刑事コロンボについて語ろうpart5 

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399ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
>>397
それは小説「謀殺のカルテ」(新書のタイトルは「カリブ海殺人事件」)だ。
オリジナルシリーズでは映像化されていない。
新シリーズでかなり脚色されて「華麗なる罠」というタイトルでオンエアされた。
小説はオリジナルシリーズの落ち着いた雰囲気が良く出た作だったので、
忠実に映像化されなかったのは残念な気がする。

さて、一緒に刑事コロンボオリジナルシリーズを一年以上にわたって見て来たが、
残念ながら、単なるコロンボヲタであるスレ住人の多くの者とミステリファンである私の
考え方のギャップは遂に埋まらなかったという感がある。
「祝砲の晩歌」はミステリとして駄作、という点のみは共通の理解を得たものの、
「構想の死角」「二枚のドガの絵」「5時30分の目撃者」「秒読みの殺人」等、
ミステリとしては穴が多い駄作を評価するコロンボスレ住人は、ハッタリに弱いのかな、
という感を強く抱いた。こういった点、十分に心しておけ。
出来が良いコロンボ作品は、E・QやS・Sの作に見劣りしないものがある。
特に倒叙スタイルという点を利用した、名探偵=コロンボが犯人に逆にトリックを仕掛けて
いく面白さは斬新である。
強引な論理展開や衒学主義に頼らない点で、この方がミステリとしては面白さがあるとも言えよう。