第2回2ちゃんねる全板人気トーナメント宣伝スレ-011

【はじめてのクラシック Part2-1〜お勧めCD紹介　その１】
さて、ラジオでのエアチェック（←氏語）でお気に入りの曲でも見つかり、「自分からもっと
色んな曲を聴いてみたい」と思えば、いよいよCDショップに出かけましょう……と言いたいところ
ですが、大きなショップに行けばクラシックのコーナーだけでも膨大な枚数のCD が置いてあり
ます。これでは何を選んだらいいやら。そんな時、クラ板の初心者質問スレッド、お勧めの演奏家
スレッド、お勧めの曲スレッドなどに来られるのももちろん有効です。クラ板には「教えたがり屋」
がやたら多く、質問スレッドはいつも大繁盛ですから（笑

が、ここではクラ板の住人達が知識をフル活用して、かつ初めての人でも楽しめるようなCDをあれ
これ選択致しました。気軽に読めるような文章に仕上げ、更にはAmazonのURLも書いてあります
ので、気になったら即買ってしまいましょう。

この企画は２回に分けてお送りします。１回目は気軽にピアノやオーケストラが楽しめるCDを
ご紹介。２回目は少し本格派。長めの交響曲でクラシックの真髄を味わってみましょう。
では、まずは８枚ご紹介します。

【心にぽっかり穴が開いた夜、癒されたい時】
夜の海辺にて〜カスキ作品集
●ピアノ／舘野泉（フィンランディア）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HHXB/
仕事で失敗した。大切な人とケンカした。全板トナメの選対活動に疲れた（笑）など、
癒されたい時にはこの１枚をお勧め。静かな夜に心に語りかけてくるかの
ようなピアノの音色と美しい曲の数々。どの曲も短いので気軽に聴ける。
明日からの元気をお探しの貴方。「癒し系」のピアノCDをどうぞ。

【心がうきうきと弾む日曜日に】
モーツァルト　フルート四重奏曲第１番ニ長調K.285
●エマニュエル・パユ他（EMI）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GJZV/
反対に、好きな人とのデートが控えている、テストでいい点とった、全板
トナメで予選通過した（笑）など、心が浮き立つ時はこれ。フルート＋
ヴァイオリン＋ヴィオラ＋チェロという、大管弦楽に比べるといささか小さな
組み合わせだが、小粋なこの曲を聴くと、より心が弾む事間違いなし。

【弦の美音を味わいたい時に】
バーバー　弦楽のためのアダージョ
●バーンスタイン（Bernstein）指揮ロサンゼルスフィルハーモニー管弦楽団〔ドイツグラモフォン〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FJ9O/
「プラトーン」で使われた曲と聞けば、ピンときた人も多いはず。
とにもかくにも“美しい”の一語に尽きる。時間もあまり長くなく、
クラシックに慣れていなくても聞きやすいと思うので、神経を休めて
ゆったりとしたい時などにもお薦め。

【夕焼けを見ながらノスタルジーに浸りたい時に】
アルビノーニ　アダージョ
●ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HW0Y/
「アルビノーニのアダージョ」の名前で有名なこの曲。静かで物憂げな旋律は、
どこかノスタルジック。聴きながら昔の想い出に浸りたい。このCDはその他の
曲も、パッヘルベルのカノンなど、バロック時代の聴きやすく、それほど
長くない曲ばかり。たったの1000円ポッキリ。買って損なし。

【やさしい雨が降る午後のひと時に】
ブラームス　ヴァイオリンソナタ第1番　ト長調　「雨の歌」
●ヴォルフガング・シュナイダーハン（ヴァイオリン）、カール・ゼーマン（ピアノ）〔Deutsche Grammophon（ユニバーサル）〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FJIT/
ブラームス自身の歌曲「雨の歌」からの引用があるためこの通称で呼ばれています。
雨にぬれた緑の情景を感じさせるしっとりとした情感がとても美しく、心が落ち着く
一曲。往年のヴィーンの名ヴァイオリニスト、シュナイダーハンの高雅な演奏でどうぞ。
（併収の2番、3番も趣きは違いますが逸品です）

