1 :
詠み人知らず:
あなたの好きな短歌、思い出に残る短歌を紹介してください。
2 :
詠み人知らず:2001/05/14(月) 03:02
逢いみての後の心にくらぶれば
昔はものをおもわざりけり
3 :
詠み人知らず:2001/05/14(月) 03:17
あかねさす紫野行き標野行き
野守は見ずや君が袖ふる・・・。
4 :
詠み人知らず:2001/05/14(月) 10:21
背をはやみいわにせかるる滝川の
割れても末にあわむとぞ思う
5 :
詠み人知らず:2001/05/15(火) 03:31
目を病みて・・・・。
6 :
暁に逝ってよし:2001/05/15(火) 03:46
おおまいが
ざブトントンネル
三塁打
7 :
詠み人知らず:2001/05/15(火) 11:28
目を病みて
ひどく儚き日の暮れに
君はま白き花の如しよ
8 :
漢字が思い出せない:2001/05/15(火) 16:29
そむかれむ
日の悲しびを憂いつつ
百日に足らぬ子をいだくなり
9 :
詠み人知らず:2001/05/16(水) 00:42
もっとオススメ短歌を聞きたい〜。
10 :
詠み人知らず :2001/05/16(水) 01:01
観覧車回れよ回れ
思ひ出は君には一日我には一生
11 :
くり:2001/05/16(水) 01:05
来ぬ人を
まつほの浦の
夕凪に
やくやもしおの
みもこがれつつ
♯名句だかヲヤジギャグだかスレスレの所が好き。
同じ理由で「よをうぢやま」「むべやまかぜ」も。
これにて失礼〜
12 :
暁に逝ってよし:2001/05/16(水) 01:56
マッチ擦る
つかのま海に
霧深し
身を捨つほどの
祖国はありや
寺山修司です
エヘヘ
13 :
詠み人知らず:2001/05/16(水) 03:08
>10
なんかドキドキした。いい歌だね。
14 :
暁に逝ってよし:2001/05/16(水) 03:13
いづかたを
見てかしのばむ
難波女(なにわめ)の
浮寝のあとに
消ゆる白波
寂蓮
15 :
るりるり:2001/05/16(水) 03:24
ことわりや
君が心の
闇なれば
鬼の影とは
知るく見ゆらむ って〜やつでんな。
16 :
暁に逝ってよし:2001/05/16(水) 03:42
アッケラと
添い寝もした
わかいころ
花のさかりは
地下道でした
色川武大【花のさかりは地下道で】
17 :
ひよどり:2001/05/16(水) 11:42
山ねむる
山のふもとに
海ねむる
かなしきはるの
くにをたびゆく
牧水(ぼくすい)
18 :
詠み人知らず:2001/05/16(水) 13:48
>>12 あ、これって寺山修司だったんですね。
ずっと気になってたから、わかってよかった。
ありがとう〜。
19 :
詠み人知らず:2001/05/17(木) 02:26
サラダ記念日が今更ながら好きだ。
20 :
趣売る:2001/05/17(木) 02:30
>>19 うろ覚えながら・・・
この味がいいねと君が言ったから7月4日はサラダ記念日
21 :
19:2001/05/17(木) 02:31
>20
ありがとう〜。
流行ってるってことで逆に敬遠していたけど
読んでみたらよかった。
良いから売れたんだね。
22 :
詠み人知らず:2001/05/17(木) 02:34
なんかここ好きだ
有名なんだろうけど知らなかったステキな短歌を教えてもらえる。
23 :
暁に逝ってよし:2001/05/17(木) 05:57
ひむがしの
のにかぎろひの
たつみえて
かへりみすれば
月傾きぬ
#【ヤスとヒコ、三河漫才】で使いました
デヘヘ
誰も聞いてないだろうけど
作:出演=立川談四楼のワンマンショー
ラジヲドラマでーす
24 :
詠み人知らず:2001/05/18(金) 19:21
あ〜ん、もっと短歌きぼ〜ん
25 :
をとめ:2001/05/18(金) 19:28
海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女(をとめ)となりし父母の家
与謝野晶子
26 :
をとめ:2001/05/18(金) 19:32
垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども
長塚節
27 :
るりるり:2001/05/18(金) 20:51
あめつちの
酸素の神の
恋い成りて
水素はついに
水となりけり 石川啄木
28 :
暁に逝ってよし:2001/05/19(土) 06:37
喉赤き
つばくらめ一羽
梁にいて
たらちねの母は
死にたもうなり
#ジャパネスクって思いません?
29 :
をとめ:2001/05/20(日) 11:55
>>20 7月6日が正解(w んじゃアタシも。
東京へ発つ朝母は老けて見ゆこれから会わぬ年月の分
我が髪を三度切りたる美容師に「初めてですか」と聞かれて座る
疑ってみたい日もあるたらちねの母の娘で娘の母で
「平凡な女でいろよ」激辛のスナック菓子を食べながら聞く
30 :
詠み人知らず:2001/05/21(月) 21:40
ホメロスを読まばや春の潮騒のとどろく窓ゆ光あつめて 岡井隆
31 :
からん:2001/05/22(火) 00:06
いちまいのガーゼの如き風立ちてつつまれやすし傷待つ胸は 小池光
32 :
暁に逝ってよし:2001/05/22(火) 06:53
ひややかに
みずをたたえて
かくあれば
ひとはしらじな
火を噴きしやまのあととは
いくたちょーえ
字余りが強烈
33 :
詠み人知らず:2001/05/22(火) 10:47
桃の蜜てのひらの見えぬ傷に沁む若き日はいついかに終らむ 米川千嘉子
34 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 16:54
永田紅萌え〜
35 :
碧海吟遊@おひさ(^^:2001/05/26(土) 18:37
友がみな 我より偉く 見ゆる日よ 我泣き濡れて 蟹とたわむる
石川啄木
36 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 18:37
37 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 18:42
>>34 コラ 汚ない手で紅ちゃんに触るんじゃねーよ
38 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 18:44
現代歌人協会賞予想
千葉聡『微熱体』
永田紅『日輪』
同時。だらう。
39 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 19:18
>>38 くっだらねえ^^。賞がほしいってか。紅もその程度か。
40 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 20:03
>>38 とっくに発表になっているのを知らない?
『日輪』単独受賞だけど。
41 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 20:05
ま、話題性は十分。
42 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 20:16
いつからが夏だというのではないのだし私の夏は明日からにしよう 永田紅
43 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 20:38
暑き日の午後の巷は風たえて塔のごとくに公孫樹たちたり
44 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 20:52
ぜったいちばちゃんだとおもってたのに〜
ちばちゃんちばちゃん
45 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 22:03
ちばちゃんのおなか萌え〜
46 :
変調気味@実は暁に逝ってよし:2001/05/26(土) 22:35
ひややかに
みずをたたえて
かくあれば
ひとはしらじな
ひをふきし
やまのあととは
生田長江
47 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 22:38
俳優の卵がカレーの大盛を食いながらよむジャンプは臭い
イイ
48 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 22:50
49 :
詠み人知らず:2001/05/26(土) 23:22
>>48 40じゃないけど
21日に正式発表、新聞報道もされている。
内内ではもっと前から。
うわ、おかえり。
51 :
詠み人知らず:2001/05/27(日) 00:24
>>10 そのほかの方々、
歌書くときは作者名きちんと書いて。
それにできるだけ表記正しく書いて。
プリーズ。
ゆめにあふひとのまなじりわたくしがゆめよりほかの何であらうか 紀野恵
52 :
哀しいな@実は暁に逝ってよし:2001/05/27(日) 00:30
あめつちも
裂けよ割れるも
それもよし
覚えておいて
ア・タ・シ 暁
#暁天皇御製
暗記して
朝昼晩と
唱えると
アホになれるぞ
やってみるかい
53 :
@一茶:2001/05/27(日) 01:12
岩あれど
木の根もあれど
さらさらと
たださらさらと
川の流れる
#原作は誰か知らぬが、山崎豊子の不毛地帯に書いてあったような...
54 :
哀しいな@実は暁に逝ってよし:2001/05/27(日) 01:17
我は生き
あなたは逝きし
六月の
雨は今年も
沛然と降る
#詠みびとしらず
55 :
詠み人知らず:2001/05/27(日) 06:12
永田紅さん「現代歌人協会賞」おめでとう。
すごいすごいすごいすごいすごいすごいすごい。
56 :
詠み人知らず:2001/05/27(日) 17:43
>>55 そんなのはいいから
好てきな短歌を教えてよ
57 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 01:35
かぎりあれば
吹かねど 花は 散るものを
心みじかき 春の山嵐
#蒲生氏郷
58 :
尊師@実は暁に逝ってよし:2001/05/28(月) 06:44
深草の
元政ぼうず
死なれたり
我身ながらに
哀れなりけり
「秀雅百首」より
元政上人(法華僧)の辞世の句
59 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 06:59
門松は
冥土の旅の
一里塚
めでたくもあり
めでたくもなし
#一休
60 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 13:09
やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野晶子
61 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 13:58
薔薇深し ぴあの聞こゆる 薄月夜
誰か忘れちゃった
62 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 15:56
あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ 永井陽子
63 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 16:39
白鳥は悲しからずや
空の青
海の青にも
染まずただよふ
牧水
64 :
詠み人知らず:2001/05/28(月) 17:47
薄明のわが意識にてきこえくる青杉を焚く音とおもひき 佐藤佐太郎
電車にて酒店加六に行きしかどそれより後は泥のごとしも
65 :
高浜きよし:2001/05/31(木) 13:26
衰えし
蝿の一つが 力なく
障子に這いて 日は静かなリ
佐藤左千夫
このスレ既出だったの、気づかなかった。失礼をば。
66 :
るりるり:2001/06/02(土) 01:00
ゆふぐれは雲のはてにぞもの思ふ
天つ空なる人をこふとて 古今集
67 :
詠み人知らず:2001/06/03(日) 03:38
ここ大好きあげ
68 :
詠み人知らず:2001/06/03(日) 04:34
「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」 穂村弘
>>67 好きならなんか反応きぼん
どーゆーのが好み? 古歌を好む人が多い?
>>65 伊藤左千夫デハ?
69 :
詠み人知らず:2001/06/03(日) 14:06
古い歌も好き、新しい歌も好き。
嫌いだった啄木も、今更ながらいいなあと思えた
読み返してみるものだ
70 :
詠み人知らず:2001/06/03(日) 22:09
こなごなに砕くキャンディー 退屈も不幸もにてて見間違えそう 加藤千恵
71 :
詠み人知らず:2001/06/08(金) 03:13
春過ぎて夏来にけらし白妙の
衣ほすてふ天の香久山
72 :
詠み人知らず:2001/06/08(金) 14:33
思いきり愛されたくて駆けてゆく六月
サンダル あじさいの花
俵 万智
73 :
詠み人知らず:2001/06/08(金) 15:42
声とならぬ言葉をついに呑みくだす「寂しいときは私を抱いて」
道浦母都子
74 :
るりるり:2001/06/08(金) 20:31
仏は常にいませども 現ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ 梁塵秘抄
古いのに好きなのが多いです。
って新しいの読んだこともないんだけどね。
75 :
詠み人知らず:2001/06/08(金) 20:43
>74
これいいなあ。私も古いのが好きだ
76 :
詠み人知らず:2001/06/08(金) 21:37
>74
soreha短歌dehaナクテ「今様」deございます
短歌は Go city, go city, city !
梁塵秘抄なら
「我を頼めて来ぬ男」ってのがスキネ
さて人に疎まれよ・・・
77 :
落花流水@追 悼:2001/06/09(土) 06:08
児桜(ちござくら)まだ咲やらぬ木の本をいかにつれなく風のさそひし
ひかりそふ玉とや人のめてけむを若はの露ときゆる悲しさ
いく千代とたのミし人は影きへて残るハ袖のなミた成けり
朝顔やあわくとも世にうつくしき
月にさへも黒雲かゝるうき世かな
#露姫享年六歳にて身まかりぬ 文人らの寄する句歌の数々より
『玉露童女追悼集』 浅草寺刊行
#本当はまだ三首足りないのだが、選んでいるうちに夜が明けて
しまいました。とりあえずお休みなさい。
78 :
をとめ:2001/06/09(土) 07:58
>>76 短歌は Go city, go city, city ! ←カコイイ〜(^^
>>77 楽しみにしています。
79 :
573:2001/06/09(土) 08:09
あの〜、をとめさん
話題的に 楽しみにしてる のはマズイのですが
80 :
をとめ:2001/06/09(土) 08:12
>>79 そうすね。不謹慎でした。改めて・・・
>>77 続きを拝見したいです。
81 :
76:2001/06/09(土) 14:33
をとめさん ドモ〜
>Go city, go city, city !
kore葉(C)枡野浩一 なのれす 連載のタイトル?
書くの忘れてマズかったna〜と尾もってたのYO!
82 :
落花流水@追 悼:2001/06/10(日) 18:31
77とともに、八柱のみたまに捧げ奉る
なてしこのいかてまたきに咲そめてわかむらさきの雲にいりけむ (伴信友)
世の人の為にさきたつをさな子はみのりのミちにわけや入けむ
掌の珠と消たるあられかな 合掌
83 :
をとめ:2001/06/10(日) 18:34
>>82 落花流水さん、拝見させていただきました。合掌
>>81 参考になりました〜〜 ドモ〜
84 :
詠み人知らず:2001/06/10(日) 18:52
短歌にしてみても、小さい子の死は殊更痛ましいね
落花流水さんありがとう。
合掌
85 :
名無しさん:2001/06/10(日) 21:53
親想う
心にまさる
親心
86 :
くり:2001/06/12(火) 19:51
手を触れて ピアノ冷たき 5月かな #キセツハズレ
88 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 02:12
89 :
天誅幸:2001/06/13(水) 02:24
90 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 02:33
こっちで両方続けましょう
よって、コピペ
清水(きよみず)の
祇園をよぎる 桜月夜
今宵逢う人 みな美しき 与謝野晶子
91 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 03:38
>>90 いや短歌と俳句はスレッド分けようよ。
まるで性質の違う詩形なんだから。
92 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 03:42
あと
「清水の祇園」・・・中学校の教科書に載ってる歌だぜ。
誉めるなら正確に引用して誉めろ。歌への礼儀だ。
清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき
93 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 03:52
でも、分けちゃうとスレが活性化しにくいから
一緒でよいと思うな。
好きな歌って事で
94 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 04:13
だからー
「歌」と「句」は違うと言っている
それだけのことさえも分かってない奴多すぎるからね
教育のために分けたほうがいいんじゃないの。
文学版にあった同趣旨のスレでは短歌も俳句も詩も一緒だったけど
混同したわかんねえレスはほとんど無かった。あーあ。
95 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 04:16
もっと気軽に短歌も俳句も楽しみましょうよ。
好きなのをもちよるのは楽しい。
96 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 04:17
オレ、愚痴っぽいじいさんみたいになってるな。
とりあえず
>>89 のスレを上げておきます。
97 :
詠み人知らず:2001/06/13(水) 04:27
>>96 俳句にも短歌にも詳しそうなあなたの好きな句と歌を
一つずつ(3つでも)聞いてみたいです。
98 :
考える名無しさん:2001/06/13(水) 05:40
西行の和歌における、宗祇の連歌における、雪舟の絵における、
利休が茶における、其貫道する物は一(いつ)なり (芭蕉)
99 :
うつかめ:2001/06/13(水) 11:13
白熱してますね。
短歌のスレッドなのだから原則は短歌、その中に、
趣向によっては一部、発句など他の形式のものを混ぜるも混ぜないも、
書く人の心ばせに従う。読む人は、書く人の選び方も読む。
そんなところでいかがでしょうか。新参者が偉そうに言ってしまった。
すんまそん。
100 :
詠み人知らず:2001/06/14(木) 18:47
「酔ってるの? あたしが誰かわかってる?」
「ブーフーウーの、ウーじゃないかな」
好きなんですけど、作者わかりません。
どなたかご存知ですか?
101 :
詠み人知らず:2001/06/14(木) 22:20
102 :
詠み人知らず:2001/06/14(木) 22:24
103 :
詠み人知らず:2001/06/15(金) 06:12
君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる
104 :
詠み人知らず:2001/06/15(金) 06:44
手をつなごう僕と 追いかけよう夢を
105 :
詠み人知らず:2001/06/18(月) 01:29
>>94 同意。短歌と俳句って全然違うと思ふ。。。
個人的には別にしてもスレは育つんじゃないかと。いや、育てよう(笑
106 :
詠み人知らず:2001/06/18(月) 02:08
>105 育てまするか?
ぬしやたれ とへどしら玉いはなくに さらばなべてや あはれとおもはむ
#『古今和歌集』873 巻第十七 雑歌上
五節(ごせち)の舞の翌朝、舞姫のうちの誰かが落とした白玉。
誰のでしょう? 尋ねても玉は知らぬ顔。答えてはくれない。
では仕方なし。誰のかわからないならば、舞姫全員を
好きになる他はないものね。名乗り出てくれないなら仕方なし。
でも本当は、私はあなただけなのに。
107 :
詠み人知らず:2001/06/18(月) 02:30
育てましょう。
このスレで、短歌の切なさをしりました。
大事にしたいです。
108 :
106:2001/06/18(月) 02:48
もう、お休みなさい。
109 :
105:2001/06/18(月) 06:03
おはようございます。
>>106 育てまする〜。
>>107 嬉しいお言葉!
篠懸樹かげ行く女らが眼蓋に血しほいろさし夏さりにけり(中村憲吉)
ちょうど今の季節の歌ですね〜。
110 :
詠み人知らず:2001/06/18(月) 11:27
>>106 私はあなたをダケカンバ
いいえ私はシナカンバ #なんてね。どちらも木の名前です。
111 :
詠み人知らず:2001/06/20(水) 02:22
>>3 今更ながらレス
返歌とセットで好きです
紫草の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋ひめやも 大海人皇子
112 :
さねとも:2001/06/20(水) 03:01
箱根路を我こえくれば伊豆の海や
沖の小島に波のよるみゆ
あれ?
まちがってるかな。いまいち自信なし。
でも、なんか哀愁あるよね。
113 :
詠み人知らず:2001/06/20(水) 03:13
願わくは花の下にて春死なむその如月の望月の頃
西行from山家集
嗚呼西行は良いなあ〜♪
114 :
東へも下りませ :2001/06/20(水) 09:15
むさしのくにと、しもつふさのくにとの中にある、すみだ河のほとりにいたりて
みやこのいとこひしうおぼえければ、しばし河のほとりにおりゐて思ひやれば、・・・
京におもふ人なくしもあらず。さるをりに、しろきとりのはしとあしとあかき、
河のほとりにあそびけり。・・・わたしもりに、これはなにどりぞととひければ、
これなむみやこどりといひけるをききてよめる
名にしおはばいざ事とはむ宮こどりわが思ふ人はありやなしやと
#『古今集』 巻第九 羇旅歌 411
#肝心の『伊勢物語』がどっか行っちまった。古語辞典も昨日から無いし。
115 :
落花情あれども流水意なし:2001/06/21(木) 02:56
かたいとをこなたかなたによりかけてあはずはなにをたまのをにせむ 483
わがこひはむなしきそらにみちぬらし思ひやれどもゆく方(かた)もなし 488
>483 かたいととは、片よりの糸二本。あちらこちらに撚りをかけて、
撚りあわせて一本の糸にする。もしそうしないなら、一体何を
玉を貫く緒にしようか。命をつなぐ魂(たま)の緒は、他にない。
『古今集』巻第十一 恋歌一
116 :
詠み人知らず:2001/06/21(木) 03:56
人みなを殺してみたき我が心その心我に神を示せり
世の中の多くの馬鹿のそしりごと忘れ得ぬ我祈るを知れり
一段と高きとこより凡人の愛みて嗤ふ我が悪魔心
117 :
115:2001/06/21(木) 04:27
>>116 歴史家はあくまで人間の目線にて行動す。「一段高き所」とは虚妄なり。
馬鹿の立場よりその高慢打ち砕かん。大人の良識あらば、もはや
このスレに書くべからず。「ああいけてない」スレに来るべし。
もう寝る。また明日、お休みなさい。
118 :
115@追伸:2001/06/21(木) 04:34
>>117 「NOAH五七五」なり。われ21日10時ごろ起床すべし。
119 :
詠み人知らず:2001/06/21(木) 04:44
>>116 おっ、中也だね。
結構有名だよね、その3つの初期短歌。
中也と啄木は脆弱さと攻撃性を併せ持ってるところが可愛い。
>>115 カッコ悪いよ、キミ。
120 :
詠み人知らず:2001/06/21(木) 04:55
世間を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
121 :
115:2001/06/21(木) 09:16
#陳謝。
122 :
115:2001/06/21(木) 09:47
>>116 >>119 陳謝、そして感謝。今日から、近代の歌も読んでみます。
しかし不思議だネットって。実社会では、すでに素直に謝れるような年齢ではなく、
弱みは隠して生きねばならんのだが。この板に来てから、自分の内側にあった
ものがどんどん吐き出されていく。それにしても、振幅大きすぎるな〜>自分。
せっかく「育てよう」として自分で荒らしてしまった。また一から出直し。
勉強し直して来るので、またスレを育てるのに加えさせて下さいませ。
123 :
573:2001/06/21(木) 10:05
>>115 いやー、でも内容的には短歌がちょっとできる
中坊って感じだよね(藁
中也って名前があるからすごいようにみえるんだけど。
115さんの解釈っていいんじゃないの?
