第3回!三国志バトルロワイアル Part3

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━━━━━説明━━━━━
こちらは三国志世界でバトルロワイアルが開催されたら?というテーマで、
主にsage進行で進められている、全員参加型リレー小説スレッドです。

参加する三国志武将がお互いに殺しあっていき、生存者一名となったときにゲーム終了となります。
2003年1月中に終了するくらいを目指しましょう。

   感想&質問など、何かあったら雑談スレへ →
    @現雑談スレ:三国志バトルロワイアル観戦&雑談スレ4   
    http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1037112709/l50
    @前スレ
    http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1037428197/l50
    @「三国志バトルロワイヤル」シリーズの過去ログ・直リン集@関連HP
    http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

説明は>>2-10のどこかにあります。
たぶん>>2 「アイテムの説明」「首輪の説明」「フィールドの説明」
たぶん>>3 「お願い」
2業務連絡:02/12/18 02:00
━━━━━アイテムの説明━━━━━

※参加者は、【フィールド略地図】【全参加者名簿】【鉛筆】【水とパン1日分】【懐中電灯】
 【腕時計】を基本アイテムとして支給されています。
  基本アイテムのレス末表示は特に必要ありません。
※参加者は不確定要素として、通常は単に【アイテム】と呼ばれる武器アイテムを、
  各自1つづつ支給されています。支給された武器アイテムの制限はありません。
※参加者は、スタート時には普段着以外の、全ての装備を没収されています。

━━━━━【首輪】の説明━━━━━

※参加者は全員、耐ショック・完全防水の、銀色の【首輪】を付けられています。
※【首輪】には主催者用の、生存判定用高性能心電図・位置確認用発信機・爆殺用高性能爆薬が、
   標準装備されています。
※【首輪】は、不正に外ずそうとしたり、禁止エリアに侵入すると爆発し、参加者を死に導きます。
   最後の死亡者放送から100レス超過以内に死亡者が無い場合、全員の首輪が爆発します。
 
 (以上の首輪に関しての情報は、参加者にも公開されています。)

━━━━━フィールドの説明━━━━━

※ フィールドは、下記地図を縦30キロ・横20キロ程度の大きさにした、ミニミニ中国大陸です。
  参考資料 → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
※ フィールド内の禁止エリアは、およそ300レス毎に1州づつ追加されていきます。
※ フィールド内に参加者以外の人間や、アイテム以外の強力な武器装備は存在しません。
※ 参加者には、『死亡者放送』『禁止エリア放送』のみ公開されます。
3業務連絡:02/12/18 02:01
━━━━━お願い━━━━━

※ 一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※ 参加者の死亡があればレス末に、必ず【死亡確認】の表示を行ってください。
※ 又、武器等の所持アイテム、編成変更の表示も、レス末に下記フォーマット、
   もしくはリストの形式に従って行ってください。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    @武将名[健康状態に被害があったときにはその状態]【アイテム】
    ※(状況変更)
   
   例:  @劉備[片腕・風邪]【ボウガン、はさみ、割烹着】
        ※ 割烹着着用中
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ 参加武将は全305人です。新規登場参加者は認めません。
※ 複数にわたる話(名前欄に「○/○」記載)は、3時間以内に最後まで連続で書き込んでください。
※ 本スレは800レス。または450KB になると書き込みを中止して引っ越します。

        ※ 最低限のマナーは守るようお願いします。※

   ★出されたご飯は残さず食べる。
     (新しいお話を書く方は前からのお話を読んで無理のない設定にして下さい)
   ★転んでも泣かない。
     (お気に入りのキャラが思わぬ展開になっても気持を切替えて次に進みましょう)
   ★おいらのギャグには大爆笑する。
     (いろんなネタが出てきても、なるべくおおらかな気持で見てあげましょう)
≪あ行≫17名
伊籍 袁熙 袁術 于禁 王允 王平 応劭 王基、王渾、王戒、王濬、
王子服 王双 王甫 王累 王朗 王氏
≪か行≫58名 
賈逵 賈充、賈[言羽] 華[音欠] [萠リ]越 [萠リ]良、何儀 郭 郭淮 [赤β]昭 楽進 夏侯和
夏侯恵 夏侯尚 夏侯玄 夏侯覇 夏侯楙 何進 何晏 桓階 甘寧 韓玄 韓浩 韓嵩 韓遂 
関羽 関興 関平 毋丘倹 カン〔門敢〕沢 韓忠 管輅 顔良 紀霊 麹義 牛金 牛輔(/牛哺)
姜維 鞏志 喬瑁 許攸 金旋 区星 ケイ道栄 厳輿 厳政 呉懿 黄権 黄蓋 黄祖、
公孫越 公孫[王贊] 孔融 胡車児 胡軫(/胡シン) 兀突骨 呉班 呉蘭
≪さ行≫51名
蔡瑁 左慈 紫虚上人 司馬昭 司馬師 司馬徽 司馬炎、司馬孚、司馬望、司馬朗
沙摩柯 周泰 周倉 周魴 州泰 朱然 朱桓 朱霊 朱儁 祝融 淳于瓊 荀攸 鍾会(鐘会) 
蒋欽 鍾[月缶系] 徐栄 徐商 徐晃 申儀、申耽 秦慶童 甄姚 成廉 成宜 曹操 曹彰 
曹熊 曹泰 曹丕 曹豹 宋忠 臧覇 孫仲 蘇飛 孫観 孫乾 孫権 孫策 孫峻 孫礼
≪た行≫50名
太史慈 帯来洞主 譚雄 朶思王 趙雲 張英 張衛 張[門豈](/張ガイ) 張嶷 張苞 張挙 
張済 張昭 張任 張宝 張翼 張允 張繍、張[合β] 張梁 趙広 趙弘 趙累 貂蝉 陳珪 
陳到 陳登 陳横 陳武 陳泰 陳震 陳式 陳倉
張勳 程[日立] 程遠志 丁儀 程秉 田豊 田章 田豫 董卓 董承 董旻 ケ茂 陶謙 
杜襲 杜預 杜遠 董荼奴
≪は行≫21名
波才 馬休 馬元義 馬遵 馬謖 馬忠 馬良 潘鳳 潘璋 裴元紹 費詩 糜芳 苗沢 武安国 
傅士仁 文欽 文聘 文醜 鮑信 法正 木鹿大王
≪ま行≫3名
孟獲 孟優 迷当大王
≪や行≫7名
楊彪 楊阜 楊儀 楊柏 楊弘 楊松 羊[示古]
≪ら行≫31名
雷銅 李異 李典 陸抗 李厳 李意 李儒 李[イ寉] 呂蒙 呂範 呂公 呂翔 劉焉 
劉勳 劉賢 劉璋 劉曄 劉禅 劉岱 劉度 劉辟 劉封 劉表、劉[王奇]、劉j、凌操 
呂凱 李楽 冷苞 魯粛 盧植


■計:238名死亡
≪北の国から/7名≫&馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)】
  &[广龍]徳【兜、ハルバード】
  &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】&高沛【「自殺の仕方ベスト100」、木の棒】
  &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、木の棒】
  &袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、チャッカマン】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル】
≪ニ本刀/2名≫徐盛[重傷]【ニンジャブレード、短刀、デザートイーグル、ジッポ、鉄鞭】
  &孫堅[右腕被弾]【吹毛剣、煙管、蝦蟇の油、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)、防弾チョッキ】
≪破滅の主従/2名≫呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
≪喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉/3名≫審配【ハリセン(普通の紙)】&高幹【漫才の基本】
  &高昇【ホワイトボードとマジック、手作り木のやり】
≪二銃士/2名≫馬超【手裏剣×12、マシンガン、七星剣、防弾チョッキ、食料】
  &陳羣【銃、キャリコ110、ダウジングロッド、毒吹き矢、鉄槍】
≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
≪深い闇/2名≫魏延【Cz75、画鋲、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】&
  袁紹【携帯電話、H&K USP、麻痺毒吹き矢】
≪君主と軍師/2名≫劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】

――――――――――――――〔8・23名〕
≪死者へと送る/2名≫曹性【銀の弓(銀の矢13・木の矢18)、ヴァイオリン】
  &審栄(記憶喪失)【放火魔セット、木の盾(厚さ15センチ。かなり丈夫だが動きがおそくなる)、

  銀の槍、指揮棒】  
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &小喬【S&W M59オート、CDウォークマン+アルバム「DEEP RIVER」】
  &張飛【槍、蛇矛】
≪孫家血筋を求めて/2名≫
  韓当【ディフェンダー(剣)、折畳式自転車】&顧雍【ラージシールド、血のり付き手作り木の鎧】
≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[重傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
≪江東からの使者/3名≫
  諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、投擲用ナイフ複数】
  &周瑜【クレイモア、毒薬の小ビン、ソードオフ・ショットガン、(デリンジャー)】
  &程普【肉切り包丁、黒星(中国製トカレフ)、ワースレイヤー(剣)、ガントレット】
≪五人の優しい中国人/5名≫ 凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀】&虞翻【簡易救急セット、酒、鍋、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
≪小喬を探して/2名≫
  大喬[軽傷、歩行遅]【日本刀(脇差)】&関索【青龍偃月刀】 

――――――――――――――〔8・24名〕〔計:16・47名〕
@袁譚【千枚通し、直刀、ニューナンブ、飛刀×3、銀の槍、鉄兜】
@許[ネ`者]【ナイフ】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】 
@黄忠【弓、矢×30、鉄剣】
@吾彦【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、 裁縫セット(反物・鋏・針・糸)
  トマホーク×4】
@諸葛亮【自在警棒】 
@諸葛誕【鍬】
@荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
@[广龍]統(ホウ統)【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ】

―――――――――――――――
☆パーティの部 16パーティ・47名生存確認  
☆ピンユニットの部・11名が生存確認。
合計58名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫18名(+1)
☆郭図
≪か行≫60名(+2)
☆華雄 ☆菅亥
≪さ行≫52名(+1)
☆曹休 
≪た行≫52名(+2)
☆陳蘭 ☆ケ芝
≪は行≫22名(+1)
☆糜竺
≪ま行≫3名(+0)
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫31名(+0)

―――――――――――――――
■今回の死者:7名  ■計:245名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州
  ※ 次の禁止エリアは雍州、青州、并州、禁止エリアは100レス後(>>65)に発動します。
「…というわけで、私は関将軍が死んでいくのをただ何もせずに見ていただけでした。
 あの時ほど、自分の力のなさを思い知ったことはありません。張将軍、本当に申し訳ない。」
向朗は、関羽が殺された時に自分が何もできず、見ていることしかできなかったことを張飛に半泣きで告白していた。
ただし、ニ喬に行動を制限されていたことは言わなかった。

それまで張飛は黙って向朗の話を聞いていたが、彼の話が終わると、
「それはしょうがねえよ。お前のせいじゃない。雲長の兄貴は戦場で戦って死んだんだ。」
とふっきれたように返事をした。
『雲長の兄貴がやられる程の敵だ。こいつがどうこうしようとしても命を落とすだけだっただろうしな。』

そんな時に、遠くから「さいたまー。」と聞こえたりしたが、向朗と張飛はそれどころじゃなかったし、
そんな2人の雰囲気を察して少し遠くの岩陰に隠れ、一人音楽を聴いていた小喬には耳にすら入らなかったのである。

≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &小喬【S&W M59オート、CDウォークマン+アルバム「DEEP RIVER」】
  &張飛【槍、蛇矛】
一通り武器の分配を終えてから、沮授は思い出したように言った。
「坊ちゃん。私たちには重くて使えなかったあれも、役に立つかもしれません!」
そこで沮授は馬騰達をお墓の前に連れて行った。そこには武器が刺さっていた。
[广龍]徳が軽々と狼牙棒を持ち上げると、袁尚は感心したように[广龍]徳を見ていた。
その他の武器は罠に使用した。扉を開くとトラバサミに引っかかり、なおかつ
上から武器が降ってくる、といった具合に。(フライパンは高沛がもらった)
そのあと司馬懿と沮授は話し合っていた。
司馬懿「孔明のことだ、最後の『先主と後主』とは劉備と劉禅のことであろう。
    あの数字は・・・蜀陣営の人数か?いや、そんなはずは無い・・・。
    そして、女性・・・?」
沮授「このゲームの女性とは・・・的はしぼられてきそうですが・・・。
   あと、あの『さいたま』というのは、どこか日輪を掲げて
   祈っている民衆に見えなくも無いですか?」
他のみんなは「正シク祀レバ幸魂トナリ」の部分の意味はわからないが、
一応お墓にお祈りをしている。
・・・まだ、銃声はしていない・・・。


≪北の国から/7名≫&馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)、チャッカマン】
  &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
  &高沛【「自殺の仕方ベスト100」、フライパン、木の棒】
  &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
  &袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、木の棒】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル】

※トラバサミ×6、大斧、ツルハシ(かなり消耗)は罠として設置中

12さいたま最終戦(1/2):02/12/19 01:38
韓当と顧雍がさいたま弾の爆心地に辿り着いたとき、
彼の地では≪喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉≫の三名が
トリオ結成後の最初で最後のコントを繰り広げていた。

審配「いやあ、ここが洛陽かあ・・・。それにしては人が少ないようですけど」
高幹「ごろごろしてるのは死体ばかり。まるでお墓だよ・・・ウウッ(泣)」
高昇「これがホントの『ラ・供養』・・・なんちゃって。」
審配「どこのお仏蘭西人だ貴様――っ!」(ハリセンツッコミ)
高幹「喧嘩を止めないと、僕、『泣くよう』・・・ウウッ(泣)」

駄洒落ともコントともつかぬ代物を必死に続ける三人組。
ほんの数時間前「次に会うときは武道館で」と約束した彼らとの再会は、あまりにも悲しいものだった。
熱狂する聴衆の代わりに、機関銃で頭を撃ち抜かれた死体だけが物言わぬ観客。
スポットライトの代わりに、さいたま弾の明滅する光が彼らを照らす照明。
満員の武道館でライブを開くという彼らの夢は、決して叶わないのだ。

(もう、いいんだ)
力の限り喜び、泣き、叫ぶ三人に、韓当は心の中で語りかける。
彼らの夢は決して叶わない。我らの夢も決して叶わない。
――皆、ここから先に行くことはできないのだから。

あの厳格な顧雍が、彼らのギャグに手を叩き爆笑している。
笑いながら、涙を流している。
韓当の頬にも、知らぬ間に滂沱の涙が流れていた。
13さいたま最終戦(2/2):02/12/19 01:47
審配「実はこのハリセン、三本千円のバーゲン品なんですよ。」
高幹「それは『徳用』」
審配「だからこ〜んな風に心置きなく相方をどつける訳で」(高幹をビシバシ叩く)
高幹「いて、いてっ・・・それは『悪用』だって。」
審配「こうしていっつも叩かれるのが」
高幹「『僕よう』・・・なんちゃって。」
高昇「それじゃ『濮陽』だろうが――っ!」(手作り木のやりツッコミ)
審配&高幹「槍で突っ込むなーっ! ていうか、お前はボケ役だろうがーっ!」

韓当は大声で笑いながら、彼らの方に歩いて行く。
(笑い声に嗚咽が混じっているように聞こえるのは、きっと気のせいだろう。)
剣を振りかぶっても、三人は気にする様子も無くコントを続ける。
(もう、いいんだよ)

――笑顔で宙を舞う三つの首は、まるで「さいたま」のようだった。


背後から聞こえていた拍手の音が不意に途絶えた。
振り返った韓当が見たのは、血を吹き上げながら倒れる顧雍と、その背後に立つ隻眼の影。
(これで、ようやく・・・)
その先は、銃撃に掻き消された。

【審配、高幹、高昇、韓当、顧雍:死亡確認】
※チーム≪喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉≫及び
≪孫家血筋を求めて≫消滅

≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[重傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
141/2:02/12/19 03:56
銃声!!!!
≪魏将軍団≫が放った銃声が新野に轟く。
城に篭る≪北の国から≫は超厳戒態勢を敷き、さらなる索敵強化に勤めることにした。
この広大な城郭すべてはカバーできないため、小さく分散して敵を発見、のち殲滅という方針をとることにしていた。
方々に散る面々。
お互いが確認できる位置で見張りあうため、万が一の場合も対処できるようにした。
その万が一の際には、誰かの命がない、という事なんだとは誰も口にしなかった。

また闇が降りてくる。
空に輝く「さいたま」の光。
右の方には遠くに高沛。左の方には馬岱が見える。
やけに長く滞空している。
そんなことを沮授が考えていると、右方向にいたはずの高沛の姿が消えていた。
(!!!!)
緊張が走った。
バカな。罠の反応がなかった。
152/2:02/12/19 03:56
高沛が空気を求めて眼下でもがいている。
「罠を張る前に侵入してたら意味ないんだよ」
壁下の窪みであるここは、どこからも見えない死角だ。
肺をやられ声すらあげられず、呼吸できずにもがく高沛を一瞬哀れみ、
そして躊躇なく鍬で耕した。

【高沛:死亡確認】※「自殺の仕方ベスト100」、フライパン、木の棒は放置

@諸葛誕【鍬】
※闇に潜伏

≪北の国から/6名≫&馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)、チャッカマン】
  &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
  &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
  &袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、木の棒】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル】
※状況を把握できず
16いんたーみっしょん:02/12/19 19:01
簡易的な夕食を済ませた後、周瑜はなにやらこそこそと作業をしていた。

諸葛瑾「何をされてるのですか?」
周瑜 「諸葛瑾殿でしたか。程普殿は今どちらへ?」
諸葛瑾「すぐそこで休んでおられます」
周瑜 「わかりました。
    おっと、何をやっているか、でしたね。
    先ほど食事の準備中にザックからこんなものを見つけまして。
    どうやら毒薬と一緒に入っていたもののようです」
諸葛瑾「これは…ラベルですか。
    ほほう…、こんなものまで入っていたとは。
    主催者もなかなか面白いものを考えますねえ…」

程普 「お二人ともこんな所に居られたのですか。
    そろそろ移動をしたほうがよいかと思うのじゃが」
周瑜 「日が沈みきる前に移動したほうが良さそうですね。
    参りましょう。」

周瑜は毒薬のビンにラベルをそっと貼り付け、程普の元へ向かうのであった。
そのラベルには『解毒剤』とだけ書かれていた。


≪江東からの使者/3名≫
  諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、投擲用ナイフ複数】
  &周瑜【クレイモア、解毒剤の小ビン(中身は毒薬)、ソードオフ・ショットガン、(デリンジャー)】
  &程普【肉切り包丁、黒星(中国製トカレフ)、ワースレイヤー(剣)、ガントレット】
17反抗者:02/12/19 23:49
ホウ統は魏将軍団の殺戮を北から眺めていた。
「あーあ、あっちにもこっちにも殺され志願者だらけかい」
さいたま弾の影響が薄かったせいもあって、彼は正気を保っていた。
「しかし主催者側もあんなもん使わすとはえげつないねぇ。虫酸が走るよ、まったく」
彼は正直な所、自分が最後の一人になれるとは思ってもいない。

「なら…せめてあの莫迦宦官どもに一泡ふかせてやろうかね」
主催者に反抗することを決意した、かつて鬼才と呼ばれた大物が動きだした。

@[广龍]統(ホウ統)【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ】
※北上しながら、信用のおける、正気で知力のある人間を探しています。

今回は軍師クラスの生存率高いっすね…
(油断した。俺ともあろう者が・・・)
内心舌打ちをしながら、孫堅は一路南へと進む。
馬超の襲撃が全くの予想外だった訳ではない。
あの男の性格を考えれば、復讐を誓うというのは充分ありそうな話だった。
予想外だったのは、あの「さいたま」と、突如背後から現れたもう一人の敵だ。
薄暮のもとではっきりとは見えなかったが、文官らしき風体の人物。
照明弾による目くらましと伏兵を組み合わせた作戦も、
或いは奴が馬超に入れ知恵したのかもしれない。

右腕の銃創は弾が貫通していたこともあり、それほど重傷ではなかった。
傷口に蝦蟇の油を塗りこみ、あり合う布で止血をすれば、
多少不自由とはいえ銃を扱うには問題が無いようになった。
(問題はこいつか。)
足を引きずりながらついて来る徐盛の方を、孫堅はちらりと振り返る。
腹部からの出血が止まらず、青白い顔でよろよろと歩く彼は
もはや倒れるのも時間の問題という状態だ。

元々徐盛を仲間にしたのは、「生きた盾」として使えると判断したからだった。
だが、今となっては盾というよりもむしろ足枷と化している。
『使えない道具は敵の手に渡る前に破棄せよ』
亡き華雄との取り決めを、孫堅は速やかに実行した。


【徐盛 死亡確認】
※チーム≪ニ本刀≫消滅。孫堅はピンユニット化。

@孫堅【吹毛剣、煙管、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)、防弾チョッキ、デザートイーグル、ジッポ】
※ニンジャブレード、短刀、鉄鞭は破壊
曹性らはさらに南へ進む。
そこにはつい今しがた≪魏将軍団≫に殺められた
審配、高幹、高昇、韓当、顧雍の5人の死体が転がっていた。
すでに≪魏将軍団≫の姿はなく、曹性らはやはり手厚く葬ることにした。
レクイエムを奏で、死を悼む。
しかしそのレクイエムは最後まで奏でられることはなかった。
曹性が突然倒れ込むとその額にはナイフが突き刺さっていた。
審栄が振りかえるとそこには巨体の男が立っており、力任せに吹っ飛ばされた。
記憶が弾ける。
自らの過去を走馬灯のように思いだし、そして我が身の立場を思い知る。
あとは首を締められ事切れるだけだった。

【曹性、審栄:死亡確認】
※≪死者へと送る≫消滅→ヴァイオリンと放火魔セット、木の盾、指揮棒は放置

@許[ネ`者]【ナイフ、銀の弓(銀の矢13・木の矢18)、銀の槍】
「さいたま」の光がきらめくなか、唐突に2人は出会ってしまった。
この邂逅が不幸しか生まないはずなのに。
南へ移動する3人と、北へ移動する3人。
小喬と周瑜―――
もう戻れない。
もう逃げられない。
笑顔で近づく周瑜達。
しかし、小喬は悲しい顔でそれを見つめるしかなかった。

その様子を見つめる影ひとつ。
彼はその美しい仮面の下の悪魔を見た男。
吾彦は決意していた・・・

≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &小喬【S&W M59オート、CDウォークマン+アルバム「DEEP RIVER」】
  &張飛【槍、蛇矛】
vs
≪江東からの使者/3名≫
  諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、投擲用ナイフ複数】
  &周瑜【クレイモア、解毒剤の小ビン(中身は毒薬)、ソードオフ・ショットガン、(デリンジャー)】
  &程普【肉切り包丁、黒星(中国製トカレフ)、ワースレイヤー(剣)、ガントレット】

@吾彦【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、 裁縫セット(反物・鋏・針・糸)、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
※すでに≪江東からの使者≫と戦闘済なので正体を知ってます
22虞翻先生、悩む。:02/12/20 18:35
「はあ、、、どうするかねぇ。」
とりあえず、さいたま催眠にかかった3人を例のダーツで眠らし、虞翻は悩んでいた。
彼は簡擁と協力し、その辺にあった民家に睡眠中の3人を運び込んだのだ。

「なあ、虞翻。あれはいったいなんなんだ?」
「わからんが、、、催眠効果があるのは確かだな。おそらく、発射地点に人をおびき寄せるものらしい。」
「じゃあ、そこで、、、。」
「殺し合いになるだろうな。」
しばらくの間、無言が続く。

「やめさせなければ、、、。」簡擁が立ち上がった。
「まちな、今行っても、的になるだけだ。やめとけ。」
「・・・殺し合いをみすみす見逃すってのか?」
「俺は今、方法を考えてるんだ。さいたまが催眠である以上、破る方法はある。さっきのお前みたいにな。」

虞翻の秘策とは・・・?

≪五人の優しい中国人≫ 凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】

雷薄&張紹&凌統は睡眠中。
虞翻はさいたま効果を破る方法を考えています。
23長坂の夜1/5:02/12/21 00:05
荊州中南部に夜の帳が訪れると共に、小雨が降り始めた。

「ようやく……逃げ切ったかな…」
実は小喬達も道中の近くにいたのに、全力で走っていた関索は気付かなかったのだが。
「さ、大喬、もう降りても大丈夫だ…ぜ?」
そう言った関索だが、自分の腕の中で自分を見つめる大喬とぴったり目が合ってしまう。
………………
「あ……、うん。ありがとう、関索さん」
しばしの沈黙の後、赤面した大喬がようやく地面に降り立った。
そこでようやく安心したのか、きゅうっ、と二人の腹が鳴る。
「とりあえず、そこの空き屋敷にでも入ろう。雨露をしのげるし、食糧もあるはずだろうし」
同時に腹が鳴ったことをひとしきり笑った後、二人は屋敷の中に入っていった。
屋敷の側には、「長坂橋」と記された橋がある。

無人の屋敷の中にあった食糧と、お茶を飲み食いしながら、二人は話し込んでいた。
「小喬と会ったら、どうするつもりなんだい?」
「分からない。でも頼れる人で血の繋がった人はもう妹しかいないの。義父は…生前会ったことがないし…」
孫堅の返り血を浴びた姿を思い出したのか、大喬の整った顔が一瞬歪む。
「正直言うと…伯符さまも…頼れる気がしなかったのです」
「どうして?だって彼は君の…」
関索は、聞いてはいけないようなこと聞いてしまっていたか、と少し後悔した。

既に時刻は夜中近くなっていた。
大喬は滔々と語りだす。
あの戦乱の時代を生きた頃。自分が丁度このくらいの年の時、落城で混乱する城内に入ってきた孫策と周瑜。かなり強引な結婚。彼を愛そうとした事。
ほとんど彼の心の内も解らなかった。そのうちに、わずか数年で独り取り残された事。それなりに幸せな妹を見ながら、孤独に過ごした日々。寂しさ。
そしてこの世界。戦場をおもしろ半分で歩くうち、狂気と血を見たこと。かつて愛そうとした人が、楽しみながら人を殺すさま。そして自分たちを庇って死んだであろう甘寧。
襲われそうになって、必死で脱出したこと。
話すうちに、大喬は泣いていた。ずっと張りつめていた緊張が、緩んだのかも知れない。

24長坂の夜2/5:02/12/21 00:07
話し終わると堰が切れるように泣いてしまった大喬をそっと抱き寄せて労りながら、関索も今までの事を話した。
曹操に会ったこと。生き延びようと心に決めたこと。大切な知り合い達(むろん関羽ら)を助けられなかったこと。その他色々と話すうちに、関索はつぶやいた。
「辛かった…君も辛かったよな…こんな狂った世界で。だから…俺は…」
大喬の涙を拭ってやり、目が合うとはっきりと言った。これが関索の精一杯の今の気持ちだったのだが。
「俺の命続く限り、君を守る!」
涙目でうん、うん、と頷く大喬を抱き寄せる。そしてどちらからともなく口づけをする。
顔を離した時、関索は自分のほほが燃えているような気がした。


「俺が入り口で見張りをしているから、毛布を敷いて休んでてくれ」
「うん、でも関索さんも疲れてるんだから、無理しないでよ?疲れたら私も替わるし」
ああ、任せといてくれ、と言って得物を取ると、関索は見張りに出ていく。何か通じ合うものが二人の中に芽生えたようで、関索は少し照れくさかった。

「嫌あぁぁっ!!!!」
一刻ほど経ったろうか。疲れてうとうとしかけていた関索は大喬の悲鳴ではっと目覚めた。武器もそこらに置き捨てて、屋敷の寝室に駆けていく。
そこには、何かを怖れるように震える大喬の姿があった。
「大喬!大丈夫か?」
干禁に襲われたときの事を夢に見たのか、顔色も良くない。
「関索さん!怖かった、怖かったよぉ…」
やはりか。と思う。体が18,9歳とか、でも心は…などと言う問題ではない。安心させるためにも、さっきのようにぎゅっと抱きしめてやる。
「大丈夫だ。俺は…俺はここにいる…俺は…」
「……うん……」
しばらくそうしていた。大喬も少しは落ち着く。だがこんな時だというのに、関索は自分の男の体が内から高ぶっているのに気付いてしまった。
情けない、気付かれたくなかった。だが。そんな関索の様子に気付いたのか、
「関索さん……私、あなたとなら……何も怖くないよ…だから…」
大喬は、目を見つめながら、はっきりと言った。自分のその言葉の意味も、解っている。
それを聞いて、関索はゆっくりと大喬を抱いて床の上に横になり、やがて結ばれていく…。

長坂の雨は止み、さいたま弾よりはおとなしく光る月が顔を出していた。 
25長坂の夜3/5:02/12/21 00:07
屋敷内で焚いた火も、ほとんど残り火だけになっていた。

「済まない……こんなつもりじゃなかった。俺は…最低な男だ」
そっと大喬から体を離して背を向け、関索は自嘲気味に言った。
だが、その体をそっと大喬の両腕が包む。
「いいの……それに、私もあなたがこうしてくれることが怖くなかったし、それに…拒まなかったよ?私はあなたの事を…」
大喬の目が、はっきりとその意志を伝える。
「大喬……ありがとう。こんな後でいうのもなんだけど、やっぱりもう一度言うよ。俺は、君を守る。絶対に…」
「うん…信じるよ…」
そう言うと、二人は寄り添いながら、深い眠りに落ちた。


一方、わずかに明かりが灯る屋敷を見つけた二人の男。
「くくくく。やっと追いついたな。なあ袁紹?」
魏延だ。袁紹もいる。
「殺す…殺す、殺す!」
つかの間の幸せに包まれた二人は、まだ追いつかれた事を知らない。

≪小喬を探して/2名≫
  大喬[軽傷、歩行遅]【日本刀(脇差)】&関索【青龍偃月刀】 
≪深い闇/2名≫魏延【Cz75、画鋲、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】&
  袁紹【携帯電話、H&K USP、麻痺毒吹き矢】
暗闇を追跡していた。
お互い駆け引きのつもりか、付かず離れずといったところだ。
どちらかが疲れたらそこでエンドだ。
例え追っているとはいえ、逆に見張られているようで油断はできない。
(これではどちらが追い詰めているのかわからない)
馬超は高ぶる気持ちだけではやられると重々承知していた。
相手は歴戦のツワモノだ。

奴がチラリとこちらを振り返る。
そろそろ長沙といったところだろうか?
実は2人とも知らなかったが、ここ長沙こそ、孫堅が太守に任命され自勢力を旗揚げした土地。
土地勘もあり、ホームといえた。
振り向き様に身を伏せ、スナイパーライフルを射ってきた。
こちらも慌てて身を隠……せない!
こちらが一番不利な位置どりを狙ってたのだ。
すぐさま駆けた馬超はなんとか逃げられたが、
身を伏せてしまった陳羣が取り残された。
キャリコ110を掃射するも、すでに残弾わずかだったらしく、すぐに弾ギレとなる。
助けにいきたいが、こちらも狙い撃ちだ。
なんとかマシンガンで対処するも、やはりこちらも残数が心もとない。
それは向こうも同じはず。

≪二銃士/2名≫馬超【手裏剣×12、マシンガン[残弾わずか]、七星剣、防弾チョッキ、食料】
  &陳羣[怪我]【銃[残弾わずか]、キャリコ110[弾切れ]、ダウジングロッド、毒吹き矢、鉄槍】
vs
@孫堅【吹毛剣、煙管、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)[残弾わずか]、防弾チョッキ、デザートイーグル、ジッポ】
 一瞬の静寂、そして、銃声。

 敵には徐盛もいた。
 何処に隠れているのかは分からないが、必ず奴はこちらを狙ってくる。
 今は孫堅しかいないが、何処かに隠れているはず───
 突然この有利な地形を捨てるように駆け出した孫堅を追うのを馬超が躊躇し
たのはその思いだった。
 また銃声、連続で撃ってきた。
 訳がわからない、なぜこんな事をするのか、弾丸は残り少ないはずだ───

 その答えが唐突に分かった。
 その後響いた二発の銃声。
 それを最後に銃声は止んだのだ。

 ───弾丸が少なかったのか───

 孫堅は大きく孤を描くように、また森に駆け込んでいく。
 その行動もまたその考えに拍車をかけた。
 連戦だったはずだ。弾丸の確認などできようはずも無い。

 「追うぞ───!」
 馬超は駆け出した、また陳羣もそれに続いていく────

 三人が駆け去った森の入り口に、L96A1の残骸が落ちていた。
 巨木の横を通り過ぎざまに叩き付けたのだろう。

 それは二人が知るはずも無い孫堅の決まりごと───
28終着2/6:02/12/21 02:07
 追う者の心理には慢心が生まれる。
 特に相手は二人、同じ人数にまで討ち減らし、一人は重症のはず。
 徐盛は見ていないが、何処かで脱落したのかもしれない───

 それで、慢心が生まれないはずもなかった。
 自然と、馬超の、それにあわせて陳羣の足が速まる。
 ひょっとしたら、彼らもまたさいたま弾に毒されていたのかもしれない。

 どれくらい追いつづけただろうか。
 見失ったか、そう考え始めた馬超の目に微かな、ほんの微かな月明かりが影
を投げた。
 人の影、既に逃げ切ったと思ったのか、木に背を預けるように座っている。
 あれは、徐盛────
 自分自身逃げられたのか、と思い始めていた馬超は、その想像を疑おうとも
せず、信じ込んだ。
 孫堅は怪我をした徐盛を助ける為に我々を引きずりまわしたのだ───と。
 そしてそれが無駄に終わったのだと。
 追いついてきた陳羣に手で示し、ゆっくりと散開する。
 まだ、二人だ。それでも、逃げ切ったと安心しているなら────
 それが、命取りになった。

 馬超の判断は正確だったといっていい。
 しかし、一つだけ誤っていた事があるとしたら、華雄という存在が孫堅に与
えていたその影響を考えなかった事だろう────
 即ち、徐盛は既に死んでおり、孫堅は手負いの、半身を失った獣であるとい
う事実、それを読みきれなかったという事────
29終着 3/6:02/12/21 02:10
 馬超が走り出た。
 雄叫びを上げながら、マシンガンの引き金を引く。
 弾丸を受けた徐盛がまるで人形のように倒れていく────
「う………」
 違和感に気が付いた時、くぐもったうめきが馬超の耳に届く。
 もはや聞きなれた陳羣の声───
「馬超ど…………!」
 それきり、静寂。
 慢心が恐怖に変わった。
 徐盛は、死んでいた。馬超が殺すまでも無く、これ以上ないほどに死んでい
た。これができたのは一人だけ、そう、孫堅────
 背後の茂みが風で鳴る。
 それに馬超は振り向く。
 何もない、ここは長沙付近。孫堅の領域であるという事が嫌でも認識させら
れる。
 徐盛を殺し、この場に引きずり込む。それだけの事を孫堅はして見せた。
 つまり、追いかけていたのではなく追いかけさせられていたのか────

 また、背後の草が鳴る。
 振り向きざまに、マシンガンを撃った。手ごたえは、あった。
「出て来い卑怯者めが!」
 叫びすら闇に飲まれる。
 また左手の草が鳴る、また撃ちこんだ。
「隠れてなければ何も出来ないのか────!」
「まるで怯える子犬だな、馬超………」
 応えは、何処か寂しげで、何処か怒りを含んでいた────
30終着 4/6:02/12/21 02:11
「お前は何人殺した?」
「何を………」
「武器を集めるために殺す、それはまったく正しい………」
 言葉がどこから流れてくるのか分からなかった。
 後ろからだと思い、マシンガンを撃つ。手ごたえに反して声は止まない。
「そうして殺して、殺して、仲間が倒されれば涙を流して復讐を誓う、貴様は
もう飼いならされた獣に過ぎぬか」
「黙れ!」
 撃った、気配のする方に向かって撃ちつづけた。
 声は、止まない。
「くだらんな」
「貴様は違うのか、華雄を殺されて復讐したいと思って、こうしているのがろ
う───!」
 弾が、尽きた。続けて手裏剣をあらん限りの力を込めて投げ続ける。
「華雄を殺されたことの怒りはあるな────華雄は、私が殺すはずだったの
だから────」
 不意の言葉に、息を呑んだ。
 本気だと分かったからだ、身体が、震える。
「何を────」
「貴様のように自らのあり方を変える、変えつづける。くだらん武士ではない
という事だ────」
 変えてきた、確かに変えてきた。
 冷苞と出会うまではこんな事をしようとは思わなかった───
「貴様は、武士として生きる意思はない。己の中の獣を飼い馴らしてきた、そ
して今お前は、弱く、儚くなった。いや、子犬か。獣ではない────」
「黙れ────!」
 気が付けば、もう手裏剣すらない────
31終着 5/6:02/12/21 02:12
「奴との死力を尽くした戦いを、したかった。それがこの遊戯のどんな部分よ
りも魅力的だった────」
 独白、そう、それは孫堅の独白だった。
「奴もまた誰よりも俺を殺したかった、戦いたかった。この俺もそうだったよ
うに───」
 そして、それがゆっくりと馬超を蝕んでいく。
「貴様は何も感じなかったか、そういう高揚を、感じなかったか。」
 感じなかったとは言えない、しかしそう言えば孫堅を認めるようで、馬超は
唇を噛み締めた。
 なぜここにいるのかはわからない、それでもかつて結果の出なかった勝負に
は、そして結果を出したいという気持ちには関係のない事なのだから───
「だま……れ………」
 頷けば孫堅や、華雄と同じになるような気がして────
「仇などと、下らん題目に縋る貴様など、とるにも足らぬ────」
「下らんだと、貴様───」
 馬超の一瞬の激昂、それは孫堅の次の一言でたちまち打ち消された。
「先がない、何より………貴様は最後に生き残るために奴を殺さなくて安心し
ただろう────それを、その罪悪感を誤魔化すために、仇に拘る………獣は
そういうものではない───」
 まったくそう思わなかったわけではない、その言葉はまるで馬超の心の奥底
を激しく抉った。
 そう、ついさっき、俺は、陳羣の。
 陳羣の、呻きを、聞いた時に。
 何処かで安堵しなかっただろうか、俺が殺さないで済むという事実に───
 どさりと、音がした。
 馬超の背後、陳羣が立っていた。立たされていた。
 馬超のマシンガンによって、手裏剣によって、痛めつけられ、骸と化したそ
の身体を晒していた。その背後に、孫堅───
「生憎だったな。」
「う、うわああああああああああああああ!!!!!!」
 その言葉に、地面に突っ伏し、馬超は慟哭した。
32終着 5/6:02/12/21 02:14
 紫煙を吐いた。
 周囲にはかつて武器だったものが、既に動かなくなった三人の遺体が転がっ
ている。
 慟哭を続ける馬超は心の臓を突いた。鉄もを切ると言われる吹毛剣には防弾
チョッキを貫くことなど造作もなかった。
 とるに足らない、そう思っていたが、腰に差していた七星剣が、何故か許せ
なかった。
「不思議と、これで終わりという気がしないな、俺は。」
 不意に、呟いた。

 ───何がだ?───

 もう、そう応えを返す者はいない。
「何故かは分からんが、また、会うような気がする。今回が二度目の邂逅だ。
三度目がな。あるような気がする」
 また、紫煙を吐いた。
「何故かはわからんが───」
 孫堅は歩き出した。何処かに行こうとは思わない、ただ、歩く。
 腰には七星剣と吹毛剣、煙管のみを手に孫堅は進んでいく。
 防弾チョッキすら捨てた。何もいらなかった。ただ剣と煙があればいい。
 暗い空に、月が見えた。
 月明かり、それを見上げて孫堅は目を閉じた。


@孫堅【吹毛剣、七星剣、煙管、ジッポ】

【馬超、陳羣:死亡確認】
≪二銃士/2名≫消滅
他のアイテムはすべて破壊しました。
33終着、そして……:02/12/21 02:57
――その瞬間、荊州北部を闇と沈黙が覆い尽くした。

太陽が沈んだ後も妖しい輝きでフィールドを照らし続けていた「さいたま弾」は、突如消滅した。
脳天に突き刺さるような「さいたまさいたまさいたま〜!」という甲高い笑い声もぱたりと止んだ。
いきなり暗闇の中に投げ出された人々は、皆呆然と天を仰ぐ。
だが、催眠効果のある光は消え失せても、ひとたび目覚めた憎悪と狂気は容易に拭い去れない。
一瞬の静寂の後、再び銃声と絶叫が荒野に響き渡る――

その時点で生存していた五十名足らずのうち、何人が理解していただろうか。
「さいたま弾」の本当の持主が死亡した為に、呪縛が解けたという真相を。
名だたる軍師や医師、そして導師にさえ手に余った事態の収拾を、孫堅は一振りの剣のみで成し遂げたのだ。
……彼自身はそれと知らぬ間に。


※さいたまフィールド消滅。
341/2:02/12/21 03:17
(闇が私を隠してくれる)
諸葛誕はするりと城壁のすきまへと移動していく。
高沛の死で≪北の国から≫は恐慌状態と言えた。
どこに敵がいるかわからない。
外も地獄、中も地獄。
懸命に沮授が立てなおしをはかろうとしているが、そでに皆が皆、個人戦に突入している。
(結局は自分がかわいいのさ)
すぐ目の前に次の得物がいる。
あとは鍬を持ち上げて振り下ろせばいい。

その時、月が闇を照らし出した。
目の前の得物……馬騰が振りかえり槍を振り貫く。
諸葛誕は鍬を振り上げた姿で腹を貫かれていた。
血が喉を逆流してくる。
(ここまでか……)
周囲に≪北の国から≫の6名が集まってくる。
(貴様らに最期の最期、奇策を贈ろう)
諸葛誕は溢れる血を吐きながら、呪詛を吐く。
「き、貴様……裏切ったな……」
≪北の国から≫に動揺が走る。もう一言だ。
「ま、まだだ。お前らを闇から狙っている……ぞ……」
(さあ、踊れ。疑惑と恐怖を味わうがいい!)
352/2:02/12/21 03:18
【諸葛誕:死亡確認】

※≪北の国から≫疑心暗鬼の末解散→ピンユニット化
※袁尚と沮授だけはチーム

@馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)、チャッカマン】
※疑われとりあえず城を脱出

@广龍]徳【兜、狼牙棒】
※同じく城を脱出

@馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
※馬騰を追いました。

@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
※北へ脱出

≪坊ちゃん/2名≫
  袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、木の棒】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル、鍬】
※篭城
36孫尚香ちゃん:02/12/21 04:47
―――零陵
風光明媚な土地柄だが、今は暗闇が覆い隠している。
そこのとある家屋に3人の人間が静かに朝を待っていた。
見張りは陸遜。孫尚香と張角は寝ているはずだった。
陸遜が水墨画のような月に照らされる桂林の景色を眺めていると、
すぐ後ろに張角が立っていた。おもむろに北の空を眺める。
「邪気が消えた……」
何かがあったらしいのだが、常人である陸遜にわかるはずもなかった。
ふと張角の後ろに寝ていたはずの孫尚香が起きてくる。
眠気眼をこすりながら、やはり空を見てつぶやく。
「父ちゃんが近くにいるような気がする……」
やはり子供だ。
陸遜は励ます意味もこめて「きっと会えますよ」と声をかけた。
しかし、孫尚香ちゃんからは意外な答えが返ってきた。
「なんか、会っちゃいけないような気がする……」
月を眺める彼女の瞳は悲しみで溢れていた。
彼女にとってはまさにこの年齢の頃、父親と死に別れているのだ。

その頃、孫尚香の父親である孫堅は長沙でしばしの休息をとりつつ、同じ月を眺めていた。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
黄忠は魏延と袁紹のあとをついていったのだが、彼も大喬と関索を発見していた。
『むう、あれは関索か…。となりにおる女性は誰だろうか?』
そして魏延と袁紹を見て、何やら不穏の動きを感じ取る。
『もしや、やつらは関索達を……。』

≪小喬を探して/2名≫
  大喬[軽傷、歩行遅]【日本刀(脇差)】&関索【青龍偃月刀】 

≪深い闇/2名≫魏延【Cz75、画鋲、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】&
  袁紹【携帯電話、H&K USP、麻痺毒吹き矢】

@黄忠【弓、矢×30、鉄剣】
※大喬と関索を発見、深い闇の2名のこれからすることを何となく察知。
南陽郡隆中――激戦の地からほど遠くない場所に位置するその草庵も、
さいたまフィールドの消滅と共に暗黒に包まれた。

簡素な寝台に横たわったまま、庵の主は夜空を見上げる。
奇声を発する光が消えた後には、ただ満月だけがぽつんと輝いていた。
その皓々たる面のうえを、次々と横切る黒い影。
(術者が倒されたところで、一度解かれた封印は戻らない。・・・厄災は続くだろう。)
微かな笑みを浮かべたまま、彼は静かに目を閉じる。
深夜の静けさの中、草庵の周囲には一段と濃い闇がわだかまっていた。

@諸葛亮【自在警棒】 
一度は絶望の淵に呑まれつつあった≪魏将軍団≫の目に、再び光が宿っている。
夏侯惇と夏侯淵は銃を、典韋は双戟を構え、隙の無い臨戦態勢を取っている。
大刀を杖代わりにしてようやく歩いていた満寵でさえ、今はボウガンを手に力強く大地を踏みしめている。
それは、どこか蝋燭が消える前の最後の輝きにも似ていた。

主を、未来を、全てを失った彼らに残された、ただ一つの目的。
戦うこと――馬を馳せ、槍を振り回し、戦場に己の生きた証を刻むこと。
槍は銃に代わっても、それだけが彼らにとって唯一不変の真実だった。

異様なまでの高揚感は、さいたま催眠によってもたらされたものだったかもしれない。
だが、催眠が解けた後も誰一人として撤退を言い出す者はいなかった。
――そして今、彼らの前に至高の敵が姿を現す――


≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
VS
≪破滅の主従/2名≫呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】

@馬騰【槍、片手鍋、炭(すっかり冷めた)、チャッカマン】
※接近中

@馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
※馬騰を追跡中。
40長坂の夜4/6:02/12/21 18:30
(殺す…殺す、殺す!!)
袁紹が放った強烈な殺気に、関索と大喬の二人は飛び起きるようにして目覚めた。
「追いつかれたか!?」
「関索さん、逃げましょう!」
だがあれだけ色々な移動や行動をしたつけなのか、沸き上がる疲労感で思ったより体が動かない。
(くそっ、警戒を怠っていたか!!)
自業自得とはいえ、関索は悔しさを隠せない。
急いで衣服を着て、装備を整えて裏口から逃げ出した。その瞬間に袁紹が屋敷に突入する。
「殺す…殺スコロスコロス!!!!」

再び大喬を抱えて夜道を走り出す関索。しかし彼の体力は前日からすでに限界だった。徐々に追う袁紹との距離が縮まる。
「あは亜ハあアハアハハハハははハはは!!!」袁紹は狂ったようにUSPを乱射する。
「関索さん、降ろして!私も一緒に戦うわ!」
「ばか、相手は銃を持ってるんだ!あの森に隠れるまでは逃げよう!」
前方の長坂橋を渡ったところに森が見える。だが。
橋を渡ったところで袁紹の放った弾が、大喬の右足に当たった。かすった程度だが、ぱあっ、と飛び散る鮮血が関索の顔面にもかかる。
関索の中で封印していた戦闘本能が、キレた。
「大喬!そこに隠れてろ!!俺は奴を倒す!!」
「駄目ぇっ!!行っちゃだめ!!関索さん!!」
大喬の悲鳴を背中に感じながら、関索は走り始めた。

見える。袁紹の動き、指先、その一挙一動が手に取るようにわかる。銃口を避けるのも造作ない。
(そうだ…俺は…俺は武神関羽の子…そして彼女を守るんだ…)
関索はあっという間に無傷で敵との距離を詰めた。そして弾切れで銃をカチカチ言わせる袁紹の頭上に、青龍偃月刀を振り上げる。
41長坂の夜5/6:02/12/21 18:30
とどめだ。袁紹に青龍偃月刀を振り下ろす。だがその瞬間、関索の背中を2、3発、熱い塊が突き抜けた。
「がっ、な…誰だ…?」
なんとか勢いで狂った袁紹を両断したが、突き抜けるような激痛にがっくりと膝をつき、血を吐いて倒れる。
「甘いぜ、関索。くくく…俺様が居るのに気付かなかったのか?所詮はこわっぱだなあ、ええ?」
「ぎ、魏延!!!くそっ!大喬を離せ!!」血を吐きながら渾身の力で叫ぶ関索。
大喬は魏延の足で地面に押さえつけられている。
「大喬と言うのか…なかなかの女だな。ふん、まあいいだろう。貴様はもうじき死ぬ。こいつと最後の会話でもするんだな、ギャアッハッハ!」
あざ笑いながら魏延は足を離した。だが、その瞬間を大喬は見逃さなかった。
「よくも関索さんを!覚悟しなさい!」
魏延の右肩に大喬の脇差がざっくりと刺さる。逃げ出した大喬は魏延の方を見ずに朱に染まった関索の体にすがりついた。

「関索さぁん!しっかりしてよ!」
だが素人目にももう助かる望みは薄い事が解ってしまう。ただ大喬はぽろぽろと涙を落とすだけだった。
「悪い…君との約束、守れ…ないかも。こうなったら大喬だけでも逃げてくれ…妹の所へ」
その時、どぶっ、という嫌な音を立てて魏延の投げたナイフが大喬の右背に深く刺さる。だが、関索に気付かれないよう、大喬は激痛に耐え、そのまま話し続ける。
「もう…いいのよ。せめてあなたと…ずっとこのまま…」
「大喬…済まない。くそ…なんか寒くなってきやがっ…た…」
大喬も大量の血を流し倒れ込む、だがそれでも二人は体を寄せ合ったまま離れない。


「くそっ、あの女!油断した!」
袁紹の遺体や装備に目もくれず、魏延は北に逃げ去った。もしこんな所を襲われたら危険だ。それにやつらにはもう致命傷を与えたわけだし…。
後には、瀕死の関索と大喬、そして追いついた黄忠が残った。
42長坂の夜6/6:02/12/21 18:54
だんだん関索の目の前が暗くなってくる。
(ああ、俺は死ぬんだな)
そんな関索を、自分も瀕死ながらしっかりと抱きしめる大喬。

「ああ…大喬…君と会えて…良かった」
「うん、もう…離れない…よ…関索さん…ありが…と…う」
「だ…い…喬……あ……い…」
もう関索の声は聞こえない。やがて大喬もゆっくりと動かなくなる。

黄忠が見たのは、死んでいるとは思えないほど安らかな顔で息絶えている、二人の寄り添う姿だった。
「なんと…なんということじゃ…関索」
死を見慣れてきた黄忠でも、こんな安らかな死に様を見るのは初めてだった。
血まみれの二人の体を長坂の流れで清めてやり、手厚く埋葬する。
「おぬしらの仇…この黄漢升が必ず…」
青龍偃月刀を持ち、新たな気持ちで黄忠は出発した。

