第二回 三国志バトルロワイアル Part5

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302冀州 嵐の中:02/05/22 22:51
     『周辺の偵察に行ってきます。
      夜明けまでに戻って来なければ、探さないで下さい。
                     
                              [登β]艾』

司馬彪「なぜだぁ―――っ!!」

嵐の南皮。目覚めて[登β]艾の置手紙を発見した司馬彪は茫然とした。
さすがに最初に考えたことは、「マターリし過ぎて見捨てられたのか!?」、ということで、
そしてその予想は当たっているはずであった。

―――嵐の夜中を選んで出立することが、そもそもおかしい!
『夜明けまでに戻ってこなければ』、の一文も、奇妙だ!!
死亡者放送があるからには、わざわざ念押しするまでも無く、変事があれば嫌でも気付く。
……要するにこれは、万が一私が夜間のうちに[登β]艾の失踪に気づいた時に、
こちらを夜明けまで足止めしようという作戦だろう。

司馬彪「た、耐え切れなくなったのか? [登β]艾殿……?」

「二人で生き残ってしまったらどうしよう?」
ニブい司馬彪とてその瞬間のことを考えないでもなかったのだが、
よもやこんなに早く、その時が来ようとは……。

突然の別れに、混乱しつつも南皮城の楼閣から周辺を見回してみたが、
[登β]艾の姿は、当然のようにどこにもなかった。


※≪歴史家見習い≫解散。ピンに2体追加。

@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
    『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
@[登β]艾【フライパン、トマホーク、H&K-USP-TACTICAL、盾、日曜大工セット、
      写真付き参加者名簿、『Kanon』(ソフト)】
303永遠(1/3):02/05/23 00:07
朝日が昇ったのだろうか。
どこからか差してくる光が2人を照らす。
すでに諦めていたのに、それは唐突だった。

どうにかお互い首を動かし接吻することはできたものの、
それ以上は抱きしめるどころか、触れることすらできずにいたのに・・・

王元姫の後ろ手に縛られた手にスルリと感触があった。
馬謖の手首をきつく縛っていたグラスファイバーのムチが緩んだのだ。
それに気づいた馬謖は必死に自らを縛っていたロープや木材を撥ね退ける。
もう時間がない。
きっとこの太陽が昇りきった時が限界だろう。
当然、いまから走ったところで間に合うはずがない。
普通ならここで諦めるのだ。
王元姫もこれでせめては2人抱き合って死ねると思っていた。
しかし、馬謖は何を思ったのか、ひとり誡めを解くと王元姫を置いて走った。
先ほどまで接吻していた同じ男とは思えなかった。
―――待って!
王元姫の声に馬謖は一度立ち止まったが、振り向かずに走っていった。
だんだん足音が遠ざかっていく。
ああ、罰が当たったんだ。
男を騙して欺こうとした罰だ。
当初私達は打算でチームを組んだ。
たらし込んで快楽を与える引き換えに守ってもらう。
うまくいってたのになぁ。
なにがいけなかったのかなぁ。
あんなに私を愛していると思っていた男が、こうも簡単に逃げ出すとは。
私も好きになってたのにな。
嘘から生まれた恋?
笑っちゃうね。
えへへ。
・・・・結局ひとりか。
少し自嘲気味には笑ってみたが、誰も答えてくれなかった。
304永遠(2/3):02/05/23 00:08
ああ、静かだなぁ。
このまま死ぬのかぁ・・・・

王元姫が永遠の孤独とも思える時間を過ごす。
そしてついにその静かな空間を打ち破る、あの音が―――

ピ・・・・・・・ピ・・・・・・・ピ・・・・・ピ・・・・・

音は首輪から聞こえる。
どうやら禁止エリアのカウントダウンだ。
もうすぐ死ぬんだ、私。
死ぬ?やだ……私、死にたくない……
すごく寂しくなってついに王元姫は泣き出してしまった。

そんな膝を抱え泣き出した王元姫の身体を強引に引き上げる力が加わった。
強引に顔を上げさせられる。
そこには、馬謖が微笑んでいた。
「なんで……なんで戻ってきたのよ」
「お前を置いていけるか」
「だってさっき」
「ごめん。泣かせてしまったね」
すっかり裏切られたものだと思っていたのに。
馬謖は王元姫の誡めを解くと、一輪の白い小さな花を差し出した。
「これを取りにいってた」
とてもやさしい目をしている。
「花?」
「ああ。まだ、君に言ってなかったことがあるんだ」
「言ってないこと?」
「ああ……」
首輪の警告音が徐々に間隔を詰め、辺りに響いている。
しかし、2人の間には再び静かな時間が流れているようだった。
「愛してる。結婚してください」
馬謖が真面目な顔で告白したのが、おかしかったのか王元姫が噴き出してしまった。
「なんだよ。まだちゃんと好きだって言ってなかったからさ。笑うなよ。せっかく告白したのに」
「だって(笑)」
「どんな思いしてひとり荷物を取りにいったと思うんだ」
「なによ荷物って」
「これ。あげようと思って」
馬謖の手には髪留めがあった。
彼はこれを取りに走ったのか。
それを知ってなんだか、さらにおかしくなった。
「笑うな(笑)」
馬謖はき真面目を絵に描いた男だった。
だからプロセスが大事なのだ。
好きなら告白する。
ピュアなのかもしれない。
だから馬謖は自分の持ち物に、いつか渡そうと思っていた髪留めを用意していたのだ。
そして王元姫は感じていた。
ああ、私もこの人を愛しているんだと。
305永遠(3/3):02/05/23 00:12
朝日が2人を照らす。
―――とても静かだ
―――もう警告音も聞こえない
―――ずっとこのままならいいのに

2人は見詰め合う。
王元姫の髪には髪留めがあった。
どちらからとなく、2人は抱き合い唇を合わせた。
もう離れない。
永遠に―――――――――
   ・
   ・
   ・
パパ―――――――――ン

渇いた音が鈍く響いた。



【馬謖、王元姫:死亡確認】
※≪残された2人≫消滅
306霊帝通信/臨時放送:02/05/23 01:17
霊帝「たばこ一本 たばこ二本
   待ちぼうけ あぁあ誰も来ない♪ 

   雍州のお友達たちはなかなかガッツがあったな〜。感心感心。 
   ところで、誰でもいいわけじゃないが待ってます♪ なんて
   そんなさみしんぼうの君たちにプレゼントだ〜。
   ……お待ちかね、次の禁止エリアだぞー?
   次の禁止エリアは并州〜 并州だ〜。」

※次の禁止エリアは并州です。このレスから100レス経過した時点でエリアは発動します。

現禁止エリア地図  http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1015736751/598
やられた、である。武器を根こそぎ持って行かれた。その意図は明白である。
徐々に怒りがこみ上げてきたが、後の祭りだ。

が、ともかく周囲に目を凝らす。
「ふむ…足跡は、残っているか」
雪解けのあと、しかも嵐による雨もあって地面は柔らかい。まだ新しく、一目で
見分けがついた。だが、下手に後を追ってばっさり斬られてはたまらない。
といって、どのみち、最後の一人になるまでは、この「ゲーム」は続くのだ。
自分には、もともと武器は似合わないしな。と、半ば自嘲的につぶやく。つぶやきつつ、
足跡を追った。

「南、か。妥当な線ではある」
だが、郭嘉が言ったというもう一つの目的地・五丈原にはもはや近づけない。となれば、
残るは[亠兌]か司州か。どちらに行ったかは微妙なところだ。
(それにしても、貞侯(郭嘉の諡)殿はどういうつもりだったのか。狂ってしまったのか、
いや、じつは[登β]艾殿を体よく追い払いたかっただけなのか)
実は図星だったのだが、司馬彪は自分が逃げられたからこのようなことを考えたのだ、
と思った。

南皮を去る前に、即席の碑を建てた。袁家は四世三公の家柄である。記録を残して
おこうという、ちょっとした自負心があったのだ。
『袁紹は字を本初といい、…』
簡潔な内容だが、もちろん平文(暗号ではない)である。

司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
※[登β]艾を追跡。ただし、発見しても話しかけず、しばらく離れて尾行する。例によって、
『続漢書』執筆は続行。
308凶嵐1/2:02/05/23 17:12
荒びはぐる嵐の轟音の中、そこに虚しく建っている、古き家屋があった。
もうじき早朝だというのに輝日の見えない漆黒に淀んだ青州、
「北海」に大音量の放送が、嵐の音に負けじと競い、猛った。

───な…しゅ、周泰!あんたまで死んだのか…!
…カラーン
錆びた金槌の、床に墜ちた音が鈍く響いた。
無論、落としたのは周泰の死亡放送を聴いた吾燦である。
その時、吾燦の全人生を賭けて脳漿に注ぎ込んだ叡智が全て吹き飛んでしまった。
真っ白の状態……精神崩壊である…。
吾燦は、多大なるフラストレーションの堆積によって、ついには脆いガラスのように崩れ去ったのであった。

徐(ここは嵐のまッただ中の青州…。
 だが…幸いにも嵐は東に移動し、夕暮れには西へ通り過ぎるだろうと予想できる。
 しかし、忌々しい嵐だな。
 このホッタテのボロ古屋は、今にも吹き飛ばされてしまいそうなほどの震撃を受けている。
 耐えきれるのか?この轟風の衝動に───)


309凶嵐2/2:02/05/23 17:14

しかも、我がパーティーメンバーとは…

一人、補強作業を行いながらも、真理ちゃんを一時たりとも放さない孫登殿
二人、昏睡状態で絶対安静にしなくてはならない周喩殿
三人、先程の死亡放送が決定打となり、抜け殻と化してしまった吾燦殿

この状態で強力な狩人様にあったら、確実に血祭りに挙げられてしまうだろう。
だが、如何に考えを巡らしても、徐庶は断食にて極限状態なのだ。
食物を欲する飢えた脳漿に、妙案たる挽回策が思い浮かぶ筈はなかった。
挙げ句の果てには、吾燦の耳障りな呪念の呟きに自分までもが扇動されそうになる。
もはや徐庶の脳内では葬送曲が流れ出す始末だった…

徐「…ああ、頭が痛い……」

この間にも、時は刻々と流れてゆく───
不愉快な嵐の狭間で、為す術なく立ち往生している彼らにとっては、
精神的にも、肉体的にも、辛く厳しい時間に思えてならなかった。

≪ファイヤースターター's/4名≫周瑜[1回吐血後死亡、昏睡]【裁縫セット、
      イングラムM10サブマシンガン】
      &吾粲[精神崩壊]【潮流図 ※倭の国の位置は魏志倭人伝準拠、ロープ】
      &徐庶[首輪無し、頭痛]【馬上槍、八卦刀、甲冑一式】
      【共有アイテム 登山セット×2】
      &孫登【なし】

青州、キ州東部に嵐が直撃しました。夕暮れ(>>350辺り)にはヘイ州方面へ逸れる模様です。
310凶嵐2/2:02/05/23 17:18
×だが…幸いにも嵐は東に移動し、
○だが…幸いにも嵐は西に移動し、

…詫びの言葉も思い当たりません。死を為して償ってきます…スマソ。
「なぜだ!? なぜなんだ―――っ!!」
法正の絶叫に答えたのは、問答無用のトミーガンの掃射だった。

どうしてこうなってしまったのだろうか?

朝日が差し込んでくるにつれ、はっきりと自分の追尾していた相手が
手負いの文人だと知れると、法正からは闘う気は消え失せた。
黄権の首輪が壊れていたにせよしないにせよ、
こちらからゲームシステムに働きかけるためには、情報と頭脳が必要不可欠。
≪仲裁おっさんs≫などに所属していた法正は、いい加減情報には飢え切っていた。
(時間切れに最大の余裕があるはずの死亡者放送の直後ならば、
 ある程度理性的な話し合いが出来るはず……)
……そう思って、交渉に出たのが間違いだった。

法正はもちろん知っていた。
―――ただ、相手は、さらにそのことを深く認識していたというだけだろう。

本当に時間切れに最大の余裕がある瞬間は死亡者放送の直後ではなく、
目の前で誰か一人が、死んだ時だということを。
岩陰に隠れた法正に向け、再び地を這うようなトミーガンの掃射が来る。

―――相手は狡猾な奴だ。今ならまだ逃げ切れる。
    このような土地鑑の無い場所でのわざとらしい挑発には、決して乗るべきではない。

頭のどこかでそんな警鐘が鳴っていたが、藪を挟み、大木を盾にして
面白がるように45ACP弾をバラ撒くその人影に、法正の忍耐の緒は、まさに今、
音を立てて切れようとしていた。


