生体実験パート10

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1名無し調教中。
2作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/06(日) 23:19:47.63 ID:a1JP6dhh
広宣は、会話に詰まった。おそらくそれは、白髪の老人とモモコが戦った日だ。それが原因で
ゲームの世界に異変が起こってしまったらしい。3Dのグラフィックスは現実の風景となり、ア
バターは、自分自身の肉体に置き換わった。この世界にいる自分以外の人間は、どうなのだろ
うと考えたが、これまで観察している限りでは、現実世界のプレーヤーではなさそうだった。
「それで、何かわかったのかい?」
ようやく、広宣は言葉を続けた。ジャム・ハーと名乗る少年は、目をキラキラと輝かせた。
「ああ、とんでもない事になっていると、わかったよ」
「???」
「見せてやるよ、付いて来な」
二人は、残っているドリンクを一気に飲み干し、ショートケーキを口に頬張ると、代金を支払って
酒場を出た。ジャム・ハーは、店の裏に回り込み、繋いであった大きな鳥の背中に跨った。
「怪鳥モアだ。乗りな」
金色の羽毛に、獰猛そうな顔付きをした鳥だ。馬よりでかく、嘴にはギザギザの歯が生えている。
広宣は、肝を潰しながら、恐る恐るジャム・ハーの後ろに跨った。ジャム・ハーが手綱を握ると怪
鳥モアは羽ばたき始め、ゆっくりと空へ舞い上がった。
「こいつ、元々1人乗りなんだ。2人だとそんなに長くは飛べない」
怪鳥モアは、どんどん高度を上げて行った。酒場の屋根が小さくなり、やがて城壁に囲まれたフ
ルーツシティの町自体も小さくなる。野原や麦畑、果樹園がミニチュアの様に見えるようになって
くると、薄い雲を突き抜けて、さらに上昇した。
3作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/06(日) 23:20:25.93 ID:a1JP6dhh
「どこまで上がるんだい?」
「もう少しだ」
空は、晴天だった。薄い雲が少ししか流れていない。どんどん地表が遠くなる。そして
広宣は気付いた。
(地平線がない!しかも、地形がモザイク状になっている!)
山や川、海岸線がいきなり途切れ、直線状に切り取られたかのように、別の地形と隣り
合っていた。地図をハサミで切り、滅茶苦茶に繋ぎ合わせたパズルのように見える。地
平線はなく、どこまでも陸と海が平面上に広がっていた。
「よく判るだろう。この世界が、どうなっちまったか」
ジャム・ハーが、言った。
「あ・・ああ」
「いろんな場所が切り取られて、少しずつ飛ばされて来て、嵌めこまれたんだよ。それも、
かなり適当にね」
「この世界は、丸くないのか?大地は球じゃないのか」
「完全な平面みたいだな。果てが、有るのか無いのか。有ったとしたら、どこまで続いてい
るのかもわからない。ケーキランド王国に攻め込んでいる蛮族は、この世界を地盆と呼ん
でいると、逃げて来た避難民が言っていた」
「地盆・・・地球じゃなくて地盆か・・・」
どうやら、ここは、広宣が子供の頃から教え込まれてきた常識が通じない世界の様だった。
4作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/06(日) 23:38:22.43 ID:a1JP6dhh
スレが落ちないように、しばらく御協力を、お願いします。

感想など、なんでも結構です。、
5名無し調教中。:2011/11/07(月) 10:34:25.57 ID:RiNC8dxP
更新乙です
6名無し調教中。:2011/11/09(水) 10:32:18.95 ID:BPmR7kZr
あげ
7名無し調教中。:2011/11/10(木) 12:08:11.87 ID:cloKHP7t
Age
8作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/10(木) 23:17:43.23 ID:NCXWL/qW
2010年2月22日、月曜日、JNコーポレーションの代表取締役社長、根津順平(40歳)
は、早朝より出社し、クレーム対応に追われていた。当直の社員よりネットゲーム『アナ
ーキーライフ』のサーバーが昨日の夕方にダウンしたと言う報告を受け、最初、すぐに
復旧するだろうとタカをくくっていた。それが、日曜出勤のプログラマーだけでは対応出
来ず、プロミング課全員に非常呼集をかけ、日曜日の夜から朝まで徹夜で作業を続けたが、
一昼夜明けた現在もまだ復旧のめどが立つどころか、原因さえも判っていない。
「山川課長とは、まだ連絡が取れないのか!」
根津社長は、苛立って、社長室の床を、全裸で雑巾がけしていた桜井弥生(31歳)の脇腹
を、思い切り蹴飛ばした。
「ぎゃう!」
抜けるような白い肌の弥生は、悲し気に悲鳴を発しただけである。治外法権条約に基づき、
社畜に落とされた彼女に人権は無いのだ。最初、奴隷になった後も、憧憬の念をこめて丁
重に扱われていた弥生は、時が経つにつれて、容赦なく虐待をされるようになっている。
「はい、携帯電話の電源は入っているようなのですが、本人が出ません。留守電に至急、会
社に連絡を入れるようにとメッセージは残しましたが」
プログラミング課の課長代理が答えた。山川桃子は1人暮らしだ。会社から、それ程遠くない
場所にマンションを借りて住んでいる。
9作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/10(木) 23:18:29.76 ID:NCXWL/qW
「ええい、クソ!もう待てん。山崎君、課長のマンションまで行って、直接、見て来てくれ
