ロリショタバトルロワイアル21

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1名無しさん@お腹いっぱい。
本性を晒け出せ!
衝動をぶち撒けろ!
欲望を解き放て!
情熱を、燃やせ!





ここは真性の漢共(女性可)が集まり、
ジャンルを問わないロリショタキャラでバトルロワイアルを行う、
あまりにもCOOLなスレです。
紳士淑女の心を忘れず冷静に逝きましょう。



前スレ
ロリショタバトルロワイアル20
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1214751824/



テンプレ、過去ログは>>2-5辺に
ロリショタロワ避難所(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/8274/
LSロワお絵描き掲示板
ttp://oekaki2.basso.to/user11/hisou/
LSロワお絵かき掲示板2
ttp://bbs2.oebit.jp/LoliSyotaRowa/
まとめwiki
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa




2名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:46:23 ID:frQZS5Ja
過去スレ
ロリショタバトルロワイアル19
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1211637231/
ロリショタバトルロワイアル18
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1207291360/
ロリショタバトルロワイアル17
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1201435693/
ロリショタバトルロワイアル16
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1197816204/
ロリショタバトルロワイアル15
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1195789761/
ロリショタバトルロワイアル14
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1192364080/
ロリショタバトルロワイアル13
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1187884192/
ロリショタバトルロワイアル12
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1183849166/
ロリショタバトルロワイアル11
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1179760274/
ロリショタバトルロワイアル10
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1177507709/
ロリショタバトルロワイアル9
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1175607059/
ロリショタバトルロワイアル8
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1174298614/
ロリショタバトルロワイアル7
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1173267370/
ロリショタバトルロワイアル6
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1171953607/
ロリショタバトルロワイアル5
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1170746599/
ロリショタバトルロワイヤル4
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169810359/
ロリショタバトルロワイアル3
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1169293272/
ロリショタバトルロワイアル2
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168265134/
ロリショタバトルロワイアルをやれるか話し合うスレ
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1167045572/



3名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:47:16 ID:frQZS5Ja
〜参加者一覧[作品別]〜
【魔法少女リリカルなのは】高町なのは/フェイト・テスタロッサ/ヴィータ/八神はやて/アリサ・バニングス
【ローゼンメイデン】真紅/翠星石/蒼星石/雛苺/金糸雀
【魔法陣グルグル】ニケ/ククリ/ジュジュ・クー・シュナムル/トマ
【ポケットモンスターSPECIAL】レッド/グリーン/ブルー/イエロー・デ・トキワグローブ
【デジモンアドベンチャー】八神太一/泉光子郎/太刀川ミミ/城戸丈
【ドラえもん】野比のび太/剛田武/リルル
【魔法先生ネギま!】ネギ・スプリングフィールド/エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/犬上小太郎
【絶対可憐チルドレン】明石薫/三宮紫穂/野上葵
【落第忍者乱太郎】猪名寺乱太郎/摂津のきり丸/福富しんべヱ
【名探偵コナン】江戸川コナン/灰原哀
【BLACKLAGOON】ヘンゼル/グレーテル
【クレヨンしんちゃん】野原しんのすけ/野原ひまわり
【ドラゴンクエストX】レックス(主人公の息子)/タバサ(主人公の娘)
【DEATH NOTE】メロ/ニア
【メルティブラッド】白レン/レン
【ちびまる子ちゃん】藤木茂/永沢君男
【カードキャプターさくら】木之本桜/李小狼
【テイルズオブシンフォニア】ジーニアス・セイジ/プレセア・コンバティール
【HUNTER×HUNTER】キルア/ゴン
【東方Project】レミリア・スカーレット/フランドール・スカーレット
【吉永さんちのガーゴイル】吉永双葉/梨々=ハミルトン
【ヴァンパイアセイヴァー】リリス
【MOTHER】ネス
【サモンナイト3】ベルフラウ=マルティーニ
【Fate/stay night】イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
【みなみけ】南千秋
【武装錬金】ヴィクトリア=パワード
【BLACKCAT】イヴ
【からくりサーカス】才賀勝
【銀魂】神楽
【ひぐらしのなく頃に】古手梨花
【灼眼のシャナ】シャナ
【とある魔術の禁書目録】インデックス
【るろうに剣心】明神弥彦
【ボボボーボ・ボーボボ】ビュティ
【一休さん】一休さん
【ゼルダの伝説】リンク(子供)
【ベルセルク】イシドロ
【うたわれるもの】アルルゥ
【サザエさん】磯野カツオ
【せんせいのお時間】鈴木みか
【パタリロ!】パタリロ=ド=マリネール8世
【あずまんが大王】美浜ちよ
【ポケットモンスター(アニメ)】サトシ
【SW】ベルカナ=ライザナーザ
【Gunslinger Girl】トリエラ
【ぱにぽに】レベッカ宮本
【FINAL FANTASY4】リディア
【よつばと!】小岩井よつば
計86名
4名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:48:06 ID:frQZS5Ja
〜参加者一覧[あいうえお順(名簿順)]〜
01:明石薫/02:アリサ・バニングス/03:アルルゥ/04:イエロー・デ・トキワグローブ/05:イシドロ/
06:泉光子郎/07:磯野カツオ/08:一休さん/09:猪名寺乱太郎/10:犬上小太郎/
11:イリヤスフィール(略)/12:インデックス/13:イヴ/14:エヴァンジェリン(略)/15:江戸川コナン/
16:神楽/17:金糸雀/18:城戸丈/19:木之本桜/20:キルア/
21:ククリ/22:グリーン/23:グレーテル/24:小岩井よつば/25:剛田武/
26:ゴン/27:才賀勝/28:サトシ/29:三宮紫穂/30:シャナ/
31:ジーニアス・セイジ/32:ジュジュ・クー・シュナムル/33:白レン/34:真紅/35:翠星石/
36:鈴木みか/37:摂津の きり丸/38:蒼星石/39:高町なのは/40:太刀川ミミ/
41:タバサ(主人公の娘)/42:トマ/43:トリエラ/44:永沢君男/45:ニア/
46:ニケ/47:ネギ・スプリングフィールド/48:ネス/49:野上葵/50:野原しんのすけ/
51:野原ひまわり/52:野比のび太/53:灰原哀/54:パタリロ/55:雛苺/
56:ビュティ/57:フェイト・テスタロッサ/58:福富しんべヱ/59:藤木茂/60:フランドール・スカーレット/
61:ブルー/62:古手梨花/63:プレセア・コンバティール/64:ヘンゼル/65:ベルカナ=ライザナーザ/
66:ベルフラウ=マルティーニ/67:南千秋/68:美浜ちよ/69:明神弥彦/70:メロ/
71:八神太一/72:八神はやて/73:吉永双葉/74:李小狼/75:リディア/
76:リリス/77:梨々=ハミルトン/78:リルル/79:リンク(子供)/80:レックス(主人公の息子)/
81:レッド/82:レベッカ宮本/83:レミリア・スカーレット/84:レン/85:ヴィータ/
86:ヴィクトリア=パワード
計86名
5名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:48:54 ID:frQZS5Ja
〜ロリショタロワ・基本ルールその1〜
【基本ルール】
参加者全員で殺し合い、最後まで生き残った一人が優勝となる。
優勝者のみが生きて残る事ができて『何でも好きな願い』を叶えて貰えるらしい。
参加者はスタート地点の大広間からMAP上にランダムで転移される。
開催場所はジェダの作り出した魔次元であり、基本的にマップ外に逃れる事は出来ない。

【主催者】
主催者:ジェダ=ドーマ@ヴァンパイアセイヴァー(ゲーム・小説・漫画等)
目的:優れた魂を集める為に、魂の選定(バトルロワイアル)を開催したらしい。
なんでロリショタ?:「魂が短期間で大きく成長する可能性を秘めているから」らしい。

【参加者】
参加者は前述の86人(みせしめ除く)。追加参加は認められません。
特異能力を持つ参加者は、能力を制限されている場合があります。
参加者が原作のどの状態から参加したかは、最初に書いた人に委ねられます。
最初に書く人は、参加者の参戦時期をステータス表または作中に記載してください。

【能力制限】
参加者は特異能力を制限されることがある。疲労を伴うようになっている能力もある。
また特別強力な能力は使用禁止になっているものもあるので要確認。

【放送】
放送は12時間ごとの6時、18時に行われる。内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」
「過去12時間に死んだ参加者名」など。

【首輪と禁止エリア】
・参加者は全員、爆弾の仕込まれた首輪を取り付けられている。
・首輪の爆弾が起爆した場合、それを装着している参加者は確実に死ぬ。
・首輪は参加者のデータをジェダ送っており、後述の『ご褒美』の入手にも必要となる。
(何らかの方法で首輪を外した場合、データが送られないので『ご褒美』もない)
・首輪が爆発するのは、以下の4つ。
1:『禁止エリア』内に入ってから規定時間が過ぎたとき。
2:首輪を無理やり取り外そうとしたとき。
3:24時間で死者が出なかったとき。
4:ジェダが必要と判断したとき(面と向かって直接的な造反をした場合)。

6名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:49:39 ID:frQZS5Ja
〜ロリショタロワ・基本ルールその2〜
【舞台】
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/76.gif

【作中での時間表記(2時間毎)】(1日目は午前6時よりスタート)
 深夜:0〜2
 黎明:2〜4
 早朝:4〜6
 朝:6〜8
 午前:8〜10
 昼:10〜12
 真昼:12〜14
 午後:14〜16
 夕方:16〜18
 夜:18〜20
 夜中:20〜22
 真夜中:22〜24

【支給品】
・参加者が元々所持していた装備品、所持品は全て没収される。
・ただし体と一体化している装備等はその限りではない。
・また衣服のポケットに入る程度の雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される物もある。
・ゲームの開始直前に以下の物を「ランドセル」に入れて支給される。
「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」「名簿」
「ランダムアイテム(1〜3種)」。
なおランドセルは支給品に限り、サイズを無視して幾つでも収納可能で重量増加もない。
その他の物については普通のランドセルの容量分しか入らず、その分の重量が増加する。

【ランダムアイテム】
・参加者一人に付き1〜3種類まで支給される。
・『参加者の作品のアイテム』もしくは『現実に存在する物』から選択すること。
(特例として『バトルロワイアル』に登場したアイテムは選択可能)。
・蘇生アイテムは禁止。
・生物および無生物でも自律行動が可能なアイテムは参加者増加になる為、禁止とする。
・強力なアイテムには能力制限がかかる。非常に強力なものは制限を掛けてもバランスを
取る事が難しいため、出すべきではない。
・人格を変更する恐れのあるアイテムは出さない方が無難。
・建前として『能力差のある参加者を公平にする事が目的』なので、一部の参加者だけに
意味を持つ専用アイテムは避けよう。出すなら多くの参加者が使えるようにしよう。

【ご褒美システム】
・他の参加者を3人殺害する毎に主催者から『ご褒美』を貰う事が出来る。
・トドメを刺した者だけが殺害数をカウントされる。
・支給方法は条件を満たした状態で、首輪に向かって『ご褒美を頂戴』と伝えるか、
次の放送時にQBが現れるので、以下の3つから1つを選択する。

1:追加のランドセルが貰える。支給品はランダムで役に立つ物。
2:ジェダに質問して、知人の場所や愛用品の場所などの情報を一つ聞ける。
3:怪我を治してくれる。その場にいれば他の人間を治すことも可能。
7名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:50:30 ID:frQZS5Ja
〜ロリショタロワ・基本ルールその3〜
【ステータス表】
・作品の最後にその話に登場した参加者の状態、アイテム、行動指針など書いてください。
・以下、キャラクターの状態表テンプレ
【現在位置(座標/場所)/時間(○日目/深夜〜真夜中)】
【キャラクター名@作品名】
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(身に装備しているもの。武器防具等)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なもの。
     収納している装備等、基本的にランドセルの中身がここに書かれます)
[思考・状況]
(ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
 複数可、書くときは優先順位の高い順に)

◆例
【D-4/学校の校庭/1日目/真夜中】
【カツオ@サザエさん】
[状態]:側頭部打撲、全身に返り血。疲労
[装備]:各種包丁5本
[道具]:サイコソーダ@ポケットモンスター
[思考]
第一行動方針:逃げた藤木を追い、殺害する
第二行動方針:早く仲間の所に帰りたい
基本行動方針:「ご褒美」をもらって梨花の怪我を治す

【予約】
・キャラ被りを防ぐため、書き手は自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
・期間は基本的に予約から72時間(3日)です。
・やむにやまれぬ事情で完成が遅れる場合、最大で一週間まで期限を延長することができます。
 ただし、3日の期限の間に、進行状況の報告も合わせて延長申請を行う必要があります。
・予約期間終了後は、他の人がそのキャラを使った話を投下して構いません。
・予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか
十分に確認してから投下しましょう。

【投下宣言】
・投下段階で被るのを防ぐため、投下する前には必ずスレで 「投下します」 と宣言を
して下さい。 投下前にリロードし、被っていないか確認を忘れずに。
・近頃連投規制が厳しくなっております。居合わせた方は、できるだけ支援するようにしましょう。

【トリップ】
 投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
 本人確認のため、書き手は必ずトリップをつけてください。
8 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:52:00 ID:vjGJR9ba
それでは投下いきます。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:53:08 ID:lHnR/jeY
 
10なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:53:39 ID:vjGJR9ba




























これは、なんてこともないお話。
勇者の血を引く強い女の子も、結局はただの人だという、そんなお話。



















            ※      ※      ※             
11名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:53:52 ID:9GGsBDOi
支援
12名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:54:07 ID:lHnR/jeY
 
13なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:54:40 ID:vjGJR9ba

小太郎の言葉に対して蒼星石が見せたのは、理解できないと言わんばかりの表情だった。
しかも彼女がタバサへ視線を移した瞬間、驚きよりも怒りの感情の方が大きくなったのは小太郎から見てもありありだ。
何とかして説得するために言葉を続けてなくてはならない、が……
彼としては素早く事態を解決するためとっさにあの言葉を言ったに過ぎない。
言わばほとんどその場の勢い任せで言ったようなもので、そのあとどう続けるかは全く考えていなかった。
更にタバサに到っては、完全にその勢いに流されおろおろしながら順繰りに他の二人の顔を見ることしかできていない。
混乱しているタバサと、後続を考慮していなかった小太郎。
この二人より先に蒼星石が口を開いたのは当然だろう。

「……タバサがそう言ったのかい?」
「違う、そうじゃなくて私……」
「頼む! 黙っといてくれへんか」

タバサの言葉を、慌てて小太郎は制止した。
とりあえず彼女に任せてしまえば事態は進まない、というのは今の小太郎でもはっきり分かっている。
だから、彼自身が言わなくてはならない。つまり、黙っているわけにはいかない。
かと言ってそんな風に焦っている状態であっさり考えが閃けば世話はない。
ともかく、小太郎は今自分が分かっていることを口に出していくことに決めた。

「はっきり言う。お前がタバサに無茶させとる。お前がいるから……」
「今タバサを泣かせているのは、君じゃないか?」

蒼星石の言葉はどこまでも冷淡だ。
かつてアリスゲームにも積極的に参加していた彼女は、その気になれば姉妹であろうと刃を向けられるほど冷酷になれる。
そして……そういう顔を見て、小太郎が熱くならないわけがない。

「ああもう、そうじゃなくてやな……!」
「ま、待って!」

売り言葉に買い言葉、ともかく何か言い返してやろうとした小太郎にタバサが割って入る。
また小太郎が静止しようとするより早く、思いつめた顔のタバサが小さい声で告げた。

「その……私が、言うから……」
14名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:55:00 ID:lHnR/jeY
 
15なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:55:26 ID:vjGJR9ba

音が消えた。誰も口を開かない。
小太郎はしばらくタバサの顔をじっと見つめていた。まるで、探るように。

「……言えるんやな?」
「…………」
「分かった」

それだけ言って、小太郎は黙り込む。蒼星石も、タバサを見るだけで喋らない。
意を決したように、口を開いた。

「イシドロの時から、不安だった」

仲間でいてくれるかどうか、確認までした。

「だけど一度ああやったら、ずっとああでいないといけないんじゃないかと思って」

受け入れたのは、強い自分なんじゃないかと思ったから。

「だから、自分でもおかしいと思ってたことを、かくしてた……」

何も言わない。
蒼星石は言わない。何も。

「もし私の無理のために……蒼星石まで無理をさせてたら……ごめん……」

ため息を吐くように、話し終えて。
そうして、一通り喋り終わったタバサに、ゆっくりと蒼星石は話し掛けた。

「君は、心の底から本当にそうだと認めているんだね?」
「……うん」
「他人に強制されたわけでもなく、自分の意志でそう思っているんだね?」
「…………」

言いづらそうに俯いて、言葉を詰まらせて。
――それでも、頷いた。

16名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:55:46 ID:lHnR/jeY
 
17なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:56:19 ID:vjGJR9ba

「一つだけ、聞きたいんだ」

蒼星石の声に、タバサは少し顔を上げ。
聞き役に徹していた小太郎も、僅かに眉を上げた。

「僕はどうなるんだい?」
「え?」
「僕はアリスゲームに負けた。間違いなく――死んだんだ。
 なのに何でここにいる? 僕がここにいることに、他にどんな説明があるんだ?」
「そ、れは……」

タバサは、喉に言葉を詰まらせるしか出来ない。
彼女は分からないことに答えられるような能力を持ち合わせていないのだから。
だが、どちらかが言葉を紡ぐ前に、小太郎が割って入っていた。

「おい!
 そんなの知らんけど、少なくとも本人が違うって思ってることをな……」
「……そうなんだろうね、人間とドールは違うんだから」
「え?」

再び音が消えた。
タバサも小太郎も、意外な言葉に蒼星石を見つめるしかできない。
当の蒼星石はと言えば、うつむいて大きく息を吸い込んでいる。
自分を、落ち着けるかのように。

「なんで水銀燈に負けた僕がここにいるのかは分からないし、
 ジュン君がどうなっているのかそもそもどういう存在かも分からない。
 ジェダに何が出来て何をしてどんな相手かもよくわかってない。
 タバサの言ったことが正しくないとすれば、他のどんな論理が僕の状況に答えを与えてくれるかも分からない」

蒼星石が誰に向かって言っているのかは分からない。
小太郎はもちろんタバサだって分からないし、蒼星石自身だって分かっていない。
ただ――もやもやになっている自分を、言葉として吐き出したいだけだ。

18名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:56:32 ID:lHnR/jeY
 
19なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:57:05 ID:vjGJR9ba

「だけど! 本人が正しくないという理論を信じることで迷惑を掛ける、
 そんなことをやるのは完璧な少女のやることじゃない。
 ……それは分かった。それで、僕はどうすればいいんだい?」

それだけ一気に吐き出すように言って、蒼星石は顔を背けた。
半ば自棄がちな表情ではあるが、それでも――認めた。
半分安心、半分警戒しながらも、小太郎は口を開こうとして。

「……蒼星石は、小太郎くんと一緒にいてほしいって思う。
 私はひとりでいいから」
「はぁ!?」

タバサの言葉に、小太郎は素っ頓狂な声を上げてしまった。
慌てて言い返そうとする彼を、タバサの静かな言葉が黙らせる。

「だって、蒼星石に色々勘違いさせちゃったのは、私だから……
 だから、小太郎くんに任せたいって思って……」
「せやけど……」

多少視線を逸らしながら言うタバサに、また小太郎は黙り込んだ。
トリエラがいるから大丈夫!と言うには、小太郎はトリエラを知らなさ過ぎる。
トリエラじゃなくてネギがいれば、などというのはもはや空虚すぎる願望だ。
溺れる小太郎は敵にも縋る。期待ありげに見つめた蒼星石は何も言わない。
というより、自分自身の考えも落ち着いていないから言えないのだろう。
結局、ろくな反論材料が思い浮かばない。かろうじて思い浮かんだのは、何の捻りもない一般論だった。

「一人歩きは危け」
「バルディッシュももう少しで直るし、大丈夫だよ」
「…………」

最後まで言わせてもらえることさえ出来なかった。
もはや何度か分からない、歯切れの悪い小太郎のため息。
タバサが心配なのはもちろんのこと、蒼星石と一緒に行動する以上、
当然街に戻るまでは一緒にいなくてはならないわけだ。
だが明らかに冷たい視線を送ってくる蒼星石と二人っきりというのは、いくら小太郎でも胃が痛くなる。
結局黙り込んだ小太郎に代わって、タバサがまた口を開いた。

「あ……その前に、棺桶をなんとかしないと……」
「置いていけばいい。
 僕たちがやるから、タバサは気にしなくていいよ」

20名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:57:26 ID:lHnR/jeY
 
21なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:57:50 ID:vjGJR9ba

蒼星石の言葉はそっけない。少しでも早く会話を打ち切ろうとしているかのように。
それとも――自分自身を落ち着けるために、早く行かせようとしているのか。

そうして、その後もたいした会話をしないまま――タバサと蒼星石は別れた。
出来るだけ小太郎が取り持とうとしたが、蒼星石は事務的な受け答えを二、三しただけ。
タバサが夜闇で見えなくなってから、小太郎はため息を吐きながら口を開いていた。

「……俺が言うのもなんやけど、不器用やな」
「?」
「お前が俺の言ったことを受け入れて、早く別れるようにしてくれたのは分かる。
 けど、もう少しやり方をな……」
「僕がどんなことを言うか分からないから、ああするしかなかった。
 僕自身、彼女に依存していたと思うし……彼女だって僕を見れば気まずくなる。
 僕だって彼女を苦しめたくはない」
「『よくも別れさせたな』って顔でにらみ付けながら言われても、説得力ない……
 いや冗談や、じょーだん!」
「…………」

冷たい表情で黙り込む蒼星石に、随分人間味のある人形だと小太郎は再びため息を吐くしかなかった。
別に蒼星石だって、好き好んでこんな態度を取っているわけではない。
タバサの考えが崩れたことで、蒼星石が感じている自分自身への不安が再燃し、追い詰められ、
抑えきれなくなった部分がどうしても外に出てしまっているだけだ。
本人は務めて感情と理性に線引きしようと思っているが、出来ていない。
追い詰められて悩んでいると周囲に冷たい態度を取るようになるのが、彼女の性分だった。
そしてなお悪いことに……小太郎は無理やり別れさせられたことに蒼星石は不満を抱いているのではないか、
実際は別れたいと少しも思っていないからタバサに、そして自分にこのような態度をとるのではないか――そう疑っていた。

言い争みは精神の疲労を生み、精神の疲労は注意力不足を招く。
そもそも三人とも、当の昔に周囲への警戒なんて忘れてしまっている。
だから、気付かなかった。上空を通り過ぎていく、何かに。

            ※      ※      ※             


22名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:58:25 ID:lHnR/jeY
 
23なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:58:36 ID:vjGJR9ba


私は何度も振り返りながら歩いていた。
振り返って、振り返って……蒼星石たちが見えなくなってから何十度目だろうか、
やっと私は振り返らずに歩くようになった。
代わりに……俯きながら歩いていた。

(怒らせちゃったのかな……)

だとしても、責める気にはならない。
元は自分のせい、自分がやりだしたことが原因なんだ……

こうやって考えながら歩いてたんだから、不意を付かれるのは、当然だった。

「あはっ! 誰かいたの!」

上から聞こえた声に、思わず私は見上げようとして……失敗した。。
頭から喉に絡みついた蔦。それが、首の動きを封じて――それどころか、いつの間にか全身を蔦に覆われていた。
蔦に呼吸を遮られたまま、目の前に下りてきたものを見る。
それは、どろにんぎょうなんかとは比較にならない……蒼星石と同じような人形だった。

「ねぇ、蒼星石がどこにいるのか教えてほしいのよ」

一緒に下りてきた人形に鎌を構えさせながら、その人形は問いかけてきた。
……無茶苦茶だ。喉を締め付けながら質問するなんて、答える気があっても答えられるわけがない。
だけど、この状況は最悪だった。
私の魔法は……言葉を口に出さない限り、効力を発しない。
つまり……喉を、締め付けられてる、この状況じゃ……

「答えてほしいの♪」

そう言って可愛らしく首を傾げる割に、拘束を緩める様子は全くない。
意識が白くなっていく。何度も体験した、死ぬってこと。
だけど、今度は、たぶん……

「だ、め……」

そう呟いて、なんとか意識を手に集中する。
私は確かに、口に出さなきゃ使えない魔法しか知らない。だけど、私の知らない魔法を使える武器はある!
24名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 21:59:29 ID:lHnR/jeY
 
25なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 21:59:40 ID:vjGJR9ba
なんとか右手を服のポケットに伸ばしていく。
けど、相手にもそれがわかったんみたいで、鎌を持っている人形が一気に距離を詰めてくる。
おぼろげに、一緒にいた誰かが邪魔だと言わんばかりに突き飛ばされるのが見えたけど、
今はそんなことを気にする余裕はない。
力の限り右腕を動かして、取り出したものに魔力を込める――!

「Defenser」

バルディッシュが杖の形になるのと、声が響いたのはほぼ同時。
障壁が鎌を防いで逸らして……お腹を掠めたけど、それだけで済んだ。
予想外だったのか、鎌を持った人形は括り付けられた人形の首を揺らしながら後退する。
更に展開されたバリアジャケットが、私の体を包み込む。魔法の服に遮られて、蔦の締め付ける力が弱まる。
その隙に、なんとか私は拘束から逃れることに成功した、けど……

「……バルディッシュ」

思わず、見下ろす。
消えかけていたバルディッシュのヒビは、余計大きくなっていた。
原因は分かりきっている。直りきってない状態で無理やり魔法を使ったからだ。
多少迷ったけど、バリアジャケットを解除してランドセルにバルディッシュを放り込んで、素手で構える。

「ふーん? ヒナと遊んでくれるの?」

人形――ヒナ――っていうらしいの顔は、今までにみたことがないものだった。
色んな魔物と戦った。魔王とも戦った。だけど――
あどけない笑顔で殺気を見せるのは、今まで戦ったどんな魔物もしなかった。

            ※      ※      ※             

26なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:00:24 ID:vjGJR9ba

「だから、本当に見たんだ。雛苺が飛んでいくのを!」
「嘘吐け。お前、タバサに会いに行きたいだけやろ」

同じ頃、二人は言い争いの真っ最中だった。
蒼星石が雛苺を見たから追いかけたい、と言ったのが始まりだった。
小太郎は気付かなかったが、蒼星石は気付いたのだ。
タバサと同じ方向に飛んでいく雛苺に。
しかし小太郎はタバサを追うために嘘を吐いているのではないかと疑い、そのまま口論となってしまった。
小太郎が一般人ならまだよかったのかもしれない。
だが小太郎は自分の感覚に自信を持っているのが、余計口論を泥沼化させている。

「だいたいそれなら俺もそいつを見てるはずや。
 そもそも、その雛苺って奴は危険な奴か?」
「いや……違う、と思う」
「ならなおさら会いにいく必要ない。
 上手くいけばそいつが一緒になってくれて、タバサを守ってくれるやろ。
 まぁ、逆かもしれへんけどな」

小太郎の言葉に、蒼星石は黙り込むしかない。
確かにこの言葉の理は適っている。タバサが一人であるのは、言うまでもなく不安なことだ。
だから、できれば殺し合いに乗っていない同行者がいてほしい。
そして雛苺はアリスゲームに乗るより遊ぶことの方が大事だったことを、蒼星石はよく覚えている。
寂しがりやの雛苺のことだからタバサに会えばすぐに仲間になる。
そうすればタバサは一人でなくなるから、余計心配はいらず会いにいく必要はない。
知識と経験や記憶から考えると、蒼星石が導き出せるのは自然とそんな考えになる。
雛苺が心配だから会いに行くということを理由付けるにしても……
タバサがいるから大丈夫、とも言える。だから蒼星石は言い返せない。

そう。
雛苺が、蒼星石の知っている通りのままだったのなら、これは正しい。
彼女は、そこまで考えが及ばなかった。

            ※      ※      ※             
27名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:00:30 ID:lHnR/jeY
 
28なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:01:12 ID:vjGJR9ba


「…………」

お腹から伝わってくる痛みを我慢して、無言で構える。
この人形は、私一人でなんとかしなきゃ。
あの人形は蒼星石を探しているみたいだ。だけど、こんなのを会わせたらどうなるかなんて考えなくても分かる。
だから、蒼星石を呼ぶわけにはいかない――

(……嘘だ)

自分でも分かった。
ただ、今は蒼星石には会いたくない。その言い訳に過ぎないって。

「マヌーサ!」

最初に唱えたのは、幻惑呪文。
さっきまでのを見る限り、相手はたぶん「こうげき」が主体だ。なら、これが効けば!
狙い通り相手は幻惑されてくれたみたい。四方八方に視線を飛ばして――

「ジャコ」

人形の言葉に従い、もう一体の人形が何かを吹き出した。
幻惑されているから吹き出した方向は無茶苦茶だけど、数が多い。
警戒しながら後ろに下がったけれど、そのうちの一つがお腹にくっついた。流れている血で、泡が赤く染まる。

「ほんもの、みーつけた!」

どちらの人形も、何かがくっついた私にしっかりと向き直る。
そこで、やっと私は気付いた。それはくっついたまま、取れない――!

「マヒャド!」

迷っている時間はなかった。
向かってくるジャコとかいう人形めがけて、極冷呪文を叩き込む。
もっとも、マヒャドの起こす吹雪は単体だけじゃ終わらない。
後ろにいたヒナとかいう人形まで巻き込んで、私の視界さえ塞ぐほどの強力な吹雪を巻き起こす。
そうして吹雪が止んで――そこにいたのは、体のそこかしこが凍り付いて倒れているヒナと、
相変わらず遠くで何もする様子を見せない女の子の姿だけ。
慌てて周囲を見渡して……とっさに後ろに跳んだ時には、手遅れで。
空を飛んで避けたジャコが、私のお腹を更に抉りながら吹き飛ばしていた。

「あれ? もう終わりなの?」

吹き飛ばされて視界が反転する中、見えたのは。
平気で立ちあがるヒナと、まるで人形の代わりになったように地面に崩れ落ちている人影だった。

            ※      ※      ※             

29名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:01:17 ID:lHnR/jeY
 
30なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:01:59 ID:vjGJR9ba

もうだめだ。ぜんぜんだいじょうぶなんかじゃない。
桜は本気で、そう思った。思わざるを得なかった。
焼け付くように熱い指輪はまだいい。力が入らないのも、今まで体験している。
本当に絶望したのは、耐え切れず座り込んだ時に見えた自分の手首。
雛苺に力を吸収され続けた結果、桜の関節はとうとう人形と同じ球体関節に変わり始めていた。
いつの間にか背も縮み始めている。もうすぐ、雛苺と同じくらいになるだろう。
もう、完全にローゼンメイデンと一体化する二歩手前。
やがて桜の体は全く雛苺と同じものとなり、そのときにはもう桜の意識はない。
雛苺に契約を解除する気がない以上、最後――完全に一体化するのを待つだけになる。

「……ぁ……」

声を上げることさえできない。現在進行形で、雛苺がダメージを回復するために力を吸い
上げているからだ。
もっともかなりの魔力を持っている桜でなかったら、とっくの昔に死んでいるだろうが。
それでも、なんとか顔を上げた。目の前では、また誰かが傷つけられている。
プレセアのように。ただ何もできずに、無残に殺されていく――

「……は……ぁ……」

一分近く掛けて、桜は自分のランドセルの中から剣十字を取り出した。
そのままぎゅっと握り締め、搾りかす程度に残っているなけなしの魔力、それを全て注ぎ込む。
念話。魔力を持っているなら簡単に誰でも出来るようになること。
そんなことすら、今の桜には命がけだった。

自分はもう助からない。
だから――

            ※      ※      ※             

31名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:02:11 ID:lHnR/jeY
 
32なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:03:15 ID:vjGJR9ba

「……はぁ、はぁ、はぁ」

血が流れる。意識が、遠く、なる。
ジャコの一撃は、間違いなく「つうこんのいちげき」だったみたいだ。
蒼星石に気付かれてもしょうがないと覚悟して、右手を相手に向けて叫ぶ。

「……イオナズン!」

いちかばちかの賭けだった。自分に出来る、最強の呪文。
けれど――巨大な爆発を生み出すはずの魔法は、なにも起きない。

「MPが……」

なくなっていた。
そこからどうこうする暇もなく、右腕に絡まった蔦が私を引き倒して投げ飛ばす。
痛みと絶望で、更に意識が飛びかける。
今の私に唱えられるのは、せいぜいイオ程度。
マヒャドで倒せない相手に、そんな魔法効くはずが……

「……え?」

思わず、周りを見渡していた。
今、何か……声が聞こえたような。


『………………』

まただ。
人形には聞こえていないみたいのは、間違いないと思う。
だって不思議そうに――警戒しているだけかもしれないけど――私の動きを見つめているから。
思わず直感的に、あの人形と一緒に来た女の子に視線を移していた。
こちらをじっと見つめている、その瞳。それだけで、分かった。
歯をかみ締めて、立ち上がる。

「バルディッシュ……カートリッジだけ、ロードして。
 魔力をくれるだけでいい……から」
『All right』

ヒビが入っているのに、バルディッシュは私の言葉通りに動いてくれた。
それだけで、十分。
当然相手だって、ずっと黙ってみていたわけじゃない。
ジャコが私との距離を詰めている。素早く右手を向けた。

「――イオラッ!!!」

33名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:03:31 ID:lHnR/jeY
 
34名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:04:19 ID:lHnR/jeY
 
35名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:05:07 ID:lHnR/jeY
 
36なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:05:33 ID:vjGJR9ba

相手の眼前で爆発が起こる。
あんまり近くで使ったからか、私の体まで吹き飛ばされる。
それでも、痛いのを我慢して走り出した。

「逃げちゃ駄目なの♪」

相手は自分と違う方向に走り出した私を見て、勘違いしたみたいだ。
女の子から少し離れたところにいるヒナが手を伸ばす。
また蔦が私の足元に絡まってきた。こんな様子じゃすぐにジャコに追いつかれるし、
そのうち私がやろうとしていることがバレちゃうかもしれない。だから、

「ラリホー!」
「……ふにゃ?」

まず、動きを止める。
指を向けて唱えたのは睡眠呪文。ジャコにはぜんぜん効いた様子はないけど……ヒナにはかなり効いたみたいだ。
倒れこんだヒナを起こそうと、慌ててジャコが戻っていく。
間違いなく、チャンスだと分かった。ラリホーの眠りはそう簡単に覚めない。
緩んだ蔦を振り払って、女の子のところへ滑り込む。
女の子は口を開かない。私を見上げているだけだ。喋る力も残っていないのかもしれない。
だけど――さっき聞こえたのは、たぶんこの子の声。動物達の声を聞ける私には分かる。
彼女が私に伝えてくれた通りに。
剣十字を持ち上げて、ありったけの魔力を注ぎ込む。

そうして返って来たのは、意外な反応だった。

『やっと起きられたです、一体何が……
 って、あれ? あの、誰ですか??』
「え、タバサだけど……」

なんだかよく分からないけど、出てきたのは小さい妖精さん。
誰ですかと言われても、私も状況がよく分からない。
そして、相手はそんなことを気にしない。
足元で座り込んだままの女の子も気にせずに、ヒナを起こすのを諦めたジャコが突っ込んできた。

37なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:06:33 ID:vjGJR9ba

『プロテクション・パワード!』

瞬間、妖精さんが叫ぶ。青い障壁に鎌が火花を上げる。けど、それだけ。
彼女が作った障壁は、攻撃を完全に防いでいた。

『バリア・バースト!』

そのまま、障壁が爆発する。
ジャコは派手に吹き飛んだ反面、私達に衝撃はほとんどない。後ろに下がっただけだ。
女の子は、これだけでももう意識がなくなっちゃったみたいだけど……

『あ、あれ、さくらちゃん! 大丈夫ですか!?』
「えっと、呪文を使えるの?」
『え、あ、はい!
 リインはユニゾンデバイスで……一言で言うと、
 魔力さえ貰えれば魔法を使うのをお手伝いできるのですよ』

よく分からないけど、バルディッシュの仲間なんだろうか。

『えっとー、さくらちゃんを助けてくれてるんですか? ならお手伝いするです!」
「う、うん、ありがとう。じゃあ……」

どうやら女の子の名前はさくらって言うらしい。
ほとんどさくらの声は聞こえなかったけど助けを求めてたのは確か、だと思う。
ともかく何か言おうとして、また意識が飛びそうになった。
MPも全快には程遠い。さっきの防御で大分使っちゃった。
HPも残り僅かだと思う。だから。

「できる限り威力がある魔法を使いたんだけど……できるかな?」

堪えた様子もなく立ち上がるジャコを睨みながら、そう言った。

『はい!
 融合相性は分からないですけど、それくらいならきっと大丈夫なのです!
 ――ユニゾン・イン!』
「え……わわ!」

そういうとともに妖精さんは消えて――違う、私の中に入ったんだ。
微妙に私の髪や服が白っぽくなったのが分かる。
同時に、私の知らない新しい魔法が頭の中で思い浮かぶ。なんだか、変な感じ。

(いけそう?)
『もう少し待ってて下さい。
 タバサちゃんと合いそうな魔法を探してますから』

口を開かなくても、頭の中で呼びかけるだけで伝わった。
それだけじゃなくて、どんな魔法を探してるのか、どれくらい掛かりそうかまではっきり分かる。
だから、分かる。妖精さんの力を借りないで、一回ジャコを止めなくちゃいけない。

「ヒャダルコ!」

また向かってくるジャコに向かって、素早く氷結呪文を唱えた。
一瞬で氷柱が生み出され、相手をそのまま凍て付かせる魔法。
だけどマヒャドさえ避けて見せた相手だ、やっぱり同じように空に飛び上がって避けていた。
でも、大丈夫。

38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:07:24 ID:lHnR/jeY
 
39なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:07:27 ID:vjGJR9ba

『見つかりました!
 いつでもいけるのですよ!』

時間を稼ぐには、十分だったから。
見つかった魔法が何かは聞かない。
ヮ ヵ
理解る。聞かなくても、私を何を唱えればいいか。
自分の呪文と妖精さんの呪文、どう混ぜ合わせればいいか教えてくれる――!

『「イオ・ジェノサイドシフト!!!」』

上空を見上げて、唱えた。
私の声に応える様に、たくさんの光球が生まれて光る。
空に飛び上がったジャコは怯んだ様子を見せたけど――
そのときにはもう、稲妻のように光球から閃光が伸びていた。枝を伸ばして走る光は次々にジャコに命中する。
けれどその光は痺れさせることも熱を伝えることもしない――着弾した端から次々に爆発を起こしていく!
一つ一つの爆発はイオよりも小さいけど、それが数え切れないほど無数にあるなら話は違う。
たくさんの小さな爆発はイオナズンより遥かに大きな爆発になって。
上にいたジャコを、更に上空にまで吹き飛ばしていった。
思わず安心して、その瞬間……妖精さんが出てきた。
不思議そうな顔をしてたんだろう、妖精さんは慌てて説明した。

『その……タバサちゃんの魔力が残り少なくて、ユニゾンを解除するしかないです。
 もう私が魔法を使えそうにないですし、もう少しで動けなくなるかも……』
「……うん、わかった」

静かに頷く。自分でもそれは自覚してた。
実際、あれはイオナズンと何かすごい魔法を同時に使ったみたいなことだって。

「う……ごほっ、げほっ」
『大丈夫ですか!?』

緊張が切れたからだろうか。

とりあえずヒナがまだ起きてないことを確認してから、さくらのところに戻る。
こっちも気絶したまま、起きる様子がない。慌てて抱き起こそうとして、

「この……子?」

そうして触れてやっと、私は気付いた。
気のせいじゃないと思う。この肌触りは、間違いなく人形と同じだ。
それに、少しずつ小さくなっているような……
だけど、今の私にそれを気にしている余裕は、ないみたいだ。

40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:08:16 ID:lHnR/jeY
 
41なんでもないお話 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:08:25 ID:vjGJR9ba

音を立てて、吹き飛ばされたジャコが近くに落ちてきた。
もうボロボロで、下半身なんか原型をとどめてない。
だけどずっと向こうでは、ヒナがほとんどダメージもないまま相変わらず眠ってる。

(もう少しダメージを与えてたと思うんだけど……ダメージが自然に回復するのかな?)

ふと疑問に思ったけど、どっちみち結果は変わらない。
私に残っているMPは、せいぜいマヒャド一回分。
そしてこれだけ離れていたら、マヒャドで両方を攻撃することはできないと思う。

「動かない……よね?」
『はい、だと思うです』

とりあえずしばらくジャコを観察して、動かないことを確認する。
今の私じゃ、ジャコに念を入れてとどめを指すMPがない。

(仮に生きててもこれじゃ動けない、かな?)

それを確認して、ヒナがいる方向へ少しふらふらしながら歩き出した。
残ってるMPも少ないし、視界も少し歪んでる。
しっかり外さないように近くからマヒャドを当てて、倒さないと。そう考えたから。

42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:09:10 ID:lHnR/jeY
 
43Viens jouer avec moi ! ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:09:16 ID:vjGJR9ba

――だから、それは正真正銘の不意打ちだった。

「え……!?」
『っ、プロテクショ――』

ヒナとの距離を半分くらい詰めたところで……突然、ジャコから何か音がした。
とっさに振り向く。妖精さんが防御魔法を張ろうとする。けど、間に合わない。
飛んできた何かが、私にぶつかると同時に爆発する。
それが起こした爆発はイオラより大きかった。簡単に吹き飛ばされて、叩きつけられる。

「あ……う……」

痛い。痛すぎてもう、どこが痛くないのかも分からない。
分かるのはただ、ほかよりも痛くなってるところだけ。
起き上がろうとしても、できない。何か鋭い痛みが、両目からする。

『大丈……か! しっか……くださいです!』

妖精さんの声が、遠く聞こえる。
ジャコが何をしているかも、もう見えない。視界が真っ黒だった。
更に、悪いことに……後ろから、ヒナが目を覚ましたような声が……

立ち上がろうとして、思わず血を吐いた。それでもなんとか体を起こす。
もう、前もまともに見えない。戦えない。なら、せめて――
這いずりながら、手を伸ばした。草を掴んで、土を握って……そのたびに、何度も、伸ばす。
なんとかさくらを見つけて、逃げ切れなくちゃいけない。
助けなきゃ。私は勇者の、お兄ちゃんの妹なんだから。
死んじゃったらもう、生き返れないんだから――!
見渡す限り真っ暗で、どうなっているかは見えない。
耳鳴りがして、どうなっているかも聞こえない。
それでも、ただ腕を伸ばして這いずって。
何か盛り上がっているようなものが見えたと同時に、何かを掴んだような感触がした。

『そ……い……! ……ら……あ……!』

妖精さんが、何か言っている。ヒナが、起きたのかも、しれない。
だったら、迷ってる暇はない……

44Viens jouer avec moi ! ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:10:03 ID:vjGJR9ba

「ルー……ラッ!!!」

一か八か。
さくらを掴んで、唱えた。
ここはあちこちに村があって、そこに出入りできる。
なら、ここは暗黒世界みたいな、ルーラが使える一つのフィールド、だと思う。
それに、もしかしたら――もしかしたら、グランバニアのお城に帰れるかもしれないって、思って。
慣れ親しんだ、空に引っ張られるような感覚。
そして足に地面がつく感触を感じた途端、私は倒れていた。
もう、動けない。正真正銘HP0だ。
ここはどこだろう?もう何も見えない。何も聞こえない。
だから……本当に、グランバニアのお城に帰れたのかも、しれない。
捕まってた女の子を助けられたんだから、それくらい思ってもいいよね?
ねぇ、そうでしょ?私、頑張れたよね……?
蒼星石、小太郎くん……お、にい、ちゃ……

            ※      ※      ※             


「♪〜♪♪♪〜〜〜♪〜」

戦いが終わってからそれなりに時間が経過し、もう深夜零時に近づこうという頃。
暗闇の中をご機嫌そうに雛苺は歩いていた。手から蔦を伸ばし、何かを引きずって。
ジャコが破壊された以上彼女は徒歩で動かなければならないのだが、気にする様子はない。
最後まで命を掛けて雛苺を守り、致命傷を受けながらもタバサを倒した彼を悼む様子は、ない。
何ら気にかけることはなく歩く雛苺に、突然声が掛けられた。

「お前が雛苺、か?」

彼女が振り向いた先にいたのは、小太郎。
イオナズンなど爆発系呪文の音に気付いて、慌てて追いかけてきたのだ。
さすがにあれだけ派手な音がすれば、小太郎が気付かないわけがない。
もっとも、蒼星石にはタバサを追いかけてくるとトリエラに伝言する役割を押し付けてきたが。

「うん、そうよ」
「俺は小太郎。
 まず聞かしてもらう……それ、なんのつもりや」

45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:10:09 ID:lHnR/jeY
 
46Viens jouer avec moi ! ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:10:56 ID:vjGJR9ba

そういって小太郎が指差したのは、簀巻きにされて引きずられる桜の姿だった。
しかも、一緒に真紅と翠星石の首が巻きつけられているというおまけつきである。
――そう。タバサが掴んだのは桜ではなく、動かなくなったジャコの残骸だったのだ。
しかし、タバサが間違えたのも仕方ないと言える。今や桜はほとんど文字通りに人形となっていたのだから。
そして、たどり着いた場所がグランバニア城であるはずもない。
ヘルメスドライブに制限が掛けられていたように、ルーラにも制限が掛けられている。
その呪文で転移できる場所はただ一点、この殺し合いにおいてタバサが最初に降り立った場所のみだ。
ルーラを唱えた程度でここから脱出できるなど、夢物語ですら有り得ない。
もっとも、それらの事象は雛苺が意に介することではない。小太郎の口調に怒りが滲んでいることも。

「桜はヒナのミーディアムなのよ?
 絶対についてこなきゃ駄目なの」
「……意識がなくても、か?」
「関係ないの♪」

雛苺の答えに、小太郎は無言だった。もっとも、無反応だったわけではない。
いつでも動けるように、僅かに重心をずらしていた。

「それより、こっちに誰か来たはずや。
 金色の髪をしてて格好は……」
「それなら、さっきまでヒナと遊んでいてくれたわ。
 とっても楽しかったけど、途中でいなくなっちゃったの」
「……そうか。どこに行ったかは知らん、と」
「うん」

そこまで聞いたところで、すう、と小太郎は深呼吸する。
次に言う言葉に備えるように――まるで、宣戦布告するように。

「……ところで、お前の言う遊ぶって、何や」

分かりきった疑問を、敢えて言った。
雛苺は即答せず、笑顔だけを見せる。
真紅のように挑戦的でなければ水銀燈のように魅惑的でもなく――
どこまでも無邪気で悪意のない……殺意だけがある笑み。
そうして雛苺の影から、新たな人形が出てきた。

「――ご褒美っていうので、新しい友達が来てくれたの。
 だから、早速新しい遊びを試すのよ――ね、くまくま、ちべりん?」

雛苺を守るように浮かんでいる赤いテディベアと、チベット人形の姿が。

            ※      ※      ※             

タバサが挙げた戦果はジャコを破壊したのみであり。
桜を助けることもなく、故郷に帰れることもなく、ただ、雛苺に新たな武器を与え死んだ。

ただ、それだけのお話。

47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:11:29 ID:lHnR/jeY
 
48Viens jouer avec moi ! ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:12:02 ID:vjGJR9ba

【人形と下僕】
【E-1/1日目/真夜中】
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
   マヒャドのダメージが小程度残存(まだ回復しきっていない)
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:西蔵人形×6@東方Project、つよいぬいぐるみ@Mother2
    ※桜の体には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス、リルルの膝から先×2本
   ご褒美の支給品1(確認済み)
[思考]:さぁ、一緒に遊びましょ?
第一行動方針:付近にいるはずの蒼星石たちを探す
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
西蔵人形とつよいぬいぐるみは、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。


【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(極大)、精神不安定、雛苺のミーディアム
   意識不明、全身に擦り傷、かろうじて桜の面影を残しているもののほとんど人形化
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
    クロウカード『水』『風』 、
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着(ただし雛苺と同じ服になりかけ)
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:多少の疲労、気が少々、背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける)
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品(水少量、パン1個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[思考]:どこにいったんや……!
第一行動方針:目の前にいるふざけた人形をぶっ飛ばしたあとタバサを探す。
第二行動方針:トリエラはいつか一発殴りたい。つか勝手に色々決めてすまんわ。
第三行動方針:レックスと再会した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第四行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
基本行動方針:信頼できる仲間を増やし、ゲーム脱出(必ずしも行動を共にする必要はない)。
[備考]
紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
桜が色々と変わっているためか、雛苺に引きずられているのが桜だと言うことに気付いていません。
49名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:12:23 ID:lHnR/jeY
 
50Viens jouer avec moi ! ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:12:51 ID:vjGJR9ba

【G-1・橋/1日目/真夜中】
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、タバサに感化されて神経麻痺、激しい不安
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン、戦輪×9@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×2、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、
     素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
     旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、棺桶
[思考]:だから行ったんじゃないか……!
第一行動方針:トリエラに小太郎からの伝言を伝える。
基本行動方針:?
[備考]
タバサに強い感情(忠誠心?)を寄せています。また軽度の依存も自身で感じています。
タバサの性格や行動の多くを誤解している事に気付き納得はしましたが、まだ折り合いが付いていません。

[棺桶の中身]※現在F-1に放置
基本支給品×3、イシドロ・ククリ・金糸雀の死体、真紅の腕、金糸雀の腕
さくらの杖@カードキャプターさくら、目覚まし時計@せんせいのお時間、レミリアの日傘@東方Project、生乾きの服

【タバサ@ドラゴンクエスト5 死亡】
※バルディッシュ・アサルト(待機状態)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数0・小破)、
支給品一式×2(イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia、
リインフォースU@魔法少女リリカルなのはがタバサの遺体と共にD-3に落ちています。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※所持者なしにより、現在使用不能
※雛苺を危険な相手と認識
※タバサが桜と間違えてジャコを抱えたのを確認済み(言ったもののタバサには聞こえず)
※ルーラで初期位置に飛んだのは制限で飛べる場所が固定されているためです。
 ドラクエTと同じ仕様になっています。

【西蔵人形×6@東方Project】
正確には『輪廻の西蔵人形』のスペルで使用される人形であり、
グラフィック上では蓬莱など他の人形との差異は色違い程度。
六体なのは、上記スペルにおいて使用されるのがその数だから。
アリスの周囲を旋回して弾幕を放つのが行動パターンで、雛苺に命を吹き込まれてもやることは変わらない。
【つよいぬいぐるみ@Mother2】
ぬいぐるみとは思えない異常な耐久力を誇る、まさにつよいぬいぐるみ。車に轢かれても無事。
雛苺に命を吹き込まれたことで移動能力を手に入れ、より自発的に所持者をかばう様になっている。


51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:13:54 ID:lHnR/jeY
 
52 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/20(水) 22:14:22 ID:vjGJR9ba
投下終了です。
支援ありがとうございました。
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:18:21 ID:5lZkPmV4
投下乙
5大危険対主催の一角、ついに落ちる!!
タバサの少女らしさが表現できていたと思います。
しかし、ヒナはつよすぎだわなあw自動回復能力に加え
オプションつき。トンデモキャラに成長しそうだ。
そして宗教と言うのは少ない弟子で死亡するんだなあ
言葉教団然り、だが教祖というものは死んでから神格化されるもの
蒼星石の行動も危ういか!
54名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:28:09 ID:9GGsBDOi
タバサさん乙
五大対主催で最初に墜ちたのは彼女だったか……うん、頑張った。
リイン久しぶり!雛苺は強かった。
ほとんど何も報われない……無常すぎる、これがバトロワ。
雛苺相手じゃ満身創痍の小太郎きつすぎるw
蒼い子は情緒不安定で不安です。タバサ死亡しったらどうなるか…
あと桜はそろそろしなせてやれwボロ雑巾ってレベルじゃねーぞw
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:32:43 ID:3oGftx87
タバサ……orz
教祖じゃなくなった途端にこれか……or2

しかし何という報われぬ繋がり。
これはかなり心を抉る話だったぜ……!
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 22:49:33 ID:3FgUXhvv
タバサソス(´・ω・`)
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 23:14:04 ID:NOB10O00
投下乙
タバサ…教団脱退は死亡フラグだったか…
そして素で忘れていたリイン…せっかく出てこれたと思ったら
バルと共に人が来なさそうなところ(D-3森でいいのか?)に放置w
また出番はあるのだろうか?

そしてゴメン。最後のほう、自分の読解力の無さからの確認なんだけど
・雛苺は前話(リルル死亡)の時点で条件は満たしていたがタバサを撃退後
 死んだと思って御褒美の要求をした
・描写はされていないが御褒美システムは機能している
って事でいいのかな?
や、QB死亡で御褒美どうするんだろう?って思っていたんで…
一応なんらかの代役がこなしたとか想像は出来るのだけど

深夜放送をやると決まったわけではないけど
いずれにせよ主催側のなんらかの描写が必要そう
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 23:24:15 ID:lHnR/jeY
投下GJ。これはひどい裏目の嵐……。
誰も救われないし、よりにもよってデバイス二基を始めとした危険物多数が
島の北西部に一気に転移するとかもうね。
学校、廃病院、工場の連中が拾ったら何が起こるやら。
で、ジャコが大破したらまさかのチベット人形×6w
弾幕仕様はヤバすぎるw 余力のない小太郎一人が手に負える相手じゃないわな。
からくり東方ネギまローゼンと人形ネタには事欠かないな。
こういうクロスオーバーもロワの面白いところだ。
イオのジェノサイドシフトもカッコよかったけど見納めなんだな……。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 23:27:31 ID:q1hnvbyw
投下乙! タバサが、タバサが!
昼ドラが開始するものだとばかり思ってたから完全な不意打ち。
なんとも欝だが、それを超えるバトルの凄まじさも良い。GJ!
小太郎と蒼星石はやっちまったな……ここからこの二人がどう動くのか楽しみだ。


ここで気になったんだが、雛苺の意識が無い間のジャコについて。
雛苺の能力で操っているんだし、寝てたら動かないものだとばかり思ってたんだが。
寝てる間の描写とかが原作にも無いのならスマソ。
でも参加キャラの生死に直接関わるから気になる。

後は上でも出てるけど、ご褒美の問題だな。
あえてぼかしたのかもしれないけど、ただ問題が先送りになる気がしてならない。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/20(水) 23:58:40 ID:US1Cpud1
投下乙!
雛苺TUEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!
基本的にマーダーは単独行動であるロワにおいて、部下を連れているのがこれほど厄介だとは……
しかも自然回復のせいでダメージを与えてもすぐに立ち上がってくる。
おまけにご褒美で武装強化とは……こいつどうやって倒せばいいんだ!?

しかし、桜はかわいそうすぎるな。
魔力を搾取された上、人形化の危機とはね。
急げレックス!急げりり!もう時間は残ってないぞ。
61 ◆lr.SvCnhCc :2008/08/21(木) 00:03:05 ID:gRvfnD+y
延長を申請します。
62 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/21(木) 00:26:17 ID:LjtLA8AU
雛苺が意識がない間のジャコについてですが、
原作の原作まで確認しましたが操っているドールが途中で眠ったケースはありませんでした。
というか、そもそも人形に命を吹き込む力自体後半に行くにつれ使われなくなりますし。
よって「命を吹き込んでいる以上自身の判断で動き、雛苺はあくまで司令塔である」
という判断をしています。実際漫画版では人形自体に魂が宿っているかのような描写であり、
人形自体に感情があるかのように描写されていますのでこの解釈でも間違いはないでしょう。

ご褒美については……いちおう案は考えていたんですが、
自分がそういった描写が苦手であることとそれなしでも話は成り立つと判断していたことから、
悪い言い方をするとぼかして逃げました。
必要であるという意見が多数ならばジェダサイドの動きを別作品として書くつもりです。
>>61
頑張ってください。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 00:32:04 ID:r1P9fJk2
文章の中の「HP」や「MP」って表現はなんとかならないだろうか
64 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/21(木) 00:37:06 ID:LjtLA8AU
レックスが既にHPという表現を使っているので、リレー結果による仕様です。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 00:44:17 ID:qysWpW+L
別にそういう表現があってもいいと思うけど
何でダメだと思ったの?
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 00:47:37 ID:uo0kI9kj
すっごく細かいことだけど、タバサは別に勇者の血はひいてないような…
67名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 00:49:37 ID:Q05mW3k4
ひいてるよ
68名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 00:50:11 ID:r1P9fJk2
>>65
なんか不自然じゃね?テイルズとかの他のゲームキャラは使ってないのに。
69名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 01:20:24 ID:z928hoLK
前からそういう表現はあるしそこまで気にすることでもないような。
今更だよね。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 02:21:10 ID:SRj0z5PZ
投下乙です。
タバサ死亡とは思い切りましたね。彼女の結末としてなら、これはアリでしょう。

ただ……やはり読んでいていくつかの違和感と、今後への懸念を感じずにはいられません。
1つ1つならば後からのフォローも可能ではあると思うのですが……。


・蒼星石の心情描写の不足。
 小太郎の説得に応じるに至った思考の経緯も、使い走りの仕事を素直に受けた経緯もやや共感困難です。
 特に後者は絶対的に説明が足りません。
 タバサとの同行を忌避する心情だけで説明するには、雛苺の存在は大きすぎます。
 (タバサ雛苺の遭遇は気付いているようですし、雛苺は蒼星石がずっと探していた姉妹の1人です)
 トリエラを呼んでくる、という当面の仕事の重要性も、やや弱く感じます。
 何にしてもリレーのためにはこの辺りの心情のフォローは必須となり、かなり難しくなる懸念があります。

・このタイミングでご褒美をジェダに請求するに至った、雛苺の思考と心情の説明不足。
 今の雛苺はマーダーではありますが、効率重視のタイプでは全くありません。
 自分の殺害カウントに加えることも出来たはずのシンベヱを(遊び半分に)桜に殴り殺させるような子です。
 ここまでの印象では、ご褒美システムの存在すら意識にあるかどうか怪しく、自分が殺した相手の数すら数えているかどうかさえ疑わしい、と言わざるを得ません。
 それなのに、タバサを殺したから即ご褒美を請求した、では少し繋がりに違和感を感じてしまいます。
 実は冷静に数を数えていました、ということにしてもいいですし、漠然と何人も殺していたから呼んでみた、でもいいのですが……ここは、フォロー必須の部分だと思います。

・ご褒美システムそのものが機能しているのかどうか、という点について
 これは既に指摘のあることですし、書き手ご自身にも腹案があるとのことですが……
 ご本人自身の口から「そういった描写が苦手」と言われてしまうと、不安を感じずにはいられません。
 別作品としての投下の意思も、逆に言えばその時までこの問題は氷漬けか、という疑問にも繋がります。


いずれも、後続の書き手がフォローすることは不可能ではないでしょう。ですが、相当な負担ではあります。
出来れば再考を願いたいのですが。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 02:26:35 ID:SRj0z5PZ
っと、今気付いた。以下はLSのしたらばから転載 ↓ (まとめた人は規制中で本スレに書けないとのこと)


避難所の毒吐きスレで提示された問題点をまとめてみました。

○ご褒美関連や桜の状態、次の小太郎とのバトルなど、無茶振り気味ではないか?
○蒼星石が妙に物分りがよすぎて不自然ではないか?
○命を与えた人形が自立稼動する解釈はマーダー増殖の可能性を残すので、制限対象ではないか?
○ご褒美の内容が、あまりにも雛苺に都合よすぎな印象を受ける。
○雛苺は殺害人数に拘っていなかったので、ここで突然のご褒美請求は不自然ではないか?
○留守番のトリエラに関して、なんらかの言及があるべきではないか?
○なのはやフェイトには使えないユニゾンを他の参加者が使える解釈は、やりすぎではないか?

