>@専門家のあいだは、すでに定着している理論
>A「解剖生理の人」は熱烈に支持してるが、まだマイノリティーな理論
うーん、これもなかなか鋭い指摘ですね。
個人的には1だと思いますが、2と言い張る人もまだいます。
ちょうど私がこういう理屈を考えたのは、初動負荷理論によるトレーニングを勉強したことがきっかけだったのですが、5、6年前は反対意見も多かったような感じです。
その後、イチローとかテニスだと杉山やタカオなんかも小山氏の指導を受けたことがあるので(今もやってるかは不明)まったくマイノリティーという訳ではないでしょう。
初動負荷理論自体も、小山氏が早稲田大学院の研究室に入って修士論文を出しているので(それ以前にアメリカのスポーツ学会でも論文は出してるらしい)まったくデタラメではないと思います。
SSCとかプライオメトリックトレーニングなどは、すでに定着してると言っていいでしょう。伸張反射自体は、どの教科書にも書いてあるレベルです。
小山氏の提唱している概念も、このまえNHKスペシャルとかでやってた特集で解説してたので、まぁメジャーと言ってもいいのかなぁ。
テニスの雑誌とかで、サーブとかで「プレストレッチ」とか出てきますが、あれなんかは伸張反射のことですね。
>エキセントリックだとかコセントリックだとか3種類も収縮の仕方があって
筋の収縮のイメージも分かりにくいですね。エキセントリック、アイソメトリック、コンセントリックですが、腕相撲をイメージしてください。
相手と手を組んで、腕相撲をスタートし、両方が力をいれて腕が動いてない状態、つりあってる状態での力の入り方がアイソメトリック
自分が勝って、相手の腕を徐々に倒していくときの自分の腕の動き、縮みながら力が入るのがコンセントリック
相手の力が強くて、自分も力をいれてるのに、相手のほうに倒される、自分の腕が伸びながら力が入るのがエキセントリック
この3つが基本的な筋収縮の形です。
アクチンとかミオシンとかは筋肉の細胞レベルで出てくるものなので、テニスの動きを考えるときは省略していいです。
>また筋肉を速く収縮させる要素は筋肉量。
>ラケットをスピードアップさせる要因は、筋肉量とストローク量(と適正なフォーム)で決まる‥
あ、あとこれはそれほど間違ってないですよ。ストローク量というのがちょっと分からないですが、動きの幅でしょうかね?
筋肉の収縮速度(本当は筋力)は筋肉量というのはおk。正確には筋断面積と言われてます。当然、へなちょこな俺より、ムキムキなナダルの方がスイングスピードは速い。
筋力とスピードはちょっと難しいけど、F=maとかp=F*tとかの物理的なものを考えれば比例しますね。
それから、ふり幅が大きい方が加速がつくのでラケットのスピードもうpします。
適正なフォームというのは、これらがうまくバランスがとれて行えるフォームということなので、ちょうど今考えてる(脱力とか伸張反射とか)が適切なのかがポイントでしょう。
ただ、伸張反射とかは無意識にいつも起こってる動きなので、ちょっと自分で想像しにくいですね。回内だけ考えるなら肘から手までをギプスで固定してスイングするのを考えると分かりやすいかな。
説明が冗長ですいませんが、気軽に質問どぞ。
723 :
760:2008/09/08(月) 18:57:49 ID:qyFAlI1z
初動負荷理論についてもいろいろ聞きたいですが、中途半端になるので、
今は伸張反射に絞ります。
伸張反射による力の増大は実験結果で確認されているんですよね。
なので「ある」という事実は受け入れるしかないと思うのですが、
ただ力を増大させる要素がどこにあるのかが、疑問として残ります。
たとえば、普通に力を入れた場合、本来の筋力の70%の力しか発揮できない。
でも、伸張反射を利用すると100%力を使える
ということなら納得できます。
あるいは、筋肉収縮の要素アクチンとミオシンの動きが、
普通の場合と伸張反射を利用した場合では違うとか。
なにもないのに筋肉の出力(筋肉の収縮力)がアップするというのは、どうも納得できません。
伸張反射は、「大脳を通さないもっとも単純な神経プログラム」という以外に
なにか特別な働きがあるのでしょうか?