ないか」
根津は、手持無沙汰にしていた、営業の山崎聡史に声をかけた。サーバーがダウンして、
ゲームにログイン出来なくなったと言うユーザーからの苦情電話とメールが、ひっきりな
しに入ってくる。JNコーポレーションのコールセンターはパンクし、他の部署の人間も総出
で対処していた。
「わかりました」
聡史は、この喧騒から一時的に抜けられる事を喜んでいるようだった。上着をはおり、ブリ
ーフケースを持って飛び出していく。まるで飛び込み営業にでも行くような勢いで。
「ユーザーが増え過ぎて、負荷がかかったのか?いや、それは考えられない。先週サーバ
ーを増設したばかりだ。充分余裕はあった筈だ・・・」
根津はイライラしてタバコに火を付けた。弥生が、素早く近寄って来て、片膝を立てて跪く。
そして顔を上げて、口をアングリと開ける。人間灰皿になろうと言うのだ。根津が、火の粉の
混じった灰を、弥生の口内に落とすと、舌の上にチリチリと焼けるような痛みが走った。
「あ・・・」
弥生が震える。しかし、弥生の事など根津の眼中にはなく、頭の中はクレーム対応の事で
いっぱいのようだった。
10作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/10(木) 23:21:55.29 ID:NCXWL/qW
 山崎聡史は、外出するのに桜井真司(34歳)を連れて行った。今でこそ彼は、妻の
弥生ともども社畜なのだが、7年前まで、JNコーポレーションの前身である桜井ソフト
開発の社長だったのだ。その頃、創業社長である真司と、プログラマーである山川桃子は、
恋人関係にあり、真司は彼女の自宅マンションの場所を良く知っていた。
「ここで、間違いないのか、バカ真司」
聡史は、全裸で付いて来ている真司に、小突きながら声をかけた。真冬なので寒さで身
を震わせている。白い息を吐き、唇が青い。真司は、ネオガイア星人の技術で作られた、
奴隷管理用の首輪を嵌めていた。
「間違いないです」
聡史は、インターホンのボタンを押した。ピンポーンと鳴ったが、いつまで経っても家の中
から反応は無い。
「課長!山川課長!」
聡史は、ドンドンとドアを叩いた。多少近所迷惑でも気にしている場合ではない。
「課長!課長!くそっ・・・管理人に事情を説明して、合鍵を借りるしか・・・」
会社の存亡の危機なのだ。ネットゲーム『アナーキーライフ』は、現時点でJNコーポレー
ションの利益の半分を稼ぎ出している。聡史が、管理人室を探すために、ドアの前から離
れようとした時、ガチャリと内側から鍵の開く音がした。そして、ドアが開き山川桃子が顔
を出した。
11作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/10(木) 23:22:21.92 ID:NCXWL/qW
「課長!大変です、『アナーキーライフ』のサーバーがダウンしたんです。すぐに会社に
来て下さい!」
「ま・・・」
ネグリジェのままの桃子はポカンとしていた。確かに本人に間違いないのだが、表情が
全く別人の様である。目が死んだ魚の様に濁って、焦点が定まらず、口の端から涎を垂
らしていた。
「あ・・・あ・・・神様がいた・・・世界を創造する神がいたのよ・・・お・・お・・お・・・」
桃子は、ブツブツと呟いていた。
「えっ?課長、何ですか・・・しっかりして下さい、課長!」
「お・・・お・・・世界が始まる・・・新しい・・・朝が来る・・・」
山川桃子は、その場に座り込み、這い回り始めた。完全に狂っている。体を震わせ、意味
の無い言葉を羅列し、呟き続けながら時折、目を見開いて唸っていた。

12作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/10(木) 23:22:57.15 ID:NCXWL/qW
2010年2月21日、日曜日午後15時7分27秒。『アナーキーライフ』のサーバーが原
因不明のトラブルでダウンした時刻に、ログインしていたと思われる約1万人のユーザー
全てに、山川桃子と同じ症状がみられた。精神が崩壊し、魂を抜かれたような彼らは、
病院で検査を受けたが、過度なストレスによる人格障害と言う以上、何も判らなかった。
JNコーポレーションは、賠償問題に発展しそうな事態に怖れおののいた。
「ゲームと、発症した人格障害との間に、科学的関連性は、今のところ証明されていま
せん」
根津順平は、記者会見の席で、脂汗を流しながら説明した。
「しかしながら、状況としては、患者はサーバーが落ちた時点で、ネットゲーム『アナー
キーライフ』にログインしていたユーザーに限られており、今後、当社は、事実確認を行
うと共に、誠意を持って対応していきたいと考えております」
根津は深々と頭を下げた。記者達のカメラのフラッシュが矢継ぎ早に焚かれる。頭を下
げた瞬間を画像に収めるためだ。
(会社が、潰れるかもしれない・・・)
根津は、覚悟した。山川桃子は、現在病院に収容されて治療を受けている。しかし、彼女
はもう、以前の彼女では無くなっており、彼女に原因の究明と打開、プログラムの修正を
期待するのは不可能だった。
13作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/11(金) 00:08:53.73 ID:yakuQKe+
仮想空間編、終わりです。
14名無し調教中。:2011/11/13(日) 16:51:04.62 ID:wpheHrAG
乙です
鉤十字団が美女を怪人に改造する話を読みたい
15名無し調教中。:2011/11/13(日) 17:13:50.42 ID:YlRW8mgD
JNコーポレーションの美人秘書はどうなるの?