印象などに依った主観的なものもあるかとは思いますが、どうぞご一考願います。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 03:04:16 ID:nw/oulLq
確かに蒼星石があれだけ会いたがってた姉妹(雛苺)との再会を
気まずいからって理由だけで諦めたのには違和感があったな。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 03:44:33 ID:NStQwHPC
もう少し説明あった方がよかったかもしれないけど、俺は普通に楽しめたかな

>>71
ジェダ様がこの期に及んで使えない道具を出すとも思えないし、人形も大きく動いたわけじゃないし
ちょっと細かいかも?
74名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 04:12:54 ID:BGwj3sZm
投下乙です
小太郎はホントに裏目にでちゃったな・・・
放送もそろそろだろうし、蒼い子の今後が凄い気になる

で、雛苺は殺害数4人で頭ひとつ抜けて単独2位になったな
マーダーとしてはトップか。なのはさんは対主催だし
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 04:43:02 ID:z928hoLK
>>71
ちょっと指摘がいちゃもんすぎないかな?
タバサは良いキャラだから気持ちは分からないでもないけど。
蒼星石関連についてだけ同意。
ユニゾンは結果的にタバサ死んじゃったし、相当の負担を強いればできるのもありだと思う。
タバサは人外との適応力も高いし、こじつけはなんとかなると思う。
人形関連は作者さんの弁解内容で十分解決だと思う。
トリエラは大事だけどまあ今の状況じゃ多少後回しでも……危なくなったら勝手に逃げるって言ってるし
雛はなあー
確かに少しだけ描写がほしいかも。
新しい友達ほしいなーと呟いたらどこからか声が聞こえた、とかそんな感じの
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 07:00:54 ID:J7wLMatN
投下乙、ここも激しい戦いでしたね。
しかも絶妙な鬱加減がなかなか。


しかしながら上でも言われてるように、
問題点が複雑に積み重なってしまっていると思います。
もはや小太郎に敵意すら感じていた蒼星石の思考が不明瞭なこと、
雛苺の物を操る能力がとても強力過ぎること、
(意識が無くとも自律行動出来る、はパワーバランスに偏りが見られるかと)
これらを始めとする>>71で挙げられた問題点はやはり見過ごせないものとしか思えません。
また、そもそもの話の根底に繋がる部分ですが
「あの雛苺が迷いもなく真っ直ぐタバサの元に向かった」ことも気になります。

「雛苺をタバサと戦わせる為に様々な事を蔑ろにして、展開を急いでしまった」
このような印象を抱かずにはいられませんでした。
以前あなたが投下した、丁寧な描写とキャラの心情が絡み合う素晴らしい作品群と比べると
今回は急ぎ足ばかりが目立ってしまった作品だと思います。
個人的には、大幅になるでしょうが修正……または破棄も視野に入れていただきたいです。


>>75
タバサが死んだからとかの心情によるものではなく、
単純に作品内で色々な問題があるから提議されたかと。
>>71やその前にも出た問題点は自分も感じていましたし
まとめを作ることが出来るほどに問題点や違和感が生じたなら、無視は出来ないと思います。
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 07:27:25 ID:P56Jq4rG
>>71の問題のうち、ご褒美内容、トリエラ、ユニゾンは個人的には許容。
トリエラの描写なしは逆に考えれば次の話での自由度を上げられるし。
ユニゾンも理屈が必要なら>>75とか他にもこじつける余地はある。

けどこの三点は問題の重要部分ではないんだよな。
残った部分のほうが大事でしかも骨の折れそうなところ。
78名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 08:23:16 ID:6SxRrulT
>>71
俺も気になるのはやっぱ蒼い子だけかな。他は特に気にならなかった。
蒼い子の心情は難しいところなんだよなあ。
ここ修正すると話が変わってきちゃうし難しいところだ。
79 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/21(木) 11:45:29 ID:LjtLA8AU
>>70>>76
ほとんど>>71と同じ意見が入っていますので、まとめて答えさせていただきます。
>>71
○ご褒美関連や桜の状態、次の小太郎とのバトルなど、無茶振り気味ではないか?
ご褒美関連に関しては私がやらなくてもどちらにせよ今後支給されるのは確実だと思います。
桜の状態についてはどこが無茶振りなのか分かりません。
ロワ的な視点としては、あっさり死なせられる状況にある状態にあるのは無茶振りとは言えないと思います。
小太郎のバトルについても、バトルが起こる状態で次の人にパス、というのは今まで何度もありました。

○蒼星石が妙に物分りがよすぎて不自然ではないか?
物分りがいいというよりはむしろ、
「彼女に別れを切り出されてヤケになってああいいさ別れてやるとか言い出した彼氏」
みたいなイメージで書いたのですが。
実際原作でも思いつめた挙句翠星石と戦ったりしてますし、蒼い子はそういうキャラだと思います。
ただ雛苺をスルーするのはおかしい、というのはさすがに納得できない方が多いようですので、
蒼星石は雛苺に気付かなかった、という方面で修正を行いたいと思います。
加筆というよりは削除の方が正解ですね。

○命を与えた人形が自立稼動する解釈はマーダー増殖の可能性を残すので、制限対象ではないか?
個人的には>>76の方がなぜ「眠ったときの話」を「死んだとき」の話にまで飛躍させるのか全く分かりません。
ドラクエの睡眠と死亡はぜんぜん違うと思いますが……たたき起こせますし。
説明が足りなかったようなので基本的なところから説明します。ので長くなります。
ミーディアムが眠っているとき、ローゼンメイデンは動けないなんてことはあるでしょうか?全くありません。
私はドールと人形の関係はミーディアムとドールの関係と同じものである、と解釈しています。
同じやり方である方が、それぞれ違うやり方を生み出すより効率がいいのは当たり前です。
ただしミスティカがあるドールですらミーディアムがいなければそのうち動けなくなるのだから、
ミスティカがないドールが勝手に動く、ということはありえません。
なぜなら人形はドールから力を与えられて動くのであり、人形はミスティカのように力を生み出す源がないのですから。
ミスティカがないローゼンメイデンはただの人形であり全く動かない、というのは基本的なこととして分かりますよね?
したがって、力を生み出す源がないただの人形は力の供給源であるドールなくしては動かない。
よって「自立稼動すること」と「ドール脱落後も人形が勝手に動くこと」は必ずも=ではない、
むしろ相反する関係に近いとすら言っていいと思います。
ドールの死後人形が動くようなことがあった場合、原作からの矛盾によりNGとなるわけです。
原作未見でも分かるように説明しましたが、お分かりいただけましたか?

○ご褒美の内容が、あまりにも雛苺に都合よすぎな印象を受ける。
○雛苺は殺害人数に拘っていなかったので、ここで突然のご褒美請求は不自然ではないか?
これに関しても、ご褒美関連で色々書くつもりだったのですが、蛇足と考えて削除しました。
実際、自分が予想したとおり不自然だと思わない人が多数いますし。

○留守番のトリエラに関して、なんらかの言及があるべきではないか?
蒼星石に伝言を頼んだと書いてあるのですが……
そもそも前作の時点で小太郎はトリエラを無視してタバサについていく旨を言っており、状態表にもあります。

○なのはやフェイトには使えないユニゾンを他の参加者が使える解釈は、やりすぎではないか?
StSでユニゾンデバイスであるアギトは(本人曰く相性が悪い)ゼストとユニゾンしていますし、そもそもこれはロワです。
宝具でさえ他の人物が使えるのになぜユニゾンデバイスの場合だけやりすぎとなるのか理解に苦しみます。
80名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 12:32:31 ID:LVes/sJq
>>79
回答感謝。ですが答えを聞くと更に納得出来なくなってしまいました。
そもそも神視点からの考えが多すぎて説明になってないと思うのです。

蒼星石のイメージにしろ、抱いているものを文章中で表現出来なければ意味ないわけです。
ですから「何故彼女がそういう考えに至ったか」の説明としてはかなり不適当だと思います。
「○○なイメージで書きました」というだけで「文章でこう表現しました」ってわけではないのですし。
思いつめる、ってだけでも様々な行動や選択肢が存在するわけですから
「この選択肢・行動を取った」という事に説得力が欲しい。それを文章で表現して欲しかった。

人形に関しての解釈ですが、それもやっぱり「あなた個人の解釈」なんですよね。
他の皆がどう考えてるかわからない以上、「自分がこう解釈した」というだけでは難しい。
そこで大局を見た場合、果たしてこの人形を操る力の強さがどう全体に左右するか。
それをきちんと考えた上で、上の指摘を考えていただきたいです。
何も問題は雛苺が死んだときのケースだけではないはずです。

また、ご褒美に関してもそれなりの説明が文章の中で欲しかったです。
やはりこれも「何を考えてそうするに至ったか」が足りていないと感じました。
トリエラに関しても、最初は問題ないとは思っていましたが
「状態表に書いてある」の一言で片付けようとするところに違和感を覚えました。

クロスオーバーに関しては、自分は問題はないとは思います。
ですが「おかしいと思った人がいる」ことを、理解に苦しむだけでなく視野にいれておくことも重要と思います。


今回挙がった問題の殆どを、あなたが「修正は不必要」と捉えられたのであれば
個人的な考えではありますが、正直なところこの話が通ってリレーされるのは心苦しいです。
「本当にこの話は必要だったのか」「このままではどういった影響を残しかねないのか」
といったことを、是非とも深く考えていただきたく思います。

最後に。
説明不足と思う以上、自分は今回の作品を「雛苺への贔屓」や「展開の為の展開」と捉えています。
このまま現在の状態で通すというのであれば、作品自体の破棄が妥当だと考えております。
以上、一書き手の考えでした。長文と汚い言葉、大変失礼致しました。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 14:09:12 ID:SRj0z5PZ
>>79
回答乙です。
えーっと、>>71の方は転載しただけなので、>>70で上げた点への問題について。

・蒼星石関係
>「彼女に別れを切り出されてヤケになってああいいさ別れてやるとか言い出した彼氏」
というイメージそのものは分からないでもないのですが、
現時点の蒼星石の行動原理が全く見えないのが「次」以降を書く際に問題になるのです。
これが恋愛だったならそれで済ませてもいいのですが、
タバサとの関係は前の話まで蒼星石の行動方針の根幹に据えられていますから。
大きな修正をお考え中とのことなので、実際にはそれを見てからの判断にもなるのでしょうが、
混乱の極致や気絶状態でもないのに、状態票上で「?」で済ませるのはどうかと思います。
(要するにそれは、次の書き手に対して穴埋め問題を強いるのと同じことです)
修正の際、考えておいて頂けると助かります。

・雛苺のご褒美請求について
蛇足ですか。「不自然と思わない人が多数」だから「構わない」ですか。
正直、この回答には、読んだ直後に軽い怒りすら覚えてしまいました。
とはいえ、これ以上追記するべきこともありませんし、
問題がないと思う人が本当に多いのなら、きっとこの点については上手く辻褄を合わせてもくれるのでしょう。
私1人の杞憂であることを祈りつつ、私個人は、もうこの点の追及はしません。

・ご褒美が届くこと自体について
「いずれそのうちに」ご褒美システムが復旧することは、確かに共通認識だとは思います。
ただ、「こんなにすぐに」「ジェダ側のアクションもなく」復帰していることに懸念と不安が集中しているのだと思います。
まあ、これも「不自然と思わない人が多数」で「上手く辻褄を合わせてくれる人がきっといる」のなら、もう言うことはありません。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 14:54:03 ID:mqVqL/08
>>79
わかりました。
修正を見てから判断致します
>>80
ご褒美が都合良すぎる、など神視点の指摘を受けた以上神視点で返すのは当然だと思いますよ。
これを始めとしてあなたは論理のすり替えなどの主観を大問題であるかのように言っているようにしか見えません。
そもそもこの場でなぜ書き手を名乗る必要があるのでしょうか。
自分の意見で他人を納得させられると思うなら、別に名無しで言っても変わらないはず。
それをわざわざ書き手として発言するというのは権威を笠に自分の意見を押し通そうとしているようにしか見えません。
求められたわけでもないのに作品以外のところで立場を持ち出すあなたの態度は他の書き手に失礼ではないのでしょうか
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 15:18:54 ID:VOEWlSfW
投下乙
狂人な意思持ってないとこの先生き残るのはきつかったしこれぐらいが限界か
84名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 15:31:24 ID:SRj0z5PZ
以下、避難所から規制巻き込みの人の意見の転載です ↓


957 :名無しさんがおとこでおかします:2008/08/21(木) 15:27:39 ID:p93Vjc6Y0
ちょっと言葉が荒かったので修正します。失礼しました。


色々不自然だと思う派はまだ居ますよ、と付け加えておいて。
まず投下乙です。
ただ、気になる点が少々多くて気になりました
失礼ながら指摘の追加から行かせていただきます。

○小太郎の行動に気になるところが多々有り
蒼星石と小太郎が言い争う理由に、正直無理が有ります。
『小太郎は自分の感覚に自信が有る(それだけの能力がある)から否定する』のに、
『自分の不注意で見落とした』っていうのはどうかと。
これじゃ小太郎がただの馬鹿です。
ついでに「その雛苺って奴は危険な奴か?」って時点で雛苺が本当に居た可能性を認めてますし。

タバサが一人になる理由もちょっと分からないです。
あの状況で一人になるにはタバサ、蒼星石、小太郎全員の十分な心理描写が必須です。
例えば小太郎から見て無理してるのは明らかに蒼星石ではなくタバサの方なわけで。
蒼星石よりタバサの方を優先しない理由が描写されていません。


○細かいが一応重要なところ
バルディッシュ、強力な攻撃魔法ならともかくDefenser程度でヒビが大きくなるのは疑問です。
杖に負担が掛かるような魔法とは到底思えないのです。
アイゼンなんてちょっとヒビが入った状態でギガント使ってまだ壊れてませんしね。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 19:49:27 ID:Ul74kw5p
>>79
いろいろ言いたいことはありますが、一言で言うとその場凌ぎの言い訳にしか見えません。
書き手としてまだ全うな考え方が残っているなら、破棄なさるようお願い申し上げます。
>>82
読み手様乙、としか言えないな。
86 ◆QEUQfdPtTM :2008/08/21(木) 19:53:50 ID:mqVqL/08
こういうレスがまかり通るからこそ、私は失礼だと言ったのですが……
しょうがないのでこちらもルール違反をします。
ちょっと書いただけの鳥ですが。
私は失礼だと感じた、それ以上でもそれ以下でもありません
87名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 20:03:07 ID:Ul74kw5p
>>79
>>80>>81>>84>>85で述べられている通りなので、私からは何も言いません。
ただ私としては、破棄に一票とだけ。
>>86
本当にちょこっと書いただけのトリでは、説得力が感じられませんが。
88名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 20:06:44 ID:Ul74kw5p
たまたまIDが被るなんて珍しいこともあるんだな。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 20:36:31 ID:4/HEi9La
何この茶番劇
自演しようとして失敗したようにしか見えないんだが

90名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 20:53:17 ID:uv+wnE3y
というかよっぽど気に入らなかったんだなw
91名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:00:06 ID:4/HEi9La
ここで自演失敗したのはいいが今まで成功してる余罪の数次第じゃとんでもないことになる悪寒
逆切れしてたりトリもつけずに書き手発言してたり変な発言はたくさんあるし…
92名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:03:31 ID:uv+wnE3y
だな。
最近妙に破棄破棄って騒ぐ奴が多い気がする。
今回のは修正で十分だろ。
93名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:16:14 ID:z928hoLK
破棄はいきすぎだと思うんだよね。疑問に思ってたんだけど案の定か
94名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:16:24 ID:f6XGoGcx
IDがかぶったことは以前にも何回かあったはず。
確か、同じ集合住宅の場合起こりえるんでしたっけ?

あと、作品についてはまず修正が入るのが順番でしょう。
修正のうえ、どうやってもうまく納まらない場合だけ考えればいいのでは?
95名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:20:53 ID:SRj0z5PZ
いきなり破棄を言い出したのはID被りの2名だけだしね。
修正で済むならそれに越したことはない。
とはいえ、どさくさ紛れに問題を矮小化して、一部だけ対応してあとはガン無視で押し通されても困るわけだが。

まあ、議論の場で変な子が紛れ込むのは仕方がない。
だから個人ではなく意見を対象にしないと、話が引っ掻き回されるだけでまとまるものも纏まらないよ。
それこそトリでも並べない限り、匿名の書き込みによる人数なんてアテにはならないわけだから。
(だからこそ、人数を傘に指摘点の1つをスルーしようとした氏には、少しカチンと来たのだけど……)
それこそ、どこまでも穿って見てしまえば、マッチポンプの可能性すら否定できなくなっちゃうわけだから……。

あと>>86は流石に先走りすぎ。
他に方法ないなら自分もトリ出しての発言はするけど、まだそこまでの状況じゃなかったと思うよ。
96名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 21:44:31 ID:CR0MPThi
実際自分は蒼星石絡みの修正してくれれば十分だと思ってたのにやけに過敏だと思ってたらこれか。
でも修正してもしつこくねちっこく言ってくるんだろうなぁ。
陰謀論持ち出してる奴までいるし、そいつは当の逆ギレした奴だし。
これがホントのタバサ教、ってやなオチだな。
>>94
正直、これで自演失敗だと思わないのはよほどのお人よしかバカだけだと思うんだ。
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 22:01:25 ID:mqVqL/08
こんな奴だと分かってたら晒さなかったのに。
しかもこう毒スレで毒吐こうとしたら毒吐きスレは加害者が被害者面してるし。
したらばまで乗っとられたのかと邪推したくなる
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 22:10:36 ID:dW9zUMlC
◆QEUQfdPtTMってぐぐったらがんがん見つかるぞ・・・。
正直な話、まったく本人証明にならない。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 22:13:01 ID:fAWNh6Go
誰も突っ込まないが金槌君の情報で雛苺は殺し合いに乗ってるって小太郎も青の子も知ってるはずなんだが。

ちなみに俺は全修正希望派な。
青の子の心理があまりにも無茶振り過ぎるし、ローゼンの能力も便利すぎる。
要制限だと思う。
散々触れられているが雛苺のご褒美請求もそんな頭があったと思えないし。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/21(木) 22:33:41 ID:dW9zUMlC
うえ、本当だ。
結構あっさり流してるがちゃんと伝わってるな。
やはり、それだけ後半のインパクトが強かったって事か……。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 04:22:42 ID:hoR8sE2q

韓国のピチピチ女子高生写真1400枚!!
韓国ではヘルメットカットが大流行中。

整形が流行する国だとリアルに実感するよ。

http://kr.image.yahoo.com/GALLERY/list.html?cat=LA&sk=c81a


102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 05:17:56 ID:/0U7E2W3
あちゃ、少し荒れちゃってるな
とりあえず双方お茶でも飲んで頭冷やしたら?ずいぶん頭に血が上ってるように感じる
103 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/22(金) 14:48:18 ID:9cWHz83x
一晩寝て気持ちを落ち着けようとしたけど無理でした。落ち着けたくもありません。
勇気を出して相談しようとした矢先にここの書き手が名前出して荒らしの肩をもっているのを見る羽目になれbヴぁ怒るのが常識だと思います。
何がいっそNGにすれば楽なのに、だ。ふざけるのもいい加減にしろ。
別の書き手にいたっては人が見てる前で平気で叩きをする始末、。相談したくともできるわけがありません。
粘着して人の作品をけなすような荒らしと、それに騙されるどころかバカな勘違い理論展開してこちらに罪を被せるようなやつがいるようなスレで書くことなんてできませんし各期にもなれません。
破棄します。今までhpんとうにありがとうございました、
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 15:32:46 ID:lxtbrUAz
別にそこまで気にしなくても…
どうせ>>80は荒らしの書き手騙りだろうし他のも荒らしが自演失敗を更に自演してごまかしているだけですよ。
あなたのほどの書き手がこんな下らないことでいなくなるのは惜しいと私は思います。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 16:05:50 ID:VmmW0aef
>>103
そういうのであれば何も言いません。
ただ今まで貴方の作品に乙を言ってきた人はどうなるのだろう、とだけ。
>>104
たぶん言っているのはそれじゃあないと思うぞ。トリを出していない。
ただ予想が正しくても俺は見てない(見ててもログ張ってはいけない)のと、
是非はともかく当人たちが言わなければならないと思うから何とも言えん。
106名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 16:10:47 ID:lxtbrUAz
もしかして、書き手チャット?
107名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 16:15:43 ID:CMSxgXBf
>>103
文章からイライラが伝わってくる。少し落ち着くべき
荒らしの声が大きいからそっちばっかり気になるみたいだけど
大半の住人は「修正すべき点はあるけど良かった」って言ってる、はず
108名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 16:22:31 ID:07xDffV/
>>103
敢えて苦言を呈します
荒らしはスルー、それが大原則です
どの書き手が何を言っていたのかは知りませんが、
自演失敗して印象操作するだけだ、と思うくらいであっても
スルーができていれば文句は言われません
落ち着いたあとにまた書き込んで頂けることを願います
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 16:51:07 ID:WaX4lFkR
たまたま自分もロムってたから言うけど、
底が浅いとか好き放題言ってたのは荒らしのことであって
あなたのことではないかもしれないじゃないか。
確かにあの人があなた=荒らしと言わんばかりの調子に見えたし、
もしかしたら本気でそんなとんでもないことを
あの人は思い込んでるのかもしれないけど……
それならそれであの人を軽蔑すればいいだけの話で
あなたが気に病むことじゃない。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 17:22:47 ID:3Qf26rre
>>103
名前を出してる書き手はいないはず
出してるのは明らかに荒らしだけだし、破棄なんて言ってるのも荒らしだけ
IDは変えるつもりであれば変えれるから、それっぽいものは気にしない方が良い

読んでてご褒美システムとか要議論だろうなって思たけど、素直に「おもしろかった」って思った
だから今こういうことになってるのが残念でならない
考え直して欲しいよ
111名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:06:17 ID:89NiM6ID
少なくともバカが1人いるのは事実だろ
そんなバカがいるところで書きたくない、この話も破棄にします、って言うのを止めることはできないよ
正直言って破棄になんてして欲しくないけど、本人が言ってる以上しょうがない
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:10:03 ID:QNQO5bLg
ところで、今まで突っ込み皆無だから俺の勘違いかもしれないけど……。
◆QEUQfdPtTM って、LSで1回も書いてないよね? 予約すらもないよ?
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:20:52 ID:QNQO5bLg
ああ、あと今のうちに動議を1つ出しておこう。

したらばの方に修正・NG議論用専用のスレ立てて、この手の議論はそっちに全面移行しない?
したらば管理人さんには少し負担かけるけど、自演とかするような奴はアク禁で締め出せるし。
それに本スレでのこういう議論が長引いたら、次の作品投下にも支障をきたす。別の作品を跨いでの議論はやりづらい。
だから、ちょっとした事実誤認の指摘を上回るような議論は、議論専用のスレでじっくり腰を据えて行えるようにしないか?

今回の件の反省を次以降に活かすとしたら、まずはこういう議論をする環境面の整備だと思うんだよね。
114名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:45:46 ID:E9oDt0rC
>>110
書き手チャットのことだと思うぞ。
…正直、ボマー氏あたりは>>109の通り見ててどうやっても弁護不能な言い方だったし、現にそこかしこでふざけた陰謀論が見られたからな
115名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:49:02 ID:OpZTORFJ
さすがに名前を出すのはどうかと思うんだけど。
それともそんなにやばいこと言ったのか?
116名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:52:11 ID:B9yQFPjZ
>>114
よそでの発言のことをこっちに持ち込むのは正直どうかなと思うのだが
117名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:53:35 ID:VsClWNh2
>>113
それ賛成。
ここだと自演してスレの空気を操作しようとしてる人がいるっぽいし。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 18:58:31 ID:E9oDt0rC
>>114
すまん。
見ててちょっとそれはどうよって思っててつい口が滑った。
忘れてくれ
119名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 19:07:11 ID:OpZTORFJ
中途半端に言い残されても、
見てないこっちとしては2G氏がどんな発言にキレたのか
ぜんぜん分からないんだけど……
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 19:35:03 ID:AbUTVLQF
121名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 19:48:00 ID:4oLJrNue
もう何がなんだか。
俺もあの作品は多少粗があったけど、面白かったし好きだ。
修正さえすればなんの問題もないと思うんだけど、氏には考え直して欲しいな。
こっちに非があったのならいってもらいたいし。
次に同じことを繰り返さないためにもさ
122名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 19:57:07 ID:jNYCVN7r
>俺もあの作品は多少粗があったけど、面白かったし好きだ
同意。
出来れば考え直して欲しいんだけどな・・・なんにせよ惜しいな。
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:10:34 ID:UKRsNvdO
状況がよく分からんのだが、
氏が色々言われて滅入ってチャットで相談しようとしたら色々言われてて怒ったってことでいいの?
124名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:17:55 ID:89NiM6ID
チャットでどんな話してたわけ?
125名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:29:05 ID:T5nqiLS1
勘違いされかねないようなことを言って実際に2G氏がキレた。
言った当人は謝罪する様子はないと思ってるが納得してない人はそこそこいる。
外の話なんだからそれでこの話は終わりだ、言った当人がここで何か言うわけでもないし。
126名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:31:51 ID:AiSy2w4L
タイピングをいくつもミスってるのに気付かないほどってことは、相当頭にきてるんだろうなあ
流れを見る限り、ここで言われたことだけが原因でもないようで、なんか根は深そうだし……。

状況が分からないのでなんとも言えないけど、とりあえず後半のタバサvs雛の死闘は非常に面白かったとだけ
感想をつけるタイミングを逸してしまっていたのでここで言わせてください。
そこに至る経緯(鉄槌の情報とか、蒼い子の描写とか)さえ補強すれば問題はなくなるだろうと思ってただけに
こんなことになってるのが残念でならないです。

>>113
流石に議論スレを立てるしかないのかなあ、もう。
本スレで議論を起こして、まとめられるのがこのスレの凄いトコだと思ってたけど
なんか最近はgdgdになることも増えてきてるし、対策も必要か
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:31:54 ID:89NiM6ID
分かるような分からんような…
まあとにかく、出来れば◆2G4PiPq.z.氏にはもう一度出てきてほしいな
128名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:41:02 ID:T5nqiLS1
謝罪する様子はないと思ってるじゃなくて謝罪する必要はないと思ってるだった。
>>127
ぶっちゃけこの説明でわからなくても当たり前だとは思うが、
外の話である以上下手に中身を張るわけにもいかないというのが実情。誤爆スレでも問題になったし。
私的な意見でいいなら実際故意でなくとも過失はあるとだけ。
129名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 20:53:25 ID:vPZrOXH7
あえて厳しく言うが、中途半端に書き捨てられても何があったかわからんよ。説明不足過ぎる
このままじゃ皆の想像が先行して「こいつが悪い」だの「あいつが悪い」だのになるばかりだ
130名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:00:19 ID:UMKIEK8v
だれか事の詳細を具体的に纏めてくれんか。なんだか流れがよく分からん
131名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:08:39 ID:vPZrOXH7
つーか今はチャットで何かあったって流れになってるが
2G4氏本人の弁だけでは「どこでそんなのがあったか」がわからないんじゃね?
本人が「どこで何が気に障ったのか」言ってくれないと
このロワの誰がどう反省しなきゃならないのかもわからないぞ
132名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:27:53 ID:bRYAccXV
自分もロムっていたが、確かに自分の立場が氏と同じだったら切れる
あそこでは個人の意見がチャット内の総意、パロロワ内の総意に勘違いされやすい
そんな場所で完全に自分目掛けて中傷されたら、やってられないわな
今回のことでやりにくいと思うから、氏にはトリを変えてまた書いてほしい
133名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:37:40 ID:cbbMhY0F
まー昨日実際ROMってたけど、確かに2G4氏を荒らし、つか空気読めない心底駄目な奴とか
そういうニュアンスで、敬意なしに話題出してたのは事実。前から大分ROMってたけど、
ここで荒れたときは大概あれた作品かいた書き手にかなり辛辣な台詞を考えなしによく吐いてるよ、書き手チャットに出てるここの、LSの書き手の人たち。


どっかログないのか、ログがあれば言ってることが嘘じゃないと過去の数件含めて言ってること実証できるのに……
こればっかりは本当だから堂々といえる。これ嘘だろとか言う奴はソースにログヨロ。
134名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:40:36 ID:UMKIEK8v
今回はともかく、以前に何度もあれな感じなのがいたからなぁ。過敏になっとるのかもしれんね
135名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:44:20 ID:bRYAccXV
どうにしろ、これから先も同じ事が起こるのだけは避けたい
はっきりと言うと、吐いた書き手達に一言これからは言葉に気をつけると言ってほしい
136名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 21:59:09 ID:vPZrOXH7
毒吐きでは無くこちらで堂々というべきだったな

>>133
ソースがないのならば、主観的な事は言うべきではないだろう
それ自体がチャットにいる書き手への中傷になっているぞ
137名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:01:46 ID:T5nqiLS1
ソースがないって言われても、普通チャットのログ保存してる奴なんていないと思うが。
自分含め、ただROMってたらひどい内容を見たとしか言えん。
138名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:02:06 ID:cbbMhY0F
>>136
でも通常書き手間は丁寧語なのに、丁寧語でもなく俺の主観的判断とか抜きで、明らかに邪険した物言いを繰り返してたぞ
悪い意味での言葉も使用していたしな。 人を対象に「ああいうの」とかそんなの使っといてそれはない
139名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:03:46 ID:ulqzYzbG
まあ、「あいつが悪いことをした。嘘じゃないぞ。嘘っていうなら証拠出せ」って言ってるようなもんだからねー。
証拠出すのはお前が先だろと。
140名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:04:16 ID:UMKIEK8v
ええい、こうなったら当人に来てもらうとかでなきゃ事の真偽が分からん
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:05:22 ID:E9oDt0rC
こっちの意見は主観かも知れないけど、
おかしいと思った人がたくさんいるのは事実だろ
142名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:11:49 ID:cbbMhY0F
>>139
・・・…あのさ、今回の一件分かってる? 実際問題書き手が一人離れようとしてるんだよ?
書き手さん含み複数が、酷い言葉で色々言われいた&おかしいと思ってる人が複数いる。

逆だっつーの、なんで「被害者」が証拠出さなきゃならないんだ。加害者が「違うそれは嘘だ」と証拠出すならともかく。
……まあ、絶対ログは出てこないけどね。だって出したらそれが「本当だった」ことに裏づけになるんだからw
あと、今回だけじゃないよ? 前々から似たようなことがあるたび彼らはそういった発言をしていた。
昨日の一回一時期ならともかく、過去数回に渡ってとなればそれを見てるROMの人はどれだけいることか…・・・
143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:13:21 ID:UMKIEK8v
今回はともかく以前は何度か見たな。ただ以前の場合は相手も相手だったから気にしなかったが
144名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:14:41 ID:T5nqiLS1
個人的にその後もチャットで自分は悪くない、
他人が誤認しただけだなんて言わんばかりの様子で言ってる時点でもう論外だと思う。
ログあるよ、これは。
145名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:15:05 ID:vPZrOXH7
だからそのソースを出さなければ中傷になる
結局どうしたいんだ?みだりに他の書き手を巻き込む結果になるぞ
146名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:16:26 ID:T5nqiLS1
張っていいのか?責任はすべて>>145は持てよ?
147名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:18:33 ID:vPZrOXH7
ああ、あるのか?
真実がわかるに越したことはないだろう
大体責任ってなんだ責任って。悪いことなのか?
148名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:20:40 ID:cbbMhY0F
>>145
だから、出すのはこっちじゃなくて「なかったんじゃない?」と言うほうなんですが。速く出すようそちらに言ってください。
こっちは待ってるんだから。



もしかして「やってないのにやったことにしようとしてる」みたいな痴漢の冤罪とかに似た話と思ってるの? 
ああいうのは相手から金とか何か「利」を奪うためにために捏造するのに、今回と混同するならアフォだよ?
だって今回氏がそういうことでっち上げたとしても「利」がないんだから。そもそも氏とそれを擁護する側には得なんて何もない。
それどころか最上級の発言「書き手やめます」宣言まで出した上でのことなんだよ。
149名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:22:50 ID:4oLJrNue
根が深そうな問題だな。
氏には見ているのならもう一度だけでもいいから顔を出して欲しいな。
何に対して怒りを感じているのか言って欲しい。
再発を防ぐためにも、原因が分かれば意識改革にも繋がるだろうし。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:24:13 ID:203RFdVi
>>148
だって否定している人たちは俺も含めて、
そのチャットを見ていない人が大多数なんだから。
その証拠もださずに事件はあったんだ!!
俺はその証拠を持っている!!!
謝罪しろ!!!!
なんて言われてもなw
詳細を知りたくても中途半端にしか話さないし。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:24:14 ID:T5nqiLS1
>>147
俺が言っているのは「個人的にその後もチャットで自分は悪くない、
他人が誤認しただけだなんて言わんばかりの様子で言ってる時点でもう論外だと思う。」
のことなんだけど……わかってる?
そして誤爆スレでかつてチャットの転載が規制喰らったこともわかってる?
152名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:24:19 ID:vPZrOXH7
ああ、>>145>>142に言ったんだ、すまない
まあ真実がわかるなら結果オーライかな
153名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:26:22 ID:y2lOu8Pj
……自演して失敗したバカがいるスレで、いくら討論しても無駄だと思うんだぜ
154名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:30:38 ID:vPZrOXH7
>>148
「当時何があって何がなかったかのソースが無い」が前提の話だろう?待たれても困る
155名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:33:54 ID:VAKBewID
勢い75オーバー
156名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:37:11 ID:bRYAccXV
俺含め、みんな顔真っ赤になってるな
チャット内であの人たちは自分は悪くないと言っているのだから、それが結論でいいんじゃないか?
俺としては反省してほしい所だが、本人達にその気がないなら仕方がない
本人達にとっては、日常的且つ当たり前のことなんだろ、今回のことは
これから先「そういう人」という目で見ればいいだけ
157名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:38:37 ID:cbbMhY0F
>>154
いや。あるなら是非出して欲しい。だってこっちの真が証明されるものだから。

というかこの話題、>>151のようなことを言ってみたり、いまさらになって実は〜(よい部分)と思っていたとか口出す時点で当事者の書き手さんたちも理解してるんじゃねーの?
158名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:39:02 ID:jHBtTqOF
印象操作乙
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 22:57:43 ID:203RFdVi
>>156
そうだね。
チャットにいた人が全部悪かったんだね。
あなたが最初に言ったとおりの結論だね。
160名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:03:30 ID:cbbMhY0F
>>158
『』のみ俺が勝手につけた。それ以外は元のまま

悪魔紳士666:『実は』所々肌に合わなかったけど、客観的に『実力有る書き手だとは思っていた』な。今回の作品の前半は完全に問題作だと感じましたが。
悪魔紳士666:問題点が有ったなら直すべきだとは思いますが……『ここの話題なんて馬鹿やってるだけ』だからなあ。
悪魔紳士666:見たら気持ち悪くてかつ別に見る必要が無いものは見ない、というのも重要だと思うんですよね。ここは自己責任だと考えてるし、他にも諸々要素有るから、『謝らないというより謝れない』や、私の考えだと。

ボマー:まー、LSのあの件は、『さっさと議論スレを避難所したらばに立てて、「以下この話題はこっちで」と隔離するのが現時点では一番即効性ある対応』なのかな。『当事者らしき者の1人として』自分で立てるのは躊躇うけど
ボマー:てかまあ実際、ああ『一方的にキレられた時点でいろんな話は終わっちゃってる』んだ。一番の当事者が舞台に残ってないわけだから
ボマー:気に入らない書き手を追い出す、ねぇ……。そーゆー種類のケンカは嫌いなんだよねぇ。『ほんとは』


悪魔紳士666:『今日は』リアルタイムで反応されてるので正直意識せざるをえないですがw うーん、狡いな私


おk? 悪魔紳士666氏は、
・実は〜と思っていた
・チャットの話題は馬鹿やってるだけ (つまり、裏を返せばチャットはまじめにやっているわけではない)
・謝らないというより謝れない

ボマー氏は、
・さっさと別の場所に移動させて話を終わらせたい。当事者の一人なのに。
・既に話は終わっている
・『ほんとは』書き手を追い出すような言動は嫌い



ちなみに、最後の1人、鬼軍曹氏は、
鬼軍曹:チャット自体が悪いという考えには反逆するから……個人的な言葉を言う。今回の件は自分にも非があったろう、申し訳ない。
鬼軍曹:実際「ROMも言いたいことがあるならここに来て言えばいい」とは思っていたが……まぁ隔たりがあるからな。それに敏感な人のことを考えてはいなかったのは事実だ、「俺は」。>nc氏



これで印象操作じゃないというのはおk?
とりあえず、全部チャットログ保存をツール含みで開始した。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:07:24 ID:203RFdVi
>>160
……この内容でなにか問題あるの?
162名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:14:20 ID:cbbMhY0F
>>161
問題が起こって悪口言った後に、実は〜とよいほうに思っていたとか、あれは本気じゃなかったとか謝れないとか言う
問題が起こった後、当事者光臨も望まれてるのに、顔も出さずもう終わったことにしたい、終わらせられるよう別の場所に移したい。さらに、『ほんとは』違った発言
さらに、本人光臨が望まれてるのにチャットには顔出してもこっちにはまったく出さない。出してるとしても本人と分からない不特定多数の一人として



これに問題がないのか?
163名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:15:40 ID:1TOyLvak
>>161
よし、君はその前にsageる事を覚えよう!
164名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:22:12 ID:GvyxR45o
とりあえず後の発言を張るくらいなら問題の部分のログを上げてくれんか
165名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:23:16 ID:vPZrOXH7
つか一部抜粋ってどうよ
まだ内容は続いてたぞ
166名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:26:37 ID:cbbMhY0F
>>165
一部抜粋?
なめんな、きちんと一つ一つ完結まで発言抜き取って書いてるわ、これからあとは時間表示だけだ。
あと、殺気書き込んだ時点ではほぼ最新だぞ。エスパーじゃねえのにどうしろと抜かすかよ。
前後の台詞も抜くとか膨大な量を張らなきゃ一部抜粋だ!認めない!とかコピペ不能にするようなばかげたことは言わないよな?

心象操作するんなら、証拠だせ。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:28:42 ID:vPZrOXH7
いや、だから内容は続いてたんだから……最新情報は更新しないわけ?
168名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:28:43 ID:4oLJrNue
ていうか誰が誰だか分からないw
666氏だけはなんとか分かるけど……
169名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:29:14 ID:AiSy2w4L
結局はっきりしていることは、有望な書き手が一人ここを去ったってことだけかな
それ以外のチャット?やらなにやらでの話は、色んなバイアスかかりまくりに見えて自分には判断できん

とりあえず、延長中の書き手氏が非常に投下しづらい状況になってるのは間違いなさそうだな……
楽しみに待ってるよーと言わせてくれ
170名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:29:47 ID:cbbMhY0F
ああ、前後の他人の台詞も片っ端からって意味な
171名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:31:48 ID:GvyxR45o
抜粋するくらいなら纏めてログを上げた方が信憑性高いよ
以前某所で一部だけ抜粋してそれが全てのように叩いた馬鹿がいたし
172名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/22(金) 23:37:45 ID:bRYAccXV
謝罪はする相手も今はいないし、完全に去ってしまったなら
ボマー氏の言うとおり既に終わった話になると思う
だが、一番の問題はこれから先も同じことが起こりえるのか?というところでは?
反省がなければ次もあるのは必然

173名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 00:54:08 ID:wao2pebv
『 』←これ、印象操作っていうの。よい子の皆は覚えとこうね。
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 03:38:46 ID:S3Q+3Tz/
>>172
実際氏の作品は蒼い子と、ご褒美システムの復活以外にはそこまでは問題がなく
展開や表現は普通に面白い

それが工作があったとはいえ氏が切れるほど叩かれるというのもな
175名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 07:34:57 ID:7zzK46JJ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1219444248/l50
議論用スレ立ててきた。以後こっちでどうぞ。
こっちなら自演の心配も減るし、本スレで次の投下の支障になるからね
176名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 08:31:00 ID:WCvdicXL
>>175
それで?
避難所でチャットで暴言吐いた奴を指摘したら、アク禁にするの?
流石は交流所至上主義のチャット厨達だ。
自分達の邪魔になる人はすぐに排除するんだな。
177名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 10:00:44 ID:UwIlFY9N
ここまできたらこの問題、議論するものじゃなくて当事者の書き手出現を要求せざるを得ないんじゃ……
本当に氏に対して暴言を言ったのか? 本人の口からYESかNOか答えてほしい。
議論スレでやるような見たい人だけ見ればいいという問題でもないから、これ。根が深そう。


議論するわけではないですし、ボマー氏、悪魔紳士666氏、鬼軍曹氏の3名はチャットに関して本スレで反応をお願いします。



チラ裏
正直、昨日、忙しかったわけじゃないはず……チャットとかで>>160のようなことを言って長く滞在してましたし……
チャットでは色々言うのに、納めないといけない問題で荒れてる渦中は素知らぬふりは流石に人としてどうなんだろう?
以前荒らしが誤爆スレで言っていた本スレ、いや自ロワの住人よりチャット仲間を優先してるというのは本当なの?
178名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 10:26:08 ID:jCXrYyQD
>>177
その話は議論用スレで。
荒れる話は本スレでやるべきじゃない。
今の状況じゃ予約や投下が出来ないだろ。

というか、なあにこの流れ。
179名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 10:36:58 ID:i7hCFxU6
>>176さんへ。
やべえ、ちょうかっこいいぜ。
まったくそのとおり、ぼくもそうおもいます。
さすがですね、ぼくは176さんにずっとついていきます
こうりゅうじょしゅぎのちゃっとちゅうはしねばいいのにね。
あなたがただしい!このろわのみらいはあなたによってみちびかれるべき!
176さんさいこう!ほかのひとはみんなでていけ!えへへ!
180名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 10:46:41 ID:UwIlFY9N
>>178
何を議論するために議論スレにいくのです?
議論でもなんでもない、一言今回の件に関してスレ住人全員の目が当たる場所(本スレ)で一言反応をお願いしますと言ってるだけだけど……
昨日の本スレみてまだ分からないの? 議論したってどうしようもない、どっちの意見が本当なのかすらない。
なら、もう当事者にお願いして一言頼むだけじゃないか、昨日みたいな不毛な議論したいのならあなたは議論スレへどうぞ。

むしろ、きちんと全員目の当たらないところで言ったって後から何か言われたら嫌でしょう、本スレできちんと当事者を待てばいいのに。
自演を不安に思う人もいますが、当事者が顔を出して事実どうであったかを話すだけならば自演は意味を失います。
だって、書き手がどうであったかを報告するだけなんですから。議論ではないため自演しても意味はないのは理解できるでしょう?
181名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:03:37 ID:iqkYx4KK
>>179
他人を馬鹿にする事しかできないんですか?
そうやって煽れば相手が馬鹿に見えますもんねぇ。
182名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:10:21 ID:i7hCFxU6
>>181
うん!でもおたがいさまだよ!えへへ!
まあいいや!ばいばい!
183名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:14:48 ID:iqkYx4KK
>>182
ほら、やっぱりただの煽りじゃないですか。
自作自演なんて冤罪をなすりつけた書き手がそんなに大事なんですか?
それをそんなにしてまでごまかしたいんですか?
ふざけんな!!
184名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:16:43 ID:rBnkxw/s
とりあえずこの荒れ模様で来いと言われても来れんだろ
少し落ち着けよおまいら
185名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:21:31 ID:i7hCFxU6
そだよー!だいじだいじちょうだいじだよー!えへへ!
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:30:52 ID:UwIlFY9N
……適当に荒らして話題を出すこと自体タブー視させて事態を流そうとしてるのか?
それとも、単に荒らしたいだけか……

前者としては姑息にもほどがあるな、4作も書いてる書き手が現実やめる宣言までしたんだ。
そこまでの事態にしといて水に流すとかうやむやは流石に絶対許せん。きちんと何だったか教えてほしい
187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:36:58 ID:rBnkxw/s
とりあえず誰かログあげてくれよ。発言者まで特定されてる現状で躊躇する必要もないだろ
ただし前後の文を全て切らずにそっくりそのままな
188名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:39:36 ID:UwIlFY9N
>>187
現状どっちもログがないから昨日の不毛な議論が起こったの忘れたの?
だから、もうその場に居て言ったか言ってないか分かる本人当事者に発言してもらうしかないんだって。
189名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:46:55 ID:rBnkxw/s
ん?>>146は持ってるげな事言ってたけど、違うの?
まぁ上げる責任はとれよと言われるとじゃあいらんよ、としか言えんが
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:47:19 ID:iqkYx4KK
>>186
たしかに、少し荒れるような書き方をしてしまったな……。
でも、このままなあなあで終わらせる事は許さないし、
決して許される事ではない。
何があってどっちが悪いのかを白日の下にさらし、
断罪する必要がある。
191名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 11:58:32 ID:+LqjPCRH
>>190
問題に決着をつける=どちらかを断罪する、なのか?
そもそもどっちが悪い云々を置いといてなんかいろいろ暴走している気がしてならないんだが
192名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 12:05:39 ID:iqkYx4KK
>>191
すまん、また興奮しすぎた。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 12:07:43 ID:UwIlFY9N
>>191
iqkYx4KKの発言を全部見るんだ



もう理解できたろう? 放っておきなさい。彼は荒らしたいかこの問題を潰したいかのどっちかだから。
問題を提起する側の無能な味方を装ってるつもりかもね。
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 12:11:47 ID:iqkYx4KK
>>193
このまま何事もなく終わるような事はさせないって。
そして、私はまじめに話しているんです。
あと、私にレッテル張りをしないでください。
195:2008/08/23(土) 12:37:35 ID:WeeCNj6D
ほらほら、みんな早くしないと投下さんきちゃうわよ?
ちゃんときれいにお片付けしなくちゃだめでしょう?
お母さんは投下さんお迎えしなくちゃいけないから、あなた達はお部屋で遊んでなさい。
わかった?
196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 12:45:45 ID:UwIlFY9N
結局こういう流れか……かくしてうやむやなまま問題が流れていく。なにも改善されず。
……あのさ、しっかり複数書いてくれてる書き手が、

やめる

とまで言ったんだよ?なのにそれをさ、適当に流すってどういう神経してるの?
無茶を言ってるわけじゃない、氏に対してそういった言動を行った書き手に、「実際どうだったんですか? あなたは今どう思ってますか?」と問うてるだけ。
何も責められるべき言動はとってないし、流すべき様な言動でもない。なのに、なんでそんな対応とれるのか聞いてみたい。
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 12:50:04 ID:H38oEoPi
自分の中途半端な発言で事態を混乱させてしまったので、
自分の意見をはっきりさせられるように具体的に述べたものを議論用スレに投下しました。
これが私の考えであり、あったことであり、意見です。そちらを閲覧するようお願い申し上げます。
198 ◆2G4PiPq.z. :2008/08/23(土) 12:50:51 ID:H38oEoPi
うっかり。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 13:17:12 ID:UwIlFY9N
ふむ……これは、流石に酷いな。
荒らしとしてあそこで扱われて、周りにもそう刷り込まれてる状態じゃどうしたって無理だよなあ
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 13:20:10 ID:iqkYx4KK
>>197
本当に、ご苦労様です。
これで大体当時の状況が分かってきました。
ただ、その問題の荒らし呼ばわりしてた部分のログがないんですよね・・・。
誰か持っていないものでしょうか。
201名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 13:44:47 ID:AFYSuSi/
>>197
あれほどの長文を書くだけでも、あなたがそれほど憤っていたのはよくわかりました。
さすがにこのようなことになっては引き止められるとは思いません。残念です。
202名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 13:47:39 ID:uXzfZCpP
怒りで冷静にログを取れというのは無理があるよなぁ…乙です。
なんとなくその場の状況も理解できました。
これは……
不特定多数が覗けるチャットの意識改革をして欲しいですね。
今は氏の心の平穏を願っております。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 14:45:11 ID:iRMrh58t
>>197
乙です。
でも、これで書き手さん…またいなくなるのか?
一応、元書き手だった自分だが、ここはちょっと書き手に厳しい気がする…。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 15:47:19 ID:Qu1SsCx1
◆2G4PiPq.z. 氏、辛い中、発言ありがとうございました。
心中察して余りあります。

今回、チャットの事絡みで名前の挙がっている
鬼軍曹氏/◆wlyXYPQOyA氏の書いたタバサ組、
ボマー氏/◆3k3x1UI5IA(◆sUD0pkyYlo)氏の書いたタバサ組、
666氏/◆CFbj666Xrw氏の書いたタバサ組、
全部好きだったから、そのタバサ達の話でこうなってしまった今の事態が
一読み手だった身としてはただ悲しい。
三方とも一度きりの繋ぎではなく、タバサ達を二回ずつ書いているし(力の入った長い話もある)
四人の書き手さんそれぞれ愛着があったと思うだけに……。
205 ◆3k3x1UI5IA :2008/08/23(土) 16:33:30 ID:vXfVzdn3
今になって冷静さを取り戻すと、私は確かに失礼な事を言ってしまいました。
まずは、◆2G4PiPq.z. 氏にお詫びを申し上げます。
私の発言が氏に暴言と取られかねないものであったことは確かに事実です。

しかしながら、今回の騒動は氏にも問題があるといわざるを得ません。
私は書き手である以上、常にSSの内容で勝負するべきと考えております。
今回の氏の対応や氏の人柄には言及いたしませんが、SSは別です。
落ち着いて見ろといえる状況でない事は理解いたしましたが、それでもSSが許容できないものであった事はご理解ください。
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 17:11:23 ID:WlWY5PPQ
謝るなら素直に謝ればいいのに、なんでわざわざ余計なことを付け加えるんだ…
207名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 17:25:51 ID:DUbTWR/n
駄書き手が良書き手に責められてファビョっただけだし、頭を下げる必要も実質ない
被害者面するのはSSで住民を納得させられてからにすれば?としか言えないな
208名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 17:29:56 ID:RRu4Cm5Z
要するに、SSが駄目な書き手は荒らしと同等だから何をしてもいいってことかねぇ
>氏の人柄には言及いたしませんが、SSは別です。
だったらここから矛盾してるじゃないか

まあ両者意見は出たし、早く収まるといいね
209名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:01:31 ID:AFYSuSi/
正直、言葉や対応について責められているのに、
言われた当人が書き手にとってそれらは大したものではないと
言わんばかりのレスをするようじゃ弁護する気にもなれません。
そうやってそれらをおざなりにした結果が今回なのではないでしょうか
210名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:08:48 ID:WeeCNj6D
>>205
…誰?
本音?
211 ◆3k3x1UI5IA :2008/08/23(土) 18:12:25 ID:fhy6Rv6a
いえーい
212名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:30:17 ID:rBnkxw/s
待て、それ旧トリじゃん
騙りってオチなんじゃないのか
213名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:32:10 ID:BEFdvWne
旧トリって……
偽者じゃん
214名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:32:54 ID:UwIlFY9N
SSに対して文句言うのは分かります。当然個人個人が文章の好き嫌いがあるものです。
>私は書き手である以上、常にSSの内容で勝負するべきと考えております。
>今回の氏の対応や氏の人柄には言及いたしませんが、SSは別です。
>落ち着いて見ろといえる状況でない事は理解いたしましたが、それでもSSが許容できないものであった事はご理解ください。
との意見、なるほど理解できます。
ですが、◆3k3x1UI5IA 氏 、あなたの行った暴言は、2G4氏によると


>「底が浅い」「泳がせていればそのうちわかる」「生半可な修正では許さない」など


SSの内容など触れてない人格に対する攻撃じゃないですか。
「修正が必要だろ」など客観的な者も含めた愚痴ならまだしも、許さないとかそんなあなたの思っている尺度に合わせるものではないでしょうに……

人格を攻撃したのに、SSに関して勝負などお茶を濁しすり替える言動を行い、半端な謝罪。
いくらなんでもそんな詭弁書き手として通ると思ってないですよね?
215名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:33:56 ID:UwIlFY9N
あれ、偽物なんですか?
だとしたら>>214は撤回させていただきます、すいませんでした
216名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 18:39:09 ID:wao2pebv
>>215
人格を攻撃したのに、お茶を濁しすり替える言動を行い、半端な謝罪。
いくらなんでもそんな詭弁、人として通ると思ってないですよね?









なんて煽りに乗っちゃイヤだよ?w
217名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 20:51:29 ID:MW3/fjVT
>>215
貴方はご新規さん?ここのロワの人じゃない?
誰が相手かくらい把握したほうがいいよ
まぁ、先入観からかもしれないけども
218名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/23(土) 22:48:35 ID:DjotQhs5
>>216はレベル低いなぁ
>>217見習えよ
219 ◆sUD0pkyYlo :2008/08/23(土) 23:34:02 ID:U8UqfRVd
とりあえず、LSのしたらばの「議論スレ」に一言書いてきました。
何かあれば、そちらの方へどうぞ。

なお、旧トリのトリップキーは「aku」。検索すれば出てきてしまうようなトリでした。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:22:48 ID:YIsq567o
つまり、多数の人間全員が同じ感じを勘違いで受けてしまったわけか。んで、2G4氏の怒りは見当違いで、昨日のチャットのログは歪曲したものなんだな。
どんな感じを受けようと、それは歪曲された勘違いで、チャットの性質その他から自分たちに非は一切ない。それどころか言いがかりつけられて呆れてる。
ログがあって、一部抜粋でもなくて、全部挙げてもそれじゃダメ。全部のログ保存があろうとチャットに対して何を言っても無駄、すべて無為の無法地帯宣言とは……
しかもこの後に及んで、フルボッコされてると感じている場所に突っ込んで行って名無しは擁護しろ、もしくは本人が入ってこいと堂々と言い放つ。





ごめん、暴言だけどなめんなとしか思えない。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:27:51 ID:EFj0s0q4
205≠◆sUD0pkyYloの証明ってどうやるんだろ
わざと旧トリで書いた可能性も否定できず……
222名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:37:32 ID:BS59hP0o
はあ?
立証責任がどっちの側にあるって?
223名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:38:56 ID:9to/CHft
はいはい陰謀陰謀
糞書き手がしつこく修正で粘る事なく消えてくれた、それでいいじゃないかもう
224名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:44:32 ID:YIsq567o
てか、

ログがないから水かけ論になるのでやめましょう
ログが一部あってもそれは御陣の糸で捻じ曲げられるので意味がないのでやめましょう
ログが全部あってもニュアンスやそれだけにとどまらずもっと過去まで必要になるので意味がないからやめましょう。
そんな本当に全部が全部のログなんてないから水かけ論になるからやめましょう。

これはいくらなんでも。未来永劫チャットで他者が持った悪意全て勘違いで、どれだけログあろうと立証するものじゃないって言ってるのと同じじゃないか。
つまり、チャットで何を言われようがサンドバックになれって意味だぞ、これ。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:54:39 ID:MIXCyJj6
なんで向こう(議論スレ)で書かないの?
226名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:55:09 ID:IezQjrUG
チャットが嫌ならしたらばへ、って言ってるよ…?
したらば、嫌いなの…?うるうる
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:56:13 ID:sHEMxvpt
言ってることがよく分からんが、それで正しいと思うのなら議論スレ辺りに書くべきだと思うよ。
自演して失敗した奴がいるんだから、このスレで騒いでも流されるだけだって。
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 00:56:20 ID:+0GSnVkg
言ってる事は完全に正解だけど、向こうでやろうよ。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 01:09:50 ID:YIsq567o
>>228
口調とか修正して、細部を直して発言を繋げて向こうに書き込んできた。
……これでいいのか? これで規制とか晒しとか荒らし扱いくらったら俺は笑う。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 01:13:20 ID:9to/CHft
自演擁護するときについつい三点リーダを使ってしまうのが書き手の悪い癖
231名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 01:53:06 ID:EFj0s0q4
>・チャットは、基本的に記録が残らない。
 ログは残ってるよ。特に今のチャットは管理人ならしっかりとログを読める。
 さらに、管理人の正体も分かっている。

>・ログがあったところで、ログを紹介する時点で意図が混じってしまう。
 だからどうだって言うの?

