★お薬に関する疑問質問に答える「モナー薬局」147

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280優しい名無しさん
>>275
いいところまで説明しているがwドグマチール(スルピリド)の
薬理作用は選択的D2受容体遮断薬なので、代謝系に対する影響はないとされている

1)ではなぜ食欲亢進作用が出るのか?これは消化管にあるD2受容体を遮断するために
結果的にアセチルコリンの分泌を高める=副交感神経優位になって消化管の蠕動が促進されるからだよ
だから食っても太りにくいやつはいくらドグマチールを飲んでも太らないだろ?こういう理屈だ
消化管の動きが早くなると、その分胃の粘膜と食物の接触が短くなって結果的に胃潰瘍にも有効だとされているんだよ。ドグマチールの薬理作用は
100%解明されている

2)では次に第二世代抗精神病薬のうち、ジプレキサやセロクエルの食欲亢進作用と糖尿病の悪化の薬理作用は?
食欲亢進作用はドグマチールと同じD2受容体遮断による消化管蠕動亢進効果だが、糖尿病の悪化については、すい臓のβ細胞にある
GLP受容体(甘味受容体ともいう)遮断作用によってベータ細胞が血糖値が低いと判断して
インスリンの分泌を下げるのが原因ではないかと予想されている。だが完全には解明されていないが、おそらくこの説は当たっている可能性がある