>>119 感じわるいよ、キミ。
ってカキコしたいんだけど いいかな?
124 :
115(落花流水):2001/06/21(木) 11:16
>>123 まあまあ57さん、私としては別段、119さんから悪意を感じた
わけではないので。偶然かも知れませんが、120とセットで受け取ったので。
それより、またいい歌を見つけたら報告します。素人の自転車操業で酢麻噌ですが。
126 :
靖国:2001/06/21(木) 21:33
特攻鎮魂歌
大空に
散りて乱れし
我が御霊
御国の桜(ハナ)の
土となるらむ
自作。
127 :
弥勒:2001/06/21(木) 22:46
#私の好きなのは奈良のお寺関係のがいいです。
おほてらのましろきはしらのつきかげを
つちにふみつつものをこそおもへ 会津八一
ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲 佐々木信綱
#ちなみに過去の歌でいくつか誤りが散見されましたので、老婆心ながら・・・
>>35 友がみな/我より偉く見ゆる日は/花を買ひ来て/妻と親しむ 石川啄木
>>35 東海の/小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる 石川啄木
>>85 親思ふ心にまさる親心 今日の訪れ何と聴くらむ 吉田松陰
129 :
ヨミヒトシラズ:2001/06/22(金) 22:52
馬を洗わば馬のたましひ冴ゆるまで人恋わば人あやめし心
130 :
読み人知らず:2001/06/22(金) 22:58
たとへば君 がさっと落ち葉をすくふやうに 私をさらっていってはくれぬか
河野裕子
131 :
詠み人知らず:2001/06/22(金) 23:19
132 :
こちらも老婆心ながら:2001/06/22(金) 23:23
129ヒドイネ 何処で覚えたのか言ってご覧。
馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人戀はば人あやむるこころ
/塚本邦雄
たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
/河野裕子
いいの教えて〜
134 :
るりるり:2001/06/24(日) 01:04
泉式部がまだなのねん。
もの思へば沢の蛍も我が身より
あくがれ出づる魂かとぞ見る
如何にせむ如何にかすべき世の中を
背けば悲し住めば住み憂し
とことはにあはれあはれは尽すとも
心にかなふものか命は 好きなんだけどはっきり意味がわかりませんので
どなたかかいつまんで解説なさってくださいませ。
136 :
弥勒:2001/06/24(日) 02:22
#釈超空もまだかな?
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を 行きし人あり
#ちなみに釈超空(折口信夫)いったなら柳田国男もいっとこう
おきなさび 飛ばず 鳴かざる をちかたの 森のふくろう 笑ふらんかも
#これであと南方熊楠があれば民俗学巨人3カードなのに!
だれか熊楠の歌知ってる人きぼーん。
137 :
有閑:2001/06/24(日) 02:37
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり
#めちゃ百人一首やけどね、好き。既出じゃないと思うんだけど・・・
138 :
翻訳屋:2001/06/24(日) 06:01
会津八一が好きです。
139 :
みし:2001/06/24(日) 06:03
与謝野晶子の「山動く」
140 :
みし:2001/06/24(日) 06:06
・・歌って踊って童に戻ろ
141 :
みし:2001/06/24(日) 06:09
・・悲しいこともある だけど夢は続く 目を伏せないで
舞い降りる夜明けまで
142 :
をとめ:2001/06/24(日) 12:04
億良らは今は罷らむ子泣くらむそのかの母も呉を待つらむぞ
銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも
世の中を憂しとやさしと思へども飛びたちかねつ鳥にしあらねば
#山上億良(万葉集)
143 :
詠み人知らず:2001/06/24(日) 23:40
ちゃんと思い出せない歌があってイライラしてます。
、、、ま赤く空に沈むころ白き印度の孔雀を見たり、?
↑ これの正確な歌と作者を教えてください。
144 :
詠み人知らず:2001/06/25(月) 23:49
.
145 :
詠み人知らず:2001/06/26(火) 19:58
>>113 それ大好きだった
思い出させてくれてありがとう
146 :
詠み人知らず:2001/06/26(火) 20:11
見るために両瞼を深く裂かむとす剃刃の刃に地平を映し
寺山修司
147 :
詠み人知らず:2001/06/27(水) 05:12
塚本邦雄
日本脱出したし 皇帝ペンギンも皇帝ペンギン飼育係りも
148 :
詠み人知らず:2001/06/27(水) 22:06
>>148 「夜、物思いに耽っていたら、夜が明けちゃったよ。
寝床に一人で淋しーのなんのって」…てな意味だった気が。
↑ageちゃったよ、スマヌ…
151 :
148:2001/06/29(金) 20:36
152 :
弥勒:2001/06/30(土) 20:44
防人に行くはたがせと問ふ人を見るがともしさ物思ひもせず 防人歌(詠み人知らず)
帰りける人来れりと言ひしかばほとほと死にき君かと思ひて 狭野茅上娘子
#万葉集はよい!
153 :
詠み人知らず:2001/07/01(日) 00:23
頬濡らす
涙の訳も
嘘になる
154 :
詠み人知らず:2001/07/01(日) 03:03
松倉米吉
日もすがら金槌をうつ そこ痛む頭を巻きて金槌をうつ
鑢する吾が手の下に真鍮粉は光きらめき散りたまりけり
155 :
翻訳屋:2001/07/01(日) 09:52
言の葉をもてあそびたる罰なるや夢みる頃を過ぎてまた夢 藤原龍一郎
「……罪なるや」で覚えていた・・・・
156 :
翻訳屋:2001/07/01(日) 09:55
でもなんで短歌・俳句は「雑談板」なんだろう。
文学板に短歌鑑賞スレと俳句鑑賞スレを立てようよ。
157 :
573:2001/07/01(日) 10:04
しりとりから派生したかららしいですよ
不確か情報ですけど。
翻訳屋さんなら英語で575やりませんか?
ってさそってみたりしますけど、どうですか?
158 :
詠み人知らず:2001/07/01(日) 11:29
159 :
詠み人知らず:2001/07/01(日) 12:32
なんでわざわざ、書き込みが別れるような事をするんだよー
どこでだっていいじゃん。
160 :
詠み人知らず:2001/07/01(日) 13:39
>>159 激しく同意!
ヘンに文学づく必要はないさ。
幼かりし吾によく似て泣き虫の吾が児の泣くは見るにいまいまし
土屋文明
162 :
翻訳屋:2001/07/01(日) 17:38
>>157 英語には英語の語感というものがあって、西欧語はやっぱり脚韻なんですね。
それが強い。日本語は音節の数のほうがまとまる。それに和語・漢語
(字音語)・カタカナ語といろいろあって、和語でも漢字を使うか否かで
ニュアンスの異なる日本語だから短詩が成立するのでしょう。
私一個の考えですが英語短歌や俳句の英訳などは否定したいのです。
どの言語であれ翻訳できないものこそ詩である、と思います。
163 :
翻訳屋:2001/07/01(日) 17:43
>>127 八一の歌、違っていますよ・・・・
おほてらのまろきはしらの月かげをつちにふみつゝものをこそおもへ
「真白き」じゃなくて「円き」です。
ほんとは分かち書きだけど。
165 :
弥勒:2001/07/01(日) 23:24
>>163 をぉ!本当だ。翻訳屋さんありがとうございます。
いま唐招提寺は解体修理中で寂しいですが、あそこの柱は白くないですよね。
手の届く高さが人の脂で黒っぽくて、それより高いところが薄茶色なのです。
好きな歌を間違えるとは・・・(恥
166 :
翻訳屋:2001/07/02(月) 08:58
>>167 いや、私も155の歌を間違えて覚えていたし。
表記は別としても、ほんとうに正確に覚えている歌ってそんなにない
のかもねえ。
167 :
かたつむり:2001/07/03(火) 08:54
紫のひともとゆゑにむさしのの草はみながらあはれとぞ見る 『古今集』巻第十七 雑歌上
#美しい紫草のただ一本があるために、武蔵野の草がすべていとしく思われる。
(慕わしく思う一人(妻)のために、その兄弟・縁者すべてが親しく思われる。)
#武蔵国のご当地歌ですな。戸田茂睡の名所記の名『紫の一本』にもなっています。
168 :
弥勒:2001/07/04(水) 00:45
露と落ち 露と消えにし わが身かな 浪花のことは 夢のまた夢 豊臣秀吉
169 :
弥勒:2001/07/04(水) 00:49
身はたとひ 武蔵野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂 吉田松陰
>>168-169 どちらも辞世です。
百姓の子から天下人になった秀吉と、思い半ばで刑死した松陰、
どちらもいい歌ですが、やはりそれぞれの人生が滲みます・・・。
170 :
弥勒:2001/07/04(水) 00:50
171 :
かたつむり@古今集担当:2001/07/04(水) 02:24
#弥勒さんのご要望により転載しました。今度は他スレに飛びませんように。
あまつかぜ雲のかよひぢ吹きとぢよをとめのすがたしばしとどめむ 872
#『古今集』 巻第十七 雑歌上 をとめは、五節の舞の舞姫。
嘆けとて月やは物を思はするかこち顔なる我が涙かな 西行法師
#べたべたですが、最後に照れてる(?)ところが好き。
「何ゆえか西行ほどの強勇が月の影にてしほしほと泣く」
という狂歌を誰が作ったか知りたいのですが。
173 :
かたつむり:2001/07/04(水) 23:05
#赤貝賛江。遅まきながら、明香ちゃん御誕生おめでとうございます。
みどりこの多かる中に二葉より万代(よろずよ)見ゆる宿の姫松 702
#まだ幼いうちから、万年もの栄えが予見される姫君です。松は長寿の象徴。
二葉より千代の気色のしるきかな木高かるべき宿の姫松 713
#まだ若葉のうちから、千年も栄えるようすがはっきり知られます。
すくすくと大きく成長するでしょう。宿の姫松は。
#『風葉和歌集』 巻第十 賀 岩波文庫 黄37-2 『王朝物語秀歌選』下 47・51頁
174 :
弥勒:2001/07/04(水) 23:19
#明香ちゃんですか。赤貝さんおめでとうございます。
#名前からの連想でこの一首を贈ります。(個人的好みとも言いますが・・・)
采女の袖吹き返す明日香風都を遠みいたづらに吹く(万葉集51 志貴皇子)
175 :
赤貝:2001/07/04(水) 23:22
いとおかし 瓜に書きたる 明香かな 小さき耳に 和歌を聞かせむ
#>>かたつむり様 ありがとう。
明香も歌詠みにさせますです。ヽ(´ー`)ノ
176 :
弥勒:2001/07/04(水) 23:27
#かたつむりさん転載ありがとー。
#万葉というより古今以降ですが、これって既出じゃないですよね?
しのぶれど色に出にけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで 平 兼盛
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか 壬生 忠見
#出典はいろいろなのに載ってます。拾遺集とかが有名かな?百人一首で連番です。
#歌合のエピソードで有名な二首。歌よりも逸話がおもしろい。
177 :
おやつ:2001/07/07(土) 01:12
川の瀬に立つ一つ岩乗り越ゆと水たのしげに乗り越えやまぬ 窪田空穂
178 :
かたつむり@古今集担当:2001/07/07(土) 23:10
こひこひて あふ夜はこよひ あまの河 きり立ちわたり あけずもあらなむ 176
#恋いに恋い続けて、逢う夜はやっと今夜。天の川よ、霧たちこめて、夜を明け
させずにいて欲しい。(霧で暗くて、夜が明けてもそうは感じられない。)
年ごとに あふとはすれど たなばたの ぬるよのかずぞ すくなかりける 179
#毎年逢うことは逢うけれど、共に寝る夜の数は、少ないことであるよ。
#『古今集』 巻第四 秋歌上
七夕は秋の風物なので、なかなか季節感のあう歌がありませんでした。
179 :
弥勒@万葉集担当:2001/07/08(日) 00:48
彦星は 嘆かすつま(女+麗)に 言だにも 告げにぞ来つる 見れば苦しみ
一年(ひととせ)に 七日の夜のみ 逢ふ人の 恋も過ぎねば 夜はふけ往くも
彦星と 織女(たなばたつめ)と 今夜逢ふ 天の川門(かわと)に 浪立つなゆめ
#万葉集巻十の1996〜2093は「秋の雑歌」として七夕を題に歌っています。
巻十以外にも、七夕関連の歌は34首(計132首)詠まれています。
180 :
かたつむり:2001/07/08(日) 21:46
真北なるうごかぬ星をしるべにてふねのゆくゑもしらぬ遠方 101頁
(津軽より松前に向かう船中で。)
・・・けはしき坂にかゝり滝のながるゝ辺にあふげば、しら雲の
かゝるたかねに、火のもゆかとおぼえて、いはつゝじの咲けば、
つゝじ咲くたかねの雲のうつろひて照らす夕日のいとど色こき 165頁
(下北半島にて)
#『菅江真澄』 朝日評伝選14 真澄は江戸後期の紀行家・国学者。
#弥勒さん、いつも秀句のご紹介ありがとうございます。
>>168-169 辞世にはやはり、どこかその人の人生を集約したような感慨がありますね。
>>176 壬生忠見が判定負け食らって、悔しくてメシも食わずに悶死したエピソード、
恥ずかしながら今日初めて知りました。 忠見には はるか及ばず 大食らい
>>175 赤貝さん。思いがストレートに伝わってきて感動しました。
#誰か近現代担当してくんないかな〜?
>>180 秀句→秀歌に訂正です。
弥勒さんの、10点満点のマドンナに捧げる歌など見つけたいところですが、
知識が狭いためなかなかですワ。
182 :
弥勒:2001/07/09(月) 00:02
磐代(いはしろ)の 浜松が枝を 引き結び ま幸(さき)くあれば またかへり見む (万葉巻一141 有間皇子)
家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を くさまくら 旅にしあれば 椎の葉に盛る (万葉巻一142 有間皇子)
#
>>180菅江真澄の歌いいですねえ。漂泊する真澄の気持ちがよく出てる。
しかし、かたつむりさんは勉強家ですねえ。
菅江真澄よんでるし、忠見の逸話調べてるし、この板のログちゃんと覚えてるし。
ちなみに私はマドンナ射止められなかった口ですよ〜(ToT)
近現代は私は不得手。だれか担当キボーン。
183 :
弥勒:2001/07/09(月) 00:06
>>182 訂正です。二首とも万葉集巻二でした。(巻一=1〜84、巻二=85〜234)
184 :
かたつむり:2001/07/09(月) 00:16
>>182 うん!有間皇子いいですね。私も好き。昔少女マンガのネタになってた。作者が「清原夏野」っての(笑)。
マドンナの件、そうだったんですかスマソ。ま、今のマドンナは20点ならむ。ね。
勉強家なんてとんでも。ま、今まで勉強さぼったツケと思って、いろいろ読んでます。
185 :
詠み人知らず:2001/07/09(月) 05:37
「大聖文殊菩薩中林梧竹拝書少年茂吉十五歳の為」
茂吉は生き方まで惚れこんだので、この晩年の歌を思い出すと泣ける。
この書は茂吉臨終の際に床の間にあったもの。実物の写真版を見てまた泣いた。
186 :
かたつむり:2001/07/09(月) 18:55
限りなき君がためにとをる花はときしもわかぬ物にぞ有りける 『古今集』 巻第十七 雑歌上 866
#あなたが、いつも健やかでありますようにと祈りつつ折り取ったこの花は、
季節を超越して咲き誇る花なのですよ。
#本来「あなたの長寿を祝福して」という歌。ちと気分で読み替えてみましたスマソ。
187 :
詠み人知らず:2001/07/09(月) 22:00
このスレ好きだ。
でも、知識がないからROMるばかり
でも、好きだー。
いつもありがとうございます。
>>187 僭越ながら頑張りマッス。
>>184 20点では100点満点の20点になっちまいますねスマソ。
やはり85点、いや95点、いや・・・・かな!
189 :
弥勒:2001/07/10(火) 02:12
鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな (与謝野 晶子「みだれ髪」)
#鎌倉大仏は鎌倉時代・写実主義(運慶とか)の流れを汲むので美男なのです。
そういえば清少納言も「坊さんだって男前の方がよい」とか言ってたなぁ。
どちらもその時代の物怖じしない女性の代表格。カックイイー!
>>187いい歌あったらおせーてちょー♪
>>188むふふ。私が良けりゃそれで良いのです。世間の評価は気にしなーい・・・かな?
190 :
詠み人知らず:2001/07/10(火) 02:41
>>189 ほんとうね。物怖じしない女性ってカッコいい。
奈良七重 七堂伽藍 八重桜 (松尾芭蕉)
#俳句...陳謝致候。
192 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 00:35
好きな俳句スレも作りましょうか?
193 :
弥勒:2001/07/11(水) 00:44
194 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 00:49
>>193 賛成、賛成。
好きな時に、好きな言葉を並べたい。
195 :
弥勒:2001/07/11(水) 01:32
>>193 こんなのはセーフ?アウト?
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。 (夏目漱石「草枕」)
#小説の一部だけど、壮士演説風で、諧調を備えてるので定型詩っぽい。
でも文学板でやればいい気もするし・・・。こういうのはどうしたもんでしょ?
196 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 01:53
いいんじゃない?固い事は言わないで遊ぼう
197 :
弥勒:2001/07/11(水) 02:01
象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花 (松尾芭蕉「奥の細道」)
#西施は中国春秋時代の美女。楊貴妃と並ぶ、One of 傾国の美女s です。
象潟は秋田県にある湖潟の名。松島と並ぶ、One of 天下の景勝s でした。
「でした」と過去形なのは、江戸時代の地震で水が干いてしまったから。
象潟 + 雨 + 合歓の花 = 美女「西施」の眠り姿 くらいの意味。
198 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 05:52
一点の偽りもなく青田あり
199 :
弥勒:2001/07/11(水) 22:26
#
>>198 イイ!
# 作者と出典をキボンヌ、詠み人知らずさん
200 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 23:02
201 :
弥勒:2001/07/11(水) 23:03
叩かれて 昼の蚊を吐く 木魚哉(かな) (夏目漱石)
#また俳句です。漱石の俳句は味がありますな。
>>198 Google検索しても見つからない。もしかして自作!?
202 :
198:2001/07/11(水) 23:19
一点の偽りもなく青田あり 山口誓子
>>199 >>200 レスありがとう。新潟出身の友人がこの句を読んで感動してました。
203 :
弥勒:2001/07/11(水) 23:22
204 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 23:23
↑
教科書にあるよ。
205 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 23:41
海を知らぬ 少女の前で 麦藁帽の われは 両手を広げていたり
206 :
詠み人知らず:2001/07/11(水) 23:45
207 :
弥勒:2001/07/13(金) 03:52
208 :
詠み人知らず:2001/07/13(金) 04:02
>>207 現代短歌の方もこっちに書きこんでくれないかなあ
向こうもとってもいい短歌が多いよねえ
209 :
鉄人:2001/07/13(金) 22:17
咳をしても一人
210 :
詠み人知らず:2001/07/14(土) 02:46
211 :
詠み人知らず:2001/07/14(土) 08:20
食べる物はあつて酔ふ物もあつて雑草の雨 種田山頭火
212 :
詠み人知らず:2001/07/15(日) 01:22
You might think today at fish
言うまいと、思えど今日の暑さかな。
(確か漱石だったような…。)
連日の暑い日を思うとこの句を思い出す。
正月の四日になりて
あの人の
年に一度の葉書も来にけり 啄木
こころよき疲れなるかな
息もつかず
仕事をしたる後のこの疲れ 啄木
214 :
詠み人知らず:2001/07/15(日) 23:35
>>212 作者は諸説あり。原文もさまざま。
You might think today's hot fish.