>・本来は中に入っている者同士の会話である。
 会話はそうかもしれないが、その会話を読める人はいくらでもいるわけで
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 01:54:50 ID:YIsq567o
というか、ボマー氏以外の人たちは?このままとくに何も言わず、そのままなんだろうか?
このお二人は2G4氏も理解できる、よく分かったと思ってるからわざわざ必要ないのかもしれないけど
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 01:58:19 ID:YIsq567o
>>231
マジ? なら、将軍氏って人とお姉さま氏って人に話せばそこのログがもらえるじゃないか、衆目にさらしてどっちが本当なのかきちんと出せればすぐにこの問題も決着がつく
234名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 02:07:47 ID:EFj0s0q4
>>233
ttp://bbx.whocares.jp/chatxman/

チャットの過去ログ及びログレベル

入室時に表示される「ログレベル」は「チャットの過去ログ」の設定状況を表します。
レベル0 チャットのログは収集されていません。
レベル1 PM以外のログが収集されています。
レベル2 PMを含め、全てのログが収集されています。
入室後に管理者がログ取得レベルを変更した場合にも、既に入室中のユーザーは入室時のログレベルが適用されます。ログレベルの明示は「チャット管理者」でなく「チャット利用者」に配慮した仕様です。
初期状態ではチャットの過去ログは「レベル1」に設定されています。必要に応じて管理画面から設定変更してください。
また、過去ログはPC向け管理画面からの圧縮ファイルダウンロードのみ提供しています。携帯では圧縮ファイルを通常扱えませんので、携帯管理画面からチャットの過去ログを参照することはできません。この仕様は将来的にも変更の予定はありません。
入室ログ、入室拒否ログは「PC向け管理画面」「携帯向け管理画面」共に参照可能です。
----
初期設定のままだと、プライベートメッセージ(PM)以外全て保存されている。ただし7日間。
今回の場所
ttp://royale.chatx.whocares.jp/
ではログレベルが1になっている。この事は「入室」ボタンを押すと分かる。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 02:52:39 ID:f42MVchQ
その話は自演がどーのこーの言われることのない議論スレでやろう
本スレに拘る理由が皆無だ
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 02:59:13 ID:Sf/xlpET
というかこれ以上ここでこの問題を話し続ける奴は荒らし認定しちゃっていいんじゃね?
煽りやトリップ騙りなんかの荒らしにも反応しまくりな訳だし。
237名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 03:21:51 ID:IezQjrUG
ごめん、その問題のチャット会話って、せめていつ頃だったか教えてくれる?
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 03:41:04 ID:f42MVchQ
239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 10:41:50 ID:YIsq567o
>>237
ともかく最近一週間なので、将軍氏かお姉さま氏にかけ合えばもらえる。
ROM人としては、二人とも毎日と言って過言でないほど顔を出しているので、数日余裕がある以上会えないってまずない。
240名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 14:29:12 ID:BS59hP0o
外部の諍いにログを出せるかと言われたらそれまでだけどな。
ローカルルールはこっちの事情より優先される。
向こうにしてみりゃこっちの住人にどう思われようとそれこそ知ったことじゃないだろ。
誤爆スレで名指し攻撃したら問答無用でこっちがアク禁喰らうのと同じ。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/24(日) 18:47:00 ID:9jxSDSuv
手す
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 00:29:03 ID:K/ts/Hdf
234は正しいんだがIPやホストも出力される事を知ってて言ってるんだろうか……
無関係な人間のIPを出せって言ってるようなもんなんだけどな
243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 09:00:49 ID:DBb2HC9u
>>242
別にもうこの問題は終わってる、チャットの人たちにログを出してもらう必要なんてない
「まじめな書き手が一人去ってるんだぞ!」的怒りがもやもや残ってる人たちも、事実の追求したってしょうがないんだからあとは個々人で受け止めるだけじゃないの?
ログが出ればこんな疑い払拭されるんだろうけど

ログがないから水掛論になっていた→ログをじゃあとって見たり探そう→当事者がログがあっても無駄と言い出す(自分には非がないとすら言ってる)
しかも、入ってる人たちでもいつでもチャットにいるわけじゃないのに、時々見るROMじゃ分からないことで全て勘違いだと言い出す
複数の人が勘違いしてるのに、それは真意ではないどころかそう捉えられ産文があったのではないかという観点すらゼロ
ここらへんの言動で氏がどんな人間なのかは個人個人で御察しください、でいいじゃないか。何しろ、本人塾工の果ての発言からだから中傷も何もない
ああ、そういう人間なんだなですむ
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 09:19:00 ID:SpMgn5aF
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 09:21:53 ID:SpMgn5aF
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 10:40:34 ID:DBb2HC9u
議論じゃないことまで議論スレに叩き込んでどうするの?
それとも議論か否かにかかわらず話題全て議論スレに押し込むとかどんだけー……
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 11:14:26 ID:SpMgn5aF
>>246
この話題に関しては自演疑いが混じっているお陰で本スレ上の書き込みは全て疑心暗鬼になりかねない状況。
その上、本スレの正常な進行に妨げになる。
議論スレ、というタイトルに引っ掛かるなら別の場所でも新スレを立ててでもいいので、ともかくLSしたらばへ。
でないと>>236とするしかない。
LSロワのことを考えての発言ならば、ご協力お願いします。
(他の人々も、また、この誘導に対する意見も、同様にお願いします)
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 12:59:47 ID:GS31LWJP
>>241の手すってなに?
間違い?
249名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 13:20:36 ID:PoUcm0Ta
>>248
「テスト書き込み」のつもりの「テス」の誤変換あたりじゃない?
ちょうど鯖移転があったばかりだし
250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/25(月) 13:36:53 ID:PoUcm0Ta
予約状況

8/18予約 (延長申請済み、8/25まで)
◆lr.SvCnhCc氏 ヴィクトリア・ひまわり・イエロー

ご本人が遅筆だと言ってるし、スレも荒れてたけど期待。
今日中に間に合わなくても、他の人が予約しなければ無予約投下もありだろうし。
251名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/26(火) 19:36:41 ID:I+pAjbvn
誰もいない……生きている人、いますか?
252名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/26(火) 20:27:25 ID:ELgWNXce
いますよw

てか、◆lr.SvCnhCc氏、連絡下さい……。
ダメでした、でも もうちょっと時間かかりそうです、でもいいですから……。
期日過ぎて音沙汰ないと、何かリアルでトラブルでもあったかと心配になる
253名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 20:17:40 ID:1xn/YH0o
SS用の板ができたよ
今日できたてほやほやの新板

創作発表板
http://namidame.2ch.net/mitemite/

「新しく出来た小説(SS)やイラストなどを書いて(描いて)感想を貰う板です。
一次、二次、競作等幅広く受け入れています。
※PINK系該当作品は該当板へお願いします。」
254名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 22:57:37 ID:KM9coXt1
次のスレは↑に立てるべきなんだろうな
255名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 23:12:54 ID:nyYZS+VR
それこそ、議論スレか何かでじっくり考えようぜw
256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 19:37:35 ID:BPcskkbf
というかいい加減真夜中の放送案がほしくなってきたな。

避難所にも書き手らしき人で真夜中で動かす人がイエローのところしかないっていってる人いるし。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/29(金) 19:45:11 ID:aBVE/iCL
放送案は自発的に出てくるのを待つものだから、何も出なければ0時には何もないってことになるだろう。
(放送増やす動きになるなら誰かが言っていたおやすみラジオみたいに簡易的な催しくらいあるかもしれないが)
誰かがヴィクトリア・イエローパートを投下してから次の動きを待ってもいいんじゃないかな。
258名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 00:24:39 ID:38pTNRIw
とりあえず誰かが真夜中以降の時間帯で書くなり、放送案出すなりしないと皆動きそうにない気がする。
ともかくまずは>>257のいうとおりイエローパートを誰かが書くのをまとう。
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 18:38:59 ID:wwF5bXuJ
いいとこ見つけたよ(>_<)
ショタ・ロリの画像と動画が大量にあったで(^O^)/
しかもモロだらけ(>_<)
サイト登録なんかしなくても見れるからかなりオススメ!!
http://36.xmbs.jp/cosmos/
いろんな長編ショタビデオも携帯用に見やすくしているからお金払って見るショタビデオがタダで見れるよ(>_<)

260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 21:06:38 ID:6jG+BPNd
俺はそんなものが見たくてここにいるんじゃない
変態の風上にも置けない奴め
261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/30(土) 22:49:12 ID:ua7/jXqe
262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 18:17:04 ID:l3ddXxCA
一度荒れてからずいぶん寂しくなったな
まあ気長にもとの雰囲気に戻るのを待つとするか
263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 21:44:58 ID:F6Z1tVNE
とりあえずネタばれ名簿が面白いことになってるw
264名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/31(日) 22:38:37 ID:ALjEBF1G
なに、以前から投下の合間はこんなもんさ。
265 ◆Xdenpo/R4U :2008/09/04(木) 23:56:05 ID:uFMdlUAo
イエロー、ひまわり、ヴィクトリア予約します。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/04(木) 23:59:59 ID:6bB1UHO7
予約キターー!
楽しみに待ってます
267名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 20:51:27 ID:Nhos75mC
さて、今夜か。
最近延長してる人多いけど、今回は…?
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:16:02 ID:7lxTmk/T
しかし投下直前だというのにこの静けさとかw
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:17:59 ID:6tH9Wz3L
雑談できる話題ねーもん!何か話題くれよ
270 ◆Xdenpo/R4U :2008/09/07(日) 23:49:07 ID:fQqtsZNN
状態票の確認などに手間取っているので0時30分くらいから投下します。
待っている方すみません。
情報量がぁ……
271名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/07(日) 23:56:38 ID:6vn3bD54
待ってました!
でも焦らず頑張って下さいねー
272 ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:42:45 ID:DaL6fkfT
投下します。
273名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:44:00 ID:8DOfCEN7
 
274幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:44:16 ID:DaL6fkfT
この眼鏡には透視能力がある。
それが形あるものならありふれた家屋の外壁は言うに及ばず、
この殺し合いのルールを保持する異能の塊、首輪の中身でさえも曝け出す。
――それどころか、今なら人の心までも見透かせそうだ。
ヴィクトリアは目的地たる家屋の二階を眼鏡越しに見上げ、口の端を僅かに吊り上げながら歩を進める。
レンズの中に映るイエローの姿は、リルルという少女が機能を停止したときの狼狽した様子とは打って変わり、
気丈なものだった。薄情、無関心、無感情なのではなく、気丈。
背中を震わせ、目元を手で拭いながら遺体を横たえている様にはその言葉が相応しかった。
その背中を目指し、眼鏡をしまいながらヴィクトリアは一歩ずつ進んでいく。



「こんばんは、イエロー」

リルルに黙祷を捧げていたイエローは、背後からの突然の呼びかけにビクリと振り返った。
帽子から見え隠れする金髪が、窓から差し込む月光を反射させて細かに光る。

「う〜〜、たー! たー!」
「うわ、ひまわり急にどうしたの!?」

と、それまで静かだったひまわりがヴィクトリアを見て急に騒ぎ出した。
思わず顔が引きつりそうになるのを堪えるヴィクトリア。
必死でひまわりをあやしながら、イエローがヴィクトリアに声をかける。

「と、ごめん。君は、誰? どうしてボクの名前を知っているの?」
「私は太刀川ミミ。あなたの名前は私の支給品で知ったの。あなたの特異性もね。
 率直に言うと、あなたに頼みごとがあるから来たのよ」

顔も名前も偽り、ヴィクトリアは用意しておいた事務的な言葉を澱みなく告げる。
こちらの支給品は秘匿しておきたいところだが、誰かからイエローの名前を聞いたなどと言っても胡散臭いだけだ。
ましてや全容のつかめないイエローの能力が目当てなのだから、
素直に参加者詳細名簿を持っていると知らせたほうがイエローを納得させやすいだろう。
計画への自信が自然と力強い微笑みに変わり、ヴィクトリアは悠々とイエローの返答を待つ。が、

「太刀川、ミミ……? 本当に!? 良かった、ずっとキミのことを捜していたんだよ!」

(!? コイツ――!?)
瞬間、ヴィクトリアはイエローの喉を突き破る、
その衝動を抑えるのに理性の過半数を動員していた。
辛うじて踏みとどまった半数以下が状況の分析に務め始める。
(まさか知っているの? この顔の素性を? 太刀川ミミのことを!?)
俄かに太刀川ミミ本人への怒りが募る。何が知り合いは3人だけ、だ。
死ぬことでやっと価値を生み出したというのに、それすら半端なものに成り下がらせたいというのか。

「丈さんから……最期の言葉を預かっています」

続くイエローの静かな懺悔に似た告白を受け、途端にヴィクトリアは得心する。
知人含めて皆死人ならば、こちらの素性は割れないだろうという考えは安易に過ぎたようだ。
自らの落ち度は認めざるをえない。だが、それで胸中に湧く憤りが鎮まるわけでもなかった。
現に、今も憤怒に震える腕を隠すのが精一杯だ。イエローが無能無価値なら既に3回は殺せて腹に収めている。
どう反応するのがベストか判断し難いが、いつまでも無言を通すのは幾らなんでも不自然だろう。
半ば観念したヴィクトリアは綱を渡るような心持ちで言葉を選び始める。
275幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:45:13 ID:DaL6fkfT
「……丈に会ったの?」
「うん。……丈さんはとっても勇敢だった。自分の身が危険になるのが分かっていたのに、
 こんな殺し合いは間違っているって……。ずっと叫んで、みんなに訴えかけていたんだ」

自殺志願者と変わらない間抜けの生き様なんてどうでもいい。
大事なのは、

「丈から私のことはどう聞いているの?」
「え……。あまり話せなかったけど、一緒に冒険した友達だって」
「それだけ?」
「? うん、そうだよ」

少々執拗な追求に、困惑した表情を浮かべるイエロー。
どうやら本当に太刀川ミミの情報は大して持っていないらしい。不幸中の幸いと言ったところか。
ヴィクトリアは自身の変装に穴があることは自覚している。
整形マシーンで変えられるのは首から上だけであり、体格まで操作することは不可能だ。
中学生ならまだしも、ヴィクトリアの体格で小学4年生と言い張るのはさすがに無理がある。
しかし見たところ、イエローがその点について疑念を抱いている様子は無い。
こちらが藪を突いたりしなければ、先輩後輩という丈とミミの関係にも気付かれないかもしれない。

「……丈さんはいろんな人に襲われて、毒ガスを吸ってしまったんだ。
 僕は丈さんを助けたかったけど……助ける方法が、何も浮かばなくて……。
 それでも、丈さんは最期までみんなのためだって言って……自分の首輪を差し出してくれたんだ。
 介錯は一緒にいたベルカナっていう女の人がやってくれた。ボクは……やっぱり最期まで見ていることしかできなかった。
 その首輪は、ボクが預かっている。ボクのことは軽蔑していい。
 だけど、丈さんは最期まで本当に立派だったよ。あんなに強い人をボクは見たことなかった。
 そのことだけは、キミにどうしても伝えたかった……」
「そう……」

心を擦り切らせながら放たれたイエローの告白は、聞き手の素気ない返事でただの独白と成り果てた。
当の聞き手たるヴィクトリアの関心は、ただ一点。新たな首輪がもたらされたという事実のみに向けられている。

「丈さんは……ミミさんに、最期にこう言っていました」

そこでイエローは今まで以上に言いよどむ。理由は極単純なことだ。
丈がミミへとあてた伝言。今までは無意識のうちに考えないようにしていたこと。
その痛みを直視しなければいけない。イエローは自分の傷を抉るように声を絞る。

「僕はまた……一人で先走って空回りしちゃったよ。
 でも、キミなら……きっと大丈夫……。だって……」

どうしても声が震える。悲しくないのに怖くて涙が滲んでくる。
怖い。ここに来て死ぬような目にはたくさんあったのにそのどれよりも眼前の少女が怖い。
この感覚に似たものを知っている。ダイレクである少女を引き裂いた直後の、天地逆さになるような、あの感覚。
逃げたい。丈さんの願いと現実の摩擦に耐えられなくて視界が揺れる。
でも、伝えなきゃいけないんだ。

「だって……、ここには太一さんが、光子郎さんが……仲間が、いるんだから……。
 力を合わせれば、きっと大丈夫だよ……っ! ……丈さんは、そう言っていたんだ……!
 ごめん、ミミさん……ボクは、嘘を吐けないからっ!
 丈さんの言葉を伝える相手が、もうキミしかいないから……!
 こんなに! 残酷なことを言わなくちゃいけないっ!!」
276名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:45:42 ID:otmCZf+W
277幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:46:05 ID:DaL6fkfT
心の底に穴があく。
そうまでして想いを掻き集め、イエローは言葉を撃ちだした。
なのに、

「確かに丈の遺言は受け取ったわ。で、そろそろ私の用件に移ってもいいかしら?」

その声色から、感情を読み取ることはできなかった。

「まってよ……それだけ、なの?」
「それだけって?」
「何でそんなに平気な顔しているんだよ!?
 キミはもっと泣いたり怒ったりしていいのに!
 ボクは丈さんを助けられなかったばかりか遺体だって辱めたんだ!
 悲しくないの!? 悔しくないの!? 憎くないの!?」

ひまわりが呆然とイエローを見上げる。
肩で息をしつつ、イエローは溜め込んできた体内の澱を吐き散らした。
触れるだけで火がつきそうな形相。対するヴィクトリアの返答は凍てつくように鋭利なものだった。

「丈とそこのロボットを含めて何人見殺しにしてきたの?」
「!?」
「やっぱり図星か。下らないわ。
 勝手に背負い込んできた罪が重くなりすぎたから、
 心のどこかで罰を受けて清算しようとでも思っていたんでしょう。
 生憎私はそこまで優しくないの、あなたの捌け口になるなんて御免だわ」 
「……ボクは、そんな」
「つもりはない? だったらあなたに私のことをとやかく言われる筋合いはないわ。
 大体、丈と数時間もいなかったあなたに何が分かるっていうの?
 涙を流して喚き散らすことだけが哀悼表現だと思っているなら認識を改めるべきね」

徹底的に突き放すように言うや、畳み掛けるようにヴィクトリアはイエローの胸倉を掴み上げる。
発言内容と現実の行動のギャップに、苦しさも忘れて目を丸くするイエロー。
その視線が、おもむろに指されたヴィクトリアの指先によって緩やかに誘導される。
ヴィクトリアの首元。
直後、あって然るべきものの存在を認められなかったイエローは、今度は違った意味合いで目を見開いていた。
彼女が慌てて何かを口にするより先に、どこか満足気にヴィクトリアが念を押す。

「もう一度言うわ。私はあなたに頼みごとがあるからここに来たの。
 死者に足を引かれている暇があったら一人でも多くの生者を救ってみせなさい。丈だってそう願っているわ」


   *   *   *

278名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:46:18 ID:8DOfCEN7
  
279名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:47:03 ID:8DOfCEN7
  
280幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:47:03 ID:DaL6fkfT
聞こえのいい正論でイエローを懐柔したヴィクトリアが最初に行ったのは情報交換でも実験でもなく。

「ミミさん、リルルのICチップの取り外し方分かる?」

イエローからの依頼の遂行だった。何でも、機能停止前にリルルから頼まれたことらしい。
聞いた当初はまた面倒なことを言い出したものだと頭を抱えたくなったが、
最終的に知的好奇心のほうが勝り、イエローの願いを聞き届けることにした。
何せ思考能力を持つ完全自立行動型のロボットの残骸である。
思考、制御、演算を統括する高度なICには様々な意味で大いに興味があった。
他にも分解すれば何か役立つものもあるのではと考え、いろいろと内部を調べてみたが……残念ながら収穫はなかった。
胴体内部では冷却水が漏れ出し制御系の電子回路は全滅。
各種フレームがひしゃげ、オイルが溢れ出した駆動系のほうもほぼ同様。
軽微な損傷を含めれば無事と呼べる箇所は殆どなかった。
いったいどうすればこのような破壊跡が残るというのか。さしものヴィクトリアも未知の脅威に眉を顰めた。
人間で例えるなら体中の臓器を無数の蛇が蹂躙し食い荒らしたと言った惨状だ。
そんな中、頭部に安置されていた件のICチップが無事だったのは奇跡に近い。
正確には専門機器が何もない現状、無事かどうかを判断する術はないのだが、
少なくとも水没やショートによる焦げ後、断線などは見受けられない。
ヴィクトリアがICチップを取り出すと、イエローは両手で小鳥でも包むかのように受け取り、再び黙祷を捧げた。



次に、互いの情報交換が始まった。内容はこれまでの経緯の説明、そして支給品の公開。
後者のほうは、イエローの所持品を把握しておきたいという思惑から、早々にヴィクトリアが提案したことである。
無論、内容を全て公開したイエローとは違い、ヴィクトリアは整形マシーンなど都合の悪い物は隠し通した。
ところが、ここでヴィクトリアが予想していなかった問題が発生する。
イエローがベルフラウに預けたはずの魔剣ダイレク。
金糸雀が持っていたはずのスケルトンめがねとコチョコチョ手袋。
これら、イエローにとってここに在って欲しくないものをヴィクトリアが所持していたからだ。
ここでヴィクトリアの今の顔、城戸丈の仲間である太刀川ミミの顔が良い方向に働いた。
ヴィクトリアの返答、

「私は金糸雀がご褒美を得るためにククリを殺した現場を見たの。
 ククリが三人目だったんでしょうね、実際にQBが金糸雀の前に現れたんだから。
 その後、金糸雀も誰かに殺されたの。それでその場になぜか放置されていた支給品を私が回収したのよ」

というあやふやな証言を、イエローが呆気なく信じたのである。
イエロー自身、金糸雀にはどこか思うところがあったのだろう。
ヴィクトリアにしてみればこれも好都合なことでしかない。



「これで支給品は全部ね。……首尾よくデバイスがある、なんて甘い話はなかったか」
「デバイスって何?」
「喋る魔法の杖よ。私が見つけた首輪解除法には必須のものなの」

微かに気落ちした様子を見せるヴィクトリアは、床に散乱した支給品群の中から弾頭のようなものを摘み上げる。

「カートリッジがあったのはありがたいけどこれだけじゃね……。
 イエロー、これはあなたに最初に支給されたものなの?」
「いや、違うよ。ベルフラウから預かったものの中に入っていたんだ。
 ベルフラウがどうしてそれを持っていたのかも分からない」
「手がかりなし、ってことね……」
281幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:48:30 ID:DaL6fkfT
賽の目が当たり続けたせいか、過剰な期待をよせてしまっていたらしい。
ヴィクトリアは溜息を一つ吐きながら、現状の再考に耽る。
リストにあったデバイスは5基。そのうち処理装置、人工知能を詰まず、首輪解除に使えないだろうS2Uは除外。
レイジングハートとグラーフアイゼンはレミリアが所有し、奪取は困難。
狙うならバルディッシュかリインフォースUだが、どちらも行方はつかめていない。
デバイスの特徴を聞いたイエローが中央の森でリインフォースUらしきものを見たことを思い出したが、
それは既に半日近くも前のこと。捜索の足がかりとしては頼りなさ過ぎる。

「ボクがそのリインフォースUを見たとき、持ち主はこの子だったよ」

イエローが詳細名簿の写真を指差す。木之本桜。
既に名簿の詳細記述部は焼け落ちているが、確か高位の魔法使いだったはずだ。
放送でも名前を呼ばれていないから、現在もどこかで生存している可能性はある。

室内に静寂が満ちる。
情報交換が始まってから、あれだけ騒がしかったひまわりは、いつの間にか質素なベッドの上で小さな寝息を立て始めていた。
ヴィクトリアはもたらされた情報の検討整理のため黙考に身を置く時間と回数が増えている。
そして、イエローはというと、

「ネス、リディア……」

詳細名簿を丁寧に、目に焼き付けるように凝視していた。
ちらりとその様子を横目で窺うヴィクトリア。名簿全体が焼け落ちるなどしてボロボロであるため、
太刀川ミミの項がほぼ喪失していることには気付かれていないようだ。
いや、気に留める余裕がないと言ったところか。
イエローは自分の持っている情報の確認照合に一心不乱に取り組んでいる。

「そんな、トリエラって……!?」

と、ヴィクトリアは突然鼓膜に飛び込んできた聞き覚えのある名前に意識を向ける。
視界におさめたイエローの表情は、声色から想像したものと寸分違わぬうろたえたものだった。

「トリエラって人がどうかしたの?」
「電話でククリからいい人だって聞いていたんだ。
 でも、今この名簿で顔を見たら……ネスを殺した人と同じ人だった。
 金糸雀は悪い人だって言っていたけど、多分それは金糸雀の嘘で……」

ここでもトリエラの情報の錯綜があったのか。
混乱に瞳を揺らすイエローを見やりながら、ヴィクトリアは呆れ混じりに思う。
電話を通じて言葉を交わしたヴィクトリアの見立てでは、トリエラの本質は恐らく善人。
そのことを告げれば、今のイエローの混迷した思考に出口を示すことはできる。
だが、この姿のままトリエラと再会する機会が訪れた場合、こちらがトリエラを認知していると話がややこしくなる。
ゆえに、

「イエロー、今そんなことで悩んでも詮無いことだわ。
 再会したときにでも考えなさい」

ヴィクトリアは白を切ることにした。


282名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:48:35 ID:8DOfCEN7
 
283名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:49:22 ID:7elFN1cX
  
284幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:49:50 ID:DaL6fkfT
「……さて、そろそろ落ち着いたかしら? 本題に入りたいのだけれど」
「ねえ、ミミさん。すごい今さらだけど……これでよかったの?」
「どういう意味かしら?」
「せっかくミミさんの首輪は外れてジェダから見聞きされることがなくなったのかもしれないのに、
 ボクとこうして会って話しているんじゃ意味がなくなっちゃうんじゃ」

イエローの意見を受け、ヴィクトリアは強気に微笑む。

「そうね。確かにしばらく誰にも接触せずに動くのも悪くないとは思ったし、
 首輪を外した当初はそのつもりだったわ。あなたを見つけるまではね。
 私の首輪解除はまだ不完全なもので、あなたみたいにそれを補助でき得る力を求めていたの。
 それでジェダに対する隠密行動と、すぐ近くにいたあなたを秤にかけて後者を選んだ。
 言い方は悪いけど、私が一人で動いているあいだにあなたに死なれてはまずかったから。
 それに私の首輪が外れたと分かれば、ジェダ側から何らかの動きがあるかもしれない。
 こういった事情を加味して私はあなたに接触したの。
 それよりも心配するべきなのはイエロー、あなた自身よ」
「ボク自身?」

暗に覚悟を促す時間が設けられた後。
ヴィクトリアは厳かな儀式でも始めるかのような重い口調をイエローに向けた。

「ええ、そうよ。この会話、首輪解除に関わる会話がジェダ側に伝われば刺客が向けられるかもしれないし……、
 もっとシンプルにあなたの首輪が爆破されるかもしれないわ」
「!」

過酷な事実を突きつけられたイエローが息を呑む。

「何せここに解除した実例がいるんだから。ジェダも実ることのない首輪考察には寛容だったかもしれない。
 けれど今はもう事情が違う。首輪を外した私とその周辺をいつまでも野放しにするとは限らないわ。
 だからイエロー、あなたには選択の余地を残してあげる」
「選、択……」
「道は二つ。ここで聞いたことを忘れて今すぐ私と別れて二度と関わらないか。
 全部聞いて一緒に暗夜の先を目指すか。二つに一つよ」

感情を排し、ただただ選択肢をぶつけるヴィクトリア。
“Noと口にした瞬間ミンチだけど”とはおくびにも出していない。

「話を聞くよ。ボクに、みんなを助けられる可能性があるなら」

望みどおりの回答を引き出し、ヴィクトリアはここで初めて柔和な笑みを浮かべた。
向けられた眼差しは力感すら見受けられる。いい傾向だ。
口八丁でらしくない説教までした甲斐もあったというものだ。
出会った直後よりも『道具』としての格が上がっている。
これなら首輪解析にも最高のパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

「ふふ、あなたならそう言ってくれると思っていたわ」

言って、右手を差し出す。
その意図を察したイエローも笑みを返し、固い握手がなされる。

「これで私たちは仲間ね。喜ぶといいわ。あなたは丈の遺言を嘘にしなかったのだから」
「え……」
「だってそうでしょう? あなたは私を一人にしなかった。
 仲間がいれば私は大丈夫だって丈が言っていたんでしょう。
 だからきっと――――このゲームだって打ち破れる」
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:50:05 ID:8DOfCEN7
 
286名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:50:43 ID:otmCZf+W
287幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:51:00 ID:DaL6fkfT
その断言はイエローの身体を優しく包み込み、心には鋭い一石を投じた。
理解は波紋のように広がっていき、一筋の涙となって溢れ出した。
(仕上げはこんなところか。精々この友情が長続きするように働いて欲しいものね)
心中で淡々と吐露するヴィクトリア。
ふと我に返ってみると、友情なんて言葉を思い浮かべた自分が可笑しくなってきた。
利用目的とはいえ、母以外の他人を頼るなど何十年ぶりになるのだろうか。
きっと人間だったときは臆面もなく使えた言葉だったはずなのに。
今は古びたブラウン管の向こうにあって。手を伸ばしても、掴めない。


   *   *   *


首輪解析を開始して10分。
イエローはヴィクトリアに指示されたとおり、城戸丈の首輪の表面をじっくり撫でさすっていた。
頬に薄っすらと浮かぶ汗が彼女の集中力の高さを窺わせる。
内側、外側、上面、下面……。
ぐるりと一周したイエローは、無言を決め込むヴィクトリアに堪らず助けを求めた。

「ミミさん……やっぱり何も分からないよ」

実はイエローはこれ以前にも丈の首輪を使って似たようなことを試している。
だが結局何も分からずじまいであり、それ以後積極的に首輪を弄ることもなかった。
(ボクはブルーさんみたいに機械に強いわけじゃないのに……)
そんな弱気な考えを、首を振って打ち消す。
と、ヴィクトリアが新しい指示を飛ばしてきた。

「次は自分の首輪。さっきと同じように触ってみて」

(自分の首輪?)
言われたとおり、イエローは自分の首輪に手を添え始める。相変わらずヴィクトリアは指示ばかりで何も言わない。
触り方にそう種類があるわけでもないが、これでは何を指針に触れればいいのかも分からなかった。
(ミミさんを信じるって決めたんだ。だったら、とにかく全力を――)

ドクン。

何かが指先に引っかかった。
この首輪は表面が完全に平坦になっているわけではなく、ネームプレート等の凹凸が存在している。
無論、丈の首輪にも同様のものが備え付けられていた。
だが、
(これ、何かが違う)
先ほど丈の首輪を丹念になぞっていたからこそ、漠然とした違和感が指先を伝う。
まるで指先の血流が磁石のように何かに引かれ、あるいは押されているような。
そして、何より驚くべきなのは。
この形容し難い感覚を――――
(ボクは、知っている! でも、まさか)

「気付いたかしら? だとしたらあなたに接触した意味は大きかったわ。」

声に導かれるように、イエローは顔をはね上げた。
視線の先に自信がそのまま形となったような、堂々たる少女がたたずんでいる。
そのことが、この上ないほど頼もしい。

「そう、その首輪の中には微細な生物がいるの」
288名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:51:10 ID:8DOfCEN7
 
289幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:51:59 ID:DaL6fkfT
ヴィクトリアの解答で曖昧だったイエローの予想が確信へと至った。
それが歓喜の表情になりかけたところで、再びイエローの顔は曇る。

「確かにこの感じはポケモンが近くにいるときと同じようなものだけど……、
 ボクにはこんなことしか分からないよ」
「それだけでも充分よ。あなたは活動中の首輪とそうじゃない首輪を触れただけで判別できたのだから。
 それはとても大きいことよ。尤も、サンプル数をもっと増やして検討しておきたいところだけど」

ヴィクトリアは不敵に笑う。
そう、これこそが彼女が完全な首輪解除を目指すために求めていた能力だった。
短時間でヴィクトリアが編み出していた魔法は、『首輪爆破』と『死の誤情報』の二つ。
前者はともかく、後者が確実に成功したかどうかを判定する手段は持っていなかった。
レミリアに殺されかけたあと首輪を引きちぎれたのは、『左首筋から右胴までを袈裟斬りにされたから』、
つまり、このとき首輪に傷がついたのに爆発しなかったから機能の停止を判断できたのである。
再びデバイスを手にし、ある程度時間をかければ首輪の機能停止を判別する手段も見つかるかもしれないが、
確認法が多くなったところでデメリットがあるわけでもない。
イエローの存在はまさに大収穫だったと言える。

「今日はこれまでにしてここで休みましょう。
 私が見張っているからあなたはひまわりと一緒に休んだほうがいいわ」
「ごめん……ボクはベルフラウたちがどうなったか確かめに行かないと」

こめかみあたりに軽微な頭痛が走る。
この強情さがなければもっと扱いやすいものを、とヴィクトリアは内心で重い息を落とす。

「……イエロー。現実を見たほうがいいわ。金糸雀は人殺しよ。それもご褒美を貰うくらいの。
 ククリ、ベルフラウ、鈴木みかで3人。そう考えるのが自然だわ。
 とくに、ダイレクを奪ったのだからベルフラウの生存は絶望的よ。
 私だって本調子じゃないわ。あなたを守りながら城に行くのは無理よ。
 いい? みんなのためにもあなたを失うわけにはいかないの。
 だから、あなたを城に行かせるわけにはいかないわ」
「……うん」

明瞭な返答は得られなかったが、渋々納得してくれたようだ。 

「分かった、休むよ。けどキミは大丈夫なの?」
「私の心配はいいの。あ、寝る前にこれを持っていきなさい」

イエローに手の形が模された奇怪な帽子が手渡される。

「これは?」
「エスパー帽子よ。念力、空間転移、透視……平たく言えば超能力者になれるものだそうよ。
 いざというとき自分の身を守るなり逃げるなりできないと困るでしょう」
「……ホント、いろいろありがとう」
「礼なんていいわ。その代わりカートリッジとハサミを貰いたいんだけど」
「いいよ。両方ともボクには使い方の分からないものだから」

こうして支給品の交換が行われた後、イエローは壁に背を預け置いてあった毛布にくるまった。

「疲れたら無理しないでボクを起こして。
 見張りを変わるから」
「ええ、分かったわ」

お休みと言い残し、イエローは目を閉じた。


   *   *   *

290名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:52:00 ID:8DOfCEN7
 
291名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:52:51 ID:7elFN1cX
  
292名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:52:54 ID:8DOfCEN7
 
293幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:53:07 ID:DaL6fkfT
窓からは相変わらず切り取られた真っ直ぐな月光が刺し込んでくる。
二人分の寝息しか響かない薄闇の中でヴィクトリアは再び黙考に耽り始めた。
身体が本調子じゃないのは本当だ、レミリアに手ひどくやられたあとだったのだから。
今は動きたくないというのも本心。だから今日はここで夜を明かすことに決めたのだが、理由はそれだけではない。
(この町には相当の参加者が集まっていた。なのに、今は不気味なくらい静かになった)
自分たちのように身を潜めているのか。あるいは全滅したのか。
(あれで全部が終わったようには思えない。
 もう少しこの町に留まって状勢の把握につとめるべきだわ)
徐々に更けていく夜。紅の残滓も消えた空をヴィクトリアは睨み続ける。





【H-1/市街地・住宅内二階/1日目/真夜中】
【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】
[状態]:精神疲労(中)、肉体消耗(中)、首輪解除、太刀川ミミに瓜二つの顔
[装備]:i-Pod@東方Project、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER
[道具]:天空の剣@ドラゴンクエストX、基本支給品×2(食料のみは1人分)、
    塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、
    魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×5@mother2
    アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし)
    マッド博士の整形マシーン、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA's、
    、思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0〜2
[服装]:制服の妙なの羽織った姿
[思考]:このまま朝が来るかどうか……。
第一行動方針:周囲を監視しつつ休息。
第ニ行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1)
第三行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。
基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す
参戦時期:母を看取った後(能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡)
[備考]:太刀川ミミを丸ごと平らげた為、高速で再生中です。
     首輪が外れた事により能力制限が外れている可能性も有ります。
[備考]:首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。
      ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる?
      更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。


294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:53:55 ID:8DOfCEN7
 
295幸せな嘘、嘘の幸せ ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:54:11 ID:DaL6fkfT
【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左瞼に大きく切り傷、疲労(中)、頭部に打撲(生命に危険なし) 、睡眠中
[服装]:ベルフラウの私服姿。
[装備]:レッドのグローブ、おみやげのコイン@mother2、エスパーぼうし@ドラえもん
[道具]:共通支給品×3(食料−1)、浄玻璃の鏡@東方project(残り1回)、クロウカード×3(『甘』『火』『地』)
スケッチブック、城戸丈の首輪、イエローの服(泥だらけ) 、リルルのICチップ、ベルフラウの帽子
[思考]:……
第一行動方針:ヴィクトリアについていく。
第ニ行動方針:ベルフラウがどうなったか知りたい。
第三行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える。
第四行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
[備考]:
トリエラ(外見)を「積極的なマーダー」だと認識しました。
トリエラ(名前)を「ククリやリルルの仲間で、良い人)と認識しました。
詳細名簿で上記トリエラの情報が結びつきました。
ネスからレッドの仇が「白い女の子」だと聞かされました。
レッドの仇に対しどういう態度を取るべきか、まだ考えが定まっていません。
ベルフラウの言葉と今の状況から、雛苺一行を危険な存在だと見なしています。
首輪内の生物の活動状態を把握可能



【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康。しんのすけの死を信じていない、睡眠中
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品、生乾きの服
[服装]:海鳴温泉の浴衣(お子様用サイズ)
[思考]:……
第一行動方針:(ヴィクトリアが気に入らない)
第一行動方針:(おにいさん(グリーン)を探したい。)
第二行動方針:(おねえさん(ククリ)の探している人を見つけてあげたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)
296名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 00:54:54 ID:7elFN1cX
   
297 ◆Xdenpo/R4U :2008/09/08(月) 00:55:30 ID:DaL6fkfT
投下終了です。支援ありがとうございました。
疑問点、指摘なとありましたらどうぞ。
298名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 01:02:38 ID:8DOfCEN7
投下乙です。
うわ、厄介な状況を上手く乗り切ったな、ヴィクトリア……。
しかしイエローは人が良すぎるよ! ひまわりが違和感を訴えてるのが、今後どう出るか。
そして、このまま首輪の解除に辿り着けるのか。
難しい局面での丁寧な展開、GJでした。
299名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 01:04:03 ID:7elFN1cX
投下乙!
ヴィクトリアは判っていたけどなんて外道だ。
とても対主催には見えないw
そしてイエロー、丈の遺言を伝える相手はその外道じゃないよ。
GJでした。
300名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 01:20:05 ID:TcbIk17N
投下乙!さすが性悪、現実主義にもほどがあるぜ
だけど首輪解析に最も近い存在だなあ
厄介な状況もことごとく回避し、これはもしかするともしかするか
301名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/08(月) 12:29:03 ID:b+zcNDmK
なんだか凛凛しいミミ(外見)!
GJ!
302名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/09(火) 01:24:15 ID:nyj8gJ2h
投下乙!
危険対主催が更生の兆しを見せる中、こいつだけはがんばるなぁ。
道具の交換ははたして、善意からか悪意からか…
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 15:28:49 ID:guAo/H+V
そろそろ臨時放送案ほしくないか?
するかしないかもはっきりさせないと書き手も進めづらいと思うんだが。
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/10(水) 18:00:28 ID:Z75OjN3e
瑣末なことですが……
「ご褒美」で貰った追加支給品、その「ランドセル」「何故か混じる基本支給品」について、
ちょっと議論スレで提案しました。
過去の修正・解釈・テンプレの一部改変の提案を含んでいます。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1219444248/52-56

元は避難所スレの雑談( http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1194874907/970-973 )
からの話です。
重箱の隅のような話ではありますが、一応こちらでも提案したことの報告まで。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/11(木) 02:55:52 ID:AgNGQ+Ob
ちょっと遅くなったけど感想。
バレ(てイエローやひまわりが危なくなら)ないか冷や冷やした接触も無事クリアか。
最初、変装するだけで猫かぶり無しなのかと意外に思ったけど、
結果は表面上見たら凄くかっこよくて良い人に見えるw しかし腹は性悪w
がんばれイエロー、一応対主催と組めてるぞ。
306 ◆wlyXYPQOyA :2008/09/13(土) 00:09:38 ID:M4SkjvpN
>>304のような話題の中で申し訳ないのですが
一つの提案の為に議論スレに書き込みをさせていただきました。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1219444248/65

内容は自己リレーに関して。簡潔に言えば
「"タバサパート+アルファ"をもう一度予約して、後に繋げ易いであろう位置に持っていく計画をしている」
という旨の提案です。詳しい話は上記URLにて。

ご意見、お待ちしております。
307 ◆Xdenpo/R4U :2008/09/16(火) 00:51:37 ID:TYxnMvsQ
議論スレに挙がっていた事項の修正をwikiにて行いました。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1219444248/57

内容はこの前自分が投下したSSにおける追加ランドセルの所在の明示です。
308名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/16(火) 13:18:39 ID:hG+20qsO
乙です。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 22:11:05 ID:0zSqV4XP
過疎ってるなー。
っていうわけでお題。
ご褒美不明支給品に何が出て欲しいか。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 23:01:07 ID:d4nGwqFO
とりあえず現状が対主催にやばいんで
脱出に役立つものを……ご褒美にそんなもの送るわけないか
orz
311名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/20(土) 23:07:46 ID:0zSqV4XP
現状不明支給品持ってるのがマーダーと危険対主催だしなぁ…
脱出の役に立つものあってもつかってくれないだろ。
ご褒美候補は狂マーダーだし。
312 ◆wlyXYPQOyA :2008/09/21(日) 16:52:43 ID:z6w500Fx
蒼星石、タバサ、小太郎、トリエラ、雛苺、桜

以上を予約します。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 16:58:02 ID:iXhGXQxy
期待
314名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/21(日) 19:21:56 ID:+yBFcqre
がんばってください、お待ちしております
315名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/22(月) 13:43:51 ID:td4lO+jT
予約ktkr
期待してます
316 ◆wlyXYPQOyA :2008/09/24(水) 12:26:15 ID:d8wr4FG2
すみません、予約延長を申請します。
317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/24(水) 13:48:37 ID:2Uti4Sh1
期待してます
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 11:46:43 ID:yuYykcCY
予約期限切れか…
319名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 14:29:48 ID:rS3bZRND
>>318
明日までじゃないの?
320名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 20:09:02 ID:swlUI/RW
明日の24時まででしょ
321名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 16:56:41 ID:MBkjlBKJ
もうすぐ投下だな。wktk
322転載:2008/09/28(日) 17:06:48 ID:kAk+djKq
14 名前: ◆wlyXYPQOyA[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 17:00:19 ID:/uht3fYI0
すみません、規制中なのでテスト投下スレに投下します。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 17:56:35 ID:sqEY9ZEC
 
324ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 17:56:57 ID:MBkjlBKJ
「別、れろ……? どういう事だい?」
「そのままの意味や。今はもうタバサの前から消えてくれ」

「タバサと別れろ」という小太郎の言葉に、僕は呆然としていた。
突然突拍子も無いことを言われたと、そう感じざるを得なかった。
二人が何を話して何があって何を思ったのか。それが理解できないまま突きつけられた今の言葉。
さっぱりわけがわからない。「タバサの前から消えろ」とはどういう事だ。
納得がいかない。「何故そんな話になるんだ」と説明を要求した。

「落ち着いて聞いてくれ……今のお前は、タバサを傷つけとんねん」

すぐに返された答え。
だがそれも僕にとってはまたも突拍子も無いことだった。
僕がタバサを傷つけた? いつ? どこで? どうやって?
わけが解らない。何が何だか本当にさっぱりわからない。
落ち着きを取り戻して状況を整理したい。だがそれも叶わなかった。

「的を射ない答えにしか聞こえないよ! 僕が何をしたって言うんだ!」

つい声を荒げてしまった。小太郎君の後ろにいるタバサの体がビクリと震える。
彼女は何も言わない。というより、言えない様子だった。

(しまった、つい怖がらせて……まさかこの積み重ねが!? いや、でも思いのたけをぶつけた経験は一度だけだ!)

僕の頭は混乱こそしていたが、どうにか様々なことを思い浮かべ、様々な可能性を浮かべようとする。
だが非情にもそうすればそうするほど訳が解らなくなる。自分が考えることも突拍子も無いものへと変化していく。

「さっぱりわからない! わからないよ!」
「だからお前がおったらタバサが……!」

疑問を口に出せば、小太郎君はまたも的の射ない答えを捻り出してくる。
何だ、その答えになってない答えは。何だ今のこの状況! 何なんだこの無駄な問答は!
次第に苛々が募っていき、そして僕は遂に叫んでしまった。

「何故僕がいたらタバサが傷つくのかという説明をしろと言ってるんだ!
 君が答えないというなら、本人に聞くまでだ! タバサ、どういうことだい!?」

自分の知らぬところで勝手に話が大きくなっていること。
自分に何も教えないまま全てを進めようとしていること。
それらに対し憤怒とも言える感情を抱いた僕は、叫ぶように問う。
だが、タバサは何も言わない。ここに戻ってきた時と変わらず泣きじゃくっている。

「お願い……もうやめて……」
「やめてって、何をだよ……何が何だか解らないんじゃ、何もやめようがない!」

こんな状態のタバサを責めても仕方ないのは理解している。
彼女の精神状態も何故だか不安定だ。まともな答えなんて期待していない。
だから小太郎に尋ねているというのに。駄目だ、苛々が募る。

「……わかった、全部話したるわ。流石に無理がある」

タバサに問う僕の姿を見かねたのか、小太郎君は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて口を開いた。
そうだ、それが求めていた事だ。僕は「その言葉を待っていた」と伝える為に視線を小太郎君に集中させる。
タバサは「だめっ、やだぁ!」と感情のままに出しているであろう言葉を彼にぶつける。
だが小太郎君はそれを無視。僕の両目を確かに捉え、話し出した。
325名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 17:57:43 ID:sqEY9ZEC
 
326ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 17:58:24 ID:MBkjlBKJ
「タバサは……お前に頼らんように、今の今まで無理しとったんや。
 早い話、嘘ついててん。嘘の自分を作っとったんや。お前のためにな」

求めていた小太郎君の言葉は、僕の予想の範疇外だった。
タバサが嘘をついている――正直なところ理解しがたい事だった。
確かにタバサは傍から見れば嘘の様な行動や言動を繰り返していた。
だが本当に嘘だった、と言われても困る。僕にしてみれば、彼女の言葉には嘘が無いように思えていたんだから。
倫理に外れた行動を常識とし、それでも僕自身を説得してくれたあの言葉が嘘と言われても信じがたい。
それに納得もいかない。嘘だとしたらどこからが嘘なのか。どこまでが本当だったのか。
いや、その前に――――つまり、タバサは僕に対して心を開いていなかったのか?
わからない、わからない。理解し難い、理解できない!

「タバサがお前に甘えて、お前に頼ったせいでお前が苦労する事になるのが嫌やったんや。
 だから嘘を言った。頼りがいのある自分を見せてたんや……それも気付かへんかったやろ、お前は」

小太郎君は言葉の追加した。タバサが嘘の自分を作り上げていた――それが、それが更なる答え。
そう、か……やっとここで理解した。タバサは最初から嘘の自分を構築していたんだ。つまり。

「最初から、嘘だったのか……? 僕に心配をかけまいと、強がっていた、と?」
「そうや」
「じゃあ、今まで彼女が言ってきたことも? 何にも動じず倫理から外れた言葉を話していた姿も嘘?」
「そうや」
「……僕が"死"について苦悩していた時、立ち直る言葉を彼女はくれた。それも、それすらも嘘だったのかい?」
「そうや」

三度の問いに対し、三度の肯定。
導き出される答え、それは「タバサに見た強さや逞しさが全て幻影だった」という事。

「お前の為に、タバサはガッチガチに嘘の自分を固めた。それが今はタバサにとって苦痛なんや。
 嘘が行き過ぎて、お前がタバサを変な人間やと思い込み始めた――そっから破綻寸前やったんや」

……破綻、寸前?

「俺はそれに気付いた。でもお前はそれに気付けへんかった。
 やから、お前はもう暫くタバサの前から消えてくれ。これ以上一緒におったら――」

……だから、消えろと?

「――タバサが、壊れる」

僕の所為だから、僕が消えろと……?
僕がタバサに無理をさせたと……?

「もうタバサを束縛させんためにもな、ここで一旦別れよう。
 ……またいつか会うこともあるやろ。その時は落ち着いて――」
「ふざけるな……!」

内に秘めていた怒りが、決壊した。
327名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 17:59:15 ID:sqEY9ZEC
  
328名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:00:30 ID:sqEY9ZEC
  
329ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:01:58 ID:MBkjlBKJ
「ふざけるな! なんで……なんでそんな嘘を……!」
「だから、お前の為を思って……」

けれど小太郎君の答えは同じような言葉。さっき聞いた、言い訳のままだった。
怒りは収まる事は無く、むしろ増加して行くばかりだった。

「僕は本気でタバサに接していたんだ! 本気で、本気で悩んでいたときもあった!
 このまま彼女に付いていって良かったのかって! それなのに、彼女は嘘をついていたのか!」

……僕は、北東の街へと辿り付く今の今までずっと苦悩を重ねてきた。
彼女の倫理観から逸脱した行動や言動の数々。このまま彼女に付いていて本当に良かったのだろうかと苦悩もした。
それでも僕は本気の心で、本気の言葉で、本当の自分を見せてきた。仲間だから、信頼していたから自分の全てをぶつけた。
そうして分かり合えた。苦労を分かち合う本当の『仲間』になったはずだった……それなのに!

「それなのに、それなのに! タバサには嘘しかなかったのか!
 僕の為に!? 僕に負担をかけまいとしていた!? 僕に甘えたくなかった!?
 ふざけるな……『仲間』だったら信頼して背負うべきものは一緒に背負うべきだろう!」

仲間であったはずなのに、タバサは僕を信頼してくれていなかった。
甘えたいなら甘えればよかった。僕は『仲間』の弱さを受け入れる覚悟をしていた。
というか、そういうものも分かち合ってこそ仲間だ。いや、分かち合えるからこそ仲間なんだ。
だがタバサは本気の自分を出さない。フェアでない、嘘偽りの付き合い。

「裏切られた気分……いや、違う。裏切られたよ、完璧完全にね」

何もかもがフェイク。意味の無い付き合いだったんだ。
そうだ、今になればわかる。あの言葉の意味が、解る。
「蒼星石は……私の『仲間』、だよね?」という問いは、ただの確認。
嘘の自分が行き過ぎではなかったか、という不安からの言葉だ。
それを本気で胸に抱いて、苦悩して、その果てに彼女を信頼したのが自分。
なんという片腹痛い道を歩んでいったのだろうか。心の中で小太郎君が哄笑している気がする。
「お前とは違う。お前はタバサの真意に気付けなかった馬鹿者だ」と罵るビジョンが、くっきりと――

「やる気か……?」

突然の小太郎君の言葉に気付き、僕は自分自身の右手を見た。
握り拳を作っている。無意識に力を入れていたそれは、静かに震えている。

「……逆切れはやめとけ」
「逆切れ? 馬鹿を言ってはいけない、これは正当だ!
 ……僕の気持ちがわからないというのか、犬上小太郎」

犬上小太郎が再び、自分の心の中で笑い始める。
今度は「お前は不器用だ」と罵っている。

「ええか、今のお前は冷静やない。本当のお前は物分りのええ奴のはずや。
 だからまずは頭を冷やせ。しばらくタバサと別れて、それから冷静になってこい……!」

そして外側から響く小太郎の声。それは僕を諭すような言葉。
綺麗で、世間受けしやすい落ち着きのある言葉だ。自分から焚付けておいて、白々しい。
ぶちり――――と、自分の何かが千切れ飛ぶ音がした。


330名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:02:20 ID:H2fUAdd6
331名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:02:30 ID:sqEY9ZEC
   
332ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:05:04 ID:MBkjlBKJ
「勝手に嘘をついて苦労して……僕の一切合財を無視して!」

僕は頂点に達したその激しい感情のままに叫んだ。もう自分でも、冷静ではないと解っている。
けれど、タバサに裏切られたという事への怒りはもう止められなかった。

「束縛されたのはこっちの方だ! 彼女のくだらない強がりの所為で……僕は……」

思い出す。イシドロと見知らぬ少女の入っていた棺桶を。
思い出す。イシドロを埋葬出来ずにタバサの口車に乗せられた事を。
思い出す。生きている少女に死体と同席させるという恐怖を抱かせた事を。
思い出す。まるで稚魚を放流するかの様に突き放した少女が死んだという事を。
思い出す。そうやって自分は今日のこの日まで他の人間を辱めてきたという事を!

「こんな戻れないところまで追い詰めたのは、誰だと思ってるんだッッッ!!」

もう、喋るだけでは止められなかった。目の前の少年が酷く不愉快で、邪魔――――!
気付けば僕はランドセルから戦輪を取り出し、それを一枚投げていた!
だが真っ直ぐ空を切って進んでいくそれは、小太郎の肩を掠めるだけで終わる。
当たっていない。外した……いや、彼が瞬間に避けた。素直に当たっておけばよかったのに……っ!

「それがっ! それがお前の答えかぁぁあぁああぁあ!!」

小太郎が走り出し、手裏剣を一度に三枚も投げてきた。拙い、避けなければやられるだろう。
一枚は避けた。二枚目も避けた。だが三枚目は難なく僕に迫り――と、思いきやそれは地面に刺さった。

「……嘗めてるのか……!」

一瞬で仕留められた筈なのに、自分は怪我を負っていなかった。
これは小太郎がわざと避けられるようにしたとしか思えない。手加減されたんだ。
また本気じゃない。彼は自分と本気で付き合う気が無いのだ。なら、タバサだ。

「何故なんだ……何故そんな無理をして僕の行動を捻じ曲げさせたんだ!」
「…………っ!」
「だからそれは仲間のお前の為や思うて!」

タバサは僕の問いに対応出来ていないようだ。そしてその代わりに答えたのは小太郎。
まるで情報交換をしていたときの自分だ。僕もこんな見苦しい醜態を晒していたのか。
それに気づいた時にはいつの間に近づいたのか、僕を迎撃する為に放ったであろう小太郎の蹴りが襲ってきた。なんとか避ける。

「仲間っていうのは頼り頼られる関係だろう! なのに何故僕に頼らないんだ!」
 ああ、そうか……結局最初から僕を信用してなかったんだろう? そうなんだろう!」

そして問い続ける。そうしなければどうにかなってしまいそうだったから。
芽生えた怒りを抑えられる答えが、僕が納得出来る答えが欲しかったから、戦輪を小太郎へと投げながら詰問する。
だが答えは出ない。タバサは呆然と立ち尽くす。ふざけているのか……! ならば仕方が無い、と小太郎を見るが彼も答えない。
その姿にすら腹が立つ。今度こそ、と三枚目の戦輪を投げる。それらは小太郎の顔へと迫っていったが、またも容易く避けられた。
駄目だ、このままでは勝てない。敵の力量というものを感じ取り、僕はランドセルから再び得物を取り出した。
右手に持ったそれは、ヴァイオリンの弓。薔薇乙女がそれを持てば全てを切り裂く凶器と化す!
それを見た小太郎は流石に拙いと感じ取ったのか、焦ったように声を荒げた。

「ええ加減にせぇ! タバサの気持ちもわからんのか!」

だが、それも聞き飽きた言葉だ。それしか言えないのか。
すると遂にタバサが堪え切れないといった様子で前に出た。
そして、「あの、ねっ……私……私っ!」としゃくり上げながら必死に言葉を紡ぎ出す。
やっとか……僕は一言一句を聞き逃さぬようにする為、そこで一度攻撃の手を止めた。
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:06:08 ID:sqEY9ZEC
 
334ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:06:17 ID:MBkjlBKJ
「蒼星石……ごめんなさい。私っ、蒼星石にっ、辛い思い、させたくなかった!
 私はすぐに泣いちゃうから、弱いから……だから、余計な事を背負わせたくなかったの……っ!」

流れている涙を拭おうともせず、タバサは遂に自分の口で答えを出してくれた。
犬上小太郎を介してではない。タバサ本人の本当の気持ち。
だがそれはやはり小太郎と同じ言葉で。けれどそこからは優しさが感じ取れた。

「私が強くいればっ……蒼星石が、安心出来るって思っ、たからっ……!」

けれど、だからこそ、辛い。結局自分はタバサから見ても「そういうこと」だったのか。
最早真実は突きつけられた。目の前には絶望の壁――目から、熱いものが零れた。

「頼ったら僕に負担がかかるとでも!? 結局そうやって過小評価していたんじゃないか!
 結局僕の力を頼りにしていないだけだ! 僕の心を信頼せず弱いと決め付けただけだ!
 僕だけ一方的に君を信じて、僕は信頼されない……そんな繋がりなら、もういらない!」

タバサは目を見開き、驚いた様に視線を僕に向ける。
嗚呼、そこで驚かれるのか。結局最後まで自分の考えは理解されなかったのか。
自分の言う仲間と、彼女の言う仲間の概念がぶれていたんだ。それだけなんだ。
けれど、それだけの間違いが許せない。酷く辛い。もう現実は痛感した。だから、もう、全部違う!


「君なんか……『仲間』じゃない!!」


仲間じゃない! それは本心からの叫び。
きっとタバサが嘘でまみれた姿をしていなかったならば、口にすることは無かったはずの言葉。
僕自身からの叫びを突きつけられたタバサは、膝から崩れた。けれど、知らない。

「う、そ……うそ、蒼星石、なんで……そうせい、せき……っ」

タバサは僕の言葉を受け止め切れなかったかのように放心状態と化し、腰が砕けたかのようにへたり込んでしまった。
普通なら、もうこれ以上の言葉は無用だろう。事態の重さに押し潰され、何を言っても聞こえないはず。
けれどそれを知りながらも僕は口を休められなかった。だって僕はタバサに、小太郎に、言いたいことを全部言っていない。
思いの丈を今ぶつけなければ、もう何も出来なくなる気がして――だから、止まらない。

「タバサさえいなければ……いや、君たちさえいなければこんな辛い思いはしなかった!」
「やめろ!」

小太郎が僕の言葉に割り込み、止めようと画策する。だが無駄だ。

「人の死を辱めるような事はしなかった! 彼女がでっち上げた不自然な常識に囚われる事は無かったんだ!」

僕の感情はもう止められないんだ。振り切れてしまったんだ!

「こんな気持ち、気付きたくなかった! 僕のしてきた事が無価値だなんて知りたくなかった!
 僕の時間を返して! 僕が抱いていた本気の心を返して! 今すぐに、早く返して! 返せ!」
「お前がそれを……それを言うんかッッ!!」
「五月蝿い、五月蝿い! 五月蝿い!」

遂に頬を流れ出した涙は、顎へと伝う。僕はきっと怒りに満ちた醜い顔をしているんだろう。
僕はこの怒りを伝える為、小太郎へと右手の弓を振るう。だが惜しくもそれは外れ、相手の髪を数本切り裂くのみ。
何故だ。僕の渾身の一撃だったのに、まるでそれは水銀燈の戦いの時の様に無意味な動きで終わってしまう。
だがそれを考える暇も無く次は小太郎の蹴りが放たれる! 一、二、三、四……更に拳も襲い掛かってくる!


335名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:07:10 ID:sqEY9ZEC
   
336ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:07:27 ID:MBkjlBKJ
素早い連携をどうにか紙一重で避ける。拳や脚が耳元を掠め、風を切る音が嫌に響く。
それら全てをやっとの思いで流した瞬間! 彼がその身のこなしを以って僕の懐に飛び込むのを許してしまった。
彼は絶好の好機とばかりに、勢いのつけたアッパーを僕に……いや、違う! 手を広げたそれは、打撃の為の形ではない。

「飛んどけッ!」

声も出せず、僕は後方へと吹っ飛ばされた。そして理解する。
これは犬上小太郎の精神が作り上げた一つの技だ。突き上げる掌は扇。生み出すは突風。
武器の類に頼らず、腕の振りのみで風を生み出し、僕を軽々と吹き飛ばす。
人形はおろか体重の軽い女子程度なら用意に吹き飛であろうこの技を、彼は僕に遠慮なく放ったのだ!
だがそれは噂に聞くフェミニストな小太郎が、自分で課したルールを体現させた技だ。
だからだろうか、ダメージは無い。才ある者なら容易に受身ないしは着地を取れる単純なものだろう。
才ある――とまでは言わないが、生きる事が戦いで、戦いが生きることである僕も例外ではない。
無様に技は食らったが着地は成功。だが僕が押されていることには変わりは無い。忌々しい……!

「本当に……君になんか会わなければ良かった……!」

僕は取り出した戦輪がゆっくりと廻し始めた。怒りを込めて廻るそれは相変わらず妖しく冷たい光を放つ。
小太郎には既に見切られ、避けられている。自嘲すべきかもしれない。だが金糸雀のヴァイオリンが弾ける隙は無い。
仕方が無い。こうなったら戦輪を当てるしかない。下手な鉄砲数うちゃ当たるとはどこの国の言葉だっただろうか。
――目の前には小太郎が、そして少し離れた場所にはタバサ。何故か二人は……いや、視界が滲んでいる。
ああ、まだ僕は泣いているのか。何故僕は泣いているんだ。そうだ、タバサが許せないんだ。彼女の所為で、自分が堕ちたからだ。
でも今はそれ以上に憎い相手がいる。全てをぶち壊しにした目の前の犬上小太郎が、敵が――許せない!
輪を描く刃が、空を飛んだ。

「だからそれは見切っ……タバサっ!?」

突然、小太郎は叫び視線をタバサに向けた。その行動には焦りが見える。何があった? 僕もその視線を追う。
見れば戦輪は、主人の怒りに反逆するかのように航路を違えていた。また外してしまうなんて、どうかしている!
もう少し冷静にならなくてはいけないのかもしれない。激情に身を任せすぎた所為で、刃の向く先は小太郎ではなく……。
待て、じゃあ彼に向かっていなければ、僕の放った凶器は今は誰に向かって…………?

『Defe――』

――手元が狂った。ただそれだけの理由で、戦輪はタバサに向かって飛んでいた。
タバサが握り締めていた待機状態のバルディッシュの声が聞こえる。
恐らくバリアを張ろうとしているのだろうが、遅い。あまりにも距離が近過ぎる。
刃の航路はタバサの顔。察した小太郎が彼女の元へ走ろうとしているが、それも間に合わない。

「きゃあっ!」

だが間一髪、戦輪が気まぐれを起こしたのか――微かに軌道が逸れる。
少し間違えばタバサの右目を抉らんとしていた刃は、彼女の右頬に微かに赤い線を残すだけに留まった。
刃に襲われた彼女自身は無事。「あ、あ……」と言葉にならない呟きを漏らすままだ。
肝心の戦輪ははるか遠く。闇に溶けるように去っていく姿は追い様が無かった。

『Sorry, Sir!』

バルディッシュは突然襲われた主に対して侘びる。
更に『物理的な攻撃に対するバリアが間に合いませんでした。傷は大丈夫ですか?』と気遣う。
タバサはそれに対し「だ、大丈夫……ありがとう……」と礼を言うのが精一杯だった。
そして一瞬遅れて小太郎が到着する。彼もタバサを気遣う言葉をかけていた。
それに対してもタバサは自身の無事を告げていた。だがそれでやっとのようだ。


337名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:08:03 ID:sqEY9ZEC
  
338ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:08:35 ID:MBkjlBKJ
「なん、で……」

僕はここで……ようやく自分の仕出かした事に気付いた。
タバサは僕を裏切った相手だ。けれど小太郎とは違い、肉体的に傷つけるつもりは無かった。
自分を挑発し、戦いへと誘った小太郎にそれ相応の怒りを表現し、罰を与えたかっただけ。ただそれだけで良かった。
怒りをぶつけ、自分の意思を言葉に乗せられれば良かった。それなのに今のこの状況は何だ。自分は何をした?
ただ解って欲しかっただけ。ただ望むままに刃を振るっただけ。しかし有り余った激情は暴走し、傷つけまいとした者まで傷つけて。
怒りのままに乗せた言葉は少女の心をずたずたに引き裂いていた事に気付いた時…………血の引く音が聞こえたような気がした。
今まで自分は何をしていたんだろう。何故タバサと小太郎をここまで傷つけているんだ。
相変わらず涙で滲んだ景色には、かつて仲間と呼んだ少女がいる。けれど彼女の心と肉体は自分の所為で傷ついている。
自分は何をした? 自分は何を言った? 確かに怒りを覚える答えだったろうに、何故自分はここまでしていたんだ?
もうわからない。何が間違っていたんだ? どこが間違っていたんだ? 一体間違っていたのは誰なんだ――――!

「おまえ……っ! 何をしたか解ってるんか……!」

声の主は気づけば僕に僅か数十センチという所にまで接近していた。
彼は驚く僕の胸倉を左手で掴み、そのまま地面へと叩きつける。
あまりの衝撃に空気が強制的に吐き出され、醜い声を発してしまった。

「女の顔に傷、つけたんやぞ……無抵抗の奴にっ、戦う意思の無い奴を襲ったんやぞ!」
「違っ……僕、そんな……っ」
「やめて! お願い……私は大丈夫、大丈夫だから小太郎君!」

見上げれば、タバサも近づいてくる。だが小太郎は構わず拳を作った右腕を振り上げた。
目標は単純だ。僕の顔面そのもの……このままなら無抵抗のまま衝撃が襲うだろう。
タバサの止めに入る声も無視し、小太郎はそれを勢いよく振り下ろす!

当たる――――!

「…………ぁ……え……?」

反射的に目を閉じ、衝撃に備えたが……何も来ない。
目を開けば、硬く握られた小太郎の右手が視界を覆っている。
小太郎が放った拳は相手に衝撃を与えず、残り数ミリというところで静止していた。

「……俺の性格、知っとるやろ……」
「う、あ……」
「なぁ、もう……お互い、こんなん沢山やろ……?」

ため息交じりの哀しみの篭った小太郎の声が、闇に溶けずに僕の耳へと入っていく。
彼の言葉に怒りはない。脳で加速するラジエータが全てを冷え切らせた様だった。
けれども僕は過呼吸に陥ったかのように息を荒げたままで、それを黙って聞くことしか出来なかった。
言葉が、出ない。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:08:57 ID:sqEY9ZEC
  
340ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:10:12 ID:MBkjlBKJ
「蒼星石……お願い、お願いだから……やり直そう?」

倒れこんだままの僕に被さる様に位置していた小太郎が、タバサのこの言葉と同時に下がる。
僕はどうにか上半身のみ起き上がらせ、立ち上がろうとする。だが、上手くいかない。
自分のした事の重大さに気付いただけで、もう足は力を失ってしまった。
それでも喘ぐ様な声を漏らしながらやっと立ち上がる。けれど僕の罪は重力と同化し、重みを伝えている。
そんな自分にそっと近づくタバサを、僕は息を荒げたまま見る――微かに、後退りながら。

「今まで、本当にごめんなさい! 今度こそ、ちゃんと見詰め合える仲間に……なりたいの……。
 私こんな傷、平気よ? 大丈夫だから……蒼星石の背負ってた辛さに比べたら、全然。だから……」

仲間に、今度こそなりたい。タバサは白く細い手を伸ばして言った。
僕にあれだけされても、あれ程に傷つけられても彼女の微笑みは変わってはいなかった。
いや、違う。最初に見た、無理をしていた時の笑顔と比べれば今の方がずっと輝いている。
けれど、その顔には細い傷が線を描いていて――!

「もう、遅いよっ! もう、僕は、戻れないんだ……!」」

伸ばされたのはきっと慈悲の手。けれどそれを僕は弾くように振り払った。
自分の起こしたことの責任、そして激情に囚われた事への後悔。それらが時に荒波となって僕自身を責め立てる。
怖い。僕はもはや自分が正当な道から外れている事を知ってしまった。もう、こんな優しい彼女と一緒にいられない。

「蒼星石っ! 謝るから……私はあなたを恨んでなんてない……!」

だが、タバサはそれでも手を伸ばす。諦めずに、真っ直ぐに。本当に優しい――けれどその優しさが辛い。
戻ってはいけない。戻る資格は無い。自分には最早価値など無い。既に自分は全てを傷つけ過ぎてしまっている!

