第二回 三国志バトルロワイアル Part.6

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━━━━━説明━━━━━
こちらは三国志世界でバトルロワイアルが開催されたら?というテーマで、
主にsage進行で進められている、全員参加型リレー小説スレッドです。
全てのレスは、スレ冒頭にあるルールとここまでのストーリー上
破綻の無い展開である限りは、原則として受け入れられます。
レス内容に「ものいい」のレスが付けば、当該レス者同士を含めての雑談スレへの移動となり、
判定が行われます。ストーリー以外のレスは雑談スレで行われます。

本スレpart1〜part5 & 雑談スレ 直リン集過去ログサイト

●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html

説明は>>2-10のどこかにあります。
たぶん>>2 「アイテムの説明」「首輪の説明」
たぶん>>3 「フィールドの説明」「お願い」
感想&何かあったら雑談スレへ →  
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50
━━━━━アイテムの説明━━━━━
※参加者は、【ザック】に入った、【フィールド略地図】【全参加者名簿】【鉛筆】【水とパン1日分】
 【懐中電灯】【腕時計】を基本アイテムとして支給されています。
 基本アイテムのレス末表示は特に必要ありません。
※参加者は不確定要素として、通常は単に【アイテム】と呼ばれる、ザックに入る程度の武器アイテムを、
 各自1つづつ支給されています。支給された武器アイテムの制限はありません。
※参加者は、スタート時には普段着以外の、全ての装備を没収されています。

━━━━━【首輪】の説明━━━━━
※参加者は全員、耐ショック・完全防水の、銀色の【首輪】を身に付けています。
※【首輪】には主催者用の、生存判定用高性能心電図・位置確認用発信機・爆殺用高性能爆薬が、
 標準装備されています。
※【首輪】は、外ずそうとしたり、禁止エリアに接触したりすると爆発し、参加者を死に導きます。
 又、ゲーム内部で24時間経過しても死亡者が居ない場合は、全員の【首輪】が爆発します。
※優勝者(=最後の生存参加者)のみ、首輪は安全に外されます。
 
 (以上の首輪に関しての情報は、参加者にも公開されています。)
━━━━━フィールドの説明━━━━━
※フィールドは、益州が東京23区程の広さに縮尺された、ミニミニ中国大陸です。
 参考資料 → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
※複数の生存確認中参加者が存在する間にフィールドの外に出るか、禁止エリア内に入ると、
 もれなく主催者に強制遠隔爆殺されるか、暗殺されます。
※フィールド内の禁止エリアは、随時追加されていきます。
※禁止エリアの追加は雑談スレにて宣言の上、本スレに主催者放送として書きこんでください。
 その際猶予期間として荒らし行為に拠らない100レスが経過した後発効とします。
※フィールド内の参加者以外の人間と、アイテム以外の強力な武器装備は、
 事前に回収されており存在しません。
※参加者には、『死亡者放送』『禁止エリア放送』の情報のみ公開されます。
 特に、『職人用』と銘打たれた放送は聞こえておりません。
━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※新参加者の追加は一切認めません。
※参加者の死亡があればレス末に、【死亡確認】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※人物死亡等の場合アイテムは、3スレ以降のものはその場に放置となります。
※複数にわたる話(名前欄に「○/○」記載)は、3時間以内に最後まで連続で書き込んでください。
 そのルールに則っている限り、他人が途中で割り込むことは禁止します。
※本スレは500になると書き込み禁止、新スレが建つまで書き込みは凍結されます。
※その他詳細は、雑談スレでの判定で決定されていきます。
※主催者側のキャラを動かすことは、原則的に禁止とします。
※生存確認者が全参加者の一割(50人)になるまで番外キャラは全面却下。
 それ以降はストーリー収縮の為に考え出されたキャラと認められる者のみ雑談スレで判定
 の上認められます。(主催者側雑兵等名無し・無個性の者はこの限りではありません)
※放送を行う際は、雑談スレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーは雑談スレでの内容により決定されていきます
▼生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○既出メンバー(パーティの部)  

≪正史十常侍/10名≫張譲【杖】&趙忠&夏[小軍]【ナタ】&孫璋【PHS】&畢嵐【鉄鞭】
      &栗嵩【飛刀×2】&段珪&高望&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【謎のCDR】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、大袋(アイテム入り)、
      集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体、こんにゃく芋(少し焦げ気味)】
☆≪DB集め悪の軍団/5名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、
      三節棍、矛】
      &昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
★≪DB捜索隊/5名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】&丁奉【青龍刀(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。
≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷、下痢]【青竜刀】&孫観[鼻血、下痢]【毒針】
≪真・月英西遊記/4名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      ポラロイドカメラ、蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】【共通で様々な獣の肉と野草】
≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ】
      &徐庶[首輪無し、頭痛]【馬上槍、八卦刀、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
       &朱讚[両足骨折]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】

☆パーティの部、以上、9パーティ・36名が生存確認。
▼生存者リスト2
○既出メンバー(個人の部) 

@張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【フライパン、トマホーク、H&K-USP-TACTICAL、盾、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、『Kanon』(ソフト)】
@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)】
@甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×3)】
@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
@張遼[被弾]【アイテム無し】
@法正【良縁ファイル、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(5発)、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1、1/2)、桐箱(呂布首入り)】
@阮籍[酔っぱらい、全裸] 
@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
@郭勝[下半身重傷]
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
@審配[負傷]【サーベル】
@姜維【薙刀】
@楊艶【青銅矛】

☆ピンユニットの部、17名が生存。 合計53名が生存確認。
▼各種データ
≪仲裁おっさんs≫――?―→阮籍 in 豫州[言焦]
法正―?―陳宮―?―張遼 in [亠兌]州最南端

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/598
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 并州    …壷関半壊。嵐です。  ※※ 次回禁止エリア 本5スレ406該当レス後発動です ※※
○ 司州/司隷  …洛陽全焼、北部は山岳。
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。
○ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。森で火災が発生しました。
○ 冀州    …暖かくなってきています。嵐です。
○ 青州    …嵐は通り過ぎました。

× 雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いています。
そろそろ午後ではないでしょうか?

━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴でフリーズ

━━ドラゴンボール情報(新月の晩に何かが起こるらしい?)
所持者:董卓

なにかあったら、新雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50
8全死亡者リスト:02/05/29 00:27
<ア行 39名>
 阿会喃 阿貴 韋晃、尹賞、伊籍 尹大目、尹黙 尹礼 于吉 于禁
 越吉 袁胤、袁燿、袁煕 袁術 袁紹 袁尚 袁譚 閻象 閻圃
 閻行 王允、王渾、王業 王経 王元姫王伉、王粲 王粛 王濬
 王沈 王忠、王朗、王平 王方 王累 王必、王連 於扶羅   
<カ行 136名>
 [萠リ]越、[萠リ]良、賈逵 何儀、華[音欠]、賈[言羽] 郭奕 郭嘉、郭[ミ巳] 郭循
 郭淮 [赤β]昭 華雄 賀斉、楽就、楽進、楽チン 郭図 郭攸之、夏侯威、
 夏侯淵 夏侯恩、夏侯和 夏侯徽、夏侯玄、夏侯湛 何皇后、夏侯尚、夏侯存、夏侯徳
 夏侯楙 夏侯蘭、夏侯亮 夏侯充 夏侯荘 夏侯覇、賈充 何進、韓胤、軻比能
 管亥 華陀(佗) 賈南風 関羽 韓瑛 毋丘倹 毋丘興、韓玄、カン沢 韓瓊
 韓h 韓徳 韓馥 韓瑤 韓浩 韓遂、韓当 顔良、韓暹、韓忠
 甘寧 関平 関興 関靖 簡擁 管輅 キ覧、橋ズイ[廾豕生]、魏延、麹義
 魏続 魏攸 吉本、吉穆 鞏志 牛輔、牛金、丘力居、橋(喬)瑁、羌渠
 許チョ 許子将 許攸、紀霊 金イ 吉バク 虞翻、奚泥 ケイ道栄 ケイ康
 蹇碩 厳輿 厳顔 牽招、厳白虎 呉懿 黄蓋 高幹 黄権、黄皓
 耿紀 高昇 高柔、高順 高望 高覧 高定、侯成 侯選、侯覧
 黄祖 呼廚泉 公孫越 公孫淵 公孫続、公孫康 公孫[王贊]、公孫範 高沛 呉蘭
 呉敦 皇甫嵩 黄劭 胡遵 胡奮 耿武 孔融、呉巨 伍習、胡軫
 兀突骨 胡班 胡母班 黄蓋(黄蓋公覆とは同姓同名)、呉班 顧雍
<サ行 115名>
 蔡勳 蔡文姫、蔡夫人、蔡瑁、蔡和、蔡仲、崔エン、催毅、左思 サク融
 左慈 士壱、紫虚上人 士燮 士徽、士孫瑞、司馬[イ由]、司馬キ、司馬衷、司馬防
 司馬亮 司馬睦、司馬望 司馬師、司馬昭、司馬炎 司馬攸、司馬倫、司馬懿 司馬孚
 司馬朗 車冑 沙摩柯、朱霊、朱桓、朱光、周マ 周護、周遺、周魴
 周倉(武安国)周泰 祝融 朱褒 任峻、荀ケ、淳于瓊 荀ツ、荀[豈頁]、荀攸
 鍾会 將林 鍾ヨウ 徐栄、徐盛 諸葛均、諸葛瞻 諸葛誕、諸葛恪 向寵
 向朗 徐晃、秦h、申儀 申耽、鄒靖 雛氏、成宜 成廉、薛瑩
 薛綜、薛蘭、単経、宗果 曹休、曹訓 宋憲、曹叡 曹彦 曹昂
 曹洪、曹真、曹初、曹彰、曹仁 曹節 曹操 曹爽、曹丕 曹豹
 曹沖 曹熊、沮授、蘇飛、孫堅、孫権、孫晧 孫仲、孫礼 孫静
 周宣 [言焦]周、諸葛瑾、諸葛亮 成済 千万 曹植 曹芳 曹髦 孫和
 孫休 孫尚香 孫策 孫乾 孫峻
<タ行 80名>
 太史慈、拓跋力微 帯来洞主 朶思王、段[火畏] 趙雲、張衛、張燕 張横、張ガイ[門豈]
 張勲 張虎 張[合β](1人目)、張[合β](3人目) 趙岑、趙儼、張済、張春華、張南、張宝
 張翼、張梁 張允、張昭、張紹 張松、張承、張翔、張承(魏の)、張昭(後漢の)
 張鈞 趙弘 張任 張繍 趙統 張飛 張尚、張松(呉の)、張象、張敞
 張烱 貂蝉 陳横、陳応、陳珪、陳式 陳登、陳蘭、陳矯、程c
 丁儀 程銀 程秉 程曠、禰衡 田豫 田楷、田疇、田豊、典満
 土安 杜襲、[登β]芝 董荼奴 董旻 董扶 張嶷、張悌、張曼成、張裕
 張魯 陳羣 陳壽 鄭玄、典韋 杜キ 董厥 陶謙 董昭 杜預
<ハ行 39名>
 馬良 馬玩、馬休、馬元義、馬謖 馬忠(呉の)、馬超、馬鉄、馬ハク([しんにょうに貌]?)、潘璋
 潘鳳 樊稠 費[示韋] 費詩、費観 麋芳、糜竺 ビン貢、文俶、馮習
 傅士仁 文醜 文欽 武安国 卞玲瓏 歩度根、ホウ徳 歩隲、歩闡、封[言胥]
 方悦 鮑信 波才、馬忠、馬騰 樊建、費観 忙牙長 ホウ統
<マ行 4名>
 孟獲 孟達 満寵 毛カイ
<ヤ行 12名>
 楊儀、羊[示古] 楊昂、楊氏、楊秋、楊松、楊任、楊白、楊阜、雍ガイ
 楊懐 楊修
<ラ行 54名>
 雷薄、雷銅 陸凱、陸抗、陸績、陸遜、李湛、李恢 李通、李別、
 劉安、劉延、劉焉、劉恢、劉偕、劉虞、劉勲、劉禅、劉[王宗]、劉岱、
 劉巴、劉表 劉封、劉キ([王奇])、李膺、凌統、凌操、呂凱、呂蒙、呂範、
 梁剛、呂曠、呂翔、呂範、呂布、呂威[王黄]、梁興、李歴、魯粛 李厳
 李典 劉淵 劉賢 劉豹 劉協(献帝) 劉璋 劉循 劉ェ 劉宣 劉[王睿]
 劉備 劉曄 廖化 冷苞
全死亡者数  479名
9業務連絡:02/05/29 00:28
◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 40名
個人ユニット 13名
生存者計   53名
総参加者数  532名

※次の禁止エリアは擁州です。本スレ63レス後にエリアが発動します。
10霊帝通信 ◆HqiBUzVI :02/05/29 00:51
霊帝「顔に銃弾つきささる in highland
   かいだことのある匂い in highland
   猟場の参加者ささやく ”Welcome to バトロワランド”

   午後のひと時、みんな優雅に殺しあっているかなー。
   みんなの努力の結果、いよいよ参加者も残り一割になったぞ。
   そろそろラストスパートの時期かなー、さあ後一息だ。
   気ぃ抜かないでラッシュかけるんだぞー」
王双「……ラッシュだとさ。」
曹性「劉協料理のことは、200%無視されたなあ。」

「まあいい。前々回の死亡者放送は今朝方あった。空放送が来なかったということは
 明日の朝までは余裕でマタれる。気にしないでおこう。」
「つか、霊帝気付いてないんじゃない? なんとなく今までの放送内容からいくと、
 あいつ、夜にはきっかり就寝してるっぽいぞ?、(・_・)r」
「いいことじゃないか。さすが下賎の腹の劉協とは違って、
 霊帝は即位年齢12歳。享年もたったの34歳という正統貴族派若年東漢皇帝だ。
 寝る子は育つということだし。某らには一切関係ない話だ。それこそ気にしないでおこう。」
「おう(。・_・。)ノ」
「がおー。」

―――司州 洛陽西方。
ビストロ王双は、陽光差し込む洛水のほとりにいた。
木牛に乗ったまま、つくつくと鉄兜で脱穀作業をする曹性の傍らで、
川に入った王双が、流星槌を使って次々と魚をとっていく。
宮廷料理は、内心懼れていたとおり毒であった。
毛牛茶・五穀粥の出来に、ちょっと慢心していたようだ。
悲願の炒め物に突入する前に、なんとしてでも毒料理人から回復するため、
とにかく何か一品、まともな料理を仕上げねば……。
         ・

曹性「ところでおいちゃん。大袋の中のアイテムどうするね?」
王双「ああ。【ハリセン、畳針、ダウジングロッド、コンドーム(L)】……な。
   あの名も知らぬ轢死体め。どんなバトロワ人生を送ってきたのじゃ。」
曹性「コンドームじゃイカンだろ。」
王双「うむ。とりあえず止血帯や魚入れとしては役に立ったから嬉しくはあるが……。
   お料理コンビが、なんでモテモテグッズやねん、と、激しく問い詰めたいものよ。」

「棄てるかい? おいちゃんが重ければ棄ててもいいよ?」
「まぁ、木牛があれば余裕で運べる範囲かな? とりあえずは持っておこう。」
「うん。がんがろうね。」


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
曹性「おいちゃん、なんか流れてきたよ?」
王双「ん、これは……。」

曹性が手にとるは馬岱が流したホッケーマスクであった
これは何かと考えるは料理のこと、何にも使えそうにも無い
そのマスクを見て王双。

王双「めっ、何でもかんでも拾うんじゃあないです。」
曹性「あい〜ばっちいですね。反省。」

でもちょっとだけホッケーマスクに興味をもった曹性、
おいちゃんを驚かそうと、怖い顔を作りながらマスクをかぶってみる。

曹性「た〜た〜ら〜れ〜た〜」
王双「( ̄△ ̄;)エッ・・?」
トラ罠に続きまた罠か?などと思いながら王双。

曹性「やはは、驚いた?嘘だよ〜んほら、簡単にはず、、あれ、( ̄△ ̄;)エッ・・?」

それから小一時間、マスクをはずすためにいろいろしてみたが、はずそうとすると
肉が裂けそうで痛いので、ひとまず装着のまま曹性。

曹性「うう、うざいよう」
王双「肉ごと切るか?」
曹性「顔は切っちゃ嫌だっ、、、ううう」

まぁ、料理の邪魔になるわけでもないし、いいかなどと思いながらも
見た目不吉なマスクに不安を感じつつ、遠い目をする王双。

王双「がんがろう、うん、がんがろう」
曹性「う〜がんがるぅ(涙」


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上 ホッケーマスク装着]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
14豫州 [言焦] のおっさんs 1/2:02/05/30 22:31
程普「ジム。ジム。泣いてはダメだ。
   阮籍殿も、おそらく根性が足りなかったのだ。」
黄忠「デラ。……ワシは無念じゃよ。
   せっかく命の危機が去ったというのに、再び酒に逃げてしまわれるとは……。」

おっさん2人の献身的な介護によって目覚めた阮籍は、
再び酒びたりの生活に戻ってしまっていた。
一通りの質疑応答には応じたものの、
清談以外に阮籍が興味をしますはずも無く、
仲裁ボランティア活動への入隊は拒絶されてしまったのだ。
    ・

程普「しかしジムよ。阮籍殿が襲われ、全裸に剥かれたという、
   董卓を筆頭とする光る玉を集める集団とは……?」
黄忠「うむ。間違いない。若い男ばかりを襲い、玉を集めるとは…………まさしく!」
程普「キュピーン」
黄忠「キュキュピーン」

おっさんの目が怪しく光った。
程普「……我らの宿敵、チュパカブラめは董卓であったに、相違はございますまいぞ!?」
黄忠「うぅむ! 若い男と見るや裸に剥くだけでは飽き足らず、
   ついに玉まで集めておったとは何たる非道か! おのれ、董卓! 許すまじ!!
   行くぞ! きゃっつめを仲裁してくれる!」
程普「ばっちこい! 黄忠殿!」

どこまでも遠くを見据えたままで、
仲裁おっさんsと董卓一行の戦いが、
ついに始まろうとしていた。

程普&黄忠「う〜ん、根性根性根性根性……」

≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】

@阮籍[再度酔っぱらい、全裸] 
16ちんかめ ◆bwBqa1WA :02/05/30 22:38
ソーラ・レイ、発射!!
昼なお暗く、未だ嵐の吹き荒れる冀州。うつらうつらしかけていた司馬彪は、
>>16その唐突なイメージの奔流に困惑しつつ飛び起きた。

「そ… ソーラレイ……???」

夢は一瞬にして雲散霧消してしまったが、その圧倒的な破壊のイメージは
長く司馬彪の心に留まり、その心胆を少なからず寒からしめた。
(ブルッ… まるで焚書だ。縁起でもない……)

焚書―――秦王政の行った、史上稀に見る思想弾圧。
書物を糧にして燃え盛る炎。生き埋めにされていく手弱足弱の文人達……。
「いったいなんだってこんな夢を?」
夢は無意識の不安の陰を投影し、近い未来を見せる鏡であるともいうが、
嵐の中で寒さに震える私に、いったい何の火の不安が……?

「!」

し、しまった! 迂闊だった!!
……自分ともあろう者がなんたることを!
司馬彪の顔貌からみるみる血の気が引いていく。

自分はあの大切な暗号表を、一体どうしてしまったのか?
……雨風に耐えることだけを考えて、あろうことかコンドームに包んだだけで、
徐州に放り込んだのではなかったのか?

急いで窓を開けると、いまだ収まらぬ強風のはるか向こうで、
徐州火山が、赤々とした火口のちらつくその威容を見せていた。
まさかとは思うが…… まさかとは思うが……
次に噴火があれば、遠投しただけの暗号表など焼け果ててしまうかもしれない!!


司馬彪「い… イッカ――――――ン! [登β]艾と遊んでいる場合ではなかった!
肝心の暗号表が焼けてしまっては……、今までの執筆の苦労が水の泡だ!!」


@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
昌キは久しぶりに胸の高まりを感じていた。
遂にDBが全て集まったのである。
本来であれば即計画を実行に移したい所ではあるが、
呉敦の死など予想外の事態が起きていた為
今しばらく機を見計らう必要があった。
それにもう一つ大事な事がある。
李儒が言っていた合言葉の存在である。
合言葉事態の存在は李儒から聞いていた為知ってはいたが、
その言葉自体は李儒しか知らないのである。
合言葉を知らなければDBはその力を発揮できず、
何の役にも立たないのである。
何とかこれを知らねばな・・・。
今少しは辛抱を続けなければならない。


☆≪DB集め悪の軍団/5名≫
董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、五星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、三節棍、矛】
昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】

≪DB捜索隊/5名≫
張紘【マイナスドライバー(こっそり)】
丁奉【青龍刀(こっそり)】
全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
あれから何時間くらい経ったろうか?
昨夜、董卓の襲撃を受けて張燕が息を引き取った薄暗い廃屋の片隅で、
今は法正の体から、徐々に熱が引いていっていた。

―――韓遂。俺は、もうだめぽ。

なんとなくそんな予感もしていたものの、あまりにもお約束な展開は、
張遼から完全に立ち上がる気力を奪っていた。
      ・

自分の出現にとまどった法正が、こちらを向いて立ち上がる―――
一瞬後、その無防備な側頭部に向かって、平然と、
まるでプリンキングか何かのような気軽さで撃ちこまれた正確無比なベルナルディが、
法正の運命を決定付けていた。

張遼「あ゛あ゛―――っ!!
   あんた……陳宮! あんたはナニをやってるんだ―――っ!」
陳宮「バトロワだ。 ……見りゃわかんだろ?  
   お前こそなにをやっている!? 儂の[亠兌]州から出ろ、小僧!
   この文人(法正)は、お前が殺したものと知れ。
   呂布と朱霊が死んだからには……、全員が死ぬべきなのじゃ!!」
張遼(Σなにそれっ!)

動揺する張遼にへたくそなウインクを残すと、いくつかのアイテムを投げ捨てたままで、
陳宮は再び州境にたなびく水蒸気の渦の中に消えていった。


―――それが、昼頃のことだ。
張遼「や、やられた……。まさか本気で狩りまくっていたとは(汗」

奇跡的にも、法正にはまだ息があった。
やっとのことで元居た小屋に担ぎ込んだ、瀕死の法正が残した最後の言葉。
「首輪は一時的に機能が止まることがあるのかもしれない。」、との情報も、
張遼にはなんの恩恵ももたらさなかった。
いや。むしろそれは、デンパ胡車児が、完全に自分の言い付けを忘れ果てているという証明だった。

……こちとら、目の前で徐庶の首輪が外れるのを目撃しとるんだ。
一時的に機能が止まるどころか……、首輪そのものが外れるわい!

それに、法正が残していった【良縁ファイル】。
法正の死亡と共に、彼のページの文字が消えていった、このファイルは一体……?

……核兵器といい、良縁ファイルといい……。

張遼「俺、なんだか重点的に、ババばかり引かされてるような気が。」


【法正 死亡確認】

@張遼[被弾・睡眠]【スコープ・鞭・スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、良縁ファイル、
     ヘッケラー&コックMP5K】

@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
     トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、桐箱(呂布首入り)】
22何晏再始動:02/05/31 21:00
おふざけじゃないわよ!この腐れ外道ども!
ちょいとそこの百貫デブ!あんたよあんた!
その五星球は厳顔さんのものなのよ!
あんたたちのようなド汚い手で触れるほど、
安いものじゃなくってよ!?

何晏は心の中でそう思った。
しかしこちらは捕虜。ちょっとピンチだわね。

何晏(さて。どうしてくれようかしら?)
間近に観察する董卓軍は、どうも一枚岩ではなさそうだった。
これなら機を過たなければ勝てるかもしれない。
厳顔さん。だからこそあなたは五星球を、
わざわざ徐州の活火山に向けて投げ捨てたのね。
あなたは、ミュージシャンのことを、ミュージッシャンと言ってしまうような
そんな人だったけれど、それでもあなたは、ひっそりと立派だったわ。
私が長安へ向かっている間に何が起こったのかは知らないけれど、
こいつらも……あなたの敵なのね。

≪DB集め悪の軍団/5名≫
≪DB捜索隊/5名≫変更無し
暴、死滅
覇、公人死滅
機、便乗滅背
吾、穿方寸痛
我、如来式神

彼は逝った。誘うは死神の鋭鎌。

「【郭勝死亡確認】」
………









かな?
そう言い放つと、
郭勝が苦しんでいるのを、木上から悠々と眺めていた男が僅かに破顔した。
彼は、二人の偵察の帰りが遅いため、張譲の命令により、
南下して様子を見に来ていたのであった。

「くくく…いいざまだなぁ郭勝よ。俺はテメェだけは」
ガ─────ン
言い終わらないうちに段珪は転がり墜ち、悶倒した。
鋭い死神の鎌の洗礼を受けたのは、寧ろ自分であったのだ。

張角「……」
狙撃手は再び何処かへ消えた。
 
≪正史十常侍/9名≫張譲【杖】&趙忠&夏[小軍]&孫璋【PHS】&畢嵐【鉄鞭】
      &栗嵩【飛刀×2】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【謎のCDR】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】

@郭勝[下半身重傷]
※放っておくと死にます

@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
※東へ向かいました

@段珪[全身複雑骨折、内臓損失]【ナタ】
う…張譲…様ぁ…
郭勝はもう間もなく息絶えようとしていた。
だが…
ズルズルと這いずり、瀕死の段珪の側まで来た。
そして、最後の力を振り絞って…

「天誅!」

   (ナタ/ズバァッ!)

【郭勝、段珪、死亡確認】
【残り人数50人を切りました】
25haru:02/06/01 15:47
春「馳夢ポチ夢ポチ夢歩ティ濡本
 日宇野獣叡馳じぇんぺおっふるポロ気平歩尾歩歩
 歩ふぃふぃるぽいルイ追々小江ぺおえぽふぇふぉぽえふぉい
 受遺有為しぃtgづおvlgb7vq;p9wqえんう゛jm
 手夢本義裸濡歯浮く喩いぇおうへ恵愚ふぃ」

彼の名は、“春・愚ロリ萎”である。
不明な文字の羅列を喋ってくれちゃっている所を見るに、
彼は短気である。感情の高ぶりが抑えられない。
彼には、このヒマラヤの山さえ、愚かしく思えた。
全てが憎い、全てを壊したい。
そんな思いからバトロワと言うゲームをすることには賛成した。
だが…
夏「麻植ふぉうおうえ恵湯ていぃぃぃぃぃぃンイん喪胡ぃぃ」
秋「馳町まムムム授受歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩pー婦プププ」
冬「ぴゅぴゅいjふy胡喩喩てゅtうぇおぺうふぉゲンジェフウぴぃういゆぷゆげんでゃんわえ」

彼には仲間がいる!
全く同じ心境で、全く同じ境遇の…
輪は覇覇覇覇ハハハハハハ!
彼らは北斗七星の落対の瞬間を目撃した。
その刹那、燃えさかる劫火に彼らは粉々にされた…
意志、感情、全てが消えちゃった。

北斗「着地完了。だいぶ遅れてしまったな。」
南斗「早く倭国に向かわなければな。」


【春・愚ロリ萎、夏・歩コカ胡毬、秋・絨ン愚猪、冬・枯ン慧ロ朱:消滅】
【南斗仙人、北斗仙人:存在判明】

《主催者側・南斗北斗/2体》
南斗仙人【碁盤】&北斗仙人【タケちゃんマン変身セット(着用中)】

エベレスト山脈→倭国へ…
南斗「むーん。倭国は遼遠なるものじゃいのう…」
北斗「ほわ、ケミストリー/顎斗の声音再生機をもってくればENJOYだっとんのに。」
南斗「う、こんな所に行き倒れが…」
張苞「おお…うう…父上…」
南斗「うむ、可哀想に…」
北斗「をい、小僧。酒と肉だ。酒と肉。」
張苞「は?それがし蛇矛しか…父上に…」
(ドカ!がく…)
南斗「なんじゃい。使えんのー」
北斗「さ、こいつの余命は後一日じゃ。酒と肉があればなあ。」
南斗「な、お主、そいいうことじゃ。」
北斗「行こうか。南斗」
南斗「では、不幸なる者よ。さらばだだばだばだー」

《主催者側・南斗北斗/2体》
南斗仙人【碁盤、蛇矛】&北斗仙人【タケちゃんマン変身セット(着用中)】

天竺(インド)→倭国へ…
>>18
今にも民家を飛び出しそうになった司馬彪だったが、しかし立ち止まった。
禁止区域に投げてしまった以上、取りに行っても意味がない。

「え〜っと、★♪*+■…(機密保護のため、伏せ字でお送りしています)」
…うん、ちゃんと覚えている。さすがに歴史家を志すだけあって、暗号表の
乱数くらいは何てことない。放置アイテムは回収されるはずだから、大丈夫とは思うが。
残り人数はいよいよ限られてきたようだ。
「…じたばたしてもどうにもならん。適当に南へ行って、それから考えよう」

@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
※嵐が止むまでもう一眠り。張角ゆかりの地、鉅鹿([金巨]鹿、現河北省)に寄っても
いいかと漠然と思考中。南皮のやや西にある
2827:02/06/03 10:18
27の台詞は、朗読ではなく黙読です。
29司州甄姚:02/06/03 23:42
時間は少し前に戻る―――
甄姚は言われたことを思い出し実行した。
まず見通しのいいところで焚き火をして煙を天高く上げた。
これならよく見えるだろう。
そしてその場から離れ、森に身を隠した。
多分、焚き火は1時間ともたないだろう。
あとはやはり間隔をおいて、できたばかりのバードコールを鳴らす。
気づいてくれるだろうか。

そして時間が進む―――
とっくに焚き火は消えていた。
煙を見てくれたのだろうか?
あれから誰も焚き火周辺には現れていない。
甄姚は少し不安になっていた。
もう一度焚き火をするべきか。
だとしたらやはり移動しないといけないだろう。
そう考え甄姚が移動しようとするとすぐ目の前に知らない男が立っていた。
そして思い出していた。
バードコールも移動しながらするんだと教えてくれた黄月英の言葉を。
その男は煙を見つけてここに来たのは偶然だった。
さすがに焚き火に近づくのは自殺行為だ。
どんな罠があるとも限らない。
だからその男は遠巻きに観察するつもりだったのだ。
そこで鳥の声を聞いた。
なんだろうと気になり近づいたところでその女を見つけたのだ。
女!
チャンスだ。
もてるチャンスだ!
今度はちゃんとやるさ。
今度は。

馬岱はこうしてその女、甄姚を追ったのだった。
もう何も考えられなかった。

一方―――
甄姚は走った。
単純に恐怖したのだ。
後ろから男はなにやらヘラヘラして追ってくる。
時折、
「安全だから」「僕が守ってあげるから」
とか言うものの、その男の目を見てしまった甄姚には信じることができなかった。
あの男の目は怖い。どこかがおかしい。
仮にもここまで修羅場をくぐってきた女性である。
勘は冴えていた。
事実どこかおかしかったのだから―――

しかし、女性の足と男性では徐々に間は縮められていた。
31司隷の悲劇(2/3):02/06/03 23:44
このままでは捕まってしまう。
必死だったため、甄姚はつい目の前の建物に飛び込んでしまった。
扉を閉め閂を締め、なんとか急場はしのいだ。
運がいいことに窓もない山小屋だったため、とりあえずの安全は得たわけだが、
逆にここから逃げることもできなくなった。
どうしよう。
どうすればいいのだろう。
もう恐怖で思考すらできない。
追い詰められた。
外の様子がわからないぶん、さらに恐怖は倍増している。
時々聞こえる言葉ももう耳に入らない。
奇声も聞こえる。
扉は激しく叩かれ、小屋の周りをひっきりなしに蹴って歩かれている。
しばらく静かになったかと思うとまた激しくなじられたり、壁を叩かれている。
殺される。
このままでは殺される。
扉が壊されかけていた。
甄姚は震える手にニューナンブを握りしめた。


馬岱は小屋に逃げ込まれてからなるべくやさしく話しかけた。
そりゃ当たり前だ。
突然、この戦場で会ったのだ。
怯えて当然だ。
だからやさしく接するように努めた。
―――安全だ
―――僕ひとりしかいないよ
―――僕は君の味方だ
―――まずは話しをしよう
―――だから出て来てきてくれ
たくさんの言葉に彼女は無反応だった。
こんなにやさしくしているのに、なんで彼女は心を開いてくれないのだろう?
馬岱は自分勝手な憶測でだんだん言葉も激しくなっていった。
そして思い通りにならないことにイライラしていた。
つい奇声を上げてしまったりもした。
うまく伝わらないことは過去にもあった。
その時のことを思い出し、扉を蹴ったり壁を叩いたり、今は亡き賈南風に悪態をついたり……。
そうやって落ち着こうとしていた。
うろうろ歩いて思考をまとめないと、出て来た彼女にうまく接することができないじゃないか。
都合のいい馬岱の言動と行動が、甄姚をさらに追い詰めているとは思ってもいなかった。
32司隷の悲劇(3/3):02/06/03 23:45
馬岱が彼らに気づいたのはちょうど扉を壊したところだった。
誰かが近づいてくる。
邪魔されてしまった。
もう少しで彼女に会えたのに。
馬岱はこのままでは彼女が危ないが、ここは様子を見なくてはと、小屋の扉が見える木陰に飛び込んだ。
もし、彼女におかしなことをしたら殺してやる。
あくまでも自分勝手に彼は彼女への愛を誓っていた。

その頃、甄姚は扉に向けてニューナンブをかまえていた。
恐怖がそこから入ってくる。
あの男の目が今でも薄暗がりに浮かんでいる。
あれは危ない。
あれは殺さなくては。
殺さなければ自分が殺される。
誰か助けて!
甄姚があの女性の顔を思い出し勇気を振り絞った瞬間、
その破壊された扉が開かれた。
埃が舞う室内。
反射的にニューナンブを撃つ甄姚。
相手はウっ!とうめき声をあげ動きが止まる。
命中したのだ。
埃が落ち着き、外の明かりに目が慣れた甄姚が見たものは、
自分に勇気をくれた、ずっと会いたかった女性。
銃を胸に受け、その胸を両手で押さえ、ゆっくり倒れていくその影は
―――――――――黄月英!!!!

そんな!
ただその現実に甄姚の天地はグルンと回転した。
アア、ワタシハ、マタ、ダイジナヒトを、コロシテシマッタ……
甄姚はそして気を失った。
彼女の耳には騒然と駆け寄る諸葛尚や許儀、関索の声は聞こえていなかった。


@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)】
※茂みで観察中

@甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
※気絶

≪真・月英西遊記/4名≫黄月英【ポラロイドカメラ、軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】【共通で様々な獣の肉と野草】
※黄月英、心臓あたりに被弾
あれからだれだけ経ったのであろう?
気が付いた時には何処かの岸に流れ着いていた。
横を見れば気を失ったままの楊艶がいた。
偶然とはいえ同じ場所に流れ着くとは奇跡である。
これこそ正に愛の軌跡、母の加護に違いない。
姜維はそっと彼女を抱き上げ休める場所へと運んでいった。


@姜維【薙刀】
@楊艶[気絶中]【青銅矛】
手強い奴がくる!
この片腕で果たして満足の行く勝負ができるだろうか?
死は元々恐ろしくは無い。
ただ、後悔だけはしたくない。
その為に俺はただ全力で戦う。
それがこの夏侯惇の生様よ!


夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
※手強い奴【張[合β](2人目)[クリーチャー]】の接近を鋭敏な
戦闘嗅覚で感じています
いやん。ばかん。

胡車児「ま〜たデムパが途切れちゃったぁ……」

張遼タン…… またネンネしちゃったのぉ?
腕を組み、軽く立てた人差し指を、髭面のくちびるに寄せて、シナを作ってみる胡車児。
途端に、死んだ鳥が至近距離に落下してくるが、
彼女の目には、そういった自分に都合の悪いものは見えなかった。
暴風吹き荒れる冀州。その中で彼女だけは、脳内お花畑ワールドが見事に狂い咲きだった。

胡車児(うぅん。もう。張遼タンのバカぁん……。ネンネの時間が長すぎでちゅよ?   
    ―――ハッ!? まさか…、まさか、張遼タン!?)

―――そうだ!気付け! 張遼が死にかけていることに!

胡車児(はっはぁ〜ん? ……うふ。うふふふ☆
    さてはダーリン。あたしとの甘ぁ〜い夜に向けて今から寝溜め? ……きゃっ☆)

死んだ鳥が、もう3羽ほど落下してきた。

胡車児『拡声器/マイダーリン・張遼たぁ〜〜〜ん、待っててね〜〜〜っ!
    すぐに、仲人さんの徐庶タンを連れて……あなたの待つ司州に行くわぁ〜〜〜〜ん☆』

嵐を引き裂く、この拡声器の大音声に、司馬彪の安眠は三たび妨げられたのではあるが、
それはまた、全く別の話であった。


@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
甄姚が目を覚ます。
どこからかいい匂いがした。
ああ、やわらかい。
誰かに膝枕をしてもらっているらしい。
夢だったんだ。
そう、夢だったんだ。
そういえばこうして目覚めたことが前にもあった。
そうそう、あれは曹叡と一緒の時だった。あの時は張飛さんが居て・・・
薄ボンヤリ目を開けるとそこに

―――は!

甄姚は飛び起きた。
ありえない。あれは夢ではなかった。
なのに。
甄姚を優しく抱いていた人間は、私が撃ったはずの黄月英だった。
なんで?
「なんで?じゃなぁーい!痛かったっちゅーの!」
ずいぶんと元気そうだ。
  ・
  ・
  ・
「びっくりしましたよ」
諸葛尚が説明してくれるには、こういうことらしい。
煙を見た一行は急いで駆け付けたところに森を追いかけっこする2人を見つけたのだという。
慌てて追うと扉が壊された小屋を見つけ、もしかしたらと黄月英が扉を開けたら撃たれて倒れたのだ。銃弾はしっかりと心臓に命中するはずだった。
しかし、彼女は生きていた。
偶然にも胸に下げていた取り上げたポラロイドと、同じくかなり前に胸にしまった軍用ナイフがきっちり銃弾を止めてくれていたのだ(part5>217)。
だから軽いケガだけで、姉さんはケロっと起きあがったのだという。
甄姚は泣いた。
泣きに泣いた。
やっと出会えたことや、その会いたかった相手を殺してなくて安心したことや、さまざまな感情が溢れて泣いた。
姉さんは「写真が撮れなくなったー」とか「実際痛いんだけどー」とか悪態をつくものの、
自分を撃った相手であるにも関わらず、やさしく抱きしめてあげていた。
それを見て、ああ、だから我々も姉さんと一緒にいるのだなぁと、
改めて思う諸葛尚達であった。
その頃、
茂みからジトッとした視線を送っていた馬岱がいた。
どうやら彼女の敵ではないらしい。
しかし、僕が守ってあげなくてはならない。
こうして見ればますます彼女は美しい人だ。
もてたい・・・という気持ちは歪んで彼の心を蝕んでいた。
二人になりたい・・・殺すか?
ピストルをかまえる馬岱。
今なら油断している。
まずは男3人から撃って、あとはゆっくり・・・
と、よからぬ考えを巡らしていた馬岱は我が目を疑った。

「ほら、見て見て。この傷」
甄姚を安心させるためか、単に面白がってか、撃たれた傷を見せている。
実際はポラロイドで銃弾は止まっているのだが、その衝撃を受けた軍用ナイフでちょっと傷を受けた胸を甄姚にだけ見せていた。
意外と豊満なそのバストを男性陣は慌てて見ないように顔をそむける。
ヘタに見たら殺されるし。
で、その現れたバストには少しだけだが、ちっこい傷があるだけだった。
ごめんなさい、とか甄姚が言っている様子を息を飲んで馬岱は見ていたのだ。
「ア・・アンビリーバボー・・・・」
鼻血が止まらない。
ロマンティックも止まらない。
生きててよかった。
馬岱は少しのことで幸せを感じていた。

こうして馬岱は歪んだ感情を見事に昇華(?)し、甄姚と黄月英のストーカーとして一行のあとを静かに追跡することを心に誓うのだった。
「お前ら男どもはせいぜい盾となって彼女たちを守っていろ。もしもの時は俺が颯爽と・・・」
ムフフフフ。
夢見るストーカー馬岱の誕生だった。

※ピンユニット甄姚を回収
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
※ポラロイドは破壊したので破棄

@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)】
※≪真・月英西遊記≫の黄月英と甄姚をストーク
月英を手当てしている甄姚を見届け、関索は斬鉄剣を手に小屋を出ていた。
関索は見ていた、甄姚を追っていた人を。
益州で自分を見失っていたころ、声をかけてくれた人だった。

小屋にたどり着く前甄姚を追っていた人、あれは馬岱殿だった。
遠めに見たあの顔、あの狂気に取り憑かれたような顔
何か暗い影があった、そう、不吉な何か。
そして月英が撃たれた……幸い無事だとはいえ、、、

馬岱殿も、このゲームに乗ってしまったのか。
違って欲しい、これはただの事故のようなものだ、人間というのはもっと……

関索「馬岱殿、近くに居るのでしょう!?」

あれは関索か、ちぃ、こっそり付いていくぞ大計画、が台無しになるか?

馬岱「おお関索、勘がいいな」
関索「やはり居たのですね。どうして、、どうしてあんなことを……」
馬岱「何を……言っている?」
関索「甄姚さんを追っていたのは馬岱殿……、他の人はわからなかっただろうけど、
   私には見えていました。」
馬岱「……お前、だれかにそのこと言ったか?」
関索「い、いえ、確証が無かったもので。その、、、」
馬岱「よかった。それならいい。」
関索「やっぱり馬岱さんだったんですか。良くないです、なんで、なんで、馬岱さんあんなことを、、、」
馬岱「いや、いいんだ、いいんだよ……お前が今ここで死ねばな。」
関索「!!」
パキーン。
馬岱が撃ったピストルの弾を、斬鉄剣がはじく。
関索「やはりですか、その顔をみたときから正気じゃないと思っていましたが……」
馬岱「うるさい、これはただ日に焼いただけだッ」
キーン キーン
立て続けに2発、斬鉄剣で防ぐ。
馬岱「なぜだ、、、なぜ死なない、今までだって全部一発で仕留めてきたんだ。」

馬岱の銃口は確かに関索を見定めていた、しかしすべてが体の中心線、急所を狙いすましていたため
関索の読みやすい弾道となっていた。そして一瞬で間合いを詰める関索。

関索「馬岱殿、お覚悟。」
馬岱「くっ」
馬岱は、なんとか剣を止めようと銃身で受けようとする。
しかし、斬鉄剣は銃身で止まらずそのまま銃ごと肩口から馬岱の体を両断した。





関索は返り血を浴び、そのまま小屋に帰るわけにも行かず川に来ていた。

斬るより他に仕方が無かった。
馬岱を斬ったとき、急な戦いだったとはいえ、いままで戦った相手と違って迷いは無かった。
少しずつ慣れてきてしまっているのか。
……少し頭を冷やして帰ろう。

【馬岱 死亡確認】
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】

※関索はすこし離れているようです。
もうだめぽ・・
おーっと酒がおちちった、、、
おっとっとっと、おーっとっとっととと
わしの酒わしの酒わしの酒えうぁしのぅっ!
おえっげろげぇぇぇ、!
ああ、胃のなかが寒いよ。。。うぇぇ、、、
うぷっ・・・キモチワルイ
ハァ、、、ナンダカね・む・い。。。

@阮籍[泥酔、全裸] 
許チョが典韋のはらわたを食べている。
典韋は許チョの頭をかちわり食べている。
それを遠くから見ている。
奇妙な光景だ……
おいしいのかな。ふと思う。

今まで、色々食べたけれど、明らかにアレな劉協料理は食べなかったし、
ひとは食べたこと無いなぁ。おいしいのかなぁ。
??「おいしいぞ」
曹性「え!?」
気がつくと、さっきまで互いを食べあっていた許チョ&典韋が曹性を囲んでいた。
典韋「ひよっ子か、これはこれで美味そうだな。」
許チョ「ちょっと味見。」
そう言うと許チョは曹性の顔を舐めまわす
許チョ「うん美味いゾ。」
典韋 「これは丸かぶりが美味いかな」

え、え、喰われるッ!?
許チョ&典韋「がおー」
曹性「ひいいぃ」





ガンダム「がおー」
曹性「ひいいいぃ………あれ?夢か、、、うう、顔が寝汗でベチャベチャだや。」

あれ?あれあれ?寝汗のせいか、それとも恐怖に顔がゆがんだせいか、
うざかったホッケーマスクが取れてるや。おお、おっちゃんに報告だぁ。


王双「ぐお〜Zzzz。」

腹出したままで寝てるや、風邪ひきそうだなぁ。
腹、、、腹、、、おいしそうかも。

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上 ]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】

※ホッケーマスクは放置されました。
42張苞昇華   1/3:02/06/04 22:29
「な…… なにが、「余命は後一日」、だ……」

自分がなぜここに存在するのか、まずその理由が分からない。
薄い大気と迫り来る死の実感を前に、現実感が喪失してゆく。
だが、張苞の知覚には、蛇矛を持ち去った老人と若者、
その二人の会話の中の或る一言が突き刺さっていた。

> 北斗「行こうか。南斗」

バカジジイ! お調子こいて自分で抜かしたな! ――南斗!? 
……では、ジジイの方は、あれが北斗神老か!
血が張苞の眼に入り込み、赤く染まった視界の中で紅白ニ種の鶴衣を着た二人は、
まさに今、東の方へと飛び去ろうとしているところだった。

(―――ナメンなよ!? 俺は、翼徳の長子! その肝っ玉のほど見せてやるぜっ!!)
43張苞昇華   2/3:02/06/04 22:30


北斗「ぐぎゃああああぁぁぁぁああぁぁあッ!」
南斗「! 北斗神老!?」

北斗の体が、朝日に当たった霧のように溶けていく。
突然のことに算を乱した南斗仙が振り返ると、
そこには捨て置いていた張苞が、口から大量の鮮血を溢れさせて、
にやにやと笑っていた。
南斗仙の声にもならぬ絶叫が響き渡る。
威嚇や恫喝の絶叫ではない、
後悔の絶叫だった。
自らの失策が招いた敗北と惨めさを、惨めさと認めた上での絶叫だった。

「は!ははっ!! 自ら、「ヒトの寿命」という天機を漏らすたぁはな。阿呆ぅ。
 思った通りか! ……俺が、お前がわざわざ教えてくれた天機に逆して『今』死ねばな、ジジイ。
 天から死の管理を預かるために在るお前の存在は、……無くなっちまやぁしねぇかい?」
「! こ、小僧、まさか自分の舌を……!?」

慌てた南斗仙が張苞の寿命の修正に掛かるが、
舌を食いちぎった張苞は死に瀕しており、
北斗老仙も、もはや取り返しがつかぬほどの部分が消え失せていた。


―――このまま南斗である自分一人が残れば、天地陰明の調和が乱れる―――!
ぐ……! ぐ……!!
北斗めが要らぬことを抜かしたばかりに、私までもがァッ……!!
44張苞昇華   3/3:02/06/04 22:30


吹きすさぶ高地の寒風の中。
張苞は一人ぼっちだった。
瞬間、一人きりでわけも分からず死んでいくことに
堪えようも無いほどの淋しさを覚えたが、
これが張飛の息子として、
雄々しい死であることを願っていた。

意識が遠のいていく。
そう。我ら全ては同じ、混沌から来て混沌の彼方へと―――

視界の隅で何かが光ったようでもあったが、
張苞の拡散していく瞳孔は、その時には何も映していなかった。

「……父上……。」


【張苞、北斗、南斗 消滅確認】
司州箕関上

曹遵「うう…、ううう……」
朱讚「泣くな、曹遵。命があっただけでも拾い物だ」
曹遵「……こんなでもか>(血涙)」
朱讚「……ああ。こんなでもだ(血涙)」

腫れ上がった足。遠射アイテムは全く無し。
それでもようやく彼ら二人は、
并州へと続く、箕関へと移動してきていた。

曹遵「我らの最強伝説はまだ終わってはおらん! ここで粘って、粘って、
   并州から司州へ抜ける奴らを狩りまくるぞ!!」
朱讚「……落石でか?」
曹遵「ああ。落石でだ。」
朱讚「……なんだかすごく地味だな(T_T)」
曹遵「……それを言うな(T_T)」

≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
       &朱讚[両足骨折]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
丁奉殿は相変わらず悪態をつきながら、全ソウ殿は注意深く、
[广龍]会殿は脅えながら、何晏殿は何か考えに耽りながら
何処へとも分からず連行されていた。

このままでは状況は好転せず、最悪の時が訪れてしまう。
力の無い私にできる事は考える事だけ。

張紘は必死に考えを巡らせていた。
董卓の一行を見るに負傷者もいるとは言え
士気も高く戦闘力も高い。
そして董卓に対する忠誠心も篤いようだ。
一件中々隙がないように見える。
だが、ただ一人昌キが時々他の者とは何か違う表情をする時がある。
そう、何か異なることを考えているような・・・。
もしかしたらこの男が突破口になるかもしれない。
さて如何したものか・・・。


≪DB集め悪の軍団/5名≫
董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、五星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、三節棍、矛】
昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】


≪DB捜索隊/5名≫
張紘【マイナスドライバー(こっそり)】
丁奉【青龍刀(こっそり)】
全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】

ゴチン!

