第3回!三国志バトルロワイアル Part2

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376さいたま特攻隊(2/3):02/12/15 01:44
夕闇の中、次々と打ち上げられる光の球。
あたかも帝堯の時代、空に昇った十個の太陽のように、それらは眩い閃光を放って炸裂した。

   「 さいたまさいたま! 」
                          「 さいたまさいたま! 」
「 さいたまさいたまさいたま! 」
             「 さいたまさいたまさいたま! 」
                 「「さいたま〜!」」

二つ同時に発射されたさいたま弾の歓声は、互いに木霊し合い、四方数十里へと響き渡った。
突如起こった異変に、≪三本刀≫の三名が一斉に空を見上げる。
――馬超が待っていたのは、その瞬間だった。

日没直後、目が未だ暗闇に慣れていないときに閃光弾を打ち上げて視覚を封じ、
彼らの耳が放送に集中している隙に「さいたま〜!」の大合唱で聴覚を麻痺させる。
そんな作戦がどこまで熟練の戦士達に通用するのか……
だが、もう余計なことを考える必要は無い。
戦場に現れた瞬間から、彼は復讐に燃える西涼の虎に戻っていた。

「冷苞の仇、覚悟――!」

叫ぶと同時に手元のマシンガンは火を吹いていた。
ぱらららら…という独特の音と共に、周囲の草が舞い上がる。
何発かは敵を掠めたようだが、さしてダメージを与えた様子も無い。
一瞬不意を衝かれた≪三本刀≫は、すぐさま武器を手に散開し、反撃を始めた。
377さいたま特攻隊(3/3):02/12/15 01:45
≪二銃士/2名≫馬超【鉄槍、マシンガン】&陳羣【銃】
※陳羣は付近に潜伏。≪三本刀≫に気付かれぬよう接近しようとしています。
VS
≪三本刀/3名≫徐盛[軽傷]【ニンジャブレード、短刀、デザートイーグル、ジッポ、鉄鞭】
  &華雄【七星剣、手裏剣×12、食料、ダウジングロッド、キャリコ110、
  防弾チョッキ、毒吹き矢】
  &孫堅【吹毛剣、煙管、蝦蟇の油、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)、防弾チョッキ】

※その他、複数の人間が「さいたま弾」の打ち上げに気付きました。
   「 さいたまさいたま! 」
                          「 さいたまさいたま! 」
「 さいたまさいたまさいたま! 」
             「 さいたまさいたまさいたま! 」
                 「「さいたま〜!」」

「………あれは確か」
あれが出ると、激戦が決まって起こる。ずっと長沙で逃げ隠れてしていた自分には避けるべきものだ。
「せっかく助けてもらった命だからねぇ、大事にしないと。」
そう言うとホウ統は、司隷方面に向かった。
「次は荊州があぶないだろうからねぇ、逃げないとやられちまう」
ホウ統【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ】
※荊州から司隷方面に向かっています。


379復讐の序曲1/2:02/12/15 12:50
「ちっ。そううまくは死んではくれないか。」
馬超は素早く木の陰に隠れると、再びマシンガンを乱射し始めた。
孫堅たちも素早くおのおのの銃火器を撃つが、この木がちょうどいい隠れ場所になって、
しかも薄暗くなってからの突然の「さいたま」で目が慣れていないので、そうそう簡単に場所は
解からなかった。華雄に至っては、まったく見当違いの方角を撃っている。
「その今無駄遣いしているキャリコで、お前は冷苞を・・・。
しかしさっきから孫堅の胸には被弾しているはずだが、苦しみもしない・・・。
ならば・・・頭を狙うまで!」 
そう心の中で言うと、馬超は狙いを上のほうへと移した。
それによって運良く華雄の頭に被弾して、倒れた所までは良かったのだが、
何分高いところを銃弾が飛ぶのだ、手練の孫堅に銃弾の方向を見られ、
自分の居場所がばれてしまった。二人ともこちらに向かって近づきながら
銃を乱射している。
「まずい、このままでは死ぬ・・・」
380復讐の序曲2/2:02/12/15 12:51
そう思ったときだった。自分の正面、つまり孫堅達の背後から3〜4発の銃弾が。
それは後ろへと回って来た陳羣の銃弾だった。練習はしていなかったとはいえ、
息子の死亡を聞いてから、彼の神経は研ぎ澄まされていたように思える。
うち1発は孫堅の銃を持っていた右腕に被弾した。
「いまだ!」そう思った馬超は持っていた鉄槍を孫堅に向かって投げつけた。
思えば、この鉄槍は冷苞が最初に作ったものであった。しかし、孫堅はさすがに
ずいぶん熟練された戦士だった。鉄槍を即座にかわした。そのお陰で鉄槍は
やや後ろに立っていた徐盛のわき腹に突き刺さって落ちたのだが。
形勢が不利だと思ったのだろうか、それとももっと自分に有利な場所で戦おうと言うのか、
孫堅は、徐盛を盾にしながら森の奥へと消えていった。
「さて、俺たちも逃げないとまずいぞ。じきに人が集まってくるだろう。
残りの2人はゆっくりと追跡して、とりあえず隙をうかがおう。」そう言うと、
馬超は華雄の持ち物を奪って、二人で分け、もう一度華雄に鉄槍を刺して、
空を見上げて、「冷苞、とりあえず一人だ。」と言った。その後二人は孫堅達が
消えた方角へと消えていった。途中、お守りといって、馬超は陳羣に鉄槍を
くれたのだが、その意味は陳羣には解からなかったという。

【華雄:死亡確認】

≪二銃士/2名≫馬超【手裏剣×12、マシンガン、七星剣、防弾チョッキ、食料】
   &陳羣【銃、キャリコ110、ダウジングロッド、毒吹き矢、鉄槍】
※≪ニ本刀≫を追跡中

※チーム名変更
≪ニ本刀/2名≫徐盛[重傷]【ニンジャブレード、短刀、デザートイーグル、ジッポ、鉄鞭】
  &孫堅[右腕被弾]【吹毛剣、煙管、蝦蟇の油、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)、防弾チョッキ】
「さいたまさいたま! さいたまさいた…うきゅっ」
花火にあわせてぴょんぴょん飛び跳ねていた孫尚香を、いきなり張角が背後から抱きしめる。
「こら! うちのお嬢様に何て事を!!」
血相を変えた陸遜が詰め寄ると、張角は意外なほど厳しい口調で彼に命じた。
「命が惜しければ、貴殿も目を逸らすが良い」
張角は両袖でしっかりと尚香の目を覆いながら呟いた。
「あれは、不吉なものだ。見てはならない…」