「知らない……無理だっ、無理なんだ! だって、もう僕はただの殺人鬼なんだ!
 戻れない! 僕はイシドロを傷つけた、あの女の子も傷つけた! 君まで、傷つけた……!」

もう駄目だ。既に自分の描く未来は崩れ去った。
振り返れば取り返しの付かないことしか存在していなかった。
死者も正者も関係ないとばかりに辱めた過去はあまりにも泥臭すぎる。
腐臭を帯びた今までの行動は光射す道を大きく外れている。
そうしたのは他ならぬ僕自身。なのに、そんな自分に再び手を伸ばす彼女の顔は優しい笑顔のまま。

「やめて、見るな……そんな目で僕を……もう、これ以上見ないでぇ……っ!」

罪を重ねすぎた自分が昔の様に戻れるはずは無い。嫌でも理解出来る。自分が何をしたかもわかっている。
タバサの言葉を鵜呑みにしたままで、他人の命を蔑ろにして生きてきたんだ。
今更タバサが謝って済むような事態ではない。時は遅すぎている。既に戻れないところまで振り切れてしまった。
こんな自分に何が出来ようか。もう、何も考えたくない。独りになりたい。辛い、重い、寒い、暗い、怖い……。

「ぼくは、ぼくっ……あんなことっ、したくなか……っ!」
「わかってるから! 私の所為で……全部……あなたは悪くない!」

違う、間違っていたのは僕なんだ。タバサの真意に気付けなかった。そのままイシドロ達も巻き込んだ。
間接的に女の子も殺して――ごめんなさいって謝っても、謝りきれないくらい、許されないことをしてしまった!

「ぼく、が……ごめ、なさ……ごめんなさいっ! ごめ、な……ぁ……う、ぁ……うああぁぁああぁああああぁあぁあぁあ!!」

獣の様に、幼子の様な叫びと大粒の涙が止まらない。顔をぐしゃぐしゃにして、僕は泣き叫ぶことしか出来ない。
そうして何をすれば、どうすればいいのかわからなくなって――――僕は叫び声を上げ、そして西に向かって駆けた。
「蒼星石! 待って、お願い!」と自分の名を呼ぶ声がする。でももう戻れない。僕はあまりにも穢れすぎたから。
走って、走って、逃げて行く…………それでも声は消えない。離れているはずなのに、耳の奥で僕を呼ぶ声がずっと……。
341名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:10:41 ID:sqEY9ZEC
 
342名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:12:04 ID:sqEY9ZEC
  
343ノーザンクロス ◇wlyXYPQOyA氏 代理投下:2008/09/28(日) 18:12:35 ID:MBkjlBKJ
       ◇       ◇       ◇


「……小太郎、君」

蒼星石が森へと消えていって、痛いほど静かになった中で私は名を呼んだ。
小太郎君は暗い声で「…………責めるなら責めろ。許す」と答える。
向けた顔は気力を失ったかのような浮かないものだった。
きっと私の言葉を待ってくれているんだろう。受け止めようとしてくれているんだろう。
でも、違う。私はそんなことをしたいんじゃない。

「最後……私を止めないでいてくれて、ありがとう」
「止めても無駄やって思ったしな……」

小太郎君は私のお礼に一言返す。そして、暗い面持ちで「恨んどるか?」と聞いた。
ああ、不安なんだ。私が蒼星石に仲間かと尋ねたときの様だ。今の私にはわかる。
答えは一つだ。私は恨んでなんかいない。それを伝える為に、小さく首を振った。

「だって、知ってるもん……小太郎君が、私に意地悪をしたくてやったんじゃないって……」

小太郎君は、私が無理してるとわかったからこんな事をした。だから私は小太郎君を恨むことなんて出来ないし、しない。
蒼星石も私にあんな事を言ったけど、悪いのは私。だから私は恨んでないし、蒼星石と仲直りしたいって言った。
小太郎君はやりかたを間違えたのかもしれない。私もこんな手荒な方法は嫌だった。
でもあの小太郎君がこんな事をしたのは、私が馬鹿だったから……だから恨むのはきっと筋違い。

「二人とも、私の事を考えてくれてた……バルディッシュも、そう」

けれど、だからこそ衝突が起きてしまった。何もかもが砕けてしまった。
最初から私が正直に生きていれば、こんな事にはならなかったのに。

「だから、凄く辛い……私の所為で……こんな……」
『――Sir.』

バルディッシュが声を漏らした。小太郎君はやりきれないと言う表情を浮かべている。
蒼星石はどうしているだろう。今、ここに蒼星石がいたらどんな顔をしていたのかな。
けれど蒼星石はもういない。どこか遠くへ、ずっと遠くに行ってしまった。
きっと今探しても見つからない。それに、今すぐ再会したところで私に何が出来るだろう。
だから時間を置いて、落ち着けたときに再会したい。また一緒にお話がしたい。
そう、いつか……出会ったら……。

「蒼星石と……いつかまた会えるよね?」
「……ああ」
「また、お話できるよね……? また、仲間に、なれるよね?」
『Yes.』

不安が押し寄せてきて、私は尋ねる。小太郎君とバルディッシュは、答えてくれた。
私が不安なのがわかってるんだろう。私の質問の意味がわかるんだろう。

「でも……でも、もし……」

駄目だ、また泣きそう。枯れるほど泣いたのに、どうして……。

「もし、また……"仲間じゃない"って、言われたらどうしよう!
 怖いの……凄く、怖い……だって私……もしかしたらもう……っ!」
「タバサ!」
『Sir!』
344名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:13:00 ID:sqEY9ZEC
    
どうしようもないほど涙が流れて、私はまたしゃくりあげる。
最悪の可能性がどうしても拭いきれず、言葉にしてしまう。
枯れたはずの涙はまた止まらなくなってしまった。
けれど、それでも小太郎君達は私の名前を呼んでくれた。

「大丈夫や! ……心配すんな。やから、大丈夫。今は……気の済むまで泣いとけ」
『進むのはそれからでも問題はありません。これからの道に支障は起きません』

二つの優しい声と言葉。私を責め立てない、温かい言葉。
その言葉の嬉しさと、蒼星石が消えてしまった悲しさが混ざりに混ざる。
――――堪え切れず、私は小太郎君に縋って……初めて声を上げて泣いた。


       ◇       ◇       ◇


「……というわけや」
「何が"というわけや"よ。何も得ていない最悪の結果だわ」
「すまん、なんかもう……ホンマ、すまん」

どれくらい待っただろうか。しばらくして、小太郎達は私達の元に返ってきた。
「いい加減遅すぎる」と文句を言おうと思ったが、何か様子がおかしい。
見送ったはずのタバサを連れて戻ってきており、その少女の片頬には紅い線が通っている。
小太郎は嫌に暗い顔をしているし、更に何故か蒼星石だけがいない。ついでに棺桶も無い。
グラーフアイゼンにどういう状況か理解できるかと尋ねるが、当然答えは『Nein』だ。
仕方が無いので説明を求めようとしたら、考えを組んでくれたのか小太郎が「話すわ」と名乗りを上げた。
そういうわけで、私は彼らを家に上げて情報交換の時の様にちゃぶ台を囲み、話を聞いたのだった。

「大体、もっと方法があったはずよ。それなのに喧嘩して帰ってくるなんて……」
「いやもうホンマ仰るとおりで……いやな、ここまで激しくなるって思ってへんかったんや。
 あくまでそれとなく伝えて、冷静に事を済ませたかったんやけど……俺には無理やったわ」
「頭を使いなさいよ……急に"別れてくれ"って言って別れる人なんか居ないわよ。
 いっそここで私とグラーフアイゼン込みで話した方が良かったんじゃないかと思うけど?」
「蒼星石に見られんようにタバサと二人きりで話しといてから、ってのが前提やったんやもん……あれか、シャワー突撃せぇってか」

気分が落ち込んでいるどころか"墜ち込んでいる"レベルの小太郎を叩く私。
だが反論は無い。本人も過ちを理解しているだろうし、そんな気力も無いのだろう。
タバサはというと、私に対して「あの、小太郎君は私の所為で……」と言っている。
私は「解ってるわ。私は今、彼じゃなくて彼の取った方法を罵ってるの」と答え、
少しばかり心配性な彼女を安心させておいた。小太郎も「ええから」とそれに続く。

「本当は普通なのね。安心したわ」

だがこれ以上小太郎を叩いても何も生まれない。変わって私はタバサに抱いた正直な感想を漏らした。
話に聞く限り彼女が求める結果は得られなかったものの、小太郎達の最後のアシストが良かったのだろう。
挙動不審とも思えた彼女の行動も今は消え失せている。そういえば、無理して笑っていたとも言っていたか。
しかしそれも今は無い。ああ、別に言われるまで気付かなかったとかそういうわけじゃないんだから。勘違いしないで。

「さて、じゃあ……これからはどうしたい訳?」

そういえば大事なことを忘れていた。私はちゃんとここで話しておかなければならない。
私は当初は小太郎に付いて行ってシャナを探すつもりだった。
その為にグラーフアイゼンも小太郎に渡し、そしてタバサと蒼星石とは別れる手はずだった。
それなのに小太郎はタバサと行動するらしい。シャナに関してはどうするのだろうか。
詳細を聞いておきたいし、場合によってはいくつか変更もしなければならない。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:16:24 ID:mzx/qUIX
347名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:17:18 ID:Ll2mb3Pg
 
「とりあえず、タバサと行動してシャナより先にこいつの兄貴探すわ」
「私は?」
「すまん、正直考えてなかった。もうここで別れるか、俺らと行動するか……選ぶんはお前や」
「まぁ、シャナを探さない以上は私は邪魔者だろうし…………どうするべきかしら」

やっぱりか。彼はまずタバサを優先したいようだ。まぁ仕方が無いだろう、納得は出来る。
だがそうなると困るのは自分だ。独りで行動する事になるのなら、せめてデバイスの一つは欲しい。
どうにか交渉するか。大丈夫だ、グラーフアイゼンも自分を嫌っていたわけじゃない。

「じゃあ、グラーフアイゼンを私に渡して欲しいんだけど」

早速願望を提示してみた。小太郎はタバサへと振り向き、何か尋ねている。
だがそのやり取りは短い。すぐに視線を私に戻すと、頷いてくれた。
そして小太郎が「金槌君はええんか?」と尋ねると、『Ja』という返事が聞こえた。
よし、交渉成立。正直これは受諾されなければこの先やってられなかった。
しかしここまですんなりと行くと、あの話し合いはなんだったのかと思うばかりだ。
まぁ元々小太郎はデバイスの所持に意欲的ではなかった。そのおかげではある、か。
ともまく、これで私の方向性は変わらずに済んだ。デバイスで守りを固め、死なないようにシャナを探す。
魔法が使えなくとも、ソナー的な役割を果たしてくれるこのハンマーは有難い。
後はここで休んで体力だけでも回復しておけば、どうにかなる。はず。
この特殊な状況下、自分の体を完全に回復出来る施設があるとは思えないが。

「そういえばタバサは、何故敢えて目的地を城にしていたの?」
「…………そういや、なんでや? 兄貴がおる言う根拠でもあったんか?」

そういえば「方向性」という観点から見て少し気になることがあった。
そう、タバサの決めた目的地についてだ。蒼星石がいたときに彼女が「城に行く」と言った理由が気になる。
「滞在」「捜索」「拠点化」など、こういった選択肢を聞けば自分の行動も多少決めやすくなるからだ。
捜索したいだけなら私も彼女に付いていけるし、しばらく滞在するなら私は別行動を取る手もある。
そしてもしこの先城を拠点として行動をするのなら、様々な場所を探索して人探しをしたい私とは行動理念が正反対となるわけで。
いくらシャナを探すといっても、その方法はいくらでもあるのだ。ここである程度指針は決定したい。だから理由を聞く。
そういえばタバサとその兄レックスは王族だったか……まさかとは思うが、これだけで決めたのだろうか。
それでいて中身の無い方針だったと言われると正直困るのだけれど…………どうなの?

「……ごめんなさい。見たことあるような場所にならレックスがいるかと思っただけなの」

ああ、なるほど。だが多分蒼星石に「きちんと方針も決めているワタシ」を見せるための発言でもあったのだろう。
やはりその理由に深いものは無かった。ならばまた話し合いをしなくてはならないだろう。
幸運なことに今は襲撃者の気配も無い。チャンスだ、ここまでゆっくり出来る機会はそうは無い。

「じゃあ……お腹も空いただろうし、パンでも食べながら決めましょうか。
 今は互いに目的を明かした状態……次はその為にどこに行きたいか、よ」

私の言葉に二人が頷いたのを確認すると、私はランドセルからパンと水、そして地図を取り出す。
二人が続いてガチャガチャとランドセルを開けているのをBGMにして、一足先に齧った。
うん、美味しくない。

「マズ……んで、トリエラは決めとんのか?」

正直な感想を呟いたのを合図にするように、小太郎は私に尋ねた。
問題ない。私は既に決めてある。

「ここから真っ直ぐ南下するつもりよ。この地図で言う南のゾーンには行った事が無いから」

私は地図を卓袱台に広げ、街から真下へと線を引くように指でなぞった。
349名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:17:51 ID:sqEY9ZEC
   
350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:18:41 ID:Ll2mb3Pg BE:317232162-2BP(3)
 
「南……そういや俺も行った事無いな。廃墟やいう事しか知らんし」
「小太郎君もそうなんだっけ。私もずっと森の中だったから、東の海岸沿いもまだ見てないわ」
「まぁ目ぼしい物も無いから当然よね。シェルターや洞窟がある東海岸はともかくとして、
 南の目立った所は病院だけだし……そんな寂しい場所だけど、だからこそ行ってみる価値はあるはず」

南は私どころかタバサと小太郎、バルディッシュにグラーフアイゼン……ついでに蒼星石にとっても未開の地。
話に聞いた私達全員の今までの行動範囲と照らし合わせれば、おのずとそれは見えてくる。
更に言えば南西も未確認だ。タワーが禁止エリアになった事以外は情報も何も無い。
問題はシャナがいるのかいないのか。そしてレックスがいるのかいないのか。
とりあえず一番シャナの事をよく知っているであろう小太郎に、予想を尋ねてみた。

「すまん、さっぱりわからん……案外自分のルールで行動する奴やしなぁ。それに俺がおらん間に豹変してんねやろ?
 強いて言うなら……そうやな、どっかにヤマ張って適当に動いてるか、人の集まりそうなトコに適当に行ってるかやな」
「つまり、わからないって事ね」
「だから言うてるやん。さっぱりやー、て」

だがシャナがアクティブに動く性分だというのはわかった。これで余計に捜索は困難か。
やはり未開の地に可能性を託すしかないだろう。私の目的地は南。これで決定。
ならば次は二人の目的地だ。城に行くならいく、行かないなら行かないと言って欲しい。

「とりあえず俺らまで廃墟に行くかはともかく、東の海岸沿いを見てみるのも悪うないかもしれんな」
「うん。洞窟やシェルターも気になるし……あ、それとやっぱり最後はお城には行ってみたい」

なるほど、二人は大きい施設から固めて行こうという作戦か。悪くは無い。
それに私の予定した行動範囲に近い。これはもしかしたら儲けものだ。
それならば、と私はふと思いついた案を二人に出してみることにした。

「一つ提案があるわ。互いに損はしないはずだけれど」

先程言っていた小太郎達と私の方針と目的地を照らし合わせると、一つの事実が浮かび上がる。
そうシェルターが非常に都合の良い場所に設置されているという事だ。
廃墟や東海岸、中央の森に城、その丁度近くに位置しているそれは、とても好都合。
ムシが良すぎるのである意味怪しいが、それはともかくとして。

「良い? 朝になったら、私達は三人で東の海岸沿いを進む。その途中で洞窟に寄る。
 レックスやシャナが見つかれば万々歳。見つからなければ、次に私達はシェルターに向かう」

先程もそうしたように私は地図に人差し指を置くとそれを下へ移動させる。現在地から南へ、南へ。
途中のG-4は朝起きたときには既に禁止エリアである、と説明を付け加えてそこは回避。
指が丁度シェルターに辿り付いた時、タバサが「ちょっと待って」と声を上げた。
なんとなく言いたい事はわかる。

「このシェルター、便利そうだけど周りに人が集まりそうなところばっかりあるわ。
 危険な人がいる可能性もあるんじゃない? この市街地だって、大変だったらしいし……」
「可能性はあるでしょうね。でもそこは"彼ら"に力を貸してもらうわ」
『彼ら?』
『シェルターに知り合いでも?』
「……あなた達のことよ。索敵が出来るんでしょう?」
『『――なるほど』』

まさかわざとすっとぼけたんじゃないでしょうね? ……まさかね。
とにかく、デバイス二機がかりで索敵を行い、かつ警戒を怠らねば問題は無いはずだ。
その状況で落ち着ける環境であると判明したなら、後は単純。

「もしもこれでシェルターの中に誰もいなければしめたもの。ここを一時的に私の拠点にする。
 そこで私達はお別れ。私はグラーフアイゼンと一緒に南の廃墟に。小太郎達は城に向かって結構よ」
352名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:19:25 ID:sqEY9ZEC
  
353名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:19:32 ID:mzx/qUIX

どう? と最後に同意を求める。
すると小太郎とタバサには好印象の作戦だったらしく、小刻みに頷いていた。
ただ、一部に少し納得が行かないのか何か考え込むような表情を浮かべている。

「まぁ作戦自体はええわ。ただこれ、途中で敵に襲われたらかなわんよな。
 洞窟とかは策敵して貰うにしても、東の海岸は川や堀に囲まれ取るから逃げ辛い」
「ええ。だからそれを撃退する体力と気力、魔力を取り戻す為にも今は休憩しましょう、って事よ」
「撃退……出来なかったら? 私の魔法だって、万能じゃないし」
「そうなったら逃げるしかないわね。私はアイゼン、小太郎はタバサ達とで正反対に別れる、とかね」

まぁその時は各自、ベストを尽くすしかないわね……と付け加える。
確かに危険人物に出会うと多少は厳しいかもしれないが、そこはどうにかするしかない。
ああ、それと……最後にこの作戦の締めを飾る為の道具を紹介しなくては。
ランドセルを漁り、私が取り出したのは携帯電話だ。

「この携帯電話はこの世界でも通話が出来るわ。だから別れた後、あなた達にお願いをしたい」
「ケイタイ……デン、ワ?」
「……知らないの? じゃあタバサには電話についても後で解説するわ」

私のお願い。それは、これから先も定期的に連絡をして欲しいという事だ。
シャナやレックスが見つかったり、または結果的に何も得られなくても連絡は欲しい。
また、私自身も廃墟や病院内で何かあれば報告をしておきたい。
それにもしレックスが見つかったら、状況次第で私達が再会するのも悪くは無いはず。
そうやって現在の状況を一つ一つ確認していけば、自分の見解や行動に誤差が生じる可能性は減るはずだ。
大体の大きな施設の中に電話が備え付けられているのが有難い。本当なら携帯電話がもう一つあれば助かったのだが。

「なるほど、ようわかったわ」
「私も。後はそのケイタイっていうのを教えてくれれば……」
「ええ、わかったわ」

とりあえず二人の賛成は得られた。これで一安心だ。
とにかく今は休息して、朝には出発だ。そして道中に危険が無いことを祈るしかない――――


『Caution!』 『Vorsicht!』


そんなことを考えていた矢先、突如二つの声が重なった。
タバサの前に置かれていたバルディッシュが、私の隣で立てかけられていたグラーフアイゼンが吼えている。
何があったのか。いつもは冷静沈着(だと、少なくとも私はそう思っている)なデバイスが、何故。

『魔力を帯びた何者かが飛行して接近中です!』
『推定航路は西、数は2! 到着予定地不明!』

何者かがこちらに向かっているらしい。しまった、まさかレミリアか!?
「ここはその航路に重なっているの!?」と聞くと、二機は『Yes!』『Ja!』と答えてくれた。元気良くてなにより。
やはり派手な戦闘が終わったとは言っても、警戒は怠るべきではなかった。仮にレミリアでなくても危険人物なら拙い!

「電気消せ! 早う!」
「か、カーテン! カーテンもきちんと!」
「わかってる!」

電気を消し、カーテンも消し、じっと身を潜めるとこの家の音は殆ど消え去った。
聞こえるのはバルディッシュとグラーフアイゼンのカウントダウン。
数字が若くなっていく毎に、その距離が近づいていくことが解る。
355名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:20:11 ID:Ll2mb3Pg
 
「あまりに近くなったら、両方とも黙ること。いいわね?」

私の指示にデバイスは肯定したのか、驚くことにすぐに黙ってしまった。
まさか、もうそんなに近いということ? 何か言いなさい、とも言えず必死に息を殺した。

「一体ここに、何が来ているというの……?」


       ◇       ◇       ◇


雛苺と桜は今、「桜」の近くにいた。
舞い散る花びらはバラ科。色は鮮やか。夜の闇に似つかわしくない明るさ。
それを二人は眺めているのだった。

事の始まりは、遊び相手の捜索が滞ってからだった。
雛苺は時間をかけ、逃がした相手を一心不乱に探していた。
逃がした魚は大きい。遊びがいのある相手だったらと思うと惜しい。
けれど、見つからない。デパートの内部をくまなく探したつもりだが、見つからない。

つまらない。と雛苺は退屈に駆られていた。

雛苺は今や狂気の塊というべき存在だ。様々な相手をその手にかけた。
だが彼女はそれ以前に少女だ。とても幼い無垢な存在、それが雛苺だ。
故に彼女には遂に「飽き」が来た。相手のいないかくれんぼなど、はっきり言ってつまらない。
結果、彼女は桜と共に下僕の人形、ジャコの背に乗るとそれを操り空を飛んだ。
近くにいないなら遠くにいる。雛苺の脳裏に浮かんだのはそんな短絡的な答え。

街を超え、どこかに行けばまたきっと新しい遊び相手が見つかるはずだ。
そうだ、もう一度森に行ってみよう。もしかしたら今度は違う遊び相手がいるかもしれない。
それはまるで公園に遊びに行く少女のような、ただ単純な考え。
遊びたいから、人の集まりそうな場所に行く。一人では遊べないから、人を求める。
人がいなければ別の場所に行く。いたらそこに留まる。ただ、それだけ。
それだけで彼女は西へと向かい、飛翔する。そうしてたどり着いたのがこの桜の木だったのだ。


――――そんな自分達の事を警戒して、トリエラ達が民家に潜んでいた事には気付かなかった。


「きれいなのー! ね、ね、桜もそう思う?」
質問をするが、答える暇も与えずに自分はジャコから飛び降りる。
木の下へ移動。下からの視線。木は様々な形の枝を伸ばし、花を咲かせているとわかる。
花はまるで血の色。雛苺が求めている、暖かい水の色だ。

「ん? あー、これ丁度いいの!」

ふと視線を他所にやると、地面が盛り上がっている箇所を発見した。
まるで何か――例えるなら人間のサイズのもの――を埋めているかのような隆起が三つ。
近くには大きな空箱が抛られており、少々奇妙だ。だが中身に興味は無い。

「桜、知ってる? お花見は座って"えんかい"するのよ!」

丁度良い椅子程度に雛苺は考えていた。小さな隆起に座って大いにはしゃぐ。
桜は付いていく気力も無いのかジャコに乗ったままだ。
それを無視し、雛苺はひらひらと落ちてくる花びらを掴もうと手を伸ばして笑っていた……が。
357名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:21:00 ID:sqEY9ZEC
 
「……うゅー……」

突如、気分が盛り下がったのか雛苺はその動きを止めた。
そして一寸の間も待たず、腰掛けていた隆起物をベッドに見立てるように倒れこんだ。

「眠いのー……」

しつこい様だが、彼女は殺人鬼である前に一人の幼い少女だ。
一度の休息も無く、狂気に導かれるままに歩き、殺戮を繰り返していた。
過度の興奮状態は彼女へ欲求の信号を怠らせる。
遠足前日の子供の様に、先への期待に震え眠らない。否、眠れないまま。
そんな状態で行動をしてきたものの、やはり疲労は誤魔化しきれはしない。

「さくら……みはっててなのー……おやすみ」

寝言のようなはっきりとしない言葉を最後に、雛苺は気持ち良さそうに寝息をたて始めた。
同時に、宙に浮かんでいたジャコの体が力を失いくず折れる。
当然上に載っていた桜も体勢を崩す。地面に投げ出されてしたたかに腰を打った。

「…………」

突然のことで受身も取れず、さぞ痛みが襲い掛かったであろう。
だが桜は文句一つ言わず――いや、文句一つ言えずに立ち上がる。
そして声も無く樹木に凭れかかると、暗い暗い夜の空を呆けた様に眺め始めた。
まるで感情を持たない機械の様に、何も言わず立ち尽くしている。

見張りをしなくてはいけない。

雛苺は眠っている。だが桜は逃げようともしない。否、逃げられない。
逃げたが最後。自身を支配する無垢な人形は、彼女の身を――――!

「どうして……」

小さな問いは誰も答えてくれない。
ただただ夜の闇に溶けていくだけだった。


       ◇       ◇       ◇

359名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:21:45 ID:sqEY9ZEC
  
『――飛行物体、離脱確認』
『西へと遠ざかりました』

デバイス達の言葉に、私を始め全員が大きくため息をついた。
心なしか今回のMVPである二機すらもそれに続いたように思えた。

「……うっわー、怖いわー」

緊張感の無い声を出し、小太郎がちゃぶ台に溶けるように項垂れた。
タバサの方は私の視界から消えた。そのまま背中からぱたりと倒れたらしい。
私も胸を撫で下ろし、再び頬杖を付く。デバイスの言葉を信じるなら安心は出来るはずだ。

「……そういえば、棺桶はどうしたの?」

と、懸念材料も失せて安心した所為か、私は突如こんな事を尋ねてしまった。
するとタバサはがばりと起き上がり、何かを思い出したのか少し表情が暗くなってしまう。
しまった、また空気が重くなったか。これは士気に関わることかもしれない。
そう言えばまだ携帯電話についても教えていないのに。
私が少し焦っていると、小太郎はゆっくりと顔を上げた。

「入れてた道具は回収して……そんで、俺らが埋めてきた」

棺の行方、そしてその中に入っていた骸の行方を小太郎はようやく語ってくれた。
曰く、もはや棺桶を連れる意味も無くなったことを痛感した二人は棺桶自体を放置してきたらしい。
中の遺体は「どうせなら綺麗な場所に」という事で、協力して桜の木の近くに埋めたそうだ。
埋めるためのスペース自体は、タバサの「イオ」という呪文で簡単に作り上げることが出来た。
比較的魔力を負担せずに小さな爆破を起こす呪文のおかげで、埋葬自体は簡単に完了したらしい。

「ちゃっちぃモンやけどな。木の近くに小っちゃい土の山が三つ並んで、砂風呂かっちゅうねん」
「そう……まぁそれでも良かったじゃない。彼らも少しは報われたわ。
 どんな形であれ土に帰ることが出来たなら……それは良い事なのよ、きっと」

肝心なのは、これ以上罪の無い人間が死なないこと。
時計は自らの回転に反することは無い。太陽は東へと沈みはしない。
過ぎた時間は戻りはしないのだから、過去は受け止めなければならない。

「ここからが正念場よ」

そう、ここからだ。ここから新たな道が広がる。
その道を安心して歩くためにも、今は休息を取り万全な状態を取り戻さなければ。

「ああ、でもそれはええんやけど……そう言えば俺ら、朝までどうするん?」
「え? 休息を取るに決まってるじゃない。私はそれが前提で作戦を話したんだけど」
「そうなんか……いや、でも待て。考えたらここって危ないんやないか?」
「ああ……」

だが、どうやら小太郎はここでの休憩に異議を唱えたらしい。
確かに先程は謎の飛行物体がここの上空を正々堂々と通過してきた。
今はもう詳細は知る由も無いが、殺人鬼だった可能性は大いにある。
北東での戦闘は終了したものの……まだ何者かが潜んでいる可能性は確かに考慮すべきだ。
「でも、私達にはデバイスがあるわ」

そう、デバイス達がいる。未確認飛行物体の存在を教えてくれた頼もしい二機だ。
何か異常事態があれば、または何かが接近するようであればこれらに教えてもらえば良い。
結局殺人鬼に出会う可能性はどこにいても殆ど同じものなのだ。
闇雲に移動するよりは「ただの民家」で警戒してもらいながら動かないほうが懸命な筈。
勿論デバイスの力を過信するわけにはいかない。自分達も警戒や覚悟をしておかなければならないのだが。

「まぁ確かにそうやな」
「でもバルディッシュ達、疲れないかな……?」
『精密機械故に物理的な酷使には敏感ですが、私に疲労という概念は存在しません』
『同意』

小太郎の賛成とタバサの心配に、デバイス達も答えを発する。
なるほど、ただの人間の様に疲弊しないのであればますますこの案は現実味を帯びる事となる。
それならば有難い。正直なところ今の私は、休息を取る間にボディーガードの二人や三人は欲しい。

「さて、じゃあここでの休息は決まりね」

私は手をパンと叩いて鳴らす。お母さんか、と少し笑ってしまう。
そしてどうにか無事に夜を過ごせそうだと安堵した私は休息の準備へと入る事にした。
縛っていた髪を解き、その場に背中から倒れこむ。ずっと緊張して張っていた体が緩んでいく。

「まぁ、とりあえず動くのは朝になってからよ……」
「おう」
「上手く行くと良いね……」
「本当、その通りね」

ついついとりとめの無い話をしはじめる。こうやって誰かとゆっくりと話すのが久々に思える。
ああ……ククリ達の時以来だったか。私が最後に見た、彼女の姿だ。
もう彼女はいない。もう明日からはあんな悲劇を繰り返すわけにはいかない。そう、必ずだ。

「ああ、そう言えば携帯電話の事忘れてたわ。タバサ、朝に改めてってことで良い?」
「…………」
「……タバサ? ねぇ、ちょっと?」
「あー、あかんわ。寝とる」
「早……」

緩い会話の中、疲れていたのかタバサはもう寝てしまっていたようだ。
卓袱台の向こうから「お兄ちゃん……蒼星石……」と寝言が聞こえる。
そして重なる『Sir――』というバルディッシュの声。遣る瀬無さが感じられる。
ああ、今はきっと夢の中で兄と再会しているのだろう。

「幸せ、なのかしらね?」
「せやけどそれはただの夢や。現実でどうにかせなな……!」

小太郎は決意を込めた言葉を口にしながら、卓袱台に突っ伏していたタバサを横たえさせる。
そうして小太郎もようやく横になり「ちょっと寝るわ。なんかあったらすぐ起きる」と付け加えた。
それから時間も経たず、すぐに小太郎の方からも寝息が聞こえ出す。こちらも眠ったらしい。
私もデバイス達に「何かあったら頼んだわよ」と言って、ゆっくりと瞼を閉じた。
近くで『Jawohl』という声が、タバサの方から『OK』という声が聞こえる。任せろという事か。
それなら、二人の様にすぐに眠れるかどうかは解らないがしばらくはこうしている方が良いだろう。


       ◇       ◇       ◇


362名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:22:44 ID:mzx/qUIX
失った時は、もう取り戻せはしない。解っていたはずだった。
僕はもう戻れない。何もかもが遅い、何もかもが重い。
過去が僕を追い立てる。僕の足を絡めとって、飲み込もうとしている。
そんな気がして、僕はただひたすらに逃げていた。

「……あ゛うっ!」

何かに足を取られ、受身も取れず勢い良く地面に倒れこんだ。
全力で走っていた所為で痛い。恐る恐る振り返ると、木の根が地面を食い破って姿を現していた。

「ここ……どこ……?」

辺りを見回せば、木が沢山生い茂っている。真っ暗で何も見えない。
前も、後ろも、右も、左も。暗い暗い闇が大きな口を開けて待っている。
嫌だ、怖い。暗いのは嫌だ。きっと誰かが見てる、こんな僕を見て哂って、罵ってる……!

「誰、かぁ……」

助けを求めても誰もいない。いや、僕に助けを求める資格なんてないんだ。
人を蹴落として、そんな自分が人に助けてもらうなんて虫が良すぎるんだ。
だけど怖い。でも駄目。嫌だ、どうしてこんな事に……?

『おまえ……っ! 何をしたか解ってるんか……!』

どこからか声が聞こえ、僕は耳を閉じて座り込んだ。なのに、聞こえる。
そうだ、僕が悪いんだ……ごめんなさい、ごめんなさい……っ!
でも、謝っても聞こえる。僕への声が、僕を責める声がずっと聞こえてくる。
何故こんな事になってしまったんだろう。気付いたらこんな事になってしまった。
僕は本当にタバサの役に立ちたかったのに。タバサを護りたかったのに。
タバサの笑顔が好きで、タバサの力に憧れて、タバサの姿を尊敬して。
そんな彼女のそばにいたかった。君と共にこの世界を歩いていたかった。
なのに、全部が嘘で。それがとても悔しくて、だから僕は傷つけてしまった。
どうしてだろう。いつから狂ってしまったんだろう。違う、もう最初から全部間違っていたんだ。
最初から僕に居場所なんてなかったんだ。僕が不器用で、何も出来なかったからだ。
小太郎君の言うとおりだ。彼女が無理していたなんて気付けなかった。

「もう……やだよ……」

もう僕はタバサの元へは戻れない。全てが手遅れだ。
彼女の果敢の嘘を鵜呑みにして、何もかもを犠牲にした。彼女の心は傷つき、それでも僕はまだ彼女の心を傷つけた。
もう終わりだ。罪からはもう逃れられない。最早僕はただの殺人鬼。きっと、アリスにもなれない。

「誰か……全部、全部消してよ……」

もういっそ全部無くなってしまえばいいのに。今までの自分の過ちも、全部。
タバサとの出会いも全て無くなってしまえば、皆傷つかなくて済んだんだ。
僕だって、イシドロ達だって、小太郎君だって。それに、タバサだって!
でも時間は戻せない。時計は廻る、陽は落ちる。起こったことは元には戻らない。
僕にはそんな力はない。こんなちっぽけな僕には――――


『諸君、私は最後まで残った子を救世主として迎え『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう』


――――ふと、声が聞こえた。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:23:42 ID:sqEY9ZEC
  
声は全てを呼び覚ます。記憶が蘇る。過去が浮かんでいく。

諸君、私は最後まで残った子を救世主として迎え『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう。
最後まで残った子を救世主として迎え『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう。
った子を救世主として迎え『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう。
救世主として迎え『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう
『何でも好きな願いを叶える』事を約束しよう
『何でも好きな願いを叶える』

願いを叶える。

「何でも……好きな……」

ジェダ=トーマには力がある。大勢の人間を集める力がある。
こんな世界を用意する力がある。首輪を爆破させる力がある。
死によってこの世から消え去った存在すら、復活させる。

「時すら、戻せる……?」

傷つき、死んだはずの僕は綺麗なままこうしてここで生きている。
まるで何事も無かったかの様。まるで生きていた頃に時を巻き戻したかの様。
そうだ、彼なら出来る。僕には出来ないけれど、彼になら出来てしまう。

「そう、だ……そうだよ、そうなんだ……」

だったら、願えばいいんだ。その分の対価さえ払えば、簡単に叶ってしまう。
元へ戻れないのなら戻してもらう。無かった事に出来なければ、してもらう。
全てを殺し、全てを消して、時なんか全て戻してしまえ。
小太郎と出会う前に、過ちを犯す前に、タバサが嘘をつく前に。
いや、足りない。タバサと出会う前に。こんな世界に来る前まで時間を戻す。

「全部、無かったことにしてもらえば……良いんだ……」

もう何もいらない。全部消えてしまえ、全部無くなってしまえ。
時が戻れば、あの出会いが無くなれば僕の苦しみは消えるんだ。
タバサの傷だって消える。僕の通った道も消え失せるんだ。

「そうさ、それで全部、良いんだ……」

きっと、時間が戻りきったら僕は再び物言わぬ人形と化すだろう。
僕は水銀燈との闘いに負けたのだから当然だ。けれど、それでも良い。
運命を捻じ曲げられた結果、こんな事になったのなら僕はもう命なんて必要ない。
全てが元に戻るのなら最後に死んだって別に良い。罪深い僕に生きる価値なんて無い。
それでタバサの傷が、僕の過ちがなかったことになるなら……。

「……そう、なんだよ……」

目的の為には、タバサをも殺す必要がある。
きっと彼女は僕の姿を見たら嘆き悲しむだろう。でも、それでも良い。
ここで嘆き悲しんでも、それも全て無かった事になるんだから。
心配ない。全て無に還してあげる。君の為に、僕の為に。
だからごめん。これから先僕が出会うであろう人間を全部殺したら、最後に君も……。

366名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:25:03 ID:sqEY9ZEC
  
声が聞こえる。ジェダの甘い囁きと、タバサの笑う声が。
声が聞こえる。タバサの泣き叫ぶ声と、小太郎君の責める声が。
小太郎君の声とタバサの声が大きくなる。徐々に、徐々に。

「だから、お願い……やめて……」

ごめんなさい、ちゃんと頑張るから。
ごめんなさい、こんな方法はきっと間違ってるって知ってる。
ごめんなさい、でも僕にはもうこれしかないんだ。
ごめんなさい、もう君たちの元へは戻れないんだ。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい!
だからもう責めないで。だからもう僕を怒らないで!

「もう苦しいのは、やだよぉ……っ!」

夜の闇も、風も、まるで僕を攻め立てるように見ている。
早く朝になってよ。そしたら皆の為に頑張るから、だからお願い……責め立てないで――!


【D-2/森/1日目/真夜中】

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、激しい後悔と罪悪感
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン
[道具]:基本支給品×2、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、 戦輪×4@忍たま乱太郎
     素昆布@銀魂、翠星石の如雨露@ローゼンメイデン、
     旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー、棺桶
[思考]:ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……っ!
第一行動方針:朝まで耐え忍ぶ
第二行動方針:まずタバサを除く全参加者を殺害し、最後にタバサを殺す
基本行動方針:どんな手を使ってでも全参加者を殺害する
最終行動方針:優勝してジェダに時間をゲーム開始以前にまで戻してもらい、全てを無かったことにする。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:26:09 ID:sqEY9ZEC
 
【G-1/民家/1日目/真夜中】

【タバサ@ドラゴンクエスト5】
[状態]:多少の疲労、魔力少々、右頬に細く浅い切り傷、睡眠中
[装備]:バルディッシュ・アサルト(待機状態)@魔法少女リリカルなのは(カートリッジ残数2/後小一時間で破損部全快)
[道具]:支給品一式×2(パン一個、水少量を消費。イシドロの服の食料も回収済み)、手榴弾×2、ヴェルグ・アヴェスター@Fate/hollow ataraxia
[思考]:お兄ちゃん……蒼星石……。
第一行動方針:朝まで休息を取る
第二行動方針:トリエラの案に従う
第三行動方針:落ち着いたら蒼星石と再会し、話がしたい。
基本行動方針:レックスを捜索する
最終行動方針:蒼星石とも再会し、レックス達とゲームからの脱出
[備考]
「ドラゴンクエスト5」内でタバサが覚えている魔法は全て習得しています。

【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:多少の疲労、気が少々、背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける)、睡眠中。
[装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎
[道具]:基本支給品×4(一人分の水、パン1個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
    さくらの杖@カードキャプターさくら、目覚まし時計@せんせいのお時間
    レミリアの日傘@東方Project、生乾きの服、真紅の腕、金糸雀の腕
[思考]:「ちょっと寝るわ。なんかあったらすぐ起きる」
第一行動方針:朝まで休息を取る
第二行動方針:トリエラの案に従う。
第三行動方針:レックスと再会した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る
第四行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。
基本行動方針:信頼できる仲間を増やし、ゲーム脱出(必ずしも行動を共にする必要はない)。
[備考]
紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:頭部殴打に伴う激しい頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、大きな疲労。
    右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8)、
    ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ
[道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図
    US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×23
    インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん
    グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(ダメージ有り、カートリッジ0)
    回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1)
[服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ
[思考]:まずは休息ね。
第一行動方針:朝まで休息を取る
第二行動方針:自分の作戦に従い、シャナを捜索する。タバサに携帯電話の説明も。
第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう
基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?)
[備考]
携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。
トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。


※トリエラの立案した作戦は以下の通り

・まずはシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう
・シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く
・それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする
370名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:27:07 ID:sqEY9ZEC
  
【F-1/桜の木近く/1日目/真夜中】

【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。 落下により多少の怪我?
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス、リルルの膝から先×2本
[思考]:おやすみなのー。
第一行動方針:街には誰もいないし、疲れて飽きたんで寝る
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
    クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能


※F-1には空の棺桶が放置されています。桜の木の近くにイシドロとククリと金糸雀が埋葬されています。
【F-1/桜の木近く/1日目/真夜中】

【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。 落下により多少の怪我?
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:ジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の首が括りつけてある。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス、リルルの膝から先×2本
[思考]:おやすみなのー。
第一行動方針:街には誰もいないし、疲れて飽きたんで寝る
第二行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって
一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。
城に誰か強敵(まともに戦うとメンドクサイ相手)がいると思っています。今すぐ戦う気はありません。

【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(中)、精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、
    クロウカード『水』『風』 、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:…………。
基本行動方針:雛苺の命令に従う。
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能


※F-1には空の棺桶が放置されています。桜の木の近くにイシドロとククリと金糸雀が埋葬されています。
373名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:29:57 ID:Ll2mb3Pg
 
374名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:31:25 ID:sqEY9ZEC
(先走っての代理投下被り失礼 orz)
375名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 18:40:26 ID:sqEY9ZEC
投下&代理投下乙です。

うわぁ……蒼星石、そっちに行っちゃダメだ……! 思いつめて裏切られてそれ目指しちゃうのかよ……!
2人の思い出が歪んではいてもいいものだっただけに、これは辛い。
そしてトリエラ組は慎重だな。この慎重さが吉とでるか、今後に期待。
……雛苺桜組は、どーなるんだこれw 桜にとってはチャンス? でも雛苺が回復したら……!

難しい局面、GJでした。いずれも今後が気になるなぁ……。
376名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 19:20:12 ID:A2p06b4Y
投下と代理投下乙ー

綺麗にまとまったと思ったら蒼星石まさかのマーダー化!
しかも近くに誰もいないから問題なく朝を迎えそうだ…

しっかしメイデンズは翠星石以外全員マーダーになっちまったな…
人形=危険な存在という意味ではしろがねさんは正しいのかもしれない。

ところで戦輪×5がどこに行ったか不明なんだけどF-1の桜の木と東の橋の間に散らばってるってこと?
377名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 19:40:58 ID:MBkjlBKJ
GJであります。

蒼星石かわいそう……ではなく、小太郎もタバサもみんなかわいそうだな。
極限状態の中で色々無理して何とかやってきたんだなぁというのがわかって余計に悲しい。

ひとまずの休息につくも、そこに漂う重苦しい雰囲気が前途の多難さを予感させるなぁ。
蒼星石はかなり追い詰められたマーダーになってしまったが……今後タバサ達とどのようなドラマを繰り広げるのか、期待です。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 20:13:02 ID:A2p06b4Y
戦輪散らばってるなら小太郎の手裏剣も数が減ってないと不自然かもしれん。
わざわざ手裏剣だけ回収したとも考えにくいし。
379名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 20:30:37 ID:RyaoUIvg
投下&代理投下乙です!
蒼星石がこうなるとは……というかあの三人、すごく昼メロ展開で面白かったです。
そして雛苺はお休みか、チャンスなんだけど桜は逃げ出す事が出来るのか?
Gjでした!
380名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 00:34:54 ID:MhdD2lTj
投下乙!
青の子ーー!
君までそっちに行っちゃだめじゃないか!
タバサのことを大切に思っていただけにすごく切ないな…
近くにいる人間はひと癖あるやつばかりだから気をつけろよー
てか話も後半になってどうしてマーダーが増えるのかねぇw

>>376
減った戦輪を小太郎に持たせて最後に備考で『小太郎が散らばっている戦輪と手裏剣を集めました』
とするか小太郎の手裏剣を減らして『どこどこに戦輪何個と手裏剣何個が散らばってます』
ってすりゃあいいんかな。
まあ書き手さんの修正をまとうや。
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/29(月) 09:46:26 ID:4pmJa/XU
投下gj
未知の飛行物体に対して空襲のように怯えるトリエラたちが満身創痍の一行らしくて良かった。
デバイスの広範囲索敵は役に立つなー。
流石に思うところがあるのかトリエラと小太郎は馴れ合わないね。利害関係のみの同盟って素敵。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 02:38:20 ID:7tAecxKH
投下&代理投下乙!
青の子の心が崩れていく過程の描写が巧く、引き込まれました。
本当に彼女は不憫ですね。
迷って迷って信じたタバサだったから、こうなってしまうのも理解できるけど。
まあ、堕ちた彼女は何だかとても鬱かわいいので個人的には満足ですがw

一方、残りの三人は紆余曲折あったものの何とか無難に同盟結成。
何気に前衛の小太郎、中衛のタバサ、後衛のトリエラとパーティ的にはバランスがいい。
当人たちは期間限定のつもりだけれど、ことがうまく運べば、レックス達に続く有望対主催組になり得るか?
彼女らの今後の活躍に期待です。
383名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 08:39:58 ID:9lqvDip3
転載。

22 名前: ◆iCxYxhra9U 投稿日: 2008/09/30(火) 02:15:47 ID:qgphL1Yc0
投下乙。
やばい、タバサが可愛いすぎるw
あの危険対主催の一角が、これほどの萌えキャラになってしまうとは!
青い子はアッチ行っちゃったか。しかも色々ヤバ気な北西に向かっちゃったか……。
北西の情勢がますます混沌としそうで楽しみ。GJでした!

そして、臨時放送案を予約します。
ジェダとQB、さらにトリエラ、小太郎、タバサの三人を念のために。
長いものにはならない予定ですが、整理することが多いので、ちょっと時間かかるかも。
こちらに仮投下して審議をお願いすることになると思います。

全面焼かれ中。
384 ◆wlyXYPQOyA :2008/09/30(火) 09:21:24 ID:TayEzAyJ
数々のご意見・ご感想感謝です。
一部のミス以外はツッコミが無かったので、
とりあえず自分でWikiに追加しておきます。
さて、ではその肝心の一部のミスについて。

>>376
失礼、状態表での表記ミスです。
Wiki収録時に小太郎の所持品に戦輪を追加。
備考欄にもその旨を追加しておきます。
指摘感謝。
385名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/30(火) 12:46:42 ID:NGgKOyOL
お、臨時放送ようやく来たか。
面子的にも全員真夜中到達してるし問題なかったらそのまま投下でよさそうだ。
386名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/03(金) 20:39:04 ID:tdJ5bMNP
避難所から転載。

26 名前: ◆iCxYxhra9U 投稿日: 2008/10/02(木) 23:22:02 ID:/MxKGBmI0
こちらでの報告、失礼します。

予約の延長をお願いします。
それと、トリエラ、小太郎、タバサの三人に関しての予約を取り消します。
QB周辺の描写で第三者視点が欲しかったので、最寄りの彼らを引っ張り出してみたのですが、
なんかしっくりこないというか、軸がブレる感があるというか、
メリットよりもデメリットが多そうだ、という結論に達しました。
下手な考え休むに似たりという奴で……。
みっともなく一人相撲してるような気がして、どうにも恥ずかしいのですが、
この三人はリリースということで、よろしくお願いします。
387名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 23:22:53 ID:zAqf9W9F

またの機会を待ってる
388名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/06(月) 22:45:17 ID:WRNLqTbk
避難所に放送案来てるよー
389名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 00:06:15 ID:XtaJTbv5
臨時放送案確認ー。
内容的にはほとんど問題がないと思います。

オリジナルアイテムに関してですが、感覚的にわかりやすいように
ポケットモンスターSPECIALの図鑑の共鳴音や運命のスプーンを使うのはどうでしょう?
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/07(火) 00:25:08 ID:YI3Z+7sy
投下乙です!
自分は問題ないと思います。実に良い作品かと。
ただの放送だけでなく、続きも気になる……ナイスです。

以上、こちらと議論スレのどちらに書くべきだったのか少し迷いつつ。
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/08(水) 22:45:48 ID:P7AS4VBe
仮投下乙。
先の気になる展開に主催側の綻びもまじってきたな。
内容は問題ないと思うし、具体的な指摘もアイテムぐらいで問題なさそうだ。
392名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:14:14 ID:c+VuQzOo
test
393名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:15:55 ID:MXp7NIMt
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0039.pn

いつもの人じゃないけど二日目突入記念ということで地図更新。
QBによる死体調査実地ということで死者で土の中の人を茶色、消滅した人を群青にしました。

激戦地区だった北東市街地はひとまずチームごとにまとまって休息中。
戦力的に充実しているトリエラチームと首輪解除に成功しているヴィクトリアチームと、この先の動きが気になるチームばかり。
雨で雛苺がどこに向かうかによってはまた激戦になる可能性も無きにしも非ず…
ていうか梨々、速く来てー!

南東は危険人物のキルアが背負われて向かっている最中。
まっとうな対主催で首輪解除フラグのたったトマ組ははたして有用な仲間を得られるのか?
そしてキルアは第二次危険対主催の筆頭になるのか? 

城組は休息中。周りに危険と思える障害もなく、城を行動方針にしている人もいないので、
空気化するおそれあり。
最悪、明日の放送まで全く動かないということもあり得る。

学校組は豪雨が吉と出るか凶と出るか。
そしてニケは一体どうなるのか。
全ては希代の殺人鬼、グレーテル次第。

南西市街地は人の数も減り、残っている二人もこれから動くであろうことから無人化すると思われる。
ニアが一応首輪解除フラグのメモを書き記しているが、
既に首輪の解析はトマ組やヴィクトリアが終えている上に場所的にも見つかりそうにないため、
まったく無意味のフラグになる可能性もあるわけで…

北西はマーダーの数が異常。
しかも他のマーダーと違い陰湿な奴ばかりな上に、
それなりに協力姿勢を持った奴が揃っている。
下手したらマーダーチームの結成もありえる。ていうか既に志穂とヴィータがそうか。
おまけに嫌な覚悟を決めてしまったお人形さんもやってくるし、
なんでこう危険人物ばかり集まるのかねえ!

以上、超個人的な感想でした。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:17:28 ID:c+VuQzOo
放送の代理投下いきます
「穢れなき幼子らよ――。
 予期せぬイレギュラーの発生に伴い、予定を繰り上げての臨時放送を行う。

 幼き君らのことだ。すでに眠っている者もいるだろう。
 だが、無理に目覚める必要はない。夢の中に在る者はさいわいだ。
 彼らは、救済の夢を見るだろう。

 しかし、喜ぶがいい。うつつに在る者は更にさいわいだ。
 君らは、真の救済を見るだろう。
 今は暫し、私の声に耳を傾けるがよい。

 実は、イレギュラーというのは他でもない。
 君らもよく知っている我が部下、Q-Beeが死んでしまった。

 ……ふむ。
 Q-Beeと言って、憶えのない者はいるかね? 少なくとも一度は会っているはずだ。
 一番初めに君らにランドセルを渡した、あの魔界蟲の女王だよ。
 その後も君らの希望を汲み、ご褒美を届ける役目を果たしていた、あのQ-Beeだ。

 その彼女が、八度目の使いの折に、心ない者に殺されてしまったのだ。

 咎めはしない。むしろ賞賛すらしたい気分だ。
 ああ見えてQ-Beeも、決して弱くはないのだよ。
 理知性にこそ欠けるものの、その本能のままの貪欲な戦闘力は、私も一目置くほどなのだ。
 それを見事打ち破ってみせた幼子がいるとは、私としても正直驚いている。

 だがしかし、残念ながら手放しで褒めてはあげられない。
 なぜなら、まったく無駄な行為だからだ。
 第一、ご褒美を届ける者がいなくなってしまっては、君らが困るのではないかね?

 そこで、いささか世俗的に過ぎるが、ちょっとしたパフォーマンスをお見せしよう。
 時刻はちょうど零時。天頂高く輝く、あの満月を見たまえ」


      *      *      *

漆黒の空を丸く切り取って、真円の輝きが天頂に鎮座する。
その、蒼い光を放つ月面に描かれた影は、兎ではなかった。
貴婦人の横顔でも、桂の大樹でもなかった。

それは、奇妙な生首だった。

巨大なフォークを墓標代わりにして、抉れた大地の中心に少女の生首が座っている。
昆虫のような複眼と触覚。紫色の毒々しい髪。
ジェダの部下Q-Beeの、成れの果ての姿だった。

影などではなく、鮮明な映像として、それは月の表面を彩っていた。
幻影ではない。
錯覚でもない。
現実の光景を、いかなる手段を以ってか、月に直接投影しているのだ。
396名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:18:46 ID:MXp7NIMt
そのQ-Bee紫の髪が、不意にゆらりと揺れた。

次の瞬間、辺りから音もなく、真っ赤な煙が立ち昇った。

煙はたちまち嵐となり、激しく渦を巻き、生首を中心にして荒れ狂う。

壮大な魔力が集中し、充満しているのだ。
空間に対する絶対飽和量をはるかに超えた過剰魔力は出口を求め、
水が低いところへ流れ行くように、“満ち足りていない箇所”へと雪崩れ込む。

つまり、損傷したQ-Beeの身体へと。

その、Q-Beeの首が、突然ぱちりと擬眼を開いた。
直立していた巨大なフォークが、傾いで倒れる。

同時に、吹き荒れていた赤い煙は、その粒子を大きく変貌させていった。

それはもはや、液体だった。
無数の紅の滴が宙に浮かび、旋回しながら血衣となってQ-Beeに絡みつく。
粘体状の真っ赤な身体に、Q-Beeの首が浮かぶように押し上げられた。

嵐はさらに吹き荒れる。

白糸の如き筋が生まれ、
織りあわされ、
網となって、
たわみ、
捩れ、
伸ばされ、
螺旋を描いて、
四肢を形作っていく。

荘厳な奇跡のように。
淫靡な悪夢のように。

血衣を纏い、
赤白い筋を幾重にも羽織り、
滑らかに光沢を放つ外骨格を装着し、
Q-Beeはかつてあった己の形を取り戻していった。

首の周りと手首には、白い綿状の細毛が。
黄色と黒の警戒色で染め上げられた胸部が。
臀部には、凶悪な針を持った蟲特有の腹部が。

魔力の振動に再生した翅を震わせて、少女は黄泉から帰還する。

魔力の渦が収まった時。
そこには優雅に直立する、無傷の妖蜂の少女がいた。

そして、あたかも舞台の幕が引かれるように、
絶妙のタイミングで、暗雲が月を覆った。

      *      *      *

「――このように、私は死をも覆す。
 死してなお不変……。なんと魅惑に満ちた現象か。そう思わないかね?