張遼「あッ ―――痛ッ? ……???」

[亠兌]州最南端。
廃屋で死んだように眠って傷を癒していた張遼は、突然、
したたかに後頭部を床に打ち付けて飛び起きた。
慌てて周辺を見回すが、扉にも、窓にも異変は無い。
周囲には人の気配すらしていなかった。
しかし、枕にしていたアイテムだけが消えており、
そのために頭を床に打ち付けていたのだ。

―――物取りか!?
いや。バトロワ中に物取りなど……
奪うのならば、物ではなく、まずは相手の命だろう。

しかし、実際問題として、
確実に、頭の下に敷いていたはずの【良縁ファイル】の存在は、
張遼の手元から、跡形もなく消え去っていた。

寝覚めで、思考が上手く働かない。

首輪を外した徐庶の。そして、法正の言に拠ると、
死亡者放送で名前を呼ばれ、おそらくは首輪が故障していたと思われる
黄権の死亡時期をも正確に反映させていたという、
人智の及ばざるマジックアイテムだけが消えている。

張遼「な……? なんだったんだ???」


@張遼[被弾]【スコープ・鞭・スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、ヘッケラー&コックMP5K】
―――某所禁止エリア内・主催者側死亡者生存者判定所。

宦官D「あああっ!?」
宦官E「どうした! 宦官D!」
宦官D「……は、判定用の【良縁ファイル(控)】が消えていく……。」
宦官E「!!」

天竺での北斗南斗の消滅と時を同じくして、
主催者側死亡者生存者判定所に控えてあった、【良縁ファイル(控)】が、
宦官たちの見守っている、まさにその目の前で消滅していく……。

安置されていた空間から、【良縁ファイル(控)】の消え去った生存者判定ルームには、
ただ、参加者の身に付けた【首輪】から発信される各種データを拾っていく
計器やランプの明滅といった機械類だけが、
虚しく、いつもどおりの単調な作業を続けるだけであった。

宦官D「ま…、ま……拙いことになってないか? これは……」
宦官E「……うむぅ。【良縁ファイル】の製作者である北斗南斗両神仙の身に、
    何かが起こってしまったのだろうか?」
リアル厨房数十匹程度ならばともかくとして、
ここでのバトルロワイアルの被験者たちは、三国志に名だたる知将英雄が数百人―――。
そもそも、霊帝に忠節を誓っており、
真面目にゲームにノるであろう参加者の方が稀なのである。
逃げ出そうと思案するもの。徒党を組んで(主催者にとって)良からぬことを画策するもの。
そういった反抗者が、手が付けられないほどの頻度で発生するであろうことは、
バトルロワイアルを行う前から、主催者側の最大の懸念であった。

そのため、【首輪】には、参加者には秘密裏のうちに、
盗聴器や、心電図のモニター機能までをも付けた。
―――しかし、しょせんは機械。いつなんどき、つまらない理由で故障しないとも限らない。
事実、徐庶という参加者は事故によって、早々に【首輪】を外してしまっているし、
マシントラブルによって、黄権の【首輪】は故障してしまっていた。

主催者側は、そういった機械独自の理由による生存者カウントミスを無くすために、
北斗南斗といった精霊をも主催者側に抱き込んだ。
【じゃんじゃん火】・【呪いの宝石】といった、【首輪】反応に頼らぬ神秘の力で、
正確な残り生存者数判定ができるアイテムがあったのも、そのせいである。
そして、その人智の及ばざる神秘の力の究極とも言える存在―――
正確な死亡者はおろか、瀕死状態までをもカウントできる【良縁ファイル(控)】を、
彼らは手に入れていたのだ。

そ、その完璧なる死亡判定システムの一端が……、
まさか、北斗南斗が自らのポカに足元を掬われる形で消滅することで、
おじゃんになってしまうとは……(唖然
          ・
宦官D「ま…、まぁ残り50人だ。突拍子も無い事を考える奴らも減っただろう(汗)。
    『死亡判定は【首輪】のみで、科学的に。』、という、
    参加者も周知の方式になっただけだ。これだって完璧に近いものだぞ?(汗)」
宦官E「……オ、オーライ相棒。序盤から大声で脱出がどうとか言っていた連中は、
    全員すでに、吐血、被弾、下痢っ腹と、満身創痍だ。
    首輪外し徐庶も、周瑜という参加者にくっ付いている限りは、おおよその状況がつかめる。
    ……きっと何事も無く、最後の一人まで殺しあってくれるだろうよ(汗)。」

生存者死亡者判定室の室長宦官二人は、
北斗南斗の消滅による【良縁ファイル(控)】の消失という大失態を、
脳内あぼ〜んすることにした。


宦官D「ポツリ)それにしても……。先の伏儀(伏羲)も今ひとつお花畑系であったし。
    于吉、左慈のような人間系の神仙は上手いこと実体化できても、 
    北斗南斗のような精霊系は、やはり不安定なものなのだな……。」
宦官E「Σしいっ!! ……めめ…滅多なことを言うでない!!
    我々は生存者死亡者判定係だ。そういった担当外のことにまで口出しすると、
    ―――チソポの1本や2本では済まされんぞ!?」
宦官D「おっとっとっと。そうだった。」
宦官E「くわばらくわばら……。」


【主催者側、生存者死亡者判定室室長:宦官D・宦官E 生存確認】
南斗「ほ〜う、やっとインド洋じゃ。」
北斗「く…これから本当に高山夷(台湾)を目指すのか?南斗よ。」
南斗「とっくに時間は過ぎてるからな。然りじゃ。」
北斗「しかし…あの場所は…」
南斗「ちっ…北斗よ。無論、策は打っておるぞ。」
北斗「せやけどなぁ…」
南斗「移動を開始するぞ。異論は無かろうな。」
北斗「……」

《主催者側・南斗北斗/2体》
南斗仙人【碁盤、蛇矛】&北斗仙人【タケちゃんマン変身セット(着用中)】

インド洋→倭国へ…
52無名武将@お腹せっぷく:02/06/08 11:20
age
53業務連絡 ◆BXFd66fk :02/06/09 01:28
>>51 スルーです。
   駒の移動、時間の経過などは、全て無効になります。

なにかあったら、新雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50

▼生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○既出メンバー(パーティの部)  

≪正史十常侍/9名≫張譲【杖】&趙忠&夏[小軍]&孫璋【PHS】&畢嵐【鉄鞭】
      &栗嵩【飛刀×2】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【謎のCDR】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上 ]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
☆≪DB集め悪の軍団/5名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、
      三節棍、矛】
      &昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
★≪DB捜索隊/5名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】&丁奉【青龍刀(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。
≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷、下痢]【青竜刀】&孫観[鼻血、下痢]【毒針】
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ】
      &徐庶[首輪無し、頭痛]【馬上槍、八卦刀、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
       &朱讚[両足骨折]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】


☆パーティの部、以上、9パーティ・36名が生存確認。
▼生存者リスト2
○既出メンバー(個人の部) 

@張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【フライパン、トマホーク、H&K-USP-TACTICAL、盾、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、『Kanon』(ソフト)】
@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
@張遼[被弾]【スコープ・鞭・スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
     トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、桐箱(呂布首入り)】
@阮籍[泥酔、全裸]  
@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
@審配[負傷]【サーベル】
☆@姜維【薙刀】
☆@楊艶【青銅矛】
   ☆印両名は、パーティ結成中?

☆ピンユニットの部、13名が生存。 合計49名が生存確認。
▼各種データ
交戦中、交渉中のユニットは居ないようです。

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/598
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 并州    …壷関半壊。嵐?  ※※ 次回禁止エリア 本スレ63レス後にエリアが発動 ※※
○ 司州/司隷  …洛陽全焼、北部は山岳。
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。
○ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。森で火災が発生しました。
○ 冀州    …暖かくなってきています。嵐?
○ 青州    …嵐は通り過ぎました。

× 雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いています。
そろそろ日が暮れそうです。

━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴

━━ドラゴンボール情報(新月の晩に何かが起こるらしい?)
所持者:董卓

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■主催者側生存確認者リスト■

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
沿岸の武装船に乗員が居る模様。
57スルーでもOK:02/06/09 06:31
ーインド某所ー
武官F「おかしいなぁ……」
武官G「うん?どうした?」
武官F「実はアイテム一個落としちまったんだよ、多分この辺だと思うんだが……。」
武官G「この辺は道が悪いからなぁ……武官Xが武将を落としちまったのもこの辺らしいって話だし。」
武官F「だいたいこんな余計な場所を作る霊帝様が悪いんだよ、わざわざ『施設』をあんな所に造らなくってもいいじゃないか。」
武官G「余計な事は言わない方がいいぞ、お前も武官Xみたいに処刑されたくないだろ?」

【主催者側:武官F、G 生存確認】
【主催者側:武官X 死亡確認】
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/1名≫(+1名)
 郭勝
≪た行/5名≫(+1名)
 段珪
≪は行/2名≫(+2名)
 馬岱 法正

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数4名
計 全死亡者数483名

◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 39名
個人ユニット 10名
生存者計   49名
総参加者数  532名

霊帝「バトロワ たそがれ フィールドのォ小隅ィ
   撃ち合い 残り香 銃口のぉけむりぃー
   ぬーけーがけぇ うらーぎりぃ 獲物のぉなみぃだあぁー
   あのー参加者(ひと)は逝って逝ってしまたっ
   このー参加者(ひと)も逝って逝ってしまたあぁー、
   もうおしまいねぇー。

   やー、今日もこぶしがよくまわるなあ。霊帝満足満足。
   やぱりいい声響かせるには人間健康が第一だよなあ。
   参加者の皆も、早寝早起き心掛ける様にしないとな。
   だけんどリラックスしすぎると他の人の餌食になる罠。
   熱心に健康管理ができて、クールに周囲を監視できる、
   そんなバッチグーでワンダホーな参加者が最後に残る事を
   霊帝心から望んでいるからなー」

※次の禁止エリアは并州です。本スレ63レス後にエリアが発動します。
59ものすごい勢いで☆:02/06/10 08:51
南へ向かう道中、司馬彪は巨大な砂塵に襲われようとしていた。
北方から来るなにか、赤いものを先頭にものすごい勢いで迫り来る砂塵。
その正体は、一頭の巨馬を先頭とした馬群であった。

司馬彪「せ、赤兎馬……。」

ものすごい勢いで迫り来るそれに、彼は判断を失っていた。
そしてその判断をうしなわせていた数秒が命取り。
先頭の赤兎馬に跳ね上げられ、あとは蹄、蹄、蹄。
と、死の予感を頭の中で駆け巡る。

しかし、先頭の赤兎馬は司馬彪をすんでの所でかわし、
その後方に続く馬群も一切列を崩すことなく、赤兎馬に続き
西南の方向に消えていった。

駆け抜けていった赤兎馬、その目には何かの意思があるように見えた。

司馬彪「な、何が起ころうとしているのだ、これは……」

馬の足と人の足では、今から追いかけても間に合わないかもしれない。
しかし事後でも、続漢書を作り上げる者として、見過ごすわけにはいかない。

@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
60Doubt――― 李儒:02/06/11 20:51
さて? いよいよこれで決まりですね。

死亡者放送に耳を傾けていた李儒が、おもむろに昌キに向き直った。
昌キは何事も無かったように振舞っているが、
始末を申し付けたはずの張遼が、まだしつこく生きている。
こうなっては、先のDB捜索隊を襲撃させた時の、
突然の不意打ちを受け壊滅的な打撃を受けた、というのも怪しいもの。
別働隊となった、≪DB集め悪の軍団B≫壊滅の真の原因は、昌キではなく、
この捕虜たち……DB捜索隊に問いただしておく必要がありますね。

「昌キ。我々は先に行きます。死亡者もまばらになってきています。
 今後、我々の強敵になりそうな者は、先手を取られぬ内に積極的に片付けておく必要があるでしょう。
 あなたは張遼。そして臧覇の首を挙げてからいらっしゃいな。」

瞬間、昌キの顔色が変わった。
――ふん。やはりですね。
あなたに忠勤を期待するほうが、土台無理な話だったようです。
信用の置けぬ者を侍らせて足元を掬われるなど、もう呂布だけで懲りごりですよ。

あなたの旧主臧覇、そして友人である張遼の首を並べて持ち帰ってくれば、
もう一度飼ってあげない事もないですがねぇ?


☆≪DB集め悪の軍団/4名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、
      三節棍、矛】
★≪DB捜索隊/5名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】&丁奉【青龍刀(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。

@昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
なんとか這いこんだ、安全そうな民家の中。
目が眩むほど疲れていたが、
姜維はまだ眠るわけにはいかなかった。
放送からは、馬岱の名前が死亡者として呼ばれてきていた。
共に戦ってきた彼。長安近くで忽然と消えた彼。
――彼は一体、どうなってしまったのだろうか?

目の前では、楊艶が軽い寝息を立てている。
楊艶。もしも彼女と二人で生き残ってしまったら……。
それ以前に、もしも放送に死亡者の名前が出てこなければ、
自分はどうしたらいいのだろうか?

そろそろ禁止エリアが来るはずだが、現在位置が良く分からなかった。
洛水を流れたのだから、ここは司州か、[亠兌]州か。
冀州か青州ということも充分に考えられる。
僥倖にも禁止エリア発動予告中の、并州だけではないはずだった。
それにしても、土地鑑のある益州、雍州から叩き出されては、今後は相当不利になる。
なんとしてでも周囲が完全に暗くなる前に、現在位置を確かめなければ……

眠る楊艶を残した姜維は、周囲の索敵へと向かっていった。


@姜維【薙刀】
@楊艶[睡眠]【青銅矛】
62司隷 洛水ほとり:02/06/12 19:37
曹性「ん?…放送?」
洛水ほとりの森の中で、曹性が放送の音にようやく我に返りかけた。
いくぶんぼんやりしたままだが、白昼夢の余韻は跡形もなく消え去っていた。

曹性「許チョに典イ(/典韋)…………な、なつかすぃ……。」

べとべとになった顔を洗って見回してみれば、王双は、まだ気持ちよさそうに眠っている。
……イカンな。パーティ組んでると、どうしても無用心になってしまい気味なんだよな。
「あ〜あ〜。だから俺は、ピンでがんがるつもりだったのになぁ……」、ぶつぶつ文句を言いながら、
一度は棄てたホッケーマスクを再び手に取ると、眠る王双に近付いていく。

胡散臭そうにホッケーマスクを(・_・)っと凝視する。
……何の変哲も無いホッケーマスクだ。
だが、試しにもう一度被ってみるとマスクは再び取れなくなった。
マスクには問題は無い。何か問題があったとすれば、それはたぶん俺の方……。
ましてや、このロケーション……。

ふっふっふっふっ。
おいちゃん。俺ぁ、許チョと典韋の夢を見たぞ。
……それでようやく思い出したぜ。
俺ぁ確か南蛮で……
    ・

曹性「おいちゃん。……起きてくれよ、おいちゃん!」
王双「ん? ああ、ひよっこか。 ……おぉっ? マスクはまだ外れないのか?」

「いやぁ、いっぺん外れたんだが、また被った。」「なにぃ!? ……おっ! お前はアホか!」
「よく言うぜ。俺を放っといて寝たくせに」「お前だって寝てたじゃないかー!」「がおー。」

ひとしきりどつき合うと、突然曹性は真顔になった。
マスクの端からのぞく、夕焼けを受けてもなお青白い顔に、王双も気を引き締める。
なにかが起ころうとしているに違いない。

曹性「おいちゃん。俺ぁ、日のある内に洛水から離れたいよ。……黄河も嫌だね。
   現安全エリアは黄河のほとりだらけだから厳しいかも知れんけど……
   できるだけ黄河からは離れていよう。」


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上・ホッケーマスク装着中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
―――青州

夕暮れだ。予想通り嵐は西の方へと抜けていったようだ。
徐庶はホッタテボロ古屋から這い出して、注意深く周囲を見渡す。
まるでこの世の終わりのようだ―――

そろそろ新しい禁止エリアが追加されてもおかしくは無い。
聞き逃さないようにしなければ……。
そこまで考えて、徐庶は再び鬱になった。
このパーティメンバー……。
自分が呼びかけた、孫策・周瑜・私・張遼の無双の四義兄弟も、
末弟の張遼が勝手ばっかりやらかすせいでちりぢりとなってしまった。
長兄孫策殿は、いずれかで亡くなられてしまった。
次兄の周瑜殿はまだ目覚めてこない。
母上はなんだかよく分からなかった。

「ど、どうしたものか……。」

彼の目指した四義兄弟には、いつのまにか嫁の胡車児が加わって、
ひっそりと五義兄弟になりかけていることには、徐庶は気付いていなかった、


≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ】
      &徐庶[首輪無し、頭痛]【馬上槍、八卦刀、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
司州箕関上

曹遵「しくしくしくしく」
朱讚「并州からは誰も来なかったな…」
曹遵「足が痛い…パンパンだよ(T_T)」
朱讚「ああ(T_T)」

夕焼け小焼けでまちぼうけ。
箕関の上で戦友コンビは、ただ涙している。

曹遵「…好き好んで安全エリアの端っこという、
   死地にきてしまっただけだったな(血涙」
朱讚「それを言うな(血涙」


≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
       &朱讚[両足骨折]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
[亠兌]州

郭勝と段珪が死んだか・・・
戻ってこないことから、ある程度推測していたのだが、さすがに改めて聞くと意外にこたえる。
張譲は眼前で行われている作業を見つめながら考えていた。
相手の思考・心理・行動を。

用心に用心を重ねて様々な知識を会得し、それを実行してきた。
今だってまさにこの瞬間、張恭はウィルスをひとつ組み上げた。
韓[小里]は放送塔の機械類から黙々と発信機を作り上げている。
宋典は頭上の放送塔(こちらは正常に作動している方)に登り、有線でケーブルを引いている。

PHSが使用可能で、さらにこの首輪の送受信を全域でカバーするには、いくつかの中継地点があるはずだ。まずはそこを落とす。

うまくいっていれば隣の禁止エリアとなった并州から別働隊が帰ってくる。
彼らは并州の放送塔を改造し、PHSを放送塔に組み込む作業をしているはずだ。
PHSを使用したらボン!とは言われているが、使用者不明ならば文句はあるまい。
禁止エリア内から謎の発信・・・。
それも凶悪な・・・。
全力で様々な罠を張る。
残念ながら豫州の別働隊(高望、郭勝、段珪)は死んでしまった・・・。
奴らも無事ならいいが・・・。
趙忠&夏[小軍]はさらに別働隊として司州で作戦についている。
じっと待つしか私にはできない・・・。
時間がない。
数が少なくなれば監視の目も厳しくなるだろう。
張譲の思考は絶えず動いていた。

※チーム分離&名称変更

≪正史十常侍別働隊A/3名≫
孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
※并州から脱出し、移動中
※PHSはどこかに組み込まれました

≪正史十常侍別働隊B/2名≫
趙忠&夏[小軍]
※司州で潜伏中

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【謎のCDR】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
司州箕関上

ゴツ!
ゴツ!

同時ににぶい音がしたかと思ったら、曹遵と朱讚が赤い夕日に照らされて赤い血を流していた。
転がる木の棒。
その2人を見下ろす影2つ。
趙忠と夏[小軍]だ。
司州に潜伏していた2人はアイテム探しに躍起になっていた。
「ちぇ、なんだ、この銃ハッタリだ」
「こっちのショットガンも故障しているみたいだ」
「直せそうか?」
「バラシてみないとなんとも」
もちろんすべて手話で会話する2人はあらかた追いはぎを済ませると、さっさとその場をあとにした。
あとには泡を吹いて倒れている曹遵と朱讚。
なかなか目的のアイテムは見つからない。

≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
   &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
※司州で追いはぎ中

≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]&朱讚[両足骨折]
※身包み剥されて気絶
67冀州 朝歌  1/3:02/06/14 19:30
審配「嵐は并州に抜けてったか。……禁止エリアの発動中に災難なことだな。」

『―――朝歌で待て。決着をつけよう。』
その[登β]艾の言葉を信じて、朝歌で待つこと幾星霜。
審配は今日も誰にも会えずに、ただぼんやりと空を見上げて、
[登β]艾が朝歌に現われるのを待っていた。

―――袁紹様がお亡くなりになられた!
思うのはいつも、その一事。それは審配には受け入れ難い出来事だった。
嵐の後の乱れた雲の流れに触発されて、審配の思考があてもなく転がりはじめる―――

part.1>5 >霊帝「この国は外戚や宦官の横暴で、すっかりダメになってしまいました。
         そこで今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」

審配「く…、劉宏(霊帝)めが……!」

そもそも、「そこで」、っつーのは、そりゃなンじゃい!
劉志(成宗桓帝)に寄生した悪名高い梁氏一族を一掃したのは、宦官勢力とちゃうんかい!?
それをおのれの女好きめが、肉屋の何進の妹なんぞに手をつけて、
根こそぎ台無しにしたんやんけ!
光武帝以降、東漢朝を蝕んできた外戚や宦官を一掃したのは、結局のところ董卓だった。
……なにしろ、袁紹様はたいへんに奥ゆかしい方なので、
鮑信殿のせっかくのお誘いを、一旦は断わってしまわれたからな。
董卓以降の我ら諸将が、なにが悲しくて
自ら好き好んで劉協を帝位にと望み、再び外戚を朝廷に招き入れた、
おどれのツケなど払わされるンだい!

そもそも……

審配「霊帝の次代皇帝とは廃帝(劉辯)。その次代皇帝とは、劉虞陛下であらせられる(キッパリ)」

いくぶんキツめのバイヤスの掛かる審配脳としては、そう思う。
68冀州 朝歌  2/3:02/06/14 19:30
しかし、どこかがおかしい。
劉宏(霊帝)の言葉には一貫性が無い。
一貫性が無い。というか、外戚の力で帝位に立てられ、
宦官タン、ハァハァの劉宏の言葉とは思えぬ主張が、端々に散見されている。

      一夫の紂を誅するを聞くも、未だ君を弑するを聞かず。

……孔子の教えに拠って、孟軻は世界の謎を、そう解き明かしたのではなかったのか?
いかな理由があろうとも、資質無き者、か弱き者は、一介の匹夫である。
それが、中つ国を支配する、絶対倫理であったはずだ。
だからこそ袁紹様は上古の聖人皇帝時代に倣い、腐敗した王朝の害毒を一掃して、
董卓と宦官に擁立された劉協を捨て置いて、天下国家のために劉虞を帝として河北に迎え入れようとした。

審配脳での判断のために、かなり袁紹マンセーに歪曲されている。
しかし袁紹軍の建前はそうであったし、事実、劉協を奉戴した曹操の代になっても、
河北の民は袁紹を恋い慕って泣いたというのは、
鮑信作:『ウソウソ袁紹三国志』では無く、紛れもない事実だった。


バトルロワイアル。知力体力。全てを使った蹴り落としあい。
中つ国を支配する絶対倫理に従うのならば、この世界のありようは、非常に正しい。

しかし………
69冀州 朝歌  3/3:02/06/14 19:30
??「待待・待・待・待たせ申した! ……審配殿!」

吶々とした名乗りが、朝歌に響き渡る。
嵐の中を駆け抜けてきたのだろう。ぬれねずみのままの[登β]艾が、
荒涼とした大地に、仁王立ちに立っていた。
荷物を投げ捨て、盾をこちらに投げてよこした[登β]艾の潔さに、
審配の思考は完全に停止した。


審配「待ったぞ、大概……。
   やあやあ! 我こそは河北は冀州、魏郡の産。袁紹五軍師の筆頭、冀州軍治中別駕。
   最高官職は実は監軍。姓を審、名を配、字は正南―――」
[登β]艾「わわ・わ・私私・私は荊州、南陽郡の産。魏の征西将軍、関内侯。
   姓を[登β]、名は艾、字は士載……」
審配「―――然らば参る!」


@[登β]艾【トマホーク、フライパン】
 vs
@審配[負傷]【サーベル、盾】
放置→ H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、写真付き参加者名簿、『Kanon』(ソフト)
黄忠「ふう。根性だけではなかなか目指す相手には巡り会えないものじゃなぁ。」
程普「おお、これは! ジムともあろうお人がなにを弱気な!
   こうしている間にも被害はどんどん拡大していっておりますぞ。見られよ!」
黄忠「むうっ!?おお、あれはっ……!」

程普が指し示す先には、
三体のマララーと化した≪王の姓≫が、
如意棒に串刺されたままで野晒しになっている。
王の姓をマララーの境遇にまで追い込み、
如意棒で突き殺したのは阮籍であるのだが、
おっさんたちはそのことについては知らなかった。

黄忠「な、なんという、酷い…。そういえば宦官連中や女性は大半が生き残っておるのに、
   こうしてあたら青年ばかりが狙われたように死んでいくとは……。」
程普「おそらく、玉の無い宦官たちや女性は
   チュパカブラにとっては魅力的な獲物ではないのでしょうな。」
黄忠「いよいよもって、チュパカブラ(董卓)の奴、許せぬな。」
程普「うむ。夜さえ来ればこの発光弾で……」
黄忠「ゆくぞ! デラ!」
程普「おう、ジムよ!」

程普&黄忠「う〜ん、根性根性根性根性……」

≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
71大地讃賞1/2:02/06/15 15:24
群れなす群雲の自由なるものも、
七色の翼や尾を翻しては空を切り裂き、
虚空に突き進む。
大自然の怒号が去ったのちならば、
爆発するように砕け散った吾燦の理性も、やがて次第に正常に戻ってくるはずだ。
そうだ、そうに違いない。なに、案ずることはない。


 「……晴れ間か。」
私は……天にその嘯きを響かせながらに溜息を吐いた。
体内の篤いものが……、込み上げる恩情が……、凄まじい勢いで暴れ回るのを感じた……。

 「今こそ……、今こそが我らの勝負時だ!吾燦!周喩殿を!」
渋々と立ち上がる吾燦。それを確認したため、私は“彼”に背を向けた……。
その刹那、八卦刀が、私の胸板を貫いた。

72大地讃賞2/2:02/06/15 15:26
「暖かい……」
低い、肝をざわざわと蠢かせるような不穏な響きが伝わってきた。
周喩は肩を震わせた。なにか……仲間の内で何か異変が起きているのではないか……
そんな不安に駆られる。あいにく、その不安は的中しているのだが……。

堪えようとしても、何度も何度も震えが走る。
意識して「自分」を保っていなければ、
とたんに永久の眠りの中に引きずり込まれてしまいそうだ。
世界が沈黙のうちに待っているのを、周喩は感じた。
我が骸をその懐に抱きとめようと欲しているのを、
焦りもせず苛立ちもせず、ただ時が満ちるのを待っていることを。
そして時は彼の全身からその温もりを、その勇気を、その生命すらも、
刻々と奪っていこうとしている……。

≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ、八卦刀】
      &徐庶[首輪無し、重傷]【馬上槍、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】

※徐庶は吾燦に刺されました。
73無名武将@お腹せっぷく:02/06/16 08:55
age
司州箕関上

目覚めて気付いてみれば、アイテムは無しに、頭はパックリ。
おお。こりゃ最悪♪

曹遵「があぁぁぁああーーーー!!」
朱讚「そ、曹遵(T_T)」
曹遵「おお…おのれぇ! じゅーじょーーじゅぃぃーーー!!!」
朱讚「これはもうだめぽ(血涙」
曹遵「ぐぞっ!ぐぞおっ!! こうなったら、できるだけ迷惑掛けて死んでやる……!」
朱讚「どういうことだ?」

曹遵「ふっふっふっ。ここに来る間、黄河に堰があったことを覚えてないか?」
朱讚「あの手作りっぽい不細工な堰か?」
曹遵「そうだ。あいつだ。……どうせ死ぬならあいつをぶち壊して、
   黄河流域の[亠兌]、冀、青の三州の連中を、まとめて壊滅させてやる……!」
朱讚「!」

戦友コンビが、旅は道連れ団の堰へと向かって行進を始めた。


≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]&朱讚[両足骨折]
75張角:02/06/16 21:38
馬群、面白いなあれは。
馬如きでも何か志すことがあるというのか。
意識の集合体のような動き、遠目でもわかる。

もはや私自身、志など、無い。
たとえ一人、生き残ったとしても。
霊帝を殺すぐらいしか、することは無いだろうな。

気まぐれに動くか。今までのように気まぐれにな。

……重ぃ

張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
76董卓:02/06/16 22:17
董卓様がニヤニヤしている。
李儒はその笑顔を見るといつも嫌な予感を覚える。

董卓「おい、ちょっと刀貸せ。」
李儒「ほ、捕虜の尋問をなされますか?」
董卓「捕虜?ああ、そうか捕虜、捕虜、っと。」

刀を鞘から抜くとその体躯からは想像できない剣さばきを見せる。そして、
その剣先は腕を縛られている丁奉に向かう。
まず足を突く、堪らず丁奉が転ぶが、剣は丁奉を逃すことなく
指、腕、肩、耳と殺さない程度に刻んでゆく、、、

それを見ている全ソウは、自分を抑えきれず丁奉の前に出て盾になろうとするが
張紘が、目で制す。

董卓「なぁ?楊奉、武器を持ってる捕虜などおかしいよなぁ?はは、はははははは
   笑え、笑えよ。」
楊奉「は…はは……ははは。」

大きな山が動く、そんな動き、董卓が動く。
楊奉の首が飛んだ。

董卓「……笑えんな。」

そしてまた董卓が静かな山に戻った。

捕虜を縛ったのは楊奉。
そのミスの責めを負った。
ただそれだけのこと、しかし……

李儒「……昌キ、丁奉と[广龍]会を殺せ、董卓様の好まれる殺し方でな。
   それから他の捕虜ども、武器を隠し持っているなら、それだけで死に繋がると思えよ。」

※小一時間処刑拷問が始まるようです。

☆≪DB集め悪の軍団/5名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、
      三節棍、矛】
      &昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
★≪DB捜索隊/5名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】&丁奉(瀕死)
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。
7776:02/06/16 22:31
すんません。訂正

☆≪DB集め悪の軍団/4名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】

【楊奉 死亡確認】
※【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、三節棍、矛】
※重いので李儒がアイテムの選定に入るようです。それまで楊奉のアイテム放置。
壊れたか。

于吉レーダー、この頃はまったく周囲に敵が居ないのか
反応が無かった。しかし、目の前に通り過ぎた馬郡。
そして、そのはるか後方から歩いてきているおっさん(司馬彪)
を見て確信した。

名前の通り、于吉の力を源として機能していたレーダー
于吉が死んで、徐々にその効力も落ちたということか……

く、レーダーも無しでただでさえあの、人の目に映りやすそうな平地に
突っ込むことは、俺にできるのか?

孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
7978:02/06/16 23:00
馬郡→馬群です。
もうしわけなし。
80孫覇:02/06/16 23:40
狙撃だ、狙撃をしよう。

PSG-1、弾数の余裕はあまり無いが、あんな無防備な獲物は。

地に伏せスコープを覗き込む。
はは、馬鹿面だな。人が息せき切らし馬を追ってる様はまさに滑稽。
しかし、今まで弾数の少なさから試射などしてはいなかった。
撃ち抜けるか?


孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
「あのね、要は死ねば首輪の遠隔操作は解除されるのね」
姉さんは満面の笑みだ。
「はぁ」
諸葛尚は何かをすでに想像できているのか、顔が引きつっている。
「でね、仮死状態になって死んだと思わせればいいわけよ」
「嫌です」
諸葛尚は姉さんの提案にきっぱりと断った。
  ・
  ・
  ・
「ハイ、実験開始!」
「ぎゃぁぁぁぁ!嫌だぁー!」
やはりというか当然ながら次の瞬間、諸葛尚は水の中に沈められようとしていた。
ヒモで縛って許儀がオーエスオーエスと徐々に川に降ろしていく。
なんかデジャブ。
「我慢なさい」
「なんで僕なんですか!」(ブクブクブクブク……)
「まずは身内で実験しないでどうするの。いいお話をしてあげる。あるところに医者がいてね、麻酔の実験のために妻と母親を・・・」
(ブクブクブクブク……)
諸葛尚はそんな与太話など耳に入ることなく意識を失ってしまった。
「あらら」

甄姚はあまりの脱力コントのような目の前の情景に言葉もなかった。
なんだこの一族?
そして、その実験(?)は川で身体を清めていた関索の目の前で唐突に行われており、
当然スッポンポンな関索は前を隠すのも忘れて呆然と見ていた。

「そんなに考え込まないほうがいいわ」
月英はそんな2人にやさしく声をかけた。
あまりにこのコントと合わない雰囲気で言われて面食らう2人。
しかし、甄姚も関索も心あたりがあるのか、少し救われた気がした。
こんなつっこみどころ満載なコントを見せられては和まずにいられない。

「それにしてもあんた、なかなかのもんよ。それ」
関索ご開珍中。
いやーん。

そんなこともありながら、姉さん一行、移動開始。

≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
※休息万全で司州山岳移動中
冀州

張[合β](2人目)と夏侯惇の闘いはあっけなく始まった。
北から夏侯惇。
南から張[合β]。
まるで挨拶のように出会い頭から斬り合う2人がいた。
引きずる斬馬刀をまるで綿のように片手ですくい上げる夏侯惇。
それをやはり羽でも生えたようにかわし、十拳剣で切り結ぶ張[合β]。
両者一歩も引けをとらなかった。
お互い一言もしゃべらずに闘い続ける。
周囲には鉄がぶつかり合う音だけが響く。
それは呼吸をするように。
そして会話をするように。

ただ激しさを増すばかりであった。

@張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
vs
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
※戦闘開始!
昌キが丁奉を拷問して居る間、李カクは張紘と全ソウ、何晏を木にくくりつけた。

丁奉の体を、寸刻みに切っていく、肘のところまですら10回に分けて切る。
一度切るたびにくぐもった悲鳴を丁奉があげる。舌を噛み切らないように口に
指を詰め込まれていた、切り取られた自分の指を。
目を潰し、鼻、耳を削ぎ、人の形ではなくなっていく丁奉。
それでも簡単には死ねない、そんな殺し方が董卓の好みだった。

もちろん、張紘全ソウ何晏もその光景を見ていた。
いや、むしろ見ることを強要されていた。
目を逸らすことは許さない、そうして、たっぷり恐怖を植え付け服従させる。

何晏は、目の前に繰り広げられる現実に耐えられなくなり、気絶していた。
全ソウは、目の前の光景に絶望を覚えている。そしてうつむく度に李カクに
鈍器で殴られ、顔を上げさせられる。
張紘は、涙がとめどなく目から流しつつも、丁奉から目を離さない。


もはやただの肉の塊と化した丁奉が、やっと得た死に開放されると、
昌キは次に[广龍]会に拷問を加え始めた……

そんな中、李儒はアイテムの整理をしつつ、さらに別のことを考えていた。
人数が減りすぎたな、ここでの一人の裏切りは危険だ……。

【丁奉 死亡確認】

☆≪DB集め悪の軍団/4名≫

      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【チェーンソー、日本刀、大型サバイバルナイフ2本、】
      &昌キ【直刀、脇差し、チャッカマン 一升瓶】

★≪DB捜索隊/4名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣(こっそり)、竹とんぼ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。


トゲ付き鉄棍棒 バグパイプ 楔 、鉄の爪、三節棍、矛、は破棄
儂はいつだって、一人で好き勝手に生きていけるんじゃ!
このままずっと一人の方が気楽でいいわい! ……せいせいしたわ!
……さ、……さ……

         ………淋しくなんかはないからなぁぁっ!?
 
    ・
陳宮(張遼。一体ナニをやっとるんじゃ……。)

水蒸気の立ち込める徐州州境沿い。朱霊と左慈の遺体の安置される、瞬殺の館(半壊)3軒目。
放送が流れる頃に拠点にまで帰り着いていた陳宮は、今までずっと、
結構本気で張遼が追いすがってくるのを待っていた。

しかし、いつまでたっても張遼は現われず、
フィールドには、はや夕闇が迫ってこようとしている。
―――そういえば、ひどい怪我だった。もしや張遼はすでに自力では動けないのでは……

一人で待っていると不安ばかりが育ってくる。
クリーチャーの襲撃と朱霊の喪失で西進の道も絶たれ、東郡の自邸もずっと空にしたままだ。
――― 西に向かい、自邸に戻るか?
もしくは、もう一度南に向かって……


陳宮(……けっ。なにか用があったのなら、遺言と思って聞くだけは聞いてやる。
    儂の方から出向くなどは考えられん! ……小僧! 甘ったれるな!)
とか言いながら、再び陳宮は拠点を棄てて、まっすぐに張遼の居る南へと歩き始めた。
名目上は、あくまでも、「【核兵器】を拾いに」、だ。


@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
     トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、桐箱(呂布首入り)】
85[亠兌]州中央部:02/06/17 22:37
―――いや、やめておこう。
PSG-1のかまえを解いて孫覇は馬群を眺めた。
レーダーが使用不能の今、周囲に誰がいるとも知れず。
それにらしくないではないか。
用心に用心を重ねてここまできたのだ。
こいつの試射はとっくに済ませているしな。

孫覇はもう一度PSG-1のスコープを覗き、ニヤリと笑った。
そしてその場をあとにしたのだった。
―――追ってくるがいい。

一方、同じく馬群を追う馬鹿面を眺めていた男がいた。
彼もまたわかりづらいが笑っているようだった。
―――私は気まぐれだ。
もっと面白いものがいた。
そして彼は馬群とそれを追う司馬彪を見送りその場をあとにしたのだった。
楽しめそうだ。

@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
※馬群を追って[亠兌]州南下中

孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
※張角に追跡されていることを知りつつ[亠兌]州西進

張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
※孫覇が追跡を知っていることを知りつつ[亠兌]州西進
姜維「はぁはぁ。 …どこだ? ここはどこだ?」

現在位置を確保しようと、隠れていた民家を後にしてからしばらく。
少しでも見知った地形に出会えればと気ばかり焦るが、
時間ばかりがどんどんと流れていって、周囲はもはや薄暗かった。
結局、「黄河のほとりのどこか」という以外のことは
何一つ分からずじまいだ。

姜維「なににしても、放送を聞き逃したのはイタかった。
   このまま誰にも出会えないでは、いつ時間切れに襲われるとも……。」

楊艶! 楊艶だけは殺してはいけない!
姜維の思い詰めた瞳が暗く光った。

いっそのこと、一人殺すか……


@姜維【薙刀】
87司州 臧覇  1/2:02/06/18 17:37
背後に立つ壊れた放送塔。
司馬彪が【謎の物体】をほじくり返し過ぎて
あちこち裸に剥かれた立ち木がやたらと目に付く。

ここは司隷山岳地帯、長城付近。

臧覇「……ふぅ。なんとか体調不良から立ち直ったな。」
孫観「ちくしょう! ……ビストロ!! 
   一旦は五穀粥でちょっとイイヤツかと見せかけておいての劉協料理とは、
   ムラのある行動ばかりをとりやがって……!」
臧覇「ああ。 ―――だが、ビストロのことは、もういい。
   劉協料理は自らの軽はずみが招いた不始末だし、奴らに一宿一飯の恩があるのは事実。
   いざとなれば、王双とは共闘できる。
   相手にやる気がない以上は、むしろビストロとの関係は穏便なものにしておきたい。」
孫観「へい……。」

日の射し込まない森の奥。長城に寄る臧覇の顔色は窺えない。
未だに命を保っている、姜維・楊艶のことも気にはなる。
しかし、それよりも臧覇の頭は、どこかで董卓と共に
ドラゴン何とかに関わって遊んでいるらしい昌覇/昌キのことと、
長城に登った時に目にした、壁を越えた先に広がる
無限の大地への憧れが渦巻いていた。

海に出た尹大目は、あっさり爆死させられた。
これで司州が禁止エリア指定を受けでもすれば……。
88司州 臧覇  2/2:02/06/18 17:38
臧覇「―――孫観。昌覇/昌キとの合流前に、いちかばちかの賭けに出るぞ。」
孫観「どうしやすんで?」
臧覇「………。」

霊帝は、何らかの形で参加者をモニターをしている。
当初は、参加者の中に息の掛かった審判を紛れ込ませるという
ペイントボール戦形式ではないか? と疑っていたが、
ここまで人数が減って遭遇が稀になってくれば、
さすがにその考えは間違いだったと考え直さざるをえない。

―――【首輪】。
そして、フィールド中に埋め込まれた、
参加者との距離に反応してツーツー音のする【謎の物体】。
放送時以外でも、意味ありげにとりどりのランプが明滅する放送塔―――。

李膺がリモコンによって遠隔爆殺された顛末と、
しつこいほどに引き篭もった長安大図書館の蔵書から得た知識とで、
臧覇は薄ぼんやりと電波の概念を理解しつつあった。

自分が陶謙を見捨てて青州に立て篭もった時
長々と独立政権を保てていたのは、実力だけのものではなかった。
タイミングよく政治的な空白地帯に入り込めたからだ。
あのときと同じように、霊帝のモニター空白地帯に入り込めさえすれば、あるいは……。

臧覇(これで死ぬようなことがあれば、要するに俺は、それまでだったってだけのこった―――。)


≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷]【青竜刀】&孫観【毒針】
パカラッ 
ぽっくぽっく
もっふもっふ
ぶるるるるん
へひ〜ん
ぼたぼたぼた







赤兎馬たち休息中
「がっ…」
徐庶は、反射的に馬上槍で突き返した。一瞬の後、吾粲の肉体は、スローモーションを見るが
ごとく地に伏した。
もう、ぴくりとも動かなかった。
「やって…しまったか…」
手で傷をかばう。

吾粲はまだ生きていた。しかし、度重なる心労に、今の槍が止めを刺した。
忽ち意識を失い、深い仮死状態に落ちた。

「早く…周瑜殿に…」
まだ、目覚めてくれないのだろうか。だが、吾粲をこのまま放置もできない。
今比較的元気を取り戻しているのは孫登だが、それでも、無駄だと思っても、
周瑜の元に行くしかなかった。

だが、身体が動かない…気が遠くなりそうなところを、それでも徐庶は懸命に
こらえていた。

その時、空に日とは異なる、小さな光が見えた。…昼間に流星が見えるとは。
徐庶は、ただならぬ胸騒ぎを覚えた。

≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊、仮死状態]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ、八卦刀】
      &徐庶[首輪無し、重傷]【馬上槍、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
91☆に願いを:02/06/18 23:32
>90
あら。流れ☆だわ。
お願い事をしなくっちゃ。

徐庶が流れ星を見てただならぬ胸騒ぎを覚えて身を震わせているその頃、
たいして離れていない場所で、同じくその流れ星に
ただならぬ運命を感じ取った、をとめが一人……


胡車児 .oO( 神様。子供はサカーチームが作れるほどにたくさんほすぃ… )


@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
低くうめく様な声が聞こえる、その先には小さいながら、火が上がっているのが見えた。
遠くからそれを見つめる2人組みが居た。


李儒は思案に暮れていた。

今になって董卓様の箍が外れたか。
確かに今までは静か過ぎた。しかし董卓様のあの喜色満面のお姿。
それが私を甘くさせてしまっているな。

[广龍]会が木に括られ焼かれている、もう息絶えてしまっているのか声もあげない。
足元から徐々に焼く、ただそれだけの拷問なのだが、一気に殺さぬよう火の量を弱くされていた。
それでも生きていられるのは10分程度だろうか、そのあとは人が焼ける臭いを楽しむ。
董卓様も喜んでおられるし、私も悪くない余興とも思う。
しかし、どこで誰が狙っているかわからない地で火の手をあげる・・・か。

昌キも生き生きとその役を買って出ているようだ。
あの表情、人の生き死にを愉しむことができるものの顔だ。
あるいは狂ったか?まぁ、それならそれで良い。
狂ったものの方が扱いは、易い。長安に遷都のときもそうだったな………。


キュピーン、きゅぴピーん。
程普の目が光る、黄忠の目はもっと光る。

程普「間違いない、アレはチュパカブラじゃ」

と、問いかけたはずの黄忠が居ない。
非情な拷問、それを察した黄忠は1も2も無く董卓の元へ駆け出していた。

【[广龍]会 死亡確認】


≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】

          VS

☆≪DB集め悪の軍団/5名≫

      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【チェーンソー、日本刀、大型サバイバルナイフ2本、】
      &昌キ【直刀、脇差し、チャッカマン 一升瓶】

★≪DB捜索隊/3名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。
"きたきたきたきたぁぁぁ!"
張恭はオリジナルで作成した最後のウィルスが完成し、手話で喜んでいた。
これですべての下準備が整ったのだ。
幾重にも仕掛けられた罠を発動させる瞬間だった。
すでにあるに違いないと踏んだ予備回線を探り当てている。
PHSも設置完了と別働隊から報告を受けている。
データも圧縮し、送信時間の短縮と偽装も済ませた。
そして・・・

張譲は思考している。
敵の総本山、倭国のシステム管理は万全だろう。
しかし、これだけの広大なフィールドの端から端まで500人以上を監視するのだ。
どんなアクシデントがあるとも限らない。
ワシならそうするだろうと思ったとおり、やはり予備回線と予備の監視施設は存在した。
やつらが東、おそらくフィールド外だとしたら倭にいることは確実だ。
そしてもし監視を厳重にするならその対極、天竺の方角にもあってしかるべきだろう。
いや、もしワシなら四方に監視をつける。
そのどこかにアクセスできればよかったのだ。
狙いはドンピシャ。
すでに南方は禁止エリアに指定されて久しく、監視は緩んでいることだろう。
これがラストチャンスだ。
張譲が杖を横に振ると、再び作戦行動に出るため別働隊は移動を開始した。
同時に張恭と韓[小里]がパソコンに向き合い、并州に設置済みのPHSと放送塔へのデータを送信しはじめた。
宋典の所持する謎のCD-Rの中身は様々なウィルスだった。
主催者はこれで攻撃してください、と渡したようなものだ。
最初からおかしかったのだ。
PHSに送受信可能なパソコン、ハッキングクラッキング入門、そしてCD-R。
このメンツがわかっていたから渡したとしか思えない。
しかし、奴は図に乗りすぎた。
我々を甘くみすぎだ。
どうせこのCD-Rの中身など安全なのだろう。
こちらがこれを送って慌てたふりして楽しむつもりなのだろう。
だから乗ったフリをしてやる。
お前が喜びそうなことをしてやろう。
だから今しばらくは楽しめばいい。
その笑顔が凍りつくまでな・・・。

あらかたデータ送信が完了し、例のCD-Rのデータを今度は呼び出す。
張譲はそれを確認し、声高々と宣言したのだ。
これに聞き耳を立てているやつが喜びそうなことを。
「皆の衆!いよいよ時は来た!データを今から送信するのだ!」
すでにこのときには作業は終了したのだが、念には念を。
CD-Rのウィルスをいくつか書き換えてある。
これも保険のひとつだ。
せいぜい楽しめ、霊帝よ!