法正「……いい度胸だ。人が穏便に話をしようとするのを無視して、
    そんな博物館級のド古臭いSMGで、このMP5Kに勝つ気とはな…(怒)」


@法正【良縁ファイル、ヘッケラー&コックMP5K】
   vs
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(5発)、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1、1/2)、桐箱(呂布首入り)】
ここに雍州最後の脱出者が朝日を浴びて現れた。


陳式は実はずっと失神して、ここ函谷関に倒れていた。
顔に当たる陽の光に気づき、やっと目を覚ましたのだ。
昨夜はヒドイ目にあった。
身体中痛い。
おまけに両足とも骨折しているらしく、這うことしかできない。
アイテムもホッケーマスクだけ・・・
まあ、命があっただけよかったのか。
どうやら雍州は禁止エリアに指定されたらしいが、次の禁止エリアを聞き逃した。
死亡者放送もわからないので、あいつらが生きているのかもわからなかった。
本当にヒドイ目にあった。

陳式がズルズルと這い進む。
もうあまり移動はできない。
ならば静かにこの函谷関で最後を迎えようか。
陳式がうつ伏せした身体をよじり、空に顔を向けるとそこに影ができた。
そして―――

パ――――――ン

「あぁあ、男かよ。もててーなー」
馬岱はひとり悠々と函谷関をくぐり抜けていった。
通り過ぎたあとには、額を撃ち抜かれた陳式が横たわっていた。

【陳式:死亡確認】

@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)、ホッケーマスク】
※司州を女性求め移動
意識の無いままに胃の内容物を全て吐き出したようで、
胃そのものが口から飛び出すのではないかと思われるほどの
強烈な嘔吐の発作によって、張遼はようやく意識を回復した。
引き攣れるような臓腑の発作に身をちぢこませると、
強い酸性の胃液が、どろりと口の端から流れ落ち、
鼻腔を、戦場で嗅ぎ慣れた、生臭い鉄の匂いが刺激する。

張遼「う……?」

体を動かそうとして、始めて自分の異状に気が付いた。
天地も分からぬ混沌の中から、自分の五体を、強く、イメージする。
長い時間をかけて、意識を頭から胸へ、胸から腹へ、そして手足へと巡らせると、
ようやく張遼は、自分がほとんど半裸の状態で床に転がされていることを自覚できた。

今は―――? バトルロワイヤル中。
俺は―――? 揚州の禁止エリアに向かう途中で于吉に襲われ、
そして、その後……

「―――!!」
声にならない悲鳴が、張遼の咽喉から溢れ出した。
顔を床に縫い付けるように固まっていた血がバリバリと音を立てる。
慌てて飛び起きようとして、失血のあまり視界がみるみる溶暗したが、
湧き上がるパニックを抑えることが出来なかった。


              時間の感覚が全く無い!!

昌キ/昌覇に襲撃され、意識を失っている間にどれくらいの時間が経ったのか!?
――― 一晩か? ……まさか二晩以上か!?
もしや、その間に禁止エリアの追加放送があったのでは?
あったとすれば、それはどこだ! ……ここか!?
それはいつ発動されるんだッ!?

このゲームで、単独行動者が一番怖れねばならないこと。
それはもちろん、放送の聞き逃しだった。


一瞬後に現在地が禁止エリアになるかもしれないという恐怖に、
あちこちにぶつかったり、転んだりしながらも張遼はともかく起き上がり、
張燕の屍骸を乗り越えて、必死で廃屋の出口へと向かっていく。
……それにしても俺は、何回こうして一人ぼっちになれば気が済むのか。
いつでも俺は、累々たる死体に囲まれて、独り切りで立っていた……。
―――田豊。 ―――胡母班。
そして、……ダシかなにか、そういう汁のなにか。(※朶思王)。

張遼(韓遂や張燕までもが……っ!!)

徐庶や孫策、胡車児といった面々の存在は、
張遼の中では、微妙に無かった事にされかけていた。
            ・

ようやくのことでふらふらと戸口までまろび出ると、
暗闇に慣れた張遼の網膜を朝の光が突き刺した。
あやうく再び倒れ込みそうになるが、すんでのところで踏みとどまる。
張燕の止血処置が無ければ、ここで死んでいたはずだった。

とにかく、とにかく誰か一人を捕虜に……。
情報を持っている誰かを探して……


そのとき張遼の耳に、激しい交戦音が届いてきた。


張遼[被弾]【アイテム無し】

@法正【良縁ファイル、ヘッケラー&コックMP5K】
   vs
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(5発)、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1、1/2)、桐箱(呂布首入り)】
317司州 馬岱:02/05/24 13:46
あれか?俺はあれなのか?
簡単に人を殺せる人間。つまりは、このゲームに乗ってしまったのか?

函谷関の近くに流れる河に自分の姿を映し一人悩む男が居た。
陳式を殺した男、馬岱である。

義も理もなく、反射で撃ってしまった。
自分の中に潜む闇が表に出てきてしまったのだろうか。
そういえば、馬謖のときも簡単に見捨ててしまった気もする。

ああ、殺すだけでは飽きたらず、略奪まで……。
手にしたホッケーマスクを見つめる。
あの男にも人生はあったのだろう。
それをあんな形で。一瞬で。
私も一瞬で殺されてしまうのだろうか。
このマスクは彼の形見か。名も知らぬ男の…。

……ふむ。チョッと汚れてるし洗ってみようかな。
お、綺麗になったな、このマスク。
ふむふむ。お、これは……かっこいいかも。
そう思い、ホッケーマスクをかぶってみる馬岱。
川面に映る、今までとは違う自分。

「ヒュー、コホー。おお、これはかっこいいぞ、これならばモテるっ!?」

なにか、モテるという言葉に逃げつつある馬岱であった。

@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)、ホッケーマスク】
※司州を女性求め移動中
官に逆し、天下のお尋ね者に転がり落ちた時も、
雲霞の如く群がる黄巾賊の只中に斬り込んで行った時も、
敵兵に囲まれ、豪雨の中、水上に孤立した時も、正直、今ほどの恐怖は感じなかった。
何度もくぐってきた戦場の恐怖とは、全く性質の異なる恐怖に、
臧覇は戦慄を覚えていた。

足元も見えぬ暗闇の中、濁流へと身を躍らせた、姜維と楊艶。
死亡者放送で名前を呼ばれなかったのだから、
事故などではなく、運を天に任せた逃亡であったのだろう。
だが、バトルロワイヤルの最中に、二人で手を取り合うという行為は、
それも一種の、情死の形には違いない。