16名無し調教中。:2011/11/13(日) 18:44:25.50 ID:PGeftX7V
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17名無し調教中。:2011/11/13(日) 23:05:54.01 ID:Ea1adVu1
更新乙です
18作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/14(月) 22:55:14.56 ID:DpdQzEiT
次のエピソードで、何をアップするか考え中です。書きかけや、着想はいろいろあるのですが。
19名無し調教中。:2011/11/15(火) 07:34:50.39 ID:jxKf2jrX
作者さんのご自由に
あえて希望するなら、奴隷家族かヘレン犬の話に一票
もしくはキャビンアテンダント編かな
20名無し調教中。:2011/11/15(火) 22:45:31.64 ID:C/8Xxkzi
戦隊ヒーロー…は最近書いてもらったか
時間停止男の続きか、久々に屁こきお嬢さまのその後の話を希望
21名無し調教中。:2011/11/15(火) 23:20:56.85 ID:w70igyQU
ルミナス編も気になる。
あえて言えば、由梨香やアルテミスが主役の話が読みたい
22名無し調教中。:2011/11/17(木) 07:21:20.38 ID:XtGNyZV9
あげ
23名無し調教中。:2011/11/17(木) 12:06:08.35 ID:FeeIWff6
更新乙です。
新しいスレが立って早々にこんな事書くのもなんだけど、
>>1 にサイトの紹介文も書いてみては?
ついでに『残酷な拷問シーンもあり』と一文を加えておくのもいいかも。
あと>>2>>3あたりに、前スレのハイライトシーンをコピペするとかも良いかも。
2ちゃんねるのSM板を経てココに辿り着いた時点で、来訪者はSMに興味があるわけだし
『拷問』の2文字を見て興味は持つ事はあっても、忌避感を持つ事はないでしょ。
――と、個人的にふと思いました。
24作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/18(金) 07:55:05.43 ID:gehNnYNG
前回のスレが書き込めなくなったので新しいスレを立てます・
(パート1〜パート9)
http://pink.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1059752766/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1075254905/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1093948414/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1124327172/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1149035728/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1165242316/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1194423125/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1237980479/
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1277134343/

パソコン版まとめサイト
http://eirian.h.fc2.com/index.html
携帯版まとめサイト
http://gxc.google.com/gwt/x?client=ms-nttr_docomo-jp&guid=on&output=xhtml1_0&wsc=ti&wsi=51fbac0a971c1f78&u=http%3A%2F%2Feirian.h.fc2.com/index2.html&ei=tNYUTJmOGZT6qwPgtoHVDg&ct=pg1&whp=30
アナザーストーリー掲示板への直リン
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11681/


2003年8月より書き続けているオリジナル小説です。地球にやって来た宇宙人が、超絶した科学力と軍事力を背景に、人間を捕獲し、暴虐の限りを尽くす、というのが最初の頃のストーリーです。残酷な拷問シーンがあります。
25作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/18(金) 07:58:40.15 ID:gehNnYNG
↑  こんな感じで、どうでしょうか。ハイライトシーンというのが、難しいです。SMシーンなのか、ストーリー的な、盛り上がりの部分なのか。いっそのこと、読者の方に、好きなシーンを選んで、コピペして貰った方がいいかもしれません。
26名無し調教中。:2011/11/18(金) 19:23:36.95 ID:0CdcofpH
更新乙です。
2003年8月かぁ。。。随分むかしに感じられるけどわ。
その頃は嫁さんのスリーサイズ、BとHは90台で、Wは50台だったのに
今では全て90台のような気がする。ていうか怖くてサイズを聞けない。
27名無し調教中。:2011/11/20(日) 18:24:42.90 ID:bWtNFlSO
まとめサイトのアナザーストーリーの下書き3にあるセイリンカンの話、
口蹄疫のパロディだろうけど、今となっては放射能汚染された飼料を食べた家畜を思い浮かべてしまう
東〇電力勤務のエリート美女に恥辱を味あわせてほしいけど、震災ネタはまだ荒れそうだな
28作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/20(日) 21:37:06.35 ID:BILA7XYo
改造人間で、原発男と言うのを考えたのですが、まだ時期尚早でしょうか?
