‐=・=‐ ‐=・=‐
>>1 あんた、ええ人や!!
おおきに!!
これから、わいのプレイ日記が始まるんやで〜〜
ごっついで〜、ほんま
フレーフレーシブサワっ子!
さーて、プレステ2の電源を入れるでー
6 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/08 21:19
2がむかつくから荒らすか・・・
機動音がごっつーうるさいでー
途中で投げ出したら一生負け犬だぞ。
まかしとき!!
オープニングムービー音声入りやで・・・
ホンマ、光栄のCG技術は天下に鳴り響くでー
つまらんかった
誰でやるんだ?
それから教えろや。
今、悩んどる最中や。
なるべく、ヘタレの武将がええなぁ
裴元紹なんかどうだ?
曹豹
とりあえず、1番古いシナリオ・・・コウ金の乱にしょかのぅ
はい現象、塔も、庭園死・・・
うーん、誰にしようかのぅ
buhahahahaha!!
あほばっかやな。ほんま
知障祭り、開催!!
いいから日記書けや。
なぁ、このスレもらっていい?
俺、マジでヤル気満々なんだけど
とりあえず、呂布でプレイしたいよ
ちょっと先に風呂入ってくる
勝手に入ってきやがれ!うんこ野郎!
オリジナル武将で始めました。
孫策の元で頑張って働いて、広陵の太守になりました。
黄蓋に勝手に好敵手とみなされてうっとーしいです。
風呂上がったけど、始めていいんかな??
おう、うんこ野郎、始めろや。
>>33 お前、気分悪いよ。
煽るならもっと本格的に煽れズル剥けハゲが。
やってられっか。
あーあ、
ヤッパ2ちゃんって粘着生ゴミ君ばっかだな
>>34 こいつも、コピペ貼るだけが生き甲斐のデブオタだろ?
ホント、ここゴミ溜めじゃねーかよ
プッ
>>38 はい、その調子。
頑張れブタ人間。
1000まで逝ったらガムやるよ
プッ
>>40 レスおせーんだよブタ!!
もっと頑張れ!!
ほらほら
おい、ブタ。
コピペ貼って1000まで逝けや。
根性なしのチンカスが
43 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/08 23:17
惨獄死よ、
おまえ、もしかして偽野望100?
$a[0] = $1;
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$a[0] = $1;
$a[0] = $1;
つーか、誰かまじめに日記やれよ
んじゃ、ボクが日記します。
俺もやりてーな
おい、ブタ。
コピペ貼って1000まで逝けや。
根性なしのチンカスが
ダメだ、このスレ。
はよ倉庫逝ってくれ
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows ME) Opera 6.01 [ja]
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90; T312461)
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90; Q312461)
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows MAX; FullPatchVer.)
Mozilla/5.0 (X11; U; FreeBSD i386; en-US; rv:0.9.8) Gecko/20020206
みすた〜うんこ
53 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/08 23:43
■□
□■
■□
□■
■□ (((
>>1))
/|| □■ (; ´Д`) キモイヨー
〔・_ _・] ■□ヽ、 / つ _つ
( ´д) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄□■'ヽ,\ 人 Y
ヽ 馬超 .r'⌒\\\,, . し'(_)
// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \\_⌒)
.( .く .\__⌒)
\\
\_)
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
| 漏れに萌えてちゃ火傷しちまうぜ!
\
54 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/08 23:44
ちぃんんんんんこ
55 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/09 00:04
劉備で始めました。とうたクみんなでしばくシナリオで。
正直とうたくがかわいそうになるほどみんなでぼこった。
そしてこそっとえんしょうを倒して今上のほうで勢力広げてる。
なんかこうそんさんがらくようまで突っ込んでいって細長い国になってる。
全然おもんない
fu
てすと
てすと
62 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/19 13:16
がんばれ!
ハッキリ言って寝返りすぎ。
捉えたあと処断すると悪名が上がるのも納得できん。兵家の常だろぉ。
ちょっとはマシになったが、相変わらず戦死者の寿命が短いのも納得いかず。
他武将でもチョウセン娶らせろゴルァ
64 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/21 21:44
>>63 それ、思った>貂蝉
でも呂布が格好いい。
65 :
無名武将@お腹せっぷく:02/02/23 16:23
戦争が異様に難しい・・・
悪名って一度上がったら下がらないの?
幻術最悪。もうアフォかと。
age
69 :
無名武将@お腹せっぷく:02/03/03 22:23
あげ
71 :
無名武将@お腹せっぷく:02/03/21 17:14
曹操でプレイして劉備殺した次の月に劉禅に暗殺されましたが何か?
73 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/04 22:56
おう、これは良いスレを発見した。
ここに帝都を建設することにする。
我が文武の百官に問う、異議の有る者は居らぬか?
74 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/04 22:57
無いようなので帝都建設に移る。
-----
三国志8PUKリプレイです。
生暖かく見守ってくださいまし。
タイトルはHoney emperor Yuan Shu(仮
です。
75 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/04 22:58
敗亡、敗亡、そして流転につぐ流転。
その末に、一人の皇帝が玉座についていた。
いまや誼を通じようとした呂布は墓下の鬼となり、
その玉座に御簾なく、その居城に社稷は無かった。
およそ天子のおわす場所ではない。
それもそのはず、玉座に着く男は自称は成の皇帝だが、
世の人からは偽帝と呼ばれる袁公路であった。
時は199年4月。
我々が伝え聞く歴史に拠れば、この哀れな偽帝の命脈はあと二月。
6月には劉備に敗れ、死す運命である。
しかし天の悪戯か鬼の気紛れか、この時、
敗戦につぐ敗戦で生気を失っていたこの偽りの帝の目に、再び輝きが戻ったのであった。
「楊丞相! 楊丞相はあるか!」
文武の百官なき皇帝の居室に、久方ぶりに生気ある声が響いた。
名ばかりの成丞相、楊弘は久々に大声をあげた袁術に驚き、
目をまろくしながら現れた。
「は、ここに」
「朕は過っておった」
楊弘はこれ以上ないほど目を見張った。
プライドだけが高く、依怙地な袁術が自らの過ちを認めたことは未だ嘗て無かったことだ。
あるいは、自分は試されているのか。
ここで相槌を打ったが最後、首と胴は泣き別れかも知れぬ。
「左様な事はございますまい」
本心ではない。
「いや……朕は過っておったのだ。昨日夢を見た」
「はっ……」
「武運つたなく劉備めに敗れ、水の一杯も分け与えてくれる民無く、横死する朕の夢を」
「左様な……」
楊弘を袁術は左手で制した。
「甘言は良い。思えば朕は人と人の繋がりを軽視しておったのだ。
『天に順うものは存し、天に逆らう者は滅ぶ』と言うが、
他の者を省みず朕だけが富貴を楽しむのは天に逆らうことであったのだ」
「ははっ、恐れながら」
「朕は朕の死す夢で目が覚めた。これより朕と成とは生まれ変わる。
すなわち元号を「仲氏」より「大道」に改め、宮城を建築し直して
気運の一転を計る! よろしいか!」
「はっ!」と頓首して再拝する楊弘、内心、何も変わっていないと落胆するのであった。
76 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/04 23:09
当塗高様、がんばってくだされ。
血の水ならありますが、蜂蜜などありません
78 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/05 16:05
閻象尚書令の発布した帝の詔により、即日元号は「大道」に改められた。
その際、「これにより「めがほん」という道具をもってして、成は敵情を自在に知ることができるであろう」
という予言が巷に流布したが、成内閣首脳は今回は全く相手にしなかった。
一方、宮城改築は予算不足のために着工すらままならなかった。
「御簾(ぎょれん)なく、社稷(しゃしょく)なく、鑾輿(らんよ)もなくして
皇帝が政務を執れるか。朕はやる気をなくした!」
不機嫌だ。最近の袁術は抜け殻のようであったから、
不機嫌な顔をするだけでも状況は好転しているとは言えるが、
このような時の袁術は何を言い出すか解らない。
失言ひとつで首が飛ぶ。文字通りに。
楊弘は細心の注意を払い、自称生まれ変わった袁術に注進を試みることにした。
折角生まれ変わったと言うからには、さらに事態を好転させる好機なのだ。
そもそも楊弘は即位しようと言う袁術に許の文王が、
天下の三分の二を手にしながらも、順逆を違えることなく、
生涯臣従し続けたことを引き合いに出し、諌めた人物なのだ。
「まとも」な人間である。袁術の幕僚にもまともな人間は少なからず居たのである。
「されば、でございます、陛下。
御簾も、社稷も、鑾輿も、全て民の税に拠る物でございます」
袁術は横目で楊弘を眺めながら投げやりに言った。
「税を重くせよと申すか」
ここが踏ん張りどころである。楊弘は語気を若干強めた。
「陛下は大豆を搾り続けるとどうなるかご存知でございますか」
「ふむ、そのうち油は出なくなるな」
「御意にございます。民も同じでございます。
大豆を搾りきってしまえば油が取れなくなるのと同様、
民も搾りきってしまえば税は再び出ること叶わぬでしょう」
「ふむ」
「されど大豆を搾りきらずに残しておき、これを蒔き、
丹念に世話をすればまた大豆は取れ、油も取れます。
これに関しても民は同様でございます」
「搾りきってはならぬと申すか」
「重税などもってのほかでございます。
善政を行い、民を育てれば結果として取れる税の量は多くなるのでございます。
さすれば御簾も、社稷も、鑾輿も、宮城改築も思いのままにございますし、
明主として陛下の名声は天にも届くことでございましょう」
袁術は興味を示したようだ。
「されば、善政を行えば鑾輿も改築も思いのまま、
しかも名声も上がり一挙両得であると、こう申すか」
楊弘は深く頭を下げた。
「ははっ。民も暮らしがし易くなりますれば、三つの得がござりまする」
楊弘が顔を上げると、袁術の目には絢爛豪華な鑾輿が輝いていた。
「文武百官に伝えよ! 勅命である!
当面は内政の拡充に努め、ここ広陵を100万都市とする!」
袁術の号令は人もまばらな宮殿に響き渡り、楊弘は巧く事が運んだことに胸をなでおろした。
しかしあくる日のことであった。
楊弘は意気揚々と現れた紀霊振武将軍を見かける。
「陛下! ご命令の通り、秣陵での略奪を成功させて参りました!
お喜びください! 成果は上々ですぞ!」
明帝・袁術への道はまだ遠い。
79 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/07 10:09
陽弘の苦労を台無しにする紀霊に笑った
80 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/08 20:11
俺の新勢力はすごいぞ!!
ドリフターズ軍
君主 怒屋長介
参謀 高木ブー
勇猛 加藤茶
将軍 志村けん
政治 仲本工事
タリバン軍
君主 瓶羅電
参謀 緒真瑠
猛者 自爆帝楼
将軍 自爆艇労
将軍 不凄寅
政治 自爆体聾
連合軍
君主 武朱
参謀 武礼亜
政治 小泉
将軍 武者裸婦
特にすごいのが瓶羅電!!
妖術使ってたぞ
ちなみに連合軍はタリバン軍に敗北した
国を失った武朱はタリバンに加入してたYO
ワラタのが董卓軍50000 VS ドリフターズ軍17000
参謀高木ブーの落石と火計が見事的中
董卓軍が混乱足止めくらって
志村けんが董卓めがけて車がかり連発!!
董卓が志村けんに捉えられ士気低下!!
さらに補給線越えていた呂布も兵をどんどん失い戦にならず
董卓の正規兵がいなくなってドリフターズの大勝利!!
コンピュータでもこんな戦いするんだー
82 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/10 05:55
>>80は笑ったけど、
袁術陛下はこれでお終い?
文章力あるから期待してたんだけど。
すみません、私事がたてこんできまして。
少々お待ちくださいませ。
お褒めくださってありがとうございます。
85 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/14 15:50
楊弘の助言で内政を行い、紀霊に命じては秣陵で略奪を行いし、
袁胤が命もなく略奪を試みては劉備にその所業が知れる、
そのようなことを繰り返しているうちに、広陵の開発は進み、
次第に国は富み、多くの兵を維持することができるようになってきた。
そうこうしているうちに半年の時が過ぎ、年が明けた。
200年正月、年賀の挨拶を述べに参内した文武百官の中には
世情に長けた(諜報の特殊能力所持)袁胤の姿もあった。
袁胤は挨拶もそこそこに天下の情勢について語り始めた。
袁胤「宛に割拠していた張済が甥、張繍が曹操めに駆逐されました。
さらに、袁紹殿が黒山族の張燕を征伐したようです。
張燕は野に逃れたとの噂にございます」
袁術はその報告には大して興味を示していない様子だ。
袁術「弱き者は滅び、強き者は生き延びる、乱世の習いじゃ。
朕も一時は危うかったが今の朕には25万(※)の精兵が居る、
何の心配があろうか。年始のめでたき時に詰まらぬ報告をするでない」
(※注意! 袁術陛下には自分の兵が10倍に見える持病があります)
袁胤が恐縮して下がろうとするとあわただしい靴音が宮中に鳴り響いた。
楊弘「陛下! 一大事にござります!」
袁術は再び興を削がれたことに激しい不快を露わにした。
右手の玉杯は床に叩きつけられ粉々となり、その欠片は近所の子供達の宝物となった。
袁術「何じゃ騒々しい! 年始からどうしてこうも不粋者ばかりであるか!」
楊弘はさすが曲がりなりにも一国の丞相、怯まずに報告を続けた。
楊弘「恐れながら、陛下を打倒せんと劉備が諸侯に檄を放ち、
曹操、孫策、が呼応。反袁術連盟、と称して兵を集め、陛下を弑さんとしている模様です。
何卒賢慮を垂れ賜わり、対策をなされませ」
楊弘が顔を上げると、気の毒なほどに震える袁術がいた。
その手からこぼれ落ちた玉杯が、さらに子供達の宝物と化した。
86 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/14 15:51
無理もない話だ。
かつて宛に割拠した袁術が寿春に逃れたのは曹操に討たれたため。
(なぜか演義では記述がないですが)
帝都寿春を失ったのは劉備麾下の関・張の勇がため。
それまでの人生で挫折を感じたことのない袁術の意識に、その敗北は深く刻み込まれていた。
袁術「そ、曹操劉備のひ、匹夫に何が出来ようか!
孫堅の子倅に何ができる! み、蜜入りの水を持て!」
女官が差し出した蜜入りの水を袁術は一気にあおる。
蜜入りの水は彼を安定させるらしい。
袁術「攻撃は最大の防御であるという。
南北腹背に敵を受けるは面白くない。まずはあの恩知らず、孫策を討つべし!
紀霊将軍に17万の精兵を与える! 必ず孫策が首を取って参れ!」
袁術に長く仕える紀霊はさすがに心得たものだ。
「はッ!」と短く答えると、すぐさま退出しようとした。
楊弘「陛下! 紀将軍! お待ちください!」
しかし楊弘がそれを遮る。
袁術「何であるか! 朕の判断に誤りがあると申すか!」
楊弘「そうではございません。陛下の腹背に敵を受けるは凶、その判断真に正確、
正鵠を射たものと申せましょう」
87 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/14 15:51
袁術の顔から憤怒の色が抜ける。袁術に進言を通すにはこうして一度持ち上げなければならない。
楊弘「されど、焦って孫策を討つとなるとその背後を曹・劉に襲われかねません。
これは甚だ面白くありません」
袁術「ではどうすれば良いと言うのだ」
楊弘「はっ、まずは城壁を高くし、堀を深くしてひたすら防備を固め、
さらに兵を練りながら向こうの結束の緩みを待つのが吉かと」
袁術「随分消極的な策だな。それで何とかなるのか?」
楊弘「はっ、我が方の弱点として目立った武勇の士が紀霊将軍しかいらっしゃらないということもございます。
ですから北方で野に下った張燕殿を是非招きましょう。彼はそのあまりの強さゆえ張の飛燕と呼ばれ、
それが詰まって張燕となった剛の者です」
袁術「ほう」
楊弘「また、国力拡充のため賢者を招きましょう。
劉備幕下の陳羣と申す者は劉備の器量では使いこなせませんな。
その待遇に陳羣は不満を感じておるとか。これぞ付け入る隙。
私めが陳羣に離間の計を試みてみます。
この者を登用できれば劉備はみすみす智嚢を失い、我らの陣容は強化されます。
一挙両得の策と申せましょう。
陛下は張燕殿、陳羣殿と是非交友を深められ、礼を尽くして両名を招聘なされますよう申し上げ奉ります」
袁術はしばし沈思していたが、顔を上げると
袁術「紀霊! この作戦は一時停止とする。お主は当分は城壁の強化に勤めよ」
紀霊「御意にござります」
紀霊は即断実行が持ち味だ。すぐさまその場を辞すと直ちに作業に掛かった。
袁術「楊丞相の言い分はよく分かった。朕はその策を執ることとしよう。
幕僚を好きに使ってよい。劉備めと陳羣の間を裂け。
朕は両名を訪ね礼を尽くすであろう」
楊弘「ははっ、ありがたき幸せにございます!」
楊弘は幕僚と言っても智に自信があるのは閻象一人しかいないので、
彼とと共に策を練るために彼の家へと退出していった。
袁術は両名を見送ると自らは華北の張燕を訪ねた。
袁術「お主が張燕殿か」
張燕「そうだが、お前は誰だよ」
袁術「朕は成皇帝袁術である。お主ほどの剛の者が野に落ちているのは忍びない。
朕の元で存分に力を発揮せぬか?」
張燕「はァ? 皇帝だ? お前頭おかしいんじゃねェか?」
袁術「!!」
成帝国の安定は、まだ遠い。
88 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/14 16:31
>>(※注意! 袁術陛下には自分の兵が10倍に見える持病があります)
笑った。
まだ2万5千しか兵がいないのかよ。
袁術陛下マンセー。
90 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/14 18:05
割り込み御免。
今俺の新武将に登録されてる武将をageてみたよ。
明日のジョーより
力石徹(斉射・極、攻城・四、武力93)
矢吹丈(突撃・五、矢嵐・四、乱撃・五、乱射・四、武力92)
丹下段平(武力59、特技・築城【土建のバイト似合うから】)
伊藤園・永谷園(二人とも特技・商才所持。「二張」に対抗して「二園」
っつーわけです。
石野卓球(特技、発明・挑発・混乱・虚報所持)
瀧正則(武力・85、突撃・五、乱射・五、乱撃・五、特技、挑発)
この二人で山賊集団・電気狂武っていう新勢力を興します。
場合によって、篠原友恵・大槻賢二・砂原良徳なんて武将が仲間になります。
磯野波平・磯野鰹(血縁武将、特技・水軍、激流・極)
城石一(殺し屋。乱撃・極、乱射【精?】・極、武力・91、相性のいい武将・胡車児)
斬首要員。
山崎邦正(能力オール1。特技無し)
鼓舞兵(こぶへい、字は林家。能力は低めに設定)
91 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/14 18:17
散々既出だろうけど、鈴木宗男を新武将にするなら能力・特技・戦法って
どんなもんなん?
92 :
週一 ◆TAM.phm2 :02/04/14 18:21
姓 新 名 麦茶 字 猫殺
ルビ ネオムギチャ
武力 48
知力 63
政治 40
魅力 45
内面データ 平凡 臆病 私欲
特技 挑発 戦法 奇襲(初)
アイテム全部コンプリートするまで、新武将には本腰を入れない方針です。
銅雀が、いくら見聞しても出てこなひ…(ToT)
93 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/14 19:38
まあまあまあ。
スレッドジャックしたのは私のほうですし。
邪魔などとは思っておりませんから。
96 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/15 13:29
袁術は青筋を立てて張燕の非礼(と言っても、張燕が袁術に礼を尽くすいわれはないのだが)に
怒りをあらわにした。
袁術「無礼な! 成皇帝を気違いと申すか!」
張燕「あたぼうよ! あんなあ、俺らみたいな盗賊崩れでもよォ、
『天に二日なく、国に二王なし』ぐれェの言葉は知ってんのよ。
俺らが歯も立たなかった漢をお前みたいなしょぼくれたジジイが
倒せるもンか! だからお前が皇帝なわけねェんだよ!」
袁術「な、なななななな……ええい! 誰ぞこの無礼者を……」
しかし袁術は旅費の節約のために供の者は連れてきていないのであった。
袁術「おのれ! 成皇帝の朕自らが成敗してくれる!
喰らえ今必殺のグレイテスト袁術パーンチ!」
張燕「何だジジイ! やろうってェのか!」
袁術と張燕の争いは約3時間にもわたった。
その戦いは地を揺るがし、黄河を朱に染めたりはしなかった。
せいぜい側の酒屋の壁にダメージを与えたぐらいのものであった。
張燕「ジジイ……ジジイの癖にやるじゃねェか……」
袁術「お主こそ凄まじい武勇の持ち主じゃ……感服したわ!
紀霊将軍でもおぬしには敵わぬやも知れぬ!」
張燕「朕とか言い出すから頭のイカレたお高く止まった変なジジイかと思ったが、
結構骨があるじゃねェか! 気に入った! 今夜は飲み明かそうぜ」
袁術「ほう、朕は酒には強いぞ、こころして掛かって参れ」
張燕「ハッハッハ! 言うねェ!」
こうして張燕と袁術は朝まで飲み明かしました。
張燕と袁術は仲良くなりました。
場違いな熱い友情にワラタ
ペースが少々ゆっくりなのは残念だが、質を落とさずのんびり書いてくれ。
>しかし袁術は旅費の節約のために供の者は連れてきていないのであった。
ワラタ
×××××××××××晋陽××××薊×××××××北平××××××××
西涼*┓×××上党┏━━%━━━━○━━━┳━━━━○━━━@遼東×
×××┃×××××□┓×××業β┏━━━┳○渤海┏━┛×××××××
×××┃×弘農××┃┗━━━━━○━┓×┗━━━○平原××
西平*┫×┏●━┓┃洛陽××陳留┃×┃┏━━━●┻━┓×
×××┃×┃××┗●━━━┳━━●×┗●濮陽×済南×┃×
天水┏□×┃長安×┗┓宛┏●許昌┗━━┫×××┏━○┛××
××┃┗━●━━━━◇━┛┗┳━━●━◆小沛×┃×北海
××┃×┏┛××××┣━━━□━┓言焦┃┏━━┛ ■=袁術陛下
武都□━※漢中×新野☆×××汝南┗┓×┗◆下丕β ○=袁紹
××┃×┃上庸×××┃襄陽××××┃×┏┛××× ●=曹操
×倍〓━┻□━━━━☆━┓××寿春□━■広陵×× ◆=劉備
××┃××┗┓永安┏┛┏☆江夏×┏┛×┃×××× ★=孫権
××┣━┓×□━┳☆━┫┗━┓┏┻━━★┓抹陵× ◇=張繍
××┃巴〓━┛×┃江陵┃柴桑┗★廬江×┃┃××× ☆=劉表
成都〓━┛×武陵☆××★━━━┫×┏━┛┗★呉× 〓=劉璋
××┣□建寧××┣━☆┛×××□━┛××┏┛×× %=張燕
永昌□┃××零陵☆×┃長沙××翻陽×××┃×× *=馬騰
××┃┃××××┗☆┛×××××××会稽★× @=公孫度
三江□┛××××桂陽×××××××××××× ※=張魯
袁術陛下ゲームスタート時のマップ
×××××××××××晋陽××××薊×××××××北平××××××××
西涼*┓×××上党┏━━%━━━━○━━━┳━━━━○━━━@遼東×
×××┃×××××□┓×××業β ┏━━━┳○渤海┏━┛×××××××
×××┃×弘農××┃┗━━━━━○━┓×┗━━━○平原××
西平*┫×┏●━┓┃洛陽××陳留┃×┃┏━━━●┻━┓×
×××┃×┃××┗●━━━┳━━●×┗●濮陽×済南×┃×
天水┏□×┃長安×┗┓宛┏●許昌┗━━┫×××┏━○┛××
××┃┗━●━━━━◇━┛┗┳━━●━◆小沛×┃×北海
××┃×┏┛××××┣━━━□━┓言焦┃┏━━┛ ■=袁術陛下
武都□━※漢中×新野☆×××汝南┗┓×┗◆下丕β ○=袁紹
××┃×┃上庸×××┃襄陽××××┃×┏┛××× ●=曹操
×倍〓━┻□━━━━☆━┓××寿春□━■広陵×× ◆=劉備
××┃××┗┓永安┏┛┏☆江夏×┏┛×┃×××× ★=孫権
××┣━┓×□━┳☆━┫┗━┓┏┻━━★┓抹陵× ◇=張繍
××┃巴〓━┛×┃江陵┃柴桑┗★廬江×┃┃××× ☆=劉表
成都〓━┛×武陵☆××★━━━┫×┏━┛┗★呉× 〓=劉璋
××┣□建寧××┣━☆┛×××□━┛××┏┛×× %=張燕
永昌□┃××零陵☆×┃長沙××翻陽×××┃×× *=馬騰
××┃┃××××┗☆┛×××××××会稽★× @=公孫度
三江□┛××××桂陽×××××××××××× ※=張魯
ちょっと実験させてください。
「業β」の右に半角スペースを入れると……
×××××××××××晋陽××××薊×××××××北平××××××××
西涼*┓×××上党┏━━%━━━━○━━━┳━━━━○━━━@遼東×
×××┃×××××□┓×××業β ┏━━━┳○渤海┏━┛×××××××
×××┃×弘農××┃┗━━━━━○━┓×┗━━━○平原××
西平*┫×┏●━┓┃洛陽××陳留┃×┃┏━━━●┻━┓×
×××┃×┃××┗●━━━┳━━●×┗●濮陽×済南×┃×
天水┏□×┃長安×┗┓宛┏●許昌┗━━┫×××┏━○┛××
××┃┗━●━━━━◇━┛┗┳━━●━◆小沛×┃×北海
××┃×┏┛××××┣━━━□━┓言焦┃┏━━┛ ■=袁術陛下
武都□━※漢中×新野☆×××汝南┗┓×┗◆下丕β ○=袁紹
××┃×┃上庸×××┃襄陽××××┃×┏┛××× ●=曹操
×倍〓━┻□━━━━☆━┓××寿春□━■広陵×× ◆=劉備
××┃××┗┓永安┏┛┏☆江夏×┏┛×┃×××× ★=孫権
××┣━┓×□━┳☆━┫┗━┓┏┻━━★┓抹陵× ◇=張繍
××┃巴〓━┛×┃江陵┃柴桑┗★廬江×┃┃××× ☆=劉表
成都〓━┛×武陵☆××★━━━┫×┏━┛┗★呉× 〓=劉璋
××┣□建寧××┣━☆┛×××□━┛××┏┛×× %=張燕
永昌□┃××零陵☆×┃長沙××翻陽×××┃×× *=馬騰
××┃┃××××┗☆┛×××××××会稽★× @=公孫度
三江□┛××××桂陽×××××××××××× ※=張魯
全角スペースだと……
お騒がせしました。地図全部コピーしなくてもよかったですね(汗)
103 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/17 11:08
>>100-102 「メモ帳」などのテキストエディタを開いて
フォントを「MS Pゴシック」にすれば書き込みしなくても実験は出来る。
或いは死に掛けのスレを利用するのも手だ。
俺はオカルト板の呪いスレ(dat寸前)で周瑜の吐血AAを作った。
何も知らん奴があとで過去ログとしてあのスレを見たら
その不気味さにさぞかし背を凍らせるだろう。
>>97 お褒めありがとうございます。
はい、ゆっくりやらさせていただきますです。
>>98 袁術の華美主義と吝嗇さ、どっちを優先させるか悩みました(w
>>99 適宜使用させていただきます。
ありがとうございます。
105 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/17 11:55
広陵の丞相府では、陳羣への離間の策について閻象と楊弘が策を練っていた。
閻象「丞相、このたびは如何様な策をお用いになるので?」
楊弘「うむ、私はな、ちょっとした催眠術が使えるのだ」
閻象「それは素晴らしい! それなら天下も簡単に平定できましょう」
楊弘「いや、催眠術はそう便利なものではない。人を操ることなど出来ぬ。
ただ知らず知らずの内にある言葉を使ってしまうとか、その程度のことしかできぬのだ」
閻象「……それが今回の策と何か関係があるので?」
楊弘「大いにある。私は陳羣殿にある一つの言葉を言わしめることによって、
劉備と陳羣殿の間を裂こうと思う」
閻象「左様で……?」
楊弘「閻象殿は私が成の丞相であることを陳羣殿に悟らせずに、
彼と私が面会できるよう手筈を整えてくれ」
閻象「はは、承知いたしました」
陳羣は下ヒの内務のうち、商業と街の治安について任されていた。
陳羣は簡雍のように劉備が平原の相であった頃からの配下ではなく、
孫乾のように陶謙から託された家臣でもなく、
糜兄弟のように劉備のパトロンでもなかったため、劉備は彼を重用していなかった。
陳羣「税収を増やすには黄巾党の乱で散逸した住民の戸籍を調査し直し、
税を支払っていない人間を無くすことだと再三献策したのに用いてくれぬ。
巷間では劉備様は仁君と喧しいがいささか度量に欠ける方だ。
まあ故なく主君を変えるは不義だが」
陳羣も最近独り言が増えていた。
106 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/17 11:57
しばらくして、楊弘と閻象は行商に化け徐州に侵入した。
下ヒの商業関係を取り仕切る陳羣に目通りが効くだろうとの判断だ。
「この度、下ヒで商いを行いたいと思い流れて参りました。
城下で商売を行う許可を頂きたく存じます」
と書いた書状を宮城に届けたところ、即日返答が来た。
明日来いとのこと。仕事が速い。
さすが丞相が見込んだだけの人物ではある、と閻象は感心した。
翌日、楊弘と閻象は登城し、陳羣の前へと通された。
陳羣「お主らが城下で商売をしたいと申す者か」
楊弘「ははっ、私塩商人の張曼成(ちょうまんせい)と申します。
こちらは番頭の趙哀濠(ちょうあいごう)と申す者」
閻象が深々と頭を下げる。
楊弘「この度私どもはここ徐州で塩の仕入れを行い、
荊州は襄陽、江陵などで売ろうと思っております」
陳羣「ふむ……しかし荊州で売るのならば交州で仕入れた方が
運ぶ手間も省け儲けも増すのではないか?
そもそもここ徐州は塩の産地としてはそう有名ではない。
訝しいな。お主ら本当に塩商人か?」
閻象(気取られた!? さすがは賢才の士と呼ばれる陳羣殿だ……
しかし楊丞相、いかがなさるのだ?)
不安そうに顔を覗き込む閻象に、楊弘は軽く頷いて見せた。
楊弘「これは聡明と名高い陳羣様にしては異なことを仰られます。
私めは真実塩商人でございます。
私の目を見てくださりませ。嘘を申している目でございますか?」
陳羣が楊弘の目を覗き込んだ時、楊弘は隣に居る閻象が腰を抜かすほど大きな声で「喝!」と叫んだ。
閻象が気を取り直すと、虚ろな目をした陳羣に楊弘が何やら囁いている。
楊弘は振り向くと「例の物を出せ」と言った。
閻象は慌てて懐から一枚の紙を取り出す。陳羣直筆の商売許可書である。
閻象が手を回して他所から入手したものだ。
楊弘はそれを受け取ると机上に置き、陳羣の目の前で大きく手を打った。
陳羣は覚醒する。
楊弘「大丈夫でございますか? 陳羣様?」
陳羣「う、ううむ、私は一体?」
楊弘「『許可を与える』と仰ってこの書状を渡されるや否や、
机に突っ伏してしまわれたのです。お加減は宜しいですか?」
陳羣「はて? 私は許可を出したか?」
楊弘「ええ、これは確かに今陳羣様から受け取ったものでございます。
お疑いでしたらあらためてくださいまし」
陳羣「ううん、確かに紛れもない本物だな。訝しいが一回出した許可をすぐに取り下げるというのもな。
良いだろう。お主らは帰って良し。くれぐれも阿漕な商売はせぬように」
楊弘「ええ、そんなことは致しませぬとも。本日はありがとうございました」
陳羣「まあ張り切って正しく商売を致せよ」
107 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/17 11:58
――帰路。
楊弘と閻象は変装を解き、駒を並べて広陵へと向かっていた。
閻象「しかしさすがに陳羣殿は賢者です。疑われた時はどうしようかと思いましたよ」
楊弘は片眉を上げて見せる。
楊弘「何、あれは儂の目を見てもらうためにわざと隙を見せたのよ。
そうでもないと私の術は掛からんからな」
閻象「な、なるほど。しかし丞相、催眠術でどんな策を仕掛けたのですか?」
楊弘「ん? 説明していなかったか? ふふ、面白いぞ……」
暫く後、小沛の宮城
張飛「兄者! 陳羣が是非兄者に伝えたいことがあるそうだ」
劉備「ふむ陳羣か。通せ」
陳羣「おはようございます、劉徐州様。むしろ、本日は伝えたき儀、ござりまして。
こうしてまかりこした次第、いやむしろ、登城したわけでございます」
劉備「うむ。話を聞こう」
陳羣「は、むしろ、ここ徐州は交通の便良く、土地は平らで、こう聞くと非常に宜しいようですが、
むしろ攻めるに容易く、守るに難く、維持するのが難しい土地でございます」
劉備「……うむ」
陳羣「ですから、この地を維持するには善政を布くのは大変宜しゅうございますが、
むしろ大きな軍事力を持つこともむしろ必要になって参ります」
劉備「……」
陳羣「むしろ大きな軍事力を保つには強固な経済基盤が必要となります。
そのために私も商業発展に力を尽くしておりますがむしろ、
黄巾党の跳梁のせいで散逸した戸籍を整備しなおすことによって、
商業発展などよりもむしろ労少なくして多くの税が入り、
今などよりむしろ多くの兵が……」
劉備「下がって良い」
陳羣「は?」
劉備「下がって良いと申しておるのだ! さっさと退出せぬか!」
陳羣「は、ははッ!」
陳羣は慌てて退出した。
108 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/17 11:58
――帰途。
陳羣の足取りは重い。
陳羣「何が劉備様の気に入らなかったんだ?
しかし私の献策を用いる気すらないことはよく分かった。
とりあえず彼の下に居ては天下のために働くことはできまい。如何したものかな……」
楊弘「陳羣殿にはむやみやたらに『むしろ』という言葉が口から出るような催眠術をかけておいたのだ」
閻象「『むしろ』ですか……」
楊弘「そう。以前劉備は筵売りをしていた下賎の輩だ。自分の出自が劣等感となって居る。
その劉備の目の前で陳羣殿が『むしろ』を連呼したらどうなると思う……」
閻象「な、なるほど!」
――小沛城
大股に宮城へ入って来る容貌魁偉な美髯の男。関羽であった。
関羽は神妙な顔つきで劉備に訪ねた。
関羽「兄上、どうしてまた今日は陳羣殿を追い出されたのですか」
劉備は苦い顔をする。
劉備「おお関羽、お主の耳にも入っておったのか……。
いやな、あやつは私に対し『むしろ、むしろ』と申すのじゃ!
