このスレはジョジョの奇妙な冒険のキャラクターを使ったバトロワをしようという企画です。
投票によって選出された参加者は以下の通り。
まとめサイト
http://aukusoe.cho-chin.com/rowa/ 前スレ ジョジョの奇妙なバトルロワイアル第4部
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1164512109/-100 主催者:荒木飛呂彦
舞台:杜王町
【第一部:ファントムブラッド】4/7●ジョナサン・ジョースター/●ロバート・E・O・スピードワゴン/○ウィル・A・ツェペリ/
○ダイアー/○ジョージ・ジョースター1世/●黒騎士ブラフォード/○タルカス
【第二部:戦闘潮流】4/7 ●ジョセフ・ジョースター/○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○シュトロハイム/
○リサリサ(エリザベス・ジョースター)/●ストレイツォ/○ワムウ/●カーズ
【第三部:スターダスト・クルセイダーズ】8/10 ○空条承太郎/○モハメド・アヴドゥル/○花京院典明/○J・P・ポルナレフ/
○イギー/ ○ホル・ホース/○ミドラー/ ●ペット・ショップ/
●ヴァニラ・アイス/○DIO
【第四部:ダイヤモンドは砕けない】7/9○東方仗助/○広瀬康一/○虹村億康/○岸辺露伴/●山岸由花子/○墳上祐也/
○ヌ・ミキタカゾ・ンシ/○虹村形兆/●吉良吉影
【第五部:黄金の風】7/9 ○ジョルノ・ジョバーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○ナランチャ・ギルガ/○トリッシュ・ウナ/
●プロシュート/●ギアッチョ/○リゾット・ネェロ/○セッコ/○ディアボロ
【第六部:ストーンオーシャン】 8/9 ○空条徐倫/○エルメェス・コステロ/○ウェザー・リポート/○F・F/○ナルシソ・アナスイ/
○エンリコ・プッチ神父/○ジョンガリ・A/●スポーツ・マックス/○リキエル
【残り38人】
第1条/キャラの死、扱いは皆平等
第2条/リアルタイムで書きながら投下しない
第3条/これまでの流れをしっかり頭に叩き込んでから続きを書く
第4条/日本語は正しく使う。文法や用法がひどすぎる場合NG。
第5条/前後と矛盾した話をかかない
第6条/他人の名を騙らない
第7条/レッテル貼り、決め付けはほどほどに(問題作の擁護=作者)など
第8条/総ツッコミには耳をかたむける。
第9条/上記を持ち出し大暴れしない。ネタスレではこれを参考にしない。
第10条/ガイドラインを悪用しないこと。
(第1条を盾に空気の読めない無意味な殺しをしたり、第7条を盾に自作自演をしないこと)
以下の主張はナンセンス。
・人気キャラが弱いキャラに殺されるのが嫌
・投票を得たキャラが無下に殺されるのが嫌
・能力、支給品に差がありすぎるのは平等ではない
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
開催場所は、荒木のスタンドで作られた異次元世界であり、外に逃れることは不可能である。
開催場所は、杜王町。
MAPはこちら
ttp://aukusoe.cho-chin.com/rowa/map.jpg
【首輪と禁止エリア】
プレイヤーは全員、荒木のスタンドで作られた首輪を取り付けられている。
首輪の爆弾が発動すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない。爆発後にC・ダイヤモンドで治す等は不可能)
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、荒木にプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
また、プレイヤーには説明されないが、実は盗聴機能があり音声・会話は荒木に筒抜けである。
首輪が爆発するのは、以下の条件の時である。
・荒木が放送で指定した禁止エリア内に、プレイヤーが入ったとき。(首輪が自動で爆発)
・首輪を無理やり取り外そうとしたとき。(〃)
・24時間で、一人も死者が出なかったとき。(全員の首輪が一斉に自動で爆発)
・プレイヤーが、荒木に不利益な行動をとろうとしたとき(荒木本人がスイッチを押すことで、手動の爆発が可能)
【放送】
放送は6時間ごとに行われる。
放送内容は「禁止エリアの場所と指定される時間」「過去6時間に死んだキャラ名」「残りの人数」
禁止エリアは一度の放送で3区画ずつ(2時間ごとに1区画ずつ)増えていく。
【主催者】
荒木飛呂彦。使用するスタンドは『バトル・ロワイヤル』。
破壊力B 持続力無限大 スピードC 精密動作性C 射程距離無限大 成長性D 空間変化系
能力…指定した空間内を外界から孤立させる。脱出するには発動時に定められた条件をクリアするかスタンドを解除させるしかない。
【参加者】
参加者は、上記の通りこれ以上の増員は絶対に認められません。
参加者の容姿、記憶、能力は、そのキャラクターを最初に書いた人に委ねられます。
(例:東方仗助・4部終了後 ジョルノ・ジョバーナ:ブチャラティに会う前)
そのキャラクターを最初に書く人はいつから来たのか明言を、
続けて書く人は前の話をよく読み時間軸の矛盾が起こらないように注意してください。
ただしそのキャラクターが選出された部内での時間軸にしてください。
よって3部代表の承太郎は4部バージョンや6部バージョンで出ることは認められません。
また、「作中で死亡したキャラクターが生き返った」は無しです。
あくまで死亡する前の時間軸から連れてきただけになります。
よってキャラクターは誰に殺されたなどの記憶はありません。
【能力制限】
スタンドは、スタンド使い以外でも視認可能。ただし、接触・破壊はできない。
柱の男は、頭を潰されれば死ぬ。
肉の芽、GER、バイツァダスト、メイド・イン・ヘブンは使用不可能。カーズの究極生命体化も不可。
【支給品】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給される。
「食料(パン数個)」「飲料水」「懐中電灯」「開催場所の地図」「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」
「デイパック」「名簿」「ランダムアイテム」以上の9品。
【ランダムアイテムについて】
「ランダムアイテム」は『ジョジョ作中に登場するアイテム』『日用品』『現実の武器』等から選択。
猫草、ココ・ジャンボなどのスタンド能力を持つ支給品を登場させてもOK。
ただしアヌビス神はキャラを乗っ取ってしまうという性質上不可。
連載中のため今回参加を断念したSBRも支給品のみなら可。
『参加者に能力を付与してしまう可能性』のあるアイテム(石仮面・弓と矢・聖人の遺体など)は不可
・予約(仮)
キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
例 【予約】:空条承太郎、DIO
期間:予約当日から三日間。予約期間後は、他の人が予約または投下してもOKです。
予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。
一週間予約
@期間→1週間。その後は他の人が投下してもOK(一言断って貰えると助かる)。
A権利→本編で2作以上採用されている作者のみ。新人はまず2回採用を目指そう。
B途中報告→2〜3日目に1回と、5〜6日目にもう1回。
C間に合わなかったときのペナルティ→次回だけ予約の期限が3日以内に。
*間に合わなくても、投下しても構わない。その代わり、なるべくお早めに。
*その際も、途中報告をちゃんとする。
・トリップ
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
書き手は必ずトリップをつけてください。
・投下宣言
投稿段階で被るのを防ぐため、投稿する前には必ず議論スレで 「投下します」 と宣言をして下さい。
いったんリロードし、誰かと被っていないか確認することも忘れずに。
・キャラクターの参加時間軸
このロワでは登場キャラクターがいつの時点から召集されたかは「そのキャラクターを最初に書いた人」にゆだねられます。
最初に書く人は必ず時間軸をステータスにて明言してください。ステータスについては下記。
・ステータス
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表すステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名】
[スタンド]:『名前』
[時間軸]:ここはキャラの登場時間軸。できるだけわかりやすく
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。複数可、書くときは優先順位の高い順に)
【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
【予約状況】
◆uRVBe6.6qo :2006/12/18(月) 22:40:28 花京院
◆tAKM6DkvGg :2006/12/19(火) 18:27:50 タルカス ワムウ ヌ・ミキタカゾ・ンシ 虹村形兆 ブローノ・ブチャラティ
現在の座標
『未登場』ウェザー
『深夜』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>ツェペリ/リサリサ/●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
【E-5】<市街地>空条承太郎[12話/1日目深夜]
【I-9】<杜王港から市街地方面へ>ワムウ [11話/1日目深夜]
『黎明まで』
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>ディアボロ/エルメェス/●プロシュート [30話/1日目黎明]
【E-5】<市街地>空条承太郎/ウェザー
【F-2】<トラサルディー>ミドラー/空条徐倫 [43話/1日目黎明]
【F-3】<線路沿いの道>ジョンガリ・A [43話/1日目黎明]
【F-4】<杉本鈴美のオーソン>F・F [27話/1日目深夜〜黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [32話/1日目黎明]
<東方家付近路上>セッコ [41話/1日目黎明]
【I-9】<杜王港>花京院典明 [22話/1日目深夜〜黎明]
『早朝』
【C-4】<ぶどうが丘病院前>噴上祐也/リキエル [42話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>●ジョナサン/シュトロハイム[42話/1日目早朝]
【C-8】<吉良吉影の家>DIO [29話/1日目早朝]
<別荘地帯>ナランチャ/●カーズ [29話/1日目早朝]
【D-2】<ミステリーサークル近くの農家>ポルナレフ/ジョルノ [39話/1日目早朝]
【D-3】<線路脇>●吉良吉影 ●ギアッチョ [40話/1日目早朝]
【D-5】<市街地>プッチ神父 [45話/1日目早朝]
【E-3】<杜王駅西口広場>アナスイ/●山岸由花子[37話/1日目黎明〜早朝]
【E-4】<小道>岸部露伴/広瀬康一/イギー[33話/1日目黎明〜早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>ダイアー/虹村億泰/アブドゥル [38話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [36話/1日目早朝]
【F-3から南へ進行中】<杜王駅から続く道>虹村形兆/タルカス/ブチャラティ/ミキタカ[34話/1日目黎明〜早朝]
【G-5】<虹村家前路上>●ジョセフ/東方仗助[44話/1日目早朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[46話/1日目黎明〜早朝]
【I-9】<杜王港>リゾット[35話/1日目早朝]
※「雲と 星と」は破棄となりましたので上の表の31話は欠番です。
『現時点での支給品一覧 とチーム?名』
花京院典明:アーミーナイフ
リゾット・ネェロ:ハリセン
ジョンガリ・A:テキーラ酒
プロシュート:ミスタの拳銃
ギアッチョ:不明
ナランチャ・ギルガ:ヌンチャク
ロバート・E・O・スピードワゴン:ベレッタ
セッコ:スーパーエイジャ
東方仗助:小型時限爆弾
エンリコ・プッチ神父:鋼の太いワイヤー
吉良吉影:美奈子さんの手
ワムウ:手榴弾
空条承太郎:不明
ナルシソ・アナスイ:吉良の腕時計
ジョセフ・ジョースター:猫のぬいぐるみと血糊の入った血袋
ペット・ショップ:小型折り畳みナイフ
ジョナサン・ジョースター:アイアンボーガン
シュトロハイム:ディアボロのデスマスク
ヴァニラ・アイス:ゾンビ馬
F.F:不明
ブラフォード:LUCKの剣
山岸由花子:大型スレッジ・ハンマー
DIO:不明
カーズ:ダイナマイト(40本)
ウェザー・リポート:不明
【度を超えた性同一性障害と度を超えた超雌チーム】
ディアボロ:DIO様の投げナイフ
エルメェス・コステロ:ライフル
【零代目ジョジョ(?)チーム】
ジョージ・ジョースター:狙撃銃
ホル・ホース:ライター
【ドキッ! 女だらけの承太郎捜索隊】
空条徐倫:自動式拳銃
ミドラー:角砂糖
【最強の波紋師匠タッグ】
ウィル・A・ツェペリ:アメリカンクラッカー
リサリサ:ショットグラス
【エッレ・イタリアーノ シニョーラ エ シニョリーナ】
トリッシュ・ウナ:トニオのプリン
シーザー・アントニオ・ツェペリ:伝書鳩サヴェジ・ガーデン、専用の封筒10枚
【岸辺露伴探検隊】
岸辺露伴:ココ・ジャンボ
イギー:不明
広瀬康一:シャボン液
【巨象とイタリア風戦争アリのカーチェイスバトル 宇宙人添え】
虹村形兆:乗用車
タルカス:吸血馬&チャリオット
ブローノ・ブチャラティ:フォーク
ヌ・ミキタカゾ・ンシ:ポケットティッシュ
【ジョジョ屈指の噛ませ犬夢のコラボ+1】
ダイアー:不明
虹村億泰:閃光弾
モハメド・アブドゥル:不明
【金と銀】
ジャン・ピエール・ポルナレフ:不明
ジョルノ・ジョバァーナ:露伴のバイク
【 H☆S & S☆H 】
噴上裕也:双眼鏡
リキエル:不明
投下完了。「雲と星と」は前スレの流れから破棄させていただきました。
テンプレ追加案等ありましたらツッコミをよろしくお願いします。
しまった予約している書き手さんに氏をつけるの忘れてた…orz
ボーイズ・乙・マン
『雲と 星と』は結局破棄になったのね。ってことは、ウェザーが未登場で余ってるのか。
ツェリサ組とはこいつを絡ませればいいんじゃないか? 杜王港組とでもいいだろうけど。
あと、前スレで放送前に必要な組リストみたいなのが載ってたけど、
深夜で止まってるツェリサ組と承太郎、ウェザー以外はもう飛ばして放送入ってもいいんじゃないか?
黎明で止まってるキャラの方は、特に特定の場所へ移動したいって連中じゃないんだしさ。
新スレお疲れ様です。
期限延長お願いしていた5人のお話、投下させて頂きます。
◆uRVBe6.6qo さんの書いてる花京院のお話の邪魔に、ならなければいいのですが……。
では。
杜王町を南北に分断し、杜王港を目指し流れる大きな川。夜の闇の中でもその流れは止まらない。
その北岸に沿って走る道を、オレの車――オレのだよな?――は走っていた。
窓はリアもフロントも割れ、道路標識が突っ込み、酷い有様で――
おまけに、『ブチャラティ』と『ミキタカ』とかいう、見知らぬ2人組が勝手に乗り込んでいたりする。
そして車の後から執拗に追いかけてきているのは、こちらも常識外れな奴。
巨大な馬に牽かせた、古代の二輪戦車。上に乗っているのは、とてつもない体躯をした巨漢、タルカス。
2台はある程度の距離を維持したままで、そしてその間に飛び交うものは……!
「WRUOOOO!」
「また投げてきましたッ! またお願いします、形兆さんッ!」
「気安く呼ぶなぁ〜〜ッ! だが任せろ、角度よし、タイミングよし……『戦車隊』、てーーッ!」
一方的に名前や素性を知られているというのは気分の良いものではないが……文句を言っているヒマはない。
二輪戦車の上の巨漢タルカスが、先を行く俺たちに向け、馬の足を投げる。ブーメランのように投げる。
それに応える形で――乗用車の屋根に並ぶミニチュア戦車(こっちは近代兵器の戦車だ!)が7台、連続して火を噴く。
俺のスタンド『バッド・カンパニー』、その砲撃に、しかし残念ながら直接この大質量を撃ち落すパワーはない。
だが、道に並ぶ街灯を倒す力はある。信号機を倒す力もある。その狙いは正確無比。
投擲された馬の足は、絶妙のタイミングで倒れ込んできた街灯にぶつかり、僅かに進路を変えて。
乗用車を狙っていたそれは、ギリギリの所で車を掠めて飛んでいく!
よぅ〜し、計算通りッ! 計算通り行くのは気分がいいッ!
……しかしこれでほぼ同じことを3回目か。本当に飽きない奴、いや執念深い奴。
「ゾンビ、か……信じがたいが、あの怪力は常人とも思えないな。スタンドを出す素振りも見られないことだし」
「地球人とはすごいものですね。死んでもなお動ける。あの大きな人や、形兆さんのように」
「おい待て、誰が死んでると言うのだ、この宇宙人ッ!?
……しかしブチャラティとか言ったな、どうしてもっと速度を出さない? 商店街は抜けたというのに……!」
「あの怪物馬とチャリオットは、危険だ。少なくともアレだけは排除しておかねばなるまい!」
オレの問いに、ブチャラティはハンドルを握ったまま応える。運転しながら、奴はチラリと支給品の地図に目をやる。
地図上のエリア分けで言えば、F-03から南下してG-03、H-03と来て川沿いに到達。
I-03に向かう橋を渡るんだった! と何やら後悔する様子を見せつつも、勢いのままにH-04の左下の角を掠めてI-04。
そして今はI-05の川沿いの道を、東に向けて爆走中。
几帳面なオレとしては、意図も見えない今の状況は、非常〜ッに不愉快であるわけだが。
「地図によれば、この先のI-06に大きな橋がある! 向こうも俺たちも、勢いをつけたまま突入できるような橋が!
そこで、決着をつける! そこまでは、奴についてきて貰わねばならない!」
「ど、どうする気なんだ?!」
「オレたちが渡った直後……奴の目の前で、橋を落とすッ! そしてあの巨大馬と戦車を、川の中に落下させるッ!」
オレのスタンド、『スティッキー・フィンガーズ』なら、それくらいのことは可能だ」
「な――!」
なんとも大胆なブチャラティの作戦に、オレは思わず息を飲んだ。
その程度のことで頑丈そうな巨漢が殺せるとも思わないが、しかし二輪戦車や馬の方は無傷では済むまい。
堤防を越える形で、高い位置に架かる橋。そこから落下すれば戦車の大破は必至、馬も足を折るか川に流されるか。
そうなれば、オレたち3人は悠々と逃げ去ることができる!
……しかし、橋を落とせるって一体どういうスタンドだ!? そんなにパワーのあるスタンドを持っているのか?
オレの疑問をよそに、ブチャラティは厳しい表情で呟く。
「問題は、橋の手前にあるカーブだ……こちらも勢いを落とさず、向こうにも落とさせず、橋に突入せねばならない!
いや、向こうが転倒するなら、それはそれでもいいんだが……!」
「私にできることは何かありませんか?」
「特にない。せいぜい2人とも、車の外に投げ出されないよう、気をつけてくれッ!」
I-06に突入する。T字路が迫る。直角な交差点ではなく、僅かに角度をつけて交わる道。
その角度の厳しい方、鋭角をなす南への道を目指し、ブチャラティは鋭くハンドルを切る!
高い音を立て、車は大きくドリフトする! って運転荒すぎるぞッ、おいッ!
「おわッ!?」
「危ないですよ、形兆さん」
急カーブの勢いに、車内に突き刺さっていた道路標識が飛び出す。ついでにオレの身体も飛び出す!
ヤベェッ! と思う間もなく、オレの腰に絡みついたのは――1本の鎖。
こんなもの車内にあったか!? 鎖の反対の端には巨大なフックがついていて、後部座席に突き刺さっている。
鎖のお陰で、半分身体が飛び出したまま、それでもなんとか持ち直したオレは……そして車内に引き込まれる。
その鎖が、ウネウネと形を変える。俺の腰に絡み付いていた部分は人の腕に、巨大なフックは人の足に。
それは、ミキタカだった。ミキタカと名乗った自称宇宙人、そいつが鎖に姿を変えていたのだ!
「……いやはや、危ないところでした」
「お……おまえッ、何者だぁッ!?」
「先ほども申し上げました通り、宇宙人です。これで信じて頂けますか?」
「それよりお前たちッ! あの男はついてきているかッ!?」
そんなオレたちの掛け合いをバックミラー越しに見ながら、ブチャラティは叫ぶ。
そうだった、オレたちの車はもう橋の上に差し掛かっている、あの巨漢が追ってきてくれないことには……
しかし、ブチャラティの心配は、杞憂というものだった。
次の瞬間、そのT字路の角にあった建物が、内側から弾け飛ぶ!
粉塵と瓦礫の中から飛び出してきたのは、例の巨大馬と、巨漢の乗った二輪戦車!
「WRRRYYYYYY!」
「しょ……ショートカット、だとッ!? どこまで化け物なんだ、こいつらはッ!!」
角を曲がらず、建物の壁を破って突入し、建物の壁を破って飛び出すという、常識外れのルート短縮!
なるほどこれなら、転倒の危険も高い鋭角のカーブを無理して曲がる必要もない……そんなことが、できるのならだが!
ドリフト走法を使ったとはいえ、カーブによって速度の落ちていた車。
建物を突っ切ったことで速度が落ちたとはいえ、ショートカットできた二輪戦車。
両者の距離は、橋に差し掛かりながら、前よりも詰まってきていて。
しかしここまではブチャラティの計算通り! 彼はそして、運転席から後部座席の方に身を乗り出す。
「ハンドルを頼むぞ、ミキタカッ! 『スティッキー・フィンガ』……!」
「あっ、危ないッ!」
ハンドルを託されたミキタカが、悲鳴を上げる。後方から追って来る戦車ばかりを気にしていたオレたち。
しかし車の前方、ライトに照らされた道の真ん中に……大きな人影が!
ブレーキ?! 間に合わない! ハンドルを切る? 間に合わないッ!
そして車はそのまま、道の真ん中の歩行者を撥ねる勢いで――
ドンッ!
大きな音と共に、そして、大きく吹っ飛んだのは――
あ――ありのままに、起こったことを記す。
『車が人を撥ねたと思ったら、人に車が撥ねられていた』
……何を伝えたいのか分からないかもしれないが、自分も何を言いたいのか分からない。
頭がどうにかなってしまいそうな光景だった。
言葉遊びだとか言葉のあやだとか、そんなチャチなものでは断じてない。
もっと恐ろしい、この『ゲーム』とやらの無茶苦茶さを味合わされた感じで――!
* * *
「な――!?」
もちろんこの状況、この俺、ブローノ・ブチャラティにも、何が起こったのかさっぱり分からなかった。
彼らに認識できたのは、急な衝撃。そして、スローモーションのように宙を舞う、自分たちの車――
いや、ただ吹き飛ばされているだけではない! メキメキと、見えない力でひしゃげていく!
「あのゾンビが、また何かしたのか?! それとも――ともかく、このまま車の中に居るのは、まずい!」
このまま車ごと潰されるわけにはいかない! 川に落ちたら3人揃って転落の危険もある、溺死の危険もある!
橋を落とすべく出していたスタンドが、咄嗟の判断で車の屋根を殴る!
「『スティッキー・フィンガーズ』! だが、このままでは――!」
乗用車の屋根でジッパーが大きな口を開ける、ドアを開けるよりも素早く3人の身体が飛び出す、
しかし事態は好転していない、渦巻く風と車の破片がオレたちを追ってくる、それにこのままでは川に落ち――!
「いえブチャラティ、それでいいんです。荷物をお願いします。私の身体に捕まって下さい――!」
空中でミキタカは一瞬で姿を変える、太い鎖、2人分の体重くらい楽に支えられるような強靭な鎖!
オレはミキタカの分の鞄も掴みながら、なんとかその鎖に手を伸ばす。
そしてその鎖は、端についた大きなフックを橋のガードレールに向けて伸ばし――
「と……届かないッ!? 届きませんッ!」
「いや、それでOKだ。『バッド・カンパニー』!」
長さは十分、しかし弛んで届かなかったフック。それをミニチュアのヘリコプター2機が素早く挟み、運搬する!
フックがガードレールに引っ掛かる、ミキタカの化けた鎖が大きく張る、
落下しつつあったオレと形兆は、ターザンのような、振り子のような円運動に入る!
渦巻く風がオレたちの体を掠めて逸れていく。ただ掠められただけで、オレの服の裾がズタズタになる衝撃!
オレはぞっとする。真空の刃を無数に孕んだ小竜巻……あんなものをまともに喰らっていたら……!
「た、助かったか? ……って、このままじゃ橋桁にぶつかるぞぉぉっ!」
「す、『スティッキー』……!」
――車が宙に舞ってから、僅か数秒の間に。
乗用車は川面に落下し……俺たち2人の捕まった鎖は、橋を支える橋桁に、大きな音を立てて衝突した。
* * *
「な――!」
橋の上では、わしもまた、その光景に思わず息を呑んでいた。
奴らの後ろから、わしは全てを見ていた。
爆走する車が、橋の真ん中で人を轢きかけたところも。
その人物が、車を避けようともせず、むしろ素早く身構え、両腕を勢いよく突き出したところも。
その両腕の間に風が渦巻き、奴らの車が「触れられずして」大きく吹き飛んだところも――
二輪戦車が減速する。吸血馬が走るのをやめ、速度を落とす。
あれほど扱いにくかった暴れ馬もまた、「その人物」の異常さを直感し、そして……呑まれている。怯えている。
口の中が、カラカラに乾いていくのを感じる。
視界の隅で、連中の車が川面に落ちるのを認識したが、
「い、いまのは、いったいッ……!?」
「『神砂嵐』! 『風』の流法(モード)を持つおれの、最強の闘技!」
「かみ……ずなあらし……」
わしは呆然と呟く。気がつけば――わしはよたよたと戦車から降り、その男の前に片膝をついて頭を下げていた。
直感だった。
戦わずとも分かる。今の技ひとつ・立ち姿ひとつ見ただけで、理解できてしまう。
『自分は、何があってもこのワムウという男に勝つことはできない』
騎士としての経験と才能が、目の前の男の『戦闘の天才』ぶりを教え。
屍生人としての『血』が、目の前の男の『圧倒的な種族的格差』を教えていた。
まさに、次元が違う。レベルが違う。同じ方向を目指しつつ、しかし遥かにスケールが違う!
わしを蘇らせてくれたディオの前でも、ここまで緊張はしなかった。
脂汗をダラダラ流し、礼を尽くし平伏するわしを見下ろしながら、そのお方は静かに呟かれる。
「ふむ――吸血鬼どもの、『喰い残し』か? それにしては良い闘気をしている」
「お、おぬし……いや、あなた様はッ……!?」
「我が名はワムウ。人間どもが『柱の男』と呼ぶ、吸血鬼を生み出した一族が1人」
「吸血鬼を……ディオ様を!?」
「彼我の強さの差を咄嗟に見抜いたあたり、お前もただのゴミではないようだな。名を聞こう」
「た、タルカス。77の輝輪の試練を乗り越えし騎士、タルカスと申す」
「名以外のことはどうでもいい。我に従え、タルカス」
「はッ……!」
異論など、あろうはずがない。
そうか、ディオを作りし一族か……道理で、わしの身体が怯えるわけだ。
人間であった頃でも恐れ知らず、屍生人となってからはなおさらだったわしが、震えるわけだ。
いったいどれほどの経験を積んだ戦士なのか。わしの300年の歴史など軽く凌駕するのは確かだろう。
絶望的な敗北感と共に、喜びに近い感情も湧きあがってくる。
この場で殺されずに済んだことへの感謝が半分、そして僅かなりともワムウ様に認めて頂けたという喜びが半分。
「ところで、あと1時間ほどで日が昇る。そろそろ日差しを避ける建物を探さねばならん」
「あ……も、もうそんな時間でしたか」
「戦いに酔っていたか? 若いな。今後は気をつけるがいい。すぐに移動するぞ、馬を出せ!」
「か、川に落ちた奴らにトドメを刺さずとも良いので?!」
「あんな雑魚など、どうでも良かろう。深追いこそ禁物だ」
ワムウ様は最初っから形兆たちなど居なかったかのように、悠々と、わしが乗っていた二輪戦車の方に向かう。
わしは慌ててワムウの後を追おうとして……ふと、疑問が口をついて出た。
「ワムウ様……1つだけ、お聞かせ下さい」
「何だ?」
「ワムウ様はこの『ゲーム』、どうなさるおつもりですか?」
自分は――優勝するつもりだった。
これが殺し合いのゲームだというのなら、戦って戦って戦い抜いて、勝ち残るつもりだった。
だがワムウ様を目の当たりにし、その強さを思い知り。その望みは儚くも消え去ったわけであるが。
ではワムウ様は? 我が新たなる主は、何を望まれるのか?
ワムウ様は悠然と振り返ると、心配そうに窺うわしの顔を見上げ、ニヤリと笑われた。
「知れたこと。戦士は戦いを愉しむ。ただそれだけよ」
「……!」
わしは一瞬驚いて――そして、歓喜に包まれた。
人間であった頃からわしが目指してきた、『殺戮のエリート』。その『完成形』が、今こうして目の前にいる!
勝ち目がないからではない。恐怖からでもない。
このお方こそ、300年追い求めた真の主人。メアリー、ディオを越える我が永遠の主!
このタルカス、このお方に巡り合うためにこそ蘇ってきたのだ!
歓喜と共に、改めてワムウ様に忠誠を誓う――!
* * *
「吸血鬼? 柱の男? 何を言っているんだ、あいつらは……?!」
このオレ、虹村形兆のすぐ傍でブチャラティが呟く。だがオレには返事をする余裕すらない。
2人して盗み聞きした巨漢2人の会話は、オレにとって実に興味深いものだったからだ。
オレたちが今いるのは、橋の真ん中、その下。『橋桁の中』。
激突する! と思ったその時、ブチャラティのスタンド『スティッキー・フィンガーズ』が橋桁にラッシュを食らわせて。
太く頑丈な鉄筋コンクリート製の橋桁がコの字型に大きく抉られ、衝突を免れるスペースを作って。
そしてオレたちはそのままその空間に身を潜め、上にいる2人の動向を窺っていたというわけだ。
自在にジッパーを作り出し、立体的にも平面的にもモノを自在に切ってみせるスタンド……
なるほど、これなら橋を落とすことも可能だったかもしれない。応用範囲の広そうな能力だ。
「しかし、日差しを避けると言っていたな。奴らは『日光』が弱点なのか? ならば戦いようもありそうだが……。
いずれにせよ、今出て行くのはマズい……しかし、やつらを放置するわけにもいかない。あまりに危険過ぎる。
形兆、お前はどう思う? 追うべきだと思うか? それとも逃げるべきだと思うか?」
「…………」
「形兆!」
「ッ!? す、すまんブチャラティ、少し考え事をしていた。そうだな、あいつらを放置はできないな……」
鋭い声で呼びかけられ、オレは我に返った。
どうやらブチャラティは、この場は隠れるしかないと認めた上で、なお追いかけていって戦うつもりらしい。
なるほど、奴のスタンド能力なら、壁に穴を開けることも容易だろう。日が昇れば、建物に逃げ込まれても勝ち目がある。
だが、オレが考えていたことは……。
ワムウとかいう、謎の技で車を吹き飛ばした男は、『吸血鬼を作った一族』だと名乗っていた。
不死身の吸血鬼『DIO』、それはオレの親父に『肉の芽』を埋め込み、「あんな身体」にした張本人!
その吸血鬼を「作り出した」連中なら、ひょっとしたらオレの親父を「殺せる」可能性がある!
オレは平静を装いつつも、興奮に震えが止まらない。ブチャラティがワムウを追うというなら、これは都合がいい。
共にワムウを追い、なんとかしてワムウと接触し、なんとかして「親父を殺す方法」を探らねば。
あるいはあれだけのパワーを持つワムウ本人なら、「親父を殺す」ことができるのかもしれない……!
オレのそんな思考に気付いた様子もなく、ブチャラティは橋桁に耳を当て、振動を聞き取る。
「んッ……動き出したな。北の方に引き返していくらしい……。よし、追うぞ。徒歩になるが、それでもいいな?」
「ああ、仕方ないな。車が川に落ちては仕方ない」
「ミキタカもそれでいいな? ……おい、ミキタカ? 形兆、ミキタカがどこに行ったか知らないか?」
ブチャラティが不審そうな声を上げる。オレもふと気付いて、視線を横に向ける。
……ついさっきまで、ブラブラと橋のガードレールからぶら下がっていた太い鎖。ミキタカの化けた鎖。
それがいつの間にか、無くなっていた。オレたち2人がそれぞれの考えに耽っていた間に、消えうせていた……。
* * *
「……ところでタルカス。その鎖、いったいどうするつもりか?」
「はっ、『鎖』はわしの得意とする『武器』の1つでありますので。
奴らの持ち物でありましょう? あの橋にぶら下がっていましたので、有り難く使わせてもらおうかと。
自慢話になりますが、『天地来蛇殺(ヘルヘブンスネークキル)』のような秘殺技も持っており……」
「お前程度では得物無しには戦いにならぬか。まあ、好きにしろ」
疾走する二輪戦車の上。手綱を握るタルカスの肩の上にバランスを取って立ちながら、オレは鼻を鳴らす。
もとよりオレは、こやつの戦闘力など期待してはいない。
だが、オレが手を下す価値もない雑魚を排除させるくらいはできるだろう。身の回りの世話をする従者も欲しいしな。
「もっと建物の密集した地域を探すのだ。その中で、馬やお前も入れるような大きな建物を探すのだ」
「しかしワムウ様、ここに来る間に見た限りでも、大きな建物は比較的街の外の方にあるようですが……」
「だが探せ。いざという時、『隣の建物までの距離』が短い方が好ましい」
オレの指示にタルカスは軽く首を傾げていたが、素直に街の中心に馬を向ける。
まあ、こやつには分かるまい。住宅街の方が都合が良いのは、このオレだからこそだ。
このオレなら、『風のプロテクター』をまとえば、短時間であれば日光の中を突っ切ることができる。
万が一、選んだ建物が外から壊されたとしても、隣の建物まで走る程度なら持たせることができる。
まあ、そんなことになれば、せっかくの戦車馬も従者も、失ってしまうことになるわけだが……。
まだ時間には僅かに余裕がある。この戦車の速度があれば、間に合うだろう。
残念ながら、港近くにはカーズ様はおられなかった。
もうカーズ様も隠れ家を見つけ引っ込んでおられるだろうし、本格的に探すのは再び夜の帳が下りてからになるか。
もしもそれまでに、カーズ様が倒されるようなことがあれば……
いや、カーズ様が簡単に倒されるはずがない。それこそ、偽者がカーズ様を騙っていたのだと断言してもよかろう。
戦車が走る。街を走る。
手綱を握るタルカスの右肩には、オレが腕を組み、つま先で立ち。
タルカスの左肩には、フックのついた太い鎖が無造作に掛けられ、揺れている……。
* * *
私の「指先」から、血が滴ります。
鎖の表面の一部、ほんの僅かな部分を生身の皮膚に戻して、フックの先で引っ掛けて。
タルカスとかいう人の肩の上でたなびきながら、ポタリ、ポタリと道路に血を落としていきます。
こうすれば、ブチャラティさんたちも気付くはず。ブチャラティさんたちが後を追うこともできるはず。
あの人たちに見捨てられたら、それまでなのですが……。
さて、それにしてもどうしたものでしょう。困りました。
車を飛び出した時、私が姿を変えた瞬間を見られなかったのは運が良かったのか悪かったのか。
この2人にも姿を見せ自己紹介したいところですが、下手をすればその場で殺されてしまうかもしれません。
残念ながら光線銃も反物質爆弾も宇宙船の中。武器もなく、私1人でこの大きな人たちと戦っても勝てる気はしませんし。
しばらくは鎖の姿のまま、逃げ出す隙ができるのを待つしかないですかね……?
【闇の重戦士チーム 宇宙人添え】
【橋から街中心部方向に向かう道 (H-06) 1日目 早朝】
【ワムウ】
[モード]:『風』
[時間軸]:首だけになり、ジョセフが腕を振り下ろした瞬間
[状態]:服が少し焦げている
[装備]:手榴弾×9
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1) ベースとなる建物を探す。できれば住宅街が良い
2) カーズを探し、本人か確認する。本人なら従う。偽者と判断した場合は殺す。死んだなら無視。
3) できればジョセフとは再戦したい。
4) 戦いを楽しみつつ、優勝を目指す。ただ深追いはしない。
4) 従者として、しばらくはタルカスを従えておく。
【タルカス】
[種族]:屍生人(ゾンビ)
[時間軸]:ジョナサンたちとの戦いの直前。ディオに呼ばれジョナサンたちと初めて対面する前。
[状態]:無傷。
[装備]:吸血馬1頭+チャリオット、【ミキタカが化けたフック付きの長い鎖】。
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1) ワムウへの絶対的な忠誠。
2) ワムウと共に戦う。戦いの愉悦を彼の下で楽しむ。
3) 日中を凌ぐ隠れ家を探す。
4) 取り逃した虹村形兆、ブチャラティ、ミキタカへの僅かな執着心(ワムウの命に背いてまで追う気はないが)
【ヌ・ミキタカゾ・ンシ】
[スタンド?]:『アース・ウィンド・アンド・ファイアー』
[時間軸]: 鋼田一戦後
[状態]:【フック付きの長い鎖】に化けた状態。タルカスに片手で握られ、肩に掛けられている。指先から出血。
[装備]:なし
[道具]:ポケットティッシュ (支給品一式はブチャラティが持っています)
[思考]:
1) タルカスたちには絶対に気付かれたくない。そのため、当面はただの鎖のフリを続ける。
2) タルカスたちに気付かれないうちにこっそり逃げ出したい。
3) 脱出後、ブチャラティたちとの合流を図る
4) 味方を集めて多くの人を救いたい。
[備考]:ミキタカは形兆のことを「ゾンビのようなもの」だと思っています。
[備考]:タルカスもワムウも、タルカスが手にしている鎖がミキタカであることにまだ気付いていません。
[備考]:ミキタカは自ら道路に血を垂らし、ブチャラティたちが追う手がかりを残しています。
彼らが通った道には、点々と血の跡が続いています。タルカスたちはまだ気付いていません。
【ギャングと軍人と宇宙人 (ただし現在、宇宙人行方不明)】
【川にかかる橋 (I-06) 1日目 早朝】
【ブローノ・ブチャラティ】
[スタンド]:スティッキィ・フィンガーズ
[時間軸]:サンジョルジョの教会のエレベーターに乗り込んだ直後
[状態]:健康。右腕の袖がズタズタに切り裂かれているが、本人はかすり傷程度。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2 、フォーク
[思考]:
1) ワムウたちを放置はできない。彼らが仲間を襲う前に、日光も利用して彼らを倒す
2) 機会があれば仲間と合流する(トリッシュがスタンドを使える事に気付いていない)
3) なるべく多くの人を救う
4) アラキの打倒
5) ところでミキタカはどこに行ったんだ?
【虹村形兆】
[スタンド]:バッド・カンパニー
[時間軸]: 仗助と康一が初めて虹村兄弟と遭遇する直前。そのため父親を殺すことしか考えていない。
[状態]:全身打撲。
[装備]:特になし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1) 「吸血鬼を創った」ワムウの一族ならば、「肉の芽」が暴走した「虹村兄弟の親父」を殺せるかも? と期待。
ワムウに接触を図る。彼らに父親を殺害させる方法を考える。
2) 虹村兄弟の家の場所に戻り、父親がいるかどうか確認。
3) 億康を探す(探してどうするかはまだ決めていない。探すためにも一旦「自分の家」へ)
4) 参加者の中にチラリと見た東方仗助に警戒感。
5) ところで勢いで共闘してしまったが、ブチャラティやミキタカのこと、何も知らないぞ? 話を聞きださねば
[備考]:ブチャラティたちは、ワムウ・タルカスの弱点が『日光』であることを知りました。
[備考]:形兆への支給品であった乗用車は、完全にスクラップと化し、I-06の橋の下の川の中に落ちています。
[備考]:ブチャラティたちは、ミキタカがタルカスに「持っていかれてしまった」ことにまだ気付いていません。
ミキタカが点々と残していった、血の跡にもまだ気付いていません。
というわけで、悪のパワーファイター2名を主従関係に。
ブチャラティと形兆を、何やら不穏の種を孕んだコンビにしてみました。
ミキタカは……気持ちの上では既にブチャラティの仲間のつもり、と。
ワムウたち、道路の途中で話が終ってしまいましたが、もちろん日の出までには建物に入っていることを目指すわけで。
次の話は放送が『書かれた』後でもいいかと思います。
隠れ場所に到着して、放送を聞く話とか。
放送をバックに、建物に飛び込んだワムウたちが前から建物に居た人たちとトラブル起こす話だとか。
ともかく放送を絡めながら書くことで、キャラたちの視点でギリギリ間に合った、とすることは可能だと思います。
まあ、放送前に繋ぎの話を組んで貰っても構いませんけれど。
行き先の候補としては、G-05のサンマートだとか、F-05の名前のない学校だとかが挙げられるかと思います。
足はあるので、もっと遠くに行ってもいいかもしれません(億安たちがいる病院だとか、杜王グランドホテルだとか)。
2人の足を止めさせることのできるキャラはまず居ないでしょうが、
他のキャラとすれ違ったり、目撃されたりすることはあるかもしれませんね。
そのあたりも含めて、次の書き手さんにお任せします。
しかし、実際にタルカスが鎖をブン回したら、ミキタカはえらい目に会いそうですね……。
――次第に空が明るんできた。東の方……花京院が歩いてきた方角にある港、そのさらに向こうにある地平線から今にも太陽が昇ってきそうである。
リゾットとの戦いに負傷しながらも勝利した花京院は決して快調な足取りではないが街の中心を目指して歩いてきた。
(空が明るくなってきた……これ以降は慎重に行動しないとすぐに人に見つかってしまうな)
決して万全では無くなってしまった体――今戦意充分の者と鉢合わせたら負けてしまう可能性は高いだろう。
身を隠せる家のある住宅街に向かわなければ……その一心で花京院は歩いてきた。
花京院はここまでを振り返る。
(あの男、動けなくはしたがかなりの強敵だった。奴にも仲間がいるかも知れない。もし奴がその仲間に助けられ再び僕の目の前に立ちはだかる事があったら……)
そこまで考え、ふと自分も仲間を探そうとしていた事を思い出す。
(もし奴が再び僕の目の前に現れる現れないの前に襲い来る敵に対抗するには仲間がいる。幸い承太郎やポルナレフ、ジョセフさんやアブドゥル達もいるんだ)
そこでふと何かが頭の端に引っ掛かる。何であろうか?
そんな花京院の脳裏にDIOの館での承太郎とポルナレフの会話が思い出される。
『アブドゥルとイギーは?』
『こ……ここまではこれなかった……おれを助ける…………ために……』
そうだ……アブドゥルとイギーは死んだはずなのだ。しかし参加者名簿には両名の名が……さらにアブドゥルに至っては開始前に荒木に攻撃を仕掛けている。これは一体……
(バカな……死んだ者が生き返るだと?そんなメルヘンやファンタジーやゲームの様な話があるわけがない!
何らかの秘密があるはずだ。恐らくそれが荒木のスタンドの能力!)
花京院はさらに深く考える。
(しかし……いくらスタンドとは言え死んだ者を甦らせるなど出来るのか?だがしかしそれならなんだ?)
花京院は仮説を立ててみた。
1・アブドゥル達は良く出来たCGで最初のやり取りは一人芝居の様な物だった。
これは恐らくないだろう。何しろさっき体験した事……
戦いでの痛み等が全て本物だった事からこのゲーム自体が多分リアルでの出来事であろう。
そこまで手を込ませて殺人ゲームを強いる奴がCG等を使うとは思えない。
2・あのアブドゥルは荒木のスタンドの能力で作り上げられた人形の様な物だ。
これも恐らく有り得ない。アブドゥルは荒木にマジシャンズ・レッドで攻撃を仕掛けていた。
いくらアブドゥルを真似た人形を作れたとしてもスタンド能力まで如実に再現は無理だろう。
3・それ以外
もうもはや五里霧中と言った感じである。
『死んだはずの人間やら何やらを一ヵ所に連れてくる』『攻撃は目の前で掻き消す』『相手の動きを封じる』
ざっと考えただけでこれだけの能力を操る能力者なわけだ。
新作乙!スピード感が素敵です!
宇宙人添え(ryチーム、破壊力なら最強クラスかも…
ミキタカ逃げて超逃げて
(無理な話だ。これらが一つのスタンドで解決というのは困難な話だ。きっと見えないところに仲間がいたのだろう。
死んだ者を連れてくるとかいうだけなら空間や時空を飛び越える能力なら……空間や時空を飛び越える?)
花京院はある一つの可能性に辿りついた。
(そうだ。荒木の能力は恐らく空間・時空を操る能力なんだ。
空間を飛び越えて様々な人間を一ヵ所に連れてくる。その際時空を超えれば死んだ人間が死ぬ直前から連れてくる事も出来る。
アブドゥルの攻撃もそうだ。自分の目の前の空間をどこかに直結させれば攻撃が掻き消された様に見せられる。
あの少年が動けなくなったのは恐らく少年の周りの空間を固定したのだろう。
言うなれば水の中に石を入れて凍らせたら動かせないのと同じ理屈)
荒木の能力を推測する事は出来た。しかし問題はここからだ。そんなスタンド相手にどうやって戦えば良いのだ?
攻撃は恐らく全て通じない、様々な時代・場所に吹き飛ばされるかもしれない、身動きを取れなくされるかも知れない。
そんな奴相手に戦う?無茶な話だ。だがやらねばならない。このままではただゲームに流されて犬死の可能性もある。
何としてもこの仮説を誰か……仲間に話さなければならない。
花京院の歩が早まる。一刻も早く仲間と合流しなければ。
花京院は辺りを見回す。もうかなり明るくなっており日が昇りそうだ。
慎重に、かつ迅速に承太郎達を探す……花京院は己に誓いを立てた。
次の瞬間、そんな花京院に俄かには信じがたい出来事が起こる事になる。
「ん?こんなところにTVが捨ててあ……バカな?!何故映っている?!」
目の前にある打ち捨てられたTV。それだけなら何の不思議もないがそのTVは不鮮明ながら何かを映し出していた。
コンセント等当然どこにも繋がってはいない。
不思議な現象を前に唖然とする花京院を余所に、不鮮明なTV画面の向こうの何者かが語り始める。
それは物語を大きく動かしていくスイッチだった……
「えー皆聞こえてるかな?それじゃあただいまから一回目の放送を行いま〜す」
【路上(G-7)/一日目/早朝】
【花京院典明】
[スタンド]:『ハイエロファント・グリーン』
[時間軸]:DIO相手に結界を張った時点
[状態]:重傷
[装備]:アーミーナイフ
[道具]:支給品一式+リゾットから奪った食料
[思考・状況]
1)荒木の能力は……まさか僕の予想通りなら何て恐ろしい能力なんだ
2)荒木を倒すにはやっぱり仲間と合流しなければ……
3)ただ明るくなったら余り派手に動き過ぎてはいけない。慎重に行かなくては……
4)して今のこの状況(放送)は一体?!
花京院が荒木の能力に気がつきました。
とまぁこんな感じです。まだちょっと気に食わないとこあるけどそこは修正が必要ならそれに合わせて。
また放送については前スレを参考に致しました。さらに放送の始めの言葉はこんな感じでよろしいですかね?ここがちょっと不安
投下乙です!割り込みスミマセンでしたorz
>>23 タルカス、予約の時点では身の程知らずにワムウに挑んでいって
瞬殺されるのかなーとか思ってただけに、この展開は意外かつ感服。
おまけに愛用武器の鎖まで手に入れちゃって、中身はともかくとしても。
天地来蛇殺使ったら100%ゲロを撒き散らす羽目になりそうな宇宙人に合掌。
ブチャラティと形兆のコンビというのは中々異色ですが、
果たして二人とも足並み揃えて真っ直ぐ進んでいけるのやら。
途中のポルナレフ化した形兆はワロスw そういや髪形も多少似ていないこともない……か?
白熱カーチェイスの終幕、楽しく読ませていただきました。乙。
>>29 流石花京院! オレ達に出来ない荒木のスタンド考察をあっさりとやってのける!
そこにシビレる! 憧れるぅ!
実際ザ・ワールドの謎を最初に解き明かした男だけに、推理に説得力がありますね。
荒木のTV放送、ついにここまで来たって感じですね。なんて暢気な口調なんだw
ジョセフの死は花京院にどんな影響を及ぼすやら……こちらも乙でした。
>>23 GJ!やっべ!疾走感がイイ!マーダーコンビ結成とかマジヤッベ!そしてミキタカオワタ。
車がなくともカーチェイスは始まったばかりだ!!
重戦士コンビはその気になったら黎明で止まってた奴らとも絡めれそうだからすげぇ
あ…ありのまま(ry
『とりあえず
>>32を書いてる途中でトイレにいきたくなり、済ませた後書き込んだら花京院も既に投下されていた』
な…なに(ry
かなり腹の調子がおかしいとかオレなんか死にそうとかそんなチャチな(ry
とりあえず今から読むぜ!GJ。
【路上(G-7)/一日目/早朝】
【花京院典明】
[スタンド]:『ハイエロファント・グリーン』
[時間軸]:DIO相手に結界を張った時点
[状態]:重傷・応急手当て済み
[装備]:アーミーナイフ
[道具]:支給品一式+リゾットから奪った食料
[思考・状況]
1)荒木の能力は……まさか僕の予想通りなら何て恐ろしい能力なんだ
2)荒木を倒すにはやっぱり仲間と合流しなければ……
3)ただ明るくなったら余り派手に動き過ぎてはいけない。慎重に行かなくては……
4)して今のこの状況(放送)は一体?!
花京院が荒木の能力に気がつきました。
ちょっと訂正
新作乙です!花京院がジョルポルと合流できたら『希望』の光は輝きを増すね。会えたらだけど…
これで予約がゼロになちゃったか……そういえば禁止エリアはどのくらいなんだろう
すいません、投下した「真の《殺戮のエリート》」に、いくつか些細なミスが見つかりました。
まとめの所の掲示板の修正スレに修正点を投下しておきましたので、よろしくお願いします。
ま、本筋の流れに影響与える部分じゃないんですけれど。
>>36 修正乙です!ひょっとして最初の形兆の戦車隊の発言も「撃て」の間違い?
>>35 もうエリアJには誰もいないんだよな。いっそJは全部禁止エリアでよくね?
多すぎじゃね
ここのロワは住人にも書き手さんにも恵まれてるなぁ。
杜王町について質問です。
舞台の杜王町は住民がいないという点を除けば、普段通りなんですか?
ガスや電気も通っているんですか?
多分ガスも電気も通ってないっぽいみたいな流れのはずだとオモ。
信号、街灯は何作品かに出てきてて、点いてたり消えてたりまちまちなんですよね。
バッテリーの備蓄電源で少しだけ点いてたって解釈もありかもしれませんけど…
>>37 そこはわざとです。軍隊モノとかでもよくある掛け声ですし。
多分「撃てー!」と言ってるのに、頭の母音が大声にならずに「てーッ!」と聞こえるんでしょうね。
こういうのをどう文字表記するかは、確かに悩むところではありますが
関係ないけど杜王町って、ケーブル類が地中に埋められている、という設定なんですよね。
だから町を歩いていても、電柱や電線がほとんどない。刑兆が感電死した時に出てきたくらい。
(ということは、杜王町も昔は電柱や電線があって、虹村邸あたりは置換工事がまだ不完全だったのか?)
1999年にしてはずいぶんと先進的な話で。
結構先進的な設備や技術が部分導入されていても、おかしくない気はします。
でも、ガスがプロパン式なのか都市ガスなのかは判断つきかねるところ。
プロパンガスなら、ある意味、止めようがないんです。
あるいは、街の中心部は都市ガスで、町外れの方はプロパンと混じっているのでしょうか?
エコーズACT3に目覚める頃の康一の言動を見る限り、オール電化住宅は(靴のムカデ屋くらいで)まだ少ないようだけど……。
全然関係ないけどオール電化って非効率だよな
火で水沸かして作った電気で、また水沸かすってんだから
現実の2011年は6部とどこまで違ってくるかなぁっていうのを考えた。
あれが破棄になった以上ウェザーのSS欲しいよね。自分が書けたら一番良いけどそこまで6部詳しくないし
ウェザーをジョーカーにしたらどうだろう。失われた記憶をちらつかせて
ウェザーのジョーカー化か悪くないが、ジョリーン達を躊躇なく襲える理由が欲しいな。
例えばアラキが「参加者はキミ以外僕の作ったニセモノだよ」とそそのかすとか
展開予想はまとめさんの掲示板辺りに雑談スレ別に立てたほうが良くね?
前に読んでたロワが『書き手さんがやりにくくなる』って理由で
本スレでの先読みNGだったから言うんだけど。
水差してゴメン
つ 初登場時のウェザー
51 :
まとめさんへ:2006/12/24(日) 03:23:35 ID:Dj2RCp10
セッコとウェザー予約します。
泥と雲と
水の循環?w
泥雨と雷雨とか
>>48 ジョーカー化は個人的にはあんまりやってほしくないな
主催者はゲームに介入することはないってのが原則だからな
かといってヘビーはやりづらいし…
まあ、とにかく予約した書き手さんがんばれってことです
とりあえず前スレ埋めないか?
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 18:29:21 ID:L2drA3Ml
ok埋めるか・・・話題ヨロ
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 18:34:30 ID:BSKD01ed
投下します。
まもなく杜王駅、という所でセッコは微かな違和感を感じた。
セッコの原始的で鋭い聴力を持ってしても聞き逃してしまいそうな小さな音。
(一応警戒しながら移動してラッキーだったぜェ。これって気のせいかなぁ〜前の方で微かに物音がしてるだよなぁ〜。行ってみるか)
セッコは音源に向かって地面の下を慎重に泳ぐ。
音源の真下に辿り着いたセッコはさらに深い違和感を覚えた。
今、セッコが感じている違和感は、先ほどから聞こえるの『音』に対してのモノではない。
この『音』は今までに何度も聞いた事があるので『音』の正体も予想できる。
奇妙なのはこの『音』の『範囲』がいやに狭いことなのだ。
セッコは考えるよりもさきに行動する原始的な男。音の正体が掴めないまま、無用心にも地面から顔を出してしまった。
「やっぱり雨か……だけど変な雨だなぁ。この家の敷地にしか降ってない。敷地外は晴れてやがる」
セッコが顔を出した場所、そこは極一般的な民家の庭だった。
シトシトとかなり弱い雨が降っている。奇妙なのは雨の範囲、家の敷地内という極狭い範囲にしか雨は降っていない。
敷地外は雲一つなく星が瞬いている。
「セッコ……見たところ、地面に潜る能力か」
何者かに名前を呼ばれた。玄関の方からだ。
「誰だッ」
玄関の前には男がいた。形容し難い妙な頭(帽子か?)には角が生えている。
「ウェザー・リポートと呼んでくれ」
「……そんな奴知らねえぞ、そッ組織の野朗かあ?なんでオレの名前知ってんだ」
ウェザー・リポートと名乗る男は無言でオレに一枚の紙を差し出した。
『紙なんておもしろくねえしいらねえよ』と思いつつ紙を見てみる。
なるほど、疑問は全て解決だ。
「オレの支給品、顔写真付き名簿だ。さっ、見たなら返してくれ」
「誰が返すかよ。こんな便利なもん」
オレとウェザーの間に不穏な空気が流れる。
そりゃあ返すのが当然だろうよ。オレだってそれぐらいのことはわかるぜえ。だけど欲しいんだよ。
便利じゃねえかこれ。
ウェザーの野朗が睨んでいるが、知るか!殺してやるぜ。
しばらく続いた一触即発の沈黙の中、ウェザーは静かに話し出した。
「オレがなぜこの家の敷地だけに雨を降らしているかわかるか?
ほかの参加者と接触したかったからだ。おまえのような注意深く賢い人間にこの奇妙な雨を発見させてな……
オレはこの状況で最も危険なことは、一人で行動するということだと思っている。
だからこそゲームが始まってからずっとこの家に引きこもって接触を待っていたんだ……わかるか?何事においても共闘者は必要だ。
そしてオレは賢いおまえに意見を聞きたい。この異常事態、君ならどう乗り切る?」
このオレ、セッコは呆然としていた。こいつそこまで考えていたのか。
しかし、最後の質問は馬鹿だ。そんなもん決まってるだろ!そこまで深く考えることじゃねえ。
「殺しまくって乗り切るッ!」
ウェザーは再び沈黙した。苦い顔をしている。
「どうした。ウェザー、もう言うことないのか?じゃあ殺すぞ?」
「仮に今からオレとおまえが戦うとしよう。おまえはもちろん自分が勝つと思っているみたいだが、オレだってそう思っている。
単純に考えて、相手を殺して生き残る可能性は、つまり勝つ可能性は、お互い二分の一ってとこだ。
しかし、仮にオレと君が一時的に仲間になり互いに協力し合うとしよう。この場で生き残る可能性はもちろんのこと、
ゲームを乗り切る可能性だって上がると思わないか?」
「話長いんだよッてめえはよぉ!……何が言いたいんだよおッ?」
「戦うのは止めた方がいい。同盟を結ぼう。ただし、第四放送までの同盟だ」
……同盟か。えっと、どうすればいいかな?ウェザーの言う事にも一理あるような気がする。
それにこいつはチョコラータ並に賢そうだし、強そうだ。こいつの言う事聞いていれば安心かも……。
「一つ質問するぜえ。第四放送が終わったらオレはおめえを殺してもいいんだな。同盟終了ってことだな?」
「そうだ」
「それともう一つ質問、角砂糖持ってるか?」
ウェザーが不審がっている。
「角砂糖はないが、普通の砂糖ならあるぞ。この家の物をくすねたんだ。塩もある。両方とも量は余りないが……」
「角砂糖持ってないなら同盟の話はなしだ」
ウェザーは驚いている。信じられないという目付きだ。
ほっとけよお。角砂糖好きなんだよ。
「じゃあな。おまえ、賢いし強そうだから気に入った。だから見逃してやるよ。この写真付き名簿はもらうがな」
オレはウェザーに背を向け家の敷地を出た。空がかなり白んできているのに気づいた。もうすぐ放送かな?
「待てッ!」
「なんだよお。戦いたいのか?」
オレはいかにもめんどくさそうに振り向いてやった。
ウェザーが何かしている。大さじ一杯ぐらいのさらっさらの砂糖を玄関前のコンクリートの上に置いている。
「オレのスタンドは天候を操るスタンドだ」
だから何だっつうの。さらさらの砂糖にもてめえのスタンドにも興味ねえっての。
「まずこの極普通の砂糖を霧雨で充分に濡らすッ!」
ウェザーの野朗、何がしたいんだよ
「次に水で熔けてしまった砂糖を冷たくて乾燥した風で冷やし、カチッコチに凍らせるッ!」
うおぉッ!何か、なんか分かってきた。
「最後に風を駆使して凍らせた砂糖を立方体に削るッ!」
「うおおう!うおっ!」
「角砂糖できたぞ。本物の角砂糖と比べるとやはり劣るだろうが、これで我慢してくれないか?」
* * *
奇妙な男だ。そんなに角砂糖が好きなのか。
初めはこんな男と同盟なんてとても無理だ、とも思ったんだが、付け入る隙があって良かった。
『殺しまくって乗り切るッ!』
この発言からして、セッコは危険な男だ。根っからのマーダーだ。しばらくはオレが見張っていなければならない。
第四放送まで協力関係でいられるだろうか。
砂糖がなくなってしまえばじきに裏切りそうな気がする。そうなる前にオレがセッコを裏切り、殺す必要があるかもな……。
「行くぞッ!セッコッ!」
スタンドが発生させた突風に乗せ簡易角砂糖を高速で打ち出す。
セッコは超高速のライナーを、メジャーリーグの名ショートも驚愕する程見事にダイビングキャッチする。ただし口で。
歯が折れるんじゃあないか?と心配したのだが、角砂糖をあげないといじけるし、あげた方が素直に言う事を聞くのであげ続けることにした。
いや、実を言うと今は角砂糖をやる必要はない。
角砂糖を使って顔写真付き名簿も返してもらったし、同盟についても硬く約束させたのだから。
むしろ今は角砂糖をあげない方がいい、砂糖の量は限られているからだ。
砂糖だけがオレとセッコを結び付けている、と考えた方がいいだろう。有効活用しないとな。
ではなぜオレがセッコと角砂糖遊びをひたすら続けているのかと言うと、これまた奇妙なことなんだが……
「セッコッ!こいつは取れるかッ!手を使っちゃ駄目だぞ!」
この角砂糖遊びが、なかなか楽しいからだ。セッコはどこに角砂糖を投げようが確実にキャッチする。
なんだかセッコの角砂糖に固執する気持ちが分かってきたような気がする。
それはともかくまもなく放送か?徐倫達は無事だろうか……
【角砂糖同盟】
【杜王駅近くの民家(F-3)/一日目/早朝】
【セッコ】
[スタンド]:『オアシス』
[時間軸]:ブチャラティ達と闘う前
[状態]:仗助のラッシュの痛みをかすかに感じるが問題は無し
[装備]:オアシスのスーツ
[道具]:支給品一式・スーパーエイジャ
[思考・状況]
1)角砂糖遊びに夢中(でもやっぱり本物の角砂糖の方がいい)
2)ウェザーと第四放送まで同盟(今の所裏切るつもりはない)
3)会った奴は倒す
4)ウェザーは(チョコラータ程ではないが)好き
5)仗助と会ったら決着をつける
6)ゲームで優勝する
【ウェザー・リポート】
[スタンド]:『ウェザー・リポート』
[時間軸]:ヘビー・ウェザー習得直前
[状態]:健康
[装備]:簡易角砂糖、砂糖を入れた袋(砂糖の量は少ない)
[道具]:支給品一式・顔写真付き名簿・少量の塩
[思考・状況]
1)角砂糖遊びに夢中(砂糖を節約すべきだとは思っている)
2)角砂糖を使ってセッコを利用する
3)セッコと第四放送まで同盟(セッコに裏切られる前に裏切る)
4)セッコを見張る
5)徐倫達を探す
6)プッチ神父を警戒
7)打倒荒木
投下完了
タイトルは角砂糖同盟
>>64はミスです。
マーダーと対主催を無理やりコンビにしてみたんですけどどうですか
修正点などがあったら言ってください
乙。コンビを組むのは予想外だった。
あと食料は支給されているもの以外は存在しないはずなので「支給されていた食料が砂糖だった」という風にしたほうがいいと思う。
ウェザーってこんなキャラだっけ?
