【参考】
平成18年9月29日(金曜日) 「東京新聞」夕刊より
よみがえる日本統治時代
台湾の博物館 記録映画HPで公開
【台北=野崎雅敏】日本統治時代の台湾各地の様子などを記録した映画フィルムの一部を、
台湾歴史博物館準備処(台南市)が修復、ホームページ(HP)内で公開している。
日本語の音声も復元されており、日本国内でも話題になりそうだ。
修復中のフィルムは35ミリが145本、16ミリが23本の計168本。
1920年代、台湾文化協会が、啓発事業として各地で上映会を開いた時に使われ、
ほとんどが日本人の作製とみられる。
戦後約60年の間に民間へ流出、2004年に同準備処が入手した。
保存状態が悪く、破損も多いうえ、フィルムの成分の性質上、きわめて発火しやすい。
難しい修復作業に大学など関係機関が協力、デジタル化の複製も進めてきた。
HPで公開されたのはこのうち80本の一部。
「南進台湾」と名付けられたシリーズでは、今も観光地として有名な日月潭や阿里山などの様子を
当時の日本語によるナレーション付きで見ることができる。
このころの日本の国策や、台湾での暮らしを記録した映像もある。
フィルム全体の修復は年末にも完了する見通しという。
HPのアドレスは
http://www.thm.gov.tw