724 :
解剖生理の人:2008/09/09(火) 00:07:45 ID:qbzEVtGm
いやー、これまたなかなかGoodな突っ込みですねぇ。リアルでやられたら、ゼミの吊し上げレベルですよ。僕もいい勉強になります。
たしかに、伸張反射と筋力の関係って、力を増大させる要素がどこにあるか、疑問ですね。ここから先は私の推測がかなり大きいです。書いてある教科書も少ないし。(運動生理学専門の人は知ってるかも)
結論から言うと、伸張反射で力が増大するのではなく、伸張反射があまり作用しない状態、つまり脱力がうまく出来ていないと拮抗筋が働き、結果として筋力の低下を招く、ということじゃないかと。
実は、今まで難しいので言及しなかったのですが、伸張反射が起こるときは、セットで拮抗抑制というものが働き、拮抗筋が弛緩する、という仕組みがあるんです。
ここで拮抗筋ってなんじゃらほい、って思うでしょうが、たとえば腕を曲げるときに主に働く上腕二頭筋などが手動筋、反対にじゃまする(拮抗する)働きをする上腕三頭筋を拮抗筋といいます。
病院の検査でやる膝蓋腱反射の場合、太もも前面の大腿四頭筋は主動筋で伸張反射により収縮しますが、太もも裏のハムストリングは拮抗筋として拮抗抑制により弛緩し、結果、膝が伸びます。
数字でイメージすると、回内筋だけの筋力を10とすると、拮抗抑制が働き、拮抗筋が弛緩して2くらいの回外筋の力があると、10−2=8の回内の強さ、
反射を使わず力を入れて、拮抗筋も同時に5くらい働いちゃうと10-5=5で結果として、反射的に動かないと力が弱くなる、そんなイメージじゃないかな。
あと、教科書的には伸張反射で、筋の伸張が大きく(長く)伸ばされるほど、反射に関与する神経が多くなり、結果より多くの筋繊維(筋細胞みたいなもの)が収縮して力が強くなる、というのもあるそうです。
すなわち、伸張反射で筋力が増加されるのではなく、伸張反射がない状態では拮抗抑制が行われず、筋力が抑制されてる、と。
うーん、まとめになってないか?w
すごい簡単に言うと「反射的に力を出すと最初から100パーセントMAXパワー、意識して力出すと最初は10パーセントしかでねえよ!」みたいな。
725 :
解剖生理の人:2008/09/09(火) 00:32:17 ID:qbzEVtGm
それから、伸張反射・拮抗抑制とは別の話で、筋力を決定する要素として、3つが考えられます。
すなわち、筋量(筋断面積に比例するというやつ)と筋長(普通、個人では一定とします。一番伸びた状態と思っていいです)、3つ目が神経の興奮(正確には収縮に関与する運動単位)です。
で、今はフォアのスイングを考えているので、筋量と筋長は一定として考えて、スイングスピードに関係ないでしょう。
で、最後に重要なのが、神経の関与度合いです。
#リファレンスの為に書いておくと、運動単位というものがあって、普通、神経1本に対して複数の筋繊維(=筋細胞)が収縮、弛緩します。
ふくらはぎの筋で1本の神経について500〜1000本くらいの筋繊維がつながっています。
1本の筋繊維の収縮力は760さんが書かれているようにアクチンとミオシンの滑り込みで力が発揮されるので、これは一定と思っていいでしょう。
ところが、運動単位というものがあるせいで、筋全体で考えると、神経が何本興奮するかが重要になってきます。
ふくらはぎで言えば、神経1本が興奮すれば500〜1000本の筋繊維が収縮しますが、神経10本が興奮すればその10倍の力が出る。そういう理屈です。
で、伸張反射が関係するとなぜ増加するかと言えば、反射の神経の興奮の分、意識して力をいれるより多くの神経が興奮するんじゃないかと。
前レスの「増加じゃなくて減少があるからだよーん」という話と矛盾しそうですが、もともとの主動筋(回内筋)の10の出力が100になったと考えて下さい。
まとめると、もともとの回内を起こす神経の興奮が多くなるのが一つ、逆に回内を邪魔する作用が弱くなるのが一つ、それのあわせ技で結果的に回内の力が強くなる、と考えています。
余計わかんないですかねw
あと、テニスの場合重要なファクターとして、反応時間と筋力の時間的変化(つまり動作の初期に大きな筋力を発揮したい、とか)があります。
まぁこれはもうちょっとゆっくり考えましょうか。
だいぶ久しぶりに勉強したので、間違いもありそうですが、突っ込みよろしく。
あと、このレベルの話だとネットでググると間違いとか書いてあるサイトがあるので、本当は教科書があるといいんですけどねぇ。
726 :
解剖生理の人:2008/09/09(火) 03:00:30 ID:qbzEVtGm
727 :
760:2008/09/09(火) 09:36:15 ID:ET+1B63r
わかりやすい解説ありがとうございました。
まだまだ検証中ではあるんですね。
どっちにしても、オレの頭のキャパが限界なので、
伸張反射に関してはそろそろ終わりにしましょう。
今からバネの話をします。
バネには、バネの強さとして最大荷重が表されています。
それにたわみ量(ストローク)、どのくらいたわむかが関係してきます。それと耐久性。
他にもありますが、この3種類の性能に絞って説明します。
バネが強くなればなるほど、つまり最大荷重の大きなバネほど、基本的にたわみ量は少なくなります。
なかには重荷重で、かつたわみ量を多くとったバネもありますが、
そうすると今度はバネの耐久性が落ちます。
筋肉とバネは構造が違います。
なのでバネに当てはまることが、そのまま筋肉に当てはまるワケではありません。
でも、強さとたわみ量(ストローク量)耐久性の3つの関係は、
筋肉にも当てはまると考えています。
筋肉を肥大させると筋肉の縮み量が減る。
筋肉を肥大させ、かつ筋肉の縮み量も確保しようとすると、耐久性が落ちる。
もちろんオレ理論でソースはありません。
ニートさんなら即否定だと思いますが、解剖の人はどう思いますか?