【何でもいいから、とにかく盛り上がりたいときに】
チャイコフスキー:大序曲「1812年」他
●レオポルド・ストコフスキー指揮、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
　グレナディア・ガーズ軍楽隊ほか〔デッカ〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000060N6M/
大序曲『1812年』は、フランス、ロシアの国歌まで登場してナポレオンとロシアの
戦争を 描くチャイコフスキーの作品である（いうまでもなく、最後はロシアの勝利である）。
この演奏は、ディズニー映画「ファンタジア」でミッキーと握手した指揮者、ストコフスキーの
個性全開（全壊？）。ほとんどクラシックの域を越える力技を駆使し、マイクが音を捉え
きれていない？ほどの一大音響スペクタクルを繰り広げている。
『禿山の一夜』、『ダッタン人の踊り』、と有名曲の組み合わせもオイシイ。

【夏の夜、メルヘンチックな気分に浸りたい時】
メンデルスゾーン　劇付随音楽「真夏の夜の夢」（EMI）
●オットー・クレンペラー指揮　フィルハーモニア管弦楽団
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000066AB4/
シェイクスピアの同名の戯曲に基づいたこの作品、あの「結婚行進曲」ばかりが
有名だが、この曲実にメルヘンチックで楽しい。やはり夏の夜に聴きたい。
CDは、もうこれしかない。おまけの序曲「フィンガルの洞窟」も良い。
夏の夜、妖精達が戯れる夢物語を、貴方の部屋で。

【鼻から○○〜、荘厳なるオルガンの調べ】
バッハ　オルガン名曲集
●カール・リヒター（オルガン）〔デッカ〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HW1P/
冒頭部分がもう、あまりにも有名になってしまった「トッカータとフーガ ニ短調」。でも、全部
キッチリ聴いたことのある人となるとグッと少なくなるのではないかな。この機会にぜひ。
最近では「音楽の父」バッハの音楽も軽やかに演奏されるようになっていて、オルガンをたっぷりと
鳴らしたＣＤは少なく、これは数少ない例外。重厚な響きを楽しもう。ついでながら、この曲、
最近にわかに偽作説が出ていて、あの世のバッハもさぞ困惑していることだろう。

聴いた事ある、名前は知っている曲があるかも知れません。どれも、クラ板のクラヲタが頭を
絞って、誰でも楽しめるものを選んだつもりです。興味が湧いたら、すぐに書き添えたAmazonの
URLへGo！

さて、続いて６枚。有名なバレエ音楽あり、何か知らないけどやたらお上品なヴァイオリン
協奏曲あり、とあるCMで一気に有名になった曲あり。どれを買っても後悔させません。ではどうぞ。

【真っ青な空と海、光と潮風の香り】
交響詩「海」(ドビュッシー管弦楽名曲集)
●マルティノン指揮　フランス国立放送局管弦楽団
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000066AB6/
海、あの広々とした開放感を私たちの感覚に呼び覚ましてくれるドビュッシーの名曲。
『海の夜明けから真昼まで』『波の戯れ』『風と海との対話』という表題を持つ3つの楽章
からなる。余談だが、エリック・サティはドビュッシーに曲の感想を訊かれて、最初の楽章の
表題に引っかけて、「１２時１５分前が良かった」と答えたのはｶﾅｰﾘ有名な話だ。
カップリングの「牧神〜」は牧神とニンフの「お戯れ」を描いたマラルメの詩による
官能的作品。その他、「夜想曲」「小組曲」と自然と情景へのイマジネーションを刺激する
ドビュッシーならではの名作ぞろいである。

【休日の午後、紅茶を美味しくいただきたい時に】
チャイコフスキー　３大バレエ組曲
●レヴァイン指揮　ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団（ドイツグラモフォン）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006BGRV/
優雅な午後のティータイム。そんな時間に何か１枚。それではチャイコフスキーの
バレエ組曲はいかが？　どこかで聴いた、耳に馴染みのある優雅なメロディばかり。
流せば、気分は英国紳士or淑女。くるみ割り人形が跳ね、白鳥が湖で踊る。
文句なく美しい音楽を聴いて、クラシック音楽にハマってください。