―――理解できない気持ちではない。

情愛は、男女の間の ”侠” である。
姜維は楊艶への誠実を貫いたのだ。
たとえこのまま死んだとしても、姜維と楊艶は勝利者だった。

最悪の場合、最終的には二人で殺しあうハメになろうとも、
俺も、この孫観をどこまでも引率するだろうし、
昌キと名乗る昌覇を探して、
このままフィールドをさまよい続けるのだろう。
そして、これも……
「―――理解できない気持ちでもない。」

臧覇が、眉間と鼻先に深い皺を寄せて目をやった先には、
洛水に半身を浸して、呪詛の言葉を喚きちらしながら身を投げた二人を探し回る、
賈南風の姿があった。
平然と、自らのパーティメンバーの死と装備品を引き換えに、
自分の生命保全の取引を持ちかけてきた、
昨夜までの理知的で冷酷な賈南風ではない。
そこに居るのは、図書館で最初に出会ったときの、
黝い嫉妬と哀しみに身を焼く、愛に飢えた、ただの女の姿だった。

官憲を手に掛けたというだけで、
豪族の若君の身分から山賊にまで転がり落ち、
栄光と布衣のすごろく人生を歩んできた、俺には分かる―――

―――いや。やっぱり、男の俺には分からんな。
見た目が全てな明教時代に、浅黒い肌で生まれてきた女の舐めた辛酸など、
男に分かろうはずも無い……

「! 頭領!?」
孫観の制止の声を振り切り、我知らずのうち崖を下って、
臧覇は洛水の中、賈南風の傍まで歩み寄っていた。
臧覇の立てる水音に、賈南風がようやく振り返る。
憎しみの発作に赤黒く腫れた白目。
脳を焼く嫉妬に崩れた髷。
落ちてきた髪の毛が、一筋二筋、口の端に張り付いている。
顔色は憤怒の蒼白で、もともとの肌の黒さも手伝って、
汚れた渋紙のようにひび割れ、いびつに歪んでいた。

「賈南風。俺は……」
そこまで言って、臧覇は突然口篭もった。
(―――なにを言えと言うんだ!? 「実は好きでした」、? ……Σそんなそらぞらしい!!)
言葉は、無力だ。
詩聖と呼ばれる者が百万語を尽くしてみたところで、
策はやぶれ、目の前で二組の情死の現場を見せつけられた今の賈南風には、
屈辱しか与えることはできはすまい。

―――俺が今、偽りなくこの女にしてやれることは、ただの一つ。
朝の光に、青竜刀が生白く輝き、
感情を押し殺して抑揚の無い、臧覇の声が静かに流れる。


臧覇「―――御辺は敗れた。姜維の楊艶に捧げた誠の程を量れなかった、御辺の負けだ。
   海岱の長・奴寇臧宣高が、御身の命貰い受ける。」


【賈南風 死亡確認】

≪泰山の赤い風/2名≫
臧覇[負傷、下痢]【青竜刀】&孫観【毒針】[下痢]
前々から少しおかしいのは気付いていた。
注意はしているつもりだった。
だが所詮はつもりだったようだ。
気付いた時にはもう張[合β]の姿はなかった。

广龍]会「俺一人でこの先どうすれば良いんだ?
教えてくれ顧雍!」

今は亡き戦友を呼ぶ声が心の中で空しく響く。


そしてその頃張[合β]は迷っていた。
何故か自分は仲間を捨ててまで誰かの元に行こうとしている。
しかもその相手を必ず殺さなければならないという衝動に駆られていた。
一体何故?何の為に?
全ては華佗が死んだためだの動物的本能がさせているのだが、
本人がそんな事に気付くはずはなかった。


≪竹とんぼ/2名 
[广龍]会【日本刀、十字手裏剣、竹とんぼ】
何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】


張[合β](2人目)[クリーチャー]【バックラー、苦無、十拳剣】
※ピンユニットヘ。動物的本能で夏侯惇の元へ向かっています。
322選択(1/3):02/05/25 03:24
>>292
なんとまあ素直にかかるものだ…。
内心呆れつつも、戦果を確認すると孫覇は于吉レーダーを見た。
どうやらあの2人以外はいないようだ。

しかし、だんだんシンプルになっていく。
自らのアイテムを消費していくと、いずれは冷器の勝利ということなのだろうか。
なんにせよ自重も必要だ。
自分の戦闘のタイプもあるのだ。
ここは慎重に動きつつ、アイテムの補充に努めなければいけないのかな……

孫覇はPSG-1を固定し、うつ伏せになってかまえた。
「さあ、選択しろ。俺は慈悲深いぞ」
PSG-1のスコープには思考を巡らし考えあぐねる高望の姿が映っていた。
323選択(2/3):02/05/25 03:24
一方その頃、高望は選択を迫られていた。
自らの動きを制限され、敵の標的となるようなこの荷物(郭勝)に肩を貸し行くか。
それとも、ひとり見捨てていくべきか。
時間がない。
付近に敵がいるとも限らない。
そして高望は決断した。

”すまない”
手話ですがる郭勝にお別れの言葉を送った。
”ま、待ってくれ。私はまだ大丈夫だ。大丈夫だから”
郭勝が必死に手話で命乞いをする。
しかし、高望にはせめて苦しまないようにトドメを刺してやるしか、
この同僚を助けるすべを知らなかった。
この場に残したところで死を先延ばしにするだけだ。
”すまない”
この場になっても手話で会話をするのも、どうかと思ったが高望はアイテムのワルサーを郭勝に向けた。
”た、助けてくれ!助けて!・・・・・”
もう手話にすらなっていない。すまない郭勝。
せめて苦しまないようにしてやるから。
「高望!」
しばらくぶりに名前を呼ばれた。

パーン

―――――――――バタ

銃を構えたまま高望が崩れ落ちた。
(どういうことだ?)
郭勝は何がなんだかわからなくなっていた。
しばらくしてユラユラと揺らぐ地平から、太陽を背にし影となった男が現れた。
高望のワルサーを拾い上げるその男は――――――孫覇。
324選択(3/3):02/05/25 03:25
「つまらん」
その男はそう言った。
「選択ミスだ。お前はそうだな・・・今しばらく生きればいい」
そう言うとさっさとその場を後にした。
もちろん水、その他の食料を奪取された。

