第3回!三国志バトルロワイアル Part3

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329交戦2/4:03/02/27 16:12
 矢が打ち落とされ、夏侯惇の背後の滝に飲まれ………減っていく。
「ふんっ!」
 掛け声とともに放たれる次の矢もまた夏侯惇の背後の滝に飲まれて消えた。
 黄忠の弓術、それは並び立つ者がない程のものである事は疑いようもない。
 それでも、不意をついた矢ですら避ける今の夏侯惇相手には余りに分が悪かった。
「…………」
 夏侯惇が無言で一歩を踏み出す。
 矢を放つ黄忠、その一歩を退き、中空で青龍刀で矢を打ち落とす夏侯惇………
 夏侯惇は先程から銃を使おうとしない、それが黄忠を助けている。
 夏侯惇にとって、これは最後の戦いではない。だからこそ銃を使い切るわけにはいかないのである。
 それは、三人が黄忠を守っていると言えた。
「矢は無限ではないぞ、黄忠……」
 もはや残る矢は自作の矢のみ、三十を越える矢を使ってきた。

「尽きる前に貴様の喉元を射抜いてやればよいだけの事よ!」
 続けて三本の矢を放つ、残り六本。

 まともに戦わねばならなくなった。
 その時点で黄忠は圧倒的な不利を感じていた。
 だからこそ、銃を温存しようとする夏侯惇を見た黄忠は最後の賭けにでたのである。
 わざと、全力ではない弓の連続射撃。
 本気を出せば、微かに今よりも早く打てる。
 微かな時間差。
 しかし、それが生死を分けると、黄忠は信じた。

 そして、更に三本。
 これまで通りに打ち落とされ、避けられ、夏侯惇の身体を傷つける事無く矢は力を失っていく。
「これで、最後じゃ………夏侯惇!」
 三本の矢を番える黄忠、その指からは、皮が破れ、血が流れていた───
330交戦3/4:03/02/27 16:14
 この計画にはさっき言った通り、4人は……
 夏侯惇を倒さねばならない以上黄忠殿は……
 黄忠殿は……

 ああ、そうじゃったなあ司馬懿……四人は必要か………
 戻らねば───
 わしは───
 戻らなければ───
 四人、そう四人必要なのだから───もう、五人しかいないのだから───

 右肩が無くなったような衝撃。
 激痛。
 手にしていた青龍偃月刀、そして黄忠の身体は宙を舞った。


 矢は夏侯惇に当たった。
 時間差でも夏侯惇は易々と矢を打ち落とした、だが、最後の矢が夏侯惇を捕らえた。
 それは時間差の為ではない。最後に放った矢の白い鳥の羽、それが指からの血で赤く染まっていた。
 それが、さしもの夏侯惇の感覚をも狂わせた。
 白い羽は月光を照り返す。
 唐突にそれが消えた、それが夏侯惇の見極めを偶然狂わせた。

 胸に矢を受け、よろよろと後退して滝に飲まれる夏侯惇。
 黄忠は勝利を確信して青龍偃月刀を手に走り出した。
 その黄忠の右肩を、唐突に滝を貫いて飛来した凶弾が防弾チョッキごと砕き、貫き、粉砕した。
 黄忠の身体は宙を舞った────
331交戦4/4:03/02/27 16:14
 ゆらりと、滝の裏の空洞から夏侯惇が姿を表す。
 左胸に突き刺さった矢、口元からは血が滴る。
 その手には、最強のマグナム弾を発射する44オートマグナムは握られている。
 只一発の最後の弾丸はもう残ってはいない。

 夏侯惇を守ったのは防弾チョッキだった。
 左胸の矢は深く夏侯惇を傷つけてはいたが、致命傷には至っていない。
 防弾チョッキがなければ、命がなかったのは夏侯惇の方だった。

「おの、れ………」
 使わぬと定めた銃を使ってしまった事より、最後に甘く見た自分に嫌悪感が沸く。
 軽い負傷ではない、だが、黄忠はもう動かない。
 傷は黄忠の方がずっと深いようだ。

「止めだ……黄忠……」

 ゆっくりと、死神、夏侯惇が黄忠の元に近づいてゆく────


@黄忠[右足軽傷、右肩粉砕、重症]【強化弓、矢×0、自作矢(白い鳥の羽)×0、矢×0(遅効性の麻酔鏃)、 日本刀(脇差)、防弾チョッキ、連射用腕甲】
vs
@夏侯惇[左肩軽傷、左胸負傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(弾切れ)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】
夏侯惇は手に持っていた青龍刀を振り上げ、黄忠の首に振り下ろした。
ここまでか・・・司馬慰殿・・・約束、守れんようじゃな・・・、黄忠は死を悟った。
しかしその瞬間夏侯惇はいきなり、青龍刀を落としその場にうずくまった。
黄忠は一瞬何があったのか理解できなかったが、すぐに分かった。
先ほどの矢の麻酔がやっと利いたのだ。
動けない夏侯惇。だが黄忠は逆転を素直に喜べる状況でもなかった。
今の黄忠では仮に夏侯惇を倒した所で、今の自分には戻れる程の体力があるのか?
それが不安であった。しかし夏侯惇を倒さなくては三人も危ない。だが黄忠は意外な行動に出た。
日本刀を投げ出し、弓も投げ出し、防弾チョッキも脱いだ。
これを見て夏侯惇は体こそは動けないものの、その理解できないの行動に目で驚いた。
黄忠「わしはお主に受けた傷のせいでそろそろ死ぬ、それは良い。だがここから脱出する方法が
    あるのじゃよそれには最低「四人」必要なんじゃ四人な・・・そこでだ。お主に
    一つ頼みたい事がある。わしの代わりに脱出の手伝いをせぬか?」
夏侯惇は黄忠の言ってる意味が分からない当然と言えば当然だ。
黄忠はそんな夏侯惇の目を見て言う
「理解できぬ目じゃな、だがそう変なことではない。仮にわしがここでお主を倒したとしよう
だがその後どうする?わしにはもうあいつらの所に帰るほどの余力はない。
お主にやられた肩からの血が止まらんのじゃ、このペースで血が流れていては
間に合わぬ・・・ここでお主を倒し、わしが戻れなかったらあの三人はどうするつもりだ?
残り三人しかいない。そうすれば脱出は不可能。そしたら時間切れで終わり・・・」
しかし夏侯惇はまだ理解できなかった。何故自分をここで生かせば、三人を殺しにいくとは考えない?
何故そんな重要な事を自分に頼む?
黄忠その目を見て言う。
「お主はあの三人に危害を加えたりせんよ、それはわしには分かる。理由?そんなものはない
カンじゃ・・・理由などそれしかない。だが、それだけで充分・・・」
夏侯惇はまだ理解できないようだが、黄忠の考えは大体分かった。
しかし最後に一つ。どうしても理解できない事がある。

自分は死ぬのに何故助けたいと思う?