≪正史十常侍別働隊A/3名≫
孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
※次の作戦行動のため移動開始

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
※霊帝に正面から啖呵きって戦闘開始
※電脳戦に突入しました。
95霊帝サイド:02/06/21 18:15
霊帝「うはは。あいつらやっと動いたよ。今までずっとヒソヒソやってたから心配してたんだ。どうだ?あのジジィどもちゃんとウィルス送れてるのか?」
文官A「は。送られてきてます。どうやら直接回線に乗せて送ってます」
霊帝「中身は?」
文官A「とくに変わった様子もありません」
霊帝「こちらが慌てたふりでもしてみるか、なぁ。うははは」

霊帝は浮かれていた。
いくつもの遊びをアイテムにも混入したのだが、なかなか思い通りに使ってくれない場合が多かったのだ。しかし、今回は思ったとおりだ。
あいつらの落胆ぶりを想像し、ニンマリと笑った。

その頃、インド某所ー
武官F「おかしい……」
武官G「どうした?」
武官F「突然起動しはじめた」
武官G「なにが」
武官F「あ」
武官G「なんだよ」
武官F「一切受けつけなくなった……」
武官G「どういうことだ?」
武官F「わからん。けど……」
武官G「けど?」
武官F「まずいことになった」
武官G「ほ、本部に連絡を……」
武官F「どうやって」
武官G「どうやってって……」
武官F「あのな、気になることがあるんだ」
武官G「なんだよ」
武官F「前にな、誰かがデータを閲覧した形跡があったんだ。てっきりお前だと思ってたんだけど……」
武官G「……」
武官F「に、逃げようか?」
武官G「う、うん」

【主催者側:武官F、G】
※逃亡画策
※インド施設のシステム占領されました
(カタン!)
曹性「あっ」
王双「おっ?」

姉さんたちが面白コントを披露している場所から、内陸に進むこと数里。
ホッケーマスクはまたしても唐突に外れてしまった。

王双「……こら。ひよっこ。これはどういうことだ。結局あっさり外れるのか?」
曹性「ボソッ)うぅん。意外だなぁ……。もう少し洛水から離れなきゃダメかと思ったが。
   よもやこんなタイミングで外れるとは。」
王双「Σなんじゃそりゃー!」
RX−78「がおー。」

しかし、鼻フックで吊られる曹性の言、
「さっきは寝汗の塩気のせいでマスクは外れた。……要するに、俺、
妙なものにタタられちゃってたっぽいんだよ。おいちゃん。」、は、
王双の鼻フックを止めさせるのに充分な威力があった。

王双「タタられ……って……、そ、それはもしや劉協料理の……(|| ゜Д゜)ヒー!」
曹性「まさか! こいだけぞろぞろと「皇帝」や「皇族」が参加してる中で、
   なンで劉協だけがウザったくもタタってくるんだい? そりゃあ無いね。」
王双「しかし、それなら何が原因で……。」

言いかけて、ついに王双も曹性だけが持つすぺしゃるに思い当たった。

スタート直後から現パーティ結成直前まで一貫して、
某らは、≪ぶらりグルメ旅御一行様≫のストーカー仲間として、付かず離れずに行動している。
お互いの経験については、ほとんど共有状態にあるといってもいい。
唯一離れて行動したのは、あの南蛮での待ち合わせ時間くらいのもので―――

王双「……確か、「”ヘンなにょろにょろ”を撃ち落した」、という話だったが。
   それでは、お前が撃ち落した南方のにょろにょろと言えば、それはっ……!」
曹性「南蛮っていうロケ地にも合致してる。ありゃあおそらく、伏儀(/伏羲)だねぇ、(・_・)r」
王双「Σ!!!」
    ・
王双「あ、あ…あほか――!! 洛水は、伏儀(/伏羲)の娘・[宀必]妃が治める竜の河じゃ!
  [宀必]妃自体は居ないとしても、神相手にそんなことをすればタタられて当然!
   今後一切、洛水経由のアイテムには寄るな! 触るな!」
曹性「Σお… おうっ(。・_・。)ノ」
    ・
本人の言(>13)の通り、曹性は軽〜く伏羲にタタられていた。
それを感知して、伏羲との縁の深い洛水から離脱を始めていたのだが、
大きく離脱するまでもなく、十常侍の暗躍によってインド某所(笑)でのシステムダウンが起こり、
北斗南斗までもが消滅したことによって、
主催者側がフィールドに施した霊的な効力は弱まった。
[亠兌]州で、張遼が消えた【良縁ファイル】におたついてから小一時間。
ようやくここ司州でも、ホッケーマスクが外されていた。

王双「もう、行くぞ。いつになったら虎牢関に着くというのか……(ぐちぐち」
曹性「ん〜……」(神様かぁ。……いいなぁ。
   霊帝と名乗るからには、劉宏が「現人神」、今上皇帝なンだろう。
   ……人肉料理も食ったことぁ無いが、神様料理の方が惹かれる……。)


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※ホッケーマスクは破壊廃棄しますた。
※伏羲のことを思い出しましたっ 、( ・_・)r
98帰還1/2:02/06/21 21:21
周瑜の元へ向かおうとする徐庶の額から、脂汗がにじみ出る。
だが、それは些細なことだ。
傷口から、生暖かい血液が流れ出るのを皮膚で感じた。止まりそうに無い。
…だが、まだ間に合うはずだ。今手当てをすれば。これしきの傷、かつては
日常茶飯事だった。
今漸く、一歩を踏み出した。

………………星が………。

昼にも関わらず見えた流星が、いつまで経っても消えない。光線の加減なのかと
左の手で必死に汗をぬぐい、もう一度天を仰いだ。やはり消えない。
明星の出る時間ではない。馬鹿な。これはいかなる天の予兆なのか。

だが、その光は急激に輝きを増し、その視界に閃光となって広がった。その時突然、
徐庶の忘れかけた思い出が甦った。
(ははう…)
徐庶の意識は、そこで飛んでいた。
99帰還2/2:02/06/21 21:22
ずおぉぉぉぉん・・・・・・。
耳をつんざく音と、衝撃。
徐庶の肉体は跡形も無く消し飛び、それは近くにいた吾粲も逃れられなかった。
閃光の正体は、>3スレ100で星界へと打ち出された徐母と呼ばれた物体であった。
一度は地球の引力圏を飛び出したが、太陽によって再び引き戻され、そして地球へ
流星として落下した。
本来ならば、大気圏で燃え尽きる程度の質量しか持たない。だが、かつて徐母と
呼ばれた物体は燃え尽きなかった。そして、図ったように徐庶の真上に落下したので
ある。もはや石と化して思考を持たなくなっていた物体、徐庶がとっさに感応したのは
なぜか、今となっては分からなかった。

――――――――――二人の存在した地点には、直径数メートルのクレーターと、
衝撃を物語る砂埃が残るばかりだった。

≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
【徐庶、吾粲 死亡確認】
【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ、八卦刀、馬上槍、甲冑一式、
流星と化した徐母(吸血鬼)→消滅】
澄んだ青から、輝くすみれ色に。
そして、琥珀のように燃えるオレンジ色を経て濃厚な藍紫へと、
刻々と空の色が変わっていく。

戦いは、終わった。

誰も居ない広々とした冀州平野で、二人は、
今は言葉も無く対峙していた。

名乗りの後、にらみ合ったままでかなりの時間が流れた。
トマホーク(手斧)相手に一合でも打ち合えば、
確実にサーベルは折れる―――。
かといって重いトマホークでは、初撃がかわされただけでも、
次の瞬間、サーベルの致死刺突が来る。
ぴん、と張り詰めた戦いの緊張感が、朝歌からその残滓を消していく。


[登β]艾(あ・あああ・ああ。ああ。その目! ……素晴らしいことだ!!)
―――自分は、一体何のために生き、戦ってきていたのか?
審配を振り仰いで倒れ付す[登β]艾の胸中に、切々とそんな感傷が沸き起こる。

本来の人生で。
この、バトルロワイアルで。
ああ。あなた方は良い。……満足だろう。
自分の信じるもののために戦い。そして死んで行ったのだから。
―――だが、私が物心ついた頃には、
動乱の時代を創り、駆け抜けたあなた方の実に多くが、
すでに私の手の届かないところにいってしまっていた後だった。

すでに動かし難い大局。
収束へと向かう混沌。
迫りくる次世代のあしおと。

窮屈な黄昏の時代に生まれてしまった私が、あなたがたをどれだけ羨み、憎んだか、
どうせあなたたちには分からぬのだろう。
大国の歯車の一つとしてではなく、私もそうやって、
純粋に自分の信じるもののためだけに戦い、
そして―――

[登β]艾「死・死死・死んでゆきたかったものよ……。」

ようやく[登β]艾が伏せっていた大地から立ち上がった。
目の前には傲然と頭を上げた審配が、
大きくトマホークで胸を抉られながらも、
折れたサーベルを握り締めて、不敵に微笑んだまま絶命している。


[登β]艾「審・審審・審正南殿。待っていてくだされ。
    いずれまた、我らは再び……。」


【審配 死亡確認】
@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
      写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
胡車児『拡声器/きゃぁぁあっきゃあぁっ! ……徐庶タン! 
   なっ! 仲人さ―――――ん!!
   お☆様も、ちょっと効き過ぎ〜〜〜〜!! >>99
周瑜(なにィっ!?)

夕闇の青州に胡車児(※をとめ)の麻袋を引き裂くような濁った悲鳴が響き、
音程の狂ったその悲鳴に、
周瑜が昏睡状態から覚醒し、
掘っ建てボロ小屋の外を窺う。

――――にわかには何が起こったのかの判断が付かない。
周瑜の目の前に広がるのは、夕闇にもうもうと立ち上がる砂塵と、
砂塵の中央、深く窪んだクレーターへと向かって駆け寄る、
髭面おネエ言葉の外人が一人。
だが、徐庶と吾粲の姿が見えない!?

胡車児「徐庶タ〜〜ン! ……お兄様!
    イヤよ!イヤイヤ! ……死なないでぇ〜〜っ!」
周瑜「!?」


≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
▼生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○既出メンバー(パーティの部)  

≪正史十常侍別働隊A/3名≫孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
      &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【謎のCDR】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×4、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の上]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
☆≪DB集め悪の軍団/4名≫
      董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、
      五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【チェーンソー、日本刀、大型サバイバルナイフ2本、】
      &昌キ【直刀、脇差し、チャッカマン 一升瓶】
★≪DB捜索隊/3名≫張紘【マイナスドライバー(こっそり)】
      &全ソウ【セキトバシューズ(こっそり)】
      &何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
  ※★は☆パーティ捕虜です。
≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷]【青竜刀】&孫観【毒針】
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]&朱讚[両足骨折]


☆パーティの部、以上、11パーティ・31名が生存確認。
▼生存者リスト2
○既出メンバー(個人の部) 

@張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
@張遼[被弾]【スコープ・鞭・スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
     トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、桐箱(呂布首入り)】
@阮籍[泥酔、全裸]  
@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
@姜維【薙刀】
@楊艶[睡眠]【青銅矛】


☆ピンユニットの部、12名が生存。 合計43名が生存確認。
▼各種データ
張[合β]――vs――夏侯惇 in 冀州
司馬彪――vs?――孫覇――vs?――張角 in [亠兌]州
≪仲裁おっさんs≫――vs――≪DB集め悪の軍団≫&≪DB捜索隊≫ in 中原のどこか?
≪ファイヤースターター's≫――?――胡車児 in 青州

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/759
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

○ 司州/司隷  …洛陽全焼、北部は山岳。
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。
○ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。昨夜森で火災が発生しました。
○ 冀州    …暖かくなってきています。
○ 青州    …流星(徐母)が落下しました。

× 并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いています。
日暮れだそうです。

━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※三夜後)に何かが起こるらしい?)
所持者:董卓

━━━主催者側生存確認者リスト

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員?
文官A     …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。



なにかあったら、新雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/2名≫(+1名)
 郭勝 吾粲 
≪さ行/2名≫(+2名)
 徐庶 審配 
≪た行/2名≫(+1名)
 段珪 丁奉 
≪は行/3名≫(+1名)
 馬岱 [广龍]会 法正
≪や行/1名≫(+1名)
 楊奉 

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数10名
計 全死亡者数489名

◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州 并州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 31名
個人ユニット 12名
生存者計   43名
総参加者数  532名

謎の声「あ、あーテステス・・・。ごほん。
    ・・・参加者が ひとりきりで 隠れてると 不自然
    そんな言葉 もう聞かないわ 今夜から 利口になるのー♪
    ・・・なんなんですかねえ、陛下が書かれたこの語句は・・・。

    えー陛下からのお言葉を伝えさせていただきます。
    皆その場にて謹んで拝聴するように

    ”霊帝、こう見えてなかなか忙しいので部下に放送させるけれど勘弁しろよな。
    唐突だが、気分的に禁止エリアを付け加えたい今日この頃。んで、やる。
    次の禁止エリアは司州、司州だ。
    やり残す事がない様に、皆テキパキと行動しろよー”

    以上陛下のお言葉を通達する。皆慎みて行動致す様に。以上」

※次の禁止エリアは司州です。本スレ206レス後にエリアが発動します。
107全ソウ 1/2:02/06/24 02:20

   一度切りの大暴れ。今こそが、「それこそ緊急の時」……
   いくら私が施し好きとはいえ、このままみすみす死んでやる気にはなれん!
   この東呉の貴公子・全子[王黄]の命…… 貴様らの誅滅にこそ使ってやろう!!


全ソウ(何晏殿。張紘殿。聞いていらっしゃいますか?)
張紘(む?)
何晏(え? ええ。聞いてるわよ。)

目の前でパーティメンバーが殺されていった衝撃に、
今にも再び気を失いそうな蒼白な顔をした張紘と何晏が、ようやく、といった様子で答える。

全ソウ(詳しく話しているヒマは無い。……短い間でしたが楽しかったですぞ。
   御辺と張紘殿はこの夜陰に紛れて、DBを持てるだけ持ってお逃げなさい。)
何晏(あなたは?)
張紘(全ソウ! バカなことは……)
全ソウ「……。」

≪DB集め悪の軍団≫は、チュパカブラがどうのこうのといいながら突進してきた、
謎のおっさんに気をとられている。背後が全くのお留守だぜ!
っていうか、あんた、程普殿?!
あんた…チュパカブラ、って……、
……いったい、今までなにをしておったんだ…(|| ゜Д゜)キャー


全ソウ(……あの加速に、今の私は耐えられないだろう。
    だが、本望だ!)
108全ソウ 2/2:02/06/24 02:20
全ソウ「だぁっ!!!」
董卓「――!?」

セキトバシューズが火を噴き、三人が縛られていた立ち木の縄を一気に引きちぎる。
≪仲裁おっさんs≫に備える後衛になっており、
こちらからは一番距離の近い董卓の背中めがけて突き刺さっていく。

その時、全ソウは音速を越えた。

完全に不意を衝かれる形になった董卓はバランスを失って前のめりに吹き飛ばされて、
アイテムをばら撒き、李儒を薙ぎ払い、昌キと李[イ寉]を巻き込んで
横手の斜面を滑り落ちていく。

「今じゃ何晏殿!DBを…!」「きゃぁぁあーーーっ」
「逃がさんぞチュパカブラめ!」「ぐぁっ?!貴様ら何の…」
「何をしているのです!李[イ寉]!昌キ!奴らを追いなさい!!」「ははっ!」
「ぜ…全ソウ殿がー!」「逃ぃがすかアッ!」

全ソウの突撃と共に炸裂したおっさんsの閃光弾が、瞬間、
周囲の激しい混乱劇を、白々と照らし出す。
しかし怒号と喧騒渦巻く混戦模様は、すぐに迫ってくる夕闇の中へと沈んでいった。

フルパワーでのセキトバシューズの発動に、五体バラバラになった全ソウが最後に見たものは、
混戦に突入していく≪仲裁おっさんs≫の雄々しい勇姿と、
散乱したアイテムを抱えてそれぞれの方向に走り去っていく、
張紘と何晏の姿だった。


【全ソウ死亡確認】

≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×3、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
          VS
☆≪DB集め悪の軍団/5名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、四星球、六星球、七星球】
      &李儒【双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】
      &昌キ【直刀】
※≪DB捜索隊/3名≫解散 ピンに張紘と何晏を追加
※戦線から離脱
@張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー】
@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】

周辺のアイテム:青龍刀、電撃ムチ、ドラゴンレーダー、雑巾、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
       チェーンソー、日本刀、脇差し、一升瓶
あーっきゃっきゃっきゃっきゃっ。あーっきゃっきゃっきゃっきゃっ。
うひうひひひひ、アタマ、あたまアツイ・・・
うぃふ。お腹イタタタ。
あひあひあひあひひひっ。
キボチワルイ・・うぷ。
飲ませてくらたい、飲まセテくらたい。
……コロす。コロすコロしてヤる。
うき。うきききききききき。
ここドコ? も・もうだめぽ。。

ライーヨー(゚∀゚)

あきゃきゃきゃきゃきゃきゃ。


@阮籍[全裸・クレージー]【石】  
冀州

思えばなんとも数奇な縁だと思う。
ゲーム当初から華陀に付け狙われ、今もこうして多分奴の忘れ形見である化け物と対峙している。
もう数えきれないほどぶつかりあっている。
お互いすでに限界は超えているのに今だ沸いてくる、この闘気はなんなのだろう。
それは向こうも同様だ。
ここで死ぬのもいいかもしれない。
だが、俺は負けず嫌いだ。
貴様を殺し、きっちりこの因縁を絶ってから死んでやる。

すでにボロボロの身体を押して夏侯惇、参る!


@張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
vs
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
※今だ戦闘中
ふん、空々しい・・・
張譲はボンヤリ顔を照らすモニターの様子を見ながら再び思考の海へ落ちていた。
今の放送は霊帝ではなかった。
忙しいというのはきっと欺瞞だ。
我らが放ったウィルス駆除に忙しくて放送できなかった、ということにしたいのだろう。
だが、違う。
今までのあいつならば、こういうときこそ自分でやる。
ということは、やはり渡されていたウィルスは遊びだったのだ。
だが、それも罠だ。
今度の放送、できるものならしてみるがいい―――

モニターには現在の状況が刻々と報告されている。
すでにインドは押さえた。
現在そのインドと、偽装されたPHSから両回線を通じて本部へのハッキングが開始されている。
もちろんすでに送られているその嘘のデータも見えないところでシステムを食い尽くしている。

まずは首輪の送受信を絶つ。
つまりは爆破を無効にし、位置測定を不可能にする。
次に禁止エリアの開放。
最悪我々が今この時点で爆破されても、潜ませている幾重にも張った罠がお前を捕らえる。

次の放送と司州禁止エリア発動・・・
絶対阻止だ。
それでチャックメート。
参加者の一斉蜂起によるゲーム破壊。
さあ、霊帝よ。
遊びの時間は終わりだ。

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
※どうやら次の放送までに勝負つけるみたいです
※いろいろ仕組んでいるそうです。
「また禁止エリアに指定されましたね」
「知るかボケー!」(ボカ!)
相変わらずこの血縁は仲(?)がいい。
もちろん血縁とは姉さん(黄月英)と諸葛尚だ。
さて、この姉さんも、姐さんと呼んだほうがいいのではないか、とどこかから伝わり、
最近ではもっぱら月英姐さんと呼ばれている(なんのこっちゃ)。

ちなみに現在謎の集団に強襲され一団は逃走している最中である。
突然のことだったので判別できないが、かなりの重装備らしくトンズラを決め込んだのだ。
先頭を重戦車・許儀が爆走。
幾重にも編み丈夫なヒモで鍋を引っ張っている。
その姿は半ズボンもあいまって、まるで電車ごっこをする小学生だ。身体はでかいが。
相変わらず前方にあるすべてのものをナギ倒して突き進んでいる。
で、その後を鍋に乗っている姐さんと諸葛尚、そして甄姚。
殿を関索が少し距離を置いて走っていた。
ちなみにわざと距離を置いたのではなく、許儀に引き離されているのだ。
「なぜ追いつかない?」
関索全速力。

一方その後方。
謎の一団とは≪正史十常侍別働隊B≫の趙忠と夏[小軍]だった。
あるモノを探して司州を移動していたところ、得物を見つけたのだ。
5名いるが実質2対2だと踏んだのだが、滅法早い。
追いつけない。
この追いかけっこは司州を超えて豫州へと続いていた。

「姐さん、司州超えまし…ガフッ(舌をかんだ)!」
「喋ると舌…ガフッ(舌をかんだ)!」
鍋に乗りながらなので喋ると舌を噛みますよ。
と、このコンビに甄姚は無言でツッコんでいた。

≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
      &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
vs
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
※狙われたー!
曹性「しくしくしくしく……(p_q、)」
王双「う〜ん。……またしても禁止エリアかぁ……(もぐもぐ」

「Σおいちゃん! 食うか喋るかのどっちかにしておくれよ。行儀が悪いよ。
 ガンダムもそう言ってるよ。」「がおー。」
「なにを言うか! ガンダムはオノレが操っているのではないか!」「がおー。」

―――さあ困った。
洛水から離れることだけを考えていたので、
ここはもうフィールド端の長城近い。
地名で言うと河東郡の外れあたり……

王双「……マズイぞ、さすがに。距離的には全くたいした事は無いが、
   ここから先は、某にはほとんど土地鑑がない。」
曹性「逆にこっから先は、俺のメインフィールドだよ。
   ……だが正直な話、徐州が潰されちゃってるからには、[亠兌]州くらいしか分かんないぜ?」
王双「!  それだ! ひよっこ! 司州が潰れれば、[亠兌]州が絶対安全圏だ!
   [亠兌]州に向かい、ほどほどの要害に立て篭もって料理を作って、
   命知らずの腹ペコ野朗を待ち受けるぞ!」
曹性「Σイっ… イヤじゃああぁぁあ――――――っ!」
王双「なにっ!?」
曹性「魏領には夏侯惇が居る! 少なくとも陳宮は確実に[亠兌]州に居る!
   豫州も[亠兌]州も、イヤだよ!……俺はっ!
   何のために俺が南蛮くんだりまで逃げてたと思ってるんだぃ!?」
王双(……つ、つくづく敵の多いヤツ……(´Д`;)
しかし、[亠兌]州が絶対安全圏であることにも、
司州が禁止エリアカウントダウン中であることにも変わりが無い。
しばらく考え、王双は中庸案を取ることにした。

王双「恐ろしい話だが、これはバトルロワイアルだ。
   次回の死亡者放送までに、お前の嫌いな二人のどちらかが、ゴニョらないとも限らない。
   実際のところ、司州は面積的にはたいした事は無い。その気になればすぐに抜けられる。
   次放送まで司州に潜み、ちょっと様子を窺おう。」
曹性「う……うぇぇ… (;д;)」

遥か遠く東の方角には、謎の明かり(火山)が浮かび上がっている。
……某らが西の僻地で遊んでいる間に、中原でなんかあったのか?

王双(臧覇か姐さんにでも出会えれば、ひよっこも落ち着くのだが……)
曹性(装備? ……司馬司馬御殿でも荒らしてみる? 、( ・_・)r)


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
「にっ! 人間男子の女子萌大便高卒中卒絶叫対決中継〜〜!」
「!!」

ダラダラと大流血中の諸葛尚くんが前を見れば、
全裸に石を構えた白眼の男・クレイジーが、物凄い勢いで迫ってくる。
背後の謎の二人もまだ付いてくる。
前門の全裸マン。後門のじゅーじょーじ。
ね!姐さん!けっこうピンチじゃん!!

「姐さん、司州を焦って抜けなければ……ガフゥッ(舌をかんだ)!」
「思わぬ強敵かも、姐さん気をつけ……ガフゥッ(舌をかんだ)!」
「黙ってな!舌ぁ噛むからねっ!」
「うっほほ〜〜」

本当に、学習能力あるのかしら?この二人って……
甄姚のほのかな疑問をほうっておいて、戦闘続行!


≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
      &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
vs
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
vs
@阮籍[全裸・クレージー]【石】  
※なんか増えてるっ
豫州

「取り舵いっぱ――――――いぃ…ガフゥッ(舌をかんだ)!」
姐さんは舌を噛みつつなんとか大声を出し、前方を蹂躙する許儀に指示をする。
いきなり左へ90度に転進する≪真・月英西遊記≫たち。
諸葛尚の額から流れる血が綺麗に弧を描き、3人を乗せた鍋は許儀に引きずられてカーブした。
すさまじい土埃が上がる。

それを見た≪正史十常侍別働隊B≫は姐さんを追って左斜めに。
阮籍は右斜めに走る。
両追跡者はあまりに必死でお互いに気づいていなかった。
そしてもうひとりの存在も―――

一方、姐さん達が転進した前方
「あれはなんだ?」
[亠兌]州からほぼ牽制しつつ、平行して歩きココまで来ていた強敵がいた。
孫覇と張角だ。
お互いの隙を狙っていた孫覇と張角はそれをひとつの勝負時だと感じていた。
もちろん両者とも闘いにおいて慎重という点では似たものがあるが、
決定的なスタンスの違いがあった。
やはり張角は前に出た。
そして孫覇は留まった。
孫覇にしてみれば今までの状況が一番不健全な状態だったのだ。
彼はそしてその場から消えた。
張角はそれを確認してやはり不器用に笑ったようだった。

≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
      &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
vs
≪真・月英西遊記/5名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】&関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
      &甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
vs
@阮籍[全裸・クレージー]【石】
vs
@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
※さらに増えた!

@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
※離脱
姐さんたちの前方でいきなり炎が走った。
その炎は渇ききった枯れ草原を焼き、一面を照らし出した。
危険を察知した姐さんはさらに指示を出す。
「取り舵…ガフッ(舌をかんだ)!」
前方の暴走機関車許儀がさらに90度左にカーブしていく。
やはり急激な遠心力に飛ばされそうになりながら鍋に乗った3人が転進する。
そしてその時、諸葛尚は彼を見た。
その炎の中心に立つ黒い影―――張角。
その影はアサルトライフルをかまえていた。
チカッと光った途端、甄姚の力が抜け膝から崩れていく。
慌てて落ちないように支える諸葛尚。
どこからだろうか?甄姚から血が流れている。
「姐さん!」
諸葛尚が緊急事態を告げるため叫ぶ、後ろにいるはずのその相手は
宙を舞いはるか後方へ落ち転がっていた。
「!!姐さ――――――んッッッ!」
   ・
   ・
   ・
諸葛尚がしきりに止まれと叫ぶが止まることは許されなかった。
許儀は見たのだ。
転がる姐さんの目を。
姐さんとは今までだってすべて目で会話をしていた。
なぜか心が通じていた。
その姐さんははっきり”止まるな”と目で言っていた。
止まってはいけない。殺させてはいけないのだ。
許儀ははじめてかもしれない涙を流しながらその場を駆けるしかなかった。
あとはあいつに任せよう。
あいつならば!
周囲を覆い尽くす炎の壁を擦り抜け、3人は再び司州に舞い戻る道を急いだ。

周囲は炎で覆い尽くされていく。
孤立する傷ついた姐さん、黄月英。
前には張角。
右斜め後方からは阮籍。
左斜め後方からは趙忠と夏[小軍]。

しかし―――
後方砂埃から現れ出づる炎に照らされし閃光ひとつ―――
赤く照らされた斬鉄剣の切先をひるがえし、
走るは花関索、ここにあり!

※チーム分離
≪真・月英西遊記B/3名≫諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】【共通で様々な獣の肉と野草】
※司州方面に離脱

≪真・月英西遊記A/2名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
vs
≪正史十常侍別働隊B/2名≫趙忠【FN社P90突撃小銃(ハッタリ)、鉋】
      &夏[小軍]【スーパーボール×5、鎖鎌、ナイフ、SPAS-12(ショットガン、故障)】
vs
@阮籍[全裸・クレージー]【石】
vs
@張角[かすり傷]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】
※周囲が炎で覆われました。
「おい! 腐れデブ……、あ、いや。 ……董卓様ぁ――――――!!」

叫ぶ昌キの悲鳴も空しく、吹き飛んだ董卓の直撃を受けた
李儒と李[イ寉]の2人は、かつて劉備が流されていった冀州へ続く川へと、
そのまま転落していった。
この暗さでは、もはや二人の姿は見えない。
アイテムを抱えて走り去っていった、張紘と何晏も行方は知れない。

な、な…… なんということだ!!
この昌キの計画が……
こんな…… こんな……、
頭の調子がどうかしているおっさん共や
オカマ風情に崩されるとはっっっ!!!

おっさんの発光弾が再び上がり、周辺を昼間のように照らし出す。
近隣では謎の戦闘音と、発光弾とはまた別の火災の光までもが感知できる(>117)。
―――くっ! こんなタイミングで司州が禁止エリアにならなければ、
豫州は過疎地でいられたものを……!!

黄忠「あ。チュパカブラめぇ〜このおっさんs……」
程普「天が許しても、我らの目はぁ〜、あ。ごま〜かせぇ〜〜ぬぅ〜。」
昌キ「やかましい!! ……氏ねっ!」


※チーム分断。近所に姐さんたちがいる模様です!
≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×3、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
          VS
≪DB集め悪の軍団/2名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、四星球、六星球、七星球】
      &昌キ【直刀】


※北のほうへ流れていきました。
≪DB集め悪の軍団≫
      &李儒【双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】
訂正します。生まれてすみません!

※北のほうへ流れていきました。
≪DB集め悪の軍団≫
      &李儒【双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】

※チーム分断。近所に姐さんたちがいる模様です!
≪仲裁おっさんs/2名≫黄忠【発光弾×3、有刺鉄線、石】
      &程普【根性はちまき、三叉槍、金棒、大斧、石】
          VS
≪DB集め悪の軍団・本隊/2名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、四星球、六星球、七星球】
      &昌キ【直刀】


※北のほうへ流れていきました。
≪DB集め悪の軍団・分隊/2名≫
      &李儒【双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】
(……そうか。徐庶が死んだのか……。)

放送の余韻に浸りながらぼんやりと見上げていた天井が、闇の中に霞んでいく。
南の方・豫州からはふたたび激しい交戦音と明かりのどんちゃん騒ぎの気配が伝わってくるが、
この周辺は静かなものだ。

―――しかし、思えば揚州(←まだ間違っている)で
徐庶と孫策に出会ってしまったあの日から、
延々と徐庶を捕らえて自分の手で解析することだけを考え、
今まで自分は生きてきたのだ。

張燕は「放っておけ」とは言っていたが、
首輪外しは、堂々と禁止エリアに入っていける面白い生き物。
いよいよ首輪が解析不可能と決まれば、因果を含めて
核兵器を括りつけて自律運動可能な人間爆弾として倭国にぶつけるとかなんとか、
そういう楽しい使い道が……。

……しかし、一応、主催者が素直に死亡確認をくれだだけでもありがたい。

【電子ロック解除技術】は手元から失われた。
徐庶も死んだ。
胡車児はデムパを受信してしまった。
内心頼りにしていた陳宮は、案の定ハンティングにノリノリだった。

張遼「ああ。もう。」

当初、霊帝のことを「漢帝国始まって以来の馬鹿」だのと見くびっていたことが悔やまれる。
仮にトップは馬鹿でもブレインさえしっかりしていれば、その守りは鉄壁と化す。
……そんなこと、当たり前のことじゃないか。

と、ふいに強烈で不自然な眠気に襲われて、
張遼は唐突に昏倒した。


@張遼[昏睡・被弾]【スコープ・鞭・スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、ヘッケラー&コックMP5K】
??「「参加者がひとりきりで隠れてると不自然」だぁ?
   けっ! ……そんなもんこそ儂の勝手じゃ! そもそもバトロワっつーもんは、
   超個人戦であるべきあって〜……(ブツブツ」

室内に流し込んだクロロホルムが風で流れ出るのを待ってから、
陳宮が室内に侵入してくる。
薄闇に馴れた目に、昏倒した張遼と、張燕、法正の屍骸の3つの影が映り込んだ。
屍骸はきっちりと布で包まれている。
殺しを楽しんでいる者のすることではないだろう。

陳宮(ん。張遼。お前にはヤル気はないんだな―――?)

念のため虎の子の核兵器を回収すると、陳宮は部屋の隅に座り込んだ。
前回、前々回と、ほとんど間をおかずに死亡者放送が流れてきていた。
残り時間はまだ24時間近くある。
……つーか、どうも時間切れ一斉爆死っつーのはフェイクっぽい。
折角[亠兌]州が無敵地帯になったことだし……

苦労して記した書置きを張遼の枕元に忍ばせると、
陳宮はそのまま、とりあえずは張遼が目覚めるのを待つことにした。



@張遼[昏睡・被弾]【スコープ・鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、桐箱(呂布首入り)】
審配殿。惜しいんだか惜しくないんだか分からぬ人よ…
もっふもっふと草を食む赤兎馬率いる馬群の中で
司馬彪は黙々と『続漢書』を書き上げていく。
それにしても。
[登β]艾殿はもう当てには出来ぬし、
審配殿が亡くなったのなら、冀州ももう安全とは言い難い。
河内が潰れたとあっては、私にはどこにも安全圏が……

と、南の豫州の方角から謎の明かりが立ち上った。
赤兎馬たちは動揺している。
―――どうする?

司馬彪「もちろん取材に行かなくてはっ!!」


@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
離脱した先で、孫覇は再びPSG-1を構え直した。
張角は豫州の火災に向かっていくようだ。

焦ることは無い。
司州が潰れれば、参加者は嫌でも[亠兌]州に集まってくる。
それを狙って、堅実なトラップを張るか、
確実な狙撃を繰り返すだけでいい。

「残り、43人…か……。」


@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
すでに逃げ道は張角の後ろしかないに等しかった。
あとは紅蓮の炎で覆われ、その中央目掛け一団は吸い寄せられていく。
張角は迷わずベレッタとデザートイーグルを携え突入していこうとした。
その時、背後に巨大な意志を感じとり、躊躇する。
何かが来る―――

阮籍は何も見えていなかった。
ただ意味もなく石を投げ、破壊衝動に駆られている。
すでに精神への負荷で何かが外れてしまっているようだった。
しかし、まだどこかにあった冷静さが蘇る。
左に誰かいる。

同じくその左にいた2名も気がついた。
フルチンで走ってくる奴がいる。
あまりの姿に一瞬ここはどこなのかわからなくなっていた。

その一瞬の隙をつかれた。
両者の間に割りいる光が閃くと手持ちのFN社P90突撃小銃とSPAS-12の銃身が真っ二つになっていた。そしてその閃光は我々を抜き去りひとり倒れている姐さんの元で翻す。
関索!
どうやら簡単にはアイテムをいただけないようだ。
我々ではどうしようもない。
だが、隣の狂人と前方にいる奴ならば・・・
趙忠と夏[小軍]は素早く手話で作戦を練り、まずはただ突撃する阮籍を行かせた。
まずは小手調べだ。
この裸族は死など恐れていなそうだ。
阮籍に鎖鎌を渡すことに成功し、突撃させたのだった。
ドドドドドドドドドド・・・・・・
張角の背後から地響きが聞こえる。
なぜいるのだ。
あんなものが。
張角は我が目を疑った。
幾頭もの馬の群れがこの炎目掛けてまっすぐ向ってくる。
あれは以前[亠兌]州で見た馬群ではないか。
その馬群は炎の手前で止まったが、一匹だけ軽がると張角の上を飛び越え炎の中心へ向っていく。
炎の照り返しなのか、その馬は赤く光輝き、どの馬よりも大きかった。

斬鉄剣が軽かった。
身体が軽かった。
関索は我が身におきたこの状態に震えていた。
軽い。どこにでもいける。
すでに意識を失っている姐さんを片手で抱きしめる。
大丈夫。息はある。どうやら左肩を撃たれたようだが、弾は突き抜けている。
それを確かめると関索は突撃してくる男を一瞥した。
敵にあらず!
片手で軽々と斬鉄剣を下から上へと動かす。
すっと引かれたその軌道にいた阮籍はなにが起きたのかもわからないまま両断されていた。
身体の中心からばっさり両側へ倒れていく阮籍。
チンコも真っ二つだ。
「・・・またつまらぬものを斬ってしまった」
つい関索は口に出たセリフだった。
その時、背後に轟音がし、突然あれが現れた。
赤き巨体の、見覚えがあるあの馬を―――
赤兎馬!
父が乗り、その最後まで従ったあの伝説の馬……。
馬の目はどこまでも澄みきり、吸い込まれそうなほどの漆黒だった。
関索は迷わず姐さんを抱え、赤兎馬の背に身を翻した。
赤兎馬は抵抗することもなく彼らを乗せ、飛ぶように元来た道を走り出す。
その前方には張角―――
しかし、張角でも今の関索には敵わなかった。
放たれた銃はすべて弾かれ、あろうことか片腕を持っていかれた。
光が閃いたかと思ったら、左手が飛んでいた。
痛みもない。
張角はただ黙って炎を飛び越え司州方面へ去っていく、彼らを見送るしかなかった。
さて、あとはあいつらか・・・
途端に今までの高揚感は冷めていく。
残ったのはつまらない連中だ。
こちらに振り向いた張角を見て、趙忠と夏[小軍]は凍り付いていた。
司馬彪はその様子を馬群の中で記録し続けた。
この馬群を残し、赤兎馬のみが関索と月英を乗せ去っていく。
炎の中では夏[小軍]がほどなくして手負いの張角に始末されていた。
趙忠はどこから逃げたのかいつのまにかいなくなっている。
ユラユラと燃え盛る炎から出てくる張角がまっすぐこちらにやってくる。
「あれ?もしかしてピンチ?」

その頃
孫覇は遠くを横切っていく赤兎馬をスコープから覗いていた。
うっすら炎に照らされている赤兎馬の背には2人確認できる。
なかなかやる。
張角の手から擦り抜けるとは。
だが、俺ならばこうする。
孫覇は狙いを定めPSG-1を放った。
手応えはあったのだが、その背に乗る人物はなんのリアクションもなく去っていった。
「?・・・手応えはあったのだが・・・」
失敗したのであれば同じ場所にいるのは危険だ。
孫覇はさっさと見切りをつけ、その場を何のためらいもなく脱した。
どうやらもうひとつ、かの方向で戦闘があるようだ・・・

【阮籍、夏[小軍]:死亡確認】

※≪正史十常侍別働隊B≫消滅→趙忠ピンユニットへ、鎖鎌はいつのまにか回収済み
@趙忠【鉋、鎖鎌】

≪真・月英西遊記A/2名≫黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃
      &関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】
※離脱

@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230
    スーパーボール×5、ナイフ】
vs?
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】

@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー(電池切れ)
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
※豫州中央部へ
薄暗い中、時折、打ち合う十拳剣と斬馬刀が上げる火花だけが周囲に散る。
冀州でのもう一つの戦い、はまさに今、佳境を迎えようとしていた。

だが、≪竹とんぼ≫出身者とはいえ、
張[合β]は、今の今まで体力を温存していたクリーチャー。
曹操を守ることに体力を使い果たしていた隻腕隻眼の夏侯惇とでは、
長期戦になればなるほどフィジカル面の開きが影響してくる。
戦いは徐々に、クリーチャー優勢へと傾きつつあった。

ここで死ぬわけにはいかぬ。
曹操を始めとした曹一族ももちろんのこと、
我が夏侯一族の者もことごとく死に絶えた。
俺がここで犬死を晒すわけには!

燃えるような高ぶりを感じ、夏侯惇は一気に最後の勝負に出た。
荒い息をつきながら、斬馬刀を構え直す。
―――この張[合β]は、見るからに普通の状態ではない。
おそらくは、華佗(華陀)の手になるクリーチャーだろう。
だとすれば、生身の俺が冷器で敵うような相手では……
だが、やらねば!

「うぉぉぉおおおぉぉぉおおおぉおっ!!!!!」
咆哮と共に、夏侯惇がクリーチャー張[合β]へと体ごと突進をかける。
ふいを衝かれた張[合β]の左胸を狙った斬馬刀が背中に突き抜け、
次の瞬間、夏侯惇は体中に、むせ返るような血の匂いの熱い液体が
降りかかる感触を感じていた。

夏侯惇「(ぜぃぜぃ) 殺っ…… た…… (ぜぃぜぃ)」

眼下に張[合β]が見えている。

―――見えるはずだ。
伸ばされた張[合β]の片腕に頭を捕まれ、
宙に吊り下げられているのだから。

夏侯惇「な… 何故だ!? 確かに心臓を突き破ったはず!
    それを…… なぜ… 何故生きているッ!?」
張[合β]「ククク。我ハ2ツニ裂カレタ張[合β]カラ作リ出サレタ、くりーちゃー。
    ソンナ分カリヤスイ弱点ナド持ツモノカ……。」

へらへらと紅い舌をひらめかせて嗤う張[合β]が
戯れに夏侯惇の右腕を引き寄せ、
余裕ある仕草で、左胸を斬馬刀が貫く自分の体に触れさせた。
そして、夏侯惇は全てを悟った。

―――3人の張[合β]。
華陀は二つに割られた張[合β]の半身から、2体の張[合β]を造り出したのだ。
オリジナルの張[合β]と、右半身の張[合β]と、左半身の張[合β]の3人を。
張[合β]ザ・セカンド。
完全体と呼ばれる、最強のクリーチャー張[合β]の秘密。
オリジナル張[合β]の右半身だけを使って造られたこの張[合β]には、
人には必ずあるべき弱点が―――心臓がそこには存在しなかったのだ。

張[合β]が、夏侯惇の頭を掴み占めた右手に
ゆっくりと力を込めていく。
夏侯惇の頭蓋が、ぎりぎりと厭な軋みを立て始める。

「サヨーナラダ、カコーゲンジョー。」
夏侯惇「―――!」


@張[合β](2人目)[クリーチャー]【斬馬刀(※刺さってます)、バックラー、苦無、十拳剣】
vs
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【張遼の置手紙】
※早くしないとっ
――[亠兌]州

ここまでくれば大丈夫かしら?
ここはたぶん、[亠兌]州のはずだわ・・・・・・。

駈け続けに駈けてきた足を止めて、
ようやく何晏は暗がりに座り込んだ。
しかし油断はならない。
李儒が持っていたレーダー。
DBを持っている限り、戦闘が終わりさえすれば
彼らにはまっすぐ追跡されてしまう。
逆にいえば・・・・・・

「DBを上手く使えば、あいつらを罠にかけ放題ってワケよね・・・」


@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
朱讚「曹遵。なあ曹遵。馬鹿なマネはやめて、早く司州から逃げ出さないか?」
曹遵「………。」
朱讚「黄河の氾濫などとは、それは魏将がやってよいことでは…」
曹遵「やかましい!俺はやる! やるぞ!」
朱讚「………。」

憑り付かれたような目の曹遵が見下ろす先には、
暗い水を満々とたたえた威容を誇る、
旅は道連れ団の遺物、黄河堰がひっそりと聳え立っていた。

曹遵「見ろ!朱讚。水は充分満ち満ちている。
   僅かな衝撃でもあれば、黄河は必ず氾濫するぞ」
朱讚「………」
曹遵「み・見ていろ……見ていろ! 俺たちが関中で血涙を流しまくっているのに、
   安穏と中原に隠れていた連中め!
   お前らが眠っている間に、…… 一気に押し流してくれる!
   わはっ…! わははははははははっ!!!」
朱讚「………。」

≪戦友コンビ/2名≫曹遵[両足骨折]&朱讚[両足骨折]
1311/3:02/06/28 01:21
閃光弾を利用して一気に黄忠が董卓との距離を詰める。
2人とも勝利を確信していた。
正義は勝つ!と。
黄忠が程普より譲り受けた大斧で董卓を頭から一刀両断した。
・・・・・・かに見えた。
しかし黄忠の大斧はその直前にがっしりと董卓の片腕に捕まれていた。
慌てて大斧を抜き取ろうとする黄忠。
だが恐るべき事にそれは微動だにしない。
程普「ジム!」
黄忠「おのれチュパカブラめ!ただの肉達磨と思っておったが・・・。」
だが黄忠は最後まで悪態をつくことができなかった。
次の瞬間彼の顔はその恐るべきパワーで粉砕されていたのである。
1322/3:02/06/28 01:22
程普「ジムぅぅぅぅぅ〜〜〜〜!!!」
事の意外な成り行きに呆然とするデラ。
昌キがすかさず切りかかろうとするが、董卓はそれを目で制した。
その目を見た昌キは制されたと言うよりも恐怖して止まった。
動物の本能的な恐れに近い物であった。
一歩一歩ゆっくりと程普へ近付く董卓。
程普はその場からすぐにでも逃げ出したかった。
だが恐怖のあまり足がすくみ動けなかった。
程普「わ・ワシらが相手にしたのはチュパカブラなどではなかった・・・。
董卓、お・お主は・・・・・・。」

何かが砕ける音ともにここに一つの正義が潰えたのだった。
1333/3:02/06/28 01:40
事が全て終わったあと、董卓はまるで何事もなかったかのように空を見上げていた。
目も先程とは違い普段のものとなっている。

昌キはその姿を見ながら今後の計画の変更よりも
董卓の目の事を考えていた。
昌キ「(くそっ!一体何だったんだあれは?あんな恐ろしい人の目を見たのは初めてだ。
この昌キ様ともあろうものが不覚にも恐れを感じてしまった・・・。
俺はひょっとしてとんでもない奴を相手にしようとしているのか?
いやそんな事はないはずだ。最後に笑うのはこの昌キ様だ!。
幸いにして張紘の話が本当ならまだ挽回のチャンスもある。)」

昌キが今後の計画について思索に耽ろうとしたその時。

董卓「そろそろだな・・・。」
昌キ「へ?」

李儒「いやぁ〜酷い目に会いましたね。」
李カク「不意を付かれたとは言え申し訳ありません。」
李儒「全くびしょ濡れになってしまいました。」

董卓「李儒。」
李儒「はい、レーダーは無事です。ここは少々騒ぎすぎました。
直ちに追撃も兼ね移動いたしましょう。」

≪DB集め悪の軍団・本隊/2名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ、四星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
昌キ【日本刀、直刀、発光弾×2】

※周辺アイテム回収、残りは放置。

黄忠【死亡確認】
程普【死亡確認】
仲裁おっさんs 消滅
張紘「身を守る物もあるが私では上手く使いこなす事はできぬ・・・。」

脱出の際手に入れた脇差しを見ながら少し不安になっていた。
何しろ剣などほとんど使った事はないのである。

張紘「何はともあれ今は何晏殿と合流するのが先決だな。」

張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、脇差し】
※何晏捜索中
135133 補足:02/06/28 01:52
DB集め悪の軍団本隊・分隊合流しました
136システムダウン:02/06/28 21:35
霊帝は忙しい、などと言ってはいたが大して忙しくなかった。
このときまで―――
いきなり目の前にあるモニターが次々と歪んでいく。

文官B「ど、どうなってるんだ?」
文官A「インドからハッキングを受けてる」
霊帝「はぁ?」
霊帝は突然の出来事になんのことかわからなかった。
文官C「すでにいくつかのシステムが書きかえられてます!」
霊帝「なぜインドなんだ!」
文官A「わかりません」
文官B「先ほど送られていたメールのデータが勝手に開き始めてます」
霊帝「じゅーじょーじー!!!!」

すぐさま様々な対策が施されたが、操作系のシステムから奪われた初動の状態ではなす術もなかった。霊帝はすぐさま特定を急がせつつ、迷わず十常侍の首輪爆破を命じた。
霊帝側にも予備のシステムくらいある。
しかし、立ち上げた瞬間すぐにクラックされ、圧倒されていく。
やけくそに1人だけは特定しないまま爆破スイッチを押したのだが、
誰なのかもわからない状態だった。
霊帝をあざ笑うように次々と沈黙していくシステムをただ眺めるしかなかった。
まるで立場が逆ではないか。
意味がわからない。
発信元がインドやすでに禁止エリアになっている并州からも侵略されている。
私がもて遊ばれている?