”ならばいっそうのこと殺してくれ!”
郭勝の叫びの手話は聞こえなかった。

【高望:死亡確認】


≪十常侍偵察隊≫解消→ピンユニットに郭勝追加
@郭勝[下半身重傷]
※放っておくと死にます

@孫覇【プラスチック地雷×2、剃刀、于吉レーダー、鎖かたびら、PSG-1、抽籤、布、ワルサーP38】
※北上
陳宮「ああん? 今、周辺には誰も居ないのか!?」

>300 > 曹仁君を倒した君達
『君 ”達”』、か。……霊帝。相変わらず失言の多い男め。
――― フィールドのどこかに、ハンターパーティが居る!? ―――

なにより、豫州森林火災の被災者が何人か紛れ込んでいるとふんで、混戦を予想し、
手が痛いのに、わざわざトミーガンで応射したのに、
結局誰も来なかったとは……   ちょっとガカーリ(・Α・)

陳宮がそんなことを考えている間にも、
背後からは、法正のH&K MP5Kの反撃が断続的に聞こえてくる。
……どうやら怒らせてしまったようだった。
そりゃ〜あ、多対一ではなく、一対一の対峙ならば、
バラ撒き型のトミーガンより一点集中掃射ができるMP5Kが、圧倒的に有利だろうなぁ〜……。
けっ! ……ちょっと戦術ミスだったな。

隠れている大木の陰から短剣だけを出し、反射で背後を窺ってみると、
法正は時折岩陰から半身を乗り出して、MP5Kを掃射していた。
逆上して好戦的にはなっているが、
自分から間合いを詰めてくる気は、相手には全く無いようだ。
―――そうそう。
ストックも無し。ストラップも自作してないショートバレルのMP5Kじゃあ、
敵に自分の体を暴露しながら撃つしかないから、
怖くてそれ以上は近付けんじゃろ?

陳宮「だからこそ、相手から先に動かれると……」

張遼「
        |
     _ー|ー|-┐          __|_          ̄──      |
        |  ノ        ヽ/ |  ヽ          /       |
        |          /丶/   |        |        |
         |          し^ヽ   /         \        ・
                                               」
                   ┃
                   ┛ヽ(;´Д`)ノ
陳宮&法正「―――!?」

重い装備品を振り捨て、まさに今、遮蔽物から踊り出て
相手に突撃しようとした矢先の大音声に、陳宮の動きが止まる。

50メートルは離れているだろうか?
サブマシンガンの有効な精密射撃範囲からはギリギリ外れた場所に、
蒼白な顔色の血塗れの参加者が、
立ち木の中から外してきた、ステアーAUG(それは弾切れのハッタリなのだが)に
白い布を結び付けて立っていた。

張遼「う…撃つな! こちらには戦う意思は全くない!
   俺を信用して、……一旦は銃を置いてくれ!!」

そこまで言うと、張遼は交戦中の二人に見えるように、
大きくステアーを放り出した。


@張遼[被弾]【アイテム無し】
@法正【良縁ファイル、ヘッケラー&コックMP5K】
@陳宮[数指欠損・微傷]【ベルナルディM100競技用銃(5発)、
   スーツケース型戦術核爆弾+董昭の首輪、花の種、クロロフォルム、短剣、
   トミーガンSMG(ドラム×1、1/2)、桐箱(呂布首入り)】
3271/2:02/05/26 00:34
うなだれている[广龍]会。
彼らと出会ったのはそんな時だった。
何晏「[广龍]会さん誰かが近付いてくるわ。」
[广龍]会「な・何?」
慌ててそちらの方を見れば何者かが明らかに警戒をしながらやって来るところであった。
[广龍]会「1・2・・・3人か・・・。ん?何処かで見た事がある顔だな?
あ、あれは張紘殿ではないか?!おまけに丁奉殿、全ソウ殿まで!」

何晏と2人でいる事に不安を感じていた彼にとって心強い事であった。
何しろ話が通じそうな相手なのである。

何晏「どうするの?」
[广龍]会「知れた事さ。」

そう言うやいなや彼は張紘達の前に飛び出していった。
3282/2:02/05/26 00:47
突然飛び出して来た者に、華雄達の仲間が来たのかと
張紘達は敢然と反撃をしようとした。
現に丁奉などは剣で[广龍]会を切ろうとした寸前であった。
これには[广龍]会も寸での所で防御をしたから良かったものの、
あと一歩遅かったら切られていた所であった。
必死で敵意がない事を訴え自らの窮状を訴える[广龍]会に、
張紘達も最初も不審は持ったがやがて打ち解ける事ができた。
[广龍]会も張紘達の目的を聞き多いに感じ入り、
喜んで強力を申し出た。


ただ、何晏だけはDBを見て心の中で思うところがあった。

何晏「(あれは厳顔さんが持っていた物と同じ物だわ。
あの球にそんな力があったなんて知らなかったわ。
だからこそ厳顔さんはあれを一旦は禁止エリアに投げ込んだのね。
いい加減綺麗なお風呂に入りたいと思っていたのよねぇ・・・。)」

一人お風呂に入れる事を呑気に想像していた。
だが彼らの思いとは別に災いはすぐ近くまでやって来ているのであった。

≪DB捜索隊/5名≫
張紘【マイナスドライバー、一星球】
丁奉【青龍刀、三星球】
全ソウ【セキトバシューズ、鉄の剣】
[广龍]会【日本刀、十字手裏剣、竹とんぼ】
何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】

※チーム竹とんぼ消滅
洛水を流れていく賈南風を見送って、
臧覇は長い間、腰まで流れに浸したままで、彼女の亡骸を見送っていた。
―――昌キ/昌覇のこと。―――DBのこと。
考えることはいくらでもあった。

目の前で賈南風が死んだ今は、時間切れにも最大限の時間がある。
今は孫観を守って、生き残ることだけを考えるべきなのだろう。

孫観「ねぇ、寒くねぇですかい頭領?」
臧覇「………。」
孫観「早く水から上がってきちゃあどうですかぃ?」
臧覇「……シクシク(涙)」
孫観「何を泣いているんですかい?」
臧覇「………。」
孫観「もしかして ……ちょっとリキんじゃったんですね?」
臧覇「う! うっせぇ〜〜〜〜〜〜!!!(泣)」        

鉄拳!


