1 :
名無し調教中。:
2 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/30(水) 23:53:31.71 ID:FqoJNlXT
正歴2003年8月。ネオガイア星から飛来した調査船が、地球の周回軌道に乗って
から3日が過ぎていた。
「退屈ですねえ、船長」
航法士のプラトンが、パイロット席で退屈そうにアクビをしながら言った。今、忙しい
のは、研究部員のアテナとビーナスである。
「油断するなよ。この惑星は、我々にとって未知なのだ。科学レベルも、はっきり分か
っていない。いきなり奇襲を受ける・・・何て事も、無いとは言えない」
ソクラテス船長は、ベテランの宇宙船乗りだった。探査係のアリストテレスは、熱心に
X線望遠鏡で地表の様子を観察している。
「いい女でも見えるのか?」
プラトンが、からかうように尋ねた。
「ああ、いるよ。肌の色が違うのが、たくさんね」
ネオガイア星人は、白色人種のみである。髪や眼の色が違う場合があるが、基本は単
一民族で、黒人や黄色人種は、生まれて初めて見る存在だった。コクピットのドアが開
き、アテナが入ってきた。右手に女の生首を、ぶら下げている。髪の毛を掴まれている
内田美帆は、痛そうだった。
「おいっ、それ生きているのか?」
プラトンが、仰天して尋ねた。
3 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/30(水) 23:54:13.70 ID:FqoJNlXT
「普通に生きているわ。喋ることも出来るわよ。脳スキャンが終わって、もういらな
いから、欲しければ上げるわ。部屋にでも飾ったら?」
「本当かよ!・・・く、くれ、俺にくれ。エサは、どうすればいい?」
「土台に栄養カートリッジが入っているから、赤ランプが付いたら交換して。大体1
年に1回くらいね」
ネオガイア星の1年は、地球の時間に換算すると451日である。プラトンは、生首
をアテナから受け取ると、嬉々として席を立った。
「船長、ちょっと、こいつで遊んできます。オートパイロットにしておきますから」
「ああ、暇だし、いいだろう」
アテナは、実験結果のファイルを船長に手渡した。
「あたし達は、次の実験に取り掛かります。軍から要請のあった、戦闘用サイボーグ
の試作実験です。追加で、あと3体ほど実験体を、調達して下さい。なるべく強靭な肉
体を持った地球人を」
「アリストテレス、聞いたか?」
「はい、船長」
X線望遠鏡を覗いたまま、アリストテレスが答えた。そして、地球の表面を拡大し、獲
物を探し始めた。
4 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/30(水) 23:54:57.05 ID:FqoJNlXT
JAM航空の成田発、シドニー行き42便の機内で、工藤明日香(27歳)は、カート
押しながら乗客に飲み物を配っていた。北アメリカ大陸へのフライトは制限されて
おり、日本の航空会社は、ホノルルまでしか乗り入れが出来ないが、オーストラリア
方面は、9.11以前のままで、通常通りフライトが行われている。
「コーヒーになさいますか、それとも紅茶になさいますか?」
「コーヒーを、アメリカンで」
「かしこまりました」
明日香は、要望通りにブレンドしながら、その男性客の顔を、横目で盗み見た。若い
ビジネスマン風の男である。好みのタイプだった。
「どうぞ」
手渡しながら、男の手に指先が触れ、明日香は、ポッと頬を赤らめた。
(あとで、乗客名簿を見て名前をチェックしよう)
こっそりと、そう思った。明日香はチーフパーサーである。乗客名簿をチェックしていて
も、不自然と考える者は、誰もいない。調理室へ戻ると、新人キャビンアテンダントの早
乙女芹菜(23歳)が、目を血走らせながら機内食の準備をしていた。
「早乙女さん。慌てなくていいわよ。ランチタイムまで、まだ余裕があるから」
「はい」
芹菜は、国際線のフライトは、今回が初めてだった。明日香が乗客名簿のファイルを、
さりげなく取り出し、先程のビジネスマンの座席番号から名前をチェックした。
5 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/30(水) 23:55:41.25 ID:FqoJNlXT
(中山健吾か・・・)
名簿を戻そうとした時、芹菜の悲鳴を聞いた。
「きゃっ!」
ふと見上げると、芹菜の全身が白い光輝に包まれていた。そして徐々に体の輪郭が
薄れていく。
「早乙女さん!」
明日香は、芹菜の手首を掴もうとしたが、空を切っただけだった。彼女の体は、陽炎
の様に霞み、そして完全に消滅した。
「な・・・一体、何が起こったの?」
客室の方でも、悲鳴が上がった。慌てて様子を見に行くと、機内はパニック状態にな
っていた。
「隣の男が、急に消えたんだ!」
「こっちもよ!」
乗客が、口々に訴えた。二人の男性客が、芹菜と同様、突然、白い光輝に包まれ、
消失したとの事だった。
「皆さん、落ち着いて下さい。スタッフが、すぐに状況を確認します!」
明日香は、声を張り上げた。
「機長に報告を。消えた、御客様の座席番号と乗客名簿を、照会して」
明日香は、若いCA達にテキパキと指示をしていく。
「チーフ、消えたのは、この方と、この方です」
明日香は、乗客名簿を見て驚いた。1人は、さっきの気になっていた男性客だった。
「中山健吾、坂本憲昭・・・」
消えたのは、芹菜を含めて3人。この日、それ以上42便から人間が消える事はなかった。
6 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/31(木) 04:35:17.43 ID:tDAcj7WJ
しばらく、サボっていたらスレが落ちていた。
7 :
名無し調教中。:2013/01/31(木) 08:12:30.89 ID:r46Vg51f
ドンマイ
8 :
名無し調教中。:2013/01/31(木) 16:27:41.69 ID:QBWRJ0Fh
マイペースに行きましょうよ
9 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/31(木) 22:43:02.35 ID:tDAcj7WJ
出来れば age進行でお願いします。735以下になると、スレが消えるようです。
10 :
名無し調教中。:2013/02/01(金) 20:49:17.27 ID:VxeBFL9q
>>9 乙です
正歴ワールドにてまだ女子大生であろう村上真知子も
何かの機会に登場させてくださいな
11 :
名無し調教中。:2013/02/02(土) 13:06:46.86 ID:nMnMlNPv
更新乙です
という事でage!
12 :
名無し調教中。:2013/02/03(日) 19:29:37.89 ID:k0Uy7Myv
西暦世界ではナオガオア人の実験対象とならなかった女性たちを
正歴世界においては悲惨な改造をどんどんされてほしいです
13 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/04(月) 17:45:38.07 ID:Xa0ptI4k
14 :
名無し調教中。:2013/02/05(火) 19:12:44.07 ID:70rxiXCV
更新乙です。
まとめサイトの『最新版をお読みになりたい方はこちらでご覧下さい』の
リンク先は更新なさらいのですか?
15 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/05(火) 21:26:44.29 ID:sVMSBF/1
忘れてました。今、更新しました。
16 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/06(水) 19:21:55.04 ID:+TSbaVjm
早乙女芹菜は、真っ白な光で目がくらみ、気が付くと見た事もない電子機器の並
ぶ部屋にいた。明らかにJAM航空42便の機内では無い。
「あれっ、どうしたの?飛行機は?」
他にも、すぐ傍で同じリアクションをしている人間が二人いた。ビジネスマン風のス
ーツを着た男と、アロハシャツを着た観光旅行者風の男である。共通しているのは、
どちらも若く、20代位の年齢だと言う事だった。
「手ヲ上ゲロ。無駄ナ抵抗ハ、ヤメロ原始人」
妙なイントネーションで日本語を喋る、メタルボディの人型ロボット10体が、3人を取
り囲んでいた。
「オ前達ヲ、手術室ニ連行スル」
「はあ?なんだって!説明をしろ。ハイジャックか?テロリストか?」
中山健吾が食ってかかった。彼は28歳の銀行員で、赴任のためシドニー支店へ向
かう途中で捕獲されたのだった。銀行員らしくない、血の気の多い男である。
「我々ハ、ネオガイア星カラ来タ、科学調査隊ダ。犯罪者デハナイ。宇宙国際法ニ乗
ッ取リ、合法的ニ、オ前達ヲ実験材料トシテ切リ刻ム」
「ポンコツ、ふざけるな!」
「そうだそうだ。俺だって、新婚旅行中なんだ。妻のいる所へ帰してくれ!」
アロハシャツを着た、坂本憲昭(26歳)も叫んだ。しかし、10体のアンドロイド兵士は、
有無を言わさず3人を金属アームで取り押さると、アテナとビーナスの待つ実験室へ
連行した。健吾と憲昭が、いくら金属ボディを殴っても蹴っても自分が痛いだけで、人
間の何十倍もある機械の力を押しける事は出来ない。実験室へ連れ込まれた3人を、
銀色のスペーススーツを着たアテナとビーナスが出迎え、じっくりと観察された。健吾
は、宇宙人が、思いもよらず美人の白人女だった事に、意表を突かれた。宇宙人と言
うからには、人間では無い化け物を想像していたのだった。
17 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/06(水) 19:22:27.26 ID:+TSbaVjm
「男2人は、ガラスケースへ。女は今すぐ手術するわ」
アテナが、実験体として芹菜を指名した。名指しされた芹菜は悲鳴を上げた。
「えっ、あたし?え・・・いやああああ!助けて下さい。あたし健康です。手術なんか必
要ありません!」
「嫌がらなくてもいいわよ。お前は、手術が成功すれば、ネオガイア星宇宙軍の、栄光
ある戦闘用サイボーグ第1号になるのだから」
「なりたくありません。今のままがいいです。あたしサイボーグよりも、キャビンアテンダ
ントの方が向いてるんです!」
芹菜は必死に訴えたが、聞き入れられるはずも無く、アンドロイドの手によって、手術台
の上に仰向けに固定された。健吾と憲明は、ガラスの檻に入れられる。檻には、先客が
いた。浴衣を着た若い女2人である。彼女達は、青ざめた泣き顔で震え、絶望に打ちひ
しがれていた。
「君達も捕まったのか?」
健吾が尋ねると、浴衣の女、阿部理沙と樋口亜希子は、こっくりと頷いた。
「美帆が・・美帆が・・・解剖されちゃったの・・・首を切り落とされて・・・内臓を取り出され
て・・・」
亜希子が、恐怖に震えながら呟いた。健吾と憲昭は、自分達が、想像出来る限り、最悪
の状況に落ち入っている事に気付かされた。
18 :
名無し調教中。:2013/02/07(木) 01:40:06.68 ID:LmlOAhZh
パラレルは明日香じゃないのか
19 :
名無し調教中。:2013/02/07(木) 09:48:20.92 ID:t6OgF8H9
千鶴の教団のケースみたいに微妙に歴史が変わってるんだろうな
20 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 10:19:57.53 ID:TBeaxiz1
「大丈夫だ。きっと助かる。警察が必ず来てくれるさ」
憲昭が、目の前の可愛らしい女子大生2人に、いい恰好を見せようとして、根拠のない
発言をした。衛星軌道上まで捜査に来る警察など、ある筈も無いのだが。
「まずは、両腕を肘から、切り落としましょう」
手術台の傍らで、アテナがレーザーメスを振りかざして言った。アンドロイドの手で、CA
の制服を引き裂かれて半裸になった芹菜が絶叫して、固定ベルトから逃れようと身を捩る。
両腕を失えば、もうキャビンアテンダントの仕事は出来ない。
「いやあああ!やめてえええ!お願いですううう!」
アテナとビーナスは、顔色一つ変えず、それぞれ1本ずつ持ったレーザーメスで、両側か
ら芹菜の左右の腕を切り落とした。高温で焼きながらの切断なので、血は殆ど出ない。
「ぎゃああああ!」
麻酔無しで、両腕を切り落とされ芹菜が断末魔の叫び声を上げた。アテナとビーナスは、
肘から切り離された、芹菜の腕を、無造作にゴミバケツに投げ込む。そして、しばらく芹菜
が、もがき苦しむのを楽しんでから、痛み止めの薬を切断面に塗り、あらかじめ用意して
いた義手を取りつけた。義手と言っても指は無く、右腕は、レーザーサーベル。左腕はレ
ーザーガンである。これでは、戦う以外の日常生活の場面で、指を使った作業が何も出
来ない。髪を掻きあげる事も、トイレでパンティを下ろす事も出来ないのだ。
「心配いらないわ。今日から、お前は全裸で生活するのだし、食事は口で、犬食いすれば
いいのよ」
ビーナスが、芹菜の心配を見越したように、軽く微笑みながら言った。
「そ・・・そんな・・・」
21 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 10:20:40.12 ID:TBeaxiz1
痛みが止まり、正気に戻った芹菜は、悲しみの余り泣き出した。しかし、もう切断された
腕は戻って来ない。
「手術は、まだ終わってないわ。脳に、コンピューターチップを埋め込まなくちゃ。戦闘用
プログラムがダウンロードされた奴をね」
アテナが、10円玉くらいの大きさのコインを指で摘まんだ。ビーナスが、極細のドリルを、
芹菜の頭蓋骨に突き立てる。
「きいいいいい!」
芹菜が、金切り声を上げた。頭皮が切開され血が飛び散った。頭蓋骨に3センチ程の切
れ目が入ると、アテナが指で、コインを脳皺の隙間に縦に押し込んだ。後は、時間と共に
コイン表面のナノマシンが活性化し、自動的に脳神経と結びつく筈だ。ビーナスが、有機
接着剤で術後の傷口を塞ぐ作業をしていると、芹菜が、麻酔も無しで脳ミソを直に触られ
る恐怖に失神し、股間からオシッコを垂れ流した。
「まあ、汚い。原始人のオシッコなんて触りたくも無いわ」
アテナは、自慢のノーブルな鼻を摘まんで顔をしかめると、アンドロイドに指示を出した。
ガラスケースから阿部理沙が引っ張り出されてくる。
「お願い・・・何でもしますから、殺さないで・・・」
理沙は、土下座をし、必死に哀願した。
「同類のせいで汚れたから、お前の舌で、綺麗にしなさい」
22 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 10:21:36.39 ID:TBeaxiz1
アテナは、失禁して手術台の端から床に垂れ落ちている、芹菜のオシッコを指差した。
「あ・・・ああ・・・」
理沙は、生まれてから今まで、他人のオシッコを舐めた事などなかったが、散々ネオガ
イア星人の残虐性を見せつけられ、自分が助かりたい一心で、汚い液体に顔を近づけた。
そして震えながら舌を出し、プライドもなく舐め始めた。
「あ・・・う・・・どうか、殺さないで・・・この通り、なんでもしますから・・・なんでもしますか
ら・・・」
理沙は嗚咽しながら、芹菜のオシッコを舐め、それを見たアテナとビーナスは、銀色の
スペーススーツで覆われた腹を抱えて笑い転げた。ネオガイア星人の99%は、根っか
らのサディストなのだった。
23 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 20:26:13.38 ID:TBeaxiz1
その頃、プラトンは、自室のベッドで、内田美帆の生首を弄んでいた。
「おらおらおら!」
シーツの上に置かれた、美帆の生首の頬を、力いっぱい、何度も何度もビンタする。
特に意味は無い。
「ああ!ああっ!」
美帆が叫び声を上げるのを聞いて、喜んでいるのだ。赤く両瞼を腫らし、涙が流れて
いる。プラトンは、美帆の可愛らしい唇に吸い付き、舌を絡めた。
「俺、原始人と、キスしちまったよ・・・」
プラトンが呟く声が、骨伝導で、美帆の聴覚に伝わってきた。台座に内蔵されたネオ
ガイア製の自動翻訳機は、ほぼ同時通訳で、声質、感情のトーンまで、ほぼ正確に
再現する。
「まっ、気持ちがいいから、いいか」
プラトンは、美帆の鼻の穴に指を突っ込んだり、瞼をこじ開けたり、口の端を両側に引
っ張って、変顔をさせたりして、散々遊んだ。
「お前、初体験は、いつだ?経験人数は?出来るだけ生々しく喋ってみろ」
「え・・・えっと、大学に入ってすぐ位に、アルバイト先のカラオケボックスで、知り合った
彼氏と・・・男性経験は1人だけです」
美帆は、恥ずかしさの余り、顔を真っ赤にしながら喋り出した。
「やったのか?どこで?」
「ラブホテルで・・・」
「アハハハ、馬鹿だな。食われてやんの」
プラトンは、小馬鹿にしたように笑った。
「どういう体位でやったのか、言ってみ。フェラはしたのか?」
「せ、正常位です・・・フェラチオは、しましたけど余り気持ち良くないって・・・」
「お前が、ヘタクソなんだよ、ヘタクソ!」
24 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 20:48:12.98 ID:TBeaxiz1
プラトンは、無抵抗な生首を自由に嬲れる優越感に、テンションが上がっていた。
「それから?付き合い始めて、セックスは週何回した?オナニーは?」
「セックスは、週一くらい・・・最初はラブホテルだったんですけど、お金がもったい
ない無いからって、その後は、ほとんど彼氏の家で・・・オナニーは・・・セックスしな
い日は、毎日しています・・・」
美帆は、赤裸々に語った。首だけの存在になった今、隠しても仕方ない。もう、彼氏
とセックスしようにも、胴体はバラバラにされ、標本にされてしまったのだ。
「俺も、オナニーは毎日している。気が合うな。今日からは、お前の口を使ってオナ
ニーをするとしよう」
プラトンは、銀色のスペーススーツのズボンを下ろすと、今までのエロトークで興奮し、
いきり立ったイチモツを美帆の口に押し込んだ。美帆は、目を閉じ、彼氏にフェラチオ
をする時のように、優しく舐め始めた。
「おっ、経験が少ない割には、うまいじゃないか」
美帆の、はかなげな表情が、たまらなかった。舐めている最中に、意地悪して鼻をつ
まんでみたが、元々肺が無いので、呼吸をしておらず、咳き込む事はなかった。
「つまんねえ・・・うっ・・・」
プラトンは、いつもより早いペースで射精した。自分の手でオナニーをするより、気持
ち良かった。
25 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/07(木) 20:48:56.61 ID:TBeaxiz1
「もう、イッちまった」
プラトンは、射精後の半勃ちのチンポを、美帆の舌で綺麗にさせると、ベットリと
付いた涎を白い頬になすりつけて拭き取った。銀色のズボンを上げて履き直すと、
美帆の髪の毛を掴んで生首を洗面所に持って行き、蛇口から水を出して美帆の
口内を洗い流した。
「げ・・・あわわわ・・・」
美帆は、首から下が無いので、放出した精液を呑み込む事が出来ず、毎回こうし
て吐き出させなければならないのだ。
「歌でも歌え。お前の知っている、地球の歌でいい」
再びベッドの上に置かれた美帆に、プラトンが命令した。
「はい・・・潮風に、君を感じて♪銀色の波に二人溶けてしまいそう♪・・・」
美帆は、倉木麻衣の『風のららら』を歌い始めた。最近覚えたばかりの曲である。
彼氏と行ったカラオケボックスで歌った事を思い出しながら、心が折れそうになる
のを必死に堪えて歌い続けた。
26 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/09(土) 09:40:08.23 ID:8SJKXa/L
失神した早乙女芹菜が目を覚ましたのは、戦闘用サイボーグの収納ハンガーの中だっ
た。狭い洋服ダンス位のスペースに、ボーッと明るい照明だけが付いている。布一枚な
い全裸で、右腕と左腕が武器に変わっていた。切断の痛みは、嘘の様に消えていたが、
手足と胴体が、固定され、直立姿勢のまま身動きが出来なかった。脳内に埋め込まれ
たコンピューターチップから、情報が流れてきた。
(最悪・・・サイボーグは、人間じゃなく物として扱われるのだわ。だから、用があるまで
格納庫に保管されているのね)
芹菜のバストには、ネオガイア文字で機体ナンバー01と刺青されていた。そのままの
状態で、何時間かが過ぎ、退屈と立ったままの姿勢から来る疲労で、気が狂いそうだ
った。喉も乾いたし、トイレにも行きたい。
(いつまで、放置されているの?永遠?)
脳内チップから返ってきた答えは、『命令があるまで』だった。さらに待っていると、アン
ドロイドがやって来て、収納ハンガーの蓋を開け、タンクに繋がったチューブの端を芹菜
の口に無理矢理、押し込んだ。ゼリー状の固形物とも液体も判別出来ないドロドロの物
質が、大量に胃に流し込まれる。同時に、オマンコとアナルに別々のノズルを突っ込ま
れた。
「排泄シロ。1分以内ダ」
芹菜は、膀胱を緩め溜まっていたオシッコを一気に放出した。アナルの方は、ノズルが
強力な吸引力で、芹菜が自ら努力をしなくても、自動的に直腸からウンチを吸い出して
いく。食べるのと排泄するのが同時だった。
27 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/09(土) 09:42:59.09 ID:8SJKXa/L
「バッテリーハ、充電完了ノヨウダナ」
アンドロイドは、機械部分である、右腕と左腕の液晶画面を確認した。動かなかっ
たので、気付かなかったが、よく見ると両腕からコードが伸び、充電器の様なもの
に繋がっている。
「補給、排泄、共ニ完了」
アンドロイドは、そう言うと芹菜の3つの穴からノズルを引き抜き、収納ハンガーの
蓋を締めて、去って行った。再び芹菜は1人取り残され、数時間が過ぎた。
(気が狂いそう)
2回目に蓋が開けられた時、アテナとビーナスが立っていた。
「肉体部分のトレーニングが必要と判断しました。これから、猛特訓を行います」
アテナが言った。何にしろ、退屈から解放されるのが救いだった。
28 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/09(土) 19:55:14.73 ID:8SJKXa/L
ソクラテス船長とアテナとビーナスが特訓に立ち会った。場所は、船員用のトレ
ーニングルームである。
「まずは、腹筋100回だな」
ソクラテス船長が言った。アンドロイドの一体が、仰向けに寝転んだ芹菜の足元に
しゃがんで膝を押さえる。芹菜は、上体を起こそうとしたが、機械化された両腕が重
く、バランスも悪いため、相当な負担が腹筋から首、顎の筋肉にかかった。
「く・・・無理です・・・」
3回が限界だった。ほとんどない腹筋に無理な運動をさせたため、痙攣して引き吊っ
てくる。このまま続ければ、腹筋が千切れるのではないかと思った。
「舐めんじゃねえ、原始人!」
ソクラテス船長が、早くも根を上げて、ぐったりしている芹菜の溝落ちに銀色のブーツ
の踵を食いこませた。そして何度も足を上げ、勢いよく下ろして打撃を与え踏みにじる。
「ぐふ・・・や・・止めて・・・」
芹菜は、胃を蹴られて、先程食べたドロドロの栄養剤を、口から吐き戻した。
「汚ねえ!おい、アンドロイド。原始人を、もう一匹連れて来て、掃除をさせろ」
「従順なのが、一人いますから、そいつにやらせましょう」
アテナが、アンドロイドに指示をして、実験室のガラスケースから阿部理沙を連れて来
させた。理沙は、今度は自分が実験材料にされるのではないかと勘繰り、怯えきっていた。
「あわわわ・・・あたしも、解剖するの?」
「違う、同類の掃除だ。やれ」
29 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/09(土) 19:55:54.66 ID:8SJKXa/L
理沙は、ホッとして芹菜の顔の傍らに這いつくばり、吐き散らしたゲロを犬の様な
格好で、舐め始めた。口を使っての掃除は一度やっているので、言われなくても
要領が判っている。
「よし、綺麗になったな。続きだ。百回やるまで、絶対に許さないからな!」
少し休んだ芹菜は、再び腹筋を始めた。しかし、すぐに動きを止め、中断する度に、
ソクラテス船長、アテナ、ビーナスの3人から、殴る蹴るの暴行を加えられる。1時
間以上かけて、百回をやり遂げた時は、全身痣だらけになっていた。
「次は、スクワットだな」
芹菜は、休む間も与えられず立ち上がった。
「ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・」
息が上がり、酸欠で頭がくらくらする。機械化された両腕は、頭の後ろで組むことが
出来ず、バランスの悪い状態のまま、スクワットを始めた。全裸でやるスクワットは
オマンコとアナルを曝け出し、ナンバーリングされた乳房が、ゆさゆさと揺れるので、
恥辱的なポーズだった。
「こいつ全然ダメだな。素材を間違えたんじゃないか」
ソクラテス船長が、すぐにフラついて、膝の屈伸を止める芹菜を眺めて、ため息をつ
いた。それに対し、アテナが、反論する。
「生身の部分は、頑健に越した事はありませんが、例え平均的な体力の持ち主でも、
埋め込んだ機械パーツが、それを補ってくれる設計になっています。後は、脳内チッ
プにインストールする、戦闘データとプログラム次第です」
脳内チップの情報は、ワイヤレス操作で、いつでも更新が可能だ。
「戦闘データを蓄積すれば能力が上がると言う訳か。実戦テストをやってみるか」
「ぜひ、お願いします」
アテナは、意気込んだ。
30 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/12(火) 22:05:57.52 ID:4jop1T5A
厳しい筋力トレーニングで、芹菜は、疲労困憊し、汗だくになっていた。兎跳びや、
片足立ちの他、持久力を付けるために、ルームランナーで長時間マラソンをさせら
れたのだった。機械化された腕の接合部分が痛み、脳チップを埋め込まれている
ため、頭痛も酷かった。
「サイボーグにエネルギー補給を行った後、転送室へ。実戦テストにかかる」
ソクラテス船長が、命令した。アンドロイドが、トランクケース程の補給パックを持っ
て来て、また芹菜の3穴にノズルを同時に押し込む。食べながら排泄している間に、
両腕の武器にもコードが繋がれ、急速充電がされた。
「少し・・・少し休ませて下さい・・・」
芹菜が、懇願するとアテナの平手打ちが飛んだ。
「黙れ、原始人!時間が、勿体ないだろっ!」
クタクタの芹菜に、容赦なく脳内チップが、転送室へ向かうよう指示をしてくる。自分
の意思では逆らえない。もはや芹菜の肉体は、遠隔操作をされる操り人形なのだっ
た。
「もう、動けないですう」
連れて行かれたのは、最初に、この宇宙船に実体化した時の、見覚えのある転送
室だった。御立ち台の上に立たされ、白い光輝に包まれる。芹菜の眼前から、転送
室の風景が消え、次の瞬間、見覚えのある場所に立っていた。
31 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/12(火) 22:06:41.02 ID:4jop1T5A
(ここは・・・成田空港のロビー!)
カウンターで、搭乗券を買っている旅行者がいる。長椅子に腰かけ、ボーッと窓の外
の滑走路の飛行機を眺めている外国人もいる。ステイバッグを引き摺ったキャビンア
テンダントが数人で歩いている。電光掲示板には、飛行機の発着予定が表示されて
いる。
(あたし、裸。どうしよう)
異星人のいる宇宙船の中では、気にならなかったが、見慣れた日常の風景、しかも
自分の職場に全裸で立ちすくんでいると言う現実に、芹菜はうろたえた。他の客も、
突然現れた全裸の芹菜に気付いて騒ぎ始めた。
「ちょっと、君」
当然の結果として、1人の警備員が近寄って来た。
(ヤバイ。猥褻物陳列罪で、逮捕される)
芹菜が、恥ずかしさに火が出るほど顔を赤らめた時、勝手に左手が上がり、レーザ
ーガンの銃口を、その男に向けた。次の瞬間、緑色の光線が閃き、警備員は黒こげ
になった。
「きゃあああ!」
床に転がった無残な死体を見て、あちこちで、悲鳴が上がった。続けて、芹菜の体が、
物凄いスピードで動き出し、発券カウンターに並んでいた人の列に、右腕のレーザー
サーベルを振りかざして斬り込んでいく。
「なんだ・・・おわあああ!」
搭乗客達は、胴体を真っ二つにされ、首を切り落とされ、手足を切断されて、バラバラ
になった死体が、あっという間に大量生産された。
「殺人鬼だ!みんな逃げろっ!」
蜘蛛の子を散らす様に、芹菜の周りから人がいなくなった。代わりに民間の警備員と、
空港警察の警官達が集まってくる。芹菜は、彼らをレーザー銃の正確な射撃で一人
づつ、射殺していった。
32 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/12(火) 22:07:23.55 ID:4jop1T5A
(あたし、何やってるの。人が・・・人が死んでいく。あたしが、殺したんじゃない。体が
勝手に、やってるのよ!)
芹菜は、叫びたかったが、口が開かなかった。体が、完全に脳内チップの統制下に
ある。芹菜自身としては、現実感がなく、悪夢を見ているとしか思えなかった。
「この女は、無差別殺人のテロリストだ。射殺しろ!」
空港警察の指揮官が叫んでいた。一斉射撃された銃弾が、雨あられと芹菜の裸の
ボディに撃ち込まれる。耐え難い衝撃と苦痛が、絶え間なく襲ってきたが、脳内チッ
プによって、倒れる事は許されない。無表情のまま、レーザー銃の射撃を続行した。
「こいつは、化け物だ!弾が当たっているのに死なない!」
「足だ!足を狙え!」
芹菜の右の膝頭が打ち抜かれた。さすがに肉体機能自体を破壊され、ガックリと片
足を付く。それでも、そのままの傾いた姿勢で、正確にレーザー銃を撃ち続けた。芹
菜の全身は蜂の巣で、出血が酷かった。
(ぎゃああああ!痛い!痛い!死ぬうううう)
芹菜は、心の中で絶叫していたが、顔は無表情で、口から言葉が漏れる事もなかっ
た。その時、衛星軌道上の遠い宇宙船の中で会話をする声が、脳内チップから聞こ
えてきた。
『実験体の肉体が持ちません。一旦引き揚げさせましょう』
『そうだな、せっかく造ったサイボーグ第1号を、テストで使い潰してしまっては、勿体
ないからな』
次の瞬間、瀕死の重傷を負った芹菜の全身は再び、白い光輝に包まれ、空港ロビー
から跡形もなく消え去った。
33 :
名無し調教中。:2013/02/15(金) 07:13:42.01 ID:TB+KjJ9K
乙。
34 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/16(土) 07:22:37.92 ID:sWHvHe+o
またスレごと落ちそうだな。しばらく書く暇ないし。
35 :
名無し調教中。:2013/02/18(月) 22:55:19.04 ID:DC8aaq+0
お疲れさまです
無責任な書き込みですが、読者の予想外な展開になれば
書き込みも少しは増えるかもしれませんよ
36 :
名無し調教中。:2013/02/19(火) 14:00:14.87 ID:zeam1Y+l
所謂その超展開が一番難しいんだけどなw
カブトボーグみたいに全50話全てがそうだった例もあるけど
エロが保てればベターかと
37 :
名無し調教中。:2013/02/19(火) 17:34:21.91 ID:ENgQADav
カブトボーグってそんなに凄かったのか、よく名前は聞くけど
38 :
名無し調教中。:2013/02/19(火) 17:37:59.10 ID:ENgQADav
ぐぐってきた酷すぎワロタ
39 :
名無し調教中。:2013/02/20(水) 19:45:46.68 ID:WYCtNoxU
sage
40 :
名無し調教中。:2013/02/21(木) 22:50:21.21 ID:TsTyLOj0
口唇乙
41 :
名無し調教中。:2013/02/22(金) 22:19:52.14 ID:BTRofRyx
sage
42 :
名無し調教中。:2013/02/24(日) 00:04:14.70 ID:i6p4NE67
更新乙です
43 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/24(日) 10:00:23.47 ID:XU58uGPs
霞が関の法務省ビルの地下にある公安X課では、調査官達が、深刻な表情でテレビ
モニターを眺めていた。
「昨日の成田空港のテロ事件の映像だ」
長谷川課長が説明した。空港の監視カメラが捉えた映像には、事件の一部始終が映
っている。テーブルを囲んでいるのは、長谷川を覗けば、5人の若い女性の調査官ば
かりだった。
「とうとう、来るべきモノが来たのね」
城山朋子が、感慨深げに言った。数日前から、地球の周回軌道を異星人の船が飛ん
でいることは、天文台からの報告で判っていた。
「この無差別殺人をやってのけた女の身元は、既に判明している。行方不明になって
いるJAM航空のキャビンアテンダントだそうだ」
長谷川課長は、現時点での調査ファイルをデスクの上に広げた。『容疑者、早乙女芹菜、
23歳』と書かれている。
「宇宙人に拉致されて改造されたんだわ」
久石千鶴が冷たい口調で言った。宇宙人のやり口は、過去から来たもう一人の自分から、
散々聞かされていた。
「畜生!人間を何だと思ってるの!」
古賀美奈子が、憤った。元刑事の彼女は正義感が強く、卑劣な犯罪者を許す事が出来
ない性分なのだ。
「これからも、被害者は増え続けるだろう。対抗手段を考えなくてはならん」
「対抗手段?大気圏の外にいる連中に、どう対抗しろって言うんですか?」
白木雪絵は、ネガティブだった。過去の辛い体験が、彼女を悲観的な性格にさせている。
「この娘、こんな体にされて、もう生きていても仕方ないわ。死んだ方がマシね。」
木之本恵美の発言も絶望的だった。彼女は、弱冠、鬱病の気があり、死にたいと言うのが、
口癖だった。
44 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/24(日) 10:01:34.91 ID:XU58uGPs
「そう言うな。まずは、情報収集だな。協力者を造り、反撃の機会を、じっくりと待つのだ」
長谷川課長の長い公安生活で身に付いた調査のセオリーだった。相手が宇宙人であろ
うと、その鉄則は変わらないらしい。
「じゃあ、私はJAM航空に行ってくるわ。知り合いもいるから」
一番、経験豊富な、リーダー的存在の朋子が言った。知り合いとは、2年前の9.11事件
の時に知り合った、工藤明日香の事である。
「では、私は、千羽鶴教団の動きを監視します。宇宙人が現れた事で何か動きがあるか
もしれませんから」
千鶴も言った。彼女は、仲間とつるむのは好きではないらしく、単独行動を取ることが多い。
「この事件に関しては、マスコミに出来る限りの情報統制をかける。宇宙人に関する事は全
てだ。ネオナチスが送り込んだテロリストの仕業と言う事にする」
「その方が、いいと思います。宇宙人だなんて非現実な情報は、公表するべきではありません」
美奈子が言った。
「今の段階ではな。出来れば、このまま公表せずに闇に葬ってしまいたいな」
長谷川課長が、呟いた。
45 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/24(日) 23:54:52.90 ID:XU58uGPs
血まみれの重傷状態で、宇宙船の転送室に戻された早乙女芹菜は、アンドロイドの手で
再び実験室に運ばれた。
「随分やられたわね」
「修復できるかしら」
アテナとビーナスが、手術台の上に横たわった芹菜の穴だらけになった裸体を見下ろし
て言った。芹菜は、全身の銃痕からくる痛みに、唸り声を上げている。
「あ・・・ああ・・・苦しい・・あたし、大勢の人を殺しちゃった・・・」
アテナが、芹菜の全身にスキャンをかけた。3Dモニターに映し出された結果を見てニヤ
リと笑った。
「修復可能だわ。内臓がいくつかやられているけど、人工臓器に置き変えれば大丈夫」
二人の女医による手術が始まった。やはり、麻酔無しで皮膚を切り裂き、埋まっている銃
弾を摘出していく。原始人に麻酔はいらない、というのがアテナの持論だった。
「うう!ううう!」
芹菜の顔に脂汗が滲んでいる。全部で49発の銃弾が取り出され、損傷の激しい肝臓と、
小腸の一部が人工物に置きかえられた。後の傷は有機接着剤でくっ付けられる。
「戦闘データも、取れたけど大したことないわね。所詮、原始人相手の戦いと、星間航行
種族相手の戦闘では、レベルが違い過ぎるわ」
アテナは実験結果に失望を隠せないようだった。
「まさか、文明人相手にテストするわけにはいきませんよ」
ビーナスの言う文明人とは銀河連盟に加入している種族の事で、地球人は含まれていな
い。
「どこかの戦場に投入してみるしかないわね。でも、それは、あたし達、科学技術省の権限
ではできない。軍に納品してからね。それまでは、こいつにバーチャルシミュレーションで
もやらせてみるしかないわ」
アテナは、施術が終わって収納ハンガーに運ばれていく芹菜の顔に、ペッと唾を吐きかけた。
46 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/02/24(日) 23:55:56.97 ID:XU58uGPs
芹菜編、終わりです。
47 :
名無し調教中。:2013/02/25(月) 00:01:55.61 ID:9wTWHSz5
乙
48 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/01(金) 11:14:05.99 ID:TSJBj0QV
西暦2012年2月、奥滝村の千羽鶴教団本部の地下室に、オリジナルの久石千鶴は、
捕らわれていた。オリジナルと言っても、それは彼女自身の主観の問題ではあったが。
「僕は、いろんな時間を旅して、ようやく判りました。運命なんてないんですよ。あるのは
人間の執着心だけです」
狭い檻の中、時間停止男である久保田道康が言った。千鶴は、彼の手を捕まえて背中
に捩じりあげたまま離そうとしなかった。
「さ、白状したんだから、もういいでしょう。僕は、あなたの敵ではない。むしろ、またとな
い味方のつもりなんですが」
「ここから出るのなら、もう一人連れて行きたい人間がいる」
「誰ですか?クライアントとの契約にはないですが、一応聞いておきます」
「ここに捕まっているアルテミスと言うネオガイア星人の女よ」
道康は、困った表情を浮かべた。
「ネオガイア星人?クライアントが、どう言うかなあ。クライアントってのは、未来のあなた
の事ですが、宇宙人を、相当嫌っていますからね」
49 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/01(金) 11:14:48.06 ID:TSJBj0QV
それは、そうだろうと千鶴も思った。しかし、あのアルテミスと言う女の持つ肉体再生
能力は、喉から手が出るほど欲しかった。もし、不老不死に加えて、肉体再生能力
も身に付ければ、千鶴は、文字通り不死身の神に近い存在になれる。
「未来のあたしも、ここにいるあたしも、同じでしょ。私の命令を聞けないの?」
千鶴は、強引な理屈で説得しようとした。
「同一人物かどうかは、判らないって言ってるでしょ。多元宇宙には、無数に同じ人間
がいるんですよ。違う記憶と経験を持っている者、名前や姿形が少し違っている者など、
存在の仕方は様々ですが」
千鶴は、久石弓鶴と名乗った女を思い出した。彼女もまた、分身なのかもしれない。
「わかりました。でも、僕の一存では決められない。お伺いを立ててきますよ、クライアン
トにね。だから、手を離して下さい」
千鶴は、手を離した。道康は、痛めつけられた腕をさすりながら、ホッとしたように胸の
卵型の装置に手を当てる。それが、お守りでもあるかのように、彼が、みるみる自信を
回復していくのが見て取れた。
「じゃ、また」
次の瞬間、道康の姿が消えた。
50 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/01(金) 11:15:47.94 ID:TSJBj0QV
遠い未来、宇宙空母『シナノ』の第一艦橋で道康は実体化した。窓の外には、宝石
の様に瞬く星々と漆黒の空間が広がっている。シナノは宇宙を航行中だった。
「道康か。御苦労」
最高司令官が座る椅子に腰かけている女性が、ねぎらいの言葉をかけた。先程、
対峙していた人間とは別の久石千鶴だった。別人である証拠に、彼女の顔の半分
は機械化されており、左目も赤いカメラレンズが装着された義眼である。巫女姿の
服の下も、見た事はないが、相当部分が機械化されているのだろう。頭部の左半球
は、人間の皮膚には似せられておらず、金色のメタル色に輝いていた。
「実は・・・」
道康は、過去の久石千鶴に、アルテミスと言うネオガイア星人を救出してくれ、と申
し出を受けていることを告げた。
「なんと、ネオガイア星人を・・・」
未来の千鶴は言葉に詰まった。全てのネオガイア星人は、憎んでも余りある敵である。
現に今も、多くの犠牲者を出しながら、艦隊決戦の最中なのだ。
「ならぬ。そんな事は、私の記憶には無い。余計な事をすれば、また歴史が変わって
しまう」
「ですよね。でも、あの女、言い出したら聞きませんよ・・・あ、失礼」
道康は、言いながら、その女が司令官と同一人物である事実を思い出して謝った。
「軍師殿は、どう思われますか?」
千鶴は、隣の参謀席に座っている、ひょろっとした生白い男に意見を求めた。東アジア
系のその男は、偉そうな態度を取っており、鳥の羽根で作った扇を手に持ち、時代錯誤
な中国服を着ていた。黒髭を蓄え、ハイテク機器に囲まれた宇宙船内では、場違いな雰
囲気を醸し出している。
51 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/01(金) 11:16:31.85 ID:TSJBj0QV
「無問題。いいんじゃないですか、別に。過去が、少し変わったところで現在進行中
の戦いに影響が出るわけでもなし」
「孔明殿が、そう言われるのなら」
同意を得た千鶴は、道康にOKを出した。その軍師は、過去の世界からスカウトして
来た史上最大の軍師、諸葛亮孔明、本人だった。催眠教育で、最新の科学知識と銀
河情勢を習得させてある。後漢末期の3世紀の中国で、劉備が接触する以前の孔明に、
千鶴と道康は、三顧の礼を繰り返し、獲得した人材だった。
「いいんですね。じゃあ、もう一回、2012年に行ってきます。では」
道康の姿が、艦橋から消えた。
52 :
名無し調教中。:2013/03/01(金) 14:34:05.40 ID:W/S4GWej
すげぇwktkするw
53 :
名無し調教中。:2013/03/01(金) 15:28:07.10 ID:IN4JrzaH
物語の終息も近いですね
54 :
名無し調教中。:2013/03/01(金) 17:02:20.60 ID:wqyyddsC
おつ
wktk
55 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/05(火) 10:42:18.08 ID:QhTD8oTc
西暦2012年の千鶴は、翌日も拷問室に引っ張り出され、激しいを責めを受けた。
ギザギザの板に正座させられ、重い石を抱かされる。背中を鞭打たれながら、口
に大量の塩水を注ぎ込まれるのだ。
「オエエエエエッ!」
千鶴の腹が、蛙の様に膨らんでいった。
「お前は、どこの組織の回し者だ?CIAか、GRUか?」
原田神人が厳しく訊問した。
「フッ・・・NHKよ。視聴料を徴収に来たのよ」
千鶴は、減らず口を叩いた。神人が怒り狂う。
「舐めやがって!」
膨らんだ腹に、太い一本鞭を叩きつける。かなりの重量がある鞭で、衝撃も半端で
はない。
「ううっ!」
塩水が胃から逆流して、口元から溢れ出した。
「フンッ、こんな、ボロボロの体、痛めつけても、見た目、大して変わらないわね」
この世界での教祖である弓鶴が、嘲笑った。千鶴の向かい側では、鉄仮面を被った
アルテミスが磔にされ、鋸引きで、手足をバラバラにされている。血が飛び散り、この
上なく残虐な光景だった。
56 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/05(火) 10:43:08.79 ID:QhTD8oTc
「ああ!いい!いいっ、とっても感じる!」
手足をもがれながら、アルテミスは、歓喜の声を上げていた。常人ならショック死して
も、おかしくない激痛の筈である。彼女は、苦痛に慣れ過ぎているため、これでも物足
りないのかもしれない。胴体だけになったアルテミスが、床に投げ出され、バラバラに
なった手足が、その上にゴミのように投げ捨てられた。
「くっ付けて欲しいかい?ネオガイア星人の変態女」
弓鶴が、草履の底でアルテミスの乳房を踏みつけた。手足を失い、芋虫の様に、もがく
事しか出来ないアルテミスは、それでも歓喜の涙を流していた。
「お願いします、御主人様。くっ付けて、そして、また切断してください。繰り返し何度でも、
何度でも・・・」
「恥さらしな、宇宙人め」
弓鶴は、血まみれの手足を拾い、切断面に押し付けて行った。縫合もしていないのに、
すぐにくっつき、元通りに癒着する。切断面の傷跡さえ消えていく。
(すばらしいわ)
石抱き刑に合いながら、千鶴はその様子を見て感嘆した。
57 :
名無し調教中。:2013/03/09(土) 21:51:48.59 ID:qdi3ScvB
乙です
久々のアルテミスの登場なのに、書き込みが少ないなあ
58 :
名無し調教中。:2013/03/12(火) 10:54:55.21 ID:NafWUZbP
それでは梅本由梨香よりもアルテミスの方が好きな私が書き込みを。
更新乙です!
59 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/14(木) 20:32:20.32 ID:Ak4mEBqB
(この能力、どうしても欲しい。あたしのモノにしたい!)
千鶴は、切実にそう思った。
「お前達、2人でレズってみなさい」
弓鶴がサディスティックに冷笑しながら言った。人を蔑み、自分が優位に立つ事に、
心から喜びを覚えるタイプらしい。千鶴は、自分にもそういう一面がある事は自覚し
ていた。やはり、この女も自分の分身なのだ。
「はい、御主人様。何でも御命令通りに致します」
完全復活を遂げたアルテミスが言った。全裸の美しい体には傷一つない。豊満だが
筋肉質な、フェロモンたっぷりな肉体だった。千鶴はアルテミスの手で、石抱き刑か
ら解放された。しばらくは、足の感覚が無く立ち上がる事も出来ない。直角に尖った
板のギザギザが食い込んでいた場所が、何本も直線状に皮膚が破れ、壊死しかか
っている。
「うく・・・」
「立て、こらスパイ!」
原田神人が叱責した。アルテミスは、軽々と重い石を持ち上げている。元は鍛え抜
かれた軍人なのだ。
「さあ、私とレズりましょ」
アルテミスが、鉄仮面の窓を開けた。青い瞳と、ふくよかな唇だけが覗く。人相が判
らないが、長い金髪が首元から、はみ出している。
(う・・・臭い・・・)
アルテミスが顔を近づけてくると、強烈な汗の匂いがした。鉄仮面を恒久的に被って
いるため、頭髪や顔面を長期間洗っていないのだろう。千鶴は悪臭に耐え、アルテミ
スと舌を絡めて、ディープキスをした。
60 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/14(木) 20:33:08.58 ID:Ak4mEBqB
「アハハハ、いいコンビだよ、お前ら」
弓鶴が、笑っていた。アルテミスは、長いディープキスが終わると、積極的に千鶴
の乳房を吸い、股間を舐める。鉄仮面が皮膚に当たって冷たかった。
「御主人様には、クリトリスが無いのですね」
アルテミスがクンニをしながら言った。彼女にとって、千鶴も自分より格上の御主
人様なのだ。
「ええ、昔、ちょっとした事故でね」
「あたしなら、すぐに再生するのに。他にも、こんなに酷い傷が、たくさん・・・」
アルテミスは、千鶴の全身に刻まれている惨い古傷を、指で撫でさすった。2000
年もの間に経験した戦闘や拷問、事故で付いた傷だった。千鶴の全身は、アルテ
ミスと対照的だった。
「あなたは、綺麗な体ね」
「はい・・・どんなに、切り刻まれても再生する、マゾの体なんです。ウラノス博士の
細胞変換装置で改造して頂きました」
(ウラノス!やはりそうか・・・彼女も人体実験の被害者なんだわ。それにしても、同
じネオガイア星人も実験材料にするなんて)
千鶴も、アルテミスの肉体に舌を這わせた。首から下は、洗浄されているので、元々
の体臭以外は、しない。それでも白人特有の匂いに、ムセそうだったが。
「御主人様。もし、よろしければ、あたしのオマンコも、舐めて下さい」
「え・・ああ」
千鶴とアルテミスはシックスナインの体勢になった。受け身の千鶴が下である。久し
ぶりのセックスに、千鶴もまんざらでは無く、愛液が多量に流れた。
「御主人様の、御汁おいしいです。ありがとうございます」
61 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/14(木) 20:33:54.53 ID:Ak4mEBqB
アルテミスは、殊勝に礼を述べた。弓鶴が、信者に冷蔵庫からキュウリを持って
来させた。
「キュウリを使って繋がりなさい」
無造作にキュウリを、床に投げてよこす。2人は、シックスナインを止めて、向か
い合わせになって胡坐をかき、オマンコとオマンコを近付ける。アルテミスがキュ
ウリを拾い上げ、まず自分のオマンコに突き刺した。
「ああっ、イボイボが痛くて気持ちいいっ!」
千鶴も、もう片方の端を、自分のオマンコに挿入させていった。尖ったイボイボが
無数に突出たキュウリの表面は、敏感な粘膜を傷付け、かなり痛い。それに、
千鶴はアルテミスと違って、オマンコの内側の柔らかい粘膜の傷が、瞬時に治癒
するわけではないのだ。
「腰を動かせ」
弓鶴が言った。原田神人の手から一本鞭を譲り受け、ためらっている千鶴と、
ヨガっているアルテミスの背中に、交互に打ちつけた。
「あうっ!」
強烈な打撃が、2人の女を襲う。キュウリを間に挟んだまま、アルテミスは積極的
に、千鶴は、仕方なく腰を動かし始めた。
「つ・・・」
千鶴は、歯を食い縛って痛みに耐えた。泣き叫ぶ事はおろか、悲鳴を上げるのも、
プライドが許さない。月並みの、か弱い女ではないという自負がある。しばらく続け
ていると、内粘膜が破れたのか、血が流れ出して来た。しかし、腰の動きを、少し
でも遅くしようとすると、容赦なく、弓鶴の鞭が飛んで来る。
「止めるんじゃないよ!」
アルテミスは、周囲が見えなくなる位、没頭し、喜んでいた。千鶴の苦痛より、自
分の快楽に溺れているのだろう。
(どうやら、こいつ。どうしようもないマゾ女のようだわ)
千鶴は、アルテミスを、そう分析した。
62 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/19(火) 21:44:54.26 ID:lYulnk0H
奥滝村の千羽鶴教団本部の正門は、巨大な鳥居である。村自体を支配し、
村長も村会議員も大半が在家信者であり、駐在所の警官も抱き込み済みで
あるため、村内に敵対する者は、ほとんどいない。しかし、村外から侵入しよう
とする曲者が後を絶たないため、警備は万全で、常に屈強な信者が、敷地の
境界線を警備に当たっていた。その日、夕方16時50分ごろ、突如上空に、一
つの発光体が出現した。
「おい、あれは、なんだ?」
修験者の格好をした警備の信者が、空を指差して叫んだ。見上げていると発光
体から黄色いビームが地上に照射され、黒服にサングラスをかけた男女が多数、
何もない空間から幽霊の様に実体化した。
「なんだ、お前達は?」
詰問した信者に、黒服は無言で、通常の銃とは異なる形状の兵器、パラライザー
を向け、撃ち倒す。
「敵襲!敵襲だ!すぐに本殿へ連絡を!」
サングラスの男女達は、そのまま無言で歩き出し、鳥居をくぐる。阻止しようとした
信者達は、全てパラライザーで撃ち倒される。死んでいる訳ではなく、気絶しただ
けだ。先頭を歩く黒服の女は、米谷正子だった。
63 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/19(火) 21:46:10.13 ID:lYulnk0H
(時間犯罪者11532号、ついに見付けたわ。1974年に見失って以来、どこに隠
れていたのやら)
思えば、長い追跡だった。最初に遭遇したのは、13世紀のモンゴルの遠征軍の中。
以来、南米、ヨーロッパ、日本と数百年渡って追跡し、逮捕する事が出来なかった。
挙句の果てに、時間管理局本部のマスターから追跡中止の指示が出て、手をこま
ねいている内に、突然見失った。時間管理局が感知出来ない、別の時間流に乗り換
えてしまった、というのがその時の結論だった。
(だが、ここで会ったが、38年目。逮捕だ!逮捕だ!)
アンドロイドである米谷正子は、感情を表に出す事は無かったが、それでも、数百年
前に入力された命令コマンドを完結できるのは、メモリーの節約につながる。
(しかし、追跡中止の指示が、今日いきなり撤回されたのは、どういう訳だろうか?)
疑問は残ったが、基本、米谷正子は、アンドロイドである。命令コマンドの実行が最
優先だった。
64 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/19(火) 21:51:16.34 ID:lYulnk0H
「侵入者だと?一体どういう事だ?」
捕虜の拷問にも飽き、本殿でダラダラと定例会議を行っていた久石弓鶴を始めとす
る教団幹部達は、驚愕した。
「俺が行ってきます。保安員全員に非常招集!火器の使用を許可する」
武闘派の原田神人が、先頭に立ち、その場で集められる限りの保安員を引き連れ
て現場へ向かった。宿舎の立ち並ぶ教団施設の中庭は、修羅場となっており、移動
する黒服の集団を阻止しようとして、白服の教団員が、幾重にも取り囲んでいる。
「何者だ、あいつら?」
「判りません。13号棟を目指しているようです」
13号棟は、その地下に捕虜達を監禁している施設である。先程まで、千鶴やアルテ
ミスをいたぶっていた場所だ。
「目的は、捕虜の奪還か。それは、まずい。何としても阻止しろ」
ようやく、隠匿されていた武器庫からピストル、自動小銃などが到着した。
「構わん、撃ち殺せ!死体は、硫酸風呂で溶かせばいい」
原田の指示で、弾丸が、雨あられと注がれた。多少銃声が漏れても、抱き込み済み
の警察は黙認する。しかし、侵入者達は、黒服に穴が開いただけで、全くダメージは
受けていないようだった。逆にパラライザーで反撃され、信者の多くが戦闘不能にされた。
65 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/19(火) 21:51:59.89 ID:lYulnk0H
「銃が効かないのか!」
「このままでは、阻止出来ません」
「銃が駄目なら、力ずくで止めろ!抑え込め!」
腕に自信のある信者達が、数を頼みに飛びかかって行った。教団に妄信しているため、
相手が化け物でも怯むことはない。しかし、アンドロイドである黒服の一団は、1人1人
が人間にあらざる腕力を持っており、飛び掛かってきた信者達を、まるで蠅でも追い払
うかのように、腕一本で跳ね飛ばして行った。
「く・・どうすれば」
原田神人の額に、焦りの汗が流れた。
66 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 09:46:49.61 ID:H9ov1+gT
長い拷問の時間が終わり、地下牢に戻された千鶴とアルテミスは、同じ鉄檻に放り
込まれた。そこで、ずっとレズっていろ、と言うのが弓鶴の捨て台詞だった。
「御主人様、オマンコを御舐めします。それとも、足の裏の方が、よろしかったですか?」
長期間、人権を奪われたマゾ生活を送っていたアルテミスは、拷問者の命令には従順
だった。ネオガイア軍の機密を喋る事以外は、嬉々として凌辱を受け入れている。
「ああ、そうだな。じゃあ、足の裏を舐めてくれ」
千鶴は、そっけなく言った。ここで、アルテミスを手なずけておけば、肉体再生の能力を
手に入れるために、何らかの協力をさせる事が出来るかもしれない。隣の檻のカトリー
ヌ・レクレールが、羨ましそうに眺めていた。
「あなた達、楽しそうじゃない?あたしも仲間に入れてよ」
鉄格子の間から、手を伸ばして来た。放置されっ放しで相当、暇なのだろう。
(面倒くさい奴だ・・・)
千鶴は、そう思った。
「アルテミス。カトリーヌが寂しがっているから、お前のオマンコでも触らせて、やりな」
「はい、御主人様」
アルテミスは、千鶴の足の裏を舐めながら体を捻り、尻を突き出して、カトリーヌの手の
届く位置へ動した。カトリーヌが、鉄格子の間から右腕を伸ばし、指をアルテミスのオマ
ンコに入れる。
「お願いします、カトリーヌ様。爪を立てて、かき回して下さい。思い切り、クリトリスを捻
りあげて下さい」
アルテミスが、懇願した。
67 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 09:47:33.04 ID:H9ov1+gT
「いいの?じゃあ、やるわよ」
カトリーヌは、アルテミスの望む通りにした。容赦なく肉芽を摘まみ、力を入れる。
「あう・・ぎゃう・・・気持ちいいです・・・」
千鶴は、ネオガイア星人であるアルテミスが虐待される様を見て、悪い気はしなかった。
「それにしても、お前の頭は、汗臭いわね。その鉄仮面、外せないの?」
「申し訳ございません。以前犯した重大な過ちのために、素顔を晒す事は、一生禁じら
れているのです。ネオガイアの刑務所では、仮面を被ったまま洗顔や洗髪が出来る、
特殊な消毒液があったのですが、ここにはないようです」
「ふーん。次、こっちの足」
「はい、御主人様」
何を命令しても、アルテミスは従順だった。ネオガイア軍の軍規に違反しない限り、誰の、
どんな命令にでも従うのだろう。彼女を支配するのが地球人でも構わないようだった。
千鶴が知っているネオガイア星人はプライドが高く、地球人を原始人か、それ以下の下
等動物としか、見ていないようだったが。
「終わったら、カトリーヌの足も、舐めてあげて。あいつ、暇そうだから」
「はい、御主人様」
鉄格子から、突き出されたカトリーヌの足の裏も、一心不乱に舐め上げる。何のためら
いもなく、恭しく気持ちの籠った御奉仕だった。
(あれ?なんだか、外が騒がしい・・・)
千鶴は、聞き耳を立てた。地下牢のドアの向こうから、喧騒が聞こえる。胸騒ぎを感じた。
二千年間を生き抜いた本能が、危険を告げていた。
「何か、来るわ」
ドアが破られて、黒服の一団が入ってきた。
68 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 09:48:15.89 ID:H9ov1+gT
「時間犯罪者11532号、とうとう追い詰めたわ。逮捕する!」
聞き覚えのある、その声は米谷正子だった。数十年ぶりだが、はっきりと覚えていた。
何しろ、彼女とは数百年間の付き合いなのだから。
「しつこいわね。イエスイ・・・いや、正子だったかしら」
「どちらでもいい。観念しなさい。時間管理局へ連行します。そこでお前は、永久時間
牢へ入れられるのよ」
「嫌だと言ったら?」
「力づくで」
正子は、パラライザーを発射した。千鶴は、とっさに射線上にアルテミスの頭部を持っ
て来る。超合金製の鉄仮面は麻痺光線を、難なく跳ね返した。
「ちっ、時間犯罪者の癖に、生意気な」
正子は、パラライザーを連射した。アルテミスの体を楯にし、千鶴には一発も当たらない。
「ぎゃうっ!ぎゃうっ!何これ、気持ちいい・・・今までにない快感・・・」
アルテミスは、パラライザーの衝撃に酔っていた。普通の人間なら気絶するのだが、肉
体の麻痺の回復が早いため、気絶と覚醒を数秒単位で繰り返しているのだ。口の端か
ら涎を垂らしていた。
「変態女か・・・それにしても、この時代の人間を楯にするとは、卑劣な時間犯罪者め!」
「それ以上、近づいたら、こいつを殺すわよ。あなた達、歴史が変わったら、困るんじゃな
かったかしら?」
千鶴は、アルテミスの首に腕を回した。首を絞めたくらいで、アルテミスが死ぬとは思わ
なかったが、ブラフにはなる。その時、対峙する正子と千鶴の間に、陽炎が立ち上り、今
までいなかった黒服が、もう1人実体化した。サングラスをしていないその男は、ミッシェ
ルだった。
69 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 09:48:59.31 ID:H9ov1+gT
「やれやれ、危ないから、出来れば現場には出たくなかったんだが・・・やはりアンドロ
イドだけじゃ、君は手に負えないか」
ミッシェルは、ため息をついていた。
「ミッシェル!何の用?久しぶりの登場だけど」
千鶴は、昔の恋人に会った様な気がして、急にテンションが上がり、頬が火照るのを
感じた。
「一緒に来てくれないかな。実は、アンドロイドには、通達していなかったが、もう君を逮
捕しようと言う訳じゃないんだ。もう、そんな事はどうでもいい。時間流が、グチャグチャ
になり過ぎて、歴史を守る意味が無くなってきた」
ミッシェルは、バツが悪そうに苦笑いをしていた。
「一緒に行くって、どこへ?」
「一万二千年前のアトランティス大陸へ。私が生まれ育った超文明を、君に見せたい」
「・・・」
千鶴は考え込んだ。ミッシェルには、今まで色々と世話になっている。今更、自分を裏
切って害を加えるとは思えない。しかし、2000年間、旅をして、やっと現代に戻って来
たのに、また過去へ戻るのは、心理的に抵抗があった。それも前回の6倍も遠くへ。
「わかったわ。でも条件がある。アルテミスとカトリーヌも連れて行くわ。もう、歴史がど
うでもいい、と言うなら、この時代の人間を同行させても、問題ない筈よ」
ミッシェルは、肩をすくめた。
70 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 09:49:58.66 ID:H9ov1+gT
「いいですよ。それくらい、お安い御用で」
ミッシェルは、正子に二つの檻を破壊する様に指示をした。正子は、アンドロイドの怪力
で鉄格子をグニャリと曲げ、千鶴、アルテミス、カトリーヌの3人を解放する。千鶴の逮
捕に執念を燃やしていた正子だったが、所詮、感情を持たないアンドロイドなので、時空
マスターであるミッシェルの命令には従順だった。
「では、タイムマシンに転送していいかな。暴れないでくれよ」
「ええ」
その時、また別の男が、何もない空間から突然実体化した。
「こんにちは、僕、時間停止男です。あれ、どうなってんの?やけに賑やかだな、ひょっ
として、これってヤバイ、状況?」
泡を食って、周囲の状況を確認しようとしている男は、久保田道康だった。黒服達と裸
の3人の女、ミッシェルの全員がタイムマシンからの転送ビームに包まれ、光り始める。
「ちょっと、千鶴さん!未来のあんたから、許可が出たよ・・・あ・・・どこ行っちゃうの?」
予想外の展開にオロオロする道康の周囲から、全ての人影が消失した。
71 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/24(日) 10:53:22.25 ID:H9ov1+gT
千鶴編、終わりです。
72 :
名無し調教中。:2013/03/25(月) 11:05:25.35 ID:53FXUp/D
更新乙です
アルテミスファンとしては千鶴編がもっと続いてくれた方が嬉しかったのですが
アルテミスも一緒に1万2千年前にタイムとラベルするようなので
次回を楽しみに待ちます。
73 :
名無し調教中。:2013/03/25(月) 14:06:41.26 ID:aQeeZRyb
乙乙
74 :
名無し調教中。:2013/03/26(火) 03:02:36.21 ID:aSKIfgNz
道康カワイソス(´・ω・)
75 :
名無し調教中。:2013/03/26(火) 20:51:27.39 ID:mlO3LqwI
更新おつ!!!
うふ〜ん
77 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/28(木) 08:37:55.99 ID:OUp2Dk4b
アマゾンのキンドル本で出版するとしたら、無料で読める、まとめサイトは閉鎖しなくては、ならないのでしょうか?
78 :
名無し調教中。:2013/03/28(木) 20:24:52.93 ID:zhgVBXuU
>>77 売れ行きが気にならないならそのままでどうぞ
印税は減るだろうけど
79 :
名無し調教中。:2013/03/29(金) 17:35:35.50 ID:K2wFrdil
まとめサイトの閉鎖に関しては分かりませんが、もしも出版なさるなら
いくつか修正しないといけないかも知れませんね。
ユダヤとかナチとか北朝鮮に関する記述とか
特定の芸能人を連想させる固有名詞とか
いわゆる放送禁止用語とか・・・。
更新、楽しみにしています。
80 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/03/30(土) 16:29:55.11 ID:ILutJ0p+
西暦2010年6月。宮前真奈美(28歳)は、オープンカー『スターダスト号』で、東九州自
動車道を北上していた。梅雨時なので、空はどんよりと曇り、空気はジメジメしている。雨
が降ったり止んだりだ。
「また、降って来た。やーね」
スカイダスト号に幌はない。ドライバーも座席もズブ濡れになり、気持ち悪かった。
「あと15日。それまでに伊豆半島の鉤十字団基地にたどり着かなくちゃ」
自分の命がかかっていた。解毒剤は、そこにしかないのだ。ヘルメット無しのスカイピンク
のバトルスーツは、胸と股間が切り抜かれており、下着は着用していないため、乳房とオ
マンコが剥き出しで外気に晒されている。この恰好で公共の交通機関を利用するのは、
目立ち過ぎる。
「でも、もうガソリンが・・・」
スカイレンジャー達が、東京から走らせてきたスカイダスト号のガソリンメーターは、給油
ランプが点灯寸前だった。
「なんとか、小倉まで、もって頂戴」
お金も無いため、パーキングエリアでガソリンを入れる事は出来ない。それ以前に、指名
手配されているので、短時間でも停車するのは危険だった。
「また検問だ」
真奈美は、アクセルを踏み込んだ。ガソリンが減るのを気にしてはいられない。早いうちに、
高速を降りなくては、袋のネズミになってしまう。進行ルート上のインターチェンジは全て、
地元警察に封鎖されていると考えた方がいい。
『そこのスポーツカー、止まりなさい!』
検問の脇に駐車している警察車両のスピーカーから、警告が発せられた。スカイダスト号は、
車道を塞ぐように横向きに停車したパトカー2台に突っ込んでいく。
81 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(2+0:5) :2013/03/30(土) 16:30:34.83 ID:ILutJ0p+
「ターボエンジン点火!」
真奈美は、スイッチを押し込んだ。スカイダスト号は、戦隊ヒーロー仕様に特殊加工され
た改造車である。法定外のジェットエンジンに点火すれば200キロまで加速が可能だ。
装甲も厚いため、他の車と接触しても大破する事はない。
「わわわわ!きいいいいい!」
加速に、気絶しそうになりながら真奈美は、歯を食いしばった。風が肌を切り裂く様で、
目を開けている事が出来ない。2台のパトカーを吹っ飛ばした衝撃に、意識が飛びそうに
なった。
「やった!」
目を開けてバックミラーを覗くと、背後で、パトカーが炎上しているのが見えた。
「あのパトカーに、警官が乗っていたかも・・・」
ちらっと、そんな気もしたが、今は逃げる事に意識を集中するべきだった。逮捕されれば、
15日以内に、解毒剤を打つ事が不可能になる。3キロ程走ったところで、給油ランプが点
灯し、しばらくして、スカイダスト号は、使い物にならなくなった。
「小倉まで、もう少しの筈だわ」
真奈美は高速道路脇に、派手なオープンカーを乗り捨て、防音壁の切れ目から、ジャンプ
して高速道路外に飛び降りた。
うふ〜ん
83 :
名無し調教中。:2013/04/03(水) 17:10:22.63 ID:NWi0MFMG
更新乙
真奈美も良いけど、アルテミスの再登場が待ち遠しい
84 :
名無し調教中。:2013/04/03(水) 21:00:20.38 ID:xKDOtwE+
>>83 俺は由梨香かな。
マーガレットばかり贔屓されてるから寂しいよ
85 :
名無し調教中。:2013/04/03(水) 21:02:09.21 ID:xKDOtwE+
アルテミスの鉄仮面の中はわかったけど、由梨香とブギンガの衛生面ってどうなってんだろ?