≪孫尚香ちゃん/3名≫
  孫尚香[10歳程度の身長]【携帯電話、ベレッタM11、畳針、ポムポムプリンのぬいぐるみ】&
  陸遜【携帯電話、ククリ刀、アーチェリーと矢、ワイヤー】
  張角【携帯電話、飛刀、弓、矢17本、ダイバーズナイフ】
382胡姫(1/3):02/12/15 19:52
日が完全に暮れれば冷え込みは激しくなる、今のうちに焚き木を集めなければならない。
劉備は自分にも何か、手伝えることはないかと徐庶の焚き木集めについてきたのだ。

一通り枝を集め「はぁ」と息を吐く
沈みゆく太陽を見つめながら、劉備は張飛のことで思案に沈んでいた。
張飛は玄徳の兄貴を探すと言って別れたが、探して再開するなど不可能なのだ。
自分が劉備なのだと説明しようとしても張飛は聞く耳を持たず
結局うやむやの内に別れてしまった。
(もう一度ちゃんと説明すれば解ってくれるかもしれない)
張飛を追いかけることに決心した劉備に
「そんなにボーっとして、どうかしましたか胡姫殿。」
適当な枝を集めてきた徐庶が、背後から声をかける
「あっいえ、ちょっと考え事が・・・。」
胡姫と呼ばれることに慣れてないため返事がワンテンポ遅れてしまう。
張飛を追いかける前に、このチームの皆に自分が劉備だということを説明しておこうと思い
徐庶の横に並んで話しかける
「皆さんに後で少し相談があるのですが。」
「相談ですか?火を皆で囲むときにでも言ってはどうです。」
「ええ、そうしますね。」
「そうするといい。それにしても重そうですな。」
劉備の抱えている焚き木に目をやり
「胡姫殿、私がお持ちしますよ。」
徐庶は劉備が抱えていた焚き木を、自分の焚き木と一緒に片腕に抱えた。
「そのぐらい自分で持てますから平気です。」
「女性に荷物を持たせるなんて、男のすることじゃない。」
383胡姫(2/3):02/12/15 19:54
笑いながら言う徐庶に、劉備は何か言おうとしたが、止めて代わりに
「ありがとうございます。」
と、微笑んで礼を述べた。
徐庶は、なんとなしに劉備を直視できなかった。
薄暗い視界の中で真っ白な看護服と、その微笑みは少し眩しかったのかもしれない。
「急いで帰りましょう、冷え込みがきつくなってきた。」
徐庶は、こそばゆい、照れ臭いような気持ちが顔に出ないよう気をつけながら
すぐそこの集合場所へと戻った。

焚き木を集め火を起こし、それぞれが円を描く様に座っている。
徐庶が相談事とは?と劉備に聞いてきたので、劉備は思い切って打ち明けてみた。
「体は女ですが、元は男だったのです。」
――――――!?
状況が解らない5歳児の雷薄を除き全員が驚き、黙っている。
焚き木のパチっとはぜる音がした。
「胡姫というのは成り行きで偽名にしてしまったのです、すまなかった。」
我に戻った凌統が徐庶を見ると徐庶は呆然と火を見据えていた。
(俺は野郎相手に・・・そんな、だって白い、眩しい微笑みが・・・)
徐庶の中で、こそばゆい、照れ臭いような気持ちが音を立てて崩れていく。
「・・・で、結局あなたは誰なんだ?」
元は男ということに、ややショックを引きずっている張紹が尋ねた。
「私は劉備玄徳です。」
思ったよりも、はっきりとした口調で告げる。
一同が驚きを通り越して押し黙るが、劉備の大振りの耳を見て、簡擁がつぶやく。
「そういやぁ、耳の辺りに玄さんの面影があるような・・・。」
384胡姫(3/3):02/12/15 19:55
「簡擁!解ってくれるのか!!」
嬉しそうな劉備を見て、簡擁は胡姫が劉備であることを確認した。
その場にいる者が、胡姫は劉備なのだと解するのに、時間はあまりかからなかった。
その後、張飛を追いかけたいと劉備が話したが
元は男だと言っても体は女性なので危険だと虞翻が言うと、徐庶が一緒に行くと言い出した
この申し出に劉備は喜び、翌朝二人で追いかけることに決まった。

徐庶は思う
(あのときは、不本意にも魏に留まったが今回はそうではない。
姿形は違えど劉備殿には違いないのだ。今度こそ必ず、守ってみせる。)

≪六人の優しい中国人+看護婦/7名≫
劉備と徐庶が抜けてチーム名変更

≪五人の優しい中国人≫ 凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀】&虞翻【簡易救急セット、酒、鍋、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】

≪君主と軍師≫※新ユニット結成
  劉備[女性]【ハリセン(鉄板入り)、白羽扇(使いこなせばビームが可能)
  防弾仕様看護服(着用中)】&徐庶【インスタントカメラ、九環刀】
  ※張飛を追いかけます。
385料理の力1/3:02/12/15 22:52
馬騰「あ゙ー。もうすぐお城だけど腹減ったYO!」
馬岱「お城に入るまで我慢してください父上!」
司馬懿「いや、万が一城内に誰か人が潜んでいた場合、中に入ってから食べると
   途中で襲われるおそれがある。それよりは今食事を食べ、煙を立てることによって
   周囲の気配を調べたほうが得策だ。もし誰か近くに潜んでいたら、きっと
   出て来るに違いない。そのときを狙おう。全員、戦闘準備をしながら休憩!」
こうして、一行は小休止をとることにした。
「と、言うことで、」
馬騰「馬騰と!」
高沛「高沛の!」
二人「簡単お手軽クッキングー!」
馬岱「・・・。」
馬騰「栄えある第一回。今日は数時間前に捕ってきた鹿と兎、そしてそこらの薬草
   を使って、野菜炒めを作ろうと思います。」
高沛「材料は鹿、兎それぞれ一頭と、各種薬草、さらにさっき道中で見つけた
   ハーブと川にあった岩塩を使用します。」
[广龍]徳「(よくそんなに材料見つけられたな・・・。)」
馬騰「作り方は簡単、すべてを手際よく混ぜ、炭火で炒めるだけ!もちろん、火の通りが
   悪い順に入れて、最後に塩とハーブで味&香り付けします。」
高沛「やだなー義兄さん僕の仕事ないじゃないですか。」
司馬懿「(いつから義兄弟に・・・)」
馬騰「今回の注意点は最初にお肉の脂をとって、鍋に引いておくこと。
   出ないと焦げて引っ付きますYO!あとは料理人の腕次第です。では・・・。」
そう言った時、既に野菜炒めは完成していた。
386料理の力2/3:02/12/15 22:53
馬騰「一口目は1さんが・・・」
司馬懿「(ビクッとして)え・・・いや・・・。」
馬騰「・・・と言いたいけど今回はいつもがんがってくれている馬岱が。」
馬岱「え、ちょ、ちょっと待って・・・。」
そう言った時には馬岱の口には野菜炒めが挿入されていた。
馬岱「ふぐっ・・・ん・・・意外といける!」
馬騰「当たり前だろ?叔父さんを馬鹿にしちゃいけないYO!」
こうして周りが少し騒がしくなった。

沮授は、「電子ロック解除技術について」を読みながら、ふと周囲の異変に気づいた。
城外で少し煙が上がっている。「火事かな」と思いふと外を見ていると、なにやら
誰かが騒いでいる。食事中か?
沮授「坊ちゃん。ああいう輩には近づかないほうが・・・って坊ちゃん?」
後ろを振り向くと、既に袁尚の姿は無い。もう行ってしまったのだろう。
沮授「ぼ、坊ちゃぁーん!!」
沮授は血相を変えて煙の元へと走っていった。そして目の前の人達に
「坊ちゃんに触るなぁー!!」と怒鳴った。だが、視線の先には・・・
袁尚が馬騰達と会話している。とても楽しそうだ。袁尚は満面の笑みをこぼしている。
司馬懿「あなたの連れですか?」
沮授「はい、お恥ずかしい・・・。私、沮授と申します。」
司馬懿「ああ、袁紹陣営ですか。」
馬岱「あ、拙者は馬岱と申します。宜しく。あ、戦う気はありません。あしからず。」
沮授「え、いや、こちらこそ。」
こうして、この不思議な会話は始まった。
387料理の力3/3:02/12/15 22:54
話によると、いままでのいきさつは、袁尚が走ってきて突然
「僕もお腹がすいたから食べさせてくれ。」と言い出し、司馬懿は臨戦態勢を
とっていたのだが、いきなり馬騰が「おお、フサ!さあ、少ないけど食べろ。」と
言い出し、この二人はまるで知り合いだったかのように話し合い始めたと言う。
そのあまりにも不思議な光景に、一同はポカーンとしてしまって、そこに
沮授が来たと言うわけだった。
沮授「とにかく、城に戻りましょう。一体いつ何が起こるかわかりませんから。」
袁尚「でも、考えてみたら、沮授の方が危険じゃない?僕は一応
   ちゃんと武装して相手の武器も確認してから城をでたけど、沮授は
   大声で怒鳴ったりお城を空にしてきたり、危険すぎるよ。ま、とりあえず、
   この人たちを客人として招待してもいいよね?」
「客人」と言うところが袁紹の持つ坊ちゃん思想と少しかぶる。
沮授「(坊ちゃんは日に日に聡明になっていらっしゃる・・・)はい、
   申し訳ございませんでした。・・・どうぞ、お客人たち。むさくるしいところですが、
   ここよりは安全です。さあ、お城の中へ。」
こうして、料理によって繋がった7人がお城へと入っていくのだった。


※とりあえずグループ結成
≪北の国から/7名≫&馬騰【槍、片手鍋、炭(まだ熱い)】
  &[广龍]徳【トラバサミ×5】
  &馬岱【懐中時計、木の棒】&高沛【「自殺の仕方ベスト100」、木の棒】
  &司馬懿【袖籤 カラーひよこの羽 首輪 ワイヤー 虎バサミ】
  &袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、防弾盾、薙刀、チャッカマン】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル、兜、ハルバード】
3881/2:02/12/16 01:05
荊州北部。
   「 さいたまさいたま! 」
                          「 さいたまさいたま! 」
「 さいたまさいたまさいたま! 」
             「 さいたまさいたまさいたま! 」
                 「「さいたま〜!」」

「またあれかいな・・・近寄らんどこう」
頭と腹に矢が刺さり、冷たくなっている菅亥の道具類をあさる張燕が呟いた。
大体目立つところにはろくな事がない。
グラウンド・ゼロ………あの血なまぐさい戦場も、あれがきっかけやった……。
危険な所は避けて生き延びてきた張燕である。そういう機を見るに敏なところが、彼の武器でもあった。
「あー、こいつこんなもん付けとったから、最初の矢効かなかったんか…これもらっとこ。お、これは麻酔薬やな?使えるわ。」
そう言うと普通弓用の矢の一本一本に、一瓶全部の麻酔薬を塗る。
「これは…黄巾か。さーて、他には・・・ん??」
その刹那、辺りを圧倒する殺気に背筋が凍る。
菅亥の遺体を放置して、とっさに張燕は道側の林の奥に逃げ込んだ。

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
日本刀、空き瓶、道端に放置。

【菅亥、死亡確認】
※南方から何かが来ている。
  
3892/2:02/12/16 01:41
(二人…やな。しかしあの殺気は…呂布!!?)

「奴は……何処へ行った?」
「縮地の術…ではないでしょうが……。どうやら尾行をまかれたようですな」
陳宮は、諸葛亮にあっさり逃げられたことに疑問を感じたようでもある。
「それより、魏将どもがそばにいるやもしれません。何かあったら私を盾にしてでも生き延びて下さい」
「そんなことはせん。奴らに俺を殺すなど100年早いという事を死をもって分からせてやるのだ」
ほとんど治った傷口を見ながら、呂布は移動し始めた。
「気を付けましょう……そこの死体のようにならないように」
「……行くぞ」

その数分後、張燕はようやく呂布らが去った事で一息つく。
「あんなの勝てっこ無いわ、相変わらずバケモンや、呂布は。しかも陳宮いるから知略もあるようなもんやし…」冷や汗を流しながら呟く張燕。
「しかも戟に銃の完全装備。あれ倒すのは骨やろなぁ。曹操の息子みたいに簡単にはいかんわ」
さいたま弾(東)の方向に行った呂布達に遭遇しないよう、張燕はもといた北に戻っていった。
「この装備と、わいの勘。まだまだ生き残ってやるでぇ…」