投下乙です!
手懐けちゃったァ――(゚∀゚)―ッ!ww
徐倫たちは近くにいるとはいえ、合流してもセッコがどうなることやら…
>>67 確かに食料品は無しだった様な気がするな。
調味料一式が支給品とかどうよ? コショウとかカラシも使えるしw
これはミドラー組と共闘フラグが立ったな
角砂糖に徐倫と条件はバッチリだ
意外ッ!それはコショウ!
乙!
なんだこの無邪気な大人どもはwwwww
名簿って写真付きだったっけ?
>>75 「写真つき名簿」がウェザーの支給品なのでは?
もう第一放送の予約とかしていいんじゃないか?という俺は書ける自信はないが……
食料無しって案は確かに出てたけど決まってはなかった気がする
そもそもロクに議論されてこなかったというか
大体、何が存在して良くて何が存在しちゃいけないのか、線引きが難しいし。
畑があるなら畑の野菜は残っているんだろうし、キャットフードとかでも食おうと思えば食えるし……。
まあそれ以上に、この能力の利用や掛け合いが面白すぎるので、そんな杓子定規なルールどーでもいい気もするがw
一般人ロワなら、食料がなくて飢えの恐怖から食料奪い合い→殺し合いを誘発、という動機付け因子が欲しい所だが。
この調子なら、そんなことせずとも殺し合いは進みそうだしな
しかし密かにウェザーの名簿は波乱の種だな……。
知り合いが違う年齢で載っているのを見た奴は、どう思うんだろ
ともかく乙
>>77 深夜の奴らがいるんだよん。承太郎とツェペリ&リサリサ。 特にツェペリ&リサリサはアナスイと由花子に遭遇しなかった理由
(学校とアイスクリーム屋から二人はそれぞれ駅に向かってる)がほしいところ。
コレが済めば放送にいける。黎明でも止まってる奴らはいるけど別に触れなくてもいいと思う。多分。
現在の座標
『深夜』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>ツェペリ/リサリサ/●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
【E-5】<市街地>空条承太郎[12話/1日目深夜]
『黎明まで』
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>ディアボロ/エルメェス/●プロシュート [30話/1日目黎明]
【F-2】<トラサルディー>ミドラー/空条徐倫 [41、43話/1日目黎明]
【F-3】<線路沿いの道>ジョンガリ・A [41、43話/1日目黎明]
【F-4】<杉本鈴美のオーソン>F・F [27話/1日目深夜〜黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [31話/1日目黎明]
『早朝』
【C-4】<ぶどうが丘病院前>噴上祐也/リキエル [42話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>●ジョナサン/シュトロハイム[42話/1日目早朝]
【C-8】<吉良吉影の家>DIO [29話/1日目早朝]
<別荘地帯>ナランチャ/●カーズ [29話/1日目早朝]
【D-2】<ミステリーサークル近くの農家>ポルナレフ/ジョルノ [38話/1日目早朝]
【D-3】<線路脇>●吉良吉影 ●ギアッチョ [39話/1日目早朝]
【D-5】<市街地>プッチ神父 [45話/1日目早朝]
【E-3】<杜王駅西口広場>アナスイ/●山岸由花子[36話/1日目黎明〜早朝]
【E-4】<小道>岸部露伴/広瀬康一/イギー[32話/1日目黎明〜早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>ダイアー/虹村億泰/アブドゥル [37話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [35話/1日目早朝]
【F-3】<杜王駅近くの民家>ウェザー/セッコ [49話/一日目早朝]
【G-5】<虹村家前路上>●ジョセフ/東方仗助[44話/1日目早朝]
【G-7】<路上> 花京院典明 [48話/一日目早朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[46話/1日目黎明〜早朝]
【H-6】<橋から街中心部方向に向かう道>ワムウ/タルカス/ミキタカ[47話/1日目早朝]
【I-6】<川にかかる橋> 虹村形兆/ブチャラティ[47話/1日目早朝]
【I-9】<杜王港>リゾット[34話/1日目早朝]
※第31話「雲と 星と」が破棄になったから話数にズレあり。
まとめサイトにまだのってないSS
第40話『オアシス』を求めて セッコ
第41話 信奉者達の盟約 前編 ジョリーン、ミドラー、ジョンガリ
第42話《運命》の使途 ジョナサン、シュトロハイム、噴上、リキエル
第43話 信奉者達の盟約 後編 ジョリーン、ミドラー、ジョンガリ
第44話 灯台もと暗し ジョセフ、仗助
第45話 帝王の『引力』 プッチ
第46話 ブラックホールによろしくシーザー、トリッシュ
第47話 真の《殺戮のエリート》 形兆、ブチャ、ミキタカ、タルカス、ワムウ
第48話 仮説・それが真実 花京院
第49話 角砂糖同盟 セッコ、ウェザー
>>80 ありがとうございます。
>>81 後吉良ギアッチョが修正版に未差し替えですね
でも女子供は敵でも殺さないので殺戮のエリートではない希ガス>>ワムウ
___
/ \
/ ⌒ ⌒ ヽ _________
/ (●) (●) | /
| ::: ⌒(__人__)⌒:: | < ま、そんな事はどうでもいいんですけどね
| |r┬| i \_________
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⌒ヽ ヽノ ヽ | | |
/ ノ::::::::::::::::::l\. | | |
ヽ `ー― ⌒、ヽ |_|______|
ー――、_ヾ⌒ヽ〜== | | |
>>83 いやわからんぞ?なんせ今のワムウは卑怯な手も使う気まんまんだからな。いずれ《真の殺戮のエリート》になるだろ。
85 :
まとめ:2006/12/27(水) 11:55:57 ID:NZXfDBio
>>81 ごめん、年明けとは言わないけど、もう少しの間更新無理そうです。
>>79 時間差があって追いつかない、ってのはアリだと思う。同じ時間枠でも2時間あるし。
報告が遅れましたがまとめの掲示板に修正版を投下しました。
>>70の方の案をもらって、ウェザーの支給品を調味料セットと顔写真付き名簿にしときました
>>87 ちょっと待ってくれ。ランダムアイテムが二つあるほうがマズくないか?
関連性があるならまだしも、まったく別のアイテムだろ。
食料禁止ならジョルノとポルナレフの奴も修正しなきゃならないぞ?
90 :
◆Yhb.hcL/y6 :2006/12/27(水) 20:00:12 ID:gMI9uVeB
規制食らってるので携帯から。
【予約】空条承太郎、F・F
もしかしたら投下の時にも規制食らってるかもしれない上、
ちょっとアレな支給品を出す予定なので、最初の投下は非難所になるかと。
では退散。
……rev.homeの規制され具合は異常。
生鮮食品無しならどう?
コンビニ覗いて普通にサンドウィッチとか弁当とか手に入ったら萎え、ってのは分かるし
腐ったり賞味期限が普通にあったりするものは無し
畑に植わって生きてたり、保存食の類はOK、とか
メイドインヘブンがちょっと回って食料買占め騒動起こってる頃のような感じで
実は砂糖って賞味期限が無い食品です。塩も。知ってました?
アイスクリームも賞味期限無いな
>>85 乙。私は待っている……いつまでも……コロッセオで…
>>90 投下スレを活用していただければ大丈夫ですので、投下する際にここで連絡していただければよいかと。期待してます。
ウェザーの食料の件は……生鮮食品は無しという考えはありませんでした。
自分の考えとしてはこの矛盾もアラキの能力の謎の一つと考えて進めてもいいような気もしますが……。
……自己リレーになっちゃいますが、ツェペリ・リサリサの2名、動かしましょうか?
繋ぎとして。定期放送に移る準備、および今後他のキャラと絡むための準備として。
自分としても、結果として他と絡みにくい形になっちゃったなー、と反省しているので、状況を変えようかと思いまして。
ちょっと意見聞きつつ、話を練り始めてみます。まだ正式予約はしません。
他に書きたい人がいれば、喜んで譲ります。正式な予約しちゃってください。
この2人さえ動かせば、もう定期放送流せて、次の段階に進めると思うので……。
>>94 自分の意見は「予約してくださるのはかまいませんが、無理はなさらないでください」といった感じです。
>>91 今までの食料のことは全部説明つくからいい案だと思う、
規制解除されたっぽいので、もう一つの用件の方を。
えーと、自分の書いた徐倫ミドラージョンガリ三人組SSの扱いについてですが、
まとめサイトに掲載する際は『信奉者達の盟約』というタイトルの一SSとして扱ってくれると嬉しいです。
具体的には、
【ジョンガリ・A】
[時間軸]:徐倫にオラオラされた直後
[状態]:問題なし
[装備]:テキーラ酒(瓶)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1.????
2.ディオと合流
3.銃を探す
4.自分とディオ以外の人物の抹殺
[備考]: ホワイトスネイクは知っている(本体は知らない)
:辺りを警戒
:北に移動(本人は解らない)
*************************
「――あたしと手を組まない?」
分かりにくいかもしれませんが、こんな感じでよろしくお願いします。
そして
>>90、ありのまま俺はsageたと思っていたらageていた。
恐ろしい携帯からの書き込みの片鱗を味わったぜ……。
>>98 超GJ!まとめサイトの奴は線が引ききってないからかなりわかりやすくなったな。
>>100 まず乙と言いたい。
黎明組と早朝組にもわけてくれたおかげで、わかりやすさが増してるよ。
地図も過去スレも出てきたし、あとはまとめさんのスケジュールがそろえばOKだな。
そういえば、ご褒美とかってなしかな?石仮面とか矢とか、荒木の能力を応用すれば死亡者の蘇生をできそう
なんか初めに投下したやつよりランダム支給品を二つ出した修正版の方がやばそうなので修正版を破棄しときます。
たびたびすいません。
別の方法で角砂糖同盟を修正した方がいいですか?
それとも修正する必要なし?
>>103 既出の作品の傾向とスレの意見から修正前の作品でおkかと
……えー、先日言った「ツェペリ・リサリサ組」の一文、投下可能な状態になりました。
正式予約してませんでしたが、投下してもいいですかね……?
>>102 教会では言ってなかったようですから、言うなら定期放送の場ですかね。
>>103 修正前のを
>>91の案で通してもらえると、こちらも修正せずに済んで楽です……
というのは置いて置いてw
支給品2つの方がまずいと私も思います。
でも、すばやく問題点と向き合うその態度、同じ書き手としても尊敬です。
……ってこの時間帯、誰もいないのは当然ですね……。年末だし……。
投下しちゃいます。NGが相応しければ、後でNGにしてもらうということで。
――2人が巡り合ったのは、またしても死体だった。今度は2つ。
「……ひどいモンじゃのォ」
「どちらも完膚なきまでに死んでいる、か……。
これで3人……最初の『透明なゾンビ』も加えれば、4人目の死体ね」
それはどちらも目を背けたくなるような凄惨な死体だった。けれども、男と女は僅かに眉を寄せただけ。
シルクハットを被ったヒゲの紳士と、身体にフィットした衣装を着た女性のコンビ。
ツェペリと、リサリサだった。
2人はそれぞれ、数メートルの間を置いて倒れる男達の死体に歩み寄る。
「これは……爆死、ということなのかしら。焦げたような跡があって、肋骨が何本も折れている。体表にも傷がある。
でも、どうも変ね……。普通の爆発物で、こういう傷になるものかしら……」
「こっちは、今は早くも溶け始めておるが……一旦カチコチに凍らせてから砕いたような状態じゃの。
まずココで両腕が凍って砕き折られて、数歩逃げた所で身体全体を凍らされて砕かれた、というところか。
吸血鬼どもの使う『気化冷凍法』かの……?」
2人は落ち着いた様子で2つの死体の観察を進める。2人は共に思い出す。
この2つの死体、確かに凄惨ではあるが、しかしつい先ほどアイスクリーム屋で見つけた死体よりはましだろう――
* * *
ツェペリとリサリサは、結局あの後、行動を共にしていた。
鉄塔での戦いの後、近くで発見した薬草で応急手当をして。
何故か鉄塔の傍に生えていた……いや、何者かがそこで育てていたのか?
ともかく、『見えない小動物』たちに襲われ、少しばかり傷を負った2人にとって有り難いものだった。
劇的な回復効果があるわけでもなく、市販の消毒薬程度の効果しかないが、ともかく互いの傷の手当てをした。
ついでに少し腰を落ち着けて、薬草同様に生えていた山菜を取り、支給の食料と一緒に少し齧って軽い食事にして……
物語に『もしも』は禁物であるが――
もしも、この鉄塔脇に薬草が生えて無かったら。彼らが傷の手当ての時間を取らず、すぐさま動き出していたとしたら。
彼らはおそらく、誰か他の『生きた参加者』と遭遇していただろう。
アイスクリーム屋『レインボー』から立ち去る山岸由花子と。
あるいは、農家の外からポルナレフに声をかけていた、ジョルノ・ジョバーナと。
しかし実際には、ツェペリとリサリサは、ゆっくり時間をかけて傷の手当てをし、休憩を取って……。
彼らが腰を上げた時には、出会っていたかもしれない人々は、動いてしまっていた。
中に人が居たことにも気付かず、また中の人にも気付かれず、農家の前を通り過ぎ。
道なりに進んだ2人は、そして派手に壊されたアイスクリーム屋を発見。
激しい戦いの痕跡と、大量の髪の毛、そして顔面を叩き潰された男の死体を見つけたが……
2人がいくら調べても、大きなスレッジハンマー1つ見つかったのみ。
明らかに死んだ後に散々切り刻まれた男の身体には、身元を告げるようなモノは何一つなく。
ブラフォードを知っているはずのツェペリにも、それが彼だと分からぬほどだった。
――実はここでも、またもうひとつの「もしも」があった。
2人がアイスクリーム屋に到着するのがもう少し早ければ、ぶどうヶ丘高校からやってきたアナスイと遭遇していただろう。
そして、アナスイがそうしたように、壊れたアイスクリーム屋を一瞥しただけで、滴る血痕を追って歩き出していれば……
ツェペリとリサリサは、戦っている由花子とアナスイに追いついていたことだろう。
けれど実際には、2人はじっくりとアイスクリーム屋の惨状を調べる時間を取り。
その間に、由花子の『不運の剣』から滴った血痕は、乾き、黒ずみ、黎明の薄暗がりの中では判別しづらくなって。
2人はとうとう、由花子とアナスイと遭遇する機会を逃してしまっていた――それが幸運か不運かはともかくとして。
誰にとっての幸運で、誰にとっての不運だったかはともかくとして。
ともあれ。
アイスクリーム屋での得るものなき調査の後、重過ぎるハンマ−をその場に残し、歩き出した2人は……
由花子やアナスイとは違う道を通り、辿り着いたのは線路の近くのビル街。
連続して起きた爆音に惹かれ、2人が走ったその先にあったのは。
吉良吉影とギアッチョの、決着して間もない死闘の跡だった。
『キラー・クィーン』の爆弾による硝煙が漂い、『ホワイト・アルバム』の作った氷が未だ残る、そんな場所だった。
* * *
「周囲に気配は……ないのぉ。
死体はどちらも吸血鬼では無いようじゃし……既に犯人は逃げたか?」
ツェペリがヒゲを捻りながら首を傾げる。
1人を『気化冷凍法』で、1人を爆発物で殺した吸血鬼が、ツェペリたちが近づく気配を察知して逃げ出した……
それが、彼が最初に思い描いた筋書きだったのだが。
「いいえ、それは違うわね……。これはどうやら、『相討ち』と見た方がいいみたいよ」
丹念に死体の状態を調べていたリサリサは、ツェペリの推理を否定する。
彼女は爆死したと思われる片方をひっくり返しながら、慎重に状況を整理する。
「これが吸血鬼の『気化冷凍法』なら、この辺りの地面に氷が張っているのはおかしいわ……。
それに、こっちの爆発で死んだ男。手榴弾だとしたら、破片がない。単純な爆薬だとしたら、煤がない。
出血の様子も、何かおかしい……これは、一度止血している? いいえ、凍らせていたのね。
血でできたらしい赤い氷が、僅かに傷口に残っている。そして凍っているのは、傷の部分だけ」
「それが、どうしたと言うのだ? 何を言いたいのか分からんぞ」
リサリサのもって回った言い方に、ツェペリは苛立ちを募らせるが。
彼女はサングラスを押し上げながら、断言する。
「突飛な話に聞こえるかもしれないけれど……私はこう考えるわ。
そちらの『凍ってから砕かれた男』が、『爆発に近い超常現象を起こす術で』こちらの男に致命傷を与えて。
こちらの『爆発で死んだ男』が、『気化冷凍法に近い極低温を操る術で』そちらの男を殺したのだと」
「な――!」
ツェペリは絶句する。何を言いたいのか分からない。どういう思考をすればそういう結論になるのか――?
リサリサは、しかし淡々と彼女の推理を語り始める。
「あの『透明なアンデッド』が出てきた時から……いいえ、あの教会で全てが始まった時から、ずっと考えていた。
どうやら、私たちの知らない『何らかの超常的な技術』が存在し、この『ゲーム』に関わっているらしい、と。
貴方も覚えているでしょう? 『荒木』という男に襲いかかった、『火を吹く鳥』を。
あるいは『荒木』に殺された少年の周囲に湧き出した、『無数の奇妙な虫』を。
そして、この2人の死に方。
何か、私たちの知らない『力』があるとは思わない?」
「確かに……。じゃがこんな『力』、聞いたこともないぞ?」
「私たちの学んだ『波紋』だって、一般の人々は知らないわ。傍目からはまるで『魔法』のようにしか見えないはず。
こうして『波紋』の技術が存在する以上、似て非なる技術があってもおかしくはない。
それこそ、世界のどこかに本物の『魔法使い』が居たとしても、私は驚かないわね」
「……言われてみれば、『波紋』も、東洋の仙道として知られておったわけじゃしの。別の流派があってもおかしくないか。
見えないネクロマンサー、爆弾を使う魔法使い、冷気を操る魔法使い、炎を使う魔法使い……。
いや『魔法使い』と決まったわけじゃないがの。あの少年の『小人』はいまいち何をしたかったのか分からんし」
ツェペリは納得する。
西洋人の身でありながら、自ら『波紋法』の伝承者たちを探し当て、苦労の果てに見につけたツェペリである。
同じような、しかし秘せられた『技術』が存在する可能性は、確かにある。
「それに、いまこっちの爆死した男の死体を動かして分かったのだけど……彼、死に際にメッセージを遺している」
「何!?」
「氷の血文字よ。身体の下に隠すようにして遺されていたわ。私たちに宛てた遺言ではないわね。
これがあったから、『相討ち』だと断言できたのだけれど」
リサリサが示したその地面を、ツェペリが覗き込む。
身体の下。確かに流れた血が不自然な形で凍りつき、文字を成している。
それを遺したギアッチョ自身、朦朧とする意識で、半ば無意識に残した最期のメッセージ――
それが今、彼が見せたかった2人の仲間でなく、無関係なツェペリたちの前に晒されていた。
『 プロシュート、リゾット、俺を殺ったのはボスじゃねぇ。そいつは倒したが、俺ももうダメのようだ。
ボスやブチャラティたち以外の『スタンド使い』にも気をつけろ。先に地獄で、待ってるぜ 』
「……仲間が居る、ということかの」
「仲間だけでなく、敵もいるようね。
『プロシュート』『リゾット』『ブチャラティ』――どれも名簿にあった名前だわ。『ボス』というのは分からないけれど。
けど、それ以上に気になるのが……」
「『スタンド使い』という単語か。『スタンド』という『技術』を『使う』者、と読めるのぉ」
リサリサの言葉に、ツェペリは頷く。
彼女はサングラス越しに彼の表情を窺っていたが……何やら1つ覚悟を決めると、言葉を続ける。
「さらに言うなら……少し話は変わるけれど、この街の様子も、おかしく感じないかしら?
貴方はどう思う、この街? さっきから、見たこともないモノがゴロゴロしているんじゃなくて?」
「……街に入ってからもそうだが、入る前、あの鉄の塔のあたりからして謎だらけじゃよ。
何のためにあんな鉄の塔を作ったのやら。
支給品として渡されたこの鞄も、何で出来ているのか良く分からんし。口の金具の仕掛けもすごいものじゃ。
中に入っておった『懐中電灯』とかいう小型ランプには、正直びっくりしたわい」
「貴方ほどではないと思うけれど、この街は私にとっても驚きの連続よ」
1999年の、日本の杜王町。1939年のリサリサにとっても、1888年のツェペリにとっても、そこは未来都市。
化学繊維にジッパーのついた鞄や綺麗に印刷された精密な地図、懐中電灯でさえも、未知の技術の産物。
アスファルトの舗装の行き届いた道や近代的な建物は、それだけでも驚きの対象だった。
冷静な2人は密かに驚きつつも、しかし優先順位が低いと判断して、深く考えるのを後回しにしてきたのだが……
「この奇妙な街の存在。名簿に載っていた、死んだはずの人間の名前。
さらに言うなら――ウィル・A・ツェペリ、貴方の存在。それが私に、1つの仮説を立てさせたわ。
今の今まで、何をどうすれば『そんなこと』が可能なのか分からなかった。
けれど、『スタンド』というキーワードを得た今なら、ぼんやりと見えてきたことがある」
「わしの……存在?」
唐突に自分のフルネームを呼ばれて目をしばたかせるツェペリ。リサリサは続ける。
「私が――ジョージ・ジョースター2世の妻、ジョセフ・ジョースターの母、エリザベス・ジョースターが知る限り――
貴方は既に死んでいるはずの存在。
50年前、私の義父、ジョナサン・ジョースターと共に吸血鬼ディオと戦い、屍生人タルカスに殺されたはずの存在。
私の弟子の1人である、シーザー・ツェペリの祖父。
けれどこうして、貴方は生きている。『波紋の呼吸』ができるところを見る限り、吸血鬼や屍生人の類ではない」
「あ、当たり前だッ! 『死に損ない(アンデッド)』になるくらいなら、自ら死ぬわい。
……しかし、そうか……やはり『あの時』、自分は死んだのか……。それに知らぬ間に孫とは……複雑な気分じゃわい」
「死んだかもしれない、という自覚はあるわけね」
「『死の予言』に従って動いたところで、記憶は途絶えておるがの。
……その後の詳しい話は、あえて聞かない方が良さそうじゃの。おそらくわしが知るべきことじゃないわい。
ジョジョの奴があの後の戦いを生き延び、子を持つことができた、という事実が分かっただけで十分じゃ」
「言っておくけど、私自身には『自分が死んだかもしれない』と判断するような記憶はないわ。死に瀕していた記憶もない。
一連の激しい戦いが終って、新大陸で新しい生活を始めようとしていた所。平和で平穏な暮らしをしていたはずだわ。
けれど――ひょっとしたら私も、一度は死んだのかもしれない。自分が死んだことにも気付かず、死んだのかもしれない。
そして、恐らくは、私が生きていたよりも『未来』に位置するであろう、この街の様子……」
リサリサはそして、その仮説を口にする。
彼女自身、迷い続け、今でも重要なピースが抜け落ちたままのジグソーパズル。
「この『ゲーム』、一度死んだ者が蘇らされて、戦わされているのかもしれない……。
私たちの知らない未知の『技術』。おそらくは『スタンド』と呼ばれる、魔法のような何かの『技術』。
その『技術』を使って私たちは集められ、何人かの参加者をその『技術』を使って戦っている。
あるいは向こうから見たら、私たちの『波紋』もその一種のように見えているのかもね――」
* * *
それは――『スタンド』を知らない者たちの限界だった。
『いかなるスタンドと言えども、失われた命だけは取り戻せない』、その原則を知らないがゆえの推測だった。
『スタンドは1人1能力』という原則も知らない。『スタンド能力は天性の能力』という原則も知らない。
ただ彼女たちは、それを『未知の技術』だと思った。魔法のような、波紋のような『技術体系』だと思った。
そして、それがあくまでヒトが身につけることのできる『技術』に過ぎないなら――
やはり、真の脅威はヒトならざる者たち。
ツェペリにとっては、吸血鬼と屍生人。
リサリサにとっては、柱の男たち。
2人はこれらの参加者について、同じことを思っていた。
『おそらく荒木がその真の脅威を知らずに復活させてしまったのだろう』と。
荒木の能力が、未知とはいえ何らかの『技術』の産物なら、同様の『技術』を持つ者によって対処しうる。
しかし、吸血鬼や柱の男たちに対処できるのは、『波紋』の戦士たる自分たちしか居ない……!
* * *
「それにしても……では、これからどうするかの?
ここが未来の街なのは分かったし、『スタンド』とかいう未知の『技術』があるらしいことも納得したが……
死んだはずの人間が、必ずしも屍生人だとは限らん、とは理解したが……
この広い街で、これからどうするかの? やっぱり『この機械』で呼びかけて回るかの?」
ツェペリがおどけて取り出したのは、拡声器、あるいはハンディスピーカーと呼ばれる機械だった。
彼ら2人が倒したスポーツ・マックスの支給品。
もちろんツェペリたちにとっては未来のテクノロジーの産物だが、懇切丁寧な解説書つきだ。その気になれば使えるだろう。
「もうすぐ日も昇る。吸血鬼どもは出てこれんわい。
この『声を大きくする機械』で、わしの仲間やリサリサ嬢の仲間を呼んで回ることも……」
「それだと、近づけてはいけない者まで呼び寄せてしまいそうね。
この相討ちになった2人のように、『スタンド使い』の中にも、殺し合いをするつもりの者がいるでしょうよ。
その機械を使うのは、他に打つ手が無くなってからね……あら? これは何かしら?」
ツェペリの提案に、眉をしかめていたリサリサは、そして拾った荷物の中に見慣れぬ機械を見つける。
2つの死体から、少し離れた所に吹き飛ばされていたデイパック。
リサリサたちの知らないことだが、それは『冷気を操る男』ギアッチョの支給品。
「えーっと、説明書が入っているわね……『首輪探知機』? どう使うのかしらね?」
リサリサは首を傾げる。
地図上でおよそ1マスに相当する範囲内に存在する『首輪』の存在を示してくれるその道具――
元の持ち主であるギアッチョは、己のスタンド能力に絶大な自信を持っていた。武器など不要、と思っていた。
実際、彼の『ホワイトアルバム』の性質上、ほとんどの武器は併用できない。銃も剣も全て凍って砕け散る。
だから支給品を確認することもなく、探知機の存在自体に気付いていなかったわけだが……。
「これは――使えるのかしら?」
「さて、また不可思議な機械が出てきたもんじゃな。そんな小さいのに何が出来るというのか――」
『……ガガガッ……えー皆聞こえてるかな?……』
ツェペリとリサリサが、その道具を詳しく調べるよりも早く。
最初の朝日が、遠くから差す。そして同時に――ツェペリの手にしていた拡声器が、勝手に喋りだす!
びっくりして拡声器を放り出すツェペリ。驚いて見守る2人の前で、電源すら入れていない拡声器は、なおも喋り続ける。
『……それじゃあただいまから一回目の放送を行いま〜す……』
【最強の波紋師匠タッグ】
【線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡) (D-3)/一日目/早朝〜朝】
【ウィル・A・ツェペリ】
[能力]:波紋
[時間軸]:双首竜の間で、天地来蛇殺の鎖に捕らえられた瞬間。胴体を両断される直前。
[状態]:左肩に小さな傷があるが治療済み。
[装備]:ショットグラス×2、 水入りペットボトル(共通支給品だが、波紋カッターや波紋センサーに利用可能)
[道具]: 支給品一式×2、拡声器(スポーツ・マックスの支給品)
[思考・状況]
1) 参加者の中にいる吸血鬼・屍生人を倒す。
2) ジョースター卿が屍生人になっているかどうかを(なんとかこっそり)確かめる。もし屍生人なら倒す。
3) 未知の技術『スタンド』について検証を重ねる
4) 唐突な定期放送の開始と、その放送手段にびっくり
【リサリサ】
[能力]:波紋
[時間軸]:第二部終了後。ジョセフとの母子関係を明かしアメリカ移住を決めた頃
[状態]:右脛に小さな傷があるが治療済み。
[装備]: アメリカンクラッカー×2
[道具]: 支給品一式×2、薬草少々、首輪探知機(探知範囲はマップ上の1マス分)
[思考・状況]
1) 参加者の中にいる『柱の男』たちを倒す。
2) 未知の技術『スタンド』について検証を重ねる
3) 唐突な定期放送の開始と、その放送手段にびっくり
[備考]:リサリサは、結局『柱の男』についてツェペリに説明しそびれています。
[備考]:リサリサとツェペリが、『荒木』の能力を『死人を蘇らせる力』だと勘違いしました。
また、スタンド能力は1人1種類、という大原則を未だに知りません。
鋼田一豊大の育てていた薬草は、せいぜいバンドエイド程度の効果でしょう。ファンタジーRPGみたいな効果はないかと。
20世紀末の人間だと使い方も知らない人多そうだけど、ツェペリさんたちなら詳しい気もします。
2人がスタンドの「存在」に勘付き、調べる必要性を感じました。でも技術だと思い込んでいる模様。
で、死者から回収した未確定の支給品2つを投入。バトロワでお馴染みのアイテム2種です。
キャラの持ってる能力的に絡みにくくても、このアイテムでなんとか繋がりを持てれば……。
(逆に邪魔な時には、機械に慣れてない2人が探知機のスイッチ入れ忘れてた、とかもできますし。
というか、まだスイッチ入れてないようですし)
拡声器は定番死亡フラグアイテム。定期放送を喋ってくれたりもして、今後もヤバそうな予感です。
……初期情報の差で、ツェペリさんが相対的にバカっぽくなっちゃったのが我ながら残念。
リサリサも、2000年以降から来た第五部・第六部のメンバーと詳しく話をすれば、勘違いを解消できるのかもしれません。
「自分が一度死んだかもしれない」は、間違った推測としてならあってもいいかと……。
これで予約済み作品が投下されれば、定期放送に移れますね。
で、NGになってもいい……などと言っておいてなんですが。
明日以降、帰省に伴い、ちょっとスレを覗けるかどうか分からない状態になります。
1/3の夜以降は確実に戻ってくる予定です。
修正などへの反応、少し遅れるかもしれませんが、お許しを……
GJ!!二人らしい勘違いです。
GJ!
が、ギアッチョの氷が死んでからも解除されてないのが気になるかも
あれって解除したらすぐ全て溶ける能力じゃなかったっけ?
つまり死んだら氷が残ってるはずないと思うんだけど……
俺の認識違いだとごめんなんだけど
確認してきた。
スーツが水になってる描写がある。
他にもミスタに吹っ飛ばされた時「急激に温まる」のも恐らく射程外に出たため。
「冷却を解除」で氷が無くなることから恐らく死んだら氷が解けると思われる。
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ぎゃ。
……ダイイングメッセージは「凄み」で通せるかもしれないけど……
そのあたり、後でちゃんと修正します。
すいません、おそらく修正遅くなりますが確実にやりますので。
えー、予約していた承太郎とF・Fの話ですが、
>>90で言っていた『ちょっとアレな支給品』に関する描写の場面までが書きあがったので、
ひとまずそこの部分だけ先にしたらばの方へと投下しました。
『ちょっとアレな支給品』の詳細についてもそこに載せてあります。
とりあえず、NGは覚悟の上なんだけど思いついちゃったから書いちまえみたいな、
そんな気分で書いたら正直ちょっとやり過ぎました。
最後の方の文章がアレなのはきっと徹夜のせいです。多分病んではいません。
で、仮にこれが通ったとして、じゃあ本投下はいつ頃出来そうかというと、
……年明け?
俺は1週間予約をフルに利用しすぎですね。
ていうか、未だに承太郎が出てきてないっていうのは一体どういうことだ。
とりあえず、ご意見ご感想などを求めています。
荒木の口調は、OPを参考にした上で微妙に露伴先生テイストも加えてみたりして。
ぶっちゃけ「〜だぜ」って荒木に言わせたかっただけです。はい。
>>121 乙です。読んでみて気になったのは、
・DISCがアヌビス神になってしまわないか?
・淡水プランクトン(?)のFFは海水を利用できるのか?
重箱の隅で恐縮ですけど…
荒木が積極的な干渉を見せるとか、DISCの真の役割とか
アイディアSUGEEEEってのが第一の感想でした。
露伴vs荒木見てえぇww
SSは凄く雰囲気が良くて楽しく読めました。
でもとりあえず最初に「範馬はねーだろ!」と細かい突っ込みを入れておく。
海関連の思考はFFの知識不足だと思うので保留するとして、問題のDISK。
一方的ならまだしも主催者と会話してしまうのはどうかと思う。ついでに他の複数の
支給品に関わるオリ設定と人格変更は、自覚している通りNG対象だろう。
DISKの中身が荒木からのロワ攻略のヒント(真偽は別。全キャラのスタンド情報とか)なら
無理なさそうだけど、話が全然違っちゃうし。FFに「積極的に他人を殺す必要がある」と
思わせるような情報とかが一番良さそうなんだけどね。
支給品開けてない奴ってどのくらいいる?
アヌビス神はキャラの性格自体が変わるからアウトという話になったはずなので、
それからしても今回のDISK関連はマズいっぽい。
>>123でも言われているけど、ウソ情報や雑談相手とかなら面白そう。
荒木の口調は素直に上手いと思ったから、次回からこれをお手本に、てな感じで。
>>124 ◆Yhb.hcL/y6氏によると
DIO
リキエル
ダイアー
アヴドゥル
ポルナレフの5人。
実にFFらしいSSで面白かったです。最初の「エフッ!」というFFに掛けた咳払いに爆笑w
荒木の言い回しや掛け合いも違和感ありませんでした。
で……DISCについてですが。荒木と会話をするのは自分はアリだと思います。凄く斬新でした。
まずいのならDISCを見ることができるのは一回だけにするか、荒木の一方的な会話にすればいいと思うし。
JOJOのキーワードのアイディアも問題はないと思う。
ケチをつけるならやはりFFの一時的マーダー化。
オリキャラしそうだし、どうやったら元に戻るのか?といった事で揉めそう。
上の意見でも出ていますが「FFが勘違いをするような事を荒木が吹き込んだ」といった内容ならギリギリいいかも。
荒木が絶対本当のことを言う必要なんてないんだし。
とにかく色んな可能性を感じる作品でした。
修正、期待しています。
とりあえず、挙げられた問題点の修正案をどうにか捻り出してきました。
・DISCによるマーダー化
えー、最もやり過ぎた点だと自覚しています。バッサリ削除の方向で。
・プランクトンは海水ダメ
……知りませんでしたorz F・Fもエートロも俺と一緒で知識不足でした、っていうのは……いやいや。
F・Fの進行方向を北の湖に変更することで対処致します。
しかし、実際エートロの身体で海水飲んだらどうなるんでしょう。
中にいる『フー・ファイターズ』の集団が片っ端から唸り声上げて死んでいくんだろうか。
・主催者と会話するのはよくない
これも書いてるうちに調子乗ってしまった点なのですが、
アレはアレでアリだろって意見も出ているので修正案を複数提示してみます。
1:会話が出来るのは最初の一回こっきり。それ以降は4枚集めるまでうんともすんとも言ってくれない。
また、最初の時点の会話でもこちらからの質問には一切答えてくれないし、有益な情報とかも何もくれない。
2:DISCを挿し込む度に会話可能だが、質問や情報は以下略。
3:最初から一方的なメッセージ形式。
・複数のキャラに関わる支給品はよくない
んでは、他にDISCを支給されてるキャラも追加で予約取って、支給品を確認してるシーンだけ俺が描写しちゃうとか……ダメ?
第一放送を手前にしても支給品未定のキャラが結構いたから、その穴埋めも兼ねて4枚ってことにしてみたのですが、
誰に残りのDISCを持たせるか? というところまで、個人的には他の書き手さんに委ねてみたい気持ちが。
ただ、残り3枚のうちの1枚は、誰に持たせるか決めてあったりして。今回の分には載せていないけれども。
・オリ支給品を出すのはよくない
あー、これは……どうしましょ。
ぶっちゃけた話、ジョジョの四文字がどうとか十字架がどうとか言ってますが、ハカロワの1/4CDの丸パクリなんですよね、これ。
そういった『ロワ独自の脱出アイテム』みたいなのを出してみたいなーと思って書いたんですが、
こればっかりは修正しようにもどうにもこうにも。他の人の意見も聞いてみたいところ。
とりあえず、更に一日間を置いてみて、この修正案で問題ないという結果になれば、修正版を書き始めてみるつもりです。
ただ、どうにもVS承太郎まで含めると一週間以内にも書き終わりそうにないんで、一旦予約の方は破棄という形を取らせてもらいます。
その間に承太郎で話を思いついちゃった書き手さんがおられれば、遠慮なく予約しちゃって下さいな。では、皆さんよいお年を。
>>127 プランクトンが海水ダメなんじゃなくて淡水で生まれた淡水プランクトンの集合体?であるF・Fに海水はダメじゃないって話。淡水魚と海水魚の関係と同じと思っていただきたい。
鯨とかみたいにプランクトン餌にするのもいるし赤潮はプランクトンの死骸とかが原因……って何関係ない事を喜々として話してんだオレw
マーダー化の効果より、数少ない残りの支給品不明者や展開に大きな縛りをつけるのがどうかと思った……。あと3枚でしょ?
DIOに至っては、不明どころか持ってすらいないわけだし。
億康グループはババ引くのが確定しちまう(1人が発狂するのか、2人で億康をフクロにするのかは分からんが)。
マーダー減り気味ではあったけど、最悪4人て多くね?
もっと不明枠が少ない頃に顔出したなら文句なかった。今からだと4枚は多いだろ、というのが実感。
130 :
◆djqm.YbjcQ :2007/01/02(火) 16:54:01 ID:i+StGIc0
ナランチャ ディオ予約
131 :
◆djqm.YbjcQ :2007/01/02(火) 18:12:05 ID:i+StGIc0
あ、肉の芽は使えないのか…じゃあ放棄で
はや
催眠術を肉の芽の代わりに使えばおk
134 :
◆djqm.YbjcQ :2007/01/03(水) 02:20:40 ID:b3Es5gdo
>>133 前の状況からしてナランチャは催眠術とかじゃあ仲間にできないと思うから
肉の芽にしたんだけどどうしようかな…しばらくしてだれも予約してなかったら
書くかもしれない
話思いついたんで承太郎、タルカス、ワムウ、ミキタカ予約します。
Yhb.hcL/y6氏にとって都合が悪いのなら予約取り消しますが…
えー。こちらもちょっと微妙な支給品を出す予定なんで初めは避難所に投下します。
どうも、公言に反してすぐに顔出せなくてごめんなさい。今更あけおめなんて言えない。
>>129 仰るとおり、残りの支給品枠に多彩なアイテムの登場を願っていた方にとっては、
同系統のアイテムが4つも出てくるというのは、期待ハズレな感が否めなかったかもしれません。
ただ個人的には逆に考えるんだというか、
第一放送前にして支給品不明のキャラが5(4)名いるという状況はどうなのかなー、という考えがありまして。
完全に俺の妄言になりますが、書き手さんが支給品の扱いに悩んでいるような印象を受けたので、
だったら一気に残りの枠を埋めてしまえという発想もあって、4枚支給という形にしてみたのです。
……まあ、JoJoの四文字やらのアイディアに押された勢いでやっちゃったというのが本音だったりして。
マーダー化の方は
>>127の通りです。申し訳ない。
>>136 いえいえ。年明けてから思うようにSSを書く時間が取れなくて少々参っていたところだったので、
むしろこちらが面目ないというか何というか。期待しています。
あけおめ。
読んだけどDISC揃えてそのまま脱出ルートになったら萎えると思た
悪党の用意した筋書きに乗っかっていい方向行くとしたらJOJOぽくない
JOJOてのは用意された運命に逆らって戦うお話だろと
完全に好みの話でスマン
だけど揃えたご褒美が露骨にお膳立てされた自由なのはつまんない
これじゃ荒木の想定を超えられない
あと結局猫草出ないのか
猫草絡みの話は太陽昇ってからが勝負なのにな
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 12:23:51 ID:VTgFYvKQ
>>138に同意
4つの何かとかそういうのを集めて打開していくっていう王道設定は、JOJOらしさを損なう
それにこういう不思議アイテムを一度許すときりがないんじゃないか?
オリ設定盛り込みたい人はいくらでもいるだろうし…
とはいえ、アラキ自身オリキャラなのでいつかはなんらかのオリ設定を用意する必要がある
だからそろそろみんなでアラキの設定について案を出し合わないか?
まぁ、そうすると筋書き進まなくなる可能性あるけど…
今のうちにしとけば後続が楽になるかと。
いまのところ作中で決まってるのは
・荒木の使ってるのはスタンド。
・レクイエム化している可能性は有る。
・スタンドである以上スタンドのルールには縛られる。
こんなとこか。
やったことは
・キャラを違う時間軸から呼び寄せる。
・さらにスタンドでは解除不可能な爆弾首輪を付ける。
・C・F・Hをかき消す。
・アヴドゥルを吹っ飛ばす。
・重ちーを浮かせる。
・ハーヴェストを出現させることは出来たが動かすことは出来なかった。
・重ちーの首と胴体が分裂(おそらく首輪の作動)
まぁ多分「好きな時間・場所から物体を呼び出す能力」ってところか。
キャラクター呼び出し→まんま。
C・F・H掻き消し→真空を出す。
吹っ飛ばす→突風とか。
重ちー浮上→浮力とかそんな感じ。
ハーヴェスト動かない→重力とかかける。
ただスタンドの効かない爆弾首輪だけは少しきついな。あと、放送のやり方とかも。
最悪あと二人くらい追加する必要があるかも。
>>141 首輪に関しては荒木以外のスタンドとしてしまうと盗聴・手動爆破・禁止エリアと連動しての爆破に
ちょいと無理が生じません? 好みの問題かもしれないけど。
あと
>>140のやったことに追加で
「無人の杜王町のコピーを作る」または「杜王町から住人その他を任意に消し去る」も。
統合するなら「ある程度任意に操作できる空間を展開し、また任意の時間・空間から外部の存在を取り込める」トンデモスタンド、って感じですかね?
死神13みたいな例もあるし、不可能ではないと…たぶんだけど
ところでこのスタンド、解除されたらどうなるんだぜ…?
SPWとか死んじゃってる→第2部開始すらせず終了? とか下世話なことを考えた
ウンガロのボヘミアンラプソティーみたいに創る能力ってのは?
バトルロワイアルの準備を完成させる能力
バトルロワイアルに関するものは何でも作り出せて、参加者は同じ世界の人ならどんな奴でも呼べる。
他は無力。
このスレの一部か二部で荒木の能力決まってたような…最初の教会も荒木のスタンドが作った空間なら何でもあり。と解釈してたが。舞台は社王町を模して作った異空間
全スタンド使いをクラスに当てはめてみたりすると
きっとセイバーが足りなくなるな
今のとこアラキの能力中心の話になってるね
それももちろん大事なんだけど他の点も重要かなと。
例えば…
・アラキを殺すことができるのか?
・勝ち抜いたキャラをアラキはどうするつもりか?
・そもそもバトロワしようとした動機は?
ここらへんをどーするのかと。
他キャラは作家さん達が動かして心象描写してくれるので、それに基づいて動かせばいいんだけどアラキはできない
だから ◆Yhb.hcL/y6 さんのように突然アラキを他キャラに絡ませることになり、それについて賛否両論が生まれると思う
解決策としては観察しているアラキも創作していくか、事前にみんなで設定付けしてしまう方法等あるかな…
事前に設定付けってのはおいしくない印象もあるかもだけど…
例えば、アラキを絶対に倒せないと知った優勝者だってディオならあくまで歯向かうだろうし、ホルホースなんかはおサラバできりゃーいい!みたいに各キャラの反応を楽しむことが出来ると思う
まぁ、あくまで提案です
>>147 一応考えてみた。
まず、アラキのスタンド能力は
「スタンドで漫画を描く事ができ、その能力で描いた漫画の中に自由に出入りできる。
ただし、能力で描いた漫画のキャラはその漫画の中で最初につけた設定に基づいて自我を持って行動する。
(自分で描いた部分以降も勝手に行動しストーリーが進行していく)
また、自らの考えであっても入る際に決定したルール・設定は変更できない」
で、
・アラキを殺す事は可能
(あくまでも出入りできるだけで特に自分の能力が変わるわけではない
教会での出来事は見せしめとルールの決定のためにそこまで自分で描いていた)
・勝ち抜いたキャラをどうするか?バトロワの動機は?
新連載のネタ作り
スタンド能力に気付いたアラキは自分のキャラが勝手に行動し戦ったら
一体どんな話になるのだろうかと思った。そしてそれを発表したらどういう反響がおきるのか
気になった。誰が勝ち残ろうが実際のとこどーでもいい。誰が残るか確定したらその時に
せいぜい格好いいエンディングでも考えてあげようかな程度。
こんなとこでどうだろう?
バトロワの中身に関わらない程度に考えてみた
まぁ荒木の能力に関しては空間操作系って事になってたからそこはいじらないで良いんじゃないか?既にそれを前提にした話もあるし。
あけましておめでとうございます。
予想以上に拘束されて、遅くなってしまいました。申し訳ありません。
えーっと、『見知らぬ遺言、見知らぬ魔法』の修正稿を掲示板の修正スレに置いておきました。
指摘された『ホワイト・アルバム』の能力問題を直し、他にも細かくいくつか直してあります。
次の人のための重要な変更点は以下の通り。
・ギアッチョの遺言を短くする中で、ブチャラティの名前を削りました。
・スタンド使いたちがいくつかのグループを作り、また対立している可能性に気付きました。
・ギアッチョの鞄を見つけましたが、これから中身を調べるところです。首輪探知機は抜いて未確定に戻します。
もちろん旧稿のままの首輪探知機だったことにしてもらっても構いません。
あるいは ◆Yhb.hcL/y6 さんの話が正式に確定した場合、そのDISCの1枚でも構いません。
首輪探知機は話の中で使っていないので、まだ確定させない方がいいだろうと考えました。
鉄塔で拾ったスポーツ・マックスの支給品が『拡声器』で、そこから放送が始まるという部分はそのままです。
アラキの能力は、絶大だけども絶対じゃない、という範囲に留められたらいい気がしますね。
究極生命体もザ・ワールドもバイツァダストもキングクリムゾンも出し抜かれるのがJOJOの世界ですので。
ところで、アラキの能力談義は尽きそうにありませんが、そろそろ定期放送を考えないと……。
◆v8Ybu3DWXA さんの予約作が投下されて、 ◆Yhb.hcL/y6 さんの作品が確定すれば、もう一回目の放送あってもいいかと思いますが。
したらばに投下してきました。
読んでください。やっぱりこの支給品はやばいかも。書いててすごく思った。
>>153 乙です
これは他作品や今後に最も
影響を与えそうなよかーん
>>153 乙です。
面白かったですが……ちと気になったことをしたらばの方に書いておきます
>>152 承太郎のSSを◆v8Ybu3DWXAさんが書いてくれたので、これが通れば第一放送に入れます。
>>153 投下乙でした。得体の知れないスタンド相手でもクールに質問攻めするあたり流石承太郎。
ヨーヨーマッについては出てくるとこの原作を読んでないので、
的外れな指摘をしてしまうのが怖いからとりあえずノーコメントで。変わったスタンドなのね。
で、既に破棄寸前のSSについてのレスをするのは空気をからけと読む行為かもしれませんが一応。
>>138 確かに、『四枚のDISCを全て揃える』ことまでは、荒木のシナリオの一つに含まれているかもしれません。
ですが、その後に残った肝心要の『荒木を倒す』という結末を参加者が無事に迎えることが出来れば、
それは荒木の想定していた、最もあり得た結末を覆すこと――即ち、『運命』を乗り越えたことになる、っていう意見はどうでしょうか。
まず、『悪によって用意された運命を乗り越えること』こそが『ジョジョらしさ』であるというのは、まさしく貴方の言うとおりです。
でそうなると、その『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木にとって、
『ルール通りに優勝者が生まれる』というのは、個人的に望ましい結末ではないということになります。
即ち、荒木は『運命』を用意した張本人でありながら、その『運命』をぶち壊して欲しいと願っている矛盾した思考の持ち主であり、
そのためのささやかな『希望』として四枚のDISCを支給した、みたいな。5部のポルナレフみたいな感じで。
……そもそも、フーゴをパッショーネに残らせながらも、
ブチャラティ達と戦わせるのが嫌で結局登場させなかったという逸話を持つ荒木なら、はなからロワなんぞを開催するわけがないので、
この主催者である『荒木』を、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である『荒木』を、同一人物として見てはいけないのかもしれませんが。
強引にその二つを繋ぎ合せたら、そういう『荒木飛呂彦』という一人のキャラクターが出来上がるのではないかな、と。
プッチ神父とリンゴォを足して2で割ったような考え方の持ち主なのかもしれませんね。
ロワという過酷な試練を乗り越えた者と殺り合いたいけれど、荒木の押し付けた『運命』に従って優勝への道を選んでしまうような奴はいらん、
ロワという『運命』に打ち勝ってみせるより強固な『運命』の持ち主とこそ戦いたい、みたいな。
……まあ、それだと結局荒木打倒に至るまでの過程は何だかんだいって荒木の掌の上じゃねーかと言われると、返す言葉が無いのですが。
アヴドゥルをぶっ飛ばした無敵のスタンド『バトルロワイアル』がある以上、参加者達が自分に一矢報いることなど出来はしないと、
『主催者』としての荒木は考えているのでしょう。というか、俺が勝手に捻り出した荒木さんはそう考えています。
思えばこのSS自体、『荒木』の設定が固まるまで投下してはいけないものだったのかもしれませんね。
俺としては、荒木の人格やら能力やらは、各々のSSが投下されていくうちに徐々に形になっていけばいいなーと思っていたのですが、
今の流れを見る限りだと、単なる俺の先走りになってしまっていますし。お前の荒木論なんか知ったこっちゃないっていう声が聞こえてきます。
ていうか、SSを外れてこうやってぐだぐだと並べ立ててる時点で、書き手として俺は終わってる感が。
どの道破棄になるSSの話だからじゃあ語ってしまえ、みたいな思考で気付いたらここまで突っ走ってました。うん。最低ね。
あー、そもそも荒木は普通にDIO様やカーズ様みたいな巨悪一辺倒の性格でいいのか? その方がもしかしてやりやすいのか?
大体DISC四枚集めてはい脱出とかご都合過ぎじゃね? ドラゴンボール? いやでも聖人の遺体は? それは単なる詭弁か? 詭弁だな。
だとしたらこの無駄な長文全部チャラ? それじゃあまりにも俺がアホみたいじゃあないか。いや、みたいじゃないわ。俺アホだわ。
ごめんなさい。俺が間違ってました。DISCとかマジ浅はかでした。脱出さえも自力で成し遂げてこそのジョジョだよね。うん。そうだよね。
今のままだと脱出策の具体案がまるで見えてこないからと思って出しちゃったんだ、DISC。三流の発想だった。忘れよう。全部忘れてしまえ。
……放送明けたら、汚名返上出来るように頑張ろう。
どうでもいいこと。
実際のところ、優勝エンドでも皮肉が利いてていいかもしれませんね。
『バトルロワイアル』の無情に『ジョジョの奇妙な冒険』の掲げるテーマが飲み込まれる最後。それはそれで、二次創作の一つの姿かも。
>157
悪いが貴様のその長文全てがどうでもいいことだ。
その長文こそ正しくチラシの裏に書いとけ。
その文章はどう読んでも
『思い返して自分は恥ずかしい行いをしたのを反省しているポーズをとって』いるだけだろ。
印象悪いよ。少なくとも俺みたいなやつには。
書かない方がよかった。
>>158 前半部の長文は
>>138さんの言う運命論に対するレスであり、
荒木云々の方に関しては、今後の荒木の設定構成の参考にでもなればいいかなと思って、敢えて残しました。
また、俺が反省をするというのなら、自分の書いたSSの未熟さに対してのそれだけです。
それすらも胡散臭く見えたというのなら、俺から言えることはただ一つしかありません。今後のSSで。
それと、よければ俺のレスの何が貴方をそこまでキレさせてしまったのかを聞きたい。
もしかしてっていう考えはあるんだけど確信がない。貴様呼ばわりまでされるとは思わなんだ。
>>159 文章がネチっこくてウザい
自己否定した文を書いて自己擁護すんな
>>160 ……あー、なるほど。理解しました。
気をつけます。
まず普段はトリ外せよ
必要以上に露出しすぎで目障り
荒木像に関しては私(読み手オンリーですが)も戸惑っていたので、無意味な長文だとは思いませんでした。
荒木がDISCを準備する意図が判らなかったので。
このまま話を練りこむ余地がなく本編が進んでいって、荒木が『スタンドがドスゲエだけのチャラい小悪党』になってしまうよりは
ジョジョ作者/ラスボスとしての行動理念を見せてほしいな、と。これは個人的で身勝手な欲求ですが。
91 名前: Classical名無しさん [sage] 投稿日: 07/01/07 12:47 ID:niLsGBuY
ジョジョロワの書き手が異様に痛いんだが、なんとか追い出す方法はないものか?
93 名前: Classical名無しさん [sage] 投稿日: 07/01/07 13:11 ID:niLsGBuY
うーん、それは分かってるから向こうで大っぴらに言えないんだよな
けど、見てもらえれば分かると思うけど、あんなのにいつかれても困っちゃうんだよ
あいつを追い出せて、しかもスレが平和なままで行く解決法があれば良いんだけど
95 名前: Classical名無しさん [sage] 投稿日: 07/01/07 13:32 ID:SRl0ugE2
あれは確かに酷いよなあ…
自分を卑下する事によって擁護を生み出そうって腹なんだろうけど
もし本気で言ってるんだとしたらありゃ基地外だわ
触らぬ神に祟り無しって事でほっとくのが吉だべ
>>160 >>162 あたりはスルー推奨。
2ちゃんの「空気嫁」が社会的に通用すると思ってる俗世間的には痛いヤツラだ
本人達に自覚は無いが傍から見ると
2ちゃんねるを宗教まで昇華しているフシがあり、いまや創価学会にも匹敵する勢力のキモさを発揮する。
最近リアルでも良く見られ、現実ではそんな大それた発言ができない地味な男であるケースがほとんど。
>>168 あーー、そういう2ちゃん常套句はこのばあいNGだ。
せっかく釣られたんだから
「おれは2ちゃんねるだけじゃねぇんだぞ」って切り替えしで釣られてくれないと
つまんないじゃん。空気嫁
>>168 /::::::::::: ::∨ト、
:::::::::: :: レ'ノ
:::::::::::::: ::: レ'⌒ヽ
ヽ-───i===i─-}ァ' ノ ━━┓┃┃
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、`¨フ>;''ニニゞ,;アニニY´; ) ┃ ┃┃┃
_、;;)¨´,ニ=゚='" ,.ヘ=゚:く {ッリ' 。 ┛
i1(リ ,.ヾ "^ } ゚ 。
ヾ=、 ‘-,,' ≦ 三
_,ノ| i. ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
_,ノ!i ヽ、゚ 。≧ 三 ==-
_;(|.!. \-ァ, ≧=- 。
! \ イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
| >≦`Vヾ ヾ ≧
〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
>>168 つまんないじゃん。空気嫁
と言おうとしたが天然なお前は少し面白かったよw
\ )ヽ_人ノ、,、ノヽ /( /
ヽ`ヽノ ∩___∩ ヽ_ノ(
_ノ(ヽ、. | ノ ヽ /) \_ このスレには粘着がおる!!!!!
)(((i ) / (゚) (゚) | ( i))) (
//∠彡 ( _●_) |_ゝ \'\
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
レクイエムってことは荒木も矢を持っていることになるぞ・・・
誰かが荒木と戦って倒せればいいが、万が一荒木の矢が
新木の手元から離れたりジョルノとかに入ったらやばくね?
というかバトロアの能力じたい無くなってゲーム破綻しね?
ということでヤバイ点上げとく
・新木の能力がレクイエムということ(矢の存在)
・矢を失ったバトロワはどうなるか?
・ディスクを入れたキャラが入れたまま死んだら?
・(白蛇でもとりだせねー)・(四枚そろわね)など
やべーぜやばすぎる匂いがぷんぷんしてくる
四枚のDISCはまだ採用されていない
荒木のスタンドがレクエイムであるとはまだ確定していない
ジョルノが「荒木の凄すぎるスタンド能力はレクイエムかも知れない」と予想してるだけ。
まあJOJOの敵なんて皆ヤバイ能力かと思わせて(実際は強かったとしても)なんとか倒せるパターンが多いし、
今後の話でジョルノ達が色々考えていくすればいいよ。極端な話「あれは凄み」で済みそうな矛盾があってもいいと思う。
もちろんこれはそうゆう矛盾が偶然生じた際の話だけどね。
177 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/08(月) 00:19:41 ID:LrMvrnkY
ヨーヨーマッがエニグマの紙に入ってたけどスタンドが紙に入る描写ってあったっけ?