You might think but today some fish. (この場合「寒さかな」となる)
明治期以降の英語教育と江戸期以来の地口・駄洒落の混成によるか。
類例に下記など。
Free care car was Tom become water's voice. (古池や蛙とびこむ水の音)
Oh my much much care no thought. (貴女(おまえ)待ち待ち蚊帳の外)
215 :
かたつむり:2001/07/16(月) 00:04
#せっかくagaったんだから書かなきゃ。今宵は良寛さん。
この里に手まりつきつつ子供らと遊ぶ春日は暮れずともよし 117頁
紀の国の高野(たかぬ)のおくの古寺に杉のしづくを聞きあかしつつ 200頁
大御酒(おほみき)を三坏(みつき)五つきたべ酔ひぬゑひての後(のち)は待たでつぎける 240頁
#高野山(こうやさん)は、一度行ってみる価値ありです。「杉のしづく」は実感。
うっそうとした林の中は、晴れの日でも本当にいつも湿っている感じです。
#三首目は飲酒の歌。五杯目から先は、勝手に手酌でやるよってなもんで。
#吉野秀雄『良寛和尚の人と歌』 弥生書房
>>215失礼。訂正です。この本の解釈では、晩秋の候、杉の雫の寒々と降りしきる
のを聞きながら一夜を過ごした、とありました。半可通じゃいけませんな。
217 :
師匠:2001/07/17(火) 07:12
お〜い、「東国人」知ってるかい。2〜3年前BSに出たんだけど。
吉野山 峯の白雪 ふみわけて 入りにし人の あとぞ恋しき
しづやしづ しづのをだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな
静御前
219 :
弥勒:2001/07/18(水) 22:17
嗚呼見(あみ)の浦に 舟乗りすらむ をとめ(*1)らが 珠裳の裾に 潮満つらむか *1:をとめ=「女+感・嬬」
釧(くしろ)つく 手節(たふし)の崎に 今日もかも 大宮人の たまも刈るらむ
潮さゐに 伊良虞(いらご)の島辺 漕ぐ舟に 妹乗るらむか 荒き島回(しまみ)を
(万葉集巻一 40-42 伊勢国に幸す時に、京に留まれる柿本朝臣人麻呂の作れる歌)
#先日、三重県鳥羽市の神島に行ってきたので関連する万葉歌をご紹介。
万葉集は北は陸奥国(宮城県)から南は筑紫国(鹿児島県)まで
広く地名が出てくる(約1200地名)ので旅先の歌を調べてみるのも一興です。
220 :
翻訳屋:2001/07/21(土) 00:17
おひさしぶりです。吉野秀雄の歌もいいですね。
なんか、田舎の教え子の家に遊びに行ったら、麦酒を買いに行こうと
するので、
……「無理すな」と言へば「たまには無理します」
と答えた、という歌があるんだが、上を忘れた。
221 :
弥勒:2001/07/21(土) 16:30
原稿が百一枚となる途端我は麦酒(ビール)を喇叭(らっぱ)飲みにす (吉野秀雄「含紅集」)
#
>>220 これなら知ってますが・・・。夏っぽさが印象に残って偶然憶えてた↑。
222 :
翻訳屋:2001/07/23(月) 08:36
>>221 ああ、それも好き。そういう商売なもので。
最初は山口瞳の随筆で知ったんだ>吉野秀雄
223 :
詠み人知らず:2001/07/24(火) 03:45
もっとよみたいあげ
224 :
:2001/07/24(火) 07:19
225 :
翻訳屋:2001/07/25(水) 22:59
山崎方代もいいなあ。やまざき・ほうだい、と読みます。
こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり
226 :
弥勒:2001/07/26(木) 01:26
#7月25日は土用丑の日
石麻呂に 我物申す 夏痩せに 良しといふものぞ むなぎ取り喫(めせ) (万葉集巻十六 3853)
#「痩せたる人を笑ふ歌二首」とあるうちの一つ。鰻は夏のスタミナ食として万葉の昔から珍重されていた。
227 :
錠:2001/07/27(金) 15:16
みたりの子 国に捧げて 哭かざりし 母といふ人の 慟哭をきく 釈超空だったかも
#歴史の教科書に載ってました。もうじき8月か...
228 :
錠:2001/07/27(金) 17:14
苦労する身は
厭わぬけれど
苦労し甲斐の
あるように 坂本竜馬
#都都逸はやぱーりスレ違いですか。スマソ
229 :
錠:2001/07/27(金) 17:33
おほ海の 磯もとどろに よする波 われてくだけて さけて散るかも 源実朝
#もののあはれが感じられて好きです。
八万三千八 三六九三三四七 一八二 四五十二四六九 百四億四百 (碓氷乃落書)
231 :
弥勒:2001/07/28(土) 18:35
>>230 ???解説キボンヌ
(予想)碓氷峠にツーリングに行った先からトンネルとかの落書きを
携帯Webで投句と見た(ちげーか・・・
#
>>231 山道は 寒くさみしな 一つ家に 夜ごとに白く 百(もも)夜おく霜
#弁慶が碓氷峠にこの歌碑を建てて、詠めない者は通さなかったらしい...
233 :
弥勒:2001/07/29(日) 15:14
>>232 解説ありがとうございます。
なるほどー、さながら日本のスフィンクスですねえ(w
私ゃ峠を通れませぬ・・・
234 :
富樫ノ宮:2001/08/07(火) 22:29
235 :
詠み人知らず:2001/08/07(火) 22:34
夏だから
似てるスレでも
許しちゃう!
236 :
詠み人知らず:2001/08/07(火) 22:49
↑バカ?
237 :
弥勒:2001/08/07(火) 23:51
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる (古今和歌集 秋歌 169 藤原敏行)
君待つと 我が恋ひ居れば 我が屋外(やど)の 簾動かし 秋の風吹く (万葉集 巻八 秋の相聞 1606 額田王)
#本日(8/7)立秋にちなんで。
上の藤原敏行の歌は、下の額田王の歌を本歌取りしたものと言われる。
ちなみに、下の歌は万葉集巻四488にも「額田王、近江天皇(*)を偲ひて作れる歌一首」として、
同じものが収録されている(万葉仮名に異本あり)。
(* 近江天皇=天智天皇。近江京を建造したためこう呼ばれる)
238 :
雫:2001/08/08(水) 02:56
ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜
ゆるやかにという所にしっとりとした艶やかさを感じて素敵だなぁ
と感じる句です。
【観覧車回れよ回れ思ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)】栗木京子
#なんでこの歌を俺が知っているの?教科書にあったんだっけ?
一時期流行ったんだっけ?「そんなの知るか」なんて言わずに教えてよ。
240 :
詠み人知らず:2001/08/09(木) 01:28
241 :
詠み人知らず:2001/08/09(木) 02:31
かかあの腹巻、塩がふく。
242 :
樺太:2001/08/10(金) 15:59
三千世界の烏を殺し
ぬしと朝寝がしてみたい
何か幕末の人。坂本竜馬かもしれないです。で、歌。
ホモ少女小説の題名にも使ってました。
243 :
詠み人知らず:2001/08/10(金) 18:42
244 :
もんじろう:2001/08/10(金) 19:18
心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮
定番ですが好きです。
245 :
弥勒:2001/08/11(土) 01:29
>>242は高杉晋作です。ちなみに辞世はこう。
@おもしろき こともなき世を おもしろく
Aすみなすものは 心なりけり
#この頃、辞世は句ではなく歌が一般的なのですが、病床の高杉には上の句(@部分)までで精一杯。
で、枕元の勤皇の尼さん(野村望東尼)が下の句(A部分)を書き継いだとか・・・
晋作はそれを見て「おもろいのう」とニッコリつぶやいて息絶えたそうな。
享年満二十七歳八ヶ月。
母の枕元に読経の声す厨にてこれがうつつかとひとり佇む
詠み人伏せる
247 :
詠み人知らず:2001/08/13(月) 22:00
>>239 私が最初にそれを知ったのは朝日新聞日曜版で俵万智が書いてた
短歌のエッセイで。「俵万智と読む恋の歌百首」とかいうの。
でも結構いろんな所で引用されてるのは見ますよ。
248 :
錠:2001/08/14(火) 18:52
木枯らしが 吹けば色無き 越の国
せめて光れや 稲コシヒカリ
#コシヒカリ命名の由来となった一首で、農業試験場の
担当者が詠んだそうです。
NHKの「プロジェクトX」で見ました。
249 :
くすりやさん:2001/08/14(火) 22:09
天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎかくる見ゆ
一番好きな歌です、綺麗ですよね。
250 :
弥勒:2001/08/14(火) 22:38
>>248 スキ
#お盆にちなんで俳句を三句、川柳を一句
焼跡に盆の衣きて子はあそべ
野分中つかみて墓を洗ひけり
送火をこえてショパンの流れけり (三句いづれも 石田波郷)
南無女房乳をのませに化けて来い (誹風柳多留)
252 :
詠み人知らず:01/08/28 12:47 ID:KCPjcYK2
マッチする暫く海に深き霧身捨つるほどの祖国はありや(寺山修司)
>>12 >>252 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
#暁にツッコミいれる我になったか
254 :
詠み人知らず:01/09/06 19:47 ID:U.Yx1/gk
イエスは三十四にて果てにき乾葡萄噛みつつ苦くおもふその年齒(とし)
國ほろびつつある晩夏 アスファルトに埋沒したる釘の頭(ず)ひかる
道化師と道化師の妻 鐵漿色(かねいろ)の向日葵の果(み)をへだてて眠る (塚本邦雄)
これやこの 往くもかへるも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関
#坊主めくりで、これが出るとみんなが取ったのを
全部もらえるから。(それって全国共通のルール?)
256 :
詠み人知らず:01/09/10 03:13
ダメになるあなたといるといつだって 離れていてもまたダメになる(鴇)
#当人開設のHPより。個人的に痛いけど好きです。
特別な恋をしてると思ったがユーミンがもう歌っている
というのをかんたん短歌の単行本で見かけた。
結構好きだけど韻があまりよくない。
ドカベンの15巻辺りが誕生のおまえなんかになにがわかるか (名無しさんは啖呵)
↑
ってのをこの板のどっかのスレで見っけた。
259 :
詠み人知らず:01/09/13 01:44
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買い来て
妻としたしむ
(石川啄木)
#好きってわけじゃないけど、今はそんな気分。
260 :
かもん(漢字党東海支部長):01/09/13 09:39
「もう、スケベ。」 スケベにさせる 口が言う
某HPのえろ川柳の投稿にありましした(笑)
思わずムフフと笑ってしまいます
261 :
詠み人知らず:01/09/13 13:45
262 :
詠み人知らず:01/09/15 05:31
海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家(与謝野晶子)
#やは肌の… ってのも書こうかと思ったけど、総理大臣思い出してやめた。
263 :
暁に逝ってよし:01/09/15 05:44
hiyayakani
mizuwotataete
kakuareba
hitohasirajina
hiwohukisi
yamanoatotoha
264 :
詠み人知らず:01/09/16 02:30
>>262既出だったね。ごめん。
争いて論じ勝つこと何ならんやわらかな言葉選りゆく編集会議(小高賢)
265 :
詠み人知らず:01/09/16 18:46
これなにか これサラダ巻 面妖なり
サラダ巻パス 河童巻来よ
小池光
本人にお会いしてるだけに面白いです。
小池先生は気さくで面白い方ですよ(w
266 :
暁に逝ってよし:01/09/22 02:44
いまはたた
おもいたえなむ
とはかりを
ひとつてならて
いふよしもかな
#百人一首(他派言=戯言⇒たわごと? 、つまり、字足らず)
か どーだか
忘れた スマ
恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす
源…誰でしたっけ?
>>268
ありがとーっす!!
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ 穂村弘
271 :
詠み人知らず:01/09/24 11:24
僕も穂村弘はすごい好きだよ。
272 :
詠み人知らず:01/09/24 11:46
(テロに対する日本人の心内)
斯くなれば 斯くなるものと知りながら
やむにやまれぬ 大和魂
273 :
詠み人知らず:01/09/24 17:28
うまい!
274 :
詠み人知らず:01/09/25 10:05
>>257 >特別な恋をしてると思ったがユーミンがもう歌っている
ユーミンがもう歌ってる特別な恋をしてると思ってたけど
本が手元にないのでうろ覚えですが、確かこうだった気がします・・・
この短歌は教祖ではなく信者の方の作品で、上下を入れ替えても
成立すると教祖にほめられていました。
275 :
詠み人知らず:01/09/27 07:15
なにゆゑに室(へや)は四角でならぬかときちがひのやうに室を見まはす 前川佐美雄
276 :
詠み人知らず:01/10/03 00:07
君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋
277 :
詠み人知らず:01/10/04 01:17
「この中に なれもいるはず鼓笛隊 聖者の行進 通り過ぎ行く」
※20年くらい前に新聞の投稿欄で読んだもの。投稿された親ごさんが、
耳が不自由な方だったんですね。印象深い作だったので。
278 :
詠み人知らず:01/10/04 06:21
ラグビーの頬傷は野で癒ゆるべし自由をすでに怖じぬわれらに 寺山修司
279 :
詠み人知らず:01/10/06 05:44
散華とはついにかえらぬあの春の岡田有希子のことなのだろう
ああ夕陽 明日のジョーの明日さえすでにはるけき昨日とならば 藤原龍一郎
高校の授業で聞いたような気がするのですが、ご存知の方教えて頂けると幸いです。
われもこう すすき …(この辺が不明です)… 秋の草花
♯意味としては秋の寂しげな草花を君に送るので、僕の気持ちを察して欲しい、と
いう内容だったと思います。よろしくお願いします。
281 :
詠み人知らず:01/10/10 02:48
この涙つひにわが身をしずむべき海とならむを思ひぬはじめ 原阿佐緒
吾木香(われもこう)すすきかるかや秋草のさびしききはみ君におくらむ 若山 牧水
#
>>280 違うっぽい? 見つかるといいから、ageとくか。
ひややかに
みすをたたえて
かくあれは
ひとはしらしな
ひをふきし
やまのあととは
生田長江
忘らるる身をば思はず誓ひてし 人の命のをしくもあるかな (拾遺集 恋四 題知らず 870 右近)
♯
>>281 そうです、そうです!若山牧水で思い出しました!「吾亦紅」を「吾も恋う」とかけた気障な言い回しは牧水ならではだ、と教えられた記憶があります。
ありがとうございました。忘れないようメモしときます。
お前と会った 仲見世の
煮込みしかない
くじら屋で
夢を語った チューハイの
泡にはじけた 約束は
灯の消えた 浅草の
炬燵ひとつの アパートで
同じ背広を 初めて買って
同じ形の 蝶タイ作り
同じ靴まで 買う金はなく
いつも笑いのネタにした
いつか売れると信じてた
客が二人の 演芸場で
夢を託した 百円を
投げて真面目に 拝んでる
顔にうかんだ おさなごの
むくな心に また惚れて
一人たずねた アパートで
グラス傾け 懐かしむ
そんな時代も あったねと
笑う背中が 揺れている
夢は捨てたと 言わないで
他にあてなき ふたりなの
夢はすてたと 言わないで
他に道なき 二人なの に
#BY ビートたけし
深草の
元政ぼうず
死なれたり
我身ながらに
哀れなりけり
#秀雅百首
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまでおれの少年 永田和宏
287 :
詠み人知らず:01/10/27 06:02
288 :
詠み人知らず:01/10/27 06:11
若かったあの頃 何も怖くなかった
ただ、あなたの優しさが怖かった
289 :
詠み人知らず:01/10/27 19:17
寺山修司の2首
1、とんびの子なけよ下北かねたたき姥捨以前の母眠らしむ
2、亡き母の真赤な櫛を埋めにゆく恐山には風吹くばかり
どちらも「声のメモワール」で彼自身が朗読している歌。
1は「全歌集」のオリジナルとは異なり、2は収録されていない(と思う)。
290 :
詠み人知らず:01/10/27 19:31
寺山修司をもう1首
駈けてきてふいにとまればわれをこえてゆく風たちの時を呼ぶこえ
何だか宮崎駿的だけど、彼は若くして神話の世界に住んでいた
のかもしれません。古典を感じます。
魂が棲むならこんな朝がいい霧ふる中を飛ぶ鳥の影
ひとりでは歩けませんと呟いてやっぱりひとりで吊り橋を渡る 二首とも芳枝
292 :
詠み人知らず:01/10/27 23:21
ひとつだけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
サ・セ・パリも悲歌にかぞえん酔いどれの少年と一つのマントのなかに
うしろ手に春の嵐のドアとざし青年は己にけだものくさき
294 :
詠み人知らず:01/10/28 07:38
おのが身も秋のみ空もすみとほり涙流るる銀河流るる
295 :
詠み人知らず:01/10/28 20:56
加藤千恵
傷ついたほうが偉いと思ってる人はあっちへ行って下さい
296 :
詠み人知らず:01/10/28 22:06
わがために死なんと言ひし男等のみな永らへぬ面白きかな
かの原阿佐緒が「命がけの恋なんて「面白きかな」」の冒頭で引用している歌。
詠み人しらず。原阿佐緒本人の歌?
297 :
詠み人知らず:01/10/29 11:25
>>292 これはどなたの歌ですか?
不思議と心に残るのですが・・・
アンタのあの娘は
タバコが好きで
いつもプカプカプカ〜
体に良くないからって
忠告しても
いつもプカプカプカ〜
「貴方と私の死ぬ時分る迄
ワタシ タバコ 止めないわぁ〜」
タバコ プカプカプカ
#作詩、作曲、歌
誰だっけ
スマ
>>297 一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
↑
これは、山崎方代
>>298 西岡恭蔵だよな、たしか。
>>300 山崎方代ですか。
どうもありがとうございます。
コルトレーン指揮するごとく夜のカフェ手話は激しく愛を告げ合う
3年ほど前に朝日の投稿欄に載った作品です。これを読んで短歌作り出しました。
303 :
詠み人知らず:01/11/01 13:00
大いなる彼の身体が
憎かりき
その前にゆきて物を言ふ時
石川啄木
すごく身近に感じるんですよねえ、彼を。
304 :
詠み人知らず:01/11/02 21:05
林真理子のヌードのように容赦なく秋の没陽がわれを責めるよ
藤原龍一郎
(藤原さん、やれやれですね。ストレス関連性障害には
十分お気をつけください。)
305 :
詠み人知らず:01/11/06 23:00
二週間先の約束嬉しくてそれまで会えないことを忘れる(俵万智)
306 :
詠み人知らず:01/11/07 19:14
んん? このスレッドは「現代短歌スレッド」に収斂されちゃったのかな?
