「旦那様……起きて下さい。放送が始まります。これまでに、窓からはどなたも見えませんでしたよ」
気味の悪いそいつ……ヨーヨーマッの呼び掛けに目覚めたおれは、ヨーヨーマッの手から時計を奪い時刻を確認した。
五時五十七分。放送のジャスト三分前。
「メモとペンがデイパックに入っていました……放送の内容はだんな様自身がメモするのが宜しいでしょう。
私も一応、この頭脳で記憶して置きます」
ヨーヨーマッは角の生えた頭を指で突付き、ニタリと笑った。
やれやれだぜ……。このスタンド……不気味な野郎だが、仕事はキチッとこなしてくれている様だな。
おれはメモとペンも奴の手から引っ手繰った。奴は何も言わずに、この店の一階への階段を降りようとする。
「おい、何処へ行く?」
「ちょっと一階を調べてみます……放送の形態を観察するために」
「まあ、好きにしな」
奴は無言で降りて行った。全く、何を考えてるんだか分からねー。
ところで、その放送ってのは何処から聞こえてくるんだ?
スタープラチナにペンを弄らせながら、おれは窓から、静か過ぎる町並みを眺めていた。
* * *
『……えー皆聞こえてるかな?……』
だらだらと間延びした、耳障りな声が街に響き渡って来やがった。
スピーカーか何かか?この放送の音源を探ろうと一瞬考えたが、すぐに意味の無いものと理解した。
スタープラチナの超高感度の耳の遠近感覚が伝える。この放送には『音源』が無い。『街』それ自体が、音声を放っている様なイメージ。
今聞こえるこの放送もあの……荒木のスタンドの一部だってのか?不気味な能力だぜ。
『……それじゃあただいまから一回目の放送を……』
おれは奴の言葉一字一句をメモに取り始める。荒木の野郎が内容の何処かに、
この『ゲーム』のヒントを埋めているかも知れねえからな。
しかし、奴の眠たそうな声からは何か暗号を隠しているとか、そういったものはどうにも感じられねえ。
それに、こいつは何かおかしい。
野郎がこの音声を出力している筈の『場所』……レコーディング室のようなもの……がどのような場所なのか、
スタープラチナの聴覚で放送の『バックノイズ』を聞き分けて、探ろうと思っていたんだが。
チッ。聞こえるのは奴の声それだけで、奴の声に付帯する筈の情報が、全く掴めねえ。
微かに何かの音が漏れているとか、奴が狭い部屋で喋ってるとか、そういった詳細情報が全く分からん。どういう事だ?
恐らく、これも奴の能力の一環なのだろうな……全く、とんでもねえスタンドパワーだぜ。
「だんな様!このテレビを見て下さいッ!『荒木飛呂彦』ですッ!」
「何ッ!?」
おれはペンを走らせながら、一階からの階段からのそのそと昇ってきたヨーヨーマッと、奴の抱げる中型のテレビのモニターに視線を向けた。
奴だッ!
薄暗いどこかの中央に一人の男がいて、町中に響き渡る放送と同様のものを述べていた。
その表情は微笑んでいるようにも見える。
奴の動きのどこかギクシャクしている所が、さらにおれをイラつかせた。
『……そうだな、まず死んだ参加者から話そうか。
君たちだっていの一番に知りたいだろう?……』
荒木の野郎ッ!
おれは画面の中、奴の背後に存在している『闇』に対し、スタープラチナの視力でもって分析を行うッ!奴はどこにいるッ!?
『……誰の『運命』が潰れたのかを……』
……だが、やはり何も見えねえ!糞ッ!
こいつの背後は、『闇』だッ!無限の暗闇でしかないッ!
先を読まれているッ!おれの能力を知り尽くしているのか、荒木はッ!
『……ジョナサン・ジョースター、ロバート・E・O・スピードワゴン……』
ちっ……。
結局『情報』は奴によって語られる事実だけと言う訳か。
このゲームにより命を散らせた参加者たちの名を、おれはメモに書き込んでいく。
おれには見える。奴の映っているテレビから伸びた、プラグに刺さっていないコンセントの先がッ!
テレビの電源さえも自由自在か。やはり凄まじいスタンドだッ!
死者の名は続く。おれは『分析』に失敗したこの状況、メモだけは完璧なものにしようと考えていた。
『……黒騎士ブラフォード、ジョセフ・ジョースター……』
しかし、おれの指から、ペンが滑り落ちる。スタープラチナの手がペンを掴み上げて、おれの『代筆』を始めた。
肉体の方の指は、テーブルの上、ピタリと止まっていた。
まさか……だろ?
ジジイが……ッ!
* * *
『じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――』
闇の中の男のビジョンが消滅する。コンセントの刺さっていないテレビは電源の切れた、本来の状態に戻った。
テレビを抱えていた召使スタンド、ヨーヨーマッは『主人:空条承太郎が見やすい方向に向けていたテレビ』を床に置いた。
「どうやら、終わったようですね……旦那様?」
椅子に座った空条承太郎は指の上に頭を置いて、何か考えている様子だ。
ヨーヨーマッは放送の内容を自分なりに整理して主人に伝える。
「中々興味深い結果ですね。四分の一が脱落とは……。意外と参加者は動いている様です。
あと、最悪の状況……禁止エリアに囲まれてしまう様な事は起こりませんでしたね。
いずれの位置もここからは二マス以上離れています。しかしこの禁止エリアにいる参加者は近々必ず動くでしょう。
そこに近づくかどうかは旦那様にお任せしますが……。
ああそうだ、旦那様……死者の中に知り合いはおりませんか?私、だんな様の『ゲーム開始直前』の事情を知らないものでしてね。
いやあ、正直私自身もかなり混乱してるんですけれども……」
「黙りな」
承太郎は低い声で、ただそれだけを言い放った。
ヨーヨーマッは臆することなく語りを続ける。
「申し訳ありません。纏わり付き、主人の世話をするというのが私の能力なのです。
私が旦那様に対し有益と思われている事を話す。それは私の能力であり、私自身にもどうしようもない。
聞き耳を立てなくてもいいですが、私自身では、話すことを止める事は出来ません。
まあ、イラ付いたらぶん殴るでも何でもして下さいよブガアァッ!」
ヨーヨーマッは顔面にスタープラチナの拳を受けた。拳は顔はめり込み、
その丸い体は吹き飛んだ。壁に体がぶち当たり、破壊された壁の欠片が薄暗い部屋に飛び交う。
「ヴゴゴゴゴゴオォォッ!ワタグシに、物理コウゲキは効きませン……!
幾らでも殴ルがイイデショウッ。きっと旦那様は今、非常に苛立っておられブハウゥゥッ!ゴオウゥッ!オオッ!」
空条承太郎は椅子の上に腰掛けたままだ。指一本動かしてはいない。
殴ったのはスタンドだった。そしてその足は光速を超えるか否かの速度でヨーヨーマッの頭部にめり込んだ。
「アアアゴッウゴゴゴゴッ!ガハアァゥッハアァァガガッ!もっとッ!もっとッ!」
承太郎は動かない。しかしスタープラチナは執拗にヨーヨーマッを攻撃する。
テーブルの上に乗せた腕の先の指に隠れ、表情は伺えない。承太郎は脅すようにヨーヨーマッに告げる。
「そうだぜ。イラついてんだよおれはよ……!
ジジイが死んじまった。誰がやったのか?何時やられたのか?おれにはサッパリ分からねー。
それがまた無性に腹が立つ。全然分からないまま、やられちまったんだよ。
不甲斐無いなんてレベルじゃねえ。おれのスタンド、スタープラチナは強い。強いが、この状況ではどうしようもないだろ?」
スタープラチナはヨーヨーマッに拳をぶち込む。何度も。何度も。
穴の開いたその体を蹴り飛ばし、天井に不気味なボディを食い込ませる。
「アガッブゥッゴォォォォォッ!」
「一個人の無力さを……思い知ったぜ」
ぼそりと呟き、空条承太郎はテーブルの上のペンとメモをデイパックに閉まっていく。
暴れていたスタープラチナは既にそこにおらず。
ヨーヨーマッは天井からずり落ち、そのダメージは急速に回復していく。
「……ぞ、ゾレでッ……これカらドうなされるのデスガ?旦那ザマ」
下僕の主人への問いに、承太郎は帽子の位置を直し立ち上がり、いつものクールな調子で答えた。
怒りはすでに静まっていた。激昂してはいけない。何処に待ち構えるとも知れぬ敵につけ込まれるから。
おれが簡単にやられちまったら、死んだジジイに申し訳が立たねえ。
「ここから動く。仲間として行動出来る者を探し……
『荒木』を倒す」
【ムカデ屋二階(F-04)/一日目/朝】
【空条承太郎】
[スタンド]:スタープラチナ
[時間軸]:ロードローラーが出てくる直前
[状態]:冷静(荒木、DIOに対しての怒りはある)
[装備]:なし
[道具]:デイパッグ
[思考]
1:仲間や協力出来そうな参加者を探す
2:ヨーヨーマッを利用する
3:荒木を倒す
4:DIOを殺害する
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]空条承太郎(主人変更の命令があれば主人は変わる。ただし変更対象人物の同意が必要。
主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される)
[装備]マスク
[持ち物]なし
[任務]
1:承太郎に付いて行く
[備考]・ヨーヨーマッは攻撃できない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かもしれない)
・主人の命令には絶対服従。しかし、命令を曲解して受け取ることもあるかもしれない。(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)
・ヨーヨーマッは常に主人の半径20メートル以内にいなければならない
・ヨーヨーマッの主人が死んだ時またはヨーヨーマッが規則を破った時ヨーヨーマッは消滅する(荒木によってDアンGの首輪が爆破される)
*承太郎は、アヴドゥル、花京院、イギーがこの世界に生きている謎に気付いていません。
投下完了です。
乙です。
ジョナサンの名とスピードワゴンに反応なかったのは何故?
