【六月二十二日 深谷城】
佐竹の画策した反北条同盟の報せは程なく氏直の耳に入った。
関東各地に散っている風魔衆からの報告である。そして、
小田氏からの救援要請の使者が来訪することにより、氏直は、
同盟結成が現実のものになったことを知ったのであった。
氏直「まずは、宇都宮の動きを封じなければならんな。だが、
直接介入はできぬ。自発的にやって貰わねばなるまい。」
氏直「おるか?」
風魔忍「は、こちらに。」
氏直「烏山、黒羽周辺に宇都宮氏が下野の覇権を決する為、
動員を開始したと触れて回れ。そして、その噂が充分に
広まった後、宇都宮城下にて那須、大関の両氏が語らい、
共に攻め入ってくる。という噂を流せ。」
風魔忍「仰せのままに。」
氏直「さて…と。金山と館林に下野への警戒を怠らぬように言っておこう。」
氏直「使者殿、お待たせしたな。救援の件、了承した。が、
今戻っても思わしくない状況になっておるやもしれぬ。
充分に気をつけて戻られるがよい。」
使者「はは。有り難きお言葉、肝に銘じまする。」
氏直「うむ。」
氏直「次は里見だ。水軍衆に相模湾を厳重に警戒させておくか。
後は、邦胤殿に監視して貰おう。今はそれしか出来まい。」
【北条氏直、諸所に指令及び使者を発し、深谷城を出発します】
【南上野 配置】
厩橋城 大道寺政繁 兵2000
箕輪城 笠原康明 兵1500
金山城 由良国繁 兵800
館林城 長尾顕長 兵800 以上、南上野動員分計5100
【6月25日 赤谷城付近】
直江兼続は芦名の輜重を手にするべく赤谷城を進発。
兵力が拮抗しているとの情報もあってか、兼続は兵を三隊に分けた。
前線の直江隊は兵数700。後方の山中に左右300ずつの兵を分けた。
狙うところはいわゆる『釣り野伏せ』である。
物見「芦名の輜重隊、眼前に迫っております!」
兼続「皆の者、良く聞け。相手に当たったら暫くして退く。
まずは陽動するのだ。さあ、行くぞ!」
兵「オオー!」
【直江隊、芦名の須田隊と戦闘に入ります】
(GMさま、続きをお願い致します)
>>213 は訂正します。
【6月25日 赤谷城付近】
直江兼続は芦名の輜重を手にするべく赤谷城を進発。
兵力は拮抗しているが、芦名の輜重は是非とも欲しい。そこで、直江兼続は
一計を立てた。
まず、150ずつの兵団を作り、山道の左右に隠して配置する。
この兵は芦名の軍が通り過ぎるのを息を呑んで見守る。
本隊の直江隊が芦名軍と戦闘を開始したら、その後方より芦名軍に襲い掛かる、と
いった寸法である。
物見「芦名の輜重隊、間もなく眼前に迫るとのこと!」
兼続「(さて、上手く行くか…)」
奇襲部隊計300
直江兼続本隊1000
赤谷城留守部隊200
【直江隊、戦闘準備完了】
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