テンプレ
◆テクノスーパーライナー小笠原とは◆
実用船の1隻目は、先に実験船「飛翔」にてデータを検証し建造されたTSL-A型船で、
海上での速度は40ノット近い時速約70kmの航行を可能としており、
アルミ合金製としては世界最大級の超高速貨客船として運航される予定であった。
船名は一般から公募し、石原慎太郎東京都知事夫人により、「SUPER LINER OGASAWARA」と命名された。
海上試運転では42.8ノットを記録した。
当初の運航は東京 - 小笠原航路が予定されていたが、
2005年の原油価格高騰の影響をうけ、軽油を使用するTSLは一度の往復にかかる費用が当時の価格で2,500万円近くとなり、
運航費用に4倍近くの差(従来の重油を使用する船舶は一往復600万円程度)ができてしまうことがわかり、
支援を予定していた東京都が撤退。それに続き国土交通省も撤退し、
運航会社の小笠原海運は、支援が受けられないのならば運航しても半年で会社が倒産するということで、TSLの受け取りを拒否した。
「SUPER LINER OGASAWARA」は運航されないまま廃船になる可能性もあり、
2009年1月現在、建造所である三井造船玉野事業所に繋留されたままである。
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なお、TSLを保有するテクノ・シーウェイズ(三井造船系企業)は小笠原海運に対し契約不履行で損害賠償を求める提訴をしたものの、
小笠原海運側はTSLはコストが高く、国の支援が受けられなければ経営が成立しないことは
最初から国土交通省は承知していた筈であるとして全面的に争う構えを見せている。
小笠原諸島(父島列島と母島列島)には自然保護の目的もあり空港が作れないでいるため、公共交通手段は船舶による渡航しかなく、
6日に約1便運航され片道25時間かかる客船「おがさわら丸」か、不定期運航で片道約45時間の貨物船「第二十八共勝丸」を利用するしかない。
(なお、硫黄島と南鳥島には空港があるが、両島に一般住民はおらず観光客の上陸も禁止されている。ちなみに、硫黄島から母島までは200km以上、南鳥島から母島は1000km以上離れている。)
そのためTSLの運航は本土との往来が活発になるため期待されていた。
東京都や国土交通省もそれにあわせて、利用者が増えるとの資料をもとに説明し、施設などを宿泊できるよう受け入れ態勢を整えるよう求めたが、
就航が白紙になったため、島民には施設増設などの経済的負担だけが残る結果になった。
その後、2006年(平成18年)には国土交通省と東京都は改めて空路整備の検討に入っている。
ソース:ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC