利家「この向こうかな・・・・・?」
4-B付近にいた長秀と利家にも、先ほどの爆発は聞こえていた。
幸い長秀と利家に被害はなかったものの
さっさと場所を変えようとする長秀に対し、利家は爆発の様子を見に行こうと
森出口まで向かっていったのだ。
無論利家とて爆発地点に近づくことは危険だと思っている。
だが、利家はある種の『予感』というものを感じたのだ。
頭で考え行動する長秀に対し、戦場や喧嘩場で磨かれた『勘』で動く利家にとって
『予感』というものは、従わなくてはならないものであったのかもしれない。
利家「・・・・・酷いものだな・・・・」
利家がそう漏らしたのも無理はない。
先ほどの爆発が原因であろう、2人の男が爆死していたからだ。
その男こそ光秀と義秋・・・・・。
ではなく、『砲歌阿(ポーカー)』で雌雄を決していた後藤と久武であった。
時間はやや遡る。
・・・・ではなく、時間はやや遡るッ!!
後藤「・・・・・ロイヤル・・・・・ロイヤルストレートフラッシュだッ!!」
( バ ン ! ! )
久武「何ィ―――ッ!!」
互いの『食料(たましい)』を描けた大一番勝負はッ!!
後藤の必殺『イカサマ・ロイヤルストレートフラッシュ』で幕を閉じたッ!!
久武「な・・・・なぜだァァァァァッ!!!
このような大一番で・・・・・そのような大技が来るなど
有り得るものではなァァァァァいッ!!」
後藤「フッフフ・・・・・教えてやろうか?この大うつけめがッ!
この勝負に使ったのは貴様の闘乱武(トランプ)だ・・・・・。
ではその間、このオレの闘乱武(トランプ)はどうしたと思うね・・・・?」
久武「・・・・・・・アッ!!」
そうッ!!勝負に使ったのは久武の闘乱武(トランプ)ッ!!
後藤は自らのカードは隠し、大一番の時に己のカードから
『ロイヤルストレートフラッシュ』を繰り出したのだッ!!
念のため言っておくがこれは机上の空論だッ!!
実際にやるとボコボコものなので勤勉な読者諸兄は気をつけて繰り出せッ!!
バレても責任は取らんッ!!
ていうかバレなかったら諸兄の相手を疑えッ!!おかしいぞソイツッ!
久武「そのような・・・・・そのようなイカサマが認められるかァァァァッ!!」
後藤「バレなきゃあイカサマじゃあねーんだぜ・・・・・。
とりあえず食料(たましい)はもらっていこう・・・・フッフフ・・・・」
久武「クッ!!敗北者がすべてを失うのは世の常・・・・・!持って行けッ!!
だがッ!!今度会ったときこそは・・・・・!!」
後藤「何も変わらない。勝利の女神はオレに惚れているのさ。
今も・・・・・そして未来でもな・・・・」
だがそこまで後藤が語った時、今川義元が起こした爆発が2人を巻き込んだッ!!
ド グ ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ シ ャ ア ッ ン ッ ! !
・・・・後藤は非常に大きな勘違いしていた。
そもそもこの生き死にの戦いの中、トランプなんぞを配給された時点で
勝利の女神が微笑んでるはずはなかったのだ。
だがそんな事情を利家が知るはずはない。
それより、利家の目はある人物に釘付けとなっていた。
叫びながらこちらに向かってくる人物-21番・今川義元-に。
義元「あひあヒあひゃひゃひゃヒャひゃ――ッ!!」
利家「・・・・・こんなところで会えるとは・・・・・!!」
先の己の予感は、このためだったのかもしれない。
思うが早いか、利家は己の武器『ショットガンSPAS12』を義元に向けた。
利家「織田家が怨敵、今川義元!!その首この前田又左衛門利家が貰い受ける!」
そう叫ぶと、利家はショットガンの引き金を引いた。
長秀「利家の奴、いったいどこに向かったのか・・・・・」
とっとと場所を離れようとしながらも、何の気なしに利家を心配した長秀も
ゆっくりと爆破地点へ向かっていた。
長秀「草が踏まれているからには、おそらくこの道を・・・・む?」
遠くで銃声が鳴った。その後、男2人の怒声、奇声がわずかに聞こえる。
一人は利家の声だ・・・・・だがもう一人は誰だ?
そう思いつつ、長秀は歩を早めた。
しばらく走ると利家が視界に入った。なにやら、巨漢と争いあっている。
利家は一対一でも決して弱くはない。少なくとも長秀よりは肉弾戦はずっと得手がある。
だが、長秀には利家の方が分が悪く映る。
持っている銃がアダになっているのか、『槍の又左』の動きの精彩がないのだ。
長秀(利家を圧倒するほどの相手とは・・・・・・一体何者だ?)