げっ。
もう少し3部時点の承太郎の情報を整理したほうが良かったですね。
後で修正版をまとめサイトの掲示板に投下します。
他に修正点があったら宜しくお願いします。
大変だな
そこ直したら目茶苦茶変わりそうな気がする
そうでもない……?
投下乙です。
承太郎の葛藤がいいですね。
修正した後の作品も楽しみにしています。
投下乙!承太郎格好良いな
予約たくさんされててwktk
けっこうこのスレの職人さんは、ジョジョについてはライトファンの人も多いのかな?
逆に新鮮かもw
【現時点の予約まとめ】
2/15(木) (〜2/18(水)まで)
◆vVaTIBWCAA 露伴、康一、イギー、アナスイ
2/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆fk8qEzlLPk ツェペリ、リサリサ、シュトロハイム
「スタープラチナは止まらない」の修正版をまとめサイトの掲示板に投下しました。
乙です。
【億康、アブドゥル、ダイアー】予約します
かませトリオSSに期待!
予約ラッシュが来てるな。こりゃすげーや
映画効果か?何にせよ嬉しい
職人さん楽しみにしてます
694 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/18(日) 05:33:18 ID:F9H/sjRH
面白いっすね
>>667 ありがとうございます。
ナランチャ、ホル・ホース、ジョージ、花京院、予約します。
予約
>>687氏から追加
2/15(木) (〜2/18(日)まで)
◆vVaTIBWCAA 露伴、康一、イギー、アナスイ
2/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆fk8qEzlLPk ツェペリ、リサリサ、シュトロハイム
02/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆v8Ybu3DWXA 億康、アブドゥル、ダイアー
02/18(日) (〜2/21(水)まで)
CH ◆.FIF3OFffk ナランチャ、ホル・ホース、ジョージ、花京院
きょうでvVaTIBWCAAさんの作品が投下される予定ですね。これ程多いとは楽しみです。
自分も何かかいてみようかな・・・
アドテックス事件の元組長、新興サイト売却で巨利狙う
今年1月に破産したコンピューター関連企業「アドテックス」の資産隠し事件で、民事再生法違反容疑で逮捕された
同社の元副社長で指定暴力団山口組弘道会系元組長が昨年4月、同社の元社長から、インターネット上の同窓会サイト「この指とまれ!」の
運営会社の経営権を取得したうえ、半年後にジャスダック上場企業インデックス・ホールディングスに売却しようとしていたことが分かった。
時間に間に合わないかもしれません
すいません
遅れて申し訳ありませんでした
投下します
『じゃあ、おおむねそうゆう事でよろしくね―――』
第1回の放送が終わる。
寝ているイギーを連れた康一くんとぼくは、駅前広場の端で放送を聴いていた。
ジョースターさんはやられてしまったのか……
ジョナサン、プッツン由花子、そして吉良吉影も……
初めての「放送」は、ぼくにとってそれなりにショッキングなものだった。
自分の知っていた四人の死……
知り合いの「死」が放送されるというのは、やはり気分の良いものではない。
しかし、ぼくはまだ冷静でいる。それよりも今は康一くんの方が心配だ。
ぼくとしては関わり合いたくない部類の人間だったが、由花子は康一くんの彼女だ。
彼の精神はそこまでヤワじゃないとは思っているが、彼女の死を知って、もし泣き喚かれたりされると非常に面倒臭い。
とりあえず今は俯いたまま黙りこくっているが……
その彼が喋り始める。
「露伴先生……ぼくは怖いです。いきなりこんな事に巻き込まれて、殺し合いをしろと言われて。
まだ少ししか経ってないのにもう13人も死んでしまった。
ジョースターさんも、由花子さんも……
……歴戦のジョースターさんや、執念深くて恐ろしいくらいだったあの由花子さんを倒してしまえる奴もいるって事です。
……本当にぼくは生きていられるのか……
……けど……それよりも、それよりも許せないッ! こんな事をさせる! 荒木飛呂彦ッ!!」
一息入れて、続ける。
「ぼくは、こんな殺し合いはやめさせたい。そして荒木をどうにかして倒す……
それに、露伴先生、ぼくは鈴美さんの言っていた殺人鬼って荒木の事かもしれないと思ってるんです。
そういう意味でも、荒木はどうにかしないとと……
露伴先生はどう思います?」
ぼくは康一くんのセリフの中に違和感を覚える。質問には答えない。
「おい康一くん……今なんて言った? 『鈴美さんの言っていた殺人鬼って荒木の事かもしれない』だって?