>どっちにしても、オレの頭のキャパが限界なので、
頑張れ。かげながら応援してるお
729 :
760:2008/09/10(水) 08:59:16 ID:ASxVMQGy
>>728トンクス
でも解剖の人のほうがもっと大変ですよね。感謝してます。
って、ここはホントに2chか?
730 :
解剖生理の人:2008/09/10(水) 22:48:47 ID:TEkCE+HY
えーと、次は筋肉をバネで例えるばねモデルということですね。
で、バネは、ふつうのコイルばねでいいんでしょうか。僕の知ってるばねの知識だと、F=kxでFが力、kはバネ定数、xがバネの伸び、みたいな奴ですが、
ストロークというのはこのxに相当するものでしょうか。ちょっと腕の”しなり”とか”ストローク”の定義が分かりません(いやイメージは分かるのですが、なんせ理論にのせようとすると(^_^;))
よく、テニスで言う”腕のしなり”とかありますが、腕は当然、筋肉と骨(と余分な脂肪兄弟)から出来てるので実際にしなることはありません。動きのなかで釣竿がしなるように見えるだけです。
で、バネの話を拝見すると、おそらく物理・工学方面の専門的知識がおありそうなので、”てこ”の話が分かると思いますが、
人体での筋肉と骨の関係で第一のてこ、第二のてこ、第三のてこ、という分類が用いられています(別にこれを持ち出さなくてもいいのですが、ググり易いために)。
それで、このてこの関係で筋肉をばねに置き換えてお話をされようとしてるのだと思いますが、それでよろしいでしょうか?
で、腕が屈曲、伸展するときの筋肉の収縮と筋肥大、それと筋の耐久性?というお話を考えているのだと思いますが、そういうイメージでよろしいでしょうか。
で、それで考えると、
>筋肉を肥大させると筋肉の縮み量が減る。
>筋肉を肥大させ、かつ筋肉の縮み量も確保しようとすると、耐久性が落ちる。
という点については、筋肥大と収縮量、耐久性の間には恐らく相関はないor少ないと思われます。
もちろん、筋力の最大値でバーベルを数100kg持ち上げるような状態では耐久性というのも問題ですが、テニスラケットの重さ程度では小さいのではないかな。
前のレスであげたHPにも書いてありますが、筋の生じる力というのは相当つよく、どちらかというと骨に付着してる部位の方が弱い傾向にあります。
特に筋肥大を起こしている状態では、1本1本の筋繊維そのものが太くなっているので、逆に筋そのものは強くなっていると思われます。
また、筋肥大と筋の収縮量の関係はちょっと聞いたことがないかな。多分、小さな力で大きく収縮させたり出来るので、相関は少ないかと。
とりあえず、ここまでで、いかがでしょうか(ばねの話してませんねw)
731 :
760:2008/09/10(水) 23:03:06 ID:ASxVMQGy
バネの例えはわかりにくかったですね。
利き手側のほうが関節の稼動域がせまくなるとかそういう話です。
学術的には相関関係はないことになってると思います。
初動負荷理論の話を聞くまえに、
筋力トレーニング(筋肥大させる)に対しての自分と解剖の人の位置関係を
知っておきたかったのです。
732 :
解剖生理の人:2008/09/11(木) 22:10:50 ID:GuFoUab6
ちなみに、初動負荷の本とかはお持ちですか?