そう思いつつ長秀は相手の巨漢を見た。直後、身体が硬直する。
それもそのはず、巨漢は織田家にとって不倶戴天の敵、今川義元だからであったからだ。
そうか。先ほどの銃声は、利家が義元公を撃ったのか。
だが運悪く外し、その隙に近づかれ、至近距離での戦いになった・・・・そういう事か。
そう確信すると、長秀は利家に『銃を撃て』と叫ぼうとした。
だが、それが不可能なことをすぐに長秀は悟らされる。
利家が銃を撃とうと距離をとると、義元が即座に利家に近寄りまた肉弾戦になるのだ。
義元の動きは見かけによらず、ずっと素早い。あれでは構えて撃つなど出来そうも無い。
長秀「無念だが介入するのは私には無理か・・・・。むしろ利家の邪魔になってしまう・・・」
そう考えた長秀は、援護できる武器を探し、『Mk2手榴弾』を取り出した。
だが利家と義元の距離はかなり近い。投げても利家も死ぬか、大怪我だ。
そう考えると長秀は手榴弾をしまい、義元に飛び掛る決意をした。
長秀「やはり私も・・・・・・む?」
その矢先、長秀に『持っていたもう一つの武器』が目に入った。
長秀「・・・・よし・・・・これに頼ってみるか」
利家は、長秀がすぐ近くにいることを知らなかった。
ゆえに、長秀が視界に入った時にはまず何よりも驚いたのである。
確かに助けに来てくれたのは嬉しかったが、正直長秀の敵う相手ではない。
かと言い「引っ込め」などとはやはり言えない。
利家がそう気を取られた瞬間
利家は義元の体当たりを受けて倒れ、銃を遠くに飛ばしてしまった。
利家「うぐッ・・・・!」
義元「あひゃひゃひゃひゃひゃッ!!」
最初の銃声で完全に狂った義元は奇声を発しながら
利家の落とした銃を拾いに行こうとする。だが、その先を長秀が阻んだ。
長秀「そのような気を違えた状態でも銃を拾いに来ようとは・・・・」
『つくづく戦上手だ』と長秀が言おうとした矢先、長秀は義元の体当たりで吹き飛ばされた。
利家「馬鹿な!!なぜ銃を拾わん!?」
利家は長秀にそう怒声するが、長秀はそれを受け冷静に言った。
長秀「拾う必要がないからだ。義元公を見ろ」
その言葉を受け利家が義元を見ると
義元は先ほどの勢いを無くし、その場に立ち止まっていた。
その喉には、矢が突き刺さっている。
長秀「恒興と可成のところで矢を拾っただろう。
確かに私は喧嘩は不得手だが・・・・。
武器も無く、一直線に向かってくる相手の喉に矢を突き立てるぐらいは出来るつもりだ」
喉は、身体の他の部分よりも細いが、やわらかい。一目でわかる急所である。
義元の喉に突き刺さった矢は、後ろから見てもはっきりわかるほどであった。
だが、それでも義元はおかしな呻き声、奇声を静かに立てている。
利家「・・・・・執念だな・・・・だがそれもこれで終わりだ、義元公」
利家は立ち上がり、直立不動でおかしな動きをする義元を横目で見ながら
飛ばした銃を拾い、しっかりと構えこう言った。
利家「織田が怨敵、今川義元公!!
前田又左衛門利家が討ち取ったり!!」
そう叫ぶと、利家はショットガンの引き金を引いた。
長秀「自分の名前を言うあたり、なんか調子いいなお前」
義元と言う、織田にとっての宿敵を制した気の緩みだろうか。長秀がため息をつき言う。
利家「そう言うなら、先ほどお前も銃を拾えばよかったではないか」
長秀「お前の武器は私には使えん。説明書が無いからな。
それより最初の計画通り場所を移るぞ」
利家も場所を移ることには異存はない。
だが、今の言葉で一つからかいたい言葉が思い浮かび、利家は口を開いた。
利家「・・・・説明書がないから使えない?お前はまさに『まにゅある人間』だな」
少し癇に障ったのか、その言葉を受け長秀が言う。
長秀「お前の様に考えて行動せず、勝手に先走るよりはマシだ。
だいたい今回の事だって私が矢を持っていなければ・・・・」
利家「説教は御免だ。場所をさっさと移し変えるぞ」
長秀「ちょ・・・・待て!人の話は最後まで聞け!だいたいお前は・・・・」
利家のからかいが発端となり、この後場所を変えるまで論争はしばらく続くことになる。
利家「むむむ・・・・義元公を討ち取った気分に乗じたとはいえ
無意味にからかうべきではなかったな・・・」
長秀「何が『むむむ』だ」
利家「お前、それがいいたいだけちゃうんかと」
【45番・後藤賢豊 死亡】
【77番・久武親直 死亡】
【21番・今川義元 死亡】
【72番 丹羽長秀 Mk2破片手榴弾×2 矢×9本】
【86番 前田利家 ショットガンSPAS12】(B-4地点からD-4地点まで移動予定)
爆心地から少し離れてたところを歩いていた52番佐々成政は、鼓膜が破れそうになる程の爆音を聞いて、居ても立ってもいられなくなっていた。
「ここからほど近いな・・・。行ってみるか。・・・いや、他にも様子を探りに来る者がおるかもしれぬな。どうするべきか・・・。」
考えが固まらないながらも、自然と足は、音のした方向へと向かってしまうのであった。
狂った余興のことなど、まるで無縁のようにのどかなこの島だが、やはり先ほどの爆音を聞いてしまった以上は、この事態を夢などでなく現実のものであると認識せざるを得なかった。
「これはひどい・・・。」
周囲はあまりに悲惨な状況であった。
広範囲にわたって草は焼け焦げ、黒い煙が舞い、激しい異臭が発ちこめていた
「!・・とっと!」
ふと、成政は足元に転がっていた木に躓いて転んでしまった。