墓標に、と立てた鉄剣の側で、二羽の白い鳥がつがいのように戯れている。
やがて、その鳥は朝焼けの空に飛んでいった。

【袁紹、関索、大喬死亡確認】
<深い闇>消滅。魏延ピンユニットに。
@魏延(重傷)【Cz75、画鋲、日本刀(脇差)、お手製棍棒、凧糸】

@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
その他のアイテムは放置。
43懺悔 1/2:02/12/22 00:08
「さいたまさいたまさいたま〜。さいた・・・さ、ま・・・・・・いた・・・・・・」
満天を圧するその響きもやがて途切れ途切れになり、小さくなり、消えてゆく。
残照の照り返しもそれに釣られたように去り、フィールドに幾度目かの夜が訪れていた。
降るような星空の元、張燕は森の中のとある樹上にあって布を裂いた紐を足首に結んでいた。
「漸く動き始めたんやな。人中の呂布ともあろうお方がえらいのんびりしたもんや。
…それとも陳宮はんに引きずられたかいな。文官はヤワやからな」
梢を透かして見る。よく見えないがその視線の先には何かが動く気配が確かにあった。

陳宮がその張燕の声を聞いたら怒り狂っただろう。”わしがそんなに惰弱と思うとるんかい!!”と。
実際の彼の心中は実に静かな物だった。
”奉先、よく辛抱してくれた”
自分でも意外なほど穏やかな心持でそう考える。
実際あのさいたまの叫びを最初に聞いた時は心の底から戦闘的になった。近くには手頃と思われる得物
がゴロゴロしていたし、自分が健常であればすぐにも走り出したであろう。
―――呂布は動かなかった。
彼も影響を受けていないわけではなかった。歯軋りの音が陳宮の耳まで届いたくらいだ。だがその音と
踵の疼きが逆に頭の中に冷風を送った様だった。
「気に入らなかったからだ」
襄陽から離れた集落、とある家に着いた時尋ねた陳宮に呂布はそう答えた。
「あれは、禍々しいにおいがした」
それだけ言ってさっさと横になる。休める時に休むつもりなのだろう。それを見て陳宮は自分の求めて
いた物を家の中から探し出していた。無論外の気配には気を配りながら、である。
清潔そうな布を細長く裂き、足首を固定しない様に踵を固める。幸い傷は薄皮が張っており、布で保持
すれば痛みは少ない。
次に見つけ出した木靴に詰め物をしながら、横になった呂布の背を眺める。
44懺悔 2/2:02/12/22 00:10
”すまなかった。お主にはいくら詫びても足りぬなあ”
この世界に来てからの呂布は、正に魚が水を得たようであった。考えてみればこの世界は彼にもっとも
あっているのかもしれない。思惑も無く、利権も無く、物欲も、悲嘆も無い。一個の自身だけが頼りの
それでも己の力量に絶対の自信があればこそ。
本質は質朴な戦士の器でしかなかった呂布にはむしろうってつけかも知れない。
では元々の世界はどうであったろう?
確かに当代一の武将、英雄として遇された。だけど、それは彼になんらの救いももたらせはしなかった。
董卓を始めとして呂布を求めた者はその力のみを欲し人格に一顧だも与えず、逆に富貴や色欲を持って
縛り付け染め上げた。後に独立した後でも彼は常に自らと回りに付き従う者達の”欲”に振り回された。
”わしも同じだ。結局は曹操への意趣返しにお主を煽ったに過ぎないのだろう…”
だから破滅した。だが、二度と同じ轍は踏まない。やり直すのだ。今度こそ。
仕上げた木靴を履き、床を蹴り上げた時、陳宮にその音が聴こえてきた。

複数の銃声。窓辺に寄って森の方を見ればノズルフラッシュが思ったより近くに見えた。
すぐ横に呂布が近づく。流石に早い。
「…奴らが、いる」
誰を指すのかは聞かなくても判る。が、何故そう判断したのか目線で尋ねる。
「なんとなくだ」
そういう割には確信した顔だ。
窓から離れて装備を手に取った呂布に、陳宮は改まって向き合う。
「大変長らくお待たせいたしましたな」
清々しさまで湛えた表情に笑みを浮かべた。
「では、勝てるいくさをしに参りましょうか」

>>39

※状態変化※
≪破滅の主従/2名≫呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
※とりあえず陳宮は一人で歩けます。走る事は無理かも。
45黄漢升が行く:02/12/22 00:26
「本当に・・・あれで良かったのかの?」
黄忠は魏延が逃げる場面をちょうど見ていた。射ようと思えば矢を撃てたかもしれない。
だが、互いに致命傷を負いながらも寄り添う二人を見て、黄忠の動きが固まってしまった。

「戦場でも・・・愛情が生まれるというやつか。」
幸福感さえたたえて死んでいく二人を、ただただ見ていた。いや、立ち入れなかったのか。
それだけに魏延の仲間を囮にする作戦、戦いぶりに異常な残虐性を感じた。
「文長め・・・ま、冷静さも失っておったがの」
とりあえず魏延を追おうと決意して、黄忠は使えそうな道具を持って歩き出す。
背を向けた関索、大喬の二人の墓からは、二羽の白い鳥が飛び立っていった。

@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
※魏延を追って北へ向かう。
461/2:02/12/22 00:36
≪坊ちゃん≫が篭城している城から数十メートルの場所で、ようやく馬岱は
馬騰に追いつくことができた。二人とも息があがっている。だが、馬騰は
走ることを止めない。馬岱は走りながら言った。
馬岱「叔父上、待ってください。今叔父上に必要なのは逃げることじゃなくて
   ちゃんとみんなに説明することでしょう?」
そう言うと、馬騰は止まった。その顔は、馬岱が今まで見たこともないほど
きょとんとした顔だった。馬岱は思わず呆気にとられた。
馬騰「普段しっかりしているお前からは考えられないことを言うなぁ。
   あの場では、どう考えてもこれが最善だろ?それに、お前にも目配せしたろ?
   付いてこいって。だから付いてきたんじゃないのか?」
え?と馬岱は思った。そんな事をされたとは思っていなかった。
馬騰「沮授って奴は、どうやら相当な堅物だと思うな。だって、最初に殺されたのは
   高沛だぞ。まあ浅く考えれば俺はグルじゃない。深く考えても、俺は
   狙われた側だぞ。仮に諸葛誕と手を結んでいたとしたら、向こうから
   裏切っている訳で、それでおしまいなわけだろ?しかも、
   最期の諸葛誕の顔を見てないのか?あの、いかにも策略が成功したような男の
   死に方を?あれを見ていない限り、沮授はまだまだだね。
   ただでさえ協力しないと生きていけないってーのに・・・。」
472/2:02/12/22 00:37
突然今までと雰囲気が打って変わってペラペラと話し出す馬騰に、馬岱は
あっけにとられ続けていた。「さて、そろそろ来るかな・・・」と馬騰があたりを
見渡していると、[广龍]徳も、そして司馬懿も、それぞれやってきた。
馬騰「さて、マララーの分もがんがるか。」
[广龍]徳「さっきあっちのほうに凄い殺気がしたぞ。向こうへ行こうぜゴルァ。」
今までの目つきに戻った馬騰は、高沛の遺体のある城のほうへと手を合わせると、
再び住処を探すのであった。

〜馬岱、心の日記〜
・・・わけがわからなくなってきました。
まあ叔父上の言ってる事が本当だとして、どうして司馬懿さんまでが・・・


※チーム結成
≪蒙古の血/4人≫
馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)、チャッカマン】
 &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
 &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
※民家を探してます ≪魏将軍団≫等からは遠ざかってます
48偽りし者1/5:02/12/22 00:45
−小喬−
(あたしが悲しくなったのは、こうなるとわかっていたから…?)
小喬の衣服は、彼女のものではない血で紅く染まっていた。

時間は少し遡る。

あたしは公瑾様と会うことができた。
でも、どうしてだろう。
胸が苦しかった。何故か悲しくなった。
公瑾様の笑顔に笑って返すことができなかった。


「おお、小喬。よくここまで生き残っていたね。私はとても嬉しいよ。」
公瑾様はそう笑いながら近づいてきたわ。
後ろにいるのは、諸葛瑾様と程普様のようだった。
二人もにこやかだった。
「そちらは張飛殿と向朗殿か。これまで小喬を守ってくださって感謝する。」
「いやぁ、俺は、行きがかり上でね。感謝されるほどのことはしてねぇ。」
「え、えぇ。しかし大喬様とは、はぐれてしまいました。申し訳ありません。」

公瑾様はあたしの側によるとギュッと抱きしめたの。
でも、あたしの胸の苦しみは治まらなかった。

「公瑾様、向朗さんたちに何もしないでね。」
「あぁ、もちろんだとも。」
あたしは公瑾様がどんな顔をして答えたか、抱かれていて見えなかった。
見えてたらこの後に起こることを止められたのかな?
49偽りし者2/5:02/12/22 00:47
−吾彦−
その様子を俺は後ろから見ていた。
名簿を見れば残っている女性は、すべて呉に縁のあるものばかりだ。
「このまま合流するだけかもしれん。」
そう、俺は何も起こらないことを願った。
俺には攻撃を加えたが、周瑜殿も身内の女性ならば…
「問題は女性の後ろの二人だな。」
彼らも呉将なら良い。まだ名簿には呉将が何人か残っている。
それならば、合流するだけで終わるだろう。
だが、違ったら…………?

俺がそう思ったとき。
周瑜殿が女性を抱きしめた。
「小喬様か。」
名簿にあった、周瑜殿の妻の名を思い出す。
抱きしめたまま、周瑜殿が後ろの二人(張飛、向朗)と言葉を交わす。
ほとんど聞こえないが、その様子からは何か問題があるようには見えなかった。
「問題なさそうだな。」

会話が終わった。
二人は周瑜殿に背を向けて去ろうとしている。
小喬様はまだ周瑜殿の胸に抱かれたままだ。
「合流はせず…か。」
そう思ったときだった。
周瑜様の後ろにいた、諸葛瑾殿ともう一人(程普)が銃口を彼らに向けたのは―
50偽りし者3/5:02/12/22 00:49
−張飛−
「気を付けろ!」
誰かの叫ぶ声が聞こえた。
俺と向朗はそれに驚いて振り向く。
そこには俺たちに向いている二つの銃口。
そして、憎々しげに後ろを振り向いている周瑜らの横顔だった。
二つの銃口が彼らの視線の先(吾彦)へと向きを変える。
いくつもの発砲音が響く。

「張飛殿!加勢しましょう!」
「お、おう… だけどどっちに…?」
「我々に向けられていた銃口を見たでしょう!周瑜殿は我々を殺そうとしたのです!」
「な、なにぃぃ! 許せねぇ!!」
俺は蛇矛を構えると周瑜へと飛びかかった。


−周瑜−
(小僧がっ!)
最大の失敗だった。あのとき吾彦を殺しておけば良かったのだ。
吾彦と諸葛瑾らの銃撃戦が始まるのを見て、再び前を見る。
張飛が向かってくる―

「張飛、向朗、動くなっ!こいつを殺すぞ!」
私は小喬の首筋へ、クレイモアをあて叫んだ。
(私の知謀なぞ、所詮この程度のものだったのか…)
こんな滑稽な様はあるまい。
自分の妻を敵将に対して人質にしてるのだから。
「公瑾様…」
小喬が声にならない声を出すが、もはややり直しはきかなかった。
51偽りし者4/5:02/12/22 00:50
吾彦と諸葛瑾らの戦闘は続く。
が、周瑜は振り向くことはできない。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」
程普の悲鳴。
「うぉぉぉぉぉ!」
「くそがぁぁぁっ!!」
諸葛瑾と吾彦の怒号。
しばらくそれが続くと銃声は止んだ。

「どうなった!?」
周瑜の問いに答えたのは諸葛瑾だけだった。
「仕留めました。ですが、程普殿が…」
程普は、地に伏せていた。
頭部を撃ち抜かれ、最早息はない。
そして、吾彦もまた血だまりの中に伏せっていた。
動く様子はなかった。

「さて… 張飛殿、向朗殿、武器を地に置いて頂きましょうか。」
「おい、小喬を人質に取って俺らが言うことを聞くとでも?
思わず立ち止っちまったが、構わず戦闘再開してもいいんだぜ?」
「ち、張飛殿!」
「……向朗 仕方ねぇ… 武器は置くよ…」
「心がお優しいんですね。いや、甘いと言った方がよろしいか。さ、諸葛瑾殿。」
「はっ!」
諸葛瑾は、武器を置いた張飛と向朗へ銃口を向けた。

パァァァァァン!

銃声が響いた。
52偽りし者5/5:02/12/22 00:54
「くはっ…」
その銃声の後、倒れたのは周瑜だった。
そこには周瑜の返り血で真っ赤に染まった小喬が銃を構えて立っていた。
周瑜を撃った弾丸は、確かにその手の銃から放たれた―


「駄目だよ… 公瑾様…」
小喬は呟く…
(あたしが悲しくなったのはこうなるとわかっていたから…?)
そして、小喬は自らの首へ、夫を撃った銃を構えた――


【程普、周瑜死亡確認】

≪胡姫の正体とは?/2名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】


≪江東からの使者/3名≫消滅 諸葛瑾ピンユニットに。

@諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、投擲用ナイフ複数】

@吾彦[重体]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、 裁縫セット(反物・鋏・針・糸)、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
地に伏せって動きませんがまだ息はあるようです。

@小喬【S&W M59オート、CDウォークマン+アルバム「DEEP RIVER」】
※自殺寸前です。
銃声と同時に鮮やかな血の華が宙を舞う。
その場に崩れ落ちた彼女は、周瑜の遺体へと弱々しく手を伸ばし――
自分を殺そうとした夫の頭を抱き締めたまま、小喬は息絶えた。

「か、彼女は……大丈、夫、か…?」
背後から息も絶え絶えな声が聞こえる。
振り返ると、血だまりの中から吾彦が必死に顔だけを上げていた。
「ああ、大丈夫だ、大丈夫だとも!」
小喬の亡骸の前に立ちはだかり、張飛は下手な嘘をつく。
危険を冒してまで警告を発してくれた彼に、無情な現実を伝えることはできなかった。
安心したように、吾彦は再び地面へと倒れ込む。

「まだ息があります!」
吾彦の脈を確かめた向朗が叫ぶ。
吾彦自身の荷物の中にあった反物と糸で、取り合えず出血している箇所を縛り上げたが、
医療器具も医薬の心得も持たない二人には、それ以上の処置は不可能だった。
(くそう…あの時、虞翻達と別れなければ…)
後悔に歯噛みしながら、張飛は瀕死の吾彦を背負う。
助けられるかは分からない。
だがこの男を見捨てたなら、生涯自分は兄者達に…そして自分自身にも顔向けができないだろう。

【小喬:死亡確認】

≪胡姫の正体とは?/2名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】&吾彦[瀕死]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
※医者を捜します。

@諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー(残弾少)、投擲用ナイフ複数】
※騒ぎに紛れて行方をくらましました。
5453:02/12/22 01:46
※ピンユニット吾彦回収によりパーティー1名増員。以下のように訂正します。
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】&吾彦[瀕死]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
≪坊ちゃん/2名≫
  袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、木の棒】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル、鍬】
≪蒙古の血/4人≫
  馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)、チャッカマン】
  &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】
  &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】

――――――――――――――〔5・13名〕
≪胡姫の正体とは?/3名≫
  向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛】&吾彦[瀕死]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、
  ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
≪魏将軍団/4名≫
  夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[重傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

――――――――――――――〔4・15名〕〔9・28名〕
@袁譚【千枚通し、直刀、ニューナンブ、飛刀×3、銀の槍、鉄兜】
@許[ネ`者]【ナイフ、銀の弓(銀の矢13・木の矢18)、銀の槍】
@魏延(重傷)【Cz75、画鋲、日本刀(脇差)、お手製棍棒、凧糸】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】 
@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
@諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー(残弾少)、投擲用ナイフ複数】
@諸葛亮【自在警棒】
@荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
@孫堅【吹毛剣、七星剣、煙管、ジッポ】
@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
@[广龍]統(ホウ統)【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ】

―――――――――――――――
☆パーティの部 9パーティ・28名生存確認  
☆ピンユニットの部・12名が生存確認。
合計40名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫18名(+1)
☆袁紹 
≪か行≫68名(+7)
郭図 華雄 菅亥 ☆韓当 ☆関索 ☆顧雍 ☆高幹 ☆高昇 ☆高沛 ☆大喬
≪さ行≫59名(+7)
☆周瑜 ☆小喬 ☆審配 ☆審栄 ☆諸葛誕 ☆徐盛 ☆曹性 曹休 
≪た行≫54名(+2)
陳蘭 ☆陳羣 ☆程普 ケ芝
≪は行≫23名(+1)
☆馬超 糜竺
≪ま行≫3名(+0)
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫31名(+0)


―――――――――――――――
■今回の死者:18名  ■計:263名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州
  ※ 次の禁止エリアは雍州、青州、并州、禁止エリアは>>65に発動します。
諸葛瑾は小喬と出会った瞬間から嫌な予感はしていた。

仮にこのまま合流などされていたら周瑜が情に流されでもしてしまうのではないかと考えていた。
こちらはもともと実利だけで動いていた同盟だ。
そんな事態になってしまえば真っ先に狙われるのは私以外にありえない。

そう考えると吾彦の出現はラッキーに思えてきた。
結果としては邪魔になる周瑜を倒してくれたのだ、と。

(これだけは忘れるわけにはいきませんね…
 !!。銃か。これは使えますね…)

銃器類はすでに回収されていたと思っていたがそのまま残っていたことに気づき、
思わず不敵な笑みをこぼす諸葛瑾。ちょうど弾が尽きかけていたのだが、天運は私にあるらしい。
諸葛瑾は寄り添っている2人の死体のそばまで歩み、毒の小瓶と拳銃&その弾丸を回収した。
ついでに残った銃に仕掛けを施すと張飛たちとは離れるように歩き出した。

@諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、S&W M59オート、解毒剤の小ビン(中身は毒薬)、投擲用ナイフ複数】
※アイテム回収して離脱
※黒星とソードオフは細工をして放置(暴発します)。デリンジャーには気づかず
「というわけで、張飛君。呼んだか?」
「うわっ!・・・虞翻?」
いきなり諸葛瑾の行った方向の反対から虞翻先生ご一行が現れた。
「ちょ、ちょうどいい、怪我人が!」
「わかってる。近くに小屋があるから運べ。揺らさずにな。」

「なんでこんなところに虞翻がいるんだ?」
張飛の疑問はもっともだ。
「さいたまが終わった後、先生は『徐庶が心配だ。後を追おう。』といって近くの小屋から出たんです。そうしたら。」
「俺達が居た、ってわけか。」
案外世間は狭いものである。

「おーい、輸血するからO型の奴、血を抜かせてくれ!」
新事実、吾彦の血液型はO型だった。


≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】&吾彦[治療中]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】

≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】

現在2グループは小屋で吾彦を治療中。
凌統&張飛は外を見張っています。
61導き1/2:02/12/22 10:32
放送ちょっと前のこと──

医者を探していた向朗だが、しばらくすると、
「医者はこっちだよ、向朗さん。」
と少女の声がした。声のした方向を見てみると、2人の少女が向朗に手招きをしている。
「張将軍、あれ?」
と声をかけたが、張飛は怪訝そうな顔をするばかり。
(どうやら、張将軍には見えてないのか。なら。)
「とりあえず、私についてきてください。」
向朗は2人の少女のあとを追いかけた。何故だか、それが罠だとか、そういうことは考えなかった。
前を行く2人はとても仲がよいようで、手をつないで笑いながら、ある方向へ走っていく。

しばらく走ると・・・、前に5人の人物の姿が見えた。
張飛は驚いていう。
「あれは・・・、医者たちじゃねえか。向朗、よくわかったな。よっしゃ、こいつを治して貰おう。」
「え、ええ。」
張飛は吾彦を抱え、5人のもとへ走っていった。
62導き2/2:02/12/22 10:32
5人の姿が見えると少女2人は立ち止まる。そしてその姿はだんだんと透明になっていく。
「はい、到着。そこの人はこれで大丈夫だと思います。」
「向朗さん、いままでありがと。」
向朗はなんとなく2人は誰であるか、わかっていた。
「で、でも私はあなたたちを守れなかった。」
「いえ、この戦いのさなか、ここまで生き残れたのは向朗さんの荊州の知識があったからです。」
「そうだよー。ご飯とかも作ってくれたしね。」
向朗は涙が止まらなかった。
「最後に・・・、会えたんですね。」
「うん。・・・そろそろ時間です。本当にありがとうございました。」
「じゃあね。バイバイ。」
その言葉を最後に2人の姿は虚空へと消えた。

向朗が大喬の死を放送で知ったのはそれから間もなくのことだった。

≪胡姫の正体とは?/3名≫
  向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛】&吾彦[瀕死]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、
  ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】

≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
※吾彦の治療開始。
63郭嘉奉孝の事件簿(1/6):02/12/22 23:31
袁紹を捜しながら一晩中南下を続けていた曹仁達。
夜が明けるころ長沙へと辿り着いた彼らが目にしたのは、激闘の跡地に転がる三つの死体だった。
「こりゃ、ひでえな…」
槍で腹を突かれ、剣で喉を切り裂かれ、マシンガンで穴だらけにされ、ご丁寧にもその上から何本もの手裏剣が突き刺さっている。
まるでもう一度起き上がってくることを恐れるように、執拗な攻撃を受けた徐盛の死体を前にして、流石の曹仁も胸が悪くなるのを感じた。
「これもあの光の影響だろうか…」と呟く張遼に、曹仁は相槌を打つ。
「だろうな。『さいたま』を聞いたとたんに頭がイかれて、三人で殺し合いの挙句に全滅か…
張角殿の助言通り、耳を塞いでいて正解だったってことか」

「…それは、どうかな」
曹仁と張遼の会話を黙って聞いていた郭嘉がおもむろに口を開く。
振り返った曹仁に「もっとよく観察してみたまえ、ワトソン君」と気取った様子で死体を指差す。
(『わとそん』って誰だよ、一体…)
心中毒づきながら、曹仁はもう一度三つの死体に目を向ける。
仔細に検分すると、ようやく彼にも郭嘉の言わんとすることが分かってきた。
――明らかに一つだけ様子の違う死体があるのだ。

徐盛と陳羣はどちらも全身に銃弾及び手裏剣を受けているが、馬超は心臓を剣で一突きにされて息絶えている。
つまり…
曹仁が口を開こうとした瞬間、張遼に機先を制された。
「馬超を殺害した人物と、残り二名を殺した人物は別であると?」
「その通り」
張遼の言葉に、郭嘉は満足気に頷く。
近くにあった切り株に座り、両手の指を目の前で組み合わせてから、更に台詞を続けた。
「そして、徐盛や陳羣が馬超ほどの武将を一撃で倒せるはずが無い……つまりはこういうことだ。
はじめに馬超が二人を殺し、武器を漁っているか何かで油断したところを『第四の男』に襲われた。
そいつは馬超を倒し、アイテムを回収してから、他の人間の手に渡らぬよう不要な武器を全て始末した。
……そう考えれば、ここに転がっている武器が全て破壊されていることも説明がつく」

曹仁があわてて周囲を見渡すと、確かに郭嘉の言うとおり、銃剣の類は皆使用不可能なまでに破壊されていた。
(これが軍師って奴か…)
郭嘉の観察力と洞察力の鋭さに、改めて彼は舌を巻く。
64郭嘉奉孝の事件簿(2/6):02/12/22 23:42
「だ、だとすると、こんな所でべらべら喋ってちゃまずいんじゃないのか?
どこか近くにその『第四の男』とやらが潜んでいるかもしれないんだろう?」
「それは無い」
曹仁の問いを、郭嘉は間髪入れずに否定した。
身を屈めて切り株の側に落ちていた吸殻を拾い上げる。それは、朝露に濡れてすっかり冷え切っていた。
「死後硬直等からみて、戦闘は四、五時間前に行われたと思われる。
アイテムを破壊し、仕事の後の一服まで楽しむほど冷静な犯人が、わざわざ現場近くをうろついている訳がないだろう?
今頃は新たな獲物を求めて、とっくに移動しているはずさ」

馬超ほどの剛の者を一太刀で倒す武勇と、戦闘後の冷静かつ的確な処理。
残り少なくなった生存者の中でも、『第四の男』は屈指の難敵となるだろう。
……口には出さなかったが、三人は皆同じことを考えていた。

「とはいえ闇の中の戦闘なら、犯人にも見落としがあるかもしれない」
吸殻を指で弾くと、郭嘉は立ち上がった。
「見たところ武器も多いようだ。まだ使えるものがあるか捜してみようか」


曹仁と張遼、そして郭嘉は三手に分かれて周囲の捜索を開始した。
銃身の曲げられたマシンガンに、ねじ切られた槍……戦闘の役に立ちそうなものはほとんど残っていない。
草むらの中に落ちていた毒吹き矢の矢だけが唯一の収穫だった。
「やっぱりろくな物が残っていないな」
諦めた曹仁が声を掛けると、郭嘉は「もう一つあるだろう」と足元を指した。
(うげ…っ)
そこにはかっと目を見開いた徐盛の死体が転がっている。
その胸に、腹に、深々と突き刺さっている手裏剣――
「ま、まさか、これを……」
「銃弾の残り数が少ない今、飛び道具は貴重品だ。こんなものでも何かの役には立つだろう」
郭嘉はさっさと陳羣の死体から手裏剣を抜き取っている。
(マジかよ…)
げっそりした顔で、曹仁も徐盛の脇に屈みこんだ。
65郭嘉奉孝の事件簿(3/6):02/12/22 23:53
陳羣の死体に刺さった手裏剣を、郭嘉は手際よく回収していく。
生前は郭嘉の素行を一々上に言いふらすいけ好かない男だったが、喉を手裏剣で縫い付けられては二度と告げ口もできないだろう。
そんなことを考えながら、陳羣の硬直した腕から手裏剣を抜き取っていたとき、ふと彼の手首に巻かれた布に目が留まった。
元は白かったらしき布は、固まった血でどす黒く変色している。
その辛うじて残った白い箇所に文字らしきものを認めた郭嘉は、死体の手首から布を解き、朝日に透かしてみた。


「郭嘉殿!?」
「何やってんだよ!?」
いきなり立ち上がったかと思うと、陳羣の死体を力一杯蹴飛ばした郭嘉に、張遼と曹仁が慌てて駆け寄る。
「こいつだったんだよ……さいたま騒動の真犯人は」
吐き捨てるような言葉と共に、郭嘉は二人の目の前に血塗れの布を突き出した。
そこには、細かい文字でぎっしりと以下のような文章が綴られていた――

『馬超殿へ
この手紙を貴殿が目にするとき、私は既に死んでいることでしょう。
全てを説明すると約束しながら、私には真実を打ち明ける勇気がありませんでした。
だから、せめて最期に知っていることを全て書き残していこうと思います。

あの「さいたま弾」は私に支給されたアイテムでした。
最初に試射した弾が巻き起こした騒動を恐れた私は、「さいたま弾」を捨てて逃げ出したのです。
貴殿と出会ったとき、私は「グラウンド・ゼロ」の責任を取って死ぬつもりでした。
しかし、貴殿が敵討ちに力を貸して欲しいと声を掛けてくれたから、私はもう一度立ち上がることができました。

おそらく今度の「さいたま弾」の爆発により、更なる混乱が巻き起こるでしょう。
それでも私は自分の意志により、この弾に火をつけます。
これだけが彼らを倒す唯一の可能性だから。
復讐が成就した後には、いかなる罰をも受ける覚悟はできています。
「『さいたま〜』は消えたけど、まだ荊州北部に人は多いだろうから、
 どうせ行くなら南部にでも行こうか。」
そんな安易な考えのもと、≪蒙古の血≫は南を目指す。
さっきからずっと歩いてきた。一度も休むことなく。ただ歩いていれば、
高沛の死の悲しみがまぎれると思って・・・。
皆同じ考えだったのだろう。あの、かつて我らの軍師の北伐を幾度となく
阻んできた司馬懿ですら、高沛の死に悲しんでくれていた。
ずっと、何も言わず、私たちの後をついてきてくれた。
あれからずっと、歩き続けてきた・・・。

しばらくすると、血の匂いがした。慎重に、匂いのほうへと歩いた。
決して理由はなかった。ただ、曲がるとなんだか高沛に怒られる様な気がした。
しばらく進んだ。そこには3人の死体があった。そのうち一人の顔は、
皆がもっともよく知っている顔だった。そう、まるで虎のごとき形相で
目の前をにらみつけて倒れている、馬超であった。
皆が唖然とした。会えはしなかったが、もっとも心配し、頼みにしていた、
その馬超が、そこに倒れていた。
・・・皆が悲しんだ。あの、元を正せばまったくの敵であった司馬懿ですら、
悲しみの色をあらわにしていた。周りに散乱した武器、死体の傷から、
激しい戦いが行われていたことが見て取れる。
「・・・先に行こうか・・・。」
馬騰がそういった。そのあと、簡単な埋葬を済ませて、一行は南へと行く。
馬超が使ったと思われる壊れたマシンガンと、その弾を持って・・・。



≪蒙古の血/4人≫
馬騰【槍、片手鍋、炭(冷え切った)、チャッカマン、銃弾】
 &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン】
 &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
※民家を探してます 
67郭嘉奉孝の事件簿(4/6):02/12/23 00:07
そして、もう一つ貴殿に伝えなければならないことがあります。
この「ゲーム」は今回が初めてではありません。
我々は少なくとも過去に二度、同じような殺し合いに参加させられています。
前回の主催者は霊帝でした。張譲は参加者の一人に過ぎなかったと思います。

私は第一回、第二回ともにすぐに殺されたため、「ゲーム」について思い出せることはほとんどありませんでした。
しかし、今回の参加者の中には、私以外にもこれまでの「ゲーム」の記憶を有する者がいるはずです。
より長く生き延びた者ならば、「ゲーム」についてより多くを覚えていることでしょう。

この「ゲーム」においては主催者も絶対的な存在ではありません。
何故我々は何度も甦り、殺し合いを繰り返させられているのか。
そして、最後に生き残った一人はどうなったのか。
復讐を成し遂げた後で構いませんから、どうか「ゲーム」の謎を解いてください。』


三人は無言のまま顔を見合わせる。
陳羣の遺書に書かれている内容は、あまりにも荒唐無稽だった。
彼らの知る限り、陳羣は嘘や妄想を書き散らすような人間ではない。
だが、夏侯惇らの変貌を目にした今となっては、陳羣とて昔のままの彼であったという確信は持てなかった。

「それで、終わりか」
重苦しい沈黙を破るように張遼が口を開く。
「……ああ」
血塗れの布をくしゃっと丸め、郭嘉は背後へと放り投げる。
「これ以上の長居は無用だ。……行こうか」
68郭嘉奉孝の事件簿(5/6):02/12/23 00:10
朝の光の中、新たな死亡者の放送が続々と読み上げられる。
捜し求めていた袁紹の死亡を知った彼らは、一度張角達と合流しようかと話し合った。
「張角殿と話し合いたいことも色々あるしな」
第四の男・さいたま弾・そして「ゲーム」の記憶を有する者――考えるべきことは山ほどあった。

宦官特有の甲高い声も、もはやさほど腹立たしく感じない。
彼らもまた傀儡に過ぎないと知ってしまったから。
張譲の背後に広がる無間の闇こそ、彼らが立ち向かうべき存在だった。


惨劇の後から立ち去りながら、郭嘉はふと先ほどの遺書の最後の一節を思い出す。

『貴殿のお陰で、私は第三回にしてはじめて有意義な生を送ることができました。
願わくば、第四回の「ゲーム」でも敵対することの無いよう祈っています。
――陳羣より』

……これは、二人に教える必要はないだろう。
それを読むべき人間も既に冥府に旅立っているのだから。
69郭嘉奉孝の事件簿(6/6):02/12/23 00:13
≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草、毒手裏剣×10】

※「毒吹き矢の矢」と「手裏剣」から「毒手裏剣」を改造しました。
≪孫尚香ちゃん≫ 達と合流するつもりです。
黄忠去りし長坂。
魏延はもそもそと死体からあるものを回収する。
「これがないと怒られてしまうじゃないか……」
袁紹の持つ携帯電話を大事そうに回収し、あるアドレスにメールを送る。
かつて曹仁をはじめ、携帯所持者を操った、謎のメールアドレスの主へ。
『ハローハロー。こちら魏延。本日も快晴なり。どうぞ』
ケタケタと笑いそしてその場を消えた。

@魏延(重傷)【携帯電話、Cz75、画鋲、日本刀(脇差)、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】
※携帯電話とバタフライナイフを回収
71反抗者2:02/12/23 13:43
ホウ統は洛陽近郊まで来ていた。
「もうそろ危険区域だろうねぇ。ん?」
洛陽城から出てくる二人組の男を見つける。台車で何か運んでいるようだ。
「まぁったく張譲様も人使い荒いぜ、暴走自殺組の道具運んでおけ、だとさ。誰か来たらあぶねぇだろ」
「そう言うな。どうせ奴らは城の門をくぐろうとしたら最後、首から上は{あぼーん}だ。まあ奴らも城外までは来れるから、俺達もすぐ城に戻ろうぜ」
「あぼーん、か…って、この荷物やけに重いな」
「何十人か分の道具だ、当たり前だろ。見ろよ、重火器に大刀に電子機器に爆弾に木彫りの熊にロープに、これは…鍵か?なんでこんなもん…」
「…とっとと倉庫にこれしまって帰ろうぜ」
話を全て立ち聞きしたホウ統は銃を黙々と撃った。自分をかつて誘った彼らの事を考えながら。


「ふむ、これは役に立ちそうだねぇ」
洛陽城外、ホウ統は策略をめぐらしつつ、使えそうな道具をあさる。
(おっと、この首輪から盗聴されてないとも限らないね。黙らないと。それに離脱を…)
要らない道具を捨てると、文官とは思えない力で台車を押し始める。
(せめて…奴らの通信形態を破壊出来れば…何とか首輪をはずせれば…あと何処かに電波塔があったはずだがねぇ…)
ホウ統は東へ向かう。その先にはもう行く事の出来ない「ひよこタンの墓」を目指す男が近づいていた。 

@[广龍]統(ホウ統)【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ、大量の支給道具】
@荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
※ホウ統は台車で大量の道具を運んでます。また、お互いの存在に気付いていません。

♪♪♪
寂寞時分 入夢的寸前 確認自我世界
無光亮中 描絵的景象 仍会浮現眼前
万時皆有定数 相信未来无限
♪♪♪

静まり返った部屋にメールの着信音が響く。
透き通ったメロディーが止んでからしばらく後、
寝台から伸ばされた腕が枕元の小卓をまさぐった。

『ハローハロー。こちら魏延。本日も快晴なり。どうぞ』

液晶画面に浮かぶ文字を確認してから、
目にもとまらぬ速度で返信を打ち込む。

『ご苦労様。それでは、引き続き南を目指してください』

メールを送信すると、携帯電話の持主は再び眠りに就いた。
731/2:02/12/23 15:26
≪蒙古の血≫は南へ目指す……はずだった。
しかし、いきなりそれは阻まれる。
孫堅が両刀振りかざし、手に負えない。
無駄な戦いはしたくない消極策をとっているだけに、ここで消耗するわけにはいかない。
慌てて転進する。
しばらく北上すると、今度はニアミスしていた曹仁達と遭遇戦になる。
これまた相手があの曹仁(涼州平定の大敵)だったこともあり、消極的に撤退した。
なんといっても重火器に違いがありすぎる。
さすがに南も安全ではない、いやむしろ北より物騒になりつつあると判断し、
新野を迂回し、洛陽付近が実は安全ではないかと節操なく北上を提案した。
そしたら今度は長坂付近で魏延である。
怪我をしているようだったが、またの飛び道具では相手が悪い。
すっかりやる気のない逃亡戦で疲弊するばかりだ。
そろそろ腰を落ち着けたい。
散々な目にあいつつ、北上するのだった。
(こりゃ南でひと騒動ありそうだな)
馬騰は安直に考えていたが、そんなことより騒動は内側に孕んでいる。
ずっとついてきた連中である。
思えば長安からずっとあっちにフラフラ。こっちにフラフラ。
散々な目にあい、移動しては疲弊するばかり。
ここにきて収めようと思っていた疑惑の芽は急速に成長していった。
742/2:02/12/23 15:27
@魏延(治療済)【携帯電話、Cz75、画鋲、日本刀(脇差)、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】

@孫堅【吹毛剣、七星剣、煙管、ジッポ】

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】

≪蒙古の血/4人≫
馬騰【槍、片手鍋、炭(冷え切った)、チャッカマン、銃弾】
 &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン】
 &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
※北上いつつ民家を探してます 
※馬騰に疑心暗鬼
75兄弟(1/2):02/12/23 16:25
「親父様が身罷れたか・・・」
袁紹の死を放送で聞き、袁尚は泣き崩れていた。
大きな支えを失った。
新野の城の周囲は今は静かなものである。
そして泣き終わる頃、その者は現れた。
「探したぞ、顕甫・・・」
兄、袁譚―――。
沮授「ああ!これは袁譚殿!よくぞ御無事・・・」
言葉を最期までは放つ前に沮授の腹に直刀が刺し貫かれていた。
力任せに足蹴にし、直刀を斜めに引きぬく。
前のめりにうずくまる沮授が袁譚を仰ぎ見ると、その額にニューナンブがピタリと突きつけられていた。
―――銃声。
信じられないといった顔のまま沮授は息絶えた。
76兄弟(2/2):02/12/23 16:25
「兄さんどうして・・・」
ニューナンブを向ける兄に問い掛ける袁尚。
袁譚「父上が亡くなった今、今度こそ私が後継者になるべきなのだ」
袁尚はすべて理解した。
やはり兄は憎んでいたのだ。
袁譚「顔がいいからというだけで後継者にされては困るんだよ。父も私が始末したかった。父を超えてこその後継者よ。そうは思わないか?顕甫よ」
(ああ・・・そういうことになってしまうんだなー)
袁尚は急速に涙が引いていき、冷静になっていく。
どんどん心が冷たくなっていく。
次の瞬間、兄にやはりディフェンダーを向けていた。
「兄さん。僕は防弾チョッキを着てるんだ。だから狙うなら頭だ」
袁尚はなぜか満面の笑みを見せることができた。
それを見て袁譚もやはり笑顔を見せる。
そして――――――
同時に引き金を引き、兄弟は事切れた。

【袁譚、袁尚、沮授:死亡確認】
※≪坊ちゃん≫消滅
※千枚通し、直刀、ニューナンブ、飛刀×3、銀の槍、鉄兜、ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ、木の棒、マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル、鍬は新野城に放置
771/2:02/12/23 18:56
はぁ。何でこんなことになったのかなぁ。
そもそも、涼州で静かに死を迎えようと思っていたんだ。
こんなおかしな世界に長居するつもりは無かった。
後のことは、きっと馬超が、馬岱が、[广龍]徳が、きっとやってくれると、
そう信じてた。誰にも会わずに、そっと消えていこうと思っていたんだ。
だが、馬岱に会った。守らなくてはと思った。
あの時から、人生が変わってきた・・・。死んではいけないと思い出した。
韓遂が死んだことをきいて、ショックを覚えた。あいつのことだ、まあ
戦うことなく死んでいったんだろう。私と同じ考えだったに違いない。
だが、あの放送を聞いて、馬岱は悲しんだ。まあ当然のことなのだが、
そこで初めて解かった。私が死んだら誰かが悲しんでくれる。
その誰かを悲しませないために、私は生きなければならない、そう思った。
それから、さまざまなことがあった。
引っ越したり、高沛が来たり、お城の中で袁尚たちと話したり、
そして仲間を殺されたり・・・

目の前に、あの時の城が見える。
どうやら、右往左往している間に、元に戻ってきてしまったらしい。
きっと、ついて来たみんなも、とくに司馬懿が、疲れて私のことを見限っているに違いない。
・・・それでいいんだ。私がもともと考えていた死に方をしようじゃないか。

馬騰「みんな、聞いてくれ。もうみんな私についてくるのもうんざりしただろう。
   あの時、高沛を殺すよう頼んだのは私だ。だから、みんな私を殺して、
   袁尚たちのお城の中に入れてもらってくれ。そして、最後まで生き抜いてくれ・・・。」

782/2:02/12/23 18:57
皆が突然笑い出した。馬騰はなにがなんやらさっぱりわからないで、呆然としていた。
馬岱「伯父上、嘘が顔に出やすいタイプですね。ぜんぜん今までと口調が
   違うし。心配しないでくださいよ。」
[广龍]徳「少なくとも、俺はあんたについていくぜ!」
そういうと、[广龍]徳はチラリと司馬懿のほうを向いた。
司馬懿「・・・私は、諸葛亮にあうまで死ぬわけにはいきません。
    本当はここに残るという手も考えていたんです。しかし
    わたしはあの『さいたま』の壁画が気になります。そして
    あそこにいれば、あ奴に会えるような気がするんです。
    だから、私は新野城に篭ろうと思うんです・・・。」
馬騰「・・・さようなら。今までありがとう、1さん・・・。」
こうして、珍しくまじめな会話をしてから、司馬懿は城のほうへと走ってゆき、
馬騰たちはその場で食事にするのであった。

※パーティー人数変更、司馬懿ピンユニットへ
≪蒙古の血/3人≫
馬騰【槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、銃弾】
 &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン】
※食事中

@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、ハルバード】
※新野城へと移動
79陥穽:02/12/23 18:58
輸送車を囮に敵を誘引する――こんな古典的な陥穽に、何故鳳雛ともあろう者が堕ちてしまったのか。
重火器に大刀に電子機器といった大量のアイテムに目が眩んだのか。
二人組の男(彼らは張譲の計略を知らされていなかった)の会話を聞き、千載一遇の好機と思ったのか。

山積みになった道具は調べたホウ統だったが、肝心の台車そのものをチェックしていなかったのが失敗だった。
台車の裏側に仕掛けられた高性能爆弾が破裂し、荷台の上のアイテムとホウ統自身を木っ端微塵に吹き飛ばした。

【[广龍]統(ホウ統) 死亡確認】
※アイテムは全て消滅
白い鳥が朝日を浴びて輝いている。
南の方に向かう鳥を眺め、
(ああ、また誰かの命の火が消えたのだなぁ)
と思いを巡らす。
もしかしたら鳥は私の幻想なのかもしれない。
(私はどこへ行くのだ?)
ただ導かれるまま、歩を進める。
(ああ、なぜ私はここにいるのだろうか?)
奇しくも以前関興がこだわった疑問に行きついてしまう。
その時、やけに近くで爆発音が聞えた。
「…………」
また誰かが死んでしまったのだろうか。
世の中は破壊と再生の繰りかえし。
ならばこの世界はどうだろうか?
着実に全滅へ向かうゼロサムゲームのルールで再生は望めない。
荀[或〃]は再び歩を進める。
南へ。南へ。

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
※洛陽から南下
日が昇る。
窓から見える桂林の景色は一段と美しく、それはひとつの絵画であった。
その景色を椅子に座ってただ眺める張角はその絵画の一部のようだった。
美しい。世界はなんと美しいのだろうか。

―――ピポピポ。
携帯電話がメールを受信した。
メールは曹仁のもので合流を促すものだった。
ちゃんと暗号も確認し、本人であることを確認した。
袁紹亡きあと、こうして南方を捜索する意味はない。
確実に中央付近でチャンスを覗うしかないのだ。
さっそく準備を整え合流場所を目指すことにした。
しかし、その合流も情報交換のためだけ。
基本的には同行しないというルールは守るつもりだ。

今だ眠さからグズグズと転げている孫尚香ちゃん。
それを起こしていた陸遜がふと窓辺の張角を見る。
いつのまにかやってきていた白い鳥を手にそっと抱きしめ、愛しそうに撫でている。
(そういえば、はじめて彼に会った時も白い鳥と共にいたっけ……)
その鳥が羽ばたき小屋に入ってくる。
ゴロゴロしていた孫尚香ちゃんと戯れてから、再び朝日の向こうへ飛び立つ白い鳥。
まぶしくその様子を眺める。
それだけで、なぜか心安らぐような気がした。
そしてなぜか呂蒙のことを思い出していた。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
(徐州まで来てみたはいいけど誰も居らんのう…
 あの変な花火のほうに皆向かってしまったのか…)

ひとり寂しく厳顔は今日も行く。

(とにかく人を探すしかない。
 うまく行けば雷薄の手がかりも見つかるかも知れぬ。
 好戦的な相手に出会いたくは無いがそうも言ってられんし、
 とにかくあそこの城に行ってみるとしようかの…)

@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】
※城のほうに向かっています
831/2:02/12/27 23:13
ーーー大きく深呼吸をした。
空は青々と澄んでいた。ほとんど音も聞こえない。
(・・・これで・・・よかったんだ・・・。)
心の中でそう思うと、城の中へと入る。
自分で作った罠を避け、奥へと進む。
目の前に開けた場所がある。そこにはもはや事切れている3人の姿がある。
突然、その死体のほうから何かが飛んでいった・・・。
(あれは・・・鳥?)
白い鳥は大空へと飛んでいった。まるで死者の魂を天界へと持っていくかのように・・・。
青く澄み渡った空に、その姿はまぶしく冴えていた。
(自分に武はあまり期待できない。だからこの頭で生きていかねばならない。)
そう思いこの城に篭城しようと思った司馬懿には、その凛とした姿勢で
大空を飛んでゆく鳥がひどく大きく見え、なんだか自分は小さな存在に
過ぎないのだと思わされた。
あの事件以来、ずっと魏のものだということで、肩身の狭い思いをしてきた。
「ひょっとすると自分も疑われているのではないか」という考えが
ずっと頭の中にあった。それが、あのときにこの決断へと事を運ばせたのだ。
「・・・馬騰殿たちはどうしてるかなぁ。」ふと口から独り言がこぼれる。

842/2:02/12/27 23:14
目の前の人たち、最後に見たときからは想像できないほど静かになっているのだが、
その彼らを埋葬する。土をかける前に、もう一度死体の顔を見る。
・・・袁譚と袁尚は、凄く安らかな顔をしていた。
(この二人、後継者争いをしていたはず。場所から察するに、彼らはおたがいに
撃ち合って事切れたらしい。しかし、この安らかな顔は・・・。)
何故だか、その顔で死ねることがうらやましい気がした。
あたりに散乱している武器を拾う。集めてみると、そのあまりの多さに
自分ひとりで所持しているのはもったいない気がした。
(・・・そうだ、馬騰殿たちに受け取ってもらおう。)
そう思うと、いくつかの武器をそっと城壁から外に放り投げた。
そして、少し危険だったのだが、銃声を響かせた。馬騰殿たちも気付いてくれるだろう。
そう思うと、司馬懿は再び城の奥へと入っていった。

ターン
銃声が聞こえた。
馬騰「1さんのほうからだ!みんな行くぞ!」
馬岱「え?」
[广龍]徳「また1さんのことかゴルァ!」


@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、、ハルバード、ディフェンダー45口径
     ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
※新野城に篭城中、相変わらず罠あり、千枚通しとワイヤーを罠として仕掛けました
※火炎放射器、消音器付きライフル、木の棒、マジック各色、鍬は新野城に放置
※城外にニューナンブ、飛刀×3、銀の槍、直刀、鉄兜が放置

≪蒙古の血/3人≫
馬騰【槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、銃弾】
 &[广龍]徳【兜、狼牙棒】&馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン】
※銃声に気付き新野城の方角へ
あの後、[登β]艾はまたまたある特殊な物をうけ少しだけいた皆が死んだ事を知り、
、彼の頭には何かがきた!!
「コウキン様、袁術司令官、楊弘軍師、紀霊戦闘員・・・。
あなた達の思い、悲しみ、復讐心、そして無念を私が受け継ぎます。
皆様みていてください!!」
そんなことを何故か腕を真上に上げ宣誓のポーズみたいに彼は言った時、
先ほど死んだはずの彼らの声が聞こえてきた。

(はっはっはがんばるのだわが同胞よ。行けズバットさっきの事は気にしていないから、
打倒張譲をめざすのじゃ。適当に頑張ってください。最後までこんな役ですか陛下・・・。)
これは彼らの残留思念がほんとに聞こえてきたか、ただの空耳だったかを
知るものはいない。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※精神的、外見的すべてがパワーアップ!打倒張譲軍の意志を受け継ぎました。
「地上の星は、今どこにあるのだろう、、、。」
「なにいってんだよ、張紹。」
もう新年まで一時間の虞翻先生ご一行である。
幸いにも吾彦は治療の甲斐あって峠は越した。今は睡眠をとっているところだ。
「外はもう真っ暗だな、、、。」
「そうですね・・!あれは・・・トリ?」
張紹がふと外を見ると、そこには白い大きな翼を広げた白い鳥が飛んでいた。
「鳥か、、、あいつはどうしてるのかな、、、。」
「あいつって誰ですか、先生?」
「うん、俺がまだお前くらいの頃、飼っていた鳥を逃がしてやったことがあってな、、、。懐かしいもんだ。」
風の中の鳥は、大地の上の銀河へ飛び立っていった。

「俺はあれから、鳥のように生きられたかな、、、、。」
87あぼーん:あぼーん
あぼーん
諸葛謹は雨が再び降り始めた荊南を目指していた。
「あの罠はうまくいったものだろうか…それとも…」
ふと、小さな川の橋のそばに墓のようなもの、そして墓標のように刺さった剣を見つける。
「このような戦いの中で墓を作る人物がいるのか…その一方であちらには野ざらしの遺体、か」
ふと意味もない感傷に浸る。
「…?あれは誰だ?」負傷している様に見える男が、遺体のそばから機械と、さらに誰かに刺さっていたのか、血塗れのナイフを拾って去っていく。
とっさに森に隠れた諸葛謹には気付かない
「ふむ…」

※荊南方面から雨雲が広がっています。
89>86:03/01/04 18:34
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】&吾彦[治療中 峠は越した]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】

≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】

現在2グループは小屋で吾彦を治療中。
凌統&張飛は外を見張っています。

胡姫の正体も、そろそろ明らかに・・・?
鳥が、飛んでいる。
焦土と化した長安の上空を、青州の果ての海原を、
そして遠雷の鳴り響く荊州の曇天を――
あたかも武将の数が減っていくのと反比例するかのごとく、
戦場を飛び交う白い翼は刻々とその数を増していた。


「鳥の丸焼き(゚д゚)ウマー」
「蒸し鳥(゚д゚)ウマー」
「フライドチ○ン(゚д゚)ウマー」
「仕上げの鳥雑炊(゚д゚)ウマママー」

満足そうなげっぷと共に、男は草の上に寝転がる。
周囲には点々と散乱する白い羽。


男が――許[ネ`者]仲康がいるこの地では、
白い鳥はむしろ減少しているようだった。

@許[ネ`者][お腹いっぱい]【ナイフ、銀の弓(銀の矢13・木の矢5)、銀の槍】
草廬から出る男、諸葛亮孔明。
「少しは人数も減ったようですが…やはり私が動かねばなりませんか、とりあえずは」
自分の草廬の側にあった主催者が各地に置いた備え付け食料庫を漁る。
「ふふ、食糧以外にもご丁寧に毒植物までありますね…そして酒、ですか」
毒キノコ、さらに地元で荊濃酒、と呼ばれる強い酒を持ち出す。消毒用にもなりそうだ。
「かつての知り合いにはあまり会いたくありませんが…状況によっては狩りもやむなし、ですか」
どこかに向かって歩き出す。空は雲に覆われ始めていた。
@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】

曇天空を見上げる張飛と凌統。
「やけに鳥が多いですね」
「ああ」
「でもなんかどんどん減っていきますね」
「ああ」
「張飛さん、なんか…凄く殺気感じるんですが」
「…ああ、知ってる奴だ。戦ったこともあるぜ」
茂みの中から、熊のような巨漢が現れる。目の色がおかしい。
(鳥…トリ…鳥肉…)と何か呟いている。
「凌統、簡擁達に伝えろ、注意してろってな。おそらく話して解る奴じゃなさそうだ。戦るぞ」
「皆を呼んで、奴と戦いますか?」
得物を構えながら張飛は言う。
「あれは…許[ネ`者]だぜ。知ってるだろ?俺がやる!支援はお前だけでいい!」
はい、と短く答えて凌統は小屋の中に戻り、すぐにまた出てくる。

その刹那、突風が起こったかと思うほどの気合が森に広がった。例えるなら竜巻のような、沸き上がる莫大なエネルギー。
許[ネ`者]は勿論、味方の凌統でさえも気圧される。
(これが…これが万人の敵、その力なのか…?)
圧倒的な気迫の中で、何時か老将達から聞いた話を思い出す。
(董卓と戦ったときに見たが、張益徳、ありゃ化け物だな。呂布と遜色ないといっても過言じゃねぇ)
「これが…これが張飛殿の本気なのか…いや、それともまだ余裕なのか…?」
闘争本能が蘇った許[ネ`者]も弓をしまい、槍を構える。魏、蜀最強と謳われた武人の対決が始まる。
「やいデブ、今の俺とテメェの力の差を見せてやるよ」
凌統には、張飛の気合、闘気が蛇矛に収束していくように見えた。
凌統が出ていった後での小屋内。
虞翻は張飛も、患者も心配そうである。
「これは…凄まじい殺気だな。患者に影響なければいいが…」
雷薄はただ震えている。
「しかし、あの益徳にしては何というか…まき散らす殺気では無いというか…」
簡擁と向朗もぶつぶつ言う。張飛が負けるとは思っていないようだ。
「父上が晩年会得した技です。あれは」
全員の視線が張紹に向く。
「あれは…闘気、気合を出しながらも周囲に広げ過ぎない技、闘気の収束みたいなものだ、と言っていました。ですから周囲の敵に父上の気合が伝わることは多分無いでしょう」
「むむ…鍛錬の…結晶なのだな。道理で、遠くの獣が逃げ去る感じもない…」
虞翻が嘆息する。
「後年は軍の指揮者としても活躍していたが、こんな技術があるとは…」
「父上は負けません…絶対に」
金属音が外に響き始める。
一方で張紹の脳裏に浮かぶのは、幼き日の父の光景。

(おら、張包、それじゃ野生の獣の殺気と一緒だ。敵が大群だと囲まれるぞ!)
(…この技法は呂布の専売特許だったが…ついに俺様も覚えたぜ!)
(兄者にもそうそう出来ねえぜ!これは俺の技だ!)

