 ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60】
よろしくお願いいたします。
「………」
一人の男が荊州の森の中を駆けて行く。彼の名は陳震。
河北の使者として孫策と会ったり、曹操の下に居た関羽に手紙を渡したり、後年には蜀の臣として呉への使者となるなど、名声を残した人物である。
「待て!せっかくその様な武器を持ちながら、一刀も交えずただ逃げる法はあるまい!?」
彼を呼ばわりながら追いかけているのが、呂布軍の下で名を残した騎将・侯成である。
陳震の持っている武器は、丈八蛇矛だ。
さすが、外交官として各国へ走り回っただけあって、彼の脚力は相当なものである。
相手も武器持ちとは言え、武官の侯成を寄せ付けない。
(まともに戦っては危険だ…何とか逃げ切らないと…)
ふと、陳震は意識を走る事からそらしてしまった。
瞬間
「うわっ!」
彼は、うっかり大地に転んでしまった。
(しまった…。)
「もう逃げられんぞ!」
侯成は、一気に間合いを詰めて近づいた。
しかし、その直後
「!?」
背後の気配に気がついて、後ろを振り向いた瞬間、彼は何者かに顔面を殴り飛ばされていた。
「く…」
相手を見て、侯成は驚愕した。
なんと、空中をふわふわ飛んでいるではないか。
しかも、両肩から背のあたりに2枚の、少し小さな羽がある。
「空を舞っている…?」
そのまま座り込んでいた陳震も驚いている。
「文官を相手に追いまわすのは感心しないな」
「…その声、どこかで聞き覚えがある様な…」
「私は袁術軍の将軍紀霊だ」
「ほう、名前は聞き及んでいるぞ。お手合わせ願おうか」
そう言ったがいいが、武器はすでに紀霊に奪われていた。
「悪いな。武器はお前を最初に倒した時に、奪わせてもらったぞ」
手には侯成の持っていた短剣、ダマスカスがあった。
「とどめを刺すつもりはないから、さっさとここから去れ」
「ふっ…完全に俺の負けだな…あんたには参ったよ」
「…運が良かっただけだ。まともに戦ったら素手の此方が圧倒的に不利だっただろう」
「もし良かったら、俺も一緒に連れてってくれないか?」
「駄目だ」
「何でだ?」
「まず第一に、さっきまで敵だった者を信用などできない。第二に、お前を連れていてもそこの方がとても安心できないだろう」
「ふふ…安全管理もしっかりしてるじゃないか。まぁこの世界はそれぐらいでないと生き残れないみたいだけどな。俺も仲間だなんだと言って安心して近づいたら殺されてた奴を何人も見てきた」
「そういう事だ」
「…ま、俺があんたらを狙っているかは別だけどな。俺もあんたを殺すとかより、まず色んな奴と勝負してみたいと思ってた。せっかく生き返ったんだしな」
「しかし、私はただの文官ですが…?」指された陳震が答える。
「いや、力がないからと言ってビクビクしてることこそが危険なんだ。実際文官でもその気になれば、少し腕に自信があるからって調子に乗っている武官に十分勝てるしな」
「ましてや陳震殿は他国の君主とある種の命のやり取りをする外交官だったんだろう?私も噂は聞いていたぞ」
「確かに、ここは危険度が少し上がったくらいなんじゃないか?単独行動には慣れてるはずだしな。それより…」
侯成は、紀霊の方を向き直って、
「もしあんたともう一回会う時に生きていたら、もう一度勝負をしてみたい。それでまた俺が負けたら、今度は本当に力を貸すよ、何でもする。いいだろ?」
「…もし、また会えたら、な。楽しみにしているぞ」
「お待ちしています!」二人のやり取りにつられて陳震も、屈託のない笑顔で答える。
「おいおい…さっき俺に危ない目に遭わせられたってのに…のんきな奴だな。」
「今の候成殿を見ていると、悪い人には見えませんから」
「ははは…ありがとうよ。そんじゃまた会おうぜ!約束だぞ!」
そう言って、侯成は南へと去っていった。
「さてと…大丈夫でしたかな?」
「はい…。ありがとうございました。」
「いや、お礼には及ばぬ。殺し合いなどをする気はないので…。もしこのルール通りに動くならば、私はどのみちご主君の為に死ななければなりませぬ」
「紀霊殿は、袁術配下なんですね。それで…これからどうします?」
「せっかくですから、私と組みませんか?全力で守りますゆえ」
「いえ…侯成殿も言っておりました。文官でもその気になれば戦えると。…ですが、私も紀霊殿と共に旅をしたい気持ちは同じです」
「有難う。これからよろしくお願い致します。それから、どこへ行きましょうか?」
「侯成殿は南へ向かわれましたな。では我々は、西へ行ってみませんか?」
「西と言うと…漢中のあたりですな。」
「私はあそこに何かがあると思います。危険もあるかもしれませんが、辺境でじっとしてても仕方ありませんし」
「確かに陳震殿の言う通りですな。あと、アイテムはどうしますか?」
「私が短剣をいただいてもよろしいでしょうか?」
「では私が陳震殿が持っていた武器をいただいてよろしいでしょうか?」
「はい、その武器は紀霊殿に相応しいですな。それと…」
「?」
「その羽、触らしてもらってもよろしいでしょうか?ってこの羽紀霊殿の物ですか?」
「はい、これは私の支給アイテムで、取り付けたら飛べるみたいなんですよ。…って」
「わーい、ふにふに〜♪」
「……(汗)」
《ふにふにコンビ/2名》
紀霊【天使の羽。丈八蛇矛】&陳震【ダマスカス】
※ふにふにしてから漢中に向かいます。
@侯成【なし】
※南へ。
皇甫嵩と朱儁は、もうすぐ禁止区域になる洛陽城の城壁にいた。
「陛下を止めねば。ここに侵入するのも、最後の機会じゃ」
ともに漢に仕えた忠臣だ。皇帝の愚行は、自分達が止めねばならない。
そう言い出したのは皇甫嵩だった。彼の道具のフック付きロープを使って、洛陽城に侵入しようというのである。
「侵入してしまえばこっちの物。城は我が家の庭のような物じゃ。朱儁殿は新型の弩も持っているし、何とかなる」
そう言って城壁を登っていく皇甫嵩。
──だが、彼はそれっきり帰ってこなかった。
まずは周辺の状況を確認するから、お前は合図があったら上って来いと言ったきり。
「皇甫嵩殿…」
そして朱儁もそこにはいられなくなってくる。
ゆっくりとした電子音。首輪からだ。だんだんテンポが早くなる
このままでは董承のようになる。瞬時にそう判断し、朱儁は駆け出した。
長年の同僚を見捨てるような気分に、悔し涙をしながら。
【皇甫嵩 死亡確認】
@朱儁【ブローニング・ハイパワー】
※無我夢中で洛陽から脱出しました。
「管亥かと思ったら、黄邵じゃないか!」
変装していた黄邵に気付かなかった黄天部隊の面々。
「ジ・エンドって言うよりデコイ・オクトパスだな」
そんな事を言う隊員もいた。
※チームメンバー訂正
《黄天部隊/6名》
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】&張梁【トンプソンM1A1(トミーガン)】&張宝【火炎放射器】&馬元義【ボウガン、矢20本】&張曼成【太平要術の書】&黄邵【モシン・ナガン】
合肥を歩く、小柄な男が一人。楽進だ。
彼はゲーム開始から特に目的を持たぬまま、散策でもするようにここまでやってきた。
「……懐かしい」
自分の最後の戦場になった場所だが、この土地は好きだった。
手にした三尖刀も、まずまずの武器だ。接近戦なら勝率のない戦いにはそうそうならないだろう。
現に、さっき倒してきた陳武とは、なかなか好勝負だった。
寡黙な男は、考える。
殿に会うべきか。殿の邪魔をしそうな敵を排除すべきか。
何となく、後者の方が気に入った。
曹操に惹かれているのは同じだが、好きに戦いが出来るという点で後者の方が条件が好ましい。
探しても簡単に会えるものではないだろう。
むしろ、呉の有名な面々を探して倒した方が楽な気がする。
「……」
周りを名残惜しそうに見渡してから、楽進は江を渡る道を探し始めた。
【陳武 死亡確認】
@楽進【三尖刀、トライアックス】
※揚州へ。専ら孫家狙い。
167 :
韓玄:05/02/02 13:04:34
「ふぁぁぁぁよく寝た……あれ?」
韓玄が目を覚ますと、そこは柔らかな木漏れ日で彩られた緑の園だった。
「あれーワシどうしたんだっけ? 何ココ? あ……!」
突然頭の中で走馬燈のように思い起こされる過去の記憶。
そうだ、ワシは曹操を殺そうと思って、剣をこう、格好良く振りかざして
奴に向かって突進して……
堅い柄を決死の思いで握っていた筈なのだが、手にはその感触が無い。
慌てて周囲を見渡すが、どこかに落ちている気配も無い。
よくは覚えていないのだが、どうやら自分は曹操殺害に失敗したらしい。
ああ、なんてワシらしいんだ。結局韓玄なんてこの程度の男よ。
何もかもどうでもよくなってきた韓玄は、なぜか側に転がっていた
温州みかんを手にとって弄んだ。
そう言えば腹が減っているな。だってワシ、ずっと何も食べてないじゃん。
みかんでも食って元気だすか。
瑞々しいみかんの皮を剥いたところ……中味は空だった。
「なんじゃこりゃあああああああ!!!!」
@韓玄【なし】
※投げやりになってます
楽進は呉との境である長江を、付近の集落の小舟を使い渡ることにした。
驚くべきものが目に飛び込んできた。何か幻でも見ているのではないだろうか、彼はわが目を疑った。
こんなに都合よく・・
朱然、呉の将軍だ。彼も何度か見たことがあった。
そして朱霊。いちおう魏将だが、曹操に恨まれていた。そのため、ためらいはしなかった。
そして朱然と親しそうに話す若者が一人。3人相手だ。相手の武器が何かは分からない。
だが、新型の弩を持っているかもしれない。しかし考えているうちに、相手がこちらに気付いてきた。
楽進を見て朱霊は思った。ここで俺があいつを殺ったら、もう魏には戻れないだろう。
しかも俺の武器はこの訳の分からぬ殺虫剤というもの。殺傷能力はなさそうだ・・・。
しかし彼が決断を下す前に、もう勝負は着いていた。
朱拠が楽進に手榴弾を一投。楽進はその不明物体を三尖刀で弾き返そうとした・・その瞬間
ボーーーーーーン
楽進は死にはしなかった。しかし吹き飛ばされ、長江に放り出された。
朱霊(くそ、どうすればいい、俺はいくら裏切れば気が済むんだーー)
朱霊は楽進の乗っていた小舟に乗り移り、溺れそうな楽進を見た。
楽進は叫びも、話しかけもしなかった。そして・・・・
プシューーーーーーーーー
楽進は気を失い、沈んでいった・・・・
朱霊は、もう魏には後戻りは出来なくなったのだ
【楽進死亡確認】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲、トライアックス】&朱霊【殺虫剤、三尖刀】&朱拠【手榴弾6つ】
月英「くぅっ、これでは限りがありません・・・」
彼女は蜀の大軍師、諸葛亮の妻。賢妻として知られているが、武芸もなかなかのものだ。
しかし先ほどから何人もの男から襲撃を受け続け、さすがの彼女ももはや体力の限界に達しようとしていた。
人間三欲。睡眠欲、食欲、性欲である。
このゲームにおいて、常に緊張を張り巡らせねばならず、睡眠欲を満たすのは難しい。
また、いくら野生の果物等があるとはいえ、1日分の食料と水。これも難しい。
そして、最も満たされないもの、それが性欲である。
なんといっても参加者のほとんどが男であり、女は数えるほどしかいない。
そのため、女は仲間や殺人対象より、慰みとしての意味が強くなってきていた。
彼女は当然ながらその数少ない女の一人である。
いつもならば鎧につつまれて戦場に出て、兵士を鼓舞していた彼女だが、
この状況では身を守る鎧はなくただ布一枚。
鎧の上からでも分かる彼女の豊満な胸や体を狙って男が群がってきているというわけだ。
月英「はぁ・・はぁ・・孔明様、私はまだ負けません・・」
@月英[全身疲労、右脇腹と左肩に切傷]【レイピア、鉄の盾】
《山賊一派》
雷薄[左腕骨折]【青銅の剣】&陳蘭[右腕打撲、右足捻挫]【鉄爪】&魏続[脳震盪](武器は奪われた)
@厳政[全身疲労]【矢(11本)】
@宋憲[全身疲労]【鎖鎌】
こそこそと走りながら、濮陽城に逃げ込んだ二人。
司馬師司馬昭の兄弟である。
「何とか逃げ切ったな」
「誰だか知らないけど、運が良かったね」
この二人、呉蜀のみならず魏からも恨まれているというかなり救いのない兄弟である。
「真面目な話、仲間なんて探せないぞ」
「生前従ってた連中でも信用できないし、狂う奴も居るみたいだねえ」
司馬昭は暢気に得物の短機関銃、イングラムM11の説明書を読んでいる。
「昭、なんか余裕だな」
司馬師は少し驚きの目で弟を見る。
「まあね。別に戦い方次第でどうにでもなるから。大方今頃は僕らを狙って動き出してる連中が居るでしょ」
言いながら、銃とともに支給されたいくつかのマガジンもチェックする司馬昭。
「簡単さ。僕らは司馬懿の息子。でも、ただの劣化版じゃない」
城に置いてあった箸を拾い上げると、兄の武器を借りて削る司馬昭。
「……天下を、狙う器量くらいはあるさ」
城下を見据えながら、司馬昭は呟いた。
《憎まれっ子世に憚る/2名》
司馬師【ツインサーベル】、司馬昭【イングラムM11、尖った箸】
@公孫讃【三叉槍】
※司馬兄弟を見失いました。東へ。
虞翻は南に向かって歩いていた。するとそこへ一人の男が姿を現した。
「何者だ?お前。」
虞翻がたずねると男は答えて言った。
「私は賈充。魏の重臣だった者です。」
「では、私にとって敵にあたるな。」
虞翻は得物である吹き矢を構えながら言った。
「ええ、本来ならばそうなのですが、戦うにも私には武器がありません。
どうします?ここで私を殺してこのジュースを奪っていくかそれとも手を組むか。
私、知謀には少し自信がありますよ。」
「私はお前のことは何一つ知らない。しかし、・・・。」
弾除け位にはなるだろう。そう虞翻は思った。
「いいだろう、いっしょに来い。」
「ありがとうございます。」
こうして後世から性格が悪いとされる者同士がコンビを組むことになった。
※チーム結成
《性格最悪軍師/2名》
@虞翻【毒吹き矢/30本】@賈充【果汁100%ジュース】
※益州へ。蜀の人間を狙います。
何かの音が聞こえてくる・・・、貂蝉は打ち合いの音で目が覚めた。
っとすぐ真下にいた。かなり実力が均衡していてなかなか決着のつく気配がない。
姜維「かなりの使い手のようだな・・」
顔良「河北二枚看板と言われたこの俺を互角とはな」
片方は壮年、もう片方はまだ青年だろうか。
ここでどちらかを死なせるのは惜しい、そう思った彼女は、つと木から飛び降りて2人の間を流星槌で分けた
顔良「な、何者だ!女、離れていろ!」
貂蝉「フフ・・、お二人とも、なかなかの武勇をお持ち。でもここで一人で生きていこうなどと思い上がりも甚だしいですわ
私たち3人、まとまって行動しませんこと?協力し合おうとは言いませんわ。
でも団体行動すれば襲ってくる敵も少なくなるでしょう?どうかしら?」
姜維「ふむむ・・・、確かに、新型の弩の脅威もある・・・どうしたことだろう、私は賛成だが」
戸惑う顔良。しかしこの状況ではそうした方がよさそうだ、と判断した彼は同意した
貂蝉「そうですわね、私に手を出そうとさえ思わなければ、なかなかイイ線まで行けるはずですわ
ところであなた方、そのおかしな武器はどうにかなりませんこと?(笑)」
顔良&姜維「しょうがないだろ!これが入ってたんだから!」
《美男美女とおっさん》
@貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】&顔良【赤い扇子】&姜維【黄色い扇子】
174 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/02 21:33:52
袁譚「ここはどのあたりだろう」
高幹「遼東のあたりみたいですね」
袁譚「こんな北東の行き止まりでは何かあった時、逃げれないぞ」
高幹「ですからあまり人が来ないと思うのです」
袁譚「む…なんだこれは 立て看板みたいだな」
ここより先ウリナラの領土
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| |:::.::.:.:.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.| 痴情の楽園 |.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.| |.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.| |.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.l∧_∧ ∧_∧|.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.|,, `∀´> <`∀´ ,,>.:.:.::.:::| | 痴情の楽園にようこそニダ!!
| |:::.::.:⊂ つ ( つ .::.:::| | ウェーハッハッハッハッハッ!!
| |:::.::.:.:.| ヽノ____Y 人|.:.:.::.:::| |
_____| |:::.::.:.:.|,_,フ <__),_|.:.:.::.:::| |_____
|_|,.. '" "' .,|_|
高幹「…引き返しませんか…」
袁譚「そ、そうだな、なんか激しく危険な感じがするな、青州にでも行くか」
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑】&高幹【青嚢の書】
青洲に向かいます
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(16発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 懐中電灯】
遼東にいます
175 :
訂正:05/02/02 21:49:12
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑】&袁譚【青嚢の書】
青洲に向かいます
曹仁は己の武器に辟易していた。
いや、既に畏怖の念すら感じていたかもしれない。
曹仁の手にした剣は、この世の物とは思えない程の切れ味を誇る剣だった。
おそらくは、青金エや倚天の剣よりも段違いに上。
「……信じられん」
構えると、掌に吸い付くようだ。しかも軽い。
近くの大木に斬りつけてみる。大木はただの一太刀で両断され、その生命活動を止めた。
説明書を再度見る。
魔剣、フラガラッハ。ケルト神話とやらに出てくる魔剣らしい。
「この剣で斬られた者の傷は、非常に治癒が遅くなる。この剣は、他者の生命活動を蝕む」
──そして、その多大な切れ味と引き換えに、使用者の命と契約を結ぶ。
──この剣で一度人を斬ると、その者は剣と契約を為したものとする。
──契約とは、最低80レス毎に人を一人斬り殺す事。
──それが為されなければ、剣は使用者の命をもって契約を解除する。
「魔剣だか何だか知らないが……とんでもない武器を引き当てたのか、俺」
不運にも曹仁は、ゲーム開始直後に樊稠に遭遇し戦ってしまった。
説明書を読む暇もなく、ただ"良さそうな剣"としか判断できなかった為である。
「……どうすりゃいいんだ?」
曹仁は歩く。いつの間にか日が落ち、辺りは暗くなっていた。
月が、星が見える。天文はわからないが、そういったものに縋ってみたくもなった。
「この辺りは……安陸、江夏の北の辺りだな」
これでもこの辺りを統括していた身だ。それくらいはわかる。
ふと見れば、東の方に雨雲が広がっていた。
仲間を探そうか。いや、それだと俺はいずれ仲間を斬ってしまいそうだ。
この剣の事を話して、素直に組んでくれる奴が居るというのか?
髑髏のような不気味な装飾を湛えた、フラガラッハとか言う片手剣を見る。
「この剣、実はハズレなんじゃないだろうな。いや、切れ味は信じられないくらいいいんだがよ」
ぶつぶつ言いながら、曹仁は近くにあった櫓跡に入って休息をとるのだった。
【樊稠 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)】
※80レス毎に誰かを斬らないと死にます。次のリミットは
>>257です。
※現在江夏北部に待機中。
荊州北部、襄陽近郊の林。関羽は鉄槍をしごいて一人の敵と打ち合っていた。
(むう、かなりやるな)
敵の武器は針のように細い大小の直剣。中華にはないこの得物の扱いを既にものにしたらしく、
関羽の反応できるギリギリの速度で刺突を繰り出してくる。息が上がりだす。
(やはり、あの男の血か)
遡ること数分。一度は関羽を見失った管亥だったが、再び仇の後ろ姿を捉えていた。
「我ながら読み通りよ」
関羽が予州から益州へ向かうとすれば、長江を遡上して漢中か巴郡を通るルートだろう。
どちらにしろ丸腰の関羽は安全そうな荊州(実際はむしろ激戦地だが)を通ることになるというのが
管亥の予想だった。案の定追って来た彼の前に関羽は無防備な背中を晒している。
今度は奴が気付かぬうちに一発で仕留める。無事な左目で照準を合わせ、強く念じる。
(死ね、関羽!)…だが、死んだのは管亥自身だった。
背後の気配を察した関羽が振り返ると、そこには後ろから槍で突き殺された管亥の死体と、
その脇に立つただならぬ殺気を纏った若い男。礼を言うべきか関羽が迷う前に、男から口を開いた。
「貴様、蜀の賊将関羽だな?…死んでもらうぞ」
弘農付近を大声出しながら歩く男がいた
「大体おかしいんだよ!なんでよりによって俺が居て張勲、荀正、楊広とかが
あの集まってた所にいないんだよ、絶対俺の方が陰薄いって!」
森の中をぶつぶついいながら、歩く男どうやら陰が薄いらしい・・・。
梁剛「絶対、俺なんか無理だってなんだこれ?
俺の持ち物、「パチンコ店改装リニューアル!」ってチラシ!
もうね馬鹿か!こんなんでどうしろって言うだ、紙飛行機でも作れってか!」
「おいそこのお前」
梁剛「大体あれだよ、袁術様は見当たらないし、楽就は死んでる、紀霊にいたっては見当たらない。
つまりあれだな、俺はさっさとなんか強い奴と戦って一方的に虐殺」
「おいお前!」
梁剛「んっ?なんだ」
梁剛が振り向いた先には剣や新型の弩やら見たことの無い武器をもった男二人
それを見て、「ああ、もう俺退場ですか?用済みですか?」と言った感情。
梁剛「正直、もう少し好き勝手話してから死にたいのだが?」
「・・・正直殺す気も失せた、ついて来い」
「まぁ盾ぐらいにはなるでしょうしねー」
梁剛「ふっ、俺なんか盾にした所であの新型の弩ぽい物の前では紙同然!」
「・・・ここまではっきり言われると逆に興味が」
「ですね、ある意味この度胸も凄いですし」
梁剛「まぁ取りあえず付いて行くが、いらなくなったらヤッてくれて構わんぞ
見た所、結構優秀ぽいが・・・?名前はなんだ?」
張任「私は張任だ、この男とは利害が一致して共に行動している」
孫乾「えーっと、自称お使い文官孫乾ですー、劉備様を探すためにいますよー」
梁剛「・・・無茶な二人組だな、まぁよろしく。」
孫乾「こちらこそー」
梁剛「ところで利害とはどういうことで?」
孫乾「疑心暗鬼にならず、チームを存続させるためにはやはり同盟は必要不可欠です。
なので張任とは、残り人数が三十人を切る、もしくは劉備様を見つけるため一緒に行動する予定ですー」
張任「まぁそういうことだ、よろしくな。」
梁剛「三十人って生き残れるかも判らないのに、また凄い内容だな。」
孫乾「まぁ三人も居たら、襲われても生き残れる可能性が一人よりもあがりますからねー」
梁剛「それもそうだな。」
孫乾「それでは、いざという時は盾にするのでよろしくー」
梁剛「こちらこそな。」
張任「・・・大丈夫だろうか?こんな感じで」
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
張任【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛【パチンコ屋のチラシ等】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛【パチンコ屋のチラシ等】
張任が居るようなので、馬騰に変更します。
「死んでもらうぞ」「何者か?私を狙う男をわざわざ殺して姿を現すとは」
男は狂気じみてはいない。何か明瞭な意思をもって自分に対しているように関羽には見えた。
「魏王より将軍を拝命せし南安のホウ悳が嫡子・ホウ会。貴様を討ち、父の無念を晴らす!抜け!…武器はどうした?」
関羽が首を振ると、ホウ会は槍を地面に突き立てた。
「…受けとれ」「よいのか?」「俺のはこの剣だ。それは貴様の孫から奪ったものよ」「!」
関羽は、本気になった。
「喰らえぃ!」「うぉぉ」懐に飛込むホウ会。関羽はとっさに槍の柄で横殴りに払う。
「ぐは!?」…脇腹をしたたか打たれたホウ会はその場にくずおれた。
「…父上…殺せ…」関羽は切っ先を外し、背中を向けた。「行かれよ」
「情けをかけたつもりか!?俺は成都で貴様の一族を皆殺しにした!さっきも…」
「そなたは武人だ。潔く死ぬのも良いが、生きて何かを掴むことも出来よう。私はその為に戦ってきた」
ホウ会は立ち上がると、関羽の背中について歩き出した。「何を掴むかは、俺の勝手だ」
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】
ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
【関統、管亥死亡確認】
※夷陵方面から蜀へ。ホウ会はゲームに乗り気ですが、関羽への復讐は断念しました。
「ふん、他愛もない」
韓浩を一刀で切り伏せると、呂布は董卓の待つ待機場所へと戻る。
「早かったな。知っている奴だったか?」
悠然と呂布を見下ろし、問う。
「知らない奴だった」
ぼそりと言うと、呂布は韓浩の得物だったバゼラードを腰に下げた。
「ふん! ではそろそろ行くか。目標は徐州じゃ!」
態度は鷹揚だが、物腰には隙がない。
呂布は苛立ちを押しとどめながら、董卓に従った。
【韓浩 死亡確認】
《悪王と武神/2名》
董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】&呂布[右足軽傷]【方天画戟、バゼラード】
※徐州から、南方へ。呂布の怪我はほとんど支障ないようです。
家から出てきた誰かが近づいてくる・・・今度も呉の人間ならいい、魯粛はそう期待してはいた
しかし、「誰かいるな!」ズガーーーン、耳元を掠めてゆく弾丸。ハッと振り返ったときには、歩隲の右腕は砕け散っていた
魯粛「畜生、こんなはずでは!」
ズガーン、ズガーーーン 男は2丁の新型の弩を乱射してくる。限りなく危険だ。
廬植は振り返りざま、鉄杖を投げ、その男の顔を見た。そしてその瞬間、彼は瞬時に思いつき、叫んだ。
廬植「りょ、りょ、呂布じゃぁーーー!」
方悦「ひぃぃぃ!呂布、呂布ぅ!うあぁあぁあぁ・・・・ あれ?」
彼は後を振り返った。しかし当然そこに呂布はいなかった。
スコーーーン
あれ変だな、俺は森の中にいたのに・・呂布いないじゃん・・あぁ花畑が見える・・あはははぁ・・
鉄杖が彼の顔面にクリーンヒット。男はぶっ倒れた。
魯粛「歩隲!歩隲!おぃ、しっかりしろ!くそ・・この野郎!」
魯粛は傍らに落ちていた鉄杖を真っ向から振り下ろし、方悦の頭を打ち砕いた」
歩隲「落ち着け・・・こんなことでこの遊戯に乗ってしまってもつまらん。私は足手まといだ、置いていけ・・」
魯粛「そんなことできるか!さぁ、俺の家に行けば薬も何でもある!廬植殿、そっちをもってやってくれ!」
【方悦、厳鋼 死亡確認】
《王佐の才/3名》
魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター(長距離銃)残3発、小剣】&廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)】
&歩隲[右腕骨折、左腕砕滅、出血多量]【なし】
※魯粛の家で仲間の手当てをしてます。ウィンチェスターは方悦の倒した厳鋼の武器です。
女は堪えきれぬように甘い吐息を漏らした。
野趣に過ぎる情景の中、草いきれに包まれながら男は荒々しく腰を動かしていた。
浅黒い額に汗が滲む。流れるように顎へと伝った滴は、白く肉感的な女の胸へとこぼれ落ちた。
精を吐き出す瞬間、男は満足げな顔つきで女のほっそりとした首を掴み、軽く横へと捻った。
骨の軋む鈍い音が耳を打つ。
艶やかに乱れた表情を見せていた美女は、声ひとつ立てることもなく、冷たい骸へと変わった。
孫皓は女から自身を抜くと、何事もなかったかように衣服を整え、先程とはうって変わった
氷のように冷たい視線で、裸のまま横たわる女を見やった。
……つまらぬ。
実につまらぬ。
女がいた。むっとするような色気を醸し出している女で、思わず耐え難い性欲を感じて近づいた。
何かを画策しているような、一筋縄ではいかぬ女ではあったが、所詮孫皓の相手では無かった。
手首を捻り、地面へと押し倒し、乱れた裾から武骨な手を差しのばし、
荒々しく秘所をまさぐれば陥落したも同然であった。
……つまらぬ。
このような狂気の世界に突如落とされ、さて何をしようかといくら熟考したところで、
己の脳裏に吐き出される答えは、生前のそれと何ら変わりはない。
……何をやっても駄目であるなら、いっそ暴虐の限りを尽くして見せよう。
犯し、そして殺した。
しかし孫皓の飢えが収まる気配は無い。
この手が、この心が、更なる血を、更なる暴力を求めている。
……董卓に会うのはどうであろう。
非道の限りを尽くしたと言われる相国、董卓。
呉のラストエンペラーである孫皓すら敵わぬこの暴君にぜひ会い、酒池肉林の極意について
教えを請いたいと思った。
……彼に会えば、この渇きをどうにかしてくれるかもしれん。
女の所持品を回収すると、孫皓は恐ろしく歪んだ笑みを浮かべた。
【雛氏 死亡確認】
※雛氏の後を追っていた夏侯覇(
>>148)は、この陰惨な強姦殺人を見て吐き気を覚え、退散した模様。(孫皓は彼に気付いていません)
@孫皓【コンドーム10箱(使い道がわかってません) MP5K】
※女は犯して殺す、男はいたぶって殺すがモットー/董卓に会って弟子入りしたいと思ってます。
「誰もいませんね?入りますよ?」
「……どうぞ」
表で騒ぐ麋竺を止むを得ず招く王美人。
「ああ、これはすいません。しかしいけませんな、
こんな誘いに乗っていては命が幾つあっても足りませんぞ」
麋竺の方も内心ではほっとしているのだが。
「……私が乗っていたら?」
「ふっ憚りながらこの麋竺、腕に少々覚えがあります」
あの劉備陣営に所属していたのだ、逃げ足なら彼も結構なものである。
「……不自然」
「何がですかな?」
「……表情」
一瞬だけ麋竺が硬直する。
「はっはっは、それは疑りすぎですよ」
「……今少し厄介な事になってるから」
それだけ言って王美人は顔を横に振る。
「厄介?」
「……かくかくしかじか」
「まるまるうまうまという訳ですな、そんな事なら私にお任せあれ」
軽く胸を張ってみせる麋竺、少々のトラブルがあったとしても、
此処に女人が一人で夜半まで無事でいたのは事実だ、
なら自分も一緒に潜り込ませて貰えれば、今夜位は安心して過ごせるかもしれない。
「私の陣営には張飛様という最悪の酔っ払いがいましたからな、
そういった連中のあしらい方なら天下一です!」
「……最悪?」
「何しろ大酒飲みで短気で粗暴と三拍子揃っていましたからなw」
「……あの」
「心配する事はありませんよ、私からすれば日常茶飯事ですから」
そう言って麋竺は奥の部屋に入っっていった。
王美人も麋竺もまだ気付いていなかった、状況が変化していた事に。
@王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】
@張飛 【???】
@麋竺 【???】
※張飛は「私の陣営〜 の辺りで目が覚めていました。
「悪いな。まずはこうして知り合いから武器を奪うのが一番確実だからな」
「そ……そんな」
最後に口をパクパクさせながらそう言って、楊弘は斃れた。
「ふん、これなら少しは役に立ちそうだ」
狡猾な男の本性を現し、道具を確認する袁術。
「生き残るのは唯一人。そして残るのは俺だ」
【楊弘 死亡確認】
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
※現在長江河口。夜陰に乗じて寿春に向かいます。
楊弘は長江の河口、その北岸に急いでいた。
"ゲームが始まったら、長江の岸まで来い"
主君の袁術がこっそり伝えた言葉をもとに、慎重に慎重にそこに向かっていたのである。
暴君と呼ばれた袁術ではあるが、生存競争ならば強い。きっと何らかの策を講じてくれるはずだろう。
「殿!」
果たして、袁術は長江河口の北岸にいた。だが月に照らされ、無防備に立ったままである。
「来たか。遅かったな」
袁術は振り向かない。
「申し訳ありません。しかし、何分苦労したもので……」
そう言って、彼は主の下へ歩を進めていく。袁術は振り向き、楊弘に言葉をかける。
「そうか。で、お前の武器は何だったんだ?」
「はい、私の武器はこの、ウージーサブマシンガンとか言う新型の弩で……」
言いかけて、楊弘は身体が支点を失いぐらりと倒れるような感覚に襲われた。
「え?」
彼の眉間には小振りのナイフが突き立っている。彼自身、それを認知するのに数秒を要した。
「な、なんで……と、殿……」
袁術はあくまで冷たい表情のままで、腕を二閃する。
胸元に、そして喉に突き立つナイフ。
>>190へ。
始まりは一発のロケットランチャーだった。
直撃は免れたものの、張允は爆風で吹き飛ばされ民家に突っ込んだ。
劉表「うああっ!張允が!!」
文聘「劉表さま逃げてください!次がきます!」
襄陽城の西門を通る《只今迷走中》の4人を発見した《狂気の異民族》の金環三結が挨拶代わりとばかりにロケットランチャーを打ち込んだのだ。
金環三結「ちっ、外したか。威力は文句なしだがいまいち扱いづらい」
軻比能「逃がすものか!阿貴と越吉は回り込め、俺と金環三結が追い込む!」
越吉「はさみうちだな!」
ロケットランチャーが着弾した轟音は襄陽城内外に響き渡り、
これに触発されるように襄陽周辺に不穏な空気が流れ始める・・・。
羊[示古]を探し襄陽城内を探索していた杜預は少し離れた所からその場面を目撃した。
杜預「今の音は何だ?ああも簡単に人間を吹き飛ばせるのか?とんでもない武器が在るものだ」
ロケットランチャーの威力に目を見張る杜預であったがさらに驚くべき光景に愕然とした。
手榴弾を投げつけ、敵を追い込む軻比能の後方で熱心にカメラのシャッターを切る羊[示古]を見たからだ。
杜預「何をやっているんだあの人は!?」
早く羊[示古]殿を助けなければ!杜預は羊[示古]に向かって走り出した・・・。
諸葛均「徐庶さん、今の音は一体何でしょうね?物騒なものには違いないと思いますけど」
襄陽城内にて休息をとっていた《秀才と凡才》の2人。彼らは東門付近の民家にいたためこの爆音の正体を知らない。
徐庶「戦闘が起こっているのか。正直、貧弱な装備しかもっていない私達が出ていっても殺されるだけだろう、
ここは逃げの一手しかないな。これ以上怪我したくないしね」
それじゃさっさと逃げようか、と民家からでた彼らの目の前をオカリナを吹きながら猛スピードで范彊が走りすぎていった。
その音色に引き寄せられたのか武器を構えた阿貴、越吉の2人が走ってくる。
「こっちにも居たぞ!」「やっちまえ!」
徐庶(見つかった!それもあんなアホのせいで!)
懐からピストル型ライターを取り出し、諸葛均が声を上げる。
諸葛均「ち、近寄るな!こちらには新型の弩があるぞ!」
阿貴「むむ!」
越吉「それは厄介だな!」
歩を止め、物陰に隠れる2人。
徐庶(しかもこいつらまで!・・・まてよ)
諸葛均からピストル型ライターを奪い取り、つかつかと前にでると、徐庶は隠れている2人に聞こえるように話し出した。
徐庶「見たところ近接戦闘用の武器しか持っていないようだが、どうだろう、今ここで取引をしないか?」
阿貴「取引?」
諸葛均が抗議の声を上げる。
諸葛均「ちょっとなに言い出すんですか徐庶さん!!」
徐庶「大丈夫、私に考えがある。・・・そうだ。この新型の弩とそちらの銅の剣を交換しないか?」
越吉「この剣とその新型の弩を?」
徐庶「ああ。そのかわりこの場は見逃してくれ」
徐庶に聞こえないようひそひそと相談する2人。
越吉「どうする?新型の弩は欲しいが、あの2人を見逃せというのは・・・」
阿貴「なに、新型の弩を手に入れればこっちのものよ。後ろから頭にぶちこんでやる」
越吉「お前頭良いな!よし、それで行こう」
越吉「出てきたところを狙ったりはしないだろうな?」
徐庶「無論だ」
越吉「よしわかった!その取引に応じよう。1、2の、3でお互いに武器を投げる。ということで良いな?」
徐庶「ああ、構わない」
不満そうな諸葛均を尻目に徐庶は不敵に笑っている。
隠れていた物陰から越吉と阿貴が姿を現す。
そう遠くないところで爆発音がする。
越吉「ではいくぞ」 いち、にぃの、さんっ
越吉が銅の剣から手を放すのを確認すると、徐庶は前方に高くピストル型ライターを放り投げた。
そして、銅の剣を受け取るやいなや上方に視線を向けている阿貴に向かって踏み込み、切り伏せた。
越吉「阿貴!!貴様だましたな!」
越吉はピストル型ライターを手にするとすぐさまその引き金を引いた・・・シュボ!
阿貴、越吉を始末し、武器を回収した《秀才と凡才》の2人は爆発音の正体を確かめるため、
あわよくばその武器を手に入れるため今のところ一方的な戦闘が続いている方向へ走った。
【越吉 死亡確認】【阿貴 死亡確認】
《狂気の異民族/2名》
@軻比能【手榴弾×12個 海胆3つ】@金環三結【ロケットランチャー(残弾2つ) チョコレート十日分】
※見つけた奴は誰だろうと皆殺しです
《只今迷走中/4名》
@劉表【エアーポンプ】@張允[状態不明]【円月輪】@文聘【胡蝶刀】@カイ越【フライパン】
※襄陽城内を逃げ回ってます
《秀才と凡才/2名》
@徐庶[左脇腹・背中・右肩・右腕打撲]【銅の剣 鎖帷子】 @諸葛均【ピストル型ライター モーニングスター】
※《狂気の異民族》へ向かいます
@杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M93R(残弾20発)、開山刀】
※羊[示古]の生命の安全を確保することが最優先です
@羊[示古]【デジカメ&小型プリンター】
※命知らずの戦場のカメラマン化しました
195 :
追記:05/02/04 08:53:22
@范彊【オカリナ】
※雑魚武将の夢を乗せてまだ暴走しています。
「これは天の導きではないか」
古都・長安城内の一角。熱弁を振るっているのは呉の諸葛瑾。
彼は偶然その場に集った者に熱心に呼び掛けていた。
「貴方の気持ちは解りますけど」儚さを湛えた美貌を向ける甄皇后。
「余が世界を救う?」父親譲りのサル顔の袁耀。
「私はブタじゃない…」呉を滅ぼした水軍司令官の王濬。
「無理ですよ。絶対」冷淡につっこむ皮肉屋楊脩。
「間違いない!この未来の書物には君達が中華を救うと書かれてるんだ!」
諸葛瑾の持つアイテムは『西遊記』。三国志演義と並ぶ中国史上に残る名作小説である。
諸葛瑾「私は丸腰だし、生き残ることは難しいだろう。君達の手でこの悪夢を終らせてくれ。頼む…」
楊脩「まあ組むのに異存はないですがね」
王濬「同感だ。それにしても綺麗な方だ。聞くと見るでは大違い…」王濬は甄后の手を握ろうとした。
すると甄后の武器・チーフススペシャルが火を吹く。後ろの方で人の倒れる音。
王濬「はうあ」
甄后「分かりました。でも貴方も一緒に行きましょう」
諸葛瑾「しかし私は足手まといに」
袁耀「そちも我等の大事な仲間じゃよ」
感動する諸葛瑾は知らなかった。懐かしのドラマ西遊記では、三蔵の乗る馬も人間が演じていたことを。
《目指せ天竺/5名》
甄皇后【S&WM36】、袁耀【三節棍】、
王濬【馬鍬】、楊脩【錫杖】、諸葛瑾【西遊記グッズ・乗馬用鞭】
※正義感満々でシルクロードの入口涼州へ。
【陸遜死亡確認】
乗馬用鞭は陸遜の武器でした
ピーーーピローーピロローーーー
顔良「なかなかいい音出してるじゃねぇか。さすが歌姫つぅとこだな」
姜維「えぇ?あなた歌姫だったんですか?」
活躍年代がまるっきり違う二人は当然知り合っているはずもない
貂蝉「フフフ・・・顔良様なら私の生前していたことは覚えていらっしゃるでしょう?・
顔良「うぅむ、美しく賢くも恐ろしい女だと思ったものだったな。生前といえば・・関羽の野郎!
くそぅ、あの髭面、今でもむしゃくしゃするぜ!あの時あいつが話を聞かずにブツブツブツ・・・」
プーーピィィーーーーーーーーーー
顔良「なんだ!さっきのとは似てもにつかねぇ雑音が!」
ドドドドドドォォーー・・・・ピィィィィィーーーーーー
范彊「ぜぇはぁぜぇはぁぜぇはぁ・・はっ、またもや敵っ!もうだめぽ・・・バタッ」
貂蝉&顔良&姜維「・・・・・・・・」
《美男美女とおっさん》
貂蝉【蛇毒液、針5本、流星槌、月妖(笛)】&顔良【赤い扇子】&姜維【黄色い扇子】
@范彊[気絶]【オカリナ】
梁剛「そしてこれからどうするんだ?」
馬騰「前半は利害が一致する奴らを集めたいが、親や知り合いだろうと攻撃してくる可能性がある。
見極めが大切だ、それに数が多いから誰かと戦っていたら第三者を呼んでしまったりする。
そして後半のためにまだ武器は温存しておいたほうが良い、自分達の土地勘がある場所で隠れておこう」
孫乾「まぁそうですね、劉備様はほって置いても死にそうにないですし隠れましょうか」
梁剛「袁術様も紀霊や楊弘に頼ってそうだしなー、山賊コンビとは無理だし」
その頃
>>191>>190のような事になっているとは、考えもしなかった。
馬騰「取りあえず涼州だな、韓遂には会わないようにしよう」
孫乾「まぁ端っこが妥当ですね、みんなそう考えそうですが」
梁剛「まぁ、ひっそり隠れるか・・・」
孫乾「梁剛さんが先頭頼みますね、後見張りも」
梁剛「了解、了解まっかせなさい!死ぬのが怖くて袁術様についていけるかぁ!」
馬騰「いざという時は、宜しく頼むぞ」
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛【パチンコ屋のチラシ等】
※取りあえず涼州に行きます。
鬱蒼とした森に漂う強烈な酒臭。欲をあらわにしていた人間たちにとっては刺激が過ぎたようだ
廖化「ほほぅ、まさかこんなことになるとはな・・」
楊秋「やった!酒酒酒ぇ!いっただkうわvふぇdbg」
廖立「どけ、カス!よっしゃ、こんなの二度と味わえないかとおmうわ何をズガガガガガdwfghkwcwvg」
孫翔「ははは、悪いな。酒は俺が頂いた!あーーひゃひゃひゃひゃ」
廖化「 よ か っ た な 。 T H E E N D だ ボカッ」
廖化「まさかあんな風になるとはなぁ、ククク・・・アーヒャヒャヒャ!待ってろ女!イカせてから嬲り殺しにしてやるよ!」
【楊秋、廖立、孫翔死亡確認】
@廖化[蛇毒免疫]【ドメーヌ・シュヴァリエ、缶ビール72本、マシンガン、胡椒一袋、雷切】
※鬼ごろしは放置してます。誰か臭いを嗅ぎつけるかもしれません
洛陽からこっちへ逃げてくる奴もういないな
6人を狙撃し2人を倒し4人に逃げられた
まったく無様な戦いだ 圧倒的に有利な態勢から攻撃したのになんてざまだ
そろそろ潮時だな ここから引き上げるか
それにしても奪ったのが変なコイン2枚とは運も翳ってきたか
場所を変えて一からやり直しだ
潼関?らしき建物の上から長安へ向かう人を狙撃していた曹性は獲物が無くなったので荊州へ向かうことにした
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤 ケイオス・コイン×2】
【顧劭 顧承 死亡確認】
灼熱南蛮で歩く五人の武人達
阿会喃「着ーいた着いた、南蛮だ。」
尹黙「あ・・・暑い。」
于毒「いや・・・これは熱いだな・・・。」
尹黙「ちょっと待った、あなたは誰ですか!?」
于毒「誰って・・于毒さ!!最初からいたじゃん!!」
閻圃「そんな事・・・どうでも・・いい・・です・・死・・・ぬ・・・」
王平「しっかりしてくだされ!!閻圃殿!!」
阿会喃「みんな弱ぇーなぁー、おれ、知り合い探してくっから。」
一人元気な阿会喃は、他人の心配もせずにうろうろすること小一時間・・・
阿会喃「ちゅー訳で、こんな人たち連れてきました!!」
朶思大王「私は別にかまわないが・・・装備も不安だしな。」
木鹿大王「拙者はどうぶつがいれ・・ば・・(見目麗しくたくましい闘犬!!)
よし!!仲間になろう!!」
兀突骨「儂も構わんが、飯は人の三倍は食うけんのぉ!!
よろしくたのむぞぉ!!