二年も原始人みたいな生活してたから体臭とか臭いそうだな。
86 :
名無し調教中。:2013/04/03(水) 21:09:57.12 ID:fe3waj+Z
>>85 個人の妄想だけど、髪はサダコみたいに長くて油っこくなってると思う。脇毛や陰毛、尻毛も濃くなってマイクロビキニからはみ出ちゃってるか、自分からはみ出してそう
87 :
名無し調教中。:2013/04/07(日) 23:42:21.48 ID:khCqiKW5
更新乙です
そういえばアルテミスは鉄仮面の中に塩酸か硫酸を流し込んで
綺麗にしてるんだっけ?
88 :
名無し調教中。:2013/04/08(月) 01:04:34.54 ID:r4IctIEu
sgae
89 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/08(月) 23:05:30.14 ID:/fS1NRpi
>>87 塩酸です。再生するので皮膚は、爛れません。
執筆ペースが遅く、ほとんど中断状態になっていて、申し訳ありません。
現在、私生活がゴタゴタしていて、余裕がありません。なるべく早く、再開できるようにしたいです。
90 :
名無し調教中。:2013/04/09(火) 18:38:33.97 ID:igvKZ+Dd
作者登場!
91 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/09(火) 20:35:22.30 ID:GVIh7ZtR
92 :
名無し調教中。:2013/04/10(水) 10:16:39.12 ID:SGTLWY3W
更新オツ
有料で出版するなら、無料のまとめサイトでは見られないオマケみたいなものをセットにしないといけないかも?
93 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/10(水) 18:17:50.62 ID:XQSUQIRn
例えば、どんなものでしょうか?
94 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/10(水) 18:22:29.96 ID:XQSUQIRn
3部まで、出版の審査が通ったようなのですが、シリーズ何巻と言うのが、表示されないみたいです。次回の編集の際、内容説明の方に記入します。
95 :
名無し調教中。:2013/04/11(木) 14:48:54.27 ID:qYuvGfAt
>>93 アルテミスや梅本由梨香といった人気キャラの外伝をKDP限定で
収録したりはどうですか?
あとは挿絵とかを入れるのはどうですか?
96 :
名無し調教中。:2013/04/11(木) 18:41:04.38 ID:SLqp7EZW
アルテミスちょっとなあ
97 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/12(金) 08:07:31.97 ID:A8fXJSpn
押絵は、画才がないので、描けません。外伝は書けそうですが、現在、本編の執筆も止まっているので、いつになることやら。
98 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/12(金) 13:17:32.84 ID:A8fXJSpn
おおっ!1冊、売れている・・・・10年間、書き続けて初めて、金になった。
99 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/13(土) 07:48:22.89 ID:d/1EIyli
さすがに、ガンダム編は削除して提出しました。
出版作業が終わるまで、新作を書く時間がとれません。申しわけございません。
100 :
名無し調教中。:2013/04/13(土) 22:39:48.15 ID:h1qA9hvB
ガンダム・・・・
101 :
名無し調教中。:2013/04/14(日) 21:52:02.92 ID:Hu5dmGJL
挿絵くらい誰かに頼めばよかったんじゃね?
どこかでレスとかSSの絵を描いていたサイトを見た気がするが
どこだか思いだせん。
102 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/22(月) 21:22:04.76 ID:k7zWFcI5
「それ程、人はいないようね・・・」
防音壁の外は、田園風景が続いて広がっており、民家は、まばらだった。胸とオマンコ
が露出しているため、人目に付くのは避けなくてはならない。普通の衣服を手に入れて
着ればいい様なものだが、鉤十字団のステルス衛星が常に彼女の行動を監視している
かもしれず、ザコ戦闘員の規則では、外出中は、所定のバトルスーツ以外の服を着る
ことは禁止されているのだった。もし規則を破れば、厳しい罰を受けるばかりか、解毒注射
を打って貰えない。
「小倉まで60キロか・・・歩くしかないわね」
孤独な境遇が続いているため、真奈美は、ひとり言が多くなっていた。鉤十字団に彼女
の味方は誰1人いない。それも当然で、彼女は憎んでも余りある、元戦隊ヒロインなの
だから。虐待される時以外は、常に無視されている存在なのだ。
「もうヒッチハイクは、危ないわ・・・」
真奈美は、ブツブツと呟きながら、小走りに走り始めた。少しでも早く伊豆半島に近付き
たい。やがて雨が激しくなり、全身がズブ濡れになった。長い黒髪が、べっとりと雨水を
吸い取って張り付き、首筋からバトルスーツの肩に、まとわり付く。
「ハア、ハア、ハア・・・急がなくちゃ・・・」
103 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/22(月) 21:22:53.49 ID:k7zWFcI5
そう、自分に言い聞かせながら真奈美は、フラフラになっても走り続けた。時々、
警察の目を怖れながら休憩し、そしてまた走り続けた。結局、飲まず食わずで、
日が暮れても夜通し駈け続け、小倉市内に、たどり着いたのは、翌日の昼過ぎ
だった。足が棒の様になり、股関節が痛い。パコパコと口を開いていて破れてい
た右足のブーツの底が、ついに抜け、裸足の足裏で、直接地面を踏まなければな
らなくなった。
「伊豆半島まで、歩くのは無理だわ。やっぱり危険を犯してでも、鉄道を使わなく
ちゃ・・・」
真奈美は、頭を捻った。そして苦肉の策を思いついた。
「そうだわ。服を着るのが駄目なら、別の方法があるわ」
真奈美は、人目に付かないように裏道を歩きながら、根気よく探し、ホームセンタ
ーのチェーン店を見つけた。首都圏でもよく見かける店名だ。客を装って、さりげ
なく入り口を潜り抜け、店内に入る。そして素早く売り場を物色し、安全カミソリと、
ピンク色の油性マジックを万引きして店外へ飛び出した。元刑事である真奈美が、
万引きをするのは悲しく、そうしないと生きていけない自分の境遇が情けなかった。
真奈美は、店員が追って来るかもしれない恐怖に怯えながら、近くにあった公園
の公衆トイレに駆け込み、誰もいないのを確認すると、計画していた作業に取り掛かった。
「騒がれずに電車に乗るには、この方法しか・・・」
104 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/22(月) 21:23:27.50 ID:k7zWFcI5
洗面所に備え付けられているプラスチックボトルから液体ソープ注出して掌
に受け、蛇口の水で薄めて、よく泡立てた上で、バトルスーツの切り抜き穴か
ら、剥き出しになっている股間に塗りたくる。そして盗んできた安全カミソリの
パッケージを破って取り出し、ジョリジョリと陰毛を剃り始めた。
「スースーするわ」
念入りに剃り上げ、完全にパイパンになると、今度はピンク色の油性マジック
に持ち替え、露出している白肌を、塗り潰しにかかった。
「これで、パッと見ただけでは、バトルスーツに穴が空いているようには見えない」
真奈美は、自分の股間と両乳房をマジックでピンク色に塗り潰した。バトルスーツ
の色褪せが激しいため、マジックで塗った部分だけ、明らかに色が濃かったが、
細かい事を気にしてはいられない。用は、猥褻物を露出している事実を周りの人
間に悟られて、騒がれなければよいのだ。
「バッチリだわ」
完成した自分の姿をトイレの鏡に映して、不自然に見えないか何度も確認した。
着色されたとはいえ、乳首の形や、オマンコの土手の膨らみは、そのままだった
が、電車の中で、真奈美が足を組んで、手で胸を隠していれば判らないだろう。
「これで、絶対にバレない。堂々と電車に乗って伊豆半島の秘密基地に帰れる」
真奈美は、不安を追い払い、自分に暗示をかけるように、そう言い聞かせた。大
丈夫だと思い込む事が一番大事だった。
105 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/25(木) 09:14:03.64 ID:e1VYUvhd
「お金が無いから、切符を買えない。夜になってから駅のホームに忍び込むし
かないわね。それまで寝るか。お腹も空いたし」
真奈美は、トイレの洗面所の蛇口に口を付けて水をガブ飲みした。そして公園
のゴミ箱を漁ったが、食べられる様な物は、何も見つからない。仕方なくその辺
に生えている雨に濡れた草や木の葉を貪り食った。
「苦い・・・でも、食べなきゃ。また、お腹を壊すかもしれないけど」
腹がいっぱいになると、トイレに戻って掃除道具入れの中に隠れた。
「ここで、夜まで、眠ろう」
壁にもたれかけ、立ったまま目を瞑ると、相当疲れていたのかすぐに、深い眠り
に落ちた。
「うーん、やめて・・・もう、虐めないで・・・いえ、嘘です、虐めて下さい・・・死にた
くないんです・・・」
ひどい悪夢にうなされながら、真奈美は目を覚ました。掃除道具入れの扉を開
けると外は、もう、暗かった。用を足し終わって、洗面所で手を洗っていた中年の
女が、突然現れた真奈美の姿に驚いている。
「何時か、わからないわ・・・あの、今何時ですか?」
真奈美は、驚いている中年女に話しかけた。
「夜の、8時20分くらいですけど・・・」
「ありがとう」
真奈美は、公衆トイレを出て、小倉駅の方角に歩き出した。
「始発電車に乗ればいいわ。その方が、目立たない・・・」
106 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/25(木) 09:14:45.67 ID:e1VYUvhd
小倉駅を見つけたのは、夜中の午前0時を回ってからだった。巨大な駅ビル
が建つ、幾本もの路線が重なり合った立派なターミナル駅だった。真奈美は、
線路の高架下の目立たない場所に身を潜め、始発列車の発車のタイミング
を待つ。ウトウトしていると、終電が終わってから静まり返っていた駅に、電車
が入ってくる音が聞こえた。
「いよいよ、行動開始よ」
真奈美は、フェンスを乗り越え、線路内に侵入した。暗いのでピンク色の目立
つバトルスーツを着ていても発見される恐れはない。
「うう・・・腹が痛い・・・草を食べたせいね」
人間の消化器官は、野生の草葉を何でも消化できるようには出来ていない。
当然下痢になる。真奈美は、線路わきに蹲ると、オシッコと下痢便を垂れ流した。
オマンコと肛門の部分が、切り抜かれているので、いちいちバトルスーツを脱が
なくても用が足せる。紙が無いので線路に敷いている砂利でケツを拭き、また
歩き出した。駅員がいないのを見計らって、ホームによじ登り、さりげなく時計
と時刻表を見た。
「今が、5時57分・・・次の普通電車が、6時13分発・・・」
特急や急行は使わず、普通電車を乗り継ぐ事に決めていた。その方が、他の
乗客に怪しまれる前に、頻繁に乗り換えが出来る。車掌の切符拝見に遭遇す
るリスクも、普通電車だと低い筈だ。電車が入ってくるまでホームのベンチに
座った。剥き出しのケツとオマンコがベンチに直接触れ、冷たかった。
107 :
名無し調教中。:2013/04/25(木) 15:04:13.90 ID:TAZFXw5r
更新おつです。
次の更新を楽しみにしています。
108 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/25(木) 21:55:55.42 ID:e1VYUvhd
(暖かそうな、コーヒー・・・)
真奈美は、自動販売機に目をやり、ゴクリと唾を飲み込んだ。金が無いので買
う事が出来ない。また、これからは、周囲に人がいるので独り言も慎まなくては
ならない。時間が早いので、駅のホームには、人影はまばらだったが、それでも
駅員が時々近くを通り過ぎると、緊張した。
(大丈夫だ・・・猥褻物を露出していることに気付いていない)
ピンクのバトルスーツについては、色褪せてボロ切れの様になっているのと、最
近では、コスプレイヤーが町を闊歩していることも多いので、特に不審には思わ
れてはいないようだった。
(油断は禁物・・・あたしが逃走中なのは、ニュースで流れているかもしれないし、
目撃情報を通報されるかもしれない。ステルス衛星に監視されていなければ、変
装出来るんだけど)
今頃、ゴキブリ女と配下のザコ戦闘員達は、安全な秘密基地でモニターを見なが
ら、真奈美が困っている様子を、嘲笑っているに違いない。時刻が来て、ホーム
に下関行きの普通電車が滑り込んできた。扉が開き、真奈美は車内に乗り込む
と、ひとまず安堵のため息を漏らした。
(何日かかるか判らないけど、この方法で、伊豆半島まで帰ってやる!)
真奈美は、生き抜くために決意を固めた。スカイレンジャーになる前、正義のため
に戦う研修を受けた事など、とっくに忘れていた。
109 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/04/25(木) 21:56:39.72 ID:e1VYUvhd
関門トンネルを抜け終点の下関に着くと、さらに東へ向かうために、広島行きの
普通電車に乗り換える。7時を回って通勤時間帯になると乗客が急激に増えて
きた。サラリーマンやOL、高校生や大学生、専門学校生などが殆どだ。横長の
座席に座っている真奈美の両脇にも乗客が座り、吊革に捕まったサラリーマン
が目の前に、すし詰めにされて押し出されてきた。長時間、同じ位置にいるので、
数十センチ程の至近距離にいる真奈美をじっと観察し、異様な服装に疑いの眼
差しを向けている。真奈美は、ペイントしているだけのオマンコを隠すために、足
を組もうとしたが混雑し過ぎていて動かすスペースが無く、ピッタリと両腿を閉じ
合わせることしか出来なかった。同じくペイントされているだけの乳房は、さりげ
なく胸に手を当てて隠す。2日間、雨に濡れていただけで風呂に入っていなかっ
たため、少し体臭が発散し、ラッシュアワーで密集している電車内ではヒンシュ
クを買っていた。両脇に座っている乗客は、関わりたくないので見て見ぬフリを
して顔そむけ、心の中で、妙な奴の隣になった不運を呪っている。目の前に立っ
ているサラリーマンは、真奈美の股間を、険しい顔でジロジロと見ていた。まさか、
剥き出しのオマンコが目の前にある、と言う現実を受け入れるべきかどうか、
葛藤しているようだった。
(寝たふりをしよう)
真奈美は、目を閉じた。
(通勤途中のサラリーマンは、会社に遅れることを何よりも怖れている。騒ぎた
てることは、絶対にないわ。それに、この混雑じゃ、車掌も巡回して来れない)
しかし、午前9時を過ぎると、一気に乗客が減った。
110 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/06(月) 08:13:26.45 ID:J6fxG2SL
休業状態が、続いています。
111 :
名無し調教中。:2013/05/06(月) 11:38:04.09 ID:Pcgf03u1
開店休業?
112 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/07(火) 10:54:41.92 ID:B1PXlRG4
(乗り換えようかしら。でも面倒臭いわ。このまま乗っていれば、昼までには、
広島にたどり着ける)
楽勝だと、思った。この方法で行けば、3日ぐらいで伊豆半島に戻れるだろう。
真奈美がガラガラに空いて来た電車内で、足を組んで座って、タカをくくってい
ると突然、激しい腹痛が襲ってきた。
(ち・・・また下痢だわ。昨日、公園で食べた雑草のせいね。普通電車だからトイ
レは無いし・・・仕方ない我慢しよう)
こういう時に限って、次の停車駅が遠かった。電車の車窓からは、瀬戸内海が
見える。海岸線を走っているのだ。海を見て、気を紛らわせていると車掌が巡回
して来た。先程から何回も、真奈美の前を通り過ぎ、胡散臭そうな目で見ていた
が、まだ声はかけて来ない。だが、今回は、明らかにモジモジして顔色が悪く、
様子がおかしい真奈美を、これ以上放置出来ないと判断したようだった。
「御気分が悪いのですか?」
真奈美は、ギクリとした。
「いえ、何でもないわ。大丈夫よ」
額に脂汗を流しながら答える。全身を大量の冷汗が流れた。
「切符を拝見させて頂けますか?」
車掌は、別の切り口から責めてきた。勿論持っていない。無賃乗車だ。
「どうして、あたしだけ?他の乗客も調べなさいよ!」
真奈美は、逆ギレして見せた。緊張したせいで、腹が駈け下って来る。
「お持ちではないのですか?」
「うるさいわね!」
113 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/07(火) 10:55:24.47 ID:B1PXlRG4
真奈美は、怒ったフリをして立ちあがり、その場から逃げようとした。その瞬間、
気合でせき止めていた、肛門の括約筋が緩んで開いてしまった。ブリブリブリ・・・
(しまった・・)
慌てたが、もう、遅かった。液体状の下痢便が、ピンク色にペイントしているだけ
の尻の割れ目から太腿を伝い電車の床に垂れ落ちる。凍りついた真奈美の周
りに、たちまち悪臭が立ち込めた。
「お客様・・・とにかく車掌室へ来て下さい」
「嫌よ!」
真奈美は、車掌を振り切って走り出した。電車が止まらない以上、車外へ逃げ
る事は出来ず、隣の車両へ移るしかない。咄嗟に進行方向の車両へ転げ込ん
だのは、さすがの判断だった。車掌室は、後尾にあるため、駅が近づけば、車掌
は、そこに戻らざるを得ない。まばらだった他の乗客達は、悪臭に顔をしかめる
だけで、立ち上がろうともしない。例え、至近距離で起きている出来事であっても、
他人のトラブルに関わりたくない、という無関心社会も真奈美に味方した。
(追ってきたら、スカイキックで車掌をやるか)
先頭車両まで逃げ込んだ真奈美は、連結部分の扉の内側で、車掌を待ち構えた。
しかし、追って来なかった。
『次は、新南陽、新南陽に到着します』
スピーカーからアナウンスが聞こえてくる。真奈美を追う事を諦めて、車掌室に戻
ったのだろう。
114 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/07(火) 10:56:11.30 ID:B1PXlRG4
(一旦、降りて乗り換えよう)
真奈美は、新南陽でさりげなく、下車し、サッと駅のトイレに隠れた。個室で尻
を拭きながら、次の普通列車が来るまで待つ。掃除の行き届いていない、臭い
トイレで30分以上過ごした。
『10時43分発、広島行き普通電車が到着します』
駅のアナウンスが聞こえると、真奈美はトイレから飛び出し、再び、さりげなく到
着した電車に滑り込んだ。
『次は、徳山、徳山・・・』
そこから、しばらく何事もなかった。しかし、岩国の手前で突然、隣の車両から、
3人のカラフルなコスチュームを身にまとった戦隊ヒーローが入って来た。
(げっ、トレインレンジャー!)
3人のヒーローは、長椅子に足を組んで腰かけていた真奈美の前に、彼女を取
り囲むように立ち塞がった。レッド、ブルー、ピンクだ。
「通報があった。指名手配中の元スカイピンク、宮前真奈美だな?」
(く・・・あの車掌、通報しやがったな!自分の手を汚さず、卑怯なやつ。もはや、
この場は、戦って切り抜けるしかないわ)
真奈美は、睨み返した。
115 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/07(火) 10:56:55.39 ID:B1PXlRG4
「だったら?」
「逮捕して、鉄道警察隊に引き渡す」
トレインレッドが言った。
「だが、その前に、名乗りを上げさせて貰おう・・・」
狭い通路で、派手なポーズを決めた。
「急な坂道も何のその、ディーゼル機関車トレインレッド!」
「寝ながら旅行、懐かしの寝台特急、トレインブルー!」
「男は、乗っちゃだめよ。痴漢撃退、女性専用車両、トレインピンク!」
1人ずつポーズを決め、最後に3人同時に名乗りを上げた。
「3人揃って、鉄道戦隊トレインレンジャー!」
大げさなアクションに、手足がぶつかりそうになって、他の乗客が、彼らの周囲
から離れて行った。
「あれ?鉄道戦隊って5人じゃなかったっけ?3人だけしかいないの?他の2人
は?リストラ?」
真奈美が、突っ込んだ。
「ブラックとホワイトは死んだんだよっ!お前の仲間の美少女戦士とやらに、首を
切り落とされてな!以来、まだ補充要員も来ていないっ!」
トレインレッドが、腹立たしげに言った。
「あ・・・駄目・・・また、お腹が痛くなってきた・・・」
緊張したためか、真奈美の腹痛が、またぶり返して来た。
116 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/08(水) 09:35:01.41 ID:fq4qzY60
「ふざけてるのか?もう許さん。徹底的にブチのめしてから逮捕する!行くぞ、
みんな!」
トレインレンジャー3人が真奈美1人に襲いかかった。真奈美は、座席から横に
転がり、最初の攻撃をかわしてから立ち上がる。手足を使って、3対1の激しい
格闘になった。
「駄目・・・お腹は蹴らないで・・・出ちゃう・・・」
「うるせえ!お前の都合なんか、知るか」
何発ものパンチやキックが、真奈美のボディに入った。腹にブルーの蹴りが入っ
た瞬間、脱糞する。2回目なので固形物の混ざらない液便が、シャーッと肛門か
ら流れ出た。
「おわっ、汚ねえ!本当に漏らしやがった」
トレインレンジャー3人は、思わず真奈美から距離を置いた。
「いくら、お腹が痛いからって、バトル中にクソを垂れ流す戦隊ヒロインが、どこ
にいるのよっ!」
トレインピンクが罵った。
「そうだ、バトル中は我慢しろ。恥を知れ!」
トレインブルーも吐き捨てるように言った。
「恥なんか、もう何も感じないわ。もう、あたしは、落ちる所まで落ちたのよ!」
真奈美は、叫びながら逃走経路を考えた。
117 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/08(水) 09:35:31.86 ID:fq4qzY60
(次の駅に停車するまで、まだ時間がある。どうする?走行中の電車の窓から飛び
降りるか・・・う、痛そう。でも、あたしは元戦隊ヒロイン・・・やれるわ)
真奈美が、隙を伺っていると、トレインレンジャー3人は一列に並んだ。
「トレイン・フォーメーション!必殺、暴走特急!くらえ、シュッポ、シュッポ・・・」
レッドが先頭、ブルー、ピンクの順で繋がり、突進して来た。
「何?電車ごっこ?」
腹痛のため、動きが鈍っていた真奈美は、咄嗟に避ける事が出来ず、正面から、ま
ともに『暴走特急』を食らってしまった。
「あぎゃああああ!」
数メートルも跳ね飛ばされ、天井に思い切り頭を打ち付ける。床に落下し伸びた真
奈美は、額から血を流れ出していた。
「フォーメーション解除!フルボッコだ!」
「おう!」
「やってやるわ。ストレス発散タイムよ」
トレインレンジャー3人が、戦闘力を失った真奈美に、殴る蹴るの暴行を加えた。
118 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/08(水) 09:40:10.82 ID:fq4qzY60
新作は、
2ちゃんねるに投稿→溜まったら、まとめサイトに掲載→さらに溜まったら、自分で較正してキンドル本として出版。
この流れで、行こうと思います。
著作権に触れそうなパロディのエピソードは、まとめサイト掲載まで、にします。
119 :
名無し調教中。:2013/05/09(木) 08:28:42.54 ID:w2agz6Hk
孤軍フン闘支援
そういえば沙貴ちゃんをいじめたクソ大学生、クソ社長、クソ秘書どもに
テミストクレス様によるきっつ〜〜〜いお仕置きをお願いします!!
120 :
名無し調教中。:2013/05/09(木) 15:27:32.12 ID:w2agz6Hk
もう5年以上読んでます
これからも楽しみにしてます!!
ちづるへん、高原家辺あたりが好きです
マナミ辺も面白いなあ
121 :
名無し調教中。:2013/05/10(金) 21:35:17.42 ID:HH6ZJGMH
いやもう終了でいいし
122 :
名無し調教中。:2013/05/12(日) 03:48:32.79 ID:AM998xkk
123 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/12(日) 09:12:53.48 ID:5yf/55qa
(うっ・・・このままじゃ、やられる・・・あばら骨が折れたかも・・・)
「鉤十字団の手下め!ブラックとホワイトの仇だ!死ねっ!」
トレインレッドが、剥き出しになっている真奈美のオマンコの土手を、執拗にバトル
スーツのブーツで蹴り上げた。
「ぎゃう!ぎゃう!・・・そこだけは、やめて・・・使い物にならなくなっちゃう・・・」
真奈美の懇願は、一切無視された。トレインブルーが電車の床を這って逃げようと
する真奈美の足首を掴み引き戻す。
「逃がすか、アバズレ!」
「いやああ!」
真奈美は、上体を折り曲げ、足首を掴んでいるトレインブルーの手首に噛みついた。
「うわ!痛え!」
振り切った真奈美は、必死に立ち上がり、へっぴり腰で逃げる。車両の片隅に残っ
ていた乗客の老人を人質に取った。
「近付いたら、このジジイを殺すわよ」
「汚ねえぞ!貴様っ、それでも元戦隊ヒロインか!」
「どうせ、あたしは、指名手配犯よ。捕まれば無期懲役か、死刑は確定。もっとも、
その前に解毒剤が手に入らなけりゃ、死ぬけどね」
124 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/12(日) 09:14:12.20 ID:5yf/55qa
トレインレンジャー3人と、人質を抱えた真奈美は、じりじりと間合いを取って対峙した。
「おい、青い奴と桃色!電車の扉を、こじ開けろ」
真奈美が、老人の首を締めながら脅迫した。トレインブルーとトレインピンクが、レッド
の指示を伺う。
「く・・・卑怯な真似を・・・人質の安全が、最優先だ。開けてやれ」
走行中の電車の扉が、両側にこじ開けられた。風が入って来たが、普通電車なので、
それ程スピードは、出ていない。
「さらば!」
真奈美は、老人を突き離すと猛ダッシュし、開いた扉から飛び出そうとした。咄嗟に、
トレインブルーが、真奈美の足を引っ掛ける。
「あっ・・・」
真奈美は、バランスを崩して、前につんのめりながら、車外に転げ落ちて行った。
125 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/12(日) 09:14:54.71 ID:5yf/55qa
話は2日前に戻る。東九州自動車道で、スターダスト号を奪われ、立ち往生をしてい
たスカイレンジャー4人は、道路脇の緊急避難スペースに座り込んだまま、腐っていた。
「真奈美の野郎、許せねえ」
スカイレッドこと道下岳人が、拳を握り締めた。
「野郎じゃないわよ、宮前先輩は女よ」
スカイピンクこと柳沢真由が突っ込んだ。
「真由、そいつは使い古された、お決まりのセリフだな。古典的でさえある」
スカイブラックこと黒河内則介が、ニヒルな口調で、さらに突っ込む。
「とにかく、これからどうするんだ、リーダー」
スカイブルーこと剣崎一矢が、尋ねた。機械化された顎で喋っているため、少し、発音
がぎこちないが、意味が聞き取れるだけ、以前より遥かにマシだ。
「県警に迎えに来るように要請した。だが、まだ返事が無い。検問を敷くのに手一杯な
のだろう。東京の長谷川司令にも報告を入れておいたが・・・」
岳人の体も、かなりの部分がサイボーグ化されている。激しいヒーローバトルは、肉体
の損耗リスクも大きいのだ。
「仕方ない、歩くか。インターチェンジまで行けば、検問を張っている県警がいるだろう」
岳人の指示で、4人は高速道路上をトボトボと歩きだした。車なら十数分の距離でも、
徒歩だと数時間かかる。ダレて疲れ果てた頃、上空からヘリのローター音が聞こえてきた。
「うるさいな・・・なんなんだ?」
「あっ、あれは・・・」
空を舞っているのは、機体の両側に突き出た横軸の先に、ティルトローター式のプロペラ
が二つ付いている独特な形状のヘリだった。スカイレンジャー達の真上でホバリングしな
がら、垂直だったプロペラを、水平に角度変更をしている。
126 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/12(日) 09:15:40.77 ID:5yf/55qa
「もしや、この機体は・・・」
岳人の右腕の通信機が鳴った。
『迎えに来たぞ』
長谷川司令の声だった。
『高速道路に着陸できるスペースが無い。縄梯子を下ろすから、登って来い』
ヘリから、ぶらんと縄梯子が垂らされた。訓練されたスカイレンジャー達は、それ
に捕まり順番に登って行く。機内は結構広かった。乗るなり、自衛隊出身の剣崎
一矢が、興味深々で尋ねた。
「長谷川司令、この機体は、もしや今話題のオスプレイでは?」
「ハハハ、違うよ。これは、米軍のオスプレイの設計図を元に、日本とネオガイア
軍が、独自開発した、SMV22、通称『メスプレイ』だ」
「メスプレイ・・・なんか厭らしいわね」
真由が顔を、しかめた。
「オスプレイよりは、マシだろ。ゲイじゃないだけ」
則介がブラックジョークを飛ばす。
「レズなら、同じよ」
則介と真由が、ネーミングを巡ってやり合っていると、岳人が遮った。
「そんな事より、真奈美はどうなったんです?」
「まだ、捕まっていない。検問を突破して北上中のようだが、県警は見失ったらし
い。ガス欠のスカイダスト号だけが、高速道路に乗り捨ててあったそうだ」
「真奈美め。大事なスカイダスト号を、使い捨てにしやがって!」
岳人が、怒りをあらわにした。
「とにかく、一旦、福岡の築城基地に降りよう。真奈美を発見次第、すぐに現場
に急行出来るように待機する」
兵員輸送ヘリ、『メスプレイ』は、スカイレンジャー達を収容し、北へ飛び去った。
127 :
名無し調教中。:2013/05/12(日) 21:06:33.91 ID:gkZYimhS
オスプレイなんかどうでもよくなったぞ
128 :
名無し調教中。:2013/05/13(月) 03:30:04.43 ID:iZzDgbTr
まだやってたんだなだいぶ昔読んでた
129 :
名無し調教中。:2013/05/13(月) 06:15:22.40 ID:kZ0IWA/h
アトランティスに行った千鶴とアルテミスが気になります。
130 :
名無し調教中。:2013/05/13(月) 23:58:35.23 ID:8gK4r0al
乙です。スカイダスト号乗りたいなあ
家出少年の続きが気になる
もっとエグい事しちゃってください
131 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/15(水) 05:54:53.46 ID:xqoKpEjY
JR山陽本線の岩国駅の手前で、普通電車から飛び降りた、初代スカイピンクこと
宮前真奈美は、飛び出す際に足払いを掛けられたため、空中で大きくバランスを
崩し、顔面から真逆様に線路脇の空き地へと落下した。咄嗟に両腕で顔を庇った
ため、地面への顔面激突は避けられたが、両腕のバトルスーツが裂け、腕の皮膚
がズル剥けた。そして、受け身で転がりながら全身を強く打ち、打撲を負った。
「うう・・・痛あああ!」
遠のきそうになる意識の中で、ガタゴトと列車の通り過ぎる音が小さくなって消えて
いく。
「動けない・・・でも、ここにいれば警察が来る・・・早く移動しなきゃ」
真奈美は、気合で立ち上がろうとしたが、体が言う事を聞かなかった。激しいバトル
で蹴られた脇腹が痛む。アバラが折れているかどうかは、レントゲンを撮らないと判
らないが、真奈美にそんな余裕もなく、気軽に医者に掛かれる立場でもない。這って
移動しようとしたが、1メートル動くのに、十数分かかり、しかも痛みに耐える、恐ろし
い程の忍耐が必要だった。
「無理だ・・・やっぱり動けない・・・」
トレインレンジャーが、警察に通報し、この場所まで来るのに、どれくらい時間がかか
るのだろう。30分もかからないに違いない。
「こんなところで、捕まるわけには・・・」
鉤十字団に逃走防止の毒薬注射を打たれている真奈美にとっては、逮捕=死である。
ふと、傍らに、人の気配を感じた。
132 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/15(水) 05:55:38.81 ID:xqoKpEjY
「お姉ちゃん、何やってるの?」
泥だらけの顔で、ふと見上げると、自転車を押したブレザー姿の男子高校生が立っ
ていた。
(学生?こんな時間に?そうだ、こいつを利用して・・・)
真奈美は、イチかバチかの賭けに出ることにした。
「ねえ、君。お姉さん、今、とっても困ってるの。もし、助けてくれたら、御礼になんで
もするわ」
「なんでもって?」
「うーん、お金は、ないから・・・体で御礼をするわ」
見知らぬ女からの突然の申し出に、男子高校生は、怯えたように後ずさりし、立ち去
ろうとした。
(まずい・・・こいつに逃げられたら終わりだ。なんとか繋ぎ止めなくちゃ。あたしの命綱)
「オマンコ、見せてあげるわ。ホラ・・・綺麗なお姉さんのオマンコよ」
真奈美は、背骨に走る激痛を我慢しながら体を捻り、大股を開いた。繰り抜かれたコ
スチュームから、マジックで表面をピンク色に塗ったオマンコを見せびらかし、両手で
割れ目を広げる。中は、ペイントされていないため、赤黒い粘膜が外気に曝け出される。
思わず、男子高校生は立ち止り、真奈美のオマンコに、チラ見したまま、視線が釘付
けになった。
(やはり、ヤリたい盛りの高校生は、理性より先に本能が体を動かすのね)
「どう?お姉さんのオマンコ綺麗?助けてくれたら、もっと凄いことしてあげるわ。オッパ
イも揉ませてあげるし、オチンポもしゃぶってあげるわよ。ねえ、あなた女の子とセックス
したことある?」
「ないですけど・・・」
「させてあげても、いいわよ。その代り、助けて」
133 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/15(水) 05:56:10.16 ID:xqoKpEjY
男子高校生、笹島幸雄(16歳)は迷っている様だった。目の前で、ボロボロの戦隊
コスチュームを着た、泥と血にまみれたエロい女が、無料でヤラせてくれると申し出
ている。幸雄は、生まれてから今まで同級生への片思いの初恋しか、経験したこと
が無い。女の手も握ったことも無い童貞だ。
「助けるって、どうすれば・・・」
幸雄は性欲に負け、正常な判断を失った。
「あたしを、その自転車に乗せて、どこか隠れられる場所へ連れてって。しばらく人目
に付かずに休める所なら、どこでもいいわ」
「わかった」
幸雄の頭の中は、御礼の妄想でいっぱいになっていた。真奈美は、痛む体で立ち上
がろうともがきながら、解毒注射が切れるまで、あと何日だろうかと、頭の中で計算した。
(期限切れまで、あと13日・・・なんとか、それまでに伊豆半島にある秘密基地に戻ら
なくては・・・)
真奈美は、解毒注射を打って貰えず、全身がドロドロに溶け崩れて死んでいったザコ
戦闘員達を思い出して恐怖に震えた。
134 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/15(水) 09:36:28.22 ID:Jhwrt7CY
真奈美編、一旦終わりです。
135 :
名無し調教中。:2013/05/18(土) 12:39:43.96 ID:lFPlY6hv
3月末からの真奈美編の執筆、お疲れさまです
乳牛女などの怪人女の登場に期待したいです
136 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/19(日) 08:38:24.61 ID:nNxE40zT
随分、執筆ペースが落ちてしまいました。
137 :
名無し調教中。:2013/05/20(月) 01:34:15.88 ID:amouEefY
ふみゅ
138 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/21(火) 10:41:10.50 ID:FikMdUs8
ケーキランド王国の首都、フルーツシティは城壁の内側に整備された内区と、城壁
の外側に溢れだした外区に分けられている。数百年続いた太平の世が、城壁の存
在を無意味にさせていたが、今回のゴルバニア軍の侵攻で、市民達の運命は、壁
の内側か外側かで大きく2分された。
「敵は、どうして城壁を包囲せず、東側だけに密集しているのだ?」
アップル王子は、物見の塔の上から望遠鏡で覗きながら、傍らにいる弟のオレンジ
王子に尋ねた。
「さあな。一方向から、力任せに一気に攻め落とすつもりじゃないかな。何せ、蛮族
の考えることだ。文明人の俺には、わからんよ。それに元々俺は、兵法には詳しくな
いしな」
肩をすくめたオレンジ王子の答えは、素っ気なかった。
「お前、まるで、人ごとだな。その甲冑も、全然似合ってないぞ」
「認めるよ、残念ながら俺は、御菓子作りにしか、興味が無い。早く戦など終わって
厨房に戻りたい」
オレンジ王子は、心の底から、そう思っている様だった。彼は根っからの御菓子職人
なのだった。
「戦の終わり方にも、よるな。ケーキランド王国が、存続しているかどうか保証はない」
アップル王子は皮肉っぽく言った。父親のメロン王が、恐怖の余り、戦意を喪失してい
るため、ケーキランド王国の実質的な最高責任は、宰相であるアップル王子の肩にか
かっている。
「我々の軍も、東側へ集中させるか・・・しかし、それが、もし敵の計略だったら」
ゴルバニア軍は、方陣を敷いたまま攻撃してくる気配はない。遊撃隊らしき一団が、
外区を巡回して、逃げ遅れた市民を殺し、残された家財道具を略奪している。面白半
分に火を付けたのか、市中に煙が幾本か上がっていた。
139 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/21(火) 10:41:43.68 ID:FikMdUs8
その日の午後、昼飯を食べ終えたゴルバニア軍が、いよいよ攻撃を開始した。投石
機から打ち出される巨大な岩石が、城壁の内側へ雨あられと降り注ぐ。その中には
砲弾の代わりにされた人間も混じっている。彼らは捕まったケーキランド人達の中でも、
奴隷商人にさえ売れそうにもない老人達や、何の取り柄も無い人間達だった。人が落
下して来て、グシャグシャに潰れ、血しぶきと内臓をまき散らす恐ろしい光景に、守備
をしているケーキランド兵達は、度肝を抜かれた。
「やっぱり、逃げようではないか。今なら西側が、空いている」
メロン王が、逃げ支度にかかろうとするのをアップル王子が窘めた。
「父上、伝統あるフルーツシティとクリーム宮殿を捨てる御積りですか。それに、都を捨
てて、どこへ逃げようと言うのです?」
「バーニア国に、亡命する」
「なんともはや、国を失った王の扱いなど、惨めな者ですぞ。バーニア国で肩身の狭い
思いをするだけです」
「それでも殺されるよりは、マシじゃ。お前も、あのアーモンド侯爵の無残な姿を見たで
あろう」
「・・・」
アップル王子は、言葉を返さなかった。今、戦っている敵が、想像を絶する程の残忍性
を持ち合わせている事は、認めざるを得ない。
140 :
名無し調教中。:2013/05/23(木) 06:47:18.72 ID:rXnQRGc9
乙です
地盆世界編は女へのエログロシーンが少ないから好きじゃない
皇帝に飽きられた元貴族の美女が、皇帝の気まぐれで
アーモンド侯爵並みの悲惨な状態に堕ちるような展開がほしい
141 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/23(木) 07:52:28.30 ID:BospepWn
>>40 それは、今、同じ事を考えていたところです。やられ役の美女キャラを出していない事に気付きました。
142 :
名無し調教中。:2013/05/23(木) 19:50:19.67 ID:7EZJR5EH
いなくてもいいよ
143 :
140:2013/05/24(金) 07:58:33.41 ID:zm7NU69G
>>141 本当ですか?
顔や身体中をピアッシング&刺青を施されて、巨乳騎士団にしごかれながらポニーガール姿での兵站輸送、
誰にでも容赦しないという意味を込め、第2の特使として王国に戻される肉体改造された元貴族の女など
ゴルバニア人たちの残虐さや荒々しさがわかるハードな拷問を書いてほしいです
144 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/28(火) 10:13:25.20 ID:Uq13cxhu
「父上の御心配には及びません。籠城戦の準備は万全です。蛮族も兵站線が延び
切っている。フルーツシティは、そう簡単に落ちやしません」
「そうだろうか?」
「そうですとも」
だが、アップル王子の予想は、すぐに裏切られた。ゴルバニア軍は、本国より運んで
来た超巨大な破城槌による猛攻を東大門に向けて加え始めた。直径3メートル、長さ
20メートルの巨木を車輪に乗せ、全裸の男達が数百人がかりで押している。彼らは、
これまでの戦いで捕虜になったケーキランド人の奴隷男達で、阻止しようとする城壁
の上からの同胞の矢で次々と死んでいったが、ゴルバニア軍自体には何の損害も無い。
「ひるむな、奴隷ども!同じケーキランド人の矢で死ぬのだ。お前らも、本望だろう」
最前線で攻城戦の指揮を執っているのは、猪騎士団のキバール団長だった。イノシシ
を模した兜を被り、愚鈍な顔つきをした筋肉隆々の男である。計略や駆け引きとは、全
く縁のないタイプの指揮官だ。破城槌を動かす奴隷達が、恐怖にかられて職場を放棄
しないように、百数十メートル離れた後方からも、ゴルバニア軍の射手がズラリと並び、
弓矢を構えて奴隷の背中に狙いを付けている。
「おい!奴隷の数が減って来たぞ。補充要員、前へ進め!」
破城槌の周りには、矢が突き刺さったケーキランド人奴隷の死体が増え、累々と横た
わっていた。待機していた補充奴隷が投入され、門への打撃は継続される。雨あられ
と矢が降り注ぐ中、十数回目の打撃で、とうとう閂が折れ、鉄の門扉が内側に開いた。
145 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/28(火) 10:14:08.63 ID:Uq13cxhu
「今だ!突撃ーッ!猪騎士団、全員突撃ーッ!」
キバール団長の天をも割る大声の号令で、猪騎士団5千が、突撃を開始した。イノシ
シの兜を被った猪武者達が、剣や槍を振りかざし、雪崩を打って門に突っ込んでいく。
彼らの突破力は、ゴルバニア軍随一だった。
「突撃ーッ!突撃ーッ!立ち塞がる者は、全員薙ぎ倒せ!」
城壁の内側の市街地へ雪崩れ込んだ彼らを止める事は、もはや何人にも不可能だっ
た。守備隊の脆弱なケーキランド兵は、蠅の様に追い払われ、逃げ惑う市民達が、猪
武者の駆る馬蹄にかけられる。そして、猪騎士団の開いた突破口を、後続のゴルバニ
ア軍が、悠々と進軍していった。
「さすがは、キバール。さて、我々も、そろそろ行くとするか」
城壁の外側の親衛隊に守られた本陣で、皇帝ゴルバン8世が、重い腰を上げた。移動
用に造られた特製の玉座を用意させる。それは、ブルーベリー伯爵領で捕虜にしたケ
ーキランド人美女4人を全裸で四つん這いにさせて動力とし、その上に板を置いて玉座
を据え付けた非人道的な代物だった。ゴルバン8世が、親衛兵に手を取られてよじ上り、
どっかと腰を下ろすと、その体重が、板の下で支えている4人の美女の背中に、ずっし
りとかかり、彼女達は顔を苦悶に歪めた。ゴルバン8世が座った玉座の股の間には、
穴が開けられており、そこから5人目の美女が、後ろ向きに、ぬっと顔を出している。ち
ょうど、腰かけた人間の股間の位置に顔が来るように設計されていた。
「マスカット姫。フェラチオだ」
「はい、皇帝陛下」
146 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/28(火) 10:15:10.04 ID:Uq13cxhu
17歳のマスカット姫は、ブルーベリー伯爵の末娘だった。ブルーベリー城が落城した際
に逃げ遅れて捕獲されたのだ。今、玉座を支えている4人も、それぞれ彼女の、姉、従姉
妹、伯爵の後妻などである。マスカット姫は、涙を流しながら、ゴルバン8世のズボンのチ
ャックから突き出された、赤黒いチンポを口に含んだ。数々の征服した土地の美女を抱き、
地盆世界で最も使い込まれた皇帝のチンポを、少女の拙い舌使いで舐め始める。
「気分上々。ほら、進め。進軍だ!」
チンポを美少女にしゃぶらせながらのゴルバン8世の掛け声で、4人の美女が這い始め、
玉座が、動き出した。完全武装の皇帝と、マスカット姫、豪華な装飾を施された椅子、それ
を乗せる板の全重量が、4人の高貴な女性の背中にかかっている。数か月前まで、肉体
労働を知らなかった美女達は、膝頭を擦り剥きながら、苦通の表情を浮かべ、四つん這
いで馬の代わりに使役されている。当然、それ程スピードは出ない。いざ、戦闘が激しくな
った時の為に、皇帝の愛馬を伴った巨乳騎士団の女騎士達が、颯爽とした姿で玉座を取
り囲み、共に進んで護衛する。
(マスカット姫か。皇帝好みの可愛いらしい女の子だな。)
馬上で、皇帝の痴態を横目で見ながら、巨乳騎士団のルクレシア団長は、思った。皇帝
の悪行には慣れているので、今更、犠牲者に対して何も感じない。5万のゴルバニア軍は、
そのうちの2万を城壁の外に残し、3万の兵力で城壁の内側へと進出した。
147 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/28(火) 10:15:52.95 ID:Uq13cxhu
「うーむ、どうした事か、何か、嫌な予感がする。ルクレシア、外に残した軍には警戒を
怠らせるな」
「ハハーッ」
ルクレシアは、再三の皇帝の懸念の言葉に、すぐに伝令を飛ばした。親衛隊である巨
乳騎士団の団長は、遠征軍自体の副司令官の役目も負っている。疎開がほぼ完了し
ていた外区とは違って、内区は、ケーキランド市民と籠城用の物資で溢れていた。
「徹底的に略奪しろ。金貨1枚、女1人、残さぬようにな」
「はっ」
戦況を偵察している斥候達から、報告が入り始めた。
「ケーキランド軍の主力は、クリーム宮殿に退却したようです」
「そこを、最後の根城に抵抗するつもりなんだろうな」
ゴルバン8世は、フェラチオを続けていたマスカット姫の口の中に、ダラリと気合の入ら
ない精液を放出しながら言った。
「取り敢えず、包囲。攻撃は、まだ仕掛けるな。獲物は、じっくり嬲り殺しにするのが俺の
流儀だ。まずは、内区を徹底的に略奪してからだな」
圧倒的戦力での、勝ち戦に慣れたゴルバン8世は、心から楽しんでいる様だった。
148 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/31(金) 18:04:33.77 ID:eseQh/tu
ようやく、キンドル本への出版作業が終わりました。全14巻になりました。
全然売れなくはないが、大しても売れない。無料キャンペーンの期間だけ、膨大なダウンロード数があります。
149 :
名無し調教中。:2013/05/31(金) 21:17:49.35 ID:RKEfCCr1
sage
150 :
名無し調教中。:2013/05/31(金) 22:37:11.62 ID:V8c9cfSj
乙です
真奈美に幸あれ
151 :
名無し調教中。:2013/05/31(金) 23:23:18.51 ID:PWc7ShuW
キンドル本には何かオマケがあるのですか?
由梨香に不幸あれ
152 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/05/31(金) 23:32:43.10 ID:eseQh/tu
>>151 何も、ありません。縦書きで読めるくらいです。
153 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/04(火) 08:19:09.54 ID:H6rRHDHB
クリーム宮殿は、内区から退却してきたケーキランド兵や、避難民でごった返していた。
「状況はどうだ?」
軍議の間に大本営を置いたアップル王子は、王家直属の武官達に尋ねた。
「友軍3万のうち、宮殿に退却出来たのは、およそ半数の1万5千程度です。残りは、ゴ
ルバニア軍に寸断され、どうなったかわかりません」
「大至急で、全ての門を閉じて補強しろ。あの破城槌にも耐えられるように」
「まだ、避難して来る市民が、おりますが」
「締め出せ。仕方がないだろう。戦力にならん民間人を王宮に入れても、兵糧が減るだ
けだ」
アップル王子は非情な面持ちで言った。王家を守る事が最優先だ。また、別の武官が報
告した。
「ポテト男爵が、戦死したと報告がありました。味方を退却させるために自ら殿軍を買って
出ての、見事な戦死だったとの事です」
「そうか、惜しい人材を失くしたな」
(どうでもいい。あんな田舎者)
アップル王子は腹の底では、そう思った。
(頼みの綱は、バーニア王の援軍だけだ。それまで、なんとか、持ちこたえねば)
怪鳥モアによる伝令で、最強のユニコーン騎士団がバームシティを出発した事は聞いて
いる。しかし、現在位置は不明で、あと何日持ちこたえればいいのかは、予想も付かない。
また、到着したところで、それでゴルバニア軍に勝てるのかも不明だ。
(ユニコーン騎士団が、破れれば、もはや命がけで逃げるしかない。数百年続いたケーキ
ランド王国は滅亡するのだ)
次第に楽観的な見通しが薄れ、それは避けられない運命の様に、誰もが考え始めていた。
154 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/04(火) 08:29:54.71 ID:H6rRHDHB
ハイエナ騎士団の団長ゲスリウスは、配下のハイエナ騎士達を率いてフルーツシティの
内区を荒らし回っていた。さすがに王国の首都だけあって、ブルーベリー伯爵領とは比
べ物にならないくらい、物資も豊富で、上玉の美女達が、うようよ生活しており、いくらでも
手に入る。富裕商人や貴族の娘達も大量に捕獲できた。
「久しぶりよのう。これだけの都市を略奪するのは」
ゲスリウスは、次々と荷車に積み込まれていく略奪品や、数珠つなぎに繋がれていく美女
達を馬上から眺めて、副団長のオゾマールに言った。
「供給過多で、奴隷の値段が下落するかもしれませんな」
「それは、困る。捕まえた美女のうち半数くらいは、兵站業務に回して間引きするか」
「それは、いい考えですな。ハッハッハッ」
2人は、声を揃えて高笑いをした。今まで、戦乱など無く平和に暮らしていたフルーツシティ
の市民達は、奴隷となる運命に啜り泣いている。ゴルバニアに売られた奴隷は、99パーセ
ント解放される希望は無い。一生、主人の顔色をうかがいながら、牛馬のごとく酷使された
挙句、病気や怪我をしても碌な医療も受けられずに、短い人生を終える事になるのだ。ゲ
スリウスは、馬から降りて、数珠つなぎになっている美女達の胸に手を入れ、1人ずつ乳房
を揉んでいった。
155 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/04(火) 08:30:29.05 ID:H6rRHDHB
「ケーキランド人は、巨乳が多いな。色も白くてフワフワだ。お前も触ってみんか、オゾ
マール」
「は、それでは」
オゾマールも馬から降り、乳房を触るばかりではなく、スカートの中にも手を入れ、湿っ
た股間の割れ目も指で弄った。触られた方の貴族階級らしいケーキランド人の美女は、
顔を背けて、啜り泣いている。
「この顔が、たまりませんなあ」
オゾマールは、兜を脱ぎ、口を近づけて、美女の頬を伝う涙を、ペロリと舐め上げた。
「やめてよ、鬼畜!野蛮人!」
思わず叫んだ美女の頬に、オゾマールは平手打ちを喰らわせる。
「奴隷が、拒否するんじゃねえ。自分の立場を思い知れ!」
「あ・・・あたしは、奴隷ではありません。マンゴー男爵夫人爵夫人です・・・無礼は許しま
せん・・・」
「フン、大きな口を叩くじゃないか。どうせ、お前の旦那は、おっ死んだか、お前を置いて
逃げたんだろ?」
「う・・・」
「これからは、お前を買ったゴルバニア人が主人だ。せいぜい可愛がられることだな」
オゾマールは、もう2、3発、ストレス解消のためにマンゴー男爵夫人の顔を張り倒すと、
再び馬に跨った。まだ攻城戦は続いている。いくら略奪専門のハイエナ騎士団とは言え、
そうそう気を抜くわけにはいかない。
「あの宮殿の中には、もっと身分の高い姫君達が、わんさかいるんだろうなあ」
ゲスリウス団長は、聳え立つクリーム宮殿の天守閣や塔を仰ぎ見、涎を垂らしながら呟
いた。
156 :
名無し調教中。:2013/06/04(火) 08:48:32.91 ID:7ZD3LsWM
支援
157 :
名無し調教中。:2013/06/04(火) 08:51:31.12 ID:74ftbN+9
連載ものはsage進行すべし
うふ〜ん
159 :
名無し調教中。:2013/06/07(金) 00:17:03.93 ID:4BTXFjr4
兵站業務などの過酷な労働の描写や人体改造に期待
160 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/07(金) 09:32:08.10 ID:maU5ldNv
内区が陥落して、3日目の夕方。マスコット姫は、皇帝の本陣で、懸命にフェラチオに
励んでいた。ゴルバン8世に気に入られずに首を刎ねられた美女を、この数週間で何
人も見ている。ゴルバニアの皇帝は、非常に気が短く即断即決を信条とし、些細なこと
でも、次々と奴隷を処刑していくのだ。
「戦況はどうだ」
4人の全裸美女に支えられた専用の玉座に座り、フェラチオをさせたまま、ゴルバン8世
は側近のルクレシアに尋ねた。
「内区の掃討は完了しつつあります。残るクリーム宮殿に、全軍で総攻撃を仕掛ければ、
1日と持たないと思いますが」
既に、内区の略奪を始めて3日が過ぎている。ルクレシアは、いつまでも敵の本丸に攻
撃命令を出さないゴルバン8世の心境を測りかねている様子だった。
「そろそろ来るぞ」
「何がですか?」
ゴルバン8世の目が少年の様にキラキラと輝いていた。予知能力を働かせている時は
いつも、こうである。
161 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/07(金) 09:32:39.28 ID:maU5ldNv
「外区に残している部隊を、完全武装させ、西南西の方角に鋒矢の陣形を敷かせろ」
「は?」
ルクレシアは、思わず聞き返した。鋒矢の陣形と言えば、敵陣を一点突破する時に用
いる陣形である。この周辺では、現在、敵は籠城しているクリーム宮殿の中にしか存在
しない。
「その方角には、敵軍はいません。何を突破しようと言うのですか?」
「これから来るのだ。目には目を、歯には歯をだ。驚くぞ」
ゴルバン8世の瞳は幻覚を見ている様だった。近い未来を霊視しているのかもしれない。
もう、ルクレシアは、それ以上質問する事はしなかった。皇帝とは長い付き合いだ。彼女
は、指を鳴らして伝令を呼び、命令を伝え、外区へ早馬を走らせる。外区に布陣してい
るのは、ゴルバニア軍最強の、ライオン騎士団と虎騎士団である。両騎士団は、早速動
き出し、ライオン騎士団1万が前方、虎騎士団1万が後方に布陣する。そして、鋒矢の
陣形が完成すると、西南西の方向に突撃命令が出た。
「何も、いねえんじゃねえか?演習のつもりか?」
ライオン騎士団の団長シシマールは、疑問に思ったが、これまで皇帝の予測が外れた
事は一度たりともない。シシマールは、何の迷いも無く、疎開して無人になっている市街
地に突撃命令を出した。
162 :
名無し調教中。:2013/06/07(金) 11:56:02.12 ID:JbKnWcXC
こうしんおつ
163 :
名無し調教中。:2013/06/07(金) 21:43:34.22 ID:9iLJUCRw
シシマールてw
面白い
エロからファンタジーまで書ける作者タンすごい
164 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 09:06:28.94 ID:gSsurInU
バーニア王ジャガーは、1万騎のユニコーン騎士団と共に、ケーキランドの農村地帯を、
夕闇に包まれながら駆け抜けていた。今日の15時頃、チョコレート伯爵領の外れで休息
取って以来、駆け通しである。高速で移動する騎士団は、このまま日没と同時にフルーツ
シティを攻囲中のゴルバニア軍に、奇襲をかけるつもりだった。
(一撃だ・・・そう一撃で決まる。俺の戦い方は、いつもそうだ)
敵が、自軍の何倍いようが関係ない。一角獣のツノで獲物を貫く様に、敵陣の一点を突き、
短時間で崩壊させるのだ。その戦法で、今まで負けた事は一度も無い。この地盆世界では、
高速移動するユニコーンよりも早いと言えば、怪鳥モアに乗った伝令兵か、修行を積んだ
魔道士のテレパシーくらいだ。やがて、太陽は西の空の果てに消えて行った。盆の様に平
らなこの世界では、太陽が地平線に没するわけではなく、ただ、空の彼方に遠ざかって光
が届かなくなるのだ。翌日の太陽が、昨日の太陽と同じかどうかは、誰も知らない。代わり
に月が東の空から移動して来た。日によって違う形状で、ランダムに現れる月は、今日は
三日月の形をしていた。農耕地を抜けると、城壁に囲まれた巨大な都市が姿を現した。城
壁の外側にも、人口増加で収まり切らなかった市街地が広がっている。敵は、フルーツシ
ティの東側に本陣を敷いていると、ケーキランド側からの情報提供を受けていた。
165 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 09:07:40.58 ID:gSsurInU
「全軍突撃!一点突破だ!」
自ら一番先頭の集団に身を置いているジャガー王が、号令をかけた。
「おおーっ!」
ユニコーン騎士団の士気は高い。何しろ負けた事がなく、勝つと信じているのだから。
気性の荒い獰猛なユニコーンを乗りこなしている事も、彼らのエリート意識を高めている。
遮二無二、市街地を突き進む彼らの前方から、同じ様な雄叫びが聞こえてきた。
(なんだ?)
ジャガー王の脳裏を、一瞬、疑問がかすめた。次の瞬間、突然、通りの向こうからライオン
型の兜を被った浅黒い肌の騎兵の一団が姿を現した。槍や刀を振りあげ、戦闘態勢に入っ
ている。
「ガオオオオッ!突撃ーっ!突撃ーっ!ガオオオッ!」
向こうも叫んでいた。
(馬鹿な!完全武装している。しかも突っ込んでくる!)
ジャガー王は、動揺した。どうやって予見したのか知らないが、奇襲にはならなかったようだ。
(だが、しかし。今、軍を止めるわけにはいかない。例え、正面からぶつかってもユニコーン
騎士団は、勝つ筈だ)
ジャガーは、そう信じていた。
「行けえええ!ユニコーンの騎士達よ!」
ジャガーは、いささかもスピードを緩める事なく、剣を振り上げて叫んだ。一万騎のユニコ
ーン騎士団と、一万騎のライオン騎士団が真正面から激突した。
166 :
名無し調教中。:2013/06/09(日) 12:56:20.87 ID:0qD63XIF
支援
あは〜ん
168 :
名無し調教中。:2013/06/09(日) 12:58:26.31 ID:vUeykgQm
連載中はsage進行しろよ
邪魔が入るから
169 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 21:04:24.94 ID:fbZAPphX
「ユニコーンの誇りにかけて!」
「ガオオオオッ!」
力と力の、ぶつかり合いだった。突撃するユニコーンのツノがライオン騎士の腹を、
鎧の上から刺し貫き、一撃で絶命させる。しかし、次の瞬間、後続のライオン騎士に
めった切りにされ、バーニア人の騎手達は落馬した。二つの集団は、止まる事なく混
ざり合い、死傷者を量産する。あっっと言う間に戦場には、馬、ユニコーン、ゴルバニ
ア人、バーニア人の死骸や重傷者が、山積みになった。
「異教徒の蛮族どもめ!」
ジャガー王は、ユニコーンの上で長槍と長剣を、交互に繰り出しながら、バッサバッサ
と群がるライオン騎士達を斬り捨てていった。その技量は、半端ではない。バーニア王
家には王朝開闢以来の名剣士のDNAが受け継がれているのだ。
「斬って斬って、斬りまくれ!」
「おおっ!」
勇敢なユニコーン騎士達は、自軍の損害がいくら増えようと、いささかも憶する事はな
かった。またゴルバニア軍最強のライオン騎士団も、決して引く事はない。双方が、手
加減をする事なく、持てる力の全てを出し切って戦う、近年まれに見る激戦になった。
その結果、両軍のうねりに、すり潰されるように両軍の戦死者が増え続けた。
170 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 21:05:11.85 ID:fbZAPphX
「戦況はどうだ?」
戦端が開かれてから、しばらく経った頃、ゴルバニア軍の本陣でゴルバン8世が、
副官のルクレシアに尋ねた。マスカット姫は玉座の穴から引きずり出され、可憐な
アナルを指で弄ばれている。ルクレシアは、刻一刻と物見の兵から入る情報をリア
ルタイムで分析していた。
「前軍のライオン騎士団と、敵軍がぶつかり合っています。双方、かなりの戦死者が
出ているようです。敵は騎兵のみで、数はおよそ1万。ツノの生えた奇妙な馬に騎乗
しています。彼らは、軟弱な、今までのケーキランド兵とは全く質が違います。何者
なのですか、やつらは?」
「さあな。余にも判らんが、異変後の世界には何が湧いて出ても不思議ではない。
大方、同盟国からの援軍と言ったところだろうが」
さらに伝令が、駆け込んできた。
「ライオン騎士団が、崩壊しました。敵軍は、後詰めの虎騎士団と戦闘に入ったよう
です」
「シシマール団長はどうした?」
「確認が取れていません」
ルクレシアの顔がこわばった。ライオン騎士団と言えば、ゴルバニア軍最強の部隊
である。それが、こうも短時間で破れるとは信じられなかった。しかし、ゴルバン8世
は驚いた様子も無く、余裕の表情だった。
171 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 21:06:51.99 ID:fbZAPphX
「さあて、我々も、そろそろ行くか」
彼には、それ程詳細ではないが、おぼろげな未来が見えているのだ。
「クリーム宮殿の包囲は、童貞騎士団とハイエナ騎士団にまかせて、巨乳騎士団と
猪騎士団は、西門から外区に出て敵の背後に回る」
「ハハーッ」
ルクレシアは、ようやく皇帝の意図が読めた。完璧な作戦だった。消耗し切った敵を、
前後から挟み撃ちにするのだ。玉座を支える4人の美女の尻に鞭が当てられ、本陣
が動き出した。
「お前か、司令官は?」
騎乗したシシマールは、全身に帰り血を浴びた姿で、ジャガー王の前に進み出た。
立ち塞がろうとするユニコーン騎士を、蠅でも払いのけるかのように長剣で斬り殺し
ていく。
「いかにも、余はバーニア王ジャガーだ」
相手からは、正々堂々とした答えが返って来た。
「俺は、ゴルバニア軍ライオン騎士団、団長シシマールだ。一騎打ちを申し込む」
伝令も来ない乱戦の中だったが、自分のライオン騎士団が崩壊したのは、なんとな
く雰囲気で判っていた。団長の命令を待たず、勝手に戦場から離脱するライオン騎士
などいないので、部下達は、ほぼ全滅したのだろう。周りには味方の姿は数える程で、
戦闘が始まる前は、1万人いたライオン騎士達は、ほとんど戦死したのに違いない。
あり得ない事態だった。
「受けて立つ」
バーニア王の剣と、シシマールの剣が馬上で交わり火花を散らした。何合いか斬り
結んだが、技量の差は歴然としていた。
「う・・・こんな簡単に・・・強い・・・」
シシマールの、剣を振りかざした右腕が、肘から切り飛ばされた。咄嗟に左腕で、
脇差を掴み、ジャガーに投げつけるが、あっさり交わされる。ジャガー王の乗ったユ
ニコーンが頭を下げて突進し、鋭いツノが、シシマールの愛馬の胴体に深々と突き刺さった。
172 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/09(日) 21:09:24.42 ID:fbZAPphX
「ヒヒーン!」
竿立ちになった愛馬からシシマールが振り落とされる。地面に這いつくばったシ
シマールの顔面をユニコーンの蹄が、兜ごと叩き割った。
「うげえええ!無念!」
頭部がスイカの様に飛び散った。
「誰だか知らんが、敵の将軍を1人倒したぞ。全軍、進めーッ!勝利は近いぞ!」
ジャガーが叫んだ。全く疲れを知らない男である。崩壊したライオン騎士団の後方から、
今度は、虎の被り物をした虎騎士団が、姿を現した。
「突撃!ガルルルルルッ!」
虎騎士団、団長タイガイオスが叫んでいた。
173 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/12(水) 08:22:03.23 ID:bpN1s3dq
「ユニコーンの誇りにかけて!」
ユニコーン騎士団は息つく暇も無く、さらに突進し、今度は無傷の虎騎士団1万騎と戦闘
に入る。数も減り、個人の体力もかなり消耗している筈なのだが、その勢いは留まること
を知らない。再び死傷者の大量生産が始まった。
「くそっ、こいつら、どんだけ強いんだ。大概にしてくれ!」
タイガイオスは、馬上で剣を振るいながらボヤいていた。こんな奴らは、異変前の世界に
はいなかった。虎騎士団とライオン騎士団は、ゴルバニア最強の部隊として一度も負けた
事はなかったのだ。
174 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/12(水) 08:22:46.96 ID:bpN1s3dq
「こらっ!もっと急がないか、動力の女ども!」
ゴルバン8世は、イライラして足元に這いつくばるマスカット姫の顔面を、靴の裏で
踏みにじった。ルクレシアが馬を駆って、移動式玉座の周りを一周し、4人の女の
背中に鞭を入れる。
「ハリーアップ!フォーメンションB!」
ルクレシアの掛け声で、四つん這いだった女達は、スピードアップのために立ち上
がり、中腰になって小走りを始めた。ブルーベリー伯爵の親族である高貴な女達は、
奴隷に落ちてからの数カ月間、玉座の動力として訓練を受けている。
「ライオン騎士団が壊滅し、虎騎士団も押されているだと!」
戦況報告を聞き、ゴルバン8世の顔から余裕の表情が消えつつあった。バーニア王
の軍勢は、彼の予知能力を遥かに越える強さだったのだ。巨乳騎士団と猪騎士団の
合計1万5千は、西門から外区へ出、旋回して、戦場へ向かった。大重量を背中に支
えながら長距離を走らされた4人の美女は、青色吐息で汗だくになり、今にも倒れそう
である。しかし、もし体力が尽きて玉座を、少しでも傾かせるような事があれば、すぐ
さま、首を跳ねられて代わりの者が連れて来られる嵌めになるので、そう簡単には根
を上げない。
「間に合ってくれ」
ゴルバン8世は、珍しく祈っていた。マスカット姫の顔が、何度も蹴られて腫れ上がり、
ブサイクに変形している。可愛らしかった顔が紫色になり、鼻と口から血を流していた。
「見えた!まだ虎騎士団は、戦闘中だぞ。行け!全軍突撃!」
ゴルバン8世が叫んだ。猪騎士団を先頭に、無傷の1万5千の軍勢が背後から襲いか
かる。戦場は、当初より東に移動しており、ライオン騎士とユニコーン騎士の死骸が累々
と横たわる市街地を、新手の猪武者が駆け抜けて行った。そして突破力では、ゴルバ
ニア随一の部隊が、激戦で数を減らしたユニコーン騎士団の背後を強襲した。
175 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/14(金) 14:22:22.58 ID:bRbxZFIr
味方の損害もいとわず、突撃命令を繰り返していたバーニア王ジャガーは、不意に
背後から上がった鬨の声に、異変を感じた。
(まさか、背後から敵・・・)
奇襲が読まれていた時点から、嫌な予感はしていた。ユニコーン騎士団は数を激減
させているが、まだ前面の敵は、崩壊していない。
(敵の縦深は、まだ深い。あと少しで、突き崩せるのだが)
後方から、虎騎士の剣を掻い潜って、血まみれの伝令が来た。
「北西より新手の軍勢です。数は1万以上・・・」
伝え終わると、そのまま伝令はユニコーンの背中から滑り落ち、息絶えた。
「陛下、このままでは、全滅します。一時戦場を離脱しましょう」
生き残っていた側近が進言した。
「しかし・・・敵に後ろを見せれば、さらに損害が増える」
「このままでも同じです。陛下の命だけでも、御助けせねば・・・この一戦で、戦いが終
わるわけではありません。バーニア王国の未来のために!」
必死の進言に、ジャガーは苦渋の決断を下した。
「うむ、全軍に戦場を離脱するよう伝えろ。南南東へ転進!」
ユニコーン騎士団は、多くの死傷者を背後に放置したまま、進路を直角に変え、戦場
を離脱した。幸いゴルバニア軍は包囲陣形を取っていなかったため、行く手を阻む者
は無く、離脱にそれ程、困難はなかった。
「残存戦力は、どれくらいだ?」
ユニコーンを駆けさせながら、ジャガーは確認した。生まれて初めての敗北に、ジャガ
ー王は相当なショックを受けていたが、それでも冷静さを失わない。
「およそ、3千騎が続いております」
「そうか」
残りは死んだか、負傷して動けずに戦場に取り残されたに違いない。
176 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/14(金) 14:23:05.16 ID:bRbxZFIr
「陛下、敵が転進し、戦場を離脱します。追撃しますか?」
ルクレシアが、移動式玉座に座って、ふんぞり返っているゴルバン8世に尋ねた。皇帝
は首を横に振った。
「いや、止めておけ。どうせ、追いつけんだろう。見方を、まとめて損害の報告と、負傷者
の収容を」
ほぼ無傷の猪騎士団と、巨乳騎士団の騎兵達は、戦場を馬で駆って、動けずに放置さ
れているユニコーン騎士の負傷者の首を刎ねて回った。 味方のゴルバニア兵も重傷
者は安楽死させ、軽傷者は手当てをさせる。ライオン騎士団は、ほぼ全滅。虎騎士団は
半減していた。
「馬鹿な!たった数時間の戦闘で、ゴルバニア軍の中核である騎士団の1万5千人が失
われたと言うのか!」
ゴルバン8世は、愕然とした。ユニコーン騎士の死体は7千。撃退には成功したものの、
味方は約2倍の損害だった。
「これでは、今後の作戦に支障が出る・・・練り直さねばならん」
ゴルバン8世は、ウサ晴らしにマスカット姫の顔面を、滅茶苦茶に蹴り付けた。美少女の
鼻が折れ、頬に靴底模様の傷が刻まれる。
177 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/14(金) 14:23:47.99 ID:bRbxZFIr
(うっ・・・痛い。お父様、お母様、助けて・・・)
マスカット姫の父親であるブルーベリー伯爵は、居城の落城後、行方不明。母親は、
今、玉座の板の下で動力の1人となっている。
「こいつ、顔が潰れた。もう使い物にならん、交換してくれ」
ゴルバン8世が、マスカット姫の顔を、さらに足蹴りしながらルクレシアに命じた。
「は。廃品のマスカット姫は、どうされますか?斬首しますか?」
「殺さずに兵站業務に回せ。そろそろ本国に撤退せねばならんだろう。人出が必要だ」
ゴルバン8世は、ため息をついた。深い敗北感に襲われた。未だかつて、これ程の損害
を出し、遠征を途中で中止したことは無かったのだ。
(わしの予知能力を持ってしても、読み切れん敵がいるとはな。やはり異変前とは世界
の様相が異なっておる)
皇帝は、本国から遠く離れた、異変前は存在しなかった見知らぬ土地にいる事が、急に
恐ろしくなってきた。
178 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/14(金) 14:24:30.06 ID:bRbxZFIr
地盆世界編、一旦終わりです。
179 :
名無し調教中。:2013/06/17(月) 23:53:22.67 ID:8xwwrxfr
乙です!!今回も面白かった
地盆世界ってなんだったっけ。。
次回はレイラ姫とマスカット姫の再登場を願います。
180 :
名無し調教中。:2013/06/18(火) 20:17:13.82 ID:eH6zITL5
更新オツ
アルテミスと千鶴のその後が気になるところですが
千鶴は物語のかなめなので
じっくりストーリーを練って下さい。
181 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/06/19(水) 05:15:01.87 ID:5FzO7upX
上条美由紀(23歳)は、真藤組の事務所ビルの地下室で相変わらず、過酷な
調教の日々を送っていた。このビルのオーナーは真藤登で、入居しているテナ
ントは全て、組のシノギを上納する関連会社である。悪徳金融、風俗店、AV製
作会社や、密売の隠れ蓑になっている貿易商社などである。麻薬や武器、女体
などの非合法商品は全て地階に保管され、その入り口は厳重にカムフラージュ
されている。ビルの設計図は改ざんされており、役所に届けを出している図面に
は地階は存在しない事になっていた。
「あけまして、おめでとう。今日から新年だよ」
世話係のチンピラ、竜司がトレイに朝食を乗せて入って来た。美由紀は、三角木
馬の上に全裸で跨り、虚ろな目をしている。両穴を極太バイブで串刺しにされて
いるのだ。
「2002年元旦だ。去年は、自爆テロやら何やらで大変な年だったが、今年は平
和な、年になりそうだぜ」
竜司は、トーストを口に含み、咀嚼してから美由紀に食べさせた。上下の前歯を
抜かれた美由紀は、いつも口移しで食事をさせて貰っている。
「ねえ・・・あたしは、いつになったら、お家に帰してくれるの?」
「バーカ、帰れるわけねえだろ。それに、そんな体で帰ったって家族がショックを受
けるだけさ」
美由紀の顔は別人に整形され、歯はなく、オマンコとアナルは拡張されて締まらな
くなっている。美由紀は、取り付く島も無い答えに、シクシクと泣き出した。
「泣くなよ。お前の出ている裏DVDが、世界中の闇市場で大ヒットしているらしいぞ。
組の、お偉いさん方が、喜んでいた」
美由紀の抜歯シーンを記録した映像だ。
「ハード拷問シリーズって言うタイトルで、続編を撮る計画らしい」
「いや・・・」
いくら売れても、美由紀にギャラが入るわけではない。全額が真藤組の運営資金
になるのだ。おそらく続編では、抜歯以上の惨い事を考えているに違いない。
「ラストの巻は、スナッフビデオになるかもな。ハハハ」
竜司が、恐ろしい冗談を飛ばした。
182 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:bTpjmMMa
予告通り、その日の午前中から2作目の撮影が始まった。撮影機材は、上の階
にある表のAV製作会社から運んで来られる。スタッフも、普段は合法な撮影を
行っている人達だ。合法と言っても、業界一過激なSM作品を撮ることで知られ
ているレーベルだったが。
「2作目は、電流拷問をメインで行こうと思う」
監督である鎌田哲平(37歳)が言った。彼は、AV製作会社の社長である。地下
スタジオの隅では、オブザーバーとして縄師の鬼頭竜作が、パイプ椅子に座って
腕組をしていた。今日は、組長の姿はない。
「電流拷問用の、特別な大道具を自作してみました」
上の階から、地下スタジオに運ばれて来たのは、2メートル四方の鉄板と、ガチャリ
と重い鉄製の鎖の付いた手枷と足枷だった。全裸の美由紀は、鉄板の上に大の字
で仰向けに寝かされ、ギリギリまで両手両足を広げさせられた姿勢で、鉄枷で手足
を四点止めにされた。
「この鉄板と鉄枷には、電極のコードが付いていて電流を流せるようになっています」
哲平が説明した。
「やってみましょうか」
哲平が、手元に置いた操作ボックスの目盛の一つを20ミリアンペアまで上げた。鉄板
に接していた美由紀の背中に電流が流れ、美由紀は、不快な通電から逃れるため体
を海老反りにする。
「あっ、いやっ・・・いやっ・・・」
それでも、掌と足裏は鉄板に振れているため、そこから電流が流れ続ける。
「どうです?面白いでしょう?」
既にカメラが回り始めていた。取り敢えず撮影し、後で編集すると言うのが、彼のやり方だ。
183 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:bTpjmMMa
「これも、回してみましょう」
哲平は、ボックスに並んでいるダイヤルを次々に回した。四肢を固定している鎖から
も大電流が流れる。ボックスは、コンセントでAC電源に繋がっており、出力はいくらで
も上げられる。
「ぎ・・・ぎやああああ」
美由紀の体がビクンビクンと跳ね回り、全身から汗が噴き出した。髪の毛が帯電して
逆立っている。
「さらに、こいつを使います」
哲平は、長さ30センチ程の鉄の棒を取り出し、暴れ回る美由紀に近づくと、その白い
腹の上に鉄棒を押し当てた。
「ぐおおおおお!」
「この鉄棒には、致死量ギリギリの50ミリアンペアが流れています」
美由紀は、鉄棒から逃れようと、体を背中が鉄板に触れるギリギリまで下げる。哲平は、
ニヤリと笑い、さらに、押し当てた鉄棒をグイグイと押し込む。美由紀は、尻を下げ過ぎ
て鉄板に触れ、下からも電流が流れた。
「うきいいいい!」
腰を浮かせると、今度は鉄棒が腹に食い込む。
「いやああああ!」
美由紀は、板挟みになった胴体を上下させながら、のた打ち回った。
「電流ダンスです。ハッハッハッ、逃げ場はありません。上下の電流から逃れようとして、
必死にのた打ち回る美女は、最高でしょう」
184 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:bTpjmMMa
「ふむ、面白いな」
鬼頭竜作は、美由紀に近づき、汗まみれの顔面をビンタした。帯電している電流が、
ピリッとくる。
「おらっ!いつも言ってるだろう!責めを受ける時は、自分から、もっとせがむんだ。
もっと激しく責めて下さいと」
「うきいいい・・・でも・・・辛過ぎます・・・あたし、死んじゃいます・・・」
「お前は、死んでもいいんだ。責め殺して下さいと言え」
美由紀は、のた打ち回り、飛び散った汗が、ポタポタと鉄板の上に落ちた。
「ううう!美由紀を・・・美由紀を責め殺して下さい・・・もっと強く、もっと電圧を上げて
下さい!オ、オマンコとアナルにその棒を、ブチ込んで下さい・・・」
美由紀は、自分が口走っている事に、自分で恐怖を感じた。その通りやられたら、本
当に死んでしまうかもしれない。
「ほう、そうか、そうか。お前の望みなら、しょうがないな。希望通りにしてやるよ。死ん
でも、文句を言うなよ」
哲平が、我が意を得たり、とばかりに、ニヤニヤした。
「死んだら、文句は言えんと思うが」
竜作が、ボソリと突っ込みを入れる。哲平は、鉄板と四肢の鉄枷に繋がっている電流の
ダイヤルを40ミリアンペアまで上げた。
「がああああ!もう無理・・・いえ、もっとやって下さい・・・あげええ!」
美由紀が白目を剥き、口から泡を吹き始めた。哲平は腹に当てていた鉄棒を、美由紀
のガバガバになっているオマンコに突き入れた。
185 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:bTpjmMMa
「おお、なんて締まりのないオマンコだ。フニャフニャじゃないか。何の抵抗もない」
体内の奥深くの子宮に、50ミリアンペアもの強電流を流されて、美由紀の意識がフッ
飛んだ。しかし、ぐったりとして鉄板に寝転がった瞬間、下から全身に感電して目が
覚める。
「ぐええええええ!」
逃げ場のない地獄だった。
「じゃあ、もう一本」
哲平は、同じ鉄棒をもう一本取り出し、こちらもガバガバになったアナルにズブリと突
き立てた。
「あがああああ!」
50ミリアンペアの通電である。合計すると、全体で、どれ程の電流が、美由紀の肉体
に流し込まれているかは、想像を絶していた。人体に害を及ぼし、表のAV撮影では、
絶対に使用出来ない量であることは、間違いない。美由紀が耐え抜き、この撮影で死
ななくても、後遺症は残るだろう。
「あぐ!あぐ!」
美由紀は、ゼイゼイと過呼吸を繰り返し、鉄板の上に失禁した。肺や心臓を始め、内臓
器官の自律神経が電流のために狂い出している。瞼がピクピクとし、自分の意思で閉じ
る事が出来ない。電気を帯びた全身が悪寒に包まれていた。
「死ぬ!死ぬっ!」
「死んだら、スナッフビデオと銘打って売り出すさ。そしたら、この作品がシリーズ最終作
になるな」
哲平は、さらりと言ってのけた。真藤組にいれば、代わりの女優はいくらでも調達できる。
女優の健康を心配し、手加減する必要は全くないのだ。
186 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:46FsZI3K
午前の撮影が終わった。撮影中、美由紀は何度も失神と失禁を繰り返し、カメラが止
まって電流から解放された後も、鉄板の上に横たわったままピクピクと痙攣している。全
身の自律神経をやられ、起き上がる事が出来ないようだった。
「飯を食わせてやれ」
「へい」
哲平の指示で、世話係の力也が、近くのコンビニで買ってきた焼きそば弁当を、ナイロン
袋から取り出した。そしてまず、自分の口で咀嚼し、ドロドロになった物を口移しで美由紀
に食べさせるのだ。
「午後からの撮影は、もっと過酷になる。今のうちに精を付けさせておいてくれ」
「モグモグ・・・へい」
唇を重ね合わされ、無理矢理押し込まれた、粘土状の焼きそばを、美由紀は呑み込む事
が出来ない。口がだらしなく開いたままで、舌が震え、喉の筋肉が脳からの指令に反応し
ないのだ。度を越した電流責めの後遺症だった。
「食えよ!」
力也は、歯の無い美由紀の口をこじ開け、強引に指で、焼きそばの咀嚼された塊を、喉の
奥に押し込んだ。
187 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:46FsZI3K
「こいつも飲ませてやれ」
力也は、竜作からマムシドリンクを手渡された。まず自分の口に含み、唾液を混ぜた上で、
美由紀の顔を上に向けさせ、手でこじ開けた口に、ダラダラと垂らし込んでいく。美由紀は
苦しそうに目を剥いて震えるだけで、抵抗はしない。いや、神経が麻痺して、筋肉一筋、自
分の思い通りに動かせないのだろう。撮影スタッフ達は連れ立って、事務所ビルの近くの
飲食店に外食に行ってしまった。
「昼からは、もっと凄い事されるらしいぜ」
留守番の力也が意地悪気に囁いた。
「も・・もう・・いや・・です・・・電流・・・いや・・です・・・許して・・下さい・・・」
ロレツの回らない舌で、美由紀が必死に訴える。
「我儘、言うんじゃないよ。そんな気持ちなら、フッ切れるように、いいもの見せてやる。立て」
同じく、留守番に残っていた鬼頭竜作が言った。美由紀は、全身が震え、自力で立てる状態
ではない。世話係のチンピラ、力也と三郎が両側から肩を支えてようやく立ち上がる事が出
来た。
「下のトイレへ連れて言ってやれ」
「へい」
美由紀は、引き摺ずられるように2人のチンピラに挟まれ、さらに地階へと降りて行った。ここ
に監禁されてから数カ月になるが、その階層まで降りるのは、初めてだった。男女別にトイレ
のマークが並んで描かれている男子トイレの方のドアを開けると、そこはタイル張りの広いト
イレで、いくつかの個室が並んでいた。竜作が、そのうちの個室の一つを開けると、そこには
便器が無く、かわりに手足を切断された全裸の美女が、首を鎖で繋がれていた。虚ろな目を
している。
188 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:46FsZI3K
「他に、使い道が無くなった女だ。お前も、我儘を言っていると、こうなるしかないな」
竜作が、脅迫めいた口調で言った。そして、その便器女の脇腹を蹴る。
「自己紹介をしろ」
「遠藤晃子、26歳です。1年前まで私立栄清学園で英語の教師をしておりました。調教師
様に逆らった罰により、今月から手足を切られ、人間便器に落とされました」
竜作が、元女教師と名乗る女の顔を、思い切り蹴り上げる。
「おいっ!落とされました、とはどういう事だ!お前が、大事なタイミングで子供を孕み腐った
せいで、オークションでも買い手が付かなかったんだろうが!そんな、お前を、こうして慈悲深く、
再利用してやっているんだろうが!」
「おごおおお・・・げふっ!げふっ・・・申し訳ございません。人間便器として使って頂き、光栄で
御座います」
鼻血を流し、喉に詰まらせながら晃子が謝った。手首から先が無いので、傷ついた鼻を押さえ
る事も出来ない。美由紀は、この晃子と言う女にも前歯が無い事に気付いた。
「口を開けろ」
「はい」
竜作の股間の前に、血だらけの顔を捧げ、アングリと開いた口腔内は、奥歯以外の歯が抜か
れている。美由紀と同じ抜き方だ。おそらく、あの高橋と言う医師が施術したのだろう。竜作は、
差し出された晃子の口腔目がけて、勢いよく放尿した。晃子は、目をしっかりと開いたまま、一
滴も溢さず、飲み下していく。例え、どんな嫌な人間の、生理的に受け付けない排泄物であっ
ても、オシッコ一滴、ウンチ一かけらも残さずに胃に収めるのが人間便器に与えられた絶対的
使命なのだ。放尿が終わった竜作のチンポを、晃子は口に含み、舌と唾液で念入りに掃除した。
「フェラチオはなさいますか?」
「いらん!時間が無い、もうすぐ午後の撮影が始まる」
「また、ご利用下さいませ」
ボトボトとタイルの上に鼻血を落しながら晃子は、笑顔で言った。
189 :
名無し調教中。:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:HazAiGhs
乙
190 :
名無し調教中。:2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:o1JUZhmO
連載モノはsage進行せよ
191 :
名無し調教中。:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:yOWSwkU5
更新乙です
192 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/09(火) NY:AN:NY.AN ID:3RKv5vrA
「俺も使っていいですか?」
三郎が、ズボンのチャックを降ろし、竜作と入れ替わりに晃子の前に立った。
(えっ、またあたし?他のトイレを使ってよ。今、1人分飲んだところなのに・・・)
晃子は、そう思ったが、顔色には出さない。また殴られるのが落ちだ。
「ああ」
「失礼いたします」
晃子は、笑顔で三郎の股間の前に顔を差し出し、歯の無い口を開いた。勢いよく放出された
オシッコが、最初、口腔内に漏らす事ばく注入されていたが、不意に三郎が、チンポをずらし、
水流が晃子の顔を直撃し、そこら中に飛び散った。
「てめえ!溢しやがったな!」
「申し訳ございません」
明らかに、ワザとだったが、晃子は必死で謝るしかない。
「一滴残らず、舐め取りますので、どうか許して下さい」
晃子は、まず放尿の終わった三郎のチンポを、しゃぶって綺麗にした後、這いつくばり、タイル
の上に飛び散ったオシッコを、啜り始めた。雑菌だらけの不潔なトイレの床だったが、人間便器
に自分の健康を気遣うような贅沢は許されない。ある程度、啜ると、次は、舌を思い切り伸ばして
ベロベロとタイルを舐めた。そして最後は、フーフーと息を吹きかけて乾かす。万が一、床に溢し
た場合は、そこまでするのが人間便器のマニュアルで定められた業務だった。
「また、ご利用下さいませ」
晃子は、乾いた鼻血がこびり付いた顔面で、飛び切りの笑顔を振りまいた。
193 :
名無し調教中。:2013/07/13(土) NY:AN:NY.AN ID:gq864Nmu
乙です
続きを楽しみにしています
194 :
名無し調教中。:2013/07/20(土) NY:AN:NY.AN ID:zZjV/+H9
更新乙です
うふ〜ん
196 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN ID:E4XfVfGE
短い休息時間の後、午後の撮影が始まった。美由紀は、口移しで飲まされたマムシ
ドリンクの御蔭で、少し気力が戻って来たような気がした。どうせ最後は、スナッフシー
ンで殺されるにしても、あんな惨めな姿で、毎日毎日、他人の排泄物を貪るのは嫌だ
った。
(それなら、いっそ首を絞められて殺された方がいい・・・もしくは、このまま感電死した
方が・・・)
両手両足に鉄枷が付けられ、今度は立ったまま、ギリギリと天井に滑車で吊りあげら
れた。両膝の部分にも、縄が通され、ガニマタに限界まで広げさせられる。
「これからは、もっと辛くなるぞ。敏感な部分に針を刺し、直接、体の内部から電流を流
すんだ。ヒヒヒ・・・」
鎌田哲平監督は、楽しそうに笑った。表のAV撮影では、なかなか、ここまでは出来ない。
AD(アシクタントディレクター)が、長短や細太の様々な種類の針を大量に持ってきた。
哲平は、そのうちの1本の根元に電極クリップを噛ませて、美由紀の顔に近づける。
「どこに刺してほしいか、言って見ろ!」
カメラは、既に回り初めていた。
197 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN ID:E4XfVfGE
「お・・・お尻にして下さい・・・」
「馬鹿、言ってんじゃないよ!敏感な部分に刺すって、言ってんだろっ!」
「で・・・では、乳首に・・・」
「それじゃ、ありきたりだな・・・鼻にしよう」
哲平は、訊いて置きながら美由紀の意見は、全く無視し、長い針を、鼻の軟骨を貫いて横に突き刺した。整形されたノーブルな鼻の横側から、無残に針の先が飛び出す。
「試しに、電流を流してみようか」
哲平が、電圧ボックスのダイヤルを回した。
「ウキイイッ・・・鼻が・・・鼻が、もげちゃう・・・」
ツーンとした感覚が、鼻先から額を駆け抜け、脳を巡った。視界に火花が散り、涙が
ボロボロと流れ落ちる。強烈なワサビを食ったよりも、もっと激しい刺激だった。カメラ
がアップで美由紀の顔を抜き、少し時間が経ってから、ダイヤルが切の位置に戻さ
れた。
「次は、どこがいい?」
「し・・・舌に、お願いします・・・」
結局、美由紀が、どこの部位を言っても、哲平は、ビジュアル的に、もっとも辛そうな
部位を選ぶだろう。脚本が、既に出来上がっており、その中のセリフとして美由紀に尋
ねているだけなのかもしれない。
「よし、舌だな。撮影の流れが、判って来てるじゃないか。ほら、あーん。限界まで舌を
突き出せ」
美由紀は、歯の無い口を開け、ピンク色の舌を伸ばした。ここに来てから無数のチンポ
や、アナルを舐め続けてきた舌だ。その舌に、哲平は上下に2本、長めの針を貫き通した。
「あぐ・・・あぐ・・・あぐ・・・」
美由紀は、閉じられなくなって、喋れなくなった口から、涎をダラダラと流した。ADが、
タイミングを見計らって、再びダイヤルを回す。
「あがあああ・・・あがああ・・・・」
鼻と舌から電流を流され、美由紀は、泣き叫んだ。叫び声が、言葉になっていない。
「楽しいかい?」
「はひ・・・はひ・・・」
涎と鼻水だらけの顔で、美由紀は、頷いた。
198 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/24(水) NY:AN:NY.AN ID:E4XfVfGE
最近は、思いついたストーリーを並行して、書き貯めていくようにしているので、さらに、本編の進行が遅くなっています。
申し訳ありません。
199 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
「さあ、次は、いよいよ、皆さんが、お待ちかねの部分に刺そうと思う。どこがいい?視聴者の気持ちになって答えるんだぞ。空気読めよ」
「く・・・くひとりふ・・・」
「え?なんだって?クリトリスに刺して欲しい?ハッキリ、喋れよ、バーカ」
哲平が、無抵抗な美由紀の頭を、拳骨で殴る。感電して震えているので、殴られ
ても、余りリアクションはない。哲平は、極細だが30センチも長さのある針を右手で
持ち、美由紀のクリトリスを、左手の指で摘みあげて剥き出しにしてから、串刺しにした。
「ほらほら。お前の大事な部分を、どんどん突き抜けていくよ」
「いいいい・・痛い・・・」
美由紀が、腰をガクガクと痙攣させた。
「危ない!動くなって!じっとしてないとクリトリスが千切れるぞ」
「いやはあああ・・・」
美由紀は、恐怖に耐えかねて、泣きじゃくった。涎と鼻水と涙の洪水で、顔がグシャ
グシャになっている。30センチの針に貫かれたクリトリスは、下腹部の前面に引っ張り
出され、千切れそうになるくらい引き伸ばされていた。
「いい絵だ。ここで電流!」
「はい!」
ADが、クリトリスの針に繋がる電極のダイヤルを回した。人体で最も敏感な部分に、
強めの電気刺激を与えられ、ビクンビクンと、腰が動く。
「30ミリアンペアまで、上げろ」
クリトリスは、繊細な快楽神経が集中している部位である。豆粒ほどの肉芽に男性の
亀頭と同じ数の神経が、密集しているのだ。
「いやはあああ・・・・もれるううう・・・!」
美由紀は絶叫し、何度も何度も失禁を繰り返した。
200 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
3日後、仕上がった映像を、事務所ビルの3階にある、表のAV製作会社の編集
室で、鎌田哲平監督、鬼頭竜作、そして真藤登組長の3人がチェックしていた。
「ふーむ、拷問だけで、絡みは一切なしか」
竜作が言った。
「それでええ。絡みなんぞ、普通のAVで、みんな見飽きとる」
真藤組長が言った。裏の作品なので、局部のモザイクは一切入っていない。電流
責めの後、針を抜いて針穴から出血し、血達磨になった美由紀を撮影したシーンも、
そのまま納められている。
「なーんか、物足りんなあ。次は四肢切断ものでいくか」
真藤が、タバコを燻らせながら言った。
「では、次が、美由紀の最終作で?」
「そうだな。こいつも、体の損傷が酷くて、そろそろ使い物に並んだろう。今も、電流責
めの後遺症で、まだ歩けないらしいじゃないか」
「ええ。電流は、体に悪いですからね。特に大電圧で長時間通電させれば、神経系統
に深刻な影響が出ます」
哲平が説明した。美由紀は撮影から3日経った今でも、全身の震えが止まらず、唯一
の取り柄であるフェラチオも出来ない有様だった。
「次回作で、手足を切った後、そのまま人間便器に落とすか」
真藤が無慈悲言った。彼の心には、仏心は、全く無いようだった。
201 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
いつもの、地下室で三角木馬に乗せられ、美由紀は震え続けていた。上半身はグン
ニャリとし、木馬の背中に覆い被さるように倒れ込んでいる。震えが止まらず、背骨や
背筋に力が入らないのだ。内臓の自律神経も狂ってしまったらしく、吐き気も止まらず、
3日間、食べても吐き戻すので、水しか飲んでいなかった。
「オエー・・・オエー・・・」
吐瀉物の無くなった胃液を何度も吐き、オマンコと肛門からは、だらしなく排泄物が流
れ続けている。前も後ろも、自分の意思で締める事が出来ない。
(苦しい・・・このまま死ぬのかしら・・・いや・・・死ぬのは嫌・・・例え、ここが地獄でも、
やっぱり死ぬのは嫌だわ・・・)
美由紀は、電流拷問の撮影の日に見せられた、人間便器の女を思い出した。彼女に比
べれば、自分はまだ恵まれている。救出されてリハビリをすれば社会復帰できるかもし
れない。
(歯は、インプラントで元に戻して、焼印は皮膚移植で・・・緩くなった肛門とオマンコも手
術で、なんとか・・・)
美由紀は、頭の中で無理矢理、希望をつなげようと努力した。しかし、前提条件である、
警察に救助されるという可能性自体が、限りなくゼロに近かった。
202 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
美由紀編、終わりです。
203 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
遠藤晃子(26歳)は人間便器である。私立栄清学園で英語の教師をしていたが、類ま
れな美貌が評判だったため、真藤組のターゲットリストに載り、1年前に下校途中に拉
致された。その後、何カ月にも渡って調教され、強制妊娠させられた揚句に、誰の子供
とも判らない赤ん坊を出産させられた。赤ん坊は、その後、どうなったかは、晃子には
知る術がない。お腹を痛めて生んだ我が子と、引き離されてから、さらに月日が経ち、
晃子は、今では、両手両足首を切断されて、真藤組の地下トイレで使用されていた。
(今、何時頃だろう。もうすぐ、朝かしら)
トイレ内は、24時間、照明が付きっ放しである。なので、昼なのか夜なのかは、よく判ら
ない。使用者が多いのが昼間だと、漠然と感じる位だ。
(お腹が痛い・・・ウンチがしたいわ)
人間便器とて、生き物だ。生理現象は止められない。晃子は、四肢に嵌められた金属の
筒を突っ張って立ち上がり、四つん這いで歩き始めた。首輪の鎖は、トイレ内を動き回れ
るだけの余裕がある。晃子の住むトイレ内には、個室が5つあり、そのうちの4つには人間
便器の美女が繋がれており、1つだけが本物の陶器製のトイレだ。それは、人間便器のた
めのトイレで、四肢の無い4人の美女は、そこで排泄をする決まりになっている。晃子は、
ジャラジャラと首輪に繋がれた鎖を引き摺り、陶器製の和式トイレに四つん這いのまま跨
った。手足の無い女達は、2足歩行で立ち上がるのが難しいため、和式でないと使えない
のだ。両手両足の先に嵌めこまれた金属の筒が床のタイルを打ち、歩くたびに、カツーン
カツーンと音がする。
「う・・・あ・・・・」
ブリブリブリと晃子は、ウンチをひり出した。他人のウンチを消化し、晃子の体内で、さらに
凝縮されているため、異常に黒く、臭いウンチだった。排泄が終わると、右の肘で、水洗レ
バーを押し、便器の底に溜まったウンチを流すが、手の先が無いため、汚れた自分の尻穴
を拭くことが出来ない。
204 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
「美和さん、お願い・・・」
晃子は、隣の個室の人間便器に、尻穴の洗浄を頼んだ。人間便器同士は、お互い清め
合う決まりになっている。元女子大生の美和は、放心状態でペロペロと、顔の前に突き出さ
れた晃子の尻穴を舐める。彼女は、精神の荒廃度合いが、晃子より進んでいて、殆ど喋ら
ない。
(もう、この娘、駄目ね)
反応が鈍く、人間便器としてすら、役に立たなければ、その次に待っているのは、もう、死し
かない。真藤組は、彼女をバラし、臓器から骨髄、角膜まで、体のありとあらゆる部位を闇
ルートでさばくのだ。
(でも、早く死んだほうが、マシかもしれない。こんな体で救出されても、もう社会復帰は出
来ない・・・)
晃子は、自分の個室の待機場所に戻り、枯れ果てた涙を再び、ポロポロと流した。そして
眠りにつき、数時間後、トイレの天井に仕掛けられたスピーカーから流れるチャイムの音で
目が覚める。朝6時の合図だ。これから、また無限の繰り返しである人間便器としての一日
が始まるのだ。まず、清掃員が来て、掃除を始めた。
「おい、人間便器ども、起きろ!寝てんじゃねえぞ、ボケッ!朝だぞ!」
今日の清掃員は、住み込みのチンピラ3人組の1人、竜司だった。
「ほら、飯だ」
サプリメントの錠剤を4人の美女に配って歩く。排泄物だけでは、栄養失調になるため、一
日一回配られるのだ。鶏に餌をやる様に、タイルの上に無造作にバラ撒かれた錠剤を、4人
の美女は、唇をつけて必死に貪る。この錠剤は唯一のまともな栄養源だ。晃子も、タイルに
唇を付けて拾い上げ、残った奥歯で噛み砕いて、胃に呑み込んだ。味も何もない錠剤だった。
205 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
「お次は、掃除、掃除・・・急がなきゃ。」
トイレ用の液体洗剤の蓋を開けてトイレ中にバラ撒き、ホースで水を出しながら柄付きブ
ラシで、床のタイルを手早く磨き上げる。そして、1人1人の人間便器に、ホースで水を掛け、
一応人間用のボディソープとシャンプーを振りかけて手洗いする。手の無い美女達は、自
分で自分の体を洗う事が出来ないため、竜司が体の隅々まで、洗ってやる必要があるのだ。
晃子は、無遠慮にオマンコとアナルに、液体ソープの付いた竜司の指を突っ込まれてかき
回されたが、ジッと耐える。人間便器である自分は、他人にやって貰わなくては、何も出来な
い重度障害者なのだ。
「ありがとうございます。竜司様」
晃子は、御礼の言葉を述べた。
「喉が渇いただろう。水を飲ませてやるよ」
竜司は、晃子の口にホースの先を突っ込んだ。激しい水流がドクドクと流れ込む。晃子は、
なるべくたくさんの水道水を、胃に流し込んだ。普段、オシッコ以外で水分補給をする方法と
しては、一つしかない陶器製の和式トイレに頭を突っ込み、水洗レバーを押して、啜るしかな
いのだ。竜司は、シャンプーと歯磨きもやってくれる。人間便器は、清潔に保たれている美女
であるからこそ、使用価値があるのだった。最後に仕上げとして、4人の美女にメイクをする。
髪を研ぎ、口紅、アイシャドウ、ファンデーションなどを塗りたくるのだ。竜司は、この作業を
やり始めてから覚えた技術だった。
「38分か、結構かかったな」
竜司は、腕時計で、作業時間の合計を確認すると、掃除道具を持ってトイレから出て行った。
さあ、これからたくさんのヤクザや、訪問客が用を達しに来るだろう。人間便器の、退屈で単調
な一日が始まるのだ。
206 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/07/25(木) NY:AN:NY.AN ID:YIbi/9YP
207 :
名無し調教中。:2013/07/26(金) NY:AN:NY.AN ID:2gpDAO36
乙です
208 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
短いですが、晃子編は、終わりです。
209 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
バーニア王のユニコーン騎士団と激戦を交え、辛くも撃退に成功したゴルバン8世は、
全軍をフルーツシティの内区へ引き揚げさせた。クリーム宮殿には、まだケーキランド
の王族が立て籠っており、そちらの攻城戦も続けなくてはならない。
「よくこれだけ、やられたものだな」
野戦病院を、ルクレシアと共に視察しながらゴルバン8世は、呆れて言った。重軽傷を
負ったライオン騎士や虎騎士が、そこら中で呻き声を上げている。
「ええい、忌々しい!」
ゴルバン8世は、手に持った鞭で、傍らにいたマスカット姫(17歳)の背中を滅茶苦茶
に鞭打った。顔が潰れ、玉座のフェラチオ奴隷から解任されたマスカット姫は、殺され
る寸前に、皇帝の気まぐれによって助けられた。代わりに、皇帝のストレス発散用の奴
隷としての新たな任務を与えられ、全裸で首輪に繋がれて連れ回されている。1日しか
経たないのに、背中は、惨い鞭傷で埋め尽くされていた。
「これ程までに、戦力が減ってしまっては、遠征計画自体を練り直さなければならん」
「今朝がた、到着した本国からの使者によりますと、東の大華帝国が不穏な動きを見
せているそうです」
大華帝国とは、異変後に出現したゴルバニアと東の国境を接するに国である。住人は
黒髪と平たい顔が特徴の黄色人種で、人口の多さではゴルバニア帝国を上回っている
との情報も持ち込まれている。
210 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
「うむ、これ以上、わしが国を空ける事は出来ん。一旦、本国に引き揚げるか」
「では、全軍に退却の指示を」
「いや、せっかくここまで侵攻したのだ。本国に引き上げるのは巨乳騎士団と猪騎士団、
生き残った虎騎士団だけにする。クリーム宮殿は、童貞騎士団とハイエナ騎士団とで
引き続き攻める」
ルクレシアは、少し戸惑った。ハイエナ騎士団は略奪専門の部隊だ。童貞騎士団も、
ゴルバニア国内で社会問題になっている、引き籠りの童貞ばかりを強制徴収した部隊
である。とても、精強とは言い難い。
(しかし、責められるケーキランド兵も脆弱だ。丁度いいかもしれない)
ルクレシアは、妙に納得し、あえて異議を唱える事は無かった。
211 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
荒廃したフルーツシティよりの、ゴルバニア軍の退却が始まった。フルーツシティまで
侵攻した全軍の、3分の2に当たる2万の軍勢が、それに数倍する戦利品の捕虜を従
えて東へ向かう。捕虜の背中には、略奪した金品が限界まで背負わされ、彼らにとっ
ては地獄の行軍だった。
「う・・・男爵夫人たるこの私が・・・」
全裸で、御菓子作りの原料となる小麦がパンパンに詰まった袋を背負わされた、マンゴ
ー男爵夫人ことピーチ・オブ・マンゴー(25歳)は、汗だくで、首に縄に繋がれて、よろよ
ろと行進をしていた。ゴルバニアの奴隷法では、奴隷は全裸と定められているので、靴
も履かせて貰えない。足の裏は血まみれだ。監視のゴルバニア兵が、時折、面白半分
にマンゴー男爵夫人の尻に、ピシリピシリと鞭を当てていく。元々、気位の高いマンゴー
男爵夫人は、屈辱に気が狂いそうだった。
(ケーキランド王国は、滅亡してしまったのかしら・・・)
マンゴー男爵夫人は、絶望に打ちひし枯れた。内区にあった男爵の豪邸がハイエナ騎
士団に略奪された際、2歳になる愛児が乳母の手に抱かれたまま行方不明になっている。
無事、逃げ延びて、今も生きていると信じたい。
(なぜ、こんな事に・・・)
中継地点であるブルーベリー城までの道のりすら遠く、何度も夜営する度に、ゴルバニ
ア兵達の食事の用意をさせられ、その後は、一晩中慰み物になった。そして日中は、荷
物を担いでの行進の繰り返しである。ほんの数週間前までは、考えられなかった境遇だ
った。以前は、重労働は元より、料理洗濯も、使用人達に任せっ切りの生活だったのだ。
「お前が、一番下手だな!」
ゴルバニア兵に、家事の不手際を叱咤される。他の女奴隷達の大半は平民出身なので、
炊事洗濯位は、普通にできるのだが、マンゴー男爵夫人にとっては、不慣れな業だった。
212 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
フルーツシティを出発して10日後、ようやくブルーベリー城に到着した。最初に侵略に
あったブルーベリー伯爵領が、もっとも荒廃している。小麦畑や果樹園は荒らされ、
途中の町や村にも、ほとんど人影は無かった。
「本国から、ゴキブリ騎士団5千が、援軍として到着しております」
入城し、天守閣で寛ぐ、ゴルバン8世に、ルクレシアが報告した。
「そうか、丁度いい。彼らにブルーベリー城を任せよう。2、3日、ここで休養したら、
我々はゴルバニアに帰るぞ」
「はっ」
ブルーベリー城は、ケーキランド方面よりの略奪品や、捕獲した奴隷でごった返し、
奴隷商人達の一大流通拠点となっていた。隊商がひっきりなしに、東の荒野を越えて
行き来している。
「外征は、ゴルバニアの経済を活性化させる。奴隷なくして我々の社会は成立しない」
ゴルバン8世は、感慨深げに言った。奴隷がいるからこそ、安価な工業製品や農産物
が大量生産され、ゴルバニアの市民権を持った者達は、単純労働に拘束されることなく、
より高度な頭脳労働者や、軍人となって帝国の版図拡大に貢献できるのだ。
「今宵は、巨乳騎士団より、よりすぐりの美女を5名選抜せよ」
「はっ」
ルクレシアは、人選を考えた。ゴルバン8世は、平時には毎晩5人の女とセックスする
のを日課としている。このところ、戦や行軍で、その日課が中断していた。幼い頃より、
自分のハーレムを持っていたゴルバン8世は絶倫の性欲と体力の持ち主で、セックス
なしでは、いられない。ルクレシアは、若い騎士団員を中心に5名を選抜し、皇帝の寝
室に送り込んだ。
213 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
「百人隊長アグレッサ、26歳で御座います」
「十人隊長シンシア、24歳で御座います」
「フェルメール、20歳で御座います」
「ノエラ、19歳で御座います」
「フェリス、16歳で御座います」
ゴルバン8世の寝室に整列した5名の巨乳騎士は、役職と年齢順に名乗りを上げた。
いずれもグラマラスな肢体と筋肉、そしてDカップ以上の巨乳の持ち主である。それと、
もう一人、腫れ上がった顔で床に這いつくばっているのは、マスカット姫だった。
(ここは、御父さんの寝室だったのに・・・)
ブルーベリー城は、彼女の生まれ育った城だ。陥落するまで、父であるブルーベリー
伯爵が使っていた寝室で、ゴルバン8世による性の饗宴が行われようとしている。
「では、まず、アグレッサからじゃな」
「はっ」
百人隊長アグレッサは、甲冑を脱ぎ捨てた。その下に衣服は身に付けていない。裸に
直接武具を装着するのが巨乳騎士団の服装規定なのだ。
「参ります」
全裸になったアグレッサは、広いダブルベッドの上に仁王立ちになった。
「奴隷!出番だぞ!」
「はい」
214 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
マスカット姫も、ベッドに這い上がり、仁王立ちになったアグレッサのオマンコを舐め、
潤いを与えた。セックスの前処理と後処理が、彼女に与えられた仕事なのだ。ちなみ
に彼女は、まだ処女である。数え切れないくらいフェラを強要され、アナルを指で弄ば
れてはいたが、なぜかオマンコだけは、挿入されずにいた。
(う・・・きつい匂い・・・戦う女のアソコだからかしら・・・)
マスカット姫は、アグレッサのオマンコとゴルバン8世のチンポを、交互に口に含んで
潤いを与えた。そして背面座位でセックスを始めた2人の接合部分にも唇を付け、溢れ
出る肉汁を口に受けた。
「締まりが良くなったのう、アグレッサ」
「光栄です、皇帝陛下。日々の馬術の鍛錬の賜物で御座います」
激しいセックスだった。歴戦の女騎士だけあって、アグレッサの体力も相当なものである。
ゴルバン8世は、そんな女を連続で5人も相手にしようと言うのだった。
「おっ・・・」
皇帝は、小さな声を発した。本日、最初の精液を漏らしたのだろう。引き抜かれた愛液ま
みれのチンポをマスカットは手際よく、口に含んで清め、同時にアグレッサの股間の割れ
目にも舌を這わせて、愛液と中出しされて垂れている精液を綺麗に舐め取る。
「陛下の精、確かに拝謁いたしました。有り難うございます」
「次、シンシア」
「はっ」
直立不動で、待機していた十人隊長シンシアが、甲冑を脱いで進み出た。
215 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
ゴルバン8世の性欲は飽く事がなく、次々と巨乳美女の子宮に中出しをしていった。4人
目のノエラとのセックスが終わり、マスカット姫が、後処理をしていた時、うっかり、皇帝の
竿に、ほんの少し、歯を当ててしまった。
「うぬっ!奴隷娘、わしの神聖なチンポに歯を立てたな。許さんぞ!百叩きだ!おい、ル
クレシア!」
「はっ、何事ですか」
となりの控室で、完全武装のまま待機していたルクレシア団長が、血相を変えて飛んで来た。
皇帝の短気の御蔭で、今まで何人の側近や侍女の首が飛んだか判らない。
「歯を立ておったのだ、この腐れ奴隷娘が!」
「それは、それは・・・すぐにお手当を」
「こやつを、百叩きにせい!」
マスカットは、震えあがった。今まで他の奴隷が百叩きに合うのを何度も目撃している。
尻と背中が、真っ赤に腫れ上がり、しばらくは立てない程のダメージを受けるのだ。
(御父様・・・助けて・・・どこにいるの?)
マスカット姫は、行方不明のまま、生死も判らない父、ブルーベリー伯爵に、心の中で助
けを求めた。
216 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
ブルーベリー城に駐留している間、マンゴー男爵夫人は、ゴキブリ騎士団の男達の性
欲処理係として、こき使われていた。城の建物には入れず、野営地に張られたテントで、
次々に男達のペニスを、体中の穴で受け入れ、その性欲を処理していく。口、オマンコ、
アナルの三つの穴をフル稼働で酷志されたため、ヒリヒリして涙が出た。
「貴族の御夫人だってよ」
「そいつは、いい。上品な奥様は、料理、洗濯の仕方も知らねえから、セックス位にしか、
使い道がねえな」
ゴキブリ騎士団は、新規に増援で到着したため、まだ一度も戦闘に参加しておらず、体
力を持て余している割には、略奪品を所有していない。なので、他の部隊よりも、極端に
セックス奴隷の数が少なかった。暇な彼らは、黒光りする甲冑を脱ぎ捨て、次々とマンゴ
ー男爵夫人の肉体に覆い被さってくる。
「噂じゃ、もう、戦は終わっちまったって言うし、俺達は、何のために遥々、こんな所まで来
たのか判んねえぜ」
「ああ、略奪してえ!俺、ハイエナ騎士団に転属願を出そうかな」
マンゴー男爵夫人は、ゴキブリ騎士達の愚痴を聞きながら、懸命に奉仕した。
(痛いわ。舌も、アソコも、お尻の穴も・・・足の裏も・・)
長い裸足の行軍で、足の裏は傷だらけだ。奴隷は全裸が基本のため、日焼けで、肌もヒリ
ヒリする。最悪の体調だった。
217 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/02(金) NY:AN:NY.AN ID:dfp4701N
(ケーキランド軍の反撃はないのかしら・・・でもブルーベリー城が、この有様では・・)
公開処刑場で鐘が鳴った。マンゴー男爵夫人の肉体に群がっていたゴキブリ騎士達も、
思わず行為を止める。
「おーい、マスカット姫が、百叩きに合うらしい。見に行こうぜ」
「マスカット姫?」
「元、この御城の伯爵令嬢だとさ」
全身が、淫液と精液でベトベトになったマンゴー男爵夫人の体を放り出し、ゴキブリ騎士
達は広場の方へ走って行った。1人になって放置されたマンゴー男爵夫人も、よろよろと
立ち上がり、公開処刑場の方へ向かう。マスカット姫とは、クリーム宮殿の舞踏会や、お
茶会で何度も顔を合わせた事のある、旧知の間柄だった。
(あの可愛らしいマスカット姫も、こんな恐ろしい奴らの捕虜に・・・まだ17歳だった筈・・・)
見物する人ゴミの中で、全裸のマンゴー男爵夫人は、我が事のように胸を痛めた。執行
人が、罪状を読み上げる。
「親愛なる皇帝陛下の御一物に、不届きにも歯を立てた罪人、マスカット・オブ・ブルーベ
リーに百叩きの刑を執行する!」
見物人から歓声が上がった。
「わあああ!」
「ヤレ!ヤレーッ!」
マスカット姫も、当然、全裸である。執行人によって、中腰の姿勢で処刑台の木枠に、首
と両手首を通され、鍵で固定される。幼い少女の顔は、泣いていた。太鼓が鳴り、執行人
のごつい一本鞭が振り下ろされた。
218 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/03(土) NY:AN:NY.AN ID:93Rf2vsP
「あぎゃあああ!」
刑罰用の鞭である。その痛みと衝撃は、乗馬鞭や、プレイ用の鞭の比ではない。処刑台
に固定されていなければ、マスカット姫の華奢な体は、1発受ける度に、壇上から、ふっ
飛ばされていただろう。一定の間隔を開け、リズムよく打ち鳴らされる太鼓の音に合わせ
て、鞭が振り下ろされる。パシーン!パシーン!と小気味のいい音が、広場中に響き渡
った。
「うぎゃあああ!もう・・・やめてえええ!」
マスカット姫は、衝撃で、固定されていた首と両手首を、捻挫した。
「これは、刑罰だ。罪人に止めてと言われて、止めるわけがない。馬鹿か?馬鹿なのか、
この国の伯爵令嬢は!」
執行人は、鞭を振るいながら嘲笑った。一発打つ度に、見物人から歓声が上がる。大声
で数を数えている者もいる。
「26!27!28!・・・・」
マスカット姫の背中と尻の皮膚が破れ、血が噴き出した。白い皮膚がズル剥けになり、
可憐な身体が、ミンチ肉の様に変貌していく。
「お父さん!助けてええええ!」
臆面も無く、声を張り上げ、マスカット姫は、生死も定かではない父親に助けを求めた。
219 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/03(土) NY:AN:NY.AN ID:93Rf2vsP
ブルーベリー伯爵領の、南端。海に面した町、ポートベリーに、ケーキランド兵の残党が終結していた。
「ここまでたどり着いた者は、約500名余りに御座います・・・」
忠臣アプリコット卿が、体中に包帯を巻いたブルーべリー伯爵に報告した。港には、
傷だらけの落ち武者達が、たむろしている。
「たった、それだけか・・・」
伯爵は、愕然とした。1万5千の軍勢のうち、残りは戦死したか、捕虜になったか、集
結地点ではない、別の方向へ敗走したのだろう。アーモンド公爵の姿も無く、助かった
500名のうち、殆どが、ブルーベリー伯爵家の兵士達だった。
「く・・・腰が痛い」
落馬した際に、強打した腰の痛みが激しい。コルセットを巻いている。
「ここを、拠点に反撃の機会を伺いますか?」
アプリコット卿が尋ねた。
「無理だ・・・すぐに、この町にも蛮族どもが、やってくるだろう。この状態では、籠城すら
出来ん。残念だが、我々は海へ脱出する」
幸いポートベリーには、伯爵が育成してきた私設海軍の船が何隻かある。
「荒野から進軍して来た蛮族どもは、船を持っていなかった。さすがに、やつらも海を越
えてまでは、追って来ないと思う・・・言い難い事だが、ケーキランドは、もう駄目だ・・・我
々が敗北した今、都が、奴らの手に落ちるのも時間の問題だろう」
ブルーベリー伯爵は、沈痛な面持ちで言った。こうなっては、先祖代々受け継いでいきた、
自分の領地も、蛮族の略奪にゆだね、放棄するしかない。命あっての物種だ。
「船出し、取り敢えずはユーザイナ島へ向かう。島の領主、ユーザイナ伯爵は友人だ。
そこで、補給を受け、その後は・・・」
「その後は?」
「海賊王にでもなるか・・・」
ブルーベリー伯爵は、力なくボソボソと、小声で言った。自分の領地を失い、家族も失った
伯爵は項垂れていた。
220 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/03(土) NY:AN:NY.AN ID:93Rf2vsP
地盆世界編、終わりです。
221 :
名無し調教中。:2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:M8B2ZXH2
まとめサイト、消えた!?
222 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/05(月) NY:AN:NY.AN ID:zROk4Y4l
本館だけ、表示されません。
FC2サーバーのダウンと思われます。復旧するか、どうかわかりません。
あれだけの量を、別館で、立ち上げ直すのは、結構面倒な作業なので、自然に復旧するのを待ちます。
223 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/08(木) NY:AN:NY.AN ID:7/MSdEqt
224 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
旧まとめサイトは、完全に消滅しました。
お疲れ様でした
226 :
名無し調教中。:2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:e+D4wHXm
sage
227 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
千鶴、アルテミス、カトリーヌと、その他、多勢の時間管理局員達は、奥滝村の上空を
飛行するタイムマシンの中で実体化した。
「暴れると困るので、念のため手錠をかけさせて貰うよ」
ミッシェルが、優しい笑みを浮かべながら言った。
「逮捕は、もう、しないんじゃなかったの?」
千鶴は、身構えた。アルテミスに協力させれば、こんなタイムマシンなど素手で制圧出
来そうな気がした。
「おっと、そう言う所だよ、君が危険なのは。タイムワープ中に暴れられたら、全員、時空
連続体の迷子になってしまう。アトランティスに着いて、落ち着いたら外すから」
黒服のアンドロイド達が、千鶴、アルテミス、カトリーヌの3人の手首を体の前で組ませ、
手錠を嵌める。白金色の軽い金属で出来た手錠だ。アルテミスの被っている鉄仮面の
素材となっている金属と同じ印象を受ける。
228 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
「この手錠は、オリハルコンと言う、アトランティスで最もありふれた金属で作られている。
非常に軽くて丈夫、長持ちするので、食器やスプーンなどの日用品から、宇宙船の素材
にまで幅広く使われている。名前くらい聞いた事あるだろう?」
ミッシェルが、親切にも解説してくれた。
「本当に外してくれんでしょうね?」
「当り前さ。それでは、1万2千年前に向けて、タイムワープ!」
ミッシェルの陽気な掛け声で、タイムマシンの制御コンピューターが反応し、機体が閃光
に包まれた。窓の外が虹色の光に染まる。超空間へ突入したのだ。
「彼女の鉄仮面、むさ苦しいね。とってあげようか?」
ミッシェルが、アルテミスの頭部を覆っている金属を、コンコンと拳で叩いた。
「簡単に取れるわけないでしょ」
「いや、大丈夫さ。被っているのが彼女だからね。頭蓋骨を叩き割って、頭を引き摺り出せ
ばいい」
「そんな・・・」
「勿論、相当な苦痛が伴う。やるかね?」
アルテミスは、苦痛と聞いて、目を輝かせた。重症マゾの彼女は、ありきたりの拷問では
物足りないのだ。
「やります。お願いします、御主人様」
229 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
せめて、WEBに、キャッシュが残ってれば、復興も早いのですが、タッチの差で消えてました。
大震災が来て、全て流されちまった気分。積み上げてきた物が一瞬で消えた。目次のリンク張るだけで数カ月はかかりそう。
230 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
「よしよし、いい娘だ。彼女の体を固定しろ」
ミッシェルの命令に、米谷正子を始めとするアンドロイド達は諾々と従う。足を鎖で固定され、
逆さ吊りにされたアルテミスの、だらんとぶら下がった頭部を覆う鉄仮面を、アンドロイド2体が、
両側から巨大な金属ハンマーで、ぶっ叩いた。ぐわーんと、大きな音がする。衝撃でアルテミ
スの首の骨が折れた。
「あふっ・・・」
奇妙な声が、アルテミスの喉から漏れる。さすがの重症マゾのアルテミスも最初の一撃で意
識が飛んでしまったようだ。
「おや、丈夫な鉄仮面だね」
ネオガイア製の超合金で出来た鉄仮面は、表面に少しへこみが付いただけのようだった。
「もっと、叩け。衝撃で頭蓋骨を割るんだ」
2体のアンドロイドは、何回も何回も金属ハンマーで鉄仮面を、ぶっ叩いた。
「首ガ、モゲマシタ」
突っ立っていた米谷正子が、見たままを報告した。あまりの衝撃に、アルテミスの頭部が、
胴体から千切れ、床の上にゴロリと落ちて転がった。
「ちょっと!大丈夫なの?」
千鶴が、叫んだ。
「ちょうどいい。下からドリルを突っ込んで掻き出せ」
ミッシェルは、淡々としている。アンドロイドは、指示された通り、首の切断面から金属ドリルを
突き立て、内側から頭蓋骨を砕いた。粉々になった肉片、脳漿、骨片、ブロンドの毛髪が、大
量の血にまみれて床にぶちまけられる。鉄仮面の中からヘラで最後の一片まで掬い取られ、
原型を留めない肉山となって、床の上に盛られた。それにアルテミスの胴体を運んで来て首
の切断面を押し付ける。
231 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:NJHYnBfD
(いくらなんでも、元通りになるのかしら)
千鶴は、不安に駆られた。
「元に戻らなかったら、どうしてくれるの?」
千鶴は、ミッシェルに詰めよった。
「まあ・・・大丈夫だと、思うけどね」
ミッシェルも、少し自信無げだった。全員が固唾を飲んで、ピクピクと脈打つ肉塊を凝視して
いると、やがてグチャグチャだった肉片はくっ付き始め、人間の顔を生成していった。
「ほら見ろ」
しかし、完全に再生するまでには、30分を要した。千鶴は、鉄仮面を被らないアルテミスの
素顔を始めて見た。ギリシア彫刻の様な、完璧な美貌だ。長い金髪に、青い瞳の持ち主で
ある。鉄仮面が外されたのは、アルテミスの体感時間では、5年ぶりだった。
「見た所、彼女は、純正アトランティス人のDNAを比較的、多く受け継いでいるね」
ミッシェルが、観察して述べた。
「う・・・ああ・・・・ここは、どこ?」
アルテミスは、青い目をパチパチさせて呟いた。
「さっきと同じ、タイムマシンの中よ。何、とぼけた事、言ってるの?」
千鶴は、怪訝に思った。
「あ・・・あなた達・・・誰?あたしは????」
戸惑っているアルテミスを見て、ミッシェルは、肩をすくめた。
232 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:JiHrO5GH
「どうやら、脳ミソを掻き回したせいで、記憶に障害が起きた様だね。まず、君の名は、
アルテミスだよ。ネオガイア星人のアルテミス。重症マゾが、君の性癖だ」
「アルテミス・・・重症マゾ・・・」
アルテミスは、手錠を嵌めたまま立ち上がったが、相変わらず茫然としていた。千鶴が、
目くじらを立てる。
「だから、言ったでしょ!彼女、記憶喪失になったじゃない!どうしてくれるの、ミッシェル!」
ミッシェルが、たじたじとなる。
「ま、ある程度の犠牲は、仕方ないさ。全ての脳細胞が損傷したわけじゃない。断片的な
記憶は残っている筈だ。そのうち、繋ぎ合わせて思い出すだろうよ。それより、次は、君
の番だよ、千鶴君」
「えっ?」
千鶴は、不意を突かれた。
「君の心臓の近くには、大昔から発信機が埋めこまれているだろう。それを取り出してあ
げよう」
「何?発信機?」
「呆れたね。君自身、知らなかったのかい。500年前、初めて合った時から、君の体から、
位置情報を示すための微弱電波が流れ続けていたよ。おそらく君の肉体を不老不死に改
造した奴らが、埋め込んだんだろうな。実験サンプルとして、君を追跡し易いようにね」
千鶴は、初耳だった。しかし、思い当たる節はある。1800年前の邪馬台国でネオガイア
星人のタイムマシンに遭遇した時も、正歴2000年のさざなみ市で、捕獲された時も。
(だから簡単に、あたしの居場所が判って、長い年月で風貌が変わっている筈なのに、
識別されて、捕獲されたのね)
千鶴は、今まで気付かなかった自分の愚かさにも腹が立ち、改めて怒りが込み上げてきた。
233 :
名無し調教中。:2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:IU5Z2Zr/
連載ものはsage進行してくれ
234 :
名無し調教中。:2013/08/11(日) NY:AN:NY.AN ID:uuK8i3eU
更新とHPの引越し乙です。
アルテミスの仮面が外れたのが嬉しいです。
せっかく美女なのに仮面をつけたままというのは勿体ないですよね。
235 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:xiIEkMXj
236 :
名無し調教中。:2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:lLOiMlfW
またageかよ
237 :
名無し調教中。:2013/08/15(木) NY:AN:NY.AN ID:l0YlpsCU
238 :
名無し調教中。:2013/08/17(土) NY:AN:NY.AN ID:+pefbPAy
239 :
名無し調教中。:2013/08/18(日) NY:AN:NY.AN ID:f6KFiSGG
>>234 でもせっかく仮面が取れたのに
アルテミスが脳が破壊再生された影響で
真性マゾから真性サドになったりしたらショック
>>236 >>9 らしいです
240 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/22(木) NY:AN:NY.AN ID:8wy1SZ1F
まとめサイトを復旧していて、47話が二つあり、65話が無い事に気付きました。
わけがわからん。元から、こうだったのだろうか?
241 :
名無し調教中。:2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:xghJLBq1
第65話、マゾリンピック は存在してましたよ
242 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:ONC2EyNt
マゾリンピックは、66話になってる???
243 :
名無し調教中。:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:L4vKJKDU
アナザーストーリー掲示板の『各話の概要』を見ると、たしかに47話は2つあるみたいですね。
1つめが『古代日本史の謎』で、2つめが『古代日本史の謎(その2)』になってますね。
何かの事情で、2つに分けて投稿なさったのでは?