29名無し調教中。:2011/11/20(日) 22:30:45.71 ID:S3+l3soj
おk、次話はそれで
3027:2011/11/20(日) 23:53:46.47 ID:bWtNFlSO
>>28
それはエロい話になるんですか?w
しかし作者さんの話に不謹慎というのはナンセンスな気もします
個人的にはいい女がゲテモノに改造されることに興奮しますが、
その原発男が道往くOLなどを襲ってくれれば嬉しいです
31名無し調教中。:2011/11/21(月) 01:31:07.02 ID:JLhdv8Id
男の怪人なら仮面ライダーみたいに悪の組織から逃げ出す、という話を書いてほしい
例えば、媚薬や超音波を発して人を操る能力を身に付けた怪人がその力を駆使して脱走、
しかし正義のために戦うのではなく、人間だった頃のパワハラ上司に復讐したり、
好意を寄せていた女性を逆恨みして変態性癖を植え付ける…とか
32作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/21(月) 11:14:36.11 ID:otN+u6eG
実は、すでに書きかけていたのですが、批判が怖くてアップしていませんでした。


http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1303939948/7
33名無し調教中。:2011/11/21(月) 17:47:09.91 ID:K0hujEbN
どうしても心配なら、核融合男とかにすればいいかも。
34名無し調教中。:2011/11/21(月) 18:34:24.68 ID:t2fcxQGH
>>25
ハイライトとか難しいもんね。
35名無し調教中。:2011/11/21(月) 18:36:17.93 ID:t2fcxQGH
送信押してしもたw
ハイライトは難しいから、前スレはどのストーリーがあったか程度でいい
んじゃないかと思う。
36名無し調教中。:2011/11/22(火) 07:22:48.49 ID:KC2rDT83
アヤカや乳牛女の戦いぶりが見たいので、原発男の話を読みたい
原発男の容姿や、どんな武器を使うのかにも興味がある
37作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/23(水) 08:14:17.13 ID:0yDhS9XM
引っ張って置いて、申し訳ないのですが、執筆時間が取れないため、しばらく休載します。
38名無し調教中。:2011/11/24(木) 21:53:09.77 ID:j9WyevsK
あげ
39名無し調教中。:2011/11/25(金) 20:23:39.32 ID:Cyzux6Ml
>>作者さん
復活を楽しみにしています。
40名無し調教中。:2011/11/26(土) 12:17:29.34 ID:vtRkQYLQ
キューサイの青汁
41名無し調教中。:2011/11/27(日) 16:17:46.08 ID:P8P1gAyq
第145話の寝室奴隷のように、陰毛だけではなく髪や眉など
全身の体毛を強制的に剃り落とされる女を作品に出してほしい
42名無し調教中。:2011/11/27(日) 23:56:32.06 ID:RTmPAC6G
鼻を豚鼻にするなど、容姿を醜くするだけの実益のない人体改造を希望
43名無し調教中。:2011/11/28(月) 10:03:26.84 ID:8LsO/too
>>42
全く実益が無いのはカワイソすぎるぞ。
せめて豚鼻の左右の孔を、1つは第二の膣に、もう1つは第二の肛門に
するくらいの実益性を与えてやって欲しい!
44作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/29(火) 21:11:56.83 ID:RHCMzbuQ
2011年11月14日、早朝。さざなみ市にあるラブホテル『おのろけコアラの行進曲』の
一室で、女性の他殺体が発見された。さざなみ署捜査1課の青山優作(41歳)は、警察
犬のヘレン(35歳)を連れ、直ちに現場に向かった。
「ガイシャの身元は、判ったのか?」
優作は、先に着ていた後輩の松本刑事に尋ねた。現場検証をしている人間も、周囲を封
鎖している制服警官も、全て下半身丸出しのフルチンである。それが、さざなみ市での警
察関係者のスタイルなのだった。
「被害者は、綾瀬留美、22歳。市内のSMクラブ『変態見本市』に所属する出張SM嬢です。
昼は大学生、夜は風俗で働いていたようですね。死亡推定時刻は今日の午前3時頃です」
優作は、白い線で縁取られて転がっている死体を観察した。黒髪の清楚な感じの美女で、
亀甲縛りで縛られたまま死んでいる。首には赤い首輪を付けられ、全身に冷えて固まった
蝋滴がこびり付いており、鞭跡も数多く刻まれていた。顔と尻の皮膚が紫に変色して腫れ
上がっており余程、ハードな調教を受けた後の様だった。
「洗面器の中にガイシャの物と思われる糞尿が見つかりました」
「ふむ、浣腸プレイをしていたんだろうな。で、死因は?」
「おそらく、首輪の締め過ぎによる窒息死ではないかと。司法解剖の結果を待たないと正
確な結論は出せませんが」
「プレイ中の事故か・・・それじゃ、犯人は客の男か?」
「それが、ホテルの防犯カメラに客らしき男の姿は、映っておらず、部屋に入る際もガイ
シャが一人で入ったようです」
45作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/29(火) 21:14:00.46 ID:RHCMzbuQ
「SMクラブの顧客名簿は?」
「クラブのオーナーの話によると、依頼の電話をかけて来たのは、常連客では無かった
ようで、名前、年齢、人相、何もわかりません。性別が男だという以外は」
「それって、クラブじゃないじゃねえか。適当な営業をしやがって」
優作は、困り果てた。松本刑事に向かって言う。
「ホテルの支配人を呼んで、防犯カメラの映像を片っ端からチェックしてくれ。この部屋
に犯人がいたのなら、必ず映っている筈だろう?」
「それは、もうやりました。何回チェックしても同じだと思いますがね」
「いいから、やってくれ」
ここは、さざなみ市だ。あらゆる可能性が考えられる。
「こいつは、透明人間の仕業かもしれん。犯人は、転送機を使って出入りしたとも考えら
れる。この部屋自体の映像は無いのか?」