黄忠
「そんな事は簡単だ、お主にも経験はあるであろう?このゲームが始まるずっと前
お主が曹操の元で、わしが劉備殿の元で戦っていたあの時・・・
お主は曹操のためであれば命も投げ出せたであろう?同じ事じゃ、わしはあの三人に
同じ感情を抱いている。だからあの三人は脱出させたい。それだけじゃ・・・」
猛徳か・・・そういえばそんな時もあった。確かにあの頃はそうだった・・・
淵・曹仁・文遠・文若・・・・・みんな猛徳の為に必死だった・・・
もちろん自分とて例外ではない・・・それと同じ感情を抱いてるのか
それならば理解できる。自分が死んでも助けたいという感情が理解できる。
理解した。思い出した。誰かの為に向けた殺意以外の感情。
黄忠「すまぬな、・・・お主の矢の毒はそろそろ抜ける。まかせたぞ・・・夏侯惇よ・・・・・」
言い終わるとほぼ同時に黄忠は倒れた。
夏侯惇はこのゲームが始まって以来始めて涙を流した・・・。
自分に心を思い出させてくれた男の死に。

【黄忠:死亡確認】 

@夏侯惇[左肩軽傷、左胸負傷]【防弾チョッキ、袖籤、飛刀、薙刀、ベネリM3スーパー90、
   スーパーブラックホーク、ボウガン、44オートマグ(弾切れ)、サバイバルナイフ、戟、青龍刀】

※夏侯惇は黄忠の代わりに新野に向かいます。
334結末への隘路1/3:03/03/02 15:39
夜が明けた。
新野に現れた、自分たちの予想と違う男を見て、驚愕する司馬懿、曹仁、孫尚香。
朝日に照らされたその姿は、何か今までと違ったオーラを放っていたとはいえ、3人にある事を気付かせるのには充分だった。
「黄忠殿は敗れたのか……。…何と言うことだ」
既に「計画」の準備は万端だった。あとはキーマンとなる黄忠を待つのみだったのである。
司馬懿が「計画」の崩壊に呆然とする一方で、曹仁が夏侯惇のある「異変」に気付く。
「おい、なんかあまりにも無防備すぎじゃないか……あいつ」
そんな疑念を持った矢先だった。大音声で辺りに夏侯惇の声が響く。
「司馬懿、曹仁、孫尚香!話がある!ここに来てくれ!俺を疑うなら撃ち殺してかまわん!!」
実際に夏侯惇は武器を投げ捨て、無防備の状態だった。
「どうするの……?」
「行きましょう」
孫尚香が尋ねるのと、司馬懿が答えるのはほぼ同時だった。

3人は各々の武器を構え、慎重に城外に出る。なにせそれぞれにとって、仲間を殺された相手だ。
曹仁は張遼を、孫尚香は張角を、 司馬懿は馬一族らと黄忠を。敵に不穏な動きがあればただちに銃の引き金を引くだろう。
ようやく眼前に立った、そんな司馬懿らを前に、無防備な夏侯惇が語り始めたのは意外な言葉だった。
「俺に、償いをさせてくれ」
「何ぃ!?」
以前からは想像もつかない静かな表情で、滔々と夏侯惇が語り出す。…黄忠との闘いとやりとり、そして自分のある「決断」を。
その長い話は四半刻にも及んだ。
夏侯惇にとってそれは、自分の行いを話し、そして司馬懿らへの頼みでもあった。
335結末への隘路2/3:03/03/02 16:10
「…ふざけんじゃないわよ!あれだけ色んな人に容赦なく手を下しておいて今更何様のつもりよ!あんたなんか今すぐ叩っ斬ってやるわ!」
今にも飛びかからんばかりの孫尚香を曹仁が抑える。
彼は元々の、今のような雰囲気の夏侯惇を知っていて、さらに少なくとも張遼が正々堂々闘い、悔いなく散った事を聞き、少し落ち着いていた。
「止めないでよ!こいつきっと私達の事を裏切るわ!」
おさまらない孫尚香はさらに吹毛剣に手をかける。その目にはまた涙が浮かんでいた。だが、次の瞬間にその動きが止まる。

「孫尚香殿。……しばらく、黙りなさい」

司馬懿が恐ろしく威圧感を持った口調で言った。それはかつて魏国中に恐れられた、時代の偉人としての口調での言葉だった。
それはこのバトロワで一度も見せなかったこの男の、一般から見れば真の…本人にとっては仮の口調である。
「夏侯惇、あなたは黄忠殿から全てを託され、我々の計画に協力する為にここに来たと言いましたな?」
「…そうだ。4人いないと成り立たない計画だと聞いている。内容はわからんが」
「そう、つまり聞いたという確証がない。それがまずあなたを信じられない1つ目の理由。そして2つ目、あなたに黄忠殿の代わりは出来ない」
「………」
曹仁と孫尚香はただ黙って見守っている。司馬懿はなおも続けた。
「3つ目。あなたは我々の仲間を多数殺している」
「……それはわかっている。だからだな………」
それを遮るように司馬懿が言った。いつの間にか手にはどこかから剥ぎ取った粘土の様なものが握られている。
「やはり、あなたには死んでもらう事にしましょうか」
司馬懿のその口元は冷たく歪み、その目からは妖しさを放つほどの視線を向けていた。 

336結末への隘路3/4:03/03/02 16:46
「張譲…様。曹仁と夏侯…惇が死亡した模様です。首輪の反応が消えました」
洛陽から張譲に電話通信が入る。
「と言うことは戦って死んだか。…夏侯惇も抵抗したようだな」
唯一聞けた夏侯惇のマイク、そして最後の言葉だけ聞き取れた司馬懿のマイクからそう推測する。
最後の闘いを見物する為、新野に向かう張譲一行。随行している文官によると、洛陽には通信関係や機械の制御関係で文官7、8人だけを残しているらしい。
張譲の元には、剣兵20人、小銃を持った銃兵が10人。そして機械関係を含む文官が3人。
徹底した少人数制をはかった結果、こうなっている。元々主催者側は50人程度の人数しかいなかったのだ。
ホウ統や劉焉によって数人の関係者が殺されはしたが、今の所映像の送受信以外運営に支障はない。
「しかし、今回は失態ばかりだ。映像記録は後で各電波塔から回収しなければな。おい、聞こえるか?」
「張……ガー…譲様…ピー…ガガガガガ………」
「おい、おい!?どうした?」
通信相手は答えない。電波が悪いのか。張譲は自分用の携帯電話でかけ直した。だが、話し中です、となり、繋がらない。
「張譲様!他の6つの回線も繋がりません!」
「故障か!まったく……」
通信体制に支障が出た。洛陽と連絡が取れないのは痛いが、まあいいだろう。
文官を一人派遣して業務連絡させる。そうして張譲一行はまた移動し始めた。
337結末への隘路4/4:03/03/02 17:04
洛陽と連絡が取れなくなった。だがまあいい。これから最後の戦いが見れるのだ。
…英雄達の血なまぐさい争い…そう、それこそがドラマだ。
もうすぐそれが直に見れるのだ。報告や編集は後でいい。
「おっと…その前に……」
張譲は自らのノートにこう記す。
[夏侯惇、曹仁死亡確認]と。