あと65話が『マゾリンピック』で、66話は『レンタルショップ』ですね、
244 :
名無し調教中。:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:YlsT2anb
なんかややこしいな
245 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:KcddPKxu
「さ、取ってあげよう。手術の用意だ」
アンドロイド2体が、千鶴を両側から挟み込み、抑えようとする。千鶴は、それを素早い動きでかわし、すり抜けてファイティングポーズを取った。
「信用できないわ!そのまま、あなた達に殺されるかもしれないじゃない!」
「やれやれ、じゃあ、そのままにしておけばいい。また奴らに突然拉致されるよ。寝ている
間にね」
「それも困るわ」
千鶴はジレンマに陥った。妥協案を探るしかない。
「ミッシェル、あなた自身が施術して。それなら、やるわ。それからアルテミスとカトリーヌ
に、そのアンドロイド達が持っている武器を渡しなさい。2人とも!もし、私が殺されたら大
暴れして、このタイムマシンを破壊するのよ!」
「自身が無いけど・・・」
カトリーヌは、ただのジャーナリストだ。戦闘能力はゼロに等しい。アルテミスは、記憶障
害でボーッとしている。
「え・・・アルテミス・・・それがあたしの名前?・・・そう・・・多分そうね。なんとなく、それで合
っている気がする・・・でも、どうしてあなたが、あたしに命令を?」
美貌の素顔を晒した金髪女性が、首をかしげた。
「私は、あなたの御主人様よ!あなたは、重症マゾの奴隷なの。だから、どんなに危険で、
恥ずかしい命令にも逆らえないのよ!」
「御主人様・・・」
千鶴の言葉に、アルテミスは体の芯で疼く何かを感じた。脳細胞の破壊による記憶障害で
も、性癖までは変える事が出来なかったようだ。いくつかの単語に反応し、アルテミスの股
間の割れ目が、ジットリと濡れ始めた。
「判りました、御主人様。私の命に代えても、命令を遂行いたします」
アルテミスが、胸に手を当て、ネオガイア宇宙軍式の敬礼をした。
「やれやれ、じゃあ、始めるよ。麻酔は使うかい?」
「当り前よ!あ・・・でも局部麻酔だけにして」
246 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:KcddPKxu
「発信機が埋め込まれているのは、心臓の近くなんだがね。自分の胸にメスが入るのを
見て耐えられるのかい?」
「大丈夫。あたしを誰だと思ってるの?野蛮な古代から現代まで、2000年を生き抜いた
んだから」
手術が始まった。台には寝かされず、立ったまま行われる。千鶴の両側をアンドロイドが
腕で支え、レーザー銃を渡されたアルテミスとカトリーヌが監視する。ミッシェルが慣れた
手つきで、千鶴の胸にレーザーメスを入れ、胸筋の奥から豆粒ほどの金属の塊を取り出
す。摘出後、傷口には細胞分裂促進剤が塗られ、手術は3分で終わった。胸に長さ3セ
ンチ程の、小さな傷跡が残った。
「ふう・・・終わったよ。お手軽な手術だな。こいつはおそらく、君の体温で発電しながら、
半永久的に動くタイプのマイクロ発信器だ。時間を越えて、別の時代に位置情報を送る事
までは出来ないと思うが」
「クソ宇宙人め!それで、あたしを、ずっと追跡していたのね。実験用のモルモットみたいに!」
千鶴の麻酔の効いた胸に、また憎しみが、込み上がってきた。
「こいつはどうする?捨てる?記念に、持っておく?」
ミッシェルが、ビーカーの上に転がっている、5ミリ程の発信機を指先で弾いた。千鶴は考えた。
「貰っておくわ。ペンダントにでもして、首から下げておくわ」
「いいね。受信者が、同じ時間平面にいない限り、意味がないしね」
ミッシェルは、笑っていた。
247 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/02(月) 12:01:06.25 ID:dlDmdgw0
局部麻酔が切れる頃、タイムマシンは目的地に着いた。随分長い旅だった。
「到着だ。紀元前1万535年、アトランティス歴では2万6千816年の春だよ」
ミッシェルは説明した。タイムワープにかかった所要時間が、どれ程の過去にまで遡ったの
かを物語っている。窓の外や、スクリーンに映し出された光景を見て、千鶴とカトリーヌは、
息を飲んだ。
「これが、アトランティス・・・」
「本当に1万2千年前なの・・・」
タイムマシンが実体化したのは、広大な都市の上空で、見渡す限りピラミッド型の大小の建
造物が、びっしりと立ち並び、地平線まで広がっている。幅広の環状の水路が幾重にも街並
みの間を縫っていた。ピラミッド型の建造物は、石造りでは無く、壁面全てにキラキラと黒光り
するタイル状のパネルが張り詰められ、陽光を反射して煌めいていた。
「何なの、この町。まさか、あれって・・・」
「全ての建物には、太陽光パネルが張られている。アトランティスでは、エネルギーの99%を
自然エネルギーで賄っているんだよ」
ミッシェルが解説した。
「凄いわ!記事にしたい」
カトリーヌのジャーナリスト魂に、数年ぶりに火が付いたようだった。ミッシェルは苦笑いしてい
る。タイムマシンは都市に降下し、パックリと開いたハッチから地下に入り、さらにグングンとシ
ャフトを通って地中を降下していった。そしてようやく、格納庫に着地した。
248 :
名無し調教中。:2013/09/02(月) 12:01:48.56 ID:dlDmdgw0
「服を着てくれ、全裸じゃまずいだろ」
千鶴、アルテミス、カトリーヌが渡されたのは、薄いフワフワの布だった。下着はない。
「アトランティス人の一般的な衣服だよ。肌触りがよく、通気性もいい。それと、これ。
御所望の品だよ」
千鶴だけに渡されたペンダントは、先程まで体内に埋め込まれていた発信機をオリ
ハルコン製のカプセルに入れた物だった。
「ありがと」
千鶴は、珍しく礼を言った。久しぶりに衣服を着用した3人の女は、タイムマシンのハ
ッチを潜り、機外に出た。そこは、外部から隔離された格納庫のようだった。
「ここは、アトランティス大陸の首都、ポセイドニアの地下1万メートルにある時間管理
局本部だ」
「もう1人のあなたがいる場所ね」
「若かった頃のね。正確には、1万2千年間の全ての時間平面に無数の僕がいる。こ
の時代にいるオリジナルの僕は、未来に起きる出来事を、自分自身の予知でしか知ら
ない」
「会わせてくれるの?」
「ああ、後でね。王子である彼は、非常に多忙だ。アポイントを入れても、なかなか会え
ない。時間潰しに、アトランティスの町を案内してあげよう」
未来から来た3人の女と、ミッシェルは地下格納庫を出て、高速エレベーターで地上へ
上がった。時間管理局の地上部分はカモフラージュされていて、博物館になっている。
護衛として、米谷正子も付いて来た。
249 :
名無し調教中。:2013/09/02(月) 12:02:31.35 ID:dlDmdgw0
「あんたと、一緒に散歩なんて、変な気分ね」
千鶴が、嫌味を言ったが、アンドロイドである正子は無表情だ。
「時間管理局の存在は、アトランティスの一般市民には、公開されていない。彼らは、
政府が、時間旅行の技術を開発した事すら知らない。もっとも、知ったところで、彼ら
にとっては、何の意味も無いがね」
ミッシェルが、馬鹿にしたように言った。
5人は、博物館を出て、町を歩き始めた。気温は暖かく、爽やかな風が吹いている。
フワフワの布1枚の市民達が、通りをブラブラと歩いている。彼らは、白人ばかりで、
その殆どが金髪碧眼だった。
「彼らは、消費者階級と呼ばれる人間達だ。特に仕事はしていない。政府からの支給
金で生活している」
ミッシェルが、解説した。
「え?遊んで暮らしているの?」
社会派のジャーナリストだったカトリーヌが、食い付いた。彼女は、目をキラキラさせて、
忙しそうにあちこちを眺めて、監察していた。
「ああ、生活して、それなりに遊ぶだけの支給金を毎月政府から貰っている。一生ね」
「じゃあ、誰が働いているの?」
「主にアンドロイド達だ。そしてそれを管理する生産者階級と言う人々がいる。アトランテ
ィスの人口構成は、80%の消費者階級と、19%の生産者階級、そして1%の天才階級で
構成されているちなみに、僕も天才階級に所属していた」
ミッシェルが、懐かしげに言った。
250 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/02(月) 12:03:16.13 ID:dlDmdgw0
「へえ、あんた天才なんだ」
千鶴が、皮肉っぽく言った。一行は、レストランに入った。席に着くと、若く美しい女性店員が、注文を取りに来る。
「ご注文をどうぞ。本日は、マンモスのステーキと、サーベルタイガーの肉球スープが、お勧めです。」
「じゃあ、そいつを4人前」
「かしこまりました」
可愛らしい女性店員は、丁寧にお辞儀をして、立ち去って行く。
「彼女は、アンドロイドだよ」
ミッシェルが説明した。
「とても、そうは、見えないわ。言われなくちゃ、絶対に判らない」
カトリーヌは、はしゃいでいる。アルテミスは、自分の記憶障害と戦っているようで無
口だ。必死に、自分の頭の中で、残っている断片的な記憶を繋ぎ合わせているのだ
ろう。米谷正子は、アンドロイドなので何も食べない。千鶴は、警戒心を解かない。店
のカウンターの方を見ると、客がアンドロイド店員にクレームを付けていた。
「何だ、この焼き方は!火が通っていないじゃないか!客を馬鹿にしているのか!店
長を出せ!」
客が、ステーキを女性店員の顔に投げつける。アンドロイドなので、何をされても怒り
を表に現す事もなく、丁寧にお詫びをしていた。
「申し訳ございません、御客様。すぐに作り直しをいたします」
「当り前だ!店長を出せ!」
出てきたのも、アンドロイド店長だった。
「謝れ!謝れよっ!」
喚き散らす客に、アンドロイド店長は、プログラムされた申し訳なさそうな表情を演出し、
土下座を始めた。ミッシェルは、その様子を、蔑げずむ様な顔で、横目に見ていた。
「クズな消費者階級め。他に、やることがないんだ、あいつらは」
インフラ整備、生産活動は全てアンドロイドと少数の生産者階級で賄っている。そのた
め全人口の8割は、労働の必要はなく、一生、政府からの支給金で遊んで暮らしてい
るのだ。時折、彼らは、退屈な日常の鬱屈した不満をアンドロイドにぶつけて、無為な生
活を送る彼らの自尊心を保っている。
251 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/02(月) 12:03:58.94 ID:dlDmdgw0
「ち・・・この時代のアトランティス人は堕落しきっている。原住民との交配が進み
過ぎたせいだ。もはや、この時点で純粋ネアンデルタール人の血統を保っている
のは、天才階級のみだったんだ」
ミッシェルが、自身の記憶を辿りながら悪態を付いた。
「え!ネアンデルタール人???どういう事?」
千鶴と、カトリーヌは、ミッシェルの口からこぼれた意外な単語に驚愕した。
「あれ?言ってなかったっけ。この時点から、さらに2万6千年前、アトランティス文
明を最初に築き上げたのは、ネアンデルタール人の集団だよ」
「ってことは、あなたも?」
「勿論そうさ。王子として生まれた僕は、100%純粋のネアンデルタール人さ。だか
ら予知能力が発現したのかもしれない」
「でも、あなた・・・どこからどう見ても、人間の白人にしか見えない・・・」
千鶴は、ジロジロと、もう一度よく、見知ったミッシェルの顔を見回した。
「やれやれ、君達、何か勘違いをしているね。ネアンデルタール人が白人に似てい
るのではなくて、君達クロマニヨン人が、ネアンデルタール人と交配することによって、
白人の特徴を獲得したんだよ」
「でも、学校では、ネアンデルタール人は、クロマニヨン人に滅ぼされたって習ったわ」
カトリーヌも反論する。
「ハッハッハッ、馬鹿言っちゃいけない。逆だよ。ネアンデルタール人が、ヨーロッパに
進出して来たクロマニヨン人を征服したんだ。クロマニヨン人の男を皆殺しにして、女
を奴隷にした。だから、20万年前のクロマニヨン女性イブのミトコンドリア遺伝子だけ
が現代に残り、5万年前のアダム、Y染色体も残った。そいつは、ネアンデルタール人
男性の物だったけどね」
「そんな・・・」
「でも、弊害も起きている。解放宣言で、奴隷だったクロマニヨン人が解放されてから、
さらに交雑が進み、特に消費者階級で堕落が進んでいる。彼らは、もう、社会に何の
利益をもたらさない。存在し、消費するだけの人間達だ。それが、もうすぐ起きるアトラ
ンティス戦争での敗因の一つだったかもしれない」
ミッシェルは、深いため息をついた。
252 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/02(月) 18:42:40.18 ID:dlDmdgw0
ソーラーパネルの設定は、5年くらい前からイメージしていたのに、書く前に、リアル世界に追いこされてしまった。
インパクトが半減・・・物語の進行を、引っ張り過ぎた。残念。
253 :
名無し調教中。:2013/09/02(月) 20:17:35.76 ID:LjijYXqA
追い越し?
254 :
名無し調教中。:2013/09/03(火) 09:06:49.95 ID:o+1htpTe
更新乙です
夏休み終わってしまいました
タイムマシンが欲しい
255 :
名無し調教中。:2013/09/06(金) 11:03:50.79 ID:oO7FsSPz
自然エネルギーには地価で火山稼動での熱で蒸気を利用した地熱発電
その亜種で90度以上の高温の温泉水を常温に下げる過程で熱エネルギーを
電気に変換するバイナリー発電があるよー。
地底ならこっちのほうが使われていそう。
256 :
名無し調教中。:2013/09/07(土) 09:40:59.65 ID:VB1J7lrh
終┃ 了┃ 終┃ 了┃ 終┃ 了┃ 終┃ 了┃
━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛ ━┛
257 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/12(木) 11:29:32.23 ID:PqX9vXxz
やがて、注文した料理が運ばれてきた。
「デリーシャス!マンモスの肉、とってもデリーシャスよ!」
ステーキを頬張ったカトリーヌが叫んだ。長い監禁生活で、まともな物を食べる事自
体が、久しぶりだったからかもしれない。
「肉球スープも、トレ・デリーシャス!」
「ブティックに行けば、マンモスの毛皮のコートも売ってるよ」
ミッシェルが付け加えた。
「でも、お金が無いわ。あたし達にも政府の支給金、くれないの?」
「君達は、アトランティス市民じゃないだろ。それに、あんな物を貰えば堕落する。金な
んてカードにインプットされている数字のデータに過ぎない。そんな物いくらあっても、
宇宙戦争には勝てないよ。本当に必要なのは、生産施設と宇宙戦艦、そして、よく訓練
された軍人達だ」
ミッシェルは、力なく言った。彼にとっては、遥かな過去に終わってしまった歴史なのだ
ろう。ミッシェルの持っている通信端末のアラームが鳴った。
「王子とのアポが取れた。1時間後に会ってくれるそうだ。食べ終わったら王宮に行こう」
ミッシェルが、通信端末の画面に表示された文字を見て言った。4人は急いで料理を平
らげる。席を立つと、ミッシェルの持っているIDカードで支払いを済ませた。
「ありがとうございました、またのお越しを、お待ちしております」
絶世の美女に深々と、お辞儀をされ、少し、いい気分になる。アンドロイドなので、美女に
造ってあるのは当たり前だ。希少価値はない。
258 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/12(木) 11:30:19.78 ID:PqX9vXxz
「行き過ぎたアンドロイドによる生活サービスも、堕落の一因だな。消費者階級の人間
達は、生まれた時から消費する事しか知らず、しかも、それが当たり前だと思って、疑
いすら持っていない」
ミッシェルは、アトランティス社会に対して、かなり批判的だった。崩壊後の1万2千年
の生き抜き、一旦、石器時代に戻って、1からやり直さざるを得なくなった人間達の苦
難を目の当たりにして来たせいだろう。一際巨大なピラミッドである王宮に着くと、ゲート
で厳重なセキュリティチェックを受け、中に通された。王宮で働いているのは、さすがに
アンドロイドばかりではなく、本物のアトランティス人も、かなりいるようだった。
「彼らは、生産者階級の人間達だ。消費者階級とは違って、意味のある職業に付いて
いる。だが、彼らは全人口の2割にも満たない」
4人と1体のアンドロイドは、王子の執務室に付いた。そこにいるのは、若き日のミッシ
ェルだった。傲慢で不敵な眼差しをしている。自分が選ばれた天才階級のエリートであ
ると、全身から発散されるオーラで宣言している様だった。
「エウメロス王子殿下だ。その名が、僕の、この時代での本名だよ。最初の、親に付け
られたオリジナルの名前だな」
ミッシェルが、千鶴達に囁いた。彼は、1万2千年の人生で、いくつもの名前を使っている。
ダ・ヴィンチ、ノストラダムス、カリオストロ、リチャード・ファーマー、ミッシェル。不死であ
る彼が、時代や立場で使い分けてきた名前だ。
「遠い未来から、よく来たね。何をしに来たか知らないが。しかも時間犯罪者を含む、全
く関係の無い未来人を3人も連れて」
エウメロス王子の、取りつく島もない第一声だった。ミッシェルは、全く緊張していない。
相手が、どんな不遜な態度であれ、それは過去の自分自身なのだから。
「こいつらに、ちょっとアトランティスを観光させてやろうと思ってね。僕の時代じゃ、2度目
の宇宙人の侵攻が始まっている。アトランティス戦争が、参考にならないかと思ってね」
259 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/12(木) 11:31:14.40 ID:PqX9vXxz
「ハッ、お笑い草だね。参考にしたところで歴史は変えられない。アトランティス戦争
も、君の時代の宇宙戦争も、地球人の完全敗北と、最初から決まっている」
「やれやれ・・・単一宇宙論か。だが、この時代にも、そう考えない科学者もいた筈だ」
「多元宇宙論派の科学者・・・そしてムー帝国の奴ら・・・もっとも、近日中にアトランテ
ィス戦争が起こることは、我が国の最高機密だ。予知能力者や、時間を越える技術を
持たないムーの奴らは、夢にも知らない」
会話を聞いていた千鶴は、またも驚いた。
(えっ、ムー?この時代には、アトランティス以外の国もあるの?)
「うろ覚えなんだがね。確かムー人の科学力は、この時点で、アトランティスより数十年
は遅れているんだったっけ?」
ミッシェルは、古い記憶を思い出しながら言った。
「そうだよ、実質的に地球は、我々アトランティスが主導権を握っていると考えて貰って
いい」
「アトランティスは、ムーに先駆けて太陽系の惑星開発を推し進め、恒星間飛行に乗り
出した所だったな」
「ああ、そして強力な宇宙人と接触し、理不尽な要求を突き付けられて戦争になる」
それは、ミッシェルにとっては、既に過ぎ去った歴史のおさらいであり、エウメロス王子
にとっては、自分の予知で見た、まだ現実化していない未来の出来事だった。
「そしてアトランティスは滅び、一旦文明の階段を上りつめた人類は、再び石器時代に
戻される・・・本当にそれでいいのか?」
ミッシェルは、問いかけた。
「いいわけない。だが、それが運命だ。変えられない・・・僕は自分自身の予知で、ハッ
キリと、滅んでいく世界の光景を見た!未来へ派遣したタイムパトロールの報告でも
予言の裏付けは取れている!」
エウメロスは怒り出した。
260 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/12(木) 11:31:59.21 ID:PqX9vXxz
「予め、判っているんなら、変えられるんじゃないの?」
思わず、千鶴が口を挟んだ。エウメロスは、彼女を、もの凄い形相で睨みつける。
「時間犯罪者風情が、知った風な口を叩くんじゃない!だから貴様は時間犯罪者なんだ!」
「私は、多元宇宙を実際に経験したわ。あなたにとって、遠い未来の話かもしれないけど、
西暦1999年の9月11日以降、歴史は二つに分かれた。アトランティスのオーバーテクノ
ロジーを発掘したネオナチスが、アメリカ東海岸を占領する世界・・・それは、あたしの生ま
れた元々の時間流では無かった」
「稀に、そう言う現象が起きてしまう、という事実は否定しない。だが、それを防ぎ、修復す
るために時間管理局は存在する。君の言う歴史は、もう僕の予知能力の及ぶ時間流の範
疇ではないのでわからないが、おそらく、その世界も、結果的には宇宙人に侵略されて、
2度目の滅びの時を迎えるのだろう。僅かな差異に過ぎない」
「それは、あなたの憶測でしょう?」
「予知能力だ!」
千鶴とエウメロスは、いがみ合った。
「わかったわ。あなたには、未来を知るだけで、それを、変えようと言う意思が無いのよ。
だから駄目なのよ」
「その発想が、時間犯罪だと言うんだ。もう一度、指名手配するぞ、貴様!」
「やってみなさいよ!こんな文明、グレイが来る前に、あたしが滅ぼしてやるわ!」
初対面の2人は火花を散らした。ミッシェルは、その様子を少し離れて、興味深そうに眺め
ていた。
261 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/12(木) 11:32:45.65 ID:PqX9vXxz
千鶴編、一旦終わりです。
262 :
名無し調教中。:2013/09/12(木) 14:30:45.13 ID:O9V7t3Su
更新乙です
263 :
名無し調教中。:2013/09/13(金) 03:40:59.08 ID:iBgVq/9L
こういうの好き
264 :
名無し調教中。:2013/09/13(金) 14:14:11.50 ID:ei3H3Ev7
更新オツです。
36年前に地球を飛び立ったボイジャーが太陽系外に出たようです。
アトランティス人の宇宙船のように、宇宙で異星人と遭遇するでしょうか。
グレイのような凶暴な星人ではなく、人口の99%がマゾという美女の星人なら大歓迎ですが・・・
265 :
名無し調教中。:2013/09/15(日) 20:55:34.94 ID:9TQjjknv
sage
266 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/16(月) 11:54:50.21 ID:n1n4qVEd
267 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/16(月) 19:44:25.16 ID:n1n4qVEd
西暦2010年6月、全国に指名手配をされている逃亡者、宮前真奈美(28歳)は、
広島県岩国市の線路脇の草むらで、傷だらけになって転がっていた。戦隊ピンク
のコスチュームは破れてボロボロになり、血と泥でまみれている。度重なるバトル
と電車から飛び降りた際に受けた打撲のため、ほとんど自分で体を動かす事も出
来ない。それでも、どうにか立ち上がり、通りすがりの高校生、笹島幸雄が押して
いた自転車の後部の狭い荷台に這い上がった。
「く・・・はあ・・・はあ・・・どこか、人目に付かない場所に連れて行って。しばらく隠れ
られる場所・・・そこで、私の体に、好きな事させてあげるから」
ゴクリと、幸雄は唾を呑み込んだ。同時に恐ろしくもなる。
「何やってるの、時間が無いのよ!ねえ、お願い。助けるって言ったじゃない!」
真奈美は必死だった。電車から飛び降りた場所は、間違いなく警察に通報されて
いる。いつパトカーが来るか判らない。1分1秒でも早く、この場所を立ち去らなけ
ればならなかった。
「学校の体育倉庫とかでも、いいかな・・・」
「どこだっていいわよ!早く行きましょ!」
幸雄は自転車に跨り、こぎ始めた。2人乗りなのでペダルが重い。真奈美は、滑り
落ちないように、必死に幸雄の背中にしがみつく。自転車がギシギシと揺れる度に、
打撲した全身が痛むが、歯を食い縛って耐えた。ピンク色のマジックを塗っただけ
の股間とオッパイに汗が流れ、色も剥げ始めた。
268 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/16(月) 19:45:07.73 ID:n1n4qVEd
「みんな、見てるよ・・・」
幸雄が情けない声で言った。ママチャリは、重量オーバーで大したスピードも出せず、
背中には、ボロボロのピンクの顔出しエロ女が、しがみついているのだ。目立たない
方がおかしい。
「今日は、僕、熱があるって言って、仮病で帰る途中だったんだけど」
「ふーん、そうなの」
平日、昼前の住宅街は、人通りは少ない。学校も授業中のため、校庭は閑散として
いる。幸雄は、裏門から入り、誰にも見つからない様に最短コースで真奈美を体育
倉庫に連れ込んだ。
「上出来よ」
真奈美は、褒めた。自転車から転がり落ち、這って倉庫の中に入る。飛び箱やマット
がギッシリと詰め込まれており、コンクリートの床には、白線を引くための粉が、こぼ
れて散乱していた。
(ここで、しばらく、体が動けるようになるまで隠れていられるわ)
扉を内側から閉めると、暗い倉庫に二人きりになった。
「ありがとう。助かったわ。約束の御褒美よ。体を好きにしていいわよ」
真奈美は、コンクリートの床の上に、大の字で仰向けに寝転がった。白粉が体に付
くが構っていられない。しかし、幸雄は、オドオドして、なかなか手を出せなかった。
「キスするとか、オマンコに指を入れるとか、オッパイを触るとか、遠慮なく、なんでも
していいのよ」
269 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/16(月) 19:45:53.43 ID:n1n4qVEd
幸雄は、真奈美の上に被さる様に屈み込み、恐る恐るオッパイを揉み始めた。
指先で乳首を摘んでみる。生まれて初めての女体だった。次第に息が荒くなり、
行動が大胆になって来た。顔を近付け、唇を合わせる。一方で、右手の指をオマ
ンコに入れ、力任せにかき混ぜてきた。
「つ・・・優しく触ってよ。デリケートな部分なの」
「ごめんなさい」
「口に、おチンチン入れて見る?」
「はい・・・」
幸雄は、制服のズボンのチャックを下げ、ビンビンに、そそり立ったチンポを真奈
美の口に押し込んだ。初めて女体を触る童貞のチンポは、これ以上ない程、膨張
しドクドクと脈打っていた。真奈美が、1日に何十本もザコ戦闘員達のチンポをイカ
せて来た舌技で、舐め始めると、1分も持たずに暴発した。
「さすが高校生、早いわね。でも、一回じゃ足りないでしょ。オマンコにも入れて」
真奈美は、口に入ったザーメンを、そのまま嚥下する。空腹も限界に来ている。
貴重なタンパク質だ。
「は・・・はい・・・」
幸雄のチンポは、一旦は萎んだが、すぐに元気を取り戻した。高校生のガムシャラ
な性欲は、簡単には尽きない。
「こうですか?」
たどたどしく位置を合わせ、真奈美の割れ目に復活したチンポを押し込んだ。
「入れたまま、腰を前後に振るのよ」
270 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/16(月) 19:46:36.51 ID:n1n4qVEd
「こうですか?」
幸雄は、初めてのセックスで、うまく腰が振れないようだった。しばらく悪戦苦闘し
ていたが、射精に至る前に、腰の筋肉が疲れ果て、動きを止めた。
「手でやってあげるわ」
抜き出した愛液にまみれのチンポを、真奈美が手でシゴくと、今度は、すぐに射精した。
「満足した?」
「はい・・・」
幸雄は、俯いた顔を赤らめて言った。童貞を喪失したのだ。
「お腹空いたわね」
真奈美のお腹がキューッと音を立てた。二日間程、まともな物を食べていない。口に
した物と言えば、先程のザーメンと、小倉の公園で食べた雑草くらいだ。
「何か、食べる物を、持って来てくれない?人間が食べられる物なら何でもいいわ」
「じゃあ、僕の弁当を食べて」
幸雄は、学生鞄からハンカチに包んだプラスチック製の弁当箱を取り出した。
「全部食べて言いの?」
「いいよ。どうせ、食べないし。捨てるだけだし」
真奈美は、貪るように食べた。冷えて、米がネットリとしていたが、数日ぶりに食べる
人間の食べ物に、涙が出た。
271 :
名無し調教中。:2013/09/17(火) 12:16:02.62 ID:ZLMXV0rC
まとめサイトのある電流拷問をやってみたい
272 :
名無し調教中。:2013/09/17(火) 12:17:34.58 ID:ZLMXV0rC
ノウハウを教えてください
273 :
名無し調教中。:2013/09/18(水) 11:41:40.17 ID:buaXWrqO
>>266 更新乙です。
我侭を言わせてもらうと、目次が黒い背景に濃紺の文字で書かれていたり
目次以外の配置が中央寄せになっていたりして、少し見づらかったりします。
勝手な事言ってスミマセン。
274 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/19(木) 00:47:53.75 ID:yIT2tJSO
>>272 何のノウハウでしょう?
>>273 フォントをイエローに統一し、中央寄せを、やめてみました。
275 :
名無し調教中。:2013/09/19(木) 15:29:17.86 ID:lhpljN1n
276 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/19(木) 19:14:54.95 ID:yIT2tJSO
イメージで書いているので、私には判りません。
御存知の方、レスを、お願いします。
277 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/19(木) 23:46:50.00 ID:yIT2tJSO
「友達も、呼んで来て。食べ物か、お金と引き換えに、体を触らせてあげるから」
「うん・・・でも僕、友達、あんまりいないんだけど」
(使えないやつ)
満腹になった真奈美は、心の中で毒付いた。
「あなたが戻ってくるまで、その飛び箱の中に隠れているわ」
幸雄は、倉庫に置いてあった飛び箱をバラし、丸くしゃがんだ真奈美の体が、スッポリ
と中に入る様に1段ずつ積み上げていった。最上段まで積み上げると、そこに人間が
いる事は、全く判らなくなった。
「これで、もし誰かが入って来ても、あなたがいる事は、絶対に判らないです」
「ありがとう。じゃあ、あたしは少し眠るわ」
疲れ果てた真奈美は、消耗した肉体を回復させるために、深い眠りに付いた。
278 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/19(木) 23:47:32.66 ID:yIT2tJSO
福岡県にある航空自衛隊、築城基地では、スカイレンジャー5人が暇を持て余していた。
基地内にあるカフェでコーヒーを飲むくらいしか、やる事がない。
「完全に、見失っちまったな」
リーダーの道下岳人が、何杯目かのコーヒーの入ったカップを傾けて、ボヤいた。
「真奈美に、発信機を付けていたんじゃないのか?」
後から合流した長谷川司令が、尋ねた。
「そうなんですが、肝心の追跡ソフトをインストールした、俺のノートブックパソコンは、ス
カイダスト号のトランクの中に入ったままです。真奈美が、車ごと乗って行っちまった」
「バックアップは?」
「とってません」
黒河内則介が、背伸びした。
「ううっ!ブラックコーヒーの飲み過ぎで、眠れねえ」
「飲まなきゃいいじゃん」
と、柳沢真由。
「飲まないと、チンコが立たねえんだよ」
「それって、ブラックジョークじゃなくて、ただの下ネタだよね?」
剣崎一矢は、会話に加わらずに、ケータイの画面を見て、モバイルゲームをしている。
自衛隊のレンジャー資格を持つ彼は、元々、寡黙な性格だ。岳人が、窓の外を見ると、
滑走路の脇に駐機している高速輸送ヘリ、SMV22『メスプレイ』が見えた。小雨に打た
れてティルトローター式のプロペラ2基を休めている。そこへ、航空自衛隊の女性職員が
やって来て告げた。
279 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/09/19(木) 23:48:15.77 ID:yIT2tJSO
「福岡県警が、乗り捨てられていた、あなた方の車をレッカーしてきました」
「えっ、スカイダスト号か?」
「車名は判りませんが、派手なカラーリングのオープンカーです」
「間違いないよ。その車のトランクに、ノートパソコンが入っている筈だ」
岳人が、女性職員をせっついて、駐車場に案内させた。トランクを開け、ノートパソ
コンを取り出すと、急いでカフェに持って帰る。カウンターの横のコンセントに差して、
電源を入れた。
「真奈美の居場所は・・・っと」
追跡ソフトのアイコンをクリックして起動させると、すぐに判明した。
「げっ、もう広島まで進んでやがる」
「すぐに、追跡しよう。メスプレイで飛べば、数十分の距離だ」
長谷川司令が、興奮して言った。
「ちょっとお!また、あたし達だけでやるの?」
真由が、面倒臭そうに言った。早く仕事を片付けて、家に帰りたいのだろう。
「いや、今度も取り逃がすと、さすがに責任問題になるかも知れない。一応他の戦隊
にも応援を要請しとくか」
長谷川司令が、ついに決断した。
「岳人、その追跡ソフトも添付ファイルにして、各戦隊にメールで送っておいてやれ」
「俺達がサボっていても、真奈美は袋のネズミってわけですね」
則介が言った。
「そう言う事だ」
岳人が、自分だけが独占していたソフトを、嫌々、各省庁の戦隊に送信し終えると、
5人は、戦隊コスチュームに着替え、再びメスプレイに乗り込んで、雨の中を東へと
飛び立っていった。
280 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/01(火) 00:28:12.02 ID:BdJLTSMW
幸雄の弁当を食べ、満腹になった真奈美は、飛び箱の中で眠りに付いた。どのくらい
眠ったか判らないが、体育倉庫の扉が開く音で目が覚めた。飛び箱の隙間から覗くと、
数人の男子高校生が入って来たようだった。
「この中にいるんだよ」
幸雄の声だ。
「本当かよ。オッパイとオマンコが丸出しの女が、エロい事やらせてくれるなんてよ」
「嘘だったら、タダじゃおかねえぞ」
飛び箱の上段が外された。光が差し込んで来て、暗闇に慣れた真奈美の目が、くらむ。
まだ昼間の様だった。
「こいつか。なんか、汚ねえな」
「でも、良く見りゃ、元々は美人だって判るよ」
幸雄を入れて6人の男子高校生が、飛び箱を囲んでいた。
「あなた、友達は、少ないんじゃなかったの?」
「友達じゃない。僕を虐めている、いじめっ子グループだよ」
幸雄は、オドオドしていた。
「なんでもいいわ。食べ物とお金をくれたら、好きな事してあげる」
真奈美は、腹をくくっていた。ここで回復を待ちながら、伊豆半島まで行く電車賃を稼
ぐのだ。
「じゃあ、まず俺からだ。アンパン一個やるからチンポしゃぶれ」
「いいわ」
281 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/01(火) 00:28:56.57 ID:BdJLTSMW
真奈美は、飛び箱から出ると男子高校生の前に跪いた。眠る前より、体が動くように
なっている。痛みも弱冠、引いているかもしれない。真奈美が、慣れた舌裁きで、しゃ
ぶっていると、後ろから別の男子高校生が抱きついて来た。
「待ってられねえ」
手を回し、乳房を揉みしだき、オマンコの割れ目に指を入れる。
「汗臭えな。このエロ女、風呂に入ってないんじゃないか」
「ほんの3日くらいよ。大したことないわ。時々、公園とかで水浴びは、しているし」
真奈美は、誤魔化した。この高校生達は、真奈美のライフラインだ。手放すわけには
いかない。
「この服、邪魔だ。脱がせろ。どうせ、ボロボロだし」
高校生達は、鼻息を荒げながら、薄汚れた、シミだらけの戦隊コスチュームを荒々しく、
引き剥がしていく。乳房と股間の部分を切り抜かれ、ピンクも色褪せた薄いバトルスー
ツの下には、真奈美は、何も身に付けていない。吐き古されたブーツの底は抜けて、
パカパカ開いている。全裸に剥かれた真奈美の体は、痣と鞭跡だらけで、右肩には逆
向きに、ゴクブリマークのマークの焼印が押されていた。
「超ウケるぜ。こいつの体、まともじゃないぜ。ギャハハハ!」
高校生達が、ゲラゲラ笑った。ボロボロのバトルスーツをゴミ箱に放り込まれる。
「あっ・・・駄目よ。大事なバトルスーツなんだから。それ、一着しかないんだから」
「ギャハハハ!あのゴミが、バトルスーツだってさ。馬鹿じゃねえの?超ウケる!」
高校生達は、笑っていた。
282 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/01(火) 00:29:45.77 ID:BdJLTSMW
「100円やるから、セックスしていいだろ?」
「いいわよ」
対価は、いくらでもよかった。数をこなせば、それなりの金額になるだろう。ゴミ箱に
投げ捨てられたバトルスーツは、後で拾いに行けばいい。フェラで放出された精液
を飲み込めば、栄養補給にもなる。コンクリートの床に飛び散った精液は、勿体な
いので這い付くばって舐めた。
「次、俺だ。代われよ」
行為は、日が暮れるまで続いた。10代の高校生の性欲は、1度や2度、射精しただ
けでは、尽きる事がない。真奈美も、過酷な特訓に耐え、ザコ戦闘員の性欲処理係
として鍛え上げられていたので、スタミナには自信があった。3つの穴と両手をフル
活用して、高校生全員を5回以上、イカせた時。体育倉庫の外から、ヘリのプロペラ
音が聞こえてきた。
(何、この音の大きさ。間違いなく着陸しようとしている。普通に考えて、学校にヘリが
来るわけがない。追手だ・・・)
真奈美は、確信した。
「あなた達、遊びは、おしまいよ」
のしかかっている高校生を押しのけ、起き上がった。しかし、まだ戦えるコンディション
では無い。高校生達から貰った小銭や食料を、かき集める。真奈美は全裸だ。
(どうやって、持って行こうかしら)
真奈美は、パンやお菓子を口に詰め込み、碌に噛まずに丸呑みした。小銭は両手に
握り締める。
(握り締めたまま、グーのパンチだけで戦えば、何とかなる)
ゴミ箱に放り込まれたバトルスーツを着用しようとした時、体育倉庫の扉が、蹴り破ら
れた。
「宮前真奈美を射殺しろ!」
現れたのは、カーキ色のバトルスーツに身を包んだアーミーレンジャー達だった。手
に自動小銃を構えている。
283 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/01(火) 00:31:20.49 ID:BdJLTSMW
(ヤバイ・・・こいつら戦隊・・・)
真奈美に向けて自動小銃を乱射した。さすがプロだけあって高校生には当たらない
よう配慮している。しかし、そのせいか、真奈美にも当たらなかった。
(戦わなきゃ、やられる!)
真奈美の体内を、死の恐怖から来るアドレナリンが駆け巡り、深刻なダメージを受け
ている筈の肉体を、無理矢理、突き動かした。全身の痛みも、一時的に感じなくなる。
雨の様に浴びせられる銃弾を掻い潜り、5人の中央に飛び込んだ。そして、小銭を
握り締めたグーのパンチと、裸足の蹴りを、アーミーレンジャー達に浴びせかけた。
「慌てるな!ターゲットは、丸腰の1人だ。落ち着いて対処しろ」
リーダーのアーミー1号が的確な指示を出す。真奈美の技が何人かにヒットしたが、
相手は平然としていた。
(おかしい。もしかして、彼らのバトルスーツは、物理的衝撃も和らげる改良型?)
真奈美のバトルスーツは旧式で、光線や熱に耐性があるが、物理的衝撃は吸収出
来ない。それ以前に、今は全裸だったが。
284 :
名無し調教中。:2013/10/04(金) 18:38:24.02 ID:rlYDB3SH
更新乙です。
アナザー掲示板がちょっと酷い事になってますね。
どうにかならないもんなでしょうか?
285 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/05(土) 23:01:09.69 ID:FYDOXOlO
業者のスレは、削除しても、キリがないので放置しています。そのうち、まとめて、削除します。
286 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/06(日) 09:24:28.17 ID:a8HaB3G/
「エイッ!トォ!ヤァ!」
真奈美は、訓練で覚えた型通りの、パンチやキックを繰り出すが、ブロックされて、
ほとんどヒットしない。稀に当たっても相手はダメージを受けない。さすがに接近戦で、
仲間に当たる恐れのある自動小銃は、撃てないようだったが、銃床で何度も殴られた。
「ハアッ!うっ・・・テヤァ!がふっ・・・」
真奈美のダメージばかりが増える。5対1、改良型バトルスーツ対全裸。それでは、
人数にも、装備にも差があり過ぎた。
(このままじゃ、やられる・・・こいつら、本気で、あたしを射殺する気だ・・・ここまでや
って生き延びて来たんだ。死にたくない・・・降伏しよう・・・)
真奈美は、決意した。一旦、捕まって油断させ、脱出の機会を伺うしかない。
「やめて!もう、降伏するわ!」
真奈美は、両手を上げた。急には止まれない何人かの、アーミーレンジャーが、抵抗
を止めた真奈美の肉体に、蹴りやパンチを、入れ続ける。
「うぐ・・・降伏するって、言ってるでしょ・・・」
「どうします?リーダー?」
アーミー1号は、考え込んだ。
「我々は、軍隊では無い。専守防衛が任務の自衛隊だ。攻撃してこない相手を撃つ事
は出来ん。鹵獲しろ」
「了解!」
287 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/06(日) 09:25:09.77 ID:a8HaB3G/
武装解除、と言っても元々全裸だった真奈美は、5本の銃口を突き付けられ、ホー
ルドアップしたまま、地面に這いつくばらされた。そして、ロープで拘束され、校庭に
着陸していた軍用ヘリ、UH-1通称『イロコイ』に連行される。高校生達は、いつの間
にか逃げていなくなっていた。
「あ・・・ちょ・・待って。あたしのバトルスーツ・・・」
ゴミ箱に無造作に投げ込まれたままの、破れたバトルスーツのある方角に、必死の
眼差しを向ける。
「バトルスーツ?アーミー4号、回収しろ」
「これでありますか?」
汗臭い、ボロボロのバトルスーツを摘んでくる。汚い物でも扱うかのように、腕を伸ば
している。
「それよ。あたしの大事なスーツ」
「一応、技術班へ回しとけ」
「了解」
ヘリは、校庭を飛び立ち、ものの数分で岩国基地のヘリポートへ着陸した。元々は、
自衛隊と在日米軍が共同で使っている基地だったが、現在、米軍は撤退している。
ネオガイア星人の支配下に入った日本政府と、宇宙人を敵と見なしているアメリカの
軍隊が、同居する訳には、いかないからだっだ。
288 :
名無し調教中。:2013/10/06(日) 11:19:14.98 ID:baGlmwjc
つづききぼん
289 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/08(火) 09:00:07.17 ID:12IPt0V+
「裸じゃまずい。何か着せろ」
アーミー1号の指示で、戦隊で唯一女性のアーミー4号が、予備のジャージを渡そ
うとしたが、真奈美は振り払った。
「バトルスーツ以外の服は着ないわ。禁止されてるの。鉤十字団の規則で」
「お前は捕虜だ。バトルスーツを着せるわけにはいかん。これは没収だ」
アーミーレンジャー達は、全力で抵抗する真奈美を5人がかりで押さえつけ、無理矢
理ジャージを着せた。
「いやあああ!規則を破ると、解毒剤を打って貰えなくなるのおおお。脱がせてえええ!
今すぐううう!」
真奈美は、恐怖に顔を引き吊らせながら絶叫した。
「うるさい、黙れ!」
アーミー1号は、真奈美の鳩尾に気絶するまで、何発も何発もパンチを入れた。ぐっ
たりとした真奈美は、ヘリから下ろされ、アーミー3号の肩に担がれて、岩国基地の管
理ビルへと運び込まれて行った。
290 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/08(火) 09:00:51.68 ID:12IPt0V+
伊豆半島の秘密基地の地下深くでは、ゴキブリ女とメンゲレ博士が、地下の発電
施設で働く男女を、暇そうに眺めていた。原発男がやられてからというもの、基地
の発電は、捕獲した人間の生体エネルギーを搾取する方式に変更されている。地
下の洞窟に数百人の若い男女が閉じ込められ、ひたすらオナニーとセックスに励
んでいる。彼らの腹のヘソ辺りには、移植手術でソケットが埋め込まれ、そこから
動力パイプが伸びて変電機に繋がれていた。オルガスムスで得られる快感を電力
に変える装置だった。発明したのはメンゲレ博士だ。
「今日の発電量は、少ないな」
メンゲレ博士が、メーターを見てボヤいた。
「人間どもが、疲れているんでしょう。もっと励むように、ザコ戦闘員に鞭打たせま
しょうか?」
ゴキブリ女が提案した。
「そうしてくれ。人数も、増やした方がいいかもしれん」
「わかりました。都内に人狩り部隊も派遣します」
配下のザコ戦闘員達がやってきて、連日のセックスで、やつれ切って、げっそりと
した男女に、鞭を浴びせ始めた。
「男より女の方が、発電量が多いな。射精の必要のない体の仕組み上、連続オル
ガスムスが可能だからな」
メンゲレ博士が、個体別のデータを見て言った。洞窟中に溢れかえった男女が、
鞭打たれ、泣きじゃくりながらセックスやオナニーを強制されている。彼らは、人間
ではなく電力を生む資源なのだ。
291 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/08(火) 09:01:37.49 ID:12IPt0V+
「ヒー!もっと激しく、擦り合わせるんだ、ヒー!」
「死ぬ気で、エッチしろ、ヒー!」
ザコ戦闘員達が、普段、幹部怪人に抑圧されている欝憤を晴らすかのように、人間
発電の男女を酷使している。
「ヒー!ゴキブリ女様。スカイピンクが、規則を破りました」
ザコ戦闘員のリーダーが報告に来た。全頭マスクの覆面の下は、井沢満里恵だった。
モニター室から来た、彼女は真奈美の監視担当だった。
「なんだと・・・許せん!このゴキブリ女様を、舐めやがって!すぐに転送機で懲罰員
を送り込め」
「ヒー!」
ステルス衛星で、真奈美の行動は常にモニターされている。ゴキブリ女の決めたルー
ルを無視して、ズルをさせないための処置だった。衛星のカメラはX線機能が付いて
おり、建物の中でも透過出来る。
「おっ、発電量が、上がってきたぞ」
メンゲレ博士が、メーターを見ながら、嬉しそうに呟いた。
292 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/08(火) 09:02:29.88 ID:12IPt0V+
岩国基地の尋問室で、真奈美は、かつ丼を5杯も平らげていた。いつも間にか、
また全裸になってしまっている。
「どんだけ、食うんだ、てめえ!」
訊問に当たっていたアーミー2号が、机をバンと叩いて怒鳴り立てた。
「おかわり」
「おかわりじゃねえ!自衛隊を、舐めんな!」
司令部への報告を終えて、アーミー1号が戻って来た。
「おい、どうして、服を脱いでいるんだ?」
「は、それが、トイレに行くと言って、我々が、ちょっと目を離した隙に」
真奈美の腹は、久々の満腹で、蛙の様に膨れ上がっていた。
「かつ丼、おかわり」
「だから、警察の取り調べじゃねえ、自衛隊だっつうの!」
「で、秘密基地の場所は、吐いたのか?」
アーミー2号が、肩をすくめた。
「いえ、それが、食うばっかりで。自白剤を使いますか?」
「そうだな、それが手っ取り早いな。鉤十字団の基地の位置と戦力、科学力、指揮
系統・・・知っている事は、洗いざらい、喋らせろ」
「了解」
アーミー2号が、注射器を用意し、打とうとした時、尋問室に5人の男女が入ってきた。
「手柄の一人占めは、ずるいじゃないか?」
スカイレッドの道下岳人が言った。たった今、メスプレイで岩国基地に到着したのだった。
他の4人も揃っている。
293 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/08(火) 09:03:15.48 ID:12IPt0V+
「こいつの居場所が判ったのは、俺の提供したソフトの御蔭だろ?」
岳人は言った、がアーミー1号は、悪びれた様子もない。
「情報提供は、感謝する。だが、鹵獲した捕虜の身柄は、我々が管理する」
「だから、それはズルいって!」
岳人も引き下がらない。真奈美は、その会話を、かつ丼のドンブリを舐めながら、
聞いていた。
(ソフト?情報提供?まさか・・・)
数日前の東九州自動車道でも、さっきの体育倉庫でも、なぜか、ピンポイントで
位置を特定された。
(あたしの体に発信機?でも、どこに?いつ?)
真奈美は、平静を装いながら必死に考えた。しかし、思い当たるフシはなかった。
「訊問を続けますか?」
「ああ」
「やるなら、俺達も、立ち合わせて貰うよ」
「仕方ねえな」
アーミーレンジャー、スカイレンジャー、合わせて10人の戦隊ヒーローが狭い尋問
室で、真奈美を取り囲んだ。抵抗する真奈美を押さえ付け、二の腕に注射針を突き
刺す。真奈美の意識が、軽くなり、気分が高揚して来るのを感じた。頭がボーッとし、
夢の中を漂っているような気分だ。フワフワと楽しく、何でも、喋ってしまいそうだった。
294 :
名無し調教中。:2013/10/08(火) 12:51:44.22 ID:FB7B+3aV
こうしんおつです
余談ですが、自衛隊は知りませんが、警察では取調べ中に
カツ丼(他の食べ物も)が警察の経費で振舞われることは
ないみたいです。
295 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/09(水) 09:05:08.32 ID:gRAphtxB
「テストだ。お前の初体験はいつだ?」
「何の?」
「とぼけるな。セックスに決まってんだろ」
「23歳です」
「意外と、遅いな」
アーミー1号は、痴女的なイメージの、今の真奈美とのギャップを感じた。
「相手は誰だ?」
「警察学校の教官です」
「ちっ・・・羨ましいな・・・あ、いや、どうなってんだ警察は!」
「今まで、何人とセックスした?」
「覚えてません・・・100人以上・・・鉤十字団の殆どのザコ戦闘員にレイプされました」
「お前は、どちらかと言うとSかMか?」
「どちらでもありません。でも、最近はMかも・・・毎日、虐待されているので、Mになら
ないと、心が壊れてしまいそうなの・・・」
真奈美は、聞かれた事には、ためらいも無くスラスラと答えた。
「テストはOKです。薬は、効いていると思われます」
「じゃあ、本題だ。鉤十字団の秘密基地は、どこにある?」
「それは・・・」
真奈美が、答えようとした時、どこからともなく悲しいギターのメロディが聞こえてきた。
「何だ、この音は?」
アーミー1号が、耳を抑えながら言った。どうにもなく悲しい曲だ。聞いていると生きて
いるのが嫌になってくる。自分に自信を失くし、今すぐにでも自殺をしたいくらいだった。
うふ〜ん
297 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 09:43:49.19 ID:JC5GAxY0
「俺、もうアーミーレンジャーをやる自信がないです」
アーミー5号が、呟いた。
「あたしの前歯、刺歯なの」
柳沢真由もブルーな気分になる。
「俺、最近、スランプで、面白いブラックジョークが思いつかないんだよ」
いつもニヒルな黒河内則介が、珍しく落ち込んでいた。
「どうせ、予算出ないし・・・戦隊の司令なんか辞めて、公安に戻りたい」
長谷川司令まで、愚痴をこぼし始めた。
「何だ、この鬱な気分は一体・・・」
岳人が、耳を押さえながら、ふと部屋の隅を見ると、いつの間に現れたのか、全裸の男
が一人立ち尽くして、肩から下げたギターを弾いていた。
「誰だ、お前は?」
「俺は、鉤十字団の新怪人、初登場の改造人間ギター男さ」
男は、名乗りながらも、ギターを弾く手を止めない。
「俺が、悲しい曲を弾けば、みんなが悲しくなる。楽しい曲を弾けば、重症の欝病患者だ
って楽しくなる」
ギター男は、ギターの弦を引く指を止めた。そして、ギターを振り回し、戦意を失くした戦
隊ヒーロー10人に襲いかかった。
「うおりゃああああ!」
ギターをブンブン振り回し、次々にヒーローを薙ぎ倒して行く。
298 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 09:44:23.24 ID:JC5GAxY0
(なんだか、わからないけど、逃げるチャンスだわ)
自白剤の作用で、締まりなく、ヘラヘラ笑いながら真奈美は、考えた。さりげなく立ち
上がり、目立たない様に尋問室の扉から出ようとする。
「おい、真奈美が逃げるぞ」
剣崎一矢が、ドアの前に立ち塞がった。
「どいて、トオッ!」
真奈美が、大股開きでオマンコを晒しながら、一矢に蹴りを決める。
(あ、そうだわ。逃げる前に、あたしのバトルスーツを取り返さなくちゃ)
真奈美は、デスクの上に残っていた自白剤のアンプルと注射器を右手で掴み、左手
で一番力の弱そうな、女性のアーミー4号の首に手を回し、ガッチリと拘束する。そし
て他のヒーロー達が、ギター男に手を焼いているうちに、廊下へと引きずり出し、注
射器を突き立てた。
「あたしのバトルスーツは、どこにあるの?」
「科研の実験室よ」
アーミー4号は、ペラペラと喋った。
「どう行けばいい?」
「C棟の3階、332号室」
「ありがと」
真奈美は、アーミー4号の腹に、思い切り膝蹴りを入れて吹っ飛ばすと、一目散に走り
始めた。
299 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 09:45:07.54 ID:JC5GAxY0
非常ベルが、基地全体に鳴り響き、勤務中の自衛隊員や職員が真奈美の行く手を
塞いだ。
「エイッ!ヤアッ!トオッ!」
全裸で丸腰だが、真奈美は強い。遮蔽物を使って自衛隊員の撃つ銃弾を避け、巧
みに接近して素手と素足で、隊員を1人ずつ倒して行く。乗ってしまえば身動きが取
れなくなるエレベーターを避け、階段を駆け上がってC棟の332号室に、たどり着いた。
「あたしのバトルスーツを返しなさい!」
無抵抗の科研の職員を殴り倒し、とうとう真奈美は、ボロボロのバトルスーツを取り返
した。
「あーん、あたしの、バトルスーツ。もう離さないわ」
スーツに頬擦りをしながら、急いで装着した。両乳房とオマンコ、アナルの部分は切り
抜かれて剥き出しになり、ヘルメットはない。両足のブーツは、履き潰されて底が抜け
ている。懐かしい、着用感だった。
「逃げなきゃ・・・何か、スピードの出る乗り物を盗んで・・・」
真奈美が、完全武装に戻った時、部屋に鉤十字団のザコ戦闘員、十数人とウーパー
ルーパー男が実体化した。転送機を使った登場だった。真奈美は、ウーパールーパ
ーの下衆な姿を見た時、嫌な予感がした。
「スカイピンク、久しぶりだな。お前は、規則を破って、規定外の衣服を着用した。懲
罰を与える」
ウーパールーパー男は、楽しそうに言った。権力を使って、弱い立場の人間の優位に
立つ事が、何より嬉しいのだ。
「懲罰・・・何をするの?」
多幸感をもたらす、自白剤の効果が薄れ、真奈美は、青ざめた。
300 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 09:54:54.36 ID:JC5GAxY0
「罰として、お前の肉体の一部を切断する。手足の指、乳首、クリトリスの中から
一つ、好きな部位を選ばせていやる」
「待って・・・服は、無理矢理着せられたのよ。それに、すぐに脱いだわ」
「いい訳か?そんな事は、知らんなあ。さあ、選べ」
ウーパールーパー男は、借り物の権力に酔っていた。真奈美は、決断を迫られる。
毒薬注射を打たれている以上、実力行使で逆らっても、鉤十字団の刑罰から、逃
れるすべはない無い。
「左足の小指で、お願いします」
真奈美の声は震えていた。
「一番、無難な個所を選んだな。やれ」
「ヒー」
ザコ戦闘員の1人が、短剣を構えて進み出た。覆面の下はザコ・リーダーの井沢
満里恵だ。
「く・・・」
真奈美は、底の抜けた左足のブーツから、埃にまみれ、傷だらけの裸足の足を差
し出す。満里恵が、左足の小指を摘み上げると、真奈美は、目を瞑った。
「一思いに、やって、ちょうだい」
「ヒー!」
短剣の刃が、スッパリと左足の小指を切断した。血が噴き出す。
「あぎゃああああ!」
真奈美は絶叫し、バランスを崩して倒れ、床を、のた打ち回った。
「懲罰終了!全員撤収だ!」
ウーパールーパー男の勝ち誇った指示で、全員が部屋から出て行った。悶え苦し
む、真奈美1人を残して。
301 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 22:34:09.03 ID:O4MWRsVb
(くそ・・・歩けない・・・ミスったわ。足の指じゃなくて、手の指にすれば良かった・・・)
左足を引き擦り、廊下を歩きながら真奈美は、自分の選択を、激しく後悔した。骨の
覗いた、切断面から吹き出した血が、先程までいた科研の332号室から、点々と続
いている。剥き出しになった神経から来る激痛は、治まる気配が無いが、蹲っている
時間の余裕はない。真奈美は、歯を食い縛って、壁にもたれながら、片足で歩き続
けた。
(くううう・・・意識が、逝ってしまいそう・・・でも、ここで気を失ったら、せっかくの脱出
のチャンスを逃してしまう・・・)
真奈美は、階段を転がり落ち、全身を打撲しながらC棟の外に出た。懲罰を終了した
鉤十字団の怪人達が撤収すれば、基地内の混乱は収まり、真奈美は捕獲されるに
違いない。
(その前に・・・なんとか・・・逃げ切らなければ・・・)
滑走路の向こうに、翼の上に水平のプロペラが2つ付いた奇妙な形状の飛行機が駐
機していた。
「はあ・・・はあ・・・あれは、オスプレイ・・・あいつを奪えれば・・・」
真奈美は、左足を引き摺りながら、一気に滑走路の300メートルを駆け抜けた。脱
走に気付いた自衛隊員からの銃弾が、周辺のアスファルトに撃ち込まれ、跳弾する。
「ヒッ・・・畜生・・・こんなところで・・・」
真奈美は、泣きながら痛みを堪え、無人のオスプレイの機内に転がり込んだ。
(鍵が、かかっていない・・・なんて不用心なの・・・)
それは、オスプレイではなく、メスプレイだった。乗ってきたスカイレンジャー達は、手
柄を横取りされそうな状況に、怒りの余り、興奮して鍵を、かけ忘れたのだった。
302 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/15(火) 22:34:51.06 ID:O4MWRsVb
(問題は、あたしに、こいつが操縦出来るかだ)
パイロットシートに座った真奈美は、初めて見るコントロールパネルのスイッチや
レバーの配置に困惑した。ヘリの操縦は、さらっとだが、スカイレンジャーの訓練
でやった記憶がある。だが、この機体の操縦系統は、全く違っていた。
「もう、わかんない!飛んでよ!」
真奈美は、ヒステリーを起こし、コントロールパネルを、バンバン叩いた。
『了解シマシタ。飛行モード二入リマス』
スピーカーから、ナビゲーションの声が流れ、二つのプロペラが回り始めた。
「えっ!もしかして音声認識?」
真奈美は、嬉しさの余り、一瞬だが左足の痛みを忘れる程だった。
「ハイ、ソウデス。目的地ヲ、言ッテ、下サイ」
「伊豆半島よ。伊豆半島まで飛んで」
「了解シマシタ」
真奈美は、ホッとして、嬉し涙が出た。このヘリなら1時間もかからず、伊豆半島に
着けるだろう。
303 :
名無し調教中。:2013/10/17(木) 12:18:03.61 ID:PvenKlKy
機体は垂直に上昇すると、ホバリングしながらティルトローター式のプロペラを、
前向きに90度折り曲げた。
『シートベルトヲ締メテ下サイ』
「いちいち、うっさいわね」
SMV22、通称『メスプレイ』と呼ばれる機体は、米軍のオスプレイを模倣し、
ネオガイア星のオーバーテクノロジーも取り入れて開発された輸送ヘリである。
プロペラを水平から垂直に変形させた高速飛行モードでの最高速度は、マッハ
に近く、元祖オスプレイを含む、通常のヘリでは追いつく事は出来ない。
『F15Jイーグル、3機、接近シテ来マス。識別信号確認。友軍機デス』
離陸して数分も経たないうちに、AIが告げた。
「友軍じゃないわ。敵よ。振り切りなさい」
『無理デス。F15ノ速度ハ、最大デ、マッハ2・5デス。絶対無理デス』
AIは、断言した。
「くそ、腹立つ!」
真奈美は、スピーカーを殴った。F15Jは、岩国基地から、追撃のためにスクラ
ンブル発進をしたのだろう。
『サイドワインダーガ発射サレマシタ』
「えっ!よけなさいよ!何が何でも!」
真奈美は、ヒステリックになって、またコントロールパネルをバンバン叩いた。左
足の切断された小指の痛みも忘れている。
『無理ダト思イマスガ、ヤッテミマス。低空飛行デ、ナントカ』
メスプレイの機体がガクンと下がり、海面スレスレまで、降下する。衝撃波で波し
ぶきが上がった。
『スイマセン、無理ナ飛行デ、バランスヲ崩シマシタ。コノママ墜落シマス』
「馬鹿!なんで?このポンコツ!」
『脱出装置作動!』
いきなり、真奈美の体がシートごと、機外へ射出された。空中でパラシュートが開
いたが、シートベルトを、きちんと締めていなかったため、シートから振り落とされる。
海面に頭から叩きつけられた真奈美は、水没する前に、傾いて墜落するメスプレイと、
その上を、かすめて飛ぶ、サイドワインダーの航跡を見たような気がした。
(事故が、多いってのは、オスプレイと、同じじゃないの)
海中で体勢を立て直し、泳ぎながら真奈美は毒づいた。ブクブクと口から泡が漏れた。
304 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/17(木) 12:18:44.07 ID:PvenKlKy
真奈美は、墜落地点から何時間も泳ぎ続け、日が暮れ、夜中になった頃、何とか
陸地に、たどり着いた。疲れ果て、砂浜にぐったりと横になる。そのまま眠り込み、
気が付くと、また昼間になっていた。
「おどれ、こんな所で、何しよん?オメコ丸出しで、寝ているん?」
お爺さんが、覗き込んでいいた。
「ここはどこ?」
「どこって、海岸やけん」
「何県、何市かって、聞いてるのよ」
「おどれ、知らないで、ここに来よんのか?」
「いいから、教えなさい」
「ここは、香川県の東かがわ市、やの」
地名を聞いて、真奈美は、茫然とした。
(四国か・・・本州に戻るには、海を渡らなくちゃいけないわ。余計、ハードルが、高く
なったじゃない)
真奈美は、足の指がジーンと痛むのを感じた。
(あと12日しかない・・・あたしの命・・・)
解毒注射の期限までの日数を数え、真奈美は激しい焦燥感にかられた。
305 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/17(木) 16:33:41.78 ID:PvenKlKy
真奈美編、終わりです。
306 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/30(水) 10:16:26.78 ID:SKYS2jKy
永峰透(15歳)は、家出少年だ。当ても無く電車に乗り、お金が尽きた後、見知らぬ
土地を、さ迷い歩いている内に、田舎の旅館兼喫茶店に拾われ、住み込みで働くこ
とになった。給料はゼロ。余り物の食事だけは、食べさせて貰える。今晩は、常連の
宿泊客である岸本卓郎(34歳)の、夜の相手をさせられていた。
「まず、このナスからだ」
「はい」
少年愛の性向のある卓郎は、運ばれてきた料理を、口移しで食べさせる事を、透に
強要した。透は全裸で、胡坐をかいた卓郎の膝の上に乗り、股間のチンポを弄ばれ
ながら、ナスの煮物を箸で摘んで自分の口に入れ、咥えたまま卓郎と唇を重ねた。
「んん・・・うまい・・・」
卓郎は、透の唇に吸い付き、貪るようにナスを食べる。右手の動きも早くなり、透の
チンポを高速でシゴキ上げた。
「あ・・・いきそうです・・」
「まだだ。限界まで我慢しろ」
卓郎は、空いている左手の指を透のアナルに突き入れてきた。
「あ・・・そこは・・・」
尻の穴に他人の指を入れられるのは、初めての経験だった。中で捏ね繰り回され、
痛みを感じる。
「拡張しておかないとな。後で、ぶっといのを、突っ込んでやるから。おい、口移しが
止まっているぞ。食べさせ続けろ」
「すみません・・・」
307 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/10/30(水) 10:17:09.16 ID:SKYS2jKy
透は、チンポとアナルをいじられながら、テーブルの上の料理を一品ずつ咥え、口移しで
卓郎の口に運んでいった。
「あっ・・あっ・・・イキます。もう我慢出来ません。ごめんなさい・・・」
卓郎の許可を待たずに、透は白い液を、ピュッ、ピュッと飛び散らせた。10代の少年の勢
いは激しく、畳の上からテーブルの上まで飛び散る。
「おいっ!料理に入ってねえか?」
「ごめんなさい」
卓郎は、謝る透を見て、ニヤリと笑った。卓郎は、飛び散った精液を指ですくい、ペロリと
舐める。
「うん、いい味だ。今度は、お前が舐めろ」
卓郎は、自分のズボンをパンツごと下ろすと、透の髪の毛を鷲掴みにして、股間のイチモ
ツに押し付けた。
「は・・・い・・・」
男性のチンポをしゃぶるのは、初めてだった。僅か二日間の間に、中年女の手ほどきで、
童貞を卒業し、同性のチンポも、しゃぶる事になったのだった。
308 :
名無し調教中。:2013/10/30(水) 19:34:01.68 ID:d0Sm/pEc
続ききぼん
309 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/05(火) 11:16:54.29 ID:Lqmcr5oN
「心を込めて、丁寧にしゃぶるんだぞ。相手の気持ちになって、どうすれば、気持ち良くな
って貰えるかを、考えるんだ」
「はい・・・」
透は、嘔吐感を堪えながら、必死に、竿から亀頭、裏筋までを舐め上げた。クンニは昨晩、
経験済みだったが、チンポは、かなり形状が違っている。懸命にしゃぶったが、なかなか卓
郎は、イカなかった。
「ヘタクソ。もういい!初めてだから、今回だけは、大目に見てやる。お前の手でシゴいて、
口で受け止めろ。一滴でも溢したら許さんぞ!」
「はい、申し訳・・・ございません」
透は、目に涙を浮かべて、謝った。一生懸命やった挙句に、叱責されたのだ。家出をするま
で、親に反抗し続けていた少年は、素直になっている自分に気付いた。
(僕は、役立たずだ・・・もっと、努力しなくちゃ・・・役に立って、ここに、ずっと置いてもらえる
ように・・・)
透は、卓郎のチンポを右手でシゴいた。発射した瞬間に溢さない様、口をアングリと限界ま
で開け、亀頭の至近距離で待ち構える。
「う・・・そろそろ行くぞ、透」
卓郎は、精液を発射させた。塩辛い液が、透の口中に飛び散る。幸い、外には一滴も漏れ
ていないようだ。思わず吐きそうになったが、口を閉じ、舌で味わった。
(まずい・・・気持ち悪い・・・)
込み上げる吐き気を、抑え込み、恐る恐る口に溜まった精液を、睡液と混じり合わせて嚥下した。
310 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/05(火) 11:17:38.54 ID:Lqmcr5oN
「おっぷ・・・」
「吐くなって、言ってんだろ!」
「大丈夫です・・・呑み込みました」
透は、涙をボロボロこぼしながら言った。
「ふん、良くやったと、褒めてやるべきか。だが、こいつは、どうするんだ?」
卓郎は、満足して萎んだチンポの先に、少しだけ付着している精液を指差した。
「???」
「当然、お前が、舐めて綺麗に、掃除するんだろうが!後始末も、お前の仕事だよ!」
「はい」
透は、卓郎の萎んだチンポを口に含み、心を込めて掃除した。
「で、こいつはどうする?」
卓郎は、テーブルや畳の上に飛び散っている、透自身の精液を指差した。
「はい・・・僕が、綺麗にします」
「舌で、だろ?」
「はい、僕の舌で綺麗にします」
透は、這いつくばり、時間が経って、透明になりかけている自分の精液を舐めた。他人の
物よりも嫌悪感は、少なかった。
311 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/05(火) 11:25:26.70 ID:Lqmcr5oN
312 :
名無し調教中。:2013/11/05(火) 19:55:56.66 ID:4BLN28AQ
313 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/06(水) 00:46:08.66 ID:/s0C+xJd
無料配布分も含めると、かなりの数がダウンロードされているのですが、誰も書いてくれん。
気長に、待ちます。
読んだ人、書いて頂けると、嬉しいです。
314 :
名無し調教中。:2013/11/06(水) 16:43:49.89 ID:RQxs1W8I
更新乙
やはりここは人気のある由梨香を筆頭に紗貴、アルテミスの外伝をアマゾン限定で出版すべきだよな
あは〜ん
あは〜ん
317 :
名無し調教中。:2013/11/06(水) 19:01:23.82 ID:KwlKbce2
結構由緒あるんだ
318 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/07(木) 20:09:16.01 ID:l2eYNM3l
一旦発射して、性欲が解消した卓郎は、しばらくの間、山菜料理を、透の口移しで
食べる事に専念した。そして満腹になると、透に布団を引かせ、ゴロンと、うつ伏せ
横になり、マッサージをさせる。
「ああ、極楽だ・・・」
そうしている間に、再び性欲が、ぶり返して来た。
「いよいよ本番だ。お前のケツの穴にブチ込んでやる。お待ちかねだろう?」
「え・・・お尻の穴に?」
透は戸惑った。男とのセックスなど、やり方すら想像した事もなかったのだ。
「お前の体に、他に、どの穴がある?さっさと広げろ」
「はい・・・」
透は、立ったまま、両手で左右の尻タブを掴み、両側に引っ張った。初々しい蕾が
露わになる。若々しい透の肌は、ツルツルしている。
「仰向けに寝ろ」
「はい」
尻の穴を開けたまま、布団の上に仰向けに寝転がった透の口に、卓郎は、再び元
気を取り戻したチンポを押し込んだ。
「睡液を、いっぱいに付けろ。水分が足りないと、痛い目に会うのは、お前だぞ」
「はひ・・・」
透は、唾を湧かせてベトベトになるまで懸命にしゃぶった。卓郎は、待ち切れない
ように、引き抜くと、透の上に対面で覆い被さり、脚をM字に開かせて、アナルにチ
ンポを突っ込んだ。
319 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/07(木) 20:10:48.20 ID:l2eYNM3l
「う・・・」
いくら唾を付けていても、拡張されていないバージンのアナルに、勃起したチンポを受け
入れるのは、かなりの苦痛を伴った。
「我慢しろ、透」
「は・・・いっ!」
透は、無理矢理、捻じ込まれる苦痛に顔を歪めた。直腸を突き上げられ、便意を催す。
「あ・・・ああっ・・・」
それは、快楽の呻き声では無く、苦痛の声だった。だが、聞いている者には、区別が付か
ない。
「いいか、腰を振るぞ」
卓郎は、腰を前後に動かした。裂けるのではないかと思う程の激痛を、透は腰の中心の
深い部分に感じた。
「あおおおおお!」
思わず、透は叫んでいた。
320 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/07(木) 20:12:36.12 ID:l2eYNM3l
その晩、卓郎は午前一時近くまで、休憩を挟みながら透を弄んだ。対面位と後
背位を繰り返し、アナルに何度も射精する。そして疲れ果て、透は、同じ布団で
卓郎に抱かれて眠った。そして次の日の朝、宏美が和風の朝食の膳を運んで来た。
「お早うございます。昨日は、良く眠れましたか?」
宏美が尋ねた。
「ああ、こいつをたっぷりと可愛がってやったよ」
宏美は、チラリと屑籠に目をやる。大量のティッシュが、丸めて捨てられており、
昨晩の行為の激しさを物語っていた。
「透、粗相はしなかっただろうね?」
宏美は、厳しい口調で詰問した。
「はい、精一杯頑張りました」
透は、布団から起き上がり、全裸のまま配膳を手伝い始めた。
「ところで、相談なんだが、この子を今日一日、貸して貰えないかな。夕方には返
しに来るよ」
卓郎が、腰を低くして提案した。
「いいですとも。どうせ、店にいても、役立たずな奴ですから」
宏美は、あっさりと了承した。
「そのまま、連れて帰って頂いても、いいくらいです」
「いや、返しに来るよ」
321 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/07(木) 20:13:36.82 ID:l2eYNM3l
朝食も、口移しで済ませると、透は、残り物を頂き、下着を付けずに、素肌の上に
短パンとキャミソールを着た。そして、チェックアウトした卓郎の車に乗り込んだ。
トランクと後部座席には、釣り道具が積んである。近くのダムへ、バス釣りに行く予
定なのだった。
「行って参ります、奥様」
助手席に座った透は、見送りに来た宏美に言った。
「帰ってこなくていいよ」
「・・・」
車が、駐車場から出た。卓郎は、無言でタバコを吹かしながら運転をしている。山間
のダムまでは、20分程だったが、一言も会話はない。卓郎は、湖畔の貸しボート屋
の駐車場に止めると、一隻借り、透に釣り道具を積み込ませる。藻で緑色の人口湖
の湖面に出ると、狭いボートの中に二人きりだった。卓郎は、無駄な会話はせず、釣
り竿に生餌とルアーを付け、湖面に投げ入れる。透と話をして仲良くなろうと言う気持
ちは一カケラも無いらしく、性欲の対象としてしか、見ていないようだった。
「おっ、かかった。今日は、食い付きがいい」
卓郎は、たちまち何匹ものブラックバスを釣り上げた。
「お前も、やってみろ」
「はい」
透が、予備の釣り竿を用意しようとすると、卓郎は首を横に振った。
「違う違う、そいつじゃない。お前自身の釣り竿があるだろう?」
卓郎は、透の短パンのケツをパンパンと叩いた。そして、短パンの上からチンポを握る。
透は、卓郎の言わんとしている事を察し、辺りを見回した。幸い岸からは遠く、近くに他
のボートもいない。
「ズボンを脱いで、チンチンの先に釣り糸を結べ」
「はい」
322 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/07(木) 20:14:19.93 ID:l2eYNM3l
透は、言われた通りにした。短パンを膝までズリ下げ、亀頭の裏側に、ナイロン製の釣り
糸を結び付ける。作業に集中しているため、勃起はしていない。卓郎が、糸の先にルアー
と生餌のミミズを付け、おもりを結び付ける。そして、湖面に放り込んだ。
「うっ」
釣り糸に引っ張られて、亀頭の裏筋が刺激された。むくむくと勃起を始める。ナイロン製の
丈夫な糸が、敏感な薄皮の肉に食い込んできた。
「痛い、痛い!」
透は、あまりの痛さに泣き叫び始めた。
「勃たせてから、結ばないからだ。自業自得だぞ。釣れるまで我慢しろ」
「痛い・・・痛いです・・・」
シャレにならない痛さだった。それでも10分ぐらい我慢してボートのへりに立っていると、
強い力で、糸の先が引っ張られるのを感じた。
「ひいいいい!」
「かかったぞ」
卓郎は嬉声を上げた。糸が湖の底へグイグイ引っ張られている。想像を絶する痛さだった。
「オチンチンが、千切れるうう!」
「引け!腰を、もっと引くんだ!絶対に逃がすな!」
卓郎は興奮していた。引くどころか、透は、少しでも痛みを和らげようと、力に逆らわずに、
腰を突き出してしまう。
「引けって言ってんだろう!」
卓郎は、怒声を上げると、透の肩を掴み、後ろへ押し倒した。
「ひぎゃあああ!」
失神寸前になっている透のチンポの根本を握り、卓郎は釣り糸を手繰り寄せた。格闘の末、
ボートの船べりから引き揚げられたのは、体長30センチの大物だった。
「すげえ!」
卓郎は、手網ですくい上げ、バケツに入れた。
323 :
名無し調教中。:2013/11/07(木) 20:54:18.74 ID:Sfqc9aMB
続きは?