霊帝はいきなり電源を落とす。
強制的に止めるという暴挙にでたのだ。
文官達は霊帝が思考停止してしまい狂ったのかと思ったが、霊帝は冷静だった。
「再始動」

霊帝はギリギリと歯軋りをしながらその部屋から出ていった。
「次の放送まで復旧しろ!」
長く続く廊下にその声は響いていた。

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
※成功!
※現在主催者側の全システムがダウンしています(禁止エリア、首輪は無効)
137冀州:02/06/28 21:44
唐突に、張[合β]の首輪が爆発した。
>>136のただ1人のアンラッキーボーイは彼だったのだ。
普通ならばこれで死亡なのだが、心臓もないクリーチャーである。
首輪の爆破では首がもげるくらいで、すぐにつながった。
しかし、夏侯惇にとっては九死に一生を得た。
その腕から脱すると、夏侯惇は距離をとり化け物の様子を観察した。
みるみる回復していき、斬馬刀が刺さったまま傷は塞がろうとしている。
やはり、この手の生き物だったか。
夏侯惇はすぐさま生きる思考に切り替えた。
つくづくこの手に好かれるのならばそれもまたよし。

漆黒の闇に覆われてなあ2人の姿は光輝いて見えた。
ある種のオーラのようなものだろうか。
辺りには彼らを中心に風が舞っている。
そして不安定な気候のせいなのか、風は雲を呼び、雲はただ厚く重なっていった。

@張[合β](2人目)[クリーチャー]【斬馬刀(※刺さってます)、バックラー、苦無、十拳剣】
vs
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【張遼の置手紙】
※化け物超回復中
吹き渡る夜風が心地よい。
ここが俺の永遠の憧れの地、……か。
……。……。
暗くてなにも見えんけど。

夜。闇に紛れてフィールド北端の長城に再アタックをかけた臧覇は、
実にあっさりと国境線を踏み越えてしまっていた。

臧覇と孫観の二人は長城を越えたあたりを、
会話も無く、ただぶらぶらと散策していた。


―――傍証は充分あった。
司馬彪が見つけていた、首輪の接近を感知する【謎の物体】。
そして、ゲーム中、参加者と霊帝とが、唯一繋がる存在である放送塔。
臧覇はこの2つのオーパーツが同時に破壊されている司州山岳地帯北部こそが、
モニターの空白地帯だと睨んでいた。

司州が禁止エリアに指定され、周辺が静まり返るのを待ったように、
臧覇と孫観は地雷撤去の要領で地面に這いつくばって、
【謎の物体】が発するごく僅かなツーツー音を頼りに、
延々と長城付近の【謎の物体】撤去と破壊作業を行っていたのだ。
物体は巧妙に隠されていたが、ひとたびその存在と効果に気付き、
物体と物体との距離を認識しさえすれば、発見できないことも無かった。

作業は黙々と続いていき、遂には謎の物体が撤去された一区画を作り出していた。
そして、夜。
彼らはついに、禁断の長城を越えた。
「……ねぇ、頭領。このままバトロワをブッチして、中つ国からもとんずらこいちまいましょうよ……。」
突き抜けてしまった、という興奮のために情緒喪失気味の孫観が呟く。
臧覇はそれには答えない。ただ黙々と歩き続ける。

―――ここはモニターの空白地帯なのか?

……たぶん、そうだ。
海には禁止エリアラインの上に武装船までもが居たが、
こちらには何の物理的障害も無く、警備は手薄だ。
ここにいる限りは、【謎の物体】からの捕捉射程距離の枠外に……すなわち、
霊帝の監視の枠外にいられる。
国境を踏み越えられたということは、遠隔爆殺も不可能だろう。

だが、これだけでは何もならない。

【首輪】。―――首輪は破壊したり無理に外そうとすれば、
遠隔爆殺に拠らなくとも、自動的に爆発する。
こんな危なっかしいものをつけたままでは、行動が大幅に制限される上、
霊帝に再捕捉されれば抵抗の仕様が無い。

なにより……
(昌キ/昌覇……。)

とにかくあのクソ馬鹿たれを回収しないことには、今ごろ、
今度はどこのどなたさまに、無用の御迷惑を及ぼしているとも……。
―――いや。とりあえず自分たちこそ。だ。
逃げるにしても、霊帝からの死亡確認を取った後に逃げなければ、
残った人々に甚大な御迷惑を及ぼしてしまう……。

臧覇「……フィールドに戻るぞ。孫観。」
孫観「えっ!?」

そんな馬鹿な! このままここから逃げられるのに……!
早々と長城に登り、不服そうな顔の孫観を手で制すと、臧覇は現状の問題点をかいつまんで孫観に話した。
「とにかく、首輪を外し死亡確認を取らなければ、何をやろうが問題外だ」、と。
孫観も納得したようで、それに従い、再びフィールドに戻って来る。

臧覇「すまんな、孫観。ぬか喜びをさせてしまったな。」
孫観「俺ぁいいですよ。一瞬とはいえ長城も越えられたし。
   ……頭領についていきますぜ。」
臧覇「ん。よし。 なんとしてでも、昌覇/昌キを探すぞ!」
孫観「応!」

臧覇(……いざ司州禁止エリアが発動されても、河内〜河東ラインに存在する【謎の物体】は撤去した。
 [亠兌]州・冀州が残る限りは、司州を突っ切り、長城の外に逃れられる……。)

久しく引き結ばれていた口元がほころび、
臧覇は、自分が自由への裾に触れたことを確信した。

   ちょうど、自分たちが長城を越えようとした時間に、
   霊帝による全システムのダウンが起こったことには気付かなかった。


≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷]【青竜刀】&孫観【毒針】
※とりあえずゲームに帰ってきてみました。
張[合β]「ソォコォデ、サァッキカラ見テイル、コゾーーーウ。
    オ前モココニ来テ、楽シンダラドォォ〜〜〜〜ダァァァ〜〜〜〜ァ?」
姜維「ひっ?」
夏侯惇(Σ増えた!?))

姜維と楊艶が流されて来ていたのは、冀州だった。

張[合β]の腕がするすると伸びて行き、
今まで物陰から息を潜めて成り行きを見守っていた、姜維の体を引きずり出す。

普段ならば、この程度で臆する彼ではなかっただろう。
だが姜維は、バトロワに名高い益州マターリ組の一員であり
雍州らぶわごんとしても名を馳せていた。
ほとんど初めて出会う、中原のシビアな空気に中てられ、
痺れたように動けないでいる。
交戦音に引かれて近付いてきたのだろうが、姜維の構える薙刀は星明りを反射し、
夜目にも明らかなほどに震えていた。


張[合β]「……ジャマダ。心底。
     マトメテぱぴーノ元ヘ、送ッテヤルヨ……。キュキュキュキュ……。」
夏侯惇(ああっ!もう!)


@張[合β](2人目)[クリーチャー]【斬馬刀(※刺さってます)、バックラー、苦無、十拳剣】
vs
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【張遼の置手紙】
@姜維【薙刀】
「酷いっ …酷いわっ!
 お兄様を! ……徐庶タンを見殺しにするだなんて……っ!
 徐庶タンはあたしと張遼タンの、お仲人さんになるはずの人だったのに……っ!」

徐母の墜落した摩擦熱で下生えの草が燃え、周囲は夜なのにほの明るい。
泣き叫びながら、四散した徐庶を拾い集める胡車児を、
周瑜は悪夢を見るような面持ちで、その光景を見詰めていた。
霊帝の死亡者放送の内容が耳に蘇る……

―――徐庶が… 吾粲が死んだだと?!
お仲人?
張遼、貴様、田豊を殺しただけでは飽き足らず、
そんなわけの分からぬことまで……

すんでのところで血を吐きそうなその衝撃も冷めやらぬ中、
周瑜は再び、信じられないような光景を眼にしていた。

胡車児『拡声器/……周瑜タンの、ヴァカーーーーーーーーっ、嫌いよぉーーーーーーっ!』
周瑜「危ない! そっちは禁止エリ……  !?」

徐州へと駆け抜けていった胡車児は爆発もせず、
拡声器で何事か電波放送を行いながら、
物凄い勢いで暗闇の中へと消えていった。


≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】

@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
143戦友コンビ:02/06/30 23:16
――司州≪旅は道連れ団≫堰

曹遵「おい。どうした朱讚、早くそっちの石を外してくれ」
朱讚「本当に…後悔しないんだな?曹遵?
   道具も無いでは、堰を決壊させたとたんに、俺たちも……」
曹遵「後悔などしない! 当然だ。今さら何を言い出すんだ! 見ていろ……馬鹿ども。
   くっくっくっくっ…これが俺たちの最強伝説だ……!」
朱讚「………。」

まるで、無念のまま死んだホウ統が乗り移ったかのように、
曹遵の目は一種異様な輝きを放っていた。
しかし朱讚はもう迷わなかった。…ここまで来たのだ。
血涙ブラザーズの心意気を見せてやろう!

曹遵と朱讚の手が同時に、堰の一番脆い部分へと掛けられる。
これで何人が死んでしまうのだろうか?
……なに、構いはしない。
ビストロめ。
臧覇め。
そしてなにより、十常侍め!

曹真将軍を殺した、名も知らぬやからどもめ。
安全エリアは黄河とその運河の流域地域ばかりではないか!
黄河の氾濫によって周辺の禁止エリアに逃げて死ぬか、
一気に青州を越えて海まで押し流されていくがいい!
144戦友コンビ:02/06/30 23:17


朱讚「……さらばだ。曹遵。……血涙の日々も、実はひっそりと楽しかったぞ(T_T)」
曹遵「俺もだ。朱讚。……冥府で会おう(T_T)」
朱讚「では!(血涙」
曹遵「いざ!(血涙」

ガコ・ン・・・

二人の手が堤防の臍石を力任せに外し、
黄河は遂に決壊した。
何万トンもの水塊が戦友コンビを押し潰して
激流となって、下流地域を呑み込んで行く。


【曹遵、朱讚 死亡確認】≪戦友コンビ≫消滅

※黄河の氾濫です。下流の人々は注意!
145張角:02/07/01 00:02
ふぅ、ふぅ。ぐ… やられた。油断したか…。
ものの役に立たなくなった左腕をナイフで切り落とすと、
張角は暗がりでひとりごちた。
少々気まぐれに動きすぎたという反省もあるが、
それよりも……

―――フルチン。恐るべし!

あれはいわゆる、自然回帰というやつだな。
ふっ…くふふふふふふ。
腐れ儒者どもに代わって、無為自然を説き、
物質崇拝を否定する太平道教団を率いた私としたことが、
自らは武器に頼った挙句に機動力を奪われ、
逆に、フルチン剣法の手に掛かったとは、なんたる皮肉か!

張角「……おもしろい!」

張角の目が煌ときらめく。
研ぎ澄まされた道者たる彼の感覚は
新しいおもちゃの接近を察知していた。

所詮はバトルロワイアル。うつしよならぬ、仮初めの宴じゃ。
今までのように、気まぐれにいくか。
気まぐれにな……


@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230
    スーパーボール×5、ナイフ、流星錘】
VS
≪DB集め悪の軍団/4名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ、四星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣

羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
昌キ【日本刀、直刀、発光弾×2】
孫覇の目の前に壮絶な死を果たした武将が立っていた。
曹仁だ(part5>260)
魚骨槍と董卓の九曲剣によって壁に縫い付けられた曹仁は、ただそこに立ち尽くしている。
孫覇は仕掛けたが用をなさなかったプラスチック地雷ひとつを解除し回収する。
周囲には死体や武器が捨てられたままになっている。
あまりにも凄惨な現場のため、さすがの孫覇も圧倒された。

ふと地に壊された見慣れたものを見つけた。
―――于吉レーダー
曹仁によって壊されたレーダーは壊れているものの、その内部構造を明らかにしていた。
そして零れて転がる電池を見つけて、理解するのだった。
電池か・・・
どうやら電池にはとくにこれといった傷はない。
試しに自分のレーダーの電池と、交換し、電源を入れてみる。
するとしばらくして液晶ディスプレーが点灯し、電源の復活を教えてくれた。
孫覇はまたこれで少し楽ができると考えた。
しかし。
表示されたモニターには「現在表示不能」の文字しかなかった。
やはり壊れていたのか?
いや、違う。

―――霊帝側で何かあったのか?
孫覇はぼんやりではあるが、主催者側の異変に気づくのだった。


@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
※放置武器を回収(もちろんそのへんに転がる矢も)
※レーダー復活したものの結局表示不能のため役に立たず
147じゅーじょーじ:02/07/01 18:12
張譲は勝利を手にいれた。
次々とモニターに現状が報告されている。
すでにシステムは我らが手中にある。
これでさらに別働隊は動きやすくなるだろう。
では我々は次の段階に入るとしようか。
次の波は乗り切れるかな?
こうして十常侍はさらなる一手を打つことになる。
このゲームを根本から破壊する次なる作戦は―――

まずは、首輪の解除―――
そして、一斉蜂起―――

エリア内で争っている連中も、すでに禁止エリアや首輪の遠隔操作と監視がないとなればこちらにつくに違いない。
ではどうやって首輪を外し、どうやって呼びかけるのか?
秘策はある。

一方、別働隊は青州にまっすぐ向っていた。
我らが上陸の準備をしなくてはならない。
すでに張恭がハッキングで船の存在を突きとめている。
とりあえずそれを奪取する!

≪正史十常侍別働隊A/3名≫孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
※現在[亠兌]州→青州へ

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
※現在放送塔のある山頂からハッキング中
※次の手にGO!
片腕になっただけになった張角がこちらに近付いてくる。
はっきり言ってかなり危険である
今動けばきっとやられるどうしよう?
このままでは記録を続ける事も難しい。
司馬彪が悩んでいると張角の目線が変わった。
次の瞬間には鎖鎌が彼を襲っていた。
背後から逃げたはずの趙忠が何時の間にか戻ってきて攻撃を仕掛けたようである。

一先ずは安心?今のうちになんとかしなきゃ!

張角[左腕喪失]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、
アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230
スーパーボール×5、ナイフ、流星錘】

VS
司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
VS
趙忠【鉋、鎖鎌】
※趙忠は司馬彪に気付いていません
※DB集め悪の軍団が近くにいます
ゴウゴウと重く響く音が聞こえる―――
身体は宙に浮いているように上下に揺れている―――
顔には生暖かい液体が触れ流れていく―――

急激に襲われた左肩の痛みで姐さんは目を覚ました。
薄く開けた目には漆黒の闇しかなかった。
視界がぼやける。
姐さんは一生懸命現状把握に努める
ワタシハドウシタンダロウ?
ココハドコダロウ?

肩の痛みが現実の世界であることはわかるのだが、いまいち思い出せない。
そうだ・・・
炎に覆われ、敵に強襲されて・・・
私は撃たれたのか?
ようやく姐さんは現実世界に帰ってきた。
この生暖かい顔に流れるものはなんだろう?
どうやら馬に乗っているようだ。
とてもでかくて優しい馬だ。黙々と進んでいる。
やっと慣れてきた視界には満点の星空が見える。
そしてぼんやりと人の気配に気がつくのだった。

関索はまっすぐ正面を見据えたまま動かなかった。
姐さんは関索の前に抱きかかえられている。
彼は左で赤兎馬の手綱を握り、右でしっかりと姐さんを支えていた。
姐さんは少し躊躇して彼に声をかけたが聞こえていないのか応えは返ってこない。
姐さんはすべてを理解した。
関索は微動だにしない。
彼の顔がようやくわかるくらい目が慣れてきた。
関索は誇らしげにまっすぐを見据え、目に優しさをたたえていた。
口はしっかりと結ばれ、色黒の顔は光っているようだった。
カッコイイなと純粋に思った。
彼はきっとその時、様々なものから越えられたのだろう。
この状況を、束縛を、父を、そして自分を。
そういう男だからこそできる顔をしているではないか。

姐さんは涙を流した。
涙は顔に流れていたその赤い液体と交じり合い、流れていく。
その赤い液体はそのまっすぐに見据えたままの彼の伝って流れて落ちてくる。
関索は満足していた。
"自由にどこにでもいける"
"さあ行こう!赤兎馬!"

関索の額には大きく銃弾が貫通していた。
そこから血が流れ、姐さんに流れ落ちている。
孫覇が撃った銃弾は彼の額を撃ちぬいていたのだ。
すでに事切れているにも関わらず、赤兎馬は関索に従っている。
身体は死んでも心は死なず。
関索は姐さんを抱えたまま、仲間が待つ場所へと導くのだった。

星が綺麗だ。
遠くに見慣れた仲間がいる。
あの巨体は許儀だろう。
諸葛尚が手を振っている。
甄姚が松明を持って迎えてくれている。

関索は仲間を見つけ笑ったように見えた。
向こうからはとても堂々としているように見えるのだろうか?
「ありがとう」
姐さんにはそれしか言うことができなかった。

山間を馬に揺られて歩いていく。
下からはゴウゴウと音がする。
谷には尋常ではない量の水が一気に下流へと流れていっているのが見えた。

【関索:死亡確認】

※チーム再合流
≪真・月英西遊記/4名≫黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※赤兎馬随行中
もうボロボロになった包帯に巻きつけたベルナルディ。
何人もの血を吸ってきた銃の照準を、眠る張遼のこめかみに合わせ、
陳宮はただただぼんやりとしていた。
今夜もまた豫州の方角から感じられていた激しい交戦の気配も、今は無い。
先ほどから室内を満たすものは、ただ、規則正しい張遼の寝息だけだった。

「よく……、眠っているな。」 薬の力に押さえ込まれた、不自然な眠りだ。
ふいに陳宮の指先から力が抜ける。
あらためて、初めて目にする自分の獲得アイテムの威力に、
ちょっとした興味が沸き起こったのだ。

陳宮(【クロロホルム】……、か。)
……確かに気化ガス兵器というのは強力だな。
アルバレストか霹靂車のような長距離投擲器とのコンボでならば、
青州で見た武装船などちょろいもんじゃが……。

そこまで考えて陳宮は頭を振った。いつの間にか、銃を持った右腕が落ちている。
……どうも儂の悪い癖じゃな。心に迷いが生じると、
ついつい瑣末な思考遊びに逃げてしまう。
……こんなことをやっとるから、儂はいまひとつうだつが上がらんのじゃ!
静かに時間だけが流れていく。
いつの間にか、廃屋の扉が外から開かれていたが、
陳宮の意識は、完全に張遼だけに向かっていた。
―――再びベルナルディが構えられた。

……悪いな。張遼。
―――だが、どうせそれだけの怪我では、じきに死ぬだろ?
儂は今まで、血の道を歩いてきた。
ここで妙な情けを見せたりすれば、霊帝に不審に思われるのだ。
ならばせめてこのまま、一発で仕留めて……

    …カタン
陳宮「! ―――誰じゃっ!?」

まさに引き金を引こうとした瞬間、戸口で起こったかすかな音に陳宮の集中は醒め、
体ごと背後を振り返る。
だが、振り返ったときにはもう、何者かが走り去っていく気配と、
星明りを受けてほのかに輝く不思議な水晶球が、床に転がっているだけだった。

陳宮「?」


※アイテム移動
@張遼[昏睡・被弾]【スコープ・鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、
   桐箱(呂布首入り)、一星球】

@何晏【五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
▼生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○既出メンバー(パーティの部)  

≪正史十常侍別働隊A/3名≫孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      コンドーム(L)8個、集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
≪DB集め悪の軍団/4名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ、四星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
      &昌キ【日本刀、直刀、発光弾×2】
≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷]【青竜刀】&孫観【毒針】
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】


☆パーティの部、以上、7パーティ・21名が生存確認。
▼生存者リスト2
○既出メンバー(個人の部) 

@張[合β](2人目)[首輪無し・クリーチャー]【斬馬刀(※刺さってます)、バックラー、苦無、十拳剣】
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
@張遼[昏睡・被弾]【スコープ・鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、
   桐箱(呂布首入り)、一星球】
@何晏【五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、流星錘、
    アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230
    スーパーボール×5、ナイフ】
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【斬馬刀、張遼の置手紙】
@姜維【薙刀】
@楊艶[睡眠]【青銅矛】
@張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、脇差し】
@趙忠【鉋、鎖鎌】


☆ピンユニットの部、14名が生存。 合計35名が生存確認。
▼各種データ
☆張[合β]――vs――夏侯惇&姜維 in 冀州
☆≪DB集め悪の軍団≫――vs――張角――vs――司馬彪――vs――趙忠 in 豫州
   ※張角を中心に展開している模様です。
☆陳宮――??――張遼 in [亠兌]州

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/759
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 司州/司隷  …洛陽全焼、北部は山岳。 >>206以降禁止エリア発動
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。
○ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。昨夜森で火災が発生しました。
○ 冀州    …暖かくなってきています。
○ 青州    …流星(徐母)が落下しました。

× 并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

      ※※ 現在禁止エリアは、参加者に知られること無く、全解除中 ※※

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いています。
夜間です。


━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※三夜後)に何かが起こるらしい?)
所持者:董卓【四星球、六星球、七星球】
    陳宮【一星球】
    何晏【五星球】
    張紘【二星球、三星球】
                   がんばって全部集めてください。
              
━━━主催者側生存確認者リスト

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員?
文官A、B、C …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。


なにかあったら、新雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/6名≫(+4名)
 夏[小軍] 郭勝 関索 阮籍 黄忠 吾粲 
≪さ行/5名≫(+3名)
 朱讚 徐庶 審配 全ソウ 曹遵 
≪た行/3名≫(+1名)
 段珪 程普 丁奉 
≪は行/3名≫
 馬岱 [广龍]会 法正
≪や行/1名≫
 楊奉 

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数18名
計 全死亡者数497名


◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州 并州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 21名
個人ユニット 14名
生存者計   35名
総参加者数  532名

※次の禁止エリアは司州です。本スレ206レス後にエリアが発動します。
陳宮「そこに隠れてるのは分かっているんじゃ。
早く出て来い。」
何晏「・・・・・・・それを返して」

陳宮はその姿を見た時驚愕した。
以前朱霊との会話の際にバトロワ中で
最も警戒すべき容姿の者について話した事があった。
何晏の姿は服装も綺麗に整いおまけに化粧などお手入れまでされている。
正に最も警戒し恐れるべき容姿であった。

陳宮「儂もこれで最後か・・・。さぁ殺るなる殺るが良い。」
一方的に誤解をした陳宮は武器を放り投げ腰を下ろした。

何晏「私は、それを返してもらい際すればあなたの事などどうでも良いの。」
陳宮「この球の事か?」
何晏「そう。それはとても大切な物なの。」
陳宮「別に転がって来た物を拾っただけの事じゃ。ほれ。」
何晏「ありがとう。じゃあ私はもう行かなくちゃ。」
陳宮「行くってお主は後ろを振り返った瞬間に、儂が銃を拾って撃つとか考えんのか?。」
何晏「撃つの?」
陳宮「撃つの?ってお主・・・。」

陳宮はなんだか可笑しくなってきた。
わざわざ警告した自分もなんだが、聞き返えされるなど予想だにしなかった。
そう思うとなんだかひどく可笑しかったのである。
可笑しくなるとともに、今まで頑なにしていた自分にも無性に可笑しさを感じた。
陳宮は笑った。久しぶりに声をあげて笑った。
なんだか心のもやもやがすっきりした気分であった。

陳宮「持っていくが良い。どうせ儂には扱い辛い物だ。」
何晏「良いの?」
陳宮「今はバトロワ中だ持って行って邪魔になると言う事はあるまい。」
何晏「ありがとう。」

―――朱霊、儂の言ったとうりじゃったろ、ああ言う容姿の相手は最も警戒しろと。
見ろ!この頑なだった儂の心を一撃で粉砕していきおったわ。

陳宮「さて、儂はこれからどうしようかのぉ。」


張遼[昏睡・被弾]【スコープ・鞭、ヘッケラー&コックMP5K】


陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、花の種、クロロフォルム、短剣、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、桐箱(呂布首入り)】
※なんだか気分が爽快になりました。


何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
   トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】
※張紘を求めて移動しました。

バチン!

必要以上に大きな音を立てて、一時的にスイッチの入れられていた、
首輪からのパルス受信機と、放送用のメイン電源が落とされる。
次々に光を失っていくさまざまな計器類のインパネに囲まれたままで、
宦官Dは手のひらにかいた厭な汗を拭いながら、
その一瞬の間に回収できた僅かなデータを、黙々と解析していた。

――― 十常侍が何か仕掛けてきているらしい。

まさかの全システムダウン。そして今も続く、復旧と再起動テスト作業。
だが放送は、必ずやらねばならなかった。

宦官E「……なぁ、宦官D。いいのか? 独断で首輪反応にアクセスした上、
     霊帝様への事後承諾での放送とは……、……しないべきではなかったのか?」
宦官D「………大丈夫、だ。
     霊帝様の口に拠らない、死亡者名だけの放送は、今までにも何度か有った。」
宦官E「しかし、十常侍がわけのわからないことを仕掛けてきている上、
     システム全体の復旧テストも終わってないのに、
     虎の子の死亡者生存者判定所内の放送システムだけを、強制的に始動させるとは……。」
宦官D「うるさい!! 霊帝様は、「次の放送までに復旧しろ!」と仰った。
    「復旧作業は間に合いませんですた」、などと言えるものか!
     全システムは、もう復旧できていなくては、ならないのだ!」
                               ^^^^^^^^
嫌な沈黙が死亡者生存者判定所を包み込む。
……そうだ。武官Xのように処刑されたくはない。
まだ復旧が終わらず放送ができないなどとは、あってはならないことなのだ。

宦官D「大丈夫。……あんな一瞬では参加者どもはなにも出来ん。
    ここの、死亡者生存者判定所のシステムはまだ無事だ。
    微妙にぁゃιぃ放送にはなったが、死亡メンバーも間違ってはいないはずだ。」
宦官E「そう……だな。そうだよな。
    俺たちだってシステムの全容を知っているわけではないのだし……。」
宦官D「………。」

参加者の首輪との接続も放送塔への接続も一瞬だった。
この一瞬の間に、死亡者生存者判定所のシステムにまで、
なにかが起こっていようはずなど……。

宦官D&宦官E「………。」 


【宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長】
※放送のために一瞬起動させただけで、
 首輪システムも禁止エリアも、もちょっとダウンしているようです。
160豫州 孫覇:02/07/03 16:37
孫覇「これは……。」
  (いよいよもって、霊帝側になにかがあったらしいな。)

手持ちの于吉レーダーの画面は、ふたたび一瞬の復調の様子を見せたが、
すぐに止まった。
暗闇にぼんやり蒼く、「現在表示不能」の文字が光る。
そして、その直後に流れてきた奇妙な死亡者放送。

これで2度ほど続けて、霊帝自身の声は聞いてはいない。
今までの傾向から行くと、あの野郎、
夜間にはきっちり眠っていたようだが、放送だけは律儀にこなしていたのだが……

孫覇「残り35人? ……本当か?」

@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
周瑜は激しい違和感を感じていた。もちろん体調のこともあるがそれだけではない。
禁止エリアである徐州へと駆け抜けていった胡車児の首輪は何故爆発しなかったのだろうか?
あの放送(>>156)は今までとは何かが決定的に違う。何かが起きている。何かが―――

―――でも結局はわからないことだらけだ。

≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
162豫州 孫覇 :02/07/04 12:21
あと34人死ねば良い。つまりはそういうことだが、
この放送すら霊帝側の罠、ということも考えられなくは無い。
すべては霊帝のための余興なのだろう。
この放送は余興を盛り上げるための罠か?

霊帝…か。
カン沢の話では愚帝だというが、すべてを霊帝が仕組んだとすれば恐るべき奴だ。
当然俺様が最後まで生き残るとしてだ、「価値ある臣下」そんなものが奴に必要
なのか?そう考えれば、たとえ一人生き残ったとしても罠である可能性が高い。
すべては奴を愉しませる為の余興。馬鹿馬鹿しい……が。

兎に角、この奇妙な放送のおかげで、今夜は寝るわけにはいかんな……。

@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁
   、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
戦闘エリア全域に唐突にその声は響いた。

「我は張譲。故あって霊帝に反旗を翻す者なり!」

張譲は待っていたのだ。
放送を強行する瞬間を。
システムダウンが知られるのを恐れるあまり、主催者側は必ず悟られないように放送をする。
さすれば必然とその方法を晒すことになる。
なに、わかってしまえば簡単なことだ。
放送塔に音声を送る大元をつき止めハッキングし、予め録音しておいたものを流せばいい。
放送は続く。

「現在エリア全域の禁止区域、および首輪の爆破システムは解除してある。にわかに信じがたいことだろうが、これは事実だ。現に我らがこうして放送を占拠し、各人の位置測定まで把握していることが証拠である。すでに胡車児殿をはじめ、数人禁止エリア外へと出た形跡がある」

目の前のモニターに先ほど掌握した位置測定システムが開いている。
どうやらこの上空にも霊帝の目があったようだ。
要は于吉レーダー詳細データ付全エリア版である。
モニターには「胡車児」と書かれた点が禁止エリアで点滅している。
もちろん我々の名前も。

「しかし!この状況がいつまで続くかわからぬのも事実!禁止エリアもいつまた発動するかわからない。よって各々方には軽率な行動を控えていただきたい!もちろんこの放送事態も軽率であることには変わりはない!しかし、時間がないのである」
モニターの画面表示は変わり、現在の霊帝側のアクセス拒否の書き換え進行状況が現れる。

「すでに500人いた我々の数も50人を切った。これは由々しき事態であろう。我らは自由である。誇り貴き武将達がオモチャとなって命を散らす意味がどこにあるのだ!諸君らの中に、最後のひとりとなり霊帝の価値ある臣下となることを希望する者が果たしているのだろうか?」

どうやら霊帝側は放送ジャックがどこから横割りされているか懸命に捜索しているようだ。
時間がない。

「すでにこのゲームに乗り、殺戮に走っている者がいることは知っている。しかし、その者とて霊帝のためではないだろう。自分のためであろう!ならばこの束縛から解き放たれたのち、存分に命を賭けようではないか!」

これは言っていいものか、悩むところである。
だが、すでに賽は投げられた。
この放送がどんな事態を引き起こすか想像もできないが、不公平はよくない。
情報は開示されなくてはならない。

「現在我々の仲間が青州沿岸にある武装船に向っている。その船で霊帝に一泡ふかそうではないか。もちろんそれ以外の手があれば、ぜひとも協力してほしい。50人を切った我々だが、あいつらに負ける道理がない。我々のことを疑う者もいるだろうが、我らも命を賭けている」

これは疑わしい。
霊帝がキレて全員爆死、というのもありえるからだ。
だが、私ならばやらない。
これすらも楽しむのが霊帝よ。
放送は続く。

「このシステムダウンも長くは続かないだろう。その時死ぬのは我々だ。だからこそ、この放送をしたかったのだ。霊帝はゲームを楽しみたいのだ。ならば最高のエンディングを迎えてやろうではないか」
アラートが発せられる。
まもなく放送は切られるようだ。

「首輪本体の解除についても霊帝側のシステムに潜入の際、その方法を入手した。これさえ解読できれば我らを束縛するものはない!この放送を聞き、我らに乗る者は力を貸してくれ!」

早く!早く!

「霊帝のオモチャでいたい者ならばそのまま今しばらく様子を見ていてくれればいい!強制はしない。しかし、今ならば全員助けられる!誇り貴き者達よ!すでに死んでしまった者たちの無念を胸に共に闘おうではな……」

切られた。
しかし、ほぼすべてを放送できた。
さて、これで皆はどうでるか。
半々というのが張譲の予想だった。
しかし、全員が霊帝を好んでいないことだけは確かだ。
その一点で乗ってくれればいいのだが。
まあ人の心は気まぐれだ。そして疑心暗鬼に駆られるもの。
あまり期待はしないというのが悪の心を持ったこともある張譲の見解だった。
だが、例え乗らなくとも策は尽くしたのだ。
例え死しても貴様を楽しませてくれようぞ。

さて・・・
モニターには一進一退のシステムの奪い合いが展開されはじめた。
所詮こちらはノートパソコンひとつ。
いつかは向こうに明渡さなくてはならないおはわかっていた。
現にこの瞬間、位置測定システムがロックされた。
時間がない。
宋典が最後のROMを走らせる。
画面にひとつのフォルダーが現れ、それをクリックし、送信。
最後の仕上げだ。
「罠はまだ張ってあるのだよ。霊帝殿」
張譲はおどけて見せた。
送信が完了するとノートパソコンのラップトップを閉じた。
辺りに闇が覆う。
もう我々にやるべきことはない。
「すべてを奪い返されると、まずはこの首が飛ぶのかな?」
キラリと鈍く光る首輪を張譲は掴んだ。
「おそらく」
この偉業を影ながら支えてくれた張恭が実に数日ぶりにしゃべった。
「実に清々しい気分です」
韓[小里]だ。腱鞘炎になったらしい。指がヒクヒクいっている。
「あとは霊帝がちゃんと爆破してくれればいいのですが」
そうでなければ名指しで喧嘩を売った意味がない。
爆破スイッチを押した時、トロイの木馬が動きだす。
さて、あとは待つだけか。
張譲は静かにその時を待つのだった。

≪正史十常侍本隊/4名≫張譲【杖】&張恭【ハッキング・クラッキング入門】
      &韓[小里]【ノートパソコン】&宋典【ウィルスの入ったCD-R】
      【共通アイテム:放送塔の機械類】
張角、司馬彪、趙忠たちの元にも、その放送は鳴り響いた。

「なんだ!?……一体どういう…………」
司馬彪は放送に気をとられ、一瞬辺りを見回した。

――ザシュッ
「…ぎぎっ」

「――はっ!」
悲鳴のような声を聞いて我に帰った司馬彪が視線を戻すと、
首にナイフを突き刺された趙忠と、鎖を腕に絡ませた張角の姿があった。
張角の頬には、鎌に切られたと思われる傷ができている。

糸の切れた人形のように崩れ落ちる趙忠。
張角は頬の傷を拭うと、趙忠の手から鎖鎌をもぎ取った。

「ま、まずい…つい逃げそびれた。何とかしないと…」
しかし張角は、なぜか方向を変えると、東の方へ向かって歩き始めた。


(…青州沿岸……( ̄ー ̄)ニヤリッ)

【趙忠 死亡確認】

張角[左腕喪失]【杖、黄巾、連弩(8)、ベレッタ、カッターナイフ、
アサルトライフル、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230
スーパーボール×5、鎖鎌、流星錘】

司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】

※張角は青州方面へ
※鉋、ナイフ…放置
ぼとぼと。
原点に帰る、清清しいぞ。
東へ行けばすべての腐敗の原点、十常侍と霊帝を一網打尽に出来るではないか!
ぼとぼとぼと。
ふはははは、気まぐれなどではない、生きるというのはこの感じだ。
五感が、六勘までもが研ぎ澄まされる。



我は黄天、神の使者なり!

張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、デザートイーグル(マグナム)、ジグ/ザウェルP230】

放置 → 鎖鎌、流星錘、スーパーボール×5、アサルトライフル、
     連弩(8)、ベレッタ(弾抜き)、
ン……武器を落としてしまった……
まだ片腕に慣れていないからな。ふふ、いかんいかん

十常侍に霊帝、それに放送を信用して集まってくる愚か者がいれば、そいつ等も…
一網打尽にできるというこの機会を逃すわけにはいかぬ。
そのためには多くの武器が必要だ…
荷物にならない程度に、少し吟味しておくか。

鎖鎌→鎌と鎖を分解
他、片手では使用が困難な武器をいくつか放置


張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×5、
           アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】

放置 → 流星錘、鎖、ベレッタ(弾抜き)、 デザートイーグル(マグナム)、

失敗した! ……まさか気付かれるだなんて!

再び2つのDBを懐に入れ、
死亡者放送、そして、十常侍の手になる放送ジャックを聞きながら、
何晏は忌々しさに唇を噛み締めて駈けていた。

―――DBなどを持っていれば、董卓にまっすぐ後を追われてしまう。
董卓がゲームを止めるはずは無い。
あたしにとっての死の追いかけっこは続いているのだわ……

ハンカチ落としの要領で適当なパーティにDBの一つをなすりつけ、
董卓がその囮を襲っている間に、遠くまで逃げ去るつもりだったのに……。
そして、あわよくば両者に自滅してもらおうという、ニ虎競食の計のつもりだったのに。
まさかあんなにぼんやりしていた陳宮に、
気付かれてしまうだなんてっ……!

あの状態で、「それを返して」以外の何が言えるというの?
……っていうか、陳宮も陳宮で、
素直に返してきやがるんじゃないわよっ!
……いらないわよっ! こんな無粋で無骨な武器なんてっ!

バーヤ!ヽ(`Д´)ノ


だが、策は破れた。
返されてきてしまったものは仕方がない。

――会いたい。張紘に会いたい。
十常侍の放送を信じるにしても信じないにしても、
青州には参加者が集まってくるはずだわ。
張紘もそこを目指す可能性が高い。
早く。早く青州に向かわなくっちゃ……。


@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】
172点景:02/07/05 23:02
つい先刻まで干上がった川底を曝していた黄河。今や莫大な量の水が、轟音を供に下流へと流れていく。
その姿はさながら荒れ狂う龍のごとく、速度を速めながら先へ先へと進んでいた。
その中、流れの一部が渦を巻いていた。一緒に押し流されていた土石や木がそこへと吸い込まれる。普段ならば
涛涛とたゆたう川面の下、人目には見えない筈の穴がそこにあったからだ。
―――誰知ろう、その穴こそはこの中つ国を模した地の下、縦横に繋がる地下洞窟の一部であった。
東は荊州・益州の鍾乳洞へ通じ、西は長江と互いの川水を交わし合う。以前曹昴の亡骸が黄河と長江双方に流れ
出たのはこれが原因だったのだ。
土石流と化した流れが洞窟の壁を思い切り叩いてゆく。その響きは別の地、とある洞窟に潜む一人の男――――
正確には二つの心を持った生物――――の耳にも届いていた。

”あの男、遂に己の掘った穴に自らの足を取られたのれす”
”空気も変わったなあ。いよいよわれらの出番れすか”
”いやまだまだれすよ”
”なぜれすか?”
”三十人以上も残っているのれすよ。料理の材料にはまだ多すぎるのれす”
”ふーむ”
”あの男はあほうだけど馬鹿ではないれす。油断は禁物れす”

思考が途切れる。遠雷に似た音は微かな振動と共に”かれ”の体を揺らしていた。

”それにしてもこのままで大丈夫れすかねえ”
”うん。遠からずヤバい事になりそうれすけど、まだ持つと思うれすよ”
”じゃあもうちっと待つれすか”
”それが上策れす。タイミングをじっくりと図りましょうよ”
”ふふふ”
”くくく”

そうして男は目を閉じる。いざと言う時の為に、体力を温存する。
大丈夫、もうそんなに待つ必要はないだろうから。

※放浪素材・馬雲丸【なし】禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴にて一眠り。
173姜維散華   1/2:02/07/05 23:55
張[合β]「ンン〜? ォオォカシイ、ナァアァァ?
     オイ、コゾー? コゾーモマァダ生キテイルッテサァアァアアアァ? ケケッ!
     ケケケ…ッ、キャッキャッキャッキャッ!」

あのようになっても、まだ、死ねずに生きているのか……!

両目で見ようが片目で見ようが、眼前の悪夢のような光景が変わるはずも無かったのだが、
夏侯惇は自分の右目を疑うように、何度も何度も首を振った。

斬馬刀によって張[合β]の胸に穿たれた穴から、
姜維の首が生えている。
―――今となっては、 ”生えている” という言い方が適当だろう。
張[合β]が震える姜維の薙刀を掴んで引き寄せ、
自身の胸にぽっかり開いた穴にねじ込んでからしばらく。
その部分は、明らかに生物的に融合していきつつあった。

あれが……、あれも張[合β]・ザ・セカンドの能力なのだろうか!?

斬馬刀の傷口が蠢き、たわみ、
腐食性の粘液をあたりに撒き散らしながら
姜維の肉体を侵食し、併呑していきつつあった。

『フュージョン』

本欄ならば自分が知るはずも無いそんな言葉が、
唐突に夏侯惇の脳裏をよぎる。
こうやって、敵を呑み込み、我と我が身に吸収する事で
さらなる究極を目指して自己成長し続ける人間兵器……
それが、華佗の手による最強のクリーチャー。
張[合β]・ザ・セカンドの、真の姿だったというのか!!
174姜維散華   2/2:02/07/05 23:55
十常侍の放送も、今の夏侯惇にはさしたる衝撃も与えなかった。

夏侯惇はただ、華佗との戦闘で自身に毒矢を受けたと知ったときに、曹操が、
「華陀や、きゃっつのクリーチャーに捕まるくらいなら、死を。」と望んでいた真の意味を、
噛み締めることで精一杯だった。

これが…… 
これが曹操様が歴史の闇に葬り去ろうとした、華佗の真の力なのだ。
華佗伝説は、今、始まったばかりだったのだ!

姜維「……。」
張[合β]「キャーッキャッキャッキャッキャッ!」
ついに首だけを残して、姜維は五体全てを吸収されていたが、
驚くべきことにも、彼にはまだ、自らの意識があるようであった。
薄く開かれた若武者の唇が必死に、自分の意志からなる最後の言葉を残そうと動くのを、
夏侯惇はその目で見た。

姜維「ヨ……ウ、エ………ン……」
夏侯惇「!!」

―――理性にではない。
人間の本能に直接訴えかける恐怖の衝動に突き動かされ、
夏侯惇は後も見ずに走り去った。

後にはただ、姜維を吸収して一回りも大きくなった張[合β]の、
怪鳥のような勝利の哄笑が、響き渡るだけであった。


≪張[合β]・ザ・セカンド/2名≫
  張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維と融合しています)]【斬馬刀、バックラー、苦無、十拳剣】

@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【張遼の置手紙】
どこまで流れていくのだろう。

軽く意識不明のまま溢れかえった黄河の濁流を流されていくのだった。
でも、このままだと死にますよ。
なんせ・・・ねえ。

≪泰山の赤い風≫バラバラになって流されていきました→チーム解散
@臧覇[負傷]【青竜刀】
@孫観【毒針】
※ピンユニットに編入
偵察から戻った李[イ寉]は、張角が放送を聞いて青州方面に向かった事を報告していた。
李[イ寉]「張角を放置しておく事は危険ではありませんか?」

李儒「宗教屋など放置しておきましょう。」

李[イ寉]「しかし、あれはただの宗教屋ではありませんが・・・。」

李儒「良いのです。宦官風情が何を企んでいるのかは知りませんが
あれほど大規模な事をして霊帝が何もしないはずはありません。」

李[イ寉]「しかし、奴らが結託しては厄介なのでは?」

李儒「その心配はないでしょう。宦官達は別としてもあの張角が
他の誰かと手を結ぶなどと言う事は考えにくい事です。
むしろ必ず諍いが起きる事必定です。
彼らと霊帝が争っているこの時こそ、我々は目的を達成するチャンスです。」

李[イ寉]「なるほど、目が向いているうちにと言う事ですな。」

≪DB集め悪の軍団/4名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ、四星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
昌キ【日本刀、直刀、発光弾×2】
※DB奪還の為移動中。
立て続いた放送を耳にして、陳宮を満たしていた爽快な高揚感の余韻は
跡形もなく消え去っていた。
あるのはただ、混乱と疑惑の念。

>「霊帝のオモチャでいたい者ならばそのまま今しばらく様子を見ていてくれればいい!強制はしない。
> しかし、今ならば全員助けられる!誇り貴き者達よ!すでに死んでしまった者たちの無念を胸に
> 共に闘おうではな……」


十常侍の放送ジャックは、そこで突然打ち切られていた。

―――殺されたのか!?
最初に考えたのは、十常侍が遠隔爆殺された可能性だった。

だが、彼らは「首輪の解除法を入手した」と言っていた。
十常侍はゲームから突き抜けてしまったのだろうか?
……【首輪】を外しおったのか?
ならば、霊帝による、きゃっつらの遠隔爆殺は不可能なはずだが……。

……いやいや。
「システムダウンが終われば、その時死ぬのは我々」、とも言っていた。
ならば十常侍どもは己の【首輪】を、まだ解除できていない可能性がある。
それとも何か、全く別の……?

情報が無い。……とにかく無い。

自分の得てきた数少ない経験と情報だけで、
好き勝手に演繹した結論に飛びついてしまうことは、今は危険だ。
出来るだけ数多い情報を収集した後に、帰納法で考えていく。
これこそが正しい謀叛……、 もとい! 戦略の組み立て方というものじゃろう。

この儂が十常侍に協力するなどもっての他だが……
    ・

ぼう、と、朱霊の残した懐中電灯の頼りない光が、ほんの一瞬だけ廃屋に灯る。
今の今まで敵をひきつける絶対禁忌の物として、
頑なに陳宮が拒否しつづけていた明かりだった。

明かりの中の張遼は、血を失った蒼白い顔をして横たわっていた。
放送の大音量にようやく目が覚めたようで、
薬品の支配から逃れ切れないままも、必死に何かを伝えようともがいている。
相変わらず、たいして敵意は感じられない。
むしろ、思いもかけなかった再度の邂逅に、喜んでさえいるようだった。
………。………。

……いいか。この際。 こいつでも。


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
   ヘッケラー&コックMP5K】
俺は少し自惚れていたことを認めざるを得ない。
なにしろ、シシャモなど多少焼きすぎてもどうとでもなると思っていたのだ。
こんな甘い考えを、と今なら思う。
しかし、殺した牛は再び立ちあがらないというポーランドの諺が、
俺の愚かさを如実に示す。
俺はまず水をかけてみた。水っぽくなった。
祈りをささげてみた。微動だにしない。

俺は今日一つのことを学んだ。

シ シ ャ モ は 一 度 焦 げ た ら 、 元 に 戻 ら な い と い う こ と 。

俺が生きてきた時間の、途方もない長さをウイスキーグラスに浮かべた。
酔いだけが俺を自由にした。





曹性「ぐー…… o(_ _o)」
王双「はぁ。ようやく寝ついてくれたか…。」

こいつが夢でシシャモを焼いているうちに、と、
王双は死亡者放送の直後から、黙々と南へと移動を開始していた。
集音マイクで確認するまでも無く、南からはごうごうと流れる黄河の轟音が聞こえてくる。
誰かが何かやらかしたらしい。
ちょっと普通でない死亡者放送は流れてくるし、
十常侍はシステムダウン中だとか言って来るし、
【謎の物体】のツーツー音は消えているし、
第一、いつの間にやら夜空からは、北斗七星が無くなってるし……

……はぁ。

だが、王双の顔は晴れやかだった。

――― 全員助かる可能性も、あるのかもしれなかったのか!! ―――

さすが中原で真面目に戦っておられた方々は違うのぅ。
なにより、十常侍と、十常侍の放送を聞いた者は
青州に集まってきているはずだ。
たとえ我ら自身は散ろうとも、中つ国に花開いたお料理文化、
我らの代で終わらせまいぞ……!

暗闇の奥から聞こえる黄河の濁流の音が、もう、目の前にまで迫っている。
膨らませたコンドームを、救命胴着代わりに2人の肩の辺りに括りつけ、
王双は木牛に飛び乗ると、そのまま黄河の流れに飛び込んでいった。

王双「ゆくぞ、ひよっこ! 青州にお客様の大集団じゃ!」
曹性「…ぐー… o(_ _o)」


※アイテム減りました
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・睡眠・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※黄河に乗って、青州へGO!
「た…助かったの…か……」

司馬彪は疲れた体に鞭打って、のろのろと立ち上がった。
茫然自失から覚めた司馬彪の耳に
放送の内容が蘇ってくる。

青州沿岸…… 十常侍……

なにがなんだか分からないことだらけであったが、
とりあえず、全てはメモった。
ここは青州に行ってみるべきなのだろうか?


@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
182胡車児in徐州:02/07/09 20:32
胡車児「あらいやだ。ここって禁止エリアだったのね。」

>163-166の十常侍放送に、おネエ座りの胡車児があたりを見回す。
そういえば火山が噴火していて暑苦しい。
ここは徐州……最初に禁止エリアになった場所。
張遼の起床によって、さっきから電波がユンユンと届いてくる。
案外近くに居るようだわ。
だけど……

胡車児「……会いにいけやしないわよ。目の前でみすみす徐庶タンに……
    仲人さんに死なれちゃって……
    あたしのせいで、ダーリンとのケコーン式が台無しに……(しくしくしくしく」

彼女は彼女なりに傷ついていた。
いっそこのまま、キレイに死のうかとすら思いつめてしまっていた。

だが、人間、そうそう死ねるものでもない。
とりあえず胡車児は立ち上がった。

十常侍放送が耳に蘇る。
かぶとむし級の胡車児の脳みそでは、豊富な語彙から成る
張譲の高尚な放送の、その全ての意味を理解することなど叶わなかったが、
その悲痛な意思だけは充分に彼女の心にも届いていた。

張譲「美化だゴルァ! みんなで青州のゴミを拾おうヨ!
   ―――偽善はイヤ! でも、嫌がらせでならできちゃう!」

ああ。いいいなぁ。
……なんとなく悲劇に終わりそうだけど。
胡車児は涙と鼻水で汚れた顔を、青州に向けた。
ダーリンはずっと前から青州に行きたがっていた。
もしかしたら、愛しのダーリンに、そこで会えるのかも知れない。


@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
青州、青州だ! ―――そこに行けば何かがある!