私は野球のための〜という奴を1冊持っていますが、同じものを持っていれば図などが参照できて理解しやすいので。
733 :
760:2008/09/12(金) 17:44:58 ID:qtAXiD90
『野球トレーニング革命』という本をもってます。
しかし7〜8年前の昔に読んだだけなので、
解剖の人には、はじめから説明していただけると、とてもとても助かります。
ROMしてる人たちも、パソコンの前できっとそう思ってるハズです(*^-^*)
よろしくお願いしまふ
734 :
解剖生理の人:2008/09/12(金) 20:34:58 ID:575IGl2m
あ、それですね。同じのです。確かにあの本は難しいですね。最近ようやくわかるような分からないような・・・(苦
>利き手側のほうが関節の稼動域がせまくなるとかそういう話です。
そうですね、そういう話を考える前に、筋の構造を少し整理しておくと考えやすいかと思います。
屈筋群とかの筋群>主動筋(一つの筋)>>筋繊維束>>>(収縮の仕方の壁)>>>筋繊維(=筋繊維、直径が10〜100μm)>筋原繊維(直径1μm)>>>(電子顕微鏡の壁
)>>>アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの重なり
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%8B%E8%82%89 (Wikipediaの右の図を参照するとイメージしやすいかと)
という具合になってます。毛細血管の太さが、太くて10μm程度ですから、通常の血流とかが関係するイメージは、せいぜい筋繊維束レベルの太さまでで、
乳酸やらATPやらが関係してくるのは細胞内でのエネルギー代謝で、アクチンやミオシンが関係してくるレベルです。
筋の収縮はアクチンとミオシンの層が互いに滑り込むことで起こると言われています。この滑りのエネルギーにATPが関与します。
で、いわゆる筋トレとか初動負荷トレーニングで出てくる話というのは筋群や一つの筋を相手にしているので、これらの大きさをごちゃごちゃにして考えると分かりにくくなるでしょう。
一般に、筋繊維の数は変わらず、筋肥大で太くなるのは筋繊維そのものの太さです。仮説では筋原繊維が刺激で壊され、再構成されるときにより太くなる、というらしいです。
筋繊維(筋細胞)は筋肥大では壊れません。筋繊維が壊れるのは、いわゆる「肉離れ」です(細胞が壊れたら、48時間程度では修復されませんしね)。
というわけで、この階層をたどっていくと、筋肥大そのもので、関節の可動域が狭くなるとかいうのは、ちょっと考えにくいですね。
トレーニングのやり方が悪くて可動域が狭くなるとかいうのは、恐らく筋とか筋群の大きさの話のレベルでしょう。
野球トレーニング革命のp20の写真は、チューブトレーニングをやった”直後”に左右の可動域を比べて、やった方が落ちる、というもので、これは時間が経てば戻ります。
735 :
解剖生理の人:2008/09/12(金) 21:08:31 ID:575IGl2m
余談。
で、調べてて思ったのですが、筋肥大で変化するのは、フィラメントの数が変わって筋原繊維が太くなるのか、筋原繊維1本が壊れて本数が変わるのかどっちなんでしょうね。
どうもいろいろググってみると、やっぱり筋原繊維内のアクチン、ミオシンのフィラメントが溶解され、再構成されるときに太くなるみたいですね。
あと、筋肥大で筋繊維の数は変わらないと書きましたが、ごく少数だけ繊維の本数が増える場合もあるらしいです。が、通常のトレーニングでは無視できるくらい少ないみたいですね。
まぁテニスにはおよそ関係ない、マニアックなところなんで、どっちでもいいんですが、調べると気になっちゃいまいすね。
736 :
760:2008/09/12(金) 21:53:23 ID:qtAXiD90
筋肥大と筋肉の縮み量はやっぱり関係ないんですね。
理屈もわかりやすいんで、納得するしかないですね。
でも、(往生際わるいんですがw)
砲丸投げの選手ってとてもマッスルな体をしてますよね。
5〜7kgもある砲丸を投げるには、それなりの筋力がいるということなんでしょうが、
じゃあ、砲丸投げの選手が砲丸じゃなくてテニスボールを投げたとしたら?
砲丸投げそのままのフォームじゃもちろんダメだけど、
ちゃんとしたフォームで投げたとしたらどうなるんでしょうか。
理屈では肥大した筋肉にマイナスの要素なんてないから、
砲丸投げの選手は、
たとえば野球の投手なんかとは比べ物にならないくらい遠くに投げれるハズ‥
検証したワケじゃないからなんとも言えないけど、
砲丸投げの選手がテニスボール投げても、
あんまり飛距離だせない気がするんですよね。まあ気がするだけですが‥
737 :
760:2008/09/14(日) 00:35:41 ID:5m2xf9H3
たとえばこんな実験を誰かしてくれるとハッキリするんですけどね。
砲丸投げの選手100人と一般の人100人にテニスボールの遠投をしてもらい、
それぞれの平均値をだす。
@砲丸投げの選手のほうが飛距離がでている。
この場合は一般に認知されているとおりで、オレのクソ理論はゴミ箱行き。
A砲丸投げの選手も一般の人も同じくらいの飛距離。
この場合も一般理論はくつがえらず。
(ただ砲丸投げでは、投球動作に必要な棘下筋や前鋸筋がそれほど使われないということになる)
B砲丸投げの選手よりも一般の人のほうが飛距離がでた
この場合、一般理論はまちがいで筋肥大にはなんらかのマイナス要素があることになる。
つまんないことをグダグダとすみませんでした。
一般に認知されていることにイチャモンつけてもしょうがないですよね。
@を前提に話しをすすめていきましょう。
それと初動負荷の説明ですが、もしどこから説明しようか迷っているなら
投げる動作からではどうでしょう。
でも解剖の人なりの切り口があるなら、もちろんそちらでかまいません
ここ技術スレだからさ、身体とかトレーニングスレ向きなんじゃないの?