その木は、焼け焦げて真っ黒になって。少々黒い煙を発していた。
成政が躓いた拍子に、ボロっと木の一部分が脆く崩れてしまった。
「ふぅ〜・・・、気をつけねばな・・・。」
やれやれといった具合に立ち上がる成政。
空は雲ひとつ無い綺麗な快晴である。
「うん?ところで、何故こんなところに木が?ここは草原地帯のはず・・・・」
「・・・・・・」
「!!」
成政は背中に一筋の冷や汗が伝うのを感じた。
「もしや、これは・・・」
そう。真っ黒にこげたそれは、木ではなく、人の焼け焦げた消し炭だったのだ。
よく見ると近くに同じような黒焦げの消し炭がもう一つあった。
「だ、誰なのだろうか・・・・。」
だんだんパニックになってくる。
「むむ・・、だめだ、心を乱してはならぬ。」
必死に自分に言い聞かせ、心を落ち着かせるべく深呼吸してみる。
「すぅぅぅ〜〜〜、はぁぁ〜〜〜〜」
少々古典的かもしれないが、人間取り乱しているときは、基本的なきっかけで立ち直るものである。
少し落ち着いた成政の頭に、織田家の人々の顔が思い浮かんだ。最も尊敬する織田家当主の織田信長、上司であり、父親のような存在の筆頭家老の柴田勝家、仲の良い前田利家。みんなこの狂った余興に巻き込まれているのだ。
もっとも、彼がこの場を立ち去った直後に、同じくこの場に辿り着くのが前田利家と丹羽長秀だという事実など、彼の知る由もない。
「いかんいかん。ここで脅えていては武士の名が廃る。お館様の無事を信じ、なんとしても合流してお力になるのだ。」
成政は決意した。崇拝する織田家当主の為に全力を尽くすことを。
そうでもしないと、この場の恐怖に押しつぶされてしまいそうだからだ。
「ここは危険だ。森にて姿を隠そう」
彼は、恐怖を振り払うかのように、その惨劇の場を後にし、4-Dの森に向けて走っていった。
明智光秀と、足利義秋だった二つの黒焦げの消し炭は、未だ消えぬ黒い煙の中に包まれていた。
【52番 佐々成政 武器不明】 4-D森林入り口地点
【04番 明智光秀 】
【10番 足利義秋 】 共に死亡が確認されました。
965 :
忍者くん ◆NrzNAFPLAQ :05/02/01 10:48:13
ぼくが 立ててあげようか?
966 :
忍者くん ◆NrzNAFPLAQ :05/02/01 12:19:57
柴田勝家は道を歩いていました。
そしたら向こうから信長が来ました。
「あ!信長様だ!」
と言ったらビックリした信長に撃ち殺されてしまいました。
「なんだ勝家だったんだ。」
信長は勝家を殺してしまったけど元気にそこから離れましたとさ。
【54番柴田勝家即死】
日も大分高くなり、20番今川氏真は陽射しを避ける為の家屋を探していた。
普段、屋内に居て涼しい中で政務を行い、遊興にふけっていた氏真にはこの陽射しはきつい。
さらに、安全な場所へと逃げる為に、自分の足の程も考えずに走ったため、
靴擦れはできるわ、筋肉痛は起きるわで、彼はもうへとへとである。
「どこか、いい場所は無いかのう、美しいおなごがおる、涼しい家は・・・」
この暑さの為か、はたまた、まだ自分の置かれている状況を理解できていないのか、この島ではありえないことを呟く。
「・・・天皇のある都では奇異な遊びをするのじゃのう」
集められた教室での天皇の言葉を思い出す。彼はその意味を理解してなかった。
和歌ばかり吟じている彼には「殺す」という言葉が解らなかったのである。
「それに、都は荒れているとは聞いたが、斯様にも草木ばかりじゃとはのう」
途中、何度も転げそうになった山道を思い出す。
幸い彼は誰にも襲われはしなかったが、輿に乗ってばかりの彼には、何もかもが珍しく、理解できない事であった。
・・・しばらくして、氏真の鼻に異様なにおいが届いた。
「はて、また奇怪な香じゃのう、唐土のものであろうか・・・?」
言って、匂いのするほうへと歩き出す。香合せで鍛えた彼の鼻はすぐににおいの元を突き止めた。
古く、潮風にさらされて錆だらけの工場跡である。
昼間でも暗く、ひやりとするその中は、臭いさえ除けば、氏真のよい昼寝場所になったであろう。
しばらく立ち尽くしていた氏真は、血痕に目をとめた。
その血でできた道の上に人の足跡も見て取れる。
この血の意味を理解できない氏真は、その血の跡を辿った。
88番松平元康が、悲しい夜を乗り切り、一度眠りにつこうかとした時だった。
コツ、コツ、コツ・・・
木靴独特の乾いた、高い足音が、半ば眠りの世界へといっていた、元康の意識を呼び戻す。
―ついに、ついに来たか・・・。
嗅ぎ慣れて、気にならなくなったとは言え、自分の体から発せられている腐臭は元康自身にもわかっていた。
そして、その臭いが血に餓えた獣を惹きつけるには十分な要素である事も。
心臓はまた血を激しく送り出し始め、汗がどっと吹き出てきた。
しばらくして木靴の音が元康のいるほうに近づく。
元康は昨夜自分の足を何度も刺し貫いた釘を握り締めた。
しかし、現れたのは以外にも血に餓えた獣ではなく、自分の良く見知っている男であった。
「元康、元康では無いか!」
「う、氏真様?」
驚きに声が裏返り、傷ついた腹を突き刺すように響く。
「どうしたのだその傷は!待て、今医者を呼ぼう。」
この島に医者が居る事に元康は驚いたが、希望の未来を思い描く前に、
「誰ぞ、誰ぞ居らぬか?」
間の抜けたとしか、いいようがない言葉を聞いて、元康は再起を諦めた。
―この島には誰もお前のいう事を聞くものなぞ居るわけなかろうが!
