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ｗｏｗ

さん

4

5

6

7

掲示板の感想は、並べて好評といったところですが、
私の感想は、直感としてこのドラマは井上文学の生
理を裏切っているというものでした。このドラマにみ
る演出のやり方は、井上靖が最も忌み嫌った「通俗
性」に支配されているという印象を受けました。井上
文学に通徹する創作態度は、卑小な存在としか見
えない人間が、歴史や自然と対峙し、それらとの関
わりの中で猥雑な人間社会から離陸して、歴史や
自然と同等の高みに止揚できる瞬間があるという
ものです。転じてこのドラマにあるのは、一昔前の
トレンディドラマで使い古された紋切り型の人間類
型であり、民放サスペンス劇場でよく見られる通俗
的な筋立てです。５年前に北澤が奥寺の繋がった
ザイルを切断しようとしたという設定や、さらにK２
に出かける前に美那子が奥寺に指きりげんまんを
せがむ陳腐なシーンは、とってつけたような演出と
しか見えません。創作におけるレアリティの獲得と
いう主要な作業を、現代登山装備の引用やニュー
ジーランドのロケという外形的な手法に委ね、一方
で使い古された通俗的な演出手法に頼るやり方は、
作品のレアリティを完全に損なっています。レアリ
ティを意図した演出が、そのあまりに紋切り型故に、
図らずも作為性を露呈させ、マイナスに作用して、
結果的に陳腐なドラマに堕してしまう典型的な事例
をここにみることができます。

>>1-8
自分もそう思う。

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テスト

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ちぇｃｋ