「しかし張譲様。残り二人は組んでいるようですがどうするので?」
「くくくく…奴らに自分は獣だと言うことを思い出させてやるさ。これをょ使ってな……」
張譲は護衛兵達に「ある砲弾のような物」を見せる。
「な…なるほど。では行きましょうか。今奴らがいる荊州電波塔へ」
「ああ……楽しみだな…。残虐な争い…殺戮がこの目で見れるぞ…」
戦いの結末へ。300人いた英傑達のそれぞれの思いは複雑に絡み合い、結末へと動いていく。
[残り 2人]

@孫尚香
@司馬懿
※通信手段が無くなったため、主催者側はアイテム確認不可。
338荊州電波塔にて1/2:03/03/03 08:44
沈痛な面もちで電波塔下に立ちつくす司馬懿と孫尚香。
そんな最後の2人の前に張譲達が現れたのはもう日も高く昇った頃であった。
掟破りの主催者登場に驚く2人。

「お前は張譲!何故こんな所に来た!?」
「いえいえ、あなた方の最後の殺し合いを見物しようかと思いましてね。曹仁はどうしました?何か企みがあったのでしょう?」
悪趣味な笑みを浮かべて張譲が言う。その表情は優越感に満ちていた。
「死んださ…夏侯惇と戦ってな…」
「あんたなんかの思い通りになってたまるもんですか!覚悟しなさいよ!」
孫尚香が腰に下げた2本の剣のうち1本を抜く。だが、張譲護衛部隊が構えた銃の前に突っ込む事もできない。
「…さて、ではそろそろ…。ちょっと殺し合いでもしてもらいましょうか」
張譲が最初と同じセリフを、最後の2人に宣告する。
「…我らが簡単に殺し合うとでも思ったのか?張譲よ」
司馬懿が吐き捨てるように言い返す。だがその表情には余裕はない。
「くくくく…やってもらいますよ。[これ]でね……………」
張譲が指示すると、兵士の一人がある物を打ち上げた。邪な輝きが大空に舞い始めていく。 
339荊州電波塔にて2/2:03/03/03 09:06
              \ │ /
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               ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜!   >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
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              / /\_」 / /\」
               ̄     / /

「あ、あれは……」
司馬懿が薄目で見たそれは、紛れもなく「さいたま弾」だった。
幾多の争いを生んだ……そして新野城に描かれていたあの絵。
「……っ!まずいっ!孫尚こ……」
そして気付いた司馬懿がそう言おうとした時にはもう手遅れだった。
「さいたま…さいたま…さいたまさいたまさいたまさいたまさいたま!!!!」
孫尚香はさいたま弾を直視してしまったようだった。張譲達とは反対側を向いて、空を見上げている。
司馬懿は「催眠だ」とわかっていたから効かなかったものの、孫尚香は気の狂ったような笑みを浮かべ、ゆっくりと司馬懿に近寄る。
「孫尚香殿!駄目です!これは催眠ですぞ!」
「くくくく…もう無駄だ。諦めてさっさと殺り合いなさいよ」
必死に催眠を解こうとする司馬懿に、張譲がそう言い放つ。
「うふふ…さいたまさいたまさいたまさいたまさいたま!!!!!!」
孫尚香の剣が、司馬懿の胸元にぴたりと当てられた。

「いよいよ…優勝者が決まる……」
張譲は興奮と期待の中でそう呟いた。 
340優勝者は……:03/03/03 09:28
「張譲様、あれを使ってもよろしかったので?」
「組んだ者同士が残った場合はな。最後は戦って終わった方が面白いだろう?」
兵士の問いに張譲がそう答える。
「見ろ…もう全てが終わる……」

「孫尚香殿!いけません!剣を降ろしてください!」
「さいたまぁ…さいたまぁ……」
司馬懿の説得もむなしく、孫尚香は今にも剣を突き立てようとする。
「いけません………!!」
それが、最後の言葉だった。
孫尚香の剣が、無慈悲に司馬懿の胸を貫く。剣は背中に突き抜け、血が飛び出た。
「……ぐほぁ…げほぉ…」
声にならない声を上げ、司馬懿が曹仁の墓と思われる土を盛った墓までよろよろと歩き、倒れ伏す。
………やがてゆっくりと動かなくなった。

孫尚香はただ立ちつくしている。
「……意外とあっけなかったな…つまらん。だが…優勝者は大穴だ」
そう言う張譲は不満そうにノートに報告を書き込んだ。
[司馬懿、死亡確認]
そして主催者として、声高らかに宣言する。
「三国志バトルロワイヤル優勝者、孫尚香!!」
荊州の空に白い鳥が集まってくる中、その声は辺り一帯に響いた。
英傑達の戦いの終結とともに。

【公式優勝者:孫尚香】
341異変:03/03/03 23:34
司馬懿も倒れ、一人残ったのは孫尚香。
張譲らは彼女に優勝の証、賞状を与えるため、ゆっくりとその方向へ歩いていく。
「おめでとう。あなたが優勝だ」
言葉だけの讃辞を投げかけてやる。そして与える賞状には、最大級の侮蔑を書いてあるのだ。
ここまで生き残った者は、多くの人間を殺して生き延びてきている。そんな優勝者には、最後の最後にどん底へ叩き落としてやるのが司会の仕事だ。
そうすれば、我々に踊らされていたという事をようやく思い知るだろう。
「くくく…。さあ、優勝の証と記念品を与えよう!ここに来たまえ!」
だが、孫尚香はこちらを向きはしたものの一向にこちらへは来ない。
「どうした?何をしている?」
おかしい。張譲をはじめ、30名余りがそう思った。
その、瞬間だった。

@孫尚香
※何かがおかしいようです。
342霹靂1/3:03/03/04 13:05
何となく孫尚香の態度がおかしいのに気付いた張譲達。
その一団に、突如銃弾の雨が降り注いだ。
「何だ?一体何が起こった!?」
突然の襲撃に、ただ叫ぶ張譲。その間にもばたばたと配下が倒れていく。
「張譲様!!あそこです!!…ギャアァァ!!」
また一人兵士が倒れ、ようやく銃声が止む。そしてようやく銃声のした方向を見た張譲達。