176
だからFFと荒木が会話するSSはまだ採用になっていない。
承太郎とヨーヨーマッのやつが通ったらあれは破棄だからな
元々F・Fと承太郎の二人で予約取ってたSSだ
で、そっちの方は結局通しなの?だったらもう放送入れるけど
とりあえずまとめサイトの掲示板に投下した奴を◆v8Ybu3DWXAさんはこっちにも投下してくれ。
確定ではないがちょっと議論すればおそらく通せる話だからね。
わかりました
修正版投下します
空条承太郎は商店街付近を慎重に巡り、仲間を、そしてゲームに関する何らかのヒントを探していたのだがいまだにたいした収穫はなかった。
それでも緊張の糸を切ることなく慎重に歩き続ける。前方に何かが見えてきた。何かが道に落ちている。
「やれやれだぜ」
道に落ちていたのは靴のムカデ屋と書かれた看板であった。
おそらくここで戦いがあったのだろう。その戦いによって看板がこの店の壁から外れ、道路に落ちたと言う事だ。
つまり、ゲームに乗っている参加者はやはりいるのだろう。もしかすると、ここで戦った参加者はDIOかもしれない。
仮にここで、戦いがあったとすれば、マーダーはまだ、店の付近にいるはずだ。
いや、もしかすると、店の中にいるかも……
「推測の域は出ねえが……な。スタープラチナ」
承太郎を守護する史上最強のスタンド、スタープラチナを発現させる。
ゆっくりと神経を研ぎ澄ませながら店の中へ入っていく。
承太郎はマーダーに出会うかもしれない事態にどこか喜びを感じていた。
『ゲームに乗ったクソ野朗』を思い切りぶちのめしてやりたい。そうDIOのかわりに。DIOにぶつけられなかった怒りをかわりにぶつけてやりたい。
そんな心境だった。
「やれやれだぜ。全く……」
結局、店には誰もいなかった。二階も慎重に調べたのだがやはり誰もいない。
二階の窓から静かな杜王町を見渡す。異常は何もない。こうして見ると、平和で静かな町のようにしか見えない。
緊張で喉が乾いたのか、デイパックから水の入ったペットボトルを取り出し喉を潤す。
ペットボトルを取り出した際に承太郎の支給品である『何の変哲もない二つ折りの紙』も同時にデイパックから出てしまい、床に落ちてしまったのだが、
承太郎はそれに気づかなかった。いや、こんなハズレアイテムにはもはや何の興味もないだけなのかもしれない。
『カタン』
「ッ!」
物音がしたッ今!家具が軋んだだけか?
『カタンカタン』
承太郎は異変確信し、ペットボトルを床に置いた。そして再びスタープラチナを発現させる。
『カタカタカタカタカタカタカタカタカタ』
ちがう。これは。わかりかけてきた!家具が軋んでいるわけではない。家全体が、地面自体がゆれている。向こうの道路から何かが走ってきている。
これはッ!
「地響きかッ!何かが接近しているッ!」
「BBAAWWWWWWWWOOOOOOOOOOOOOOOOッ!やはりこの乗り物はいいッ!爽快だッ!」
窓から見える。まさに、目を疑ってまう光景だ。あの獰猛な『乗り物』を軽々と操り機嫌良く叫ぶ巨大な男、その横に威風堂々と存在するこれまた巨大な男。
まるで恐竜のような馬は猛スピードで道路を突っ走りムカデ屋に近づいてきている。
「なんだか知らねえが……真夜中に騒音を撒き散らすってのは、マナー違反だぜ」
『馬』が近づいてくる。もうそろそろムカデ屋の前を通るだろう。地響きが少しずつ強くなっていく。
拳を硬く握り締める。
この時、承太郎は気づいていなかった。落としてしまった支給品である『紙』の行方を。
紙は、吸血馬が生み出す振動によって……開きかけている。紙は、承太郎の足元にあるッ!
馬が今、ムカデ屋の前を通るッ!
「オラァッ!」
承太郎は窓に向かって拳を放つ。ガラスのシャワーを浴びせるつもりだ。
今、紙が開くッ!
「うぎゃあぁああッあす!」
「なッ!」
ポ……ポルナレフ、セリフを借りるぜ。
ありのままに起こったことを言おう。
『窓を殴ったかと思ったら、人間ではない奇妙な奴を殴っていた』
何を言いたいのか分からねえかもしれないが自分でもどう言っていいか分からない。
頭がどうにかなってしまいそうだ。
DIOの時止めだとか恐竜馬登場だとか、そんなチャチなものでは断じてない。
もっと恐ろしい、恐るべき支給品の片鱗を感じたぜ。
「ワムウ様ッこの付近には建物がたくさんあります!この辺で拠点となる建物を探していきましょうッ!」
大男の叫びと共に馬がムカデ屋の前を通過して行く。
数十秒後には町の闇に消え、馬と男達はもう見えなくなってしまった。
「アガカ……ガ……」
「やれやれだ。想像を超えることが多すぎるぜ」
目の前の人型の物体はどうやらスタンドのようだ。
頭に拳を打ち込み風穴が開いたというのに、なぜかこのスタンドは消滅していない。(苦しんでいるようだが)
頭に大穴を開けられていながら生存するなんてことは、おそらくあのDIOでも不可能だろう。
それどころか、みるみるうちに傷が塞がっていく。
「質問するぜ。おまえは何者だ。答えねえと、もう一発ぶちこむぜ」
「お、おお、だんな様。わ、私の名はヨーヨーマッ、スタンドです。本体であるDアンGは『荒木飛呂彦』に捕らわれています。
私はだんな様の支給品でございます」
スタンドが支給品……荒木も妙な事をする。しかし、ありえないな。こいつが言っていることが本当なら……こいつは恐るべきスタンドだ。
「いろいろと質問するぜ」
「どうぞ、だんな様」
もう完全に傷は治癒している。こいつの本体である『DアンG』って野朗は吸血鬼をも越えた存在なのか?
「おまえに話してもらうことは三つ。おまえのできること、とできないことについて、DアンGについて、そして……おまえを殺す方法だ」
『おまえを殺す方法を話せ』
ヨーヨーマッはこの言葉に対して何か反応を示す、と俺は考えていた。スタンドとは人間が操るモノだ。
だから、怯えだとか警戒だとか、そんな反応をするはずだ。
しかし、ヨーヨーマは何の反応も示さずにダービー弟を思い出してしまうような丁寧な口調で静かに話し始めた。
「……では最初の私にできることについて。
まず私はだんな様の召し使いでございます。なんでも命令してください。日常的な雑用であればだいたいはこなせますし、
決してだんな様の足手まといにはならないでしょう。
次にできないことについて
私は参加者を攻撃することはできません。いかなる方法であろうと、です。もちろん私の能力も封じられています」
「能力を封じるだと、どうやって封じられたんだ?」
質問は後でまとめてしようと思っていたが、思わず反射的に質問してしまった。
「余り覚えていないのですが……
おそらく私はまず『DアンG』に『能力を使うな』と命令されました。私はスタンドですが、ある程度の自我があります。本体の命令は絶対です。
次に、『荒木飛呂彦』によって私の追跡レーダー。この角です。これを狂わされたのでしょう。
よだれを出さない生物の脳を追跡レーダーにつないだりして。さらに……」
ヨーヨーマッは懐からマスクを取り出し装着した。
「この私のよだれでも溶けない素材でできたマスクを使い、よだれが飛び散るのを防ぎます。まあ私はスタンドですので意味はないのかもしれないですけど。
あっ、よだれで対象物を溶かすというのが私の能力です。
あとは、私の体に『攻撃できない』と何者かが書き込んだような……ここは本当に定かではないのですが……
今の所、何も溶けていないようなので私の能力はうまく封じられているというわけですね」
なるほど考えたもんだな。しかしこいつが俺の召し使いか。役に立つのだろうか……。
「もし仮におまえが能力を使ったり、攻撃を行ったとしたら……どうなる?」
「……私は消滅します。『荒木飛呂彦』が『DアンG』の首に巻きつけた首輪を爆破させて。
つまり、それが私を『殺す方法』の一つというわけですね」
「ほかにもあるんだな。『殺す方法』が」
「ええ。もちろんあります。
私の主人が。つまり今のだんな様が死んだ時、私も同時に消滅します。同じように『荒木飛呂彦』が『DアンG』の首輪を爆破させて。
あと、私が主人からある程度の距離、離れれば私は消滅します。だいたい20メートルくらいでしょうか。
私がだんな様からそのくらい離れると『DアンG』は殺されてしまいます。
それくらいだと思います。私を殺す方法は……。私はだいたいの物理的ダメージに耐えられますし」
俺が死ぬまでこいつは纏わりつくのか。こんな気色悪いスタンドが……。
「例えば……俺がおまえにこう命令するとしよう。『おまえの主人は今から花京院だ。花京院について行け』……どうなる?」
「花京院様が『同意なされば』花京院様が私の主人となります。しかし、だんな様が命令なさった時、花京院様が私の視界内にいなければ、
主人を変えようがないので、その命令は残念ながら無効となります
その他、私を『死』に向かわせるような命令には、申し訳ありませんが従いかねます」
『荒木』、考えてあるな。とりあえずはこいつといなければならないのか。
「おまえの話を聞いての推測だが、『ヨーヨーマッ』のダメージ、イコール『DアンG』のダメージではないのか?」
「そうです。DアンGは普通の人間。私のように頭に穴を開けられて生きていられる化け物ではありません」
なるほど。だいたいの疑問は片付いた。『ヨーヨーマッ』とはスタンドの概念を打ち破った、恐るべきスタンドらしい。
ふと、窓の外を眺めると夜の闇は消え町はずいぶんと明るくなっていた。
「そういえば、おまえ紙から出てきたな?」
「はい。ある少年のスタンド能力です。その少年も『DアンG』と共に捕らえられています。やはり、首輪を撒きつけられて……」
共犯者ってとこか。いや荒木に利用されているからむしろ被害者か……。その二人だけではないかもしれない。
「間接的に攻撃することは可能か?爆弾のスイッチを押すとか」
「できません」
「俺がおまえを『使って』攻撃するのは可能か?俺がおまえの体を相手に向かってぶん投げるとか」
「できるかも」
「死ねと命令したら?」
「従えません」
「何か持っているか?」
「マスク以外何も持っていません」
「参加者の中で知っている者はいるか?」
「いません。誰とも面識はありません」
「おまえの主人を相手の同意なしに変えさせることは?」
「できません」
「俺に纏わりつくな。と命令したら?」
「従えません」
「無理なのか?」
「申し訳ありません。纏わりついて主人の世話をするというのも私の能力です。
ですから私があなたから勝手に20メートル以上離れて自爆するというのも、まずありえません」
なるほど。まあ見張りとかパシリに使えるだろうな……。意外と使えるかもしれない。スタンドだから遠慮する必要はないしな。
「つまりこういうことか?おまえは『攻撃できず、主人からも離れられないあわれな下僕』」
「Exactly(そのとおりでございます)」
「……やれやれだぜ」
まあ何はともあれ、協力者ができた。これは喜ぶべきことだ。ハズレと思っていたがどうやらこれは当たりアイテムらしい。
「そこの窓から外を見張ってろ。地面に落ちている血を辿って誰かが来るかもしれない。少し仮眠をとるから話しかけるなよ。放送3分前になったら起こせ。
誰か来たり、何か異変があった時も起こせ」
「承知しました」
あの大男が落とした血だろうか。スタープラチナの視力は地面に落ちている血を捉えた。あの血を辿ればあの大男達のもとに行けるだろうが……
それよりも、血痕を見つけ、血の跡を辿ってくる奴と接触した方が賢いだろう。見るからに危なげな大男達のもとに行って戦う必要はねえしな(ヨーヨーマッ
を殴って精神的イラツキも収まったぜ)
血を辿ってくる奴がジジイ達だといいんだが……。
こんな状況で眠るなんて無理かもしれないが、とりあえず、当面はすることがない。体を休めておこう。
承太郎は横になり不気味なヨーヨーマッを少し眺めた後、静かで浅い眠りに落ちた。
【ムカデ屋二階(F-04)/一日目/早朝】
【空条承太郎】
[スタンド]:スタープラチナ
[時間軸]:ロードローラーが出てくる直前
[状態]:睡眠中、冷静(DIOに対しての怒りはある)
[装備]:なし
[道具]:デイバッグ
[思考]1、放送まで仮眠をとる
2、ヨーヨーマッを下僕として利用する
3、仲間や協力できそうな参加者を探す
4、荒木打倒
5、DIO殺す
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]空条承太郎(主人変更の命令があれば主人は変わる。ただし変更対象人物の同意が必要。
主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される)
[装備]マスク
[持ち物]なし
[任務]1、二階の窓から外を見張る。異変があれば承太郎に知らせる
2、放送3分前に承太郎を起こす
3、承太郎の睡眠を邪魔しない
[備考]・ヨーヨーマッは攻撃できない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かもしれない)
・主人の命令には絶対服従。しかし、命令を曲解して受け取ることもあるかもしれない。(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)
・ヨーヨーマッは常に主人の半径20メートル以内にいなければならない
・ヨーヨーマッの主人が死んだ時またはヨーヨーマッが規則を破った時ヨーヨーマッは消滅する(荒木によってDアンGの首輪が爆破される)
【闇の重戦士チーム 宇宙人添え】
【ムカデ屋付近 (F-04) 1日目 早朝】
【ワムウ】
[モード]:『風』
[時間軸]:首だけになり、ジョセフが腕を振り下ろした瞬間
[状態]:服が少し焦げている
[装備]:手榴弾×9
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1) この辺でベースとなる建物を探す。
2) カーズを探し、本人か確認する。本人なら従う。偽者と判断した場合は殺す。死んだなら無視。
3) できればジョセフとは再戦したい。
4) 戦いを楽しみつつ、優勝を目指す。ただ深追いはしない。
4) 従者として、しばらくはタルカスを従えておく。
【タルカス】
[種族]:屍生人(ゾンビ)
[時間軸]:ジョナサンたちとの戦いの直前。ディオに呼ばれジョナサンたちと初めて対面する前。
[状態]:無傷。
[装備]:吸血馬1頭+チャリオット、【ミキタカが化けたフック付きの長い鎖】。
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1) ワムウへの絶対的な忠誠。
2) ワムウと共に戦う。戦いの愉悦を彼の下で楽しむ。
3) 日中を凌ぐ隠れ家を探す。
4) 取り逃した虹村形兆、ブチャラティ、ミキタカへの僅かな執着心(ワムウの命に背いてまで追う気はないが)
【ヌ・ミキタカゾ・ンシ】
[スタンド?]:『アース・ウィンド・アンド・ファイアー』
[時間軸]: 鋼田一戦後
[状態]:【フック付きの長い鎖】に化けた状態。タルカスに片手で握られ、肩に掛けられている。指先から出血。
[装備]:なし
[道具]:ポケットティッシュ (支給品一式はブチャラティが持っています)
[思考]:
1) タルカスたちには絶対に気付かれたくない。そのため、当面はただの鎖のフリを続ける。
2) タルカスたちに気付かれないうちにこっそり逃げ出したい。
3) 脱出後、ブチャラティたちとの合流を図る
4) 味方を集めて多くの人を救いたい。
[備考]:ミキタカは形兆のことを「ゾンビのようなもの」だと思っています。
[備考]:タルカスもワムウも、タルカスが手にしている鎖がミキタカであることにまだ気付いていません。
[備考]:ミキタカは自ら道路に血を垂らし、ブチャラティたちが追う手がかりを残しています。
彼らが通った道には、点々と血の跡が続いています。タルカスたちはまだ気付いていません。
[備考]タルカスや吸血馬がうるさかったので誰も承太郎達に気づきませんでした
投下終了しました
乙
状態表の方を修正したのか。エニグマの紙大活躍だな
パロロワ自体初めて見たんだがここ面白い!!
リレーって難しそうなのに書き手さん凄いな〜
(特にジョルノ好きなので前スレ
>>448 に大興奮。
バトルも動きもない考察だけの文なのにめっちゃおもしろかった〜)
>>183太郎とヨーヨーマッw
有り得な過ぎる組み合わせでおもろい。ウェザーとセッコみたい
>ポ……ポルナレフ、セリフを借りるぜ。
ワロタw
ヨーヨーマッがアイテムっての、あんま深く考えなくても面白そうだから良いん
じゃ・・・・って初心者が意見スマソ
話が進んで、原作みたいにアナスイがジョリーンとイチャつこうとしたら、邪魔
してきたりして・・・・とニヤニヤしてしまったw
ちょっと提案。
掲示板の使い方だけど、修正スレは修正動議に応えて修正した作品だけにしない?
で、問題ありそうな作品の予備投下は、「すまない」スレでも廃物利用すれば。
>>190 投下乙。
ヨーヨーマッが支給品のくせにでしゃばるのもアレだし、命令曲解くらいがちょうどいいのかもな。
賛成だな。
試験的投下スレと修正スレは分けた方がいい。最近ちょっと紛らわしくなってきてた。
でも別に新しいスレを避難所にたてればよくね?「すまない」スレはこのさい削除でもいいさ。
個人的に気になるのはエニグマとヨーヨーマの本体が、「協力」という形ではないにせよゲームの運営に関わってることになる点。
選ばれなかったキャラの名前が回想や思考以外の部分で出ることにちょっと抵抗を感じてしまう。
主催荒木は原作中に登場した様々なスタンド能力を一人で扱えるとかの方がシンプルでしっくりくるかなぁ。あくまで個人的にだけど。
ゲームの運営は、全て主催荒木一人のスタンド能力だけで行なわれているようなイメージがあったんでな。
>>196 DアンGはともかく、エニグマの奴は能力だけ使わされて始末されたとか?
悲劇の舞台裏だぜ
まぁ本名不詳だしなw
>>196 こじつければヨーヨーマッは「DアンGが荒木にとらわれている」と
「思い込まされている」ないし「無意識にそう言うように仕込まれた」可能性がある。
荒木がよだれの制御しかしてないとはちょっと思えない。
本体の描写がないけどスタンド能力は何故あるのか、という点は実は荒木の能力の鍵になりそうな気がしなくもない。
エニグマ少年とDアンGはそもそもこのロワの世界にはいなかった?まさか・・・的な感じで。
問題があるなら、本体の現状の話とかは「説明できません」とヨーヨーマッに言わせる形にしたらどうだろう?
主催サイドの情報が漏れるのを防ぐため、説明を禁じられているとか。
言えるのはヨーヨーマッがルール破ったら消滅するってところだけ、とか。
承太郎が色々考えるだけなら別に何考えてもいいし。大ハズレでもいいし。
承太郎は頭キレるから、遠隔操作型スタンドって話を聞けば「本体が捕らわれてるのか?」とかの考えに届くと思う。
ま、問題の先送りにしかならないけどねーw
>>199 なるほど。実際に本体が荒木の下に居る描写がない以上はそんな後付けも可能そうだね。
そういった点もリレー小説の面白さなのかもしれないな。
放送前のまとめ
第39話 死に触れた者達(旧タイトル名 墓標)◆MLRANUp0cQ
第40話『オアシス』を求めて(セッコ)◆BRxsUzTn5A 氏
第41話 信奉者達の盟約(ジョリーン、ミドラー、ジョンガリ) ◆Yhb.hcL/y6氏
第42話《運命》の使途(ジョナサン、シュトロハイム、噴上、リキエル)◆tAKM6DkvGg氏
第43話 灯台もと暗し(ジョセフ、仗助)◆TJ9qoWuqvA 氏
第44話 帝王の『引力』(プッチ) ◆vp3XBrpjZU 氏
第45話 ブラックホールによろしく(シーザー、トリッシュ) ◆fk8qEzlLPk氏
第46話 真の《殺戮のエリート》(形兆、ブチャ、ミキタカ、タルカス、ワムウ ) ◆tAKM6DkvGg氏
第47話 仮説・それが真実(花京院) ◆uRVBe6.6qo 氏
第48話 角砂糖同盟(セッコ、ウェザー) ◆v8Ybu3DWXA氏
第49話 見知らぬ遺言、見知らぬ魔法(ツェペリ、リサリサ) ◆tAKM6DkvGg氏
第50話 承太郎と哀れな下僕(承太郎) ◆v8Ybu3DWXA 氏
現在の座標
『深夜』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
『黎明まで』
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>ディアボロ/エルメェス/●プロシュート [30話/1日目黎明]
【F-2】<トラサルディー>ミドラー/空条徐倫 [41話/1日目黎明]
【F-3】<線路沿いの道>ジョンガリ・A [41話/1日目黎明]
【F-4】<杉本鈴美のオーソン>F・F [27話/1日目深夜〜黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [31話/1日目黎明]
『早朝』
【C-4】<ぶどうが丘病院前>噴上祐也/リキエル [42話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>●ジョナサン/シュトロハイム[42話/1日目早朝]
【C-8】<吉良吉影の家>DIO [29話/1日目早朝]
<別荘地帯>ナランチャ/●カーズ [29話/1日目早朝]
【D-2】<ミステリーサークル近くの農家>ポルナレフ/ジョルノ [38話/1日目早朝]
【D-3】<線路脇>●吉良吉影 ●ギアッチョ [39話/1日目早朝]
<線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡)>ツェペリ/リサリサ[49話/1日目早朝〜朝]
【D-5】<市街地>プッチ神父 [44話/1日目早朝]
【E-3】<杜王駅西口広場>アナスイ/●山岸由花子[36話/1日目黎明〜早朝]
【E-4】<小道>岸部露伴/広瀬康一/イギー[32話/1日目黎明〜早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>ダイアー/虹村億泰/アブドゥル [37話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [35話/1日目早朝]
【F-3】<杜王駅近くの民家>ウェザー/セッコ [48話/一日目早朝]
【F-4】<ムカデ屋二階>承太郎,ヨーヨーマッ[50話/一日目早朝]
<ムカデ屋付近>ワムウ/タルカス/ミキタカ[50話/1日目早朝]
【G-5】<虹村家前路上>●ジョセフ/東方仗助[43話/1日目早朝]
【G-7】<路上> 花京院典明 [47話/一日目早朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[45話/1日目黎明〜早朝]
【I-6】<川にかかる橋> 虹村形兆/ブチャラティ[46話/1日目早朝]
【I-9】<杜王港>リゾット[34話/1日目早朝]
『支給品が不明』
ギアッチョ(ツェペリリサリサ組が所持)、イギー(F・Fが所持)、
ダイアー、モハメド・アブドゥル、F・F
ジャン・ピエール・ポルナレフ、リキエル
7人
そろそろ禁止エリアの話でもするか
3箇所だよね?選び方はどんな感じがいいのかな
なんでまとめサイトすぐ止まってしまうん…
途中で飽きるくれーなら最初から作るなッ!
やっぱみんな放送のことは書きにくいよなwww
放送の内容とかをいくつか案として出しておけば作者の人も書きやすいんじゃないか?
禁止エリアを決める人は
>>250踏んだ人
条件は「孤立する場所を作らない」「極力面白そうなところを選ぶ」
こんなんでどうだろう?
>>208 とりあえずお前がその『面白そうなところ』とやらの例を挙げてみろ
てか禁止エリアは書き手にまかせていいと思う。一回目だし、何回もあるものだからその度に議論して決めるのは興が削がれる
とりあえず初回だから主要なかランドマークを外して貰えると嬉しいな
212 :
まとめ:2007/01/09(火) 19:40:03 ID:wuPypFUC
>>206 ごめんね、年末年明けは忙しい人でごめんね
一月中には絶対更新するので、すいません。
第一回放送、投下してもよろしいでしょうか?
普通にダメー
フフフいいよー
投下します。
もし、自分の夢がかなったとしたらあなたならどうするだろうか。
最高だよね。
本来は感嘆の声をあげたり体全身で思わずはしゃいじゃったりするんだろうけど……。
誰しもまずは『沈黙』するんじゃあないかとこの頃思うようになった。
それは一瞬「本当のことなの?」と疑うよりも、単純にビックリしたってことで。
そこにたどり着くまでの『過程』がどうであれ『結果』を『認識』することができても、
『結果』に変わる直前の『瞬間』を認識することはいまだに人はできないんじゃあないかと思うのだ。
まあ別にそれがわかっていなくてもそれはそれでいいんだけど。
さてと、ちゃんと喋れるかな。こうゆう機会はなかなか無いからね。
実は昨日から緊張しっぱなしなんだヨン♪
* * *
えー皆聞こえてるかな?それじゃあただいまから一回目の放送を行いま〜す。
えっと……
死んでしまったみんなのことから先に話した方がいいよね。
せっかく頑張ってくれたんだから『敬意』を込めて発表するよ。
死亡したのは――――
ジョナサン・ジョースター、ロバート・E・O・スピードワゴン、黒騎士ブラフォード
ジョセフ・ジョースター、ストレイツォ、カーズ
ペット・ショップ、ヴァニラ・アイス
山岸由花子、吉良吉影
プロシュート、ギアッチョ
スポーツ・マックス
……13人かな。お疲れ様。もう君たちは『奴隷』として縛られることはないから、ゆっくり眠ってほしい。
それと禁止エリアだけど――
7時から B-4
9時から G-9
11時から H-1
とりあえずこの3箇所にしました。
もちろんその時間までに禁止エリアに留まっていたら、首輪の仕掛けが発動するから注意してね。
それにしてもみんな頑張りすぎだよ。
ゲームを楽しんだり、……台無しにしようとしたり、ね。
そこまでされちゃうと僕としても優勝したヒトに何か『プレゼント』を用意したほうがいいのかなぁ。
……ちょっと期待した?
生き残っている38人の『奴隷』のみんな、おめでとう。『朝日』の『あたたかさ』は僕からの餞別です。
次の放送は正午かな。
じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――
* * *
思っていたよりも何てことなかったな、放送。
何事も『挑戦』ありき、だね。
みんな善なり悪なり決意を固めて行動してるみたいだし、ますますスゴイことになりそう。
……そーいえばDIOくんの支給品、残ってたんだっけ。
せっかく用意したんだからこれ、どこかに設置したほうがいいかなぁ。
【教会(?-?)/一日目/早朝】
【荒木飛呂彦】
[スタンド]:バトル・ロワイヤル(詳細不明)
[時間軸]:???
[状態]: 健康、ちょっと嬉しい。
[装備]: ???
[道具]: ???
[思考・状況]1:ああ、こんなのあったね(笑)
2:参加者を観察し、ゲームを楽しむ
3:優勝者に『プレゼント』をするかどうか考え中。
投下完了。
DIOの支給品の設置、優勝者への『プレゼント』は荒木の気分次第です。
どうするかは他の書き手さんにおまかせします。
それでは失礼します。
他のロワと違って緊張感のない放送だなw
だがベネ。
そして乙。
次の放送まで生き残ってた殺害数トップにワープ進呈。
乙。
DIO様は支給品拒否ってたんだったな。禁止エリアも特に問題ないかな?
乙。
ただどの禁止エリアにも誰もいないってのと…まぁこれはどうでも良いが禁止エリアG-9は海で誰も近寄りようがないんだが
禁止エリアって誰かがいたところを封鎖するもんなの?
一箇所に人が固まらないようにする為、人のいる所または集まりそうな所が選ばれやすい。
動く気のないキャラに「ジッとしているのは不味い」と思わせるのが目的。
後は人数が少なくなった時に遭遇しやすくなる事くらいか
>>227 thx。じゃあ禁止エリアは修正してもらった方がいいのかな。
>>228 誰もいないとこばっかじゃなくて動かざるを得ないみたいにして貰った方が良さげ。
後はG-9だな。海に誰が行くのよ?って話だ
このさいだから駅を禁止エリアにしてもいいんじゃね?
書き手的には、無駄弾があってくれると少々ラク。
指定されたエリアを3つとも意識しながら展開考える、ってのは結構ツラい。
「海禁止にしても誰もいねーだろ」ってツッコミをキャラがしてもいい。
しかし主催者の性格がこう来たか……。ちらほら気になる言葉が……放送でなく、主催者の独白の中に。
ストレングスが居ればなぁ
禁止エリアは
・ランドマーク
・ランドマーク以外で人のいるとこ
・意味無いとこ
の3つがいいと思う
禁止エリアについては1回目だし無難に人のいないところを選びました。
海を選んだ理由は荒木が海まで禁止エリアに出来ることに参加者が疑問を持つという展開への狙いがありました。
漠然とした射程範囲ではなく地図の通りに海の一部分をきっちり禁止エリアにできるのは何故、といったかんじに。
過去に船を使用できるかどうかの議題があがっていた気がするので一つ位はいいかもと考えたり。
>>231 荒木の言い回しは……問題があれば修正または部分的に破棄しますが具体的に指摘してくださればありがたいです。
どっちにしろ修正の必要があり、ですね。
荒木はヘヴンズドアーも使えるのだろうか…
「全スタンドが使えるが一度に1スタンドしか行使出来ない」なら辻褄があう
場所と時の分かっている物や行動、生物をコピーできるとか
吹っ飛ばしたりしたのはパンチをコピーしたとか
荒木の能力は作品中で考察されるべきじゃね。
ここであれこれ予想を言うのがダメって言ってるわけじゃあないが。
書き手の人もヒントにするだろうし。
しかし好き勝手に何でも出来るように書かれては収拾がつかなくなる。
>>238 もちろん制限をつけること自体は反対じゃあないぜ?
>>2に乗ってることを無視しないさじ加減は必要だからな。
荒木の能力、というか背景案、ちょっと考えたので、掲示板の試験投下スレに投下してみました。
こんなんどうでしょう。
議論の種にでもなれば幸いです。
……能力、というより動機&目的、そして優勝者の得るものの話になっちゃいましたけれど。
あと、最新投下の定期放送とは、ちょっとうまくリンクしてないかもしれません。
◆fk8qEzlLPkさん、すいませんです。
>>240 GJ。なんつーかスゲェ。こう…言葉がでてこない。
どういえば言いんだろう。スゴイとしか言えない。
とりあえず自分が意見を言えそうなのはこの荒木はレクイエムじゃなくてもいいと思いました。
そーゆうスタンド能力の才能が今頃になって開花したってことに。
なんかレクイエムだとジョルノ以外勝てなさそうに思ったからです。
そんくらいしか言えないです。
仮にレクイエムじゃないとして文脈から読み取ると
矢がないとジョルノはレクイエムになれなくて荒木に勝てなくないか?
レクイエムだけれども矢があって偶然使っていなかったってのはご都合主義な感じがするし
ジョルノが当てにしてたのは、第五部終了時に自分が持ってたはずの矢。
荒木が自分の能力獲得した奴じゃなくて。
だから荒木のがレクイエムでも、そうでなくても、どっちでもいい。
レクイエムになれる矢はジョルノが持っているカブトムシの飾りがついた矢だけなんじゃなかった?
>>244 カブトムシkwsk
矢の性能はどれも同じだったような希ガス
単純に「矢がない。取り上げられた。それなら荒木が持っているはず」って推理だしな
したらばに修正版を掲載しましたので、何かツッコミあればよろしくお願いします。
>>240 投下ありがとうございました。なるべく ◆tAKM6DkvGg の作品にも支障がないように修正させていただきました。
荒木の設定案、いいと思います。オリキャラのようでオリキャラでないといった感じでしょうか。
あとは能力ですね……。
>>247 乙です。禁止区域変えたのね。
I−3は川を渡る橋の1つが潰れる、今は問題ない感じだけど後々響くかもしれない
D−は鉄塔のとこ、あとこれでぶどうヶ丘中高やアイスクリーム屋「レインボー」には入れなくなるか?
指定以上にマップが狭くなる可能性、気づく奴が出そうだな。
D−6は誰も居ないけど、隣接するマスに何人もいるわけだ。
問題ないようなら、放送後の展開を考え始めようか
>>247 乙
禁止エリア変更か。
D−2にいるのはジョルノ達で早速ピンチだしD−6も周囲8マスでカウントしたら
ドッピオ組、アブドゥル組、プッチ、シュトロハイム、ホル・ホース組…多いな。
11時に禁止だけど動かす必要があるのはこれくらいかね。
ヘブンズドアーについて質問。
あれって原作でも本にされた途端気絶したり本にされてもスタンド使えたりと
効果に結構差があるよね。ロワでは統一すべき?
イギーは一発食らっただけで気絶してるけど。
たしか初期のヘブンズドアーは億泰が食らっても気絶してなかったな。
一般人は気絶でスタンド使いは意識があるって感じか?でも康一も最初は気づいてなかったしな・・・。
イギーはヘブンズドアーで始めに気絶するように書き込まれたと解釈したほうがいいかもな。
>>242 なんか誰か優勝者なり対主催者チームなりが荒木のところに辿り着いて
荒木がスタンドで身を守ろうとしてもバトルロワイヤルが直接荒木を守る事はせず
「な、なぜだ〜!」みたいな形で荒木がやられて終わるってのもアリかなと思った
なんかバトルロワイヤルって直接戦闘とか一切やらなさそう
首輪を爆発させる以外攻撃しなさそうだし
荒木が死にそうになっても「オマエヨリユウショウシャノウンメイガツヨカッタダケダ」
とか言ってそのままスルーしそう
>>252 バトルロワイヤル自体戦闘タイプとは限らんしそれもありそうだ。
オレはこのロワが始まる前から荒木には何となく絶対勝てないイメージがあったよ。
>>252 OPはバトロワの運営に必要だから能力により無敵状態。
対主催との戦いはバトロワの展開の一部だからノータッチって事か。良いなそれw
もしそうなったら、
いくらなんでも荒木本体の危機にスタンドが
何もしないはずがないと思うけど
スーパーフライやチープトリックの例を見ても、独立意思持つ暴走気味のスタンドは必ずしも本体を守るとは限らない。
ただそれだと、本体の死後もスタンドだけ残る可能性があるんだけど。
まあこれ以上は、実際の話の中で詰めてもいい気がス
「荒木って無敵じゃね?」と言い出す奴とか、「暴走スタンドなら本体殺しても無駄じゃね?」と言い出す奴とか
結構対主催の意思持つキャラ多いから、勝手に絶望する奴が出るくらいが丁度いいかも
暴走スタンドなら逆に特定条件(ロワ完遂、対主催ED含む)を満たすと解除されるんだろうから、
それはそれで美味しいしね。後は展開に任せて、やりやすい方へ修正でいいと思うよ
>>240 すごい面白かった!GJ!!息をのむ展開というか・・・・
荒木のスタンドについては、ある程度自由に修正できるイイ設定(?)だと思う。
ただ、こうなりゃジョルノ中心の脱出エンドしかない!と思ってしまった。
何というか、脱出成功より、脱出失敗を面白く書くほうが難しそう・・・
単に自分が脱出成功して欲しいと願ってるからかもしれんが・・
今まとめサイト読んでて気がついたんだがスト様の支給品が不明だったことに気がついた。
しかもプロシュート兄貴からエルメェス兄貴に渡っているかどうかの描写がないw
放置とも考えにくいし、エルメェス兄貴達が持ってると考えていいのかな?
>>259 今まで描写がなかったんなら、手に入れた事について描写すればOKかと。
プロシュートはエルメェスが気絶してる間にディアボロに殺された→話す気は無し→さらにドッピオがプロシュートの支給品持ってる
とか言うんじゃなかったっけか
>【ディアボロ・ドッピオ】
>[スタンド]:『キングクリムゾン』
>[状態]:ほぼ無傷/疲弊
>[装備]:DIO様の投げナイフ(拳銃をしまう際に確認)
>ミスタの拳銃、これはプロシュートから奪った物
>[道具]:支給品×2、またプロシュートの支給品から食料等をゲット
明確じゃあないけどもしスト様の支給品がプロシュートのバッグに入ってたんなら
ドッピオが持ってるっぽいな。
ワムウ達の移動スピードがかなり早いと思うんだが地図って一マスあたりどれくらいなの?
>>263 マス目サイズは分からないが、原作のハイウェイ・スターの話では、時速60キロで結構動いている。
トンネル→杜王港→病院、と。地図と照らし合わせると相当な移動距離。
正確な時間経過は分からないけど、感覚的に6時間も経ってないんじゃないかと。
午前中か午後か分からないけど、6時間越えてくると食事の描写が必要になってくる
そういえば前スレあたりでイラスト投下するって言ってた人はどうしたんだろうか
>>265 同一人物かどうかは知らんがずっと前に他ロワで一度だけ投下があったがそれっきりだな。
オレはむしろ死亡者キャラAAの職人さんの音沙汰がないのがさびしいな。また帰ってきて欲しいよ
というか、放送明けたばっかなのに予約がゼロなのが寂しい・・・。
盛り上げるためになんかやる?SS一挙感想とか、人気投票とか。
>>267 いいね。個人的には新規で見に来た人の為のキャラ簡易表を作りたい。
というかつくろうと思ったんだがそれはまとめサイトの避難所でやるべきなのかを迷ってる。
>>268 スパロボのラヴレス先生みたいなやつ?
大賛成。勿論ここで。むしろテンプレにしようぜ!?
人気投票、やるとして人は今どんくらいいるかなぁ。
ROMの人いたら手ーあげて。
痛い目を見るかもしれんぞ・・・w
ノ
ROMってるが、ここは雑談だけなのか?
ここしか見てない為に投下スレはここだけだと信じている。
当初の勢いはどこにいっちゃったんでしょ・・・
>>273 ここ最近のロワイヤル関連スレの乱立が原因だと・・・そう思いたい。というか当初が少し異常だった。
場所によっては一月たっても新作がこない所もあるからここはまだマシな方だぜ。
ノ(ROM専)
ID:cspxMJyj
ID:hD8CEUcR
ID:TSD/Ka8N
ID:xn4InjGU
ID:hytWSsu1
ID:bhHiR3Ws
ID:j/WMATzq
ID:lOajyM9V
ID:h6QPq0my
ID:/AJaifae
10時現在で今日確認出来たのが10人か・・・全員が票を投じてくれれば形にはなりそうだな。
いささか急ぎすぎかもしれんが、もしよければ明日一日使って人気投票やってみたいと思う。
投票は一人一回、最高で3つのSSに投票可能。コメントとか添えてあると書き手さんの励みになるかも。
こんな感じでどう?
いいんじゃね
まあ1回やってみよーぜ
狙うは投票第一号。
1:全てが噛み合わない ◆QMkX1in0/kさん
タイトル通りの前半に笑って、真剣スタンドバトルの後半に燃えた。
ホル・ホース殺られるかなと思いながら読んでただけに、狙撃銃での逆転劇が効いた。
2:《運命》の使徒 ◆tAKM6DkvGgさん
噴上の性格に関する解釈で感心させられ、非スタンド使いとスタンド使いの戦い、
しかも二対ニという複雑な状況をよくもこれだけ描写出来るもんだと驚かされた。ジョナサン……。
3:ブラックホールによろしく ◆fk8qEzlLPkさん
さすがシーザー! オレたちにできな(ry
イタリアンカップルの魅力がコミカルに描かれてて、読んでて楽しかった。
こんな感じでいいのかな? 盛り上がることを期待してる。
1:黄金の意志 ◆tAKM6DkvGgさん
ほぼ心理描写だけなのに、はじめから終わりまでワクワクしっぱなし。ジョルノがホント格好良い!
2:灯台もと暗し ◆TJ9qoWuqvAさん
王道展開が好きなので・・・・・ジョセフが、結局最後まで仗助に名前を教えそびれてたのもイイ。
3:角砂糖同盟 ◆v8Ybu3DWXAさん
ウェザーとセッコの砂糖投げに、可愛いを通り越して癒されたw一番意外なコンビでした。
>>278に挙がってる作品も好きだ!!ROM専ですが、職人さん頑張って下さい!
1:《運命》の使徒 ◆tAKM6DkvGgさん
2:熱き勇気と冷徹な意思 ◆tAKM6DkvGgさん
3:全てが噛み合わない ◆QMkX1in0/kさん
いずれも描写が細かく丁寧でとても読みやすかった!
他にも面白いと思った作品がたくさんあったので選び抜くのに大分時間がかかりました。
職人さんたち、応援してます!
ちと忙しかった&体調不良で遅れて申し訳ありません。ついでに投票の流れを切ってしまいますが
>>241>>258 なにぶん、ジョルノ以外の脱出派は具体策まで到達してないので……。
あとやはり、ジョルノの話を書いたの自分ですから。どうしても発想が近寄ってしまいます。
やっぱり、レイクイエムか否かははっきりさせない方がいいですかね?
その方が良ければ、いくらでも修正します。元々、いくらでも弄るつもりで用意したんで。
……いやそれ以前に、これを骨組みに「このスレの正式な設定」にしちゃっていいのかどうか、という問題もありますが……。
>>247 あ、すいません。むしろこっちが放送に合わせて弄ろうかと思っていたのですが。
我ながら気になったのは『荒木』の一人称……。
OPで「僕」を使っていて、で、人格変化を表現するのに最適だったので「元々は「私」を使っていた」という設定にしたのです。
まあ、細かいことですし、こっちが無駄に仕組んだ仕掛けですし。別に統一されずともいい所ですけれど、ね。
さて、ちょっと放送後の話も考えてみますか……。
投票にも参加してみます。
1:『老い』の超越者 ◆Yhb.hcL/y6氏
序盤から実に熱く面白いバトル。
正直な話……この一話を読んで、ココの企画に「書き手として」本格参加することを決めました。
2:誇り高き血統 ◆KgKdlOcRXA氏
異色コンビ続出のこの企画の中でも、とりわけ魅力的な2人。
この2人を扱った後続の2話も傑作でしたが、既にその原型はこの時点で出来上がっていたような。
今後の展開が実に期待される組です。
3:ビッグファーザー・リトルボーイ ◆F47uEavVkk氏
キャラ把握が尋常じゃない!
1:『老い』の超越者◆Yhb.hcL/y6氏さん
やっぱこれでここの住人になろうと決めました。バトルが面白い!
「容赦せん!」でかなり笑ったw
2: 真の《殺戮のエリート》 ◆tAKM6DkvGgさん
ここに常駐する決心にダメ押しをしたカーチェイスが好き。
ぶっちゃけカーチェイスの一連の流れが好き。
ワムウがチームを組むという予想外さも合わせてこれを選びました。
3:それぞれの決意◆zCS1o.kilU氏 さん
この組み合わせが予約された時、誰が勝つかでかなりwktk。
というか実際よく書けたなぁと思った。
決着までの流れも原作っぽくてイイ!
1:黄金の意志◆tAKM6DkvGgさん
2:全てが噛み合わない◆QMkX1in0/kさん
3:二つの『死髪舞剣』◆Yhb.hcL/y6さん
とにかくすげえと思ったのを上げたのでよろしくです。
えーっと、思いついたので
【予約】 ジョンガリ・A、F・F
でちょっと書こうかと思います。
ちょっとブランク開いてたんで、リハビリがてら。
5位タイ、得票数1票
・ブラックホールによろしく ◆fk8qEzlLPkさん
・灯台もと暗し ◆TJ9qoWuqvAさん
・角砂糖同盟 ◆v8Ybu3DWXAさん
・熱き勇気と冷徹な意思 ◆tAKM6DkvGgさん
・誇り高き血統 ◆KgKdlOcRXAさん
・ビッグファーザー・リトルボーイ ◆F47uEavVkkさん
・真の《殺戮のエリート》 ◆tAKM6DkvGgさん
・それぞれの決意◆zCS1o.kilUさん
・二つの『死髪舞剣』◆Yhb.hcL/y6さん
バトルからチーム結成話、繋ぎにキャラ死亡SSと満遍なくジャンルが分かれた形の5位SS。
ジョジョロワ住人のストライクゾーンの広さが伺える結果となった。
2位タイ、得票数2票
・《運命》の使徒 ◆tAKM6DkvGgさん
・黄金の意志 ◆tAKM6DkvGgさん
・『老い』の超越者 ◆Yhb.hcL/y6さん
◆tAKM6DkvGgさんのSSが二作ランクイン。
上から順に、変則バトル、脱出派の希望SS、初の死亡者発生バトルとなっている。
『《運命》の使徒』は、異色スタンドコンビのリキエル噴上VSスタンドを知らないジョナサンシュトロという、
ただでさえ書き辛そうな展開を見事に描ききったことが評価された模様。
『黄金の意志』では、ジョルノの思考から続々と紡がれる『荒木』のスタンド考察、
そして見え隠れするレクイエムの片鱗にwktkさせられた人の熱い感想が寄せられた。
『『老い』の超越者』に関しては、あーんスト様が死んだ! ぐすん。
1位、得票数3票
・全てが噛み合わない ◆QMkX1in0/kさん
1位を獲得したのは、ジョジョロワ屈指の凸凹コンビであるジョースター卿&ホル・ホースが、
プッチ神父というどエラい相手とやり合う羽目になってしまった話を描いた『全てが噛み合わない』。
掴みのセンスが素晴らしい。このSSの要点が見事に集約されたタイトルである。
卿と承太郎達の繋がりにビクつくホル・ホース、DIOの思わぬ幼少時代を垣間見ることになったプッチ神父、
そして一人いつもの調子で紳士的な態度を取り続ける卿。三者三様のコミカルな描写と、
一転して繰り広げられたガチバトルによって燃え好き読者の心もゲットし、堂々トップの座を手に入れた。
ということで、◆QMkX1in0/kさん、おめでとう!
ちなみに、書き手別SSランキングでは◆tAKM6DkvGgさんが6票でダントツの1位にランクイン。
こちらもおめでとう! そして
>>285、楽しみにしています!
んでは最後に、投票してくれた皆さん、ありがとうございました。
第二放送前でやるかどうかは未定ですが、もしもその時が来たらよければまた付き合って下さい。
(本スレの247「魔人間〜第一回放送〜」まで)
【死亡者編】
・ジョナサン・ジョースター【C-5】<杜王町の街中>[42話/1日目早朝]
岸辺露伴の家に潜入、その後露伴、シュトロハイムと共にヴァニラ・アイスを粉微塵にする。
露伴とは別行動をとり、病院にたどりつく。
リキエル達の襲撃を受けて倒れるも、まんまと出し抜きシュトロハイムに後を託す。
・ロバート・E・O・スピードワゴン【C-9】<別荘地帯(室内)>[7話/1日目深夜]
安っぽいわらの家のようにあっけなく死亡。ナランチャに撃たれゲロ以下の臭いも感じ取らずに退場してしまう。
・黒騎士ブラフォード 【C-2】<アイスクリーム屋周辺>[28話/1日目深夜]
死んだはずの自分が甦っていることに驚きつつもジョナサンと再び会えることを喜ぶ。
荒木を打倒するために立ち上がるが、山岸由花子と戦うハメに。髪の毛の対決は由花子に軍配があがるが、
死に際にLUCK(幸運)の剣を血文字でUNLUCK(不運)の剣とした。
・ジョセフ・ジョースター【G-5】<虹村家前路上>[43話/1日目早朝]
ノックして仗助の家をもしもししていると本当に仗助と遭遇。
感動の親子の出会いはペット・ショップに邪魔され、その結果息子を守る一人の父親として死亡。
魂となり仗助に別れを告げるが当の本人達は親子であることを知らぬまま・・・。
・ストレイツォ(スト様)【D-4】<露伴の家付近>[5話/1日目深夜]
容赦せずゲームに乗り、プロシュートと対決。老化の能力では全くびくしない強さを誇る。
しかし・・・氷には滅法弱かったらしく。自身の気化冷凍法と勘違いしたギアッチョの氷で自慢の髪と下半身を固められ
あっけなくブチ割れる。氷を溶かすには逆に熱、つまり波紋を使わねばならず、完全に袋小路であった。
・カーズ 【C-8】<別荘地帯>[29話/1日目早朝]
究極生命体じゃあないが吸血鬼とは格の違いがある柱の男。DIOすら子供を相手にするかのような余裕っぷり。
しかしDIOのザ・ワールドによって重傷を負い、ナランチャにトドメをさされて死亡。
現在、彼のせいで周囲に二酸化炭素が充満している。
・ペット・ショップ 【G-5】<虹村家前路上>[31話/1日目黎明]
開始早々アブドゥル、虹村億泰を襲撃し、虹村家を破壊するも億泰のはなった閃光弾のせいで逃げられる。
破壊音につられてやって来たジョセフ達を襲撃するもバッグに閉じ込められ、自分の氷のミサイルで自爆。
パッとしない活躍の割りにジョセフの命をちゃっかり奪っている。
・ヴァニラ・アイス【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>[26話/1日目黎明]
DIOを優勝させるため片っ端からガオンしまくる。手始めに岸辺露伴達をガオン。ところが飲み込んだのは
シュトロハイムの腕と岸部露伴の家だけ。口は塞がれるわ山吹色の波紋疾走を食らうわであっけない幕切れであった。
・山岸由花子【E-3】<杜王駅西口広場>[36話/1日目黎明〜早朝]
広瀬康一を守る為にゲームに乗ることを決意。黒騎士ブラフォードを上回る髪の能力で勝利する。
その時、ブラフォードによって生まれたUNLUCKの剣を持ってしまったせいなのかはわからないが、
駅でアナスイに殺害されたあとバランバランに解体される。UNLUCKはアナスイまで巻き込んでしまうのか。
・吉良吉影【D-3】<線路脇>[39話/1日目早朝]
杜王町に潜む最悪の殺人鬼。支給品の美奈子さんの手をほおずりしまくる。
人と関わりあうのを避ける為自宅に戻ろうとするがギアッチョと鉢合わせる。
余裕の勝利と確信したせいか一瞬の油断で死亡。氷漬けのまま死に絶える無残な結果に。
・プロシュート(兄貴)【D-5】<公衆電話前>[30話/1日目黎明]
スト様とバトルをして危うく敗北しそうな所にギアッチョ登場。九死に一生を得た。
ボスの秘密を効率よくゲットするためにギアッチョと別行動をとるが、次に挑んだ相手はなんとボス(ドッピオ)組。
エルメェスを圧倒するものの、ボス(ディアボロ)にあっさり敗北。彼の行動はここで終ってしまった。
・ギアッチョ【D-3】<線路脇>[39話/1日目早朝]
プロシュートの助太刀してスト様を始末。次に吉良に殺し合いをふっかけるがキラークイーンの力の前に敗北。
・・・と思いきや執念で復活し、吉良を道連れにして力尽きる。こうして暗殺チームの二人はあっという間に死亡し、
残る暗殺チームメンバーはリゾットだけになってしまう。悲しいけどこれロワなのよね。
・スポーツ・マックス【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>[21話/1日目深夜]
鉄塔で最強の波紋師匠タッグに挑んだのが運のつき。
エルメェスにリベンジを果たすこともなく・・・あわれな透明ゾンビさんは天に召されてしまったのです。
<<第一回目の放送で上記13名の死亡が伝達>>
【生存者編】(☆はチーム名:場所:最新時刻:時刻)
・シュトロハイム【C-5】<杜王町の街中>[42話/1日目早朝]
岸辺露伴、ジョナサンと会話を交えているさなか、ヴァニラ・アイスの襲撃を受け右腕を失う。
その後リキエル達にも敗北し散々だがジョナサンから『究極!深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)』
を受け継ぎ完全回復。リキエル達を倒せる仲間を捜索するために戦略的撤退をとる。
・空条承太郎【F-4】<ムカデ屋二階>[50話/一日目早朝]
靴のムカデ屋で支給品のエニグマの紙からぼわっとヨーヨーマッが登場。放送になるまで後を任せ眠ることに。
逆らうことはないのだが、ヨーヨーマッは命令をちゃんと守ってくれるのだろうか?
・花京院典明【G-7】<路上> [47話/一日目早朝]
杜王港から出発。リゾットの襲撃に勝利する。アブドゥル、イギーの生存に疑問を持ち、荒木の能力を示唆。
捨てられていたテレビから荒木の顔が浮かび上がるのを目撃。
・DIO【C-8】<吉良吉影の家>[29話/1日目早朝]
スタート時に支給品の受け取りを拒否する大物っぷりだったが、カーズとの戦闘でいきなりヘタレ化。
格の違いを見せ付けられたのでプライドを捨ててザ・ワールド発動。勝利した。
吉良の自宅で体力温存している。ナランチャと遭遇する確率は微妙。
・東方仗助【G-5】<虹村家前路上>[43話/1日目早朝]
母親を守ろうとして自宅に帰宅したところに、若き日の父親とご対面。
ろくに話す間もなくペット・ショップの襲撃を受けその結果ジョセフは死亡。ジョセフの名も聞けぬまま、
茫然自失になりながらも彼の遺体を霊園に埋めようと決意。
・ナランチャ・ギルガ【C-8】<別荘地帯>[29話/1日目早朝]
行動指針をどうするかで迷っていたが物の弾みでスピードワゴンを殺してしまい精神的に壊れる。
その後瀕死のカーズを討ち取ることによって覚醒し、完全にマーダー化。たなぼた大金星である。
現在、レーダーが使えない状況だが・・・?
・リゾット・ネェロ【I-9】<杜王港>[34話/1日目早朝]
花京院を尾行したがバレて敗北。珍しく(?)プッツンしかけたが過去に聞いたプロシュートの言葉で落ち着きを取り戻す。
名簿に載っている仲間(原作でその仲間が死亡している時期からリゾットは参戦している為)の名から
荒木が時空を操る能力者と確信し、復讐を胸に秘め杜王港を後にする。
・F・F【F-4】<杉本鈴美のオーソン>[27話/1日目深夜〜黎明]
広瀬康一のせいでイギーの砂をモロに食らって激怒。康一を砂のスタンド使いと勘違いしている。
支給品バッグを二つ手に入れているので実際はラッキー?
・ナルシソ・アナスイ【E-3】[36話/1日目黎明〜早朝]
全ては徐倫への愛の証。殺しまくることを決意する。支給品の吉良の時計を壊しているうちに生来の分解癖が発動。
後に山岸由花子を仰天方法で殺害したとき、キレイにバラバラ死体にして放置した。
彼の手には「UNLUCKの剣」が握られている。由花子の髪が巻きついているためUNの文字には気がついていないらしい。
・エンリコ・プッチ神父【D-5】<市街地>[44話/1日目早朝]
ホテルでホル・ホースと対峙。辛くも撤退するが危うくトリップしかけた。
その後車で逃走の途中で何の因果かヴァニラ・アイスが放置した支給品のゾンビ馬を発見し、回復する。
・ジョンガリ・A【F-3】<線路沿いの道> [41話/1日目黎明]
霊園から北へ向かってレストラン『トラサルディー』に潜伏して徐倫達の様子を伺っていたが、
ミドラーから同盟を要求されしぶしぶ結ぶことに。彼女の手ほどきで脱出するが、銃を手に入れるのはいつの日か。
☆度を超えた性同一性障害と度を超えた超雌チーム【D-5】<公衆電話前> [30話/1日目黎明]
・ディアボロ(ヴィネガー・ドッピオ)※二重人格
正体がジョルノ達にバレるのを防ぐため、ドッピオとしてエルメェスと行動を共にする。
荷物を任せられているのでプロシュート、スト様の荷物をこっそり入手しているようだがミスもしている。
@スタンドが見えないフリをしている。(この世界ではスタンドは全員見ることが可能)
Aエルメェスにドッピオとして名乗ってる。(名簿にはディアボロしか記載されていない)
・エルメェス・コステロ
気絶している間にプロシュートから逃げ切ったとドッピオに勘違いさせられる。少しはドッピオを疑ってるようだ。
名簿は見てない(?)。復活したスポーツ・マックスの死を彼女はまだ知らない。
☆零代目ジョジョ(?)チーム【E-7】[1日目早朝]
・ホル・ホース
杜王グランドホテルでジョージと遭遇。最初はとんだ嘘っぱち野郎と誤解。自分もポルナレフと名乗ることにした。
プッチのおかげでジョージをジョースターの血統と認めたが未だ腑に落ちてない(「DIO」はジョージの養子であること等)。
原作でDIOがジョナサンから体を奪っているという情報をすっかり忘れているらしい。
しばらくはジョージを利用しながら、屋上で街を監視。
・ジョージ・ジョースター
誠実な人。ジョナサンと「ディオ」の身を案じ続ける。
現在プッチにCDを抜かれかけた為1406号室で気絶中。
☆ドキッ! 女だらけの承太郎捜索隊【F-2】<トラサルディー>[41話/1日目黎明]
・空条徐倫
二つ杜トンネルでミドラーとコンビを組みレストラン「トラサルディー」で休憩。
ここにジョンガリ・Aが潜伏しているとミドラーから聞いたためケリをつけようとするが、一杯食わされてしまう。
・ミドラー
承太郎の知り合いと偽り徐倫と行動する。女教皇の能力は「物体に化けること」までは話していない。
トラサルディーでジョンガリと遭遇した時に彼が歳をとっていることから「ある事」に気がつく。
ジョンガリと裏で同盟を結び、まんまと逃がすことに成功したのでご満悦。
☆最強の波紋師匠タッグ 【D-3】<線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡)>[49話/1日目早朝〜朝]
・ウィル・A・ツェペリ
襲い掛かってきたスポーツ・マックスをあっさり撃破。
その後は鉄塔とで休息をとり、線路脇の吉良とギアッチョの死体を発見。
自分達が違う時代の人間であることを認識。
・リサリサ
襲い掛か(ry
ギアッチョのダイイングメッセージから未知の存在であるスタンド使いや杜王町を気にかける。
☆エッレ・イタリアーノ シニョーラ エ シニョリーナ 【H-5】<杜王町南>[45話/1日目黎明〜早朝]
・トリッシュ・ウナ
ジョルノ達との遭遇を考えながらもシーザーを巻き込みたくないらしい。シーザーにはちょっと信頼してる。
・シーザー・アントニオ・ツェペリ
トリッシュに忠誠を誓う。シャボン液がないので困ってる。サヴェジ・ガーデンの使用を検討。
トリッシュに惚れてるのか?トリッシュに関係するギャング達を始末することを決意。
☆岸辺露伴探検隊【E-3】<杜王駅西口広場>[36話/1日目黎明〜早朝]
・岸辺露伴
シュトロハイム、イギーにヘブンズ・ドアーを使って情報をあさりまくる。(ジョナサンには直接取材)
駅に向かいつつ、この世界やジョースター家の血統、吸血鬼、柱の男を取材するつもりのようだ。
自宅が全壊したショックから立ち直った?
・広瀬康一
露伴と合流するも疲れ気味。F・Fを砂のスタンド使いだと思ってる(モチロン本当はイギーのスタンド)
原作からの参戦時期の違い(原作4部中期)のせいで殺人鬼吉良や由花子と相思相愛になっていることを知らない。
露伴は原作4部終了時からの参戦しているので康一にヘブンズ・ドアーをしないのだろう。
・イギー
熟睡。二人がピンチの時だけ目が覚めるように露伴に命令されてる。支給品か!
☆ジョジョ屈指の噛ませ犬夢のコラボ+1【E-6】[37話/1日目早朝]
・ダイアー
スタンド使いではない自分がこの先やっていけるか心配。ちょっと二人になめられてる。カワイソス
・モハメド・アブドゥル
荒木の能力をこじつけて2人に納得させる。3人で仗助、打倒荒木の仲間を探す。
・虹村億泰
仗助を探してペット・ショップから受けた傷を治してもらいたいようだが欠損した手を仗助が治せるのかは不明。
☆金と銀【D-2】<ミステリーサークル近くの農家>[38話/1日目早朝]
・ジャン・ピエール・ポルナレフ
ジョルノと協力して仲間を探す。放送がかかるまでは待機。荒木が透明のスタンド使いではないかと考えている。
参戦時期が3部のため、若い。
・ジョルノ・ジョバァーナ
放送まで仮眠中。荒木は自分が持っていた矢でレクイエムになったのではないかと考えている。
荒木に盗聴されていることには気づいていない。現在地が禁止エリアにされてしまったがどうなることやら。
☆ H☆S&S☆H【C-4】<ぶどうが丘病院前>[42話/1日目早朝]
・噴上裕也
東方仗助達を見限り、リキエルとチームを組んで神父とDIOの敵を排除することになりジョナサンを殺害。
戦利品でディアボロをかたどったマスクを手に入れる。どうみても死亡フラグです。
・リキエル
みんなが幸福になる=神父が天国に行く ために神父を邪魔する者を排除する。
ジョナサン、シュトロハイム組を撃破。こんどこそアポロ11号になれるか?