 これで今後、Q-Beeに戦いを挑んでも、意味がないことがわかっただろう。
 なるほど、確かに手段と目的はよく混濁するものだ。
 Q-Beeを倒すことに意義を見出す心境も、理解できなくはない。
 だが、それはどうしようもなく無駄で愚かな選択だ。
 何度でもQ-Beeは蘇るし、それ以前に、何度も殺されるQ-Beeではない。

 私はあくまでも、君ら幼子同士の殺し合いを望んでいるのだよ。
 Q-Beeに勝てる者など、そうはいない。
 意味のない戦いを挑んで死なれてしまっては、私としてもつまらない展開だ。
 それにもちろん、Q-Beeを倒しても殺害数を稼ぐことは出来ない。
 今後、無益な行為は慎むよう期待する。

 繰り返そう。私は死をも覆す。
 だが、幼子らよ。
 殺し殺される運命の、穢れなき幼子らよ。
 君らの死は特別だ。
 すべてが終わる救済の時まで、私はそれを軽んじたりはしない。

 ああそうだ。ことのついでに教えておこう。
 今夜零時過ぎから――つまりまもなくだが、4時間ほど雨が降る。
 冷たく激しい雨だ。気温も下がる。血気に逸るのも悪くはないが、ひとまず少し頭を冷やすのもいいだろう。
 激しい感情は精神を疲弊させる。翻ってそれは、己の不利益となるものだ。

 新たな死者の発表は、予定通り朝の六時に行う。
 再び太陽を拝める者が何人残るか、君らの奮闘を期待しよう。
 これにて、臨時放送を終了する」


    ※    ※    ※    ※    ※

臨時放送を終え、ジェダは硬く目を瞑った。
重々しく、息を吐く。
胸の奥でざわざわと蠢く不快感。
小波のように、彼の平常心は揺れていた。

難儀なことだ、と口の中で小さく呟き、問題の発生したと思しき時間帯へ記憶を馳せる。

あの時は立て続けにご褒美の請求があり、連続してQ-Beeの出入りがあった。
アリサ・バニングスの転移事故という、些細なイレギュラーもあった。
彼女らの記憶を消し、転移処理をしている間に、またQ-Beeは要請のあったご褒美の支給に出かけ、
そしていつまで経っても帰らなかった。

ロワイアル運営の要であるQ-Beeとて、常にジェダの傍にいるわけではない。
ご褒美支給時はもちろん、待機時であっても、もっぱら食糧庫にいることの方が多いのだ。
念話での報告さえ怠らなければ、それで問題はなかった。
空腹になったQ-Beeは、ジェダでさえも手を焼く。むしろそっちの方が問題だった。
だから、しばらく姿が見えなくても、取り立てておかしいとは思わなかった。
その間、Q-Beeは死に続けていたわけである。
死者発生の報告のないまま、神体の魂の数だけが増え始めたのに気付いたのが二時間ほど前のこと。
調査を始め、原因とQ-Beeの行方を突き止めるのに、予定外の時間が掛かってしまった。

Q-Beeの死、それ自体が問題なのではない。それだけならば、もっと早く対処できただろう。
そんな些事など吹き飛ばす、真実に深刻な事態が、目の前にある。

「在り得べからざる事態ではあるが……」

低く呟きながら、ジェダは視線を祭壇の奥へと向けた。
そこに鎮座するものは、怪しく胎動する胎児のような被造物。
先ほどまで54の魂を孕んでいた、神体という名の魂の器を見つめる。

幼子らが殺しあう舞台――魔次元で死んだ者の魂は、自動的にこの神体の中に封じられる。
それは、本来の参加者ではないQ-Beeであっても同じだ。つまり、魂の一つはQ-Beeのものであった。
彼女を蘇らせたため、現在、神体の中にある魂は、53に減っている。

そしてジェダは、机の上に鎮座している、淡く光を放つ蜂の巣のようなオブジェに眼を移した。
首輪と同じ材質でできたそれは、六角形のプレートがいくつも連なった構造をしている。
一枚のプレートの周りを6枚のプレートが囲み、さらに12、18枚と幾重にも囲んでいく形だ。
プレートは、計91枚に及んでいた。

これは、ジェダが独自に首輪の活動状況を知るために作ったアイテムである。
P-Beeの念話は通常のそれとは違い、女王であるQ-Beeしか受信できない。
すぐにジェダへQ-Beeから報告が転送されるため本来なら不要なのだが、こうした有事に備えて用意したものだった。

首輪内のP-Beeの正常な活動反応を感知して光る仕組みのそれは、33枚のプレートを残して鈍色に沈んでいた。
はじめからすべてが光っていたわけではないが、これは現在活動している首輪が33個であることを示している。

P-Beeが爆死するにしろ眠るにしろ、首輪が活動を停止するのは、それを付けた参加者が死んだ時だけである。
とりもなおさず、現在生きている参加者は33名ということになる。

参加者の総数が86名で、現在の生存者は33名。
差し引き53。53名が死んだ勘定となる。
そして、神体の中にある魂も53。一見、なにもおかしくないように思える。

だが、忘れてはいけない。
神体内にある魂の一つは、開始以前に死亡したふみこ・O・Vのものなのだ。
つまり、神体内には正常な状態で、やはり54の魂がなければおかしい。
あるいは、現在の首輪の反応が、34なければおかしい。
先ほどまでQ-Beeの魂を取り込んでいたため、なまじ数が合っていたために気付くのが遅れてしまったが、
魂の数が一つ、合わないのだ。

これこそが、Q-Beeの死に気付くことが遅れた原因であり、放送では一切触れなかった真のイレギュラーであった。

「……存在を否定する存在があって、はじめて存在は存在足り得る。
 なるほど、確かに存在しない存在の発生は、必然の成り行きだったか。Q-Bee――」

羽音がして、闇の中から滑るように魔界蟲の女王が姿を現した。
その、年若い女性に擬態した身体には、もう傷一つない。
背中の翅を震わせて、わずかに床から浮いたまま、Q-Beeはジェダの前まで進み寄った。
「――ようやく戻ったか。幼子らに積極的な関わりを持つなと言っておいたはずだが、言葉が足りなかったようだな。
 戦いを挑まれても今後は相手にするな。お前には重要な仕事があるのだ」

理解したのかしていないのか、Q-Beeは首を少し傾げながら、無邪気に言った。

「モウ、シゴトニモドッテモ、イイカ?」

この場合の彼女の仕事とは、食事を指す。
ジェダは緩やかに、首を横に振った。

「その前に報告だ。まず、お前を倒したのは誰だ?」
「レミリア・スカーレット」

即答するQ-Beeに、ジェダは感心したかのように頷いた。

「なるほど、ヴァンパイアの娘か。夜の眷属に準ずる者ならば、まだ納得もできるというものだ。
 とはいえ、たいしたものだ。若い個体と侮ったつもりはなかったが、地力を量り違えたか。
 まあいい、そんなことは些事だ。それよりも――」

言いながら、ジェダは靴を鳴らして机へと向かい、豪奢な椅子へ腰を下ろす。
羊皮紙と羽ペンを取り出し、インク壷へそのペン先を浸しながら、彼は後ろについてきたQ-Beeへと命じた。

「お前がいなかった間を埋めなければならない。ヴィクトリア=パワードの死亡までは、以前に報告を受けている。
 ここを最後に出て行った、あのアリサ・バニングスの転移事故以降に死んだ幼子の名を報告しろ」

いわれてQ-Beeは、やや顔を上げ、どこか遠くへ意識を馳せる素振りを見せた。
二本の触覚が、別の生物のようにぴくぴくと揺れる。
やがて彼女は、短く抑揚のない事務的な返答をした。

「イッキュー。グリーン。ニア。リルル」

名簿順にあがった名前に、ジェダの顔がわずかに苦渋の色を浮かべる。

「やはり4人か、ふむ……。放送後に死んだのは、合わせて16名か」

第一回放送後、ヴィクトリア=パワードまでの死者の数は12名。
しかしその時点でも、魂の数は確認していたものの、首輪の稼動数と照らし合わせたりはしなかった。
Q-Beeからの念話で充分だったし、集計は放送時に行うことにしていたからだ。

普通に考えれば、Q-Beeが殺された近辺の時間帯が一番怪しい。
が、参加者が死亡してから神体に魂が封じられるまでは、若干のタイムラグがある。
それほど大きな差が出るとは考えにくいのだが、あるいはそれこそがイレギュラーの根幹なのかも知れない。
だから、Q-Beeの死よりずっと以前からなんらかの齟齬が発生していなかったとは言い切れないし、
それ以降に発生した可能性も否定できない。

最後に死者の数を総合的に確認、整理したのは、第一回放送時。
その段階では、数に間違いはなかった。ここまでは確実といっていいだろう。
つまり、第一回放送後に死んだと判定された、この計16名の中に、なんらかの間違いがある。

「Q-Bee、白レンから現在までの、この16名のそれぞれの死因と殺害者をもう一度報告しろ。時系列順だ」
調査すべき対象を定め、ジェダは本格的な尋問に移った。
とりあえず、事実関係を整理するところから始めるしかない。

神体はデリケートにできている。中に封じられた魂は混じり合うことなく、しかし確固とした境界もなくたゆっている。
魔界の生物であるQ-Beeならば安全に取り出すこともできるが、幼子たちはそうもいかない。
この儀式が最終局面を迎える時まで、軽々しく神体を弄ってすべてを台無しにする愚は避けたい。
ちょいと覗いて誰がいないのか確認する――というわけにはいかないのだ。

ジェダの命令に、Q-Beeは微かに不満の色を浮かべたが、すぐに無表情に戻って滔々と語り始めた。

「33バン、シロレン。アタマバクハツ。タカマチナノハニ1ポイント。ケイ7ポイント。
 62バン、フルデリカ。クビノホネオレル。エヴァンジェリンニ1ポイント。
 73バン、ヨシナガフタバ。ゼンシンメッタザシ。サンノミヤシホニ1ポイント。
 49バン、ノガミアオイ。ジブンデクビヲキル。サツガイシャナシ」

羊皮紙に羽ペンを走らせながら、ぴくりとジェダの刀身のような眉が動く。
気付かず、Q-Beeは列挙を続ける。

「36バン、スズキミカ。シャサツ。カナリアニ1ポイント。
 66バン、ベルフラウ=マルティーニ。ゼンシンダボク。カナリアニ1ポイント。ケイ2ポイント。
 74バン、リシャオラン。クビノホネオレル。ミナミチアキニ1ポイント。ケイ3ポイント。ツイカソウビシキュウ。
 21バン、ククリ。セナカカラササレル。カナリアニ1ポイント。ケイ3ポイント。ホンニンヲチリョウ。
 17バン、カナリア。セナカカラマホウデウタレル。ヴィクトリアニ1ポイント。ケイ2ポイント。
 52バン、ノビノビタ。シャサツ。トリエラニ1ポイント。ケイ3ポイント。ジョウホウヲシキュウ。
 40バン、タチカワミミ。クビワバクハツ。ヴィクトリアニ1ポイント。ケイ3ポイント。ツイカソウビシキュウ。
 86バン、ヴィクトリア=パワード。ザンサツ。レミリア・スカーレットニ1ポイント」

ここまで報告して、Q-Beeはしばらく沈黙した。
ここからは、彼女が死んでいた間の出来事だ。
以降のことは、Q-Beeも詳しくは知らない。
そのため、複数のP-Beeと念話を交わし、情報を整理しているのである。

やがて、Q-Beeは続きを淡々と述べた。

「……8バン、イッキュー。ノドヲササレル。グレーテルニ1ポイント。ケイ2ポイント。
 22バン、グリーン。シャサツ。パタリロ=ド=マリネールハッセイニ1ポイント。
 45バン、ニア。クビキリ。リリスニ1ポイント。ケイ2ポイント。
 78バン、リルル。ゼンシンソンショウ。ヒナイチゴニ1ポイント。ケイ3ポイント。ゴホウビハマダ。
 コノヨニンノシンダジュンバンハ、ヨクワカラナイ」
「――よかろう」

羽ペンを止め、ジェダはしばし熟考する。
定型通りの報告を聞いただけでは、これといっておかしな点はない。
死因も、確かに死ぬだろうというものばかりだ。
だが、確実にこの中の一人は生きているのである。
もっと詳しく、具体的な情報が必要だ。

「今挙げた16名の担当P-Beeは生きているか?」
「40バンハバクハツシタ。8バン、22バン、45バン、78バンハイマオコシタ。アトハネテル」
「起こせ。起こして、観察できる範囲内に、担当した幼子の死体があるか確認させろ」
ジェダの指示に従って、Q-Beeは触覚を激しく振動させた。
参加者が死亡し、首輪が無事だった場合、P-Beeは深い眠りに就く。
これは、ジェダにとっても有用な措置だ。冬眠状態になるからこそ、活動中の首輪とそうでない首輪の区別が付く。
ジェダは直接参加者の死を知ることはできないが、首輪の反応を通してそれを把握できるのだ。

眠りに就いたP-Beeは、Q-Beeの覚醒念波によって強制的に目覚めさせることができる。
今、Q-Beeがしているのがそれだった。

やがてQ-Beeは、名簿順に結果を報告し始めた。

「8バン、イッキュー。シタイカクニン。
 17バン、カナリア。クラクテワカラナイ。
 21バン、ククリ。クラクテワカラナイ。
 22バン、グリーン。カクニンデキナイ。
 33バン、シロレン。シタイカクニン。
 36バン、スズキミカ。シタイカクニン。
 45バン、ニア。カクニンデキナイ。
 49バン、ノガミアオイ。カクニンデキナイ。
 52バン、ノビノビタ。シタイカクニン。
 62バン、フルデリカ。クラクテワカラナイ。
 66バン、ベルフラウ=マルティーニ。シタイカクニン。
 73バン、ヨシナガフタバ。シタイカクニン。
 74バン、リシャオラン。シタイカクニン。
 78バン、リルル。シタイカクニン。
 86バン、ヴィクトリア=パワード。カクニンデキナイ」

死体を確認したという八人を、ジェダはチェックから外す。
暗くてわからないというのは、ただ闇の中にいるということだけではあるまい。
P-Beeは視覚だけでなく、触覚や超感覚をも使って周囲を把握するからだ。
だから、それらが用を成さない状態、つまり十中八九、地中に埋められているのだろう。
死者と共に埋葬されたと考えるのが自然な成り行きだ。

だが、そうだとしても、ジェダは安易に断定はしない。
幾多もの可能性を考慮し、唯一の帰結たる論を導き出す。それがジェダの遣り方である。
どんなに小さな可能性であっても、ゼロでない限り、無視したりはしない。
確実に、一つずつ、潰していく必要があった。

ジェダは今回の事態を、自らの身を危うくするものだとは、微塵も考えていない。
ただただ、神体に取り込まれるべき魂の行方の不明、それだけを憂慮していた。

幼子たちが、どこでどんな行動を取っていようが構わない。
誰が誰を殺そうが、どんな思惑が交錯しようが、そんな過程は問題ではない。
最終的に誰一人生き残るものがいなくても、それはそれで一つの結果だ。

だが、魂の取りこぼしだけは、許容できない。

もちろん、首輪がどうなっていようが、死ねばその魂は回収される。
だから唐突に神体の魂の数が一つ増え、正常な状態に戻る可能性はいつだってある。
しかし、逃げ隠れられたまま最後まで生き残ってしまった場合、儀式が完遂されない。
それだけは避けなければいけなかった。どうあっても、行方不明の一人を特定し、監視下に戻す必要がある。
一番高い可能性は、参加者が生きているにも関わらず、P-Beeが何らかの理由で死亡、或いは眠りに就いた場合だ。
前者の場合、問題の人物は太刀川ミミだということになる。
後者の場合は、金糸雀、ククリ、グリーン、ニア、野上葵、古手梨花、ヴィクトリアの7人が候補にあがる。
いずれもP-Beeはバイタルサイン――生体情報の停止を確認したはずだったが、まずはそれを検証するべきだろう。

「8番、33番、36番、52番、66番、73番、74番、78番のP-Beeは再び眠らせろ。
 残りの八人と、それぞれの殺害者のP-Beeにはさらに質問がある」

そこまで言って、ジェダはふと気付いたようにQ-Beeを振り返った。

「念のために訊ねるが、この八人のうち一人が生きていたとして、
 今活動している他の幼子に付いているP-Beeから、目撃情報を得ることはできるか?」

Q-Beeは端的に、事実を答えた。

「ピービー、アタマワルイ。ニンゲンノ、カオノクベツ、アンマリツカナイ」

決して頭が良いといえないQ-Beeにこう言われるほど、P-Beeの知能は低い。
P-Beeにとって重要なのは女王だけであり、他のP-Beeでさえも、自分以外の誰かでしかない。
例えば自分の担当する参加者が誰かと行動を共にしていても、それが誰なのかをP-Beeは知らない。
意味のある情報だとすら思っていない。パーソナルという概念がほとんどないのである。

殺害時においても、「誰々を殺した」という具体的な報告はない。
「誰かを殺した」「誰かに殺された」というそれぞれの報告と位置情報を元に、Q-Beeが総合的に判断している。
特定の誰かの目撃情報など、夢のまた夢だった。

「やはりか。仕方ない、手間をかけるとしよう」

ジェダはあっさりそう言って、再び羊皮紙に向き直った。

「では、まずは古手梨花、62番のP-Beeに質問だ――」

Q-Beeを介してジェダがP-Beeに質問をし、返答をQ-Beeが口頭で伝える。
そんな遣り取りが、しばらく続いた。

その結果得られた主な証言は、以下の通りである。


古手梨花殺害の詳細を62番と14番から。

62番の証言。「ダレカニクビノホネヲオラレタ。バイタルノテイシヲカクニン。アトハシラナイ」
14番の証言。「ダレカノチヲスッテ、クビヲニギリツブシテタ」

野上葵死亡の詳細を49番から。

49番の証言。「ジブンデジブンノクビ、キッテタ。ソバニダレカイタ。バイタルノテイシヲカクニン。アトハシラナイ」

ククリ殺害の詳細を21番と17番から。

21番の証言。「ダレカニウシロカラササレタ。バイタルノテイシヲカクニン。アトハシラナイ」
17番の証言。「ダレカヲセナカカラサシタ。ソノゴホウビデ、ジョオウサマニケガヲナオシテモラッテタ」
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:24:45 ID:FC0O8Khr
 
405名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 00:28:48 ID:MXp7NIMt
 
金糸雀殺害の詳細を17番と86番から。

17番の証言。「ダレカニセナカカラマホウデウタレタ。ローザミスティカノブンリヲカクニン。アトハシラナイ」
86番の証言。「ダレカヲウシロカラマホウデウッタ。オナカニアナガアイテタ」

ミミ殺害の詳細を86番から。

86番の証言。「ダレカトハナシヲシナガラマホウヲツカッタラ、ダレカノクビワガバクハツシタ」

ヴィクトリア殺害の詳細を86番と83番から。

86番の証言。「ダレカニクビカラドウタイマデキラレタ。バイタルノテイシシンゴウヲカクニン。アト、クビワコワレテル」
83番の証言。「ダレカヲカタナデキッタ。ソノアト、ジョオウサマトタタカッテ、カッテタ」

グリーン殺害の詳細を22番と54番から。

22番の証言。「ダレカガタタカッテルソバニイタラ、ベツノダレカニウタレタ。バイタルノテイシヲカクニン。アトハシラナイ」
54番の証言。「ダレカトダレカガタタカッテテ、ベツノダレカガソバニイタ。ベツノダレカヲジュウデウッテ、スグニニゲタ」

ニア殺害の詳細を45番と76番から。

45番の証言。「ダレカニササレテ、クビヲキラレタ。クビワモハズレタノデ、バイタルノテイシハミカクニン。アトハシラナイ」
76番の証言。「ダレカヲサシテ、クビヲハネタ。イマ、クビワヲフタツウデニハメテル」


以上。
ジェダは今の証言を元に、慎重過ぎるほど慎重な考察を続ける。

古手梨花に関しては、不審な点はない。
頚椎を潰されたのなら生体情報停止は妥当だし、おそらく埋葬されたのだろう。
だが、次の野上葵については、疑惑が残る。

「野上葵。自殺か……」

誰に殺されたわけでもなく、しかし死んだと判定された者。
最初から気になっていた一人である。怪しいというならば、彼女が最も怪しいだろう。
死亡時に誰かが傍にいたという情報も、無視できない。

ククリ、金糸雀に関しては、怪しい点はなさそうだった。
ククリの時はご褒美が発生しているし、金糸雀にとってローザミスティカの顕現はなにより確かな死の証である。
とはいえ、チェックを外すのは軽挙というものだ。死体を確認するまで、安心はできない。

太刀川ミミに関しては、収穫があった。
なんらかの要因でP-Beeが死に、それが爆発だと誤報されたのではなく、実際に爆発したという確認ができたのだ。
首輪が爆発した以上、とても生きているとは思えないが、それでも生体情報停止が確認されたわけではない。
他のケースよりも不確定な要素は多いとさえ言える。容疑を解くわけにはいかないだろう。

ヴィクトリアに関しては、P-Beeが寝ている間に首輪が壊れていた点が多少引っかかるが、他に不審な点はなさそうだ。
強いて言うなら、レミリアに斬られてから生体情報停止の確認までの時間が、極端に短いらしいことくらいだろう。
しかし、状況から見て一瞬でショック死したとしてもおかしくはない。格別気にするほどでもなさそうだった。
グリーンに関しては、登場人物が多すぎて今ひとつ状況がつかめないが、不審というほどのことはない。

ニアに関しては微妙だ。首を刎ねられて生きているとも思えないが、肝心の生体情報停止が未確認である。
生存の可能性は限りなくゼロに近いが、太刀川ミミと同じく、安心できるわけではない。
殺害者であるリリスがニアの首輪を持っているらしき情報もあったが、これは収穫と言えるかも知れない。
リリスなら、Q-Beeが直接事情を訊くこともできるだろう。
他の幼子には決して知られたくないこちらの内幕も、リリス相手なら遠慮する理由はない。

なんにせよ、P-Beeからの情報を元に導き出される推論は、ここまでが限界のようだった。
あとは実際に確認するしかない。
不審でないからといって、確認作業を怠っては意味がない。
結局、八人すべてを探るしかなさそうだった。

「……八人に絞れただけでも上出来か。Q-Bee、新たな仕事がある」

ジェダの言葉に、Q-Beeは今度はあからさまに不満の表情を浮かべた。
意に介せず、ジェダは続ける。

「まず、この八人の死体を捜せ。それぞれの死亡地点と現在の首輪の位置が手掛かりになろう。
 死体を確認し次第、該当する首輪のP-Beeは眠らせてよい。
 お前が行動しやすいように、雨を降らせてある。幼子らの動きも控えめになるだろう。
 幼子らに見つからないように、荒事はなるべく避け、慎重に、雨に紛れて事を運べ」

頭の悪いQ-Beeのために、ジェダはしつこいくらい噛み砕いて指示を出す。

「八人の中でも、優先すべきは野上葵だ。次に太刀川ミミと、ニア。
 ニアの捜索に関しては、リリスに話を訊いてもよい。
 次にヴィクトリア=パワードとグリーン。古手梨花とククリと金糸雀は、おそらく埋められている。掘り出せ。
 P-Beeの位置から割り出せば、すぐに見つかるはずだ。見つけたらその都度、念話で知らせろ」

Q-Beeは文字の読み書きができない。
だから、細かい指示はすべて口頭で説明する必要がある。
参加者との戦闘を殊更に禁じなかったという前回の愚を繰り返さないために、
ジェダは必要と思われる要件を、余すところなく指示していく。

「期限は雨が止むまでの4時間だ。見つからなければすぐに次へ移れ。
 いいかQ-Bee、全員は見つからない。これは、見つからない誰かを特定するための作業だ。
 一箇所に留まり続けて時間切れにならないように注意しろ」

さらに、ジェダの指示は続く。

「死体が見つからなかった幼子は、生きている可能性がある。
 最終的に、その誰かを見つけ出さなくてはならない。
 その手段については追って指示を出すが、捜索の過程でお前が直接見つける可能性もある。
 見つけたときはすぐに念話を飛ばせ。新たな首輪を付けてやらねばならん」

一息ついて、ジェダは最後に釘を刺した。
「無論、幼子らに悟られることのないよう、今までの仕事も滞らせてはならない。
 死者が出た際の、念話での報告を忘れるな。
 ご褒美の要求があれば、そちらを優先して処理しろ。
 繰り返すが、幼子らに死体捜索の様子を見られるな。接触してもいいのはリリスだけだ。
 万が一見られたときは、すぐにその場を立ち去れ。戦いを挑まれても相手にするな。
 以上だ。なにか質問はあるか?」

長い説明を黙って聞いていたQ-Beeは、ここでようやく口を開いた。

「ゴハン」
「……よかろう、先に喰っていけ。だが、幼子に手は出すな。幼子の死体にもだ。儀式に不確定な揺らぎが出る。
 いいかQ-Bee、お前が殺しまわって済むのなら、はじめから私がやっている。幼子同士が殺し合うことが重要なのだ。
 お前が幼子を殺してしまえば、お前を参加者の一人として組み込まざるを得なくなるぞ。心しておけ」

それを聞いて、安心したかのようにQ-Beeは大きく翅を震わせて、ジェダの傍を離れた。
食糧庫に向かったのだろう。
時間制限を設けたので、すぐに食事を終えて仕事を始めるはずだ。

ジェダは深く椅子に背を預け、大きく息をついた。
楽観できる状況ではないが、ひとまず打てる手は打った。
あとは、Q-Beeの報告を待つしかない。

吉報であればよいのだが。

神体は変わらず、怪しく脈動を続けている。
机の上の蜂の巣型のオブジェは、今や41枚のプレートを光らせていた。

日付が変わり、新たな局面を迎え、ロワイアルはさらに混迷を深めていく。
夜明けはまだ遠い。


【ジェダ@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:健康
[思考]:新たな首輪を用意せねばな……。
第一行動方針:Q-Beeの報告を待ち、その内容に応じて対処法を考える。
第二行動方針:同じ失敗を繰り返さないため、死者の数と魂の数を常に監視、比較する。
第三行動方針:午前六時になったら、定時放送を行う。
基本行動方針:選定の儀式を完遂するために努める。

【Q-Bee@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:健康
[思考]:ヒトヅカイ、アライ……。
第一行動方針:ゴハンを食べる。
第二行動方針:今まで通り、死者が発生したら念話で報告する。ご褒美の要請があれば、優先して駆けつける。
第三行動方針:葵、ミミ、ニア、ヴィクトリア、グリーン、梨花、ククリ、金糸雀の順で死体を捜す。
基本行動方針:リリス以外の参加者に見つからないように行動し、4時間以内に任務を終える。

※金糸雀、ククリ、古手梨花(死体と一緒に埋葬)、グリーン、ニア(リリス所持)、野上葵(トマ所持)、
 ヴィクトリア(H-1に放置)の首輪のP-Beeが目覚めました。Q-Beeが死体を確認し次第、再び眠ります。
409名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 01:46:57 ID:jM1Yx306
投下乙。舞台裏の描写が出始めたなー。PBは念話と参加者の位置確認にリソース割かれているかw
殺害カウントの判定がこんな仕組みだったとは。
穴はあるけど参加者からすればQB復活含めてジェダ様の威厳アップに見えるだろうなー。
難しい局面で情報整理がちゃんとされてて面白いアイデアもあって良かったです。

>>393
こっちも乙。さすがに雨降るとなると出歩く子のほうが少ないだろうな
410名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 01:55:28 ID:GIfeCptR
投下乙!!
ジェダ様のカリスマ前回の臨時放送でしたー
主催者達の思惑や、Q‐Beeの復活などいろいろ影響を起こしそうでいい!
雨は結構不利になるやつ多そうかもしれないな、特にレミリア、レベッカは足止めを食らいそうだ
411名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 11:43:00 ID:YNXl4amz
投下乙!
これ見てまず思ったことはメロざまあwwwだった俺。
でもこれで死者復活狙いのマーダーが増えそうだな。
とりあえずはヴィータがそうなって志穂に殺されないか気がかりだ。
場合によってはアニロワのシグナムポジションにもなれそうだし。

>>393
乙。
北西はすごいな。対主催よりもマーダーのほうが多いじゃないか。
対主催も改心フラグたっているとはいえ元五大危険対主催が二人いるし。

キャラスタンスまとめ
【マーダー】11名
イヴ、グレーテル、志穂、蒼星石、千秋、雛苺、ブルー、メロ、リリス、レミリア、ヴィータ

【危険要素あり】7名
エヴァ、キルア、さくら、シャナ、ベッキー、なのは、ヴィクトリア

【対主催(休息)】9名
アルルゥ、イエロー、小太郎、タバサ、トリエラ、ひまわり、ベルカナ、梨々、レックス

【対主催】7名
アリサ、インデックス、トマ、ニケ、パタリロ、弥彦、リンク
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 19:57:14 ID:OefhpQMf
まあ、城組はこのまま朝まで寝ていたら良い気もするなw
起きて活動できるのって梨々くらいだし、それもダメージは大きい。
朝になったらまた存在感復活するだろうし。
というかよい子はちゃんと寝ろw

北西……なんでこー危険なんでしょうね、この森は。
ここも休憩に入りそうではある。蒼星石も、ドールは夜間の睡眠が大事だし。
でも朝になったら爆発しそうだ。起きる順番一つとっても怖い。
近くに有る学校と神社も赤枠多すぎっていうか殆ど赤枠しかいないのは何事かw

南西のニアのフラグはニアwだが、忘れた頃に息を吹き返す気がする。かも。

危険要素は多いけど、ひとまず眠りに就く所が多い印象かな。
深夜は時間を一気に進められるかもしれないな。
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 20:05:38 ID:6QHJzXfp
あれ?393が見れない・・・

北西組で一番やっかいなのは紫穂だが、パタリロが近くにいるのが気になる
殿下の精神に下手に踏み込んだら汚染される可能性が高いから
それで致命的なことになるかも
414名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/10(金) 22:15:07 ID:MXp7NIMt
>>413
最後のgが抜けてるんだ。すまない。
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0039.png
415名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 01:53:02 ID:fWu43YK4
ところで放送来たからもう予約開始でいいのかね。
一応異議申し立て期間の2日間待つ?
416名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/11(土) 02:03:53 ID:pDZsM8r9
仮投下もしてるし、今まで批判もないし、問題ないんじゃない?
417 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/12(日) 08:40:50 ID:Dh97mSjA
予約行きます。アリサ、なのは、インデックス、リンクです。
新人ですがよろしくお願いします。
418名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/12(日) 10:27:06 ID:dQOAxBvw
>>417
期待!

あ、次からは忘れず sage て下さいね。
419名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 22:44:18 ID:w3t8dy7R
wiki中の地図更新がされてなかったから入れようと思ったんだが入れ方が分からんorz
誰か入れてくれー
420 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/14(火) 01:56:43 ID:yXnf3qzA
投下したいんですが、
投下は仮投下でしたほうがよいのでしょうか?
421名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 01:59:25 ID:IukhwYfw
それが無難じゃないかな、不安点あるなら
422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/14(火) 08:25:30 ID:yGAeoCqm
>>420
どちらでもいいと思いますよ〜。
一般論としては、展開とかで危険な冒険してる自覚があるなら仮投下、
そうでなければ本スレに投下してしまって良いかと。
ただどうしても主観的な判断になってしまうので、不安なら仮投下にしとけば問題ないかと。

あと、支援が十分に集まらずに「さるさん規制」喰らったりした時は、
その旨を避難所したらばの避難所スレに告げて残りを仮投下スレへ。居合わせた誰かが転載します。
423 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/14(火) 17:19:25 ID:7a6JVjTA
じゃあ、今日中に避難所に投下しようと思います
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 00:11:51 ID:00jMf3sz
何処の避難所に投下してるんだろう…
425名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 00:26:13 ID:XMN86Cvu
最初は仮投下って言ってるし、まさかそこは分かってると思うけど……?
……念のため、テンプレの>>1にもあるしたらばね。
426名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 01:23:51 ID:aUvPSGR0
419じゃないが地図wikiに載せた人乙。
wiki編集はできるけど画像のアップロードはやったことなくて不安だったから助かった。
427名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/15(水) 01:30:00 ID:00jMf3sz
なんか地図描きの人と違って地図が荒くなってたけど大丈夫かな…?
428 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/15(水) 07:07:56 ID:biAI7srJ
後状況表を書いて投下するだけなんですが、
リアルが忙しくてどうしてもできません。
予約延長をお願いします。
429 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/16(木) 01:21:37 ID:4rgZ4J9n
したらばにて仮投下を行いました
新人ですが、自分なりに書いたつもりです..
430名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 01:34:51 ID:XhSMYuAU
投下乙
なかなかいい繋ぎじゃない?これくらいなら問題ないと俺は思う
431名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 02:29:19 ID:WgGuZtEe
仮投下乙。内容の問題はないかと。
―や…は偶数個にしたほうが読みやすいかも。
――こんな感じに……
432名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 08:35:28 ID:h4ub5Z3a
投下乙です。内容的に問題はないと思います。
場面転換の「*****」の前後には常に空白行を入れた方が見やすい、というくらいですかね。
感想は本投下の際にでも。
433名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 11:36:39 ID:DikSLFch
このロワって朝6時スタートだったよな?
2日目って6時からじゃないのか?
434名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 12:27:36 ID:h4ub5Z3a
>>433
そういやそこは詰めた話がされてなかったね。
どっちがいいんだろ?
435名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/16(木) 23:08:37 ID:LZ6fKC5i
wiki編集した奴だけど…
朝6時から始まったけど通常の感覚なら2日目かと判断してそうしました。

…ようするにかなり適当です。
議論によってはwiki管理人にページ丸まる解除を依頼するかもしれない。
436 ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 00:08:04 ID:hqdFEHJ1
パタリロ、予約します。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 00:43:24 ID:YV5PRUvr
予約きた、これで勝つる
438名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/17(金) 23:41:41 ID:HvzD+ByC
>それを聞いて、インデックスは、初めての友達のことを思い出した。自分を化け物とさげすみ、
>消えていった、友人のことを。そして改めて思う。絶対に、救うと。

知らん人が読んだら死んだと勘違いしそうだなww
リンクには上条さん2世の称号をあげよう
幻想をブチ壊されたのに未だ不屈の白い悪魔はどうなることやら
439 ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:52:47 ID:hqdFEHJ1
投下いきます。
440殿下がいく!  ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:53:34 ID:hqdFEHJ1
「う〜〜む………」

半ばわけが分からなかった状況と頭の整理をし、そのために踊り、
しばし経過して落ち着いた後に、その放送は流れた。

Q-Beeの蘇生、ジェダによる臨時放送を見終えてパタリロがまず思ったことは、
何故ジェダは雨がふることを自分たち参加者に教えたのだ、ということだった。
その放送で行われたこと、ジェダの発現、その中でただそれだけが気になった。

蘇生は自分の能力が普通に使えるならタイムワープの応用で可能であるし、
自分の能力を制限したジェダなら蘇生ができてもおかしくない。

Q-Beeが殺されたことに関しても、あの銀髪の少年と自分のように、能力制限に優劣があることに気付いているので、
頭の悪い奴や、あるいはゲームにノリノリの奴等の制限が甘めになっている、
そしてその中の誰かが殺したのだろう、という風に想像できた。

Q-Beeが殺されたことを放送したのも、殺されるたびにいちいち蘇生するのが面倒だからとか、
あるいは蘇生するのも結構疲れたりするのだろう、と判断した。

「……でもどうして雨が降ることをわざわざいうのだ?」

だが雨に関しては、どうにも違和感をぬぐえなかった。
さもQ-Beeを生き返らせたついでのように話していたが、パタリロにはそれが逆に白々しく感じた。

これは本当に唯の自然現象なのか?

しかし仮に本当にこの島に自然現象として雨雲が来たのだとしても、
その前兆ぐらいはあってもいいだろう。
南西の街から逃げる際には気づく暇はなかったが、
それでも空気が湿っぽかったりはしていなかったと思う。

大体ジェダが親切に雨が降ることを教えてくれるとは考えにくい。
それより突然降った雨に参加者がまごついたりするのを楽しむ様の方がよりイメージしやすい。


ならば、これから降る雨は自然現象だと考えるよりも、
ジェダが意図的に降らせたと考える方がしっくりくる。
雨を降らせる方法も、死者蘇生に比べたら方法はいくらでもあるだろう。

では何故ジェダは雨を降らせたのか。

さらにいうなら、何故豪雨だとわざわざ言ったのか。
雨が降るのなら、ただ雨が降るとだけ言えばいいものを、ジェダはわざわざ冷たく激しい雨と言った。

何故豪雨? 豪雨がおこるとどうなる?

まず考えられるのは川の水量が増え、流れが急になるだろう。
そして増えた水はどこかに集まる。
441殿下がいく!  ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:54:33 ID:hqdFEHJ1
……もしやE-6の湖や城周りの水が枯れてしまっているのだろうか?

工場に来る前に見た抉れた大地。ビーム砲でも撃ったとしか思えない。
ビーム砲がありえるなら湖を蒸発させてしまう能力者や支給品があってもおかしくない、かもしれない。

「枯れた湖を元に戻すために雨を降らせるとはさすが魔王。やることがみょうちくりんだ」

……冗談だ。閑話休題。


少し頭を冷やせとジェダはいっていた。
それはつまるところ、休めと言っているに等しい。

確かに、ジェダの言ったとおり豪雨が降るのだとしたら、殺し合いに乗っているものも、
そうでない者も休息を取らざるをえないだろう。
無理に行動しようものなら自分のように優れた体でなければ風邪をひかざるをえない。

このゲームの参加者を休息させるためにジェダは雨を降らせたのか?

だが殺し合いというゲームを始めたのはほかならぬジェダだ。
全員が万全の状態でいるより、満身創痍の状態でいる方が不安や疑心暗鬼ができやすいであろうし、
殺し合いに乗った人に襲撃された際も対応が遅れるだろう。
ジェダとしても、殺し合いが進まないのは問題であるはずだ。

だが殺し合い促進に不利な状況を作ってでも雨を降らせたかった――
つまり、参加者を休ませたかったのだとしたら?

一番先に思いついたのは、ジェダにとって不測の事態が起きたのではないか、ということだ。
小雨ならともかく、豪雨ともなれば、常人なら視界も当然悪くなるし、
雨音で少し離れたところの音も聞き取りにくくなるだろう。

そして参加者が休息をとったのなら、その間にこっそりと何かを行うこともできる。
隠密活動にはうってつけの状況だ。

そしてパタリロはジェダにとっての不測の事態だと思えるものを知っている。
……リリスだ。


死者と禁止エリアの発表がされた六時頃の放送で、参加していることをジェダに表明され、
実際自分もいるのをみた参加者。

名簿にリリスの名前がない以上、リリスはこのゲームにとってイレギュラーな存在だといえる。
殺し合い促進のためにジェダが放ったか、リリスによる気まぐれか、
それともその両方か、はたまた別の要因か。
それはともかく、他の参加者に比べて優遇されていることは大いにあり得るし、
ジェダに関する情報を持っていることは間違いない。
暗がりでよく見えなかったからわからないが、もしかしたら首輪も付いていなかったかも知れない。


最初の、恐らくは参加者全員がいて、ジェダも、リリスもいた場所。

あの場所で、リリスの存在は相当印象に残っただろう。
リリスを見て、こいつは誰だなんて思う奴はいないであろう位に。
そんな第一級危険人物リリスが、よくよく考えればありえない行動をとっていたのだ。

ジェダの部下の彼女が、何者かと徒党を組んでいたのだ。
今の今まで考えもしなかったが、これはかなり重大なことではないだろうか。

その仲間がリリスと同様にジェダの側の者なら問題はない。
同じジェダの仲間同士協力することは大いにあり得る。
442殿下がいく!  ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:55:39 ID:hqdFEHJ1
ジェダがその人物のことは放送で言わなかったのは、
そのジェダの部下はあらかじめ名簿に入れられていた人物だからと理由は付けられるし、
人の中にまぎれ、疑心暗鬼を振りまくような奴だとするならなおさら言うわけがない。
リリスの同行者も暗がりでよく見えなかったが、普通の外見をしていたように見える。
それならばそのような作戦も通用するだろう。
不意討ちではあるが自分の攻撃を食らったことは少々間抜けだと思えるが。


もともとの仲間同士でないならば、何らかの形で仲間にさせられたことも考えられる。

弥彦がニアにくらったガスや、他の道具で催眠にかかったとか。
だがリリスにかけられた制限は弱い、もしくは全くないだろう。
催眠は聞かないと考えたほうがいい。

力により、屈服させた?
確かに、Q-Beeを殺せる参加者がいるのだから、リリスを圧倒できる参加者もいるだろう。
リリスに敗者の美徳だとかがあるかは分からないが、強者に従う奴だったりするかもしれない。

話術によるものか、攻撃的ではない何かで説得ができた?
リリスに感じたイメージでは、正直彼女は頭が回るように思えない。
なんらかの方法で、リリスを仲間に引き込むことに成功したのではないか?
あるいは優勝するためにゲームに乗った奴が手を組んだ、とか。

リリスが仲間……というよりも友達を作りたかったということも考えられる。
リリスの性格は、バカっぽいということ以外は最初の会場ではわからない。
もしリリスも普通の人間と同じようにさびしさとかを感じていたとしたら?
不幸にもお眼鏡にかなった参加者を「お友達になろう?」と、脅しに近い形で仲間にしたのかもしれない。


どの可能性も判断材料が少なすぎて、当たっているかどうかわからない。
しかしジェダにとってのイレギュラーはリリスと、リリスの仲間。それは間違いないだろう。

どんな形にせよ、仲間や友達なら会話をすることもあるだろう。
そしてリリスが不用意に話してはいけない情報――例えばジェダの弱点や、首輪の解除法――を相手に話した。
リリスの仲間がジェダの仲間でないなら、話しているところを第三者に聞かれてしまった。
それに気付いたジェダが部下なりを使って豪雨に乗じて安易に情報を漏らさないように忠告しに行ったのではないか?

いや、生ぬるい。
通信ぐらいならいくらでも方法がある。わざわざ出向くとは考えにくい。
罰として自らリリスを殺しに行ったとも考えられる。
あるいは、記憶を消すだとか、洗脳させることもありえるかもしれない。

しかしリリスと違い、ジェダもしくはその部下は参加者ではない以上、直接参加者になにかをすることはゲームのルールに沿わない。
だが誰にも見られていない、つまり誰も知らない状態ならば問題ないのではないか?
戸棚に隠されたお菓子を、こっそりと食べてもばれなければOK。そんな感覚だ。

話した時期は恐らく自分がリリスの仲間を撃った後。
治療するなりやすませるなりしている時に話したのだろう。
そうでなくとも、定時放送の後に話したことは間違いない。
定時放送前に話したのなら、定時放送の時に雨を降らせて暗殺すればいいのだし、
でなければ臨時放送のタイミングが少々遅すぎる。
443殿下がいく!  ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:57:02 ID:hqdFEHJ1
無論これは推論に推論を加えた当てのない仮説である。
だがリリスが仲間を作っていたというのは事実だし、
こう考えてしまっては雨を降らせた理由も他にない気がする。


そうとなれば動かねばなるまい。
まずは南西の市街地に戻る。
そしてリリスと同行者を発見する。

危険はごめんだが、パタリロは動かねばなるまいと判断した。

何故なら今の自分もリリスと同様、周りの参加者に危険人物と思われていることを再認識したからだ。
リリスと同様、周りの参加者に最大限に警戒され、最悪、話も聞いてもらえないだろう。
あの銀髪の少年のようにいきなり襲いかかられることも考えられる。

そしていくらこちらがゲームに乗っていないと言おうが、恐らくそう簡単に説得はできない。
今まで仲間にすることができたのはチアキとよつば。後は弥彦も含んでもいいだろうが、
チアキは一番最初に会った者同士であるし、不安だったから何となく仲間になったのだろう。
よつばは最初の場所でのことを覚えていなかったようだったし、
弥彦は見ず知らずの人間のことも心配するお人よしだ。
冷静に考えると、他の参加者もそんな面々だと考える方が都合のいい話だろう。

銀髪の暗殺者や、金髪の少女に関しても、自分が最初にあんなことをしなければ、
もう少し違った反応をされたかもしれない。
少なくとも金髪の少女は自分がふざけなければ話をできる余地はあったのだし。

ならばどうするか?
自分が殺し合いに乗っていないと主張できる何かがあればいい。

そして推論ではあるが、有用な情報を得られそうな場所がある。
このゲームの脱出に有効な情報なら、こちらを信じてもらう理由になりえるだろう。
これから先、見ず知らずの相手に襲われないためにも、
ジェダを円滑に倒すためにも、
自分から危険に踏み込むのは今をおいてほかにない。


同行者は自分が負傷させた。
リリスはそれを助けるためにどこかに移動しただろう。
それが屋外にせよ、屋内にせよ、雨が降る以上、すぐに屋内に移動する。
そして二人にたいして、何らかの手段がとられるだろう。
ジェダもしくはその代理人の手によって。

そうなる前に南西市街地に急行し、その現場を目撃できれば、重要な情報が得られるだろう。
ジェダの部下の特徴や、もしかしたらジェダ自身の能力を知れるかもしれない。
無論、その情報を得るためにはジェダにもリリスにも気付かれないようにしないといけない。
だが幸い攻撃能力は制限されているが、地獄耳や視力はそれほど低下していない。
隠密行動ならこちらのほうが一枚上手だ。

無論リリスに見つかれば即殺されるであろうし、絶対にばれてはいけない。
銀髪の殺し屋も付近にいる可能性は否定できない。
奴らに出会わないように、慎重に動く必要がある。
444 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/17(金) 23:58:30 ID:JWf6Xpm7
前触れもなしにすいません。
投下、行こうと思います。
445殿下がいく!  ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:58:58 ID:hqdFEHJ1
現場に間に合わなかったとしたら、首輪の解析をしよう。
首輪ならヨツバを殺した犯人のが残っているはずだ。

探し続けていた千秋と弥彦は、別れてから随分と時間が経過した。
あの街にずっと残っている可能性は低い。
仲間も改めて自分の状況を考える限り、作ることは難しそうだ。
慎重にせねばなるまい。


パタリロは自分のいた部屋に散らばっている道具をちゃっかり回収し、
誰かの腕も、いずれ土に埋めてやることを宣言しつつ、ランドセルに入れる。
六角形の物体は、持っていると癒される感じがしたので懐に入れる。

そして今だに少し氷の残った部屋から飛び出し、ゴキブリ走法で工場内を爆走する。

「しかし、行ったり来たりと忙しいな。ワープができれば全く苦労しないものを……」

そう愚痴をこぼしていると、ごうごうと屋根に雨が降り注ぐ音が聞こえてきた。
どうやら降りだしたようだ。
工場から出ると、さっきまで晴れていたと思えないほどの曇天。豪雨。
この中を進むのはかなり億劫だが、やるときめたからには、やる。

豪雨の森の中、白くて巨大なゴキブリが爆走する。
もし目撃したとしても、近づきたくないような存在が、そこにいた。


【A-4/森/2日目/深夜】
【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:頭にたんこぶ、速効でずぶ濡れ
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、 ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
    せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
    ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
    エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕
[思考]:ひどい雨だな、おい!
第一行動方針:ただちに南西市街に急行。リリスとジェダ側の誰かの接触を目撃する。
第二行動方針:首輪の調達。藤木あたりが候補。
第三行動方針:調達した首輪を調べたい。道具や設備も確保したい。
第四行動方針:他にも対主催として有用な情報を得て、自分を信用してもらう材料とする。
第五行動方針:弥彦も千秋にはあう確率は低いと判断。でもできれば再開したい
第六行動方針:仲間集めは、慎重にしたほうがいいかな……
第七行動方針:暇ができたらはやての腕を埋葬してやる。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァが少なくとも今の自分にとっては危険人物であると判断しました。どちらも、名前は知りません。
自分が誰からも警戒されている存在だと、改めて把握しました。
446 ◆7KR.e180t. :2008/10/17(金) 23:59:36 ID:hqdFEHJ1
以上になります。
447 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:01:20 ID:fvBqiGy3
と思ったらなんかかぶっちゃったな。。。
とりあえず乙です。
448 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:03:42 ID:fvBqiGy3
…まずい。展開に矛盾が生まれてしまった…
と、投下でき無い。。。
449名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 00:17:16 ID:Ck+twhkE
>>446
投下乙です。
パタリロ、いろいろ考えてるなぁ。そして荷物をガメていくかw
人の減ってきた南方で何と出会うか……。死体とばかり出会いそうだw

>>448
とりあえず修正でなんとかなるような気はしますよ。
一言二言では済まないかもしれないので、即直して投下、というのは難しいかもしれませんが。
多少時間をかけてでも、投下が明日以降になってでも、マズい所を直してから本投下することをオススメします。
450 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:27:59 ID:fvBqiGy3
一応修正で何とかしましたが……
やっぱりもう少し様子とかを見たほうがよいのでしょうか……
451名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 00:30:38 ID:Ck+twhkE
>>450
とりあえず、仮投下で気付ける問題は一通り出た……と思いますよ。
本投下後に新たに問題見つかって再修正、可能性は無いわけじゃないですけど、それを考え出したらキリないですし。
今の手元の内容に自信あればGO、まだ不安あるならば推敲などの時間を取ってもいいと思います。
452 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:43:23 ID:fvBqiGy3
わかりました。
投下、行ってみようと思います。
453いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:46:07 ID:fvBqiGy3
リンクは途方にくれていた。
それは襲われるかもしれない、とかそういう不安からくるものではない。
それはインデックスを説得し(頑固な彼女を説得するのにのに少しかかった。)
寝かせてしばらくたって始まったジェダの放送に起因する。

(雨が降るだって?)
それは、この状況では最悪といえた。
なぜなら、ここには熱を出したインデックスと全裸のなのはがいるからだ。
そんなところへジェダの言う、「冷たい激しい雨」が降ればどうなるか。

「どうしよう……」
リンクは考える。このままではみんな体が冷え、体力が失われてしまう。
これは熱の出ているインデックスにとってはまさにに致命的だ。
とはいえ、木の下では完全に雨をシャットアウトできない。
そこの工場に運ぶにも人手が足りない。

どうする、とリンクが思案していると、不意に声が響いた。
『やっぱりそこの工場へ入るしかないですねえ』
声の主はアリサの腰にあるカレイドステッキだ。

「えっと、君は...」
『わたしのことはルビーちゃんとお呼びください』
「……うん、わかった。で、ルビーちゃん。工場に入るのはいいけどどうやっていこう?」
『簡単です。たたき起こせばいいじゃないですか』
「えっ...でも...」
『今は非常事態ですよ。そのくらいは許されます』
「そうなのかなあ?まあいいか。わかった」

そうと決まったら、誰を起こそう。やはり一番力がありそうなのはアリサだろう。
あの大太刀を扱っていたのだから。
最悪あとの二人が起きなくても、1人あたり1人を背負うのなら何とかなる、と考えまずは
アリサを起こしにかかる。だが、これが鬼門だった。

「起きて、起きてよ、ねえ!」
呼びかけても反応すらしない。
ゆすっても起きない。
「『起きて(ください)!!』」
ルビーと声を合わせても起きない。
「起きてよ!起きないとまずいんだって!」
起きない。業を煮やしたリンクは、
「おきろー!!」
と耳元で叫びながら思いっきりゆすり始めた。すると...
びりっ!
「え?」
そこにあったのは、リンクの手によって破かれた服。
下には何も着ていない。
つまるところ…

「っわあああああああ!!」
某御剣流の剣士もびっくりの超絶スピード元に戻そうとする。まさに神速。
これなら縮地相手でも互角に戦えるだろう。
しかし、あせっている今のリンクでは、いくら速くてもうまく戻すことができない。
しかも、破れたものを元に戻せるはずも無い。
454いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:46:57 ID:fvBqiGy3
そうこうしているうちに...
びりりりり!!

「わああああああああ!」
状況はさらに悪化する。
もはや、ゴールデンでは流せない有様になっている。
(お、おお落ち着け、大丈夫、まだ起きてない、起きるまでに何とかしろ、KOOLにならないと!!)
かなーりあせりながらそんなことを思って
落ち着こう、と手をかけ直したそのとき、

「……ふあ?」
アリサの目が開いた。覆いかぶさるようにしていたリンクと目が合う。
視線を落とす。そして見た。リンクがかけている手と、見事に破れている自分の服を。

Q.これを見た女の子は普通どう思うでしょう?

「.........」
無言。
「こっ、これは...」
アリサは微笑みかける。もう何も言わなくていいと言うかのように。
次の瞬間、打撃音が響いた。

**********************************************

リンクが精神的、かつ肉体的なダメージを負って倒れている間、アリサはとりあえず多元転身で服を直し、
ルビーに現在の状況を聞いてみた。ルビーから聞き出せたことは、

臨時でジェダの放送があったことと、それはジェダ自身の力の誇示と、零時から雨が降り始めるという
事を知らせる内容だったと言うことだった。

「雨が降るって...ここにいたらびしょぬれになっちゃうじゃない!」
『そうですよ。とりあえず雨宿りしないとお話にならない格好の方々がいますからねえ。
 だからリンクさんはそこの工場に入ろうと思って、
 まず手始めにアリサさんを起こそうとしたんですよ』
ルビーは答えつつ、さりげなく状況説明を交えつつ、リンクをフォローする。
「ふーん。で、ああなったと」
アリサはいやなことを思い出すように、いや実際思い出しつつ言う。
フォローは逆効果だったようだ。
「ううっ、あれは事故だよ...」
リンクが再起動しつつ言う。
455いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:48:21 ID:fvBqiGy3
「あら、生きてたの」
「ひどいよ...」
『で、これからの行動方針ですけど』

ルビーが二人の会話を無視して言う。
「とりあえず一人で一人を背負う格好になるかな...あとの二人は起こせそうもないし。」
リンク普通の状態に戻って確認をとる。
熱を出しているインデックスを起こすわけには行かない。
なのはも起こせば何をするかわからない。
「確かにこの二人は起こせないわね...わかった。
 じゃああんたはインデックスを持ちなさい。」
「えっ、何で?」
「何でもへちまもないわよ。あんた裸の女の子を背負う気なの?」
「...確かに」
同年代の、それも裸の女の子を背負っていくと言うのはかなりの勇気がいる。
現実世界でやれば、きっと青い制服のお兄さんに連れ去られてしまうだろう。

『それはそれでドッキドキの...』
ルビーが軽口を言い終えないうちに、アリサの体から凄まじい殺気がほとばしった。
ゴゴゴゴゴ、という効果音さえ聞こえそうだ。
さすがのルビーもこれには黙った。

結局、アリサがなのはを、リンクがインデックスを背負うこととなった。
「「んしょっと」」
二人がそれぞれ背負う。アリサは、背負ったなのはがとても軽く感じた。
アリサの力もかなり強化されているから、一概に軽くなったとは言えないものの、
アリサには、自分が強くなったから、とは思えなかった。
そして、そのあまりの軽さに驚くと同時に、悲しくなった。
なのはがどれだけ無理をしてきたかがわかるようだったからだ。
そして思う。自分が守らないと、と。

********************************************

いくら軽いと言ってもさすがに疲れはくる。もともと疲れていたアリサにとって、
人一人を背負うのはかなり無理があったのだ。

なのはをおぶっているうちにアリサの手から感覚はなくなっていく。
そして、しばらく行ったとき、ついに限界が訪れた。
アリサの手がすべり、なのはが地面に落ちる。

「はあ、はあ、ちょっときついかな...」
アリサがしびれた手足を振りながら弱音を漏らす。
「大丈夫?少し休もうか?」
リンクが気遣って言うが、
「大丈夫、後もう少しだけだし」
と、アリサが返した。事実、もう入り口は目の前なのだ。
456いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 00:49:19 ID:fvBqiGy3
と、そこで地面に転がっていたなのはの目が開いた。
なのはは、しりもちをついてアリサとリンクを見ている。
「あ、目が覚めちゃった?ごめんね、落としちゃって。自分で歩ける?」
アリサが謝罪しながら手を伸ばした。すると...

パシン

なのははアリサの手を振り払った。
「え…………?」
アリサもリンクも唖然とする。
なのはは手を借りずによろよろと立ち上がると

「言ったよね……アリサちゃん。私と一緒にいたら傷ついちゃうって。
 だめなの、私みたいのがアリサちゃんと一緒にいたら。私は人殺しなんだから。
 人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」
そんなことを言った。
立っているだけで崩れてしまいそうに、よろめきながら。

「あ、あんた……なんで...」
アリサは問わずにいられなかった。
何故、そこまでしなくてはいけないのか。
何故、なのはが追い込まれなければならないのか。
何故、と。もちろん答えはわかっていた。

「さっきも言ったよね、このゲームは殺し合いのゲーム。こんなのがあっていいはずない。
 でも、乗っている人もいっぱいいる。そういう人は止めなくちゃいけない。」
「いったいどうやって…?」
今度はリンクが問う。なのはは初めてリンクがそこにいるのに気づいたようにリンクのほうを向き、
「乗ってる人は人殺しに悪い人だからね。……命を奪ってでもとめないと。」

どこまでも冷たい声で答えた。

リンクは唖然とする。
「人殺しは悪いことじゃないのか?」
「そうだよ。でも、わたしははやてちゃんを殺したから。それは許されない罪なの。
 ……もう汚れてる私がもっと汚れれば、みんな汚れなくて済む。みんな幸せになれるんだよ。」

おかしい。何かが矛盾している。リンクが決して認めることのできない矛盾。
反論しようとしたとき、なのはと目が合った。
――そこには、底のない虚無が広がっていた。
リンクはそれを見た瞬間、思った。
その理論にどんな矛盾が有ったところで、
そんな矛盾を突いたからと言って、

――この人は止まるのだろうか。

リンクは思わずアリサのほうを見る。
アリサはくやしそうな顔をしていた。そう、アリサは知っている。
一度、同じどこまでも冷たい声で告げられたのだ。このことも、友達じゃないとも。
なのはが立ち去ろうとする。よろよろと。一歩ずつ。今すぐにでもつぶれそうな足取りで。
リンクは呆然と見送る。アリサは歯を食いしばって耐えている。
その時。

「それは違うんだよ。」

突然、静かな声が響いた。
457名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 00:50:05 ID:Ck+twhkE
 
458名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 00:51:14 ID:Ck+twhkE
 
**************************************************

インデックスが目を覚ますと、まず体を揺られる感覚に襲われた。
インデックスは考える、おそらく、自分は負ぶわれているのだろう、と。
おぶっているのは服の感触からしてリンクだ。
(迷惑をかけちゃいけないな)
そう思ってリンクに声をかけようと口を開く。
そのときだ。高町なのはの声が聞こえてきたのは。
「...人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」
「...それは許されない罪なの」
なんだこれは、とインデックスは思う。確かにこの理論は正しい。でも
、、、、、、、
正しすぎるのだ。
おかしい、と思うと同時に思う。よかった、と。
なのははまだ救える。りかが言っていたような悪魔にはまだなってない、と。
残酷な世界の仕組みにとらわれたただの哀れな少女だ、と。
救えるのなら救わなければならない。これ以上堕としてはいけない。
自分が幻想殺しの少年に救われたように、自分がこの少女を救わなくてはならない。
そしてインデックスは言葉をつむぐ。
  くだらない   しくみ
その残 酷 な世界の幻 想を、ぶち壊すために。。

******************************************************

二人は声の主―インデックスのほうをみる。
「インデックス、いつの間に?...ね、熱は大丈夫?!」
「ありさがなのはを落としたところ、かな?熱はまだつらいけど、何とか大丈夫。
 ...全部聞かせてもらったよ。なのは」
なのはもインデックスのほうを見る。

「何が違うの?何もおかしいところは…」
「ある。それだけで理論が崩壊してしまう、とっても大きな矛盾が。」
インデックスは厳かに、神託のように告げる。
 シェオールフィア
それは、あらゆる宗教の矛盾を看破して心を打ち砕く「 魔 滅 の 声 」の応用。
その始まりを告げる合図。
そう、なのはの理論はもはや理論と言うよりも宗教に近い。
そこまでなのはは、その鉄の理論で心を守っている。
これを崩壊させるには、一度にそれが崩壊するほどの揺さぶりが必要だ。
それは、常人がいくら矛盾を突いたところで崩れない。
そんなことは、なのはにとっては些細なことなのだ。
すべての矛盾を、一部のすきもなく論破する。
常人にはできない。が、
それをやってこそ、10万3000冊の魔道書の管理人――!


「どこに?どこにそんな矛盾があるの?」
なのはが冷たく問う。が、少し感情の色が見えた。
インデックスはそれを見逃さず、問い返す。
「まず聞くけど、あなたが殺すのは「悪人」なんだね?」
「そうだよ。だから…」

わかった、とインデックスはなのはの言葉をさえぎる。

「「悪人」を殺せば、このゲームは成り立たなくなる、といいたいんだね。
 じゃあまずそこから違う。悪人だって人なんだよ?友達だっていれば、家族だっている。
 なのはは自分が悪人だって言ってるみたいだけど、その悪人のなのはだって、家族がいる。
 ありさみたいな友達だっている。」
「違うよ。アリサちゃんはもう友達じゃないし、」
「聞くんだよ!!友達って言うのがだめなら、自分を大切に思ってる人でもいい。
 そんな人がその人が「悪人」として裁かれたと知ったら、どうすると思う?
 また新たな「悪人」が生まれるかもしれない。
 それにその人だって「悪人」になろうとしてなったわけじゃないかもしれない。
 大切な人を守ろうとして仕方なく「悪人」になったのかもしれない。
 そんな人の事情もわからずに、ただ「悪人」だからって裁く?
 ふざけるのも大概にするんだよ!!」
それは、インデックスの心からの叫び。

「イ…インデックス?」

急に言葉を荒げたインデックスに、おびえたようにリンクが言った。
そんなこと歯牙にもかけず、なのはが言う。

「「悪人」は「悪人」なんだから。そんな人の事なんか考えてたら、何もできないよ」

それは、はやてを殺されたヴィータを、あの烈火のような怒りを、あの壊れてしまいそうな虚無を、
見たインデックスにとっては、絶対に耐えることのできない理屈だった。

「じゃあさっき言ってた「みんな」が幸せになれるって言うのは間違いだね。
 それともなのはのいう「みんな」っていうのは自分のお眼鏡にかなった、優等生ばかりなのかな?
 それ以外はみんな「悪人」。みんな殺していいと。…そんなわけないんだよッ!!」

「じゃあ、悪人を黙って見過ごせと?人殺しなんだよ?だめなんだ。
 そんなのを野放しにしてたら。止めなきゃいけないんだ。
 それをやめろって言うの?何もしてない人が死んでもいいって言うの?
 私はそれのほうが耐えられない!」

なのはは叫ぶ。自分を守る鉄の意思を守るために。
自分の行動に理由をつけるために。
そしてインデックスは、それを崩すために叫ぶ。

「確かにそのとおりなんだよ。でもその方法は殺す以外にもある。殺すのは絶対の選択肢じゃない。
 そんなことにも気づかないの!?」
「殺すしかないよ。それしかないんだ!!私だって一人で考えた!
 たくさんたくさん考えた!!でも、これしかない!殺すしか!
 命を奪って止めるしか!!私が汚れるしか!!それ以外に方法があるの?!」

それは、心からの叫び。もはや冷たくもなんともない。
自分を守るための心の防衛手段。
それにかまわずにインデックスは叫ぶ。鉄の心に楔を打ち込む。
461名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:04:09 ID:yAsmH8AR

462名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:04:10 ID:Yf/wtW3l
 
463名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:05:05 ID:wmR5JVxE
 
464名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:05:25 ID:yAsmH8AR
465名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:05:35 ID:Yf/wtW3l

「ある!!なのははそれに気づかないだけ。なのはは一人で考えてたから
 そんな方法しか気づかなかっただけ!!みんなで考えればもっといい方法が見つかるよ。
 「悪人」を止める方法なんてそれこそ無限にあるんだよ!」
なのはにとっては、この上ない衝撃。

「在るとしても、私にそれは残されてない。私は人殺しだって言ったでしょ!
 もう許される方法なんてないから!私がほかの人と友達になっちゃいけないの!」
これは、なのはが極限まで追い詰められてなお、友達のことを大事に思った証。

それを聞いて、インデックスは、初めての友達のことを思い出した。自分を化け物とさげすみ、
消えていった、友人のことを。そして改めて思う。絶対に、救うと。

「許されない罪なんてない!!重要なのは罪を犯したかではなく、罪を犯した後、
 いかに悔い改めて生きていくかなんだよ!なのはは許される。
 真に大事なのはこれからなんだ。今まで殺した人たちのためにも、
 あなたが殺してしまったはやてのためにも!」

それは、十字の教えでもある。
それを十字教の修道女であるインデックスがいったのは当然だったのかもしれない。

「私ははやてちゃんを殺したのを償うために悪人を殺しているのに!どうして!
 私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!」
それは、慟哭。なのはの思いの炸裂。今までの思いが、一気に破裂する。
悲しみ、苦しみ、痛み―さまざまな思いが、この言葉に詰まっていた。
それを聞いただけでも、その痛みが伝わってくるようだ。
一瞬、インデックスが言葉に詰まる。
その時、
「なのは」

突然、今まで黙って聞いていたアリサが割り込んだ。

*******************************************

アリサは、突然始まったこの論争を、黙って聞いていた。
アリサには割り込むことができていなかった。
なぜなら、二人があまりに速い速度で応酬しているからだ。
しかし、聞くことはできる。だから、ただ聞いていた。
「私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!!」
ああ、分かった。そうだったのか。あんたは。
やっぱりなのはは変わってなかった。
自分で他人の荷物まで背負おうとするところまで、全部。
ただ、なのはにはあるものが足りなかった。
アリサは口を開く。足りないものを、補うために。
足りないもの、それは...