あと剣がずいぶん光っちょるんじゃがのぉ!?」
尹黙「・・・め・・めまいが・・・」
阿会喃「大丈夫か?」
人数は反則的に増えたが・・・さて、一行の旅はまだ続く・・・
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》結成
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于禁【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】&
王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&朶思大王【マルポロ】&
木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※成都方面に向かい、出会った者はメンバーの知人でない限り積極的に攻撃
曹真「ぺろぺろぺろぺろぺろぺろ・・・」
曹植「真、うるさいぞ。」
曹昂「まあまあ、植、おちつけ、おまえの金貨の手がかりは何か
見つかったのか?」
曹安民「ああ、何でも、許昌、長安、鄴(ギョウ)に3枚ずつ有るらしい。」
曹爽「うーん・・・じゃあ、とりあえず長安、許昌、鄴の順で回っていこう。
そこら辺なら曹操殿もいられるだろうし。」
曹植「コレクターズ・・・?」
《五重曹/5名》
曹昂【スモークグレネード×10個】曹安民【鉄鞭】曹植【ケイオス・コイン(残り9枚)】
曹真【ぺろぺろキャンディー1年分】曹爽【火炎瓶×5本】
※曹操、血縁者、信頼できる魏時代の部下とケイオスコインを捜して長安方面へ向かいます
孫皓が森の中に一人たたずむ孫尚香を見つけたのは月の明かりの美しい夜のことであった。
なにやら重たそうな荷物を椅子に座っていて、目線はボーっと宙をさまよっている。
(とりあえず、殺すか)
何故か、犯して殺す気にはならなかった。
傾城の美女とも言われる雛氏を犯したばかりだからか、
はたまた自分と彼女の間に血の繋がりがあることをなんとなく感じたからか、性欲は感じなかった。
(先程手に入れたコレを、使ってみるか)
そういって取り出したのは、雛氏の武器であったMP5Kではなく、エルマ・ベルケ MP40。
その、かなりアタリの位置にある武器は、元々は、曹熊の支給されたものであった。
しかし不幸にも孫皓に目をつけられてしまい、彼に後ろから狙撃され、一度も使うことなくこの世を去ったのである。
(じゃあな、オネェちゃん)
額の辺りに狙いをつけ、引き金を引こうとする。そのとき。
「そこで、何をしている。」
気配を完全に消して、いつの間にか自分の真後ろにいた男に驚く。
銃を向けようとするが、あまりの動揺に手がもたついてしまう。
隙を見た関平は偃月刀の柄の部分で、孫皓のMP40を叩き落した。
「ひ、ひぃッ!!!」
急いで自分のもうひとつの武器を取り出し、反撃を試みようとするが、それよりも早く関平の偃月刀がうなり、孫皓の首が胴から離れていった。
「ちょ、ちょっとなんの騒ぎよ!」
やっと異変に気が付いた孫尚香が関平の傍にやってきた。
「あ、狙われていたので…うっかり殺してしまいました。」
「うっかりって…」
虫一匹殺さないような顔をしていて、意外と簡単に言うものである。
まぁ、もともとこの男は武人で、以前は戦場に出て敵の首を山ほど取ってきて功を上げてだろうが、
孫尚香はなんとなく、不思議な違和感を感じた。
(なるほど、敵なら問答無用で殺しちゃうって訳ね。)
自分は、どう思われているだろうか。半ば押し切るようにして仲間になった自分は。
倒れている孫皓から武器を拾う関平をおもわずジッと見つめてしまう。
首を斬って殺したせいか、大量の返り血を浴びてしまっている。
「…なにジロジロみてんですか。」
「…っ、別に。」
「まぁ、いいですけど。それより、コレ持っててください。」
「え?」
そう言って渡されたのは、元は雛氏のものであったMP5K。
「新型の弩みたいなやつなんですけど…アイツ2つ持ってたんで。」
「え…なんで…」
「あ、ちゃんとそっちの方が軽いから大丈夫ですよ。貴方なら持てるでしょう。
あともう一個ヘンな箱があったんで、そっちも預けますね。なにか仕掛けがあるみたいだし。」
「そうじゃなくて…」
こんな殺傷力の高い武器、いくら二つあるからといって簡単に預けようとするなんて。
(もしかして、結構信用されてるのかしら…)
「どうしました?」
最初に会ったときと同じ、けれども、すこし柔らかくなったような目で自分を見つめ返してくる。
(あたしって、かなりイイ仲間見つけちゃったみたいね)
「別に持ってあげてもいいけど、そのかわり、あたしの荷物は貴方が持ってよね。アレかなり重いんだから。」
「え、戦うの私なのに…」
「なんか文句あんの?」
「…ないですけど…」
《尚サマと平タン/2名》
@孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】
@関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
@【曹熊 孫皓 死亡確認】
※関羽を探して益州に向かいます。
曹丕は烏江にいた。何となく、父の、そして自分の夢を阻んだ憎き大河を見たかったからだ。
ここまで一人で来たのは、それなりに自分の立場をわかっているからでもある。
曹家に対して厳しかった自分は、同族からも信用されないだろう。
頼みの四友も、一人は死に、他の三人も行方は知れない。
「後は……せいぜい曹真、夏侯称あたりか」
信任していた曹真、幼少時代の親友の夏侯称なら、背中を任せられるか。
少なくとも、他の兄弟が考えるようなかつての部下を探す策は、愚策極まりない。
「曹孟徳に魅かれて集った者達を、その子供や親戚如きが扱えるとも思えん。少なくともこんな世界ではな」
腰に提げた剣。通称草薙の剣、天の叢雲という刀の一種らしい。
「ふむ」
立ち上がる。緊張は思ったよりは無い。
「ではそこに居る男、出てきたらどうだ? 先程から殺気が隠しきれずに猛っておるぞ」
振り返り、寂れた漁村の一軒家に向けて声をかける。
すると、朴訥な造りの斧を構えた男が現れた。
「我が名は凌操。小僧、名を名乗れ」
その男は孫家に仕えた凌操だった。重々しい口調に、殺気が満ちている。
「曹丕。曹操の息子だ」
「……ふ、手柄首には充分だ」
斧が上段に構えられる。
「甘く見ぬ事だな。天下を継ぐ者には、それなりの資質がある事を教えてやる。来い、木偶の坊」
短く答え、刀を抜く。会話はそれっきり無かった。
一撃、二撃、三撃。
力に任せて斧を振り回す凌操と、刀で受け流す曹丕。
得物の違いもあってか、勝負はほぼ互角だった。
「さてさて、どうしたものか」
やや劣勢になりながらも、曹丕は実に楽しんでいた。
一度間合いを取ると、迎撃を読んでから、突っ込む。
@曹丕【天の叢雲】
vs
@凌操【大斧】
※烏江にて、両者一歩も引かぬ激戦。
楊奉は洛陽から東へ出てから、ひたすら歩き続けていた。
業βをを通り過ぎてさらに東、ここは黄河流域の辺りだろうか。
「ふう、少し休むか」
大木に背もたれになって休んでいると、遠くからやってくる人影が見えた。徐々に近づいてくる。
「どうやら次の獲物がいたようだな」
楊奉も身構えて、すぐそばまでやって来た敵と対峙する。
「お前は、袁紹軍の張[合β]だな…?」
「その通りだ。死んでもらうぞ」
そう言いつつ銃を構える。
「俺がここらで敵を殺せば、十分に生き残れるからな」
「…お前が私を殺すのは勝手だが、その程度で生き残れるとはな」
「なんだと?」
「考えてもみろ。例え銃があったからとて、貴様が関羽や呂布、曹操といった連中に勝てると思っているのか?ましてや、銃に頼っている様な男が」
「俺が最後まで生き残れないとでもいいたいのか」
張[合β]はふん、と鼻で笑うと、
「そんな事より自分の身を心配したらどうだ?もっとも…」
そう言うと、張[合β]は自分の銃を地面に落とし
「貴様如きこれで十分だがな」
そう言って金属バットを手に持った。
「やるしかないのか…」
楊奉も青龍堰月刀の柄を握り締め、相手に向かって行く。
一合、二合、三合、と打ち合っていく。
「どうした!威勢があるのは口だけか!」
張[合β]は金属バットを振り回し、逆に楊奉は青龍堰月刀で防いでいる。
「ぐ…」
しかし防ぐのが精一杯の様で、じりじりと後退していく。
十数合余り打ち合った末に、一際力強い張[合β]の一撃に、楊奉は耐え切れず、大地にその身を投げ出した。
「これで終わりだ!」
張[合β]はそう叫び、金属バットを振りかぶって倒れている楊奉に向かって叩きつけた。
しかし、倒れていた楊奉はすぐに態勢を立て直し、素早くその降ってくる得物を避ける。
ズン!という大きな音と共に金属バットは叩きつけられたが、ダメージを与えたのは地面のみだった。
「!」
周りを見ると、楊奉はすでに張[合β]の横をすり抜け駆け出して行った。
「悪いな!」
そう言いつつ、走っている楊奉は片手で持っている青龍堰月刀を軽く振り下ろす。
見ると、楊奉の振り下ろした地面には張[合β]の銃があった。
しかしその一撃で無残にも銃は叩き壊されていた。
「おのれ!」
怒った張[合β]はすぐに後を追おうとするが、地面に刺さった金属バットが抜けない。
彼が勢い良く引き抜くと、その拍子で倒れてしまった。
その間に楊奉は遥か彼方にまで逃げていた。
しかし頭に血が上った張[合β]は、すぐにその後を追いかけて行く。
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
※三八式歩兵銃は破壊されました。楊奉を追跡。
@楊奉【青龍堰月刀】
※さらに東へ向かって逃げます。
「あー、重い重い重い重い重い重い」
司馬彪、字は紹統。司馬睦の子で、司馬懿の弟である司馬敏の孫である。ちなみに司馬攸より一つ年上。
若いときは放蕩ぶりのため勘当されたが、成長してから歴史書編纂にいそしむようになった。
彼の著した『続漢書』はほとんど失われたが、高い評価を受けたという。ただ、「志」の部分だけは、
范曄の『後漢書』に付されて現存している。
「普段なら大喜びなんだけど」
司馬彪はつぶやく。ザックの中は金の板。無地に、ただ「999.9」の刻印が押されている。
同封されていた説明書によると、天竺の言葉(アラビア数字)で九割九分九厘九毛の
純度を誇る黄金であるという意味だそうだ。
言われてみれば、飾り気こそ全くないが、皇帝の財宝にも劣らぬ気品ある光を放っているような気がする。
だが、このような場で、金をいくら持っていても何になろう? どうやら、遊蕩にふけることも許されないらしい。
それでも、回りの様子を脳裏に刻み込むことは忘れない。
『どこも廃墟だ………我々以外誰もいないのか』
戦乱で廃墟となったのではない。ついさっきまで、人通りがあったような雰囲気なのに、
人間の姿だけが見えないのだ。許昌にも、立ち寄った町にも。しかも、距離があまりにも近すぎる。
『どうなっているのだ……狐や狸の類いの怪異なのか?』
思案する司馬彪の後ろに、一つの影が迫りつつあった。
@司馬彪【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×40)】生存確認
司馬彪は荷物の重さと前方に気を取られていた。
パン。…ズゥ――――ン
火を噴くような音とともに、司馬彪の背中に衝撃が走った。
…どさっ。
い、今のは何なんだ。これが新手の弩か。
とたとたとたとた。足音が近づいてくる。
「よし、仕留めたか」頭上で男の声が響き、無造作にザックに手を入れようとした。
「何をする!」
司馬彪が起きあがると、男は狼狽したのかしりもちをついた。
「糞、完璧に命中したと思ったのに…どうやら口ほどにもない武器のようだな」
「だれだ!」
「貴様こそ誰だ」
「姓は司馬、名は彪、字は紹統」
「ほほう、司馬家のひよっこか。貴様の家が天下を我が手にしたのはわしの功績であるというのに」
男は名も名乗らず起きあがり、得物を司馬彪に向けようとする。
「手始めに屠るには適当だろう」
「こいつめ!」
司馬彪はとっさにザックを持ち上げ、男の頭にぶつけた。男は得物を取り落としてしまう。
「こいつめ! こいつめ!」
がんがんがんがん。男の脳天に、金の延べ棒を撃ち込んで行く。
「ぐ…ぐはっ。貴様ごときに…」男はついに血まみれになって倒れた。
「や………やってしまった」
司馬彪は気が付くと、どっと疲れが出た。一つは、このような重いものをとっさに振り回したこと。
もう一つは、身を守るためとはいえ、訳のわからぬ殺戮に乗ってしまったことである。
だが、その男はまだ死んではいなかった。へたり込む司馬彪の後ろに回り込み、
一気に仕留めるため起きあがろうとした。
ぼうっ。
だが、数瞬のちには、男の身体は炎に包まれていた。
「なぜ………だ………………」
――――――――――――――――――――
「金の延べ棒が盾代わりになったのか…」司馬彪は改めてザックを見直す。ところどころ
溶けかかり、くっついてしまった延べ棒が、確かに攻撃を受けたことを物語っていた。
「どうして敵国の私を助けてくださったのですか」
司馬彪は韋昭に向き直っていった。
韋昭、字は弘嗣。呉の歴史家だが、直筆が孫晧に疎まれ殺された。
「…国こそ違え、志を同じくする人間ですからな」
歴史を、記録する。そのためには少しでも協力できる相手が欲しい。
「いずれわしは殺されるだろうが、この歴史までも後世に残せぬようでは恥じゃ。どうか手伝って欲しい」
司馬彪はなるほどと思った。
「その話、わしも一つ乗らせてくれぬか」
そこへ、二人に声を掛けてきた男がいた。
@韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】生存確認
【鍾会 死亡確認】
「わしは魚豢という者」
二人ははたと手を打った。『魏略』の著者だ。
「ええ、いい加減な内容で書き散らしているそうですね」
「こら、筆力があると言え。東は裸国・黒歯国(東南アジアとも南米ともいう)から、
西は大秦国(ローマ帝国)まで調べたのは他にいるまい」
大秦と聞き、韋昭は反応した。
「そういえば、この得物は拂菻国(東ローマ帝国)の武器だそうですが、ここは古の大秦とか…」
「何と。やはり違う時代が入り交じっておるのだな。ここを調べれば、わしらの知らぬ四海の秘密が
分かるかも知れぬ。どうだ、異論はないな?」
魚豢はすっかり乗り気である。
司馬彪や韋昭も、魚豢を特に避ける理由はない。むしろ、同じ専門分野だから下手な武将よりは
つき合いやすいだろう。魚豢は満足そうに頷いて言った。
「これで、魏と晋と呉の歴史家がそろったわけだが」
となれば、あとの一人は当然。
「蜀の陳壽殿を探そう」
「ところで、魚豢殿の武器は?」
「四海を見渡せる鏡だそうだ。遠くを見張るのに便利だろう。天地が反転するのを除けば、役に立つぞ」
@魚豢【望遠鏡(口径6センチ、倍率は40倍固定)】生存確認
《三國志歴史家/3人》
司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×40、溶けかけ)】&韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢【屈折式望遠鏡】
※黄河の南。とりあえず陳壽を仲間にします。
>>214 魚豢【屈折式望遠鏡】
魚豢のアイテムはこちらの表記で固定します。
「やべ〜よ〜。俺もう死ぬわ。」
勇気が20以下になった武安国は自殺を考えていた。
「飛び下り、首吊り、割腹、服毒、焼身、入水・・・」
どう死のうか考えていたら目の前に人の原形を留めていない死体があった。
「もぉ、や〜め〜ろ〜よ〜」
武安国はその場から逃げ出した。
「はぁはぁ、もう死の。首吊りに決めた。」
自殺を決意した武安国は首吊りの準備をしようとした。
「でも首吊って死ぬと体の穴という穴から液体がでてキモい(気持悪いの略)からな。
せめて失禁しないようにオシッコしてから死のう」
そう呟きながら携帯トイレを取り出した。・・・シャー、ジョボジョボ・・
「あぁキモい〜(気持いいの略)やべ〜よこれ!」
なんだかまだがんばれる気がした武安国はスキップしながらまた呂布を探し始めた。
@武安国【携帯トイレ(尿入り)やる気100%(1レスにつき1減少、0で自殺、放尿すると全快します)】
キンッカキンカキン
雷薄「オラオラどうしたぁ!さっきまでの威勢はどうした!」
陳蘭「手負いとなめてもらっては困るな。我々とて泰山の聖賊様だからな」
疲労もあってだんだんと押されていく月英。しかしまだなんとか・・・・
月英「くっ・・・・あ・・・・・いやっ、離しなさい!」
もう一人の男、魏続。頭を打って倒れていたはずなのに・・・、しかし彼は昏倒するどころか覚醒していた。
武芸が立つとはいえ所詮は女。技はあっても力はない。大の男に羽交い締めにされては動けるわけがない。
魏続「今だ、かかれ!」
雷薄「この時をどれほど待ったか!俺は上やるから、陳蘭貴様は下だ」
みるみるうちに衣服を剥ぎ取られ、孔明以外には見せたことのない裸が露になる。
月英は恥辱で身をよじらせたがどうにもならない。乳房を揉みしだかれ、下半身にも手が伸びてきた。
月英「あぁ、こんなことならいっそ死んでしまいたい・・・こんな遊戯に乗せられたがために・・・」
雷薄「何か言ったか?お前にゃまだまだやってもらわなきゃならんことが沢山あるんだからなぁ」
月英「あ・・・・ぁ・・・・」
意識が薄れてゆく・・・・
@月英[全裸、昏迷、山賊一派に束縛]【なし】
《山賊一派》
雷薄[左腕骨折]【青銅の剣】&陳蘭【鉄爪】&魏続[覚醒中]【レイピア、鉄の盾】
袁紹様と私の名前は近いように見えて遠い。
私の名前が呼ばれ、走って来たが近くに袁紹様も袁紹様の死体もない。
生きていることは確かだと思う、死んだという何かが来ていないから・・・
「・・・浅はかな馬鹿達だな。」
高い木に登って袁紹様を探していたら、近くで男達が女を襲っていた。
自分の武器だと一人ぐらいは殺せるかも知れないが、全員殺せる自信はない。
近距離だとあきらかにこちらが負けるのは目に見えている。助けは・・・
「自称正義の味方がそう簡単に現れるはずもない、あきらめろ女」
知らない女はとうとう捕まり、服を脱がされ全裸になっている。
「あぁ、こんなことならいっそ死んでしまいたい・・・こんな遊戯に乗せられたがために・・・」
知らない女の声が聞こえる、あきらめたような感じの声だ。
「相手だって、お前のために全力で戦っていた。その代償に腕を骨折した奴がいる。
お前は一人の男をこんな早期に骨折させる事により、勝てる可能性を消した。あきらめろ」
「あ・・・・ぁ・・・・」
どうやら女は、気絶したらしい。
「・・・」
男達と女のために念のために回りを見張っておいてやろう
正義の味方が来れば、男達を威嚇し逃がしてやろう、一方的な虐殺はみたくない。
男達に加わろうとするような奴は、威嚇して追い払おう、この男達の人数以上は死にそうだ
審配【スナイパーライフル】
「それにしても何故私はこのような状態に・・・?」
※何か妙な状態になっている模様
趙雲は長安にいた。
彼は劉備に会うまではこのゲームの方針を決めるつもりはなかった。
だからとりあえず人の集まりそうな所へやって来たのである。
―案の定、人を見付ける出来た。蜀将、呉蘭であった。
呉蘭も趙雲に気付いた。親交が無かったわけではない呉蘭相手に趙雲は完全に油断していた。
「動くな」
呉蘭は支給品、ザウエルP228の銃口を趙雲に向けてそう言った。
「‥っく、何故だ!?呉蘭殿!」
「何故って‥笑わせるな趙雲。この遊戯はそういうルールだろうが。」
(っち、甘かった。同じ劉備配下でも安心出来んということか。ならば!)
趙雲は持っていたバーバリアンダガーを呉蘭に投げ付けた。
バーバリアンダガーは呉蘭の肩に命中した。
「くそっ!これでもくらえ!!」
呉蘭は銃を乱射しだした。趙雲は建物の影に隠れようと走った。
「このっ‥ちょこまかと!」
始めて使う武器なのでうまく操れず弾ばかりが無くなっていく。
カチカチ カチ 「撃てない!なぜ?」
弾の存在に気付なかった呉蘭はあっという間に全弾撃ち切ってしまった。
「隙あり!!」
趙雲の蜻蛉切は呉蘭の心臓を貫いていた。
「ふぅ、危なかった。しかしこれで誰も信じれなくなったな。‥もしかしたら劉備様も‥」
趙雲は一人で戦うことを決意しようとした。その時
(ん?・・・あれは・・)
彼の視界に飛び込んだのは劉岱を背負った李典であった。
(馬鹿な・・あれでは殺してくれと言ってるようなものだ。なぜ他人を助けようとする!?)
李典の無謀な行動に興味を持った趙雲は李典に近付いていった。
「はぁ、はぁ。もう少しです劉岱殿。頑張って下さい。」
李典は根拠のないことを言って劉岱を励ました。
事実長安に治療できるものは無い。そういったものはだいたい献帝が処分したのだ。
「待たれい。」
後ろから急に声をかけられた。振り返ると一人の偉丈夫。趙雲がそこにいた。
(これまでか・・劉岱殿、申し訳ございませぬ。)
「元劉備配下の趙雲だ。お前の名は?」
「お前が趙雲か。俺は李典だ。この状況ではもうどうにもならん。殺せ。」
「李典‥魏将か。なぜそいつを背負っている?もはや助かる状態ではない。」
「貴様の知ったことではないが教えてやる。一人でも多く仲間が必要、ただそれだけだ。」
「なぜそうまで仲間が必要なんだ?」
「・・この戦いを止めようとしただけだ。」
「止める?この首輪がある限りどうにもならんぞ。」
「そんなことはわかってる。だが何か方法はあるはずだ。それを探すための仲間だ。」
(本気か?そんなこと出来るはずがない。)
「わかったら殺せ。殺す気がないならどけ。急いでるんだ。」
「・・・(さぁどうするかな)」
【呉蘭死亡確認】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
@李典【コルトバイソン/2発】
@劉岱(頭部重傷、死の瀬戸際)【アーミーナイフ】
※趙雲は李典を殺そうと思えばいつでも殺せます。
諸葛亮と司馬懿に捕まっていた小喬は、密かに脱出の準備を進めていた。
彼女に支給された武器、『女子高生セット』を、最初はハズレの使えない武器だと思っていた。
セーラー服は何故かサイズが大きすぎて着ることは出来ないし、プリクラ帳、携帯電話なんかも使えない。
唯ひとつ、化粧ポーチの中に入っていた小さな剃刀だけは、ささやかながらも殺傷力があるようで、袖の先に仕込んでおいたのである。
いくら簀巻きにされているからといって、すべての部分が拘束されているわけじゃない。指先ぐらいなら、何とか動く。
先程まで自分を監視し続けていた二人も、反抗しないのが分かると、注意を向けなくなっていた。
何事か話し合っていたが、今では疲れからかウトウト眠そうにしている。
脱出するのなら、今しかない。
音を立てないように、少しずつ蓑を切っていく。あと少し力を入れれば、完璧に解けそうだ。
今いる民家の扉に、錠は掛かってなさそうだ。扉の近くにおいてあるのは、自分の荷物だろう。
武器は使えないが、水と食料は必要になるはずだ。
もう一度二人を確認する。良し、完璧に気を抜いている。
(えいっ!!)
小喬は懇親の力を込め、蓑を引きちぎる。音に気付いて諸葛亮と司馬懿がこちらを振り向くが、
それよりも早く小喬は、立ち上がって、扉のほうへ向かって一目散に走り、荷物を取って消えていった。
司馬懿「ち、逃げられてしまったな。諸葛亮、追うか?」
諸葛亮「いえ…相手が女でも私たちではもう間に合わないでしょ。下手に目立つと危ないですし。
それより、私たちもそろそろ行動しましょうか。」
司馬懿「うむ…しかし私たちを出し抜くとはたいした女だな。人間、やる気になればずいぶんな力が出るものだ。」
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
「おい軻比能ッ!貴様が考えも無しにポンポン手榴弾を投げるモノだから、ヤツ等を見失ったではないか!?」
「なにを!?そもそも貴様が初弾をキッチリ命中させてれば、こんな手間をかけずに済んだのだゾ!!」
「なんだと!俺のせいにするのか、このヘッポコ野郎ッ!?」
「あぁん?ホントの事を言って何が悪い、このフニャ○ン野郎!?」
共に大味な武器のため、かえって劉表ら4人組を見失う格好となった軻比能&金環三結。
こうなると、元々の出身地が違うのと、仲裁役たる阿貴・越吉が不在の為、2人は急にいがみ合い始めた。
そしてその後ろには、建物の影に身を隠しながら、一心不乱にシャッターを切る羊[示古]の姿があった。
───パシャ!
撮影した画像を確認する羊[示古]。 液晶画面には、言い争う軻比能と金環三結の姿があった。
「‥‥‥醜いな。」
ボソリと呟き、速攻でその画像を消し再度カメラを構え直す。
『‥‥‥獣性に身を任せた者の姿は、こうも醜い物なのか。』
普段気付かなかった人の表情の美醜が、この機械を使えばハッキリ記録する事が出来る。
『次はもっと良い表情を撮りたいな。』
ディスプレイには映し出されないが、彼の脳中には、確かにその“良い表情”が映し出されていた。
───陸抗、杜預、そして彼の任地・襄陽で出会った将兵・民の笑顔が‥‥‥。
‥‥‥不意に、声がした。
「羊[示古]殿ーーーッ!!!」
声の主は、掃射音を響かせながら駆け寄ってくる。
先程まで言い争っていた男たちは、サッと物陰に隠れ、その攻撃をやり過ごす。
杜預のその姿を見た時、羊[示古]は感じた。
『あぁ‥‥‥彼は私に撮影される為に、ここに来たのだ』と‥‥‥。
人が聞けば笑うであろう。しかし、今の杜預の真っ直ぐで澱みのない表情は、まさに羊[示古]の求めていたそれであった。
だから立ち上がり、一枚シャッターを切って答える。
「来いッ杜預!!」
───その姿は、勇敢に真実を追い求める戦場カメラマンのそれと、都督荊州諸軍事として戦場に挑む将帥としての
それを兼ね備えた、まさにカメラに収めるべき勇姿であった。
「クソ、新手か!?」
「おい軻比能、東の方からまた来るぞ。」
「さっきの4人組か?」
「いや違う。今度は2人だ。」
「あぁん!?阿貴と越吉はどうした?さっきから全然姿を見せんじゃないか?」
「俺に聞くな!こっちが聞きたいくらいだ!?」
「クッソー!ふざけやがって!何人束になろうが、俺様一人で十分よ!!」
「あっ、待て軻比能ーーッ!!」
「じょ、徐庶さん。見つかったみたいですよ!」
「安心しろ諸葛均、さっき轟音を撒き散らしながら駆け抜けていった男の事を忘れるな。
アイツの存在が気になって、ヤツ等おいそれとは仕掛けてこないハズだ。」
「‥‥‥‥真っ直ぐこっちに向かって来てますけど。」
「‥‥‥‥‥‥えっ?」
※羊[示古]と杜預の合流により、新チーム結成。
《記録すべき戦場の姿/2名》
@羊[示古]【デジカメ&小型プリンター】@杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M93R(残弾20発)、開山刀】
※取り敢えず現状打破?
《狂気の異民族/2名》
@軻比能[激怒]【手榴弾×10個 海胆3つ】@金環三結【ロケットランチャー(残弾2つ) チョコレート十日分】
※途中の戦闘で、手榴弾2個消費。軻比能が《秀才と凡才》に向かって行きます。
《秀才と凡才/2名》
@徐庶[左脇腹・背中・右肩・右腕打撲]【銅の剣 鎖帷子】 @諸葛均【ピストル型ライター モーニングスター】
※《狂気の異民族》へ向かいます。
《只今迷走中/4名》
@劉表【エアーポンプ】@張允[状態不明]【円月輪】@文聘【胡蝶刀】@カイ越【フライパン】
※襄陽城内を逃げ回ってます。
混迷する襄陽城に一人の男がやってきた。
彼は西門をくぐると、大穴があいている民家が目に付いた。
民家に入ってみると男が一人倒れている。
頭から血を流し脚が尋常ではない方向に曲がっている。
しかし、かろうじて生きてはいるようだ。
先程聞こえた爆音のせいか?
まあいい、襄陽に来た目的はただ一つ。
奴ならまず間違いなく、ここに来るはずだ。
もうこの世界のどこにも居ない主君の仇が。
その男を殺し武器を奪い、ふらりと襄陽の中心にむかって歩き出す。
「まっていろ劉表!孫堅様が果たせなかった復讐を、ワシが今ここでしてくれる!」
【張允 死亡確認】
@黄蓋【短戟、円月輪】
《只今迷走中/3名》
@劉表【エアーポンプ】@文聘【胡蝶刀】@カイ越【フライパン】
※襄陽城内を逃げ回ってます。
貂蝉「しかし・・・やはりここは激戦区・・・まぁあなた方のような頼もしい方々がいれば心配いらないでしょうけれど」
目下襄陽の城では先ほどから乱闘が続いている。今も戟を持った男が入っていったところだ。
姜維「接近戦は得意だが・・・新型の弩ではなす術がないしな・・・、ここは誰からか奪いたいものだ」
顔良「あの城の中の奴が誰か持ってんじゃねぇか?」
貂蝉「でもあそこに乗り込むのは危険です。ここはやはり単体を・・・・」
范彊「ウーーンウーーン」
顔良「この男はどうしよう」
貂蝉「寝かせておいてよいのでは?それでは・・もう少し北に向かいましょうか。」
《美男美女とおっさん》
貂蝉【蛇毒液、針5本、流星鎚、月妖(笛)】&顔良【赤い扇子】&姜維【黄色い扇子】
※新野、宛方面へ向かいます
@范彊[気絶]【オカリナ】
慎重に慎重に。
そんな感じで歩いているのは、韓当と程普の二人である。
先程の死亡者放送ではいきなり孫堅の名が呼ばれ、動転してしまったあげくに南蛮風の男女に襲われかけてしまった。
「どうだ? 撒いたか?」
「おそらく」
長江沿岸から、柴桑を通って華容道まで。
必死に逃げてきたせいもあり、少し息が上がっている。
「それで、これからどうする?」
韓当が聞く。
「第一は孫堅様の敵討ち。第二にかつての仇、劉表一派らの殲滅。だが……」
「だが?」
「こんな夜更けでは少し厳しいか。もうすぐ放送とやらがあるだろうから、まずは長沙に向かい、情報を得る為に待機せぬか?」
程普の提案に、韓当も頷く。
「そうだな……。あるいは黄蓋や若君と会えるかも知れぬ。そうしよう」
「ああ、危険ならば一度交州まで退くという手もあるからな」
《古参二人/2名》
程普【ショートスピア】&韓当【短銃(弾七発)】
※長沙へ。長沙に入れないようなら交州へ。
正直、さほど興味は無かった。
死んだ者や知らぬ者が時代を超えて集まるなど、妖術でさえ出来る事ではない。
だから、適当に歩いて適当に食い、適当に寝ていた。
だが、知った名前がいくつか呼ばれ、消えていく。それで少しは起きる気になった。
このまま寝ているのもつまらぬ。ではどうする?
かつての主の下に馳せ参じるか。それともかつて信じた最強の武を探すか。
あるいは、自らが最強の武を極めるか。
考えて、一番最後の案も悪くないと思った。
自分の得物は双鉄戟だった。
とりあえず、適当に歩いて適当に戦ってみよう。
かつて、自分はやりたい事の殆どはやりつくした。
残された目標、自分が時代の最強の武となるのを目指すのも良いかもしれない。
では起きようか。じきに夜明けだ。
@張遼【双鉄戟】
※自分が最強の武たらんとしています。まず合肥へ向かいます。
229 :
大喬:05/02/07 12:23:01
目覚めた時、私はどこかの洞窟にいた。そしてそこには伯符様がいた。
「おう、起きたか。大丈夫か?」
「あ、はい・・何ともありません。・・まさかこんな所で伯符様に会えるなんて・・・」
夢のよう。そう言いたかったが言葉が出ない。でも今度は恐怖じゃない。嬉しくて、だ。
「まぁ探してたからな。しかし恐かったろう。失禁するほどだ。はっはっは。」
「えっ・・あ、その・・・」
自分が失禁してたことに気付き何も言えなくなった。
「あの状況じゃしかたない。気にするな。わはは。」
笑われて恥ずかしくなった。が、この異常な世界で、この空間だけは安心出来た。
「ははは。顔が赤いぞ。気にするなと言ったろう。・・どうせ死ぬ身だ。」
何を言ったのか理解出来なかった。気付けば首を刺されていた。
失っていく意識の中、孫策が見える。笑ってる。
「・・伯符様・・・伯符様・・伯・・符・・様・・・・」
「戦う相手探してたらまさか大喬に会うとはな。しかし大喬の武器は使えないな。」
孫策はフォークを投げ捨てると自分に武器の斬鉄剣を眺めた。
「まぁ俺はこれで充分だろう。・・極めれば鉄でも斬れる‥か。ホントかよ。」
だが極めていない孫策でも石は斬れた。相当いい刀らしい。
「一番戦いたかった親父が死ぬとなると・・。親父を殺したやつか呂布。それに曹操だな。」
そう言って孫策はまた戦いを求め、洞窟を去っていった。
【大喬死亡確認】
@孫策【斬鉄剣】
※かなり好戦的です。身内も殺すつもりです。
目標は呂布、曹操。ウリナラマンセーは孫堅を殺したことを知れば狙います。
「なんだ、この透明な板切れは?」
自分の支給品を確かめ、首をかしげる屈強な男。
「何か注意書きはないのか?これか、すかうたー?『全世界中の生存者の戦闘力を表示できます』だぁ?どれ、ここを押せばいいのか」
ポチッとな。
「おぉぉ、数字がたくさん並んでるぞ!この赤いのが今いるところか。ん、誰かここにいるのか?あぁ、俺か。954って書いてあるな。
これ高いのかな?まぁいいや。近くに『631』っていうのと、『525、570、727』って3つ重なってるのがあるな。
どれも俺より低いし、いっちょ武器捕りに行くか」
@文醜【スカウター(レーダー)】
※強姦してる(されてる)3人の方へ向かってます
李典「はぁ・・・はぁ・・・劉岱どの、大丈夫でござるか・・・?」
劉岱「・・・このままでは・・・長くない・・・私を・・・見捨て」
李典「それは出来ませぬ、そのような事をしては士の名が廃ります!!」
劉岱の言葉が言い終わらぬうちに李典は叫んだ、その叫び声が、近くにいた呑気な集団を
引き寄せる結果となった。
曹爽「ふむ、長安に着いたか・・・ここの宮殿だったな、コインは。」
??「・・・できませ・・・のよう・・・しては・・・が・・ります・・」
少し遠いところから何かが聞こえた。
曹昂「何か・・・聞き覚えのある声が・・・」
曹安民「同じく」
曹植「皆さんもですか・・・私もです。」
曹真「俺はあるような無いような・・・」
曹爽「・・・行ってみる?」
曹植「うーむ・・・危険ではありますが・・・彼の者が乗っていないとも限りません。」
曹真「もう我々の一族は数人死んでいる。曹操殿は違えども・・・誰が敵か分からん。
ここで犬死にはしたくない。」
曹安民「だが、別に銃声が聞こえたわけではない、行ってみよう。」
曹昂「うむ、私も行くべきだと思う。」
一行は音のした方へと徐々に近づいていき・・・
曹植「李典!!」
李典「!! 曹植様、私を殺しに来ましたか?」
曹植「いや、違う、私たちは戦う気はない。 それよりも誰を背負っているんだ?」
李典「・・・・・」
劉岱を背負いつつ、コルトバイソンを構えたまま、警戒の色を
崩さない李典。
曹植「仕方がない・・・みんな、武器を下ろしてくれ。」
曹爽「いや、ちょっと待った、あの男が撃ってきたらどうするんだ!?」
曹植「いいから!! 李典は義を重んじる男だそのような事はしない!!」
曹安民(政争に敗れても、大鵬の雛は大鵬の翼を持っていたか・・・)
李典「・・・分かりました、信じます、私も戦いはしたくないですから。
背負っているのは・・・劉岱殿です。」
曹昂「おい、劉岱は大怪我してるじゃないか!!
こうやって・・服を裂いて・・包帯代わりにして・・少しはましになっただろう」
李典(信じることは愚直ではあるまい・・・)
曹植「じゃあ、私は宮殿に行ってコインを取ってきます。」
曹真「それでは私はついて行きます。みんな、劉岱と李典任せたぞ。」
〜〜〜〜〜調べ中〜〜〜〜〜
曹植「・・・一枚しかない・・・」
曹真「たぶん・・・他の誰かが持って行ったのでは?」
曹植「まあいい、李典の疲れがとれたら出発だ。」
《時代ごちゃ混ぜ/7名》 結成
曹昂【スモークグレネード×10個】&曹安民【鉄鞭】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真【ぺろぺろキャンディー1年分】&曹爽【火炎瓶×5本】
&李典(疲労)【コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
※李典の疲れがとれた後に、
曹操、血縁者、信頼できる魏時代の部下とケイオスコインを捜して許昌方面へ向かいます
劉岱は応急処置はしましたが、何か手を施さないとそのうち死にます。
相変わらず、袁紹様は見当たらない。
何箇所かで交戦のような事をしているのは、見える。
やはり、このゲームいつ裏切られるかわからないようだ。
実際、袁紹様だって会ってみないとわからないが・・・
「袁紹様になら殺されても満足なんだよなぁ・・・」
そう思う自分がいる、まるで頭の病気だ。
男三人と女の光景は見たくないから、無視してるがなんとなく回りを見張っていたら
男が一人歩いて来た、我らが袁紹軍の三本柱の文醜殿だ。
どう考えても、不意打ち受けたら男三人と女一人は全員死にそうだ。
取り合えず、文醜殿の足の付近に威嚇射撃をして反応を見て考えよう。
審配【スナイパーライフル】
※文醜に威嚇射撃、当てる気はありません。
その屋敷は、スケールこそこの小さな島に併せて縮小されてはいるものの、
調度品などは昔と何ら変わらぬ姿を保っていた。広大な庭園には祖父が
作らせた四阿がひっそりと鎮座し、共に休んでは庭に咲き乱れる花々を鑑賞した
懐かしい思い出が胸を過ぎる。
今は勿論、花などどこにもない。荒涼たる草木が寒々しい風に吹かれ、静かにその
腕を揺らしているだけだ。
ふと、単語の羅列が頭に浮かんだ。
……この非常時にすら詩が出てくる自分とはいったい何なのだろうか。
嘲りたいような、誇らしく思いたいような、複雑な気持ちに襲われた曹操は
ひとり笑った。
「孟徳」
本邸にいくつかの蔵、離れなどあらゆるところを偵察していたらしい夏侯惇が、
唇をへの字に歪めて足早に近づいてきた。
「何もないぞ。家具と敷布くらいだな。武器も食料も何もない」
「主催者はそこまで優しくないと言うことか」
「裏手に小さな畑があっただろう。見てみたらいくつか野菜と芋があった。
しばらくはあれを使うしかないな。それと誰が進入してくるか
わからんから、門の前に落とし穴を掘っておいた」
頼りになる我が従兄弟殿は、どこか浮ついているようだ。
表面上は普段の冷静沈着な彼と何ら変わるところは無いように見えるのだが、
付き合いの長い曹操にはその心の奥まで見えていた。
突然わけのわからぬ世界に放り込まれた事実には困惑しているものの、
今はそれ以上に、退屈しないで済む現実に興奮を抑えられないのだろう。
……黄巾討伐で初陣を飾って以来、休む暇もなく連戦に連戦を重ねた我と
それに日に陰に付き添った彼の人生を……改めて振り返り、彼の気持ちが
理解出来たような気がした。
結局動かずにはいられぬ性質なのだ。
「元譲よ」
振り返った夏侯惇に向けて、曹操は手にした七星宝刀を放り投げた。
慌ててそれを受け取った夏侯惇は呆けた顔をしてこちらを見つめている。
「偵察に行ってくるといい」
「は? 何言ってんだ? 行けないよ、お前をここに残しては」
「儂なら心配いらん」
「……なっ! 武器のひとつも持たずに、無茶だろ」
「ここは広いし、高い塀に囲まれていて入り口はひとつしかない。
そこもお前が落とし穴を作ってくれたんだろう? 気にせずに、好きなように
外を出歩いて来てくれ。そして、頼りになりそうな奴等を見つけたら、
ここに来るように伝えて欲しい。儂はしばらく今後について考えたいと思う」
「……」
実際は曹操の推察通り、この奇妙なる世界に触れてみたくて仕方なかった
夏侯惇はそれ以上の反論はせず、しかしどこか不満そうな様子で改めて屋敷の周囲の
点検に努めた後、宝刀だけを手にして出かけていった。
《もーとくとトントン/2名》は一時的にピンユニット化
@夏侯惇【七星宝刀】
※辺りを探索、仲間を見つけ次第勧誘予定。好戦的な相手に会った場合は戦闘する気満々です。
@曹操【木イチゴ、ワルサーP38/総弾数残り7発】
※曹騰の別邸に待機中
荊州に続く街道……の側の高台。
「ワシらにもようやく出番かのう」
「厳顔殿らしくも無い。急がば回れと言うじゃろう」
「はっはっは、そうでしたな」
厳顔と黄忠。
名前順が近いこともあり、こうしてさっそくコンビを組んでいるわけである。
「さて、アレはいかがしましょうか」
眼下に見えるは、女を襲う山賊じみた集団。
「狩るには格好の獲物ですが」
「ふーむ」
李広弓を構えた黄忠が、少しだけ悩むように言う。
「確かに狙うには格好。しかしあちらの森におそらく一人。そしてあっちの道からも一人が向かっている」
「状況の変化を待ちますかな」
PSG−1を構え、厳顔が微動だにせぬままで言う。
「ふむ、そうするかのう。ワシらは接近戦では少々不利じゃ。精々他の連中に場を荒らしてもらうとしようか」
《お爺ちゃんはスナイパー/2名》
黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔【PSG−1】
※月英を襲う山賊集団を観測。他の人間の存在にも気付いています。一応狙撃体勢。
「くそっ、誰だっ危ねぇじゃねぇか!」
弾の出所を探して木の上を睨む文醜。彼の目に飛び込んできたのは、元同僚の審配。
「おい、審配、何のつもりだ!ははぁ、貴様、格好の餌だと思っただろ!武器持ってない俺を!だがな、そんなヘナチョコ武器・・・」
豪語する文醜。しかし、それでは自分の弱みをむき出しにすることに全く気付いていなかった。
「(おぃ。馬鹿、大声を出すな。そこの集団が見えないのか!)」
そう叫んでやりたいのは山々だが、生憎大声を出すとまずい。
仕方なく木から飛び降りて武器を手放し、手向かう意思のないことを伝えようとするが・・・
「おぅ、なんだ、最初からその気ならわざわざ・・・・ん、何だ何だ!女がいるじゃねぇか!しかも輪姦されてるよ。あっひゃー可哀想だなぁ」
「馬鹿、大声を出すと気付かれ・・・」
「おぃ、なんだか別の奴らが来たぞ」
あぁ、気付かれた・・・。審配は絶望の表情を浮かべるが、文醜は別段動じる様子もない。
「何だ貴様ら、闘ろうってのか?いい度胸だな。おい、審配、これ使うぞ?」
そう言ってスナイパーライフルを拾い上げる文醜。しかし撃とうとはしない。
「なんだ、来ないのか?じゃあこっちから行くぞ。それ、かかれ!」
一斉に文醜に襲い掛かる三人。魏続のレイピアが文醜の胸めがけて突かれる・・・
バキッ
「痛っ、なんて馬鹿力だ!」
スナイパーライフルを振り下ろしてレイピアを叩き落した。
さらに盾を奪い、鉄爪を防ぎ、片手で右腕しか動かない雷薄をライフルで殴り倒す。
使い方が分からなかったのだろうが、もの凄い力である。
たまらず魏続は逃げ出したが、残りの2人は逃げ切れず捕まり、殺されてしまう。
「この俺にかなうと思ったか!おめでたいやつらだな。それ審配、返すぞ」
スナイパーを投げ渡し、女の姿を探す。しかし見当たらない。文醜は左目のスカウターに目を移した。
「ははぁ、こっちが今逃げた男だな。で、こっちが女か。逃げるのは構わないが、あの格好じゃまた襲われるだろうになぁ・・」
「・・・・・・・」
「さて、顔良でも探しに行くとするか。お前も来るか、審配よ」
【雷薄、陳蘭死亡確認】
@文醜【レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル】
@月英[全裸で森を迷走中]【なし】
@魏続[文醜らから逃走中]【なし】
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
修正
「くそっ・・・」
曹仁は後味の悪い殺しをやってしまった事にいささか不機嫌だった。
どこかから逃げてきた魏続を無言で斬り捨てた。こちらもリミットが迫っていて危険だったからだ。
魔剣は、わずかな間とはいえ同志だった男を一太刀で両断した。
まったく、この惚れ惚れするほどの切れ味と来たら!
「これで妙な時限設定さえなければ良いんだがなあ」
剣の汚れを払うと、曹仁は西へ向かう。
「ふん、こうなりゃ樊城でも行くか」
今魏続を斬った事により、多少の猶予は出来た。だから知っている場所に行くのも良いかもしれない。
ふと「保険として誰かと組む」などという考えが頭をよぎる。
「いかんいかん」
首を二度三度振り、曹仁は歩き始めた。
そこから100mほど離れた場所では、もっと楽に殺せる男が小用をたしていたのであるが。
【魏続 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)】
※樊城方面へ。次のリミットは
>>321 @武安国【携帯トイレ(尿入り)やる気100%(1レスにつき1減少、0で自殺、放尿すると全快します)】
※曹仁には気付かれませんでした。
焦触「誰もこない。こない方が良いに越したことはが、孤独は堪えるな。張南の奴どこで道草を食っているんだ。」
ガサガサ…
焦触「…張南か?張南だよな?驚かせないでくれ。」
公孫度「残念だけど張南じゃ無いニダ。」
焦触は支給品のカトラスを構える。
なんだ、こいつは?持っているのは斧みたいだな、なんとかなるな
焦触「おい、俺と組まないか。それが嫌ならここはお互い引かないか?たとえ勝っても手傷を負えば今後不利になるからな。」
公孫度「ことわるニダ。ここはウリナラの領土ニダ。お前逝くニダ」
いきなり投げつけてきた手斧が焦触の左肩をかする。
焦触「貴様下手に出れば調子に乗りやがって、死ねニダニダ野朗!!」
不意打ちに失敗し丸腰の相手に勝利を確信した焦触はカトラスを振りかざす。
しかし一発の銃声が彼の命をあっさりと奪い去った
公孫康「伏兵ニダ。」
公孫淵「ウェーッハッハッハ。もう幽州にウリ達の敵はいないニダ。幽州は実質ウリナラ領土ニダ」
公孫度「この調子で并州も占領するニダ」
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(16発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 カトラス 懐中電灯】
【焦触 死亡確認】
243 :
訂正:05/02/08 20:54:44
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 カトラス 懐中電灯】
并州に向かいます
「さて、顔良でも探しに行くとするか。お前も来るか、審配よ」
文醜は自分達の致命的な状況には気がついていない。
もうライフルとか言う物恐らくもう使えないであろう。
説明書には「繊細な武器なので、鈍器にしたりしたら暴発の可能性があります。」と書かれている。
「文醜、ちょっとその武器貸せ」
「んっ?これはどうする気だ?」
文醜からレイピアを借りる、そこに道具にあった白い布をつけて天にかざし、振る。
簡易的な白旗だ、今の騒動の最中にどこかの方角に誰かの気配があった。
私の持っていたような、狙撃系統の武器を持っていたら殺られる。
「何しているんだ?」
「見て判らないのか?」
(ここまで見守っていたから、話のわかる奴だと思うが・・・)
「しばらく、私の行動を邪魔するなよ。」
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
※黄忠と厳顔の気配に気がついています。白旗を振っています。
話は少々前、
>>220の頃に遡る
趙雲(・・・この男、助けてやるかやらぬか・・・)
李典「・・・」
趙雲「もう一度聞く、貴様、何故その男を打ち捨てぬ?」
李典「・・・この戦いは馬鹿げている。なれば戦いをやめ、
共に生きて元の世界へ帰る。
それが最善の道だからだ。
それに私はこの人を見捨てることなど・・・」
趙雲「長生きできぬぞ・・・
ここで私がお前を殺せばすべては水泡だ。」
李典「構わぬ、だが、せめて劉岱殿だけは助けてもらいたい。」
趙雲「もはや見込みのない者を助けたところで意味はない。
さあ、どうする。」
李典「殺せ。」
それを聞いた趙雲は何事も言わずに去っていった。
李典「た、助かった・・・のか?」
肩の力をわずかに抜く李典
そして話は
>>231へ
※趙雲はいずこへか去りました
〜〜成都〜〜
阿会喃「誰も来ねぇなぁ・・・」
尹黙「ふむ、ここを離れた方が良いのかもしれませんね・・・」
于毒「でもなぁ・・・どこに行く?」
閻圃「ぽちぽちぽち・・・」
王平「出来る限りは他人の消耗を待ち、その後漁夫の利を得るのが一番でしょう。」
兀突骨「ワシに難しいことは分からんが、とりあえずはワシも敵が減るのを
待っちょった方が良いと思うんじゃ・・・」
朶思「ともすれば、移動は得策ではありますまい。」
木鹿「あははっ、そぉーれ、取ってこぉーい。」
相談する一同をよそに携帯をいじり続ける閻圃と土佐犬と戯れる木鹿大王
そしてそのとき、辺り一面に謎の電子音が響いた。
♪まーわるーまーわるーぅよじだいーはまわるー
于毒「うおっ!?な、なんだ!?」
閻圃「どうやら『メール』という物が届いたようです・・・
何々・・・『2を連打しろ・・・?』
よし、早速・・・」
于毒「馬鹿、罠だったらどうするんだよ?」
閻圃「罠だったところで、たかが知れています。
試してみる価値はあるでしょう。」
そういって2のボタンを連打しまくる閻圃
閻圃「うおぉぉぉぉぉ!!