「ありません。部屋自体に監視カメラを仕掛けることは、プライバシーの侵害になるそうで
して、ホテル側に無いと言われました」
お手上げだった。優作は、ヘレンに匂いを嗅がせる。ヘレンは、豚鼻で、クンクンと死体の
周りの匂いを嗅ぎ回った。
46作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/29(火) 21:14:42.43 ID:RHCMzbuQ
「被害者の匂いしか、しないワン」
「この役立たずがっ!」
イライラした優作は、思い切り革靴で、ヘレンの脇腹を蹴飛ばした。
「ギャウッ!本当に、しないから仕方ないブー!」
「俺様に口答えをする気なのか。この馬鹿犬!いつから、そんなに偉くなった?」
優作は、ヘレンの栗色の髪の毛を鷲掴みにし、洗面器の所まで引き摺って行った。そし
て、中のウンチに鼻を押し付けさせる。
「どうだ?何か判ったか?あーん?」
「ギャオンッ!」
ヘレンは、失神した。嗅覚センサーを鼻に埋め込まれたヘレンには、ウンチの匂いが数万
倍になって脳に伝わり、衝撃の余り意識が飛んでしまったのだ。
「けっ、思い知ったか、馬鹿犬が!」
優作は、イライラが一瞬スッキリしたが、それで事件が解決したわけではない。
「時間停止男の仕業だと言う線も考えられる。こいつは、一筋縄ではいかんぞ。迷宮入りだな」
「ちょっと待って下さい、青山刑事、早過ぎます。捜査は、まだ始まったばかりです。ガイシ
ャも死後5時間と経っていません」
「んな事、言ってもなあ」
刑事達が、困り果てていた時、廊下へのドアが開いて1人の壮年の男が入って来た。銀色
のスペーススーツを着た白人なので、一目でネオガイア人だと判った。
「あ、あなたは!」
優作を始め、現場検証に当たっていた刑事達は、驚いて、その場に土下座した。それは、
恐れ多くも、さざなみ市の権力構造の頂点に立つ人物、ピタゴラス総督だった。
「ギャハハハ、美人SM嬢の殺人事件が起こったと聞いたので飛んで来たのだ。わしも、最
近出番がなくて、暇なんでのう」
47名無し調教中。:2011/11/29(火) 21:15:33.57 ID:RHCMzbuQ
「出番?何のですか?」
「いや・・・単に、このところ、さざなみ市は平和だと言うことじゃ。深い意味はない」
ピタゴラス博士は、美しい秘書を同行させていた。山瀬梨奈(31歳)である。紺のスーツ
に身を包んだ清楚な雰囲気の女性は、SM嬢の死体に近寄ると、パチパチと瞬きをしな
がら、様々な角度から黒い瞳を凝らして凝視した。
「彼女は、人間カメラ兼プリンターなのじゃよ」
ピタゴラス博士が解説した。梨奈は、その場でスカートの下に手を入れて、ピンクのパン
ティを足首まで擦り下げると、その場にしゃがみ込みんだ。そして、ハンドバッグから、フ
ジフィルム製のL版サイズの写真用紙を取り出して床に置き、クリトリスを押し付けた。
「あん・・・ああん!」
梨奈は、腰を小刻みに動かして身悶え始めた。ピタゴラス博士の悪魔的な手術によって、
クリトリスが印字ヘッドに改造されているのだ。
「梨奈の印刷姿は、いつ見ても、色っぽいのう。ギャハハハハ!」
ピタゴラス博士は、高笑いをした。印刷が出来上がった写真を手に取って見てみる。亀
甲縛りのまま死んでいるSM嬢を映したその写真は、地球上のどのメーカーが作ったプ
リンターで印刷したよりも高精彩だった。
「ふむふむ・・・わかったぞ、この事件、わしが解決してやろう」
「えっ、総督自らが?」
自信満々に言い放ったピタゴラス博士に、刑事達は平伏したまま驚いた。
「何か、不満か?」
「い、いえ、滅相も無い。ただ、殺人事件ごときに、総督のお手を煩わせるのは、いかが
なものかと、思っただけでございます」
青山刑事は、慌てて弁解した。ネオガイア人の中でも、最もVIPであるピタゴラスの機嫌
を損ねれば、命にかかわる。いや、死ぬより、もっと恐ろしい目に合わされるかもしれない。
48作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/29(火) 21:16:35.15 ID:RHCMzbuQ
「梨奈君。例の物を出したまえ」
「はい、総督」
身悶えしながら印刷し、何度もイッて汗ばんでいた梨奈は、ハンドバッグから無針注射器を出した。ピタゴラス総督は、それを手に取り、死体の痣だらけの尻に押し当てる。プシュッと空気の圧縮される音がして、注射器の中の緑色の液体が皮膚から浸透していった。
「何ですかそれは?」
青山刑事が、怖れながら尋ねた。
「これは、わしが開発した死体蘇生薬だ。死後10時間くらいまでなら生き返る」
「死体蘇生薬!」
死んでいる人間に血液の流れは無い。注入された液体はナノマシンの密集体であり、
自ら血管を泳ぎ回り細胞を蘇生させていく。しばらく待っていると、被害者の皮膚に赤
みが差し始め、やがてビクンと痙攣して心臓が動き始めた。
「成功じゃ。これで被害者は生き返る。つまり殺人事件は無かったと言う事になり、捜
査の必要もなる訳じゃ。これにて一件落着、ギャハハハハハ!」
青山刑事は、反論しようとした。殺人事件では無くなったが、殺人未遂事件としては捜
査を続行しなくてはならない。しかし、自分が事件を解決したと思って、悦に入っている
ピタゴラス博士に意見をする勇気は、優作には無かった。悪徳刑事である彼は、弱い
者には滅法強いが、権力者に楯突くことなどあり得ないのだった。
「さ、さすがは、総督閣下。助かりました」
優作は、お世辞を述べた。真相は、後でゆっくりと、生き返ったSM嬢に聞けばわかるだ
ろう。
「では、わしは総督府に戻る。このSM嬢は気に入ったから、土産として持って帰るぞ。
新しい生体実験の材料に丁度いい」
「ちょ・・待っ・・・」
せめて、証言を聞いてからに、と言いかけて、優作は辞めた。事件の真相なんてどうで
もいい。優作は、元々、仕事熱心な刑事では無いのだ。
「い、いえ、何でもありません」
優作は、再び平伏し、額を床に擦りつけた。
(ちぇっ、飛んだ午前だったぜ。昼飯を食ったら、気分直しに浮浪少女でも、いびりに行
くか。全く、真面目に仕事なんて、やってらんねえぜ)
ピタゴラス博士は、生き返ったSM嬢と美人秘書を連れ、颯爽と引き上げて行った。
49名無し調教中。:2011/11/29(火) 22:19:39.68 ID:mYf9zcwP
デタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!宇宙拷問研究所博士のピタゴラス総督!!