テニスボール、野球ボールを投げるフォームと、
砲丸くらいに重量のあるものを投げるフォームではかなりの違いがあるよ。
前者は腕のしなりやら遠心力やらを使って投げるけど、
砲丸は腕で押し出す動作が強い。
戦時中野球のピッチャーだった人たちが徴兵されて、
戦場で手榴弾投げで成果を出すのを期待されたけど、
肩を壊す人ばかりだったそうだ。
そして、現代の軍隊で手榴弾の投げ方を教える際も、
砲丸投げに近いやり方を教えてると、実際訓練受けた人に聞いた。
まあ結論はテニスボール投げと砲丸投げを比較するのは
短距離走とマラソンを比べるくらい差があり過ぎて、
あまり意味の無いことだと思う。
740 :
小指の人:2008/09/14(日) 03:43:40 ID:INBN4zcM
741 :
小指の人:2008/09/14(日) 03:45:02 ID:INBN4zcM
742 :
760:2008/09/14(日) 04:46:05 ID:5m2xf9H3
やっぱり「腕がしなるような動作に対して筋肥大はジャマになる」っていう
オレのクソ理論はゴミ箱行きってことですね。
どっちにしてもこの話はこれくらいでやめましょう。
身体スレとかには行きたくないので。
743 :
解剖生理の人:2008/09/14(日) 15:58:05 ID:PWDbhvxH
そういえば、過去レス見てたら、
>>俺から見ると全部ハンマーではない。
>ここkwsk
ここスルーしてましたね。まぁ理論というほどではないですが、ちょっと玄関にあるカナヅチもって見ました。
んで、カナヅチを振りやすいように持つと、親指が人差し指の上に来て、ちょうど人差し指と親指でわっかを作るように握ると、釘が打ちやすいんです。
で、ラケットの場合、厚いグリップでも大抵は中指と親指でわっかを作るように握ると思うんです。そうすると人差し指はちょっと離れる。
まぁあとは見た目の問題ですが、厚いグリップの人でも、大抵、少し人差し指が少しずれて握られてます。これがハンマーじゃないという理由。
きっちり分かれるもんじゃないので、それほど本質的な問題じゃないんで、もちろんグレーな部分はあるんですが、もともとリストを固定する握りなんで
厚いグリップでスピンかけるとかならハンマー気味に握ってもそれ程弊害はないのかもしれませんが。
で、そうですね、あんまりガチガチの生理学ばっかりやってると面白くないですね。
なんかテニス向きの方向でやった方がいいのですが、実は、何故これまでコアな筋の解剖生理を書いたかというと、それを理解することが自分にとって効率いいスイングにつながるか分かるだろう、と思ったからです。
僕はいわゆる初動負荷信者じゃないですが、確かにテニスの動きでは動作の初期に力を出す動きが多く、トレーニングもそれに同じやり方をした方がいい。
筋肥大を目的として断面積を大きくすることもそうだが、神経系の発達も同じように動作の初期に力を発揮するようにした方がいい。
ついでに、フォーム自体も伸張反射を利用し、手動筋・拮抗筋が同時に働く”共縮”を起こさないものにしていく方がよさそう、なんてイメージで考えてます。
その一つが、話の出だしの、フォアハンドでの回内の使いかたで、指の意識の問題じゃないかと。(無理やり戻しましたw)
フォームの習得段階では、修正のために、一部に意識をもっていくことはありますが、実際にスイングの中では”オートマチック”にスイングは行われるべきです。
その際に、腕先を速く動かすためには運動連鎖が重要なことは、まぁいいでしょう。それを最もロスなく伝える方法は伸張反射じゃないかなぁと思うわけです。
#ちなみに、筋肥大の欠点みたいなところは、テニス選手の場合、左右の筋力バランスや使い方が極端に違うことで怪我をする、とかそういう所に先に出て
筋肥大そのものの悪影響というところまで鍛えられないのが実情じゃないかという感じみたいです。世界中回りながら筋トレとか実際無理らしいですし、年間計画とかも立てにくいですよね。
そういえば、ジュニアの子供ってなんていうか、力は無いけど、スムーズなスイングしますよね。
それと反対に大人から始めた人は力はあるけどギクシャクしたスイングというか、比べると力の割りにスイングスピードがない感じがします。
こういうのも、筋肉の使い方が違うのでしょうか?