何を言っているんだ?それは吉良じゃあないのか?そしてその吉良はもう死んだ。」
「キラ?キラって誰です?ひょっとして放送で呼ばれた吉良吉影の事ですか?」
おいおい……吉良を知らないだって?
「それと君はさっき由花子の事を、まるで他人の事のように言ったな。
由花子は君の彼女じゃなかったのか?由花子の事を好きなんじゃなかったのか?」
「え、え〜!?や、やだなあ露伴先生、彼女だなんて〜。
ぼくは由花子さんから一方的に好きだって言われて、ヒドイ目に遭ったんですよ?
そりゃ好きだって言われて最初は嬉しかったですけど……」
これは……ぼくはひょっとして思い違いをしていたのか? 確認をしなければッ!
「康一くんッ!悪いが君の記憶を読ませてもらうぞ!」
なにやら制止の声が聞こえるが気にしない。
「『ヘブンズ・ドアー』ッ!!」
康一くんを『本』にし記憶を読む。が、
「な、無いッ! やはりッ! 康一くんの記憶に!」
由花子との恋仲! 噴上祐也! チープ・トリックの一件! 吉良の事も! そして『ACT3』もッ!
ぼくと一緒に鈴美のとこに行った後はもうこの「ゲーム」の記憶になっている……
時を越えて連れてこられた者がいる事には大佐の事で既に気付いていたが、
今まで普通に話が通じていたから、てっきりぼくと康一くんは同じ時間から連れてこられたもんだと思い込んでいた……
気付いて良かった。康一くんがACT3が使えないというのは重要かもしれないからな。
「いきなりどうしたんです〜?露伴先生。」
訊ねられ、少し考えた後、ぼくは語りだす。吉良に関わる一連の事、荒木の能力の事……
* * *
「まあ、そういう事だ」
荒木の能力が時を越えること、吉良事件について、一通りは話し終わった。
「なんか信じられないですよ〜」
ま、そうだろうな。吉良事件については今は信じられないならそれでも特に問題はないだろうからいい。
しかし荒木の能力については別だ。このぼくの考えが間違っているはずがない。
荒木をどうにかしようとするなら、少しでもヤツの能力は把握しておくべき……と、そうだ、すっかり忘れていた。
「後回しになってしまったが、さっき荒木を倒すと言っていたね」
康一くんの顔が急に引き締まる。
「ぼくも荒木にはムカついている。この岸辺露伴をこんなクソッタレゲームに参加させやがって。
だがヤツの能力は強大だ。きっとしんどい目に会うぞ。それでもやるのか?」
「当然です! 露伴先生も協力してくれますよね?」
…………
「フン! ま、他ならぬ君の頼みだ。聞いてやろうじゃないか。当然、『取材』は続けさせてもらうがね」
そこまで話したところで、ぼくは駅舎の方から近づいてくる人影に気付く。
「康一くん。誰か来たぞ」
人影が段々はっきりしてくる。
長髪だから女かとも思ったが違うようだ。ピッチリとした服の下にはしっかりと付いた筋肉がある。
「露伴センセエェェ。あの人絶対ヤバいですよぉ〜、なんか剣持ってるし、血もいっぱい付いてるし、それにあの眼!あの眼はヤバい眼ですよォ」
さっきまでの力強さはどこへやら、康一くんがびびってる。
「そうだな。一応イギーを起こしておけ」
突然起こされたイギーも、血の臭いと男の雰囲気を感じとったのか、警戒している。
男はぼくたちから10mくらいの所で立ち止まり、三つものバッグを地面に置いた。
そして口を開く。
「そこの二人、空条徐倫を知らないか?」
空条?
「さあ、知らないなあ。空条『承太郎』なら知ってるが」
「……承太郎さんか……」
男はそう呟き、何かを思い起こすような、そんな顔をしている。
「その、徐倫てヤツ、承太郎とはどんな関係なんだ?」
好奇心から訊いてみる。
「徐倫は承太郎さんの娘だ」
……ナニ?
