>>501-503
全く、突然電話をかけてきたかと思えば、難しいことを仰いますね。
少しお待ち下さい。
(回線を秘匿回路経由に変更する)
さて、若干ノイズが混じりますが、御許しください。これで、この会話
を知っている人間は、回線を管理している私子飼いの兵達だけとなり
ました。ええ、そうでもしなければ、まともにお答えできない内容ですよ。
まず、結論から先に申し上げます。
私は、文民政府より、皇統の方がこの国では重要であると確信して
おります。前に話しませんでしたか? いついかなる状況においても、
私の忠誠は祖国と皇統、そして国民に捧げられている、と。
そうです。重要なのは祖国です。そして、国防軍も文民政府も、この
日本という国家、そしてそれを構成している、国民と皇統、主権、国土
の為だけに存在している「道具」にすぎないのですよ。そうです、あくま
で私は、皆が平和に豊かに暮らすための「道具」なのです。
私には、フェティシズムの趣味はありません。道具は所詮道具でしか
ない以上、国防軍や文民政府という組織に忠誠など誓うつもりは毛頭
ありません。あくまで、祖国に対する義務を全うする「道具」でしかない
のですから。