≪破滅の主従/2名≫呂布[銃創ほぼ治癒]【戟、青龍刀、日本刀、44オートマグ】
  &陳宮[左踵損失]【出刃包丁、SOCOM mk23(ソコム)、ニューナンブ×12、鮫鞘の戒刀】
※さいたま弾方向にゆっくり移動。魏将チームを探しています。

@張燕【クロスボウ(矢×14)、弓(矢×26、遅効性の麻酔鏃)、小型ナイフ、閃光弾×2、デリンジャー(隠し武器)、黄色い布10枚、防弾チョッキ(弓矢も防げる)】
※荊州最北部方面に移動。できるだけ、狙撃のみか戦闘回避の安全策をとる。
3901/2:02/12/16 13:04
≪バランス2≫と≪見た目農民一揆≫は対峙しつつ、「さいたま弾」の光を見つめていた。
その音と光を見つめるうちに、またあの忘れていた思いが蘇ってくる。
生物が本来持ち合わせている闘争本能をくすぐられている。
ゆっくり目を落とすと目の前には敵対者がいる。
やらなければ、やられる。
そう思った時、いきなり陳蘭が飛び込んできた。
それが合図となり、その場は戦場と化した。
いきなり止める間もなく、糜竺が袁譚の心臓をあたりを撃ち、倒れる。
郭図が間に飛び込んだ陳蘭に飛びつくと、義手が飛び出し曹休の腹を抉る。
郭図に背中をとられ暴れる陳蘭に、糜竺はありったけの弾を撃ち込む。
木の盾で防ぐこともできないまま、ただ肉の壁となり撃ち込まれる。
「雷薄・・・」
陳蘭は死に逝く最期の意識のなかで雷薄を思い浮かべ、もうひとつの義手で必殺ロケットパンチを繰り出す。
それは背中に張りついていた郭図をふっ飛ばす。
あとには弾ギレのマシンピストルをいまだガチガチとトリガーを引く糜竺だけが立っていた。
3912/2:02/12/16 13:04
「ど、どうなってるんだ?」
一瞬の出来事で何がなんだかわからない厳顔はただ草むらでその地獄絵図を覗き見ることしかできなかった。
糜竺はようやく落ちつくと近くに落ちていた直刀を握り、何度も死体に刺してまわる。
そして袁譚を刺そうと近づく。
すると、袁譚はいきなりむくりと立ちあがり糜竺を抱え込むと、千枚通しで首筋を刺し貫いた。
糜竺はなんだか安心したような笑みを浮かべて崩れて逝った。

これがわずか3分もない出来事だ。
あの光と音は今も妖しく瞬き、木霊している。
あれは・・・危険だ。
厳顔は急に恐怖にかられ、静かにその場を後にした。
あとには袁譚がただひとり。

【曹休、糜竺、郭図、陳蘭:死亡確認】
※≪バランス2≫&≪見た目農民一揆≫解散→袁譚ピンユニットへ

@袁譚【千枚通し、直刀、ニューナンブ、飛刀×3、銀の槍、鉄兜】
※南へ移動

@厳顔【ベネリM3スーパー90】
※離脱

※迷彩服、スコーピオンマン[弾切れ]、鋤、鍬、木の盾、日記帳、放火魔セット一部、ハンマーは放置
※義手は使用不能
「この森、動物いなくなった」
許[ネ`者]は静まり返った森をあとにし、新たに動物のいる森を探すことにした。
なぜならば自分は森の守護者だから!
立ち上がった彼の後方には綺麗に舐め取られた骨が散乱している。
そちらを丸っきり見るそぶりも見せずに悠々と森を去るのだった。
そして森を抜けたその時、上空に広がる「さいたま」の光と音。
彼は猛然と、何かに吸い寄せられるように走り出した。

―――同時刻
諸葛誕はぼっーっっと「さいたま弾」を眺めていた。
鍬しかない現在、生き残ることなどとても不可能だ。
今までずっと隠れてたが、禁止エリア発動でそれも敵わない。
なるべく目立たないようにこっそり生きていこうと心入れ替えたはずなのに。
また心が分裂していく。
血が欲しい……血だ……
諸葛誕はゆっくり立ちあがり南へと向う。
その先は―――荊州北部新野。
かつて壮絶な携帯電話戦が展開され、現在≪北の国から≫が篭城する城であった。

@諸葛誕【鍬】
@許[ネ`者]【ナイフ】
※共に南へ移動開始
ケ芝は冷静な心を取り戻していた。
鼓膜破損でかえって別の能力を発露させたといえる。
危険を察知する力を得て、今まで誰にも会わずに生きていた。
どうやら「さいたま弾」が再び空でけたたましく鳴り響いているようだが、
それは振動だけで伝わるだけで、よく聞こえていなかった。
だから「心」を喪失せずに済んでいるといえる。
「私はどうかしていた」
ケ芝は悟りを開いた仏陀のように心穏やかに戦場を歩いていく。
ふっと視線が小高い丘に止まる。
夕日を浴びてキラキラ輝いている。
きっとあちらからは私は夕日を浴びて影になっているに違いない。
「ああ、そうか……」
キラリと光る。
別に逃げようとも思わなかった。
だって、本当は死にたかったんだから。
遅れて破裂音が聞こえてくる。
だが、その音をケ芝は聞くことはなかった。
もちろんそれは、鼓膜が破損しているからではない……。

【ケ芝:死亡確認】

≪江東からの使者/3名≫諸葛瑾(諸葛謹)[右足負傷]【ゲイラカイト、ブローニングハイパワー、投擲用ナイフ複数】
 &周瑜【クレイモア、毒薬の小ビン、ソードオフ・ショットガン、(デリンジャー)】
 &程普【肉切り包丁、黒星(中国製トカレフ)、ワースレイヤー(剣)、ガントレット】
※さいたま弾方面(荊州北部へ)移動
荀[或〃]は再び冀州から戻ってきていた。
遠く南方ではあの「さいたま」が夕闇に轟いている。
行くか・・・
何を思うのか。自らの首輪を再び装着する。
その時、ふと視線の端に白い鳥を見たような気がした。
慌てて探すが見つからない。
その鳥は確かに南へ飛んでいったように思えた。
あの鳥の導く先に、何があるんだろうか・・・
何か虚無を感じながらも、その白い鳥に導かれるように今、
荀[或〃]は戦場へと舞い戻る。

@荀[或〃]【銃、謎の鍵、手作り木刀×1、防弾チョッキ】
※首輪再装着
クラブの2らとの接触後、吾彦はずっと悩んでいた。
どうしてあれほどまでに好戦的になってしまったのだろうかと。
周瑜に謀られ、ボウガンを失ったときから、
彼は常に冷静に、誰も信じずに居ることを誓ったはずであった。
それ故に、張苞の隙を狙い、ずっと尾行をしていたのではなかったか。