少しだけとは言え、期待していた分、激しく心の中で罵る。
―しかも、ここで大声を出せば、逆に敵を引き寄せるだけだろう!
―人を信じすぎだ、私がいつまでもお前の臣下で居るわけが無いであろう、この馬鹿者が!貴様などすぐ敗者となるわ!
大声を出し続ける氏真を無視しつつ、ひとしきり心の中で言いたい事を言って、元康は唐突に昨日の事を思い出した。
―そうだった。わしも友と信じたために、正信に騙されたのだったな、わしもこの島の敗者だったのか
そして、思考を止め、決意を固めた元康は氏真に話し掛けた。
「氏真様、私はもう駄目ですが、義元様からの伝言があります、お耳を」
氏真が食いつきそうな話題で、元康は話し掛け、
「何、父上から?」
案の定、氏真は疑いもせずに、無防備に元康に近付いて、その左耳を元康に近づけた。
次の瞬間、元康の右手に握られた釘が、渾身の力で叩きつけるように氏真の首を刺し貫いた。
「う゛げぇ!」
一瞬の激痛に氏真は、断末魔を上げ、目を見開いたまま即死した。
しかし、元康の手は止まらない、何度も何度も釘で動かなくなった氏真を刺し貫く。
噴き出る血が元康の目に入るが、昨日の催涙スプレーに比べれば、痛みなど無いに等しく、そのまま右手だけを動つづけた。
「ま・・ぶめ、・・さの・・め・・、正・・ぶめ、まさ信め・・、正信め!」
もう血すらほとんど噴き出なくなった頃、工場には壊れたレコードのような音だけが規則正しく響いていた。
「正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め、正信め」
釘を握っていた右手もいつしか、その釘を振り下ろす動作をやめ、乾いた声だけが響いていた。
「正の――」
壊れたレコードが何百回、同じ『音』を発した時だろうか、突然音は止まり、釘が力なく落ちる音を最後に何も聞こえなくなった。
それは、この工場が操業を終えた瞬間に思われた。
【20番 今川氏真 死亡】武器不明放置。
【88番 松平元康 死亡】(3-B廃墟内)
腐臭と氏真の大声に気付いた武将が居る可能性あり。
2−Bに二人の男が対峙していた。一人は片手にショットガンを持ち相手を見下したような態度をとっている。それもそのはず、もう一人の男は武器に鎌を持ってはいるものの震えていたのである。
人間の本性というべきか、自分の優勢を感じると特に器量のない者や弱いものは、ここぞとばかりに強気な態度になるものだ。
「わしの名は大道寺政繁、貴様の名は!?」
ショットガンの男はそう名乗った。しかし、鎌を持つ男は震え俯いたまま何も語らなかった。
見た目も自分のほうが体格もよく強そうだと政繁には思われた。『勝てる』と確信できた政繁は、すぐには殺さずになぶり殺してやろうと考えた。
そのために政繁は、武器を構えずに敵のほうへ近づいた。少しずつ距離が縮まるが相手は動かず俯いたままだ。
「ビビッて動くこともできないようだな・・?くっくっく・・さて、どう料理してやろうか・・」
政繁は嬉しそうに笑顔を見せながら相手に近づいた。鎌の範囲に思い切り入っているのに全く警戒しない政繁。
しかし、次の瞬間政繁は自分の行動を悔やむことになる。
「御主の腐った信念、よく解った」
言葉を発した瞬間、男は鎌で政繁の手首を抉った。動脈まで達し、多量の出血が噴出した。
「ぎゃぁ・・!?」
持っていたショットガンが地面へ落ちる。咄嗟の事もあり、政繁には状況が理解できないでいた。
ドクドクと流れ出る血と共に激痛が襲う。
政繁はドッ・・ドッ・・と脈を打つ音が聞こえた。ただならぬ恐怖が襲ってきた。
あまりのショックに政繁はうずくまったまま動けないでいた。
ガガッ・・・皆の者、聞こえるか?この島のほんに暑き事よのう。カッカッカ。
二日目正午の放送を始める。この暑さの中、水も飲みたかろう?
