>>124-126
言いたいことは概ねわかるよ。
一般の人たちの中には利己的遺伝子だけでもう進化行動学が全て解決ていると思い込んでいる人も
多いというのは事実だから、実際は作業仮説でこれからもまだまだその検証が必要になるという点を
ドーキンス派の口からはっきりと言ってくれて良かったよ。
>血縁度は,遺伝的分析によって数値として測定できます.
>包括適応度も(実際の測定はむつかしいかもしれませんが)定量的に定義できる数値です.
ところでこの血縁度や包括適応度などの定量的分析データはそんなに大量にそろってるの?
論理で導いてもそれが正しいかどうかはわからないし、しかもそうした行動や現象が目の前で起こっていて
更に遺伝的データが現実的にとれる以上それを証拠とするというのが必要になってくると思わない?
実際の研究者はそれをやってるんだろうけど、今はどれだけデータが集まってるんだろう。
(
>>114に先に言われたけど結局それが聞きたい。)
こうした証拠がどれだけ出ればこの説が信用できるかというのは人によって違うと思うけど、
少なくとも僕は今の時点ではまだ足りないんじゃないかと思う。
だからシステムの「パラメータ依存性」をもって「不確かだ」と言ってるわけじゃなく、確かだと言えるほどの
遺伝的データや正確な数学的パラメーターがまだそろってるとは言えないと思ってるだけなんだよ。
決してその論理が間違ってるなんて言ってるわけじゃないからね。
ま、信じられないならまだ信じるなと言われるだけかな。
で,問題は,「『利己的遺伝子』のいってることは判るが,利他行動が血縁度を通した遺伝子の共有によって進化したことを,ダイレクトに示せるのか!?」ということだと….
「『利己的遺伝子』を直感的に理解できているかどうか」とは違うところに問題があるような気が….
どうなんでしょ? 疑問がもう少し整理されると噛み合うかな?