746 :
名無しさん@エースをねらえ!:2008/09/18(木) 01:14:21 ID:f1VXbThN
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/boxing/1219500138/l50 124 名前: 名無しさん名無しさん@腹打て腹。 [sage] 投稿日: 2008/09/16(火) 10:04:45
ボクサー、と呼べる奴なら他の競技は誰でも試合終了までできるよ。
自分をボクサーと思ってる奴で、他の個人競技で試合途中に動けなくなると思ってる奴なんていない。
競技動作をするだけならボクシングをやるのと比べば屁でもない。
テニスのトッププロとボクサーがテニスやってもボクサーは試合中にこれ以上動けない、もう腕を動かせない、なんて感じる事は一瞬とてないだろうな。ボクサーどころか練習生でもそんな奴いないだろう。
逆の場合、テニス選手がどう感じるかの話は言うまでも無い。
いくらボクシングやったことないとはいえ、こんな子供でもわかる例えをされないと、ボクシングが他の競技と比べてどれだけ過酷かが想像つかない奴がいるとは驚いた・・・・・
135 名前: 名無しさん名無しさん@腹打て腹。 投稿日: 2008/09/17(水) 01:36:37
ボクシングはそうゆう次元なんだよ
球技なんてボクシングに比べたら楽なもんってわかるだろ?
747 :
解剖生理の人:2008/09/18(木) 16:01:24 ID:yBW8Vdps
748 :
名無しさん@エースをねらえ!:2008/09/23(火) 15:21:35 ID:XzwqD6n+
age
小山氏の本に両足をそろえて正面向きでトスアップしてサーブ打つのが理にかなってる、とか書いてあるけど、どうなんだろ。
まあ、俺は両足そろえてサーブするタイプだから近いかもしれないが、トスは両手バンザイより少し体の内側からひねる感じの方が上げやすい気がする。
コーチとかには前に流れるからヤメレって言われるけど。
>>749 「両足をそろえて正面」って相手に正対してって事?
そう。相手に正対してトスアップ、が体の使い方としてナチュラル、みたいに書いてあったと思う。
確か「奇跡」のトレーニングっていう本の中で言及してたと思ったけど。テニスについては数ページだったんで、買ってないんだけどね。
752 :
750:2008/10/01(水) 00:41:17 ID:C8FYbjWb
>>751 やはりか...そのナチュラルな状態からだんだん今の相手に正対しない打ち方に変わってきたんだがねぇ...
30-40年前のスタイルに戻れと言うのかな?w
おばテニみたく「遅いスライス」で入れにいくサーブが打ちやすくなるぐらいだな
回転少ないフラットも確率かなり低いけど打てる スピンは無理だな
>コーチとかには前に流れるからヤメレって言われるけど。
俺もヤメレと言うな.
レクリエーションならアリっちゃアリか(どうせ入らんサーブになるが...
>>749 本当に理にかなっているなら、野球のピッチング、砲丸投げ、やり投げと、ありとあらゆる投擲競技でそのフォームが採用されてるよ。
実際には、体幹のひねり戻しをいかに効率よく伝えるかが一番の課題。
直接その理論を見たわけじゃないが、それだけ聞くととんでも嘘理論に近いんじゃないかと思う。
インパクトの瞬間 正面でしょうJK
755 :
760:2008/10/01(水) 21:17:11 ID:u2jouvoY
気になって「奇跡のトレーニング」立ち読みしてきましたw
立ち読みの記憶で書くから、間違ってたら詳しい人訂正ヨロ。
話しの流れとして、
テニスやバドミントンのサーブで、
肩や肘の故障、背中の筋肉の硬化が起きるのはなぜか。
ラケットを持つ腕側の足を後ろにすると、トスアップした球が後ろ寄りになってしまう。
また、トスアップ後に反対側の足(前足)に荷重移動することで共縮が起きてしまう。
と分析している。
で、共縮の起きないフォームを(読者に)体験してもらうために
簡単なやり方が紹介されている。それが問題のフォーム。
ラケットを持つ側の足を前にだす。
その足に荷重をかけ、そのままトスアップする。
そうすると自然に体が捻られる。またトスアップも自然に前方にあがる。
そのまま前方に重心を移しながらスイングする。
こんな風に書いてある。
あくまで、初動負荷の体験版としてのフォーム‥というニュアンスだったよ。
>>755 なるほどね。ようするに、体の使い方を体験してみる実験みたいな位置づけね。
俺は右足を寄せるタイプだが、サンプラスとかフェデラーのフォームとか見てると、なんか足使わないのが不自然に見える。
あれでよく速いサーブうてるなぁ、と。
まぁステイしてコントロール重視だと両足そろえた方がいいのかもしれないが。
共縮を起こさない、っていうのが初動負荷理論のひとつのキーワードだから、正対して云々はひとつの方法で本質じゃないんだろうね。
もうちょっとテニスのこと勉強してテニス版の本書いてくれたら面白そうだけど。ウォーキングの本は新しく出たみたいだけど、何書いてあるんだろう。
757 :
小指の人:2008/10/03(金) 18:29:10 ID:KgCXxUwy
>>755 >あくまで、初動負荷の体験版としてのフォーム‥というニュアンスだったよ。
ああそういうことね
>ラケットを持つ腕側の足を後ろにすると、トスアップした球が後ろ寄りになってしまう。
野暮だけど一応 これはスタンスとは関係無いね
>>755 >俺は右足を寄せるタイプだが、サンプラスとかフェデラーのフォームとか見てると、なんか足使わないのが不自然に見える。
回転重視となら引き寄せるほうが不自然に見える
>あれでよく速いサーブうてるなぁ、と。
体重を後ろ→前に移動した勢いを利用してボールを後ろから叩くという考えとは違うからね
スウィングスピードを利用して一瞬で叩くという考えだと引き寄せないほうが自然だし, 体力的にも有利
引き寄せるタイプはたしかに1st速いけど2ndでしっかりと回転掛けられないんじゃないかな?という印象
勝手な印象だけどw
758 :
名無しコーチ ◆Roger1A85k :2008/10/03(金) 18:31:54 ID:JMehJRQh
これだけゴタゴタと色々考えてるのに、何で出来るようにならないの?
759 :
名無しコーチ ◆Roger1A85k :2008/10/03(金) 18:34:47 ID:JMehJRQh