特別に今回は多めに水を用意しておいたぞ、感謝せよ。
ただし、その中の1本には眠り薬(睡眠薬)を入れておいた。
その場で飲んで、眠りこけるような愚はおかさんようにな。
では、配布場所を発表する。1-E 5番トラック到着地。5-C 沼辺。4-G 森の入口付近だ。
次に死亡者の発表だ。
17番井伊直親、40番久能宗能、61番武田信廉、31番海北綱親、28番朝倉義景、64番竹中重治、14番尼子誠久、50番酒井忠次、22番岩成友通、10番足利義秋、04番明智光秀、45番後藤賢豊、77番久武親直、21番今川義元、20番今川氏真、88番松平元康、以上16名だ。
のべ37人、大分調子が出てきたようだな。今までで最高だ。
次の放送で、褒美を取らそう。ハッハッハッハ・・・
・・・ブツッ
血に濡れた鎌を持った男は政繁に近づきながら言う。
「弱いものを前にしたときどのような態度にでるか試したかった。御主の本性を知りたかった。がっかりだ・・どうやら弱いものは自分より弱いものを見つけると嬉しくなるらしい。」
政繁にはその男の発する声が重く響く感じがした。
「御主は私を嬲り殺そうとわざわざ近づいてきた・・武器も構えずに・・」
政繁が恐る恐る相手の顔を見上げた。さっきまでの弱い人間はどこへ行ったのだろうか?
今、自分の目の前に居るのは恐怖そのものであった。
「私はな、幼き頃より父から「本当に強いものは弱いものを潰さないと」教えられて育った。だからこそ、御主のような輩は嫌いだ。御主は先ほど私に名を聞いたな?せっかく名乗ってくれた相手に名乗らぬのは失礼だ・・お教えいたそう」
ショットガンを拾い上げ、政繁に目を向けた。
「長曽我部元親。姫若子と呼ばれる弱い男だ・・。さて、そのまま放置しても苦痛が長引くだけでどうせ助かりはしまい。本来なら鎌で斬り裂いても良いが私には合わぬ。一瞬で終わらせよう・・」
元親は銃口を政繁の心の臓に狙いを定め構えた。政繁は出血で意識が朦朧としつつも、元親に挑んだことを後悔した。だが、時は遅かった。
ズドンッと音と共に政繁は撃ちぬかれ、まるで赤い花が散るかのように血が辺りに飛び散った。元親は死体に手を合わせるとその場を去った。
【59番大道寺政繁死亡】
【65番長曽我部元親 鎌・ショットガン持ち2-Bを去ろうとして天皇から放送あり。1−Eへ向います。】
時は、正午の天皇の放送よりやや遡る。
地点として3-G、朝の食料配布地点での事である。
尼子晴久、毛利隆元。そして妖刀に心を支配された河尻秀隆。
この三人の我慢比べ、その顛末である。
晴久「奴め・・・・・一体いつまであの場所にとどまるつもりだ?」
時間にしてはまだ10分程度なのだが、その10分が永年にも感じられた晴久は
苛立たしげにそう呟いた。
隆元「まさか四半時の掟を忘れたわけではないでしょうが・・・・・」
食料配布地点に30分以上留まると、爆死するという掟を隆元は思い出し口にする。
晴久と隆元より、秀隆は先にいる。いずれ、爆死を恐れこの場を去るであろう。
それを当てにして晴久と隆元は留まっていた・・・・そういった感覚も確かにあった。
だが、当の秀隆は立ち去る素振りなど一向に見せない。
ただ、ブツブツと何かを言いながら刀を振っているだけである。
秀隆-正確には妖刀-の意思としては、ただ人を斬りたいだけなのだ。
『人を切れるのであれば、この[寄り代(秀隆)]などどうでも良い』
妖刀に意思があるとすれば、そんなところであろう。
妖刀に立ち去る意思はない。そして、また我慢比べは続くのである。
晴久「・・・・・もはや待っても無駄か・・・・隆元殿、引き上げようか―――」
晴久がそう言った瞬間、秀隆の動きに変化が起きた。
先ほどまで刀を振るっていた秀隆が、急に森に向かい走り出したのだ。
遠くてよく見えなかったその顔は、近づくにつれよく見えてきた。
―――明らかに狂気に取り憑かれている。もはや、人間の顔ではない・・・・。
晴久「・・・・・・まずい・・・・気づかれたか!?」
晴久がそう思ったのも無理はない。
だが、秀隆は晴久や隆元達のほうに向かっているのではないようだ。
方向は森に向かっているとは言えど、やや晴久達とはずれている。
隆元「・・・・我らに向かってくるのでは・・・・・ないようですね」
やや安堵したのか、隆元は、ふう、とため息をつきそう言った。
晴久「では・・・・・あやつは一体何を見つけたのだろうか・・・・・」
何の気なしに言ったものの、2人ともわかっていた。
『エモノ』を見つけたのだろう。
晴久「・・・・・・食料はどうする?」
隆元「・・・・・細心の注意を払い、取ってきましょうか」
2人はその『エモノ』に同情を抱きつつも、食料をとることだけに専念した。
あの秀隆の狂気の面に恐怖を覚え、近づくことがかなわなかったのだ。