そこに立っていた男。夏侯惇。字は元譲。
このバトロワの中で最強と思われた、死んだはずの夏侯惇が高台の上からこちらに突っ込んでくる。
「撃て!撃てぇ!」
混乱しながらも指示を発する張譲の声に、残っていた7名ほどの銃兵が射撃を行う。
だが、恐怖感による兵士の射撃精度の低下と、夏侯惇が手にした防弾盾に銃弾が弾かれ、弾は夏侯惇に当たらない。
「張譲様!突っ込んできます!!」
「かまわん!片付けろ!」
首輪も外れている夏侯惇。弾切れしたベネリを投げ捨てると、今度はショットガンを連射する。再び張譲の周りに血の花が咲いた。
「うおぉぉぉぉぉ!!!!」
ついにショットガンの弾も切れた。夏侯惇は青龍刀を構え、張譲の護衛兵に斬りかかる。その表情には鬼気迫るものがあった。
その夏侯惇に向けられる至近距離での銃撃。今度こそ夏侯惇の身体を何発か銃弾が穿つ。だが、夏侯惇は修羅の如く動き回り、次々と「敵」を斬っていく。
「ば、ば、化け物だぁぁ!」
恐怖を覚えながら、それでも次々と夏侯惇に襲いかかる護衛兵達。それでも歴戦の猛将を止めることは出来なかった。
343霹靂2/3:03/03/04 13:06
…黄忠よ、お前の身代わり、これで良かったのか?
もう身体の感覚は無い。だが不思議と自分の意志通り動いてくれている。まあ、これでいいさ。
…誰かが、この俺を動かしているのか?
そうかもしれない。ひょっとすると自分が手にかけてきた者達か。
…これであいつらへの、死んでいった者達や司馬懿らへの「償い」になるのか?
そんな事はない。俺のやってきた事は許されるものではないだろう。
…ならばお前は、なぜここまで戦っている?
わからん。だが、今は「計画」の片棒を担いでやらねばならないのだ。
…それが、自分の死を意味する事だと言うのにか?
敵の銃兵を片付ける。確かに生き残っていたなら、黄忠が狙撃でなんとかするしかなかったろう。だが奴は俺が殺した。
ならばせめて俺が命をもって代わりをせねば。
…お前は、本当にそれでいいのか?
今はな。俺の犠牲で3人助かるならいいじゃないか。孟徳もきっと応援してくれている…は…ず。

夏侯惇は銃撃を受けながら、確実に銃兵を斬っていく。それが他人への償いになるのか、と自問自答しながら。
もう意識もない。ただ、夏侯惇の迷いは晴れたのかも知れない。殺そうとする自分。助けようとする自分。
だが、こういう最期で良かったと、そう思ったのか。ズタズタになり、身体が切り裂かれても、夏侯惇は止まらなかった。
「見知ったか雑魚ども!俺が魏軍大将軍、夏侯惇元譲だ!」
最期に満足気に叫ぶと、その男は立ったまま戦いを終えた。その動きの止まった隻眼には、澄んだ蒼天だけが映っている。
344霹靂3/3:03/03/04 13:24
「ば、ばかな…………。30人いた兵達が…」
連れてきた精鋭のはずの兵士達はもう10名ほどしかいない。
銃兵は一人として残っていなかった。皆朱に染まって倒れている。
「大体、何故夏侯惇が……死んだはずの男が…」
ふと、孫尚香の方を向く。そこには、もう一人居てはならない人物が立っていた。
「貴様!?司馬懿!?!?」
司馬懿は腹に赤く染まった剣を突き刺したまま微笑している。傍らには吹毛剣を構えた孫尚香もいる。
「……張譲、人の心配するより、自分の心配したら?」
にいっ、と孫尚香が微笑む。その瞬間、背後で兵士の絶叫が聞こえた。
「……な、何だと?き、貴様は!なぜ生きている!!」

その男、曹仁。字は子孝。やはり首輪は外れている。
七星剣を片手に、次々と残った兵士達を倒していく。その膂力、武器の扱いや戦闘技術は、張譲護衛兵達の比ではなかった。
「おらおらおらおらおら!!かかって来いや!!」
なすすべもなく倒されていく兵士達。焦る張譲。
「おのれ…手の中の駒ごときがいきあがりおって…」
張譲は曹仁を倒すべく、文官に持たせていた、「ある武器」を取りだした。

【夏侯惇:死亡確認】 
【残り:3人】
※張譲は何か企んでいます。  
345計画の正体1/3:03/03/04 17:04
荊州電波塔そばの小さな盆地。
夏侯惇が散った。そして張譲護衛兵も全滅した。

たった一人になった張譲が放った銃弾は、轟音を上げ、大気を振動させて曹仁の横を突き抜ける。その流れ弾が当たった岩は粉々に砕け散った。
「動くな!!一歩でも動けばこのP−90を撃つぞ!!」
張譲が構えている武器、P−90。主催者の自衛用に持たされた武器だった。大火力の銃で、鋼鉄をも軽く撃ち抜く威力を持っている。
(ここは…洛陽へ逃げるしかない)
張譲にしてみれば、どう考えてもかなう相手ではない。ならばここは逃げる。そして洛陽に行くしかしかない。そう考えていた。
さすがに動きの止まった曹仁から視線をそらし、今度は反対側に立つ一人の男を見据える。
「よし…この2人を牽制して…。…2人?……2人!?」
孫尚香がいない。辺りを見回してそう思ったときにはもう遅かった。
「孫尚香!何処に行った!?」
その時、無警戒だった足下から声がする。
「はぁ〜い♪私をお捜し?」
そう言うが早いか張譲の足下から、しゃがんでいた孫尚香が跳躍する。そのまま父の形見の吹毛剣でP−90を弾き飛ばした。
「ば…ばかな……大体何故?何故死んだはずの奴らが…」
ぺたんと腰を下ろし、訳の分からないまま混乱した言葉を放つ張譲。
「ふふふ……もうそろそろ種明かしでもしてあげましょうか」
司馬懿が不敵に笑う。その目は計画の成功を確信していた。 
346計画の正体2/3:03/03/04 17:05
「あなたは、この本をご存じかな?」
司馬懿はそう言って、「謎の本」だった本を6冊出す。
{コンピュータによるプログラム侵入}{一から始める携帯電話}{パソコンとネットワーク}
{手軽にできる奇術}{八頭身の武将はキモイ}
「まあ、意味のない本も中にはありましたが、問題はこれですよ」
{三国志バトロワ・歴代記録}
司馬懿はその本を差し出して言う。
「私は、諸葛亮の言ったという話、この本、そしてある[メール]によってこの愚かな戦いの全貌を知りました。おそらくあなたも知らないほどの内容をね」
「馬鹿言うな!私は司会者だ!私に知らない事など……」
…そうなのか?私はわからない。わからない。前の大会の事などわからないワカラナイワカラナイ。
そんな張譲の態度を見て、司馬懿は続ける。
「私は…荀ケ殿、そして諸葛亮が持っていた鍵…これを使って曹仁殿と、夏侯惇…。彼らに死んだ事になってもらいました」
そう言いながら戦いを終えた「戦士」を見る。夏侯惇はまだ立ち続けていた。
「…首輪の反応が消える=死、と判定させるのを利用させてもらいましたよ」
張譲はまだ、何も言わない。
「その後、パソコンからの[ハッキング]とやらで洛陽のコンピュータに侵入し、
さらに7つの携帯電話で回線を塞ぐ。こうして連絡を絶たせ、私も死んだふりが効くようになりました」
そう言うと、司馬懿は衣服を捲る。そこには二枚の鉄板と、その間に丸めて曲線状のチューブになった、薄い鉄板。そこに軟剣が曲がったまま突き刺さっている。
そしてそこからは多少誰かの血も混ぜたのか、赤黒いワインが少しずつ漏れていた。
「…まあ、これも奇術の本のおかげでしょうか。連絡封じ以外にも本は役に立ってくれましたよ」
「ふん…それで、全て成功したら貴様らどうする気なんだ?」
張譲が宦官らしからぬドスの利いた声で話し始めた。その目にまだ、不利さは感じない。 
347計画の正体3/3:03/03/04 17:05
「…我々はこの後、洛陽を制圧。そして何か脱出の糸口を探します」
「馬鹿め!どうやっても貴様らが生きていた世界には帰れ……」
そう言いかけて張譲の口は止まった。…いや、止められた。
「ふざけんじゃねぇよ。散々人の命弄んでおきながら…うるせえんだよ、少し黙れや」
曹仁が張譲の喉元に七星剣を突きつける。張譲は沈黙せざるを得なかった。
「…そうよ。あんたにはそれなりの罰ってもんを受けてもらうわよ!」
「そうですな…。所詮傀儡のこの張譲にこれ以上何を言っても、無駄ですね」