臧覇「行くぞ! 孫観!
   とにかく体調不良を直し、うんこ服から回復することが先決だ!(泣)」
孫観(……汚ぇ頭領だな。おい。)
  「おぅよ!」


≪泰山の赤い風/2名≫臧覇[負傷、下痢]【青竜刀】&孫観[鼻血、下痢]【毒針】
330司州 馬岱:02/05/26 17:55
雍州を抜けるために日が昇るまで強行の行進だった。
そもそも、雍州というくくりがあいまいなものだった。
簡略地図には弘農からは司州であったが、今まで歩いてきた地形
を見て、この簡略地図があやふやと思えた。
ひとまず確実な安全圏へ、そして函谷関にたどり着いたとき、疲れきってはいた。

それで判断を間違ったのだろうか。
あれは……陳式ではなかったか
函谷関を抜けるとき、同僚を殺していた

陳式を、それも倒れこんでいる無抵抗なものを。
あの時、本当に反射だけで銃を抜いたのだろうか。
むしろあれが自分の本性……。



顔が熱い、前を見ると死んだはずの陳式が赤く熱せられた鉄を自分の顔に近づけてくる。
動けない、そう思い両脇を見ると無表情な馬謖と王元姫が腕を絡めて放さない。
陳式「おまえに殺人鬼の烙印を押してやろう。」
馬岱「や、やめろ、やめてくれ〜」

じゅううううううぅ・・・・・
馬岱「熱っあっつ〜あふぉかッ」
熱いものの正体、それは太陽光を吸収して熱をもった
ホッケーマスクのせいだったらしい。
少し考え事をしていた気がする、その間に寝てしまったようだ。
すぐ近くの河で顔を洗い、水に映った自分の顔を見てみると、
ホッケーマスクをかぶっていたせいか、まだらに日に焼けている。
「はは、、ははは、こりゃモテねーや……」
ちょっと泣きましたとさ。

@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)、】
※司州を女性求め移動中
ホッケーマスクは川に流しました。
      

       ( ( ( ( ( (゚∀゚) ) ) ) ) ) デンパ発信中

   ※ 胡車児がデンパを受信しています。しばらくそのままでお待ち下さい。 ※


胡車児「張遼タン… おっきしたの?ハァハァ」

張遼の活動は、ここ冀州で、一人のをとめを目覚めさせた。
―――胡車児。恋するをとめと化した彼は、
ごうごうと嵐の吹く冀州で、再び張遼の追跡に掛かった。

胡車児「ああ。いよいよあたしたちは結ばれるのね。」
   『拡声器/張遼タン…… あたしのこの愛を受け止めてぇ―――ぇん♪』

遠くで、司馬彪がびくっとしていたが、
踊る胡車児には、すでに張遼以外は見えていなかった。


@胡車児(ストーカー)【拡声器、先割れスプーン、乾燥肉、毛皮、強力複合弓矢メルニボネアボウ】
332Doubt―――  1/2:02/05/27 00:08
「……昌キにお気をつけなされ」


昨夜の死亡者放送以降、ずっと考え込んでいた李儒が、
ついに董卓にそう耳打ちした。

昌キには、THE☆HIGH-LOWSを始末するように申し付けたはずだった。
張燕は死亡者放送で名前を呼ばれた。
―――そこまではいい。
しかし、肝心の張遼の名前は、放送で呼ばれなかった。
明け方の死亡者放送でも、まだ名前を呼ばれなかった。
こうなっては、瀕死ですらなかったと見て間違いは無いだろう。

李儒(はてさて、昌キ? ついに裏切りの虫が騒ぎ出したか?)

李儒にしてみれば、昌キにTHE☆HIGH-LOWSの処分を任せたことは、
一種の踏絵でもあった。
董卓子飼いの将である、西域系の李[イ寉]や楊奉とは違い、
最も新入りの昌キだけは[亠兌]州人で、海岱(泰山)の頭領である。
初めから異質すぎる存在なのだ。
ましてや、形の上では、臧覇の小頭目のようなことをしていたが、
実際には、昌キはひとかどの独立軍閥を抱えた実力者。
こいつが最後まで大人しく付き従うとタカを括るほど、
李儒は自信家ではなかった。

ましてや、これだけ人数が減ってきたのだ。
333Doubt―――  2/2:02/05/27 00:08

親友の張遼を手に掛けられるか―――?

昌キに、THE☆HIGH-LOWSの始末を任せた意味は、まさにその一点だった。
そして、その踏絵を踏むことを昌キは拒んだ。
拒んだのみならず、バレないとでも思っているのか、一言の弁明も無いままだ。

昌キ。……早死に武将と侮って、私が知らないとでも思っているのか?
お前が長安を離れていた間に、呉敦から聞いて知っているぞ。
お前が張遼とは、ただならぬ友好関係にあったことをな……

―――もはや、この男は信用置けぬ!
李儒の耳打ちを受けた董卓の瞳が冷たく光る。

董卓の悪の軍団は、ゆっくりと瓦解に向かっていた。


≪DB集め悪の軍団/5名≫
      董卓【ニンジャブレード、電撃ムチ、二星球、四星球、五星球、六星球、七星球】
      &李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、
     『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
      &李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
      &楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、三節棍、矛】
      &昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
334司州 馬岱:02/05/27 18:58
今考えれば賈南風が始まりだったのだ。
もう少しうまくやってればもてたのかもしれない。

過去の出来事をシミュレートしながら、
馬岱は洛水の川面に映る斑模様の顔面を見ながら、
勝手にif恋愛を夢想していた。

今度はうまくやろう。
うまくやってモテモテになろう。
次に賈南風に会ったら、まずは優しい言葉をかけて・・・

と再び洛水の川面を見ながら夢想をはじめた馬岱の目の前を、
その想像の彼女が恐ろしい顔で流れていった。
  ・
  ・
  ・
「……マジかよ」
臧覇に斬り殺された賈南風は、奇しくも馬岱と再会した。
言葉を交わすことない再会だったが。
彼には夢想ですらモテさせてくれないらしかった。

@馬岱【超強化防火・防水・防寒スーツ、ピストル(35発)、】
※司州を女性求め移動中
姉さん一行は、昨夜からの強行で疲れたのか、交代で身体を休ませていた。
見張りには半そで半ズボンの許儀がついている。

姉さんは目を覚ました。
ふと見ると許儀がグーグー言っている。
「疲れてるのね」
姉さんが気遣い、許儀と交代してあげようと後ろ向きの彼に近づく。

グー・・・・グー・・・・

―――許儀のお腹の音だった。
この万年欠食児童!
しょうがなくこっそりお肉をあげる。
あんまりなお約束に脱力しただけかもしれない。
許儀がムフムフ食べている。
姉さんはそして思い出していた。
このクソゲームが開始されすぐに会い、別れた甄姚のことを。
彼女はまだ生きている。
会えるといいのだが・・・

その頃、諸葛尚は悪夢にうなされていた。
姉さんに、あんなことやこんなことをされる夢である。
寝てても振りまわされる尚君だった。
う―――ん。

≪真・月英西遊記/4名≫黄月英【軍用ナイフ、ゴム紐、バードコール、三八式歩兵銃】
      &諸葛尚【謎の鍵、パンツァーファスト×3】&許儀【巨大鍋(直径2m)、
      ポラロイドカメラ、蔦を幾多にも編んだ長いヒモ(各種)、斧】
      &関索【斬鉄剣、手斧、レイピア】【共通で様々な獣の肉と野草】
336司州:02/05/27 20:08
甄姚はバードコールを完成させていた。
「できたー!」
鳴らしてみた。

ピーヒャラヒャラヒャラー

けっこうイイ出来だった。

これでやっとあれができる・・・

@甄姚【墨性バードコール、ニューナンブ(×3)】
※月英に言われたとおり合流の準備にかかります
[登β]艾「さ・ささ・さ・さようなら。司馬彪殿……。」

一晩中掛かってつけた偽装の足跡を追って、
司馬彪が、南―――[亠兌]州の方角へと去っていくのを確認した[登β]艾は、
そっと涙を拭うと、荷物をまとめて、ようやく行動を開始した。

ああ。こんなにも初歩的な偽装に引っかかってしまうだなんて……
なんて素直な人だろうか!
一瞬でも長生きして、立派に『続漢書』を完成させてください。おながいします。
          ・

[登β]艾は、ひそかにある決意を固めていた。
歴史家たる者、純然たる歴史の観察者でなくてはならない。
……だが、自分が司馬彪に余計な郭嘉の司令などを届けてしまったがために、
司馬彪の著す『続漢書』の内容は、徐々に、『僕日記』からも逸脱して、
すでに、『僕の冒険 〜特別付録:サバイバル豆知識〜』へと傾きつつあった。

―――こっ これではいけない! 

歴史家とは、仮に己の実の命は尽きようとも、
誰かに傾倒することなどは決してない、
正しい観察者の視点を保たなくてはならないのです。
我々にとっては、偉大すぎる伝説の存在であった郭嘉殿の司令を知ってしまった後のあなたは、
伝説に触れた興奮の余り、その重大な点を忘れてしまっていた……。
[登β]艾「司・司馬司馬・司馬彪殿。よかれと思ってしましたことで、
      命を懸けた著作の邪魔を致しまして、真に申し訳がない。」

    ―――だがあなたも、それとは気付かれずに某の邪魔をされた……。


[登β]艾「……司馬彪殿。あなたが命を懸けて『続漢書』を書き上げねばならぬのと同様に、
    某も命を懸けて、あなたによって中断された、
    某の死となリ得るかも知れぬ者との決着をつけねばならないのです。」

小さな点となって、嵐の中を遠ざかっていく司馬彪に背を向けると、
梶原一騎の燃える目をした[登β]艾は、審配の待つ朝歌へと向かっていった。


@[登β]艾【フライパン、トマホーク、H&K-USP-TACTICAL、盾、日曜大工セット、
      写真付き参加者名簿、『Kanon』(ソフト)】
3391/3:02/05/28 02:21
李儒「・・・奴らに間違いないのだな?」
昌キ「少々人数は増えてはいる様ですがね。」
李儒が顔を向けると、董卓は無言のうちにただ頷くのみであった。
それを見た李儒がやはり手を黙って示す。
遂にその時は来たのである。


一行が気付いた時には敵は藪の中から飛び出してきていた。

广龍]会「うわぁぁ!」
何晏「な?!何?!」

昌キ「ふん、如何に素早い貴様でもこうやって距離を詰めればな!」
全ソウ「く・・・!」
間一髪棍棒と剣が激しい音を立てる
不意打ちの為全ソウはシューズを起動させる暇がなかった。

丁奉「全ソウ殿!」
慌てて全ソウに駆け寄る丁奉。
だが彼の前には巨大なチェーンソーが立ち塞がる。
楊奉「怪我人なのでお手柔らかに頼みますよ。」
丁奉「くそ!」

李[イ寉]「楊奉!決めポーズも取らずに勝手な事をするな!」
楊奉「奇襲にならないじゃないですか。」
楊奉に文句を言いながら李[イ寉]は[广龍]会に切りつける
[广龍]会「な・何なんだ!こいつらが敵なのか?」

やがてゆっくりと最後に姿を表す2人組。
張紘「やはり黒幕は奴であったか・・・。」
李儒「華雄殿を倒したのは意外な結果でしたが、
最早これまでですな。
諦めて素直に渡して頂きましょうか?」
張紘「・・・・・・。」
3402/3:02/05/28 02:23
丁奉「ダメだ張紘殿!こいつらなんかに絶対渡しては行けない!!」
全ソウ「その通りです!」

李儒「おやおや・・・頑迷な方達だ。
少し態度を改めていただかなければなりませんね。」
短筒をおもむろに[广龍]会に向ける李儒。

張紘「・・・・・・?」

[广龍]会「・・・・・・ぐ。」
張紘「[广龍]会殿?!」
うずくまる[广龍]会。

李儒「それは毒矢ですから放っておくと可哀想に死んでしまいますねぇ〜。」
張紘「卑怯な事を・・・。」
李儒「卑怯?勝利を得るのに何をためらう必要があるのですか?」

全ソウ「うわぁぁ!」
向こうで全ソウの声があがる。
遂に棍棒の猛攻の前に剣が折れたのであった。
何晏「全ソウさん!!!」

情勢は刻一刻と悪化していた。
張紘は決断を迫られていた。
李儒「まだ、悩んでいるのですか?仕方ないですね。
李[イ寉][殿!張紘殿が悩まれていますぞ。」

李[イ寉]「ははは、それはいけませんな。
ほらお前からもお願いしな!」
[广龍]会「ぐぅ・・・・・・。」
李[イ寉]「ほら声が小さいぞ!」
[广龍]会「ぐわぁぁぁぁ!!!」
ナイフをさらに捻りこまれた[广龍]会が悲鳴を上げる。
何晏「嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!」
3413/3:02/05/28 02:48

張紘「分かった!渡すから[广龍]会殿を解放してくれ!!」
丁奉・全ソウ「張紘殿!!!」
李儒「そうそう、さすがは東呉の賢人、話の分かる方だ。
さぁお渡しなさい。」
張紘「いや、[广龍]会殿を先に解放するんだ!」
李儒「なんだそんな事ですか、李[イ寉]殿!」