私を馬鹿にしているとしか思えん! 許せぬ!」
関羽「兄上……」
関羽は何も言うことができなかった。
楊弘、閻象の離間の計により、陳羣の忠誠度が下がりました。
むしろ最高sage
いいねぇ
張曼成って・・・蒼天のキャラか?(w
チョンマンセー!
チョンアイゴー!
むしろ藁たよ
むしろsage
むしろ藁たsage
御見事〜。
中国語版では「筵」と同じ発音のを連呼するわけですな。
先に期待。
117 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/19 02:02
面白いからむしろsage
むしろageていた
現在4つあるリプレイスレのうち、機能してるのは
ここの袁術陛下のみ。がんばってください。
ちなみに
「ワシ、韓玄だけど6」セーブデータ紛失のため緊急中止
「三國志プレイ日記2」韓徳が目標達成、ハッピーエンド
「武田騎馬軍団vs三國志8」期待されていた北条軍が中止を表明
120 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 01:33
応援age
袁術陛下マンセー
122 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 15:39
123 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/21 17:28
――下ヒ
市場を巡察する陳羣に、近づく男があった。
袁術「おお、そなたが賢才の名高き陳羣殿か」
陳羣「失礼ですが、どなたで?」
袁術「朕は成皇帝袁術という者である」
陳羣「袁術? 偽帝袁術か!」
陳羣は大声で叫んだ。袁術は鼻白む。
袁術「偽!?」
陳羣「そうだ! 伝国の玉璽を私のものとし、
漢室未だ健在なるに帝を名乗る不埒な逆賊!
貴殿などと話すことなど無い! 早々に立ち去られよ!」
袁術「な、なななな」
陳羣「早々に立ち去らぬと劉備様に貴殿がここに居ることを申し伝えるぞ!
貴殿は無事では済むまい!」
袁術「あわわわわ……」
陳羣の剣幕に袁術は逃げるより術を知らなかった。
124 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/21 17:28
――広陵宮城
袁術「というわけで、取り付く島も無かったぞ丞相よ。
どうするのじゃ!」
楊弘「申し訳ございませぬ!」
楊弘はひたすら平伏する。
楊弘(思い切り自業自得じゃ……)
見かねた閻象が、助け舟を出さんと進み出た。
閻象「陛下、何度も相手を訪ねると会ってくれなかった人も会ってくれることがありますぞ!」
楊弘が畳み掛ける。
楊弘「ではその時に策を仕掛けましょう。これこれこういう風になされませ。
ついでに広陵の民は街が発展したことに感謝しているようです。この評判を多少誇張して周囲に流すようにも致します」
楊弘(まあ秣陵では略奪をまだしているからそのあたりでは物凄く評判悪いのだが……)
楊弘を叱り付けたものの、結局は楊弘の策に頼るしかない袁術は、
袁術「うむ。丞相に任せよう」
と、全てを委任するのであった。
みなさまお褒めくださりありがとうございます。
適度に頑張っていく所存です。
>>119 韓玄スレのほうでは袁術陛下の息子の活躍が始まるようですね。
そちらは期待ですね。
126 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/21 18:11
きたいあげ
127 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/22 09:50
――再び下ヒ。
陳羣はこの日も夜が更けるまで市場を巡察し、
不正な取引が無いか目を光らせていた。
陳羣「やれやれ、今日も遅くなってしまったな。
黄巾党は潰えたとはいえ、まだまだ賊は居るという。
無用心だな、早々に屋敷に帰るとしよう」
その行く手を遮る黒い影が二つ。
影A「貴様、陳羣だな!」
影B「悪いが死んで頂こう」
陳羣「な、私は金目のものは持っておらぬぞ!」
影Aはゆっくりと首を振る。
影A「いいや、あんたの首が金目だ」
影B「お前の首を取れば自由に商売ができるって寸法さ」
陳羣は即座に判断した。
陳羣「ち、闇商人の手の者か! 悪辣な!
民を苦しめる阿漕な商売を許しておけるか!」
(しかし私は腕には自身は無いし……三十六計逃げるに如かずというやつか)
影A「許せないってんなら、その腰の剣は飾りじゃねえんだろ? 俺らを斬ってみなよ」
影B「できるのならな?」
詰め寄る二つの影。
陳羣はすかさず地面を蹴る。
砂埃が舞う。
影A「ぐっ!」
影B「目潰しか!」
陳羣「今だ!」
陳羣は反転し、逃げ出そうとした、が。
影C「おっと、甘いな陳羣さん」
道の反対側にはもう一つの影があったのだ。
陳羣(囲まれていた!?)
影A「舐めた真似しやがって」
影B「もうただじゃおかねえ!」
影C「言い残すことがあるのなら今のうちに言っておきな」
陳羣「くっ……」
陳羣は覚悟して抜剣した。
腕に覚えはないが、ここでむざむざ斬り死にするつもりはない。
自分だけが死んでなるものか。
128 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/22 09:51
そこへ、
??「待てッ!」
大きく、やや裏返り気味の声が響いた。
影B「誰だっ!」
??「聞きたいか? ならば教えて進ぜよう!
我が名は成皇帝袁術!」
影C「げぇっ!? 袁術!?」
陳羣「袁術……殿?」
影B「ち、貴様ぁ! 貴様が広陵で取締りを厳しくするから俺らは下ヒに来るしかなかったんだ!」
影A「ここまで追いかけてきてまだ邪魔しようってぇのか!」
袁術「黙れ、賊! 民から搾取する緑林の徒まがいを取り締まるのは皇帝として当然である!
さらに陳羣殿は能吏である、清廉である、正義がある。
その陳羣殿を殺さんとはすなわち悪! 悪は許しておけぬわ!」
影A「何っ! この腰抜けのくせに!」
影B「浪費癖があるくせに!」
影C「口ばかりのくせに!」
袁術「何とでも言うが良いわ! 喰らえ今必殺のチャージ4攻撃!」
袁術は影Cに3回斬りつけると、裂帛の気合をもってさらに一撃を見舞った。
影Cは影AとBを巻き込み、2、3丈吹き飛んだ。
壁に叩きつけられた3人に袁術は剣を向ける。
袁術「このまま退けば良し、退かぬとあらば……」
影A「覚えてやがれ! この吝嗇野郎!」
影B「蜜入りの水ばっか飲みやがって!」
影C「虚栄心だけの男め!」
賊は罵詈を残すと、ほうほうの体で逃げ出した。
129 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/22 09:51
袁術は陳羣を振り返る。
袁術「大事、ござらぬか?」
陳羣はその言葉に我に返る。
陳羣「あ、私は無事にございます。危ないところを助けて戴き、かたじけなく思います」
袁術は鷹揚に頷いた。
袁術「先日はお機嫌が悪うござったようだが、陳羣殿は天下に隠れなき名臣、
是非再び教えを請いたいと迷惑を承知で押し掛けてみれば、斯様なことで。
陳羣殿の清廉さは世に響いている。
その陳羣殿を襲うからには間違いなく賊であると思い加勢いたした次第」
陳羣は恐縮する。
陳羣「ああ、その節は大変失礼を致しました。
お礼がしとうございます。是非拙宅へいらしてくれませぬか?」
袁術は笑いながら顔の前で手を振る。
袁術「いやいや、礼が欲しくて助けたわけではござらん。
どうしてもと仰るのならば、再び参った時に教えを垂れて下され」
陳羣「誰がそのようなことを断りましょうか。是非またいらしてくださりませ」
袁術「おお、これは嬉しい。ではまた後日、教えを乞いに参る。では御免!」
陳羣は立ち去る袁術を手を振りながら見送った。
陳羣(あの賊は広陵の締め付けが厳しくなり流れてきたと言っておったな……。
袁術、噂ほどの悪人ではないのかも知れぬ)
130 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/22 09:51
――広陵宮城
袁術「首尾は上々であった。丞相、それに張勳、橋ズイ、劉勳三将軍も大義であった
近いうちに恩賞を報じよう」
下ヒにて陳羣を襲った賊はすなわち、この三将軍であり、
その手筈を決めたのが楊弘であったのだ。
四名は袁術に「ありがたき幸せ」と再拝する。
楊弘「これでもう陳羣殿が陛下を門前払いすることはありますまい。
私も離間の計を謀り続けますゆえ、陛下はなお一層の親交をお深め下さり、
いずれは陳羣殿を我々の陣営へと」
袁術「うむ、朕は必ずそうするであろう。卿らは下がって良いぞ」
四人「ははっ」
張勳「しかし、陛下はあの剣の刃が潰してあるとはいえ本気で切りかかってくるのだものなあ、
恩賞が貰えるのは嬉しいが、丞相、もっと穏便な策は無かったのですかな?」
楊弘「何を言う、こうでなければお主達は恩賞とは無縁だったのだぞ。
最近戦が無いから仕方ないとはいえ、お主達は功がなかっただろう」
橋ズイ「丞相はそこまでお考えであったのか!」
楊弘「それにお主ら、襲撃の時に陛下の悪口を散々言って発散したのだろう?
少しぐらいの痛みは気にするな、武官は命のやり取りが仕事であろうが。
戦場に比べたらなんでもないではないか」
劉勳「! 凄いですな、丞相は」
橋ズイ「何でもお見通しですか」
張勳「敬服いたしました」
三将軍は楊弘に畏敬の念を抱いたのだった。
袁術と陳羣は仲良くなりました。
やる事が全然皇帝じゃない袁術に大笑い。
132 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/23 00:24
陛下! 陳羣一人に関わっている場合ではありませんぞ・・・。
重臣方はそうやって陛下の目を些事に向ける事で政事の実権を奪おうとしているのです。
将軍を賊に使うなよ(w
でも、楊弘カコイイ!
真夜中に爆笑して家族から変な目で見られたよ
135 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/24 18:17
あげ
136 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/25 02:04
――広陵宮城
袁術は最近には珍しく、渋い顔をしていた。
袁術「張燕に陳羣は最近朕の徳を慕って居るようだが……
旅費が嵩んでいかんわ。楊丞相は民から奪ってはいかん、
略奪はいかんと申すが、路銀がなくてどうするのじゃ。
困ったものだのう……」
そこへ書状を携えた閻尚書令が入ってくる。
閻象「陛下、城下の商人、秦氏から書状が届いております。
何やら怪しげな雰囲気でございました。
陛下のお目にだけ入れたいとのことなので、
私は中身をあらためておりませぬが、……どうかお気をつけなさいますよう」
袁術「ほう、秦氏? ……知らんな。大義であった、下がって良いぞ」
閻象は「はっ」と畏まると、小走りに退出していった。
袁術が手ずから書簡を開くと、夜に極秘の話を差し上げたく参上するので、
宜しくお願いしたい、とのことであった。
袁術は書簡を読み終わると、そのままそれを懐に仕舞い込んだ。
137 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/25 02:05
――夜
近衛兵の靴音が袁術の耳へと届いた。間を置かず、その声が袁術の耳を打つ。
近衛兵「陛下、秦と名乗る商人が陛下を訪ねて参りましたが……」
袁術「おお、そうか。通せ」
秦と名乗るその商人は蛇のような目をした小男であった。
秦氏は腰を深々と折って礼をすると、滑るように袁術に近づく。
秦氏「ご尊顔を拝謁する栄誉を賜り、恐悦至極に存じます」
袁術「して、何用だ」
秦氏「心苦しいのですが、できますればお人払いを……」
袁術は頷くと、近習の者に右手を振って下がるよう伝えた。
秦氏は深く再拝すると、小声で話し始めた。
秦氏「実は、最近商売敵の張と言う者のおかげで手前どもの商いは捗々しくありません」
袁術「まあ、もっと精進することだのう」
秦氏「そんな悠長なことを言っていては手前どもは首を吊らなくてはならなくなります」
袁術「大変だのう」
秦氏は瞬間、恨みがましい目をしたが、そんなことに気付く袁術ではない。
秦氏「……。そこで、陛下にお願いがございます。お礼はたんと致します」
袁術「何、礼とな!」
礼と聞いて素早く秦氏に向き直る袁術。その目には黄金の光が灯っている。
そして秦氏の目も鈍く光ったが、当然そんなことに気が付く袁術ではなかった。
秦氏「ええ。しっかり致します。ですから、手前の願いを聞き届けては戴けませぬか?」
袁術「うむ、何なりと申すが良いぞ」
秦氏「張をしょっ引いてくださいませ」
袁術「何、その張と言う男はそんなに悪辣な商売をするのか、容易いこと、任せて……」
秦氏「いえいえ、張は至極まともに商いをしております」
袁術「ぬ? ならばしょっ引くなどできぬではないか」
秦氏「いえいえ、陛下なら出来ますでしょう……罪などいくらでもでっち上げればよいのです。
お礼として金1000を約束いたします……如何でございますか?」
袁術「おお、それはかたじけない。では朕に任せておくがいい。
近日中に張を捕縛するであろう」
秦氏「ありがとうございます。こちらはお礼の金1000でございます」
袁術「うむ、大義であった」
秦氏は夜の闇に溶けるように去った。
袁術は掌の中の黄金を見て笑みを浮かべる。
袁術「これならば民からの搾取でも略奪でも無い。
楊丞相も文句あるまいて。久々にこれで富貴に浸るかのう」
138 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/25 02:05
――翌日
山海の珍味、七宝の中に埋もれる袁術を見て、楊弘は驚いた。
なぜならまだまだ成の宮城にはそこまでの贅を尽くす蓄えはなかったからである。
楊弘は即座に一つの結論に至り、袁術を諫せんと側に歩み寄った。
楊弘「陛下! 私はあれほど略奪はなりませぬと口を酸くして申したではございませぬか。
何とぞご賢慮を!」
袁術は右手をひらひらと振ってそれに答えた。
袁術「略奪も搾取もしておらぬわ。楊丞相のことは信頼しておる。
約を違えることなどせぬわ」
楊弘は珍味、宝物を指差すと再び諫奏した。
楊弘「ではこの宝物は何なのです。残念ながら我が国庫にはこれだけの財物を
買うだけの余力はございませぬ」
袁術「うむ、実はだな、かくかくしかじか……」
楊弘「陛下ッ!」
楊弘の声は宮城全体に響き渡り、その時中庭の石灯籠が3つ倒れたと記録されている。
明帝への道は、まだまだまだ、遠い。
139 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/25 02:07
>>131 まあ、結局はちんぴらですしね(w
>>132 楊弘「(・∀・)ニヤニヤ」
>>133 何か書いている内に楊弘がどんどんかっこよくなっていって困ってます(w;
>>134 ありがとうございます。
ご家族の方へのフォロー、頑張ってくださりませ。
楊弘の健気さが好き。
でも、このいずれ知力90台の男が袁術陣営に入ってきたら…負けるな楊弘!とりあえず孫子の兵法書だ!
141 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/25 22:17
きたいあげ
すみません、一旦保守で
再開楽しみしてます。
age
ゆっくりやってね。陛下。
4月、袁紹はそれまでの功績を嘉され、趙公に封じられた。
袁紹はその勢いに乗り、10月に公孫サンに続き遼東の公孫度を平らげると、
ここに完全に河北を手中に収め、
後は南進するばかり、虎視耽々と曹操領を狙えば、
曹操も足場を確保せんと、御しそこなった劉備を攻める。
呂布の死により一時的に治まっていた天下はやにわに風雲急を告げ始めた。
袁術「丞相、丞相。朕はこの動きを座視していて良いものか?」
宮城に呼び出された楊弘は深く頷いた。
楊弘「まさにご賢察の通りにございます。この機を逃がす法はございませぬ」
袁術は、我が意を得たり、とばかりに満足げに頷くと、
立ち上がり、右手を振り上げて大号令を発した。
袁術「これより奸賊曹操を討つ! 捲土重来の時である!
手始めは朕が都寿春!
紀霊将軍には17万5000、劉勳、張勳将軍にはそれぞれ12万の精兵を与える!
見事寿春を奪回して参れ!」
ははっ、と三将軍が拝跪する暇(いとま)も有らばこそ。
「なりませぬ!」と大声が場内に響いた。もちろん楊弘である。
袁術、その声に熱り(いきり)立ち、大声で楊弘を糾す。
袁術「ええい! 朕がお主に諮れば常にならぬと申す!
今が時機と申した舌の根も乾かぬうちにまだなおならぬと申すか!」
楊弘「……いけません。なりませぬ。時節は参りましたが、
まだ人事を尽くしておりませぬ。
人事を尽くさずして天命を待つというのは古来聞いた事がございませぬ」
袁術は苛立ちを隠せない。
憤然と椅子に座りなおすと、問うた。
袁術「では、いかがせよと申すのだ」
楊弘は再拝して曰く、
楊弘「されば、上党の張燕殿、下ヒの陳羣殿、
ともに話を聞く限り、陛下の徳に狎れておりましょう。
今こそ翻意を促し、立身出世、世直しの道を示す時でございます」
147 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/30 15:32
袁術は喜色を露わにした。
袁術「おお、では朕の地道な努力が実を結ぶ時が来たのか!」
楊弘「御意にござります」
袁術「そうかそうか、張燕殿に関してはともに酒を飲むだけでよかったが、
陳羣殿に対しては応答に苦慮したわい」
袁術は傍らの書を取り上げる。表題には「陳羣殿への応対の手引き 楊弘著」と書いてある。
楊弘「良禽は木を選んで棲む、と申します。
陛下が聡明であると印象付けておくに越したことはございませぬ」
袁術「丞相の言う通りであるな。そして、両名を臣下として何とする?」
楊弘「私めに策がございます。
陛下の寿春攻めのご方針は誤ってはおりませぬゆえ、
両名の智勇をも合わせて用いれば、寿春を奪うは袋の中の物を取り出すように
容易きことにございましょう」
袁術は満足げに頷いた。
袁術「では朕は手始めに張燕殿を招きに参る。
丞相は計略の準備をしてまいれ」
楊弘「御意にござります。お気をつけて」
袁術「うむ!」
袁術は明瞭に返事をすると、そのまま旅支度にかかった。
楊弘も丞相府に篭ると、数日出てこなかった。
148 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/04/30 15:34
>>140 奇人の家臣になると苦労しますね(w;
陳羣は知力90に満たない男ですが、この後は果たして。
>>141 期待していただきありがとうございます。
>>143 GW中は今までよりは進められるかと思います。
宜しくお願いします。
>>144 劉備殿はピンチです。
>>145 お心遣いありがとうございます。
149 :
無名武将@お腹せっぷく:02/04/30 18:04
>>147 「陳羣殿への応対の手引き 楊弘著」。ワラタ。
読んでみたいッス。
「以下の言葉を記憶して、機を見て陳羣殿の前で口にしてください。
@敵を攻めるに心を攻めるをもって上策とする(うろおぼえ)
A兵は神速を尊ぶ
B…以下略
なお、陳羣殿が陛下への登用を申し出た際『余は子房を得た!』とおっしゃれば尚効果的でしょう」
みたいなことが書いてんだろうか。
150 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/02 14:27
12月。降り積もる雪を乗り越えて、袁術は張燕の住まう上党へとやってきた。
袁術「張燕殿! 冷えるな! 朕は今日は江東の銘酒を持って来たぞ!
これで存分に温まろう!」
張燕「おう、袁のじぃさん、そいつァいいや! 今日は飲もうぜ!」
宴と言うにはあまりに寂しい差し向かい、だがそれもたけなわとなった頃、
袁術の瞳は急に鋭さをもった輝きを放った。
袁術「のう……張燕殿、お主も一度は天下を狙った男。
こんなところで朽ちてゆくつもりはあるまい……?」
張燕「ん? 何言ってんだ袁のじぃさん?」
袁術「お主はこのようなところで腐っていっていい男ではない!
朕に従え! 朕の天下平定、覇業を補佐してくれ! お主は王佐の才を持つ男だ!」
張燕「じぃさん……」
張燕の目に涙が浮かぶ。
袁術「わかってくれたか! 受けてくれるか! 張燕!」
張燕は涙をぬぐった。
張燕「じぃさん……まだ自分を皇帝と思い込んでやがるんだな……。
可哀想な奴だ……。身寄りもいねェんだろ? よし、老後の面倒は俺が見てやる!」
袁術「!!!」
>>149 色々故事が書いてあったりなどして、
陳羣殿がこう仰られたら、こうお答えなさいますよう、
などと書いてあるのでしょうねえ。
陳羣殿の才は古の蕭何に匹敵する!! とか。
袁術は漢の名家の癖に故事を知らなさそうですね(w
152 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 16:59
>>張燕「じぃさん……まだ自分を皇帝と思い込んでやがるんだな……。
可哀想な奴だ……。身寄りもいねェんだろ? よし、老後の面倒は俺が見てやる!」
超ワラタ
154 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/02 23:04
袁術様、偽帝の身…おっと、皇帝様の身分で身軽にあちこち行きますなあ。
155 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/05 21:31
何かこの板最近袁一族が流行気味だね
156 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/06 18:18
袁術は自らが皇帝であると張燕に納得させるため、
閻象をはるか広陵より呼び寄せなければならなかった。
閻象は以前袁術が記した玉璽の御璽、
「受命于天 既壽永昌」
(ここに命を天より受け 既にすえながくして永くさかんならん)
入りの書を張燕に示す。
こうして漸く張燕は袁術が皇帝であり、狂人ではない、と納得するに至った。
しかし、痩せても枯れても朝廷に刃向かった黒山賊の頭領。
そうであると知れても容易に権力に屈しようとはしない。
最も、偽皇帝が権力であるかどうかは甚だ疑問ではあるが。
張燕「そこまでじぃさんが言うならじぃさんの覇業とやらに俺も手を貸そうじゃねェか。
ただしだ、俺はじぃさんの命令は聴くが、臣下の礼は取らねェ。
いや、今更取れねェ。それでもいいか?」
「陛下に対して何たる不遜!」と熱り立つ閻象を袁術は片手で制した。
袁術「いいだろう。今更張燕殿に臣下の礼を取られても朕も居心地が悪い。
それで異論は無い」
そう言う袁術の微笑みに、閻象は今まで彼に無かった、
権力や名声の虚飾に拠らぬ、本当の威厳のようなものをかすかに感じた。
閻象(このような暗愚な人間を君と仰ぐとは、我に先見の明なし、為過ったと思っておったが……。
このお方、ひょっとするとひょっとするかも知れぬ)
袁術「朕に力を貸してくれ。朕には張燕殿の武勇が必要だ」
そう言って差し出された袁術の右手を、張燕は固く握った。
その後、張燕の歓迎のために催された武術大会において、
紀霊は楊弘から最高でも引き分けにするように、と命を受けていたのだが、
久しく戦場に出ていない鬱屈が爆発し、思わず張燕を打ち倒してしまったことをここに併記する。
袁術は張燕の登用に成功しました。
157 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/06 18:21
>>152-153 何となく賊とはいえ張燕は人情に厚い気がします。
何故かはちょっとわからないんですけれども。
>>154 本当は袁術陛下的には玉座に根が生えて動かないぐらいがいいのでしょうけれども、
ゲームの性質上こうなっております。
>>155 そうですね、この板でも他にもいくつか袁リプレイがあるようで。
良いことです。
>>157 私も張燕には「人情」のイメージがあります。
その理由は、単に私が好きな呂布と仲が良かったというだけの話しなんですけど。
すみません、一回保守で。
>>158 そうなんですか。
袁紹の下に呂布が付いて何かを討伐したのって、
黒山賊ではなかったのですね。
異民族討伐だったのかな。
>>159 秘本三国志の話で、黒山賊の張燕と呂布が互いの兵を後ろに置いたまま、語り合うシーンがあったんです。
まぁ、それだけの話なんですけどね。
161 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/11 05:28
袁術陛下再臨希望
162 :
鬼児島弥太郎:02/05/13 02:34
あげます。
163 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/14 18:41
張燕を登用した袁術は意気揚々と下ヒへ乗り込んだ。
陳羣は世の賢者であり、張燕のように簡単には行かぬと、
袁術自身も理解していたし、楊弘にも噛んで含めるように言われていた。
右手に持つ「陳羣殿への応対の手引き」は既に手垢で黒ずんでいた。
内容はもう完全に記憶している。
袁術は生まれて初めてと言って良いような充実感に包まれて、陳羣の屋敷を訪ねた。
袁術「陳羣殿! 袁術にござる」
その声に奥から小走りで陳羣が現れる。
陳羣「これはこれは」
楊弘の書による袁術の対応により、陳羣の袁術に対する態度はすっかり軟化していた。
袁術「本日は、重要な儀で参った」
座に付くと、袁術はいつになく真剣な顔で切り出した。
陳羣も思わず唾を飲み込む。
袁術「陳羣殿、朕を輔弼しては貰えないだろうか。
貴公の王佐の才をあたら空しく頑迷なる劉備の下で空費することもあるまい」
袁術は真っ直ぐに陳羣の目を見据えた。
その眼光あくまで鋭く、陳羣は気圧された。
袁術がこのような眼を持っていようとは想像もしていなかったからである。
陳羣「ち」
やっとのことで陳羣は喉から言葉を搾り出した。
陳羣「忠臣は二君に見(まみ)えずと申します。
袁術殿は、私に不義の臣たれと、こう仰られるのですか」
口に出したことの全てが本心というわけではない。
そもそも陳羣は劉備の器量に疑問を持っていた。
そこへ楊弘の離間の計である。
劉備の下を離れるのにはほとんど抵抗は無い。
しかし、主が明主でなくともこれを変えるは不義であり不忠である。
その謗りを受けてまでも、袁術が仕えるべき主君であるのか。
陳羣は今ひとつ確信が持てなかった。
その迷いが口を衝いたのだった。
164 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/14 18:42
袁術は口を噤んだまま陳羣を見据えた。
陳羣も袁術の目から目を離さない。
袁術はゆっくりと口を開いた。
袁術「昔、周の文王は天下の三分の二を領しながら殷に臣従したという……」
陳羣「はあ?」
陳羣は思わず間抜けな声を上げた。
今袁術が引いたこの話では、主君を変えるなと言っているようなものである。
陳羣を臣下に迎えたいという袁術の立場から見て正反対の話なのだ。
袁術はその陳羣の声に傍目から見たとしても面白いぐらいに動揺していた。
袁術「あっいや……違う、ええと、そうじゃ!
漢の高祖は項羽に対し連戦連敗であったが最後の一戦、垓下にて終に項羽を破った。
それによって天下を平定し……」
陳羣「……」
袁術「いやそうではなくてその、なんだ、ええと、そうだ、
呉王であった夫差は父闔閭の仇が越王句践であったことを
忘れぬために毎日薪(まき)の上に臥(ふ)して痛さをこらえたと言うではないか、
だから……」
陳羣「……」
袁術は確かに楊弘の記した書の内容を完全に記憶していた、が、理解はしていなかったのだ。
果たせるかな、そうして使い方を間違え、こうして陳羣の前で醜態をさらすことになったのである。
袁術「陳羣殿には朕の子房になっていただきたい……」
最終的に袁術が搾り出した言葉はこれであった。
それで、陳羣は全てを理解した。
これまでに袁術がしてきた素晴らしい応対は何者かの入れ知恵であったと。
ではその素晴らしい応対の分は差し引いて考えねばならないと。
しかし、だ。
ここまで物を知らないのでは、
或いは帝位僭称をも悪事だと知らずにやったのではないだろうか、
そう思えたのである。
今目の前に居る人物は愚物である。
だがその愚は悪を感じさせはしない。
では、自らの献策を鼻にもかけぬ愚物と自らを必要だと言ってくれる愚物、
どちらが主と仰ぐに良いだろうか。
165 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/14 18:42
答えは、簡単だ。
陳羣はまだ意味もなく、意図もなく故事を引き続ける袁術の手を取った。
袁術は口を噤んだ。
「浅学菲才の身ではございますが、陛下の王業に力を尽くしたいと思います」
袁術は顔を輝かせた。
「そうか! 受けてくれるか! そうか!」
袁術は陳羣の手を掴んだ手をぶんぶんと振った。
「そうか! ありがたい……ありがたい!」
目に涙すら浮かべて喜ぶ袁術に、陳羣はやはりこの人物の根底に悪は無いと感じた。
ひたすら愚である。白痴である。
ならば、自分が正しい道に導けば良いのである。
陳羣は固く心を決めた。
袁術は陳羣の登用に成功しました
166 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/14 18:43
>>160 なるほど、そうだったのですか。
では私の記憶は正しかったんですかね。
>>161-162 遅くなりまして申し訳ありません。
少々立てこんでおりまして。
167 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/14 18:53
あいかわらず・・・お見事にござりますな、陛下。
ホントおもしろいッス!
袁術陛下おもしろsage
169 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/14 19:25
素晴らしい
白痴呼ばわりされてる袁術皇帝マンセー!!(w
171 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/15 00:30
おお!ふえてる!
袁術陛下最高age
172 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/15 01:03
皇帝陛下最高!
張燕とのくだりを読んだときなンぞ、
すわ野田大元帥降臨か!?とか思いましたよ、いやホント。
173 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/17 23:17
あげ
174 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/19 21:59
一旦保守のついでに。
203年 7月の情勢
×××××××××××晋陽××××薊×××××××北平××××××××
西涼*┓×××上党┏━━○━━━━○━━━┳━━━━○━━━○遼東×
×××┃×××××○┓×××業β┏━━━┳○渤海┏━┛×××××××
×××┃×弘農××┃┗━━━━━○━┓×┗━━━○平原××
西平*┫×┏●━┓┃洛陽××陳留┃×┃┏━━━●┻━┓×
×××┃×┃××┗●━━━┳━━●×┗●濮陽×済南×┃×
天水┏●×┃長安×┗┓宛┏●許昌┗━━┫×××┏━○┛××
××┃┗━●━━━━●━┛┗┳━━●━◆小沛×┃×北海
××┃×┏┛××××┣━━━●━┓言焦┃┏━━┛ ■=袁術陛下
武都□━※漢中×新野☆×××汝南┗┓×┗◆下丕β ○=袁紹
××┃×┃上庸×××┃襄陽××××┃×┏┛××× ●=曹操
×倍〓━┻☆━━━━☆━┓××寿春●━■広陵×× ◆=劉備
××┃××┗┓永安┏┛┏☆江夏×┏┛×┃×××× ★=孫策
××┣━┓×☆━┳☆━┫┗━┓┏┻━━★┓抹陵× @=公孫度
××┃巴〓━┛×┃江陵┃柴桑┗★廬江×┃┃××× ☆=劉表
成都〓━┛×武陵☆××★━━━┫×┏━┛┗★呉× 〓=劉璋
××┣〓建寧××┣━☆┛×××★━┛××┏┛×× *=馬騰
永昌□┃××零陵☆×┃長沙××翻陽×××┃×× ※=張魯
××┃┃××××┗☆┛×××××××会稽★×
三江□┛××××桂陽××××××××××××
>>167 ありがとうございます。
なかなかペースを上げられませんが、長い目で見てくださると幸いです。
>>168-169 ありがとうございます。恐縮に思います。
>>170 若い頃は微妙に血気盛んだったみたいですし、
多分何も考えていなかったのだろうなあと。
何も考えないまま老いるとああいう有様になるのではという解釈でした。
>>171 なかなか増えなくてすみませんです。
>>172 残念ながら私は野田氏の作品を読んだことはないのですが、
SF界では高名な方のようですね。
身に余る賛辞、恐れ入ります。
>>173 書き込みペースが遅いため下がりがちになってしまうのです。
わざわざありがとうございます。
176 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/20 05:26
>171
陛下様。
曹操、劉備、孫策。
三国の英雄に囲まれて大丈夫かYO!
177 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/20 12:35
がんばってくだされ。
マジで。
間違えました。
正しくは以下の通りです。
203年 7月の情勢
××××××××××晋陽××××薊×××××××北平××××××××
西涼*┓×××上党┏━━○━━━━○━━━┳━━━━○━━━○遼東×
×××┃×××××○┓×××業β┏━━━┳○渤海┏━┛×××××××
×××┃×弘農××┃┗━━━━━○━┓×┗━━━○平原××
西平*┫×┏●━┓┃洛陽××陳留┃×┃┏━━━●┻━┓×
×××┃×┃××┗●━━━┳━━●×┗●濮陽×済南×┃×
天水┏●×┃長安×┗┓宛┏●許昌┗━━┫×××┏━○┛××
××┃┗━●━━━━●━┛┗┳━━●━●小沛×┃×北海
××┃×┏┛××××┣━━━●━┓言焦┃┏━━┛ ■=袁術陛下
武都□━※漢中×新野☆×××汝南┗┓×┗●下丕β ○=袁紹
××┃×┃上庸×××┃襄陽××××┃×┏┛××× ●=曹操
×倍〓━┻☆━━━━☆━┓××寿春●━■広陵××
××┃××┗┓永安┏┛┏☆江夏×┏┛×┃×××× ★=孫策
××┣━┓×☆━┳☆━┫┗━┓┏┻━━★┓抹陵× @=公孫度
××┃巴〓━┛×┃江陵┃柴桑┗★廬江×┃┃××× ☆=劉表
成都〓━┛×武陵☆××★━━━┫×┏━┛┗★呉× 〓=劉璋
××┣〓建寧××┣━☆┛×××★━┛××┏┛×× *=馬騰
永昌□┃××零陵☆×┃長沙××翻陽×××┃×× ※=張魯
××┃┃××××┗☆┛×××××××会稽★×
三江□┛××××桂陽××××××××××××
三人の英傑に囲まれるより、曹操に囲まれるほうが怖い。
180 :
諸葛孔明を心から尊敬する者:02/05/21 04:05
初めて、三戦板に来ました。
いまさらですが、私も三国志や水滸伝がすごく好きで、
光栄の三国志シリーズは5から全部やっています。
もちろん、信長シリーズもやってます。
陛下さんのシリーズとても面白いです。
私も、たまには曹家以外でプレイしようかと思います。
それにしても三国志8の蜀攻め・・・
つらくないですか?
181 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/21 12:15
>>180 >私も、たまには曹家以外でプレイしようかと思います。
ぜひ呂布でプレーして、漢(おとこ)の生き様を体感してください。
>それにしても三国志8の蜀攻め・・・
>つらくないですか?