ところが、トマホークを投げて自らの身を敵にさらした自分が居た。
クラブの2の見事な遁走で目を覚まさなければ、
袁術や諸葛亮と交戦していたかも知れない。

どうしてあのとき、自分は気が狂っていたのだろうか。
三人の泰が、クラブの2に無謀にも接近戦を図って全滅したのも気が狂っていたせいだろうか。

空に再び、彼を狂わせた原因が打ち上がった。
彼もまた、戦場へその身を投じるために向かうのだった――

@吾彦【スーパーブラックホーク(リボルバー銃)、ボウガンの矢、 裁縫セット(反物・鋏・針・糸)
  トマホーク×4】
※さいたま弾方面(荊州北部へ)移動
396生きる目的 1/5:02/12/16 21:27
関索は、大喬を追っていた。
「さて、追いつけるけどどうするかな…」
正直、余計な事には関わりたくない。さっさと離脱してしまおうか。あの女も……尾行には気付いていないようであるし。なにより、自分はこの脇差様の日本刀一本だけしかない。
やはり危険だ。離脱しよう、そう思った矢先だった。

「きゃあああああ!!」
森の中に女の叫び声が響き渡った。
(敵か!?なら離脱を……)
だが関索の足は、なぜか無意識に大喬の方へ、彼女の方へ向かって走っていた。
大蛇がいた。いつの日か南蛮の地で見た毒蛇である。シュー、シューと音を立てながら迫っていた。
大喬は毒針を蛇に刺していた。だがほとんど効いてないようだ。
(助けろ…関索…その女性を助けろ……)
自分の声ではない、だがよく知っている声が聞こえたような気がした。関索は躊躇無く大蛇の前に飛び出す。必死の形相で日本刀を、一閃、二閃。大蛇は崩れ落ち、ほとんど動かなくなった。


「あ…あなたは……誰です?」
肩で息をしながら刀の血を拭う関索に、大喬がおそるおそる声をかけた。
397生きる目的 2/5:02/12/17 00:49
大喬の問いに、顔を背けながら答える。
「俺は……俺は関索という者です」
とても自分が人を助けた事が信じられない。そんな自分の表情を見られるのがなんとなく嫌だった。
「私は大喬と言います。関索さん、危ないところを助けていただきありがとうございました」
そう言って立とうとしたが、足を咬まれていたのか、しびれて立ち上がれない。
見ると大喬の右脛に咬み跡がある。関索ははっとして気付いた。
(この南蛮蛇は確か毒蛇……毒が回ったらこの人は、死ぬ)
かつて毒が回って死んでいった部下達の顔が思い浮かぶ。
(この人を死なせてはならないぞ。あの時の兵のように助けてやれはしないのか?)
まただ。自分の声のような、それでいて何か違う、だがよく知った声。関索は、また突き動かされるように行動を始めた。

「大喬殿、咬まれた場所の毒を抜いて手当します故、しばし我慢願いたいのですが?」
大喬の答えを聞かずに、自分の上着の袖を引きちぎり、大喬の右太股をそれで縛って固定する。
「毒…やはり蛇毒なのですか?…わ……分かりました。お願いします」
先ほど人質に取られ、しかも強姦されかけたのだ。大喬は正直怖かったが、自分を助けてくれたこの男、関索は信用できると思った。
「はい。失礼します。少し痛みますが」
そう言うと、脇差の先端で咬まれた場所に小さな切り口を作る。つうっ、と血が流れだしていく。
びくっ、と痛みで一瞬震えた大喬にかまわず、関索は少しとまどいながら言った。
「これから、傷口付近の悪血を吸い出します。…いえ、かの呉子も行ったという方法ですからご安心を…では」
罪悪感の様な感覚が頭をよぎったが、かまわず大喬の白くすらっと伸びた足、その脛にある傷口に口をあて、血を吸っては吐き、吸っては吐いていく。
「あっ、そこまでなさらなくても結構ですっ!汚いですよ!」
突然の関索の行動に、大喬の顔がわずかに赤く染まる。
「この毒が血に混ざるとしびれの後、場合によっては死にます。俺はあなたを見殺しにはできない」
以前とは何かが変わったような関索の表情がそこにあった。
398生きる目的 3/5:02/12/17 01:38
四半刻ほど経った頃だろうか、大喬の足からしびれが消え、立ち上がれることもできるくらいに毒は抜けた。
「これでもう大丈夫だ。それじゃ俺はここから出発します。あなたもお気をつけて」
刀を拾い、ややためらいながら立ち去ろうとする。
「ちょっと、ま、待って下さい!まだしっかりお礼も言っていませんのに、もう出発するだなんて!」
大喬の言葉に歩き出そうとした関索の足どりが止まった。振り返り大喬に質問をする。
「あなたは…そう、どこかから逃げてきたような感じだ。これから行くところはあるのか?」
大喬が魏の奴らの所から逃げ出してきたのは知っていたが、あえて言わずにおいた。
「私は、荊州に居るはずの妹の小喬達と合流したいのです。関索さんはどうなんですか?」
「俺は…ただ今まで逃げ回ってきただけなんだ…。特に今、目的はないよ」
幾分か柔らかい口調で言う。大喬は、いぶかしむ様子もない。その様子を見て、関索は大喬に聞いてみた。
「なんだったら…君の目的の助けにでもなろうか?」
この狂ったゲームの中だが、なぜか他人を助けたい。そんな思いが関索の中で沸きあがり始めていた。

「よろしいんですか!?………はい、ぜひよろしくお願いします!」
少し考えた後、ペコリ、と大喬は頭を下げた。そしてここのすぐ近くで通過した戦場で拾ってきたのか、やや小型の青龍偃月刀を抱えてきている。

(思ったより…腕力があるみたいだな…それに青龍刀…これは父の引き合わせなのか?)
大喬と武器を交換しながら関索はそう思った。

パーティ≪小喬を探して≫結成。ピンユニット@大喬、@関索、消滅。
@大喬[軽傷、歩行遅]【日本刀(脇差)】(毒針は毒切れにより放置)
@関索【青龍偃月刀】 

※小喬達を探すつもりです。
399諸行無常 1/3:02/12/17 01:51
袁譚の姿が遠くへ見えなくなったのを確認すると
姿を隠していた厳顔は先ほどの場所に向かっていた。