的確な判断と他人の助け、そして数々の猛将達と渡り合い、ここまで生き残った、隠れた名将。…曹仁子孝。
南蛮男さえも惹きつける魅力と、数々の仲間や太平道の護りの力で生き残ったラッキーガール。…孫尚香。
最も多くの人間と関わり合い、駆け引きし、生き残り、学んでいった…
…そしてこの計画の立案者にして三国最大の平和主義者で謀略家。…司馬懿仲達。
300余名の中から生き残った3人。白い鳥が舞う荊州北部、主催者の張譲は完全に包囲された。

@曹仁
@孫尚香
@司馬懿
348運命の螺旋へ1/2:03/03/06 14:00
「……くっ……何故こんな事に…」
3人に囲まれ、絶体絶命の危機に陥った張譲が呻くような声を上げる。
「あんた、やっぱり私の演技にひっかかったんでしょ?女をなめちゃいけないわよ!」
「最期くらい立派にやれよ。…せめてあいつくらいに」
そう曹仁が言って見たのは、先程散った夏侯惇。その身体はまだ地に伏そうとしない。
「おい、この剣でとどめをさ刺してやろうか?張譲?」
曹仁が改めて七星剣を向ける。
「ひぃぃぃ……勘弁してくれ。…俺はただ、上の…」
そこまで言って張譲は気を失った。白目をむき、口から泡を吹き出している。

「けっ、だらしねぇ…さて司馬懿、こいつをどうする?殺すか?」
曹仁が呆れた様子でそう尋ねる。
「……いえ、どうやら[この張譲]を殺しても、何の価値もないようです…。皆さん、あれを見てください」
司馬懿が見たその方向にいたのは………先程洛陽に向かったはずの一人の文官。そして全く同じ服装をした…もう一人の張譲。
「嘘でしょ!?」「何ぃ?!なんで張譲が二人いるんだ!?」
驚く孫尚香と曹仁。だが、一人司馬懿は冷静だった。
「当初曹仁殿に助けのメールを送った人物…そして、諸葛亮に指示、またヒントと大量の蔵書について教えた人物。そして…」
司馬懿は手に持った携帯をその文官に見せる。
「この携帯と等々…、主催者側の意図に反する道具を混入させた人物…それがあなたですな?この体制への反逆者と、その仲間の方?」
司馬懿は、さらに話し続ける。
「この[記録]によると、[前回]の優勝者は張譲です。しかし、私はある事に気付きました」
息もつかさぬ推論に、残りの2人はただ聞くだけになっている。
「色々な資料を読むうちに、[今回]と[前回]の影に、この愚かな争いの体制に反抗し始める者がいる…」
司馬懿はそこで一旦話を切り、曹仁と孫尚香の方を見て、そして向き直って言った。
「まだ解せない部分もありますが、これだけは言えます。あなたは主催者側への、[反乱者]ですね?」
349運命の螺旋へ2/2:03/03/06 14:20
「…多少訂正事項もありますが、概ねそうですよ」
[反乱者]と言われた文官が口を開く。
「やはり………」
司馬懿は噛みしめるようにその言葉を聞いている。
「ただし、あなた方には言わねばならない事もある」
「え?何なの?早く言いなさいよ!」
その文官は3人を見据え、腕組みをして話し出した。
「我々はこの主催者のさらに上…。ある巨大な力を持つ者共を打破するために計画を進めています」
「計画?あんた達…一体何者なの?」
孫尚香が困惑した面もちで聞く。意味がよく分からないのだ。
「わしが言おう。こいつと、前回生き残った我々…8人はある[同盟]を結んでいてな…。お主らにも、話を聞いて欲しい。…今回、生き残った者として」
[本物]の張譲がそう話しかける。司馬懿だけは意味が分かっていたようだ。
「曹仁殿達にメールを送ったのも、あなた達8人だというので?」
「うむ。まだ、上を倒す事はできん。だから、300余名から、生き残って協力してくれそうな者達だけを徐々に集めていこうというわけだ」
「そして、いつかこの命を弄ぶ愚かなゲームを終わらそうと言う訳です。」
「俺には良く意味が分からないんだが…どういう事なんだ?」
曹仁も話に付いていけていない。言い終わって剣を鞘に納めると、腕組みをして考えたままだ。
「これから説明してあげましょう。あなた方も…協力してもらえますね?」
その文官は、落ち着いた様子でそう言った。

白い鳥が空を舞っている。数時間後、3人の姿は張譲らとともに、洛陽方面の何処かへと消えていった。
350映像記録1/2:03/03/07 13:14
長い戦いが終わり、「上」に、戦いの記録を綴った映像記録が献上された。各電波塔から回収、そして洛陽で編集したものだという。
最後の不手際で、洛陽の主催者のメンバーはほとんど死んでしまった、そう責任者から追伸が寄せられている。張譲も、精神状態がおかしくなってしまったとか。
だが、残った10人程の「文官」が頑張ったようだ。彼らは次回の大会役員も、引き続き希望しているらしい。