それこそが、劉禅が皇帝だったのに、約30年も蜀が保った理由です。
182 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/23 22:20
烈しく面白sage、気長に頑張れ。
184 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/26 19:06
袁術は楊弘の進言に従い、陳羣を丞相に抜擢した。
楊弘についてはこれを参謀長として、こちらにも参謀府を開かせた。
しかし、その両府に属する文官はまだ閻象一人しか居らず、人材難は如実であった。
それはさておき、陳羣の才たるやまさに噂以上のものであり、
広陵は見る間に豊かとなった。
袁術軍が力を蓄える間も時の流れは止まらない。
劉表はその版図を荊州全土から上庸、永安にまでに広げ韓公を拝した。
また、これまで友好関係にあった劉備と曹操の間に何があったのか。
202年の秋より曹操は劉備領に徐々に圧迫を加えていった。
衆寡敵せず、203年正月、終(つい)に劉備はその領地を完全に失い、袁紹の下へと奔った。
これにより司隷、豫州を完全に支配した曹操は七月、魏公を称した。
いくら自分が見捨てた主なれど、その敗亡の有様を聞くや、
陳羣は何か心に期する所あったらしく、新設された参謀府を訪ねた。
文机に向かっていた楊弘は、立ち上がって陳羣を迎えた。
楊弘「これは丞相。丞相のお陰で私一人の手では如何ともし難かった
この広陵が見る間に豊かになりました」
手を取って謝する楊弘に陳羣は謙遜した。
陳羣「いやいや、これは丞相としての任務ゆえ、当然のこと。
感謝されるほどのことではございませぬ。
ところで、今日は是非お話したい儀がございまして……」
楊弘は意地の悪そうな笑みを浮かべた。
楊弘「劉備殿のことですな?」
陳羣「何故それを……」
楊弘「いやなに、その狭量さを見限ったとはいえ劉備は丞相の元主君。
丞相のような清廉な方は縁を切ったとはいえ元のご主君がお気に掛かるだろうと」
そこで楊弘は一旦言葉を切ると、さらに続けた。
楊弘「逆に、そうでなければ私も丞相の位をお譲りしませんでした。
さて、劉備殿のことですが、細作が言うには袁紹殿の下へ落ち延びたとのこと」
陳羣「そうでしたか。些(いささ)か安堵いたしました」
楊弘「ここで問題になるのは劉備殿を放逐して勢力を増した曹軍ですな。
もう寿春にまで勢力を伸ばしてきていますな。無視できますまい。
しかしまあ、何とも」
楊弘は両手を差し上げて「やれやれ」とでも言いたげな素振りを見せた。
楊弘「このまま手を拱(こまぬ)いていれば、
いかに広陵を富ませてもやはり広陵だけでは限度がある。
衆寡敵せず、とも言います。早晩劉備殿と同じ末路を辿らぬとも」
185 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/26 19:06
その楊弘に陳羣は笑みかけた。
陳羣「しかし参謀長。まさか参謀長殿がかかる危難に無策ということもございますまい」
楊弘「いやあお見通しですか。実は丞相……」
楊弘は文机の上の書を手に取って陳羣に示した。
楊弘「なかなか、納得のいく出来になりませんでな。
これが次の策の基盤となるだけに、いい加減なものを作るわけには参りませぬゆえ」
陳羣は書にざっと目を通すと、
陳羣「かかる事務は丞相の仕事ではございませんかな?」
と言った。
「しかし……」と言う楊弘を陳羣は遮る。
陳羣「浅学菲才なれど、このような文の作成には自信がございます。
ここは参謀長、私にお任せください。
参謀府は執筆と爾後(じご)の策のために曹操の情報収集に努めてくださいませ」
楊弘はにやり、と笑った。
楊弘「では、お任せいたす。期待しておりますぞ?」
陳羣「乞う、安んじてください。情報収集、お願いいたします」
楊弘「うむ。任せてくれ。しかし、我が君は本当に良い家臣を得たものだ。
我が君にも運が回ってきたのやも知れぬ……。ああ愉快だ。
丞相、今夜は酒でも?」
陳羣「おお、宜しいですな。では早速参りましょうか」
楊弘と陳羣の影は、連れ立って夜の広陵の町へと消えていった。
186 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/26 19:09
>>176 すみません、上記の通り間違いでございました。
>>177 ありがとうございます。
進みは遅いですが、宜しくお願いいたします。
>>179 まったくです。
そして現在おっしゃられるとおりの状況でしてガクガクブルブル
>>180 左様でございますね。
撹乱、突撃、槍衾等を旨く使うことが肝要かと。
>>183 ありがとうございます。
気長にやらさせていただいております。
すごくおもしろいです。
袁術皇帝陛下がんばれsage
これだけ完成度の高いプレイ日記初めて見たよ・・・
いや〜 久しぶりに鳥肌たった。
袁術陛下さんはセミプロか何かですか?
まあこれだけの文章に仕上げるの大変だろうからマターリ進行でも結構なので
1年くらいかけて楽しませてください。
189 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/26 20:51
すみません。このスレの人たちは詳しそうなので質問をするのですが
三国志のゲームの武将のデータを掲載しているHPでよいところがあれば
教えてもらいたいです。宜しくお願いします。
190 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/26 21:26
有難うございます いってきます
激しく面白age。
193 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:17
203年の10月のある日。
陳羣と楊弘は揃って袁術の拝謁を受けた。
楊弘「かねてより計画中でございました、帝都寿春の奪還計画、
および皇兄陛下に楯突く憎き曹操への策を持って参りました」
陳羣「概要はこうです。我々の勢力下にある城はここ広陵のみ。
かたや曹操は寿春を含む14。城の数に勢力が簡単に比例するものでもございませんが、
このまま我らが曹操に当たっても苦も無く蹴散らされるは必定。残念ながら」
紀霊が陳羣を鋭く睨んだ。が、陳羣は怯まず言葉を続ける。
陳羣「これは衆寡敵せず、と言うものでいかに将が勇なれど、兵がいかに精なれど、
この差はどうにもなりません。
では、こちらを衆、曹操を寡とすれば宜しいのでございます」
楊弘「即ち、檄文を飛ばし、曹操の悪事を暴き立て、諸侯に結集を促すのです。
曹操に良い感情を持っていない諸侯と我らの勢力を併せれば城は16。
十分に対抗叶う目算となります」
策の内容を話す二人に袁術は苦い顔をした。
袁術「非常に朕としても言いたくないのだが」
楊弘「ははっ」
袁術「率直に言う」
陳羣「ははっ」
袁術「朕にそこまでの人望は無い。朕が曹操の非を暴き立て糾弾したところで
諸侯は呼応せぬのではないか?」
楊弘は一番言い辛いところを袁術自らが話してくれたので、ほっとするとともに、
袁術に自覚の芽生えを感じた。
以前の袁術ならば上策だ、と喜ぶだけで自らの人望の無さを考えなかった、
もしくは諸侯の力など要らぬわ! と自らの力の無さに気付かなかったに違いない。
楊弘は答えた。
楊弘「恐れながら仰せの通りでございます。
そこで、でございます。
ここで諸侯の力を集めるは皇兄陛下です」
袁術「本初か……」
袁術は沈思する。
袁紹と袁術は腹違いとはいえ元々は仲の良い兄弟であった。
何進が殺害された折にともに宮殿に踏み込み宦官を片端から切り倒したこともある。
しかし、袁紹を盟主とした反董卓連盟の軍事行動の際、袁術が兵糧に関して吝嗇さを発揮したため、
その関係は拗れに拗れ、一時は天下は袁紹派と袁術派の真二つに分かれ、
直接の戦は無いものの、激しくいがみ合った。
しかし、袁術が敗退に敗退を重ねていると聞いた袁紹は、
いわゆる慈悲の心なのだろうか、自らを頼れと申し伝えてきた。
そもそも自分が広陵にいるのは袁紹の元へ保護を求めに行ったところ劉備に道を遮断されたからである。
今や、関係は修復されていると言えた。
袁紹は声望高い人物だ。
また、曹操の勢力は今誰もが無視できないほど大きく、
これを苦々しく思っている諸侯は多いはず。
特に袁紹が曹操を憎むことは甚だしい。
そして、曹操に囲まれているここ広陵。
自らが驥足(きそく)を伸ばすには曹操を叩くか孫策を叩くしかない。
どちらも自分の力だけで当たるには強敵であり、
そして反孫策で仲間を集められるはずも無い。
194 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:17
袁術は顔を上げた。
袁術「上策であるな」
両名は再拝した。
楊弘「皇兄陛下が曹操を五月蝿く思っているのはこれ、間違いございません。
また皇兄陛下ならばその名高く、呼応する諸侯も多いでしょう」
陳羣「皇兄陛下にとってもこの儀は魅力的に違いありません。
また曹操の勢力大きく、勝手に公を称するなど諸侯の反発を買っております。
必ずやうまくいくはずです」
楊弘「檄文は丞相が起草してくれました。
皇兄陛下の立場から書かれた文章でございますが、
これを読めば曹操に何の感情を抱いていなかった者も、
義臣ならば、忠良なる男ならば、たちまち曹操に敵愾心を抱くこと、
間違い無しと言う出来に仕上がってございます。
一度、お耳に入れてくださいませ」
陳羣が前に進み出る。
195 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:18
陳羣「では、失礼して。
『そもそも明君は危険を予測して変化の理に通じ、
忠臣は難局を考慮して臨機の措置を講ずる、と聞いている。
昔、強大な秦に幼少の天子(二世皇帝)が立った時、趙高が権力を掌握し、
朝廷の命令を独断でとりしきり、刑罰・恩賞を思いのままに行い、
挙句の果てには望夷宮における弑逆事件を起こし、その汚辱は現在まで語り伝えられている。
(前漢の)呂后(の末年)に至ると、(呂后の甥の)呂禄・呂産が政権を一人占めし、
政治全般を専断し、禁中で決定を下すなど、下位のものが付け上がって上位の者が無視されたため、
天下の人々は(恐怖に)心を凍らせた。
この時にあたり、絳侯(周勃)と朱虚侯(劉章)が兵を起こして怒りをふるわせ、
逆賊を誅殺して、太宗(文帝)を迎立した。
このため、よく徳化の隆盛を導き、光明は明るく輝いたのである。
これは、大臣が臨機の措置を下した場合の模範である。
司空曹操の祖父曹騰は、もと中常侍(宦官の位)であったが、
左カン・徐コウ(いずれも宦官)とともに
災いをひきおこし、貪婪な行いは思いのまま、徳化をそこない民衆を痛めつけた。
父の曹嵩は、乞食であったが、(曹騰に)引き取られて養われ、賄賂によって官位を買い取り、
金や宝玉を運んで、権力者に財貨を贈り、三公の位を盗み取り、天下の政治を破滅させた。
曹操は、宦官と姦吏が残した腐れ種で、もとより秀れた人徳など持たず、
すばしこくて狡猾、暴力ずきのやくざであり、混乱を好み災禍を喜ぶ男である。
幕府(私袁紹)は、かつて勇士をひきいて凶悪な逆賊(宦官をさす)を掃蕩した。
続いて董卓が職権を無視し、国家に乱暴をはたらく(献帝を長安に移したこと)事態に遭遇した。
その時に当って(自分は)剣を引っ提げ軍鼓を激しく打ち鳴らし、中国東部(勃海をさす)に対し
(董卓討伐の)命令を発した。
196 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:18
そのとき英雄を収攬するため、欠点を大目に見て能力を活用しようとした結果、曹操を計略に参加させた。
彼が鷹や犬の(ように人に指示されて格闘する)能力を持ち、
爪や牙(のように戦士として)の任務に当れると考えたからである。
ところが(彼は)愚かで軽はずみ、思慮は浅く、軽率に前進し、平気で退却する有様で、
(部下を)殺傷し、(勢力を)挫かれ、何度も軍勢を失った。
幕府(自分)はそのたびに精鋭の兵を分かち与えて、取り繕い補充してやり、
上表して東部太守兼[亠兌]州刺吏に任命し、(羊のような男なので)虎の皮を着せ、
一軍を与え、威光と権力が備わるようにしてやり、(たびたびの敗戦にも更迭されずついに勝利を得た)
秦軍(の大将孟明のごとき)一勝の報恩を得たいと願ったのである。
しかるに曹操は、そのままその基盤を利用してのさばり、思いのままに過酷な行いをして、
民衆から搾取剥奪し、賢人を傷つけ善人を迫害した。
もとの九江太守辺譲は人並み外れた英才であり、天下に名を知られた人物であったが、
(曹操に対して)歯に衣きせず厳しい態度で意見し、その論旨におもねったところがなかったため、
その身はさらし首の憂き目にあい、妻子は絶滅の災厄を被った。
これ以後、多くの士人は憤り悲しみ、民の怨みはますます深くなり、
一人の男が腕を振り上げ(て呼びかけ)れば、一州こぞって呼応した。
そのため曹操自身は徐方(徐州)で(陶謙に)破れ、領土は呂布に奪われて、
東部の辺境地帯をさまよい、身の置き所さえなくなってしまった。
幕府(自分)はただ、幹を太くし、枝を弱くするという建前(幹は天子、枝は諸侯の例え)と、
また謀反人(呂布)の味方にはならないことのために、軍旗を掲げ鎧を身に着けて、
(途中)筵を巻くごとく平定しつつ征伐に赴き、金鼓を鳴りひびかせて、呂布の軍勢を撃破した。
彼(曹操)を滅亡の苦しみから救済し、もとの州伯([亠兌]州刺吏)の位に復帰させたのである。
これこそ、幕府(自分)が[亠兌]州の民衆に対して無慈悲ではなく、曹操にとっては大恩のある点である。
後に、天子の御車が東方に戻り、大勢の悪人(楊奉・韓暹など)が政治を混乱させた。
当時、(公孫[王贊]が侵入し)冀州にはちょうど北方の辺境に緊急事態が発生し、
冀州を離れる余裕はなく、そのために従事中郎の徐[員力](じょくん)をやって曹操に出動を命じ、
宗廟を修復し、幼い天子を護衛させた。
197 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:19
ところがたちまち気を大きくして勝手な行動に出、朝廷を脅迫して遷都させ、
漢朝の官吏を侮辱し、法律を破り秩序を乱し、座ったままで三公を呼びつけるなど、
朝政を独断で取り仕切り、封爵・恩賞は(勲功や規定によらず)心のおもむくままに任せ、
刑罰は(法律によらず)口から出任せ、寵愛する者は五宗(祖父の祖父から孫の孫に至る親族)まで
栄転させ、憎悪する者はその三族(父・母・妻の一族)まで皆殺しにした。
群れをなして語りあっている者は、(政治を批判したかどで)公然たる処刑を受け、
腹の中に意見をおさめている者は、内密のうちに殺されるので、
道を行く者は目くばせし(て気持ちを通じあわせ)、百官は口を堅く閉ざし、
尚書はただ朝議と(諸侯との)会見の記録を取り、公卿はただ定員と官品を充足しているに過ぎない。
だから、大尉の楊彪は(司空、司徒、大尉と)三公を歴任し、国家の重責を担い、
人臣の位を窮めた人物であったが、
(曹操は)些細な怨みによって、無実の罪をきせ、笞打ちと棒叩きを併せて行い、
五つの刑罰(刺青・鼻切り・足切り・宮刑・死刑)を全て課するなど、
感情にまかせて悪行をほしいままにし、法律を顧みなかった。
また、議郎の趙彦は、真心をこめて率直に諫言し、その意見には採用すべきものがあったため、
天子も耳を傾けられ、態度を改め、下賜品を下された。
曹操は、時世をまどわし、権力を奪い、(天子への)発言の道を閉ざそうとして、
(彼趙彦を)かってに捕縛して即刻殺害し、上聞に達し許可の降りるのを待つという手続きを踏まなかった。
また、梁の孝王は、先帝(前漢の皇帝)の同母の弟で、その陵は尊ばれ高名であり、
(陵に植えられている)松・柏・桑・梓などの樹木すら、敬虔に扱われて然るべきであった。
ところが、曹操は文武の官吏をひきつれ、自ら陵の発掘に立ち合い、棺を破壊し遺体を暴き、
金や宝玉を奪略し、その結果、天子は涙を流され、士民は心を痛めたのだった。
(曹操は)また発丘中郎将(墓あばきの官)・摸金校尉(金探しの官)を任命し、
通過したあらゆる場所で、(塚墓)を破壊し、剥き出しにされない遺体はなかった。
その身は三公の官にありながら、凶悪犯の所業を働き、国家を滅ぼし人民を虐げ、
害毒は人間にも亡者にも及んだのである。
198 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:19
加えてその微細な点まで規制する政治は苛酷を極め、
法律と布令による禁止条項を併せ設け、いぐるみを小道いっぱいにしかけ、
落とし穴で通れなく(するように法網を張りめぐら)し、
(人民は)手をあげれば網目にひっかかり、足を動かせば落とし穴におちこんだ。
その結果、[亠兌]州と豫州の民衆は鬱々として楽しまず、首都には怨嗟の声が満ち満ちた。
古今の書物を暦観する時、その記載する貪婪残酷無道の臣下の内でも、
曹操ほど甚だしいものはいない。
幕府(自分)は、外部の悪人を征討することに追われ、
いまだ(彼に)教戒する暇がなく、特別な配慮によって大目に見、
なんとか彼が自らの過失を取り繕うことを期待していた。
然るにに曹操は山犬や狼の如き野蛮な心を持ち、密かに忌まわしい謀略を抱き、
かくして(国の)棟と梁(に当る重臣)を打ち砕いて、漢の王室を孤立させ、弱体化し、
中正の士を悉く除き去り、専ら力に任せた凶悪な行為をしていた。
過ぐる年、(自分は)北征し、公孫[王贊]を討伐したが、(公孫[王贊]は)凶悪非道、
一年にわたって抵抗した。
曹操は公孫[王贊]がなかなか敗北しないことから、内密で文書をやりとりし、
わが軍を援助することにかこつけて、急襲しようとはかった。
そのため、軍隊をひきいて黄河に至り、船をつらねて北方に渡ったのである。
ちょうど、彼の使者の身分が暴露され、公孫[王贊]もまた晒し首にされて滅亡した。
このために、鋒先は挫け、その計画は未遂に終ったのである.
(曹操は)敖倉を占拠し、黄河をへだてて固めとし、蟷螂が斧を振り上げて、
大軍の進行をはば(むようにわが軍の行く手をはば)もうとした。
幕府(自分)は漢朝の御稜威を奉じ、天下四方に使者を出し、
一百万の長戟の士、一千隊の胡人の騎兵、
中黄・夏育・烏獲のごとき勇士を奮いたたせ、良き弓、強き弩の力を発揮し、
[千千]州([千千]州刺吏高幹)は太行山を越え、青州(青州刺吏袁譚)は済水・[シ累]水を渡り、
(本隊冀州の)大軍は黄河に船を浮かべ、先頭に立って敵に当り、
荊州(荊州刺吏劉表)は宛・葉に下って後詰めとなって、
雷鳴を轟かせ猛虎の歩むが如き勢いで、全員敵地に結集した。
あたかも燃えあがる火をかかげて風に飛ぶ蓬を焼き、
大海を覆して飛火に浴びせ掛けるようなものである。
どうして消滅させられないことがあろうか。
現在、漢王朝は衰退し、(国を治める)綱は弛み、紀は絶ちきれている。
曹操は精鋭平七百をもって、宮殿のまわりを固め、表向きは護衛と称してはいるものの、
その実拘禁にほかならない。
その簒奪の災いが、かかる状態の中で起こることを懸念するものである。
いまこそ、忠臣が肝脳地に塗らせ(生命を投げうって)戦う時であり、
烈士が功名を立てる機会である。努め励まないでいいものか』
以上、でございます」
199 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:20
陳羣が読み終えて一歩引くと、袁術は呵呵大笑した。
袁術「はっはっは、酷い言われようだな曹操も。
丞相は悪口の名人であるな」
陳羣はにこり、と笑い「お褒めに預かり恐悦至極にございます」と少しおどけて言った。
楊弘「こうした檄文の類(たぐい)は起草に存外手間が掛かるものでございます。
これほどな名文を付けてまで皇兄陛下に依頼すればそもそも悪い話ではないこの件、
必ずや快諾して戴けましょう」
陳羣「その時こそ我が君が躍進の時、というわけでございます。
何卒ご指示を」
袁術は深く頷いた。
袁術「本初への使者の人選は両名に任せる。
この件に関しては両名が良いと思ったように動くがよい」
陳・楊の両名は再拝した。
袁紹への使いとしては陳羣自らが赴き、見事務めを果たした。
袁紹初の檄文という名目のため檄文は袁紹配下の陳琳が起草したことになったが、
陳羣は一向に気にしなかった。
陳羣は自分の務めが果たせたことに満足であったからだ。
檄文によって名声を高めようなどという、彼にとっては小さな考えは、彼のどこにもなかった。
袁紹(実際のゲーム内では袁術)を盟主とした反曹操連盟が結成されました。
参加陣営:袁紹、袁術、劉璋、馬騰
初めてリアルタイムで読んだYO!
少しずつ成長してる袁術陛下萌え〜♪
201 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:23
>>187 ありがとうございます。
精進いたします。
>>188 文筆で飯が喰えればと常日頃から思っておったりはしますが、
そこまでの力量は持っておりません。
そのうち文筆を生業としたいものです。
お心遣い、ありがとうございます。
>>189-191 お力になれなくて残念ですが、そちらでなら解決しそうで何よりです。
>>192 お褒めくださりありがとうございます。頑張ります。
202 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:25
>>200 実はこのリプレイのテーマは
「成長は若者の特権ではない」
だったりしたりしなかったりしないこともないかもしれないのです。
203 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/05/29 12:30
×精鋭平七百
○精鋭兵七百
まだ誤字あるかも……
すごい・・・。
なんて面白さだ。
袁術陛下の成長に期待age
205 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/29 16:31
万一に備えよう
206 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/29 17:17
どさくさあげ
もうおさまったみたいね
それにしても、あんな荒らし初めて見た
208 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/30 00:39
なるほど、陳琳の檄文は本当は陳羣のものだった、という話ですか。
おもろage
209 :
無名武将@お腹せっぷく:02/05/31 16:26
再降臨期待age
ROMってたが、面白いっす!
期待していいですか?
211 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/01 00:07
いつも楽しく読ませてもらっています
ぜひこれからもがんばってください。
212 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/06/02 22:25
袁術と楊弘が待つ広陵の宮城に「陳羣帰り来る」の報告が飛び込んだ。
両名は衣冠を正して陳羣の登城を待つ。
入室した陳羣が深々と礼をして、顔を上げる。
喜色だ。
吉左右を尋ねるまでもない。
袁術の脇に侍していた楊弘は、普段は小声の献策を大声で行った。
楊弘「陛下、気は熟しました。出陣の号令を!」
袁術は頷くと、徐(おもむろ)に立ち上がり、右手を振り上げて大号令を発した。
袁術「反曹操連盟が一、成皇帝袁術はこれより姦賊曹操を征伐する!
手始めは帝都寿春の奪還である! 諸将努々(ゆめゆめ)抜かりあるな!」
宮城は久しく平穏に倦んでいた諸将の気焔に満ち満ちた。
213 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/06/02 22:28
>>204 あまり期待されると肩透かしを食うかも……です(笑
>>205-207 何だか騒ぎがあったようですね。
>>208 そうなんです、一部意訳が入っていますが、
あの檄文は陳琳が書いた物を和訳したものです。
>>209 筆が遅くてすみません。
>>210 期待されると後で肩透かしを食うかもですよ?(笑
>>211 ありがとうございます。
少しずつですが、何とか最後まで書き上げたいと思います。
age
あげます
217 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/08 16:45
バカな俺に教えてくれ!
・・歴史イベントコレクションを全部集めるとなにがおこる?
218 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/08 16:52
219 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/06/10 22:38
すみません、続きは15日以降になりそうです。
申し訳ないです。
保全age
221 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/13 13:11
保守だ
222 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/14 12:14
今日も今日とて保守
223 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/15 00:42
待ちに待った15日です。
224 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/17 00:29
再開期待保守
マターリ待とう
三戦板の場合、何日くらい放置してたらスレが落ちちゃうもんだろ?
>>226 問題は放置時間よりもスレ数。
500−550でログ圧縮で400になる。だから500越えたあたりで1日か2日に一度保守すればよし。
今500手前だから油断しない程度に保守カキコ。
教えてくれてありがとう
勉強になったよ
陛下!幾多もの民草たちが陛下の御行脚を待ちわびておりますぞ!
でもお忙しいこともあるでしょうし、マターリとやってね
同時に早く読みたい〜という心の叫びも否定できない罠
本当ごめんなさい。
就活がピークなもので。
今更ピークなのかよ! 首吊って氏ね!
とかどうか仰らずにお願いいたします。
途中で放り出す気はまったくありませんので。
231 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/19 23:16
保守
陛下の職探しを想像してワラタ
蜜水をくれる会社はないようです。
袁術陛下はサッカー見てんのかな?
焦らずマターリとがんばってください
保守age
陛下の帰還を心待ちにして保守
陛下の就職活動の成功を祈って保守
陛下ガムバレ!!そして、アゲ。
238 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 20:28
「けして意図したわけでは」
お前の口元には一瞬、糸がひいていましたが何か?
239 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 20:30
光秀をこんな気持ち悪い奴に描いたらいかんわな
すいません。誤爆です
241 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 21:31
初心者ですみません.ここに書き込んでいいものかどうか分からないのですが...
ps2の三国志8で司馬徽にジョショを推薦してもらうにはどうしたらいいのですか.
242 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 21:38
>>241 初心者は2chに書きこんではいけない。
とりあえずヤフーやグーグルで「三国志 イベント 司馬徽 徐庶」とか色々試して自分で探して見なされ。
243 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/23 21:39
はい.すみませんでした.
御尊顔を拝し奉り、恐悦至極に存じます。
それがし姓を呂、名を砲、字を突進と申します。
これまで無名武将として陛下を影ながら応援してまいりましたが、陛下の御活躍を拝するにつれ、それがしの義憤も日増しに強くなってきておりました。
そこでこのたび、天下安寧のため7人の同志とともに某スレにて挙兵を決しましてございます。
それがしはまとめ役として、近隣諸国の状況などを7人の同志に伝達する責務を担っておりますが、つきましてはその任を全うするため、陛下が掲載された全国地図を拝借させていただけないかとお願いに参上した次第にございます。
陛下におかれましては、なにとぞ御快諾いただけるよう、謹んでお願いいたします。
最後になりますが、陛下の就職活動がつつがなく完了することを心よりお祈りいたしております。
247 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/26 05:29
age
保全
250 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/06/28 14:09
居並ぶ兵。その槍の穂先が陽光を浴び、きらきらと輝いていた。
それらを壇上から眺める袁術は、少しの高揚と愉悦に包まれながら、演説を始める。
袁術「この戦には朕も親征する。20万の兵を率いての諸将の後詰である
紀霊将軍には15万5000、この戦の参軍をする楊弘参謀長には17万の兵を与える。
張勳将軍にも15万5000、張燕殿には9万、劉勳将軍には12万5000。
総計75万の大軍である」
袁術の持病「自分の兵が10倍に見える病気」を知らぬ張燕はのけぞったものの、
楊弘のとりなしにより何とかことなきを得ている。
袁術「この大軍の前では現在権勢を振るっている曹操といえどひとたまりもあるまい。
さらに、今回の戦は我が兄、袁紹を盟主とした反曹操連盟の戦いでもある。
義のために、姦賊は生かしてはおけぬ。
必ずや諸侯は兵を出してくれるだろう。
また、今回の戦は成帝国の帝都奪還という重要な意味を持っている。負けられないのだ。
楊弘参謀長が策を巡らせてくれてはいるが油断は禁物である。
諸君の活躍に期待する」
袁術は壇上から降りると、移動用の輿に乗り込む。
どうどうと陣太鼓が響き渡り、兵が移動を開始する。
新生袁術、初めての出陣だった。
気に掛けてくださった皆様ありがとうございます。
そのご恩にお答えすべく、途中放棄は絶対にしないつもりでおります。
ウオ――――――――upキタ――――――――
き・・・・キターーーーーーーーーーーー!!!
75万(w キターーーーーーーーーーーー!!!
や・・・やっと戻ってきた・・・こんなにうれしいことはない・・・
256 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/28 19:23
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
陛下がんがって!!
257 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/28 23:06
75万は夷綾の戦いの劉備軍の数と同じ…
とりあえずキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!
復帰するやいなや笑わしてくれる陛下・・・最高や。
続きが早く読みたい・・・
ageていいですか?ってか、ageる。
260 :
ふっふっふ ◆z0areZMU :02/06/29 16:09
すばらしいです、陛下!
これからも期待してます。
261 :
無名武将@お腹せっぷく:02/06/30 22:54
(´-`).。oO(保守しとこう・・・)
262 :
通りすがりの者ですが:02/07/02 09:16
保守
楽しみage
寿春の手前三百里(約120km)に袁術は取り敢えずの陣を張った。
報告によると、曹操軍の大将は夏侯惇。参軍は満寵。
兵の数およそ12万で、籠城はせず、城外に陣を敷いて迎え撃つつもりのようであった。
絢爛豪華な輿を脇に、目に痛いほど蒼い傘蓋の下で、袁術はそのように斥候からの報告を受けた。
袁術「楊参謀長、如何するか」
楊弘「はっ、こちらは何分敵勢に比べ小勢。まずは堅陣を敷き皇兄陛下ら諸侯の軍勢の到着を待ちましょう」
袁術は不思議な顔をした。
袁術「何を申す。こちらは75万、向こうは12万である。実にこちらが6倍多い。
大兵に兵法無しと申す。そのまま押し包んでしまえばよいではないか」
真顔である。これが冗談であればまだよいのだが、袁術は本気なのだ。
楊弘は漸くそのことに気が付いた。
楊弘「おそれながら、陛下の創業は未だ半ばにて、今は軽々しく兵を損じる時ではございません。
前線で専ら兵を損なう役目は皇兄陛下にお任せしてしまえばよいのです」
そう言われれば、そもそも吝嗇な袁術のことである。
すぐに納得し、兵に待機の旨を伝えた。
楊弘は間違いのないようにその指示を見届けると、自分の隊へ指示を下すため本陣を離れた。
敵が城から討って出たという報告が入るも、こちらは動くつもりがなく、
また城から出た兵がいかに神速を謳うものであったとしても、城からこの陣までは一昼夜で達する距離ではない。
陣中にあるとは言え、待機の指示を出したきりすることがない。
要するに暇である。
手持ち無沙汰であった袁術は親衛隊長を呼びつけた。
265 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/07/04 16:17
親衛隊長「何事でございましょうか」
袁術「城へ降伏するよう使者を送っておけ。
この大兵にはいかな猛将とて勝ち得まいぞとな」
親衛隊長「しかし陛下、古来寡兵が大兵に対し降伏を勧めるなどといった例はございません」
袁術「何を申す。朕の軍は圧倒的大兵ではないか。
胡乱(うろん)なことを申し士気を紊(みだ)すとお主を軍法に掛け首を斬らねばならなくなるぞ」
親衛隊長もここに至り袁術の持病を思い出し、観念した。
親衛隊長「……御意でござります。至急降伏勧告の使者を城へ送ります」
袁術「うむ、わかれば良い」
袁術は満足げに頷いた。
親衛隊長「……というわけで、降伏勧告の使者としてお前が選ばれた」
親衛隊「はあ、そうですか」
親衛隊長「うまく敵方を降伏に導けば、お前の栄達は間違いなしだ。
きっと将軍に取り立ててもらえることだろう」
親衛隊「本当ですか!」
親衛隊長は一瞬躊躇ったが、しかし小さく頷いた。嘘は言っていない。言っていないのだ。
親衛隊長は自分にそう言い聞かせた。
親衛隊長「ああ、間違いない。それだけ重大な任務だ。心して掛かれ」
親衛隊「承知いたしました!」
駆けて行く親衛隊員を見て、親衛隊長は嘆息した。
親衛隊長「ああ……小勢が大軍に降伏勧告とは……。
陛下がああだから仕方ないし、俺も命は惜しい。
おそらくは斬られるだろうが、生きて帰ってきてくれ……」
親衛隊長は己の部下のために祈った。
266 :
通りすがりの者ですが:02/07/04 16:49
陛下降臨! ウォーーーーー!!!
267 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 17:04
ss
268 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/04 17:34
キ、キ、キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
待ってたかいがあった・・・・
最高
271 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/05 01:03
最高。袁術もいいが、あまり疑わずに走る親衛隊員がよい。
たしかに親衛隊長は嘘はいってないね。
272 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/05 01:03
袁術の持病がある限り曹操には勝てないと悟った
273 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/05 22:55
愉快痛快面白い。陛下万歳。
----寿春城内
夏侯惇と満寵は出撃の前に最後の確認を行っていた。
連合軍が攻めて来るという情報は入っているものの、兵らの士気は高い。
軍の強さは必ずしも兵の多さではないと知っている軍であった。
夏侯惇「袁術め……援軍が到着する前に一呑みにしてくれるわ!」
吠える夏侯惇に、満寵が追従(ついしょう)する。
満寵「上策ですな。籠城すれば敵兵は増えるばかり。総指揮官を討てば敵軍の混乱を誘えます。
いかな大兵と言えど統率が取れていなければ逆にその数の多さが仇となります。
魏公閣下が昔戦われた青州黄巾党が良い例ですな」
夏侯惇はその言に満足げに頷いた。
夏侯惇「満寵は敵が万が一兵を迂回させてきた場合に備え城門前で陣を張ってくれ。
某は10万を率いて袁術軍に当たる」
満寵は力強く頷いた。
満寵「袁紹軍らの到着までに袁術を討ち取れなかった時のため、
将軍の退路を確保しなければなりません。
李典将軍に1万の兵を与え城外の砦を確保させるのが上策と心得ますが?」
その進言に夏侯惇は首を振った。
夏侯惇「いや、この作戦は早さを必要とする。兵を必要以上に分けるべきではない。
できるだけ早く袁術を叩き潰さなければならないのだ」
満寵「……しかし、それでは将軍が危険に晒されることに」
夏侯惇「構わぬ。とうに覚悟は出来ておるわ」
満寵「これは差し出がましいことを申しました。恥じ入ります。
将軍の覚悟の程を疑ってしまったようで誠に申し訳ござりません。
この城の守備はお任せあれ。死守、致しましょう」
確固とした意思が感じられる目は見ていて気分が悪いものではない。
夏侯惇「……ありがたい。城門を開け! 出撃する!」
兵「お待ちください!」
夏侯惇「何だ!」
夏侯惇は出撃に水を注すかたちとなった兵を思わず睨めつける。
しかしその兵もその程度で怯えることはしない。自分の仕事を続ける。
兵「はっ、袁術より軍使が来ております」
夏侯惇「軍使だと?」
兵「お会いになられますか?」
夏侯惇「今更何を……斬り捨ててやりたいところだが、ここは……」
満寵が夏侯惇の背を押すように口を開いた。
満寵「将軍のお考えの通りですな。話を聞かずに斬り捨てたとあっては魏公閣下の威名に傷がつきます」
夏侯惇「そうだな。とりあえずは通せ」
兵「はっ!」
275 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/07/06 17:56
袁術の親衛隊員は夏侯惇のその魁偉な容貌に気を呑まれた。
隻眼の夏侯惇だがその眼力は両目を持つ常人とは比すべくもなく凄まじい。
口を開かぬ軍使に夏侯惇は焦れた。
ただでさえ出撃を邪魔されているのだ。
夏侯惇「……用向きは何だ! 早く申せ!」
親衛隊員は弾かれたように懐から書簡を取り出し、口を開いた。
読み上げる。
親衛隊「我が軍は大兵。貴公らの小勢を以って当たり得ると何故考えたるや?