「父上は、負けませんよ…」
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】&張飛【槍、蛇矛】&吾彦[治療中 峠は越した]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
vs
@許[ネ`者][お腹いっぱい]【ナイフ、銀の弓(銀の矢11)、銀の槍】
※矢は鳥に撃ったので減りました。
941/2:03/01/06 17:34
新野城からの銃声は何も馬騰達だけが聞いたわけではなかった。
その郊外、まったく反対側にいた緊張状態の2組も動かした。

その少し前、荀[或〃]は南への移動中あの現場を目撃する。
世にも珍しい呂布と≪魏将軍団≫4名とのガチンコ対決。
銃など使う気もなく、ただ純粋に手持ちの冷器のみでぶつかりあう男達。
ただ純粋にそれは美しい光景だった。
周囲の冷えた空気を巻き込んでも、その戦いの熱気は収まらない。
実は何十時間も戦っているのだ。
飽きれるほどの体力と精神力。
魏将それぞれがサシでの勝負を挑んで数時間、呂布はそれでも相手を凌駕している。
なんたるデタラメさ。
荀[或〃]はそんな異世界のような場所に出てしまったのだ。

陳宮は呂布の美しい戦いを遠巻きにして、ハラハラとその行方を見守っていた。
呂布殿は恐ろしく強い。
一昼夜戦ってもその底は見えない。
確かに相手が銃を使わない限定戦だからこそなのかもしれないが、それでも負ける気がしない。
しかし、さすがに引き際だと感じていた。
そこへの荀[或〃]登場である。
「呂布殿!増援です!」
呂布は荀[或〃]を確認すると、まさに今対峙していた典韋を蹴り飛ばし、いきなり陳宮へ駆けた。
以前の呂布とは違う。
守るべきものがあるものはさらに強い。
こうして引き際を計っていた呂布は、陳宮を担いでその場から消えた。
もちろんそれを魏将は追うこともできた。
しかし、新野からの銃声はその足を留めることになった。
952/2:03/01/06 17:34
「よう荀[或〃]。元気そうでなによりだな。どうだ?少しつきあわないか?」
夏侯惇の誘いを断ることもできただろう。
しかし、今の荀[或〃]にそれはできなかった。
ただ、首輪の件は黙っていることにした。

※合流
≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
※新野城へ

≪破滅の主従/2名≫呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
※離脱
961/2:03/01/06 18:26
いつしか鳥の群れは去っていた。
小屋のそばでは猛将の戦いが終わりかけている。
「おぉぉぉりゃっ!」張飛の豪快な一閃。許ネ`者も負けじと槍を振るう。響く武器の亀裂音。何十合の末、ついに片方の武器が限界を迎える。見守る陵統には戦う二人がその時にっ、と笑った様に見えたのは気のせいだろうか。

小半刻が経った
「父上!よくぞご無事で!」
張紹が言おうとした瞬間、張飛は呟くように言った。
「勝ってもこんなに味気無い一騎打ちははじめてだぜ…やれやれ」
972/2:03/01/06 21:59
「昔、戦って、勝って嬉しかったのは…やっぱりその先に目的があったからなんだろうな」柄にもくしんみりと張飛が言う。
「今、一騎打ちしても燃えるのはその瞬間だけ…たぶん奴もな」
他のメンバーも思う所あってか、場が静かになる。
だが、絶望はしていられない。この世界でもできる事があるのだ。そう思い彼等は精一杯生きようと再び決意する。
少し休んだ凌統が見張りに出ていくと、虞翻の話が始まった。

(許ネ`者、脂肪確認)
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
&雷薄[5歳児]【なし】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】&吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]
【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
※その他の道具は放置。
98虞翻先生、気付く。:03/01/06 22:08
「おい、張紹。(許ネ`者、脂肪確認)とは書いてあるが、「死亡」とは出てないな。」
「・・・そうですね。ということは、、、。」
「治療開始と行くか。」

@許ネ`者[治療中]
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
&雷薄[5歳児]【なし】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】&吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]
【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
ようやく新野城についた馬騰たち、城外に落ちているアイテムを見つけ、回収した。
馬騰「1さん・・・。このために危険を冒してまで・・・。」
[广龍]徳「っていうか、袁尚達が死んだってことは、1さんは
     一人で篭城してるのかゴルァ?」
馬岱「そうでしょうね。(まさか司馬懿殿が殺したのか?)」
馬騰「そうだ、なんだか森の様子もおかしいし、お城の近くで
   1さんに近づく怪しい香具師をやっつけて、アイテムの恩返しだ!」
馬岱(どこをどうやったらそう言う考えに結びつくんだろう。)
ちょうど、雨が小降りになりだした。馬騰が、再び炭に火をつけ始めた。
馬騰「さて、とりあえず腹ごしらえだ。」
馬岱(??????)


≪蒙古の血/3人≫
馬騰【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
 &[广龍]徳【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、直刀】
 &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾】
※新野城周辺に潜伏中 雨は小降りに

うす闇が立ちこめる粗末な民家で徐庶たちは休んでいた。
見張りである徐庶は壁にもたれかかり、あくびを一つ噛み殺す。
隣では女性が薄い毛布に包まり眠っている、徐庶は何となしに寝顔を覗いてみると、
あどけない寝顔に頬が緩んだ。疲れているのだろう、口が少し開いている。
(見張りの交代時刻になれば、起こしてくれと言っていたが・・・。)
とても起こす気にはならず、もうしばらく寝かせておくことにした。
このゲームが始まったころは、己の才を駆使し自分が生き残ることを考えていたが、
今では横で眠っている、この君主のために己の才を使ってやりたかった。
(それにしても張飛殿と会えぬな・・・。)
荊州まで張飛を探しに来たのだが、なかなか再会できずにいた。
(ひとまず虞翻たちと合流した方がよいかもしれん。)

≪君主と軍師≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
※徐州に向かいながら張飛を探します
101スナイパー再び1:03/01/07 12:18
「まったく、何がどーなってんや?」
思わず張燕は独り言を言っていた。
期待した呂布対夏侯惇達の消耗戦。傷ついて生き残った方を仕留めるつもりだった。
「なのに………何やあのガチンコ対決は!」
これじゃ手出しは出来ない。下手に邪魔すればまず殺されてしまうだろう。かといって留まるのも危険だ。
諦めて移動すると、今度は曹性を倒してさらに鳥肉を貪る大男を見つける。許ネ`者だ。
「奴も弓持ってんな…ま、じっくり仕留めよか」
これがまた失敗だった。距離を置いて許ネ`者を追っていると、ある小屋の前で馬鹿馬鹿しい程に熱い男の戦いが始まっていた。
「ふんっ!!」「だりゃあああ!」「おぉぉぉりゃっ!」
張燕は呆れるばかりだった。
(こいつら…趣旨変わってきてるんとちゃうか?どんな手段使っても殺ったもん勝ちやろ)
しかも驚いた事に、張飛はとどめを刺さずに峰打ちで許ネ`者を気絶させると、少し寂しそうに小屋の中に入っていった。
許ネ`者を仕留めようと近づくも、今度は二人組の男が気絶した許ネ`者を運んでいく。治療する気のようだ。
「………もうわけわからんわ…」
小屋の中には少なくとも6,7人は居るようだ。見張りの男も屈強そうで、近づくにも隙がない。しかも木の立て板で、身を守るバリケードまで作っている。
「集団戦は勝ち目無いしな……それなら、火矢、か。」
凌統の警戒区域からさらに離れて火をおこす準備をする。
「さあ…確実に一人ずつ仕留めてやるで…」

102スナイパー再び2:03/01/07 12:19
@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※小屋にクロスボウの火矢で放火する気です。
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
&雷薄[5歳児]【なし】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】&吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]
【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】 @許ネ`者[治療中](ナイフ所持のまま)
あれから数時間がたったのだが、袁術達の声がずっと聞こえてくるばかりか、
何故か袁術が色々連れてきた感じで、まず最初に喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉
の三人組が現れ30分ぐらい漫才をし、[登β]艾が爆笑していて満足したようで
三人は[登β]艾のとなりにすわり、次に劉表オーケストラが「ボレロ」を
演奏しているときはとなりに何時の間にか美しき人々の二人がいて、
演奏が終わった時劉表オーケストラがとなりにすわり今は、何故かジャイアンとスネオ
の二人がよくわからないやりとりをしつつ、その横ではカラーひよこの大軍がいて、
袁熙と甄姚が仲良く抱き合ってたり、黄巾党が鬼ごっこしてたり、こんな完全に意味不明な光景にも
[登β]艾は動じず時はどんどん流れるのである。
ちなみにこれは幻覚なのか幽霊なのか電波なのかよくわからないが、
まぁ[登β]艾は元気なのであった。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※よくわかりません。
104気付いたスナイパー:03/01/07 12:58
「さあ…確実に一人ずつ仕留めてやるで…」
と張りきって火をおこす準備をしようとした張燕だったが、あることに気が付いた。
「あれ?わい火をつける道具持ってったっけ?」
クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26)、小型ナイフ、
閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ
「・・・ないわな。」
火さえおこせれば、黄色い布に着火すればいい。
しかし火種が無い。
「まさか、、、あの原始時代みたいな火おこしをせなあかんのか。」

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※小屋にクロスボウの火矢で放火する気です。
※現在、火おこし用の木を集めています。終わったら手で火をおこすつもりです。
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
≪蒙古の血/3人≫
  馬騰【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
  &[广龍]徳【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、直刀】
  &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾】

――――――――――――――〔4・10名〕
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、
  トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

――――――――――――――〔4・16名〕〔8・26名〕
@許ネ`者[治療中](ナイフ所持のまま)
@魏延(治療済)【携帯電話、Cz75、画鋲、日本刀(脇差)、バタフライナイフ、お手製棍棒、凧糸】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】
@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、、ハルバード、ディフェンダー45口径
     ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
@諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、S&W M59オート、
  解毒剤の小ビン(中身は毒薬)、投擲用ナイフ複数】
@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
@孫堅【吹毛剣、七星剣、煙管、ジッポ】
@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】

―――――――――――――――
☆パーティの部 8パーティ・26名生存確認  
☆ピンユニットの部・10名が生存確認。
合計36名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+2)
袁紹 ☆袁譚 ☆袁尚
≪か行≫68名(+0)
郭図 華雄 菅亥 韓当 関索 顧雍 高幹 高昇 高沛 大喬
≪さ行≫60名(+1)
周瑜 小喬 審配 審栄 諸葛誕 徐盛 ☆沮授 曹性 曹休 
≪た行≫54名(+0)
陳蘭 陳羣 程普 ケ芝
≪は行≫24名(+1)
馬超 糜竺 ☆[广龍]統(ホウ統)
≪ま行≫3名(+0)
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫31名(+0)

―――――――――――――――
■今回の死者:4名  ■計:267名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州
馬岱「ふと思ったんですけどなぜ放送もないのに袁尚達が死んだって知ってたんでしょうね、私ラ。」
[广龍]徳「そういえばそうだなゴルァ?」
馬岱「拾ったアイテムの何一つ合流当時袁尚らが持ってたモノってないですしね。」
馬騰「そんな細かい事は気にするな。それより1さんに近づく敵を見つけたぞ!」
[广龍]徳「殺るぞゴルァ!」
馬岱「????」
2人が雄叫びをあげて小雨降る丘を駆け下る。
仕方がなく馬岱が続く。
新野城へと入ろうとしている相手はひとり。
ここからは誰かは判断できなかった。

突如奇声を上げて丘を下ってくる敵が3人。
銃声を聞き様子を見に来るべきではなかったが、ここは戦うしかないのだろう。
黄忠は躊躇なく弓で狙いをつける。
雨を考慮し、ぐっと引きつけて放つ。
矢は雨を裂き、ヒュンと唸りをあげてひとりに当たった。
運がない。死ななかったようだ。敵がグラリとよろけたものの立ったままだ。
これで警戒されてしまったが、まあいい。

その奇声は城内の司馬懿に聞えないはずがなかった。
「いけない!」
司馬懿は城壁まで駆けた。

@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
vs
≪蒙古の血/3人≫
馬騰【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
 &[广龍]徳[右肩被矢]【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、直刀】
 &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾】

@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径
     ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
1101/2:03/01/07 20:47
幻覚のような、幽霊のような、電波のようなものもついに最終段階に入り、
さっきまでさわがしかった人たちも、彼が気が付いた時にはもうほとんどいなく
と言ってもまだ30人近くいるのだが突然勝手に色々していた皆が突然彼の近くによって来て
色々な事を頼みはじめた。
、喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉の三人が
「わしらのネタ誰かに伝え後世に伝えてくれ!!」といわれたので
了承したとたん彼らはどこかへ行き、
次は高沛が「いま1さんとかが危ないんだ救ってくれ」と言われたので同じく了承したらどこかへ行き、
次は陳蘭が「雷薄をたのむ・・・ついでに劉備達が張飛殿を探しているらしいから見かけたら同じ場所にいるから頼むぞ・・・」
と言ったので了承したら何故か彼は安心したような顔で、
足から徐々に透明になり「頼む」と言って消失した時、彼はすべてから目覚めた。
1112/2:03/01/07 20:51
その時、私は突然静かになった周りを不思議と思い無言で見回したのだが
「・・・・・・・」
どうやら周りには誰もいないらしい
だが陳蘭が消失した時も、周りにはまだ30人近くいたはずなのだが、
周りはとても静かだ。
ちょっとまて?私はなんで彼の名前を知っているのだ?
あんな奴私は見たことも聞いた事もないぞ?
わからない・・・・
だがあの時私は、彼らの顔も名前も、しらないはずなのに昔から知っているように思えた
何故だ?
わからない・・・・・わからない・・・・・
だがあやつらが本当にいたとしても
夢の中の戯言だとしても、頼まれたからにはしかたがない。
がんばらせてもらうよ・・・・・。
私が死ぬか、そしてお前達の事を忘れぬ限り。
貴様達の思いこのズバットが受け継ぐぞ。

考えるのをやめた彼は高らかに宣言をし
「私はズバット!!みなの幸せを願うもの!!貴様らの思いこの私が受け継いたぞ!!」
この場から去っていった。
こうして彼は、長い・・・とても長い夢から目覚め、彼らの思いを受け継ぐために走る。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
立て続けに矢を放つも完全に落とされている。
唯一いい手だった連続3連射も怪我程度だろう。
「こんなもんか。あとは接近戦か?」
弓を下ろし青龍偃月刀をやおら構える。
向こうも元からそのつもりらしい。
「3対1か……ここまで残っているやつらだ。こりゃ骨が折れる……」
そして接近戦が開始された。

@黄忠【弓、矢×20、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
vs
≪蒙古の血/3人≫
馬騰[右足被矢]【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
 &[广龍]徳[右肩被矢]【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、直刀】
 &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾】

@司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径
     ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
※門に走ってます
1131/2:03/01/07 22:54
[广龍]徳「ぐっ・・・。しまった・・・。」
弓矢が飛んできたほうを見ると、そこには弓を持った若い男がいた。
見たことは無かったが、弓を構えている、そのりりしい姿には、どことなく
馬岱に、ある老将軍を思い出させた。
馬岱「まさか、黄忠殿?」
[广龍]徳「しかし、こちらに向かって弓を射ってきたんだぞ?」
馬岱「しかし、気付かなかったのでは・・・。」
馬騰「銃声に気付いて近づいてきて、なおかつ人を殺そうとしたんだぞ?
   きっと1さん狙いのストーカーにちがいないYO!行くぞ!」
[广龍]徳「OKだゴルァ!」
馬岱「・・・(殺さないでくださいね・・・。)」
その会話の後すぐに、再び弓矢が飛んできた。とっさに馬岱が防弾盾で弾いた。
その瞬間が合図となった。
馬騰が飛刀を投げた。とっさに黄忠は青龍偃月刀ではじく。
[广龍]徳が馬岱からニューナンブを奪い取り、黄忠めがけて撃つ。
そしてかわりに直刀を馬岱に渡す。
黄忠はとっさに危険を察知して弾を右へと移動して避ける。
馬騰が再び飛刀を投げる。黄忠は再びはじく。
再びニューナンブの乾いた音が聞こえる。再び、今度は後ろへと避ける。
また飛刀が飛んでくる。今度ははじかずによける。
だが、さすがの黄忠も同じ戦法が続いたことに油断した。
弓矢を射ろうとして的を探して・・・ん?
一人足りないことに気付いたときには・・・もう遅かった。
1142/2:03/01/07 22:54
後ろから直刀が出てきて、首筋に当たるのがわかった。
そう、馬騰たちはあくまで時間稼ぎをしていたのだ。
後ろから聞いたことのある声がする。
馬岱「動かないでください!武器を捨てて!僕は命を取る気は無いんです!」
後ろから2人も出てきた。二人ともいざというときのために臨戦態勢だ。
[广龍]徳「ホールドアップ、ってか?」
既に右肩には弓矢は無く、布を巻いて応急処置が施されていた。
馬騰は飛刀を回収しながら「1さんを狙おうなんて、言語道断だYO!!」と言っている。
そのあと、後ろから声がする。
馬岱「もしかしたら・・・黄忠殿ではないですか・・・?」
・・・少しの間、沈黙の時が流れた・・・。
聞こえるのは、ぱらぱらと森の木の葉に雨の当たる音だけ・・・。


@黄忠【弓、矢×30、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
※ホールドアップさせられてます
vs
≪蒙古の血/3人≫
馬騰【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
 &[广龍]徳[右肩被矢、応急処置済み]【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、ニューナンブ】
 &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、直刀、銃弾】
※質問中、怪しい動きをしたら攻撃するかも・・・
1151/3:03/01/08 15:18
黄忠もこれまでか、と思ったが、相手の態度を見て少し落ち着き、きっぱりと言った。
「西涼の方々か…いかにも、わしは黄忠じゃ。体が若いのは…なぜかわからんが」
見覚えのある馬岱、[广龍]徳、おそらくは馬騰であろう人物を見て、言う。
「やはり…そうでしたか」
「なんでいきなり攻撃したんだゴルァ」
「1さんは殺させないYO!」
「いや、僕たちが奇声あげて突っ込むから攻撃されるんじゃないですか…」
黄忠の生前の性格から判断して、この人は殺しに走っていないと思い、なだめるように馬騰達に言う。
「黄忠殿、あなたは何故ここに来たんです?」
まだ警戒しつつも丁寧に聞く。
「その質問に答えるには、色々言わねばならんな…とりあえず、城の中で聞いてくれぬか?ここは危険じゃろ」
黄忠の視線の先には、司馬懿が息を切らして駆けつけていた。

城内の一室。黄忠の武器は馬騰が預かっている。
「とりあえず、これを見てくれ。わしが見てきたものがまとまっておる。」
そう言って黄忠が見せたのは、参加者名簿に綿密に書かれた、チーム、個人の特徴や装備のメモだった。
司馬懿も驚くほどによく調べてある。
「わしは戦闘もほとんどせずに逃げ回っていたのでな…」
厳密に言うと違うのだが、相手の事を考えてそれは言わずにおいた。そして黄忠は今まで見たことを語り出す。
第一次さいたま戦の内容…曹丕の策略とそれに対する虞翻チームや張燕の対応…二本刀対馬超冷包…孫兄弟の最期…許ネ`者の食いっぷり…曹休らとの遭遇…甘寧対魏将軍団と、曹仁らの行動。
そして魏延…関索と大喬の死に際…そして今も魏延を追っていて、見失って此処まで来たこと。戦いを避けてきた黄忠だから見て来れたことであった。
「さて、斬るなら斬っても結構じゃが?」

「…大したもんだ…この矢傷はいただけないが…」
「魏延…やはり…」
「孟起も死んでしまったからな…」
珍しく真剣味をもった言葉遣いで聞く馬騰ら二人、そして斬られることはないか、と安心した黄忠に聞かれて魏延の事について話す馬岱。
「そうか…魏延は蜀を裏切ったのか…やはり反骨が…」
「ちょっと気になることがあるのだが」
和解しながらの会話を遮ったのは司馬懿だった。
「黄忠殿、これだけ我々に話してこれからどうするつもりで?」
1162/3:03/01/08 15:50
「これほどまでに綿密に調べるということは、気配を断ちつつ戦闘を傍観できたと言うこと、大したものです。そしてこの調査書」
そう言って司馬懿は黄忠が持っていたいくつかのメモを指し示した。
「孫堅、魏延、曹仁達には我々も遭遇しています、ですが…この情報」
司馬懿の目はすでに軍略家の目だった。
「”孫堅の強さと戦術”、”夏侯惇らの装備と人数”、”魏延の冷徹さと装備の多さ”、”曹仁ら3人の情報(武器情報除く)、”張燕の戦術”」
「そして”侮れない虞翻ら”。この情報は貴重です。これに加えて、呂布、劉備、張飛、諸葛亮、徐庶、陸遜、荀[或〃]に張角…」
もうこの情報は覚えた、とばかりに馬岱に渡す。
「ざっとこれくらい。彼らが今後我々の障壁となるでしょう」
一同に感嘆の声が漏れた。さすが魏で一、二の軍師だ。
「凄いYo!1さん!」
「さすがですね…」
「1さんがいれば安心だぞゴルァ」
「むむむ…」
司馬懿は続けて言う。
「で、これからどうするのか、です」
馬騰らをちらっと見てから言う。
「馬騰殿らも先ほどの事についてさほど気にしていないようです。まあ…率直に言いましょう、我々と組みませんか?あなたが知らぬ情報もある」
馬騰らも司馬懿の意見に反対ではないようだ。
「ふむ…確かに、情報は生命線とも言えるのう、それに集団の方が安全じゃ」
「それなら…」
言いかけた馬岱の言葉を、黄忠は遮る。
「だが、わしにはまだやらねばならん事がある」
1173/3:03/01/08 16:28
「魏延の事…ですか?」
黄忠の決意に満ちた目を見て、恐る恐る馬岱が聞く。もしそうなら黄忠は殺されかねない。捕虜がそんな勝手な事言えば、どうなるか目に見えている。
「そうじゃ。だが、組まねば殺すか?しかしわしはやつを止めるまでは死んでも死にきれんな」
もし殺す気なら一人や二人は道連れ、とでも言いかねない態度である。
だがそんな黄忠に対して馬騰が言ったのは意外な言葉だった。
「いいYo。そのかわりそれが済んだら組んでYo?」
「そりゃ危険じゃないのかゴルァ!?」
「まじですか……叔父上?」

翌朝。
「では、落ち合う場所は麦城にしましょう。あそこはまだ誰も行っていないはずです、ここから真南にあたります」
城門にいる司馬懿である。他の3人もいる。
「まことにかたじけない。明日中には参れるようにしましょう」
黄忠は元通りの装備で雨の中を駆けていった。
「本当に良かったんですか?叔父上?」
司馬懿がそれに答える。
「あれほど義のある勇猛な武将、仲間に加えないのは勿体ない。だが魏延と我々が戦うのも危険。そこで…」
「黄忠殿が無事で目的を果たしたんだったら、改めて仲間に加わってもらおうと言う訳だYo。一人で戦いたいって言ってたし」
と、馬騰。
「なるほど…それで、このやたら人の集まる城も捨てて麦城行くわけも解ったぞゴルァ」
「昨日は結局誰も来ませんでしたけどね」
司馬懿は少し残念そうだ。
「結局絵の謎は解けなかったが…まあメモはしてあるから大丈夫、か」
夕方にに麦城を目指すと言う事で、馬騰達は出発の準備にかかった。
黄忠は一人、魏延を追い続ける。
馬岱はまだ言っている。
「矢傷受けて、それでも和解して相手殺そうとしない叔父上って凄いな…」

@黄忠【弓、矢×20、青龍偃月刀、麻痺毒吹き矢】
※魏延を追います。かなり距離が離れたようです。
≪蒙古の血+1/4人≫
馬騰[治療済み]【鉄兜(装備)、槍、片手鍋、炭(また火をつけた)、チャッカマン、飛刀×3】
 &[广龍]徳[浅い矢傷、治療済み]【兜(装備)、狼牙棒、銀の槍、直刀】
 &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾】
&司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径
     ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
※夕方には麦城に移動するようです。敵情報をたっぷり得ました。
※荊州北部は雨がけっこう降ってます。
「あ、そういえば…これがあったやろ!」
取り出したのは基本アイテムの懐中電灯。配線を切らないように、線の高熱部分の導線に、雑草を近づける。
みるみる焦げていく雑草。
「これや…」
一方虞翻達の小屋の外には張飛。凌統と見張りをしている。
「大丈夫かなぁ…虞翻先生、治した途端に襲われないですかね」
「奴には闘気はあっても殺気は無かったろ。俺と闘いたかっただけかも知れねえし、別に大丈夫じゃねえか?」
それより虞翻の話って何だ?と思いながら張飛は言った。
「ですかね?そういえばお互いに手傷まるで負ってませんもんね」
「俺がケガするってか?サシで俺にケガさせられる奴なんかそういねえよ!」
張飛は豪快に笑った。

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※小屋にクロスボウの火矢で放火する気です。現在懐中電灯の導線の熱で火起こししてます。
 
120孫堅(1/4):03/01/08 20:48
雨が降っていた。
その雨が全部流してくれたらいいのに……
嫌なことも全部……

曹仁らは雨降りしきる北上途中の道の先にひとりの男を発見する。
合流目的地まであと少しというところだった。
その男は2本の剣を両の手で持ち、地面にすっと伸ばしてじっと立っていた。
「殺ろうぜ」
孫堅の眼光が3人を射る。

きっと銃で撃てばそれで終了なのだろう。
しかし、腕が動かない。
曹仁がギリギリ踏ん張りようやくグロッグに手をかけると、ひとりすっと前に出る男がいた。
張遼は手持ちの戟を一振りする。
雨露が弧を描き飛び散り、一瞬その軌道の雨を裂いた。
「俺が行こう」
孫堅vs張遼―――その戦いは予想ができない。
121孫堅(2/4):03/01/08 20:49
郭嘉は一瞬躊躇した。
なぜならあれは孫尚香ちゃんの……
「張遼殿……」
張遼はわかっているとつぶやくが、その声には覚悟を感じていた。
あれは孫尚香ちゃんの父親なのだ。

雨が降っている。
周囲には雨が地面や木の葉にあたる音しかしない。
2人が相対してどれだけたっただろうか。
何かのきっかけで始まり、きっと一瞬で終わる。
どちらかが死に、どちらかが生きる。
それだけだ。
雨が徐々に上がってきた。

南からの雨雲は次第に北へ抜けていく。
そしてそれを追うように合流地点に向かっていた≪孫尚香ちゃん≫一行が追いついた。
それが合図だった。
ぬかるんだ地面を2人が駆ける。
一閃
122孫堅(3/4):03/01/08 20:49
「父ちゃん……」
孫堅は胸から腹にかけて潰されて仰向けに倒れていた。
勝者は張遼。
張遼曰く「運がよかっただけ」なのだそうだ。
孫堅は死別した時のままの姿の孫尚香をただじっと見つめていた。
「父ちゃん……」
震える手でジッポを握り煙管に火をつける。
うまく火がつかず孫尚香が代わりにつけて吸わせてやった。
「うめぇーな……」
肺の奥深くまで煙を吸い味わっている。
「……そのジッポ、くれてやる。こいつ(剣)もな」
頷くしかなかった。
「面白い余興だった。息子らよりも長生きしちまった」
死ぬ人間の顔じゃない。だからこそ涙しか出なかった。
孫堅はまた煙を吸い込む。
「……お前にも会えた」
動く左手をゆっくり動かし、孫尚香の顔に触れる。
「美人になる……母さん似だ……」
以前の獣のような男はそこにはいなかった。
静かな時間が過ぎていく。
孫堅の表情が一瞬曇る。
「くっ…………」
「父ちゃん!」
「…………生き残れ」
孫堅は最後笑って逝けた。
123孫堅(4/4):03/01/08 20:50
「すまない」
張遼はそれしか言えなかった。
「大丈夫。父ちゃんはこれを望んだんだから」
埋葬を終えた孫尚香ちゃんの背中が語る。
きっと泣いているのだろう。
この子を死なせてはいけない。
全員はそう思った。

また雨が降ればいいのに。
そうしたら涙も全部流してくれるから。

【孫堅:死亡確認】
※煙管と共に埋葬

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ、七星剣】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
1241/3の願い:03/01/08 23:27
蒙古の血+1が歩いている所を見ている謎の男。
まぁズバットの格好しているから見る人がみたら一瞬で気が付くのだが、
まぁそれは置いといて高沛が言っていた1さんを、何かに導かれたとしか思えない
ぐらい早く見つけたのだが、もう決着付いてたらしく1さんは無事のようだった。
「あの三人のネタはもう隠し、高沛が言っていた1さんはあの人たちが助けてくれよう。
あとは陳蘭の願いだけか・・・・」
実際陳蘭意外にも結構頼まれていたのだが、実行しようにもほとんど死んでで実行不可能だったり、
自分が助けずとも、もう救われた人がいっぱいいたのである。

「それにしてもあの男・・・・何故かは知らぬが絶対に戦いたくはないな・・・・。
だからこそ1さんは無事ともいえるが・・・・。」
彼はそういいのこすときびすを返し走っていくのであった

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※今は劉備達、雷薄を探しているため誰かとあっても基本的にすぐ逃亡。
1251/3:03/01/09 12:52
荊州北部の雨はいよいよ激しさを増してきた。
麦城へ向かう馬騰一行はその雨の中進んでいく。
周囲は木々に囲まれ激しくなる雨でぼやけて見えている。
その道半ばくらいだろうか。
弾けた音がやけに近くから聞こえ、すぐに焼けたような痛みが馬岱の身体中を駆け巡った。
途端に身体が重くなる。
先に立っていた馬騰が崩れ落ちる。
再び近くで渇いた破裂音。
なんとか降りかえると後方の[广龍]徳にボウガンの矢が数本刺さり、自分と同じように身体半分小さな穴がいくつか空いていた。
馬騰は動かない。

「呂布とはエライ差ですがいいんですか?」
荀[或〃]は銃やボウガンを構える男達に淡々と聞く。
呂布の時はガチンコ勝負だったくせに、いきなりの発砲に少し疑問を感じたのだ。
しかし、そんな疑問をグロック17をかまえる夏侯惇は一瞬した。
「本気にもなれん奴はこれで十分だろ?」
いかにも面倒だとばかりに「ゴルァ」とか叫んでいる[广龍]徳に撃ち込んでいく。
1262/3:03/01/09 12:53
新野城の銃声を聞き、様子見をしていた魏将らは追跡を開始。
黄忠よりもこちらを狩ることに決めたのだ。
なんせひとり頭の殺る配分が多くなるわけだし、知った顔を見つけたのだ。
もしかしたら司馬懿がいなければ城の探索に移ったかもしれない。
安易に銃を撃って存在を知らせたのも司馬懿。
そして、その音に近づいた馬騰らの運命を狂わせたのも司馬懿。

司馬懿は雨で煙る彼ら一人ひとりが、なぜか諸葛亮に見えてしかたがなかった。
ここにいない男のことをなぜ思い出すのだ?
そうだ。奴に会ってからおかしくなったのではないのか?
思考ができない。
何か思い出しそうだった。
何かがわかりかけてきているのに。

司馬懿の目の前でまた一人の命が簡単に果てた。
先ほどまで元気だったのに。
1273/3:03/01/09 12:54
「弾がもったいないから程々にな」
呂布戦がよほど頭にきてるのだろう。
満寵が珍しく当たっている。
あの『さいたま』以来、ずっとヒューズがいったままなのだ。
[广龍]徳が血を吹き雨でできた水溜りを血の色に変える。
「そいつは殺すな。きっといいことが聞けるだろうからな。」
司馬懿を武装解除させ、縛りあげる。
「一応元同僚だから、丁重にな。」
気持ち悪いほどの笑顔。
馬岱が最期に見た笑顔はすぐに視界から消えた。
それが唯一の救いだったのかもしれない。

【馬騰、[广龍]徳、馬岱:死亡確認】
※≪蒙古の血+1≫消滅
※鉄兜、槍、片手鍋、炭、チャッカマン、飛刀×3、兜、狼牙棒、銀の槍、直刀、懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾、袖籤、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ
はとりあえず放置

≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】

@司馬懿[捕縛中]【カラーひよこの羽】
魏延はかなり疲労していた。
昨晩は誰かの尾行にじっと耐え、その上で、明け方ようやくチャンスを掴み、戦闘に入った。
23本のナイフが空をかすめる。その後に銃声。遠距離での対峙。だが闘い慣れた魏延はすぐに相手の力量を見抜いた。
(大したことはないな…銃も下手だ…だが)
関索を倒したとき、一緒にいた女から思わぬ痛手を食った。相手が誰であろうと油断は禁物だ。
長い対峙の末、じれた相手が魏延に仕掛けてくる。こうなれば魏延の勝ちだった。戦闘での判断力や反応の良さなら、蜀で屈指だった男である。
敵が焦ればそれだけこちらが楽になる。まだ暗く、雨が降る中の銃撃戦。落ち着いて後ろを取り、頭を狙ってCz75を撃つ。さらにナイフで頸動脈を斬る。
その闘いはそこであっさり終わった。
「手こずらせやがって…ふん、こいつは…諸葛亮の兄か。まあ、さすがだったな。くくく…」
だが俺には勝てんさ。そう言い放って道具を漁り始めると、今度は走ってきた妙な装束の男と出くわす。
今度は近距離戦か、と瞬時に判断し、すかさずナイフで斬りつける。連戦だ。
「けっ、すぐに死んでもらうぜ!!」
相手は戦意がなさそうだったが魏延の殺気に、すぐ本気になる。
「くそっ、貴様は張譲の悪の手先か?ならば…このズバットが貴様に正義の鉄槌を下ぁす!!」
最初は戦意の無い感じだったがこの男、戦うと強い。無理に仕掛けることもなかったか。

魏延の周りに空気を切り裂く手刀、蹴撃の音が響く。いつしか夜が明けていた。
(強い!!素手の威力じゃねえ!こいつ本当に人間か!?)
ズバットスーツのせいで強化されてるのかされてないのか不明だが、[登β]艾の格闘攻撃は強力だった。
まともにくらえば腕や脚の一本や二本は駄目になりそうだ。
「くそっ!!」
避けるのが精一杯で攻撃ができない。魏延は見切りを最優先させることにした。
129降りしきる雨2/4:03/01/09 22:19
どれくらい回避だけを行っていただろうか。ついに魏延に好機が訪れた。
「ズバットキィィック!!」
ブォッ、と音を立てて蹴りだしたのはいいが、ぬかるみで[登β]艾が滑った。すかさず魏延は離れて銃を拾う。
「……くたばれ……」
魏延が銃を構える。だが。
「む!悪人め、ここは一度さらばだ!あでゅーーー!!」
[登β]艾の判断も良かった。銃が相手では苦しい。素早く退却したのだった。
「ちっ、逃したか…」
尋常ではない速さで走り去る[登β]艾に無駄弾を撃つわけにもいかない。銃声を響かせるのも危険だ。
「まあいい、戦利品を手に入れたから良しとするかな…」

不意に、とん、という音が響く。だが周りに気配はない。気のせいだったか、と諸葛謹の遺品を調べようとした時だった。
凄まじい殺気を含んだ矢が魏延の頬をえぐる。傷口から血が溢れた。矢とは思えない威力だ。直撃すれば、殺られていた。
「くそっ!!何処にいやがる!?腰抜け野郎!姿を見せろ!!」
木の陰に隠れて、罵声を浴びせる。
今度の敵は遠距離だ。なら、今度は挑発しておびき寄せ、仕留めてやるさ…。そんな考えが魏延にはあった。だが、意外な方向から、意外な姿の人物が現れる。

小ぶりの弓と青龍偃月刀を持った黄忠。

それも魏延の正面から堂々と現れた。その顔は若々しく決意に満ちている。
「久しぶりじゃな、文長」
場違いとも言える挨拶を言う。
「ふん、折角若返ったのにわざわざ死にに来たか?黄忠さんよぉ?」
敵の装備を見て銃器がないなら余裕、と見たのか、落ち着いて魏延も答える。戦る気満々だ。
「残念だがな、いくらあんたの弓の腕でもこの銃の早撃ちには勝てねぇぞ?一発目外したのが失敗だな」
Cz75を構え、銃口を向ける。だが黄忠は笑っているようにも見える。
「ふふふ、文長よ、そんな状態の銃でわしを殺すと?よくその銃を見てみるんじゃな」
「何ぃ………?」
130降りしきる雨3/4:03/01/09 23:49
「こ、これは……いつの間にやりやがった!!?」
Cz75の銃口には、黄忠の放った矢が深く突き刺さっていた。
「お主が死体を漁ろうとしていた時じゃよ。細工した矢じゃからな、うまく抜くことは出来んはずじゃ」
「……あの時か…!」
苦々しげに魏延が言う。無理に撃てば銃は暴発してしまうだろう。魏延はCz75を捨て、それでもまだ余裕をなくさずに言う。
「で、何しに来たんだ?あんたの恨みを買った覚えはないんだがなぁ?」
(まだ大丈夫だ…奴には飛び道具は矢だけ。俺の後ろには諸葛謹のS&W M59オートがある…隙を見て、殺る)
「実は二人組の霊が出てのう、お主を止めてくれ、との事じゃった。身に覚えは無いか?」
黄忠はそう言って矢を取り出した。
一方、雨にうたれながら、魏延は口元を歪めて黄忠に言う。
「けっ、関索と女の事か?どうせあんたも側にいたんだろうが?…すぐにお前もそこに送ってやるよ!!」
言うが早いか、魏延は拾った投擲用ナイフを投げる。黄忠がかわすか弾くのを予想して。S&W M59オートを拾い、深い森に駆け込む…はずだった。
しかし、焼けるような手の痛みで拾ったはずのS&W M59オートを取り落としてしまう。さらに、もう片方の手にも深々と矢が突き刺さる。
さらに肩の傷口に一発。
「ぐっ……」激痛に魏延は思わず膝をついた。
「わしの射撃の腕はお主がガキの頃からしっておるじゃろう?容赦はせん。お前は放っておけば何するかわからんからな」
黄忠の矢が今度は魏延の頭巾を射抜く。次がとどめと言わんばかりに。
「…ふ、ふん、これは殺し合いの闘いだぜ?何寝ぼけた事言ってんだ?」
すさまじいまでの弓の命中精度と連射に初めて恐れを抱きながらも、魏延は黄忠との間合いを計ろうとする。
(余裕こきやがって…よし…ジジィめ、もっと近づいてこい…)
懐の脇差で、喉を切り裂いてやる。それで終わる。それくらいなら矢の貫通した手でも出来る。
魏延は斬りかかる準備を始めていた。
黄忠は、無造作に魏延との距離を詰めていく。
1311/2:03/01/09 23:57
彼が魏延から退却している時
聞いてはならない声が聞こえてきてしまった。
「魏将軍団に捕まった1さんが危ないんだYo」
そうそれは先ほど大丈夫だと思い、目を離した馬騰達である。
その声を聞いた時彼は愕然とした。逝ってしまったのかと
やはり高沛の言う事を聞いておけばと・・・。
だがそれをひっくりかえす言葉が聞こえてきた
「あのぅ・・・・初めましてこんにちわ。今の言葉は無しにしてくれませんか?
今の言葉の家族の馬岱という者なのですが、もしよろしければ魏将の方々を救っては
もらえないでしょうかね?」
その言葉を聞いた時彼は、混乱した
その後ろでなにやら騒ぎがあるのだが彼は無視をし言葉を続けた
「突然だな」
「え〜っと。私たちその人たちに殺されてしまったのですけど、
なんというかあの方々はもう駄目なんですよ。それに捕まった司馬懿さんも
詳しくはなんと言ったら良いのかわからないんですが・・・
もう駄目なんですよ。あの方達は何かが壊れてしまっているんですよ。
と言っても私が勝手にそう感じただけなんですが・・・。どうか助けてあげてくれませんかね?」
あまり感情が入らず淡々という馬岱。
「どうやってだ?」
助けると言っても色々ある。
さすがに彼には馬岱が何を言おうとしているかは、多分心の奥ではわかっていたのだろうが、
やはり戸惑いがあるのか聴きかいしたのだが
「1さんもろとも全員殺してください。ただし別に実行しなくとも結構です。
今は私意外の願いを叶えてください。多分これは実行する機会が絶対にないと思いますし。
でももしあったら頼みますよ。正義の味方のズバットさん。」
1322/2:03/01/09 23:58
見事に予想が当たった。しかもさきほど見た時と、あきらかにおかしくなっているように思える。
多分こいつも被害者なのだろうと思い、一度は持ち直したもののよくよく考えてみると
高沛と馬岱の願いは見事に正反対なのである
だが正義の味方が、助けの声を守らなければどうする?
それはもうすでに正義の味方ではないのではないか?
そんな思いもよぎる
彼が文句を言おうとした時
「人間生きてる事だけが救いではないのですよ。[登β]艾さん」
そしてもう彼の声は二度と聞く事はなかった、そうもう二度と。

そんな彼は、もうしばらくこの話題を考えようとはしないようにし、
彼は、劉備達、雷薄を全力で探しに行こうとするのであった。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※劉備達、雷薄を必死で探してます
133降りしきる雨4/5:03/01/10 00:07
黄忠は魏延の前に立った。
「もとは仲間のお前じゃが…覚悟してもらおうか」
「ま、待て、あんたは俺を殺してそれからどうする気なんだ?」
黄忠の顔が一瞬戸惑ったように見えた。…魏延はそれを見逃さなかった。
素早く脇差を抜く………だが、手がしびれる、いや、体の全体がしびれる。動けない。
「な……から…だ…が…くそ…っ!何故だっ!?」
「…最初の一矢は麻痺毒矢じゃ。吹き矢を加工して作ったからな…」
黄忠は少し寂しげに言った。
「お…のれぇぇ!!」
せめて一太刀でも、と最期の力で魏延は脇差を振り抜く。
「…さらばじゃ、文長」
雨中に煌めく青龍の一撃。

降りしきる雨は小降りになっていた。
「無駄な戦い…この争い、なぜ起こるのじゃろう…お主も、その狂気の犠牲者だったのか?あるいはわしも…」
魏延と諸葛謹の遺体を埋葬し、一息ついて言う。
「さて、馬騰殿との約束を果たさねば…そして、この意味のない争いに終幕を引こう……」
装備を整え黄忠は、言う。
「…その前に…そろそろ出てきてはどうかの?厳顔殿?」
黄忠の呼びかけに、姿を現したのは厳顔だった。
134降りしきる雨5/5:03/01/10 00:32
「ははは、やっぱり気付かれてましたか。しかし若返りましたなあ」
「ふふ、若いと体が動きすぎてかえって困りますわい」
屈託のないかつての戦友と、情報交換を兼ねて話す。今は互いに敵意はない。
すぐにうち解けて話す。

「雷薄か…顔はわからんが…おそらく荊州だと思うぞ。今あそこは危険じゃがな」
再利用するため、使った矢のうち3本を手入れしながら黄忠が言った。
「しかし黄忠殿は行かれるのでしょう?」
「馬騰殿との約束じゃからな…あるいは劉備殿に会えるやもしれんし」
「では、途中まで、ご同道しますかな?」
「うむ、厳顔殿がいれば安心じゃしな」
「もし、最後の二人になったらどうしますかな?」
「ははは、それはそれで面白いやも知れぬな」
二人で笑いながら、装備を調え、目指す地は荊州。

@黄忠【弓、矢×18、青龍偃月刀、携帯電話、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×2】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、バタフライナイフ、凧糸】
※その他のアイテムは放置。
※組んだわけではなく、途中まで同行するだけ。ただし戦闘は協力します。
※現在許昌南部。荊州北部を目指します。
135追加:03/01/10 01:05
【魏延、諸葛謹死亡確認】
136山崎渉:03/01/11 01:33
(^^)
137混沌(1/3):03/01/11 23:47
「何故馬騰殿たちを殺したんですか!あの人たちは私の仲間だった!一緒に組めば
この世界からも逃れることができたかもしれないのに!大体、どうして人の命を
まるでゴミのように・・・。」
あれから3分、司馬懿はずっと話し続けていた。さっきから気が立っている満寵が
「黙っとかないと殺すぞ!」と言ったが、司馬懿は話し続けていた。
痺れを切らした夏候淵が「惇兄、いいよな?」といって司馬懿の頭をショットガンで殴った。
司馬懿は気絶して、静かになった。

目の前に人影が見える。司馬懿は「誰だ!」と叫ぶ。
すると人影はこちらに近づいてきて、よく知っている人になる。
「私のことを忘れたんですか?」
「し、諸葛亮!!」
「無様な格好ですねぇ。同じ仲間である魏の人たちにこんなことされるなんてねぇ。」
「おい、教えろ!『さいたま』とは何なんだ!この世界からはどうやったら抜け出せる!
お前は何を知っているのだ!!」
しかし、諸葛亮はニヤリと笑うだけで、何も答えずにきびすを返して去り始めた。
「ちょっとまて!逃げるな!答えろ!」
司馬懿は叫ぶが、諸葛亮は振り向きもしない。人影がだんだん薄くなる・・・。
138逃走(2/3):03/01/11 23:48
「司馬懿殿?」
目の前から声がする。司馬懿はとっさに理解する。「ああ、夢だったのか」と。
どうやら木の幹に縛られているらしい。あれからずいぶんの間気絶していたようだ。
空が赤い。とっさに夕方になったと気付いた。
目の前にいたのは、荀[或〃]だった。荀[或〃]は目の前に、直刀を投げた。
荀[或〃]「いいですか?私が見張りをしていると、草陰から物音がしたので、
     その方角を見ている間にあなたは置いてあった私の直刀をとって素早く
     縄を切って逃げたんです。わかりましたか?」
突然のことだったが、司馬懿には理解できた。逃がしてやろうと言うのだ。
司馬懿「しかし、それでは荀[或〃]殿がいろいろと・・・」
荀[或〃]「もしここに殿がいたら、こうしたのではないか、と私は思います。
     他のみんなは偵察に行っています。さあ、早く!」
司馬懿「・・・かたじけない。」
そう言うと、司馬懿は足と、ほとんど自由を奪われている手を使って、必死に縄を切り始めた。
荀[或〃]は茂みのほうへと移動していて、こっちを見ていない。
切り終わると、司馬懿は小声で荀[或〃]に言った。
司馬懿「本当にかたじけない。今の私には何もして差し上げることはできないが、
   これをあなたに・・・。殿からもらったのですが、私には意味がわからずじまいでした。
   本当は、貴殿のような人とは一緒に仲間になって欲しいのですが・・・。せめて、
   この羽を殿からのお守りと思って、受け取ってください。」
そう言って、司馬懿が差し出したのは、荀[或〃]が最もよく知っている
カラーひよこの羽だった・・・。
139使命(3/3):03/01/11 23:49
ーーー生きなくては・・・。
おそらく偵察と言うのは新野城周辺だろう。私の作った罠にかかるだろうか。
あそこにもいろいろと良い武器を残してきたが、取りにいくのは危険すぎる。
麦城へと急がなくては・・・。黄忠殿にすべてを話さなくては・・・。
私の銃声によって集まってきた私の同僚が、馬騰殿たちを殺したのだ、と。
だが、私にはどうすることもできなかった。もう馬騰殿たちはもどって来ない。
だからこそ、私はみんなの分まで生きなければならない。
しなくてはならないことがたくさんある。諸葛亮を探していろいろ聞かなくてはならない。
夏侯惇たちを、正気に戻してやらなくてはならない。そして、この世界から逃げ出さねばならない。
それが、私の使命なんだ!
とりあえず、麦城へと行かなくてはならない。約束の時間までに・・・。
ふと横を見ると、篭城していたときにも見た、白い鳥が飛んでいた。
赤い夕日に白い鳥の体は染まり、まるで鳳凰のように見えた。


≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ、カラーひよこの羽】
※鉄兜、槍、片手鍋、炭、チャッカマン、飛刀×3、兜、狼牙棒、銀の槍、懐中時計、防弾盾、薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾、袖籤、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ
は現在誰が持っているかわかりません。

@司馬懿【直刀】
※逃走中、麦城へと進んでいます。まだ遠くへは行ってないようです。
何故か色々考えた結果彼は海に来ていた。
「ここが私の終点か・・・。突然頭に「ここに来て!!」と言う声が聞こえたし。
何故かは知らんが、私の頭はここから動くなと言っている。果たして私にはどういう運命が、
くるのだろうな・・・。劉備達、雷薄達も多分最後まで生き残るだろうなぁ。
まぁ先は長い祈るか」
そういい彼は何かを祈り初めた。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※人の気配が来るまで、木の上で祈ってます。
141決意:03/01/12 21:54
警戒しながらも移動し続ける黄忠と厳顔。また互いのこれまでの話を少ししながらも、彼らは新野南部まで来ていた。
「雷薄、見つかりませんな…黄忠殿も見ていないそうですし…」
「どこかに隠れているかもしれませんぞ。しかし顔もわからんとなるとな…」
実際、顔を知っていてもどうしようもないのだが。