次々と名場面がクローズアップされていく。
開始直後の洛陽。応劭の爆死。混乱の中始まる、「ゲーム」。
袁術による、「打倒張譲軍」の結成。周魴や朱桓、曹休らの戦い。王平の黙考。女性化劉備の登場。張遼、李典、曹仁達の駆け引き。
人智を超えた圧倒的な強さを誇る呂布の武勇。
荀ケと曹操とひよこ。苗沢・秦慶童・楊松らのチーム結成。袁熙、甄姚の身投げ。考えの読めない諸葛亮。
洛陽決起組のあっけない最期。巧みな戦術を見せる張燕。驚異的な戦闘力を誇る、二本刀。蒙古の血の結成。曹操の放浪。名医、虞翻先生の登場。
馬超、冷苞のコンビ結成。そしてこのゲームに多大な影響を与えた劉焉。周泰vs凌統。愛に生き、侠気に散った男、甘寧の登場。
姜維と趙雲の早死。孟達の狂気と、張燕による死。周瑜らの偽善ぶり。董卓一派の無惨な最期。答えを探す旅に出た関興。
最高のチームワークを見せる「優しい中国人」達。孫峻vs曹彰。孫尚香ちゃんの登場。孫策、孫権のコンビプレイとその判断ミスによる死。
審配らの、漫才チーム。3泰の結成。黄巾党の結託と鬼ごっこ。虞翻の治療と、後にそれに応える呂布。曹丕の騙し討ちと、それを破る虞翻。
二喬のそれぞれの結末。様々な人し関わる司馬懿。陳羣とさいたま弾。最強のチーム、魏将軍団の戦いぶり。ジャイアンとスネオ。
祝融、孟獲らの南蛮人達の争い。さいたまグラウンドに華を添えた劉表オーケストラ。美しき人々の死。ズバットの活躍。
関羽、徐晃、周倉らの強さ、そしてそれを破った孫兄弟と二本刀。関羽の壮烈な最期。
351映像記録2/2:03/03/07 13:15
映像は続く。
孫尚香ちゃんに従うファン達。左慈と曹操のやりとり。幼児化雷薄。郭嘉、曹仁、張遼の同盟。法正の死。
宛城での諸葛兄弟の争い。許[ネ`者]の大食い。二本刀に瞬殺される黄巾チーム。
夏侯惇らと激戦を繰り広げ、華々しく散った男、甘寧。そして彼と共に生きた貂蝉。
宇宙服を着た李[イ寉]。関興、陳武、曹彰の最期と、姿を現した張角。
第二次さいたま戦。クラブ、張苞らの死。曹仁らと、孫尚香らの邂逅。魏延に操られる袁紹。感覚を取り戻した黄忠の活動開始。
大喬に急所を刺されて挙げ句絶命する于禁。そして出会った関索と大喬の衝動的な恋とその悲劇。
曹性と審栄のレクイエム。華雄の戦死。徐庶の淡い思い。厳顔の放浪ぶり。
そして、さいたま最終戦。ホウ統の計画と憤死。孫堅に倒される馬超。魏延対黄忠の熱戦。周瑜と小喬の死。
蜀と魏の猛将対決。魏将軍団vs呂布。黄忠と「北の国から」の出会い。司馬懿の考えの変化。
魏将らに虐殺される馬騰達。「終結への意志」の結成。諸葛亮と司馬懿。張燕の襲撃と、優しい中国人達の危機。
孫尚香と黄忠のやりとり。呂布vs張遼の激しい戦い。張燕を倒す虞翻。ほえる簡擁。麦城での殲滅戦。夏侯淵、徐庶、張飛、厳顔、劉備らの最期。
諸葛亮と張角・陸遜の戦い。張譲の出馬。草廬での張遼・諸葛亮らの最期。
そして、夏侯惇と黄忠の、死のギリギリの境地で繰り広げられた戦い。
…そして曹仁、夏侯惇、司馬懿の死。
優勝者、孫尚香。
映像記録は「編集」され、ここで終わっていた。
352再び戦へ・・・1/2:03/03/10 15:28
月日は流れ、この小中国に再び戦いへの配備がされる。
前回にも携わった数人の役員のもと、道具の回収、遺体の収容など、雑務がこなされていく。
そして数百人の武将達が眠ったまま「上」から届けられてくる。
今回散った幾多の猛将、知将、名将達。今は眠っているような状態だ。
全ての準備が終わる。今回も、見る者を楽しませるような独自の趣向や演出もあるらしい。
その司会は前回たなぼた優勝を果たした孫尚香。洛陽役員会がしっかり記憶操作し、今は主催者の操り人形と化しているらしい。
戦慄と享楽・・・三国とバトルロワイヤル、それが再び訪れる。
353再び戦へ・・・2/2:03/03/10 15:50
――気分の良いものじゃねーよな。自分で自分を監視するなんてよ。
――まあまあ、すぐに慣れますよ。少しの辛抱ですから。
――そうそう、姐さんの言うとおりだって!
――しかし・・・こんな技術があるとは・・・。ともあれ、この仲達、全力を尽くします。
――ふふふ、大丈夫だ。太平道がそんな貴方を護ってくれるでしょうぞ。
――それ私前も聞いたわよ〜。やっぱり同じ人だし、同じ事言うのね。
――・・・・そろそろ、司会者の準備が必要です。行って下さい。
――うん・・・私、頑張ってくる。
――適当にやって、後はコピーの方に任せて来いよ。後で俺ら2人がメシ作ってやるからよ。
――おう、俺らのメシ、かなり旨いぞ。楽しみにしてろや。
――おーい。今回もトラップ配備と、各所にヒントを置いてきたぞ。
――ご苦労だったな。さて、我らは宦官なりの仕事でもしてくるか。
――はい。・・・しかし宦官なりの仕事とは・・・?
――ま、行けばわかる。
――・・・静かに。そろそろ、始まりますよ。

眼前に座る数百人の英傑達。それが今、私の前で目を覚ます。父や、兄達もいる。
本当ならみんな助けてあげたい。・・・でも、「上」や他の関係者がいる今はそんな事できない。
涙も・・・しばらく忘れよう。たとえ見知った人が哀しく死んでいったとしても。
今私がすべき事・・・それだけをする。さあ、定められたあのセリフを言おう。
「皆さん――」
また、戦いが始まる・・・・・・・・・
また新しい殺し合いが始まるという、そんな中司馬懿は考え込んでいた。
黄月英は何か嬉しそうにそれを見守っていた。・・・繰り返されてきたこととはいえ
自分の愛するものが何かに操られて殺されていく光景を、手をこまねいてみていられ
るだろうか。
曹仁は新たな明るい希望を見つめ、新しい仲間と語り合っている。
孫覇は得体の知れない主催者の上の存在を殺したいと喜々と語っている。
張角はバトルロワイヤル、殺し合いを見下しているように語っていた。
張譲は言っていた >>349
「生き残って協力してくれそうな者達だけを徐々に集めていこうというわけだ」
果たして本当だろうか・・・?もう少し、もう少し居たはずだった。このゲーム
を止めたいと願っていた者達が。

何か自分は見落としてはいないだろうか、、、何か、、、
鳥 白い鳥
その鳥の群れはどこからともなく1箇所に集まってきていた。

―凶事だろうか・・・?
―いや、吉兆でしょう。
隠れ家の中ではたわいの無い会話が繰り広げられる。
しかしやがて、その会話も中断せざるを得ないほどの数の鳥。
一向にそこを飛び立とうともせず、その隠れ家のはるか上空をぐるぐる回り続けたり
また共鳴して声をギャーギャー上げる。
鳴声にたまりかねて隠れ家から曹仁が鳥を追い払うために弓矢を持ち飛び出していく。
そして矢を番え上空へびゅうんと放つ。
追い払うために放った矢に怯むことも無く鳥たちは舞い続ける。
やがて天に放った矢を落ちるのを見計らって一羽の鳥がその矢を咥え遠くに飛び去った。
矢を放っても減らない鳥、それどころか鳥の数は一向に減ろうとせず、逆に増えていっ
ているような気さえした。
そこに王双、許儀も現れ「食料にする」と鳥に向かってそれぞれ得物を振りはじめた。
5羽6羽と殺したところで鳥たちも少しずつそこを離れだし、やがて消えていく。
ラッキーとばかりに鳥を料理し始める二人。
不安に駆られた司馬懿は黄月英に話しかけたが
「そういえば私たちの時もお馬さんが大量発生したわね〜
 別にその時も何も無かったから大丈夫よ〜
 あのときのお馬さんはどこへ行ったのかしら〜
 あら、鳥が焼けたのね、いいにおい」
そう言って炊事場への方へ行ってしまった。