可惜(あたら)命を散らして何とする。疾(と)く兜を脱ぎ、共に栄華を楽しもうではないか」
夏侯惇は目の前の卓をひっくり返した。
親衛隊員が見ていて気の毒なほどに震えた。
夏侯惇は吠える。
夏侯惇「話だけは聞こうと思ったが……。時間の無駄であったわ!」
夏侯惇は満寵を振り返る。満寵は頷いた。
満寵「斬り捨てましょう」
満寵の左手が合図すると、兵が親衛隊員の脇を固め、引き立てていった。
なにやら喚きたてるその哀れな背中に向け、夏侯惇はもう一度吠えた。
夏侯惇「首は軍門に架けよ。時を無駄にしてしまった。出撃するぞ!」
満寵「ご武運を」
夏侯惇「貴公もな」
夏侯惇は久しぶりの笑みを浮かべていた。
やっぱ斬り殺されたか・・・親衛隊員タン
親衛隊員タン・・・・・(TxT)
278 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/06 22:12
陛下age
親衛隊員さん可哀そう・・・
でも、面白い!
お前ら、人の死ぬ姿が面白いというのか!
でも俺も面白かった!
あ〜ぁage
一応、スレのタイトル通りプレイ日記をば。
今、初めて戦闘ダメージ五桁台を見ました。
孫堅(連弩車)が、水上で混乱状態の趙雲へ「斉射」したところ、
10600ぐらいの数字が!
こ、これが連弩車の真の力か!
>>282 マジ?
「矢嵐」だったら一体どうなるんだ?
弩兵と連弩では全くと言っていいほど威力が違く連弩の方が上という罠
その代わり連弩は移動速度が物凄く遅く活躍する前に戦闘が終わるという罠
285 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/09 00:04
>>282 俺は恐慌アンド士気が確かゼロの魯粛の部隊に趙雲(武力103、兵力約14000)
の車懸で攻撃したところ、ダメージ12583とかいう数字が出たよ
それまでの最高が関羽の槍衾の8000台だったからビビタ
張魯のところの楊松に呂布の20000の兵で車懸をしかけたら一体いくらいくのやら・・・
>>285 同じ呂布にやらせるなら連弩車で斉射のほうが上のはず。
287 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/09 04:59
1万を超える部隊が1撃で消えるのは壮観だね!
かつての三国志しりーずでこんなのあった?
288 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/09 05:08
三国志5
魚鱗のデイコウに呂布で背後からぶん殴り。
クリティカルで15000あぼーん
>>288 すごい!俺も5はやったことあるけど魚鱗の陣て背後からの攻撃に
モノすごく弱かったよね しかしデイコウが戦場に出ているとは・・・
相手の君主だれ?
でも、禰衡の魚鱗もかなり強力だった記憶がある・・・・。
魚鱗の陣で背後から突撃しまくってました。
>289
本初か文挙かと。
つか呂布で背面から突撃かますと、武力低めの武将の場合
下手すると20000持ってようが全滅する
最初に煽ったのは>292「三国志[プレイ日記」ってスレタイトルで
スレ違いではないのに邪魔とか言う厨房は死ね
>>286-291はスレ違いだけどな>294に同意だから消えるけど
これで論争・・・みたいなのはやめにしよう
皆の衆、これからは陛下御降臨まで保全に努めるのじゃ!
てーか、死ねを使ってる時点でDQNだよなぁ
293
>>299 そこ!煽らない!!
…あれ?俺だったアハハ恥ずかしい
じゃあね!
300 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/10 11:42
300ゲト age
今日の保守
者ども!もっとageるのだ!(皆さん。ageて下さい。)
>>302 気持ちはわかるが、ほどほどにした方がいいよ
良スレほど荒らされやすいし、陛下は上がる下がるに関係なくうpするだろうし
>>303 おっと、すまん。あまりの楽しみさに我を忘れていたよ(w
(´-`).。oO(俺は保守する人・・・)
(´-`;).。oO(暑い・・・)
(´-`;).。oO(冷蔵庫にトマト。なかなか寝付けない暑苦しい夜にどうぞ。そのままガブリだ)
(´-`).。oO(>308ナイス案ありがとう・・・でも俺トマト嫌いなんだよ・・・)
申し訳ないです。
只今執筆中……。
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>>311 禿氏、どうしたの?
文字化けかなんか知らんが、すごい状態になってるよ
313 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/17 11:50
あげえ
314 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/17 12:27
>>310 おお階下!!
いつまでもお待ちしておりますぞ!!
がんばってくだされ!!
>>312 えええ!?文字化け!?
んー、ウインドウでかくして下されば見れると思います。
>>310 陛下に申し上げる。
どうぞ、焦らずにマイペースでお続け下され。
我等の忠誠は磐石でございますぞ!
はじめて見たがこのスレおもろい。
ただのプレイ日記ではなくパロってこれだけ読ませる文章力に脱帽。
またこれだけ長期の連載をされる根気にも感服。
書き続けるのは大変と思いますが、力を入れすぎない程度にがんばってください。
って、ファンレターみたいになってしまったが応援してます。
保守ageじゃ!!
楊弘が本陣に帰参すると、袁術は怒りを隠せずにいた。
袁術「おのれ推参なる匹夫夏侯惇! 朕の恩情が分からぬと申すか!」
陣幕の外まで聞こえるその大声に、楊弘は不安を憶えた。
即座に陣幕へと駆け込む。
楊弘「陛下、只今帰参してございます。ところで一体何がございました?」
袁術「おお、参謀長早かったな。
なに、敵将の夏侯惇に、かかる寡兵では到底貴公らに勝ち目は無い、
我が軍門に降り共に栄華を楽しむが良いであろう、と伝えたのだ。
しかし返答がこれよ」
袁術が顎をしゃくった先には、一つの首級。
その兜を見る限り、袁術軍の首である。親衛隊だろうか。
楊弘「斬られましたか」
当然の結果ですな、と続く言葉を飲み込み、別の言葉を継いだ。
楊弘「陛下には一つ、知っていただきたい儀がございます」
そう言うと、楊弘は襟を正した。袁術の顔もつられて神妙なものとなる。
楊弘「世には利では動かない男が居ります。
そのような者にとっては、いかな富貴、いかな地位、
ひいては、自らの命の有る無しさえも、心を動かすに値しないものなのです」
袁術「そんな馬鹿な話があるものか」
袁術はそのまま捲し立てようとしたが、楊弘の真剣な眼差しがそれを躊躇わせた。
320 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/07/18 21:18
楊弘「御意の通り、馬鹿な話でございます。
しかし、世には賢き者ばかりではございません」
袁術は無言で続きを促した。
楊弘「畏れながら、以前陛下は手酷い敗戦をなさいました。
その時に、雷薄、陳蘭などの輩(ともがら)は陛下の下を去りました」
袁術「不逞の輩(やから)だ」
忌々しげに袁術は吐き捨てる。
楊弘「御意。しかし、不逞なる匹夫めらにも、一応考えが有ってのことなのでございます。
陛下が大敗なさったので、陛下の下に居る利、無しと考えたのでございましょう。
すなわち、あやつらは利で動く男でございます」
袁術「では」
楊弘「御意。陛下の下に残ったのは、利で動かぬ男である。
そうお考えになられて差し支えございませぬかと。
そして、こちらにもそのような男が居れば、敵方にも居るとしても不思議はございますまい」
袁術はしばし沈思し、徐(おもむろ)に口を開いた。
袁術「何があっても夏侯惇、満寵は降らぬと申すか」
楊弘「おそらくは」
袁術「分からぬな。人として生まれたからには富貴を楽しみたいものではないか」
楊弘「それも、無理の無い話でございます。しかし、夏侯惇、満寵は降りませぬ。
こういった手合いは不利になればなるほど依怙地になって降らないものでござります」
袁術「そういうものであるか」
楊弘「御意」
袁術は暫く目を閉じて何事か考える素振りを見せたが、楊弘はそれに構わず言葉を続けた。
楊弘「陛下、不肖この楊弘、人の心を知るのは得手でございます。
敵に降る人物あれば私めが献策いたしますゆえ、殿はそのような些細なことにお気を煩わせなさいませぬよう。
陛下におかれましてはもっと大局をご覧になって戴きませぬと」
袁術「なるほど、な。あいわかった。これから調略は参謀長に一任する。
存分に力を発揮いたせ」
楊弘「ありがたきしあわせにございます」
楊弘は再拝して退出した。
楊弘「確かに袁紹軍らが到着すれば我らの兵が敵方を上回るが、
現時点では我らが少数だ。そこへ降伏勧告とは……いやはや陛下の考えや常人には推し量るべからずだ」
楊弘は天を仰いだ。
楊弘「しかしまあ、ああ言っておけば陛下も調略には手を出さぬだろう。
生兵法は怪我の元。下手にかけた調略を逆手に取られるのが一番恐ろしいからな……」
遥か寿春の方角へ目を転じるも、まだ軍の姿どころか、土煙さえ確認できなかった。
しかし、夏侯惇は既にこちらへ向かっているはず。曹操軍でも名うての猛将だ。
気を引き締めなければなるまい。楊弘は指示を徹底させるため、再び自陣へと戻ることにした。
いつも書くのが遅くてどうもすみませんです。
>>319-320 キターーーーーーーーーーーーで、ございます。
>>321 そんなことはありません。書かれる速度は遅くとも、それを補って余りある内容。
今後ものんびり味のある作品を仕上げていってください。
(´-`).。oO(キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━・・・・)
楊弘カコイイなあ…
ここと劉gさんのとどちらが上だい?
>>325 天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず
327 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/19 05:46
こんなに楽しみにしてるリプレイ、他にないよ・・・
(´-`).。oO(苦労人楊弘・・・)
そろそろageます。
なくなっちゃ困るもんね、このスレ〜。
ageなくても保守は出来ます
Σ(゚д゚lll)ナンヤコレー!!階下凄すぎ!!
そう頻繁にageるのはどうかと・・・・。
>>335 君、君・・・期待するのは分かるけどね。
そう頻繁にageられると陛下だってプレッシャーだよ。
>>336イエッサー。
>>換☆兎
早く死んだら?
君が死ねば三戦板の住民が歓声あげるんだけどな
339 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/07/22 17:45
袁術軍は堅陣を敷き、夏侯惇の軍を待ち受けた。
時間が経てば経つほど曹操軍は不利になる。
そこへ突出している袁術本人の陣。
夏侯惇には討って出る以外の選択肢はないはずだ。
そして、討って出てきたら最後、袁紹の大軍に呑まれるしかない。
並みの軍の倍の速さで駆けたとしても、袁術の本陣にたどり着く前に袁紹の軍に阻まれるはずだ。
楊弘「その時が夏侯惇の最期だな」
あえてそれだけは口にしてみた。
思えばこれまでは後方で調略を担当はしても、実戦の指揮を執ったことは無かった。
これまでの戦はすべて紀霊らの将軍らが請け負い、自らは頭の中でしか戦をしたことがない。
頭の中では万全と思えたが、その裏付けは無いとも思えてしまう。
その弱気を口に出すことによって払拭したかった。
夏侯惇は駆けに駆けていた。
しかし、昼夜を兼行することはしない。いざ敵と衝突した時に兵が力を失っているようでは意味が無いからだ。
斥候の報告では袁術の本陣までは今の兵の練度と纏まりから言って、七日。
袁術の後方には袁紹ら諸侯の大軍がある。
しかし、諸侯は今回の総大将である袁術を討てば諸侯は兵を退くはずだ。
突出している袁術さえ討てれば、勝てる。
しかし、袁術の陣は突出してはいるものの、諸侯の援軍の到達が早いか、
こちらが袁術の陣に攻めかかるのが早いか、実に微妙な位置にあった。
不審ではある。
これはこちらを誘(おび)き出すための罠ではなかったのか。夏侯惇は駆けながら思考する。
もし、袁術が最初から攻めかかれない位置に陣を敷いたならば、自分は籠城を選択しただろう。
城に籠もり援軍を待っても兵力差は殆ど縮まらないだろうが、時を稼ぐことは出来た筈。
他力本願ではあるが、時は何かを齎(もたら)してくれる。大軍の維持は、楽なものではない。
しかし、袁術が手の届く位置に居るならば、速やかにこれを討つのが一番良い筈だ。
そもそも大軍とぶつかることが無くなるのだ。
そう自分が考えると、袁術は考えたのではないか。
袁術は自らを囮にして自分を誘き出そうというのではないか。
夏侯惇の背に冷汗が流れた。しかし、すぐにそれを振り払うように頭(かぶり)を振った。
決して囮などである筈がない。
袁術は反董卓連盟として諸侯が集まった際、先陣の孫堅が功名を立てるのを恐れ、兵糧の流れを止めた小者だ。
自分自身を囮にするなど、できる人間ではないのだ。
夏侯惇はそう自分に言い聞かせ、駆け続ける。
こんな時、夏侯淵が居てくれたら。そう思った。
夏侯淵は軍を動かすのが得意だ。
「典軍校尉の夏侯淵、三日で五百里、六日で千里」と言われるほどに。
自分と比べて兵の心を掴むのは得意ではない。峻烈過ぎるのだ。
しかし、だからこそ兵を迅速に進めることができる。しかも、戦闘能力を失わずに。
兵が戦えなくなる限界を見極めることにかけては右に出るものは居ない筈だ。
この場に夏侯淵が居てくれたら、間違いなく袁紹らに阻まれずに袁術の陣を衝くことができるだろう。
だが、今夏侯淵は長安だ。新しく版図に加わった雍州の鎮撫に掛かりきりになっている。
ありえない話だが、その任務を放棄したとて、この戦に間に合うのはいかな夏侯淵とて無理だ。
居ないものは仕方が無い。
そう思い定めて、ひたすらに駆ける。
斥候の報告通りならば、袁術は堅陣を敷いたまま動いていない。間に合う筈なのだ。
脱落者が出始めているのが気に掛かったが、仕方のないことだった。
陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
がんばれ!!
341 :
損権厨房 ◆eUbtZCI. :02/07/22 18:29
(* ̄▼ ̄*)シャッシャッシャッシャッホゥ
あれ、場違いでしたかな?
343 :
損権厨房 ◆eUbtZCI. :02/07/22 18:45
>>343 わかった、いてもいいからageるなsageろ!
345 :
損権厨房 ◆eUbtZCI. :02/07/22 19:00
346 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/22 19:13
なんで日本橋で9000円もするのですか?
安く売ってないですか?
(´-`).。oO(皆、放置を覚えよう・・・俺も反応してるので反省・・・)
ん〜。続きが楽しみですね。陛下!頑張って下さい。
毎回楽しみにしてますよ〜〜。
>>338 無用に死という言葉を使うのはいかがなものかと思います。
周りも見てていい気がしないから、他人に対してあまり使わない方が良いと思います。
>>342 そんなこと言っちゃ駄目だって。ただ彼もここを楽しみにしているだけなんだけら。
謝れとは言いません。ただ乱暴な言葉はどうかと、そんなこと言うと、無用な荒らしが来ちゃいますよ?
嫌でしょ?
秀殿…それがしが間違っておりました!!
換☆兎殿も孫権殿も思えばここを楽しみに来ていたのかもしれません。
それなのにそれがしはなんて酷いことを…反省(´・ω・`)
本当に二人には申し訳無かったです。自分はしばらく書き込みをやめて見守ることに
します。有らされないようにsageときます。では…
取り合えず叩かれる割合の多い固定は黙って見たほうが応援になると思う。
>>349 失礼しました。私も間違っていました。
いつもの調子でメール欄にhageなどと書いてしまって。
またageてしまいました・・・。
>>349殿・・・私も間違っていました。心入れ替えsage!!
× 有らされないように
○ 荒らされないように
ですね。すみませぬ…
>>351 いえいえ、あなたが誤る必要はありません。悪いのはすべて自分です。
あなたはそれを忠告してくれた善人ですので。おかげで自身の過ちに気が付きました。
とにかくここはお互いに陛下の帰りをマターリと待ちましょう。
マターリ待ってます。
ワクワク
かったのはいいけど、起動しないんですけど・・・・。
運悪過ぎ。(><)
ここまで表現力に優れている袁術陛下 ◆Jc61bxX6殿は何か仕事関係でやってるのかな?
わかりました。見てみます。
>>354 三国志[を買ったんですか?
パソコンスペックそんなに低いのですか?
>358
はい、買いました。バイオのノートつかてます。
カコウトンとつかいたい。
会社が対策考えてくれたらしいです。
禿殿、わざと?(涙
注:無駄にレスが流れるので謝らなくてもいいです
364 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/26 12:42
なんて下品なタイトルだ
いえ、大丈夫ですよ。
あと4日くらい待つと始められそうです。
たまたまパソコンが悪かったんでしょう。
おれだけ特別扱いじゃないと思うから嫉妬しないでくださいね。
sage忘れてたのね…
>>363 ごめんなさい…
ほかで書き込むときメールアドレスhageにしているもので…ホンと申し訳ない!
>>346 了解っす。楽しんでください。
367 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/07/27 14:10
目には見えない、耳にも聞こえはしない。
しかし、夏侯惇の軍の圧力は確実に増している。
そして、袁紹の軍はまだ現れない。
思えば危険な賭けだ。自軍以外をあてにして、よりにもよって本陣を囮にしているのだ。
袁紹軍が現れなかったらどうなる?
現れるとしても、大きく遅れたら?
斥候の報告が確かならば、夏侯惇は明日中にここへ辿り着く。
袁紹軍の方向へ斥候を出していなかったのが悔やまれる。
今からでも遅くないと帰還したばかりの斥候を袁紹軍の来る方向へと差し向けた。
が、それも気休め以外の何物でもない。
自分で作ったものながら、この堅陣が恨めしい。
守りは堅いが、動けないのだ。今から後方へ引いて陣を構えなおすことなどできはしない。
もし斥候が間に合わないと報告してきても、何もできないのだ。
楊弘は守備を徹底させるためにもう一度陣を見回ることにした。
だがそれはあるいは、動くことによって不安を誤魔化すためだったのかも知れない。
李典「夏侯将軍、これ以上は無理です。兵に休みを」
李典が馬を寄せ、進言してきた。
夏侯惇「ならん!」
夏侯惇は短く答える。
夏侯惇「袁紹軍がこの地に辿り着けば負けなのだ。
今は少しの時間とて惜しい。まだだ、まだ休めぬ」
しかし、李典も引かない。
李典「かなりの兵が脱落しております! このまま駆け続ければ袁紹軍は出し抜けても、
袁術軍に蹴散らされますぞ! ここまで駆けたそもそもの意味が無くなるのですぞ!」
夏侯惇は李典が言う意味は解っているのだ。
解っていて駆け続けていたのだ。
解ってはいるが時間は惜しい。
李典は真っ直ぐに夏侯惇の目を見てきた。
夏侯惇もその目を見返していたが、結局は目を逸らした。
その目を逸らした先に駆け続ける兵の顔があった。
懸命に駆けているが、半ば生気が抜けていた。無理か。
夏侯惇「解った」
夏侯惇は小さく言うと、兵らに休むよう指示を与えた。
李典は黙礼すると、後方へ下がった。麾下に休むよう伝えに行ったのだろう。
夏侯惇「いいか、これが最後の休みと思え!」
大声で下知すると、夏侯惇は自らも腰を下ろした。
なんと休まれない休みだろうか、と夏侯惇は嘆息する。
やはり、傍らに夏侯淵が居ないことが惜しまれた。
来ましたか…全2chネラーに伝令です!今夜半日続き三戦板に沿って布陣するように!
このスレッド…三戦板の存亡を喫する戦いとなるでしょう。
陛下降臨ごくろうさまsage!
陛下がんばれ。確認後に s a g e !
間違えませんでした。
陛下降臨キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
待ってて良かったぁ・・・
戦闘をうまく表現する筆力が全く無いと痛感中です。
375 :
無名武将@お腹せっぷく:02/07/30 12:10
下がってたので上げときます。陛下、吉川三国志などを参考にしたらどうです?
あれでなるかわかりませんけど…
>>374 全く無い?そんなことはありませんよ。陛下!
あなたの表現力は今までのプレイ日記の中で最高峰ですよ。
自信を持ってください。
確かに戦闘をうまく表現することは難しいことです。
私等は執筆する身では無いので偉そうなことは言えませんが、閃きの無いときは、
どんなに才能のある人物でも表現に苦しむと聞いたことがあります。
根を詰めないで、ちょっとした閃きがあるまでのんびり待ってみたらどうです?
きっと良い考えが浮かびますって。
私等はのんびり陛下の作品を待っていますから。偉そうですいませんでした。
>>376 ちょっと待て、持ち上げすぎだ
あんま過ぎると煽りが来るぞ
漏れもこのリプレイは楽しいと思ってるんで荒らされたくは無い
ほどほどがよし
ま、うかつに他と比べるようなことは言わんでね、と。
ええと、
>>374は要するに
詰まっておりますので、気長にお待ちくださると幸いです
ぐらいの意味しかありませんので。
書き方が悪くて申し訳ないです。
諦めるなよ袁術陛下 ◆Jc61bxX6 さん
(´-`).。oO(無理しない程度にがんがれ、陛下・・・)
横山三国志連載当時からは考えられぬほど皆に愛される袁術陛下。
383 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/04 01:38
がんばってくれ
384 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/04 11:03
袁術が劉備軍から逃げて袁紹に身を寄せてたらその後どういった展開を見せてくれたか
袁術ファンの私としては多いに気になる。
385 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/04 17:28
この日記プレイとかいうスレやってんのって
武田騎馬軍団とかいう馬鹿?
CPUに俺が途中までやってた劉備軍やらせたらあろうことか連合作られて
馬騰・劉表・劉ショウの強大な3国にしてやられました(涙)
保守sage
期待下げ
保守
392 :
読み始めてはまったので:02/08/10 17:07
sage
ほす。干す。
ageたいけど我慢のsage
では、袁術陛下が小休止されてるということで…
ちょっとの間だけ場を汚させていただきます。
ちなみに韓玄だけどスレその6の453で、2代目袁尚殿に
「袁煕やって〜」と言ってたヤシです。
初リプレイなので文才もくそも無いのですが…よろしくお願いします。
袁煕の野望(相続編)
プロローグ
200年、官渡の戦いに敗れた袁紹軍は体制を整えるべく各州に自らの息子達を配置。
長男、袁譚は青州、次男袁煕は幽州、三男袁尚は父袁紹の補佐として冀州に残留、甥
の高幹は并州と各州を割り当てられたのだが…
袁煕:…寂しい。幽州を任せられたといっても前線じゃないし、部下も一人もいない!
州全体でも、わずか2人…これで何をせいっちゅうんだろう…
やはり、影が薄いのかな…
顕思兄(袁譚)は長男だし…、顕甫(袁尚)は派手だし…。父上もワシには何の期待
もしとらんのか…
でも…
能力値比較
武 知 政 魅 合計
袁煕 59 60 67 68 254
袁譚 70 33 40 56 199
袁尚 73 44 42 76 235
能力値合計は3人で一番高いんだぞ!!
…見返してやる!
兄者よりも、顕甫よりも目立ってやる!どうせ自分が一番次男じゃい!!
はてさて、地味〜な次男の野望…どうなることやら…
201年1月前半
袁煕:さて、早速だが…一人じゃ何も出来んなぁ…誰か一人配置してもらわんと…
ダメ元で父上に人事異動を頼むか…
「一人じゃ何も出来ないんで、誰か派遣してくだされ〜」…と
袁紹:なに?顕奕(袁煕)からの書状と?
郭図:さすがに1人じゃ内政も殆ど出来ませぬからな。
どなたか派遣された方がよろしいかと
袁紹:…フム、じゃ、誰を行かせるか…
郭図:晋陽の審配殿がよろしいかと
袁紹:では、早速そのようにせよ
郭図:了解いたしました
201年1月後半
審配:と言うわけで参りました。
袁煕:…まさか審配が来るとは思わなかったな。
そなたならてっきり父上の直属でいると思ったのだが…
審配:いま、殿の元では私より知力の低い者が軍師をしてるもので、忌避されたかと…
郭図とか郭図とか郭図とかに…(怒
袁煕:(おいおい)…と、とにかく、何とか中央に戻れるよう取り計らうから、そう怒ら
んでくれ(汗
審配:了解しました
袁煕:ところでだ…父上の様子は同だった?
審配:はい。正直なところ殿の体調もあまり思わしくなく…医者によるとあと数年持つ
かどうかとのことです…
袁煕:…
審配:で、その跡目のことで我が軍の中が割れつつあります。
顕思様派と、顕甫様派に…
袁煕:わしの後ろ盾は…?
審配:ありません(きっぱり&即答)
袁煕:(泣
審配:であればこそ、この両派をまとめられるのは顕奕様以外におりません。
殿の為にも是非立ち上がってくださいませ!
袁煕:…わかった。正直、ただ目立ちたかっただけであるが…顕思兄や顕甫らに文句を
言わせぬだけの働きをして見せようぞ。
審配:私も及ばずながら犬馬の労を取らせて頂きます!!
審配が薊に転属し軍師となりました。
この3ヶ月は内政中心で過ごしました…
201年7月
審配:さて、顕奕様。
袁煕:なんじゃ?
審配:この6ヶ月内政をしつづけてきましたが…
袁煕:さっき3ヶ月って書いてなかったか?
審配:…忘れてください。で、これからですが…跡目のことを考えますと、
他国の太守との好誼をつなげておく必要があります。
袁煕:確かにな
審配:ということで、この3ヶ月は他国の太守との面会に専念してください。
内政は私のほうにお任せを…
袁煕:了解した
ということで、この3ヶ月は各国の太守との面会に専念。
ちょこっとずつ仲良くなりますた。
201年10月
審配:顕奕様!大変です!
袁煕:どうした?敵襲か?
審配:いや、この地は敵地と接しておりませんので敵襲はありません。
北方の匈奴が攻めて来てもおかしくないのですがねぇ…
袁煕:そんなことより要件は何じゃ?
審配:はい、汝南の劉備軍が…曹操軍に攻められ壊滅。劉備殿は行方不明と…
袁煕:まずいではないか、父上の対曹操の戦略として劉備軍との連携こそが鍵のはず…
審配:しかし、これは好機でもあります。
袁煕:?
審配:劉備軍の将で曹操へ下ったものは殆どいない模様…。まだどこの麾下にも入らな
いうちに…
袁煕:こちらで登用してしまうと言うことか?
審配:左様。当分は武将の登用に専念をお願いします。
袁煕:了解した
意外と袁煕と劉備麾下の武将との相性は良いらしく…10月に趙雲、関羽、孫乾、11月
に糜竺、12月に周倉を登用。
関羽:義兄上や義弟が見つかるまでの間、お世話になる。ただ、御家の将2名(顔良、
文醜)を討ち取った件については…
袁煕:その点については心配無用じゃ。逆に貴殿のような良将を得られたことを嬉しく
思うぞ。
関羽:ありがたいお言葉。粉骨砕身いたしますぞ。
かくして、関羽のために劉備、張飛を探すことにもなりました。
202年1月
審配:…
袁煕:どうした?
審配:いや、いきなり辞令が来まして…上党へ赴任せよとの事です…
袁煕:まさか…顕思兄派と顕甫派の策略か?
審配:いや、殿の思いつきでしょう、袁尚様もなぜか北海赴任ですし…
袁煕:父上の考えることは読めんな…で、当面、後任の軍師が必要だが…
審配:関羽殿で間違いないかと。
袁煕:ではそうするか。過ぎにでも呼び寄せるので、まっててくれ。
審配:了解いたしました。
何の流れか、一旦審配が手から離れていってしまった…
どうなる?袁煕!
202年4月
関羽:袁煕様、殿からの書状です。
袁煕:おや?審配呼び戻しの陳情が認められたか?
関羽:いえ、それは残念ながら認められませんでしたが…辞令です
袁煕:…おいおい、また誰かが飛ばされるのか?それは鬱だ…
関羽:いえ、新たに第2軍団がへんせいされ、袁煕様をその軍団長にあてるとのことです
袁煕:誠か?
関羽:御意。いやぁ〜ここ数ヶ月の人材集めが高をそうしましたかな?
袁煕:多分そうだろうなぁ…、で、他には?
関羽:はい、我が軍団の目標は幽州制圧との事です。
袁煕:なるほどな…では、本拠はここ(薊)ではなく北平の方がよいかな?
関羽:ですな
袁煕:じゃ、早速移動じゃ!!
ということで糜竺一人を薊に残して全員北平に移動。
袁煕:ところで…
関羽:?
袁煕:劉備殿と張飛殿の所在がわかった…
関羽:おぉ!
袁煕:劉備殿は許昌、張飛殿は宛にいるとのこと。早速スカウトしてくるわ
関羽:…実は知ってらしたんでは?
袁煕:…実は3回ほど門前払い喰らってのぉ…先月ようやく話ができたんじゃ^^;
関羽:…はぁ
袁煕:っつーこって、もうすぐ来てくれると思うぞ!…多分…(汗
関羽:…はぁ--;
202年6月
袁煕:劉備殿、また来ましたぞ。
劉備:6回目ですな…懲りない人だ、あなたも…私はまだ立ち上がる気力が戻ってない
というのに…
袁煕:関羽殿もお待ちかねですぞ。そろそろ立ち上がりませんと、曹操の専横に手が
つけられなくなります。漢王朝のためにも、それはまずかろうと思いますぞ…
劉備:雲長が…
袁煕:なにとぞ、お願い申す
劉備:…解かり申した。非才の身でありますが、よろしくお願いします。
袁煕:ありがとうございます。
袁煕:…ということで、劉備殿も関羽殿も私のところにおいでになってます。
張飛:…はしょったな?(ボソ)
袁煕:…ゲフンゲフン。で、如何でしょう?お二方とも張飛殿をお待ちです。
張飛:…わかった。兄者たちが2人ともいて、わしだけここというのもなんだしの
世話になるか。
袁煕:ありがとうございます
…ということで、北平に桃園3兄弟が勢ぞろい。今後の活躍や如何に?
202年7月
審配:戻ってまいりました
袁煕:よぉ戻ってきた。…ってことで、また軍師お願いね
関羽:審配殿であれば私より(以下略)
袁煕:ってことで、内政バリバリ行くぞ!
審配:袁煕様は各国太守にあいさつ回りに行ってくださいね。
袁煕:らじゃった
…っつーこって半年はそんな感じで過ごしますた…。
203年1月
審配:顕奕様大変です。
袁煕:どうした?
審配:遼東の君主、公孫度が病死し、息子の公孫康が後を継いだとのことです…
袁煕:ということは…
審配:左様、出兵の好機。遼東攻めの下知をお願いします。
袁煕:では審配に任す。遼東へ出陣じゃ!
審配:では、出陣いたす!
袁煕:…て、今回、ワシ出陣せんでいいの?
審配:お任せあれ
…審配の進言をそのまま認めたら、勝手に出陣(おいおい)あっけなく勝利。
登用:公孫康、公孫恭
袁煕:…戦後処理したかった…
審配:まぁまぁ、全員降伏してきたんで、結果オーライではありませぬか…
袁煕:ま、首チョンパだけはしたくないしの
審配;ですな。とりあえず遼東の太守は民の動揺を避けるために公孫恭どのを起き、
他の武将はそのまま待機。遼東の開発に当たらせます。
袁煕:ではそのようにしてくれ。
…で、うちの軍団の目標は達成されてしまったんだよな?
審配:です。
袁煕:じゃ、これからどうすりゃいいの?
審配;ま、こつこつ内政でもしてましょう。あと、袁煕様はこれまで通り挨拶回りに…
袁煕:了解した。
あっけなく成功した幽州制圧。それにともない、同年4月に北方の民が帰順。山岳騎の
装備ができるようんあった。
しかし、袁煕の勢力の成長はここで頭打ち。これからどうなるんでしょう?^^;
203年7月
袁煕:…そろそろ挨拶回りも飽きて来たの…
審配:まぁ、そう仰らずに。まだまだ好誼をむすばないと…
袁煕:はぁ…
審配:で、人事ですが…税も入ってきたところで内政向きのものを遼東、薊に配置した
方がよろしいかと…
袁煕:なるほど、後方補給部隊とさせるわけだな?
審配:御意。孫乾殿を遼東、糜竺殿を薊の太守にし、国力強化を図って頂きましょう。
袁煕:…ということでよろしく
孫乾・糜竺:御意
…で、このまま暫くは動きは全くありませんです^^;
内政&挨拶回り。曹操軍の北上もなくマターリ状態が続きますた…
204年7月
審配:顕奕様、大変です!袁紹様が…
袁煕:まさか…
審配;はい、逝去されたとの事です…
袁煕:父上…(泣
審配:で、後継ぎは…袁譚様が名乗りを上げられたようです…
袁煕:顕思兄か…やはり…
審配:…どうされます?
袁煕:根回しはしてある…孤立することは無いだろう…。わが道を行くか…
審配:お供いたしますぞ
会議にて…
袁譚:ワシが父上の後を継ぐ、依存は無いな?
袁煕:待った!私は認めませんぞ!
袁譚:顕奕…血迷ったか?
袁煕:ここ数年来兄上と顕甫との間で行われた跡目争い…傍から見てて呆れ申した。
2人に冀州は任せておけん!
審配:左様。私も顕奕様と同じ考えでござる。
袁尚:…私は顕思兄についていく事にする…
袁煕:(は?)
高幹:ワシも顕思を後継者と認める。
審配:(あれれ?)
袁煕:って事で…
審配:2人きりになってしまいましたのぉ(汗
袁煕:関羽殿も張飛殿も趙雲殿も劉備殿も去っていってしまった…(鬱
審配:仕方ありませぬここからはじめてまいりましょうぞ。
袁煕:うぅむ…
軍団長になり、跡目争いに大きくリードしたと思っていたが甘かった様子^^;
領地は北平ただ1つ…道は遠くなりにけり…
今宵はここまでにしとうござる…
しかし…完全に三国志8のシステム理解してませんでしたわ。
あ、書き忘れてましたが
ゲーム…三国志8PUK
難易度…初級
モード…史実
PUK機能…あり
でプレイしております。
まずは序盤だけという事で…失礼いたしました^
禿げしく期待。
袁煕の能力って意外に高かったのですな^^;
>409
これは二代目劉gどの、ありがとうございます。
もともと
・長男と三男の家督争いを一歩身を引いていた次男
・曹丕に甄氏を奪われた哀れさ…
そこから同情的に好きになったような物で^^;
彼がバランサーとして動けてたら、袁家の滅亡はもっと遅かったかも…
と、妄想してます^^;
このリプレイでは、御家騒動の張本人となってしまいましたが^^;
あと、このリプレイの目的は、今回家督相続に失敗したということで(苦笑
袁家&河北統一に致します^^;
制限は特にかけてませんが…「処刑」「妖術」「リロード」はしないようにして
おります。
袁煕サン。面白かったっす〜。機会があったら、またお願いします。
おわっ!確かに、「今宵は」ってなってる。
>>413サンクス
袁煕サン、楽しみにしてます。
袁煕やるな
応援カキコ
袁煕の野望(一族統一編)
204年10月
審配:さて、遼東に攻め込みますか。
袁煕:いきなりかい!