307 :
詠み人知らず:01/11/08 11:56
ふたたびは見じと別れしその日より恋となりけりすべなしや心
原阿佐緒
うしろすがたのしなびてあはれ
309 :
詠み人知らず:01/11/09 08:56
とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を 寺山修司
310 :
詠み人知らず:01/11/09 15:26
緑濃き曼珠沙華の葉に屈まりてどこにも往かぬ人も旅人 伊藤一彦
311 :
詠み人知らず:01/11/09 22:05
黒髪もこの両乳《もろぢち》もうつし身の人にはもはや触れざるならむ 原阿佐緒
312 :
詠み人知らず:01/11/10 01:09
既出だったらごめんなさい。
君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ 北原白秋
(表記など曖昧)
313 :
詠み人知らず:01/11/10 01:22
わがおもふをとめこよひは遠くゐて人とあひ寝るさ夜ふけにけり 岡野弘彦
314 :
toro rosso:01/11/10 01:26
痩せ蛙 負けるな一茶 ここにあり
有名すぎて既出かも
315 :
詠み人知らず:01/11/10 01:50
わんざくれ
踏反べゑか
今日計
明日は烏が
かっかじるべえ
#山中源左衛門(侠客)
317 :
詠み人知らず:01/11/10 10:15
たまゆらのわれの心に漲りしかの憎しみを人は知らぬなり 三ヶ島葭子
318 :
詠み人知らず:01/11/10 14:49
たまゆらの偶然なれど僕の手にハートのエースもジョーカーもあり 田中章義
(表記などあいまい)
319 :
詠み人知らず:01/11/10 15:19
必ずいつか我の心にかへりこん君と思ひつつ涙とどまらず 三ヶ島葭子
320 :
詠み人知らず:01/11/10 16:06
逢ふときは語り尽くせと思へども
別るるときは残りもぞする
321 :
詠み人知らず:01/11/10 18:35
>321
玄の葉(げんのよう)という人の歌です。
大河ドラマ『元禄りょうらん』の最後におまけ(?)で「元禄紀行」
というのがありまして、その中で紹介されていました。
何かをしながら見てたのではっきり覚えてなく、この歌だけが
心に残りました。
赤穂浪士の中で吉良上野介と接触すべく、茶人・歌人になった人
いませんでしたっけ?
おそらくその人のです。
>>322 詳しい説明をどうもありがとうございます。
うらさびしき世に生きながらあやまちを繰りかへすわれとそを怒る夫(つま)と 三ヶ島葭子
君が行く道のながてを繰り畳ね
焼き亡ぼさむ天のひもがも
326 :
詠み人知らず:01/11/11 10:55
かくれんぼの鬼とかれざるまま老いて誰をさがしにくる村祭 寺山修司
327 :
詠み人知らず:01/11/11 15:08
金色の小さき鳥のかたちした銀杏ちるなり夕陽の丘に
与謝野晶子
ずっと「金色の小さき鳥のかたちして 銀杏ちるなり岡の夕べに」だと思ってた…。
328 :
詠み人知らず:01/11/11 15:11
かにかくに祇園は戀し寝る夜も 枕の下を水の流るる
吉井勇
これもずっと「かにかくに祇園は戀し泣く夜も 枕の下を水の流るる」と
思い込んでいた。
329 :
詠み人知らず:01/11/11 15:14
われとではなき想ひ出を語る唇ゆっくり含みくらひてしまはう 藤室苑子
湯にひたすひざの鬱血いつの日も傷つくときに花になりしわれ 中島三枝子
‥‥きゃっ
330 :
詠み人知らず:01/11/11 15:34
天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも
安倍仲麿
家にあれば笥に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る
有間皇子
ふるさとの訛り懐かし 停車場の人ごみの中に そを聞きに行く
石川啄木
331 :
詠み人知らず:01/11/11 17:49
この路の行きつくところ君の家月夜ならねば迷路のごとし 武田元治
形では残さぬやうに持ち帰る君の部屋へと届けたる身を 森川菜月
332 :
詠み人知らず:01/11/11 22:11
わがたぐる糸のつきざるもどかしさ時にかなしき命にぞ見る 原阿佐緒
過ぎたんか
ニッポン列島
右左
暁に逝ってよしかも
あとはなし
334 :
詠み人知らず:01/11/11 22:22
初心者の私には知らない歌人がいっぱい!
でも、いろんな歌や歌人にふれることができて嬉しい!
かかってらしゃい
きたえちゃるけん
パパの胸には
愛がある
336 :
詠み人知らず:01/11/11 22:31
マチ擦れば
二反ばかりの明るさの
中をよぎれる白き蛾のあり
石川啄木
この歌を参考にして寺山修司は
>>12を作ったのでしょうか・・・
sonotoori
kazannbo-bo-
katebayosi
>>337 Thanks. 私も少し調べてみます。
オラも
340 :
詠み人知らず:01/11/11 22:43
咳をしてもひとり 尾崎放哉
ウンコして
おつりがくるのは
どうじゃいな
暁に逝ってよし
いくかもどろか
342 :
詠み人知らず:01/11/12 00:13
何となく明日はよき事あるごとく
思ふ心を
叱りて眠る。
石川啄木
北海道
木賃宿 寝る
眠られん
だって つららら
木石のごと
今さらですが、訂正です。
武田元治 → 武田素晴
すいません
345 :
詠み人知らず:01/11/12 22:51
やや遠きものに思ひし
テロリストの悲しき心も――
近づく日のあり。
石川啄木
346 :
詠み人知らず:01/11/13 09:50
知らぬ街をひとり歩みて淋しきに行きあたりたるけはしき石崖(いしがき)
岡本かの子
347 :
詠み人知らず:01/11/13 23:10
『石川はふびんな奴だ。』
ときにかう自分で言ひて、
かなしみてみる。
石川啄木
348 :
詠み人知らず:01/11/14 14:13
黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき 和泉式部
349 :
詠み人知らず:01/11/15 12:25
煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし 寺山修司
>349 ほほー よいなりー
>>350 寺山修司が高校生時代につくった歌とか。
352 :
詠み人知らず:01/11/15 21:12
ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし 寺山修司
東北から上京した時の自分とダブらせてしまう。
353 :
詠み人知らず:01/11/15 21:26
不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心 石川啄木
354 :
詠み人知らず:01/11/15 22:10
吸ひさしの煙草で北を指すときの北暗ければ望郷ならず 寺山修司
355 :
詠み人知らず:01/11/16 02:17
いろはにほへと
ちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
ういのおくやま
けふこえて
あさきゆめみし
えいもせす
これを習った時、マジで感動した。
かな使いを直した形が思い出せない
色は匂えど・・・?
356 :
詠み人知らず:01/11/16 09:02
>>355 色は匂えど
散りぬるを
我が世、誰れぞ
常ならん
有為の奥山
今日越えて
浅き夢見し
酔いもせず
だったかな。
>>351・354 同じ人?さんくすです。
寺山って人タバコの歌多そうですね。
あっちのスレに貼り付けるのもよいかも。。
358 :
詠み人知らず:01/11/16 16:00
莨火を床に踏み消して立ちあがるチエホフ祭の若き俳優 寺山修司
莨=たばこ。あとあったかなあ・・・
359 :
詠み人知らず:01/11/16 23:12
>>352 私もそう。同郷人に忌避感もあって複雑だけど。
啄木を引用しようと思ったら既出だった。
>>330
あの日に 棄てた あの女
今ごろ 何処で 生きてるか
今ごろ なにを しているか
知ったことではないけれど
時々 胸がいたむのさ
あの日に 棄てた あの女
#で壱句ミネ
ないけれど
今頃どうして
いるのやら
361 :
詠み人知らず:01/11/17 22:52
死ぬといふ脅かしをもて君われに慰めごとを強ひたまふかな 田波御白
囃されたら
唄うがよろし
啄木鳥よ
363 :
詠み人知らず:01/11/17 23:24
「あのねんね」さん、ここは「好きな短歌」のスレッド。五七五七七ですよ。
「あなたの好きな短歌、思い出に残る短歌を紹介してください。」
よろしくね。
364 :
詠み人知らず:01/11/17 23:31
夏の日に クーラーつけたら 涼しいよ 春風亭柳昇
365 :
詠み人知らず:01/11/17 23:42
でも、心に残る歌詩も聞いてみたい・・・
やんなちゃん
アカツきに死ぬ
絶唱だ
仏 草
そうはさせんと
操作せn
>>172 蜀山人の作とのことです。眉毛道さん今どうしてる?
369 :
詠み人知らず:01/11/18 01:31
わがためにさびしく君も生きたまふおなじ都の夜ぞふけにける 武山英子
370 :
詠み人知らず:01/11/18 21:25
帰りこぬ部屋に来て君の日記よむある時ははげしく吾を憎む文字 川口美根子
371 :
詠み人知らず:01/11/18 21:30
アーそこよ もっともっと あーそこよ
372 :
詠み人知らず:01/11/18 22:22
困ったなあ。■現代短歌スレッド■ の人たちが言うことも段々わかってきた。
そこじゃない
困ってないで
ここにこい
374 :
詠み人知らず:01/11/18 22:50
憫れまれあはれむといふあさましき恋の終りに近づきしかな 若山牧水
グッド・バイ!
おれがいたんじゃ
およめにゆけぬ
どうせおいらは
ひとりもの
#ぐっとばい
太宰治は
ひょーきんもn
376 :
詠み人知らず:01/11/29 15:26
白鳥は悲しからずや 海の青 空の青にも染まず漂う
中学の時に習ったんですけど作者がわかる方おられますでしょうか?
>>376 若山牧水だね。
>白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
俺は↓が好き。
父の髪母の髪みな白み来ぬ子はまた遠く旅をおもへる
ああなんと
いいおとこでしゅ
ほれたわよん
あんたがいちばん
ほかはいらない
さきもりのうたひし
380 :
詠み人知らず:01/12/15 12:06
「雲の幅に暮れ行く土地よ誰のためわれに不毛の詩は生るるや」 寺山修司
なぜかぎかっこ付きなのか?これも元歌があってパクリ気味なのか?疑問。
>>380 科白調で観察や客観的記述がないためでしょうか
本歌ないしパクリとは関係なさそう
『テーブルの上の荒野』にも
「剥製の鳥の内部のぼろ綿よわが言葉なき亡命よさらば」
があります
382 :
詠み人知らず:02/01/28 21:36
たまにはあげ
383 :
詠み人知らず:02/01/28 22:03
元旦や
コタツに入って
年賀状
今年もさらに
数が減るかな
<<< 雨ニ題 >>>
好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君 枡野浩一
水銀の如き光に海見えてレインコートを着る部屋の中 近藤芳美
がらんどう
マルセのいない
猿芝居
作:あおきひとし
>>385 すいません。どう考えても別の板がよろしいかと..
申し訳ない。
いや
おれが悪い
すいません
388 :
詠み人知らず:02/01/29 08:28
389 :
詠み人知らず:02/01/29 23:36
吾が背子が帰り来まさむ時のため命残さむ忘れたまふな 狭野茅上娘子
>>388 俳句(川柳?)作品としては素晴らしいと思いました。
マルセ太郎への鎮魂歌ですよね。>あおきさん
でも、ここの掲示板がスレッドに分かれていることの意味を考えれば、
御自分でスレを立ててでも別の板で発表するべきと思います。
でも、ちょっぴり悪意はありましたよ。
それは、このスレの趣旨に思うところあって、めいっぱいリキを入れて
カキコした直後だったことと、あおき氏の十八番であるスレッド文脈くずしの
意味が自分にはどうにも腑に落ちないと前から感じていたからです。
お気を悪くされたら申し訳ありません。以上、新参の不心得者のぼやきでした。
391 :
ゆずぱっぱ:02/01/30 01:35
雨二題、いいですねぇ・・・聖水さん
なさけなん
あなたのしゃしんを
だきしめて
こいびとへいや
わすれなぐさ ぺ
393 :
詠み人知らず:02/01/30 01:38
ぼろぼろと剥がれて落ちてゆくものを育て続けた日もあったはず
395 :
詠み人知らず:02/01/30 01:45
>392-393 おっ
>393詠み人知らずさんに 絹布団一枚
おれは あおきじゃ もんくがあるか
ふんっ
え〜ん、理恵子泣いてお家に帰るぅ〜
止めないでね
さみしおちこちひとごころ愚刺
まんこおの
いかりをあげての今日
出船かな
いんふれ2ふぁんまっちょ
すみません
こころみだれて
ぐちばかり
そんなひもあり
ふとうゆらゆら
ここは作ったものを貼るところではなくて、好きな歌を貼るところですよ〜
成りし歌ものに書きつけ読みかへしよしとし思ふ時のたのしさ 窪田空穂
わがなげき造物主こそ負ふべけれこの身をしめばなげきぞ来たる
>401
夕まけて静まる空を押し披き生くからにこそ風の吹き来れ
たんぽぽと小声で言ひてみて一人 星野立子
#いや、とくに好きというのではないのですが、「咳しても一人」のスレって
これを踏まえてたてたのかなと、ふと思って書いてみました。関係ない話スマソ。
>>406 ちゃうわん。
ちゃうちゃう、わんわん。
ちゃうわんわん。
ひとなみに
おごれやひとよ
ひとみごろ
ふじさんろくに
おうむなくかな
>407・408
ヤパーリチガタ?
これってなんか元歌あるの?
教えておくれ・・・mm
スマソ、340に書いてあった。
過去ログ読まないであんちょこな質問でした。
逝ってきます
412 :
詠み人知らず:02/02/05 02:23
立春ですね。春っぽい歌をどなたか教えてください
413 :
かたつむり:02/02/05 22:46
春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく 素性(そせい)法師 『古今集』巻第一 春歌上 6
#雪が梅の枝に降りかかっているのを花とでも思ったか、枝でうぐいすが鳴いている。
414 :
かたつむり:02/02/06 23:06
梅の花降り覆ふ雪を包み持ち君に見せむと取れば消(け)につつ 『万葉集』巻第十 春の雑歌 1833
心ざしふかくそめてし折りければきえあへぬ雪の花と見ゆらむ よみ人しらず 『古今集』巻第一 春歌上 7
#心をこめて折りとったので、消えるはずの雪が消えずに枝に残り、花と見えるのであろう。
(三句目を「居りければ」とし、「もう咲くか咲くかと待っていたので」とする説もあり。)
415 :
かたつむり:02/02/08 00:28
鶯の鳴けどもいまだ降る雪に杉の葉しろきあふさかの関 太上天皇(後鳥羽上皇) 『新古今集』巻第一 春歌上 18
いにしへを思へば夢かうつつかも夜はしぐれの雨を聴きつつ 良寛
しんでみをやくうぐいすよりもなかぬほたるがみをこがす 西行だったっけ?
白鳥は悲しからずや
空の青 海の青にも
染まずただよう
飯尾蛇笏
419 :
詠み人知らず:02/02/20 13:44
>>418 #この歌は、古関裕而作曲で、日本歌曲になっています。
私の好きな歌曲です。聞かせてあげたいわ〜
421 :
詠み人知らず:02/02/21 19:43
「白鳥の歌」のMIDI ってーか、牧水だよ。既出だけど。
↓
www.asahi-net.or.jp/~cp7t-mrt/swan.html
422 :
詠み人知らず:02/02/21 21:43
雪のうへに空がうつりてうす青し我がかなしみは静かにぞ燃ゆ
百人(ももたり)の我に誹りの火は降るも一人の人の涙にぞ足る
永劫の時空にあり桜波木末にあふれ日輪に燃ゆ
幾山河超え去りゆかば寂しさの果てなむ国ぞ今日も旅行く
などが好きです。
ところで、特攻隊員が詠んだ辞世の歌、
「身はたとひ××××××に×××とも七度生まれて撃ちてし止まむ」
ご存知の方いらっしゃったら教えて下さい。
424 :
詠み人知らず:02/02/24 03:40
>>423 いい歌ですね。作者名が知りたい。
宮本輝が好きだといっていた歌で
なんか、やまを越えた先に明るいものが待ってるみたいな感じの
歌を、どなたか知りませんか?
>>423 谷暢夫
身はたとひ機関もろとも沈むとも七たび生れ撃ちてしやまん
昭和万葉集とかに戦争関係はいろいろ出てるんだけど、板が荒れそうでねえ。
とりあえず、
ソロモンにこの続く海なぎわたるかもめとなりてかえれ弟
どうしてこんなに
どうしてこんなに
きみはおいしいのだろうね
かんがえるために きみ
おあかえりで
427 :
やったよ!:02/02/24 21:07
雪のうへ〜 は前田夕暮
百人の〜 は九条武子
永劫の〜 は誰か忘れたけれどNHK歌壇に出ていた初老の男性
幾山河〜 は若山牧水
です。
斎藤史の歌も大変好きです。
たそがれの鼻唄よりも薔薇よりも悪事やさしく身に華やぎぬ
かの寡婦もかの退職者も人嫌ふ篤き病ひぞ我も危ふし
暴力のかくうつくしき世に住みてひねもすうたふわが子守りうた
などが特に。
倒壊の
城島の別荘ひきこもり
辞世の句がだきなんだよなあ
430 :
詠み人知らず:02/02/27 23:16
たとひ身は
蝦夷の島根に
朽ちるとも
魂(たま)は東(あずま)の
君や守らむ
431 :
すみませんが:02/02/27 23:22
一般海外の「はまち・・・・」にまともな短歌をかきこしてください。
洞庭の
波や木の葉の
ひとつみつ
433 :
詠み人知らず:02/02/28 16:41
こずかたの
おしろのくさにねころびて
そらにすわれし
15のこころ
さくらまち
あすはどっかの
まちへ犬
435 :
詠み人知らず:02/02/28 19:51
あおきひとしってなに?もっと(・∀・)イイ!句をお願い。
436 :
詠み人知らず:02/03/01 00:14
現代短歌で
「コンピュータールーム」
という言葉が入ってる歌,誰か知りませんか?
10年以上前に見たもので作者はたしか女性。
438 :
詠み人知らず:02/03/01 12:53
君のため 死ぬる骸に 草むさば 赤き心の 花や咲くらん
439 :
詠み人知らず:02/03/01 14:59
ことばはまず制度としてわれわれの前に立ち現れ、厳然と立ちはだかる。
制度としてのことばの代表は法律である。
たとえばここにひとりの慈善家がいて、
「まだ若いのに妻に先立たれ、キャバレーやバーに出かけて女を漁(あさ)る金もなく、
トルコに出かける暇もなく、勤め先の未亡人の同僚を口説く勇気もなく、性的逼塞に悩む男」のために、
あるいは、
「まだ若いのに夫に先立たれ、ナイトクラブに出かけて男を漁(あさ)る金も暇もなく、勤め先の男やもめに秋波を送る勇気もなく、性的不如意に悩む女」のために、
まことに純粋な動機から、
もっといえば、
ほとんど人類愛と名付けてしかるべき同情心から、
自慰用の模造性器を製作し、この男と女に実費で分頁けてやったとしよう。
さて、この慈善家は、だれにほめられるだろうか。
だれにもほめられはしない。
むしろ刑法一七五条違反で二年以下の懲役または百万円以下の罰金に処せられるのである。
和久峻三氏の『刑法面白事典』(主婦と生活社)から、
福岡高等裁判所が昭和三十四年四月に下した模造性器事件の判決文を孫引きさせていただくことにしよう。
本件各物件は、いずれもゴム製品及びスポンジゴム等を材料として男性又は女性の性器を模して形づくられたもので、
前者はこれに取り付けられているポンプを操作するとその都度亀頭部分に空気が送られて膨張する仕組みになっており、
後者は女性性器に模して作られたもので赤色のスポンジゴムをハート型に作り、その中央部に孔をうがち、
裏側に二重のゴム袋を取り付け、外側のゴム袋と内側のゴム袋との間に取り付けられたゴム袋により空気を吹き込み、
膣部をふくらまし、更に取り付けのポンプを操作すると膣入口が狭くなる仕組みとなっているものであり、
男女性器の模造品としては決して上出来とはいえないが、それはそれなりに右同様の認識を得させるものである。
かくしてかかる模造性器の作出、存在は、それ自体性行為の非公開性の原則に反すること勿論であるが、
それは又、これを手にして見る一般普通人をして性的羞恥感情を害せしめるものであり、性的欲望を刺激興奮せしめる効果を持ち、
善良なる性的道義観念にも反するものである。
従って本件各物件は最高裁判所判例に従いこれを猥雑物と談ずるに憚るところはない。」
基督は言った
「罪なき者だけがこの女(真愚だらのまりあ)に石を投げてよし」
誰もなげなかった。
いや、できないのである。
あほうむは
今世を走る
十返舎
奇才知るには
盆栽となれ
鶯の 谷の戸いずる 声はして のきばの梅も 染めにけり
春風の 吹けば おのずと 山かげの 梅も桜も 花は咲くなり
>442鼻神楽さんに感謝状一枚
445 :
詠み人知らず:02/03/05 00:54
ああn一句一句
ぴくり
447 :
詠み人知らず:02/03/08 22:44
いつの日か君と行きたい海岸の
貝を拾って終わるこの夏
448 :
詠み人知らず:02/03/10 15:20
敷島の 大和心を 人問わば
朝日に匂ふ 山櫻ばな 本居宣長
日本人の心の底にある意識を、見事に表した深い意味のある
歌である。
本居翁の地元、三重県にも国際化に伴い、多くの国々の人々が住み着いているが、
異文化の違いから、様々な問題がある。今こそ本居翁の日本人の精神を
様々な言語で彼等に伝えて行く事が、日本人の国際化に役立つと確信する。
449 :
詠み人知らず:02/04/04 20:36
千びきの無傷の烏賊を風に干す町過ぎつ 頭脳労働者・他 塚本邦雄
450 :
詠み人知らず:02/04/04 21:32
終バスに二人は眠る紫の<降りますランプ>にとりかこまれて 穂村弘
北へはしる鉄路に立てば胸いずるトロイカもすぐわれを捨てゆく 寺山修司
はなよりも みのおのさとの もみじがり
みのひとつだに とれぬけいさつ
詠み人:かい人21面相
意思表示
せまり声なき
こえを背に
ただ掌の
燐寸擦るのみ
あおき作じゃ、わはは
こんなんもあるだよ↓
ちにうえて こしのけいぼう よなきする
詠み人:かい人21面相
呼びかけに
かかわりあらぬ
ビラなべて
汚れていたる
私立大学
あおき作じゃ、わはは
あおきさん 今日はけっこう まじめ路線?