おっ!! 何か音が変わったぞ?」
ガチャ 「誰よ!!!」
一同、凍り付いた・・・厄介そうな相手にかかったと
確信したからである。
草丈の高い草原を走る一人の美女
「はぁはぁはぁ・・・
もう、何で私があんなおじさん達に簀巻にされなきゃならないのよ。
ボディーにパンチ入れてくるし・・・
むきー、頭来た!! 周瑜様も一体どこ行ったのよ!?」
♪なーにひとつーおわってやーしないのにー まーだいきーるとしてー
バイブレーションと共に鳴り響く聞き慣れない音楽
その音に驚愕を隠せない小喬
小「なによ、これ!!
確かに何も終わってないけど私は生きてるわよ、ふん!!」
そういって何故か手慣れた手つきで携帯を開く小喬
小「誰よ!!」
相手側からは数秒間が空いた、が再び声の主は現れた。
??「えーと・・・あなた、今どこにいますか?」
小「いきなり何よ、まず、貴方は誰!?」
??「失敬、私は閻圃、貴女は?」
小「私は小喬、現在地なんて分からないわよ。」
閻圃「ふむ、では、私達は今、成都にいます。
良ければ来てください、じゃ。」
小「え、ちょっ、待てー!!」
プー プー プー
小「これじゃ只の一方通行じゃないの・・・」
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于禁【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※現在地成都、しばらく待機します
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
※迷ってます、現在地は宛付近の野原
※携帯電話の番号は1を連打が閻圃、2を連打が小喬であることが分かりました。
貂蝉「ずいぶん歩きましたね・・・この城で少し休みましょうか。あまりいい思い出はありませんけれど・・」
顔良「ここは・・下丕城か。そういえば、呂布がここで死んだんだったな。策を弄した男とはいえ、辛いのはわかるさ」
貂蝉「その話はよしましょう。ここは広濠で囲まれた堅城です。城門を上げてしまえば誰も攻撃できないはずです」
姜維「しかし飛び道具が必要ですね。誰かから奪うかしなければ・・・」
顔良「木を切り倒して弓矢を作るっていう手もあるぞ」
貂蝉「では、1人が留守。そして2人で捜索に繰り出すというのでいいですか?」
姜維「それがいいでしょう。女性を1人にするのもなんですから、私が貴女と行きますよ。顔良殿は留守を」
顔良「わかったわかったよ!どうせ俺はおっさんだ・・・」
《美青年と美女》
貂蝉【蛇毒液、針5本、流星鎚、月妖】&姜維【黄色い扇子】
@顔良【赤い扇子】
※一時的に分裂。《美青年と美女》は徐州に仲間や武器を求めて探索。
顔良は下丕城の城門を閉じて留守番してます
249 :
1/2若虎、会う:05/02/09 18:58:26
夏侯称は、流れてくる死亡者放送を書き留め、参加者名簿に印を付けていった。
が、父親と弟の名が呼ばれたところで複雑な気分がした。
「…親父、義権」どうにもこの二人が死んだ実感がしない。
「俺を置いて逝っちまったか…」これがバトルロワイアルなのか。
正直な話、親父ならこのクソゲームにかなり乗りそうだった。一族―そう、俺や兄貴や弟たちを平気で殺し、切り捨て、生きる。自分の生き残りのために。或いは主君のために。でもその親父はもう、いない。仮定の話をしてもしょうがない。
「さて、いつまでも沈んでるわけにもいかねぇな」切り替えの早さがおまえの武器だ、だろ?親父?見てろよ。絶対親父の分まで生き延びてやるぜ。
軽く体操して「さぁてと、しばらく練習してないからな」先ほど奪った弓を構え、弦を引き絞った。
親父から弓のことで教わったのは一つだけ。「絶対に当てるには真ん中を狙え」だ。
親父は無心になれだの邪心を滅しろだのの精神論は、あっさりと否定した。
「…一瞬が生死を分ける戦場で精神論は無用だ。真ん中を狙え。一番当たる確率が高い」
シュン!空気を切り裂き、強烈な殺傷力を持った矢が木の幹に突き刺さる。
絶好調。命中精度も威力も申し分なし。
「俺の短い最盛期の感覚って訳か」自分で言って苦笑してしまった。
取り敢えず現状は菊一文字と弓で何とかなりそうだが、戦闘しながら生き延びるとなるとあの新型の機械弓が欲しいところだ。
それから少し刀の素振りや格闘の動きを確認した。どれほど武器が強かろうと扱うのは
自分の身体だ。長い戦いでは最後に体力が物を言う。少しだけ確認するつもりが、
調子が良かったので長く動いたようだ。腹が鳴りとたんに食欲が自己主張する。
味気ないパンとやらと水で食事しながら考えた。
「こんなもんじゃ足らねぇなぁ…肉が食いてぇ」そういえばみんな食事はどうしているんだろう。配られた食料は一日分しか無い。遅かれ早かれ食料の奪い合いになるのは、分かり切ったことだ。
「獣の肉とか果物はあるから当分心配ねぇが」
一応、サバイバル術は教わった。太陽の光と棒で方角を知る方法とか、煙をあまり出さずに火を焚く方法とかだ。まぁ今の今まで忘れていたが。
250 :
2/3です。すいません:05/02/09 19:05:43
「兄上!」声が聞こえた。おそらく弟たちの誰かであろうが、油断はならない。すぐに弓を構えた。
「僕ですよ。夏侯栄、幼権です。弓を下ろしてください」
まだ幼さの残る顔が笑いかける。片手にはナイフを握っていた。
取り敢えず弓は下ろした。が警戒は解かない。その様子を察したのか、
「警戒するのも無理ありませんよ。何せ夏侯和兄と父上も亡くなったのですから。」
「再会出来て嬉しいぜ」見事なまでに感情がこもらない。
「僕もです…よ!」何か華麗な舞踊を思わせる動きでナイフの柄の先端を振り上げた。
(危ない、避けろ!)第六感が運動神経に告げ、とっさに避けた。冷気を含んだ風が体の横を通りすぎる。
「何の真似だ!?」体制を立て直し一気に距離を詰めた。それは一瞬だった。
このまま接近戦になれば夏侯称の勝ちだっただろう。そこで夏侯栄はナイフを捨て
両手を挙げ降参の意を示した。
「何の真似だ?」もう一度同じ言葉を繰り返した。刀は構えたままだ。
「いきなり攻撃したりしてすみません。兄上の力を試したかったものですから」
「心臓に悪いぜ。俺だとわかってたのか?」刀を下ろした。
「はい。あんなに基礎練好きなのは兄上だけですから」
「基礎に忠実と言って欲しいぜ。ところで…」
「「生きてて」」
「良かったぜ!」「良かったです!」
251 :
3/3:05/02/09 19:06:27
抱き合って今度こそ再会を喜ぶ。いろいろ聞くと、夏侯栄はナイフ以外にも道具を持っていた。二人さっきの攻撃で倒したと言う。「避けたのは兄上が初めてですね」少し残念そうに言う。
「あのな、避けなかったら死んでたっつーの」手刀で突っ込みを入れる。逃げられたが。
どうやらナイフの柄の先端から鉄の塊を発射する『スカウトナイフ』(仕込み銃)というものらしい。
「んで、お前これからどうすんだ?」「僕は今はまだありませんよ」
「したら、子桓探すの手伝ってくれねーか?人手は多い方がいいだろ」
「曹ヒ様を捜すのには賛成ですよ。あ、そうだ。これ使いますか?独占していても何ですし」小降りの機械弓を投げて寄越した。
「『スコーピオンVz61』と言う『銃』なるものらしいですが、毒蠍の名を冠するのは頂けませんね」
「武器の名に頂けないもねーだろ。でもいいのか?」
「構いませんよ。当分はこのスカウトナイフとやらで何とかなりそうですし」有り難く受け取っておいた。天性のセンスなのか、説明書を読むと銃の扱い方をすぐに理解した。「さて、誰が襲ってこようとぶっ倒すぞ。覚悟は出来てるのか」
「そんなものは、武器を受け取った時からありましたよ」共に凄みのある笑みを交わした。 「行こうか」「はい」
チーム結成 《夏侯兄弟/2名》
夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度、スコーピオンVz61】&夏侯栄【スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】「おい、まともな武器持ってない奴を撃ったのかよ」「悪人面だったもので…」
【祖郎(ジッポライターと煙草所持だった)雷緒死亡確認】
仲間を探してほっつき歩く太史慈は、いつの間にかどこかの城にいた。
「ここは、柴桑か。ここなら誰かいるか…?」
そう呟いた途端、物陰から人影が現れる。
「いますよ、太史慈殿」
それは朱桓だった。にこやかにこちらへ歩いてくる。
太史慈も微笑みながら歩き出した。
「おお、朱桓じゃないk」
銃声。
胸にマグナム弾の一撃を受けて、蒼天航路を何冊も撒き散らしながら太史慈が吹っ飛んだ。
「つまんねェな。あんた、その程度かよ」
警戒するそぶりすら見せなかった太史慈に、少しばかり失望する。
「ま、所詮あんたの器はそんなモンって事か。あばよ」
食料だけ奪うと、朱桓は夜明けの城外へと出て行った。
【太史慈 死亡確認】
※蒼天航路は柴桑城に放置。
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
※柴桑から出てひとまず南へ。
がさがさがさがさ
見張りで立っていたら、どこか遠くから誰かが走ってきた。
梁剛「おいっ誰か来たぞ」
二人に問い掛けるが返事がない、振り向くと二人とも武器の準備をしていた。
(誰だが知らんが、可哀想に)
きっとすぐ殺されるであろう、人間の冥福を祈りながらぼーっと、突っ立って置く。
がさがさ
だいぶ、近づいてきた。・・・えっ?
孫乾「さすがにこれは殺す気おきませんねー」
馬騰「服を貸してやれ梁剛。」
森から出てきたのは、全裸の女性であった。
見た所、男達に何かされていたのはすぐにわかる。
孫乾「って、よく見たら月英だしー」
月英「孫乾殿っ」
そう言ったかと思うと気絶した、服を貸してやるとしよう。
服を着せて、寝ている横で話し合う。
馬騰「知り合いか?」
孫乾「軍師殿の嫁さんですよー、孔明殿も怒るだろうなー」
正直、何故ここまで落ち着いて話せれるかわからない。
知り合いがこんな目にあってたら、少しは慌てるだろうに・・・
梁剛「で、どうするんだ?こいつ」
馬騰「例え殺し合いの中でも人間として、最低限守らねば駄目な事がある。置いてやろう。」
孫乾「まぁ孔明殿と会うまでは連れて行きましょうか、壁増えますし」
梁剛「そうと決まったらさっさとこの場所離れるか、結構騒がしかったからな。
ところで俺はいつまでこうしてないと駄目なんだ?」
服を貸したため、下着しか履いていない。正直寒い。
馬騰「その辺の死体から奪え。」
孫乾「もしくは、露出狂に目覚めませんか?」
お母さん、お父さん
捨て駒にだって人権はあると思いませんか?
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
ここは成都周辺。馬忠は今まさに、ザックを開けようとしていた。
馬忠「こ、これは・・・!!」
中に入っていたのは二つのバングル。
馬忠「・・何だコレ?・・えっと、説明書によると・・・?なんじゃこりゃ」
馬忠「貸してみろ。まったく、お前は何てアホなんだ。ペアにされなきゃまっ先に殺してたぜ。」
馬忠「なんだと!お前もどうせなんじゃこりゃって思うぞ!読んでみろバーカバーカ!」」
馬忠「はいはい、ちょっと黙ってて。・・ふむふむ(なんじゃこりゃ?)・・どうやら腕につけて使うものらしい。」
そういうと馬忠は腕にバングルをつけた。
馬忠「お前もつけろ。そしてこう叫んでから裏のボタンを押すらしい。」
馬忠「だからわかってるっつーの。」
馬忠「ならばいくぞ!マグネットパワーぷらーす!!!」
馬忠「よしまかせろ!マグネットパワーまいなーす!!!」
『ポチ』
すると馬忠と馬忠の左腕と左腕がいっきにひきよせられた。
がつん!と鈍い音をたててそれらはぶつかりあった。そして5秒くらいたってようやくはなれた。
馬忠「くそ痛てぇ!なんじゃこりゃ!」
馬忠「どうやらこれで敵をはさんで攻撃するようだな。しかしリスクが高いな。」
馬忠「あぁ。はなれるのにも時間がけっこうかかる。それに当てるのも難しそうだ。」
馬忠「練習するにも痛いしな。うーん・・殺傷能力は高いんでけどなぁ・・」
馬忠「さてどうするかな・・・」
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【マグネットバングル+&−】
※成都周辺の洞窟にいる。武器の使い方で悩んでる。
「はっ……はぁっ」
もうどれくらい歩いただろうか。皇甫嵩を見捨ててからどれだけ逃げただろうか。
「疲れたな……もう休みたい」
そう言って、ふらふらと水場に辿り着く。
水が旨かった。ここはどの辺りだろうか。
朱儁は一息つくと、自分の身体の状態を確認する。
ひどいザマだ。あたこち生傷だらけで血も出ている。
「なんて事だ、この私が。……もう嫌だ。何も考えたくない。皇甫嵩を見捨てた私は……」
もう何も考えたくなかった。自分の思考はこの世界にはついていけない。
そう思ったら、後はもう簡単だった。
「……」
半刻後、馬超と甘寧の二人は自殺した朱儁を発見する。
「おいおい、自殺かよ」
「……士道に反するな。戦いから逃げたという意味では」
銃を取ると、懐に入れる。
「さて、どうするか」
「このまま周辺を狩るのがいいだろう。あくまで静かに、な」
「それがいい。まだ思ったよりは派手にやらかしてる奴は少ないみたいだからな」
「ホウ徳辺りがいるかと思ったが……奴は魏陣営の連中といるのかな。この辺にはいないか」
「あ?」
「何でもない。独り言だ」
【朱儁 死亡確認】
《虎と龍/2名》
馬超【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー】&甘寧【虎徹、ベレッタM93R】
※洛陽郊外の西部〜南部を中心に狩り。
@ホウ徳【???】
※生存確認。
南方に向かう呂布と董卓。東の空が明るくなってきたその頃に、彼らは彼らを狙う一団とばったり遭遇した。
王匡「貴様は董卓!」
孔チュウ「げえっ、呂布もいるぞ」
劉虞「いやいや、例え奴でもこの我らの武器さえあれば」
鮑信「うむ、どの道会ったからには戦うぞ!」
それを見て、呂布という人の形をした獣が、笑ったような気がした。
《悪王と武神/2名》
董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】&呂布[右足軽傷]【方天画戟、バゼラード】
vs
《董卓討伐隊/4名》
王匡【長剣】&孔チュウ【刃のブーメラン】&劉虞【M4アサルトライフル】&鮑信【火炎手榴弾×5】
※石亭近郊で真っ向勝負。
《黄天部隊/6名》
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】&張梁【トンプソンM1A1(トミーガン)】&張宝【火炎放射器】&馬元義【ボウガン、矢20本】&張曼成【太平要術の書】&黄邵【モシン・ナガン】
《劉親子/2名》
劉備【なし】 劉封【弓と9本の矢】
《魏帝と守護者たち/8名》
司馬孚【木刀】 曹芳【日本酒】 曹髦【戟】 曹奐【針金ハンガー】文欽【長槍】文鴦【青龍刀】毋丘倹【地雷8個】諸葛誕【サブマシンガン】
《八張堀の七人/7名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張悌【支給道具リスト】&張南【手裏剣×30】&張達【ソーコムピストル】&張休【ライター】&張燕【弓、毒矢×25】
《第一村人発見/2名》
夏候ボウ【刀】 金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
馬忠&馬忠【マグネットバングル+&−】
《蜀末期名将トリオ/3名》
羅憲【スタングレネード×10】&柳隠【M1ガーランド(狙撃銃)】&傳僉【備前長船】
《悪王と武神/2名》
董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】&呂布[右足軽傷]【方天画戟、バゼラード】
《お遍路さん/4名》
張魯【玉璽】&張衛【鉄の斧】&楊任【バール】&楊松【蝋燭10本と火打石】
《虎と龍/2名》
馬超【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー】&甘寧【虎徹、ベレッタM93R】
《やさぐれ男コンビ/2名》
ホウ統【お酒セット(焼酎、紹興酒、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 カトラス 懐中電灯】
《関兄弟/2名》
関興【ザウエルP230】&関索【雌雄一対の剣】
《只今迷走中/3名》
劉表【エアーポンプ】&文聘【胡蝶刀】&カイ越【フライパン】
《狂気の異民族/2名》
軻比能【手榴弾×15個 海胆3つ】金環三結【ロケットランチャー(残弾3つ) チョコレート十日分】
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
《西蜀カルテット/4名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】&蒋エン【???】&張任【???】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲、トライアックス】&朱霊【殺虫剤、三尖刀】&朱拠【手榴弾6つ】
《ダブル李/2名》
李儒【簡易製氷機】&李カク【鉄矛】
《狸三匹馬一頭/4名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭】、楊彪【お徳用爪楊枝(毒つき)】
韓遂【マチェット、メリケンサック】、馬岱【ドラグノフ狙撃銃、金づち&釘10本】
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
《尚サマと平タン/2名》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
《袁家主従/2名》
袁紹【ミスリルソード】&田豊【クレイモア地雷×5】
《ふにふにコンビ/2名》
紀霊【天使の羽。丈八蛇矛】&陳震【ダマスカス】
《憎まれっ子世に憚る/2名》
司馬師【ツインサーベル】、司馬昭【イングラムM11、尖った箸】
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/30本】&賈充【果汁100%ジュース】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑】&袁譚【青嚢の書】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
《王佐の才/3名》
魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター(長距離銃)残3発、小剣】&廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)】
&歩隲[右腕骨折、左腕砕滅、出血多量]【なし】
《秀才と凡才/2名》
徐庶[左脇腹・背中・右肩・右腕打撲]【銅の剣 鎖帷子】 諸葛均【ピストル型ライター モーニングスター】
《目指せ天竺/5名》
甄皇后【S&WM36】、袁耀【三節棍】、
王濬【馬鍬】、楊脩【錫杖】、諸葛瑾【西遊記グッズ・乗馬用鞭】
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于毒【ボールアーム】&閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】
&王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&朶思大王【マルポロ】&木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
《時代ごちゃ混ぜ/7名》
曹昂【スモークグレネード×10個】&曹安民【鉄鞭】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真【ぺろぺろキャンディー1年分】&曹爽【火炎瓶×5本】
&李典(疲労)【コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
《三國志歴史家/3人》
司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×40、溶けかけ)】&韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢【屈折式望遠鏡】
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】司馬懿【農業用の鎌】
《記録すべき戦場の姿/2名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター】&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、M93R(残弾20発)、開山刀】
《古参二人/2名》
程普【ショートスピア】&韓当【短銃(弾七発)】
《お爺ちゃんはスナイパー/2名》
黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔【PSG−1】
《美青年と美女/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、流星鎚、月妖】&姜維【黄色い扇子】
《夏侯兄弟/2名》
夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度、スコーピオンVz61】&夏侯栄【スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
《董卓討伐隊/4名》
王匡【長剣】&孔チュウ【刃のブーメラン】&劉虞【M4アサルトライフル】&鮑信【火炎手榴弾×5】
計42組、120名の生存確認。
@夏侯覇【???、眉尖刀】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
@田チュウ【古錠刀】
@孔融【ゲイボルグ】
@費観【横山三国志全巻】
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)】
@許攸【センサー】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
@范彊[気絶]【オカリナ】
@蔡文姫【焦尾の琴(鈍器として殺傷能力有)】
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
@荀攸【グロッグ17】
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤 ケイオス・コイン×2】
@麋竺【???】
@潘璋【???】
@呂蒙【???】
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(尿入り)】
@徐晃【飛刀×7】
@何進【肉切包丁、棍棒】
@孫策【斬鉄剣】
@王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】
@張飛【???】
@廖化[蛇毒免疫]【ドメーヌ・シュヴァリエ、缶ビール72本、マシンガン、胡椒一袋、雷切】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
@馬謖【コルトS.A.A】
@華雄【朱槍】
@郭淮【硫酸1リットル、食べられる野草】
@夏侯玄【???】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60】
@侯成【なし】
@韓玄【なし】
@陸抗【???】
@公孫讃【三叉槍】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)】
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
@曹丕【天の叢雲】
@凌操【大斧】
@張遼【双鉄戟】
@夏侯惇【七星宝刀】
@曹操【木イチゴ、ワルサーP38/総弾数残り7発】
@黄蓋【短戟、円月輪】
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
@顔良【赤い扇子】
@ホウ徳【???】
計53名の生存確認。合計173名の生存確認。
〜死亡者リスト〜
【あ行】阿貴、越吉、王朗
【か行】楽就、郭図、楽進、夏侯淵、夏侯恵、夏侯和、郭図、管亥、韓浩、関統、麹義、魏続、牛輔、厳鋼、厳白虎、黄祖、皇甫嵩、顧劭、顧承、呉班、呉蘭
【さ行】蔡和、蔡中、蔡瑁、沙摩柯、周ショウ、周泰、周魴、朱讃、朱儁、朱治、朱鑠、鍾会、蒋欽、焦触、諸葛恪、徐盛、雛氏、全j、祖郎
曹叡、曹休、曹彦、曹初、曹沖、曹熊、孫堅、孫権、孫皓、孫静、孫翔、孫登
【た行】大喬、太史慈、董襲、董和、張允、趙範、張翼、陳武、陳蘭、程c、陶謙
【な行】
【は行】樊稠、糜芳、傅士仁、方悦、鮑隆
【ま行】
【や行】楊弘、楊秋
【ら行】雷緒、雷薄、陸遜、李粛、李通、劉勲、廖立、呂凱、呂岱
【わ行】
82名の死亡確認。合計255名の登場確認。残り未登場武将45+α名。
【残り219+α名】
夜明けを迎えた島に、献帝の声が再び響く。
「皆の者よ、よく眠れたか? いや、夜のうちに動き回り、これから眠るものもいるかもしれん。全てはその者次第だ。
だが、一度気を抜けば、すぐに最後を迎える事になるやも知れぬ。心して二日目に臨む事だな。
さて、それでは新たに死亡した者の名前を挙げていくとしようか」
・
・
・
「なかなかいい調子ではないか。これは思ったより順調に進みそうだな。
では朕が、皆の者がさらに殺し合いに励めるように禁止区域を追加しようか。
ふむ……では并州を禁止区域にしよう。并州に居る者は今のうちに脱出しておいたほうがいいぞ。
では、今日も諸君の健闘を祈る」
※
>>314以降、并州が禁止エリアになります。
范彊は目を覚した。周りには誰もいない。
なんだかとても虚しくなった。空を仰いでももちろん返事なんかなく。
雲は悠久に流れていくだけ。
「俺、何やってんだろ?」
オカリナを吹いた。少しだけうまくなった。そんな気がした。
武安国は放尿を終えると呂布を探して虎牢関へ向かった。
着いた場所は荊州襄陽。ちょっと方向音痴すぎる。
「ゆーきのすずがりりんりーん♪ふしぎなぼうけんだだんだんーん・・」
歌まで音痴な彼は周りのことを考えず大きな声で歌っていた。
そこになかなかひどいオカリナの音色。男と男はそこで出会った。
@范彊【オカリナ】
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ】
※襄陽で彼らは出会いました。
夏侯惇を曹騰の屋敷から見送って暫らく、曹操はこれからのことについて考えようとしていたが、一向に何も思い浮かばない。
あまりにも静かすぎるガランとした部屋と、窓から入り込んでくる寒々とした風のせいだろうか。
孤独なことなど慣れきっている筈の自分だったが、なんとなく、落ち着かない。一人きりで居て、不安になったのだろうか。
やっぱり、出すのではなかった。今更ながら後悔してみる。
「くそ、早く戻って来い…元譲め…」
そう呟くと、突然、物凄い爆発音が聞こえた。ほんの少しだが、屋敷が揺れている。かなり近い。扉の辺りだろうか。
…元譲の作った落とし穴か?いや、ソレごときであんな音は出ないはず…
不審に思って屋敷の外に出てみると、確かに、先程夏侯惇が仕掛けたであろう落とし穴が大きく窪んでいるのが分かる。しかし…
「なんで、こんなッ…」
穴の中に入っていたのは、四肢がバラバラになった死体がおそらく一人。物凄い火薬の臭いに包まれている。
明らかにこれは罠に引っ掛かって死んだのではない。
『何か』がこの男の身にあったのだ。よく分からないけれど、おそらく、献帝から支給された新型の兵器だろう。
こんな風になって人が死んでいるのを、今まで、一度も見たことが無い。
あまりにも凄惨な死体に目を奪われていて、曹操は、背後から近づくもう一人の人間に気が付かなかった。
ふと項に冷たい感触を感じる。ハッとして振り返ると、そこには曹操の良く知っている男が居た。
「久しぶりだな、孟徳。」
「ほ…本初…?」
非常にマズい事になってしまった。夏侯惇から借りた新型の弩は、屋敷の中に置いてきたままだ。
今手元にあるのは、いつも肩から掛けているポシェットの中に、先程摘んだ木イチゴがあるだけ。
韓玄とは違うから、それなんか投げたとことで、何にもならないだろう。
袁紹は、曹操に銀色に輝く剣を突き付けたまま、ゆっくりと話し出す。
「家の前に落し穴を掘っていたのだな。慎重なオマエらしいが、おかげで先に偵察にきた田豊は死んでしまったよ。
あいつは新型の兵器…地雷とかいうのを持ってたんだ。衝撃を与えると爆破してしまうようでな……
せっかく見つけた臣下だったが、まぁ、死んでしまったものは仕方ない。」
あまりにも淡々と話す袁紹に、曹操はなんとなく後退りしてしまう。
我ながら、ちょっとその足が震えていて、おぼつかないのがわかった。
「殺す気か…ワシを…」
「私は死にたくもないし、殺すことも、出来ればしたくない。ただ、この遊戯から脱出したいだけだ、だから…」
「…だから?」
「孟徳、私と一緒に行動してくれ。お前なら、脱出するための何か良い策を考えられるはずだ」
「………。」
「頼む、一緒に居てくれ。二人で、ここから抜け出すんだ。」
そんなものを突き付けておいて、一緒に居ろもない、ふざけるな。
そう言ってやりたかったが、この状況では下手なことは言えない。
(仕方ないな…武器も無いことだし。)
「わかったから、その武器を下げろ、本初」
「に、逃げないな?」
「一緒に居てやるっていってるだろ。逃げないから、武器を下げろよ」
とにかく今のうちは、この幼馴染の言うことを聞いておいてやる。屋敷の中に戻ったら、あの新型の弩で倒してしまえばいい。
(これで二度目だな、ワシが本初を裏切るのは。)
「そ、そうか。ではとりあえず、直ぐにここから動くぞ。なるべく早いうちに此処から離れねば」
「えっ?な、なんで…?」
「何を言ってる、さっきの爆発の音で、誰かが来てしまうかもしれん。離れなくては危険だ。」
そう言って袁紹は曹操の手を掴み、ぐいぐいと引っ張っていってしまう。
力では曹操が敵うはずもなく、されるがままになってしまう。
「に、荷物あるから、一度屋敷に…(っていうか元譲が…)」
「なんだよ、孟徳お前、ポシェットちゃんと持ってるだろ。そんなことより速く歩け。敵が来たらどうするんだ」
「あ…あぁ…(元譲が戻ってくるのに…ど、どうしよ…)」
【田豊 死亡確認】
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※ワルサーP38は陳留の屋敷に置いてきたままです。
太史慈が死に、朱桓の去った柴桑の砦。ここにまた何かに引かれるように現れた男がいた。
男は胸に風穴の空いた太史慈を一瞥すると、あたりに散らばった本の一冊を拾いあげた。
「蒼天航路?何だこれは」
読み出したら止まらないのが蒼天航路。男はすぐに自分の登場箇所を見つけた。
「連合軍十万を圧倒し主役と一騎討ち!くぅ〜ワシって最高!」
男の名は徐栄。董卓軍の先鋒として卞水で曹操と戦い、敗走させた強者である。
しかし演義では呂布や華雄の陰に隠れ評価されることはなかった。喜ぶのも無理はない。しかし。
「この後虎牢関があって…董卓様が殺されて…あれ?ワシは?」
一応最後まで読んでみて、もう一度最初から見直してみる。「あっ」
徐栄はコマの隅で呂布に顔面を握り潰される自分(猛将)に気がついた。
「ノォォォ」頭を抱えて嘆く徐栄。そこに飛来する一筋の矢。「フン!」
徐栄は二冊の蒼天航路で矢を弾きとばすと、猛然と不意打ちを仕掛けた男に襲いかかった。
《八張堀の七人》は混乱していた。ボケッとしている敵を奇襲したつもりが、
まず張燕が素手で殺され、続いて戦戈で張達が首を飛ばされた。
張休「み、みんな逃げろ!」
徐栄「皆殺しにしてやる!これは復讐じゃあ!」
【張達・張燕死亡確認】
《八張堀の七人/五名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張南【手裏剣20個】&張休【ライター】&張悌【支給道具リスト】
※慌ててこの場から逃亡。何も考えてません。
@徐栄〔激怒〕【戦戈・蒼天航路1〜32巻】
※怒りに燃えて敵を追撃。張燕と張達のアイテムは柴桑に放置してます。
廖化「これさえありゃ負けるわけねーしー」
銃を弄りながら、武器を奪って上機嫌の廖化。しかしすぐそこに不機嫌極まりない男がいた
張飛「酒、酒、酒の匂いが・・・お、元倹じゃん。それ酒だろ?なぁなぁ飲もうぜ飲もうぜ?な?」
眠り薬が覚め、ほろ酔い状態だったがまだ十分飲む気はあった。
廖化「(ふふ、このアル中の武器も奪ってやろう)も、もちろんいいですよ、張飛殿」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、意識が戻るとドメーヌ・シュバリツェを飲み干し、缶ビールもまるごと3ケース飲み干した張飛はすっかり泥酔状態になっていた。
廖化「あれ?俺も飲んだのか?まぁいいや、さてこいつの武器は・・・・?
・・・・・女物の服、女物の下着、あと、なんだこれ?、変な器械と・・・布にくるまれた・・・・首ぃぃぃうわぁぁぁぁ」
【楊齢死亡確認】
@廖化[蛇毒免疫]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
@張飛[泥酔]【鎖帷子(着込んでたのでばれなかった)、楊齢の首】
張飛は、王美人が糜竺の応対してる間に目覚まして裏口から出てったという設定で
《魏帝と守護者たち》の8人は許昌で今後について話し合っていた。
曹髦「さて、これからどうする?」
毋丘倹「北へ向かいましょうそれなら司馬一族に出会う確率も高い」
文欽「よし、そうするか」
彼らの方針は決まった。北へ向かい、司馬一族とそれに従った者を
殺す。呉蜀の人間も見つけ次第殺す。そんな彼らの旅が始まった。
《魏帝と守護者たち/8名》
司馬孚【木刀】 曹芳【日本酒】 曹髦【戟】 曹奐【針金ハンガー】文欽【長槍】文鴦【青龍刀】毋丘倹【地雷8個】諸葛誕【サブマシンガン】
※北へ
ちゅどん!ちゅどん!ちゅど〜ん!
彼らが走り過ぎた後には、道も家も何もかもが滅茶苦茶である。
阿貴、越吉の死亡を知らせる放送が彼らを追いかけている男、軻比能の怒りの炎に油を注いだようだ。
「ううむ、すこし調子に乗りすぎたかな?やはりもう少し遠巻きに様子を見たほうが良かったか」
「何を余裕ぶっているんですか!このままじゃ私達もああなっちゃいますよ!?」
諸葛均が瓦礫になった民家を指差して叫ぶ。
「いかなる状況においても冷静に状況を見極めなければ死が待っているぞ、諸葛均。まあ、私も今実感したんだがね」
「だったら偉そうにするんじゃねええええ!!」
絶叫する諸葛均の背後。
先程諸葛均が指差した瓦礫の裏側に劉表と文聘がいた。
「カイ越ともはぐれてしまったし、お前に何かあったら困るのだ。本当に大丈夫なのか文聘?」
「はい。あの男、今通り過ぎた2人組にしか注意を向けていないようです。爆発の合間を突けば必ず仕留められます」
そう言うと文聘は瓦礫の脇を通りかかった軻比能へ突っ込んだ。
「待て待て!貴様等まとめて皆殺しっ」
それが軻比能の最後の言葉となった。
胡蝶刀が軻比能のノドを切り裂いたのだ。
文聘は見事敵を討ち取った功を主君に褒めてもらおうと振り返る。
主君の背後に誰か居る。
見知らぬ男の顔が歪む。
主君の口から血が流れる。
胡蝶刀に滴る液体と同じ色だ。
身体が熱くなるのがわかった。
「貴様劉表様に何をした!?」
答えは分かり易いものだった。
「我が君の仇、討ち取ったり」
全力で襄陽内を駆け抜け、南門にやっとの思いで到着した徐庶と諸葛均の前に2人の男が姿を現した。
「あれは『本物』か!」
「もうダメだ、徐庶さん!」
右側の男が手に持つ銃の引き金を引いた瞬間2人は死を覚悟した。
だだだだだだ!
背後で人の倒れる音がした。
音が聞こえるという事は・・・生きている!
諸葛均が後ろを振り返ると穴だらけ血だらけになった男が倒れていた。
傍には筒状のものが落ちていた。おそらく武器だろう。
徐庶が前にいる2人に話しかける。
「助けてくれた事には礼を言おう、ありがとう。しかし」
「何故かって?まあ、そこの男よりは話が分かりそうだから、かな」
「何よりお前達2人仲が良さそうだからな、2人そろうと写真写りがなかなか良い」
そう言って左側の男が手にした機械をいじると、パシャッと言う音と共に光が発せられた。
「私の名は羊[示古]という」
「私は杜預だ」
「私達は友を探している。ついでに良い写真が撮りたい。この先生き残るために一緒に行動しないか?」
「しゃしん・・・?」
「まずは答えが聞きたい。どうだ?仲間になってくれないか」
徐庶は即答した。
「いいだろう。私達も友を探しているのだ。断る理由がない」
「おお、そうなのか!忠も仁も愛も無い世界だという話だが、私には友情は何よりも大切なものだ」
「そのとうりだ!」
(あれ?友達なんか探してたっけ?)
(なんかずれてるんだよなぁ、この人)
なにやら盛り上がる2人といまいち盛り上がらない2人。
足して4人は襄陽南門を後にした。
【劉表 死亡確認】【軻比能 死亡確認】【金環三結 死亡確認】
《記録すべき戦場の姿》と 《秀才と凡才》 が合流し新チーム結成。武器を再分配しました。
《友を探して/4名》
@羊[示古]【デジカメ&小型プリンター】
@杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート十日分】
@徐庶[左脇腹・背中・右肩・右腕打撲]【銅の剣、鎖帷子、M93R(残弾20発)】
@諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
※陸抗、諸葛亮、ホウ統を探して南へ。それ以外の参加者とは基本的に戦闘します。
《只今迷走中》が解散し、文聘とカイ越がピンユニットに。
@文聘【胡蝶刀】
vs
@黄蓋【短戟、円月輪、エアーポンプ】
※戦闘状態に入りました。
@カイ越【フライパン】
※劉表と文聘を探しています。
@文聘【胡蝶刀、手榴弾×4個、海胆3つ】 に修正します
放送が聞こえる。
・・・いきなり袁術軍は死にまくりだ、もう三人しかいない。
梁剛「楽就も陳蘭も楊弘も雷薄も劉勲も早く逝きすぎたよ・・・」
馬騰「楊秋だけか、こんな時まで要領悪かったのだな。あいつも」
孫乾「糜芳か・・・多分味方に殺されたんだろうなぁ・・・」
そんな事をぼやきながら洞窟の中にいる、女・・・月英という名らしいが
まだ気を失っている・・・そして来る途中死体を見つけられなかったのでまだ下着のままで、
洞窟の入り口付近で見張りをやっている。
馬騰「火薬のような物を投げられたら、一溜まりもないこいつが目を覚ましたら動こう。」
孫乾「精神的にやばそうですから、しばらくは起きないと思いますがねー」
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾100発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
陳留の曹騰別邸で田豊が不慮の爆死を遂げ、また主君である曹操は袁紹に無理矢理仲間にされ、
どこぞへと連れて行かれたその時、夏侯惇は許昌へ向かう道筋にある森の中を歩いていた。
……役に立ちそうな仲間を探そう。
彼が考えたことはそれだった。典韋でも子孝でも子廉でも、信頼できる将なら誰でもいい。
頭脳も欲しいところだ。孟徳ひとりでは限界がある部分を補佐する才が欲しい。荀ケか、郭嘉か。
そこで改めて従兄弟の妙才が早々に脱落してしまったこと、また一族の者も数人か
死亡していることを思い出し、夏侯惇は暗澹たる気持ちになった。
ふいに、目の前を何か黒い影が横切った。
夏侯惇は条件反射のように七宝星刀の鞘を抜き、その影に向かって投げつける。
「……ウサギか」
倒れ伏した得物に近づいてみると、なんとそれは丸々と肥え太った野ウサギであった。
身体に刀を刺したまま、白々とした腹を見せて静かに横たわっている。
辺りを窺うと、数種の香草が生えていた。時折鳥の鳴き声がするぐらいで、人気はまるでない。
「………」
「なかなかウマイ」
小枝を集めてたき火を起こし、刀でさばいたウサギの肉を香草でくるみ、
あぶって食べながら夏侯惇は満足げに眼を細めた。
丁度良いところに切り株があり、頃合いの良い椅子として役だってくれている。
♪見上げてごらんー 森のー空をー
小さなうさぎのー小さなお肉がー
ささやかな食欲を満たしてるー♪
「うーん、ウッディライフ」
@夏侯惇【七星宝刀】
※ウッディライフ満喫中です。許昌に行って仲間を捜すつもりです。
曹昂、李典らの《時代ごちゃ混ぜ》は、洛陽の南を通って許昌に向かっていた。
だが、ほんのわずか、微かな気の緩みは少なからず周囲に伝わる。
彼らは皆一芸に秀でた者達だ。それらの面子が七人揃った安心感。
曹家組は、頼れる李典と組んだ安心感。李典も同じだろうか。
劉岱の怪我もやや小康状態になり、ゲーム二日目に入って彼らの緊張もほぐれつつあった。
だが、それが一つの誤算を生んだ。
河南から許昌に抜ける丘陵地帯。そこを突っ切ろうとした彼らを。
──二つの、突風が突き抜けた。
曹安民が何が起こったかもわからずに斃れる。次いでもう一つの突風が曹真を襲う。
曹真は咄嗟に後ろへ飛び致命傷を逃れたが、曹爽が代わりに刃の餌食となった。
「くそっ!」
曹昂がスモークグレネードを放り投げ、辺りが白煙に包まれる。
「退け! 退くんだ!」
李典の掛け声もあって、彼らはようやくその死地から脱する事に成功した。
彼らを襲った二陣の突風は深追いを避け、森へと消える。
二つの命を、あっさりと奪ったままで。
どうして、こんな事になったのか。
李典は逃げ延びた許昌西の廃屋で、自分を庇って銃弾を受けた劉岱の手当てをしていた。
道を急いで、迂回せず丘陵地帯を突っ切ったから?
臨戦態勢とは言えぬ状態で、あの地を通ったから?
それとも、あの予想外の二人の襲撃は考えていなかったから?
「くっ……」
まさかあの二人が同盟を組んでいるとは。
こんな事なら、一発でも使えばよかったか。
曹安民と曹爽はもう還らない。
李典は己の無力さとこのゲームの理不尽さに、歯噛みをしていた。
劉岱にまでさらに傷を負わせてしまった。
「おのれ…………馬超、甘寧!」
「いいのか、追撃しなくて」
「ああいうのは追い詰めたときの方が厄介だ。特に、あの李典がいやがった」
馬超の問いに、甘寧が苛つきながらも答える。魏の張遼・楽進・李典には苦い敗戦を味合わされたことがある。圧倒的優勢でも油断は禁物だ。
「ふむ。まあ、いいだろう。……次は何処に向かう?」
「あー、どうすっかな。ここは許昌の北か。んじゃ宛から武関経由で長安ってのはどうだ?」
甘寧の提案に、馬超は少しだけ考えてから、答える。
「そうだな。武関に着いたら少し休もうか。何しろ戦いばかりしてきたからな。休養も必要だ」
「街道は避けるか」
「ああ。会いたくない知り合いもいるだろうからな」
「わかった。誰かに会ったら即仕留めるぜ」
【曹安民 曹爽 死亡確認】
《時代ごちゃ混ぜ/5名》
曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分】&李典【コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
※現在許昌の西。慎重に許昌に向かいます。
《虎と龍/2名》
馬超【倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、鉄鞭】&甘寧【虎徹、ベレッタM93R、火炎瓶×5本】
※宛〜武関経由で長安へ。街道は使いません。
楊彪「馬岱殿、ここはどのあたりでしょうか?」
馬岱「漢中の付近ですな」
賈栩「!!全員動くな。落とし穴が無数に仕掛けてあるぞ」
韓遂「ふむ、そういえば不自然な地形だな。どうする?」
楊彪「引き返しますか?」
馬岱「後から誰か来るぞ。向こうの茂みに隠れた方がいい」
賈栩「ふむ、これは使えるな、馬岱殿の言うとおりに隠れて様子を見るのがいいだろうな」
10分後
張梁「ウワー!」
張宝「張梁どうした。変な声を…あれ?」
馬元義「張梁様がいないぞ。」
張梁「俺はここだ、誰かが掘った落とし穴に落ちたみたいだ。痛、足をくじいちまった。」
張曼成「こっちの方から声が、ゲ!!」
馬元義「張曼成!!なんだここは、落とし穴だらけだ。」
張角「うかつに動いてはなりません。ここは敵の作った死地です。張梁と張曼成を助け出して撤退するのです。」
王双「久しぶりのお客さんは団体さんかよ。これは俺の手に余るな。どうするかな」
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】
《狸三匹馬一頭/4名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭】、楊彪【お徳用爪楊枝(毒つき)】
韓遂【マチェット、メリケンサック】、馬岱【ドラグノフ狙撃銃、金づち&釘10本】
《黄天部隊/6名》
張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】&張梁(右足捻挫)【トンプソンM1A1(トミーガン)】&張宝【火炎放射器】&馬元義【ボウガン、矢20本】&張曼成(気絶)【太平要術の書】&黄邵【モシン・ナガン】
カク昭は陳倉の砦に引き籠っていた。
防戦や引き籠りなら大の得意である。しかもここにはある程度の食料と水もある。
「ずっとここに隠れていれば少しは敵が減る……そうだ、禁止区域になるまでここに隠れていればいい」
得物は豊和89式小銃とか言う「自衛隊」なる勢力の武器らしい。とんでもない武器を使う国もあるものだ。
「誰も来るなよ……来たら、撃つ」
@カク昭【豊和89式小銃】
※陳倉の砦に引き籠ってます。
ぞ
っ
く
い
ん
ぽ
参加者全員死亡 GET 113 BONUS 1
糸冬
「うーん・・・うーん・・・ハッ!」
江陵城で眠っていた伊籍は、ようやく長い悪夢から目覚めた。
「ひどい夢だった。だが、現実もなかなかひどいようだが」
ちょうど死亡者放送が流れだす。知人も何人か逝ったらしい。
「困ったな。このままではわしも遅かれ早かれ死んでしまうぞ」
そう思い、何かいいものは無いかと城内を探る。
ちなみに彼の支給道具は油2リットル。火と組み合わせなければ、なかなか攻撃の手段にはならない。
小一時間かけて見つけ出したのは、すこしは使えそうな棒切れ一本。それと水・食料を少々。
「とりあえず、食事はしばらくは持ちそうだ」
最初に支給された食料は、節約して食べた。まだ半分は残っている。
「しばらくはここにいようか。北の方は騒がしいしな」
@伊籍【棒切れ、油二リットル】
※江陵で様子を見ています
閻圃「待てよ・・・1を連打が俺。2を連打があの女・・・てことは3連打も誰かにかかるのか?やってみよ」
王平「今度こそ変なやつにかかるぞ?」
閻圃「気にしなーい。駄駄駄駄駄駄駄駄駄駄駄駄打っ?っとぅまだ音が変わらんぞ?」
周瑜「本当に騒がしい夢だな・・・徐盛が五月蝿いなと思ったら今度は何だ・・、おい、徐盛何とかしろ!」
当然徐盛は倒れたままである。仕方なく周瑜は徐盛の懐の携帯電話を探り出し、光っている物を押してみた」
周瑜「五月蝿い!安眠妨害だぞ!ったくこっちは政務で忙しくて寝る暇もないのに夢の中まで騒がしい・・・・」
プツッ、ツーー、ツーー、ツーー
閻圃「ひぃぃぃ!ぁ、切れた」
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于禁【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※携帯電話の番号・・1連打→閻圃 2連打→小喬 3連打→周瑜
※小喬と周瑜はお互いが携帯電話を持ってることや、番号は知りません
289 :
韓玄:05/02/11 23:00:53
このままひとりでおったら死んでしまう……
武器のひとつもないこの状況で、明らかにカスな自分は速攻殺されてしまうだろう。
クソッ全ては曹操のせいだ。あいつが刃を向けてくるから……
いや、曹操が向けてきたのはみかんなのだが、そこは韓玄。
脳内妄想では刀をかざした曹操と素手でやりあったことになっていた。
カス太守たるもの、これくらい自分本位でないと乱世ではやっていけない。
とりあえず己に役立ちそうな有能な部下を掴まえようと、
韓玄は街道に穴を掘ってちかくの草むらに待機することにした。
ザ☆名将捕獲穴!
さーて、誰がかかるかな……わくわく。
……数時間後、ドスッとの鈍い音と、ギャース! なる悲鳴が聞こえたため、
韓玄は喜びいさんで落とし穴へと向かった。
「………」
中にはいかにも蛮族! って感じの男がふてくされたような顔つきで座り込んでいる。
「おまえ、誰?」
「俺、忙牙長」
「………」
《知力一桁ですが何か?/2名》
@韓玄【なし】
@忙牙長【ぬめりとり】
劉備は益州にいた。着くまでのあいだ、誰にも会わなかった。
「おかしい。もしかして誰も益州に向かってねぇんじゃねえか?」
養子、劉封に話してみる。
「しかし蜀将の死者はほとんどいないようですし・・何人かはいるはずですよ・・」
ほとんどいない・・劉封の言葉に劉備はどこか違和感をおぼえた。
ほとんどいなくても死者はいるわけだ。やはりどこかおかしくなっている。自分は変わらずいられるのか…
ドサ
急に劉封は倒れた。反射的に劉封の武器の弓矢を拾って前方を見渡す。
「・・・・なんだ、魏延じゃねぇか。」
一発。劉備は矢を放つ。
命中したかどうかなんてわからない。放った直後、劉備は逃げ出していた。
「なんでオイラばっか・・!!ねらわれてんだよ〜〜!!!!」
劉備ばっかり狙われてるわけではないが少し運が悪すぎた。
だが魏延は追ってこない。矢が命中したのか?