審配:実は…幽州統一の際に遼東、薊の兵をすべて北平に集結させておいたもので…
こんな状況になっております。
ピラ(調査報告書を見せた音)
袁煕:遼東の総兵士数…1700〜〜〜?!
審配:ということです。たとえ指揮官が関羽、張飛であっても…数で圧倒できます。
袁煕:それに、遼東には元部下が集結してるしな…よし、一気に武将集めだ!
審配:おう!
ということで白狼山…
袁煕:では、参軍の審配。作戦は…
審配:ありません。一気に殲滅してしまいましょう。
袁煕:…了解…
7ターン目
関羽:袁煕殿、覚悟〜
袁煕:うわ!関羽じゃ!
審配:慌てなさるな!当方は敵軍の20倍以上(関羽隊1700、袁煕・審配あわせて37000)
袁煕:それ!反撃じゃ!
関羽:無念…
ということで白狼山の戦いは袁煕軍の勝利で終わった。
袁煕:ワシは貴殿らを処断するつもりは無い。もう一度、私とともに戦ってくれぬか?
関羽:ありがたきお言葉なれど…辞退させてくだされ。
張飛:ワシもじゃ。玄徳兄者とも離れるわけにはいかん。
袁煕:そうであったな…あい解かった、貴殿らの望む通りにするがいい。
関羽:感謝いたす…
関羽・張飛は遼東を去っていった…
袁煕:これでよかったんだな?
審配:はい。…下手に彼らを離れさせると、手におえなくなりますからの…
また、他のものはみな恭順するということです。
袁煕:そうか、では当初の目的は成功したと見てよいか。
審配:陣容強化できましたし、ひとまずは良しとしましょう。
登用:趙雲、孫乾、周倉、公孫恭
袁煕:何とかなりそうだな…
審配:あとは、袁譚様に北平ががら空きだということに気づかれなければ良いのですが…袁煕:だな^^;
趙雲らの復帰により、何とか持ち直したかに見える袁煕軍。
だが、まだまだ前途は遼遠である^^;
205年1月
袁煕:…どうやら…
審配:気づかれなかったようですな♪
袁煕:では、公孫恭、周倉を遼東に残し、他は全員北平に戻るぞ!
袁煕:やれやれ…何とかなったようだの
審配:下手したら、むざむざ無血開城させてしまうところでしたからな
しかし、これで一安心ですな…
袁煕:とにかく北平、遼東は確保。薊まで取れれば元の勢力に戻せるのだが…
審配:まぁ、まずは足元を固めましょう
袁煕:そうだな
審配:ところで…袁煕様に相談があるのですが
袁煕:なんだ?
審配:実は紹介したい女性がいるのですが…会っていただけますか?
袁煕:審配の紹介なら会って見よう。
審配:この娘です
呂淑:呂淑と申します
(中略)
袁煕:なんと、呂淑殿を妻に?
呂淑:審配様、そのような恐れ多いことを…
私などお側にいては邪魔になるだけです
審配:袁煕様のような天下の士に嫁ぐ方がそなたには良いのだ
必ず殿の支えとなることでしょう。この娘を妻に迎えては下さらぬか?
袁煕:願ってもないこと。呂淑殿さえよろしければの話だが…
それがしの側にいてくだされば、生涯お守りいたそう
呂淑:袁煕様のお話を伺って以来お会いするのを楽しみにしてまいりました。
審配様が袁煕様をご紹介下さったこと、心より感謝いたします。私も袁煕様とともに、国のために励みとうございます
審配:それでは吉日を選び、婚礼と参りますか仲人はそれがしが勤めさせていただきますぞ
袁煕:万事任せるぞ
ということで婚礼が行われた…
趙雲:ご結婚おめでとうございます
家臣一同:おめでとうございます
袁煕:うむ。これからは呂淑のためにも生まれてくるであろう子のためにも頑張らないといかんな
ということで無事結婚いたしました。
#呂淑が田豊の娘というのは…でっち上げです^^;
#でも、そのほうが設定的に良くないですか?
205年3月
審配:袁煕様…実は前々から考えていたのですが…
義兄弟の契りを結び、手を取り合ってともに戦おうじゃありませんか
袁煕:断る!我らは別の道を歩むべきであろう
審配:なぜですか…
袁煕:つか、審配のほうが兄になってしまうではないか。
本当に義兄弟の契りを結びたかったのかと問いたい。問い詰めたい。
小一時間問い詰めたい。本当はワシを呼び捨てにしたかっただけなんじゃないのか?
審配:…ばれました?
袁煕:本当かい!!
っつーことで、義兄弟の契りは結びませんでした^^;
ま、大丈夫でしょ^^;
205年4月
審配:袁煕様、関羽殿がお見えです
袁煕:まさか、こちらに帰順する…ってことは無いか^^;
審配:はい、薊の糜竺殿の名代ということです。糜竺殿、軍団長になったということで
袁煕:…どう見ても逆じゃないのか?
審配:まぁまぁ、とりあえず会って見るだけ…^^;
袁煕:よく来たな、関羽
関羽:…糜竺殿の言葉をお伝え申す。
「当方は出陣の準備を整えておる。金3300支払えば出陣は取りやめる」です
袁煕:…お主は、そのようなこと受け入れると思ってるんか?
関羽:…でしょうな
袁煕:ってことだ、糜竺に伝えといてくれ。いつでも受けるとな
関羽:了解いたしました
袁煕:しかし何の意味があったんだ?ありゃ
審配:袁譚様も後ろが気になってるんでしょう
先月、北海に攻めてきた曹操軍を撃退したものの、後ろには袁煕様も控えており
幽州方面を糜竺殿に任せたってことでしょうな。
袁煕:しかし兄者も阿呆じゃな。たまたまワシが薊の太守を糜竺にしてて、そのまま
軍団長にさせたってことか?
審配:まぁまぁ^^;
袁煕:では、暫くはまだ様子見ってところか?
審配:御意。とりあえず、人材集めもしなければなりません。
曹操軍で北海にて捉えられたものは下りませんので、遼東の軻比能を登用致しまし ょう。
登用:軻比能
軻比能:よろしくお願いします。
袁煕:活躍、期待しておるぞ。
軻比能:御意
205年6月
呂淑:顕奕様、ひとつお耳に入れたいことがあるのですが
袁煕:うむ、何事か?
呂淑:顕奕様は「水軍」という特技をご存知ですか?
(中略)
袁煕:よし、「水軍」を覚えたぞ
同月
商人:袁煕様、いらっしゃいませ
袁煕:どうだ?商売の具合は。
商人:安心して商売が出来ております。これも袁煕様のおかげです。
袁煕:それは良かった…おや?これは何だ?
商人:易経ですな
袁煕:ほぉ、これが…じゃ、これを頂こう
商人:ありがとうございます〜
袁煕:さて、審配にでもやるとするか
審配、知力85ですからちょっとものたりなかったもんで^^;
でも、これで+5!…といっても、まだ装備させられてません^^;
205年7月
袁煕:審配。これ上げる
審配:これは…易経ではないですか!!
袁煕:うむ、軍師の知力が90に足りてないと心配だからな
審配:…
かくして審配の知力は90の大台に達しました
これから半年は内政に専念をしていきました…
今宵はここまでに致しとうございます。
>>412>>414 ありがとうございます。頑張っていきたいと思います
正直ここのほかのかたがたより見劣りするものではありますが、応援
よろしくお願いします〜
>>413 はい、続くはず…です^^;
少なくとも後一日は続きます^^;
>>415 ありがとうございます〜
頑張りますね〜
やったー!続きが読める。
袁煕サン。今後も楽しみにしています。
すみません、ここ2日間は旅に出る為upすることができません〜
本文は書き終えてしまってますので、帰ってきたらupします〜
>424 禿さん
ありがとうございます〜
残りを楽しみに待っててくださいね〜
林を抜けた。視界が開ける。
見えた。袁術軍。
旗印は「楊」「紀」。大兵ではない。
おそらくは楊弘と紀霊の軍であろう。
森を背にして堅陣を敷いているが、それは袁紹の援軍を恃んでのものだ。
そして、その援軍の姿は無い。
夏侯惇「自分の足で立てぬ者に、負ける筈が無い!」
夏侯惇は自らに確認するように吼える。
夏侯惇「我らが先だ! この戦、勝敗は見えたぞ! 全軍突撃!」
李典が応じる。
李典「狙うは袁術の首! 雑魚には構うな! 袁紹軍が現れる前に方を付けろ!」
応、という兵の声を背に、夏侯惇は一陣の風となり、袁術の陣へと駆けた。
目の前の林から躍り出たのは袁紹の軍ではなかった。
誇らしげにはためいている旗には、夏侯の字が染め抜かれている。
賭けに、負けた。
楊弘の頭をそれのみが支配した。
防備を固めなければならない。頭では解っているのだが、体が動かない。
その楊弘の前にすいと騎馬が進み出た。振り返ってその口を開く。
紀霊「参謀長殿、いや軍師殿、勝敗は兵家の常と申します。
こういった駆け引きもまた戦いなれば、負けもございましょう。
策が破れたならば正々堂々と戦うしかございますまい。
なれば、斯様な戦は我々の役目にて、軍師殿は無理をなさらず後方へ」
紀霊将軍は私が初の実戦に怯えていたことなどお見通しであったか。
楊弘は無念の眉を開き、ふっと軽い笑みを浮かべた。
やはり戦場では、袁術軍一の猛将には勝てよう筈が無いな。
自分は、自らの頭を過信していたようだ。
戦は頭だけでやるものではない。
楊弘「紀霊将軍、忝い」
紀霊は黙って頷くと、
紀霊「できるだけ小さく固まれ! 第一波を防いだら押し返すぞ!
陛下が安全なところへ落ち延びるまで耐えるのだ! 隊伍を乱す者は斬る!」
などと、下知を下した。
楊弘は自らの兵を紀霊に預け、紀霊の号令を背に本陣へ駆け戻らんと、馬首を返しかけ、
その時だった。
右手の林から銅鑼の音が響き渡ったのは。
さらに破れ鐘(われがね)のような声が続いた。
武将「我こそは顔良。夏侯惇よ、無駄な抵抗はやめ、疾(と)く兜を脱いで降伏いたせ」
武将「劉三兄弟が次兄雲長関羽これにあり! 李典よ覚悟を決めて速やかにその首を差し出されい」
林の中からは陸続と兵が現れる。まさに大軍である。
間に合った。
まさに危機一髪というところで、袁紹軍は間に合ったのだった。
楊弘は天を仰ぎ、感謝した。
今一歩というところで、大軍に阻まれた。
それを率いる男は顔良、関羽。
どちらも広く名を知られた一世の豪傑である。
これを突破するのは難しいだろう。
夏侯惇「今一歩及ばぬとは!」
夏侯惇は無念の叫びを天へと放った。
あそこで兵が休まずとも済んだならば。
勇将の下に弱卒無しという。
夏侯淵ならば、やはり間に合わせることができただろう。
だが、今更それを悔いたところでどうにもならぬ。
難しいとはいえ、かくなる上はここを突破して、袁術の首を挙げるしか、ない。
夏侯惇「この上は、顔良、関羽勢を突破して、袁術の首を討つしか生き延びる道はないと知れ!
皆、死力を尽くせ! 袁術を討てば褒美は思うまま与えてやろう!」
背後から聞こえる「応」の返事は力強いものであった。
夏侯惇はああ悔いたが、夏侯惇もまた、中原に名を轟かせた勇将なのだ。
430 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/08/13 23:39
続きが遅くなってどうもすみませんでした。
袁術皇帝陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
袁術陛下◆Jc61bxX6か?まぁがんばれよ!
やっぱ、陛下上手いわ。脱帽です。
陛下! お待ちしておりましたぞsage!
三国志って、曹操が勃興する前後は、
北の袁紹、南の袁術という二派が
天下を切り取り合う図式だったと聞きます。
曹操、劉表などは袁紹幕下、孫堅は袁術幕下。
やがて袁紹・袁術兄弟が天下を二分し、項劉の対決の如く、
雌雄を賭けて争うのかと思った矢先、曹操が帝を手中にし、
孫策が独立し、時代の様相が変わり、群雄割拠の時代が来たと。
そしてこのリプレイでは袁術が勢いを盛り返し、
兄弟の袁紹と組んで、曹操を打倒しようとしている。
もし曹操を討ち破れば、この先どうなることなのか、とても楽しみです。
脱帽。面白い。
あんまりifとか好きじゃないけど、ゲーム日記は例外。
あー、ココで質問するのも何ですが、こういうドラマチックな三国志プレイ記やってる
サイトとかで、おススメってのは無いでしょうか?
437 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/14 13:02
袁術陛下降臨あげ〜
袁術陛下お帰りなさいませ〜。
最後まで頑張ってください。
sage!
>>436 一般サイトよりこの板でやっているリプレイ群のほうが遥かに神
>>439 同意。確かに2chのよりイイっての数えるほどしかないですね…
旅行に出かけてる間に袁術陛下の降臨!!
あうぅぅぅ 自らの未熟さが浮き彫りに^^;
せっかく再開したのに
これから2週間調査で見れないのが
残念
443 :
いつでも初カキコ:02/08/16 22:49
>>443 通りすがりだけどサンクス。
でも初カキコとはいえageで直リンは感心できず。向こうの管理人の迷惑。
誉めすぎると陛下も出づらいと思うがそれでも応援sage
>>444 メール覧にsageといれとけばいいんですかね?
直リンしてたこと普通にきずきませんでした。
申し訳ないです。あちらの管理人に謝った方がいいですかね?
>446
何もしないのが吉
そして陛下待ちsage
206年1月
新年会の席上にて
袁煕:今年こそは飛躍の年にしようぞ。
趙雲:まず、幽州制覇を成し遂げたいですな
軻比能:おう、腕が鳴るわ
急使:大変です!渤海より袁譚軍が攻めてまいりました
その数、およそ44000!!
袁煕:…無粋なことだの、せっかくの新年会なのに
審配:そうもいってられませんぞ
袁煕:確かにな。よし、全軍出陣の準備をせよ。
あと、遼東への援軍要請だ。
審配:御意
袁煕:新年早々戦になってしまったが、ここで勝利をモノにし、祝杯のやり直しじゃ!
全員:おう!
袁煕:…で、作戦はどうする?
審配:堅陣で行ったほうがよいかと
袁煕:そうだな、では、軍師の言うとおり堅陣でいくぞ!
全員:おう!
1ターン目
袁煕:しかし、このままここで待機というのも大変だのぉ
審配:仕方ありません、まずは辛抱です。
2ターン目
袁煕:まだ敵軍は見えぬのか?
審配:あたりまえです。
3ターン目
袁煕:しかしこのまま待つのも芸がないのぉ
審配:そうですな。では軻比能殿に偵察に行っていただきましょう。
騎兵ですので機動力もありますし
軻比能:承った!
5ターン目
審配:遼東より援軍が着きました
袁煕:そうか
審配:しかし、袁譚軍も援軍が到着しつつあります。兵力差で言うとこちらのほうが
不利です。
袁煕:…
審配:しかも、援軍の到着地点が本陣と敵陣との中間地点。完全に孤立してしまって
おります。
袁煕:まずったのぉ…偵察に行った軻比能をそのまま陣に配備させ、迎撃させるか。
審配:それしか手はなさそうですな。
6ターン目
審配:敵が石罠に引っかかった模様です。
袁煕:そうか、これで情況は好転するか?
審配:いや、公孫恭殿が巻き添えをくらい…敵に捕らえられてしまいました
袁煕:おいおい、しかたない、全軍を前線に出すか。
正規軍だけでいえば我らのほうが数で圧倒している。そこを叩くのだ
全員:おう
もう、やけくそです(苦笑
8ターン目
軻比能:あぎゃぁ!
袁譚:よし軻比能をとらえた!
袁煕:おいおい、まずくないか?
審配:しかし、袁譚様は突出しすぎてます。今なら包囲して殲滅できるかと。
袁煕:よし、全軍かかれ!袁譚軍の君主を捕らえるのだ!
10ターン目
袁煕:完全に包囲を完了したぞ。あとは殲滅のみだ!
??:敵の大将の背中はがら空きだ、突撃!
袁煕:なっ、おいおいおい!!
張飛:ほらほらほら!!
袁煕隊、一気に8000のダメージ!
袁煕:きゅ〜〜〜〜(混乱中)
審配:袁煕様!
??:貴殿の相手は私だ!槍衾!!
審配:うわぁ!
関羽:この勢いをかって中の袁譚様の隊と呼応し、一気に包囲網を突き崩すぞ!
審配隊、同様に7000のダメージ
審配:あひゃひゃ…
趙雲:袁煕様!軍師殿!
関羽:あとは各個撃破だ!恩賞は思いのままぞ
結局13ターンで全滅…
武力が高くても六品官、七品官ばかりではなんにもなりまっしぇん!
登用:軻比能、周倉、公孫恭
開放:袁煕、審配、趙雲、孫乾
袁煕:無念…
審配:幸先…最悪でしたね…
一気に風前の灯となった袁煕軍
君たちに明るい未来は…あるのか?
206年2月
呂淑:すっかり敵に囲まれてしまいましたね…
袁煕:うむ、しかし、おまえたちだけは守り抜くぞ。命に代えても…
呂淑:そんなことを仰らないで下さい。必ず生き延びてください…
袁煕:…わかった…
このイベントで武力が5上昇
袁煕:でも、まだ審配にかなわないんだよなぁ…(鬱
206年4月
急使:北平から敵軍侵入!その数80000!
袁煕:…
審配:これまで…ですな
趙雲:我が軍の残り兵力は50000足らず…
袁煕:審配、これまでよくワシのわがままに付き合ってくれた。感謝する
審配:何を仰いますか。それがしは最後までお供いたしますぞ。
趙雲:それがしもでござる
袁煕:ではいくぞ。最後の意地を見せるのだ!
全員:おう!
とはいうものの、さすがにこの寡兵&開戦時の城防御力わずか100では戦になるはず
も無く…わずか12ターンで決着。
あえなく袁譚軍の捕虜となってしまいますた…
[戦後]
袁譚:…顕奕…こんな形で再会するとはな…
袁煕:まったくですな…笑うしかないとはこのことじゃ
袁譚:のぉ、顕奕。それがしも身内のものを処断するには忍びない。帰順せぬか?
袁煕:…今更帰順はできませぬ。どうか処断をお願いします。
袁譚:わかった。家族の世話は生涯見る…と言いたいがそれは無理だ
袁煕:!
袁譚:…自分の妻の為人を考えよ…夫が死に、その後を追わない性格をしてるか?
袁煕:…
袁譚:それに、4ヶ月前には息子も生まれているだろ。生後4ヶ月で孤児にさせるのか?
袁煕:…
袁譚:どうだ?
袁煕;解かり申した。兄上のご厚情、誠に嬉しく思います。
以後は兄上の手足となり働きましょうぞ。
かくして、袁煕の勢力は206年4月に滅亡…袁煕麾下の武将はすべて袁譚配下となった。
袁煕:…結局、ワシの独り善がりだったのだな…
審配:そうですなぁ…素直に袁譚様にしたがってれば遠回りすることにならずにすんで
たはずですからな。
後悔…なさってますか?
袁煕:ワシのために多くの兵を死なせた…その点は公開しておるがな…
しかし、ひと時夢を見ることが出来た…
審配:あっけなく終わりましたがな(苦笑
袁煕:まったくだ(苦笑
審配:とりあえずは戦傷を癒しましょう。そしてその後は…
袁煕:うむ、父上の夢の続きを兄上たちと見ることにしようかの…
こうして袁煕は袁譚配下の1武将に戻った…
その後は…また別の話ということで…
終劇
というわけで、袁煕の野望はわずか旗揚げ1年半で潰えてしまいますた^^;
ただ、このまま殺すに忍びないので、当分は袁煕プレイを続けて行く所存です。
兄を支えてどこまで袁家を成長させるか…またいつの日かリプレイにするときも
あるかもしれません。
えぇ、袁譚は子供いないし、袁煕は次男だし…♪
では、駄文でしたがご拝聴ありがとうございますた〜
袁煕 ◆0wtxpqFU 殿乙彼〜!
あっさり滅亡してしまう当たりでかなりずっこけました(w
続きを楽しみにしてますです。
>>458 袁煕さんオツ! 斬られるかと思いましたわ。
袁家騒動はまだ続くのかなあ・・・。
443で紹介されてたプレイ記の袁譚も
ヒトクセありそうだったし(w
袁兄弟は今ヒットしてるのかも・・・。
袁熙殿かい? 早い、早すぎるぽ!
いいんでないかい、このままリプレイでも。
人に使われながらも、飛躍の機会を伺って密かに爪を研いでいる男の姿も、
なかなか味わいがあると思いますよ。何はともあれ、お疲れ様でした!
袁熙殿…終わってしまったのは残念ですが、
袁熙殿がまた、君主になることを祈っています。
みなさまありがとうございます〜
>>459 このままの袁煕で復帰するか、生まれ変わりで復帰するか…^^;
ちょっと個人的に忙しくなっちゃうんで当分はプレイ自体できないと
思いますが、できれば復帰したいと思います〜
>>460 > 袁兄弟は今ヒットしてるのかも・・・。
なんだかんだで、袁家ブレイクしつつありますね
あと、いつかはやってみたいのが曹昂プレイ…かな?
>>461 > いいんでないかい、このままリプレイでも。
> 人に使われながらも、飛躍の機会を伺って密かに爪を研いでいる男の姿も、
> なかなか味わいがあると思いますよ。何はともあれ、お疲れ様でした!
暫くは、(1)独立前から再プレイ、(2)このまま続行の2通りを考えてます。
でも、向こう2週間はプレイすら出来ない…(/_;)
>>462 >袁熙殿…終わってしまったのは残念ですが、
> 袁熙殿がまた、君主になることを祈っています。
がんばります〜
袁譚より長生きします〜
465 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/23 01:53
age
遅レスですが袁熙殿お疲れ様でした
袁譚に袁尚がつくとは予想外の展開でした
能力合計だと袁熙が一番高かったのですね・・・・・知らなかった
保守です。
468 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/26 15:59
俺もやっていい?
ヤッタルゾ!! スレの傾向としてはやっぱ猿家で・・・エンの字がない。
先に辞書探してきます。
471 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/26 17:18
>>470 とりあえずこんなのでなんとかなるんじゃ?
孫権・諸葛謹・諸葛格・太史慈・周泰・蒋欽・甘寧・
韓当・周瑜・周循・虞翻・呉景・魯粛・黄蓋・
陸績・陸遜・陸抗・呂蒙・顧雍・呂範・張温・
滕胤・顧邵・薛綜・祖茂・吾粲・丁奉・程秉・
張昭・張紘・程普・程秉・董襲・潘璋・歩隲・
凌統・陳武・朱然・朱桓・徐盛・謝旌・凌操・
呉景・譚雄・
孫堅・孫策・孫亮・孫登・孫静・孫皎・孫翊・
呉でやれと?
まぁいいけど
474 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/26 17:41
ご、ごめん。まちがえたw
袁術・袁胤・雷薄・陳蘭・陳紀・張勳・閻象・橋ズイ・
紀霊・韓胤・韓暹・楊奉・李豊・梁剛・楊広・
楽就・荀正・
袁紹・郭図・田豊・審配・審栄・逢紀・許攸・張導・
陳琳・盧植・荀ェ・愈渉・王修・焦触・辛毘・
麹義・顔良・文醜・高覧・張コウ・韓猛・韓荀・
蘇由・辛明・李孚・陰キ・汪昭・ホウ安・馮礼・
張南・郭援・呂翔・呂曠・呂威王黄・淳于瓊・
馬延・牽招・趙叡・韓王行・睦元進・韓キョ子・
高蕃・管承・蒋奇・崔王炎・王王炎・蒋義渠・
岑壁・臧洪・トウ頓・烏桓触・鮮于輔・趙豈頁・
袁譚・袁煕・袁尚・高幹・甄姫・
個人的には楊奉に活躍させてやってほすぃ〜。
ヨシ、できれば今日の夜から始めまふ。
>>417殿サンクスコ
>475
同意
ヒップホッパー楊奉キボン
478 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/26 18:45
その昔どこかのスレでギョクジ争奪バトルロワイアルとかいうのやってる人いなかった?
あの人キボンしてみる
479 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/26 18:56
IMEパッドの手書きで字を検索して挿入できますよ。
それでだいたいできます。(当然しってるとは思いますが)
>478
袁袁袁袁袁袁胤スレ?
確かにあの人は文才あるかも。最初は叩かれて炊けど(笑)
とりあえず、自分も楊奉リプレイを久々に見てみたい。
おっと、書き忘れてました。
袁熙殿おつかれ〜。自分も袁3兄弟の中だと袁熙が一番好きっす。
そして袁術陛下応援sage
>>480 げっあんな糞スレでやっとったのか…勿体無いかも
人無き所に人有りとは正にこのことか
何進が死んだ。
この言葉が飛び交う頃、191年。董卓が洛陽に攻め込んだのもこの年だった。
北方騎馬軍に為す術もなく占領された洛陽はこの世の地獄と化し、董卓は劉協を云々(お馴染みのストーリーなので省略)
その年の7月、曹操が反董卓連合を組織。河北の袁紹も応じることとなる。
渤海で「業βを攻略した経緯のことで、公孫王賛が騒いでおります。どうやら劉備と結託したようです」
といった言葉が袁紹の耳にもちらほらと入り始めた頃。
袁譚顕子は山にいた。
「相手は賊だ! 焦らず着実に潰して行け!」
おおぉっ!と頼もしい声。彼の回りで無数の兵士と山賊が切り結んでいる。
8月の盛り、一際派手な甲冑に身を包んだ青年が、駿馬の上から指示を出していた。夏に入って突如現れた
山賊の退治に借り出された袁譚である。
自ら剣を振り回し、群像の中を駆け、屈強な男たちを瞬く間に斬り倒していく。それに合わせるように、
彼の古い仲間である兵士たちが歓声を上げ賊に殺到していった。
「これは練兵だ、我等の敵だと思うな! 練兵の的だ!」
哄笑を上げ、袁譚は叫んだ。事実、彼の率いる袁紹正規軍は山賊を壊滅させるまで、後少しというところだった。
怒涛の勢いで山賊を追い詰め包囲を狭めていけば、山賊は恐怖と焦りを感じる。
自然にそれを知っていた袁譚は、残った20人程をゆっくりと囲んでいった。
「私は袁譚、字を顕子。渤海の治安を乱す貴様らのような輩を殲滅するためにここに来た」
できるだけ声は大きく。威圧感を漂わせるように。
「貴様らは村を2、3襲ったそうだな。村人は皆殺し。女性には暴行の後も見られた。どういうことかわかるな」
怯えているのか、それとも怒っているのか。不思議な表情で山賊たちは袁譚を見つめていた。
彼は域を一度、大きく吸い込むと。
「万死に値する!」
右手を天に向けて、それを合図に兵士たちが山賊に殺到した。
これは、
袁譚の袁紹の部下としての物語である。
・・・と、リプレイが死ぬほど難しいことを知る。ダイジョブカナ。
やっべ、ネタをよく考えんと激しくつまらない文になる。
改めて袁術閣下と袁煕殿に敬礼!
そして明日まで推敲します。
袁家一千年の世と、新リプレイヤーさん応援sage
頑張ってくださいませ。
顕子殿応援アンド保守sage
あまり気張らず、肩の力を抜くヨロシアル。
488 :
無名武将@お腹せっぷく:02/08/28 01:46
THEGETUPKIDS
飽きやすい夏房で終わらないでくれよ
出過ぎだ、無茶するんじゃねえ!!
「袁譚将軍が賊討伐より帰還されました」
袁紹の元に報告が行ったのはすぐのことだった。城内は昂揚に包まれ、
すぐさま文武官の召還が行われた。先に北へと討伐に行っていた顔良も、顔を見せている。
「顔良と顕子が賊の討伐を行ったことにより、北伐の憂いがなくなった。
これより一年を渤海内部の治安維持、及び兵、兵量、さらに外壁の増強に努め、
劉備、公孫王賛攻略の下作りをする。各将、後ほど受け取る令に従い、各々の力を
鍛えつつ仕事に従事せよ」
劉備攻め。
目標を戴いた彼らの士気は俄然と高まった。武官などからは抑えきれないほどの
気の充実が感じ取られた。
だが、袁譚はその上を行くつもりでいた。袁の子として、名に恥じぬ功績を上げねばならぬ。
「解散!」
袁譚が田豊から受けた仕事は、外壁補強。
そして、呂曠という人物の捜索だった。
「ただし、翌春までは補強に努められよ。それからでも、十分間に合う」
「承った」
「兄者」
朝起きれば、部屋の前に袁尚が立っていた。
「顕歩、どうした」
彼の手には木剣が2つ。
「兄者、腕比べしよう」
「おぉっ!」
気合と共に振り上げられた袁譚の木剣は、袁尚の両腕を勢いよく弾き上げた。
いつも、大体これで終わる。まだまだ袁尚の腕では、袁譚の力に勝つことはできない。
だが、今回は違った。
袁尚の両腕は、まだ木剣を握っていた。そして、目は袁譚をしっかりと見ていた。
悪寒が走った。すぐさま腕を返して袁尚の切り下ろしをなんとか弾いた彼は、
数歩後退して、まだこちらをねめつけている袁尚を睨み返した。
「・・・やめだ」
「どうして、まだ終わっていない」
「お前に負けたら、面目が丸つぶれだからな」
そう言って、袁譚は取って返した。意味をよく考えている袁尚を尻目に、いつもの
仕事へと向かう。
・・・面目丸つぶれ。
袁尚の才のなんと深いことか。すでにして袁譚を超えようとしている。実感すれば、負けぬ自分がまだいることに安堵する。
負けてなるものか。才で劣っているのなら、努力でどうにかすればよい。
「そのような表情では、民は恐ろしくてかないませんぞ」
気づく。恐ろしい表情といった男は、目の前にいた。
12月も終わろうとしていた。
保守sage
「呂翔と申す」
その男は静かに軍礼を向けた。
「呂翔。貴殿は何を持ってその無礼な口を開く」
「在りのままを申し上げたのみ。非礼とは知らず、失礼しました」
「斬るぞ」
袁譚が腰に手を持っていくと、呂翔は突然哄笑した。
「貴方の器量はその程度ではないはず! 私は袁紹殿に仕え、雄飛の期を狙うことにしております」
何を突然。
「私の旧友の評に寄れば貴方と袁尚殿で乱世を分かつ時代がくる。そのときまでに貴方には
王者としての風格を持ち合わせていただかねばならないのですよ! なぜなら、私は貴方に仕えたい」
「・・・・冗談だな」
「貴方は何をもって冗談と受け取られる。袁尚殿の才覚? 貴方が一番わかっておられるのではないか。
才覚はなくとも、努力は実を結ぶと」
それだけ言い残して、呂翔は城へと足を向けた。
袁譚は声が出なかった。出ないまま、仕事には遅刻した。
498 :
袁譚顕子 ◆2wJIJrGA :02/09/01 14:30
馬騰が半董卓連合を立ち上げた。
どうやら父、袁紹も加わったようである。
渤海郊外の茶屋で、袁譚はその知らせを耳にした。
二月。袁譚は呂曠の登用のために北平へと向かうところであった。
その直後だ。董卓が長安の張魯を攻めたのは。
「総大将は董卓です!」
「董卓・・・自身がか! 迎え撃て! 連合に呼びかけ殲滅するぞ!」
結果:三十ターン勝負がつかず。引き分け。
「馬騰が董卓を攻める準備をしていて、今天水に行くのは危険らしいです」
「ふむ・・・その果物、一つ」
「どーも」
父が参加するための準備もしているようだ。聞くところによると、袁尚の初陣らしい。
(私より若い時期に初陣、とな)
いや、今は呂曠を探すのに専念しよう。
あげてもうた・・・無念。
皆様スミマセンです
まだこなれていない印象もありますが(ご免ね。詩文やってるものですから)、
大志を抱きつつ、目の前の仕事を堅実にこなしていく袁譚と、
正反対の道を歩んでいくであろう袁尚の今後に期待sage
ほしゅ
只今試験期間により書き込みがデキマセヌ。
もし待ってる方がおられたら日曜まで待ってくださると至極恐悦(あってるかわからんけど)にゴザイマス。
恐悦至極、だな。
ま、とりあえず保守sage
天水
「牛輔将軍! 馬騰軍は既に城へと迫っております!」
牛輔は歯軋りをして、伝令に来た兵卒を睨み返した。
「前線は?」
「長くはもたないかと・・・」
「敵将は?」
「は、見たところ新参の将のようで、まだ若く、恐らくは馬騰の子の一人かと」
「はっ!」
それでは、若さに任せた勢いでここまで来たのだろう。幾多の戦いを切り抜けてきた
この牛輔の敵ではない。
「前線に向かう、我が馬の準備をしろ!」
袁譚が天水攻略の成否を耳にしたのは、最初に商人に聞いた、一ヵ月後であった。
「牛輔が・・・一撃で?」
「董卓軍に歯向かう愚か者よ!」
牛輔は敵陣に突入し、馬騰軍の兵卒達を切り捨てて走った。
おびただしい数の死体が背後にでき、馬騰軍は恐慌に包まれ、浮き足立った。
形勢が逆転した。やはり、勢いなど一度止めれば脆いものだ。
「小童、出て来い! この牛輔の武の元に貴様の命を絶ってやろうぞ」
戦いは牛輔の勝利で終わろうとしていた。
既に馬騰軍は千を切るほどになっており、その残兵も逃げ出しつつある。
確信できた。
そのときだ、彼の真正面に、一際派手な甲冑を纏った、年若い武将が現れたのは。
伝令の言った将だ。
「名を聞こう!」
二将は相対して獲物を振りかぶりつつ、互いに馬を突進させた。
「馬騰の子、超!」
やはり。馬騰の息子。
「死ね!」
叫んだ。そのとき、敵将馬超の瞳が鋭く光ったのが、見て取れた。
悪寒が走った。そしてすでに、馬超の槍は牛輔の胸を捕らえていたのである。
「・・・馬超将軍が牛輔を討ち取ったと」
厳興の体が震えた。
「・・・馬超」
「・・・馬超」
牛輔を一撃で倒す実力の持ち主。
「袁譚様」
「ん、手ごわい奴が現れたな」
まだ、呂曠は見つかりそうに無い。
508 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/10 08:20
age
509 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/12 20:47
えんじゅつへいかあああああああぁああああああぁぁぁぁあああ
馬騰軍が洛陽まで攻め込み、董卓は許昌への後退を余儀なくされた。
この間、半年。連合軍とはいえ、異例の速さであった。
193年春。
「父上、呂曠殿をお連れいたした」
袁譚は業βに戻っていた。
「うむ」
袁紹は頷き、
「大儀であった。暫し休息をとり、体を休ませろ」
「は」
袁尚は、と聞こうとしたが止めた。恐らくは馬騰軍の営舎にいる。
無性に苛苛する。仕事を与えられないための憤りか、はたまた袁尚に対する焦りか。
はたして自分は、能のある人間か? ただ、父の嫡男というだけでここにいるのではないか?