>俺は右足を寄せるタイプだが、サンプラスとかフェデラーのフォームとか見てると、なんか足使わないのが不自然に見える。
サフィンのように、後ろ足を寄せるタイプをフットアップ・スタンスといいます
フェデラーや3+のように、寄せないタイプをフットバック・スタンスといいます
両者には特に、メリット、デメリットはありません
自分に合うほうで、好みで決めてください
あと、昔から言われている、「足を寄せたほうが速いサーブが打てる」というのは完全にウソです
アンディ・ロディックは、フットバック・スタンスで250km/hを打っています
760 :
小指の人:2008/10/03(金) 20:02:03 ID:KgCXxUwy
ニート以外に向けて
>サフィンのように、後ろ足を寄せるタイプをフットアップ・スタンスといいます
ピンポイント・スタンス
>フェデラーや3+のように、寄せないタイプをフットバック・スタンスといいます
プラットフォーム・スタンス
という言い方もあります
>昔から言われている、「足を寄せたほうが速いサーブが打てる」というのは完全にウソです
>アンディ・ロディックは、フットバック・スタンスで250km/hを打っています
へー
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761 :
小指の人:2008/10/03(金) 20:13:22 ID:KgCXxUwy
http://tt.tennis-warehouse.com/showpost.php?p=1407776&postcount=1 より.
凡例: !!が「寄せない」, ##は不明(ビデオも写真も見つからず)
!!Andy Roddick............155,03(249.4kph)............ 2004 davis cup
Chris Guccione............154,11(248kph)............ 2007 davis cup
Ivo Karlovic............153,00(tallest player on list @6ft10)2007 Nottingham
john isner............151,00............2007 Washington
Feliciano Lopez............150,00 (242 kph)............2008 Toronto Masters
------------------------------150------------------------------
Greg Rusedski............149,00............Indian Wells 1998
!!Oscar Hernandez............146,00<speed gun error?>
!!Gael Monfils............146,00
!!Taylor Dent............145,00
Ivan Ljubicic............145,00
Andy Murray............145,00............SAP open 2007<speed gun error?>
!!Nicolas Massu............144,40
Jo-Wilfried Tsonga............144,16............2004 paris masters
Joachim Johannson............144,00............2004 davis cup
Marat Safin............144,00
!!Fernando Gonzalez............144,00
Jose Acasuso............143,13
Agustin Calleri............143,00
Benjamin Becker............142,60
Mark Philippoussis............142,30
Max Mirnyi............142,00
Thomas Johannson............142,00
!!Dmitry Tursunov............142,00
Robin Soderling............141,67
Fernando Verdasco............141,25
##Julian Alonso............141,00
Mario Ancic............141,00
Wayne Arthurs............141,00
##Danielle Bracciali............141,00
Mardy Fish............141,00
Carlos Moya............141.00
!!Nicolas Almagro............140,44
!!James Blake............140.44
Wesley Moodie............140,00
------------------------------140------------------------------
うわぁついにここにもニート来ちゃったか。ま、スルーしかないけど。
まぁスタンスは慣れ的な部分もあるし、プラットフォームスタンスでもスイングスピードは変わらないんだろうな。
ちょうど野球のピッチングとかと同じ感じなのかな。
>>757 初動負荷の正対サーブは、恐らく体の捻りとかを使った方が脱力したままラケットを振りやすい、とか言うニュアンスなんじゃないかな。
特に動きのなかで「共縮」を起こさない、ということも重要視してて、骨盤の動きと肩甲骨の動きがスムーズになるのが怪我をしない要素とかなんとか言ってるみたいだし。
一発のスピードうpとかいう話より、怪我をしにくい体の使い方、という方に主眼を置いてるんじゃないか。
763 :
760:2008/10/03(金) 22:12:30 ID:wU8O+1Jx
アゲるとヘンな人たちが絡んでくるので、下の方でマッタリといきましょう。
サーブのフォームはいろいろありすぎて、何が良くて何が悪いのかさっぱりわからん。
てゆうか、なんでもアリって感じさえする。自由度が高すぎる?