324 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 01:17:57.71 ID:8Asu+NLI
夕方、卓郎は、透を藤森家の喫茶店の駐車場に放り出すと、宏美に挨拶もせずに車
で走り去って行った。釣りで痛めつけられたチンポが痛み、ガニマタで歩く透は、喫茶
店のドアを開けた。
「帰って参りました、奥様」
「あら、残念、無駄メシ喰らいが、戻ってきたわ」
宏美は、カウンターでタバコをくゆらせながら、横目で睨みつけ、意地悪気に言った。
「申し訳ございません」
「お前が遊び呆けている間に、仕事が溜まっているわよ。洗濯、トイレ掃除、食器洗い、
薪割り・・・全部あんたの仕事だからね」
「はい、大急ぎでやります」
「時間が無いからって、雑に、やると、お仕置きだよ」
「心を込めて、丁寧にやります」
結局、全部こなすのに夜の12時近くまで、かかった。その合間に、宏美の入浴の相
手もしなくてはならない。中年女の性欲は貪欲で、バスルームでは、傷ついた透のチ
ンポを、いたわる気配も無く、執拗に弄んだ。
「どうだった?男に抱かれた気分は?」
「変な気分でした」
「アハハハ、お前、ゲイボーイの素質もあるかもよ」
その晩も、宏美のベッドで、たっぷりと奉仕をさせられた。足の爪先から首筋、手の先
まで全身を、隈なく舐めるのだ。痛む亀頭を、貪欲なオマンコに挿入させられ、何度も
射精をさせられた。透は、昨晩から数えて13回の射精をこなしていた。
325 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 01:18:34.16 ID:8Asu+NLI
次の朝、透は七時に起こされる。珍しく、ニ―トである娘の令子(19歳)が、先に早起きをしていた。
「今日は、散歩に連れて行ってやるよ。お前は、犬みたく、四つん這いで歩くの」
令子は、鎖の付いた首輪を手に持っていた。以前飼っていた犬の物だった。
「服も脱ぐのよ。犬が、服を着てちゃあ、おかしいでしょ」
「はい、お嬢様」
透は、キャミソールと短パンを脱いで、洗濯機の中へ入れた。手渡された首輪を、自分で
嵌め、四つん這いになる。
「ほら、おいで」
令子は、首輪を荒々しく引っ張った。喫茶店の裏庭から、斜面を下って渓流へ降り、川沿
いの山道を、川下へと歩く。真夏だが、早朝なので涼しく、清々しい。人里離れているので、
他に人気も無い。
「ワンって鳴け」
「ワン、ワン!」
「アハハハ、ウケるう」
令子の笑い声は、母親の宏美に、そっくりだった。険しい山道を、四つん這いで歩くのは、
かなりの体力を消耗する。透は、すぐに息切れして、汗だくになった。
「ハアハアハア・・・」
「おっ、犬らしいじゃない。もっと舌を出して、ハアハアするのよ」
「ワン!ハアハアハアハア・・・」
人には全く会わなかった。峠の一軒家である喫茶店の近くに民家は無いのだ。
「マーキングしなさい」
「???」
「ほら、犬が、よくやってるでしょ。片足上げて、そこの木に、オシッコをするのよ」
令子に言われた通り、透は片足を上げ、木の根っこにチョロチョロと引っ掛けた。
326 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 01:19:25.44 ID:8Asu+NLI
「これで、今日から、ここは、お前の縄張りよ。キャハハハ!」
令子は、腹を抱えて笑った。
「お前、汗だくね。喉が渇いたでしょう。川の水を飲ませてあげるわ」
令子は、透の首輪を引いて、渓流の、せせらぎまで引っ張って行った。
「飲め」
「ワン」
透は、水道水しか飲んだ事がなく、自然に流れるままの川の水を飲むのは、初めてだ
った。
(バイキンとか、いないのかな)
不安だったが、水自体の見た目は、透き通っていて綺麗である。思い切って水面に口
を付け、啜ってみた。生温いが、特に普通の味だった。
「もっと、ガブガブ飲みなさい」
令子の命令には逆らえない。透は、犬の様に這いつくばり、顔の下半分を水面に沈め
て、ゴクゴクと大量に飲んだ。
「もう、お腹が、いっぱいです・・・ワン」
「アハハハ、ほんと、タポタポね。この位で許してあげるわ」
令子は、蛙の様に膨らんだ、透のお腹を擦ると、笑いながら辺りを見回した。
「ねえ、ちょっと。向こう岸に渡りたいんだけど、あなた人間橋になれる?」
「ワン・・・」
渓流は、幅2メートル程である。水位は、膝の下くらいの深さだ。透は、水に入り、うつ
伏せに寝転がった。冷たいが、息が出来るように、顔だけは、上に仰け反らせる。
「行くわよ。動いたら承知しないからね」
令子は、スニーカーの足で、透の裸の背中を踏みつけ、ワザとゆっくり、歩幅を縮めて
歩いた。4、5歩、足踏みした後、最後に後頭部を踏みつける。透は、水中に顔が沈み、
息が出来なくなった。
「がふっ・・・げぼぼぼぼ・・・」
ブクブクと水底に押し付けられた口から泡を吹く。ようやく令子が渡り切ると、透は顔を
上げ、呼吸困難を解消しようと、喘いだ。
327 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 01:20:08.09 ID:8Asu+NLI
「ハア、ハア、ハア・・・」
「ふう、疲れたわ。帰りは、あなたの背中に跨って帰るから」
令子は、冷たい声で言い放った。どちらかと言うと、疲れは、慣れない四つん這いで歩いて
いる透の方が、遥かに激しかったが、逆らえない。しかも帰りは、登り道だ。
「ワンワン・・・」
想像するだけで気が遠くなりそうだったが、透は、令子に逆らう事など思いもよらない。令子は、
再び、透の背中を踏みつけて、元の岸に戻ると、ずぶ濡れになった透を立たせ、腹を蹴って四
つん這いにさせると、裸の背中に跨った。
「ほら、行け、透!キャハハハ!」
令子は、楽しそうに、はしゃいでいたが、透にとって、帰りの山道は、本当の地獄になった。
地面から剥き出しになっている岩や、散乱している木の枝が、透の裸の掌や膝を傷付ける。
背中に乗せている令子の体重が、食い込むように上乗せされて、傷を深くした。
「遅いよ。もっと、スピードアップ!」
令子のスニーカーの踵で何度も脇腹を蹴られた。透は、歯を食い縛り、一歩一歩、這う様に
山道を上がって行く。帰りは、来た時の倍以上の時間がかかった。
328 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 07:26:51.73 ID:8Asu+NLI
体力も、尽き果てた透は、喫茶店の裏庭に這い上がると、そのまま地面に倒れ込んだ。
しばらくは、起き上がる気力も無い。掌と膝が擦り傷だらけだ。
「到着〜。ただいま、ママ」
令子は、相変わらず、はしゃいでいた。透は、倒れたまま放置される。30分程寝ていると、
宏美が、再び現れ、怒り出した。
「いつまで、寝てるつもりだい、このゴク潰しが!とっとと起きろ!お客様だよ」
透は、立ち上がった。休んだので体力が戻っていた。なんと言っても彼は、15歳の少年な
のだ。回復は早い。洗濯槽の中に入れたまま、まだ洗ってもいないキャミソールと短パンを
履いて、店の中に入ると、目つきの鋭い若い女性が、腕を組んで仁王立ちになっていた。
茶髪で派手なデザインのブラウスとタイトスカートを履いている。足元は風通しのよさそうな
ブーツサンダルだ。
「こちらは、あたしの友達の麻里花だよ。町で、SMクラブの女王様をしている。電話で、面
白いペットが紛れ込んで来たって言ったら、一度見てみたいってさ」
「こいつか」
山岸麻里花(27歳)は、値踏みするような目で、透の全身を観察した。彼女は、近くの地方
都市のマンションの一室で、無許可のSMクラブを経営している。宏美とは、昔の仕事仲間
だった。
「ふーん、顔は、まあまあ・・・ってとこだね」
麻里花は、透に歩み寄ると、いきなり力任せにビンタした。
「ぎゃっ!」
透は、悲鳴を上げた。麻里花は、構わず、何度も何度も往復ビンタをする。終わった後、
パニックになっている、透の顔に唾を吐きかけた。
「御礼は?こいつ、全然、調教されてないじゃないか」
「この前、拾ったばかりだからね」
329 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 07:27:22.27 ID:8Asu+NLI
突然の暴力に、驚いて黙り込んでしまった透の股間を、麻里花は、短パンの上から右手で
握り締める。
「ねえ、御礼は?何度も言わせるんじゃないよ。このまま握り潰してやろうか?」
容赦なく力を入れてくる麻里花に、透は、今までにない恐怖を感じた。
(この人は、本気だ。まるで獣の様な眼をしている。宏美奥様や、令子お嬢様。卓郎さんと
は違う)
透は、本能的に悟った。
「ありがとうございます・・」
絞り出すような声で、御礼を述べる。
「お前、マゾ男の作法を、徹底的に仕込んでやるよ、覚悟しな。まずはトイレ掃除からだ」
麻里花は、透の髪の毛を掴み、引き摺るように喫茶店のトイレに連れて行った。客も使う、
男女兼用の小さなトイレだ。
「やれ!道具や、手を使う事は、一切許さない。お前の口だけでピカピカに磨き上げるのよ!」
麻里花は毅然とした口調で言い放った。透は蛇に睨まれた蛙の様に、すくみ上がり、従う
しかなかった。
330 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/08(金) 07:28:04.40 ID:8Asu+NLI
透編、終わりです。
331 :
名無し調教中。:2013/11/09(土) 15:00:59.33 ID:qFCY2tzq
332 :
名無し調教中。:2013/11/10(日) 08:34:31.57 ID:8o7ObAko
更新乙
333 :
名無し調教中。:2013/11/10(日) 12:09:59.87 ID:h0+FWYIr
期待してます
334 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/19(火) 00:34:01.15 ID:I808hLLy
17世紀初頭、デンマーク王国の首都コペンハーゲンの高級住宅街に、シンデレ
ラ(17歳)の家はあった。豪邸ではあったが、シンデレラは、ボロボロの服を着せ
られ、下着の着用も許されていない。極寒の北欧の冬であるにもかかわらず、シ
ンデレラは、裸足だった。
「そんなに、ガチガチ震えてちゃあ、食器だって洗えないだろう?」
意地悪に、声を掛けてきたのは、継母のドローテア(44歳)だった。シンデレラは
前妻の1人娘で、豪商である父は、東インド会社との取引に極東へ出掛けたまま
行方不明である。
「すいません・・・」
シンデレラの手足の皮膚は、霜焼けと赤切れで、ボロボロだった。
「オナニーでもして、暖たまったらどうだい?」
「はい・・・」
いつもの、仕打ちだった。シンデレラは、ノーパンのスカートの中に手を入れ、立っ
たままオナニーを始める。冷えて感覚の無くなった手が、オマンコの体温で温めら
れ、少し感覚が戻ってきた。
「まあ、厭らしい事。お前には、お似合いだけどね」
暖炉の前のソファにふんぞり返り、何かのチラシを見ながら、馬鹿にしたように言
ったのは、長女のレオノーラ(24歳)だった。彼女は、継母の連れ子である。
「お姉様。何を見てっらっしゃるの?」
クッキーを食べながら、尋ねたのは、次女のカミッラ(21歳)だった。彼女も連れ子
である。ちなみにクッキーは、シンデレラが手作りで焼いた、おやつだった。
335 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/19(火) 00:34:46.86 ID:I808hLLy
「お城で、王子様主催の舞踏会があるらしいの。参加費を払えば、貴族じゃな
くても参加出来るそうよ。行って見る?」
「それって、ひょっとして、政治資金集めじゃない?スウェーデンとの戦争で、
国内の経済が疲弊してるって言うし」
「でも、楽しそうよ。あたし行ってみるわ」
「じゃあ、あたしも。新しいドレスが仕立屋から届いたばかりだし」
義姉二人の楽しそうな会話を聞いて、シンデレラは、オナニーをしながら、自分
も行きたいと思った。
(お城の舞踏会・・・なんて素敵なのかしら。一度でいいから行ってみたい・・)
しかし、継母が参加費を出してくれるとは思えず、着て行く服も無い。まさか、
継ぎ接ぎだらけの普段着に、ノーパンで行くわけにもいかない。シンデレラは、
悲しくなった。
(お父さんか、お母さんが生きていれば・・・)
母は、シンデレラが10歳の時にペストで死に、父は3年前から行方不明だ。
幸い、莫大な財産があったが、金目当てで、父と再婚した継母が牛耳っている。
「シンデレラ、このクッキー、もう飽きたわ。どうして、いつも同じ味なの?もっと
工夫出来ないの?」
カミッラは、半分食べかけたクッキーを床に落とし、木靴の底で踏みにじった。
「お食べ、シンデレラ」
「はい、お姉さま」
336 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/19(火) 00:35:30.66 ID:I808hLLy
いつもの、イジメだった。3年間続いて来た事なので、慣れてはいる。シンデレラは、オ
ナニーを止め、這いつくばって、粉々になり、床の埃の混ざったクッキーを、犬の様に貪
り食った。
「あ、それからねえ、シンデレラ」
レオノーラも、意地悪気に声をかけてきた。
「はい」
「この前も言ったでしょ。あなたは、服を着てちゃだめ。裸にエプロンで家事をしなさい」
「ええ・・・でも、もう冬ですし・・・さすがに、寒くて・・・」
「口応えするんじゃないよ。小間使いの癖に!」
2人の義姉は、シンデレラを虐める競争でもしているかのようだった。
「はい、脱ぎます」
シンデレラは、ガチガチと震えながら服を脱いだ。全裸の体に、ボロ布を縫って作った
エプロンを、かける。下腹部が隠れただけで、乳房も尻も丸見えだった。
「さっさと掃除をしなさい。トイレがまだでしょ!ほら、箒よ!」
レオノーラは、ソファから立ち上がると、部屋の隅に立てかけてあった長い柄の付いた
箒を、乱暴に蹴り飛ばしてシンデレラの方へ、寄越した。カランカランと床に転がる。
「それって、どうするんだったっけ?」
レオノーラがワザとらしく尋ねる。シンデレラは、無言で、箒を拾い上げると、ガニマタ
になり、手に持つ柄の方の先端を、自分のオマンコに突き立てた。
「そうそう、正解よ。毎日やってるから、いくら馬鹿なお前でも、出来るわよね」
シンデレラは、股間に深々と刺さった箒を、ガニマタで器用に腰をくねらせながら、手を
使わずに床を履き始めた。
「お、だんだん、上手に掃けるようになってきたじゃん」
カレッラが、囃し立てた。これが、父の失踪後、長年続く、シンデレラの悪夢の様な日
常生活だった。
337 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/19(火) 00:36:02.83 ID:I808hLLy
童話の、エロパロです。本編とは、関係ありません。
338 :
名無し調教中。:2013/11/19(火) 20:27:30.18 ID:xEcgLNmZ
339 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/21(木) 09:01:58.37 ID:UifqL79k
シンデレラは、床掃除を終えると、トイレに入り、1時間以上かけて、赤切れの手で、
念入りに黄ばんだ便器を磨いた。
「トイレ掃除が終わりました、お姉様」
シンデレラは、ガチガチと震えながら報告した。陶器製の洋式トイレは、見違えるよう
にピカピカに磨きあげられている。
「寒いのかい?こっちへおいで。暖かくしてやるよ」
レオノーラが、暖炉の傍で手招きした。嫌な予感を覚えながら、シンデレラが近寄ると、
レオノーラは、いきなりシャベルで燃え盛る暖炉の灰を掬い上げ、シンデレラの頭に被
せた。
「あち・・・あちちち・・・ち・・ち・・」
火の粉の混じった灰は、裸のシンデレラの全身に振りかかり、チリチリと肌を焼いた。
「アハハハハ!お似合いだよ、灰かぶり姫!」
レオノーラが、高らかに笑うと、カレッラも負けじと、台所からカボチャを持ってきた。
「あたしも、お前が暖かくなる協力をしてやるよ。こいつをオマンコにぶちこんで、オナニ
ーしてみな」
「無理です、入りません」
「やってみなくちゃ、判らないじゃないか!やれ、変態女!」
カレッラの厳しい命令に、灰だらけのシンデレラは、カボチャの上にしゃがみ込んだ。
そしてオマンコを押し当てる。直径20センチの球であるカボチャが、男を知らない17
歳の少女の割れ目に挿入できる筈もなく、シンデレラは、ただクリトリスを擦り付け、
腰を前後に揺する事しか出来なかった。
「あ・・あっあっ・・・ああっ・・」
喘ぎ声を上げるシンデレラに、カレッラは、呆れ顔だった。
「全然入ってないじゃないか、ええ?それで、オナニーをしているつもりかい?」
「すいません・・・」
シンデレラは、オマンコを両手で、限界まで、こじ開け、どうにか半分でも入れようと
したが、出来なかった。
340 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/21(木) 09:02:54.56 ID:UifqL79k
その晩、自室である屋根裏部屋に戻ったシンデレラは、粗末な木のベッドに倒れ
込み、シクシクと泣いた。二人の姉は、夕方から、綺麗なドレスに着飾って、借り
馬車で、チラシに乗っていた、お城の舞踏会へ出掛けて行った。
「う・・・ううっ・・・お父さん、お母さん・・・どうして、いなくなってしまったの。あたしも、
お城の舞踏会に行きたいよう・・・」
ネズミが2匹、チューチューと泣きながら、部屋の隅を壁伝いに走った。シンデレ
ラは、ベッドの上に飛び乗り、おぞましさに震えあがる。この時代のヨーロッパ人に
とって、ネズミはペスト菌を運ぶ元凶であり、恐怖の対象だった。
「ひいいい・・・」
その時、突然、窓を開けて、白髪の老人が入ってきた。
「な、何ですか?あなた、誰?どうやって・・・強盗!」
シンデレラは、驚いた。窓に鍵はかけていなかったが、2階建ての建物の天井裏
である。普通は、入って来られない。老人は髭を蓄え、杖を持っていた。古代ロー
マ人が着るようなトーガを身にまとっている。
「違う!わしは、この世界の神じゃ。創造主と言ってもいい」
老人は、流暢なデンマーク語で喋った。
「創造主?イエス・キリスト様?何言ってるの?頭、おかしいの?大丈夫?」
「無礼な!そんなローカルな宗教の神ではない。いくつものパラレルワールドを創
造して来た、本物の創造主じゃ」
341 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/21(木) 09:03:43.97 ID:UifqL79k
「よくわかりません。そもそもパラレルワールドってなんですか?英語ですか?」
「判らないなら、知らずともよい」
老人はイライラして、杖で、ドンドンと床を叩いた。
「今日は、暇つぶしに、ここへ来てやった。酔狂にも、お前の願いを叶えてやろうと言
うのだ、感謝しろ。お城の舞踏会に行きたいのだな?」
「はい、でも着て行く服が無くて」
「問題ない」
老人は、杖を一振りした。シンデレラの体が煙に包まれ、気が付くと、ボロボロのエプ
ロンが、美しいドレスに変わっていた。
「えっ?ええっ?」
シンデレラは、目を丸くして驚いた。
「靴も出してやろう」
「あ、大丈夫です。昔、失踪前に父から貰ったガラスの靴があります。大人になった
ら履くようにって。フランス製の高価な靴です」
シンデレラは、姉達に見つかって取り上げられない様に、ベッドの下に隠してあった
箱から、ガラスのハイヒールを取り出した。
「ガラス細工のハイヒールか。履いたら痛そうだな」
342 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/11/21(木) 09:04:32.88 ID:UifqL79k
「ありがとうございます。なんとか、お城の舞踏会に行けそうです。御礼に、あたしの
オナニーでも御覧にいれましょうか?」
「いらん!しかし、まだ、何か足りないなあ」
老人は、埃だらけの屋根裏部屋の中を見回し、シンデレラがオナニーに使っていた
カボチャと、部屋の隅にいるネズミに目を付けた。
「ちょうどいい。あれで、馬車を作ってやろう。物語のセオリー通りにな」
「物語?」
老人が、杖を一振りすると、カボチャとネズミが巨大化し、2頭立ての白馬に引かれ
る豪華な馬車になった。
「ひ・・・部屋の中に、馬車が・・・」
「いいか、魔法は午前0時で解除される。その時、どうするかは、お前の自由だがな」
「嬉しいです。でも・・・どうやって、外に出れば・・・」
シンデレラは、早速カボチャの馬車に乗り込んだ。
「ええい、世話の焼ける」
老人が、杖をまた一振りすると、シンデレラは馬車ごと、コペンハーゲンのメインスト
リートに転送された。馬車は、シンデレラを乗せ、御車もいないのに、正確に城へ向
かって走り出した。
343 :
名無し調教中。:2013/11/21(木) 20:01:25.93 ID:wswtc02P
こういう展開なんだ
344 :
名無し調教中。:2013/12/15(日) 00:06:20.26 ID:FrPZgvYJ
てs
345 :
名無し調教中。:2013/12/17(火) 09:33:54.56 ID:Grn30mOA
0時になったら何が起きるのか楽しみです。
346 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/17(火) 09:35:44.79 ID:ET/f3iPX
コペンハーゲン城の一角で、舞踏会は催されていた。主催者は、第3王子のフレデリ
ク(24歳)と第4王子のステファン(19歳)である。2人は、ワイングラスを片手に、集
まった娘達を眺め、値踏みしていた。
「今回は、イマイチですね、兄さん」
弟のステファンが言った。彼は、裏で変態王子と仇名されている性癖の持ち主だ。
「いくら金持ちの家で生まれ育っても、所詮、庶民の女は庶民の女だ。品性に欠けるな。
やはり凌辱するなら、由緒ある家柄の王族か、貴族の娘に限る」
兄のフレデリクも同意見だった。彼も、鬼畜王子の異名を持っている。彼らの視線の先
には、貪欲に料理を頬張るレオノーラとカミッラ姉妹の姿があった。
「この前の戦争で捕虜にした、スウェーデン貴族の娘は、最高だったよ」
「ああ、あんな娘はデンマークには、いない」
王族に生まれながら、王位継承権の低い彼らは、早くから、権力の座に付く事を諦め
ており、その欝憤を数々の変態行為で晴らしているのだった。2人は広大な敷地の城
の一角に秘密の館を所有しており、そこに、これまで捕獲した大勢の美女を監禁してい
る。この舞踏会も、政治資金集めの他に、獲物を品定めするのが目的だった。
347 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/17(火) 09:36:31.55 ID:ET/f3iPX
「王子様、お目にかかれて光栄ですわ。私と踊って下さらない?」
レオノーラが、妖艶な笑みを浮かべながら誘いかけてきた。二人の王子の性癖
は、国家機密であり、宮殿の外にまでは伝わっていない。何も知らないレオノー
ラは、明らかに玉の輿を目当てにしているようだった。
「去れ!雌豚!」
フレデリクは、一括した。一瞬の拒絶に驚いたレオノーラは、慌てて立ち去り、パ
ーティ会場にいる、別の男性を物色し始めた。
「兄さん、アレはどうですか?」
ステファンが、遅れて入って来た少女に目をとめた。まだ十代だろう。連れはいな
いらしい。1人でキョロキョロしている。
「おっ、いいね」
フレデリクの目も、キラリと輝いた。第3王子は、つかつかと足早に、少女・・・シン
デレラに歩み寄って行った。
「お嬢さん、踊って頂けませんか?」
「まあ、私とですか?ホントに?」
シンデレラは、目をパチパチさせた。警備兵の目を盗み、参加料を払わずにパー
ティ会場へ忍び込んで来たのだった。
348 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/17(火) 09:37:25.41 ID:ET/f3iPX
「ああ、お前だよ、メスブタ。デンマークの第3王子であるこの俺様が、お前と、
踊ってやると言っているんだ。光栄に思え」
フレデリクは、脅迫まがいに囁くと、強引にシンデレラの体を抱き寄せ、社交ダ
ンスであるスローワルツを踊り出した。
「なかなか、いい肉つきだ」
体を密着させて踊りながら、フレデリクは遠慮なくシンデレラの体を触りまくっ
た。シンデレラの死んだ母親は、没落貴族の娘で、大商人である父に金で買
われた女である。その血を引くシンデレラは、義姉達とは違い、生まれながら
の気品を備えていた。
「おい、メスブタ。名前は?」
「それは・・・」
シンデレラは、口ごもった。本名を名乗って、正体がバレれば、後々、面倒な
事になりかねない。
「名乗る程の者では、ございません」
「言えと、言ってるんだ!」
「シャンデリアです」
頭に浮かんだ、適当な偽名を名乗った。
「シャンデリア?はっ!天井に吊ってそうな名前だな」
フレデリクは、馬鹿にしたように笑ったが、それ以上、疑念を持たなかったようだ
った。
「こっちへ来い」
フレデリクは、弟のステファンのいるテーブルへ、シンデレラを引っ張って行った。
そして、赤ワインを瓶ごと渡す。
349 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/17(火) 09:38:10.24 ID:ET/f3iPX
「飲め、一気飲みだ」
「私・・・お酒、飲んだ事ありません」
「フランスのボルドー産だぞ。高いんだ、有り難く飲め!」
フレデリクは、コルクを抜くと、瓶の口をシンデレラの口に捻じ込んだ。
「溢すなよ。王子命令だ」
シンデレラは、むせながら焼けるようなワインを飲み下して行った。17年の人生
で初めて飲むアルコールだ。当然のごとく、すぐにベロンベロンになる。
「あ・・・体が熱い・・・足が・・・」
ふら付くシンデレラを抱き抱え、フレデリクはニヤリと笑った。
「まずは、一匹目ゲットと」
介抱する様な仕草で、フレデリクはシンデレラの背中をさすりながらパーティ会場
を後にした。ステファンも付いて行く。その光景を、レオノーラとカミッラ姉妹を始め、
会場の婦人達が羨望の眼差しで見ている。ため息をついている者さえいた。
「何、あの小娘、誰?生意気よ」
レオノーラが悪態を吐いた。シンデレラが、豪華なドレスを着て、髪も盛っているた
め、自分の義妹だとは、全く気付いていない。
「ホント、口惜しいっ!許せないわ」
カミッラも、歯噛みし、帰ったら、当のシンデレラをいつもより、酷く虐めて欝憤を晴
らしてやろうと考えた。
350 :
名無し調教中。:2013/12/17(火) 19:25:22.94 ID:GxOmBZOH
シンデレラの話なの?
351 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/25(水) 09:09:51.25 ID:WciZn4hw
パーティ会場のすぐ隣に、フレデリクが用意した控室があった。子飼いの兵士達に
厳重に警備させている。部屋の中には、様々な拷問器具が用意手してあった。
「秘密の館は、少し遠いのでね。舞踏会が行われている限られた時間で、より多くの
獲物をゲットしなくてはいけないから、ここに臨時の拷問室を作ったんだ」
フレデリクとステファンは、ドレスを着たままのシンデレラの両手をロープで縛り、滑
車で吊り上げた。ガラスのハイヒールの踵が地面を離れ、爪先立ちになる。
「うっぷ・・・あたし、何をされているの・・・」
シンデレラは、飲み過ぎで急性アルコール中毒になりかけていた。胃液が込み上げ、
こめかみがドクドクと脈打っている。フレデリクは、顔を真っ赤にしたシンデレラのスカ
ートの中に手を入れ、割れ目をまさぐった。
「ステファン、こいつノーパンだぜ」
創造主と名乗っていた老人の魔法は、パンティまでは、生成してくれなかったのだ。
「もしかして、こいつ真性の淫乱女じゃ?」
「かもしれん」
ステファンは、酩酊状態のシンデレラの顔を平手で、パシンパシンと叩いた。酔ってい
るので、痛みは感じていないようだ。
352 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/25(水) 09:10:28.98 ID:WciZn4hw
「飲ませ過ぎだよ、兄さん。反応が鈍くて面白くないよ」
「お前の叩き方が、甘いんだよ」
フレデリクは、グーでシンデレラの顔面を正面から殴った。ゲルマン民族特有の高
い鼻が潰れ、鼻血が噴き出す。
「ぐほっ!ぐほっ・・・これが、お城の舞踏会・・・」
普段から虐待には、慣れているシンデレラは、これが普通の舞踏会なのだと、勝手
に納得した。
「ほら見ろ、反応した。どっかに、スウェーデン製の肛門拡張器具があっただろ。あ
れを、こいつに試してみよう」
隣国スウェーデンの首都、ストックホルムの職人に特注で作らせ、取り寄せた品だ
った。フレデリクは、木箱からイボイボの突起物の付いた鉄製の棒を取り出した。直
径3センチ、長さ30センチの、その棒は、体内に挿入後、三本に割れ、ハンドルを回
すと肛門を押し広げるような仕組みになっている。
353 :
名無し調教中。:2013/12/25(水) 19:38:38.32 ID:KZNPNlfE
いいね
354 :
名無し調教中。:2013/12/26(木) 00:18:52.02 ID:Asyv+kEA
また人間が宇宙人の餌にされるようなの読みたい
355 :
名無し調教中。:2013/12/26(木) 09:29:09.92 ID:1D02RLOi
更新乙です
356 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/28(土) 10:11:30.74 ID:/sMwUOqd
「咥えろ。入りやすいように、たっぷりと、お前の唾を付けるのだ」
フレデリクは、シンデレラの口に肛門拡張器具を押し込んだ。今まで数十人の女の
尻の穴にブチ込まれ、泣かせてきた代物だ。
「あぐ・・・あぐううう」
酩酊状態のシンデレラは、口に入れられている物が、何なのか判らないままに、しゃ
ぶりあげた。フレデリクは、爪先立ちになっているシンデレラの右足首にもロープを
巻き付け、大きく開脚させて、片足吊りにする。そして、涎のたっぷり付いて、糸を引
いた器具を、シンデレラの菊蕾に押し当てる。いつも、義姉や継母に、箒の柄を突っ
込まれていたため、アナルやオマンコは、それなりに拡張されており、すんなりと挿
入出来た。
「思ったより、簡単に入ったな。やはりこいつ、ヤリマン女だ」
シンデレラの処女膜は、箒の柄で破られていたが、それは虐待のためであり、本当
の男性経験自体は一度も無い生娘だ。フレデリクは、30センチの鉄棒を奥まで挿入
すると、ハンドルをクイクイと回し始めた。
「う・・・むむ・・・」
肛門を押し広げられていく感覚にシンデレラは、呻いた。さすがに酔っていても、違和
感を感じる。鬼畜王子と異名を取るフレデリクは、ハンドルを回す手を止めることなく
限界まで広げた。シンデレラの肛門は、直径20センチの大穴になった。燭台のロー
ソクの明かりで、ヒクヒクと脈打つ、腸壁の奥まで見える。鬼畜王子は、そのままハン
ドルをロックし、4ケタの暗証番号を回した。
357 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/12/28(土) 10:12:00.05 ID:/sMwUOqd
「さあ、これでもう、お前は、自分でこの器具を外す事は、出来ない」
「あ・・・お尻が、苦しい・・・変な感じ・・・」
北欧の冬の冷気が体内に、直接流れ込んでくる。アルコールで熱くなっていたシン
デレラは、急な温度差に鳥肌を立てた。
「兄さん、ローソクを垂らしてやろうよ」
ステファンは、燭台を掴むと、シンデレラのアナルの上で傾け、ポタポタと蝋を腸壁
に垂らした。当然、17世紀にSMプレイ用の低温ローソクなどはない。火傷をするく
らいの高温が、シンデレラの体内に浴びせられた。
「熱い!熱い!やめてええええ」
シンデレラは泣き喚いた。だが、それくらいで、変態王子と仇名されたステファンが
止めるわけがない。懇願しても、止む事のない灼熱地獄に、シンデレラは失禁し、
股間からチョロチョロとオシッコを流した。
「やりやがった、このヤリマン女・・・」
「ハッハッハッ!後で、自分で舐めさせてやろう」
フレデリクは、ほがらかに笑った。
358 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/07(火) 09:39:54.82 ID:2rOsVprG
「僕も、試してみたい鞭があるんだ」
ステファンは、燭台を元に戻すと、本革のケースから大事そうに乗馬鞭を取り
出した。
「この前、イギリスに表敬訪問した時に、ロンドンの職人に作らせた乗馬鞭だよ」
試しに振ると、ヒュンヒュンと空を斬る音が、軽快だった。
「本場ものだからね。かなり痛いはず」
ステファンは、ピシリと、シンデレラの剥き出しの股間に乗馬鞭を叩きつけた。
「ヒイッ!」
一振りしただけで、皮膚に赤い筋が鮮明に残る。軍用馬を操るための鞭だ。
「ホントだ。素晴らしい」
フレデリクは、傷跡を見て、鞭の威力に感嘆した。続けてステファンは、正確な
鞭さばきで、シンデレラの乳首、クリトリスを狙い打つ。女の体で、最も敏感な部
分を攻撃されて、シンデレラは、すっかり酔いも醒め、泣き叫んだ。
「ぎゃあああ!痛いっ!痛いっ!・・・いやっ、こんな舞踏会・・・もう止めて、帰り
たい・・・」
拷問室の時計を見ると、23時35分くらいだった。元々、遅れて到着したので、時
間が経つのは、余計に早い。シンデレラは、魔法使いの老人の言葉を、思い出した。
(ヤバイ・・・午前0時で、魔法が切れる・・・あたしが、貧乏人だって、バレちゃうわ・・・)
こんな変態王子に、嫌われるのは、もう、どうでも良かったが、不法侵入で捕まれば、
どんな刑罰を受けるか判らない。
(なんとか、0時までに、逃げなくちゃ・・・)
しかし、体はガッチリと拘束されており、逃げる事は出来そうにもなかった。ステファ
ンの鞭は、シンデレラの白い肌に、隙間なく傷跡を刻みたいようで、まだ打たれてい
ない箇所に、正確に振り下ろされてくる。
359 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/07(火) 09:40:28.31 ID:2rOsVprG
「う・・・縄をほどいて下さい・・・お願いします・・・時間がないんです・・・」
「ハッハッハッ・・・小娘・・・もう、根を上げおった」
フレデリクは、笑った。
「仕方ない、下ろしてやろう。お前の汚した床掃除もして貰わないと、いけないか
らな」
シンデレラは、縄を解かれて下ろされたが、血が止まっていた腕が痺れて動か
なかった。
「舌で掃除しろ、舌で。お決まりだろう」
フレデリクの命令通り、シンデレラは這いつくばり、舌で床を舐め始めた。このくら
いは、継母のいじめで、何度か経験済みのため、抵抗はない。フレデリクは、四
つん這いになっているシンデレラの背後から、股間の割れ目に指を突っ込んだ。
「やはりマゾだな、こいつ。すんなり、言う事を聞く上に、マンコがグチョグチョだ」
「兄さん、僕、やりたいよ」
「俺もだ」
フレデリクは、ズボンを膝まで下ろし、硬直したペニスをシンデレラのオマンコに背
後から突き入れた。ステファンも、同様にズボンを下ろし、シンデレラの髪の毛を
掴んで上を剥かせると、口にチンポを捻じ込む。前後から王子達のチンポを咥え
込み、シンデレラは、喘いだ。
「お前、今、凄い贅沢をしているんだぞ。デンマークで、最も高貴なチンポを二つも、
挿入されているんだ。国中の貴婦人が、憧れる状況だぜ。判ってんの?」
「おお・・・おおっ・・・有り難うございます・・・」
シンデレラは、チンポを挿入されたままの口で、礼を述べた。
360 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 11:28:26.51 ID:29zQ5zV4
先程まで、ほとんど処女だった、17歳のシンデレラのオマンコは、締まりが良く、
フレデリクとステファンは、前後を入れ替わりながら、何度も体内に射精した。男
の精液を始めて、舌で味わい、シンデレラはむせる。
「吐くなよ、呑み込め。セックス奴隷の基本だ。」
シンデレラは、時計が気になって仕方がない。23時57分だ。
(もう無理。逃げなきゃ)
手足の痺れが回復し、酔いも醒めてきたシンデレラは、いきなり立ち上がって、
2本のペニスを、無理矢理、引き抜くと、出口に向かって猛ダッシュした。警備の
デンマーク兵も、王子達の長時間に渡る、いつもの調教に気が緩んでおり、不意
を突かれる。
「おわっ!」
「こら、逃がすな!お前、首にするぞ」
シンデレラは、半分脱がされかけたドレスのまま、パーティ会場へ飛び出した。
0時近くになり、客の数も減っている。驚く人々の間を駆け抜け、シンデレラは、
大きな窓に体当たりした。
「追えっ!追えっ!あいつ、俺の肛門拡張器を付けたままだ。それだけでも、取り
返してくれ!」
空中でガラスのハイヒールが、片方脱げる。割れたガラス片と共に、庭園に飛び
出したシンデレラの魔法が切れた。
「時間切れ・・・うぐ・・・魔法が・・・」
豪華なドレスが、ボロボロの雑巾で出来たエプロンに戻った。その他は全裸だ。左
足だけ、ガラスのハイヒールを履いている。遠くで、午前0時を知らせる、ボンボン
時計の音が響いていた。
361 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 11:29:10.68 ID:29zQ5zV4
「ヒイッ・・・恥ずかしい・・・こんな姿、絶対に誰にも見られたくない・・・」
体中に突き刺さったガラス片で、血だらけになりながら、シンデレラは、立ち上が
り、暗闇を必死に走り出した。遠くで大勢のデンマーク兵の怒声が聞こえる。片方
だけのガラスのハイヒールで、逃げ回るシンデレラは、惨めだった。
(こんな、舞踏会、来なけりゃよかった・・・)
シンデレラは、激しく後悔した。
カボチャの馬車も魔法の解除と共に消えていた。シンデレラは、冬のコペンハー
ゲンの町を、夜通し、裸で走り回り、ようやく、継母のいる自宅にたどり着いたのは、
明け方近くだった。酔い醒めのまま走り回ったので、体が冷え、風邪を引いて、翌
朝シンデレラは、高熱を出した。
「シンデレラ!いつまで寝てんだい?さっさと朝飯の支度をしな!」
起き上がれないでいると、継母が、天井裏の部屋に怒鳴り込んできた。最悪の体調
のまま、シンデレラは、木のベッドから這いだし、いつもの日課に戻る。ほとんど寝て
いないので猛烈に眠い。体中、鞭跡だらけで、肛門に拡張器を挿入したままのシンデ
レラの姿に、継母は驚いた。
362 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 11:29:53.15 ID:29zQ5zV4
「一体、どうしたんだい、シンデレラ?」
「あ・・・ええっと・・・いつも、粗相ばかりしているので、自分で、自分に罰を与えました。お尻の器具は、天井裏にあったんです。いなくなった、お父さんの物じゃないかしら」
シンデレラは、苦しまぎれの嘘をついた。かなり、説得力が無かったが、まさか夜中に、お城へ行っていたとは、さすがに継母も想像が付かない。辻馬車で、夜遅く帰って来た2人の義姉は、まだ寝ていた。
「それは、お似合いだけれども・・・とにかく、さっさと飯の準備と、朝の掃除をやりな」
「はい、お母様」
シンデレラの、平凡な日常生活が戻ってきた。
(昨夜の事は、もう忘れよう。でも、このお尻に入れられた器具、取れないわ。どう
しよう)
フレデリク王子しか知らない、4ケタのパスワードを入れないと、外れない仕組み
になっている。
(まともに、排便が出来ないわ)
シンデレラが、困っていると、昼頃、数人の警察官がやってきた。
「昨夜の、舞踏会で、お城に怪しい女が侵入し、逃走した。この近辺で、今朝がた
未明に、多数の目撃情報がある。知らないか?」
「いえ、何も・・・昨晩は、ぐっすり眠っていたもので。舞踏会なら、うちの娘二人も行
っておりましたが」
継母が、応対した。警官は、疑わしそうな眼をする。
「これが、遺留品だ」
警官は、ガラスの靴の片方を取り出した。
「念のため、娘さん二人を、ここに連れて来てくれないか。確認したい事がある」
(ヤバイ・・・)
シンデレラは、咄嗟に台所に身を隠した。鞭跡と肛門拡張器を見られれば、終わりだ。
「お前達、警察の方が、聞きたい事があるんだって」
「何、お母様」
レオノーラとカミッラが、眠そうに眼を擦りながら、2階の部屋から、起き出して来た。
363 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 17:25:23.77 ID:zoS0+dAU
「このガラスの靴は、犯人の女が履いていた物だ。履いてみてくれ」
「娘達を疑っているのですか?」
「まあ、そう言う事だな。身の潔白を証明するためにも、さっさと履いた方が身のた
めだぞ」
封建制の国家権力をバックにした高圧的な警官の言葉に、さすがの継母も逆らう
事は出来ず、二人の娘を促した。レオノーラとカミッラが、緊張の面持ちで順番に履
いたが、足が太すぎて入らなかった。
「あまり、気分のいいものじゃなくてよ。お母様」
レオノーラが、ぼやいた。継母は、結果にホッとしていた。
「どう、納得されましたか?」
「ああ、お二人はシロですな。そもそも、この靴は、かなりサイズが小さくて、合う人
間は限られている。ところで、この家に娘さんは、二人だけだったかな?隠し立てす
ると、ためにならんぞ」
「え・・・ああ。小間使いが一人おおりますが・・・シンデレラ!シンデレラ!」
継母が、姿の見えない先妻の娘の名を呼んだ。
(ああ、万事休すだわ・・・)
シンデレラは、観念した。もう逃げられない。隠れていた台所から、ボロボロのエプロン
と、鞭跡だらけの体に肛門拡張器を装着し、尻穴を極限まで拡げた姿のままで、警官
の前に姿を現した。
「まあ、何、その格好!でもシンデレラ、似合ってるわよ。ド変態みたい」
カミッラが、キャッキャッと笑った。警官の目が、疑いから確信に変わるのが見て取れた。
「お前、履いてみろ」
シンデレラは、泣きそうな顔で、おそるおそる、右足をガラスのハイヒールに乗せ、下ろし
た。当然だが、ピッタリとハマる。それは、行方不明になる直前に、父親が、シンデレラの
足を職人に採寸させ、特注で作らせたハイヒールなのだった。
364 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 17:26:33.69 ID:zoS0+dAU
「ビンゴだ。王宮侵入罪で、容疑者を確保!13時21分!」
警官が、シンデレラの両手にガシャリと鉄の手錠をかけた。
「助けて・・・あたし、何も、悪い事は、してないのに・・・」
シンデレラは、ショックでシクシクと泣き出した。継母と、二人の義姉は、事の成
り行きを、どう解釈していいか判らず、愛想笑いを浮かべるばかりである。
「この娘を連行する。容疑者の名は、シンデレラで、いいのか?」
「はい、そうです。厄介物の前妻の子で・・・私達とは、一切、血の繋がりはありま
せん。どうぞ、お好きになさって下さい」
家族から犯罪者を出してしまった継母は、自分の保身に躍起になっていた。シン
デレラは、手錠をはめられ、腰縄を結わえられて警察の馬車に乗せられた。そし
て再び、お城へ連行されて行ったのだった。
365 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/09(木) 17:28:55.70 ID:zoS0+dAU
シンデレラ編、一旦終わりです。続きは、書くかどうか、わかりません。
366 :
名無し調教中。:2014/01/10(金) 21:19:13.08 ID:v/u/uIOR
更新乙です。
まとめサイトをお気に入りに登録しました。
嫁さんオ恥ずかしいですが。。。
さて、まとめサイトに書かれていた・・・、たしか日本SM協会ですか?
協会のHPを見て感じた個人的な印象としては、受講料や受験料を荒稼ぎするのが目的の
グループor個人のような気がしますが・・・。
そもそもこの協会に認定資格をもらって、それで何になるの?って感じですな。
さてどうなんでしょうね。
367 :
名無し調教中。:2014/01/11(土) 10:50:35.10 ID:DOL9aiFp
乙カレー!
368 :
名無し調教中。:2014/01/11(土) 18:16:43.66 ID:AMS3fuuS
数年ぶりに来たらまだ作者さんが頑張ってるようで驚きです。
シンデレラ編ですが宇宙人はどこに?
新体操の女の子を人体改造してI字開脚させるとかその頃の話しか知らないので、
どなたか今北産業でお願いします。
369 :
名無し調教中。:2014/01/11(土) 22:10:26.29 ID:SJdW4MKq
>>368 まとめサイトをはじめから読んでいくと
SM小説というだけじゃなくSFファンタジーとしても楽しめるよ。
370 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/14(火) 10:43:23.08 ID:0vWuLCoY
角田春人(16歳)は、高校一年生だ。小学校の頃から成績優秀で、進学校に入学
したものの、代わり映えのしない毎日に飽き飽きしていた。
「つまんねえな。このまま、大学に入って就職して社会人か・・・って言うか、そもそも、
この不景気で就職出来んのか?」
漠然とした不安はあったが、学歴上位なので、何とかなるだろうと、ゆとり世代らしく、
のんびりと考えていた。1学期も、終わり、夏休みになったが、特に部活もしていない
ので、やる事がない。勢いで入部したサッカー部は、1週間で退部してしまった。ガー
ルフレンドもいない。
「今日も、やる事ねえな。ゲームでもするか」
自室で任天堂ゲーム機、WIIのスイッチを入れる。買った当初は夢中になっていたの
だったが、今では、ソフトもやり飽きてしまったモノばかりだった。
「金もねえし、一回クリアしたファイナルファンタジーを、もう一回やってみるか。キャラ
変えて」
自室に買って貰った20インチの液晶テレビの前に座り込み、コントローラーを手に取
って電源ボタンを押した時、いきなり、窓が開いて、白髪の老人が入ってきた。妙に曲
がりくねった杖を持ち、白色の長いトーガを着ている。
「おい少年、暇そうだな」
「な・・・なんだ。お前、どうやって入ってきた?強盗か?」
春人は腰を抜かした。日本語を喋っているが、どう見ても日本人ではない。
「わしは神様じゃ。いくつもの世界を創造してきた、言わば創造主と言ってもいい。何を
隠そう、この宇宙のビッグバンを起こしたのも、このわしじゃ。今日は、お前に、いいもの
をプレゼントしてやろうと思ってな」
老人は、カバンも持っていないのに、どこから取り出したのか、手に、小さな金属製の
器具を持っていた。
371 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/14(火) 10:44:33.59 ID:0vWuLCoY
「なにそれ?ゲーム機?」
春人は、自分の願望を口に出した。
「よく判ったな、その通りじゃ。これは魔法のアームユニットで、腕に装着すれば
楽しいカードゲームが出来る。初心者向けのカードを一枚付けてやるから、ルー
ルは、そいつに聞くといい。遊んでみな」
春人は、あまりの胡散臭さに疑いながらも、ゲームと言う言葉に欲望が勝てず、
怪しい老人からアームユニットを受け取ってしまった。そして左腕に嵌めてみる。
ベルトで巻きつけるようになっていて非常に軽く、装着感も自然で、長袖の服を
着れば、その下に隠れてしまうサイズだった。それと別に、カードを一枚受け取る。
絵柄は精巧なCGか、実写の写真の様で、ファンタジー風の武具と甲冑をコス
プレした、露出度の高い、若い美女が描かれていた。日本語で『女騎士セリア』
と書かれており、その下にライフポイントやら戦闘力などのバロメーターがいく
つか、記されていた。
「そのカードを、アームユニットにセットしてみるんじゃ」
春人の目が輝いた。胡散臭いが、面白そうなゲームを手にし、脳内麻薬が分泌
され始めたのだ。言われるがままに、左腕にカードをセットし、ボタンを押すと、
アームユニットから閃光が発し、突然、目の前にカードに描かれていた女騎士が、
実物となって現れた。
「女騎士セリア参上!御主人様、御命令を」
セリアが、ファイティングポーズを決めて名乗りを上げた後、春人の足元に片膝
をついて恭しく、礼をした。
372 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/14(火) 10:45:26.83 ID:0vWuLCoY
「わっ・・・すげえ・・・本物の人間みたいだ・・・」
「ハッハッハッ、本物の人間じゃよ、元はな。彼女は異世界の王に仕える、現実に
生きている女騎士だった。このアームユニットに取り込まれる前は・・・だが、安心
するがいい。彼女は初心者マスター用に訓練されている。いろいろ、君に、このカ
ードバトルのルールを教えてくれるはずだ」
「へえ」
女騎士セリアは、ライトブラウンの髪色をした白人の美女だった。かなりの巨乳だ
ったが、よく見ると、露出している肌は、傷だらけだ。手には、先端に三本の刃が付
いた槍を持っている。
「その武器は、トライデントだよね」
ファンタジー系のゲームをやり込んでいる春人には、武器の種類がすぐに判った。
「このゲームで、私はファイティングドールと呼ばれています。カードとして保管され
ている間は、私の時間は止まっていて、お腹も空きませんし、前の戦いで受けた傷
も直りません」
セリアは、ゲームの説明を始めた。
「ファイティングドールは、御主人様の命令には、絶対に逆らえません。戦えと言わ
れれば戦い、死ねと言われれば死にます。戦闘以外に、お使い頂くことも自由です。
もちろん、セックスのお相手もいたします」
373 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/14(火) 10:46:11.78 ID:0vWuLCoY
「え・・・セックス・・・」
春人は、童貞だった。キスもした事はない。思いがけないルール設定に、ドキドキ
と心臓が高鳴った。
「ファイティングドールと戦って、負けた敵のファイティングドールは、御主人様の新
しいカードとして、獲得できます。ただし、無暗にカードを増やすのは、お勧めできま
せん。なぜなら、私達も現実の食事が必要で、食費その他の費用がリアルに発生
するからです」
「どういう事?」
老人が、代わりに説明した。
「つまり、お前が、自分のカードを扶養家族として養わなくてはならんと言う事じゃ」
「敵のファイティングドールの他に、条件がそろえば。生きている人間もカード化する
事が出来ます。あなたの友人や、家族なんかも」
「え・・・そうなの」
春人は、少し恐怖を感じたが、その言葉の意味を真に理解するのは、まだ先の事になる。
374 :
名無し調教中。:2014/01/14(火) 17:00:59.44 ID:tZ4LZOMd
乙!
また面白そうなのがキタ
375 :
名無し調教中。:2014/01/14(火) 22:24:22.02 ID:s3jzk3Iw
質が高くなってきたぞ
376 :
名無し調教中。:2014/01/14(火) 22:25:42.47 ID:zC4Cedj6
作品投稿はsageでヨロ
377 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/15(水) 09:12:37.20 ID:OSrvbFpp
「では、楽しみたまえ、少年」
老人は、そう言い残すと、来た時と同じように窓から出て行った。2階なので飛び降
りたのかと、春人が窓から首を出した時には、もう老人の姿は、影も形も無くなって
いた。
その夜、春人は、アームユニットを、いじくり回し何度もセリアを呼び出した。その度
にセリアは、面倒臭がらずに現れ、従順に片膝をついて春人の命令を待つ。肝心の
カードバトルをしようにも、対戦相手がどこにいるのか判らない。
「いったい、誰と戦えって、言うんだ?」
「同じアームユニットを持って、このゲームに参加している人間は、そう多くはありま
せん」
「そりゃ、そうだろ。こんなもの、たくさん出回っていたら、怖いよ」
取り敢えず、やることが無いので、セリアの女体を楽しむ事にした。最初は、恐る恐る
胸や尻を触ってみる。セリアは決して拒絶はしない。今までの所有者にも、そうされて
きたのだろう。女騎士らしく筋肉質だが、豊満な肉体で、彼女が体験してきた壮絶な
バトルを物語っている傷だらけのボディは、大人の色気をムンムンと漂わせていた。
「何歳なの?」
ぶしつけに、遠慮なく春人が尋ねる。
378 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/15(水) 09:13:15.14 ID:OSrvbFpp
「26歳で御座います」
「ふーん、君も、元は普通の人間だったんだって?何年ぐらい、このゲームをや
ってるの?」
「リアル時間で、3年半くらいで御座います。こことは違う別の世界に生まれ、15歳
で、王直属の近衛騎士として出仕しました。分隊長の経験もあります。その後、ある
事件がきっかけで、22歳の時にアームユニットに取り込まれました。ファイティング
ドールになった後は、何度も所有者のカードマスターが、変わっております」
「15歳って、僕より年下の時からだ。苦労してんだね」
春人は、人事のように言った。遠慮がなくなり、セリアと唇を合わせて見る。春人の
ファーストキスだった。女の匂いを嗅いで、チンチンが勃起する。たまらず押し倒した。
「僕、セックスは初めてなんだ・・・」
「わかりました。私が誘導いたします」
セリアは、春人の勃起したチンポを、右手でそっと握り締め、自分の股間に導く。甲冑
は付けたままだったが、最初から露出度が高いデザインなので、脱ぐ必要も無い。
武具の下に下着は履いておらず、すぐにオマンコの割れ目に、挿入出来た。
「これが、セックス・・・これが、女の人のオマンコ・・・・」
春人は、感動した。秘肉が、やわらかく春人のチンポを包み込んでくる。興奮のあまり、
セリアが積極的に腰を動かし始めると、すぐに射精してしまった。
「あ・・・もう一回・・・」
「承知いたしました」
16歳の少年の性欲は、一回の射精で、衰えることはない。春人は、オナニーを覚えた
猿の様に、何度も何度もセリアと性交した。
379 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/15(水) 09:13:56.60 ID:OSrvbFpp
結局夏休みは、一度もカードで対戦することなく過ぎ去っていった。春人は暇があれ
ば、セリアを呼び出し、汗まみれのセックスにふける。呼び出している時間が長くなる
と、セリアも腹が減ってくるらしく、両親が不在の時を見計らって、時々キッチンにある
インスタントラーメンや、冷蔵庫にある生玉子、残飯を食べさせる。生理現象も催すの
で、シャワーを浴びさせ、トイレで排泄もさせた。甲冑の洗濯もしないといけない。風呂
場で水洗いし、春人の自室で乾かしている間、セリアは全裸で押し入れに隠れていた。
「こりゃあ、手がかかる。何枚もカードは、持てないな」
春人は、老人の忠告を思い出した。生きている人間なので、ファイティングドールの世
話は、結構大変だ。カード化していれば、いいのだが、それだと遊べない。
380 :
名無し調教中。:2014/01/15(水) 21:28:01.18 ID:pQlUe++V
結局ageてやがるなw
381 :
名無し調教中。:2014/01/15(水) 23:36:21.30 ID:uodh9O2u
定期的に上げないと落ちるらしいよ
>>6〜9に書いてあるから怒らないように。
基本的、パロディ物よりオリジナルの方が面白いな。
千鶴編の続き待ってます。
382 :
名無し調教中。:2014/01/16(木) 01:49:02.59 ID:KzNoIa1d
383 :
名無し調教中。:2014/01/16(木) 14:31:51.66 ID:FPcjSKdV
と言う事でage
384 :
名無し調教中。:2014/01/21(火) 06:11:03.86 ID:1tDIfz9/
ファンタジスタドールかな
385 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/21(火) 09:42:35.06 ID:JNkKyDaX
「なあ、セリア。生きている人間をカード化するには、どうればいい?」
春人は、始業式を翌日に控えた8月31日の夜に、セリアを呼び出して尋ねた。
「ファイティングドールを使って、対象の人間を倒し、気絶させます。そしてアー
ムユニットを捕獲モードに切り替えて決定ボタンを押すと、光線が出ますので、
意識が戻るまでに、対象に、照射すれば、取り込めます」
「そうか、試してみよう」
春人は、密かにカード化してみたい人間が一人いた。翌日、2学期が始まった。
久しぶりに登校し、広い体育館で全校生徒が集まり始業式を行う。春人は、体育
館の端に座る教師の1人に目をやった。
(やっぱ美人だな・・・)
春人の担任ではないが、1年生の数学の授業を受け持っている竹島詩織(28歳)
と言う独身の女教師だった。黒のセミロングに眼鏡をかけた理知的な風貌で、スレ
ンダーかつ、ムチムチした体付きをしている。男子生徒の間で、人気ナンバー1の
女教師だ。独身の男性教師全員が狙っているとの噂も聞く。
(たまんねえな、あの胸、あの尻・・・大人の色気が滲み出してるみたいだ)
彼女が教壇に立つ姿を思い浮かべて、春人はニヤついた。
(こいつがあれば、竹島先生を俺のモノに出来る)
春人は、左腕のカッターシャツの下に、密かに装着して来たアームユニットを、右手
でそっと撫でた。今日は、始業式だけなので、体操服への着替えはない。このため
に、暑いのにワザワザ長袖を着て来ていた。
386 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/21(火) 09:43:29.35 ID:JNkKyDaX
「角田、風邪でも引いたのか?」
「ああ・・・ちょっと、喉が痛くて。ゴホッゴホッ・・・夏風邪だな・・」
斜め後ろに座っている友人の丸山秀紀に聞かれ、適当に誤魔化した。午前中で
始業式が終わって、短いホームルームも終わると、早くも下校時間だ。
「すまん、俺、ちょっと用事が・・・」
春人は校門を出ると、久しぶりに会った友人達と別れ、一人で駅に向かうルート
から横道に逸れた。そして静まり返っている昼間の住宅街を、大きく迂回して学
校の裏門に戻る。作戦を実行するには、竹島先生が一人になるチャンスを伺わ
なくてはならない。どうしようかと、いろいろ迷った挙句、職員用の駐車場で待ち
構えることにした。彼女の愛車の車種は判っている。ピンクの日産マーチだ。駐
車場が伺える校舎の陰に隠れ、夕方まで待つのは、恐ろしく退屈で、忍耐力が
必要だった。17時を過ぎると、教師達が帰宅を始める。竹島先生が、他の教師
の誰かと一緒に駐車場に現れれば、今日は諦めるしかない。長時間の発汗と緊
張で喉がカラカラに渇き、死にそうだった。
(もうちょっとだ・・・もうちょっとで、あのエロボディが俺のモノに・・・)
春人は、くじけそうになる心を必死に奮い立たせた。何度も、馬鹿な計画は止め
て、家に帰り、エアコンの効いた部屋で、冷たいジュースを飲んでいる方がいい、
と切実に思った。しかし、結局、春人は粘り続けた。
(日が暮れる・・・)
387 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/21(火) 09:44:19.25 ID:JNkKyDaX
マーチが駐車場にある以上、竹島先生が、今も学校にいるのは間違いない。太
陽の光が殆ど消えかけ、19時を越えようとした時、ついにターゲットが現れた。
しかも一人だ。彼女は、教師らしいベージュのスーツを着ている。スカートは少し
短めで、ムチムチした生足が、覗いていた。黒髪に縁なし眼鏡をかけ、背筋を伸
ばして毅然と歩いている姿は、やりたい盛りの16歳の少年の心を、そそるものが
あった。
(待った甲斐があった)
おあつらえ向きに、辺りも薄暗くなっている。
(天は、俺に味方した!)