どうなのだ。
空を見上げた。丘を歩き、いつの間にか星が輝いていた。
私の天命はどこにある。
「星を見れば、大体わかります」
丘の上のほうから声がした。
「どういうことだ」
袁譚は足早に丘を登っていく。小柄な男が一人、胡坐をかいて座っていた。
「まぁ、お座りくだされ。このような話、畏まってするものでもありますまい」
袁譚はそれでも立って男を見下ろしていたが、喋る気配が全く無かったので、
仕方なしにとなりに座り込んだ。
「私は天文を見るもの」
菅略、と男は名乗った。
「袁紹殿の星は」
つ、と菅略は一つの大星を指した。
「曹操殿は」
指す。それから劉備、孫堅、劉表、馬騰、と一つずつ示していった。
「袁尚殿は」
おもむろに、袁紹の近くにまたたく星を指す。
「袁煕殿はあれ」
そして、と菅略は指を下ろす。
「私の星は、無いのだな」
「いえ、ただ見えないだけでございます」
見えないだけ。
「どういうことだ?」
「貴方の星は、小さいのです」
「・・・」
「何故でしょう」
「私は、袁尚より劣っているからだ」
「貴方はそう仰いますが、実際は・・・」
「実際は、なんだ」
「貴方の星は、袁煕殿より、袁尚殿より、お父上の近くにあります」
ホレ、と指で示す。そこには相変わらず何も無かったが、
袁譚には、なにか見えたような気がした。
「私は貴方の星を探すのに手間取りました。なぜなら小さく、光も弱かったからです。ですが、
他のどれよりも純粋な蒼を纏っています」
菅略は満面に笑みをたたえ、
「私は貴方に期待しているのですよ。袁紹殿の跡を継ぐ、袁譚顕子として」
何故、私の周りには私を評価する者が現れるのだろう。
袁尚がどんどんと重い役職に上っていく中、袁譚は考えていた。
それはいつしか大きく逸れ、いつのまにか、彼は天下を思い描いていたのである。
袁譚応援してるぞ〜、がんばれ!
個人的に読みやすい文章で良い。
夏侯惇率いる騎馬隊の突撃に対し、顔良の陣は頑強に抵抗することはなく、
騎馬がぶつかった所、思ったより容易く兵は脱落していく。
しかし、その脱落した兵は後方に回り再び隊伍を整える。
いくら突撃を繰り返しても、突き破るべき顔良の陣は薄くならない。
「囲師(いし)には必ず闕(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫ることなかれ」ということか。
決死の兵に正面から当たることはせずに、兵の疲れを待とうという兵法だ。
余程強力に兵を掌握していなければ、これは到底出来ない。
夏侯惇は苛立った。こうして無駄に力を消費しているうちにも、関羽の兵が横から圧力を加えてくる。
そして取るべき首まで突破しなければならない兵の数は殆ど減っていない。
このままでは空しく敗北を待つのみであることは、兵の指揮を取ったことがある人間には明らかだった。
李典が顔を向けると、夏侯惇の唇から血が滲んでいる。
李典は意を決した。
李典「夏侯将軍、我が隊が全力で関羽隊に一撃を加えます。
その隙に今まで将軍の騎馬を後方から援護していた楽進隊を駆けさせ、将軍の開いた血路を確保させます。
将軍はその間に先へ! 袁術の首を!」
成る程、通り一般の兵法ではこの難局、到底打開は出来ない。しかし。
夏侯惇「だが、それをしたら足下や楽将軍はどうなる」
李典「当然押し包まれますな。無事では済みますまい」
李典はそんなことを平然と言ってのけたのである。
夏侯惇「そのような」
李典「よろしいか夏侯将軍!」
李典は大声で夏侯惇の言葉を遮った。
李典「我らは既に魏王閣下に命を預けているのですぞ。
その我らが自分の命を惜しむ道理はありませぬ。
それに、このまま緩慢な負けを選ぶよりは、全滅の憂き目に遭うという危険を冒してでも、
袁術の首を取るという一縷の望みに賭けた方が良いではありませんか」
李典の目は悲壮さなど湛えていない。
まるで碁盤を見て、こちらよりこちらに置いた方が有利ではないかと言っているかのように言うのだ。
李典の方が自分より余程覚悟ができていたのだ。
これを退ける道理があろうか。
516 :
袁術陛下 ◆Jc61bxX6 :02/09/13 21:05
夏侯惇「……承知した」
李典「それでこそ夏侯将軍。頼みますぞ」
李典は一礼し、馬首を返すと、右手を振り上げて伝令兵を呼んだ。
李典「楽進隊に伝令! 兵を駆けさせ、夏侯将軍の開いた道を確保せよ。
包囲されても構わぬ、捨て身で掛かれ、とな!」
夏侯惇「良いか! 次の突撃で勝負をかける! 皆、戦って死ね!
夏侯惇も大音声で号令を掛けた。
乾坤一擲、成らざれば、死。
へ、陛下〜!
ご光臨、お待ち申し上げておりましたぞ〜!!!!!
失礼しました。
他所で一つ終わらせましたら、何と言うか、燃え尽き状態になってしまいまして。
ゆっくりではございますが、また続けたいと思っておりますので。
なんか結構久しぶりにみたので前回までの展開みなくても記憶できてるような内容
かける陛下は凄いご光臨ありがとうございます。
保守
521 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/14 21:23
李典カコイイ……
陛下久しぶりの降臨にage
いつもいつも質の高い文章有難うございます
おお!陛下!
お戻りですね!待っててよかった(^∇^)
次ぎも楽しみにしています。
陛下久しぶりに拝見しました。やはり面白いです。
ところで自分も袁術配下(登録武将ですが)で始めた所、
苦労して金を貯めてアイテムを買ったらすぐ取られますた。
仕事も真面目にやっていたはずなのですが・・・ちょっと鬱です( つД`
耐えた方がいいですか?
>>523 耐えてこそ袁術陛下の臣下です。
ただし滅亡しか道が無くなった場合、蜂蜜をあげてはいけません。
まあ、反乱してもいいのでは?
525 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/17 04:37
陛下まってましたよ。おかえりなさい。
526 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/18 01:36
ここのリプレイおもろいわ
528 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/22 21:14
あげ
メモが無くなった!!
ので、今の時期まで最初からプレイしなおしというのは可ですか。リプレイは続きから、で
いや、無用心だったのは承知してます。スンマセン・・・
>>529 可燃ゴミで出してなければきっと見つかるハズ。
見つからなかったらまた改めて考えましょう。
ってかそれはリプレイヤーの方寸次第かと。
190年 曹操が挙兵した。曹操の下には夏候惇をはじめ、優秀な人材が揃って
いる。しかし曹操は慢心することなく人材登用に力を注いだ。
数年後。新たに楽進という猛将を登用した曹操は、彼に一人の秘書官を付けた。
名前は唖因。数ヶ月前、科挙(採用試験)に落ちたハズだったが、空前の人手不足
のためにアルバイト待遇で雇われた男である。
許昌のとある山。
楽進「がはははは。山賊等め!この楽進から逃げられると思っているのか」
唖因「楽進様。出過ぎです!自重してください。」
曹操から山賊討伐の命令を受けた楽進は必要以上に張りきっていた。彼と共に
出かけた屯兵達と、秘書官である唖因は今にも楽進を見失ってしまいそうになっていた。
楽進「うるさいぞ唖因!こんな雑魚達、わし一人で充分だ。」
楽進は、更に遠ざかっていく。その後姿は、どことなくやけになっている感じがする。
唖因は小さく舌打ちをすると、全員に止まるよう指示した。すでに楽進は見えない。
唖因「無理もないか」
諦めたように呟く。
つい先日。曹操は青洲方面に兵を動かした。孔軸の討伐と、近ごろ南方面に勢力を
伸ばし始めた猿紹に対してのけん制が目的である。戦況は圧倒的有利。孔軸軍を
包囲すると、じわりと追い詰めていった。
呂布「楽進殿!一騎打ちしたい」
なぜか孔軍にいた呂布の一騎打ちに応じた楽進は(このとき唖因だけでなく熱血漢の
夏候淵でさえ止めようとした)見事敗れた。
これがキッカケとなり、曹操軍は敗北の憂き目にあう。大損害を被ったことで、
曹操の戦略には重大な狂いが生じた。
結果。長安を落とすために多くの武将が洛陽に集まる今。楽進だけが許昌に残された。
唖因は鬱葱と茂る木の間から町を見下ろした。開発されつくしているため、たまに
治安が悪くならないと仕事もない。
楽進「うわーー。助けてくれ。唖因!」
叫び声が聞こえる。唖因は駆け出した。頼りにならない上司を助けるため。
楽進の情けない声が響きました。唖因の忠誠心が(−3)下がりました。
532 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/23 14:24
科挙は隋の時代から始まった登用制度です。
533 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/23 14:26
>>532 ここの板の人は中国史に詳しいから説明しなくても大丈夫だよ
534 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/23 14:30
唖因が駆けつけた場所には楽進の姿は無かった。ただ数人の山賊らしき男がこちらを見ていた。
唖因「楽進様はどこだ!」
叫び声が聞こえてから時間はあまり経っていない。連れ去るにしても、少しは手間取るはずだ。まさか殺されたのでは。最悪の事態が唖因の脳裏をよぎる。
楽進「おーい。ここ。ここ!」
はっとして上を向くと、そこにはイノシシ狩りに使われる捕獲網にかかった男が一人。
楽進「遅いぞ!唖因」
上司(楽進)の情けない姿を目撃しました。唖因の忠誠心が(−2)下がりました。(※唖因は、些細なことで忠誠心が下がることがあります。)
唖因「(捕まってるのになぜか偉そうだな)楽進様!少々お待ちください。」
スラリと槍をかまえると、唖因は山賊たちを睨みつけた。眼光が男達を射抜く。
山賊A「馬鹿め。たった一人で俺達と戦うのか?俺達はそこ等の兵隊より強えぞ」
唖因の迫力に押されながらも、山賊は盗品らしい剣をぬいた。
五対一。圧倒的に不利だ。楽進のような猛将ならともかく、自分はただの秘書だ。とても勝てない。しかし弱みは見せられない。見せた瞬間、奴等は襲ってくる。
山の一角。山賊たちは崖を背にして。唖因は林を背に、頭上に楽進をぶら下げて睨みあった。
山賊A「おらーー!!!」
とうとう戦いがはじまってしまった。
唖因「(くそッ!どうにでもなれ)でやーー!」
すれ違いざまに槍が一人の山賊の首を貫く。
山賊B「兄ィッ!」
ひるんだ隙に、もう一人を死体の持っていた剣を使って切り裂いた。相手の手に握られていた短剣が宙を舞う。
唖因「痛ッ!」
腕が焼ける。見ると二の腕がパックリ裂けている。
山賊C「てめえ!よくも仲間をッ」
怒りに顔をどす黒くした山賊Cが目の前にいる。
ここまでか。唖因は意識を失った。
ご指摘ありがとうございました。
もう一度よく勉強します。
悪いことをいうがつまらん・・・
538 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/24 12:50
最初のほうだけで後からかいてるやつはつまんねーよ
晒しアゲ
539 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/24 13:13
>>531 >楽進「がはははは。山賊等め!この楽進から逃げられると思っているのか」
唖因「楽進様。出過ぎです!自重してください。」
一人称、二人称ともに名は禁句。例外は親や師、主のみだ。
字のみか、姓に官名でもつけるべき。はっきりいって古代からの常識。
>アルバイト
って、あんた…まずは語嚢を蓄えようね…。
ここはゲームのリプレイスレだぞ。
多少の矛盾に突っ込んでたら、他のリプレイもほとんど突っ込まないと
いけなくなる。
プロが書いてるわけじゃ無し、リプレイヤーさんごとの書き方で
書いてあるからリプレイスレは面白いと思われ。
>>唖因氏
いきなり始めずに書き貯めをしておき、少しは推敲してから、
書き込み始めたほうが良い。
あとはリプレイスレは伝統的に下げ進行だ。
「2CH BBS」などとワケワカランこと書いてないで、
メール欄に半角で「sage」と入れれ。
それと、他のリプレイも一通り目を通しておくことをオススメする。
>>539 姓・名のルールは書き手もある程度分かっていると思う。
しかしそれでは書きづらいし、読みにくい。
文謙殿って言われても中々、ああ楽進の字だなあって理解するのが
大変だと思う。
だからそれは細かいこととして目をつぶりましょうや。
字ばかりが飛び交うリプレイってもの面白いかもしれんがね。
>>541 その辺、袁術陛下はうまくやっているのかもな。
>>539 激しく同意 厳しいようだがこの程度ではスレ汚しだ
他人のリプレイスレを見て自分も書きたくなるのはわかるが
リプレイをやりたいのなら自分で新たに新スレをたてるべき
とマジレスしてみるTEST
>>543 リプレイスレはもう4つもあるぞ(夏真厨のは放置)。
さすがに新スレは勘弁。
ここは元々廃棄スレだった
他所の廃棄スレを使うのが賢いのでは
>544>545の意見を集約すると、夏真厨のスレを練習スレに埋めてしまうのが吉かとw
「クソゲー、武安国 」にどさくさに紛れて書いてみます?
(勝手に推薦してすみませぬ。)
書いてる人が少ないためへたすりゃきえるので。
548 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/27 21:00
クソスレ立ち過ぎなので保守
549 :
無名武将@お腹せっぷく:02/09/29 22:52
保全揚げ
陛下、どうか御光臨あそばせ・・・
551 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/02 09:39
保全ageです。気長に待ちますです。
552 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/02 23:16
age
553 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/05 02:04
保全age
ミ,,゚Д゚彡y━~~ ヘイカ、オマチシテオリマス・・・。
555 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 16:56
すみません。質問なのですが
三国志のシリーズをプレーするといっつも西涼の馬勝で初めて
戦はほとんどせずに引き篭もり西涼をいずれ長安や洛陽に負けぬ
第3の都とするべくがんばるのですが7では周りががんがん統一されていくので
結局、マターリプレーができないのですが8の敵も好戦的だったりしますか?
今、買うのを迷っているのですが・・・
557 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 19:25
糞スレきちまった。ま、いいか。( ´−`)y─┛~~~
560 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 22:21
561 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/06 22:44
ランタ帽子が発売決定!!
取扱店:長安商店街
発売日:10月23日
最近続きがUPされているリプレイ記って・・・
>>562 リプレイを書くのって結構しんどいもんなんですよ。
続きが遅くてもその辺かんべんしてやってくだされ…。
>>562-563 このスレは住人と陛下の間でたたきあいが起こっているわけでもないし、
みんな進行は遅くても待つ(価値があるだけのクオリティも持っているし)ということで納得しているので、
別にいいんじゃないですかねぇ。
565 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/10 01:57
保全
566 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/12 09:38
陛下、保全ageです。
すみません、グズグズしているうちにまた多忙になってしまいまして……。
もう少しお待ちくださいませ。
陛下予告キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
569 :
無名武将@お腹せっぷく:02/10/15 13:07
>>567 全然構いませんです。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
エンジュツヘイカ!エンジュツヘイカ!
陛下マンセー
保守
保守
保守
へっ!
いかっ!
保守
予告からはや一週間・・・
>>577 いや、予告は忙しいので遅れるって予告だから別にしょうがないでしょ。
陛下、本業の方頑張ってくださいませ。
こういうとき三戦板のdat落ちスピードがゆるやかなのは嬉しいね。
へっ!
いかっ!
捕手
保守
へっ!
いかっ!
でっ!
んかっ!
おまいら保守しているうちに1000逝ったら
ど う し ま す か ?
少し自重なされよ
>>584 まさかこんな古いネタ知ってるとは・・・・
>>585 そんときゃ新スレ立てりゃいいじゃん・・・・てえかそんなに陛下の帰還が遅いんなら終わってもいいんじゃない?
588 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/01 01:25
保守あげ
もう続ける気が無いなら言ってね、陛下。
他の人が始められないからさ。
>>589 別に陛下と関係無く他の人はリプレイやってるじゃん。
そもそもここは元は放棄スレなんだから他の人がこのスレを使う必要はない。
>>590 もう帰ってくる気があるとは思えないなあ。
中断なら中断とアナウンスして欲しい。
592 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/02 00:37
袁術は蒼い傘蓋の下、勝利の美酒に酔い痴れていた。
未だ敵の敗走を確認したであるとか、敵将を討ったであるとか、そのような報告はないが、
精兵揃いの大軍、軍略に長けた参謀、勇猛なる将軍、さらに、袁紹の援軍。
負ける要素など、どこにもない。
つまりは、勝利の前祝いである。
青空と、兵の武器の煌きを肴とし、強かに飲んで、もう足元も覚束なくなってきた頃、
袁術は親衛隊兵の気がそぞろになっていることに気が付いた。
普段ならば、気が緩んでいるとして処罰しなければならないところだが、
今日は帝都、寿春を回復する日、喜ばしき日だ。
勝利は約束されているのだから、忠節を尽くしてくれているこの兵らにも、この愉しみを分けてやってもよいのではないか、
偉大なる皇帝として、常に身辺を警護してくれる兵らに徳を施すのも良いのではないか、と思えた。
袁術は「皆の者、よく聞くがよい」と口を開いた。
袁術「もうこの戦は勝ったようなものだ。早晩、朕は帝都寿春を奪還するであろう。
その前祝いじゃ。お主ら、平素朕の警護ご苦労である。今は存分に飲むが良いぞ」
その言に親衛隊兵は大いに沸き、平伏し、感激のあまり涙を流す兵もいたが、
その中で颯と立ち上った男がいた。
593 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/02 00:37
兵「陛下! 確かに我が方は圧倒的に有利かも知れません。
されど、今は仮にも戦の最中でございます。勝敗は兵家の常とも申します。
何が起きるか解ったものではございません。何卒、敵主将を討ったという報告をお耳に入れるまでは、
お気をお緩めになされませぬよう」
それを聞いた周囲の兵は「何を言うのだ」と小声で制したが、物申した兵は真っ直ぐと袁術を見据えて、
臆するところがない。制した兵らは後難を恐れてさらに頭(こうべ)を低くした。
袁術「そこな若僧! 姓名と所属を述べよ!」
袁術は席を蹴って立ち上がると、怒りに身を打ち振るわせ、指さして詰問した。
無理もない、本来吝嗇な袁術が、それも普段は同じ人間とは思ってもいないような兵に恩徳を施そうとしたところを、
その兵ごときに制止されたのだ。
詰問された兵は全く怯むことなく、胸を張って返答した。
朱桓「姓を朱、名を桓、字を休穆と申します。陛下の禁兵が一として、親衛隊の副隊長を勤めさせて戴いております」
袁術「では問う、朱桓よ、朕の酒が飲めぬと、こう申すか?」
朱桓は拝跪して返答した。
594 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/02 00:38
朱桓「滅相もございません。しかし、何分今は戦の最中でございます。
敵が如何なる詭計を用いてくるやも知れませぬ。
陛下の御威徳で敵が討ち払われ、我々が安心して冑(かぶと)を脱ぐことが出来ましたならば、
その時は何の躊躇いもなく陛下の恩徳を頂戴したく存じます」
言い終えると、朱桓は平伏した。その頭上に、袁術の怒声が覆い被さる。
袁術「黙れ、朱桓! 朕の兵が負けると申すか!
朕は今飲めと言っておるのだ! 朕の兵は負けぬのだ!
されば飲めるであろう、飲めるな!」
その袁術の気迫に、朱桓は平伏したままただ「はっ……」と答えるしかなかった。
返答が満足のいくものであったのか、袁術はすぐさま怒りを解いた。
元々機嫌が良かったのである。一度咳払いをしてから、袁術は宴の開始を告げた。
こうして、戦場の宴は始まった。
いやどうも、長らく放置していて申し訳ございません。
深くお詫びいたします。
陛下、お待ちしておりました!
結局袁術駄目駄目じゃん……
陛下、待ってました!
陛下キタ━(゚∀゚)━ !!
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 陛下まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
600 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/02 19:09
600get
陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
えぇっと、提案なのですが、
>>585の適切な意見を踏まえて、
保守は二日毎に一回の割合で誰かが行うって事で宜しいでせうか?
三戦板なら1週間に1回でもOK。
スレ数が400程度なら。
陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
久しぶりだ〜
604 :
無名武将@お腹せっぷく:02/11/03 14:09
/´ ヽ ///、 ヽ
| / | // / |
. | .|_lヽlヽ, //| / . |
| | *゚ー゚// ) / ノ ,| 文醜も 兄と同じように
. | | .// | 丿
ノヽ` ノヽ // ` / 真っ向から斬りおろされた
/ ,/ソ // \ /
( ,/// `´ |
\ イ ´// |
\ ヽ // \ 八 ノ
ヽ // ` ー ´人` /
\// / ´,、ヽノ
ノ⌒/ / | ∧ ∧,〜
/ // ノ_ ( (⌒ ̄ `ヽ
| //ノ ヽ 丿 \ \ \ `ー'"´, -'⌒ヽ
/⌒l |.// / \ /∠_,ノ _/
/ l,丿/ , っ . \ /( ノ ヽ、_/´ \
| / .// ´ /⌒`l \ 、( 'ノ( く `ヽ、
丿 / // , ./ ヽ ヽ |. . /` \____>\___ノ
/ |, // | / )\ ヽ / /__〉 `、__>
ヽ ノ// ヽ__,/ . ( _\_ | /
(_)__)|//___,/:::::::: ::::::(__)_)_)ヽ、__/:::::::: /
来たかと思ったら…これだけ?
結構ワラタ。
袁術は相変わらずなのね。
彼に翻弄され、不信のどん底に落ち込みそうな朱桓が哀れ。
>607は神
いったら11を踏んだ
>>607 おっ、面白そうなことやってまつな。期待。
610 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/09 01:40
宴もたけなわになった頃、袁術は前方の陣が乱れていることに気がついた。
どうせ、兵糧の奪い合いでもやっているのだろう。まったくもって、さもしいことだ。
袁術「あの者達も、酒宴に呼んでやれ」
上機嫌で傍らの兵にそう申し伝えると、兵は嬉しそうに返事をし、千鳥足で向かっていった。
袁術が二度杯を干す間に、兵は騒ぎの現場へとついたようだが、まもなくそこで倒れた。
袁術は何事かと訝しんだが、その後ろから兵が砂塵を巻き上げ、続々と駆けて来る。
令は伝わったようだ。
そして、袁術はもう一度杯を干してから、気付いた。
何故、騎馬が居る。前方の二段構えは楊弘の歩兵隊だ。
馬に乗って居るのは伝令兵と指揮官の楊弘だけの筈。
霞む目を凝らすと、そこには「夏侯」と染め抜かれた旗印があった。
夏侯。どこかで聞いた姓である。しかし、自分の麾下に夏侯姓の将など居ただろうか。
そこで袁術は右手の杯を取り落とした。周囲の兵が不審げに袁術へと視線を向ける。
袁術「か、夏侯惇……」
やっとの思いで搾り出したその声に、周囲の兵は乱れた。
その場で放心する者、足が縺れて転ぶ者、それを踏んで逃げ出す者、自分の武器の所在がわからず慌てる者。
夏侯惇の到着を待たずして、袁術の禁兵は統制を失い、瓦解した。
袁術「ば、馬鹿者ども! 朕を守れ! 守らんか! 蜜水を持て!」
しかし、周囲の兵はそれどころではない。その袁術を突き飛ばしてまで逃げる者が出る始末だ。
今はもう、霞んだ目にもはっきりと夏侯の文字が見える。
立って兵に紛れ逃げようと思ったが、足に力が入らない。
馬鹿な。これほどの大兵を擁しながら、負けると言うのか。
袁術は、右手に玉璽を握り締めた。その拳から、血がしたたっていた。
また、間隔が空いてしまって申し訳ないです。
>>597 やはり袁術の基本はダメ野郎だと私は思いますので……。
>>607 全く問題ありません。
どうぞサイト構築頑張ってくださいませ。
袁術、大ピンチw)
あぁ、楊弘は報われないなぁ・・・泣)
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
やはり、袁術は逆立ちしても袁術なのだなぁ。
保守
ほっしゅ
616 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/16 17:51
斬り、突き落とし、薙ぎ倒し。
背後で李の旗印が倒されたのを見たという報告を聞くも、振り返らず。
ひたすら立ちふさがる敵を破り続け、ついに視界が開けた。
見えた。戦場にはおよそ似つかわしくない輿、それに目に痛いほど青い傘蓋。
このような物を戦場に持ち込む人間は一人しか居ない。
そして、その手前、親衛隊らしき兵が幾人も倒れている。
造反者でもあったのだろうか。
そして、その中に倒れているは、袁術。
不審ではあったが、またとない好機であるとも思えた。
夏侯惇「袁術の首はすぐそこだ! 逃がすな!」
付き従う兵はもうほとんどなかったが、夏侯惇は自分を叱咤するために大声を上げた。
左肩には矢が突き刺さり、腕の感覚はほとんど無くなっていたのだ。
愛馬に蹴りを入れ走り出したところ、右手から飛び掛ってくる影があった。
夏侯惇はその斬撃を右手の刀で受け流した。
飛び掛ってきた男を見ると、なんと老いた男であった。。
剣の使い方もまったくなっていない。おそらく文官なのだろう。
しかし、全く恐れを知らぬかのように掛かって来た。その思い切りが、実際の腕以上の切れを太刀筋に持たせていた。
617 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :02/11/16 17:51
楊弘「楊弘これにあり! 不覚にも遅れを取ったがこれまでだ! 陛下の元へは行かせぬ!」
その老体からどういう加減で出てくるものか、裂帛の気合いをもって、楊弘と名乗った老人は斬りつけた。
夏侯惇は傷付いた体を鼓舞するため叫んだ。
夏侯惇「文官風情が! 片腹痛いわ!」
一閃。
かろうじて楊弘は夏侯惇の一撃を防いだようだったが、堪え切れずに落馬した。
夏侯惇「貴様の皺首など取っても何の自慢にもならぬわ。そこで貴様の主君の果つる姿を篤と見ておれ」
とどめを刺している暇など無い。
尚も取り縋ろうとする老人に一瞥をくれて、もう一度愛馬に蹴りを入れた。
初めてリアルタイム見た。
初めてリアルタイム見た。
楊弘カコイイ。袁術はなんで倒れたままなのやら。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
あまりに健気で痛々しい楊弘。乾坤一擲に身を擲つ夏侯惇。何してんだ袁術。
一気読み。陛下の文筆に脱帽…
楊弘・夏侯惇カコイイなぁ…
それに比べて袁術は…
現在スレ数567につき、保守。
このスレを保守するのに理由はいらない。
>リプレイヤー諸氏及びリプスレファンの方々
『三国志リプレイ集』の掲示板にて、
「もう少し宣伝すべきではないか」という意見を頂きました。
私は他人の作品を纏めているだけにすぎないため、
2ch外への紹介に躊躇いがあり、今まで2chにしかアドレスを晒しておりませんでした。
友人がリプレイヤーをしているので(名前は伏せといてくれと言われております)
意見を聞いたところ、
「リプスレを紹介するのは意味があることだし、
纏めてあるサイトがあるということは宣伝もしやすいし、
スレの活性化にもつながる。
リプレイヤーとして言わせて貰うと、自分の作品をせっかうだからもっと多くの人に
見てもらいたい」
との事でした。
皆様にも意見が聞きたいです。
検索サイトやウェブリンクに登録すべきか、否か。
お願いいたします。
私は良いと思いますが。
その結果いろいろな人から忌憚なき意見を戴ければこれ以上の僥倖はないというもの。
自分のサイトに作品を置くのとはまた違いますからね。
(サイトに作品を置いた場合批評する側に手加減が入りそう)
というわけで、よろしくお願いします。
>>625 これに関しては管理人さんの思うが侭にされていいと思います。
2ch以外にも広めていきたいとお考えならば検索サイト等に登録するのも
いいですし、内輪だけでみていきたいと思われてるのでしたら、外に出さ
なくていいと思いますし。
アクセス数を問題にされてる方がいらっしゃいましたが、それは特に
気にする問題じゃないと思います。
保持
念のため
すみません、もう少しかかると思います。
待つ
(つД`)卒論の締め切りがこの時期になって1ヵ月半早まったんですよ……
本当にすみません
ということはゲームなんてしてる暇無いってことか・・・
日々夜遅くまで泣きながら卒論に追われる袁術陛下…
(´・ω・`)ガンバッテクダチャイ
本編とは関係無いですけど、ネタが思いついたので、貼ります
---
(前半部略)
反董卓聯合軍が解散したので急ぎ歸省した。
都會を離れる夜行の馬車は空いてゐた。
この車輛にはくたびれた王朗がひとり乘つてゐるだけだ。
各自の歸參も落ち着いたのに今更田舎に向かふ群雄など誰も居らぬのだらう。
何と今日は寒い日だ。
車窓からの冷氣が額に頬に寒々しい。僅かに故郷の匂ひがした。何と心地良い。
連日の徹夜が祟つてすつかり寢入つてしまつた。
南陽で昔の夢を見てゐると、何時の間にか前の座席に男がひとり座つて居た。
色の淺黒い、若いのか歳をとつでゐるのか判らぬ男だな。隨分と海賊のやうな、精悍な顏だ。
こんなに空いてゐるのに、何を好んで此處に座つたものか。
つらつらそんなことを考へる。
男は匣を持つてゐる。
大層大事さうに膝に乘せてゐる。
時折匣に話しかけたりする。
眠い目を擦り、いつたひ何が入つてゐるのか見極めやうとするが、如何にも眠かつた。
珠かなにかでも入つてゐるのか。
何とも手頃な善い匣である。
男は時折笑つたりもする。
「受命害天既壽永昌」
匣の中から聲がした。
鈴でも轉がすやうな聲だつた。
「聞こえましたか」
男が云つた。轢き潰される蝦蟇のやうな聲だ。
うんとも否とも答へなかつた。夢の續きが浮かんだからだ。
「誰にも云はないでくださいまし」
男はさう云ふと匣の向きを變へ、こちらに向けて中を見せた。
匣の中には綺麗な璽がぴつたり入つてゐた。
まるで珠でゝきたやうな璽だ。勿論良く出來た摸造品に違ひない。
洛陽は大混亂だつたので僞物の玉璽をこしらへてゐたのだらう。
自分も作らうとしてゐたので、つい苦笑してしまつた。
それを見ると男はにやりと笑つて、璽を取り出し、そして底面を見せた。
「受命害天既壽永昌」
あゝ、本物だ。
何だか酷く男が羨ましくなつてしまつた。
(以下略)
陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
本編の再開、ずっと待ってるよん(はぁと
>637
なんかのパロディ?
元ネタがわからん
京極夏彦の「魍魎の匣」の冒頭のパロです。
男は孫堅、主格は袁術。
くたびれた王朗にワラタ
643 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/09 12:02
当方4人プレイが大好きな厨房です
6が今までで一番楽しかったです
7では多人数プレイが出来ないので購入しませんでした
8での多人数プレイはそれなりに楽しめそうですか?
>>643 とにかく、まずsageな。
で、スレ違いではないか?
激しくスレ違い。ある意味荒らしですよ。
646 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/10 08:43
>644.645
イイから教えてよ
ゲー板でスレたってなくてココしか聞くとこないんだよ
>647は親切だな…
>646はちゃんと礼を言うように!
お前、マナー悪いにもほどがある
649 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/11 09:33
>647
ありがとう
>648
オマエは志んでくれ
>>649 とりあえず三戦板の暗黙の了解をひとつご紹介。
「リプレイ記はsage進行」
653 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/16 10:19
わかりやすい自演だなぁ。
655 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/16 10:52
>>654 自演?sage進行してないから勘違いされたかな?
まぁどうでもイイや
つーかなんでsage進行なんだろ?
まぁどうでもイイや
661 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/24 12:05
どうでもイイからあげてやるよ
馬鹿=643=646=649=653=655=661
阿呆=656と662
665 :
無名武将@お腹せっぷく:02/12/31 04:42
保守あげ許して…
670 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/09 00:23
(^^)
674 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/01/12 00:53
だんだんと大きさを増す「夏侯」の旗。
その前を駆ける男は、眼前に立ち塞がった文官を一撃で馬上から叩き落とした。
それが何を意味するか理解した時には、夏侯惇の顔がはっきりと確認できるまでに迫られていた。
袁術と、夏侯惇との間には、遮るものが何一つなかったのである。
言うことを聞かぬ脚を叱咤し、漸く袁術は立ち上がったが、膝が笑っている。到底、逃げられぬ。
袁術「朕を守れ! 誰か居らぬか! 朕を守れ! 守るのだ!」
そう言いながらも、袁術はその叫びが無駄であろうと承知していた。
佩剣を抜き放つ。剣を抜いたのは陳羣を勧誘した時以来だが、手入れは側近が絶えず行っている。
刃毀れ一つない、鏡のような刃に引き攣った顔が映った。
そうだ、いざとなればやってやれないことはない。
思い出せ。自分は袁紹と共に禁門に雪崩れ込み、宦官を何人斬った?
あれだけの人間が斬れて、目の前の数人を何故斬れぬ。斬れない筈はない。
楯はなかった。柄にさらに左手を添えて、両手で握り締める。
大きく息を吸うと、肚も定まったようだ。
だが、脚の震えは収まらない。
これで、騎馬の圧力に耐えられるのか。
そう考えかけて、やめた。
考えても無駄だ。耐えるしかないのだ。
戟を引っ提げた夏侯惇が迫る。
675 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/01/12 00:54
夏侯惇「我は沛国[言焦]県の夏侯惇! 王命により袁術! 貴様の首、貰い受ける!
偽帝よ覚悟せい!」
袁術の両手に力が籠もる。
交差する時に戟を受け止め、馬に傷を負わせられれば。
勝機は、ある。
袁術は冕(※べん)をかなぐり捨てた。
じゃらりと、飾り玉が音を立てるのが、喧騒の中、不思議とよく聞こえた。
※皇帝がかぶる帽子
もうこないかと思ったよ〜
677 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/12 10:11
歓迎age
678 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/12 14:37
袁術カッコいい…
陛下復活記念age
すみません。
ここまでに出てきた魏王は魏公の間違いでした。
よって直前の夏侯惇の台詞「王命」も「勅命」に改めます。
(曹操が皇帝と言うわけではなく、献帝の命という建前で曹操が命令を出しているということで)
>>678 一見かっこいいのですが、斬ったのは宦官なので自慢にならんのです(笑)
(^^;
685 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/23 16:31
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
(^^)
687 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/25 21:07
0123456789
689 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/26 19:38
古 谷 惣 吉
690get
693 :
無名武将@お腹せっぷく:03/01/28 21:14
/ | / |
/,_ ┴─/ ヽ , 、 ,、
(・_.,》.'(・_,》)ミ ヽ . / L--/ l、
/ ,,__,ニ、、 ノ( | (・;;》 (・;;》 | /L--/l、
| Y~~/~y} `, ~ | |y-,‐vi`ノl | (・.》 (・.》 l /L--/l、
| .,k.,.,!,.,.,r| ,! く |, kl r| i ^< | 'fT~ヲ x | (・〕_(・〕x| /L/l
/ <ニニニ'ノ \ / (二二‐ ' \ / l==_」 < ,l fmヨ ! L 〔゚fヲ゚.〕 、.。., .