【お嬢様の気分を味わいたい時に】
バッハ　ヴァイオリン協奏曲集
シェリング（ヴァイオリン）　マリナー指揮アカデニー・オブ・セントマーティンインザフィールズ（PHILIPS）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FGGO/
平凡な日常に疲れた貴方。たまにはちょっと高貴な気分になってみませんか？
バッハのヴァイオリン協奏曲でもかけましょう。まさに貴族の響き。かければ
自室が宮殿の一室に早変わり。しかもこのCD、なんとおまけであの有名な
「Ｇ線上のアリア」までついてくる。高貴な気分に浸れば、また明日から頑張れる！

【童心に返りたくなったら】
シューマン「子供の情景」
●ピアノ／ヴィルヘルム・ケンプ
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007OE2G2/
日常のゴタゴタに疲れたときに、ふと思い出される幼い日の情景････そんな「若い心をもった
大人のための曲集」として書かれたのがこの作品です。有名な「トロイメライ」もそのうちの一曲。
シューマンが心の中に呼び起こした純真さは、あなたを微笑まさずにはおかないでしょう。
往年の巨匠、ケンプ先生の愛情あふれる演奏でどうぞ。
（単独での現役盤がないため、ここではオムニバス盤を挙げています）

【オー人事】
チャイコフスキー、ドヴォルザーク：弦楽セレナード
●ジャン=ジャック・カントロフ指揮　オーヴェルニュ室内管弦楽団 他　〔ＤＥＮＯＮ〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009SF1E/
頭の部分が某人材派遣会社のＣＭで使われてすっかりおなじみになった
チャイコフスキーの弦楽セレナード。しかしあの部分だけで済ませてしまうのはあまりに
もったいない名曲。カップリングのドヴォルザーク共々、くつろぎのひとときにどうぞ。
温かく豊潤なストリングス・サウンドに浸りつつ、美しいメロディーの洪水に酔おう。

【音楽好きな友達への誕生日プレゼントに】
ハイドリッヒ　ハッピーバースデイ変奏曲
●クレメラータ・バルティカ　［ノンサッチ］
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007GREG/
なんとも楽しいアルバム。タイトル通り誰でも知ってる「ハッピーバースデイ、
トゥーユー」のあの曲を、いろんなパターンで変奏。その他の曲も実に楽しい。
さらに、ジャケットの写真はバースデイケーキ。音楽好きな友達への、
気のきいたバースデイプレゼントにぴったりの１枚。

「ハッピーバースデイ変奏曲？　何じゃそりゃ？」と思われた方。このCDは他にも変てこな曲が
目白押しです。モーツァルトの曲をパロった「マックモーツァルトのアイネ・クライネ・ブリヒト・
ムーンリヒト・ニヒトムジーク」や、変奏が有名曲のパロディで、分かる人なら大笑い必至の
「蛍の光変奏曲」など、実に楽しい１枚。興味ある方は是非。

では最後に渋い室内楽、迫力のあるバレエ音楽、そして「こんな冗談みたいなCDがあるの？」な
CDなど、６枚をご紹介します。

【黄昏たくなった時に】
ブラームス　クラリネット五重奏曲（C/Wクラリネット三重奏曲）
●プリンツ（クラリネット）、ウィーン室内合奏団 〔デンオン〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00018H08G/
ブラームス　ピアノ小品集
●ケンプ（ピアノ）〔ドイツグラモフォン〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001GHH/

『ブラームスは、未来よりもはるかに過去に関心があった。
　現在においても、過ぎ去ったものの思い出ほど彼の気を引くものはなかった。
　彼の音楽は、途切れることのない、官能的な追憶のようだ。
　それは記憶ともはや存在しない事物の双方に対して、掲げられた鏡なのだ。』
（ヴァレリー・アファナシエフ）

関連スレ：人生を諦めたらブラームス
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1103555410/l50