でもないよ
その時の気分
前後不覚(まえうしろ)
まえおしり
うしろになにか
ついている
458 :
詠み人知らず:02/04/06 11:28
まっちゃんを
先生とよぶ
こらがいて
神奈川県立
橋本高校
460 :
詠み人知らず:02/04/06 22:46
>>452は岸上大作の作品を引用し間違えているので、『あおき作』としても合法。
オリジナルの作品は以下の通り。
意思表示せまり声なきこえを背にただ拳の中にマッチ擦るのみ
>>454は岸上大作の作品そのものなので、『あおき作』の署名は著作権法違反。
以上。
おっしゃるとおりです
議員辞職します
では、質問
以下の歌の作者を述べよ
@倒壊の 小島の磯に 泣きぬれて みどりごあそぶ それもあるかも
A善もせず 悪も作らず死ぬる身は 地蔵も誉めず 閻魔叱らず
Bあの日に棄てた あの女 今頃何処で 生きてるか 今ごろなにを しているか 知ったことでは ないけれど 時々 胸がいたむのさ
あの日に棄てた あの女
Cひむがしの のにかぎろひの たつみえて かへりみすれば つきかたむきぬ
D天上に あげるいつきの はなかをり
答えてごらん
著作権@あおき
つまり
運用の術とゆーことですね
人生に似てるかもしんない
465 :
詠み人知らず:02/04/22 01:58
桜の花 ちりぢりにしも別れゆく 遠きひとりと君もなりなむ
466 :
詠み人知らず:02/04/22 08:56
ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事のなかなるピアノ一台
塚本邦雄作品の中ではまいもーすとへいばりっと。燃えながら弦が切れて
がんがん鳴るであろーピアノの滅びの美しさにうとーり。ちなみに「台」は
旧字だけど出しかたがわからん。
筒井康隆「裏小倉」より5つばかり・・(元歌は必要ないでしょ)
ひさかたの ひかりのどめき さるのめに
しずこころなく やねおちるらん
【通訳】「ひさかたの」はひかりの枕詞。ひかり号の轟音で、新幹線沿いの家の屋根が落ちる光景は、猿の目にはなんとおちつかぬことであろうかと映じた。
あしをはやめ いわにぶつかる たかげたの
われたらもとに もどらんとぞおもう
【通訳】あたり前だ
いにしえけ ならけみやこけ やけざけけ
きょうこのへんに におうげろげろ
【通訳】もう我慢できん。これは解釈する気にならん。勝手にやりなさい。
もろともに くたばってしまえ やまくずれ
おまえらよりほかに しぬひともなし
【通訳】ひどい歌である。
よのなかは つねにもがもが もがげごぐ
もがのもがげの もげでかなしも
【通訳】不能
468 :
詠み人知らず:02/04/22 21:35
↑オモシレー
ふるさとは遠きにありて思うもの
そして哀しくうたうもの
よしや
うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
よしや、がえーですなあ
これで三回は逝ける
吉屋信子は今頃何をおもうのかしら
よっしゃ いてまお
少女死するまで炎天の縄跳びの
自らの円駆け抜けられぬ 塚本邦雄
ここよりは先へ行けない僕のため
左折してゆけ省線列車 福島泰樹
両の目に針刺して魚を放ちやる
君を受刑に送るかたみに 春日井建
男の子なる優しさはまぎれなく
貸してごらん僕が殺してあげる 平井弘
あと、読み人知らず
アフリカよわたくしはもう不安です
胞をどうか開いてください
多分、長谷部奈美江さんという詩人だったと思う。
みなさん、マスノ短歌ってどう思いますか?
わしはfuck!って感じなのだが。
472 :
詠み人知らず:02/05/09 22:36
生くること悲しと思ふ山峡ははだら雪降り月照りにけり 前田夕暮
よる深くふと握飯食ひたくなり握めし食ひぬ寒がりにつつ 齋藤茂吉
さあ飛べ ここがロドゥス島だ イソップ
きみたちがいて僕がいた いまはない あおきひとし
ちょうしおき
ろんどんがいじん
いりびたり
#それにつけても
女房は愛妻
でっけぃ加奈子
476 :
詠み人知らず:02/05/19 05:33
>>471 ますの短歌といわゆる歌壇的短歌との共通点は三十一文字であるというだけですからね。
方向は違うけれど洗練されているので好きです。
でも僕は口語で行くよ 単調な語尾の砂漠に立ちすくんでも 枡野浩一
二人して交互に一つの風船に息を吹き込むようなおしゃべり 千葉聡
477 :
詠み人知らず:02/05/19 08:02
渓の湯だみんなはだかだ男もをんなも円光が発つて夏だまつたく 北原白秋
厠に来て静なる日と思ふとき蚊の一つ飛ぶ心とまりぬ 伊藤左千夫
478 :
詠み人知らず:02/05/20 13:43
479 :
詠み人知らず:02/06/09 19:08
生きたってひとりぼっちだ死んだってひとりぼっちだ世界は馬鹿だ
このような歌だったと記憶しております。
どなたか作者をご存じですか?
>433
こずかたの・・・・は、私も大好きでする。
481 :
詠み人知らず:02/06/23 23:40
はたらいてはたらいてって誰の歌ですか?
482 :
さいばらさん:02/06/24 00:03
はためいわく
いわくいんねん
ありしかと
むかしのことは
つゆのまにまに
#やまたのおろち
制御
483 :
詠み人知らず:02/07/14 01:28
その正午――愛を呼び合うケータイに雷鳴のごとノイズたばしる (高島裕)
高島裕――現在ビル清掃員。先日発表された第2歌集によれば
昨年「未来」退会とのこと。ビル清掃員の彼に未来はないということか。
しかし「旧制度」におさめられている連作「首都赤変」は一読の価値あり。
高橋は 日テレでいま どーしてる 企画書燃やす CK没落
(あおきひとし)
485 :
詠み人知らず:02/07/14 01:38
・夜も涼し 寝覚めの仮庵(かりほ) 手枕(たまくら)も 真袖(まそで)も秋に 隔てなき風
・夜は憂し ねたく我が背子 果ては来ず なほざりにだに しばしとひませ
この折句と沓を知ってすげーとおもった。
夜が寒い 寝覚めの仮庵 手枕を ぶっとばしてやむ 天地は無用
#自作であるが、まあまあそこそこじゃのお
>>479 森本平(もりもとたいら)という人の歌です。
>>483 第1歌集が『旧制度』
第2歌集が『嬬問い』やね。
迷彩服萌え。
>>486 あをきさん そんじょそこらの歌よりも よっぽどイイぜ マジ秀歌!!
風通う 寝覚めの袖の 花の香に 薫る枕の 春の夜の夢
491 :
詠み人知らず:02/07/15 22:15
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな もゆる思ひを
非常に思い出深い歌です。
492 :
じっちゃん:02/07/15 22:34
夢に吹く風としらずに駈けゆけばカラカラ笑ふ緋のかざぐるま
493 :
詠み人知らず:02/07/15 23:51
たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩歩まず
確か石川啄木だったはず。。。
494 :
詠み人知らず:02/07/18 00:48
ああ君が遠いよ月夜 下敷きをはさんだままのノート固くて 永田紅
紅ちゃん、結婚してくれ。
いいよ
496 :
詠み人知らず:02/07/22 00:17
そんじょそこらの男と違い
父さんいい人だった
去年の暮れにゃ手土産持って
元気に帰ってきたものさ
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどしたまねだ
スルメ囓って冷酒飲むのが
父さん好きな人だった
酔えば戦争の話をしてた
いつもは無口でいたのにな
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどしたまねだ
娘が学校に入るときは
なれないネクタイむすんでた
冬の夜でも潮風受けて
だまって海みていたもんな
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどした
わいかつくつどしたまねだ
#三上寛 『葬式』
困惑し
神を必要と
する時点
色川武大
499 :
詠み人知らず:02/07/23 16:54
砂浜にわが恋人の名をかけば波の寄せ来てかげもとどめず 落合直文
おもしろき こともなき世を おもしろく 高杉晋作
住みなすものは 心なりけり 野村望東尼(もとに)
501 :
詠み人知らず:02/07/27 19:18
帰り来ん微笑とともに歩む日を渚の砂にしるしてゐたり
502 :
詠み人知らず:02/08/01 11:11
スレ違いで申し訳ありません★
久方の 光の解けし 春の日に 静心なく 花の散るらん
誰か、これの意味と、誰が詠ったのかを教えて下さい!
すいません夏厨デス☆お願いしまーす…
503 :
詠み人知らず:02/08/01 13:04
>>502 紀 友則・作
・・さくらの花のちるをよめる・・・
「 ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」
――古今集・巻二・春下――
意味*陽の光ものどかな春の日なのに、桜の花だけはゆったりとする風情
もなくて、はらはらとせわしそうに散り急ぐことだなぁ…。
静かな春の日の情緒と、散り急ぐ花の哀れを、対比させた。
「小倉百人一首」の中でも最も有名な歌。
(自分で検索することを覚えなさい。ネットで探せる情報です>502)
>>503 どうも有難うございまーす!!感謝です!
一応、百人一首検索したんですが
一字一句間違ってたようでw、出てこなかったんだい!アヒャ♪
ほんとに助かりました…どうも有難う! 遅レスすまそです★
505 :
詠み人知らず:02/08/02 01:55
今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて
ごめんなさい、マスノ短歌教信者の作品ですが好きです
月影の
至らぬ里は
なけれども
ながむる人の
こころにぞ住む
(法然)
507 :
姉 ◆a575anew:02/08/02 02:17
今すぐに キャラメルコーン 買ってきて
そうじゃなければ 妻と別れて
註釈:キャラメル・コーンは駄菓子である。
妻は銘菓という、のである。
似て非なるものを強引に結びつけ、採択を迫られている、らしいです。
こんなとき男は、云う言葉を持たない。
固まるのみ。
時計の針の進み方が鈍くてしかたがない。
「なあ、みんなで前の公園へ行ってキャンデーでも・・・」
火宅は静まりかえり、扇風機がぎこちなく首を回している。
持久戦だなこりゃ。死んだふり、死んだふり。
「あんたったら」
「あなたってば」
zzz
509 :
詠み人知らず:02/08/03 14:44
>>505 「マスノ短歌教信者の作品ですが」ってのは作者に失礼だと思うぞ。
作者名くらい書いてやれよ。
信者であったとしても一人の表現者だし、桝野とは別の人間なんだから。
510 :
詠み人知らず:02/08/03 14:48
同じよなもん、どいつもこいつも、チンケな信者。
511 :
詠み人知らず:02/08/03 14:56
失礼だ、枡のとは別だろうが。…引用句には作者名を付ける、常識。
512 :
詠み人知らす:02/08/03 15:05
ますのかき すぎればそれは いのちたん
513 :
詠み人知らず:02/08/03 15:37
505の作者名、確かじゃありませんが佐藤真由美さんだったと思います。
あとあたしは、マスノ氏の
あなたとは つかずはなれずいたいので どうぞよろしくおねがいします
というのがすごく好きです。あたしも信者
515 :
詠み人知らず:02/08/06 17:23
>>510 歌壇ヲタ発見。
佐藤真由美歌集発売あげ。
516 :
詠み人知らず:02/08/06 21:47
>>515 どっちかっていうと
その「歌壇ヲタ」の方に賛成票あげちゃうけどな
517 :
詠み人知らず:02/08/07 02:05
かんたん短歌は、作るのはちっともかんたんではない上に
うまく作っても何の尊敬もされない(商業的成功の可能性は
あるが)の二重苦。実は素人にはおすすめできない。
>>517 歌壇的短歌作って尊敬されるなんて話も聞かないが。
519 :
詠み人知らず:02/08/07 22:09
>>517 素人にはおすすめできない
って吉野屋コピペみたいでいいな
>>518 自分の世間が狭いだけだって(藁
>>519 >自分の世間が狭いだけだって(藁
歌壇でしかうけない短歌つくって
歌壇の中だけでおだてられて
歌壇の中だけででかい顔をする奴らのことなら聞いたことあるけど。
枡野短歌教信者ですが何か?
522 :
詠み人知らず:02/08/08 02:50
ともすれば君口無しになりたまふ. 海な眺めそ海にとられむ フクミミ
>>517の後半には同意できないが(つーか単なる煽りだろこれ)
前半には同意。かんたん短歌は読者として読む分にはいいが、
作者として詠めるかどうかはほとんど才能だけで決まってしまう。
詠める奴は最初から詠めるし、詠めない奴は何年かかっても駄目。
所で、
>>518は意外と短歌通だな(藁
しかし、短歌にはかんたん短歌と歌壇的短歌しかないと考えると
枡野の思う壷だぞ。歌壇には歌壇でしかうけない短歌作ってる奴が
大部分だが、岡井隆クラスになるとまた違ってくるだろう。枡野は
散文の専門家でもあるから、かんたん短歌と歌壇的短歌を過剰に対比
させてどっちかしか無い様に書くが、それこそ枡野の策略だろう。
確かに、仮想敵を作って自分を引き立たせるのは常套手段。
枡野はフリーライターをやっていたからプロデュース側の手法も心得ている。
こういう人間がいないのが、いわゆる歌壇側の特徴だろうか。
>>523 何の才能がなくっても詠める歌なんて面白くないだろ。
文語短歌にしろ、かんたん短歌にしろ。
かんたん短歌はごまかしがきかないんじゃないかな。
526 :
かりんとう:02/08/13 15:55
※歳時記より引用
天高く やつぱり父が 死にました 雪我狂流
#「死」と言うものを透明に、そしてまっすぐに詠っています。
この句には、「相手」がいます。
きっとその人に、涙が見えないよう、ぐっと空を見上げているのでしょう。
中の句「やっぱり」には、悲しみは勿論ですが、やや安堵感をも感じるのは僕だけでしょうか?
「天高く」は空を遠くに感じる秋を指しています。
遠い分だけ、様々な思いが忍ばれます。
初心者の僕には、とても分かりやすく、俳句の凄さを痛感させられた作品です。
527 :
詠み人知らず:02/08/13 17:08
全部は覚えてないけど俵万智のある短歌。
一部だけ覚えてる。
「君には一夜 私には一生」って入ってるやつ。(間違ってたらスマソ)
片思いの内容だったはず。
528 :
詠み人知らず:02/08/14 01:09
>>527さん、
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生(栗木京子)
ですね。
根拠なし 通ればリーチ フリテンの
スーアンコウに 夢見ただけさ (蒼域仁)
>>528さん
あぁ、それです!!
めちゃくちゃ間違ってましたね。
かなり曖昧だったもんで。
すいません。
531 :
詠み人知らず:02/08/22 03:30
青春はみづきの下をかよふ風あるいは遠い線路のかがやき(高野公彦)
2CH的添削
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一秒
青春はみつぎをせむとかよふ風あるいは逃避せん路のつぶやき
533 :
詠み人知らず:02/08/23 06:02
結局は傘は傘にて傘以上の傘はいまだに発明されず(奥村晃作)
あぼーん
535 :
詠み人知らず:02/09/03 14:59
バー越えて夕陽を越えてみずからの影に嵌絵のごとく沈みぬ(永田和宏)
馬鹿ばっか・・・
537 :
詠み人知らず:02/09/09 04:13
ageてみる。
sageてみる。
539 :
詠み人知らず:02/10/04 05:39
またageてみる。
540 :
獣王 ◆0rqa9Bootk :02/10/04 09:31
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな(詠み人知らず)
こういう人間になりたいものですが、なかなか上手くいかないわけで
生きている実感が欲しい。そんな日は朝昼晩とごはんを抜いて。
542 :
詠み人知らず:02/10/12 13:38
誕生日へなだれてはやき十月にうなじ屈するゆえの反抗 岸上大作
543 :
まにあ若山牧水:02/10/12 15:27
白鳥は哀しからずや空の青海のあおにも染まずただよふ 牧水
544 :
詠み人知らず:02/10/12 16:48
やっぱりな 今日もここは 2チャンネル
545 :
詠み人知らず:02/10/12 21:26
あしびきの 山のしづくに、妹待つと 我立ち濡れぬ 山のしづくに
吾を待つと 君が濡れけむ あしびきの 山のしづくに 成らましものを
ひややかに みうsをたたえて かくあれは しとはしらちな ひをふきし やまのあととは
真砂なす 数なき星の その中に 我に向かいて 光る星あり
詠み人不明 芥川の『侏儒の言葉』 に出てました。
549 :
詠み人知らず:02/10/16 22:35
月光が東京タワーに集まってラジオの声になるという嘘 藤原龍一郎
>>548さんへ
さんきゅーで御座居ますです。
551 :
詠み人知らず:02/10/17 01:58
>551 それはいえない ふたりはわかい
大工町寺町米町仏町老婆買う町あらずやつばめよ
濁流に捨て来し燃ゆる曼珠沙華あかきを何の生贄とせむ
554 :
詠み人知らず:02/10/31 22:17
人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ 寺山修司
♪か〜もめ〜か〜もめ〜わらっておくれ〜♪淺川マキ
種まく人遠い日なたに見つつわが婚約なれど訛りはふかき 寺山修司
556 :
詠み人知らず:02/11/01 00:04
寺山続いてるから漏れも。
わが撃ちし鳥は拾わで帰るなりもはや飛ばざるものは妬まぬ
生命線ひそかに変えむためにわが抽斗にある 一本の釘
557 :
詠み人知らず:02/11/03 22:31
幾山河越えさり行かば寂しさの果てなむ国ぞ今日も旅行く 牧水
働けど働けどなお我が暮らし楽にならざりぢっと手を見る 啄木
558 :
詠み人知らず:02/11/09 21:44
とびやすき葡萄の汁で汚すなかれ虐げられし少年の詩を 寺山修司(森番)
559 :
詠み人知らず:02/11/09 23:03
ごんべんに寺と書いたら詩になると誰かが言ってた寺山修司
林あまりだっけかなあ、昔エヌエッチケーの寺山特集でやってたんだよなあ。
560 :
詠み人知らず:02/11/20 20:44
すみません、宿題のレポートで以下の歌の鑑賞文(200字以内)を
書かないといけないんですが、どんなことを書けばいいでしょうか。
身辺をととのへゆかな春なれば手紙ひとたば草上に燃す(小中英之)
一応こんなふうに書いてみたんですが、どうでしょうか。
春は新たな出発の時である。しかし作者は、自分の中で過去に折り合いを
つけなければならない。あるいは「身辺をととのえ」るとは作者は一方で死を
予感し、これまでの人生を明るい気持ちで整理しようとしているのだろうか。
そのため手紙を(別れた恋人からのものだろうか)燃やすのである。ただし
その行為は決して暗く悲しいだけではない。草原の春の野焼きのように、
新たな生を歩むための、明るい出発である。
561 :
詠み人知らず:02/11/20 21:45
#小中ヒデユキ氏の最近の一首でしょうか?彼は昭和12年生まれ
もう60代かな。その歌を詠んだ年代でも心境は違うでしょう。春の
意味も様々仕事上の春もあれば恋の春も有り。。どちらでしょう。?