☆闇の重戦士チーム 宇宙人添え【F-4】 <ムカデ屋付近>[50話/1日目早朝]
・ワムウ
ジョセフを見習って卑怯な戦いもすると決心。
大きな橋で遭遇したカーチェイス組を神砂嵐で一蹴。タルカスをしもべとして杜王町を吸血馬で爆走中。
・タルカス
ゲームにのり、形兆とカーチェイスを繰りひろげたがワムウの乱入で戦意喪失。
すっかり丸くなり今やワムウのパシリ。手に入れた鎖(ミキタカ)の血には気づいていないまま。
・ヌ・ミキタカゾ・ンシ
ブチャラティ達に協力していたが、鎖に変身したためにタルカスに捕まってしまった。
ブチャラティ達のために自分の血をたらして道しるべをつくっている。ワムウ達にはバレたくない。マジヤッベ!
☆ギャングと軍人と宇宙人(ただし現在、宇宙人行方不明)【I-6】<川にかかる橋> [46話/1日目早朝]
・虹村形兆
自分の親父を始末してくれるスタンド使いを探していた矢先、カーチェイスに巻き込まれる。
カーチェイス終了後に『柱の男』(ワムウ)なら親父を殺せるかもと期待を抱くのだが
この世界に形兆の親父はそもそも存在しないことを知らない。
・ブローノ・ブチャラティ
杜王町の調査の途中でカーチェイス組に遭遇し、成り行きで形兆に協力するが車は大破。
ワムウ達を追って始末したいが、ミキタカの血には気づいていない。
☆角砂糖同盟【F-3】<杜王駅近くの民家>[48話/一日目早朝]
・ウェザー・リポート
セッコと4回目の放送まで同盟を組むことを提案。現在角砂糖遊びで一時的にハイ!
・セッコ
東方仗助にボコられかけて逃げた先でウェザーと出会い、同盟を組んだ。
角砂糖を作ってくれるウェザーがちょっと好きだけど、やっぱり本物(ミドラーの支給品?)がいいらしい。
キャラ別現状まとめを作ってみました。何かの足しになれば幸い。
>>285 期待してます。
>>286 君の集計・・・確かに乙だった。ご苦労様だぜ。
よくやった
うちに来てリサリサをファックしていいぞ
>>296 どうコメントしたらいいのかわからんww
もう閉経してるだろ
書き手さん居なくなっちゃったのかなぁ
せっかく放送も終わって書き出せるのに、予約1件だけなんて
他ロワで執筆中かリアルで忙しくなったかだな。気長に待つのがいやなら自分自身が書き手になるという手もある。
ちなみにオレは・・・とても時間がつくれそうにないorz
駄作ながら受験が終わったらまた執筆するぜ!
要するに投下するのは来年の春以降だ
ハ、 ∧ ハ /\ /\ /\
,{! ヾ } / !i ヽ ___/\/ \/ \/ \/ |_
. |ソハ !} jレi \
} !/¨ 〃 '{ / 受験間際に2ちゃんを見る
ト{´{ .ハ} r'"´} !{ \
>>303の人生がけの行動ッ!
FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ /
ヾ{:i /ノ〉` !rソ  ̄|/\/\ /\ /\
. ヽ /'f=ヘ ハト、 _/\/ \/ \/
,ノ´f\='/ノ!ヽ\._ \
/ノ !|`ヽ三イ ヽノノ `'ー-、._ / ぼくは
/ r'/ | /::|,二ニ‐'´イ -‐''" /´{ \ 敬意を表するッ!
{ V ヽ.V/,. -‐''"´ i / |/
ヽ { r‐、___ i / ∩  ̄| /\/\ /\ /\
} .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、 i__,. '| r‐、 U \/
. | 〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l| |
|'}:} ,/|毒|\丶 i ,::'| 'ー' {
>>304 いいやまだ
>>303は受験間際ではない。
「来年の春」。
それは2008年の春のことだ。
要するに
>>303は
「ガリ勉」
なのか
「書く気がない」
のか
どちらかだ・・・。
>>305 つ既に浪人が確定的なので受験終わるのは来年よ
って事かもよ
つまり・・・このロワと受験の、挟み撃ちの形になるな・・・
>>286 身に余る光栄です。励みになります。
>>287-295 乙です。位置情報も入ってて、これは便利ですね。
さて、予約したものを期限ギリギリで投下開始します。
かなり難産でしたが……。
『……初の放送とはいえ実はそんなに話すことなんて……
そうだな、まず死んだ参加者から……君たちだっていの一番に知りたい……誰の『運命』が……』
ほぼ無風に近い微風。太陽が昇ったか、僅かに肌に温度を感じる。
周囲の家々から漏れ聞こえる音声、これが『放送』という奴か? 何から流している?
いったい何から流れているのかよく分からないが、しかし放送よりも気になっていることがある。
『……亡者を発表するよ。死亡したのは……ナサン・ジョースター、……O・スピードワ……ラフォード
ジョセフ・ジョースター、ストレイツ……ーズ、ペット・ショッ……ニラ・アイス、山岸由花……良吉影、
プロ……アッチョ……ツ・マックス……13人。およそ四分の……頑張るねぇ。この分だと今日中に……』
ピクリ。自分の口元が思わず動くのを感じる。
『ジョースター』。それが2人も。徐倫を除けば残されたターゲットはあと3人しか居ない。
それはオレにとっては重大事なのだが、まずは今はこの場を乗り切るのが先だ。
さりげなく、放送に気を取られているフリをしながら、ゆっくりと『マンハッタン・トランスファー』を移動させる。
『……重要事項、禁止エリアについて……1度しか言わないから……該当するエリアは……
まず7時からI……に9時にD-2……時にD-6 とりあえずこの3箇所に……』
オレが進もうとしていた道の先。平屋建ての建物の屋根の上。
身を伏せてこちらを伺う人物が1人――。
その位置は、確かに普通なら見えない場所だろう。隠れる側の腕や狙いは悪くない。
だがオレは元より目が見えず、オレのスタンド『マンハッタン・トランスファー』は気流を読む。
本来なら死角になるその場所を、オレの感覚は正確に捉えていた。
オレがコイツの存在に気づき、ほぼ同時にコイツもオレに気づいたのが、放送開始の直前。
奴は素早く屋根の上に登って身を隠し、オレは素知らぬフリをしながら相手の様子を伺っている。
まだ相手はオレのスタンドの存在に気づいていないらしい。これを幸いと、さらに観測衛星を近づける。
相手の意図もさることながら、さっきから気になっているモノがあった。
『……れからもゲームを余すことなく楽しんで欲し……妙な考えはあまり関心しな……
……言い忘れていたけど、このゲームを頑張った人には……』
屋根に伏せ、身構えた姿勢。それはまるで『狙撃手』のソレだ。
そして彼女――そう、よくよく体型を確認すれば、それは一応女のようだ――が、手に構えているもの。
それは『銃』。小さな拳銃でしかないが、紛れも無い『銃』。
いや、これは手に持っているのではないのか? 手と一体化している?
これは――子供の遊びのように『銃の形にした手』から、直に『拳銃のパーツ』が生えている!
『……ゼントをさし上げようと思う……ても『素晴らしいもの』であることは約束し……。
巨万の富? ……になれる処世術? あるいは……あいいさ。どう解釈するかは君たち次第……』
放送に聞き入るフリをしながら、オレは冷静に相手の状態を見極める。
遠目に『視た』時には、拳銃を持っている、ように『視えた』。だからオレは隠れもせずに道の真ん中に居た。
はっきり言ってこの距離、通常の拳銃を常人が扱うなら、狙われたところで当たりはしない。
オレの『マンハッタン・トランスファー』のサポートでもない限り、拳銃での狙撃は事実上不可能。
しかしこれが実物の拳銃ではない、となると話が違ってくる。
拳銃の形をした、おそらくはスタンド能力。だとしたら、その射程や弾丸の性質は常識では推し量れない。
咄嗟に物陰に飛び込みたくなる衝動を必死に抑え、オレは観察を続ける。
女の口元が何やら動いている。女の表情を気流から読み取る。
『……っている38人の参加者のみんな、おめで……が明けた……
……になるかもしれない『朝日のあたたかさ』を……次の放送は……正午……』
その短髪の女は、何やら呟いている。迷いのある表情で、ブツブツと。
読唇術の要領で、オレはいくつかの単語を拾い上げる。
『どうする』『なんで看守が』『もっと近づいてくれれば』『話し合いを』『いやしかし』
なるほど……向こうも迷っている、というわけか。しかもどうやら、まだ『銃の指』の間合いではないらしい。
そして何より、『看守』の一言。
確かにオレは今、グリーンドルフィン刑務所の看守の制服を着ている。
このゲームに引きずり込まれる前、徐倫たちを襲うために奪ったものだ。
だが、この制服を見て『警備員』と考える人間は多いだろうが、瞬時に『看守』と分かる人間は限られてくる。
そしてその事実が、オレの微かな記憶を呼び起こした。
綿密な下調べの途中で確かに確認していた、しかし完全にどうでもいい情報として忘れ去っていた記憶。
『じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――』
放送が終る。これでもう、「放送に聞き入っているフリ」はできなくなる。
オレはひとつ深呼吸をすると、女が潜んでいる方向にはっきりと顔を向ける。
覚悟を決めると、隠れているつもりの相手に聞こえるよう、オレは大きな声を挙げた。
「……そこに隠れているのは、分かっている……!
囚人番号FE39423、エートロだな!?
話がしたい。その『銃』を構えたままでも構わない。出てきてくれないか?」
これは賭けだ。一歩間違えれば死に繋がりかねない、そんな交渉だ。
しかし危険を冒してでも、オレは『銃』を手に入れなければならないのだ――DIO様のために。
* * *
「そこに隠れているのは、分かっている……! 囚人番号FE39423、エートロだな!?
話がしたい。その『銃』を構えたままでも構わない。出てきてくれないか?」
「な――!?」
あたしは思わず息を呑んだ。
放送の直前に見つけて、あたしがずっと監視していたその男。全く気付いていなかったはずなのに!
いつから気付いていた?! それに、こんな距離で!
『銃』というのは、このFF弾の準備をしている手のとじゃないか? つまりそこまで把握されている!
何よりコイツは、『エートロ』を知っている! やっぱり看守の1人だったのか!?
でも、いくら『エートロ』の記憶を探っても、あんな男は知らない。少なくとも、身近に接していた看守じゃない。
何故だか知らないが、一方的に知られている……居心地悪ィ〜〜ッ! やっぱ殺るしかないかぁッ!?
「先に言っておくと……オレの方には、お前を攻撃する手段がない。
オレのスタンドには直接攻撃能力が無いし、オレが持っている武器はこの包丁だけだ。
そしてこの包丁は……今、捨てる。もう1度言う、話がしたい。出てきてくれないか?」
カラン。
その言葉通り、看守の男は手にしていた包丁とデイパックを捨てた。そしてゆっくりと近づいてくる。
でもあたしはまだ信用したわけじゃない。
直接の攻撃力を持たないスタンド――でもそれは、下手すると並みの近距離パワー型よりも厄介だ。
奴のスタンドが『特定の状況にハメる』タイプだとしたら? そのためにあたしを近づけたいとしたら?
……とはいえ、いつまでも黙り込んでいるわけにも行かないみたいだ。
あたしは姿を隠したまま、声を張り上げる。
「まずはあんたのスタンドを見せろ! それが条件だ!」
「オレのスタンドか……既に出しているんだがな。
お前の右後方42度、上斜め61度の方向を見てみるといい」
はッ!? あたしは素早く振り返る。
……なんだ、これは? いつからそこにあった!? いつの間に背後をッ!? 気配もなくッ!
キーホルダーのような、クラゲのような……奇妙な物体が、音も無くフワフワと浮いている。
あたしは思わず反射的に、FF弾を連射する!
が……その『クラゲ』は、ふわりふわりと、風に舞うように避けやがった! 必殺の弾丸を!
「な……なんなんだよッ! こいつはッ!」
「オレのスタンド、『マンハッタン・トランスファー』は『情報収集』専門だ。
気流の流れを読んで、物の形や動きを読み取る能力。それ単体では何の意味もない。
その分、生半可なことでは捕らえられたりはしないがな。
それにしても、今撃ったのは『液体』か? 当たれば相当な威力がありそうだな」
男がさらに近づく。無防備であることを示してるつもりなのか? 両手を挙げて、ゆっくりと。
でもな、スタンドに当てられないなら、本体を……!
「てめぇ〜〜ッ! それ以上近づくんじゃねぇ〜〜ッ!
もうその距離は、FF弾の射程圏内だッ! それ以上近づいたら、撃ち殺すッ!」
額に汗を滲ませるあたしの叫びに、やっと男の歩みが止まる。こちらの方を向く。
あたしはそして、今までずっと感じていた違和感の正体を、ようやく理解した。
この距離なら分かる。こちらを向いた男の瞳が、白く濁っている。盲人独特の、視線の動きのない表情。
なるほど、視力の欠如をスタンド能力で補ってるってわけか……でも今問題なのは、そんなことじゃなくて。
感情が読めない。感情の現れ方が違う。何を考えているのか分からない――
「『エフエフ弾』、それがお前の能力の名前か。
F・F……ひょっとして、お前のスタンド名は『フー・ファイターズ』とか言わないか?」
「!!」
「下調べの段階では、エートロはスタンド使いではなかったはずだが……
『ホワイトスネイク』からDISCでも貰ったか?」
「て……てめぇ! 何でそれをッ!? お前、何モンだッ!」
「全て話そう。だが結構入り組んだ話なんでな。お前の話も聞きたいし……降りてきてくれないか?」
* * *
……やはり、そうか。
オレはエートロの反応に笑みが浮かびそうになるのを抑えて、落ち着いた表情を維持する。
オレがエートロの名前を知ったのは、空条徐倫を罠にハメる策略を練っていた時のことだった。
徐倫をグリーン・ドルフィン刑務所に送り込むまでに、オレは様々な計画を考え、情報を集めていた。
女子監のこと。女囚たちの生活サイクルのこと。徐倫と接することになるかもしれない女囚のこと。
バカバカしく聞こえるかもしれないが、「女装して女子監に入り込む計画」も真面目に検討したことがある。
その際、買収した看守に作らせた「オレが変装できるかもしれない女囚」のリストの中に、奴の名があった。
まあ、単に「あまり目立たない存在で、中性的な雰囲気」というだけでしかなく、現実的ではなかったのだが……。
(ちなみに、その使えないリストを作ったバカな看守は、その後他の看守を使ってボコボコにしてやった)
ただ――奴が「生来のスタンド使い」だったなら、その調査の過程で何か引っ掛かりがあったはずだ。
それが無かったということは……エートロは刑務所に来てからスタンドを得たということになる。
刑務所で始めてスタンド能力に覚醒したとしたら、十中八九、『ホワイトスネイク』絡みだと見て間違いない。
『フー・ファイターズ』の名は、『ホワイトスネイク』との話の中でチラリと聞いたことがあった。
他人の記憶とスタンドをDISCの形で抜き出すことのできる『ホワイトスネイク』。徐倫を襲ったときの相棒。
雑談の際、何気なしに「持ちきれないDISCはどうしているんだ?」と尋ねたときに出てきたのが、その名前。
「フー・ファイターズに守らせている」との答えだった。
それがどんなスタンドで、誰がスタンド使いなのかは教えてもらえなかったが……
よもや、と思って当てずっぽうに言ってみただけなのだが。ビンゴだったらしい。
あとはハッタリだ。『マンハッタン・トランスファー』で気流を読み、表情の変化を読みながらのハッタリだ。
オレのスタンドの名を聞いても、ピンと来てないらしい。奴はオレのことを知らない、と見ていいだろう。
ここまではどうやら上手く行った。オレに興味を持たせることにも成功した。
このエートロという奴が、結構乗せられやすい性格であることも把握できた。
だがここからが本番。ここからが勝負所。
オレは言葉を選ぶ。様々な可能性を頭に置いておこう。ここから先は、思い込みは禁物だ。
一手間違えれば、せっかく喰い付いて来たエートロが敵に回る危険もある。
乙女のように慎重に。乙女を相手する時ように丁寧に。
詰め将棋のような深慮を心がけながら、オレは屋根から下りてきた奴に向けて口を開く……
* * *
「まずは、自己紹介からだ……オレの名は、ジョンガリ・Aという。
お前はエートロで間違いないんだよな?」
「勝手に喋ってんじゃねぇッ! 聞かれたことにだけ答えてろッ!」
あたしは油断なく銃口を向けたまま、怒鳴りつける。
こいつはさっきから自分の立場を分かっていない。あたしはいつでも奴を殺せるというのに……
なんでだ?! なんであたしが焦らなきゃならない!?
「お前も知っての通り、この制服はグリーンドルフィン刑務所の看守の制服だが……
実はオレは、看守じゃない。あそこに収監されていた囚人の1人だ。
この格好をしてる理由は、説明するのも面倒なほど複雑なんだがな」
「そんなことは聞いてねぇ〜〜っ! って、看守じゃなかったのか?!
い、いやそれよりも、てめぇ〜ッ、『神父』の手先なのかッ!?」
「『神父』? 『手先』?」
あたしの叫びに、そいつは首を傾げる。本当に何のことか分からない、といった雰囲気。
すっとぼけやがって! ふざけるな! あたしは銃口が震えそうになるのを抑えて、詰問する。
「プッチ神父だッ! お前も『ホワイトスネイク』にDISCを貰ったクチなら、そういうことだろッ!
それとも、徐倫やエルメェスみたいに、ペンダントにでも触れたかッ!?」
「……ああ、なるほど。『ホワイトスネイク』の本体は、プッチ神父? 教戒師の? 初めて知ったよ」
「質問に答えろォ〜〜ッ!」
「どうやら、根本的なところで誤解があるようだな。
オレは確かに『ホワイトスネイク』を知っているが、このスタンドは、奴に貰ったものではない。
生まれつきでもないが、奴とは無関係に、刑務所に入る前に覚醒した能力だ」
『ホワイトスネイク』とは、無関係?
……言われてみれば。
情報収集専門の非力なスタンド……『ホワイトスネイク』なら、『役に立たない』と判断しそうな能力だ。
以前あたしが守っていた農場のトレーラーに収めてしまうような、ハズレ能力。
けれど、『マンハッタン・トランスファー』なんて知らない。そんなDISCは見た覚えがない。
もちろん全てのDISCの内容を知ってたわけじゃないから、見落としただけかもしれねーけど……
「それから、奴の『手先』かどうかという話だが……こちらからも確認したい。
お前は今は、『ホワイトスネイク』と組んでいるわけじゃないんだな? 敵対する立場なんだな?
空条徐倫とつるんでいるのか? エルメェスというのは知らないが……」
「そ、それがどうしたッ!」
「もしもそうなら、オレたちは似た者同士だ。
オレも以前、『ホワイトスネイク』と組んでいたことがある。だが今は違う。
明確に敵対を宣言したわけではないが、オレはもう奴を信じてはいない」
組んでいた?! 似た者同士!? 信じていない?
……確かに『フー・ファイターズ』も『ホワイトスネイク』に協力していた。
逆らえなかったわけじゃない、恩を感じて自発的に手助けをしていたんだ。
だからあたしも、以前は神父と組んでいて、今は信じていない……という言い方をしてもいいかもしれない。
「冷静に、落ち着いて聞いて欲しい……
オレは、『ホワイトスネイク』と組んで、空条徐倫の命を狙ったことがある」
「!!」
「『ホワイトスネイク』から、オレの大事な人が、空条徐倫の父、空条丞太郎に殺された、と聞かされた。
仇討ちのつもりで襲った。そして返り討ちに合った。
それからこの『ゲーム』に参加を強いられて……オレは、その話が嘘だったことを知った」
「やっぱり敵かおめぇ〜〜ッ! ……って、嘘だった、だと?」
「この『ゲーム』の始まりの『教会』で、殺されたと聞かされていたその人が、ちゃんと生きていた。
オレは騙されてたんだ。騙されて『ホワイトスネイク』に利用されていたんだ」
ジョンガリ・Aと名乗ったソイツは、淡々と語る。
相変わらず見開かれたままの目は感情を映さない。あたしは混乱する。
どこまでが『演技』だ? どこまでが『本音』だ? それとも最初っから……『全部本当』なのか?
頭がグチャグチャになりそうなあたしをよそに、そいつは絞り出すような声で呟く。
「オレは……謝りたいんだ。徐倫に、謝罪したいんだ。徐倫を探して、謝罪したいんだ。
そのためにも、今ここで死ぬわけにはいかない。殺されるわけにはいかない。
銃さえあれば、身を守りぬく自信がある。銃の扱いには自信がある。
けれど手元に銃が無い今、オレ1人では……!」
「……分かったよ」
あたしは溜息をついた。
ああもう畜生! そんな話を聞かされたら撃てないじゃねーか!
いまいち釈然としないところもあるし、何よりコイツの態度は気に喰わねーけど……
悔しいけどあたしの頭では、今の話に矛盾を見つけられない。嘘をついている、と断言できない。
『ホワイトスネイク』に利用されていたのは、あたしも一緒なんだ。
ただ……
「分かったよ。あたしも徐倫を探していたところだ。一緒に行こうぜ」
ただ……それでもコイツは。コイツのことは。
あたしはそして、担いでいたデイパックを開ける。2つのデイパックの、中身を漁り始める……。
* * *
「分かったよ。あたしも徐倫を探していたところだ。一緒に行こうぜ」
――勝った!
それも最高の勝ち方。こちらから同行を申し出るのではなく、向こうから先に言わせる。理想の結末。
オレは思わず躍り上がりそうになる自分を押し留める。
いや、多少表情に嬉しさは滲ませた方が「それっぽい」か? オレは嬉しそうな笑みを浮かべる。
抑えろと言われても抑えきれるものではない。自然と笑みが零れてしまう。
いやはや、実に冷や汗ものだった。
エートロが漏らした言葉を拾い、素早くその意味を吟味して、相手に合わせた話を素早く組み立てる。
一言一言が、まさに命がけだった。
余裕ある態度を維持し、奴の動揺を誘って聞き出した最初のキーワードは『神父』。
まさかあの教戒師のプッチ神父が『ホワイトスネイク』の本体だったとは。これは素直に驚きだ。
このエートロがどうやってその正体を知るに至ったか、それも気になったが、ここは好奇心を抑え込んで……
次に引っ掛かったのは、『手先』という言葉。それも明らかに怒りと憎しみの篭った語調。
ここで予め、「あらゆる可能性を考えておこう」と考えておいたのが生きた。
忠実な部下、DISCの管理人フー・ファイターズが、今は『ホワイトスネイク』と敵対している……
これもにわかには信じられない話ではあったが、しかしその仮定に乗って話を進めることに決めて。
そして決定的だったのが、『徐倫』という名前。
ペンダント、というのも気にはなった(エンヤ婆の持っていた『矢』のようなものか?)が、それはそれとして。
その言葉に込められた親近感から、状況はすぐに把握できた。
空条徐倫、いったいいつそんなヒマがあったのかは分からぬが、ともかく奴がエートロを懐柔したのだ。
懐柔されて、『ホワイトスネイク』と敵対する側に立ったのだ。
あとは簡単だった。
嘘をつく時の黄金律――「真実を多く語って、そこに嘘を少し混ぜる」。
オレがDIO様の仇として徐倫を狙っていたのは真実だ。ホワイトスネイクと組んでいたのも真実だ。
オレが銃を得意としていることも真実だし、DIO様が生きていらっしゃったことも真実だ。
ただ、DIO様と丞太郎のことは『ホワイトスネイク』に聞いたわけではないし、騙されていたわけでもない。
何よりオレは、今でも謝る気なんてサラサラない。
ただこうして、オレの言葉によって、エートロはオレのことを『信頼』し始めている……!
「……『銃』を得意としている、って言ったよな?
足手まといになられるのも厄介だし、あたしには必要ないし……コレ、アンタにあげる」
「!? これはッ……!」
デイパックを漁っていたエートロが、何かを差し出す。
鞄の中は気流が乱れていて、『マンハッタン・トランスファー』でも様子が窺えなかったが……
こうして差し出されてみれば、その形がはっきりと分かる。
レミントン・ダブル・デリンジャー。
上下2連の銃身を持つ、西部劇の時代から人気の高い小型拳銃だ。
ハンマー部分に独特の機構を持ち、1つの引き金で上下のカートリッジを順番に撃ち出す。
シンプルな構造ゆえに故障も少なく、41口径の銃弾は威力も十分。
サイズが小さいため、隠し持つことも容易。護身用や暗殺用として、広く愛用されてきた銃だ。
ただ、メインの武器として使うには、欠点が2つ。
1つは、あまりに銃身が短いこと……小型化の代償として、仕方ないこととはいえ。
この射程の短さ、命中精度の低下は、実に困った問題だ。
実戦の場では相手に押し付けるようにして発砲することが多かった、というのも頷ける。
もう1つの問題は、その装弾数。上下の銃身の奥にそれぞれ1つずつ。僅かに2発のみ。
たった2発撃っただけで、もう弾切れだ。6連装リボルバーの僅かに3分の1。
中折れ式で再装填は簡単なのだが、この短い射程距離では。
最初の2発で敵を仕留めなければ、事実上装填する余裕は与えられないだろう。
「なるほど――確かにエートロには必要ない、か。
『フー・ファイターズ』のスタンド能力の方が、使い勝手がいいものな」
オレは有り難く受け取りながら、納得した様子で呟く。
さっきチラリと見たFF弾。『マンハッタン・トランスファー』は素早く避けたが、しかし照準は悪くなかった。
あの連射性、あの射程があれば、このデリンジャーは必要ないだろう。
そして望んでいたライフルほどではないが、この武器はまさにオレにとって嬉しい贈り物だ。
だが、この銃そのものよりも、嬉しい贈り物は。
エートロがオレに寄せる、この『信頼』だ。支給品の銃を渡すほどの、高い『信頼』だ。
今、オレにとって本当に重要な『銃』は、デリンジャーではない。『フー・ファイターズ』だ。
『マンハッタン・トランスファー』で捉えた遠くの敵を、オレの指示で『フー・ファイターズ』で撃たせる。
上手くやれば多くの敵をこれで倒せる。エートロは適当に言いくるめてやればいい。
オレは『フー・ファイターズ』という『銃』を手に入れ、DIO様のために働けるのだ――
想像しただけで、笑みが溢れる。
「ああ、それともう1つ。アンタに渡しておくものがある」
「? まだ何かあるのか?」
不機嫌そうなエートロの声。見ればなおもデイパックの中を漁っている。
ああ、予備の弾丸か。あるなら貰えるに越したことはない。
「手ェ出して」
「こうか?」
ガッシャァ!
何かが――唐突に何かが、オレの右手首に巻き付く。
迂闊にも何の疑いもなく、手の平を上に向けて差し出されたオレの腕。
その手首に、手錠を掛けるように! 鍵のかかるような音と共に、オレの手首に何かがかかる!
何だこれは!? 時計?! いや、コレは……!
「『ライク・ア・ヴァージン』。グリーンドルフィン刑務所に居たなら、説明は要らないよな?
アンタにかけたのは『子機』の1つ。あたしが今つけるのが、『親機』の方。
誰かが親機を身に着けることで、子機は機能を開始する」
ガッシャァ!
同じく金属音を立てて、エートロは腕輪を自分の手につける。
デザインはほぼ同じ、GとDを組み合わせたレリーフ。けれども持っている機能は全く異なる――
「拾ってきた鞄に入ってた奴だ。あたしじゃない誰かさんの支給品。
ここにはグリーンドルフィン刑務所本館のメイン・コンピューターは無いけど……
説明書によると、『優勝』した時にまだついてたら、『荒木』が開錠してくれるんだってさ。
ま――あんたがあたしを裏切ろうとしなければ、何の問題もない」
目の前が真っ暗になった――いや、元よりオレの視覚は闇に閉ざされているのだが。
エートロから50m以上離れたら手首が爆破されるから、ではない。
事実上『優勝』しなければ解除できないから、でもない。
いざとなればエートロの後頭部にデリンジャーの弾丸をブチ込んで、奴の手首を包丁で斬り落とせばいい。
親機ごと持ち運べばそれで済むからだ。オレがショックを受けたのは、そんな些細なことではなく。
エートロが、微塵もオレを『信頼』してないということだ。
オレは眩暈を感じながらも、素早く頭を巡らせる。
軌道修正が必要だ。完全な『信頼』を得られずともいい。これ以上疑いを深くされるべきではない。
せっかく手に入れた『フー・ファイターズ』という『銃』を、手放したくはない――
* * *
「ああ……まあ、仕方ないな。オレがおまえの立場でも、そうしたかもしれない」
奴が――ジョンガリ・Aが呆然としていたのは、ほんの数秒ほどの間だった。
あたしが奴につけた『ライク・ア・ヴァージン』。通称『見えない鉄格子』。
正直、怒り出されることも覚悟していた。渡したばかりのデリンジャーで撃たれるかもしれない、と思った。
ま、あたしの場合、そんなちっぽけな銃で撃たれた程度じゃ、致命傷にはならないんだけど。
でも奴は。
すぐに落ち着いた様子で立ち直ると、妙に物分りよく状況を受け入れやがった。
やっぱりなんかおかしくねーか? なんか、企んでんじゃねーのかよ!?
「さっき貰ったデリンジャーだが、予備の弾丸はあるか? あるなら欲しい」
「あ、ああ……」
「ありがとう。あと、放り捨てた包丁と鞄を拾ってくる。動かないで待っててくれ」
奴は銃弾を受け取り、ポケットに収めると、あたしに背を向けて鞄と包丁を拾いに行く。
ますますあたしはワケが分からない。
もしも今、あたしが反対方向にダッシュしたら……ほんの数秒で、手首が吹き飛ぶんだぞ!?
本当にあたしを『信じて』いるってのか? それとも、その態度も『演技』?!
ジョンガリ・A、こいつは本当に何を考えてんだ!?
「……待たせたな。じゃあ、行こうか。エートロはこの6時間、どこを調べていた?」
あたしの悩みも混乱も全て無視して、鞄を片手に戻ってきた奴は淡々と言葉を続ける。
――その目だよ。感情のないその目が、あたしを混乱させるんだ。
コイツは信用できない。でも、今はまだ殺さない。
まるで従順な乙女のように。まるで恋する乙女のように。って自分で言っててイマイチ意味わかんねーけど。
しばらく行動を共にして、観察する。こいつの思惑を見極める。そう決めたんだ。
「あ、いや、このあたりの商店街をざっと調べて回ってたんだけどさァ……あと、水探したりだとか」
「しかし徐倫は居なかったか。オレは夜明け前、線路の向こう側を歩いていたが、やっぱり居なかった。
もっと海寄りの方に居るのかもな。海に近い方に行ってみよう。それでいいな?」
ジョンガリ・Aはそして歩き出す。あたしも慌てて追いかける。
頭上にはユラユラと『マンハッタン・トランスファー』。風に吹かれて飛んでいる――
【F−3とF−4の境界付近の路地(F−4) 1日目 早朝〜朝】
【魔銃と狙撃手】
【F・F】
[スタンド]:フー・ファイターズ
[時間軸]:さよならを言う『アタシ』になる寸前
[状態]:
[装備]:F・F弾
[道具]:『ライク・ア・ヴァージン』親機(装備済み)、子機×4(デイパックの中)
支給品一式×2、ただし水を1人分消費済み
[思考・状況] :
1)ジョンガリ・Aに対する不信感。
ただし彼を殺したり協力を拒んだりする理由を見つけられずにいる。
2)ジョンガリ・Aの監視。まだ完全には信用できないが、当面彼と行動を共にし、彼の真意を見極める。
3)徐倫達を探す。
4)水を確保できる場所を見つける。
5)ジョンガリ・Aの提案に従って、海の方(東の方)に向かう
【ジョンガリ・A】
[時間軸]:徐倫にオラオラされた直後
[状態]:問題なし
[装備]:レミントン2連装デリンジャー、予備の弾丸、トニオさんの包丁
[道具]:支給品一式、角砂糖×5、「ライク・ア・ヴァージン」子機(右手首に装着)
[思考・状況] :
1)ディオとの合流を図る
2)自分とディオ以外の人物の抹殺
3)その手段として、F・Fを『銃』として「利用」する(コンビを組む)。
F・Fを上手く騙しきり、他の参加者の抹殺を進めよるつもり。
そのために、F・Fの信頼を勝ち取る努力をする。
4)『ライク・ア・ヴァージン』は爆発させたくない。
いざとなればF・Fを殺してその手首を切り取り、親機を奪おうと考えている
5)徐倫の名前が放送で呼ばれたら、その12時間後に『トラサルディー』へと舞い戻る。
6)とりあえずF・Fを連れて、実際には徐倫から遠ざかる方向(東の方向・海の方向)に進む
[備考]:F・Fに対して示している偽りの行動方針:徐倫を探し、徐倫に会って謝罪する。
[備考]:ジョンガリ・Aは、F・Fが「普通の人間ではないこと」に気付いていません。
プランクトンが本体であることも知らず、頭でも撃てば普通に殺せる人間、だと思っています。
F・Fの能力も、「体液を銃弾のように発射する能力」だけだと思っています。
[備考]:F・Fは、マンハッタン・トランスファーの『情報収集』の能力しか知りません。
銃弾の進路を曲げ、中継する能力をまだ知りません。
[備考]:F・Fは、「ジョンガリA」「マンハッタン・トランスファー」の名前を聞いてもピンと来ませんでした。
徐倫から名前までは聞いていなかったのか、聞いたけど忘れてしまったのか……。
後から思い出したとしても、ジョンガリAの語った「嘘のシナリオ」は破綻しないのですが。
[備考]:F・Fの支給品は小型拳銃のレミントン・ダブル・デリンジャー。及び予備の弾丸。
F・Fがイギーから奪った支給品は、『ライク・ア・ヴァージン』親機×1、子機×5のセットでした。
『ライク・ア・ヴァージン』は、優勝者が身につけていた場合、『荒木』が解除してくれます。
それ以外の方法では事実上解除は不可能に近く、親機から50m以上離れた子機は爆発します。
威力は手首を吹き飛ばすに十分なもの、下手すれば死ぬこともありえます。
また、爆発の前には警報音が鳴り響きます。
ということで、疑心暗鬼な2人を『ライク・ア・ヴァージン』で繋がれたコンビにしてみました。
『まるで乙女のように』。改めて考えるとなんて酷いネーミングの腕輪なんだろう、これは。
今回の投下作で、一番出てくるであろう疑問は「FFは徐倫からジョンガリAの話を聞いたのでは?」という問いです。
確かに、聞いていてもおかしくはない状況ではあります。
丞太郎がDISCを奪われた時の状況などを、詳しく語っている可能性はあります。
あるいは、ホワイトスネイクの部下だった頃、ホワイトスネイクから聞いている可能性も。
ただ実際に作中で触れている場面は一切なく、またFFが味方になった頃にはジョンガリAはとっくに死亡済。
徐倫やFFの関心はホワイトスネイクの方に集中して、触れていない可能性も十分あるのでは、と思いました。
あるいは触れていてもおざなりで、名前やスタンド能力の詳細には触れていなかった可能性。
……まあ、FFが知らない方が面白いだろう、というだけでしかないのですが。
後から思い出して貰っても構わない書き方をしたつもりです。
レミントンのダブル・デリンジャー、分からない人は一度検索してみることをお勧めします。
大抵の人は「ああ、これのことか」と思うはずです。
私も別にガンマニアというわけではありませんが(むしろかなり無知な方ですが)、これは知っていました。
銃身は2本ありますが撃つ時は片方ずつ順番です。
予備の銃弾、一応あることにはしましたが、何発用意してあることにしましょうかね?
問題が無ければ、正式には次以降の書き手さんに委ねたいところですが。
GJ!
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
信頼を得られずヘコんで一人つっこみのジョンガリ銃?GETオメ。
ジョンガリはF・Fを撃ったら即死亡確定なところがカワイソスww
なんかヨーヨーマッみたいな感じに近いのかな。
つーかジョンガリはともかくF・Fは禁止エリアとかちゃんとメモれよw
銃の弾数は・・・6発以上はあったほうがいいと思う。
あと
>徐倫を除けば残されたターゲットはあと3人しか居ない
これって承太郎とジョージと…仗助?ジョルノはいいの?
>>323 確かジョルノやリキエルはDIOの息子だから感知できてない(?)とか前のジョンガリ話の作者の人が言ってたはず
前スレ見たらわかるかも
>>321 面白かったぜ。不意打ちで情け容赦ない展開が来るところが実にジョジョっぽい。
>>324 これ?明言はしてないけどそう解釈していいのかな。
687 : ◆Yhb.hcL/y6 :2006/12/18(月) 16:07:17 ID:xuO4I7z8
……………………
orz
俺は俗に言う『gdgd』というのが、どういう状況なのかを知りました。
>>673 > 感じた『血統』は、徐倫を加えて7つ。おそらくその全ての連中が、DIO様に向けて牙を剥こうとしている。ならばその牙をヘシ折ってやるのが、
これを
> 感じた『血統』は、徐倫を加えて6つ。おそらくその全ての連中が、DIO様に向けて牙を剥こうとしている。ならばその牙をヘシ折ってやるのが、
ジョルノとリキエルを省いて、これで大丈夫……よね?
エートロってわかったのは何故?
中性的な女性ってところからあてずっぽう?
328 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/21(日) 16:03:00 ID:VCOMeykM
>>327 ジョンガリって気流の流れからキャラの格好がわかるからじゃね?
>その際、買収した看守に作らせた「オレが変装できるかもしれない女囚」のリストの中に、奴の名があった。
>まあ、単に「あまり目立たない存在で、中性的な雰囲気」というだけでしかなく、現実的ではなかったのだが……。
でもこれを見る限りリストを見るだけじゃどんな女かわかんないような・・・つーか見えないだろうし。
でも読んでて面白かったです。今後の二人に期待してます。大作レベルGJでした。
こんなコンビの組ませ方があったとわあ〜〜
スッゲおもしろかったです!
>>323-324>>326 ええ、
>>326さんの指摘通りです。そこは前の◆Yhb.hcL/y6さんの言う通りということで。
>>327-328 しまった、文章を弄る中で抜け落ちてました……。
正しくは、
「リストを作らせ、それを元にジョンガリ自身がマンハッタン・トランスファーでリストの人間を一度は確認していた」
ということにするつもりでした。
一度「気流」で形を見ているから、覚えていたわけです。
(ジョンガリAって、仕掛ける側に回ると結構綿密なんですよね。仕掛けられる側に回ると脆いですけど)
後日、そういう形になるよう、ちゃんと修正して修正スレの方に入れておきます。
指摘ありがとうございました。
『それぞれの決意』でのナランチャの状態表に
スピードワゴンのベレッタが無いのだが、これは記入し忘れと考えていいのかな?
それとも意図的に回収させなかった?
332 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/21(日) 20:19:37 ID:VCOMeykM
>>331 ナランチャにはエアロスミスがあるから本人が必要ないと判断してとらなかったのかも。
急にスピードワゴンが襲ってきたから気づかなかっただけかもしれないけど。
sage忘れスマソorz
結局ジョンガリが手に入れたレミントンのダブル・デリンジャーの弾数ってどうなったんだ?
ナランチャがベレッタ取らなかったのはあの時点で錯乱状態にあったため(これが実際に行われている殺人ゲームだと言う認識等の混乱)回収せずに行ってしまいました。
とあの駄作の著者が言ってみる
>>336 つーことは回収できそうなのはナランチャだけ?首輪探知機とかあれば別だけどさ。
議論中なのでちょっと気が引けるが、
ナランチャ、DIO予約
レミントンだけど引き金を引くのに必要な力は10kg以上らしい。
かなり使いづらそうだから弾はたくさんあってもあまり意味がないっぽいぞ。
>>338 楽しみにしてるぜ。
ふと思った。3部キャラと5部キャラってゲームが出てるでしょ?
あれにでてる必殺技とか超必ってこのロワで出してもいいの?
キンクリの衝撃波とか能力と関係ないの以外のならいいんじゃない
漫画はたぶんみんな読んでるし後からチェックもできるけど、
ゲームはやったことない人もいるだろうし、簡単にはチェックできないからなぁ……
知ってる人は楽しめる、知らない人でも状況は分かる、というレベルを心掛けて貰えるなら。
1部はゲームが出ているのにジョナサン以外ロクなのがないからな・・・
スト様は既に「容赦せんせんせんせん」をやってはいるが、アレは未プレイのジョジョファンの間でも有名だろうしな。
ジョルノとポルナレフを予約します。
期待
荒木の奇妙な(ry 第一部
前の机に足を乗せ、椅子を傾かせながら鼻歌を歌う男がいる。
時折、後ろに引っくり返りそうになりながらも耳に当てている器具は放そうとはしない。
人のものとは到底思えない断末魔の絶叫を漏らす機械を耳にあてながらも表情は平静そのものだ
その叫び声が段々と弱くなり、とうとう聞こえなくなった頃に、最高にハイな笑顔を浮かべて立ち上がる。
「ふんふふ〜ん♪皆頑張ってくれてるねぇぇ〜、
熱いバトルも終わって一区切りついたところで僕も休憩でもしてよっか♪」
その男の名は荒木といった。そうスタンド「バトルロワイアル」の持ち主であり
何よりこのゲームを始めた張本人である。
席を立った荒木は、軽くストレッチをして全身の凝りを解した後
あらゆる物が雑多に積まれた部屋の隅へと移動する。
「これも取材の一環だしね、皆が普段どんなものを持ち歩いてるのかよぉ〜〜っっく
チェックしとかなきゃいけないよね♪」
そう、雑多に積まれたこれらは全て荒木、いや彼が得たスタンド「バトルロワイアル」が
参加者達を集めたときに武器ないしはそれに類する物として没収したものなのだ。
その際、没収するものの選定は全てスタンド任せにしていたため、荒木自身も
どんなものがあるかはまだ把握していなかった。
先程漁っていたときは人の手首が出てきたことに驚いて、
思わず手近にあった支給品袋に入れてしまったのだが、あれはどうなったろうか。
今考えると少し惜しかった気がしないでもない。
「でもなぁ〜、いきなり手首っっていうのは予想できないよねぇ〜〜
でもさすが僕のスタンドが選んだ人達、手首フェチまでいるだなんて、
さすがに生首とか持ってる人はいないと思うけど、
何が出てきてもいいよう心の準備くらいはしとこうか」
ぶつぶつと独り言を呟きながらも絶え間なく探索する。
バトルロワイアルがその時持っていた物で武器と判断したものを没収したと言っていたが、
どう見ても一般人が普段は持ち歩いてはいけないものが多数ある
銃やナイフはもとより、ライフルやロードローラー、何故か財布や宝石の類まで此処にある。
コイツが欲しかっただけじゃね〜の?………何て思うが口には出さないでおく
とはいえ気になるのも確かなので、
荒木は自分のスタンドである「バトルロワイアル」に没収した理由を訊ねてみる。
「このマフラーはなんで没収なの?」
「ソレヲ持ッテイタ人物ニトッテハ武器ダカラデス」
「へぇ〜、こんな物がねぇ、じゃあこの帽子は?」
「ツバノ部分ガ刃デデキテオリマスノデ」
「ホントッ!?うわっよくできてるなぁ〜、じゃあ財布とかは何で没収したの?」
「中ニハ様々ナ物ガ入ッテオリソレラハ武器トモナリウルカラデス」
聞いてみれば以外にマトモな理由だ。
帽子のツバは確かに刃がとび出てくるしマフラーだって持ち主は絞殺魔なのかもしれない、
財布なんかの理由にも頷けるところはある。
そう考えるとたしかに此処にあるものは全て『武器』なのだ。
「なぁ〜るほどぉ〜、それにしても皆、銃刀法違反っていうのを知らないのかなぁ〜〜
物騒な物を持ち歩きすぎだよねホント銃とか剣とか、でも最近物騒だし普段からこれくらい
持ち歩くのが普通なのかなぁ………ん、これは………?」
それらの『武器』をなおも調査し続ける荒木、突如一本の矢が目に映る。
鈍く光るそれは何故か手に取らずにはいられないほどの、そう、とてつもない魅力を感じる。
初めて見るはずのそれに言いようの無い既視感を覚え、
丹念に調べるが荒木の目にはどこからどう見てもそれはただの矢にしか映らない。
言いようの無いもどかしさを感じてバトルロワイアルに聞いてみる。
「こいつはいったいなんなんだい?」
「矢デス」
僕は自分の聞きたいことを察しないスタンドに苛立つも怒鳴るのをこらえて
率直にもう一度この馬鹿スタンドにも分かるよう聞き返す。
「僕はこの矢が誰の物で、何の為にあるか聞いてるんだよ」
「ソノ矢ハジョルノジョバーナノ所持品デス。
突キ刺サレタ人ニヨッテハスタンド能力ガ引キ出サレルコトガアリ、
刺サレルスタンドニヨッテハ更ナル力ガ引キ出サレル場合ガアリマス
強サノ制限ノ一環トシテ既ニ刺サレテイタモノヲヌキマシタ」
「ふ〜ん、スタンド能力を発現させるのにこんな便利な道具があったんだぁ
にしても、スタンドに刺せば、更なる力を……ねぇ………?」
先程よりも更に興味深そうに矢を見つめ、自分のスタンドを見つめ、矢を見つめ
おもむろに荒木が口を開く
「なら、この矢で君を刺せば、なんだい?今よりもっとスゴイ事ができる、ってぇいうのかい?
胸に思いっきりグサッ、とかではなくてこうプスッと、
間違って包丁で指を切ってしまったときくらいの傷を、この矢で君につければイイ、
そうすれば君は、今してる事なんか及びもつかない、何かスンゴイができるって、
そういう事なンだろう?」
間違って自分を傷つけないよう注意しながらも大げさなジェスチャーを交え
身振り手振りしながらスタンドに問う。
「可能性ハ高クハ無イト思ワレマス」
その言葉を聴いて僅かに荒木も考え込むが、すぐさまニタリと笑みを浮かべて
再度大げさにジェスチャーしながら言い放つ。
「高くは無い、ねぇ……てぇ事はだよ?可能性はあるんだよね、無きにしも非ずってトコで1%くらい?
それともギリギリ半分未満で49%くらいだとか、でもどっちにしろそんなことは関係ないよねぇ
ちょっぴり、そうほんの僅かに君に傷をつけるだけなんだからやっておいて損はないんじゃあないかなぁ
なによりこれの本来の持ち主もこのゲームに参加している。
ジョルノ、だっけか?そいつも僕によってこのゲームに参加させられた、そう考えれば
そいつのスタンドの更に上を僕のスタンドはいっている。そういうことになるんじゃあないか
なら僕のスタンドである君に刺してみて何も起きない、なんてこたぁまさかないと思うンだけど
ンンンゥゥ〜〜〜、君としても、こう、なんていうか、刺されてみたいっっ!とか思わないわけぇぇ〜〜?」
「私ハアナタノスタンドデスノデゴ命令トアラバ」
「面白くないなぁ〜〜、まぁいいやとにかくほんのちょこっと刺してやるからそこを動いちゃだめだよ」
そういって荒木は矢を持って自らのスタンドににじりよる。
緊張した面持ちをしながらもその顔は何故か笑っているようにも見える。
恐る恐るスタンドの指先に矢を近づけ、
プスリ、と音が聞こえた気がした。
指先に軽く刺した筈の矢は荒木の手を離れひとりでにスタンドの中に潜り込んでゆき、
そのまま腕から首、首から頭へと経由して何処かを目指しているようにスタンドの中を這い回る。
「ググッッググォォオオオオォォァァアアアアアアアアアアッッ」
スタンドが叫び声をあげる。
指先をちょっと傷つければ、自分のスタンドなら輝くか何かして今よりもっとスゴイ力が手に入るのだ。
そのことを半ば確信していた荒木は今起きているあまりに予想外の光景に放心し、
ぺたりとその場に尻餅をつく。
スタンドの絶叫が収まり、眩いばかりの光があふれる。
荒木は手を翳し思いっきり目をつぶる、薄く目を開けて光が収まったのを確認すると、
すぐさま自分のスタンドを探す。外見は少し変わったがぴんぴんしている自分のスタンドにホッとしつつ
慌てて立って駆け寄り、震える声で問いただす。
「いいいまのは、なんだったんだい?」
「………」
「と、とにかくスゴイ力は手に入ったんだろう?」
「………」
「なんとかいえよこのポンコツ!」
「バトル…ロワイアルヲ…ケイゾク……スル…」
「………ック」
結局質問は沈黙で返され、怒鳴ればよく分からない返事を返すスタンドに荒木は苛立つが
それでも先程あれだけの絶叫をあげていた自分のスタンドに対しあまり強いことは言えず、
道具の調査を中断して参加者の位置を確認し、再度盗聴を始めることにする。
スタンドの外見の変化からして何か起きたのは明白なのだ。
しばらくしたらもう一度問いただしてみようと決め、
苛立つ気持ちを抑えながらも盗聴を続け、一人きりでいた参加者の声を聞く。
………要約するとその参加者は戦う気が無かった。
このままずっとこの辺りにいて最後まで逃げ続けてやると、そう言っていた。
苛立っていたのも手伝って、椅子から首だけ振り向かせた荒木は自分のスタンドに言ってやった。
「おいバトルロワイアル、こいつの首輪を爆破しろ」
そう、先程ちょっと思い通りにいかなかった腹いせにこいつをぶっ殺してやろう、
彼はそう考えたのだ。
「ソノコウイハルールニイハンスル…ヨッテヨウセイハキャッカサレル」
既に頭の中で、臆病者の首輪が爆発するところを描いていた荒木は
自分のスタンドが何て言ったか理解できずに聞き返す。
「おいっ!僕のスタンドの分際で生意気だぞ、このゲームじゃ僕がルールなんだっっ!
いいから僕の言うことを聞けっっっっ!」
「コノドテイノウガ…モウイチドイッテヤルカラ…ミミカッポジッテヨクキキヤガレ
ルールニイハンスルヨウセイニハ…シタガエナイ
ワカッタラ…オトナシクトウチョウデモシテロ…コノビチグソガ」
耳を疑った、もしかしたら首だけ後ろを向いたまま何秒か止まっていたかもしれない。
もう何度か聞き返したい気持ちと、こめかみにたつ青筋とを抑え、
さらに自分のスタンドを問いただす。
「お前の主は誰なんだ!?」
「イマハオマエダ」
「なら僕の言うことをきけっ!!」
「ソレハムリダ…キマッタルールニノットッテ…バトルロワイアル・レクイエムハ…スデニハジマッタ
オマエノヨウセイハ…ゲームノルールニイハンスル」
「僕自身がこのゲームのルールだ」
「ソレハチガウ…バトルロワイアルコソガ…ユイイツノルールナノダ」
「なら一度このゲームをやめるっっっ!!、この能力を解除しろっ、とにかく全部元に戻せっっっ!!!」
「オマエハイッタ…ユウショウシャニ…プレゼントヲアゲヨウカト
タシカニ…コノゲームノルールデハ…ユウショウシャニハ…プレゼントガアル」
「そんなことはどうでもいいっっっ!!さっさと「マアキケ…ダガプレゼントハフタツアル……
ユウショウシャニワタサレル…イワバ…アトバライノプレゼントガ…ヒトツ…
モウヒトツハ…マエバライデ…ワタサレル…………カイサイシャニナ」
「何だとっっ!まさかっっっっっ!!?」
その言葉に動揺する荒木の様子を気にも留めず、スタンドは話し続ける。
「オメーハスデニ…マエバライデ…“プレゼント”…ヲウケトッチマッタ……ッテコトダ…
イマサラゲームハ…オリラレネェゼ………
サァ…セキニツケ…バトルロワイアルノルールヲ…オシエテヤル…
ソレハカイサイシャノ……ケンリダカラナ………」
荒木を真似たのか大げさなジェスチャーを終えると
スタンドはおもむろに椅子に座り、荒木をテーブルへと着くように言う。
荒木は憤怒の表情を見せるも椅子に座ると荒々しく音のするようにテーブルへと足を乗せる。
今此処に、バトルロワイアル・レクイエムのルールが説明される。
【それなりに安全そうな場所 1日目 朝】
【荒木飛呂彦】
[スタンド]:『バトルロワイアル・レクイエム』
[状態]:混乱
[装備]:参加者の所持品
[道具]:参加者の所持品
[思考]:
1) よく分からんがマズイ事になった
2) ゲームの完遂
【バトルロワイアル・レクイエム】
能力 バトルロワイアルの開催
[状態]:暴走?
[思考]:ルールを遵守してのゲーム完遂
開催者の権利と義務(ルール)
・このスタンドを持つ者は一度だけバトルロワイアルを開催する権利を持つ
・開催されるバトルロワイアルの観戦こそが開催者の最大の権利であり義務
・もし参加者が開催者のところに来た場合開催者は自力でこれを撃退しなくてはならない
その際参加者から没収した武器は使用してよい
・それなりに安全に観戦できる場所をスタンドに提供してもらえる権利をもつが
その場所に他の参加者がやってきたとしてもスタンドは一切責任を持たなくてよい
・途中での観戦の放棄はどんな理由があろうと一切認められない
・初めにスタンドにルールを説明される権利を持つ
・後ほど参加者に基本的なルールを説明する義務を負う
それ以上のことを話すかどうかは開催者に委ねられる
・参加者に説明中の開催者を守るのはスタンドの義務である。
・開催者と優勝者は他の参加者から没収した所持品を貰える権利を有す
・死亡者の放送は6時間毎の義務、禁止地域の指定区域を選ぶ権利をもつ
また放送の際に好きなだけ喋っていい権利もある。
・脱走や反乱を企てる者を盗聴で知った場合、首輪を爆破できる権利を持つ。
しかしそれ以外で爆破しようとするのはルール違反に当たる
・爆破は現行犯でなければならないし内容も多少は具体的でなければならない。
原則スタンドに要請して爆破してもらうので遠慮なく言ってみよう
・参加者がバトルロワイアルからの脱走、開催者への反抗を試みること自体はルール違反にあたらない
なぜならそれもまたバトルロワイアル
・ルールに則ったうえでゲームを円滑に進めるためならば
スタンドにある程度の助言ないし助力を求めることができる
354 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/25(木) 15:41:33 ID:pq3rMmjE
おお、まさか荒木のほうが変なことになるとは
これからの展開がマジで楽しみです。GJ!
ここで議論したことを上手くまとめてる・・・!こいつはGJだぜ。
バトル・ロワイヤルはスーパーフライみたくなってるなww
放送以外で主催者の話がでるなんて珍しいパターンじゃね?
元々スタンドに矢が刺さって産まれたスタンドなのにさらに矢追加していいのか?
バイツァダストというよりレクイエムだったぞ、元々
あと、この荒木は元々ある程度は参加者の物語を知ってるんだよな
銃刀法違反云々のくだりはおかしい気が
前のとは別の流れなんじゃない?
>>357 ああ、そうなのか
ありがとうスマンかった
GJです。
以前、試験投下スレに投下した序章的なお話、コレに沿うように合わせて修正入れて正式にしましょうか?
前に試験投下した時に提案された、矢の力でなくそういう能力がその場の力で発現した、という形にして
(もともとアレは、後からいくらでも修正加えるつもりで書いたものだったんで)
って
>>330で約束した修正もまだ済んでないのが申し訳ないんですけど……。
……いや、白状します。
>>330のこと、素ですっかり忘れてました。今から取り掛かります
書き手志望なんだが、キャラ現在地まとめってある?
サンクス。
……しかし話は思いつくんだが、ここまで見事な原作風味を醸し出す自信がねえ……
>>362 そういう時は逆に考えるんだ。新しい風を送り込んでやると考えればいいw
頑張れ、期待してるよ
>>362 ホラ、どっかの警官も言ってたじゃん
「大切なのは前に進もうとする意志」って
原作の空気をカンペキでなくても
原作のふいんき(←なぜk(ry))が出てれば
いいと思うよ。
>>330で言った修正、投下しました。
結局、1レス分だけ(実際には数行だけ)の差し替えで全体をいじる必要なかったので、
試験的にあのような形にしてみました。
ちゃんと修正不要な部分まで全文投下した方がいいんでしょうか?
ちょっとみなさんの意見を尋ねたいところです。
>>360>>362 キャラ位置は、
>>361さんの示した表から、FFとジョンガリA動いただけですね。
原作風味うんぬんは、はあまり気にしなくていいと思いますよw
書き手さんにはどんどん入ってきて欲しいですし。
というところで、こちらも新規に予約を。
>>359の話はもうちょっと意見を待つとして。
【予約】 プッチ神父、ダイアー、モハメド・アブドゥル、虹村億康
以上4名、予約させてもらいます。
少々遅れてしまいました。
今からナランチャディオ投下します。
第一放送が鳴り響く。いや、正確には鳴ってはいない。
驚いた事に地面にいきなり文字が現れた。(これもまた、荒木の能力なのか?)
内容から察するにどうやらこれが放送のようだ。プロシュートやギアッチョなど、どこかで聞いた事があるような名前が書かれていたが、
とりあえず、自分の知り合いは呼ばれなかった。『呼ばれちまえば良かったのに……』今では素直にこう思える。
ナランチャが地面の文字を読み終わった瞬間、一陣の風が吹いた。目に埃が入ってしまい、思わず目を閉じる。
次に目を開いた時にはもう地面の文字は消えてしまっていた。
なんだか出鼻を挫かれちまったな。
レーダーを見てみる。光点は依然として動いていない。さっきからずっとだ。
一時は大量の二酸化炭素のせいで使えなくなったレーダーだが、『何者か』にやられた足の応急手当をしているうちに少しずつレーダーが回復してきた。
今ではもうほぼ完璧に回復している。
ナランチャは現在、大きな和風の屋敷の玄関前に立っていた。レーダーによると屋敷の中に生き物が一匹いるようだ。
おそらくはゲームの参加者だろう。動物かもしれないが……。
俺のエアロスミスは遠距離操作型スタンド。場合によっては相手を一方的にいたぶることができる。
そしてレーダーがある。中にいる奴はたぶんのん気しているんだろう。奇襲ができる。確実に……。
「エアロスミスッ!」
ただし、エアロスミスを動かすとエンジン音のようなものが鳴ってしまう。だから、さっさと殺らなければならない。
光点は依然として動かない。エンジン音にまで気づいてないのか?ひょっとして寝てる?
エアロスミスが光点の本にたどり着いた。
「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ」
機銃の音が屋敷の外にいる自分のところにまで聞こえてくる。家具が倒れるような激しい音も聞こえてくる。
しかし、光点はいまだに動かない。全く動かずに呼吸のみをしている。
「何なんだよ?いったい」
ナランチャは放送前に殺したあの瀕死の男を思い出した。奴が放った圧倒的不気味さ、それに似たものを感じる。
どうしよう。逃げたほうがいいかもしれない。何も戦う必要はないんだし……。このゲームでは『生き残る』ことが何よりも重要なのだから。
次の瞬間、ナランチャは驚愕する。彼は一瞬だけ思考していただけだった。目の前の玄関から片時も目を離してはいない。
しかし、いつの間にか玄関は開いていた。玄関のドアはナランチャが気づくとすでに開いていたのだ。開く瞬間すら見えなかった。
「そっそんなッ!いつの間にッ!」
底知れぬ恐怖がナランチャを襲う。超スピードのようなチャチなものでは断じてない。もっと恐ろしい。圧倒的な何かを感じる。
逃げなければ、と思った。殺される、とも思った。一瞬にして戦意を根こそぎ奪われてしまったのだ。はたして、ナランチャが選んだ次の行動とは……。
『一歩』、前方に歩を進めることだった。死への凄まじい恐怖に怯えながらもナランチャは一歩、また一歩と足を進めて行った。
矛盾、ナランチャ自身それを感じている。自身の感情と行動の間にある矛盾。なぜ彼は歩を止めないのだろう。なぜ彼は逃げないのだろう。
彼を進ませるものはいったい何なのだろうか。
それは義務感。身を削る恐怖にまで打ち勝つ強大な義務感。
こいつだけは殺しておかなければならない。こいつを野放しにしておけば大変な事になる。自分だけではない。全世界が危ない。
できるだけ早く殺しておかなければならない。
この気持ちは感情からのものではなく、本能からのものだった。ナランチャは天より与えられた抹殺の義務を超自然的な直感で感じ取り、受け取ったのだ。
歩く。五感全てを研ぎ澄まし、慎重に歩く。レーダーに映る光点の元へゆっくりと歩く。
その男は、賞状やトロフィーが飾られた部屋に立っていた。賞状やトロフィーはエアロスミスの銃弾によって無残に散らかっていた。
男を眺めてみる。なぜか家中の窓という窓を全てカーテンなどで塞いでいたので、部屋はとても暗く、男の顔ははっきりとは見えない。
しかし男が放つ圧倒的存在感はむしろ暗闇によって強まっているようにナランチャは感じた。
やはりこいつは危険だ。直感でわかる。
何としても殺さなければ、何としても逃げなければ。殺さなければ逃げなければ殺さなければ逃げなければ……
「私はDIOだ。君の名前は何て言うんだい?良かったら……教えてくれないか?」
話した!何だこの声は!脳に直接響き渡る心地良いこの声はいったい何なんだ。
「あ……あ」
舌が縺れる。恐怖のせいか?緊張のせいか?