「娘エェェ!?」
娘だってエェェ!? 見れば康一くんも同じように声を上げて驚いている。ついでにイギーも。
承太郎のヤツ……『そんな事には興味ねーぜ』って顔しといて、やる事やってたのか……
「何をそんなに驚いている?……無駄話が過ぎたな……徐倫を知らないのなら、死んでもらう」
何だとッ!? 突然の宣告に驚いてる間にも、ヤツは距離を詰めてくる。対応を!
「潜行しろッ! 『ダイバー・ダウン』ッ!!」
しかしそれよりも早く、ヤツがスタンド名らしきものを叫ぶ!
だがスタンドはどこにも――
「ぐッ!!」
突然の横からの衝撃にぼくは吹っ飛ぶ! なんだ!?
見るとそこにはイギーの『ザ・フール』、そして見知らぬスタンドの右腕と頭が地面から突き出ている。
なるほど・・・・・『潜行』……地面を潜ってきたわけか……気付かなかった。
だがイギーは鼻が利くからな。イギーに助けられたか……
いや、イギーに『二人のピンチには協力する』と書き込んだのはぼくだから、自分で自分を助けたって事かな。
イギーはなんで自分がそんな事をしちまったのかわからない、って顔してやがるしな。
「そこの犬ッコロもスタンド使いなのか……! やっかいだな……!」
一撃をかわされたヤツは、言うなり『ザ・フール』にラッシュをかます!
だが砂が舞い上がるだけで、当然イギーにはダメージはない。
「クソッ!なんだこのスタンドは……!」
ヤツはイラついている。単純打撃で『ザ・フール』にダメージを通すのは無理だろう。
しかしイラついているのはイギーも同じようだった。低く唸っている。
いきなり殴られた報復か、ヤツのスタンドを締め付けようとしているみたいだが、ヤツが堪えている様子はない。
恐らくヤツの能力で、砂に『潜行』されてしまっているのだろう。だから締め付けられない。
「フン! ……ならば! 本体を叩くまで! 『ダイバー・ダウン』!」
まずいぞ! 地面に潜られたら殴られる瞬間までヤツに攻撃をする事はできないッ!
しかも近すぎる! 何も間に合わないッ!
「イギーッ!!」
地面から伸びた『ダイバー・ダウン』の拳がイギーの体に触れたその瞬間! しかし!
「ぐおああアアァッ!!」
悲鳴を上げながら吹っ飛んだのはヤツの方だッ!!
「イギーの体に『ドグォン』を貼り付けておきました……ぼくの『ACT2』で」
「やるじゃあないか、康一くん」
「そりゃまあただ見てるだけってわけにはいかないですから」
やはり頼りになるな、康一くんは。
しかし思わずイギーの名前なんか叫んじまったぞ。大丈夫なら言ってほしかったよ、まったく。
まあ、いい。それよりも、
「吹っ飛んだヤツを見に行こう」
「どうやら衝撃で気絶しているようだ……『ヘヴンズ・ドアー』ッ!!」
それじゃあ心置きなく読ませてもらうぞ。どれどれ……
「本名『ナルシソ・アナスイ』……スタンドは『ダイバー・ダウン』……分解癖持ちの殺人鬼?なんか吉良みたいなヤツだな……」
そいつの経歴を読み進めていくうちある事に気付いた。
「こ、こいつ!2000年から先の記憶があるぞ!」
荒木は未来からも――いや、あるいは僕の方が過去なのか?
気になってきたぞ。荒木はいったいいつの時代の人間なんだ?
そもそもなぜこんなゲームを? スタンドはどうやって手に入れたんだ?
……『取材』したい。なんとしてでも荒木を『取材』したい!
荒木の事で少し興奮しながもさらに読み進める。
2011年からはいきなり凄いぞ!
『ストーン・フリー』『F・F』『ウェザー・リポート』『ホワイトスネイク』『キッス』……
こいつらは確か名簿に名前があったな……こいつらは『未来人』というわけだ。
こいつらにも『取材』してみたい。一体未来ではどんな事が起こるのか……
と、その時アナスイが目を覚ました。
「うっ……こ、これはッ!?一体どうなっているッ!?」
「君の体はぼくのスタンドで『本』になってもらった。ちょいと君の『記憶』を読ませてもらっているよ」
「なんだと……?余裕ぶっこきやがって!『ダイバー・ダウン』!!……何ッ!?」
ヤツのスタンドはぼくを外れて空しく地面を叩くだけ。
「フフフ……やめときな。ここ、見えるだろう?『岸辺露伴、広瀬康一、イギーには攻撃できない』君の体に書き込ませてもらった。君はもうぼくたちを攻撃できない」
「なんだとォ?……それがオマエの『能力』か……」
「そうさ。わかったらおとなしくしてな」
続きを読まなければ。
「プッ!徐倫に求婚して承太郎に拒否されてやがる……まあ徐倫には受け入れられたのか、一応……」
ここからはこのゲームの記憶だ。
「愛する徐倫の為に殺人鬼になる、ね。で、さっそくもう一人殺したわけか……!