暗闇の中、司馬彪はもと来た道を駈けに駈けた。
[登β]艾に指摘されるまでもなく、『続漢書』になるはずだったものが、今や
『僕の冒険 〜特別付録:サバイバル豆知識〜』へとなりつつあることは、司馬彪本人も痛感していた。
このままでは確かにいけない……
十常侍の呼びかける反乱が成功するのかどうか?
いや。それ以前に、それが罠かどうかすらも分からなかったが、
とにかく青州に向かわなければ!
歴史家として。司馬一族の星として。
そこに辿り着くことこそが、今の自分の使命なのではないだろうか!?

だが、州境にさしかかろうとしたまさにその時。

司馬彪「Σどぅぉおおおぉぉおおぉ―――っ!?」

左半身を誰かに痛烈に殴打されたような衝撃に吹き飛ばされて、
司馬彪の意識は混濁した。
そう。彼もまた、黄河に押し流された一人だった。


@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
※黄河に押し流されていきました
184夏侯惇(1/2:02/07/10 14:50
なんとか駆け込んだ茂みの中で彼は一息ついていた。
いまのところ、後を追ってくるものの気配は感じられない。
―――だが油断は出来まい。なにしろヒトならぬものなのだからな……。

抑えようとしても、沸き起こる疲労と恐怖に体が瘧のように震えている。
このゲームで、孟徳はあのような化け物に狙われておったのか!
自分がもう少し早く孟徳を探していれば……
夏侯覇との漫才にのめりこんでいなければ、助けられたのではなかったのだろうか。
張[合β]ザ・セカンド。
首輪が爆発しても死なず、参加者を呑み込んではパワーアップしていく、
究極の耐久力を誇るクリーチャー。
あのような不気味な存在までもをゲームの中に放り込んでおいて、
何がバトルロワイアルなのだろうか?

夏侯惇「首輪を外す手段だと?>>165

十常侍が首輪を外す方法を見つけたというのは、
もしかすると、あるいは本当のことかもしれなかった。
望むともなく偶然得た自作アイテムだったが、手元のメモ書きによると
どこかでまだ生きている張遼も、「徐庶が首輪を外した」というようなことを書き記している。

だが、それが一体、なんだというのだ?
自分の意志からではなく、自然と顔が嘲弄の形に引き歪む。
185夏侯惇(2/2:02/07/10 14:51
「徐庶が首輪を外した」、か。
……まぁ、そういうこともありえるだろうな。
肝心の、徐庶本人が死んでしまっているようだが。
「張遼の置手紙」を引き裂くと、夏侯惇はそれを無造作に投げ散らした。

だが、仮に禁止エリアが解除されようが、首輪が外れることがあろうが、
あのクリーチャーめには、そのようなことは理解できまい。
血に飢えたきゃっつめは、参加者が死に絶えるその日まで、
ひたすら血を求めて殺戮を繰り返していくだろう。

妙に薄ら寒い想像が夏侯惇の心を満たす。
霊帝がクリーチャー・張[合β]を参加者として放り込んできた意味が
なんとなく分かったような気がしていた。

夏侯惇「フィールドにあのような化け物までもが居る限り、一瞬たりとも安堵は出来ぬ。
しかも、姜維はまだ生きていた。あれでは他ならぬ張[合β]自身も、”最後の一人”には決してなれぬ。
奴を倒さないことには、主催者がどうなろうが、永遠に殺し合いゲームは終わりはしない……」

結局……、続けるしかねぇってのか。

夜明けが近いのだろうか。
薄闇をすかして見る夏侯惇の視界に、遠く轟々と流れる黄河の奔流が映っていた。


@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
186冀州朝歌:02/07/10 19:57
どうやって青州に行けっつーのよ?

そろそろしらじらと明るくなり始める冀州平野で、
[登β]艾は困惑していた。
目の前には黄河が激しい濁流と化して荒れ狂っている。
冀州が、[亠兌]州・青州と接する州境を取り巻くように流れる黄河がこの状態では、
[亠兌]州からの泰山越えルートでしか、青州にいたる方法は無いのだが……。

―――十常侍放送は罠だったのか?
それとも、十常侍も知らない不幸な偶発事故が、立て続けに起こっただけか!?

[登β]艾「な・ななな・なに・なににせよ、これでは、[亠兌]州北端では、
  どのような騒ぎが起こるものか……。」

いや。人ごとではない。
―――「禁止エリアもいつまた発動するかわからない」
十常侍はそう言っていた。
もしも次に冀州が禁止エリアに指定されれば、
それがし、逃げ場がなくなってしまう。


@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
物言わぬ関索をそっと寝かせ静かに送る。
赤兎馬も優しく顔を舐め、別れを告げているようだ。
姐さんは左肩は運良く弾も通過しており、甄姚の応急処置で大丈夫なようだった。
相変わらず谷いっぱいに黄河の濁流が押し寄せ流れている。

諸葛尚は遠慮がちに聞いてみた。
「青州に向うのですか?」
十常侍の言を信じるならば行くべきである。
しかし姐さんは違った。
「青州には行かないわ」
「なぜ? 助かるチャンスなのに」
「いい、思い出して。張譲は我々の仲間が青州に向っている、と言ったのよ?という
ことは張譲自身は別の場所にいるわけでしょ?」
姐さんは何が言いたいのだ?
「私達が助かるにはまず第一にこの首輪の束縛から逃れること・・・つまり青州に
向っていない張譲を探し出すのが一番なんじゃないかしら?」
姐さんは遥か遠くを見つめている。

姐さん曰く、
青州に向っている、ということは少なくとも青州じゃない。
かと言ってここ司州にもおそらくいない。
それに先ほどの豫州での追跡者(趙忠と夏[小軍])、あれは十常侍だった。
彼らが青州に向っているとは思えないため、別の思惑があって行動していたと推測で
きる。
そして彼らは放送を占拠したわけだから、少なくとも潜伏して放送塔のそばにいる可
能性が高い。
つまり、青州に近く、豫州にも別働隊が動かせる位置で、潜伏可能な高地がある場
所。
[亠兌]州西部!
姐さんはある程度のあたりをつけて十常侍張譲の捜索に乗り出す。
赤兎馬に甄姚を乗せ、姐さんはすっと飛び乗る。
赤兎馬は大人しく従う。
きっと関索の魂を引き継いだのだろう。
姐さん一行は一路[亠兌]州西部に向うのだった。
しかし!
まずは目の前の谷を渡らなくてはならないようだ。
Σ(゜д゜|||) ハッ!
脳裏に益州の悪夢が蘇った。
確かあの時も谷を渡る時に・・・
目の前で恐ろしい飛距離をマークした赤兎馬が2人も乗せて飛び越える。
そして・・・
気がつくとやはりロープが身体に巻きつけられており、そのロープの先にある巨大鍋
が向こうへ飛んでいく。
やっぱな――――――っっ!!!!!!!

尚君は一所懸命踏ん張るのだった。


≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、
斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※張譲の捜索へ
「やっぱり、陳宮のところへ戻ろうかしら……」

周囲が明るくなるにつれて、どんどん心細くなっていた。
目の前にそびえる泰山。青州に行くなら、ここを通るのが近道なんだけど。
董卓や西涼武将だけなら、山に入れば簡単に撒けそうな気がする。
だけど、この山は昌キのメインフィールド。
ここでうかつに山に入ってしまうのは、一番危険な選択だわ。

アセる。

張紘はどこで何をしているのかしら?
彼も首尾よくなにかの武器でも調達できていればいいのだけれど。
というか、ちゃんとDBを持っていてくれればいいのだけれど。
だけど、あまり甘い考えを持つのは禁物だわ。
張紘さんがDBを持っていてくれているという保証はどこにも無い。
董卓に狙われているのは、張紘も同様。彼がまだ生きているという確証だって持てないのだ。

だって、自分だって、五星球が厳顔さんの形見でさえさければ、
こんな危なっかしいもの、とっくに棄てているはずだもの。

何晏「……他人なんて、今さら頼ってられないわ。私は私で生き残らなくっちゃ。
   張紘さんに会えれば良し。会えないときは……」

何晏の腕の中で、トミーガンが鈍く光る。


         厳顔さん。何晏……がんがるー。


@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】
「う゛う゛ ……大人なんか嫌いだ。おいちゃんの嘘つきめ。
 黄河には近づかないんじゃあなかったンかい(ぐちぐち」
「やかましい! …何度も言うが、お前のほうがおっさんだろうが。いずれにせよ
 司州を脱出するためには、黄河は越えねばならんのだ。下手に冀州なんかに入り込んだら
 出てはこれんぞ!?」
「そりゃあいいとして、ここはだいたいどこいら辺りよ、( ・_・)r?」
「がおー。」
(た…、たまには聞け。人の話を……)

一時の増水はこの周辺では引きかけており、おぼろげながらも周囲の様子が見て取れる。
そろそろ青州に漂着してもおかしくは無いころだ。
右岸に[亠兌]州、左岸に冀州を眺めながら、木牛の小船はふらふらと漂っていた。

王双「たぶんここは大邑商の辺りだろう。
   しかし、純然たる禹域ともあろう冀州が酷いありさまだな。どちらを向いても黄土の泥田だ。」
曹性「まるで天地創造だなぁ……。」

見渡す限りの泥濘地帯。
終末を連想させるその光景に、さすがのビストロも心持ち気が引き締まる。

曹性「謎の物体も音を立てない。放送塔のランプも付かない。
   ……システムダウンっつーのは本当っぽい。
   俺ら、これからどうなっちゃうんだろ?」
王双「まぁ、運がよければシステムダウンとやらが続く間に、青州に着ける。
   ダウン中は他の参加者もマッタリするはずだから、それこそ料理のし放題だ。
   はりきれ。」
曹性「おう(。・_・。)ノ」


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※マターリと冀州南岸を東進中
「アキャ(゚∀゚)!」
「!?」
「アキャ! アキャキャッ ヾ(゚∀゚)ノ゙」
「……」
「アッキャ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!」
「…………」

ああ…このままでは吾粲に続いて、孫登までもゲシュタルト崩壊を。


※周瑜、どっきどき中
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】
(な・なな・なんとかして、青州に移動できるルートを探さなくては・・・)

適当な屋敷から手に入れたありあわせの食料をかじりながら、
明るくなり始めた周囲の状況を見回して、[登β]艾はそう判断する。
司馬彪殿は、南へと向かわれた。
というか、またしても一騎討ちの邪魔をしに来ないとも限らないので、
自分が南に向かうようへと差し向けたのだ。

だが、かの御仁にまだ続漢書を書き続ける勇気があるのならば、
必ず青州を目指しているはず……
まだ司馬彪殿は、私を探してくれているだろうか?
探していて欲しいところだが……。

三国悉く司馬に帰す。

そうまで言われた最強の司馬一族が、霊帝のゲームなどで死んでよいはずは無い。
我ら魏晋の将にとっては、霊帝など、半ば以上忘れておったような過去の遺物。
ゲームが停止している今。わざわざハンティングに乗り出している馬鹿も居るまいて……。

[登β]艾「司・司馬・司馬・司馬彪殿〜! ……[登β]艾はこれにありますぞ〜。
     司馬彪殿〜。」


@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
193[亠兌]州  1/2:02/07/14 02:13
耐えろ! 耐えるんだ! ……俺っ!!

他ならぬ自分もキレイな手とは言い難い。
胡母班を見殺しにした。
……田豊も、なんとか大王(※朶思王)も、結局は自分自身の手で引導を渡した。
劉協や徐庶を実験動物扱いしようとも考えていたし、
于吉には、銃器でマジ反撃してしまった。
洛陽では徐庶が仲裁に入ってこなければ、確実に孫策をも撃ち殺していただろう。
実際韓遂に到っては、本当にキレてマジ斬りしてしまった。

だが、今までの全ては仕方が無かった。
あくまでも、自分はもとより全員の命を質に取られてのバトルロワイアルが、
しっかり継続していたからだ。
全員がそうだろう。……そうに違いない!

―――だが、今は違う。
今現在、ゲームは中断されている。

……どんなに小憎たらしかろうが、殺人鬼だろうが、
事実上ゲームが停止している今、コレを斬り捨ててしまえば、
俺の今までの苦労が根こそぎ水の泡に……

今はここまでにあった全てのいきさつを水に流して、
目の前の相手と、とにかく協力しなければ……。
  ・
  ・

陳宮「? 張遼、何か言ったか?」
張遼「………。」(いーえー(T∀T)
194[亠兌]州  2/2:02/07/14 02:13
朝が来ると同時に廃屋を抜け出した≪R作戦B二号≫は、北へ向かっての行進を始めていた。
ちらりと後ろを振り返ってみるが、
張燕が、そして法正が眠る廃屋は、もう木立に隠れていて見えなかった。

十常侍放送で目覚めた直後、陳宮が無用心に明かりを点けてまで示してきた書置きには、
《喋るな》、とだけ書かれていた。

―――コレに付いて行ってもいいのだろうか? という不安はある。
法正が射殺される場面が、何度も脳裏に蘇ってくる。
しかし、なにしろ喋れないのだから、何か考えがあって《喋るな》と言われているのか、
ただただ単純に騙されて荷物持ちにされてるだけなのかの判断がつけかねるのだ。

陳宮「ふ…ん。太陽の光の下で見ると、死にかけというほどではないな。
   ただの「死に損ない」といった程度の怪我じゃ。装備品がいいのかの?」
張遼「……手足のパッドは、陳留でかなりの時間を費やして自作した。
   あの頃はもう少し装備も持っていたし、相棒も居た。」
陳宮「ふぅん。」
張遼「………。」

俺がなにかを言おうとすれば睨むくせに、雑談だったらいいらしいし。

か、韓遂…… 助け…て……(T∀T)


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
   ヘッケラー&コックMP5K】
1951/2:02/07/14 10:33
―――青州

このままでは孫登様が壊れてしまう―――。
そう思った周瑜は孫登のわき腹に一撃を食らわせた。
「孫登様、許してください、こうするしかないのです」
「うぐ」孫登はもんどりうって気絶した。

さて問題は、あの放送(>>163-165)だ。
1962/2:02/07/14 10:34
> 我は張譲。故あって霊帝に反旗を翻す者なり!」

十常侍、、、霊帝をもっともよく知る連中。
自分は彼らのような存在を甘くみていたのかもしれん。
俺たちは霊帝について何を知ってる?
暗君であるとの噂だけだ。どんな顔をしているかなんて考えたこともない。

> 「現在エリア全域の禁止区域、および首輪の爆破システムは解除してある。
> にわかに信じがたいことだろうが、これは事実だ。現に我らがこうして放送を占拠し、
> 各人の位置測定まで把握していることが証拠である。すでに胡車児殿をはじめ、
> 数人禁止エリア外へと出た形跡がある」

> 「現在我々の仲間が青州沿岸にある武装船に向っている。
> その船で霊帝に一泡ふかそうではないか。もちろんそれ以外の手があれば、
> ぜひとも協力してほしい。50人を切った我々だが、あいつらに負ける道理がない。
> 我々のことを疑う者もいるだろうが、我らも命を賭けている」

目的も方法も一緒だ。つまりそれ故に―――胡散臭い。
十常侍は胡車児の現在位置を把握している。胡車児が禁止エリアに入ったのはつい先ほどのこと。
霊帝が放送で死者を読み上げているのと同じシステムを利用できる環境にあるのは間違いない。
つまり自分たち(周瑜&孫登)の居場所もバレバレということだろう。

情報量が圧倒的に違う。このまま無条件で彼らに協力するのは非常に危険だ。
しかも狂ったハンター達が青州に次々導かれてくることも間違いない。
400人以上死んだこの状況でまともに話のできる奴が生き残っているか
どうかすら怪しい。

周瑜は青州に集まってくるハンターを警戒しつつ海岸沿いから武装船の様子を見ることにした。
しかしすべての行動は孫登が気がついてからだ。

※周瑜、孫登が目覚めるのを待ちます
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登[気絶]【なし】
風が頬に当たっている。
      ココハ、ドコダロウカ?
      オレハ、ドウナッテシマッタンダロウカ?
目を閉じたまま、辿れる限りの記憶を辿ると、
故郷の[亠兌]州に入州したところまでは思い出せる。

―――故郷。そう。
不審な死亡者放送を聞いた後、俺らは郷里の[亠兌]州に帰るつもりで暗闇の司州を出て、
そこで、急に……


孫観「!!!」
??「おお、気が付かれたか。 しかしまだ動くのは無理じゃぞ。寝ていなされ。」
孫観「あぁん……?」

体中の痛みをおして半身を起こすと、そこは薄暗い室内だった。
荷物は、無事だった。のみならず乾いた服に着替えさせられて、怪我には手当てまでもが施されている。
目が慣れるにつれて、温和そうな顔つきの初老の男が自分を見下ろしていることに気付く。

??「さても驚いたのぅ。まさか黄河が氾濫するとはの〜。」
孫観「………。」
??「お主は蛇行する黄河に撥ね飛ばされて、立ち木に引っかかっておったのじゃ。
   運が良いな。そこをワシに見つけられて、ここまで引き摺ってこられたという訳じゃよ。」
孫観「……あんた、バカだろ? バトロワ中に、人のおせっかいを焼いていると……」
孫観の目が鋭くなる。袖中の毒針を素早く掌に滑り込ませたのを見て、
老人は軽く手を振ってそれを制した。

張紘「まぁ、要らぬ事はせんことじゃ。ゲームは終わった。」
孫観「は…ぁ(゚Д゚)? 」
張紘「なんじゃ。十常侍の放送を聞き逃したのか? ”終わった”、というか、正確には中断中じゃ。
   この状況で無理に殺し合う事も無かろうが。」
孫観「ゲーム……が……」

ひととおり孫観が落ち着いたのを見て、張紘は昨夜来起こったことを聞かせてやった。
自分はDBを追う董卓に狙われていること。はぐれてしまった何晏を探していること。
董卓のパーティには昌キが居るが、そろそろ亀裂が入り始めているということ。
この近辺には孫観一人しか流れ着いていなかったこと。
何晏を探すにせよ臧覇を探すにせよ、ここは黄河下流の青州を目指すのが近道だろうということ。

張紘「どうじゃ? どうやらお主も人探しの様子。ワシもそうじゃ。
   董卓(昌キ付き)はDBを目指しておるので、放っておいても向こうから勝手に寄ってくる。
   我ら仇敵同士とはいえ、ここは手を携えて、共に青州へ行こうではないか?」
孫観「……………いいだろう。」


≪DB探索隊(仮)/2名≫
  張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】
※ピン2体合流、アイテムちょっと移動
朝日を浴びた無人の泥濘地帯を、不思議な人影が横切っていく。
歌うような、地の底から響くような無気味な声と共に。

張[合β]<font size="ちょっぴりセンチメントに">「パピー……。」</font>
    <font size="おもいっきりでっかい声で">「パピー……!!」</font>

一人切りで、とテもさミしい。
もットもっと仲間ガ欲しイ。
我が血肉トナって、ぱぴーノ意思を継ぎ、
中原に血の風ヲ吹かせる俺ノ仲間ガ……

取り込んだ姜維の記憶が、張[合β]の脳に流れ込む。
楊艶、臧覇、孫観、王双、曹性、
姜維が今までに出合った人々の顔が、とりどりの獲物として認識される。
その中でも、ひときわ張[合β]の気をそそる顔。

  ―――― 楊艶 ―――――

女……。女だ。女ヲ置いてきタままだった。
女をこの体に取り込ンで、そシて……


≪張[合β]・ザ・セカンド/2名≫
  張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維と融合しています)]【斬馬刀、バックラー、苦無、十拳剣】
200豫州 孫覇:02/07/16 00:38
「うふぁあ…ぁ……、ねむ……」

木の根元に寄りかかった姿勢のまま、あくびをかみ殺すと、孫覇は、改めて于吉レーダーの
スイッチをONにしてみた。相変わらず液晶画面には、「現在表示不能」と出る。

主催者の側のトラブルは、今もまだ続いているっていうことか。

十常侍。
遅かれ早かれシステムは復旧するようなことを言っていた。
だが、仮に最後の一人となっても霊帝に殺される可能性があるとしても、俺様はゴメンだな。
十常侍の誘いに乗って、具にもつかない仲良しごっこを演じた挙句に、失敗して殺されるなんざ。
そんなことより、今までどおりに……

朝露に濡れた草の間で、鈍い輝きを見せる鉄塊を拾い上げる。
ズシリと重い武器の感触が、孫覇にまざまざと血と殺戮の味を思い出させた。

「宦官に協力だと? くだらねぇ。
 どうせあと三十人ちょっとを、殺して回りゃあハッキリすんだろ?」


@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
※アイテム、デザートイーグル(マグナム)回収
201システム復活:02/07/16 04:48
それはやはり唐突に起きた。
ノートパソコンの画面に「アクセス拒否」の文字。
そしてアラート音。
どうやらシステムは完全に向こうの手に渡ってしまったらしい。
こうなればあとは死を待つのみだろう。
張譲は改めて3人の顔を見た。
誰もが静かにその時を待っている。
きっとあの放送で、ノル人間はわずかだろう。
だが、それでいい。
青州に目を向けさせておかなくてはならないのだ。
それだけでも価値はある。
万が一にノル人間が予想より多く、協力して霊帝打倒に燃えてくれれば、それはそれ
でよかった。
もう私らに出来ることはない。
あのコイントス以来、打倒霊帝を掲げ正面からケンカを売った日々。
とても清々しいものだった。


やはり唐突にそれは起きた。
張恭の首輪が吹き飛んだ。
そして韓[小里]も。
ああ、やはりこういう末路か。
ゆっくり崩れていく張恭と韓[小里]。
だが、これで我々が残したトロイの木馬が作動する。
宋典がこちらを見て微笑み、そしてやはり首輪が吹っ飛んだ。
最後に私のはずだった。
さあ、殺せ。

しかし。
それで爆発は止まった。
張譲のだけ首輪はうんともすんとも言わず、ただ静かな空間が支配していた。

―――なぜだ?
―――なぜ、私だけ殺さない。
張譲はしかし悟るのだ。
霊帝ならばそうする。
大事なものを目の前で無くし、己の無力さを嘆かせる。
「おのれ霊帝!!!!!」
張譲は誓う。
この霊帝の選択、必ず間違いだったと後悔させてやろうと―――

【張恭、韓[小里]、宋典:死亡確認】

※≪正史十常侍本隊≫→消滅 張譲ピンユニットに

@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
※システムはすべて正常に戻ったようです
▼生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○生存確認中メンバー(パーティの部)  

≪正史十常侍別働隊A/3名≫孫璋&畢嵐【鉄鞭】&栗嵩【飛刀×2】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
≪DB集め悪の軍団/4名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ、四星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
      &昌キ【日本刀、直刀、発光弾×2】
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[1回吐血後死亡]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登[気絶]【なし】
≪張[合β]・ザ・セカンド/2名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、苦無、十拳剣】
≪R作戦B二号/2名≫
      陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
      、桐箱(呂布首入り)】
      &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
      ヘッケラー&コックMP5K】
≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】


☆パーティの部、以上、8パーティ・21名(姜維は張[合β]に融合)が生存確認。
▼生存者リスト2
○生存確認中メンバー(個人の部) 

@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×5、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】
@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
@楊艶[睡眠]【青銅矛】
@臧覇[負傷]【青竜刀】


☆ピンユニットの部、10名が生存。 合計31名が生存確認。
▼各種データ
※現在、交戦中、交渉中パーティは居ない模様です。

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/950
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 司州/司隷  …洛陽全焼、北部は山岳。 >>206以降禁止エリア発動
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。
○ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。
○ 冀州    …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。
○ 青州    …流星(徐母)が落下しました。黄河周辺は泥濘。

× 并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

      ※※ 現在禁止エリアは、全解除中 ※※

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いており、
黄河流域は、泥濘地帯となりました。
ミニミニ中国大陸の地下に、縦横に走る地下洞窟があったそうです。
朝のようです。

━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※明日の夜)に何かが起こるらしい?)
所持者:董卓【四星球、六星球、七星球】
    何晏【一星球、五星球】
    張紘【二星球、三星球】
                   がんばって全部集めてください。
              
━━━主催者側生存確認者リスト

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員?
文官A、B、C …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。武装船は揚州沖のみならず、青州沖にも居ました。


なにかあったら、新雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/l50
「うふ、うふふふふっ。」

復旧したシステム端末、生存者を示す液晶画面の表示から三人分の光点が消滅する。
薄暗い室内に含み笑いだけがこだまする。
蒼白い液晶の光に照らし出され、霊帝は笑っていた。

霊帝「残・念だったね。張譲くん。
   ……狙いどころは、とぉってもよかったんだけどねぇ……。
   うふ。うふふふふっ……」

さて、張譲。それに諸君。
朕のかわいいおもちゃ達。
もう少し楽しませてくれるんだろうね?
うふ。うふ。
うふふふふふふふ……。
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/7名≫(+1名)
 夏[小軍] 郭勝 韓[小里] 関索 阮籍 黄忠 吾粲 
≪さ行/6名≫(+1名)
 朱讚 徐庶 審配 全ソウ 宋典 曹遵 
≪た行/5名≫(+2名)
 段珪 趙忠 張恭 程普 丁奉 
≪は行/3名≫
 馬岱 [广龍]会 法正
≪や行/1名≫
 楊奉 

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数22名
計 全死亡者数501名


◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州 并州 司州


◆生存者・参加者数◆
パーティの部 21名
個人ユニット 10名
生存者計   31名
総参加者数  532名

※次の禁止エリアは司州です。本スレ206レス後にエリアが発動します。


霊帝「おーい。朝だ。朝だぞー。ふぁ〜あ、霊帝、ちょっと寝すぎたみたいだなぁ。どっこいしょっと。
   いよいよベスト30が出揃ったか? っと、んん? まだかぁ〜?
   ぼやぼやしてると、霊帝、ど〜〜んと気前のいいとこ見せちゃうぞぉ〜? 
   ……ふふふ。ひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ」
207[亠兌]州北端 張紘:02/07/17 16:51

ギ――――――ン……

耳障りな音と共に、唐突に放送は終わる。
その放送を聞き終わるまでも無く、
水を求めて野外に出ていた張紘は、愕然として立ちすくんだ。

―――全員で協力して霊帝を倒す。

その可能性は、一夜の夢と消えてしまった。
まさか十常侍にいっぱい食わされたのだろうか?

十常侍は初めから霊帝の手先として活動していて、
昨夜の全ては、ワシらに遠隔爆殺とも禁止エリア爆殺とも無関係の一夜を与え、
安息時間の後に、さらに激しい殺し合いをさせるための芝居だったのだろうか?
可能性としては充分ありえる。
感情的には信じたくないが、それは充分ありえる話だった。


≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】
208コギャル&中高生:02/07/17 16:52
http://go.iclub.to/ddiooc/

お役立ちリンク集
必ず役立ちます

コギャルとH出来るサイトはここ
ヌキヌキ部屋へ直行便

http://kado7.ug.to/wowo/
>208
-------------------------------------------
>コギャル&中高生 :02/07/17 16:52
>×ttp://go.iclub.to/ddiooc/

>お役立ちリンク集
>必ず役立ちます

>コギャルとH出来るサイトはここ
>ヌキヌキ部屋へ直行便
>↓
>×ttp://kado7.ug.to/wowo/
-------------------------------------------


宦官D&宦官E「!!!?」

根は真面目な宦官Dは表示されたその文字列に、あやうく卒倒するところだった。
その無意味な文字列が生存者死亡者判定所のモニターに表示されたのは、
霊帝が、張恭、韓[小里]、宋典の首輪を遠隔爆殺した直後だったのだ。

文字列の表示は一瞬で消えたが、それは紛れも無く、
ここ死亡者判定所のシステムに、なんらかの異変が発生したという証左に他ならなかった。
210トロイ発動! 1/2:02/07/17 23:14
    ・
宦官E「な、なぁ、宦官D。やはり……前回の放送を行うために、
    強制的にシステムを再起動させたのが悪かったんじゃないだろうか?」
宦官D「……。」
宦官E「もしや、あのせいでどこかにバグが……。」
宦官D「う! うるさい! ……黙れぇッ!!」

(バンッ)

Dが執務用の文机を殴りつける音が、室内に響き、
それ以上の宦官Eの反論を拒絶する。

恐ろしいほど長い沈黙が流れた後、初めに口を開いたのは
やはり宦官Dだった。

宦官D「だいじょうぶ。大丈夫……、だ。
    ただの再起動に伴う一時的な画面の乱れだ。……もしくはしょうもない些細なバグだ。
    急いでここの端末だけスキャンすれば大丈夫。それで全ては収まるだろう。
    この程度のことで霊帝様のお耳を煩わせることは……、ない。」
宦官E「そう……だ、な。
    よ、よし! 急いで取り掛かろう!」
宦官D「………。」
211トロイ発動! 2/2:02/07/17 23:14
   ・
軽いモーター音を立てながら回転するスキャンディスクによって
システムが次々と洗われていく。

4% 15% 20% ・・・・・・ 95%終了

宦官E「う……ん。どこにも異常は見つからないな。」
宦官D「ほら見ろ。やはり一時的な画面の乱れだ! ……一件落着だ、バカバカしい!」

無理に強がっているのが分かる。
―――機械は必ずしも完璧ではない。
その前提を知っているからこそ、良縁ファイルのようなサブシステムをも使っていたのだ。
このスキャンとて、十常侍のスキルが我々の予想を越えていれば、
それで……

いかに霊帝様の放送の威信を守るためとはいえ、
十常侍が得体の知れぬことを仕掛けてきている最中に
システムを強制的に動かした自分達の軽はずみが、いまさらながらに悔やまれる。
―――霊帝様が十常侍たちの強制爆殺に踏み切ったことも予想外だった。
もしも首輪監視システムが落ちれば、
いよいよもって生存者確認は上空からの視認に頼るしか……
そんなバカな!

――― 十常侍が我が身を呈して仕掛けたトロイは、主催者側宦官たちのスキャンに掛かることなく、
     静かに潜行して行った。

宦官D&宦官E「………。」 


【宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長】
※主催者側システムでトロイ発動(>166)。トロイの効果は不明。まだトロイには気付いていません。
2121/3:02/07/18 16:11
だがその時、
琥の力が暴発し、彼を襲っていたのだった。
「ぐはあああああああ!」

視界が曇り、意識が吸い込まれる。
嗚呼、無情なり無情なり……

だがその時、「奴」が現れたのだ。そう……「奴」…が…。
2133/3:02/07/18 16:35
最初は何が起きたのか解らなかった…
だが、彼が倒れ伏した後には、
アサルトライフルを構えた張角が、
その渚の幻想的な場面に、まるで浮かぶように兀立していた。
まだアサルトライフルから湧く煙が、空へとたち昇っている。

「えっ?えええ?」


※孫登は気がつきました。
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン】
                &孫登【なし】【共有アイテム 登山セット×2】
          VS
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×5、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】

ちゃぷん。 ちゃぷん。 ちゃぷ……

王双「……なんだ? ……黄河の流れが止まったな。」
曹性「(ρ_・)ん?」

とろとろと、木牛のたゆたうがままに任せた河下りを敢行していた≪ビストロ王双≫は、
いよいよ青州が目前という地点で、思わぬ立ち往生を迎えていた。
本格的に朝を迎えた時分から、黄河の流れが止まったのだ。
―――いや。「流れが止まった」、というよりも、
むしろ海から押し返されているような雰囲気である。
河からは淡く、潮の香りが漂っていた。

曹性「ん〜、明日の晩が新月だから、これは、準大潮に引っかかっちゃったねぇ。」
王双「大……潮???  こら、ひよっこ。なんだそれは?」
曹性「ん? おいちゃん、知らねぇのかい、( ・_・)r?」

だけど、そういやこの人ぁ山育ちだから、河が上流へ流れることなんか知らんかもなぁ……
俺も徐州に行くまでは知らんかったし。

曹性は簡単に、大潮というものの状況を説明した。
―――そろそろ新月の晩が近い。
新月と満月の晩には、海が極端に大きくなったり小さくなったりする。
そういう日には黄河のような大きい河は、下流から上流へと流れるものなのだ。
なぜかは知らないが、そうなるのだ。
昔からそうなのだ、と。
王双はちょっと感心したように聞き入っている。

そして、なによりも大切なことは……
曹性「大潮の日は、めちゃくちゃ魚が摂れるんだよ☆ъ( `ー゚)」
王双「Σなんとっ! それは真か!?」
曹性「うん。引き潮を狙えば貝も取り放題だね。
   もう、なんつーか… ”海産物フェスティバル!”っつー感じだよ。
   それが大潮の醍醐味なンだ。」
王双「おお。それはまさしく……」

王双&曹性.oO(この新月の大潮は神様が俺らに恵んでくれた、お料理天国なのかもーーーーっ!!!)

すでにゲームが復旧しようがどうしようが、この二人には関係なかった。
青州にはお客様がいて、海産物取り放題。
それだけ。

海の性質を知らない中原人で構成される霊帝の取り巻きたちが、この大潮に調子を乱し、
武装船が沿岸でどうかなっているかもしれない? などという世俗的な想像も、
二人の頭には浮かばなかった。


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・睡眠・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※GO!GO! 海へGO!
嵐の去った、雲ひとつ無い冀州の空の下。
大潮(満潮)の影響で行き場を失った黄河は淀み、
冀州平野一帯を湿地帯に変えつつあった。
バトルロワイアルには似つかわしくない、ほのぼのとした陽光が降り注ぐ中、
見渡す限りの泥濘の平野に横たわる2体の人影は泥の人形と化しながらも
辛くもその命を繋いでいた。


@臧覇[負傷]【なし】
@司馬彪[負傷]【なし】

※そのあたりに埋まっています
  青竜刀、コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、
  謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書
―――視界はずいぶん以前から赤黒い一色に染まっている。
ほの暗い混迷の中で姜維の意識は、とりとめもない回想にふけっていた。

張[合β]が、吸収した姜維の記憶と知性の全てを我が物としたように、
生暖かく湿った混濁に飲み込まれた姜維の意識も、今やクリーチャー張[合β]の意思を完全に理解していた。
―――この、人体の破片から誕生させられた生き物は、
切実に、”仲間”を欲しているのだ。
それも、女であることが望ましい。
心臓さえもなかった、この不安定な生き物が ”産卵”するには、どうしても
女のカラダを吸収しなくてはならなかった。

と、ふいに姜維の意識がさざなにのように細く揺らぐ。
それは人間の行動でいう、「嬉しさに身悶えた」、という現象だっただろう。
司馬一族の打倒に燃えたり、まぶしくて楊艶の顔さえまともに見られなかった今までの自分が、
急に青臭く、取るに足らないような詰まらない存在に思えたのだ。

そう。姜維は笑っていた。
極めて不自然な形ではあるが、自分と楊艶が融合し、新しい生命―――最強の生命体。張[合β]の分身としてこの世界に誕生する……

体のみならず意識さえもクリーチャーとなり果てた今の姜維にとっては、
それは震えのくるほど、魅力的な未来に思えた。


≪張[合β]・ザ・セカンド/2名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、苦無、十拳剣】
218――冀州:02/07/19 23:38
「な・なな・な・なんだ?……あれは?」

司馬彪を求めてさまよう[登β]艾。
どこまでも続くかと思われる泥の平野を見渡そうと、
ちょっとした高台となっている南皮城の城壁に上ったときに、
そのわけの分からない生き物は、初めて彼の目の前に出現した。

へらへらと踊る血の色の舌。
千切れた神経束をはみ出させ、ありえない形に胴体と繋がった首。
肥大した胴体は大きくたわんで、腐った魚を思わせる。

城壁下の泥濘地帯を調子っぱずれの歌を歌いながら歩いていたその化け物が、
いきなりこちらを振り返る。
両者の距離はまだ遠く、そんなものが見えるはずも無かったが、
猫の目のように細いその虹彩に自分の血塗れの姿が映ったことを、
その時の[登β]艾は確かに感じた。

「!!」
「キャッキャッキャッキャッ!」


※戦闘開始!
@[登β]艾【トマホーク、フライパン、H&K-USP-TACTICAL、日曜大工セット、
    写真付き参加者名簿、盾、『Kanon』(ソフト)】
 VS
≪張[合β]・ザ・セカンド/2名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、苦無、十拳剣】
またギリギリセーフだった。
結局司州は禁止エリアとなり、張譲の野望は潰えたかに思える。
あれはすべて十常侍の狂言であり罠だったのか、それとも真実なのか。
放送の際、一気に十常侍の3人の名が死亡者放送で流れた。
報復で殺されたのか、その3人が別働隊だったのか、それともこれも偽装なのか。
謎ばかりだ。
だが、張譲を見つければすべてが判明する。
とにかくすべては張譲の安否にかかっているのだ!
  ・
  ・
  ・
と、珍しく考えあぐね、ひとり力んで立ちあがる甄姚だったが、
その後ろでは意識不明の諸葛尚に許儀がマウスツゥマウスで人工呼吸を施しており、
それを姐さんが「キーッス!キーッス!キーッス」と囃し立てている。


すぐ脱力した……。

≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※[亠兌]州西部で足止め中
220豫州 孫覇:02/07/21 03:23
少し眠るか。
そうつぶやくと、孫覇は民家の一つに潜り込んだ。
用心深く出入り口には地雷を仕掛けてある。

やはり、ゲームは再開された。
十常侍たちの身に何が起こったのかは知る由も無いが、
別働隊が青州に向かったとか言っていた。
とすれば、霊帝と戦おうという奇特な奴も、
その暇人たちを襲おうという奴も青州方面に向かっているだろう。
今さら豫州に居る面々は、単純に休んでいるだけ。

手元の于吉レーダーの液晶画面の端にはいくつかの光点がきらめいていたが、
そのどれもが特に大きな動きを見せていない。
考えることはみな同じってわけだろうな。


@孫覇【プラスチック地雷×1、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
※出入り口に地雷2個を設置
「ば、化け物ッ…!!」
[登β]艾は、張[合β]ザ・セカンドの突拍子も無い姿に混乱しながらも、
とにかく撃退を試みていた。

攻城戦のセオリー通り、まずは高低差を利用してトマホーク(手斧)を、
日曜大工セットの中から重そうな金槌やスパナを投げつける。
それでも聞かないと知るや、次いでH&K-USP-TACTICAを乱射する。

……しかし、そのような攻撃がクリーチャーに通用するはずも無い。
泥をしたたらせ、頭からトマホークを生やしたまま城壁を登ってくるソレは、
H&K-USP-TACTICALの弾痕に体中穴だらけになりながらも、
着実に距離を詰めてくるだけだったのだ。


―――なんだ!? アレは?
―――あのような生き物、写真付き参加者名簿にも無かったはずだ!


城壁上まで数メートルというところにまで張[合β]が迫ったところで、
深いパニックが[登β]艾を襲った。
今の今まで正面切った戦闘を避けてきたツケが、ここになって出てきていたともいえた。
遂に張[合β]は城壁を登りきり、その奇怪な姿を[登β]艾の前に余すところ無く晒す。
張[合β]「きャキャきゃきャ! ダァれかと思エば、知ラない奴だ。
     しカも、男か。つマラんこトだ。 
     ……まァいい。貴様モ俺の体の一部ニシてやロう……きャキャっ!」
[登β]艾「………」

舌なめずりでもしそうな笑みで近付いてくる張[合β]を前に、
[登β]艾は無言だった。
ゲームが始まってから今までの、あまりといえばあまりの運命の急転に、
一種の無感動状態に陥っていたのだ。
廃墟となった無人の南皮城に強い風が吹き付けていく。

―――やるせない不可避な運命。
それによって自分は郭嘉を、そして司馬懿も、審配さえをも失った。
目の前の化け物は、それら全ての、不可思議なものの象徴に思えていた。

これが……バトルロワイアル?
こんなわけの分からぬ生き物に襲われて、死んでいった参加者も居るのだろうか?

こんな………!

張[合β]の大きく開いた胸部が[登β]艾の視界を被い尽くし、
彼の意識は混濁した。


≪張[合β]・ザ・セカンド/3名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維・[登β]艾と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)】
※[登β]艾吸収
※H&K-USP-TACTICAL(カラ) ←放置
「きゃ……! …だ、誰…?」

生い茂る木立の中、ふいに眼前にしゃがみ込む人影を見つけて、トミーガンを構えて膝を落とす。
泰山山中に入るのは、をとめの足では無理と見て、
何晏がふもとの森林地帯を迂回している最中のことだった。
だが、人影はいつまでたってもピクリとも動かなかい。

(返事が無い―――ただのしかばねなのかしら?)
最初に考えたのはもちろんその可能性だったが、
それにしては血の匂いや腐臭がしない。


何晏「なによこれ。よく出来た人形……だわ?」

恐る恐る近付いていった何晏は、そのアイテムを手に取る。
それは、北海で孫登が無くした、【リアルドール真理ちゃん】だった。
青州を襲った嵐。黄河の氾濫。そして、新月が近い影響で起こった黄河の停滞などで流れ流れて、
ここ[亠兌]州北端まで到達していたのだろう。

謎の異臭がしたので、すぐに真理ちゃんを投げ捨てようとしたが
その瞬間、何晏の頭にある作戦が閃いた。
……董卓はレーダーであたしをまっすぐに追尾してきているはずだわ。
それにあたしの装備をナメているはず……

「厳顔さん。あたし……董卓と戦って見るわ!」

   ――― 何晏、リアルドール真理ちゃん回収


@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、リアルドール真理ちゃん】
…どこだ、ここは。

……………………………………。

目の前が塞がっている。
「ぶはっ!」
…まだ、息がある。しかし見えない。どこだここは…
体中に生ぬるい圧力が掛かっていた。

もう一度、必死になって顔を起こす。ようやく、目の前に光が広がった。
見ると、目の前に竹簡が落ちているではないか。慌てて拾い、泥を払う。

しばらくそうやって落ち着いてから、改めてまわりを見まわした。
「河の氾濫か…」
そこではっとした。ない。荷物が無い。あの、書き掛けの『続漢書』はどこに。
司馬彪は、慌てて足を踏み出した。

痛い。身体の節々が。泥人形の姿では、一歩歩くのも難儀だった。どうやらどこか
怪我か、捻挫をしているらしい。
ともかくこれは青州どころでは無い、原稿か、せめて紙を捜さなければ。
「!………………………?」

@司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
@臧覇[負傷]【なし】

※そのあたりに埋まっています
青竜刀、コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
孫子の兵法書
※司馬彪は、臧覇にまだ気づいていない。臧覇は少し離れた場所で失神中の模様
2251/2:02/07/23 01:12
陽もすっかり高くなった、少しは体力を回復させなければな。
昌キは疲れた体を休めながら昨夜からの逃走を振り返っていた。
昌キ「あれからもう半日か・・・。
レーダーを破壊できなかったとはこの俺とした事がな・・・。」
レーダー対策は今の所この途中で手に入れた
イノシシの生肉に入れるぐらいか。
これでレーダーがぼやけるので少し時間が稼げる。

未明の事である。
暗闇の中で怒号が響き渡っていた。


李[イ寉]「昌キ!貴様ぁ〜〜!!」
李儒「李[イ寉]殿!早く追うんですよ!」
李[イ寉]「はっ!し・しかしこれでは・・・」

作戦どうり奴らは発光弾によって視界を奪われ反撃がままならない。
丁度李儒がチェックしていたDBを全て奪い取る事に成功。
あとはレーダーを奪い取れば・・・・・・。
背中に何かを感じ本能的に飛び去った。
振り返るとあの目でこちらを見る董卓がいた。
背中に冷たい物が流れる。

殺られる・・・・・・本能的にそう思った。

董卓の手が迫る。

・・・・・・だがここで終わる訳にはいかない!
そう思ったときには体が動き、発光弾を放っていた。
その後はただ走り続けていた。

昌キ「あとはあのジジイ達と急ぎ合流しなければな。」

董卓もジジイも何を考えているかは知らん。
だが最後に笑うのはこの昌キ様よ!
2262/2:02/07/23 01:13
孫観「青州行きは中止ですかい?」
張紘「まぁ、そう慌てなさんな。
何晏殿も探さなければならないし、何よりももう一人。」
孫観「もう一人?」
張紘「そう言えばまだ話していませんでしたね。
あなたも馴染みも有るあの男だよ。」
孫観「まっ!まさか?!」

そう危険な賭けでは有る。
だがあの男は間違いなく動く。
李儒以外に合言葉を知っている私がどうしても必要となる以上
動かざるを得ない。
時間も近付いている合流地点へと急ぐとしよう。


≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】


≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】


昌キ【日本刀、直刀、四星球、六星球、七星球、イノシシ生肉】
※昌キ悪の軍団よりピンユニットヘ
※DBは生肉の中に入れて有る為レーダー反応が時々消えたり・薄くなります。
227桜井ただし:02/07/23 13:45
FUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFUFU...

inトイレ...Meはゴールデンスコールをfh

シュコーシュコー。。。


≪張[合β]・ザ・セカンド/3名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維・[登β]艾と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)】

@楊艶【青銅矛】
(とくにキレる様子も無く、おとなしく付いて来たのー……。)
(―――おかしい。殺すつもりなら、俺はとっくに射殺されていなくてはおかしいはずだが……?)

陳宮&張遼(なるほど。―――こいつはこいつで、何か考えがあっての事、というわけか―――?)

意外だった。
明け方の公式なゲームシステムの復帰宣言と同時に銃撃戦になることも、
十分覚悟していたというのに。

しかしそう思っているのは相手も同様だったようで、最初はこちらの本心を読みかねて
不得要領でいた張遼も、ふと目が合ったり、ちょっとした索敵休憩になるたびに、
なんとなく小さく頷いたりするようになった。

玄関先で笑顔のまま額を討ち抜けれて転がっている老人(左慈)の死体や、
眠るような失血死を迎えた隻腕の朱霊の死体に、張遼が引きまくるといった一幕がすんだ後、
陳宮が招き入れたアジト。―――蒸気に覆われた瞬殺の館3軒目に、
二人は吸い込まれるように滑り込んでいった。


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
   ヘッケラー&コックMP5K】
229冀州黄泥 1/2:02/07/24 10:28
「!………………………?  あっ! 足が…!」

足が抜けない。
紙を求めて泥地に一歩を踏み出した司馬彪は
自分の膝下をくわえ込んで離さなくなった泥に焦った。
しかし、事態はそう甘くは無い。
周りを見れば、周辺の景色は見る見るうちに隆起していっている。
――いや。これは、

「わ!私が沈んでいっているのか!?」

慌てれば慌てるほど体は泥にめりこんでいき、身動きが取れなくなる。
泥の層が大きく動いた
このあたりの泥は、固い台地の上に堆積しているのではないのだろうか?
もしも泥地の下が湖や、深い谷だった日には…!
230冀州黄泥 2/2:02/07/24 10:28
少し離れた場所に、同じように流泥に飲み込まれつつもがく泥人形が居る。
[登β]艾殿だろうか?
―――[登β]艾殿であって欲しい!

それが誰だかまでは分からなかったが、
司馬彪はなんとか右手でその人影の裾を掴みしめる。
せめて何か支えになるものをと求めて左手を伸ばしてみるも、
伸ばした左手は水を吸って柔らかくなった黄泥を、空しくかき混ぜるだけであった。

「とっ…[登β]艾殿! [登β]艾殿、助けt……!」

司馬彪たちは液状になった泥地ごと
>172の地下洞窟へと到る竪穴に落ち込んでいった。


≪司馬彪の地底探検団/2名≫
    司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】&臧覇[負傷]【なし】

※どこかに散らかっています
青竜刀、コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
孫子の兵法書
231冀州   夏侯惇:02/07/24 16:21
あの化け物に捕まったらロクなことにはならねぇ。
今までに死んできた夏侯一族や曹操のためにも、
俺は最後の最後まで生き残ってやる・・・・・・!