「酷い有様じゃな…」

曹休が、糜竺が、郭図がそこに倒れている。
陳蘭に至ってはすでに散り散りの肉片と化しており、人としての原形をとどめていない。
戦いを見ていたものでなければそれが誰であるかを推測するのが困難なほどであった。


わしが見ていた限りでは、5人とも警戒はすれども積極的に戦いに乗っている雰囲気では無かった。
何かがきっかけで仕掛けざるを得なくなったという感じである。
ではそのきっかけとは?
陳蘭?
いや、確かに陳蘭が突っ込んできたのが直接のきっかけであったが、
それだけでいきなり銃を乱射とは剛毅すぎる。まして一見おとなしそうな糜竺がだ。
とても彼がそんなことするとは思えなかった。
400諸行無常 2/3:02/12/17 01:52
では他に何か理由が?
あからさまに怪しいのはあの「さいたま」だ。
あれが元凶なのか?あれには何かしらの催眠作用があるとでも言うのか?
わしは運が良かったのか毎回「さいたま」とは離れたところにいた。
今回のも距離こそ遠くなかったがちょうど「さいたま」に背を向けていたため、
その奇怪な音こそ聞こえたものの「さいたま」の姿を見る事は無かった。
あの中でわし(と陳蘭)だけが正気を保っていた事も一応辻褄は合う。
あくまで推測の域を出ないが。

「じゃからといって無益な戦いをする必要も無かろうに…」
推測が事実であるなら明らかに外部の力がこのゲームにかかっている事になる。
殺し合いを誘発するために。

ルールでは最後の一人とやらしか生き残れない。
禁止エリアや一定時間死者が出ないと全滅というルールがある以上、
ただ待っているだけでもいずれ自然に戦わざるを得なくなるはずである。
だが、現実にはこんなものまで使って戦いを意図的に起こさせている。
401諸行無常 3/3:02/12/17 01:52
ルールでは最後の一人とやらしか生き残れない。
禁止エリアや一定時間死者が出ないと全滅というルールがある以上、
ただ待っているだけでもいずれ自然に戦わざるを得なくなるはずである。
だが、現実にはこんなものまで使って戦いを意図的に起こさせている。

主催者が恐れる何かがこのゲームにはある。
それは何か。

だめだ。情報が少なすぎる。
所詮釈迦の掌の上なのか・・・。

「あんな珍妙な超常現象なんぞにわし一人で太刀打ちできる訳は無い。
 わしはわしにできる事をやるだけじゃ…」


厳顔は4人を丁重に弔いながらこんな事を考えていた。
そして、陳蘭の遺品となった日記帳を拾い上げると
袁譚が向かった方向とは違う方へと歩き出すのであった。

「陳蘭の志、継いでみるのも悪くなかろう…」

@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】
※西、司州方面へ。雷薄を探せたら探してみる
さいたま弾に魅せられた者は他にもいた。魏将軍団の4人である。
治療が終わり、悲鳴により長居ができなくなってしまった屋敷から出て
他に傷を癒せる場所がないか探している最中のことであった。

4人といっても、隻眼であり光る瞬間目を逸らした夏侯惇は正気であった。
夏侯惇がグランド・ゼロのことを思い出していると、他の3人の様子がおかしいことに気づく。
3人ともぶつくさ呟いて、何か吸い込まれるように光の方向へ向かっていく。

夏侯惇は、近くにいた夏候淵に光の方向へ行くなと注意したが、夏候淵は、
「さいたま、さいたま、さいたまぁ。ククク・・・。」
と口元に笑みを浮かべながら、歩みを止めようとしない。

『ちっ、3人だけで行かせるわけにはいかないか・・・。』
夏侯惇は腹を決めてさいたま弾の方へ向かっていくのだった。

≪魏将軍団/4名≫夏侯惇【ナタ、山刀、グロック17】
  &夏候淵[軽度火傷]【ショットガン、ボウガン、三叉槍】
  &満寵[重傷]【バタフライナイフ、九鉤刀、ボウガン、大刀】
  &典韋[軽度火傷]【スタンガン、八十斤の双戟】
※さいたま弾方面(荊州北部へ)移動

「つまりは『さいたま』には耳を塞ぎ目を閉じていればいいわけだろ?」
曹仁が遠く北方から木霊してくる「さいたま」の声に耳を塞ぎながら話している。
しかし、全員耳を塞いでいるわけだから誰も聞こえていない。
光は山々に阻まれ見えなかったが念の為張角に言われたとおりにしてみた。
誰も答えてくれないため、曹仁は静かにせざるを得なかった。
ここは荊州中央部を過ぎたあたりだろうか?
襄陽を過ぎ、さらに南へ向っていた。
あいかわらず行方不明の袁紹は発見できていない(あたりまえ)。
静かにただ音がなくなるのを待つことにした。

その少し離れたところ。
ひとり北へ目指す男が運良く集団の脇を通り過ぎていく。

@[广龍]統(ホウ統)【ワルサーPPK、アウトドア用ナイフ】
※荊州北部へ吸い寄せられてます

≪曹仁君と張遼君と郭嘉君/3名≫
  曹仁【携帯電話、グロッグ17、イングラムM11(弾残りわずか)、スペツナズナイフ】
  &張遼【携帯電話、戟、ベレッタ92F(弾残りわずか)、短剣、飛刀】
  &郭嘉【携帯電話、サバイバルナイフ、SPAS12(残弾少し)、遠隔C4×2、
  小型双眼鏡、食用植物各種、薬草】
※さらに南下政策
―――荊州北部新野付近

陳羣によって放たれた「さいたま弾」に吸い寄せられるように、周囲の武将達が集まってきていた。
抵抗できない力―――
それによってこのゲーム最大の殲滅戦の参加武将が続々とエントリーしていく。
それが本人の意思とは関係なく……。
袁尚や馬騰がいる≪北の国から≫がいる城郭を中心にそこへ向かうは、
≪江東からの使者≫≪魏将軍団≫≪破滅の主従≫の3チームと、
吾彦、諸葛誕、許[ネ`者]、袁譚、張燕、厳顔が北側から。
[广龍]統(ホウ統)が南側から接近している。
さらにその周辺には、前回の戦闘から離れていないこともあり、
≪死者へと送る≫≪孫家血筋を求めて≫≪喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉≫の3チームも「さいたま」に導かれて接近していた。
それを取り巻くように≪小喬を探して≫≪胡姫の正体とは?≫≪五人の優しい中国人≫≪君主と軍師≫の4チームも、位置的には巻き込まれる可能性を孕んでいる。
実に現在生存者の3分の2が関係するであろう緊張状態へと事態は発展していた。