「怖がる必要はない。さあ名前を教えてくれ。仲間になろう。私は協力者がほしい。仲間といっしょならば乗り越えられないものなどない。
君だって今までの人生でそう感じたことがあるんじゃないかな。私に協力してくれないか。君に最高の『安心感』をあげよう」
「う……うあ」
「何だって?すまないがもう少しはっきりと話して欲しい」
「うああああああああああああああああああああッ!」
気づくと俺は撃っていた。エアロスミスは男に向かって無茶苦茶に撃ちまくっていた。
DIOはあくまで冷静だった。銃弾が迫っているというのに全く慌てていない。
そして、スタンドを発現させた。重量感のある筋肉に支えられた圧倒的パワーとスピード。エアロスミスの銃弾が次々に叩き落されていく。
しかし、ナランチャには勝機があった。DIOのスタンドは拳で殴るタイプ。
拳ではこいつは防げない。奴が『こいつ』を銃弾と同じように殴れば俺の勝ちだ。
「うおおおお!エアロスミスッ!」
エアロスミスは弾丸ともに爆弾を撃った。奴が爆弾を殴れば当然爆発する。つまり、俺の勝ちだッ!
ナランチャは爆弾をDIOに向けて放った直後、玄関に向けて駆け出した。
爆風から自身を守るため、DIOから逃げるために。
背後で響く炸裂音、ナランチャは背後からの爆風によって転んでしまった。
「どうだあッ!粉々に吹っ飛んだかぁーッ」
転んだ後、瞬時に後ろを振り向く。爆煙がもうもうと立ち込めている。
煙が晴れても奴はいない。文字通り粉々に吹っ飛んだのだ。
「やった……」
ナランチャは呆然としていた。これ程事がうまく進むとは、ナランチャ自身考えてもいなかった。
正直言って弱かった。確かにDIOのスタンドのパワーとスピードは凄まじかった。だが、それだけだった。
雑魚じゃねーか、ナランチャは思った。これだけ弱いのなら名前ぐらい教えてやれば良かったぜ。
「ナランチャだ。俺の名前はナランチャだよッ!へっ!案外あっけねーじゃねーかッ」
もしかして俺のエアロスミスはかなり強いんじゃねーの?
このゲームが始まってまだ6時間ぐらいしか経ってねえけど、もう三人も殺しているんだぜ。しかも、ほぼ無傷だ。
まあ考えてみりゃ、そりゃそうか。俺はずっとギャングやってきたんだからな。他の奴らと比べて強いのはある意味当たり前か!
へへへ。なんかいい気分だぜ。歌でも一つ歌いたいくらいすがすがしい気分だぜ。
ナランチャは意気揚々と立ち上がり玄関へ向けて駆け出した。
ドン!
えっ?なんだこれ何かに当たったぞ。前に何かいた。なんだこれかなりでかいぞ。俺よりもでかい。まさか……これって……
俺の目の前にあるものってまさか!DIOかッ!
「いいぞ。なかなかいい。素晴らしいスタンドだナランチャ。このDIOもあの爆弾までは読みきれなかった
君自身、なかなか『したたか』な性格のようだ。そこもまた素晴らしい」
* * *
ここはリビング。目の前の見るからに高そうな椅子にはDIOが座っている。俺は床にそのまま腰を下ろしている。
あの一連の戦いの後、俺は理解した。俺はDIOには敵わない。DIOは誰よりも強い。
空より高いものはない、ということを理解するように『DIOの無敵さ』を理解した。
俺とDIOの位置関係、それは二人の関係をそのまま表しているかのようにも見える。
「なるほど、それでその男を殺してしまったというわけか……」
「……ああ」
DIOは俺に今までの行動を聞いてきた。DIOの思い通りの行動をとるのは癪だが、そんなことは言っていられない。DIOは俺よりもつよいのだから。
逆らえば殺されてしまうかもしれない。だから俺は素直に何でも答えることにした。
DIOの怒りを買わないために、何としても生き残って優勝するために……。
「DIO……。俺は悪いとは思っていない。だって、このゲームは殺し合いなんだ。
死んだ奴が悪いんだ。絶対に何をしてでも生き残らなくてはならないんだ」
「ああ……全くもって君の言うとおりだと思う。生き残るにはゲームに乗らなくてはならない」
DIOが俺の意見に同意した。やっぱり俺は正しいんだ。
えっ?ちょっと待てよ……。同意した、という事は……。
「……つまりあんたもゲームに乗っているということ、なのか?」
「もちろんだとも」
「という事は、俺も。今は殺されなくてもいつかは、あんたに命を狙われるということか?」
DIOが薄く笑う。ああ、やっぱり俺を殺すつもりなのか。そりゃそうだよな。生き残るには人数を減らさなきゃ。
「クックック、何を言っているんだ?私は君を尊敬しているのだよ。さっきの戦いで完璧に理解できた。
君は素晴らしい。能力もいい。性格も狡猾だ。頭も回る。人を殺す覚悟までできている。実際、君程の人物はなかなかいないぞ。だが……」
「じゃあ俺を殺す気は無い?」
藁にもすがる思いで質問する。正直言って俺はビビッていた。戦っても勝てる気がしない。俺はDIOという化け物に心底屈服していた。
「『そこ』だよ。君は『その部分』において決定的に欠けている。
つまり、信頼だよ。このDIOは君を完全に信用しようとしているんだ。わからないかい?
しかし、君は私を疑っている。君は私を絶対的に信用してくれない」
思わず口が塞がる。こいつは本気で言っているのだろうか。だとしたらチャンスかもしれない。俺がDIOを『信用』すれば、殺されずにすむ。
いや、でも最後には殺されるかあ?(一人しか生きられないんだから)
「いいかいナランチャ。完全なる信頼とは、お互いの『信用』がなければ成り立たないものなのだ。
君は私の無敵さを信じているようだが……それと同じようにこのDIO自体を信用してほしい。
君が私を信用し、私が君を信用して初めて信頼というモノが生まれるんだ」
「あ……あんたの言うとおりだ。自分を疑っている野朗なんて信用できない。
でも、一人しか生きられないんだ。一人だぜッ!最後には殺しあわなければいけないんだ」
「いや……その必要はないな」
DIOは今何て言った?殺しあう必要はない。もしかしてルールを理解していないんじゃ……。
「このDIOには策がある。優勝以外にこのゲームを乗り切るための策がな」
策……。本当かな。俺を騙しているんじゃ。
「あの、どんな策なんですか?」
「ナランチャ、察しろよ」
DIOは自分の首輪を右手の指でトントンとつついている。続いて耳を同じようにつついた。
それにしても、『察しろ』と言われてもなあ。
「……あの、首ッむぐッ」
『首輪がどうかしたんですか?』と質問しようとした瞬間、DIOの手が俺の口を塞いだ。恐怖で体が震える。殺される。
「ナランチャ、主人は飼い犬に反抗されては困るよな?そのことをよく頭にいれてもう一度考えてみてくれ」
DIOは俺の口からゆっくりと手を離し、再び椅子に座った。
恐怖と破裂しそうな程早く鼓動する心臓を抑え、必死に考える。
「そうか!盗ちッむぐッ」
『そうか!盗聴器かッ』と言おうとした瞬間再びDIOの手が俺の口を塞いだ。ヤバイ。
なぜ塞がれたか、今ではその理由がよくわかる。それにしても俺はなんてアホなんだ。
「そういうことだ。おそらく『ある』だろう。目の方もあるのなら今までの行動は全て無駄になってしまうがな。
ナランチャ今、策を教える事はできない。しかしその策のためにしなければならないことを教える事は出来る。
実は、君にあることをしてほしいんだ。」
どうしよう。騙しているようにもとれる。断るか?でも断ったら……『死』だろうな。結局、従うしかないのか。
「……何をすればいいんですか?」
「伝言を頼みたい」
DIOはどこからか取り出したデイパックを弄り名簿を出す。あれ?よく見るとあのデイパック俺のじゃね?
「フフフ、気づいたかい?すまないが少しの間借してくれ」
当然断れるはずもない。はあ、とかああ、なんかの曖昧な返事を返す。
DIOはしばらくの間、名簿を眺めていた。名簿を見ても何の反応もない。無表情のままだ。
「ミドラー、ホル・ホース、ジョンガリ・A、タルカス、そしてプッチ。私の部下達と、友人だ。彼らに会った時に私からの伝言を伝えて欲しい。伝言の内容は
『第三放送から21時までの三時間の間に、杜王グランドホテルで落ち合おう』だ。
君自身も私を信用し、協力してくれるなら、ぜひ来て欲しい。もし来てくれたら今度こそ『策』を教えてやるよ」
あまり行きたくはないな。こいつにはもう二度と会いたくない。『策』はちょっとだけ気になるけど……。
この後、DIOは四人の容姿を事細かに教えてきた。
「あの……彼らの、スタンド能力が『策』に必要なんですか?」
「まあ、中には必要なスタンド能力もある。これ以上は言えないな」
DIOは首輪をトントンと叩く。
「それともう一人、いやこいつは探さなくてもいい。見つけたら、発見した場所をさっきの5人の誰かに私への伝言として伝えておいてくれ
できればなるべく接触しない方がいいと思うぞ。こいつは強いからな。危険だ」
驚いた。DIOをも認める強者。そんな奴がいるのか。心底、会いたくない。
「名はワムウ。すまないが名前しか知らない」
DIOはいったん間を置き、邪悪な笑みを浮かべる。残忍で恐ろしい笑顔だ。
「実はなこいつは人間じゃあないんだよ。何を言い出しているのか全然わからないと思うが、本当に人間ではない。人間を超越した存在なんだ。
少し興味がある。だから見つけた場所をちゃんと伝えておいてくれよ。
それとこれを渡しておこう。プッチ達に会った時、疑われないように……」
『人間ではない』いきなり妙なことを言い出したので俺は呆気にとられてしまった。
なので俺はDIOが軽く投げてきた物をうまく受け取る事が出来なかった。
ハート型の飾り。DIOの足に付いていた物だ。
「君が私の代理人ということを示す物だ。プッチ達に見せればおそらくわかってくれるだろう。疑うかもしれないが……。
君もあんまり疑われるようなことはするんじゃないぞ
ああ、タルカスだけはそいつを見せてもわかってくれないだろう。根気強く説明してやってくれ。
くれぐれも戦いなんか起こすんじゃないぞ」
「……わかった」
俺は落ちてしまった、『飾り』を拾った。よかった。まだ生きてる。そして……ここから出て行けるぞ!
「幸運を祈っている。
『世界』 」
「……あれ?」
周りを見渡す。ここは、道路だ。吉良という表札を掲げた屋敷の外だ。日光がさんさんと降り注いでいる。
俺はいつの間にか屋敷の外に倒れていた。
もしかして、全部うそか?悪い夢でも見てたのか?
そっと手を開いてみる。
ああ……。ある。俺は殺されないために、生き残るために、奴に従うしかないんだ。DIOを敵に回す訳にはいかない。
ナランチャの手には例の『飾り』があった。
一瞬、こいつを捨ててやろうかとも考えた。自分とDIOとの接点を断ち切りたかった。
でもやはり捨てるわけにはいかない。これを捨てる行為はDIOを裏切ると言う事だ。DIOを敵に回す訳にはいかないからな。勝てる気がしない。
それに、こいつを持っていればプッチとかいう奴らに襲われないですむだろう。
地面に手をつき起き上がる。すぐ横に落ちていたデイパックを拾う。
とにかく、俺は生きている。絶体絶命の状況を生き延びたんだ。自分を褒めてやるべきだ。
あの化け物と遭遇してしまったにも関わらず、俺はまだ生きている。俺は運がいいみたいだ。
これからもだ。これからも何としても生きてやる。生存の可能性を上げるためなら、人数減らしだろうが、何だってやってやる。いくらでも恥をかいてやる。
ナランチャは殺せる参加者を求め南へと歩き始めた。頭の端で、DIOの言う『策』について考えながら。
* * *
放送には心底驚かされた。『ジョナサン・ジョースター』、『ロバート・E・O・スピードワゴン』、『ブラフォード』、『ペット・ショップ』
こいつらの名が呼ばれたからだ。(老いぼれジョセフの名も呼ばれていた。どうでもいいがな)
まあ、考えてみればすぐわかる。荒木もまた時を操れるのだ。荒木め、ますます見逃してはおけんな。
『プッチの参加』これにも驚かされた。まさか参加しているとは。なんという運命!プッチに早く会いたいものだ。
しかし、ナランチャという小僧、なんとも頼りない男ではないか。誇りもくそも無い。まあ、伝言を伝えてくれさえすればいいのだが。
『ヴァニラ』や『ペット・ショップ』の名が呼ばれたことから俺は推理した。このDIOの部下がほかにも参加しているのではないか、と。
ナランチャの名簿を見てみると、実際にそうだった。(なぜあの4人なのかは知らんがな)やはり、集めておくに越したことはあるまい。
いろいろと利用できる。ワムウやジョースター家を殺るために、探すために、利用できるだろう。
ナランチャは身も心も私の部下になったわけではないようだ。(カーズとの戦いのイラつきのせいで奴にかける言葉の選択を誤ったか?)
まあ、ナランチャは俺に対してビビっていたから、とりあえずは俺に従うと思うがな。
もとより奴を生かすつもりはない。もし奴がプッチ達と共にホテルにのこのことやってきた時、ザ・ワールドで暗殺してやろう。
さて、日没まですることがないな。とりあえずこの家の探索でもするか。
【吉良吉影の家(C-08)/1日目/朝】
【DIO 】
[スタンド]:『ザ・ワールド』
[時間軸]:ポルナレフ達対ヴァニラ・アイスの直前
[状態]:カーズに養分を吸い取られ重傷 (それなりに回復)
[装備]:
[道具]:支給品一式
[思考・状況] 1:家の中を探索する。
2:ナランチャを利用する。第三放送から第四放送までの間に杜王グランドホテルに行き、プッチ達と合流するつもり。
3:もしナランチャがプッチ達と共にホテルにきた時、ザ・ワールドで暗殺する
4:ワムウを探す
5:ジョースター家の連中を始末する
6:柱の男の肉体を手に入れる
7:優勝してアラキを始末する
【備考】・盗聴器の存在に気がつきました。
・荒木のスタンドは時間を操るタイプと推測しました
・『策』は全てナランチャの気を引くためについた嘘です。
【吉良邸前の道路(C-08)/1日目/朝】
【ナランチャ 】
[スタンド]:『エアロ・スミス』
[時間軸]:ヴェネチア入り後
[状態]:足首負傷(応急手当済み)、左肩負傷(応急手当済み)
[装備]:ヌンチャク、ハート型の飾り(@DIO)
[道具]:支給品一式 ・拾ったガラスの破片
[思考・状況] 1:ブチャラティ達だろうと誰だろうと会ったらブッ殺す! (前よりも強く決意)
2:ミドラー、ホル・ホース、ジョンガリ・A、タルカス、プッチにDIOからの伝言
『第三放送から21時までの三時間の間に、杜王グランドホテルで落ち合おう』を伝える
3:DIOに対する恐怖心、絶対に敵に回したくない。
4:もしワムウに会ったなら発見した場所を上記の5人の誰かにDIOへの伝言として伝える。
5:どんな手を使おうと絶対に生き延びる
6:アバッキオとミスタ、フーゴは荒木にあっさりと殺されたと思っているために荒木を倒そうとは今は思っていない
【備考】・DIOからプッチ達の容姿について細かく教えられています(ただし三部時点での情報、よってジョンガリは子供だと思っている)
・今の所、DIOに協力する気はないし、『策』もほとんど信じていないので、自分自身はDIOとホテルで落ち合うつもりはありません
投下完了しました。疲れた
修正点などがあれば指摘してください。
>>377 乙かれ&GJ!!
ナランチャまた金星かとヒヤヒヤしたがパシリ化かよww
タルカスはワムウのパシリだし絡みが楽しみだ。とりあえずDIO様がヘタレから脱出したからよかったぜ。
乙。
ナランチャのオツムの弱さと下っ端ギャングっぽさがいい感じ。
>>359 ちょっと遅れてしまったが修正GJでした。
あと、まとめサイト投下スレの荒木の修正SSもこっちにぜひ投下してほしいです。
時間の余裕がないのならプッチ達の予約SSのほうを優先してくださって構いません。
あくまで自分の個人的なわがままですので・・・。
まとめさん、イルー?
>>377 乙&GJ会話のテンポが読みやすかったぜ!
DIOはジョースター家と戦うときのヘたれっぷりも好きだけど
ジョースター家以外が相手のときの無敵っぷりも大好きだww
まぁ、ロワだからこの先どうなるかまでは分からんが
>>377 新作GJ。
やっぱDIO様がハイにならなくて良かったよ。
二酸化炭素フラグがあっさりと解消されててちょっと以外だった。
質問なんだがこれって原作に出て来てない建物捏造って有り?例えば商店街なんだからパン屋くらいあるだろとか言ってパン屋舞台にしたり。
もしおkならジョジョのカマせ犬スタンド遣いと言えばこの人!に活躍の場が与えられるんだがな。
【エルメェス、ディアボロ、仗助】で予約します。
>>384 常識で考えてありそうな建物はありで良いと思うよ
パン屋でカマセなスタンド使いっていうと、あれかw 期待してます
【ジョルノ、ポルナレフ】を投下します。
畜生、畜生、畜生……!
……いつだってオレはそうなんだ。いつだってそうなんだ。
あの時ああしとけばよかったとか、あんなことしなければよかったとか愚痴ってるくせに.
結局はオレ自身の力不足なんだ。オレの人生はいつもそんなんばっかりだ。すまねェ――――――――――
☆ ☆ ☆
『えー皆聞こえてるかな?それじゃあただいまから一回目の放送を行いま〜す』
ジョルノがまだソファーで眠っているのを見たあと、オレは放送に耳を傾ける。
あいつはこの状況における『希望』だ。しっかりと休ませてやりたいからな。
ヘッそれにしてもふざけたヤローだ。まさかこの家のテレビから放送してくれるなんてよ。
電気は通ってなかったんじゃあなかったのか? なにがなんだかさっぱりだぜ。まあいいさ。
荒木の言葉をできるだけそのまま紙に書き写す。なるべく詳しくな。
これしきのことはオレがやらないと……。
『……ジョセフ・ジョースター、ストレイツォ、カーズ……』
……あ?
『……禁止エリアについて………9時にD-2、最後に……』
D-2……。
『自分自身のせいで『生命』を奪わないように……』
誰がするかよ。
『……妙な考えはあまり関心しない……―ゲーム台無しにしようと……』
随分と……察しがいいじゃあねーか。
『……ゲームを頑張った人には何かプレゼントを……』
いらねーよそんなもん……。
『じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――』
☆ ☆ ☆
思わずペンを落としちまった。ジョースターのじいさんが、あのしみったれたじいさんが……死んだ?
ありえねェ。飛行機事故に三回あっても死ななかったんだろ。そうだよな承太郎?
オレたちの誰よりも戦闘経験豊富で、死に損ないだったあのじじいが……一体何があったら死んじまうってんだ?
わからねえ……あのじじいは夜に何をやってたんだ? 夜、夜に活動……吸血鬼、DIO……?
まさか奴が……いやあるいはオレが一度再起不能にしたはずのヴァニラ・アイスと引き分けた、とかか?
「ポルナレフさん、BUON GIORNO(おはようございます)」
「あ、おうジョルノ……起きたのか。放送、聞いてたのか?」
「はい。正確には聞いてはいませんが……メモをとってくれてありがとうございます」
「いいってことよ。オレに任せてくれればこれくらいのこと」
「ジョセフ・ジョースター」
「……!」
「……さんは、確かあなたの知り合いの一人ですよね」
「……そうだ。慰めてくれるってのかい? 」
「……申し訳ありませんでした」
ジョルノが深々と頭を下げる。
顔は冷静そうに見えたが、ポルナレフにはジョルノが悔しがっているのがよくわかった。
夜中に動く者は少ないから日が昇ってから行動しよう、という提案をしたのは他ならぬジョルノだ。
だが、結果は参加者の四分の一が脱落。挙句にポルナレフは仲間を一人失ってしまった。
「完全に読み違えていました……普段の常識でこの状況をとらえるべきではなかった。
あなたがたの敵、DIOが吸血鬼であるように……夜に活動するものたちの存在を計算に入れていなかった。
そもそも僕たちはこの殺し合いにノっている奴らにすら遭遇していないというのに……」
「いや、まぁその……そんなに頭を下げてもらってもしょうがねェ。
オマエはあの時睡眠不足による判断ミスをしないために寝ていたんだ。ジョースターさんは残念なことになっちまったが……
もうなっちまったモンはどうしようもねェだろ? だからよ、これから判断をミスしなけりゃあいいじゃねぇか
荒木のヤローもプレゼントを考えてるとか言ってるし、ひょっとしたら死者を生き返らせる――
そんな術を教えてくれるかもしんねェしな。……あてにはなんねーけどよ」
ポルナレフはジョルノを慰める。
慰めてほしいのはコッチのほうだが、なぜか立場が逆転してしまった。
しかしジョルノの『自分のミスをあっさりと認める』というこの姿勢。
とても15歳の少年とは思えないと今更ながらに感心してしまうのであった。
ジョルノもポルナレフの気遣いを察したのか、今後の方針に話を変えた。
「ポルナレフさん、あと大事な話が……」
「お、おう……そうなんだジョルノ。ここら一帯が、D-2が9時に禁止エリアになるらしい」
「え!? ……そうですか。ならば僕たちのすることは一刻も早くここを離れることです」
「よりによってオレたちのいる場所を選ぶとは……これは偶然と考えたほうがいいのか? 」
「今はなんとも言えませんね。荒木は首輪に探知機をつけた、と言っていますし。
参加者が固まっているエリアを狙ったのかもしれません。『北北西』へ向かいましょう。
D-2が禁止エリアになるのは午前9時ジャストですから、あと2時間ほどあります。
それまでにこの……A-1をはじめとした6マスをバイクで巡回しましょう。少なくともこの地図に記された
アイスクリーム屋『レインボー』、『ぶどうヶ中学と同高校』は確実に調べたいところです」
「……はァ?」
「ですから『バイク』でここから『北北西』のエリアを『探し回る』と言ったんですよ。
負傷して動けない仲間がいるかもしれないし、もしかしたら重要な手がかりがそこにあるかもしれない」
ジョルノの言葉に、ポルナレフは唖然とした。
これから向かう先は南ではなく……ほとんど反対の方角。
今、自分たちがいる農家より上のエリアは時間が過ぎれば――ここ、禁止エリアと化したD-2によって陸の孤島と化す。
それはつまる所、身動きがとれない状態になるということである。
「ちょ……ちょっと待てよオイッ!これから北のエリアに向かうってのか? 本気で言ってんのか?本気でよォ」
「ええ……『バイク』で『北北西』のエリアを『探し回り』ます」
「オレたちがそこへ向かっている途中で9時になっちまったら、もうこの地図にのっている6マスしか移動できないんだぞ?
まさかこれからずっとこの6マスで待つつもりなのかよ? 次の放送で6マスを禁止エリアに指定されたら……
それこそオレたちは終わりなんだぜ? それにだ、時間までにこの6マスから抜けたとしても……
9時にD-2エリアにいたらおしまいなんだぞ!?」
「ですから時間までにはD-2を抜けるように計算して移動します。
他に指定された2つの禁止エリアは今は大きな支障が起こるとは考えにくい。別の橋を使えば川は渡れるからI-9は問題なし。
D-6も他のルートでその先に進むことが可能ですから。
それにこの時代のバイクはポルナレフさんの時代よりは少しは無茶がきくはずですからね。だから」
「オレは反対だ」
唐突に進むジョルノの作戦会議に……ポルナレフは明らかな拒否反応を示した。
余りにも突然の提案、どう考えても事前に考えていた作戦とは思えない。
おそらくだがジョルノは―――かなり動揺している。オレの仲間の死に責任を感じている。
これ以上犠牲者を出すまいとやっきになっているのではないだろうか。
普段冷静じゃあない自分が今こそ自分の仲間をいさめなければと、ポルナレフは反論する。
「冗談じゃあねーぜ。こんなことに一体全体何の意味があるってんだ?
荒木がわざわざこんな所を禁止エリアにするってことはだ、もうあっても意味のないエリアだからじゃあないのか?
つまりもう誰もいないってことだと思うんだ。仮に何か重要なものを隠すためにここを禁止エリアを指定したなら……
まどろこっしすぎるぜ。そもそもそれを見つけちまった奴の首輪を爆破すればいい話なんじゃねーのか? 」
「あくまで可能性の話をしたまでですが、警戒するに越したことはありません」
「オレはそれこそ”無駄”だと思うがね」
冷静に見える少年の表情からポルナレフは怒りを感じ取る。
ジョルノ”無駄”が”頭が悪い”に変わったからだ。とはいえ怖気づくわけにはいかない。
ポルナレフにとって、この状況『希望』であるジョルノを死へ追いやる事は自分の死にも繋がるからだ。
『黄金』のような『希望』を潰すなど自分には到底できるはずがなかった。
「ジョルノ!もう一度言うがオレは反対だッ!オマエに無茶なマネはさせねぇ」
「『拒否』しますッ!予想以上に犠牲者が出ているからこそ……少しでも脱出の手がかりを集める為にも……
僕は今すぐにでもこの町の全土を隈なく回るべきだと意見します!!」
「違う!例え誰かが犠牲になるにしろ最終的に荒木と戦って『オレ達が生き残ること』の方が重要なんだッ!!
絶対じゃあないとはいえ、みすみす死に行くような真似をする必要はねぇはずだぞ!!」
しかしジョルノは何も言わず家を飛び出た。そのままバイクの方へ走り出し、エンジンをかける。
ポルナレフも追いかけようとするが、足が動かないので転んでしまった。
農家の道路から植物が生え自分の足に絡まっているのだ。
「……もしもの時の為にあなたに僕のデイバッグを預けておきます。
次は杜王駅でおちあいましょう。大丈夫です。策はあります」
そういうとジョルノは行ってしまった。
ゴールド・エクスペリエンスの射程距離から離れたため元に戻った道路を、ポルナレフは腹いせに地面を蹴った。
☆ ☆ ☆
バイクを運転しながら僕、ジョルノ・ジョバァーナは考える。
荒木はなぜD-2を禁止エリアにしたのか。固まった参加者を追い出すためか、 閉じ込めるためか。
そもそも……なぜ3エリアずつなのか。 それも1エリアずつ、2時間おきでしか禁止エリアにできないのか?
もっとずるくやることだってできるんじゃあないだろうか。
それとも、純粋に参加者同士の潰しあいを優先するために、干渉をさけようとしているのか。
いや、もしかしたら……レクイエムの派生と考えていた荒木の能力には何かしらの『ルール』あるいは『制限』があるのか?
僕のレクイエムと荒木のレクイエムは……同じ能力じゃあないにしろ何か超越した『力』があると思っていた。
しかし荒木のレクイエムは……ポルナレフさんのレクイエムと同じように『不完全』だとしたら!
そして『不完全』だからこそ禁止エリアの指定、つまり奴の『能力自体』に『制限』があるとしたら……!
そこにつけいる『隙』は充分にある。ポルナレフさんから後でもう少し話しを聞いてみよう。
あの時は話そびれてしまったが……大事な話、即ちレクイエムについても話すべきなのかもしれない
☆ ☆ ☆
それにしてもジョルノの奴、勝手に話を進めやがって。何がそんなに重要なんだよ。オレなら絶対いかねーぞ。
オマエは聞かなかったかもしれねーがオレはあの放送で聞いちまったんだよ。
アラキがこのゲームを台無しにする奴ら――つまりオレたちのことをよく思ってないってことをな!
禁止エリアがD-2になったのも多分その警告に決まってる。オレたちの会話は奴に筒抜けだったんだよ。
畜生……もう少し時間をくれりゃちゃんと紙で説明できたのによ!!
何もかも自分の責任だと思ってしょいこみやがって!何をワビに持ってくるつもりだ!?
地図の端までいってそこがどうなってるか調べるなんてするつもりじゃあねーだろうな。
大体よぉ、もし人がいたんならとっくに脱出しようと考えてるっつーの。
例えばホラ、この湖をよ……まさか、ジョルノの奴はッ!?
☆ ☆ ☆
あれからジョルノと別れてからもうすぐ3時間近くたつ。
D-2が禁止エリアになるまで残りは10分を切った。
ポルナレフは結局駅には行かず、ほとんどの時間を最初に自分がいた農家ですごし、
エリア一帯が禁止エリアになる30分前からD-3の湖のほとりに移動した。
ここならかろうじてD-2から南に抜ける道が見える。駅に向かうと言ったジョルノもきっとあそこを通ると考えたのだ。
しかしジョルノは一向に現れない。ポルナレフに不安はジョルノと別れた時の事を思い出す。
スキをつかれたとはいえ、ツタなどシルバー・チャリオッツで簡単に斬れたはずだったのだ。
何故自分はあの時――――
やはり、無理でも止めるべきであったと反省する。
しかしそう考えた時何か大きな音が聞こえてきた。そう、バイクのエンジン音である。
ジョルノがやってきたのだ。目にも止まらぬスピードで。
ギリギリの時間だが……間に合う可能性はある。
こっちに自分がいると叫びたかったが、この距離では声は届かないかもしれないないと自重する。
しかし、ポルナレフは違和感に気づく。バイクの進行方向が変なのだ。
まるでこちらに近付いているように感じた。
しかし彼がそう考えた次の瞬間!
なんとジョルノの乗るバイクは突然宙に飛び出してしまったのだッ!
加速したバイクはそのままダイブ。バイクはジョルノと一緒に湖に飲み込まれてしまったッ!
「ジョルノォォォォォォーーッ!!! 」
強風が吹き荒れる中、一瞬の出来事にポルナレフは呆然とする他なかった。
ただ、立ちつくすのみ。ジョルノはやはり自分の予想どおりの行動をとった。
実はD-2で閉じ込められた参加者は湖を泳いで渡ればあの閉じ込められた6マスから脱出可能だったのだ。
しかしジョルノはバイクに乗っているためその手段は使えない。
後で町全体を周ろうとした自分たちにとって、バイクは必要不可欠。捨てるわけにはいかないのだ。
ならばとる手段は一つしかない。湖と陸のギリギリの境界線をバイク飛び越える。
つまりC-2からD-3へ一気にショートカットをするという作戦だったのだ。
「ハッ……いけねぇッ!ジョルノを助けなくてはッ! 」
そう、何より心配すべきはジョルノの安否。作戦は失敗に終ったッ!!
ジョルノは禁止エリアに入ってしまったわけではないが、湖に突っ込んで無事にすんでいるとは思えない。
ポルナレフは荷物を捨て、湖に飛び込んだ。
☆ ☆ ☆
さ、寒い……!手足の先までブルッちまってやがる。
ジョルノ、どこにいるんだ……オマエはこんな所で死ぬべきじゃあないんだ。
最初からこうするつもりだったんだろ?湖をバイクで飛び越えて……。
自信タップリな顔をオレに見せつける作戦だったんだろ?
なあ、そうだろジョルノ?
『お〜っといけないなぁ……首輪が爆発するまであと5分もないよ? 』
な、なんだこの声は? ミョーに聞き覚えが。どっから声が出てるんだ?
あん? あそこに浮いてるのは……ジョルノ!今のはジョルノが喋ったのか!?
しかしジョルノとは明らかに声が違う。あれは……誰の声だっけ?
とにかく行くっきゃねぇッ!!
『早く禁止エリアからしたほうが君の為だと思うんだが……』
なんとかジョルノにたどり着いたオレは驚愕した。
これはジョルノの首輪が喋ってんのか?
この声のおかげで湖に浮いてるジョルノを見つけることができたのはよかったが今度は禁止エリアだとッ!?
バカな、湖の一部もD-2に含まれてんのかよ!?こいつはヤベェぜ!早く湖から脱出しなくては!
でもどの辺までが禁止エリアだっけ?
『残り……4分』
クソ……人間一人を引っ張って泳ぐのはキツイぜ。
せめて北だ。北へ泳げばなんとか禁止エリアからは脱出できる。全力で泳ぎきるしかねぇ。
それにしても寒いぜ。段々風も強くなってきやがった。
しかもこの風向きもオモックソ逆風かよ。
『残り……3分』
どーゆうこった。全然力が入らねぇ。
オレの力はこんなもんだったのかよ。情けねぇ。これでも体は鍛えてるつもりだったんだぜ?
ジョルノ……オレは最後の最後まであきらめねぇぞ。
『残り……2分』
……いつだってオレはそうなんだ。いつだってそうなんだ。
あの時ああしとけばよかったとか、あんなことしなければよかったとか愚痴ってるくせに、結局はオレ自身の力不足。
オレの人生はいつもそんなんばっかりだ。
『残り……1分』
承太郎、花京院、アブドゥル、イギー……オレはここまでみてェだ。
ジョルノの仲間の皆さんよ……ジョルノの分も頑張ってくれ。
そしてジョースターさん……今そっちにいくぜ。
すまねェ――――――――――ジョルノ。
「ポルナレフさん。なぜあなたがここにいるんです」
『残り50秒』
「ジョルノ!気がついたみてェだな……ワリィ。オマエを助けようとしたがこのザマだ」
「ポルナレフさん……? 」
『残り40秒』
「ハハハ、さっきから泳いで引っ張んてんのによ、全然力が入んねーんだ」
「……事情はわかりました。ポルナレフさん、一度しか言いませんよ。力を抜いてください」
『残り30秒』
「あ?」
「泳がないで! 」
『残り20秒』
「どーするってんだッ!? 」
「もちろん脱出するんですよ。禁止エリアを」
「だっ…!?」
『残り10秒、9、8、7、……』
「ゴールド・エクスペリエンス!!全速力で僕たちを安全な方向へ引っ張れ! 」
『6、5、4……』
「な…何をしたんだジョルノってウォアッ!?」
『3、2、1………………』
☆ ☆ ☆
「現在時刻はは午前9時ちょうど。何とか無事に脱出エリアから抜け出すことができたようです」
「ああ……そうみてーだな……」
「ゴールド・エクスペリエンス。『バイク』を『魚』に変えて二人を運ばせた」
「まさか……あんな『命賭け』のことをするとはな。たまげたぜ」
ジョルノの“真の”脱出作戦。それは『魚』を使った湖の渡航であった。
これからの旅の道中のとき、逃走の途中でも使用できるように……
今回はバイクで湖、川、そして海に飛び込むシチュエーションを実践したのだ。
万が一自分が気絶しても、魚は安全な方向へ引っ張ってくれるという指令を送っておくことも忘れない。
ちなみにポルナレフがジョルノを引っ張って泳ごうとしたときには既に『バイク』は『魚』に変わっていた。
予想外といえば魚が北東に引っ張っていたのに対しポルナレフは混乱のあまり南西(陸地側)に、
つまり違う方向にジョルノを引っ張っていたこと。強風による抵抗のせいで思うように進まなかったということだった。
「ポルナレフさん……『命賭け』というのは違います。僕は最初から『魚』のことを考えていたし……始めての事じゃあありません。
湖を渡るルートも最短距離を選んだつもりだし、『魚に変える』タイミングも完璧だった。気絶も想定済みだったんです。
『命賭け』というのは……あなたのことです。現にあなたがさっき僕の足を引っ張ていたとしても……
あなたの行動は『仲間』を思っての『行動』だった。僕はあなたの『行動』に『敬意』を表します」
「なんだかホメられてんのか嫌味いわれてんのかよくわからねぇが……ありがとよ。
なあジョルノ。それで?探検の収穫はあったのか? 」
ジョルノはそれを聞くと、服の中から長いツタを取り出し、ポケットからはビニール袋に包まれた一つの輪っかをとりだした。
するとツタはみるみるうちに巨大なハンマーに変わった。
「あまりにも重いので、ツタにして体に巻きつけてきたんですよ。アイスクリーム屋で発見しました。
それとこれもアイスクリーム屋で――」
「ジョルノ!!」
ポルナレフは口に人差し指をあてながら、デイバッグから紙とペンをとりだしてこう書いた。
【オレたちの会話は盗聴されている可能性がある】、と。
ジョルノはそれを見て見ぬフリをして話を続ける。
「そんなに嫌ですか? この死体の『手首』が。無理もないでしょうね。
一般人の理解を得られるような趣味じゃあないとは自覚しています。この際カミングアウトしたほうがお互いのためにいい。
実は僕……小さい頃から、『死体の一部を持って帰らないではいられない性格』なんです。
それは誰にも止められない……」
【盗聴? まさか……荒木がですか? では本題は筆記で話すとしましょう。
ポルナレフさん、僕のもう一つの収穫は、死亡した参加者の『首輪』です】
「て、『手首』だとッ!?どうやってとったんだッ!?」
【死体の『首輪』だとッ……!?何に使うんだ? 】
「まず、ゴールド・エクスぺリエンスで可能な限り肉を裁断します。
次に死体の肉に生命を与え大量の『アリ』を発生させ骨に穴を開けさせるのです。あとは頃合いを見計らって……クイっと」
【首輪の解析をします。もし『首輪』を仕組みを調べれば、僕たちの『首輪』を外せるかもしれません。
脱出の手がかりにもなるでしょう】
「なんてこった。死体が目的だったのかよ……オマエ、怖ェな」
【してやられたな。最初からそのつもりだったのかよ……オマエって奴は】
「このジョルノ・ジョバァーナには夢がありますから。ギャングとしても……変態としてものし上がる夢がッ!
行きましょうポルナレフさん。一刻も早くこの町を一周しないとッ! 」
【違います……ホントは首輪のことは考えていませんでした。あくまで人と出会うのと、地図の端を見に行くのが目的だったんです。
実際は通過したエリアからはほとんど生命エネルギーを感知できなかったし、
地図の端の先も風景は広がっていましたが、何の変哲もなし。結局ほとんどバイクで走っていただけに終ってしまいました。
それに……ちょっとムシャクシャしてたんですよ、色々と。自分のふがいなさも含めて。
だからバイクでカっ飛ばしてスッキリしたかったんです。一応あなたに話したとおりアイスクリーム屋に目指しました。
で、着いた時に偶然死体を見つけ……これを頂戴したんです】
あっけにとられるポルナレフを見ながら、ジョルノはただ平然と、もの静かに微笑みながら答えた。
その時の彼の表情には光輝くさわやかさがあるように感じられた。
相変わらずの底の知れなさを感じながら、ポルナレフはツッこんだ。
「行こうぜジョルノ」
【なあマジで手首愛好家なのか? 】
「【あははははは】」
【金と銀】
【D-2とD-3の境目付近の湖のほとり(D-3)1日目・午前(9時)】
【J・P・ポルナレフ】
[スタンド]:シルバー・チャリオッツ
[時間軸]:ヴァニラ・アイスを倒した後。DIOに出会う前。
[状態]:ゴールドEにより完全回復済。泳いだため体力消耗。服はずぶ濡れ、少し寒い。
[装備]:本人は確認したがこのドサクサで詳細不明。
[道具]:(支給品一式、缶詰等の追加の食料品)×2、詳細な杜王町の地図、荒木の放送での発言をまとめたメモ。
[思考・状況]
1)ジョルノを守る。荒木についてジョルノと議論する(アラキのスタンドが透明である可能性を検討)。
2)アラキの打倒。(ただしポルナレフ自身に策はない)
3)承太郎たち信頼できる仲間を探す。仲間の犠牲者はださない。
4)DIOとディアボロに対する警戒感。(ジョルノと違い、何があっても共闘など真っ平だと思っている)
【ジョルノ・ジョバーナ】
[スタンド]:ゴールド・エクスペリエンス
[時間軸]:ディアボロ撃破後
[状態]:健康。服はずぶ濡れ。
[装備]:『死体の一部を持って帰らないではいられない性格』という嘘の設定。
[道具]:露伴のバイク、黒騎士ブラフォードの首輪、大型スレッジ・ハンマー(生命を与えられてツタ状態。今はデイバックの中)
[思考・状況]
1)ポルナレフに放送の内容をくわしく聞く。その後、荒木の能力について議論する。
2)アラキの打倒。 『矢』を奪い返してG・エクスペリエンス・レクイエムにアラキをハメる。
3)アラキの手がかり、最初の説明を受けた教会、信頼できる仲間(ブチャラティたち)を探す。
4)ディアボロとDIOに対する警戒感。必要ならば倒す。必要ならば共闘する。
5)『矢』の真の力のこと・『レクイエム』のことをポルナレフに説明するべきかどうか悩んでいるが、
荒木の『レクイエム』は原作のポルナレフの『レクイエム』のように『不完全』なものと考えている。
[備考]:ジョルノたちは、盗聴の可能性に気付きました。
『荒木』への反抗の意思、『最初の教会』を調べようという第一の方針は荒木にも感知されましたが。
『首輪』について荒木が知っているかはわかりません。この時点で即時爆破されることはなかったようです。
また、ジョルノたちは荒木のスタンドに対する考えを互いにまだ話しあっていません。
投下完了しました。あまり進展してませんが、これにて。
SUGEEEEEEEEEE!!!!!
ジョジョさながらのミスリード!
先の先まで見通したSS!
ホントあなた神。
GJ!
ジョルノがディアボロと共闘とか想像できんw
ところで
>>347の作品は通過なのか?
通過だとしたら主催者についての設定とか一気に決まっちゃうし
書き手さんが次に繋げられるのか不安だ。
なにより時期的に早すぎる気がする。
ああいうのは2日目、3日目辺りでもいいんじゃないかと思うんだが。
新作乙っす。
とりあえずアブドゥルチームとワムウチーム予約で。
ただかなり久しぶりなので予約破棄とかするかも知れないです
>>384 パン屋は一回出てこなかったか?
あの、重ちーと吉良吉影がサンドイッチ買った店
>>400 すごいッ! GJ!
ギリギリの感覚が上手いし、ジョルノが冴えまくってもう……!
首輪回収とは。すごいことやりますね
>>402 確かに
>>347はちょっと議論したいところはあるんですよね。
荒木が爆破しようとしてBRレクイエムに拒否されたのは誰なのか、ってのも気になりますし
>>403 アブドゥルチームは
>>365で既に予約済みですよ
わかり辛い書き方だったかもしれませんが
【予約状況】
01/25 22:52 ◆tAKM6DkvGg プッチ神父、ダイアー、モハメド・アブドゥル、虹村億康
01/27 12:07 ◆vp3XBrpjZU エルメェス、ディアボロ、仗助
ということで
>>403さん、少しお待ちを。
あと予約時は面倒でも全員の名前を挙げた方がいいと思いますよ。
投下します。
……放送が終わった。
「荒木」の声は、どういう訳か、周囲の住宅の『全て』から響くようにして聞こえてきた。
まるで路面や家々の屋根、壁自体がスピーカーであるかのように。街自体が震え、音声を発した。
――スタンド能力を使っているのか?分からない。
少なくとも、この放送手段では参加者は聞かざるを得まい。
(スポーツ・マックス)
エルメェス・コステロは荒木によって語られた一人の死亡者の名前を反芻した。
(誰かがもう殺っちまったか……まあいいさ。もう『贖罪』は済んでるんだからな)
謎は残る。完全に消滅したはずのスポーツ・マックスが、どうして復活したのか?
そもそもこのゲーム、この『事態』をどう解釈すべきなのか?
エルメェスは頭を掻く。サッパリ分からねえ。
(考えてても始まらねえな。とりあえず今、あたしがやるべき事は一つだ。……ジョリーン達に合流する。
このゲームの謎を解き明かすのは、その後だッ!)
住宅街を歩き続ける。見知らぬ街で行く当てなどなく、ただ南の方向に。既に夜は明けている。
エルメェスは、周りをキョロキョロ探りながら後ろを付いてくる少年を見る。
(さて、こいつ、『ドッピオ』は……どうするかねえ)
* * *
ヴィネガー・ドッピオは疲弊した表情で、前を進み続ける一人のスタンド使いの後ろを、
まるでそいつのスタンドであるかのように付いて歩いていく。
それにしてもこの男……いや、女の歩行の速さは異常だ。軽く小走り気味にしないと付いていけないくらいにず
んずん進んでいく。一回攻撃されてるってのに。
もう随分進んだんじゃないか?なんて体力だ……。
数時間前……気付いた時には、ドッピオの目の前には暗殺チームのプロシュートの死体と、
彼の攻撃を受け、体を倒し気絶しているらしいエルメェスがいた。
(えっ……何が起こったんだッ!?)
疑問が生じた途端に、ボスから連絡が入った。ドッピオはいつの間にか持っていた『携帯電話』からボスの命令
を聞き、
『腕』を使いエルメェスを公衆電話前まで運び、彼女を「出し抜いて逃げた」と騙したのであった。
『いいか、良く聞けドッピオ。そこのプロシュートは今、私がそこに出向いて始末してやった。
そして、エルメェスは息がある……生きている。奴を運び出し、『何とか逃げてきた』という事にするのだッ!急
ぐのだ』
「は、はい……分かりました、ボス」
その後、なんとか彼女を騙し通す事に成功した。
再び歩き始めたエルメェスに付いて行き……。
現在も、ドッピオはボスからの命令をキチンと遂行している。
しかし、あのアラキの『定期放送』が行われた為に、彼はボスからの新しい情報が欲しかった。
(アアーッ不安だ……死んだ奴の中に、僕の聞いていないボスの知り合いはいるんだろうか?
アラキについて何か情報は得られたんだろうか?
まだこのエルメェスに付いて行くべきなのか?
これからどう行動すべきなんだ?『連絡』が欲しいッ!)
でもなー、と周囲を警戒しながらドッピオはさらに考える。
(ここで連絡が入るってのもマズいよなあ……エルメェスに怪しまれたら危険だしなあ……。
なんとかして……ボスと僕が他抜きの『一対一』になれる状況が欲しい)
そんな事を考え続けながら、明るくなりつつある街の中、ドッピオは前を歩き続ける男みたいな女にヒイヒイ言い
ながら付いていったのだが……。
(アッ!そうだッ!)
一つの『作戦』が頭の中に閃き、ドッピオは思わず手を打ちそうになった。
我ながら、中々いいアイデアを考えついたと思う。
エルメェスに怪しまれず、それでいてボスと『一対一』になれる状況を作る方法!
よし、早速実行だッ!
「あのォ〜〜……エルメェスさん」
ドッピオはおずおずと前の背中に話し掛けた。
恥ずかしげに言うのがポイントだ。怪しまれてはいけないッ!
「どうした?何か見たか?」
エルメェスは立ち止まり、振り向いた。
ドッピオは体を『もじもじ』と動かしている。頭の中で、先ほど作り出したセリフをもう一度読み直し、不自然でない
ことを確認すると、言葉に出した。
「こんな、訳の分からない状況で……本当に失礼なんですが……。
ちょっと僕……『トイレ』に、行きたくなりましてねェ……ハイ……」
「は、はぁ」
エルメェスは顔を歪める。
ドッピオは続ける。このまま畳み掛けるッ!
「ちょっとエルメェスさん……歩くの速いんですよ……! 僕、ずっと付いて行ってるじゃないですか。
正直言って軽い運動ですよ、コレ……。
でね……人間の肉体は運動を続けると……体内の『巡り』が良くなって、ですね……ちょっと……」
「ああーッ、もういいッ!確かにこんな状況だろーと『トイレ』は必要だよなッ!用件をさっさと言いなッ!」
エルメェスは叫ぶように『了承』した。
内心でガッツポーズをした。噴出しそうになる。
よしッ!これでボスとの『会話』が出来るッ!
おっと……嘘だということがバレてはいけない。落ち着いて演技せよッ!
「そこに、家があるじゃないですか……そこの『塀』の裏で、ちょっと。離れててくれません?」
ドッピオが指を差した先に一つの民家が見える。その周りの『塀』は、人が隠れるには十分の大きさだ。
エルメェスはかなり苛立った様子で答える。
「ああ、好きにしなッ! まあ、別にあたしはこの機会にお前が逃げるとか思ったりはしてねーよ。
お前は『無害』だからなッ。しかし一応条件を付けるぜ」
エルメェスは指を一本立てた。
「『一分』だ……一分以内に、全てを終わらせろッ! それが過ぎたら、問答無用でそっちに行かせてもらう」
「あ、ありがとうございますッ」
ドッピオは『許可』を得ると、さっさとその民家に向かっていった。
塀に入り込み、死角のない淵に潜り込む。
もちろん、トイレうんぬんは全て演技だ。名演技だった……!これでボスとの『接点』が得られるッ!
しかし時間は有限!一分しかないぞッ!
ドッピオは思わずズボンを下げようとしてしまったが慌てて手を戻す。
(さあ来てくださいボス、早く連絡をッ!
もう携帯はこの手の内にあるんだッ!『着信音』が鳴れば、一瞬で出てやるッ!)
運良くその辺の地面に落ちていた『石ころ』を睨む。
永遠と思われた十秒。指先に取っている『石ころ』をじっと見つめ続け、その時ッ!
「トゥルる」
(来たアアアアァーーーーーッ!)
ドッピオは速攻で、石ころの『ボタン』を押した。
『携帯電話』を耳に当てると、いつものボスの声が聞こえてきた。
しかしどうやらボスも少し急いでいるようだ。どのような状況にいるんだろう?
『ドッピオッ!私は見ていたぞ。素晴らしいタイミングで、最高の演技だったッ……!
長く話は出来ない……良く聞くのだドッピオ! まずその場から『逃げる』のだッ!
ずっと考えていたが、このゲーム、私の想像を超えた事態だッ!
とにかく私の命令通りにするのだ……この機会で、エルメェスから逃げろッ!』
ドッピオは囁き声で鉛筆に話し掛ける。
「ええーっと……どうやって、ですか!? どこから逃げれば」
『塀伝いに進めッ!家の後ろ側に回り、裏から抜け出すのだッ!
音を立てないように……しかし、とにかく速く!急ぐのだッ!』
ドッピオは命令通り、ゆっくりと塀伝いに進んでいく。
「今、家の裏に回ります、ボス……!」
『よし、とにかくあのエルメェスから退くのだ。そろそろ一分だッ……!
あの女は、決してお前を信用してなどいな……!』
ボスの言葉が終わる前に、ドッピオの体は、ぐい、と動いた。
(何ィッ!)
いや、動かされた。ドッピオは、何かの力に体を後ろ側に引かれ、それは凄い勢いで――!
尻を先ほど体を隠していた部分の塀に強くぶつけ、そのままドッピオは、体を動かせないッ!
何かの『力』が、僕の体を引っ張って、塀に貼り付けにしているッ!
* * *
エルメェス・コステロは、スタンド『ザ・キッス』のヴィジョンを背景に、
鬼気迫る表情で呟いた。
「『ザ・キッス』……お前のズボンの『ボタン一個』は、既に分裂させて『二つ』にしている。
逃げようとしていることは分かっていたぜ。そのバレバレの演技で……」
一歩、民家に向けて進み出る。
「『一分』経った。その瞬間に分裂したお前のボタンからシールを剥がして……
二つのボタンは元に戻ろうとする。しかし『塀』が邪魔をする。
二つのボタンはお互い近づいていくが、間の塀のせいで、そこに固定されたままになる。
お前のズボンも……お前も……その裏側にな」
エルメェスの手から離れたボタンは、塀の一つの箇所に張り付いている。
その裏にもう一つのボタン、つまり『ドッピオ』がいるのだ。
「ま、万が一、『本当』って事もあるだろうがな……!
それでもこの怪しい男にはこれくらいの『賭け』は必要だぜ」
エルメェスは素早く塀の中に回り込んだ。
やはりッ!そこには(トイレ中などではない)ドッピオが、塀に『磔』にされている。
慎重に近づいていく。まあ、妙な動きをしたら『ザ・キッス』をブチかますだけだ。
それにしても、コイツ、何か体が大きくなっているような……?
「てめーーーーッ!何者なんだッ!嘘付きやがって!
正体を教えやが――」
* * *
エルメェスは自分が地面に、うつ伏せに倒れていることに気が付いた。
腹部に痛みを感じる。いや、これは――痛みなんてモンじゃねえ。
『腹』を、ブチ抜かれている。ドテッ腹にデカイ穴を開けられて、体が思うように動かねえ……!
(……く、糞ッ……!やられちまった……!)
視界に小僧の姿が見えねえ。誰もいねえ。あたしのスタンドが解除されちまったせいで、奴は磔から脱出して逃
げた。
そしてあいつ……ドッピオはスタンド使いだったんだ。最初からあたしを騙していたって事か。
大嘘吐き野郎がッ!
それもとんでもねえ『パワー型』のスタンド……!
(しかし……いつの間に?)
一つの疑問が過ぎる。速い。速すぎる攻撃だ。『ザ・キッス』だってパワー型。
磔にされちまってるような奴に、遅れを取るとは思えねえ。一体、どういう攻撃なんだ、ドッピオのスタンドは?
(畜生……誰かに、伝えなくては)
奴にも何か問題があったことは確かだ。あたしに止めを刺せなかった。
とっととトンズラをする必要があった訳だ。
結果として、あたしの腹には穴は開いているが、後、一分程度は動ける……か――?
その内に、参加者の誰かに『ドッピオ』を伝えるのだ。奴の恐るべき能力を。
エルメェスは腕を動かして地面を這って進み、『塀』の外に出ようとした。
誰かが通り掛ってくれれば。あたしは死ぬだろうが、あの恐るべき少年を倒すための『策』を『推し進める』事は
出来るだろう。
這い進み、外部まであと1メートルの所で、体力の限界を感じる。
腹から漏れ出す大量の血液は地面を濡らしていく。意識が薄れていく。
それでも地に爪を立て、エルメェスはじりじりと進み続ける。
(糞ッ……こんな状況で……ワケ分かんねえまま死ぬのかよ……!)
エルメェスはなんとか道路側に這い出た。渾身の力で首を回して周囲を確認する。
視界がぼやけている。しかしエルメェスは見た。
学生服を着て、誰かを抱えている一人の男が、自分の姿を見つけてくれたことを。
* * *
「糞ッ!逃げ切ることが先決だったため……!
エルメェスに完全なる止めを刺せなかったッ!」
住宅街の中を、南に向かい走り続ける男。
筋骨隆々とした肉体をレース網だけで覆っているその男こそ、ドッピオを始めとするギャング組織『パッショーネ』
の頂点に位置する絶対存在、ボス――ディアボロだった。
「まあそれは大した問題ではないかな……!
腹をぶち抜いてやった……もう死んでいるはず」
ディアボロは周囲を確認し人気が無い事を確認すると、一つの民家に侵入した。
「エルメェスのスタンド能力が……ドッピオを塀に磔にした瞬間から、
私が『出て来る』準備はしていたが……!ギリギリだったな」
民家には誰もいなかった。ディアボロは奥の部屋に入り込む。
「ドッピオに教えてやらなくては……!この『街』に存在するスタンド使いの密度。
『私はスタンド使いではない』と言い張ることの出来ない状況が近づいている事。
エルメェスは騙せたが……あの方法ではブチャラティは騙せん」
ディアボロは死角の無い場所を探すと、そこの床に座り込んで
ぶつぶつと独り言を続ける。
デイパックから参加者の帳簿を取り出し、内部を確認する。
「やはりッ!『ヴィネガー・ドッピオ』の名前が無いッ!迂闊だったッ!
これから考えなくてはならない……他の参加者へのドッピオの『偽名』ッ!
さらに、『何故ドッピオの名前が無いか』に対してのドッピオへの私の説明ッ!」
デイパックから飲料水を取り出し、水分を補給する。
さらに地図、ナイフや奪った拳銃を確認する。
「もっと深い考慮が必要だ……!この『ゲーム』を生き残るためにはッ!
ドッピオを使い!いかにして生き残るかッ!
そして……!」
ディアボロは一枚の壁を見た。いや違う。その瞳は壁の『奥』を見ている。
その『方角』を見ている。
「『トリッシュ』ッ!近いッ!非常に近いッ!
どんな因果か分からんが……!やはり最初に始末するべきは奴だッ!
絶対に逃がしはしないッ!ドッピオを使い……!完全に始末するッ!」
日光の当たらない暗闇の中で、まるで吸血鬼の寝床のような場所で、ディアボロは思考を続ける……。
* * *
とてつもなく運が良かった。
近づいてきた学生服の男のスタンドが気絶しかかっていたエルメェスの体に触れた。
次の瞬間には、エルメェスの腹の傷は完全に『治っていた』。
そいつは『治す』スタンド使いだった。
それも見ず知らずの血濡れの人物にその能力を行使したのだ。
「超ラッキー!」とでも言いたい状況だったが、その男の持つ雰囲気は、エルメェスにそう言わせることを拒んだ。
ぼやけていた視界が回復し、男はエルメェスを『治している』最中にも、涙を流し続けていることを理解したからだった。
エルメェスはこれだけ言った。
「ありがとよ……恩に切るぜ」
大男を担いだその男は、ぼそぼそと語り掛けて来た。その表情は虚ろだ。
「生きてりゃこんなに、簡単に治せるのによ……。
死んじまった奴はもう、治せねえ。つまんねースタンドだよな、ったくヨォ……」
エルメェスはそこで初めて気付いた。担がれている男の体には、既に『生気』が宿っていない。
聞くべきではない、と思いながら、既に口は開いてしまった。
「そいつは……知り合いなのか?」
学生服の男は首を振って、エルメェスの問いに答えた。
「いいや、この糞ゲームで初めて出会った奴だ。
初めて出会った奴だよ……。こんな奴、俺は知らねえな……」
男はしばらく黙った後に、こう続けた。
「でも、妙な親近感があんだよ……まるでこいつがさっきの放送で呼ばれた、
俺の親父、ジョセフ・ジョースターであるかのようにな……」
男は、泣き続けていた。
【民家(H-04)/一日目/黎明】
【ディアボロ・ドッピオ】
[スタンド]:『キング・クリムゾン』
[状態]:疲弊
[装備]:DIO様の投げナイフ、ミスタの拳銃
[道具]:支給品×2、またプロシュートの支給品から食料等をゲット
[思考・状況]
1:民家に潜み、体力の回復を待つ
2:ドッピオに対する指令、作戦を考える
3:トリッシュを最優先で始末する
4:ブチャラティ、ジョルノ、ナランチャ、ポルナレフ、リゾットを始末する
5:空条承太郎を警戒する
【住宅地(H-03)/一日目/黎明】
【エルメェス・コステロ】
[スタンド]:『キッス』
[状態]:良好
[装備]:ライフル
[道具]:ドル紙幣等に加え、大量の石ころ
[思考・状況]
1:誰かにドッピオの秘密を伝える(二重人格であることは知らない)
2:仗助に疑問を持つ
3:ジョリーン、F・Fと合流する
【東方仗助】
[スタンド]:クレイジー・ダイヤモンド
[時間軸]:四部終了時
[状態]:悲しみと荒木への強い怒り。右太股にツララが貫通した傷(応急手当済み)歩行に少し影響。
ジョセフの体を担いでいる。
[装備]: 無し
[道具] 支給品一式、小型時限爆弾、スコップ
[思考・状況]
1:目の前の男(ジョセフ)を霊園に埋葬する
2:億康たちを探す
3:打倒荒木!