562 :
詠み人知らず:02/12/21 18:11
草の笛吹くを切なく聞きており告白以前の愛とは何ぞ 寺山修司
あぼーん
なつゆうべ水明かりして顕つ死者のすべてを知らず葬りしのみ 小中英之
#亡くなって居られたご冥福を......
腹の立つとき見るための海
憂きことのためにちびちび飲み習ひ
惚れたとは女のやぶれかぶれなり
帰る猪牙赤とんぼうと行き違ひ
恋しい時は猫を抱上げ
#好きな川柳でした・・・
(^^)
この雪は一緒に見てるっていうのかな 電話の向こうで君がつぶやく
本上まなみの一首。彼女の作品の中では秀逸かと。
568 :
詠み人知らず:03/01/14 22:27
惨めだ
孤独が惨めなんじゃない
この人恋しさが
惨めなんだ
569 :
詠み人知らず:03/01/14 22:29
あの女は許す
でも、あの女を許す
自分のことは許せない
570 :
詠み人知らず:03/01/14 22:35
死ぬのが
あんまり死ぬのが怖いと
死にたくなつてしまうもの
なんだ
しぬなんて
いぬことのほが
まだつらい
572 :
詠み人知らず:03/01/14 23:17
人生は
クタバルまでの
暇つぶし
でももう少し
生きてみようか
573 :
詠み人知らず:03/01/14 23:24
一度に我を咲かせるようにくちづけるベンチに厚き本を落として
梅内美華子『ゼブラゾーン』より
耽美な情景がありありと浮かんでくる若さ満ち溢れる一首です。
574 :
詠み人知らず:03/01/14 23:39
彼を忘れないよ
だって彼は
わたしの人生の半分
なんだもん
575 :
詠み人知らず:03/01/14 23:48
火祭りの輪を抜けきたる青年は霊を吐きしか死顔をもてり 春日井健『未成年』
三島由紀夫が最も美しいと絶賛した作。
ティーンのときに書かれた歌。作者は血、死、サド、近親相姦、同性愛など、
スキャンダラスな作品を『未成年』にて歌っている。
10代とはそんな危険な年頃だったと、ふと思います。
576 :
詠み人知らず:03/01/18 01:07
かとちえがすきage
577 :
詠み人知らず:03/01/18 01:27
おねがいねって渡されているこの鍵をわたしは失くしてしまう気がする
東直子『春原さんのリコーダー』
とってもキュートな東さんの一首です。
578 :
詠み人知らず:03/01/18 04:06
このスレも最初は上品だったのに
かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな(牧水)
#フルクテスマン....
580 :
詠み人知らず:03/01/18 15:56
一本の指のマニキュア乾くまで動けずにいるわたしの全裸
佐藤真由美『プライベート』
第二次ベビーブーム世代の彼女、全体的にこの世代特有のエゴの強さが伴う歌集から
一首。掲出歌は女性に閉じ込められている己の悲哀とそれへの反発があい待ったもの
か?直接的表現の多い彼女だが、同首はその部分を暗示させる手法の上手い歌。
581 :
詠み人知らず:03/01/19 06:49
廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て (東直子)
廃村、活字、桃の皮、ふれれば、にじみゆく、とゆるやかに切ない想いを喚起さす表現を綴り、最後に一字空けの「来て」が、全体にいいがたい力を付与している。
582 :
詠み人知らず:03/01/20 03:17
もろともに冬幾たびを籠もりつつ君こそもつと知りたきひとり
今野寿美
583 :
詠み人知らず:03/01/20 08:27
ママンあれはぼくの鳥だねママンママンぼくの落とした砂じゃないよね (東直子)
584 :
詠み人知らず:03/01/21 01:20
佐野朋子のばかころしたろと思ひつつ教室へ行きしが佐野朋子をらず(小池光)
(^^)
586 :
詠み人知らず:03/01/21 17:56
水蜜桃(すいみつ)の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う『チョコレート革命』俵万智
587 :
詠み人知らず:03/01/21 21:20
君が行く道の長手をくり畳ね焼きほろぼさむ天の火もがも
588 :
ボ・ディドリー:03/01/21 23:14
世の人は我を何ともいはばいへ
我がなすことは我のみぞ知る
坂本龍馬
589 :
詠み人知らず:03/01/22 10:54
君の髪に十指差しこみ引きよせる時雨(しぐれ)の音の束のごときを
松平盟子『青夜』
なんて美しい歌でしょうか!
590 :
詠み人知らず:03/01/23 14:09
人は人 我は我なり とにかくも 我行く道を 我は行くなり
わが国の代表的哲人西田幾多郎の短歌。
>>587マンヨウシュウ。サノノチガミノオトメノウタカ。
髪ながき少女(をとめ)とうまれしろ百合に
額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ 山川登美子
592 :
ボ・ディドリー:03/01/25 10:10
ゆあみする泉の底の小百合花(さゆりばな)
二十(はたち)の夏をうつくしと見ぬ 与謝野晶子
*まにあ さんいい所ついてきますね。
では自分も登美子のライバルを。
#ライバルト イエドカナシキ カタオモイ ツマトイウジニャ カテヌトミコカ.....
われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子ああもだえの子
与謝野鉄幹
#ボ・ディドリィさんよろしく。
594 :
詠み人知らず:03/01/25 21:55
呼ぶたびにひろがる雲をおそれゐき人生以前の日の屋根裏に 寺山修司
(漢字あやふやスマソ)
595 :
ボ・ディドリー:03/01/27 23:32
♯東直子がちょくちょく登場しているようなので自分も。
らしくない一首。
一度だけ「好き」と思った一度だけ「死ね」と思った 非常階段
♯女の本性を垣間見たカンジの作品だ。女性の皆さん、苦情待っています(笑)。
>>595 #タシカニイチド シネ!トオモッタ オトコアリ スキトオモッタ オトコダッタカ?
ながらえば またこの頃や しのばれむ
憂しと見し世ぞ 今は恋しき 藤原清輔朝臣
未来と現在と過去を詠んでこの歌自体が時を超えて存在している。
この不思議さが私の心を捉えて離さない。
597 :
ボ・ディドリー:03/01/29 21:54
君の眼に見られいるとき私はこまかき水の粒子に還る
♯若くしてこの世を去った安藤美保の一首。
過去・現在・未来をという時間軸から超越した感覚といえばこの歌を思い起こします。
598 :
ボ・ディドリー:03/01/31 19:05
砂山の砂に腹這い
初恋の
いたみを遠く思ひ出づる日
♯近代短歌は現代短歌に比べなぜ人口に膾炙できたのか?
啄木の歌はいずれもその答えを体現しているように思う。
熟田津に ふなのりせむと 月待てば
潮もかないぬ 今は漕ぎ出な 額田王
身分の高い彼女だからこそ奔放であったのか、古代人はみなそうで
あったのか、色あせない生命が宿っている。誰しも己の生きる時代に
形作られないではいられない。現代とは、古代人や未来人から見て
どのように映るのであろうか。
あかねさす 紫野行き 標野行き *標野(しめの)
野守は見ずや 君が袖振る 野守(のもり)
紫草の 匂ほへる妹を 憎くあらば *紫草(むらさき)
人妻ゆゑに われ恋ひめやも
上が額田王、下が大海人皇子の相聞歌。う〜〜ん、大人です。
ネットでお手軽に、薄い愛を買う現代が恥ずかしい。我も早くホントの大人になりたし。
えっ、これはフィクションだって?うるちゃ〜い、それいっちゃみもふたもナ〜イのだ!
601 :
ガリバーの孫:03/02/02 01:00
働けど
働けどなお わが暮らし 楽にならざり
ぢっと手を見る 石川啄木
やはらかに 柳あをめる
北上の 岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに 石川啄木
…啄木の短歌好きです。
602 :
ガリバーの孫:03/02/02 11:06
世の中に
かほどうるさき
ものはなし
ぶんぶぶんぶと
夜も眠れず 詠み人知らず
文武奨励についての川柳
603 :
ボ・ディドリー:03/02/03 20:25
ポケットに手をいれながら
ふわふわと
だれのものでもないわたくしとなる
♯このカンジよくわかるのだ。歩いているとき両手をポッケにいれると、何か歩いている感覚が消え、一室でひとりくつろいでいる様な気分に変化する。
だから「ふわふわ」という表現が共感できる。現実から遊離しちゃう感覚ね。
604 :
ボ・ディドリー:03/02/03 20:41
>>603 作者は早坂類です。
『風が吹く日にベランダにいる』より。
#ウエノウタ。ダレノウタデショウ。?↓ノウタノホカニ、ゴゾンジノカタアレバ、カキコシテチョ。
そのひとをもとなこいつつありしこと
ほのぼのとしてわれはみずのむ 下村光男
するだろう僕を捨てたる物語マシュマロくちにほおばりながら
甕に差す 藤の花房 短ければ 畳の上に 届かざりけり 正岡子規
(漢字不明)
#短歌の芸術性を初めて認識した歌です。30年前の話。今も子規の眼差しが
歌の背後から私を射貫くようで、居住いを正してしまいます。
608 :
詠み人知らず:03/02/14 00:44
神保町ふらふら行きていつしかも酔つて九段の如し嘆かふ
609 :
詠み人知らず:03/02/16 23:55
俵万智が与謝野晶子の短歌を現代語訳したやつの中の一首。
ほんとすげえと思った。
その子二十歳櫛に流るる黒髪のおごりの春の美しきかな(与謝野晶子)
↓
二十歳とはロングヘアーをなびかせておそれを知らぬ春のヴィーナス(俵万智)
横山未来子
葉先より雫ひかりて落つるたび繊き魚らは身をはじきあふ
逢いしことの温度を永く保たむととざせり耳をまなこを喉を
♯作者は現在30歳の若手歌人。コンピューター世代にあって自然の描写に敏感な写実的作風が特長。
611 :
詠み人知らず:03/02/17 15:27
あぼーん
あぼーん
今すぐにキャラメルコーン買ってきて
そうじゃなければ妻と別れて
佐藤真由美
あぼーん
>>610 「コンピューター世代」って……。
失礼ですが、おいくつですか?
29歳!?
>>617 これからの「コンピューター時代」を生`。
石見のや高角山の木の際より
我が振る袖を妹見つらむか 柿本人麻呂
620 :
詠み人知らず:03/02/27 19:53
『短歌朝日』が休刊というが・・・
あの啄木特集はイタイな。
漏れは『短歌』や『短歌研究』の読者なんでどうでもいいな
『朝日』は辰ちゃんがつぶしたってことなのかねえ?
第二の中井英夫になりたかったんだろーが、さて有望な若者は居たんだろーか。
わが庵は都のたつみしかぞ住む
世をうぢ山と人はいふなり
624 :
詠み人知らず:03/02/28 00:26
有明のつれなくみえし別れより
暁ばかり憂きものはなし
>>622 休刊を前に、今まで短歌誌に載ったことのないような若い人の作品を
色々載せているから、チェックしてみてはいかが?
>>625 だから、その中に目を見張るような新しい書き手はいたかしらねえ、って
言ってるんだけど。
イヤミよ、わかる?
いたとして、あっという間の休刊じゃじっくり育てられもしないわ…。
春睡の神にあずけし命かな 徳永夏川女
628 :
詠み人知らず:03/02/28 22:12
629 :
詠み人知らず:03/02/28 23:06
http://www.biwa.ne.jp/~ohtani/tankajin/jihyou/jihyou9908.html 上記サイトなどに見られるように、歌人の中に、
>よくいわれる、短歌は万葉以来の日本の『伝統』で
>あるというような言説にも従えない。これらは総じて想像の古代に依拠している、
>いまある短歌は別に悠久の古代や民俗、そして呪言などと関係がない
>現代短歌が「日本人」の「伝統」には何らの関係もないこと、
>しかしながらそのように信じ込まされている人々が時々存在することは、
>すでに常識といってよい。
>新聞歌壇や歌会始自体が、「臣民」の「伝統」を作るべく明治になって
>創出されたものであった
などと、さかんに「現代の短歌は日本の伝統ではない」「歌会始は日本の伝統ではない」と
主張している人たちがいますが、彼らは何故、どういう根拠でそう主張しているのでしょう?
また、本当に現代の短歌は日本の伝統とは違うのでしょうか?
私にはどうしても、古事記万葉集古今集と続く伝統的な和歌と、いまの短歌が
無関係だとは思えないのですが。
誰か教えてください。
>629
リンク先読了。
曲解はいただけないな。
筆者は
「日本人」や「伝統」といった、美化や幻想を含んでまことしやかに
便利に利用され流通するイデオロギーがあり
そして例えば、新聞歌壇や歌会始は〈「臣民」の「伝統」を作るべく〉
そのイデオロギーのために作られ働いてきた面が大であると。
現代短歌に関わる者がこうした事情に無自覚で「日本の伝統である短歌」に
酔っていてはいけない、と警告しているのでは。
>>622=
>>625 >『朝日』は辰ちゃんがつぶしたってことなのかねえ?
まさか。
どうせ潰れるなら…ということで辰ちゃんにやらせてみたんだろう。
もし君が編集者なら赤字続きの短歌朝日を建て直せて、
同時に短歌会の未来を担う若者を発掘できたんだろうけどね。
×短歌会
○短歌界
633 :
詠み人知らず:03/03/04 16:38
それぞれに幸せになる交差点
振り向いたりはしない絶対
加藤千恵
(zipper・ハッピーラウンジより)
634 :
詠み人知らず:03/03/04 21:04
>>630 スレ違いは承知で敢えて言わせていただくが、629は曲解も誤解も
していない。件のページの論者は現代短歌は伝統とは全く関係無いと
断定している。
>>630さん、そんなことないでしょ。このサイトで、
いまの短歌は「万葉以来の伝統」とは関係ない、といってるでしょ。
(
>>634さん応援ありがとうございました。)
しかし、何でこういうこと言う人がいるのでしょう?
何だか、日本の伝統や歴史をひたすら貶したいかのように見えますね。
彼らの主張は短歌界の主流の考えなのですか?
誰か事情知ってる方教えてください。
それとまたも教えて君で申し訳ないのですが、
短歌朝日はなぜつぶれたのですか?
新聞本体の「朝日歌壇」とは違い、内容は至極まともだったと聞いてますが。
637 :
詠み人知らず:03/03/05 00:44
ウヨウザイシネ
638 :
詠み人知らず:03/03/05 02:04
639 :
詠み人知らず:03/03/05 20:26
サヨウザイシネ
と言いたいけど、まぁ、このスレでする話題でもないかな…と思ったりして…。
629さん、新スレ立てたらどう?
このスレも20代30代の若手歌人が多く降臨してるんだなあ
641 :
詠み人知らず:03/03/07 12:22
歌人と短歌作ってる人と同じなの?違うの?
違うならどう違うのか教えてチョ。
>>636 超マジレス。売れなかったから。
>>639 もし立てるんなら「歌人、結社、短歌誌総合スレ」がいい。
悪口なしの下げ進行で。
>>641 短歌誌から依頼が来るか否か。
歌集刊行経験は、自費出版ばかりだからあてにならないよね。
歌人様がなぜ何のためにこんな板・スレに御降臨遊ばすのかね?
わが身をはばかり自分の歌を宣伝するためでしょう
ナットク。歌人様のなさいそうな事だ。
647 :
ボ・ディドリー:03/03/09 07:42
本流に戻ります
三軒の書店で探す『罪と罰』上巻だけが棚にあらざり 小川真理子
♯同じ体験をした事があるのでスッと入っていけました
上巻だけw……長いもんなぁ
江守徹のテープの『罪と罰』ならすぐに聞き終えられるんだが
>>639さん、
>>642さん、ありがとうございました。
新スレ立てようと思ったら、「このホストでは立てられない」とのことなので、
今後トライしてみます。
(^^)
いつかゆく みちとはつねに ききしかど きのうきょうとは おもはざりきを
ーーー きっとそういうもんなんだろうなぁとこの頃実感が湧いてきました。
652 :
詠み人知らず:03/03/14 13:40
ついてない
びっくりするほど
ついてない
ほんとにあるの?
あたしにあした
653 :
詠み人知らず:03/03/14 16:04
「あの頃の僕らは」なんてスーツ着ていつか言うなら今死にたいし
654 :
詠み人知らず:03/03/15 14:11
約束は忘れたふりをしてあげた
アイスココアの氷は溶けた
655 :
詠み人知らず:03/03/15 16:56
加藤千恵はいいと思う。
ためいきは金平糖のひいふうみすこし棘(とげ)ある心のこぼれ
小池純代『苔桃の酒』より
掌のとどくはるかな距離に黒曜の髪の澄みつつ少年のあり
大塚寅彦『刺青天使』
658 :
もう人妻だけど:03/03/16 04:16
うれしいよ
ずっとまってた
このときを
やっといえたよ
ごめんなさいと
659 :
もう人妻だけど:03/03/16 04:20
めずらしく
あなたがいない
こんなひは
居留守をつかって
づっとねていた
660 :
詠み人知らず:03/03/20 01:46
合格を祈願している場合じゃない
だってあたしは恋をしたのだ
かとちえばかりでうざくなってきたなこのすれ
宣伝だろ?
663 :
詠み人知らず:03/03/21 06:53
『歌集ナッツ』加藤千恵
664 :
詠み人知らず:03/03/21 07:35
蝉丸
665 :
詠み人知らず:03/03/21 17:25
>>661 読み人書いてないのに分かるなんて相当好きだね〜
666 :
詠み人知らず:03/03/21 17:39
ななもちゃんもとしかなあ〜
春ですと告げんとしつつ唇はふいにむなしき君亡きのちは
667 :
詠み人知らず:03/03/23 00:21
言葉しか残っていないけれどまだ
言葉だけなら残ってはいる
668 :
ボ・ディドリー:03/03/24 07:29
蒼き月紅き月とのまぐはひのあらぬ悲境に夜は鳴りゆく 黒瀬珂瀾
669 :
ボ・ディドリー:03/03/24 07:44
明治屋に初めて二人で行きし日の苺のジャムの一瓶終わる 俵万智
670 :
詠み人知らず:03/03/24 20:15
竪穴に落ちたのか俺が穴なのかレモンの皮をここに捨てるな 吉川宏志
川柳ですけど・・・
レンタンは穴が多くて熱くなり (詠み人:不明)
672 :
詠み人知らず:03/03/27 02:54
桜の短歌を教えてください。
私は与謝野晶子の祇園の短歌が好きです
673 :
詠み人知らず:03/03/27 03:22
本当に久しぶりに来てみたら、まだこのスレがあってうれしい
自分の宣伝してるヤシがいなくなっててうれしい。
世の中に たえてさくらの なかりせば
春の心は のどけからまし (在原業平)
674 :
詠み人知らず:03/03/27 13:41
岡本かの子に「桜」138首の連作がある。
狂人のわれが見にける十年(ととせ)まへの真赤きさくら真黒きさくら
いにしえの奈良の都の八重桜
けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔
もろともにあはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし 行尊
高砂の尾の上の桜 咲きにけり
外山のかすみ立たずもあらなむ 大江匡房
676 :
ボ・ディドリー:03/03/28 00:20
>>673さんのカキコ読んで最初から見直してみました。
短歌と俳句を混同してなるものかとストロング・スタイルを貫く人、お気楽に遊びながらやっていこうとする人、
若そうなのに学識ある人(院生と見た)、自分の自作を押し売りする人etc…人物像を推理しながら有意義に楽しめました。
歌人らしき人も来ていたような( ̄ー ̄)ニヤリッ
桜の歌
さくら花ちる夢なれば単独の鹿あらはれて花びらを食む 小中英之
さくら山よしやよしののまぼろしのひとつか彼のあはき体温 日高堯子
今日にして白金のいのちすててゆくさくらさくらの夕べの深さ 松平盟子
風狂ふ桜の森にさくら無く花の眠りのしづかなる秋 水原紫苑
乳ふさをろくでなしにもふふませて桜終はらす雨を見てゐる 辰巳泰子
桜の季節いいですねえ
678 :
ボ・ディドリー:03/03/29 04:29
今日は朝生観ててこんな時間まで…
うすずみのゆめの中なるさくら花あるいはうつつよりも匂ふを 斎藤 史
★冬の朝、 ハトがとっても美味しそう
★冬休み てんてんつけて ぶゆやずみ
★コスモスの てんてんつけて ゴズモズの
★恋愛は 答えのでない 方程式
680 :
詠み人知らず:03/03/29 14:58
あぼーん
あぼーん
桜花散れ散る散りてゆく下の笑いが濡れている夕まぐれ(佐佐木幸綱)
困つた先生についての噂は終らない夕映え一滴滲んだころも 米川千嘉子
正月の四日になりて
あの人の
年に一度の葉書も来にけり。
啄木
686 :
詠み人知らず:03/04/02 16:38
早口で「もう会えない」と言う君は動かぬ白い空から生まれた
桜花今そ盛りと人はいへど我はさぶしも君としあらねば
なにとなく君に待たるる心地して出でし花野の夕月夜かな
あぼーん
688 :
詠み人知らず:03/04/04 15:27
「殺すぞ」と脅しかければ「殺すぞ」と答える人のいる星月夜
689 :
ボ・ディドリー:03/04/04 20:53
真鍮のバーにもたれてきくジャズの「煙が目にしみる」そう、しみるわ 松平盟子
♯一字あけが利いているカッコイイ一首ですね
君が行く道のながてを繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも
#1500年近く前も恋の激情はやっぱり変わらないのだなぁ...