そして当の「さいたま弾」をあげた本人はそこから南へ移動しつつあった。
南下して逃げる≪ニ本刀≫と、それを追う≪二銃士≫。
背後ではいまだ強烈な光と音のシンフォニーが奏でられていた。
彼らからは背後になるため音だけがビリビリと響いてくる。
目指すは荊州南部。

≪二銃士/2名≫馬超【手裏剣×12、マシンガン、七星剣、防弾チョッキ、食料】
   &陳羣【銃、キャリコ110、ダウジングロッド、毒吹き矢、鉄槍】
※≪ニ本刀≫を追跡中

≪ニ本刀/2名≫徐盛[重傷]【ニンジャブレード、短刀、デザートイーグル、ジッポ、鉄鞭】
  &孫堅[右腕被弾]【吹毛剣、煙管、蝦蟇の油、グルカナイフ、S&W/チーフスペシャル38口径、
  L96A1(スナイパーライフル)、防弾チョッキ】
※逃走中
405虞翻先生、:02/12/17 19:37
「さて、諸君。これからどうするについてだが。」
看護婦フィーバーの過ぎ去った虞翻は、冷静に皆に話し始めた。
とりあえず、徐庶達との合流地点は徐州と決まっている。その間になにをするかについて、男達は討議していた。
「雷薄は首輪がないことだし、洛陽にいってアイテム回収でも、、、。」

その時だった。

                 「「さいたま〜!」」

「!!!」
謎のさいたまの声が辺りに響き渡った。
「さいたま?さいたま?さいたまさいたまさいた、、いかん!」
流石に虞翻は気づいていた。
医師と催眠は、アリストテレスの時代からの知り合いだ。

「おいっ、しっかりしろ!」
耳を塞ぎながら、他のメンバーを止めようとするが、皆「さいたまさいたま」
と虚ろな目をしながら呟いている。

「一体どうすれば、、、そうだ!」
虞翻はなにか思いついたらしい。
「簡擁!!あんなところに美人の看護婦の群があるぞ!!」
「なに!!?・・・・おい、いないぞ。なんなんだよ・・」
「耳ふさげ!」
目を白黒させている簡擁に鍋を被せる。
「俺がいいって言うまで絶対取るな!」
虞翻のただならぬ剣幕に、簡擁もうなずいた。

「あと3人か、、、。どうしようか?」
406虞翻先生、:02/12/17 19:43
≪五人の優しい中国人≫ 凌統[傷は支障ない程度に回復]【鉈、レミントンM700】】
  &簡擁【柳葉刀、鍋(着用中)】&虞翻【簡易救急セット、酒、ガスバーナー】
  &張紹【ダーツセット(的付き)12本、鎖(着用中 素早さ−1)、鍬の先(着用中)】
  &雷薄[5歳児]【なし】

雷薄と張紹と凌統はさいたま催眠にかかっています。
簡擁と虞翻は3人をなんとか止めようとしています。
さいたま催眠について簡擁はよく知りませんが、虞翻はこれが催眠だと気づいています。
厳顔はまだあの「さいたま」について考え込んでいた。

「先ほどのやつは特に音が大きかったのう・・・。
 まるでハウリングでも起こしたかのようじゃ。
 直視していたらわしも危なかったかもしれんな・・・」
そんな間に厳顔は官渡のあたりに到着していた。

「ここを渡れば洛陽じゃな。
 …。
 洛陽は禁止エリアじゃったわい。こりゃまた不覚。
 北は冀州、ここも禁止エリアじゃな。
 南はあの「さいたま」じゃ。嫌な予感がするからあっちはパスじゃ。
 仕方が無い・・。戻るしかないようじゃな・・・。」

思わぬうっかりで無駄足を食う厳顔なのであった。

@厳顔【ベネリM3スーパー90、日記帳】
※しょうがないので東へ逆戻り。無理しない範囲で雷薄を探してみる
408ラストコント 1/2:02/12/17 21:46
審配と高幹と高昇は、一番はじめにさいたまの地についた。
ここに吸い寄せられた3人だが、その目的は敵を倒すのではなく自分達の傑作コントをみんなに見せるためである。
そのために、今までずっとコントの打ち合わせをしていたのだった。

審配は思った。おそらくこれが最後のコントになるであろうと。
3人寄れば何とやらで、かなり自信のあるネタが出来た。
審配はうなずくと、最初に高幹を、そして高昇を見る。
そして心の中で、『ついてきてくれてありがとう。』と思う。

そんな彼の心中を察したのか2人は笑顔でうなずき返してくれた。
客はまだ冷たくなった華雄1人のみ。いや0人か。
審配は深呼吸すると、ラストコントをはじめた。
409ラストコント 2/2:02/12/17 21:47
審配「(にこにこしながら)どーもぉ、審配です。」
高幹「(泣きまねをしながら)うぐっ、うぐっ、高幹です。」
高昇「高昇だ!!!!!!!!!!!!!!」
「「「三人合わせて『喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉』です。」」」
高幹「略して、『こんなバトロワの最中だけれども、こんなときこそ人々に笑いをもたらそうじゃないか。
   そんなイカした3人が集まったぜぇ!』です。」
審配(ハリセンで高幹をはたく)「アホか! 余計長くなっとるがな。」
高昇「いやしかし、ついに60名ほどになりましたね。バトロワも。」
高幹「最初、洛陽にみんないたころは300名くらいいたんですけどねー。」
「「「『洛陽にて』」」」

審配「いやあ、ここが洛陽かあ・・・。」

こうしてさいたま最終戦は意外な形ではじまったのであった。

≪喜べ!心配、泣く!交換、叫べ!交渉/3名≫
  審配【ハリセン(普通の紙)】&高幹【漫才の基本】
  &高昇【ホワイトボードとマジック、手作り木のやり】
※高昇の怪我は影響がなくなるくらいまで回復。
※さいたまの地でコントをはじめました。
明かりに惹かれる蛾のように武将達が集いつつある、荊州北部。
心ならずも篭城する形になってしまった≪北の国から≫の七名は、
戦の支度に余念が無かった。
これまでずっと遊んできたような五人+二人だったが、よくよく見れば
文武共にトップレベルの人材が集っている。
城の入口に罠を設置し、袁尚達が持っていた武器を皆で分配すれば
歴戦のパーティーにもさほど見劣りがしなくなった。