「黄忠殿!あれは!?」
そこは凄惨な戦場跡だった。飛び散った血、吹き飛んだ肉片。そして見知った者の変わり果てた姿。
「…馬岱…こちらは馬騰殿か…無念だったろう…」
厳顔ももう一つの遺体を見つけている。[广龍]徳だ。
血溜まりの中で息絶えていた。半身は銃創だらけだ。
「……司馬懿殿がいない……やられた形跡もないか。逃げるにも彼らは急襲されたようじゃ。…と言う事はまさか…」
敵が近くにいるか、と周囲を警戒している厳顔に聞いてみる。
「司馬懿殿が捕まったとしたら…そんな事する奴らはいますかな?」
「彼を知る魏将ではないかと。残った面々から考えるにおそらく…」
それ以上は言わずに、黄忠を見る。
「奴らか…やはりぶつかる相手なのかもしれんな…」
黄忠の脳裏に、人質を取って甘寧と戦っていた、ある一団の首領、隻眼の男が思い浮かんだ。
「これからは人捜しより、自分の身を守らねばなりませんな。それに個人行動は危険だ」
「うむ。厳顔殿……この愚かな争いを……もう終わらせましょう。我らの手で」
「ええ…行きましょう」
二人の武将は、凛然たる態度で歩き始めた。馬騰達の分まで、生きて全てに決着を付けるため。そして最後に主催者に会うため。

※パーティ結成≪終結への意志≫
黄忠【弓、矢×18、青龍偃月刀、携帯電話、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×2】
&厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、バタフライナイフ、凧糸】
※ピンユニット黄忠、厳顔消滅。
※麦城にまず向かいます。警戒しつつ、南下中。
この邂逅は天の配剤だったのか。
南下する司馬懿が出会ったのは彼が探していた人物だった。
「諸葛亮・・・・やっと見つけたぞ」
「・・・・おや、これは司馬懿殿、しばらくぶりですね」
司馬懿の突然の呼びかけに動じることなく諸葛亮は言った。
そんな諸葛亮に司馬懿はずかずかと近づいて行く。
「お前に聞きたいことが山ほどある。話を聞いてもらうぞ!」
諸葛亮の装備を見て、いきなり攻撃される危険は薄いと判断し、話し始める。

@司馬懿【直刀】

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
※司馬懿が話しかけ中。諸葛亮は何を考えているか不明。
彼がふと気配を感じ目をあけた時。
何故か目の前には大分前に死んだはずのある男が立っていたのですそうそれは・・・
「曹操キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!」
何故か彼は、そう叫ばないといけないと思い叫んだのです。
そうして木から落ちてしまった彼に、曹操はゆっくりと木から降りてきて、
「早くここから逃げろ・・・・。」
とだけ言い残し海を歩いてどこかに、消えてしまったのです。
彼はその言葉を聞き、走って[亠兌]まで逃げていく途中、隕石が降ってくるのを目撃したのです。
さっきまで彼がいた所に・・・。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※[亠兌]に行きました
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ、七星剣】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×18、青龍偃月刀、携帯電話、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×2】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、バタフライナイフ、凧糸】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、
  トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】

――――――――――――――〔5・12名〕
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ、カラーひよこの羽】
  【鉄兜、槍、片手鍋、炭、チャッカマン、飛刀×3、兜、狼牙棒、銀の槍、懐中時計、防弾盾、
  薙刀、壊れたマシンガン、ニューナンブ、銃弾、袖籤、首輪、ハルバード、ディフェンダー45口径、
  ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ】
≪五人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

――――――――――――――〔3・13名〕〔8・25名〕
@許ネ`者[治療中](ナイフ所持のまま)
@司馬懿【直刀】
@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】


―――――――――――――――
☆パーティの部 8パーティ・25名生存確認  
☆ピンユニットの部・5名が生存確認。
合計30名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+0)
袁紹 袁譚 袁尚
≪か行≫69名(+1)
郭図 華雄 菅亥 韓当 関索 ☆魏延 顧雍 高幹 高昇 高沛 大喬
≪さ行≫62名(+2)
周瑜 小喬 審配 審栄 ☆諸葛謹(諸葛瑾) 諸葛誕 徐盛 沮授 曹性 曹休 ☆孫堅
≪た行≫54名(+0)
陳蘭 陳羣 程普 ケ芝
≪は行≫27名(+3)
馬超 ☆馬騰 ☆馬岱 糜竺 [广龍]統(ホウ統) ☆[广龍]徳
≪ま行≫3名(+0)
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫31名(+0)

―――――――――――――――
■今回の死者:6名  ■計:273名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州
きんこーん♪ きんこーん♪
  
張譲「あ。あ。
   テステステス。
   ……聞こえますね?  
   ふぅ、ベスト30にもなって、「雨で放送が聞こえなかったー」、なんて理由で爆死されては、
   さすがにツマンナイですからねぇ〜? 
   わたくしも色々気を遣うのですよ。

   ところで、あいにくのお天気で足元が悪かったせいか、みなさん、動きが鈍くなっていますよー?
   大丈夫ですか〜?
   人恋しいあなたたちのために、そろそろ新しい禁止エリアを発表しまーす。
   次回の禁止エリアは…… 

   司州、徐州の2州で〜す。

   該当地域の君達は、せいぜい足元にでも気をつけながら移動して下さいね〜? うふふふふふ。」


きんこーん♪ きんこーん♪

■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州
      ※ 次の禁止エリアは司州、徐州。 禁止エリアは100レス後(>>248)に発動します。
「なんでキンチョールで死ななければなるまいて!!」
彼の元に、そんな少し文法がおかしい事を言ってきた来客がきた。
「まぁ詳しく言うとキンチョールじゃ死んでないが、俺にも見せ場をよこせよ!
俺ただでさえ見せ場ないんだぞ」
そんな劉辟に彼は一言のべた。
「応劭よりはましだ!!」
そんな彼の一言で劉辟は帰っていった。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※状況かわらず。
150麦城にて。:03/01/16 00:22
「どうでした?黄忠殿?」
「いや、こちらにも誰もおらん。あるのは少々の武具兵糧のみじゃ」
麦城に到着した黄忠・厳顔は、最警戒しながらも狭い城内を捜索していた。
「すでに約束の夜に近いが……やはり司馬懿殿は来ておらぬか」
「しかし、放送によると死んだわけでもないようですし、やはり奴らの捕虜ではないかと」
魏将軍団はどのあたりに居るのだろうか。いずれ最後はぶつかる敵……おそらく荊州のどこかに居るのだろう。
「まあ、もう少し待ってみましょう。ここなら誰か来てもすぐ分かりますし」
荒れ城とはいえ、城門はあった。東北西の各門は閉じて閂をし、南門には凧糸とバタフライナイフでトラップを仕掛けてある。
新野にあれほどのトラップを仕掛けた司馬懿なら見破れるだろうとの判断だった。
「とりあえず、その食料庫と武具を見に行きませんか?必要になる物もあるでしょうし」
「うむ。そういえば少し矢の材料が置いてあったはずじゃが…少し作るか。とにかく、わしには矢が必要じゃ」
「黄忠殿、矢作りもできるので?鳥の羽をさっき拾っていたのはそのためだったか…」
「まあ、わし流の細工矢じゃがな。それくらいは作れるわい」
黄忠にとってこれからの戦いで矢は必須だ。弓がやや小振りな分、完璧な精度、もしくは量が要る。
来るべき戦いに備えて、彼らは補給をし、司馬懿を待つことにした。

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、携帯電話、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】
※腹ごしらえと補給をしました。警戒しつつ城で待機中。南門にはトラップ。他門は中から封鎖。

『電子ロック解除技術について』を読みながら、こんなの嘘っぱちだと自嘲していた。
書いている内容は嘘だらけ。自分は鍵ひとつで開いたのだ。
荀[或〃]はその本を読みながら夏侯惇の出方をうかがっていた。
先ほど司馬懿を逃したことを言ってから沈黙が続いている。

「で、荀[或〃]君は逃がしちゃったわけだ」
夏侯惇は別に怒った様子でもなくアイテムの整理をしていた。
当然バレたら殺されるとばかり思ってただけに、この執着のなさは意外だった。
「いいんじゃない? 次会った時殺せば」
夏侯惇は事も無げに言ってのけた。
「どうする?お前も単独行動したい?だったらなんか余った武器やるぞ?」
確かにそれでもよかったのだ。
別に自分はどうでもいいと思っていたから。
司馬懿を逃したのだって、ああは言ったものの単なる気まぐれだ。
所詮、私だって躊躇なく人を殺す人間だ。
夏侯惇らとなんの変わりもない。
「私は一緒に行きますよ。その方が最後まで残る気がしますし」
「ふーん」
夏侯惇は銃弾を装填しながら、やはり興味なしとばかりにしている。
偵察から帰ってきた仲間達が離れた場所に立っている。まもなく出発だ。
「じゃあ狩りに出るとするか」
残り30人。彼等は最後まで残ったらきっと笑ってお互い殺し合う。
私はそれでもいいと思っていた。

≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※出発
※手作り木刀、鉄兜、槍、片手鍋、炭、兜、狼牙棒、銀の槍、懐中時計、防弾盾、壊れたマシンガン、首輪、ハルバード、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、血のり付き防弾チョッキ
は放置
それは突然だった。
治療が済み、離れて寝かせていたはずの許ネ`者がいきなり寝台から飛び起き走りだした。
そして森へ消えていった……。
全員あまりの出来事に自身を守ろうとかまえるのがやっとだった。
しばらくして簡擁がつぶやいた。
「元気じゃん……」
その時、小屋の中には凌統、簡擁、虞翻、張紹、向朗、張飛、吾彦―――
ひとり足りないと知るのはそのすぐあとだった。

そして外。
その巨体が飛び出すちょっと前に火をどうにか得た張燕が火矢をかまえていた。
そして矢を一気に3本ほど放った瞬間、扉が破られ巨体が踊り出た。
ほぼ同時に壁に突き刺さり燃えはじめる火矢。
何事かと静観していたが、小屋は以前の静けさを取り戻していた。
炎はゆっくりだが確実に燃えている。

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※小屋に放火成功→襲撃開始

≪五人の優しい中国人/4名≫ 
  凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
≪胡姫の正体とは?/3名≫向朗【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】&吾彦[治療中 峠は越し、睡眠]
【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、トマホーク×4、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
※騒動で火矢にまだ気がつかず→時間の問題

@許ネ`者[治療済]【ナイフ】
@雷薄[5歳児]【なし】
※許ネ`者が雷薄を食料のつもりで誘拐しました
1531/2:03/01/16 19:04
「むう、麻酔を打つべきだったか…!」
「あぁぁの野郎!!いっぱしの武人ぶったかと思えば恩を仇で返しやがった!」
激昂する張飛の傍らで凌統が叫ぶ。尋常では無い様子だ。
「皆さん!!火が放たれています!!中は危険です!!」
「何ぃぃぃ!?」
確かに許ネ`者の件で混乱していたせいもあった。すでに火が消すには大きすぎたのもあった。全員脱出という隙もあった。
「敵が…火を付けたのではないのか!?」
だが、意識が戻り、張紹に担がれて小屋の外に出た吾彦がそう言ったときには遅かった。
矢の飛ぶ風切り音。そして閃光。またいくらかの風切り音。そして訪れる暗闇と静寂。
ようやく視界が戻った彼らが見たものは、矢を胸に2本受け、立ちつくす吾彦だった。
「吾彦さん!?まさか…僕をかばって……」
左胸と脇腹に矢が突き刺さっている。塞いだ傷口も開いていた。
もういいんだ。お前達は…生きろ。そう言ったかは分からないが、吾彦はにっ、と笑って倒れ伏す。
素早く駆け寄った虞翻だが、さすがの彼ももう首を振るしかなかった。

小屋が燃え続けている。
「おい、早くここから退くんだ!敵は今はいないがここは目立ちすぎる!」
張飛が指示をし、ゆっくりと東方に移動を始める。
だが、凌統が左肩を、向朗が右太股に矢を受け、簡擁も矢で右手にかすり傷を負っていた。
矢を抜き、応急処置を虞翻と張紹が行ったが、鏃を見て虞翻の顔色がさっと変わる。
「まずいぞ…これはかなり強めの麻酔鏃だ…」
1542/2:03/01/16 19:24
こちらは襄陽方面へ南下中の張燕。
「殺しの鉄則……弱い奴から殺す、これが基本や!!」
そう言って許ネ`者を追う。多少矢を使ってしまったが、ほぼ丸腰の相手なら楽勝だ。
一方、逃走をする張飛達には多少運が無かったかもしれない。少なくとも張飛以外は。
移動する彼らを発見したのは、≪破滅の主従≫だった。
張飛の姿を見つけ、まだ不完全燃焼気味の呂布はニヤリとする。
「面白い……奴なら夏侯惇どもより戦いに命がかかるぞ…他は雑魚だが」
陳宮も相手があの状況なら勝てると判断したのだろう、呂布を諫めようとはしない。
そして、そのさらに東方に徐州から戻ってきた≪君主と軍師≫。
また一波乱起ころうとしていた。

【吾彦、死亡確認】
≪4人の優しい中国人/4名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
 ≪胡姫の正体とは?/2名≫向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
vs
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】

≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀】

@張燕【クロスボウ(矢×11)、弓(矢×20、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布7枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
vs
@許ネ`者[治療済]【ナイフ】
@雷薄[5歳児]【なし】
※呂布達のみ張飛達に気付いています。凌統、向朗、簡擁は少しずつ傷まわりが麻痺していきます。
※張燕は許ネ`者をすぐに仕留める気です。
どこかで(>>152>>155)あたりで最後の探し人たちが、危険なそのころ。
彼は自称いい人な李儒に、策を与えられていた。
李儒は、(個人的には)性格こそあれで最後あんな死に方にはなったが、
三国志の中でも5本の指にはいるぐらいの軍師ある。
まぁそんな李儒に策を預けられた彼は、帰っていく彼に別れのあいさつをし、
さっそく実行するのであった。
その頃、帰っていった李儒はこんな事を考えていた
(私がこんな事するなんて、ガラにもない。
あの方も人が良いな。ていうかなんであの方の言葉にほいほいしたがってんだろ俺?)
色々あり、キャラが変わってきていた李儒は、そう考えている内に消えていった。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※ある策を実行中。
「おお、呂布!まだ生きてるとはお互い悪運が強いな!」
「む・・・虞翻か。」
かつての患者と医師、二人がまた出会った。
「おい虞翻、呂布と会ったことがあるのか?」
張飛は彼らの因縁を知らなかった。
「・・・虞翻。お前には一度助けられた恩がある。ここは俺が引くことにしよう。」
「おい、呂布!お前はそんな恩義を感じる奴だったか?そういって後ろから襲うんじゃないのか?」
呂布は答えない。
「はやくそこの怪我人の手当をした方がいい。」
陳宮はそういって、呂布と共に南へ向かっていった。

「麻酔か、、、毒が回る前に瀉血しておいたが、、、あまり激しい運動は無理だな。」
「先生・・・。」
≪4人の優しい中国人/4名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
 ≪胡姫の正体とは?/2名≫向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
&張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】

現在、簡擁・凌統・向朗は瀉血され、全身麻痺は免れましたが激しい運動はできません。
(どうにか歩ける程度)

≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】

159麦城へ1/2:03/01/16 22:55
司馬懿「まず、あの『さいたま』とは何なんだ!あれを見た人はみな操られたように
    殺し合いをしていたが、あのような催眠をかけることが、果たしてあの
    光と音にはできるのか?その前に、あれの原理は何だ!」
諸葛亮は、予期していなかった答えに唖然としていたようだが、すぐに
「あなたは妖術と言うものを信じていないのですか?」とだけ答えた。
「あれが・・・妖術・・・?人間にあのようなことができるのか?」と問う司馬懿に
諸葛亮は「この首輪が作れるほどの知識をもった人間もいるのですよ?」と答える。
司馬懿「確かに。では、この世界はどうなっているのだ!時代の違う武将が同じくらいの
    年齢に見えたが、どのようにしたのだ!?私が生きていた頃にはもう死んでいた武将まで・・・」
諸葛亮「今のあなたの発言に、答えが隠れていますよ。」
司馬懿は、その答えの意味がわからなかったが、一番気になっていることを聞いた。
司馬懿「お前はなぜそんなことを知っている!そして、どこまで知っている!
    張譲と組んでいるのか?お前の知っていることをすべて教えろ!!」
それを聞き終わると、諸葛亮は小さなため息をついて、目をつぶった。
司馬懿は、これから諸葛亮が、きっと自分の知らない何かを話すと思って、
ついつい警戒を怠ってしまった。
ーーーーそれがちょうど合図となった。
諸葛亮が警棒で直刀を持っていた司馬懿の左手首を叩く。そして
とっさのことで直刀を落としてしまい、拾うこともできない司馬懿を尻目に、
「それについてはあなたが残り5人まで生き残れたら話してあげましょう。
ただ、あなたはかなり良いところに発想が向いてます。さすがは司馬懿殿ですね。
だから、ヒントを上げましょう。所詮、あなたも、私も、他の武将も、そして
張譲たちでさえ、手の中の駒に過ぎないのですよ。」とだけ言い残して、
司馬懿から離れていった。とっさに直刀を拾って追いかけたが、
どうしたことか追いつけなかった。仕方なく、ふたたび麦城へと向かうことにした。

160麦城へ2/2:03/01/16 22:55
司馬懿は、さっきの出来事を頭の中でまとめていた。『さいたま』は何らかの催眠効果を
もたらしているということ(妖術はまだ信用できない。)、残り5人まで生き残れば
諸葛亮がすべてを話すと言うこと。そして・・・
司馬懿「私の発言の中に答え・・・確か私は『時代の違う武将が同じくらいの
    年齢に見えたが、どのようにしたのだ!?私が生きていた頃にはもう死んでいた武将・・・』
    !!!  生きていた?過去形だと?私は一度死んだのか?」
しかし、考えれば考えるほどわけがわからなくなり、仕方なく麦城を目指すことだけを
考えようとした。 
そして2分後、司馬懿は麦城へとたどり着いた。
司馬懿「予定の時間を超過してしまったか・・・?黄忠殿はいるだろうか・・・。」


@司馬懿【直刀】
※麦城の外につきました。

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
※フラリとどこかへ消えました。
ピコピコ―――
黄忠の所持していた携帯電話にメールが届く。
『今、これ誰が持ってんの?』
黄忠ははじめてこの機械に注目した。
魏延が所持していたものの、取扱い説明書などなかったため、
大方誰かから奪ったものだとは思っていたが・・・。
かるーいメル友募集な感じの内容に、相手を警戒したが、
添付画像を開いて妙に納得してしまった。
画像にはかわいい少女が画面いっぱいに写し出されている。
生存している女性はただひとり。
孫尚香にほかならない。
見た目は若い黄忠だが、中身は爺のまま。
携帯電話の使用方法に戸惑いつつも返信してみたりするのだった。

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、携帯電話、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※どっか遠くにいます
逃走を続けた許ネ`者が突然止まった。
それに張燕が追いつく。
何かを脇に抱えていたのは知っていたが、それがなんなのかはわからなかった。
嫌な予感はしていたんや。
だが、弱い奴から叩くという判断に間違いはないはずだった。
止まっている許ネ`者にクロスボウの狙いを定める。
ヒュンと高い音を唸らせ迫る矢が、まさに許ネ`者に達する瞬間、
その抱えていたモノをその矢のほうにかざした。
グシャリと肉に食い込む手応え。
さらに矢を放つが、すべてそのモノで防御されてしまった。
矢がいくつも刺さった肉塊の向こうにキラリと光るものがあった。
「あかん!」
幼児の形をしてそのモノの影から鈍く光る影が頬を裂いて後ろの木に突き刺さった。
一瞬の判断の切り替えで助かった。
どうやらあの獣は武器を手に入れてしまったのだ。
深々と突き刺さった槍を確認したところで、張燕はその場を離れた。
深追いは禁物だ。
しかし、気持ちのいいものではない。
まさか子供を殺ってまうとは……。

【雷薄:死亡確認】

@張燕【クロスボウ(矢×5)、弓(矢×20、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布7枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※離脱

@許ネ`者[治療済]【ナイフ、ハルバード、鉄兜、防弾盾、防弾チョッキ、狼牙棒、銀の槍】
※魏将が放置した武器獲得
※手作り木刀、片手鍋、槍、炭、兜、懐中時計、壊れたマシンガン、首輪、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』は放置
163黄忠、戸惑う。1/2:03/01/17 21:10
「わしは蜀漢の西征大将軍じゃ、よし送信……はて?」
送信とはどうやればいいのだったか?黄忠が迷っている間に、ついさっき見回りに出た厳顔が一人の男を連れてきた。
「黄忠殿、城の外にいたのだが…この方が司馬懿殿で?」
厳顔が黄忠に尋ねる。
「司馬懿殿!!ご無事であったか!!」
「おお!黄忠殿!……その手に持っている物は何です?」
こうして再会を喜んだ後、司馬懿の話が始まったのだった。 

「やはり夏侯惇どもが馬騰殿達を…」
「黄忠殿の作ったこの情報が見られなかったのは唯一の幸いですが」
「むむむ、それにしても、孔明殿は一体何を知っているのだろうか…」と、厳顔。
「諸葛亮は、最後の5人になれば教える、と言っていました。これは私の推測ですが奴は…」
「主催者側と繋がっているやもしれん、と?」
司馬懿の言わんとしたことを黄忠が言い当てた。
「…そうです。あくまで推測ですが」
黄忠の読みの鋭さに多少驚きながら、司馬懿が言った。  
「それより、その妙な機械は何です?先ほどから気になっていたのですが」
「いや、これはですな………」
黄忠と厳顔は思わず顔を見合わせ苦笑した。

「蜀漢西征大将軍……黄忠殿、こちらから正体ばらしてどうするのです?」
半ば呆れながら司馬懿が言う。
「いやいや、これはおそらく孫尚香……」
「そのような画像があったからと決めつけられはしません。あるいは生き残っている呉の武将…陸遜の策、とも考えられます」
「陸遜じゃと!?」
「これもあくまで推測ですが。そうだ、ここは一計案じましょう。ここをこうして…」
「ふむふむ、なるほど…」
駆け引き上手な司馬懿がとっさに作戦を立てていく。
1642/2:03/01/17 21:33
「ちょっと陸遜!このメールどーいう意味なの??」
こちらは孫尚香の一行。情報交換後、曹仁らと別れ、現在は新野方面へ移動中である。
孫尚香から携帯を受け取った陸遜は、画面を張角に見せて言った。
「…どうやら、相手にはなかなかの知恵者がいるようですね…」
張角もそれを見てうなずく。
”そちらの大都督殿にお話ししたい。他の話はそれから。まず彼しか知らぬ話をする’
「お主が居るのを知っているかのようじゃな」
「残っている人からして…誰だ?」
名簿を開き、移動しながらそれを考え始める。しかし彼らは最も危険な敵がいる区域に入ろうとしていた。

「これで、陸遜がいるなら何らかの返事が返ってくるでしょう。おそらくあちらも何か企んでいるはずですから」
「相手に敵対の意志はあるのか……?」
そんな厳顔を見て、黄忠が二人に言った。
「敵意のある連中ならば…命を賭して戦わねばなるまい」

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】
  &司馬懿【直刀、携帯電話】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※ピンユニット司馬懿、消滅。
※互いに腹の探り合いをしようとしています。孫尚香達は新野方面へ移動中。黄忠らは麦城で待機。
 
『そちらの大都督殿にお話ししたい。他の話はそれから。まず彼しか知らぬ話をする』
このもったいつけた言い方。
「もー!何こいつ!やっとメール返ってきたかと思ったら!」
孫尚香ちゃんの気まぐれで送った7台目の携帯へのメール。
以前は袁紹のものだったものだ。
すでに袁紹は死に、次に誰が持っているのかと確かめたのだが……。
このいかにもな言い回しは、荀[或〃]か徐庶か……しかし何か違う。
陳宮ならばこれにさらに輪をかけて回りくどいはず。
「まあ、おおかた司馬懿ってところでしょ」
張角の意見に陸遜も頷いた。
「こちらは素直に仲間探しだったんですけどね、やはり疑うのが常人ですよ?」
張角がムキー!と膨れている孫尚香を見ると、ものすごい勢いで文字を打ち込み送るところだった。
『ドアホ!受信BOXと送信BOXを確認しなさい!誰か知らないけど失礼だわ!ぷんすか!せっかくメル友からはじめようと思ったのにー!』
何をムキになってんですか……。
おまけに無理矢理迷惑そうな陸遜をバックに、ほっぺを膨らませている孫尚香ちゃんの写真も添付した。
「正直すぎます!お嬢!」
「うっさーい!」
張角は写らずに眺めていた。
さあて、メールの先の人間は誰なのか……。きっと戸惑うことでしょう。
お嬢様の正直さは面白いなぁ。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※さらに黄忠に送信!
「「あ!」」
同時に叫んでいた。
多分一番会いたくない人間に会ってしまった。
そして陳宮も呂布も劉備を見て勘違いをしてしまった。
唯一の女性生存者は孫尚香――――
「孫尚香と徐庶!」
「りょ、りょ、呂布だぁー!」

≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
vs
≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
※劉備は孫尚香と間違われました
※近くに[登β]艾がいます
「あれっ?あれってもしかして徐庶さんじゃあ?おかしいなぁとなりの女性は誰だ?
孫尚香さんは子供だったし・・・そうか!!劉備さんが変装しているのか!!ていうかあの人たちの相手は呂布さんでは?」
(まぁそんな事気にしないで危険そうだし、行ってみるか・・・李儒さんもああ言ってたし。)
そんな事を思いつつ、木から降りなんか緊迫している二組の真ん中に行き、こんな事を言った。
「あの〜みなさん〜5歳ぐらいの子供しりませんかね〜?」

李儒に言われたとうり、
彼はズバットスーツを着ないで、普通の服装でこんな事をのんびり言ったとたん。
完全に場がしらけた。

@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※ズバットスーツ着るのやめた。
「この機械は袁紹の物だったようじゃな…それならば…」
司馬懿の助けも借りて、どうにか送受信の履歴を見て黄忠が言う。 
一方その司馬懿は、不可解な添付画像をみて困惑していた。
「こいつはまさしく陸遜…いやしかし奴がこう堂々と姿を現した物を送りつける…これも策か?」
相手の読み通りになってしまったと言うことである。
「…この孫尚香がむりやり撮って送っただけなのではないか?」
厳顔のような実直な人間にはそうとしか思えないのである。しかし司馬懿はそうは思えなかった。
「孫尚香や陸遜を殺した奴が過去に撮った画像を送っているかもしれんし…うーむ」
そんな司馬懿を尻目に、黄忠が携帯に何やら打ち込む。
「よし、これで一斉送信とやらの完了だわい」
「黄忠殿……一体あなたは今、何を?」
訝る司馬懿に黄忠は携帯の画面を見せた。
「わしらは行かないが、こうすればどのくらいの人物がこれを持っているか分かるじゃろ?」
”手を組みたいなら、新野城に来てくれ。脱出の秘策もある”
「引っかかる奴がいるのかどうか…」
「しかし思いっきり虚言ですな…これ」
しかし悪くはない作戦かも知れない。なにしろ失敗のリスクが少ない。
「さて…どのくらいの人数が反応するかの…?」
黄忠の脳裏には、曹仁らの姿も思い浮かんでいた。 

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】
  &司馬懿【直刀、携帯電話】 
1691/2:03/01/18 17:59
その場にいる全員の視線が突然あらわれた[登β]艾に集中する。
その瞬間、劉備の白い繊手を徐庶が握りしめ、呂布たちの前から走り去った、
呂布なんぞと相対していては、いつ命がなくなるかわかったものではない。
しばらく徐庶と劉備は走ったが、どうやら呂布は追ってはこないようだ。
「好機逸すべからずだな、軍師殿。」
徐庶に手を引かれたまま劉備が言う
「その通りです、あの突然あらわれた方には感謝ですな。」
「そういえば5歳ぐらいの子供とは雷薄のことであろうか?」
「おそらく、そうでしょうなぁ。まあ彼に運があれば会えるでしょう。」
平然と言う徐庶に劉備は
(呂布に出くわした時点で、彼には運も糞も何にも無いのでは・・・。)
そう思ったが口には出さないで代わりに
「私達にも運がめぐってくれば張飛や虞翻、それに孔明や黄忠に会えるかのう。」
と、つぶやいておいた。
1702/2:03/01/18 18:10
一方、呂布はスキをつき逃げ出した徐庶らを、すぐに追いかければ追いつくことも出来ただろうが、
足を怪我している陳宮がいるし、目の前の男が気になったので追いかけるのは止めた。
[登β]艾は呂布の視線をまともに受け止められず、
(い、生きた心地がしない・・・。)
背中に冷や汗が流れるのを感じた。

≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
vs
@[登β]艾【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】
※ズバットスーツ着るのやめた。

≪君主と軍師≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
※離脱
”手を組みたいなら、新野城に来てくれ。脱出の秘策もある”
返ってきたメールを読んで一同「はぁぁぁー」とため息をついていた。
予想以下の内容は、落胆意外のなにものでもなかった。
よりによって新野への呼び出し。
しかもあからさまな態度。
結局、氏素性を明かさないし、呼びつけるあたり二心ありと大声で言ったようなものだ。
脱出の秘策がある?
こんなことを名前も明かさない人間が言うセリフではない。
信頼をさせるという交渉術のコの字もない、基本的な欠如。
これは天然なのか?
天然ならぜひ一度会いたいものだが。
当然、携帯を持っている人間全員が無視を決め込んだ。
ただ一人孫尚香ちゃんのみは丁寧に冷めた感じでメールを打ち込んでいく。
「多分何言っても疑ってかかりますよ?この手の人間は。無駄なのでは?」
陸遜が飽きれて問う。
『名前も言えない人間の秘策は信じられません。こちらの誠意、受けとってもらえず残念です。生き残り頑張ってくださいね。孫尚香』
今度は添付写真をつけずに文字のみで送信した。
子供なんだか大人なんだか。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※司馬懿へ返信

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ、七星剣】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
※無視
「だから言わんこっちゃ無い…」
「まあまあ、厳顔殿、そう言わずとも…そう、あからさまな失敗から生まれる事もありますから」
こちら空振り覚悟の試みが失敗したと思われる黄忠ら。孫尚香のメールを見てのことである。
「ははは、わしはやはりこういうの向いとらんわい」
試みが失敗したというのに黄忠は何やら楽しそうでもある。
「…司馬懿殿、これで良かったのじゃろ?」
「そうです黄忠殿。これで当面の我々の行動予定は決まりました」
「な…、どういうことです?黄忠殿、司馬懿殿」
さっぱり訳が分からない、という厳顔に、司馬懿が短い説明を始める。

「………なるほど、そう言う事であったか」
そう言う納得顔の厳顔を見て黄忠も弓の手入れをし、外の曇天を見ながら言った。
「もうすぐ戦場の流れが変わるな…そこが勝負所じゃ」

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】
  &司馬懿【直刀、携帯電話】  
呂布から逃れた劉備。
そしてそのすぐ前にやはり同じく呂布と邂逅した虞翻、そして張飛――――
今、巡り巡った再会の時がやってきた。
それはあまりにもあっさりとしたものだった。

≪4人の優しい中国人/4名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】

≪胡姫の正体とは?/2名≫
  向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】

≪君主と軍師/2名≫
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
※出会った
174目論見と打算1/2:03/01/21 15:15
「それにしても、やはり司馬懿殿は策士ですなぁ」
説明を受け、さらに携帯の送受信ボックスを見ながら、厳顔は他の二人と話していた。
「まあ……普通あんな内容を送れば、相手も辟易して無視するに違いないでしょう。陸遜ほどの者が居るならなおさらです」
「…冷静に考えれば、子供のような文体と最後の文体がまるで違う。名前をはっきり出したのも相手の考えともわからんからのう」
「相手が何を考えているか分からないのに迂闊に連絡を取り合うのは危険です。よって後は騙すか騙されるか、です」
「しかし、純粋に仲間探しだったかも知れませぬが?」と、厳顔。
「そうだったかも知れませんが、簡単に人数を増やすのは、安全なようで危険です。それはこの戦いをみれば明らかでしょう。」
「…仮に奴らも脱出なり何か目論んでいるとしても、やはり今更手を組むのは互いに危険じゃからなあ」
陸遜らと黄忠らの思惑は、こうして互いにすれ違ってしまったのである。
互いにもう一方の考えを完全に読むまでには到らなかったのだった。

175目論見と打算2/2:03/01/21 15:31
その時、「飯ィィィ!!!」叫び声が聞こえた。続いて西門の破れかける音。
「敵か…。察するに、わし一人で充分じゃな」
黄忠、そして司馬懿には聞き覚えがある声だった。
司馬懿は黄忠達に、「奴なら敵対しなくとも私が話せば…」と言いかけてやめた。
さっき自分が言ったばかりだ。安全ではなく危険…奴も自分と別れた後、何をしてきたか分からない。奴にとって自分もそうである。
「一人で大丈夫で?」と言う厳顔。
「…お主はここに他門の警戒をしながら、司馬懿殿と居てくれ。西門の辺りはここからは撃ち下ろしの位置じゃから、問題ない」
司馬懿の考えを知ってか知らずか、そう言うと司馬懿と厳顔を残して黄忠は楼閣の外に出た。
すでに門は破れかけている。間違いない。許ネ`者だ。
ふと黄忠の脳裏に、諸葛亮の言ったという言葉が反芻する。
(私たちは所詮は駒……)
馬鹿馬鹿しい。余計な考えを忘れて、黄忠は射撃姿勢に入った。許ネ`者はまだ入ってこない。見えるのは腕のみ。そして声だけが聞こえた。

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×18、自作矢×15、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、投擲用ナイフ×1】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳、飲料水、携帯食料、投擲用ナイフ×1】&司馬懿【直刀、携帯電話】  

@許ネ`者【ナイフ、ハルバード、鉄兜、防弾盾、防弾チョッキ、狼牙棒、銀の槍】
※許ネ`者は黄忠に気付いてないです。門から楼閣へは多少距離があります。
 
門をようやくこじ開けた許ネ`者。
「飯ィィィィ………」
雷薄を食い損ね、空腹で歩き回った許ネ`者は、食糧の匂いでここ麦城に辿り着いたのだった。
だがそれがまた許ネ`者の不運だった。いや、許ネ`者らしい失策と言うべきか。

突然、ヒュオッ、と言う風切り音とともに矢が左足にざっくりと突き刺さる。すさまじい強弓、命中精度だ。
遠くの楼閣に人がいる。どこかで見たような武将だ。また矢が飛んでくる。盾で防いだ。
また風切り音。ぶすりと矢が左胸に突き刺さる。そうか……相手は連射したのか。
ほとんど思考さえも出来ないまま倒れる許ネ`者が思ったのは何だったろう。
かつて曹操と駆けた戦場。腹一杯のご馳走。彼がどう考えたのかはもう分からない。
また一羽、白い鳥が夕闇に羽ばたいていく。

【許ネ`者、死亡確認】
 
177夕闇の麦城:03/01/21 18:15
「人は他におらんかったから、狼牙棒で門に閂しておいたぞ」
持ってきた武器を整理しながら、黄忠が言った。
「許ネ`者は……やはり」
「うむ、じゃが手厚く埋葬はしてきたわい…せめてものはなむけ、じゃ」
「いえ、仕方ないことです…それより…なんとか早く脱出できないものなのだろうか。ここから…」
「………」
やや沈んだ様子の司馬懿と、許ネ`者の持っていた羽で黙々とまた自作の矢を作ろうとしている黄忠。それを見て、厳顔が言う。
「とりあえず、準備を整えましょう。何をするにしても、我々が生き延びねば始まりませんぞ」
その言葉に二人もうなずいた。生きなければ。その思いが3人にはあった。

  黄忠【弓、矢×18、自作矢×12、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】&司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾】 
※装備を入れ替えました。その他のアイテムは埋葬。黄忠は許ネ`者が持っていた?羽と材料で矢を製造中。  
1781/2:03/01/21 23:14
つもる話もあったが、それどころではなかった。
劉備と張飛は一度夜を明かした仲。いきなり喜び抱き合うという雰囲気ではない。
昔の男に会ったような複雑な心境。しかし、その微妙な空気はすぐに破られる。
いきなり「くふっ」と声をあげた張紹の首に矢が突き刺さっていた。
その場は一気に緊張に包まれる。
どこから飛んできたのかわからない。
確実に油断していた。
一同低い態勢で周囲を覗う。
しかし、以後矢が飛んでくることはなかった。
迂闊に動けぬまま、時は過ぎていく。
周囲に夜の闇が訪れようとしていた。
夜になる前に、虞翻の介護むなしく張紹は苦しんで死んでいった。

「夜はわしの味方やで」
すでに遠くに離れ、ゆっくり見物していた張燕はペロリと舌なめずりをした。
問題は凌統、そして張飛か・・・

【張紹:死亡確認】
1792/2:03/01/21 23:15
※チーム合流→≪胡姫の正体とは?≫≪君主と軍師≫消滅

≪7人の優しい中国人/7名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃】
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
※伏兵に動き封じられる
※ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)は放置まま

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×25、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、
  閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※夜になりました
180山崎渉:03/01/22 14:37
(^^;
181窮鼠in烏林:03/01/22 21:33
ズバット[登β]艾を睨む呂布。冷や汗たらたらの[登β]艾。 だが、呂布の興味は遠くを歩く別の一団に向けられた。 良く知っている顔ばかり。一人は自分の配下だった人間だ。
「あっちの方が・・・数十倍面白いな。張遼よ・・・」
そう言って[登β]艾を戟で思い切り吹き飛ばすと、陳宮の進言を聞かずに駆け出す。
「いけませぬ!!相手は危険………!!」
「今先手を打たねば、後でこちらが死ぬ。奴らは甘くないぞ!」
陳宮の声は呂布に届いていたのか。何にせよ呂布は今、戦いを楽しんでいる。それがまず第一なのだ。
「さっきのメール…罠だよな」 「…おそらく」
一方そんな会話をしている張遼、曹仁、郭嘉。だが、その会話はすぐに呂布の怒号で途切れる。
「張遼!!!!!!行くぞ!!!」
声の向こう…西には修羅の形相の呂布。
「りょ、りょ、呂布だ!」「……呂布か!」「まずいぞ、どっちに退く!?」
彼らは東を渓谷、前後は追撃される間道という危険な地帯で狙われたのだった。
「逃げようがない…!戦うしかないのか!?」 「…マジでかよ……!?」
「……張文遠、この戦いであなたが私の最大の強敵か……呂布奉先!」
張遼は戟を、曹仁は右手に七星剣、左手にイングラムを、郭嘉はSPASとナイフを、それぞれ構えた。
呂布は高速で岩や木の陰を縫って迫ってくる。陳宮を引き連れて。張遼らの退路を塞ぐように。
「いいか、皆、生き残るぞ!!」
張遼の声が合図となり、戦いが始まった。

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ、七星剣】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、 小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
vs
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
※戦闘開始。
@[登β]艾[頭を打ち重傷]【ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)】 ※呂布の一撃で吹っ飛び、頭を打って気絶してます。
1821/2:03/01/23 06:15
張遼の戟と呂布の戟が激しくぶつかりあう。
思いきり体重を乗せた呂布渾身の一撃を、張遼はギリギリ受けきった。
岩と朽木を抜けきり呂布は陳宮を降ろすというより、落として飛び込んできたのだ。
後方の陳宮が援護射撃をしている。
陳宮の位置からは呂布の影に隠れる形になった張遼以外、狙い撃ちされる危険があった。
曹仁、郭嘉両者は岩に隠れ、やはり陳宮を封じ込めなくてはならなくなっていた。

呂布は嬉しかった。
渾身の一撃を受けて立つ目の前の強敵に嬉しくて仕方がなかった。
銃創があっても今まで例え何人いようと戦いきれた俺が、今こうしてサシでの勝負を興じれる。
一段と大きく笑うと呂布は第二激を腰のあたりへと戟を片手で振り滑らす。
それも張遼は戟で受けきる。
呂布はそれを確認すると、開いてる方の手で器用に日本刀を腰から引き抜き、
回転しつつ振りぬいた。
しかし、これも張遼は後ろに飛び逃れる。
しかも、あまつさえ飛刀を瞬間に投げよこし、一瞬ヒヤリとさせた。
だが、自由になった戟の柄で、ギリギリのところで弾き返す。
面白い!こいつは面白いぞ!
呂布は今度は右手に日本刀を持ち変え、左手に戟を握る。
そして回転しつつ上空から日本刀を斬り抜こうとした。
張遼は身体をねじらせ、日本刀の横から戟を振るい刀を折り砕く。
刀の破片がキラキラと2人の武人の間を落ちていく。
戦いはまだ始まったばかりだ。
1832/2:03/01/23 06:16
しかし、その頃、陳宮は早くもニューナンブを撃ち終え、SOCOM mk23を岩陰から覗かせていた。
その銃を握る手には赤い血がべっとりとついていた。
どうやら激しい銃撃戦のなか、右肩口と首根元に2つも被弾したようだ。
呂布奉先に気づかせてはいけない。あの方は優しい方だ。
今は戦いを楽しませなくては……。
陳宮は震える右手を押さこむように、左手をあてSOCOM mk23を撃った。

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残りわずか)、遠隔C4×2、 小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
※弾切れのためイングラムM11破棄
vs
≪破滅の主従/2名≫
  呂布[銃創]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失・補強済、右肩&右首筋被弾]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、鮫鞘の戒刀】
※日本刀破壊、ニューナンブ破棄
※戦闘継続中
「張紹・・・。」
弟子を失った虞翻の悲しみは計り知れない。
一同も、答える言葉も見つからず、ただ黙り込んでいた。
だが、虞翻はしばらくは悲しんでいたが、すぐに立ち直った。
「俺にも死者は生き返らせない。だが、これからの死者を減らすことは出来るはずだ。」
虞翻の眼差しには、悲壮なまでの決意が漲っていた。
「みんなはこの近くの休めそうな所、、ええと、麦城に向かってくれ。俺は奴を足止めしておく。」
「そんな!虞翻、俺も残るぞ。」
張飛が言うが、「他の連中は怪我していたり女性だ。お前しか力量のある人物はいない。みんなを頼む。」
虞翻は固辞した。
「勝算はあるんですか?」
「このうがい薬がある、、、。使いたくはなかったがな。」
瓶のラベルには『塩素酸カリウム』とあった。

≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)】
※一同は休憩のため麦城を目指して移動
※虞翻ピンユニット化
@虞翻【鍬の先、酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、うがい薬】
185山崎渉 :03/01/23 18:31
(^^;
186運命の岐路:03/01/23 19:20
「ふむ、これで10本目…完成かの。」
麦城で矢を作り終えた黄忠。矢に使った羽はあの白い鳥の羽。心なしか湧き出るような力強さを感じる良い矢に仕上がった。
「………黄忠殿、実は提案があるのですが」
その時、沈黙を続けていた司馬懿が口を開く。
「これから、諸葛亮の草廬まで行ってこようと思います」
「何じゃと?」「あの辺りは危険ですよ!」
同時に黄忠、厳顔から返事が返ってくる。
「いえ、私一人で行きます。諸葛亮が居るかは分かりませんが、ひょっとしたら、何か脱出の…あるいは新野のように何か別のヒントを見つけられるかも知れない」
「しかし、一人では非常にきけ……」
「あなた達二人のためにも、私は脱出の方法を見つけだしたい。だから…行かせて下さい」
言いかけた黄忠の言葉を司馬懿が遮る。
「お願いします。どのみち直接戦闘なら、今の私は足手まといでしかない」
「……わかった。必ず無事に帰ってきてくだされ」

「もし一日経って帰ってこなかったら……移動してかまいませんから…」
そう言い残して司馬懿は新野方面に向かった。
必ず戻ってくる決意を胸に。

<終結への意志/2名>
  黄忠【弓、矢×30、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】 
@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾】 
※司馬懿ピンユニット化。諸葛亮の草廬を目指します。 
187虞翻先生、戦う。:03/01/23 22:36
虞翻はただそこに、月明かりを浴びながら立っていた。
「夜が奴の味方なら、、、俺は闇ごと奴を砕くだけだ。」
視認できたのだろう、矢が飛んできた。
だが、虞翻はそれを鍬の先で受ける。
ヒュンヒュン、カンカンと音だけが闇に響く。
矢は虞翻に射手の場所を教えるだけにすぎなかった。
「チッ・・・。やつはなにもんや?」
らちがあかない張燕は、武器を弓からデリンジャーに持ち替え、閃光弾を手に取ろうとした。
光で驚かしてその隙を突く作戦だった。
だが、その用意には一瞬の隙があった。

ビュッと瓶が飛ぶ。思わず張燕はそれを撃った。
次の瞬間、小規模な爆発が起こり、衝撃が発生する。
「!!目が、目がぁ!」
ガラスの破片は張燕の目に刺さり、彼は地面をのたうち回った。
「殺したくはないんだがな、、、。俺はともかく、他人を殺させるわけにはいかない。」
せめてもの情けだろうか。虞翻のメスは頸動脈を切り、張燕を即死させた。

188虞翻先生、戦う。:03/01/23 22:44
虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、
クロスボウ、弓(矢×29、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚】
※鍬の先、クロスボウは放置。黄色い布10枚はあとで包帯にでもするつもりです。
※麦城に向けて遅れて移動します。

【張燕:死亡確認】
1893人の死(1/5):03/01/24 03:07
さすがの張遼も必死だった。
孫堅の時は一瞬の勝負の勘と運だった。
今度もきっと一撃でどちらかが死ぬと思っていたのだが、意外にいい勝負となっている。
戦えば戦うほど自分の知らない力を引き出されているような感覚がある。
試されているのか?

張遼は何度目かの激突の際、短剣での接近戦から弾き飛ばされた勢いで、再び地面に刺さる飛刀を拾い、振り向き様に投げた。
そして一気に距離を詰める。
飛刀を交わす呂布が背中を反らせつつ、下から戟を振り上げる。
それを足で踏みつけ勢いを殺した張遼が、短剣を突き立てる。
呂布はすぐさま戟を捻りあげるが、張遼はするりと中に入ってくる。
それを察すると躊躇なく戟から手を離し、強引にケリを入れる。
そのまま後ろへ倒れ込むことになったが、張遼も吹っ飛んでいたためすぐさま立ちあがれた。
その時、腰に挟んでいた44オートマグに気づき、倒れている張遼に抜きとり銃口を向ける。
張遼もほぼ同時にベレッタ92Fを向けていた。両者互角!