********************************************

インデックスは、突然の乱入者のほうを振り向く。
アリサは、痛みに耐えるように、言う。

「はやてが死んじゃったのは悲しい。今でもとても悔しいよ。
 でも、あんたがそれのせいで汚れていくのは嫌だ。」

アリサの目に、涙がにじむ。
467名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:06:31 ID:wmR5JVxE
  


「どうしてこんなになっちゃったのか、 私にはわかるような気がするよ。
 なのははいっつもそうだもん。自分一人でいつも背負い込んで。
 自分より他人を優先して、人の分まで背負い込んで。
 だから、みんなの分も痛みを背負おうっておもったんだね。」

アリサの目から、気持ちがあふれ出す。

「無理してきたんだよね、つらかったんだよね、痛かったよね。
 でも、痛くても、つらくても、戻らなかったんだよね。
 なのはは、優しいから。
 今まで奪ってしまった命に、申し訳ないって、
 みんなにいたいのを押し付けられなかったんだよね。」

もはや言葉も上ずって、聞き取りにくくなっている。

「でもね、もういいよ。なのははよく頑張ったよ。もういい。」
一歩、なのはに向かって歩む。
「そんなになのはがぼろぼろになって、傷つく必要なんてないよ。」
もう一歩。
 ねえ、なのは。あんたは一人じゃあない。みんなをもっと頼りなさいよ。
 ここなら、私も、リンクも、インデックスもいる。」

今さっき会ったばかりだけど、一緒に死線を潜り抜け、信頼できるようになった仲間。

「みんなでなら、痛みだって分け合える。きっと軽くなるよ。」
そして、なのはのもとへたどり着く。

なのはがぺたん、と座り込む。
「どうして...私なんか...私は悪い人なんだよ!許されちゃいけないのに!!」
なのはの心はまだ折れない。
アリサは静かになのは。そして、へとかがみこむ。なのはと同じ目線になる。
そして。


―なのはを、抱きしめた。

「なのはがどんな罪を背負っていても、関係ない」
アリサは、なのはに、言う。

「一緒に、行こう」


なのはのとうに錆付いたはずの涙腺から、ひとすじ、涙が伝った。

*********************************************************

*********************************************************
「なのはは、許される。」
本当にそうかもしれない、と思ってしまう。
「一緒に、行こう」
思わず、その言葉に甘えそうになる。
でも。
なのはは、そんな思いをねじ伏せる。
そう、自分は悪魔なのだ。そんな言葉をかけてもらえる資格さえない。
そんな言葉に甘えてはいけない。
大丈夫、鉄の心はまだ崩れていない。
そう、自分のすべては、みんなのために。
そう自分に言い聞かせる。
そして思った。自分は元のままだと。
なのはは考えた。
工場まで一緒に行ってそこで分かれよう。
工場になら、服も在る。よし、そうしよう。でも..
まだ未練が在るのか。なら思い出せ、初めて自分のつむいだ呪文はなんだったか。そう、今でも覚えている。
―不屈の心は、この胸に。―
*********************************************************

               りろん
なのははまだ気づかない。自分の幻 想が、すでに崩壊していることを。
鉄の心には、風穴が開いたことを。いま、自分のほほを伝う、涙にも。

ポツリ、ポツリと、雨が降り出す。
2日目が、幕を開けた―
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:08:56 ID:yAsmH8AR

【A-3/工場東側/2日目/真夜中】



【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説
[道具]:基本支給品一式×5(食料一人分−1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、
   歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
   じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、
   祭具殿にあった武器1〜3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)
[服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。
[思考]: えっと...
第一行動方針:
第二行動方針:なのは、アリサと話をする。
第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。
第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。
第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。
基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。
参戦時期:エンディング後
[備考]
リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。
(少なくとも剣ではないと思われます)
祭具殿の内部を詳しく調べていません。




【インデックス@とある魔術の禁書目録】
[状態]:高熱、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、
   背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み)
[装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストX
[道具]:支給品一式(食料−1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?)
[服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。
[思考]:なのは...
第一行動方針:なのは、アリサと話をする。
第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。
第二行動方針:ニケ達と合流する。
第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。
第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。
基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。
[備考]
拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。
インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。

【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担中、足と両手に軽度の凍傷
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。
[思考]:一緒に行こう。
第一行動方針:工場へはいる。
第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。
第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。
基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。



【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、
    頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担大
[装備]:なし
[道具]:なし
[服装]:全裸
[思考]:...
第一行動方針:とりあえず工場までは一緒に行く。
第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。
[備考]
・なのはのスタンスについて
かなり不安定です。表面では、冷酷になろうとしていますが、
心の奥(本人も分からないような)では、一緒に行きたいと思っています。
結果、行動がどうなるのかは、次以降の書き手さんに任せます。




※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換していません。

・場所について
四人がいる場所は、工場の入り口から50メートルほど離れた
地点です。でも、直接工場の入り口が見えるわけではありません。
473名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:10:13 ID:wmR5JVxE
   
474名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:10:40 ID:Ck+twhkE
以上、代理投下終了です。支援感謝
475 ◆QzFJmuHgIs :2008/10/18(土) 01:13:51 ID:fvBqiGy3
所々はいる変な文字は、ルビを振ろうとしたら、
失敗してしまったと言うことです。
そこは無視してください…
476名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:16:11 ID:JBQD/i21
投下、代理投下乙なんだぜ。
いいツナギでした。
インデックスがまとめ、アリサ及びルビーがムードメーカーなかなかいいチームだ
しかしなのはさんの心が揺らいでいるが、まだまだ悪魔は陥落しなさそうな模様
なのはさんには光があるのか

殿下も一人で行動か、考察する描写がよかった
477名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 01:21:50 ID:Ck+twhkE
落ち着いて読み直して感想を。(代理投下中はじっくり読めないw)

まずは本投下乙です。
破いても直せる服って便利だなぁw てかリンク、それ別の光の勇者の仕事ー!w
しかし真面目になのはも揺れていて……さて、どうなるか。

内容とは違う部分で、所々「慣れてない」感じは受けましたが、それ以上にいい作品だったと思います。GJ。
478名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 12:22:22 ID:U8fQblNh
>>435
二日目が始まる、って部分があるので、早めに決めたいんだけど…。
皆たいして気にしてないんだったら、このままでいっか?
479名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 13:14:19 ID:8C3vUmvI
>>478
反対意見もないみたいだし(賛成意見もほとんどないけど)、このままでイイのでは。
480名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 14:07:51 ID:WN3wjHLv
要するに皆どちらでもいいと思ってるようだし、
やったもの勝ちってことで>>435でおkということでw
481名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/18(土) 15:43:49 ID:Ck+twhkE
>>478
要は、書き手間で時間の誤解さえなければいいわけですからね。これでいいかと。
482名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 20:47:45 ID:60pc1gUb
キャラの拘束も終ってどのキャラも動かせるようになったけど、
人が来ないな…
483名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:06:40 ID:OWZgaEd4
もともとこんなペースだったろ
別に焦る必要なんてない
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 21:58:27 ID:Jc1u3PsJ
ねえ、番外編とかって書いてもいいのかね?
485名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:18:44 ID:zhgRBbSH
ifのキャラクターSSってことか?
確か没投下SSってとこがあったような気がするからそこに投下すればいいと思うよ
486名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:22:42 ID:Jc1u3PsJ
そう言うことじゃあなくて、
ほら、他ロワになるけど、アニロワ2ndとかで、
出てる、外の世界の動き、とかを書いたssのこと。
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/19(日) 22:31:38 ID:SIDjsewv
没SS投下スレだね
バンコランの話とかあったよね
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/20(月) 11:42:30 ID:T/Uyv9Zo
外部SSきたーい!
489名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 02:46:03 ID:y6cumWIH
人が少ないな…
スパロボ症候群か?
490 ◆2l/FbkSG0. :2008/10/22(水) 22:23:40 ID:njbWTJt/
蒼星石を予約します。
491名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 22:53:35 ID:y6cumWIH
お、青の子は誰とも会わなかったかw
期待。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/22(水) 23:02:48 ID:NIHkM3+e
蒼い子単独でか! これは予想外……期待。
493名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 03:22:51 ID:Jnwd4U/9
ドールズは規則正しい時間に寝るという体質みたいな習性が有ったな。
体質に逆らって獲物を捜したのか、素直に寝たのかどっちだろう。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 12:53:29 ID:YFxdsQeQ
その理屈でいうと雛苺は雨ざらしの中桜の下で眠りに入る可能性もありか?
495 ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:31:20 ID:BS2oeDVi
これから投下始めます。
496奪う覚悟があるのならば ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:33:26 ID:BS2oeDVi
声が、消えない。

今でもタバサが泣いているような気がする。
今でも小太郎君が僕をなじっているような気がする。
イシドロや、あのミミと言う少女までもが、僕を責めているような気がする。
もう良い……もう、わかったから。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ。
あやまるから。何度だって、謝るから。

「やめて……がんばる、から……ちゃんと僕、がんばるから!」

だけど耳を塞いでも、目を閉じても、何度謝っても、声は消えてくれなかった。
ひょっとしたら、この声はもう消える事はないのかもしれない、とも思う。
僕の犯した過ちを忘れさせない為に。幾度でも、僕に罪を突き付けるように。


そんな僕を、何かがじっと見ているような気がした。
責めるように。嘲笑うように。僕を見ている気がした。
溢れる涙で世界が歪む。暗い闇の中で不気味な、形の無い何かが蠢いている。
僕は周りを見渡してみるものの、その何かを発見する事は出来なかった。
それが不快で、恐ろしくて。

「いやだ……やだ…………、見るなぁぁあああぁ!!」

見えない何かに少しでも抗おうと、バイオリンと弓をがむしゃらに振り回し、放り投げ、ランドセルをも投げ飛ばす。ランドセルが何処かにぶつかって、落ちる音がした。
だがそれが無意味な行為だと、僕はとうに理解している。
だって、涙でぼやける視界の先には、「僕を見る何か」なんて存在していないのだ。
最初から声なんか聞こえていないし、誰も僕を見ていない。

でも……でも!
僕には聞こえるし、見えるんだ。
何処まで走っても犯した罪は、戻れない過去は、決して僕を逃がしてはくれない。

もう嫌だ。
苦しいのも。怖いのも。辛いのも。
赦して……助けて……。
もうなにもかも、いやなんだ……っ。


苦痛の中で喘ぐように頭を抱えたその時、
ジェダの『臨時放送』が始まった。
497名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 19:33:30 ID:yx/rL0sC
支援する
498名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 19:35:31 ID:yx/rL0sC
499奪う覚悟があるのならば ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:35:37 ID:BS2oeDVi
◇  ◇  ◇

放送が終わって、僕は体の震えを抑えられなかった。
これは、恐怖なんかとは別の感情。

「そうだよ……やっぱり、そうだったんだ!」

僕は――歓喜していた。
だってこれで、証明されたんだ。
それは僕が今こうして此処に居る時点で、解っていた事だけれど。これで今度こ
そ本当に、はっきりした。
ジェダは死をも覆す。
そう、僕が想像した通り……まるで、時を巻き戻すかのように!

冥王ジェダは、命も、空間も、時間さえも操れる。
やはりジェダの力なら、僕の願いを叶える事が出来るのだろう。
時間を巻き戻して貰うんだ。僕とタバサが出会う前に。こんな場所に来る前に。全てが始まる、その前に。
全て消し去って貰うんだ。僕の苦しみも。彼女の傷も。僕が犯した罪も。これから重ねる過ちも。
僕にはそれしか残されていない。唯一確かな、希望なのだから。

願いを叶えるには相応の代価が必要と言うならば、
罪を消す為の代価が更なる罪でしかないと言うならば、
僕は喜んでこの手を血に染めてみせよう。



やるべき事は決まった。
出発の前にまずは、散らばった荷物を集めないと。

「ごめんよ、金糸雀。こんな事に付き合わせて……」

手近に転がっていたバイオリンを拾いながら、僕は金糸雀に詫びた。
金糸雀のローザミスティカは、僕が継承している。これから進む如何なる道をも、金糸雀と共に在り続けるという事だ。
金糸雀のバイオリンも手元にある以上、その能力に頼る事も多くなるだろう。

だけど金糸雀なら、こんな僕にでも協力してくれるんじゃないかと思った。
トリエラから聞いている。金糸雀が、人を殺した可能性を。
どんな理由があったかも、それが事実であるかさえ分からないけれど――金糸雀も、罪を犯しているかもしれない。
つまり時間を戻して僕の罪を消す事は、金糸雀の罪を消す事にもなるんだ。
だから、金糸雀。君はきっと……力を、貸してくれるよね?

あまりにも都合の良い考え。可能性は所詮、可能性でしかないのに。
けど、そうとでも思っていなければ、本当に耐えられなくなりそうな気がした。
金糸雀への罪悪感を無理矢理正当化させてでも、独りになるのは嫌だった。
どんなに罪にまみれても、誰かにすがる資格なんかないと知っていて尚、何より孤独が怖かったから――。
500奪う覚悟があるのならば ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:36:47 ID:BS2oeDVi
バイオリン以外の、ランドセルに入っていた物も拾い集める。ランドセルを投げた時、木にぶつかった衝撃で中身がバラけてしまっていた。
急いだ方が良い。ジェダの話だと、もう直ぐ雨になるようだ。4時間も雨ざらしになるのは流石に辛い。
何処か屋根のある所で、雨が止むまで休みたい、というのが正直なところ。
此処には眠る為の鞄も無いし、今後休む機会に恵まれない場合も考えられる以上、休める内に休んでおくべきだ。
東の方へは戻れないから、西を目指そう。地図を見る限り、西の方には休めそうな建物も幾つかある。

持ち物を集めて、最後に拾おうとした物を前に――僕は思わず手を止めた。
それは、金色の小さな如雨露。金糸雀の荷物から、僕が受け取っていた物。
翠星石が能力を発揮するのに使う、庭師の如雨露だった。

結局再会する事は叶わなかった双子の姉。彼女がこの地で何を思い、何を成したのか――僕は何一つ知らないままだ。
翠星石は怖がりで、直ぐ僕の後ろに隠れてしまうのに、本当は僕とは比べ物にならない強さを持っている。
そんな翠星石だから、最期まで誰かの為に、誰かの心を守る為に戦ったのかもしれない。

――蒼星石の鋏は人の心を守る為にあるのです!

水銀燈との戦いに向かおうとする僕を、泣きながら止めようとしてくれた翠星石の叫びを、僕は今でも忘れられない。
結局僕はまた、あの時と同じ事を繰り返している。
あの時の僕は、あの選択が正しいと信じていた。だけど今は、この選択が間違いだと知っている。
それでも僕はもう、取り返しの付かない罪を重ね過ぎてしまったから……。

やっぱり駄目だよ……翠星石。
僕は君が思うほど、強くなんかない。君が思うよりずっと、僕は愚かで臆病者だ。
双子なのに、どうして僕らはこんなにも、悲しいくらいに違うんだろう。

「僕は……翠星石みたいに強くなんかなれないよ……」

僕は何も守れなかった。あの時も、今も、僕に出来たのは傷付ける事だけ。
あの時は翠星石の。そして今はタバサの、心を。
守りたかった筈のものさえ、傷付けてしまった。

今のこんな僕の姿を見たら、強く優しい最愛の姉は泣くのだろうか。
あの時と同じように。――或いは、タバサのように。
501奪う覚悟があるのならば ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:37:36 ID:BS2oeDVi
如雨露は、此処に置いて行く事にした。
どうせ僕には使えない。
例え翠星石のローザミスティカを持っていたとしても……今の僕には、使えない。
この如雨露は僕の鋏とは違う。人の心を、守る為の物なんだ。
だからこれは、僕が持っていたって仕方の無い物。穢れ過ぎてしまった僕が持っていてはいけない物。

暗い森の中に庭師の如雨露を置き去りにして、僕は脇目も振らずに駆け出した。

「ごめん……翠星石」

◇  ◇  ◇

気付けばいつからか、僕を責める声が聞こえなくなっていた。視線も感じなくなっていた。
少し落ち着いたからか。それとも、土砂降りの雨が掻き消してくれているのだろうか。
何にせよ、ほんの一時の間でも全てを忘れさせてくれた雨に、僕は心から感謝した。


そしてずぶ濡れになりながら、僕は見覚えのある塔の前にやって来ていた。
タバサと共に訪れた、あの塔だった。
偶然辿り着いたのか。――もしかすると知らず知らずの内に、僕は此処を目指していたのかもしれない。

半日前、僕はタバサと共に此処に居た。
最初から間違えていた僕が、決定的に間違え始めてしまった場所。
僕はこの場所でタバサと分かり合えたと錯覚し、タバサを守り抜くと誓った。
それが僅か半日程度で、こんなにも変わってしまうなんて。
少女の姿に見た幻影は呆気なく砕け散り、少女がくれた偽りの希望は絶望へと転化した。
天空の勇者達の従者になると誓った、強固だった筈のあの気持ちも、今となっては思い出せない。

「タバサ……」

それでもまだ、僕は彼女の幻から逃げる事は出来ないのだろうか。
壊れた幻影を未練がましく追い求め、此処に戻って来てしまったと言うのだろうか。
分からない……雨と共に零れてくる涙の意味さえ、僕にはもう分からない。


冷たい雨の中でもう一度だけ、タバサが僕を呼ぶ声が聞こえたような気がした。




【C-3/塔の前/2日目/深夜】

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)、激しい後悔と罪悪感、雨でずぶ濡れ
[装備]:金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン
[道具]:基本支給品×2、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、戦輪×4@忍たま乱太郎
     素昆布@銀魂、旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
[思考]:僕、は……。
第一行動方針:この塔の中で休む?
基本行動方針:まずタバサを除く全参加者を殺害し、最後にタバサを殺す
最終行動方針:優勝してジェダに時間をゲーム開始以前にまで戻してもらい、全てを無かったことにする。

[備考]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン は、D-2森の中に放置されています。
502 ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 19:38:45 ID:BS2oeDVi
投下は以上です。支援ありがとうございました。

投下し終わってからで何なのですが、一つだけ。
前のSSで蒼星石の持ち物覧に「棺桶」が残っていました。同SS内で手放しているみたいだったので、単なる消し忘れと判断して勝手に消してしまったのですが…大丈夫、ですよね?
503 ◆wlyXYPQOyA :2008/10/23(木) 19:45:28 ID:yx/rL0sC
支援するとか言いながら、即連投規制に引っかかってた罠。

投下GJ! 戻りましたか始まりの地。
ここから彼女がどう動くのか、果たして……。良い話でした。


棺桶についてですが、これは完全に自分の消去ミスでした。
気付いて下さったどころか、察していただいてありがとうございます。
504 ◆2l/FbkSG0. :2008/10/23(木) 20:36:10 ID:BS2oeDVi
>>503
自分の判断で勝手に消してしまって良かったものか、少し不安だったので…。
素早い返答ありがとうございました。
505名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 20:51:36 ID:yBcMPQ2L
投下乙です。
これは……蒼星石、悩みっぷりがまた、いいなぁ……。
しかし逆に、ここまで思い出して検討しちゃった上でヤル気な以上、もう戻れないか?
如雨露との訣別が心に痛いです。GJ!
506名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/23(木) 22:18:01 ID:Zm3AVvJ1
投下乙!
姉妹と自分を重ね合わせてさらに鬱になっちゃってるなあ・・・
この状態じゃタバサ達が説得しようとしてもキツそうだ
507 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/24(金) 00:31:04 ID:PUf8h1Ee
蒼星石、グレーテル、南千秋、イヴ、三宮紫穂、ヴィータ、エヴァンジェリン  以上7名予約します。
508名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 00:41:41 ID:znt15ttQ
おお!予約きた
蒼い子ほんま忙しいなあw
509名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 01:23:31 ID:HCTPh53R
この面子はw
期待してます
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 06:24:25 ID:3kXqZdRl
投下GJ。鬱々とした感じに雨がよく似合うなー。
多方面から追い詰められるような心理描写が非常に読みごたえがありました。
しかし
>「そうだよ……やっぱり、そうだったんだ!」
蒼い子ー、タバサのときにも同じようなこと言っているぞー!
自ら不幸フラグを撒くんじゃないw

>>507
全員マーダーかと錯覚するひどい面子だったw 期待。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 09:08:49 ID:2oM0m0In
投下乙でした
蒼い子…これはなぁ……
心情がきついぜ。タバサの声はもう届かないかもなぁ…頑張れ!


そして予約wktk
みんなほぼマーダーじゃねぇかwwなにこの凶悪なメンバーw
512名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 12:57:35 ID:sfz+DBb6
>>507
なんじゃこりゃあwww
エヴァ以外全員マーダーって!!
この人数で対主催一人だけって!
どんだけすごいマーダーチームが結成されるんだwwww

エヴァ逃げて! すっごく逃げて!!
513名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 17:11:55 ID:LD6nc4sc
予約来た……って、何集結してんだー!
514名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 18:25:40 ID:mEMkcCMG
予約やばすぎるwww
マーダーチーム結成かそれとも潰しあいになるか・・・
一般人の千秋がこの化け物の集団と鉢合わせとか酷いなw
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 18:34:46 ID:cd7qKDU0
確かに酷いな。
なにせ殺せるショタがいないからなw
516名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 18:37:57 ID:pq0yTq7R
放送後に豪雨だから何とか戦闘回避できるかも知れない……
あまりにも儚い希望だが。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/24(金) 22:35:21 ID:LD6nc4sc
この近くのショタは…
エロ勇者二人逃げて―!
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 11:14:54 ID:urebCD6b
そろそろ延長申請が来るかな?
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 12:09:21 ID:T02g5Cj7
いやまだ一日あるじゃん
520 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/26(日) 13:02:17 ID:h7fFCMcV
……今のうちに。
すいません、延長申請します。時間かかって申し訳ありません。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/26(日) 20:24:28 ID:urebCD6b
延長認識ー。
やっぱりあの数は数日じゃ無理ですよね。
522名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 11:46:32 ID:QAMJCjnW
がんばってください!時間は(たぶん)まだありますよー。
523名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 14:27:57 ID:fsP3B3LG
話題振りになるんだが、臨時放送でパタリロのように考察してくれそうなやつって、
誰が思いつく?
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 14:33:23 ID:yAzNFWq8
トマ?
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 15:38:20 ID:fEkh/tau
メロもかな
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 17:09:11 ID:uoSNsDy5
ヴィクトリアは考察するまでもなく自分が原因だと気付きそうだよな
527名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 19:19:49 ID:SqEfR6G5
確かに今回の臨時放送で最も大きな影響を受けるのは他ならぬヴィクトリアだからな。
全参加者中一番の幸運に恵まれているが、小太郎組という爆弾抱えてたりするんで果たしてどうなるか。
528名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 20:39:51 ID:mlG1RffL
復活放送も影響でかそうだな
特にヴィーダ
キルアもか…と思ったがまず見逃すだろうしなぁw
529名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 22:54:20 ID:uoSNsDy5
タバサ教が生きてれば布教しやすかっただろうな。
今のタバサの方が好きだからよかったけど。

ヴィクトリアは顔知られていない、声そのまま、ミミが死んだと思われてるという不審トリプルだな。
確かに小太郎達に会ったらいろいろとばれそうだ。
530名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/27(月) 23:27:05 ID:uYM4unJM
ヴィクトリアにとって幸運だったのは、小太郎達が街を出る予定ということか。
爆弾は爆発しなければ問題はない……えらく綱渡りだけどなw
目的はどうあれせっかくステルスしてるんだ、頑張って欲しいものだね。
531名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 02:17:26 ID:t5//rS4l
爆弾ってのは爆発してこそ価値があると思うんだ(ぇ
異論は認める。
なんというか、キルアとかヴィータとかいろんな所にある爆弾がいつ爆発するか楽しみなんだよなw
532名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 11:01:34 ID:acP71TLN
マーダーはあれとしてグレーがどうなるかだよな
ヴィクトリアも対主催じゃなくてグレーだろw
533名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 11:40:59 ID:sKBPYGYh
たとえグレーでもマーダーにならなかっただけすごいと思うが。
ヴィクトリアは初登場SSでマーダー化すると思ってたぜ
534名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 12:05:45 ID:qO6F2mYO
グレーか…
上の方にあったけどグレーゾーンの人でも今後どうなるかわかりやすい奴は多いよな。

エヴァは危険対主催と言われてるけど人と組まないし挑発するだけで根本は対主催だし、
さくらは雛苺につかまってる間はマーダーと変わりなし、
ベッキーはとりあえず血液持ってる間は安全?

キルアとなのはは実質マーダーに陥る可能性あり、
シャナは人形のみ狙いだけど、目的を妨害するならどう出るか分からない、
と大体のスタンスはわかるが、ここまでずっとヴィクトリアは予測不可能だよなぁ…
535名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 19:57:49 ID:0rO3OoQe
ヴィクトリアは終始役立たずは切り捨てるって考えだぞ。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 20:47:59 ID:qaXglRGt
マーダーじゃねえかw
しかしグレーは強めなキャラ多いな
537名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/28(火) 23:48:38 ID:X3UL6zJN
方針としての対主催とマーダーって別に矛盾しないんだよな
538名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 11:52:52 ID:pTDNkkUB
明日投下か…
正直、どういう風に動くかまったく想像ができないんだがw
誰が死ぬかもわからないし、これまで以上に誰も死なないというのが想像できないw
539 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 18:07:37 ID:H4F5wLJ6
一応予告。

延長宣言した予約分は、推敲等の時間を考え、今夜11時頃からの投下を予定しています。
お時間のある方、支援等お願いします。
540名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 20:59:56 ID:yuPTHKe5
お、投下今日か。
支援できるか分からないけどwktkしてまってるぜ!
541名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 21:32:53 ID:WmA/jew7
おお来た!
楽しみに待ってます
542 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:01:43 ID:H4F5wLJ6
では、投下開始します。
543名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:02:16 ID:WmA/jew7
支援
544ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:02:30 ID:H4F5wLJ6

【0:前口上】


冷たい雨降る闇の夜、壊れかけた森の塔。
7つの運命(さだめ)が、絡み合う。

1人目の魔女は、呪詛を吐く。
闇を選んで闇に踏み込み、しかし闇に怯えて闇から逃げる。全ての闇を、隠蔽するために。

2人目の魔女は、心を閉ざす。
光を忘れて光に背を向け、光を知る前の自分を擬態する。全てはただ、光の下に帰るために。

3人目の魔女は、笑顔で殺す。
殺して殺されまた殺し、命と命を繋いで作る永遠の円環(リング)。彼女は皆を、永遠の円舞(ロンド)に誘う。

4人目の魔女は、鉄槌と化す。
主の仇に鉄槌を。主の友にも鉄槌を。主を知らぬ者にも鉄槌を。あらゆるものに、鉄槌を。

5人目の魔女は、見透かし哂う。
全てを見通し全てを識り、涙と慟哭をただ観て哂う。それでも足りずに、なお煽ってなお哂う。

6人目の魔女は、謝りつつ斬る。
かつての想いを、かつての想い出を。真摯に謝罪し、真摯に背負い。それでもなお、鋭い鋏を振り下ろす。

7人目の魔女は、悪一文字を背負う。
巨悪にならねばならぬ。正義の礎とならねばならぬ。己の最後のプライドに賭けてでも。そのために――!

それぞれの思惑を胸に秘め、それぞれの運命に導かれ。
7人の魔女が、ここに集う。
人里離れた森の中、壊れかけた塔の前。
魔の宴(サバト)にはうってつけの、ワルプルギスの夜に――。
545名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:02:44 ID:kMk2vrB9
しえん
546名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:04:07 ID:kMk2vrB9

547ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:04:16 ID:H4F5wLJ6

【1:第一の魔女――南千秋の場合】


南千秋は、焦っていた。

雨の降り始めた暗い森の中、銀色のコートを翻し、千秋は駆け続ける。
少し湿った下着が気持ち悪いが、しかしそんなことに構っている余裕はない。

「あはははは! どうして逃げるの、チアキ!」
「五月蝿い馬鹿野郎! ついて来るなっ!」

後から、少女の姿をした悪夢が笑いながら追って来る。
銃で撃たれても死なない化物が、追って来る。
しくじった。本気で千秋は後悔する。
グレーテルが一休を始末した後、そのまましばらく、神社の屋根の上で息を潜めていた彼女だったが……
あの、突然始まった臨時放送に、度肝を抜かれてしまったのだ。
満月を背に演じられた、死者の復活劇――思わず驚きの声を上げてしまったのは、まさに痛恨だった。
当然ながら、グレーテルはすぐに千秋の存在に気付き、彼女を見つけてニッコリ微笑んで……。
そして、この命がけの鬼ごっこが開始されたのだった。

「チアキ、逃げずに一緒に殺して回りましょう? 誘ってきたのは貴女の方じゃない。
 貴女も殺し合いに乗ってるのだもの、悪い話じゃないはずよ?」
「お前みたいな化物とやってられるか、馬鹿野郎!
 グレーテルなら1人で十分戦えるだろっ! 遊びたいなら誰か他の奴を誘え!」

追っ手は笑っているが、安心などできるはずもない。
距離は次第に詰められてきている。単純な脚力勝負では、千秋に勝ち目はない。
千秋は暗い森の中、素早くロングフックショットを発射する。手応えを確認して、巻き取りを開始。
既に何度も経験した、空中を高速で牽引される感覚。ジェットコースターのようなGと、その後の浮遊感。
大木の枝を捕らえていたフックが千秋の体を大きく引き寄せ、追っ手からの距離を稼ぐ。
着地に失敗、無様な落ち方をしてしまう……が、シルバースキンが自動的に弾けて衝撃を吸収。怪我はない。

幸い、満月は雲に隠れ、雨の勢いは徐々に強くなってきている。
元より鬱蒼とした森の中、距離さえ稼ぐことができれば、向こうはこちらを見失ってくれるかもしれない。
そんな、ある意味で楽観的な見通しをもって、藪の中で息を潜め、今きた方向を振り返る。
……どうやら、グレーテルの側には森の中の高速移動の手段はないようだ。まだ足音もしない。
千秋は、少しだけ溜息をつく。

そういえば、ここはどこだろう――。
神社から闇雲に森の中を逃げてきた千秋は、そして近くに聳え立つ巨大なシルエットに気付く。
あれは……塔か。地図の上でも目に付いた、森の中にぽつんと存在していた塔。
となると、神社から北北西に向かって逃げてきたということか。
千秋はそして何気なく、グレーテルの位置を確認しようと、首輪探知機に目をやって――ギョッとした。

千秋を追って北上してくる、グレーテルらしき光点とは別に、もう1つ。
至近距離に――まさに千秋のすぐ背後に、新たな光点があったのだ。

「なっ――」
「……お願いが、あります」

千秋が慌てて振り返ると同時に、その人影は口を開く。
サンタクロースのような赤い服を着込み、無数のランドセルを繋げて背にひっかけた、金髪の少女。
だが何よりも印象的なのは、機械のように感情の欠落した、彼女の瞳。
彼女はそして、淡々と、信じられないような言葉を口にした。

「チアキさん、でしたか――唐突ですが、私の『御主人様』になってくれませんか?」
548名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:04:43 ID:JuOsuQLy
549名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:05:39 ID:w4W3/tbp
   
550ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:05:54 ID:H4F5wLJ6
【2:第二の魔女――イヴの場合】

イヴは、途方に暮れていた。

心を閉ざし思考を放棄し、今この場においてだけ殺人機械に立ち戻る覚悟をした彼女だったが……
その選択は、あまりにも厳しいものだったのだ。
特に、『主人役』の選定という一点において。

最初の『主人役』だったブルーは、見捨てて逃げてしまった。
第二の『主人役』として目をつけた高町なのはとは、決定的な訣別をしてしまった。
当初考えていた以上に、『主人役』を務められる存在というのは得難い存在のようだ。
殺し合いを否定せず、優勝を目指し、それでいて他人の力を期待して手を組んでくれるような相手……。
今更ながらにイヴは、自らの選んだ道の険しさを実感していた。

工場を離れたイヴは、そして少し悩んだ末、再び学校に戻るべく歩を進めていた。
戻ったところで、ブルーはもう居ないかもしれない。居たとしても、重傷を負っていて「使えない」かもしれない。
けれども、現時点では他にアテがない。
ブルーに固執するつもりはさらさらなかったが、「とりあえずの目的地」として他に何も思いつかなかったのだ。

ここに至るまでの道中、廃病院の前を通り過ぎ、中に誰かの気配を感じた。
一瞬期待して忍び寄ったイヴだったが、その気配が複数で会話をしていることに気付き、静かに立ち去った。
既に誰かと組んでいる者には用がない。たとえ殺し合いに乗っていても、用はない。
最後に『主人役』をも裏切るつもりのイヴにとって、組む相手は1人でないと都合が悪いのだ。
もちろん、廃病院にいた者たちが殺し合いに乗っていない可能性もある。そうであればますます用がない。

そうして途中で臨時放送を耳にし、しかし大した感慨も抱かず、森の中をそのまま東に進んで……
そろそろ神社のあたりか、という頃に耳に飛び込んできたのが、千秋とグレーテルの怒鳴りあいだったのだ。
イヴは、瞬時に理解した――「ここに、新たなる『主人役』がいる」、と。
殺し合いに乗っており、しかし逃げに徹するしかない弱さを持ち、話が通じる相手。
降り続ける雨の中、イヴはそしてその少女・チアキと向きあう。

「……『御主人様』とか訳の分からないこと言い出す前に、ちゃんと名を名乗れ馬鹿野郎」
「……ひめ」
「奇遇だな。私も学校じゃ『姫』と呼ばれてたぞ馬鹿野郎。で、名簿に乗ってる名前だとなんだ?」
「……イヴ、です」

少し迷った末、イヴは自らの本名を告げる。
この偽名も名乗りも服装も、元はと言えばなのはに取り入るための偽装だったのだ。固執する理由もない。
一度切った金髪も、既にナノマシンで繋げ直している。服は着替える理由もなかったのでそのままだが。

「私は、殺人のための機械です。でも、機械が動くには命令する人が必要です。命令なしには動けません。
 チアキさん――殺し合いに乗っているなら、『私に命令を与える人』になってくれませんか?
 それなりに、お役に立てると思います。役に立つ支給品も、いっぱい持っています」
「それで……私のために働いて、『最後には』どうする気だ?」
「……ッ!!」
「ふん。私を利用して全員殺して、最後は私も殺して優勝掻っ攫うつもりか。見え透いてるんだよ馬鹿野郎」

吐き捨てるように言い放つ千秋に、イヴは身体を強張らせる。
見抜かれていた。自らの狙いを勘付かれてしまった。
やはり千秋もダメか、と諦めかけたイヴは、しかしすぐに思いもかけない言葉を耳にすることになる。

「だけど……最後には裏切るつもりなのは、お互い様だ。私も優勝狙いだしな。
 いつか私もお前を後ろから刺すぞ。それでもいいなら、イヴの『御主人様』でもなんでも、やってやる。
 で、だ――」

千秋が振り向く。イヴもつられて視線を追う。
そこには――槍と銃を手にした銀色の闇が、淫靡な微笑みと共に佇んでいた。
千秋が、手に入れたばかりの殺人機械に、短く命じる。

「『御主人様』からの、最初の命令だ――『あの化物』を、なんとかしろ」
551名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:05:59 ID:WmA/jew7
支援
552名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:06:18 ID:JuOsuQLy

553ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:08:24 ID:H4F5wLJ6
【3:第三の魔女――グレーテルの場合】

グレーテルは、愉しんでいた。

あの臨時放送には少しだけ興を削がれた彼女だったが――
(ジェダの子飼いとはいえ、生と死の円環を逆回転させるなんて、なんてツマラナイことをするのかしら!)
それでも結局、「最後にはジェダにも『世界のルール』を教えてあげればいいだけね」、と呟いて納得した。
別に真剣に目指しているわけでもないが、この島で遊び尽くした果てには、優勝という結果しかありえない。
そして優勝した暁には、きっとジェダと再び対面することになるだろうから……
互いの哲学、互いの『宗教』を『語り合う』のは、それからでいい。

ともあれ、あの放送で「良かったこと」を1つ挙げるとすれば、それは千秋を再発見できたことだろう。
遠くに逃げられてしまった、と思った千秋が、思いのほか近い位置で見つけられたことだろう。
グレーテルは、まだ諦めていない。
千秋を徹底的に堕としたい。千秋が闇の底に堕ちた姿を見たい。千秋の泣き叫び絶望する顔が見たい――。
先のニケや一休との戦いの時には逃げられてしまったが、今度こそ。
だから。

「あら……新しいお客さんかしら? 今は相手しているヒマはないのだけど……どいて下さらないかしら?」
「…………」

降りしきる雨の中、古びた塔の前。
ようやく千秋に追いついたグレーテルは、優雅に微笑みつつも、目を細める。
下手な怒りの顔よりも、なお恐ろしい凶貌。
獲物を奪われそうになった肉食獣の笑みを前にして、それでも赤い服の少女は、ただ無言。
その顔に感情の一欠けらも浮かべることなく、千秋を庇うように立ち塞がる。

「気をつけろ、イヴ。そいつは、至近距離から銃で胸を撃たれても死なない化物だ」
「……心臓を?」
「でも、大層に殺人機械とか名乗った以上、なんとかなるんだろうな馬鹿野郎。
 なんともならないなら、お前に価値はないぞ」
「あら、死なないわけじゃないわ。死んでも次の命があるだけ。
 殺して殺していっぱい殺してきたから、それだけ命を増やしてきたの」
「なら……殺し続けるだけ……全部、尽き果てるまで」

無感動な呟きに合わせ、その長い金髪が蠢く。重力を無視して、まるで蛇のように鎌首をもたげる。
グレーテルが銀色の闇だとすれば、紅き衣の殺人機械は金色の闇。
相手から感じる強烈なプレッシャーに、グレーテルは笑みをさらに深める。
これは――愉しめそうだ。
1人で2人を相手にする愚はよく分かっているが、それを差し引いてもなお、これは、極上の獲物だ。

グレーテルは得物を手にする。右手には槍。左手には拳銃。
見かけに反し、密かに怪力な彼女だからこそ取れる、遠近双方に対応した構え。
イヴに守られる格好の千秋にも油断なく注意を配る。後方支援に徹せられたらかなり厄介だ。
千秋を今ここで殺す気はないが、おイタが過ぎるようなら手足の1本くらい覚悟してもらおう。
緊張が高まる。互いの動きに全神経を集中させる。最初の一撃を繰り出すタイミングを図――
――ガサッ。

「「「……っ!?」」」
「ちょっ、おまえ待てって!」
「……勿体無いわ」

唐突に横合いから聞こえた、草を掻き分ける音。
今まさに殺し合いを初めんとしていた3人の少女たちの視線が、新たな乱入者に向けられる。
そこにいたのは……艶然と微笑む、色素の薄い髪を持つ少女。
そして、慌てて彼女を止めようとしている、大きなお下げを揺らしたもう1人の少女だった。
それぞれ雨の中、穴がいくつも開いたボロボロの傘を手に佇んでいる。

「……聞こえなかった? この場で貴女たちが殺しあうのは、傍目に見ても『勿体無い』と思うのだけど?」
「だから紫穂おまえっ、訳わかんねぇよさっきからっ!」
554ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:10:22 ID:H4F5wLJ6

【4:第四の魔女――ヴィータの場合】

ヴィータは、苛立っていた。

紫穂と行動を共にするようになて、振り回されてばかりいた彼女。
アリサとの遭遇の後、廃病院で休んでいる間に、あのジェダの臨時放送を聞いたのだが……
その内容について心の整理をつけるより先に、紫穂がまたもや不可解な言動を取り始めたのだった。

『はい、傘。ヴィータの分もあるわ、すぐに出発しましょう?』
『出発って……どこにだよ?!』
『ついさっき、この病院の前を通り過ぎた子がいるみたいね。『面白そう』な子だったから……追いかけましょ』

廃病院のどこかで見つけたのだろう、ボロボロでホコリだらけの傘を手に、にっこり微笑む紫穂。
ヴィータには、相変わらず訳が分からなかった。
休憩とはいえ、一応周囲には気を配っていたのだ。それなりに心得のある身なのだ。
そのヴィータが気付かなかった相手を、紫穂が気付いていた?
しかも、気付いていながら見逃した? さらに、その相手を今になって追いかける?
根拠を問うても曖昧に言葉を濁すばかりの紫穂に怒りすら覚えたものの、結局は折れるしかなかった。
口喧嘩では、元々勝ち目はないのだ。
「はやての仇を教える約束」をちらつかされては、それ以上の反論は無意味だった。

かくして降りしきる雨の中、穴があちこち開いた傘を差して歩き出した2人。
先導するのは紫穂。文句を言いながらも、ヴィータがそれに続く。
時折しゃがみこんで地面を触れ、何かを調べているようだったが……ヴィータの目には、何も見えない。
足跡など雨で流れてしまっているはずだが、紫穂には何かが『分かる』らしい。
そうして深い森の中を、東に、東にと進んで行って……やがて、大きな塔が見えてきた頃。
ヴィータの耳にも、誰かが言い争う声が聞こえてきたのだった。
2人は黙って目配せすると、近くの藪に身を屈め。
塔の前で対峙していた3人の少女たちの動向を窺っていた、はずだったのだが……。

「何の用だこの馬鹿野郎ども。こっちは今、取り込み中だ」
「何のつもりか知りませんが……御主人様に害をなすつもりなら、私の敵です」
「あら……また新しいお客様? 貴女たちも血と硝煙のダンスに加わりたいの?」

3人3様の敵意をぶつけられても、ヴィータは困惑するしかない。
訳が分からないのはヴィータも同じなのだ。紫穂の支援があっても、3対2では正直言って苦しい。
いったいどういうつもりだ、と同行者の方をチラリと見るが……傍らの紫穂には、焦りの色は無い。
妙な自信に裏付けされた余裕をもって、悠然と言葉を紡ぐ。

「うーん、どう言えばいいのかしら。
 ここで貴女たちが殺しあうのは、止めさせたいのだけど……貴女たちの邪魔になる気はないわ。
 私はただ、少し提案したいことがあるだけ。これは、貴女たちにとっても悪くない提案のはずよ」
「……言ってみろ」
「ここに居るのは、私やヴィータも含めて、みな『殺し合いのゲーム』に『ちゃんと乗っている』者ばかり。
 そうでしょう? ……だけど、そんな私たちには、無視しきれない『障害』があるわ」

……その通りだ。ヴィータは心の中で小さく呟く。
ああは言っても、紫穂にとっては相変わらず悪趣味な遊び半分なのだろう。
が、今のヴィータは違う。
あの臨時放送でまざまざと見せつけられた、復活の奇蹟……。
ヴィータの中に、今まであえて考えないようにしていた、1つの希望が芽生え始めていた。
はやての仇を、討つ。ここまでは今までと変わりはない。
そしてその後、他の全ての参加者も殺し、優勝して、優勝のご褒美として、はやてを蘇らせる。
そのためには――これまで以上に効率的な行動が必要だ。はやての仇と相討ちになることさえ、許されない。
だから……続けて放たれた紫穂の言葉は、今のヴィータにとっても、実に都合のいいものだった。

「もちろん、最後には私たちの間でも決着はつけなきゃいけないんでしょうけど……今は、手を組まない?」
555名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:11:22 ID:JuOsuQLy
556名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:11:58 ID:w4W3/tbp
   
557ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:12:24 ID:H4F5wLJ6

【5:第五の魔女――三宮紫穂の場合】

三宮紫穂は、ほくそえんでいた。

ヴィータが理解できず混乱していた言動の数々は、もちろん紫穂の能力・サイコメトリーに拠る所が大きい。
手で触れたモノの過去、手で触れたヒトの心を読み取ってしまう超常感覚。
世界最高峰の、超度(レベル)7。
兵部京介が「禁断の女帝(アンタッチャブル・エンプレス)」と呼んだ彼女に、分からないことなど何もない。

廃病院の中に居ながらにして、イヴの気配を感じ取り――
雨に備えて必要な傘も、廃病院内を『読み』、半ばゴミに埋もれていたものを素早く発見して――
イヴが佇んでいた廃病院傍の地面を『読んで』彼女の大まかな現状と向かった方角を察知して――
随時、足跡を『読む』ことで、確実な追跡を続けて――
そうして辿り着いたのが、この塔の前の一触即発の場であった。

塔の前、そこに残された過去の映像を『読み』ながら、紫穂は笑う。
もう楽しくて仕方なくて、堪え切れなくて笑う。
最初は……最初、イヴを追いかけ始めた時には、彼女の求める『主人役』になってやるつもりだった。
彼女の求めるものを与え、手懐け、しかるのちにじっくりと彼女の心の闇を解剖してやるつもりだった。
そのつもりで、イヴの後を追い始めたのだ。

けれど――これは上手くすれば、もっと面白いことになりそうだ。
廃病院で心砕けずにはいられないような悲劇を味わい、今何故か主人役を求めるイヴ。
どういう経緯か、そのイヴを受け入れ『御主人様』と呼ばれている、千秋という少女。
廃病院に残された激戦の跡で『見た』、銀髪の槍使いグレーテル。
そして紫穂が既に篭絡している、復讐の鬼ヴィータ。
4人4様の闇を抱えた少女たちを前にして、紫穂は楽しそうに提案する。

「みんなも気付いてると思うけど……この島には、この素敵な『ゲーム』を否定する子たちがいるわ。
 それも、いっぱい。その気になれば戦えるような子も、何人も」
「……確かにいるな、そーゆー奴らが。神社にメモ残してた馬鹿野郎どもとか」
「そういう子たちが残っているのに、私たちがここで潰し合ってしまうのは勿体無いと思わない?
 徒党を組まれたら厄介なのは、グレーテルさんもよく知っているでしょう?」
「あら、どこかで見ていたの? 覗き見なんて、いけない子ね」
「それはヒミツ。ともかく、こっちも人数で対抗するのが、一番ってこと」

紫穂の言葉に、千秋もグレーテルも、共に僅かに揺れる。
当然だ。
千秋の言う神社の「馬鹿野郎」というのは、きっとインデックスの仲間たちだろう。
グレーテルについては、廃病院で男女の2人組みを相手に苦戦している姿を既に『観て』いる。
どちらも、この提案には思う所があるはずだ。
確かな手応えに密かに自信を深めながら、紫穂は

「まあ、こんな雨の中で延々立ち話もなんだし、とりあえず雨宿りできる場所に移動しましょう?」
「移動?」
「ええ。――蒼星石、いいわよね? 私たちが塔の中に入っても?」

紫穂はそして無造作に、その場に居合わせた「第六の人物」に声をかける。
『蒼星石』。
聞き覚えのない名前に、紫穂を除く全員がびくり、と震える。紫穂を除く全員の視線が、紫穂の目線を追う。
……塔の外壁、大きく崩れて穴が開いた暗がりの中。こちらを窺っていた、小さな人影。
その人影もまた、紫穂の呼びかけにびくり、と震えたのが分かる。
紫穂は、さらに言葉を重ねる。さらなる「同志候補」に、甘い言葉をかける。

「そうね、出来れば貴女にも私たちの『不戦協定』に加わって欲しいわ。話だけでも聞いてくれる?」
558名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:13:29 ID:kMk2vrB9

559ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:14:17 ID:H4F5wLJ6

【6:第六の魔女――蒼星石の場合】

蒼星石は、困惑していた。

臨時放送の後、塔で休むつもりだった蒼星石。しかし事態の急変は、彼女にその時間を与えなかった。
聞こえてきた何人もの声。森を掻き分け接近してくる物音。
かなり早い段階で気付いてしまった蒼星石は、塔の中から一部始終を見守っていたのだ。
殺し合って潰し合ってくれるかと思いきや、妙な成り行きになりつつある殺人肯定者5名。
必要ならば逃走や不意打ちも考えていたのだが……まさか、名指しで声を掛けられるとは。

「……なんで僕の名前を知っているのかな。それに、僕が『やる気』になってるってことも」

最大限の警戒をしつつ、蒼星石は物陰から出て、自らの姿を曝け出す。
自分の名を呼んだ紫穂という少女を、改めて真正面から観察する。
……その顔に、見覚えはない。出会ったことのないない相手だ。
そもそも蒼星石がこの島に来てから遭った相手というのは、かなり限られているわけで。
白レンか、それとも他の姉妹からか聞いたか……?
でも、それで蒼星石が「殺し合いに乗った」と判断できるだろうか? 覚悟を決めたのはついさっきなのに!
様々に想像を巡らす蒼星石に、紫穂はしかし、曖昧な笑みを浮かべて。

「ヒ・ミ・ツ♪
 そうね、その辺りの事情に突っ込まず、素直に場所を提供してくれるなら、サービスで『この鋏』をあげるわ。
 ちょっと血で汚れちゃってるけど……『これ』、欲しいでしょ? どうせ私たちにとっては『ただの鋏』だし」
「それは……!」

悪戯っぽい言葉と共に紫穂が取り出したのは、あまりにも見覚えありすぎる1本の鋏。
『庭師の鋏』。
蒼星石の、まさに半身と言ってもいい道具。
ドールとしての武器なら既に手元に金糸雀のバイオリンとローザミスティカがあるが、やはり借り物。
本気で優勝を目指し始めた翠星石にとって、それは喉から手が出るほど欲しい道具だった。
しばし迷った末、蒼星石は静かに頷く。

「……いいだろう。入ってきなよ。
 何もないところだけど、雨くらいは凌げる。詳しい話はそれからゆっくり聞かせて貰おう」

どの道、隠れていたのがバレてしまった時点で、蒼星石に選択肢などなかったのだ。
万全な状態で1対1、ならともかく、この人数を一挙に敵に回すのは愚の骨頂。
雨の中、濡れるがままの面々(紫穂とヴィータは傘を差してはいたが)を見渡して、ふと気付いた。
蒼星石だけが、いち早く、気付いてしまった。

「ところで、僕が『6人目』ということだけど……『そこの人』も含めれば、7人ってことかな……?」
「7人?」「……!」「あら」「あいつは!?」「へぇ……!」

「……クックック。気付かれてしまっては、仕方ないな」

蒼星石の視線の先。皆が振り返った森の中。紫穂・ヴィータ組のさらに後方。
降りしきる雨などものともせず、悠然と歩みを進めてくる、新たな影。
まるで雨さえも彼女を避けているようで――いやしかし、その表現は比喩でも何でもなく。
不可視の力場が彼女の周囲を包み込み、彼女は頭のてっぺんから足の先まで、全く濡れてはいない。
長い金髪に、溢れる自信。
その言葉とは裏腹に、「見つかったから仕方なく」といった雰囲気は微塵もなく。
小柄な体躯に似合わぬ迫力を纏い、薄い胸を張って、その最後の乱入者は言い放った。

「我が名はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。小悪党ども、面白い企みをしてるじゃないか」
560名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:14:40 ID:JuOsuQLy

561名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:14:49 ID:kMk2vrB9

562名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:15:13 ID:WmA/jew7
これはまさかのマーダー集団結成か?

支援
563名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:15:20 ID:w4W3/tbp
   
564ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:15:29 ID:H4F5wLJ6

【7:第七の魔女――エヴァンジェリンの場合】

エヴァンジェリンは、思案していた。

なのはやインデックスたちと別れ、敗走に近い格好で工場を離れてから――
エヴァンジェリンの思考は、急激に冷やされていった。

この島にいる『正義の味方』たちに『悪』として認識され、彼らの糧になる。
……悪の中ボスとして散ることを望むエヴァンジェリンの願いを端的に言ってしまえば、こういうことになる。
強大な敵が居れば、結束も強まるだろう。多少の反目も乗り越え力を合わせることが出来るだろう。
実戦でしか教えられないこともある。素質だけの勇者の卵たちに、経験値を積ませることも出来るだろう。
そして憎しみと敵意に拠るものであっても、自分の存在を、彼らの記憶に刻み込むことが出来るだろう。
それこそが、エヴァンジェリンの望む終わり方。無駄に長かった人生の幕引きの形だった。

だが――工場での、ほぼ敗戦と言ってもいい痛み分けは、その道の険しさを再認識させる結果となった。
『悪』として認識してもらうには、まだまだ『悪行』や『悪名』が足りないらしい。
人を1人殺してしまった、という事実だけでは、彼らの心を怒りに駆りたてることはできなかったのだ。
この辺り、元の世界での悪名があり過ぎた影響もあったろうか。
『闇の福音』『人形使い』『悪しき音信』『不死の魔法使い』『禍音の使徒』『童姿の闇の魔王』。
あの世界で魔法を知る者たちは、これらの名を名乗っただけで怯え、震え、敵視してくれたものだったが。
考えてみれば、これらの名はこの島にいるほとんどの者たちには通用しないのだ。
どこかで何か、発想の転換を図る必要があった。

リリスを探し、ジェダの情報を吐かせ、『正義の味方たち』先払いをする。その目標には変わりはない。
ただそのリリスの探索という面でも、また問題があった。
……時間が、経ち過ぎていたのだ。
あの気紛れな性格のリリスが、自由に飛びまわれる翼を持つリリスが、なお市街地に留まっているだろうか?
改めて考えてみれば……限りなく疑わしい、と言わざるを得ない。

そんなわけでエヴァは、工場から離れて森に入った後、その進路を東へと向けた。
目的は、他の参加者との接触。
目指したのは、廃病院、神社、学校といった、手近な所にある「人が集まりそうな場所」。
求める情報は、日没以降のリリスの目撃情報。

それを確認した後は、まあ出たとこ勝負。
そんな腹積もりで、まずは一番近い施設・廃病院へと向かったのだった。

エヴァがあの臨時放送を聞いたのは、ちょうど廃病院の近くまで来た頃のこと。
やがて廃病院から出てきた紫穂とヴィータを見つけ、その遠目にも不可解な行動に、好奇心を刺激され――
紫穂たちのさらに後方から尾行し辿り着いたのが、この雨の中の6人の魔女の会合だった。
そしてエヴァは堂々と姿を現す。
降りしきる雨すらも魔法の障壁で退けて、濡れるに任せるしかない『小物たち』を前に鼻を鳴らす。

「信頼ではなく打算に基づく協力体制、か。まあ、貴様らのような小悪党にはお似合いだろうな」
「エヴァン、ジェリン……!」

蒼ざめた表情でこちらを見つめるのは、山小屋で一度遭遇したこともある鉄槌の騎士・ヴィータ。
他の面々も、千秋、イヴ、グレーテル、紫穂、蒼星石……
いずれも、一見しただけで「何らかの闇を抱えている」と分かる者ばかり。
それらの『悪党』を前に、そしてエヴァは冷たい笑みを浮かべて言い放つ。
『正義の味方』たちに『悪』と見てもらうための第一歩。必要としていた、発想の転換。

「だがまあ、吸血鬼の真祖たる私も、今は貴様らと大して変わらんか。
 ……私も、『奴ら』には含む所があるのでな。この『魔女たちの宴(サバト)』に、混ぜてもらおうじゃないか」
565名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:15:31 ID:kMk2vrB9

566名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:16:45 ID:kMk2vrB9

567ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:17:04 ID:H4F5wLJ6

【8:かくしてワルプルギスの夜宴の幕は明けて】

「とりあえず中に入らせて頂きましょう? ……まあ、見事に素敵に殺風景な部屋ね。昔を思い出すわ」
「暗いな。誰か明かり持ってねーのか?」
「……ランドセルに、懐中電灯があったはずです」
「さっさと出しとけ馬鹿野郎。……無駄にいっぱいあるな。まあそんだけランドセル抱えてたら当然か」
「ほぉ、ちょうど良かった。私は見ての通り、ランドセルを無くしていてな。それだけあるなら1つ寄越せ」
「紫穂さん、だっけ。出来れば早めに僕のハサミを返してくれないかな」
「うふふ、約束だものね。はい、これ。……あっ、落とさないでね、危ないわ(ギュッ)」
「雨合羽(シルバースキン)はもういらないか。『武装解除』っ……ふぅ。雨が降るとちと蒸れるな、コレ」
「ほぉ、いいものを持っているな。魔法の道具か?」
「ああ、そういえば服が濡れてしまったわね。乾かさなくちゃ」
「人前で躊躇いなく脱ぐな馬鹿野郎。恥を知れこの変態殺人狂が」
「あー、ところで君たち、その傘はどこで見つけたんだい? 支給品?」
「いいえ、近くに廃病院があったでしょう? あそこで見つけたのよ」
「……あそこにいたの、貴女たちだったんだ……」
「おい、誰かタオルでも持ってないか? 雨は魔法障壁で弾いたが、湿気を含んだ髪が重たくてたまらん」
「ハンカチでいいならあるぞ。ほら。『ぬ』とか書いてある変なのだけど」
「ふふ、懐かしい代物だな。そうか、今は貴様の手元にあったか」
「少し寒いし、焚き火でもしない? 誰か火種持ってないかしら?」
「得意な分野でもないが、火を起こす程度なら初級の魔法だ。すぐに出来るぞ?」
「確かヴィータが炎の剣を持ってなかったかしら」
「そんなもの使わなくても、ジッポーライターならここにあるよ」
「火種はあっても、燃やすモンがねーな」
「……こんな室内で焚き火なんてしたら、火事になって大変だろ。どんだけ馬鹿野郎揃いなんだよ」
「御主人様……さっきから思ってましたが、『馬鹿野郎』『馬鹿野郎』と言いすぎ……」

「……で、これからどうするのかしら? あまりに退屈で、適当に誰か殺したくなってきたのだけど」
「いいからお前は、まず服を着ろ。スリップ1枚で動き回るな」
「さっきの話じゃ、とりあえず一時的な不戦協定を結ぼう、ってことになってたよね。僕ら7人の間で」
「この『ゲーム』を否定する『正義の味方』たちが厄介だから、我々『悪』の輩も手を組もう、という話だったな」
「しかし不戦協定はいいけど、いつまでだよ? ずーっとってわけにもいかねーだろ?」
「そうね。休みを取りたい子もいるでしょうし……今から半日くらいは取らないと、協定の意味がないかも」
「キリのいいところで、次の正午までということでどうでしょう」
「そうだな。あ、約束破ったら、他全員の敵だからな。馬鹿野郎でもこの人数を相手にはしたくねーだろ」
「契約ってことね。『お仕事』には信頼が必要だものね。殺しのお仕事でも、ビデオのお仕事でも……」
「……貴様はまるで信用できそうにないがな」

協定1:7人の間の協定を破った者は、残り全員の敵とみなされ、協定による保護の対象から外される。
協定2:7人は、次の正午までの間、互いに戦うことを避けるものとする。
568名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:17:18 ID:w4W3/tbp
   
569名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:18:01 ID:kMk2vrB9

570名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:18:36 ID:w4W3/tbp
   
571名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:19:03 ID:kMk2vrB9

572ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:19:03 ID:H4F5wLJ6
「ああそういえば、神社の鳥居にこんなメモがあったぞ。馬鹿野郎どもが手を組んでる証拠として、持ってきた」
「へえ、貸してくれる? ……ふぅん。インデックスに、リンクに、ニケに、メロ。他にもまだまだ増えるみたいね」
「あいつらか……って待て、インデックスが生きてんのか? あたしは確かに斬ったぞ?」
「うふふ、ヴィータはツメが甘いのよ。私が双葉ちゃんにした『これくらいのこと』はやっておかないと」
「なんか血の匂いがすると思ったら、なんて悪趣味なモノ持ち歩いてんだこの馬鹿野郎は。さっさと仕舞え」
「あら、面白いことしているのね。私も昔よくやったものよ、懐かしいわ」
「全然話が進まないですね」
「全くだ。ここでの潰し合い避けるのはいいけど、馬鹿野郎どもがこんなに集まっても、何もできねーぞ」
「なら、いくつかのグループに分かれるのはどうだ? 大所帯ではかえって不利にもなろう」
「分散ね……。私とヴィータが一緒に行動するのは確定だけど……」
「確定なのかよ。まあ、朝までは『約束』もあるし、逃がす気もねーけどよ」
「私は、御主人様と離れる気はありません」
「2人組が2組確定か。じゃあどうする? 残った僕たち3人で、もう1組作る?」
「ああ、私は誰ともつるむ気はないぞ。広範囲攻撃呪文の巻き添えになるのがオチだからな」
「では、蒼星石と私で1組、エヴァンジェリンが単独行動で……合計、4組に分かれることになるのね」
「別れるのはいいけど、すぐに鉢合わせとか冗談じゃないぞ」
「じゃあ、ちょうど4組いることだし……それぞれ、東西南北の4方向に分かれて進むというのはどう?」
「それはいいわね。獲物の取り合いをしてもつまらないだけだものね」
「『獲物』とか言うな、この殺人狂。まあ、馬鹿野郎どもを見つけたら、ノルマとして殺さなきゃならないけどよ」
「こっから北だと、すぐに海に行き当たるぞ。西も大して距離ねーし……バランス悪いんじゃねーか?」
「じゃあ、北組は、海が見えたら北東の街を目指す。西組は、工場まで行ったら南の街を目指すということで」
「ということは、東や南を選んだ組は、街を避けるんですか?」
「だね。まあそこから先は、適当にその場に合わせて動くということで」

協定3:当面、7人は4組に分かれて行動する。
協定4:4つの組は、ひとまずは塔から東西南北の4方向に向かって進むこととする。
   海に行き当たったら、北に向かった組は北東の街を、西に向かった組は南西の街を目指す。
   東と南に向かった組は、それぞれ街は避ける。

「ふむ、そういうことなら、私は西を選ぶとしようか。まだ奴らが工場に残っているやもしれん」
「誰かと因縁でもあんのか? まあいいや。紫穂、私らはどーすんだ?」
「そうね、なら、北を選ばせてもらおうかしら。……うふふ、深い意味はないわ。『なんとなく』楽しそうと思って」
「意味わかんねーぞ馬鹿野郎。そうだな、じゃあ、私とイヴは東にするか。南はちょっと行きたくないんでな」
「私は御主人様に従います」
「じゃあ、僕たちは南だね。それでいいかい、グレーテルさん?」
「そうね。南ということは、廃墟の方に行くのも面白そう。あちらの方はまだ行ったことないし」
573ワルプルギスの夜/宴の支度 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:19:54 ID:H4F5wLJ6

協定5:当面の組分けと進む方角は、以下の通り。
   東:千秋・イヴ組  西:エヴァンジェリン(単独)  南:グレーテル・蒼星石組  北:紫穂・ヴィータ組
協定6:後は臨機応変で適当に。

「ああそうだ、誰かリリスを見かけなかったか? 日没後の奴の動きが知りたい。奴にも借りがあるんでな」
「リリス? 昼間なら、まさにこの塔の前で戦ってたようだけど……?」
「……どこかで見てたのかい? 僕たちのことを?」
「誰も知らんか。役に立たん連中だ」
「あまり怒らないで、エヴァンジェリンさん。可愛い顔が台無しだわ」
「気安く触るな――というか、触れることが出来ると思うなよ小娘。さっきから見ていても、露骨だぞ?」
「……ッ!?」
「接触を条件に発現する何らかの能力持ちか。情報収集系……読心か、それとも過去視といった所か?」
「!? 紫穂っ、それでお前はっ!?」
「クッ……! まさか、知って、いたの……?」
「知らんよ。だが殺気も邪気もない以上、呪詛や直接攻撃の類ではなかろうよ。ま、これも経験の差だ」
「……経験の差って、そんな年寄りなのか? この偉そうな自称吸血鬼って」
「さあ……?」
「聞こえているぞ、南千秋にイヴ。まあ実際、真祖となってからかれこれ600年ほどにもなるが」
「600年か……。まあ僕たちローゼンメイデンも、作られてからの年月なら相当なものか」
「……協定の話はもうおしまいかしら? なら、ちょっとシホさんに見せたいものがあるのだけど」
「いいから服を着ろと何度言ったら分かるんだこの変態馬鹿野郎」
「あら、何を見せてくれるのかしら? 楽しみね」
「御主人様、出発の前に少し相談したいことがあります……」
「えーっと、じゃあ、もう個別に少し休憩を取って、準備の出来た組から出発、ということでいいのかな?」
「そういうことになるかしらね」
「しかし収拾がつかんな。全く、見事に協調性に欠けた小娘ばかりが集まったものだ。呆れ果てるな」
「お前もな……」
574名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:21:15 ID:kMk2vrB9