春人は、作戦の成功に確信を持ち、アームユニットの操作を始めた。呼び出しモ
ードに切り替え、一枚しかない女騎士セリアのカードをセットして、決定ボタンを押す。
アームユニットから閃光が迸り、露出度の高い甲冑を身に付けた、傷だらけの女
が実体化した。
「女騎士セリア参上!」
「しっ!静かにしてくれ・・・名乗りはいいから、早く、あの女を気絶させてくれ。手持
ちカードにしたい」
「わかりました、御主人様」
セリアの呑み込みは、速かった。昨晩のうちに希望を伝え、ある程度、打ち合わせは、
してある。セリアは、トライデントを持ち、スタスタと竹島詩織の方に歩み寄って行った。
気配に気付き、竹島詩織が振り返る。
「なんですか、あなた?コスプレ?うちの生徒には、見えないけど」
詩織が、場違いな、甲冑を身にまとったセリアの姿を見て足を止めた。
「校内での、コスプレは禁止ですよ。それに、ちょっと露出し過ぎじゃないかしら」
388 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/21(火) 09:45:24.84 ID:JNkKyDaX
セリアは返答せずに歩き続け、詩織が間合いに入るなり、トライデントを逆様に
持ち替えて、刃の付いていない柄の方で詩織の首筋を殴った。手慣れた技で、
呆気なく気絶させ、意識を失った詩織の体は、駐車場の砂利の上に崩れ落ちる。
次の瞬間、春人が、隠れていた場所から飛び出して来て、袖を捲り上げてアー
ムユニットを振りかざした。捕獲モードに切り替えて決定ボタンを押す。青白い光
線が照射され、倒れている詩織の体を上から下まで舐めた。数秒後、全身が光
に包まれた、詩織の実体が消え、代わりにアームユニットの液晶画面に、カード
が一枚追加される。眼鏡をかけ、スーツを着たままの詩織のグラフィックスが描
かれたカードだ。
『新しいカード生成中です。しばらくお待ちください』
画面上にメッセージが流れた。
「やった!逃げるぞ、セリア」
「はい、御主人様」
春人は、セリアの肉体もカードに戻し、誰かに見られる前にと、足早に学校の敷地
から、住宅街の道路に紛れこんだ。こうして、春人の手持ちカードは、2枚になった
のだった。
389 :
名無し調教中。:2014/01/22(水) 05:30:58.39 ID:qWROQuKq
保守
390 :
名無し調教中。:2014/01/23(木) 11:34:02.33 ID:SOs06eck
更 新 オ ツ
391 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/26(日) 09:29:54.17 ID:pkTnVBTk
春人が、電車に乗り、20時前に自宅に到着した時、すっかり疲れ切っていた。
「遅いわね。始業式って、午前中に終わるんじゃないの?」
母親が声をかけてきた。
「久しぶりだから、友達の家に、遊びに行ってたんだよ」
最低限の単語で、素っ気なく答える。
「言ってよね、そういう時は」
春人は、母親の呼びかけを無視して、自室に戻り、アームユニットを外してベッド
に転がった。
「疲れた・・・」
生まれて初めて行った犯罪行為だった。それも学校の女教師を誘拐したのだ。
生成が終了し、アムーユニットから排出されたカードを、手にとって眺める。竹島
詩織が、驚いた表情で、手足をバタつかせた格好のまま、静止画の状態でCGに
なっていた。ライフポイント、攻撃ポイント、防御ポイントは、セリアに比べると遥か
に低かった。
(セリアって強いんだな。竹島先生のレベルを、もっと上げなくちゃ・・・どうやって鍛
えればいいんだろ)
一旦キッチンに降りて、母親が残してくれていた夕食を、手早く食べ、また自室に戻
る。母親は、呆れ顔だったが、いつもの事なので、それ以上何も言わない。大手企
業に勤める父親は、まだ帰宅していない。春人は、自室のドアに鍵をかけると、アー
ムユニットのスイッチを入れ、セリアを呼び出した。
「竹島先生のレベルを上げるには、どうすればいい?」
「鍛えるしかありません。私が特訓しましょう。でも、初めてカード化された人間は、
従順ではありません。暴れたり、逃亡の恐れがあるので、どこか人目に付かない所
でやった方がいいと思います。まあ、例え逃亡したとしても、アームユニットの回収
ボタンを押せば、世界中のどこに逃げても、カードになって回収されるのですが」
392 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/26(日) 09:30:38.06 ID:pkTnVBTk
「アームユニットが、壊される恐れは?」
「それもありません。ファイティングドールが、呪縛から逃れようと、アームユニットを
壊そうと試みたのを、幾度か見ましたが、超強力な爆弾を使っても不可能でした。
先程、世界中と言いましたが、異世界や別の星に逃げても逃れられないようです。
つまり、私達は、バトルの結果やカード交換で、所有者が変わることはあっても、一
旦取り込まれれば、死ぬまでファイティングドールとして生き続けなければならない
のです」
春人は、その日は、もう寝る事にした。次の日、学生鞄の底にアームユニットを隠し、
登校する。職員室では、竹島先生が無断欠勤している事で、少し問題になっている
様だった。放課後、春人は家に帰る途中の駅で電車を降り、目星を付けていた廃工
場跡に忍び込んだ。
(ここなら、他人に見られない)
春人は、手持ちカード2枚を実体化させた。
「女騎士セリア参上!」
「え・・ここは、どこ?」
時間停止を解除された竹島詩織が、パニックになっている。
「先生は、僕のカードになってたんだ」
「カード???君は・・・確かCクラスの・・・」
「角田春人です。これから先生を特訓します。レベルが低過ぎるのでね。大声を出し
たり逃げたりしないでくださいよ。どうせ無駄ですから」
「何を言ってるの?変な、ごっこ遊びは、やめなさい。先生は忙しいのよ」
春人は、状況が呑み込めないでいる詩織に、冷たい視線を向け、セリアに手で合図
した。
「教育係のセリアです。あなたをファイティングドールとして訓練します。まずは、基礎
体力を測ります。兎跳びでこの辺を10周して下さい」
「な・・・何を、馬鹿な・・・」
詩織は、従おうとしない。
393 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/26(日) 09:32:10.14 ID:pkTnVBTk
「御主人様。少し手荒になりますが、よろしいでしょうか?」
「任せる」
セリアは、いきなり詩織の腹に膝蹴りを入れ、顔をビンタした。お洒落な、切れ長の
縁無し眼鏡が吹っ飛ぶ。
「うぐ・・・きゃああ!」
「言われたら、すぐやれ!」
職業軍人として、分隊長の経験もあるセリアは、本性を剥き出しにした。容赦なく、
詩織に罵詈雑言を浴びせる。状況が全く判らないながらも、詩織は眼鏡を拾い上げ、
目の前の暴力から逃れるために、兎跳びを始めた。顔は、涙で濡れていた。
「おら!もっと早く進めっ!ジャンプの高さも足りないっ!」
「セリアって怖いんだね」
カードマスターである春人に向ける従順な顔とは、全く別人だった。鬼の形相になっ
ている。一周した所で詩織がへばって倒れた。汗だくになり、ベージュのスーツが、
皺と埃だらけになっていた。
「何やってんだ、立てっ!おら立てよっ!逃げられると思うな!」
新兵を鍛える調子で行われるセリアの特訓は、過酷を極めた。ましてや詩織は、平
和な現代日本の、高校で働く、ごく普通の数学教師である。
「先生、学生の時、何かスポーツやってたの?」
春人が尋ねた。
「バ・・・バスケットボール・・・」
現役だったのは、何年も前の事なのだろう。少しの運動で、息が上がってしまっている。
「御主人様、この新人は、まずは基礎体力に問題があります。一人前のファイティン
グドールになるには、相当な特訓が必要です」
394 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/26(日) 09:32:52.38 ID:pkTnVBTk
「だろうな・・・それまでの食費、どうしようかな。二人分になるしな・・・そうだ」
春人は、倒れて喘いでいる詩織の上着のポケットに手を入れた。そして財布を抜き出すと、中身を見た。免許証とクレジットカード数枚、キャッシュカード、病院の診察券、そして現金3万円余りが入っている。
「ちょ・・・ちょっと、あたしの財布・・・勝手に見ないで・・・」
詩織が抗議した。
「当分は、この金で凌ごう。1袋50円くらいのインスタントラーメンを大量に買えば、
かなり持つと思うよ」
「あたしの財布・・・返して・・・」
手を伸ばそうとする詩織の腕を、セリアはブーツの踵で踏みつけた。
「お前は、ファイティングドールだ。これからは、金などいらない。持ち物を、御主人
様に献上するのは、当たり前の義務だろ!」
セリアは、心得を語った。
「痛い!あ・・・あなた達、ふざけ過ぎよ。限度を超えているわ。警察を・・・警察を呼
ぶわよ・・・」
「ハハハ!どうやって?僕が、このボタンを押せば、次の瞬間、先生は、ペラペラの
カードに戻るんだよ。何も出来ない無力なカードにね」
詩織が、上着のポケットから、自分のスマートフォンを取り出して警察に110番通報
しようとした。
「セリア、スマホを破壊してくれ。電波で場所が、ばれるかもしれない」
「はい、御主人様」
セリアは、トライデントで、正確に詩織の手に握られているスマホを串刺しにした。
完全に破壊する。同時に、春人は回収ボタンを押し、詩織をカード化した。
「ちぇっ!僕とした事が、うかつだった。スマホの電波の事を忘れていたよ。ここは、
もう危険だ。場所を変えよう」
春人は、詩織から取り上げた財布を、自分のポケットに収納しながら言った。回収時
にファイティングドールの体から離れている物体は、そのまま実体として残るらしい。
「じゃあ、逆に、ファイティングドールの身に着けさせたまま回収すれば、追加の装備
になるのかな」
「その通りです、御主人様」
春人は、セリアも回収し、一人で、ぶらぶらと廃工場を離れた。
395 :
名無し調教中。:2014/01/29(水) 05:30:58.03 ID:evixGfVB
支援
396 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 10:03:17.71 ID:vwtfWb3t
それから数日間、場所変えながらの特訓は苛酷を極めた。学校では、竹島先生が
失踪したと、大騒ぎになっている。駐車場に愛車が残されていたため、事件の可能
性が疑われ、警察が学校周辺で聞き込みを始めていた。
(大丈夫だ。僕は疑われていない。まさか、カードになっているなんて誰も考えない)
春人は必死に不安を抑え込み、そう自分に言い聞かせながら、何食わぬ顔で授業
を受けていた。数学の授業は、臨時で来た別の講師が、代行している。
「角田、体の具合でも悪いのか?最近、顔色悪いぞ」
友人の丸山秀紀が、心配して尋ねてきた。
「いや、大丈夫だ。ちょっと、疲れているんだ・・・」
「疲れてるって、お前、別に部活もやってないだろ。授業が終わったら、毎日、すぐに
家に帰るし・・・もしかして、シコリ過ぎじゃねえか、ハハハハ」
「ハハハハって、そんなんじゃねえよ、馬鹿!」
春人は、誤魔化したが、半分は当たっていた。アームユニットを手に入れてからと言
うもの、一日も欠かさず、セリアとセックスをしている。それも一日に何回もだ。オマン
コに挿入する事もあるし、手や口だけで抜かせる事もある。アナルにも挿入したり、
ありとあらゆる行為を試していた。セリアは、鍛えられた女騎士と言うだけあって、ス
タミナは、春人を遥かに上回っていた。
(そろそろ、竹島先生とも、やりてえな。でも、もう少し、従順にさせてからだ)
397 :
名無し調教中。:2014/01/29(水) 10:04:19.22 ID:vwtfWb3t
日を重ねるごとに、竹島詩織は、抵抗する気力を失くしている様だった。自分の置か
れている理不尽な状況に納得はいかないものの、目の前の暴力を恐れ、セリアの命
令する特訓メニューを黙々とこなしている。腕立て伏せ、背筋、スクワット、兎跳び、
ランニングなど、まだ基礎体力作りの段階だったが。その日も、学校が終わるとすぐ
に下校し、途中下車して、人目に付かない別の廃工場で、二人のファイティングドー
ルを呼び出した。セリアには、食事も睡眠も取らせているが、竹島詩織は、呼び出す
度に、ぶっ続けの特訓である。かなり疲労困憊し、憔悴していた。
「先生、腕立て伏せ、30回だよ」
春人が、詩織の背中に跨り、足を浮かせて全体重をかけた。柔らかい背中の肉が股
間に当たり、勃起する。春人は遠慮なく、胸や尻を揉みしだいた。
「おっ、結構な巨乳だね。セリアより小さいけど」
詩織は、疲れ切っていた。カード化されている間は、別に休んでいるわけではない。
時間が、停止されているだけで、呼び出される度に連続して活動しているのと変わら
ない。詩織は、捕獲されてから、一度も睡眠をとっておらず、インスタントラーメンを一
回食べ、オシッコ数回と、排便を一回しただけだ。つまり、この数日間は、彼女の主観
時間では、一日にも満たないのだった。華奢な細腕での腕立て伏せを、瀕死の状態
で終えた詩織に、春人が次の課題を出した。
「次は、腹筋だ。そうだな、普通にやってもつまらないから、起き上がる度に、僕のチ
ンポをしゃぶるって言うのは、どう?」
ゼエゼエと喘ぎながら、仰向けになった詩織の喉元にセリアが、トライデントの刃先
を当てる。
398 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 10:05:09.15 ID:vwtfWb3t
「御主人様の大事なチンポに、少しでも歯を立てたら、殺すぞ」
「うう・・・くく・・・どうして、こんな事・・・うっ・・・うっ・・・承知しました・・・」
ファイティングドールとして、御主人様には従順であれと、セリアが、幾度となく叩き込
んでいる。言葉使いも、敬語を使う様に、脅迫を混じえて、何度も言い聞かせてあった。
頭の後ろで腕を組んだ詩織が、掛け声をかけながら、体を起こし、ズボンとパンツを膝
まで下ろした春人の股間のイチモツをしゃぶっては、また倒れる。
「ふん、ふん!」
詩織の顔は、汗だくで苦痛にゆがんでいた。
「ハハハ・・・いい顔だよ、先生」
春人は、起き上がってくる度に、詩織の鼻面に、顔面パンチを入れた。
「ほれ!アハハハハ、ちゃんと咥えなよ、先生」
セリアは、目の前で行われている暴虐行為には、無表情である。長年ファイティングド
ールとして、様々なカードマスターの元を渡り歩いて来た彼女には、見慣れた光景なの
だろう。詩織は、腹筋26回目で力尽き、もう、どう気合を入れても起き上がって来なくな
った。
「ちょっと先生、もうギブアップかい?僕、まだイッってないよ。仕方ないなあ、もう」
春人は、中途半端なフェラチオで猛り狂ったチンポを沈めるために、初めて詩織のオマ
ンコに挿入することにした。
「アソコにブチ込むよ、先生」
「う・・・うう・・もう、好きにして・・・」
投げやりに言った詩織の腹に、セリアが蹴りを入れる。
399 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 10:06:05.83 ID:vwtfWb3t
「ありがとうございます、御主人様。お願いします、だろ!何度言ったら覚えるの?」
「あ・・・ありがとうございます、御主人様・・・どうか・・・どうか・・・お願いします・・・」
「そんなに、言われちゃ、仕方ないなあ」
春人は、詩織の両脚を、大股開きにして抱え上げ、パックリと開いた割れ目に、チン
ポを挿入した。一ケ月前の童貞だった頃とは違い、セリアとの連日のセックスで女体
慣れしている。逆に、詩織の方が、セックスには、慣れていないようだった。
「あ・・・あお・・・痛い・・・」
「まさか、先生・・・処女じゃ、ないだろうな・・・」
「そ・・・そうよ・・・悪い?」
「ええっ!先生、何歳だっけ?」
「に・・・28よ・・・」
「ぷっ・・・ウケる!28で、まだ、処女だなんて!今時、あり得ないと思うよ・・・さすが、
聖職者は、違うね!」
春人は、窮屈な割れ目に、無理矢理挿入し、腰を動かした。
「痛い・・・痛い・・・」
「じゃあ、今日は、バージン卒業、おめでとうってわけだ。ハハハハ!」
春人は、痛がる詩織の表情を眺めながら、嗜虐心が燃え上がるのを抑え切れず、サ
ディスティックな自分に、驚きを感じていた。それは、アームユニットを手に入れてか
ら開花した性癖だった。
400 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 11:36:15.03 ID:vwtfWb3t
その夜、春人は自室で、バックスタイルで這いつくばったセリアのアナルに、チン
ポを抜き差し、しながら考えていた。
「そろそろ、ファイティングドールの特訓にもセックスにも飽きてきたな。他のカード
バトラーと対戦がしたい。なんとか相手を見つける方法は、ないのかなあ」
「ない事もないです。インターネットサイトにカードバトラー同士の連絡を取り合う、
掲示板があると聞きます。以前の御主人様が、おっしゃっておられました」
セリアが、パックリと開いたアナルを掘られながら、答えた。
「えっ、そんなのが、あるの?何て言うサイトか、覚えてる?」
「私は、異世界の人間なので、詳しいことは、わかりませんが、確か『2ちゃんねる
』と言っていたような・・・」
「2ちゃんねる!そうか、その手があったか!」
春人は、まだ射精もしていないチンポを途中で引き抜き、パンツも上げずに、自室
のデスクトップパソコンに向かった。電源を入れ、立ち上がってくると、すぐにインタ
ーネットエクスプローラーを開く。当然、よく使う『2ちゃんねる』は、お気に入りに登録
してある。
「この辺のスレッドかな」
ゲーム関連のカテゴリの、卓上ゲーム版を開いてみる。しかし、それらしいスレは見
つからなかった。
401 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 11:36:57.05 ID:vwtfWb3t
「落ちたのかな。そうだ、僕が、新しいスレッドを立てればいいんだ。えっと、タイトルは
『魔法のアームユニットの所有者集まれ!カードバトラーの対戦相手を求む』と」
春人は、その晩は、スレを立てただけで、眠ることにした。そして、次の日、学校から
帰ってくると、ネット掲示板にいくつかの投稿が書き込まれていた。
『1.変なスレ、立てんじゃねえよ』
『2.こんな所で、住所、晒せないね』
『3.SAGE進行で』
『4.ここで探せば?
HTTP://WWW.・・・COM』
最後の投稿のリンクをクリックすると、別のサイトへジャンプした。
「なんだ、これ?」
サイトのタイトルは、『御近所様、カードマスターを探せ。出会い系掲示板』となっていた。
都道府県別なっており、春人が、自分の住んでいる群馬県をクリックすると、匿名でい
くつかの募集文がヒットした。
『伊勢崎市近郊で対戦相手を求む。ハンドルネーム、ストライカー』
「おっ、こいつ近いな。俺のデビュー戦は、こいつにしようかな」
春人は、『挑戦状を送る』ボタンをクリックし、メッセージを書き込んだ。
402 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 11:37:49.83 ID:vwtfWb3t
『僕は、先月、アームユニットを装着したばかりの初心者です。よろしかったら対戦
して頂けませんか?ハンドルネーム、ロンリーウルフ』
数分後返信が来た。
「おっ、もう来た!」
幾度か、メッセージをやり取りし、翌日の午後17時から、春人が、いつも特訓を行っ
ている廃工場で、待ち合わせをし、対戦をする事になった。
「どんな奴が、来るのかなあ。楽しみだなあ」
春人が、ワクワクしているのを、セリアが心配そうに見ていた。
「御主人様、充分に、お気を付け下さいませ。最悪の場合、バトルに負けて、御主人
様が、相手のアームユニットに取り込まれてしまう可能性もあります」
「大丈夫だって、アハハハ、たかがゲームだろ?所詮、遊びだって」
春人は、これが現実の肉体で戦われる、人生を賭けた、命がけのゲームだとは、
まだ理解していないようだった。
403 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 11:38:52.40 ID:vwtfWb3t
春人編、一旦終わりです。
404 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 18:18:35.75 ID:vwtfWb3t
2011年12月2日、大物芸人の山田珍介(41歳)は、自信の冠番組である、『行列
のできる調教相談所』の収録を行っていた。相談員には、名だたる調教師や縄師が、
顔を連ねている。
「俺は、前から、思ってるねん。そろそろ、SMを日本の伝統文芸に入れなあかんの
ちゃうか、と」
珍介が、カメラに向かってドヤ顔で言い放った。雛段に座っている、珍介の取り巻き
芸能人達が、感心したように声を上げる。
「鬼頭はん。あんたなんか人間国宝に、なっても、ええくらいやで」
相談員の一人である、鬼頭竜作は、珍介に名指しされて、柄にもなく、照れまくった。
彼は、珍介と繋がりがあると噂されている広域暴力団、真藤組のお抱え彫り物師である。
「まず一人目の相談者、どうぞ」
共同司会の中島亜矢が、珍介の独演会が、いつまでも終わらないので、番組の進行
を無理やり勧めた。途端に珍介の機嫌が悪くなり、その怒りは、登場した相談者に向
けられた。
「ドM芸人の、成瀬美咲さんです」
登場したのは、ピンクのラバースーツに身を包んだ成瀬美咲(28歳)だった。鼻フック
で、ラバーを繰り抜かれて剥き出しになった両乳房と股間にピヤスリングを通し、それ
に合計4個の分銅をぶら下げて登場した美咲に、珍介がいきなり顔面パンチを見舞った。
405 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 18:19:17.59 ID:vwtfWb3t
「お前!楽屋に挨拶に、来なかったやろ!」
「ギャウッ!」
いきなりの暴力に、さすがの美咲も面喰らい、鳩が豆鉄砲を喰らった様な表情にな
った。殴られた顔面を手で押さえて、よろけるが、どうにか踏み止まる。番組の収録
中で、カメラが回っているのだ。殴られた拍子に鼻フックが吹っ飛び、切れた鼻の端
から血が流れた。久しぶりに、豚鼻ではない素顔をカメラの前に晒した美咲の顔は、
昔の清純派女優の時代の美貌のままだった。
「す、すみません。前の番組の収録が、遅れてて、スタジオ入りして直ぐに、珍介さん
の楽屋に行ったんですけど、他の出演者の方達や、スタッフの方の挨拶する行列が
出来てて・・・結局、出来なかったんです・・・」
「しょうもない言い訳は、ええねん!カメラが回ってるねん。もっと、面白い事言わん
かい!」
珍介が、思い切り右足をスイングし美咲の腹に蹴りを喰らわせた。
「ゲッ・・・」
美咲は、腹を押さえて蹲り、胃液を吐き散らす。
「お前、芸歴は、どれくらいになるねん?」
「芸人に転向してからは5年です。その前は女優を、デビューから7年くらい、やって
ました・・・」
「トークが、なってへん。コスチュームに頼ってばっかりやから、芸が磨かれへんの
とちゃうか」
珍介が、再びドヤ顔で言った。
406 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 18:19:55.21 ID:vwtfWb3t
「もうええ。早い事、相談せんかい。尺がもったいないわ」
美咲は、立ち上がり、真顔で相談内容を喋り始めた。
「あたし、今、芸人として行き詰っているんです。ずっと、マゾ芸人としてやって来
たんですけど、そろそろ飽きられてきているんじゃないかって、最近不安で。それで、
新しいネタの相談に来ました。」
「お前、アホやろ。芸人が、ネタの相談を、素人の先生方にして、どうするねん!」
珍介が、本気で力一杯、美咲の後頭部を殴った。連続しての打撃に、脳震盪を起こ
す。
「フラついてる場合と、ちゃうやろ。まあええ、聞いたるわ。先生方、どうですか?」
珍介が振ると、相談員の席に座っているAV制作会社の女社長、東条志津子が軽く
手を上げ、コメントした。
「やっぱり、路線を崩すのは、止めた方がいいと、思うのよね。だから自虐ネタなんか、
どう?あなたにピッタリじゃない?」
「自虐ネタですか。実は、あたしも、そう思って、いくつか考えてあるんです」
「おお、そうか。それやったら、ここで、やってみんかい。よかったら、全国ツアーや」
珍介が、本人に承諾も取らずに、勝手に公約を宣言する。自分の番組内での発言が、
すぐに企画に採用されると、半ば確信している。
407 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 18:21:53.79 ID:vwtfWb3t
「自分で、ビンタ30発します」
美咲が、自分の顔を、自らの平手で、思い切り叩き始めた。
「1、2、3、4・・・」
大声で数えながら、右手で、右頬を叩き続ける。美咲が、白々しくカメラ脇のカンペを
見る振りをした。
「え・・・巻きですか?」
いきなり叩く手を、スピードアップし、カウントも早口になる。右頬が真っ赤に充血し、
腫れ上がってきた。
「顔は止めて!あたし女優なの!えっ、知らない?ドラマにも出てるでしょ、人間犬の
役で」
それでネタは、終了だった。
「ちょっと待て、それだけかい。オチも何もないやないか。お前、もう芸人やめちまえ!」
珍介が怒り出した。
「もう一つあります。見て下さい」
「今度、スベったら、許さへんで」
美咲は、ステージの真ん中に仰向けに寝転がり、両足を開いて、腰を高く上げる。コス
チュームは、股間の部分が繰り抜かれており、ピアスだらけのオマンコが剥き出しにな
った、その姿を2カメが、アップで抜いた。
「水芸です」
408 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 18:22:37.26 ID:vwtfWb3t
美咲は、天井に向けてオシッコを放出し始めた。そして、放物線を描いた水流が、
顔面に落ち、美咲は、それを口で受け止める。一滴も残さず、ゴクゴクと飲み干した。
「お前、それ、どこかの動物園のチンパンジーのパクリやないかい!」
珍介の突っ込みで、どっと笑いが起こる。
「どうせ自虐ネタやったら、もっと過激な事せんかい。針を自分に付き刺すとか、カッ
ターナイフで手首を切るとか・・・あーあかん、それも有ガチやな。よっしゃ、わかった。
俺がネタを考えたる。それで、全国ツアーや」
「ありがとうございます。師匠」
美咲は、うっすらと涙を浮かべながら、礼を言った。
409 :
作者 ◆TJ9qoWuqvA :2014/01/29(水) 21:30:43.15 ID:vwtfWb3t
随分前に、書きかけた者の続きです。
フィクションなので、実在の人物とは、何の関係もありません。
410 :
名無し調教中。:2014/01/30(木) 00:57:34.60 ID:9oSoumn7
作者さん乙です
美咲ちゃん、久しぶり!
411 :
名無し調教中。:2014/01/31(金) 23:00:36.93 ID:y3ibSw+Z
どんなシモネタを仕込まれるのか楽しみです
個人的には新たな女優が芸人化、美咲と雌豚コンビを組まされて
エリカ様から「変態!」と罵しられてほしい
412 :
名無し調教中。:2014/02/05(水) 06:28:15.38 ID:XwvhIWwJ
全身剃毛して頭皮に刺青、あるいは腋毛ボーボーとか希望
413 :
名無し調教中。:2014/02/05(水) 06:37:06.87 ID:XwvhIWwJ
あと鼻毛も伸ばしてむき出しにしてほしいです(連続投稿すんません)
414 :
名無し調教中。:2014/02/05(水) 19:21:02.72 ID:aTjhmlZV
415 :
名無し調教中。:2014/02/05(水) 20:44:28.15 ID:XwvhIWwJ
>>414 美咲には「全身剃毛」or「腋毛と鼻毛を伸ばし放題」という
どちらにせよ今とは異なるルックスにしてほしいという意味です
わかりにくい書き方ですいません
416 :
名無し調教中。:2014/02/06(木) 09:14:32.12 ID:C1DD5QWR
作者さん更新オツです。
>>414 白髪のスキンヘッドみたいな感じ?
417 :
名無し調教中。:2014/02/12(水) 06:00:36.25 ID:hCQyoPZV
支援
418 :
名無し調教中。:2014/02/15(土) 09:38:03.96 ID:rixnl4xf
美咲は、ドラマの撮影の合間に、珍介の自宅に通うことになった。都内にあ
る50億円の豪邸である。邸内には、スタジオのような設備もあった。
「どや、成功者の家は、違うやろ」
「はい・・・恐れ入ります」
ドヤ顔の珍介に、美咲は、恐縮して見せた。自尊心を傷つけると、また殴ら
れるかもしれない。接するには、細心の注意が必要な男だ。今日、美咲は、
レディピッグのコスチュームではなく、普通のワンピースを着ているので、
元の清純派女優に見える、珍介は、その美咲の姿に舌舐めずりしていた。
(大物の俺が、わざわざ時間を割いて、世話を焼いているんや。2、3発や
らせるのが、礼儀ってもんやろ)
珍介は、上から目線で、自分勝手にそう考えた。
「お前一人では、あかん。インパクトが薄い。ユニットを組む相手を、呼ん
どいたで」
私設スタジオに通された美咲が、そこで紹介されたのは、一匹のチンパンジ
ーと、売り出し中のタレント、『ケモノくん』だった。彼は、頭にレッサー
パンダの被り物をかぶっている。顔の作り自体も、タヌキのような獣顔だっ
た。
「ジュジュジュジュッ!はじめまして、レディピックさん。普段着だと、あ
なただって、全然わかりませんでしたよ」
「こちらこそ、はじめまして」
419 :
名無し調教中。:2014/02/15(土) 09:39:43.02 ID:rixnl4xf
美咲は、礼儀正しく挨拶をした。ケモノ君は、知識をひけらかす。
「レッザーパンダって、元々2本足で立てるんだよ。知ってた?」
「い・・いえ」
「イノシシのジャンプ力はすごいんだよ。助走もなしに、1メートル以上飛
ぶんだ」
「わかった、わかった。もうええ!」
珍介が、怒り出した。次にチンパンジーの方を紹介する。
「こいつは、ニューヨークの動物園から連れてきた、本家の変態チンパンジ
ーや。X字開脚で、逆立ちして、自分のオシッコを飲む、ホンマモンや。名
前は『ピーンイング』って言うんや。この猿を、お前の師匠っていう設定に
した方が、おもろいな。一遍、言うてみ」
美咲は、チンパンジーを師匠と呼ぶことに、かなりの抵抗を感じたが、珍介
の言う事には、逆らえない。
「ピーイング師匠、よろしくお願いします」
「ウッキー!」
「あの、いいですか。チンパンジーは猿ではありません。別の科目に所属し
ます」
「なんやと!お前、俺に意見するんかい!百年早いわ!どうでもええんや、
そんなもん。猿でも、チンパンジーでも、一緒やないか!」
珍介の機嫌を損ねて、さすがの、ケモノ君も震えだした。
「ええか、これから、お前ら3匹で売り出していくんや。今から、ネタ考え
ようか」
美咲は、不安を感じずにはいられなかった。
420 :
名無し調教中。:2014/02/15(土) 20:25:10.68 ID:4RU0B8yG
>レッザーパンダって、元々2本足で立てるんだよ。知ってた?
乙です…ってマジかよ
千葉市動物公園のアイツしかできない特殊な技だと思ってた
421 :
名無し調教中。:2014/02/16(日) 20:35:01.08 ID:V0G5kx/g
作者さん、執筆お疲れ様です
チンパンジーに獣姦される美咲ちゃんに期待
422 :
名無し調教中。:2014/02/18(火) 23:55:58.74 ID:aUNrfOsN
ピーイング師匠の元ネタがわからん。作者さんのオリジナル?
423 :
名無し調教中。:2014/02/19(水) 11:30:57.63 ID:wUohDbZ2
424 :
422:2014/02/19(水) 23:47:10.56 ID:JGvrGXhG
>>423 ありがとうございます。それにしても器用だw
425 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 07:57:33.10 ID:v8T7OS80
風太くんならぬプー太くんキャラでおならネタとか?
426 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 10:49:26.44 ID:hskMAk/F
「そうやなあ。まず師匠と並んで、例の水芸をやるんや」
「わかりました。では、コスチュームに着替えます」
「いや、今日は、練習だけや。全裸でやったらええ」
「はい・・・」
美咲は、ワンピースを脱ぎ、パンティとブラジャーも脱ぎ捨てた。両乳首と
クリトリス、ラビアにピアッシングをしているが、それ以外の肌は雪の様に
白く、透き通っている。プロポーションも抜群だ。珍介とケモノ君は、ゴク
リと生唾を飲んだ。
「腐っても、元清純派女優の成瀬美咲やなあ」
「僕、触ってもいいですか」
ケモノ君が赤面しながら言った。
「いいわよ」
彼は、童貞で、かなり緊張している。恐る恐る美咲の張り詰めた乳房を、指
で突いた。
「これが、人間のオッパイ・・・中央アジアに生息するフタコブラクダのオ
ッパイは、もっと柔らかかったです」
「知るか、そんなもん!」
美咲とピーイング師匠は、並んで仰向けになり、X字開脚で腰を持ち上げ、
股間から放尿した。2匹とも、この芸には熟練しており、殆ど溢さずに自分の
口で受け止め、飲み下していく。
427 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 10:53:04.41 ID:hskMAk/F
「さすがやなあ」
珍介は、感心した。
「次は、ピーイング師匠の立ち小便を、美咲が口で受け止めるんや」
「え・・・」
美咲は、戸惑った。人間のオシッコなら普段の仕事で、よく飲んでいるが、
動物のものは、経験がない。
「水分補給や。冷蔵庫にポカリスエットが用意してある。ケモノ、持って来
い」
「はいっ」
ケモノ君は手下の様に従順である。2リットルのペットボトルを一本持って
きて、美咲とピーイング師匠に回し飲みさせた。
「そんな・・・動物のオシッコなんて飲めません」
さすがの美咲も涙目になって懇願した。どんな病原菌が入っているかもしれ
ず、味もひどい気がする。未知の病気にかかって、命にかかわるかもしれな
い。
「人間のオシッコならいくらでも飲みます・・・でも・・・動物のだけは・
・・許してください・・・」
「あかん、あかん!何を甘いこと、言うとんのや。この猿は、お前の師匠や
と、言うとるやろが。師匠のションベンも飲まれへんのか!お前、それでも
芸人か?芸人魂を見せたらんかい!」
珍介が言っているのは、勢いだけの無茶苦茶な理屈だった。
428 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 10:54:50.44 ID:hskMAk/F
「お前、反省や!師匠に向かって、失礼な事を言いました、と反省ポーズ
で、謝れ!」
激昂する珍介の気迫に押されて、美咲はピーイング師匠の肩に左手を置き、
頭を垂れて、昔見た事のある猿芸の真似をした。
「反省・・・」
「それも、あかん。パクリになる。オリジナルバージョンを考えんとな・
・・そうやな、やっぱり、反省と言ったら土下座やろ。土下座した美咲を、
師匠が足で踏みにじるというのは、どうや」
「グッドです」
珍介のアイデアにケモノ君が、相槌を打った。適当に調子を合せたのだっ
た。
「よし、やれ」
美咲は、ピーイングの足元に土下座し、額をグリグリと床に擦りつけた。
「反省・・・」
「師匠、今や踏みにじれ!ケモノ、けしかけんかい」
ケモノ君が、まず美咲の後頭部を踏みにじって、見本を見せる。そしてピ
ーイングに真似をするように合図をする。数日前から、ケモノ君のマンショ
ンに同居し、訓練されていたピーイングは、全く同じ動作をして、美咲の後
頭部を踏みにじった。
「ウッキー!」
そして、その後はピーイングが、アドリブで片足を後頭部に乗せたまま、
ガッツポーズをとる。
「ええぞ。美味しいとこ、わかっとるやないか、この猿。天才ちゃうか」
珍介は、喜んだ。それから、何度も繰り返し、様々なスタイルを試行錯誤し
て反省の練習をした。
429 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 10:56:53.63 ID:hskMAk/F
「もうちょっと、何かが欲しいな。まあええ、そしたら、次ションベンいこ
か」
ケモノ君がジェスチャーで、ピーイングに、美咲の口に立ち小便をするよう
にけしかける。
「ウッキー!」
ピーイングは、今度は、即座に理解したようだった。2本足で立ち上がり、
毛だらけの黒いペニスの先を、跪いて口を開けた美咲の喉奥に向けて狙いを
定めた。先程、飲んだポカリスエットも効いてきたようで、再び勢いよく、
ジャーッと放尿した。
「むご・・・ぶは・・・」
美咲は、迸る奔流を、まともに口で受け止める。初めて飲む猿のオシッコは、
有り得ないくらい不味かった。
(何、この味・・・クゾ不味い・・・人間のオシッコとは、比べものになら
ない・・・無理・・・)
「おげえええ」
耐えきれずに、口を閉じ、一旦口に含んだオシッコも吐き出した。それでも
抑えきれず、胃の中の物もゲロってしまう。
「おええええ!」
「こら!何やっとるんや!しっかり飲まんかい!」」
珍介が、怒り出した。
「ひ・・・無理・・・無理です・・・お腹痛いです・・・人間のなら、いく
らでも飲みます・・・ケモノ君のオシッコじゃ、ダメですか・・・」
「もちろん、それも、ネタに入っとる。師匠の次に、ケモノのオシッコも飲
むんや。ネタには、関係あらへんけど、俺のオシッコも飲むんやで」
「オエーッ!オエーッ!」
嘔吐感が止まらない。
「やれやれ、こいつは、相当な特訓が必要なや」
珍介は、肩をすくめて苦笑いをした。
430 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 16:42:19.23 ID:hskMAk/F
美咲は、その後のドラマの撮影の間も、嘔吐感が消えなかった。ピーイング
師匠のクソ不味い小便の味が、口の中に残っている。強烈な匂いも、何日も
消えない気がする。
「あなたは、あたしの妹ではなかったの。このDNA鑑定は、医者がすり替
えた偽物だったのよ」
セットの犬小屋に繋がれている美咲に、主演の永沢エリカが台本通りのセリ
フを言った。
「当たり前よね。こんなに薄汚れたマゾのあなたと、この私の血が繋がって
いるなんて、最初からあり得ないと思っていたわ」
財閥の娘役のエリカは、ベルサーチのドレスに毛皮のコートを羽織っている。
「でも、そんな・・・誰が、何のために・・・」
「僕さ、僕がすり替えを依頼したんだ」
物陰から、エリカの夫役の伸也が登場した。
「本当に、血が繋がっているのは、君と僕さ。それをカムフラージュするた
めに、すり替えたんだ」
もう、何が何だか判らない設定だった。視聴率を上げるために、急遽追加さ
れた設定だったが、却ってストーリーを、判り難くしてしまっている。エリ
カの次のセリフは、視聴者の心情を、代弁しているかのようだった。
「伸也・・・あななたが・・・もう、何が何だか判らないわ!とにかく、私
が好きなのは、あなただけなのよ!」
「僕もさ。だから、こいつは、消しておかなくてはならない。血の繋がった
妹が、SMクラブで働いている風俗嬢だったなんて、会社に知れたら、ぼく
は終わりだ」
431 :
名無し調教中。:2014/02/25(火) 16:43:57.54 ID:hskMAk/F
伸也は、ナイフを取り出した。
「そんな・・・あたし・・・このまま、犬小屋に繋がれていてもいい。あ
なたの傍にいられるなら・・・」
嘔吐感を堪えながら、美咲が演技をする。さすがにプロだけあって、体調
不良でも完璧な演技だ。
「おいおい、今の話を聞いていなかったのか?お前と俺とは、血が繋がっ
ていると言っているんだ。だから、愛し合う事は出来ない。さらばだ」
伸也が、ナイフを美咲の背中に振りおろした。血糊が飛び散る。そこでエ
ンドロールが流れる、という台本だった。
「はい、カーット!お疲れチャン」
監督が、ヘラヘラ笑いながら叫んだ。
「次回は、一命を取り留めた美咲が、手足を切断されて外国に売られるシ
ーンからだな。病室のセットの準備が出来るまで、休憩!」
「ちょっと、すみません」
カメラが止まるなり、美咲は、嘔吐感を堪え切れず、トイレに駆け込んだ。
432 :
名無し調教中。:2014/02/26(水) 20:46:27.27 ID:N81L942z
作者さん、乙です。美咲たちの本番のショーに期待!
433 :
名無し調教中。:2014/02/28(金) 18:33:12.99 ID:2lQATM8v
更新オツです。
なんか投稿するのに画像認証が必要になりましたね。
不便だわ。。。
434 :
名無し調教中。:2014/02/28(金) 23:51:06.31 ID:U7nMg1Nu
動物ネタに合わせてヘビちゃんも再登場させてほしいです
435 :
33323566601:2014/03/02(日) 09:05:05.17 ID:b5/WoQCj
その日のドラマの撮影が終わると、美咲は一旦自分のマンションに戻り、
身の回りの生活用品や着替えを、ボストンバッグに詰め込んで、タクシー
に乗り込んだ。行先はケモノ君のマンションである。珍介に、ユニットの
結束力を高める共同生活をするようにと、指示されていたのだった。部屋
の前に到着するとインターホンのボタンを押した。
「今晩は、成瀬美咲です。」
『ジュジュジュ!今、開けます』
ドアが開いた。部屋の奥から異臭がし、ケモノの啼き声が聞こえる。
「どうぞ入ってください」
ケモノ君は、一人暮らしの筈だったが、マンションは、3LDKだった。室内
に入ると、キッチンやリビングには、所狭しと檻やガラスケースが置かれ、
様々な種類の小動物が飼われている。哺乳類だけではなく、ヒーターで温め
られた温室ケースの中には、爬虫類や、両生類もいた。
「これ全部、あなたが飼ってるの?」
「そうです、僕のコレクションです」
(キモイ・・・)
美咲は、ぞっとした。小動物達が立てる物音や啼き声が騒々しくて、落ち付
かず、はっきり言って気持ち悪い。部屋の片隅では、先に共同生活をしてい
るピーイング師匠がバナナを食べていた。
「こんなにいたら、餌代とか大変でしょう?」
芸能人とはいえ、ケモノ君は、そんなに売れているわけではない。
「家計は、毎月、大赤字です。かなりの金額を消費者金融から借りてます。
だから、今度のユニットを、絶対に成功させたいんです」
「そうね、頑張りましょう。あたしの荷物は、どこに置けばいいかしら?」
「その辺に適当に、置いてください。空いている部屋は、ありませんから」
ケモノ君のマンションは、3つの部屋とリビングの全てが小動物の飼育のた
めに埋め尽くされ、碌な家具もなかった。
(本当に、こんな所に住まなくちゃいけないの?鬱だわ・・・)
リビングに一つしかない座イスに腰を下ろした美咲は、頭を抱え込んだ。
436 :
33323566601:2014/03/02(日) 09:06:21.76 ID:b5/WoQCj
その晩の食事は、ケモノ君が用意した缶詰だった。冷蔵庫の中も、小動物の
生餌でいっぱいである。布団も、一つしかなかった。ソファすらないので、
ケモノ君と一緒に寝るしかない。動物オタクとはいえ、ケモノ君も22歳の
独身男性である。しかも童貞だ。普通にしていれば超美人の女優と同じ布団
に寝て、興奮しないわけもなかった。
「僕、眠れません」
「あたしとエッチしたいの?」
「・・・」
美咲はケモノ君と、セックスをするように、珍介から言い含められていた。
結束力を固めるために、という理由だったが、彼は、いつもの調子のノリで
言っただけなのに違いなかった。とは言え、無視すると、また怒り狂うだろ
う。すでに、ケモノ君には、珍介亭で、オッパイを触られ、オシッコも飲ん
でいる。マゾ芸人として、日夜、テレビ画面で、恥辱にまみれた芸を披露し
ている美咲に抵抗はなかった。
「してあげるわ」
美咲は、布団の中でケモノ君のパジャマのズボンを脱がせた。そして体をピ
ッタリと寄り添わせ、カチカチになったチンポを右手でシゴく。緊張し過ぎ
て、マグロ状態のケモノ君の顔に唇を這わせ、歯を食い縛っている口に舌を
差し込んだ。
「ウフ・・・そんなに歯を食い縛ってちゃ、舌が入らないわ。力を抜いて」
「はあ・・・はあ・・・」
ケモノ君は、大きく深呼吸して、喘いだ。美咲は、少し開いた歯の間から舌
を入れ、絡める。唾液が緊張のためか、苦かった。
「おチンポの入れ方、わかる?」
「ジュジュジュ!動物の交尾なら、詳しいです」
「じゃあ、バックスタイルね」
437 :
33323566601:2014/03/02(日) 09:07:37.13 ID:b5/WoQCj
美咲は、布団をはねのけ、四つん這いになって尻を高く突き出した。
「ジュジュジュ!この姿勢なら、僕にも出来そうです」
ケモノ君は、カナダの牧場で見た馬の交尾を思い出した。哺乳類の殆どは
後背位でセックスをする。ケモノ君は、美咲の尻に覆い被さり、先走り液
を垂れ流しているカチンカチンのチンポを、女の割れ目に突入れた。
「ジュジュジュ!馬になった気分です!」
「馬?例えが、よく判らないけど、今の動きは正解よ。その調子、頑張って」
「ジュジュジュ!」
ケモノ君は、腰を振り始めたが、あまり体を動かすのは得意ではないようだ
った。すぐに息が上がってグダグダになり、挙句の果てには腰の筋肉が攣っ
て、射精する前に合体を解除してしまった。
「そんなに落ち込むことは、ないわよ。なんでも最初は難しいものよ。その
うち出来るようになるわ」
「面目ないです」
その様子を見てきたピーイング師匠が、いきなり牙をむき出して、美咲に飛
びかかってきた。
「ウッキー!」
「師匠、見本を見せてくれるのですか?」
「ウキー!」
ケモノ君は、ある程度、動物の言葉が判るようだった。果たせなかったケモ
ノ君が、場所を空けると、ピーイング師匠が、慣れた様子で美咲の割れ目に、
後背位で毛だらけのペニスを突き立て、景気よく腰を振り始めた。
「ウキー!」
「ジュジュジュ!さすが師匠、ただの変態チンパンジーではなかったのです
ね」
ピーイング師匠が、物凄いスピードで腰を振りながらニカッと笑い、ピース
サインをした。
(う・・・動物に犯されるなんて・・・女優デビューした頃には、想像もし
なかったわ。でも今は、マゾ芸人・・・これも芸のうち。この話も、何かの
ネタに使えるかしら)
チンパンジーに出し入れされて、何度もイカされながら、美咲は頭の隅で冷
静に考えていた。
438 :
33323566601:2014/03/02(日) 09:10:48.68 ID:b5/WoQCj
美咲編、一旦終わりです。
439 :
名無し調教中。:2014/03/02(日) 17:11:00.47 ID:jk4LHu/5
作者さん乙です
それにしても、名前欄が…
440 :
33323566601:2014/03/03(月) 21:02:22.57 ID:O2DPe4HT
441 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 11:28:07.80 ID:6dH2aX/0
442 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 17:01:04.60 ID:6dH2aX/0
西暦2010年6月、宮前真奈美(28歳)は、香川県東かがわ市の海岸
を、左足を引き摺りながら歩いていた。底の抜けたブーツからは、血が砂
にポタポタと落ちる。切断された左足の小指の根元の傷が、抉るように疼
いているのだった。
(くそっ!気が遠くなりそうだ。だけど、止まるわけにはいかない。解毒
注射の期限までの、日数が残り少ない・・・)
真奈美は、歯を食い縛って歩き続けた。砂浜から隣接する国道に出る。近
くの民家の庭先に駐輪してあったママチャリに目を付け、前輪の鍵を、石
を打ち付けて破壊して、かっぱらった。丸出しの股間でサドルに跨り、東
を目指して漕ぎ始める。
「ふう、少しは楽だ。スピードも出るわ」
真奈美は、海水と汗でベトつく体で、ひたすら漕ぎ続けた。期限内に、目
的地である伊豆半島の秘密基地に、たどり着けたとしても、待っているの
は、以前と同様の虐待と凌辱の日々である。ゴキブリ女達から、さらに過
酷な指令を受けるかもしれない。しかし、たどり着けさえすれば、一時的
にせよ、目前に迫っている死からは、免れる事が出来る。
「生きたい・・・死にたくない・・・どんな悲惨な目に合わされようとも、
ドロドロになって溶けるのだけは嫌だ・・・」
他のザコ戦闘員と同様、強制的に鉤十字団で働いている人間は、例外なく
逃亡防止のための毒薬注射を打たれている。定期的に秘密基地に戻って解
毒剤を打って貰わないと、恐ろしい死に方をするのだ。真奈美は、道すが
ら、コンビニで香川県の地図を万引きし、行先の見当を付けた。
(ラッキーだわ。大鳴門大橋まで、そんなに遠くない。本州に戻るには、
淡路島を横断するしかないわ)
淡路島は、四国とは大鳴門大橋で繋がり、本州とは明石海峡大橋で繋がって
いる。つまり、歩いて渡れるのだ。
443 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 17:04:23.12 ID:6dH2aX/0
(本州に戻れば、また列車に乗って、すぐに伊豆半島に着ける・・・)
だが現実は、そんなに甘くはなかった。大鳴門大橋は高速道路になってお
り、インターチェンジからしか入れないが、当然、徒歩やママチャリでは
無理だ。しかも、メスプレイの墜落地点からの割り出しと、東かがわ市内
での不審者の目撃情報から、香川県警が検問を敷いていた。
(これじゃ、橋は渡れない)
真奈美は、焦燥感に駆られた。検問が解除されるまで、のんびり潜伏して
いる余裕はない。
(一か八か、泳いで渡るか・・・)
地図で見ると、海峡の幅は、1.5キロ程だ。水泳のあまり得意ではない
真奈美でも、泳げない距離ではない。真奈美は、海峡近くのドラッグスト
アで栄養ドリンクを大量に万引きし、何本も、次々にがぶ飲みした。しば
らくすると、体がカーッと熱くなってくる。体の底から元気が湧いてきた。
「やれるわ。きっと泳ぎ切れるわ。このくらいの距離、朝飯前よ」
真奈美は、十数本の栄養ドリンクの空瓶を放置して、テトラポッドから鳴
門海峡へ飛び込み、淡路島を目指して泳ぎ始めた。
(なんとか、日が暮れるまでに、向こう岸に渡りたい)
真奈美は、最初クロールで泳いでいたが、すぐに疲れて犬かきになる。それ
も疲れると背泳ぎになって休憩した。
(どんよりとした雲だわ。今にも雨が降りそう。日も、かなり傾いてきてい
る)
気持は焦ったが、地上とは違い、海の中では無理は利かない。体力配分を考
え、慎重に進まなくてはならない。それでもなくても真奈美は度重なる戦闘
で、体中にダメージを受けて弱っており、碌な物も食べていないので体力が
落ちているのだ。
444 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 17:06:04.09 ID:6dH2aX/0
(あ・・・急に流れが速くなってきた・・・ヤバイ)
潮の流れが急に速くなってきた。どんどん紀伊水道側に流されている。真奈
美は、背泳ぎから体をひっくり返してクロールに戻ると、懸命に手足を動か
した。
(流されるちゃう・・・あたしの力じゃどうにもならない。自然の力には勝
てないわ)
大鳴門大橋に沿って泳ぐように、位置を修正しようとするのだが、潮の流れ
は速くなるばかりだ。
(あ・・・ひょっとして、これは、噂に聞く渦潮・・・)
体が、大きな円を描いて、回転を始めていた。同じ場所をグルグルと回り、
その半径が徐々に小さくなっていく。
(ダメ・・・飲み込まれる・・・脱出しなきゃ・・・渦の中心に引き摺りこ
まれたら終わりよ・・・)
もう、体力配分など考えている場合ではない。真奈美は、残っている体力の
全てを振り絞って、手足をジタバタと動かした。しかし、渦からの脱出はお
ろか、体の向きを変える事すら出来なかった。
(嫌ああ、こんな所で死ぬのは、嫌ああ!生きるだけのために、戦隊ヒロイ
ンのプライドも捨てて、どんな屈辱や痛みにも我慢してきたのに・・・)
海水が口の中に入ってきた。思い切り飲み込んでしまう。息が出来ない。
「あああああ!」
真奈美は、叫びながら渦の中心に飲み込まれていった。
445 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 17:08:50.11 ID:6dH2aX/0
千鶴編の続編は、構想不足のため、少し先になりそうです。
446 :
名無し調教中。:2014/03/04(火) 23:24:43.78 ID:LaL9dzge
作者さん、乙
447 :
名無し調教中。:2014/03/08(土) 21:13:54.36 ID:Nlgtdodl
448 :
名無し調教中。:2014/03/09(日) 08:29:37.11 ID:bFDiNU6c
清水優香(29歳)は、大鳴門大橋の橋梁の下のコンクリートブロックの上
で、渦巻く潮の流れを見つめていた。彼女は全裸で、背中には直径20セン
チ、長さ1メートル程のスクリュー式推進機を付けている。それは着脱でき
るものではなく、肉体と融合したパーツで、彼女はサイボーグなのだった。
(今日は、天気が悪いわね・・・梅雨時だからしょうがないわね)
優香が、ネオガイア星人の手でサイボーグ手術を受けてから7年、人里と縁
を切ってから5年が過ぎている。水中専用のボディを持つ彼女は、5年もの
間、日本列島の近海を一人でグルグルと周遊する生活を送っていた。食べ物
は、魚介類や海藻を食べている。水中でも呼吸が出来る人工肺を持つ彼女は、どんな嵐の中に遭遇しても、決して溺れる事はなかった。
「あんな所を人が泳いでいるわ。普通の人間が、鳴門海峡を泳いで渡ろうな
んて、馬鹿じゃないの」
優香の懸念通り、ピンクのコスチュームを着たその女は、渦潮に引き込ま
れ、ジタバタともがいていたが、抵抗虚しく、そのまま渦の中心に消えてい
った。
「時間が、ピッタリだ。あの女の事ね」
優香は、背後に立っている、服を着た、もう一人の男に言った。
「ああ、そうだ。名前は、宮前真奈美。元スカイレンジャーの戦隊ピンクの
女だ。その前は、公安の女刑事・・・だったかな」
その男は、久保田道康、通称『時間停止男』である。
449 :
名無し調教中。:2014/03/09(日) 08:30:42.49 ID:bFDiNU6c
「助けてやってくれ。そして出来れば向こう岸まで、連れて行ってやって
くれ」
「そのぐらい、朝飯前よ。なんなら本州まで送ってあげようか」
「ああ、そうしてくれると助かる」
「あなた・・・もしかして、あの女に惚れてるの?」
「まあ、そういう事になるかな。正確には、別のパラレルワールドにいた
宮前真奈美に、だな。もう死んだ」
「そう。あたしもパラレルワールドでは、もっと別の人生を送ってたのか
な。オリンピックのシンクロ選手として・・・メダル、とれたかもね」
「かもな。もし会ったら、君の事を伝えておくよ。別世界の君は、自分が
サイボーグに改造されているなんて、信じないだろうけどね」
優香は、海に飛び込んだ。背中のスクリューを回し、猛スピードで波間を
突き進んでいく。潮の流れも、全く影響がないようだった。渦潮の中心に
消えた真奈美を追いかけ、優香も海中に消える。そしてしばらくすると、
100メートル程離れた平穏な海域に浮かび上がった。気絶した優香を脇
に抱きかかえて、手を振っている。
「まかせたぞ!」
道康が叫ぶと、優香は真奈美を抱えたまま、猛スピードで紀伊水道の方向
へ泳ぎ去っていった。
450 :
名無し調教中。:2014/03/09(日) 08:31:56.65 ID:bFDiNU6c
翌朝、真奈美はテトラポッドの上で目を覚ました。二日続けての海岸での
目覚めである。傍らに、見慣れない裸の女がいた。
「あ・・・あたし、生きている・・・どうなったの?」
「あたしが助けてあげたのよ。感謝してよね」
「あ・・・ありがとう・・・ここはどこ?」
「大阪の岸和田の港よ。ここから伊豆半島までは、地続きだから自分で行け
るでしょ」
真奈美は、女の背中に、しょっているスクリューに目を止めた。
「げっ、改造人間!」
ネオナチスの改造人間であれば、真奈美の上司になる。真奈美は、飛び起き
て土下座をした。
「ご無礼を、お許し下さいっ!」
「何、言ってんの、あなた?改造人間って何?あたし、そんな呼び方をされ
るの初めて。いつもは、横文字でサイボーグって言われているんだけど」
真奈美は、顔を上げ、もう一度よく優香の姿を見た。体のどこにもハーケン
クロイッツのマークがついていない。
451 :
名無し調教中。:2014/03/09(日) 08:32:53.28 ID:bFDiNU6c
「鉤十字団の所属ではないのですか?」
「違うわよ。あたしは、フリーのサイボーグ戦士よ」
「どうして、あたしを助けてくれたのですか?」
「ある人に頼まれてね。あなた・・・モテるのね」
真奈美は、狐に抓まれた様だった。そう言えば、前にも、こういう事があ
った。スカイレンジャービルで、自爆を命じられた時、確かにオマンコに
ダイナマイトを突っ込んだまま、死んだ筈だったのに、気が付けば遠く離
れた路上にいた。
「一体、誰が・・・その人の名前を教えて頂けませんか?」
「ええっと、久保田道康って言ってたわ。でも、あなたの方は、自分の事
を知らないだろうって」
「久保田道康・・・知らない名前・・・でも、命の恩人・・・」
たった一人で、鉤十字団の中で、いじめ抜かれ、元の戦隊の仲間や、警察に
も追われている真奈美には、その名前が、神の名の様に思えた。
452 :
名無し調教中。:2014/03/10(月) 06:18:41.00 ID:ohR7uIe/
支援
453 :
名無し調教中。:2014/03/12(水) 08:52:35.09 ID:sPu0Hwin
「あたしの役目は、ここまでよ。もう、行くわ。頑張ってね」
清水優香と名乗る女サイボーグは、また海に戻って行った。陸上では生活が
出来ない肉体らしい。
「有難う、ございました」
別れを告げた真奈美が、テトラポッドをよじ登ると、そこは港湾施設だっ
た。倉庫が何棟も立ち並び、かなりの規模である。停泊している船から、
大勢の港湾労働者が、荷物を下ろしている光景が見えた。
(お腹が空いた・・・でも、行かなくちゃ、あたしには、時間がない)
真奈美は、空腹と疲労でフラフラだったが、気力を振り絞って、よろよろ
と歩き出す。港湾施設の出口を探していると、ガラの悪いオッサン達に遭
遇した。
「なんじゃワレ。何さらして、けつかるねん!」
「ワレ、オメコ、丸出しやで。イテまうぞ」
日雇労働者達に、物凄い勢いの河内弁で、まくし立てられる。気力も萎えか
けていた真奈美は、思わずひるんでしまった。
「通して!行かなくちゃいけないのよ!」
真奈美は、集まってきたオッサンを押し除けようとしたが、突き返された。
次第に人数が増えて来る。
454 :
名無し調教中。:2014/03/12(水) 08:53:38.38 ID:sPu0Hwin
「丸出しや、イテまえ!」
「イテまえ!」
「イテまえ!」
真奈美は、恐怖を感じた。こうなったら、力ずくで押し通るしかない。真奈
美は、いきなり正面に立ち塞がるオッサンに殴りかかった。
「スカーイ、パンチ!」
オッサンが、殴り倒される。衰弱しているとはいえ、真奈美は戦闘訓練を受
けた戦隊ヒロインなのだ。素人に負ける筈がない。
「おっ、何さらすんじゃ、このオメコ女!しばくど、ワレ!」
オッサン達の無数の手が、真奈美の体に伸びて、揉みくちゃにされた。
「スカイパンチ!スカイキック!」
真奈美は、大勢のオッサンを相手に乱闘を繰り広げた。
(スタミナが、持たない・・・)
昨日飲んだ、栄養ドリンクの効果は既に切れている。そればかりか、反動で
体がだるく、気分も乗らない。真奈美は、躓いて片膝をついた瞬間に、よっ
てたかって引き摺り倒され、手足を押さえつけられ、殴る蹴るの暴行を受け
た。そして抵抗出来なくなると、体中を触りまくられた。
455 :
名無し調教中。:2014/03/12(水) 08:54:58.38 ID:sPu0Hwin
「ああ!やめてえええ!」
暴行は、長時間続いた。風俗に行く金もない日雇労働者達は、ここぞとば
かりに、スケベ心を発散させる。やがて、お触りは、レイプに変わり、何
度も何度も犯された。30分以上が過ぎたころ、やっと港湾の警備員や監
督官達が、騒ぎに気付いてやってきた。
「お前ら、いつまで、油売っとるんや。はよ、仕事に戻らんかい!金、払
わんぞ」
日雇労働者達の手の動きが、止まった。雇い主の命令には、条件反射で従
ってしまうようだ。
(チャンスだわ・・・今しかない・・・)
ザーメンまみれになった真奈美は、立ち上がり、ヨロヨロと走り出す。日
雇労働者達は、仕事に戻らなければならないらしく、追って来なかった。
真奈美は、命からがら、倉庫の陰に逃げ込んだ。
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・・災難だわ」
真奈美は、倉庫の陰沿いに走りながら、この施設からの脱出ルートを探し
た。夜勤組の労働者が帰る送迎バスが、駐車しているのを発見する。今ま
さに出発しようとしているようだった。
「あれだわ」
真奈美は、送迎バスに乗り込んだ。車内は、夜勤で疲れ切った日雇労働者
で、ぎゅうぎゅう詰めだった。先程の奴らとは違い、疲れているので、絡ん
でくる気力もないようだった。
456 :
名無し調教中。:2014/03/12(水) 08:57:16.22 ID:sPu0Hwin
「お願い・・・騒がないで」
真奈美は、労働者の中に紛れ込み、周囲の労働者に、目を潤ませてキスをし
ながら、女の魅力全開で頼んで回った。うたた寝している者も多く、彼ら
は、思わぬ幸運にニヤッとしただけだ。バスのドライバーと、斡旋業者の男
は気付いていない。送迎バスはスタートした。無事にゲートを通りぬけて、
真奈美を乗せたまま岸和田市内の国道に出た。
「騒がないでくれたら、いい事してあげる」
真奈美は、そう囁きながら、両手で、それぞれ別々の男の股間を、ズボンの
上からさすり始めた。
「いい?声を出したら、もう終わりにするわよ。最後までイキたかったら、
あたしがいる事、黙っててね」
真奈美は、イカさず殺さず、時間を稼ぎながら愛撫した。イカせてしまえば
我に返り、冷静になってしまうかもしれない。小型バスは、北上して大阪市
西成区に入った。あいりん地区の公園で停車し、日雇労働者達を下ろす。結
局、イカされる事のなかった労働者は、悶々としながらバスを降りて行った。
ドライバーは、停車後に、真奈美の存在に気付いたようだったが、真奈美
は、そのままシカトして降りた。空腹で倒れそうだ。公園には、多くのホー
ムレスがブルーシートやダンボールで家を作って寝泊まりしている。真奈美
が、休む場所を探して、しばらくウロウロしていると、NPO団体のボラン
ティアが炊き出しをしているのを、見つけた。
(地獄に仏・・・あたしも、貰っちゃおう)
真奈美は、ホームレスの列に並んでお握りと、トン汁をもらう。その場に、
しゃがんで貪るように食べ切ると、満腹感から眠くなり疲労が、ドッと出て
きた。
「もうダメ・・・動けない」
思えば、鹿児島から緊張の連続だった。何度も命の危険に晒され、左足の小
指も失った。追手とのバトルも、常に多勢に無勢での、無理な戦いばかりだ
った。真奈美は、公園の芝生の上に横になり、そのまま眠り込んでしまった。
457 :
名無し調教中。:2014/03/12(水) 09:34:31.66 ID:sPu0Hwin
目が覚めると夕方だった。何人かのホームレスが、真奈美の傍らにしゃがみ
込み、むき出しのオッパイとオマンコを、必死に観察していた。
「コラァ、あっちへ、行け!シッシッ!見世物じゃないのよ!」
真奈美は、かなり体力が回復しているような気がした。また空腹になって来
ている。再び炊き出しの列に並んで、お握りとトン汁を食べた。そして、噴
水を見つけてバトルスーツを脱ぎ、水浴びをした。
「いい気持ち・・・生き返るわ」
瀬戸内海の海水でベト付いた体を洗い、ボロボロのバトルスーツも洗剤なし
だが、洗濯をした。空を見上げると、日がまさに沈もうとしている。真奈美
は、ふと、周囲に5人のバトルスーツを着た人間が立っている事に気付いた。
(ちっ、追手だ!油断した)
5人は原色のカラフルなコスチュームを身にまとい、全頭ヘルメットをかぶ
っているため、顔は見えない。真奈美は、彼らの接近に気付かなかった自分
に腹が立った。
458 :
名無し調教中。:2014/03/13(木) 01:42:07.19 ID:qqAPwge9
「なんだ、お前ら、新手の戦隊ヒーローか?」
真奈美は、脇に水浸しのバトルスーツを抱え、全裸で叫んだ。
「その通り!俺は、燃える赤、太陽の赤、その名もカラーレッド!」
リーダー格の男がファイティングポーズを決め、名乗った。続いて一人ずつ
名乗りを上げる。
「海の青、空の青、カラーブルー!」
「風水で金運が良くなる黄色、カラーイエロー!」
「やっぱり女の子は桃色、カラーピンク!」
「クリーンなイメージ、カラーグリーン!」
そして最後に5人が、声を揃えて叫んだ。
「5人揃って、カラーレンジャー!」
真奈美は眉をひそめ、思わず叫んだ
「カラーって、色だけかよ!コンセプトが、シンプル過ぎるだろ!」
その言葉は、彼らの怒りを買ったようだった。
「お前、裏切り者の癖に、馬鹿にしたな。一番触れられたくない所をズバッ
と言った。だから容赦しない。許せん、行くぞ!」
カラーレッドの合図で、5人が一斉に襲いかかった。真奈美はバトルスーツ
を着る暇もない。全裸で、5人の戦隊ヒーローを相手に戦わなくてはならな
い状況だった。
459 :
名無し調教中。:2014/03/13(木) 20:08:25.88 ID:LdwFdGtU
「カラー、チョップ!」
「カラー、回し蹴り!」
「カラー、腹パンチ!」
「カラー、ビンタ!」
「カラー、眼潰し!」
カラーレンジャー達が、必殺技を次々に繰り出して来た。真奈美は、最後の
眼潰しを、かろうじてかわすのが、精一杯だ。息つく暇もない猛攻に、真奈
美は、水飛沫を上げながら噴水の中を逃げ回るしかない。しかし、すぐに追
い詰められ、脇に抱えていたバトルスーツを、カラーブルーにひったくられ
てしまった。
「返してよ!あたしの大事なバトルスーツ!」
バトルスーツは、真奈美の唯一の所有物である。他の衣服の着用を禁止され
ている真奈美にとって、今着ているバトルスーツを失えば、一生全裸で暮さ
なければならないのだ。
「返せ!スカーイパンチ!」
真奈美は、カラーブルーに追いすがり、渾身のパンチを背中に浴びせた。
が、カラーレンジャーのバトルスーツは、最新の改良版で、物理的衝撃を和
らげる機能を持っている。
「何、今の?何かしたの、お前?全然、きかねえよ」
カラーブルーは、平然とし、真奈美のバトルスーツを離れた所にいるカラー
レッドに放り投げた。
460 :
名無し調教中。:2014/03/13(木) 20:20:13.19 ID:LdwFdGtU
「そんなに、返してほしいのか。こんなに汚いバトルスーツを。しかも穴だ
らけじゃないか、くっさー」
受け取ったカラーレッドは、汚いものを触るかのような仕草をし、馬鹿にし
た。真奈美は、今度はカラーレッドに、殴りかかる。カラーレッドは、真奈
美が到達する前に、素早くカラーピンクにパスした。
「なーに、これ。恥ずかしい部分が切り抜かれてるじゃない。よくこんなの
が着れるわね。露出狂の変〜態〜女。スカイピンクは、変態エロ女〜♪」
カラーピンクは、鼻歌を歌うように挑発した。真奈美は、同性に馬鹿にされ
て、悔し涙が出てくる。
「オラア!返せーっ!スカイキック!」
素足で蹴っても、ほとんど効果はない。そればかりか、キックの際、軸足に
なる左足の小指が無いため、充分に踏ん張れず、さらに威力が低減される。
「痛くねえ、つってんのよ!カラー顔面パンチ!」
カラーピンクが、空いている方の右の拳で、突進してきた真奈美の鼻面に、
パンチを放った。カラーレンジャーの手袋には、メリケンサックが装着され
ている。真奈美は、鼻の骨を砕かれた。
461 :
名無し調教中。:2014/03/13(木) 20:21:21.69 ID:LdwFdGtU
「あぎゃあああ!」
足元の噴水の水面が、真奈美の鼻血で赤く染まる。
「降伏しなよ。大人しく逮捕されちゃいな。5対1、しかも全裸じゃ、絶対
に勝ち目は無いと思うけどな」
カラーグリーンが、爽やかに言った。
「ぐ・・・捕まれば死ぬ・・・解毒剤が間に合わなければ、恐ろしい死に方
で、死ぬんだ・・・あたし、まだ生きていたい・・・」
真奈美の強烈な、生への執着心だった。この際、バトルスーツは、諦めるし
かない。真奈美は、往生際も悪く、両手をバシャバシャさせ、血の混じった
水を大量にカラーレンジャー達に浴びせかけた。ほんの少しだが、視界が遮
られる。
「今だ!」
一瞬の隙を突いて逃げようとする真奈美に、カラーイエローが足払いをかけ
た。真奈美は無様に倒れるが、すぐに起き上がって逃げる。その背中にカラ
ーレッドが、レッドブラスターとネーミングされたレーザー銃を取り出し、
閃光を浴びせかけた。
「きゃあああ!熱い熱い!」
背中を焼かれた真奈美が断末魔の悲鳴を上げた。
「ワハハハ、いきなり殺しちゃ、面白くないからな。致死レベル以下に熱量
を下げてるぜ」
カラーレッドが、興奮して言った。真奈美は、背中一面を火傷しながらも、
止まることなく走って公園を抜け、ドヤ街の方へ走り去って行った。
「おい、ターゲットが逃げちまうぞ。いいのか、リーダー」
カラーブルーが、焦って言った。
「いいさ。もっと、仕事を楽しもうや。どうせ、あいつは丸裸で無一文だ。
どう言う風に、逃走するのか、見物じゃないか」
カラーレッドは、カラーピンクの手に残されていった、汚いピンクのバトル
スーツを受け取って、広げて弄びながら言った。
462 :
名無し調教中。:2014/03/21(金) 01:18:17.59 ID:vikTAgn1
太陽が、高層ビルの谷間に沈みかけていた。薄暗くなった事が、全裸の真奈
美にとっては、少し有難い。道端にはホームレスが横たわっており、生きて
いるか死んでいるか判らない。廃品を大量に積んだリヤカーを押している者
もいる。富める者と、貧しい者が混在する風景だった。
(カラーレンジャーめ!畜生・・・背中が痛い!)