(^^)
696 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/02/03 00:30
その時だった。背後から蹄の音が聞こえたのは。
挟み討ちか、と思ったが、一体どうやって後陣の劉勳を突破したのか。
振り向こうとした時、既にその音の主は袁術の脇をすり抜け、夏侯惇と戟を合わせていた。
さらに数人が夏侯惇に従う兵に取り付く。
朱桓「呉郡の朱休穆なり! 親衛を仰せ付かっているからには、陛下に指一本触れさせぬぞ!」
どうやら、夏侯惇ばかりに意識が行っていたために、背後から味方が近付いていることも気付かなかったらしい。
夏侯惇「小童(こわっぱ)が! 貴様らごとき小勢でなんとする! 命が惜しくば退(すさ)れッ!」
夏侯惇は大喝して怯ませんとしたが、朱桓も負けてはいない。
朱桓「黙れ! 陛下に仇なす賊めが! 親衛の兵に命を惜しむ者など居らぬわ!」
と、喉も裂けよとばかりに叫ぶと、
朱桓「陛下、お下がりください! この騒ぎを聞きつけて劉勳将軍もこちらに向かわれていらっしゃるはず。
お助けに上がるのが遅れた罪、万死に値しますがしばしその儀はお預け置きを!」
697 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/02/03 00:31
今度は袁術に、振り返らぬまま言った。流石に夏侯惇も猛将、余所見をする暇は無いようだ。
その声で袁術は我に返ると、その場から逃げ出そうとした。
夏侯惇「逃がすか!」
朱桓のその一瞬の隙を衝こうと、夏侯惇は渾身の一撃を見舞った。
朱桓はその攻撃を戟で受け止めようとしたが、その威力に耐え切れず枝刃が折れ飛んだ。
あわや、朱桓の首を見舞わんとした刃を身を竦めてやり過ごし、引かれた戟を朱桓は小脇に掴んだ。
手を離した方がこの戟を首に受ける。この力比べ、負けられぬ。
両者の争いは膠着したが、互いの間に火花が散っているようであった。
しかし、その睨み合う両者の後ろには、逃げようと足を踏み出した刹那、目の前に突き刺さった枝刃で再び腰を抜かした袁術と、
遅れながらも必死に厚い陣を突破してきた夏侯惇の兵が迫っていたのである。
陛下キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
夏侯惇vs朱桓 かっけー
袁術陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
漢・朱桓キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
袁術はやはりチンピラ?
漢・朱桓頑張れ
陛下キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
夏侯惇と朱桓の一騎討ちカコイイ!!! 腰砕け袁術カコワルイ!!!
704 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/19 01:19
705 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/21 08:23
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) hage
( ヽノ ヽ/ ) ハゲ
し(_) (_)J
エンジュツ文才あるなあ。
707 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/22 16:55
中古PCショップに7と8があったんですが、どちらがゲームとしておもしろいでしょうか?
708 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/23 11:22
709 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/02/26 23:42
再び、袁術の背後から蹄の音が耳を衝いた。
今度は先刻よりよほど数が多い。
楊弘の兵が引っ返して来たのかと振り向けば、嫌と言うほど見た夏侯、夏侯の文字。
袁術は立つ気力も萎え、手にした剣も放り投げ、殺さば殺せと、大の字になってしまった。
朱桓は夏侯惇相手に善戦していたが、あの小勢、あっという間に押し包まれて終わりだろう。
勝ち戦の筈が、一体どうしてこうなったのか。
しかし、朱桓、あの男の言う通りであった。最後にかかる忠臣を得られたというのに、この自分のざまは何だ。
思えばすまないことをしたものだ。冥府で詫びでも入れようか。
などと纏まらぬ考えが頭を過ぎり、わっと鯨波の声が上がると、袁術は体がふわと浮き上がるような感触を覚えた。
ああ、死ぬとはこういうことであったかと思ったが、最初どうも襟を引かれるような違和感があり、
それがなくなると今度は急に揺れだした。
一体何事か、九泉の下の地も揺らぐのかと目を開くと、袁術は馬上の人となっていた。
710 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/02/26 23:44
??「じぃさんよ、眠いなら寝るのもいいが、ここはちょっとばかし五月蝿くねえか?
寝る場所は考えないと怪我するぜ?」
袁術が乗っている馬を操っているのはそう、黒山の張燕その人であった。
袁術は大の字になっているところを拾い上げられていたのだ。
そしてその先に居るのは張燕の騎馬隊だろうか。
流石に敵中突破して来た夏侯惇の兵は数も多くはなく、生き残りも疲れ切っている。
張燕の騎馬隊は完全に夏侯惇の兵を圧倒していた。
袁術「ちょ、張燕、何故ここに……」
張燕「おいおいじぃさん、俺を遊軍に任じたのはあんたじゃねえか。
機を見て最も弱いところに参じるのが遊軍だろ?
だからよ、俺はあの丘から」
張燕は顎でくいと袁術の背後を示した。
なるほど、確かに丘にしては高さのある地勢がある。
しかし、遊軍に任じたのは確かに袁術だが、その配置を決めたのは楊弘だ。
袁術は今回の作戦立案には全く参加していないと言っていい。
張燕「戦況を眺めていたんだが、急にこのあたりが崩れだしたもんだからな、
本陣が真っ先に崩れるなんて戦は初めてだからびっくりしたがよ、
まあ、とにもかくにもじぃさんがやられちゃまずいと思って必死に逆落としかけたのよ」
711 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/02/26 23:44
張燕はそう言い、手にした戟を頭上でぶるんと回し、敵を指すと、
張燕「さあ手前ェら! 敵の数はちっとも多かねェぞ、一気に畳んじまいな!」
と下知し、再び袁術を振り向いてにやりと笑った。
張燕「これで貸し一つだな、じぃさん」
袁術「ああ、お主に借り一つ、朱桓に借り一つ……皆に借り一つだな……。
これは返すのが大変だわい」
張燕「ふん、皇帝も楽じゃァねェなあ」
袁術「違いない」
そう言って顔を見合わせ呵呵大笑する二人の前で、ついに夏侯の旗竿が折れていった。
リアルタイム・・・・感動しますた・・・・
>>709の9行目、訂正です。
×などと纏まらぬ考えが頭を過ぎり、わっと鯨波の声が上がると、袁術は体がふわと浮き上がるような感触を覚えた。
○目を塞ぐと纏まらぬ考えが頭を過ぎり、そしてわっと鯨波の声が上がったと思うと、袁術は体がふわと浮き上がるような感触を覚えた。
714 :
無名武将@お腹せっぷく:03/02/27 00:27
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
張燕カコイイ!!でも袁術もなんかだんだん見捨てられないダメ男って感じでほだされてきたw
なんというかみんなカコイイ!!
袁術もなんか違った感じで
陛下キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
保守
ほしゅ
(^^)
724 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/03/16 18:40
袁術の目を通して見ずとも、諸侯の兵が集まりし軍は、元々兵数では曹操軍を圧倒していたのだ。
ゆえに、総大将袁術を討ち取ろうという乾坤一擲の李典の策は妥当だったが、あともう少しと言うところで阻まれた。
この策が潰えたからには、曹操軍が連合軍に勝てる道理は無かった。
曹操も進軍にかけては当世一と噂される夏侯淵を救援に派遣したが、耐え切れず寿春城の門は破られた。
満寵は捕らえられ、楽進、李典、夏侯惇の輩(ともがら)も各個に包囲され、関羽や顔良などの猛将の攻撃を受けたのだから堪らない。
ほどなく壊滅の憂き目に遭い、皆小手高手に縛められてしまった。
そして明くる朝にはもう、寿春城に翻る旗の字は曹から袁へと変わっていた。
旧都寿春を恢復した袁術の悦びようは並々ならず、満面に笑みを浮かべながら、
意気揚々と、屋外に設えられた壇へと歩を進めた。
袁術「どれ、虜となった者どもを引見する。一人ずつ連れて参れ」
袁術は壇上の絢爛豪華な椅子に腰掛けると、おもむろにそう言った。
この壇の下に捕虜となった敵将を引き据え、処遇を決定するのだ。
その行為はただ戦後の処理として必要なものではなく、
袁術にとっては勝利を再び確認する行為、再び愉悦に浸るために必要な行為であった。
最初に引き立てられてきた男は、どうも文吏のようであった。
袁術「まずは名を名乗れ」
文吏「河内郡温県の司馬朗、字を伯達と申します」
袁術「さてそも足下は一体何故このように縄目を掛けられる浮き目に遭ったとお思いかな?」
口は問いを発しているが、袁術は答えを求めていない。
これは自分の勝利を確認するため、優越感を得んがための茶番なのだ。
黙する司馬朗に、袁術は普段決して出さないような、優しげで、聞く人間にとってはおぞましくもある声色で話し掛けた。
袁術「司馬朗殿の名声は朕の耳にも届いておる……どうだ、
貴殿の王佐の才を朕の帝業のために役立ててみぬか?」
その口ぶりこそは賢者を遇する礼でありそうだが、
袁術は決して駕を枉(ま)げたわけでもなく、壇上の玉座に座っている。
司馬朗は座ひとつ与えられたわけでもなく、筵一枚の上に座らされている。
この場は敗軍の将の処遇を決める場なのだ。
当然、後ろでは刑場で獄吏が首を刎ねるための斧を構えている。
この場合、刃の鈍い光は三顧の礼よりも効果を発揮したと言えよう。
司馬朗は袁術の前に、諾と首を振るしかなかった。
袁術はその司馬朗の返答に満足げに頷き「うむ、よろしく頼むぞ」声をかけると、縄目を解かせ、下がらせた。
椅子に深く腰掛け直すと、袁術は声を上げた。
袁術「次の虜を連れて参れ!」
#見てくださっている方、本当に遅筆ですみませんです。
頑張ってください陛下。
キ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>>727 んなことないでつ。KOEI三国志はIXも発売されて盛り上がっておりますが、
個人的にはこのスレもひどく楽しみにしております。単なる1ゲームのリプレイスレという
以上に変な方向で人間味あふれる袁術陛下に笑わせてもらっております。
とはいえ、過度の期待をかけて重荷になるのも申し訳ないですので、
生ぬるく見守らせていただきたいと思います。
[でこんな凄い物が書けるなんて、尊敬に値しますよ。自分はまだプレイ自体
が難しい物で・・・
保守
736 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/01 14:14
保守
hoshu
739 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/14 18:12
生温くage
740 :
無名武将@お腹せっぷく:03/04/15 13:20
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) hage
( ヽノ ヽ/ ) ハゲ
し(_) (_)J
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ふ
ふ
ふふ
ふ
hosyu
hosyu
hosyu
私も袁術大好きです!
それだけにこのリプレイは堪らない・・・。
陛下の再びの御光臨まで保守!
悪くないとは思うがしかしこれはリプレイなのか?
なんだか段々一つの事を掘り下げ過ぎてオリジナル小説に近づいてる気が。
>>749 実際にリプレイをやったことがある人間としての意見だが、
オリジナル小説風にもっていかないと、途中で書くことがなくなる。
そして、ゲームで起こったことを書いているだけのリプレイは、
死ぬほどつまらない。
まあ無味乾燥なデータ群を見せられてもな。
津本陽じゃあるまし・・・
何か袁術さんのプレイ日記が殆どですな。しかし面白い
グッジョブ
755 :
スウィングブルデン秀吉 ◆87XlYShds2 :03/04/30 20:39
8 :北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/04/30 17:45
>>4 くたばりたいとき、深呼吸をしても
肺が破裂しちゃうからサンドバック買ったほうが良いよ。
9 :北条綱成 ◆WkC5FA63bs :03/04/30 17:46
>>7 本気で歯の上をそそり歩くようなことをしたいけど、
やりにくいこともあるから今日も世界は回ってるんだ、と思った
今日この頃。
保守
必要ないのに保守
その声が聞こえるや否や、隻眼の男が警備の兵を逆に引き摺って現れ、
何も言わずにどかりと袁術の前に腰を下ろした。
袁術は不快そうに小鼻をひくつかせたが、自分が圧倒的優位に立っていることに気が付いたか、
しばらくして袁術は口を開いた。
袁術「まずは名を……」
夏侯惇「豫州沛国の夏侯惇、字は元譲」
夏侯惇は袁術が言い終わる前に、その声をかき消すような大声で名乗った。
袁術はまた鼻をひくつかせた。
一々癇に障るが、この隻眼の男は一応は自分の命に従っている。
ここで斬ることもできるが、それも自分が狭量であると宣言するようで面白くない。
まあ、よい。
かかる無礼な態度に寛容な態度で臨めば、皆は我が徳を称えるであろうし、
この隻眼も帰順してくるであろう。
そう、気を取り直すと、袁術は段を降り、夏侯惇に視線の高さを合わせて、
徐(おもむ)ろに口を開いた。
袁術「夏侯惇殿。お主ほどの偉才を失うのは国家の損失である。
どうだ、お主が望むだけの兵を与えてやれるぞ」
夏侯惇は睨むような目つきはそのままに、口の端を少し上げてから、声を張り上げた。
夏侯惇「まず、百」
袁術は、夏侯惇のその言葉に少し驚いた表情をしたが、笑んで応じた。
袁術「ほう、お主ほどの男ならば、万余の兵も与えてやれるというのに。
欲がないな、夏侯将軍」
夏侯惇「百も居れば貴様の首をとるのは容易いわ」
そう言うと、夏侯惇は袁術に唾を吐きかけ、せせら笑った。
袁術は顔を強張らせたままその場に硬直した。
しばしの沈黙の時が流れ、袁術は夏侯惇を睨みつけたまま右手を横へ突き出した。
近習がその意を察し、袁術の手に布を渡したが、それが遅かったというのだろうか。
袁術は近習の方を振り向きもせず無言で殴った。
しかし、そこは袁術の膂力、近習は軽くよろめくに留まった。
近習はされど、殴り飛ばされたかのごとく、後難を恐れその場を後にした。
袁術は目を逸らさぬまま、無言で顔を必要以上に拭うと、
今度は抑えた声で「覚悟は出来ているのだろうな」と問うた。
夏侯惇「当たり前よ! 貴様のような偽帝に、仕えるに値する何の大義がある、
正義がある、志がある、大望がある?
貴様に人を率いる資質はありや!? 断言する、欠片も無いと」
袁術「覚悟は充分のようだな、夏侯惇! 斬れ、斬り捨ていッ! この痴れ者を!
こうも仁を知らぬは人にあらず! 何を躊躇う、斬れ、さっさと斬らんか!」
夏侯惇は喚く袁術、そしてわらわらと慌てて刑場から集まりだした刑手を見て冷笑すると、
袁術「貴様らの手など借りぬわ」
と叫ぶと、遠く北を向き平伏して、
夏侯惇「殿、寿春を守りきれず申し訳ございません。無念の極みでございます。
かくなる上は臣、死してお詫び申し上げます」
と言ったかと思うと、刑手が夏侯惇に触れるよりも早く、
戛然、石段に額を打ち付けてその命を断ってしまった。
袁術はしばらく、朱(あけ)に染まった石段か、夏侯惇か、
どちらともなく忌々しげに睨みつけていたが、
袁術「ええい、今日はこれまでとする! 残りの虜は余さず獄へ繋いでおけ!
そして夏侯惇は斬れ、首を刎ねて市へ晒せ! 体は斬り刻んで豚にでもくれてやれ!」
そう喚くや否や踵を返して宮殿へと引っ返してしまった。
刑手たちには死者に鞭打つような真似は躊躇われたが、
あの袁術の怒りよう、後難が恐ろしい。
そこで、刑手たちは夏侯惇の首を刎ね、市に晒しはしたものの、
その体は密かに、しかし手厚く葬ったという。
#新生活にも慣れまして、漸く続きを書く余裕ができました。
#長らく放置してすみませんでした。
やった〜キターーー
陛下キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!
惇、かっけェ( ´Д⊂ヽ
陛下、お待ちしておりましたー!
>762
陛下マンセー!!!!
へっ
いかっ
李典や楽進など、他の虜将は袁紹の兵に捕らえられており、
袁術は直接その処遇を知ることはなかったが、
噂では名門の名の前に膝を折ったという。
当然、降伏を拒否された袁術は面白くなかった。
あくる日。
獄の中で冷たくなっている満寵が発見された。
舌を噛み切っていたという。
夏侯惇がああして死んだ以上、最後まで城を守り通そうとした満寵が降るとは誰も考えていなかった。
だが、こうして満寵までが袁術の誅を受ける前に死を選ぶと思った者は少なかった。
袁術はその報を受けると、暫く物言わぬ満寵を凝視していたが、
「こやつの首を刎ねろ」
とあらん限りの叫ぶと、余程気に入らなかったのか、その獄を封鎖してしまった。
そんな時、獄吏が満寵の書状を受け取っていたと告げる者があった。
袁術が糺すと、獄吏は平伏して、正直に答えた。
満寵の立派な振る舞いに心打たれ、書状を受け取ったのだという。
袁術は書状を奪い取ると、魏王閣下と書かれた封を切ることもなく、火にくべてしまった。
また、ほどなくして獄吏自身も火にくべられることとなった。
そして、袁術は密告者の首も刎ねさせた。
それを伝え聞いた人々は夏侯惇や満寵の忠義、そして正直に白状した獄吏が何故火あぶりにならなければならないのかと、
口々に噂し袁術の非道をなじった。
袁術はその噂をしたとされる者を捕らえさせると、取調べもせずに全ての首を刎ねさせた。
楊弘に止める暇もあらばこそ。彼が鎮撫や事務処理を終え、気付いた時には全てが終わっていた。
袁術は普段の彼に似あわぬ行動力で粛清を済ませていたのだ。
楊弘は歯噛みし、諫言せんとしたが、閉じこもって酒にでも耽っているのか、目通りはかなわなかった。
結果、寿春の治安は改まり、街に騒ぎ立てる者は姿を消し、
寿春の城は再び袁術の手の中に収まった。
しかし、街からは人々の笑いは消え、市場からは活気が失せた。
寿春が袁術の手の中に収まったかと言うと、難しいところだった。
768 :
無名武将@お腹せっぷく:03/05/21 00:31
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
age!!
陛下キタ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!
刎頚厨(違)袁術(・∀・)イイ!
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
続き待ちつつ保守
774 :
無名武将@お腹せっぷく:03/05/24 10:36
age
あぼーん
779 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/08 20:30
保守
じっと陛下の降臨を待つ。
おれもー
783 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/06/15 14:02
――許昌
ある朝、曹操が庁舎に訪れると、座の前で白い男が平伏していた。
喪服である。それもただの喪服ではない。朝日に白金の鎧甲が輝いている。
戦支度だ。しかも、弔い合戦の。
曹操は白い男には構わず座に着いた。
その気配を察したのか、白い男は平伏したまま言った。
「魏公、願わくば御自ら寿春へ兵をお出しあって、
速やかに我が兄の仇、偽帝袁術をお討ちください。
先鋒をお任せくだされば、不肖この夏侯淵必ずや逆賊袁術の首を……」
「ならん」
曹操は努めて冷淡な声を出そうとしていた。
「殿! 何故です!」
夏侯淵は詰めよったが、曹操の表情は動かない。
「淵よ」
曹操は、長い沈黙のあとそう口を開いた。
昔、野山をともに駆けずり回った頃の呼び名だ。
その時も、すぐ側には、惇と呼ばれた、兄がいた。
「何故惇は敗れた?」
夏侯淵は切歯扼腕して答えた。
「数が同じならば、兄貴は負けなかった」
夏侯淵の剣幕を、抑えるように曹操は手をかざした。
なお言い募ろうとした夏侯淵は口を噤む。
「そうかも知れぬ。では、これから儂が寿春を攻める。
数は同じか、淵?」
「……いえ」
曹操は席から立ち上がった。これ以上話を続けるつもりはない、という意思表示だ。
「そういうことだ、淵。そもそもお主には長安の守備を申し付けてあったはずだ。
勝手に任地を離れるのは軍法違反だ。軍法違反は斬罪だが、
特別に今回だけは見なかったことにしてやろう。
一刻も早く長安の守備に復帰せよ」
「はっ!」
夏侯淵は平伏して、庁舎を後にした。
そのすぐ後には、剣が折れるような音が庁舎内に鳴り響いた。
それに呼応するように、また暫く後に同じような音が鳴り響いたという。
#遅筆ですみません。
#何か無駄に遅くて1年経っちゃってますね。
#頑張ってペースあげていきたいと思います。
786 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/15 14:41
陛下来てタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
┏┓ ┏┓
┏┛┗┓ ∧∧ ┗━┓
┗┓┏( つ ゚Д゚) ┏┓┃┏━━┓
┏┛┗ \ y⊂ ) ┛┃┗━━┛
┗┓┏ / \┓┃
┗┛∪ ̄ ̄ ̄\) ┛
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
へっ!
いかっ!!
きたっ!
いよっ大陸イチ!
hoshu
マイペースでイイからガンガッテね〜
793 :
無名武将@お腹せっぷく:03/06/24 16:36
保全
up
こんなのリプレイじゃねーよw
ただの袁術が主役の妄想小説だよw
それがまたイイ!んじゃねぇかよw
んだんだ
>>795は最近リプレイスレを荒らしまわっているヤシかと
放置あるのみ
800 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/03 22:30
age帝国
age
802 :
無名武将@お腹せっぷく:03/07/08 05:40
ほしゅ
>>802 誘導ご苦労。だが!
このスレはそれとは違う面白さなのだ
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
hoshu
ホシュカキコ…
古代中国に於いて雲南省北部を中心に発生した形位拳一派に伝わる秘奥義である。
一見何の意味も為さないような語句を書き込む事によりスレッドを維持し、
倉庫逝きを防ぐ秘伝の技である。その効果は絶大であるが
乱用するとスレ自体が内容の薄い糞スレと化す為に時の権力者に恐れられ、
秦の始皇帝の時代には禁止され弾圧を受けた。
その後は口伝として秘密裏に後世へと受け継がれていく事になる。
なおその名称の由来が、始祖である
「鳳 朱墻」(ほう しゅかき)公の名から来ている事は言うまでもない。
民明書房刊「古代中国に見る匿名掲示板絶技」より抜粋
812 :
無名武将@お腹せっぷく:03/08/01 20:47
あぼーん
あぼーん
楊弘、朕も成長したもんだよな?
∧_∧ 左様でございますな陛下
∧_∧ (´<_` ) 。o O(3歩進んでは3歩下がってるけどな)
( ´_ゝ) / ⌒i
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ 玉璽 / .| .|____
\/____/ (u ⊃
陛下が6月以降御光臨なさらない・・・。
それは書き溜めているものを一気にUPし、
我々を驚かせて下さろうとしているのだ・・・と解釈し、
まったりと保守カキコ。
楊弘隠しステータス 義理4 野望12
偉そうなこと言っといて、楊弘も野望が高くて義理が低いではないか!
∧_∧
∧_∧ (´<_` ) そういう文句は製作スタッフに言ってもらいませんと
バン ( #´_ゝ`) / ⌒i
バン ∩ \ | |
/ /ミ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ 玉璽 / .| .|____
\/____/ (u ⊃
ほしゅ
819 :
無名武将@お腹せっぷく:03/08/09 16:34
[のスレが他に無いのでここに書き込みます。
ユーザー登録すると、何かあるんですか?
820 :
dんszふぃおあえrw;:03/08/09 16:41
んじゃ、今から俺が日記書いてやるかな。
821 :
dんszふぃおあえrw;:03/08/09 16:42
董卓でプレイ開始
罵倒が連合組みまくってウザイから清涼から制覇します。
822 :
dんszふぃおあえrw;:03/08/09 16:42
なんでトウピンみたいな愚図が5品官なんだよ殺すぞ
コテハン化決定
とりあえずジョコウとカク使ってカンスイのとこ制覇
馬一族崩壊。馬超とかを登用する為に馬頭を登用。他のゴミは皆処断しますた。
董卓自ら漢中に攻め入ってチョウロ撃破。ついでに武都も制覇。そして上ヨウも制覇。
武将不足に気づく。
メインディッシュは最後まで残そうと思ったけど武将欲しさに曹操撃破。
有能武将以外皆処断。懲りずに劉備が連合組んで劉エンが攻めて来やがったが返り討ちに。
登用に応じない武将は皆処断。
続きは明日ね☆
お前、もう書かなくていいよ
そろそろ次スレに飛んで陛下御光臨を待たないか?
まだ早いか。
おまたせ☆待った?
あれからなんやかんやで
南中まで制覇したよ呆け
孟穫獲得して、超人で一気に調査まで進出。孫権の精力も滅亡寸前。ただ、超人と降順とモウカクじゃあ、孫策、シュウユは抜けないからちょっと計略つか、って、ます
あぼーん
このスレ生きてたか…
久々に書くかな。
やったぞ!チョウリョウが反乱してきてちょっとてこづったけど何とか鎮圧した!!そしてチョウリョウは死刑だ!カクも死刑だ!
張遼が跳梁跋扈
なんちゃって
ageage
hoshu
すみません。
そろそろ続き書けそうです。
┏┓
┏┛┗┓∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧
┗┓┏ ( (-( -( -( -д ( -д)
┏┛┗(つ(つ/つ// 二つ
┗┓┏ ) .| /( ヽノ ノヽっ ━━ ・・・
┗┛∪∪とノ(/ ̄ ∪
┏┓ ┏┓ ∧
┏ (( (\_ ∧ ∧ ∧ ∧ Д)っ
┗┓ ⊂`ヽ( -д- ) _)д-) ) ノノ
┏┛┗⊂\ ⊂) _つ
┗┓┏(/(/∪∪ヽ)ヽ) ノ ━━━ ・・・
┗┛ ∪ ̄(/ ̄\)
┏┓ ┏┓ ┏━┓ ┏━┓
┏┛┗┓ ∧∧ ┗━┓ ┃ ┃ ┃ ┃
┗┓┏( つ ゚Д゚) ┏┓┃┏━━━┓ ┃ ┃ ┃ ┃
┏┛┗ \ y⊂ ) ┛┃┗━━━┛ ┗━┛ ┗━┛
┗┓┏ / \┓┃ ┏━┓ ┏━┓
┗┛∪ ̄ ̄ ̄\) ┛ ┗━┛ ┗━┛
静かに!
陛下は現在、蜜入りの水を飲んで気を静めておいでです……
このスレで終わらないようだったら次スレ建てようぜ
それは袁術氏が決めること
下丕β って 下邳 だよね。
これ、機種依存文字なのかな?
>>844 俺のpcでは「下丕β」はokだが、もうひとつの方は「下・」と表示されている。
了解
後の史家曰く。
袁術陛下の『寿春の戦い』の開戦前に使者を送った故事を
『惚ける公路、焦る元譲を走らす』
と定めたいが、如何か。
848 :
無名武将@お腹せっぷく:03/09/12 00:33
涼之仮王宮
新装開店しました。
この掲示板について。 “基本”ルール(試案)
三国志時代の人物としてのたしなみを心得るべし。
荒らしには反応せざりしこと。2ちゃん旧本スレに関しても同義。
涼王、可能な限り書き込みの意図に沿う意志あれど、
往々にして本編、意図と異なる方向へと移行せし可能性あり。
その際は“心中”にて憤慨すべし。
匿名掲示板であるからこそ、マナーの遵守は必携。
楽しく、慎ましく、時に大胆にネタ振りヨロ。
http://popup5.tok2.com/home/tabla/ryou/index.html
あれから11日・・・
陛下はまだ来ない。(つд∩)
年が明ける直前の203年12月、袁術は劉勳を広陵太守に任命し、派遣した。
これは、元を正せば劉勳は袁術の配下というよりは協力者と言うべきであるからだ。
劉勳が任務につくと、袁術は気前良く広陵王の位も劉勳に授けた。
三月を経て、漸く袁術の機嫌も直ったのだろうか。
しかし、それも束の間のことであった。
明けて204年正月。
文武百官の賀を受け、得意満面で江南の美酒に酔いしれる袁術の元に、
早馬がたどり着いたのは元日の昼を過ぎたころだった。
袁術は元日早々の慌ただしさに腹を立て、玉杯を床に叩き付けた。
玉杯は見事に砕けその破片は近所の子供たちの宝物となった。
しかし、必死に駆けてきた使者はそれどころではない。
体を汗でしとどに濡らし、大声で報告を始めた。
伝令「陛下! 孫策が広陵に寄せてまいりました!
兵は7万! こちらは8万です! 如何致しましょうかと、
劉勳殿の仰せです!」
袁術の顔が見る見る赤く染まっていく。
袁術「あの黄口児め! 兵を貸し与えてやった恩を忘れ、
苦難に陥った朕を助けもしないどころかその王土を掠め取らんとは!
呆れた豎子ではある! すぐにわが精兵を差し向けて――」
そこで袁術は徐に振り上げた拳を下げた。
袁術「已んぬるかな、この寿春には兵は6万しかおらなんだ。
この兵を割いてしまっては、帝都の守備が覚束ぬ。
劉勳には悪いが、ただ堅く守り敵の撤退を待つように申し伝えよ。
此方の方が多勢であるし、広陵の城壁は朕がいる間に高くしてあるゆえ、
守り通せるであろう」
これを聞いた閻象は目をまろくした。
袁術の兵が十倍に見える病が平癒していたのである。
この病のために袁術は劉備に敗れ、呂布に追われ、孫策に蔑まれたのである。
その宿痾が治っていたのだ。
年の末に少し後戻りした感はあるものの、
楊弘の必死の諫言で名君の兆しを見せ始めていた袁術である。
この帝都回復戦で死地に立ったためか、この病が治ったのならば――
本当に名君になるのではなかろうか。
そう、閻象には思えたのである。
閻象は慌てて威儀を正し、
閻象「まったくでございます。今兵を損じるのは上策ではございません。
ただ堅く守るを上とし、よろしく敵の疲弊を待つべきでございましょう」
と答えた。袁術は満足げに頷くと、使者を労い、室を与えた。
使者を新たに呼ぶと、詔書を与え、広陵へと駈けさせた。
一方、楊弘は年の末から袁術に目通りがかなわず、
開き直って朝賀には最初から参加せずに、
家内の者だけで大いに酒を飲み、新年を祝っていた。
そうして無為に日を送っているうちに、紀霊が訪ねてきた。
楊弘は手を打って喜び、紀霊を招き入れた。
楊弘「いやいや、陛下にお目通りもかなわず、こうして
空しく飲む酒は味気ないものでして。
将軍のお越しを嬉しく思います」
紀霊は恐縮して、
紀霊「いや、こんな無骨者相手では参謀長殿もご不満でしょうが、
どうぞお付き合いくださると嬉しゅうございます」
と言いつつ、杯を受け取った。
当然、話は政に及ぶ。
紀霊「憎き劉備に討たれ、兵が散り散りになり広陵に逃れた時は、
もはやこれまでかと死をも覚悟致しましたが、
そんな中からここまで国を立て直すことができたのは、
陛下の恩徳もさることながら、参謀長殿、貴殿の諫言なかりせば、
陛下も正道に立ち直れなかったに違いありません」
そう言うと、紀霊は杯を置いた。
紀霊「この紀霊、心より礼を言わさせていただきます」
そう言って、深々と頭を下げた。楊弘は慌てて助け起こそうとする。
楊弘「とんでもない。君に尽くすは臣の当然の務め。
将軍に頭を下げられるほどのことはしておりませぬ。
むしろ実際に兵を率いて戦われる将軍の方こそ功は大なりと申せましょう。
ささ、頭をお上げください」
頭を上げた紀霊は、
紀霊「そうは言っても、此度の戦には参戦かなわず、
こうして酒を飲んで憂さを晴らすばかりで……何とも」
と、愚痴をこぼした。楊弘は、その言葉を聞いて色めきたった。
楊弘「将軍、此度の戦とは?」
紀霊は、これは意外、と言いたげに目をまろくした。
紀霊「おや、参謀長にはまだご存じなかったのですか。
いや、広陵に孫策の子倅が攻めて参りまして、
広陵の兵だけでも兵数では勝っておるのですから、
この寿春からいくらかでも兵を出して、一気呵成に誅するのが上策だと
儂は思うのですが、陛下は今は兵を損するべきではないと仰せになり、
閻象めもそれに和するものですから、儂などは口を挟むこともできず」
楊弘「なんたること!」
楊弘は杯を卓に叩きつけて立ち上がった。
紀霊はさすがにこの程度では驚きはしない。
片眉を少し上げて、おやおや、といった表情を見せた。
楊弘「孫策の如きは一時の勝ちに乗じて勢いを振るっているもので、
一度負ければたちまち一敗地に塗れよう。
叩ける内に一度でも叩いておけば恐るるに足らぬものを、
これを叩かずば此方をいつまでも脅かすに違いあるまい」
一人言をつぶやきながら、うろうろと意味もなく室内を歩き回る。
楊弘「閻象は文治の才はあってもそれだけで
こういったことは分からんのだッ!」
楊弘が側の椅子を蹴り上げる。流石にこれには紀霊も驚いた。
楊弘「こうしてはおれぬ。知らせが届いたのはいつのことですか、
紀霊将軍!」
紀霊が楊弘の剣幕にやや押されながら、元日のことである、
と答えると、楊弘は嘆息して倒れ込むように椅子に腰掛けた。
855 :
袁術陛下 ◆5UJc61bxX6 :03/09/13 16:22
楊弘「それではもう救援は間に合いますまい。ああ、朝賀に出て居れば良かった。
忠を怠れば天罰たちまち下るか……」
そこで、漸く楊弘は視線を紀霊へと戻した。
楊弘「この上は、勢いに乗じて孫策がこの寿春まで攻め寄せてくるのも遠くはないでしょう。
すぐに防備を固めねば……」
紀霊は楊弘の言葉を遮る。
紀霊「いや、お待ちあれ。それは広陵が陥ちるということですか参謀長」
楊弘は首肯する。「おそらくは」
紀霊「しかし、苦戦はすると儂も思いますが、兵数ではこちらが勝っています。
それに広陵の城壁は儂も手掛けたので良くわかりますが、
あれを崩すのは無理かと。それでも……陥ちると仰せか」
楊弘「いかな孫策でもあの城壁は破れまい。私もそう思います。
しかし――
関羽「紀霊は、弱い!!」
意表をついて夕方にキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
相変わらずのクォリティ……。
良いところでヒキが(;´д`)ハァハァ
ところで陛下の持病の平癒、目出度く思いますが、残念でもございます。
粘着と言われようが、待っててヨカタョ・・・・゜・(ノД`)・゜・
陛下、乙です!