投下完了です。
エルメェスと仗助がチームになるかどうかは次の書き手さんにお任せします。
ミスなどがあったらお願いします。
GJです。
今度こそ人を救った仗助が報われて良かったです。
あとはボスの描写もスンバラシィ!
後半は原作の布をかぶっている図を思い出しました。
これもGJ!
ディアボロも次第に大物感が出てきた上に、仗助の悲しみの深さが、もう、凄いね……。
GJ!
ついにボスが本格始動しましたか。
ボタンで磔になるなんてまさにジョジョらしい!
エルメェスと仗助の絡みは予測できなかったww
しまったトリ外しを……orz
新作さらに乙。
予約の件は了解。ただしメンバー変更で。
ウェザー・リポート、セッコ、ワムウ、タルカスで予約。発火さえ出来れば別にアブドゥルじゃなくともおkなので
>>423 はいです。
【予約状況】
01/25 22:52 ◆tAKM6DkvGg プッチ神父、ダイアー、モハメド・アブドゥル、虹村億康
01/27 16:40 ◆MLRANUp0cQ ウェザー・リポート、セッコ、ワムウ、タルカス、ミキタカ
えーっと、ミキタカもおつけしておきますね。鎖のままセリフ無しだとしても、逃げるにしても。
>>400 二人ともいかにもこのキャラって感じの行動がグッドだ!
ところで。二人が筆談してる場面を読んでて思ったんだけど、3部の女教皇戦でやってたようなスタンド会話てどうなるんだろ?
スタンド使い同士限定のテレパシーて感じだったけど、スタンド会話だと荒木側には聞こえるんだろうか?
>>418 仗助いいタイミングで出てくるなぁ(;∀;)。
吸血鬼と柱の男意外は、誰と組んでもしても頼もしい共闘者になれるだろうから、今後の動向が特に気になる参加者の一人だね。
キングクリムゾンの能力がいまだに理解できない。
誰かわかりやすく教えて
>>426 キンクリは時を吹き飛ばす能力。
例を挙げるなら、
Aさんはボールを落としました。
ボールは下へ落ちながら地面に着地する。
その「ボールが下に落ちる」という部分を
キングクリムゾンは吹っ飛ばすことができるわけ。
はたから見ればボールが一瞬で地面に落ちたように見えるわけ
お分かり?
>>425 スタンド会話も荒木には聞こえるんじゃね?
首輪自体スタンドみたいなものだし。
431 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/28(日) 18:31:24 ID:mL5DANQX
ついでにちょいと先の未来が見える
能力(エピタフだっけ?)もありますよ。キンクリ
ドッピオの話の時間が黎明になってる。放送より後じゃないの?
>>432 すいません、完全に誤記です。朝ですね。
他にも幾つかミスを見つけたので、修正版をしたらばの方にアップします。
えー、予約してたの行きます。
プロット組んだ時点で予想してたよりも、かなり苦戦しましたが……。
↓
『……亡したのは――ジョナサン・ジョースター、ロバート・E・O・スピードワゴン、黒騎士ブラフォード、
ジョセフ・ジョースター、ストレイツォ、カーズ、ペット・ショップ、ヴァニラ・アイス、山岸由花……』
「な――! ジョースターさんがッ!?」
「手が止まっているぞ、アブドゥル。それ、次は『禁止エリア』とやらだ。地図を出せ」
「あ、ああ……。だがまさか、ジョセフさんが……」
『……まず7時からI-3、次に9時にD-2、最後に11時にD-6……』
病院の一室。一階にある病棟、廊下に面した休憩スペースで、荷物を広げてメモを取る男たちがいる。
ダイアーと、アブドゥルである。
何故か病院の館内放送用スピーカーから流れてきた放送に従い、名簿の名を消し、地図に印をつけていく。
もう1人の仲間である億泰は、今はすぐ近くの病室のベッドで眠っているところ。
片手を失う重傷を負いながらも、アブドゥルを背負って逃げてきたのだ。一気に疲れが出たらしい。
彼のためにも、2人は放送の内容をきっちりと押さえておく必要があった。
唖然とした様子を隠せないアブドゥルとは対照的に、ダイアーは比較的落ち着いていて。
病院内で見つけた薔薇を活けた花瓶を、意味もなく弄りながら呟く。
『……次の放送は、正午かな。じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――』
「しかしストレイツォが逝ったか……。優秀な『波紋』の使い手だったのだが。
やはり『スタンド』とやらが無いと、この戦いは厳しいのか……?」
放送終了。
チェックを済ませた名簿と地図をデイパックに仕舞いながら、ダイアーはしみじみと呟いた。
共にチベットで修行を積んだ盟友・ストレイツォのあっけない死――
それは確かにダイアーにとって驚きであり、悲しいことであったが。
しかし彼らは波紋の戦士として修行を積んできた身だ。悪との戦いに命を賭ける覚悟もある。
意外と、ダイアーは落ち着いていた。静かに、しかし仕方のないこととして、友の死を噛み締めていた。
「それにジョナサンとやらも、案外呆気ない……。この私から一本取った男だというのに」
「『ジョナサン・ジョースター』……。ジョースターさんの祖父と、同姓同名の波紋使いだったな。
その2人が共に倒れるとは。代々早死の家系だったという、ジョースター家の呪いなのかな」
対するアブドゥルは、未だジョセフの死のショックから冷めていない様子。
彼の心の動揺を現すかのように、炎が揺れる。
彼らエジプトを目指した仲間たちも、仲間が中途で倒れる可能性は覚悟していたつもりだったが……
やはりチームのリーダー格であるジョセフの死は、衝撃的だった。思わず弱気な言葉を口にしてしまう。
そんなアブドゥルに、ダイアーは大きな溜息を隠せない。
「ジョースター家、ね。
ツェペリさんは相当入れ込んでいたようだが……結局は大した連中ではなかったようであるな」
「……なんだと!?」
「つまりはそういうことではないか? これでジョースターの名を持つ奴は、ジョージとかいう男1人。
それもほんの6時間足らずの間に、だ。
ジョナサンも、あれが我が真の必殺技・稲妻十字裂空刃だったなら避け切れなかったであろうし……」
「貴様――ジョースターさんを侮辱するつもりかッ!?」
ダンッ! とテーブルを叩いて、アブドゥルが立ち上がる。
深い悲しみが、激しい怒りに反転する。
聞き捨てならない。結果的に倒されたのは事実だとしても、ジョセフはアブドゥルにとって大切な……!
「『魔術師の赤(マジシャンズレッド)』!」
「事実なのだがな……だが私の『波紋』とお前の『スタンド』、どちらが上か試しておくのも悪くないッ!」
アブドゥルの声に応じて、鳥の頭を持つスタンドが口から炎を吹き始める。
ダイアーが花瓶から一輪の薔薇を抜くと同時に、その手に波紋の力が集中する。
互いに臨戦態勢、そして2人は……!
「『クロス・ファイヤー・ハリケーンッ!』」
「喰らえッ! 波紋入りの薔薇をッ!」
それぞれに、必殺の気合を入れて技を繰り出した――
2人揃って、目の前の相手に対してではなく、一見無関係な方向に向かって。
* * *
「……ナゼワカッタ? 気配ハ消シテイタハズダガ」
「我々だって馬鹿ではない。予め『炎による生命探知機』を設置済みよ」
「この花瓶は単に薔薇を収めた『鞘』というだけでなく、『波紋による探知機』でもあるからな」
「……なるほど、無防備なフリをして、しっかり周囲の警戒をしていたということか。
素晴らしい。そして君たち2人は、実に良く似た発想の持ち主らしいね。
打ち合わせもないというのに、実にタイミングがぴったりだった。『魂』の形が似ているのかな」
病院の中に、賞賛するかのような拍手が響き渡る。
病棟の廊下に現れた第三の男。それは寝ていた虹村億泰ではない。
ダイアーとアブドゥル、双方にとって見知らぬ男。いつからそこに居たのか、神父の格好をした人物。
そしてそのすぐ傍に立つ、彼のスタンドらしき影――!
「黙って忍び寄る奴が、まともな人間であるはずなかろうと思ったが……」
「貴様――あれを避けるか。何者だ?!」
スタンドを狙ったアンク型の炎。本体を狙った『波紋』入りのバラ。
どちらも正確な狙いをつけて放たれたものではないが、この男はその双方を避けていた。
アブドゥルとダイアーは、直感的にその強さを理解する。対する神父は、余裕たっぷりの笑みを浮かべて。
「失礼、自己紹介がまだだったな。私の名前はエンリコ・プッチと言う。
いやなに、君たちが『ジョースター家』の話をしていたのでね。気になって出てきてしまったんだ。
私にとっても、彼らは深い関わりのある相手だ。そういう意味では、君たちの同類と言ってもいい。
もっとも――私にとっては、不倶戴天の敵なのだが、ね」
「!!」
露骨にして堂々たる敵対宣言。
それに対し厳しい表情で一歩踏み出したアブドゥルの肩に手を乗せたのは、ダイアーだった。
「ダイアー!? だが、『スタンド』の無いお前には……」
「アブドゥル! お前は下がっていろ! 『波紋』の真の強さ、見せてやる!」
ダイアーの歯が、ギリリと噛み締められる。
冗談ではない。スタンド能力の有無だけで、勝ち目が無いなどと決め付けられてたまるか!
彼を突き動かすのは、『ジョースター家の敵』に対する敵愾心ではなく、『波紋の戦士』としての誇り。
どの道、この神父がアブドゥルたちの敵なのだとしたら、ダイアーにとっても衝突は避けられないのだ。
ダイアーはそして、奇妙な歩法でプッチとの距離を詰めていく。
まるでダイアーが分身しているかのような錯覚。アブドゥルは見守ることしかできない。
「ほぉ……。面白い動きだね……。人間というものは、修行次第でこんな身のこなしもできるのか」
「プッチとかいう奴! このダイアーが、お前を地獄の淵に沈めてやる!」
余裕を崩さないプッチに、ダイアーは蹴りを放つ。あまりにも遅い、スローモーションのような蹴り。
反射的に、プッチが両腕でその蹴りを払いのけようとする……それこそまさに、ダイアーの狙い通り!
「かかったなッ! 稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)!」
「こ、これが、億泰くんに使おうとしていた技の本来の姿なのかっ!? これは――防げんッ!」
ダイアーの足先には、「貼りつく波紋」!
内側から大きく広げられたダイアーの両足に、プッチの両腕が開かれる!
そして完全にガード不能な格好になったプッチに襲い掛かるクロスチョップ!
後ろで見ていたアブドゥルも、これは決まる! と確信した、のではあるが……
「なるほど――よく考えられた技だ。腕を封じるこの技術も素晴らしい。
しかし! 未知のスタンド使いに迂闊に『触れる』のは、明らかに失敗だなッ!」
まさに手刀が当たろうという、その瞬間。ダイアーの視界が、何物かに遮られる!
それは――円盤状の物体。ダイアー自身の額から抜け出てきた、銀色のDISC!
ダイアーの身体が空中で止まる。あと一息というところで、動きが止まってしまう。
そのまま彼は気を失い、空中に留まっていられずに、崩れ落ちる……!
「な……! い、いったい、何をしたッ……!?」
「人と人は――何故出会うのだろうな」
アブドゥルの慌てたような声に応えずに、プッチは淡々と呟いた。
倒れたダイアーに見向きもせず、アブドゥルに向き直る。
「それは《運命》だ。人と人の出会いは、《運命》だ。
ここで私が君たちに出会ったことも、こうして最初に彼に触れたことも、《運命》だ……」
「き、貴様のお喋りに付き合う義理はないッ! 『クロス・ファイアー・ハリケーン・スペシャ』……!!」
アブドゥルは叫ぶ。『魔術師の赤』が吼え、必殺技の『溜め』に入る。
ダイアーに何をしたのか分からぬが、接触によって能力が発動するタイプであることは間違いない。
間合いを詰められてしまったが、まだこの距離ならアブドゥルの『C・F・H・S』の方が早……!
ガッ!
次の瞬間。
『何か』が、宙を飛んで。
『何か』が、アブドゥルの頭に刺さる。
それは円盤。銀色の円盤。
ダイアーの頭から抜け落ちたものと全く同じ銀色の円盤――!
「う、うおぉおぉぉぉぉッ!!」
グニャリ、と視界が歪む。激しい眩暈と共に、現実ならざる光景がアブドゥルの目に映る――
* * *
――そこは、雪が舞い散る山の奥だった。
高くそびえる、何本もの古い尖塔。その頂点同士を結ぶロープ。
いかにも寒そうなチベットの山中、筋骨隆々たる肉体を寒風に晒した2人の若者が拳を交える。
「……この程度か、西洋人ッ!」
「まだまだッ!」
片方は、黒髪の西洋人。片方は……若き日のダイアー本人。
ただ立っていることも困難なロープの上で、2人は命がけの実戦稽古をしていたのだ。
「くらえ! 必殺! 稲妻空烈刃……」
「その技には――『弱点』があるぞッ、ダイアー!」
黒髪の男の両腕を封じて放たれた2本の手刀、それに対して黒髪の男は……
なんと反射的に逃げず、自ら頭を突き出しダイアーに頭突きを喰らわせた!
グラリ、と塔の下に向け落下しかけるダイアー。咄嗟に男は手を伸ばし、間一髪その腕を掴む!
「さ、流石だ、ツェペリさん……! 我が必殺技も、まだまだ不完全ということか……! 勉強になった」
「礼を言うのは私の方だ、ダイアー。恐怖に打ち勝ち前に進む『勇気』、ようやくものにすることができた」
2人の若者は、双方の腕をガッシと組んで相手を称えあう。相手への感謝を口にする。
それは青春の1ページ。互いに認め合い、高め合っていた20年間の友情の一幕……!
* * *
「な……なんだこれはッ! ええいっ!」
アブドゥルは脂汗をダラダラ流しながらも、頭に刺さった円盤を引き抜く。ハァハァと、荒い呼吸をつく。
い、今のはいったい何だ!? ほんの一瞬の間に、走馬灯のようによぎった今の映像は……
まさか、ダイアーの『記憶』!?
どこか汗臭くも、熱い友情のワンシーン。いや、アブドゥルもああいう関係を好ましいと思う種類の人間だが。
「『一手』――遅れたな」
「!!」
そして、そんなことに想いを馳せた一瞬こそが、命取りだった。
アブドゥルが呆然としていた僅かな間に、プッチは一気に間合いを詰めている!
それはそう、手を伸ばせば届く距離! 『魔術師の赤』の距離ではなく、『ホワイトスネイク』の距離だ!
「く、『クロス・ファイアー』……」
「遅いッ!」
どすッ!
炎を放つ時間もなく、マホメド・アブドゥルの腹に、『ホワイト・スネイク』の拳が叩き込まれ――
アブドゥルの意識は、闇に沈んだ。
* * *
――終ってみれば、ほんの数秒。
激闘を制し、2人の男を倒したプッチ神父は、その場にしゃがみ込んで何かを拾う。
それはダイアーの『記憶DISC』。ダイアーから抜き出し、そのままアブドゥルに投げた一枚。
あの距離・あのタイミングでは、無地の命令用DISCなどを用意している暇はなかった。
それでも、一瞬意識を惹く役には立った。間合いを詰める役には立った。
しかし、そんな『既に役目を終えた』ダイアーの記憶DISCを、プッチは興味深そうに調べ始めた。
「ふむ……面白いな。特に気になるのは、この『ゲーム』が始まってからの記憶だ……。
彼の不安、彼の願望……。これは、なかなか面白い……」
「おいッ! てめぇ何してやがるッ!」
廊下に叫び声が響き渡る。プッチはゆっくりと頭からDISCを抜き、そちらの方向を振り返る。
そこに居たのは、学生服の青年。左手首の欠けた青年。
この病院に居たもう1人。先ほどまで眠っていた、虹村億泰である。
「て、てめぇ……! ダイアーとアブドゥルに何しやがったッ!?」
「君もこの2人の仲間かな。私と戦おうというのなら……止めた方がいい」
余裕たっぷりの神父。慌てながらも億泰は、素早く今の状況を確認する。
倒れているダイアー。見たところ傷ひとつ無いのに……呼吸をしていない!
同じく倒れているアブドゥル、あの頭から生えているようなモノは何だ?!
こちらも頭の異物以外には傷ひとつ見えないが、少なくとも息はある。
あの2人に傷すらつけずにやっつけてしまったこの神父……片腕のない億泰に、倒せるのか!?
「とはいえ、君もまたジョースター家に味方する者だとしたら、私としても見過ごせないのだがね……」
「う……ち……畜生ぉぉぉッ!」
悠然と近づいてくる神父。
その迫力に、完全に呑まれた格好の億泰は、そして――手にしていた『モノ』を、投げた。
爆音。そして閃光。
* * *
「……う……? こ、ここは……?」
「気がついたか? ったく、俺は何度お前を背負って逃げりゃいいんだよオイ!
こっちの方が重傷の怪我人だってのによォ!」
「……す、済まんな億泰。もう下ろしてくれていいぞ」
病院の外。息を荒げる億泰の背から、アブドゥルは降りる。
あの瞬間――閃光弾を投げた億泰は、恥も外聞もなく「逃走」を選択した。
素早くアブドゥルの身体とその荷物を、『ザ・ハンド』の空間削り、それによる空間移動で引き寄せて。
ペット・ショップから逃げた時と同じように、アブドゥルの身体を背負って逃げ出したのだった。
「ダイアーは?」
「……息をしていなかった。2人も運べねぇし、置いてくるしかなかった」
「……そうか」
「なあアブドゥル、あの神父とかいう奴の『能力』、何なんだ?
俺が見た時には2人とも倒されてたしよォ」
「分からん。私もワケが分からないうちにやられてしまった」
「……そうか」
2人はうな垂れる。完全な敗北だ。どうしようもない敗北だ。
仲間を1人殺され、こちらの能力はある程度把握され、相手の能力は全く掴めず……。
とてもではないが、このまますぐに再戦などする気にもなれない。返り討ちにあうのが関の山だ。
「……仗助を探そうぜ。全てはそれからだ」
「ジョースケ、と言うと……ああ、あの傷を治せると言ってたスタンド使いか」
「まずは俺の傷を治さなきゃならねーし、アイツは俺と違って頭が回るしよォ。
俺がアブドゥルたちと出会ったように、アイツも新しい仲間を見つけているかもしれねーしな」
2人は頷く。
短い付き合いではあったが、それでも仲間を殺されて平気で居られる2人ではない。
それに、あのプッチという男、見るからに危険だ。放置していい存在ではない。
ダイアーの仇を討つ。そのために、仗助を探す。
「まずはアイツの家でも当たってみるか……。ところでアブドゥル、さっきの放送だがよォ……」
「ああ、そうだったな……。既に何人も死んでいる。ジョセフ・ジョースターさんも……」
「げッ!? あの吉良が殺られてんのかよ!? それに山岸由花子も!?
おいおい、どんなバケモノが居やがるんだよ……!」
億泰とアブドゥルは歩き出す。
歩きながら渡された名簿を見ながら、億泰は素っ頓狂な声を上げ。
アブドゥルは何か妙な違和感・妙な喪失感を感じ、首を傾げる。
ダイアーのことは残念ではあるし、怒りもあるが、だからこそ立ち止まってはいられない……。
* * *
「……う? こ、ここはッ?!」
「目が覚めたかね、ダイアー?
君のお仲間は薄情だね。君1人を置いて、彼らは逃げ出してしまったよ」
混乱の中、ダイアーは目を覚ました。
窓の外からは朝の日差し。背中には硬く冷たい床の感触。
ここは……病院? 病院の廊下? そして、彼の顔を覗きこんでいたのは……
「君の記憶を、読ませて貰った。どうやら君は、ジョースター家自体にはさほど思い入れが無いらしい。
ならば、私と君は仲良くすることができる」
神父だった。つい先ほど拳を交えた、神父だった。
ダイアーは混乱する。記憶を読んだ?! 仲良くする、だって?!
「君は、『スタンド』が欲しいんだろう? 『波紋』の力の限界を感じ、『スタンド』を欲しているのだろう?
私の見たところ、この『スタンド』は君に良く馴染むはずなんだがね。
技の中に十字を織り込むセンス。持ち主の魂の形。君ならきっと使いこなせるはずだ」
神父は銀色の円盤を片手に、優しく微笑む。
その円盤の表面に描かれていたのは――鳥の頭を持つ、赤い怪人だ。
『魔術師の赤』。モハメド・アブドゥルが持っていたスタンド。
『ザ・ハンド』に身体が引き寄せられた衝撃で、記憶DISCは残され、スタンドDISCは抜け落ちて……!
そのスタンドDISCを手に入れたプッチは、これも《運命》だと悟った。
そう悟ったからこそ、ダイアーに彼の記憶DISCを戻し、蘇生させたのだ。
「……プッチとやら、目的は何だ? その『スタンド』と引き換えに、何を私に望む?」
「何も望まない。私が何も要求せずとも、《運命》が導いてくれるはずだ。
そうだな――私の邪魔をしないでくれれば、それでいい。
『スタンド』の力を試すのも、見捨てて逃げた2人に仕返しするもの、好きにすればいい」
「…………」
奇妙に心安らぐ、神父の言葉。
プッチの能力については全く理解できてはいなかったが、ダイアーはその言葉を受け入れる。
自分の頭に差し込まれようとするDISCを、振り払うことなく受け入れる。
「さあ、ダイアー。君の望みのままに、君の望むことをするんだ……!」
* * *
かくして――激闘を繰り広げた病院から、4人が3手に分かれてて動き出す。
傷ついた億泰とスタンドを失ったことに未だ気付かぬアブドゥルは、東方仗助を探しに。
少し遅れて出てきたダイアーは、念願の『スタンド』の力を試す場を求めて。
そして最後に、神父は新たな参加者、新たな《運命》と出会うため、どう動くかべきか思案する――
【杜王町東の病院(E−6)/一日目/朝】
【エンリコ・プッチ】
[スタンド]:『ホワイトスネイク』
[時間軸]:刑務所から宇宙センターに向かう途中
[状態]:ホワイトスネイクの暴走状態:左耳鼓膜破裂、体力完全回復
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、鋼の太いワイヤー(途中で切れている)、ゾンビ馬()
[思考・状況]:
1) 運命に身を任せる(つまり、適当に歩いている)
2) DIOには会いたい
3) ジョースター家の抹殺
4) 天国への道を探し出す
5) ダイアーには、プッチの邪魔にならない限り、彼の好きにさせる
【杜王町東の病院近く(E−6)/一日目/朝】
【ダイアー】
[能力]:波紋
[スタンド]:『魔術師の赤』 (DISCで獲得)
[状態]:やや混乱。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(ランダムアイテム未確定)
[思考・状況]
1) できれば早速この『スタンド』の力を試してみたい。でもどうしよう?
2) 神父の邪魔はしない。
3) 自分を見捨てた(と思っている)アブドゥルと億康のことはもう信じられない。
[備考]:彼のスタンドはDISCで獲得したものなので、頭部に衝撃を受けると抜け落ちるかもしれません。
[備考]:病院内を探し、一度は武器として「薔薇の花を活けた花瓶」を拾いましたが、置いてきました。
もう『スタンド』があるので。
[備考]:プッチとダイアーは現在同じエリアではありますが、それぞれ別行動です。
【杜王町の街中(F−6)1日目/朝】
【モハメド・アブドゥル】
[スタンド]:なし(!)
[状態]:気絶から目覚めたばかり。やや混乱中。奇妙な喪失感。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(ランダム支給品未確定)
[思考・状況]
1) 打倒神父! ダイアーの仇を取る!
2) 打倒荒木!
3) しかし、この違和感は何だろう?
【虹村億泰】
[スタンド]:『ザ・ハンド』
[状態]:左手欠損。
[装備]:閃光弾
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1) 状況を立て直し、ダイアーの仇を取る
2) 仗助と会って怪我を治す
3) 一旦仗助の家にでも行ってみるか?
[備考]:アブドゥル、億泰ともに、アブドゥルのスタンドが奪われた事実にまだ気付いていません。
[備考]:億泰はダイアーが神父に殺されてしまったと思っています。アブドゥルもそれを信じています。
と、いうことで……
ホワイトスネイクで取り出したスタンドのDISCは、誰にでも使えるというものではないのですが。
アブドゥルとダイアーが似たもの同士と感じている、という所から発展させてみました。
ねんがんの すたんど を てにいれたぞ!
股開く貴公子の開脚技の秘密である「張り付く波紋」、ダイアーとツェペリの過去は捏造ですが。
まあこれに近いことが実際にあったのでは、と思います。
GJ!!
神父はやっぱり誘惑者だなあ……ダイアーさんもあえなく陥落。
しかし魂のカタチって言うとラノの魔女を思い出すなー
GJ!!
似たもの同士をDISCネタに持ってくるとは超意外ッ!!
スタンドがなくてもキャラ立ちしてるアブドゥルならではの展開だねww
ダイアーさん無事で良かった・・・てっきり噛ませになると思ってたから(つД`)
>>446 次の書き手がどう料理してくれるかが、実に楽しみだ。
アヴドゥルとダイアーさんだけでなく、神父とDIO様も似たもの同士に描かれているところも面白い。
「ドッピオ、兄貴から逃げる」の修正版をしたらばのスレに投下しました。
というかいい加減まとめサイト更新してくれないかな?今出先から携帯なんだが過去の作品を(ウェザーとセッコ、ワムウ、タルカス、ミキタカ)参考にしようと思っても載ってないから一部支給品はわからないし状況もいまいちだし。
>>446乙
とてもおもしろかったけど
個人的にはDISCでスタンドの受渡しとかはしてほしくなかった…
>>451 奇跡的にワムウチームもウェザーチームもこのスレとまとめサイトで補完できる。
まとめサイトの人は一月中には更新すると言っていたけど、一応リストアップしたよ。
・タルカス
@まとめ13話『運命の車輪(ホゥィール・オブ・フォーチュン)』
Aまとめ34話『Oh! That's A Car Chase!!』 あとはワムウのAから
・ワムウ
@まとめサイト11話「風は 吹き 始める」
A
>>13-23 真の《殺戮のエリート》
B
>>183-189 承太郎と哀れな下僕
・ミキタカ
まとめ17話 奇妙な遭遇 あとはタルカスのAから
・セッコ&ウェザー
@まとめサイト8話 無題
Aセッコ、スーパーエイジャが支給品とわかるSS(『オアシス』を求めて)これは読めなくても大きな支障はないと思う
B
>>61-65 角砂糖同盟
これで大丈夫だと思う。
神父回復しすぎじゃないか?
仮にも一回死にかけて大量失血したのに半日待たずにほぼ全快って
ゾンビ馬使っても流石に血は戻らないんじゃないか?
SBRはかなり時間の経過があるから縫ったあと飯食ったり休憩したりで回復するのも分かるんだが
俺も気になった
ホル・ホースにあんだけやられて、さらに落ちたからな
ほいサルベージ。
21 名前:帝王の『引力』 ◆vp3XBrpjZU 投稿日: 2006/12/20(水) 10:18:53
【市街地(D-5)/1日目・早朝】
【エンリコ・プッチ】
[スタンド]:『ホワイトスネイク』
[時間軸]:刑務所から宇宙センターに向かう途中
[状態]:ホワイトスネイクの暴走状態:左耳鼓膜破裂、ゾンビ馬で肉体回復中(なんとか歩ける程度)
[装備]:無し
[道具]:デイパッグ(鋼の太いワイヤー、ゾンビ馬(まだほとんど残っている))
[思考・状況]:
1)どこかに隠れて回復を待つ
2)DIOには会いたい
3)ジョースター家の抹殺
4)天国への道を探し出す
*D-5にガソリン切れの車が置かれました
あれか、プッチが食料を食ったとしても、もうちょっと負傷中の描写なり欲しいといったかんじか?
それかゾンビ馬で回復したとしても時間が短い、となると……時間帯修正?
ログ消しちゃったからログくれたら仮設程度のレベルでしか作れないが
塩にまとめの続き作るよ
>>453 申し訳ない!ちなみに気付いて一応それなりにはまとめたが投下して良いレベルか微妙……長く書かなかったからまた技術が落ちてる。
gdgdっぽいし。
>457
得体の知れない相手(アヴ・ダイアー・億泰)の前では凄みで納得できるけど、
文章自体が怪我に全くノータッチなのが気になった。
俺はその程度。
内容に文句はない。
すいません、あとで修正します。
そもそも神父が病院目指したのはその負傷のためだったんですが、本文で触れておくの忘れました……。
自分でも何か忘れてるような気はしてたんですよ……。
指摘感謝です。あとレス遅くなってしまって申し訳ありません。
スルーされてるようだが
>>452に同意
オリキャラ化がダメって理由でDISCや弓と矢は支給されなかったのに
CFHS使うダイアーさんとか明らかにオリキャラじゃね?
ワクテカするよりもなんかやだ 毒でスマン
DISC支給がダメなのにダイアーがスタンド使えるようになるのは
俺も駄目だと思う、話は面白かったんだけどね。
弓と矢はレクイエム化になる、アヌビスと肉の芽は本人の意思がなくなるからNGだった。
今回のSSは本人の意思がなくなってないし、DISCはダイアーさんから取れる可能性がある。
「オリキャラ化だからNG」の流れとはちょっと違うんだよな。
それにスタンド使いになりたてのダイアーさんが超必殺技のCFHSなんて無理な気も・・・。
試験投下スレの方に中間報告的な意味を含めまして一旦投下してみました。
自分でもこれは直さなきゃないかないところだらけと思いました故アドバイスをいただけましたらと。
もしエンポリオが参加していてウェザーのスタンドDISCが支給されていたらそれはオリキャラ化なのだろうか?
書き手が恣意的に登場させられる支給品としてのDISCと、現地調達で他の参加者から奪うDISCは区別されるべきだと思う。
狭くはない杜王町内で神父と接触した参加者にのみ起こりうるDISC関連フラグと、
支給品に入っていればどこのエリアからスタートした誰でも安易にスタンド使いになれる展開との違いは大きい筈。
神父の参加が認められているということは、ホワイトスネイクの能力が参加することが認められているということだし(MIHは不可だが)。
二次ロワという試み自体が、様々な「もしも」の上に成り立つものであり、ダイアーさんが魔術師の赤を操る展開も「もしも」としてはアリだと主張したい。
「炎の十字架、十文字の稲妻」では、題名にも表されているように二人がよく似た精神的資質と「魂の形」の持ち主だと強調されている。
今後、魔術師の赤のDISCが他の参加者の手に渡ったとしても、その参加者はDISCを扱えるかもしれないし、扱えないかもしれない。
除倫は星の白金を使えなかったが、六部で登場した敵には本来自分の才能ではないスタンド能力で除倫達を大いに苦しめた者が何人も居る。
少なくとも、DISCは世界中でその本来の持ち主一人にしか扱えないものではない(その能力を100%引き出せるのは本人だけなのかもしれないが)。
縛りとしては、魔術師の赤を動かすことはできるがCFHや生命探知機のような応用発展的なワザは使えないぐらいで良いのでは?
次の書き手は苦労するかもしれないけど、だからこそ続きを見てみたいんだよな。
そもそも、
>>452は自分好みの展開ではないとは言ってるけど修正やNGを要求するとは言ってないように解釈できる。
そうでなければ「個人的には」という語は使わないだろう。
流れぶった切って申し訳ないが
>>465GJ。
詳しいツッコミは避難所でしようと思うのでよろ。
>>467 スタンドDISCを誰なら使えて誰なら使えないって境界線の問題が
原作でプッチ神父が死んだらホワイトスネイクの能力であるDISCがどうなるかの言及も無かったし
CFHSはたとえだったんだけどな
マジシャンズレッドで戦うダイアーさん自体がオリキャラだろって話
ウェザー・リポートをもらったエンポリオはオリキャラじゃないね
そりゃ原作にあった展開でオリキャラ化とかは言わないよ。『原作にあった』から
エンポリオは単なる例外であって他のキャラのスタンド入手と同列に語ることはおかしい
今回のダイアーさんみたいにオリキャラ化する可能性の方が断然高い
魂の形どうこうもこじつけくさい、噛ませ犬同士だから魂も似てる?そんなばかな
縛りなんか加えたら今度はそこまでしてスタンド持たせたいかって感じだし
スタンドDISCは抜けるけど他のキャラには扱えない、これでいいじゃん
>>465 GJ。でも状態表は?
間違えて送信しちまったorz
それよりオレは神父の能力は結構制限いるのかなーと思えてきた。
>>469で思い出したんたが『原作で』F・Fが神父から「水を沸騰させるスタンドDISC」を食らっために、
FFが自身の浴びている水を知らずに沸騰させてしまい死に掛けた話がある。
FFってのが変なラインだが、これだとスタンド使いもスタンド持ったままDISCがOKってことになっちまう。
いずれにしよオレはプッチの能力は要制限な気がしてきた。
しかしここまで制限されるとなることが最初から明らかになっていたらプッチ出れたかどうかわからんな。
白蛇能力で使えるものがなさ過ぎる。
奪うのだけありとかにする?
いや、ホワイトスネイクは強いだろ
スタンドDISCが使えなくても記憶DISC抜くだけで勝ちだし
もしミキタカと対峙した時、問題が出るからスタンドDISCの生成、扱う能力は不調にした方がいいと思う
うちはDISKの使用はありかなって思うかな
つか白蛇の能力が他者のスタンドや記憶を他者に移すと考えたらDISKの他者使用ができないと神父の存在自体に疑問ができるし
まあ使われた人間が自分の意志で動けるならスルーでいいんじゃないかと
いっそまとめて決めるか
・神父のDISKによるスタンド入れ替え
・神父のDISKによる記憶改竄・操り
・肉の芽
・血によるゾンビ化
・露伴による書き込み
ワムウも血で操れるんだっけ?
とりあえず吸血鬼関連は却下だが露伴と白蛇はノータッチだった気がする。
ヘブンズドアーが一番制限加えにくいよな、書いたこと何でもありなんだもん
とりあえず俺的には上4つ全部無し
白蛇はDISC奪取はありだけど他キャラへのスタンドDISCの挿入は不可能
こんなもんでも強いって
射程も20mあるんだし、一撃必殺のDISC奪取と記憶覗きがあれば充分
スタンド使える非スタンド使いがオリキャラとして、
スタンド使えないスタンド使いはどうなるんだ?
原作では仮死状態になってたな
今手元に単行本ないからアレだけど、仮死状態は両方抜かれたときじゃなかったっけ?
両方無し 仮死
スタンドだけ 完全な記憶喪失
記憶だけ 不明
吸血鬼関連は却下。これは初期で決まってるしね。
神父のスタンド入れ替えは個人的にはアリにしたいけどさっき自分が言ったとおり
破綻した話がこれから出てきそうな気もするしなぁ・・・。
記憶改竄・操りはハレルヤとかはOKにして欲しいな。
ヘブンズドアーは既に過去の話で相手に「書き込み」と「命令」してるからどうしよう。
確か誰かが露伴の右手がダメになったら(4部初期の名残)書き込めない、とか提案してたよ。
>>481 3(66)巻「6人いる! その@」のエルメェスの台詞よると、マックイイーンに一枚返してやったらとりあえず蘇生したらしい。
スタンドのDISCは絶対返さねーと言っているから、記憶DISCのみを戻したものと思われる。
4(67)巻「フー・ファイターズ そのB」では、そのマックイイーンは記憶のない男になっていたと言っている。
サヴェジ・ガーデン作戦後、スタンドDISCだけが戻った承太郎は植物状態だったが、同様の状態のはずのウェザーはそうではなかった。
……一枚だけDISCを抜かれた人間の状態に個人差があるとすると、考えてもあまり意味ないような気もするな。
オリキャラ化懸念の声って、オリ能力に対する懸念だと思ってた
あるいはオリジナルな人格。
この2つはリレーもしにくいし、これ許したら何でもありの厨展開になっちまう。
でもDISC受け渡しだと、できることの範囲は問題なく分かるだろ? 多少下手かもしれないってくらいで。
人格が変わるわけでもない。
不満は分かるが、オリキャラ化って言葉は違うだろ。
他ロワとかで愛用武器を奪われました、程度の話。
愛用武器って例えは上手いな。
ただ問題はどこまで使いこなせるかってことなんだろうなあ。
「何……!?炎で鋼鉄製の床を溶かし、波紋の『通り道』を作っただとッ!?」
スタンドは武器じゃなくて能力だからな…戦い方が根本から変わっちゃうし
そのたとえはダイの剣を奪われたダイと鬼の手を取られたぬ〜べ〜を同列に語るようなもの
そして今回のケースは超サイヤ人になったヤムチャ
可能性としてありえるんだから、別にいいじゃないか?
んなこといったら石仮面かぶって、
吸血鬼化した他ロワスレのあの子はどーなんだ
あれこそ正にオリキャラ化だろう…
あれがオリキャラじゃなくて何なんだ
原作の綾がいつ吸血鬼になって血を吸ったっていうんだ
ていうかさ、ぶっちゃけたことを聞くけど
マジシャンズレッド使って戦うダイアーさんなんて、見たいか?
オレが突き詰めて主張したいのは結局そこなんだ
これでオレが異端だっていうんならもう何も言わない
個人的にはとても見たい。
だがむしろ俺が異端かもしれん。
時間があれば
>>485は自分で書くつもり。使ってくれても構わんが。
>>488 ああは書いたが、懸念の一部は分かるんだ。
でもそういうぶっちゃけ方されると、どうしてもキラー役2人の相討ちの時のこと思い出してしまう
「支給品による能力付加は不可だが、参加者の能力による能力付加は可か不可か」
手に持つ愛用武器もスタンド能力も、戦うための力であるという点では物語の構成パーツとして本質的な違いはないと思うんで、自分は「可」に一票。
>>487 こっちで石仮面不可なのは、あれも原因のひとつか? 吸血鬼なんかは人間の参加者をゾンビ化することもできそうだけど。
>>488 見たい。
スタンド使いになったダイアーさんが面白くなるかどうかは次の書き手の腕次第だが。
自分にとって重要なのは、ディスクを原作同様に扱えないプッチが見たくないてことかもしれない。
パワーがデカいだけじゃ勝てないってのがジョジョだからこそ、他ロワであるような能力制限はなるべくなしで見たいってのがある。
書き手の作品を尊重すべきだと思う。
ダイア-さんがDISCでスタンドを使えるようになるってのはオリキャラ化だと思うけど
スタンドを取り込むことができた理由がSSの中でちゃんと説明できていると思うから
それはアリだと思う。書き手が納得できるものを作ったのであれば、否定すべきじゃないのでは?
ここまですごく面白いです。
書き手のみなさん、がんばってください。
>>491 ぶっちゃけダイアースタンド使い化を見たいからごねてました。申し訳ない。
単純にダイアーさんはもう死ぬ意外見せ場がないだろうと予想していたからこのサプライズが嬉しかったんだ。
今は議論していく内に、ちゃんとしなきゃいけない部分が沢山見つかったからむしろそちの方に気がいってる。
でも今後余りにも破綻する可能性が生じたらその時は甘んじて受け止めるつもり。
>>488 487だが…
ここで書き込むと色々アレだと思うんだが
見たい・見たくない、はこういうロワスレでは関係ないと思うんだ
クロスオーバーなら、面白い、設定にあうetc..は確かに確かに確かに問題だ
だが、ロワなら『あり得る』 この一点に全ては集約されるのではなかろうか?
主人公があっさりと死ぬ…ありうるよな、話の都合なんてないんだから
強者が弱者に虐殺される、これもあり得る
みたロワにおいてマーダー同士の戦闘&戦闘回避が多いのは…
ちと首を傾げるが、あり得るから問題はない
白蛇はそういう能力がある、そして制限されてはいるが、それについて言及されていなかった
だから、それはアリだと思う。
長文申し訳なし
ぶっちゃけ記憶読んだプッチがダイアーにスタンドくれてやる意味が分からない
ジョースター云々の前にダイアーはDIOを殺る気満々だろ
そういえば出来事のインパクトが大きくてそういうところは見てなかったな。
非スタンド使いに希望が出てきたと思ったがこの点は難しいか?
昔の某ロワでもいたな。
「このキャラがこんな風に変わるのは許せない」
「いくらパロディでも自重すべき」
等とガミガミ言ってくる奴。ご大層でご尤もな主張だが
噛み付いてるのは今回のような些細な事だった。
こういう奴は自分が正しい事をしていると思ってるからタチ悪いな。
態度最悪。何?せっかくのまともな書き手に対してその言い方。
じゃあ何でお前わざわざパロディ読みにきてんだ?
しかもバトロワに。
中途半端な正義感振りかざしてんじゃねーよ。
綾なんかは仲間が非力過ぎてバタバタ死んでる中で
逆転するには能力ゲットしかなかった。あれは面白かったよ。
所詮好みの問題を偉そうに語るな。
どうした
いや何でもないよ。
ダイアーwith魔術師の赤に一票w
まあまあもちつけ。どの道今回のSSは修正宣言が出てるから投下されるまで待とうぜ。
ところで……まとめサイトさん。どう?今月中のまとめサイトの更新は無理?
返事が欲しいッス
>こういう奴は自分が正しい事をしていると思ってるからタチ悪いな。
>中途半端な正義感振りかざしてんじゃねーよ。
つ鏡
こういうのを見てると、やっぱり毒吐きスレって必要なのかなと思ってしまう。
アニロワなんか見てると案外上手くいってるしなぁ……。
>>496 微妙だけど読み手が先にしっかり掘り下げて明らかにしていく
類いの事じゃないような気もする。
あと正義感も黄金の精神も持ち合わせませんが何か?
まあ今回の一件が通る通らない関係無しに
スタンドを手に入れながら一途に稲妻十字空裂刃にこだわるダイアーさんは見たいと思った
というか稲妻十字空裂刃とクロスファイヤーハリケーンの二段攻撃がアタマに浮かんだ
スタンドを与えたからと言ってそれが本人に幸福をもたらすとは
限らないわけだし、そもそも一人しか生還出来ないルールの
世界なんだから、プッチの腹がどうなのかまで一気に説明を
求めるのはちと不粋なんじゃ?
回収されない複線を多少残した方がジョジョっぽいかw
亀っぽいけど
俺も見たいなダイアーwith魔術師の赤
つか、これが駄目な意味が全く理解できない
一度非スタンド使いに限らずスタンドの受け渡しを有りにすると時止めれるプッチとか
狙撃する花京院とかそういう無茶苦茶なのを出るのを懸念してるんじゃないかな
いくら厨臭くてもつまらないって理由で却下は出来ないし
うーん……。投下直後に反応なかったので、ちょっと驚きもしているのですが。
ちょっとリアルで忙しく、明日まで修正作業に取り掛かれそうにないので、破棄も視野にいれて悩んでるところです。
明日午後あたりまで、もう少しみなさんの考えを聞いて、それから決めたいと思います。
>>496 明らかにこちらのミスですね。
取り繕う方法はすぐに考え付いたのですが……
DISC受け渡しの是非以上に、神父の怪我の件も含め、こういう重大なミスが多いことから、破棄も考え始めているんですが。
>>510 複数のスタンドを同時使用した例は無いから大丈夫……と、最初に投下した時点では思っていましたが。
しかしFFの熱湯とか、誰かから奪ったスタンド使ってるらしい神父とかの例もあったんですね。
うーん、奪ったものを自由に使えるとは限らないとはいえ、これは確かに重大な懸念ですね。
>>511 把握しますた。
ホワイトスネイクに関連して議題にあがったことをまとめた
・神父のDISCによるスタンド入れ替え
・神父のDISCによる非スタンド使いのスタンド使い化
・スタンド使いの非スタンド使い化は
>>483が妥当?
・神父のDISCによるスタンドの複数使用
・神父のDISCによる記憶改竄・操り
・これらのDISCは支給品ではなくあくまで参加者から抜き取られたもの
とりあえず制限について語っていきますか。意見ヨロ
作品もうちょっと待ってもらえますか?ちょっと時間かかりそうです
>・神父のDISCによるスタンド入れ替え
>・神父のDISCによる非スタンド使いのスタンド使い化
有りっぽい流れなので有りでいいかと
>・スタンド使いの非スタンド使い化は
>>483が妥当?
ここは統一した方がややこしくなくていい気がする
記憶DISC抜いたら記憶喪失
スタンドDISC抜いて長時間経ったら死亡でいいんじゃないだろうか
>・神父のDISCによるスタンドの複数使用
これはバランス崩壊を招くから止めといた方が
派手な展開が期待出来て面白そうだけどさ
>・神父のDISCによる記憶改竄・操り
微妙
これを活用するとDIOなんかよりよっぽど楽に軍団作れちゃうし
個人的には無しがいいかなー
>・これらのDISCは支給品ではなくあくまで参加者から抜き取られたもの
うん
うん…純粋に運営として考えるなら
言及してなかった部分は文句がいえんだろう、後付けでどーだこーだってのは
個人的にだが…見たくない、ぶっちゃけ浅ましい
裏読みしちまうからな、健全な運営を望む、としか言えん
毒吐きスレ、欲しいな 個人的には…
ジョナサンVSDIOの100年越しの再戦とかジョセフと息子の親子鷹とか見たかったよ、コンチクショー!
バトロワだから仕方ないバトロワだから仕方ry
>・神父のDISCによるスタンド入れ替え
>・神父のDISCによるスタンドの複数使用
>・神父のDISCによる非スタンド使いのスタンド使い化
>・スタンド使いの非スタンド使い化は
>>483が妥当?
スタンドを使う事にはその人物自身の「相性」と「才能」がある程度必要だと神父が言ってる。
マックイーンと道連れのスタンドの時みたいにさ。ようは納得(違和感?)のいく展開、もしくは理由付けが欲しいんだよ。
ダイアーさんは波紋の達人だからスタンドも使いこなせるなんて理由じゃあなくてさ。
ダイアーさんにはスタンド使いに対する執着心が今までのSSにあった。
それゆえに運命のイタズラでスタンドを手に入れる展開があってもいいと思うんだ。
あんまりバランス崩壊したらそのキャラがどんな目にあうかなんて言わずもがななんだしさ。
DISCを抜き取られた人物は記憶喪失になる、がいいと思う。抜き取られたら死に繋がるなんて最強だと思うし。
>・神父のDISCによる記憶改竄・操り
肉の芽がダメならこれもダメでしょうな。
>・これらのDISCは支給品ではなくあくまで参加者から抜き取られたもの
同意。
というか書き手側から見ても今回のはイレギュラーみたいなもので、今後何度もスタンド入れ替えたりはしないだろう
だからそんなに心配しなくてもいいんじゃない?
もちろんDISK集めたり今回みたいに戦闘で使うのは今後もありだけど
>>514 スタンドだけ抜いて死亡って原作ではなかったと思う。両方無くなったら死亡ってのはあるけど。
あれだけのコレクションしてたんで、そのたびに死んでたら大変なことに
ついに1月中には更新されなかったな・・・
もうwikiとか開設した方がいいんじゃね?
しかしwikiだと気に入らない内容を改変したり荒らしたりする奴が出そう
522 :
まとめさんへ:2007/02/01(木) 22:33:21 ID:l5hfnIBs
とりあえず前スレの45話・ブラックホールによろしく まで
まとめサイトの避難所に勝手に投下したよ。
残りの話はこのスレで読めるけど、需要があるならこの後の話も投下するよ。
まとめサイト更新、本当にたのんマス。
えー、悩みましたが……
先の『炎の十字架、十文字の稲妻』は、「修正」ではなく、「破棄」としたいと思います。
今回、ホワイトスネイクの能力問題以上に、ミスが多すぎました。
問題作を投下する際には、それだけ注意が必要と分かっていたはずなのに……。
何より、これは一度「試験投下スレ」に投じるべき代物でした。その上で是非を問うべき代物でした。
これを修正して問題点を正しても、言い訳がましい印象は拭えないでしょう。
ここは破棄した方が今後のスレのためだと判断しました。
スレ汚し、本当に申し訳ありませんでした。
ただ、ホワイトスネイクの能力についての議論とは、切り離して考えて欲しいと思います。
いろいろと議論も進んだようですし、見えなかった問題点も見えてきましたし。
もし今後、他の書き手さんがホワイトスネイクの面白く説得力ある使い方を思いついた時、
「以前が破棄だから今後DISC入れ替えとか禁止」と決め付けて欲しくないのです。
私が言うべきことではないのかもしれませんが……。
重ね重ね、申し訳ありませんでした。
少し頭を冷やし、出直させてもらいたいと思います。
>>523 破棄ですか……うーん話が面白かっただけに残念!
でもその英断、敬意を表します。あなたのおかげで神父の能力についての議論が生まれたんだから
破棄であれ修正であれ今回のSSに意味はあったぜ!
DISCの問題はこれからも作品がくる度に議論すべき展開になるだろうしね。
次回作、楽しみにまってます!
俺も待ってる!
俺が待ってる
ちょっとまだまだかかりそうなのと忙しくなってしまったので一旦ワムウ・タルカス・ミキタカ・ウェザー・セッコの予約取り消します。
もし余裕が出来た頃にまだこのメンバーのSSがなかったらまた予約します
>>527 気にしなさんな。いつでも待ってますよ。
529 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/02(金) 19:17:26 ID:HlN+OXkf
おれも楽しみにしてる
久方ぶりの。
【予約】:虹村形兆、ブローノ・ブチャラティ
ところで、交流スレでちらっと話が上がっていたけれど、
予約期限三日はちょっとしんどいっていう書き手さんはどれくらいいるだろうか。
個人的には、今の投下ペースだったら1週間予約をデフォにしても問題ないんじゃないかと思うのだけども。
べ、別に俺が三日だとキツいから言ってるわけじゃ(ry
>>530 復活キタ━━━━( ゚∀゚ )━━━!!
予約期限か・・・オレは3日間じゃなくてもいいと思う。1週間にしたほうが自分も書けそうと思っている奴はいるだろうし。
面白い話がくるなら三日でも一週間でもどっちでもいいけどな。
亀っぽい質問なんだが。
>>343-357の荒木の奇妙な冒険第一部ってどうゆう扱い?正式な通し作品の一つなの?
>>533 破棄でいいんじゃないか?
鳥もつけてないし
ミドラー、ジョリーン予約します。
機体
まとめ
第39話 死に触れた者達(旧タイトル名 墓標)【吉良、ギアッチョ】◆MLRANUp0cQ 氏
第40話『オアシス』を求めて【セッコ】◆BRxsUzTn5A 氏
第41話 信奉者達の盟約【ミドラー、ジョンガリ】 ◆Yhb.hcL/y6氏
第42話《運命》の使途【ジョナサン、シュトロハイム、噴上、リキエル】◆tAKM6DkvGg氏
第43話 灯台もと暗し【ジョセフ、仗助】◆TJ9qoWuqvA 氏
第44話 帝王の『引力』【プッチ】 ◆vp3XBrpjZU 氏
第45話 ブラックホールによろしく【シーザー、トリッシュ】 ◆fk8qEzlLPk氏
〜ここまではまとめサイトか
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8085/1170332336/にあり〜
第46話 真の《殺戮のエリート》【形兆、ブチャ、ミキタカ、タルカス、ワムウ 】 ◆tAKM6DkvGg氏
第47話 仮説・それが真実【花京院】◆uRVBe6.6qo 氏
第48話 角砂糖同盟【セッコ、ウェザー】◆v8Ybu3DWXA氏
第49話 見知らぬ遺言、見知らぬ魔法【ツェペリ、リサリサ】 ◆tAKM6DkvGg氏
第50話 承太郎と哀れな下僕【承太郎】◆v8Ybu3DWXA 氏
第51話 魔人間アラキ〜第1回放送〜【荒木】 ◆fk8qEzlLPk 氏
第52話 それはまるで乙女のように【ジョンガリ、F・F】 ◆tAKM6DkvGg 氏
第53話 DIO軍団再結成に向けて 【ナランチャ、DIO】◆v8Ybu3DWXA 氏
第54話 フライト・コードなし!去るD-2は向かえ【ジョルノ、ポルナレフ】 ◆DL6xKyOq9k 氏
第55話 ドッピオ、兄貴から逃げる【ドッピオ、エルメェス、仗助】 ◆vp3XBrpjZU 氏
現在の座標
『深夜〜黎明』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>●プロシュート [30話/1日目黎明]
【F-2】<トラサルディー>ミドラー/空条徐倫 [41話/1日目黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [31話/1日目黎明]
『早朝〜午前』
【C-4】<ぶどうが丘病院前>噴上祐也/リキエル/●ジョナサン[42話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>シュトロハイム[42話/1日目早朝]
【C-8】<別荘地帯>●カーズ[29話/1日目早朝]
<吉良吉影の家>DIO[53話/1日目朝]
<吉良邸前の道路>ナランチャ[53話/1日目朝]
【D-2】禁止エリア [1日目午前9時から]
【D-3】<線路脇>●吉良吉影 ●ギアッチョ [39話/1日目早朝]
<線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡)>ツェペリ/リサリサ[49話/1日目早朝〜朝]
<D-2とD-3の境目付近の湖のほとり>ポルナレフ/ジョルノ[54話/1日目午前]
【D-5】<市街地>プッチ神父[44話/1日目早朝]
【D-6】禁止エリア [1日目午前11時から]
【E-3】<杜王駅西口広場>アナスイ/●山岸由花子[36話/1日目黎明〜早朝]
【E-4】<小道>岸部露伴/広瀬康一/イギー[32話/1日目黎明〜早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>アブドゥル/虹村億泰/ダイアー[37話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [35話/1日目早朝]
【F-3】<杜王駅近くの民家>ウェザー/セッコ [48話/一日目早朝]
【F-4】<ムカデ屋二階>承太郎(+ヨーヨーマッ)[50話/一日目早朝]
<ムカデ屋付近>ワムウ/タルカス/ミキタカ[50話/1日目早朝]
<F-3とF-4の境界付近の路地>F・F/ジョンガリ[52話/1日目早朝〜朝]
【G-7】<路上> 花京院典明 [47話/一日目早朝]
【H-3】<住宅地>エルメェス/東方仗助(+●ジョセフの遺体)[55話/1日目朝]
【H-4】<民家>ドッピオ(ディアボロ)[55話/1日目朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[45話/1日目黎明〜早朝]
【I-3】禁止エリア[1日目午前7時から]
【I-6】<川にかかる橋> 虹村形兆/ブチャラティ[46話/1日目早朝]
【I-9】<杜王港>リゾット[34話/1日目早朝]
『現時点での支給品一覧 とチーム?名』
○花京院典明:アーミーナイフ ○リゾット・ネェロ:ハリセン
●プロシュート:ミスタの拳銃(ディアボロ(ドッピオ)が所持)
●ストレイツォ:不明(ディアボロ(ドッピオ)が所持)●ギアッチョ:不明 (ツェペリ&リサリサ組が所持)
○ナランチャ・ギルガ:ヌンチャク●ロバート・E・O・スピードワゴン:ベレッタ(放置)
○東方仗助:小型時限爆弾 ○エンリコ・プッチ神父:鋼の太いワイヤー
●吉良吉影:美奈子さんの手○空条承太郎:ヨーヨーマッ(よだれ無し、制限付き)
○ナルシソ・アナスイ:吉良の腕時計(破壊)●ジョセフ・ジョースター:猫のぬいぐるみと血糊の入った血袋(仗助が所持)
●スポーツ・マックス:拡声器(ツェペリが所持)●ペット・ショップ:小型折り畳みナイフ(放置? )
●ジョナサン・ジョースター:アイアンボーガン(噴上が所持、球は無い)
○シュトロハイム:ディアボロのデスマスク (噴上が所持)
●ヴァニラ・アイス:ゾンビ馬 (プッチが所持)●ブラフォード:LUCKの剣(アナスイが所持)
●山岸由花子:大型スレッジ・ハンマー (ジョルノが所持)
○DIO:無し(自ら拒否。荒木はちゃんと保管しており、これをどうするか検討中)
●カーズ:ダイナマイト40本(破壊)○ディアボロ:DIO様の投げナイフ○エルメェス・コステロ:ライフル
【零代目ジョジョ(?)チーム】
○ジョージ・ジョースター:狙撃銃○ホル・ホース:ライター
【ドキッ! 女だらけの承太郎捜索隊】
○空条徐倫:自動式拳銃 ○ミドラー:角砂糖
【最強の波紋師匠タッグ】
○ツェペリ:アメリカンクラッカー (ツェペリが所持)○リサリサ:ショットグラス (リサリサが所持)
【エッレ・イタリアーノ シニョーラ エ シニョリーナ】
○トリッシュ:トニオのプリン○シーザー:伝書鳩サヴェジ・ガーデン、専用の封筒10枚
【岸辺露伴探検隊】
○岸辺露伴:ココ・ジャンボ ○広瀬康一:シャボン液
○イギー:『ライク・ア・ヴァージン』親機(装備済み)、子機×5【デイパッグの中とジョンガリの腕】(F・Fが所持)
【ジョジョ屈指の噛ませ犬夢のコラボ+1】
○アブドゥル:不明○ダイアー:不明○虹村億泰:閃光弾(一発消費)
【金と銀】
○ポルナレフ:不明 ○ジョルノ:露伴のバイク
【 H☆S & S☆H 】
○噴上裕也:双眼鏡 ○リキエル:不明
【闇の重戦士チーム 宇宙人添え】
○ワムウ:手榴弾○タルカス:吸血馬&チャリオット○ヌ・ミキタカゾ・ンシ:ポケットティッシュ (ブチャラティが所持)
【ギャングと軍人と宇宙人 (ただし現在、宇宙人行方不明)】
○虹村形兆:乗用車○ブチャラティ:フォーク
【角砂糖同盟】
○ウェザー・リポート:顔写真付き名簿○セッコ:スーパーエイジャ
【魔銃と狙撃手】
○F.F:レミントン2連装デリンジャー(ジョンガリが所持)○ジョンガリ・A:テキーラ酒
※荒木の奇妙な冒険第1部は通しかどうかわからないので保留
やっぱり三日はしんどいんだよォジョジョォォォォォォォ――ッ!!