司馬懿は鳥を食べる気にはならなかった。
彼の不安で汗ばんだ手にはカラーひよこの羽がしっかりと握られていた。
357山崎渉:03/03/13 15:35
(^^)
楽しげな食事の中、司馬懿は自ら歩哨を買って出ていた。
鳥を食べる気がしなかったのと、考えを独りで煮詰めたいと思っていた。
まだ遠くで鳥の鳴き声がしている。

あの鳥はどこから来たのだろう、渡り鳥だろうか。
そういえば自分がこの地に下りたときには見かけなかった気がする。

遠くから何かがこっちに来る、鳥がまたこっちへ来始めているようだった。

白鳥に導かれるように、人が一人。司馬懿は信じられない、というような表情でそれを見つめている
声をあげることも忘れて。

見覚えのある顔、死んだはずの男、それどころか何度か殺そうとさえした男。曹操孟徳・・・・・・。

鳥に囲まれたその姿はまるで仙人にでもなったかのようだった。
体が動かない、どうしたものか司馬懿には判断がつかなかった。
幻なのか、現実なのか、敵なのか、味方なのか、仲間を呼ぶべきか、こちらから迎えるべきか。
それでもなんとか魏の仲間である家の中の彼を呼ぶ。
「そ、曹仁!!」
その慌てた声に呼応して隠れ家の中から曹仁が飛び出してきた。
曹仁が扉を開けると、それを待っていたかのように一羽の白い鳥が部屋の中に踊りこんでいき
ギャーギャー暴れていた。鳥はすぐに許儀に取り押さえられ絞められてしまう。
部屋の窓から曹操を見る張譲
「そんなはずは無い、確かに奴は禁止エリア発動で死んだはずだ。」
もう一人の張譲が双眼鏡で曹操の姿を見る。
「首輪・・・・・・不良品があったのか?」
曹操の首には、不吉な銀色の首輪が未だ巻かれていた。
「孫覇、あなたも行ってください、あの二人では・・・」
あの二人では曹操は殺せない、その言葉を張譲は飲み込んだ。
まだ、敵か味方かわからないのだ。
部屋の中ではすばやく全員が武装を始める。
孫覇が扉を開ける、するとまた4羽ほどの白い鳥が部屋の中に入ってしまった、
その後に続くように入ろうとする鳥を妨げるため扉を強く閉める。
鳥を追い払うためにマシンガンを数度撃つ。鳥が散ると今度はその銃口を曹操に向ける。
「止まれ!」
曹操に銃を向ける孫覇、その場の空気が凍りつく。
敵意の無いことを示すようにゆっくりと両手を挙げる曹操。
はっと気がついたかのように曹仁が孫覇の銃を収めさせようとする。
時代が時代なら孫覇のその行為は許してはならない行為だった。
「いや、油断ならん」
それでも強行に孫覇は銃を離そうとしない。
そうして2人が揉みあっているのを、司馬懿は自分が行こう、と制した。
遠めで見る曹操と司馬懿、何を言ってるかは聞こえないが時折笑みも漏れてる様子で
隠れ家内の緊張も解けていった。
しかしそんな中でも張譲は別室で窓から曹操を見続ける。

家の中に入ってきた全部で5羽の鳥はすべて許儀が捕まえてしまっていた。
「いやぁ、もてなしの料理が作れますな」
王双は心底嬉しそうに曹操のために料理の腕を振るおうと躍起になり1羽、2羽とナタで首を落としていく。
3羽目を捌くため振り下ろしたナタ、その刃先は何か骨とは違う堅いものに当たった。
王双の意識はそこで消える。。。

爆発、それは唐突に起こった。
王双が振り下ろしたナタの先、鳥の中に何かしらの爆発物が詰め込まれていた。
爆発を聞きつけたか、孫覇が外から駆け戻ってくる。

爆発と共に室内いっぱいに広がる異質な空気、
それに張角が気がついたのは元の半分の大きさになった
王双だったの肉の塊を呆けたように見つめて数十秒後のことだった。
「こ、これは・・・いかん、幻覚剤だ吸い込むな!」
張角がそう言ったときにはすでに遅く、同じ室内に居る者は吸い込んだ後だった。
黄巾の者たちを総べていたときに使った経験から、張角はそれに対して多少の免疫があった。
扉を隔てた部屋に居る張譲ら数人は難を逃れている。
幻覚のせいだろうか許儀はただケタケタ笑っている。
諸葛尚は黄月英に抱きつき、黄月英もそれを受け入れるかのように
組み付いていた。
孫覇は・・・満足げな顔でマシンガンを構えていた
その銃口は張譲の居る部屋の扉を指している。
「張譲!部屋から出るな!」
 パララララ、パラララ
張角の声に反応してか孫覇のマシンガンは連射しながら張角の方を向く。
鉛の弾は2発、張角の腹部を襲い、その衝撃と痛みに身を縮めた。
防弾を着ていてもその痛みは張角の意識を薄れさせそうになるほどだった。

「グ、このままでは・・・」
孫覇はマシンガンの連射を止めようとはしない、
このままでは孫覇の凶弾が黄月英達をも襲ってしまう。

張角は孫覇を止めるために銃の引き金を引く。
そして力尽きるように張角の意識は混沌へ落ちていった。
黄月英はこの第3回バトルロワイヤルが始まって早々、張譲の目を盗み
戦闘のおこなわれているエリア内にもぐりこんでいた。

第2回バトルロワイヤルでは一緒に生き残るどころか、会えもしなかった孔明。
自分の愛するものを救いたい、それはエゴであることはわかっていた、それより
優先すべき使命が自分にはあるのだ。

開始されてからのバトルロワイヤルのフィールドに入ってしまって、それがもし
敵に見つかってしまったらすべてが台無しになる。
諸葛亮を救いたい、それを仲間たちに言っても許されないのはわかっていた。

それでも助けたい、その思いで月英はその草庵へ来てしまっていた。
あの人は絶対ここに来る。
やがて二人はそこ出合った。
始め首輪のついていない月英を見た孔明は警戒もしたし疑いもした。
が、話を続けるうちに男は女を受け入れた。
そして互いにその温もり、感触、SEXに溺れていった。
二人は時を示し合わせ何度かそこに通った。その度に二人は愛欲の底へ沈む。

愛する夫の為、この世界の仕組みを理解させるための本、資料を持っていったり、
最後の夜は、首輪の鍵をもって行ったりもした。
それで愛する男は生き残るはずだった。

しかし孔明は死んだ。

またきっと現れるだろう孔明を助け出せればいい、
月英は悲しみの末、新しく開かれるバトルロワイヤルに希望を見出していた。
また新しいバトルロワイヤルで新しい孔明に出会えばいい。
心に何かが引っかかるのは無視をしよう、そう思い使命に没頭する。