575名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:22:22 ID:w4W3/tbp
   
576ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:22:34 ID:H4F5wLJ6

【9:第三と第五の魔女――死体蒐集者たちは微笑み合う】

――ひとまずの『話し合い』が終わり、魔女たちは思い思いに、部屋の中に散る。
外はジェダの予告通り、延々と振り続ける雨。
いずれ本格的な休みを取るにしても、これだけの危険人物に囲まれていては気が休まるものではない。
朝までどこかで一眠りするにしても……せめて、この塔を出て、分散してある程度ここを離れてから。
誰が言い出したわけでもないが、誰もが自然とそんな考えに辿り着いていた。

そのため、今は雨の中に出て行く前の、ちょっとした小休止、準備の時間といった趣になっていた。
ある者は、ペットボトルの水で喉を潤し。ある者は、ハンカチで身体の湿気を拭き取り。
ある者たちは、当面一緒に行動することになった『パートナー』との打ち合わせを始める。

そんな中、部屋の一角では。
他の者たちがさり気なく距離を置く中、2人の少女が、穏やかな笑みを浮かべていた。
片やスリップ1枚。片や病人用のパジャマ姿。まるで呑気で平和なパジャマパーティのような一場面。
だが……彼女たちの掌に乗せられたものに気付けば、そんな印象は一瞬で砕け散ることだろう。

「……確かに凄いわ。これは、ほんと綺麗……!」
「でしょう? うふふ、『兄様』以外にこういう『趣味』を共有できる人と出会えるなんて、思わなかったわ」
「これ、取り出すの難しかったんじゃない? 見たところ、刃物は使ってないわよね?」
「慣れれば意外と簡単なものよ。予め抵抗する力を奪って、暴れられないようにするのがカギね。
 私も最初のうちは力の加減が分からなくて、眼球ごと潰しちゃったりしたのだけど」

目をキラキラさせて『宝物』を手に取る紫穂に、先輩の余裕を湛えたグレーテルが微笑みかける。
コロコロと紫穂の掌の上で転がるのは、2つの眼球、のなれの果て。
そう――昼間のうちに神楽とミミから抉り出した、青と黒の色違いの瞳を持つ、あの眼球だった。
他の面々が悪趣味な2人に顔を顰める中、紫穂は今にも頬擦りでも始めそうなうっとりした表情を浮かべる。

「こっちの青い方は、最後の強がりと、その裏にほんのり香る無力感と絶望が。
 黒い方は、極上の恐怖と苦痛が。それぞれ網膜に焼きついて、いい色してる……! ああっ……!」
「そこまで気に入って頂けると、私も捨てずに取っておいた甲斐があるというものよ。
 なんなら、お近づきの印に貴女に差し上げてもいいわ」
「え、いいの? 大事にするわ!
 ……ああもう、私ったら、本当に恥ずかしいわ。あんな『ただのお肉』を嬉々として集めてただなんて。
 『自分でやる』のは初めてだったから、舞い上がってたのね。私も双葉ちゃんの目でも抉ってくれば良かった」
「あら、誰しも『初めて』は上手く行かないものよ。落ち込むことはないわ。
 それに、『処女喪失(ロストヴァージン)』の思い出は大事にしないと。二度と無いことなんだから」

まるで年頃の乙女たちが恋の話をするように、和やかに微笑み頬を染めながらも、陰惨な話を延々と続ける。
狂人でも、同好の士と巡り合えれば楽しいもの。それが滅多にいない趣味の持ち主なら尚更だ。

「全く、自分の耳年増っぷりが嫌になってくるわね。散々見ていたはずなのに、ちっとも上手くできない」
「あらそういえば、貴女からは血と硝煙、ドブと裏通りの腐った匂いはしないのだけど……?」
「ん〜っと、簡単な言い方をすれば、私は『警察の側』にいた、と言えば分かるかしら?
 もちろん『普通のお巡りさん』じゃなくて、かなり『特殊な位置』にいたの。色々あってね」
「あ――納得だわ。『そういう場所』に貴女が居たのなら……それはさぞかし、面白かったでしょうね」
「でも逆に言えば、『実践』は許されない立場だったのね。他人が楽しんでるのを、指を咥えて見てるだけ。
 だからこの島、今は凄く好きよ。何をしても問題にならないのですもの」
「私もここは気に入ってるわ。ほんと私たち、意見が合うのね」

紫穂とグレーテル。警察庁長官の愛娘と、裏通りでも異端の『厄種』は、そして手を取り合い、握り合う。
本来なら出会うことのなかった少女たち。交わるはずもなかった2人は、歪んだ友情を惜しみあう。
577ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:23:35 ID:H4F5wLJ6

「ああ、だから残念だわ『姉様』。いずれ貴女とも殺し合わなきゃならないなんて」
「そうね、残念だわシホ。いずれ貴女も殺さないと、命で繋ぐ円環が止まってしまうのですもの」
「また、会えるかしら?」
「ええ、またいつか会いましょう。今度は2人で、ランチと銃を持って!」
「それは素敵ね。本当に素敵な殺し合いになりそう――!」
「だから、それまでは。私は、あのお人形さん。貴女は、あのヴィータとかいう子」

「「それぞれあの子たちを『おもちゃ』に、今を愉しみましょう?」」
578名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:23:45 ID:kMk2vrB9

579名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:24:25 ID:JuOsuQLy
580ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:24:43 ID:H4F5wLJ6

【10:第四と第五の魔女――悪党2人は敵意を確かめ合う】

「それにしても……しばらく会わないうちに酷いザマになったものだな、鉄槌の騎士ヴィータ」
「エヴァ……」

――死体蒐集者たちが楽しげに談笑をするのとは、また別の一角。
怒涛の展開の中、再会の言葉を交わす間もなかった2人が向き合っていた。
だが、そこには懐かしさも、再会の喜びもない。
ただ純粋な敵意と殺意だけが、張り詰めていた。
片や、『悪の魔法使い』を自認する吸血鬼の真祖、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
片や、『ずっと悪だった』ヴォルケンリッター、鉄槌の騎士ヴィータ。
塔の前での再会の時も、互いのことは気になっていたが……今までまともに会話する機会がなかったのだ。
グレーテルとの会話に夢中になる紫穂を横目に見ながら、エヴァンジェリンは呆れたような声を出す。

「あんな小娘にいいように使われているとは、貴様らしくもない。あの時に見せた激情はどこに行った?」
「うるせぇ。分かってるよ、あたしらしくねーことくらい。だけど今は、効率悪ィことしてらんねーんでな」
「ほぉ、貴様の口から『効率』などという単語を聞くことになるとは。
 まさかとは思うが――あの、ジェダの『臨時放送』とやらのせいか?」
「……だとしたら、どうなんだよ」
「別に。ただ、なんともつまらん存在に成り下がったものだな、と思っただけだ」

感情を殺して膝を抱えるヴィータに、エヴァンジェリンは鼻を鳴らす。
つつけば溢れ出しそうなマグマの如き熱を、全て呑み込み、必死に押し留めているようなヴィータの姿。
うっすらと隈さえ浮いた下瞼、据わった目、噛み締められた奥歯。
それらは、燃え盛る炎のようなヴィータの印象にはそぐわぬものであり――
だからこそ、その決意の強さがありありと伝わってくる。
それらを全て理解した上で、なお、エヴァンジェリンはヴィータを見下ろす。

「やはり貴様は、あの山小屋で殺しておくべきだったか。あの瞬間の貴様の方が、よっぽど美しかったぞ」
「あたしも、あの山小屋でみんな殺せていれば、って後悔してるよ」
「あれから何があったかは知らんが……その腕の傷を治したのは、やはりインデックスどもか?
 それで殺されかけてたらザマはないな。どうも『正義の味方』どもはツメが甘くていかん」
「…………だから、お前は『悪』なのか?」

論理的には少し捻れた、ヴィータの問い。
エヴァンジェリンは哂う。

「そうだな。『それもある』な。ヌルい『正義』に毒されるくらいなら、『悪』として憎まれる方がマシだ。
 あとは……四の五の考えなくても、『気に入らない』というだけで『正義』も『小悪党』も敵に回せるのはいい。
 例えば、今の貴様のようにな」
「……ここであたしと、やり合うつもりか?」
「この場で貴様から手を出してくれれば、ラクなんだが。残念ながら、貴様もそこまで阿呆でもあるまい」

ややわざとらしく溜息をつきながら、エヴァンジェリンは室内を見回す。
つい先ほど結ばれたばかりの不戦協定。その中の条項の1つ、『協定を破った者は残り全員の敵』。
ここで先に武器を振り上げてしまえば、他の5人も同時に敵に回して戦わねばならない。
ゆえに、敵意も殺意も、今は棚上げ。こうして互いに挑発しあうのが、精一杯だ。

「山小屋でも言ったが、貴様は私の敵となった。それは今でも変わらん。
 次に私と会うときまで、精々怪我などしないよう気をつけるのだな?」
「うるせぇ。今度は不意打ちなんてさせねぇからな。そっちこそ勝手にヘロヘロになってんじゃねぇぞ」

「「貴様/おめーは、私/あたしが殺すのだから」」
581名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:25:14 ID:kMk2vrB9

582名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:26:06 ID:w4W3/tbp
   
583ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:26:55 ID:H4F5wLJ6
【11:第一と第二と第六の魔女――常識人たちもやっぱり同じで】

「あの、取り込み中失礼。ちょっとお話、いいかな?」
「……ですが御主人様……」
「……だからその『ころばし屋』は私が持った方が…………って、何だよお前」

――死体蒐集者2人が趣味の話に花を咲かせ、悪党2人が互いの敵意を確認する中。
荷物の確認をしていた千秋とイヴの元に、小さな人影が歩み寄っていた。
当面グレーテルと共に行動することが決まっている、蒼星石である。
彼女は千秋の視線に一瞬怯んだものの、すぐに気を取り直して口を開く。

「いや、大したことじゃないけど……ちょっと気になってね。君たち2人は、他のとは少し『違う感じ』がするから」
「違う……感じ?」
「何と言うのかな。『まだ話が通じる雰囲気』って言うか……まともだな、と思って」
「…………」

蒼星石はチラリと横に目を向ける。残る2人も思わず彼女の視線を追う。
グレーテル。殺人狂にしてサディスト、見るからに近寄りたくない雰囲気を纏った『厄種』。
三宮紫穂。グレーテルと狂った趣味を共有し、あえて正気に背を向けてみせる禁断の女帝。
ヴィータ。復讐鬼にして献身者、暗く熱く屈折した想いを抱え込んだ鉄槌の騎士。
エヴァンジェリン。傲然と胸を張り皆を小悪党と呼び、孤高の悪を気取る吸血鬼の真祖。
……確かにこの面々に囲まれては、ここにいる3人はマトモに見える。理屈でなく直感で分かる。
そんな「マトモそうな者たち」に向け、蒼星石はさらに言葉を重ねる。

「でも、まともな人でも、自分の家には帰りたいよね。その気持ちなら僕にも分かる」
「……何が言いたい。あんまりもったいぶるなよ、この馬鹿野郎」
「…………」
「1つ尋ねたい。君たちが殺し合いに乗って、優勝を目指すのは、最後の1人になるため『だけ』かい?」

不機嫌そうな表情を隠そうともしない千秋、無言を貫くイヴに対し、蒼星石は意を決して尋ねる。
結ばれた『不戦協定』は、あくまで一時的なもの。互いの保身のため、ここでの潰し合いを避けるもの。
だが……本当に、それが今結べる精一杯の関係なのだろうか? もしかしたら……!

「ちなみに、僕は違う。僕は、僕自身が生きて帰ることには、執着がない。ジャンクになる覚悟さえもある。
 僕が欲しいのは、むしろ優勝後に与えられる『ご褒美』の方だ。
 だからもし、優勝者に与えられる『ご褒美』の権利にさほどの執着が無いのなら、僕と本当の意味で――」
「……お断りだ、馬鹿野郎」
「……同じく、お断りします」

本当の意味で、手を組める。そう言い掛けた蒼星石の言葉は、しかし、無惨にも遮られる。
それも、輪唱のように続けざまに2回。千秋だけでなく、イヴもまた、はっきりと。

「生憎と、こっちにもそんな余裕はねーよ馬鹿野郎」
「『ご褒美』がなくてもなんとかなる可能性はありますが――万が一を考えても、お譲りはできません」
「大体、お前が死んじゃうなら、どーやってその口約束を守らせる気だよ。どこまでお人よしだ馬鹿野郎」
「で、でも君たち2人だって、その……」
「こいつも私をいつか殺す気マンマンだしな。心から信用なんてしてないぞ」
「得難くも手強い、御主人様です……」
「……そうか。なら、仕方ないか」

手厳しい拒絶を前に、蒼星石は、改めて己の甘さを思い知る。また1つ、覚悟を決める。
優勝を目指す道を選んだ蒼星石には、もはや『本当の意味での仲間』は得られない。そういうことなのだろう。
ならば、こちらも敵意で応えるのみだ。

「だったら……君たちには悪いけど、後々僕が君たちを殺すことになるかもね。
 その時になって考え直してくれ、とか言っても、遅いからね?」
「言ってろ、馬鹿野郎。返り討ちにしてやるよ」
「……負けません……」

「「「何があっても、僕/私は『優勝しなきゃならない』のだから」」」
584名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:27:12 ID:JuOsuQLy

585名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:27:15 ID:w4W3/tbp
   
586ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:28:05 ID:H4F5wLJ6

【12:宴の終わり――次なる始まり】

かくして――魔宴(サバト)を終えた魔女たちは、それぞれの方向に散っていく。
不信と、思惑と、再会や再戦の誓いを抱えて、それぞれに別れて散っていく。

南千秋とイヴは、東に向かって。

エヴァンジェリンは、西に向かって。

ヴィータと三宮紫穂は、南に向かって。

グレーテルと蒼星石は、北に向かって。

それぞれ、ほぼ同時に、雨をおして出発する。
あえて雨の中、それぞれに歩き出す……。



【13:第一と第二の魔女――船の揺り籠】

……雨が、甲板を叩き続ける。
とにもかくにも屋根のある空間に潜り込めたことを感謝しつつ、『雨合羽』――『シルバースキン』を解除して。
千秋はイヴに問い掛ける。

「これ……なんとかなりそうか?」
「……操船のマニュアルも添えてありましたし、少し調べれば、動かすことくらいなら……」

ナノマシンによる機械支配も組み合わせれば、きっと何とかなる。
ここまでの道のりの中、再び雨に濡れた身体を拭きながら、イヴは無感情な表情のまま答えた。

千秋の獲得した追加支給品の2番目の品にして、全ての支給品の中でも最大級のサイズを誇る代物――
魚雷艇、『ブラック・ラグーン号』。
全長24m強、排水量50トン強。
米軍はエルコ社製PTボートをベースとし、タイはロアナプラのラグーン商会が所有する船。
魚雷や機銃などの武装はジェダの手により撤去されてしまっているが、代わりに操船マニュアルが付属。
休憩のための拠点と水上の移動手段を兼ねた、なかなかに悪くない品物だった。
これを引っ張り出すために、千秋とイヴは雨の中の強行軍を敢行したのだ。
これほどのサイズの品物がランドセルから出てくる様は、ちょっとした冗談のような光景ではあったのだが。

船自体もそう大きなものではないから、地図上に乗っている水路は全て通過できそうだ。
むしろ水上を進む際に注意せねばならないのは、立入り禁止区域とエリア外への飛び出しだろう。
間違って禁止エリアに突っ込んだら笑い話にもならない――そのためにも、操船方法の把握は必須だった。
どうせ、休みを取る時間は必要だったのだ。千秋は手に入れたばかりの『殺人兵器』に向け、端的に命じる。

「マニュアル読みながらでいいから、見張り頼むぞ。私はちょっと寝させて貰う。
 お前は、大丈夫なんだな?」
「少しですけど、寝れましたから……大丈夫、です」
「じゃ、頼んだぞ」

千秋は奥の船室に引っ込んで、操縦席の前にはイヴ1人が残されて。
心を閉ざしたイヴは、読書魔だった少女は、ゆっくりと操船マニュアルのページを繰り始める。
……雨が、甲板を叩き続けている。
岸辺の木に繋留されたブラック・ラグーン号は、静かにその場に留まり続ける……。
587名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:28:11 ID:w4W3/tbp
   
588名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:28:15 ID:kMk2vrB9

589名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:29:09 ID:kMk2vrB9

590名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:29:15 ID:w4W3/tbp
   
591ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:29:22 ID:H4F5wLJ6

【E-3/水辺・ラグーン号船内/2日目/深夜】 

【南千秋@みなみけ】
[状態]:健康、人間不信&精神衰弱。
[装備]:ロングフックショット@ゼルダの伝説/時のオカリナ、祝福の杖(ベホイミ残1回)@ドラゴンクエスト5、
    首輪探知機、シルバースキン(核鉄状態)@武装錬金
[道具]:基本支給品×2、ルーンの杖(焼け焦げている)@ファイナルファンタジー4、
    コンチュー丹(容器なし)@ドラえもん、青酸カリ(半分消費)@名探偵コナン、
    的の書かれた紙×5枚@パタリロ!、太一のゴーグル(血がついている)、替えのパンツ×2枚、
    ころばし屋@ドラえもん、小銭入れ(10円玉×5、100円玉×3)、不明支給品0〜1個(本人確認済み)、
    インデックスのメモ、ご褒美ランドセル、(ブラック・ラグーン号@BLACKLAGOON)
[思考]:イヴは使えるかな……?
第一行動方針:このまま、ブラック・ラグーン号の上で少し休憩を取る。
第二行動方針:当面、「東」(ただし北東の市街地以外)を目指す。(城? シェルター?)
第三行動方針:イヴを「使い」ながら、さらなる戦力を集める。(ただしイヴも手放しには信用はしない)
第四行動方針:グレーテルの消耗を待ちつつ、グレーテルを倒せる戦力を掻き集める。
第五行動方針:他者を利用しつつ、殺し合いを促進させる。危険因子はその都度排除。
第六行動方針:全て終わったら、八神ヒカリに形見のゴーグルを渡したい(自分が殺した事実は隠す)?
基本行動方針:優勝狙い。優勝のご褒美で“殺し合いに参加していた自分”を消してもらい、元の世界に戻る。
[備考]:
   グレーテルに対し、シルバースキン以外の手の内をほとんど明かしていません。
   グレーテルを拳銃で撃っても死なない化け物だと思っています。
   イヴの真意(最後には千秋も裏切って殺そうとしている)を知った上で組んでいます。
   ブラック・ラグーン号は、E−3の水辺、近くに生えていた立ち木に繋留されています。
   ちびって汚れたパンツはこっそり履き替えました。

【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・ナノマシンで相当に回復)、疲労(中)。服が雨で濡れている。
[服装]:ゴロンの服@ゼルダの伝説
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式×5(水と食料少々減)、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
    神楽の傘(弾0)@銀魂、 、魔晶石(15点分)、テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、
    ロボ子の着ぐるみ@ぱにぽに、 林檎10個@DEATH NOTE、勇気ある者の盾@ソードワールド、
    ドラゴンころし@ベルセルク 、エーテライト×1@MELTY BLOOD、胡蝶夢丸セット@東方Project、
    エルフの飲み薬×1(1/4程消費)@ドラゴンクエストX、ご褒美ランドセル、ラグーン号操船マニュアル
[思考]:千秋は、御主人様として使えるでしょうか……?
第一行動方針:千秋を「主人役」とし、当面千秋の指示に従う。
第二行動方針:千秋が休んでいる間、見張りをしつつ操船マニュアルを読破する
第三行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第四行動方針:ブルーはもうどうでもいい。見つけたら殺す?
第五行動方針:高町なのはを追い詰める。アリサは放置。
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
         そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:
    ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。
    ゴロンの服の特性に気付いていません。
    一旦切った髪は、ナノマシンの力で繋げ合わせました。
    千秋に自分の真意(最後には千秋も裏切って殺す予定)がバレているのを知っています。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:29:44 ID:JuOsuQLy
593ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:30:11 ID:H4F5wLJ6

(新たな支給品)
【ブラック・ラグーン号@BLACKLAGOON】
南千秋の追加支給品。
ロアナプラの「ラグーン商会」が保有する魚雷艇。
船体に比して強力なエンジンを積んでおり、同規模の船に比べ高速で海上を進むことが可能。
機銃や魚雷、積まれている銃など、武装・武器類は全て撤去されている。(魚雷管はあるが、中身は空)
また特別に、操船についてのマニュアルも用意されている。

支給品の中でも最大級のサイズと質量を誇る。
臨時の拠点にもなり、水上の高速移動も可能とする『アタリ』の支給品だが、反面、陸上では役に立たない。
船体の規模からして、地図上に明記された水路は全て余裕をもって通過することが出来る。
橋も、全て下を潜って通過することができる。
ただし水上では分かりやすい目印に乏しいため、禁止エリアやエリア外へのはみ出しには要注意。
なお、ベニーのPC他、武器以外の常時搭載物資が中にあるかどうかは、後続の書き手さんにお任せします。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:30:30 ID:kMk2vrB9

595名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:30:41 ID:w4W3/tbp
   
596ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:31:17 ID:H4F5wLJ6

【14:第四と第五の魔女――再会の予感を抱いて】

……雨が、木々の葉を叩き続けている。
あちこちに穴の開いたボロボロの傘の下、そしてヴィータは不満の声を上げた。

「……狭くて歩きにくいぞ。もっとそっちに寄れよ」
「あら、これで精一杯よ。これ以上は私が濡れてしまうわ」
「んなこと言ったって、2本あった傘が1本になったのはお前の勝手のせいだろ!」

まるでアイアイ傘のように1本の傘に2人で入りながら、険悪な会話が続く。
そう――廃病院を出たときには、確かに2人はそれぞれ1本ずつの傘を持っていたのだが。
塔を出る際、紫穂がグレーテルに1本与えてしまったのだ。
お陰で、こうして2人で肩を寄せ合って進むハメになってしまっていた。
何度もぶつかる、互いの腕。ヴィータは怒りの声を上げるが、紫穂はまるで意に介した様子はなく。

「だって、あんなに素敵な『宝物』を頂いてしまったのだもの。貰いっぱなしというわけにはいかないわ」
「だったら1人で濡れて歩けよ! あたしに迷惑かけんな!」
「あら、いいの? 今私が風邪でも引いて倒れたりしたら、貴女も困るのでなくて?」
「…………ほんっと、お前性格悪いよな!」
「そんなに褒めても、何も出ないわよ」
「褒めてねぇ!」

ヴィータは苛立ちを募らせる。苛立ちつつも、今は忠実に紫穂に従い続ける。
それは、あの塔で交わした『協定』のせい、ではなく。
むしろその前、紫穂と交わした「明日の朝になったら情報を明かす」という『約束』のせいだった。
紫穂が、接触による読心能力を持っているかもしれない――そうと分かった上でなお、ヴィータは逃げない。
むしろ無言のまま、雄弁な思念をぶつけてくる。
『もしも明日の朝に約束の情報を出さなければ、『協定』を破ってでも紫穂を許さない』、と。

そんなヴィータの怒りも何もかもを見透かした上で、紫穂は哂う。ただ、哂う。
紫穂は想像する。
この調子で北に進み続けて、北東の市街地に到達して……
今のこのヴィータが、その半身とも呼べる『相棒』と遭遇した時、どんな光景が繰り広げられるのだろう、と。
庭師の鋏を渡す際、蒼星石に触れて読み取った、北東の街での一連の経緯。
その映像の中に映っていた、1本のアームドデバイスの存在。
鉄槌の騎士の振るう鉄槌、『グラーフアイゼン』。

あの『協定』を決める場において、紫穂が北を――『北東の街』を選んだのは、まさにそれが理由だった。
ヴィータとグラーフアイゼンを遭遇させたい。それぞれがどんな風に反応するかを見てみたい。
怒るだろうか? 喜ぶだろうか? 慌てるだろうか? 開き直るだろうか? ケンカでもするだろうか?
いくらレベル7のサイコメトラーでも、こればかりは実際に見ないと分からないわけで。
上手く行けばヴィータの戦力強化にもなるし、一石二鳥になる。そう考える。
ヴィータにはいずれあのエヴァを……紫穂に屈辱を与えたエヴァを殺して貰わねばならないのだし。

歩き続ける彼女たちの前方で、森が途切れる。視界が開ける。東西に走る広い道路が見える。
そこを曲がって直進すれば、市街地はもう、そう遠くない位置。
ドロドロとした感情を心の中に秘め、少女達は見かけだけは仲良さそうに、寄り添ったまま歩き続ける……!
597名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:32:50 ID:w4W3/tbp
   
598名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:33:00 ID:kMk2vrB9

599ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:33:11 ID:H4F5wLJ6

【C-2/森の出口/2日目/深夜】

【三宮紫穂@絶対可憐チルドレン】
[状態]:精神汚染。
[装備]:邪剣ファフニール@TOS、ワルサーPPK(銀の銃弾5/7)@パタリロ!、七夜の短刀@MELTY BLOOD
    ショックガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式×3(水1.5人分パン二人分弱−一食)、デスノート(ダミー)@DEATH NOTE、
     きんのたま@ポケットモンスター、包帯、双葉の肉片セット、神楽とミミの眼球
[服装]:病人着
[思考]:ああ、楽しみだわ……!
第一行動方針:とりあえず「北東の街」を目指す。
第二行動方針:ヴィータとグラーフアイゼンを出会わせて、互いの反応を楽しみたい。
第三行動方針:参加者の復讐心や不和を煽る。邪魔者は消す。
第四行動方針:能力を見抜いたエヴァに警戒と敵意。機会があればエヴァを消す。
第五行動方針:機会があればまたグレーテルと会いたい。2人きりで楽しく殺し合いたい。
基本行動方針:扇動、ステルス、実力行使、あらゆる手段を用いて殺し合いを加速させて楽しむ。
[備考]:紫穂は朝の放送ではやて殺害犯のことをヴィータに教える約束をしています。
     北東の街にグラーフアイゼンがあるらしいことを、まだヴィータには伝えていません。

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:両腕に僅かに痺れが残る、左足に火傷跡、左手爪全剥
[装備]:祈りの指輪@DQ、フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品(食料・水二人分−1食)
    ぬのハンカチ×20、マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、
    救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー、ボロボロの傘
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:心とか読まれようが、関係ねぇ……!
第一行動方針:当面紫穂に従う。
第二行動方針:はやてを殺した犯人を見つけ出し、殺す。
第三行動方針:エヴァはいずれ自分の手で殺す。
基本行動方針:はやての仇を討つ。その後、優勝してはやてを復活させる。
[備考]:「ヒント」からはやてを殺したのがなのはかもしれないとは思っていますが、
   少なくとも決め付けるのはまだ早いと思っています。
   エヴァとの会話で、紫穂のサイコメトリー能力に勘付きました(詳細までは知りません)。
600名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:33:45 ID:kMk2vrB9

601ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:34:17 ID:H4F5wLJ6

【15:第三と第六の魔女――初夜を待つ花嫁のように】

……雨が、屋根をたたき続けている。
裏手から神社の境内に戻ってきた少女は、腕の中に納まる人形に静かに微笑みかける。

ゴシックロリータ風の黒い衣装を纏った少女が、精緻なアンティークドールを片手で抱いている――
これで背負った傘がボロボロでなければ、そのまま絵にもなりそうな美しさだ。
千秋には散々馬鹿にされたが、一旦脱いで水気を絞った服は、見たところ普段と大して変わりが無い。
この体勢、単に傘が1本しかなく、2人の体格差を考えればこれが一番だった、というだけだったのだが……
信頼も何もない者同士で、その気になれば命を一瞬で奪えるであろうこの密着、やや異常なことではある。

「神社か……。グレーテル、ここで休むのかい?」
「どうしようかしらね。人の気配はないようだけど……」
「漠然と南の方と言っても、範囲は広いからね。
 ……そうだ、塔を出る時に、チアキって子に鍵を貰ったよ。
 山の下を通ってるトンネル、南の端の扉を閉ざしてきたんだってさ」

蒼星石はグレーテルに鍵を示して見せる。そこには警戒の色はあまりない。
7人の間の不戦協定を、真面目に信じてでもいるのだろうか。呑気なことだ、とグレーテルは思う。
だが――そうであればこそ、蒼星石と組んだ甲斐もあるというものだ。

そう……グレーテルは、一瞬で見抜いていたのだ。
7人が顔を合わせた、その瞬間に。理屈ではなく、その卓越した直感力で。
年齢も背景も思想も容姿も多種多様、見えざる神の手に引かれてあの塔に集まった7人の魔女のうち――

蒼星石だけが、まだ『人を殺したことがない』。

この島に来てからか、それより以前のことなのかは、流石に判断がつかない。
だがあの5人は、どこかで既に他人の命を奪ったことがあるのだろう。血の匂いが微かに漂ってきていた。
その中でただ1人、まだ殺人という罪を犯したことがない蒼星石の姿は、とても目に付くものだった。
誰かを殺す覚悟はしている。自分が死ぬ覚悟もある。それなりに戦闘の場数も踏んではいるようだ。
ただそれでも、まだ、経験はない。
誰かを殺し、壊し、命なき残骸(ジャンク)にしてしまうという、そんな経験は。

(人生に一度しかない『処女喪失(ロストバージン)』の時、貴女はどんな素敵な表情を見せてくれるのかしら?
 泣くのかしら? 吼えるのかしら? 黙りこむのかしら? ああ、考えただけでも、濡れてしまいそう……!)
「ん? グレーテル、何か言った?」
「いいえ、別に♪」

グレーテルは哂う。声無き呟きを誤魔化して、ただ想像を弄んで哂う。
覚悟を決めていたとしても、実際にその場に立ってみれば色々と事情は異なるもの。
殺人、という究極の禁忌を犯してしまった時、この生真面目な人形はどんなことになってしまうのだろう――?
そう思ったら、堪らなくなってしまったのだ。千秋に対する執着をも、凌ぐほどに。

(それにチアキには嫌われてしまったようだし。離れて変化を待った方が、かえって面白いかもしれないわね。
 後でまた会った時、チアキがどこまで堕ちているかに賭けるのも一興だと思わない、兄様?)

……雨が、神社の本殿の屋根を叩き続けている。
傘の下そしてグレーテルは、静かに静かに、壊れた笑みを浮かべていた。
602名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:34:36 ID:w4W3/tbp
   
603名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:35:06 ID:kMk2vrB9

604ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:35:52 ID:H4F5wLJ6

【C-4/神社/2日目/深夜】

【グレーテル@BLACK LAGOON】
[状態]:疲労(中)、全身に軽度のダメージ。左腕に大ダメージ。 核鉄で治癒中。
    喪われた心臓の代わりに核鉄(サンライトハート)が埋め込まれている。最高にハイな気分。
[装備]:ウィンチェスターM1897(1/5)@Gunslinger Girl)、サンライトハート(核鉄・収納状態)@武装錬金
    ソードカトラス×2(1+15/15)(12/15)@BLACK LAGOON、ソードカトラス専用ホルダー
[道具]:支給品一式、塩酸の瓶×1本、毒ガスボトル×2個、ボロボロの傘
    ソードカトラスの予備弾倉×2(各15発)
[服装]:いつも通りの喪服のような黒い服。胸の中央に大きな穴が空いている。雨に濡れて湿っている。
[思考]:楽しみね……!
第一行動方針:とりあえず「南の方」に向かう。
    (少し神社で休憩する? 再び市街地に行く? 南東の廃墟方面? 学校に立ち寄る?)
第二行動方針:蒼星石と一緒に他の参加者を殺す。ただし蒼星石にもある程度警戒。
第三行動方針:蒼星石に『人殺し』を実体験させ、その動揺する様を見物したい
第四行動方針:千秋との再会を楽しみにする。千秋が「完全に闇に堕ちた」姿を見届けたい。
第五行動方針:機会があればまた紫穂と会いたい。2人きりで楽しく殺し合いたい。
基本行動方針:効率よく「遊ぶ」。そして優勝した後、ジェダに「世界のルール」を教えてやる(=殺す)。
[備考]:キルアの名前は聞いていません。
    シルバースキンの弱点(同じ場所をほぼ同時に攻撃されると防ぎきれない)に勘付きました。
    「殺した分だけ命を増やせる」ことを確信しました。ただし痛みはあるので自ら傷つこうとはしません。

【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:金糸雀のローザミスティカ継承、全身打撲(行動には余り支障なし)。雨で服が湿っている。
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン(血まみれ)、金糸雀のバイオリンと弓@ローゼンメイデン
[道具]:基本支給品×2、ジッポ、板チョコ@DEATH NOTE、 戦輪×4@忍たま乱太郎
     素昆布@銀魂、旅行用救急セット(消毒薬と針と糸)@デジモンアドベンチャー
     トンネル南側入り口の鍵
[思考]:僕は、やるよ……!
第一行動方針:とりあえず「南の方」に向かう。
    (少し神社で休憩する? 市街地に行く? 南東の廃墟方面? 学校に立ち寄る?)
第二行動方針:当面、グレーテルと共に行動して他の参加者を殺す。グレーテルもあまり信用しない。
第三行動方針:7人の間の約定(不戦協定など)は出来るだけ真面目に守る。
第四行動方針:タバサを殺すのは出来るだけ後回し(できれば最後)。
基本行動方針:優勝して、ジェダに時間をゲーム開始以前にまで戻してもらい、全てを無かったことにする。
605名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:37:25 ID:kMk2vrB9

606ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:37:44 ID:H4F5wLJ6

【16:最後の魔女――悪を越えた悪へ】

……雨が、降り続いていた。
壁の破れた塔の一室で、最後に残った魔女は、憂鬱な溜息をつく。

「本当に振り止む気配がないな。
 まったく、動き出すのが億劫になってしまうな」

他の3組がほぼ同時に出発するのを見送ったエヴァは、しかし、すぐには動こうとしなかった。
『協定』で定められたエヴァの担当は、西の方角。
真っ先にエヴァ自身が手を挙げ名乗り出て、早々に確保してしまった場所。
廃病院と工場を含むエリアではあったが――実のところ、彼女には西に向けて出発する気は全く無かった。

「大した保障にもなるまいが、これで工場にいる連中が奴らに襲われることはあるまい――
 今のあやつらは、まさに満身創痍。実力を十全に発揮するには、多少なりと休息が要るだろうしな」

エヴァは思いだす。今の工場に居るはずの、英雄予備軍たちのことを。
なのは。アリサ。リンク。インデックス。
彼女たちがどういう結論を出すのか、今のエヴァには想像もつかない。興味もない。
けれどそれでも、あそこに居るのは『希望の光』なのだ。
『悪』として己の生涯を終えるつもりのエヴァにとって、『自分を倒してくれるかもしれない存在』なのだ。
間違っても、今ここに集まっていたような小悪党どもに討ち取られたくはない。

「それにな――やはり、『悪』は『悪』同士、薄暗い闇の中、醜い潰し合いをするのが妥当だろうよ」

結局ヴィータの傷を治してしまったインデックス。そのインデックスに殺す気で斬り付けたヴィータ。
会話の中で垣間見えたその成り行きだけで、エヴァがこの決意を固めるには十分だった。
毒には毒を。悪には悪を。
小悪党さえ凌ぐ、悪になるために。
エヴァンジェリンは、あえて結んだばかりの『協定』を破棄する決意を固める。

さり気なく見ていたところでは――あの場に集まった他の6名も、それぞれそれなりにやるようだ。
立ち振る舞いが素人臭いのは、僅かに南千秋1人のみ。他の5人は、修羅場の経験を持つ者ばかり。
南千秋にしても、装備や道具はそれなりに恵まれているようで、その態度に不安の色は少なかった。
あの人数を一度に相手にすれば、流石のエヴァにも勝ち目はない。

だから、エヴァは『悪』らしく。一計を案じることにした。
少人数に別れての分散。『協定』の価値を著しく減じてしまうようなこの提案を、さりげなく行ったのだ。
あの、誰もが好き勝手に発言していた混乱の中、エヴァの真意に気付いた者が果たしていただろうか?
2人ずつくらいなら、エヴァにも勝ち目が見えてくる。今のエヴァでも、戦いようがある。
そして吸血による回復も計算に入れれば、連戦による疲労や消耗の問題も気にする必要はないわけで。

西の方角を自ら選んで封じ、工場組の面々をさりげなく保護し――
他の3組も進路が交わらぬよう分散させて、相互の連携を防ぐ。
そして西に向かわず、どこかの組を追いかけて、グループ単位での各個撃破を図る。

「まあ、工場以外の場所にいる連中に被害が及ぶやもしれんが……
 元よりあの程度の連中をどうにか出来ない奴らなら、『正義の味方』としても役には立つまい。
 それに交戦のついでにでも、『悪』の仲間として私の名を広めてくれれば万々歳だ」

あの小悪党どもと同列に見られるのは気分のいいものではないが、他に悪名を広める手段もない。
せいぜい、『悪』の一味、『塔に集ったワルプルギスの魔女たち』の悪名を広めて貰おう。
上手く行けば、エヴァの願いにも1歩近づく。
『正義の味方』のために露払いをし、ジェダへの道を作り、その上で『悪の中ボス』として討たれるという夢に。

「さて、ではどの組から追うかな……?」

魔法の障壁で身を包み、冷たい雨の中に1歩踏み出しながら。
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは――『魔女狩りの魔女』は、ニヤリと獰猛に笑った。
607名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:38:28 ID:kMk2vrB9

608ワルプルギスの夜/宴の始末 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:38:43 ID:H4F5wLJ6

【C-3/塔の前/2日目/深夜】

【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:全身に痛み、魔力(小)。弱い魔法障壁を展開し雨を弾いている
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式
[思考]:さて、どの馬鹿から襲うか……?
第一行動方針:今出て行った悪党どもを追い、グループ単位で各個撃破する。
          (どのチームから追うかは思案中。今ここで休憩を取るかどうかも思案中)
第二行動方針:リリスと遭遇することがあったら、リリスを倒し身柄を押さえ、情報を得る。
第三行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。
第四行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たちの前に立ち塞がり、討たれる。
基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。誇り高き悪として、正義の前に散る。
[備考]
梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。
ジェダ打倒を目指している者として、ニアの名前をグリーンから聞いています。
パタリロを魔族だと思っています。名前は知りません
紫穂の『能力』が、触れることで発動することを見抜きました。詳細までは把握していません。

イヴから、ランドセルを含めた支給品一式×1を(半ば強引に)譲り受けました。


[備考]
 『7人の魔女たち』の間に結ばれた協定は、次の通り。
協定1:7人の間の協定を破った者は、残り全員の敵とみなされ、協定による保護の対象から外される。
協定2:7人は、次の正午までの間、互いに戦うことを避けるものとする。
協定3:当面、7人は4組に分かれて行動する。
協定4:4つの組は、ひとまずは塔から東西南北の4方向に向かって進むこととする。
   この振り分けは獲物の取り合いを避けるための方便であり、また、それぞれの組のノルマでもある。
協定5:当面の組分けと進む方角は、以下の通り。
   東:千秋・イヴ組  西:エヴァンジェリン(単独)  南:グレーテル・蒼星石組  北:紫穂・ヴィータ組
   海に行き当たったら、北に向かった組は北東の街を、西に向かった組は南西の街を目指す。
   東と南に向かった組は、それぞれ街は避ける。
協定6:後は臨機応変で適当に。

ただし、この約定を素直に守るつもりの者ばかりではないことに注意。
また、約定を破ったかどうかの判定方法は特に定めていない。かなりいい加減な口約束に過ぎない。
609 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:39:25 ID:H4F5wLJ6

……以上、投下完了。支援感謝です。
前編が「ワルプルギスの夜/宴の支度」、後編が「ワルプルギスの夜/宴の始末」、です。

今後の各グループの行き先(特に、エヴァンジェリン)は、後続の書き手さんにお任せします。

紫穂とヴィータには、廃病院で「ボロボロの傘×2」を現地調達させてしまいました。
(うち1本は今はグレーテルの手元にあります)
エヴァンジェリンが魔法障壁で雨を弾くのはオリジナル解釈(原作で直接示されたことはない)ですが……
魔法のアレンジも得意そうなので、可能だとは思います。濡れ鼠で胸張ってもサマになりませんしw
(原作中で、ネギたちが冷気を防ぐ専用の障壁を使っている描写があり、エヴァはその師匠ですので)
支給品「ブラック・ラグーン号」も、かなりの大物であり冒険です。
いずれも、マズいようなら修正します。

何かミス等ありましたら指摘よろしくお願いします。
610名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:39:27 ID:kMk2vrB9

611 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/30(木) 23:45:01 ID:H4F5wLJ6
っと訂正を1つ。
>>559
>本気で優勝を目指し始めた翠星石にとって〜
は、蒼星石の間違いです。wiki収録の際にでも修正します。
612名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/30(木) 23:53:03 ID:JuOsuQLy
投下GJ! なんだこの大人な雰囲気w
今までふがいなかったマーダー達にまで転機が訪れるとは。

まず……アイゼン逃げてー!
このままでは君はまた「ロクな主人に当たらない」コースにリバースw
ベルカ式ウィットジョークを鍛えるチャンス到来すぐる……!
だがヴィクトリア組にレミリアにトリエラ組……濃いぞ、大丈夫かヴィータ達!

千秋達はその……なんだ……。
ブラックwwwwwラグーンwwwww号wwwwww
いやいやありだと思うしその発想に完敗で乾杯!
素晴らしい移動手段だ……少なくとも、FF2のカヌーよりは、遙かに。

蒼星石はまーた危ういな、宗教評論家になれ。
ただ今回は幻影ではなくガチの宗教だからな、どうなるやら。
ロストヴァージン、か……じゅるり。

エヴァはいきなりボスコースで恐れ入った。
だが軽々しく裏切ってどうにかなる相手なのか……!
北東街じゃないが、濃いぞ! マジ濃いぞあいつら!
だが期待せざるを得ない。素敵な頭脳プレイを今こそ。

いやはや素晴らしい作品でした。
まさかあんなじゃじゃ馬ロリータ軍団を纏め上げるとは。
感動です。
613 ◆sUD0pkyYlo :2008/10/31(金) 00:00:47 ID:MwPvRet+
っと、>>586にもミス発見。
12の部分で、南北が逆になっています。これもwiki上で直しておきます。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 00:10:16 ID:ajlbdsYN
こう、動くかあ。
まさかの悪の協定。良い調整話です、GJ。
どの方角も思うところのあるのが面白い。
615名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 00:16:49 ID:pm8Is5VI
投下乙
まったくLSロワはマーダーイケイケ状態だなw
イヴ・千秋組、グレーテル・蒼星石組、ヴィータ・紫穂組、そしてエヴァンジェリン
不可侵条約を結んだのはいいが、結局は分散。そしてその組を狙うエヴァンジェリン。
これは用語入りになりそうだなあw
616名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 00:17:48 ID:9sbTiD0i
エヴァ自重ww
このマーダーコンビみんな好きだから潰して欲しくないなw
617名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 00:31:02 ID:lTjzD+ps
投下乙です
マーダー協定が組まれるとは予想外だった
対主催の中で裏切りを狙うマーダーは良く見るが、マーダー達の中で裏切りを狙うってのは始めてみたから新鮮だ

蒼い子はグレーテルと組むことになっちゃったか・・・
蒼い子逃げてーと思いながらもロストバージンに期待する俺ってなんなの
618名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 00:54:48 ID:CsZjH7Vj
投下乙!
6人揃ったときはエヴァが旦那並に無双するのかと冷や冷やしたよ
蒼い子逃げて超逃げてー!
619名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 01:11:24 ID:ajlbdsYN
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0060.gif
まだ更新には早いけど派手に動いたから仮あっぷしてみる。
前回の地図更新してくれた方ありがとうございます。
埋葬と死体消失の色変えを取り入れてみました。
620名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 01:18:43 ID:ajlbdsYN
……そういえばきり丸と勝とはやても死体消失に入れた方が良かったかな?
死体っていうよりもうほんの一部だし。
621名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 01:33:07 ID:KOgotiTq
マーダー協定とは初だな
一応守る守らないは自由みたいだけど
破棄するメリットが全くないと言っていいほど全くないじゃないかww

エヴァを除いて

ってのが熱すぎる
622名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 03:20:39 ID:ajlbdsYN
そういえば、まだ90kb程は有るけど(逆に言えば残りそれだけ)次スレの話。
避難所の方なんかで少し話が上ってたけど、創作発表板に引っ越すのはどうかな。
ttp://namidame.2ch.net/mitemite/

サブカル板では立場が微妙だし、向こうの方が色々と具合良さそうだ。
623名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 08:28:32 ID:J9gbX5Ho
ここのままでいいよ
向こうは向こうで色々と微妙だし
624名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 10:08:42 ID:KsU0Dkl5
俺はあっちに行ったほうがここよりいいと思うけどな。
625名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 10:11:54 ID:KsU0Dkl5
とこで地図の人、
はやてはパタリロと同行していますよー。腕のみだけどw
626名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 10:58:52 ID:pG5H2+zX
どちらでも微妙だけど創作発表という意味では向こうのほうがまだいいと思う
627名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 12:25:38 ID:roXbbKOv
だが創発板は今、ロワスレ乱立期まっさかり
正直このタイミングでの移転は非常に間が悪いかと
628名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 12:58:17 ID:MwPvRet+
新規の乱立を気にしてたら、移れるタイミングは永遠に来ないと思うよ。自分もあんま気分は良くないけど。
移転と新立てとは別に見られてるし、何より過去のこと思うとサブカルは後ろめたさが。
お目こぼししてもらって間借りしてるような流浪の身だからね。
前にサブカルでのロワが乱立が問題になった時、LSはジャンル越境で他に居場所なくて黙認して貰えたけど……。
「創発の方向性が分かるまで待って」&「次スレ立てる時まで待って」でここに居たけど、それも限界だと思う。
629名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 13:57:12 ID:qiZhLASN
俺も移転の時期だと思う
元々この板じゃ場違いだししかるべき場所があるなら移るべきだと思う
乱立気にしてたらいつまで経っても移れないしなw
早いとこ立てようぜ
630名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 14:52:20 ID:MwPvRet+
いや、移転後しばらく動きなし、だと事情知らない荒らしが来るのが怖いから、
(動きが無い・住人の気配が無いところで暴れるタイプのも多い)、
せめて次の作品投下の目途が立ってからじゃないか?
631名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 17:11:32 ID:KsU0Dkl5
次の予約がきたら移転ってことかな。
このスレの埋め立てはどうする?
632名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 18:31:23 ID:qiZhLASN
予約待ちか…
633名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/31(金) 19:26:38 ID:MwPvRet+
>>631
慌てて埋めなくても、告知期間代わりに少し残しておいていいと思う。
板からして全然変わるわけだしね。毎日スレを追える住人ばかりじゃないだろうし。

前にあった埋め立てネタみたいなのは楽しみではあるんだがw
634名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/01(土) 11:14:00 ID:uwJWmyi+
某ロワだと、登場キャラのAA貼って保持や埋めをしていたな。
ここの場合、八割くらいはキャラのAAありそうだなあ。
635名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/01(土) 12:18:01 ID:N9GkRsuR
俺は反対だな
今創発板に乱立されてるロワスレの数は暢気に受け入れるべきじゃない
はっきり言って今移転しても向こうさんはよく思わないだろう

それに気づけば移転する流れになってるようだが
こういうときこそ議論スレ使うべきじゃないのか
平日のしかも昼間にちょこちょこ話があがっただけだろう?
636名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/01(土) 14:43:07 ID:gGX2nRKr
どっちにしろ居心地が悪くなるさ
だが無理やりサブカル板に置いてもらってる過去の流れを考えると
ここに居残るには気が引ける
それに過去にサブカル板にもロワ乱立した事があったし
板違いじゃないだけ創作板に移転したほうがいいと思うが
637名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/01(土) 14:59:10 ID:o05baRUf
>>635
そうだね、議論スレに移るか。こんな話で埋め立てるのもナンだしw
と言っても、意見は既に表明して追加すべき主張はないのだけど……。
638名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/02(日) 14:48:41 ID:pSoNr/HQ
議論スレでは移転派が大勢を占めてきてるようだけど...
どうする?
639名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/02(日) 18:48:20 ID:obAsZpvl
>>638
議論スレの流れに従えばいいと思う。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/02(日) 19:33:56 ID:51RW/jc5
>>638
異論あるなら議論スレへどうぞー。違和感や不快感程度の表明でもいいからさ。
こっちにはもう、議論が終わってから告知が来るくらいでしょ。
あとは普通に雑談でもしながら次の予約や投下を待つ感じ。
641名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/05(水) 04:48:59 ID:PWZ5SPNw
遅くなったが投下乙!
裏に一物を抱えてのやりとりすげえw
グレーテルと紫稲の奇妙な友情。
利用し合うの前提に覚悟完了姫姫海賊団。
暗く熱いヴィータ、バージン蒼い子。
そして悪一文字なエヴァ様がかっこよすぎる!
GJ!
642 ◆CFbj666Xrw :2008/11/08(土) 02:26:13 ID:DKc6WIa5
インデックス、アリサ、リンク、高町なのはを予約します。
643名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/08(土) 11:31:43 ID:oJ4IV/pP
予約きたあああああ
で、移転か?
644名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/08(土) 12:59:24 ID:b1hfkN+0
議論用スレくらい目を通そうぜ。
645名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/08(土) 14:22:09 ID:c4mA5mH7
予約来たー!
って、北西ばっかだな。
また北西が時間すすみすぎてしばらく放置なんて嫌だぜ?
646名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/08(土) 21:24:38 ID:9FWPkQkz
きたああああああああああ!!
さあ、悪魔はどう動くか?
647名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/09(日) 18:21:55 ID:G47Aklel
>611
遅れたけどGJです!七人全員の個性を生かしたうえ、それぞれの今後の方針
や価値観、出会いによる変化を分かりやすく描写するとは・・・見事です。
648 ◆CFbj666Xrw :2008/11/11(火) 07:23:08 ID:aGG1CF9p
一応仕上がりはしそうですが、一日二日見直したくなりそうな気がしてきたので、
念のため予約延長を申請しておきます。
649名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 17:08:22 ID:Of0f1SRL
がんばってください!!
650名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 17:12:56 ID:Of0f1SRL
っと、下げ忘れてしまった…
651 ◆CFbj666Xrw :2008/11/13(木) 22:09:43 ID:x5YP/2SW
今夜投下しようと思ったのですが、
ちょっと悩んだのでまずテスト投下スレにテスト投下しました。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8274/1168402996/666-678

ご意見お願いします。
652名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/13(木) 22:39:57 ID:5Ex+aptH
うむむ…これは白か黒なのか判断しがたいな
いわゆるグレーみたいな感じ
簡単に対主催化はしてはつまらないけど、その一方ジャンプロワのカカロット化みたいに
半オリキャラになってしまいそうだなあ
653名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/13(木) 23:33:55 ID:ZXBJlAjQ
オリ化については、もともとかなりかけ離れたとこを
ぶっ飛んでたわけだし、大丈夫だと思う。
大筋では問題ないかと。感想は、まあ本投下後に。

654名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/13(木) 23:34:19 ID:FV+WzJLI
俺は良いと思うよ
むしろこうするかっ…!って感嘆した
オリキャラ化って言ってもあれだけの鬱フラグが重なれば必然だしね
655名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 00:04:28 ID:cSZXFNzZ
確かに、展開自体は考えられ得るものですし、
問題ないと思います。

本投下扱いでも大丈夫だと思いますよ。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 00:16:39 ID:59boM8rc
悪魔じみた正義感ってのは本来持ってた部分ではあるからな
「狂人とは理性を失った者では〜」のフラグも回収できるし上手いとオモタ
657 ◆CFbj666Xrw :2008/11/14(金) 00:31:48 ID:r581pqtE
概ね好評みたいですし、投下する方向で行こうかなと考えています。
ただ、一つ気になる事が。この話はまだこっちで良いんでしょうか?
それともあっち(創作発表板)にスレを立てるんでしょうか?

一応この話としばらくの雑談や議論位は持つと思いますが、あまり余裕は無い気もします。
(この話で30kb強、残り50kb程度。更にこの相談、雑談、議論、次スレの話もろもろを考えると、
 こっちに投下すべきか、次スレを立てるべきか)
658名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 01:51:29 ID:GRlVPm1i
悪いけど反対。
グレーだとは思うけど、俺にとってはかなり黒いグレー。
666氏は実歴もあるし、のちの影響も考えてのことなんだろうけど、
これ以上のキャラ崩壊起こすぐらいならなのはには死んでもらった方がいいと思うぐらいだ。
659名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 02:08:52 ID:gEBPw7Vm
もともとオリキャラみたいなものだったんだし、それが悪化するのはそうおかしいことじゃない。
むしろはっきりオリキャラにしてしまったほうがいいくらいのキャラ崩壊だったしこれくらい壊れてくれたほうがいいんじゃない?

これで面白くなるなら何の問題もないよ。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 02:15:54 ID:RhpMp8tn
今回の作品は……微妙だな、難しいと思う
アイデアは良いけど二次創作でもロワでも厳しいんじゃ?
今回は珍しく説得力も微妙に感じてしまったし、
申し訳ないけどちょっと受け入れがたいなぁ……

>>659
本来キャラというものは悪化ではなく昇華させるものだと思うけどね
661名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 03:02:01 ID:FhOrAnUL
仮投下乙
俺は斬新で結構面白そうだなと思ったよ
リレーしてくうちにキャラが色々変わっていくのは別におかしくないし
序盤ならともかく、これだけ進んでからなら半オリキャラ化も十分許容範囲だと思う
これからの展開次第ではどうにでも転がせるわけだし
662名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 03:09:33 ID:kKjI2lea
積み上げられた作品の果てにオリキャラ化?するのは悪くないと思うな
これが序盤で突然二重人格でしたなんてやられたら破棄だけど…

リレーの積み重ねって歴史の積み重ねって感じで個人的には好きだ
663名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 05:06:37 ID:CJBU89SM
俺は賛成。
生かせれば面白いギミックだと思う。
正直、なのはをただ対主催に戻してもつまらないので爆弾設置と上手いな
オリキャラ化というがこの終盤に差し掛かったロワで一体何をwwという感じ
今回のはきちんとリレーされたことによる結果でもあるしな
664名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 05:12:21 ID:59boM8rc
そんなにキャラ崩壊してたかなぁ?
重度のなのはヲタの俺からしても例の夢ぐらいまでは全く違和感なかったんだが
夢の後はちょっとおかしくなっちゃったけれども
665名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/14(金) 09:44:28 ID:YQmdGhfv
>>657
うーん...どうだろう?
やっぱり次スレなのかねえ?このまま雑談で埋め立てる感じになるのか?
俺としては投下しちゃってもいい気もするが。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 12:13:22 ID:vPqO3LOu
反対。
キャラ崩壊とかいまさらという意見があるが、すでに壊れてるからもっと壊していいって言うのはお門違いだと思う。
許容範囲内の話だとは思うが、その境界ぎりぎりを狙われた感じがする。
爆弾仕込みたくなるキャラなのはわかるけどいっそ爆発させるかちゃんと更正させるかさせてほしい。
それか二重人格なしでちゃんと悩ませるか。
危険対主催としての稼動暦も長いんだし、いい加減休ませてもいいころあいだと思うぞ?