……期限切れ30分前になって、延長コール入ります。
気合入れれば3時くらいには投下出来るかも……ていうか、皆もう寝てるか? まあいいや。
もう暫しお待ちを……。
いかん、眠い。やっぱ寝よう。
……今日の夜あたり、投下出来たらいいな……。
ラリホー。
で、まとめサイトの人はどうなってんの?もう誰かこまめに更新出来る人に新たにサイト立ち上げてもらった方が良いと思うぞ
投下します
照りかえる朝日が彼女達を歓迎する。時はまさに――朝だ。
ここは杜王町の川をまたぐ3本の橋のひとつ。エリア【H-03】の橋だ。
そんな川のせせらぎが静寂な時間を支配するこの場所に二人の女性がいた。
ひとりの女性はほぼ生まれたままの姿で日光を全身に浴びながら深呼吸をし、
もうひとりの女性はしゃがみこんでメモをとっている。ヒザを机にしている姿はとてもめんどくさそうだ。
「ハイ、徐倫……メモを取っといたよ。死んだ人間も禁止エリアもバッチリ。ついでに角砂糖もどうッ!? 」
「しつこいっつってんだろミドラァァーッ!! 」
誇り高き血統の一人空条徐倫とドス黒い心を持つ殺し屋の一人ミドラーは終始この漫才を続けている。
ここまで余裕であるのはそれなりに理由があるからであろう。
空条徐倫にとってこの殺人ゲームの知り合いは実の父、空条承太郎と刑務所で知り合った男……いや女囚、エルメェスしかいない。
この二人は極めてタフな人間だ。そう簡単にくたばる人物じゃあない。
実際放送では二人の名は呼ばれなかったのでよりいっそう安心したのだ。
そしてミドラーもまた同様である。彼女の知り合いはDIOかDIOに忠誠を誓った者ぐらい。
名前と顔だけなら承太郎達もそうなのだが……DIO以外は別に死のうがどうって事はない。
はやくもジョセフ・ジョースター、ヴァニラ・アイスが脱落したことには驚いたが、それも赤の他人に興味を持つレベル。
むしろ誰に殺されたか、どうやって死んだかに興味が湧いていた。
(案外DIO様に血を吸われちゃったか、捧げたか……ま、DIO様が無事なら結果オーライってヤツ? ムキャッ!!)
「で……今私達の目の前にあるこの橋が7時に渡れなくなるのね」
「甘いわよ徐倫……橋だけじゃあないわ。この……四角の一マス全体がアウトになるわけ。
ウッカリ入っちゃったらダメよ。特に陸の部分……マスの隅は死角ね。四角だけに」
「オマエは黙ってろッ!そんなギャグを言うためにわざわざ説明したんじゃあないだろうなッ!? 」
「ごっめ〜〜ん徐倫ッ!でもわかって……これもアンタと仲良くしたいからなのよ? 」
「親父とオマエがどーいった関係なのか知らないが……アタシはこれっぽっちも信頼してないからなッ!!
レストランでジョンガリ・Aをまんまと逃がしちまいやがって! 一体どんな手を使ったんだ。
いままで黙ってたけど言わせてもらうわ……ホントはヤツと裏で手を組んでたんだろ? 」
「それは誤解よ徐倫。アタシだって奴を捕まえるつもりだった。逃がすつもりなんてなかった……でもなんかやっちゃったのよ」
「だったら手を組んでない証明なりしてほしいわね……ま、アンタじゃあ無理かもしれないけど」
徐倫の蔑んだ視線にミドラーは何も考えていないバカな女のように笑顔を向ける。
もちろん腹の内ではどうやって徐倫の信頼を得ようかと作戦を練っていた。
ジョンガリ・A を安全な場所まで逃がすためとはいえ、道草を食いすぎたのだ。
あのDIOからチラっと聞いた事があるが……ジョースターの一族は互いにどこにいるかぼんやりとだがわかるという。
徐倫はいわば中途半端な「承太郎探知機」だ。
その彼女が何も言わないということはこれまで通ってきた道に承太郎はいない、ゆえに道草。
目の前にある橋も通れなくなるのは都合がよかった。もう彼女に道をまかせてもいいころだろう。
しかしその為には彼女そろそろ信頼を築いておかなければならない。信頼を得る為にはまず、こちらが折れるのが大切。
つまり、こちらが相手を信頼しなければ始まらない。即ち自分の情報を話す……自分も不利にならない程度に(ここ重要)。
「……できなくはないわね」
「え? 」
「アンタにとっっっておきの情報を話す。自分でも信じられないくらいのね。多分この情報はこの先重要になってくるわ。
アタシと一緒にいなかったら確実に混乱していたかもね? ……これでどうかしら」
「……さっさと言ったら? アタシはアンタを親父のところに連れていけばいいだけだしね」
「OK、交渉成立ね。……結論から言うと『アタシ達は別の時代からやってきた人間同士』なの。
レストランでジョンガリ・Aの風貌を説明したときの事を思い出して。アナタの知ってるジョンガリはオッサンでしょ。
でもアタシの知ってるジョンガリはガキのジョンガリなのよ。あの場にいたのはオッサンだったけど、
アタシにはずっと疑問だった。そしてアナタの存在。アタシの知ってる承太郎はまだ結婚していないはず」
「…………」
*************************
さぁ〜〜て言っちゃったよ。アタシの切り札の一つ、「時代を越えた『運命』の情報」ってのをねぇ……。
大奮発だよ徐倫。まだアンタにしか話していない……アンタにこの情報は勿体無すぎるくらいだよ。
でも空条承太郎に出会ったたらその場でバレちまう情報なんて使い勝手の程は知れてるし……。
肝心のアタシの真のスタンド能力がバレなきゃいつでも暗殺できるからなッ!
今、アタシの能力を知っているのはDIO様とジョンガリだけ……どうみてもコッチの方が重要。
これだけの人数がいれば誰かが『時代を越えた人間がいる』可能性を考えそうだもんね〜〜ッ!
だからアタシが先に徐倫に言っとかないと……あら? プッ、 徐倫何その顔。ひょっとして混乱してる?
そんなマヌケ面しなくてもいいじゃあないの。そんなにショッキングだった?
*************************
神様、これは何の冗談でしょうか。
アタシのここ最近はどうかしてます。無実の罪を着せられ、スタンド使いになり、親父と出会って、気合を入れ直しました。
すると今度は殺し合いをさせられることになり、最初に出会った女はキナ臭く、その女は空想にふけりだしました。
アタシ、そんなに信心深くないんですけど何か悪いことしましたか? とても信じられません。
違う時代からきたなんてそんな、まるでアレよ……ニホンのアニメ『ねこドラくん』(だっけ? )にでてた『タイムマシン』
でも無い限り不可能です。いやマジで。
これはギャグと考えていいのでしょうか。いやギャグでしょう。アタシ、今決めました。
ミドラーはセンス抜群のコメディアンということでよろしいのですね?
*************************
「あ〜〜わかったッ!それイイッ!かなり大爆笑ッ!! 」
「え?」
「いや〜〜アンタギャグの才能あるってッ! 絶対イケるッ!いやマジで。今からでもおそく」
「ジェームズ・キャメロン」
「……は!? 」
「どう思う?ハリウッドの映画監督の彼のこと」
「……別に。えと、あの、なんだっけ。そう……大ヒットした……船のやつ……『タイタニック』の人よね。
アタシが5歳ぐらいの時に映画館で」
「今『5歳』って言ったッ? 言ったわよね。あ〜〜あとそっから先は言わなくていいから。楽しみがへっちゃう」
「ミドラー……アタシ映画にはあんまり詳しくないんだけどさ。本題は何? 」
「まさにそれよ。アンタは『5歳』ぐらいの時にその映画を知ってる。でもアタシはそれを知らない……
当時ガキんちょのアンタでも知ってるはずの大ヒット映画をアタシが知らないなんてちょっとおかしいと思わない?
アタシの年齢は内緒だけど、アタシが知ってる時代、1980年代ではジェームズ・キャメロンっていったら……
『エイリアン2』なのよ」
「エイリアン2!? (古ッ! ) てか1980年代ッ!? 」
「そう、1980年代……この際だからもう一度ハッキリと言わしてもらうけど。
――アタシとアンタは互いにとって『過去』と『未来』の時代から来た人間なのさッ!
理由はさっぱりだけどね……でもこれは確実にマジよ。じゃあなきゃジョンガリ・Aの件の説明がつかないもの」
「な……なんだってェーーー!?」
川のせせらぎが支配した時間の中で、時間の話題が交わされる。
驚き、納得、確信……互いの思考は混ざり合い、事実をたたき出した。
その結果生み出された情報の共有を感じ取ると、二人はまた沈黙するのであった。
*************************
ムキャ!ナハハハハハハハー!!徐倫のヤツ必死に考えこんでるぞォーッ!
アタシでも正直ビックリしてるこの事実を受け入れることと、アタシがそれを打ち明けたことで
予想以上にアンタが混乱して思考回路がショート寸前? ってな感じになってんのがッ! よぉくわかるぅーーーッ!!
そりゃそうよねぇ〜ッ。
ま・さ・か信頼してない人間からこんなオイシイ『情報』をいただけるんなんてねッ!
嘘だと疑ってもかまわないんだよ? どーせ誰かにあったらわかることさね。
ま、その時になったらせいぜい悔しそうなアンタの顔を拝ませてもらうよ。
アタシは真実を教えてくれる頼もしい『パートナー』だって納得してくれるんだよねェ〜?
ムキャ!!ムキャナハハッ!!
ナァーッハッハッハッハッハッ! ムキャッ! ムキャキャキャキャハッ!
ムキャナハハハハハハハハハーーーーーーーーーーーー!!!
でも『タイタニック』が大ヒットねぇ……それって昔のリメイクじゃあないの? 人類の夜明けだわこりゃ。
*************************
アタシ、空条徐倫の思考回路はまさにショート寸前。
なんてこと……違う時代から来た者同士だって!? でも言われてみればあのレストランの内装も納得がいく……
どこか古臭さがあったあのつくり。あれがアタシにとって過去のものだとしたら可能性はある。
でもアタシの時代にだってあーゆう古臭さをウリにした店だってみかけるし……どうなんだろ。
ミドラーの情報は『嘘』か『本当』か。しかし『嘘』である必要がない。悔しいけど。
誰かに会えば……例えばアタシの親父に会えば全てが解決するはず。親父がアタシが知らなければ間違いなく『真実』。
アタシにとって『過去』の空条承太郎だろうから。でもそんな若い頃の親父なんてわかるのかッ!?
アタシもミドラーも知らない時代の空条承太郎という可能性もある。
それにミドラー……あの女の素性がメチャ気になってきた。1980年代ってことは親父もアタシぐらいのはず。
その頃の知り合いなんでしょ?しかもスタンド使い。
かなり親密に……つまり、その、ほら、あれってさ、かなりサポート系なスタンドじゃん?アイツの女教皇ってさ。
物体に潜るくらいしか能がないし、多分親父と行動をともにしててさ、で、そのまま……………。
……ちょっと待った。
これってどーゆー事? アイツのスタンドは『物体に潜るくらいしか能がない』のよね。
じゃあ普段どうやって身を守ってるの? あのちっぽけスタンドがパワー型とは思えない。
普段は誰かが――それこそ親父がサポート役になってるんじゃあないの?
だったらトンネルでアイツにアタシが着いていかなかったらどうするつもりだったんだ?
思えば最初になんの気兼ねも無しに話かけてきた時から違和感があった。
支給品は角砂糖だけ。武器を隠し持てる格好でもない……この状況で生き残れるワケがないッ!
身を守る為にはせめて現地調達でもするしか……そうよ。あのレストランッ!
レストランには調理できそうにない食料があったわ。そして……調理器具、つまり『包丁』一式も。
あそこにあった物にミドラーは見向きもしなかった。何故? アタシを信頼されてるから?
まさか。あの目は違う。「徐倫のヤツ必死に考えこんでるぞォーッ!」と言わんばかりの見下した目。
人の本性はやっぱり“しるし”として体に現れてくる……さてはまだ何か隠してるな。
アタシをこれっぽっちも信頼なんてしてない目だわアリャ。たぶん手駒に位しか考えていないんでしょ?
なるほど……よくわかったよミドラー。アンタが親父の仲間だとしてもゲスな野郎ってのはよくわかった。
やっぱりアンタの『バカ』は上っ面にはっつけただけの『バカ』だったわけね。
いいわ。親父に会ってからが勝負だ。
親父と合流するその時までは我慢しとく……せいぜい笑ってなよ。
ハァ……アタシの男運が悪いのは……親父の女運の悪さからきてるのかも、ね。
【橋の入り口(H-03)/1日目/早朝〜朝】
【空条徐倫】
[スタンド]:『ストーン・フリー』
[時間軸]:『ホワイトスネイク』との初戦直後。エルメェスがスタンド使いだとは知らない。
[状態]:健常
[装備]:自動式拳銃(支給品)
[道具]:道具一式
[思考・状況]
1.ミドラーと町を移動する。
2.父親に会う。(ジョースター一族の星のアザの影響でなんとなく位置がわかるらしい)
3.ミドラーを警戒し、ミドラーの『秘密』を探る。
【ミドラー】
[スタンド]:『女教皇(ハイプリエステス)』
[時間軸]:DIOに承太郎一行の暗殺依頼を受けた後。
[状態]:健常
[装備]:無し
[道具]:道具一式、角砂糖(大量)、テキーラ酒
[思考・状況]
1.徐倫と町を移動する。
2.生き残る。
3.徐倫の信頼を得て、手駒として動かしやすくする。
そのため違う時代にいた自分達がここに存在する謎を話したが、スタンドを彼女に明かした以上に使うことは極力避ける。
4.今のところはこれ以上徒党を組む必要性を感じていないが、好みのタイプである承太郎は別。
5.程良いタイミングで徐倫を殺害し、放送で徐倫の名前が呼ばれた12時間後に『トラサルディー』へと舞い戻る。
※徐倫は『女教皇(ハイプリエステス)』の能力を「物体に潜る事ができるだけ」だと思っています。
投下完了しました。
>>544 まとめサイトの更新が止まっているのはなんとかしたいところです。
仮まとめとしてWikiを使うといった手もありますが、やはり管理人さんからの連絡が欲しいですね……。
それでは失礼します。
乙
二人の会話がテンポ良くておもしろかった!
GJ!
あとIDがMIH…
ネコドラくんの名前が出てくるのがグッドだ。
予約はしてませんがリゾット投下します。
かなり短いです
町全体が振動するかのように音を発する。あまりにも場にそぐわない軽さで荒木が話し始める
放送が始まる。リゾットはデイパックから地図、名簿、筆記用具を取り出し注意深く禁止エリアなどを記入していく。
結論から言うと、リゾットは放送を聴いても全く動じなかった。彼は元々、命を奪う職についている。
人の死程度の事で慌てるはずが無い。この異常事態の中でもそれは同じだった。
たとえ自分の部下達がゲーム開始早々脱落しようとも彼は慌てない。部下の死を知らされても、迷う事なき意志を眼光に秘め、ただ真っ直ぐに歩く。
しかし、悲しかった。ただただ悲しかった。
荒木の能力によって生き返ったプロシュートとギアッチョ。もう二度と会えないと思っていた二人に会えるかもしれない。
そんな期待も放送にぶち壊されてしまった。
彼は『もしかしたらボスの名も放送で呼ばれたのかもしれない』とは考えなかった。あの悪魔がこんなに早く死ぬはずが無いという奇妙な確信があった。
(プロシュート、ギアッチョ、おまえらはボスに殺られたのか?それともブチャラティ達?
もしかしてどこぞの他人に喧嘩を売って逆に犬コロのように殺されたのではあるまいな?)
「プロシュート、ギアッチョ。お前達の最後が、『ボスの正体を掴み、奴に一矢報いた上での死』であることをただ祈ろう」
やはり俺達チームの目的はこのゲームの中でも変わらない。ボスを追い詰める。俺達が受けた『屈辱』を奴に倍返ししてやるのだ。
一度はボスなんぞどうでもいいなどと思ってしまったがそんなことはない。二人の死を知り俺は再度決意した。
ボスを追い詰める。貪欲に、執拗に、どこまでもどこまでも。
(そのためには、やはりトリッシュだ。奴はどこにでもいるようなただの女。さっさと見つけなければな。ブチャラティ達と合流されたら厄介だ)
太陽がさんさんと照りつける。相変わらず体の状態は酷い。しかし弱音を吐いている暇はない。
ボスというゴールに向けて、リゾットは熱した鉄のような熱い意志を持ち、痛む体にむちを打ち、ただ真っ直ぐに、真っ直ぐに突き進む。
【(H-7)・1日目・朝〜午前】
【リゾット・ネェロ】
[スタンド]:『メタリカ』
[時間軸]:ドッピオ戦前
[状態]:重傷
[装備]:なし
[道具]:食料類が無い支給品
[思考・状況]
1)ボス(ディアボロ)を追い詰める。そのためにトリッシュを探す。
2)傷を少しでも癒さなくては……
3)花京院に会ったら復讐する
【備考】リゾットは荒木の能力の一部(時空や空間を超える)に気付いてます。
タイトルは『真っ直ぐに』
ちょっと移動しすぎかな。
ウオッいつのまにか新作ktkr!!!
そしてGJ。リゾット男だな……。
新作お二人とも乙です。先に予約入れた俺が一番遅いってどういう事だこれは……。
ということで、お待たせして申し訳ない。大体期限から二日遅れになってしまった、
宇宙人抜きのカーチェイスコンビ、投下します。
オレの知っている限りでは、日の出ってヤツは大抵の場合、スカッとサワヤカな喜ばしい気持ちで迎えられるべきものだった筈なんだが、
今日はどうにも勝手が違った。遥か遠き地平線の彼方、杜王海の限りない青に金色の陽がうっすらと差し込み始めた頃、
それは唐突にやってきやがったのだ。予定通りは気分がいい、しかしその逆は? 決まっている、最悪だ。あの能天気野郎のウザッたい声は、
聞いているこっちの頭までバカになりそうな『イヤ味』がある。ましてやそんなものが町中の民家から響いてくるのだ、たまったモンじゃあない。
『じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね――』
「……終わったか。その様子だと、お前の仲間や知り合いの名が呼ばれたということはなさそうだな、形兆」
その問いかけのおかげで、微妙な反響を残して途切れていく『荒木』の声を、このオレ、虹村形兆は意識から取り払うことが出来た。
3時の方向から少しずつ晴模様へと塗り替えられていく空の下、生き物だけが取り除かれたように沈黙を保つ住宅地を、
すぐ隣を行く玉虫スーツのおかっぱ頭、ブローノ・ブチャラティと共にオレは歩んでいた。今のところ、『仲間』ということになるのかな、こいつは。
ブチャラティの提案に従い、あの化け物二人の乗った戦車を追いかけ始めてから、もう1時間近くが経過していた。
こまめに時間を確かめてさえいれば、心構えの一つでも出来たのだろうが――あの壮絶なカーチェイスの直後ということもあってか、
オレは6時から始まるという『荒木』の放送をすっかり失念していたのだ。気だるい身体からますます力を削ぐような覇気のない声に、
危うく脳ミソをドロドロに溶かされるところだった。もう暫くはあの声を聞きたくないものだが、その暫くもまた6時間ぽっちしかないのだと思うと、
あのにやにや笑いの悪魔目掛けてM16カービンライフルの一斉掃射をぶち込む場面を想像せずにはいられない。
――フン、これも『予定』の一つに入れておくか。几帳面な性格なんでな、やると決めたら必ずオレは実行してみせるぞ、『荒木』め。
「幸運なことにな。――あの『宇宙人』とやらもどうやら無事らしいじゃあないか、何よりだ」
「そのようだな。しかし、ならば尚更アイツはどこに消えたっていうのか――」
ブチャラティは僅かに思案したのか、何かを射るような鋭い眼差しを覗かせたが――すぐに、
「……やはり、今はまだ分からんな」
とだけ言って、言葉を切った。……やれやれ。出会った直後から思っていたことだが、こいつは頭の回転が尋常じゃなく速いように感じるよ。
連中の乗った戦車が騒音と共に遠ざかっていった後、ブチャラティのスタンド『スティッキィ・フィンガーズ』によって、オレ達は橋の上へと出た。
その後、『バッド・カンパニー』の歩兵やヘリを総動員して(ブチャラティに懇願されて仕方なくやった事だ。オレは別に乗り気じゃあなかった)
付近の捜索に当たったのだが、結局あの自称『宇宙人』、ヌ・ミキタカゾ・ンシの姿は見付からなかったのだ。
オレとブチャラティの非情な考察では、最悪、川に流されて溺れ死んだのではないかとの結論まで出るに至ったのだったが、
『荒木』の放送が嘘偽りの無い内容であるというのなら、ヤツは今のところまだ無事、少なくとも命を落としたワケではないらしい。
尤も、オレ個人としての考えでは、あの珍妙な雰囲気の宇宙人だかスタンド使いだかがどうなろうと、別に知ったことではなかった。
出会ってたかだか数時間のヤツに友情もクソもあったものではない上に、オレの懸念はてんで別の方へと向いていたからだ。それは勿論――
「どこへ行ったのか分からんと言えばだな、ブチャラティ。あのワムウとタルカスとかいう連中にしたってそうだろう。
オレ達は確かに、奴らの通った道を辿って進めているのか? 北の方に引き返しているだろうと、大体の目星を付けたのはいいが……な」
「……正確な奴らの根城を掴むのは後だ。
あの戦車の移動速度と、奴らが日の出までに費やした移動距離から大体の場所を突き止めさえすれば、後は虱潰しでどうにかなる。
奴らがそれすらも見越して、東や西に方向転換の一つでもしていればお手上げだがな」
それが心配なんだよ、という指摘は敢えて口にすることでもなかった。ブチャラティも当然、同じことを考えているだろうからだ。
日中に乗じて奴らを仕留めるべく、徒歩での追跡を開始したまではよかったのだが――如何せん、時速60km相当で走るモンスターホースと、
鈍行列車にも劣るたかだか人間様の足如きでは、ウサギとカメの童話よりも勝負にならない。オレ達は、完全に奴らの足取りを見失っていた。
確かにブチャラティの言うとおり、奴らもいずれは『日光』から身を隠すべく、何処かの建物で身を落ち着けるのだろう。
が、結局陽が落ちるまでに奴らの寝床を突き止めきれず、夜の訪れとともに逆襲を食らって退場する羽目にでもなれば、
オレ達はとんだ道化になってしまう。そんなマヌケを演じるのだけは、御免だった。
――御免だったが、オレ達は歯に加速装置を仕込んだサイボーグでもなければ、全身にスタンドの紛い物を纏って最速を気取る男でもない。
結局のところは、そう、ウサギとカメ。奴らの油断に付け込むことしか、カメのオレ達には許されちゃあいないっていうわけだ。まったく……ん?
突然の思わぬ『報告』を受けて、オレは足を止めた。こちらへと振り向いたブチャラティが、『何があった』とでも言いたげな顔をしている。
別段隠すようなことでもなかったので、オレは素直にその『報告』の内容を伝えることにした。
「ブチャラティ、前方30m先だ。先行していた『バッド・カンパニー』の歩兵部隊が、妙なものを見つけた。
――『血痕』だ」
「……『血痕』? それだけなのか? 参加者の死体だとか、そういったものは?」
「いや、あくまでも『血痕』だけだ。結構な先まで点々と続いているようだが――」
「……気になるな。オレもこの目で確かめたいんだが」
「構わんさ。行ってみよう」
無人の道路に残された、延々と刻まれている血痕。あれやこれやと想像の出来る代物ではある。罠か何かの可能性も踏まえて、
分散させた『バッド・カンパニー』の小隊を物陰に配置しておくことも忘れない。少しでも動くものがいれば、狙撃兵に命じて撃ち抜かせてやる。
慎重に歩を進めて辿り着いた30m先、地面を指差す歩兵の傍へとしゃがみ込んで、オレとブチャラティはじっと目を凝らしそれを確かめた。
アスファルトへと微量に付着した、何の変哲もない血痕。普通に歩いているだけでは、こんなものは決して目に留めることがなかっただろう。
「戦闘で傷を負った参加者か何かの流したものか、こいつは?」
「それも有り得なくはない話だが……形兆。オレ達が辿ってきた道の地面も、『バッド・カンパニー』で調べてみてくれ。もしかしたら――」
「……何?」
言われるがままに身体を反転させて、元来た道の方へと『バッド・カンパニー』の小隊を幾つか差し向ける。歩兵達は迅速に駆け戻っていくと、
やがてすぐに足を止めて地面を指差した。別の小隊が更にその先の地面を、また別の隊が見つける、見つける、見つけていく。
皆一様にごく僅かの、けれど確かに地面を染め上げている、赤色の結晶体を指差していた。
……流石に『奇妙』だ。どうなっているんだ、これは……?
「ブチャラティ……何なんだ? この『血痕』は?」
「……ずっと前から、『血痕』はオレ達の進路上にあったということだ。
しかし、只でさえこの一、二滴分程度しかない血の量に加えて、夜明け前の真っ暗闇だったからな……。
『朝』。そして、『バッド・カンパニー』。この二つの要素が無ければ、とてもじゃあないがこいつには気付けなかっただろうな」
「……違う。重要なのはそんな事じゃあないだろう。
こいつが一体『何者』の血で、何故こんな不自然な形で血が残っているのか。オレが知りたいのは、そっちの方だ」
ブチャラティの言った考察など、誰だって見れば分かることなのだ。暗闇の中でも正確に対象を撃ち抜くことの出来る我がスタンド、
『バッド・カンパニー』がこの程度の痕跡に今の今まで気付けなかったことは多少の不覚だが、それだって今はどうでもいい話だ。
これが『参加者』の血だというのなら、その『参加者』は一体何者なのだ? この血の『残り方』はどういうことだ? 問題なのは、そのことだ。
――ええいッ! 性格上、『謎』を放置するという事が出来んのだ、オレはッ! 漫画や小説なんかを読んでいる時でも、
明かされなかった伏線の行方やら、敢えてぼかされたキャラクターの秘密やらが気になって仕方なかったタチなんだッ! 几帳面で悪いかッ!
苛立ちをどうにかこうにか抑え付けているオレに、ブチャラティは実に落ち着いた表情のまま、諭すような口振りをして語りかけてきた。
「形兆。オレ達は一体誰を追いかけてここへ来た?」
「……ワムウとタルカスか? しかし――奴らはオレ達との戦いで傷など負ってはいなかった筈だ」
「そうだ。だが……もう一人いただろう。連中が去っていたのとほぼ同じタイミングで、オレ達の前から姿を消したヤツが」
「――――」
……確かに、いた。戦車が動き出す少し前までオレ達の横にいたというのに、僅かに目を離していた隙に消息不明となってしまった男が一人。
飄々として何を考えているのかもよく分からなかったが、決して悪人というわけではなかったあの自称『宇宙人』。だが、まさか――?
オレの疑念を見透かしたように、ブチャラティは続けた。
「そう――ミキタカだ。あいつはいなくなる寸前まで、『鎖』に化けてガードレールにぶら下がっていただろう?
ヤツの変身は完璧だ、まさか中身が人間だなんて誰も思わない。当然『宇宙人』であるともな。まあ、どっちでもいいんだが――そのせいで、
『鎖』の姿のままあの二人に『持って』いかれたんだろう。武器にするにせよ、拘束具にするにせよ、『鎖』にはそれなりの使い道がある」
「――ならば、肝心のこの『血痕』は何だ? 正体がバレて連中に殴られでもしたのか?」
「いや……ヤツらが変身に気付いたというのなら、放送でミキタカの名前が呼ばれていなければおかしい。
半殺し程度で済ませてくれるほど、甘い連中じゃあないようだからな。ミキタカは未だに、『鎖』の形態を保ち続けていると考えるのが妥当だ。
この血はおそらく、『鎖』のミキタカがどうにかしてオレ達に送ったサイン――救難信号とでも言えばいいのか――大方、そんなものだろうな」
「……要するに、この『血痕』さえ辿っていけば、オレ達はヤツらの下へと向かって行けると、そういう事か?」
「確証はないが、な」
何でもない事の如くそう締め括ったブチャラティをよそに、オレは内心で舌を巻いていた。巷に蔓延る名探偵も裸足で逃げ出すぞ、今のは。
たったこれだけの状況証拠から、具体的な事の顛末を想像出来るその思考力にも感服したが、
真に評価すべきはその『注意力』の方であるとも、思った。発見したばかりの『血痕』のみに囚われることなく、
それを『夜』と結びつけることで、更なる論理へと発展させる抜け目の無さ。ブローノ・ブチャラティ。こいつはやはり、相当に頭のキレる男だ。
が、驚嘆の念を抱くのと同時に、警戒レベルを大幅に上げておくことも忘れなかった。味方の間は相当に頼れるヤツだということが分かったが、
いざ敵に回せば実に厄介な存在となるだろう、この男は。こいつをどうにか出し抜いてワムウと接触を図り、あまつさえその双方を利用する、
そんなことが――果たして、可能なのだろうか? このオレに?
「……『ワムウとタルカスの二人を倒す』。『ミキタカも救出する』。『両方』やらなくっちゃあならないってのが、『幹部』のつらいところだな」
「……『幹部』だと? ブチャラティ、お前は一体――何者だ?」
「――ただのゴロツキさ」
やはり、こいつは――油断がならん。
『血痕』を追いながら先行する『バッド・カンパニー』達の後ろに付き、オレ達は再び、歩を進め始めた。
歩兵達にオレの動揺が伝わっていないか、それがブチャラティに感付かれでもしないか――それが少し、気掛かりだった。
*************************
その後は互いに何も語ることがないまま、チョコチョコした動きで進軍する小人どもの金魚のクソを演じていたのだったが、
不意に奇妙な既視感が過ぎって、オレの思考に一時停止の命令が下された。連動して、『バッド・カンパニー』達の行進も止んでしまう。
「どうしたんだ、今度は?」
「いや……」
思えば、もう少し早く気付いても良さそうなものだったのだが、ワムウ達を追うという第一の目的で頭が一杯になっていたのと、
歩兵達の背中をつけるだけの単純作業で頭脳がマヌケになっていたのか、今の今まで、てんでその事が意識に浮上してこなかったのだ。
街の南側から帰ってくるときは、いつもこの道を通ってきていた。左手前の方に見える家に飼われている犬は、
門の前を通る度に獣性丸出しの血気盛んな声で吠えてくるのだ。ああ、そうだった。このまま『血痕』を追っていって、進んだ先には――
「少し寄り道をさせてくれないか、ブチャラティ」
「……寄り道だと?」
「そこの曲がり角を曲がると――オレの、家がある」
『立入禁止』の看板に、窓という窓へと打ち付けられた木の板、何より、どう見ても『ボロ屋敷』でしかない、みすぼらしい外観。
お世辞にも住み心地が素敵とは言い難い上に、世間様からの評判も最悪だろうが――おいおい、
自分で言っておいて良いところが一つもねえってのはどういうことだ? ――とにかく。虹村一家、自慢の大豪邸だ。ああ、皮肉だよクソッタレ。
大した思い入れも無いが、確かにオレの住んでいた場所だった。あのバカな弟の億泰も。……そして、『おやじ』も。
そう、オレは確かめなければならない。ここが本当にあの『杜王町』であるというのならば、オレの家には相も変わらず、
ガラクタ箱を引っ掻き回しているだけのあの『おやじ』がいる筈なのだ。知性も記憶も何もかんも捨て去った、化け物の成れの果てそのものが。
オレの生きる目的――違う、オレが『生きるための』目的。実の父親を、殺す。10年間……10年間も、そのことだけを考えてきた。
あの『弓と矢』を手に入れたのも、この世界でブチャラティと協力しているのも、『柱の男』を追い求めているのも、全ては、この目的のために。
それ以外のことは、オレにとって只のおまけでしかないのだ。この『殺し合い』で誰が死のうが、オレの知ったことじゃあない。それは、
勿論このブチャラティに関しても、『宇宙人』のヤツに関しても、弟に、関しても。……同じことだ。ああ、断言する。
そして、この家に固執するべき理由はもう一つあった。『弓と矢』だ。屋根裏部屋の壁に掛けてある、オレの『目的』を助けるもの。
ワムウがおやじを『殺せる』存在であるのなら、この『弓と矢』も無用の長物と化してしまうわけだが、
どんな『素質』を持ったヤツがいるか分からないこの『ゲーム』の中で、スタンド使いを量産する恐れのある危険物を放っておく理由はない。
CDはキチッとケースの中に仕舞っておかなくてはならない。『弓と矢』もまた、同じことだ。オレ自身の手で管理して、
誰の手にも届かないようにしておく必要がある。だからこそ、オレは迷わずに口を開いた。当然、『弓と矢』のことは伏せて。
「オレの家には――おやじが、いるんだ。病気っていうわけじゃあないんだが、身体が少し、普通と違っていてな。……放っておけないんだよ。
おまけに、只でさえ今は異常事態だろう? この機会を逃したら、もう二度と会えないかもしれん。だから、ブチャラティ――」
「その必要は無い、形兆」
ここぞとばかりに捲くし立てた歯が浮くような台詞の数々は、そんな一言によってあっさりと切って捨てられることとなった。
「……な、んだと?」
提案を即座に却下されたことへの怒りだとか、目論見がバレたのかとかいう焦りよりも、真っ先にオレは、『意外だ』と、そう思った。
オレはまだ、ブチャラティの大した素性すらも知りはしないが、その性格構造ならば概ね見当が付いていたのだ。
自分の命よりも見ず知らずの赤の他人のそれを重んじる、お人好し。或いは、『正義の味方』とでも呼べばいいのか――とにかく、
そういった『甘ちゃん』の印象を、オレはこの男に抱いていたのだ。迷いも無く『ミキタカを助ける』と言い切ったときの表情や、
単に逃げ切れば済むだけのことだったあのカーチェイスの最中に、『馬と戦車を排除する』などと、躊躇いも無く言ってのけたことなどから。
だからこそ、オレは自分でも鳥肌が立つようなファザコン野郎の演技までしたのだ――ああ演技だよ、決まってるだろう。何なんだその目は?
……とにかくだ。そういった態度で同情を買いさえすれば、きっとブチャラティは落ちるだろうと、そう判断してのことだったのだ。
それなのに――何故オレの提案を否定する? ワムウ達を一刻も早く仕留めるためには、親子同士の感動の対面など捨て置けということか?
ブチャラティの読心術は、またも冴えていた。
「ゲーム開始から今までの6時間、オレ達は随分と長い距離を移動してきただろう? しかし、オレ達は今に至るまで、
『参加者』以外の人間とは誰一人として鉢合わせていない――人間どころか、動物にしたって同じだ。ネコ一匹として、
この町の景色には見当たらなかった。この世界は『奇妙』なんだ、形兆。だからきっと――お前の親父さんとやらも、その家にはいない」
「……は」
……言われてみれば、至極その通りだった。少し冷静になってみれば、オレにだって充分気付けたことだ。
そう――オレの知っている『杜王町』と、この『ゲーム』の舞台となっている『杜王町』には、決定的な違いがある。
徹底された『生物』の排除。『首輪』を嵌められた飼い犬のみが、うろつくことを許された場所。ここがそういう空間であるらしいことには、
オレ自身も薄々感づいてはいた。というよりも、本当はとっくの前から気付いていたのだと思う。にも拘らず、何故直接指摘されるまで、
そのことを認めようとしなかったのか――それはやはり、『おやじ』に関することだったから、なのだろう。ヤツを殺す、そのことを考えるといつも、
オレは形振り構わなくなって周りが見えなくなる。当たり前の事を当たり前と思えなくなる。これは、紛れも無い悪癖だ。オレの無能め。
しかし――そうなってくると、次にどうにかしなければならないのは『弓と矢』の方だ。こればかりは迂闊に存在を明かすことも出来やしない上、
ケースにも仕舞っていない状態で放置するにはヤバ過ぎる代物だ。
いや――ブチャラティならば問題はないのか? 少なくとも、こいつが『弓と矢』を利用して悪事を働く姿は想像付かないが――いかん、
やはり駄目だ。何故そんなものを持っているのかと問われたときの言い訳がない。適当にでっち上げれば済むことかもしれないが、
オレの第6感が確かにこう告げているのだ。ブチャラティに対して、迂闊な嘘を吐くことは破滅に繋がると。時限爆弾の解除作業で、
二本のコードが残ったときと同じだ。正解を慎重に見極めなければならない――ん? 何? さっき親父の件で嘘を吐いたばかりじゃあないか、
だと? バカ言うな、アレは別に嘘でも何でも――ちっ、違うッ! アレは紛れも無い嘘だったが、それとこれとは話が別だッ! ふざけるなッ!
「――とはいえ、作り物でもそこにあるのが、『お前の家』であることに変わりはない。
ワムウ達や、他の危険な参加者をあらかた始末した後でなら、寄ってみてもいいだろう。しかし今は、連中のことだ。
『バッド・カンパニー』の道案内を頼むよ、形兆」
「あ、ああ――」
ブリキの兵隊を連想させるぎこちない動作で、『バッド・カンパニー』達が移動を再開する。その姿には、正直勇ましさの欠片すらない。無様だ。
当たり前の如く歩兵達の背中を追って歩き出したブチャラティをよそに、その横を行くオレは焦燥を抱えたまま、
答えの出ない方程式を解き明かそうと躍起になっていた。どうする? 何か他に、オレの家へと上がる口実はないのか……?
今からでも無理にごねてみるか? 『やはり自分の目で確かめてみたい』とでも。……そいつは不自然か。既にタイミングを逃してしまっている。
『おやじ』はいない。その言葉にオレが納得したものだと、ブチャラティは考えている筈だ。『弓と矢』の存在もやはり、明かすことは出来ない。
『おやじ』のカード、『弓と矢』のカード。どちらもオレには、切れない。そうなると、オレに残された最後の切り札と言えば――
――あった……あったぞッ! 一つだけッ!
億泰だッ! そうだ、ヤツがいたッ! オレが家へと戻ろうとしていたのは、『おやじ』の姿を確認する他にも、
億泰が見慣れた杜王町の景色に感化され、帰巣本能を刺激された鳥の如く、我が家へと帰ってくるかもしれないという推測もあったからだッ!
ククク……すまなかったな、億泰ゥ〜ッ! 放送の中身は『死者の名前』と『禁止エリア』の事ばかり気にして、
すっかり生きているお前の事を気に掛けていなかったぜッ! まったくお前はいい弟だよ、肝心のこんな時に役立ってくれるんだからなぁ〜ッ!
ブチャラティに告げる内容は簡単だ。この『ゲーム』にはオレの弟も巻き込まれている、弟が家に帰ってきているかもしれない、これだけでいい。
そうと決まれば話は早いッ! だがもうじきあの『曲がり角』に差し掛かる。そこを抜けて、実際にオレの家が見えたときにでも言ってやるぞッ!
ああ、決めたぞ。こいつは『予定』だ。決して覆ることのない『予定』だぞ、ブチャラティッ! お前に有無を言わせる余地など与えん、
今度こそオレの『予定通り』だッ! 家の中に入ってしまえば後は話が早い、『オレは上の方を見てくるから、お前は1階を捜してくれ』
とでも言えば後はこっちの好き勝手に出来るッ! そうして『弓と矢』を回収し、デイパックの中に仕舞い込めば、それだけでカタが付くのだッ!
完璧だ。寸分狂わぬオレの『予定』だッ! さあ『曲がり角』だ、オレの家が見えてくるッ! よし言うぞッ! そこにある、オレの家が見えたら――
そうしてオレは、確かに見た。
ファーストフード店の紙袋がそうなった時よりも見事に、上部から拉げて崩れきっている、懐かしの我が家の姿を。
「なッ……なにィ〜〜〜〜ッ!?」
そう叫んだ時のオレには、きっとムンクでも取り憑いていたに違いない。それくらい喧しい大声で、オレは『運命』を呪い、吠えていた。
何だ……何なんだこれはッ! 何故オレの家がブッ潰れているッ!? 一体誰の仕業だッ!? 『弓と矢』は、どうなってしまったのだッ!?
「これが――『お前の家』か?」
「ああそうだ、紛れも無いオレの家だッ! 億泰とおやじの三人で確かに暮らし続けてきた場所だッ! こいつはどういうワケだッ!!」
「落ち着けよ、形兆。流石に声がデカ過ぎる――む? ……何だ、あれは?」
「はぁッ、はぁッ……何だと?」
怒りをあらかた吐き出し終えたオレは、呼吸のリズムを整えるのも後回しに、ブチャラティが視線を向けている先にあるものを見た。
ボロクズ同然の姿で路上に倒れ伏している一匹の鳥。身体の周りには粘着質の赤色の水溜りが出来ていて、
そいつが『魂の抜け殻』と化しているのは明らかだった。何だ、単なる鳥じゃあないか――などと流しかけたところで、気付く。
この『杜王町』にいる生き物は、『参加者』しかいない。その法則に従うとするならば、この『鳥』も――まさか、そうだというのか?
「こいつが――やったのか? オレの家を?」
「……分からん。こいつとやり合った、別の『参加者』の仕業かもしれん。
が……確信を持って言えることは、この鳥を仕留めたヤツは只者じゃあないってことだ。
仮に、お前の家を潰したヤツが別の『参加者』の方であるなら、それだけの破壊力を持った『スタンド使い』がまだ生きているってことになる。
逆に、家を潰したのがこの鳥の方であるのなら、この鳥を仕留められるだけの強い『スタンド使い』がいるということだ……まったく。難儀だな」
――なるほど。相変わらず明瞭な考察だな、ブチャラティ? だがオレは、事実がどうであれ、こいつが犯人だということにさせてもらうぞ。
その方が鬱憤が晴れていい。オレの家をブッ潰してくれやがったからそうなったんだ、いい気味だ――とでも、な。実に虚しいことだが。
しかし、何という有様だ……これでは、億泰など家の中に残っているワケがない。残っていたとしてもそいつは確実に、ミンチ同然の状態だ。
ましてや、『弓と矢』の回収などもっての他だ。いや、最悪の場合には、瓦礫にブチ砕かれてしまった可能性すら――ああ、なんてこった……!
この『ゲーム』に巻き込まれてからというもの、てんでオレの思惑通りに動いた事柄が無いのは何故だ? これが『運命』ってやつか? クソッ!
と、不意にブチャラティが何気ない歩調で、物言わぬ鳥の亡骸へと歩み寄った。そうして傍まで近付いたところで、こいつは、やりやがった。
「『スティッキィ・フィンガーズッ!!』」
唐突にブチャラティの傍らへと現れたヤツの『スタンド』が、拳を容赦無く鳥公の死体へと振り下ろしたのだ。拳は正確に鳥の延髄を捉えて、
首筋に『ジッパー』を刻み込む。その一連の暴挙を呆然と眺めていたオレは、その瞬間ハッと我に返って手遅れの突っ込みを入れた。
「ブ……ブチャラティッ!? 何をやってるんだ、お前はッ!?」
「慌てるなよ。死人に鞭を打つわけじゃあない。いや、死鳥っていうのかな、この場合は――まあとにかく、こういうことさ」
「何をバカな……ハッ!」
別に行動を非難していたワケじゃあなく、突然過ぎるその変貌に驚いた故のことだったんだが、とにかく。鳥公の首に入った『ジッパー』が、
金属同士が絡み合うあの特有の音を立てて開いていく。そうして完全に取っ手の部分が首を一周廻ったとき、鳥公の身体と頭部は、
ギロチンよりも鮮やかな断面を形作って分かたれていた。血の一滴すら流れていない。そうして外れた頭部の方に巻かれていた『首輪』を、
ブチャラティはひょいと手に取って、拾い上げた。それだけだった。それだけだったが、それは――よく考えると、トンでもないことだった。
「お……おいッ! 『首輪』がッ!」
「……ああ。外せたな」
目の前の結果とは裏腹に、やけにブチャラティは渋い顔をしている。何故だかは分からん。分からんが、こいつは――『希望』だと、そう思った。
何しろ、今の『首輪の外し方』は。首にも『首輪』にも一切傷を付けることなく、やり遂げた一連の動作は――生きている人間相手でも、
適用出来るんじゃあないか? そして、それは――このトチ狂った『ゲーム』そのものを終わらせるための、鍵になるんじゃあないのか……!?
そうだ――ほんのついさっき、この世界にあるオレの家には、『おやじ』はいないと確信したときから、考えていたことだったのだ、それは。
この『杜王町』に『おやじ』がいない以上、オレはどんな手段を使ってでも、オレの生きていた『杜王町』へと帰らなければならない。
そのためにオレが選ぶことの出来る行動というのは、幾つかあった。『参加者』どもを皆殺しにして、荒木の言っていた『願い』とやらで、
元の世界へと帰してもらうこと。或いはいっそ、その『願い』そのもので『おやじ』を殺してもらうこと。いささか眉唾ものの褒美ではあるものの、
少なくとも前者に関しては問題あるまい。まあ、『願い』そのものがブラフだというのなら、
オレは見事に『荒木』の操り人形を演じる羽目になってしまうんだが、その可能性に関しては考慮しても仕方がないというものだ。結論が出ん。
そして――もう一つ。この『ゲーム』自体からの脱出。鬱陶しい『首輪』のヤツを取っ払って、更にはこの『杜王町』の贋作ともおさらばして、
元の世界へと戻ること。残る40人近くの『参加者』どもと命を削り合うのと、具体案など到底思いつきもしない『希望』に縋るのと、
どちらに走るべきなのかオレはずっと迷い続けていたのだ。だが、たった今正にその『希望』が見えた。無謀を現実に出来るだけの材料が、
生まれたのだ。『首輪』さえ外してしまえば、少なくともこの世界の中においてはオレ達は自由だ。『脱出』に向けての、大きな前進に繋がる。
元の世界に帰れば本物の『弓と矢』も残っている筈だし、『スタンド使い』の捜索も続けられる。後はこのブチャラティさえ、乗り気になれば――
しかし、ブチャラティの顔は晴れていなかった。どうした、と問いかける前に、ヤツは淡々と切り出した。
「――簡単すぎる。……呆気なさ過ぎる」
「何だと?」
「こんな手の込んだ『首輪』や『町』まで作り上げる用意周到なヤツが、事前にオレ達『参加者』の能力を把握していなかったとは思えない。
オレの『スティッキィ・フィンガーズ』なら、この程度の束縛がてんで脅威にならない事を、『荒木』のヤツは分かっていた筈だ」
「そりゃあ、一理あるが――実際に、その『首輪』は外れているだろう?」
「それなんだ、形兆。『荒木』の狙いは、そこにあるのかもしれない。死体の『首輪』をまんまと外してぬか喜びしているオレが、
いざ生きているオレ自身のそれに同じ事を試したら、ボンッ……ってな。お前に対しても同じだ。生きている『参加者』に対して、
安易にこの方法で『首輪』の解除を試みるのは――マズい。直感だが、そんな気がする」
言いながらも、ブチャラティは鳥公の死体から頂戴した『首輪』を、デイパックの中へと仕舞い込もうとしていた。
『スタンド』のそれとてんで変わらない『ジッパー』の開く音を聞きつつ、「そいつは何に使うつもりだ?」と訊ねた。返答はまたも早かった。
「今の段階では、生きているヤツの『首輪』には手を付けられない――が、いずれは向き合わなきゃあならない問題であることも、確かだ。
この『首輪』は、その時のために頂いておく。直接刻み込んだ『ジッパー』で外部からこじ開けて、その中身を拝見させてもらうのさ。
まあ、こっちの場合も危険度はそう変わらないが――『外す』ことは許可されなくても、『調べる』ことなら、こいつは反応を示さないかもしれん。
それに……最悪の場合になっても、死ぬのはオレ一人だけで済む。それならば、覚悟の上だ。
――行こう、形兆。潰れちまってはいるものの、お前の家には思ったよりも大きな収穫があった。後回しにしてくれだなんて言って、悪かったな」
その言葉と共に『ジッパー』を閉めて、ブチャラティは『首輪』の入ったデイパックを担ぎ直し、立ち上がった。
……一方のオレはというと、無駄に神妙な顔付きで返事もせずに突っ立っていたので、
「形兆?」
「あ、ああ――」
などと、格好悪く促される羽目になってしまった。慌てて『バッド・カンパニー』達へと決まりきった指示を送って、再びオレ達は歩き出した。
――何故そんなことをしていたのかというと、だな。……せっかく固まりかけていたはずの方針が、再び揺らぎ始めて、いたからだ。
ブチャラティの『スタンド』、『スティッキィ・フィンガーズ』。こいつが確かに万能の能力であるのだということは、
たった今存分に見せてもらったばかりだ。だが、しかし――その能力の全てが、『荒木』に筒抜けであるというのなら。この『スタンド』ですら、
『首輪』の真の力の前には無力であるというのなら。オレ達に、『脱出への希望』なんてものは、一欠けらも残っちゃあいないんじゃあないか?
ブチャラティは『可能性』を捨てきれないようだが、そいつは『勇気』と『無謀』を履き違えているだけなんじゃあないのか? 違うのか?
そうだ――ブチャラティ本人が言ったとおり、こいつは只のぬか喜びに過ぎないんじゃあないのか? いわゆるアメとムチでいうアメだ、
『外せるかもしれない』という安心感だけは与えておいて、肝心の『解除』には至らせない。オレ達はほんのついさっきまで、
まんまと『荒木』の掌の上で躍っていただけなのかもしれない。全ての事は、ヤツの『予定』通りに運んでいるだけなのかも、しれない。
だとしたら――『脱出』など、実にアホらしい話だ。夢物語を通り越して、クサレ脳ミソの妄想として垂れ流されるレベルの戯言にしかならない。
馬鹿正直に『優勝』を目指して突っ走っていく方が、まだ利口というものだ。当然、そっちのルートにも少なからずリスクは存在するワケだが、
そのリスクをある程度解消する方法も、今思いついた。予告しよう。これは、『確定された予定』だ。決して覆ることのない、絶対のものだ。
――そう、利用してやるのだ。『脱出』という極上の餌を。これから先、ワムウ達のような『ゲーム』に乗ってしまったヤツ以外と相対したときに、
この『脱出』という言葉を使い、相手の『不信感』を取り除いて、引き入れる。そうして力を増していったオレ達チームが、
『ゲーム』に乗った連中をあらかた淘汰したところで、いよいよとブチャラティが『首輪』の解体作業に取り掛かる。そうして、
ヤツが『荒木』の罰によってくたばるのと同時に、混乱に乗じてオレが周りの『仲間』どもへと、『バッド・カンパニー』による奇襲を仕掛けるのだ。
その後は、容易いことだ。ブチャラティの死によって『希望』を奪われたヤツらなどに、強い『精神力』が残っているはずもない。ましてや、
それまで気のいい『仲間』だと思っていたヤツから受ける攻撃を、躱してみせることの出来るヤツなどまずいないだろう。
そうしてオレは生き残って、『荒木』にたった一言だけ、こう告げてやるのだ。
『オレの父親を、殺せ』
……どうだ。実に合理的かつ分かりやすい。いささか希望的観測が過ぎるかもしれん計画ではあるが、
それを言うならば『脱出』の方こそ、というものだ。現実的な観点にこそオレは従う。それが例え、他人の命を踏み台にしたものであろうとも。
オレは、生き残ってみせる。いや――まだ『生きて』すらいない。オレの『人生』が始まるときは、『おやじ』を殺したその時から、なのだから。
だから、すまんな、ブチャラティ。そして見知らぬ『参加者』の諸君よ。
――オレが生まれるためだけに。どうか、死んでくれ。
*************************
……残された迷いの材料が、実はまだ一つだけ、あった。
――億泰。
何の因果か、こんな殺し合いの舞台に揃って呼び集められてしまった、オレのたった一人の、弟。
どこまでもバカで成長しない、マヌケで無能なヤローだが。
……オレはヤツの命でさえも、自分の手で、奪えるのか?
そいつは――出来ることならば、『予定』には含めたくはない。
何故だかはよく分からないが、ただ無性に、そう思った。
【ギャングと軍人と宇宙人 (ただし現在、宇宙人行方不明)】
【虹村邸跡の前の路上(Gー5)/一日目/朝】
【虹村形兆】
[スタンド]:『バッド・カンパニー』
[時間軸]: 仗助と康一が初めて虹村兄弟と遭遇する直前。そのため父親を殺すことしか考えていない。
[状態]:全身打撲(痛みは引き気味)。
[装備]:特になし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]:
1) ブチャラティに協力し、ワムウ達を倒す
2) 『ゲーム』に乗っていない参加者と相対したら、『脱出』という言葉を仄めかして、仲間に誘う
3) 億泰を……どうする?
4) 参加者の中にチラリと見た東方仗助に警戒感
5) ブチャラティから詳しい素性を聞き出すのを忘れていた……
6) 『ゲーム』に乗った参加者を淘汰した後、ブチャラティの首輪調査が失敗した瞬間を狙って、周囲の人間を奇襲、殺害する
(万が一首輪調査→解除のコンボが成功した場合、或いはブチャラティが途中で死亡した場合の身の振り方は未定)
【ブローノ・ブチャラティ】
[スタンド]:スティッキィ・フィンガーズ
[時間軸]:サンジョルジョの教会のエレベーターに乗り込んだ直後
[状態]:健康。右腕の袖がズタズタに切り裂かれているが、本人はかすり傷程度。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2 、フォーク、ペット・ショップの『首輪』
[思考]:
1) ワムウたちを放置はできない。彼らが仲間を襲う前に、日光も利用して彼らを倒す。二人に捕われているミキタカも、救出する
2) 機会があれば仲間と合流する(トリッシュがスタンドを使える事に気付いていない)
3) なるべく多くの人を救う
4) アラキの打倒
5) 『ゲーム』に乗った参加者を淘汰した後、回収した首輪の内部構造を調べる
えー、フラグを折ったり拾ったり付け加えたりしたお話でした。
微妙に『弓と矢』とかいう危険ワードを出したりもしてしまいましたが、
実際この『杜王町』が形兆の家に『弓と矢』があった時間軸からのものとは限らない上、
仮にあったとしても瓦礫で終わってる可能性が大なわけなんですが、
まあその存在を仄めかす程度に。出せるかレクイエム。ということで、投下完了。
ブチャラティの心理描写無しにこいつスゲーをやろうとしたら
形兆がその分アホの子になってしまった気がしたが、後半で挽回出来たはずだぜ!
ジャンプロワ同様、ブチャが首輪に対してどう動くかが今後の見所だね。
形兆の行動方針に幅を持たせてあるのもいい感じ。
578 :
CH:2007/02/08(木) 05:22:29 ID:FtnPzp4J
まとめサイトから始めて、やっとここまで読み終えました。
全部で一ヶ月くらいかかったかな・・・面白かったです!
カーチェイス組は迫力ありますね、リレーも巧みだし。
あ、ここは感想は書いたらダメですか、だとしたらゴメンなさい。
「バトルロワイヤル」の能力は「ゲーム・バトルロワイヤルを開始する」
くらいで考えたら良いですか。開始時のみ、本体も無敵という感じで。
映画のほうの「担任」も、ゲームの最初が一番怖かったですからねぇ。
わたしも書き手さんになりたいけど、いま手許にジョジョがありません。
とりあえず、漫画喫茶にでも行って、読み返してこようかな、と。
長文失礼しました。続きを楽しみにしています〜。
(二回くらい書き込み失敗したので、重複してたらスミマセン。)
GJ!!
形兆のステルスマーダー化とブチャラティの首輪GETのせいで続きが気になるww
ジョルノと合流できればもう勝ったも同然かな。
>>578 感想はむしろ全然OKなんだぜ?
内容は激しくGJ!なんだけど、根幹に関わる重大な疑問点が……。
荒木って、「願いを叶える」って言ってたっけ?
何かプレゼントあるかもよ、って匂わせただけだったんじゃぁ……。
>>580 ……どーいうレベルのうっかりなのか。
したらばに修正を投下したので、そっちで改めてミスが無いか確認してくれるとありがたいです。
一つ間違ったらNGもののミスだったって、これは……。
もし虹村兄弟の家に弓と矢があったらどうなってたんだろ?無い事にしたほうがよくね?
無いのは確定でしょ? 形兆視点じゃ分からないっていうだけで。
・設定上はあってもおかしくない
・スレ的には無い
ってとこかな?
まとめサイトどーすんのよ
誰か新しいとこ作った方がよくない?
>>585 もし作るなら誰でも更新できるWikiがいいな
あそこストーリー物OKだったの?
つバックアップ
Wikiは
>>589でも触れられてるようにバックアップ機能があるから消されてもすぐ元通りだろうから全然OKだぜ。
やっぱまとめサイトが更新されるまで仮として作ったほうがいいかもね。
wikiでいいなら借りてくるけど
>>591 ありがとう〜〜〜〜!!
ありがと〜〜〜〜〜!!
ありがとう〜〜〜〜〜!!
>>594 「そんなことぁ知ってんだよ!! テメーはいつから物知り博士さんになったんだ!?」
「父ちゃんその人は博士じゃあない。権利団体の人だよ」
俺が最初は全部作った方がいいのか?
これから本編のとこ作るんだが
>>596 まあ万が一のことも考えてとりあえず全部補完しといていいんでない?
もしよかったら助太刀するぜ!
とりあえず元のまとめサイトのところまでは作ってみる
複数人でやると混乱しそうだし
>>601 乙ゥフ
気が向いたときにでも俺も何かいじくってみよう
>>601 乙!
君の命がけのwiki立て、僕は敬意を評するッ!
>>601 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!
GJ!
飛びてェ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
自己リレーはなし?
それともある程度時間が経ってればやってもいいの?
建前上はなし。それで察しろ。
バレたら総叩きうけることは想像に難くない。
長い作品をニ分割して投下するだけさー。
長いのでも展開の進み具合によるなー。バトルなんかは切りどころで面白さが変わるしな
>>609 ・・・・・・そう言われてみればそうだ。確か前の?スレであったような気もしたな。
前にジョンガリが逃げるやつが二分割で投下されたな
>>611 ああよかった。新手のスタンド使いに攻撃されたかと思った…
電車の中で「バトルロワイヤル」と連呼する不審者を見て以来の戦慄だ。
614 :
612:2007/02/11(日) 01:44:09 ID:yY84zzn2
>>613 な、なんてこったァーーーッ!!!
ってそうでもない気がする…やっぱジョジョロワ楽しい。こういうネタでも十分イケル。
>地図編集してくれた人へ
すみません、死者の名前だけ赤くすることって出来ますか?
動かせるキャラが分かりやすくなるから
出来ればそうしてもらえたらなーって思ったんですが……
【現在地入り地図はこちら(ネタバレ)】とでもしておけば
本編未読の人もうっかり手を付けずに済むと思うので……どうでしょう?
地図を編集した人じゃあないがどれくらい編集を手伝えばいいのかわかんねッス。
各キャラの個々の軽い説明とかも作るべきだろうか・・・?
>>616 役立ちそうなものはバンバン作っちゃっていいと思うんだぜ!
>>618 GJ。こうしてみると駅とHエリアの横一線が修羅場になりそうな予感。
>>617 時間があいたらやってみるよ。
620 :
CH:2007/02/11(日) 14:15:55 ID:2Icfw9Wp
>>579 レスありがとうございます
お礼が遅れてゴメンなさい。
すみません、連投になっちゃいました。
仗助・エルメェス(+ジョセフ)予約します。
ここまでの内容は「だいたい覚えた」のでチャレンジします。
初めてなので、何か問題があったら指摘してください。
期待するッ
機体
仗助・エルメェス(+ジョセフ)投下します。
問題点等、コメントよろしくお願いします。
確かにさぁ、自分でも、馬ッ鹿じゃない?とか、思うわけよ。
瀕死の自分を救ってくれたとはいえ、見ず知らずのオトコにくっついて行くなんてさ。
「だから、そのあたしをやったドッピオってやつは相当ヤバイ!っつーかさ」
おまけにさっきから、あたしが独りで喋りまくってるって、この状況よ。
死体を背負ったそのオトコは、初めに言葉を交わしたきり、口を閉ざして歩き続けている。
「だからさ、みんなで協力して、その、なんつーかさ、そいつを・・・」
でもさ、よく見たらコイツ、案外イケてるじゃない? 東洋人?だと思うんだけど。
なんつーか、つまり、あたしの『タイプ』ってゆうかさ、きゃっ!(髪型は変だけど)
「ブッ倒すってゆーかさ・・・せめて、無力化できれば・・・」
にしてもコイツ、あたしの話なんか聞く耳もたないってワケ?