まってました!そうかとうとう10倍のくせが直ってしまったか・・・
保守
ほしゅ
読み終えて心地よい疲れに満たされております。
864 :
[じゃなくてZ:03/10/05 01:50
Zのいにしえの武将(隠し武将)誰か教えて下さい。お願いします。全員教えて下さい
やめろってば
あぼーん
869 :
無名武将@お腹せっぷく:03/10/17 00:58
涼之仮王宮
新装開店しました。
この掲示板について “基本”ルール(試案)
三国志時代の人物としてのたしなみを心得るべし。
荒らしには反応せざりしこと。2ちゃん旧本スレに関しても同義。
涼王、可能な限り書き込みの意図に沿う意志あれど、
往々にして本編、意図と異なる方向へと移行せし可能性あり。
その際は“心中”にて憤慨すべし。
匿名掲示板であるからこそ、マナーの遵守は必携。
楽しく、慎ましく、時に大胆にネタ振りヨロ。
http://popup5.tok2.com/home/tabla/ryou/index.html
hoshu
hosyu
875 :
無名武将@お腹せっぷく:03/11/11 23:32
保守
879 :
無名武将@お腹せっぷく:03/11/30 22:41
hoshu
881 :
無名武将@お腹せっぷく:03/12/08 22:25
何このスレ?
陛下を待ちつづけるスレ
さてもうすぐ年越しか・・・
今年の内に後一回見れますよ〜に
…
うygふぃ7ういお
ほしゅ
あと残り二時間。
頼む来てくれ!!陛下。
保守
広陵――
橋ズイ「ほう、討って出るなと」
もう一度書状に目を通して、劉勳は頷いた。
劉勳「左様。見間違いではない。討って出ろという命令だったら困ったところだが、
出るな、と言うのなら随分気が楽だな。
こちらの方が兵が多いから、迎撃せよという命令だろうと思ったが。
小童といえども、孫策は戦巧者。
厳白虎も王朗も敗れておる。正面きって争うのはな、気が進まぬ」
橋ズイ「まったくですな」
彼らには武人の誇りというものはあまりない。
誇りよりも命あっての物種といった思想の持ち主だ。
劉勳「だが、討って出ない、出てはならんとなれば」
劉勳は、政庁の外、聳え立つ城壁を見た。
劉勳「陛下が残して行かれたこの備えを何とかできる道理はない」
袁術は、かつて敗れた経験より、病的なまでに城壁を高くすることに執着し、
今や広陵の城壁は、長安かと見まごうほどの堅固さを誇っていた。
橋ズイ「まったくですな。いざとなればこの上から適当に
矢の雨でも浴びせておけばよろしいでしょう」
劉勳「こちらの方が兵も多いしな」
劉勳の顔に笑みが浮かぶ。
橋ズイ「かかる城に攻めてくるとは、孫策が戦巧者という噂も、
存外厳白虎と王朗が余程な戦下手であった、
というだけかも知れませぬな」
劉勳「違いない」
そして、広陵の政庁に二人の笑い声が響いた。
キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
病的なまでに城壁を高くする陛下と広陵いいな。
しかし、袁術軍滅亡の悪寒がするよ。
ちょっと遅くなったけど、陛下キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
最近橋ズイが好きなんだよなぁ。
894 :
無名武将@お腹せっぷく:04/01/13 17:43
保守age
895 :
無名武将@お腹せっぷく:04/01/17 16:44
[は斬った時相手のセリフがないのが残念。
「無念だ・・・」
↓登用
「忠臣は二君に(中略)斬るがよい」
↓斬首
「ああ・・・お命だけは・・」
とかがおもしろいのに
896 :
無名武将@お腹せっぷく:04/01/17 16:47
再びPCにインストールしたら
町で行動するときとかのBGMが流れないー(´д⊂ヽ
全然綺麗なCDROMなのになあ。。
>>895 あったような気がするが。。。
気のせいか?
899 :
無名武将@お腹せっぷく:04/01/30 13:53
hoshu
皆の者!このスレの900はそれがしが召し捕ったぞ!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
901 :
無名武将@お腹せっぷく:04/01/31 15:40
バーカ
補修
903 :
無名武将@お腹せっぷく:04/02/14 23:37
ほしゅ
最近OS再インスコしてまたやりたくなったから
ユーザーページログインしてパッチ落とそうとしたら
シリアルもとめられたから入力したら既に使われていますとか出た
KOEI SHINE
寿春――
楊弘「――完全に閉じこもるというのはいけません。
まずは兵数が此方のほうが多いのに籠城しては、どれほど恐ろしい敵が来ているのか、と
無用の不安を兵に抱かせます。また、何故こちらの方が数で
勝っているのに閉じこもるのか、と兵の不満も募りましょう。
劉勳殿が臆病者である、と兵に侮られるおそれもあります。
そして城内にいくら充分な兵糧があるとはいえ、包囲されたならば、
糧道を断たれた、と思う兵もございましょう。
道理で考えれば兵糧は足りていても、一度兵らに動揺が走ったならば、どうなるか判りませぬ」
紀霊は沈痛な面持ちで頷いた。
紀霊「うむ……そのあたりは何とはなしにわかりますぞ。
混乱した兵の収拾をつけるのは、いかな戦巧者でも難しいことですな」
楊弘ははるか広陵の方を向いて、溜め息混じりにつぶやいた。
楊弘「劉勳将軍らが無事落ち延びてくれれば宜しいのですが……」
広陵――
広陵城は、いまだ一兵の侵入も許していないにもかかわらず、
城内はなにやら騒がしく、兵らも勝手に持ち場を離れるものばかり。
城壁上の部隊から放たれる矢も、もうひとつ効果を発揮していないようだった。
そして、騒々しい城内にも高く響く声があった。
劉勳「何ッ! また兵が脱走だと!?」
劉勳は、橋ズイが兵を逃がしているのだろう、とでも言いたいかのように、
激越な調子で橋ズイを怒鳴りつけた。橋ズイは首をすくめ、報告を続ける。
橋ズイ「はあ、どうも囲まれて一方的に攻撃されているのが兵らにとって不安らしく……」
劉勳は苛立ちを隠せず、橋ズイの言葉に押しかぶせるようにがなりたてる。
劉勳「ならば開門だ! 討って出よ! 今すぐにだ!」
橋ズイは劉勳の怒声を頭を下げてやり過ごすと、言いにくそうに、
だがはっきりと言ってのけた。
橋ズイ「無理です。門のすぐ側まで敵が迫っております。とても開門できませぬ」
劉勳は苛立ちを隠せない。その唇から、血がにじむ。
劉勳「うぬぬ……ええい、軍を動揺させるような流言を為すものは斬れ!
これ以上兵が脱走するようなことがあってはならぬ!」
橋ズイ「はっ!」
こうして、城内に「妄りに流言を為すものは斬る」との高札がかかげられた。
その翌日には、数人が見せしめとして斬られ、この高札はただの脅しではないことを
知らしめたが、その効果の程はと言うと
兵A「おい、橋ズイさまのところの奴らが斬られたらしいぞ」
兵B「ああ、聞いた。このままでは危ないとか言っていた奴らだな。
……斬られるってことは、本当に危ないのかもしれないな……」
兵C「俺らも足元が明るいうちに逃げたほうがいいのかも知れないな……」
といった有様。かえって兵の心は離れ、脱走する兵はあとを絶たなかった。
その報告を受けた劉勳は、もう怒鳴らなかった。
「一計を案じた、起死回生の策じゃ」とつぶやくと、
橋ズイを伴い、兵の屯所へと消えていった。
劉勳「貴様ら!」
橋ズイ「脱走の相談をしていたのであろう!」
こんなところにいるはずもない人物に、
しかも、これから裏切ろうとしている相手に、
裏切る算段をしている最中に話し掛けられたのである。
兵らの驚きはいかほどのものだったろうか。
兵D「め、滅相もございません」
兵E「まったくで。脱走などこれっぽっちも」
口々に言いつくろってみたものの、自身でも真実味のある言葉とは思えぬ
言い訳である。そこへ劉勳が肩に手を置いたので、何をされるのかと思い兵は身を震わせたが、
その口から発せられた言葉は意外なものであった。
劉勳「よい。貴様らは最後までここに残ってくれた」
橋ズイ「それだけでお主らの忠義は充分とこの橋ズイ、思うぞ」
あまりに予想しなかった言葉に、兵らは顔を見合わせた。
あるいは、自分らが試されているのでは、とも考えたのだろう。
しかし、すぐにその心配は無用と確信することになった。
劉勳「だからな、脱走は構わん。だが、ひとつ相談がある」
橋ズイ「お主らが脱走する際、我々も混ぜてもらうぞ?」
再び、兵らは顔を見合わせることとなった。
こうして、劉勳の兵は一戦も交えることなく壊滅し、
劉勳と橋ズイは機転によりなんとか寿春へと逃げ帰ったのだった。
惨敗キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!!!
待ってた甲斐があったよ、ママン・・・つωT`)
age
惨敗だー━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(゚∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
もう陛下がどんな惨めな末路を迎えるのかが気になってしかたありません。
age
914 :
無名武将@お腹せっぷく:04/02/28 04:15
age
ほしゅ
保守ットな
917 :
無名武将@お腹せっぷく:04/03/17 20:33
さっさと書けヴォケ
918 :
無名武将@お腹せっぷく:04/03/27 09:29
[だからな
919 :
無名武将@お腹せっぷく:04/03/27 10:12
姜維で能力値全て100、全能力、全戦法極、名声もMAXにした
920 :
無名武将@お腹せっぷく:04/04/05 21:19
袁術陛下とか言う奴死ね
俺様が続きを書いてやろう
その後、孫策軍によって袁術軍は滅亡、全員斬首されましたとさ
めでたし、めでたし
>>920 は?
だって、ハンドルが「袁術陛下」だから。
922 :
無名武将@お腹せっぷく:04/04/15 04:30
PS2でも戦争遅い?
923 :
無名武将@お腹せっぷく:04/04/17 22:03
説明書、ばあちゃんに捨てられた!
画面右上のガイドって説明書と同じ内容ですか・・?
昨日、194年開始シナリオが終わった。
195年シナリオ……遂に袁術でプレイする時がキタ━(゚∀゚)━。
200年まで来て、やっと帝位僭称して下さいました(゚∀゚)
age
929 :
無名武将@お腹せっぷく:04/06/01 20:58
福岡もかなり入ってた。映画の日というのもあるだろうけど。
b
誰も日記書いてないのか?
なら俺が書いちゃうぞ。
933 :
無名武将@お腹せっぷく:04/06/24 10:48
人にも都合ってもんがありますから…。
ってなわけで、他の人も書いてもいいのでは。
ってか、8以外はダメかな?
934 :
無名武将@お腹せっぷく:04/06/24 12:07
状況が状況だし、age進行でもいいかも。
もしかしたら陛下もスレがどれか忘れちゃったかもしれないし…。
935 :
無名武将@お腹せっぷく:04/06/24 17:10
missyerukeizb!!!
>>933 じゃあ書いちゃうよ。
素人だけどいいのかな?
あと、キャラは袁術オンリー?
937 :
無名武将@お腹せっぷく:04/06/25 20:46
じゃあ、馬鉄でやってみます。
三国志[のPUK(PS2)
195年 史実 初級で。
西暦195年、時は戦乱の後漢末期。
大漢帝国の遥か西、涼州と呼ばれる辺境の地域。
現在、この地域を統治するのは、後漢の名将馬援の子孫である馬騰。
そして、その馬騰には3人の息子がいた。
馬超、馬休、馬鉄。
長男の馬超はともかくとして、
その弟である馬休・馬鉄は能力的にも、ネームバリュー的にも、何とも微妙な感じであった。
「なぁ、兄貴」
仕事である商業振興をおこないながら馬鉄が馬休に言った。
「どうした?」
「何かさァ、何て言うか・・・平和だよな」
「別にいいじゃないか、平和に越したことはないぞ」
「中央じゃさァ、李カクに曹操、袁紹といった群雄が
互いに覇を競ってるっていうぜ。オレたちこのままでいいのか?」
「父上も野望がないわけじゃない。
そのうち長安を目指して南下されるおつもりだと思うぞ」
「しかしよォ、オレ、予感がするんだよな。
父上が南下したら、オレ西涼の太守にされてさ、そのまま辺境で朽ち果てていく予感がさ」
ありえないことではなかった。
馬鉄の武力は一族の中で最低。その割に政治や魅力が微妙に高い。
しかも一族の者となれば、後方支援の太守タイプに最適であった。
てか、俺ならそーする。
馬鉄は思い立ったように立ち上がった。そして力強く言い放つ。
「決めた、オレ下野するよ」
「ハァ?」
「じゃあな、兄貴。そうそう、親父や超兄ィにもよろしく!」
「ちょ、ちょっと待て!」
馬休は叫ぶ。しかし、疾風の如く走り去る馬鉄が振り向くことはなかった。
馬鉄、いきなり下野ですか…。
これからの展開に期待!
いきなり下野ワラタ
馬鉄殿、新リプレイ開始おめでとうございます。
続きを楽しみにしております。がんがって下さい。
偽兄ですた。
>>940-942 ありがとうございます!
とりあえず馬鉄でいけるとこまで突っ走ってみます。
暇があったら、また何か感想でもお願いします。
195年10月・・・放浪3ヶ月。
長安、陳留、業βと渡り歩き、
李カク、曹操、袁紹といった群雄に面会するも、手ごたえはゼロ。
それどころか、逆に冷たくあしらわれる始末。
馬鉄はちょっとホームシックになった。
西涼を立ち去る間際、馬休がくれた餞別を握り締める。
(帰ろうかな・・・)
などと考えていると、突然馬超が訪問に来た。
「おう、鉄ちゃん。元気か?」
「兄貴・・・どうした?」
素っ気なく答えたが、心の中では狂喜乱舞。
(やっぱ長兄だぜ、オレのこと心配してくれてんだな・・・)
愚痴でもこぼそうかと思いきや、
「今日はお前にある人物を紹介しようと思ってな」
厳顔という武将を紹介し、さっさと帰る馬超。
部屋の中で無言のまま、馬鉄と厳顔は見つめ合っていた。
(オレに・・・どうしろと?)
ただただ沈黙だけが過ぎていった。
年は明けて196年。仕官できないまま年越ししちまった。
様々な群雄たちに面会したが、
暖かい出迎えを受けたのは公孫サンと劉備であった。
まあ、何といいますか。
やっぱり独り身は寂しいワケで。
そんな時に優しくされちゃうと、気持ちもつい傾いたりするワケで。
どっちにしようか迷いつつ、結局現在地は公孫サンの居城である北平。
意味もなく宮城の前を行ったり来たり、
兵舎で鍛錬をして、車懸の特技をアピールしたりしてみる。
早く勧誘してくれないかなぁ・・・などと思っていたら、仕官キター!!
公孫サン配下の関靖から推挙を受けた。
2回くらい固辞しようかと思ったが、やはり放浪の身は寂しい。即承諾。
何と酒宴を開いてくれた。有難き幸せにござりまする!
196年4月・・・袁術軍が秣陵(孫策領)に侵攻。これを打ち破る。
馬超のことを「超兄貴」と呼ぶということにしてはどうだろうか?
>>946 それだと頭からビームが出そうだから駄目
天下に覇を唱える群雄はいったい誰か?
数年前にそう問われたならば、真っ先に挙がる名前は『董卓』であった。
しかし、その董卓はもはやこの世の人ではない。
董卓という巨大な柱が崩れ落ちた後、各地には雲霞の如く群雄が立ち上がった。
だが、次第にその群雄たちも淘汰されてゆく。
現在、天下に最も近いとされるのは北の袁紹か、あるいは南の袁術か。
または近年台頭著しい曹操か、天下無双の剛勇呂布であろうか。
そしてこの男、公孫サンも天下に近いとされる群雄のひとりであった。
「はっはっは、まあ飲んでくだされ。馬鉄殿」
馬鉄のお披露目の席。公孫サンが馬鉄の杯に酒を注ぎこむ。
彼が馬騰の息子であることに気を使っているのか、
公孫サンの態度はいくらかへりくだっったものであった。
彼は愛想笑いを浮かべながら、その酒を一気に飲み干した。
そして卓上に杯を置き、「ふぅ・・・」と一息いれる。
彼はまだ未成年。それほど酒は強くなかった。
それに、公孫サンに対する軽い失望感が、心の中に少し芽生えていた。
白馬将軍の異名を取る、北方の雄公孫サン。
その勇名は、遠い涼州にまで鳴り響いていた。
どれほどの大人物であろうか。
期待を胸に彼は仕官を受けたのであるが、
今日間近でこの男に接し、馬鉄は何となくその本質を見抜いてしまっていた。
(この男は・・・戦が上手いだけの、ただの田舎将軍だ)
この程度の人物ならば涼州にもいる。
人物的に見れば、父親の馬騰に遠く及ぶまい。
(それよりも・・・)彼は正面に視線を戻した。
(この男が気になる・・・)
視線の先に居るのは、ひとり静かに酒を飲む若武者。
その整った容姿もさることながら、立ち振る舞いに全く隙がない。
馬鉄の動向に気付いた公孫サン。
自分を無視されたことに腹を立てたのか、彼は少しむっとした感じで言った。
「おお、そういえば趙雲の紹介がまだでしたな」
「趙雲殿・・・ですか」
正面にいた若武者は微笑みを浮かべ、軽く頭を下げた。
「子龍、こちらに来て自己紹介せよ」
「はい・・・」
ゆっくりと立ち上がる趙雲。
その様子を見ながら、馬鉄はあることを感じた。
(この男の感じは・・・そうだ、超兄貴に似ている・・・)
>>946-947 超兄貴、使ってみました。
あれって確か元々はマンガですよね?
読んだ事ないんですが、面白いの?
いま、遅ればせながら袁術陛下のリプレイを拝読してます。
まだ全部読んでないんですが・・・この人すごいですね!
マジで再臨希望!最後まで読んでみたい。
まあ、馬鉄は再臨までの場つなぎ程度ってことで。
みなさま暇があったら読んでやってください。
すみません、時間が取れてないだけで、最後まで書く気はあるのです。
トーシロが大物作家気取りの遅筆はアレだとは思いますが……どうにも。
待っていただいている方には本当に申し訳ないことです。
196年7月・・・馬騰軍が天水(空白地)に侵攻。これを領有する。
196年10月・・・馬騰を盟主とする反李カク連合が成立する。
加盟勢力(馬騰・袁紹・袁術・劉表・劉璋)
時代の歯車がその速度を増す。
そのきしむ音が、ここ北平までも高々く響き渡っていた。
遠い山並みに沈む夕陽を目に、馬鉄と趙雲は馬上で語り合う。
「お主の父上は・・・一躍時代の中心に踊り出たようだな」
馬鉄は無言のまま、ひとつ頷いた。そして趙雲が続ける。
「後悔してはいないのか?」
「・・・後悔したことは、ない」
西涼を出る間際、息を切らせて駆け付けた馬休の姿が目に浮かんだ。
今の言葉は、嘘かもしれないと・・・ふと思った。
もしもあのまま涼州にいたなら・・・
父上や兄弟たちとともに、天下を目指していたなら・・・
馬鉄は大きく頭を振った。
間違ってはいない。あの時のオレの行動は、決して間違ってはいない!
それは本能的に確信できることだった。
何の論理も、裏付けもない。説明もできない。
しかし、オレの心だけが、その正しさを知っている。
そんな馬鉄の様子を見て、趙雲はおかしそうに笑う。
「何が・・・おかしい?」
「フフ、お主は・・・まだ子供だ」
「何ィ!?」
右手が思わず趙雲の胸倉に伸びた。
趙雲はスッと上体を反らし、それを難なくかわす。
体勢が崩れ、落馬しそうになった馬鉄を見、彼は大きく笑った。
「血気盛んな年頃なのだな、若い頃にはそんな時もある。
私にもそんな時代があった。そう、言うなれば反抗期というやつか・・・」
「反抗期?」
馬鉄は馬の首にしがみ付きながら、ボソッとつぶやいた。
>>951 陛下、お初にお目にかかります!
袁術おもしろいっす!先ほど読破しました。
文章力やその知識にホント感服です。
いつになってもいいので、続き読ませてくださいね!
197年4月 北平の評定
猛々しい足音が響かせ、公孫サンが評定の間に入る。
椅子にドカッと腰を下ろすと、彼は勢いよく言い放った。
「公孫サンだ。評定を始めるぞ!」
彼の傍らに立つのは、軍師の関靖。
そして目の前には二人の若者が立っていた。
馬鉄と、公孫サンの息子公孫続である。
現在、北平にいる武将はこの4人。
要するに人材難であった。
公孫サン「我らの状況を報告せよ」
関靖「非常に厳しい状況ですな。
渤海・平原に終結する袁紹軍はおよそ10万。
対してこちらは北平・薊を合わせても5万足らず・・・」
公孫サン「ふむ、兵力不足か・・・」
馬鉄「ならばオレに徴兵をお命じください!」
公孫サン「その必要はあるまい」
馬鉄「何故ッ!?」
あっさりと徴兵を却下され、馬鉄の発言権はなくなった。
関靖「さらに昨夜、何者かに城壁を壊されました。
袁紹の間者の仕業と見て良いかと・・・」
公孫続「ああ、それだったら昨日・・・ムッ、ムガッ!」
発言しようとする公孫続の口を馬鉄が押さえる。
不審そうに見つめる公孫サン&関靖に向かい、彼は慌てた様子で言った。
馬鉄「それは由々しき事態、さっそく続とともに城壁修復に向かいましょう!」
公孫サン「う、うむ、頼むぞ・・・」
公孫続を引きずるようにして退出する馬鉄。
城外へ出たところで、馬鉄は彼に力強く言った。
「いいか、内緒だぞ!
昨夜泥酔して、オレたちが城壁を壊したことは絶対内緒だ!!」
「う、うむ・・・」
気圧された公孫続は力なく頷いた。
それから3ヶ月、二人は城壁修復に真面目に勤しんだらしい。
197年7月 北平の評定
関靖「下ヒの劉備軍が、北海に侵攻したようです」
公孫サン「して、結果は!?」
関靖「劉備軍が撃退されました」
馬鉄「てか、北海にいる武将って・・・」
公孫続「孔融殿(武力32)ひとり・・・」
一同「大丈夫か、劉備軍!?」
198年1月
馬鉄は二十歳となり、七品官に昇格を果たしていた。
発作的に涼州を飛び出してから3年、
公孫サン勢力に仕官してからもう2年の月日が経つ。
果たして、この間に自分はどう変わったのか。
何も変わってはいない。
変化のない毎日に苛立ちを感じていた馬鉄はある日、
主君である公孫サンに薊への異動を願い出た。
公孫サン「うむ、いいだろう」
すんなりと承諾を受けたことに、馬鉄は多少驚く。
ひょっとして、自分はどうでもいい存在なのか?
・・・などと一瞬考えたりする。
ともかく、馬鉄はすぐに旅支度を整え、薊へと発ったのであった。
薊に到着し、宮城に入ると、そこでは評定の真っ最中であった。
馬鉄の横を伝令が走り抜ける。
伝令A「李カク軍、洛陽に侵攻、これを領有した模様!」
伝令B「劉璋軍は永安へ侵攻、これを領有!」
伝令C「平原の袁紹軍、孔融領北海へ進撃、これを制圧した模様!」
場に慌しい雰囲気が漂っていた。
前の2つはともかくとして、最後の報告は公孫サン陣営にとって重要なものである。
まずい時に来てしまったかな・・・。
馬鉄は恐る恐る、ゆっくりとした足取りで進み出てゆく。
そんな馬鉄に趙雲が気付いた。
趙雲「馬鉄ではないか。」
馬鉄「はい、この度薊へ・・・」
趙雲「うむ、連絡は入っている。宜しく頼むぞ」
馬鉄「こちらこそ、宜しく願います」
趙雲が馬鉄を、太守である田楷に紹介しようとした矢先、
凄まじい勢いで、もうひとりの伝令が駆け込んで来た。
田楷の前で崩れ落ち、荒れる呼吸で伝令は叫ぶ。
伝令D「渤海の袁紹軍、北平へ進撃中!急ぎ北平へ援軍を送られたし!!」
田楷「な、何と!」
趙雲「ついに動いたか・・・」
公孫範「それがしが向かいましょう」
田楷「うむ。趙雲、単経!副将として範殿を補佐せよ!」
趙雲&単経「はッ!」
馬鉄「あ、あの・・・オレは?」
田楷「お主は異動してきたばかりであろう。薊の兵士に顔も通らぬ。
わしとともに薊の防備に当たれ」
馬鉄「はい・・・」
何とも微妙な時期に異動してしまったものだ。
あのまま北平にいたなら、今頃兵士を率いて戦場だったかもしれない。
悔しさと、わずかな安堵感が心の中にある。
馬鉄はまだ、自分の部隊を率いて戦に出たことがなかった。
慌しく動き回る諸将の中、馬鉄はただひとり、取り残されたように立ち尽くす。
自分はまだ、若僧なのだと感じていた。
伝令「袁紹軍が撤退を始めた模様。
北平の戦いは、我が軍の勝利であります!」
そんな報告が薊になされたのは、
1月も後半になってからの事であった。
そして数日の後、公孫範率いる薊の援軍が帰還する。
従軍した兵士、それを率いる将校、果ては軍馬まで、
無傷で帰還できた者は誰一人としていなかった。
まるで敗軍ではないか・・・
馬鉄は一瞬そう感じた。
田楷による、ささやかな祝勝の宴が催された後、
馬鉄はひとり趙雲の居宅を訪ねた。
北平防衛戦の話を、もっと詳しく聞くためである。
夕陽が差し込む部屋の中、両者は机を挟んで向かい合う。
それぞれの杯に酒がつがれ、趙雲はつぶやくように語り始めた。
「厳しい戦いだったな」
勝利とはいっても、そう簡単に喜べるものではない。
むしろ勝利というよりは、痛み分けというのが正しいだろう。
しかも今回の戦では、ひとつの幸運が公孫サン側に味方していた。
事前に平原の袁紹軍が、北海制圧に乗り出していたことである。
そのため、平原の援軍が少数だったこと。
また、顔良・文醜・張コウといった主力将軍たちが北海に出陣し不在であったこと。
「もしも渤海・平原の総力を挙げて攻め込まれたならば、
今頃北平は袁紹軍の支配下となっていたであろうよ・・・」
趙雲は酒を一気にあおり、そして微笑んだ。
リアルタイムで見れたのはラッキー
馬鉄さんのリプレイ面白いです。
趙雲と馬鉄イイ
星ひとつ見えない漆黒の闇。時刻は深夜となっている。
ひっそりと寝静まった街並みの中、趙雲宅の明かりだけが煌々と灯っていた。
「鉄、このままでいいと思うか!?」
趙雲は机を叩き、大きく叫んだ。
いつにもなく趙雲は酔い、そして荒れていた。
一方の馬鉄はどうにも酔えない、杯を握ったまま沈黙する。
そんな彼を覗き込むようにして、趙雲は睨みつけた。
「このままでいいのかと聞いている」
馬鉄は思わず仰け反って答えた。
「よくない・・・と思う。しかし、どうすればいいのかも・・・」
バタバタと慌しい足音で、趙雲は本棚に向かった。
バラバラと書物が散乱する中、彼は一本の筒を握り締め、それを机の上に出す。
そしてその中から出された紙を、一気に広げた。
それは巨大な中国地図であった。
地図には細かく全国情勢が書き込まれており、
それが趙雲の性格を物語っているようだった。
彼は幽州を指し「これが我々」、続けて冀州を指し「袁紹」と言った。
「袁紹は丁度、我々の頭にかぶさった蓋のようなものだ。
これを持ち上げ、取り除かねば中央に乗り出すことはできぬ」
「だが、それは容易なことではないぞ」
「その通りだ」
自らの杯に酒をそそぎながら、趙雲は紅潮した顔で答えた。
「袁紹と我々では、悲しいかなその地盤が違いすぎる。
このまま幽州に篭っていたところで、いずれ袁紹に呑み込まれる」
「・・・・・・」
「運良く幽州を保ち続けたとしても、中央に覇者が出れば同じ事。
その覇者に、袁紹共々呑み込まれてしまうであろうよ」
「どうすればいい?」
趙雲は杯に口を付けながら、地図を指差した。
薊から南西に指を這わす。
「晋陽の張燕・・・」さらに南へ「上党の張楊・・・」
「これらを撃破してゆく・・・」
さらに南へ指を這わせてゆく趙雲。
その先にあるものが、馬鉄の目に留まった。
「ら、洛陽・・・!」
「そうだ、このルートで洛陽を突く。
そして、さらに西進を続け、長安におわす天子を奉戴する!」
「・・・実現できるのか?」
「難しいな」
「殿は、この策を・・・」
「知らぬ。それどころか、進言したら俺の首が飛びかねん。
これを語ったのは、馬鉄、お前が初めてだ」
いつの間にか、空から雪が降り始めていた。
部屋の明かりを受け、窓の外にキラキラと舞い散る雪。
趙雲は「雪か・・・」とつぶやき、杯を空けた。
>>964-965殿
ありがとうございます!
実は袁術陛下に習い、文章構成をかなり研究しました。
苦労が報われる思いです。ありがd!
袁紹軍を北平にて撃退した後、薊には再び安息の日々が戻っていた。
以前の馬鉄であれば、つまらぬと心の中で
愚痴をこぼしていたかもしれないが、もはやそんなこともない。
趙雲から語られた壮大な策を知り、
漠然とした目標のようなものが、心の中に芽生えていた。
晋陽・上党を制圧し、洛陽を突く。
それを考えると、湧き上がる高揚感に心が震えた。
馬鉄自身はちっぽけな存在かもしれない。
この策を実行に移す権力もなければ、実力もない。
しかし、心の中に夢を描くのは自由なのだ。
夢は、ないよりもあった方がいい。
どんな馬鹿げた夢であろうとも、
理想を持たず、ただ漠然と日々を送るよりは何倍もマシな筈だ。
馬鉄は日々黙々と仕事をこなし、
また、暇を見ては人材を探すべく全国を駆け巡り、
まさしく身を粉にして実務に励んでいた。
あまり楽しくはない。
あまり楽しくはないが、しかし充実している。
そう馬鉄は感じていた。
やがて北平防衛戦より、半年の月日が流れた。
夕暮れの街道を、ひたすら北に駆けるひとつの馬影。
馬鉄であった。
宛に在野の士ありと聞き、出向いたのだが
あっさりと断られ少々機嫌が悪い。
薊に入った馬鉄は、愚痴でもこぼしてやろうと趙雲を訪ねた。
趙雲宅の戸を叩くと、
中からは、ひとりの中年男性が顔を出した。
知った顔、公孫サン配下の単経であった。
「おお、馬鉄か。しばらく見ぬ間にやつれたのぉ」
「は、はい。単経殿は御変わりなく・・・」
単経は前回の評定で、北平に異動していた。
ほどなく趙雲が姿を見せ、馬鉄を中に招き入れる。
三人による酒宴が始まった。
「いやな、ちょいと愚痴をこぼしに来たんじゃよ。
前回の評定で、こやつに階級を抜かれてしまったからな」
趙雲の肩を、ポンポンと叩いた単経は豪快に笑った。
趙雲の階級は六品官。
対して単経と馬鉄の階級は七品官であった。
「お前はワシを抜くまいな?」
今度は馬鉄を睨みつける。
明らかに冗談とわかっていたが、馬鉄はその返答に困惑した。
戸惑う若者二人。
そんな彼らの当惑ぶりに満足したのか、
単経はワハハと笑い「まあ、飲め飲め」と酒を勧めた。
どれほどの時が経ったのか。
目を覚ますと、単経と抱き合って寝入っている自分に気付いた。
単経のヒゲが、ジョリジョリと頬に当たる。
あまりの気持ち悪さに、馬鉄は瞬時に飛びのいた。
ぐらりと世界が回る。
凄まじい頭痛を感じ、馬鉄は額を抑えた。
「寝ていろ」
杯を片手に窓の外を眺めながら、趙雲がつぶやく。
空がいくらか白み始めていた。
もうすぐ夜が明けるのか。
馬鉄は胡座をかき、うつむき加減でしばらく沈黙した。
そして単経に聞こえないよう、小声で言う。
「何しに来たんだよ、このオッサンは?」
趙雲はゆっくりと杯を空け、しばらくしてから答えた。
「若者に愚痴でもこぼしたかったのであろうよ」
「うだつの上がらねェ、オヤジってとこか・・・」
「ふむ、しかし無能ではない。なかなか堅実な用兵をする。
ただ・・・世渡りが下手なのだ。お人好しなのだよ、この御仁は」
「世渡りねェ・・・」
若すぎる馬鉄にとっては、いまひとつピンとこない言葉だった。
出世したければ、戦場で武功を上げればいい話ではないか。と思う。
しかし世の中は、それほど簡単に回ってはいないのだろうな。とも思った。
雀の歌声が聞こえ始める中、
趙雲は自らの杯に再び酒をつぎ、それを飲み始める。
こやつは底なしか!?
馬鉄は呆れた。
やがてここ、幽州にも一足遅れの夏がやってきた。
北平防衛戦での傷も癒え、兵士たちにも活気が戻っている。
そんな中、公孫サンは北平の外れにおいて大規模な閲兵をおこなった。
弛みがちにある軍規を、再び引き締めるためでもある。
そしてここでは、4人の将軍が公孫サンに練兵を披露することになっていた。
北平から、単経と公孫続。薊からは、趙雲と馬鉄。
始めに公孫続が練兵をおこない、続いて馬鉄がおこなう。
しばしの休憩の後、単経が続き、大取りを務めたのは趙雲であった。
自分の番が終わり、緊張から解放された馬鉄は、
将軍たちの集まる高台に上り、彼らとともに趙雲の練兵を観覧した。
すぐさまどよめきが走る。
凄まじい勢いで駆け出す部隊。
やがてそれは水流が分岐する如く、3つに分かれた。
そのまま、速度を落とすことなく駆ける3部隊。
程なく再びそれらは合流し、寸分違わぬ1部隊となった。
続いて2つに分かれた部隊がそれぞれ反転し、
今度は地上に大きな円を描いてゆく・・・
まるで地上に絵画を描くかのような趙雲の練兵に、
その場に居るすべての者が魅了されていた。
「見事なものよな」
傍らに立つ単経が、馬鉄に語り掛ける。
彼は「はあ・・・」と、曖昧な答えを返した。
「あれを真似ようとは思わぬことだ」
「・・・?」
「奴には、生まれついての将器がある。それも天才的な。
凡人がどれほど努力したところで、追い付けるものではない」
「そう・・・ですか」
まるで自分が凡人であるかのような言い様に、馬鉄は少々腹が立った。
そんな馬鉄の気持ちに、気付いているのかいないのか、
単経は淡々と続ける。
「かつて、殿の用兵を初めて見た時・・・
ワシはこの御仁こそ、中華いちの将軍になるであろうと思った。
しかし・・・、上には上がいるものよ・・・」
趙雲の練兵が終わり、周囲はやかましい程の拍手喝采に包まれている。
ひと呼吸遅れて、拍手を始める単経と馬鉄。
高台に向かい一礼をし、意気揚々と撤収を始める趙雲。
それを眺める馬鉄の心の中には、言葉にならない複雑な何かがこみ上げていた。