【ムシャクシャして気張らししたい時に】
ストラヴィンスキー　春の祭典
●コリン・デイヴィス（C.Davis）指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団〔Philips〕
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001FADS8/
かつて放送されたNHKスペシャル「映像の20世紀」のオープニングで、こんなシーンがあった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ス
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ン
　　　　　　　　　　　　　　　　ビ
　　　　　　　　　　　　　　ラ
　　　　　　　　　　　　ト
　　　　　　　　　　ス

なぜこの名前がオープニングで出てくることになったのか……
それはこの「春の祭典」が大事件を起こしたから。一度聞いたら忘れられない原始的で凶暴な
サウンドは、当時にはあまりに刺激的すぎたか、初演後に“こんなの音楽じゃない！”と聴衆が
暴動を起こす始末。もちろんこんなことは前代未聞。それが今や20世紀音楽の古典として各地で
演奏されているのだから、たとえ同時代で何を言われようが、傑作は生き残るのだろう。

【根っからのお笑い好きで、真面目な曲なんて聴いてられない人に】
ベートーヴェン　交響曲第５番「朝ごはん」
●上海太郎舞踏公司B（ユニバーサル）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009CHDV/
ベートーヴェンの５番と言えばあの「運命」。なぜそれが「朝ごはん」？
その答えは、聴けばすぐに分かる。壮大なネタCD。ベートーヴェンの音楽を
心から愛する人が聴いたら「ふざけるな！」と怒られそう。さあ、皆さん
ご一緒に、♪あさごはーーん

【ちょっと高尚なエスプリを楽しんでみたい人に】
ベートーヴェン　交響曲第45番「宿命」
●山本直純指揮　日本フィルハーモニー交響楽団（コロムビア）
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008NX1E/
今度は「宿命」と来た。もちろんベートーヴェンはそんな曲など書いていない。
じゃ一体…。聴いてみよう。出るわ出るわあんなメロディこんなメロディ…。
これまた、大真面目で壮大なネタCD。クラシックに詳しくなくても楽しめるが、
クラシックに詳しくなって来たらその時また是非聴いてみよう。このCDの
「どの辺りがネタとして凄いか」がよく分かるようになる。そしたら、
貴方も一人前のクラヲタだ。

【ベートーヴェンの「第９」と心中したい時に】
第九　21連発!!!
●いろんな指揮者指揮　いろんなオーケストラ（笑　［デッカ］
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005S73S/
第九の有名な部分だけ色んな演奏で聴きたい。長いから全曲はいらん。
そんな貴方にはこれ。新旧、世界各地の様々なオーケストラ、指揮者の演奏で
20種類の第九ダイジェスト。最後にちゃんと第九の第４楽章全部も、一応
ちゃんと収録されている。さあ、21種類の第九。違いが分かるかな？


【シューベルトの「魔王」と駆け落ちしたい時に】 18人の名歌手によるシューベルト:魔王
●独唱・いろんな歌手　伴奏・いろんなピアニスト（笑　［EMI］
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GJ8Z/
音楽の時間でも聴いたあの「魔王」。ただひたすら魔王と戯れ続けたい貴方。
そんな貴方にはこれ。男声あり女声ありデュオあり、更にドイツ語あり
フランス語あり英語あり日本語あり…。録音が古い演奏が多いのがちょっと
難点だが、魔王フェチ（どんなフェチだ）にはたまらない１枚。

最後の４枚はいささか冗談めいてますが、ある意味クラシックを一番楽しめるCDかも
知れません（笑

以上20枚。いかがだったでしょうか。まずは聴いてみない事には始まりません。紹介文を
読んで心を動かされたら気軽に買ってみましょう。クラシックのCDは他ジャンルと比べても
圧倒的に安く（1,000円のものも）、逆に収録時間はこれでもかというくらい長い（70分超え
当たり前）ので、お得ではないかと。

CD紹介の第２部は、クラシックの王道、交響曲のCDをよりすぐってお送りします。交響曲は
長く取っ付き辛いかも知れませんが、聞き慣れるとこれが逃げられなくなってしまうもの
なのです。「はじめてのクラシックPart2-2　CD紹介その２」は午後２時にお送りします。

それでは一旦お別れです。周波数はそのまま。引き続きFM-2chをお楽しみください。