李[イ寉]「了解」
ナイフを引きぬかれまたしても悲鳴を上げる[广龍]会。
見るに耐えない光景であった。
そんな事はお構いなしにこの男は笑っていた。

李儒「ははははは!!遂に!遂に手に入れましたよ!!
閣下お喜び下さい!!!」

董卓はただ黙って満足そうに頷くのみであった。

李儒「せっかくです。特別に皆さんにも見ていただく事にしましょう。
一時は時間も差し迫りどうなることかと心配しました。
せめてもお礼にあなた達の無力さを実感していただきましょう。」

張紘「時間?」
李儒「おや?東呉の賢人にもご存知ない事があったのですねぇ〜。
新月の夜でないと意味がないのですよ。
そんな大事な事もご存知なかったのですか?」
張紘「・・・・・・。」
李儒「まぁどうでも良い事ですがね。
2日後の夜を楽しみにしていなさい。」

絶望の表情の張紘達とは反対に
辺りには李儒の高笑いが響いていた。


≪DB集め悪の軍団/5名≫
董卓【ニンジャブレード、青龍刀、電撃ムチ、一星球、二星球、三星球、四星球、五星球、六星球、七星球】
李儒【ドラゴンレーダー、雑巾、バグパイプ、トンカチ、吹き矢(毒入り)×8、『電子ロック解除技術について』、霊帝メモ、陣羽織(防御+5)】
李[イ寉][右肩被弾、手当て済]【日本刀、大型サバイバルナイフ2本、鉄の爪、】
楊奉[下半身大怪我、手当て済]【楔、チェーンソー、チャッカマン、双眼鏡、三節棍、矛】
昌キ【トゲ付き鉄棍棒、直刀、脇差し、一升瓶】
※2日後の新月を待ちます。


≪DB捜索隊/5名≫
張紘【マイナスドライバー】
※アイテムを持っている事に気付かれていません。
丁奉【青龍刀】
全ソウ【セキトバシューズ】
※見かけは普通の靴の為気付かれていません。
[广龍]会[負傷・毒]【十字手裏剣、竹とんぼ】
※十字手裏剣気付かれていません。
何晏【各種化粧品などの各種お手入れグッズ沢山】


※一行はDB集め悪の軍団の捕虜となりました。
3421/2:02/05/28 20:29
南皮郊外。

>>338
司馬彪「ふぇっくしょん!………無理したかな」
司馬彪はくしゃみして見せた。南へ向かったはずだが、まだ南皮の近くにいた。
距離にして数里。

嵐が収まるのを見計らって出発したはずが、城門を抜けた途端突風に見舞われた。
見晴らしの良い大地である、晴天ならケ艾の偽装も簡単に見破れただろうが、
今はそれどころではなかった。実に御都合主義な嵐である。いわゆる吹き戻しの
せいだったのだが。

そんなわけで南皮郊外をうろつきまわって、ようやく民家に転がり込んだところだった。
司馬彪が[登β]艾に拘るのは、それなりのわけがある。所有していた武器や、司馬昭が
持っていたという理由で預かっていた『Kanon』(武将向けの説明書も読んでおらず、
本来の用途は知らなかったが)や大工セットまで根こそぎ奪われた事への怒りもあった。
しかし、地理に詳しい[登β]艾をかなり頼りにしていたせいもあった。地形や知名に
詳しいケ艾を、司馬彪は尊敬しはじめていた。もっとも、尾行してあわよくば護身の
武器を拾おうという考えもあったが。
[登β]艾は郭嘉のことを過大に心配していたが、何分例の命令のあと死んでしまったので、
郭嘉がどこまでの存在か、司馬彪には判断がしづらくなってしまった。本当に謀略を
巡らしていたかもしれないが、結果だけ見れば郭図の如き迷策略家と解釈することも
可能なのだ。そう、もはや、違う歴史であった。

どうせこの嵐、ケ艾もそれほど遠くへは動けない。だが、嵐に乗じて逆方向へ逃げる
くらいはするだろう、とは思っていた。しかも地理に詳しいから、俊足の司馬彪とは
いえ、数少ない肉体的に有利な点を活かしにくい。
しかし、彼とて目的無しに放浪はすまい。

改めて地図と参加者名簿を広げた。もう、参加者も残り少なくなった。禁止区域も増えた。
とすれば、ケ艾の行動も限られてくる。
思い当たるのは三つ。一つは、なじみがあるはずの雍州。一つは、異様にケ艾が気にした
「結婚宣言」の胡車児(の声とは知らなかったが)か張遼捜索。張遼は魏陣営であり、
このバトロワでも比較的まともな行動を取っているようだ。魏陣営では他にまとも
そうなのは夏侯惇くらいか。本籍地の義陽郡棘陽県(新野近く)は荊州だから、もう
行けない。まさか自殺する気も無さそうだ。となると。
あと一つは…。
「魏郡…」
審配は魏郡の出身である。あまり関わりたくない相手だが、審配を追った可能性も
十分考えられた。何の為に?
…もちろん、一対一の果たし合い。

どちらにしろ、嵐の中無理に動く必要はないだろう。
風でがたがたと戸が鳴り響く中、司馬彪は寝てしまった。

@司馬彪【コンドーム10、書道セット(紙・硯・筆)、謎の本、自称正史を目指す『続漢書』、
『韓非子』(竹簡)、孫子の兵法書】
※嵐が止むまで寝ます。
344業務 ◆BXFd66fk :02/05/29 00:25
 


 引っ越しました。転送量負荷の問題から、このスレはdat逝きさせます。

  新スレ。「第二回 三国志バトルロワイアル Part.6 」
  ↓
  http://curry.2ch.net/test/read.cgi/warhis/1022599060/l50

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345最後のレス:02/06/21 14:21
最下層ゲット
346テスト:02/07/14 00:40
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349テスト:02/07/14 00:47
ガオォォォォォォォォ!!
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  ⊂(゜皿゜⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
350地公将軍張宝:02/07/14 00:54
 フウ       ∫
   ∧_∧   ∬
   ヽ(゜皿゜)っ━~  ヽ ガオー!!  
_ ´_   ノ_ _...凵
    .(_/ .),  | ┷┳━
 ̄ ̄ ̄.し'J ̄ ̄|.. ┃
351地公将軍張宝
下げ忘れた・・・、氏脳・・・。