ともかく。逃げ切った劉備はこれ以上益州にいる気は無かった。・・味方などいないのだから・・
「ちっくしょっ!なるべく蜀将でも信用しないようにすんべ。」
・・・しかし劉備は思い直した。関羽、張飛、趙雲、諸葛亮、その他もろもろ。
彼らが簡単に自分に刃を向けてくるとは思えない。魏延は何かの間違いだろう。そう思う事にした。
「どうやらお人好しは変わってないようだな・・」
劉備は苦笑いした。何かの間違いで自分の息子が死んでるわけだが、どうしても魏延を憎めなかった。
そんな人柄にひかれて皆、彼についていったのだろう。
「じゃ、今度は荊州で味方でも探すかな。」
そこからちょっと離れたところで
「・・・劉備・・か。流石に撃つのをためらってしまったな。」
魏延に矢は命中していなかった。
「だが次は問答無用だ!」
【劉封死亡確認】
@劉備【弓矢/9本】
※荊州へ。味方を探します。
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)】
※誰を殺すのにも、ためらい無し。
孔融はようやく青州まで逃げ延びていた。もはや全身疲労で足腰もくたくただ。
「しかし……これで少しは休める」
そう思い、城に入ろうとする。すると、ばったりと見知らぬ若者と出会った。
「……」
「……」
沈黙の後、若者は手にした三節棍で襲い掛かる。
孔融も必死の形相でゲイボルグを手に取り、無我夢中で突き出した。
「……っく!」
何も考えずにほとんど闇雲に突き出した槍は、不思議な事に敵の心臓めがけて一気に突き進む。
だが敵もさるもの、なんとか棍で弾く。
「おおおおおっ!」
渾身の力で槍を振り回す孔融。
五分十分と経ち、次第に槍の動きが鈍くなる。
もともと疲労困憊の身体である。いくら武器が魔槍とはいえ、使用者が疲れ果ててはどうしようもない。
「……とどめだ」
棍の一撃で、孔融の意識は断絶した。
若者はその死体に一礼すると、槍を奪ってすぐに近くの施設──港に入る。
「危なかった。今の戦いが誰かに気付かれていなければいいんだが」
若者の名は凌統。呉の猛将である。
「この名簿を見る限り父上も参加しているようだ。何とか会えないものだろうか……」
混雑しそうな寿春方面のルートは避け、とりあえずは青州に潜んだ。だが、まだこの戦いそのものが良くわからない。
「かなり人も減ったようだ。そろそろ呉に向かうかな」
睡眠もある程度はとった。食料も城でわずかばかり見つけた。道中、山菜や獣くらいはいるだろう。釣りもできるはずだ。
ここからなら、徐州から広陵を経由して長江を渡るのがいいかもしれない。
「よし、行くか」
凌統は準備を整えると、港を出て海岸伝いに南へと向かった。
【孔融 死亡確認】
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
※徐州から広陵を通って呉へ。
南へ。侯成は南へと向かっていた。
手に武器は無い。わけのわからんふにふにコンビに取られてしまった。
おまけに、今度あったら勝負する約束までしてしまった。
「ってことはだ。次会うまでに誰かから武器をパクらなきゃならないわけだ。」
厳しすぎる。侯成はかなり焦っていた。
と、前方に刀を持った武将を発見した。しかもこちらには気付いてない。
(クフフ、俺ってラッキーボーイ?バレないように、抜き足差し足・・)
しかし刀の男は気配に気付き侯成を睨んだ。・・相当出来る男のようだ。
「おい、お前バレバレだぞ。やる気あんのか?」
言われた侯成は怒った。
「なにを!俺は元呂布配下の侯成だ!図に乗ると殺すぞ!!」
「ハハハ。素手で戦う気か?それなら結果はすでに見えている。」
そう言うと男は持っていた刀を捨てた。
「俺も素手でやってやる。かかってきな侯成。・・俺は孫策だ!!」
「孫策だとっ!・・っち、俺をなめるなよ!!!」
それからわずか10分後、そこには侯成の死体があった。
「もっとだ。・・・もっと俺を楽しませてくれる相手はいないのか!!」
@孫策【斬鉄剣】
※目的は殺すことより、むしろ戦うことにあるようです。
295 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/12 07:07:19
【侯成 死亡確認】
糜芳、傅士仁が死んだ。陸遜も死んだ。しかしまだ生きている仇もいる。
「やはり揚州に向かおうか。生き残っている仇は揚州の人間ばかりだ」
「そうですね。このあたり他の参加者も見当たりませんし」
丈の高い草原の中の木に寄りかかっている人物を、そこから離れた街道から眺めながら話し合う関興、関索の2人。
すでに小一時間ほど経ったがその人物は全く動かない、やはり囮か。
「アレはどうします?」
「ほおっておこう。罠が有るところにわざわざ近寄ることも無い」
そう言って草原に背を向ける2人。
罠を看破したと調子に乗ったのか、それともまだ生きている仇に思いを馳せていたのか。
草原から2人を狙う矢の存在には気付かなかった。
「うぐっ」
矢は関興の右肩を射抜いた。思わず手にした銃を落としてしまう。
「兄上!!くそっどこから!?」
関興が落としたザウエルP230を拾い、周囲を警戒する関索。
違う。
罠を見抜いたのは褒めてやるが、遮蔽物の無い場所で姿の見えない敵に襲撃された時は即時撤退するものだ。
攻撃された奴も一緒にいる奴も、自分達なら大丈夫、返り討ちにできるなどと思っているのか。
そら、もう一発
2本目の矢は関興の左ももを射抜いた。
倒れる関興。
「逃げろ索!俺の命よりも仇の命を!」
「しかし!」
「敵の正確な位置が判らんのだ!反撃しようが無い!早く行け!」
3本目の矢は関興の頭を射抜いた。
4本目の矢を構えた時には、関索は矢の届かない位置にまで走り去っていた。
1人逃がしたが、まあ上出来だろう。
殺した男の体をそのままにして、逃げた男とは逆方向に歩き出す。
ここには長居し過ぎた。北に行こう。并州から逃げ出した参加者を狙えるかもしれない。
【関興 死亡確認】
@高順【吉光、弓(矢×11本)、鞭】
※北へ。
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
※南へ。まだ生き残っている父の仇を探します。
「私は、戻る」曹髦は同行者たちに宣言した。
「なりません、きっと敵はまだ…」文欽が止めるが、曹髦は頭を振って応じない。
「駄目だ。動けない司馬孚を見捨てたままにはできない。斉王だってまだ息があるはずだ」
一同を暗い空気が包む。
《魏帝と守護者たち》の面々が許昌から北へ街道を進んでいたとき、曹芳が地面に散らばった不可思議なものを見つけた。
見たこともない材質でできた手の平サイズのそれは、蝶々を模したような型をしている。
黙って歩くのに飽きていた幼い曹芳は落ちている中の一つを拾い、手先でもてあそび始めた。
「なんかフワフワしてる」
バァァー…ン
「何だ!?」音と火薬の臭いに先を歩いていた曹髦が振り向くと、
手首から先を吹き飛ばされ顔もグチャグチャになった曹芳がゆっくりと倒れるところだった。
「曹芳様!」いち早く司馬孚が駆け寄る。しかし。ドォン「ぐわぁっ…」
今度は銃声とともに司馬孚が倒れこむ。足をやられたらしく地面を掴んでもがき苦しむ。
「くそ、敵はどこだ!?」「退け、退くんだ!」
諸葛誕が辺りに弾丸をばらまいて威嚇し、曹髦たち6人はやっとのことでその場から逃げ出した。
…そして現在。
「私は司馬孚を助けに行くのだ!」
バタフライ地雷。非戦闘地域に散布され、そのユニークな形状に惹かれた民間人─特に子供─を殺傷する兵器である。
それをバラ撒き一行を襲った男が、司馬孚の前に姿を現した。
「…違う。我々は貴方の…この方は」
必死に訴える司馬孚に、男はケイレンする曹芳に蹴りを入れつつ答える。
「知ってるさ。お前さんは司馬叔達、こいつは元仲のガキの養子だろ?こんな奴が皇帝じゃ魏も長くないわけだ」
男、いや魏の元勲の一人曹洪は散弾銃を下げて事も無げに答える。
「一人しか生き残れないんだぜ?なら考えるまでもなく、曹孟徳を生かすに決まってるだろが。こいつも、お前さんも敵だ。死んでくれ。それが忠義ってもんだろ?」
司馬孚は言い返そうとしたが、相手の目を見て沈黙した。その目には虚妄はない。
「天下にてめーやこのガキは要らねぇが、曹操が居ない訳にはいかないんだよ」「ぐほっ」
司馬孚の喉を爪先で潰すと、曹洪は再び闇に消えた。
(奴は…私達を囮に人をおびきよせる気か…)
舌を噛もうとしたが、喉奥から血ヘドが湧き出できて果たせない。
(曹髦様、曹奐様…助け…来てはだめだ…)
皇帝たちがこの罠にかからないよう祈ること。それが司馬孚に出来る最後の忠義だった。
@曹洪【スパス12・バタフライ地雷(残り半分)・木刀・日本酒】
※司馬孚たちを囮に許昌北の街道で待ち伏せ。曹操以外の人間は一族でも容赦しません。
@司馬孚[両足銃創]【なし】
※地雷源に倒れてます。喉をやられ大声が出ません。
@曹芳[意識不明]【なし】※瀕死。
《魏帝と守護者/6名》
曹髦【戟】&曹奐【針金ハンガー】&文欽【長槍】&文鶯【青龍刀】&毋丘倹【地雷8個】&諸葛誕【サブマシンガン】
※許昌と官渡の中間付近で仲間を助けに戻るか相談中。
【夏侯玄 死亡確認】
曹洪に騙され銃を奪われました
再び朝が訪れる、当然この民家にも
「……お早う御座います」
「おひゃやうほひゃいはふ」
王美人の挨拶に麋竺は何とも珍妙な答えを返す。
「……大丈夫?」
「ほのへいどなんちょもなひへふよ」
この程度何とも無いと言ってるらしい麋竺の顔は、しかしボコボコに腫れている。
「……腕に覚えがあるんじゃなかったの?」
「あのひゃははとふべふれすひょお(あの方は特別ですよぉ)」
あの後問答無用で麋竺を殴る蹴るした張飛は、王美人の制止もあってか
そのままの勢いで家を出て行ってしまったので行方が分からない。
その後、八つ当たりで楊齢を殺した挙句にその首を捻じ切って持ち歩いてるのだから、
追わなかったのは正解といえなくも無い。
実際は、気絶した麋竺を放り出して夜道を一人で歩き回る気にならなかっただけなのだが。
「……動かない方が良さそう」
「いひぇ、ほっほほここほはひゃへふべひでふ(いえ、とっとと此処を離れるべきです)」
そう言ってよろよろと麋竺は歩き出す、張飛から逃れる為に。
「……根に持つタイプ?」
眉を潜めて王美人も歩き出す、麋竺をこのまま放置するのは気が引けたから。
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ、軽症) 【???】
「はぁー」「てやぁー」かけ声とともに斧と剣とが激しくぶつかりあう。
眼下ではかつての主君,曹否と見知らぬ武人とが死闘を繰り広げている。
しげみから戦いをじっと見守っている男が一人。孟達である。
敵の多い孟達にとって,曹否は数少ない「とりあえず組める」男である。
しかし孟達は計算高い男である。あわてて飛び出したりはしない。
例え得物が「懐中電灯」でなかったとしても・・・。丸腰ではよほどの
雑魚相手でなければ勝負にならない。
やがて曹否が押され始めたころ,孟達はひらめいた。
曹否は凌操の振りを読み切った。上段から振り下ろす斧を交わし,
そのまま胸をひと突き・・・
ところが,斧は下からやってきた。上段の一撃は全力ではなく,空振り
とみせて下から刀を跳ね上げるのが凌操の策であった。
「カーン」
曹否の手から天の叢雲が離れる。「覚悟!・・・うっ」
その時,孟達の懐中電灯の光が凌操の目をくらました。
凌操の渾身の一撃は空を切り,曹否は本能的に天の叢雲を手にすると
凌操の首をはねた。
「孟達・・・」「曹否さま・・・」立ちつくす二人。
曹否は考えた。「こやついつからいたのか・・・。まあよい。余の実力では
剛の者を相手にしてはやはり勝てぬ。少なくともこの計算高い男が裏切る
ことは土壇場まではあるまいしな。もともとそういう気質は嫌いではないしな。
似た者同士,ひかれあうのかもな・・・。」
二人の同盟は成立した。
「ところで孟達,その奇妙な筒は?」
孟達の所持品は懐中電灯と妙なコインしかなく,大斧は孟達が持つことに
なった。当面は関羽や曹操のいると思われる中原を離れるのが得策との
考えで一致し,二人は長江を渡り建業方面へ向かった。
《冷たい主従/2名》
@曹否【天の叢雲】
@孟達【懐中電灯,ケイオス・コイン1枚(残り7枚) ,大斧】
【凌操 死亡確認】
陳寿は沓中の山奥に潜んでいた。
自分は蜀臣だったが、蜀滅亡後に名将羅憲に推薦されて魏、晋に仕えた。
そして歴史書を書いたのだが・・・。
「呉は敵だったからあまり深く書けなかったんだよな。恨まれてそうだ」
しかも蜀臣にも自分を恨む者がいるかもしれない。
そんなわけで、こうして山小屋で息を潜めていたのである。
まあ、それでも睡眠はしっかりとっているのだが。
「腹減った・・・」
食料は一晩で食べつくしてしまった。食べられる野草の種類くらいなら知っているが、そんなものではあまり腹も膨れない。
足元の毒々しい色の茸を拾おうか迷う。
「ううう」
迷った末、とりあえず拾う事にした。
「どうしようか・・・誰か知り合いとは会えないかな」
@陳寿[空腹]【???、茸(種類不明)】
※沓中に潜んでいます。
廖化「どこだよ、ここ?」
無我夢中で走ってきたのはいいが、完全に街道から外れてしまったようだ。確か宛の近くにいた気がしたのだが。
廖化「まぁいっか。いろいろ道具も手に入れたことだし、そろそろ身を落ち着ける場所でも・・・」
@廖化[蛇毒免疫]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
※汝南附近を、砦探して放浪中。相手の装備によって戦うか逃げるか判断します。2人以上相手は基本的にはしません
今現在、何を考えずに射撃の訓練をしている。
最初、片手で撃とうとしたが、頭が危機を察知したため両手に変えた。
・・・良かった、片手で撃ってたら腕が折れていた。
最初は命中精度悪かったが、コルトパイソン357マグナムは命中精度も高いらしく
それなりに上達した。
孫乾「これぐらいが限度だなー」
訓練をやるだけやり、撤退する。逃げ足には十分自信がある。危機察知能力も自信がある。
だが・・・
孫乾「この血まみれの手、どうしようかー」
傍から見たらどう見ても殺した後に見える、誰かに出会ったらまずいかも知れない。
血でも、利用すれば敵をおびき寄せれるかも知れないが・・・
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
馬騰【日本刀】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
※孫乾は現在単独で武器の訓練をしています。
@孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】
307 :
于禁:05/02/13 22:33:12
刃が翻るのと同時に鮮血が飛び散った。驚愕に眼を見開きながら昏倒した男を横目に、
于禁は鈍く光る剣を天へとかざした。
斬る度に新たな顔を見せる不思議な剣だ。更なる血を求めているかのように
禍々しい風体を晒すかと思えば、今のように落ち着いた色を見せることもある。
死した者から失敬した服の切れ端で刃先を拭いながら、于禁は再び歩き出した。
曹丕を殺す。
この思いだけを胸に許昌へと向かっている。
武器はこの剣に、新型の弩が二つ。弩は使いようによっては相当に重宝しそうであったが、
于禁はこの不可思議な剣の魔力に取り憑かれ、もっぱらこちらを使用していた。
呉の主従を葬った後、ふたりの人間と対峙していた。
先程倒したばかりの最後のひとりはなかなかに強敵であった。
手にするは木刀一本であったが、それを軽やかに扱いながら渾身の一撃を狙ってくる。
こちらが臆するほどの気合いを見せつけられたが、所詮真剣に敵うべくもなく、
血まみれの姿を街道に晒すことになったのだが。
于禁は小さくため息をついた。
どうしたことだ。この手で人を殺めていると言うのに、不思議なことにひとつの
呵責も湧き出ては来ない。むしろ、凶行を重ねれば重ねるほどに、
己の心は冷ややかに静まりかえっていくようだ。
まあ、いい。これが自分の本来の姿なのだろう。
それならそれに付き合うまで。
……現世の遺恨を覆すべく動くだけ。
【李恢 死亡確認】
【李厳 死亡確認】
@于禁【虎鉄 ワルサーWA2000×2 ニューナンプM60 ブーメラン】
李厳の木刀はその場に放置しました。
ケ艾は困っていた。
屯田政策から蜀討伐まで様々な分野で功を為した彼ではあるが、武器が鍬では猛将や銃に相対するにはかなり厳しい。
というわけで落とし穴を掘って防御体制を取りつつ、上庸に籠っていたのだが……。
「人が来ないな。いや、歓迎すべきなのだが」
四門に落とし穴を掘り、内部にも侵入者対策の罠を仕掛けた。
だがこれには欠点がある。自分はなかなか外に出られない。
この装備では戦闘は辛いし、かといってここまで固めた城を捨てるのも惜しい。
結局、待ち戦術を取らざるを得なくなってしまうのである。彼にしては珍しい失策だった。
何しろ、このゲームには禁止エリアと言う難関があるのだから。
「どうしたものか」
頼れる息子は参加していない。魏将にも信用できるものは少なく、そもそも自分の世代はほとんど参加していない。
罠を確認してみたが、誰も掛かっている様子は無い。
城を出る選択はなく、かといってここにいつまでも籠れる保証も無い。
さてさて、どうしたものか。
@ケ艾【鍬】
※罠を仕掛けた上庸城に籠っています。
309 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/14 01:26:55
裴元紹。平原で一人たたずむ男の名だ。
「さてと、次の仕事にでも行くかね・・」
サングラスを装備し、彼は言った。どこか大人の世界を感じさせる。
「んん、ジェントルメン。」
意味不明な言葉を発しながら、傍らに倒れてる死体を一瞥する。
死体の正体は許攸であった。
他の参加者の位置を正確に把握できるセンサー。それが許攸の支給品であった。
しかしバッテリーという概念に気付きスイッチを消して隠れていたところを裴元紹に見つかり殺された。
裴元紹の武器はウィンチェスターというおしゃれな銃であった。そして何故かサングラス。
ダンディズムを志す彼にとって、この上無い武器であった。
「さてと・・次はどこへ行こうかね・・まぁ、流れるままに行動してみるか。」
行き先なんてどこでもいいのさ。・・そう、自分を貫ければね。
【許攸 死亡確認】
@裴元紹【ウィンチェスター49発/センサー】
※方針はダンディズム。センサーの具体的な性能は不明。
甘寧「おい、こっちに行くと魏のほうじゃねぇかよ。
さっきから何処に行くつもりだよ、誰か探してんのか?」
馬超「…まぁな、どうせ狩るんなら前に恨みとかがあった奴のほうが都合がいいし…
……む、あそこで人が二人死んでいるみたいだな」
そう言う馬超が指し示す先には、確かに倒れてる人間が二人。一人は、おそらく子供だ。
馬超「武器が残っているかもしれないからな、ちょっと見に行くぞ」
慎重に近寄っていくと、馬超は少し様子がおかしい事に気付く。子供の方は傷口からの出血もひどく、すでに死んでいるようだったが、もう一人はまだかすかに生きている。
両足に新型の弩の跡、そして喉が潰されているようで、声無くもがいていた。
馬超「…囮か?おい、甘寧、気を付けろ。どこかにいるぞ」
甘寧「囮だと?
…む、なんだこれ。」
甘寧は足元に落ちている不思議な形をしたモノを見つけた。おもわず、拾い上げてしまう。
甘寧「なんか、フワフワしてるぞ…おもしれ〜」
馬超「ば、バカ!不用心に触るな!」
バァン……と、大きな音が響き、甘寧の体から、両手首が落ちる。自身も続けてゆっくりと地に倒れた。
馬超「か、甘寧!」
急いで銃を構えるが、遅かった。
次の瞬間にはすでに馬超の体に何発もの弾が打ち込まれていた。
馬超「…な、馬鹿な…こ、このようなところで…」
馬超が完璧に息絶えたのを確認すると、木陰から曹洪が出てきた。
曹洪「司馬孚の仲間あたりが引っ掛かると思っていたが…なかなか大物が釣れてしまったな。
まぁ、もともと皆殺すつもりだったが…」
未だ死ねずに苦しむ甘寧を一瞥し、額に銃弾をたたき込む。
ぴくりと痙攣し、二度と動かなくなった。
死んだ二人の武器を漁っていると、よく見覚えのある剣があるのに気付く。
曹洪「…ほう、倚天剣を持っていたのか。フフ、これは後で殿に差し上げるとするか…」
そう言って微笑む、主人・曹操を想う曹洪の瞳には、少しだが、狂気が混じっていた。
【曹芳 馬超 甘寧 死亡確認】
曹洪【スパス12、日本酒、木刀、バタフライ地雷、倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹、ベレッタM93R】
※曹操以外には容赦なしです。
司馬孚[両足銃創]【なし】
洞窟の中、日本刀を抱えて睡眠をとっていた男が突然立ち上がった。
馬騰「そうか・・・」
梁剛「馬騰殿、何があったんだ?」
そう訊ねると馬騰は振り向きもせずに、また座った。
なんだか神妙な顔をしている。
梁剛「一体何が?」
馬騰「息子が逝ったようだ、それより早く見張りに戻れ。」
梁剛「・・・・わかった」
出会ってから会話はほとんどしていない、けれども息子が逝った。
等と言われると、どう答えて良いかわからない。だから見張りに戻る。
馬騰「超・・・」
男足る者そう易々と泣く事は許されない、だが今だけは、今だけは・・・許してくれ。
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/3名》
馬騰【日本刀】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】
※孫乾は現在単独で武器の訓練をしています。
@孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】
程普と韓当の二人は長沙まで辿り着いていた。
しかし、二人とも気が気ではない。孫堅に続き、孫権も倒れたという。
「残っているのは孫策様だけか」
「……どうすればいいのか。むむむ」
歴戦の猛将とはいえ、浮き足立たないわけにはいかなかった。
やがて、ようやく見えた城。周囲を窺いながら門へ近づき、入城しようとして……。
程普の隣を歩いていた韓当の姿が、突如消えた。
「……?」
慌てて周りを見渡す程普。そして、足元の右前に空く大穴に気付く。
「落とし穴かっ……!」
「大丈夫だっ! 中にあった杭に、腹を少々やられただけだ!」
気丈に応える韓当。だが、その声はややかすれている。
「そうか……今引っ張り出してやる。……がふっ!?」
言って、手を差し伸べようとした程普。だが彼は、そのままバランスを崩して穴の中に落ちた。
「程普……!?」
穴の中からも聞こえた、遠くからの銃声。それは、狙撃銃のものであるのだが韓当には気付く術も無い。
「おのれ!」
ほとんどぴくりともしない程普。その槍を借り、渾身の力で穴から飛び出し、敵と相対する韓当。
そこには、見知らぬ──しかし凛とした雰囲気を放つ若武者がいた。
韓当は槍を構えて敵に問う。ややあって、若武者は答えた。先程の銃声は無い。
「蜀漢の傳[丹彡]の子……左中郎将の……傳僉!」
「我が名は呉の韓当! 傳[丹彡]の子……そうか、あの夷陵の時の武将の子供か」
韓当の言葉に、傳僉の眉がぴくりと動く。
「韓当……。貴様、父を知っているのか」
「知っているさ。我が軍の前で大喝し、降伏もせずに死んだ劉備の部将だろう?」
その返答を聞き、傳僉が静かに刀を抜く。
「……まさかこんな所で父の仇に会えるとは。柳隠殿、羅憲殿、手出し無用でお願いします!」
言うが早いか、傳僉は備前長船を構えたままで突っ込んできた。
「……ぬ!」
何合か武器を交え、韓当は戦慄する。時代を超えて将が集まるという珍妙なこの世界だが、自分達より後の時代にも、まだこれほどの使い手がいるとは。
これでも傳僉は、姜維時代の蜀では武技なら三指に入るほどの猛将である。
姜維に認められてその直属の軍先鋒となり、蜀討伐軍の王真・李鵬らも討ち取っている。
韓当の槍を受け流し、間合いを詰めながら斬撃を放つ傳僉。韓当の腹が抉れ、血肉の飛沫が飛ぶ。
「小僧! やるな!」
だが韓当も負けてはいない。柄の短い槍をうまく扱い、三連撃を繰り出す。
「……くっ」
今度は傳僉の脇腹を槍が掠める。だがあろう事か傳僉は、槍の穂の根元を手に取ると、刀を手放し、そのまま一歩距離を縮めて韓当を押し倒し、絞めにかかる。
「がっ、ぐおぉ……」
豪力に押さえ込まれ、首を絞められる韓当。だが、それでも彼は諦めはしない。
「まだだ!」
馬乗りになっている傳僉の腹を蹴飛ばし、再び両者は得物を拾って対峙した。
短い沈黙の後、再び剣戟の音が鳴り響く。しかし、戦いは終結の様相を呈していた。
出血と罠による疲労が全身に重くのしかかり始めた韓当と、若い身体で父の仇を前にし、燃え盛る傳僉。
槍使いに速さが無ければ、槍と刀では刀のほうが有利である。間合いを詰められる分、戻りの早い刀の方が有利だからだ。
明らかに精度の落ちた突き。相対する刀使いはそれを感じ取り、速攻で仕留めに掛かる。
戻る前の槍を押さえながらの斬り。避けられると素早く戻し、突き。韓当が槍を戻すと、体制が整う前に傳僉が勝負をかける。
「喰らえ!」
左右からの二連払い。それを受けきれず、韓当の身体はついに力尽きた。
がくりと膝を落とし、血反吐を吐く。
「ふん、小僧め。……してやられたわ」
最後の一撃を受ける寸前、韓当は小さく笑い、そして逝った。
「……ふう」
両断した韓当を見下ろし、一息つく傳僉。だが、そこに隙を突いて尖剣を持った一人の男が襲い掛かる。
「ふぬははははは! 私が蹴散らしてくれる!」
背後から襲うのに声を上げる脳が足りない男。だが彼は、傳僉に襲い掛かる前に、飛来した銃弾に左胸を撃ち抜かれた。
「やれやれ。傳僉、油断しとったのか?」
「任せてくださいってのは周りはお任せしますって事っすけど」
「まあまあ。……しかし油断は禁物です」
銃を構えた柳隠と、血刀を引っさげた傳僉に、羅憲が一言。
「彼らとてひとかどの将。あるいは今回罠に掛かったのも偶然かもしれません。そもそも……良将たるものむやみに罠には掛かりませんから」
「ふむ。腕もかなりのものじゃったからな。傳僉でなくば厳しかったかもしれん」
「そうっすか?」
「傳僉殿はもっと自信を持っていいと思いますよ。では、長沙に入りましょうか」
羅憲、柳隠、傳僉の三人は、最初から城外に仕掛けてあった落とし穴を避け、城内に入っていった。
【程普 韓当 刑道栄 死亡確認】
《蜀末期名将トリオ/3名》
羅憲【スタングレネード×10、ショートスピア】&柳隠【M1ガーランド(狙撃銃)、尖剣】&傳僉【備前長船、短銃(弾七発)】
※長沙城に入りました。
ぞ
っ
く
い
ん
ぽ
三 沢 光 晴
参加者全員死亡 GET 389 BONUS 3
糸冬
二人の男が会稽城内で話し込んでいる。
彼らの名は賈範と倫直。
共に公孫淵の配下であるが、主君の魏に対する反乱を諌めたため処刑されてしまった。という経歴の持ち主である。
そのため公孫一族がいる可能性が高い幽州、冀州を避け南にやってきたのだ。
「俺の支給品は当たりだな」
そう言って賈範は猟銃を構え空に向けて発射した。発射音から何拍かおいて、鳥が落ちてくる。
「これを焼いて食おう。いくら小さくても火をおこす道具くらいは城内にあるだろう」
賈範の持つ猟銃を一瞥してから倫直は言う。
「私のはハズレだ」
そう言って倫直は輪ゴムを構え空に向けて発射した。びよんという音と共に舞い上がった輪ゴムは倫直の顔の上に落ちた。
苦笑しながら顔の上の輪ゴムを箱に戻す。
「これは煮ても焼いても食えそうに無い」
「まあ、気にするな。この『ミロク』とやらがあれば城に近付く者を狙撃できる。しばらくはこうして成り行きを見守ろう」
《地味系二人》
賈範【ミロクMSSー20(残弾9)】&倫直【輪ゴム1箱(500本)】
※会稽城内に篭城。接近者に気付いたら輪ゴムと猟銃で狙撃します。
馬忠「はい!」
馬忠「おっ、元気のあるいい返事だ馬忠。では答えてくれ。」
馬忠「はい先生。この武器はどうやらボタンを押すと引き付け合うようです。」
馬忠「ふむふむ。なかなかいい着眼点だ。で、どのようにして使う?」
馬忠「それはですね。私たちの間にいるやつの首に当てるのです。たぶん一撃必殺かと」
馬忠「それは基本的な用途法です。先週の授業で言いました。・・話を聞いてろ!!」
馬忠と馬忠は遊んでいた。武器の使い方を考えるのにあきたのである。
馬忠「じゃあせめて技名くらい決めようぜ。」
馬忠「よし。レッツシンキングだ。」
10分後
馬忠「よし!決まった!!」
馬忠「きぐうだな。俺もだ。」
馬忠「じゃあどっちが先に披露する?」
馬忠「手に書いて同じに見せあうってのはどうだ?」
馬忠「むむむ。妙案だな。よし、そうしよう。」
・・・・・
馬忠「よし書けた!・・いくぞ、せーの」
馬忠「どん!!!!・・・・」
!!なんとお互いの手には『くろすぼんばー』と書かれていた。
馬忠「ははははは。なんと愉快なことよ!」
馬忠「優勝は私たちに間違い無しですね!」
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー】
※とりあえずテンション高いです。
穏やかな風が吹く。さっきまでここで激しい戦闘があったとは思えない。
范彊。そして武安国。二人は出会うべくして出会った。
そしてこの二人の出会いが、またこの襄陽を激戦地へと変える。・・かもしれない。
最初は武安国からだった。
「おい、そこのヘタクソなオカリナ吹き。お前、俺様を誰だか知ってるか?」
范彊は独りで、静かにオカリナを吹いていたかった。だから武安国に苛立ちを覚えた。
「お前のような音痴は知らんな。どうせたいした活躍もしてない馬の骨だろ?」
武安国はふんぞり返って言い放つ。
「ははは。この俺を知らんとはな。お前の無知さが笑えるぜ。」
目を見開き、范彊へ真直ぐ、指を指して続ける。
「聞いて驚け!虎牢関で呂布と互角に戦い、天下に名を知らしめた男、武安国様とは俺のことよ!」
もちろん世代の違う范彊は知らない。いや、世代が同じでも知ってる人は少ないだろう。
しかし呂布は知ってる。個の武のみで曹操を追い詰めた伝説の武神である。
その呂布と互角・・・。そうなると范彊もハッタリをかまさないわけにはいかない。
「はっはっは。呂布と互角?だからどうした。」
「むっ、図に乗ると本当に殺すぞ!!」
「やってみるがよい。俺は呂布と互角に戦った張飛!・・を殺した范彊だ!!」
今までの話しをまとめると。武安国=呂布=張飛<范彊となる。よって范彊が最強だ。
武安国はかなりビビった。
(うっそ〜ん。かなりやべ。どうやって逃げよ。)
一方、范彊は
(やべーよ。こんな嘘・・ってかホントだけど、こんなハッタリすぐバレるよー)
そして二人がとった行動は!!
ダっ!!
なんと二人とも逃げ出した。武安国は西へ。范彊は東へ。
・・こうして、第二時襄陽大戦は幕を閉じた
@范彊【オカリナ】
@武安国(勇気46%)【携帯トイレ】
先程劉jを発見、殺した。
ただ震えるばかりの人間を手にかけるのは気分の良いものではない。
が、しかしまだ自分は死にたくない。
それに劉jは他人に利用されるだけの男ではないか、自分が殺さなくてもそのうち誰かに殺されていたはずだ。
―――そう思うことにした。
劉jが握り締めていたコインをザックの中に入れ、曹仁は樊城を後にした。
その一部始終を牛金は陰から見ていた。
「曹仁殿とは組めそうにないな。どうにも雰囲気が危ない」
自分の支給品は良くはねる玉ひとつ。
腕っぷしには自信があるが、これでは己独りでこのゲーム最後までいけるとは思えない。
だから信の置ける仲間が必要だ。
しかし同じ曹操軍の人間でも信用できないようだ、少なくとも曹仁は危険だ。
「かといって全く面識のない人も危ないし・・・ええい!ごちゃごちゃ考えるのは俺の性分じゃねえや」
そう言うと、牛金も樊城を後にした。
【劉j 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、ケイオス・コイン1枚】
※荊州北部で獲物を探します。次のリミットは
>>400 @牛金【バスケットボール】
※荊州南部へむかいます。
321 :
毛Q:05/02/16 21:51:22
毛Qは交州にいた人気が少ないからである。
「とりあず休もうさすがに疲れたな・・」
がさがさと音がした。
「だれだ!!!!」
毛Qは振り向き銃を構える。
「ひぃ〜撃たないでくれ〜」
男はどうやら凶器は持って無さそうだ
「貴殿の名は?」
「郭馬と申します・・」
おそるおそる郭馬は言う。
「あなたの名は?」
「俺は毛Qだ」
郭馬はぎこちない声で言う。
「あのぅ着いてきてよろしいでしょうか・・・」
「よしいいだろう。とりあえずここにとどまるぞ」
《影の薄い将二人組》
毛Q【国友銃】&郭馬【ガムテープ】
※しばらく交州にいます。
傷を負いながら歩く五人組・・・《時代ごちゃ混ぜ》はもうすぐ許昌に
たどり着こうとしていた。
しかし、仲間、親類を二人失ったことで、メンバーの意気は下がりきっていた。
李典「皆さん、もうすぐ許昌ですよ、頑張りましょう。」
なおざりながらも心のこもった言葉を出す李典、しかし仲間は答えない。
李典(劉岱殿が少しよくなられたと思ったら・・・
不幸は重なるものなのか・・・)
曹植「李典、ありがとう。」
李典「へ?」
考え込んでいた李典は咄嗟のことでつい情けない声を出してしまう。
曹植「私達の心は沈んでいた。 そしてこのままではいけないと誰もが思っていた。
でも、それ以上口に出せなかった。
何かが壊れてしまうのが怖かったからだ。
だが、お前はその汚れ役を買って出てくれた。 ありがとう。」
李典「いや、何も私はそこまで・・・」
曹昂「いや、皆まで言うな、さあ、早く許昌へ行くとしよう。」
曹真「そうしましょうか・・・」
劉岱「ZZZ・・・」
こうして一行は許昌へ向かう・・・
許昌にもコインは一枚しかないことを知らずに・・・
《時代ごちゃ混ぜ/5名》
曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分】&李典【コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【アーミーナイフ】
※現在許昌の西。慎重に移動中、もうすぐ許昌に到着します。
成都へ向かっていた《西蜀カルテット》は成都の都市に入った途端、
妙にハイテンションな《W馬忠》を目撃することになる。
王累「なんだ?ありゃあ?」
黄権「さあ? 一つ、狩ってみますか?」
張任「面白い、この武器の威力を試したかったところだ。」
蒋エン「あれ、あの声・・・聞いたことがあったような・・・」
一方、その事を知らない《W馬忠》はというと・・・
馬忠「うおーっ」
馬忠「YEAR!!」
相も変わらずハイテンションだった
そして、成都城の城壁からこの二組を見守る《阿以宇衣於護打母》
阿会喃「おっ、初のお客さんだな・・・人数は・・・二人と・・四〜五人かな。」
尹黙「どうします、一つずつ殺りますか?」
于毒「いや、あの動きからいって多い方の組が少ない方に近づいていっている。
戦闘か、一つになるかどちらかだろう。」
閻圃「戦闘になった場合は?」
王平「弱い方に手助けしましょう。
強い方を倒し、弱い方が気にくわなければ殺しましょう。」
その一言で、このチームの方針は決まった。
かくて成都におけるネタ集団の戦いは始まるのであった・・・
《西蜀カルテット/4名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】&蒋エン【???】&張任【???】
※W馬忠を奇襲、張任の装備品は武器のようです。
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー】
※とりあえずまだまだテンション高いです。 西蜀カルテット、阿以宇衣於護打母には気づいていません。
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※《西蜀カルテット》と《W馬忠》を監視、戦闘になったら負けそうな方に助太刀します
324 :
韓玄:05/02/16 23:46:00
韓玄は太守の威厳を見せて忙牙長とコミュニケーションを取ろうと頑張っていた。
「俺は韓玄。長沙太守をしていた名士だ! おまえは何なんだ? どこから来た?」
「俺、忙牙長」
「だー! それは何度も聞いてもうわかった。どこの何者かを言え!」
「俺、南蛮から来た。孟獲様の副将軍やってた」
「おおおおおお!! なんかしらんが副将軍って強そうだな。よしよし。
で、お前の武器はなんだ?」
忙牙長は日焼けした指で小さな丸いものをつまみ、持ち上げてみせた。
「ぬめりとりだ」
「は? なんだそれ、どういう風に使うんだ?」
「排水溝がこんなにきれいに!」
「……」
韓玄はもう駄目ぽと思い始めた。
《知力一桁ですが何か?/2名》
@韓玄【なし】
@忙牙長【ぬめりとり】
ドスン!!
激しい爆発音が鳴り響き、陳震が地に倒れた。
紀霊「ひ・・・・・!?」
急いで空中に逃げようとするが、遅かった。
次の瞬間には、天使の羽ごと何発もの弾が打ち込まれていた。
陳震と紀霊が完璧に息絶えたのを確認すると、
木陰からショットガンを持った諸葛瞻が出てきた。
「父上だと思いましたが…こんな小物でしたか。
まぁ、もともと皆殺すつもりですけど…」
諸葛瞻は苛ついていた。
彼は偉大なる父・諸葛亮孔明が、女を拉致しているのを見てしまったのだ。
しかも、そばにいたのは憎き敵の司馬懿・・・
「あれはもう偉大なる父ではない…」
父・諸葛亮孔明を想う諸葛瞻の瞳は、尊敬から憎悪に変わっていた。
【陳震 紀霊 死亡確認】
諸葛瞻【ショットガン(残弾28発)・丈八蛇矛・ダマスカス】
※洛陽近辺で運命の策士ユニットを探しています。
誰を殺すのにも、ためらいはありません。
「…む?」
楊奉は張[合β]から逃げて走っているうち、別の方向からも自分を追ってくる一団が見えた。
「侵入者は逃がさないニダ」
「并州には誰もいないからウリ達が占領したニダ」
「目指すは全国制覇ニダ」
などと口々に言いながら、自分を後ろから追いかけてくる。
だいぶ走ってはいるが、武人であり、長安などでの逃避行にも慣れている為、特に疲れてはいない。
しかし、4人をまともに相手にしては勝ち目はないとは思っている。
「そろそろ、幽州に入るな」
楊奉は一人呟いた。
@楊奉【青龍堰月刀】
※幽州に入ります。
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
※楊奉を追跡。
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号 カトラス 懐中電灯】
※楊奉を追跡。
※張[合β]とウリナラマンセーはお互いの存在に気付いていません。
魏・晋・呉の歴史家三人は、益州に向けて歩いていた。
魚豢「食べられそうな野草は十分ある。それに火もあるから飢え死にだけはせずに済みそうだ」
その言葉通り、魚豢はこまめに野草を摘んでいた。
司馬彪「魚先生、詳しいのですね」
もう先生扱いだ。(本当は魚豢の字が不明なので、先生と呼んでいるのである)
魚豢「わしももともとは荊州に避難しておってな。劉荊州(劉表)殿や劉豫州(劉備)殿とも面識がある」
要するに魏に仕官するまでいろいろあったということらしい。
しかし、それならば。
自分たちとはずいぶん年が離れているはずなのに、せいぜい中年の外見である。
(わが高祖[*司馬懿]もそうだったけど………)司馬彪には、それがどうしても違和感があった。
だが、すぐに違和感どころではなくなった。
火に、一人の男が寄って来た。
韋昭「敵だ!」
司馬彪「いや、あれは族父(一族で父に当たる世代)の義陽王(司馬望)殿。敵ではな…」
だが、どうも様子がおかしい。手に刃物を持って、突っ込んで来るではないかっ!
魚豢「逃げろ!」
な、なぜだ? 彼は私の一族ではなかったか? 司馬彪はとまどいを隠せない。
「お、お前らさえ…お前らさえ殺せば!!」
こうして三人は、血走った目で司馬望に追いかけられていたのだった。
「俺はまだ生きられる………!」
全くもって冗談ではない。私だってまだ死ぬわけには行かないんだ!
司馬望の武器は弩でも、もちろん新型の弩でもなかった。しかし人一人を殺すには十分な威力だろう。
ちょっと変わっていて、鍔と柄頭が妙に長い。天竺の武器ということだが、もちろん司馬彪は知らない。
「はあ…はあ…はあ………」
三人で一斉に逃げ出したのに、果たして司馬彪がどん尻である。
「く、くそ、身体が思うように動かない…」
「かわいそうだがこれで終わりだ!」
「さっさと持ち物を捨ててしまえ!」
魚豢の声に、ぱっと延べ棒を一本投げる。
キン、と司馬望の首輪に命中した。爆発………はしない。でも、ちょっと首がぐきっと言った気がする。
「おお、ガキにしちゃあいいもの持っているじゃないか」
だが、さすがお金に目がない司馬望。気にせず拾ってしまう。
「そら、そら、そら、そら、そら」
司馬彪は逃げながらほいほい金の延べ棒を投げ捨てて行く。ちょっともったいないが、今は
たくさん持っていても意味がないものだ。果たして、ケチでお金好きの司馬望は簡単に引っかかった。
「そーら!」
ぐしゃっ。
「ぐぎゃ☆!? くwあ!」
最後の一撃が、司馬望のゴールデンボールに命中したのだった。
司馬望は気を失ってしまった。
こうして、三人はどうにか逃げおおせることができた。
(族父殿がお金好きで助かった……だが、一族さえこのざまとは……)
韋昭は韋昭で、胸をなで下ろすと共に別の心配が大きくなっていった。
(蜀は我々の誰もが知らぬ土地……しかも、この先は敵が多そうだ。どの道を通るべきか………)
さすが同業の士だけあって、陳寿のことは信用しているようだ。
《三國志歴史家/3人》
司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】&韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
※益州に向け陳寿を捜索
【司馬望 生存確認】
@司馬望[寝違え・急所攻撃により気絶]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
祖茂の支給品は赤い表紙の本だった。
「こんなのが使えるか!」
思わず投げ捨てたが、少し考え直して拾った。他に武器はありそうにない。
武人ゆえ読書は苦手だが、頑張って読めば少しは得られるものがあるかも知れない。
―――――――――――――――――
毛沢東という、1700年あまりのちに中華を支配した男の言行録らしい。それは分かった。
だが、この赤い本に格闘している時間は、祖茂にとっては長すぎた。
(気がつけば孫堅様も死んでしまった、お世継ぎも―――――)
頼みは孫策だけなのか。
こうしている間に、さらに多くの仲間が殺されていることを、祖茂はまだ知らない。
【祖茂 生存確認】
@長沙近くまで来たが、蜀末期名将トリオにはまだ気づいていない
@祖茂【毛主席語録】
泰山付近の森の中。曹操と袁紹は二人並んで休息を取っていた。
袁紹の右手には彼が支給された武器のメスリルソード、左手には曹操の手首が未だに掴まれている。
陳留の屋敷を離れてからずっとこのままだ。曹操は、かなり不快だった。
男二人が手を繋いで歩くなんてみっともないし、はっきり言って気持ち悪いから辞めてほしいのだが、袁紹は一向に手を放してくれない。
多分、そうしたら自分に逃げられると思っているのだろう。(もちろん、曹操はそのつもりなのだが)
それでも、疑うくらいなら、最初から一緒に行動しなければいいのに。
(元譲は、もう仲間を見つけて戻っている頃だろうか…
儂が居ないとわかったら、きっと驚くよな。もしかしたら、泣くかもしれんな)
何も言えずに置いてきてしまった従兄弟のことを想う。別れてからもう100レスぐらいついた。
ホントに、今頃何をしているのだろうか。
(ちゃんと、見つけてくれるといいんだが…)
実は、夏侯惇が後からちゃんと自分を追ってこられるように、先程からずっと、大体100歩ごとに一個、
目印として木イチゴを落としてきているのだ。
これならさほど不自然でもないし、地面に落ちているようなものを食べてしまうような、卑しい奴がいない限りは、なかなかイイ考えだ。
ただ一つ不安なのは…
(元譲はアレだからな、もしかすると気付かない可能性もあるし…
文若や奉孝辺りの、頭が良く回るヤツを仲間にしていてくれるといいんだが…)
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
「グガァァァァァッ!」
荒野に誰かの断末魔が響き渡る。
「グォォォ……ムニャ…ファァァ〜」
どうやら単なるイビキだった様だ。
「イテテテ、元倹、酒残ってねぇか?元倹?」
そう言って頭を押さえて起き上がった張飛の目に映るのは荒らされた自分の荷物のみ。
「元倹、廖化、あの野郎ォォォォッ!」
瞬間、張飛の血液が沸騰する。
昨日は些細な事から麋竺をボコボコにして、酒を持ってる女に睨まれた。
麋竺を殺す訳にもいかず、かといってあそこに残るのも面白く無かったから飛び出した。
そして女の喜びそうな服や下着、あとよく分からないものを手に入れたのだが。
「これじゃあ、あの酒が美味しく飲めねぇじゃねえかぁ!」
張飛よ、怒るポイントは其処なのか?ついでに廖化の痕跡は殆ど分からんぞ?
@張飛[二日酔]【鎖帷子】
※楊齢の首は放置、廖化を追跡する模様。
歩隲「う・・・うぐぁ・・」
魯粛「もう少しの辛抱だ、歩隲!」
砕かれてしまった右腕をやむなく切断することにしたのだが、麻酔のないこの時代、容易なことではない
廬植「幸いにも布切れはたくさんあるからそれを巻いて止血することにしようかの」
しかしそれで終わりはしなかった
張南「ひぇぇーーやめろ来るなーー!
張休「やばい、南さんはぐれちまったようだ」
張南「丁度いいことにお屋敷があるじゃんか。ここに隠れてようぜ」
魯粛「くそ、なんて間が悪い・・廬植殿、歩隲を頼みますぞ」
そう言ってベランダに上がる魯粛。手にはウィンチェスター。
魯粛「悪いが・・歩隲のために死んでもらう!」
チュィーーーーーン
【張南、張休死亡確認】
《王佐の才/3名》
魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】&廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】
&歩隲[右腕切断]【なし】
W馬忠はとりあえずテンションが高かった。
「ってか二人いる時点で俺等の優勝決まりだよな。」
「裏切られる心配もナッシングだしね!」
そこに現れたのは張任率いる西蜀カルテット。
「騒ぐな!図に乗ると殺すぞ!!」
叫んだのは張任。手には武器の鉄パイプ。
張任が使えばおそらく馬忠たちなど一撃で殺せるだろう。
しかし馬忠は動じない。
「おいおい、そんなこと言っちゃっていいのかい?」
言ったのは蜀の馬忠。さらに続ける。
「誰だか知らんが一緒にいるのは頭は回るが武力はからっきしの蒋エンと黄権じゃないか。」
「なっ・・なぜ知ってる!」
「忘れたのかい?俺は蜀の馬忠さ。そしてこいつが相棒の呉の・・」
「馬忠だ。」
「呉の馬忠だと!!貴様!それは関羽殿の仇ではないか!御主君を裏切る気か!!」
馬忠(蜀)はそこで気付いた。
(そ・・そう言えば・・そうだったーー!!)