……これは……ひょっとして、由花子を殺したのはお前かッ!?」
後ろで康一くんが驚きの声を上げている。
「ユカコ……そんな名前だったのか。ん?『広瀬康一』?……そうか、そこのガキが『コーイチ』か……さっきの『爆発』はそいつのスタンドだな……
悪い事をしたな。だが安心しろ。お前らまとめてあっちへ送ってやる」
「何言ってるんだ?ぼくたちに攻撃はできないと……」
「そうだな……だが『自分には』攻撃できるだろう?」
自分に、だと?
「何をする気だ?」
「こうするのさ……『書き込まれたページ』を! 『破り取る』!!」
ナ、ナニィ〜ッ!?だが!
「もう一度書き込めばいいだけの事だァッ!」
「遅い!(さっきの空振りで地面にパンチの『パワー』は溜められている!既にッ!)解き放てッ!『ダイバー・ダウン』ッ!!」
地面から『パンチ』の『エネルギー』が……!
「うゲあァッ!!」
下からの衝撃に真上へ叩き上げられ、受身もとれずに落下した。
……く……マズイ……すごいパワーだ……意識がッ……くそ……書き込まなくては……
「間髪入れずにとどめだッ!!」
……とどめ?……フフ……イギーを忘れたのか?……
「『ダイぶああっ!?」
……まぬけめ……そして……書き込んでやったぞ……『殺人はできない』……殺人鬼め……ざまあ……みろ…………
* * *
クソ!クソッ!やられた!!『砂のスタンド』め!!
露伴の体には『康一のスタンド』による細工はないと確認して油断していた……潜行させれば手出しできないと油断しすぎていた……
くそ……オレへの直接攻撃の考えがどっかへすっ飛んでいた……まださっきのショックが残っているのか?……
しかも大したパワーだ……腕がバキ折れている……
しかしそれより「露伴」とかいうヤツ!最後の最後に何か書き込みやがったッ!
『本化』は既に解除されてしまっている。もう読めない!!『書き込み』を破り取る事もできない!!
ヤツが書き込んだのは恐らくさっきと同じ事だろう……
なら今あいつらに近づく事は得策ではない。あのガキと犬っころになぶられるだけだ。
『露伴のスタンド』の能力の射程距離はどれぐらいだ?どれぐらいヤツから離れれば『書き込み』は解除できる?
中途半端に離れて解除できてません、じゃシャレにならねえ。しっかりと距離を取らなければ……
しかし本当に無効化できるのか。
『キャラが実体化するスタンド』も『ヘビー・ウェザー』も『メイド・イン・ヘブン』も、能力射程は恐ろしく広かった。
世界中に広がってんじゃねーかってくらいに……『露伴のスタンド』もそうじゃないって保証はない。
もしそうだったらどうする?くそ……
……とりあえず今はヤツらの事は後回しだ……ヤツらにかまいすぎてやられちまったんじゃあダメだ……
ヤツら以外の参加者を全員殺るのが先だ……解除できないんならどっちみちだし、解除できてんならそん時ブチのめせばいい。
そうと決まればとっととこの場から離れよう。
ガキがなんか言ってるがシカトだ。あのガキのスタンドは『待ち』だ。こっちが手出ししなければ害はない。
犬の方もとっくにスタンドを引っ込めてやがる。積極的に攻撃してくる気はなさそうだ。
オレは『ダイバー・ダウン』に置いといたカバンの一つと落としてしまっていた剣を引っ手繰ってこさせる。
3つはさすがに重いからな。オレのメモが入ってるやつだけでいい。
それから『ダイバー・ダウン』で折れた骨を真っ直ぐに整形する。くっ付きはしないが少しはマシだ。
それじゃあな。次に会う時にゃてめーら死体になってる事を祈ってるぜ。
* * *
なんて事だ!露伴先生がやられてしまった! イギーのおかげで最後の一撃だけは回避できたけど……
イギーに吹っ飛ばされた男は腕を押さえてうずくまっている。攻撃してくる気配はなさそうだ。
倒れている露伴先生に近づく。
「露伴先生!露伴先生!!」
呼びかけるが返事は無い。死んではいないようだけど重傷だ。くそ……
「許さないぞオマエ!」
叫ぶがそいつは聞こえてないような顔をして、走り去ってしまった。ちゃっかりカバンを一つ持って。
ちくしょう……
この感情は怒りだ。
由花子さんを殺したヤツへの怒り。露伴先生を傷つけたヤツへの怒り。
そして二人を助けられなかった自分への怒りだ。
ぼくに……ぼくにもっと力があれば……そう思わずにはいられない。
こんな事で荒木を倒すなんてできるのか?