「周倉」と華佗に呼ばれていた武安国型のクリーチャーは
極端に火に脆かった。
いかに最強を誇るクリーチャー・張[合β]といえども、
その決定的な弱点まで克服しているとは限らん。
あいつを倒せるかも知れぬとすれば、その一手だが――。

「手ぶらではどうにもならんぞ。とにかく武器だ」
夏侯惇は立ち上がり、黄河を見据える。
・・・・・・なにか居る。


@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
「あの……よかったのでしょうか?」
文官Aは控えめに聞いた。
霊帝は満足そうにしているのに水を差されてちょっとムっとしていたが、
それでも陽気であることには違いなかった。
霊帝「なにが?」
文官A「十常侍3人の爆殺です」
霊帝「うふふふ、なにか問題でも?」
文官A「この時期に一気にこちらサイドの都合で3人もの武将を…」
霊帝「今までだってあったことでしょ?うふふ。だからタイムラグを設定して映像を配信しているんじゃないか。事故ということにして、例のシーンはCGで処理。これで文句ないでしょ?うふふふふふ
文官A「ですが……」
霊帝「死にたい?」
急に顔色が変わったので、文官Aはひるんだ。
文官「い、いえ」
霊帝「ならよーし。お前らは面白くすることだけを考えていればいいんだよ。うふふふふ。」

霊帝が席を外す。

文官A「監視は怠るなよ。霊帝様は舐めているが、あいつは危険だ」
文官Aの監視するモニターにはうずくまり動かない張譲の姿が映っていた。
ないと思っていた監視映像。
モニターは次々と変わっていく様々な角度からの映像にスイッチしていく。
幾十とあるモニターには武将達の現在の姿が……。
その下には宦官達の管理するシステムから送られる武将の情報が更新されてくる。

杞憂ならいいのだが……。
名もなき文官Aは今までとは違う不安を覚えるのだった。
233周瑜in青州:02/07/25 02:49
周瑜は薄れ行く意識の中で止めどもないことをぼーっと考えていた。

(直前にあったあの放送(>>206)から察するに十常侍達は失敗したようだ。
 やはり宦官ふぜいに少しでも期待した俺は莫迦だったのか?)

(でも何故霊帝はこんな馬鹿げたゲームを考えたのだろう。
 ――― 嗚呼そうか、早く殺し合いをさせないと漢王朝が滅んでしまうからだ)
 と周瑜がつまらない結論にたどりついたころ、
アサルトライフルを構えた張角がすいと孫登の方に動くのが視界に入った。

(でもな張角さんよ、言っておくがお前さんが思うほど世の中単純でも清廉でもないんだぞ。
 お前さんの理想はもっとも惨めな形で失敗するんだぞ。
 蒼天はすでに死んでいるかもしれんが、黄天もすでに死んでんだぞ、気付けよ。)

(霊帝も張角も十常侍も漢王朝を衰退させた張本人達だ。
 あれれれれ、おかしいな。なんで俺はそんなことを知っているんだ?)
周瑜は激しい頭痛に襲われた。

(何か重要なことを思い出しそうだ、、、いや間違いない自分は今重要な何かを考えている)
 張角がこちらをちらりと見て舌打ちをしたようだ。孫登が張角に何かを向けている。

(孫登様は何故俺のイングラムを持っているんだろう?)
周瑜はどこか遠くで―――もしくは近くで―――ぱららららららという銃声を聞いた。
張角は身をふせた。またこちらをちらりと見た。
その視線は何かを哀れむようにも見えたし獲物を逃がして残念がる猛禽類の目のようでもあった。

※交戦中※
※周瑜、なんか別のことを考えています。孫登がイングラムで応戦中。
≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット】
                &孫登【イングラムM10サブマシンガン】【共有アイテム 登山セット×2】
          VS
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×5、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】
―――ぱららららららららららら  ら

孫登「……(゚ д ・ )ハーフ"?」

小気味よいイングラムの掃射音は、始まった時と同じぐらい急に途切れた。
周瑜がなんとか頭を巡らせて見ると、
孫登が沈黙したイングラムをしゃかりきに振り回しているのが目に入る。
だがその指は、なぜかトゥリガーとは別の部分を抑えていた。
……どうやら興奮しすぎて、反動で指がずれたらしい。

Σ(゜Д゜)ハッと見ると、張角は、今や露骨に哀れみの視線を投げかけている。

周瑜(そっ! 孫登様! そこはちょっと違―――う!!! )


≪ファイヤースターター's/2名≫周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット】
   &孫登【イングラムM10サブマシンガン】【共有アイテム 登山セット×2】
      VS
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×5、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】
235冀州   夏侯惇 :02/07/26 00:18
夏侯惇(あ! あれは……王双か!? ……あいつめ、今の今までどこでなにを……)

王双は何かを膝抱きにして、のほほんと黄河に揺られていた。
ここからでは木牛の中までは見えない。
が、喫水線の高さから、木牛には相当量の物資が詰め込まれていることは分かる。

今や正規アイテムはおろか、雑貨食料に到るまでが貴重品だ。
特にこの河北では。

あんなのほほんとした奴に持たせるよりは……

夏侯惇(徴発してやる……)


※夏侯惇は曹性には気付いていません
※ビストロ王双のストーキング開始
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
青州沿岸―――

ひとり海を見つめる男がいた。
孫璋である。
3人で≪正史十常侍別働隊A≫として移動していたはずだが、
実際は単独行動をとっていたのだ。
今ごろほかの2人もそれぞれのところに着いた頃だろう。
放送では張譲殿のみが生き残ったようだ。
十常侍も残り4人・・・。
少し意外だったが、考えられる選択肢のひとつだった。
だから驚かないし疑わない。
自分の仕事をするだけだ。

何人この地にやってくるのだろう。
きっとひとりもいないかもしれない。
様々な可能性を考慮した結果、こういう行動になった。
嘘は信用を生まない。
孫璋は目を閉じ記憶を蘇らせる。
海岸線の地形からいくとこのあたりに違いない。
周囲からは容易に発見できない隠れた天然の洞窟。
海からしか見えないこの崖の下にあれはあった。

「なるほど、面白くするためのアイテム満載というわけだ。」
そして孫璋は見上げる。
洞窟にスッポリと隠れているその武装船を―――
視認できない位置にある武装船。
ここ最近霊帝の取り巻きが使用したものではないらしい。
しばらくここに放置されているようだ。
その証拠に船の側面にまでフジツボのような貝がとりつき、
モヤイにまで達している。
「さて、動かせるのかな?」

洞窟の奥から心地よい風が吹いてくる。
崖を降りるのには往生した。
汗がすっと引いていき気持ちがいい。

≪正史十常侍別働隊A≫解散→ピンユニットへ

@孫璋
※本当にあった武装船を探索

@畢嵐【鉄鞭】
@栗嵩【飛刀×2】
※それぞれ単独行動中
こうして修練するのみ。
今度は栗嵩は削った石や、壊れた放送塔から自作した暗器を抜く。

思えば私は他の十常侍とは異なり、際立てて特徴のない人生だった。
才能も技術もない。
努力はしたが、才能のある人間にはあっというまに抜き去られる。
だから諦めていた。
いや、諦めたふりをしていた。
私は本気になったことがないだけではないか。
あの日、コインが私の運命を変えた。
皆は死を賭して立ち向かっている。
私にできることを!
この充実感はなんだ。

栗嵩は走りながら、暗器を飛ばし的中させていく。
両手の五指を駆使し、まるで流れるように繰り出されるその技は、とても無骨であるが綺麗だった。
しかし、奢るべからず。
栗嵩は昔の栗嵩ではない。
己に厳しく、そして目的を持って今、[亠兌]州に立つ。
その目で判断するために。
その手で排除するために。
我が命、尽きようとも・・・。

そして、彼は南を見つめるのだった。

@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
「あら? 私と同じ、をとめの匂ひが……」

青州。

徐庶あぼ〜んの大失態を挽回しダーリンに振り向いてもらえるその日を夢見て、
張譲のゴミ拾いオフ(←電波)の呼びかけに応じて、青州入りし、
一人黙々と青州沿岸のゴミを拾い続けていた、ボランティアをとめ、―――胡車児。
彼女は潮風に乗って届いた同類(>236、孫璋)の匂いに、敏感に反応した。

わたし以外のをとめが近くに居る。
……十常侍かしら?
十常侍なら、ぜひとも私の拾ったゴミの数々を見てもらわなくっちゃ!

ここのところの嵐や潮流の関係で、青州に流れ着いていた漂着物は多く、
胡車児の拾い集めたゴミは、すでに小山ほどの高さにまでなっていた。

胡車児「だいたい、せっかくのゴミ拾い「オフ」なのに、参加者少ないのよね〜。ぶつぶつ」

とても全部は持ち運べないので、ゴミをいくつか選び出し、
十常侍にボランティア成果を見てもらおうと、孫璋の元へと向かっていく胡車児であった。


@胡車児(ボランティア)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
          沿岸のゴミ】
張遼「これは…… こんな所に隠れていたのか……。」 
  (……道理で必死で探し回っても、見つからないはずだーよ……(T∀T)

招き入れられた瞬殺の館(3軒目)、
張遼は、その館の立地の良さに感動していた。
風の無い今、半壊した館は水蒸気の渦に包み込まれて
すぐ横に居るはずの陳宮の姿もしかとは見えない。

青州で、孫登が新キャラ(゚ д ・ )ハーフ"を披露しているころ、≪R作戦B二号≫は、
水蒸気に隠れてマターリしていた。
     ・

陳宮「さぁ、ここならいいぞ。
   思う存分、思いのたけを語ってみぃ。」
張遼「……えっ?」
陳宮「「え?」、でなくて……、何か言いたいことがあったんじゃないのか?
   だから儂を呼び止めたのじゃろう?
   聞いてやるから、早く話せと言っておるんじゃ。」
張遼「し…かし、さっきは固く喋るなと……」
陳宮「さっきはさっき、今は今じゃ。」
張遼「…………。」

適当な応急処置のままでほったらかしにしてあった張遼の怪我を手当てし、
ありあわせのもので食事を済ませると、
定位置の中庭の岩に座り込んだ陳宮が、そう、張遼を促した。
水蒸気が途切れた合間に覗く陳宮の顔は真剣で、
此方をからかっているようにはとても見えない。

しかしここにきての陳宮の態度の急変に、さすがの張遼も口篭もった。
そんな張遼の混乱をヨソに、陳宮はいたって平然と
ベルナルディを弄んでいる。
張遼(―――道中、あれだけ「喋るな」と念押ししていた男がなぜ今になって!?)

もしかしたらなにか深謀遠慮があってのことだろうか?
いや! 油断は出来ない。
……しかし、今から殺す相手に手当てなどするだろうか?
道中、確かに解りあえたような気がしていた。
あれは、錯覚だったのだろうか?
って……  あ!陳宮! ゆ…… 指が無い!?
……気付かなかった。陳宮は陳宮で、辛い目に遭ってきていたのだ。
「朱霊が死んだからには全員が死ぬべき」、とも言っていた。
そこに転がっていた死体が朱霊なのだが、
朱霊とこの人との間に、いったいなにがあったんだろうか?

 ―――ああ、クソ! どこにポイントを置いて驚けばいいのか、判断しかねる!(T∀T)


助けを求めるように視線をさまよわせるが、水蒸気の向こう側で
陳宮は貝のように口を閉ざしている。
もう、てこでも動かないといった風情だ。
張遼はあきらめにも似た境地の中で、
今までにあった全てのことを、順序だてて語り始めた。


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
   ヘッケラー&コックMP5K】
241冀州  1/2:02/07/28 09:14
張[合β]「キィいいぃぃイいィィイイィいイィいいぃイいイイィィーーーーー
ッ!!!」

金属音を思わせる甲高い叫び声。
すでに二人の参加者を完全に己の体内に取り込んだ張[合β]ザ・セカンドは
怒りの発作にのた打ち回り、
悲しみの咆哮を上げ続ける。

張[合β]「アんなに急いでいタノに!!
    ……おノれ! カコーゲんじょョーに……
    とウ艾に邪魔サえされナケれば!!!」

[登β]艾(あんたか勝手に突っかかってきたんやんけ)
姜維(あああ、だから急げといったのに……)
張[合β]「だマレ!コゾう!! ダマれ!だマれ!!!」

異様な光景だ。
張[合β]の中に取り込まれたはずの[登β]艾・姜維の意識と張[合β]自身が、
一つの張[合β]の口を使って語り合っている。
それは、不気味な問わず語りだった。
242冀州  2/3:02/07/28 09:15
姜維の記憶を頼りに発見した楊艶は、
洛水の急流で強く頭でも打っていたのか、人事不詳の状態だった。
辛うじて息はしているものの、
これでは健康なお産など望むべくも無い。

貴重な女が……

せっかくの繁殖のチャンスが……!


張[合β]「キィいいぃぃイいィィイイィいイィいいぃイいイイィィーーーーーッ!!!」

もう一度不気味な絶叫が、冀州に轟き、
次の瞬間、楊艶の体は張[合β]ザ・セカンドの中に取り込まれていた。
まともな繁殖には使えない中途半端な素材とはいえ、それでも楊艶が殺されなかったのは、
御、あや張[合β]の一部分と成り果てた、姜維の意識がなせるわざだったのだろうか?

       ・
それからしばらく後。
調子っぱずれの歌を歌いながらさまよい歩く
クリーチャーの姿が冀州にあった。
243冀州  3/3:02/07/28 09:15
張[合β]「おハよう、目覚めは眩シクて悲シい
     サヨなラ 許せない僕たちの弱さがよかった〜♪」

南へ。
南へと、
その獣じみた直感が告げる。

張[合β]「モウ泣かナい もう泣かナイ モう泣かない
     もう泣かナイ モウ泣かない もう泣カナいィ〜……」

南へ。
そこに望む相手が居るはずだった。
張[合β]の紅い舌がへらへらと踊る。

――――――オンナ、オンナだ。  ……オンナは他にも居るからなぁあ〜?


≪張[合β]・ザ・セカンド/4名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維・[登β]艾・楊艶と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
※楊艶ゲット
244張角:02/07/28 23:42
「愚か者共め……」

張角は、膝で支えるライフルの照準を覗き込み、そう呟いた。
ようやくトリガーに指が掛かったらしく、再びイングラムを乱射してくる孫登。
わき腹への狙撃で、地べたに這いずった周瑜の姿が映っている。

…まさかとは思うが、ライフルで狙ってくる相手に、
サブマシンガンの射程で、届くとでも思っっていたのだろうか?
いまさらこのような素人が
ゲームに紛れ込んでいようとはな。
張角の銃口が、姿勢を高くしている孫登に定められる。



「―――弱き者。汝は、ただ消えゆくのみ」


浅く、確実なアサルトライフルの狙撃音が
漂ってくる海風の中に広がった。

夭逝した少年皇子への手向けだろうか。
狙撃手はスーパーボール1つその場に残すと、
再び何れかへと消えていった。


【孫登 死亡確認】

※解散 ≪ファイヤースターター's/2名≫
@周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×4、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】
245ラスト十常侍:02/07/29 01:55
打倒董卓を誓ったすぐあと。
風のように優雅に現れたその人に、何晏はこの世のものとも思えない美を見た。
女性と見まがうその容姿とは不釣合いなほどの男の雰囲気。
いろいろなものが混ざっているような倒錯感を抱かせ、その人物は西へと消えていった。

声も話し方も男だった。
しかし、姿は女性。しかも美女。
その人物はまるでピクニックに来て忘れ物をしてしまったかのように何晏から物を借りた。
いつのまにか【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】の中からいくつかの液体系化粧品を選んで、持っていってしまった。
あっけにとられたからとしか言えない。
なぜなんの疑いもなくあげてしまったのか。

同じ美を愛するものだから?

今はこうとしか思えない。
ううん、何してんの。こんなことじゃあ董卓は倒せないわ。
厳顔さん。あたし……頑張る!
   ・
   ・
   ・
その男(見た目は女性)のその人物は確実に[亠兌]州の西へと向っていた。
まっすぐに。
そして優雅に。
その目はひとつの目的を持った目である。
彼(彼女)の名は畢嵐。
「さて、化け物退治といけましょう」
十常侍と呼ばれる男である。

@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、リアルドール真理ちゃん】
※煙に巻かれてグッズを一部あげ、再び董卓打倒に燃えてます

@畢嵐【鉄鞭、各種液体系化粧品】
※[亠兌]州を西へ移動。お手入れ品で肌質万全
246無名武将@お腹せっぷく:02/07/30 02:42
――[亠兌]州 何晏



あっ!しまった!!

何晏「あたしったら、なんだかアイテムが減っちゃってるわっ!?」

……………………………………………………(´・ω・`) ショボーン

い……いくら不意を衝かれたからって、あたしってば、なんてことを……。

畢嵐が西へ去った後、茫然と二つのドラゴンボールを見つめる何晏。
彼女は長い間、「やっちゃったー」とその場に座り込んでいたが、
その顔がふとほころんだ。
考えようによっては殺されてDBを奪われなかっただけマシってものなのかもね。
まだまだツキはあたしに向いているってわけよ。

やっぱり美を愛する人は、心がキレイに出来ているようだわ。


@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、リアルドール真理ちゃん】
孫覇「ふぁあ…  よく眠ったな。」

豫州。
起き上がった孫覇は、于吉レーダーの画面に目をやってみる。
相変わらず光点はまばらだが、
液晶画面にはそこかしこに、2つ、3つの光が
身を寄せ合うように点在していた。
いまだにパーティを組んでいるやつらが多いと見える。

莫迦な奴らめ。
徒党を組んだからといって、どうなるというものか。

孫覇は地雷を回収すると、
手近な光点へと向かって慎重に進み出した。


@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
李儒は豫州での停滞を余儀なくされていた。

夜明け前、昌キの奇襲によってDBを持ち去られた直後、
董卓が血を吐いたのだ。

連戦に継ぐ連戦の上、
音速を超えた全ソウをまともに腹に喰らったのだ。
通常の人間なら内臓破裂で息のなかったところであろう。
そこへきての昌キの反乱。
いかな無敵の董卓様とはいえ、ここへきて疲労が出てきたのか……。

董卓「李儒、DBレーダーはどうなっている!」
李儒「はっ! それが……」

董卓の怒声が飛ぶ。
李儒はレーダーを動作させるが、
今はレーダーには、2つづつの光が2箇所に散らばっているだけだ。
昌キがなにか策を弄しているのか。
これがおそらく、張紘と何晏だろうが・・・・・・

李儒(ぐっ…!昌キめが…!)


≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣

羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】

@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】

孫覇はPSG-1のスコープから目を離してゆっくり退いた。
遠くには董卓と李儒、李[イ寉]がいる。
遠目からはわからなかったが、なにかこのレーダーに似たものを確認していた。
もし、それがこれと同じ于吉レーダーであるのなら、自分の動きも把握されているということだ。
特に動揺している風でもなかった。
こういう場合は当然スルーに限る。

一貫したスタンスは孫覇の美学といってもいい。
だからこそ生き残っているのだから。

孫覇はそしてその場を離れさらに北上するのだった。

≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、『電子ロック解除技術について』、
   霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】

@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
南に向かいかけていた張[合β]は、黄河を前に立ち止まった。

張[合β]「キゅッ・・・・・・?」

オンナの気配が感じられる[亠兌]州の西側目指して歩き始めていた張[合β]は、
新しい気配の出現に戸惑っていた。(>245)
鼻腔をくすぐる、脂粉と臙脂の匂い。
―――はて? 参加者にオンナは何人居たのだろうか?

(…………。)
(…………。)
明け方までは、あれやこれやと口出しをしてきていた姜維と[登β]艾は
今は沈黙するだけだ。
吸収されてから数時間。
すでに姜維らは意思も体も溶け合って、
二度と独立することはない、一つの生命体
張[合β]ザ・セカンドとして渾然一体となっていた。

―――それは死だったのだろうか?


≪張[合β]・ザ・セカンド/4名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維・[登β]艾・楊艶と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
※≪真・月英西遊記≫と畢嵐を意識しています
生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○生存確認中メンバー(パーティの部)  

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
≪張[合β]・ザ・セカンド/4名≫
      張[合β](2人目)[クリーチャー(※姜維・[登β]艾・楊艶と融合しています)]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
≪R作戦B二号/2名≫
      陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
      、桐箱(呂布首入り)】
      &張遼[昏睡・被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
      ヘッケラー&コックMP5K】
≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】
≪司馬彪の地底探検団/2名≫
      司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】&臧覇[負傷]【なし】


☆パーティの部、以上、7パーティ・19名(姜維・[登β]艾・楊艶は張[合β]に融合)が生存確認。
生存者リスト2
○生存確認中メンバー(個人の部) 

@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、リアルドール真理ちゃん】
@周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、連弩(8)、スーパーボール×4、
          アサルトライフル、ジグ/ザウェルP230】
@胡車児(ボランティア)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
          沿岸のゴミ】
@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
@昌キ【日本刀、直刀、四星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉】
@畢嵐【鉄鞭、各種液体系化粧品】
@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
@孫璋【なし】

☆ピンユニットの部、11名が生存。 合計30名が生存確認。
▼各種データ
※現在、交戦中、交渉中パーティは居ない模様です。

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/950
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。
○ 冀州    …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。地下に続く竪穴あり。
○ 青州    …沿岸に座礁した武装戦。黄河周辺は泥濘。

× 司州・并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 

      ※※ 現在禁止エリアは、全解除中 ※※

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いており、
黄河流域は、泥濘地帯となりました。
ミニミニ中国大陸の地下に、縦横に走る地下洞窟があったそうです。
一名ほど冀州を横断しています。午後あたりでしょうか?

━━放浪素材情報
   放浪素材・馬雲丸【なし】 は、禁止エリア・徐州、北之火山の直下の洞穴

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※明日の夜)に何かが起こるらしい?)
所持者:昌キ【四星球、六星球、七星球】
    何晏【一星球、五星球】
    張紘【二星球、三星球】
                   がんばって全部集めてください。
              
━━━主催者側生存確認者リスト

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員? 逃走中?
文官A、B、C …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。武装船は揚州沖のみならず、青州沖にも居ました。
青洲沿岸に、古い武装船が座礁しています。
主催者側システムでトロイ発動(>166)。トロイの効果は不明。主催者はまだトロイには気付いていません。

なにかあったら、雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/l50
悪寒が走った。
黄月英と甄姚が同時に。
当然、張[合β]・ザ・セカンドのせいなのだが、2人は知るよしもない。
それよりも目下の問題事に集中していて、それどころではなかった。
方向音痴。
このへんの土地勘がある許儀と甄姚が共に道に迷ったのである。
「太陽の方向がお茶碗持つ方だから・・・あれ?」
なぜか南に向っています。
危ない危ない。

それにしても見えるところにある放送塔はすべて見て周っているのだが、
なかなか張譲は見つからない。
うーむ。いないのかな?

≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※[亠兌]州西南部で北に転進。張譲探してます。
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/7名≫
 夏[小軍] 郭勝 関索 韓[小里] 阮籍 黄忠 吾粲 
≪さ行/7名≫(+1名)
 朱讚 徐庶 審配 全ソウ 曹遵 宋典 孫登 
≪た行/5名≫
 段珪 張恭 趙忠 程普 丁奉 
≪は行/3名≫
 馬岱 [广龍]会 法正
≪や行/1名≫
 楊奉 

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数23名
計 全死亡者数502名


◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州 并州 司州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 19名
個人ユニット 11名
生存者計   30名
総参加者数  532名

霊帝「なぜこんなこと 気づかないでいたの 探し続けた敵がここにいるの
   木漏れ日がライスシャワーのように 殺しあう二人の上に降り注いでる
   自分を信じてる 瞳を見上げてる ひとり残るために あなたを殺ーしーてーるー♪

   おーやおや、みんなどしたのかなー?人数少なくなったから仏心でも出したのかー?
   いかん、いかんよお君達。そんな事じゃあだーれも残れなくなるよぉ。
   どんな形になろうとも、ラストに生き残るのはたった一人だけなんだからなー。
   では霊帝、親心で禁止エリアを追加してあげやう。
   次の禁止エリアは豫州、豫州だ。
   親しき仲も相食む勢いで頑張るんだぞぉ。
   わはは、アヒャアヒャヒャヒャヒャ」

※現在全禁止エリアは正常稼動中です。
※次の禁止エリアは豫州です。本スレ305レス後にエリアが発動します。
「アニキが……」

孫覇は放送でぽつりと呼ばれた名前に立ち止まった。
……らしくない。
だが、ここまできての兄・孫登の死は、
それなりの重みをもって彼の心に染み渡った。

―――莫迦な奴だ。
どうせあのバカのことだ。
誰とも戦わず、誰にも迷惑をかけぬように
ひっそりと逝ったのだろう。
あのアニキはそういう奴だった。
そういう、……バカな奴なのだ。

どれほどの時間が経っただろうか。
あるいは一瞬後の出来事なのかもしれなかった。

孫覇は、自分でも気付かないうちに、
その場に立ち尽くしたまま哄笑していた。
腹の底から、どこかで惨めに死んだであろう、兄の存在を笑っていた。
嗤いながら、涙を流した。

自分がなぜ涙を流しているのかはわからなかったが。
くっきりと分かっていることが、ただ一つだけあった。

「―――――残り、30人……。」


@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
真っ暗闇である。
このようなどこにいるのか、なぜこうなったかわからない状況ではどんな宿敵でも休戦して、共に手と手を携えて協力するに違いない。
ここは地底。
どういうわけか地下の洞穴のようなところに落ち込み、
2人は往生していた。
光がない2人は声を出し合い、手をつないで、腰を引きながら進んでいた。
頼りはこの弱く流れている風だけだ。
それだけを頼りに時には傷つき、時には鍾乳石に頭をぶつけ、時には竪穴に落ち込み、時には励ましあった。
お互い知らない同士。
名前はあえて聞いてもいないし、話してもいない。
ただただ2人は真っ暗闇を進んでいた。
やたら暑い。

そしてどのくらい経っただろうか、
遠くに薄ぼんやりと灯りが見えた。
なにか声のような音も聞こえる。

外だ。
外に出られる。

その灯りに一目散に走る2人。
一瞬お互いの顔が照らされた。
しかし今はそんなことはどうでもいい。
今は外に出られれば―――あれ?
赤く照らされたその洞窟内で2人が見たものは
グツグツと煮えたぎる溶岩が眼下の地底の川を流れているのと、
そして―――
移動して来た馬雲丸だった。

えっ…………とぉ……。

≪司馬彪の地底探検団/2名≫
      司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】&臧覇[負傷]【なし】
※たぶん[亠兌]州の下あたり
「俺、お腹が減っちゃったよ。……っていうか咽喉乾いたよ。
 キレイなお水が飲みたいよ……(p_q、)シクシク 」
「うぅむ。水の只中に居ながら乾きに苦しむという、この不条理。」
「水攻めはいやだねぇ、( ・_・)r」
「がおー。」

河からの潮の香りが薄くなってくる。
どうやら潮は引き潮に差し掛かったらしく、木牛の小船はゆるゆると青州へと向かっていくが、
黄河の水量自体が落ちてきたようで、その進みは遅々としていた。
    ・

王双「このぶんでは、青州に辿り着く頃には何もかもが終わっておって、
   お客様は居ないかもな……。」
曹性「ま〜た勝手なことを。そんなもん着いて見なきゃわかんないぜ?
   料理だ料理だ。」
RX「がおー。(訳:料理だ料理だ。)」

「ふん……。」
そう言うなり、王双は黙り込んだ。

ちらりと膝に抱えた曹性を見やってみる。
ガンダムと楽しく遊んでいるだけのようにも見えるが、
放送直後から、ちょっと不自然にはしゃぎすぎているようだ。
こいつも気付いてはいるということか……
   ―――今回の死者は、孫登という奴が、たったの一人だけ。
   そして、二放送前は明け方にあった。
   ……と、いうことは、だ。

王双.oO(最悪の場合、夜明け前にタイムアップが来てしまう。)
曹性.oO(ここまで人数が減ってきた今、夜間に接触を果たすことは困難だろうな……。)

耳に入るのは、木牛が立てる小さな波飛沫の音と、
お互いの息遣いだけ。
冀州は水を打ったように静かだった。

つい、と、曹性の手が王双の膝に置かれる。
王双もその手を握り返すが、その手のひらは、嫌な汗で湿っていた。


曹性「…………日が暮れてしまう前に、お客さんに、会えるといいねぇ……。」
王双「ああ。……全くだ。」


@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※夏侯惇など丸々無視です
「名前を呼ばれたのは一人・・・ では、最初の男は撃ち漏らしてしまったのか?」

やはり片腕でアサルトライフルを扱うのは、根本的な部分に無理があったな。
・・・初撃はよくぞ当たったものだ。
張角は武器をもう一度吟味すると、両手持ち武器のアサルトライフルと連弩から弾を抜いて
藪の中に放り出した。
こんなものを持っていれば、取りさばきの隙を衝かれて
逆に反撃されでもしたら打つ手がない。

必ず生き残る。
その目的のためには手段を厭わぬ。
相手が丸腰だろうが女子供文官であろうが
容赦はせぬ。

張角はシグザウェルの確かな重みを噛み締めながら
注意深く周囲を警戒しながら進んでいた。
青州の大地は先の嵐でぬかるみ、不用意に動けば足跡が残る。
ぼんやりと進んでいると・・・・・・

「( ̄ー ̄)ニヤリッ 」

[亠兌]州との州境近く、目の前のぬかるみには、
まだ古くない足跡があった。


@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
放置→ 連弩(0)、アサルトライフル(0)
「キゅッ、きゅっ、きゅッ、キュっ。」

不思議な鳴き声を上げるなにかが、
水しぶきを上げ、黄河の中から姿を現す。

一旦は周倉(武安国)を完全水中用モンスターにまで改造できていた華佗。
その華佗に製作された彼にとっては、
黄河の川底を歩いて渡ることなど造作もないことだったのである。
をとめの匂いを嗅ぎ当て、黄河を渡った張[合β](2人目)、
彼は今、[亠兌]州エリアに辿り着いた。

張[合β]「きゅっ?」

をとめの匂いが近くなっている。
というか、脂粉と臙脂の匂いが増えている。(※何晏も捕捉)
……いよいよ繁殖のチャンスだろうか?

しかしとまどうこともあった。
昨夜から今朝にかけて、繁殖のための栄養として吸収した3名。
もともとの自分の体の各部位から突き出している、それらの頭部やら手足が
行動の邪魔になり始めてきているのである。

「きュ〜〜〜〜……。」
次の瞬間、やにわに気合をかけた張[合β]の体は、新しい変形を始める。
ボコリ、ボコリと、それ自体が意思を持った生命体でもあるかのように
張[合β]の体の各部位が伸び、縮んでいく。

―――より、スマートに。
―――より、アクティブに。
そして、よりしなやかな、最強クリーチャーにふさわしい体つきに。

十分後。不必要な部位と異物であった三人分の首輪が剥落して完全に変形を終えた張[合β]は、
つるりとした新しい体をなでさすりながら、
獣のような速さでをとめの匂いが感じられた方向に向かって駆け出していった。



【姜維、[登β]艾、楊艶死亡確認】

@張[合β](2人目)[クリーチャー]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿、
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
見つけた。
ドラゴンレーダーで追撃していた李儒たちは≪DB探索隊(仮)≫を最初に見つけた。
何を考えているのか、南に転進しているとは。
そしてもうひとつ、光が近づいている。
何晏だ。

≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】
vs
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
vs
@何晏【一星球、五星球、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山
    トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)、リアルドール真理ちゃん】
264何晏  1/2:02/08/03 22:48
何晏「! 董卓! ……張紘も!?」

少し小高い丘の上から、≪DB探索隊(仮)≫と、≪DB集め悪の軍団≫の接触を見下ろす何晏は、
その面子にちょっとビビった。

―――董卓の元に、昌キが居ない。そこまでは予想しえたことだが、
張紘のそばに居る、ちょっとガラの悪そうな男は一体……?

何晏(マズイわ……)

一星球とリアルドール真理ちゃんを利用して製作したトラップは、
『自分が董卓一行と単独接触した時』を想定して製作していたトラップだ。
混戦になれば、をとめの知恵の結晶・真理ちゃんトラップの出番は無い。

何晏(……逃げちゃおうかしら?)

そんな考えも頭に浮かぶ。だがこれだけ接近していては
董卓には自分が捕捉されていることだろう。
ぷるぷると頭を振ると、何晏はその弱気な考えを振り払った。

―――ううん! 何晏、ガンバ!
あたしはあたしの美を天下に知らしめるために、
どんな卑怯臭い手を使ってでも生き残るのよっ!

何晏(厳顔さん。あたしのこと、……守ってね。)
265何晏  2/2:02/08/03 22:49
チュピッ♥

緊張のあまりてのひらに汗がにじむ。
一星球を使った真理ちゃんトラップをその場に仕掛けると、
何晏は口付けをした五星球を、丘の斜面から背後に向かって転がり落とした。
これで董卓のレーダーにはあたしのことは映らないはず。
見ていなさいよ! 董卓ッ……!

腕の中でどんどん重くなってくる気がするトミーガンを構え、
何晏は藪の中を進んでいった。


※丘の下
≪DB探索隊(仮)/2名≫
      張紘【二星球、三星球、マイナスドライバー、毒針】&孫観【脇差し】
vs
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
vs
※丘の上
@何晏【チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山、トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】


※設置 →【リアルドール真理ちゃんトラップ(一星球)】
※放置 →五星球
266混乱(1/2):02/08/03 22:59
孫覇は何度目かの于吉レーダーのチェックで、新しい光点を捉えていた。
数人重なっている。パーティーか?それとも戦闘中か?
孫覇どうやら少し追い抜いたらしく、位置的には自分が北で、相手は南。
その光点を見つめつつ、しばらく進むと彼らは暢気に歩いていた。
パーティーか。
―――?
あの女、やはり生きてたのか。
孫覇が捉えた次の獲物。
それは和気藹々と遠足のような≪真・月英西遊記≫の4名だった。
風下で、しかもこちらは地理的にも有利のようだ。
少し高台となったその場で、ゆっくりPSG-1をかまえる孫覇。
無理はしないさ。ただ、兄が寂しいといけないから、華を手向けてやらねばな。
華=黄月英たちはもちろんそれを知る由もない。
トリガーに指をかける孫覇。
しかし、突然なにかわからない不安を抱き後ろを見た。
もちろん于吉レーダーも確認した。
どうやら杞憂だったらしいが、あの不安はなんだったのだろう。
思いなおし再びPSG-1をかまえ、スコープを覗く。
やつらの周りに逃げる遮蔽物はない。
――――――殺れる。
そう思った刹那、今度こそ確実に背後に何かを感じて振り向くと、
そこにはやけにツルリとした、人であらざるものが笑っていた。
パンッッッッ――――――
思わず振り向きざまに撃ったPSG-1の弾を食らいながらも、
奴は悠然と飛び込んで来、孫覇ごとその高台を飛び出していた。
張[合β]――――なぜ?
その吸収と変化を繰り返す化け物は、于吉レーダーに映らない。
首輪を持たない化け物の目には孫覇など映っていなかった。
キュ!
目には黄月英と甄姚の2人のみ。
孫覇は気を失い、そしてそのまま彼らの前まで来て捨てられた。


@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
※気を失いました。PSG-1は砲身ごと曲げられ捨てられました。

@張[合β](2人目)[クリーチャー]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
※繁殖のチャンス
VS
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
267混乱(2/2):02/08/03 23:00
パ――――――ンッッ!
その音が聞こえた途端、奴が現れた。
場はあっというまに混乱する。
許儀が巨大鍋や斧で攻撃。
諸葛尚もクソ重いパンツァーファストを何発も撃ちこんだものの、無駄だった。
あろうことかパンツァーファストが振り払われた衝撃でねじれた。
もう使用不可能だろう。
姐さんも三八式歩兵銃をあらん限り撃ったのだが、なにも効いていないようだ。
張[合β]は、そんなのまるまる無視で女を犯さんとまずは甄姚を捉える。
甄姚が必死で抵抗し、ニューナンブを撃ち尽くすが、無駄だった。
服を引き剥がされ、あわや!
「待ちなさい!」
風がやさしい匂いを運んでくる。
強烈なまでのその匂いは一気に張[合β]の気をそちらに向けさせる。
目の前には私たちのほかにいないと思っていた女性の姿が。
しかも悔しいほどに美しい。
――――――畢嵐!
甄姚を放りだし、そちらに向う張[合β]。
「きゅ、きゅ、キュ?」
突然クリーチャーの目の前に炎が広がりひるんだ。
整髪スプレーと制汗スプレー同時の火炎放射である。
さらにひるんだところを、
パリン!パリン!パリン!
と割れる甕。この匂いは?
一面油の匂いが漂う。
「さあ、絶えられるかしら?」
畢嵐は手にしていた松明を投げこむと、張[合β]は紅蓮の炎に包まれた。
キュッ――――――――――――!!!

@畢嵐【鉄鞭、各種液体系化粧品】
※故あって化け物退治
VS
@張[合β](2人目)[クリーチャー]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
※繁殖のチャンスだけど燃えてます
VS
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※重火器類損失
唐突に目の前に出現した董卓一行に、張紘は戸惑った。
昨日の宵の口。≪仲裁おっさんs≫が暴れこんでくるどさくさに紛れて、
張紘は昌キから密かに、「待ち合わせまでには董卓は始末する」との密約を取り付けていたのだった。
それゆえ、張紘は董卓は行動不可能と見て
少し無用心に行動しすぎていたのかもしれない。

確かに昌キは、張紘に約束したその方向で行動していた。
張紘も約束を守り、昌キとの合流へと急いでいた。

しかし、悲しいかな。昌キの董卓襲撃は失敗に終わり、
怒りに燃えた董卓が、彷徨っていることなど
張紘は知らなかったのだ。


張紘「孫観! ここは一旦、引k―――――― !?」

振り向きざまにそう叫んだ張紘は、
しかし次の瞬間、
背中から脇差を生やして、[亠兌]州の大地に倒れ付していた。
孫観「ジジィ……この俺をたばかったな……!?」

自らの作った血溜まりへと倒れこんだ張紘の目に、
怒りに燃えた孫観が、血塗れの脇差を自分の背中から引き抜く姿が映りこむ。
孫観のひずんだ声は、「信じられぬ」といった顔つきのままの張紘の
全ての問いを拒絶していた。

ここにきて張紘は、自分のもう一つの誤算に気付かざるを得なかった。

孫観は元々、臧覇の命を受けて昌キ目的に自分と同道していただけに過ぎない。
行き先を、臧覇が流れ着く可能性のある黄河沿いの青州から、
[亠兌]州深くに変更した時から、この可能性はあったのだ。
今、董卓の元に昌キが居ないと分かったからには、
この男を自分につなげとめられるほどの理由は、もはや何一つ無い。
―――いや。もしかしたら彼は、実はワシと董卓が結託していて、
自分を董卓に売られたと思っているのかもしれなかった……

    ・
    ・
    ・
「貴様! この腐れデブめ! ……こんな玉ふぜいのモンのために、泰山賊をナメゃがって!
 昌覇(/昌キ)をどこに隠しゃあがった!!?」

孫観が董卓に食って掛かる威勢のいい啖呵も、
すでに張紘の耳には聞こえなかった。

※解散→ ≪DB探索隊(仮)/2名≫

※丘の下
@孫観【脇差し、二星球、マイナスドライバー】
@張紘[重傷]【毒針、三星球】
vs
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
vs
※丘の上
@何晏【チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山、トミーガンSMG(ドラム×1・1/2)】
270司馬彪の地底大冒険:02/08/04 01:35
>>257
―――なにこれ?
こんな生き物が中原に埋まっていたのか?
っていうか、これって、生き物……?

司馬彪「ぽつり)……うぅむ。さすがは神代より栄えた、約束の地・[亠兌]州。
    ロクでもない生き物が居るな。」
 鉄拳!
司馬彪「Σぐばぁっ!」
臧覇「……俺も[亠兌]州出身者だ! ……叩き落すぞ!」
司馬彪「は、はひ。そういやそうでした。」

隣にいたのは、[登β]艾でも孫観でもなかった。
頼むからどこかで死んでいてくれと願っていた
海岱ドキュソ・シバヒョー……。
しかしそれどころではない。
眼下に流れる、燃え滾る溶岩の川のほとり、
ゆらめく空気の底で蠢く馬雲丸を二人は呆然と眺めていた。
先程は放送があったようだがその内容までは聞こえていない。
ただ、ぼぅん…とくぐもった残響が響いてきたので、放送があったということだけが
分かっているだけに過ぎない。
放送が聞こえないならばこの場所は、主催者が意図したフィールド上ではないということだ。
舞台裏のような場所だろうか?

マズイ場所に入り込んでしまったものよ。


≪司馬彪の地底探検団/2名≫
      司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】&臧覇[負傷]【なし】
放浪素材・馬雲丸【なし】 
                      彡ミ彡彡ミ彡-、:;;, ' ~;
             ,..、;;:  -、:;;, ミ彡ミ彡彡ミ彡彡ミ彡 ,..、;' ~;ヾ;:
               ミ彡彡ミ彡ミ彡彡ミ彡-、:;;, ' ~;ヾ
    ゴォォォォォォ   彡ミ彡)ミ彡彡ミ彡)ミ彡彡'"   ∵∵,..、;;:
           ,,从.彡ミ彡)ミ彡彡ミ彡)ミ彡  ∵
         ,,从.  ,从.彡ミ彡)ミ彡彡'"-、:;;,
 ♪     '"ノ     ,,从.彡ミ彡)ミ彡∵
    ♪  ,,从人    ,,从 '"      キュ
          ヽ(゚∀゚)ノ             キュ!
            (へ  )               キュ!
                >                キュ!!