ルゼドスキーが最速男だった時代はもう10年も前か。
そういえばルゼドスキーは後足をジャックナイフみたいに動かしてサーブしてたな。
地面を蹴らずに空振りさせるカンジ。
どんな効果があったのかは知らんけど。
764 :
760:2008/10/03(金) 22:16:35 ID:wU8O+1Jx
足を揃えると、下半身が早いタイミングで正面を向いてしまうよね。
自分も個人的に、足を揃えるタイプの人は、
フラットとスピンを同じフォームで打てないような印象を持ってる。
実際のところはどうなんでしょうね。
765 :
小指の人:2008/10/03(金) 22:40:53 ID:KgCXxUwy
>>762 >初動負荷の正対サーブは、恐らく体の捻りとかを使った方が脱力したままラケットを振りやすい、とか言うニュアンスなんじゃないかな。
そういうニュアンスは汲めたんだけど
>トスアップした球が後ろ寄り
ここだけなんだかなーと思ったので
多分 捻らない→「共縮」→前に行かない 程度の意味なのかもしれん
>>763 すまんsageてなかった...
>サーブのフォームはいろいろありすぎて、何が良くて何が悪いのかさっぱりわからん。
>てゆうか、なんでもアリって感じさえする。自由度が高すぎる?
モーションは自由度高いね. 個性的なサーブでも練習で十分通じるレヴェルに出来るっぽい.
ただしトロフィーポーズのフォームはある程度固まってる感じ
天に伸びた左手が左に軸を作りそれによりかかるイメージとか
肘から肩にかけては一直線ってのもキーだよね(内旋しやすいんだろう)
>そういえばルゼドスキーは後足をジャックナイフみたいに動かしてサーブしてたな。
>地面を蹴らずに空振りさせるカンジ。
ビデオ見たら途中から後足は浮いてて, 前足一本で踏み切ってるっぽい
浮いてるからこそジャックナイフみたいな動きになるのは自然かと
>>764 >フラットとスピンを同じフォームで打てないような印象を持ってる。
それなんですよね
フラットとスピンを別々の考え方で打たないといけなくなるという(持論)
スピンサーブを重視してる個人的には揃えない=プラットフォームをすすめたいところ
2ndもかなり回転掛かってるし威力あるサンプラスやフェデラーなどが理想というね
766 :
名無しコーチ ◆Roger1A85k :2008/10/04(土) 07:26:11 ID:QitC8Bds
何でここまで色々考えてるのに上手くならないの?
>後足をジャックナイフみたいに動かしてサーブしてたな。
>地面を蹴らずに空振りさせるカンジ。
http://www.nsks-smash.com/doei/html/d_s.htm# の一番下にルゼドスキーのサーブが出てるけど(写真クリックすると小窓でコマ送り再生する)
>>765のいうとおり、前脚1本で踏み切ってるだけの感じがする
フォワードスィング時で既に後脚が浮いて、宙を掻くようなフォームというと
フォルジェやエンクヴィスト、それに以前のモーレスモなどがいたかな
それと、これは以前から疑問に思ってたことなんだけど
サーブ時に後脚を寄せる/寄せないに関わらず、曲げた膝を伸ばしてインパクトに向かっていく時点で
体重はやはり前脚にほぼかかってるものなの?
>>767 インパクト直前で伸び上がる、またはジャンプするときは
もちろん前足にほぼ全体重がかかってる
ちなみに後ろ足を寄せる選手は助走をつけるような
いわば大きめの予備動作をしてるわけ
引き寄せない選手はスタンスが狭めで大きな予備動作をせず
重心をネット方向に移していくことだけで予備動作にしてる
769 :
小指の人:2008/10/05(日) 04:56:43 ID:t+eP9o5m
フェデラーの2ndは理想的だな