「仲達殿! 済まぬがこちらにお越し願えますか」
沮授のただならぬ声に、城壁から外を伺っていた司馬懿は慌てて室内へと戻る。
「坊ちゃんが怪しげな壁画を発見なさったのです」
袁尚が震える指先で示す方向を見たとき、思わず司馬懿は息を呑んだ。

                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /

           さいたまハ祭魂ナリ
           封ジラレシ御魂ハ
           正シク祀レバ幸魂トナリ
           時ヲ誤レバ災魂トナル
「こ、これは……」
釘で引っかいたような稚拙な絵は、明らかに窓の外の異変を模したものだった。
その下には怪しげな句が書き付けられている。
「『時を誤れば災魂となる』…すると、この災厄は…」
壁に張り付くようにして壁画を調べていた司馬懿が呟く。

その時、高沛が足元を指して「ここにも何か書いてあるYO!」と声を上げた。
何度も書いたり消したりした後らしく、ばらばらの数字や文字ばかりが残っている。
その中で、かろうじて以下の箇所だけが判読できた。

3×5=15
13+2=15
   ↑
  先主と後主? ならばあの女の正体は?

特徴のある書体には見覚えがあった。以前、女物の衣服と簪に添えられていた手紙と同じ……
「孔明……お主は一体何を知っている……?」
彼自身も知らぬ間に、司馬懿の声は緊張で掠れていた。

※アイテム整理。虎バサミは城の出入口及び窓に設置しました。
≪北の国から/7名≫&馬騰【槍、片手鍋、炭(だいぶ冷めてきた)】
  &[广龍]徳【兜、ハルバード】
  &馬岱【懐中時計、防弾盾、薙刀】&高沛【「自殺の仕方ベスト100」、木の棒】
  &司馬懿【袖籤、カラーひよこの羽、首輪、ワイヤー、木の棒】
  &袁尚【ディフェンダー45口径、ノートパソコン、『電子ロック解除技術について』、
  血のり付き防弾チョッキ、チャッカマン】
  &沮授【マジック各色、火炎放射器、消音器付きライフル】
412生きる目的 4/5:02/12/18 00:25
大喬の足の状態が不十分な事もあり、俺達は警戒しながらゆっくりと移動を続けていた。
(結果的にはさいたまの地方面へ向かっているとはいえ、遅い移動のおかげでさいたま弾の光を見ていない)
数刻の間、彼女と色々話すうちに、俺がこの戦いで何故今まで他人を見捨てて、父の助太刀さえもせずに逃げ回っていたか分かったような気がした。

この戦場に来る前の人生……父はもちろん兄達にも能力は及ばず、南征の時、わずかに活躍したのみ。その後も表舞台に立つことなく数年で世を去った悔しさ、寂しさ。
あの晩年の人間不信もあって、この戦いで俺は何か大切なことを忘れていたのかも知れない。…だが大喬を助けた時、父に教えられた事を思い出したような気がした。

その大喬も俺と近かったかも知れない。数年で夫…たしか呉の孫策…と死別して、その後は永く独りだったと蜀時代に誰かから聞いた。この世界でも、孫策に先立たれた。彼女の話の中から、最初は何となく寂しげな感じを受けた。
だが、今の俺も大喬も今は身体が若いからだろうか、此処の殺伐とした雰囲気とは違う明るい話をするうちに、少し元気が出てきた気がする。

「関索さん、どうしたの?」
食糧をザックから出しながら、すっかりうち解けた大喬が俺に声をかける。
「ああ、いや、ちょっと考え事をしててさ、ごめん」
(父が昔使っていたこの青龍偃月刀…これで誰かを殺すんじゃなく、守れ、ということかもしれない)

「さて、腹ごしらえも済んだし、出発しようか」
全てが修羅場のようなこの世界で、久しぶりにうまいと思える食事をして、関索達は出発することにした。

413生きる目的 5/5:02/12/18 00:30
さらに移動を続ける。
「関索さん、私…何か怖い……」
大喬が俺の服の左腕の裾をぎゅっとつかむ。
「ああ、南の方にものすごい殺気、いや狂気を感じる。あれは一体?」
しばらく二人で話し合った末、危険そうな新野方向を回避して、上庸から襄陽の南を通り、長坂から江陵方面に抜けることにした。

しかしある程度移動していて、尾けられているような気がした。それもよく知っている気配に。
(距離は遠いが……この気はおそらく文長殿か?複数だし、殺気もわずかに感じるな)
少し迷ったが、大喬の状態を考えると逃げた方がいい。今戦っても勝ち目は薄いだろう。ならば…。
「大喬、しっかり掴まっててくれよ!」
そう言うと、大喬の体をひょい、と持ち上げ、可能な限りの速さで俺は駆けだした。
「か、関索さん!?」
突然の事に驚いてじたばたする大喬を離さないようにしっかり抱き、走りながら俺は言った。
「後ろから敵が攻撃してくるかもしれない!今から全力で逃げるぞ!」
「敵?……はい!わかりました!」
事態を理解してくれたのか、大喬も俺に体を預けてくれた。
(こんな俺を…信頼してくれている)
どんな人でもいい、理由も要らない。守るべき人がいるという強さ、その意味が分かったような気がした。

神速。それに近い速さで、関索は走り続けていく。
≪小喬を探して≫
@大喬[軽傷、歩行遅]【日本刀(脇差)】
@関索【青龍偃月刀】 
※高速で上庸〜襄陽の南方面間を移動中。

414 ◆EtBXFd66fk :02/12/18 02:08
引越し済み


    次スレ  第3回!三国志バトルロワイアル Part3
      http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1040144410/l50

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
417名無しさん:03/01/02 19:16
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
Λ_Λ  | 君さぁ こんなスレッド立てるから          |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ             |
( ΛΛ つ >―――――――――――――――――――‐<
 ( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて         |
 /つつ  | いないんだからさっさと回線切って首吊れ     |
       \____________________/

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)

(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
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(-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ… (-_-) ハヤクシンデネ…
(∩∩) (∩∩) (∩∩)
419山崎渉:03/01/11 01:33
(^^)
420山崎渉:03/01/22 14:44
(^^;
421山崎渉:03/01/24 17:56
(^^;
422無名武将@お腹せっぷく:03/01/25 22:10
423無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 15:05
age
424無名武将@お腹せっぷく:03/01/27 20:31
山崎
425無名武将@お腹せっぷく
age