「馬忠。俺と王累は貴様と直接面識はないからよく分からんが、どうやら貴様の行動は裏切りにあたるらしい。」
「そんなこと、忠義の塊、張任と私が許さん!!」
「劉備様を裏切るのは許さんぞー!!」
しかし馬忠は気にも止めない。呉の馬忠は裏切れない。裏切ったら自分が死ぬ。
だったら・・
「劉備様を裏切って俺はお前らと戦う!!」
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー】
※結束は固いです。西蜀カルテットと戦う覚悟が出来ました。
《西蜀カルテット/4名》
王累【練炭】&黄権【ロープ】&蒋エン【???】&張任【鉄パイプ】
※W馬忠は完全に敵。殺すつもりです。
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※《西蜀カルテット》と《W馬忠》をまだ静観、戦闘になったら負けそうな方に助太刀します
336 :
二常侍結成:05/02/19 18:16:27
「ククククク・・・わしらはなんて幸運なんだ。
このリストにある暗愚どもを殺すだけで
天下が転がり込んでくるではないか」
ここは長安西部の民家。
傍から見れば、壊れているかと思える男達がそこにはいた。
その名は張譲。そして黄皓。
『類は友を呼ぶ』
あくなき欲望を富と権力にねじ曲げて、ともに後漢王朝と蜀漢王朝の崩壊を
招いた二人がここで出会ったのは必然だった。
「ホホホホホ・・・だが張譲殿、私達から相手をする必要はないでしょう。
愚かな者には気が済むまで殺し合いをさせときましょう。」
参加リストを見つめながら黄皓がつぶやくと、張譲が笑い出した。
「ククククク・・・さずがは黄皓殿よ。相違はない。
おぬしの居場所がわかる石のようなものがあれば会わずにすむ。
生き残った愚かな者はわしが持っている連発式の石弓で、一掃しまえばいいからの」
黄皓「ホホホホホ・・・」
張譲「ククククク・・・」
《二常侍結成》
黄皓【PDA】
張譲【連弩 残弾300】
現在地 長安
※当面は高みの見物です。
馬謖が悪夢にうなされている砦のそばで二人の男が命のやり取りをしていた。
金属がぶつかり合う音がする・・・男達の荒い息使い・・・戦場の音だ・・・
そうだ!私は街亭まで辿り着いて、そこで急に睡魔がおそっ「がぁ!」
今のも戦場でよく聞いた音だ。身体を起こして音のした方を見ると陳式が尻餅をついている。
胸を槍で貫かれて。
何も考えずに手に持った“コルトS.A.A”の引き金を引く。
当然何も考えずに打った弾など当たらないが、陳式に致命傷を与えた男は即座に槍を引き抜き逃げ出した。
相手が何を考えているのかは分からないが逃げてくれてよかった。
陳式は駆け寄ってくる馬謖に話し出した。胸に大穴が開いているとは思えないしっかりした口調だ。
「なあ馬謖、頼みをひとつ聞いちゃくれないか」
陳式の傷を間近で見て、馬謖は彼がもう助からないと悟った。死に逝く同僚の頼みは断れない。
「このゲームさ、俺の息子も参加してるんだ。名は陳寿」
参加者名簿を開き、『陳寿』に自分の血で線を引く。
「俺の息子にしちゃあよくできた奴なんだ、息子を頼むよ。守ってやってくれ」
「任せておけ。我が知勇の全てを尽くそう」
「はは、なんかおまえじゃふあんだなぁ」
笑いながら陳式は死んだ。
馬謖は陳式の武器、九節鞭を拾うと東へ歩き出した。
【陳式 死亡確認】
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
※陳寿を探して東へ。
@華雄【朱槍】
※益州へ逃走。
「さて、これからどうする?」
漢中にたどり着いた二人は今後の方針を練っていた。
「なるべく一人のやつを狙いましょう。そのほうが安全だ。」
「ここで待ち伏せをしたほうがいいな。この吹き矢だけでは
少々心もとない。」
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/30本】&賈充【果汁100%ジュース】
※漢中にいます。一人でいる人を狙う方針
文聘「劉表様のカタキ!覚悟!」
投げつけられた手榴弾を危険な物だと感じた黄蓋は劉表の死体を蹴り起こし壁にした。
劉表の四肢がバラバラになり、文聘の反応がわずかに遅れた。
黄蓋は円月輪を投げ距離を詰め、円月輪を打ち払った文聘に突っ込む。
短戟と胡蝶刀、短戟の方が間合いは長い。
打ちこまれた短戟を捌き、腕が伸びきった一瞬の隙を逃さず懐深くにもぐりこむ文聘。胸を斬りつけるが脚を払われ倒される。
振り下ろされる短戟を横回転してかわす、かわす、かわす。しかし完全には避けきれず両肩が浅く裂かれ出血する。
黄蓋「小癪な」
文聘「ちぃ!」
転がりながら円月輪を拾い、投げつける文聘。気にも留めずに打ち込む黄蓋。
円月輪は黄蓋の頬を傷付け、短戟は文聘の脳天を砕いた。
黄蓋「まだ生き残っておられる孫策様を探そう。孫家の血を絶やしてはならん…」
そう呟くと、黄蓋は武器を回収し襄陽城を出てふらふらと歩き出した。
【文聘 死亡確認】
@黄蓋[胸部切創]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆3つ】
※孫策を捜して荊州を徘徊。次の放送まで何も起きなければ揚州を捜します。
ウサギ肉をたらふく食べて少し昼寝までした夏侯惇は、慎重に周囲を伺いながら
許昌近郊の森を歩いていた。
魏臣はかつての首府である許昌に集まるのではないかと、半ば懇願じみた期待を込めて
ここに来てみたのだが……思い違いであったか。
あまりの人気の無さに心細ささえ覚えながら、夏侯惇は手にした星剣をくるくると
回しては弄んだ。
(もう陳留に戻ろうか……孟徳が心配だしな……)
その時、何者かの気配を感じた夏侯惇は側にあった巨木の影に隠れて前方を見やった。
蛮族風の格好をした男と、中年の若干太り気味の男がふたり、今の自分と同じく
木に隠れて何事かを見張っているらしい。
「これで、誰か、掴まえるのか?」
「しっ! 静かにしてろぬめりとり!」
珍奇な名を口にした男の言葉を最後に、辺りには静寂が充ち満ちた。
どう見ても勇猛さに欠けるパーティーである。いっそ背後から急襲し、纏めて
葬ってしまおうか。そんな思いも胸に浮かんだが、殺すにも値しないトンチキである予感も多々し、
何となくそのままふたりの行方を見守る夏侯惇であった。
「ギャー!」
誰かが何かにかかったらしい。
前方で隠れていたふたりは喜びの声を発して躍り出ていったようだ。
♪かかった、かかった、人間がかかった♪
中年男の明るい戯れ言が森内にこだました。
「お主は誰なのだ?」
「ぽっくんは劉禅だよ!」
「……」
「俺、知ってる。劉禅、蜀で、一番アホ」
「……武器は?」
「ぽっくんの武器はまりも羊羹だよ! 針で刺したらつるりと剥けて(゚д゚)ウマー」
「あああああもうだめだ!!!!」
小太り中年男の絶叫が響き渡る中、夏侯惇は無言で森を立ち去った。
@夏侯惇【七星宝刀】
※陳留へ戻るか、別の場所へ向かおうか迷ってます。
《知力一桁ですが何か?/3名》
@韓玄【なし】
@忙牙長【ぬめりとり】
@劉禅【まりも羊羹】
「なんて……事だ」
凌統は手にした槍を取り落とし、愕然としていた。
父が。会って自分の成長を見せ、認めてもらいたかった父が。
「おのれ……誰か知らぬがよくも父上を!」
父の血は、散らばりながらも点々と南へと続いている。どこかで途切れるだろうが、追わなくては。
「父上……私は、もっと強くなります」
凌操の遺髪を胸にしのばせると、凌統は一人南へと向かった。
@凌統【三節棍、ゲイボルグ】
※仇討ちの旅に。建業方向へ。
賈栩「ほう…これはこれは、大物みたいだな。黄巾賊の首魁張角とその一味か。」
漢中の地で王双が仕掛けた落とし穴地帯にはまり込んだ黄天部隊を冷静に観察する狸三匹馬一頭。
韓遂「混乱している今を逃す手は無いな。だがこの落とし穴を作った奴もこの様子を見ているはずだ。下手に出て行ったらそいつらに一網打尽にされそうだな。」
賈栩「落とし穴を作ったのは一人かせいぜい二人だろう。武器もいいものは持ってはいまい。有利な状況でありながら仕掛けることができないのはそのせいだ。」
韓遂「なるほど。なら今が動く時だな。馬岱、殺るぞ。」
馬岱「……」
楊彪「馬岱殿、連中は天に逆らいし逆賊ですぞ。それを誅するのは馬岱殿の正義に合致しないのでしょうか。」
馬岱「…了解した。」
賈栩(大義名分が無いと動けないとは……だがせっかくの手駒、今はおだててでも使わないとな)
韓遂「じゃ、俺は頃合を見て切り込む。馬岱、頼むぜ。」
344 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/20 23:11:07
張宝「手が届かないな。何か役に立つような物はないか?」
張梁「早くなんとかしてくれ。」
馬元義「こっちの張曼成の奴、気絶してますぜ。」
張宝「馬元義、こっちを先に手…」
張梁「うわあ!おい張宝、助ける側のお前が落ちてどう…張宝!!」
その時、地上では張宝に続いて馬元義が肩を打ち抜かれ、さらに迂闊にも咄嗟に立ち上がってしまった黄邵が頭を吹き飛ばされていた。
馬元義「畜生!ぶっ殺してやる。」
馬元義は腹ばいになって倒れている黄邵から取り上げたモシン・ナガンを銃声がする方に撃ち込む。
しかし、不意をつかれ傷の痛みも重なって冷静な判断ができず視野狭窄に陥った馬元義は別の方向から突っ込んできた韓遂に対応できず首を刎ねられた。
その後は賈栩の指示により兄弟の死に錯乱し落とし穴の底から空に向けて銃を乱射する張梁を石や土砂を投げ込んで生き埋めにして無力化した。
韓遂「張角がいないぞ。」
賈栩「すぐに、場所を変えるぞ。この騒ぎを聞きつけてやってくる連中がいるとやっかいだからな。」
楊彪「馬岱殿、お見事でした。まさに貴方こそ漢王朝の忠臣の鏡です。」
馬岱「…(これで良かったのだろうか)」
彼らが去った後には状況についていけず戦いに介入できなかった王双と気絶していて忘れ去られていた張曼成が残された。
《狸三匹馬一頭/4名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭、モシン・ナガン】、楊彪【お徳用爪楊枝(毒つき)、ボウガン、矢16本】
韓遂【マチェット、メリケンサック】、馬岱【ドラグノフ狙撃銃、金づち&釘10本】
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】
@張曼成(気絶)【太平要術の書】
【張梁 張宝 馬元義 黄邵 死亡確認】
トンプソンM1A1(トミーガン)と火炎放射器は埋められた落とし穴の底に放置
「やべーやべーって。この世界。」
武安国は勇気が21%くらいになってまた弱気になっていた。
また、范彊のハッタリを完全に信じこんでるので実質、勇気3%くらいだろう。
「だが俺にはこれがある。」
取り出したのは携帯トイレ。武安国の勇気の源である。
チョロ・・シャー・・・
「・・・・あれ?・・」
ジョロロー・・・チロ・・ポタポタ・・
「・・ゆ・・勇気が湧いてこない・・。」
人間は学習する動物である。
最初の気持よさもだんだん慣れてしまって、それが普通になってしまったのである。
いくら武安国の頭が悪くても例外ではなかった。
「うおおおおおーー!!俺は・・俺は、どうすればいいんだーー!!!」
悲しいかな武安国。すっかり携帯トイレ中毒になってしまった彼はそれ無しでは生きられない。
自殺前に身辺整理をしようとザックを片付ける。
食べ終わったパンのゴミ、懐中電燈、地図、携帯トイレ、そしてその説明書。
「・・・ん?説明書?」
説明書の存在に気付いた武安国はさっそく読んでみた。
「なになに。・・ほう、裏返しても使えるのか。」
中の尿を捨てて、水で洗う。
「それで、ローションをぬる・・ん?ローション?」
またザックを漁ってみる。あった。これだ。
「ぬるのは男の武器、ティムポか。」
武安国は女性とセックスしたことがなかった。
己の武を高めることで忙しかったし、武安国自身、そんな気は無かった。
「そして・・この裏返した携帯トイレに挿入。腰を前後に。」
武安国に初めての衝撃が走る。
「・・き、気持いいじゃねぇか!中のちょっとしたでこぼこがかなりいい!!」
そして腰を前後に振ること約12秒。
「うっ!・・ドピュ・・ドクドク・・ハァハァ」
昇天。この後、武安国は2分間、失神していた。そして目が覚めて、
「・・洗って使えるな。」
武安国はなんだか生きる意思が強まった気がした。
@武安国(勇気120%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
それは、まさしく悪夢だった。
一撃を叩きつけられた孔チュウの身体は細切れの肉片と化し、腸をぶちまけて血と肉の塊に変わる。
果敢に斬りかかった王匡は、長剣ごと真っ二つに両断された。
ぼとりと血に落ちた二つの"王匡だったもの"が、血を噴き出しながらもがき続ける。
それも戟の一閃を浴び、四分割される。
「ひ、ひいいいいぃっ!!」
腰砕けになった劉虞がアサルトライフルを撃とうとするが、呂布は器用にその両腕だけを刈り取る。
断末魔じみた奇声と悲鳴を上げる劉虞を、呂布はつまらなさそうに素手で掴み上げ、手頃な木に向かって投げ飛ばす。
劉虞は身体を奇妙な形に折り曲げ、そのまま草叢に転がっていった。
呂布はアサルトライフルを手に取ると、鮑信の顔を睨み付ける。
「くっ……」
意思を共にした仲間達をわずか数十秒の間に皆殺され、少なからず怯む鮑信。
それでも逃げようとしない……否、逃げられないのを悟った鮑信を見て、呂布は。
──彼が元々いた草叢に、弾倉一個分の弾丸を全て叩き込んだ。
手応えは皆無。どうやら生き汚いあの男は、こちらの殺気を察知して逃げたらしい。
「フン、さすがだな。ただの豚ではないか」
呂布は小さく呟くと、改めて鮑信の顔を睨み付ける。
蛇に睨まれた蛙の如く、微動だに出来ない鮑信。
だが呂布は、彼に手を出すことなくそのまま去った。
彼なりの考えか。ただの気まぐれか。
それは、呂布にしかわからない。
「旨い」
しばらくした後、近場で捕らえた獣を生のまま喰らう呂布。
いつしか、傷は癒えていた。この男は、回復力も常人とは比にもならない。
これからどうするか。ようやく鬱陶しいあの男から解放された。
奴は打算の効く男だった。おとらく自分にはしばらくは近づかないだろう。
自分に、会いたい奴はいるか。
劉備や曹操、袁紹辺りは叩き潰したい存在だ。関羽張飛辺りも自らの武威で倒す。
「陳宮……高順、張遼」
かつて自分の頭脳であり、両腕だった男達はまだ生きている。縁があれば会う事もあるか。
「まあいい。出会った奴から皆殺しだ」
自分の身体は絶好調だ。今なら数里先の些少な殺気すら感じ取れる。
堂々と勝負を仕掛けてくる奴を叩き潰すのも、下らぬ策を弄する者共を、策ごと捻り殺すのもいい。
「いいだろう。これは俺の天下獲りの好機だ」
余計なしがらみの無い、純然たる戦いの場。
これこそが望んでいたものではないか。何より戦うのが好きな自分にこそ、この世界は相応しい。
「くくく……」
知らず、笑いが零れる。
「ははははははは!!!!!」
笑いは天まで響き、その殺気、そして圧倒的な存在感は、島中に届いた。
龍は鎖を解き放たれ、いよいよ本格的に動き出す。
【孔チュウ 王匡 劉虞 死亡確認】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)】
※手当たり次第に戦いを仕掛けます。予州方面へ。
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
※呂布から逃げました。長江沿岸へ。
@鮑信【火炎手榴弾×5】
※生き残りました。
【陳宮 生存確認】
@陳宮【???】
ホウ徳は武威の郊外の緩やかな丘陵にて体躯を横たえ休息をとっていた。
彼にあてがわれた【武器】と一緒に。
彼にあてがわれた【武器】はなんと【赤兎馬】だったのだ。
支給されたザックのほかに彼が受け取ったのは
灰色の分厚い布をかぶせられた大きな塊だった。
「随分と大仰な武器だな。」とは彼も思ったが、布をめくってみて驚愕した。
天下に響き渡る破格の名馬が目の前に居るのだ。
馬上に矛を振るって何十年の彼ですら、震えを抑えることができなかった。
「俺にも天下を臨む機会がついに来た。と解釈すべきなのだろうか」
ホウ徳の目に馬上に生き、馬上に死んでいく西涼の民の狂気の光が宿っていた。
望外に名馬を得た彼が最初に向かった先は故郷の涼州であった。
そこで韓徳・麹演・雅丹をあるいは切り捨て、あるいは赤兎のひずめで踏み殺してきた。
それぞれ韓徳から遥か西方の曲刀【タルワール】を、麹演からは【ケイオス・コイン】を、
雅丹からは【青嚢書】を奪っていた。
ホウ徳は文盲ではなかったが、やはり武将の血であろうか青嚢書にはさしたる興味を示さず、
ケイオス・コインという不思議な硬貨をマジマジと眺めていた。
「ふうん、コイツを10枚集めてみるのも面白いかもな」
むっくりと身体を起こすと、同じく休息をとっていた赤兎もスックと立ち上がり彼に近寄ってきた。
早く中原を駆け回ろうぜ。とせがんでいるようにも見えた。
「天下を狙うにはもっと強力な武器や、それに幾人か忠実な部下も必要だろうな。
まあ、焦ることはないさ。お前と一緒ならどこへでも2日とかからず辿り着けるんだからな」
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書、ケイオス・コイン(1枚)】
※天下人になる野心を持っています。ケイオス・コインを集めることにも興味も示しています。
また、とても早く移動できます。青嚢書は一度も開いていません。
【死亡確認 韓徳・麹演・雅丹】
一人の男がぼ〜っと海を眺めている。
「ぼ〜っ」そんな彼の名は李豊である。袁術軍の。
「とりあえず来たことなかった交州まで来てみたけど、これからどうすっかな〜」
海が紀霊…じゃなくて綺麗だ。キラキラしてる様にも見える。
遠くに船も見える。なんだか軍船っぽい。
「大空に飛びたてればなぁ…」
そう思って上を見上げたら、ヘリコプターが飛んでいた。パラパラうるさい。
「こっから逃げられないのかなぁ…トホホ」
次に彼は、仲間達の事を考えた。
「こういうのは、袁術様はしぶとそうだなぁ…けど近づいても安全とは言い難いしなぁ。紀霊将軍は、強いけど人がいいからあまり長生きできなさそうだなぁ。意外と梁剛あたりしぶとそうだよなぁ。楊奉殿とか。」
視線を目の前に戻してみる。相変わらず海は綺麗だ。周りも別に人の気配は無いらしい。
「結構みんな死んじゃってるんだなぁ…。」
それから、傍らにある自分の支給品を見る。オカリナという、音楽道具らしい。
口にあてて、吹いてみる。いい音色がする。
「寂しい世界だけど、一曲吹いてみるかな」
そう思いつつ彼は思いを込めてオカリナを吹いてみた。
♪〜となりのトトロ 演奏中〜♪
@李豊【不思議なオカリナ】
交州の海岸沿いにいます。
徐州を探索していた姜維と貂蝉は青州に程近い森の中で張苞と出会った。当然のように友好的に話しかける姜維。
「張苞殿!頼りになる人に会えてよかった。嬉しいですよ」
「ああ、俺もお前に会えてうれしいね」
「下[丕β]城に仲間が待っています。張苞殿も一緒に行きましょう」
「それはできないな」
様子がおかしい、姜維は殺気を感じた。扇子が手の汗で湿る。
「俺と戦え姜維」
「何故ですか?」
「お前は趙将軍にも認められた程の漢だ。お前を倒せば俺は父上により近付ける!」
そう言うやいなや張苞は鎖鎌の鎌を投げつける。扇子で打ち払い間合いをとる姜維。
「やめてくれ張苞殿!私には戦う理由がない!」
「鉄扇か、面白い武器だな」
張苞は中華鍋を構え姜維に突進、横殴りに叩き飛ばす。背中から木に打ち付けられうめく姜維。
(この男を味方に引き込むのは無理そうね。それなら・・・)
貂蝉は姜維に近付くと、流星鎚を差し出した。
「これをどうぞ。今ので火が付いたのではなくて?存分におやりなさいな」
確かに、今の一撃はグッと来るものがあった。流星鎚を受け取った姜維の目の色が変わっていた。
(どうせ利用するなら強い男のほうがいいものね・・・)
貂蝉は目を細めた。
《美青年と美女》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&姜維[肋骨骨折、背部挫傷]【黄色い扇子、流星鎚】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
※姜維と張苞の一騎討ち。貂蝉は傍観してます。勝者と手を組むつもりです。
徐州。凌統をやり過ごしてほっと息をついた親子があった。
陳珪・陳登。徐州命の男たちである。そしてもう一人…
ひゅ――――――っ!
陳珪の額に矢が命中した。
「父上!」
「この国を………守れ……………」
ドウと陳珪の肉体が倒れ、そのまま動かなくなる。
「何やつ!」
凌統なのか? 陳登はスコップを手に構える。土掘り用の道具らしいが、ないよりはましだろう。
だが、返事はなく、二の矢が飛ぶ。
陳登はとっさにスコップで弾き返そうとするが、左のスネに矢は命中した。
「うぐぐ…」
スコップを杖代わりに踏ん張った。だが動けない・・・・
そこへ現れた男こそ。
@陳宮【弩(残り矢18本)】
@陳登(右足負傷)【スコップ、????】
【陳登 生存確認】
【陳珪 死亡確認】
「公台殿!」
「ふん、どうやらもう逃げられないようだな」
陳登はとっさに命乞いをした。
「公台殿、同姓の誼で、どうかお助けくだ…」
陳宮は返事もなく陳登の頭を捕まえ、床に叩き付ける。
「ぐっ……おの…れ…やめ…ろ………」
「お主ら親子には」
そう言ってからとどめに首輪を踏みつける。ぐしゃっと厭な音がして、陳登の首は砕けた。
「その手で騙されてきた。隙を見て俺を殺すつもりに決まってただろう」
――そう何度も引っかかるものか。
「さて、次はお前だ」
その男こそ、ある者には神と崇められた……………。
@陳宮【弩(残り矢18本)、スコップ、????】
【陳珪 死亡確認】
曹豹は陳宮の姿を見て複雑な思いだった。自分は呂布に寝返った男である。だが、
陳親子と行動を共にした以上、ここで陳宮を敵にしないわけには行かなかったからである。
曹豹にとって、劉備や張飛に恨みこそあれ、陳親子に含むところはなかった。
「………やってしまった」
「何をいまさら。これは殺し合いだ。それ以外に何がある」
「し、しかし、わしは温侯(呂布)殿に…」
陳宮は再び弩を構える。
「呂布様が貴様ごときを相手にするはずがなかろう」
このわしでさえ分からぬのだぞ、と心中で呟く。
「では死んで貰おうか」
「………御免!」
陳宮が矢をつがうと同時に、曹豹はとっさに手の物を構えた。
刹那のあと、陳宮の身体はゆっくりと倒れていった。
「それでいい・・・・・」
陳宮は何か言いたそうだった。………だが、殺してしまった今となっては、もう聞き出すことは敵わない。
「ふう…」
曹豹はため息を吐いた。
やがて、少し離れた森から、武者の咆哮がかすかに聞こえてきた。
【曹豹 生存確認】
@曹豹(右ひじ怪我)【ペンライト型銃(単三電池2本)、弩(残り矢17本)、スコップ、????】
【陳宮 死亡確認】
顔良「暇だぁーーーー暇ぁーー!」
2人が出て行ってからもう数刻にもなるのにまだ帰ってこない。
顔良は大あくびをした後、とある銃声を耳にした。
顔良「なんだ、なんなんだ!くっそーやられちまったんじゃなかろうな?」
もともと喧嘩っぱやい顔良である。彼はすぐさま城門を開き、打って出・・・るほどに馬鹿ではなかった
顔良「あぁーー・・・文醜ーー・・・文醜ーー・・・・」
@顔良【赤い扇子】(下丕城でうたた寝)
梁剛「孫乾殿、お帰り!」
洞窟の中にいる梁剛達、そこに銃の訓練をしていた孫乾が帰ってきた。
孫乾「途中、赤兎馬にのった武将が誰か知らんが踏み殺していた、まずいかもな・・・」
馬騰「そいつはどんな人間だった?知り合いかも知れぬ。」
その言葉を聞き、説明をする。
馬騰「そうか、ホウ徳は乗ったか。そうなればここも発見されるかも知れないな。夜になったら動くぞ」
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&@月英【梁剛の服】&
孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】
※孫乾が帰って来ました。
自身にとっても因縁の深い戦場である石亭。ゲームが始まってから、賈逵はこの地に潜伏していた。
支給された武器はスリングショット。
通過してゆく人物は幾人かいたが、賈逵は今一歩ゲームに乗ることができなかった。
そんな時、《悪王と武神》と《董卓討伐隊》の遭遇を目撃した。
董卓と呂布。その武名はいうに及ばず、遠目でも明らかに異質な迫力をたたえている2人に対し、明らかに見劣りする4人組。
明らかな差を目にして、賈逵は何とかして《董卓討伐隊》を援護しようとした。
しかし、決着は一瞬でついた。あまりに圧倒的な呂布の姿に、賈逵は何もすることができなかった。
嵐が去り、戦場には茫然自失の鮑信が残される。
鮑信を助けるべきであろうか。それともあのような武将がその力をむき出しにするこのゲームで自分は甘いのだろうか?
@賈逵【スリングショット】
※鮑信をどうするかで迷っています。
@鮑信【火炎手榴弾×5】
※茫然自失中
ふぁあ〜こんなに眠れたのは久しぶりだ。
あれ?なんでこんなところで寝てたんだ?
昨日は飲みすぎたか、こんな川原で酔いつぶれるとは…
今日は曹操との決戦の日だというのにOTL
あれ徐盛どうしたんだ、こんな所で…
あ、そうか昨日うるさいから黙らせたんだ。
なんだ、まだ夢の中か。
どおりで、変な箱から声が聞こえてきたりするわけだ。
夢の中で夢から覚めるとは奇妙なこともあるものだ。
とりあえず、夢の中の曹操の顔でも拝んでくるとするか。
周瑜は江夏の地を離れ北上を開始した。
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
※携帯電話の番号・・1連打→閻圃 2連打→小喬 3連打→周瑜
※小喬と周瑜はお互いが携帯電話を持ってることや、番号は知りません
※この世界を夢の中だと思っているので注意力が散漫です。また気分しだいで気軽に誰にでも発砲します
潘璋は、この「遊戯」にかなり乗り気でいる人間の一人だった。
直ぐにでも行動を起こしてしまいたかったが、彼にはそう出来ない理由があった。
彼の支給されたたった一つの武器は、何の利用価値も無い、とんでもないネタ武器だった。
『とっても可愛い猫耳カチューシャ』…一緒に付いてきた説明書にはそう書いてある。
アンティークドールのような質感の猫耳は、とても良く出来ている。確かに、とっても可愛い。
着けていると、まるで自分が萌えキャラにでもなったかのような気がしてくる。
しかし、こんなもので人を倒すことなんかは決して出来ないだろう。
誰かから、もっとまともな武器を奪わなくてはいけない。
そんなわけで暫らく泰山付近の森の中に潜伏していたわけであるが、ここに来てやっと獲物が見つかった。
50メートルほど先のほうに、並んで休息を取っている男が二人。
一人はなかなか素晴らしい剣を持っていて、それなりに強そうに感じるが、
もう一人はまったくの手ぶら、体格もかなり小さく痩せていて、これならたとえ素手でも簡単に倒せそうだ。
(小さいほうを上手く人質にとって、もう一人の方から武器を奪うか…
いや、もう俺にはそれしか生き残る方法は無い…)
そこらに落ちていた手頃な木の棒を掴むと、潘璋は、ゆっくりと二人に近づいていった。
@潘璋【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
※二人を襲って武器を奪う予定です。カチューシャは着用中。
《僕たち幼馴染/2名》
@袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
※潘璋にはまだ気付いていません。
純粋にやばいと思った。ただそれだけである。
故郷の予州に潜伏していた陳到は、脇腹の治療もそこそこに予州から逃げ出し、エン州に向かった。
原因は呂布である。
陳到は、予州時代に劉備に従った。当然呂布も知っている。
そして何より、呂布の恐ろしさ、常人では太刀打ちできない強さを知っている。
少なくとも、自分のハルバード一本でどうにかできるとは思わなかった。
「咆哮だけでこんな肌が焼けるような殺気を放つなんて……肝の弱い文官なら近寄られただけで気死するぜ」
自分の胆力であれに立ち向かえるのだろうか。今ひとつ自信がない。
「胆力か」
そう言えば、同僚にして友人だった趙雲はどうしているのだろう。まだ生きているようだが。
そんな事を考えながら、陳到は北へと走るのだった。
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
※エン州へ。
呂蒙「まったくついていないな。こんな持ち物で俺にどうしろと…」
持ち物のコインを弄びながら様子を窺う。
南に向かおうとした呂蒙だったが周りで起こる戦闘に巻き込まれ南方に行くことができず、
業βの町で追い詰められ民家に籠もるはめとなった。
その間に知り合い達が次々と落命するのを放送で聞き焦りは募るが剣を持った相手に丸腰では手も足も出ない。
呂蒙「入り口の即席のバリケードを挟んで対峙すること一昼夜か、相手が疲れて去ってくれないかな…」
@呂蒙【ケイオス・コイン、拾った棒切れ】業βで民家に篭城
@逢紀【フランベルジュ】民家の外にいます
陳留周辺の茂みの中に腰を下ろし、息を殺して隠れている男がいた。
彼の支給品は一対の鉄鞭。あたりはずれで言えば“あたり”なのだが・・・
「両手に持って戦えということか?しかし一本でも重くて扱いづらいのに、二本を振り回すのはとても無理だな」
彼の名は王粛。王朗の子で魏に仕えた優秀な政治家であるが、力は弱い。
「父上は早々と死んでしまったようだし、手を組めそうな人は誰かいないかな」
と口走った直後。がさがさ!と派手な音を立てて背後から誰かが接近してきた。
「話は」「聞かせてもらった」
いきなり現れた二人組みに当惑する王粛。
「ど、どちら様でしょうか?それに話を聞いたとは一体どういう」「まま、落ち着け落ち着け」
人当たりのよさそうな男が王粛をなだめた。
「僕は袁熙。こっちは僕の弟の」「袁尚だ。四世三公を輩出した河北の名門、袁家の跡取りだ。よろしく」
そういって二人は手を握ってくる。三人が手を重ねる形となった。
「はあ。ご丁寧にどうも、王粛です」
二人とも王粛の瞳を真っ直ぐ見詰めて話しだす。
「王粛殿、手を組む相手を探しているのだろう?俺達ではどうだろうか」
「僕達の支給品は使えそうになくてね、君はその武器上手く扱えないんだろ?」
弟の方は小さい箱型の物を見せ、兄の方は綺麗な茶碗を見せた。
王粛にはこの二人、悪い人間ではない・・・というか悪いことを考えるだけの頭が無さそうに思えた。
二人を真っ直ぐ見詰め返し、王粛は答えた。
「この対になった鉄鞭、お二人に預けます。これからよろしくお願いします」
「よし、そうと決まれば早速出発するぞ。目指すは交州だ!」
「あの〜、何故ですか?」
「河北からじゃ天下取れなかったからさ。北がダメなら南から攻めるべきなんだよ、うん」
この二人の仲間となってしまった事をちょっぴり後悔する王粛であった。
《鉄鞭の誓い/3名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】&袁尚【携帯電話、鉄鞭】
※荊州を通って交州を目指します。袁尚の携帯電話は番号不明。他人の番号もわかりません。
高幹「ふう、青州は平和だな。この本のお蔭で食い物にも困らないしまずまずうまくいっているな。」
袁譚「実際の青州は殺伐とした土地なんだがな…」支給された本を読みながら答える袁譚。
高幹「ところでその本はどんな内容なんだ?」
袁譚「医学書のようだ。応急処置の仕方ぐらいなら理解できたがそれ以上はよくわからん。おまけに後半部分が無い」
高幹「それだけできたら十分だろう。もっとも俺たちが襲われたらすぐ殺されそうだから応急手当が出来ても意味が無いかもな。」
袁譚「はあ…しばらくゆっくりと英気を養いながら今後のことを考えよう。」
青嚢の書の残り半分はホウ徳が持っています
《僻地で引きこもり作戦/2名》 北海にいます
高幹【食べることのできる植物図鑑】&袁譚【青嚢の書(上)】
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢の書(下)、ケイオス・コイン(1枚)】 武威にいます
※天下人になる野心を持っています。ケイオス・コインを集めることにも興味も示しています。
また、とても早く移動できます。青嚢書は一度も開いていません。
辛くも逃げ延びた張角は、一人で怒りに燃えていた。
「よくも我が同志を! 彼奴らの肉片一つとしてこの世に残さん!」
手にはパトリオット拳銃。愛国者の名を冠する突撃拳銃である。
もともと張角は国を愛する男である。国を愛するが故に、腐敗した漢王朝を倒し、国を安んじる為に決起したのだ。
そして、何より仲間思いである。
「張宝……張梁……仇はとるぞ」
武器を再確認する。弾はあり余るほど持っている。弾切れの心配は無い。
「外道どもめ……太平道人の奇跡を見せてくれるわ」
そう言うと、張角は森へと消えた。
最優先の目標は勿論、仇討ちだ。
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】
※同志の仇討ちをするつもりです。
370 :
1/4:05/02/22 17:59:53
中年男たちから離れた夏侯惇はやっと人材らしい人材に出会った。
「久しぶりだな、元譲」友人の一人でもある男だ。
「お前は…田疇…子泰か?」七星宝刀を構えながらも言った。誰であれ油断は禁物だ。
ああ、と頷き、「取り敢えず刀を下ろしてくれ。私は古錠刀以外の武器はないし、君を謀るつもりもない」
「お前がそういうなら」と刀を下ろし、少しあって「お前は…今後どうするつもりだ?」と尋ねた。
「私は」田チュウの顔に暗い影がさした。
「…主君の仇を取るつもりだ」まだ、このゲーム内では主君は生きている。合流して死活を共にする手も無いではない。だが…公孫サンだけは許せない。
「お前の意志の強さは分かってるつもりだが…俺はどうかと思う。だからこれだけは友として言わせてもらう」
「復讐だけにとらわれると人生を無駄にするぞ。憎しみに駆られて歪んだ生を送るなよ」
まぁ、俺も孟徳が殺されたら黙っている気はないがな、と続けた。
「…ちと説教臭かったか?」微笑みながら頭を掻いた。
「…いや。」ありがとう、元譲。
「全てが終わったら、君のところに帰ってくる。落ち合う場所を決めておこう」
「陳留に孟徳がいる。でかい屋敷があるからそこにしよう。落とし穴があるから気をつけろよ」
「禁止区域に指定されたら?」「俺は許昌にいる」
「ああ。わかった」「絶対生きて帰って来いよ。孟徳は人材を集めている」
「…?人を集めて誰かと戦うのか?」
「ああ。今回の敵は、劉備でも孫呉でも異民族でも黄巾でもない」 ただ指を、天に向ける。天…、天上、天子、劉協。そういうことか。理解して頷いた。
「そうだ、これをやるよ。俺からの餞別だ。孟徳からもらったみかんだ」大きめのみかんをいくつか投げて寄越した。
「…時々本気なのかわざとなのかわからん冗談を飛ばすよな」みかんの香りが鼻をくすぐる。
「俺は本気だぞ」「わかったよ。それじゃそろそろ行くから」少し苦笑した。
「ああ、早く帰って来いよ」狩りにでも出かける友を見送るかのような軽い調子だった。
心の中で(君も…死ぬなよ)と呟き道を急いだ。
しかし、彼は元の主君、劉虞がすでにこの世にいないことを知る由はなかった。
371 :
2/4:05/02/22 18:05:16
奴は幽州にいる。ただの推測に過ぎないが確信はあった。自然と足は速まった。
幽州の看板を先ほど見かけた。もう、すぐその辺りにいるはずだ。推測が正しければ、の話だが。
そしてついに、見つけた。木の幹を背もたれに座り瞑目している。
一見隙だらけだが流石に幽州の王者、一種の威厳が漂っている。音を殺して近づこうともすぐに目覚めるだろう。
勿論奇襲など論外だ。正々堂々戦う。
「起きろ、公孫サン。貴様のために一度は世を捨てた男が再び世に還ってきた」低いがよく通る声で言った。
「誰かと思えば…不忠者の田疇か」
「不忠者だと?」血が沸々と上ってくる気がした。
「不忠者ではないか。主君が死んだときに隠棲するまではいいが二君に仕えるとは」
「貴様が殺したくせに…。よくもぬけぬけと。それに、二君に仕えるのは不忠ではない。そうなれば文若殿たちも不忠になるではないか!?」抑えていた血が暴れ出した気がした。
「貴様についての事実を言ったまでではないか。他者など関係ない。実際のところ劉虞にはそれほど忠誠を尽くす気はなかったのではないか?劉虞と行動していないのがその証拠だ。
結局貴様は、主君の仇討ち、などといっても本当は厚遇された曹操に忠を尽くしたいのではないか?もし劉虞が死んでいれば面倒も無いしな」
「違う!」「いや違わん。お前は曹操と劉虞どちらを選ぶ?即答できるか?」
「…」痛い所を突かれた。
実際私はどちらの主君に忠を尽くせば良いのだろう?と頭の片隅に疑問が浮かんだが無理矢理押し込めた。
貴様と話すのは飽きた、とでもいわんばかりに「話は終わったか?戦う気がないなら失せろ。命だけは助けてやる」
「貴様、許さん!」逆上して古錠刀を抜き突撃した。
「愚か者め」パチンと指を鳴らした。ダァン!冷気が巾を貫き束ねた髪が広がる。
「な…?」右を向くともう一人の男が黒光りする銃とやらを構えていた。
「ただ寝ているだけとでも思っていたか?紹介しよう。族弟の越だ」何か答える代わりに銃を構え直す音がした。
「安心しろ、2対1などで戦わん。もっとも逃げようとしても越が逃がさんがな」
槍を構え臨戦態勢に入る。明らかに不利だ。だが、退くわけにはいかない。絶対に。
「初めからそのつもりだ。2人いようと私は負けん!」
372 :
3/4:05/02/22 18:09:05
どうやらむこうは、ただ殺すに飽きたらず出来るだけいたぶる気らしい。
繰り出される突きや払いを何とか捌きながら向かっていく。体勢が悪くても向かわざるを得ないのだ。
僅かでも退くと冷徹な銃弾が飛んでくる。一見、一騎打ちだが退いて体勢を立て直すことが出来ないため、
このままでは体力が切れて胸板を貫かれるのを待つばかりだ。
「どうした、どうした?まだ始まったばかりだぞ?」無数の突きが繰り出される。
「はぁ…はぁ…」(せめてあの銃弾を何とかしなければ…このままでは体力切れで殺られる)ふと懐に手を入れると、丸い手触りのものに触れた。(これだ!)先ほど食べた、かなり酸っぱいが汁気の多い、美味いみかん。
―ここまでで、公孫サンと公孫越はミスを犯していた。一つは伏兵の策がありながら田疇を殺さなかったこと。
もう一つはご丁寧に仲間の存在やその武器まで教えてしまったこと。そして優勢に油断し田疇の行動に気付かなかったこと。
チャンスを活かさない者には難を呼ぶことになる。
ある狙いを秘めて猛烈な勢いで公孫サンを押し返し、また距離を詰め直すまでの僅かなタイム・ラグを作った。
その隙に公孫越に向かって先ほど元譲からもらったみかんを投げつける。
公孫越にとっては避けるだけで良かったはずだ。だが銃の腕に自信を持った公孫越は至近距離でみかんを撃ち落としてしまった。
間近で爆弾のように汁気を爆ぜるみかん。
汁気など何の役にも立たないようだが、酸性の強い液体が眼に入ると眼の粘膜を痛めることがある。田疇の狙いはそれだった。
「目がぁぁ!」しばらくもがいた後、痛みが和らいで銃を構えなおしたとき、田疇は既にいなかった。
眼の機能が回復するまでのその時間は、牽制といたぶるために距離を詰めた公孫越に近づくには充分すぎた。
「終わりだ」白刃が煌めき、公孫越を一刀で切り捨て銃を奪った。
「ぐっ…貴様ぁ」後悔で歯がみしているようだ。先ほど殺しておけば良かった、と。
「優勢に驕ったな。ここからだ」向き直り公孫サンに言った。
槍さばきからいたぶりや遊びが消えた。もう弄べないと分かったからだ。ここからは腕力と体力と知力の限りを尽くし、戦うだけである。
373 :
4/4:05/02/22 18:11:42
三国志演義などの小説なら、ここで田疇と公孫サンは互いに罵り合って攻撃を繰り出し、戦闘を劇的に盛り上げるだろう。だが、実際の勝負は4コマだった。
まず、公孫サンが突きを繰り出す。もしその場に留まっていたら胸板を貫かれただろう。これが1コマめだ。
だが田疇はそれを見越し僅かに右に避ける。2コマめである。
そこで公孫サンは槍を払い脇腹を狙う。これが3コマめにあたる。
田疇は槍に反応し刀で防ぐ。(腕を添えて衝撃を和らげた)そして公孫サンは間合いを取りまた薙ぎ払おうとしたがが、その動きを読まれ、踏み込まれて首筋を一閃された。
以上、4コマだ。公孫サンより一瞬動きの勝った田疇の勝利だった。
「がはっ…」血を噴水のように吹き出した。決め科白も名文句も、無い。本来一騎打ちとはそういうものだ。
公孫サンが倒れる音と血糊(それほど付いていなかったが)を払い鞘に収める音が同時だった。
一応、土饅頭の簡単な墓を作ったが、復讐を果たした満足感や充足感は無い。
「元譲の言う通りだな…復讐は何も生まない」と呟いた。
「さて、行くか。陳留に。念のため迂回して戻るか」槍も回収して陳留への道を急いだが、公孫サンの「曹操と劉虞どちらを選ぶか」という言葉が頭から離れなかった。
@田チュウ【古錠刀、槍、ベレッタM92F】※青州側を通って陳留へ。戦闘は避ける予定。【公孫サン、公孫越死亡確認】
374 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/22 18:14:31
追加。夏侯惇の状況などは変わらず。@夏侯惇【七星宝刀】
<<ケイオスコイン収集状況>>
“これはケイオス・コイン、この大陸に10枚散らばる
魔法のアイテム、もしも10枚集めれば・・・!?”
2枚:曹植、曹性
1枚:孟達、曹仁、ホウ徳、呂蒙
残り2枚の所在不明(許昌に1枚埋もれている??)
満寵、字は伯寧、山陽昌邑の人である。早くから曹操に従って各地で戦った将軍であった。
赤壁の戦いのあと、曹操は大軍を北へ引き揚げさせたが、当陽の地にこの満寵を留めて守らせた。
また、樊城で関羽に囲まれながらも屈せず、遂にこれを撃退した。更に合肥新城では孫権の親征軍十万をも撃退している。
これまでの戦歴は、まことに輝かしい。
「これが儂の最後のつとめとなろう。悔いの残らぬ戦いで有終の美を飾りたい。」
───『赤壁の借りを返してやろう。』
洛陽で献帝の説明を聞きながら、彼はそう決意した。
千軍万馬のなかで、彼は勝ったこともあれば負けたこともある。
だが、あの赤壁の戦いほど、惨めな負け方をしたことはない。大きな借りという気がする。それを返さねばならない。
『どうやらこれが、その最後の機会であるらしい。』
満寵は呼びかけに、孫礼・胡遵・夏侯尚の3名が応じた。
集合地点を定めると、満寵はみなとの再会を約して洛陽をあとにした。
───運良く、一人の脱落者もなく合流することが出来た4名は、孫呉の諸将が足を向けそうな揚州方面に向け移動を開始した。
「……おい、見ろよ!」
不意に、孫礼が間道の竹藪を指さす。
男が4人、円を描くように座り、何か話している。幸いこちらの存在には気づいていない様だった。
「……ここからではよく見えぬな。」
そう言って小手をかざす満寵に、胡遵が耳打ちする。
「あの左側にいる男の背格好……呉の丁奉です!間違いありません!」
「……相違ないか?」
落ち着いた声で、満寵は聞き返した。
「見間違うハズがありません!ヤツの奇襲のために我が軍は敗走、とんだ大恥をかかされたのですぞ!」
「よぉし、それならこいつの試し撃ちの的になってもらうとするか。」
夏侯尚がそう言いながら【マスケット銃】に弾を詰め、狙いを定める。
「よ〜しよし、いい子だ。そのままじっとしといてくれよぉ。」
が、不意に竹藪の奥から怒声が響く。声の主は丁奉とおぼしき男であった。
「全員散れーーーッ!!」
「チッ、気づかれたか。」
脱兎の如く竹藪の奥に転がり込む丁奉。これを仕留め難いと感じた夏侯尚は、咄嗟に狙いを変えた。
───ズドンッ!!
竹藪に銃声がこだまし、慌てて立ち上がろうとした老人の体が、力無く竹藪に転がる。
と、先ほど逃げたと思った丁奉がサッと奥から舞い戻り、老人のザックを奪ってまた竹藪の奥に去っていった……。
「クソッ!ヤツめ、この武器が次の攻撃まで時間を喰うのを知っているのか?」
慌てて弾を入れ直す夏侯尚に対して、満寵は至って冷静であった。
「それは弓矢とておなじこと。ましてあの竹藪、この距離……油断さえしなければ大丈夫と考えたのであろう。」
二の手も考えず軽はずみな行動に出た夏侯尚を暗に批判しながら、満寵は指示を出す。
「これで我が方には、夏侯尚殿の銃以外に狙撃用の武器がないことがバレてしまった訳だ……。
しかし数においては我等が優勢……孫礼は夏侯尚と共に右から、私は胡遵と組み左から仕掛ける!
行動を制限される竹藪内の乱戦では数の優位が生かしきれん!まずは巻き狩りの如く奴らを分断し竹藪からあぶり出せ!
決して突出するなよ、常に皆が見える位置に陣取れ!……あとヤツらが銃の類を持ってる可能性も忘れるな!」
「おう!」と答え走り出す3人の高揚とは裏腹に、満寵の心はなんとも言えない物悲しさに苛まれていた。
『……これぐらいの事もいちいち説明せねばならんのか?
そもそも、こヤツらがあんな大声を出さなければ……事前の包囲もなしにあんな短絡的な攻撃さえしなければ……。』
これが、未だ弱小だった「曹操軍」に身を置き生き抜いてきた者と、大帝国「魏軍」の戦いしか知らぬ者との差なのか?
『同じ夏侯家でも、元譲・妙才殿ならば……例え虎殺しの壮士と言えど、悪来・虎痴殿に比べれば……
まして十万軍の将帥でありながら、たった一度の奇襲に恐れおののき逃げ出す将など、張遼殿が聞けばなんと言われる事やら……
いや、言うても詮無きこと。今は己が最善を尽くすのみ。』
───眼前の竹藪が、先ほどよりも暗く感じるのは、何故であろうか?