秀隆「・・・・ククククク・・・・・アッハハハハハハ・・・・・マダタリナイ・・・・・」
哀れなエモノ-66番・土橋景鏡-を、見る影もないほど斬り刻んだ秀隆が
また新たなエモノを探しに行こうとした時―――ふと、声がした。
?「ほう・・・・・妖刀村正か・・・・・・この様な所でお目にかかろうとは・・・・・」
・・・・・・『美しい』・・・・・。
妖刀に支配されたはずの秀隆が、そう感じたほどの声であった。
声のした方に秀隆は正面を向ける。
そこには・・・・・なぜか、見る者を魅了してやまない不思議な男がいた。
?「かような刀まで持ち出す、か・・・・・やはりただの茶番ではないようだ」
形式、動作、声、姿。その男の何もかもに至るまでが何か常人とは違う。
秀隆は妖刀を手にしたまま立ち止まる。なぜか動けなかったのだ。
―――だが、それも束の間の事。
秀隆「ウガァァァァァァァッ!!」
雄たけびを上げ、秀隆は男に飛び掛る。
そして、人間業とは思えない速さで刀を振り下ろした。
だが、秀隆に何かを斬った感覚はなかった。強いて言うならば、空を切った感覚か。
秀隆「・・・・・・ウッ!?」
秀隆が男の姿を見失い、ふと辺りを見回す。
すると男は、先ほど秀隆が斬った元は人間であった肉塊の側にいた。
その男は肉塊を哀れむ目つきで見ながら言う。
?「哀れなものよ・・・・・だが、流石妖刀・・・・凄まじき切れ味だ」
秀隆「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァァァァァァァァッ!!!!」
間髪おかず、秀隆は奇声と共に男に斬りかかった。直後、激しい金属音がなる。
・・・・・しかし、男を斬ったはずの妖刀は、近場にあった石にぶつかっていた。
直後、秀隆の手に凄まじい衝撃が走る。
?「あれほどの速さで石にぶつかろうとも砕けぬか。強度も大したものだ」
秀隆「ウグッ!?グググゥッ!!」
妖刀が今まで斬った人間の中でも、このような男はいなかった。
皆恐れ逃げ惑い殺されるか、あるいは立ち向かい斬られるかだ。
先ほど妖刀の元の持ち主(柿崎景家)の時に一度不覚を取ったが
あれとて、まともに立ち向かわれたものではない。逃げた末の奇策だ。
だが、この男は逃げない。
それどころか、真っ向から向かい残撃を全てかわしている。
秀隆「グッ!!ググ・・・・・ググゥッ!!」
藤孝「・・・・・怯むか。この藤孝に撃を全てかわされ、怯むのか?」
その男-83番・細川藤孝-は、静かに、だが美しくそう言い放った。
藤孝「・・・・確かに切れ味は素晴らしい。強度も大した物だ。
だが・・・・・肝心の持ち主が、妖刀の力に振り回されているようだな。
真っ向から策もなく突っ込んでくれば、この藤孝にかわせぬ道理はない」
秀隆「ホザケェェェェェェェッ!!!」
藤孝は挑発的に言い放つと、秀隆はまたも一直線に突っ込んでいった。
無論藤孝が当たる道理はなく、またも妖刀は空を斬る。
藤孝(挑発に乗るか・・・・。
おそらくこの寄り代、憑かれる前は勇猛な将であったのだろう。ならば・・・・・)
妖刀の寄り代の性格により違いがあるのかはわからないが、藤孝はそう考える。
直後、何を考えたか藤孝は路傍の小枝を拾った。
藤孝「うぬなど、この一尺にも満たぬ小枝で役が足りる。来るが良い、猪武者よ」
その藤孝の言葉が終わるが早いか、秀隆は大きな雄叫びを上げ
今までにない速度で藤孝に突っ込んでいった。
直後、2人が交差する。
その後・・・・・・ゆっくりと秀隆は倒れた。
藤孝「向かう、うぬの勢いがあれば、小枝でも大きな力となる。
この藤孝の力を甘く見たが・・・うぬの不覚よ」
藤孝はそう言い残すと、己に支給されたバッグをまた持ち、歩き出した。
だが、わずかに歩を進めた後、藤孝は後に人の気配を感じ、振り返る。
その先には―――。
秀隆「マダタリナイ!!マダタリナイ!!マダマダタリナイッ!!ガアアアアァァァァァッ!!!!」
藤孝「・・・・・これは意外だ。確実に急所を突いたはずだが・・・・。
死なぬまでも、しばらくは立つ事かなわぬはず・・・・」
だがそんな藤孝の疑問を無視し、秀隆はまた向かってくる。
だが、秀隆に先ほどの勢いはまるでなかった。
ゆっくりと、呻きながら、それでも斬ることだけを考えているのかのように。
・・・・いや、もはや思考など無いのかもしれない。
藤孝「死して冥府に堕つるまで止まれぬか・・・・・業深き妖刀よ。
ならば是非にも及ぶまい・・・・」
藤孝はそう言うと、己のバッグから、太刀を取り出し、構えた。
藤孝「抜けば珠散る氷の刃も、気づいた時は最後の雫・・・うぬへの餞よ、妖刀。
香取神道流、細川藤孝・・・・・参る」
死なぬとはいえ失速した秀隆が、藤孝にかなう道理は無かった。
藤孝「・・・・・妖刀まで持ち出すとは、果たしてこの狂気の真意は・・・・?