畢嵐「そんな、バカな……」

踊ってる。
目の前で激しい炎に包まれながらも、張[合β]は踊っていた。
いかにクリーチャーといえども生物。
炎が効かない筈は無い!
と、炎をすかして目を凝らす畢嵐は、
その理由に思い当たった。

―――そうか。
攻撃は効いている。それは間違いない。

しかし、張[合β]―――首さえもが繋がるクリーチャーは、その脅威の再生能力をフルに使って、
ものすごい勢いで脱皮を繰り返して焼け爛れた表皮を脱ぎ捨て、
炎の中ですらその生命を辛うじて保っていたのである。
張[合β]がこちらを振り向き、畢嵐をその視界に捕らえる。
「くっ…!」
畢嵐は残りの液体化粧品の全てを炎の中に投げ入れると
鉄鞭を構え直した。


@畢嵐【鉄鞭、各種液体系化粧品(あとちょっと)】
VS
@張[合β](2人目)[クリーチャー]
      【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿
      盾、『Kanon』(ソフト)、青銅矛】
※かなり激しく、脱皮しながら燃えてます
VS
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール、ニューナンブ(×2)】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
273美しき畢嵐(1/3):02/08/04 20:35
しばらくして張[合β]の炎は消えた。
黒く墨のようになりながらも目はギョロリとこちらを見据える。
どれほどダメージがあったのかわからないが、アテが外れた。
炎で死んでくれれば簡単だったのだが……。
後ろでは気を失った甄姚を黄月英を気遣い、
諸葛尚と許儀もふらついていた。
私しかいない。
畢嵐は腹を据えて駆けた。

何度も鉄鞭も確実に人間でいうところの急所にヒットさせているのだが、
手応えがない。
何度も何度も打ちこんでも、張[合β]は動かない。
―――クンクン。
張[合β]が脂粉と臙脂の香りを嗅ぎ、目の前の美しい女性(本当は男性)に集中する。
そして、一気に襲いかかった。
妙な形の突起物が現れる。
生殖器?なのか、周りなど見えていないようだ。
危うし畢嵐!
と思いきや・・・・・・。
キュ(あれ)?
張[合β]は明らかに戸惑った。
あるべきものがなくて、あってはならないものの痕跡がある。
キュキュ(もしかして)……
畢嵐は宦官である。当然といえば当然の結果なのだが、
張[合β]はなんか落ち込んだ。
274美しき畢嵐(2/3):02/08/04 20:35
なにかバカにされたような気もして畢嵐は再び鉄鞭を打ち込んだ。
それでもしばらくは張[合β]も立ち直れなかった。
キュきゅきゅぅ(純情を汚したな)!
とでも言ったのか、おもむろに畢嵐を掴み、生きたまま吸収を始めた。
今度は畢嵐をエネルギーにでもしようというのか。
徐々に足、腰、胸と身体にとり込んでいく。
呆然と見つめるしかない姐さん達。
最後に暴れる手と顔をとり込むと、まだ食欲が満たなかったといわんばかり、
ゆっくりこちらに歩きだした。
まだ張[合β]の腹の部分には人間の胸から上が飛び出た形になっている。
  ・
  ・
姐さんまであと少しというところだった。
張[合β]の動きが唐突に止まった。
そして、苦悶の表情を浮かべ、その怪物は苦しみ出した。
どうなっているんだ?
キュゥゥゥゥゥゥゥ―――――――――!
張[合β]の身体があちこち変形していく。
コブが出来たと思いきや、紙のように細くなり、腕も足もあらぬ方向にひしゃげていく。
身体が何かを拒絶している。
宦官だからやはり嫌だったのかしら?
なんて薄ぼんやり姐さんが考えていると張[合β]から様々な肉や骨や血や臓器が落ちていく。
そして畢嵐の上半身が零れ落ちる。
皮が剥げ、肉が露になった畢嵐だがまだ生きている。
「離れて!」
美しかったその畢嵐の見る影もないものが、声も限りに叫ぶ。
慌てて甄姚を引きずり離れる姐さん。

張[合β]からはそれからも人間だったものを次々と分離していく。
[登β]艾だったもの。
姜維だったもの。
楊艶だったもの。
まだまだ判別不明の人間の部品を切り離す張[合β]の苦しみは止め処がなかった。
275美しき畢嵐(3/3):02/08/04 20:36
畢嵐は吸収の途中、わずかに残していた化粧品のフタを外した。
それはマニキュアや除光液など、身体に取り入れては有害なものだった。
もちろん、トリカブトなどの毒草エキスも忘れていない。
それらを一緒に身体へとり込んだのだ。
外からがダメなら中から。
張[合β]が必死に身体から毒物を出そうとしても、
一度合わさったものは簡単に取り出せるワケがない。
心臓もない、無敵の怪物はしばらくすると動かなくなった。
それは小さな小さな肉の塊。
こうして怪物はあっけなく溶解していった。

「なんで助けてくれたの?」
美しかった畢嵐に姐さん訊ねる。
「これが私の仕事だから……」
彼女(彼)は誇らしげな表情をしたように見えた。そして、
「あの人を探して……あの方を……そして……助けてあげて……」

畢嵐は思い出していた。
彼の横顔を。正義に燃えたあの方はかっこよかった。
だからあの方の命令でなら死ねる。
そう思っていた。
でも嫌。
やっぱり会いたい!
会ってやさしく抱きしめられたい!
せめて、もう一度。
もう一度張譲様に会って……

畢嵐は好きだった男を思いながら死んでいった。

【張[合β]、畢嵐:死亡確認】

※アイテム落ちてます
【斬馬刀、バックラー、トマホーク、フライパン、苦無、十拳剣、写真付き参加者名簿盾、
『Kanon』(ソフト)、青銅矛】

≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール】
      &諸葛尚【謎の鍵】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &甄姚[怪我]【墨性バードコール】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※全員疲弊して動けません。

@孫覇【プラスチック地雷×3、剃刀、于吉レーダー、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、
    デザートイーグル(マグナム)、鎖かたびら、抽籤、布、ワルサーP38、軽量ボウガン】
※気を失って、これまた重態で近くで倒れてます
ザバァ!
水音がしたかと思うと、水に浮く木牛に手がかかり、あっというまに誰かが乗り込んできた。
水飛沫が飛び、ひるんだ隙におざなりに置いてあったまさかり(大)を奪われ突き付けられた。
「で、何してんだ?あん?」
一瞬誰だかわからなかった。
ついアウアウと言葉に詰まると、
「質問はなしだ。応えるだけ。で、何やってる?」
夏侯惇に隙はない。

@夏侯惇[負傷、左腕廃化]【なし】
VS
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷・木牛の中]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &[負傷・木牛の中]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※無視できなくなりました
馬雲丸に見つかった。
「こんなところに来てはいけないのれす」
尋常ではない飛躍を見せ、飛んできたかと思ったら強引に2人を両脇に抱え、飛び去った。
溶岩流を駆け上り、地底湖をスライドし、いくつもの暗い洞窟が飛び去っていく。
まるでディ○ニーのライドみたい。
童心に帰りワーキャー言ってるうちに前方に明かりが見え、ついには外へ飛び出していた。
あまりの勢いで上空に舞いあがり、また落ちていく。
キャァァァァー。
   ・
   ・
   ・
ぷしゅー。
いやー楽しかった、とその瞬間。
馬雲丸の首はチョンパされて転がっていた。
みるみる解けていく馬雲丸。
そして代わりにそこには呆然としている昌キがいた。

@昌キ【日本刀、直刀、四星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉】

≪司馬彪の地底探検団/2名≫
      司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】&臧覇[負傷]【なし】

※放浪素材・馬雲丸消滅

司馬彪「・・・・・・・寒くない?」


臧覇「夜だからな・・・・・・(泣)」


馬雲丸によって地底より救出?された2人であったが
落下した場所がぬかるんでいた為腰まで埋まってしまい
身動きが取れなくなってしまっていた。
近くに誰かいたようだが、泥まみれの2人には
気がつかず去ってしまったようであった。


≪司馬彪の地底探検団/2名≫
司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
臧覇[負傷]【なし】
※身動きが取れません
2791/3:02/08/06 01:02
暖まりながら孫観は己の行動の軽薄さを嘆いていた。
横を見れば張紘の手当てを何晏が行っていた。
幸いな事に思ったよりは傷は浅く
意識も取り戻していた。
朝になれば動く事はできそうである。

あの時思わず怒りに任せて張紘を刺してしまいそのまま
李カクと戦闘を開始していた。
あのまま戦い続けていたら恐らく自分は死んでいたであろう。
あのオカマには感謝しなければならないな・・・。
2802/3:02/08/06 01:11
突如董卓達の後方より銃撃が行われた。
弾はあらぬ方向へ飛んでいったが、董卓達を警戒させるには十分であった。

李儒「まずい、今の我々には十分な遠距離武器はない。」

李儒の判断により董卓達は速やかに後退していった。

銃撃音により我を取り戻した孫観は己のしでかした重大さにすぐに気付いた。
慌てて張紘に駈けより肩を担ぎその場を何晏と共に去っていった。
最もその前に危うく何晏に撃ち殺されそうになったのだが・・・。
張紘を運びながら事情を説明し、己の軽薄さを謝罪した。
最初は怪しんだ何晏であったが、
張紘の事もあり今は取りあえず信じる事にした。
ただ武器だけは預からせてもらう事にした。
2813/3:02/08/06 01:30
何晏「もうちょっと銃身をちゃんと押さえないと狙いが定まらないみたいね・・・。」
張紘の手当てを終え、何晏は自分の武器を再点検していた。
慣れない物である為に思うように扱う事ができなかったのである。
何晏「大丈夫、今度は上手くいくわ♪
でもまさか張紘さんが、あの男(昌キ)と手を結ぶとは思わなかったわね。」

張紘さんの話では昌キは董卓暗殺もしくはDB奪取後
合流地点で落ち会う事になっているいう話。
いよいよ明日ね。厳顔さん私上手くやれるかしら・・・・・・。

≪再生DB捜索隊/3名≫
孫観【アイテムなし】
張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球、五星球】

何晏【脇差し、マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山、
トミーガンSMG(ドラム×1)、リアルドール真理ちゃん 】

※リアルドール真理ちゃん トラップ解除回収
 一星球、五星球回収

※昌キとの合流を目指します。


≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
※後退しました。
話をしているといつのまにか夜になっていた。
放送がなかったため時間に気がつかなかったらしい。
しかし、気になるのは放送がなかったことだ。
単なる気まぐれか。
それともまた誰かがちょっかいを出しているのか。
まあ、どうでもいい。

―――カチ。

それは唐突だった。
何かのスイッチが入った。
2人はゆっくりその音の元を見る。
その音はスーツケースから。
おそるおそる確認するとカウントダウンが開始している。

どうやらシビレを切らしたのか?
それとも冗談か?
冗談にしては過ぎるのだが。

迫り来る核の恐怖。
カウントダウンはあと1時間を示していた。

≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[被弾]【スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、クロロフォルム、鞭、
   ヘッケラー&コックMP5K】
※スイッチがなぜか入りました。あと1時間で爆発?
曹性「なんだったんだ……。」
王双「……武士の情だ。ここはそっとしておいてあげよう。」
RX「がおー」

夜陰に乗じて、コッソリと青州西へと上陸した≪ビストロ王双≫は、
未だ意識の戻らぬ夏侯惇を、けっこうもてあまし始めていた。
それがしにとっては一応上司。ここに棄てていくわけにもいかなかろうし、
さりとてひよっこが嫌がるので、このまま連れて行く訳にもいかなかろうし……。

………はぁ。

(>276)「質問はなしだ。応えるだけ。で、何やってる?」
いきなり木牛の小船に乗り込んできた夏侯惇は、大まさかりを構えるとそうすごんだ。
謎の物体が全く反応しなかったので、完全に不意を衝かれた格好になった。
そこまではよかった。
―――かっこよかった。
バランスを崩し、もんどりうって転落しさえしなければ……

曹性「しかしこんな小船に飛び乗って、立ったままでまさかり(大)を振り上げようとは……、
   おいちゃん。この人は正気だろうか、( ・_・)r?」
王双「………言うな(泣)。魏将の水戦下手は、つとに知れ渡っていること。
   我々だってコンドームの救命胴衣がなければ危なかったぞ?」
曹性「俺ぁ淮水馴れしてるから平気だねぇ。」
RX「がおー」
王双「・゚・(つД`)・゚・。」


結局、「とりあえずもてなしてみよう」という事にはなったものの
さすがに意識不明の大男はもてあましたので、
そこらへんで拾った戸板で砂を掘って、海岸に埋めておくことにした。
目を覚ませば覚ましたで、交渉の余地はあるだろう。
もちろん、こちらが食材探しをしている間に夏侯惇が目覚め、
はぐれて(※逃げ出されて)しまってはいけないので、
当然のように「漢の料理レシピ」だけは、惇に持たせておく二人だった。


曹性「青州だ。……十常侍の呼んでくれたお客さんは、本当に来るんだろうか?」
王双「まぁマターリと待ってみよう。」


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
※そこらへんに顔だけ出して埋めました
@夏侯惇[意識不明、砂の中、負傷、左腕廃化]
    【漢の料理レシピ(裏面はエキセントリック劉璋ボウイの勧誘ビラ)】
青州と[亠兌]州との州境近く。
夜陰に紛れて何かをしている一団を見つめる張角。
追っていた足跡とは違うようだが、あれでもいい。
その一団が移動していくのを見送り、その作業していた場所へ行ってみると
首から埋められている夏侯惇がいた。
ザマない。
こうなっては戦線離脱もいいところだ。
張角はまだ息をしているのを確認すると、なんの迷いもなく鎌で喉元をかっ切った。
ドクドクと溢れる大量の血を見下ろし、確認するとそのまま去った2人を追跡するのだった。
どうやら青州にゾクゾクとおいでのようだ。
楽しくなってきたな。

夏侯惇はこの状態で意識を回復した。
溢れる血を止める手段はない。
本当にザマない。
化け物とさえ渡り合った俺がこのありさまだ。
なんの感情もわかない。
まあ、いい。
あの世でとやらがあるのであれば、曹操に会えるのだろうか。
またあの世で暴れるのもいいかもしれない。
ふん、あばよ。

そして意識は永遠に戻らなかった。
後にはうなだれる死体と、血で真っ赤に染まる漢の料理レシピが転がっていた。

【夏侯惇:死亡確認】

@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
※追いました。
286微妙:02/08/07 16:11
向こうにはドラゴンレーダーがある。
少しの休息も命取りになる、ということもあり合流地点青州を目指す≪再生DB捜索隊≫は、
夜を押して進んでいた。
もちろん周囲の警戒は怠らない。
すると暗闇から声がする。
向こうは2人。
一方がなじり、もう一方がグチをこぼしている。
そんな感じだ。

確かに青州に至る道は限られるし、偶然だったのかもしれない。
しかし、これはいい偶然だったのだろうか。
それとも新たな火種になってしまうのだろうか。
目的が微妙に違うけど、なんとなく誰かが誰かの知り合いという
妙な連中が出会ってしまった。

ドロだらけのその2人とはこうして出会った。
偶然に・・・。

≪司馬彪の地底探検団≫解散→合流

≪再生DB捜索隊/5名≫
孫観【なし】
張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球、五星球】
何晏【脇差し、マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山、
   トミーガンSMG(ドラム×1)、リアルドール真理ちゃん 】
臧覇[負傷]【なし】
司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】

※微妙な空気
張遼「Σ! ち、陳宮! 核兵器が……!」
陳宮「………?」
  (おかしいな? 起爆スイッチにも董昭の首輪にも、手は触れては居ないが……)

陳宮が胸に抱いたスーツケース型戦術核兵器。
そうこうしている間にもその側面にあるデジタル表示は、着々とカウントダウンを刻んでいる。
戦術核を手に知て間もない張遼はパニックに近かったが、
陳宮は不思議そうな顔つきで、スーツケースをいじくっていた。
アイテムに付属していた説明書きの、不審な内容が脳裏に蘇る。


   「スーツケース型戦術核爆弾:スイッチを押した瞬間に起爆します。
    破壊力は満点で洛陽・襄陽クラスの一都市を完全に消す事ができます。
    ※注意:起爆方法はスイッチを押す以外には、
    持ち主が3メートル以上離れると自動的に起爆します。
    尚、持ち主の設定変更はできません。」
 
      ・
陳宮(―――おかしい。)

陳宮は、済陰郡で初めて戦術核兵器を手に入れたときの、
漠然とした違和感のことを思い出していた。

このアイテムは説明書通りには作動しない。
仮に張遼が誤って起爆装置のスイッチを入れたのならば
カウントダウンは起こらないし、
もしも主催者が、張遼と儂の結託を嫌ってコレを作動させたのならば、
このタイミングでちょっかいをかけてくるはずもなければ、
首輪を狙う方がはるかに自然……
━━━残り時間、20分。

張遼「陳宮、早く逃げ……」
陳宮「だぁっとれ!!」

一喝して張遼を黙らせると、陳宮は初めてこのアイテムを手に入れた時には、
バカバカしいとして一顧だにしなかった考え―――「【戦術核】という設定自体がギミックで、
これは、核兵器ではないのではないか?」という疑問―――について、もう一度考えていた。

……傍証はある。
今までは朱霊を守っていて、度胸が出せなかっただけだ。

━━━残り時間、10分。

陳宮(「洛陽・襄陽クラスの一都市を完全に消す事ができる」、程度の核兵器ならば、
    それはすでに、HIROSHIMA型原爆数発分の威力にも相当する。
    このサイズではあまりにもコンパクトすぎるじゃろう。)

自分が、なぜそんな知識までもを持っているのかについては不思議だったが、
その判断自体には誤りは無いはずだった。
だいいち、この地点でそれだけの爆発が今起これば、
[亠兌]・青・冀州東半分の生物は確実に死滅する。

ゲーム序盤の混乱期ならば、禁止エリアの追加で対処できるのでいいとしても、
今さら霊帝が、そこまでの悪ふざけを望むとは……

━━━残り時間、5分。

陳宮「やるか……」
陳宮の手が、スーツケースの留め金部分へとかかった。

               バンッ!

張遼「……ひっ!」

勢いよく引き開けたスーツケースの口からは妙に白々とした閃光が迸り、
あたりの世界を、白一色に染め上げた。

       ・
       ・
恐ろしく長い時間が経ったような気がした。
耳が痛くなるような静寂に耐えかねた張遼がおそるおそる目を開けると、
陳宮は大きくスーツケースの口を開けて、
あっけにとられたようにその中身を見つめていた。


張遼「こ…… これは……?」
陳宮「………。」

さまざまな色の素敵な花の種と、「せんじゅつかくへいき」と書かれた紙が、
スーツケースの口いっぱいに詰まっていた。


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
   、桐箱(呂布首入り)】
   &張遼[被弾]【スーツケースいっぱいの花の種、時限装置(あと5分)、董昭の首輪、
   クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
290何晏 (1/2):02/08/08 05:00
さすがに合流合流で混乱し、
≪再生DB捜索隊≫は小休止を取っていた。
だが、ここまで別々の手段で生き残ってきた者同士。
心を通わせることなど到底できず、三々五々に散らばって、
時折ぼそぼそと低い声で語る者が居るくらいのものだった。

何晏「なんか、ヤ〜な雰囲気だわ……」

何晏もその例に漏れず、今は演技の仮面を外し、
美貌に深い皺を寄せて一人考え込んでいた。
脳裏には、五体バラバラになって死んでいった全ソウの死に様が浮かんでいる。
一旦は戦闘が終わったカタルシスから素直な気持ちになれたものの、
冷静になって考えてみれば、張紘の言っていることは、つくづく矛盾だらけだった。
本当に張紘が昌キと組んでいるのであれば、
なぜDB捜索隊が戦力を保っている間に、董卓に反撃しようとしなかったのだろうか?
なぜ全ソウが捨て身の攻撃に出るというのを、止めてくれようとしなかったのだろうか?
張紘が本当に昌キと組んでいるというのならば、
当然そうするはずなのだ。

考えられる理由は二つ。
昌キと組んでいるという話そのものがでたらめで、
自分の怪我が癒えるまでの時間稼ぎに、あたしたちを利用しているというパターン。
もうひとつは……
何晏はその考えに身震いをした。
(もしや張紘と昌キという男たちは、自分のパーティメンバーであった全ソウと丁奉を、
そして、無関係の仲裁おっさんsを、ドラゴンボールのためだけに見殺しに……)
291何晏 (2/2):02/08/08 05:00
元々、何晏にとっては張紘など、テンパった[广龍]会が勝手に組んだ相手に過ぎない。
というか、目の前に共通の敵があれば組みもするが、
基本的には董卓と同様、厳顔さんの五星球を付け狙う邪魔者である。
その上、昌キ自身がどういうつもりなのかも分からない。
いくら言葉を尽くして説明されようとも、
こんな不確かな状態に我が身を置くことは、何晏にとっては御免だった。

一旦決断すると、彼女の行動は素早かった。
だてにここまで生き残ってきてはいない。
羽織っていた自分の衣装を真理ちゃんに着せかけて身代わりにすると、
猫科の動物のようにしなやかに張紘へと忍び寄る。
五星球だけをそっと張紘の荷物から抜き取った何晏は、
何とか誰にも気付かれることも無く暗闇の中へと消えていった。


≪再生DB捜索隊/3名≫
   張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
   &臧覇[負傷]【なし】&孫観【なし】&【リアルドール真理ちゃん】
   &司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】


@何晏【五星球、脇差し、マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山、
    トミーガンSMG(ドラム×1)】
※一人が好きょぅ(゚ω゚=)
age
293―――再生DB捜索隊:02/08/08 21:58
孫観「……ねぇ頭領。ここだけの話、おかしいんですよ。あの張紘ってヤツ……」
臧覇「おかしい? 何が?」
孫観「へい…」

何晏から離れた場所に腰を下ろすこの二人組も、ひとしきり再会を喜びあった後、
時を同じくして、張紘の不審な行動に付いて語り合っていた。
ちょっと周囲を気にするようなそぶりを見せてから、
孫観はさらに低く声を顰める。

孫観「最初は…… つまり、今朝方の話ですが、俺らは青州へと向かっていたんですよ。
   張紘自身がそう言いやしたし、俺も頭領を探そうと青州行きを主張しやしたから。」
臧覇「ふん。」
孫観「……それをあの張紘が。「待ち合わせはこっちだ」、と、[亠兌]州にとって返したお陰で、
   丸々半日も無駄な大回りをして、挙句に董卓と接触するハメにまでなっちまって……。」
臧覇「(゚Д゚)ハァ?  ……だが張紘はさっき、昌覇(/昌キ)との待ち合わせ場所は、青州だと……」
孫観「そう。だからこそおかしいんですや。
   その場その場の思い付きを口にしてるって感じで、言っていることに一貫性がまったくねぇ。
   [亠兌]州に取って返した意味が、皆目分からねぇんですよ。
   まるで、ただ単に、俺を董卓にぶつけようとしたとしか。」
臧覇「ふ……ん。」

呉賊めが、と言わんばかりの厳しい目つきで、
臧覇が張紘が休んでいるはずの暗闇を透かして見た。


臧覇「どれでもいい。要するにDBが一つ手元にありさえすれば、
   張紘など居ようが居まいが、自動的に昌覇が寄りついて来るんだろう?」
孫観「……まぁ、そういうことで。」


≪再生DB捜索隊/4名≫
   張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
   &臧覇[負傷]【なし】&孫観【なし】&【リアルドール真理ちゃん】
   &司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
※…ダメぽ。
294誕生(1/2):02/08/08 22:20
夜の帳が降り、暗闇だけが広がっている。
甄姚はひとり岩陰に隠れ、苦しんでいた。
お腹が痛い。
新しい服をとある屋敷から拝借し、震えを押さえようとしている。
当初はこの緊張状態に身体を壊したのかと考えた。
しかし、月経でもないのに血がまじったものを見るに、ある恐怖が蘇った。
そしてその痛みを誰にも言えずに震えるうちに、
彼女の身体にある変化が顕著に現れるようになった。
姐さんらは、少し離れたところで意識不明の孫覇を診ていた。
そして、わずか1時間後・・・

姐さんらが異常を感じ発見した時、すでに甄姚は臨月を迎えていたのだ。
腹が大きくなっているわけでもないのに、いきなり破水。
苦しむ甄姚は自らの意思とは関係なく、赤子を産み落とした。
その赤子はみるみるうちに育っていく。
自立し、しゃべり、そして気がつくと姐さんほどの背丈になっていた。
「ママ。産んでくれてありがとう」
はっきりとそうしゃべり、その生物は甄姚を担ぎ飛躍した。

張[合β]だったものの遺伝子は生きていた。
そして甄姚を襲ったとき、性行為することなくその遺伝子は彼女の身体に入り込んだのだ。
まるで寄生虫のように。
元々彼女の腹には子供がいた。
誰の子かはわからない。
彼女がこのゲームに参加したときからすでにいた命。
まだ受精数週間の小さな命。
それをその寄生虫は乗っ取った。
母体を殺さない程度に成長したソレは、不自然に成長し飛び去った。

こうして悪夢は続く。
295誕生(2/2):02/08/08 22:21
なすすべなく見送った姐さんらは迷った。
張譲を探すべきなのだが、それどころではない。
追わなくては。
ここにはその手段がある。
かくして姐さんらは飛び去った北を目指す。
手がかりは孫覇の持つ于吉レーダー。
北に急速に去っていく光点が彼女のようだ。
めざすは冀州!
闇を走った。
  ・
  ・
  ・
そして時は過ぎ廃屋で孫覇が目覚める。
どうやら助かったらしい。
油断した。
まさかレーダーにも映らない化け物がいたとはな。
確かにゲーム中何度か同じような参加者のなれの果ては見たが、それでもレーダーには反応していた。しかし、ああいうのもいるとなると考え物だな。

辺りを見渡す孫覇。
手元にあった置手紙を読む。
借りなのか?貸しなのか?
命を救ってもらったが、アイテムは拝借とはな。
面白い女だ。
こいつ確か俺が撃ちもらした奴だったか……。
ちゃんと治療されている自らの身体を動かし、
異常がないか確かめる。
さて、手紙によると返してくれるって言われても、生きて帰ってくる保証は?
あの怪物とはまた違う奴らしい。
さてさて、どうしたものかな。
アイテムを奪われたものの、どこか楽しげに見える。
速攻で荷物をまとめ、怪物の残したアイテムや武器をより分け、
闇夜に続く巨大鍋の引きずる跡と馬の蹄あとを追うのだった。

※放浪素材(?)
@甄姚の子(甄子)→誕生。母である甄姚を誘拐し冀州へ逃亡(放浪素材?)
@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】(誘拐されました)

≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー、
       デザートイーグル(マグナム)】
      &諸葛尚【謎の鍵、ワルサーP38、プラスチック地雷×3、苦無、盾、十拳剣】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧、トマホーク、バ       ックラー】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※甄子を追う

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
※こちらも追跡開始

※『Kanon』(ソフト)、青銅矛、フライパンは放置
まさかこんな所で鉢合わせするなんて・・・
張紘・・・何よりも臧覇達の目をかいくぐっての脱出の成功に
油断していたのかもしれない。

一休みしていたところいきなり首に刀を突きつけられたのである。
あまりに突然の事に銃を構える事すらできなかった。
だが相手の顔を見てもっと驚いた

何晏「昌キ・・・。」
昌キ「久しぶりだな、ん?お前一人か?ジジイは一緒じゃないのか?
まぁ良い、取りあえずチェックさせてもらうぞ。」

そのままボディチェックされる。
銃や脇差には喜色を表していたが、ある物を見つけて顔色が変わった。

昌キ「・・・何故お前がこれを?」
何晏「・・・・・・。」

昌キ「答えないならお前の顔に傷をつけるぞ。」
何晏「嫌!嫌!!それだけは止めて!!!」

自分の死よりも己の美貌が崩れると言う恐怖に
迂闊にも今までの事を全て話してしまう何晏。

昌キ「なるほどな、臧覇達がいるのか。正直董卓相手には駒が不足していた所だ。
素直に話した礼だ、寝てて良いぞ。」

何晏「え?!」


昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、
イノシシ生肉、脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
※張紘達の元へ向かいます。

何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
※失神させられました。
「あっ、お花畑が……」


青州[亠兌]州の州境の緊迫した雰囲気も、
ここ沿岸地帯までは伝わってこない。
寄せてはかえす単調な波のリズムと、
遠くに浮かぶ武装船の明滅する明かりが
眠気を誘う。

誰も通りかからない青州の海辺。
周瑜は、かなりきわどい状態だった。


@周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
298沿岸の洞窟:02/08/09 23:10
「そうですか。それで結婚の夢が破れた痛みを乗り越えるために呼びかけに応じて、
青州のゴミ拾いに参加を……そうでしたか。」
「そうなの。あたし、少しでも世界がきれいになればいいと、そう思って。」

そのころ孫璋は、なぜか胡車児と世間話に興じていた。
だがもちろん、望んでこんなことをしているわけではなかった。
あれは昼ごろ。
昼なお薄暗い洞窟中の武装船の探検にと、
無用心に懐中電灯を多用していたのがいけなかったらしい。
孫璋が気配に気が付いた時には、すでのこぼれんばかりの笑みを浮かべた
胡車児に背後を取られていたのだ。

まずいことになった、と思った。
此方は丸腰の宦官。彼方は髭面の大男だ。
力でこられては成す術もない。
ああ、ここで終わるのか。
―――張譲様ッ……!

しかしそう思ったのも束の間。
胡車児はただにこやかに笑いながら、ゴミを差し出してくるだけだった。
どうやら胡車児には攻撃の意思が無いと見て取るや、
孫璋は胡車児の懐柔に取り掛かったのだ。

相手に言いたいことを言わせてやる。
相手を深く理解したそぶりを見せてやる。
ゆっくりと、時間をかけて。
何、我々十常侍にとっては簡単なことだ。かつて霊帝を取り込んだときのあの要領でいけばよい。
このバカ力を持つ愚直なおとめならば、
物理的に非力な十常侍の思いのままに動く道具となるはず……。

その孫璋の思惑通り、今や孫璋は胡車児の傷ついた心の襞にじっくりと食い込んでいた。


@孫璋【なし】
@胡車児(ボランティア)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
          沿岸のゴミ】
生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――

○生存確認中メンバー(パーティの部)  

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー、
       デザートイーグル(マグナム)】
      &諸葛尚【謎の鍵、ワルサーP38、プラスチック地雷×3、苦無、盾、十拳剣】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧、トマホーク、
      バックラー】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
≪R作戦B二号/2名≫
      陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、スコープ、花の種、短剣、
      、桐箱(呂布首入り)】
      &張遼[被弾]【スーツケースいっぱいの花の種、時限装置(あと5分)、董昭の首輪、
      クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
≪再生DB捜索隊/4名≫
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
      &臧覇[負傷]【なし】&孫観【なし】&【リアルドール真理ちゃん】
      &司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】


☆パーティの部、以上、5パーティ・14名が生存確認。
生存者リスト2
○生存確認中メンバー(個人の部) 

@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
@何晏[気絶]【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
@周瑜[一回吐血後死亡、重傷]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
@胡車児(ボランティア)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
          沿岸のゴミ】
@昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
@孫璋【なし】
★@甄姚の子(甄子)(放浪素材?)
★@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】
   ※ 上記の★印2名は同道中。

☆ピンユニットの部、10名が生存(+甄子)。 合計24名が生存確認。
▼各種データ
※現在、交戦中、交渉中パーティは居ない模様です。

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/118
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

△ 予州/豫州  …許昌全焼。地形がゲリラ戦向きとの情報あり。≪>>305で禁止エリア発動≫
○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。
○ 冀州    …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。地下に続く竪穴あり。
○ 青州    …沿岸に座礁した武装戦。黄河周辺は泥濘。

× 司州・并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州 


まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いており、
黄河流域は、泥濘地帯となりました。
ミニミニ中国大陸の地下に、縦横に走る地下洞窟があったそうです。
夜間だそうです。

━━放浪素材情報
甄子は放浪素材なのかもしれない。   

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※明日の夜)に何かが起こるらしい?)
所持者:昌キ【四星球、六星球、七星球、五星球】
    張紘【一星球、二星球、三星球】
                   がんばって全部集めてください。
              
━━━主催者側生存確認者リスト

霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員? 逃走中?
文官A、B、C …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。武装船は揚州沖のみならず、青州沖にも居ました。
青洲沿岸に、古い武装船が座礁しています。
主催者側システムでトロイ発動(>166)。トロイの効果は不明。主催者はまだトロイには気付いていません。

なにかあったら、雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/l50
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/9名≫(+2)
 夏[小軍] 夏侯惇 郭勝 関索 韓[小里] 姜維 阮籍 黄忠 吾粲 
≪さ行/7名≫
 朱讚 徐庶 審配 全ソウ 曹遵 宋典 孫登 
≪た行/6名≫(+2名)
 段珪 張恭 趙忠 張[合β] 程普 丁奉 [登β]艾 
≪は行/3名≫(+1名)
 馬岱 畢嵐 [广龍]会 法正
≪や行/2名≫(+1名)
 楊奉 楊艶

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数29名
計 全死亡者数508名

◆禁止エリア◆
涼州 徐州 荊州 交州 倭 幽州 益州 楊州 雍州 并州 司州

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 14名
個人ユニット 10名
生存者計   24名
総参加者数  532名

霊帝「お・お〜い。夜だよー、よるー。
   ふぁあぁ。ようやくベスト30が出揃ったと思ったら、もう20人そこそこかぁ。
   時の移ろうのは………早いものだよなぁぁあああぁぁー?
   すぐに豫州の禁止エリアも発動されるし、
   明日に向かって、がんがろー!」


※次の禁止エリアは豫州です。本スレ305レス後にエリアが発動します。
304周瑜in青州:02/08/12 22:51
能天気に残り生存者の数を告げる霊帝の放送に、周瑜はようやくのことで我に返った。
理屈抜きで海の存在が近いことが、五体いっぱいに感じられる。
懐かしい、水の…轟…き……。
「そ、そうだ。……お花畑が?」
痛みを堪えてなんとか首を巡らせると、周囲一面にほの白い花が咲き乱れていた。
遠くに崩れた古井戸が見える。おそらく自分は花畑の只中で、
張角との死闘を演じていたのだろう。

周瑜は愕然と、その小さな花を見つめていた。
(朝、この場所に辿り着いた時にも、戦いの最中にも、私はこの花には気付かなかった。
・・・・・・私はいつの間にか、花を愛でる、気持ちの余裕すらも失っていたのか・・・!)

誰にも知られず、夜咲く花よ―――


孫策。……吾粲、徐庶よ。そして孫登様よ。
私はこのようなところでは終われぬ! 
周瑜の手が裁縫セットに伸び、おぼつか無い手つきで針と糸とを取り出した。
それからしばらく。
音も無い青州沿岸の花園。周瑜の唇からは、麻酔も無く傷口を縫い閉じる苦痛のうめきが
低く、切れ切れに続いていた。

それは鬼気迫る光景だった。


@周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て中)]
    【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
305張譲in青州:02/08/13 00:39
周瑜の背後にはひとつの影が忍びよっていた。

霊帝の何か歪んだ放送(>>303)を満足げに聞くと男はつぶやいた
「霊帝はまだ何もきづいていないようだな、勝機はまだ私の手の中にある…」

男の名は張譲、、、霊帝に反逆を誓った十常侍の生き残り。

@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
※ 周瑜に接近中。
東の空がうっすら明るくなってきた。
しかし、まだおとめの話が続いている。
ほとほと疲れてきたが、とりあえずは我慢だ。
張譲様が来るまでになんとかこのおとめを陥落させねば。
すでに陥落しているのだけど・・・
念には念を。
おとめにはおとめ。
そのへんの無骨なものよりこの者の気持ちは我々のほうがわかるもの。
張譲様がいらっしゃることもチラホラ話しにまぜている。
トロイ発動の件もあるし、早く来てもらいたいものだが・・・
健気に船の整備を手伝ってくれるこのおとめは、口も動く。
おとめはおしゃべりが大好きなのだ。

その頃、その当の張譲は周瑜と共に海岸線をこちらに正確に歩いてきていた。
何があったことやら。

@孫璋【なし】
@胡車児(ボランティア)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
          沿岸のゴミ】
@周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て中)]
    【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
「私はやらねばなんのだ」
周瑜は先ほどから冷静をつとめているが、
張譲にしてみれば血走った目で冷静とはいいがたい。
焦る気持ちは分かるけど・・・えらいのを拾ったものだ。

なぜかあの放送のせいで一方的に味方だと思われた・・・

@周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て済)]
    【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
@張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
    ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
ガラ……ン!

王双「か… 夏侯将軍が……。」
曹性「!!」

放送で呼ばれた名前に息せき切って二人が駈け戻ってきた時には、
砂浜に埋めておいた夏侯惇は、物言わぬ物体へと成り果てていた。
すでに流血もあらかた止まり、「将軍が目覚めた暁にはおもてなしを」、と、
二人が集めてきた海産物の只中で
夏侯惇はパックリと咽喉元を切り裂かれている。
―――確かめるまでも無く即死だろう。

王双は愕然とその場に座り込んだ。
砂浜についた膝で、集めた海産物が潰れていたが構わなかった。
なにか、とても大きな力で大切なものを穢されてしまった気分だった。

夏侯将軍…… ―――なぜ!? どうして!!?
将軍は某と一緒に、漢の料理を作ってくださるはずではなかったのか!?
料理によって、将軍とひよっことの仲を取り持とうと考えていた某の考えは、
甘すぎたということなのですか!?

王双「将軍は、某には将軍もひよっこもを両方を守れる力は、なかった……と………?」
王双は泣いた。
とめどなく涙を流した。
自分の力足らずが口惜しいのか、
もっと大きな悲しみに打たれているのか、
それすらも分からなくなるくらいに、泣きに泣いた。

何かに感じ入ったように、少し離れた場所で
海産物を抱きしめて突っ立っている曹性の方は向こうともせず、
ただただ、自分の判断の甘さが招いたこの惨事に、
泣くことしかできなかった。


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
ガ━━━(;゚д゚)━━ン!
>>309
空が白んできた。
少し離れた高台から様子を眺める張角がいた。
あれから追跡したが、やつら海産物に夢中でまるでゲームに参加している緊張感が見られない。
ああいう輩は早々に退場してもらわなくては・・・。
それにしてもよく泣く。
貴様らが招いたことだろうに。
それで罪が許されると思うなよ?
張角は不敵に笑いつつ、それを眺めているとまさに黄河の対岸に何やら一団が。
確かにこのへんは本来渡河の要衝。
ここからでは誰かはわからないが、このままでは確実にあの2人組みとご対面だ。
しばらく様子を見ようか。

@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】

≪再生DB捜索隊/4名≫
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
      &臧覇[負傷]【なし】&孫観【なし】&【リアルドール真理ちゃん】
      &司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】

※続々青州入り。早くも朝の気配
311張遼in[亠兌]州:02/08/15 01:58
陳宮「おい、儂はなんだ!?
   この間の光る球といい、立て続く花の種といい……
   ……モモちゃんか? モモちゃんなのか!?
   儂の手にするアイテムは、ことごとくポストペットの宝物ばっかりか!!
   おい、小僧! そのへんどうよ!?」
張遼(さ… さぁ……(T∀T)?)
     ・

陳宮は花の種がよほど癇に障ったらしく、一晩中大騒ぎを続けたかと思うと、
明け方に「寝る。」とだけ言い放ち、勝手に眠り込んでしまっていた。
水蒸気の向こう側がほの明るい。
火山の毒々しい明かりとは違う涼しげな光が大気に混ざり始める頃、
張遼は寝る前の陳宮から受けた指示に従って、
とぼとぼと一人[亠兌]州の西の外れ、東郡の陳宮邸を目指していた。

―――秘匿アイテムがあるのなら早く回収して回れ。
   豫州は潰れた。[亠兌]州ももはや安全ではない。
その指示自体には納得がいく。
いずれ戻るつもりでいた東郡の陳宮邸には、いくつかのアイテムが秘匿してあった。
戦術核のギミックを解除した陳宮のこと、
なにかアイテム同士のコンボを、考えついたのかもしれなかった。
しかし……

張遼(……無闇に大騒ぎを起こしてみたり、かと思えば、いきなり慎重になってみたり。
   ためらいなく法正を撃ち殺す半面で、俺や何晏には甘かったり……。
   ……何を考えているのかさっぱり分からん!)

―――あの人に付いて行ってもいいんだろうか?


≪R作戦B二号/2名≫※解散中、アイテム回収

@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種、】
@張遼[被弾]【時限装置(あと5分)、董昭の首輪、アイスピック、曲刀ジャンビア、スコープ、
     クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
董卓「ふ、ふふふ。見つけたぞ、薄汚いこそ泥めが・・・」
李[イ寉]「きゃきゃっ」
李儒「追っていたDB反応がここらへんで消えたものでね。
  それだけじゃない。今までとは違って、DB反応同士が同じ方向に向かっていたので、
  必ずあなただと思ったのですよ。 ・・・・・・昌キ。」

昌キ「!」

早朝。張紘を追跡していた昌キは、何晏の反応を追跡していた董卓に追いすがられていた。
DBは7つ揃わなければその意味が無い。
ならばDBの隠し方を知っている昌キから狙おうというのが
董卓の取った選択だった。


※交戦開始
@昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
VS
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
董卓達に発見されたが昌キは以外に冷静だった。
雄雄しく突撃する李[イ寉]の手元の青龍刀がいきなり吹っ飛ぶ。

李[イ寉]「何!飛び道具か。」

昌キ「ほれ、掛かって来るんじゃなかったのか?」
トミーガンを構えた昌キが不敵に笑う。


李儒「ふぅ〜新しい装備を手に入れたようですね。
こうなると正面からは不利ですね。
なれば・・・。」

突然申し合わせた様に脱兎の如く消えて行く3人。
李儒「ふっ、攻める時は猛然と攻め、退く時は速やかに。
これぞ涼軍の戦い方です。」


昌キ「まさか退くとは思わなかったな・・・。
まぁいいか、昼ぐらいにはジジイと合流したいもんだな。」


昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
※張紘と合流予定です

≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】
※逃走しました。
315司馬彪in青州(1/2):02/08/16 20:47
(うぅ〜・・・む。キモい男め。
江南人の脳の構造は理解しかねる!)
司馬彪もまた、張紘に同道しかねる一人だった。

特に、張紘が何晏の失踪に騒ごうともせず、DBを求めて前進を始めた時から、
その不信感は決定的になっていた。
人より、モノか。
………………下衆め!

放送によると残り人数はいよいよ少ない。
あと少し、何とか隠れおおせれば
逃げ切り優勝も狙えるかもー。
(董卓が追ってくるだと? ・・・冗談じゃない!!
なんでここまでDBなどという妙なものとは無関係に清く正しく生きてきた私までもが、
今の今になってこんな目に!)
316司馬彪in青州(2/2):02/08/16 20:48
なにより

「早く・・・ 早く、書きかけの続漢書を探さなくては・・・」

逃げるなら今がチャンスだ。
臧覇と孫観が索敵に出ているこのチャンスに……
司馬彪はおぼつかない足取りのまま
失ったライフワーク・書きかけの続漢書を探すために、
一人、黄河方面へと歩いていった。


≪再生DB捜索隊/3名≫
   張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
   &臧覇[負傷]【なし】&孫観【なし】&【リアルドール真理ちゃん】

※ピンに追加
@司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
索敵に出ると張紘に告げて2人は密談をこらしていた。

孫観「頭領、どうするんですかい?」
臧覇「うぅむ・・・。」
確かに昌キには会いたい。
だが奴(張紘)が何を考えているのか分からない以上は危険だ。

孫観「このままずらかりますかい?」
臧覇「そうだな、一旦離れる方が得策だな。」
さて今後どうするか・・・。 」

孫観「頭領!頭領!!」
臧覇「ん?」

張角「え?」

考え込みながら歩いていた臧覇の目に移ったのは
隠れて王双達の様子を伺っていた張角の姿であった。

≪再生DB捜索隊/3名≫→解散

張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※ピンユニットヘ

≪泰山の男達/2名≫
臧覇[負傷]【なし】
孫観【なし】【リアルドール真理ちゃん】

張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
※泰山の男達と張角遭遇
(もしかしたら、俺が悪いんだろうか……?)

いつまでも泣き止まない王双を見て、曹性はだんだん不安になってきていた。
―――意識不明に陥った夏侯惇を埋めておこうと言い出したのは、確かに自分だ。
だけど、水中に落ちた夏侯惇を水から拾い上げたり
岸まで曳航する作業には、俺ぁ黙って手を貸したじゃあないか。
それを今さら泣かれても……。

曹性「……なぁ。おいちゃん。夏侯惇はもう死んじゃったよ。」
王双「………。」
曹性「自然死や自殺じゃあない。どこからどう見ても立派な他殺だ。
   ここに居たら、俺らまでもが危ないよ。」
王双「………。」
曹性「おいちゃ…」
王双「少し黙っていてはくれんか。……曹性。」
曹性「………。」

取り付く島も無いとはこのこと。
初めて名前で呼ばれたことが、王双からの
無言の被保護者契約解消通告のようで泣けてくる。
(もしかしたら、これで俺らも終わりなのかな? (p_q、)シクシク )

曹性が別れの予感に浸っていたその時、近くから銃声が聞こえてきた。


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
319解体――― 1/2:02/08/17 01:15
やられた―――!

……あの野郎。いつどこで誰に狙われるか知らんこの状況下で、
結局、一晩中、武装の配分すらもやりやがらなかった。
―――言動に一貫性が無いことはまだ許すとしても、
武装解除の状態を強い続け、
自分のパーティーメンバーが一人行方不明になったというのに、
のほほんと真理ちゃん連れて歩くとは、尋常とは言い難い―――
やはり、張紘の奴、敵の近くへと俺たちを導いていたのか!

そう判断してからの臧覇の行動は素早かった。
孫観と素早く目配せを交わし、身を翻して森へと消えた孫観を確認すると、
臧覇はジグを構える張角に向かって突っ走った。
ジグ/ザウェルの弾道が、走り抜ける足を掠める。

―――大丈夫。
ジグは、SPASのような粉砕型の銃ではない。
buckshotならばともかく、
通常弾ならば、この特殊シリコンと硬質FRP製のリアルドールを盾に、
喰らってもしばらくは……!


@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
vs
@臧覇[負傷]【リアルドール真理ちゃん】
320解体―――2/2:02/08/17 01:16
報復は成されなければならない。
―――必ず。

張角に向かって身を翻す臧覇の目は、孫観にそう告げていた。
向背にジグの発射音を聞きながらも、
孫観は元来た道を駈け戻っていた。
……あの喰わせ者め。呉賊めが。
思えば[亠兌]州で董卓と対峙した時に、止めを刺しておくべきだった。

孫観は木立の中を風のように駆け抜け、
そして、ついに視界の隅に目指す相手の姿を捉えた。
朝まで絶対安静の重傷のところを無理に動かしたのがたたったか、ピクリとも動かない。
周囲にはシバヒョーの姿も見えない。ふン。……見捨てられたってわけか。

(ニ放送前は昼間だった。そろそろタイムアップが来る。
 ……ぶっちゃけ、人柱になってくれ。)

孫観「張ッ、紘ぉ―――――――――ッ!!」
張紘「!!」


@孫観【なし】
vs
@張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
孫覇「案の定か…」

冀州方面に向かった一行を追っていた孫覇は、
[亠兌]州北端の泥濘地帯で、錯綜する人馬と鍋の引き摺り後を発見していた。
気のせいか、泥地でのたうったような跡もある。
許儀だろうか…。
彼ら冀州に向かった一行が夜の暗闇と黄河の氾濫とに阻まれて
泥濘地帯で右往左往に陥ったことは明白だった。
ここで孫覇は一つの足跡に目を止めた。
このひときわ深い足跡…。
これが甄姚を抱える、甄子の足跡なのだろう。
大きなストローク。確実な着地。
生まれたばかりだというのに、その運動能力には目を見張るものがある。
敵だとすれば、やっかいなクリーチャーだ…。


@甄姚の子(甄子)→誕生。母である甄姚を誘拐し冀州へ逃亡(放浪素材?)
@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】(誘拐されました)

≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー、
       デザートイーグル(マグナム)】
      &諸葛尚【謎の鍵、ワルサーP38、プラスチック地雷×3、苦無、盾、十拳剣】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧、トマホーク、バ  

     ックラー】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
※それぞれ、まだまだ追跡中
張遼が西に去ってしばらく、陳宮は静かに目を開いて行動を開始していた。
右手にはベルナルディ。
朱霊の巻いた包帯に止まる銃の重みは、すでに、自分の体の一部のようにしっくりきている。
目覚めの細々とした用事を済ませるうちに、靴先に何かが当たった。
足にぶつかったものの正体を知ると、陳宮は眉根に皺を寄せる。

陳宮(……なんとなく、邪魔されちゃったの〜…)

口には出さないその苦々しい思いを噛み締めて、
陳宮は足元に転がるスーツケースを、靴先で蹴りつけた。

―――あの時。
張遼が必死に、「協力して霊帝を倒そう」と訴えていた時、
自分は、目の前で切々と協力を請う若造を撃ち殺してしまおうとしていた。

―――十常侍の呼びかけに勢いを得て、脱出を誓う者を躊躇無く撃ち抜く―――

それは、霊帝からの最高のカモフラージュになり、自分の行動半径を確実に広げてくれるはずだった。
目論見どおり、張遼はゲームにはノっておらず、撃ち殺すには最適の人物。
わざわざ周辺からは隔絶された場所まで引っ張ってきたというのに、
スーツケースの思わぬ始動によって台無しに……(>282)
陳宮(スーツケースには董昭の首輪と同じような受信機がついていた。
   ならばカウントダウンは、霊帝の意思によって行われたということ……か。)

―――しかし、もしもあの時、スーツケースのカウントダウンが起こらなければどうだっただろうか?

ぼんやりと、その想像を広げてみる。
もしも何事も起きなければ、自分は昨夜のうちに張遼を撃ち抜いて、
今ごろはさらなるハンティングに乗り出していたことだろう。
だが霊帝は、あえて昨夜、カウントダウンを始動させた。

スーツケース型戦術核兵器の中身がただの花の種であったことは、主催者側にとっては
とっておきの冗談のはずだ。
―――存在そのものがギミックというアイテムは、あまりに早くネタバラシをすれば
ゲームからの離反者が出るくらいに重大な契約違反だからだ。
主催者側は思った以上に詳細に参加者の動向を掴んでいる。
儂が張遼を撃つ意思があると察知して霊帝がカウントダウンを始動させたのだとしたら?
そのようなとっておきを始動させてまで、儂が張遼を殺すのを邪魔をする意味とは……

陳宮(「2人して掛かって来い」、……つーことか?)

青州か。
霊帝……
行ってやろうじゃないか、こん畜生が。


@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種、】
※霊帝と戦いまつ。
324青州最北端 1/2:02/08/17 21:55
>>319
銃声? いや。気のせいか……。

遠くから風に乗って聞こえてきたその音に、昌キは敏感に反応した。
が、特にそれ以上の行動は起こそうとはしなかった。
朝を迎え、遭遇が予想される今無闇に動くことは危険だった。
なにより、彼はすでに青州北端の待ち合わせ場所にまで到達している。
DBが発動するのは今夜いっぱい。
レーダーが手に入らなかった以上、ここですれ違う愚を犯さないためには、
動かない方が賢明だろう。

昌キ「それにしても、マズったな…」

あのオカマ…何晏を生かして放置したことは失敗だった。
いままは確実に相手の息の根を止めてきていた俺が、
ここにきてなんたる失策か!

何晏が思いもかけない動きをとって、張紘に何かが起こらないとも限らない。
それに此方はなんといっても、張紘のパーティメンバーを何人も目の前で殺しているのだ。
張紘の気が変わってしまえばそれで終わり…。
325青州最北端 2/2:02/08/17 21:56
それに失言までしてしまっている。
あのオカマを捕らえたとき、……俺はなんと言ってしまったのか?

>昌キ「・・・何故お前がこれを?」

何故もへったくれも無いだろう。
一昨日の夜、何晏と張紘が董卓軍から離脱する時には、
それぞれがDBを幾つかずつ持って逃げていた。
――それは俺も確認している。
何晏がDBを持っていることを意外に思うような、あの発言は、
張紘と俺とが、最終的には何晏からはDBを取り上げることを前提にしているのだと
自ら白状してしまったようなものだった。

何晏が俺のあの発言を聞きとがめれば、必ず、
張紘への疑いを確実なものにする。そうなったら…

昌キ「ちょっとやっかいだな」


@昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球(DBは生肉の中)、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
3261/2:02/08/17 22:01
孫観「くだばれ!くそじじい!!」
孫観は拳を振り上げた。
だがその拳を何者かが引きとめた。

??「ったく、何やってるんだよ。」
孫観「な、誰だ??!」

思いっきり顔を殴られ吹っ飛ぶ孫観。

張紘「遅かったのぉ。」
昌キ「仕方ないだろう。こっちも色々あったんでな。」

孫観「しょ、昌キの兄貴!でも何で・・・。」
昌キ「あ?それはこっちの台詞だ。
大切な御仁になにしようとしてやがる。」
孫観「だってこいつが・・・。」
3272/2:02/08/17 22:50
必死で今までの事をまくし立てる孫観。
だがそれを聞き終えた昌キはにべもなかった。

昌キ「お前この状況で待ち合わせ場所を1箇所だけにするなんて
危険な真似すると思うか?
それに手ぶらで哨戒に出たのもお前らの独断だろ?」
孫観「え?そ、それは・・・。」
こう逆に一気に言われてしまうと、根が純な孫観はそんなものかと思ってしまった。

昌キ「そんな事より臧覇が危ねぇんじゃないのか?」
孫観「そうだった!頭領〜〜〜!!」
今度は元着た道を一気に駈け戻って行く孫観。

昌キ「(孫観の奴はともかく、臧覇とはもう共闘は無理だな・・・。)
ここを早い所引き払うぞ。」
張紘「うむ。」
328326:02/08/17 22:54
≪危険な2人/2名≫
昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※DBは生肉の中に入っている為レーダーに反応しにくくなっています
 そっと刻を待ちます。

孫観【なし】
※大急ぎで臧覇の元へ走って行きました。
李[イ寉]「昌キの奴、何時の間にかあんな物を手に入れていたとは。」
李儒「恐らく他の参加者から奪った物なのでしょうが弱りましたね。」

張紘も昌キ両方が飛び道具を持っているというのはさすがに危険な状況だった。
こちらも他から飛び道具を手に入れる。
もしくは接近戦にさえ持ちこめば問題はないのだが・・・。
ただ、他の参加者に戦闘を仕掛けるのは危険が伴う。
ここは慎重にならなければ!