本当に何話ぶりの登場なんだ?
50作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/11/29(火) 22:39:52.19 ID:RHCMzbuQ
終わりです。超短編の推理小説を書いてみました。
51名無し調教中。:2011/11/29(火) 23:27:10.09 ID:iKv+2AxB
短っ!w
しかしホテル名など、いろいろガジェットがあっておもしろかった
52名無し調教中。:2011/11/30(水) 09:51:24.67 ID:P8/V5vTR
更新乙です。
死体を蘇生させて証言を聴取……、じゃなくて殺人自体なかったことにして
被害者を生体実験に使うあたりが、流石ピタゴラス博士ですな。
きっとSM死よりも悲惨な目に遭うのでしょう。。。
53名無し調教中。:2011/11/30(水) 12:34:27.26 ID:36sp10CE
ピタゴラス総督は暇なのか
たしか本国からは拷問研究や人体改造の実績を買われて、地球人を活用した
生体兵器などの開発を任せられていた気がするけど、そっちは進んでいるのか?w
54名無し調教中。:2011/11/30(水) 15:45:28.58 ID:eEWwdliE
出番ワロタwww
55名無し調教中。:2011/11/30(水) 22:39:17.81 ID:n/kTEaA7
間もなく師走
作者さんの話、もう1〜2話ほど読みたいものだ
56名無し調教中。:2011/12/04(日) 00:22:06.00 ID:lFCIWXhN
更新乙です。

>>55
>作者さんの話、もう1〜2話ほど読みたいものだ
同意
57作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 10:07:38.65 ID:BR3c59kS
2010年5月、伊豆半島の地下にある鉤十字団の秘密基地では、次なる作戦が練られていた。
「スカイレンジャーは潰した。次なる目標は、エコレンジャーとトレインレンジャーだ」
ゲッペルス4世は、居並ぶ幹部達に方針を示した。
「どちらに、先に仕掛けますか?」
ヨーデル・メンゲレ博士が尋ねた。
「いずれにしろ、大した相手ではない。両方、同時に仕掛けようと思う」
「では、あたしがエコレンジャーを叩きます」
美少女戦士アヤカが、名乗り出た。ゲッペルス4世は、首を横に振る。
「nicht、お前は、トレインレンジャーの担当だ。エコレンジャーは、原発男にやらせる」
「えっ」
全員が、驚いた。原発男は、体内に原子炉を持ち、普段は秘密基地の最下層で電力
供給を行っている。その彼を戦闘に投入しようと言うのだ。
「基地の電力は、太陽光パネルと風力発電で、賄えるだろう」
ゲッペルス4世は、楽観的に考えた。
「しばらくの間なら、補助バッテリーも使えます」
メンゲレ博士が言った。
「原発男は、単独行動。放射能漏れの恐れがあるからな。アヤカには、新入りの乳牛
女とフンコロガシ男を付ける。2人とも、改造人間としての戦闘は不慣れだ。厳しく鍛え
てやれ」
「ich verstehe!」
アヤカは、わざとドイツ語で返事をした。有色人種であることをコンプレックスに思ってい
るのだ。
58作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 10:08:22.49 ID:BR3c59kS
エコレンジャーの5人は、多摩川の河原で空き缶拾いをしていた。男3人と女2人の
メンバー構成である。
「暑いわ、ヘルメットを脱ぎたいんだけど」
女性のエコ・イエローグリーンが文句を言った。手に持った45リットル容量の透明
のポリ袋は、半分くらいが空き缶で埋まっている。リーダーであるエコグリーンがたし
なめた。
「俺達は、環境戦隊なんだ。暑くても、だらしないところは、見せてはいかん。ヘルメッ
トを脱ぐなんて、絶対だめだ!」
「こんな仕事、もうヤダよう」
エコ・ダークグリーンも、音を上げた。
「明日は、都内の高級ホテルで環境サミットの警備だ。だから、今日のところは、ゴミ
拾いを頑張ってくれ」
サボるわけにはいかない。環境戦隊が、河川敷でゴミ拾いをしている姿は、空中浮遊の
自動追跡カメラで国民に、ライブ中継されているのだ。環境庁のPRが、目的の仕事だ
った。
「そろそろ、ランチにしようか。ライトグリーン、近くのコンビニで5人分の弁当を買ってき
てくれ。領収書を忘れるなよ、経費で落とすから」
「ういーす・・・」
エコ・ライトグリーンが、だるそうに堤防を上がりかけた時、下流から妙な人間が1人近
付いてくるのに気付いた。
「なんだあ?あいつは?」
そいつは、人間の男の様だったが衣服は着用しておらず、頭髪がない。背中に重そうな
何かの機械を背負っている。その機械から動力パイプの様なものが無数に伸びて、男
の胴体に連結している。目を凝らしてよく見ると、背中の機械は、男の肉体に埋め込ま