義輝様や義秋様、光秀はご無事であろうか・・・・」
己の太刀で妖刀を森深くに弾き飛ばした後、藤孝は3-G地点から歩き出した。
この後、天皇の放送により藤孝は義秋、そして光秀の死を知る事になる。
彼が天皇の真意を知ろうと決意したのは、その時であった。
【66番・土橋景鏡 死亡】(武器は不明、死体側に放置)
【36番・河尻秀隆 死亡】
【13番尼子晴久 鎖鎌】
【95番毛利隆元 手裏剣8個】(食料入手、現在地は不明)
【83番・細川藤孝 太刀】(3-G付近)
*妖刀も3-G地点の森の中にあるので
見つけた人間(剣の心得が無い人、妖刀を見なかった人)は拾う可能性があります。
983 :
美学1:05/02/01 23:26:47
「ふうむ、次は此処と此処と、此処の3箇所で配給があるから・・よしここが良いな。1−Eにしよう」
北条綱成は一人呟いた。ここまでは他の武将達と変わらなかったが、綱成には他の者ではない野望のようなモノをもっていた。
「多くの者達に我鍛え抜かれた肉体、(筋肉)を見てもらわねばな・・」
と、本気で思っているのである。
「しかし、天皇もワシの筋肉を見せる為に大勢の観客を集め、この場所を提供してくれたのだ。実に素晴らしい」
綱成は思い切り勘違いしつつも今まで生き残ってきていた。武器はヌンチャク。まるで、彼のために用意された物の如く綱成にはピッタリの物であった。
「食料配布場所には人も集まるであろう・・」
綱成には食料をもらうことはついでであり、第一の目的は筋肉を見てもらうことであった。
暫く歩いていると二人の男をみつけた。33番桂元澄と53番宍戸隆家である。綱成は心を弾ませながら二人を追いかけた。そのスピードはとてつもなく速い。
突然目の前に立ちはだかった綱成に二人は武器を構える余裕もなく、ただ驚いた。さらに輪をかけて驚かされたのは綱成が何故か上服を脱いでいたからである。
「さあ、キミ達!我鍛え抜かれた肉体を見るが良い!さぁ!さぁ!!さぁ!!!」
意味不明なポーズで二人に近寄って来る。耐えかねた桂は禁句を発してしまった。
「キモッ!!!」
その一言は綱成をブチキレさせた。
「貴様・・そーかそーか・・どーやら死にたいようだな!ならば望み通りにしてくれるわ!!」
突然ヌンチャクを出し桂に襲い掛かった。
「あーたたたたたたたたぁー!ほぁたーっ!!!!」
「お前はもう死んでいる・・」
「は、何を言って・・・はぶしゃー!!」
突然桂元澄の頭が変形したかと思うと吹き飛んだ事に宍戸は怯えた。血の惨劇に理解ができない。
もちろん綱成はそれで終わるはずもなく、宍戸へポ−ズをとって何やら訴えている。宍戸も桂の死で学んだのか褒めちぎった。
「す、すばらしい肉体・・・まさに美学・・・・?」
疑問になっていた事も全く気にせず綱成は満面の笑みで近づいた。
「キミとは気が合いそうだ!ワシは決めたぞ!共にいざ行かん!!さらなる美学向上のために!!」
否応なしに腕を引っ張られ、宍戸隆家はただ呆然としていた。
【82番北条綱成・ヌンチャク】
【53番宍戸隆家・ブーメラン】二人これから1−Eへ行く予定。
【33番桂元澄死亡・武器木刀は2−Gに未回収】
>>985 綱成の持ち物に大太刀追加です(忘れてました)
久秀と長慶は5-Hに着いた物の食料補給は受けられなかった。
途中長慶が足の痛みを訴えだしその場に座り込んで休んだ事により生じたタイムロスが二人から食料補給(命綱)を遠ざけたのだ。
「す・・すまぬ、久秀・・・」
元・食料補給地点に着くなり早朝の放送を聞かされた長慶は今にも泣き出しそうな面持ちで久秀に謝罪した。
「・・・殿、あの距離を一回の休憩で終わらせていただきまことにご苦労様で御座る。
どれ・・・疲れたでしょうしここいらで休憩といきましょうかな?何を情けのう顔をしていらっしゃる・・・
一国の主ともあろうお方がその様な顔をしていてはいけませぬな・・・」
久秀は自分の心にある長慶への怒りを納めながら平静を装ってゆっくりと長慶に言い聞かせた。
「(この男の使い道はまだある・・・ここで葬り去っても毒の残量が減るだけで得にもならぬ・・・
ここは耐え時じゃて・・・)」
長慶は久秀の言葉を聞き少しの間感涙を流した。
「久秀・・・儂は・・儂は本当に良き家臣恵まれたっ・・・!」
「殿、嬉しゅうございます・・・」
久秀が長慶の肩を抱きしめる事数分・・・長慶の腹の虫がグウゥっと音を立てた。
「はっはっは!殿も空腹で御座ったか!いや、この久秀も昨日より緊張のしっ放しで