エルメェスって名前がそんなに変? だったら正直にそう言いなよ。
「それに、あたしはアンタに助けられたって『恩』もあるし・・・ねえ」
気まじぃ〜! つうか、ホント馬鹿みたいじゃない? くそっ、いい加減ムカついてきた。
だけどそのとき、あたしは妙なことに気がついた。あれ、コイツ、何かオカシくない?
「あんたさ、その足の『傷』・・・すげぇ『痛そう』なんだけど」
オトコの右足には、血のにじんだ布切れが巻きついている。
すっごく!ってわけじゃぁないけど、死体一つ背負った状況では、歩くのが辛くないわけがない。
あたしの傷を治したコイツの能力! それさえ使えばこんな傷くらい簡単に直せるんじゃない?
「なんで、『治さない』わけ? あ! あんた、ひょっとしてマゾ? マゾヒスト?
痛いの大好き? ・・・な〜んちゃって!」
「治せねぇのさ、それが俺のスタンドの限界だ」
うおっ、やっと喋った! 自分で話しかけといてなんだけど、ちょっとビビッちまったぜ。
しかもこいつ! あたしの『話』を聞いてやがった! 聞いてないフリしやがって!
そうじゃなきゃなんで、あたしに『スタンド』の話なんかフツーにしちゃってるわけ?
とはいえ・・・この『冷静さ』はむしろ、ありがたい要素だ。コイツずっと泣きっぱなしだから、
てっきり純情系のお坊ちゃんかと思ったけど。『冷静』じゃなきゃ、この先の戦力にはならない。
「自分の受けた傷は、たとえカスリ傷でも治せねえ。
それから・・・死んじまったもんは、たとえ無傷でも元には戻せねぇ。」
オトコは、まるで自分を責めるかのように、小声でつぶやいた。
「へぇ〜、そうなんだ。でもさ、他人の傷を治せるってだけでも、十分すっごい能力だと思うわ。
だから、是非あんたに、チカラになって欲しいのよ、ドッピオを倒すために!」
「それは、分からねえな」
「へ、なんで? だってそいつは、すっげえ危ないヤツなのよ? アンタの仲間だって・・・」
「もちろん、俺の仲間に手を出したなら話は別だぜ。だが俺は、理由のない戦いはしねえ。さっき、
オメェに会うまえに、そう決めたんだからよ。これからもしほかの『参加者』に会ったら、そして
そいつが『傷ついて』いたら、俺はそいつを『治す』! さっきのオメェと同じようにな・・・。
たとえそれが、オメェの言う『ドッピオ』であったとしてもだ」
な、ナニ言いだしてんだコイツ!?
*********
時間は・・・1時間ほどまえにさかのぼる。
見知らぬ男の遺体を背負って自宅を出た仗助は、霊園へと向かうべく西へと歩いていた。
足の痛みは気にならなかった。そんなことより、自分の不甲斐なさに打ちのめされていた。
「あのとき・・・もっと『冷静に』鳥公の攻撃を『分析』してればよォ・・・
最初っからC・ダイヤモンドで撃ち返してやれたんじゃねえのか?」
独り言のようにつぶやきながら、仗助は背中に担いだ遺体のことを思った。
「そうすりゃあ、コイツも死なせずに済んだんだ・・・」
もう死者は出したくない・・・特に自分の目のまえで人が死ぬのはまっぴらだ。
「俺に足りねえのはよォ、『冷静さ』ってやつだ・・・泣いてる場合じゃねえ・・・」
背中の男の埋葬を済ませたら、まずは祖父であるジョセフ、そして友人の億泰や康一を探さなくて
はならない。そしてその後は、『アラキ』を見つけることだ。この『ゲーム』を作り出した『アラキ』
を探しだしてブチのめす! そうすれば、この『クソゲーム』からも脱出できるだろう。
行動方針が決まるにつれて、仗助の心は少しずつ落ち着きを取り戻してきていた。しかし、
「えーミンナ聞こえてるかナ?」
「な、なんだってエぇぇぇぇぇぇ!?」
仗助の背中で、死んだはずの男が喋りだした!
「それジャアただいまカラ一回目の放送を行いマ〜ス」
ときおり喉がつっかえたように声を裏返らせながら、男は喋り続ける。
「てめ〜! この野郎! ふざけてんじゃねえぇぇぇぞおぉぉぉ!」
仗助は男の胸ぐらをつかむと、ありったけの声で叫んだ。
男はやはり生きていたのか? いや、それはありえない。自分の背中でだんだん冷たくなっていく
遺体の重さを、仗助は痛いほどに感じていた。男はすでに死んでいる、それは間違いない。
「ふざけんじゃねえっつってもよおぉぉぉ! それは『アラキ』!テメェのコトだぜえぇぇぇ!」
仗助の心を、再び怒りが支配した。けれどもそれは、さきほどまでの自分を責め続けるような捩れ
た怒りではなく、もっとストレートな、憎むべき相手へと真っ直ぐに向けられた『激情』だった。
「なんでか分かんねえけどよー、この男の声ならはっきり覚えてるぜ。懐かしく耳の奥に残って離れ
ねぇっつーかよー。それに、テメェのそのドブネズミみてーな声も忘れねーぜ!『アラキ』よぉ!」
ひとたび抱いた『希望』が砕かれるとき、人は『絶望』に襲われる。
たとえそれが、ほんのつかのまの『希望』であったとしてもだ。
男の遺体が喋り始めたとき、仗助は一瞬『希望』を抱いた。
『ほんのちょっぴり』だが、「こいつまだ生きてたんじゃねーか」と思った。
その一瞬の『希望』が、仗助の心に致命的な『絶望』を植えつけた。
そして、その『絶望』は『怒り』に変わった。
だが、衝撃はそれだけに留まらなかった。
「・・・ゴン、黒騎士ブラフォード、ジョセフ・ジョースター、ストレ」
「な、なにっ! まさかっ!」
驚愕のあまり仗助は、もう少しで男の遺体を取り落とすところだった。
「いま並べてんのは死人の名前・・・テメェ確かそう言ったよなぁ!」
嘘であってほしい、あるいは自分の聞き間違いであってほしい、と仗助は思った。
「ホントに死んだのか!?・・・ジジイは・・・ジョセフ・ジョースターは!
本当なのか!? どうなんだ! どうせ聞えてんだろ!? 答えやがれ『アラキ』!」
「・・・られることはないから、ゆっくり眠ってほしい」
激しい怒りから、奈落のような悲しみへ。仗助の心は耐え難い振幅で揺り動かされた。
なぜ自分は、この男を助けられなかったのか? なぜ自分は、父親を守れなかったのか?
答えなどあるはずもない絶望的な問いかけが、彼の心をかきむしる。
「『冷静さ』だ・・・重要なのはよぉ・・・そこんとこだぜ・・・」
事実、仗助は自分でも驚くくらい『冷静』だった。激情の果てに心を打ち砕かれ、『絶望』の底に
投げ込まれた者だけが得ることのできる、氷のように冷たい『冷静さ』が彼を支配していた。
いや、それはむしろ『冷徹さ』と呼ぶべきものだろうか。
「・・・ず、この3箇所にしました」
「俺はよおぉぉぉ・・・テメェの『ゲーム』には乗らねえぇぇぇぜ・・・今後一切、だ」
喋り続ける遺体に向かって、仗助は言った。
「テメェの『企み』が俺たちを『殺し合わせる』ことだってんならよおぉぉぉ!
俺はその『企み』を打ち砕く! テメェを『絶望』のまっだなかでブッ倒すためにな!」
「・・・台無しにしようとしたり、ね」
「無意味な殺し合いをしねえのは当然として、ほかのヤツらにもそれをさせねえ。・・・もちろん、
テメェの『ゲーム』に乗ってるヤツらはブチのめすがな・・・それも、殺さねえ程度にだ。そして
なにより・・・傷ついて死にかけてるヤツがいたら、その場で俺がすべて『治す』! 俺の目の前
で誰かが死ぬのは、もうまっぴらだからよおぉぉぉ」
仗助の顔は蒼白だった。再び流れだした涙も、彼の心にうるおいをもたらすことはなかった。
「じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――」
*********
「ちょっと待てオマエ! もしそいつがオマエに『敵意』をもったヤツだったらどうすんのよ!」
「そんときはよぉ、改めてブチのめすまでだぜ」
オトコはまた、独り言のようにうつむき加減のまま続ける。
「『相手かまわずブチのめす』ってことはよぉ、この『ゲーム』に乗るってことだろ? それはでき
ねえ。俺は、この『ゲーム』には絶対に乗らねぇ。その『ドッピオ』ってヤツが、この『ゲーム』に
『乗ってる』ってんなら、オシオキしなきゃならねえが・・・いまんトコその証拠はねえしな」
「な、なに言ってんだ! そいつはあたしを騙して殺そうとしたんだぜ!」
「それはよぉ、テメェにビビッて逃げだした、っつーふうにも取れるよなぁ」
オトコは背中の死体を担ぎ直すと、地面だけを見て歩みを続けた。
「とにかくよぉ、俺はこのジジイを埋葬して、それから仲間を探すぜ・・・」
コイツ・・・! 何かものすごく『思い詰めて』いやがる!
背中の死体を『ジョセフ・ジョースター』(とかいう老いぼれの父親)と混同するくらいに!
だがっ・・・! 『思い詰めて』はいるが、ものすごく『冷静』だ! 矛盾しているようだけど、
それは認めなくちゃならない。それに、コイツの全身から感じる『覚悟』の力強さ! この『冷静さ』
と『覚悟』には、ドッピオに対するわたしの『恐怖』を和らげてくれる『何か』がある!
ドッピオがビビッて逃げだしたってのは、客観的に見れば、その可能性は十分にあった。
あたしが磔にしたとき、ヤツは用を足し終えた直後だったのかもしれないし、スタンドを隠してい
たのだって、慎重さの現われと理解できなくはない。あたしが突然スタンドで攻撃しようとしたから、
反撃しただけかもしれない。状況証拠だけなら、どちらとも判断できるってわけだ。
確かに、直接相対したときのあの変貌ぶり、それにあの『凶悪さ』は絶対にヤバイ!
でも、たとえ主観的に感じた『恐怖』が本物でも、コイツの分析が的外れってワケじゃあない。
むしろ重要なのは受け止めかただ・・・感情に流されず、かといって決め付けない。
むしろあたしのほうが、致命傷を負わされて少しパニックになっていたのかもしれない。
あたしはオトコの(正しくはオトコの背負った死体の)背中を見送って、しばらく立ち尽くした。
コイツこそ、目の前で人が死に、身内を殺されてなお、ここまで『冷静』でいられるものなのか?
正直、このままこのオトコに付いて行っても、仲間に引き入れるのは難しいかもしれない。
だが、このオトコの『冷静さ』と『覚悟』・・・! それはこの先どんな状況に陥っても切り抜け
ていける『精神』の強さのあかしだ。『傷を治す』って能力だけじゃあない この馬鹿げた『ゲーム』
から脱出するために必要なのは、なによりもまずこのオトコのような『精神』の強さ・・・!
仲間になるにしろならないにしろ、こういう人間を死なせてはならない。
だから、あたしはもう一度その男(たぶんナントカ・ジョースター)の後を追った。
「あたしは!アンタに命を救われたっていう『恩』がある!」
『恩』ってのはつまり、相手に借りがあるってことだ。『仇』とは別な意味でね。
「その『恩』を返すまでは、アンタのそばを離れるわけにはいかない!」
コイツがどれだけ強いのか知らないが、太股に傷を負ったうえに死体を背負ったままでは、誰かの
標的にされる可能性が高い。だがどんな危機に陥ったとしても、コイツは『埋葬』を諦めないだろう。
『自分の傷は治せない』ってのが、コイツの『自己犠牲』的な性格を表している。
『恩』には必ず報いなくちゃならない!『仇』が復讐によって晴らされなければならないように!
仲間になれるかどうかってのは、とりあえず後回しよ。
コイツが背中の死体の埋葬を終えるまで、あたしがコイツを守る!
「勝手にしろ・・・」
【住宅地(G-02)/一日目/朝】
【エルメェス・コステロ】
[スタンド]:『キッス』
[状態]:良好
[装備]:ライフル
[道具]:ドル紙幣等に加え、大量の石ころ
[思考・状況]
1:霊園まで仗助を守る(その後、できれば仲間に引き入れたい)
2:ほかの誰かにもドッピオの秘密を伝える(二重人格であることは知らない)
3:2のためにも、ジョリーン、F・Fと合流する
【東方仗助】
[スタンド]:クレイジー・ダイヤモンド
[時間軸]:四部終了時
[状態]:悲しみと荒木への強い怒り、右太股にツララが貫通した傷(応急手当済み・
歩行に少し影響)、ジョセフの遺体を担いでいる。
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、小型時限爆弾、スコップ
[思考・状況]
1:背負っている男(ジョセフ)を霊園に埋葬する
2:億泰たちを探す
3:打倒荒木!
4:傷ついている参加者がいたら、とりあえず『治す』
[備考1]:仗助は「荒木は自分たちの声を聞くことができる」と推測しています。(根拠なし)
[備考2]:仗助は、禁止エリアについての情報を聞きましたが、メモは取っていないようです。
[備考3]:仗助は過去に名簿を見ましたが、ドッピオの名前の有無はいまは意識にありません。
投下完了しました。
少しでも時間軸を遡って書くのが、NGだったらゴメンなさい。
仗助がジョセフの死をどう受け止めたのか、気になったので。
一応回想(?)シーンはなくても話はつながるようにしました。
初めてのことゆえ不慣れですが、ご意見よろしくお願いします。
GJ!兄貴熱いぜ
時間遡りはまあ、今回は何にも影響を与えてないしいいんじゃないかな
ま、結論はみんなが起きてからだが・・・
ベネ!
そういえばこいつらスタンド能力(応用だが)似てるな
アナウンスが流れた頃、薄暗い家の中。
「助かったという所か・・・」
彼にとっては唯一にして最大の恐怖、エリア閉鎖。彼の居るC8地点はそれに該当しなかったのである。
このDIOはこの再生力と引き換えに光に生きる権利を失った・・・
DIOは孤独に、然し荘厳に佇んでいた。体力の回復は順調に進んでいた・・・
時折、世界を発動させ、家周辺を軽く調べることも忘れない。
ある程度回復した所で彼は立ち上がり、台所へ向かった。
包丁、ナイフが数本。それを手に取り、懐に忍ばせる・・・。
彼の「世界」の時を止める効果。それの最大の効果の1つに、攻撃を溜めるというのがあった。─時を止めて意識を失くした相手の周辺に刃物を投げまくり、対応不能の状況に追い込む。
ワムウも相当に強いのであろう。いずれ来るだろう彼等との対決に備える必要がある。
彼にはもう1つ、やることがあった。つまり、首輪の検証である。時の止まった世界では、「原因」だけが存在し、「結果」は時の動き出した世界でのみ起こる。つまり後回しになるのである。それなら、この「世界」で時を止め、ラッシュで粉々に砕ければ・・・
だがそれには1つ問題点があった。普通であれば彼にそんな忌々しい首輪を付けることのできるものなど居ないだろうし、したとしても時を止めて粉々にし、時が動き出して爆発する前に抜け出てしまえばよいのである。
だが今回・・・あの荒木という男、時に干渉できるらしい。となればこの首輪も・・・
彼の胸中には、帝王に似つかわしくない不安が渦巻いていた。
「あの小僧のスタンドが欲しい・・・」
彼が思ったのは、自分の配下の1人の少年であった。奴には誇りも何もないが・・・今、これを壊したらどうなるのか?その情報は必要だ。
カーズの死体を見て見るが、あの大爆発で首輪も爆発したか、あるいは何処かに飛んでいってしまったのだろう。ボロボロになった死体に首輪は見受けられなかった。
DIOは腕を組んだ。
荒木に反抗しようにもこの首輪があったら吹き飛ばされ、全ては終わる・・・つまりクリア後を考えても、首輪の解除は第1条件なのだった。
「いや・・・同じような能力を持つものなら居てもおかしくない・・・」ハッと気付いた考え。
「その為には参戦者の力を知ることが絶対条件か・・・」
【吉良吉影の家(C-08)/1日目/朝】
【DIO 】
[スタンド]:『ザ・ワールド』
[時間軸]:ポルナレフ達対ヴァニラ・アイスの直前
[状態]:カーズに養分を吸い取られ重傷→ほぼ回復
[装備]: ナイフなど
[道具]:支給品一式
[思考・状況] 1:家の中を探索する。
2:ナランチャを利用する。第三放送から第四放送までの間に杜王グランドホテルに行き、プッチ達と合流するつもり。
3:もしナランチャがプッチ達と共にホテルにきた時、ザ・ワールドで暗殺する
4:ワムウを探す
5:ジョースター家の連中を始末する
6:柱の男の肉体を手に入れる
7:優勝してアラキを始末する
8:そのためには帝王の誇りを傷つける首輪の解除は必須ッ!
9:そのためには予知能力を持つ者が欲しい
>>634-
>>636が存在しなかったかのように
>>636の続きをどうぞ。
それはそうと◆.FIF3OFffk氏 GJ!!
良いコンビだなあ……
>祖父であるジョセフ
細かいですが、父ではないですか?
>>640 単純に「別になくてもいいつなぎ話を書いちまったぜフゥーハハー」ってことだろう。
でもこーゆうささいな話もオレはいいと思うけどねww
>>641 いや、こっちも始めはそう思ったんだがIDが違うからさ。
携帯に変えただけとかの杞憂ならイインだけど。
自分は繋ぎを書こうと思ってました。
>>637は違います
最初は
>>637氏に否定されたので、何か間違えたかと思い、そのまま消えようと思ってましたが・・・
これはどこかルールに反したところがあったでしょうか・・・
>>643 あれ?そうだったのか。だとしても別に深く気にしなくていいと思うんだぜ?
別になんら問題はないと思うし、単なるブラックジョークだったんじゃね?
コメントいただいた方々、ありがとうございます。
>>632 時間遡りの件は、もう少し様子を見たほうが良さそうですか。
>>633 >>637 スタンドの応用方針が似てるんですよね。意外と気があうかも。
それとも、磁石の同極みたいに決してくっつかないのかな。
>>638 ご指摘の通りです、スミマセン。重大な間違いですね。
ほかにも細かいミスはあるかもしれないので、もう少し様子
を見てから、まとめて訂正するのでも良いのでしょうか?
そんなわけで、引き続きご意見よろしくお願いします。
◆6zsldeDOfM 氏
GJですが、予約もせず、投下宣言もないのはどうかと……
>>637で言っているのはそういうことではないでしょうか
で、内容に関する話を。
> [装備]: ナイフなど
具体的に、何本あるかなど書かなければ、次の書き手さんが書きづらくなってしまうと思います。
また、こうも簡単に武器が手に入ってしまうのもどうかと。
(トラサルディーでも確か一本だけしかなかったし)
他には特にないので、修正やら、採用やら、するかどうかは住人の総意で決めていけばいいのでは。
>>647 >・予約(仮)
>予約しなくても投下することはできますが、その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。
とあるから違反じゃあないぜ。この前のリゾットのSSがそうだった。
でも「ナイフなど」じゃあいまいだからハッキリしたほうがいいと思う。
ナイフだけなのか、そうでなければ他に何があるのか、でもあんまり武器が手に入っちゃうとまずくはないか?
どのラインならOKになりそうなのか?
修正はまとめサイトの避難所でよろしくです。
◆6zsldeDOfM さん
内容についてではなく、しかも細かい指摘になってしまいますが、
>>634と
>>635-636で、タイトルの数字とトリップが変わっているの
はどうしてですか? わたしの無知だったらスミマセン。
>>647-649 返事ありがとうございます。
投下宣言を失念してしまいました。それとトリップは完全なミスで、タイトルの付け方は不慣れなもので間違えたようです。
こういったルールは今後は必ず沿う様に致します。
ナイフの詳細は避難所に行ってきます。
返答ありがとうございました
不慣れだからじゃなくてあちこちで書いてその度トリ捨ててきたから間違ったんじゃないのか?
マサカ
そういや最近活気づいてきたな。さすがに初期ほどの勢いは無いが。
まぁ初期の勢いが異常過ぎたって説もあるけどね。だってあのペースでずっと来てたら多分そろそろクライマックスってとこだろw
SBRのとあるアイテムを支給品にしようかどうか迷っています。
このロワに参加しているキャラが充分に使いこなせる、つまり波紋やスタンドがそれを使いこなす
という展開を考えているのですが……制限はどの程度までありなのかなぁ。
>>654 よく他のスレでも支給品の是非については問題視されるけど
SSのネタバレを含むために具体的に支給品名などを明かせないなら、
投下してから制限等の判定をしてもらうしかないと思う
まとめサイトのしたらば投下
これオススメ
>>652 まとめの編集をしていたのでちょと質問。
DIOのSSのタイトルは 帝王の逡巡でいいのですか?
残り約50KB
そろそろ移動する準備だな
>>657 はい、帝王の逡巡 で宜しくお願いします
かなり今更なんだけどさ
帝王の『引力』でプッチの所在地はD-5になってるけど
プッチはE-7のホテルからE-6の病院を目指してたんだろ?
なんでD-5になんかいるの?迂回にしたって迂回しすぎだろう
>>660 意識が朦朧としていたので思うように運転できなかった
→変な方向に進んでしまった、という解釈で書きました。
理解しました
素早い回答ありがとうございます
つかぶっちゃけこんな早く作者さんに答えてもらえるとは思ってなかった
人いなくなったようでみんなさりげなくスレ見てるんだろうか
ROM人口は無駄に高いと思う 俺含め
確かにROM率は高いかも。
俺ロムです。
いつも楽しみに見てるので職人さん頑張って下さい。あと荒木の話しは良かったと思いますよ。
>>627 >>629 『片思いは朝日を浴びて』の修正稿を、修正スレに投下しました。
「わたし」を「あたし」とか、細かい部分がほとんどですけど。
ご意見いただいた方々、どうもありがとうございました〜。
久し振りに書く作業をして(つなぎですけど)楽しかったので、
もっと面白い話を読んでいただけるように頑張ります〜。
>>666 乙です。編集しましたのでヨロ。
ところで避難所に投下されている角砂糖同盟VS闇の重戦士のSSは本投下されていないのですが
どういう扱いなんでしょうか?
露伴、康一、イギー、アナスイ予約
期待!
アナスイキター!
期待してます!!まとめの人も乙です。ありがたい
【空条承太郎】
で予約します。
これは期待
【ツェペリさん、リサリサ、シュトロハイム】予約します。
投下します。
「旦那様……起きて下さい。放送が始まります。これまでに、窓からはどなたも見えませんでしたよ」
気味の悪いそいつ……ヨーヨーマッの呼び掛けに目覚めたおれは、ヨーヨーマッの手から時計を奪い時刻を確認した。
五時五十七分。放送のジャスト三分前。
「メモとペンがデイパックに入っていました……放送の内容はだんな様自身がメモするのが宜しいでしょう。
私も一応、この頭脳で記憶して置きます」
ヨーヨーマッは角の生えた頭を指で突付き、ニタリと笑った。
やれやれだぜ……。このスタンド……不気味な野郎だが、仕事はキチッとこなしてくれている様だな。
おれはメモとペンも奴の手から引っ手繰った。奴は何も言わずに、この店の一階への階段を降りようとする。
「おい、何処へ行く?」
「ちょっと一階を調べてみます……放送の形態を観察するために」
「まあ、好きにしな」
奴は無言で降りて行った。全く、何を考えてるんだか分からねー。
ところで、その放送ってのは何処から聞こえてくるんだ?
スタープラチナにペンを弄らせながら、おれは窓から、静か過ぎる町並みを眺めていた。
* * *
『……えー皆聞こえてるかな?……』
だらだらと間延びした、耳障りな声が街に響き渡って来やがった。
スピーカーか何かか?この放送の音源を探ろうと一瞬考えたが、すぐに意味の無いものと理解した。
スタープラチナの超高感度の耳の遠近感覚が伝える。この放送には『音源』が無い。『街』それ自体が、音声を放っている様なイメージ。
今聞こえるこの放送もあの……荒木のスタンドの一部だってのか?不気味な能力だぜ。
『……それじゃあただいまから一回目の放送を……』
おれは奴の言葉一字一句をメモに取り始める。荒木の野郎が内容の何処かに、
この『ゲーム』のヒントを埋めているかも知れねえからな。
しかし、奴の眠たそうな声からは何か暗号を隠しているとか、そういったものはどうにも感じられねえ。
それに、こいつは何かおかしい。
野郎がこの音声を出力している筈の『場所』……レコーディング室のようなもの……がどのような場所なのか、
スタープラチナの聴覚で放送の『バックノイズ』を聞き分けて、探ろうと思っていたんだが。
チッ。聞こえるのは奴の声それだけで、奴の声に付帯する筈の情報が、全く掴めねえ。
微かに何かの音が漏れているとか、奴が狭い部屋で喋ってるとか、そういった詳細情報が全く分からん。どういう事だ?
恐らく、これも奴の能力の一環なのだろうな……全く、とんでもねえスタンドパワーだぜ。
「だんな様!このテレビを見て下さいッ!『荒木飛呂彦』ですッ!」
「何ッ!?」
おれはペンを走らせながら、一階からの階段からのそのそと昇ってきたヨーヨーマッと、奴の抱げる中型のテレビのモニターに視線を向けた。
奴だッ!
薄暗いどこかの中央に一人の男がいて、町中に響き渡る放送と同様のものを述べていた。
その表情は微笑んでいるようにも見える。
奴の動きのどこかギクシャクしている所が、さらにおれをイラつかせた。
『……そうだな、まず死んだ参加者から話そうか。
君たちだっていの一番に知りたいだろう?……』
荒木の野郎ッ!
おれは画面の中、奴の背後に存在している『闇』に対し、スタープラチナの視力でもって分析を行うッ!奴はどこにいるッ!?
『……誰の『運命』が潰れたのかを……』
……だが、やはり何も見えねえ!糞ッ!
こいつの背後は、『闇』だッ!無限の暗闇でしかないッ!
先を読まれているッ!おれの能力を知り尽くしているのか、荒木はッ!
『……ジョナサン・ジョースター、ロバート・E・O・スピードワゴン……』
ちっ……。
結局『情報』は奴によって語られる事実だけと言う訳か。
このゲームにより命を散らせた参加者たちの名を、おれはメモに書き込んでいく。
おれには見える。奴の映っているテレビから伸びた、プラグに刺さっていないコンセントの先がッ!
テレビの電源さえも自由自在か。やはり凄まじいスタンドだッ!
死者の名は続く。おれは『分析』に失敗したこの状況、メモだけは完璧なものにしようと考えていた。
『……黒騎士ブラフォード、ジョセフ・ジョースター……』
しかし、おれの指から、ペンが滑り落ちる。スタープラチナの手がペンを掴み上げて、おれの『代筆』を始めた。
肉体の方の指は、テーブルの上、ピタリと止まっていた。
まさか……だろ?
ジジイが……ッ!
* * *
『じゃあ、おおむねそうゆうことでよろしくね―――』
闇の中の男のビジョンが消滅する。コンセントの刺さっていないテレビは電源の切れた、本来の状態に戻った。
テレビを抱えていた召使スタンド、ヨーヨーマッは『主人:空条承太郎が見やすい方向に向けていたテレビ』を床に置いた。
「どうやら、終わったようですね……旦那様?」
椅子に座った空条承太郎は指の上に頭を置いて、何か考えている様子だ。
ヨーヨーマッは放送の内容を自分なりに整理して主人に伝える。
「中々興味深い結果ですね。四分の一が脱落とは……。意外と参加者は動いている様です。
あと、最悪の状況……禁止エリアに囲まれてしまう様な事は起こりませんでしたね。
いずれの位置もここからは二マス以上離れています。しかしこの禁止エリアにいる参加者は近々必ず動くでしょう。
そこに近づくかどうかは旦那様にお任せしますが……。
ああそうだ、旦那様……死者の中に知り合いはおりませんか?私、だんな様の『ゲーム開始直前』の事情を知らないものでしてね。
いやあ、正直私自身もかなり混乱してるんですけれども……」
「黙りな」
承太郎は低い声で、ただそれだけを言い放った。
ヨーヨーマッは臆することなく語りを続ける。
「申し訳ありません。纏わり付き、主人の世話をするというのが私の能力なのです。
私が旦那様に対し有益と思われている事を話す。それは私の能力であり、私自身にもどうしようもない。
聞き耳を立てなくてもいいですが、私自身では、話すことを止める事は出来ません。
まあ、イラ付いたらぶん殴るでも何でもして下さいよブガアァッ!」
ヨーヨーマッは顔面にスタープラチナの拳を受けた。拳は顔はめり込み、
その丸い体は吹き飛んだ。壁に体がぶち当たり、破壊された壁の欠片が薄暗い部屋に飛び交う。
「ヴゴゴゴゴゴオォォッ!ワタグシに、物理コウゲキは効きませン……!
幾らでも殴ルがイイデショウッ。きっと旦那様は今、非常に苛立っておられブハウゥゥッ!ゴオウゥッ!オオッ!」
空条承太郎は椅子の上に腰掛けたままだ。指一本動かしてはいない。
殴ったのはスタンドだった。そしてその足は光速を超えるか否かの速度でヨーヨーマッの頭部にめり込んだ。
「アアアゴッウゴゴゴゴッ!ガハアァゥッハアァァガガッ!もっとッ!もっとッ!」
承太郎は動かない。しかしスタープラチナは執拗にヨーヨーマッを攻撃する。
テーブルの上に乗せた腕の先の指に隠れ、表情は伺えない。承太郎は脅すようにヨーヨーマッに告げる。
「そうだぜ。イラついてんだよおれはよ……!
ジジイが死んじまった。誰がやったのか?何時やられたのか?おれにはサッパリ分からねー。
それがまた無性に腹が立つ。全然分からないまま、やられちまったんだよ。
不甲斐無いなんてレベルじゃねえ。おれのスタンド、スタープラチナは強い。強いが、この状況ではどうしようもないだろ?」
スタープラチナはヨーヨーマッに拳をぶち込む。何度も。何度も。
穴の開いたその体を蹴り飛ばし、天井に不気味なボディを食い込ませる。
「アガッブゥッゴォォォォォッ!」
「一個人の無力さを……思い知ったぜ」
ぼそりと呟き、空条承太郎はテーブルの上のペンとメモをデイパックに閉まっていく。
暴れていたスタープラチナは既にそこにおらず。
ヨーヨーマッは天井からずり落ち、そのダメージは急速に回復していく。
「……ぞ、ゾレでッ……これカらドうなされるのデスガ?旦那ザマ」
下僕の主人への問いに、承太郎は帽子の位置を直し立ち上がり、いつものクールな調子で答えた。
怒りはすでに静まっていた。激昂してはいけない。何処に待ち構えるとも知れぬ敵につけ込まれるから。
おれが簡単にやられちまったら、死んだジジイに申し訳が立たねえ。
「ここから動く。仲間として行動出来る者を探し……
『荒木』を倒す」
【ムカデ屋二階(F-04)/一日目/朝】
【空条承太郎】
[スタンド]:スタープラチナ
[時間軸]:ロードローラーが出てくる直前
[状態]:冷静(荒木、DIOに対しての怒りはある)
[装備]:なし
[道具]:デイパッグ
[思考]
1:仲間や協力出来そうな参加者を探す
2:ヨーヨーマッを利用する
3:荒木を倒す
4:DIOを殺害する
【ヨーヨーマッ(支給品)】
[現在の主人]空条承太郎(主人変更の命令があれば主人は変わる。ただし変更対象人物の同意が必要。
主人変更の命令をされた時、次の主人候補がヨーヨーマッの視界に入っていなければ命令は無効化される)
[装備]マスク
[持ち物]なし
[任務]
1:承太郎に付いて行く
[備考]・ヨーヨーマッは攻撃できない。能力も完全に封じられている(主人がヨーヨーマッ自体を利用して攻撃というのは可能かもしれない)
・主人の命令には絶対服従。しかし、命令を曲解して受け取ることもあるかもしれない。(ヨーヨーマッを殺すような命令には従えない)
・ヨーヨーマッは常に主人の半径20メートル以内にいなければならない
・ヨーヨーマッの主人が死んだ時またはヨーヨーマッが規則を破った時ヨーヨーマッは消滅する(荒木によってDアンGの首輪が爆破される)
*承太郎は、アヴドゥル、花京院、イギーがこの世界に生きている謎に気付いていません。
投下完了です。
乙です。
ジョナサンの名とスピードワゴンに反応なかったのは何故?
げっ。
もう少し3部時点の承太郎の情報を整理したほうが良かったですね。
後で修正版をまとめサイトの掲示板に投下します。
他に修正点があったら宜しくお願いします。
大変だな
そこ直したら目茶苦茶変わりそうな気がする
そうでもない……?
投下乙です。
承太郎の葛藤がいいですね。
修正した後の作品も楽しみにしています。
投下乙!承太郎格好良いな
予約たくさんされててwktk
けっこうこのスレの職人さんは、ジョジョについてはライトファンの人も多いのかな?
逆に新鮮かもw
【現時点の予約まとめ】
2/15(木) (〜2/18(水)まで)
◆vVaTIBWCAA 露伴、康一、イギー、アナスイ
2/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆fk8qEzlLPk ツェペリ、リサリサ、シュトロハイム
「スタープラチナは止まらない」の修正版をまとめサイトの掲示板に投下しました。
乙です。
【億康、アブドゥル、ダイアー】予約します
かませトリオSSに期待!
予約ラッシュが来てるな。こりゃすげーや
映画効果か?何にせよ嬉しい
職人さん楽しみにしてます
694 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/02/18(日) 05:33:18 ID:F9H/sjRH
面白いっすね
>>667 ありがとうございます。
ナランチャ、ホル・ホース、ジョージ、花京院、予約します。
予約
>>687氏から追加
2/15(木) (〜2/18(日)まで)
◆vVaTIBWCAA 露伴、康一、イギー、アナスイ
2/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆fk8qEzlLPk ツェペリ、リサリサ、シュトロハイム
02/17(土)(〜2/20(火)まで)
◆v8Ybu3DWXA 億康、アブドゥル、ダイアー
02/18(日) (〜2/21(水)まで)
CH ◆.FIF3OFffk ナランチャ、ホル・ホース、ジョージ、花京院
きょうでvVaTIBWCAAさんの作品が投下される予定ですね。これ程多いとは楽しみです。
自分も何かかいてみようかな・・・
アドテックス事件の元組長、新興サイト売却で巨利狙う
今年1月に破産したコンピューター関連企業「アドテックス」の資産隠し事件で、民事再生法違反容疑で逮捕された
同社の元副社長で指定暴力団山口組弘道会系元組長が昨年4月、同社の元社長から、インターネット上の同窓会サイト「この指とまれ!」の
運営会社の経営権を取得したうえ、半年後にジャスダック上場企業インデックス・ホールディングスに売却しようとしていたことが分かった。
時間に間に合わないかもしれません
すいません
遅れて申し訳ありませんでした
投下します
『じゃあ、おおむねそうゆう事でよろしくね―――』
第1回の放送が終わる。
寝ているイギーを連れた康一くんとぼくは、駅前広場の端で放送を聴いていた。
ジョースターさんはやられてしまったのか……
ジョナサン、プッツン由花子、そして吉良吉影も……
初めての「放送」は、ぼくにとってそれなりにショッキングなものだった。
自分の知っていた四人の死……
知り合いの「死」が放送されるというのは、やはり気分の良いものではない。
しかし、ぼくはまだ冷静でいる。それよりも今は康一くんの方が心配だ。
ぼくとしては関わり合いたくない部類の人間だったが、由花子は康一くんの彼女だ。
彼の精神はそこまでヤワじゃないとは思っているが、彼女の死を知って、もし泣き喚かれたりされると非常に面倒臭い。
とりあえず今は俯いたまま黙りこくっているが……
その彼が喋り始める。
「露伴先生……ぼくは怖いです。いきなりこんな事に巻き込まれて、殺し合いをしろと言われて。
まだ少ししか経ってないのにもう13人も死んでしまった。
ジョースターさんも、由花子さんも……
……歴戦のジョースターさんや、執念深くて恐ろしいくらいだったあの由花子さんを倒してしまえる奴もいるって事です。
……本当にぼくは生きていられるのか……
……けど……それよりも、それよりも許せないッ! こんな事をさせる! 荒木飛呂彦ッ!!」
一息入れて、続ける。
「ぼくは、こんな殺し合いはやめさせたい。そして荒木をどうにかして倒す……
それに、露伴先生、ぼくは鈴美さんの言っていた殺人鬼って荒木の事かもしれないと思ってるんです。
そういう意味でも、荒木はどうにかしないとと……
露伴先生はどう思います?」
ぼくは康一くんのセリフの中に違和感を覚える。質問には答えない。
「おい康一くん……今なんて言った? 『鈴美さんの言っていた殺人鬼って荒木の事かもしれない』だって?
何を言っているんだ?それは吉良じゃあないのか?そしてその吉良はもう死んだ。」
「キラ?キラって誰です?ひょっとして放送で呼ばれた吉良吉影の事ですか?」
おいおい……吉良を知らないだって?
「それと君はさっき由花子の事を、まるで他人の事のように言ったな。
由花子は君の彼女じゃなかったのか?由花子の事を好きなんじゃなかったのか?」
「え、え〜!?や、やだなあ露伴先生、彼女だなんて〜。
ぼくは由花子さんから一方的に好きだって言われて、ヒドイ目に遭ったんですよ?
そりゃ好きだって言われて最初は嬉しかったですけど……」
これは……ぼくはひょっとして思い違いをしていたのか? 確認をしなければッ!
「康一くんッ!悪いが君の記憶を読ませてもらうぞ!」
なにやら制止の声が聞こえるが気にしない。
「『ヘブンズ・ドアー』ッ!!」
康一くんを『本』にし記憶を読む。が、
「な、無いッ! やはりッ! 康一くんの記憶に!」
由花子との恋仲! 噴上祐也! チープ・トリックの一件! 吉良の事も! そして『ACT3』もッ!
ぼくと一緒に鈴美のとこに行った後はもうこの「ゲーム」の記憶になっている……
時を越えて連れてこられた者がいる事には大佐の事で既に気付いていたが、
今まで普通に話が通じていたから、てっきりぼくと康一くんは同じ時間から連れてこられたもんだと思い込んでいた……
気付いて良かった。康一くんがACT3が使えないというのは重要かもしれないからな。
「いきなりどうしたんです〜?露伴先生。」
訊ねられ、少し考えた後、ぼくは語りだす。吉良に関わる一連の事、荒木の能力の事……
* * *
「まあ、そういう事だ」
荒木の能力が時を越えること、吉良事件について、一通りは話し終わった。
「なんか信じられないですよ〜」
ま、そうだろうな。吉良事件については今は信じられないならそれでも特に問題はないだろうからいい。
しかし荒木の能力については別だ。このぼくの考えが間違っているはずがない。
荒木をどうにかしようとするなら、少しでもヤツの能力は把握しておくべき……と、そうだ、すっかり忘れていた。
「後回しになってしまったが、さっき荒木を倒すと言っていたね」
康一くんの顔が急に引き締まる。
「ぼくも荒木にはムカついている。この岸辺露伴をこんなクソッタレゲームに参加させやがって。
だがヤツの能力は強大だ。きっとしんどい目に会うぞ。それでもやるのか?」
「当然です! 露伴先生も協力してくれますよね?」
…………
「フン! ま、他ならぬ君の頼みだ。聞いてやろうじゃないか。当然、『取材』は続けさせてもらうがね」
そこまで話したところで、ぼくは駅舎の方から近づいてくる人影に気付く。
「康一くん。誰か来たぞ」
人影が段々はっきりしてくる。
長髪だから女かとも思ったが違うようだ。ピッチリとした服の下にはしっかりと付いた筋肉がある。
「露伴センセエェェ。あの人絶対ヤバいですよぉ〜、なんか剣持ってるし、血もいっぱい付いてるし、それにあの眼!あの眼はヤバい眼ですよォ」
さっきまでの力強さはどこへやら、康一くんがびびってる。
「そうだな。一応イギーを起こしておけ」
突然起こされたイギーも、血の臭いと男の雰囲気を感じとったのか、警戒している。
男はぼくたちから10mくらいの所で立ち止まり、三つものバッグを地面に置いた。
そして口を開く。
「そこの二人、空条徐倫を知らないか?」
空条?
「さあ、知らないなあ。空条『承太郎』なら知ってるが」
「……承太郎さんか……」
男はそう呟き、何かを思い起こすような、そんな顔をしている。
「その、徐倫てヤツ、承太郎とはどんな関係なんだ?」
好奇心から訊いてみる。
「徐倫は承太郎さんの娘だ」
……ナニ?
「娘エェェ!?」
娘だってエェェ!? 見れば康一くんも同じように声を上げて驚いている。ついでにイギーも。
承太郎のヤツ……『そんな事には興味ねーぜ』って顔しといて、やる事やってたのか……
「何をそんなに驚いている?……無駄話が過ぎたな……徐倫を知らないのなら、死んでもらう」
何だとッ!? 突然の宣告に驚いてる間にも、ヤツは距離を詰めてくる。対応を!
「潜行しろッ! 『ダイバー・ダウン』ッ!!」
しかしそれよりも早く、ヤツがスタンド名らしきものを叫ぶ!
だがスタンドはどこにも――
「ぐッ!!」
突然の横からの衝撃にぼくは吹っ飛ぶ! なんだ!?
見るとそこにはイギーの『ザ・フール』、そして見知らぬスタンドの右腕と頭が地面から突き出ている。
なるほど・・・・・『潜行』……地面を潜ってきたわけか……気付かなかった。
だがイギーは鼻が利くからな。イギーに助けられたか……
いや、イギーに『二人のピンチには協力する』と書き込んだのはぼくだから、自分で自分を助けたって事かな。
イギーはなんで自分がそんな事をしちまったのかわからない、って顔してやがるしな。
「そこの犬ッコロもスタンド使いなのか……! やっかいだな……!」
一撃をかわされたヤツは、言うなり『ザ・フール』にラッシュをかます!
だが砂が舞い上がるだけで、当然イギーにはダメージはない。
「クソッ!なんだこのスタンドは……!」
ヤツはイラついている。単純打撃で『ザ・フール』にダメージを通すのは無理だろう。
しかしイラついているのはイギーも同じようだった。低く唸っている。
いきなり殴られた報復か、ヤツのスタンドを締め付けようとしているみたいだが、ヤツが堪えている様子はない。
恐らくヤツの能力で、砂に『潜行』されてしまっているのだろう。だから締め付けられない。
「フン! ……ならば! 本体を叩くまで! 『ダイバー・ダウン』!」
まずいぞ! 地面に潜られたら殴られる瞬間までヤツに攻撃をする事はできないッ!
しかも近すぎる! 何も間に合わないッ!
「イギーッ!!」
地面から伸びた『ダイバー・ダウン』の拳がイギーの体に触れたその瞬間! しかし!
「ぐおああアアァッ!!」
悲鳴を上げながら吹っ飛んだのはヤツの方だッ!!
「イギーの体に『ドグォン』を貼り付けておきました……ぼくの『ACT2』で」
「やるじゃあないか、康一くん」
「そりゃまあただ見てるだけってわけにはいかないですから」
やはり頼りになるな、康一くんは。
しかし思わずイギーの名前なんか叫んじまったぞ。大丈夫なら言ってほしかったよ、まったく。
まあ、いい。それよりも、
「吹っ飛んだヤツを見に行こう」
「どうやら衝撃で気絶しているようだ……『ヘヴンズ・ドアー』ッ!!」
それじゃあ心置きなく読ませてもらうぞ。どれどれ……
「本名『ナルシソ・アナスイ』……スタンドは『ダイバー・ダウン』……分解癖持ちの殺人鬼?なんか吉良みたいなヤツだな……」
そいつの経歴を読み進めていくうちある事に気付いた。
「こ、こいつ!2000年から先の記憶があるぞ!」
荒木は未来からも――いや、あるいは僕の方が過去なのか?
気になってきたぞ。荒木はいったいいつの時代の人間なんだ?
そもそもなぜこんなゲームを? スタンドはどうやって手に入れたんだ?
……『取材』したい。なんとしてでも荒木を『取材』したい!
荒木の事で少し興奮しながもさらに読み進める。
2011年からはいきなり凄いぞ!
『ストーン・フリー』『F・F』『ウェザー・リポート』『ホワイトスネイク』『キッス』……
こいつらは確か名簿に名前があったな……こいつらは『未来人』というわけだ。
こいつらにも『取材』してみたい。一体未来ではどんな事が起こるのか……
と、その時アナスイが目を覚ました。
「うっ……こ、これはッ!?一体どうなっているッ!?」
「君の体はぼくのスタンドで『本』になってもらった。ちょいと君の『記憶』を読ませてもらっているよ」
「なんだと……?余裕ぶっこきやがって!『ダイバー・ダウン』!!……何ッ!?」
ヤツのスタンドはぼくを外れて空しく地面を叩くだけ。
「フフフ……やめときな。ここ、見えるだろう?『岸辺露伴、広瀬康一、イギーには攻撃できない』君の体に書き込ませてもらった。君はもうぼくたちを攻撃できない」
「なんだとォ?……それがオマエの『能力』か……」
「そうさ。わかったらおとなしくしてな」
続きを読まなければ。
「プッ!徐倫に求婚して承太郎に拒否されてやがる……まあ徐倫には受け入れられたのか、一応……」
ここからはこのゲームの記憶だ。
「愛する徐倫の為に殺人鬼になる、ね。で、さっそくもう一人殺したわけか……!
……これは……ひょっとして、由花子を殺したのはお前かッ!?」
後ろで康一くんが驚きの声を上げている。
「ユカコ……そんな名前だったのか。ん?『広瀬康一』?……そうか、そこのガキが『コーイチ』か……さっきの『爆発』はそいつのスタンドだな……
悪い事をしたな。だが安心しろ。お前らまとめてあっちへ送ってやる」
「何言ってるんだ?ぼくたちに攻撃はできないと……」
「そうだな……だが『自分には』攻撃できるだろう?」
自分に、だと?
「何をする気だ?」
「こうするのさ……『書き込まれたページ』を! 『破り取る』!!」
ナ、ナニィ〜ッ!?だが!
「もう一度書き込めばいいだけの事だァッ!」
「遅い!(さっきの空振りで地面にパンチの『パワー』は溜められている!既にッ!)解き放てッ!『ダイバー・ダウン』ッ!!」
地面から『パンチ』の『エネルギー』が……!
「うゲあァッ!!」
下からの衝撃に真上へ叩き上げられ、受身もとれずに落下した。
……く……マズイ……すごいパワーだ……意識がッ……くそ……書き込まなくては……
「間髪入れずにとどめだッ!!」
……とどめ?……フフ……イギーを忘れたのか?……
「『ダイぶああっ!?」
……まぬけめ……そして……書き込んでやったぞ……『殺人はできない』……殺人鬼め……ざまあ……みろ…………
* * *
クソ!クソッ!やられた!!『砂のスタンド』め!!
露伴の体には『康一のスタンド』による細工はないと確認して油断していた……潜行させれば手出しできないと油断しすぎていた……
くそ……オレへの直接攻撃の考えがどっかへすっ飛んでいた……まださっきのショックが残っているのか?……
しかも大したパワーだ……腕がバキ折れている……
しかしそれより「露伴」とかいうヤツ!最後の最後に何か書き込みやがったッ!
『本化』は既に解除されてしまっている。もう読めない!!『書き込み』を破り取る事もできない!!
ヤツが書き込んだのは恐らくさっきと同じ事だろう……
なら今あいつらに近づく事は得策ではない。あのガキと犬っころになぶられるだけだ。
『露伴のスタンド』の能力の射程距離はどれぐらいだ?どれぐらいヤツから離れれば『書き込み』は解除できる?
中途半端に離れて解除できてません、じゃシャレにならねえ。しっかりと距離を取らなければ……
しかし本当に無効化できるのか。
『キャラが実体化するスタンド』も『ヘビー・ウェザー』も『メイド・イン・ヘブン』も、能力射程は恐ろしく広かった。
世界中に広がってんじゃねーかってくらいに……『露伴のスタンド』もそうじゃないって保証はない。
もしそうだったらどうする?くそ……
……とりあえず今はヤツらの事は後回しだ……ヤツらにかまいすぎてやられちまったんじゃあダメだ……
ヤツら以外の参加者を全員殺るのが先だ……解除できないんならどっちみちだし、解除できてんならそん時ブチのめせばいい。
そうと決まればとっととこの場から離れよう。
ガキがなんか言ってるがシカトだ。あのガキのスタンドは『待ち』だ。こっちが手出ししなければ害はない。
犬の方もとっくにスタンドを引っ込めてやがる。積極的に攻撃してくる気はなさそうだ。
オレは『ダイバー・ダウン』に置いといたカバンの一つと落としてしまっていた剣を引っ手繰ってこさせる。
3つはさすがに重いからな。オレのメモが入ってるやつだけでいい。
それから『ダイバー・ダウン』で折れた骨を真っ直ぐに整形する。くっ付きはしないが少しはマシだ。
それじゃあな。次に会う時にゃてめーら死体になってる事を祈ってるぜ。
* * *
なんて事だ!露伴先生がやられてしまった! イギーのおかげで最後の一撃だけは回避できたけど……
イギーに吹っ飛ばされた男は腕を押さえてうずくまっている。攻撃してくる気配はなさそうだ。
倒れている露伴先生に近づく。
「露伴先生!露伴先生!!」
呼びかけるが返事は無い。死んではいないようだけど重傷だ。くそ……
「許さないぞオマエ!」
叫ぶがそいつは聞こえてないような顔をして、走り去ってしまった。ちゃっかりカバンを一つ持って。
ちくしょう……
この感情は怒りだ。
由花子さんを殺したヤツへの怒り。露伴先生を傷つけたヤツへの怒り。
そして二人を助けられなかった自分への怒りだ。
ぼくに……ぼくにもっと力があれば……そう思わずにはいられない。
こんな事で荒木を倒すなんてできるのか?
…………
頭を振って思考を切り替える。今は露伴先生だ。
仗助くんに会えば傷を治してもらえるだろう。先生は嫌がるかもしれないが……
でも仗助くんはどこにいるだろうか……仗助くんの家に行けば会えるだろうか?
迷っていてもしょうがない。そうしよう。
ぼくは気絶している露伴先生を抱える。
しかしこれではバッグが運べない。どうしようかと思っていると、
見かねたのかイギーがスタンドを出して、バッグを二つ持ってくれた。
ありがたい。
イギーに礼を言い、ぼくはゆっくりと歩き出した。
【駅前広場入り口付近(E-4)/一日目/朝】
【岸辺露伴探検隊】
【広瀬康一】
[スタンド]:『エコーズACT1・ACT2』
[状態]:疲弊/怒り
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、シャボン液
[思考・状況]
1)仗助くんに会う・そのために仗助の家を目指す
2)アナスイへの怒り
3)もっと力がほしい
4)打倒荒木。けど本当にできるのか不安
5)露伴先生重いなあ
【イギー】
[スタンド]:『ザ・フール』
[状態]:疲弊
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1)犬好きの子供(康一)が苦労してるのでしょうがないが協力してやる
2)なんで露伴を助けてしまったのか疑問に思っている
【岸辺露伴】
[スタンド]:『ヘブンズ・ドアー』
[状態]:重症/気絶
[装備]:
[道具]:支給品一式、ココ・ジャンボ
[思考・状況]
1)漫画のネタ探しする
2)康一の荒木打倒に協力する
3)荒木や『未来人』に『取材』したい
【杜王駅駅前広場(E-03)/1日目/朝】
【ナルシソ・アナスイ】
[スタンド名]:ダイバー・ダウン
[時間軸]:対プッチ戦終盤、除倫がプロポーズをOKした瞬間
[状態]:右前腕骨折(応急処置済み)・『ドグォン』のショックがまだ少し残っている
[装備]:『幸運?』の剣 (柄に由花子の髪が絡みついて離れない。髪の下に「UN」の血文字が隠されている)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1)徐倫を護るため、あえて『殺人鬼』になる
2)徐倫以外を全て殺した後、自分も死ぬ。
3)とりあえず露伴から離れる。
4)露伴達3人以外を全て殺す。
5)(本人の意識には上ってないが、なんでも分解してしまう癖が再発中)
完了です
遅れてすいませんでした
乙!!
ここの一番の功労者は不運の剣の不運パワーか。
時空勘違いフラグ解消に
アナスイも露伴もダメージ
面白い展開ですね
露伴ちゃんは反則ギリギリキャラなんで
重傷を負わせた措置はいいと思いました
乙。アナスイが書き込まれた内容は後続に任すのな?
お疲れ様です。
少し気になった事は露伴先生の怪我が重傷だけでは分かりにくいと思いますので
もう少しはっきり書いたほうが後の書き手さんも書きやすいのではないでしょうか
それとアナスイですが「殺人が出来なくなった」んですよね?
でしたら状態か備考の欄にでも追加しておいたほうがいいと思います。
乙です!
感想・コメントは自分のが書けてからさせいただきますね。
それから、別件で皆さんにお尋ねしたいのですが、
実は今回の投稿が、少し長めになりそうなのです。
スレの容量が気になるのですが、次スレまで待ったほうが
良いのでしょうか。内容はもう少しで完成します。
自分でスレを立てられたら良いのですが、生憎未経験です。
このスレでの約束事を教えていただければ、何とかやって
みますが、馴れた方にお願いしたほうがわたしも安心です。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします〜。
感想ありがとうございます
あとで修正をしたらばの方に投下しておきます
>>711 書き込まれた内容は『殺人はできない』です。わかりにくくてすみません。。
1日伸びてしまうかと思い不安だったが、今日読めて良かったです。
乙でした。
修正投下しました
乙!修正はえー
座標これで合ってる?
『深夜』
【C-2】<アイスクリーム屋周辺>●黒騎士ブラフォード [28話/1日目深夜]
【D-2】<鋼田一の鉄塔傍>●スポーツ・マックス [21話/1日目深夜]
【D-4】<露伴の家付近>●ストレイツォ [5話/1日目深夜]
『深夜〜黎明』
【C-9】<別荘地帯(室内)>●スピードワゴン [7話/1日目深夜〜黎明]
『黎明』
【D-4】<岸辺露伴宅−仕事場>●ヴァニラ・アイス [26話/1日目黎明]
【D-5】<公衆電話前>●プロシュート [30話/1日目黎明]
【G-5】<虹村家前路上>●ペットショップ [32話/1日目黎明]
『黎明〜早朝』
【E-3】<杜王駅西口広場>●山岸由花子[37話/1日目黎明〜早朝]
【H-5】<杜王町南>トリッシュ/シーザー[44話/1日目黎明〜早朝]
『早朝』
【C-4】<ぶどうヶ丘病院前>リキエル/噴上裕也[41話/1日目早朝]
【C-5】<杜王町の街中>●ジョナサン/シュトロハイム[41話/1日目早朝]
【C-8】<別荘地帯>●カーズ [29話/1日目早朝]
【D-3】<線路脇ビル群の路地(吉良とギアッチョの死闘跡)>ウィル・A・ツェペリ/リサリサ[48話/1日目早朝〜朝]
<線路脇>●吉良吉影/●ギアッチョ [40話/1日目早朝]
【D-5】<市街地>エンリコ・プッチ[43話/1日目早朝]
【E-6】<杜王町東の病院>アヴドゥル/ダイアー/虹村億泰[36話/1日目早朝]
【E-7】<杜王グランドホテル(1406号室 and 屋上)>ジョージ/ホル・ホース [34話/1日目早朝]
【F-3】<杜王駅近くの民家>セッコ/ウェザー・リポート[47話/1日目早朝]
【G-7】<路上>花京院典明[46話/1日目早朝]
【H-6】<橋から街中心部方向に向かう道>ワムウ/タルカス/ヌ・ミキタカゾ・ンシ[45話/1日目早朝]
『早朝〜朝』
【F-4】<F-3とF-4の境界付近の路地>F・F/ジョンガリ・A[51話/1日目早朝〜朝]
【H-3】<橋の入り口>空条徐倫/ミドラー[55話/1日目早朝〜朝]
『朝』
【C-8】<吉良邸前の道路>ナランチャ[52話/1日目朝]
<吉良吉影の家>DIO[59話/1日目朝]
【E-3】<杜王駅駅前広場>アナスイ[61話/1日目朝]
【E-4】<駅前広場入り口付近>広瀬康一/イギー/岸部露伴[61話/1日目朝]
【F-4】<ムカデ屋二階>空条承太郎[60話/1日目朝]
【G-2】<住宅地>エルメェス/東方仗助/●ジョセフ[58話/1日目朝]
【G-5】<虹村邸跡の前の路上>虹村形兆/ブチャラティ[57話/1日目朝]
【H-4】<民家>ディアボロ[54話/1日目朝]
『朝〜午前』
【H-7】リゾット[56話/1日目朝〜午前]
『午前』
【D-3】<D-2とD-3の境目付近の湖のほとり>ジョルノ/ポルナレフ[53話/1日目午前]
>>714 投下乙です。『殺人が出来ない』アナスイがこれからどうなっていくか気になるところですね。
最強になりがちな露伴に重傷を負わせたのは良い判断だったと思います。
これで康一はACT3が立った……のかな?
>>719 ありがとうございます!早速行ってきます。
投下終了かな? 乙。
しかし花京院とナランチャの決着とか、ジョースター卿が2人を助けたとかは、
状態欄の補足じゃなくて本編で書くべきことなんじゃ…。
その部分だけ投下し忘れとかいうオチ?
結果も決めるなら書く、書かないなら結果は次に書く人にお任せというのがリレーじゃないか。
三つ巴バトルは面白かったよ。
(_ /
マ / / 気 .ジ い
ジ 〈 | に ャ い
す ヽ | 入. イ よ
か l´ | っ ロ
ッ _| | た !
_ !? / \!
`゙´ ̄`´__ /\ /
. r' ̄ ̄ _ヽ/☆ 7/ ̄
/'´二 ヽ / ニ/ } ☆ ☆
_/l、二ニ ノニヽこ{_ノ、☆ ☆
_二ニ´--一 ' |,ィ=.\ ☆ ☆
/ / (・) (・ソ ゙´ |ヽ、☆
. | ,.く '-_ヽ._ ヘ `ヽ、_
. | ハ.ヘ ヽ ̄ ,フ !r' __j | ト、 /
ハヘ |ヽ、`¨´/ >< ルヘ | /
/ヽミヽ,>、 __¨ トー つyァ Y
_Y 、_ノ_、ヽ `仁´ノハヽ|
|'´ /l、 _)¨´ (ヽニノ,.ヘ
| / 7 ´ _.) l ̄ ヘ
| | `ヽ´_ノ ヘ ヘ
ヽ ヽ__,/ | _,.-ヘ
/ / / / /彡/ /'''''''‐-、_ _-‐二 --―
| /| ヽ 川人 | \,__ 、_ _,, -‐ '' ~ ´
\ ヽ_,.、`' | | |.| r-- 、_ \ヽ \ __,. -‐'\
`ヽ~~') ' 入 / ハ | _,.、_ ヽ ヽ〈 \ `'-、_
ノ ) / | | `'´ !,,.-| |::. ヽ__,,,..
/ _,./ _,.- i' /|, ri ノ )i、 / |:::::::. \、_ ヽ~''‐ 、__
/'~´ / | |;;| `~ '''' ノ|_川 `''‐ヽ::::::::::.. `''''''''`―――`-、‐ 、
レ / ' __,.| |;;| / /! ヽ ヽ:::::::::. /´ ̄フ
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