郭嘉はそのチャンスを待っていた。
今まで両者互いに激しく入れ替わる戦いで、とてもじゃないが銃で援護はできなかった。
しかし、この離れた膠着した状態ならば―――
SPAS12をそっと陳宮から呂布に銃口をスライドさせる。
今なら―――
しかし、それを見逃す陳宮ではなかった。
「将軍!危ない!」
震える手でSOCOM mk23を岩場から突き出し、郭嘉を撃つ陳宮―――。
同じくSPAS12の弾丸を呂布に撃ち込む郭嘉―――
陳宮から放たれた銃弾は、郭嘉の身体に食い込む前に彼の目の前を過ぎていく。
曹仁が郭嘉を後ろから引っ張り助けたのだ。
郭嘉は目の前に銃弾が通過する軌跡の向こうで、自らが放った銃弾の行方を見守った。
まるでスローモーションで流れていく景色。
銃弾はまっすぐ呂布に向かっていく。
その時、呂布が一瞬視線をこちらに向けていたことに気づいた。
思わず目を逸らしてしまった。そして……
1903人の死(2/5):03/01/24 03:08
すべてがゆっくり流れていく――――――
呂布はこちらとは逆、つまり背中を見せる形で身体をよじっていた。
郭嘉の弾丸は呂布の背中へと吸い寄せられていく。
そして、背中に担ぐ青龍刀がその凶弾を弾く鈍い音が周囲に響く。
なんたる反応!反射!
呂布は左に開いた体のまま右手の銃はしっかりと張遼に向けたままだった。
そして、躊躇なく張遼に向けてオートマグを放つ。
もちろん張遼も。
互いの銃弾がクロスしていく。
張遼の弾丸は呂布の右こめかみを抉り通過。
呂布の弾は起きあがった上半身の脇腹をやはり通過。
互いに態勢が悪かった。
張遼はすぐさま態勢を変え、銃を撃とうとしたが、運が尽きた。
カチリ、とベレッタ92Fから高い音が響き、弾切れを悟ったのだ。
呂布はそれを確認すると、ニヤリと笑い張遼から狙いを右に外す。
呂布の右手がすっと平行に移動した先には、曹仁に後ろに引き倒された郭嘉がいた。
そして―――
重い音が3回空気を振るわせる。
あたりは一瞬の静寂が包む。
――――――ドサリ。
郭嘉の胸に大きな穴が3つ空いていた。

「無粋な邪魔をするな」
呂布は右こめかみから血を噴きだしながら笑った。
曹仁はグロッグを向けつつ、郭嘉の胸から流れる血を止めようと左手で押さえる。
「死ぬな!」
郭嘉がパクパクと何かを話そうとしている。
張遼が起きあがり戟を掴む。
呂布はくるりとそちらに向き直り、44オートマグをあっさり捨てると、
再び地面に落ちていた戟を拾いあげる。
1913人の死(3/5):03/01/24 03:08
郭嘉は自分所持の携帯を震える手で渡し、やはり何かを訴える。
曹仁は郭嘉の口元に耳を寄せる。
「……これが鍵……だと思う……これを調べると、ひとつだけ電話番号が登録されている……それぞれ1台につき、別の1つの番号……。そして……ユーザー登録……。7人いないといけない……」
しゃべる度に空気が漏れ、血が溢れる。
「ユーザー登録は……首輪と連動し…て……管理されて……」
大量の血を吐き声が声にならない。
「……もっと……これを……調べて……みんなに……」
郭嘉はそして曹仁に最後の策を授ける。
曹仁は彼をそのままに、そこから離れた。
そうしなければいけない。
曹仁は郭嘉からSPAS12を譲り受け、再び陳宮を牽制した。
陳宮は失った血のせいで、意識が朦朧として思うように動けない。
より激しさを増す張遼と呂布の戦い。
しかし、様子がおかしかった。

呂布は先ほどから目の前が歪む状態に苛立っていた。
どうも頭を掠めたと思われた傷は、深刻だったらしい。
力を入れる度に血が噴き出し、そして激しい頭痛と眩暈、そしてバランス感覚をも蝕む。
それでも戦っているのは軍神たる所以だろう。
弱っているのも張遼とて同じ。
何度目かの打ち合いで、再び張遼の足を払い吹き飛ばすことができた。

その時、曹仁が郭嘉のSPAS12で再び呂布に喧嘩を売る。
邪魔をされた呂布は怒り、こめかみの血をよりいっそう噴き出させる。
戟をこちらに向け、走り寄る呂布の足元で突然爆発が起きた。
呂布も突然のことで自分が今、どういう状態なのかわかっていない。
しかし、バランス感覚はいよいよおかしくなったらしく右に力が入らず倒れそうになる。
戟の柄で力の入らない足の代わりとして地面に差し、必死に耐える。
土煙が収まり、そこには右足が粉々になった呂布が、それでも立っていた。
呂布は自分の足がないことを確認し、そして目の前に転がる死体だと思っていた郭嘉を見る。
震える手で遠隔C4のリモコンを押している郭嘉は、血を吐きながら笑っていた。
1923人の死(4/5):03/01/24 03:09
「将軍!!!!」
陳宮が叫ぶ。
呂布は一度陳宮を振りかえり、張遼、曹仁と見渡し、最後に郭嘉を見据える。
失った右足の代わりに戟で支え近づき、郭嘉の腹へ戟を突き刺す。
倒れ刺され地面に縫いつけられた郭嘉。
それを見下ろすように立ち尽くす呂布。
郭嘉は今度は目を逸らさなかった。
一瞬とも、永遠ともいえない時間が流れる。
怒りも憎しみもない時間。
呂布は大きく息を吸い一気に吐き出す。
「上々!さらば!」
それは曹仁や張遼、そして郭嘉に言った言葉。
そして陳宮への別れの言葉。

郭嘉の指が動き、最後のC4が爆発した。
今度は直撃。
土煙が収まった時、やはり呂布は力いっぱい踏ん張り息絶えていた。
   ・
   ・
   ・
もう動くこともできない陳宮へ、曹仁と張遼が近づく。
首筋の銃創が彼から力を奪っていた。
そして、心は呂布の死と共に死んでいた。
「陳宮殿……」
陳宮の涙は今だ枯れていない。
1933人の死(5/5):03/01/24 03:10
「よくぞ将軍殿を殺ったものよ。だが、奢るな張遼、曹仁」
「心得ている。運がよかった。そしてあいつのおかげだ」
郭嘉は余計なことをしたのだろうか?
サシの勝負を邪魔して結果、仲間の命を助けた。しかし……。
「将軍は上々と申した。心行くまで楽しまれたのだろう。ならばよし!最高の誉め言葉と受けとめられよ」しっかりと2人を見つめる。
「楽しい余命だった」
この瞬間、陳宮は過去の出来事を思い返していた。
目を閉じ、そして次に見開いた時、涙は止まっていた。
「さらば!」
呂布と同じ言葉を放ち、ギリギリの力で鮫鞘の戒刀を握り、首にあて引く。
飛将軍あっての陳宮よ。
彼らの躯は夜を迎えた頃、丁重に葬られた。
その墓には呂布の戟と、陳宮の鮫鞘の戒刀、そして郭嘉のサバイバルナイフが刺さっていた。

【呂布、陳宮、郭嘉:死亡確認】
※≪破滅の主従≫チーム消失、≪曹仁君と張遼君と郭嘉君≫チーム名変更

≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【携帯電話×2、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
※小型双眼鏡、食用植物各種、薬草→放置
※弾切れのためベレッタ92F破棄
※移動
19410歳児:03/01/24 10:48
携帯電話、その電力元のある放送塔。彼らは又そこへ寄らなくてはならない時期にきていた。
安全エリアが小さくなっていく中、残る放送塔の数も少なくなり、充電時の危険性も増す。
張角と陸遜は、それに頭を悩ませていた。
 陸遜「ここは安全のために充電をしないという手もありますが、、、」
 張角「しかし、このゲームの鍵にもなり得るものを捨て置くわけにはいかぬのう・・・」
 陸遜「今度もエン州の放送塔を使うのが無難だと思いますが。」

そんな相談をして居る二人をよそに孫尚香はひとり携帯のミニゲームに興じ、
無駄に電力を消費させていた
今彼女の熱中しているものはマインスイーパ30×15(上級)。
「3・2・2・1・おおー!・4ね・そしたら・・・・キターッ」
こんな調子で今はもうクリアーは容易く、タイムアタックにはまっていた。
今の最高記録タイムは2分16秒。
しかし世界にはこれを1分以下でクリアをする人が沢山居る。
ああ、世界ってどういう所だろう。
こんな殺し合いの無いところなんだろうなあ。
きっとこのゲームで1位の人が王様の国だろう。
ふと、そんな平和な世界へと思いを馳せると涙が滲んでくる。
それを振り払うようにまた、マインスイーパーに熱中する孫尚香だった。

 陸遜「姫様・・・お父様のことを思い返し涙を流してらっしゃる・・・」(貰い泣き)
 張角(・・・違うだろうことは言うまい・・・)

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※エン州放送塔へ
頭がズキズキする。
どうも記憶も定かでない。
気がつけばなぜか目の前に3本の刃物が刺さっている場所に立っていた。
どうやら誰かの墓らしい。
自分がやったのだろうか?
わからない。
なにかたくさん夢を見たような気もする。
頭からの血は固まっているようだし、外傷は平気そうだが、内側が重傷だった。
キョトンと自分の手持ちアイテムを手にとって確認する。
ズバット説明書を月明かりで読もうとするが、よく読めない。
とりあえず面倒なので説明書は捨てた。
ズバットスーツを着てみると、やけにしっくりくるものの、やはり思い出せなかった。
これでたくさん何かした気もするんだけど……。
おもむろにスーツも脱ぐと結局それも捨てた。
スーツも、記憶も、過去もすべてなくし途端に不安になってきた。
なぜここにいるのか。
小型双眼鏡や食用植物各種、薬草を拾い集め、
サバイバルナイフと鮫鞘の戒刀、そして戟を不遜にも引き抜き、
それを自分のものとした。
夜の闇が不安を恐怖に変え、彼を衝動的に走らせた。
どこまでも続く夜の闇が[登β]艾を蝕む。

@[登β]艾[記憶喪失]【サバイバルナイフ、鮫鞘の戒刀、戟】
※ズバットスーツ・ズバット説明書(おまけ)破棄
196山崎渉 :03/01/24 16:20
(^^;
≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【携帯電話×2、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×30、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】    
≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)】
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

――――――――――――――〔5・18名〕
@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、クロスボウ、
  弓(矢×29、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚】
@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾】 
@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
@[登β]艾[記憶喪失]【サバイバルナイフ、鮫鞘の戒刀、戟】


―――――――――――――――
☆パーティの部 5パーティ・18名生存確認  
☆ピンユニットの部・4名が生存確認。
合計22名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+0)
袁紹 袁譚 袁尚
≪か行≫72名(+3)
☆郭嘉 郭図 華雄 菅亥 韓当 関索 魏延 ☆許[ネ`者] 顧雍 高幹 高昇 高沛 ☆吾彦 大喬
≪さ行≫62名(+0)
周瑜 小喬 審配 審栄 諸葛謹(諸葛瑾) 諸葛誕 徐盛 沮授 曹性 曹休 孫堅
≪た行≫57名(+3)
陳蘭 陳羣 ☆陳宮 ☆張燕 ☆張紹 程普 ケ芝
≪は行≫27名(+0)
馬超 馬騰 馬岱 糜竺 [广龍]統(ホウ統) [广龍]徳
≪ま行≫3名(+0)
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫33名(+2)
☆雷薄 ☆呂布

―――――――――――――――
■今回の死者:8名  ■計:281名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州
      ※ 次の禁止エリアは司州、徐州。 禁止エリアは>>248に発動します。
「何だ…何だこの部屋は…!?」
諸葛亮の庵に着いた司馬懿。そしてその書庫らしき場所に辿り着いていた。
そこには自分の理解の範疇を越えた本、本、本…本。
「諸葛亮…やはり奴は何か知っている。もう残り5人までなどと言ってられん。是が非にも奴から何か聞き出さねばな」
とりあえず5、6冊の本をを荷物に加え、探索を続ける。
しかし、あとはせいぜい食糧くらいしか無かった。とりあえず消毒用にでも、と酒も持っていく。
「………陸遜の話…蹴ったのは短慮だったか…?」
唯一まだ理解できそうな携帯電話の本を見ながら、司馬懿は呟いた。
「戻ろう…麦城へ」

@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】 
※麦城に戻ります。遠回りして魏将軍団を回避する予定。 
[登β]艾は闇の中を走り続けていた。
そして何かに躓き倒れる。
暗闇で手にとったソレは、とても冷たく凶悪な武器だった。
ソレはかつて最強といわれた男が持っていたものだった。
月が雲から出て辺りを照らす。
どこかで見たことがある場所。
少し歩くと土が盛られたあの場所だと気づく。
そのすぐそばには自分が捨てたスーツが落ちている。
走っても走っても抜け出せない恐怖。
記憶がないという恐怖と混乱で、彼は冷静な判断ができなくなっていた。
ただ、そのスーツを改めて手にとって思い出したことがある。
「ズバット・・・私はズバット・・・史上最強・・・」
奇しくも三国無双と称された呂布の戟と44オートマグを手に、彼はスーツを改めて着て再び闇を駆ける。「そうだ・・・アレは私が殺したんだ・・・きっとそうだ・・・俺は強い・・・俺は強い!」
恐怖に打ち勝つための逃げ道を見つけてしまった。

@[登β]艾[記憶喪失]【ズバットスーツ、44オートマグ、サバイバルナイフ、鮫鞘の戒刀、戟】
(・∀・)イイ!
2031/2 :03/01/26 16:00
麦城を目指し移動している最中も、劉備と張飛のぎこちない雰囲気は続いている。
そんな空気を破るべく、張飛の隣りに劉備が並び、
「張飛よ、私はもう怒ってなどいないから、そのように眉間にしわを寄せるのよさんか。」
白い繊手を伸ばし、張飛の眉間を小突く。
「あ、姉者ぁ・・・。」
張飛の吊り上っていた眉がたちまち下がり、天下無比の豪傑と呼ばれる男が、
今にも泣き出しそうな、子供のような表情になる。
「あの晩のことを咎めたりはせぬよ。」
優しい微笑をうかべながら、張飛の虎髭を撫でてやる。
その光景はまるで、悪戯が母親に見つかり、気を張り詰めて怒られるのを待っている子供と、
結局は子供が可愛くて仕方がない母親が、叱咤せず優しく子供に言い聞かせているようであった。
この殺し合いの舞台には、不釣り合いなほど温かい、ほほえましい情景に周囲も笑みをこぼす。
だが、笑みをこぼしつつも、
(晩のこと・・・?)
と疑問に思うのであった。
その疑問の返答は、張飛の余計な一言で周知されることになる。
「姉者のこと絶対守ってみせるぜ、もう手籠めになんか絶対しねえよ!」
満面の笑みの張飛。柔らかな空気が一瞬にして固まった。
「張飛!余計なことを言うでない!!」
劉備は顔に朱を注ぎながら一喝し、虎髭を撫でる手を止め、髭を何本か勢いよく抜き取る、
「痛っ!・・・結構よがってたくせに。」
髭の抜き取られた辺りを擦りながら、口をとがらす。
「殿、まことなのですか?」
遠慮がちに徐庶が問うたところ、劉備は羞恥の色を烈しくたたえ、耳たぶまでも赤に染めながら、うつむいてしまった。
その態度が徐庶の質問を肯定した。
「ちょ う ひ ど のっ !」
徐庶が張飛の肩を激しくゆする。
君臣の情とも渇仰の情ともいえぬ、慕情を少なからず女性の劉備に抱いていた徐庶にとって、張飛の一言は聞き苦しいものであった。
「悪かった、俺が悪かったって!なあ姉者ぁ・・・。」
うつむいたままの劉備に簡擁が、何事も経験だよ玄さん、と慰め。凌統と向朗が目の据わっている徐庶と平謝りの張飛との間にはいり仲裁する。
しばらく騒がしい雰囲気が続いていたが、一つの気配でその場に緊張が張りつめた。
2042/2:03/01/26 16:02
一同がしんと黙る、おかしな狂ったような気配が近づいてきているのだ。
「禍々しいな、手勢は一人のようだが。」
凌統が得物を握りしめ、辺りを警戒する。
皆それぞれ得物を構える、張飛は蛇矛を構え、
「ちゃんと守るからさ、許してくれよな。」
張飛が劉備の前に立ちはだかり平明な声で告げる、目の前の大きな背中を、先程の名残でまだ頬が赤い劉備が見上げる、
「仕様が無い弟だな。・・・私を置いて逝かんでくれよ。」
情けないことに、声がかすれた。
自分を庇い先に逝ってしまったもう一人の義弟と、眼前の大きな背中が重なるのだ。
置いてかねぇよ、と張飛が短く言い放つ。気配は間近まで来ている。
しだいにその気配の人物を、肉眼で確認できるようになった。
大股に近づいてくる男は、おかしなスーツを着ているが、まぎれもなく呂布と遭遇したときに横から出てきた男であった。
記憶喪失になった[登β]艾である。
「「あの時の!」」
徐庶と劉備の声が重なる。
だが、あきらかに前に会ったときとは違うのだ、禍々しい雰囲気や恐ろしい何かに呑み込まれたような表情が。
[登β]艾は自分と対峙している一団を見てニタリと笑う、
(強い、俺は強いのだ。すべては俺に平伏す。)
44オートマグを握りしめる、まるで奔放するための勇気がわいてくるようだった。

≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)】
vs
@[登β]艾[記憶喪失]【ズバットスーツ、44オートマグ、サバイバルナイフ、鮫鞘の戒刀、戟】
205簡擁、吼える:03/01/26 18:42
「おい、そこのお前。そんなに強いなら、とび道具無しで張飛と戦ってみろや。」
簡擁の言葉が静寂を破った。
「なんだと?」
「強いんだろ?それとも、できないのかなー?」
「き、貴様ぁ!」
激昂した登β]艾は、簡擁に銃口を向けた。
「おい、みんな。銃でしか戦えない奴は、本当に強いのかな?」
皆は簡擁の言葉の真意を汲み取り、口々に、それじゃあ弱いよね、とか、口だけだな、などと言う。
「な、なんだとぉ・・・・。よし、張飛!戟で一騎打ちだぁ!!」
哀れ[登β]艾、過剰な自信が判断を狂わせた。

≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)】
vs
@[登β]艾[記憶喪失]【ズバットスーツ、44オートマグ、サバイバルナイフ、鮫鞘の戒刀、戟】
※張飛vs[登β]艾、一騎打ち。
206エン州放送塔:03/01/26 20:56
必要なものには人が集まる、それを警戒して張角達は慎重に放送塔へ進んでいたが、
結局は敵に人に会うことも無くそこへ辿り着いた。
 孫尚香「ねーねー。前在ったあの音の出るとこないねー?」
 陸遜「!?」
放送塔の頭を見るとたしかに違和感を感じた。 
 張角「あ、あそこに転がってるあれは・・・・・・何のために外された・・・」
張角の指差す先を見るとそこには放送塔の頭部に取り付けられていたはずのスピーカーが
取り外されて置かれていた。
 張角「何のためだ・・・誰が・・・」
 陸遜「とりあえず携帯の充電はできるようですね。」
 張角「・・・もし、豫州の放送塔と、荊州の放送塔2つがこれと同じような状態になれば、
    なっているとすれば・・・」
 陸遜「動きますかね・・・・・・。」

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※とりあえず充電中。
深い森林に数合目の打撃音が響く。見守りながら周囲を警戒する劉備一行。
そして激突する張飛と[登β]艾。意外にも勝負は互角だった。いや、むしろ張飛が押されていた。
「はははは!!強い!俺は強い!!」
「……けっ、何だよ」
さらに数合、[登β]艾が引導を渡さん、とばかりに戟を振り下ろす。だが、ものすごい力の張飛の振り上げに振り下ろしたその戟は上にはじき飛ばされかけた。
張飛が[登β]艾を睨みつける。その目を見て、悟ったように[登β]艾が叫んだ。
「き、貴様……手を抜いていたのか……!くそっ!くそっ!」
「あの呂布の戟持ってたから警戒してたが…雑魚、かよ」
その瞬間、張飛から凄まじい気合が放たれる。と同時に先ほどとは比にならない連撃が[登β]艾を襲う。
[登β]艾も決して弱くはなかった。現に魏延とも互角の戦いをしている。だが、魏延と張飛では一騎打ちの相手として差がありすぎた。
そして張飛の手には使い慣れた蛇矛。逆に[登β]艾には大物過ぎる呂布の戟。
次第に押されていく中で、やけくそで放った[登β]艾の一撃が張飛の腕を掠める。だが。
異様な轟音をあげて胸元へ蛇矛が繰り出される。[登β]艾は戟で防ぎ…きれなかった。
どぼっ、という音とともに蛇矛が[登β]艾の胸に突き刺さる。
「ぐはっ…なぜ…なぜ最強の俺が…?」
鮮血を吹き出しながら、くもぐった声で[登β]艾が言葉を発する。だが致命傷を負いながらもまだ何か企んでいるようだ。
「呂布の武器持ったって、所詮雑魚は雑魚だ。勘違いすんな」
呂布と戦えなかった先ほどの不満もあってか、張飛が吐き捨て…そして[登β]艾の左手に隠されたサバイバルナイフを刃の反対側で弾き飛ばす。
「おのれ………なぜ…最強のズバットの俺が…」
倒れゆく[登β]艾。そして、命が消える瞬間、何かを思いだしたように目を見開き、何かを言おうとして…死んだ。
「……早く麦城へ行こうぜ、姉者」
一同は改めて張飛の強さに感嘆していた。そして目指すのは麦城。
すでに先客がいるのも知らずに…。
【[登β]艾、死亡確認】 
≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &向朗[矢傷]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ】
※その他のアイテムは放置。麦城に向かって移動再開。虞翻がすぐそばまで追いついてきています。
―――麦城
月は雲に隠れ周囲は闇に包まれる。
静まりかえった麦城の南側で、重低音を響かせゆっくり扉が開いていく。
2人ではあまりにも広い麦城では、到底事前にはフォローしきれない。
事が起きてから行動せざるをえないのだ。
黄忠と厳顔は南門へ急行する。
大きく開かれた扉は、夜の闇の中でぼんやりとその輪郭が確認できるだけで、
そこになにがあるのかすら見えない状態だ。
少し離れた場所で、息を殺して南門付近に目をこらすが、人がいる気配はない。
どうやったかはわからないが、城壁を超えわざわざ閂を外し、内側から門を開いたらしい。
動くものがない門をじっと凝視する2人。
少しでも動くものがあれば撃つ準備はできている。
時は刻々と過ぎていく。
すると、今度は北門方面から扉が開く重低音が響いてきた。
南に見切りをつけ北に急行する2人は、北門に着く頃、東と西からも扉が開く音を聞いた。
どうやらすべての扉は開かれたらしい。
敵は少なくとも2人以上。4人以上はいるかもしれない。
2人は事前に打ち合わせていたとおり、城壁角に付属している楼閣に急いだ。
ここならば他所より高く、しかもある程度なら篭城が可能だ。
衣を1枚1枚剥されるように、2人は追い詰められつつあった。

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×30、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】
※麦城の城門解放
※何者かが侵入したようです
※まもなく≪6人の優しい中国人≫到着
age
「さて、どうしますか?黄忠殿」
楼閣内の厳顔と黄忠。城に侵入してきた何者かは、じわじわとここに迫ってくるようにも感じる。
「……ここに来うる集団はどいつらじゃろうな?」
意外にも黄忠は余裕である。
ここに来るには2方向からしか来れない。
神弓と言われた黄忠、黄忠には及ばないが狙撃なら旧蜀随一だった厳顔にとって、この状況は最悪、と言うわけではない。
「陸遜らか夏侯惇らしかいませんな。曹仁らは郭嘉を失ったばかりですし」
「ふむ。では焦ることもない、こうしよう……ひそひそ」
そうしている間にも相手は集結し、こちらに向かってくる。
「司馬懿殿はどうします?」
「新野方面にに向かって脱出すればいいだけじゃろう。…さて、そろそろ来客のようじゃ」
「ですな」
「では厳顔殿が先に出なされ。わしが殿軍をやる」
「分かりました、ではご無事で…」
そう言うと、厳顔はある荷物をまとめると、壁側の窓を開け、そこから躍り出た。
「…さて、わしの出番じゃのう………」
楼閣の片方の入り口を封鎖すると、黄忠は弓を構えた。
麦城。
暗闇の中、解放されている入り口を進む。
やけに静かだ。
ふと楼閣に人が動いたように見えた。
いきなり矢が刺さる。
声をあげることもない、凄惨な戦いの幕が開けようとしていた。
かつての味方同志なのに……。

【向朗:死亡確認】

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×30、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】
vs
≪5人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、連弩
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)】
※チーム名変更
こちらは楼閣を囲む男達。夏侯惇の一団だ。
「おい、準備はできたか?」
一方からは夏侯惇、夏侯淵、荀[或〃]。
もう一方からは典韋と満寵。
頃合いを見て、夏侯淵が楼閣に火矢を放つ。楼閣に火はつかなかったが、それを合図に、典韋と満寵が突撃した。呼応して夏侯惇らも突っ込む。
その刹那、左腕に矢を受け、満寵が吹っ飛んだ。続いて反対側の小窓から矢が飛びだし、夏侯惇の胸元に向かってくる。
それを叩き落として、数分経った。もう矢は飛んでこない。すると、我慢できなくなったのか、夏侯惇が叫ぶ。
「かかれ!一人も生かすな!」
彼らは相手が誰か知らない。たまたま城に人の気配を見つけて、偵察の満寵が崩れかけの壁から侵入したのだ。
しかし、夏侯惇らと、扉を破った典韋と満寵が見たのは、無人の空っぽの楼閣。
見ると、壁に面した窓から、2本のカーテンをロープ状にして縛って繋げたものが垂れ下がっている。事前にしっかり固定してあったようだ。
「これを使って…逃げたみたいですな」
荀[或〃]が言う。そして、夏侯淵が手紙を見つけて来る。
”残念じゃが、お前達の相手をしているほど暇じゃない。次に会うときは相手してやるから、心しておく事じゃ 黄忠漢升” 
「くそっ!あの死に損ないが!!」
手紙の内容に激怒する夏侯淵を抑えて、夏侯惇が言った。
「まあ見ろよ。ジジイには逃げられたが、獲物はまだ居るぜ。手当てしたら…もう一度戦闘の準備しろ」
夏侯惇の視線の先には、隠れながら近づく6人の団体チームが見えていた。
「やはり、夏侯惇どもでしたか?」
こちらは走り去る黄忠と厳顔。麦城からはある程度離れている。
「うむ。だが全てを賭して戦うのはもっと後…わしらから攻めれるときの方がいいじゃろ」
「それに、司馬懿殿にも会わないといけませんしね」
「うむ、あの布の縄とナイフでの脱出の作戦も、司馬懿殿の考えじゃからな」
「………!!あれは!!」
黄忠達の前方には、肩で息をしている司馬懿が立っていた。
「おお、黄忠殿!厳顔殿!奴の…諸葛亮の庵でいいものを見つけましたぞ!…しかし、何故此処に?」
司馬懿が見つけたこの本。これがある計画の発端となるのであるが……。 
「話は後じゃ!ここから離れねば!」

一方そこから数十間も離れていない所で、虞翻が麦城に向けて走っていた。
「大分離れてしまったが、もうすぐ麦城だな…」
「おい、な〜んか人の気配しないか?」
麦城北門まで辿り着いた劉備一行。その中の張飛が言うのだった。
「気配…するか?虞翻がもう来てるんじゃないのか?」
と、簡擁。
「張飛の勘違いじゃなくて?」
「…とりあえず、警戒しながら探索してみましょう」
こうして麦城内部まで入った一行。探索するか、と誰かが言った瞬間だった。
入ってきた門が閉まる音。見れば他の門も既に閉まっていた。
「しまった!策か!ここは殲滅の檻…」
徐庶が言い終わらぬ内に、グロッグの発砲音と飛んでくる矢。
「兄…姉者!こっちだ!早く!」
張飛、劉備、徐庶、簡擁が塀のある廃屋に間一髪で逃げ込む。
凌統は道の反対側の倉庫の陰に、向朗は矢を受けながらも城の中央付近の建物へ隠れようとする。

「…満寵は上手くやったみたいだな。あとは典韋か」
城壁からそう言うのは夏侯淵。側には夏侯惇と荀[或〃]。典韋が下に降りて警戒しながら敵を逃げられないようにし、満寵が門を抑えている。
「ふん、張飛達か…せっかくの大物だ。じっくり戦うぞ…」
隻眼を細めてそう言う夏侯惇。
狩る者と狩られる者。終結への一つ目の長い戦いが始まろうとしていた。
虞翻は、まだ来ない。
≪6人の優しい中国人/6名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &向朗[矢傷×2]【写真集『辻加護』(大喬と小喬のサイン付き)、連弩】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ】
vs
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷・矢傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】

@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×29、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚】

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】 
※黄忠達は新野に向かいます。麦城に虞翻到着までまだ少しかかります。  
217虞翻先生、急ぐ。:03/01/27 18:48
この戦場はまだ役者を求めているのだろうか。
「!」
「!」
虞翻は図らずも、≪終結への意志≫と出会ってしまった。
「あなた方は、、、誰だっけ?」
「貴方は虞翻殿!?儂は黄忠ですじゃ。貴方のご活躍は知っております。して、なぜそんなに急いでおられるので?」
司馬懿らも、いままで積極的な人殺しには関わっていない虞翻の登場にほっとした。
虞翻はいままでの経緯を手短に話した。
「というわけで、俺は今麦城に向かっているってわけだ。」
「虞翻殿、しかし麦城から儂わは逃げてきたところでな。」
今度は黄忠が事情を話す番だった。
「・・・。」
「虞翻殿、ここは逃げた方が良策です。行けば蜂の巣になるだけです。」
「司馬懿さん、ご忠告ありがとよ。・・だが、俺は行く。助けられる人がいるなら、俺は行かなければならない。」
虞翻は即答した。その決意は揺るぎそうには、無かった。
「虞翻殿、おひとりでは危険ですぞ。儂も行きましょう。」
「いや、それには及ばない。死者は少ない方がいい。」
「義を見てせざるは勇なきなり、といいましてな。お主がだめでも、儂の誇りが許さぬよ。」

数分の協議の後、戦場に仲間を助けに行く4人の姿があった。

@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×29、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚】

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、青龍偃月刀、画鋲、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、飲料水、携帯食料、ナイフ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】 
※4人は麦城に急ぎます。
age
219あぼーん:あぼーん
あぼーん
220孫尚香ちゃん:03/01/28 12:57
「悩みを解決してくれるんだって」
孫尚香ちゃんが脱力ぎみに携帯メールに飛び込んできた謎の勧誘文章(>>219)を読み上げる。
張角「盗聴器盗撮機発見だそうですよ?頼んでみます?」
陸遜「行方調査にストーカー対策、電話番号からの住所割り出し……、可能ならばぜひ主催者側の行方と住所が知りたいもんですね」
孫尚香「ねえ、これ嫌味?これ嫌味?」
2人「どうなんでしょうねー……」
とりあえず頼んでみようかなぁーとか考えるお茶目な孫尚香ちゃんがいた。
しないけど。いや、するのか?

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※とりあえずまだまだ充電中
221失敗孫尚香ちゃん:03/01/28 13:01
「あ、消えた」
「あ、あぼーん?」
先ほどまであった勧誘メール(グローバルなんちゃら)が履歴からきれいに消えていた。
「ネタにした途端消えましたね」
孫尚香が口を尖らせていじけていた。
せっかく書いたのに意味がわからなん文章になってしまった……。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
※意気消沈
222殲滅1/2:03/01/28 14:20
向朗は矢傷を気遣いつつ、息を殺し潜伏していた。
一人はぐれてしまったことは今更気がついた。
途端に不安になる。
暗闇がすべてを覆い尽くす。
荒くなる息を自制すらできない。
周囲を警戒し、暗闇の向こうにいる敵対者に恐怖する。
少しの物音にも敏感に反応する。

永遠とも思えるわずかの時間を過ごす。
ふいに背後に視線を感じ振りかえる。
暗闇の中に何かいる。
連弩をかまえ、様子をうかがう。
すると、置いてあった大きな木箱の後ろからネズミが横切った。
途端に力が抜けた。
ネズミか・・・
その時、すっと自分の背後に闇が寄り添っていたことに気がついていなかった。
一瞬の殺気を感じ振り返った時には目の前に八十斤の双戟が迫っていた。

あとから風を切る音を聞いた気がするが、それは確認の術がない。
横からの一撃は骨を砕き、肉を削ぎ、身体を裂いた。
それでも勢いは止まらず、彼だった肉の塊は数メートル先の壁に張り付いていた。
その場に残された彼の手には写真集が握られていた。
223殲滅2/2:03/01/28 14:21
「ザコか・・・」
典韋はさらなる得物を求め、連弩を拾うと移動した。

【向朗:死亡確認】

≪5人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(残弾数不明)】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢11本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ】
※チーム名変更
vs
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷・矢傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
224始動1/3:03/01/28 15:17
「もうすぐ麦城ですぞ」
「……静かに!誰かいる!」
<終結への意志>と虞翻が見たのは、北門を厳重警護している満寵だった。
「どうやら敵を誘い込んで叩く、我ら魏の得意だった戦術を使ったようです」
「奴は見張り、か…皆、無事であれば良いが……」
「こちらが見つかれば中に連絡するでしょうな。これ以上近づくと奴の警戒網に引っかかるでしょう」
黄忠が狙撃しようにも、遮蔽物が門の側に多い上に、仕留め損なえば城への侵入、劉備らの救出も困難になってしまう。
「むむむ………どうすればよいかの?」
迷う黄忠に、司馬懿が一計を案じた。
「二手に分かれましょう。一方は何とか侵入して劉備殿達を救出、もう一方は脱出路の確保。他の門は閂をしている程度でしょう」
「うむ…そうするしかないか」
「ならば、私が一人であそこを突破する。あなた方3人は西門を確保してくれ」
そう提案したのは虞翻であった。
それは危険では、という厳顔に、虞翻が続ける。
「大丈夫、ここはまかせてくれ。それくらいは一人でやらねば。それから…」
虞翻は黄忠に麻酔矢を10本と、代わりに画鋲と飲料水を交換して、言った。
「くれぐれも…無理しないでくれよ」
「お主もな…。…では我々は西門開放の後、少し離れた小屋があるからそこで追ってくる敵を防いでみるわい」
「…かたじけない」
そう言うと、音もなく4人は行動し始めた。
225始動2/3:03/01/28 16:02
鈍く重い音がして、西門の門と門の隙間から閂が斬られる。
「木の柱一本くらいならたわいもないな。」
青龍偃月刀を持った黄忠が言う。中からはすでに銃声が聞こえてきていた。
「突入しますか?黄忠殿?」「む。行くか?」
「……何言っているのです、2人とも!」
司馬懿が半ば無理矢理黄忠と厳顔を城から少し離れた小屋に引っ張っていく。

「結構街道から離れておるのう。じゃがこれなら夏侯惇らも気付かないじゃろう」
都合良く蔦も絡まり発見しづらくなっている小屋。しかし道からは距離があるため、黄忠といえど百発百中で矢を射るのは至難の距離だった。
「いいですか、黄忠殿、厳顔殿。大事な話があります」
「何じゃ?」「何の話です?」
「我々が突入はもちろん、今夏侯惇らと戦ってはいけない理由が3つあります」
司馬懿は順を追って話し始めた。
「一つ、まずわれわれは劉備殿達に味方扱いされるとは限らないこと。今突入して、虞翻殿の連絡が行く前に彼らと会えば、まず攻撃されます」
「それはわかっておる。わしが若い姿なのもあるが、普通知らぬ相手は攻撃するじゃろうしな」
「そうです、次に、相手が夏侯惇らだと言うことです」
「……」
「あなた方も知るとおり、呂布亡き今、最強の集団は間違いなく奴らです。戦闘技術の高さが一因ですが」
「しかし、無敵というわけではないじゃろ」
「…そうですが、仮に今戦えば、奴らに対抗しうる2つの集団が同時に全滅する可能性があります。奴らから見れば、罠に入って来た者は皆敵、ですから」
「確かに、我々が有利な状況で戦うに越したことはないですな。真っ向勝負じゃ、ちときつい」
「そうです、厳顔殿。そして最後に…」
司馬懿は携帯電話を取り出した。 
226始動3/3:03/01/28 16:06
「私は…諸葛亮の庵から持ってきた本を読んだ結果、これを持つ物同士で結託すれば、脱出も可能、と考えました」
簡単にその「秘策」の説明をする司馬懿。
「そして、私は、最後の賭けにでようと思います。…これで」
その携帯の画面にはこう書かれていた。
”先程は拙い文章で仲間が失礼した。たしかに先程は多少様子見の気もあったのは認める。申し訳ない。だが私は本気だ。半日後、私は新野にいる。
策を疑うなら城門に居るであろう私を撃ち殺してかまわない。
秘策がどういうものかは、この携帯自体に関わる。これ以上は言えないが、何故かは分かってもらえるはず。会える事を期待しています。司馬懿仲達”
「これも脱出の策に関係ある、と?」
「はい、そして何故言えないかとという部分は……」
「主催者に発覚するのを防ぐため、か」
「……さすが黄忠殿。おそらく、陸遜、張遼、張角…履歴にあった彼らなら、それに気付くはずです。よって我々は生き残ってこの策の実行を重視すべきです」
「さて…理由は以上です」
話し終わり、束の間の静寂。
「…わかった。今夏侯惇らと戦うのはやめよう…。ただ、劉備殿達の城脱出は見届けさせて下され」
「ええ、そこまですれば義も立つであろうしな」
「…わかりました。その後撤退する事にしましょう。夏侯惇らも連戦後すぐに動くとは思えないですし」
黄忠が追撃される劉備らを援護してしまう可能性もあったが、司馬懿は黙っておくことにした。
@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×19、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】

≪終結への意志/3名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】
※司馬懿はメールを送信しました。虞翻には考えがあるようです。※黄忠達は、劉備達脱出or一定時間経過で移動。 
許昌付近に滞在中の張遼と曹仁。そんな彼らの前に、一通のメールが届いた。
「これは・・・・」
「司馬懿・・・さっきのはその仲間という事かよ?」
しばし黙考した後、張遼が推測を言った。
「言えない理由とやらは、今までの事から察するに主催者側がこの携帯電話の内容を知っている可能性があるから、なんだろうが…」
説明書を調べながらそう言うのだった。
「ここまではっきり言うという事は、本当かも知れないよな?」
郭嘉の言ったことが気になっている曹仁が言う。
「わからん。一斉送信なのも気になるが・・・この際陸遜達に連絡してみるか?あるいはこいつが本物か確かめるか?」
切り札として送られた司馬懿のメール。少なからず波紋を広げ始めていた。

≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【携帯電話×2、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
※ちょっと迷ってます。 
229個人戦へ(1/2):03/01/28 18:10
「お前ならどうする?」
夏侯惇が荀[或〃]に問う。
「隠れたあの廃屋は塀こそあれ、屋根は板葺き。瓦を砕ければ用意に火矢で事足りるかと。さらに両翼を堅め、彼方からの遠距離攻撃を注意し、飛び出したところを叩けばよろしい。あとは……」
その時、少し遠くで何かが砕けるような鈍い音がした。
荀[或〃]は、すっと反対側倉庫を指差し、
「隠れている別働をあの場から遠ざければいい。それは典韋殿、満寵殿に任せれば」
言うが早くも扉の抑えに備えさせた満寵を高く響く口笛で呼び出す。
どうせ内部の敵はあそこにいる。
外部の敵は来てから考えればいい。
面白ければいいのだ。
夏侯惇はちらりと今立つ城壁から外を見る。
暗闇に乗じて侵入しようとする人間がいる。
「さあ、皆踊ろうぞ。」
一人言をつぶやき大きく笑った。

夏候淵は、手頃な石を礫とし、廃屋目掛け投げ、屋根の瓦を砕きはじめた。
ほどなくして倉庫の後方から典韋が、扉の方から満寵が現れた。
隠れていた凌統はやむなくその場を離れ、さらに中央方面へと引き離されることになる。
こうして廃屋は孤立した。
屋根瓦は砕かれ、板葺きが所々現れる。
そこへ火矢が射られた。
230個人戦へ(2/2):03/01/28 18:11
炎は徐々に燃え広がっていく。
戸板のスキマから発砲してくる姿が見える。
そして廃屋に限界が近づいた頃、中の4人は塀を越え、4方向に飛び出していった。
なるほど、4−3=1。1人生き残ればよしとしたらしい。
いいだろう。こちらもゲームに乗るさ。
こうして麦城を舞台にした鬼ごっこが始まった。
夏侯惇は張飛を。
夏候淵は簡擁を。
荀[或〃]は徐庶を。
劉備はみそっかすにされた。
しかし、劉備達は向朗が死んだことを知らない。
結局5対5なのだ。
いや、5対6になるのだが……。

≪5人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、レミントンM700、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(弾数わずか)】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢8本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り5発)】
※分離して個人戦に
vs
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷・矢傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※分離して個人戦に
231無名武将@お腹せっぷく:03/01/28 21:29
DAT行き阻止age
232凌統戦(1/2):03/01/29 02:00
遠くに炎が見える。
廃屋の方角ということは、火を放たれたのか?気がかりだ。
しかし、もちろん劉備らの心配もあるのだが、今はそれどころではない。
満寵と典韋が先ほどから闇の中から現れては、攻撃を繰り返してくる。
こちらの気が果てるのを待っているのか、まさに息つく暇なく攻められ続けていた。
正直きつい。

しばらくして行き止まりに入り込んでしまった。
凌統は壁を背に、レミントンをかまえる。
前方からは誰も現れない。
じっと暗闇に目を凝らすも、動くものがない。
集中しろ……集中しろ……。
五感を研ぎ澄まし、周囲に気を張りめぐらす。
上!
間一髪、八十斤の双戟を下に向け頭上から飛び降りてくる典韋の攻撃を避けた。
転がり込み前方へ逃げる。
レミントンをかまえ直す前に、典韋の双戟が宙を横に裂く。
手に持つレミントンを吹き飛ばし、さらに双戟が迫る。
それをギリギリかわし逃走する。
もちろん予想どおり来た道には満寵が立ちはだかる。
行き止まりで前後を抑えられた形になってしまった。
つまり逃げるのなら横しかない。
突撃しても不利なのは変わりない。
凌統は迷わず横に積んであった木箱を利用して、屋敷の屋根に登る。
そしてそのまま屋根上を逃走する。
後方から満寵が追ってくる。
233凌統戦(2/2):03/01/29 02:01
城壁沿いの民家の屋根から城壁に飛び移り、さらに逃走。
勝機あるのは1対1での城壁上での戦いだ。
迷わず城壁奥まで走りこみ、そして凌統は迷った。
鉈か、トマホークか……いや、まずはダーツ!
12本を迷わず左に握りしめ、右手で狙いをつける。
振り向いた狭い城壁の向こうに燃える廃屋が小さく見える。
その炎の手前にゆっくり歩く人間が―――満寵!
典韋の姿はどこにもなかった。
どうやら向こうもはなからサシでの勝負がお好みらしい。
凌統vs満寵―――開始!

≪5人の優しい中国人/5名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &簡擁[かすり傷]【柳葉刀、鍋(着用中)、チェコ製Cz/M75(弾数わずか)】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢8本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り5発)】
※分離して個人戦に
※凌統のレミントンM700放置
vs
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷・矢傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※分離して個人戦に
234簡擁(1/2):03/01/29 16:12
なじったり、なだめたり、挑発したり、虚言で弄したり、調子づかせたり・・・。
しかし、すべては空しく言葉だけが通り過ぎていく。
すでにチェコ製Cz/M75は撃ち尽くしている。
相手が悪かった。
あからさまに不機嫌そうな顔をする夏候淵だったが、何一つ得意の言葉が通じない。
「こりゃいかん」
さすがの簡擁を逃げる一手しか思いつかなかった。
多少古典的だがこれしかない。
思いきり指を夏候淵後方に差し、「あ!」っと驚いて見せる。
夏候淵が後ろを振り返るそぶりを見せたので、一気に後ろに走ろうとした。
しかし、夏候淵は左に振りかけた顔を止め、横目でこちらを睨みつけている。
失敗!しかし、すでに動いてしまっている。このまま走るしかない。
簡擁は全速力で夏候淵に背を向け走った。
だが、いきなり右足がもつれ倒れてしまう。
右足にはボウガンの矢がきっちり突き刺さっていた。
強引に走ろうとしたが、今度は左足を射抜かれ崩れてしまった。
背後から近づく夏候淵の殺気を感じつつ、簡擁は覚悟を決めた。
ならば最期は一矢報いて・・・。
簡擁が柳葉刀を握り込む。
振り向きざまに、全力で夏候淵に飛びついた。
しかし、夏候淵はいともたやすくその一撃を後ろにかわす。
代わりに手に持った三叉槍を着地すぐに伸ばしてくる。
235簡擁(2/2):03/01/29 16:12
肺にたまっていた空気が一気に抜けていく。
口いっぱいに鉄の味が広がる。
もう言葉すらしゃべれない。
簡擁の胸を貫いていた三叉槍が引き抜かれると同時に、視界に闇が降ってくる。
けっ・・・傷ひとつつけられないか・・・そんなもんか・・・・
やけに冷静にそんなことを最期に考え、彼は考えを止めた。

【簡擁:死亡確認】

≪4人の優しい中国人/4名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &張飛【槍、蛇矛、銀の弓と矢8本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り5発)】
※チーム名変更
※柳葉刀、鍋、チェコ製Cz/M75(弾なし)放置
vs
≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &満寵[負傷・矢傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※分離して個人戦に
凌統vs満寵が始まろうとした寸前、光が輝いた。
満寵の全身には10本の光、いやメスが刺さっていた。
「な、、、馬鹿な・・・・。」
「今まで殺してきたんだ。せいぜいわびるこったな。」
虞翻は、間に合った。
「先生!」
「お前のおかげだよ、まったく。おかげで北の守りがなくなった。・・おっと。」
虞翻はすかさず満寵に小型ナイフを突き刺した。
「西だ。急げ。黄忠がいる。」
虞翻はぶっきらぼうにそう言った。
「先生はどうするんですか?先生が戦うなら俺も」
「馬鹿言え、、、これは退却戦だ。早くしろ、時間がない。」
しばらく見つめ合う二人。
そして、凌統がうなずき、西門の小屋へと急いでいった。

「さて、、、これからが大変だな。」
一人で呟く虞翻。
ほんの少し考えた後、大声で叫んだ。
「白虎!」

「白虎!」
その声が聞こえたとき、瞬時にその意味を悟った二人がいた。
「どけ!」
「させるか!」
徐庶と荀[或〃]、蜀と魏の軍師である。
ディフェンダー45口径を徐庶へと向ける荀[或〃]。
徐庶は肩からぶら下げていたインスタントカメラを握っていた。
確実に奴の命を粉砕するはずだった。
撃、、、
その瞬間、光が輝いた。
「くっ!」
フラッシュと同時に竦んだ荀[或〃]を44オートマグが貫く。
とてつもない衝撃に荀[或〃]は吹っ飛んだ。
後も見ず、徐庶は西門、白虎の守護する門へと急いだ。

荀[或〃]は吹っ飛んだ、、が防弾チョッキが彼の命を救った。
44オートはの威力は凄まじく、防弾チョッキを貫通し、下着の手前で止まった。
「く、、、止めをささなかったこと、後悔させてやる。」
荀[或〃]は立ち上がった。
徐庶はもう止められない。だが、もう誰も逃がしはしない。
一方張飛は、、、理解どころか聴いちゃいなかった。
夏侯惇との戦いは、実に熾烈なものだった。
グロック17は何度も張飛に当たっていた。
だが、彼は倒れはしなかった。
「防弾チョッキでも着ているのかな?・・・いや、そうじゃないな。」
夏侯惇は焦っていた。
「万人の敵、ねえ、、、。」
夏侯惇はあえて接近戦にでた。
ナタと蛇矛では勝ち目がない。
ただ誘うだけだ。
思ったとおり、張飛は飛びつくように接近してきた。
夏侯惇は武器を構えず、ノーガードだ。
蛇矛が夏侯惇を貫き、、、

粉砕されたのは張飛だった。
「ご苦労、遊撃隊くん。」
後ろに回り込んでいたのは、典韋。
夏侯惇は典韋の姿を見て、あえて誘うことで、瞬間的に張飛の殺気への注意をそらしたのだ。
「じゃあ、次はあの城門で叫んだ奴を殺るよ。」

殺害者が去った後。
頭を粉砕された張飛が横たわっていた。
「姉者・・・。」
声が聞こえたのは、風の仕業か。
239光、輝くとき:03/01/29 17:51
【満寵:死亡確認】
【張飛:死亡確認】

≪3人の優しい中国人/3名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り5発)】
※徐庶、凌統は脱出に向かいました。

≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※分離して個人戦に
※城壁の虞翻を夏侯惇と典韋は挟み撃ちにします。

@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×19、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
※城壁から様子を窺っていましたが夏侯惇と典韋が・・・。
「凌統殿・徐庶殿は無事に逃げれそうだな・・・後の四人とも無事だといいが・・・」
「ゴボッ!・・・」
虞翻は突然咳き込みだした。そして彼の手には血が大量に付いていた。
「くそっ!もう来たか・・・せめてみんなを助け出すまでは持ってくれ・・・私の体・・・」
彼は元々この城に入ったときから、自分は生還できるとは思っていなかった。
それなら多少寿命が短くなろうとも、効率良く仲間を助け出す手段をと思った。
そのため彼は自分の体に薬を投与し、常人以上の力を発揮させていたのだ。
しかしその反動はあまりにも大きかった。
彼の体はいつ壊れてもおかしくない。そんな状況になっていた。
「急がなくては・・・」


≪3人の優しい中国人/3名≫ 
  凌統[矢傷]【鉈、トマホーク×4、ダーツセット(的付き)12本】
  &劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
  防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
  &徐庶【インスタントカメラ、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り5発)】
※徐庶、凌統は脱出に向かいました。

≪魏将軍団/5名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※分離して個人戦に
※城壁の虞翻を夏侯惇と典韋は挟み撃ちにします。


@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×19、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
※ドーピングの影響で、体に負荷がかかっています
※本人はまだ夏侯惇と典韋が近づいてるのに、気づいていません。
241凌統徐庶(1/2):03/01/30 03:59
西門外へ移動する凌統の前に立ちはだかる男―――夏候淵。
やはり簡単には逃れられないらしい。
深慮深きは夏候淵。「白虎」の叫びを聞き、ここを察したのだ。
まもなく仲間がここへ到着する。
それまで勝負を決めなくては。
凌統はトマホークを2本両手に持ち、それを投げる。
続けて2本両手に持ち、突撃した。

徐庶が続けて白虎の守護する西門へと辿りつく。
その時、軽い発砲音が響く。
後ろからは荀[或〃]が近づいてくる。
その徐庶が見た風景は凌統の立ち往生だった。
全身にショットガンの弾をまんべんなく浴び、それでも進もうとした悲壮な姿だった。
放ったトマホークは空しく西門に刺さっている。
手持ちのトマホークが両の手から零れ落ちる。
”父上・・・今そちらへ・・・”
スタート後に別れ別れになった親子は、こうしてようやく再会することになる。
ここではないどこかで・・・。
夏候淵は一度こちらに視線を向けると、一気に凌統の胸を三叉槍で抉る。
242凌統徐庶(2/2):03/01/30 04:00
「一人も逃がさぬよ」
荀[或〃]が後ろに立つ。
「なぜむざむざゲームに乗る!荀[或〃]ともあろう者が気づかぬか!」
徐庶の心からの叫びだった。
「私も貴様も血で汚れている。いまさら綺麗事を抜かすな。私はいつ死んでもいいんだ・・・」
燃え広がる炎に写し出される荀[或〃]の目は静かに澄んでいた。
炎の轟音だけが響く。
刹那、両者銃を抜き相手に向ける。
しかし、鎖の重さがアクションを遅くした。
徐庶よりも先に荀[或〃]が撃ち抜いた。
「・・・血で汚れすぎたのだよ」
徐庶の躯を下に見つめ、自らの両手をじっと見つめていた。

【凌統、徐庶:死亡確認】
※≪3人の優しい中国人≫解散→劉備ピンユニット化
※ダーツセット(的付き)12本、鉈、トマホーク×4、九環刀、鎖(着用中 素早さ−1)、44オートマグ(残り3発)は魏将が接収、のちほど分配

@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】

≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟、ニューナンブ、連弩】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※城壁の虞翻を夏侯惇と典韋は挟み撃ちにします。

@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓(矢×19、遅効性の麻酔鏃)、デリンジャー,
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
※城壁から様子を窺っていましたが夏侯惇と典韋が・・・。
243義か生か1/2:03/01/30 15:12
「……劉備殿達は、脱出して来ませんな」
紅く色づいた麦城の空を見上げながら、厳顔が言う。
既に火の手が上がってからかなりの時間が経っている。銃声も何度か聞こえた。
「そろそろ我らも移動した方がいいかも知れません。おそらく劉備殿達は……」
おそらくもう…だから移動を、と言おうとした司馬懿の発言は突然遮られた。
「司馬懿殿、わしはやはり奴らと戦う!彼らを見殺しには出来ん!」
決意を胸にこう言ったのは黄忠だった。
「……司馬懿殿の作戦の大事さはわかっておる。わしの考えは甘い。だがやはりわしは…」
「黄忠殿……」
城の方からまたも銃声が聞こえる。誰かが叫ぶ声もした。もう時間はない。
「黄忠殿、ならば二手に分かれましょう」
そう言ったのは厳顔。その手には二本の木の棒。
「確かに我々は新野に行かねばならない。しかし劉備殿らも救いたい。ならば…我らのどちらかが残ればいい」
「厳顔殿、それは!」
「司馬懿殿、我らの我が儘、一つだけお許し願いたい」
厳顔は二本の棒の先を見えるようにして、黄忠の方に向けた。
「長い方を引いた者は、司馬懿殿と共に新野でなんとか脱出の策とやらを考えて下さい。短い方は、劉備殿達…の生き残った者を救出し、その後新野に向かうのです」
司馬懿はうなだれるしかなかった。 
244義か生か2/2:03/01/30 15:34
司馬懿にもわかっていた。彼らがかつての仲間を見捨てることはそう出来はしない、と。
だが、脱出のきっかけになりうる携帯保持者の合流と、劉備達の救出。
同時に行うには、黄忠か厳顔のどちらかが残るしかなかった。だが、夏侯惇達のいるそばに一人で残る…。生き残れる可能性は極端に低い。
「黄忠殿、厳顔殿、私は……」
もう、遅かった。
「わしが長い方か!残念じゃ。奴らと決着を付けたかったが」
「そのくらいこちらがやるわい。最も、ただ突っ込む気はないが」
二人の老将…黄忠は若いのだが…は楽しげに笑った。死地に向かう者の表情ではない。
「申し訳ない…厳顔殿…お願いします」
司馬懿はもう諦めてそう言うしかなかった。
「ははは、そのような顔せんでも、新野には首の一つでも土産に持っていきますゆえ、楽しみにしていてくだされ!」

いくつかの相談をした後、3人は二手に分かれた。一方は陸遜達の協力を期待して新野へ。
……もう一方は、死地である麦城そばへ。
「司馬懿殿、そして黄忠殿。あなた方ならたとえ夏侯惇どもが相手でもきっと…。どうか、後は頼みます」
2人を見送って呟いた後、踵を返して、厳顔が向かうは麦城。
「…わしはわしに出来る事をやる。…劉備殿、虞翻殿、張飛…待っておれ」