何も口にしておりませんでしてな・・・過去を悔いても致し方ありませぬ。
どれ・・・ここらでちと食事がてら休憩しましょうか。」
久秀はそういうと長慶には有無を言わさずに座り込みリュックから食料と水を取り出し始めた。
「久秀が居るなら安心じゃ・・・儂も食べるぞ」
長慶と久秀はしばしの休息を楽しんだ。
少し休んだ二人は久秀の進言により北の浜辺(4-H)に向かうことにした。
海ならば何か食べ物があるかもしれないという久秀の案は長慶を頷かせるには十分だった。
正午前に着いた長慶は疲れにより浜辺に倒れこんだ。
「殿は少し休んでいて下され。拙者は辺りをすこし調べてまいりまする。」
「た、頼んだぞ・・・・久秀・・・」
久秀は辺りを探索するが食料となりそうなものは見当たらなかった。
「やはり水中を見てみねばならぬか・・・・」
そう呟いたその時、天皇から正午の放送が流れた。
「もう・・・正午なのか・・・・」
放送を聞き終わった長慶は静かに久秀に呟いた。
だが、久秀に返答はなく変わりに笑いが帰ってきただけであった。
「くく・・・ふはははは!!」
「ひ、久秀!?疲労で気でも触れたか!?」
長慶は驚いて飛び起き久秀の下に走ってきた。
「ククク・・・殿、先ほどの放送を聞いては居らなかったのですか・・?」
「き、聞いておったぞ・・・?正午を告げておったではないか・・・・」
「おやおや・・・食料補給地までは聞いておらぬご様子・・・次の食料補給地は
1-E・5-C・そして4-G!!4-Gはここより西に歩いた森の入り口あたり!
苦労をして魚を獲るよりこちらに向かった方が断然早く確実!!殿!急ぎ向かいましょう!!」
そこまで聞くと長慶は興奮して足の痛さも全身の疲労もどこへやら、久秀の進言に大きく頷いた。
「うむ!!急ごうぞ!久秀!!」
二人は再び食料を求めて歩き出した・・・久秀は己はやはり強運の持ち主だと思うと当分の間一人笑いがこぼれた・・・
【90番松永久秀 青酸カリ(小瓶入り)】
【92番三好長慶 弓・矢(10隻)】
4-Gへ向かっています。二人とも食料と水は食べきってしまいありません。
990 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/02 08:57:37
>>11 丸腰でも十分強いよ?
油断するなら剣豪じゃないじゃんw
>>990 雑談は雑談スレで、それからsage進行でおねがいします。
992 :
無名武将@お腹せっぷく:05/02/02 09:07:34
埋め立て
埋めたて
埋め立て
埋めたて
産め立て
埋め建て
1000だったら優勝するのは妖刀・・・・・なんてな。
梅立て
1001 :
1001:
立 新 / ,、r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';,、 ,r';;r" _ノ と 何
て し L_ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,';;/ ) 申 と
ね い //;;/´ `' 、;;;;;;;;,,l;;' /ヽ す 1000
ば ス /.,';/ ヽ;;;;,l;L_ .,,、,--ュ、 ';;;;;;;;;i か を
い レ l |;|┌--‐フ ┌----、、 |;ヾr''‐ヽ, ,、ィ'r-‐''''''‐ヽ ';;;;;;く !! 超
か ッ i |l ~~__´ 、 ``'__''''┘ |;;;;;l rO:、; ´ ィ○ヽ 'i;;;;;厶, え
ん ド l _|. <,,O,> 〉 <,,O,,> |;;;;;| `'''"/ `'''''"´ !;;;;;;;;ヽ た
の を ._ゝ'|. / 、 |; ,' / 、 |;;;;;;;;;;;;;レ、⌒Y⌒ヽ
う 「 | | ( ) .ソ l ,:' _ ヽ .|;;;;;;;//-'ノ
ヽヽ | _,ニ ニ,,,,,_ ', ゞ,' '"'` '" i;;;;;i, `' /
⌒レ'⌒ヽ厂 ̄ `| ,、ィ-‐''__'''‐-`,、 '' .', i、-----.、 `''"i`'''l
人_,、ノL_,iノ! . ', :i゙''''''''''`l' ` _人__人ノ_ヽ ヾ゙゙゙゙ニニ'\ ,' ト、,
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