真奈美は、左足を引き摺り、背中の火傷と、鼻が折れて血だらけの顔面を庇
いながら、あいりん地区のドヤ街を、逃げ回った。どうやらカラーレンジャ
ーを一時的にせよ、捲いたらしく追ってこない。真奈美は、目に着いた簡易
宿泊所に転がり込んだ。
「一泊千円、前払いです」
受付のオッサンが言った。
「ごめんなさい、お金は無いわ。体で払うから、中に入れて。お願いします
・・・」
「そう言う訳には・・・法令に引っ掛かります」
「おおっ!オメコ丸出しの変態女やないか」
中で、酒を飲みながら、たむろしていた日雇労働者が顔を出した。
「オヤジ、入れたれや。ワシらが、可愛がってやるがな」
「いや、しかし・・・もし、事件性があったら・・・」
「ええがな、ええがな」
真奈美は、宿泊客の日雇労働者に腕を掴まれ、2段ベッドが両側に並ぶ狭い
部屋に連れ込まれた。
「えらい怪我しとるやないか!大丈夫か、ワレ」
「オッパイとオマンコは使えます。口も大丈夫です。中出ししてもいいです
から、どうか、匿って下さい」
真奈美は、必死に頼み込んだ。
463 :
名無し調教中。:2014/03/21(金) 01:19:24.14 ID:vikTAgn1
「あっ、こいつ、今朝、岸和田の港で暴れとった奴や!」
同室の日雇労働者の一人が声を張り上げた。
「オンドレ!あの時、わしの腹に、蹴り入れよったな。まだ、痛いんやで」
「すいません、許して下さい。なんでもしますから・・・お腹、蹴ってもい
いですから」
真奈美は、土下座をして謝った。カラーレンジャーの追撃を振り切るには、
ここに潜伏するしかない。
「そうか。ほな、行くで」
そのオッサンは、指をポキポキと鳴らして立ち上がった。真奈美は、両手を
広げ、無防備な腹を、オッサンの前に差し出す。酔っ払っていたオッサンは
、加減を知らず、かなりの強さで蹴りを入れた。
「げおっ!」
真奈美は、サバ折りになった。覚悟をして、腹筋に力を入れていたにも関わ
らず、かなりの衝撃だった。
「もう、これで気が済んだやろ。ほな、順番に輪姦そうやないか。ワレも飲
め、オメコ女」
ここにいるのは、今日、仕事にありつけて、比較的リッチなオッサンばかり
だった。飲み掛けの日本酒の酒瓶を真奈美の口に押し付ける。真奈美が、が
ぶ飲みすると、すぐに酔っ払って、少しは背中を顔面の痛みが、マシになっ
た。
「ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・」
真奈美は、尻を差出し、バックスタイルで犯されながら、涙を流して礼を言
った。
464 :
名無し調教中。:2014/03/21(金) 01:20:31.25 ID:vikTAgn1
公園での戦闘を終了したカラーレンジャー達は、スカイピンクのバトルスー
ツを戦利品にして、自分達の移動式本部であるトレーラーに戻った。コスチ
ュームを脱いで、普段着に着替え、テーブルで、ゆったりとコーヒーを飲み
ながら今後の作戦について語り合う。
「どうするの、レッド」
カラーピンクこと、桃瀬四歩が、尋ねた。
「こいつを、餌にして、宮前真奈美をおびき出す」
カラーレッドこと、赤川一郎が、テーブルの上に置かれた汚いバトルスーツ
を指差し、自信たっぷりに答える。彼の性癖はドSだ。シンプルなコンセプ
トの戦隊ヒーローのリーダーには、似合わないが、意地の悪い作戦を立てる
のが大好きだった。
「何も、そんな面倒臭い事をしなくても、警察と協力して、この辺一帯で、
追い込みをかければいいじゃないか」
カラーブルーこと、青田次郎が、批判的だ。彼らの名前は、すべて偽名であ
る。それぞれの本名は秘密で、本人しか知らない。
「まあまあ、仕事は楽しもうよ。まず、第一地点はここだ」
赤川一郎が指し示したのは、京都の観光地図に乗っている名所、清水寺だっ
た。
「明日の15時に、ここに来るように、真奈美宛の伝言を、ネットの掲示板
やユーチューブに流してくれ。もし来なければ、バトルスーツを燃やすと」
「あいつ、全裸だったぜ。ネットを見る環境、あんのかなあ?」
カラーイエローこと、黄山三郎が、心配そうに言った。
「来なかったら、燃やすだけさ」
「で、俺のセリフは?」
カラーグリーンこと、緑谷五郎がつぶやいた。
465 :
名無し調教中。:2014/03/21(金) 01:22:45.72 ID:vikTAgn1
真奈美は、夜遅くまで犯され続けた。簡易宿泊所の主人も参加する。女に飢
えていた彼らは、何度も何度も真奈美の体内に中出しをした。何十年も前か
ら、子孫を残すことを諦めていた彼らだったが、真奈美が妊娠すれば、わず
かだが自分の子供を孕ませられる可能性が残る。真奈美も、妊娠を躊躇って
いる場合ではない。今回の旅に出る前にも、ゴキブリ女に、早くザコ戦闘員
の子種を妊娠するように命令されていた。乱交を繰り広げた者達は、明け方
になってようやく眠りに着いたが、真奈美は、2時間後には、物音で起こさ
れた。日雇労働者達が、早くも仕事に行く準備をしている。
「なあ、これ、あんたの事じゃねえか」
簡易宿泊所の主人が、スマホの画面を見せた。巨大掲示板、『2ちゃんねる』
のスレの1つだった。
『あいりん地区を、全裸で逃げ回っている宮前真奈美よ。あす15時に京都
の清水寺に来い。1秒でも遅れれば、お前のバトルスーツを燃やす』
と書き込まれていた。
「どのスレにも、同じ文章が書き込まれているよ。あらし対策とか、どうや
ってかわしたんだろうな。連続投稿、出来ない筈なのにな」
主人がブツブツ言っていた。真奈美は、その文章を読み、真っ青になった。
466 :
名無し調教中。:2014/03/21(金) 01:24:02.04 ID:vikTAgn1
(大事なバトルスーツが、燃やされてしまう!取り返さなくちゃ!)
問題は、移動手段だ。大阪から京都まで、交通機関を使えば、すぐだが、真
奈美は、無一文でしかも全裸だ。歩いて行ったのでは、15時には間に合わ
ない。
「ねえ、誰か、ピンクと白のマジックを持ってる?」
「ああ、あったかな」
簡易宿泊所の主人が、事務所のタンスの引き出しから持ってきた。
「そのマジックで、あたしの体に色を塗って、こんな感じで」
真奈美は、紙とボールペンを借り、記憶している自分のバトルスーツのデザ
インをデッサンした。日雇労働者達に紙を見せ、その通りに素肌にマジック
を塗って貰う。今度は、股間とオッパイだけではなく、全身だ。これで、遠
目にはバトルスーツを着ているように見えなくもなかった。ただ、背中を塗
る時、火傷の場所だけは、痛くて塗れなかった。
「有難う。あたし、もう行かなくちゃ。バトルスーツを取り返さなくちゃい
けないの」
真奈美は、世話になった日雇労働者達に礼を言い、簡易宿泊所を後にした。
全裸で、左足を引き摺りながら、朝日の中を歩き出す。街は、オシッコ臭か
った。
467 :
名無し調教中。:2014/03/23(日) 01:17:14.37 ID:XwPo5Jei
真奈美編、終わりです。
468 :
名無し調教中。:2014/03/25(火) 10:24:46.31 ID:aa+WBTvX
469 :
名無し調教中。:2014/03/25(火) 19:10:33.60 ID:xFBYIwT6
更新オツです。
続きを楽しみにしています。
470 :
名無し調教中。:2014/03/27(木) 18:01:07.62 ID:ua0EWhYx
紀元前1万535年の春、アトランティス大陸の首都ポセイドニアの王宮
で、久石千鶴は、エウメロス王子を対峙していた。二人の間に火花が散って
いるように傍らにいるミッシェルには見えた。
「とにかく、これから重要な会議がある。もう出て行ってくれないかな」
エウメロスは、目をそらし、話を切り上げようとした。
「運命の日か?」
「そうだ。予知能力を持つ僕や、未来から来た君には、予め判っていること
なんだが」
「人類のファーストコンタクト。アトランティス初の恒星間宇宙船が、アル
ファケンタウリ第2惑星に到達し、そこで異星人と遭遇する」
ミッシェルは、遠い記憶を探った。その日に合わせて千鶴達を、この時代に
招いたのだった。
「ああ、悲劇の始まりだ。今日から、アトランティス滅亡へのカウントダウ
ンが始まる」
エウメロスは唇をかみしめた。
「ファーストコンタクトと言えば、聞こえはいいが、その内情は、単に不法
侵入でグレイの銀河警察に逮捕されたに過ぎない。アトランティスの宇宙飛
行士は、留置場に拘束されたまま二度と帰還することはなく、しかも、この
事件をきっかけに地球は銀河警察に目を付けられてしまう」
「そう、とてもプライドの高いアトランティスの一般市民に公表出来る内容
ではない」
「頑張ってくれ。結果は見えているんだろうが」
「宇宙戦争になり、人類は一度滅ぶ。だが、それは、まだ先の話だ。それま
で、ゆっくりと、この時代を見物してくれたまえ。なんなら太陽系全域を見
て回るといい。案内人を付けてやる」
471 :
名無し調教中。:2014/03/27(木) 18:02:07.92 ID:ua0EWhYx
「監視役だろ」
「ネレイア少佐を執務室へ」
エウメロスがインターホンで呼ぶと、アトランティス軍人の制服を着た女士
官が、入ってきた。若く美しく金髪碧眼である。アルテミスに似たイメージ
だった。
「彼女は、純度90%以上の、ネアンデルタール人だ。王族以外では高い方と
言える。クロマニヨン人とは違い、聡明で慈悲深く、勤勉なタイプだ。信用
のおける人間だ」
「よろしく、お願いします」
ネレイアは、ミッシェルと握手をした。千鶴にも手を差し出すが、千鶴は無
視する。
「さすが、畜人の子孫だな。礼儀も知らないとはね」
エウメロスは馬鹿にしたように言った。
「畜人?」
「ああ、黄色人種は、品種改良された畜人の子孫なんだよ。主にムー大陸で
生息している。機械文明の進んだアトランティスでは、必要ないからね」
この時代には、まだ千鶴の知らない事が、たくさん、あるようだった。
472 :
名無し調教中。:2014/03/31(月) 05:53:36.49 ID:okShoFt+
支援
473 :
名無し調教中。:2014/04/05(土) 21:05:52.03 ID:yKo5zLCE
支援
474 :
名無し調教中。:2014/04/07(月) 09:27:42.03 ID:KZiAgXOb
次の日、千鶴達はネレイア少佐の操縦する小型宇宙船でポセイドニアの空
港から飛び立った。王宮では、地球の未来を決める緊急会議が開かれてい
たが、この時代の人間ではない千鶴には関係がない。参加したとしても、
どうすることも出来ない。エウメロス王子の言葉を借りれば、未来は既に
決定しているのだ。
「あれが、地球。私達の時代とは、ずいぶん違うわ」
ジャーナリストであるカトリーヌが、一番興奮している。ネレイアに頼ん
で、用意して貰った3Dカメラで、必死に写真をとっている。地球の地軸
は、21世紀の時.より、45度程、ずれており、南極大陸であるアトラン
ティス大陸は温帯に位置している。もちろん氷に覆われているわけではな
く、豊かな森林と草原が広がっている。
「ねえ、あれがムー大陸?」
「そうです」
太平洋の、ど真ん中にもう一つの見た事のない形の大陸が浮かんでいる。
その面積はアトランティス大陸より、広い。他の陸地には、見覚えがあった
が、全体的に海岸線が後退しており、微妙に海岸線が食い違っていた。異星
人であるアルテミスは、興味がないようだった。
475 :
名無し調教中。:2014/04/07(月) 09:28:59.76 ID:KZiAgXOb
「ムー大陸に住んでいる人達も、ネアンデルタール人なの?」
千鶴が、尋ねた。ネレイアは、慣れた手つきで、宇宙船を操縦しながら質
問に答える。
「いえ、ムー人は、また別の人種です。顔つきは、我々に近いですが、皮
膚は茶褐色です」
斜め後方のシートに座っていたミッシェルが、口を挟み解説した。
「デニソワ人だよ。ムーはデニソワ人の造った王国なんだ」
古生物学には、詳しくない千鶴には、聞き慣れない名称だった。
「アトランティス人とムー人には、決定的な違いがある。ムー人は、独創
性に欠け、自ら発明する事が出来ない。だから、彼らの文明や科学技術は、
アトランティス人の劣化したコピーに過ぎない」
「???」
「ムーに行ってみれば判りますよ。彼らは、模倣でしか、モノを作る事が
出来ないのです」
アトランティス人であるネレイアが、誇り高く言った。
「あなた操縦に、集中しなくて大丈夫なの?」
アルテミスが注意した。
「心配いりません。この機体は、殆どオートパイロットで飛んでいますか
ら」
同じ、金髪碧眼で、年齢も同じくらい。職業も軍人なので、アルテミスと
ネレイアは、姉妹のように、似ていた。ネレイアもマゾかどうかは、判ら
なかったが。
「大気圏を離脱します」
小型宇宙船は、漆黒の宇宙に出た。星が渦のように煌めいている。その1
つ1つに凶悪なエイリアンが住んでいるのだ。
「火星に向かいます。3時間ほどで着きますから、その間、適当にジュー
スでも飲んで、遊んでいて下さい」
ネレイアの言葉で、一行は安全ベルトを外し、それぞれ好き勝手に暇潰し
を始めた。1万2千年前の古代世界を巡る、千鶴、アルテミス、カトリー
ヌ、米谷正子、ミッシェル、ネレイアの6人の旅が始まったのだった。
476 :
名無し調教中。:2014/04/08(火) 05:35:15.91 ID:w0yh2xv5
wktk
477 :
名無し調教中。:2014/04/10(木) 09:42:22.19 ID:DeqPHfO7
惑星間飛行の3時間は、あっという間に過ぎた。小型宇宙船は滑らかに、
火星の衛星軌道に乗る。窓から見える景色に、千鶴とカトリーヌは驚いた。
「え・・・海があるの?」
「あ、言い忘れていた。この時代の火星はテラフォーミングされているん
だ」
ミッシェルが、大した事でもないように答えた。眼下の火星では、赤い地
表と青い海が絶妙なコントラストを醸し出しだしている。海の面積はそれ
程広くはない。星の7分の1程度を覆っている。赤い地表の所々には、緑
が広がっておりカビの様に見えた。
「アトランティスの技術でテラフォーミングが開始されてから300年が
経過しています。まだ完成には至ってませんが、大気は呼吸可能で、約3
千万人の地球からの移住者と、その子孫が暮らしています」
ネレイアが説明した。宇宙船は火星の大気圏に突入し、降下していく。重
力が地球の半分以下なので、落下速度は緩やかで、緊張感はなかった。
「火星最大の都市、アトラスの空港に着陸します」
火星の北半球、シドニア地方と呼ばれる場所だった。地表に近付くにつれ大
小のピラミッド型の建造物が、整然と並んだ都市が見えてくる。地球では見
かけなかった六角形や八角形の建造物まであった。
「すごい。火星に人が住めるなんて!」
カトリーヌが、感動していた。
「数億年前、火星は自然の海と生命を育んでいました。我々は、科学の力で
それを再現にしたに過ぎません。水も大気も、もともと火星に存在したもの
を地下から発掘して使っています。だから時間さえかければ、テラフォーミ
ングは、それほど難しい作業ではないと、アトランティスの科学者は、言っ
ています」
ネレイアは謙虚に説明した。
478 :
名無し調教中。:2014/04/10(木) 15:41:58.85 ID:0t+/N+gB
更新乙です。
これからの展開を楽しみにしています。
じっくりと構想を練ってください。
479 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 12:32:53.06 ID:3aJzJVLu
「それどころか、これは最高機密に属する情報だが、火星は、アトランティ
ス時代以前に何度もテラフォーミングされた痕跡があるんだな」
ミッシェルは、軽く言った。
「そんな機密情報、あたし達にペラペラ喋っていいの?」
「ああ、だって君達、この時代の人間じゃないだろ。どうでもいいだろ、実
際」
千鶴は、喜んでいいのか、どうか判らなかった。
「どうも、数億年前、火星に天然の海があった頃、知的生命体がいたらしい。
外来種ではなく、純粋にこの星で進化したと、思われる生物だ。化石が数
体、発見されている。これが、その想像図だ」
ミッシェルが、スクリーンにCGの立体映像を浮かび上がらせた。それは、
まさしく二つの目だけが大きくて禍々しい、タコの様な生物だった。
「これって、H・G・ウェルズのSF小説に出て来る奴じゃあ・・・」
カトリーヌが言った。
「この時代の人間は、H・G・ウェルズなんて知らない。もっとも、アイデ
アに困っていた彼に、イメージをあげたのは、僕なんだがね」
不老不死のミッシェルは、ヘラヘラと笑いながら言った。ありそうな話だ、
と千鶴は、思った。
「着陸します」
ネレイアは、小型宇宙艇をアトラスで、唯一の空港に着陸させた。軍と民間
が共用で使っている空港である。惑星間宇宙船や、火星各地を結ぶ航空機が
活発に離発着を繰り返している。アトランティス火星艦隊の戦艦や巡宙艦も
停泊していた。
「トレビアン!」
「すごい戦力ね」
アルテミスも、興味を持ったようだった。
480 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 12:34:07.95 ID:3aJzJVLu
「火星艦隊の主力は、衛星軌道上のフォボスとダイモスに駐屯しています」
「残念ながら、これらの艦船にはワープ能力がない。グレイが攻めて来て
も、太陽系内でしか戦えないんだ」
誇らしげなネレイアとは対照的に、ミッシェルは、弱気だった。宇宙艇を降
り、入管手続きを済ませ、空港ロビーに入る。大勢の利用客らが、ロビーに
設置された立体テレビを食い入るように見つめていた。
『昨日、午前4時ごろ、人類初の恒星間宇宙船スタディオン号が、アルファ
・ケンタウリ第2惑星に到達しました。その直後、未確認飛行物体と遭遇し
たとの通信を最後に、音信不通になっております。アトランティス航空宇宙
局では、事態の解明を急いでおります』
金髪碧眼の女性ニュースキャスターが、無表情でニュース原稿を読み上げて
いる。人々は、ざわついていた。
「すげえな。エイリアンに攻撃されたんじゃね?」
「そんなもん、いるわけねえよ」
「馬鹿馬鹿しい。事故だろ。税金の無駄遣いしやがって!」
「それを言うなら、地球の消費者階級の奴らこそ、税金の無駄だって」
火星に、消費者階級はいない。古き良き時代のアトランティス社会が、今も
温存されている。真相を知っている千鶴達一行は、無言でロビーを通り抜
け、空港の外でタクシーを拾った。
「人面岩まで」
ネレイアが行先を告げる。ドライバーは、茶褐色の肌に金髪の男だった。
「へーい、かしこまりました。観光ですか?」
6人も乗ると、車内はギュウギュウだった。エアカーは宙に舞い上がる。火
星の重力は地球の半分も無いので燃費はいい。
481 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 12:35:02.46 ID:3aJzJVLu
「そうよ。あなた、ムーの人?」
ネレイアが、質問を返す。
「ええ、出稼ぎでさあ」
ムー人のドライバーが、千鶴と米谷正子の風貌を見て、差別的な眼差しを向
ける。
「アトランティスでも、畜人を飼っているんですかい?」
「彼女達は、畜人ではないわ」
「おっと、失礼」
エアタクシーは、都市を離れると火星の荒野を飛行した。運河に沿って飛
ぶ。赤い大地に砂塵が舞っていた。空は夕暮れ時の様にオレンジ色だった。
「あと500年位すりゃ、地球と同じように青い空が拝めるって、話ですが
ね」
ドライバーは饒舌だった。
「500年後の火星か・・・」
(グレイの攻撃で、また、人間が住めないような環境になっているんだがな)
ミッシェルは、心の中で呟いた。この時代の一般人に教えるわけにはいかな
い。
「付きましたよ、人面岩。どうします、待ってますか?」
「いえ、いいわ。また別のタクシーを拾うから」
「連れないねえ」
ネレイアは、電子マネーで支払いを済ませた。火星の人面岩は、大人気の観
光スポットだ。火星のテラフォーミングの成功を記念して、初代アトランテ
ィス王、アトラス1世の顔が、巨大なモニュメントして建造され、火星の空
を見上げている。長さ3キロメートル、幅1.5キロメートル。現代から来
た千鶴とカトリーヌは、縮小版の立体模型を見て、スフィンクスを連想した。
「夢みたい、あたし本当に、1万2千年前の火星にいるのね」
カトリーヌが、自分の太腿を何度も抓っていた。オレンジ色の空を見上げる
巨大な人面岩は、幻想的な風景だった。
482 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 18:51:06.34 ID:3aJzJVLu
人面岩を見学し、6人は併設されている観光客向けの博物館へと入った。
そこには、火星で発見された微生物の化石などが展示されている。ネレイ
アは、軍の認識票を提示し、地下の特別展示室へと入った。一般の観光客
は入れない区画だ。
「例のものです。マリネリス峡谷で発見されました」
ネレイアが一行に紹介したのは、古い岩盤に押し付けられたタコの化石だっ
た。火星原産の生物は、骨や甲殻が無いので化石が残り難い。目の前にある
化石も、泥が輪郭を保って硬化したもので、タコの肉体自体が残っている訳
ではなかった。
「どうして、このタコが知的生命体だと判るの?」
千鶴が疑問を口にした。
「実は、このタコが造り上げたと思われる遺跡の痕跡も発見されている。と
いっても、推定10億年以上も前の話だ。完全に風化していて、どれほどの
文明レベルを持っていたのかさえ判らない。地球では、まだアメーバしか存
在していなかった時代だ」
ミッシェルが解説した。ネレイアが、その後を引き継ぐ。
「なぜか、そのタコが、今も、どこかで生きているという都市伝説が、火星
住民の間で広がっています。根拠は不明ですが・・・オリンポス山に巨大な
空洞があって、そこに巨大シェルターが設置されていて、この原始火星人が
眠りに付いているという伝説です。いつの日か、世界が終る時に彼らが目覚
めると言われいます。バカバカしい」
ネレイアは、鼻で笑った。
483 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 18:52:34.87 ID:3aJzJVLu
「ロマンチックね。タコの火星人が本当にいたなんて」
カトリーヌは、感激していた。アルテミスは、太陽系の古生物学など、興味
が無いようだ。米谷正子は、アンドロイドなので、必要がない限り、一切、
喋らない。6人は、博物館を出た。
「アトラスに戻りましょうか。ホテルを予約してあります」
ネレイアは、タクシー乗り場で手をあげた。止まったタクシーには、また先
程のムー人のドライバーが乗っていた。
「おや、奇遇ですねえ。何か、縁があるのかもしれませんねえ」
「中央ホテルまで」
「へーい」
再び、ギュウギュウ詰めのエアカーは、動き出した。人面岩の回りを低空で
一周し、火星の荒野へ滑りだす。日が暮れ、夜空にはフォボスとダイモスが
高速で昇って来た。
「あれ、おかしいわ。二つの月が左手に見える・・・ちょっと、アトラス
は、そっちじゃないでしょ」
優秀な軍人であるネレイアは、異変に気付いた。
「いえ、方角は合ってますよ」
開き直ったムー人のドライバーの答えに、ネレイアは危険を察知し、とっさ
に腰のベルトからレーザー銃を引き抜こうとした。だが、一瞬早く、タクシ
ーの天井から神経ガスが噴き出す。ドライバーだけが、いつの間にか、ガス
マスクを被っていた。
「貴・・・様・・・何者だ・・・」
「合ってますよ。元々、アトラスには向かってないんですから」
「く・・・火星に・・・ムー人なんて・・・その時点で、おかし
いと考えるべきだった・・・」
484 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 18:53:25.66 ID:3aJzJVLu
ネレイアは、シートに崩れ落ち、そのまま気を失った。ミッシェル、千鶴、
アルテミス、カトリーヌも同様である。アンドロイドである米谷正子だけ
が、ガスの影響を受けず、反撃に移った。目にも止まらない速さで、ドラ
イバーに殴りかかる。しかし、ドライバーはあらかじめ、タクシーをオー
トパイロットに切り替えており、レーザーナイフで正子の拳を受ける。正
子の右腕が切断され、機械の切断面が露わになった。
「ちっ、アンドロイドか!」
ドライバーは別のスイッチを入れ、正子のシートに高圧電流が流した。彼女
の電子回路がショートし、全身から煙を出して、動作を停止した。
「フー、危なかったぜ・・・」
ムー人のドライバーは、荒野に隠している自分の惑星間宇宙船へと向かっ
た。バックミラー越しに、動かなくなった6人の寝顔を眺める・
「ムフフフ、火星に着いたばかりで申し訳ないが、あなた方を、ムー大陸へ
ご招待しますよ。ラ・ミー女王陛下が、会いたがっていましてね。ウヒヒヒ
・・・」
ドライバーは、タクシーのメーターを回送中に変えながら、一人で笑った。
485 :
名無し調教中。:2014/04/15(火) 20:43:13.60 ID:3aJzJVLu
千鶴編、構想不足のため、一旦終了します。
エロが無いエピソードになってしまいました。
486 :
名無し調教中。:2014/04/18(金) 22:13:23.48 ID:Qggyk3cG
更新乙です。
あと、エロがなくても十分に面白いですよ。
487 :
名無し調教中。:2014/04/19(土) 00:46:38.87 ID:Ac4/+q7d
ファーストフード店のアルバイトリーダー、青木広宣(21歳)は、オンラ
インゲームの世界へ紛れ込んでから、どれくらい経ったのか、判らなくなっ
ていた。今では穴だらけの甲冑を着たアバターが、彼の本体だ。もう年齢は、
意味がないような気がした。
(リアル世界の肉体が、どうなっているのか、ちょっと心配だな。やっぱり
衰弱しているのかな)
リアル世界で、ニートに近いアルバイト生活を送っていた広宣は、戻りたい
とは思っていない。しかし、漠然とした不安はある。
「おーい、ヒロノブ!クリーム宮殿が見えてきたぞ。酷いな」
甲冑の戦士ヒロノブ、というのが、彼の今の名前だ。謎の少年ジャム・ハー
(16歳)と共に、怪鳥モアに跨って、空の旅をしている最中だった。
「陥落寸前に見えるけど」
ヒロノブは、眼下を見ろして言った。二羽の怪鳥モアは、弓矢も届かない安
全な高空を飛行し、攻城戦が行われている城郭都市を俯瞰図の様に見下ろし
ている。フルーツ・シティのあちこちから煙が上がっており、クリーム宮殿
も本丸を残して、ゴルバニア軍に包囲されていた。雲霞のように蛮族兵が、
城壁に取り付き、守備のケーキランド兵を攻め立てている。
「終わったな、ケーキランド王国も。700年も続いた王朝らしいけど」
ジャム・ハーは他人事のようだった。リアル世界から来たヒロノブには、も
っと他人事だったが。
「ユーザイナ島へ、帰ろう。この情報を早く知らせなきゃ。この機会にケー
キランド人の領主に反乱を起こして独立するんだ。ユーザイナ島に、商人の
商人による商人のための、自由な国をつくる。俺は、貿易ギルドに雇われて
いるんだよ」
「前に聞いたよ。僕も、その島に付いて行っていいかな」
「ああ、いいよ。俺も腕の立つ仲間がいると、頼もしい」
二羽のモアは、クリーム宮殿の上空を旋回し、南へ向かった。
488 :
名無し調教中。:2014/04/19(土) 00:48:05.96 ID:Ac4/+q7d
ユーザイナ島、最大の街、トレードタウンは、貿易商が集まる港町である。
中でも、もっとも裕福なカラバ商会の本店では、ギルドのメンバーが秘密会
合を行っていた。
「ユーザイナ伯爵は、フルーツ・シティ救援のために、島の兵力の殆どを引
き連れて船出した。今がチャンスだ」
力説しているのは、カラバ商会の会長ゴーリ・カラバだった。
「しかし、一度、旗揚げすれば、もう後には引き返せない。もう少し、様子
を見るべきでは?」
「無理に、独立する事もあるまい」
権力者との揉め事を嫌う、商人らしく、慎重意見が相次ぐ。
「昨晩、密偵のジャム・ハーが戻った。クリーム宮殿の陥落は時間の問題だ
と言っている。しかも、攻め手の蛮族は船を持っていないらしい。だからこ
の島へは、攻めて来れない」
当のジャム・ハーは、末席で退屈そうに野菜ジュースを飲んでいた。部外者
のヒロノブは、会議室の外で、飯を食っている筈だ。
「確かにチャンスだな。領主に法外な税金を取られることもなく、意味不明
な規制も受けない自由貿易国か。実現出来たらいいな」
肯定的な商人もいた。
489 :
名無し調教中。:2014/04/19(土) 00:48:49.84 ID:Ac4/+q7d
「出来るさ。傭兵を満載した商船が港の外で待機している。後は、ゴーサイ
ンを出すだけだ」
ゴーリ・カラバは、自信たっぷりだった。そのうち、反対意見を押し切り、
独断でも反乱を決行するかもしれない雰囲気だ。彼には財力と決断力がある
のだ。その時、カラバ商会の社員が、一通の手紙を持ってきた。
「大変です、会長。領主館から、こんなものが」
ゴーリは手紙に目を通し、さっと顔色が変わる。
「げっ!娘のカーリが拘束された。反乱計画がバレかけている」
「カーリが!」
驚いたジャム・ハーが、飲んでいたジュースを口から逆流させ、むせ込んだ。
カーリは、ジャム・ハーの幼馴染みで、1つ下の15歳の少女なのだ。
「俺、助けに行って来るよ!」
皆の反応を待たずに、ジャム・ハーは部屋を飛び出した。彼は、カーリに恋
愛感情を持っているのだった。
うふ〜ん
491 :
名無し調教中。:2014/04/20(日) 01:07:27.47 ID:zuxhBFUm
492 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 09:18:37.91 ID:zdrkX3I7
トレードタウンを見下ろす高台に、島の領主ユーザイナ伯爵の館があった。
城と言う程ではないが、かなり広い敷地面積があり、騎士や兵士が守りを固
めている。現在伯爵は、本土へ出征中で、代理のモーロック卿が留守を預か
っていた。
「お前の、父親は、反乱をたくらんでいるだろう?吐け!」
モーロック卿は、72歳の高齢である。部下の騎士達に、カラバ家の一人娘、
カーリを捕えさせ、領主館の拷問部屋で尋問を行っていた。
「知らないわ、お家に帰してよ!」
15歳のカーリは、可愛らしいフリフリの付いたピンクのチュニックを着て
いた。モーロック卿は、平手打ちを喰らわせ、チュニックを引き裂いた。
「やめてよ!」
「うるさい、商売人の小娘が!騎士階級に、楯つき追って。許さんぞ」
モーロックは、中風のため震える手で、縄を掴んでカーリの体を縛り上げ
た。胴体を亀甲縛りにし、下半身は大きく広げさせて、横に通した木の棒の
両端に足首を縛り付ける。ナイフで、チュニックをビリビリに切り裂き、全
ての布片を体から引き剥がしたが、手が震えているので、切っ先で、カーリ
の肌を傷つけてしまう。
「う・・・つ・・・」
海で日焼けした健康的な小麦色の肌に血が流れた。
「良いのう、若い小娘の肌は。すべすべして気持ちがいい」
モーロックは、皺だらけの手で、カーリの体中を撫で回した。小振りの乳房
や、青い果実の様な尻を、執拗にいじくる。カーリは、ぞわぞわする悪寒を
感じた。
493 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 09:19:35.59 ID:zdrkX3I7
「処女か。わしの指で、貫通させてやる」
モーロックは、指でカーリの肉唇を、無理矢理こじ開け、匂いを嗅いで楽し
みながら、奥の方で閉じられた割れ目を指で引き裂いた。
「痛っ!やめなさいよ!パパに言いつけるわよ!お金持ちなのよ」
「馬鹿娘が!お前の父親に何が出来る。この島での営業許可を取り消してや
る。商売が出来なくしてやるぞ!」
モーロックは、鞭を手に取った。部下の騎士に、カーリの体を開脚したまま、
逆さに釣り上げさせる。そして滅茶苦茶に鞭打った。頻繁に手元が狂い、顔
にも当たる。
「いや・・・顔はやめて!」
カーリは、必死に目を瞑った。
「じゃあ、ここが好きか?」
モーロックは、無防備に広げられた股間の割れ目に、鞭を集中させた。
「あああ!あああ・・・・」
「わははは、鞭だけで、イク女もいると言うぞ」
「エロ爺!死ね!」
カーリの罵倒に、モーロック卿は、さらに怒りを爆発させる。
「わしは、15の時から、伯爵家にお仕えして来たのじゃ!まだ現役じゃ、
耄碌は、しとらんぞ!」
カーリは、ペッと唾を吐きかけた。逆さ吊にされているのでモーロックの顔
面まで届かずに、足元に落ちる。
「生意気な娘だ。灸を据えてやる。焼き鏝を用意しろ」
「はっ」
配下の騎士の一人が、暖炉に火を付け、鉄の棒を熱し始めた。
「いや・・・助けて・・・パパ・・・・ジャムちゃん・・・」
カーリは、幼馴染みの少年の名を口走った。
494 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 09:20:31.19 ID:zdrkX3I7
島の反対側、フィッシングタウンの沖合に3隻の軍艦が現れた。ポートタウ
ンから脱出して来たブルーベリー伯爵の船団だった。
「あれが、ユーザイナ島です。上陸しますか?」
甲板で、望遠鏡を覗きながらアプリコット卿が尋ねた。
「港に敵では無い事を、手旗信号で伝えてくれ。上陸したら、補給を受けら
れないか、交渉してみる」
ブルーベリー伯爵は、帆をたたんで、3隻の船を港に入港させた。今の所、
本土のポートタウンで積み込んできた物資が満載されているが、流浪の旅を
続けていれば、やがて、尽きるだろう。
「ポートタウンには、戻れない。今頃、蛮族の手に落ちているはずだ。ポー
トタウンだけではなく、本土は全て蹂躙されたと考えるべきだな」
ブルーベリー伯爵は、見捨てて来た家族や領民の事を考えているのだろう。
庇護できない自分の力の無さに絶望している。
「仕方ありません。そんなに自分を責めないでください。我々は、まだ生きて
いるではありませんか」
500人の手勢が、フィッシングタウンの街に上陸する。クレープ城の決戦
で敗走して以来、ようやく安全な土地に着き、全員が、久しぶりにホッとし
た気持になった。小さな町役場には、ユーザイナ伯爵の代官と数人の騎士が
いるだけだった。
495 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 09:21:42.71 ID:zdrkX3I7
「領主館は、島の反対側のトレードタウンにあります。と言っても、うちの
伯爵は、不在ですが」
役場の雰囲気は、のんびりしていた。本土の惨状は、風の噂でしか聞いてお
らず、対岸の火事だと思っているようだった。
「行ってみるか」
ブルーベリー伯爵は、手勢を二つに分け、騎馬の50人だけを連れて、陸路
トレードタウンを目指した。残りは、アプリコット卿に任せ、停泊している
船団と共にフィッシングタウンで休養を取るように命じる。ほぼ全員が、蹂
躙された本土に家族を残してきており、安否が心配で、精神的にも肉体的に
も消耗し切っているのだ。
「3日したら、トレードタウンに船団を回してくれ」
「分かりました。お気をつけて」
アプリコット卿は、馬に乗って去る、主君の姿を見送った。
496 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 09:22:43.59 ID:zdrkX3I7
カラバ商会の会議室を、ジャム・ハーは、怒りに任せて飛び出した。
「ヒロノブ、手伝ってくれ。カーリを助けに行く」
「カーリ?誰それ?」
待合室で、出されたジュースとケーキを食べていたヒロノブには、初めて聞
く名前だった。
「女の子だよ。美人の、な」
穴だらけの甲冑を着たヒロノブは立ち上がり、食べかけのケーキを一気に口
に詰めると、ジャム・ハーに続いて建物を出る。駐車場に繋いであったモア
に跨ろうとした時、壮年の男に呼び止められた。
「待て、ジャム。どこへ行く?」
「親父か。領主館にカーリを助けに行くんだ。邪魔しないでくれ!」
男は、ジャム・ハーの育ての親、ハラジンだった。十数年前、幼いジャム・
ハーを連れて、この島に流れ着いた男だ。なかなか腕の立つ剣の使い手だっ
たが、前歴を語ろうとしない。島の中央付近の山岳地帯で、人里離れた山小
屋を建てて暮らしている。ジャム・ハー以外に家族もいない。
「久しぶりに戻って来たと思えば、碌に家にも顔を出さず、領主館へ切り込
むだと?確かに、兵力は減っているが、それでも数百人の騎士は、相手にせ
ねばならんぞ」
「大丈夫だよ、ケーキランドのヘナチョコ騎士なんか、何百人いても、片手
で倒してやるさ。ヒロノブもいるし」
「どうも、穴だらけの甲冑の戦士ヒロノブです」
ヒロノブは、間の抜けた挨拶をした。ハラジンは、眼光の鋭い目で、ヒロノ
ブを観察する。
「お前、プレイヤーか?」
「え・・・まあ・・・」
何者なんだろう、とヒロノブは思った。プレイヤーの存在を知っているとい
う事は、この男もプレイヤーなのかもしれない。
「もう少し、様子を見た方がいいと思うがな。まあ、いい勝手にしろ。だ
が、ケツは持たんぞ」
「最初から、頼んでねえよ。行くぜ、ヒロノブ」
「ああ」
2人は、それぞれのモアに跨り、空へと舞い上がった。
497 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 20:11:33.89 ID:5NEtKIjc
この小説の挿絵画像がほしいですね
498 :
作者:2014/04/30(水) 20:32:13.88 ID:zdrkX3I7
残念ながら、私には、絵を描くスキルは、ありません。
499 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 21:35:59.05 ID:c2s+0nKY
誰か書いて
500 :
名無し調教中。:2014/04/30(水) 21:36:39.82 ID:Xta9Qzht
連載ものはsage進行すべし
501 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 00:48:35.85 ID:u/IvCbtF
モーロック卿は、真っ赤に焼けた鉄の棒を手に持った。
「そろそろ、いいかな」
「やめてええええ!」
カーリは、股を限界まで開いて、逆さ吊りにされたまま、必死で暴れた。モ
ーロックは、残忍な笑みを浮かべ、鉄の棒の先をカーリの処女のオマンコに
挿入する。
「ぎやああああああ!」
カーリが、断末魔の叫び声を上げた。肉の焦げる匂いが充満し、ブスブスと
煙が立ち上る。
「残念だったな。男を知らないまま、お前の穴は、使い物に、ならなくなっ
てしまったぞ。ガハハハハ」
カーリは、気絶してしまった。ダランと首が垂れ下がる。
「下ろせ。三角木馬に乗せるんじゃ」
「ハッ」
騎士達は、カーリを滑車から下ろし、足首を縛っていた縄をほどいて、横棒
を抜き取った。そして拷問用の三角木馬の背中に担ぎ上げる。
「起きろ!まだまだ、これからだぞ」
モーロックは、虚無の世界に逃避しているカーリの頬を、意識を取り戻すま
で執拗にビンタし、目覚めさせた。
「ああ・・・もう・・・や、め、て・・・」
火傷でズル剥けになったオマンコが、尖った木馬の背に押し付けられる。騎
士達がカーリの体から手を離すと、全体重が、傷ついた割れ目に伸しかかっ
た。
502 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 00:49:36.73 ID:u/IvCbtF
「痛い、痛いよう!」
強気だったカーリの目から、涙がこぼれ落ちた。目も眩むほどの苦痛と、股
が裂ける恐怖に、気が狂いそうになる。
「生きのいい娘は、面白いのう。」
モーロックが、苦しみ悶えるカーリの苦痛を、さらに増大させようと、茨状
の棘が埋め込まれた鞭で背中と腹を交互に打つ。カーリの皮膚が裂け、血ま
みれになった。
「思い知ったか!商人どもは、我々に、税金だけ納めておれば良いのじゃ。
余計な事は考えずにのう」
モーロックが、少女を拷問していると、伝令が入って来た。
「ブルーベリー伯爵が、お見えです」
「あ?なんで?」
加齢で、頭の働きが鈍くなっているモーロックは、言葉の意味を理解するま
で、数十秒を要した。
「そうか・・・だが、今は、この娘から、大事な情報を早く聞き出さねばな
らん。拷問の手を休める訳にはいかんから、ここに通してくれ」
「はっ」
ブルーベリー伯爵と、伴の騎士数人が、拷問室に案内されてきた。ブルーベ
リー伯爵は、血まみれの少女を見て、顔をしかめる。
「取り込み中でしたかな?」
「なーに、構いません。主人の留守を狙って、島の商人どもが、不穏な動き
をしておりましてな。この娘から、情報を聞き出そうとしていた所です」
モーロックは、以前、表敬訪問で何度も島を訪れていたブルーベリー伯爵と
は、面識があった。ブルーベリー伯爵は、凄惨な拷問を受けている少女を見
て、マスカット姫を思い出した。
(同じぐらいの、年頃か。今頃、生きているのか、死んでいるのだろうか。
蛮族に捕まって惨い目に合わされていなければ良いが・・・)
503 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 00:50:37.28 ID:u/IvCbtF
ブルーベリー伯爵には、自分の娘の消息を知る術は、何一つない。戦の敗者
は、黙って運命を受け入れるしかないのだ。
「モーロック卿。本土は、蛮族の手に落ちた。我々は、3隻の船で脱出して
来たのだが、しばらく、この島に滞在させては、もらえまいか?」
「それは・・・御主人に、伺いを立てねばなりませんが、あいにく不在で」
「本土の戦況は絶望的だ。ユーザイナ伯爵も、早く島へ戻るよう伝令を送っ
た方がいい。蛮族は、今のところは、船を持っていない」
「戻るかどうかは、御主人様が決めることで」
モーロックは、頭の固い爺だった。ケーキランド王国全体を襲っている危機
的な災厄を、理解するだけの想像力がないのだろう。
「それは、そうだが」
「まあ、通常の手続きで、港に停泊していただくのは、構いません。3隻分
ですね」
モーロックは、事務官を呼び、入港手続きをするように命令した。
504 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 00:51:43.78 ID:u/IvCbtF
2羽のモアは、ユーザイナ島の空を舞っていた。トレードタウンを見下ろす
丘の上に、この島を治める領主館がある。騎士や甲冑を着た兵士達が、館の
あちこちに配置されていた。
「どうする?空から突っ込むのか?」
ヒロノブが尋ねた。
「弓矢で、モアが撃たれたら可哀そうだ。離れた所に着陸して、正門から攻
めるか。一人ずつ殺していけば、最後には、誰もいなくなるだろう」
ジャム・ハーの作戦は、いたってシンプルだった。自分の剣技のみを頼りに
している。
(まあ、俺もプレイヤー。こいつもプレイヤーなら、この世界の兵士が何人
いても、勝てる気がする)
ヒロノブも楽観的だった。所詮ゲームの世界だという先入観が、いつまで経
っても消えない。2人の最強戦士は、モアを林の中に着陸させ、木に繋ぐと、館の正門に向かって歩き出した。
「頼もう」
正門を守る番兵に、ヒロノブが声をかけた。
「死にたくなければ、通せ。そして、カーリの居場所に案内しろ」
ジャム・ハーの目が、怒りに燃えていた。
「反乱軍だな?曲者だ!」
「必殺、電光石火切り!」
ジャム・ハーの体が、一瞬で番兵の背後に移動した。通過線上にいた番兵
が、持っていた槍を振る暇もなく、胴体を切り裂かれて、バタバタと倒れ
る。あっけなかった。
「さあ、行こう」
中庭に歩き出すと、無数の兵士や騎士達が群がって来た。
505 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 00:54:43.13 ID:u/IvCbtF
「千は、いないって、言ってたよな?」
「ああ、数百人だって」
「じゃあ、最大でも500人ずつ、倒せばいい」
「わかったよ」
ヒロノブは、レイピアをミシンの縫い針のように、激しい勢いで、繰り出し
た。
「必殺、針千本!」
極力、体力の消耗を避けるため、一人一刺しずつで、体の急所に小さな穴を
開け、倒していく。逆に、切り掛かって来るケーキランド兵の剣は、ヒロノ
ブの甲冑を貫くことが出来ない。
(プレイヤーの装備って、大したもんだな)
戦いながら、ヒロノブは自分の戦闘力に感心した。
(そう言えば、モモコさん、どうなったんだろう?この世界のどこかにいる
のかな?)
オンラインゲーム『アナーキーライフ』のプログラマーであるモモコの事を
思い出した。彼女なら、もっと強いに違いない。
(モモコさんなら、この世界の事、なにか掴んでいるかも。ジャム・ハーを
合わせれば、正体を推測してくれるかな)
ジャム・ハーもヒロノブに負けず劣らず強かった。防具も付けていないの
に、かすり傷1つ負わない。それ程、動きが素早いのだ。
506 :
名無し調教中。:2014/05/01(木) 10:10:38.05 ID:UJajx9t1
更新乙
507 :
名無し調教中。:2014/05/04(日) 11:01:40.98 ID:c3jvMlyW
更新オツ
うふ〜ん
509 :
名無し調教中。:2014/05/07(水) 10:16:35.81 ID:ZyuxAtI1
「どけどけどけ!」
「カーリ!カーリはどこにいる?」
中庭に、死体の山が築かれていった。誰も2人の動きを止める事が出来な
い。館の建物内に侵入し、戦いながら1つ1つ部屋のドアを開けて行った。
そしてとうとう、拷問部屋を発見した。
「何事じゃ、騒々しい」
モーロックが、カーリの手の指の爪をペンチで、1枚1枚、剥がしてる最
中だった。カーリは地獄のような形相で、悲鳴を上げている。その光景を
見て、ジャム・ハーは、愕然とした。
「なんてことを・・・」
「助けて・・・誰か・・・助けて・・・痛いよう・・・」
「カーリ!俺だ、今助けてやる!」
ジャム・ハーの怒りが頂点に達した。
「必殺、電光石火切り!」
だが、素早い動きが、一人の騎士の長剣に跳ね返された。
「むん!」
ブルーベリー伯爵が、彼の動きを見切ったのだった。兵法だけでなく、剣の
達人でもある。
「少年、なかなかの腕だな」
「かたじけない、ブルーベリー伯爵」
モーロックが礼を言う。
「ブルーベリー伯爵だって?クレープ城の戦いで死んだんじゃなかったのか?しかも、なぜ、ユーザイナ島にいる?」
ジャム・ハーも驚いた。
「少年、戦況に詳しいようだな。クレープ城が、その後どうなったか知って
おるか?」
「最後に見た時は、ゴルバニア軍の拠点になっていたよ。奴隷商人が集ま
り、ケーキランド人が売買されている。あんたの家族も奴隷にされて、ゴル
バニアに送られたって噂だ。皇帝の慰み者になっているマスカット姫を見た
って奴もいる」
510 :
名無し調教中。:2014/05/07(水) 10:18:48.03 ID:ZyuxAtI1
「何、マスカットが・・・」
ブルーベリー伯爵の顔が、蒼白になる。予想されていた事態だったが、改め
て聞くとショックだった。
「だが、生きているんだな?」
「知らねえよ。それより、カーリを下ろせ」
三角木馬に跨っていたカーリは、ようやくジャム・ハーが助けに来ている事
に気付いたようだった。
「ジャムちゃん・・・助けに来てくれたのね・・・嬉しい・・・」
長時間の激しい拷問に晒され、息も絶え絶えだった。ヒロノブは、ショック
でブルーベリー伯爵の動きが止まっている間に、モーロックの後ろへ回り込
んだ。
「必殺、針千本!」
レイピアの先で、カーリの上半身を縛っている縄を切り裂き、両足首に巻き
付けられている錘の縄も切り離した。侵入者の2人が再び暴れ始めると、ブ
ルーベリー伯爵、モーロック卿他のケーキランド騎士達は、あまりの強さに
押され、剣を構えながら壁際に後退する。ヒロノブが威圧している間に、ジ
ャム・ハーが血まみれのカーリを三角木馬の背中から下ろした。
511 :
名無し調教中。:2014/05/07(水) 10:19:46.60 ID:ZyuxAtI1
「カーリ・・・大丈夫か?」
「なんとか・・・」
「歩けるか?」
「無理・・・」
ジャム・ハーは、カーリの裸体を背中に背負った。さすがに重く、電光石火
切りは使えなくなった。
「今日は、これくらいにしておいてやる!脱出するぞ、ヒロノブ、血路を開
いてくれ」
「あいよ」
ここまで来る間に、館の守備兵の殆どは、倒されていたため、退却路は容易
に開けた。死体の山を横目に、正門から堂々と出る。追撃してくる命知らず
はいなかった。森の中に繋いでいたモアに跨り、空へと舞い上がった。重症
のカーリは、ジャム・ハーのモアに同乗する。一匹のモアに、2人までなら
乗せられるのだ。
「すぐに、医者に連れて行ってやるからな」
トレードタウンには、カラバ商会が出資している病院がある。そこに行けば
最善の治療が受けられる筈だ。
512 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 01:38:36.51 ID:NTq6K3da
「ジャムちゃん・・・あたしの体、どうなったの・・・痛い・・・体中が
痛い・・・アソコも痛いの・・・」
カーリの体は酷い有様だった。背中と腹、胸の鞭傷も酷かったが、それら
は治りそうだった。剥がされた爪は、元通り、きれいに再生するかどうか
はわからない。一番酷いのは、股間の傷だった。病院の庭に着陸し、すぐ
に運び込む。カラバ家の令嬢だという事で、優先的に医者が付いた。
「膣の内部まで、火傷をしとる。これは、一生、まともなセックスは出来
んぞ」
医者の知らせを聞いて、父親のゴーリ・カラバも飛んできた。一人娘の容
体を聞き、怒り狂う。
「許せんぞ、騎士のやつらめ!商人の力を見せてやる。傭兵部隊に上陸す
るように伝えてくれ。今すぐ、革命を決行する!」
同行していた秘書が、伝令を走らせるために立ち去った。
「領主館のやつらは、先程あらかた倒して来たぜ・・・」
ジャム・ハーは、カーリの悲惨な状況を見て、落胆していた。
「ああ、ありがとう。後は、こっちでやる。疲れただろう、休んでいてく
れ」
「いや、俺達も戦う。こんな事されて、大人しくしていられない。皆殺し
にしてやる!あ・・・そう言えば、なぜかブルーベリー伯爵がいた」
「何?」
513 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 01:40:39.67 ID:NTq6K3da
ゴーリ・カラバが冷静に戻った。ブルーベリー伯爵と言えば、ケーキランド
随一の文武に優れた武将だ。手強い相手と言える。
「本土から脱出して来たんじゃないかな」
「それは、不都合だ。だが、もう引けん」
カーリの手当ては医者に任せ、3人はカラバ商会の本店へと戻った。ギルド
の仲間達に次々と使者を送る。
「やっぱりやるのか」
「結局、カラバの独断じゃねえか」
他の商人達は、あまり乗り気ではない。だが、特に何も生産活動をせず、税
金だけを絞り取るのを当たり前と思っている騎士階級に不満があるのも確か
で、革命に反対というわけでもなかった。彼らは、革命が成功した暁には、
新設される評議会のメンバーとして政治に参加する事になっていた。
「戦力は、最終的に、どれくらいだ?」
カラバ本店で、ゴーリとハラジンが、最終の打ち合わせを行った。この二人
が実際の首謀者である。ジャムの育ての親であるハラジンは、元は名のある
武人だったらしく、兵法に明るい。
「傭兵が1000人。船で待機している」
514 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 01:41:29.02 ID:NTq6K3da
ゴーリが積荷を数えるように答える。実際、一人当たりの人件費と、費用対
効果を無意識に計算しているのだろう。
「今なら、島を制圧できるだろうが、ユーザイナ伯爵が戻って来たらどうす
る?」
ハラジンが、最大の懸念を口にした。
「戻って来ないように、祈るさ」
「商人らしくないな、リスクを考えないのは。戻って来れないように、海上
で叩けばいい。もしくは、先に本土の港にある船を焼いておくかだな」
「わかった、そうしよう」
ハラジンは、カラバ商会の軍事オブザーバーのような立場だった。商人であ
るゴーリは、専門外である軍事面に関しては、全面的にハラジンを信頼して
いるようだった。
「お前の親父、将軍か何かか?」
横で聞いていた、ヒロノブがジャムに尋ねた。
「知らねえ。聞いても、教えてくれねえんだ。この島に来る前、何をやって
たのかは」
ジャム・ハーは、肩をすくめた。
515 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 02:20:07.43 ID:NTq6K3da
南方大陸に住むゲンゲン人を中核とする傭兵部隊が港に上陸して来た。コー
ヒー色の肌を持つ、男達である。さらに南方から来た生粋の黒人も、多少、
交じっている。バーニア人や、西方諸国の白人傭兵もいた。
「領主館を襲撃してくれ。騎士達は皆殺しにしてもいい。成功したらボーナ
スは、はずむぞ」
「おお!」
ゴーリの大盤振る舞いな約束に、傭兵達の士気は大いに盛り上がった。金に
釣られた烏合の衆だが、地盆世界で最弱のケーキランド騎士を倒すくらいは、
出来るだろう。
「ケーキランド騎士の数は、多く見積もっても500人ほどだ。一気に叩く
ぞ!」
完全武装したハラジンが先頭に立って号令をかけ、歩き出した。ジャム・ハ
ーとヒロノブも、それに従う。その後を、ぞろぞろと1000人余りの傭兵
が付いてくる。出資者だが、戦闘力ゼロのゴーリ・カラバは本店に戻ってい
った。
516 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 09:39:19.49 ID:7cC3Kpsn
高台の領主館は、血に染まっていた。
「死者38名、負傷者114名・・・です」
モーロック卿は、被害の報告を受けた。たった2人の曲者の侵入で、それだ
けの騎士が、やられたのだ。傍で聞いていたブルーベリー伯爵が、肩を落と
した。
(さっきの2人が強いのか、それともケーキランドの騎士が弱いのか・・・
このレベルでは、蛮族に負けるわけだ・・・)
蛮族から、家族と領地を取り返す事は、もう不可能に思われた。
「トレードタウンの警察に、さっきの2人を指名手配させるんじゃ。ユーザ
イナ島全域にもじゃ!」
モーロック卿が、指示していたが、領主館の軍隊でも歯が立たないのに、町
の警察の手に負えるとも思えない。しかも、島に反乱の火の手が上がるのも
時間の問題だ。モーロック卿は、老人らしく、今までの人生で経験して来た
事以外の事態には、全く想像力が働かないのだ。騎士達が、負傷者の手当て
や、死体の処理に負われていると、夕方近くになって、大勢の傭兵達に、館
が取り囲まれた。
「なんじゃ?なんじゃ?」
モーロックが、館の屋上の物見台から、辺りの森を見回す。どこから湧いて
出たのか、色とりどりの異国の鎧を着た武者達が、蟻の這い出る隙間もなく
領主館を包囲していた。
「騒々しい。何事ですか、モーロック?」
彼の後に続いて、物見台に上がって来たのは、ユーザイナ伯爵夫人であるイ
チジク姫だった。後妻である彼女は、まだ24歳で、伯爵との間に子供はい
ない。常に便秘がちだ。
517 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 09:40:30.00 ID:7cC3Kpsn
「商人どもの反乱です」
「まあ、小賢しい。さっさと蹴散らして、おあげなさい。そして、罰として
税金を2倍にするのです」
「いえ、それよりも、二度と逆らわないように、全財産を没収した方が良い
かと」
「名案ですわ。あたし、欲しい宝石があるのです、没収した、お金で買って
下さる?」
「奥様の、お買物に関しては、伯爵と相談していただかないと」
モーロックとイチジク姫が、悠長な会話を交わしている間に、傭兵部隊は、
破城槌を持ち出し、門を叩き壊した。そして、中庭に傾れ込んでくる。世界
中の戦場を、金のために転戦して来た彼らは、迎撃に出てきた、お飾りの様
なケーキランド騎士達を、あっさりと切り殺していった。ここ数百年間、ケ
ーキランドは平和で、騎士達に実戦経験はなかったのだ。
「ヒャッホー!弱いぜ、こいつら!」
「噂には、聞いてたがよう、これ程とはなあ」
「今までで一番、楽な仕事だぜ!」
傭兵達は、なめ切っていた。ジャム・ハー、ヒロノブ、ハラジンの3人が、
手を下す必要は、殆どなかった。
「館に、火を放て!騎士も領主館も、もう、この島には必要がない。焼き払
ってしまえ!」
ハラジンの号令で火矢が、放たれた。たちまち燃え広がり、煙に巻かれて逃
げ惑う騎士や使用人、メイド達で、ごった返した。
「殺すのは、騎士だけだ。使用人と、女子供は助けてやれ」
ハラジンは、人道的だった。殺戮が目的ではない。あくまで『商人の、商人
による、商人のための国』を造るのが、目的なのだ。ブルーベリー伯爵は、
自分の手勢を率いて、少し反乱軍と切り結んだ後、早くも勝てないと判断し、
一旦引いて、物見台から降りてきたモーロック卿と、イチジク姫に脱出を勧
めた。
518 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 09:41:37.23 ID:7cC3Kpsn
「フィッシングタウンに私の船があります。それで、この島を脱出しましょ
う」
「馬鹿な!商人風情に、遅れを取るなど、ありえん!」
モーロック卿は、頑固だった。
「では、好きにして下さい。イチジク夫人、行きましょう」
ブルーベリー伯爵は、旧知の間柄であるユーザイナ伯爵の夫人であるイチジ
ク姫だけでも助け出そうと、強引に手を握って走り出した。蛮族の侵攻から、
自分の家族を救えなかった埋め合わせをしようと、しているかのように。
「え・・・どこへ?ちょっと・・・支度が・・・」
「そんな暇は、ありません」
「お気に入りの服とか、アクセサリーとか、持っていかなくちゃ・・・便秘
の薬も・・・」
ブルーベリー伯爵は、イチジク姫の抗議を無視して、自分の部下を集めた。
何人かは、反乱軍にやられてしまっている。2階のバルコニーまで降り、そ
こから、中庭で戦う反乱軍のリーダーと思しき男に交渉を持ちかけた。
「私は、ブルーベリー伯爵だ!この島の主導権争いには興味がない。どうか、
この館の女子供を連れて、脱出させては貰えまいか?」
呼びかけられたハラジンは、考えた。
「うーむ」
「親父、きっと罠だぜ。だってあいつは、名将のブルーベリー伯爵なんだろ?」
ジャム・ハーが、口を出した。
「かもしれん。念のため、申し出は断っておくのが無難か」
ハラジンは、腹をくくった。味方に多少の犠牲は出るかもしれないが、どうせ傭
兵だ。金を出せば、また集まる。
519 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 09:42:26.84 ID:7cC3Kpsn
「要求は、断る!全員降伏するか、死か、だ」
「もし降伏したら、扱いは、どうなる?」
「そうだな、ガレー船の漕ぎ手にでも、なって貰うかな」
誇り高いブルーベリー伯爵に受け入れられる条件ではなかった。彼は、強行
突破を決意した。ぐるりと、館の周りを見回し、戦況を確認する。
「あの辺が、一番手薄だ。50人が一丸となって突破すれば、活路は開ける。
町外れの海岸まで出れば、明日には、アプリコットの船団が回航して来る筈
だ」
ブルーベリー伯爵の手勢は、馬に跨って裏門から飛び出した。傭兵は、自分
の身の安全を第一に考えるため、死にもの狂いの相手とは、戦いを避ける傾
向がある。馬の後ろに女子供を乗せた騎士が一丸となって突っ込むと、傭兵
達は、さっと潮が引くように道を開け、あっさり通してくれた。
「このまま、海岸へ!」
ブルーベリー伯爵の後を、追撃しようとする者はいなかった。勢い良く燃え
上がる建物の崩壊から免れようと、バラバラに飛び出してきたモーロック配下
のケーキランド騎士達は、殺されるか、捕まって武装解除される。
520 :
名無し調教中。:2014/05/11(日) 09:43:06.11 ID:7cC3Kpsn
「お前で最後だぞ、モーロック!」
ハラジンが、館から、さ迷い出てきた老騎士に、剣先を突き付けた。モー
ロックは、それでも状況が飲み込めていない。
「騎士に楯付いた平民は、縛り首だぞ」
彼の顔を見て、ジャム・ハーがいきり立った。
「こいつ、カーリを酷い目に合わせたクソジジイだ。俺が殺す」
「待て!生かしておけば、何か利用価値があるかもしれん。ユーザイナ伯
爵が、戻って来た時に、人質に使おう」
「はあ?こいつに、そんな価値あるのか?」
ジャム・ハーは、不服そうだった。この日、領主館は全焼し、300年続
いたケーキランド人の領主による、島の支配は、終りを告げた。
521 :
名無し調教中。:2014/05/13(火) 16:38:30.23 ID:grqGRFAN
支援
522 :
名無し調教中。:2014/05/14(水) 22:42:26.78 ID:inLNIWiM
支援
523 :
名無し調教中。:2014/05/16(金) 00:17:45.88 ID:j2/yjEb4
支援
524 :
名無し調教中。:2014/05/16(金) 12:07:21.68 ID:KcZEc5uh
地盆世界編、終わりです。
525 :
名無し調教中。:2014/05/16(金) 13:10:05.00 ID:KABOIZ7D
腋臭が強烈な由梨香は?