【張昭 死亡確認】
《アンチ孫呉/4名》
満寵【投擲用催涙弾×10個 &ガスマスク】&夏侯尚【マスケット銃】&胡遵【刺叉】&孫礼【ポン刀】
※《孫呉の遺臣》を追走中。
《孫呉の遺臣/3名》
丁奉【ラッパ銃(西洋の海賊が使った小型散弾銃)、洗濯セット(洗濯板&たらい&粉末洗剤)】&孫瑜【標槍(投擲用の短槍)×5】
&孫桓【三尖両刃刀(長柄の両端に刃の付いた三尖刀)】
※一時撤退。
成都。遂に戦いが始る。
4対2とはいえ西蜀カルテットでまともに戦えるのは張任と蒋エンだけ。
蒋エンの支給品は金槌。黄権、王累は武器になるものを持っていない。
だが人数の利を使わない手は無い。4人で一斉に、馬忠たちを包囲する形で突撃する。
中央に武器を持ってる張任と蒋エン、両翼から黄権と王累だ。
W馬忠の武器は挟撃の時威力を発揮するものである。囲まれたら意味を成さない。
だが呉の馬忠は馬鹿全開で叫ぶ
「うおおおお!まぐねっとぱわーぷらーす!!!!!」
「おいっ!この状況で使っても意味が・・」
しかし呉の馬忠は迷わずボタンを押す。「ポチっとな」
ギュン。押した瞬間、強力な磁気が発生した。
張任の鉄パイプ、蒋エンの金槌が引き寄せられる。
「うわっ!なんじゃこりゃ!?」
誰もがそう思った。・・とにかく、これで状況はかなり変わった。
唖然とする張任、蒋エンにW馬忠は襲いかかる。
「くらえ!まぐねっとぱわー・・鉄パイプ!!」
「オラオラ!てめぇの武器の力でも味わいな!」
張任、蒋エンは顔を粉砕された。・・間違いなく死んでるだろう。
それを見た黄権、王累は逃げ出す。
「逃がすかァ!!」
追いかけようとした。しかしそこへ邪魔が入る。
「そこまでだ!!」
現れたのは『阿以宇衣於護打母』の8人。
今度は8対2の状況になる。W馬忠はなんとか打開できるのか!?
「はぁはぁ。黄権殿、馬忠は追ってきてません。少し休みましょう。」
安全を確認した王累、黄権は腰を降ろす。
「まさかあのような武器があるとは。」
「・・私達はもう終わりですね・・」
本当に自殺しそうな雰囲気。そこに現れたのは魏延。
「・・・・死ね」
一言だけ言って二人を打ち殺す。会話などいらない。
黄権のロープだけ貰ってその場を去る。
しばらく歩くと何か見つける。
「・・8・9・・10人。ククク獲物がこんなにいるとはな。」
【張任、蒋エン、王累、黄権死亡確認】
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
※戦いが続きます。8対2でかなりピンチ
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※まだ攻撃する気はない。
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※隠れて様子見。全員殺す気
許昌近くの山小屋。
曹真は黒い空を眺めていた。
夏。この辺りは洛陽ほど乾燥してはいない。
しかし、早朝降ったにわか雨のため、日が暮れると少し肌寒く感じた。
重傷を負った劉岱にはそれだけでも厳しい環境となる。
薄暗い奥の間から昂と植の話し声が聞こえてくる。
「李典は、まだ帰らないか」
そう言いながら曹昂は火の中に薪を投げ入れている。
「少し遅いようですね」
「そうとう遠くまで行ったのだな」
今朝早く、李典が乾いた薪を探し行ってから、もう、半日以上過ぎている。
「劉岱の様子はどうですか。曹植殿」
「眠り続けている。だが、悪いな」
表情は見えないが声からは言いようのない不安が感じ取れる。
劉岱の容態が思わしくなかった。
出血はとまったものの、頭の傷からはウジが沸き始めていた。
痛むのか、時々、劉岱が小さく呻く。
李典が言うには、腐った組織をウジが食べてしまうまでは
そのままにして置いた方が良いそうだ。
沈黙。カリカリという虫の動く音と呻き声だけが、重苦しい空気を満たしていく。
待っているしかなかった。
劉岱を見捨てることはできない。
いや、それよりも李典がいなければ生き残る自信がないのだ。
馬超らの襲撃にあった時、李典がいなければ自分達は全滅していた。
昨日の放送でその馬超らの死を知らされた。考えながら、曹真は李典から
預かったコルトバイソンを握り締めた。
ここは奴らでさえ殺される世界なのだ。それを思うと、とても別行動する気にはなれない。
外では、また雨が降り始めたようだ。
《李典を待つ/4名》
@曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【なし(アーミーナイフは李典が預かっています)】
※李典は薪を拾いに行ったまま半日帰ってきません。合流後、許昌を目指します。
>>383についてストーリーに時間差があるため、修正します。
失礼しました。
文中
「昨日の放送でその馬超らの死を知らされた。」 と
「ここは奴らでさえ殺される世界なのだ。」
を削除。
なお、@李典【アーミーナイフ(劉岱から預かっている)】は
《時代ごちゃ混ぜ/5名》から離脱し、ピンユニットになります。
楊昂は馴れ親しんだ漢中ではなく、涼州にいた。
「張魯様のバーカ、楊任のアホー・・・うう、皆どこにいるんだ」
始めは漢中に向かったが戦闘の気配を察知して、涼州に逃れてきた。
そこで赤くて立派な馬に乗った男が次々に他の参加者を蹴散らすのを目撃、完全にびびってしまったのだ。
「心細いなぁ。本気になって戦えば俺ってそれなりに強いし、良い線行けると思ったけど、あんなのがいるんじゃなぁ」
彼のザックに入っていたのはカードマジックの解説書つきトランプ、しかも解説書にはカラー図解つき。
読書の嫌いな彼にもわかりやすいが、正直、つかえない。
「はあぁ・・・このまま誰かに見つかるとまず殺されちゃうし、移動しよう」
解説書を読みながら彼は歩き出した。
彼を遠くから観察している人物がいる事には気付かずに。
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
※長安へ向かいます。
@馬良【オペラグラス】
※楊昂の後を離れて追跡。楊昂には気付かれてません。
386 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/23 16:25:55
范彊が武安国から逃げて江夏周辺に辿り着く少し前。
孫策はまた獲物を捜して歩いていた。
たまたまそこに歩いていたのは謝旌であった。
一瞬で斬り殺される。孫策は荷物のパンと水だけ奪う。
「・・ケイオス・コイン?・・これはいらねぇな。新型の弩を持ってるヤツいねえかなー」
そのままどこかへ行ってしまった。
范彊が着いた時、すでに謝旌は死んでいた。
「うわ、むごいな・・。首が皮一枚でくっついてる状態だよ・・」
つぶやきながらも謝旌の荷物を漁る范彊。この強かさが張飛暗殺を駆り立てたのだろう。
「・・ケイオス・コイン・・。・・10枚集めれば・・俺にも勝機はある・・?」
これしかない。范彊はそう思いポケットにしまった。
「ケイオス・コイン。俺が10枚集めてやる!」
【謝旌死亡確認】
@孫策【斬鉄剣】
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン】
※ケイオス・コインに活路を見いだしました。
馬休は捨て鉢になっていた。彼に与えられたものは何の変哲も無いダイスセット。
「……こんなんでどうやって生き残れってんだ?」
ダイスを転がして安定で無為な時間を過ごしていた。
「兄貴、なにやってんだ?」
不意に後ろから声がかかる。振り向いた視線の先にいたのは、弟、馬鉄であった。
「兄貴もこっちに来てたんだな。いやー、まいったよなぁ。ヘンなゲームに参加させられてさ。
西涼にはだれもいねえし、やっと見つけたホウ徳は危ない感じだし」
馬鉄は身内にあって油断しきっている。その姿を見て人生投げ気味の馬休はある考えを思いついた。
スッとダイスを取り出し、転がす。奇数なら友好的に。偶数なら…
出た目は3。
「なあ馬鉄。今の目が偶数だったらお前を殺そうと思ったが、それでもおれについてくる気はあるか?」
「ん?別に構わないけど。それにしても殺そうなんてひでえなあ、兄貴」
「…じゃ、まずは当面の行き先を決めるか。
1益州/2交州/3揚州/4徐州/5青州/6幽州、な。じゃあいくぞ」
「ダイスで決めるのかよ!」
《ダイスをころがせ/2人》
馬休【ダイスセット】&馬鉄【ジャマー】
※出た目は…2。
「父上は死んだ。皇帝陛下もだ。これからどうすればいい…」
荊州桂陽郡、交州との境界近くに潜伏しているのは陸抗であった。
大都督や丞相を歴任した陸遜の子にして、西晋を代表する文人陸機・陸雲兄弟の父でもある彼は
三国末期を代表する名将であり、この“ゲーム”においてもその力を発揮する…はずであった。
「天を駆ける仙人か何かの着物らしいが、こんなもの役に立つのか…?」
陸抗のアイテムはなんと【宇宙服】であった。
スペースデブリの直撃を想定した宇宙服は銃弾や刀剣の攻撃など問題にせず、水中での活動も可能だ。
しかし…「重い、重すぎる!」
付属の酸素ボンベと合わせてその重量は陸抗自身の体重を軽く上回る。無重力状態ならともかく、
地上でこんなものを着ていてはよたよた歩くのでやっとだ。敵と戦うなぞ問題外である。
ここまでもこの大荷物を引きずるようにして不眠不休で逃げてきたが、もう限界だ。
「いっそ身軽になって交州か越にでも行こうか…」
@陸抗[全身疲労・弱気]【宇宙服】
※重い荷物を捨てようか思案中。
荊州北の密林に潜む男が一人。陳泰である。
「危なかった……もしうっかり声をかけていたら。殺られてた……」
陳泰は樊城の近くで曹仁を見かけた。陳泰の世代には実像以上の武勇譚で語られている曹仁である。
そこで陳泰は、声をかけて同盟を持ちかけようとしたのだが……。
曹仁はあっさりとかつての味方を斬っていた。カイ越である。
その武技は余りに素朴。しかし純粋な故に強力だった。
しかも、手にした剣はただの業物ではなさそうだった。
「俺もこの"忍者セット"がなかったら見つかっていたかもしれない」
彼の支給武器は忍者セット。忍者の服に、クナイと手裏剣がついていた。
「幸いこれを着てると目立たないし、見つかっても逃げられそうだけど……」
これを着ていると、妙に身軽になったように感じる。木々の間も飛び回れそうだ。
「とりあえず、父上を探そうか?」
しかし、父とて信用できるとは限らない。
「困った……。陛下はまだ生きているようだが」
薄暗い森に潜みつつ、陳泰は一人黙考するのだった。
【陳泰 生存確認】
@陳泰【忍者セット(服、クナイ、手裏剣三枚)】
※荊州北部に潜伏。
【カイ越 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚】
※引き続き荊州北部に滞在。次のリミットは
>>469
390 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/24 01:08:36
華陀は業にいた。
彼に支給されたものは医療セット・・ではなくオロナインとバファリン、各一年分だった。
「説明書によると未来の薬で、外傷にはオロナイン。病にはバファリンがきくらしい。」
そう、オロナインとバファリンは現代に誇る、最高の万能薬である。
「これで医者っぷりを発揮して何とか生き残って最後の一人を殺してワシの優勝だ。」
・・腹黒い。いい人を演じて生き残るつもりらしい。
「おっ、さっそく怪我人発見。助けて、その後利用させてもらうか。」
@華陀【オロナイン、バファリン】
※怪我、病気などを治してあげて、味方をつくっていく方針。
@劉曄【???】
※怪我をしてる模様
「あてがあるの?」
「この辺の地理は完璧です、お任せあれ」
「´_ゝ`)フーン」
《張飛を逃れて三千里》はあれから荊州方面へとトボトボ移動していた。
「いや今度は大丈夫ですよ、本来私はこういった事の方が得意なのです」
「´_ゝ`)フーン」
麋竺の顔の腫れはやや引いているおかげでまともに話せる。
「それにこれから行く新野は我が軍にとって大事な根拠地の一つ、
ひょっとしたら誰かいるかもしれませんよ」
「腕は立つの?」
「そりゃもう、雲長殿に子竜殿、文長殿、漢升殿に猛起殿と歴戦の勇者揃いですよ」
「´_ゝ`)フーン」
「信用してくださいよぉ」
「誰も知らない」
知ってる方が異常である。
「はっはっは、冗談はいけませんな、
関雲長といえば、あの曹操ですら絶賛した武人ですぞ」
「曹操?」
「知らないんですか?」
「やり手の北都尉」
「って一体何年前の話ですか、あなたどこの田舎者ですか」
洛陽の田舎者である。
それじゃ丁度ついた事ですし、一休み致しますか。」
と、新野に入った二人だったが…
「あそこで半泣きで何か読んでるのが歴戦の勇者?」
「も、勿論ですよ、ああやって敵を誘ってるのですよ」
「´_ゝ`)フーン」
まだ全巻読見終わってない費観がそこにいた。
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ、軽症) 【???】
@費観【横山三国志全巻】※読書中
時間は
>>382と前後する。
早朝降った雨はすでに止んでいる。時折、射す日の光。
李典はちょうど山小屋から下りた所にある集落にいた。
集落とは言っても、粗末な何軒かの家々が軒を連ねているだけのもので
並んだ家の前には枯れた小川を挟んで畑がある。
畑はひどい荒れようで、長い間、集落の住人がここで生活していないことが窺えた。
家の横に積みあがっている薪はどれも濡れていてとても使い物にならない。
李典は一番大きな家の前で足を止めた。
薪や、あわよくば食料が手に入るかも知れない。そう考え、李典は黒ずんだ戸に手をかけた。
軟らかくなってしまっている戸は腐っているからなのか、建てつけが悪いのか、なかなか開かない。
暫くガタガタやって、ようやく出来た少しの隙間に手を入れ、おもいきり押すと
戸はガタンとはずれてこちらへ倒れた。
家の中は暗く、奥までは見えない。
目の前の机は足が折れている。斜めに傾いてしまっていて本来の機能を果たせていない。
そのすぐ下には食器が散乱している。
中に入ると、何かに躓いた。兎の死骸らしきものが足元に落ちている。
見ると、壁際にそれがいくつか放ってある。中には、まだ血の色が新しいものもあった。
奥に何かあるのが見える。辺りを警戒しながら、腰に巻きつけたナイフに手をかけた。
ここからでは目を凝らしても黒っぽい塊にしか見えない。
一歩ずつ近づいていくと、次第にそれが何か分かってきた。
バッグ。緊張が走った。辺りを見回す。
開いた戸口の方を見ながらバッグを足で蹴ると、飲みかけの水が入っているということが
音から分かった。まだ、近くにいる。李典が考えていた、その時である。
耳を劈く、もの凄い音。瞬間、右へ転がる。落ちているバッグを持って戸口へ走った。
音が鳴り止む。李典は壁にもたれて姿勢を低くした。
「隠れても無駄だ。出て来い」
上擦った男の声。李典は壁にもたれたまま、外を窺った。
少し離れた所に男が一人、新型の弩をこちらへ向けて立っている。
男は角ばった頬に薄い口髭を生やしている。見覚えがあった。
右足に鋭い痛いが走った。どうやら、一発撃たれたらしい。弾は貫通している。
「高蕃」
「その声は・・・貴様、李典だな」
高蕃は叫びながら、弩を掃射した。
音を立てて、壁がはじける。その衝撃がもたれた右背に伝わってきた。
「嬉しいぜ、ここでお前に会えるなんてよォ!
黄河での敗戦の恨み、ここで晴らしてやる」
近づいてくる。すばやく、着ている服をナイフで切り裂き、足に巻きつけた。
飛び出す。同時に弩の掃射音。
李典は山小屋とは反対方向へ走って行った。
高蕃【生存確認】
@李典【アーミーナイフ(右足銃創)】
※ここで高蕃を撒きたいと思っています。
何気に高蕃のバッグ(中に水とパン)を手に入れました。
@高蕃【FA-MAS(マシンガン)】
※敗戦の恨みから李典を殺すつもりです。
日が暮れかかる子午谷の谷間に一騎の騎馬の蹄の音が木霊する。
しかし、蹄の音はすぐにやんでしまう。子午谷の隘路は並みの馬が駆けるには入り組みすぎていた。
「これまた、ロバの様な馬だな…。恐らく涼州の馬ではあるまい。」
馬上の主が呟く。
驚いた事に、馬上の主は女性であった。
化粧っ気の無い、それでいて健康的で目鼻立ちの整った、華のある風貌がある人物を髣髴とさせる。そう、涼州の人間なら一度はその名を聞いたことのある名であり、「彼女の兄」とされている人物の…
彼女の名は馬雲碌。史実にも演義にも記されていない名前だ。
そして彼女自身、自分が何者なのかを知らない。いや、正確には「知識として知っている」だけで、「自分自身の体験」や「記憶」を彼女は持っていないのだ。
彼女の父の名前を彼女は知っている。しかし、彼女は父との思い出を浮かべることもできなければ、一緒に武術の鍛錬を習った記憶も無い。兄にしても、家臣達にしてもそうだ。
「この世界には、子も親も、家族も存在する。しかし、自分にはその知識があるだけ…」
自分が何者なのかも知らぬまま、ただ男たちに陵辱され殺されるのは悲しすぎると思った。そう思った時、彼女の中に一つの地名が浮かんだ「涼州」
…「涼州」。自分が家族が育った場所。もしくは、
「育ったとされる場所。」そこに行けば、自分の存在の証が見つかるかもしれない。
これが彼女を涼州に向かわしめている理由だった。
馬はスタートして程なく、長安の兵舎で見つけた。支給された武器は鉞と斧の様な武器だった。
「まるで徐晃殿のような…」あったことの無い人物の名前がまたも口をついてでる。
並みの人間には難しくとも、幸い彼女が馬上で振るう武器としてはあたりと言ってよい。
こうして手に入れた馬と支給された武器を持って、彼女は子午谷へとやってきたのだった。
だが、彼女のいる谷は関中育ちの馬がやすやす走れるほど甘い谷ではなかった。
「おい、お前、このぐらいの谷どうにかならぬのか」馬に話しかけてみるが、通じるはずも無い。
「仕方ないな…私が引いていくのか…」
…涼州におった頃はホウ徳が馬を引いてくれたわ…
いかめしい髭と知的な目を備えた武将の顔を浮かべながら心のなかで呟く。最もそんな気がするだけで、そんな記憶は彼女の中には無いのだが。
「ガガッガガッ」
其の時、彼女がいる谷の隘路の入り口から谷中に馬の蹄の音がこだました。
(敵か!!)
彼女にとっては向かい合う最初の敵であった。幸い敵からこちらの姿は夕陽の逆光で確認できないはずだ。しかし、こちらからは相手の姿がよく確認できる。
相手は恐るべき巨躯の馬に跨っていた。だが彼女の目を引いたのはその馬の体ではない。夕陽を浴びて、赤光に輝くその毛並みであった。彼女の目が驚きで見開かれる「赤兎馬!!」
彼女は知っている「赤兎馬」の名を。そして、その二人の主人の名を。
(…なんて自分はついてないんだろう…)彼女は運命を呪った。馬上の人物が呂布だろうが関羽だろうが自分が勝てる相手ではないだろう。
相手はこちらに向かい赤兎馬をゆっくりと進めてくる、が、道半ばにして、一度たづなをしぼる。
どうやらこちらの気配を察したらしい。馬上の人間もかなりの手繰れであることがわかる。やはり二人のうちどちらかが、馬上の人物なのだろう。
(いや…)彼女は思い直した。気がつくと、騎馬の民としての高揚が同時に彼女を包んでいた。
(雑兵の手にかかるより好ましいわ…)
むしろ自分がこの場で臆することなく高揚感を感じていることが、自分が誇り高き一族の証の様に感じられて、おかしみを感じた。そうなれば、一騎打ちの礼儀としてなすことは一つだろう。
馬雲碌はすっと馬上の人になると声を大にして叫んだ。
「我こそは馬トウが末子にして、錦馬超が妹、馬雲碌なり!一族と夫、子龍の名に懸けて一騎打ちを申し込む!赤兎が馬上の人よ、我が申し出を受ける勇気があるか!」
「…!?」
彼女の名乗りに対し、馬上の人物に動揺が駆け抜ける。髭が揺れるのが影で確認できた。
「…どうした、馬上のお人よ!その赤兎馬は飾りか、木偶か!」
声を続けようとする馬雲碌を、馬上の人物が手で制した。
「あいや、またれよ、お嬢!…拙者でござるよ、ほら…この髭覚えがござらぬのか」
そういって馬上の人物はすっと赤兎馬から降り手にした曲刀を腰に戻す。
さしこむ陽光に男の顔が浮かび上がる。そう、彼女の知った顔だ
「ホウ徳!」
「そうでござる、爺でござるよ。」
ホウ徳は気色を浮かべ近づいてきた。しかし、彼女は手にした大斧をきっと構えなおす。
「待て!わしの知るホウ徳とは随分違うぞ!顔ももっとふけておるし…もし主がホウ徳というのなら証をたてい!!」
「…これは異なことを…わしから見たらお嬢様はあの日のままでございますぞ。」
けげんそうな顔をしてホウ徳が目を細める。
「あの日とは!?」
「貴方が…平野を孟起殿と馬岱殿と駆け回っておったころです。お嬢様はそれは良く…」
「…!?」怪訝そうな顔を浮かべる彼女にいたづらっぽくホウ徳が笑う。
「馬岱殿をいじめていおりましたわい!」
(4/5)に訂正します
その言葉を聴いて彼女の中に去来する風景があった。
そう、15の誕生日に初めて兄に野掛けに連れて行ってもらった日…そう従兄弟の、おとなしい馬岱。凛々しい自慢の兄、そして自分が爺と呼んでいた、父の側近で家中を取り仕切っていた「ホウ徳」…
そう初めての野がけの日自分はがけから足を滑らせかけた。それを後ろから抱きとめたのもホウ徳だった。其の時、初めて自分は男性に胸を触れられたのだ…そうだ!だから、あの日のことは鮮烈に「覚えている」。気恥ずかしさで夜ねぐるしかったあの夜まで!
「…爺…わ、わたしの胸って大きかった?」
馬雲碌は聞いた。もし本当に彼がホウ徳ならなんと答えるかはもうわかっている。
「…ハハハ、それはそれは大変おおきゅうございましたぞ。まるで…」
『馬岱殿の×××の様に!』
最後は二人で声を合わせた。
そう、彼女もまた思い出していた。自分が何者であったかの記憶を。彼女を構成する体験を。
「……爺…!!」
彼女は駆け寄り、その髭に顔ををうずめた。爺と呼ぶには不釣合いに若いホウ徳の、その髭に。
パーティー結成【ボディーガード】
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書、ケイオス・コイン(1枚)】
@馬雲碌【駄馬、大斧】
*馬雲碌は自分を探しています。少し見つかりました。
ひとしきり泣いた後、二人は一端子午谷を抜け、陳倉に向かうことにした。馬雲碌が赤兎馬に跨り、ホウ徳が駄馬と赤兎馬を引く。
「本当にこいつはだめ馬だな!爺!」ホウ徳が引く馬を振り返って馬雲碌が笑う。最も赤兎馬に比べればどんな馬でも駄馬に違いない。馬もかわいそうと言うものだ。
「しかし…駄馬、と言うのもかわいそうだの…」
「そうですな…何か名前を付けてあげたほうがよろしいかと思いますな。」
「確かにの…一方が赤兎馬だしの…」
馬雲碌の声に赤兎馬がブルルルと体をふるわせる。
「そうじゃ、こいつは体が白いから白兎馬というのはどうじゃ?」
「…お嬢様、ウサギは元来、白が相場と決まっております。それじゃ、こいつが只のウサギみたいではござらんか」
言いながらホウ徳も楽しげだ。
「それもそうじゃな。じゃあ“的ロ”にあやかって“渓跳”なんてどうじゃ」
「…はて、“的ロ”とはなんですかな…?」
ホウ徳が怪訝そうな顔をうかべる。
「…そっか、爺は知らんのだな…。そういえば、爺はなんで赤兎馬の名前を知っておったのじゃ?」
「これは…赤兎馬は我が因縁の相手、関羽の愛馬!その前はかの飛将軍の脚!天下に知らぬものなどおりますまいて…」そういってまたも怪訝な表情を浮かべる。
(…関羽と爺が因縁?おかしいぞ…そもそも劉公爵は我らが味方。我が良人の主…)
何かがひっかかる。しかし爺と共有する私の記憶、これは確かなものだ。
「しかし、“渓跳”はいいですな!この渓谷を飛ぶことは、さすがの赤兎馬も難しいですが、この馬にもそのような活躍を願いたいですな!」
そういってホウ徳は笑った。
(…爺は気づいているのだろうか、それとも…)
やはり、かすかな違和感がある。が、いま考えてもらちの無いことかもしれない。
自分たちは殺し合いの只中を進んでいるのだから。
幸い、陳倉城に人の気配は無かった。
まるで夜盗が住処にしそうなこのぼろ城で夜を過ごすのは躊躇われるが、野宿よりはましだろう。
焚き火にあたりながらと馬雲碌は考えた。
「お嬢様…一つお聞きしたいことがあります。」
薪をくべながら、ホウ徳が顔を上げた。日に照らされた彼の赤い顔が何故かこの世界の中で異質なものの様に見えた…私の知らない、若い、爺の顔…
「お嬢様は、最初私に向かい合われたとき…その…」
しかし、ホウ徳はそこまで言って顔をふせる。
「…なんだ…はっきり、申してくれぬか、爺。」
馬雲碌はいらだった。見覚えのある雰囲気の見覚えの無い景色が彼女をイラつかせているのかもしれない。
「…では、はっきり申し上げます。爺は馬超様と離れ離れになった後、大恩ある馬家にあだなす、曹家に身を寄せました。しかし、爺の頭の中から、姫様の事はなれたことはございませんでした。」
「……」
私の知らない話だ、と馬雲碌は思った。
「そして僭越ながら、いつ何時も自分を爺と呼んでくれたお嬢様の事を忘れまいと、お嬢様の大事なものを肌身離さず身に付けておりました。」
そういって、ホウ徳は胸の首飾りを外し、その細工を壊した。
中から、一房の髪の束が出てきた。
(…私と同じ色の髪…)
そう、自分と同じ色の髪だ。ホウ徳はその髪をじっと見つめながら、話を続ける。
「…お嬢様は…あの時代、私がどの様な最後を遂げたか、ご存知ですか。」
(…記憶に無い…そう、私の中には無い記憶が多すぎる。)
馬雲碌は首を横に振った。
「…私が関羽に首を刎ねられたのは、お嬢様が亡くなられてから、20年あまりも後の事で御座います…ご存じないとは思いますが」
はっとした。いや、確信に変わった。
「…お気づきになられましたか…」
ホウ徳がこちらを見ている。目が合う。ホウ徳の口がまた開こうとしている。その瞬間がゆっくりと見えている。やめて。
「…あなたも気づいていたのね…爺…」
口を開こうとするホウ徳を制し、かろうじて馬雲碌はつぶやいた。
「…はい。…」ホウ徳は開きかけた口を閉じ、焚き火に目を落とした。
「…私たち…違う世界の人間なのね…」
言ってしまって涙が出てきた。ごめんなさい、ホウ徳。いやな事を思い出させてしまって。
横を向いた。渓跳と目が合った。
「でも、お嬢様、自分は今、嬉しゅうございますぞ!」
急に元気よくホウ徳が立ち上がった。そして馬雲碌の手をひくと、彼女を立ち上がらせた。
彼の紫の、理知的な瞳が目の前にある。若い頃から、こんな髭だったんだとおかしく思った。
「…自分達、家臣一同はお嬢様はきっと、美しく強い女子になられるとみな思っておりました。図らずも、自分は…自分は…」
剛毅な男の顔が涙であふれた。
「…どんな形でも、凛々しく成長されたお嬢様の姿を見ることができるとは…。…このホウ徳、そのことだけでも感に…感に…堪えません…!」
あとは、涙で言葉にならなかった。涙、涙、涙。男の涙は、彼女の成長を見れずに死んでいった仲間の分や、彼自身の、前世での悔恨を洗い流すかのごとく、只、流れた。
二人は再び焚き火の周りに腰を落とした。しばらくは、焚き火のはぜる音だけが響いた。
「…ホウ徳、私は貴方の…」
そういいかけて、馬雲碌は言い直した。
「いいえ、私はどうやって死んだの?」
ホウ徳は目をつぶっていた。その光景をまぶたの裏で形にしているかのようだった。
「…流行病です…。交易商人が運んできた異国の病です…17の時です。」
「…そう…」
私は、17で死んではいない。はたして、自分は何者なのだろうか。
「…お嬢様、自分を探されるために、涼州を目指しておいでだったのですね…」
ゆっくりとうなずいた。
「…これをご覧ください。」
そういうと、ホウ徳は懐からケイオス・コインを取り出した。
不思議な力を感じる…何だろう…これは?工具だろうか?
「…これは」
「拙者にもわかり申さぬ。ただ、一つわかることは、この…コイン…というらしいですな。こいつが、この不思議な世界に関係がありそうだということです。」
馬雲碌もうなずいた。…そう、なぜかわかるのだ。銃の無い世界の住人だった人々が、銃の使い方を知っていたように、…何かこれが重要なものと、あらかじめダウンロードされていたように、わかるのだ。
「…わかるわ、ホウ徳…。私達は、今、このくだらない殺し合いをしている場合じゃないのね。」
馬雲碌は星を見あげた。初めて、この世界で生きようという意志が湧いた。
「私達は、このコインを集めましょう。そして、探しましょう。自分達が何者かを。」
「…このホウ徳、お嬢様、いや馬雲碌様の道程に命朽ちるまで、付き従わせていただきます。」
ホウ徳は心の中でまた泣いた。
(…殿…韓遂殿…例え我らが滅びようとも西涼武者の血脈は別の世界にも脈々と受け継がれておりましたぞ。)
パーティー【ボディーガード】
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書、ケイオス・コイン(1枚)】
@馬雲碌【渓跳、大斧】
*馬雲碌の馬名が変わりました。二人の目標はケイオス・コインを探すことに変更。ホウ徳は馬雲碌に忠誠を誓っています。
(4/4)に訂正です。二回も間違えてスマソ
相変わらず李豊は海を眺めながら感傷に浸っていた。
「みんな、大丈夫かな…」
大丈夫な訳がない。すでに同僚の大半は死んでいるのだ。
しかし李豊は、絶望に暮れることなく、仲間達の事を思い続けていた。
文句を言いながらも自分達の面倒を見続けてきた袁術、その戦いに対する姿勢とそれでいてお人好しだった自分の憧れだった紀霊。
功は人に譲り、人一倍努力家で、何事にも全力投球だった孫策、勤勉で、寡黙で、戦いは嫌いだったけどそれでも他者を守りたいと剣を振るい続けた張勲。
元は放浪者だったのに、すぐに皆と打ち解けて色々な話をして楽しくしてくれ、振り返ればずっといた感じを思わせる楊奉、後一人…誰かいた気がしたけど忘れた。
「また…みんなに会いたいな」
そう思いつつ、彼はまたオカリナを口に当てた。
そして、聞き惚れる様な音色が流れる。
♪〜Catch You Catch Me 演奏中〜♪
@李豊【不思議なオカリナ】
交州の海岸沿いにいます。
【張勲 生存確認】
@張勲【???】
【馬雲碌 生存確認】あと、ホウ徳のキャラが若干変わりましたが、不都合がなければこのままでお願いします。
「のオォォォ!!」 どすん!
城外で誰かまた落とし穴にはまったようだ。
罠にかかった奴の顔を確認しようと羅憲・傳僉の二人はは城門から出て、落とし穴に近づこうとした。
その時
城壁の上から柳隠が叫んだ。
「誰か来ます!数は2……いや4!」
前の2人を後ろの2人が追いかけているようだ。
「助けてくれ!」「あいつら狂ってる!」
追いかけられている方が喚き散らしながら城内に駆け込む。
「あっひゃはひゃひゃはひゃははは!!」
笑いながら鉄球をふりまわす男と謎の光を発する男が走ってくる。
あまりの急展開と助けを求めてきた男達の必死さに
“なるほど、あれは狂っているかもしれない”などと考え、動きが止まってしまう蜀末期名将トリオ。
いち早く気を取り直し、柳隠が後からやってきた2人に銃口を向けた時には、
襲撃者達はザックから取り出した銃の引き金を引いていた。
両肩や背中を撃ち抜かれ城壁から落下する柳隠。腹部を撃たれる傳僉。
羅憲はとっさに目をつぶりスタングレネードを地面に叩きつけ、城の奥へ逃げ込む。
強烈な光と音に今度は襲撃者達の動きが止まる。
敵がひるんでいる隙に血路を開かねば!
傳僉は自分を撃った男を相手が構え持つ剣ごと斬り払い、羅憲が逃げた方へ走り出し
―――6歩目で斬ったはずの男に頭を撃ち抜かれた。
咳払いをして、傳僉を殺した男は立ち上がった。
徐庶「やれやれ、前の傷がせっかく良くなったのにまた新しい傷か。これも痛んできたな……追撃は?」
周囲を警戒しつつ武器を回収しながら柳隠を殺した男は答える。
杜預「やめておこう。これだけ大騒ぎをしたんだ、ここから早く立ち去るべきだと思う」
徐庶「そうだな。しかし、この世界まだまだ『あんな物』がありそうだね。良い教訓になった」
諸葛均「まったくもう、何で私が狂人役なんですか。それにこの鉄球もロケットランチャーも重いし、ぶつぶつぶつ………」
何やら愚痴っている諸葛均を尻目に羊[示古]は落とし穴を覗き込み、シャッターを切った。
(なかなか面白い表情だったな。あの3人も、この男も)
そうこうしている内に出発の準備ができたようだ。杜預が呼んでいる。
返事をして、歩き出す。陸抗に会えばもっと良い表情をしてくれるのだろうか。
頼むからこれぐらいは持っていてくれと言われた武器を受け取りながら、ぼんやりと考えた。
4人が立ち去り、穴の中にぽつんと祖茂が残された。
【傳僉、羅憲 死亡確認】
《友を探して/4名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】
杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート十日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
※陸抗、諸葛亮、ホウ統を探してさらに南へ。それ以外の参加者とは基本的に戦闘します。折れた銅の剣は放置。
@祖茂【毛主席語録】
※穴の中にいます。現状把握優先?
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア】
※長沙城内に潜伏。これからの方針は不明。
【傳僉、柳隠 死亡確認】 に修正します。
中国には「逆鱗に触れる」いう言葉がある。
龍の顎にある逆立った鱗に触れると、龍が激昂するというものだ。
故に、言い換えれば「触らぬ神に祟り無し」とも言えるか。
張魯らは、あまりにやってはいけない失策を犯した。
彼らは長安から離れた子午谷にいた。
「そもそも弱小君主という言い方はおかしい。政権準備君主というべきではないか」
相変わらずの珍発言を繰り返す張魯を、適当にあしらいながら進む他の3人。
そしてばったり出会ったしまったのである。
男の名は、趙雲子龍。峡谷の狭い道である為、完全に出会い頭だった。
もし張魯らの誰かがそこで彼我の実力差を見抜くことが出来れば、咄嗟に退却する事も出来ただろう。
だが彼らにはここでの戦闘経験が無い。おまけに、性質の悪い事に人数がいる事に少しばかり奢っていた。
「敵は一人だ! 殺せ!」
楊任がバールを構えて襲い掛かる。張衛もそれに続く。
彼らとてそれなりの戦術を扱う。同時に左右から挟撃するのだ。
だが、二人が襲い掛かる刹那、標的は視界から消えた。
「!?」
「何っ?」
敵はどこに行った。そう彼らが思ったときには既に。
さきほどまでそこにいたはずの趙雲は数歩離れた場所に移動し、そして。
張魯は蜻蛉切に貫かれ、槍を引き抜くと同時に谷の下へと落下していった。
「兄上!」
「殿ぉぉぉっ!」
一撃で葬られた兄を、あるいは主を見届けることなく趙雲に突撃する二人。
しかし、これもまた失策であったと言わざるを得ない。
せめて趙雲を知っていれば、槍を持った彼に挑もうなどとは思わなかっただろうに。
「……参る」
一言。
小さく呟くように言うと、跳躍寸前の獣の如く身を低くし、趙雲はまさしく全身を"槍"と化した。
大振りで斧を叩きつけようとしていた張衛が、瞬きの後には一撃で喉笛を貫かれる。
それを見ても怯まず、必死の形相で襲い掛かる楊任。
槍はまだ引き抜けていない。楊任にとっては好機だ。
だが、それも失策である。敵が槍以外に何も持っていないとは限らない。
黙したままで、趙雲は懐から取り出したバーバリアンダガーを楊任に投擲する。
短剣は、正確に胸を貫いた。
「たす……助け……」
バールを取り落とし、血を吐きながら懇願する楊任。しかし趙雲は、躊躇せず止めを刺した。
彼が忠義の将とは言え、一度襲い掛かってきた敵を生かしておくほど甘くはない。
「…………もう一人は、逃げたか」
戦闘開始後すぐに逃げ出した楊松を追いはせず、趙雲は東へと向かった。
【張魯 張衛 楊任 死亡確認】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト、バール】
※鉄の斧は放置。魏興、西城方面へ。
@楊松【蝋燭10本と火打石】
※逃げました。
成都での《西蜀カルテット》の決着が付き、
《阿以宇衣於護打母》と対峙する《W馬忠》。
しかし、《W馬忠》と《阿以宇衣於護打母》のメンバーの一部は互いに声を張り上げた。
馬忠(蜀)「王平、尹黙!!」王平&尹黙「馬忠!!」
馬忠(呉)「な、なんだ、知り合いなのか?」
馬忠(蜀)「ああ、蜀時代の同僚だ、何でまたこんなところに。」
王平「いやな、成都に来て獲物を狩ろうって話になってな・・・」
W馬忠「な、なんだってー」
阿会喃「いや、本当はあんたらと戦おうって話になってたんだが、
メンバーの知り合いとなったら仕方ないな・・・
方針で知り合いとは戦わないって言うのがあるしな・・・」
W馬忠「だからって俺たちを裏切らない保証はあるのか!?」
尹黙「乗り気だったら、こんな異色混合めちゃくちゃチームを作らずに、
そこら辺で他人をぼこぼこにしてますよ!!」
馬忠(蜀)「うーん・・・それもそうかもしれんが・・・」
馬忠(呉)(おい、どちらかやられたら、もう一人も死ぬんだ。
慎重に見極めてくれよ。)
馬忠(蜀)(いや、分かってるけどさ・・・
こいつらの目、嘘付くように見えるか?)
確かに単純明快な人間の多いチームである。
そんなこんなで微妙な空気を漂わすこの集団に、
悪鬼が近づいてゆく・・・
土佐犬「わんわんわん!!」
兀突骨「むっ!!?」
突如、尹黙の土佐犬が吠えだし、それと同時に兀突骨が奇声を上げる。
朶思大王「どうした?」
兀突骨「なにか・・・近づいてくる・・・
巨大な何かが・・・」
馬忠(呉)「をいをい、何いってんだあいつ?
おかしくなっちまったか?」
馬忠(蜀)「お前は知らんかもしれんがあいつは南蛮で
名を鳴らした男だ、馬鹿にするな。」
馬忠(呉)「へー、みかけによらんねぇ〜」
体の大きさからか、馬鹿と思われていたようだ。
最も、間違いではないかも知れないが。
王平「馬忠。」 馬忠(蜀)「おう。」
王平「一度殺すなどといって悪かった。 だが、我々には新たな敵が
来たらしい。一つ、この敵を共に倒そう。
無駄に戦友の血は見たくない。」
馬忠「うーん・・・」
魏延(あの大男、俺に気が付いたか・・・まあ、いい。
気づいたところで大勢は変わるまい。)
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
※迷ってます、ちょっと弱気。
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】&于毒【ボールアーム】&
閻圃【携帯電話】& 王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&
朶思大王【マルポロ】& 木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
※兀突骨、土佐犬は野生の勘で何かを悟りました、
《W馬忠》に停戦、共闘を説いています。
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
※隠れて様子見。全員殺す気、
少しだけ憔悴しているようです。
ここは天水にほど近い森の中
成宜「もう歩き疲れたよ〜。ぶーぶー。」
程銀「もう少しだ。黙って歩け。どこに敵がいるかもわからんのだぞ!」
成宜「そんなこと言ったって、地元に帰ったって安全かどうかもわかんないしさ〜」
程銀「ばか!俺達ゃ腐っても涼州の軍閥だぞ!うまくすりゃ何人かの仲間に会えるって」
成宜「そかあ。誰か知り合いがいるといいなぁ( ´ー`)」
程銀「そうだぞ。だから静かに慎重に行くからな」
こうして激戦地・涼州に向かう鴨がまた2人・・・・。
《西涼弱小軍閥コンビ》
@成宜【シュマイザーMP40サブマシンガン】
@程銀【投げ槍】
※潜伏しながら涼州を目指します。旧知の人間を探しているようです。
夏侯衡は走っていた。ただ、ただ走っていた。
父や兄弟の相次ぐ死。走らずにいられなかった。
ジッとしていると一族の死の悲しみと自分の死の恐怖に襲われる気がした。
だから走った。何も考えず。手には支給品の竹刀を握りしめて・・
着いた場所は泰山。ここでは封禅などが行われた中国が誇る霊山である。
どこか神秘的な雰囲気が漂う。急に
「兄上!」
と声がした。振り返ってみると夏侯威がいた。
一族に出会えた。それだけで安心出来た。こいつだけは死なせない。そう思った。
「まさかお前と会えるとはな。まさに泰山の恵みだ!」
夏侯衡は歓喜する。が、
「兄上、何か勘違いされていませんか?」
心臓に一突き。竹やりが刺さっていた。
「・・ぐっ・・威、貴様・・」
「この乱世以上の混沌の世界で一族に頼り、油断するほうが愚かなのさ。」
夏侯衡の意識が遠ざかる。弟は最後を見届けることもせず、竹やりだけ抜いて去っていく。
(俺が甘かった・・父上、今・・いき・ま・・す・・)
「ふっ、兄上とあろうものがまさかあんなに油断していたとは。」
夏侯威は泰山を登って行く。そこに潜伏してなるべく戦闘をさけるつもりらしい。
だがそこに、
「兄弟を殺すのは……よくない。」
一言だけ。誰かが言った。気付いたら夏侯威は天を仰ぐかたちで倒れていた。
心臓が温い。血。奇しくも兄と同じ場所。
「ふふ・・俺も甘かったか・・・」
そのまま夏侯威は死んだ。
撃った男。裴元紹。彼のポリシーに反するものは劉備であろうと容赦しない。
「さて・・次ぎはレディーでも救って己の紳士レベルでも上げるかな。」
行き先なんてわからない。ただ風の赴くままに。あぁ、今日もダンディーその男、裴元紹。
【夏侯威 夏侯衡 死亡確認】
@裴元紹【ウィンチェスター48発/センサー/竹やり】
※紳士的ではない人には容赦しない。
烏江側の森林にて。
「……!」
鍛錬をしていた張遼は、不意にその動きを止めた。
理由は一つ。信じられないほどの殺気と覇気、咆哮が、津波のようになって押し寄せてきたからである。
この感覚は知っている。この混じり気の無い純粋な波動は、間違いなくあの方の物だ。
「呂布将軍……!」
身体が武者震いに震える。そう、身体が喜んでいるのだ。後漢・三国時代では、最強にして至上の相手だ。
だが、駆け出しそうな身体をなんとか抑える。
「まだこの身はようやく一つの武器を十分扱えるようになった程度ではないか。この程度で武神に抗おうなど、なんとおこがましい」
そう言って身体を落ち着けると、冷静になって考える。まずは実戦でより錬度を増し、そして武器を手に入れる。
納得すると、張遼は南へと向かった。
そして呂布の気に反応する男がもう一人。徐州にいた高順である。
「殿……! 素晴らしい、何と素晴らしい事か!」
高順は感動していた。この狂った世界においても、揺ぎ無い最強の武はあの方の手にある。
会いたい。会って行動を共にしたい。
いや、主君と戦って死ぬのも本望だ。一度も本気で挑む事は出来なかったあの無敵の武に挑戦して死ぬのも、また一興だ。
そう思うと、高順はゆっくりと呂布の気を感じた方へ進んでいった。
周りに気をつけながら、ゆっくり、ゆっくりと。
逸る心をなだめながら、向かうは南西。
「なんつー殺気だ。ああ、怖ェ怖ェ。あんな化け物と正面から戦れるか、アホが」
朱桓は呂布の殺気を敏感に感じ取る。戦闘には自信のある彼だが、流石に呂布に挑むほど無謀ではない。
「……交州に行くか。アレを感じて逃げてくる奴もいるだろうから楊州も魅力的っちゃ魅力的だが」
それでもここでリスクの高い賭けをする事も無い。そう思い、彼は山越に近い交州東に向かった。
その朱桓の読みどおりに動かなかったのが荀攸だ。
彼は努めて冷静に策を練った結果、徐州南に潜伏するという手段を採った。
「……ホウ会」
一方、関羽とホウ会。
「なんだ?」
「お前は今のを感じたか?」
槍を静かに構えつつ、関羽が聞く。
「……ああ。凄い殺気だ。こんなのは初めてだ」
「ほう……なかなかいい感覚だな。おそらく今のは呂布だろう。私から離れるなら今のうちだぞ。奴は我ら兄弟を恨んでいるからな」
「ふん。俺はそうそう離れる気はないぞ。もっと技術から何から色々と盗ませてもらう」
「好きにせい。但し、戦闘になっても援護はせぬぞ」
「こっちの台詞だ」
呂布と言う一人の傑物が、周辺の情勢を一斉に変えつつあった。
@張遼【双鉄戟】
※建業・呉方面へ。基本的に会った相手は全員敵。
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
※ゆっくりと、呂布のいそうな場所に移動。
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
※交州東部へ移動。
@荀攸【グロッグ17】
※徐州南に潜伏。危険が迫れば南へ。
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
※もうすぐ永安到着。
早朝。洛陽近くの集落。
荒れた田と田の間に一本の畦道が南へ走っている。
砂を巻き上げて一羽の兎が駆け抜けた。それを男が追っている。
田と森との間にさしかかる。兎は乾燥したブッシュへ飛び込んだ。
そこで男は足を止めた。
少し経ってから別の男がブッシュから顔を出した。
「どうでしたか。司馬懿」
司馬懿は諸葛亮の問いに答えるかわりに手に持った兎を突き出した。
滞在している民家へ戻るとすぐに司馬懿は鎌を兎にあてがった。
まだ暖かい兎の首から腹にかけて一本の線が描かれる。
手際よく内臓を取り出し、家の中へ入る。
諸葛亮は薄暗い家屋の中でバッグから懐中電灯を取り出していた。
電灯から伸びた細い二つの線が鎌で削った木屑へと近づけられる。
少し間をおいて小さな火が点く。
諸葛亮の顔が赤っぽく薄闇の中に浮かびあがった。
司馬懿は捌いた兎を諸葛亮に渡し、照らし出されたその顔に見入っていた。
薄く開けた切れ長の眼。その中に赤く火が灯っている。
ブッシュの中に小さな獣道を見つけたのも、火の熾し方を発見したのも
全てこの男だ。これが天才軍師と呼ばれる由縁なのか。
気になって、一度、訊ねてみた。
隆中で暮らしていた頃に身に付けた生活の知恵なのだと
穏やかに諸葛亮は答えた。
自分には知らないことが多い。
この男と行動を供にしているとよくそのことに気が付いた。
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】
司馬懿【農業用の鎌】
※洛陽近辺で仲間を探しています。今のところ移動する気はないようです。
また、二人の結束は急激に高まりつつあります。
一晩を陳倉城で明かした馬雲碌とホウ徳は、さしあたって漢中を目指すことにした。
このゲームに乗っている連中も多くいるが、中には、態度を決めかねているものや中央の騒乱を避けて来る者もいるはずであり、そのような者は大抵、辺境を目指すものではないか。
そして、漢中はその中でも交通の要害であり、先ずはここで一族を探すのが良いのではないか…
これが、ホウ徳の意見であった。
「…お嬢様、出発を前に、一言申しておきたいことがあります。」赤兎馬に荷物を括る手を止めて馬雲碌に向き直り、ホウ徳が口を開いた。
「…何、ホウ徳?」昨夜から、馬雲碌はホウ徳を爺、とは呼ばなくなっていた。どういう心境の変化であろうか。確かに彼の今の風貌は爺と呼ばれるのに似つかわしくない。
「…例えば、孟起殿がこのゲームに乗っているとして貴方に刃を向けてきたとします。お嬢様はその場合、如何なされますか?」
「…早速、エグイ質問ね。」
「はい、獲具胃(??)質問でもうしわけありません。」
「…そうね。兄上なら、このゲームも率先して参加してるでしょうね。でも、私の話を一言は聞いてくれるんじゃないかしら?」
そういって、馬雲碌は懐から布を取り出すと髪を縛り始める。
ホウ徳は何だか見てはいけないものを見ている気がして、再び赤兎馬の腹に目をやる。
「誤解しないでね、ホウ徳。私はね、博愛主義者でもなんでもないわ。そりゃ争わなくていいなら争わない方がいいに決まってる。兄上とだってそうしたいしね…でも…」
「そこまでわかっていらっしゃるのなら、爺…いいえ、ホウ徳は何も申しません。」
ホウ徳は荷物を括るふりをしながら言葉を遮った。
一方、漢中では一つの戦いに決着がついたところだった。
いや…それは戦いと呼べるかどうか…落とし穴に落ちた無抵抗の相手に止めを刺し終えた狸三匹馬一頭の四名は荷物をまとめ移動の準備を始めたところだった。
「さあ、我等の動き他の者に気取られるかも知れぬ…急ぎこの場を離れるぞ。」
賈栩の指示の下、四人は荷物を纏め始める。
「…あの、叔父上」
「なんじゃ、馬岱?腹でもくだしたか…か細い声を出しおって。」
めんどくさそうに韓遂が振り返る。確かに馬岱の顔色は腹下しのように心なしか蒼い。
「…我々が今していることは、正義にかなうのでしょうか。」
「あったりまえじゃろう。…聞け、馬岱。何故我々が今こやつらと戦ったかわかるか?」
「…相手が黄巾の賊だからでしょうか。」
「それでは、半分の正解じゃ。もう半分はわからぬか?」
「…私のような一介の武辺には見当がつきませぬ。」
そういって、馬岱は叔父を見上げた。心なしか叔父は得意気な顔をしているようであった。
「もう半分はな我らが力を蓄え、蜂起の日に備える為よ。」
「その通りですぞ、馬岱殿。」
楊彪が横から甲高い声で口を挟んだ。「我らが蜂起し皆を救うために、賊から武器を奪う。このような理にどこに矛盾がありますか。」
「…確かに…」
訥弁の馬岱は黙った。しかし、心の中で思う。
それは理だ。弁の上の理だ。しかし、現に私は哀れをこう相手を後ろから撃ち殺していると。
(この方々の正義は漢の正義やもしれぬ。では、漢の正義の中に武門の正義が、名誉は無いのか…)
自らが一度目の死を迎えた時代に図らずも存在した「腐敗の本質的な問題」…そこに自分の問いが辿り着いている事に、馬岱は気がついてはいなかった。
その問答の傍らで、張曼成は目を覚ました。覚醒と同時に走った激痛に叫び声を上げそうになるが、状況を思い出し、なんとかこれを抑える。
見れば左手の甲から白いものが見えている。骨など見飽きてるはずなのに、自分のものだと具合が悪いのは何故なのだろう?