>688 「寒いね」と話し掛ければ「寒いね」と答える人のいる暖かさ
だっけ、元歌 本歌取り?
乳ぶさおさへ神秘のとばりそとけりぬここなる花の紅ぞ濃き 与謝野晶子
あぼーん
あぼーん
694 :
詠み人知らず:03/04/11 13:12
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の
かけたることも なしと思へば (道長)
#好きな歌というよりも、こんな気持ちになってみたいという願望ですな。
絵そらごとまことまぼろしうた心そぞろにつづる晶子まんだら (佐藤春雄)
#昔はよく小説の巻頭に短歌が掲げられていた。此れもその一首)
696 :
詠み人知らず:03/04/16 17:33
やわらかな秋の陽ざしに奏でられ川は流れてゆくオルゴール 俵万智
その子二十(はたち)櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
(与謝野晶子)
二十歳とはロングヘアーをなびかせて畏(おそ)れを知らぬ春のヴ―ナス
(俵 万智)
あぼーん
(^^)
700 :
詠み人知らず:03/04/17 14:15
700!
701 :
詠み人知らず:03/04/17 17:34
朝顔につるべとられてもらい水
702 :
詠み人知らず:03/04/17 19:40
わが父のちんどん屋にておはしなば悲しからむとちんどん屋見つ (窪田空穂)
703 :
詠み人知らず:03/04/17 20:52
雪の上を驟雨過ぎしが数千の地下より天にむけし銃口 塚本邦雄
どんよりと曇れる空を見ていしに人を殺したくなりにけるかな 石川啄木
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
706 :
詠み人知らず:03/04/20 22:49
春さればまず三枝(ささくさ)の幸(さき)くあらば後にも逢はむな恋ひそ吾妹
万葉集
707 :
匿名喜望峰:03/04/20 23:10
今今と今問いう間にいまぞなく今と言うまに今が過ぎ去る
708 :
詠み人知らず:03/04/28 21:18
サッカーの外人選手つるつるの頭のままによく走るなり 奥村晃作
709 :
詠み人知らず:03/05/02 16:56
のど赤き 玄鳥(つばくらめ)ふたつ 屋梁にゐて
足乳根(たらちね)の母は 死にたまふなり
斎藤茂吉
710 :
詠み人知らず:03/05/02 17:02
あるほどの菊なげいれよ棺のなか
漱石
711 :
詠み人知らず:03/05/02 17:04
おもしろき
ことも無き世を
おもしろく
すみなすものはこころなりけり
712 :
詠み人知らず:03/05/12 23:18
どなたか「桃の缶詰」という言葉が出てくる短歌を
ご存知の方教えてください。
以前何かで見かけていいなと思ったのですが、
思い出せないのです・・・
『あなたと詠む恋の歌百選』・…俵万智.選
≪朝の階 のぼるとっさに抱かれき 桃の缶詰かかえたるまま≫
ぐぐってみたら、出てきました。違うかもしれないけど。
714 :
詠み人知らず:03/05/13 22:41
衆視のなかはばかりもなく嗚咽して
君の妻が不幸をみせびらかせり
中城ふみ子
715 :
詠み人知らず:03/05/14 00:51
>>713 レスありがとうございます。
自分も一応ぐぐってみてそれにはあたったんですが
ちょっと印象が違うような気がして・・・
他にはないんでしょうかね?
あぼーん
けつかゆい
あなるつついて
マグマたいし
あぼーん
あぼーん
あぼーん
721 :
詠み人知らず:03/05/14 15:29
一枚の膜を隔てて愛しあう君の理性をときに寂しむ
↑この膜ってコンドームのことですか?
半透膜
きみのあいなら
とうりぬけ
#不良品でした あっ 好き?
723 :
詠み人知らず:03/05/15 13:28
あぼーん
>>715さん
哲学は桃の缶詰開けるとき 樋口由紀子
これでどうでしょう。あーん、なんか私も気になってきました。
726 :
詠み人知らず:03/05/15 20:39
やわはだの あつきちしおも ふれもみで
さびしからずや みちをとくきみ
727 :
詠み人知らず:03/05/15 21:14
関数も小論文も今自分が悲しいのかもよくわかんない。
729 :
詠み人知らず:03/05/15 21:44
>>725 ありがとうございます。
根気良くさがしてみます。
気にさせてしまいスミマセン・・・
>>715さん
おちからに なれずにごめん ゆるしてね
で、見つけたら おせーてやって
あぼーん
>>715さん しつこく追いかけてますが、、、、
【現代短歌スレッド】五七五板編
ここいって 尋ねてみては いかがでしょ
733 :
詠み人知らず:03/05/15 23:22
#缶詰ではないけど一応、、、
桃よりも梨の歯ざはり愛するを時代は桃にちかき歯ざはり 荻原裕幸
734 :
詠み人知らず:03/05/15 23:24
#果物繋がりで、、、
然ういへば今年はぶだう食はなんだくだものを食ふひまはなかつた 奥村晃作
いま、お茶飲んでます
日本人ならやっぱりお茶だよね
みちみち めちめち
この のどごし!!
めりめりめりめり
はー、あっつ〜い
ちりちりちりちり
えーい いっきにのんじゃえ!!!
ぐぎぎー たすけてくれ ゲン たすけてくれー
あー おいしかった
736 :
詠み人知らず:03/05/16 05:35
737 :
詠み人知らず:03/05/16 06:02
∩
∧_∧ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д`)// < 先生! 今年は犯珍優勝できそうでつか?
/ / |
/ /| / \ 去年の今頃も調子良かったのですが。 ( ´,_ゝ`)プッ
__| | .| | \
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \_____________
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
.|| ||
うむ、
今年は優勝だ!!!
あぼーん
あぼーん
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
742 :
詠み人知らず:03/05/22 11:10
遠い春湖(うみ)に沈みしみづからに祭りの笛を吹いて遭ひにゆく 斎藤 史
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
744 :
詠み人知らず:03/05/30 00:04
アンデルセンのその薄ら氷(ひ)に似し童話抱きつつひと夜ねむりに落ちむとす 葛原妙子
踏みしめて登り行くとき十三のきだはし軋まむ罪の重きに
刑架より堕ちたる我れに息のある不思議さ気づき夢は醒めたり
おびただしき煙は吐けどわが過去は焼きては呉れぬゴミ焼却炉 福島誠一
746 :
詠み人知らず:03/07/05 19:32
火祭りの輪を抜けきたる青年は霊を吐きしか死顔をもてり 春日井建
747 :
詠み人知らず:03/07/11 13:56
隣室に書よむ子らの声きけば心に沁みて生きたかりけり 島木赤彦
あしひきの 山のしづくに 妹待つと
われ立ち濡れぬ 山のしづくに (大津皇子)
我を待つと 君が濡れけむ あしひきの
山のしづくに ならましものを (石川郎女)
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
手紙書く少女の睫毛震ふ夜 壁に金魚の影しづかなり
ものおもう 反故紙は函を 溢れ出る おもいはやがて きえなんとする
鉛筆の音ばかりなる教室の
窓外はるか戦争のある
754 :
詠み人知らず:03/07/24 02:38
スクーターの 後ろに乗りし子が 下ろさるるときに
荷物の表情をせり 中城ふみ子
755 :
詠み人知らず:03/07/24 10:33
風の竹に生る夜窓の間に臥せり
月の松を照す時台の上に行く (白居易)
756 :
詠み人知らず:03/07/24 11:02
757 :
詠み人知らず:03/07/24 11:35
夫逝き十年経しが思ひ出でて
怒る夫の今に恐ろし 佐藤志満
春霞たつを見すててゆくかりは 花なき里に住みやならへる(古今集 伊勢)
#なんだかかっこいいですねぇ。共感します。
759 :
詠み人知らず:03/07/26 19:45
>757
夏祭りたつを見捨ててゆく彼は 愛無き世界に住みやならへる
凍る、燃える、凍る、燃えると占いの花びら毟る宇宙飛行士
761 :
詠み人知らず:03/07/27 11:54
ほの昏き ひと塊の 惑星に 縋りてねむる虫なるわれら 島田修二
762 :
詠み人知らず:03/07/27 11:57
判断に 迷へるときは 負の側に 立てよと父の 声からびたり 辺見じゅん
763 :
さっちゃー:03/07/27 12:39
汝ゆめ事有らしむることなかれ「ことなかれ」こそ汝有らしむ
764 :
詠み人知らず:03/07/27 16:42
炎天に あぎとふ魚は 面並めて
水沫はき居る 一つづつの面 吉植 庄亮
765 :
詠み人知らず:03/07/27 16:45
わたのはら しづかにありて きこえこし
こゑはくぢらの 子をよべるこゑ 森岡 貞香
766 :
詠み人知らず:03/07/27 17:15
767 :
詠み人知らず:03/07/27 19:54
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 次の基地外短歌まだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| .愛媛みかん. |/
鳥籠と 見えなくもない 塔眺め 憧れよねと 友は二度言う
769 :
詠み人知らず:03/07/28 13:02
昼どきの 刻つくりをり 羽抜鶏 (清水基吉)
770 :
詠み人知らず:03/07/28 13:04
いまし子は 少年と成る 柔らかき
髪ふりみだし ボールを追えば (小高 賢)
771 :
詠み人知らず:03/07/29 10:07
草相撲の 横綱たりし 父の身を
朝の床より 抱き起こしたり
772 :
詠み人知らず:03/07/29 11:03
凍天の 星の潤める 午前四時
エンジン全開 野のひととなる 時田則雄
774 :
詠み人知らず:03/07/29 13:23
譲り得る 臓器持ちたる わがからだ
青葉のもとに いまだわがもの 玉井清弘
775 :
詠み人知らず:03/07/31 10:31
思ひがけぬ 高みにて啼く 牛蛙 二つゐて二つ あざけりやまず 清水房雄
776 :
詠み人知らず:03/07/31 10:32
出でてしまえば とほく切なく 素浪人 行ける所まで 歩むほかなし 島田修二
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
778 :
詠み人知らず:03/08/05 11:35
水よりも透明なものを知っているあたしはあたしのままで生きてく
いつだって見えないものに覆われて知らないものに守られている
加藤千恵
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,__ | 世界に平和が訪れますように…
/ ./\ \_______________
/ ./( ・ ).\ o〇 ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧∧ |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナモナモ |;;;;::iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 ( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
重くゆるく 林の中を くだる影
鳥はいかなる 時に叫ぶや 高安 国世
見ぬ振りを しても烏は 見てをりぬ
人は烏に 学びしならむ 竹本 宏夫
観覧車回れよ回れ想い出は君には一日我には一生 (栗木京子)
↑
既出でした
あぼーん
787 :
詠み人知らず:03/08/13 06:46
鉱山道を 補助器軋みて われ歩く
不倶戴天の 敵は石ころ (阿部 弘)
788 :
詠み人知らず:03/08/13 06:46
娶らんときてやや気負い青年の
言うを聞きたり 父の座にありて (水落 博)
789 :
詠み人知らず:03/08/13 07:37
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
791 :
詠み人知らず:03/08/20 21:11
age
792 :
あかね ◆wSdkSdy/To :03/08/20 21:18
夏ゆけば いっさい棄てよ 忘れよと
いきなり花になる曼珠沙華 今野寿美
#毎年心引かれたのはこの華がこう告げていたからか。
793 :
詠み人知らず:03/08/22 14:45
年増芸者におくられ酔ひて帰り来し
父の孤独も順に受けつぐ 高村 豊周
794 :
詠み人知らず:03/08/22 14:48
あやまちて 教うることも ありなむに
吾を信ずる 子らをおそるる 栗原 克丸
795 :
詠み人知らず:03/08/26 10:44
しきたへの 枕のうへに 過ぎぬなり
露を尋ぬる秋のはつかぜ 源 具親
796 :
詠み人知らず:03/08/26 10:46
色見えで うつろふものは 世の中の
人の心の 花にぞありける 小野小町
797 :
コギャルとカリスマH:03/08/26 10:46
799 :
詠み人知らず:03/09/01 10:49
バイクより ひらり降りたる青年が
ヘルメット脱ぎ美少女となる (阿部 綾)
800 :
詠み人知らず:03/09/01 10:51
大鴉ばさりと止まりたるように
ロングスカートの少女が坐る (阿部 綾)
何事か 起きいる茜の 急坂を 登りきるには もう間に合わぬ
斉藤すみ子
802 :
詠み人知らず:03/09/02 11:36
布施置きて 我は乞ひ祷(の)む あざむかず
直に率行きて 天路知らしめ 山上憶良
803 :
詠み人知らず:03/09/02 11:39
暮るる間も 待つべき世かは あだし野の
末葉の露に 嵐たつなり 式子内親王
柔肌の 熱き血潮に 触れもみで
さびしからずや 道を説く君 与謝野晶子
君が行く 道の長手を 繰りたたね
焼き滅ぼさむ 天(あめ)の火もがも 詠み人知らず
字間違いあったらごめん。
この2つは情念とか、時代背景とかいろんなものが見えて
非常に好きだし、こういう歌が作れたらいいなあ…
805 :
詠み人知らず:03/09/04 10:58
筆を手に 初めて書ける 幼な子の
ためらひあらず 一といふ文字 倉沢寿子
806 :
詠み人知らず:03/09/04 11:01
楽しみは 多いほどいい ツメ切る音も それに加われ 高瀬一誌
楽しみは 多いほどいい サツ切る音も 票も加われ 先生のひとりごと
磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む 有間皇子
磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む 有間皇子
すいません、できれば解説やその歌に対する
思いなどを加えてもらえると嬉しいんですが・・。
804さんみたいに。
811 :
詠み人知らず:03/09/08 04:36
紫陽花の 下葉に集く 蛍をば
よひらの数の そふかとぞ見る 藤原定家
紫陽花は、私にとって特別思い入れのある花なので。
地味だけど淡くて美しい歌だと思。
目覚めより ベル鳴るまでに ただよへる
付録のごとき 時を愉しむ 篠原克彦
グランドに しゃがみたるまま 動かざる
十七歳の 老いふかき顔 岩下静香
咲きすぎて 清さ失ふ 辛夷(こぶし)の木
少し足らざる 生活(くらし)よしとす 富野小路 禎子
服あふれ 靴あふれ籠に パンあふれ
足るを知らざる 国となり果つ 富小路 禎子
あの。
短歌を勝手に一字あけにしたり、二行にしたりするのはどうかと。
もともとの表記通りに書きませうよ。
>816
だって読みにくいじゃん…
そんなこと言ったら、横書きにすること自体が間違ってるワケで。
>>817 横書きは仕方ないとして、できるだけ作者の意図を尊重すべき。
819 :
詠み人知らず:03/09/17 03:37
かのものら遥けき道を行きながら
ときに振り向く身内者(みうち)のごとく 斉藤 史
#意識の深淵の世界を垣間見るような、忘れられない歌です。
砂浜に二人で埋めた飛行機の
折れた翼を忘れないでね 俵万智
#琴線に触れました。この歌から創作の道へと。
春の蛙のまだほっそりと水に泛(う)き
うすき水掻きもあけひろげたり (斎藤 史)
「みなさん」と 我の気付かぬ 口癖を
まねて生徒は 廊走り去る (平田 利栄)
誰ひとり 帰りしことの なき道の
白きが上を ほとほとといく 柳沢桂子
柳沢桂子氏は生命科学者。闘病時代の短歌。
抱かれれば女と生まれしこと憎む
日々重ねきて別れを決めぬ 道浦母都子
秋の菊にほふかぎりはかざしてむ
花より先と知らぬわが身を 紀貫之
おろかなる心にのみや任すべき
師となる事もあるなる物を 西行 「山家集」より
汚染進む海と思えり生れ出でし
鰭欠け魚の傾き泳ぐ 波汐 国芳
思はずも一つもらして幼児は
われと驚き高笑ひせり 若山 喜志子
#若山牧水夫人の作 孫がしたおならを題材にしている。
手を休め心を休めひとときを
無心になりてまた立ちあがる 長沢美津
年ふりていくつになりても自らの
楽しみ心捨ててはならず 長沢美津
#現在98歳
優等生と呼ばれて長き年月をかっとばしたき一球がくる
俵万智「チョコレート革命」
832 :
詠み人知らず:03/10/11 08:08
なんかここ、「短歌人」まじってる。
きさらぎの天のまほらは花野かな
差し招く如風花は舞う 冬道麻子
乳呑児の若き母にて通ひゐき
今日壮年の子に連れらるる 草野源一郎
#町の開業医
にわかにも字の巧くなる時期を経て
少女らの便り遠のきにけり
石本隆一
夭逝にあこがれたる少女期の
故なき焦立ち思へば遠し 尾崎左永子
誤解もて歌褒められて砂少し
入りたる靴で歩む心地す 高野公彦
少年の言葉ののちに湧く虚脱
われか少年のものか分たず 米川千嘉子
里ごとにたたくくひなの音すなり
こころのとまる宿やなからむ 藤原顕綱
磯ごとに海人の釣舟泊てにけり
我が舟泊てむ磯の知らなく よみ人しらず
#万葉集
尻尾あらば楽しかるべし髪のいろ
今日も変りて息子が跳ねゆく 花山多佳子
いつの間に塗りしか真青なテーブルが
出現したり息子の部屋に 花山多佳子
みづからに消臭剤をふきつけて
梅雨ふかき日を息子出でゆく 花山多佳子
父の遺産のなかに数えむ夕焼は
さむざむとどの畦よりも見ゆ 寺山修司
一粒の向日葵の種まきしのみに
荒野をわれの処女地と呼びき 寺山修司
ニ歳児の自我の芽生えははっきりと
手を添えやれば<No>と払いぬ 千田 政子
日本で迎えし二歳の誕生日
カナダのダディのFAX届き 千田 政子
#作者の娘婿はカナダ人
なみのうへにみをなぐばかりうち入て
やがて静にうく鴎哉 大隈 言道
君をなすあまたの骨が透きとおり
遠くの町へ行ってしまった 永田 紅
組織ゆえ行い一つなまぐさく
水のごとくは流れてゆかず 武川 忠一
苔の上に晴れ行く雨の岩陰に
風こそ過ぐれ夕暮の空 慈円
人間(じんかむ)の禍福は愚かにして料りがたし
世上の風波は老いても禁ぜず 白居易
静かなる沖と思うに網打ちて
海に光を生む男あり 三枝昂之
人間の枝美しき早苗田が
水を呼び水が夏雲を呼ぶ 三枝昂之
願わくは花の下にて 春死なん この如月の望月の頃
西行法師
856 :
詠み人知らず:03/11/17 01:52
「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に 穂村弘
猫はみな白痴なんですだからつていきなり抱き締めたりしては駄目 喜多昭夫
ははそはの母の話にまじる蝉 帽子のゴムをかむのはおよし 東直子
好きな歌三首。
裡(うち)にたぎる忿怒と嫉妬かたちに見す
般若を打ちし人もかなしき 花井 千穂
政治家の好むしゅくしゅく不思議なる
語感はついにわれの埒外 玉井 清弘
熱たかき夜半に想へばかの日見し麒麟の舌は何か黒かりき
中城ふみ子
860 :
詠み人知らず:04/01/01 22:02
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(-@∀@)< マルクスもレーニンも墜ちて
_φ 朝 ⊂) \ 資本主義万歳聞こゆ地球滅ぶに〜♪
/旦/三/ /| \愚民どもは黙って朝日歌壇を熟読汁!