李儒「いずれにしろ昼間に正面からは危険過ぎますね。
夕方を待ち一気に勝負を賭けましょう。」


≪DB集め悪の軍団/3名≫
董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本】
黄河をなんとか渡河し、冀州へ入ってようやくひとつの于吉レーダーの反応をキャッチした。
ひとつどころにいて動かない。
きっとこれだ。
反応があるかぎり甄姚は無事のようだが、相手が相手だ。
油断はできない。
反応を確かめつつ、徐々に近づいていく。
どうやら前方に見える城砦にいるようだ。
緑豊かなその城砦はただ静かにそこにあった。
ここにあの謎の生命体がいる。
産まれたばかりにしてすでにここにいる誰よりも強いであろう、呪われた存在。
倒せるだろうか?

姐さんは手持ちの武器が役に立たないであろうことをうっすらと思いつつ、作戦を練るのだった。

@甄姚の子(甄子)→誕生。母である甄姚を誘拐し冀州へ逃亡(放浪素材?)
@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】(誘拐されました)
※城砦に落ちついたようです。

≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー、
       デザートイーグル(マグナム)】
      &諸葛尚【謎の鍵、ワルサーP38、プラスチック地雷×3、苦無、盾、十拳剣】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧、トマホーク、
バックラー】
     【共通で様々な獣の肉と野草、斬鉄剣、手斧、レイピア】
※作戦考え中

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
※距離はあるが確実に追跡中
331砂上の楼閣 1/2:02/08/19 00:42
自分にとっての本当の仲間。
全ソウ殿、丁奉殿・・・・・・。
この愚かしいゲームに参加させられ散って行った。
他のメンツはなんとなく着いて来た節がある。
だが、あの2人は自分の考えに心より賛同し着いて来てくれた。
順調にDBを集める事もでき、仙人殿よりの教えも請い。
目的の達成は時間の問題かと思われていた。
しかし、董卓達に発見され捕虜となってしまった事が全てを変えてしまった。
勿論脱出計画は練った。全ソウ殿のアイテムを利用しての計画である。
だが万一失敗した時の事も考えなければならなかった。
失敗した時恐らくはかなりの犠牲が出ることが考えられた。
一体どうすべきか・・・・・・。
どうしたら全員が無事に脱出できるか?と。
全員・・・全員?全員で助からなければいけない必要はあるのか?
犠牲を伴ってでも大儀の達成を図る。
その為にはどんな事にでも手を染める必要があるのではないか?
だがしかし、しかし・・・・・・。
332砂上の楼閣 2/2:02/08/19 00:45
思い余った張紘は全ソウと丁奉に悩みを打ち明けた。
2人は笑って大儀の達成の為の犠牲が必要なのであれば
その時は自分が進んで行きましょう。と。
2人言葉により昌キとの悪魔の取引は行われた。
協力するのであるならばこちらの犠牲は構わない。
昌キは危険な男ではあるが、
利害関係の一致については非常に話の分かる男である。
中途半端な同盟よりは余程信頼ができた。
かくしてDB発動の合言葉が必要な昌キ。
董卓側DB奪取、その後の護衛が必要な張紘。
お互いが裏切る事もタイミングも知っている。
だがそれまではお互いが必要としあっている。
かくしてこの奇妙な同盟は生まれたのであった。

張紘「あとは刻を待ち行くのみ。全ソウ殿・丁奉殿導いて下され・・・・・・。」

≪危険な2人/2名≫
昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、
    脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※DBは生肉の中に入っている為レーダーに反応しにくくなっています
 そっと刻を待ちます。
曹性「ねぇねぇ、向こうで物騒な音がするよ。」

王双「・・・さんだ。」

曹性「え?なんだい?」

王双「お客さんキタ―――!!!」

曹性「(・・・立ち直った?)」


≪ビストロ王双/2名≫
王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、テグス、まさかり(大)、
スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、
RX−78操作マニュアル『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
334―――青州戦 1/3:02/08/19 18:48
あれはなんだ? 人型…… それにしては……?

張角の位置からでは木立に隠れ、臧覇の姿はちらちらとしか見えない。
ただジグの直撃を浴びても血飛沫一つ上げずに迫ってくる
二人分の人影が見えるだけだ。
無論、真理ちゃん(孫登命名)を盾に駈け登って来る臧覇であった。

張角(……あれは、ああいう使い方をするアイテムなのだろうか?(´Д`;)
   董卓のDBにしろ真理ちゃんにしろ、不気味なアイテムが多すぎるな……)

このまま山道での遭遇ともなれば、彼我の武器の落差をもってしても、
隻腕のこの体では臧覇に勝つことは困難だろう。

だが、張角には、ある確信があった。
臧覇は連れの男(孫観)を、いち早く逃がした。
先程はパーティまで組んでおったのに、
このような無茶な突撃を仕掛けてくるとは…… さては?

     彼には無く、我だけが持つ勝機―――

バトルロワイアルであることの、決定的な条件差。
張角の頬が不敵に緩み、
次の瞬間、その場から張角の気配は消え失せた。
海に近い、崖上の森の中。海岸線が一望できるその場所に臧覇がたどり着いた時には、
張角の姿は、臧覇の視界のどこにもなかった。
335―――青州戦 2/3:02/08/19 18:49
臧覇「―――ッ! どこだ! どこだ張角!!
   出でませいっ!」
張角(ふふふ…やはりな。
   焦って周囲が見えなくなっていたか……。)

樹上に潜む張角は、張角を呼ばわり探しまわる臧覇の動きを
冷徹な目で観察していた。
何発かは被弾したようだが、流れる血も構わずに
張角の姿を追い求めている。

相手は武人。しかも、同じく山岳ゲリラ戦を得意とする者。
普通の状態であれば、彼我の距離は確実に相手に気付かれる距離であったろうが、
それでも張角は隠れおおせていた。

―――なんのことはない。
私は今朝方、自らの手で夏侯惇を血祭りに上げている。
……だが、のほほんとしていた者たちにとっては
「そろそろタイムアップがくる」、「昼までに獲物を仕留めなければ」、と思って、
冷静さを失っているのだろう。

張角(ここまで来て、誰かをかばおうなどとは笑止千番。
    自らの甘さが招いた焦りによって、自滅してしまうがいい……)

―――我は張角。
天に選ばれ、
このフィールドにただ独り立つ者……!

ジグのマズルが、背中を向けて獲物を探し回る臧覇の背に、
まっすぐと向けられた。
336―――青州戦 3/3:02/08/19 18:50

あちらからもこちらからも、
銃声を目指して山道を駈け登って来る気配がする。
臧覇が何一つアイテムを所持していなかったことだけを確認すると、
張角は本格的に逃走を開始した。

張角(この調子で放送の無いままに昼を迎えれば、各地でパーティ内部での崩壊が起こる。
   まぁ、ゆっくり待たせてもらうさ……)


朝の光の中。
孫観が、ビストロ王双が駆け寄る足音が迫ってくる中、
ここに臧覇のバトルロワイアルは終了した。


【臧覇 死亡確認】

@孫観【なし】
≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      テグス、まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】

@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
※離脱
船の外装と通信系、そしてエンジン回りの整備のみなんとか完了した頃、2人はやってきた。
武装や内装はこれからとして、なんとか出航は可能となった。
しかし、その前にお互いの仲を深めないといけない。
それにまだまだ仕込みが必要になった。
4人の今までの知識と経験がこの計画にさらなる成功度を高めた。
そして4人の打倒霊帝の気持ちは変わらない。
放送は無駄ではなかったのだ。
こうして4人の「をとめ」はここに結集した。

4人で語らいながら、時には励ましながらも
張譲は遠い地で今も戦う者への申し訳なさで心はいっぱいだった。
私の指示で何人もの「をとめ」が散っていった。
畢嵐もそうだったが、貧乏クジを引かせてしまった。
だから気になるのは……栗嵩。
せめて死なない欲しいが、あやつはそんな奴ではない。
きっと……。

※チーム≪をとめ≫結成

≪をとめ/4名≫※武装船乗船中
   張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
      ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】&
   孫璋【なし】&
   胡車児【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、
      沿岸のゴミ】
   周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て済)]
     【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
孫観「頭領??!!!」
孫観は目の前の光景が信じられなかった。
自分たちが信じ、愛した男は既に冷たい躯となっていた。

頭領の指示とは言え自分も残って共に戦うべきだったのだ。
そうすればこんな・・・こんな事にはならなかった!
うぉぉぉぉ許して下さい頭領ぉぉぉぉぉ!!!
あの隻腕の男は必ず!必ずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!

号泣、絶叫を続ける孫観を少し離れた所から見る2人の男達がいた。

曹性「あのお客さんはどうも様子がおかしいよ・・・。」
王双「にゅう〜。」

孫観【なし】

≪ビストロ王双/2名≫
王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、テグス、まさかり(大)、
スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、
RX−78操作マニュアル『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
一面に広がる青い海。
かつて秦の始皇帝はこの地に巡察に際に蓬莱島を見たと言う。
そして蓬莱島に徐福を派遣し、不老不死の秘薬を求めさせた。
私にも何か見る事ができるであろうか?

昼過ぎ、海へ来ていた司馬彪は美しい自然を前に
悠久のロマンにしばし浸っていた。

司馬彪「む?あれは徐福??」


司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
※何者かを発見

≪をとめ/4名≫※武装船乗船中
張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、
ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
孫璋【なし】
胡車児【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、
強力複合弓矢メルニボネアボウ、沿岸のゴミ】
周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て済)]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、登山セット×2】
※司馬彪に発見されましたがまだ気付いていません。
徐々に明るくなっていくフィールドを、
時に地に伏し、木立に隠れ、
張遼は出来得る限りの速度と注意深さをもって、西へ西へと移動してゆき、
遂に目的地まで到達していた。
目の前に、長らく≪THE☆HIGH-LOWS≫のアジトとしても使っていた、懐かしい邸が見える。

―――ここは東郡。瞬殺の館一軒目・陳宮邸。

最初は、邸内部に潜むかもしれない侵入者を警戒していたが、
屋敷の戸という戸、窓という窓の隙間に挟んだ、侵入者の有無を告げるインスタント哨戒装置
―――張燕の髪の毛―――がそのままであることを見てとると、
張遼はちょっと、ガク━━━━━━(_T∀T)_━━━━━━っと来ていた。

張遼「お… 俺らがこの場を立ち去ってからというもの、
   この目立つ邸には誰一人として、一切近寄らなかったというわけか……?」

さすがはここまで生き残るような人々。警戒心が発達している。
……だったらここに隠れている限り、無敵状態だったじゃないかっ!!

複雑な思いを胸に、張遼はその扉を開けた。
足元に転がる懐中電灯。
薄く埃をかぶった几の上では、
食べ残しの食事が静かに腐敗していっている。
―――薄暗い室内のなにもかもが、
張燕と二人、徐庶の首輪を求めて飛び出したあの時の朝のままだった。
ただ一つ違うことは、張燕も徐庶も、すでにこの世の人ではないということ……

張遼は無言のまま物入れから、張燕が虎の子として秘匿していたアイテムである
【PSG-1】【アルバレスト】【蔓縄】を取り出すと、
外しっぱなしだったスコープと高性能ライフルを、久しぶりに組み立ててみた。
精密機械の重量感が心地良く腕に伝わってくる。

(……陳宮に付いて行こう。)
ここに着くまでの間に、張遼の腹は決まっていた。
いくらなんでも後ろから撃つようなマネは、当分の間はしないだろう。
っていうか、頼むからしないでおいてください(汗。
このまま俺は、陳宮との待ち合わせ場所の濮陽城へ。
そして、十常侍が集結を呼びかけ、俺の最初の目的地でもあった青州へ行く。

邸を後にする張遼の背中に、薄ら寒い風が吹き付けていた。
(まるで、参加者を青州に追い込むかのように指定されていった禁止エリア。)

そこに何があるのかを、この目でしかと見届けてやる……!


※アイテム回収
@張遼[被弾]【時限装置(あと5分)、董昭の首輪、アイスピック、曲刀ジャンビア、
     PSG-、アルバレスト、蔓縄、クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
曹性.oO(に、「にゅう〜。」ぢゃねぇよ。
     おいちゃん……正直、しっかりしてくれ。)

木々の向こう側には、未だ号泣を続ける孫観が見える。
こちらにはまだ気付いていないようだけど……。

孫観……。
最後に会ったのは、函谷関で一方的にニアミスして以来だが、
臧覇が倒されるとあれば、一体何が起こったのか……。
王双の様子を窺うと、まだ茫然として「にゅぅ〜」とか言っていた。

夏侯惇、そして臧覇。
内心共闘を期待していた面子の相次ぐ死に動揺しているのだろうが、それにしても……

曹性(弱い奴は、要らん。―――生き残る価値が無い。)

久しぶりに涌き起こった冷酷な自分のその考えに、曹性は内心、自分自身でも驚いた。
―――だが、そう思う。
おいちゃんは、典イや許チョの死を乗り越えた。
夏侯惇や臧覇の喪失も、ほどなく乗り越えてくれるはずだ。
しかし、孫観にとっての臧覇の死は……。

曹性「行こう、おいちゃん。お客さんだが、こいつはちょっと危険な手合いだよ。」
王双「………。」
孫観はイイヤツだが、ああなっては手が付けられない。
曹性は王双の手を取ると、意を決したようにするすると撤退を始めた。
やはり、相当ショックなのか、王双も特に逆らわずに付いて来る。

俺は、おいちゃんや孫観のように、あれもこれも大事と抜かして破綻するほど甘くは無い。
つーか、実力的にはおいちゃん一人を守るだけでも、いい加減、分不相応だってことを、
自分自身で知っている。
それが俺の唯一の強みだ。

曹性(俺ぁ、最初の計画通りに行く。
   海に出る。
   そして、そこで料理を作る。)

孫覇の声が聞こえなくなる崖下まで撤退すると、
自失している王双を、安全そうな場所に座らせる。
曹性は一人、テグスや州オンマイクを取って、黙々と周辺の哨戒装置の設営に当たった。
……臧覇には気の毒だが、これで労せずして、決定的なアドバンテージを得ることができた。
みなさんが時間切れに焦る中で、俺たちだけは向こう24時間―――
明日の昼過ぎまでは、のんびり出来る。
これで当面の間怖いのは、外敵からの襲撃だけだ。

曹性(おいちゃん……。それまでには、ちゃんと立ち直ってくれよ……。)


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
冀州

大きく口を開けた門のすぐ横の城砦の壁に、そっと背中をもたれる姐さんがいた。
すでに日は上にある。
空気は暖かいのに、寒気が引かない。
生きて助けられるだろうか。

ただ静かに待つ。
そして一呼吸置き、バードコールで合図を送った。
その合図は確実に届き、少し離れた場所で唐突に激しい物音が響く。
あれはきっと赤兎馬に乗った諸葛尚だろう。
よく言って聞かせた愛馬は尚を乗せて城砦内部に潜入していた。
そして騒動を起こす。
きっと今ごろあの化け物(甄子)に追われてこちらに向っているのだろう。
チラリと門から中を覗くと、まっすぐ続く城砦内部の道に、土煙を上げ赤兎馬が走ってくる。
尚はなんとか無事だが、すぐ後ろに昨夜見た時より幾分成長した化け物が走って追っている。
赤兎の足ですら追いつかれそうなスピードだ。
その化け物はすでに子供から少年―――歳で言えば15、6歳くらいに見えた。
明らかに異常な成長だ。
すぐそばまで赤兎が来ている。門のすぐ手前で一段と飛躍し、門外に飛び出す赤兎と尚。
そのすぐ後ろに甄子。
いまだ! 甄子の足元でプラスチック地雷が連続で爆発した。
つんのめるように転がる甄子。その上に、門上から跳び降りる巨大な影が。許儀だ。
重力に任せてドロップキックを食らわせ、さらに幾重にも編んだ丈夫な紐のネットで固定する。
姐さんが苦無でそれを地面に固定し、十拳剣で奴の右足をやはり地面に縫い付けた。
尚が取って返し同じく暴れる左手をレイピアで刺し貫き地面に縫い付け、許儀も斧と手斧で左足を、最後に右手を斬鉄剣で縫い付けた。
首をトマホークで思いきり叩きつけ、全員が離れたら姐さんがデザートイーグルを、尚がワルサーP38を撃ち尽くす。
最後に用意していた油を思いきり浴びせ、火を放つ。

あとは続々と積んできた油壷を投げ入れ、火を絶やさないようにした。
それでも姐さんは寒気が引かなかった。
炎の中でも地面に縫い付けられたあいつが蠢いているのがわかったからだ。
炎をも食らう悪魔。やはりこれでもダメなのだろうか?

@甄姚の子(甄子)→成長中。母である甄姚を誘拐し冀州
※地面に深く縫い付けられて燃えています。

@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】(誘拐されました)
※城砦内で気絶中。

≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー】
      &諸葛尚【謎の鍵、盾】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)、バックラー】
     【共通で様々な獣の肉と野草】
※次の手を考え中

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
※そろそろ追いつきそう
「もしかすると、今、このあたりには誰も居らんのかな?」

そろそろ水蒸気の幕も切れる。
昼頃、[亠兌]州の平野部にまで出てきていた陳宮は、
少し小高い丘に登り、
耳の痛くなるような静けさの中、佇んでいた。

自分が水蒸気の館に引き篭もり始める前には、
少なくとも130人以上の参加者がひしめき合っていたはずだった。
―――それがいまや20人強。
しかもその大半が十常侍放送につられて青州に押しかけていると思われる今、
遮蔽物も無い白昼の[亠兌]州の平野は、
ちょっとした死角になっているはずだった。

平原を吹き抜ける風が心地良い。
遠く、赤兎馬に取り残された馬群が草を食み、あるいは寝そべっているのが見える。
あちこちで、【花の種】が芽吹き、小さな花をつけており、
……あるいは、転々と転がる死体さえなければ
ゲームの最中だということを忘れてしまいそうなほど、
穏やかで静謐な世界が広がっていた。

―――静かだ。そして、綺麗だった。

「これは、面白半分に焼き払わなくてよかったの〜。」
参加者の姿も無いその平野を、物騒なことを呟きながら
陳宮は相変わらず花の種を蒔きながら、一路濮陽を目指して歩いていった。


@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種、】
347何晏 1/2:02/08/24 16:12
「う…ぅん。」
差し込んできた陽光に照らされた頬の熱さで目が覚めた。
薄く目を開けると、雲ひとつ無く晴れ渡った青空が広がっている。
―――中天に差しかかった太陽がまぶしかった。

(あたし、もしかしたら死んだのかしら?
 ……ううん。生きているわ。でも、もう死んだも同然よ。
 結局、厳顔さんの五星球を守れなかった……。)

何晏は失神から意識を取り戻したがそのまま何をする気にもならず、
林の中に寝そべったままで、ぼんやりと空を眺めていた。
最後に記憶しているのは、淡い朝の光が差し込んで来る頃、
思いもかけない昌キの急襲によって、
五星球も、トミーガンも奪い去られてしまったということだった。

(厳顔さん。陳宮さん。ごめんなさい。
 あたしには、五星球は守れなかった……。)

昌キは、あたしがDBを持っていることを、「なぜ?」と訝った。
昌キも張紘も、最初からあたしのDBを取り上げるつもりだったんだわ……。

何晏「もう…… もう、何も信じられない!!」
348何晏 2/2:02/08/24 16:13
―――厳顔さんが、陳留郊外の「ひみつのほこら」で、不思議な力から授かった五星球。
董卓や昌キ、張紘は、五星球のことを、
単純に主催者がアイテムの中に混ぜ込んだ
他のDBと同じように考えているようだけど、あれは……

何晏「……いちおう、ひみつのほこらにも行ってみようかしら?
   今からなら夕方までに、充分たどり着けるはずね。
   もしかすると、厳顔さんが助けられたという、あの不思議な力に、
   あたしも会えるかもしれないわ。」


@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
349[亠兌]州:02/08/24 22:12
あれは、誰だ?
まだこの州に残っている者が居ようとは。
見つめる先には、長い裾を翻した文官が独り。
彼は見渡す限りの花畑の中を、大荷物を抱え、
まるで物見遊山の散策ででもあるかのようにゆるゆると歩を進めていた。
ここから見る限りでは特に警戒している様子も無い。
だが、お互いにここまで生き残って来た者。
所持アイテム一つに付き、一人の参加者の命が潰えているのだ。
運が悪ければ、即、戦闘へとなだれ込むだろう。

―――どうするか?
手の中で手製の暗器を握り締め、思案する。

見つめる「をとめ」は栗嵩。
そして栗嵩の視線の先にあるのは、花の種を蒔きながら進む陳宮であった。


@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種、】
350をとめ。武装船乗船中:02/08/25 04:28
胡車児「ねぇ、お姉さま。おとといは思わず、「ヴァーカ!」なんて言ってしまってごめんなさい。
    私、仲人を務めてくださるはずの小さいお姉さまが目の前で死んでしまって、
    そのショックで、何がなんだか……。」
周瑜(小さいお姉さま…… 徐元直のことだろうか?
   嗚呼! 孫兄(孫策)! 孫兄! あなたもどこで何をやっていたのだか!!)
  「い…いや。私こそ、可愛い妹が苦労をしている間、
   何一つ力になってやれず、すまなかった。」

「ううん。いいの。」、胡車児は首を振り、濡れた目で周瑜を振り仰いだ。
青州沿岸、武装船の中で周瑜は湧き上がる吐き気に懸命に耐えながらも、
なんとかその場を取り繕っていた。
……別の物を吐いてしまっては、今度こそ死んでしまう。
少し離れた場所では、張譲と孫璋がこちらの気も知らずに
何事か相談していた。

懸念してた通り、まともに話のできる奴が生き残っているかどうかは、極めて怪しい。
しかしよりによって、この私が、≪をとめ≫のメンバーになろうとは……


≪をとめ/4名≫※武装船乗船中
  張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、ウィルスの入ったCD-R、
  放送塔の機械類】
  &孫璋【なし】
  &胡車児【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、
  強力複合弓矢メルニボネアボウ、沿岸のゴミ】
  &周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て済)]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、
  登山セット×2】
※司馬彪に発見されましたがまだ気付いていません。
生存者リスト1(参加武将には聞こえていません)――
○生存確認中メンバー(パーティの部)  

≪ビストロ王双/2名≫
      王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、テグス、まさかり(大)
       スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)
       RX−78操作マニュアル、『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー】
      &諸葛尚【謎の鍵、盾】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)、バックラー】
      【共通で様々な獣の肉と野草】
≪危険な2人/2名≫
      昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
         ※DBは生肉の中に入っている為レーダーに反応しにくくなっています
≪をとめ/4名≫※武装船乗船中
     張譲【杖、ハッキング・クラッキング入門、ノートパソコン、ウィルスの入ったCD-R、放送塔の機械類】
     &孫璋【なし】
     &胡車児【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ、沿岸のゴミ】
     &周瑜[一回吐血後死亡、重傷(手当て済)]【裁縫セット、イングラムM10サブマシンガン、
      登山セット×2】

☆パーティの部、以上、5パーティ・14名が生存確認。
生存者リスト2
○生存確認中メンバー(個人の部) 

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
@孫観【なし】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種】
@張遼[被弾]【時限装置(あと5分)、董昭の首輪、アイスピック、曲刀ジャンビア、
     PSG-、アルバレスト、蔓縄、クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
@司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
★@甄姚の子(甄子)(放浪素材?)
★@甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】
   ※ 上記の★印2名は同道中。

☆ピンユニットの部、9名が生存(+甄子)。 合計23名が生存確認。
▼各種データ
━━交戦情報
甄姚の子(甄子)――vs――≪真・月英西遊記≫in 冀州

━━現在時刻&禁止エリア・安全エリア&フィールドの状況変更&ウェザーリポート

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/118
参考地図   → http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/tizu.html
●過去ログサイト http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/3952/

○ [亠兌]州 …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。
○ 冀州    …暖かくなってきています。黄河周辺は泥濘。地下に続く竪穴あり。
○ 青州    …沿岸に座礁した武装戦。黄河周辺は泥濘。

× 司州・并州・雍州・益州・幽州・交州・涼州・徐州・荊州・倭国・揚州・予州/豫州 

まんべんなく暖かくなってきています。徐州周辺には温泉が涌いており黄河流域は、泥濘地帯となりました。
ミニミニ中国大陸の地下に、縦横に走る地下洞窟があったそうです。
現在は午前中。もうすぐお昼かな?

━━放浪素材情報
甄子は放浪素材なのかもしれない。   

━━ドラゴンボール情報(新月の晩(※今日の夜)に何かが起こるらしい?)
所持者:昌キ【四星球、六星球、七星球、五星球】
    張紘【一星球、二星球、三星球】
                   がんばって全部集めてください。
━━━主催者側生存確認者リスト
霊帝
宦官D 宦官E …… 生存者死亡者判定所所長。
武官F・G   …… インド施設監視員? 逃走中?
文官A、B、C …… 宮殿内霊帝そば?

沿岸の武装船に乗員が居る模様。武装船は揚州沖のみならず、青州沖にも居ました。
青洲沿岸、古い武装船は≪をとめ≫によりレストア中。
主催者側システムでトロイ発動(>166)。トロイの効果は不明。主催者はまだトロイには気付いていません。

なにかあったら、雑談スレへ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/l50
前スレまでの死亡者は>>8参照

≪か行/9名≫
 夏[小軍] 郭勝 夏侯惇 関索 韓[小里] 姜維 阮籍 黄忠 吾粲
≪さ行/8名≫(+1名)
 朱讚 徐庶 審配 全ソウ 曹遵 宋典 臧覇 孫登 
≪た行/7名≫
 段珪 張恭 張[合β] 趙忠 程普 丁奉 [登β]艾
≪は行/4名≫
 馬岱 畢嵐 [广龍]会 法正
≪や行/2名≫
 楊艶 楊奉 

前スレ死亡者数479名
当スレ死亡者数30名
計 全死亡者数509名

◆生存者・参加者数◆
パーティの部 14名
個人ユニット 9(+1)名
生存者計   23(+1)名
総参加者数  532(+1)名

霊帝「なぜこんなこと 気づかないでいたの 探し続けた敵がここにいるの
   木漏れ日がライスシャワーのように 殺しあう二人の上に降り注いでる
   自分を信じてる 瞳を見上げてる ひとり残るために あなたを殺ーしーてーるー♪

   おーやおや、みんなどしたのかなー?人数少なくなったから仏心でも出したのかー?
   いかん、いかんよお君達。そんな事じゃあだーれも残れなくなるよぉ。
   どんな形になろうとも、ラストに生き残るのはたった一人だけなんだからなー。
   親しき仲も相食む勢いで頑張るんだぞぉ。
   わはは、アヒャアヒャヒャヒャヒャ」
     :
   どんな形になろうとも、ラストに生き残るのはたった一人だけなんだからなー。
   親しき仲も相食む勢いで頑張るんだぞぉ。
   わはは、アヒャアヒャヒャヒャヒャ   

―――ブツン!」


確かに霊帝の声ではある。
だが、昨日の昼間と一字一句違わぬその不自然な放送は、
フィールドに、あます所なく響き渡った。
357冀州城砦内 甄姚:02/08/26 23:16
「あ。放送…」 かなりの量の血を失ってしまって、苦しい。
できることなら、もうこのまま眠って、楽になってしまいたい。
しかし長いバトルロワイアルの中で培われ、すでに第二の本能とも呼べる反応。
放送の音に弾かれるようにして、甄姚は目を覚ました。
目を開いた途端、思いもかけなかった光景が視界に飛び込む。

ここは冀州? なつかしい。帰ってくることがあるとは思わなかった。
一斉にいろいろな物音が奔流となって押し寄せる。
姐さんの怒声。尚クンのおろおろ声。許儀の遠吠え。
その喧騒の全てを被うように轟々と響く音と共に、目の前に上がる火柱。
その中心で、地面に縫い付けられた何かが燃えていた。
あれは?

そのとき、甄姚と炎の中でのたうつ甄子の目が合った、
女の……、いや母としての直感だろうか。
恐ろしく成長はしているが、曹叡の時と同じく一目で甄子だと分かる。
―――父親は知らない。
だが、紛れも無く、我が子。自身の腹を痛めて生んだ我が子だった。
目の前でその我が子が、炎に焼かれて苦しんでいる……
甄姚の耳に聞こえるはずも無い、我が子の声が届いたような気がした。

甄子「マ…マン…」
甄姚「いやぁぁああぁ――! 甄子ぃ―――――!!」


@甄姚の子(甄子)
※地面に深く縫い付けられて燃えています。
@甄姚[怪我、出産後]【墨性バードコール】(誘拐されました)

≪真・月英西遊記/3名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー】
      &諸葛尚【謎の鍵、盾】
チキチキチキ・・・
チキチキチキ・・・
とりとめもなくカッターナイフの歯を出し入れする音が止まり、
張角は聞こえてきた放送に目を上げた。
「・・・なんだ。死亡者は俺が倒した臧覇一人か?」
張角は放送に耳を澄ませたが
放送はそれ以上の死者の名前を告げることも無く
いつものように唐突に打ち切られた。
――おいおい。いくらなんでもものぐさ過ぎるぞ。
この一昼夜に出た死者は、私が殺した夏侯惇と臧覇だけか・・・?
さすがに張角も考え込んだ。
自分は今まで勝つための戦略を選んできた。
だが他の連中は、生き残るための戦略を優先させたということなのだろうか?

臧覇との戦闘騒ぎで見失ったが、先程補足していた連中は
まだこのあたりに居るはずなのだが。今のところ周囲は静寂に満ちていた。

不意に張角は不敵に笑った。
・・・まあいい。
それならそれで、戦い方はあるというもの。
私を甘く見ないほうが良い・・・


@張角[左腕喪失]【杖、黄巾、カッターナイフ、鎌、、スーパーボール×4、、ジグ/ザウェルP230】
曹性「マジかよ。勘弁してくださいよ。
   ……ここまできて身の回りにだけ死者が固まってるっていうのは、
   あんまり気持ちのイイモンじゃないよ……。」

フィールドに放送が流れる頃、海岸から少し離れた竹林にまで撤退していた曹性は、
テグスを張り巡らせた哨戒装置の中、じっと銀の弓を抱きしめていた。
そばにしゃがんだ王双は焚き火に掛けた鉄兜の中で、魚介類を煮込んでいる。
未だ衝撃覚めやらぬ様子だが、少し顔色はよくなってきていた。
……派手に煙が上がっているが、これも作戦のうちだった。

―――無抵抗の夏侯惇の咽喉笛を掻き切った奴。
―――丘の上の銃声の男。
―――孫観の呼ばわっていた隻腕の男。
おそらくは同一人物だろう。
そいつこそがNO.1ハンターだ。
とにかく日が落ちるまでにそいつを倒さなければ、
料理もへちまもないもンだ。
二人は明け方からの戦況を、彼らなりにそう分析していた。
竹林の中ならば大抵の遠距離攻撃は無効化できるし、相当遠くまで見晴らしも利く。
近付いてくる相手に敵意がなければもてなせばいいし、
敵とあれば、この場所からなら反撃に移るまでにも最大限の時間が稼げる。  
バチーリ☆ъ( `ー゚) ピッ

こんな陰鬱な気持ちで料理を作るのは初めてだったが、
そんな気持ちとは裏腹に、
鉄兜からはだんだんおいしそうな匂いが漂いはじめていた。


≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
テグスの哨戒装置が働く。
誰かがこのエリアに入ってきた。
緊張が高まるビストロ達。

クンクンクン・・・
おいしそうな匂いがするけど・・・
あら?なにか引っ掛けたかしら?
何晏はお腹を空かして近づいていった。

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
VS?
@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
(―――よかった。張譲様は生きておられる……。)
「あなたも生き延びたわね。……のんびり屋さん。」

放送に耳を傾けていた栗嵩はそう呟くと
再び自作の暗器を鞘に収めて、棒のような息を吐き出す。
張りつめていた神経が一気に弛緩し、力が抜けていくのが自覚できる。
遠方を眺めると、陳宮はまだ無用心に花の種を蒔き蒔き、
[亠兌]州の北端へと歩み去っていくところだった。

  ―――自分はもしかしたら、安堵しているのだろうか?
  あの者の血を見なかったことに?

いかに覚悟を決めたとはいえ、
分散した十常侍の中でも、自分自身に課せられた使命。
それは過酷なものだったのだ。


霊帝に一斉爆殺の理由を与えてはならない。
だが、それと同時に、張譲様にお味方する者を減らしてもならない。
相反するその目的のために、
必ず必要となる、闇の部分…… それが、自分。
「暗殺の天使」。
生存のためではなく、自分が勝ち抜くために殺しを行う参加者、
そして、張譲様に協力するのではなく、敵となりうる参加者の発見と暗殺こそが、
彼女――栗嵩に課せられていた役割だったのだ。

張譲様がある程度自由に動くためには、あまり急いで殺し過ぎてもいけない。
かといって、24時間の時間切れをむかえさせてもいけない。
あくまでも冷徹に、計算高く殺していく必要がある。
そして、万が一張譲様の身に何かが起こった場合には、
私が生き残りを目指して戦い、
霊帝と対峙する。
     ・
陳宮が丘の向こうへと消えてゆこうとしていた。
次に見かけたときは、おそらくためらいはないだろう。
栗嵩は声を出さずに呟き、その言葉の意味する事実のあまりの重さに
短く胴震いをした。

(残り…… あと、23名。)


@栗嵩【飛刀×2、手製飛針×20、手製スリングショット、手製大型鉤針】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、
     、桐箱(呂布首入り)、スーツケースいっぱいの花の種、】
午後になっても相変わらず絶叫をあげ泣き叫び続ける男。
時の経過とともにいつしか声すら枯れていた。
だが、あふれ出る涙は止め処もなく流れ続ける。


孫観【なし】
※相変わらず泣いています。
 声が枯れてしまいました。
甄姚が思い通りに動かない身体を引きずり炎に向っていると、向こうから姐さんらがやってきた。
姐さん達がやったことはわかっている。
きっと私の身を案じて助けにきてくれたのだろう。
気持ちは嬉しい。
私はなんとこんなことが多かったことか。
しかし、我が子の不始末も私がつけなくてはならないこともわかっていた。
行かないと……あの子を止められるのは私しかいない。
その推測は、半分当たっていたが、半分は間違っていた。
姐さんらの静止も振り切り、甄姚はよろよろと炎に向う。

一方その頃門外では、炎の中の化け物はピクリとも動かず、ただその身を炎に委ねていた。
その炎のそばには孫覇。
城砦の中からカモがヨロヨロとこちらに向って来ている。
仲間割れでもしたのか?
あの放送もおめでたいが、こちらもどっこいだ。
少し離れてあの女(姐さん)も追ってきている。
孫覇が近づく甄姚に門の壁からそっと身を返し、軽量ボウガンで狙いを定める。
今だ!
ボウガンの矢が確実に甄姚を捉えたと思った刹那、甄姚がよろけ心臓ではなく腕をかすって飛んでいってしまった。しまった―――。
そのときである、後ろの炎から黒い塊がのそりと蠢いた。
炎から産まれ出でたその姿は以前のものとは明らかに違かった。
身の丈はさらに大きく、少年の面影はなく、すでに青年を超えた面持ちになっていた。
無理矢理引き千切った手足を引きずり、目はうずくまり傷をかばうママの姿を捉えて離さない。
『ママ・・・ママンを・・・傷つけるもの・・・許さない・・・』
甄姚の頭の中のみでその声が響く。
ハっと我が子を見ると、目はまるで炎を燃やしたように赤く、怒りに燃えていた。
孫覇はその気配を察し、速攻走り去る。
甄子はゆっくりそれを見送ると、一度母である甄姚を見るとそれを追った。
甄子は笑ったように見えた。

「姐さんお願い!あの子を追って!」

@甄姚の子(甄子)
※成長中。ママンを傷つけた孫覇を追って冀州を進む

≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー】
      &諸葛尚【謎の鍵、盾】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)、バックラー】
      &甄姚[怪我、意識不明、出産後]【墨性バードコール】
     【共通で様々な獣の肉と野草】
※再び合流し、甄子を追う

@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
※追われてます
367霊帝通信/全域放送:02/08/29 23:16
―――ギィ――――――ン……

放送塔の突然の沈黙からしばらく。
風さえもが止まったかと思われるような沈黙を裂いて
一度は沈黙した放送塔から、再び音声が流れ始める。
軋むような雑音混じりの放送は、久しぶりの……そして、
おそらく最後の、禁止エリアの追加発動を告げていた。


霊帝「ぉお〜ぃ。さっきは霊帝、笑いすぎて、うっかり言い忘れちゃってたよぉ。失敗失敗。
   …ププ。……ひゃっひゃっひゃっひゃっ。
   おまえら、本当に笑わしてくれるよなぁ〜。
   けどなぁー?……そろそろ禁止エリアが行くぞ〜?
   次の禁止エリアは、お待ちかねの[亠兌]州。そして、冀州の2州同時だ!
   該当地域のお友達は、早く青州まで来るんだよ〜。
   霊帝、ずーっと、待ってるからな〜〜」


  ※ 次の禁止エリアは、[亠兌]州・冀州です。
    100レス後。このスレでの>>466以降、禁止エリアが発動します。

禁止エリア地図→ http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1027089974/203
足場の悪い海岸沿いを見失わないように進むのは困難だった。
をとめ達を乗せた船は迂回していた隙に見失ってしまったのだ。
実際はただ元の海岸洞窟に引っ込んだだけなのだが、
司馬彪はなぜか南下していったのではないか?と思えて仕方がなかった。
それも遠くに見える船らしきものが、南の岬からフェードアウトしていくのが見えたからだ。
慌てて引き返し、追う司馬彪。
しかし、実際見えた船は規模も小さいものであり、乗っているのも今は亡き尹大目を乗せたものだった。ゲーム序盤に退場した脱落者を乗せた船はいまだこの海域を行ったり来たりしていたのだ。
司馬彪はそのまま岬を回り、海岸線を南下していく。
そして、徐州の境に来てそれは間違いだったことを知るのだった。
すべてを見届けなくてはならないのに・・・
意気消沈してうなだれていると、向こうに人の気配が。
それもなんかたくさん?
慌てて目をふと横にやると、海岸から離れた竹林にビストロと何晏がなにか言い合って対峙している。
慌てて目を戻し、遠くにやると西から董卓達。
ということは近くに≪危険な2人≫もいるのだが、それは知るよしもなかった。
ここはなんだ?
事件の予感?
ちょっとウキウキした。
日がゆっくり傾きかけた夕方のことだった。


@司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】

≪ビストロ王双/2名≫王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
      &曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
VS
@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】

≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
※まだ気がついてない。うっすらあるドラゴンレーダー反応頼り

≪危険な2人/2名≫
      昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、脇差し、トミーガンSMG(ドラム×1)】
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※DBは生肉の中に入っている為レーダーに反応しにくくなっています
何晏「だから〜!あたしはリゾットコンフンギをオーダーしてんのよ!
   注文どおりに作ってちょうだい!」
王双「いや、なにしろ今は、キノコの時期は外れているので……」
何晏「あら。なによ、作り方は分かってるんじゃない。
   リゾットコンフンギの正体を知ってる人になんて、始めて会ったわ。」
王双「はぁ、いちおうビストロですから……。」

曹性.oO( よかった。おいちゃん、チョットは元気が出たようだな。)
RX「がおー」

王双が、つかつかと歩み寄ってきた一人の「をとめ」とそんなやりとりを交わしている中、
ただひとり曹性だけが、緊張した面持ちで握り締めたテグスの感触を確かめていた。
指先には張りつめたテグスの、微妙な動きと、
集音マイクからの情報が、新しい参加者の接近を告げている。

曹性(……左手にもう数人居る。)

目をやると、王双はまだ何晏とたあいない口喧嘩を続けていた。
二人の注意が自分には向いていないことを確認すると、
曹性はそっと二人から離れ、
決然と新しい接近者の方向に進んでいく。
頭上でサラサラと葉擦れの音を立てる笹の葉は、夕焼けに赤く染まっていた。
曹性(おいちゃん。……まかしといてくれ。
   こういう戦闘は俺が強い。)

また……二人でお料理しような!


@司馬彪[歩ける程度の負傷]【『韓非子』(竹簡)】
@王双[負傷]【大型サバイバルナイフ、流星槌、許チョの携帯用ミニ絵図、
      まさかり(大)、スリングショット、ハリセン、畳針、ダウジングロッド、
      集音マイクとイヤホン、木牛(食材&調理道具)】
@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】

@曹性[負傷]【銀の弓(銀の矢16・木の矢20)、海産物
      1/144RX−78ガンダム(「がおー」と鳴く)、RX−78操作マニュアル
      『簡易植物事典』、鉄兜、謎の物体】
VS
≪DB集め悪の軍団/3名≫
      董卓[負傷]【ニンジャブレード、電撃ムチ】
      &李儒【ドラゴンレーダー、吹き矢(毒入り)×8、双眼鏡、
      『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【青龍刀、大型サバイバルナイフ2本】
※まだ気がついてない。うっすらあるドラゴンレーダー反応頼り

≪危険な2人/2名≫
      昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、脇差し、
      トミーガンSMG(ドラム×1)】
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※DBは生肉の中に入っている為レーダーに反応しにくくなっています
何晏「分かったわよっ! ……もう頼まないわよ! バーヤ!!ヽ(`Д´)ノ」
王双「あっ!? お客さーん!!」

食欲に夢中になりすぎて、気付けば夕方。
―――あ…、あたしったら、なにやってんの〜〜〜っ!!
何晏は突然身を翻すと、王双の制止を振り切り、
南に向かって走り始めた。
周囲の景色がものすごい勢いで背後へと飛びすざってゆく。

(―――バカだ。あたしったら、大バカだ!)
陳留にある、厳顔さんのふしぎなほこらに行かなけりゃならないのに、
なにを考えて、こんな夕方まで青州くんだりで遊んでんのよっ!!
陳留が禁止エリアの向こう側に消えてしまうまで、
あと少し……
   :
何晏「―――!!」

ちょうど竹やぶを抜けきったその時だった。
何晏が、最も会いたくなかった人物……
崩れかけた民家のすぐ脇に潜む、その2人組に出会ったのは。


@何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
vs?
≪危険な2人/2名≫
      昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、脇差し、
      トミーガンSMG(ドラム×1)】
      張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
えぇそりゃ気付きましたよ。
だけど少々気付くのが遅かったわ。
だって私が気付いた時にはにこやかに笑って銃を構える昌キと
難しい顔をした張紘がいたんですもの。
取りあえず今は眠れと、張紘に言われては当身を受けたフリをする他なかったわ。
ただ、この時張紘には何か別の目的がある事も、をとめの勘で気がついたわ。
そう、チャンスはまだ幾らでもある焦る事はないわ。

何晏【マイナスドライバー、チャッカマン、各種化粧品など沢山】
※失神したフリ

≪危険な2人/2名≫
昌キ【日本刀、直刀、四星球・五星球・六星球・七星球、イノシシ生肉、脇差し、
   トミーガンSMG(ドラム×1)】
張紘[重傷 手当て済み]【毒針、一星球、二星球、三星球】
※当身を当てた(フリ)して去った様です。
374濮陽 1/2:02/09/01 16:02
(ふぅん。いよいよ[亠兌]州が潰されるのか。)
……ちーとばかり、驚いたな。
てっきり[亠兌]州が最後まで残るかと思っていたのに。

暗殺の天使の虎口を逃れた陳宮は、長い間、濮陽城外にただ佇んでいた。
気味悪いほど巨大な赤い日差しが、長々と影を作る先。
左慈の言葉通り、その廃屋跡地は
濮陽の外れ、冀州にほど近い場所に存在していた。

「呂布……。」、陳宮はそう呟くと
スーツケースの中の花の種を全てばら撒き、背負っていた首級を取り出して
点々と足元に転がる二体の屍体の一つに、そっと戻す。
死亡放送を聞いたときには、さして実感も涌かなかった、
左慈から首級を手に入れたときも、心のどこかではまだ否定していた呂布の死が、
急に実感をもって感じられた。

陳宮「…………。」

自分がこんなにもロマンチストだったことが意外だった。
―――が、満足している。
貴重な時間を割いて呂布の遺体を捜し出し首を届けてやるという児戯が、
疲れ切った今の自分には、必要な行為だったのだろう。
375濮陽 2/2:02/09/01 16:03
振り返ると、濮陽城の城壁上に立つ人影が大きくPSG-1を振っていた。

十常侍の言うように、首輪を外す方法があるならそれでも良し。
それがダメならば、自分こそが最後の一人になる。
もしくは、張遼を最後の一人たらしめる。
……全てはそこからだ。

城壁まで帰ってみると、張遼が緊張した面持ちで濮陽城内を見やっていた。
ここでも激しい戦闘があったらしい。楽進、それに程c……あれは陳登と陳珪だろうか?
点々と死体が転がる濮陽を後にするころには、
夕闇がすぐそこまで迫ってきていた。
否応無く青州に追いやられる格好になったのが気に入らないが、
そこに十常侍もいるはずだった。

陳宮は漠然と、ゲームの序盤に見かけたあるアイテムのことを考えた。
任峻の持っていた復活の聖水……
霊帝がどんな手段を使ってこれだけの武将を集めたにせよ、
主催者の懐深く入り込めば、あるいは、死んでしまった者たちをも
どうにかできるかもしれない。

陳宮(……最悪でも、呂布と朱霊だけがなんとかなれば、それでいいや(・ε・)
張遼(Σまたなんか、ロクでもないこと考えてるッ!)


≪R作戦B二号/2名≫
   陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(4発)、短剣、空のスーツケース】
   &張遼[被弾]【時限装置(あと5分)、董昭の首輪、アイスピック、曲刀ジャンビア、
   PSG-、アルバレスト、蔓縄、クロロフォルム、鞭、ヘッケラー&コックMP5K】
「ねっ、姐さん!もう夕方ですよ……ガフゥッ!」
「姐さんまずいです!このまま冀州に居れば禁止エリ……ガフゥッ!」
「いやぁあぁあぁっ! 追って!あの子を助けてあげ……ガフゥッ!」
「だからあんたら、黙ってなって言って……ガフゥッ!」
「うほっうほっうっほほっ〜」

走るよ走る。姐さんが走る。
巨大な鍋が冀州平野の泥を跳ね上げて。

―――孫覇は恐ろしく狡猾だった。甄子がまだ、子供並みの知能しかないのを見て取るや、
大きく進路を変更したり、後戻りしたりして、甄子の撹乱に出ているらしい。
「らしい」というのは、姐さんたちは追跡を始めてすぐ、速攻で孫覇を見失っていたからだ。
泥地となった冀州を進むのに、運転手の許儀がしょっちゅう泥の中にめり込み、
そのたびに、わっしょいわっしょい、鍋を引き出すのに大騒ぎ。
お陰で全員泥まみれで、赤兎馬もちょっと迷惑そう。
頼みの綱のレーダーには、孫覇と思しき光点が
行ったり来たりしながら進んでいるのだけが見える。
何度目かの脱線転覆した巨大鍋をわっしょいするとき、尚くんは姐さんに聞いてみた。
姐さん。冀州に居ちゃ危険ですよ。
…っていうか、甄子に追いついてしまうのも、ぼくはどうかと思いますよ。
すると姐さん、澄ました顔で、「孫覇も冀州からは出ようとするはず。大丈夫。
このまま追っていっても禁止エリアになる前に、冀州は抜けるわ。
甄子? う〜ん。なんとかなるんじゃないかしらっ☆」
白い歯がまぶしい。極上の笑顔だ。

ね、姐さん。それは本当なんですか?
ちょっと不安な尚くんだった。


@孫覇【剃刀、鋼の剣、はさみ、刺身包丁、鎖かたびら、抽籤、布、軽量ボウガン、
    写真付き参加者名簿、斬馬刀】
@甄姚の子(甄子)
※成長中。ママンを傷つけた孫覇を追って冀州を進む
≪真・月英西遊記/4名≫※赤兎馬随行中
      黄月英[左肩被弾]【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、于吉レーダー】
      &諸葛尚【謎の鍵、盾】
      &許儀【巨大鍋(直径2m)、バックラー】
      &甄姚[怪我、出産後]【墨性バードコール】【共通で様々な獣の肉と野草】
378業務 ◆BXFd66fk :02/09/02 01:08

                  引っ越しました

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        第二回 三国志バトルロワイアル Part.7
        http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1030895383/l50


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379無名武将@お腹せっぷく
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