穴の外では何やら問答が続いている。何やら軍師のものらしき高い声に吐き気をを覚える。
「軍師ってのは理屈が仕事みてえなもんだからな」
張曼成は学こそ無いが、世間で酸いも甘いも味わう渡世を送ってきただけに、この手の虚構には敏感だった。しかし、彼にはここで馬岱の味方をする暇も、議論を拝聴している余裕も無い。
軍師連中が騒いで馬岱をへこませている間に近くの藪に逃げ込まなければ、彼の命運が尽きるのはほぼ確実に思えた。
賈栩は苛立っていた。この楊彪という男弁と理屈は立つのだが、実が伴わぬこと正に呂布の嚢中がごとしである。もし、同時代に生まれたならきっと謀殺したに違いない。
彼の息子のごとく。
今も馬岱が訥弁なのをいいことに、韓遂との議論に割り込み己が弁舌によっている。
「お三方とも、議論はその辺でいいではございませぬか。」そういって、賈栩は三人に向き直った。
「楊彪殿も韓遂殿も、漢を憂う気持ち、わしがよく存じております。馬岱殿も…」
そういって賈栩は馬岱に目を向ける。
「…己が正義を見て、大なる正義を見失うは武の理にかなうと言えど、将としての理にそむくのではありますまいかな。」
将という言葉に、馬岱はうつむいた。
その時だった、近くの茂みががさっと揺れたのは。
(新手!!)
賈栩は音がしたほうに向けてモシン・ナガンをぶっ放す。馬岱は手近の穴に韓遂と楊彪を放り投げると、自らも穴の中で狙撃体制を取る。
「無駄だ!こちらは4人で銃を構えている!投降するなら命ばかりはとらぬぞ!」馬岱が藪に向かって叫ぶ。しかし、音がした茂みからは何の反応も帰ってこない。
「…どうやら、生き残りがいたようだな…手ごたえはあったが…」
賈栩は構えたモシン・ナガンをおろしながら呟いた。
愚図愚図してるからこうなるのだ…これで新手がここに来る可能性が高まったではないか。
「…早く荷物を纏めましょう。今の銃声でお客が増えるとも限らん」
4人は議論もうやむやに、荷物を纏め始めた。
「とりあえず、長安方面へむかいますよ。」
張曼成は彼の目論見を半ば成功させていた。彼の目論見の半ばの失敗は、銃弾を体に三発もぶち込まれたことだった。
「…糞が、運が…いいんだか…わるいんだか…」
肩と太ももの傷はいい。問題は腹だ。さすがの俺様も、腹に弾なんか受けちゃ歩くのもしんどいぜ。幸い、敵は追ってこなかった。これで相手が関羽、張飛なら既に死んでたな。悪運がいいことは確かだ…
だが、前方から蹄の音が迫っているのが聞こえた。
(…やべえ…悪運も尽きたかな…)
俺、二回も死ぬのか…嫌だな…
彼の意識はそこで途絶えた。
「お嬢様!誰か倒れておりますぞ!」
蹄の音はボディーガードの二人だった。赤兎馬の足元に瀕死の張曼成が倒れている。
ひどい出血だった。手を施さなければ出血多量でゆっくりと死んでいくことになるだろう。
馬雲碌も渓跳から飛び降りると、張曼成を抱え上げた。
「…ホウ徳、あなた医学書持ってたわよね」
馬雲碌はホウ徳を振り返った。ホウ徳が驚いた。
「お嬢様!こやつ黄巾の賊ですぞ!」
「うるさい!例え平時は敵でも、死を前にしたら同じでしょう。それに私たちは敵を殺しに来たんじゃない。」
「…やれやれ…」
そういってホウ徳は赤兎馬に括った包みから青嚢書を解く。
「…道端で誰にも振り返られず死んで、人から忘れられるのって、…」
(…甘いな…)
そう思いつつも、彼女にはそのままでいて欲しいと思うのは、家臣として過ぎた想いだろうか。
「しかし、この本半分しかありませんぞ。」
「貸して」馬雲碌は本を引っ手繰る。そしておもむろに捲りだすと、あるページで手を止める
「…何々…弾丸の摘出法と止血についてBYかだ…」
「これですな…しかし、道具がありませんぞ。」
「弾丸は貫通してるわ。あと布は…」
そういって彼女は腰巻をびりびりと破りだす。
「……さあ、これで血止めはいいはずよ。」
「…っお、お嬢様…」
そこには顔を真っ赤にしたホウ徳が立っていた。さもあらんそこには…
腰布を剥れちんちくりんのズボンをはいているかっこをしたホウ徳がいたのだから。
「…いやー、…ごめんね。」
「じ、じ、自分のを使ってくっだされ」
「あ、ウホっ徳てっばそんなことをいうんだ。そんなに私のふとももが見たかったわけ。セクハラね」
「ふ、ふと…?!瀬苦!何をおしゃっておられる!!」
頭がどうにかなりそうだった。恥ずかしさと興奮とパニックでホウ徳は真っ赤になった。
「冗談よ。お約束じゃない。」
「…い、いつ、私がお嬢様とお約束を…」
「…ふふふ、まあいいわ。」
彼を助けられた安堵感からか、馬雲碌にも多少の余裕がもどっていた。
「…これは、この先気をつけろってことよね。」
「…そうですな。この者の傷間違いなく銃創…。あの未知の武器によるものですな。」
張曼成は赤兎馬に乗せてホウ徳が運ぶ事にして、二人は緊張を高め、騎馬の歩みを進めた。
一方、張曼成を取り逃がした賈栩達はいそいそと立ち去る準備をしている。
左肩に傷を負った賈栩は手が挙がりにくく手助けが必要だった。さっさと準備を終えた馬岱が賈栩の荷造りを手伝ってやっていた。
「…全く不便で仕方ないな…馬岱殿、その手をもう少し上にあげてくださらんか。」
そう賈栩が告げた瞬間、賈栩は体ごと地面に投げ出された。したたかに背中を打つ。
「…馬た…!!?」
非難の声を浴びせようとした傍らの馬岱は、顔を、いや耳をべったりと地面につけ目を閉じた奇妙な姿勢をとっている。
それを見て、驚いたのは韓遂だった。
「…岱…まさか…!!」
「…しっ!…叔父上…」
「な、何事だ…」楊彪は事態が把握できず、あわてている。
その二人の様子を見て、賈栩は事態を察知する。背負いかけたバッグを藪の中に放り込むと楊彪の手を引き、自らも飛び込んだ。そして、彼の耳元で囁く「…お客さんだ」
続いて二人も藪の中へと飛び込んできた。
「敵は騎馬が二騎。距離はまだかなり離れています。」
馬岱が韓遂以外の二人に告げた。
「どうする?」韓遂が賈栩の顔を見た。なんといってもこのチームの司令塔は賈栩だ。こういう事態では彼の言に従うのが賢明だろう。
「…距離はまだ離れてるとおっしゃたな、馬岱殿。」
「はい、かなり慎重に馬を進めているように感じられました。」
さすがに馬岱は西涼の馬一族の人間だ。蹄の音から距離や相手の行軍状況まで感じられるようだ。こういう事は素人の勘所で判断してはいけないことを賈栩はよく知っている。
「…となると、さっき逃がした奴と遭遇したのかも知れんな…」
韓遂もうなずく。
「ここで迎え撃とう。」楊彪が言った
「騎馬相手に落とし穴は有効だ。落ちたところに岩を落として銃をぶっ放せば楽に勝てる相手だ。」
「それがよかろう。」韓遂も同意した。「不意をつき、戦闘力を奪えばいかな相手でも討ち取れるだろう。…むしろ好機。」
叔父の言葉に、果たして馬岱は動揺する。…これでは先ほどと同じではないか。まして相手は騎兵、同じ一族かも知れない。それをだまし討ちで一網打尽にしようとは…
馬岱は賈栩を見やった。「賈栩殿…!」
賈栩は目をつぶり、じっと集中している。馬岱の声に答える素振りも無い。しかし、馬岱は声を続ける。
「騎兵とあらば、我らが一族やも知れませぬ。落とし穴の仕掛け、相手を確認するまでまてませぬか…」
それを聞いて賈栩が目を開いた。一呼吸おいて彼の顔を見る。
「…馬岱殿…貴殿の意見、確かにそのようなこともあるやも知れぬ。馬氏といえば漢でも名族の末裔、我らが義挙に加わってくれれば頼もしいことこの上ない。」
ことさらの笑顔を作って言った。
落とし穴の地点に二騎は近づいてきた。
「来たぞ…」楊彪が誰に言うでもなく呟く。隘路の日の光を受け次第に姿がくっきりと浮かび上がる。
それを見て、驚いたのは馬岱だった。
(ホウ徳殿!!)
先頭を駆ける赤い馬に跨る剛毅な武将は、父と兄の腹心であったホウ徳であった。
そして…もう一人…白い馬に跨る女武将…その衣装は質素だが高価なものであることが馬岱にはわかった。西涼でも位ある人間しか身に付けられぬ、青い民族衣装。…見覚えがある…
(…!お嬢様じゃないか…!!)
そう、彼の目に映ったのはいつも彼を苛めていた…そして、齢17にして亡くなった美しき女性の面影を持った…彼にとって甘酸っぱい恋の対象であった女性の面影を持つ女性だった。
いや、彼だけではなかった。彼女は西涼の全ての武将たちにとって健やかな強さと美しさを兼ね備えた、恋の対象であったと言ってよい。だから彼女が流行病で死んでしまった時、西涼の全ての武将が彼女のはかない生涯に涙した。
だから、向かってくる馬雲碌を見て馬岱が受けた衝撃は大きかった。
そして、その動揺は韓遂も同じであった。ホウ徳が生きているのはうなずける…後に武神とも互角に渡り合ったあの男が、生半のことで死ぬはずが無い。
だから馬岱がどう思おうが、あの男は是が非でもここで討ち取る必要がある。しかし、後ろの女性の姿が彼のそんな衝動を消し飛ばしてしまった。(…あの娘が…何故このような地獄にいるのだ!!)
馬岱は衝動的に飛び出してしまった。仕掛けを持つ、楊彪がとめる間もなかった…
馬岱は二人の前に立つと両手を思いっきり広げ、叫んだ
「お嬢様―!!」
果たして、二人は馬岱の前で馬を止めるべく、たずなをしぼった。
*21話構成に訂正します。
それを見て、賈栩は舌打ちした…よもや本当に馬岱の一族とは…横の女は知らぬが、ホウ徳は不意でも撃たぬ限り勝つのが難しい相手に思えた。
(ここが胸突き所ということか…)
賈栩は隣の楊彪に目配せをする。そして、韓遂にも
果たして衝撃を受けていた韓遂も、賈栩の細い目の奥に光る真意に気づき、自分がなすべきことを思い出す。
(…思い出せ…孟起に切られた左腕だ…自分は、今度こそ生き残って、こんな馬鹿げた戦の時代から抜け出すんだ…)
左手がかっと熱くなった…あの理不尽な、馬超の裏切り…
今度は自分が他人を踏みしだく番なのだ。しょせん、人間が他人と交わることでしか自己を確認できない生き物なのなら、殺し合いが、この世界で自分を確認する術なのだ。
「…お嬢様、それにホウ徳殿も…お懐かしゅう御座います…」
馬岱は両目に涙をためながら二人に近づいた。二人も馬岱の傍で馬を止めた。
「…馬岱…生きていたのですね…」馬上から馬雲碌が声を掛けた。
「…お嬢様も、……」
その様子を賈栩は藪の中からじっと見つめている。そして、楊彪に、まだだ、と言う風に手で合図を送る。
当初は疾走する馬の足元を崩し、生き埋めにする予定であったが、馬岱が騎馬を止めてくれたおかげで狙いは定めやすくなった。しかも完全な奇襲の形になる。
…後は下馬する所を狙えば良い。不確定な要素で完成するからこそ策は面白い、と賈栩は思った。
…お美しくなられて…と馬岱は言葉をつぐもうとした。
しかしその声は、ホウ徳の背中から起き上がった影の言葉によって遮られた。
瀕死だったはずの張曼成が体を起こしていた。
「…き、気をつけろ!伏兵がいるぞ!!」彼は声を大にして叫んだ。
驚いたのは楊彪達だった。賈栩は舌打ちをすると楊彪の肩を叩く。
果たして目の前の地面が大崩壊を起こした。
「キャアー!」
「ぐわー!」
馬岱の視界から砂埃と共に二騎の騎馬が消え去る。
同時に、茂みの中から三人が獲物を手に飛び出していた。
「…っな…!!」馬岱は驚きを隠せない。義挙に加える同士として、説得するのではなかったのか!
「やめろ!!」馬岱は本能的に向かってくる賈栩にぶちかましを駆けようとする。
しかし、賈栩は手にしたモシン・ナガンを馬岱に向かってぶっ放す。
馬岱は身に銃弾を受けて穴の近くまで弾けとんだ。
「寝ておれ!」賈栩は馬岱に悪態の言葉を投げた。
既に前方の二人は穴のふちに取り付いていた。手に大きな岩を抱えている。
楊彪と韓遂がその岩を落とそうとした刹那、驚くべき事が起こった。
穴から赤く大きなものが飛び出し、岩ごと二人を弾き飛ばしたのだった。赤兎馬だ。
背負っていた二人の人間が振り落とされ、身の軽くなった赤兎馬は、およそ、一息で飛び越すことなど到底不可能な穴を、ウサギのごとく飛び越えたのだった。
「…この…駄馬が!邪魔し腐って…」
楊彪が赤兎馬にボウガンの狙いを絞る!
一方、穴の中で馬雲碌は事態を把握した。
この高き壁は、人間では到底越えることなどかなわない。頼みの赤兎馬は既に穴の外に飛び出してしまっている。
「…渓跳…、何とかならぬか…渓跳!!」
馬に向かって声を掛けてみるが、渓跳は高い壁見上げ、ただうなるばかりだ。
「…渓跳…的ろにあやかりしお前の名前は伊達か!…赤兎に飛べて、お前に飛べぬはずは無かろう!いまここで谷を飛ばねば、お前はいつとぶのじゃ!」
主人の悲壮な叫びは、はたして渓跳を打った。
渓跳は前脚を上げ体を伸ばし、穴の淵に脚をかけると泥臭い亀のごとく状態を縮ませ、穴の外に体を出そうとする。
が、後、少しの所を体重が支えきれない。届かぬか…
その刹那、渓跳の体がどんと浮き上がった。
「…むおおおおおお!!!」
ホウ徳がその剛力をもって、渓跳の尻を持ち上げたのだ。
はたして、渓跳は名の通り壁を飛び出した。眼前では、赤兎馬その命を風前にさらしている。
…足元には血だらけの馬岱が転がっている。目の前で赤兎馬を狙う楊彪と、自分に狙いを定める賈栩、殺気に目をぎらつかせた韓遂が見える。
馬雲碌は怒りに任せて、楊彪目掛けて突進した。果たして楊彪は赤兎馬から渓跳にその狙いを変える。
ボウガンが放たれた。しかし、馬雲碌はこれを大斧で難なく払いのける。
が、その足元が弾ける!賈栩のモシン・ナガンが火を噴いたのだ。流石に高速で動く標的にあてるのは難しかったが脚を止めるには十分だった。
その様子を、瀕死の馬岱は見ていた。…せっかく会えたのに、お嬢様が殺されてしまう…!
もはや自分には三人に立ち向かい、彼女を助ける余力が無いことを、馬岱は知っていた。
(…ホウ徳殿だ…穴からホウ徳殿をお救いせねば…)
…それまでは死ねんのだ…頼む…ほんの「15分」でいい…
馬岱は念じながら穴へとはっていった。
ホウ徳は穴の上を見上げた。銃声がひびいた。
嫌な予感がかけめぐる。「お嬢!!」ホウ徳は思わず叫んでいた…前世で自分が守れなかった誓い、それをまたも自分は守れないのか…!!
其の時、穴の淵から赤いものが差し出された。
「……ホウ徳殿、手を…」馬岱の朱に染まった手だった。
ホウ徳は、はたして馬岱の真意を察した。彼は死を賭してお嬢様を助けようとしているのだ。
ホウ徳は差し出された手を掴むと、穴の淵で跳躍した。何とか淵に手が届く。力を振り絞り身を乗り出す。
すぐさま抜刀すると、彼は楊彪に突進した。
馬雲碌と渓跳に集中していた彼は、さすがにこれには対応できなかった。ボウガンを構えなおしたところで、ホウ徳にその首を跳ね飛ばされる。
そして油断することなく、ホウ徳は水平に構えた剣を賈栩と韓遂に向ける。
それを見た賈栩は、状況の不利を感じた。
既に、策破れ、数的優位も無い。五分の勝負の運否天賦は策士のよくするところではない。
「引くぞ!!」傍らの韓遂に声を掛ける。
韓遂もまた戦機が去ったの感じていた。ここは引きの一手だ。
二人は傍らの藪に身を投げ込み姿を消した。ホウ徳はそれをすぐさま追おうとする。
「追うな!」馬雲碌はホウ徳に声を投げた。確かにこの状況で二人が離れるのは好ましくない。
馬雲碌は渓跳からおり、馬岱に駆け寄った。
馬岱は考えていた…自分は正しかったのだろうかと…
楊彪も、賈栩も漢の為に蜂起を行い、皆を救うといった。しかし、馬雲碌の姿を見たとき彼は武辺としての、初心を思い出したのだった。幼い日のやり取りがよみがえる。
西涼の青々とした大地で、兄同然の存在として慕った馬超とのやりとりだった。
「いいか、岱、西涼の騎兵の強さは何かわかるか?」
馬超はその青い澄んだ瞳をこちらにむけている。馬岱は果たして首を振る。
「それは、騎馬の民としての誇りよ…」
「…ホコリ…?」
「そうだ、誇りだ。如何なるときも武をもって任じ、言葉を、互いを確認する。我らは漢の民の如く宮廷で交わす言葉はもたぬ。だが強敵と槍を交わし剣を交えることでお互いを認め合うのだ」
それが、強さの源だと馬超は言う。幼い馬岱には判ったような判らぬような話だった。
向こうの丘から馬雲碌が駆けてくるのが見える。その後方には、先ほど見たホウ徳よりも随分ふけた彼が後を追っている。
「兄上…女人が相手の場合はどうなるのですか。」馬岱は聞いた。
「女人や弱きもの、戦意の無いものは別よ。そのもの達を守るのが…」
民の誇りよ、と馬超は続ける。
「もっとも、あやつは別だがな。」彼もこちらに駆けてくる騎馬と跨る少女に気づいたようだ。
「あの娘も、後はどこかに嫁に行くのだろう。しかし、既に戦士気取りなのだから困ったものだ。」
馬超は笑った。
「岱よ、覚えておけ。戦士として最も恥ずべき行為は、相手が戦士かどうかを見誤ることよ。」
馬超は馬岱の頭をなでた。
「相手が弱者なら、それを踏みにじるのは戦士の行為ではない。同時に、相手が戦士として向かってくれば戦士としての礼と剣をもって答えるのが、戦士としての、西涼の民としての道よ。」
…戦士としての道…騎馬の民としての誇り…それこそが自分の正義だったのだ。
向かってくる馬雲碌が見える。
…自分で起き上がれるさ…馬岱は思った。腹に力を入れ、体を起こす。胸の中が血で満たされる感触があった。
「…お嬢様!」馬岱は馬雲碌に声を掛けた。馬雲碌はその様子を見て、思わず足をとめた。
「貴方にはこの先、この地獄の中を戦士として生きる覚悟がおありか!」
「勿論よ。」馬雲碌は答えた。
「…さ、さらば、この馬岱、西涼の誇り高き民の末裔として、貴方に一騎打ちを申し込む…返答やいかに!」
馬雲碌には彼が何をしようとしているのかがはっきりと判った。
彼は戦士として死にたいのだ。漢人には判らぬかも知れないが、西涼の民なら誰もが望むことだ。
同時に、こう言っているのだ…自分の死を糧にし、戦士としての道を歩めと…
傍らのホウ徳にもその気持ちは痛いほどよくわかった。彼は彼で最後まで西涼武者の意地を貫こうとしている馬岱に感動している。「馬岱殿…」自らの曲刀を彼の足元に投げる。
「…かたじけない」馬岱はホウ徳に目を持って礼を告げた。
*一個ずつ番号ずれてました。なんどもスイマセン…トホホ
「…馬岱…名乗らせてもらうわ。」
馬雲碌は大斧を構えた。
「我が名は、馬雲碌。誇り高き西涼の民の末裔にして、西涼太守馬トウが末子!いざ尋常に勝負!」
馬岱は駆け出した。手にした曲刀が閃く。
そのひらめきの中に、彼女は馬岱と剣を交わし、互いに鍛錬を積んだ日々を思い出していた。
(……馬岱……)
馬雲碌は剣を跳ね飛ばすと、腰切りに馬岱の体を両断した。
「…ねえ、ホウ徳…人間は他人と交わることでしか自分を確認できないのね…」
馬岱を埋葬し、張曼成を穴から助け出した後、彼女は馬岱の墓の前で呟いた。
「……」ホウ徳は黙った。彼女の気持ちは痛いほどわかる。
もし、人間が他人と交わることでしか自分を確認できないのなら、この狂った世界の中で、その手段は「殺し合い」なのだ。「戦い」ではない。「殺し合い」なのだ。
馬雲碌は馬岱のドラグノフ狙撃銃を肩からかけ、おもむろにその長い髪を一房切った。
「…馬岱…貴方のおかげで、私はまた一つ自分を確認できた…」
彼女はそういって、馬岱の墓の上に自らの髪を供えた。
チーム再編<<ボディーガードと元黄巾と/3名>>
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書、ケイオス・コイン(1枚)】
@馬雲碌【渓跳、大斧、ドラグノフ狙撃銃】
@張曼成【太平要術の書】*重症でしたが回復しつつあります。自力で歩けるぐらいにはなってます。
*馬雲碌はまた一つ自分の思い出を取り戻しました。
*ケイオス・コインを集めています。
【楊彪、馬岱 死亡確認】
狸三匹馬一頭は、賈栩(左肩負傷)と韓遂の二人だけになりました。
443 :
訂正:05/02/25 13:24:55
@ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)】
444 :
訂正:05/02/25 16:13:45
>>419-420について
「洛陽」を「五丈原」に修正します。
諸葛亮、司馬懿は五丈原近辺で仲間を探しています。
禁止区域のことすっかり忘れてました。すみません。
「ぐっ…」
「他愛もないな」
全ては一瞬だった。
[氏_]の強端。実は彼こそ、呉蘭・雷銅を討ち取り、曹操に首を届けた猛将である。
彼の装備品は笑い袋。操作すると笑い声を上げるという、ただそれだけの代物である。
しかし、強端はそれを罠にすることを思いついた。胡遵・胡奮親子は笑い袋に気を取られている間に、
強端に不意打ちを受けたのである。
「お、おのれ」
胡奮は小型だが新型の弩で反撃しようとした。だが、遅い。すぐさま武器は叩き落とされ、強端の手に落ちた。
バン! バン!
胡奮はそのまま息絶えた。だが、死にきれない父は、必死に己の支給品を投げつけようとする。
万人敵。衝撃で壊れないよう、木の枠で囲った焼夷弾。
「息子よ! お前をこのまま死なせはしない」
バン!
「おおおっ…うおっ!」
銃砲を受けた万人敵は発火し、胡奮の肉体は炎の渦へと飲み込まれていった。
「あっけないものだな」
強端はその場を立ち去った。
【胡遵、胡奮 死亡確認】
【強端 生存確認】
@強端【笑い袋、デリンジャー】
※武都のあたりにいます。
【雷銅 生存確認】
@雷銅【????】
【胡烈、胡淵 生存確認】
@胡烈【????】
@胡淵【ロケット花火×50】
「うぉぅ、あの餓鬼ゃぁ」
司馬望は司馬彪への恨み言を吐きながら、ようやく歩き始めていた。
一歩歩くごとに、股間が激しく疼く。
「じょ、冗談ではないわいっ! こ、この司馬子初、い、いやしくも書生の家に生まれながら、か、かかか
宦官にでもなることがあっては…」
もし金玉が完全に潰れていれば、もはや宦官として生きて行くしかなくなる。それは、
想像するにはあまりにおぞましい事態だった。そのおぞましさは、士大夫としての誇りをしっかと持つ
司馬望にとって、バトロワの恐怖を上回るものがあった。いや、それ以前に、がに股で必死に痛みを抑えながら、
首を曲げて歩く今の己の姿は、屈辱以外の何物でもなかった。
それでも、金の延べ棒7本はしっかり確保していた。
しかし、バトロワはバトロワ。今度こそ司馬望に生命の危機が迫りつつあった。
@司馬望[寝違え・急所負傷]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
※気が付きました。
「いやー、王凌殿も生きていたのか! おかげで助かりました」
「もう少しで攻撃してしまうところでした、申し訳ない。まさかこんなに若いとは」
文欽らは、振る舞われた水を飲みつつ口々に言った。
「わしもそう思うよ」
王凌は苦笑いしていった。
王凌、字は彦雲。演義では無視された存在だが、彼こそは毋丘倹・諸葛誕に先立ち、淮南で
打倒司馬懿を企てた男である。しかし密告により自殺し、行年八十だった。本当ならば、司馬懿より
年上の、亡くなった時点では魏の最長老なのだ。もちろん、打倒司馬一族に異存はなかった。
王凌の装備品は銀色の水筒だった。冷たい水は冷たく、熱い湯はその熱さを長くとどめておけるのだという。
全員に支給された水とは別に水筒を装備していたため、王凌は水をたくさん持っていたのだ。
曹髦は、水がこれほど美味いものとは思わなかった。
「して、高貴郷公(曹髦)様。これからどう行動されるおつもりですか?」
「実はそのことだ。斉王様が…」
王凌はさっと顔色を変えた。司馬懿の傀儡にされていたとはいえ、自分が廃立を企てた相手なのだ。
だが曹髦は言った。
「司馬懿を除こうとしてのことだったとは、皆承知している。……力を貸してくれるな?」
今度は、王凌ははっきりと頷いた。
彼らの視界に司馬望が入ったのは、それから間もなくだった。諸葛誕が言った。
「あいつは司馬孚殿の息子だ。助けるか?」
「いや」
毋丘倹は言った。
「時には、心を鬼にして敵を倒さねばならぬこともある」
だが、曹髦が押しとどめた。
「………どうやら司馬望は司馬孚殿の元へと向かっている。いくら奴でも父に手を出せはしまい。それに……」
「………なるほど。司馬望を盾にすれば、斉王様や司馬孚殿を罠にはめた輩が誰かも分かるかも
知れないというわけですな」
王凌がゆっくりと口を開いた。
「そうだ。今度こそ助けに行こう。危険は承知の上」
文欽もこれ以上は反対できなかった。曹髦は、危険だから諦めるということに耐えられない性格なのだ。
こうして、司馬望から少し離れて、後ろから追うことになった。
「フフ…またカモが来たな。しかも、先頭は司馬孚の息子のようだ。これは好都合」
物陰で待ち伏せながら、曹洪が薄く笑う。
司馬望は果たして、父が倒れているのを発見すると動揺した。しかも、他に四人もの死体が転がっている。
さらに、そのうち二人は、手首の先からが無く、傷口が黒く焼けただれた異様な死に様だった。
「くそ……まだ近くにいるのか?」
死体の周囲を見ると、美しい飾りがあちこちに散らばっている。あれは罠だというのか??
明らかに人の気配がする。だが、股間の痛みが治まらず、後ろを振り向く余裕はなかった。
司馬孚は必死に来るなと叫ぼうとしていた。しかし、声にはならない。
曹洪と司馬望。けちんぼ野郎同士の対決が、今始まろうとしていた。
《魏帝と守護者/7名》
@曹髦【戟】&曹奐【針金ハンガー】&文欽【長槍】&文鴦【青龍刀】&毋丘倹【地雷8個】&諸葛誕【サブマシンガン】&王凌【魔法瓶水筒(水入り)】
※パーティーに王凌加入。凌は正しくは淩(にすいではなくさんずい)。司馬望を尾行。
誤字訂正:文鶯→文鴦
@司馬望[寝違え・急所負傷]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
※精一杯警戒しつつ死体に向かって前進。
@曹洪【スパス12、日本酒、木刀、バタフライ地雷、倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹、ベレッタM93R】
※曹操以外には容赦なしです。
司馬孚[両足銃創]【なし】
【王凌 生存確認】
>>445 胡遵は既出でした。このレスから胡遵に関する部分を削除します。
(この賈栩の見込み違いだったかっ…)
順調にこのゲームを勝ち抜いて来た賈栩だったが、予想外の馬岱の暴走により馬岱自身と
楊彪を失う結果になってしまった。死んだ楊彪の武器を回収してこれたのは不幸中の幸いだったが。
「おい、賈栩よ」「何だ!」苛立つ賈栩に韓遂が声をかける。
「崖に激突して死ぬ燕がいるそうだ」「…何?」
「その種の燕は他のものより飛ぶのが上手く、エサも多く取れたりするのだが…宙返りをする時の限界を知らないためつい無謀な角度で飛行してしまう」「…?」
「限界の角度を知らないのは自分の親から教わっていないからなのだが、親自身もそのまた親から教わっていないから“教えられない”のだ。その一族には短命な者が多く、なぜ自分たちが崖にぶつかるのかも気付いてはいない」
韓遂は遠い目をし、言葉を継いだ。
「寿成(馬騰)は短命だったな。同じ涼州人でも儂らとは違う。そうであろう?」
賈栩は理解した。同じ危機に臨んでも、それぞれ違った戦い方、死に方があるものだ。
ならば自分も賈栩らしく生きるのみ。
「長安を迂回し、武関から宛に向かうぞ。あの辺りならよく知っている」
「中原には曹操がいるだろう。またあやつに会いたくなってきたわい」
チーム名変更
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】
韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
※長安、武関経由で宛へ。曹操と会って組みたいと思っています。
劉巴はため息を吐いた。
なぜ自分が、このような兵隊野郎共の狂態に振り回されねばならぬのか。
与えられた武器は双鉄戟。先が二またに分かれた戟だ。
「こんなのは張飛にでも持たせておけばいい。天下の英雄たる我が輩には不要だ」
「ならよこせ」
何進は棍棒で、劉巴の脳天を思い切り叩いた。鈍い音と共に倒れる。
「ふん、腐れ儒者が」
何進はとどめを刺す気にもならず、双鉄戟と食糧を奪うと立ち去った。
@何進【肉切包丁、棍棒、双鉄戟】
※荊州北部
@劉巴[昏睡]【なし】
【劉巴 生存確認】
「おじさまぁ〜?」
孫魯班(全公主)は孫策の姿を見つけると声を掛けた。
野心家故に悪女として歴史に名をとどめた彼女だが、ただの悪ではない。
しかし、力のない自分には、男を上手に操ることが、生き延びる近道なのだ。
「父も殺されてしまいました。どうか連れて行ってくださいませ」
孫策はにこりともせず、刃を突きつけた。
「伯父様、お戯れを」
孫魯班は嫣然とこびを売ろうとするが、孫策の美貌は全く反応しなかった。
「誰でもいい、俺と戦える奴を探してこい。さもなくば、たとえ姪でもお前らを斬る!」
※荊州のどこかにいるようです。
@孫策【斬鉄剣】
【孫魯班、孫魯育 生存確認】
@孫魯班【香水】
@孫魯育【H&K MP5Kサブマシンガン】
>>316 ………………………。
夢だったか。
だが、一人残るのも全員殺されるのも、それにどれだけの違いがあろうか。
これが夢でなくなる日も、そう遠くはあるまい。
青年は目覚めた。
彼の名は劉康。後漢の劉協(献帝)の孫である。山陽公として、魏・晋の時代を生き抜いてきた。
物心ついたときから、彼は軟禁生活を送っていた。
「世が世なら、漢の皇帝陛下と……いえ、聞かなかったことにしてください」
こう、密やかにささやかれたこともある。
しかし、生まれながらに慎ましい生活を送っている自分にとって、皇帝といわれても
ピンとは来なかった。
かつて祖父を皇帝の座から追ったという魏が滅び、曹奐が陳留王として
自分と同じ境遇にされたのを見ると、ますます皇帝とはあまりいい物ではないと
思うようになった。
いま、殺し合いの舞台に投げ込まれているというのも、その主催者が祖父の
献帝だというのも、まだ夢の続きのような気がした。
そこには、劉康の未だ知らない世界が広がっていた。
【劉康 生存確認】
@劉康【????】
どさり、と重い音が夕暮れの森に響く。
「くそ……危なかった」
危なかったのは戦いではない。時間制限である。
見知らぬ男から風魔手裏剣十枚を奪うと、周りを見渡す。
「もう一人は逃げたか。だが……」
こうも追い立てられるように人を斬っていると、そのうち本能までもが狂ってしまいそうだ。
しかもだ。もし親族や戦友とか最期に残らなかったら、自分はどうすればいいのか。
「ちっ……考えても仕方ない、か」
一方、殺された男……費イとともに行動していた董允は、近くの水場に隠れていた。
幸いこの辺りには葦が生い茂り、まが見つかる事は無い。
董允の支給道具は「ぬるぽボイス」なる妙な道具だった。拡声器、というものに近いらしい。しかし……
「これを使うと、嫌な事が起こりそうな気がする」
自らを囮にして逃がしてくれた費イの為にも、生きねば。
嫌な予感に苛まれながらも、董允は辺りが暗くなるまでそこに潜むのだった。
【費イ 死亡確認】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)、フライパン、ケイオス・コイン1枚、風魔手裏剣×10】
※荊州北部に引き続き滞在。次のリミットは
>>538 @董允【ぬるぽボイス(拡声器)】
※嫌な予感がしつつも、荊州北部の長江流域に潜伏中。
畜生、なんて奴らだ。俺が苦労して作った落とし穴を使って勝手にドンパチして盛り上がりやがって。
仕掛けが滅茶苦茶だ。もうここで罠をはってもだれも来ないだろうな…
戦いに参加するタイミングを逃したことを嘆く王双。
それでも全ての落とし穴を点検すると、半ば埋められた落とし穴の1つから新式の弓と炎の妖術の使えるカラクリを拾うことができた。
まだ俺にも運が残っているみたいだな。新天地でやり直すか。
王双は漢中を離れると新たな罠のはれる場所を探して旅立っていった。
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト トンプソンM1A1(トミーガン) 火炎放射器】成都に向かいます
朱然「合肥か・・・・」
《敵の敵は味方》の3人組は長江から北へ向かっていた。そしてもと魏と呉の境である合肥に辿りついていた
朱然「殿が躍起になって奪おうとした地か。しかし我々はいとも簡単に入ってしまえるのか・・」
だが彼らはほんの休息をとる間もなかった。なぜなら早速来訪者が一人。
張遼「ふ、やっと着いたか、和が愛しの城よ。」
しかしなぜか彼の愛城の門は閉ざされていた。
張遼「・・?誰かいるんだろうか?これはまずい、城壁の上から狙われでもしたら・・・。
ん、あれは呉の朱然と・・・朱霊!・・・・フン、まぁよいわ。
あのような男、生かしておいても足しにならん。いったん後退だ」
朱霊「張遼・・・か。なぜ俺はこんなに責められなければならんのだ・・・」
張遼「ふむ。ここで少し様子を見ようか」
武安国「(やべーよやべーよ、ここじゃ自殺する前に殺されちゃうよ!もっと森の奥でやりなおそう)」
@張遼【双鉄戟】(合肥付近の林に潜伏中)
@武安国(勇気6%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲、トライアックス】&朱霊【殺虫剤、三尖刀】&朱拠【手榴弾6つ】
(あっΣ!)
武安国は焦るあまり、木に躓いて転んでしまった。
しりもちをついたその瞬間、下半身に生暖かい感覚が広がっていった。そして、
立ち上る湯気。
武安国「(あ〜、何だかいい気分…)」
武安国は、軽くイってしまった。
張遼「(森の中にも誰かいるぞ! どうするかな)」
@張遼【双鉄戟】(合肥付近の林に潜伏中)
@武安国[おもらし](勇気100%)【携帯トイレ(リバーシブル)】
※張遼が武安国の存在に気づいたようです。
位宮「ふむふむ…なに! 『完璧』とな?」
位宮のアイテム説明には、「完璧」と書かれていた。
どんな敵でも倒す新型の弩か? それとも、どんな攻撃でも防ぐ新型の盾か?