れ一体化しているようだった。
59作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 10:08:54.85 ID:BR3c59kS
「みんな、気をつけろ。敵の改造人間だ!」
リーダーのエコグリーンが叫んだ。相変わらず的確な状況判断だった。彼がリー
ダーたる所以である。
「でも、あいつ、改造人間にしては、部下のザコ戦闘員を連れていないわ」
エコ・ブルーグリーンが言った。
「いいから、戦闘態勢を取れ!」
エコグリーンの命令で、5人は、横一列に並び戦闘前のポーズを決めた。弁当の買
い出しは、後回しだ。妙な男の移動速度は遅く、5人の目の前までたどり着くのに、
かなりの間が空いた。
「ぜえ、ぜえ・・・重いぜ、原子炉は」
男は、息を切らしていた。
「何なんだ、お前は?」
エコ・ダークグリーンが尋ねた。
「俺様は、鉤十字団最強の改造人間、原発男様だ!」
「部下のザコ戦闘員は、いないのか?」
「貴様らなど、俺様1人で、充分だ。実のところ、放射能漏れが怖くて、部下が付いて
こない。悪いか?」
環境戦隊の5人は後ずさった。こいつの特性に気付いたのだ。
「注意しろ、距離を取れ。こいつは危険な奴だぞ」
「イエローグリーン。ガイガーカウンターを持ってなかったか?」
放射能汚染の専門家イエローグリーンが、バトルスーツに装備されている計測器を
操作した。
60作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 10:09:30.21 ID:BR3c59kS
「大変です。数値が1000ミリシーベルトを超えています!」
「うっ・・・長時間の戦闘はヤバイ。被曝するぞ」
5人は、恐慌状態になるのを、精神力で、かろうじて押さえた。仮にも正義のヒーローなのだ。
「死ね、エコレンジャー!必殺、セシウム散布!」
原発男は、背中の原子炉から伸びているパイプの一つを5人に向けた。パイプの先からは、何も出ている様には見えない。
「なんだ、こいつ。コケ脅しか?」
エコ・ダークグリーンが言った。エコグリーンがたしなめる。
「馬鹿、放射能は、目には見えないし匂いもしない。だから危険なんだ」
「でも、それなら、なぜ、こいつ自身は健康なの?」
ブルーグリーンが、疑問を口にした。それには、原発男本人が直接答えた。
「ハッハッハッ、いい質問だ。教えてやろう。実は私は健康ではない。頭髪は抜け
てしまったし、歯茎から血が出ている。体が疲れやすく、走ることが出来ない。白
血病と診断されたが、ネオナチスの開発した薬品で何とか生き長らえている」
原発男は、誇らしげだった。
「う・・・リーダー、遠くからスーパーエコガンで、狙撃しよう」
ライトグリーンが提案した。
「ハッハッハッ、それは、止めた方がいい。私の背負っている原子炉が爆発すれば、
半径20キロは、蒸発し、2万年は人の住めない場所になるぞ!」
「2万年!」
ライトグリーンは絶句した。
「どうするんだ、リーダー」
「原子炉は、爆発させず、こいつの生身の部分だけを攻撃するんだ」
的確な判断だった。
「さすが、リーダー」
「ああ、機動戦士ガンダムの第1話で、ザクを倒す時の要領だな」
61作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 10:11:06.25 ID:BR3c59kS
5人の環境戦士が、エコサーベルを抜いた。環境に配慮し、ジュースの空き缶を
再利用して鋳造した剣である。最先端のリサイクル技術を使っているため、切れ
味は抜群だ。
「ブルーグリーン、お前、先に切り込めよ」
ライトグリーンが囁いた。
「いやよ、あなたから先に行けば」
5人の戦士は、尻ごみし、互いに譲り合った。その状況を見て、エコグリーンは一
計を思い付いた。
「お前ら、知らないのか?俺達のバトルスーツは、放射能の防護服にもなっている
んだぜ。なんたって、環境戦隊だからな」
「なんだ、そうだったのか。なら原発男に近付いても、安全だな」
ダークグリーン、ライトグリーン、ブルーグリーン、イエローグリーンの4人は、安心
して原発男に接近し、4本の剣で、めった刺しにした。傷口からは、赤ではなく白い
血が流れた。
「うぐぐ・・・貴様ら、放射能が怖くないのか・・・」
「けっ、防護服を着ているんだよ!それより、お前の血はなんで白いんだ?」
「白血病の進行を遅らせる薬のせいだ・・・」
「ジ・エンドだ。もう薬に頼らなくていい。あの世に行きな」
ダークグリーンが、剣の先で原発男の左胸をズブリと刺し貫いた。
62作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 12:46:23.10 ID:BR3c59kS
「うぎゃあああ!ぐ・・・か、かくなれば、最後の手段・・・必殺、臨界爆発!」
原発男の背中に背負っている原子炉が、湯気を噴き温度が急上昇を始めた。
「まずい!核爆発が起こるぞ。なんとしても、止めさせろ!」