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】
  @厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
※厳顔は劉備達の救出に向かいます。黄忠達は急いで新野へ移動。
「来たか外道!」
虞翻がそう叫ぶと同時に2,3本の矢が一気に飛んできた。
夏侯惇はすかさず避けたのだが、その矢の内一本が夏侯惇の右足をかすめた。
だが夏侯惇を攻撃したということは、典韋に対して無防備である事を意味する。
典韋その隙を逃さず、ニューナンブで虞翻を撃った、銃弾を受けた虞翻は
その場に崩れ落ちた・・・。
「馬鹿が、二対一で勝てると思ったのか」
典韋はそうつぶやくと、虞翻の持っていた武器を取ろうと寄った。
その瞬間虞翻はいきなり起き上がり、典韋に向かってデリンジャーを
弾の限り撃ち尽くした。
かつて悪来と謳われた典韋も、これには耐え切れず城壁から
落ちていった。彼が最後に何を考えていたかは、分からないが
死んだことには変わりが無い。典韋の殺され方を見て夏侯惇
敵が防弾具をつけている事を予想して、頭部を狙い撃つが
ドーピングにより、身体機能が極限まで高められている
虞翻は造作もなく回避する。それを見た夏侯惇は勝ち目が無いと判断し
蛇矛を虞翻に投げ
「その蛇矛が、何を意味するかわかるだろう!」
そう叫ぶと、城壁から飛び降りさっさと逃亡した。
(わざわざこんな所に、助けに来ようとする甘い奴だ。
あの蛇矛を見れば何某かの反応を示すに違いない)
そんな夏侯惇の読み通り
蛇矛を見た虞翻は、張飛がもうこの世にはいない事を悟り
涙を流し、せめて残り五人は無事に助け出さねばと心に誓った。
もう一人しか残っていない事を知らずに・・・

【典韋:死亡確認】


@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】

≪魏将軍団/3名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
  ※夏侯惇は3レス以内に遅効性の麻酔鏃の効果により、マヒします。

@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓・連弩(矢×16、遅効性の麻酔鏃)、
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、ニューナンブ、スタンガン、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
  ※八十斤の双戟は破棄・蛇矛は放置しました。

劉備は息を殺し、できるだけ足音を立てずに走る。
後ろでは遠く銃声音が響いている、追っ手はこないようだ。
(皆、無事に生き延びるのだ!)
火の手が上がる廃屋の中、劉備の言葉に皆うなずき、廃屋から飛び出しそれぞれ四方に散った。
無事に合流する、死んではならない。そんな思いが彼女を走らせていた。
劉備がしばし城壁つたいに行くと、西に位置する城門が見えたのである。
だが城門の手前にぼんやりと二人ほど人影が見える、劉備は物陰に隠れ様子をうかがってみると、
「急いで行ってくれ夏候淵、城壁で叫んでいた男が気になる。」
「ああ、荀[或〃]はどうすんだ?」
「使えそうな武具を回収したら追いかけるよ。」
「よし分かった、では先に。」
そう言うやいなや夏候淵はきびすを返し、劉備の視界の端から消えてしまった。
視線を荀[或〃]に戻すと、彼の足元に倒れている人物がいる、よく見えず体を半分ほど出し目をこらすと・・・、
「(徐庶!!ああ、向こうに倒れておるのは・・・凌統!!)」
地に倒れている人物達こそ、共に行動し共に生き延びると固く約束した者であった。
隠れることも忘れ、思わず出そうになる声を押し込めるが、かすかに息が漏れてしまう。
はっと荀[或〃]が後ろを振り返ると、口元を手で押さえている劉備と目があった。
ごうごうと燃える炎の音だけが二人の間に流れていた。

@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】


≪魏将軍団/3名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
  ※夏候淵は虞翻のいた城壁に向かってます。
  ※劉備と荀[或〃]が対峙してます、荀[或〃]は劉備だと気づいていません。
━━━生存者リスト・パーティの部━━━
≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【携帯電話×2、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒】
≪魏将軍団/3名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
――――――――――――――〔4・10名〕

━━━生存者リスト・ピンユニットの部━━━
@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓・連弩(矢×16、遅効性の麻酔鏃)、
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、ニューナンブ、スタンガン、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒】
@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】

―――――――――――――――
☆パーティの部 4パーティ・10名生存確認  
☆ピンユニットの部・4名が生存確認。
合計14名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+0)
袁紹 袁譚 袁尚
≪か行≫73名(+1)
郭嘉 郭図 華雄 菅亥 韓当 ☆簡擁 関索 魏延 許[ネ`者] 顧雍 高幹 高昇 高沛 吾彦 大喬
≪さ行≫64名(+2)
周瑜 小喬 ☆向朗 審配 審栄 諸葛謹(諸葛瑾) 諸葛誕 ☆徐庶 徐盛 沮授 曹性 曹休 孫堅
≪た行≫60名(+3)
陳蘭 陳羣 陳宮 張燕 張紹 ☆張飛 程普 ☆典韋 ケ芝 ☆[登β]艾(ケ艾)
≪は行≫27名(+0)
馬超 馬騰 馬岱 糜竺 [广龍]統(ホウ統) [广龍]徳
≪ま行≫4名(+1)
☆満寵
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫34名(+1)
雷薄 呂布 ☆凌統

―――――――――――――――
■今回の死者:8名  ■計:289名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:洛陽・幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州・司州・徐州
250放送:03/01/30 22:31
エン州のスピーカーから放送が流れることは無かった。
充電も済み南へ向かって進む。

張譲はこのことに気がついているのでしょうか…?
………
やはり動き出すのでしょうかね。
それはわからぬな。禁止エリアから放送するという手も考えられる。
ひとまず放送が届くようになるまでは禁止エリアの指定が広まることも
ないだろう。
なぜ…?
そういうゲームなはずだから…な。
張角…あなたは何を知っているのですか。
………

その後陸遜が話しかけても返ってくる言葉は無かった。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
251放送:03/01/30 22:31
定時の放送が聞こえない、これは何かの前触れなのだろうか?
麦城の方向からは銃声が聞こえる。
定時の放送が聞こえない。
どういうことだ?誰かの罠なのだろうか。
もし、、、今回聞こえなかった放送に禁止エリア指定が含まれていたら。

冗談じゃない、戦場以外の意味の無い事で死んでたまるものか。
何か情報が欲しい、そう思って手にした携帯だったが、その電力は尽き
かけようとしていた。
ひとまず充電へ、それぐらいの時間なら許すだろう。
そして2人は放送塔目指して歩き出した。

≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【携帯電話×2、グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
※豫州放送塔へ
252厳顔、動く:03/01/30 23:23
銃声の止んだ麦城。厳顔はようやくそこに辿り着いた。
「ようやく着いたか…む?」
人影が城壁から飛び降り、傷口の血を抜き出している。毒矢でも受けたのか。
「奴は……夏侯惇?いや、と言うことはまさか…」
夏侯惇が城外に出るという事は、城で何か動きがあったか。どちらにせよ、あの状況では劉備達の何名かはやられたと見ていい。
「奴を追うより…救出優先か。…一人でいい。一人助けたら脱出しよう」
毒も抜けたのか、遠距離にいた夏侯惇がさらに遠くに消えた。自分には気付いていない。そう判断すると、厳顔は西門に向かって走り出した。
厳顔がいた所には、折れた木の棒が落ちている。二本繋げば、黄忠が引いたそれよりも遥かに長い棒だった。
「ふふふ、こんなに緊張するのも久方ぶりだな…黄忠殿には悪いことをしたか?」

一方、城壁の虞翻は体の限界が近づいていた。

≪魏将軍団/3名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍、チャッカマン】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】

@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、弓・連弩(矢×16、遅効性の麻酔鏃)、
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、ニューナンブ、スタンガン、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】
※夏侯惇はある程度動けるようです。虞翻は体力低下中。厳顔は無理せず、一人救出後脱出予定。  
「も・・・もう・・・・駄目・・・・・・なの・・・・か・・・・・・・・?」
尋常ではない量のドーピングに加え、激しい運動
虞翻はもう生きているのが不思議な状態であった。
しかし虞翻は生きていた。仲間を助け出したいその一心で生きていた
そこへ夏候淵がやってきた。
夏候淵は典韋らしき死骸を見た。一時期仲間であったが
死んだ今ではただの負け犬。対して気にもとめず、こちらの存在に相手が
気づいてない事を確認し、狙いを定めてボウガンの撃った。頭部・胴体・足ボウガンの矢は
狙いどうりに飛び、虞翻の命を奪うであろう。
だがその時奇跡が起こった。張飛の蛇矛が急に動き出しボウガンの矢を全て払ったのだ。
その音を聞いて虞翻は敵が来たと察知し、振り向いた。
そこにはおぼろげな姿ではあるが、張飛の姿があった。
張飛は逝った。
「あんたは知らないだろうが、俺達は姉者以外全員やられちまった。俺らの代わりに
 姉者を助けてくれ、俺がここにいられる時間ももうないあんただけが頼りなんだまかせたぜ!」
そういい残すと張飛の姿しだいに薄くなり、完全に消えてしまった。
「まっとれ・・・劉備殿が無事逃げるのを見届け次第わしもすぐ逝く・・・」
虞翻はそうつぶやいた、不思議な力が湧いていた。
それを見ていた夏候淵は、一人に見えたが二人いるのだと思い
虞翻を警戒しつつ、辺りを見回したがやはり誰も居ない
おかしいと思いつつも第二弾を装填しなおし、虞翻に向けた所
向こうは連弩を構えていた。
「ボウガン対連弩じゃぁ分が悪い・・・だがショットガンを使うには遠すぎる・・・」
だが連弩はようしゃなく飛んできた。
さが夏候淵も歴戦の猛将だけあって、真正面から飛んでくる連弩を次々と三又槍で
払いかわしていく、
「遅いな・・・こんなのに典韋は殺されたのか?
 しかもあの勢いで無駄撃ちしてりゃ、弾切れもすぐ・・・その時が好機!
 この場面で使ってる武器が連弩!ということは銃のたぐいは持ってないはず!」
夏候淵はそう読み無難に矢をかわしていく、そして虞翻の矢が尽きた事を確認すると
ショットガンを構えじわり、じわりと、間合いを詰める・・・。
銃の類は無いであろうと読んではいるものの、警戒は欠かさない
そしてショットガンの射程距離に入るか入らないかの瞬間。
急に虞翻は弓を持ち、矢が心臓をめがけて飛んでくる。
さっきまでのスピードからは考えられないスピードだ。
連弩のスピードに慣れていた夏候淵
だがここは鍛え抜かれた反射神経で、心臓に当たるのはとっさに避けたが
左肩に矢が当たるのを許してしまった。
夏候淵は怒りにまかせてショットガンを撃とうとしたが
左肩が動かない
「う・・・動かない・・・・」
「・・・どうやら麻酔が効いたようじゃな、もうお主は満足には動けぬよ
 油断したのが敗因じゃ、一方的な虐殺になれてしまっていたようじゃの」
そういうと虞翻は近づき、メスで夏候淵の頚動脈を切るべく近づいた。
(嫌だ・・・助けてく・・・死にたくない・・・・頼む・・・助けて・・・・)
夏候淵はそう哀願するかの表情で、虞翻を見つめた。
それを見た虞翻は、夏候淵に対して極めて穏やかな表情で言った。
「お主はそう頼む者を何人殺した?」
恐怖の表情を浮かべる夏候淵。次の瞬間そこには
首を切られ、薄れゆく意識の中死の恐怖怯え続ける男の姿があった。
男が数分前に負け犬とし、あざ笑った死体からそう遠くない距離で・・・

そして虞翻は向かう、最後の生き残りの元へ
死んでしまった仲間の意思を受け継ぎ、自分も後を追うために・・・

【夏候淵:死亡確認】

@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】


≪魏将軍団/2名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】

@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
@虞翻【酒、ガスバーナー、スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、 ショットガン、蛇矛
  防弾チョッキ(弓矢も防げる)、ニューナンブ、スタンガン、小型ナイフ、黄色い布10枚、画鋲、飲料水】

※夏侯惇はある程度動けるようです。虞翻は一時的に体力回復。厳顔は無理せず、一人救出後脱出予定。
劉備「シャ、シャ、シャ、ホウ!」
劉備はなぜこんなところに女性が?
と状況がわからない荀[或〃]に対して白羽扇のビームを放った。
いつのまに練習したのかしっかりとしたビームが出て、そのショックで気絶する荀[或〃]
とりあえず目の前の敵?である荀[或〃] が気絶したのを見て劉備は
逃げる事よりも、一緒に脱出を誓った仲間二人の死を悼み、泣き出した。
そんなことをしてるうちに虞翻が走ってきた。
虞翻「劉備殿!大丈夫ですか?」
劉備「私は平気・・・でも・・・でも・・・凌統が・・・徐庶が・・・」
虞翻「泣いている場合ではありませぬ。今すぐ逃げましょう。
    西門を抜けて少しした所に黄忠殿・司馬懿殿・厳顔殿が待っておられます!
    生き残りましょう、あなたが死ぬ事を望んで死んだ者はおりませぬ」
劉備はまだ多少渋っていたものの、虞翻と一緒に西門から抜け出す事に成功した。
そしてそこには厳顔がやってくるのが見えた。
それを見て安心したのか、虞翻の体は崩れ落ちた。
劉備「虞翻さん!?」
劉備は倒れた虞翻のそばに駆け寄り、心配そうに声をかけた。
そこには安らかな顔で死んでいる虞翻の姿が有った・・・・


【虞翻:死亡確認】

≪魏将軍団/2名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、】
  &荀[或〃](気絶)【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】

@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】

※麦城から脱出・合流に成功しました。
「ざまねーな」
気絶していた荀[或〃]を起こし、今は遠く走り去る厳顔と劉備を見やる。
炎に包まれた麦城をさっさとあとにする2人。
その前に残存武器の確認と、放置されたままのアイテムから使えるもののみ補給した。
壮絶な闘いだったため、敵味方合わせて相当な数に登る。
「追うぞ!」
素晴らしきは強靭な肉体と精神力。

≪魏将軍団/2名≫
  夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、
        スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)】
  &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、ショットガン、        ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
※追跡
紅く炎が昇る麦城を背に、劉備と厳顔はひたすら走り続けていた。
しばらく来たところで足を止め、厳顔は手短に黄忠と司馬懿のことを説明する。
劉備は黄忠が若返っていると聞くと、
「私が女だったり黄忠が若返ったり、孫尚香殿など10歳児になっておる・・・。」
といぶかしげに呟く、改めてこの世界の異常さを思い知る。厳顔が口を開き、
「それにしても劉備殿・・・。」
美しい容貌になりましたなぁ、と続けようとしたが一つの銃声によってさえぎられた。
「・・・ゆっくりしている暇はなさそうですな。」
厳顔がそう言葉を続けると、同時に二人は再び走り始めた。
厳顔が振り返りざまにベネリM3スーパー90を追ってくる魏将たちに打ち込み、
街道わきの森へと逃げ込む。
「無駄なあがきだ。」
夏侯惇は恐れを知らぬように口の端を上げ笑う、痺れる体を無理に走らせ獲物を追いかける。
(危険だ、夏侯惇殿は殺戮の狂気に呑み込まれておる。)
殺戮以外のことはかえりみない、もしかしたら荀[或〃]のことも虫同様に殺すかもしれない。
不安な思いを胸に、目の前を走る夏侯惇を荀[或〃]は見ていた。


@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
※森へと逃げ込みました。


≪魏将軍団/2名≫夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
    &荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※追跡
麦城
揺らめく炎の中、ひとりの男がゆっくりとした足取りで城を後にする。
手には元凌統の持ち物だったレミントンM700が握られている。
「ずいぶんの間引きされたものですね」
城外に転がる死体を一瞥すると、今まさに飛び出した男達を見つめていた。
「弾のひとつで、世界はガラリとその様相を変える・・・」
何を思うか諸葛亮。

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒、レミントンM700】
夏侯惇はまともに狙いもつけず、弾を乱射する。森の中であるがゆえに木に妨害されて劉備達にはかすりもしない
しかし夏侯惇は乱射する。その目はあきらかに正気ではない荀[或〃]は考えた。
中途半端に入った麻酔が彼を狂わせたのだろうか?
仲間が死んだのを見て怒り狂ったのだろうか?
それとも獲物を追い詰める楽しみを覚えたのか?
はたまた別の大きな何かが彼を動かしてるのか?
ここまで考えた所で荀[或〃]は考えるのをやめた。たとえ理由がどうであれ、目の前に居るのは
もはや人間ではないといっても差し支えは無い。考えも何も無く突き進む動くものを殺す殺戮機械
このままでは危ない。劉備達を逃がせばおそらく自分に矛先が向くだろう劉備達を殺した所で
狂った殺戮機械が戻るとは考え難い。幸い今夏侯惇は劉備達に完全に注意が言ってる。
同盟ももはやここまで!荀[或〃]は少しづつ追撃の速度を緩めある程度離れた所で
背を向けて森から抜け出した。荀[或〃]「さて・・・麦城は炎上してる。何より夏侯惇が戻った時が面倒だ・・・」
思案した後適当な場所に罠を仕掛け、待機する事にした。とりあえず死亡報告・危険エリアが再び流れるまではここにいよう・・・
そしてその後どう動くか決めれば良い・・・あせる事ではない・・・。


@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
@厳顔【ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ】
※夏侯惇から逃亡中

魏将軍団解散
 
@夏侯惇【銀の弓と矢8本、ナタ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、蛇矛】
※劉備達を追ってます、正気ではありません。

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、薙刀】
※夏侯惇達からかなり離れた所・具体的には良く分からないで、罠をしかけ待機
2631/2:03/02/01 00:33
罠を仕掛け終えた荀[或〃]は、突如背後に寒気を覚えて振り返った。
いつからそこに居たのか、月光の下に佇む白い影。
殺戮の最中に在りながら、その衣は返り血の一つも浴びぬまま純白に輝いている。
血糊と硝煙に塗れた荀[或〃]を哀れむように一瞥してから、影は――諸葛亮はゆっくりと口を開いた。

「正直なところ、貴方がここまで生き残るとは思いませんでした。
曹操殿もさぞやお喜びになっていることでしょう・・・・・・地獄でね。」

「地獄だと?」
怒りのままに荀[或〃]は吐き捨てる。
「生き残った我らの方がよほど地獄を見ているではないか。
大義も志も、野望すら忘れ果てたまま、味方同士で殺し合う。
今、ここが地獄でなくて何だというのだ!?」

虐殺、裏切り、何の前触れもなく襲い掛かる不条理な死。
焦りと恐怖と怒りに何度となく狂気の淵に追い込まれながら、それでも曹操に預けた小さな命の為にここまで生き延びてきた。
何故、我々がこんな目に遭わなくてはならないのか――堪えていた感情の堰が一気に迸り、自分でも気付かぬまま荀[或〃]は嗚咽を漏らしていた。


「・・・罰、ですよ。」
諸葛亮の冷ややかな言葉に、荀[或〃]は我に返って顔を上げた。
「これは、我ら全てに科せられた罰です。
十五の御霊の怒りは、全ての罪人の上に等しく注がれる。
――かつて、その恩寵が全ての民人に注がれたのと同様に。」
2642/2:03/02/01 00:35
諸葛亮の唇がゆるゆると吊り上がり、三日月の弧を描く。
その双眸は背後の闇よりも深く、暗い。
(・・・狂っている・・・)
戦慄と共に荀[或〃]は悟った。
目の前の男はとても正気とは思えない。
彼が語る言葉も、狂った――だが、優秀な頭脳が生み出した妄想に過ぎないのだろう。
荀[或〃]の理性はそう告げていた。
しかし、諸葛亮のあまりにも落ち着き払った姿に、「もしかしたら狂っているのは自分の方なのだろうか?」という一抹の疑いが脳裏を離れない。

「我ら全てが犯した罪とは・・・一体何だ?」
掠れた声で荀[或〃]が問うと、諸葛亮は仮面のような微笑を浮かべたまま彼へと歩み寄った。

「貴方なら、ご存知のはずですよ。」

すれ違った瞬間、故知らず荀[或〃]は総毛立った。

「荀[或〃]文若――曹操の幕下に在りながら、唯一『後漢書』に伝を立てられた貴方なら。」


それだけを言い残し、白い影は幻のように姿を消した。
ひとときの遭遇が夢でないという証は、頬を伝う涙の跡と、いつの間にか失われていたカラーひよこの羽ばかり――


@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、ディフェンダー45口径、薙刀】

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽】
265現在の状態(訂正):03/02/01 00:51
@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、
        スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)】

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
266すまん。さらに訂正:03/02/01 00:53
@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
267憤死(1/2):03/02/01 03:58
荀[或〃]がその森を去ったあと、厳顔と劉備はいまだ夏侯惇に追われていた。
夏侯惇は先ほどとは打って変わって冷静沈着で、先回りをし仕掛けては引くという闘い方になっている。
簡単なことだ。
荀[或〃]が足手まといだっただけだ。
森は生物の気配を全体に拡散させる。
どこに誰がいるのかわからなくなってしまうのだ。
ふと追っていたはずの夏侯惇の気配が消えた。
厳顔はベネリをかまえ、周囲を警戒する。
じっと待つだけの時間。
こちらが得物だ。

シュっ空気が裂ける。
ボウガンの矢が厳顔の頬を抉る。
すぐさま矢の飛んできた茂みに撃ち込む。
また静かな時間が流れる。
今度は逆の方向からやはり空気の裂く音と共に矢が飛んでくる。
劉備に当たるものを左腕で受けとめた。
これではいつかやられてしまう。
厳顔らは一気に駆けた。
どのくらい走っただろうか。
森を抜ける手前に夏侯惇は立っていた。
どうやら踊らされているにすぎないらしい。
避けては通れない戦いならば……。
厳顔はベネリを撃ちながら夏侯惇へと走る、かと思われた。
唐突に足を罠にとられた。
まさか荀[或〃]の仕掛けた罠が発動するとは、夏侯惇ですら予想できなかった。
268憤死(2/2):03/02/01 03:59
前のめりに倒れる厳顔は、倒れないように踏ん張り態勢を整える。
なんとかバランスをとり、踏ん張った姿勢のまま、顔を前に向けると、そこに冷たいものが当たる。
あとは目の前が真っ赤にスパークした。
なんと情けない最期だろう。
ここまできてこれはないだろう。

【厳顔:死亡確定】

@劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)、
       防弾仕様看護服(着用中)簡易救急セット、サバイバルナイフ】
※ベネリM3スーパー90、銀の槍、日記帳、携帯食料、ナイフ放置

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、
        スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)】

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
※移動済み
269旧知(1/2):03/02/01 04:00
夏侯惇が厳顔だった死体を踏み越えてくる。
いつでもビームを出せるように白羽扇を手に握ろうとする。
しかし、その隻眼に睨まれ、劉備は動けなかった。

「ずいぶんとふざけた格好だな?玄徳」
女性の姿をしていても、あれだけ殿、殿言われ、こうして守られればバレるというものだ。
「見逃してくれ」
なんとなく聞いてみた。
絶対ダメだというに決まっている。
しかし、意外すぎる言葉を聞く。
「いいだろう。だが、遊んでいけよ」
夏侯惇はブラックホークのリボルバーを抜き、弾を一発入れなおし、それをこめかみに当て引き金を引いた。
カチリ。
ロシアンルーレットと洒落込んだわけか。
それを劉備に渡し、引き金を引くように促す。
劉備は考えた。
このまま撃てばいいんじゃないのか?
そして実践する。
夏侯惇に銃口を向け、一気に引き金を何度も引く。
リボルバーがガチガチと音を立て、入っているはずの実弾のカウントダウンをしていく。
これで最期だ……。
しかし、結局弾は出なかった。
「…………」
270旧知(2/2):03/02/01 04:00
「ごめん、間違ったみたい」
劉備が可愛い仕草で甘えたところで、夏侯惇の表情は変わらなかった。
「弾は入れていない……残念だ。それから玄徳。昔から俺は貴様のことが嫌いだったんだ」
なんの感情も感じられない。
「貴様は運だけは強いからな。きっと実弾が入っていれば俺が死んでいただろう」
結局入れてないんだからズルだ。
夏侯惇はどうでもよくなっていた。
劉備もどうでもよくなっていた。
どうせ先に死んだ連中らのほうが気があうし、楽しそうだ。
「じゃあな」
夏侯惇はちょっと寂しそうな顔をした。

森に渇いた音が響く。

【劉備:死亡確認】

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
        スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ
※移動
※別に狂ったわけでもない

むせ返るような血の臭い。
足元の厳顔だった肉の塊を、役立たずがとでも言うように踏みつける。
森を抜けた所に横たわる躯を覗き込む。
綺麗に頭部を撃ち抜かれ、息絶えている女性だった。
「わが君・・・あなたがあの女性でしたか。」
諸葛亮は憐憫の情を込め、悲しげにだが眉一つ動かさずにつぶやく。
そして何を思ったか、劉備の躯を担ぎ上げ、暗闇の中へと消えていった。

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽、劉備の躯】
深い森を夏侯惇は歩いていた。
名簿を見ながら残った人間を調べる。
「まず殺すべきは戦闘下手な人間…孫家のガキに諸葛亮や司馬懿だが…」
夏侯惇の目が良く知っている人物の所に止まる。
「曹仁、張遼…こいつらでもいいか」
北東…残った人間の大半はその方向にいる。そちらへ歩き出す。
(いいか、お前もいずれ誰かに殺されるのだ…覚えておくといい、お前は最後の一人にはなれない…)
先程殺った劉備の最期の言葉をふと思い出す。
「ふん…もう会った奴から殺すだけだ…」
多すぎる程の装備を抱えて、死神のような形相で夏侯惇は歩き始めた。

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ
※荊州北東部に歩き出しました。 
273白い鳥1/2:03/02/01 21:10
黄忠は、暗闇を彷徨っていた。
ここはどこだ?
答える者はいない。
ふと、目の前が白く輝く。
黄忠の前に現れたのは、既に散っていった、そして何人かはその死を見た蜀将達。皆黄忠の方を見て微笑んでいる。
関羽、趙雲、張飛、馬超、厳顔、馬岱、関索、糜竺、簡擁、[广龍]統…。そして見慣れない女性。
「皆…厳顔まで…そしてあなたは…まさか、まさか殿?」
相手は答えない。やがて笑いながらゆっくりと消えていく。そのうちに白い鳥に姿を変えたかと思うと、何羽かは黄忠に向かって、あるいは別のどこかに飛んでいく。
「待て、待ってくれ!」
消え行く鳥に黄忠が叫ぶ中、見たことのある男がゆっくりと黄忠の側に歩み寄る。
「あんたには、まだやることがあるぞ。…焦らず…じっくりと、な。この戦いを…もう終わらせてやってくれ」
男はそう言って踵を返し、歩き出したかと思うと、やがてその後ろにいた呉の人々…甘寧や大喬、その他の者とともに白い鳥になってどこかに、あるいは黄忠に向かって飛んできて…消えた。
「待て!消えるな!ぐ……ほ……」

「……殿!……黄忠殿!」
司馬懿の声だ。そこで目が、覚めた。
274白い鳥2/2:03/02/01 21:40
「一体どうしました?ひどくうなされていたようですが」
司馬懿が聞く。手には「通信によるプログラム侵入」と書いてある本。
「ここは……そうか、わしらは新野に戻ってきたのじゃったな」
警戒しながら、罠の残る新野に戻ってきたのが深夜。外はもう明るくなっている。仮眠のつもりが、随分眠ってしまっていたようだ。
「わしは…何か言っておりましたか?司馬懿殿」
「いいえ…ただ、ずっとそれを握りしめていたようですが」
そう言って司馬懿が窓を開ける。早朝の陽の光が室内に降り注いだ。
黄忠が握りしめていた、それ…白い羽を取り付けた矢は、陽光を浴びて光り輝いている。
矢を作ったときに感じた、その矢から心なしか感じていた力強さのわけが…何となく分かったような気がした。
「司馬懿殿、劉備殿達は厳顔も含めて…おそらく全滅したようです」
司馬懿はもう何となく予期していたのか、一瞬暗い顔をすると、そうですか、とだけ短く答えた。
「ところで、司馬懿殿は一睡もしていないので?」
「ええ。この本を調べていたので。それにメールの件や警戒もする必要がありましたし。それと…」
司馬懿が見せたのは、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計。
「もう一度手に入ったこれが、色々役に立ちそうです。この計画に……。あとは、彼らが乗ってくれればいいのですがね」
そういえば約束の時間まであと数時間だ。陸遜や張遼は乗ってくるのか、あるいは…。
「まあ、今は待つしかないようです」
「…そうですな。夏侯惇とはいずれまた…おそらく奴らの人数も減ったことでしょうし」
張飛や厳顔まで倒された。悲しむ暇もない。計画は司馬懿に任せる。…あとは自分が戦るしかない。黄忠はそう考えていた。 

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、日本刀(脇差)、防弾チョッキ】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計】
 
早朝の荊州の街道を飄々と歩く男、諸葛亮。
「残りは約10人・・・・・そろそろ彼に会わねばなりませんか」
諸葛亮が思い浮かべるのはかつて黄巾党を率いた男。
夜の内に草廬に丁重に劉備を葬った後、目指すは中原地方。
正確に最短距離を辿り、ゆっくりと移動する夏侯惇を知らない内に追い抜いて、先に荊州から出る。
何を考えているのか。

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽】 
ぐちゃっ、と死臭を放つ血肉を踏んだ音が響く。
「夏侯惇は…やはりあの二人を殺したのか」
荀[或〃]は忌々しげに足下に転がる死体を見る。 
「殿が生きていれば今、何を考えるだろう・・・」
おそらく最後の10人には残った。だがそれが何だというのだ。ただ踊らされているだけではないか。
自分に付けられた首輪を見る。
「鍵でこれを外して・・・南の・・・交州にでも行こうか?それとも北の・・・新野や宛あたりにでも行くか?」
もうどうでも良かった。
行き先も決めないまま、荀[或〃]は歩き出す。
大量の装備・・・他人の命と引き替えに得た物を手に。

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
※適当に移動中。 
「ちょっと陸遜、これからどうすんのよ!」
<孫尚香ちゃん>は荊州の北部に戻ってきたのだが、そこで足を止めていた。
原因は2通のメール。司馬懿を名乗る者からと、さらに曹仁からのメールだった。
”司馬懿からのメール、見たか?お前らどう考えてる?”
勿論、司馬懿からのメールを前に陸遜も困惑していた。
「張角殿、司馬懿は何を考えていると思います?それともこれも策ですか?」
「脱出か…………わからんな」
張角はどこか遠くを見ながら話す。
どうも先程から張角の反応が薄い。陸遜はそれが気になっていた。
「とにかく、我々は戦闘能力が高いとはいえません。約束の時まで時間も無いですから早く対策を…」
言いかけた陸遜の言葉は、意外な人物の登場で阻まれた。
「……おやおや、これは陸遜に張角殿。お久しぶりですな」
無警戒に近づきながら、その男、諸葛亮は言った。
「諸葛亮っ!何しに来た!?」
「私はただ世間話をしに来たのですよ。そうでしょう、張角殿?」
張角の目に一瞬影が差し、すぐに元に戻った。孫尚香は両者を見比べる。重苦しい空気が漂っていた。

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  &張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】

@諸葛亮【自在警棒、毒キノコ、荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽】 
※諸葛亮はレミントンM700を隠し持っています。 
死体の傍を通り抜けてから、当てもなく彷徨っていた荀[或〃]だったが、
ふと目の前の、先ほど別れた隻眼の男を見つけて後をつけることにした。
最初、夏侯惇と別れてからは、禁止エリア放送があるまでは待機していようと
思っていたのに、諸葛亮に会ってから考えが変わったのだろうか(自分でもわからない)、
うろうろとしていると、目の前に夏侯惇を見つけたのだった。
荀[或〃]は、ぼんやりと考えていた。ーーー諸葛亮の言っていた罰とはなんなのだろうか。
自分は狂っているのだろうか。このゲームの中で「生きる」とはどういうことなのだろうか。
そして、ふと思い出した。ひよこの隠し場所と言われた場所で、自分が見たものを。
あの時、ふと気付いた自分の目の前にあったものは木で作った、ひとつの空箱だった。
もしかしたら、殿がひよこを入れるために作ったのかもしれない。だが、そこにひよこの姿は
なかった。恐らく箱から出て行ったのだろう。だが、もしもその箱が殿からのメッセージだったと
すれば。もしかしたら、「この世界で最後まで生き残ったところで、得られるものは何もない。
空の箱を必死に求めるようなものだ。」と、殿は伝えたかったのかもしれない。
「・・・考えすぎだな。」荀[或〃]はつぶやく。もうどうでもよかった。
自分は今何をすればいいのか、その一見簡単な答えが、荀[或〃]には出せなかった。
そして、夏侯惇を見つけて、「自分は今何をすればいいのか」という問題への
彼の答えを知ろうとして、後をつけることに決めたのだった。
荀[或〃]は「奴は最後の一人になったら、何をするのだろうか・・・。」と考える。
哲学的な理由は要らない。本能の赴くままに、後をつけている。傍観者として。

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】
※夏侯惇の後をつけています

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ
「……あと二刻ほどで時間…か。黄忠殿、私はそろそろ城門に出ます」
「まだ早いのではないか?仮に相手が乗るとしてもまだ来んじゃろ」
新野城の黄忠と司馬懿。陽はもう高く上がっていた。
「そうですか?まあ、何だったらもう一度メールを送っても良いかと思うのですが…。…ところで黄忠殿、それは一体?」
司馬懿が指し示した黄忠の左腕には、いくつか留め具の着いた腕甲が装着されている。城中の金具と木を脇差で削って作ったものか。
「これか?材料もあったから、弓の補強のついでに、連射がしやすいように少し細工をな。かつて使っとったもんじゃ」
「成る程、弓の名手は道具作成も超一流というわけですか」
「ははは、超一流とは、お世辞でも嬉しいですな」
そんな会話を交わした後、少しして司馬懿は城門に出る。
「黄忠殿は、もし彼らが来たとして、その時城壁の側にいても良いですが殺気は出さないで下さい。…彼らと、腹を割って話してみますから」
司馬懿は思う。きっと相手もわかるはず。この「ゲーム」がどういう事になるのか…何とか生き延びられないか…きっと相手もそう思っているはず、と。
”待っている”そういう内容のメールを送ると、司馬懿は城門で待つ。
「見ていろ諸葛亮…私は私なりに…答を見つけてやる」

≪終結への意志/2名≫
  黄忠【強化弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計】
※待機中。 
280張譲 1/2:03/02/09 22:41
首輪に取り付けてあったマイクからの情報を受け、洛陽は動かざるおえなくなっていた。
放送塔が何者かの手によって壊されている。それはこのゲームの根幹を揺るがす事態。
主催者の絶対のルールを壊されたといっても過言ではない。
放送は平等に聞かせなくてはならない、本人たちが拒否しない限り。
放送塔には一応のセキュリティーとして電線を張り巡らせてあった。
それでも壊された、犯人は不明。
それらしい動きをしていたものを捉えることはできていない。

放送を復旧させなければならない。
洛陽での協議の結果、参加者たちへの放送はひとまず州境外からという方針に決まる。
それは主催者側からの最小限の干渉方法だった。本来は洛陽城から出ることすらタブーだった。
ただ許されるのはこの管理を破壊しようとする者を消すことぐらい。
あの魯粛盧植達の一斉蜂起のときのように・・・
281張譲 2/2:03/02/09 22:42
3州へ分かれて放送を伝えに行く。
どの組も少人数、もくもくと仕事をこなす泥人形達。
張譲の目にはそう映っている。
彼の望みは殺し合い。
彼の望みは美しい、醜い死。
彼の望みは尊い犠牲。
これまでの殺し合いの模様、それを音だけで聞き続けていた。
最後の10人、そこまできてとうとう彼の心にも欲が芽生えてきていた。
殺し合いを見たい、見たい、見たい!
そして張譲は放送をする為の一組に入り込むことにした。
殺し合いを見る、その欲求が彼を城から追いやった。 

※放送のため州境に寄ります。     
2821/2:03/02/11 12:49
荊州との州境を歩く曹仁と張遼。
”待っている”
二人にそんな趣旨のメールが届いた。これで2通目。
「・・・・こいつ、司馬懿かどうか知らんけど、やっぱり本気なのか?」
充電の終えた2つの携帯電話を片手に持ち、曹仁が言う。
「陸遜からの返事も無いな。まさかあいつも殺されたのか?」
「・・・わからん」
携帯に届いた同じ文面のメール。その携帯の一つを曹仁から受け取り、調べてみるが、やはり張遼も悩む。
陸遜達はどうなったのか?
張遼達もここまで生き残ったのが奇跡の様なものだ。いつ死んでもおかしくない。
「とりあえず、俺達は俺達で考えて行動するか。どうする、張遼?」
「・・・新野の側まで行ってみるという手もある。あくまで側にだが。それならたとえ・・・」
そう言った瞬間だった。
聞いたことのある、乾いた銃声。そして殺気。銃弾が曹仁の左腕をかする。
(敵襲!!)
とっさに二人は物陰に隠れた。一分、二分。しかし敵の姿はおろか、気配すらしない。
「おそらくあいつらか・・・敵は・・・何人だ?」
彼らが思い浮かべた連中…魏将軍団は最低でもまだ3、4人。放送を聞けなかったのも不運だった。
(敵は多人数…どうする?どうすればいい?)
流石に名将張遼でも、情報無しで戦略は立てられない。
その時、曹仁が何かを投げてよこした。
2832/2:03/02/11 13:08
曹仁が投げてきたのは元々曹仁の物だった携帯。
”ここは退こう。別行動して遠回りして新野の南で落ち合おうぜ”
携帯の画面にはそう文章が書かれている。
「・・・了解だ」
もう曹仁はいない。張遼も森の奥に消えた。
そしてそこにやってきたのは夏侯惇。
「・・・分かれるとは好都合だ。どっちを先に殺るか・・・」
すぐに決断し、ある方向に向かう。

一方、張遼は3つの携帯を手に森を駆ける。
曹仁も後ろを気にしながら向かうは新野の南。
そしてどちらかを追う夏侯惇。
残り10人が、奇しくも荊州北部に集結しようとしていた。


≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
VS
@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ】
※曹仁達は 
284追加:03/02/11 13:10
※曹仁達は2方向に分かれました。
夏侯惇「どうせ狩るなら強い方だな」
夏侯惇はそうつぶやき、真っ先に曹仁の方に向かい走った。曹仁はおそらくそうくると無意識の内に予想したのであろう。
だから万が一の時に備えて張遼に携帯を託した。だからといって曹仁は死ぬつもりかといえばもちろん
そんな訳はない。演技や八頭身スレなどでの扱いはあれだが、正史での彼の武力は張遼よりも上だと言われている。
さらに戦歴も長く、実際の所夏侯惇にひけは取らないここは森の中、この距離で変に銃をぶっぱなす事はまずない
まず走りながら狙いをつける事など出来ないし、止まって狙おうとしても曹仁は木の陰などを積極的に
使っているので当たる事はない曹仁は逃げながら出来るだけ、追っ手を確認してたのだが追ってくるのは夏侯惇一人
(ちっ・・・残りは張遼の方にいったか、無事でいろよ・・・)
魏将軍団がすでに軍団ではない事を知って、そう考えた。
ぐちゃり死臭のする死体が踏まれた。
だが曹仁はそんな事を気にせずひたすら逃げた。
だが突如足がもつれて転んだ。以前しかけられた罠である。
そう、夏侯惇はわざとこの場所に曹仁を追い込んでいたのだ。
曹仁の頬に冷や汗が流れる。夏侯惇転んだ曹仁を見て不適な笑みを浮かべながらきた。
もうだめか・・・と観念しつつも起きて逃げあがろうとした曹仁めがけて銃を撃とうとした
その時。夏侯惇の足がもつれて転んだ。罠ではない死体の手がなぜか夏侯惇の足をつかんでいた。
なぜかその手は夏侯惇を離れない、しょうがないので夏侯惇はその手を切り落とし再び曹仁を追う事にした。
だがその時曹仁の姿はすでに無かった。それを見て夏侯惇は激顔の死体に八つ当たりをしていた・・・


≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ】

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】

※曹仁は無事逃亡しました。このペースで新野に向かいます。
※荀[或〃]は相変わらずあとをつけています
287真実1/4:03/02/12 00:07
「世間話だと!?どういうつもりだ!」
声を荒げる陸遜。それも無理もなかった。諸葛亮ほどの人物がただ世間話などしに来るはずがない。
「…今、残り10人です。ここまで残ったご褒美に、面白い話を教えてあげますよ。聞く価値はあるはずです」
「面白い話って何よ!?はっきり言いなさいよー!」
はっきりしない話に、文句を言う孫尚香。それを言い終わるのを待って、張角が言った。
「お主が主催者に通じてる、その話か?」
「……ほう。さすがは張角殿。…いや、それも貴方の遺された記憶ですかな?」
「…!」「何だと!?」「何よ、それ?」
事の核心を告げながら、笑みを絶やさない諸葛亮。困惑する陸遜。状況を理解しきれない孫尚香。…そして厳しい表情の張角。
諸葛亮は語り出す。この「ゲーム」の真相を。そしてそのからくりを。
「最初に言っておきましょう。このゲームでは、我々は皆、ただの駒なのですよ」
「何?どういうことだ?」と、陸遜。
「開始直後、私は自分の草廬に見慣れない本が沢山あるのを見つけました。知っていますか?この会場には様々なヒントが満ち溢れているんですよ」
そう言って、「それもその一つです」と携帯を指さす。
「ヒントがあると言う事は、私向けに何かある…。案の定、主催者側の一人だと言う文官が接触してきました」
張角はまだ答えない。
「その男はこう言いましたよ。重要な各情報との見返りに、それぞれの人物が何を考え、何をしていたか書き写してくれ、と」
「ま、その男が主催者側の手先か、裏切り者かは分かりませんでしたが。大方次の「ゲーム」への情報収集でしょうかね」
「次の…だと?」
陸遜が間髪入れずに聞く。彼は彼なりに考えを整理しているのか。
「…それは、私より張角殿、貴方の方が詳しいでしょう?前回の生き残りの一人として」
場が、静まりかえった。張角は、まだ答えない。
288真実2/4:03/02/12 00:39
「その文官は言っていましたよ。あんた達は何度も死に、そして蘇る、と」
諸葛亮は話を続ける。
「それと、どんなに完璧な計画でも、小さなミスはある、と。前回の記憶が、次に残ってしまうのも…その一つだそうです」
次の機会に手直しするそうですが、とたけ言って諸葛亮は言葉を止めた。
「前回、か。…確かに、記憶と呼べる物はある」
張角が重々しく口を開いた。
「あるのはただ…記憶の断片…王双ら…そして張譲」
諸葛亮の表情が変わる。陸遜と孫尚香はただ呆然としていた。
「陸遜殿、すまぬ。今までこれを話せなかったのは…確証が無かったからだ」
二人にそう声をかける。
「洛陽で張譲に会ったとき、おや、と思った。その記憶の断片とやらが疼いたのかもしれんが」
「確かに何処かでこんな事が起こった…そんな記憶もあった。会った事も無い人物達に会った、戦った。そんな記憶も」
陸遜の背中を、嫌な感覚が駆け抜ける。なぜだ?何故私は嫌悪感を感じている?
「理屈は分からないが…私達は何者かに蘇えさせられ、そしてその手の内で踊らされている…お前はそうだと言いたいのだろう?」
「ふふ、半分当たりといった所でしょうかね。ただ、私の考えはそんなものでもない」
諸葛亮はゆっくりと歩み寄る。誰もそれを制止しない。…いや、できなかった。
「確かに我々は何度も蘇る操り人形だ。そう彼は言っていましたよ。ただし、私はただ奴らの思い通りになりたくはありませんでした」
「どういう事だ?それと我々への話と何が関係ある?」
「陸遜殿、落ち着きなさい。…これが、何だかわかりますか?」
諸葛亮が出したのは、ひびの入った鍵だった。
289真実3/5:03/02/12 01:06
「それは…?」
鍵について聞く陸遜。もう混乱状態は治まりつつある。
「私の友が、命と引き替えに奴らから手に入れた物ですよ。彼と多くの道具は木っ端微塵ですが、唯一この鍵のみ使えました」
元々馬良の物だったはずですが、そう付け加えて諸葛亮が続ける。
「これを使うと、この厄介な首輪が外せます。ただし…」
「ただし?何よ?」
「仁姫様、これはひびが入っていて、使えるのはせいぜいあと一回なのですよ。使えば壊れてしまうほどに脆くなっているのです」
「一回使った事があるかの様な口振りだな」
張角の問いに諸葛亮は微笑する。
「スピーカーの外された電波塔をいくつか見ましたか?私がこれを外し、主催者に分からないように機械を取り外してやりましたよ」
「…!あれか!!」
「今頃、修復に張譲達も城から出てきているかも知れません。何だったら反撃する好機ですよ?」
「そんな事はいい…諸葛亮、一つ聞かせてくれ。何故我々にそんな重要な話を?」
今だ信じられない、そんな感じで陸遜が尋ねる。
「それはですね…」
諸葛亮から僅かに殺気が漏れだしていた。
290真実4/5:03/02/12 08:33
何かおかしい。話の内容だけではなく、諸葛亮の態度も。
陸遜、張角が気付いたときには、もう遅かった。
瞬間的に諸葛亮が素早く動いたかと思うと、反応が遅れた張角の口に「何か」が押し込まれる。
「諸葛亮!何をする!?」
陸遜が武器を手にしてそう言いかけた時、諸葛亮は孫尚香を捕らえ、すでにその頭に隠し持っていた銃を突きつけていた。
「動くと、姫の頭が吹っ飛びますよ?」
「この馬鹿ぁ!離しなさいよ!」
「くっ……。姫様を離せ!それに貴様、張角殿に何をした!やはり我々を殺すのが目的だったのか?」
張角はぐったりと倒れて動かない。
「…そうです。あなた方も何か計画をしているのでしょう?他人の計画は私にとって邪魔です」
「どうせさっきの話だってでまかせだろうが!」
「それはどうでしょうね?信じる信じないは自由です。ただ私の計画は私だけで充分ですが」
冷笑を浮かべると、諸葛亮は陸遜を見据えた。
「あなたや荀[或〃]、司馬懿…。彼らにも話してどう反応するか…それもこの「観察」の仕事の一つでしたしね」
「諸葛亮…狂っている」
その時、携帯の着メロが鳴った。陸遜の注意が一瞬そちらに注がれる。
諸葛亮はそれを見逃さなかった。
孫尚香の服の襟首を掴むと、陸遜の方へそのまま放り投げる。一瞬遅れてそこに走り出す陸遜。
孫尚香に銃口が向けられる。必死にその前に立つ陸遜。
引き金が、引かれた。

無慈悲な乾いた音とともに、陸遜の体をいくつもの弾丸が突き抜ける。やがて、血にまみれゆっくりと倒れる陸遜。
「次はあなたです、姫」
レミントンと自在警棒を構え、ゆっくりと近寄りながら冷酷に諸葛亮が言い放つ。
「……陸遜……死んじゃ嫌よ…私が守るから…あいつから!」
陸遜の躰を庇うように立つと、少女とは思えない殺気を放ち、孫尚香は父の形見の剣を抜いた
291真実5/6:03/02/12 08:53
「無駄な事はおよしなさい。死ぬ前に苦しむだけですよ?」
「うるさいわね!あんたなんかに私の気持ちがわかってたまるもんですか!」
無謀とも思える態度で、孫尚香は吹毛剣を手にして突っ込む。どうせ銃の扱いはは苦手なのだからか。
「困った人だ」
諸葛亮はそう言って銃を向けた。
その刹那。
飛刀が諸葛亮の左腕…銃を持つ手に突き刺さる。投げたのは…ぐったりと昏倒していたはずの張角。
「ぐっ……!」
痛みにうめく諸葛亮。その隙に、孫尚香はもう眼前で剣を振り上げていた。
「小癪な!!」
「やああああああ!!!」
孫尚香が剣を一閃、二閃する。
一撃目を避けた諸葛亮。二撃目をなんとか警棒で受ける………事はできなかった。
何の抵抗も無かったかのように、名刀吹毛剣は、警棒ごと諸葛亮の右手の指2、3本を斬り飛ばした。
「ぬうっ!!」
銃をかろうじて構え、放つ諸葛亮。孫尚香は木の陰に飛び込んで避ける。
次の瞬間、諸葛亮はもう居なかった。退却したのか。

「陸遜!しっかりしなさいよ!死んじゃ駄目!」
陸遜の側でぽろぽろと涙を落とす孫尚香。張角は、青ざめた顔で首を振るだけだった。
「う……あ、…嬢……様。ご無事…で?」
うん、うんと頷くだけの孫尚香。彼女にも分かっていたのだ。陸遜が助からない事は。
292真実6/6:03/02/12 09:15
「張角…殿、お嬢様…を頼みます」
「わかった。一命にかえて守ってみせる」
張角ははっきりと言ってやった。死に行く者の為に。
「お嬢……あなたは…生き残っ…て・・・・・・・」
「ちょっと、陸遜!?陸遜!!しっかりしてよ!」
その体に取りすがって泣きつく孫尚香。
だが陸遜は、もう答えない。しかし、その顔は、何故か安らかそうな顔であった。

「張角さんは、何をあいつにやられたの?」
陸遜を弔った後、涙乾かぬ顔で孫尚香が唐突に聞く。何故倒れたのか疑問に思ったようだ。
「おそらく…即効性の麻痺と…遅効性の猛毒を持った毒キノコだな。吐き出してはみたが…大半の毒は体に入ってしまった」
「…!…それじゃ、もうすぐ死ぬの?」
孫尚香はまたも悲しげな顔をして聞く。
「時間が…ないな。早く事を決せねば…。あそこに、行ってみるか?」
張角はそう言うと、携帯に届いたメールを見せた。
うん、と頷く孫尚香。装備をまとめ、考えをまとめ、彼らは移動を始めた。

【陸遜:死亡確認】
≪孫尚香ちゃん/2名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話×2、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &張角【携帯電話、ククリ刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ、ワイヤー】

 @諸葛亮[右手、左腕負傷]【荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽、飛刀】
※張角の体は徐々に猛毒が回ります。一行は新野方面へ移動。 
 【残り・9人】 
「私とした事が・・・迂闊だったか」
新野城の側、草廬に帰る途中の諸葛亮。
止血後、酒で消毒する。右手の小指と薬指が無くなっていた。
彼らには話をして、その後死んでもらうつもりだった。
「子供だと思って油断しましたか・・・・しかし陸遜と張角は助からないはず」
とりあえず休息と食糧補給を兼ねて草廬に戻る。
「・・・・・・?」
人の気配が、する。
「誰だ?」
諸葛亮の脳裏に、可能性のある生き残りの人物が浮かぶ。
黄忠、荀[或〃]、司馬懿、夏侯惇、曹仁、張遼・・・。
草廬の中にいる人の気配は、まだ動かない。

@諸葛亮[右手、左腕負傷]【荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽、飛刀】 
>>285の少し前

