http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060917i213.htm 「非常ブレーキかけた時に突風」特急脱線でJR九州
脱線、横転したJR特急「にちりん9号」(17日午後、宮崎県延岡市で) 宮崎県延岡市の特急列車脱線事故について、JR九州は17日、
「運転士が非常ブレーキをかけて停車したのとほぼ同時に、突風が吹いて横転した」と説明した。
JR九州が、渡辺雅彦運転士(46)から聴取した内容によると、列車は午後1時47分に南延岡駅手前の延岡駅に到着した。
この時点で、渡辺運転士は<1>南延岡駅から先は運休する<2>南延岡駅までは時速25キロの速度規制で走ると無線で指示を受けた。
渡辺運転士は同50分に延岡駅を発車。走行中に、目の前を折れた木などがあおられて飛んでいくのが見え、強風が吹いていて危険と判断し、
非常ブレーキをかけて停止させたのとほぼ同時に、車両が浮き上がって横転したという。
JR九州は午後5時から、青柳俊彦・安全推進部長らが福岡市の本社で記者会見し、「走行中の瞬間的な突風が原因とすれば、防ぎようがない」と述べた。
同社の運転規定では、各駅間などに設置されている風速計が20メートル以上25メートル未満を観測すると、
警戒措置として時速25キロ以下の徐行運転に切り替え、風速が25メートル以上になると、運転を停止させる。
(2006年9月17日23時37分 読売新聞)
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