「おっと、これは『矛盾』だったな」
そういいながら、逸る手つきで支給品の袋を広げる。
傷一つ無い、見事な璧(宝玉)が現れた。15の都市と等価交換ともいわれる、名品の誉れ高い
「和氏の璧」だ。これぞまさしく完璧。
位宮「………………………………………………………………」
あまりに場違いな、しかし文句の付けようのないアイテムに、
ぽかんと突っ立っているしかなかった。
【位宮 生存確認】
@位宮【和氏の璧】
位宮「あいつら、なんのつもりだ」
位宮は首をかしげていた。
高句麗王の位宮は、正気に返ると何はともあれ幽州から楽浪へと向かっていた。
それが、彼にとって唯一の手がかりだった。
途中、高幹と袁譚に出会った。位宮にとって二昔前の相手である。
知らない相手では、交渉になるか非常に不安だった。完璧だろうと武器になるかどうかは
はなはだ心許なかった。
ところが、二人は位宮が幽州に向かうと聞くと、青い顔をして走り去ってしまった。
位宮は少し不安になったが、他に当てもないのでひたすら北へ歩いていた。
>>174 位宮「なんじゃこれは」
『ここより先ウリナラの領土』
「何処の何奴だ、我が国(ウリナラ)を騙る奴は!」
位宮は思わずかっとなり、完璧を抱いて突撃していった。
それを後ろから見ている者がいた。
陳琳「………愚かな奴じゃ。自ら危険に飛び込むとは。
さて、この手紙をどうすれば陛下に届けられるのじゃろう?」
陳琳は携帯に熱中していた。
「メール」という機能を使うと、竹簡も紙も筆もいらずに手紙を書けるのだという。
小さな画面に文字が浮かび上がった時は驚いた。
しかし、説明書を読みながら作業を進めて行くと、自分でも驚くほどスムースに
執筆は進んだ。
陳琳「一世一代の檄文を書き上げてやろう」
陛下が怒り心頭に発するあまり、なにかしくじってくれれば。
陳琳には、その自信があった。
@位宮[放縦]【和氏の璧】
※幽州に向かって突撃。
@陳琳【携帯電話】
※陳琳の携帯は番号不明。また、メール送信の方法もまだ知らない。
《魏帝と守護者/7名》
曹髦【戟】&曹奐【針金ハンガー】&文欽【長槍】&文鴦【青龍刀】&毋丘倹【地雷8個】&諸葛誕【サブマシンガン】&王凌【魔法瓶水筒(水入り)】
《八張堀の七人/3名》
張既【鋼鉄の盾】&張楊【蛇矛】&張悌【支給道具リスト】
《第一村人発見/2名》
夏候ボウ【刀】&金旋【スタンガン、説明書つき】
《W馬忠/2名》
@馬忠&馬忠【くろすぼんばー、鉄パイプ、金槌】
《やさぐれ男コンビ/2名》
ホウ統【お酒セット(焼酎、紹興酒、ワイン、ビール、ウォッカ、スピリタス)】&簡雍【弩(矢20本)】
《ウリナラマンセー/3名》
公孫度【大字K2(弾切れ)、手斧 朝鮮刀】&公孫康【トカレフ(15発)、銅の剣】&公孫淵【日本号、カトラス、懐中電灯】
《殿はどこですか/4名》
荀ケ【ザウエルP228】&許チョ【鉄戟】 &典韋【滅麒麟牙】&郭嘉【ナースのコスプレセット(聴診器付き)】
《太子の友/2名》
陳羣【ソードブレイカー】&呉質【ロケット花火20本(マッチ付)】
《敵の敵は味方/3名》
朱然【鷲、トライアックス】&朱霊【殺虫剤、三尖刀】&朱拠【手榴弾6つ】
《ダブル李/2名》
李儒【簡易製氷機】&李カク【鉄矛】
《涼州古狸コンビ/2名》
賈栩[左肩軽傷]【袖箭、お徳用爪楊枝(毒つき)、モシン・ナガン】&韓遂【マチェット、メリケンサック、ボウガン(矢15本)】
《南蛮夫婦/2名》
孟獲【蛮拳】&祝融【手裏剣40枚、曲刀、皮の鎧、鉤爪】
《尚サマと平タン/2名》
孫尚香【MP5K、コンドーム10箱】&関平【青龍偃月刀、MP40、カロリーメイト一年分】
《僕たち幼馴染/2名》
袁紹【ミスリルソード】&曹操【木イチゴ】
《憎まれっ子世に憚る/2名》
司馬師【ツインサーベル】、司馬昭【イングラムM11、尖った箸】
《性格最悪軍師/2名》
虞翻【毒吹き矢/30本】&賈充【果汁100%ジュース】
《僻地で引きこもり作戦/2名》
高幹【食べることのできる植物図鑑】&袁譚【青嚢の書(上)】
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&月英【梁剛の服】
《恩讐の彼方に/2名》
関羽【鉄槍・かんしゃく玉9個・煙玉4個・水風船10個・ライター】&ホウ会【レイピア&マンゴ-シュ・ベレッタM92(残弾15)】
《王佐の才/3名》
魯粛[左肩銃創]【望遠鏡、ウィンチェスター残1発、小剣、手裏剣10個、ライター】&廬植【鉄杖、コルトバイソン(残7発)、手裏剣10個】
&歩隲[右腕切断]【なし】
《友を探して/4名》
羊[示古]【デジカメ&小型プリンター、短銃(弾七発)、尖剣】
&杜預【銃剣付きAK−47(予備弾倉×1)、開山刀、チョコレート十日分、M1ガーランド(狙撃銃)】
&徐庶[胸部打撲]【鎖帷子(劣化気味)、M93R(残弾18発)、備前長船】
&諸葛均【ピストル型ライター、モーニングスター、ロケットランチャー(残弾2つ)】
《目指せ天竺/5名》
甄皇后【S&WM36】、袁耀【三節棍】、
王濬【馬鍬】、楊脩【錫杖】、諸葛瑾【西遊記グッズ・乗馬用鞭】
《阿以宇衣於護打母(あいうえおごだぼ)/8名》
阿会喃【鉄の槍】&尹黙【土佐犬】于毒【ボールアーム】&閻圃【携帯電話(電波があるので通じますが、相手が必要です)】
&王平【ボウガン(矢30本)】& 兀突骨【エクスカリバー】&朶思大王【マルポロ】&木鹿大王【スコーピオン(サブマシンガン 残弾80発)】
《李典を待つ/4名》
曹昂【スモークグレネード×9個】&曹植【ケイオス・コイン、2枚(残り8枚)】
&曹真(胸部切創)【ぺろぺろキャンディー1年分、コルトバイソン/2発】&劉岱(頭部重傷、左足銃創、ほっとけば死)【なし】
《三國志歴史家/3人》
司馬彪[むち打ち&軽い火傷]【フォア・ナイン金の延べ棒(1s×33、溶けかけ)】&韋昭【ギリシアの火(東ローマ帝国の火炎放射器)】&魚豢【屈折式望遠鏡、野草いろいろ】
《運命の策士/2名》
諸葛亮【「ドッキリ大成功!!」プラカード】司馬懿【農業用の鎌】
《お爺ちゃんはスナイパー/2名》
黄忠【李広弓、矢50本】&厳顔【PSG−1】
《美青年と美女/2名》
貂蝉【蛇毒液、針5本、月妖】&姜維[肋骨骨折、背部挫傷]【黄色い扇子、流星鎚】
《夏侯兄弟/2名》
夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度、スコーピオンVz61】&夏侯栄【スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
《冷たい主従/2名》
曹丕【天の叢雲】&孟達【ケイオス・コイン1枚(残り7枚)、大斧】
《地味系二人/2名》
賈範【ミロクMSSー20(残弾9)】&倫直【輪ゴム1箱(500本)】
《影の薄い将二人組/2名》
毛Q【国友銃】&郭馬【ガムテープ】
《二常侍結成/2名》
黄皓【PDA】&張譲【連弩 残弾300】
《知力一桁ですが何か?/3名》
韓玄【なし】&忙牙長【ぬめりとり】&劉禅【まりも羊羹】
《鉄鞭の誓い/3名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】&袁尚【携帯電話、鉄鞭】
《アンチ孫呉/4名》
満寵【投擲用催涙弾×10個 &ガスマスク】&夏侯尚【マスケット銃】&胡遵【刺叉】&孫礼【ポン刀】
《孫呉の遺臣/3名》
丁奉【ラッパ銃、洗濯セット(洗濯板&たらい&粉末洗剤)】&孫瑜【標槍×5】&孫桓【三尖両刃刀】
《ダイスをころがせ/2人》
馬休【ダイスセット】&馬鉄【ジャマー】
《張飛を逃れて三千里/2名》
王美人【睡眠薬入りウオッカ(残り三分の二)】&麋竺(顔面ボコボコ、軽症) 【???】
《西涼弱小軍閥コンビ/2名》
成宜【シュマイザーMP40サブマシンガン】 &程銀【投げ槍】
《ボディーガードと元黄巾と/3名》
ホウ徳【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)】
馬雲碌【渓跳、大斧、ドラグノフ狙撃銃】&張曼成【太平要術の書】
計41組、114名の生存確認。
@夏侯覇【???、眉尖刀】
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×15)、バーバリアンダガー、防弾ベスト、バール】
@田チュウ【古錠刀、三叉槍、ベレッタM92F】
@孔融【ゲイボルグ】
@費観【横山三国志全巻】
@魏延【FA−MAS、短刀、医療セット(包帯、止血剤等)、ロープ】
@許攸【センサー】
@張苞【中華鍋、鎖鎌】
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン】
@蔡文姫【焦尾の琴(鈍器として殺傷能力有)】
@陳到[脇腹軽傷]【ハルバード】
@荀攸【グロッグ17】
@曹性【エストック 銃剣付き64式小銃 双眼鏡 胡弓(10発) 血液製剤 ケイオス・コイン×2】
@楊奉【青龍堰月刀】
@張[合β]【金属バット、布ガムテープ二巻き】
@王双【角スコップ 鉈 防弾ベスト】
@朱桓【デザートイーグル、鉄棍、折れた薙刀】
@公孫恭【ブローニングM1910(残弾7)】
@武安国(勇気100%)【携帯トイレ(尿入り)】
@徐晃【飛刀×7】
@何進【肉切包丁、棍棒、双鉄戟】
@孫策【斬鉄剣】
@張飛[二日酔]【鎖帷子】
@廖化[蛇毒免疫]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
@高順【吉光、弓(矢×14本)、鞭】
@馬謖【コルトS.A.A(残5発)、九節鞭】
@華雄【朱槍】
@郭淮【硫酸1リットル、食べられる野草】
@周瑜【サイレンサー付きベレッタM92、携帯電話】
@于禁【虎鉄、ワルサーWA2000×2、ニューナンプM60、ブーメラン】
@韓玄【なし】
@陸抗[全身疲労・弱気]【宇宙服】
@曹仁【魔剣フラガラッハ、ディフェンダー(防御剣)】
@袁術【投げナイフ×5、ウージーサブマシンガン】
@曹丕【天の叢雲】
@凌操【大斧】
@張遼【双鉄戟】
@夏侯惇【七星宝刀】
@曹操【木イチゴ、ワルサーP38/総弾数残り7発】
@黄蓋[胸部切創]【短戟、円月輪、エアーポンプ、胡蝶刀、手榴弾×3個、海胆3つ】
@文醜【スカウター、レイピア、鉄の盾、青銅の剣、鉄爪】
@審配【スナイパーライフル(暴発の可能性あり)】
@小喬【女子高生セット(セーラー服、プリクラ帳、携帯電話、化粧ポーチ)】
@顔良【赤い扇子】
@徐栄〔激怒〕【戦戈・蒼天航路1〜32巻】
@カク昭【豊和89式小銃】
@伊籍【棒切れ、油二リットル】
@劉備【弓矢/9本】
@関索【雌雄一対の剣、ザウエルP230】
@曹洪【スパス12、日本酒、木刀、バタフライ地雷、倚天の剣、ブローニング・ハイパワー、虎徹、ベレッタM93R】
@司馬孚[両足銃創]【なし】
@陳寿[空腹]【???、茸(種類不明)】
@ケ艾【鍬】
@諸葛瞻【ショットガン(残弾28発)・丈八蛇矛・ダマスカス】
@呂布【方天画戟、バゼラード、刃のブーメラン、M4アサルトライフル(弾倉残り4つ)】
@董卓【グロック17/残り13発、果物ナイフ】
@鮑信【火炎手榴弾×5】
@李豊【不思議なオカリナ】
@曹豹(右ひじ怪我)【ペンライト型銃(単三電池2本)、弩(残り矢17本)、スコップ、????】
@賈逵【スリングショット】
@潘璋【とっても可愛い猫耳カチューシャ】
@呂蒙【ケイオス・コイン、拾った棒切れ】
@逢紀【フランベルジュ】
@張角【パトリオット拳銃(ナイフ付)】
@李典【アーミーナイフ】
@高蕃【FA-MAS(マシンガン)】
@楊昂【トランプ(マジックの解説書付き)】
@馬良【オペラグラス】
@陳泰【忍者セット(服、クナイ、手裏剣三枚)】
@華佗【オロナイン、バファリン】
@劉曄【???】
@張勲【???】
@裴元紹【ウィンチェスター48発、センサー、竹槍】
@強端【笑い袋、デリンジャー】
@雷銅【????】
@胡烈【????】
@胡淵【ロケット花火×50】
@司馬望[寝違え・急所負傷]【カタール(インドの短剣)、金の延べ棒(1s×7)】
@劉巴[昏睡]【なし】
@孫魯班【香水】
@孫魯育【H&K MP5Kサブマシンガン】
@劉康【????】
@董允【ぬるぽボイス(拡声器)】
@祖茂【毛主席語録】
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア】
@楊松【蝋燭10本と火打石】
@位宮[放縦]【和氏の璧】
@陳琳【携帯電話】
計88人の生存確認。合計202名の生存確認。
【あ行】阿貴、越吉、王匡、王累、王朗
【か行】カイ越、楽就、郭図、楽進、夏侯威、夏侯淵、夏侯恵、夏侯玄、夏侯和、夏侯衡、郭図、雅丹、軻比能、韓徳、管亥、韓浩、関興、
韓当、関統、甘寧、麹義、麹演、魏続、紀霊、金環三結、牛輔、許攸、刑道栄、厳鋼、厳白虎、黄権、侯成、黄祖、黄邵、公孫越、
公孫サン、孔チュウ、皇甫嵩、孔融、顧劭、顧承、呉班、胡奮、呉蘭
【さ行】蔡和、蔡中、蔡瑁、謝旌、沙摩柯、周ショウ、周泰、周魴、朱讃、朱儁、朱治、朱鑠、蒋エン、鍾会、蒋欽、焦触、諸葛恪、徐盛、
雛氏、全j、祖郎、曹安民、曹叡、曹休、曹彦、曹爽、曹初、曹沖、曹芳、曹熊、孫堅、孫権、孫皓、孫静、孫翔、孫登
【た行】大喬、太史慈、董襲、董和、張允、張衛、張燕、張休、張昭、張任、張達、張南、趙範、張宝、張梁、張魯、張翼、陳宮、陳珪、陳式、陳震、陳登、陳武、陳蘭、程c、程普、田豊、陶謙
【な行】
【は行】馬元義、馬岱、馬超、樊稠、費イ、糜芳、傅士仁、傳僉、文聘、方悦、鮑隆
【ま行】
【や行】楊弘、楊秋、楊任、楊彪、楊齢
【ら行】雷緒、雷薄、陸遜、李恢、李厳、李粛、李通、柳隠、劉虞、劉勲、劉j、劉表、劉封、凌操、廖立、呂凱、呂岱
【わ行】
130名の死亡確認。合計332名の登場確認。
【残り202名】
日が落ち、すっかり暗くなった島内に、献帝の声が響く。
「なかなか順調に進んでいるようで何よりだ。この調子で頑張ってもらえると、朕も嬉しい。
まだ積極的に殺しあっていない者も、そろそろ動いた方がいいぞ? 食糧もそろそろ無くなってくる頃だろうからな。
今夜は天気は良くない地域も出そうだ。気をつけて殺しあうのだな」
苛立ちを覚えるほどに上品な笑い声とともに、放送は終わった。
※夜の間、島の一部では降雨が予想されます。
【訂正】
曹操・曹丕がパーティーとピンで重複、そして孔融・許攸・凌操が死亡しているにも関わらずリストに載っていました。
また、王双の道具に記載ミスがありました。以上を踏まえて訂正します。
@王双【角スコップ、鉈、防弾ベスト、トンプソンM1A1(トミーガン)、火炎放射器】
パーティーが41組114名、ピンユニットが83名、計197名。合計327名の登場を確認。
【残り 197名】
どれだけ時間が経っただろうか、夜半から静かに降り始めた雨が次第に勢いを強めていた。
呂蒙が立て篭もる業βの民家の屋根にも激しく雨のしずくを叩きつける。
呂蒙「さっきの放送には参ったね。いきなり死人が多すぎだぜ。やっぱ血の気の多いやつらだよな」
誰にも聞こえないようにひとり言をつぶやきながら民家の奥の暗がりへ姿を消していく。
一方、民家入り口で対峙する逢紀はというと、流石にこの豪雨に体温を奪われどこかで雨宿りをしようと
考えていた。
民家の周囲をぐるりと周り、ちょうど軒下に人間一人分が横たわって雨をしのげるほどの庇を探し当てた。
フランベルジュを地面に突き刺し、濡れた上着を絞り水気を切ろうとしたその刹那。
暗がりから現れた人影に後ろから組み付かれた。
一瞬の出来事であった。緊張感から開放された一瞬の弛緩を付かれたのではどうしようもなかったであろう。
逞しい二の腕を首に滑り込まされ、間髪をいれず首の骨ごと締め上げられたのだ。
暗がりから現れた男=呂蒙が腕をほどいた時には既に絶命していた。
呂蒙「まったく、俺も血の気が多いな。昔の血が騒いだか?」
苦笑しながら、地面からフランベルジュを抜き取ると、民家から見つけていた皮製の外套を手早く身につけ
南方へ向かった。
この雨が続く限りは、そうそう外に出ているやつもいないだろう。今のうちに河を渡ろう。と。
【逢紀 死亡確認】
@呂蒙【フランベルジュ、ケイオス・コイン】※棒切れは放棄
※雨に隠れて業βから南方へ向かいます。あわよくば呉領へ。
世界が紅く染まる頃、《張飛を逃れて三千里/2名》の出て行った民家に一人の訪問者があった。
「おーい、いるかー?」
結局廖化の追跡に失敗した張飛が戻ってきたのである。
「誰もいねぇのかー」
そんな事を言いながら特に遠慮する事もなく入っていく。
そして、世界が紅から黒へと変わりゆく頃。
「あの糞アマァァァァッ!ぶち殺してやるゥ!」
等と叫びながら飛び出してゆく影が一つ。
誰もいなくなった民家の床には睡眠薬入りウオッカの説明書が細切れになって散ばっていた。
@張飛【鎖帷子】
※廖化と王美人を探しています。
范彊はケイオス・コインを探して荊州を彷徨っていた。
しかし途中で気付く。
「・・ってかこれって支給品だよな・・てことは、落ちてるわけじゃなく・・誰か倒さなきゃ手に入らない!?」
無理だ。范彊は思った。自他共に認める雑魚。しかも武器は無くオカリナのみ。
「おろろーん!!やっぱ俺死ぬんだーー!!うおおおおおおおおおお・・!!!」
再び暴走しだす范彊。やっぱりオカリナを吹きながら。
ポーピュルルルルプププ・・・・かなり聞き苦しい音だ。
と、急に一筋の光りが。光りの源を探す。・・自分のポケット?
「なんだって急に・・あっケイオス・コインが光ってる。」
何故?考えてみる。オカリナか?
「笛の音に反応して光ってる・・のかな?」
試しに吹いてみた。・・相変わらず酷い。・・が、光った。ケイオス・コインが。
「やっぱり。このオカリナ、ケイオス・コインの探知機だったんだ。」
だがそれがわかってもどうにもならない。范彊には奪い取る力など無いのだから。
「だあぁぁぁ!俺死ぬのか!結局死ぬのか!!ぐっおおおおおマサチューセッツ!!」
三たび暴走開始。・・オカリナを吹きながら。
@范彊【オカリナ、ケイオス・コイン】
※どうやらオカリナにケイオス・コインは反応するようです。
でもそれだけではどうしようもないので本人は暴走中。
漢中近郊での戦いの後、張曼成を加えた三人となった一行はとりあえず陽平関を目指すことにした。関ならば夜露をしのぐこともできるし、見晴らしも利く。それに同じ目的で仲間を探すものが見つかるかもしれない。
張曼成は命の恩人であるというだけでなく、二人の武を見込んでついて行くことにしたのだった。「みなさん、私達をみれば二言目には賊だ、賊だといいますが、賊にも賊の筋がありますから。」
無論、馬雲碌に異論は無い。仲間は多いほうがいいと単純に思ったし、賊の筋という言葉が面白いと思った。「自分で認めてるんだね」と言って笑った。
もっとも、ホウ徳には不満があった。お嬢が馬に乗るのはいい。問題は何故張曼成が馬に乗り、それを引くのが自分かという事だった。
「…ホウ徳、曼成はまだ重症なんだから…」馬雲碌が困った様に言うと、
「…すんません…兄い…」と張曼成も神妙に頭を下げる。
お嬢を歩かせるわけにもいかないし、張曼成が先の戦いで伏兵の存在を教えてくれなければ、二人は屍をさらしていたかもしれない。
そう考えると怒ることもままならないホウ徳だった。
陽平関に人の気配は無かった。三人は馬を繋ぐと、張曼成の傷の手当を始めた。
「…あーっつ!姉さん…この草…すげえ染みるんですけど…」張曼成の治療役は馬雲碌だった。最初ホウ徳がやろうとしたのだが、あまりの手際の悪さにいても立ってもいられず彼女が代わったのだ。
彼は不器用な男だった。
仕方なく、彼は拾ってきた薬草のすり合わせ係を担当している。
…我らのお嬢様に手ずから薬をぬってもらい包帯を巻いてもらうとは…張曼成…許すまじ。
彼は少し大人げなかった。
幸い、張曼成の傷は急所には達していなかった。ただ、失血がかなり激しかったため暫くは栄養を取り失った血を回復する必要があった。
「肉ね」
青嚢書(下)をぽんっと閉じて、馬雲碌が言った。
「狩りなら自分が行ってきます。」それを聞いてホウ徳が言った。
「そうね。私はこの本を少し読んでるわ。これから必要になるかもしれないし。」
内心、一人になりたかった。
「…あっしは何か…」張曼成がよろよろと体を起こしながら口を開いた。
「曼成は今日は安静にしてて。あなた、撃たれたばっかりなんだから。」そういって馬雲碌は詰め所から持ってきた布団を張曼成にかけてやる。
馬岱の形見のドラグノフ狙撃銃を肩にかけながら、横目で、その様子を見ていたホウ徳は思った。
……っく!張曼成よ、調子こいてられるのも今の間だけだぞ!!…
ホウ徳が出て行き、張曼成が寝息を立てだすと、馬雲碌は本を閉じて目をつぶった。
思い浮かぶのは、このゲーム内で交わしたやり取りだった。
「…流行病です…。…17の時です。」「…成長されたお嬢様の姿を見ることができるとは…!」「…私が関羽に首を刎ねられたのは…」「馬超様と離れ離れになった後、大恩ある馬家にあだなす、曹家に身を…」
彼女の中には、彼女自身の情報がある。
いや、全ての人間はすべからく“体験”という名前の「情報」によって構成されているともいえる。そして、他者を通じて自らの「情報」を定義するのだ。
しかし、彼女の中にある彼女自身の情報は「年表」のように羅列された、体験の伴わなない「出来事の一覧表」のような感じであった。
それがホウ徳と出会い、また馬岱と剣を交わしたことでその「年表の様な情報」に体験が、もしくは「何者かの記憶」が付属され、今や新しい意味を持ち始めていた。
けれど、自分の「年表」には17歳で流行病で死んだ事などどこにも記されていない。
自分は19で初陣をかざり夫とともに転戦を重ね、曹家を打倒し、劉備様の漢室復興までを生き抜いたはずだった。自分の情報の中でホウ徳も関羽将軍も頼もしい味方で敵同士であることは無かった。
おそらく、「17で流行病で死んだ」馬雲碌と私は、奇妙な言い回しだが「同じ体験を持つ別人」なのだ。そして、私はこの世界のほとんどの住人にとって、体験を共有できない人間…
…いや、果たして自分は人間なのだろうか…
机の上に置かれた髪の毛の束を見た。ホウ徳が持っていた「17で死んだ馬雲碌」の毛髪。
(貴方は一体誰なの?)じっと見つめてみる。大人しい馬岱を、いつもからかっていた彼女。15の誕生日の日に馬超に野がけに連れて行ってもらった彼女。初めて男性に体を触られ、狼狽し寝付けなかった彼女。この体験は彼女の体験でもあり、自分自身の体験でもあるのだ。
(貴方は、結婚もすることなく死んだのね…)
…ふと気づいた。この世界の趙雲にとって自分はどういう存在なのだろうか。はたして、趙雲は私という存在を認識してくれているのだろうか。
「自分が何者かを探し、ケイオス・コインを集め、この世界の秘密を探りだす」
この世界の中で、趙雲と向き合うことは不可避の事の様に思えた。
…「貴方にはこの先、この地獄の中を戦士として生きる覚悟がおありか!」…
馬岱の言葉が脳裏をよぎった。
一方、狩りに向かったホウ徳は戦慄のただ中にいた。
それはいきなり来た。まるまると太った猪に狙撃銃の狙いを定めていたホウ徳を、矢が襲ったのだ。矢の方向から風上にいたホウ徳は、風きり音がするまで不覚にも相手の存在に気づいていなかった。音で間一髪矢を避けることができたものの、体勢を大きく崩した。
それを見て、矢を放った相手は弓を捨て瞬時に突進してきた。ホウ徳も前転をするような形で体を起こすと、銃を捨て抜刀して迎撃体制をとる。
相手の獲物は槍だった。初撃が間合いの外から来る。
(…疾い!!)ホウ徳もタルワールでそれを弾くと一気に懐へつめようとする。剣と槍の戦いなら、懐に入れば剣のほうが有利だ。特に今は一対一。動き負けしなければ一気に勝負がつけられる!
相手もそれが判っている。懐に入ろうとするホウ徳に対し、弾かれた槍を流れるような円の動きで回すと、槍の柄でけん制し、間合いを取る。その後数合打ち合ったが膠着状態が続き、互いに木を背にして出方を伺っている。
こちらが前に出て槍を払えば勝負がつくのだが、相手の重圧が体を前に運ばせない。見事な半身に十字槍を構え、波立たぬ水の如く、殺気を落ち着かせている。
(…孟起殿や夏侯淵、関羽にも劣らん…)かつて手合わせした将達を彼は思い浮かべる。目の前の男はその誰ともタイプの異なる使い手のように思えた。
冷たい汗を流すのは、このゲームが始まって以来初めてだった。これほどの使い手、無名の相手のはずが無かった。
「…御仁、名を教えてくださらぬか…」殺気を解くことなく、ホウ徳は問いかけた。
「……趙子龍……」相手もホウ徳の目を見据えたまま呟くように口を開いた。聞いた名前だ。
…なるほど、この者が長坂の趙雲かよ…ホウ徳は心の中で呟いた。何かが心の中に引っかかっている。
勝負は互角のように見えて、実はややホウ徳に分が悪いことを、彼は分かっていた。馬があるならともかく、やや押されている自分があの槍をいつまでもさばききれるものではない。
相手もそれを理解しているから、あせって仕掛けてはこないのだろう。
恐るべき手練れだった。
…死ぬかもしれんな。ホウ徳は思った。馬雲碌の顔が脳裏を過る…
その時、心のひっかかりがとれた。
…そうだ!この世界でお嬢さんと再会したときだ!!
「一族と夫、子龍の名に懸けて一騎打ちを申し込む!」…あの時お嬢さんはこうおっしゃった。
…なんということだ!こやつがお嬢さんの良人なのか!…一瞬の動揺が彼を支配する。
気の乱れはどんな者でも剣先に出る。まして趙雲がそれを見逃すはずが無い。
はたして趙雲は突進してきた。(…まずい!)ホウ徳は足元の石を蹴り上げる。趙雲は冷静にそれを見切ると、一気にホウ徳の剣を跳ね飛ばした!
そのままホウ徳の首筋でぴたりと蜻蛉切をとめる。二人の視線が合った。
「…殺さぬのか…」ホウ徳は趙雲に呟いた。
こいつはなんて冷たい目をしてるんだと、ホウ徳は思った。
「何故、気を乱した…」趙雲が無表情に問う。
…何故?この者がお嬢さんの夫でそれに気づいたから?しかしこの者がそのことを知っているのか?俺はお嬢さんの為に動揺したのか?それとも自分の為に?…
「一言では、語れぬよ。」ホウ徳は言った。
とかく、この世には難しいことが多すぎる。このゲームのことも、漢王室のことも、大義名分も、自分の気持ちも…
ただ、死の覚悟はできていた。
動揺した自分は未熟だったのだ。
その時だった。ダダダッという掃射音が響く。音と共に趙雲の体が後方に跳躍した。
見えない何かが地面をめくる。趙雲は弾丸が飛んできた藪に向けて蜻蛉切を構えなおすと、さらに一歩退き木を背にする。
その隙にホウ徳もドラグノフ狙撃銃の転がる方向に体を投げ出すと、銃を拾い、手近の木を影にして趙雲と弾丸が飛んできた方向に経口を向ける。
張り詰めた空気が再びあたりを支配する。三者の距離は等距離。新手の登場で動きにくい状況になった。
「その方、名前は…」静寂を破ったのは趙雲だった。木陰ごしにホウ徳に声を投げる。
「…ホウ徳、字を令明と申す。」ホウ徳は銃を構えたまま言った。
趙雲は彼の名をゆっくりと口の中で唱える。
瞬間、再びマシンガンの掃射音が響く。趙雲は飛びのきざまに体を木陰からさらすと、バールをホウ徳に向かって投げつけた。ホウ徳は構えた銃でそれを叩き落す。
照準が趙雲からそれる。
「…西涼の強き人よ、…決着は持ち越しだ。」そういうと、趙雲の姿は茂みの奥に消えていった。
ホウ徳も、タルワールとバールを拾うと山肌を滑り降り退却する。さすがに、今の体勢であの新型兵器とやりあうのは不利に思えた。
あとにはAK88カラシニコフを構えた劉康が残された。追撃はしなかった。こんな山中で宮廷育ちの自分が機敏に動けないことを彼は知っている。
「…すごい威力だな…世上にはこのような凄い武器が出回っていたというのか…」
もっと色々ためしてみねばなあ…と彼は思った。
彼にためらいは無い。彼の心は初めての下界への好奇心で満たされていたから。
《ボディーガードと元黄巾と/3名》
@ホウ徳(別行動中)【赤兎馬、タルワール、青嚢書(下)、ケイオス・コイン(1枚)、バール】
@馬雲碌【渓跳(馬)、大斧、ドラグノフ狙撃銃、華佗処方の薬草、包帯】
@張曼成(やや重症、銃創三ヵ所)【太平要術の書、布団】
※馬雲碌は青嚢書(下)から華佗処方の薬草を作りました。包帯は兵舎で拾いました。
※コインを集めこの世界の秘密に到達することが、自分を見つける方法だと考えているようです。趙雲との遭遇は避けて通れないと危惧しています。
※張曼成の傷は急所には達していませんでした。血は止まりました。歩くことはできますが、戦闘は無理です。「肉」を食えば早く回復します。布団は兵舎で馬雲碌が拾い、かけてもらいました。
※ホウ徳は趙雲の投げつけたバールを拾いました。ただし、「肉」は手に入りませんでした。
※15レスで陽平関に到着します。
※今夜は陽平関で夜を過ごします。
@趙雲【蜻蛉切、弓矢(矢×14)、バーバリアンダガー、防弾ベスト】
※バールは逃走する際ホウ徳に投げつけました。傷は負っていません。弓矢はひろって退却しました。
※ホウ徳を好敵手として認識したようです。
※益州に入るようです。
@劉康【AK88カラシニコフ】
※初めての宮廷の外の世界に興味深々です。とりあえず色々試すつもりです。
※上庸を目指します。
@ホウ徳(別行動中)【タルワール、ドラグノフ狙撃銃、ケイオス・コイン(1枚)、バール】
@馬雲碌【赤兎馬、渓跳(馬)、大斧、華佗処方の薬草、包帯青嚢書(下)、】
持ち物が入れ替わってるのを忘れてました。
すいません。
羅憲は長沙城の楼閣の一つに、息を潜めていた。
「迂闊だった……なんという失態だ」
頼れる仲間を二人も失ってしまった。だが、一つ目標も出来た。
「奴らを……必ずこの手で仕留める。この私が」
そもそも、諸葛均が入ってきたのが第一の誤算だった。
少なくとも自分と柳隠は、世代がある程度重なる諸葛均は知っている。
彼は蜀の長水校尉だった。当時の自分は任官したてで話す機会などなかったが、顔は知っている。
もっとも、思い出せたとしてもあの陳腐な策を見破れたかは疑問だが。
その理由は、残り二人の武将の存在にある。その姿を見た時、一瞬躊躇してしまったのだ。
羅憲は蜀将だが、蜀滅亡後は約10年ほど魏晋に仕えている。
対呉戦線の一角を任されて、呉将盛憲、歩協だけでなく陸抗をも撃破した事もある上、当然羊[示古]と杜預も知っている。羅憲が後に武陵を治めた事もあり、同じ軍だった事も少なくない同僚達だ。
「だが、あれほど面識のあった私を覚えていないか、やれやれだ」
羅憲は立ち上がり、柱を背にして楼閣の扉付近を窺う。そして頃合を見て身を躍り出し、迫っていた黒い影を槍で突き刺した。
倒れた男は、先ほど穴に落ちた男か。道具は特に持っていないようだ。
「だが……個の武なら私は負けん。用兵なら若干劣るにしても、だ」
傳僉を殺した男も、使い手ではあるがそれが本職ではないだろう。こちら側に機会と武器と少しの戦術さえあれば、一人でも討ち取れなくは無い。
逆境に対する強さなら、姜維のそれより上だ。
仲間の死は無駄にしない。例え相手が格上でも、平然とそれを打ち破ってこそ羅憲令則ではないか。
「いいだろう。……奴らは交州に行ったか。地理感ならあるが」
だがまずは武器が欲しい。敵は重火器も持っている上、柳隠と傳僉の武器も手に入れていった。
M1ガーランドはそう簡単に扱えるようにはならないので問題ないだろう。
だが、刀はすぐに扱われ、敵の戦力になるはずだ。
「……」
改めて名簿を見る。仲間の名前に引かれた線が、ひどく物悲しい。
「私の知る世代でまともそうな者……か。陳寿、関索、董允といった所か」
あの下賎なる黄皓もいる。奴を叩っ斬りたいのはやまやまだが、目標を見失ってはいけない。
「さて、それでは行くとしようか」
身一つではあまりにも強大な敵に挑む。知られざる名将、羅憲の長い挑戦が始まろうとしていた。
【祖茂 死亡確認】
@羅憲【スタングレネード×9、ショートスピア】
※東回りで交州を目指します。目標を遂げるまでは基本的に戦闘回避。
孫策に獲物を探してこいと言われた魯育と魯班。
逃げてしまえばよさそうなものだがそうはいかない。
魯班が人質になったのだ。しかし魯育には銃がある。
「・・っ、魯育!私に構わず撃ちなさい!」
だが魯育には出来ない。
「おっ、新型の弩じゃん。おい、お前の姉は返してやるからそれよこせ。」
その言葉には一切の感情はこもって無い。平然と言い放つ。
(・・この男、銃を手に入れたら確実に私達を撃つ・・)
魯班にはわかった。数々の人の心の闇を見て、自分自身が闇に染まった彼女にはわかった。
「魯育!絶対にそれを渡すな!早く撃て!」
そんな魯班の思い虚しく、魯育は武器を渡してしまう。
「や・・約束通り、姉を返してください。」
妹にとって銃より、姉のほうが頼れる。だから孫策の条件をのんだ。
「あぁ、約束は破らねぇよ。」
魯班を突き飛ばす。そして銃を魯育に向ける。
「まぁ、お前を撃たないとは言って無いがな。」
ダダダダダ・・魯育に無数の穴が開く。そして魯班には・・
「お前は獲物を探してこい。俺は・・そうだな・・牛渚の砦にいる。逃げるなよ。」
そう言って去って行った。・・さっきまでの状況なら絶対逃げていただろう。でも今は
(孫策!復讐してやる!誰か味方をつけて、絶対にお前を殺す!!)
泪は流れない。復讐するのは妹の仇ではなく、自分を馬鹿にしたことに対してだ。
孫魯班の復讐戦が始る。
【孫魯育 死亡確認】
@孫策【斬鉄剣、H&K MP5Kサブマシンガン】
※牛渚の砦へ。
@孫魯班【香水】
※孫策を殺してくれる味方を探します。
前世で統べての運を使い果たしてしまったのか?この男は相当運が悪い。
まず呂布に追われた。しかも武器はペンライト。その後助けた貰った養子も殺される。
仲間のはずの魏延に。その魏延から逃げ荊州へ仲間を探してやって来るが・・
「雲長ー。益徳ー。子竜ー。孔明ー。」
呼んでみるが誰も荊州にいないのだ。関羽とは益州と荊州でちょうど入れ違いになった。
趙雲は漢中周辺にいる。張飛、諸葛亮にいたっては南下すらしていない。まだ中原だ。
劉備が誇る五虎大将。残る二人のうち馬超は死んでる。黄忠は荊州の近くにはいるがまだ劉備とは遠い。
頼れる仲間と出会える気配がまるで無い。それどころか襲われてばっかりだ。
「はぁー。荊州に来てもこれか・・誰もオイラのこと探して無いんじゃねぇのかな・・」
そこに、「劉備か。」と声をかけられた。(またか)と思う劉備。
「久しぶりだな。・・俺を憶えてるだろ。運悪く逆賊曹操に敗れた悲劇の名門袁家の三男、袁尚だ。」
(袁尚?・・あぁ、袁家の坊ちゃんか。それがオイラに何の用だ?)
「貴様、相当運が良いぞ。なんせ袁家に使ってもらえるんだからな。」
大きな態度で袁尚は言う。・・その横には袁煕と王粛が控えめに立っている。
「はぁ?使ってもらえるって・・オイラが?」
「貴様の人を惹き付ける能力は袁家の天下取りに役立つ。劉備、従え。」
このガキ。そう言いたかったが我慢した。弓を持ってるとはいえこの至近距離。しかも3対1。
(冗談じゃねえ。こんなアホ共と行動したら犬死にがオチじゃねえか。)
「さあ、どうする?劉備。嫌というなら私の鉄鞭が火を吹くぞ。」
傍らで見てた王粛は思う。(あぁ失敗だ‥この兄弟と組んだのは。名門なんてこの世界じゃ関係ないのに。ましてや天下取りなんて‥)
「袁尚殿、あきらかに劉備は嫌がっています。仲間にしても逃げられるかと‥。」
「むむ。言われてみれば。この袁家を拒むとは・・長生き出来んな。兄上!殺してしまいましょう。」
袁尚、袁煕が鉄鞭を持って突進してくる。
「・・はぁ、オイラもとことん運がねえな。・・こんな雑魚から逃げなきゃなんねえとはよー!!」
魏延の時と同じく、一発、矢を放って逃げる。逃げると決めたら振り返らない。それが劉備のやりかただ。
「ぎゃっ!」・・矢の行方は袁尚の右足。追撃の手は止まる。負け惜しみに袁尚は叫ぶ
「憶えていろ!袁家に逆らったことを後悔させてやる!貴様の一族、配下皆殺しだー!!」
しかしその声は劉備には届かない。そでに去っていた。
「くっそー、劉備!南方を制したら最初に血祭りにあげてやる!」
それに大きく頷く袁煕。ますます組んだことを後悔する王粛。3人は再び南下を開始した。
劉備はというと。「荊州ももうやめだ!次ぎは揚州だ!」と半ばヤケクソ。
・・揚州には危険が多いというのに・・
@劉備【弓矢/8本】
※揚州へ。州ごとにまわって、仲間を探すつもり。何故か運が無い。
《鉄鞭の誓い/3名》
王粛【なし】&袁熙【茶碗(有田焼)、鉄鞭】&袁尚(右足負傷)【携帯電話、鉄鞭】
※交州へ。袁兄弟は天下を取ると豪語する。王粛は二人と組んで後悔。
雷銅(はあ・・体が熱くてだるい。肩の傷が…)
雷銅は長安へ向かう途中で何者かに狙撃され右肩を撃たれてしまっていた。
>>201 宛までなんとか逃れることができたが傷にばい菌が感染し体調が思わしくなかった。
傷の痛み、危機感、緊張感からこれまで寝ずに過ごしてきたがそろそろ限界に達しようとしていた。
その雷銅を監視する二人組がいた。
李儒と李カクである。弱っている雷銅を見つけた彼らは交替で仮眠を取りながらチャンスを窺っていたのだ。
2時間後ついに雷銅は眠りに落ちた。そして2度とさめることは無かった。
李カク「例の新式の弓を持ってやがったか。うかつに襲ったらこちらがやばかったな。」
気を失った雷銅を絞め殺した李カクが荷物を物色する。
李儒「食欲が無かったのか食料がかなり残っているな。かなりの収穫だ。」
李カク「まどろっこしい作戦だと思ったが下手に動いて怪我するよりもはるかに効率が良いな。」
李儒「朝になったら襄陽にいって弱っている奴を探そう。それまでは交替で仮眠だな。」
《ダブル李/2名》 ※弱っている人を見つけて襲います
李儒【簡易製氷機、バントラインSP】&李カク【鉄矛】
【雷銅 死亡確認】
495 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/27 12:18:15
「ふ…長兄も季権も逝ったか」夏侯覇は眉尖刀の刃を愛おしそうに撫でながら呟いた。我ら一族で生き残るのはただ一人でいい。
父にそれを譲ろうかと最初は思ったが、あっさりと死んでしまった。
つまりは父、夏侯淵はこのバトルロワイアルで生き抜く術を持たなかったのかもしれない。
或いは『義』や『忠』に流されたか。まぁ今となっては些事に過ぎない。
「さて、そろそろ狩るか。甘い弟にも容赦はせん」
今や2人しか残っていない、名簿の夏侯淵一家の弟たち―『夏侯称』と『夏侯栄』のところに一瞥をくれ、自分のザックから、黒い鉄の塊を取り出した。
H&K MC51。『H&K G3』を小型化したサブマシンガンである。両手で扱うものだが、破壊力からして問題は無いだろう。
(しかし、あの隙だらけの2人を撃てないとは俺もずいぶん甘くなったものだ。死体ならもう充分ってほど見たんだがな)
自分の甘さに苦笑しつつ、彼はこのゲームに乗ることを選んだ。
一方…。「ぶぇっくしゅ!そういや兄貴、大丈夫かねぇ」盛大にくしゃみしながらその弟たちも放送を聞いていた。
「クシュン!仲権兄なら問題無いでしょう。元々如才ない人ですから」鼻をこすりながら言った。
「こんだけ弟達が殺られてるってことは魏の陣営の奴でも油断できねぇな」
「ですね。そろそろ曹丕様と合流もはかりたいですし」
「装備の強化もな。戦闘の準備は万端にしとこうぜ」「はい」そう言いつつ,夏侯栄はスカウトナイフの調子を確かめていた。
《夏侯兄弟/2名》
夏侯称【菊一文字、弓、矢40本程度、スコーピオンVz61】&夏侯栄【スカウトナイフ(一発ごとリロード)、ジッポライターとホープ(煙草)】
※ 東へ。呂布などの強敵との戦闘は避けますが、それ以外の敵は倒せそうなら戦います。
@夏侯覇【H&K MC51、眉尖刀】
※南へ。積極的に狩ります。現在地は宛付近。
話はスタート直後の洛陽の宮廷に遡る。
壇上で献帝と黒づくめの兵達が見つめる中、最後のゲーム参加者である呂蒙が荷物を受け取り、宮廷を後にする。
「……ふう、呂蒙で最後か。今回は参加者が少ないの……」
献帝がリストに印を付けながら呟く。呂蒙の名前の左に「322」と数字がふってある。
「はい、三回目なんかは参加者が多すぎましたし、今ぐらいが調度いいんじゃないですかね。」
傍らの兵士が献帝を振り返りながら言う。
「なんか女性が参加するようになってから、ゲームにも華があってよくなりましたね。」
別の兵士も口を開く。
「そうじゃな、朕も…最初は反対したんじゃが、今のやり方も悪くないの。ちと、女性が優遇されすぎの気もするが。」
「まあ…別の方面でやってる大会の影響もありますからね、それはそれで仕方ないですよ。女性は数も少ないですからね。」
「それも、そうじゃな。」
兵士達の会話に相槌をうちながら、献帝は椅子から立ち上がりかけた。
その刹那、献帝の目が大きく見開かれた。
そう、いつの間にか献帝の視線の先にある宮廷の入り口には、三角の頭巾を被った男がショットガンを構えて立っていたのだ。
男は怒りのこもった視線を壇上に据えている。そして視線を向ける献帝を睨むと息荒く、声を荒げて叫んだ。
「…献帝…!!一体、何度俺たちを殺せば気が済むんだ…!!」
兵士たちの間に緊張が走る。
はたして、男に向けて手にした棒のようなものを構え、一斉に兵士達が殺到する。
男はそれには目もくれず口を開く。「俺は…知っているんだぞ!お前も!お前たちも!××××も!!何者かを!!」男の怒号が響く。
その言葉を聞き、献帝は「待て!!」と兵士たちを制した。兵士たちは棒を男に向け、包囲する形で動きを止める。彼の表情は驚きで満たされている。
沈黙の間が、広い部屋を包む。
「……生命の神秘というものには驚くほか無いな……」
献帝は男に向けて冷酷な笑みを浮かべながら呟いた。まじまじと男の表情を覗き込む。
「しかしもし君が…本当に我々が何者かを知っているなら、朕に…いや僕に、この世界で、その銃を向ける無益さも理解できてるんだろう、なあ?」愉快そうに彼は言葉を紡いだ。
果たして男の表情が苦渋の色で曇る。
「…お互い無駄な労力を使うのはやめにしないか?君だって知っているんだろう。もはや君という存在は、かつてのそれとは似ても似つかぬものだという事を。」
男がきっと顔を上げる。
「…はやく俺をこの地獄から解放しろ!!一体何の権利があって、お前たちは俺達をこんな所に縛り続ける!!お前たちの都合で…幾度も、幾度も殺され続けるのはもううんざりなんだ!!」
「それはできないよ。君にはちゃんと役目があるじゃないか。…袁術軍の二番手、山賊達の上司、将軍としての地位が…残念ながら、君はこのゲームの続く限り、その役目から逃れることはできないんだよ。」
そう言って、献帝は楽しげに笑った。
男はくっ、と呻く。
「…でもね、チャンスを上げるよ。君のその姿は、あんまりにもかわいそうだからね…」そういうと、献帝は懐から一枚のコインを取り出した。
「献帝様…!!」
「いいじゃないか?ゲームにバグはつき物だろう。…それにこのぐらいのハプニングがあったほうが、ゲームは盛り上がるさ。」
驚きの声を上げる傍らの兵士を、献帝は制する。その目には残酷な光が宿っている。
「…張勲君、こいつを一枚あげるよ。真実に辿り着いた、努力賞にね…こいつをどうするかは君自身が決めるといいよ。」そういって、献帝は男の足元にコインを投げつける。
コインは、キンッと音を立てて張勲の足元に転がった。
それを満足げに眺めると、今度は兵士達に向けて言った。
「さあ、その男をつまみ出すんだ!ただし、怪我なんか負わせるなよ。ゲームがつまんなくなるからね…」
兵士達が張勲を外へと連れ出しにいくと、再び椅子に腰を下ろし献帝は呟いた。
「…面白い…面白いよ。…果たしてこれで、何人が辿りつけるかな…」くくくっと彼は音を立てて笑う。
「でもね、それは死に続けるより恐ろしいことなんだよ。分かるかな、張勲君。」
献帝はさも愉快そうに笑みを浮かべた。
@張勲【ショットガン、ケイオス・コイン(一枚)】
※何かに気づいています。ケイオス・コインを集めることを目的に行動します。
※現在地は陳留です。
廖化「さて、いかにすべきか・・・」
彼は装備に困ってもいなかった。そのため、これ以上の無駄な戦闘はなるべくなら避けたかった。
廖化「襲ってくる者のみを討つか・・。」
幸い汝南付近には誰の気配も感じられない。で、彼は奪った女装セットを思い出した
廖化「よく考えたら、女に扮してれば一撃で殺される確率も減るよな・・、犯すにゃ殺しちゃいけないからな、ククク・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
廖化「あとはこの機械をいじくって・・・、よし、この声でいいな」
廖化「フフフ、これで完璧ね。襲い掛かりたくなるような女に見えればいいんだけど、まぁいいわ。殺されさえしなければね」
@廖化[蛇毒免疫、女装中]【マシンガン、胡椒一袋、雷切、完璧女装セット(女物の服、下着、変声器、分厚いパット、かつら)】
※変装に乗り気です。女装中は口調まで変わってます
放送された内容を地図の裏に書き込む。
夜のうちに移動しようとしたが、雨の為やめた。
孫乾「月英殿、まだ目を覚まさないみたいですね。」
馬騰「ショックがひどかったんだろう・・・」
自分の後ろでは二人で話し合っている男が二人。
なのに自分は洞窟の入り口付近で下着のみで三角座り、なんだか悲しくなってくる。
梁剛「紀霊殿も死んじゃったし、碌な奴もう残ってない気がする・・・」
(大将軍の張勲、袁術様・・・後は・・誰かいた気がするがまぁいいや)
孫乾「実際、月英殿がいたら行動あまりできないですねー」
馬騰「かといって、置いていく事はできない。」
孫乾「そこが問題なんですよねー」
寒い、雨のおかげで冷たいし、心が寒い・・・
チラシでも見て寒さをしのごう・・・
《本音で話す、それが我らのジャスティス!/4名》
馬騰【日本刀】&孫乾【コルトパイソン357マグナム、残弾90発】&梁剛[下着のみ]【パチンコ屋のチラシ等】&月英【梁剛の服】
※涼州の一部では雨が降っている模様。
501 :
諸葛瞻1/3:05/02/28 02:37:15
諸葛瞻は孔明のありかを必死に探していた。
洛陽近郊が禁止区域になる放送を聞くと、隣の長安に移動した。
途中、長安城のあたりで孔明らしい者が
4人ばかりの仲間と歩いているのを見つけた。
−いた!!
おもわず逆上しそうになった己を必死に押さえた。
「5人か。このまま突っ込んでも多勢に無勢・・・。
あの父のこと、何かを計略しているであろうし
むこうには司馬懿もいる・・・。ここは隙ができるのを待つしかないでしょう・・・。」
ただひたすら尾行をつづけた。
諸葛瞻は、他の4人が何者であるかも知らない。
1人は司馬懿であろう。そして女が1人。
拉致されている女にしては、ずいぶん打ち解けている。
だが彼の視線の先には孔明しか見えていなかった。
涼州に着いた頃、雨が降ってきた。
5人は雨を嫌がり、ある民家に入っていった。
そっと近づき中の様子を伺うと、笑い声が聞こえる。
どうやら酒盛りをしているらしい。
諸葛瞻は孔明の軽薄な変化に憎悪を思ったが、
「これは襲撃のチャンスかもしれぬ」
と、近くの茂みで日没を待っていた。
日が落ちるや、民家に乱入した。
「うぬ、何奴!」
下戸のため、唯一飲んでいなかった袁耀が
やにわに三節棍で殴りつると、
諸葛瞻は丈八蛇矛の柄で受けた。
「私は蜀の諸葛瞻だ」
凛々と名乗った。王濬と諸葛瑾は一瞬で了解した。
「余が皆を救ってみせる!」袁耀は存外てごわい。
諸葛瞻は、幼少の頃に関索や張苞と共に自習した室内闘技をみごとに生かした。
丈八蛇矛を袁耀に投げつけ、ぶつかるように突進するとやにわに転んだ。
転びざま短剣ダマスカスを抜き、袁耀の胴を真っ二つに切り払った。
袁耀は即死した。
「奸賊め!!」甄皇后のS&WM36が火を吹く。
しかし泥酔しているため、諸葛瞻には当たらない。
甄皇后は畏怖を感じ、弾が尽きるまで打ち続けた。
「うぬ・・。」王濬が流れ弾に当たって悶絶した。
「こんな狭いところで飛び道具などを・・・」
諸葛瞻は起き上がるなり、甄皇后を真っ二つにしてしまった。
「おのれぃ」楊脩は錫杖で突きかかった。
諸葛瞻は掻いくぐって、斬った。
が、さすがのダマスカスも刃がボロボロになっていたため、
肩の骨に跳ね返って断ち切れず、楊脩はばたばたと逃げ出した。
諸葛瞻は追おうとしたとき、諸葛瑾が一喝した。
「瞻よ!我が甥よ!!正義を忘れたか!!!節操をなくしたか!!!!」
「叔父殿・・・・・!?」
狙い続けていたのが、孔明ではなく叔父の瑾だったとようやく気づいた。
諸葛瞻は無言でしばらく立ち尽くしていた。
楊脩はどこかに消えてしまったらしい。
殺人のために諸葛瞻の形相がすさんでいるのを見て
諸葛瑾は問いただした。
「一体何があった?今のお前は狂人としか思いようがない」
狂人とは父の孔明の事であろう、私を狂人と呼ぶか。
諸葛瑾に対してはげしい憎悪を持った。
諸葛瞻は諸葛瑾の首に腕をまわし、締め上げた。
諸葛瑾は必死に振り払おうとしたが、もとより泥酔してるため力が入らない。
やがて悶絶し、ぐにゃりと諸葛瞻の腕にぶらさがった。
「父上だと思いましたが…。兄弟だけあって良く似てますね…。
まぁ、もともと皆殺すつもりですけど…」
5人の荷物を物色し、南下を開始した。
父・諸葛亮孔明を想う諸葛瞻の瞳は、憎悪から狂気に変わっていた。
【袁耀 甄皇后 王濬 諸葛瑾 死亡確認】
諸葛瞻【ショットガン(残弾28発)・丈八蛇矛・錫杖・馬鍬・乗馬用鞭】
※南下しながら運命の策士ユニットを探しています。
※ダマスカスは使い物にならなくなったため放置
※S&WM36は弾切れのため放置
楊脩[右肩に切傷]【なし】
※命からがらどこかに逃げ去りました。
505 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/28 10:53:20
506 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/02 22:22:51
話の流れ参照用上げ
507 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/04 23:09:21
同上
508 :
無名武将@お腹せっぷく:05/03/07 13:57:46
同上
age
良スレ