どうもさっきから同じ場所を走ってるいる気がする。
張遼は走りながらそう感じていた。
後ろから魏将軍団が追ってくる気配はない、追っ手は全員曹仁の方に向かったのであろう。
だが狩りを楽しむ魏将軍団らの性質から考えて、せっかくの獲物をみすみす逃すまねはしないだろう。
だからといって、あえて無理な戦いもしない・・・
とすると魏将軍団は2、3人って所か・・・無事に逃げ切ってくれ曹仁・・・
張遼はそういう願いをこめ、新野だと思っている方向に走ってるのだがどうも同じ所なきがする。
がぐちゃり、と足に変な感触が伝わった。よく見ると銃で殺されたような死体がある。
同じ道ではなかったか、そう張遼は確信するとまっすぐに新野に向かった。


≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】

※曹仁達は2方向に分かれてます。張遼は曹仁よりも早く抜けると思います。
295小さな歪み1/2:03/02/13 09:15
「一体何故こんなことに……」
予州。もう誰も居なくなったこの州に、張譲らの修復チームはいた。
電線を巡らせたの電波塔の側には、撃ち抜かれ、落ちて壊れたスピーカーがあった。
そしてその側には決起者の誰かが使っていた銃…魯粛らを消した時に回収した…その後、ホウ統に奪われたはずの物。
だがそれも奴ごと爆発させたはず。何故此処に?
爆薬が足りなかったのか?…いや、調査に行かせた者は、「奴も道具も木っ端微塵でした」と言ったはず。
…もし調査隊の前に誰かが来て、壊れていなかった道具を持ち去ったとしたら?
「おい、あの時の調査隊か、コンピュータールームの担当者は居ないか?」
「張譲様、コンピュータールームの担当者2名は、劉焉の爆撃で死亡しています」
「その後そこを任せていた2人も、ホウ統に殺されていますが。調査隊は今荊州の方に…」
「そうか…あの爆撃のせいで城から映像を見づらくなっていたのだったな。それで、今コンピュータールームの担当者は誰が?」
誰も答える者はいない。
「まさか…誰も監視していなかったのか?」
「………」
「なんたることだ…」
主催者の監視体制の崩壊。それはこのゲーム全体の構造を破壊しかねない。
以前から危険だと指摘されていたはず。だが、少人数の監視体制が裏目に出たのか。
「それと、もう一つ気になる事があるのですが」
一人の文官が張譲に言った。
心なしか、その目は冷笑しているかのようだった。
296小さな歪み2/2:03/02/13 09:31
「その…開始後からなのですが、一部の首輪のマイクが使用不能になっているのです」
「何?一部とは、どのくらいだ?大体何故黙っていた?」
張譲もこの報告に驚く。そんな事は初耳だ。
「3,40人分ほどですが…それで今もその内何人かは生き残っています」
その文官はその「人物」の名を挙げていく。一人…二人…三人。
「馬鹿な!奴には前回も苦しめられ…」
……前回?何だそれは?
…………まあいい、今は主催者の仕事をこなすだけだ。
大体奴らの行動など読めている。携帯のメールも全て把握している。
恐れる物は何もない…そう、何もない。コンピュータールームの事だって、奴らにはどうすることもできないはず。
そもそもそんな機器は道具に入っていないはず。大体間違って入っていても、それを電波塔から繋がない限り、大した使い方も出来ないはず。
「何も問題は…ない」
わずかな動揺を見せる主催者側。…一人冷笑の目を向ける文官を除いて。

幾分が時間は戻る。
「司馬懿殿、熱心ですなあ」
「ええ、せっかくの通信機器ですから。うまく使いこなせばおそらく…」

小さな歪みが、その姿を現しつつあった。
━━━生存者リスト・パーティの部━━━
≪曹仁君と張遼君/2名≫
  曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)】
  &張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
≪終結への意志/2名≫
  黄忠【強化弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、
  日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、
  「電子ロック解除技術について」、懐中時計】
≪孫尚香ちゃん/2名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話×2、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &張角【携帯電話、ククリ刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ、ワイヤー】

――――――――――――――〔3・6名〕

━━━生存者リスト・ピンユニットの部━━━
@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ】
@諸葛亮[右手、左腕負傷]【荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽、飛刀】
@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
   ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】


―――――――――――――――
☆パーティの部 3パーティ・6名生存確認  
☆ピンユニットの部・3名が生存確認。
合計9名が生存確認。
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+0)
袁紹 袁譚 袁尚
≪か行≫76名(+3)
郭嘉 郭図 ☆夏侯淵 華雄 菅亥 韓当 簡擁 関索 
魏延 許[ネ`者] ☆虞翻 ☆厳顔 顧雍 高幹 高昇 高沛 吾彦 大喬
≪さ行≫64名(+0)
周瑜 小喬 向朗 審配 審栄 諸葛謹(諸葛瑾) 諸葛誕 徐庶 徐盛 沮授 曹性 曹休 孫堅
≪た行≫60名(+0)
陳蘭 陳羣 陳宮 張燕 張紹 張飛 程普 典韋 ケ芝 [登β]艾(ケ艾)
≪は行≫27名(+0)
馬超 馬騰 馬岱 糜竺 [广龍]統(ホウ統) [广龍]徳
≪ま行≫4名(+0)
満寵
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫36名(+2)
雷薄 ☆陸遜 ☆劉備 呂布 凌統

―――――――――――――――
■今回の死者:5名  ■計:294名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州・司州・徐州
2991/2:03/02/16 22:09
「……誰だ?誰が来た?」
新野側、草廬。その中にいるのは待機中の張遼である。
敵か、味方か。まだ無事な放送から聞こえた先程の死者発表からすると、味方は…曹仁、張角、孫尚香。
張遼は危険だと知りつつもある「合い言葉」を叫ぶ。
「天下!」
相手からの返事は聞こえない。やがて、気配の主は去った。
「泰平の返事は、無しか……という事は敵だったか?ここも危険だな。妙な本と食糧しかないし、移動するか」
そう言って移動しようとした矢先、3つの携帯にメールが入る。しかも曹仁持っていた携帯からはキャラクターの着声付きで。
「曹仁……何考えてるんだ?まあともかく…」
”題名、Re:天下泰平”
味方だ。「天下泰平」とは、メールでの確認の為の暗号。6人で決めたものだった。
「やっと返信が来たか」
張遼がそう思った瞬間だった。
「ねぇねぇ、返事すぐ返ってくるかなぁ?」
草廬の外に響く子供の声。続けてしっ、と静める声。
「……どうやら、返信する必要もないようだな」
かくして、草廬で3人は再会を果たす事になる。
3002/2:03/02/16 22:31
張遼と、張角、孫尚香。草廬の入り口で互いに今までの話について簡単に語る。
「……そうか、陸遜は死んだか……」
「曹仁……無事だといいわね」
特に張遼にとっては、かつての敵とはいえ、頼りになる同盟相手が減ったのは痛かった。
ただ張角は、会話の中で誤解を招かぬように、諸葛亮関係の話は必要最低限の話に留めていた。
「それで、張角殿、体の方は?」
「なに、あと半日は持ってくれるはず。ただ、激しい運動はもう厳しいな」
張角の顔からはまるで生気が抜けていくようだった。だが、この男は全く死を恐れていないように見える。
「それから、これからの話だが……」
言いかけた瞬間、獣のような殺気を感じた。思わず思い思いに狭い草廬から散る3人。
やや遅れて遠くから銃声が響く。
張遼は倉庫側、張角は草廬の中、一人好判断をした孫尚香は入り口側からは死角の草廬の塀の近く。ここなら屋根の上に移動も塀を越えるのも出来る。
張遼、張角は簡単に動けない。獣のような殺気は一瞬で消え、辺りは静寂に支配される。敵の位置も読めない。
「まずいな…うかつに動けないぞ」

一方、草廬を離れた諸葛亮。
「ふふふ、私がやらなくとも夏侯惇なら手を下してくれそうですな」
しかも夏侯惇の後方から尾けてきている男もいる。
「さて、立ち去るとしますか…」
残り9人の内、6人が草廬に集まりかけていた。
@張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
≪孫尚香ちゃん/2名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話×2、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &張角【携帯電話、ククリ刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ、ワイヤー】

@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ】

@諸葛亮[右手、左腕負傷]【荊濃酒、レミントンM700、カラーひよこの羽、飛刀、謎の鍵(壊れかけ)】

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、防弾チョッキ、カラーひよこの羽、ディフェンダー45口径、
   ショットガン、ニューナンブ、スタンガン、鉈、小型ナイフ、チャッカマン、九環刀】

※諸葛亮は草廬から立ち去るつもりです。夏侯惇は草廬の塀の外、張遼達は中に居ます。 
302銃声の中で:03/02/19 23:34
「あなたの命は、数多くの人の犠牲の上に成り立っている。それを忘れず、命を大事にしなさい」
孫尚香の頭の中で先程言われた言葉が反芻する。
なるほど、あんな事を言葉巧みに言われたら、民衆も蜂起するよね。流石に宗教家は言うことが違うわ。
草廬の表門側では、何度か銃声がしている。だが、まだ倒れた者はいないようだ。
張角・張遼対誰か。多人数ではないみたいだ。
「私は、どうすればいいのかしら……」
ここに来て冷静に判断できているのか、銃声の後から駆け込んだ場所は孫尚香が一番いい。張遼や張角の位置取りは攻めづらく守りがたい、悪い地形だった。
ここからなら、脱出も、屋根の上への移動も出来る。だが。
襲撃者は気配も音も無く近寄ってくる。外の方が危険かもしれなかった。

「張角殿!大丈夫か?」
どうも張角の調子が悪い。毒が本格的にまわってきたのか。
「ああ………まだ生きてるぞ……」
それに引き替え敵……おそらく夏侯惇は冷静だ。素早く攻撃し、また気配を消す。入り口付近以外からの攻撃も油断できない。
こちらの放った銃撃と弓の射撃は、当たっているとは思えなかった。
「くそっ、一騎打ちなら、まだ分があるのだが……」
心理の読み合いでもある戦いは、まだ続く。

@張遼【携帯電話×3、戟、短剣、飛刀、青龍刀、SOCOM mk23(ソコム)】
≪孫尚香ちゃん/2名≫
  孫尚香[10歳程度]【携帯電話×2、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】
  &張角【携帯電話、ククリ刀、弓、矢14本、ダイバーズナイフ、ワイヤー】
 vs
@夏侯惇【防弾チョッキ、山刀、グロック17、袖籤、飛刀×3、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り3発)、サバイバルナイフ】 
「ここは……?何処だ?」
新野方面から離れ、夏侯惇から逃げ切った曹仁が辿り着いたのは、小さな城……上庸だった。
食糧、そして血のような色の酒を見つける。消毒以外にもこの酒は何か役に立ちそうだ。
なおも慎重に探索を続ける曹仁。ふと、妙な剣を見つける。
刀身が軟らかく、切っ先は鋭い。曲芸にでも使えそうな剣だ。
「とりあえず、取っておくか。もしかしたら役に立つかも知れないしな」
再び城を出て新野方面に向かう曹仁。…まだ彼は知らない。既に身体の限界を超えた戦友が、必死で戦っていることを。

曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】
※新野方向に移動。
304死線1/6:03/02/21 10:52
新野城側、草廬。
張遼、張角の二人は気配すらない、幻影のような敵と戦い続けていた。
既に張角に2発、張遼が1発、グロッグの弾を受けている。苦戦は否めなかった。
そしてその戦況を見守る孫尚香。
「私が…助けなきゃ!」
自分は大した戦闘能力もない。銃撃も下手だ。…しかし今自分がなんとかして助けなければ、いずれ2人はやられてしまう。
そんな孫尚香の心の状態を、張角はすぐに見抜いた。
銃弾の風の中を張角が走ってくる。本来なら諸葛亮から受けた毒で、動くのもままならないはずだ。しかし、ある信念がこの男を強く動かしていた。
「張角殿!?」
張遼の叫びも気にしない。七星剣を構えた孫尚香の側に駆け寄ると、こう言った。
「いいですか…あなたは…この私の携帯を持って、新野に向かうのです。そして援軍を呼んできて下さい」
「でも!」
「いいですか、私は陸遜に{あなたを生かす}と約束しました。ここに居ては危険です」
「……何だ、張角殿…そういう事か、わかったぞ」
張遼が言う間に、銃声が一時収まった。夏侯惇が休息をとっているのか。それとも、グロッグが弾切れしたのか。
その隙に、張遼が携帯を孫尚香に3つとも投げてよこす。そして力無く笑うと、話し続ける。
「頼む、行ってくれ。きっと曹仁も生き残って来てるだろう。それを持っていけば司馬懿も信じてくれるはず、…生き残ってくれ」
もう一度「頼む」と言うと、張遼は背中を向けて敵の来襲に備える。あとはその背中が語っていた。
「嫌よ!私だけ逃げる…なん…て……」
そう言おうとした所で、孫尚香の口が閉じられる。その口を留めたのは、不思議なほど澄んだ張角の目だった。
「行きなさい。太平道が貴女を守ってくれますよ」
そう言うと、孫尚香を渾身の力で押し、銃声とは逆方向に逃がす。
孫尚香は屋根をつたい、軽やかに着地すると走り出した。
新野へ。6つの携帯電話、そして父の形見の剣を抱えて。
305死線2/6:03/02/21 10:54
無事に脱出したであろう孫尚香を微笑しながら見送る張角。…だがその口からは、赤黒い血が溢れ出していた。
毒が完全に回ったのか。……違った。
張角の腹部、胸部には、いくつもの穴が開いていた。大量の血が噴き出している。
「張角殿ぉぉぉ!!」
張遼が叫ぶ。だが張遼にももう余裕はなかった。敵が思いもよらぬ所…塀を越えて現れたのだ。
まだ発砲後の煙を放つベネリを投げ捨て、薙刀を振りかざして飛び込んできた男、夏侯惇。
その見開いた隻眼はあきらかに戦いに狂っていた。やはり半端に入った薬が狂気を、戦闘意欲を増幅させたのか。
張遼は辛うじて戟で受ける。同時に脇腹と左太股の銃創から血が流れ出る。
(長時間は……戦えないな)
そんな張遼の状態を知ってか知らずか、得物を何合も打ち合いながら夏侯惇が叫ぶ。
「久しぶりだな張遼!!甘寧の時以来か!?」
「………くっ!」

新野へ駆ける孫尚香。それをゆっくりと先回りする人物がいた。
荀[或〃]。傍観者だった彼は、戦いはしばらく終わらない、と見て孫尚香の姿を追っていた。
別にどうしようと言うわけでもない。出ていって話すか?生かしてもいいし、殺してもいい。
…いや、ただ、傍観するつもりだった。そしてまた歩き出す……
?…おかしい。足に力が入らない。そのまま訳も分からずに崩れ落ちた。何故?
「また会いましたね、文若殿?」
荀[或〃]が何故自分が倒れたのか分かったのは、その冷たい声を聞いてからの事だった。 
306死線3/6:03/02/21 10:57
なぜだろう。前にもこんな戦いがあった気がする。
自分で言ったと通り、そして諸葛亮の言った通り、やはり私は何度も戦い続けていたのか?はっきりはわからない。
…意識が薄れる。…寒い。…ああ、もう死ぬのか。
だが不思議と怖くなかった。他の300人近くの人間もこの苦しみを味わっているからなのだろうか。
それに太平道の極意…誰かに太平への意志を継いでもらう。それも果たした。
彼女は生き、そしてこの狂った仕組みに一撃を与えてくれるだろう。
もう真っ暗だ。音も聞こえない。ああ、そう…眠るような気分だ…。

「私の出した問い…その答え、出ましたかね?」
諸葛亮が荀[或〃]を見下ろして話す。
「ふん、あの問いか?…確かにあなたの言う通り、漢を滅ぼした世代の我々の罪への罰…そう言えるかもしれない。だが、本当にそう言えるのか?」
荀[或〃]は足の痛みである程度冷静になっていた。両足が撃ち抜かれている。これで歩けなくなったのだと分かった。
「どういう意味です」
「諸葛亮…自分はそう思っていないのだろう?これはもっと大きな、我らにはどうしようもない程大きな物の手による物だと考えてやしないか?」
「ほう、なぜそんな事を?もうじき死ぬとわかって、何か悟ったのですか?」
諸葛亮はレミントンを向けながら話す。荀[或〃]に反撃の余地は、ほぼ無かった。
「殺すなら殺せ。どうせ惜しい命でもない。だが……」「だが?」
「確かにあの時代、我々は夢…理想…野望…その為に戦い続けた。だが、今は何もないと言う。諸葛亮…お前はだ!」
「黙りなさい」
互いに感情が高ぶったのか。諸葛亮は銃口を荀[或〃]の顔に向ける。
「黙るのはそっちだ。お前は何か成そうとしているか?…私はこのような地獄の中でも、夢や理想を持ち、その為に戦った者達を見てきた!」
「黙りなさい、撃ちますよ」
「だから私にはわかったのだ!どんな状況でも、人は夢や希望を持ち続けられる!既に諦めたお前とは違って!だから私はこの戦いは罰などでは無く…」
森の中に、銃声が響いた。
307死線4/6:03/02/21 11:01
「あなたに私の何がわかると言うのです」
そう言い放ち、諸葛亮は力任せにレミントンの引き金を引いのだった。
…しかし、銃弾は荀[或〃]の左腕こそ貫通したものの、防弾チョッキのせいで、胸を突き抜ける事は出来なかった。
頭を狙いきれなかったのも、冷静さを欠いていた諸葛亮のミスだったかもしれない。
荀[或〃]はその瞬間を待っていた。荷物入れに忍ばせていた銃を持つと、諸葛亮が撃ち終わった後の隙を突いて連射する。
一発…二発…三発。そこで弾が切れた。そして、そこまでだった。
「ふ…終わりか。…殿…長らくお待たせしました…荀[或〃]文若…只今馳せ参じます…」
「……ぐうっ……おのれ!」
鈍い銃の連射音。
うめき声を上げながら、諸葛亮は今度は正確に荀[或〃]の頭を撃ち抜く。
だが、さしもの諸葛亮もそこまでだった。確実に撃ち抜かれた腹部からは、血が溢れ出ている。
「……無念。ここまでか…あと一歩という所で…」
そして孫尚香は、事が全て終わった頃に、そこに辿り着いたのだった。
脳天を粉々に撃ち砕かれ、死んでいる男。そして瀕死の諸葛亮。
「……ふ…誰かと思えば…孫家の姫ですか。仇討ちなら存分になさると良い」
そんな言葉を言う諸葛亮を尻目に、孫尚香は黙々と道具を漁る。
2つの鍵、ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン…。
二人分の道具を持てるだけ持つと、陸遜の事を思い出したのか、涙目になりながらキッと厳しい目で見つめ、諸葛亮を蹴り飛ばし、孫尚香は言った。
「あなたはそうやって死ぬまで苦しみなさいよ…陸遜が苦しんだように」
それだけ言うと、あまり速くは無い足で、孫尚香は駆け出す。せめて今生きている者…張角達を救うため、新野へ。
「そうですか…やはり…これは罰だったのですか…ね」
やがて…諸葛亮も息絶える。彼は何を考えていたのか。あるいは狂っていたのか。書き残したノート…そして真相を知るもう一人の人物以外は、もう何も語らない。
308死線5/6:03/02/21 11:05
「むんっ!!」
「りゃあああ!!」
張遼vs夏侯惇。その戦いは百余合を打ち合っても終わらなかった。
この長い戦いの中でより成長してきた張遼の方が接近戦なら上だった。だが、なかなか決定打を与えられない。
夏侯惇は場所取り…そして受け流しが上手いのだ。戟で押しまくる張遼に対して、薙刀、時には山刀で見事に受け流す。
張遼が裂帛の気合で戟を振り下ろす。すかさず夏侯惇が山刀で受け、戟と刀の火花散る間に薙刀を振るう。それを張遼がぎりぎり避ける。
どれくらいの間戦ったろう。張遼は焦っていた。傷口の出血が止まらない。このままでは失血で戦えなくなり、いずれ殺られてしまう。
だが、互いに飛び道具は使えない距離だった。一度夏侯惇が飛刀を投げた時も、避けた張遼が決定打を与えかけている。
(何とか…ここは退くしかない)
ここを出て、無事新野まで逃げ切れば、こちらの方が多勢。いくら夏侯惇といえど、それには勝てまい。
しかし、そんな張遼の考えを読んでか、夏侯惇が草廬の入り口に立ちふさがる。だが、もう張遼はそこを突破するしかなかった。
張遼は戟を横手に構え、渾身の力で叫び、そして戟を振るう。
「邪魔だぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ぬうっ!!」
一閃、二閃。夏侯惇の山刀を折り砕く。たまらず夏侯惇が飛び退いた。
「今だ!!」
すかさず張遼は懐からソコムを出すと、夏侯惇目がけて放つ。だが、撃ち抜けるはずの銃弾は、夏侯惇の胸元で止まった。
「むう!!防弾チョッキか!!」
まずい、そう思って物陰に隠れる…そうしようとした。
だが、弾を受けた左足…。いや、身体全体が重い。やはりもう血を失い過ぎたのか?それとも立て続けの激戦で体力が限界を迎えたのか?
やけに周りがスローモーに動く。まずい。このままではまずい。
動きがやけにゆっくりな世界で、夏侯惇がオートマグを持つ。そして、構えた。
309死線6/6:03/02/21 11:30
オートマグを構えた夏侯惇は、顔を歪めてにやりと笑う。
「じゃあな、楽しかったぜ」
オートマグから銃弾…張遼に止めを刺すべく二発の銃弾が撃ち出される。
その狙いは寸分違わず頭と心臓に向かっていた。
「……!」
全てがゆっくりに見える。銃弾が2発向かってくる。危ない。避ける。
…銃弾の一発が空を切った。そしてもう一発は心臓から逸れ、張遼の下腹部を貫通した。
「む?何故だ!?張遼め、何故かわせた?」
だが、夏侯惇は迷っている暇はなかった。グロッグは弾切れ。ベネリも置いてきた。仕方なくブラックホークで慎重に狙う。
今度は狙い違わず胸部を突き抜け、張遼の周りに血の花が咲く。がくりと膝を落とし、辛うじて戟を持ったまま、張遼はピクリともしなくなった。
「ふん、やっと終わったか」
ソコムも取り落とした事を確認し、せめて最期は得物で止めを刺してやるか、と歩いて近寄る。
血まみれで、死んだ目をしていた張遼の目に生気が戻ったのはその瞬間だった。
夏侯惇が間合いに入った瞬間、残された最後の力で戟を振り上げる。だが、予期していたかのように、夏侯惇はそれを避けた。僅かに眼帯だけが断ち切られる。
「……俺の負けだな。…さ、殺せ」
張遼は戟を手放すと、夏侯惇を見据えた。それは死に行く者の目ではなかった。
「呂布を殺したの、お前だろう?…くくく、だがまあここまでだな。曹仁もすぐお前の所に送ってやるさ」
「曹仁は健在か…。俺に悔いはない。精一杯生きた」
夏侯惇は何も言わずに薙刀を振り下ろす。
草廬に、最後の血の花が咲く。闘いに生きた男…張遼の生が終わった。
残るはわずか5人。最後の戦いは近づいていた。
【張角、諸葛亮、張遼、荀[或〃]:死亡確認】 
【残り・5人】 
@夏侯惇【防弾チョッキ、袖籤、飛刀×2、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り1発)、サバイバルナイフ
戟、青龍刀】 

孫尚香[10歳程度]【携帯電話×6、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ
謎の鍵×2、ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン】
※孫尚香は新野へ。夏侯惇は小休止中。   
311残された者達:03/02/21 15:23
「行かせてくだされ!司馬懿殿!」
「駄目です!今行けばどうなるか、黄忠殿自身が分かっているはずでしょう!」
「しかし……」
銃声と殺気は、新野まで届いていた。行くと言う黄忠と、止める司馬懿。
既に司馬懿の頭の中では複数人数での「ある計画」が完成していたのだが、いかんせん不確定要素が多すぎる。
結局彼らは待つしかなかった。”これから行きます”という孫尚香からの淡々としたメールを信じて。

曹仁は、上庸〜新野間を走っていた。なぜか走り続けないと不安だった。
「一体何だ……この胸騒ぎは」
少し立ち止まり、ちっ、と舌打ちするとまた走り出す。何かに吸い寄せられるように。

孫尚香。彼女もまた、重装備と思うように動かない少女の身体で駆け続けていた。 メールは送った。早く助けを呼ばないと。そうしないとみんな死んじゃう。
形見の吹毛剣を握りしめ、単身城に近づく。

夏侯惇は、草廬にあった食糧を食べ、水を飲んで休憩していた。
戦っても戦っても飽きない。手傷すら負わない。あれほどの激闘の後でも…まだ、戦える。
何かを待つように、張遼・張角の遺体が残る草廬に、残り続けていた。

そして張譲。彼ら修復部隊は、奇妙な現象を見ていた。
「……これは一体?」
200…。いや、300羽近くの白い鳥が、荊州に集まってくる。
草廬の側…頭を撃ち砕かれた骸。その傍らからも、白いひよこが歩き出していた。
新野への道をひた走る曹仁。
不安を抱え、爆走の末辿り着いたのは・・・・。
「ありゃ?この死体って???」
辿り着いたのは麦城北西。厳顔の遺体が放置されている所だった。
「方向間違えた・・・・あ、さっきはどうも。踏んですまん」
もう相当ひどい目に遭っている厳顔の遺体に合掌すると、曹仁は今度こそ新野に向かって走り出した。
「早く張遼と合流しなきゃな……」

@曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】 
※曹仁は孫尚香より後に到着予定。
荀[或〃]は気が付くと不思議な場所にいた。
見覚えは無い、しかし懐かしい・・・そんな奇妙な印象を荀[或〃]は受けた。
荀[或〃]は少し歩いてみた。不思議な感触がする。柔らかくも無く堅くも無い。
そして荀[或〃]は寝てみた。これまた不思議な感触だ。だが寝心地は悪くない
荀[或〃]はそのまま考えてみた。諸葛亮の言葉の意味、この場所は何処か?
そしてあの時死んだはずの自分がなぜこんな所にいるのか?
誰かに助けてもらったのか?しかしそれにしては妙だ。人がいない
第一あの怪我だ。助かるわけは無い。なら何故ここにいるのだろう?
だがそんな荀[或〃]の所に小さな生き物がやってきた。
荀[或〃]はその生き物に目を止めると、自然と目から涙があふれた。
それは荀[或〃]に生き延びる決意をさせたカラーひよこ達であった。
荀[或〃]は考えるのをやめた。
ここが何処なのか、なぜ自分は生きているのか、そんな事はどうでも良かった。
目の前にひよこがいる。それだけで良かった。
これは現実なのか、荀[或〃]が死の直前に見た幻なのか、曹操が約束を守る為に連れてきたのか
それは誰にも分からない。ただ荀[或〃]はひよこ達に会えた。
荀[或〃]にとってこれはまぎれもない事実だった・・・・・
━━━生存者リスト・パーティの部━━━
≪終結への意志/2名≫
  黄忠【強化弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
  &司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計】
――――――――――――――〔1・2名〕
━━━生存者リスト・ピンユニットの部━━━ 
@曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】 

@孫尚香[10歳程度]【携帯電話×6、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ、謎の鍵×2、
ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン】
 
@夏侯惇【防弾チョッキ、袖籤、飛刀×2、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り1発)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】
―――――――――――――――
☆パーティの部 1パーティ・2名生存確認  
☆ピンユニットの部・3名が生存確認。
合計5名が生存確認。 
  
(※ 以前の死亡者は、>>4-5参照。新規死亡者には「☆」印。 ※)

≪あ行≫20名(+0)
袁紹 袁譚 袁尚
≪か行≫76名(+0)
郭嘉 郭図 夏侯淵 華雄 菅亥 韓当 簡擁 関索 
魏延 許[ネ`者] 虞翻 厳顔 顧雍 高幹 高昇 高沛 吾彦
≪さ行≫66名(+2)
周瑜 小喬 向朗 審配 審栄 諸葛謹(諸葛瑾) 諸葛誕 徐庶 
徐盛 沮授 曹性 曹休 孫堅 ☆荀[或〃] ☆諸葛亮
≪た行≫62名(+2)
陳蘭 陳羣 陳宮 張燕 張紹 張飛 程普 典韋 ケ芝 [登β]艾(ケ艾) 大喬 ☆張角 ☆張遼
≪は行≫27名(+0)
馬超 馬騰 馬岱 糜竺 [广龍]統(ホウ統) [广龍]徳
≪ま行≫4名(+0)
満寵
≪や行≫7名(+0)
≪ら行≫36名(+0)
雷薄 陸遜 劉備 呂布 凌統

―――――――――――――――
■今回の死者:4名  ■計:298名死亡  ■全参加武将数:303名 
■現禁止エリア:幽州・涼州・揚州・交州・益州・冀州・雍州・青州・并州・司州・徐州
316最後の邂逅1/2:03/02/22 16:11
黄忠と司馬懿は、電波塔から辛うじて流れてきた放送を聞き、愕然としていた。
「張角と張遼…それに諸葛亮殿まで死んだ…これからどうすれば良いんじゃ?」
司馬懿はすぐに答えない。彼なりにこれからの善後策を思案しているのだろう。
重苦しい時が流れる。
ややあって、司馬懿は「ある計画」の全貌を語り始めた。夏侯惇を「何とか」し、しかも曹仁と孫尚香の動きに左右されるが、という前提付きで。
機械や謀略にはあまり詳しくない黄忠にも、それがどういう事かは良く理解できる話だった。

「…司馬懿殿、あれは?」
小半刻ほど経った新野城城壁の上、人一倍視力のある黄忠が少女の姿を見かける。
「………孫尚香、ですな」
何かに追い立てられるようにして駆けてくる少女。写メールの少女に間違いない。
「とりあえず、警戒心解くのが最初じゃろうな?」
「そうなのですが……何か様子が変では?」
孫尚香は大量に持つ武器も構えず、警戒もしないで走ってくる。そして唖然とする司馬懿と、城壁から降りてきた黄忠の所まで来ると、息を切らしながら話し始めた。
「お願い!!張角さん達を助けて!早くしないと夏侯惇に殺されちゃうよ!」
急いで走ってきて、放送が聞こえなかったのだろう。司馬懿と黄忠はただ顔を見合わすしかなかった。

「……う……そ……でしょ?さっきまで…生きてたのに…」
放送について教えられ、見る間に孫尚香の目に涙が溢れる。
父、孫堅を戦いで殺したとはいえ、「守る」と言ってくれた張遼。
一度ならず助けてくれ、最後に自分に希望を与え逃がしてくれた張角。
自分の我が儘を聞いて世話し、庇ってくれた陸遜に続き、この二人も逝ってしまった。
「うそ……うそよ…何でこんな事…なん…で」
ぽろぽろと涙を流し、ほとんど見ず知らずの黄忠に取り縋って泣き続ける。
「生き残る為、貴女に協力してもらいたいのです」…司馬懿はそう言おうとした。
だが、黄忠の目がそれを押しとどめる。「それは後にしてやりなされ」という目で。
その表情は今までこの老練な若武者からは感じられなかった独特の気迫を発していた。
317最後の邂逅2/2:03/02/22 16:37
しばらくして、ようやく泣きやんだ孫尚香に、司馬懿はいくつか質問をした。
ただ、首輪に付いていたマイクを見つけると、「大丈夫だとは思いますが」と言いつつ、2人がしているように粘土の様な土で塞ぐ。
孫尚香は話し出した。今までの事…死んだ仲間達の事…現在の道具の事…夏侯惇の事…。
だが、孫尚香が諸葛亮の話をするあたりになると、流石の司馬懿も愕然とするしかなかった。
「馬鹿な…。いや、その方が辻褄が合う……かえってこの方が…」
独り言を言う司馬懿に、それより計画について教えてよ、と孫尚香が言う。立ち直りは比較的早いようだ。
司馬懿は、さっきより若干修正を加えた計画内容を、孫尚香に語り始めた。 

「そんなこと…できるの?」
孫尚香には少し難しい話だった。だが、彼女なりに理解はしたようだ。諸葛亮の話を聞いていたのもプラスになっていたのか。
「できます。そしてこの計画には貴女の力が必要なのですから」
司馬懿は言い終わると黄忠の方を見た。黄忠は入念に弓の手入れをしている。
「やはり、一人で決着を付けに行くのですか…?」
「ああ、奴にはわしが皆の借りを返さねばならん。わし一人死んでも計画に支障あるまい」
「いえ、この計画にはさっき言った通り、4人は必要です!夏侯惇を倒さねばならない以上黄忠殿は…」
「……一日以内に生きて戻る」
孫尚香の肩をぽん、と叩くと、黄忠は猛虎の様な勢いで草廬方面へ駆けだした。
「独眼龍対老練の猛虎か……生きて返ってきてください…」
そう言うと、司馬懿は林の方を向くと、半ば呆れた声で話し始めた。
「曹仁殿?バレバレなんですが…安全なのが分かったら、早く出てきてくださいよ?」
そう声をかけた方向から、曹仁が「すまんなあ」とばかりに姿を現した。随分前から居たようだ。
だがその表情は、張遼を失った事での自責の念でか、少し顔色が悪かった。
318最後の邂逅2/2:03/02/22 16:44
@黄忠【強化弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
 
@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計】

@曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】 

@孫尚香[10歳程度]【携帯電話×6、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ、謎の鍵×2、
ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン】
※≪終結への意志≫、一時解散。各々ピンユニットになります。 
319最後の決戦へ:03/02/22 17:11
黄忠はただ走っていた。夏侯惇と引き延ばしていた決着を付けるために。
(奴とは有利な地形で戦わねば負けます・・・有利な地形で・・・)
有利な地形、と聞いて黄忠が思い出した場所・・・。長沙、攸の地。かつて劉表の配下の時代に、劉磐や黄祖らと守った地域だった。
劉表が死に、一時曹操支配下になって、中央役人の韓玄が太守として来てからも、そこを守った。
「・・・・あの地域なら庭みたいなもの・・・・決して負けんぞ・・・だがどうやって・・・」
考え込みながら、黄忠は走る。

「その機械と携帯と・・・・このちっぽけな鍵が計画を左右するぅ!?」「ええ」
司馬懿の話を聞き、混乱する曹仁。
「しかもこんなフニャフニャの剣が何の役に立つんだよ?」
「今に分かりますから」
司馬懿は今はそれだけを伝え、天を仰いだ。
空は抜ける様な青空。白い鳥が飛んでいる。

@黄忠【強化弓、矢×28、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
 
@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計】

@曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】 

@孫尚香[10歳程度]【携帯電話×6、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ、謎の鍵×2、
ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン】  
320開戦:03/02/23 19:48
荊州の空は、ただ蒼く澄んでいた。
草廬の外、その蒼天を見上げる夏侯惇。
「孟徳よ…この空は変わらないな。あの時も、そして今も…」
そこまで言いかけて思わず失笑する。馬鹿馬鹿しい。人は感傷的になると良い方向に人生は向かない。
曹操も良くそう言っていた。…あの男は今、何処に眠っているだろう。
この戦い、最後まで勝ち抜く自信は充分にある。
見知った者の幾多の死を見てきた。そしてこの先も見るだろう。戦い続ける限り。

そんな夏侯惇の喉元目がけ、殺気の塊が飛んでくる。その矢を、笑みを浮かべて紙一重で避けた。
「くくく…そうだ。これだ!今の俺には戦いがあればいい!!」
本来慎み深く、勤勉な将である夏侯惇。
黄忠の一矢が、夏侯惇を獰猛なる獣に呼び戻した。感覚が研ぎ澄まされる。体の血が沸き上がる。
「張遼とはまた違う戦いになるな…。せいぜい…楽しませろよ、黄忠!」
その森から、2つの人の気配が消えた。
広い荊州を移動し、互いに優位に立とうとする、長期戦。

長きに渡った、三国志バトルロワイヤル。その最後の激戦が始まった。

@黄忠【強化弓、矢×27、自作矢(白い鳥の羽)×10、矢×10(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
vs
@夏侯惇【防弾チョッキ、袖籤、飛刀×2、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り1発)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】
※互いに地形を利用した長期戦の構え。移動しながらの戦いになりそうです。  
黄忠が夏侯惇の元に辿り着いた頃。荊州北西部の電波塔。
「おいおい司馬懿、早くしてくれよ。その薄っぺらいのを線で塔と繋いでどうすんだ?」
「さっき説明したやつですよ。まあ、もうすぐだからしばらく待ってて下さい」
司馬懿が何かの本を片手に答える。
「そうよ!大の大人がちょっとくらい我慢できないの?そんなんだから某スレでけなされるのよ!」
「(某スレって何だよ…)わかったよ。…待てばいいんだろ」
この三人、互いの元々の事情もあいまって、それなりにうまくやっていた。
曹仁と司馬懿は旧知の仲。孫尚香と曹仁は同盟仲間。そして孫尚香は直感的に司馬懿を信用していた。
「さて、終了。ああ、曹仁殿、この塔から鉄板2、3枚はぎ取ってもらえますか?」
ハァ?と言う顔をしながらも、曹仁は錆びた塔の鉄板を七星剣で何枚かはぎ取る。
「どうも。それでは戻りますか、新野に。計画の準備もありますし」
「ねぇねぇ、今のであんな事を本当にできるの?」
「大丈夫です。あとは黄忠殿の帰還を信じて待つだけですよ」
そう言って司馬懿は歩き出す。
「おい、司馬懿」「何です?」
曹仁が真面目な表情で話しだした。
「お前、変わったな。何か…以前とはえらい違いだぜ、良い意味で」
「そうかも知れません…幾多の人との経験、見知らぬ知識…それが私を変えたのかも知れない」
魏での司馬懿は、魏に、平和のため尽くす忠臣だった。関羽が来れば曹操に献策し、孔明が来れば迎え撃ち、反乱が起これば北方まで行き、帝室を侵す者があれば曹一族でも斬った。
確かに自分の保身もあったのだが、やはり陰険だの残虐だの非情だのと言われてきた。
「お前、国の為なら平気で人見捨てたり殺してたろ。俺の知ってる時から」
「私は…あの時は国の為というのがありました。…しかし今は目的も無い争いのみ。ならば私は一人でも多く救うのみです」
「それがあなたの結論ってわけなの、司馬懿?」
「ええ。必ず生きて脱出しましょう。この無益な戦いから」
@司馬懿【直刀、携帯電話、投擲用ナイフ×2、防弾盾、謎の本×6、酒、ノートパソコン、「電子ロック解除技術について」、懐中時計、鉄板3枚】

@曹仁【グロッグ17、スペツナズナイフ、七星剣、SPAS12(残りわずか)、赤ワイン、軟剣】 

@孫尚香[10歳程度]【携帯電話×6、ジッポ、吹毛剣、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ、謎の鍵×2、
ショットガン、スタンガン、小型ナイフ、防弾チョッキ、飛刀、チャッカマン】
323均衡1/3:03/02/25 16:14
夕焼け空の映える荊州中部、当陽。
夏侯惇は相手の思った以上のレベルの高さに驚き、同時に楽しんでいた。
自分の相対している敵は、非常に用心深く位置取りもうまい。しかもつかず離れずで闘いながら逃げ回っている。
しかし戦闘と言ってもまだ向こうから矢を数発、こちらもSブラックホークで2、3発撃っただけだった。
「…奴は誘っているのか?それとも逃げているだけか?」
いくら遠距離戦が得意とはいえ、新野から長坂に近いここまで逃げるのはおかしい。
そしてもう一つ、夏侯惇には心配事があった。もう弾薬があまり残っていないのだ。オートマグはあと一発。
さらにベネリも予備弾倉は一つだけ。Sブラックホークもあと数発しかない。
倒した敵の銃器がほぼ弾切れだったのも痛かった。
「まあいい…。奴に企みがあろうとなかろうと、引っかかる俺ではないわ!」
夏侯惇はベネリを構えると、一気に黄忠に追いつきにかかった。

「まったく…恐ろしい相手じゃな…。油断できんわい」
先程は夏侯惇の銃撃で、あわや足を撃ち抜かれる所だった。
今の所、順調に誘導できている。だが完全にこちらの策に引っかかってくれるとはどうも思えない。
「わしが有利な土地に移動しようとしているのはお見通しじゃろうしなぁ…。む!?」
獲物を狩る肉食獣のように、敏速に、気配も音もなく敵が近づいてくる。
黄忠は立ち止まると木の陰に隠れ、矢筒から矢を3本抜いて弓を構えた。
324均衡2/3:03/02/25 16:42
夏侯惇は右手に青龍刀、左手にベネリを構え、真っ直ぐ突っ込んでくる。
まだだ…まだ早い…もう少し…。
永遠にも思えるような長さを待ち、黄忠は物陰から飛び出た。強弓を引き絞って思い切り矢を放つ。
「夏侯惇!食らえぃ!!」
「むぅ!!」
しかし夏侯惇は予期していたかのように放たれた矢を横に転がって回避し、向き直って黄忠へ正確に銃口を向ける。
これで終わりだ。貴様を蜂の巣にしてやる、とばかりに。
が、そのベネリから弾は放たれなかった。間髪入れずに黄忠の二の矢が飛んできたからである。
「何っ!?」
咄嗟に体を反らすが矢は肩口をわずかに抉る。そして向き直った所に今度は三の矢がうなりをあげて飛んできた。
「!!」
だが飛んできた白い羽の矢は夏侯惇の胸の防弾チョッキに阻まれ、突き抜ける事なくギリギリで止まる。
「くそっ……黄忠めが!やってくれたな!!」
夏侯惇は、木々の間を縫って再び距離を取る黄忠に向かってSブラックホークを撃つ。
……が、まるで手応えはない。

「ふん、連射とは味な真似をしやがる…だが、次は効かんぞ!!」
肩の傷口を止血すると、距離を取って逃げ続ける黄忠を再び追い始めた。
今度は先程よりより慎重、より冷静である。感覚神経が冴え、全てにに敏感になっていた。
325均衡3/3:03/02/25 17:02
「二発目…麻酔矢が当たったようじゃな。そして奴の体には弾止めの鎧、か…」
そう言いながら黄忠は腕の腕甲を見る。
この腕甲には、矢を取り出しやすい状態で挟めておけるよう細工がされていた。3つの溝と留め具があり、第一矢以外に最大3本ストックできる。
狙撃手が良く使うものだった。
「虞翻の言った事が正しいならば、あの矢で奴は痺れるはずなんじゃが…」
しかし夏侯惇の追撃スピードがゆるまる気配はない。また一発、牽制で銃弾を撃ったようだ。
「ふむ、やはりそう甘くはないようじゃの。じゃが、目的地まではもうすぐじゃ…」

一瞬たりとも油断できない長期戦の舞台は、長江沿いに移りゆき、もはや江陵を過ぎていた。このまま洞庭湖を抜け、南下すればいい。
本籍地なら辺り一帯は庭のようなもの。そこなら多少の武器の差も問題にならない。地形がわかっているのだから奇襲、急襲、撤退も容易だ。確実に仕留められる。
それは奇しくも、孫堅が馬超に使った戦法と同じだった。
荊州の夜空に、月が昇り始めている。

@黄忠【強化弓、矢×22、自作矢(白い鳥の羽)×9、矢×9(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
vs
@夏侯惇[左肩軽傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀×2、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り1発)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】 
326決着へ1/2:03/02/26 15:40
「やはり駄目じゃったか……早く追いついて、何とか勝負に出なければ」
黄忠は、洞庭湖から北上していた。目指していた長沙とは逆方向である。

江陵を過ぎて、洞庭湖まで夏侯惇を引っ張ってきた。相手ももうここで逃がせば戦えない、とでも考えるのかつかず離れず追ってくる。
「よしよし…あとは南に逃げるだ……け……?」
そう言いかけた黄忠の足が止まった。後ろから恐ろしい殺気を感じたのである。
木々はざわめき、小動物や小鳥はそこを逃げ去っていく。
「黄忠!!貴様の小細工などお見通しよ!!さっさとかかって来い!何故俺がゆっくり走っていたかわからんのか!?」
そう叫び声が聞こえた。ここからも辛うじて見える。…こちらに視線を向けながら夏侯惇はそう叫び、さらに続ける。
「お前の仲間…司馬懿は新野にいるんだろう!?」
そう言うと北へ踵を返し、夏侯惇は走り始めた。
「ばれおったか…!しかも今奴に新野に戻られたらまずい!!」
元々夏侯惇の足は黄忠より速いのは感じていた。逃げられれば追いつけない。と言うことは今敵が北に戻ったら…。
黄忠の背中を冷や汗が流れる。まずい。
司馬懿達は「計画」の準備に没頭しているはず。無防備に違いない。殺られる。
その考えが、黄忠の判断を狂わせてしまった。
思わず自分の戦法を忘れ、夏侯惇を追って北へと走る。ここからならさっき通ったルートより北回りの方が新野に近い。
黄忠は、完全に夏侯惇にペースを取られていた。
327決着へ2/2:03/02/26 15:40
「まずい、まずいぞ!急がねば…」
夏侯惇の姿は見えない。もう遠く引き離されてしまったのか。
黄忠がそう思った矢先だった。
前方から、風を斬って飛刀が飛んでくる。
「ぬお!?」
飛刀が飛んでくる事で瞬間的に相手の考えが読めた。黄忠は咄嗟の判断で手近な岩の陰に隠れる。
ブズッ、と嫌な音を立てて飛刀は地面に刺さった。と、同時にぱららららら、とベネリの掃射音と弾丸の衝撃が黄忠の隠れた岩を削る。
「おい!そろそろ決着付けようじゃないか!この先で待ってるぞ!若ジジイ!」
本音とも策略ともつかぬ発言を残し、夏侯惇の声は夜としては明るい月夜の森から消えた。
しばらくして、右足を止血した黄忠が歩き出す。さっきの掃射が隠しきれなかった足を掠ったのだった。
「決着か、丁度いいわい…。長江の方面に行ったな。あっちは岩と崖の多い荒れ地の川岸か…」
矢を何本か用意し、本当に決着を付けるべく黄忠は夏侯惇の向かった大河の川岸へ向かう。
「…あそこを決戦場にするというのか、夏侯惇よ」
そこは三国時代以来、こう言われ続ける場所だった。
「赤壁」と。

@黄忠[右足軽傷]【強化弓、矢×22、自作矢(白い鳥の羽)×9、矢×9(遅効性の麻酔鏃)、青龍偃月刀、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
vs
@夏侯惇[左肩軽傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(残り1発)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】
※互いに決着を付けるつもりの様です。
328交戦1/4:03/02/27 16:08
 岩と水の支配する地域、赤壁。
 天下分け目の戦が行われたその舞台に、二人の武士が立った。

「遅かったな………」
 三人の元に向かわせまいと追いすがる黄忠を待ち受ける夏侯惇。
 夏侯惇の背後には流れ落ちる滝。
 轟音が轟く中、夏侯惇の静かな声は不思議と耳に届いた。
 その様子には、狂気など欠片もなく、あれだけの虐殺を繰り返した男であるとはとうてい見えぬ。
「………」
 互いに、向き合う。
 必殺の間合い直前で互いに向き合った。
「そんなに、大事か。所詮最後の一人しか残れないだろうに。」
 感情は感じられない、そんな言葉。
 魏の仲間を失った悲しみも、なにも感じられない言葉。
 ただ事実を述べるその言葉に黄忠は何も言葉を返す事なく、武器を構えた。
 弓。
 黄忠が最も得意とし、頼りとするその武器を。

「いえ、この計画にはさっき言った通り、4人は必要です!夏侯惇を倒さねばならない以上黄忠殿は…」

 司馬懿のその言葉が思い出される。
 もう五人しかいないのだ。
 関羽、張飛、蜀の仲間達。
 虞翻達、劉備、そして厳顔。
 そのすべてが───もういない。

 そんな黄忠の回想を途切れさせるように、月下、夏侯惇が踏み出す。
 夏侯惇の青龍刀が、黄忠の鏃が、月光に煌く───
329交戦2/4:03/02/27 16:12
 矢が打ち落とされ、夏侯惇の背後の滝に飲まれ………減っていく。
「ふんっ!」
 掛け声とともに放たれる次の矢もまた夏侯惇の背後の滝に飲まれて消えた。
 黄忠の弓術、それは並び立つ者がない程のものである事は疑いようもない。
 それでも、不意をついた矢ですら避ける今の夏侯惇相手には余りに分が悪かった。
「…………」
 夏侯惇が無言で一歩を踏み出す。
 矢を放つ黄忠、その一歩を退き、中空で青龍刀で矢を打ち落とす夏侯惇………
 夏侯惇は先程から銃を使おうとしない、それが黄忠を助けている。
 夏侯惇にとって、これは最後の戦いではない。だからこそ銃を使い切るわけにはいかないのである。
 それは、三人が黄忠を守っていると言えた。
「矢は無限ではないぞ、黄忠……」
 もはや残る矢は自作の矢のみ、三十を越える矢を使ってきた。

「尽きる前に貴様の喉元を射抜いてやればよいだけの事よ!」
 続けて三本の矢を放つ、残り六本。

 まともに戦わねばならなくなった。
 その時点で黄忠は圧倒的な不利を感じていた。
 だからこそ、銃を温存しようとする夏侯惇を見た黄忠は最後の賭けにでたのである。
 わざと、全力ではない弓の連続射撃。
 本気を出せば、微かに今よりも早く打てる。
 微かな時間差。
 しかし、それが生死を分けると、黄忠は信じた。

 そして、更に三本。
 これまで通りに打ち落とされ、避けられ、夏侯惇の身体を傷つける事無く矢は力を失っていく。
「これで、最後じゃ………夏侯惇!」
 三本の矢を番える黄忠、その指からは、皮が破れ、血が流れていた───
330交戦3/4:03/02/27 16:14
 この計画にはさっき言った通り、4人は……
 夏侯惇を倒さねばならない以上黄忠殿は……
 黄忠殿は……

 ああ、そうじゃったなあ司馬懿……四人は必要か………
 戻らねば───
 わしは───
 戻らなければ───
 四人、そう四人必要なのだから───もう、五人しかいないのだから───

 右肩が無くなったような衝撃。
 激痛。
 手にしていた青龍偃月刀、そして黄忠の身体は宙を舞った。


 矢は夏侯惇に当たった。
 時間差でも夏侯惇は易々と矢を打ち落とした、だが、最後の矢が夏侯惇を捕らえた。
 それは時間差の為ではない。最後に放った矢の白い鳥の羽、それが指からの血で赤く染まっていた。
 それが、さしもの夏侯惇の感覚をも狂わせた。
 白い羽は月光を照り返す。
 唐突にそれが消えた、それが夏侯惇の見極めを偶然狂わせた。

 胸に矢を受け、よろよろと後退して滝に飲まれる夏侯惇。
 黄忠は勝利を確信して青龍偃月刀を手に走り出した。
 その黄忠の右肩を、唐突に滝を貫いて飛来した凶弾が防弾チョッキごと砕き、貫き、粉砕した。
 黄忠の身体は宙を舞った────
331交戦4/4:03/02/27 16:14
 ゆらりと、滝の裏の空洞から夏侯惇が姿を表す。
 左胸に突き刺さった矢、口元からは血が滴る。
 その手には、最強のマグナム弾を発射する44オートマグナムは握られている。
 只一発の最後の弾丸はもう残ってはいない。

 夏侯惇を守ったのは防弾チョッキだった。
 左胸の矢は深く夏侯惇を傷つけてはいたが、致命傷には至っていない。
 防弾チョッキがなければ、命がなかったのは夏侯惇の方だった。

「おの、れ………」
 使わぬと定めた銃を使ってしまった事より、最後に甘く見た自分に嫌悪感が沸く。
 軽い負傷ではない、だが、黄忠はもう動かない。
 傷は黄忠の方がずっと深いようだ。

「止めだ……黄忠……」

 ゆっくりと、死神、夏侯惇が黄忠の元に近づいてゆく────


@黄忠[右足軽傷、右肩粉砕、重症]【強化弓、矢×0、自作矢(白い鳥の羽)×0、矢×0(遅効性の麻酔鏃)、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
vs
@夏侯惇[左肩軽傷、左胸負傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(弾切れ)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】
夏侯惇は手に持っていた青龍刀を振り上げ、黄忠の首に振り下ろした。
ここまでか・・・司馬慰殿・・・約束、守れんようじゃな・・・、黄忠は死を悟った。
しかしその瞬間夏侯惇はいきなり、青龍刀を落としその場にうずくまった。
黄忠は一瞬何があったのか理解できなかったが、すぐに分かった。
先ほどの矢の麻酔がやっと利いたのだ。
動けない夏侯惇。だが黄忠は逆転を素直に喜べる状況でもなかった。
今の黄忠では仮に夏侯惇を倒した所で、今の自分には戻れる程の体力があるのか?
それが不安であった。しかし夏侯惇を倒さなくては三人も危ない。だが黄忠は意外な行動に出た。
日本刀を投げ出し、弓も投げ出し、防弾チョッキも脱いだ。
これを見て夏侯惇は体こそは動けないものの、その理解できないの行動に目で驚いた。
黄忠「わしはお主に受けた傷のせいでそろそろ死ぬ、それは良い。だがここから脱出する方法が
    あるのじゃよそれには最低「四人」必要なんじゃ四人な・・・そこでだ。お主に
    一つ頼みたい事がある。わしの代わりに脱出の手伝いをせぬか?」
夏侯惇は黄忠の言ってる意味が分からない当然と言えば当然だ。
黄忠はそんな夏侯惇の目を見て言う
「理解できぬ目じゃな、だがそう変なことではない。仮にわしがここでお主を倒したとしよう
だがその後どうする?わしにはもうあいつらの所に帰るほどの余力はない。
お主にやられた肩からの血が止まらんのじゃ、このペースで血が流れていては
間に合わぬ・・・ここでお主を倒し、わしが戻れなかったらあの三人はどうするつもりだ?
残り三人しかいない。そうすれば脱出は不可能。そしたら時間切れで終わり・・・」
しかし夏侯惇はまだ理解できなかった。何故自分をここで生かせば、三人を殺しにいくとは考えない?
何故そんな重要な事を自分に頼む?
黄忠その目を見て言う。
「お主はあの三人に危害を加えたりせんよ、それはわしには分かる。理由?そんなものはない
カンじゃ・・・理由などそれしかない。だが、それだけで充分・・・」
夏侯惇はまだ理解できないようだが、黄忠の考えは大体分かった。
しかし最後に一つ。どうしても理解できない事がある。

自分は死ぬのに何故助けたいと思う?