526 :
名無し調教中。:2014/05/16(金) 19:08:02.10 ID:V5SIdlqu
527 :
名無し調教中。:2014/05/16(金) 20:56:12.76 ID:sYFeJR8k
ではageましょう
更新乙
528 :
名無し調教中。:2014/05/17(土) 20:16:05.50 ID:smxLyzBb
作者さんじゃなくて読者の書き込みだけど
久々に梅本由梨香の名前を見た。
529 :
名無し調教中。:2014/05/20(火) 13:11:12.74 ID:ReSXvUz+
タクシードライバー、新谷真人(41歳)は、新今宮駅の前の国道を流して
いた。歩道で手を上げた女性がいる。体にピッタリとしたピンク色のシャツ
とズボンをはいた女性だった。足には白いブーツを履いている。
(変わった服装だな。ま、いいか、今日は、客いねえし)
真人は、軽い気持ちで歩道に車を寄せ、運転席に座ったまま、後部座席のド
アを遠隔操作で開けた。それが、彼の不幸の始まりだった。
「どちらまで、行きましょうか?」
「京都の清水寺まで」
女は、無愛想に言った。まだ若く美人の女だ。なんとなく挙動不審で、切羽
詰まった表情をしていた。
(マジかよ。普通、タクシーで行かねえだろ、そんな所まで。大丈夫か?無
茶苦茶、金かかるぞ。まあ、払って貰えるんなら、俺には、文句はないが)
「わかりました」
真人は、遠隔操作でドアを閉め、料金メーターを入れると、タクシーを発車
させる。国道を走らせながら、バックミラーで観察すると、女は、かなりや
つれているようだった。しばらくすると、強烈な汗の臭いが漂ってきた。
(ゲッ、この女、もしかして、服着てないんじゃ・・・)
真人は、異常に気付いた。女は、全裸で、服だと思っていたのは、ペイント
だったのだ。
530 :
名無し調教中。:2014/05/20(火) 13:12:09.52 ID:ReSXvUz+
「ちょっと、お客さん。その格好、ヤバくないですか?」
「何がよ?」
女は、怒り口調だった。
「服、着てないでしょ?見たところ、カバンも財布も持ってないようですけ
ど、料金払えるんですか?」
真人は、とんでもない女を乗せてしまったと、後悔した。
「払えないわ。でも、タクシーは止めないで!清水寺まで行くのよ、死にた
くなければね!」
女は、いきなり後部座席から手を伸ばし、真人の首を絞めてきた。
「ぐ・・・何を、するんです、お客さん。警察、呼びますよ・・・」
真人は、業務用無線機に手を伸ばした。
「やめろって、言ってんだろ!」
女・・・宮前真奈美(28歳)は、左足で無線機を蹴った。白いブーツだと
思っていたのも、やはりペイントだった。
「清水寺まで行けば、解放してやる。15時までに必ず、付け!」
真奈美は、無線機を、ガンガン蹴った。素足だったが、しつこく蹴っている
と液晶画面が割れ、使えなくなった。
(壊しやがった・・・この女、狂ってる・・・)
首を絞められて酸欠状態になりながら、真人は、タクシーを走らせ続けるし
かなかった。
531 :
名無し調教中。:2014/05/20(火) 13:21:28.26 ID:ReSXvUz+
「高速に乗れ!15時までに絶対、間に合わせろ」
真奈美は、首を絞めている指に力を入れた。
「げほ・・・息が・・・出来ない・・・」
真人は、仕方なくタクシーを阪神高速に乗せた。料金所で助けを呼ぼうと
思ったが、あいにく無人だった。
(畜生!高速代、誰が払うんだ!今日の売り上げは、どうすんだよ!無線
の修理代、会社が払ってくれるかな?俺の自腹じゃねえだろうな!)
真人は、怒りが込み上げてきたが、女は暴力的な荒事に慣れているらしく、
逆らえば容赦なく危害を加えられそうで、抵抗する気力までは、湧いてこ
なかった。タクシーは、阪神高速から近畿自動車道に乗り換え、さらに名
神高速道路に乗り換える。途中、有人の料金所もあったが真奈美は、助け
を呼ぶ隙を与えなかった。
「余計な事は、喋るなよ。耳を噛み切るぞ」
真奈美は、後部座席から正人の左耳に齧りついた。
「ひ・・・わかりました・・・」
真奈美も、疲労していた。絶え間ないバトルのダメージと逃走の緊張感、
束の間の隠れ家を確保するためのセックスとで疲れ果てている。足の指の
切断面が疼き、しかも、さっきから生理が始まっていた。
(気持ち悪い・・・吐き気がする・・・最悪の気分だ・・・お腹が痛い・
・・)
股間から大量の経血が、シートに流れ出していた。
(う・・・気が遠くなりそう・・・横になりたい・・・でも、ここで気を
抜くわけにはいかない)
真奈美は、体調不良を運転手に悟られないようにしなくてはならなかった。
532 :
名無し調教中。:2014/05/20(火) 13:22:54.63 ID:ReSXvUz+
由梨香編の続きは、また後で書きます。
533 :
名無し調教中。:2014/05/21(水) 09:29:14.98 ID:JGspyN6J
更新オツ
耳を噛むあたりが何気に可愛いな
534 :
名無し調教中。:2014/05/22(木) 20:14:40.97 ID:FEW+EmGP
耳たぶハムハム
535 :
名無し調教中。:2014/05/26(月) 09:49:29.57 ID:S6Z8M9ll
磨いていない歯でハムハムされてもなぁ・・・
とりあえず支援age
536 :
名無し調教中。:2014/05/26(月) 21:16:20.87 ID:S5MiBR6t
支援しなくていい
537 :
名無し調教中。:2014/05/27(火) 01:22:35.71 ID:qSRXklXk
なんでや!
538 :
名無し調教中。:2014/05/30(金) 17:29:10.20 ID:UbGWrgLF
昼過ぎには、京都市東山区にある清水寺に到着した。寺の駐車場には入れ
ず、人気のない路地裏に止めさせる。そして運転手の首を思い切り絞めて、
落とした。タクシードライバー、新谷真人は、気絶して、シートに座った
まま、ぐんにゃりとなる。
「しばらく、寝ていてね」
真奈美は、タクシーを降りた。料金メーターは2万円近く回っており、そ
の他に高速代も、かかっている。シートは経血がベッタリで、張替えが必
要だろう。目を覚ました後、正人は大損害にショックを受けるに違いない。
「辛い・・・でも、頑張らなくちゃ」
生理痛が酷く、体が、だるかったが休む暇はない。これからカラーレンジ
ャーどもと、2度目の対決をし、バトルスーツを取り返さなくてはならな
いのだ。真奈美は、裏手から柵を越え、木が生い茂る丘を越えて、有名な
清水の舞台がある本堂へ向かった。当然拝観料など払えないので、警備員
や他の観光客らの目を潜り抜けなければならない。
「あれか」
通称、観光案内にも載っている、清水の舞台と言われるテラス状のスペース
に、カラーレンジャーの5人が腕組をして待ち構えていた。舞台の柵から棒
を突き出し、その先に真奈美のスカイピンクのバトルスーツを吊り下げてい
る。良く見ると上着だけだ。色褪せ、あちこちが破れたピンク色のウェット
スーツは、ボロ雑巾以外の何物にも見えなかった。時刻は2時50分、カラ
ーブルーが、松明の先に火を付けバトルスーツに近付けていた。
「くそっ!舐めやがって!」
真奈美は、本堂の階段を駆け上がっていった。怒りが、体のだるさを一瞬忘
れさせる。もう人目を気にしている場合ではない。どうせ舞台の上でバトル
が始まれば、大騒ぎになるのだ。
539 :
名無し調教中。:2014/05/30(金) 17:30:26.58 ID:UbGWrgLF
「カラーレンジャー!ぶっ倒してやる!」
家族連れやカップル、老人の団体などの観光客を押しのけ、階段を駆
け上がった。邪魔をしようとする警備員や僧侶は、スカイパンチで殴
り倒す。舞台の上にたどり着くと、完全武装したカラーレンジャー5
人が待ち構えていた。
「ギリギリだな、宮前真奈美」
カラーレッドが言った。カラーグリーンがバトルスーツをぶら下げた
棒を持ち、カラーブルーが、それに松明の火を近付けている。カラー
レッド、イエロー、ピンクがファイティングポーズをとっていた。
「ズボンとブーツ、手袋はどこにある?」
「はっはっはっ!全部返すとは、言ってないぞ」
「汚いわ、カラーレンジャー」
真奈美は突進した。3人がトライアングル状に取り囲み、3方向から
蹴りやパンチを繰り出す。相変わらず、真奈美の攻撃は、ヒットして
も衝撃が吸収され、相手にダメージを与えることが出来ない。
「何度やっても、同じだって!物理的衝撃はカラースーツが、吸収す
る」
「あ・・こいつ、股から生理の血を流してやがる。汚ねえ!」
「同じ女として恥ずかしいわ。どこの世界に経血を流しながら戦う、
戦隊ヒロインがいるのよ!」
カラーピンクが、罵った。
540 :
名無し調教中。:2014/05/30(金) 17:31:26.83 ID:UbGWrgLF
「ふん、お前達には、判らない。悪の組織に捕えらた、このあたしの
苦しみは!」
馬鹿にされた真奈美が、鬼の形相に変わった。
「スカーイパンチ!連続ラッシュ!」
真奈美が、怒りに任せ、物凄い勢いで両腕のパンチを繰り出した。全
弾、カラーピンクの胸に打ち込まれるが、相手は平気な顔をしている。
スーツが衝撃を吸収しているのだ。
「ちょっと、同性だからって、胸を触らないでよ!そっちがその気な
ら、あたしにも、必殺技があるのよ。いーい?行くわよ。イエロー、
サポートして」
カラーピンクが、両手を開いて真奈美の顔を挟みこんだ。カラーイエ
ローが、後ろから真奈美を、羽交い締めにする。
「必殺、カラービンタ!エンドレス連続スペシャル!」
両側から、バチバチと平手打ちが撃ち込まれる。馬鹿力のビンタに、
真奈美の顔面がひしゃげ、唇が割れて、血が流れ出した。頬の内側が
切れ、脳震盪を起こしても、止まる事はない。両頬に数百発が撃ち込
まれ、真奈美は白目を剥いて崩れ落ちた。
「おい、寝るのは速いぞ。お前に、ぜひ、やって欲しい事がある。」
カラーレッドが、冷酷に言放った。真奈美は、ビンタで顎の骨がズレ
た気がし、耳もよく聞こえない。顔面が熱を持ち、皮膚の感覚がなか
った。
「昔から清水の舞台から飛び降りれば、願いが叶うと言う、伝説があ
る。お前の願いは、なんだ?」
「バ・・・バトルスーツ・・・返して・・・あたしの・・・」
「そうだろう。返して欲しければ、清水の舞台から飛び降りるんだ。
高さ12メートル、4階建てのビルくらいの高さだ。何人かに一人は
助かるものもいるらしい。もっとも骨くらいは折るだろうがね」
「く・・・」
真奈美は、全裸だ。飛び降りれば無事では済まない。
541 :
名無し調教中。:2014/05/30(金) 17:34:12.77 ID:UbGWrgLF
「ほら、早く行けよ。燃やしちまうよ、お前のボロスーツ」
カラーレッドは、躊躇っている真奈美の背中を蹴った。ピンク色のマ
ジックペイントが禿げかけた背中に、いくつもの青痣が浮き出ている。朦朧とした頭で、真奈美はフラフラと舞台の柵に向かって、よろめき出した。
「畜生・・・カラーレンジャー・・・色だけのくせに・・・絶対、殺
してやる・・・」
そんな凄惨な真奈美の姿を、完全武装の5人は、せせら笑って見てい
る。フラ付きながら柵に近付いた時、いきなり真奈美は、カラーグリ
ーンに飛びかかった。
「おわっ」
両手で、バトルスーツを吊り下げた棒を持っていたグリーンは、防御
することが出来ない。真奈美は、そのままグリーンの上半身に抱きつ
き、柵の外側に引き摺り倒した。そして自分も乗り越え、体重をかけ
て抱きついたまま、一緒に落下する。
「おらあ!こんな所で、死んでたまるかあ!あたしは、この一年間、
鉤十字団で、どんな生き恥を晒しても、負けずに生き永らえて来たん
だよっ!」
真奈美は、空中で体を捩じり、グリーンを下にした。そしてそのまま、
12メートル下の地面に叩きつけられる。衝撃の殆どは、下敷きにな
ったグリーンの体がクッションになり吸収してくれた。
542 :
名無し調教中。:2014/05/30(金) 17:35:11.95 ID:UbGWrgLF
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」
真奈美も、ノーダメージというわけにはいかなかったが、骨折や内臓破裂は
していない。せいぜい裂傷と捻挫ぐらいだ。どうにか立ち上がると、傍らに
一緒に落下した、懐かしいピンクのバトルスーツの上着が落ちていた。真奈
美は、それを掴むと、傷だらけの体で、空を仰ぎ見た。
「カラーレッド!お前の言う通り、飛び降りたぞ!ズボンと、ブーツも返
せ!手袋もだ!」
真奈美は、舞台上のカラーレッドに向かって叫んだ。
「残念だが、ズボンは、奈良公園だ。鹿の角に引っ掛けておいてやる。明日
の15時までに取りに来い!」
「う・・・舐めやがって!」
真奈美は、立ち上がれないでいるカラーグリーンを尻目に、前屈みで走り出
した。痛くてまっすぐ背中を伸ばせないのだ。
「うう・・・いてえよ・・」
カラーグリーンが背後で呻いていた。衝撃はスーツで吸収されたとはいえ、
2人分の体重を受け止めたのだ。全身複雑骨折くらいには、なっているかも
しれない。
543 :
名無し調教中。:2014/05/31(土) 01:12:49.29 ID:ZVOF+39V
真奈美は、境内の林の中を駆け回り、寺の敷地から脱出した。そして、乗っ
て来たタクシーの止めてあった場所に戻る。幸い、新谷真人は、まだ気絶し
たままだった。傍目には、仕事に疲れたタクシードライバーが、居眠りして
いるようにしか見えない。
「おい、いつまで寝ているんだ!起きろ、次は、奈良公園だ!行け!」
「え・・・むにゃむにゃ・・・な・・・奈良公園・・・無理です、ガソリン
が、ありません・・・」
「ガソリンスタンドで、入れればいいだろう!」
真奈美は、後部座席で、懐かしい自分のバトルスーツの上着を着ながら言っ
た。乳房の部分が繰り抜かれている。シミだらけで色褪せ、糸が解れていた。
だが、それが鉤十字団に着用を許可された唯一の衣服なのだ。
「そんな・・・誰が、お金を・・・」
「お前に決まってるだろう」
タクシードライバー新谷真人の不幸は、まだまだ続く。
544 :
名無し調教中。:2014/05/31(土) 17:23:11.18 ID:JJqfwd7W
今のタクシーはプロパンで動く
面倒だけど安いからな
545 :
名無し調教中。:2014/06/05(木) 09:58:10.98 ID:OdqR6q9u
プロパンだったのか
知らんかった
更新乙
546 :
名無し調教中。:2014/06/05(木) 20:41:24.54 ID:BDk5Kpkt
真人は、後部座席の真奈美に首を絞められながら、カーナビのスイッチを
入れた。目的地を奈良公園にセットする。
「給油しないといけないので、下道で行きます」
「なんでもいい。それから、腹が減った。ドライブスルーへ入って、何か、
買え」
「お・・・お金は・・・」
「お前が払え。タクシーの売上金があるだろ」
逆らう事は、無駄のようだった。
(全く、この女、なんなんだ!イカれてやがる・・・なんで、俺が、こんな
目に・・・会社が、警察には通報してくれてるんだろうな・・・)
真人は、道路沿いのマクドナルドのドライブスルーにタクシーを入れた。
「御注文を、どうぞ」
「照り焼きバーガー、セットで二つ下さい」
「おい・・・当然、ポテトは、Lだぞ。飲み物もアイスコーヒーLだ」
真奈美が、耳を噛んだまま、ささやく。
「はい、はい」
真人は自分の財布から紙幣を出して、支払った。窓越しに、ハンバーガーセ
ットを店員から受け取ると、真奈美は、真人の手から紙袋をひったくり、貪
り食べる。何日も食事をしていない人間のようだった。
(汚い、食い方だな)
バックミラーで覗き込みながら、真人は思った。タクシーを発車させ、真人
も片手で運転しながら、ハンバーガーを食べる。時刻は、夕刻になっていた。
547 :
名無し調教中。:2014/06/05(木) 20:42:52.83 ID:BDk5Kpkt
「あの・・・トイレに行きたいのですが」
真人は、切り出した。朝、西成区でカージャックされて以来、一度も
トイレに行っていない。
「なんだと。逃げるつもりだろ?」
「いえ、そんな。本当にもう、我慢出来ないんです」
「漏らせ」
「そんな・・・シートが汚れちゃいます・・・」
真人は、泣きそうだった。
「仕方ないわね、あたしが飲んでやるよ」
真奈美は、走行中のタクシーのシートを乗り越え、前の座席に移って
来た。そして運転している真人のズボンのチャックを開け、チンポを
取り出して口に含む。
「出せ。全部飲み干してやる。心配するな、慣れているから一滴も溢
さない」
「え・・・」
真人は、ためらった。女の口に小便を放出するなど、生まれて初めて
の経験だ。しかし、膀胱がパンパンに膨れ上がり、忍耐も限界に来て
いた。下腹部の力を抜くと、一気に尿を放出した。
「うぐ・・・がぶがぶがぶ・・・」
朝から貯め込んでいたので、かなりの量だった。真奈美は宣言通り、
ムセもせず、全部胃に飲み下していく。放出は長時間続いたが、真奈
美は、当たり前のように全量を飲み切った。真人は、すっかり、下腹
部の緊張が取れた。
548 :
名無し調教中。:2014/06/05(木) 20:43:50.59 ID:BDk5Kpkt
「スッキリしました」
「ついでに、抜いてあげるわ。あなたには、迷惑掛けたからね。気持
ちいいからって、事故るなよ」
真奈美は、放尿を終えた真人の亀頭を、舌でペロペロと舐め始めた。
「う・・ううっ・・・」
真奈美のテクニックは風俗嬢並みだった。あっという間に、運転しな
がら射精する。真奈美は、精液も全部飲み込んだ。
「今度は、あたしが、オシッコしたいんだけど。あなた、飲む?」
「い・・・いえ・・・無理です」
「こういうのは、ギブ&テイクでしょ。ちょっと、その辺に車止めて」
真人は、仕方なく、目に付いたコンビニの駐車場にタクシーを止めた。
「勘弁して下さいよ・・・」
「ダメ。シートを倒しなさい」
真人は、運転席のシートを180度に近い位まで、後ろへ倒した。仰向
けになった顔に真奈美が跨る。ピンクのマジックで塗られたマンコは、
匂いがキツかった。
「こぼしたら、お前のタクシーの座席が、汚れるだけだからね」
「ひ・・・」
すでに後部座席は、経血で汚れていたのだが。
「しっかり開いて!そう、口をピッタリ、オマンコに吸い付けて!」
真奈美は、震えている真人の口に割れ目を押しつけ、勢いよく放出
した。
真奈美も朝から貯め込んでいたのだ。
「げほ・・・ごほ・・ごほ・・・おええええ!」
さすがに、生まれて初めて飲尿する真人は、ムセ込み、殆どをシート
に溢してしまった。
「仕上げは、クンニで、気持ちよくさせて。あたしも、さっき、やっ
てあげたでしょう」
真人は、涙ぐみながら、生理中の経血とオシッコで汚れたマンコを、
舌で舐め上げた。
549 :
名無し調教中。:2014/06/05(木) 20:44:38.07 ID:BDk5Kpkt
最悪の気分の真人が、運転するタクシーは、コンビニの駐車場を出て、再び
走り始めた。口の中には、まだアンモニア臭いオシッコの味が残っている。
燃料メーターが、いよいよゼロに近付いて来ていた。
「そろそろ給油しないと、もう走れません」
「じゃあ、しろ」
「この車、普通のガソリンではなく、LPGなんです」
「なんだそれ?」
「プロパンガスの事です。タクシーはみんな、それで動いてます」
「そんなウンチク、初めて聞いたわ。騙そうとしているんじゃないでしょう
ね?耳、噛み切るわよ」
「本当です。普通は、営業所で補充するのですが・・・勘弁して下さい、L
PGのスタンドを探しますから」
真人は、カーナビを操作して、LPGの取扱スタンドを探した。幸い、切れ
る前にたどり着けそうな場所が、1個所あった。既に日は暮れ、対向車線の
車のヘッドライトが眩しい。長い一日だった。
550 :
名無し調教中。:2014/06/06(金) 13:56:33.13 ID:6X6jLmDt
LPGネタ
本当にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
551 :
名無し調教中。:2014/06/07(土) 14:04:37.04 ID:WL1mf/9G
プロパンをアナルに注入したらどうなる?
うふ〜ん
553 :
名無し調教中。:2014/06/12(木) 19:30:36.88 ID:+ckGmtLI
LPGスタンドでの補充を、無事に終えると、カージャックされたタクシー
は、国道沿いに南下を続け、夜の20時頃には、奈良公園の近辺に到着した。
カラーレンジャーに指定された時間は、明日の15時だ。
「疲れた。眠りたいから、その辺の目立たない場所に止めろ」
「はい」
真人は、タクシーを人気の少なそうな裏道に路上駐車させる。
(ホント言うと、こんな所で、時間を浪費したくないわ。早く東へ向かいた
いのに)
真奈美は、ジリジリと焦る気持ちを抑えた。一生下半身を露出して生きるの
は嫌だ。しかし、解毒剤が時間切れになって、苦しみながら死ぬのは、もっ
と嫌だ。
「ネクタイを外せ。そうだ、そして両手をシートの後ろへ」
真人のネクタイで、彼自身の手を後ろ手に縛った。運転シートに拘束された
格好になる。
「あたしが、寝ている間に、逃げられたら、困るから」
真奈美は、運転席に固定され、身動き出来ない真人の膝の上に跨って、正面
から抱きついた。彼のズボンのチャックを指で開き、擦って勃起させたチン
ポを、生理中の自分の剥き出しのマンコに挿入させる。
「さすがに、これで逃げられないだろ。大声を出しても、すぐに、あたしが
目を覚ます」
真奈美は、真人の鼻に噛みついた。
「この体勢で、今晩は寝る」
そう言うと、真奈美は、相当疲れていたのか、そのまま、ぐっすりと眠り込
んでしまった。真人は、鼻に、舌の感触を感じる。
(ううう・・・繋がったまま寝るのか・・・汗臭い女だ・・・よく見ると美
人なんだが・・・ここまで、イカれてなきゃ・・・)
真人は、女の生臭い寝息を顔面に受けながら辟易した。
554 :
名無し調教中。:2014/06/15(日) 09:26:29.71 ID:SBAw2pa7
翌日、2人は目を覚ますと、再び、マクドナルドのドライブスルーへタク
シーを走らせ、食事を済ませた。さすがにトイレは、もう車内で済ます訳
にもいかず、公園の公衆トイレを見つけ、1つの個室に2人で一緒に入る。
「こうでもしないと、お前、逃げるだろ?」
真奈美と、真人はお互いが見ている前で、代わる代わる大便と小便を済ま
す。真人が、逃亡するのを警戒して、真奈美は片時もピッタリと寄り添い、
離れない。15時までは、かなり時間があり、奈良公園に来る観光客や、
放し飼いにされている鹿を眺めて過ごすしかなかった。
(ああ、時間が、もったいない。ズボンを取り返したら、このタクシーで、
そのまま伊豆半島へ向かおう。こいつには、悪いが、まだまだ解放するわ
けにはいかないわ)
カージャックしたタクシーは、警察に手配されていると考えた方がいい。
カラーレンジャーが、警察に繋がっていれば、真奈美が奈良公園に現れる
事も、伝わっているのだろう。真奈美は、何度か、パトカーや警官らしき
人間の姿を見るたびに、肝を潰し、さりげなくタクシーを移動させた。
「なんだ、あれは?」
昼過ぎになって、真人がタクシーのフロントガラス越しに異様なものを発
見した。鹿の角を生やした僧侶が、奈良公園を訪れる観光客を襲っている。
そいつは、黒ずくめの人間達を10人程、従えていた。
555 :
名無し調教中。:2014/06/15(日) 09:27:14.60 ID:SBAw2pa7
「ヒー!ヒー!」
目と鼻と口だけを繰り抜いた全頭マスクで、顔は判らない。男女の性
別だけは、胸の膨らみや、股間のモッコリなどのボディラインで判別
できる。
「観光客を、捕獲するシカ!」
「キャー!放して!」
彼らは、逃げ惑う、観光客を追い回し、捕まえると担ぎ上げて、次々
と大きな袋に詰め込んでいた。
(げっ、鉤十字団の改造人間だ!)
真奈美は、窓越しに見て、思った。それ以外の、何者でもない。
「ヤバそうです。逃げましょうか?」
真人が提案した。
「いや待って。奴らを止めるために、正義の戦隊ヒーローが現れるか
もしれないわ」
真奈美の予想は当たった。15時まで待機しているはずの、カラーレ
ンジャーが現場に現れた。清水寺の舞台から落下したグリーンは、お
らず、4人である。
「情熱の赤!カラーレッド!」
「青い空、青い海、カラーブルー!」
「金運を呼ぶ色、カラーイエロー!」
「女の子は、この色しかないの。カラーピンク!」
「残念ながらグリーンは、全身複雑骨折で入院中だ。今回は、4人揃
って、カラーレンジャー!」
556 :
名無し調教中。:2014/06/15(日) 09:27:55.90 ID:SBAw2pa7
4人の戦隊ヒーローは、ファイティングポーズを決め、ザコ戦闘員達
に挑みかかる。ただの木綿の全身タイツしか着ていないザコ戦闘員達
は、改良型のバトルスーツを着たカラーレンジャーの敵ではない。数
分の内にバタバタと倒されていく。
「俺は、鉤十字団、奈良支部所属の改造人間、鹿男だ。ゆるキャラじ
ゃないぞ」
鹿男が、名乗りを上げた。そして手を合わせ、念仏を唱えながらカラ
ーレンジャーに突っ込んでいく。頭を下げて、雄大な2本の角を振り
回した。
「うぐぅ!」
カラーブルーの、脇腹を鹿の角が抉る。強化服の生地すら貫く猛烈な
突きだった。
「なんの!」
カラーレッドが、背後から角を手掴みにした。
557 :
名無し調教中。:2014/06/15(日) 13:06:53.33 ID:ucRnjI/L
うふ〜ん
559 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 08:53:27.12 ID:KsIsLzsf
「とおりゃああ!」
角を持ったまま、鹿男をブン投げようとしたがビクともせず、逆に鹿男が首
を回すと、カラーレッドが、振り飛ばされた。
「ああ!俺の内臓が!」
鹿の角が引き抜かれたカラーブルーの脇腹から、腸がはみ出ている。出血も
酷かった。
「強い・・・こいつ強いわ」
カラーピンクと、カラーイエローが鹿男を遠巻きにしてファイティングポー
ズを取り、ジリジリと間合いを開ける。真奈美は、その様子をタクシーの窓
の中から、ジッと窺っていた。
(カラーレンジャー、押されているじゃない。そうだ、今なら、もしかして
・・・)
真奈美は、必死で周囲を探した。少し離れた道路脇に、カラーレンジャーの
移動基地であるトレーラーが駐車してある。
(あれだ!あの中に、あたしのバトルスーツがある。今なら手薄だ)
真奈美は、運転席の真人の腹にパンチを入れ、逃亡防止のために気絶させる
と、タクシーを降りた。そして、トレーラーの方へ一目散に走っていく。バ
トル中のカラーレンジャー達は、真奈美の動きに、全く気付いていない。
(いける、いけるわ)
左足の小指が疼き、生理中の下腹部が重かったが、真奈美は全力で走った。
それ以外にも全身にガタが来ているが、構っていられない。トレーラーの後
部の扉は、ロックされていた。
560 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 08:54:45.57 ID:KsIsLzsf
(もう少しなのに!)
真奈美は、トレーラーの正面へ回り込んだ。無人の運転席も、やはり
ロックされていた。
(ちっ、でも、やってやるわ)
真奈美は、大きめの石を拾い上げ、フロントガラスを叩き割る。そし
てボンネットをよじ登り、運転席へ入り込むと、ガラス片に注意しな
がらトレーラーのロックを全部解除した。そしてドアを開けて、運転
席から降りると、再び後部へ回り込む。今度は、簡単に扉が開いた。
(あたしのスーツ、どこ?)
トレーラーの中は、パソコンやデスクが置かれ、オフィスの様になっ
ていた。応接セットやキッチンまである。
(カラーレンジャーの奴ら、小洒落た環境で、仕事しやがって!)
真奈美は、今の自分の現状と比べて、苦々しく思った。それ程、長い
期間ではなかったが、スカイレンジャーの正規メンバーだった頃を思
い出す。
(戦隊ヒーローは全部敵だ。あたしの味方は、もういない。自分一人
でなんとかしなきゃ)
真奈美は、無人のトレーラーの中を探し回った。引き出しを開け、中
の物を全部、床にぶちまける。ロッカーを開け、カラーレンジャー達
の着替えの私服や私物を、片っ端から散乱させた。
「あった!」
思わず、真奈美は歓声を上げた。備え付けの洗濯機の中に、懐かしい
真奈美のバトルスーツのズボンが、無造作に投げ込まれていたのだ。
糸が解れ、色褪せたピンクに、股間の部分が繰り抜かれたピチピチの
ナイロン素材のズボンが。
「返してもらうわよ」
真奈美が、ノーパンにズボンを履いた。股間が繰り抜かれ、オマンコ
だけが剥き出しになっている感覚が懐かしい。そして、次は手袋とブ
ーツを探しにかかった。しかし、そう簡単には見つからない。
561 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 08:55:46.08 ID:KsIsLzsf
(どこ?早くしないと、カラーレンジャーが戻って来ちゃう)
見つからないまま、10分以上が過ぎた。やがて、鹿男とのバトルの
決着が付いたのか、カラーレッドとイエローが、瀕死の重傷を負った
ブルーを担いで、戻って来た。
「カラーピンク、すぐに救急車を呼んでくれ。ブルーを病院に運ぶ」
「ラジャー!」
「宮前真奈美との約束は、どうします?15時まで、後1時間くらい
ですが?」
イエローが尋ねた。
「もう、それどころじゃない。放っておけ、あんなクズ女・・・げっ!」
カラーレンジャー達は、トレーラーの異変に気付き、内部を物色して
いる真奈美と、鉢合わせした。
「クズ女で悪かったわね。バトルスーツのズボンは返して貰ったわよ」
「汚いぞ、真奈美!」
カラーレッドが、怒り狂った。
「ブーツと手袋は、どこにあるの?」
「言うわけねえだろ、この馬鹿女!」
真奈美と、4人のカラーレンジャーは対峙した。カラーレンジャー達
は鹿男との対戦で負傷し、かなり消耗している様だった。
562 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 08:56:38.53 ID:KsIsLzsf
「あなた達、鹿男には、勝ったの?」
「いや、引き分けだ。取り敢えず、略奪だけは止めさせた。って、お
前には、関係ないだろ?」
(あたしも、正義のために、戦っていたかったのよ・・・)
真奈美は、心の中で思った。
「場所を、変えよう。明日の15時に伊勢神宮だ。そこでブーツを、
片方だけ返してやる」
カラーレッドが提案した。
「ちっ、またか。いい加減、全部返しなさいよ」
「うるさい、露出狂の癖に。嫌なら、燃やすだけだ。焼却炉でな」
「判った、行くわ。だからどいて」
真奈美は、両腕を振り回しながら、トレーラーの出口を塞いでいるカ
ラーレンジャーの間に突っ込んでいき、突破した。彼らは、鹿男にや
られたブルーを早く手当てしたいのか、あっさりと、通してくれた。
公園の戦闘は終わっており、鹿男とザコ戦闘員達の姿はない。大勢の
観光客が誘拐されたので、もうすぐ、警察が現場検証に来るだろう。
(その前に、この場を離れなくちゃ)
真奈美は、タクシーに戻ると、気絶している真人の頬を指で捻りあげ、
無理矢理、目覚めさせ。
「次は、伊勢神宮よ!早く行って!」
「ひ・・・ひ・・・もう、許して下さい・・・」
「うるさいわ!」
プロパンガスのエンジンを回し、再びタクシーは、走り出した。
563 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 10:04:38.30 ID:KsIsLzsf
真奈美編、終わりです。
564 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 18:37:58.43 ID:avn8LRT2
乙!
565 :
名無し調教中。:2014/06/20(金) 22:57:08.85 ID:6523i8S3
更新乙
アルテミスファンとしてはアイアン仮面に登場してほしかったけど
今はアトランティスに行ってるんですね。アトランティスでの活躍に期待!
566 :
名無し調教中。:2014/06/21(土) 02:32:27.22 ID:nA4T1Wer
なかなかだったよ
うふ〜ん
568 :
名無し調教中。:2014/06/22(日) 11:42:39.55 ID:gYLxDRsz
うふ〜ん
570 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 17:29:34.40 ID:GcII09lw
西暦2008年12月、ルミナス諸島共和国の首都、パールシティは、観
光客の姿も激減し、経済活動も停滞して、荒廃の一途を辿っていた。2回
目のクーデターが勃発してから3カ月が過ぎている。赤道直下のルミナス
では、12月と言えども、真夏の気温だった。
「ボロンゴ様・・・今日も帰って来ない」
日本人、梅本由梨香(28歳)は、1歳の息子ブギンガと共に、軍人用の
宿舎である2DKのマンションで、ひたすらボロンゴ大尉の帰りを待って
いた。しかし、この国の支配者となったボロンゴは、反対勢力との内戦に
忙しいらしく、王宮で軍の指揮を執り続けており、由梨香の事は、忘れて
しまったようだった。
「王宮へ、言ってみよう」
ある日、由梨香は、そう決意すると、赤いマイクロビキニ姿でブギンガを
抱きかかえ、短い間だったが、ボロンゴとの思い出の詰まった2DKのマ
ンションを後にした。
「ユリカ・・・ユリカ・・・」
ブギンガが、片言で呟いている。もちろんボロンゴの子供ではない。ケチ
ャ族の島で人食い人種に輪姦された時に身ごもった子供だ。由梨香にとっ
て3番目の子供だったが、最初の2人は、ケチャ族の酋長に食べられてし
まっていた。
「ボロンゴ様は、どちらにいらっしゃいますか?」
歩いて、王宮までたどり着いた由梨香は、警備員の詰め所で尋ねた。全身
に卑猥な刺青を彫った由梨香は、有名な存在で、ボロンゴの愛人だという
事は、みんなに知れ渡っており、あっさりと教えてくれる。
571 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 17:30:48.15 ID:GcII09lw
「大統領の執務室にいるよ」
「ありがとうございます」
由梨香は、顔パスだった。元々、そんなに警備は厳しくない。今回のクーデ
ターで政権の座に就いたVIP達は、ほぼ全員が、特殊部隊の出身であり、
自分の身は自分で守れるので他人の警備は、それ程あてにしていない。特に
ボロンゴは、ルミナス最強の軍人で、素手でサイボーグ戦士と渡り合える程
だ。王宮の中は、半裸の白人メイドや、セックス奴隷達が、あちこちで軍人
や職員に御奉仕をしていた。
「ここね」
由梨香が、大統領執務室に入るとボロンゴ大尉が、前国家元首であるマーガ
レット7世を、バックスタイルで犯している最中だった。尖った歯が、マー
ガレットの肩に食い込み、血が流れている。
「ボロンゴ様・・・」
恐る恐る、か細い声で由梨香が声をかけた。
「ああ、由梨香か。どうした?」
「あの、もう兵舎には、帰って来られないのですか?」
「ああ?」
ボロンゴは、意外な事を言われたように、ポカンとした。
「由梨香を、もう虐めて下さらないのですか?」
ボロンゴは、しばらく考え、由梨香が何を言いたいのか、理解した。
「俺の家は、この王宮だ。俺がこの国の独裁者なのだからな。兵舎になん
か、帰るわけがないだろう。それに、虐める女など、この王宮にいくらでも
いる。例えば、この女王陛下とかな・・・」
「AOHHHH!」
黒人の巨根に子宮を抉られ、マーガレットが、歓喜の声を上げた。壊れ切っ
た重症マゾのメス豚である由梨香とは違い、王族出身の彼女は、気品に満ち
ている。
572 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 17:31:37.18 ID:GcII09lw
「・・・・」
由梨香は、無言で目に涙を浮かべた。
「由梨香、お前の国は、どこだった?」
「日本です」
「そうか。お前は、もう日本へ帰れ」
ボロンゴの突然の言葉に、由梨香はショックを受け、一瞬パニックに
陥った。
「で・・・でも・・・あたし、日本を出る時は、マグロ漁船に乗って
いたので、パスポートとか、持ってません・・・だから、帰れません・・・」
「その辺は、ルミナスの外務省で、うまく手配してやる」
ボロンゴは、そう言うと、もう由梨香から目を離し、マーガレットと
のセックスに没頭した。
573 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 17:32:36.92 ID:GcII09lw
翌日、由梨香は、王宮の一画にある外務省のオフィスに呼び出され、
外務大臣から直接説明を受けた。彼は、元特殊部隊の黒人である。ま
だ20代だ。
「あんたのルミナス国籍のパスポートを作ったよ。これで、ルミナス
人の梅本由梨香として、観光ビザで日本に入国出来る。そして、入国
審査を通ったら、その後、このパスポートは破棄すればいい。元々、
あんたには日本国籍がある。それで日本で問題なく永住出来る筈だろ」
外務大臣は、ぶっきら棒だった。3か月でどうにか、役所の仕事を覚
え、大臣の仕事を、こなせるようになっているが、まだまだ似合って
いない。
「でも・・・ブギンガには、日本国籍はありません」
「その子供は、ルミナスに置いていけ。聞けばケチャ族の子供だと言
うじゃないか。ボロンゴ大尉が、将来は、立派な軍人に育てて見せる
ってよ」
由梨香の目から、大粒の涙が流れた。ボロンゴに捨てられ、愛する息
子のブギンガとも引き離されるのだ。だが、マゾの彼女に、どんなに
辛くても他人の命令に逆らうという習慣はなかった。全ての辛いこと
は、彼女にとってプレイの一環なのだ。
「わかりました。ブギンガを、よろしくお願いします」
マイクロビキニ姿の由梨香は、深々と頭を下げた。卑猥な刺青の入っ
た頬は、涙で濡れ、顔は、クシャクシャになっていた。
574 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 20:49:09.44 ID:dGywvhzF
575 :
名無し調教中。:2014/06/24(火) 22:53:54.94 ID:Zvg9+Wfk
な
576 :
名無し調教中。:2014/06/25(水) 00:48:02.30 ID:ooEs6h6C
梅本由梨香キタアーーー!!!!!!!!!
577 :
名無し調教中。:2014/06/25(水) 01:38:46.81 ID:UcWpM8yF
生きたまま(麻酔なしで)の解剖は、ぜひこの手でやってみたいものだ。
俺の場合、現時点でたとえば、
原●小●合
黒●美●
吉●香●
水●那●り
金●奈●
二●本●代
伊●亜●
あたりが対象になる。
拉致して仰向けで大の字に厳重に固定して、怯えるのに構わず、腹を容赦なく切り裂く時、俺の中で何かがはじけ、彼女(ら)の断末魔の悲鳴や、切り裂く感触が、たとえようのない快感になる。
血が飛散して、壮絶な現場になることは間違いないが、内臓が姿を見せれば第一の達成感。
もちろん、肝臓(キモ)を切り裂いたり、一部の内臓の抜き取りもする。
間違いなく死ぬから、快楽殺人になってしまうが、苦しみ抜いて無惨に殺される彼女らの姿が最高のリョナ素材。
もちろん、彼女らのモモ肉や肩ロース、レバーなどは、食材としても最高級!
中年欲求不満男のこの俺の妄想は、果てしなく恐ろしいww
新たに生け贄リストに加えて欲しい若い女の子は、ぜひコメントして欲しいな
578 :
名無し調教中。:2014/06/25(水) 02:13:37.02 ID:zZIRtN+b
579 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 09:27:40.75 ID:BwIXJ5Vs
梅本由梨香は、マイクロビキニから、地味なTシャツとジーパンに着替え、
1人で飛行機に乗った。ルミナスから日本への直行便はないため、一旦ケニ
アのナイロビに向かい、そこでAMA航空の成田行きに乗り替える。約14
時間のフライトで日本の成田空港に辿り着いた。
(寒い・・・)
ノーパンノーブラの夏服で、いきなり12月の日本に降り立った由梨香は、
肌を刺すような寒さに驚愕した。4年間も熱帯地方で、裸に近い姿で生活を
送っていたのだ。色白だった肌は、小麦色に焼けている。『マゾ』『奴隷』
と両頬に彫られた顔の刺青は隠す事が出来ないため、機内や入国手続きの際、
CAや係官にジロジロと見られた。
(日本に帰って来たけど、どこへ行けばいいのかしら。まさか、実家には帰
れないし。4年前に住んでいたマンションは、家賃を払ってないから、もう
解約されているだろうし)
取り敢えず、ルミナス外務省に貰った生活資金が、日本円で10万円分くら
いあった。ルミナスの通貨は、クーデター後、為替レートが大幅に下落して
おり、ボロンゴは、由梨香に大金を渡したつもりなのだが、円に両替すると
、それ位にしかならなかったのだ。
(このお金が、なくなる前に、新しい生活を始めなくちゃ・・・まずは、仕
事を探そう)
久しぶりの日本に、由梨香は、かなり戸惑った。日本語を喋るのも、マグロ
漁船から海に叩き込まれて以来である。かなり怪しまれながらも、無事ゲー
トを潜り抜けると成田エクスプレスに乗り込み、ホッと一息ついた。
580 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 09:29:32.25 ID:BwIXJ5Vs
(夢を見ているみたいだわ。今、あたし日本にいるのね)
ケチャ族の島や、ネオナチスの海軍基地、パールシティでの生活の感
覚が、まだ体に残っている。電車に乗っているサラリーマンや、学生
達は、まさか由梨香が壮絶な経験をして来たなどと、想像もしないに
違いない。雑誌を読んだり、ケータイをいじっている人間が多い。発
売されたばかりのアイフォンを持っている人間もいるが、スマホとい
う単語自体、由梨香は知らなかった。
(そうだ、ネットカフェ!思い出したわ。そこが一番安く泊まれる。
所持金も少ないし、今晩は、そこに泊まろう)
由梨香は、都心に出ると、まず自分が住んでいたワンルームマンショ
ンに行ってみた。宇宙人に拉致される以前から住んでいた、そのマン
ションは、割とお洒落で家賃も高い。高時給を稼ぐイベントコンパニ
オンやモデルの派遣会社に登録していた由梨香には、普通に住める場
所だった。
(やっぱり、別の人が住んでいる)
マンションの入り口にある集合ポストの部屋番号に張られている名前
を見て、由梨香はガックリと肩を落とした。予想していた事だったが
、実際に見ると、やはり悲しい。日本には、自分の居場所がないのだ。
仙台の実家には、帰る気がしなかった。刺青と傷跡だらけの姿を見せ
れば、家族は卒倒するだろう。両親の心情を考えれば、行方不明だと
思わせておく方が、まだマシだ。その晩は、マンションの近くのネッ
トカフェに泊まりナイトパックで泊まり、インターネットを検索して
日本の事情を、いろいろと調べた。日本には、さざなみ市という行政
特区みたいなものが出来ており、宇宙人の租借地になっているらしい。
(これから居場所を作ればいいんだわ)
次の日、由梨香は、気を取り直すと再び山手線に乗り、五反田にある、
以前働いていたSMクラブ『美女拷問の館』を訪れた。確かにビルの
場所は合っていたのだが、違う店の名前になっていた。
581 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 09:30:38.26 ID:BwIXJ5Vs
(SMクラブ『デビルエンジェル』・・・前の店、潰れたのかしら・
・・4年ぶりだものね。まあ、いいわ。ここで働かせてもらおう)
由梨香は、エレベーターでデビルエンジェルの入居する階へ上がった。
受付にいたのは何となく見覚えのある男だった。
(えっと・・・誰だっけ・・・思い出せない・・・そうだ、竹内さん。
『美女拷問の館』の店長だった竹内さんだわ。やっぱり、名前が違う
だけで、同じ店なんだわ)
由梨香は、急に嬉しくなった。日本にも自分が知っている人間が、ま
だいたのだ。
「あのう、すみません。覚えていらっしゃいますか?以前ここでお世
話になっていた梅本由梨香です」
日本語で喋るのが、あまりにも久しぶりだったため、アクセントがお
かしく、カタコトっぽくなっているのに、自分でも気付いた。外国人
の出稼ぎ労働者だと思われても仕方ないくらいだった。
「あ・・・」
店の入り口に立っていた竹内幹夫は、突然の訪問者にポカンとしてい
た。目の前にいるのが、M女だというのは、商売柄直感でわかる。由
梨香の顔の刺青を見て、誰だか思い出したようだった。
「あ、お前、ハードプレイ専門の由梨香だな。八崎組長の情婦だった
・・・マグロ漁船に売り飛ばされたんだったっけ?」
「そうです!その由梨香です!覚えていてくれて、ありがとうござい
ます!」
由梨香は、感激のあまり、竹内幹夫の手を握り締め、何度も何度も握
手した。
582 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 12:05:58.61 ID:keWiGz3k
更新乙です。
家族の事を心配したり、仕事や住居といった事を考えたり・・・
なんとなく由梨香の社会性が戻ってきてる気がしますな。
個人的にはその方が好きだわ。
真性マゾで頭もいっちゃってる女より、真性マゾなんだけど
理性は残ってる女の方が良い。
583 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 20:24:38.79 ID:BwIXJ5Vs
「懐かしいね。で、何の用?」
「昨日、日本に帰ってきました。また、ここで働かせて欲しいんです。出来
れば、住み込みで」
「住み込み?寮は、今いっぱいだよ。ま、でも、そう言う事なら、とりあえ
ず面接しようか」
竹内は、由梨香を狭い事務所に招き入れた。デスクとパソコン、電話と金庫
などが置いてある、タバコ臭い部屋だ。
「脱いでみて」
「はい」
由梨香は、何の抵抗もなくTシャツとジーパンを脱ぎ、全裸になった。卑猥
な刺青と傷跡だらけの醜いボディである。3度も出産を経験しているため下
腹部の皮膚が少したるんでいた。
「酷いな。前に働いていた時よりも、さらに酷くなっている。クリトリスも
無くなっているじゃないか。さすがにこれじゃ、客が引いちまうよ」
長年、この商売をしている竹内も、ここまで壊れ切ったM女を見るのは、久
しぶりだった。
「そこを、なんとか、お願いします。日本で、他に行く所がないんです。前
みたいに、あたし専用の激安コースを設定して下さい。食る物さえ貰えれば
、給料は要りません。寮が、空いてないなら、プレイルームに寝泊まりさせ
て下さい」
由梨香は、必死に頼み込んだ。元々、虐められるのだけが生き甲斐の女だ。
他に何も望むものはない。基本的人権すらいらないと考えている。
「本当に、その条件でいいの?給料がいらないんなら、雇用契約は結べない
から、ボランティアになるけど」
「構いません、よろしく、お願いします」
由梨香は、醜い肌を晒した全裸のまま土下座をし、何度も何度も額を床に擦
りつけた。
584 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 20:25:40.66 ID:BwIXJ5Vs
その日から、由梨香のSMクラブでの日常生活が始まった。ルミナス
から持ってきたカバンと財布は、控室のロッカーに入れる。見てくれ
の悪い、安物のTシャツとジーパンも脱いで、店の備品の中から選んだ
レースクイーンのコスチュームに着替えた。イベントコンパニオン時
代の自分のイメージを再現しようと思ったのだが、長年の間に染み付
いたメス豚オーラと、加齢、そして何より、刺青と無数の細かい火傷
のケロイドが、以前とは、似ても似つかぬ化け物の姿に変えてしまっ
ていた。
「お前、それ、全く似合ってねえよ。なんで、それ選んだの?違うの
にしなよ」
待機室にいた女王様や、他のM嬢が笑い転げた。
「ギャップあり過ぎ。無理無理無理!」
「実は、あたし、昔イベントコンパニオンだったんです」
頬を赤らめながら、由梨香が告白した。
「ウソつけ、てめえ。フカしてんじゃねえよ」
誰も信じてくれなかった。事務所から竹内オーナーがやって来た。
「由梨香、お前専用の特別コースを作ってやったぞ。超ハードプレイ
コース、NG無しの全オプション無料で付け放題、60分1万円ポッ
キリの激安コースだ」
料金を聞いた、他の嬢達が驚いた。
「えっ、オプション無料って、食糞もですか?」
「そうだ。食糞、飲尿、針プレイも無料だ。心配するな。由梨香限定
のコースだから」
通常、食糞オプションは10万円、針は3万円、飲尿は2万円である。
それを全部、無料でやろうと言うのだ。
「それ位しないと、この女に客は、つかないんだよ。ボランティアだ
から、客の払う金は全額、店の取り分になるし、本人も、それでいい
って言ってるから」
「ボランティア?はあ?」
「なにそれ。ボランティアで、体への負担の高いハードプレイを引き
受けるなんて、聞いたことないわ」
嬢達が、さらに目を丸くする。
585 :
名無し調教中。:2014/06/27(金) 20:26:27.59 ID:BwIXJ5Vs
「彼女は、本物の重症マゾなんだ。SMクラブに住み込みでボランテ
ィアをやりたいって言っている。だから、食事だけ、みんなの、お弁
当やオヤツの余り物を上げて欲しい。足りなかったら経費で、何か買
ってやるが」
竹内が説明した。
「本物のマゾ奴隷ね」
褒められて由梨香は、照れ笑いをした。
「勤務時間は、朝10時から夜中の1時までのフルタイム。休日は無
しで、365日、働きたいそうだ」
「大丈夫なの?体、壊すわよ」
「本人の希望だから、仕方ない。夜は、営業の終わった後のプレイル
ームで寝るそうだ」
「すごいわ。マゾ女の鏡ね」
嬢達は、ある意味、尊敬の眼差しで、痛々しいレースクイーン姿の由
梨香を眺めた。由梨香は、待機室の床に土下座をし、三つ指をついて
、挨拶を始めた。
「皆様、新人の梅本由梨香と申します。本日より、よろしくお願いし
ます。至らぬ点がありましたら、なにとぞ、御教授下さいませ」
すでに、由梨香のオマンコは、久々のハードプレイへの期待で濡れ始
めていた。
586 :
名無し調教中。:2014/07/04(金) 17:03:31.41 ID:QxEyGu/g
面白い。
エロ小説としてだけではなく、普通にSF小説としても面白い。
これはアマゾンのダウンロードなどではなく、出版社に持ち込むべきだな。
それにはエロ部分と、ヤバイ部分(芸能人の名前に似たキャラとか
某国の将軍様ネタとか)は修正しないといけないだろうけど。
587 :
名無し調教中。:2014/07/05(土) 12:18:40.79 ID:RkgM1lPp
age
588 :
名無し調教中。:2014/07/05(土) 12:25:50.15 ID:1r7cWt2A
小説なかなか上手いな
589 :
名無し調教中。:2014/07/06(日) 01:55:14.74 ID:d2oHcPvs
上手いよね。はじめの頃は不慣れな感じもしたけど、最近はすごく上手い。
あとストーリーが、パラレルワールドとかアトランティスとか、色々と凄い。
このまま2ちゃんねるのSM版に埋もれさせておいていいの?って感じ。
エロイシーンを抜いて、SF小説として製本して出版しようよと思えるんだけど、作者さんも忙しそうだしなぁ・・・。
590 :
作者:2014/07/08(火) 10:58:09.45 ID:ahI60wr/
エロシーンを抜いて、成り立つのでしょうか?
出版社へ持ち込みって、やった事ないので、どこへ、どう持ち込んでいいか判りません。
591 :
名無し調教中。:2014/07/08(火) 23:17:07.44 ID:Fi/Ko0GS
始めに断っときますが悪口じゃないですよ。
初期の頃のエロでは、興奮を覚えたけど
ここ数年はエロに興奮しないが、こうやって読んでるのは、上手なんだと思います。俺も。
こんな長い話で、こんがらがる作品、ずっと読み続けてられるんだから!
電子書籍でも売ってるみたいだし。
長くほったらかしにされてる高原家や、名前出てこないが、動物園に入れられてる子や
犬にされちゃった子なんかも、思い出して書いてあげて下さい。
熟女好きの俺は、高原の母が気になる所ですが、その内お願いします。
592 :
作者:2014/07/10(木) 22:21:52.53 ID:vMg2ewxl
ホームページに顔写真をアップし、サンプル動画もアップすると、由梨香に
予約が入り始めた。ありえない低料金が客の興味を、誘っているようだった。
「由梨香さん、予約が入りました」
アルバイトのボーイに、名前を呼ばれて由梨香は支度する。ライトイエロー
のハイレグのレースクイーンのレオタードに、SMグッズを入れたボストン
バッグを持つ。浣腸器、鞭、ローソク、縄、洗濯バサミ、マチ針などが入っ
ている。プレイルームに入るとワイシャツにネクタイをした40代のサラリ
ーマン風の男が待っていた。
「新人のユリカです。本日は御指名頂き、ありがとうございます。御調教、
よろしくお願い致します」
由梨香は、正座し、三つ指をついて挨拶をした。顔面に刺青をした由梨香の
実物を見て、サラリーマン風の男は、明らかに引いている。
「ど、どうも・・・凄い体だね。その刺青、本物?シール?」
「本物です。ユリカは、真性マゾ女なのです」
「酷い傷だ。脱いでみて」
「はい、御主人様」
由梨香は、レオタードを脱ぐと、下着は付けていなかったので、全裸を晒し
た。
「うわっ!」
男は、思わず小さく叫んだ。全身の淫語の刺青と、肌にびっしりと刻み込ま
れた傷が無残だ。鞭傷、タバコの火を押し付けられた火傷の痕、噛まれた歯
型の傷などが、無数にある。ホームページを見て、電話予約で指名はしてみ
たものの、男は、後悔しているようだった。
「汚い・・・さすがに、ここまでとは・・・」
SMプレイには、清楚で綺麗な女を、傷めつけ、壊していくという喜びがあ
る。しかし、この女はもう、すでに壊れ切っている。
593 :
作者:2014/07/10(木) 22:23:00.60 ID:vMg2ewxl
「でも、まあ、もう金は払ったんだ。せっかくだから、いつもは、や
れない事をやってみよう」
「よろしく、お願いします。ユリカを、いっぱい、虐めてください」
男は、まずボストンバッグから出されて、床に並べられた責め道具の
中から、鞭を手に取った。バラ鞭ではなく竹の鞭である。由梨香自身
が、自分への苦痛度を高めるために、その鞭しか、カバンに入れて来
なかったのだ。
「へえ、珍しいな。プレイで、こんな鞭を使うのは、初めてだ」
男は、竹鞭を振り上げ、ヒュンヒュンと風を切って、由梨香の汚い背
中を、滅多打ちにした。古傷だらけの皮膚が、新しい内出血で紫色に
染まっていく。パシッパシッという、竹の重量感がたまらない。背骨
が折れそうな勢いだった。
「あう!あう!いいです!もっと、もっとおお!思い切り打って下さ
い!」
由梨香は、久しぶりに日本語で、よがり声を上げ、せがんだ。
「顔へのビンタも、NG無しなんて、珍しいな」
由梨香専用のプレイ規約を書いた用紙を見ながら男は呟き、手を上げ
ると、由梨香の顔面を張り倒した。通常M嬢は、顔が腫れると仕事に
差し支えるため、顔への攻撃はNGか、高額なオプション料金を取ら
れる。
「針、いってみようか。どこに刺してもいいのかな?」
「はい、目以外なら」
男は、マチ針を由梨香の乳輪に突き刺した。乳首にも酷い裂傷の跡が
ある。以前は乳首ピヤスをしていたに違いない、塞がりかけた穴の痕
もある。クリトリスに刺そうとしたが、あるべき場所には、抉れた傷
跡しかなかった。
594 :
作者:2014/07/10(木) 22:23:53.68 ID:vMg2ewxl
「ちっ、ここもか」
仕方なく男は、由梨香の目を除く顔面にマチ針を次々に刺した。唇、
鼻、頬を貫通させてみる。男は、針プレイは生まれて初めてだったの
で、手が震え、真っ直ぐに皮膚を貫き通すのに手間取り、その分、い
じくり回されて由梨香の苦痛が増えた。
「結構、難しいな」
由梨香の顔が、次第にウニの様になっていく。顔面にも古傷が多かっ
たので、男は、全く罪悪を感じない。バッグの中にあった50本あま
りのマチ針を全部、皮膚に刺し終わると、今度は1本ずつ抜いていっ
た。
「うわ、血だ!」
1本抜くごとにツーッと、結構な量の血が流れる。たちまち由梨香の
顔面は血だらけになった。
「鏡を見てみろ。お前の顔、凄い事になってるぞ」
男は、由梨香の髪の毛を掴んで、備え付けの鏡に顔を向けさせ、自分
自身を眺めさせた。
「ああ・・・素敵です・・・綺麗な顔にして頂いて、ありがとうござ
いますう」
貧血気味になりながら、由梨香は、礼を述べた。ここしばらく、日常
生活では、まともな物を食べていない上に、血を流したのだ。当然の
結果と言える。
「本当に、飲尿と、食糞も無料オプションなのか?」
「はい。もちろんです、御主人様」
「でも、食糞って、体調管理が大変なんだろ?」
「大丈夫です。ケチャ族の島では、毎日食べてましたから」
「は?ケチャ族?」
男は、ポカンとした。だが、どうせ、この女は、頭もおかしいのだろ
うと考えて、納得した。
595 :
作者:2014/07/10(木) 22:24:40.76 ID:vMg2ewxl
「不思議女の妄想って奴か。イタイな」
男は、ズボンのチャックを下ろし、半勃ちのチンポを由梨香に含ませ
た。これだけのハードプレイをしているのにもかかわらず、それ程、
興奮していない。由梨香の肉体が、汚な過ぎるのだ。
「飲め。そのために、わざわざ、さっき、ここに来る前に、自販機で
アクエリアスを買って、ガブ飲みして来たんだ」
男のオシッコは、量は多かったが、味が薄かった。由梨香には、少し
物足りなかった。
(もっと、濃いオシッコが飲みたいわ。でも、御主人様に、そんな事、
要求するのは、失礼よ。マゾ奴隷として許されるべき事ではないわ)
「御馳走様でした。とても美味しく頂きました。ありがとうございま
す」
由梨香は、忘れかけていた日本語のボキャブラリーを駆使して礼を言
った。流れ的に、次は、食糞プレイだろう。
「さてと、じゃあ、次は食って貰おうかな」
「はい」
床に何重にも広げて敷いたバスタオルの上に由梨香は、仰向けに寝転
がった。顔の上に男が跨り、気張り始める。黒い固形物が、男の菊穴
から顔を出し、ウネウネとクネリながら、落下してきた。
596 :
作者:2014/07/10(木) 22:25:19.08 ID:vMg2ewxl
「あぐっ」
由梨香は、口で見事に受け止め、頬張った。
「ナイスキャッチだ。メス豚ちゃん」
男が、誉め称えた。人のウンチは苦く、初心者なら吐き出してしまう
だろう。だが由梨香は、ケチャ族の島で飼われていた数年間、家畜仲
間のジェーン・アンダーソンのウンチを主食にして命を繋いで来たの
だ。年中、飢餓状態で、雑草しか食べていなかったジェーンの排泄物
に比べれば、普段、栄養満点の飽食に慣れている日本人男性のウンチ
など、御馳走に近かった。
「ははは!本当に食いやがった」
男は、大喜びした。由梨香は、頬張ったウンチを嚥下すると、排便で
汚れた男の肛門の周りを、綺麗に舐めて掃除をし、バスタオルの上に
落ちたウンチも、這い蹲って口に咥え、綺麗に完食する。食糞OKと
いう、能書きだけではない、完璧な仕事ぶりだった。
「よくやるな、お前」
男には、自分のクソを食べた由梨香が、人間以下の別の下等生物に見
えていた。
597 :
作者:2014/07/11(金) 08:51:56.20 ID:E2UKQCyd
SMクラブ『デビルエンジェル』の営業時間は、朝10時から夜中の1時ま
でである。由梨香は、1日15時間労働だ。低料金のため、絶え間なく予約
が入る。由梨香に付くのは、金が無くてハードプレイを、今までやった事が
ないという客ばかりである。彼らは、ほとんど例外なく食糞、針プレイを要
求し、さすがの由梨香も、見る見る内に、肉体を消耗していった。
「あんた、本当に大丈夫?」
プレイの後、シャワーを浴びて体を綺麗にし、歯を磨いて食糞の汚れを取っ
てから、待機室に戻った由梨香に、お茶を引いていた女王様の一人が声をか
けた。
「はい、大丈夫です。気になさらないで下さい」
「お前、臭いんだよ、あっち行けよ!」
別の女王が、悪態を付く。ウンチを完食しているので、いくら歯を磨いても
息が臭い。
「はい、申し訳ございません」
由梨香は、レオタード姿のまま、待機室を出て、薄暗い非常階段の踊り場に
蹲った。真冬なので、かなり寒い。どうせ、10分休憩した後、別の予約が
入っている。プレイルームに戻れば空調も効いているので、それまでの我慢
だ。由梨香は、低料金でハードプレイを売りにしている割には、リピーター
が少なかった。由梨香自身が、壊れ過ぎているので、魅力がないのだ。物珍
しさで1回だけプレイしても、そのまま、飽きてしまう客が、殆どだった。
598 :
作者:2014/07/11(金) 08:52:46.70 ID:E2UKQCyd
(でも、あたし、幸せ。また日本で、こんなに虐めて貰えるなんて)
大胆に露出しているレオタード1枚の由梨香は、鳥肌が立ち、ガクガ
クと震え、吐く息も白かった。下着さえ身につけていないので、股間
に凍てつくような冷気が入り、スースーする。
(これは、ある意味、寒中、放置プレイだわ。逆に燃えて来ちゃう)
夜中の1時に仕事が終わると、そのままプレイルームのベッドで眠り
につく。風呂は、シャワーがあるし、トイレはプレイ中に、浣腸プレ
イと放尿プレイで済ませる。食事は、客のウンチと、待機室で他の嬢
達から貰うコンビニ弁当や、お菓子の残飯で充分だった。
「あたしダイエット中だから、残りはユリカに上げるわ」
非常階段で蹲っている由梨香に、M嬢仲間が、ペットに餌をやるよう
に食べ残しを、投げ与えてくれる。同じM嬢達からも、犬の様に扱わ
れていた。
「いつも、ありがとうございます」
由梨香は、礼を言い、ウンチ臭い口で、貪り食べるのだった。そんな
、ある日、懐かしい人物が、『デビルエンジェル』を訪れた。
「これはこれは、組長。御無沙汰で」
オーナーの竹内が、揉み手をして出迎えた。派手な紫色のスーツにサ
ングラスをかけて登場したのは、40歳くらいのヤクザ風の男だった。
「おう、竹内。景気はどうだ?」
「ボチボチでさあ」
竹内は、用意していた札束の入った茶封筒を八崎健次郎に渡した。いわ
ゆる、みかじめ料だ。八崎健次郎は、この4年間で暴力団幹部から組長
に昇格していた。
599 :
作者:2014/07/11(金) 08:53:33.29 ID:E2UKQCyd
「懐かしい女がいます。ユリカ、お前が、昔世話になっていた八崎組
長だ。挨拶しろ」
待機室で、残飯を食べていた由梨香が、顔を出した。由梨香は、日本
を離れる前、八崎のSM専門の5番目の情婦だったのだ。
「お久しぶりです、御主人様」
由梨香は、八崎の高級イタリアブランドの革靴の足元に跪いて挨拶を
した。しかし、八崎の顔には、何の表情も浮かばない。
「誰だ、こいつ?」
完全に由梨香の事を忘れているようだった。
「ハードマゾの梅本由梨香ですよ。最後に組長が、マグロ漁船に売り
飛ばした。覚えてませんか?顔の刺青を見て下さいよ」
竹内が、思い出させようとしたが、結局無理だった。
「わかんねえな。女は、星の数ほど、調教して来たからな。それより、
ナンバー1のカレンは、今日出勤か?」
「ええ、ちょうど今、お茶引いてます」
「そうか、俺が、研修してやる」
「お手柔らかに、お願いしますよ。稼ぎ頭なんですから」
「俺は、いつだって優しいさ」
八崎は、足元の由梨香には、目もくれず、残忍な笑みを浮かべて、店
の奥へズカズカと入って行った。
600 :
作者:2014/07/11(金) 08:54:23.57 ID:E2UKQCyd
由梨香が、デビルエンジェルで住み込みを始めて1ヶ月程経った頃、
自分の体に異変を感じた。
(もう、2カ月間、生理が来ていない。まさか・・・)
由梨香は、傷だらけの自分の手を、同じく傷だらけの下腹部に、そっ
と当てた。日本に来てからは、1度も本番はやっていない。ルミナス
でも、この数ヶ月間で、中出しセックスをしたのは、ボロンゴだけだ
った。
(赤ちゃん!ボロンゴ様の赤ちゃんが、あたしの体内に・・・それし
か、考えられないわ)
急に吐き気が込み上げてきた。食糞プレイのやり過ぎで、最近、頻繁
に嘔吐感がするものとばかり考えていたのだが、それが、つわりだっ
たと言う事に、今気付いた。
「オエッ!オエエエエ!」
人気のいなくなった午前3時のプレイルームの便器に、由梨香は大量
のウンチまみれのゲロを吐いた。
(苦しい・・・でも生むわ。ボロンゴ様の赤ちゃんですもの・・・絶
対に産むわ・・・)
由梨香は、強い決意をした。由梨香にとって4番目の子供である。最
初の子供は、マグロ漁船の船員の誰かの子供であり、生まれて数十分
後に、ケチャ族の酋長に食べられた。2番目の子供は、ケチャ族の誰
かに、種付けされた子供であり、やはり生まれてすぐに食べられた。
3番目の子供も、由梨香を輪姦したケチャ族の男の子供だったが、無
事にルミナスで出産し、ブギンガという名前を付けて、現在パールシ
ティの孤児院で育てられている。
(男の子がいいわ。ボロンゴ様に似た強い男の子・・・)
由梨香は、胃液を吐き、涙をボロボロ流しながら、思わぬ、天からの
授かり物に、言いようのない幸福を感じていた。
601 :
作者:2014/07/11(金) 08:55:01.54 ID:E2UKQCyd
由梨香編、一旦、終わりです。
602 :
名無し調教中。:2014/07/13(日) 08:52:13.24 ID:rR8k6vdh
更新乙
603 :
名無し調教中。:2014/07/13(日) 14:02:33.08 ID:eSGZ3TH7
乙カレー
604 :
名無し調教中。:2014/07/13(日) 14:24:21.79 ID:7yjHDtb6
でも連載中はsage進行してほしい
605 :
名無し調教中。:
更新オツカレ〜
由梨香のクリトリスは再生しないの?