【一般バンドの苦悩 3】

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659名無し行進曲
>>649-645
知り合いのHPにこんな文章が載っていたのでコピペしておきます。
ジャズバンドのトラとして参加したときの日記の一部です。
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ビッグバンドの花形はトランペットだなどとよく言われるし、私などは我田引水的にドラムが一番いい役回りだと思っているのだけれど、
世の中の全ての“組織”がそうであるように、全員が実はひとつひとつの歯車であるにすぎない。

“歯車”という単語はややもするとネガティヴな響きを持って語られることが多いが、本日は思い切りポジティヴに考えたいと思う。
例えば電子レンジのボタンをひとつ押しただけで信じられない仕事までこなしてしまうことを知った時に、私は自分が押したボタンを
しげしげと眺めて感嘆の声を上げるが、仕事をやっているのは表面に出ている“おまかせボタン”ではなくて、レンジの回路の中で黙々と動いている目立たない小さなチップである。
これと同じようなことが人間の組織においてもいえるのではなかろうか?いわんやビッグバンドにおいておや。

前置きが長くなってしまったが、本日は●●Orchestraのトラ@○○○県×××。

数回の練習にゲストドラマーとして参加して、コンマス○○氏の厳しい指導を目の当たりにし、間違えるたびにその毒舌に耐えている一人の女性がいた。

(次レスに続く)
660名無し行進曲:02/11/10 18:53 ID:rTcSZO/u
3rd tromboneの○嬢。

小節を数え間違えたといって怒られる、ミストーンを吹いて笑われる、朝顔(ラッパが開いているベルの部分)が下を向いているといって直される・・・。
語弊があるかもしれないが、「おまえなんかいないほうがアンサンブルがまとまる」といわれているような錯覚を覚えた。

本日の本番が終わって私がドラムセットをバラしている時、ふと横を見るとその彼女が、ステージの上に置きっぱなしになっているメンバーの楽器や付属品(私物も含む)を、ロビーでお客としゃべっている本人達にかわって一生懸命に片づけているのが目に入ってしまった。
時間の関係で舞台からすばやく荷物をどけなければいけないためで、私はこの彼女の“心意気”を見ることが出来ただけでも、今回のトラを引き受けてよかったと思った。

彼女は華やかなソロをとる場面もない。でもこういう“歯車”に徹した人がいるからビッグバンドが成り立つのであって、吹くだけ吹いてかっこよくさっさと引き揚げてしまうような花形プレイヤーばかりでは成り立たない。しょせん花形は花形以上でも以下でもない。