黄忠
「そんな事は簡単だ、お主にも経験はあるであろう?このゲームが始まるずっと前
お主が曹操の元で、わしが劉備殿の元で戦っていたあの時・・・
お主は曹操のためであれば命も投げ出せたであろう?同じ事じゃ、わしはあの三人に
同じ感情を抱いている。だからあの三人は脱出させたい。それだけじゃ・・・」
猛徳か・・・そういえばそんな時もあった。確かにあの頃はそうだった・・・
淵・曹仁・文遠・文若・・・・・みんな猛徳の為に必死だった・・・
もちろん自分とて例外ではない・・・それと同じ感情を抱いてるのか
それならば理解できる。自分が死んでも助けたいという感情が理解できる。
理解した。思い出した。誰かの為に向けた殺意以外の感情。
黄忠「すまぬな、・・・お主の矢の毒はそろそろ抜ける。まかせたぞ・・・夏侯惇よ・・・・・」
言い終わるとほぼ同時に黄忠は倒れた。
夏侯惇はこのゲームが始まって以来始めて涙を流した・・・。
自分に心を思い出させてくれた男の死に。

【黄忠:死亡確認】 

@夏侯惇[左肩軽傷、左胸負傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(弾切れ)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】

※夏侯惇は黄忠の代わりに新野に向かいます。
334結末への隘路1/3:03/03/02 15:39
夜が明けた。
新野に現れた、自分たちの予想と違う男を見て、驚愕する司馬懿、曹仁、孫尚香。
朝日に照らされたその姿は、何か今までと違ったオーラを放っていたとはいえ、3人にある事を気付かせるのには充分だった。
「黄忠殿は敗れたのか……。…何と言うことだ」
既に「計画」の準備は万端だった。あとはキーマンとなる黄忠を待つのみだったのである。
司馬懿が「計画」の崩壊に呆然とする一方で、曹仁が夏侯惇のある「異変」に気付く。
「おい、なんかあまりにも無防備すぎじゃないか……あいつ」
そんな疑念を持った矢先だった。大音声で辺りに夏侯惇の声が響く。
「司馬懿、曹仁、孫尚香!話がある!ここに来てくれ!俺を疑うなら撃ち殺してかまわん!!」
実際に夏侯惇は武器を投げ捨て、無防備の状態だった。
「どうするの……?」
「行きましょう」
孫尚香が尋ねるのと、司馬懿が答えるのはほぼ同時だった。

3人は各々の武器を構え、慎重に城外に出る。なにせそれぞれにとって、仲間を殺された相手だ。
曹仁は張遼を、孫尚香は張角を、 司馬懿は馬一族らと黄忠を。敵に不穏な動きがあればただちに銃の引き金を引くだろう。
ようやく眼前に立った、そんな司馬懿らを前に、無防備な夏侯惇が語り始めたのは意外な言葉だった。
「俺に、償いをさせてくれ」
「何ぃ!?」
以前からは想像もつかない静かな表情で、滔々と夏侯惇が語り出す。…黄忠との闘いとやりとり、そして自分のある「決断」を。
その長い話は四半刻にも及んだ。
夏侯惇にとってそれは、自分の行いを話し、そして司馬懿らへの頼みでもあった。
335結末への隘路2/3:03/03/02 16:10
「…ふざけんじゃないわよ!あれだけ色んな人に容赦なく手を下しておいて今更何様のつもりよ!あんたなんか今すぐ叩っ斬ってやるわ!」
今にも飛びかからんばかりの孫尚香を曹仁が抑える。
彼は元々の、今のような雰囲気の夏侯惇を知っていて、さらに少なくとも張遼が正々堂々闘い、悔いなく散った事を聞き、少し落ち着いていた。
「止めないでよ!こいつきっと私達の事を裏切るわ!」
おさまらない孫尚香はさらに吹毛剣に手をかける。その目にはまた涙が浮かんでいた。だが、次の瞬間にその動きが止まる。

「孫尚香殿。……しばらく、黙りなさい」

司馬懿が恐ろしく威圧感を持った口調で言った。それはかつて魏国中に恐れられた、時代の偉人としての口調での言葉だった。
それはこのバトロワで一度も見せなかったこの男の、一般から見れば真の…本人にとっては仮の口調である。
「夏侯惇、あなたは黄忠殿から全てを託され、我々の計画に協力する為にここに来たと言いましたな?」
「…そうだ。4人いないと成り立たない計画だと聞いている。内容はわからんが」
「そう、つまり聞いたという確証がない。それがまずあなたを信じられない1つ目の理由。そして2つ目、あなたに黄忠殿の代わりは出来ない」
「………」
曹仁と孫尚香はただ黙って見守っている。司馬懿はなおも続けた。
「3つ目。あなたは我々の仲間を多数殺している」
「……それはわかっている。だからだな………」
それを遮るように司馬懿が言った。いつの間にか手にはどこかから剥ぎ取った粘土の様なものが握られている。
「やはり、あなたには死んでもらう事にしましょうか」
司馬懿のその口元は冷たく歪み、その目からは妖しさを放つほどの視線を向けていた。 

336結末への隘路3/4:03/03/02 16:46
「張譲…様。曹仁と夏侯…惇が死亡した模様です。首輪の反応が消えました」
洛陽から張譲に電話通信が入る。
「と言うことは戦って死んだか。…夏侯惇も抵抗したようだな」
唯一聞けた夏侯惇のマイク、そして最後の言葉だけ聞き取れた司馬懿のマイクからそう推測する。
最後の闘いを見物する為、新野に向かう張譲一行。随行している文官によると、洛陽には通信関係や機械の制御関係で文官7、8人だけを残しているらしい。
張譲の元には、剣兵20人、小銃を持った銃兵が10人。そして機械関係を含む文官が3人。
徹底した少人数制をはかった結果、こうなっている。元々主催者側は50人程度の人数しかいなかったのだ。
ホウ統や劉焉によって数人の関係者が殺されはしたが、今の所映像の送受信以外運営に支障はない。
「しかし、今回は失態ばかりだ。映像記録は後で各電波塔から回収しなければな。おい、聞こえるか?」
「張……ガー…譲様…ピー…ガガガガガ………」
「おい、おい!?どうした?」
通信相手は答えない。電波が悪いのか。張譲は自分用の携帯電話でかけ直した。だが、話し中です、となり、繋がらない。
「張譲様!他の6つの回線も繋がりません!」
「故障か!まったく……」
通信体制に支障が出た。洛陽と連絡が取れないのは痛いが、まあいいだろう。
文官を一人派遣して業務連絡させる。そうして張譲一行はまた移動し始めた。
337結末への隘路4/4:03/03/02 17:04
洛陽と連絡が取れなくなった。だがまあいい。これから最後の戦いが見れるのだ。
…英雄達の血なまぐさい争い…そう、それこそがドラマだ。
もうすぐそれが直に見れるのだ。報告や編集は後でいい。
「おっと…その前に……」
張譲は自らのノートにこう記す。
[夏侯惇、曹仁死亡確認]と。

「しかし張譲様。残り二人は組んでいるようですがどうするので?」
「くくくく…奴らに自分は獣だと言うことを思い出させてやるさ。これをょ使ってな……」
張譲は護衛兵達に「ある砲弾のような物」を見せる。
「な…なるほど。では行きましょうか。今奴らがいる荊州電波塔へ」
「ああ……楽しみだな…。残虐な争い…殺戮がこの目で見れるぞ…」
戦いの結末へ。300人いた英傑達のそれぞれの思いは複雑に絡み合い、結末へと動いていく。
[残り 2人]

@孫尚香
@司馬懿
※通信手段が無くなったため、主催者側はアイテム確認不可。
338荊州電波塔にて1/2:03/03/03 08:44
沈痛な面もちで電波塔下に立ちつくす司馬懿と孫尚香。
そんな最後の2人の前に張譲達が現れたのはもう日も高く昇った頃であった。
掟破りの主催者登場に驚く2人。

「お前は張譲!何故こんな所に来た!?」
「いえいえ、あなた方の最後の殺し合いを見物しようかと思いましてね。曹仁はどうしました?何か企みがあったのでしょう?」
悪趣味な笑みを浮かべて張譲が言う。その表情は優越感に満ちていた。
「死んださ…夏侯惇と戦ってな…」
「あんたなんかの思い通りになってたまるもんですか!覚悟しなさいよ!」
孫尚香が腰に下げた2本の剣のうち1本を抜く。だが、張譲護衛部隊が構えた銃の前に突っ込む事もできない。
「…さて、ではそろそろ…。ちょっと殺し合いでもしてもらいましょうか」
張譲が最初と同じセリフを、最後の2人に宣告する。
「…我らが簡単に殺し合うとでも思ったのか?張譲よ」
司馬懿が吐き捨てるように言い返す。だがその表情には余裕はない。
「くくくく…やってもらいますよ。[これ]でね……………」
張譲が指示すると、兵士の一人がある物を打ち上げた。邪な輝きが大空に舞い始めていく。 
339荊州電波塔にて2/2:03/03/03 09:06
              \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /

「あ、あれは……」
司馬懿が薄目で見たそれは、紛れもなく「さいたま弾」だった。
幾多の争いを生んだ……そして新野城に描かれていたあの絵。
「……っ!まずいっ!孫尚こ……」
そして気付いた司馬懿がそう言おうとした時にはもう手遅れだった。
「さいたま…さいたま…さいたまさいたまさいたまさいたまさいたま!!!!」
孫尚香はさいたま弾を直視してしまったようだった。張譲達とは反対側を向いて、空を見上げている。
司馬懿は「催眠だ」とわかっていたから効かなかったものの、孫尚香は気の狂ったような笑みを浮かべ、ゆっくりと司馬懿に近寄る。
「孫尚香殿!駄目です!これは催眠ですぞ!」
「くくくく…もう無駄だ。諦めてさっさと殺り合いなさいよ」
必死に催眠を解こうとする司馬懿に、張譲がそう言い放つ。
「うふふ…さいたまさいたまさいたまさいたまさいたま!!!!!!」
孫尚香の剣が、司馬懿の胸元にぴたりと当てられた。

「いよいよ…優勝者が決まる……」
張譲は興奮と期待の中でそう呟いた。 
340優勝者は……:03/03/03 09:28
「張譲様、あれを使ってもよろしかったので?」
「組んだ者同士が残った場合はな。最後は戦って終わった方が面白いだろう?」
兵士の問いに張譲がそう答える。
「見ろ…もう全てが終わる……」

「孫尚香殿!いけません!剣を降ろしてください!」
「さいたまぁ…さいたまぁ……」
司馬懿の説得もむなしく、孫尚香は今にも剣を突き立てようとする。
「いけません………!!」
それが、最後の言葉だった。
孫尚香の剣が、無慈悲に司馬懿の胸を貫く。剣は背中に突き抜け、血が飛び出た。
「……ぐほぁ…げほぉ…」
声にならない声を上げ、司馬懿が曹仁の墓と思われる土を盛った墓までよろよろと歩き、倒れ伏す。
………やがてゆっくりと動かなくなった。

孫尚香はただ立ちつくしている。
「……意外とあっけなかったな…つまらん。だが…優勝者は大穴だ」
そう言う張譲は不満そうにノートに報告を書き込んだ。
[司馬懿、死亡確認]
そして主催者として、声高らかに宣言する。
「三国志バトルロワイヤル優勝者、孫尚香!!」
荊州の空に白い鳥が集まってくる中、その声は辺り一帯に響いた。
英傑達の戦いの終結とともに。

【公式優勝者:孫尚香】
341異変:03/03/03 23:34
司馬懿も倒れ、一人残ったのは孫尚香。
張譲らは彼女に優勝の証、賞状を与えるため、ゆっくりとその方向へ歩いていく。
「おめでとう。あなたが優勝だ」
言葉だけの讃辞を投げかけてやる。そして与える賞状には、最大級の侮蔑を書いてあるのだ。
ここまで生き残った者は、多くの人間を殺して生き延びてきている。そんな優勝者には、最後の最後にどん底へ叩き落としてやるのが司会の仕事だ。
そうすれば、我々に踊らされていたという事をようやく思い知るだろう。
「くくく…。さあ、優勝の証と記念品を与えよう!ここに来たまえ!」
だが、孫尚香はこちらを向きはしたものの一向にこちらへは来ない。
「どうした?何をしている?」
おかしい。張譲をはじめ、30名余りがそう思った。
その、瞬間だった。

@孫尚香
※何かがおかしいようです。
342霹靂1/3:03/03/04 13:05
何となく孫尚香の態度がおかしいのに気付いた張譲達。
その一団に、突如銃弾の雨が降り注いだ。
「何だ?一体何が起こった!?」
突然の襲撃に、ただ叫ぶ張譲。その間にもばたばたと配下が倒れていく。
「張譲様!!あそこです!!…ギャアァァ!!」
また一人兵士が倒れ、ようやく銃声が止む。そしてようやく銃声のした方向を見た張譲達。

そこに立っていた男。夏侯惇。字は元譲。
このバトロワの中で最強と思われた、死んだはずの夏侯惇が高台の上からこちらに突っ込んでくる。
「撃て!撃てぇ!」
混乱しながらも指示を発する張譲の声に、残っていた7名ほどの銃兵が射撃を行う。
だが、恐怖感による兵士の射撃精度の低下と、夏侯惇が手にした防弾盾に銃弾が弾かれ、弾は夏侯惇に当たらない。
「張譲様!突っ込んできます!!」
「かまわん!片付けろ!」
首輪も外れている夏侯惇。弾切れしたベネリを投げ捨てると、今度はショットガンを連射する。再び張譲の周りに血の花が咲いた。
「うおぉぉぉぉぉ!!!!」
ついにショットガンの弾も切れた。夏侯惇は青龍刀を構え、張譲の護衛兵に斬りかかる。その表情には鬼気迫るものがあった。
その夏侯惇に向けられる至近距離での銃撃。今度こそ夏侯惇の身体を何発か銃弾が穿つ。だが、夏侯惇は修羅の如く動き回り、次々と「敵」を斬っていく。
「ば、ば、化け物だぁぁ!」
恐怖を覚えながら、それでも次々と夏侯惇に襲いかかる護衛兵達。それでも歴戦の猛将を止めることは出来なかった。
343霹靂2/3:03/03/04 13:06
…黄忠よ、お前の身代わり、これで良かったのか?
もう身体の感覚は無い。だが不思議と自分の意志通り動いてくれている。まあ、これでいいさ。
…誰かが、この俺を動かしているのか?
そうかもしれない。ひょっとすると自分が手にかけてきた者達か。
…これであいつらへの、死んでいった者達や司馬懿らへの「償い」になるのか?
そんな事はない。俺のやってきた事は許されるものではないだろう。
…ならばお前は、なぜここまで戦っている?
わからん。だが、今は「計画」の片棒を担いでやらねばならないのだ。
…それが、自分の死を意味する事だと言うのにか?
敵の銃兵を片付ける。確かに生き残っていたなら、黄忠が狙撃でなんとかするしかなかったろう。だが奴は俺が殺した。
ならばせめて俺が命をもって代わりをせねば。
…お前は、本当にそれでいいのか?
今はな。俺の犠牲で3人助かるならいいじゃないか。孟徳もきっと応援してくれている…は…ず。

夏侯惇は銃撃を受けながら、確実に銃兵を斬っていく。それが他人への償いになるのか、と自問自答しながら。
もう意識もない。ただ、夏侯惇の迷いは晴れたのかも知れない。殺そうとする自分。助けようとする自分。
だが、こういう最期で良かったと、そう思ったのか。ズタズタになり、身体が切り裂かれても、夏侯惇は止まらなかった。
「見知ったか雑魚ども!俺が魏軍大将軍、夏侯惇元譲だ!」
最期に満足気に叫ぶと、その男は立ったまま戦いを終えた。その動きの止まった隻眼には、澄んだ蒼天だけが映っている。
344霹靂3/3:03/03/04 13:24
「ば、ばかな…………。30人いた兵達が…」
連れてきた精鋭のはずの兵士達はもう10名ほどしかいない。
銃兵は一人として残っていなかった。皆朱に染まって倒れている。
「大体、何故夏侯惇が……死んだはずの男が…」
ふと、孫尚香の方を向く。そこには、もう一人居てはならない人物が立っていた。
「貴様!?司馬懿!?!?」
司馬懿は腹に赤く染まった剣を突き刺したまま微笑している。傍らには吹毛剣を構えた孫尚香もいる。
「……張譲、人の心配するより、自分の心配したら?」
にいっ、と孫尚香が微笑む。その瞬間、背後で兵士の絶叫が聞こえた。
「……な、何だと?き、貴様は!なぜ生きている!!」

その男、曹仁。字は子孝。やはり首輪は外れている。
七星剣を片手に、次々と残った兵士達を倒していく。その膂力、武器の扱いや戦闘技術は、張譲護衛兵達の比ではなかった。
「おらおらおらおらおら!!かかって来いや!!」
なすすべもなく倒されていく兵士達。焦る張譲。
「おのれ…手の中の駒ごときがいきあがりおって…」
張譲は曹仁を倒すべく、文官に持たせていた、「ある武器」を取りだした。

【夏侯惇:死亡確認】 
【残り:3人】
※張譲は何か企んでいます。  
345計画の正体1/3:03/03/04 17:04
荊州電波塔そばの小さな盆地。
夏侯惇が散った。そして張譲護衛兵も全滅した。

たった一人になった張譲が放った銃弾は、轟音を上げ、大気を振動させて曹仁の横を突き抜ける。その流れ弾が当たった岩は粉々に砕け散った。
「動くな!!一歩でも動けばこのP−90を撃つぞ!!」
張譲が構えている武器、P−90。主催者の自衛用に持たされた武器だった。大火力の銃で、鋼鉄をも軽く撃ち抜く威力を持っている。
(ここは…洛陽へ逃げるしかない)
張譲にしてみれば、どう考えてもかなう相手ではない。ならばここは逃げる。そして洛陽に行くしかしかない。そう考えていた。
さすがに動きの止まった曹仁から視線をそらし、今度は反対側に立つ一人の男を見据える。
「よし…この2人を牽制して…。…2人?……2人!?」
孫尚香がいない。辺りを見回してそう思ったときにはもう遅かった。
「孫尚香!何処に行った!?」
その時、無警戒だった足下から声がする。
「はぁ〜い♪私をお捜し?」
そう言うが早いか張譲の足下から、しゃがんでいた孫尚香が跳躍する。そのまま父の形見の吹毛剣でP−90を弾き飛ばした。
「ば…ばかな……大体何故?何故死んだはずの奴らが…」
ぺたんと腰を下ろし、訳の分からないまま混乱した言葉を放つ張譲。
「ふふふ……もうそろそろ種明かしでもしてあげましょうか」
司馬懿が不敵に笑う。その目は計画の成功を確信していた。 
346計画の正体2/3:03/03/04 17:05
「あなたは、この本をご存じかな?」
司馬懿はそう言って、「謎の本」だった本を6冊出す。
{コンピュータによるプログラム侵入}{一から始める携帯電話}{パソコンとネットワーク}
{手軽にできる奇術}{八頭身の武将はキモイ}
「まあ、意味のない本も中にはありましたが、問題はこれですよ」
{三国志バトロワ・歴代記録}
司馬懿はその本を差し出して言う。
「私は、諸葛亮の言ったという話、この本、そしてある[メール]によってこの愚かな戦いの全貌を知りました。おそらくあなたも知らないほどの内容をね」
「馬鹿言うな!私は司会者だ!私に知らない事など……」
…そうなのか?私はわからない。わからない。前の大会の事などわからないワカラナイワカラナイ。
そんな張譲の態度を見て、司馬懿は続ける。
「私は…荀ケ殿、そして諸葛亮が持っていた鍵…これを使って曹仁殿と、夏侯惇…。彼らに死んだ事になってもらいました」
そう言いながら戦いを終えた「戦士」を見る。夏侯惇はまだ立ち続けていた。
「…首輪の反応が消える=死、と判定させるのを利用させてもらいましたよ」
張譲はまだ、何も言わない。
「その後、パソコンからの[ハッキング]とやらで洛陽のコンピュータに侵入し、
さらに7つの携帯電話で回線を塞ぐ。こうして連絡を絶たせ、私も死んだふりが効くようになりました」
そう言うと、司馬懿は衣服を捲る。そこには二枚の鉄板と、その間に丸めて曲線状のチューブになった、薄い鉄板。そこに軟剣が曲がったまま突き刺さっている。
そしてそこからは多少誰かの血も混ぜたのか、赤黒いワインが少しずつ漏れていた。
「…まあ、これも奇術の本のおかげでしょうか。連絡封じ以外にも本は役に立ってくれましたよ」
「ふん…それで、全て成功したら貴様らどうする気なんだ?」
張譲が宦官らしからぬドスの利いた声で話し始めた。その目にまだ、不利さは感じない。 
347計画の正体3/3:03/03/04 17:05
「…我々はこの後、洛陽を制圧。そして何か脱出の糸口を探します」
「馬鹿め!どうやっても貴様らが生きていた世界には帰れ……」
そう言いかけて張譲の口は止まった。…いや、止められた。
「ふざけんじゃねぇよ。散々人の命弄んでおきながら…うるせえんだよ、少し黙れや」
曹仁が張譲の喉元に七星剣を突きつける。張譲は沈黙せざるを得なかった。
「…そうよ。あんたにはそれなりの罰ってもんを受けてもらうわよ!」
「そうですな…。所詮傀儡のこの張譲にこれ以上何を言っても、無駄ですね」

的確な判断と他人の助け、そして数々の猛将達と渡り合い、ここまで生き残った、隠れた名将。…曹仁子孝。
南蛮男さえも惹きつける魅力と、数々の仲間や太平道の護りの力で生き残ったラッキーガール。…孫尚香。
最も多くの人間と関わり合い、駆け引きし、生き残り、学んでいった…
…そしてこの計画の立案者にして三国最大の平和主義者で謀略家。…司馬懿仲達。
300余名の中から生き残った3人。白い鳥が舞う荊州北部、主催者の張譲は完全に包囲された。

@曹仁
@孫尚香
@司馬懿
348運命の螺旋へ1/2:03/03/06 14:00
「……くっ……何故こんな事に…」
3人に囲まれ、絶体絶命の危機に陥った張譲が呻くような声を上げる。
「あんた、やっぱり私の演技にひっかかったんでしょ?女をなめちゃいけないわよ!」
「最期くらい立派にやれよ。…せめてあいつくらいに」
そう曹仁が言って見たのは、先程散った夏侯惇。その身体はまだ地に伏そうとしない。
「おい、この剣でとどめをさ刺してやろうか?張譲?」
曹仁が改めて七星剣を向ける。
「ひぃぃぃ……勘弁してくれ。…俺はただ、上の…」
そこまで言って張譲は気を失った。白目をむき、口から泡を吹き出している。

「けっ、だらしねぇ…さて司馬懿、こいつをどうする?殺すか?」
曹仁が呆れた様子でそう尋ねる。
「……いえ、どうやら[この張譲]を殺しても、何の価値もないようです…。皆さん、あれを見てください」
司馬懿が見たその方向にいたのは………先程洛陽に向かったはずの一人の文官。そして全く同じ服装をした…もう一人の張譲。
「嘘でしょ!?」「何ぃ?!なんで張譲が二人いるんだ!?」
驚く孫尚香と曹仁。だが、一人司馬懿は冷静だった。
「当初曹仁殿に助けのメールを送った人物…そして、諸葛亮に指示、またヒントと大量の蔵書について教えた人物。そして…」
司馬懿は手に持った携帯をその文官に見せる。
「この携帯と等々…、主催者側の意図に反する道具を混入させた人物…それがあなたですな?この体制への反逆者と、その仲間の方?」
司馬懿は、さらに話し続ける。
「この[記録]によると、[前回]の優勝者は張譲です。しかし、私はある事に気付きました」
息もつかさぬ推論に、残りの2人はただ聞くだけになっている。
「色々な資料を読むうちに、[今回]と[前回]の影に、この愚かな争いの体制に反抗し始める者がいる…」
司馬懿はそこで一旦話を切り、曹仁と孫尚香の方を見て、そして向き直って言った。
「まだ解せない部分もありますが、これだけは言えます。あなたは主催者側への、[反乱者]ですね?」
349運命の螺旋へ2/2:03/03/06 14:20
「…多少訂正事項もありますが、概ねそうですよ」
[反乱者]と言われた文官が口を開く。
「やはり………」
司馬懿は噛みしめるようにその言葉を聞いている。
「ただし、あなた方には言わねばならない事もある」
「え?何なの?早く言いなさいよ!」
その文官は3人を見据え、腕組みをして話し出した。
「我々はこの主催者のさらに上…。ある巨大な力を持つ者共を打破するために計画を進めています」
「計画?あんた達…一体何者なの?」
孫尚香が困惑した面もちで聞く。意味がよく分からないのだ。
「わしが言おう。こいつと、前回生き残った我々…8人はある[同盟]を結んでいてな…。お主らにも、話を聞いて欲しい。…今回、生き残った者として」
[本物]の張譲がそう話しかける。司馬懿だけは意味が分かっていたようだ。
「曹仁殿達にメールを送ったのも、あなた達8人だというので?」
「うむ。まだ、上を倒す事はできん。だから、300余名から、生き残って協力してくれそうな者達だけを徐々に集めていこうというわけだ」
「そして、いつかこの命を弄ぶ愚かなゲームを終わらそうと言う訳です。」
「俺には良く意味が分からないんだが…どういう事なんだ?」
曹仁も話に付いていけていない。言い終わって剣を鞘に納めると、腕組みをして考えたままだ。
「これから説明してあげましょう。あなた方も…協力してもらえますね?」
その文官は、落ち着いた様子でそう言った。

白い鳥が空を舞っている。数時間後、3人の姿は張譲らとともに、洛陽方面の何処かへと消えていった。
350映像記録1/2:03/03/07 13:14
長い戦いが終わり、「上」に、戦いの記録を綴った映像記録が献上された。各電波塔から回収、そして洛陽で編集したものだという。
最後の不手際で、洛陽の主催者のメンバーはほとんど死んでしまった、そう責任者から追伸が寄せられている。張譲も、精神状態がおかしくなってしまったとか。
だが、残った10人程の「文官」が頑張ったようだ。彼らは次回の大会役員も、引き続き希望しているらしい。

次々と名場面がクローズアップされていく。
開始直後の洛陽。応劭の爆死。混乱の中始まる、「ゲーム」。
袁術による、「打倒張譲軍」の結成。周魴や朱桓、曹休らの戦い。王平の黙考。女性化劉備の登場。張遼、李典、曹仁達の駆け引き。
人智を超えた圧倒的な強さを誇る呂布の武勇。
荀ケと曹操とひよこ。苗沢・秦慶童・楊松らのチーム結成。袁熙、甄姚の身投げ。考えの読めない諸葛亮。
洛陽決起組のあっけない最期。巧みな戦術を見せる張燕。驚異的な戦闘力を誇る、二本刀。蒙古の血の結成。曹操の放浪。名医、虞翻先生の登場。
馬超、冷苞のコンビ結成。そしてこのゲームに多大な影響を与えた劉焉。周泰vs凌統。愛に生き、侠気に散った男、甘寧の登場。
姜維と趙雲の早死。孟達の狂気と、張燕による死。周瑜らの偽善ぶり。董卓一派の無惨な最期。答えを探す旅に出た関興。
最高のチームワークを見せる「優しい中国人」達。孫峻vs曹彰。孫尚香ちゃんの登場。孫策、孫権のコンビプレイとその判断ミスによる死。
審配らの、漫才チーム。3泰の結成。黄巾党の結託と鬼ごっこ。虞翻の治療と、後にそれに応える呂布。曹丕の騙し討ちと、それを破る虞翻。
二喬のそれぞれの結末。様々な人し関わる司馬懿。陳羣とさいたま弾。最強のチーム、魏将軍団の戦いぶり。ジャイアンとスネオ。
祝融、孟獲らの南蛮人達の争い。さいたまグラウンドに華を添えた劉表オーケストラ。美しき人々の死。ズバットの活躍。
関羽、徐晃、周倉らの強さ、そしてそれを破った孫兄弟と二本刀。関羽の壮烈な最期。
351映像記録2/2:03/03/07 13:15
映像は続く。
孫尚香ちゃんに従うファン達。左慈と曹操のやりとり。幼児化雷薄。郭嘉、曹仁、張遼の同盟。法正の死。
宛城での諸葛兄弟の争い。許[ネ`者]の大食い。二本刀に瞬殺される黄巾チーム。
夏侯惇らと激戦を繰り広げ、華々しく散った男、甘寧。そして彼と共に生きた貂蝉。
宇宙服を着た李[イ寉]。関興、陳武、曹彰の最期と、姿を現した張角。
第二次さいたま戦。クラブ、張苞らの死。曹仁らと、孫尚香らの邂逅。魏延に操られる袁紹。感覚を取り戻した黄忠の活動開始。
大喬に急所を刺されて挙げ句絶命する于禁。そして出会った関索と大喬の衝動的な恋とその悲劇。
曹性と審栄のレクイエム。華雄の戦死。徐庶の淡い思い。厳顔の放浪ぶり。
そして、さいたま最終戦。ホウ統の計画と憤死。孫堅に倒される馬超。魏延対黄忠の熱戦。周瑜と小喬の死。
蜀と魏の猛将対決。魏将軍団vs呂布。黄忠と「北の国から」の出会い。司馬懿の考えの変化。
魏将らに虐殺される馬騰達。「終結への意志」の結成。諸葛亮と司馬懿。張燕の襲撃と、優しい中国人達の危機。
孫尚香と黄忠のやりとり。呂布vs張遼の激しい戦い。張燕を倒す虞翻。ほえる簡擁。麦城での殲滅戦。夏侯淵、徐庶、張飛、厳顔、劉備らの最期。
諸葛亮と張角・陸遜の戦い。張譲の出馬。草廬での張遼・諸葛亮らの最期。
そして、夏侯惇と黄忠の、死のギリギリの境地で繰り広げられた戦い。
…そして曹仁、夏侯惇、司馬懿の死。
優勝者、孫尚香。
映像記録は「編集」され、ここで終わっていた。
352再び戦へ・・・1/2:03/03/10 15:28
月日は流れ、この小中国に再び戦いへの配備がされる。
前回にも携わった数人の役員のもと、道具の回収、遺体の収容など、雑務がこなされていく。
そして数百人の武将達が眠ったまま「上」から届けられてくる。
今回散った幾多の猛将、知将、名将達。今は眠っているような状態だ。
全ての準備が終わる。今回も、見る者を楽しませるような独自の趣向や演出もあるらしい。
その司会は前回たなぼた優勝を果たした孫尚香。洛陽役員会がしっかり記憶操作し、今は主催者の操り人形と化しているらしい。
戦慄と享楽・・・三国とバトルロワイヤル、それが再び訪れる。
353再び戦へ・・・2/2:03/03/10 15:50
――気分の良いものじゃねーよな。自分で自分を監視するなんてよ。
――まあまあ、すぐに慣れますよ。少しの辛抱ですから。
――そうそう、姐さんの言うとおりだって!
――しかし・・・こんな技術があるとは・・・。ともあれ、この仲達、全力を尽くします。
――ふふふ、大丈夫だ。太平道がそんな貴方を護ってくれるでしょうぞ。
――それ私前も聞いたわよ〜。やっぱり同じ人だし、同じ事言うのね。
――・・・・そろそろ、司会者の準備が必要です。行って下さい。
――うん・・・私、頑張ってくる。
――適当にやって、後はコピーの方に任せて来いよ。後で俺ら2人がメシ作ってやるからよ。
――おう、俺らのメシ、かなり旨いぞ。楽しみにしてろや。
――おーい。今回もトラップ配備と、各所にヒントを置いてきたぞ。
――ご苦労だったな。さて、我らは宦官なりの仕事でもしてくるか。
――はい。・・・しかし宦官なりの仕事とは・・・?
――ま、行けばわかる。
――・・・静かに。そろそろ、始まりますよ。

眼前に座る数百人の英傑達。それが今、私の前で目を覚ます。父や、兄達もいる。
本当ならみんな助けてあげたい。・・・でも、「上」や他の関係者がいる今はそんな事できない。
涙も・・・しばらく忘れよう。たとえ見知った人が哀しく死んでいったとしても。
今私がすべき事・・・それだけをする。さあ、定められたあのセリフを言おう。
「皆さん――」
また、戦いが始まる・・・・・・・・・
また新しい殺し合いが始まるという、そんな中司馬懿は考え込んでいた。
黄月英は何か嬉しそうにそれを見守っていた。・・・繰り返されてきたこととはいえ
自分の愛するものが何かに操られて殺されていく光景を、手をこまねいてみていられ
るだろうか。
曹仁は新たな明るい希望を見つめ、新しい仲間と語り合っている。
孫覇は得体の知れない主催者の上の存在を殺したいと喜々と語っている。
張角はバトルロワイヤル、殺し合いを見下しているように語っていた。
張譲は言っていた >>349
「生き残って協力してくれそうな者達だけを徐々に集めていこうというわけだ」
果たして本当だろうか・・・?もう少し、もう少し居たはずだった。このゲーム
を止めたいと願っていた者達が。

何か自分は見落としてはいないだろうか、、、何か、、、
鳥 白い鳥
その鳥の群れはどこからともなく1箇所に集まってきていた。

―凶事だろうか・・・?
―いや、吉兆でしょう。
隠れ家の中ではたわいの無い会話が繰り広げられる。
しかしやがて、その会話も中断せざるを得ないほどの数の鳥。
一向にそこを飛び立とうともせず、その隠れ家のはるか上空をぐるぐる回り続けたり
また共鳴して声をギャーギャー上げる。
鳴声にたまりかねて隠れ家から曹仁が鳥を追い払うために弓矢を持ち飛び出していく。
そして矢を番え上空へびゅうんと放つ。
追い払うために放った矢に怯むことも無く鳥たちは舞い続ける。
やがて天に放った矢を落ちるのを見計らって一羽の鳥がその矢を咥え遠くに飛び去った。
矢を放っても減らない鳥、それどころか鳥の数は一向に減ろうとせず、逆に増えていっ
ているような気さえした。
そこに王双、許儀も現れ「食料にする」と鳥に向かってそれぞれ得物を振りはじめた。
5羽6羽と殺したところで鳥たちも少しずつそこを離れだし、やがて消えていく。
ラッキーとばかりに鳥を料理し始める二人。
不安に駆られた司馬懿は黄月英に話しかけたが
「そういえば私たちの時もお馬さんが大量発生したわね〜
 別にその時も何も無かったから大丈夫よ〜
 あのときのお馬さんはどこへ行ったのかしら〜
 あら、鳥が焼けたのね、いいにおい」
そう言って炊事場への方へ行ってしまった。

司馬懿は鳥を食べる気にはならなかった。
彼の不安で汗ばんだ手にはカラーひよこの羽がしっかりと握られていた。
357山崎渉:03/03/13 15:35
(^^)
楽しげな食事の中、司馬懿は自ら歩哨を買って出ていた。
鳥を食べる気がしなかったのと、考えを独りで煮詰めたいと思っていた。
まだ遠くで鳥の鳴き声がしている。

あの鳥はどこから来たのだろう、渡り鳥だろうか。
そういえば自分がこの地に下りたときには見かけなかった気がする。

遠くから何かがこっちに来る、鳥がまたこっちへ来始めているようだった。

白鳥に導かれるように、人が一人。司馬懿は信じられない、というような表情でそれを見つめている
声をあげることも忘れて。

見覚えのある顔、死んだはずの男、それどころか何度か殺そうとさえした男。曹操孟徳・・・・・・。

鳥に囲まれたその姿はまるで仙人にでもなったかのようだった。
体が動かない、どうしたものか司馬懿には判断がつかなかった。
幻なのか、現実なのか、敵なのか、味方なのか、仲間を呼ぶべきか、こちらから迎えるべきか。
それでもなんとか魏の仲間である家の中の彼を呼ぶ。
「そ、曹仁!!」
その慌てた声に呼応して隠れ家の中から曹仁が飛び出してきた。
曹仁が扉を開けると、それを待っていたかのように一羽の白い鳥が部屋の中に踊りこんでいき
ギャーギャー暴れていた。鳥はすぐに許儀に取り押さえられ絞められてしまう。
部屋の窓から曹操を見る張譲
「そんなはずは無い、確かに奴は禁止エリア発動で死んだはずだ。」
もう一人の張譲が双眼鏡で曹操の姿を見る。
「首輪・・・・・・不良品があったのか?」
曹操の首には、不吉な銀色の首輪が未だ巻かれていた。
「孫覇、あなたも行ってください、あの二人では・・・」
あの二人では曹操は殺せない、その言葉を張譲は飲み込んだ。
まだ、敵か味方かわからないのだ。
部屋の中ではすばやく全員が武装を始める。
孫覇が扉を開ける、するとまた4羽ほどの白い鳥が部屋の中に入ってしまった、
その後に続くように入ろうとする鳥を妨げるため扉を強く閉める。
鳥を追い払うためにマシンガンを数度撃つ。鳥が散ると今度はその銃口を曹操に向ける。
「止まれ!」
曹操に銃を向ける孫覇、その場の空気が凍りつく。
敵意の無いことを示すようにゆっくりと両手を挙げる曹操。
はっと気がついたかのように曹仁が孫覇の銃を収めさせようとする。
時代が時代なら孫覇のその行為は許してはならない行為だった。
「いや、油断ならん」
それでも強行に孫覇は銃を離そうとしない。
そうして2人が揉みあっているのを、司馬懿は自分が行こう、と制した。
遠めで見る曹操と司馬懿、何を言ってるかは聞こえないが時折笑みも漏れてる様子で
隠れ家内の緊張も解けていった。
しかしそんな中でも張譲は別室で窓から曹操を見続ける。

家の中に入ってきた全部で5羽の鳥はすべて許儀が捕まえてしまっていた。
「いやぁ、もてなしの料理が作れますな」
王双は心底嬉しそうに曹操のために料理の腕を振るおうと躍起になり1羽、2羽とナタで首を落としていく。
3羽目を捌くため振り下ろしたナタ、その刃先は何か骨とは違う堅いものに当たった。
王双の意識はそこで消える。。。

爆発、それは唐突に起こった。
王双が振り下ろしたナタの先、鳥の中に何かしらの爆発物が詰め込まれていた。
爆発を聞きつけたか、孫覇が外から駆け戻ってくる。

爆発と共に室内いっぱいに広がる異質な空気、
それに張角が気がついたのは元の半分の大きさになった
王双だったの肉の塊を呆けたように見つめて数十秒後のことだった。
「こ、これは・・・いかん、幻覚剤だ吸い込むな!」
張角がそう言ったときにはすでに遅く、同じ室内に居る者は吸い込んだ後だった。
黄巾の者たちを総べていたときに使った経験から、張角はそれに対して多少の免疫があった。
扉を隔てた部屋に居る張譲ら数人は難を逃れている。
幻覚のせいだろうか許儀はただケタケタ笑っている。
諸葛尚は黄月英に抱きつき、黄月英もそれを受け入れるかのように
組み付いていた。
孫覇は・・・満足げな顔でマシンガンを構えていた
その銃口は張譲の居る部屋の扉を指している。
「張譲!部屋から出るな!」
 パララララ、パラララ
張角の声に反応してか孫覇のマシンガンは連射しながら張角の方を向く。
鉛の弾は2発、張角の腹部を襲い、その衝撃と痛みに身を縮めた。
防弾を着ていてもその痛みは張角の意識を薄れさせそうになるほどだった。

「グ、このままでは・・・」
孫覇はマシンガンの連射を止めようとはしない、
このままでは孫覇の凶弾が黄月英達をも襲ってしまう。

張角は孫覇を止めるために銃の引き金を引く。
そして力尽きるように張角の意識は混沌へ落ちていった。
黄月英はこの第3回バトルロワイヤルが始まって早々、張譲の目を盗み
戦闘のおこなわれているエリア内にもぐりこんでいた。

第2回バトルロワイヤルでは一緒に生き残るどころか、会えもしなかった孔明。
自分の愛するものを救いたい、それはエゴであることはわかっていた、それより
優先すべき使命が自分にはあるのだ。

開始されてからのバトルロワイヤルのフィールドに入ってしまって、それがもし
敵に見つかってしまったらすべてが台無しになる。
諸葛亮を救いたい、それを仲間たちに言っても許されないのはわかっていた。

それでも助けたい、その思いで月英はその草庵へ来てしまっていた。
あの人は絶対ここに来る。
やがて二人はそこ出合った。
始め首輪のついていない月英を見た孔明は警戒もしたし疑いもした。
が、話を続けるうちに男は女を受け入れた。
そして互いにその温もり、感触、SEXに溺れていった。
二人は時を示し合わせ何度かそこに通った。その度に二人は愛欲の底へ沈む。

愛する夫の為、この世界の仕組みを理解させるための本、資料を持っていったり、
最後の夜は、首輪の鍵をもって行ったりもした。
それで愛する男は生き残るはずだった。

しかし孔明は死んだ。

またきっと現れるだろう孔明を助け出せればいい、
月英は悲しみの末、新しく開かれるバトルロワイヤルに希望を見出していた。
また新しいバトルロワイヤルで新しい孔明に出会えばいい。
心に何かが引っかかるのは無視をしよう、そう思い使命に没頭する。

孔明が死んだ後、仲間たちに微笑みかける彼女の顔は以前のものとは違い何か
壊れていた。。

幻覚の中、ひどく生々しい感触の夢を。
夢の中、月英は諸葛亮に抱かれていた。。。
365  :03/03/15 12:50
月英の何かが壊れた、それを知っているのは諸葛尚ただ一人だった。

草庵へ通う月英、姉さんを心配して彼はその後を追う。
何のために姉さんはそこへ行くのか、諸葛尚には少しわかっていた。
自分もあの諸葛亮を見たい、その気持ちが姉さんがそこへ向かうことを止められない理由になっていた。

諸葛亮のその姿はまだ若々しいもので、諸葛尚の年齢と大して変わらないように見えた。
そして、姉さんと呼んでいる月英も諸葛亮と同じような年齢だった。

孔明と居るときの月英は女になっていた。
「私は・・・何を見ているのだ・・・。」
絡み合う男女から、諸葛尚は目を離せなくなっていた。
「ああ、あの人は私だけの、私だけの・・・」
月英を抱く孔明に嫉妬をしているのか?お前はあの女を抱きたいのか?
体の中から何かが自分に問うた。

その後諸葛尚は自分で興奮したそれを慰め、激しい自己嫌悪に陥った。
366  :03/03/15 12:52
姉さんを、月英を抱きたい、その欲望は自分で消したはずだった。
血の繋がったものがそんなことをシテは・・・
しかし諸葛亮が死んだ後、その欲望はまた芽生えだしていた。


諸葛尚の暗い欲望は幻覚の中で叶う。
その幻覚もさわっている感触だけはひどくリアルなものだった。
隠れ家の中、気がつくと諸葛尚は月英を抱いていた。
月英は幻覚を見ているうつろな目で諸葛尚の背中に手を回して呟いた。
「ああ、孔明、孔明ぃ・・・」
その名前に諸葛尚の何かが壊れる
「ああ、、あああああ、、、うわーーーーっっっ!!!」
彼の中で激しく嫌悪の感情が渦巻く。
気がつくと月英の首に手をやり締め上げている、
その柔らかい体から力が抜けていくのを感じる。
「あは、あはははははは、、、」
室内には許儀と諸葛尚の笑い声だけ響く。

やがて茫然自失の中、諸葛尚は自分の頭を銃で撃った。
367  :03/03/15 13:35
王双の起した爆発と同時に曹操は動きだす。
爆発の隙をうって曹操は司馬懿を昏倒させる。
孫覇は倒れる司馬懿を見る前に部屋内の爆発の方へ行ってしまっていた。

隠れ家の外に立っているのは曹操と曹仁の二人だけ、
曹操はゆっくりと曹仁の居る家の方向へ歩きだした。

曹仁は司馬懿が倒れてもまだ、曹操が敵なのか味方なのか判断がつかずにいる。
バトルロワイヤルが始まり経過した数十日よりも、まだそれ以前の
曹操の配下でいた数十年の記憶がそうさせたのだろうか、気がつくと曹仁は
地面に方膝をつき礼をとっていた。

曹操が曹仁に問う。
「曹仁子孝、私を信じるか?」
曹仁は礼を深くすることでそれに答えた。
そして曹操は曹仁の命を奪った。

曹操が扉を開けるとその中から4羽、外へ鳥が飛び出て行く。
それを見送り家の中に入る。
368  :03/03/15 13:36
入り口で孫覇が頭から血を流し死んでいた。
奥では黄月英、諸葛尚、許儀の3人が倒れている。
曹操は張譲の居る部屋の扉前で倒れている張角の元へ歩みを進める。
369張角の闇:03/03/15 13:38
彼がやりたいことはただこのバトルロワイヤルというものを終わらせる
それだけだった。
落ちた意識の闇の中、張角は戦い続ける。

結局どこまで行っても私は戦い続けるのか、殺し続けるのか・・・
疲れ果てて倒れこみ、欠けた自分の体を見ると、そこからじわりと憎しみや
怒りが湧いてくる気がする。
憎しみを糧に,まだ私は戦える。
怒りを武器に、このバトルロワイヤルを壊してやる。


まだ体の自由が利くほどの動きはできない。
そんな中曹操が家内に入ってきた。
「貴様は・・・手先か・・・」
張角照準の合わない目で曹操に狙いをつける。
「ふふふ、私は神だよ。神自身だ。」
狂ったか。ただの狂人にこれほどまで、、、
残った片腕を振るおうにも体が動いてはくれなかった
「張角、お前の思う神とはなんだ。」
その言葉に張角の心の声は答える・・・全知全能の主、すべてを創造した者それが神。
「ならばこの大地を、人間を創ったものが人間だとしたら、人は神になるのではないか。」
言いながら曹操は張角の頭に銃を突きつける。
「そして、これが神の意思、だ。」
パーン と乾いた音、弾は張角の頭を貫いた。
第二回・第三回の生き残りが全滅した場所に曹操は立っていた。
そして呟く、これで良いのか?これが神の意思なのか?
元々このバトルロワイヤルとは余興である。
張角達が「上」と呼んでいた組織。
その組織が庶民の娯楽として作り出した余興である。
それを破壊し「バトルロワイヤル」を無くす事は出来ない。
それを許さない。許せない組織がいる。
だから危険がともなう「バトルロワイヤル」の司会・運営員
なども元々住民権のないクローンを使っている。
もちろんかかってる金は半端ではない、しかしそれ以上の効果はある。
しかしここで予想外の事態が起こった。二回も連続で島と音信不通になる。
これは怪しい。組織は調べた。そして張譲達の企みに気がついた…
組織は反逆を許さない。作られた武将が勝手に「バトルロワイヤル」を
終わらせる事を許さない。直ちに生き残りの討伐軍を編成した。
しかし実際は謎の鳥と曹操により生き残りは全滅していた。
だがその報告がなされる事はない。討伐軍がたどり着いてた時には
もう死体しか残っていなかったから、不備がばれるのを恐れた討伐軍の
隊長がそれを上に報告せず、討伐終了と送ったから。
結局鳥と曹操が何だったかのは分からない。本当に曹操は神となったのか?
あるいは死にたくないと願ってた他の武将が生き残りに対する嫉妬。
その念が集まり。「曹操」と呼ばれる物体と鳥を形成したのか。
もはやそれは分からない。しかしただ一つ分かるのは。
「バトルロワイヤル」は終わらない…




第四回へ続く
371無名武将@お腹せっぷく:03/03/15 22:31
第3回三国志バトルロワイヤル

        〈 ̄ヽ
  ,、____|  |____,、
 〈  _________ ヽ,
  | |             | |
  ヽ'  〈^ー―――^ 〉   |/
     ,、二二二二二_、
    〈__  _  __〉
       |  |  |  |
      / /  |  |    |\
  ___/ /  |  |___| ヽ
  \__/   ヽ_____)
 
372高坂昌信:03/03/31 11:23
あげ
373山崎渉:03/04/17 11:43
(^^)
374山崎渉:03/04/20 05:25
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
376無名武将@お腹せっぷく:03/05/20 10:14
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
ネタもないのにageてやるからな!
どうだ怖かろう!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
ハカロワみたいに紙媒体にしたらウケがいいと思うが。
378山崎渉
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―