…………
頭を振って思考を切り替える。今は露伴先生だ。
仗助くんに会えば傷を治してもらえるだろう。先生は嫌がるかもしれないが……
でも仗助くんはどこにいるだろうか……仗助くんの家に行けば会えるだろうか?
迷っていてもしょうがない。そうしよう。
ぼくは気絶している露伴先生を抱える。
しかしこれではバッグが運べない。どうしようかと思っていると、
見かねたのかイギーがスタンドを出して、バッグを二つ持ってくれた。
ありがたい。
イギーに礼を言い、ぼくはゆっくりと歩き出した。
【駅前広場入り口付近(E-4)/一日目/朝】
【岸辺露伴探検隊】
【広瀬康一】
[スタンド]:『エコーズACT1・ACT2』
[状態]:疲弊/怒り
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、シャボン液
[思考・状況]
1)仗助くんに会う・そのために仗助の家を目指す
2)アナスイへの怒り
3)もっと力がほしい
4)打倒荒木。けど本当にできるのか不安
5)露伴先生重いなあ
【イギー】
[スタンド]:『ザ・フール』
[状態]:疲弊
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1)犬好きの子供(康一)が苦労してるのでしょうがないが協力してやる
2)なんで露伴を助けてしまったのか疑問に思っている
【岸辺露伴】
[スタンド]:『ヘブンズ・ドアー』
[状態]:重症/気絶
[装備]:
[道具]:支給品一式、ココ・ジャンボ
[思考・状況]
1)漫画のネタ探しする
2)康一の荒木打倒に協力する
3)荒木や『未来人』に『取材』したい
【杜王駅駅前広場(E-03)/1日目/朝】
【ナルシソ・アナスイ】
[スタンド名]:ダイバー・ダウン
[時間軸]:対プッチ戦終盤、除倫がプロポーズをOKした瞬間
[状態]:右前腕骨折(応急処置済み)・『ドグォン』のショックがまだ少し残っている
[装備]:『幸運?』の剣 (柄に由花子の髪が絡みついて離れない。髪の下に「UN」の血文字が隠されている)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1)徐倫を護るため、あえて『殺人鬼』になる
2)徐倫以外を全て殺した後、自分も死ぬ。
3)とりあえず露伴から離れる。
4)露伴達3人以外を全て殺す。
5)(本人の意識には上ってないが、なんでも分解してしまう癖が再発中)
完了です
遅れてすいませんでした
乙!!
ここの一番の功労者は不運の剣の不運パワーか。
時空勘違いフラグ解消に
アナスイも露伴もダメージ
面白い展開ですね
露伴ちゃんは反則ギリギリキャラなんで
重傷を負わせた措置はいいと思いました
乙。アナスイが書き込まれた内容は後続に任すのな?
お疲れ様です。
少し気になった事は露伴先生の怪我が重傷だけでは分かりにくいと思いますので
もう少しはっきり書いたほうが後の書き手さんも書きやすいのではないでしょうか
それとアナスイですが「殺人が出来なくなった」んですよね?
でしたら状態か備考の欄にでも追加しておいたほうがいいと思います。
乙です!
感想・コメントは自分のが書けてからさせいただきますね。
それから、別件で皆さんにお尋ねしたいのですが、
実は今回の投稿が、少し長めになりそうなのです。
スレの容量が気になるのですが、次スレまで待ったほうが
良いのでしょうか。内容はもう少しで完成します。
自分でスレを立てられたら良いのですが、生憎未経験です。
このスレでの約束事を教えていただければ、何とかやって
みますが、馴れた方にお願いしたほうがわたしも安心です。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします〜。
感想ありがとうございます
あとで修正をしたらばの方に投下しておきます
>>711 書き込まれた内容は『殺人はできない』です。わかりにくくてすみません。。
1日伸びてしまうかと思い不安だったが、今日読めて良かったです。
乙でした。
修正投下しました
乙!修正はえー
座標これで合ってる?