書き手に要望だすのも間違えた話だとは思うが、仮投下ってことで言わせてもらった。
単純に対主催にするのもつまらないという意見があったが、その逆の意見もあるというのを知っててほしい。
667名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 12:20:41 ID:p2qnvcAg
キャラ崩壊というよりは、キャラを真っ二つに割った感があるな
二重人格に至るまでの論理付けは説得力もあって上手いと思う
ただ、対主催戦力としてのなのはが消えているのが一寸気掛かりかな
668名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 12:46:29 ID:o8IWZWaZ
対主催だので語るのも間違ってると思うが

個人的には反対。
どうにも既存キャラ使ってオリキャラ作ったようにしか見えない。
確かに説得力、論理共に素晴らしかったけど、どうしても許容できない。
669名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 12:59:21 ID:N0o2pXBt
専門的なことはよくわかんないけど、
二重人格って、別に元の人格が消えるわけじゃないんでしょ?
だったら完全なオリキャラ化でもないよね
シャナがしろがね化したのと同程度の問題でしょ
670名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 13:22:00 ID:vPqO3LOu
シャナのしろがね化は道具による結果だし、性格に変化はない。
殺害対象に人造生命体が追加されて強化されただけ。
ベッキーの吸血鬼もやや問題だと思ったけど、
こちらも強化と吸血衝動ともろもろの弱点は追加されたけど性格に変化はなし。
能力強化ならあまり問題はないと思うんだ。個人的には。

簡単に言えばアニロワ2ndのデビルマスタングみたいなものが問題。
性格改変は正直受け入れられない。
だけどあれも支給品の効果だったし、あっちははっきりとマーダー強化だったからまだ「まし」。
でもあれも受け入れたくはなかった。
671名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 13:55:15 ID:jQvLO+Qq
オリキャラっていうか、「白い悪魔」がニコニコ動画とかの「なのはさん」そのものになりそうなのが心配かな
672名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 14:08:41 ID:gEBPw7Vm
それなら俺は反対派だな。
ニコニコのなのはさんはギャグとして受け取ってるが二次創作にまででてほしくない。
ニコロワのデーモンでいっぱいいっぱいだったのに。
673名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/14(金) 15:06:34 ID:ThdreayY
意見は半々って言ったところか。でも修正とかで乗り切れるレベルの問題じゃないし
白か、黒かって話になっちゃうんだよなあ。
個人的には「なのはさん」になるのは絶対いやだけれども、簡単に対主催になってもらうのもななんかいやだ。
かといってすぐ殺してしまうのも、ジェノサイドさせるのも安直だし...
674名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 16:49:37 ID:N0o2pXBt
意見半々ってことは、どっちでも問題ないってことでしょ
今までの意見を参考に、作者が決めればいいと思うよ
675名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 17:09:11 ID:GRlVPm1i
きちんとリレーされた結果だって言う人がいるけど、それって許容範囲内の問題をスルーしてきた結果だと思う。
最初に悪魔路線で行くことになって、結果人殺しをためらわなくなり「お話」も聞かずに人を殺すようになり…
そうしてだんだんと本来のキャラからずれた結果がこれだからな。
これが>>670のマスタングの例のように支給品が原因だったり、
マーダー化するものだったらロワだからと我慢できるが、
負担の積み重ねによって、危険対主催でいさせるためにオリキャラ化するのは嫌だ。
これなら精神崩壊してマーダー化するほうがまだ受け入れられる。

こうなることがわかってたら最初にヴィータの腕焼いた時に猛反対してたよ。
676名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 17:25:17 ID:wpxl8OLW
俺は良いと思うけどな。
「なのは」な部分は残っている訳だし、どうするかは次の書き手次第だと思う。
アリサが頑張って白い悪魔の方を消していけるか、これからもっと酷い展開があって白い悪魔に飲み込まれちゃうかみたいな感じだよね
将来的に白い悪魔との離別か侵食は面白そうだと思うな
なのはの葛藤を視覚的?に分かりやすく表現した結果がこの二重人格だと思うけど。
オリキャラ化が嫌だって意見はどうもなぁ……今までこういう方向でリレーされてきたんだからさ
パロロワなんだしなのははまだ十歳にも満たない子供な訳だし、ある意味壊れちゃうのは仕方ないことだと思う。
オリキャラ化っていうなら千秋とか他にもいるじゃないかw
これもリレーの積み重ねだから許容されてるわけでなのはも例外じゃないと思う。
なのははファンも多いから揉めるのも仕方ないけど、LSロワの結果ということで。
どうしても受け入れられない人は、自分で方向転換するために書けばいいと思うよ。
677名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 17:26:51 ID:wpxl8OLW
あと、投下するなら容量足りるか?
新スレ&移転の時期かなー
678名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 17:51:53 ID:gEBPw7Vm
不安定な爆弾設置するぐらいならいっそ爆発させろっていいたいんじゃないか?
679名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 19:40:31 ID:CJBU89SM
爆弾はいつ爆発するか分からないから面白いんじゃないか
今爆発するならただの地雷だろ
俺は今回の作品は問題ないと思ったよ
680名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 19:44:22 ID:jQvLO+Qq
まあ、次以降にこの問題をどう受けるか、にかなり拠る話なんだよね。
「なのはさん」化が心配、と書いたけど、後続がそこに気をつけるなら個人的にはOKだと思うし。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 20:33:36 ID:CJBU89SM
「なのはさん」化も展開によっちゃあ有りだがな
展開に応じてだよな、用は
682名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 21:02:53 ID:gEBPw7Vm
いまさら気付いたが時間進めるのも辞めたほうがいいと思う。
また南西が放置状態になるだろうし、ある程度他が進んでからにしてほしい。
周囲に工場を目的にするやつはいないけど動きかたがきになる組がいくつかあるし。
683名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/14(金) 22:02:15 ID:ThdreayY
あの作品の「おきたら2時」と言うくだりで一気に進んじゃったしね。
せめて一時間、いや30でも多い気がする。
15とかなら...って感じだな、個人的には。
684名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 22:33:33 ID:CJBU89SM
雨がやむ前と後で注意すれば良いんじゃない?
時間はあいまいにぼかせば調整は効くから
685名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 22:40:06 ID:jQvLO+Qq
時間は……雨降ってるし、進める所は進めていいと思うよ。
特に工場組は既に話数多いし、向かってきている他の組もないし。
てか、昼間のようなペースでイベントあったらほんと休めないw 回復しないってw
686名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 23:48:33 ID:GRlVPm1i
ああ、でもリリスの向かう先とか電話のかけ先とかあるからなー。
そうじゃなくても他キャラの放送後がまとまるまではあまり時間すすめない方がいいと思う。
687 ◆CFbj666Xrw :2008/11/15(土) 00:36:42 ID:8A7s2CHx
やはり微妙なラインだったか、意見が随分と別れちゃってますね。
グレーはグレーでも人によって取り方が別れるど真ん中だったようです。
話自体も揺れ動く心理で不安を助長する流れな上に、
立ち直ってるのか落ちているのか色々と人によって見え方が違うだろう、
良く言えば後の人次第、悪く言えば問題も丸投げする話になっていたとは思います。


一応、一点だけ。
あくまで個人的な話をするなら、ニコニコ的『なのはさん』路線は私も避けたいと思っています。
その先駆けや後押しまで書いておいて何ですが、結構予想外な所に来たなと感じてたりします。
もちろんそれはリレー小説だから当たり前なんですが。
同時にリレーでこういう所に来た以上、その路線を望んでる書き手や読み手も居るのだと思います。

こういった話を書いたのはあくまで『面白い話を思いついた、書きたい』という物であり、
私自身の考えによる危険球ですが、ストライクゾーンギリギリの半端な所を狙ったのは、
私自身が先行きに迷っていたためです。

要約すると高町なのはをどういう方向に書けば良いのか私自身にも見えていないので、
もし答えが出るなら私もその答えを知りたいという事です。
もうしばらく議論を見守ります。


あ、あと時間の進み方に不安が有るようでしたらそれについては経過した時間をぼかそうと思います。
688名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 00:42:10 ID:UNrW+nGx
結局、個人の感じ方の問題になっちゃうわけか
それじゃあいつまで議論してたって決まるわけないと思うけどな
689 ◆CFbj666Xrw :2008/11/15(土) 00:47:36 ID:8A7s2CHx
あ、ストライクゾーンギリギリっていうのは
善人な路線か危険な路線かって意味です、念のため。
690名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 01:24:20 ID:vdKuHWgP
リレーだから話を受け入れてきたが、どんどんとキャラが変わる様は見ていられなかったな。
あとなのはがここまでになった理由はリレーによるものだけど、
その基盤になると思われる話を書いたのが666氏自身だというのも気になる。
運命のルーレットで重傷で済ませるつもりの路線を人殺しも辞さない方向に変えて、
はやてを殺して混乱した思考にあったのを大したことじゃないで心を凍りつかせた。
そうした動きがあったからなのは悪魔化が成立したんじゃないかと俺は考えてる。
無論これは考えすぎ、言いすぎの批判になりそうだから言うべきことじゃないんだろうけど。
でもそう考えてるってことをわかってもらうためあえて言わせてもらう。

その路線を望んでいない、いい加減改心してほしいと思う読み手もいることはわかってほしい。
これがマーダーなら後の改心フラグにつながるし、それまでの罪に悩むとかあっていいんだが、
この話の場合、これまでの罪はすべてしかたなかったで済ませてしまった感じで、
エヴァ、アリサ、インデックスと改心フラグ立てておいてこの話だと今後改心フラグがたたなそうで怖い。
俺自身の発想が貧弱なせいもあるんだろうけど、白い悪魔化することしか想像できない。
691名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 01:27:13 ID:+tgpqR0C
(――それじゃ、私が代わってあげようか?)以降をぶった切ればただの自問自答で丸く収まりそうなんだがなあ
いっそのこと二重人格と共存してオールバックの超兵なのはに……
692名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 01:29:43 ID:vdKuHWgP
>>691
ああ、その意見賛成。
二重人格なしなら問題ないと思う。

てかアレルヤなのは吹いたww
693名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 01:41:05 ID:ch1oJqBl
これはロワなんだし、救いようのない話が主なのはしかたない。
救いのある話を見たいなら別の二次創作を探すべきだよ。
救いようのない狂ったやつなら雛苺とかいるんだし、なのはだけ特別扱いするのはどうかと思う。
ロリショタロワは鬱ロワといわれるぐらいだし、これぐらい狂ったほうがらしいよ。
694名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 02:07:08 ID:+tgpqR0C
別にいいじゃないか救いのあるロワがあったって鬱ロワだから狂ってもいいといいのは暴論だ
695名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 02:20:47 ID:bUDJzHTF
いやお前ら何を言ってんの?
読み手に発言権なんかないよ
696名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 03:03:05 ID:msr9V0fJ
何か「なのはさん」「なのはさん」言ってる奴いるが、
なのはさんはなのはさんだろ
さん付け=本気狩るみたいに語るのは許し難い
ニコニコみたいなのは魔王って言うんだよ
697名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 04:50:39 ID:JKczq5X3
確かに論点がずれてるわな
今回は俺たち読み手がこんななのは嫌だ!と意見するための場じゃないよ
なのはがこのロワの主役だったらその意見もまあ有りかな、だけど実際はロワを構成する一部分に過ぎない訳で
矛盾はないし説得力も一定数以上、リレー小説としては問題ない今回の作品は通すべきだと思う
キャラ改変とかオリキャラ化という意見は正直…なのはを特別好きな訳じゃない俺は首を傾げてしまう
特別扱いしてるみたいで
実績のある氏の作品だし俺は書き手さん達を信じるよ
698名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/15(土) 09:16:48 ID:4Jh2efMe
>>690
書き手としては改心させるのは簡単だけど、いいさじ加減で狂わせるのは難しいんだぜ。

この話だったら改心フラグは立てられるかと。
と言うか2重人格=鬱展開って言うのもおかしいかと思うんだが。
某らっきょのシキーズみたいのもいるし
699名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 10:05:05 ID:vdKuHWgP
論点ずらした覚えはない。
こんななのはは嫌だ、じゃなくてこんな展開は嫌だっていってるつもりだ。
別にこれがリンクだろうがインデックスだろうが同じこと言ってる。

いいさじ加減で狂わせるならちゃんと狂わせたほうがまだ許容できる。
イヴや蒼星石の狂い方も受け入れたくはなかったけど、マーダー化はロワには必要な要素だし、許容した。
俺の個人的なわがままだということや、読み手があまり文句言うものじゃないっていうのも分かってるつもりだけど、な。
けどなのはのスタンスは白い悪魔であろうと対主催には変わりないんだし、する必要もない、ただ面白そうなだけと取れたからこう意見言ってる。
前の話の時点で激しく揺れていたんだし、この話は二重人格化させたかっただけともとれるしね。
これが仮に白い悪魔がマーダーだったなら意見してなかったよ。
700名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/15(土) 10:40:51 ID:4Jh2efMe
>>699
単なる「自分の中にマーダーがいる」って言う2重人格だと、
それこそ完全になのはのキャラが崩壊しちゃうし。
キャラ崩壊しない程度に、もしくは方向性で狂わせる、
いいさじ加減と言うのはそういう意味で言ったのですが。
それとする必要が無い、と言うのは違うのでは?
こういう2重人格もありだと思うのですが。
701名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 10:43:03 ID:UNrW+nGx
イヴや蒼星石は許容したとか言ってるけど、そもそもそれらの時には文句なんか出てなかったと思うけど
それに、「こんな展開嫌だ!」ってのも、結局は読み手の我儘でしかないんじゃないの?
702名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 10:50:21 ID:JKczq5X3
不安定なキャラもロワには必要な要素だよね
703名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 11:05:41 ID:ch1oJqBl
発言がなかった=そんな文句いうやつがいないっていうのは違うんじゃない?
話として問題がない以上余計な文句はいうべきじゃない。

俺らが何と言おうと結局書き手に押し切られたら通すしかないしね。
これが酷い出来なら反感買うけど氏の作品は「問題がない」わけだし。
そうなると個人の感情でしか文句は言えないから、読み手の我が儘で意見するしかない。
「話として矛盾がない」んだしね。
心配しなくても積極的に反対してる奴は一人だけみたいだし、このままいけばこの話は通ると思うよ。
ついでにいうとなのはのキャラは崩壊してないっていうけど、部分的に崩壊させないように二重人格にしたっていうんじゃないかこれは?
704名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 11:37:52 ID:UNrW+nGx
でもそんときに何も言わなかったんなら、後になって「実はあのときも我慢してたんだよ」とか言い出すのは卑怯だと思う
705名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 12:25:39 ID:etQDxR/J
リリカルなのは見たことないんだけどさ、
読んだかぎりでは、なのはにはもともとその思考法のせいで「適性」があったってこと?
タスクごとに別の価値観を与えて擬似人格を作ったって感じ?

俺はアリだと思う。

>>703
発言がなきゃ文句があったとは言わないよ。
不満はあったかもしれないけど。
706名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 15:19:40 ID:TKTZGMJQ
>>705
そんな描写はまったくない
マルチタスクってのは要するに「AをしながらBをする」仕事しながら夕飯のメニュー考えるみたいな事に特化してるだけだから、慣れれば俺らでもできること
別人格ととらえるのはさすがに拡大解釈しすぎている

後仮投下で意見求めてるのに発言権なんてないとか言ってるのはバカかと

別に俺は通しでいいと思うけど
707名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 15:25:09 ID:UNrW+nGx
意見は求めてるけど、我儘言えとは言ってないよね
708名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 15:43:38 ID:twVfEdHu
本投下まで読まないつもりだけど、大荒れだな
なんでこう煽る奴が沸くんだか…
709名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 15:51:00 ID:UNrW+nGx
そうだねもうめんどいし破棄でいいんじゃないの
こんなグレーゾーンな作品わざわざ議論してまで通す必要なんてないでしょ
710名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 16:07:42 ID:jYSU5IQ7
>>709
そうだね
お前自体がこの世から破棄されろよ

煽ることしかできないカスが生きる必要なんてないでしょ
711名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 16:10:54 ID:etQDxR/J
>>706
「仕事の鬼」と「家庭的な私」の二面性があるってこととは違うんだ?
そうか…

俺もできれば効率あがるんだろうな
712名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 16:13:09 ID:UNrW+nGx
>>710
何で?
だって読み手はこんな展開望んでないんでしょ?
だったら破棄でいいじゃん
713名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 16:21:44 ID:TKTZGMJQ
>>711
そういう違いはあくまで思考を緊張させてるかリラックスさせるかの違いだから、ちょっと違うかな
714名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 16:36:42 ID:jYSU5IQ7
>>712
素で読み手様すんな
それにお前の主観で物事が決定すると本気で思っているのか?

これ以上馬鹿な発言する前にお前は消えた方がいい
715名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/15(土) 19:22:02 ID:b7DhLtsp
お前ら落ち着け。
だけど>>712>>709みたいな発言は許せないな。パロロワってやつは読み手も書き手も楽しむもんだと思うぞ。
読み手の感想がすべてってわけじゃない。そのことをもっと分かってくれ。
>>705
なのはの作品自体にそういう描写は無いけど、まあ、解釈の範囲内ってやつじゃないか?俺もありだと思うけど。
716名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 20:09:07 ID:/VR/+uP9
>>705
原作中ではあんま明確には触れられてないね。
マルチタスク思考うんぬんの部分は、むしろ作品外で触れられた(公式の)設定上の話、程度のもの。
そこから多重人格的思考へは1歩飛躍あるけど、
まあ、「こうなった第一の理由」でなく、「説得力を補強する材料の1つ」程度に思っておけばいいと思う。
東方出典の夢のお薬の影響もあるようだし、もちろんロワ内体験の影響が一番大きい。
なのは原作知らなくても理解に齟齬が出るほどの要素じゃない、んじゃないかな。
717名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 23:06:41 ID:UNrW+nGx
>>714>>715
何だよ、何で俺が責められるんだよ
「この展開を気に入らない読み手も大勢いるから破棄にするべきだ」って意見があったから、それに同意しただけじゃん
718名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/15(土) 23:27:15 ID:vdKuHWgP
そうはいうが今日のところは反対意見出したのおれだけだぞ?
他の人はこれはこれでありって意見ばかりだし。
それに俺の意見も改めて見てみると論理的に話してるんじゃなくて感情的だった。
確かにこの話は気に入らないが破棄を望むやつがいるから破棄すべきだっていうのはなんか違うと思う。

こうなってくるとこの話を通したいがためにあえて滅茶苦茶な文句言ってるように見られるぞ。
719名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 00:52:23 ID:T6RprZ+e
仮投下から2日以上経つけど、一向に決まる気配はないね
てかこのままじゃ一生決まらない気がする
720名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 01:22:48 ID:Z8ghMy5p
もう採用でよくね?
721名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 01:23:32 ID:Z8ghMy5p
さげわすれすまん
722名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 04:31:01 ID:gTjFBrOm
だいたい意見も出揃ったようだし、作者さんが決めればいいことであろ
それよりそろそろ次スレの心配をするべきじゃないかね
723名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/16(日) 07:51:43 ID:7kixnTGd
>>717
別にあなただからって責めてるわけじゃない。ただ不用意な発言は控えろと言ってるだけ。
>>722
確かにそうだね。でもこの議論でスレ埋まっちゃいそうだな...つか議論スレのほうでは移転は決定事項っぽいけど。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 09:17:14 ID:t1ri4g5H
気に入らないなら次のSSでまたキャラ変えればいい
現状が時期無視+拡大解釈なんだから文句は言えない
725名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 09:58:40 ID:pdq8uFQO
話は面白そうだけど、次回以降の書き手がちゃんとこの設定を処理仕切れるのかが気になる。
多重人格って発想は安易にできるけど書こうと思ったら内面描写がなかなか面倒なんだよね。
しかも考えが極端ならともかく、「なのは」と「白い悪魔」は行動方針がだいたい同じ。
次以降のリレーが難しくなるだけだとおもう。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 11:29:18 ID:MHH9M2si
>>717
展開や行動に矛盾があるとかなら問題ないが
「展開が気に入らない」程度で破棄しようとするのが問題。
727名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 11:39:32 ID:VrRAo7om
とりあえず、この件は避難所の議論スレに行こうか。
論点の整理とかしてあるし。
728名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 15:15:22 ID:Eu9PwOb2
したらばでの議論の結果、今回のSSは破棄することになりました
729名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/16(日) 15:25:44 ID:S009q40O
>>778
嘘は良くないと思う。
本当はまだ議論中だけど、大体通しって感じかな?
730名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/16(日) 15:27:22 ID:S009q40O
すまん、>>728の間違いだ。
731名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 15:39:04 ID:Eu9PwOb2
みなさん騙されないでください
嘘をついてるのは>>729の方です
どうしてもこの話を通したい人が粘ってるだけです
732名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/16(日) 15:55:49 ID:S009q40O
>>731
いい加減やめたら?まあ、したらば行けばわかるわけだし。一回行ってみてください。そのほうが速い。
733名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 16:48:44 ID:8WAMx1Fy
一応言っとくと、今のところどっちつかずだから通しの方にも傾いてないけどね
意見募集中
734名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 17:51:00 ID:pZLbfPET
>>731
面白い、しかし不愉快だ
735名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/16(日) 22:53:31 ID:3RvBT4RD
>>733
つまり、両方の過激な連中が工作しているってわけね。
まるで右翼と左翼の争いだなぁ
736名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 00:02:17 ID:zVOajRl+
過激に破棄を言ってた声は、議論スレに移行した途端に沈黙したけどね。
(通しに傾いてるかな? って>>729の見方は、その辺踏まえてじゃないかな)
将来への懸念は示されているけど、破棄要請に至るには少し弱く。
微修正で良しということになるのかね、このまま新しい意見が出なければ。

異論あるなら早めに向こうでも述べておいた方がいいよ。ほんと。
いつまでも引っ張ってられないし。
737名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 00:18:58 ID:fzF33jV4
過剰に批判したところで逆効果だと理解したのかもしれないな。
仮にそうならこの話が通った後で再爆発する可能性があるけど。
738名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 16:02:40 ID:dbPUH/5p
今は発言も終わって様子見ってことじゃね?
通ったら通ったでまた激しく荒れるだろうけど。
ただこの例によってこういう二重人格もありと取られるようになったらいやだな。

個人的には反対。だけど論理的に否定する要素はない。
739名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 16:15:56 ID:erMbfQhB
なら黙ってろ
740 ◆CFbj666Xrw :2008/11/17(月) 19:23:54 ID:8U0ZTNN5
議論スレの方の議論も見て、悩みはしましたが、
先の展開については不安が有る人も居るが展開を思いつく人も何人か居るようである事、
いざとなったら一応自分にも決着させるネタが複数有るには有る事。
展開などの矛盾は無くNGになるような矛盾は無いという事。
加えて、語られる諸々の要素を元から有った要素と比べるなど考えた結論として、
今日の日が変わって少しくらいまでは様子見て、
新しい意見がよほど多くなければ本投下へと踏み切る事にしました。

内容としては、終盤に多少の微修正は入れますが状況自体を明確に変える予定はありません。
方々でぼかした部分についてもう少し詳しく書く程度です。
乖離性(略)そのものではない事(胡蝶夢丸の効能と混ざった新しい(自由度の高い)症状ですので)など。

また、投下は新スレでする事にします。
長い議論ありがとうございました。
741名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 20:39:07 ID:WfUQ9ijC
乙です
俺もそれで問題ないと思います
本投下楽しみにしてます

で、結局次スレはどうするの?
ここでいいのかな?
742名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 20:43:10 ID:P001v9U6
乙です。
本投下待ってます。

次スレは創作発表板じゃないの?
743名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 21:03:55 ID:zVOajRl+
乙です。

次スレは創作発表板でしょう。議論スレでも結局は反対論者も折れてたはず。
結構長いこと意見できる時間はあったから、今更「聞いてない」「意見言ってない」でひっくり返すのはナシでしょう。


で、移転に際して、今回限りの移転用テンプレ(?)をちょっと考えてみた。
基本のテンプレの後にでも張ったらどうだろう?  修正すべき点とかあったら指摘よろしく。


【創作発表板で初めて『ロリショタバトルロワイアル』を知った方のためのQ&A】

Q:ロリショタバトルロワイアルって?
A:いわゆるパロロワ企画の1つです。
  >>1にも書かれたコンセプトの下、ジャンルの壁を越えてロリキャラ・ショタキャラを集めています。

Q:いきなりスレ番号が「22」になっているけど?
A:過去ログのリンクを見て頂ければ分かりますが、21まではサブカル板にて運営していました。
  このたび、新スレを立てるに当たってこの創作発表板に引っ越してきました。

Q:なんで今までサブカル板にいたの? どうしてそのままサブカルで続けないの?
A:元々、複数のジャンル(漫画・ゲーム・アニメ・ラノベなど)に跨るため、適切な居場所のないスレでした。
  漫画系の板にもアニメ系の板にも居場所がなく、板違いを承知でどこかに間借りするしかなかったのです。
  過去には存続の危機に立たされたこともありました。
  しかしこのたび、板違いとされる心配のない創作発表板が出来たので、移転に踏み切ることになったのです。

Q:なんで今になって移転してきたの? 創作発表板が出来てから結構経ってるよ?
A:旧スレの容量が埋まるまで、移転を控えていたためです。
  創作発表板の方向を見定める意味でも「移転するなら旧スレを使い切ってから」としたのです。
  結果、こんな時期になってしまいました。

Q:またロワスレ乱立かよ
A:新規のロワスレの乱立は、我々も憂慮している問題です。
  ですが、こちらはある程度の実績と住人のいる移転スレです。立て逃げスレとは別に扱って頂けると幸いです。

Q:面白そうだけど、参加していいの?
A:勿論です。読み手・書き手共に、新たな住人は大歓迎です。
  ただ、既に250話ほども進んでいる企画なので、特に書き手参加に際しては読み直して頂きたいとは思います。
  テンプレの>>1にもあるまとめwikiが把握の助けになるでしょう。

Q:新しい住人もいるし、ゼロからやりなおそーぜ! まずは投票から!
A:それは勘弁して下さい。いやマジで。
744名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 21:20:48 ID:yMcSEAWH
ここはまだ稼働中と考えてOK?
745名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 22:18:33 ID:tAjw1jZi
次スレ立てる?
俺は携帯だからパソコンの人に頼みたいんだが
746名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 22:23:24 ID:STtuOx6D
>>743に追加点あるかもしれないから日付変わるまで待とうぜ
747名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 22:30:54 ID:LyHfR2VL
乱立の部分と一番最後はいらない気がする
何か無駄に煽ってる感じが
748名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 22:47:54 ID:rT67+xCR
自分も>>747に同意かな。けど俺の場合は創作板の現状知らない上での印象なので、
この項目があったほうがいいというなら強く反対するつもりはない。
749名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 23:01:56 ID:zVOajRl+
そうですね、とりあえず書いては見ましたが、改めて見ると……。
ではその2項目を単純に削る形にしましょうか。
750名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 23:53:29 ID:gjXW6Zq/
【創作発表板で初めて『ロリショタバトルロワイアル』を知った方のためのQ&A】

Q:ロリショタバトルロワイアルって?
A:いわゆるパロロワ企画の1つです。
  >>1にも書かれたコンセプトの下、ジャンルの壁を越えてロリキャラ・ショタキャラを集めています。

Q:いきなりスレ番号が「22」になっているけど?
A:過去ログのリンクを見て頂ければ分かりますが、21まではサブカル板にて運営していました。
  このたび、新スレを立てるに当たってこの創作発表板に引っ越してきました。

Q:なんで今までサブカル板にいたの? どうしてそのままサブカルで続けないの?
A:元々、複数のジャンル(漫画・ゲーム・アニメ・ラノベなど)に跨るため、適切な居場所のないスレでした。
  漫画系の板にもアニメ系の板にも居場所がなく、板違いを承知でどこかに間借りするしかなかったのです。
  過去には存続の危機に立たされたこともありました。
  しかしこのたび、板違いとされる心配のない創作発表板が出来たので、移転に踏み切ることになったのです。

Q:なんで今になって移転してきたの? 創作発表板が出来てから結構経ってるよ?
A:旧スレの容量が埋まるまで、移転を控えていたためです。
  創作発表板の方向を見定める意味でも「移転するなら旧スレを使い切ってから」としたのです。
  結果、こんな時期になってしまいました。

Q:面白そうだけど、参加していいの?
A:勿論です。読み手・書き手共に、新たな住人は大歓迎です。
  ただ、既に250話ほども進んでいる企画なのでまずは読み物としてお楽しみください。
  テンプレの>>1にあるまとめwikiの方に、これまでの話が収録されています。
  パロロワ企画の中でも欝方面に強烈だと言われるロワの一つですので、ご注意ください。

とするとこんな感じかな。参加? の項目、ちょっと書き加えてみた。
後は前スレ、過去スレを次スレに対応するのと、
>>6の地図URLをwikiの方のそれに対応するのと、
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=76.gif になる)
テンプレ増えるの合わせて>>1のテンプレ有る位置を2-5から2-8にするのと(ていうか数合ってなかったw)
あとは……。

……向こうの第一号スレ、移転と判り易く

【はじめての】ロリショタバトルロワイアル22【おひっこし】

とかしない?w
751名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/17(月) 23:57:24 ID:STtuOx6D
シンプルに

【サブカルから】ロリショタバトルロワイアル22【移転】
752 ◆CFbj666Xrw :2008/11/18(火) 00:28:26 ID:JxbOPwTD
そろそろ良いかな。後は新スレが立ったら投下しようと思います。
新スレ立ては出来ればお任せする方向で。
創作板はさるさん規制も緩いと聞きますが念のため。
スレタイに【】つけるかとか内容は立てた人任せかなw
753名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 00:31:47 ID:oQQdwW2d
じゃあちょっと行ってくる
754名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 00:38:07 ID:fmjYcraB
何故半角ww
755名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 00:39:14 ID:oQQdwW2d
スレ立て完了

【サブカルから】ロリショタバトルロワイアル22【移転】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1226936035/l50
756名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 00:41:34 ID:oQQdwW2d
>>754
全角だと入らんかった
元に戻したほうがいいかとも思ったがまあせっかくの移転だし
757名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 12:37:52 ID:4gIPZV0B
何であそこまでしつこく反対するんだろう
先の展開思い付いてるって人もいるし、作者本人だって、いざとなれば自分で何とかするって言ってるのに
いったい何がそんなに気に入らないんだ?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 12:52:19 ID:Y9nsm+11
狂った→キャラが狂った姿、原作になくてもこうなるかもしれなかった
で無理矢理納得させられる

多重人格→キャラとは別の人格
これはオリキャラですと書き手側に正式に言われたようなもの

俺はとっくの昔になのはとして見てないからいいけど、この違いは大きい
759名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 13:50:07 ID:4gIPZV0B
そこが理解出来ないんだよな
二重人格って別にそんなオリキャラ化って言うほどの変化だとは思えない
だって、元々の人格だってちゃんと存在してるわけじゃん
むしろ完全に狂ったりするよりも、元に戻す余地がある分いいんじゃないの?

まあその辺はいいとしても、あんな荒らし紛いの方法で反対するのは許せない
しかも移転したばっかで、これから新しく人も入ってくるだろうってときに
自分の思い通りにならないロワなんか潰れてしまえってか?
760名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 14:34:07 ID:AvujRMYd
元の人格とは別にオリキャラを作りましたよってことだろ?
しかも前例は狂うほうにしかいってないという。
761名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 14:45:36 ID:g6fwXHmN
前例ったって、2,3例程度だろ
その程度じゃ何の参考にもならないよ
むしろ今まで全部マーダー化の方向に行ったなら、みんなその方向は避けると思うんだけど

てか一応一度決まったことに、これ以上文句言うのはよくないよ
仮に2重人格に問題があるとしても、それは後からいくらでもフォローできる
それよりも、移転早々スレで暴れることで悪評を植え付けることの方が致命的だと思う
762名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 14:50:42 ID:4gIPZV0B
何にしても、もうこれで新規書き手は望めなくなったな
今まで書いてくれてた人達まで離れていかないことを祈ろう
763名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 15:05:57 ID:JWqIXjaR
荒らしまがいって、AA貼った人?
LSはこんな奴ばっか〜って人は入らないよね?
764名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 15:11:01 ID:Ooj7glMT
議論がまとまってないのに書き手が投下を強行したわけだから一度決まったことではないだろ
765名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 16:31:39 ID:g6fwXHmN
>>740で「日付変わるまで反対意見なければ微修正で投下する」って言ってるのに、その間誰も反対してない
結構な数の書き込みがあるから、人がいなかったわけではない
これで文句言う方が筋違いだろ
766名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 16:41:08 ID:4iIFGlTS
新しい意見がなければっていってたけど。
つまりそれまでの意見は全て無視するって言ってる
767名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/18(火) 16:43:32 ID:KfkK+MM7
>>766
そうは言ってない。今までの意見見て、それでも尚投下するって意志を固めたんだから、
無視ではない。
768 ◆CFbj666Xrw :2008/11/18(火) 16:58:15 ID:WyRTUysw
一応修正案として上がっていた、多重人格部分削除を使わなかった理由の説明しておきます。

解説。
多重人格が明らかとなる部分の削除ですが、これは最初から考えもしませんでした。
あの部分が無いと、少し前の部分で『高町なのはが弱かった』説明が付かない為です。
あそこが前の話まで強さを強調されていたなのはを弱くする為の理由付けとなっています。
つまり《白い悪魔》が居なければ《高町なのは》は弱く有りませんし、
最優先目的の認識に繋がる事は無く、諦めたを連呼する部分で止まってしまう為です。

一応、状態表の多重人格表記を消すくらいは出来ましたが、
作中の内容では《高町なのは》を明らかに知覚する人格が前の夢の時から居るわけです。
それを変えずに状態表だけ変えても意味は無いと判断し、
備考により『多重人格という言葉の意味を明確に定義しない』線で止めて有ります。



あと。
元のなのはの方が引っ込んで《白い悪魔》になった話だという事、強調した方がよかったかな。
(今の《高町なのは》は後から生まれたなのは)
どちらにせよ現在の状況は
『人間側の《高町なのは》と悪魔側の《白い悪魔》に別れて、両方とも紛れも無く高町なのは』
という事に一切違い有りません。
ですから続きを書くのには支障が無いと判断し、
『《高町なのは》が生まれた』『《白い悪魔(タカマチナノハ)》は夢を見る』など最低限の表現に留めていました。
変わるのは印象だけ(それも受け取り方による)ですので。
769名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/18(火) 17:04:33 ID:KfkK+MM7
了解です。
770名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 17:06:15 ID:3ZUCkTuk
つまり、今度の《高町なのは》は「高町なのは´」という方が適切な感じですか?
771名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 17:14:21 ID:RveDukWX
>>768
分かりやすい解説乙です
772名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 17:16:51 ID:PH2Y91aY
解説サンクス!
だがとりあえず新スレでも言った方がいいかも。
他人のコピペでなく、あなた本人が書いてさ。
773 ◆CFbj666Xrw :2008/11/18(火) 17:45:48 ID:WyRTUysw
>>770
つまりそんな感じです。

>>772
一応、修正案を採用しなかった理由について前スレで書くと向こうに書いてこっちに来ました。
もしもまだ議論になるならこっちでやってしまいたいですし。
ただ、なのはが引っ込んで云々は書いてなかったから向こうにも書いた方が良いでしょうか。
774名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 21:52:31 ID:JWqIXjaR
スレの容量って携帯からじゃわかんないよね?
775名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 21:58:35 ID:M5TF+L/f
>>774
たぶん無理なはずです。
ちなみに、今458KBです。
776名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 08:17:27 ID:/kIcxQGn
俺携帯だけど、容量表示されてるよ
777名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 08:47:05 ID:o3CU5brQ
こっちはもう埋めておいた方がいいのかね
778名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 11:17:28 ID:vTn8rqgm
>>776
どうやってみるの?
779名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 15:09:45 ID:1YGcq4dh
【見えても平気】女子高生、今年の冬はミニスカ・ノーパン・ニーハイが流行
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/traf/1225232050
780名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 18:34:46 ID:/kIcxQGn
>>778
普通に下の方に表示されてる
781名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 22:06:15 ID:msFPsXxy
500kbならアリサ最強化

ぶっちゃけ、プリズマの描写も考えると制限なしのカレイドルビーは最強の支給品だと思うんだ。
エクスカリバー×7とか並行世界から呼び出したりするしな。
782名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 22:22:21 ID:o3CU5brQ
いや、まだ42kbほどあるぞ
783名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/20(木) 14:21:21 ID:ItZNXFtR
>>781
まあな。他にも魔力無限DLとかそれを応用したオド全部使った砲撃とかクラスカードとかetc...
まあ、どこまで使えるかはこれからの書き手しだいだが。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/20(木) 18:11:58 ID:M7puVzBe
さすがギャグアイテムは無茶苦茶だなw
785名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/20(木) 20:20:23 ID:HAlsmXTP
新スレで議論するのもいいが、そろそろ埋めないか?
かといってAA投下したら荒らし扱いされそうだしなあ。
786名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/20(木) 20:40:01 ID:AxKi1n87
埋めネタのAAは大歓迎だぜ
787名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/20(木) 21:55:40 ID:V+i2zyf4
あんなの議論でも何でもない
ただの荒らしだよ
788名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/21(金) 14:55:15 ID:0FeHOzoi
だよなあ。なぜあんな事に...って理由は明白か。
やっぱり爆弾だったな。あの話。俺はありだと思うけど。新スレに議論を持ち込むべきじゃなかった。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/21(金) 16:15:13 ID:02Zv+9EI
ここで決着がつけば良かったんだよなあ
790名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/21(金) 16:46:38 ID:2YS0UimS
新規書き手は時期的に望めないからまだいいけど、
新規の読み手がいなくなりかねんよな。
新しい風入れておかないと本気で古参万歳な空気になりかねん。
791名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/21(金) 23:21:35 ID:iPac1pNV
たまには空気を入れ替えないと息苦しいからな
792名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/22(土) 22:20:44 ID:H8P/qBvp
今、もう一度まっさらな頭で最初から読んでみたい。
なので、新規さんがうらやましいぜ
793名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/23(日) 22:48:41 ID:lnGJDs+G
うめ
794名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/23(日) 23:57:04 ID:1q/vhj+k
埋めるにしても後40kbか
795名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/24(月) 14:30:02 ID:UIebcnub
>>792
多分、後頭部を強打すればまっさらな頭になれると思うんだ
796名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/24(月) 14:36:25 ID:VTw8bA/p
まっさらになりすぎて日本語まで忘れたらどうする
797名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/25(火) 00:15:08 ID:gaKFzW5g
>>796
そんなネタ幾つかあったな。
たとえば「あさりちゃん」とか。
798名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/25(火) 18:18:01 ID:urDmJNfG
男性向流行

自称「男性と同等の技術とメンタルでエロ漫画が描けるサバサバした私(笑)」な女作家しか残ってないのに
未だに「女はクルナ!!」とか同属を叩いて喜んでる。
いや、そこに書き込んでるのもう女しかいないから、マジで。

自分も腐臭抜けない女作家のくせに、したり顔で流行総合に「あっち(男性向)は腐臭いレスは叩かれるよ〜」って
書き込んでる奴を見た時は笑った。
女同士で叩き合い、男性向女性作家にまともなのはいないと証明しすぎ。

そしてあそこの予想はハズレまくるので見ていて楽しい。
らきすたやストパンは来ないんじゃなかったんですか?www
799名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/27(木) 21:47:56 ID:ztwoL6wT
自己紹介乙
800名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/29(土) 20:50:07 ID:JqIt0Ubj
そろそろ埋めるか?
801マグダラのマリア:2008/12/01(月) 20:48:21 ID:i6EnSEps
みんな恐れないでイエズスに助けを願ってください。

リトル・ペブルさんを助けましょう。

福音はこれらの人に開放されています。
802名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/05(金) 14:27:16 ID:UnBBGBd9
ここはそのまま放置っぽいな
803名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/05(金) 20:25:51 ID:y0LsN+Ht
AA埋め無いかな。
やるにしてもなんかネタが欲しいが。
804生存者AA投下してみる:2008/12/06(土) 13:45:27 ID:8jthmZTE
                      ,. -==‐___
                  __/ '´_,.-=ニ.._ー ̄``ヽ.
              , -'´ ̄   `   -- 、 \_    \
       __   /         ヽ \ 、 \ \     ヽ.
    , ' _,. -─ `ミトi、 / / / l l l l l i ヽヽ ヽヽ ヽ ヽヽ    ヽ
  /     ,. -‐rァタ//   l l l l l l l l ,.LLi_l l l l l i  ヽ.  i
 / / / , /   |i //   l | j l l l l li j_⊥i`刈 l l リ   l  |
 !/ /  / /     li l l l  l l,.ィ7下リ l/l/i下刈〃/j リ     l   |
 l l  / /       い.l l  Vト/ __ ′ ヾ'ソ l l/ //      l  /
 |   l |       ヽ.ヽ{ヽ. ヽv'´ ̄`   `   } レ′  _,.イ/
 l   l |       \ヽ\ヽ.     -‐'  ,.イl l   ニ-‐'´
 l   l l         7イ≧ミ>.-─- 、/ 川
 ヽ  ヽヽ          〈_>' //    ヽ  l /
   \  ヽ\      f7 / //        l l/    ==m         _
     ヽ ヽヽ`ー-   〃,' lイl     ヽ l          ll       / ̄
      ` ー-     l l  |リ        ヽl      「 ̄ !! ̄lr─‐‐ォ′
                 | |  |{        !   ├‐‐ll─ll   / !
                ,ハ. |  |.ヽl       l     |   ll  ll  /  |
             { i |  | ヽi      __L_   |  ll  l /  l
              l j |  |  l    /  o_|  _Lく>ヒレ1/こヽ !
           ,イフ〃 ノヽ._ ヽ__/   /┴-'─‐┴--‐'´ ̄、ニr‐───_ァ
           心_ヽ\ \_,/     〃´            \二二二ア′
          //刀ハ. ト--\     /   __,... -==ー 、..____ァ‐'′
          /__/ ////l | | \ \./丁 ̄
805名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 13:47:14 ID:8jthmZTE
.| ヽ /   /   /ヽ            \  \  \
」.  /  ,/   /´ ̄                 、 ヽ.  ヽ   ヾ、
  .,'   /    l           、       ', ヽ   ',    ヽヽ
  :!   i    |           ヽヽ.     |   ',  `,    丶
、._」   !    |      ヽ    ヽ ヽ、 /|   i   !    ヽ
 ノ|  .!      l    {    ヽ  ヽ. lヽ,〉'´}. l    !  .! !   }
「 ヽ  i       l. |、 ヽ \ ゝ  ヾ〉';;:j '| j   ,'   j |  ,'
{  ハ  !     _」」__、_|_`_,j_ゝ_、,)、  {゚ソノ/ jノ  /  ,' j! /
ゝ/.:.:.ヽ ヽ.     <´O:.:;;:i''l^`ヾ、 ヽ.jゝ‐'  |   ,  / / } /
. {::.:.:./-`rヽ.     ヽヽ=ニソ _」    、    /| !  j /!/ j/
 ヾ:/  { \    ヽー-‐'´     _,   , ' !/| / ,/j'  |    
-─'ー  丶._ 丶.    \       ´´ /   j ノ //    l
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806名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 13:49:38 ID:8jthmZTE
                ⌒ヽ、
                   ))
            _, -‐ ─ -/イ、_
           /-‐、     -、ヘ`ニ=-、
           / i  {/ r   ヽ \`, \
         {/゙|   / l  i  | l i ヽl  ヽ
       _,,.d'l  l _」,.、/| /l ナト、 }l !、 l
      / ゙∧`l ,ィ´从 / lノ l/ひl !l i ノ
      'ィ´/ / | ヽl l |才ひ    廴ノレ'゙ l/
      从/ jl (| リ 弋_ノ      '''}  l
        /l  l l   |'''   ー ' イl   l
        / |  ! il   l≧=‐r、´ヽノハ   \
         / /  l,ノl   |\__}  l〉 ゝ、  ヽ
       / /  /-、ヽ、 \ \ l   |    \  l
    /  / /`、 \\  ヽ X=、l     )ノ
  /   //   ヽ \ヽ // |\j\
 /   /    , '   ヽ)ゞ='厂{  ヽ
/   /    ∠=、    /ノ/ ∧ 〉 /
{   |   , - ´  }ヽ\   / /Y∨/
ハ  ゝ-┬‐-、 / / \\/ }_厂
 ∨   ヽ  ,メ、〆、  |`´   {
      ノv'/   `¨´    \____
       /                \\
       ,'                     \l
        i                      l|
        !                    \
      l                        l\
        l                          | l
      l                       / l
       ト、                       /  /
      | \                  /  /
      ヽ  \             /  /ヽ
807名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 13:53:37 ID:8jthmZTE
         ミ          彡
         ミ       l       彡
        三    二|二   三   ヾ 川川川 |/
        三     |     三  ミ
        三     __    三   ミ
        三     /、 /    三  三  光
        三      /     三  三
        三       l     三  三   魔
        三     二|二    三  三
        三     |    三  三   法
        三     __   三‐-三   ・
.      ト、ー三    /、 /   三  三   ・
      ヽ\三     /   三  彡   ・
    -==キニ彡   / /   三   //川川川八
       ,.┴' 彡,  ・ ・     ミ`ー- 、__      ヽ
.     /-ァ'´ ̄ , //川川川八ヽ ト、,r‐-、`ーァ    l
.    ′ / ,イ ,イ7ト、/ ! {l {l |l ll !,ハ ト、ト、l、ヽ     l
      {lハl{,イ{/ lllヘ.{、lト、 l{ lト、lX,}l|ィ`ト、l }ヽl     |
      |′|lハl| '{l|`lヽト{ ヽ{ヽl|/,ィ'  | | |!|     l
.          l、{lト、 ヽ_,〉、  ´ ハ__,ノ ,   !      !
       (^ヽ,、  〉`ー   ,     ー-‐'´  /     /
    (^ヽ、 '、 ', ヽ{ ' '   rァー- 、 ' '   /    /
  (^ヽ\ ヽ l  l  `>、  ヽ__ノ 「 ̄|/ _∠、
   \ \} ヽ! ヽ´ヽ`ヽ`辷ー―‐| |   , ヘ}
 (^ヽ、_}       `ー‐'⌒) | ̄ ̄    ̄!/   `ヽ、
  `ヽ、           ,r'´ヽ、二二| 「 l | 「| 「|
.     丶、      ,イ  }      | || l Ll Ll/\
      `t-r―r'ニ´ /  } | ヽ    | ! l |   / /
        ヽヽ __/  / !  \  l./!」   //
808名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 13:57:02 ID:8jthmZTE
.,,,_  _,,.、ー ー ー、
>-''´        `''-、,
'              \
              _ ヽ,
               `\ゝ_
                     フ
   /´\    \‐ーー⊥_,,,../
   |  \\、、_`_ゝ /'i | `>ー
、   |  /´`''´`    ∩ | ̄
.'i 、  i, i゙   ∩     U i
```k、.ゝu   し     (´`ヽ,
、_  ' ,.,__      ⌒ ,ヘ  `ヽ,
 |` ̄ ,.ス`,'ー ー -イ,√    i
 .i   /';;'i、    ▽フヽ'、__、-;'i
  i.  /;;;;;;;;;;'i、   レゝ ':i;;;;;;;;;;;;;;i
  i, i゙;;;;;;;;;;;;;;i       'rー''´
809名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 13:59:41 ID:8jthmZTE
               〃Y´ヽ
               l」. ||   , -'"´ ̄ ̄ ̄`ヽ、
                || /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´ ̄`ヽ
             =、V:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
               =イヽト、V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:/:.:/:.:.:ヽ
              /:.:.:ゝ、:.:.:.:.:、_ ,イ:.:.:/:.:.:./:.:./:.:.:.:.:.:',
              /:.:.:.:/⌒l了^!ノ.l\∠_,イ:.:./!:.:./:.:.:.:}
               /:.:.:|:.{ rj   ゞツ    ∠∠ィ,レ':.:.:.:/
               /:.:.:.|:.:.\_,   `ー-     ヒフ .}|:.:.:.:<こフ
               /:.:.:/|:.:.:.:.:.:|         ー- /ゝト─‐'
               /:.:.:/:.|:.:.:.:.:.:.:ト、    , − 、   ' ,!
             ./:.:.:/:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:l‐ヽ  {  /  /
           /:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.!ーlヽ.二  -‐':.ヽ        /^フ‐┐
            /:.:.:.:.:.:.:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ\三} |:.:.:.:.:.:.:.\    / /´ ̄`ヽ、__
     、、   /:.:.:.:.:.:.:.:|. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::`::ー::L___:.:.:.\ r‐iー<、     __)  r、
ヽー- 、ヽミー':.:.:.:.:.:.:.:.:.|  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\:::::::::::ヽ__}:.:.:.:.:.:ー,へヽ \_.   ´\\  f7'フ
  \:.:.:.:. ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄二フ::::::゙ー、:/   `ー/‐`ヽ、   ̄ ̄ /}
   \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽl:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄ ̄ ̄/    /ー-‐-イ ` ー─='
     `丶 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.<二___, -‐'´‐- 、::::::/      / l ̄ ̄1′
     <二_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄:.:.:.:.\〈         /´      /  /   |
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810名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:04:31 ID:8jthmZTE
                               _ . - ‐ - - . , _
                            ,. - '  , - ‐ -    ‐`‐ 、__
                           //  ,. - ' ´   /     `ヾ ._
                          //  /     , ', '       、  ` ' 、
                        . ´/ ./  ./  / /  . ´   ヽ',ヽヽヽ、ヾ冫
                          /./  /  ./  .,'  ////  l  !.! ヽ ヽ ヽ,ゝ
                    /./  / / /   /!/ / .// ./ ,' ノ八_,ゝ冫´
                  .  ´./  /   //  ./ l ∨///__/_/ー' ´_, |
               _. ´ . ´  . /  _. ´,. '   / l/ 廾  __彡彳  {!;|!
            _,. -' "_. ´    /  / ,. ' ,:'  /  ,' ./ .!.   `゙ソ   > i!
_   ___,, . -−' "´ ,. -' "   _. ´_.  ´  ,. ' ,:' / .// / ./       _ イ_m,、
_  ̄  ー‐, −' "´   ,. -' "    -' ",. ' . / / .// / , ' `  , 、   /`、 uuu!
  __ ̄_  - −' "´ - −' "´  _ / /// / < ` ' 、 /ノ  ̄/ / .〉`, }
        __ - −' "´-─ ' "´   -' " _.. ´/. . ´::ヽヽ __乂ヽ/ノ _,ノ 〉__/
 ̄ー −- . , __ ,       ,. -' " ̄ _ . -´   , ィ⌒ ヽ::::ヽ{!__》《_l}、 ̄  /\._〕、
       _       ,. -' "  ,. -' ",. ' ´  ,. ' ./:::::::::::::::',.::::,,彳li |:!::l.   /::::::::.ヽ.!
--─ ' " ´     ,. -' "  ,. -' ",. -' " ,. -' "   l:::::::::::::::::::!::《冫::l!l::!::〉 /::::::::::::. /
ヽ、 _ - −' "´ ,. -' ",. -' "  ,. -' "         |:::::. ,__:::::..,::::ヽ::::l l:!トヽ/:::::::::::./
  `゛' - .,___ , - −' "´_,. -' "             〈:. ̄::::::::::/:::::::::ヽl !!:/::::::::. ノ
811名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:06:45 ID:8jthmZTE
               | :l .|    , -─‐-.. 、
               | :l .| ,..:'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..`ヽ
               | :l :|イ.:.://.:/:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               | :l〃.:.//.:/::ハ、.:.:.l.: l.:l:.l.:l.:.:.ヽ
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               | :l { : l:行ヽ:l リ_」_L_l.:l.:l.:}.:.:.:.:l
               ヽ| .l :ト、lftリ   テテVl///.:.:.:./
              {ミヽl :(/{ `、   _辷ソ.:./.:.:.::.:/
              {ミソ.l :(l.:l\ ー    ノ.:/:.:/l/
               l:.:.:l :l:l/ソノ`ーr‐く:// l/  ′
              ノl  レソ{二フ:ト、ヽl/ ,ィニフヽ
               〈 ノヽ ノソ フ/l:ト、ソノ ノソ.:.:.:.::.:ヽ
              レ':ノソ  ノソ l」   ノソ.:.:.i.:.:.:',:.:.\
               〈:.(( __ノノソ   ノソ.:.:. :l.:.:.:.:',.:.:.:.:ヽ
              `7.:ニ7´ (   ノソ.:.:.: .:l.:.:.:.:.:.',:.:.:ノ
             (⌒Y⌒).:.:ヽニ7ニソ.:.:.:.: .:L.:.:.:.:.:´
             ノ <>   ぃ'⌒ヽ.:.:.:.:ノニニヽ
            /.:   ll   /    /三三l.:.:.:.:\
           )V ⌒ヽ ll /    l/ ハ.ニ/.: : : : : \_
           {1    l ll /`ー‐ry'ヽ」.:.:.:.:.:.: : : : : : : : :\
          /1   l l/   jノ.:.:.:. :. :.: .: .: .: .: : : : : : : :\_
          / 1   l /   /´  ̄ ̄`ヽ.:.:.:.:、:.:. : : : : : : : : :`ヽ       r─ < ̄ ̄`ヽ
         l  1  .ノ/  /. . :. :. : : :.:, -─ `ヽ.:.:.: : : : : : : : : :「 ̄フ´ ̄ `ヽ  「 ̄`ヽ \
         l  `ーく/  /.: .:.: ./:/          \.:.: : : : : : : : :レ'´   , -‐': : ノ弐弐ソ ヽ ヽ
         \   フー ニヽ.:.:. :{.:{          ヽ.:.:.:.:. : :./ /   /    ¨´   ⌒ヽ __) _ノ
           ̄`7/ノし'⌒\.:.:ヽ\ニフ ー── ─ ‐ヽ.:.:.:.:/ /  /
                   `¨¨¨´             `ー‐‐'´
812名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:09:19 ID:8jthmZTE
              __ ,-、_, - 、__ __ __
             ___/ ̄` <こ> __ ニ -: :¨´ ̄}
         /: :/: : : : : : :`Y^Y´: : : : : : :.:.:.:.L
        人_:_: |: : : : : : :_:_;L._|: : : : : :.:.:.:.:.:∧ヘ
          〈__/|_:_:_: -ァt__人_」\: : : : :.:.:./ : Vヘ    キ
        〉-─厶イノ ′|i |l | | iト、: : :.:.」:r┬'ーヘ   ョ
.       人.\ | i||i |i |l | | i| l 「ヘく:|j |i ィ´    ロ
   キ     廴_\}| i├十i |i |l 卞ー、| }-Vヽ小/
   ョ   ィ  ̄)ハ∧ x:=、lト ハノ,≧、| |,/ __/⌒>  ) )
    ロ   ゝ-く´ ノ_ハ h:::j    h:::::} 〃 / ∠工
    :     (_){___,ハ`¨   __ `¨゚ (( / 厶ィ‐┘
            └く: : :_;>, -ニ’_. イ: :`く___^))
                ン: : :r┴‐-、}二]: : : : :.:/
               \: :「 ̄ ̄下、: :.:.: : : _〉 .
             ; ,イ: :l: : : :.:r⌒Y;.:.:.: :/:|  ;
          , '/: |: : : : :.:.:{  j: \/: :ト、  ,
          /: : :.:|: : : : : : ハ孑|: : ∧: :.:.:ヘ '
       「了{: : : :.:.:.ト、:_:_:_:/弋:_:_:,ノ:::|i: : :.: ヘ ',
         )( |: : : :.:.: :/:::/ | l |: : : l::::::|l: : : : : :ヽ
         f ( l: : :.:.:.:/:::/: :|  |: : : :l::::::l: : : : : : : :\
         ゝ-ゝ\: :/:::/: : | l  |: : : :.l::::::l: : : : : : : /)
          しヘ \:/: : :.| l |: : :.:l:::::::l : : : <ノ丁
       . : : : :└くー ニフ″ l|:-─┴‐┴'´rーヘ¨´
      . : : : : : : : : }___/X廴_」`¨了⌒´[入_广′: : .
       : : : : : : : : : : : Vー‐1: : :Tく⌒「 ̄´: : : : : : : : : : .
        : : : : : : : : : : :`ー‐' : : 人_>|: : : : : : : : : : : :
      . : : : : : : : : : : : : : : : :.:ハ. \j: : : : : : : : : : :
       : : : : : : : : : : : : : : : :{::::::`フ: : : : : : : : : :
         : : : : : : : : : : : : :`¨´: : : : : : : :
            : : : : : : : : : : : : : :
813名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:11:34 ID:8jthmZTE
                      ,  -─ - 、
                   , '´        ` ‐ 、
                 ,  ´         '; :. ...  ` ‐ァ
               /         .: : i: ::. '; :. :. ',
                 /  .....:::::::::;:'  ..: ,:' ;イ;' .:i :: i l';: :: i
               ,' ..:   ..:;'  :  ,:'ノ, -、リノノ,-、 .: ト:!
                i .:   ..:       //  ,.ィノ   ト, ', イノ
              ,' :  .: :   ,'   リ,'  トil    トil l i
          、 __.ノイ  .: : : ;  :i ゝ  ヾ!    └' l ',   o
             ,'  .:  :   ..:::',ヽト  , , ,    '   !ヽヽ
              ノ.: .:   .: ...:: .: .: i l       _  ノ. ゝ',
     o     イ ::::  .....::::::  ...:   l ! J       / :: リノ
           !イ i  .::: ..:: , ';'   '、ゝ ー--r‐'´::i , イノ
            ',lヽ  , '  /  i ト、 ゝ  し  !:::;'ノー 、
           ` ‐-プ_, イイ,ゝ' ´ ̄` ‐、 __   ! ̄`‐、:.:.:..ヽ     o。
                  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ__, -、__,- 、, -「ヽ:.l
                 ,':.:.:.:.:.:.:.:、:.;-、:.\\_____,イ\ ヽ、      ゚
         o       ノ/:.:.:.:.:.:.';.:', ヽ:.:.` ー--- ─ ':.:.:.:ヽ ',
                「:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:',   ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ',
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ィ:.:」   '.,:.:.:.:.:.:.:./:.;':.:.:.:.:.:.:i  ヽ
       。      「:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ̄     ';.:, - ────ヾ  l
        Oo    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/"   し   i , - ‐── -、ノ  /`ヽ _
        ゚    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;イ         ';.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:l ,': : : : / : : ヽ
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ、     u   ヽ, ─ 、:.:.:.:.:.:.:l、i : : : /: : :
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  └、       /: : : : /`‐ 、l_l_: ;': :
          ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./     ヽ__   ,': : : : : :: : : : : : : : : : :ヽ
      ゚   l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   O     l:` ‐i: : : : :/: : : : : : : : : :
        ,イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:./  。      ノ:.:.:.:.:.:` ‐、;': : : i: : : : :
  。   /::', ';.:.:.:.:.:.:.:.:.l/   ゚      l:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ: : :l: : : :
     く::::::::::', ヽ:.:.:.:.:.:/      o   ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:` ー'; : : :
    / ';::::::::::ヽ、 フ"´         「:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ: : :
814名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:24:23 ID:Xc4rFXTE
一人規制解除。
815名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:27:34 ID:g0sgosUR
久々にキャラAAで梅か、それもいいね
816名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 14:31:24 ID:Xc4rFXTE
規制解除できんので今日はここまで。
需要があり、まだスレが埋まってなかったら明日もやるぜ。

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817名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/06(土) 15:14:11 ID:YCP/+xKE
こうしてみるとショタの生存率本当に低いよな...
818名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/06(土) 17:58:23 ID:0lXk4Svm
なんだかよく死ぬね、ショタ。
なんでだ。熱血するせいか。
あるいはショタ同士でネタ被りでも起こしてるのかな。
819今日も投下してみる:2008/12/07(日) 10:17:54 ID:LRNdwaMs
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           .' j.:.:!: :八入  ヽ '、ィzヒテミ:: :: :: :::~しツソイ仏ハ′\            {{::::::::::::::::::::::::::
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  / ̄`゙マ''´ ........    \ヽ\``"´     `    人::::::::::::::::..../......:::::::::::.... ヽ     ̄
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820名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:22:05 ID:LRNdwaMs
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821名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:26:07 ID:LRNdwaMs
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      '=二` ̄``'-;.  \|    |i;|  i  ,
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     /  ,.;-''/ : /  : /  `;;;i     // i
     i/  / ,;-/ \:::i ;;,,;._ / .,;;   ,//
        i/  |/;;i . ヘ '`,:;;''    ' .iヽ
           /_ii  _i;:/ ,,.;;:..;ヾ   ./;,,._
         ┌┘: ヽ.__    ' ρソ ::/  ``'''''--'-----';;:,,,___
    i  .   | ヾ  .i.._ ,,/; ̄;``;''-:-''
   丿`|` ̄``\丶:: .. ;;-  ヽ
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   .)       / |_,.;|i   ``i           :::
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822名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:30:23 ID:LRNdwaMs
                 _   _,,、-‐-、,_i
                /; '         ̄ ̄```'''- ,
              //         ;:  i;   ヽ
             /,;'     ;       i  i;   i : |i
            i  /   ;   i     i  | i  i i |i
            i /;    i ; i i  i;   i i/ ̄`'ヽ,/``'-,'
             / /  i   i i ; i  i ii ;  ii ; |  :: -| i;;;;; /
            i i  | ii  i | ; i  |.ii i  ii i: 'i   `.|┘:: /
            i |  | ii i ;‐-i ;; i  | ii |‐--i; ヽ_/ .|  |i
           .i i  | ii i i √;';;;i     √;';;;i;_ |i i ii|_|i
           i i  |ii i .iミi | ;;;i      | ;;;i= |i. i |i ii i |
           i i i  i;;;iヽ ;,.i:ソ     ;,.i_ノ  iヘ / ii ; |
           i .i  |  `' |  ^   。       。/ ,ii ; |
            i|i     ヽ     ‐-‐    ,/--`---'
            .ii/` ̄ ̄``'ヽ ,      ,,、‐'__
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823名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:34:36 ID:LRNdwaMs
                   ,.-ァxテこ'ー-.、
                 /7//  }ヽ\ ヽ`ヽ、
              ,r' / ,' j  ノハ ヽ',ヾ \ヽヽ
                 / // i | //! i ヽi iヽヽ、 '.,
                / /i7 /i l,ノ ハ Nヽ i } i ',ヽ',. ',
              ハ/リi ,' Nノ'oヾ、ゞ、`jメ リl i } ', i
            i i,' .{ |! i イト`ー =' '  、く.゚'_)!ハ. i l
             { i| i l !li       r .!  ´'.i| ! |
              | l  ! ',i l     __     リ j  i
              !lN   ハ !    /-ー'┤  ソ! リ  }
            liハ ! ',', N    ´ ̄- ̄  ,r'ソ ン i l
               ', ' ゝ,ヾ、_ヾ丶、    /ィノ/ji l リ
            ヽ' ,\ ゞ、`ー ::`:::ー:'::lン/ンrイノ
           ェftャ、ヾ=ェ_ニ=ーュ  ::::l_-ン' ´'
          rえシf=‐<::::::::::::::::'k  ;::fl:`i
        ,、'ふ/ ::::==、:j ̄:):::::::::i:fl /::ソ:::}
     , - '  シ ..::::レ'''" ̄::)~.:::::::::::K !.fl:::::゚:`ー..、._
     /     i:〉-'...::::::,r‐''':ヽ゚o.::::ヾふン::::。゚:::::::::::::::i::lー- 、.
    ,'      K_ ;r‐'´.:::::::ンヽ:::゚o:::::i}Q::::。:::::::::::::::::::i::l.   ヽ
   j        ';`i、..:::;r'´.::::/:::::::::゚o::::fl::。::::::::::::::::::::::!:::i    ',
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824名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:39:10 ID:LRNdwaMs
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                            ゙ミュ l::l 〃_ ...-.‐...-....、
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825名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:43:37 ID:LRNdwaMs
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    `lヽ、...ヽ ヽヽ,ハ./ |ィ -‐__    < __
    ト 、ヽ  -、ヽ!  | '.<    `ヽ ‐-、 <_
   ヽ ``-=ニ' ヽ   `ヽ、ニゝヽ\ヽ   弋'´
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  ヽ、´__,. ィ .l/ |ハ トヽ\メッ::ヘ^! ヽ| i/ | トlヽ|
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   -=´‐'7|./! l. l 'lf'r:、     ''´    ./::::::::::/   \
        |ハ八|ヽヾ'=i      ,i /..::// ,. -―
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                    λ/,.ノ
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               .l,´ \ \.  ∠-‐′
                / l、     ヽ/    /
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              /   ノ .} 〈 l´
               〈  /_. 〈 /ヽ
               ハ  '.λ | ,)ヽ
                |└‐'゙,ィ゙ |イ  \
             `[``くヽハ    'ー 、 __
              |`ト、.)、  ヽ \
            _,. ‐'´`´  | \.    \
826名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/07(日) 10:48:50 ID:LRNdwaMs
         |.:ヽ、      /           、     \
    ___   ト.:.:.:.`.:.、/     ∠ -― ¬‐→ 、    \
    ヽ_.:.:.:.:`ー、」_.:.:.:.:.:.:`:、   /ー―ァフ ̄¨', ',¨`ヽ、ヽ、    `ー 、
     ヽ、__.:.:.:.:`>.:.:.:.:.:.:.:`ー<<_/‐-、_/」_, r〜L ィ'¨´ヽ>`>     }
       \.:.:.:.:_`.:ヽ.:.:.:.:.:j:::/ / |/ / /  l ヽノ  ', `ヽ.    ,'
         ̄,.ィ2_ ヒュ-.:.:./ / ,イ l ト、 人 ヽ   } ヽ ',   /
        , <∠人_.:.:.:|.:.:.l / / ト、 i_」_ ` | _,斗‐ト ル リリ /
      ん'^ マ¨フ'/l.:.:人.:∧|  | f'爪Yミv、 ト升z仆=≦/从''
      〈 ヘ`>' / 7.:.:.:i|.:.:.:ヽ、i、`汽~┤、ミ t~_メシイ//仆、ミー-z___
     〈 `V、 / んっy__.:.:.: 入_`≧`¨´     ノ' /从ゝ‐- 、 、  `ヽ
     、」∨ヘィYy/ f f _,フ⌒,)´  ))ぇ _ `ー'_ ,イ  i i、ゝ-   ヽ、__  j
     \   /ゝ、_, '´  ( (__ ヒ〃 {=_ ̄テ i_ (  )      `-く_
      _〕二´!  i{  ,.:1  `ーzヲ、)  ア=<´  /7ヨ )'´ t.:.:-、_    /.:|
        j `¨ ヘ N  /.:.:|    i|ニl_/((_))ヽ、//ニj    ヽ、.:.:.:.`z'.:.:.:.:/
     /,ノ!    i{.:.:`ロ.:.:.ト    /`´  ((_))  \テ´i     ヽ.:.:.:ん-、.:j_`ヽ
.      '´ !∨`ヘijレ'´ヲヨ┤    |   ((_))     ,' ト、    /「Y >、ノ::::ア
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827名無しさん@お腹いっぱい。
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規制されそうな上、500KB到達するので、これで終了。
新スレで埋めのタイミングが発生したら、またやるかもしれません。