孔明が死んだ後、仲間たちに微笑みかける彼女の顔は以前のものとは違い何か
壊れていた。。

幻覚の中、ひどく生々しい感触の夢を。
夢の中、月英は諸葛亮に抱かれていた。。。
365  :03/03/15 12:50
月英の何かが壊れた、それを知っているのは諸葛尚ただ一人だった。

草庵へ通う月英、姉さんを心配して彼はその後を追う。
何のために姉さんはそこへ行くのか、諸葛尚には少しわかっていた。
自分もあの諸葛亮を見たい、その気持ちが姉さんがそこへ向かうことを止められない理由になっていた。

諸葛亮のその姿はまだ若々しいもので、諸葛尚の年齢と大して変わらないように見えた。
そして、姉さんと呼んでいる月英も諸葛亮と同じような年齢だった。

孔明と居るときの月英は女になっていた。
「私は・・・何を見ているのだ・・・。」
絡み合う男女から、諸葛尚は目を離せなくなっていた。
「ああ、あの人は私だけの、私だけの・・・」
月英を抱く孔明に嫉妬をしているのか?お前はあの女を抱きたいのか?
体の中から何かが自分に問うた。

その後諸葛尚は自分で興奮したそれを慰め、激しい自己嫌悪に陥った。
366  :03/03/15 12:52
姉さんを、月英を抱きたい、その欲望は自分で消したはずだった。
血の繋がったものがそんなことをシテは・・・
しかし諸葛亮が死んだ後、その欲望はまた芽生えだしていた。


諸葛尚の暗い欲望は幻覚の中で叶う。
その幻覚もさわっている感触だけはひどくリアルなものだった。
隠れ家の中、気がつくと諸葛尚は月英を抱いていた。
月英は幻覚を見ているうつろな目で諸葛尚の背中に手を回して呟いた。
「ああ、孔明、孔明ぃ・・・」
その名前に諸葛尚の何かが壊れる
「ああ、、あああああ、、、うわーーーーっっっ!!!」
彼の中で激しく嫌悪の感情が渦巻く。
気がつくと月英の首に手をやり締め上げている、
その柔らかい体から力が抜けていくのを感じる。
「あは、あはははははは、、、」
室内には許儀と諸葛尚の笑い声だけ響く。

やがて茫然自失の中、諸葛尚は自分の頭を銃で撃った。
367  :03/03/15 13:35
王双の起した爆発と同時に曹操は動きだす。
爆発の隙をうって曹操は司馬懿を昏倒させる。
孫覇は倒れる司馬懿を見る前に部屋内の爆発の方へ行ってしまっていた。

隠れ家の外に立っているのは曹操と曹仁の二人だけ、
曹操はゆっくりと曹仁の居る家の方向へ歩きだした。

曹仁は司馬懿が倒れてもまだ、曹操が敵なのか味方なのか判断がつかずにいる。
バトルロワイヤルが始まり経過した数十日よりも、まだそれ以前の
曹操の配下でいた数十年の記憶がそうさせたのだろうか、気がつくと曹仁は
地面に方膝をつき礼をとっていた。

曹操が曹仁に問う。
「曹仁子孝、私を信じるか?」
曹仁は礼を深くすることでそれに答えた。
そして曹操は曹仁の命を奪った。

曹操が扉を開けるとその中から4羽、外へ鳥が飛び出て行く。
それを見送り家の中に入る。
368  :03/03/15 13:36
入り口で孫覇が頭から血を流し死んでいた。
奥では黄月英、諸葛尚、許儀の3人が倒れている。
曹操は張譲の居る部屋の扉前で倒れている張角の元へ歩みを進める。
369張角の闇:03/03/15 13:38
彼がやりたいことはただこのバトルロワイヤルというものを終わらせる
それだけだった。
落ちた意識の闇の中、張角は戦い続ける。

結局どこまで行っても私は戦い続けるのか、殺し続けるのか・・・
疲れ果てて倒れこみ、欠けた自分の体を見ると、そこからじわりと憎しみや
怒りが湧いてくる気がする。
憎しみを糧に,まだ私は戦える。
怒りを武器に、このバトルロワイヤルを壊してやる。


まだ体の自由が利くほどの動きはできない。
そんな中曹操が家内に入ってきた。
「貴様は・・・手先か・・・」
張角照準の合わない目で曹操に狙いをつける。
「ふふふ、私は神だよ。神自身だ。」
狂ったか。ただの狂人にこれほどまで、、、
残った片腕を振るおうにも体が動いてはくれなかった
「張角、お前の思う神とはなんだ。」
その言葉に張角の心の声は答える・・・全知全能の主、すべてを創造した者それが神。
「ならばこの大地を、人間を創ったものが人間だとしたら、人は神になるのではないか。」
言いながら曹操は張角の頭に銃を突きつける。
「そして、これが神の意思、だ。」
パーン と乾いた音、弾は張角の頭を貫いた。
第二回・第三回の生き残りが全滅した場所に曹操は立っていた。
そして呟く、これで良いのか?これが神の意思なのか?
元々このバトルロワイヤルとは余興である。
張角達が「上」と呼んでいた組織。
その組織が庶民の娯楽として作り出した余興である。
それを破壊し「バトルロワイヤル」を無くす事は出来ない。
それを許さない。許せない組織がいる。
だから危険がともなう「バトルロワイヤル」の司会・運営員
なども元々住民権のないクローンを使っている。
もちろんかかってる金は半端ではない、しかしそれ以上の効果はある。
しかしここで予想外の事態が起こった。二回も連続で島と音信不通になる。
これは怪しい。組織は調べた。そして張譲達の企みに気がついた…
組織は反逆を許さない。作られた武将が勝手に「バトルロワイヤル」を
終わらせる事を許さない。直ちに生き残りの討伐軍を編成した。
しかし実際は謎の鳥と曹操により生き残りは全滅していた。
だがその報告がなされる事はない。討伐軍がたどり着いてた時には
もう死体しか残っていなかったから、不備がばれるのを恐れた討伐軍の
隊長がそれを上に報告せず、討伐終了と送ったから。
結局鳥と曹操が何だったかのは分からない。本当に曹操は神となったのか?
あるいは死にたくないと願ってた他の武将が生き残りに対する嫉妬。
その念が集まり。「曹操」と呼ばれる物体と鳥を形成したのか。
もはやそれは分からない。しかしただ一つ分かるのは。
「バトルロワイヤル」は終わらない…




第四回へ続く
371無名武将@お腹せっぷく:03/03/15 22:31
第3回三国志バトルロワイヤル

        〈 ̄ヽ
  ,、____|  |____,、
 〈  _________ ヽ,
  | |             | |
  ヽ'  〈^ー―――^ 〉   |/
     ,、二二二二二_、
    〈__  _  __〉
       |  |  |  |
      / /  |  |    |\
  ___/ /  |  |___| ヽ
  \__/   ヽ_____)
 
372高坂昌信:03/03/31 11:23
あげ
373山崎渉:03/04/17 11:43
(^^)
374山崎渉:03/04/20 05:25
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
376無名武将@お腹せっぷく:03/05/20 10:14
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
ネタもないのにageてやるからな!
どうだ怖かろう!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
ハカロワみたいに紙媒体にしたらウケがいいと思うが。
378山崎渉
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―