『深夜』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
『深夜〜黎明』
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜〜黎明]
『黎明』
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>●プロシュート [30話/1日目黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [32話/1日目黎明]
『黎明〜早朝』
【E-3】<杜王駅西口広場>●山岸由花子[37話/1日目黎明〜早朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[44話/1日目黎明〜早朝]
『早朝』
【C-4】<ぶどうヶ丘病院前>リキエル/噴上裕也[41話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>●ジョナサン/シュトロハイム[41話/1日目早朝]
【C-8】<別荘地帯>●カーズ [29話/1日目早朝]
【D-3】<線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡)>ウィル・A・ツェペリ/リサリサ[48話/1日目早朝〜朝]
<線路脇>●吉良吉影/●ギアッチョ [40話/1日目早朝]
【D-5】<市街地>エンリコ・プッチ[43話/1日目早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>アヴドゥル/ダイアー/虹村億泰[36話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [34話/1日目早朝]
【F-3】<杜王駅近くの民家>セッコ/ウェザー・リポート[47話/1日目早朝]
【G-7】<路上>花京院典明[46話/1日目早朝]
【H-6】<橋から街中心部方向に向かう道>ワムウ/タルカス/ヌ・ミキタカゾ・ンシ[45話/1日目早朝]
『早朝〜朝』
【F-4】<F-3とF-4の境界付近の路地>F・F/ジョンガリ・A[51話/1日目早朝〜朝]
【H-3】<橋の入り口>空条徐倫/ミドラー[55話/1日目早朝〜朝]
『朝』
【C-8】<吉良邸前の道路>ナランチャ[52話/1日目朝]
<吉良吉影の家>DIO[59話/1日目朝]
【E-3】<杜王駅駅前広場>アナスイ[61話/1日目朝]
【E-4】<駅前広場入り口付近>広瀬康一/イギー/岸部露伴[61話/1日目朝]
【F-4】<ムカデ屋二階>空条承太郎[60話/1日目朝]
【G-2】<住宅地>エルメェス/東方仗助/●ジョセフ[58話/1日目朝]
【G-5】<虹村邸跡の前の路上>虹村形兆/ブチャラティ[57話/1日目朝]
【H-4】<民家>ディアボロ[54話/1日目朝]
『朝〜午前』
【H-7】リゾット[56話/1日目朝〜午前]
『午前』
【D-3】<D-2とD-3の境目付近の湖のほとり>ジョルノ/ポルナレフ[53話/1日目午前]
>>714 投下乙です。『殺人が出来ない』アナスイがこれからどうなっていくか気になるところですね。
最強になりがちな露伴に重傷を負わせたのは良い判断だったと思います。
これで康一はACT3が立った……のかな?
>>719 ありがとうございます!早速行ってきます。
投下終了かな? 乙。
しかし花京院とナランチャの決着とか、ジョースター卿が2人を助けたとかは、
状態欄の補足じゃなくて本編で書くべきことなんじゃ…。
その部分だけ投下し忘れとかいうオチ?
結果も決めるなら書く、書かないなら結果は次に書く人にお任せというのがリレーじゃないか。
三つ巴バトルは面白かったよ。
(_ /
マ / / 気 .ジ い
ジ 〈 | に ャ い
す ヽ | 入. イ よ
か l´ | っ ロ
ッ _| | た !
_ !? / \!
`゙´ ̄`´__ /\ /
. r' ̄ ̄ _ヽ/☆ 7/ ̄
/'´二 ヽ / ニ/ } ☆ ☆
_/l、二ニ ノニヽこ{_ノ、☆ ☆
_二ニ´--一 ' |,ィ=.\ ☆ ☆
/ / (・) (・ソ ゙´ |ヽ、☆
. | ,.く '-_ヽ._ ヘ `ヽ、_
. | ハ.ヘ ヽ ̄ ,フ !r' __j | ト、 /
ハヘ |ヽ、`¨´/ >< ルヘ | /
/ヽミヽ,>、 __¨ トー つyァ Y
_Y 、_ノ_、ヽ `仁´ノハヽ|
|'´ /l、 _)¨´ (ヽニノ,.ヘ
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| | `ヽ´_ノ ヘ ヘ
ヽ ヽ__,/ | _,.-ヘ
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| /| ヽ 川人 | \,__ 、_ _,, -‐ '' ~ ´
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レ / ' __,.| |;;| / /! ヽ ヽ:::::::::. /´ ̄フ
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ノ / i -''_/ ,.- _/ /::::::/ / / _,.-‐''''~~~~''''7
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!ノ .| |_,.-'~´ / / / /
ヽ、_,.-'´ i i / /
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//彡川三彡三ミ_
/ //彡川彡三彡 /ニヽ
(( / 三/´riッ ';';;;`´ ソノヽ- ,,,,____
ヽ川 )‐_ ̄,_ ''' ヽ ヽ i
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\_ 二ニ‐-- 、 `' - '´;;;;;;' 'i||i `‐- ,_
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