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | \__________________
|アカヒ歌壇 |/
http://f3.aaacafe.ne.jp/~asapy/
子供よりシンジケートをつくろうよ
「壁に向かって手をあげなさい」 穂村弘
862 :
詠み人知らず :04/02/01 23:07
桃よりも 梨の歯ざはり愛するを
時代は桃に ちかき歯ざはり
まだ何もしてゐないのに
時代といふ牙が 優しくわれ噛み殺す
荻原裕幸 『青年霊歌』より
瀬をはやみ 岩にさかるる滝川の 割れても末に あわんとぞ思う
864 :
詠み人知らず:04/02/02 20:43
くだらないものをいっぱい蹴散らして
ただひとつだけ握って逃げたい
OVER DRIVE 向井ちはる 星雲社
865 :
詠み人知らず:04/02/04 11:08
のぞきこむだけで誰もがひきかえすまみの心のみずうみのこと 穂村弘
866 :
詠み人知らず:04/02/04 19:56
友をえて猶ぞうれしき桜花昨日にかはるけふのいろかは
毛利 元就
867 :
詠み人知らず:04/02/04 19:57
ありがとうございます
868 :
詠み人知らず:04/02/04 23:12
岩つつじ岩根の水にうつる火の影とみるまで眺めくらしぬ
毛利 元就
869 :
詠み人知らず:04/02/09 01:53
面白うないこの世をばおもしろく
坂本 竜馬
おもしろきこともなき世をおもしろく 高杉晋作
ばかなれど ばかになりきる ばかのひと プラトン
捨てました どうせ拾った 恋でした
胸きゅんと 愛と涙の サスペンス
松本 秋子
>>870 棲みなすものは心なりけり(野村望東尼)
おもしろいのう(晋作)
鬼ごっこの 鬼を解かれず 年ふりて 誰を探しに くる村祭
(少し違うかも) 寺山修二
875 :
詠み人知らず:04/02/19 21:54
876 :
詠み人知らず:04/03/06 01:11
まだこのスレあった。うれしい
877 :
詠み人知らず:04/03/06 21:23
逢うことの絶えてしなくはなかなかに
人をも身をも 恨みざらまし
1000年経っても人間、恋愛じゃおんなじことの繰り返しですよ・・・(´・ω・`)
878 :
詠み人知らず:04/03/07 23:53
清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人みなうつくしき
yosano akiko
879 :
詠み人知らず:04/03/08 23:29
永らへば 又この頃や 偲ばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋ひしき
藤原清輔朝臣
死にかけの鯵と目があう鯵はいまおぼえただろうわたしの顔を 東直子
881 :
詠み人知らず:04/03/10 23:10
マッチ擦る つかのま海に 霧ふかし
身捨つるほどの 祖国はありや 寺山修二
寺山修二 サンダル履いて 今日もくる
東京の空にも 夕焼けはありて 塚本邦雄
882 :
詠み人知らず:04/03/12 18:04
生き物をかなしと言いてこのわれに寄りかかるなよ 君は男だ
梅内美華子
ここを又 我が住みうくて
うかれなば 松はひとりに ならむとすらむ
西行
884 :
詠み人知らず:04/04/17 15:43
身をしれば人のとがとは思はぬに
恨みがほにもぬるる袖かな
西行
君いなば月待つとてもながめやらむ
あづまのかたの夕暮れの空
西行
いつかわれ昔の人といはるべき
かさなる年を送りむかへて
西行
885 :
詠み人知らず:04/04/19 19:49
いのちだに心にかなふものならば
なにか別れのかなしからまし
しろめ 古今和歌集
くりやべにひとなきよはをふきあれてうしほにまがふむらまつのこゑ 会津八一
敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花
熱田津(にぎたづ)に 船乗りせんと 月待てば
潮もかないぬ 今は漕ぎいでな
額田王
今はとて 宿かれぬとも
慣れきつる 真木の柱よ われを忘るな
源氏物語「真木柱」帖
890 :
とらたぬ ◆HmqLf3qSgk :04/07/13 01:48
>>874 かくれんぼ 鬼のままにて老いたれば 誰を探しに来る村祭り
(寺山修司)
といのもあります。ちなみに上の句は「田園に死す」で詠われているもの。
891 :
詠み人知らず:04/07/21 01:09
時の火矢四方より放たれし夢に明日燃えをればいづくへ逃げむ (作者不詳)
さよならに向かって朝が来ることの涙の味でオムレツを焼く
俵万智「サラダ記念日」
893 :
詠み人知らず:04/08/01 08:23
#短歌ではなく、川柳なのでスレ違いだとは思いますが、
好きな川柳を紹介するスレが見あたらなかったのでここに載せさせて下さい。
おそるべき
君等の乳房
夏来る
(西東 三鬼)
895 :
詠み人知らず:04/08/01 18:12
墓の下
三鬼の怒髪
天を突く
おそるべき
君らの根巨
つまようじ
(東西 一鬼)
紙芝居に握りしめ来し幼子の硬貨は汗に濡れてゐるなり 片桐伊作
#この歌人は紙芝居のおじさんを経験した稀なお人です。
898 :
詠み人知らず:04/08/01 21:21
>>894 え、川柳じゃなくて俳句なんですか?
確かに「夏」と入っているといえば入ってるけど、
風情というより人情の句のような気がしてました。
899 :
詠み人知らず:04/08/03 19:45
僕たちが出会った事と別れた事夏のせいにはしないでおこう
900 :
詠み人知らず:04/10/03 18:45:33
世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ
(古今和歌集)
901 :
詠み人知らず:04/10/03 19:00:36
散るを厭ふ世にも人にも先がけて散るこそ花と吹く小夜嵐
ますらをがたばさむ太刀の鞘鳴りに幾年耐へて今日の初霜
既出かも知れませんが
風もなきにざっくりと牡丹くづれたり
ざっくりくづるる時の来りて
流るる血ながしつくして厨辺に
死魚ひかるなり昼の静けさ
岡本かの子
たはむれに 母を背負ひて そのあまり
軽きに泣けて 三歩歩まず
904 :
詠み人知らず:04/11/26 21:41:35
夏の日の思い出みたいでそのままにしておく麦藁帽子のへこみ
15年くらい前に新聞でみかけたような気がします。
なぜか心に残っています。
作者を知っている方がいれば教えて下さい。
>904 俵万智
なかなかに人里近くなりにけり
あまりに山の奥をたずねて
907 :
詠み人知らず:04/11/26 23:51:02
>>904正しくは、
思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
ちなみにこの俵さんの歌は、寺山修司の
「夏帽のへこみやすきを膝にのせてわが放浪はバスになじみき」
の本歌取りと思われるのですが、どうでしょうか。
908 :
詠み人知らず:04/11/27 16:19:51
なかなかに
人とあらずば
さかつぼに
なりにてしかも
酒に染みなむ
909 :
詠み人知らず:04/11/27 19:45:26
910 :
詠み人知らず:04/11/27 19:55:51
あなうなぎいづくの山のいもとせを裂かれて後に身を焦がすとは
911 :
詠み人知らず:04/11/28 22:01:25
白鳥は哀しからずや海の青空の蒼にも染まずただよふ。
The children put
in the coffin
brush, inkstone, tobacco
I wanted to say
"It was me he loved"
朝顔に つるべとられて もらい水
夏中水を もらうつもりか
隣人
915 :
詠み人知らず:04/12/11 00:40:42
閑散としてるな…。「跳躍」で三首。
跳躍の選手高飛ぶつかのまを炎天の影いきなりさみし 寺山修司
跳躍ののち風炎がかぶされり屈葬の型にうづくまる背に 春日井建
バー越えて夕陽を越えてみずからの影に嵌絵のごとく沈みぬ 永田和宏
916 :
富田派:04/12/14 06:42:40
男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらん僕が殺してあげる 平井弘
これよく意味がわからないのですがどなたか解説していただけないでしょうか??
例えば 羊のようかもしれぬ草の上におさえてみれば君の力も 平井弘
これ、お気に入りです。なんか童貞力って感じ・・・。
917 :
天 ◆N.T.nuy0nw :04/12/14 14:29:32
>>916 >男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらん僕が殺してあげる 平井弘
私にも全然意味はわかりませんが、想像してみました。
この二人は親子です。お父さんと息子が釣りにきているのです。
釣りと行っても仕掛け釣りです。巨大な釣り針にカエルを引っ掛けて
沼に沈めておくと朝にはナマズがかかっていたりしますね。あれです。
まだ幼い子供である息子は、カエルのおしりに釣り針を刺すのを
ためらっているのです。
「だってカエルさんがかわいそう」
お父さんは微笑んで、首を振ります。
「だめだよBOY、お父さんに貸してごらん」
そしておとうさんは無情にもカエルのおしりにいっきに釣り針を・・・。
918 :
富田派:04/12/15 07:47:55
なるほど・・・正しい解釈な気がします。
なんとなく童貞奪ってあげるよ的な内容だと思ってました。僕だけど女の子っていう・・・。
919 :
詠み人知らず:04/12/15 14:58:00
栗木 京子さんの
『観覧車回れよ回れ思ひ出は君には一日我には一生』 が好き
皆さんこの短歌どう感じますか?
920 :
天 ◆OHE9frLDk. :04/12/15 20:09:32
>>917 おっと・・いきなり別解釈が浮かびました。こっちの方が正しいかも。
>男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらん僕が殺してあげる 平井弘
僕と男の子は同一人物かもしれませんね。
シチュエーションで言うと、ご近所でキャンプで釣りに行った家族連れ。
親が釣った魚をさばこうと試みる7歳くらいの女の子。
でも生きている魚がかわいそうで調理できない・・・。
それを見た男の子が、やさしさから「僕が殺してあげるよ!!」・・と。ww
こちらの方が歌としては深いような気がします。
「殺してあげる」というのは残酷さを示すようであるが、それは紛れも無く
やさしさから出たものなのだ・・。という感じ。
921 :
詠み人知らず:04/12/15 20:15:39
人の恋季はいつなりと猫とは ゞ 面目もなし何とこたへん
922 :
詠み人知らず:04/12/16 00:00:09
>>919 有名な歌ですね。でも、あまりに有名なせいか、自分にはやや「通俗的」な気も
する(ひねくれてるかな)。栗木さんなら、
春浅き大堰(おほゐ)の水に漕ぎ出だし三人称にて未来を語る
の方が好き。あと、似た感じの歌で、永井陽子さんの
夜は夜のあかりにまわるティーカップティーカップまわれまわるさびしさ
というのもありますね。それから観覧車で言えば、道浦母都子さんの
夜を来て大観覧車に揺られいる一人のわれに風吹くばかり
というのもあります。切実だな。
923 :
詠み人知らず:04/12/16 00:07:31
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
●秋が来たと目にははっきりと見えないけれど、
風の音にはっと気づかされた
なんか好き。
924 :
詠み人知らず:04/12/22 01:00:02
新年の季語を使った短歌で皆さんの好きなのはなんですか?
もしよろしければ教えてください。時代は問いません。
季語・・・。
清水へ祇園をよぎる桜月夜
こよひ逢う人みなうつくしき
与謝野晶子
願わくは花の下にて
春死なむそのきさらぎの望月の頃
西行法師
927 :
詠み人知らず:04/12/22 14:43:38
信念を貫き通す槍を持ち
己れ行く道に迷いあらず
928 :
さっちゃん:04/12/22 22:35:28
ハチス タガ
願ひおきし花のもとにて終りけり蓮の上も違はざらなむ 俊成
タガ
望月の頃は違はぬ空なれど消えけむ雲のゆくへ悲しな 定家
929 :
詠み人知らず:04/12/23 02:17:35
食うてひり つるんで迷う 世界虫 上天子より 庶民まで
930 :
詠み人知らず:04/12/23 08:04:57
931 :
詠み人知らず:04/12/25 13:22:15
うら恋しさやかに恋とならぬ間に
別れて遠きさまざまの人
932 :
詠み人知らず:04/12/27 22:13:29
洗ひ髪冷えつつ十代果つる夜の碧空(あをぞら)色の
瓦斯の焔(ひ)を消す 大塚寅彦
933 :
詠み人知らず:04/12/28 00:45:09
あの夏の数限りなきそしてまたたつた一つの表情をせよ 小野茂樹
大好きな歌。無限に想像が膨らむ。
934 :
詠み人知らず:04/12/28 00:52:46
新しき 年の初めの初春の 今日降る雪の いや重よごと 大伴家持
すんません。つたなくて
ネットで拾った。ぜんぶ正岡豊という歌人の。
もうじっとしていられないミミズクはあれはさよならを言いにゆくのよ きみが首にかけてる赤いホイッスル 誰にもみえない戦争もある
草のかげで眠りたいのにどこもみな螢いてああもう、バスが出る
夢のすべてが南へかえりおえたころまばたきをする冬の翼よ
きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある
ピアノの下ではじめてきみの唇が雨の匂いであるのに気付く
木からはみだすさみしさがもし花ならば 道化師の瞳の星形の紅
いずこへとゆくかしらねどゆうぐもはとびこす臓器バンクのビルを
さようなら群れて立ちたるきりん草群れざる色がたそがれとなる
ことのはにことのはよせてみずよせてわがやさしさの外側におく
へたなピアノがきこえてきたらもうぼくが夕焼けをあきらめたとおもえ
936 :
詠み人知らず:05/01/09 23:32:03
川柳ですけど・・・
サラ川第6回より
頑張れよ 無理をするなよ 休むなよ (作者:ビジネスマン)
あの夏の数限りない君になら 殺されたっていいと思った
(バトルロワイアルインサイダー)
海を知らぬ少女の前に麦わら帽の我は両手を広げていたり
後ろ手に墜ちし雲雀を握り締め君のピアノを窓より覗く
マッチ擦る束の間海に霧深し身捨つる程の祖国はありや
空には本それをめくらんためにのみ雲雀も苦き心を通る
君が歌うクロッカスの歌も新しき家具のひとつに数えんとする
(寺山修司)
新しき明日の来たるを信ずと云ふ自分の言葉に嘘は無けれど――― (石川啄木)
938 :
詠み人知らず:05/01/10 10:46:16
↑ へえただねええ
咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ峰の白雲 正徹
足立たば北インヂヤのヒマラヤのエヴエレストなる雪食はましを 子規
941 :
詠み人知らず:05/01/13 05:39:59
流るる血ながしつくして厨辺に死魚ひかるなり昼の静けさ
岡本かの子
942 :
やまもといそろく:05/01/13 20:01:54
言ってみて やって聞かせて 見せてみて 誉めてやらねば人は動かず
943 :
詠み人知らず:05/01/13 20:04:38
↑ そんなうそっぱち しんじているのか?
言ってみて やって聞かせて 見せてみりゃ おっさんこしが ぬけてるのかい
944 :
詠み人知らず:05/01/13 20:07:25
散るを厭ふ世にも人にも先駆けて散るこそ花と吹く小夜嵐
ますらをのたばさむ太刀の鞘鳴りに幾年耐へて今日の初霜
945 :
詠み人知らず:05/01/13 20:13:34
↑ そんな くそ歌 やめなはれ 奥さんの秘書にでもなりなはれ
てっかんの 惨殺女院 国の恥 やまとのぶしは こころでもつに
946 :
詠み人知らず:05/01/13 20:16:52
身は例へ武蔵の野辺に朽つるともとどめおかまし大和魂
947 :
詠み人知らず:05/01/13 20:23:06
かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂
948 :
詠み人知らず:05/01/13 20:24:07
↑ 未練がましい それでも 武士か
949 :
詠み人知らず:05/01/13 20:25:29
おほきみのためには何か惜しからん薩摩の瀬戸に身は沈むとも
950 :
詠み人知らず :05/01/13 20:26:59
かりたなら かえすものとは しりながら やむにやまれぬ金杯はしる
951 :
詠み人知らず:05/01/13 20:29:11
君のため命捨てきと古里の人には告げよ峰の松風
952 :
詠み人知らず:05/01/13 20:39:14
君のため命捨てきとあの女せめてみごとにゆれせ松風
953 :
詠み人知らず:05/01/13 20:43:29
国を憂ふ心のたけに比ぶれば浅しとぞ思ふ石狩の雪
954 :
詠み人知らず:05/01/13 20:51:17
もういいよ くだらん 志士のうたなんぞ 選挙にでもつかいな
955 :
詠み人知らず:05/01/14 10:56:32
夕闇が僕の体を押してくる光へ走る夕暮れの街
956 :
詠み人知らず:05/01/14 15:32:10
まったくくだらない歌ノオンパレードであきれる。
敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花
958 :
詠み人知らず:05/01/14 19:35:23
敷島のタバコをくれといったなら朝日かわりにとれと桜花
おほきみに命ささぐる誠こそわが敷島のもののふの道
960 :
さっちゃん:05/01/16 22:13:04
七へ八へへをこき井出の山吹のみのひとつだに出ぬぞきよけれ
蜀山人 放屁百首の中より
961 :
詠み人知らず:05/01/31 02:32:23
age
962 :
詠み人知らず:05/02/07 20:50:11
山鳩がわがまぢかくに啼くときに午餉を食はむ湯を乞ひにけり 茂吉『白き山』
み吉野の高嶺のさくら散にけり嵐もしろき春の明けぼの 後鳥羽院
曇りなき心の月を先立てて浮世の闇を照らしてぞ行く
あら楽や思いは晴るる身は捨つる浮世の闇にかかる雲なし
人は城人は石垣人は堀情けは味方仇は敵なり
思想のたま育てあぐねし地方都市のアナーキー我のくちびるに歌を
966 :
詠み人知らず:05/02/18 08:50:03
人の恋季節はいつと猫問はば面目もなし何と答へん
洗ひ髪冷えつつ十代果つる夜の碧空(あをぞら)色の
瓦斯の焔(ひ)を消す 大塚寅彦
流れを切ってしまってすみません。
「卒業」とか別れをテーマにした短歌で、
良いものがあれば紹介して頂きたいのですが・・・。
ここをまたわが住み憂くて漂泊(うか)れなば松はひとりとならむとすらむ 西行
生き行くは楽しと歌ひ去りながら幕下りたれば湧く涙かも 近藤芳美
970 :
詠み人知らず:05/02/20 20:08:44
桜の花散りぢりにしも別れゆく遠きひとりときみもなりなむ 釈超空
971 :
詠み人知らず:05/02/24 16:04:24
あ
972 :
詠み人知らず:05/03/03 00:21:58
>>968 遅レスですが、
行春(ゆくはる)をかなしみあへず若きらは黒き帽子を空に投げあぐ 木俣修
青春はたとへば流れ解散のごときわびしさ杯をかかげて 大辻隆弘
あたりでどうでございましょう。大辻氏には、
雑踏にまぎれ消えゆく君の背をわが早春の遠景として
というのもありますね。
天つ風 雲の通い路 吹き閉ぢよ 乙女の姿 しばしとどむ
974 :
詠み人知らず:05/03/03 22:13:34
おほらかに もろて の ゆび を ひらかせて おほき ほとけ は あまたらしたり
どうよ
↑いいね
おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ
976 :
詠み人知らず:05/03/04 08:24:16
誰かゆずりはの短歌をご存じじゃありませんか? 下の句が
ゆずりし後にまた新しく
っていうやつです 思い出せないで困ってます よそでも質問したんですけどレスがなくて…
977 :
詠み人知らず:05/03/04 14:20:55
国歌大観ひけ、にっこくひけ
978 :
詠み人知らず :05/03/04 15:36:02
ダスティホフマンの卒業もいいね!
979 :
詠み人知らず:
行終えて休息ながき若き僧