105 :
洗濯編6:
「ジュ、シュンコさん」
消え入るような声で放った言葉にウッソがビクッと反応する。
そして、ロボットのように、ギシギシ首を動かし、ジュンコの方を見る。
「ジュ、ジュンコさん、これは、その、あの、」
「坊や、今の話を、ゆっくり聞かせてもらうよ。」
ジュンコがニッコリと微笑みながら答える、が、目が笑ってない。
後首を捕まれた猫のように連行されるウッソ。
まるで、幻のような展開に付いてゆけず、呆然としていたシャクティに
ジュンコが一言。
「シャクティ、ちゃんと洗濯しなおすのよ」
ビクッと反応し、即座に行動に移るシャクティ。
遠くの廊下で "誰と比べて綺麗なのかしらぁ〜" という声が微かに響いていた。
P.S.
ウッソは、翌朝まで帰らなかった。
いつもに輪を掛けた、ふぬけた顔・・・・・というよりも、抜け殻のように
何かを極限まで搾り取られた顔だったそーな。(藁
106 :
通常の名無しさんの3倍:2001/08/20(月) 17:28