エコグリーンが、4人の背後から叫んだ。
「させるかよっ!」
ライトグリーンが、エコサーベルを水平に薙ぎ、原発男の生身の喉元を切り裂いた。
「ゴホォォォ・・・お・・覚えてろ・・・あの世から、祟ってやる・・・ゴホォォォ・・・」
半分千切れかけた原発男の頭が、ガクリとうなだれた。切り裂かれた喉から空気が
スースー漏れる音がする。戦闘に参加せず、離れた所で見ていたエコグリーンは、
心の中で呟いた。
(バトルスーツが、放射能防護服になっているなんて嘘だよ。ま、短時間で済んだん
だ。それほど人体に影響は出ないだろう)
エコグリーンは、携帯電話を取り出し、環境庁の一角にあるエコレンジャー本部に電
話して、すぐに放射性物質の処理班を送ってくれるように依頼した。国内の都市部で
は、エコレンジャー専用の通信端末を使うより、普通の携帯電話を使う方が省エネだった。

63作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 12:48:13.44 ID:BR3c59kS
伊豆半島の地下にある鉤十字団の秘密基地では、ステルス衛星から送られてくる、
戦闘の中継を、幹部達がコーヒーを飲みながら観戦していた。
「原発男は、破れたか」
ゲッペルス4世が呟いて、非難するような目で、製作者である財銭教授の方を見た。
財銭教授は、慌てて弁解した。
「い、いえ、負けではありません。相討ちです。エコレンジャーは、戦闘している間に、
すでに放射能に被曝しています。今は健康に見えますが、いずれ症状が現れてくる
でしょう」
「そうか。しかし、原発男が、いなくなったとなれば、今後、我が基地の長期的なエネ
ルギー供給が、問題になるな」
「それには、心配は及びません」
鉤十字団の、もう一人の科学者であるメンゲレ博士が説明した。
「こんな事もあろうかと、既に、代替エネルギーは用意してあります。これを御覧下さい」
メンゲレ博士は、リモコンを手に取って、モニターを切り替えた。画面には、地下の最下
層で、大勢の日本人の若い男女が、全裸で鎖に繋がれている様子が映し出された。
全員が頭や体に金属ベルトを巻き付けられ、皮膚には、無数の電極を刺し込まれている。
その状態で彼らは、互いにセックスをしたり、オナニーをしたりして快楽に貪っていた。
64作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/06(火) 12:48:52.50 ID:BR3c59kS
「人間の性的快楽を、電気信号に変換する装置を開発いたしました。オルガス
ムスに達した時に、最も発電量が高くなります。千人の男女を一日中セックス
させる事で、原発男1人分の発電量に匹敵します」
メンゲレ博士は、得意気だった。彼の家系は、高祖父の代より、鬼畜で外道な
研究に関しては、天才的な才能を発揮する。
「この人間発電を主電源にして、補助に風力と太陽光を使えば、基地の電力供
給は、何の問題もありません。もはや時代遅れの原子力発電に頼る必要はあり
ません」
「放射能漏れの心配も無いクリーンエネルギーか。我がネオナチスも脱原発を
勧めた方が、良いかもしれんな。よし、判った。この技術は、南極の総統閣下に
も具申しておこう」
ゲッペルス4世は、モニターに目を戻し、リモコンを操作して別のチャンネルに切
り換えた。
「トレインレンジャーとアヤカの戦闘はどうなっているかな?」
幹部達は、再び画面に見入った。財銭教授は、メンゲレ博士に、いい所を取られ
て悔しそうだった。
65名無し調教中。:2011/12/06(火) 20:58:50.15 ID:cqBH0fy0
ちょっと通りますよ
66名無し調教中。:2011/12/06(火) 21:15:17.82 ID:1jwudKrK
更新乙です。
67名無し調教中。:2011/12/06(火) 22:44:57.54 ID:GJhRdsk0
対トレインレンジャー戦にも期待!
アヤカの必殺技は鎖鎌、乳牛女は頭突きと乳から出される溶解液らしいけど、
フンコロガシ男がどう戦うか、それも楽しみです
68作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/12(月) 20:16:54.20 ID:theEJ4qb
国土交通省管轄の鉄道博物館に併設される形で、鉄道戦隊トレインレンジャー
の本部があった。ハコモノ行政の予算消化のため、巨額の建設費を投じて造ら
れた博物館は、訪れる客も少なく、平日は特に閑散としている。政権交代を果た
した政府の、事業仕分けの、やり玉に挙げられ、国会で非難の的になっている。
トレインレンジャーの5人は、出動命令がない時は、この鉄道博物館で、ヒーロ
ーショーをやったり、受付係や案内係をするのが仕事だった。
「今日も暇だな、おい。俺、茶飲んでくるわ」
煙突の付いた蒸気機関車の飾りのヘルメットを被ったトレインブラックが、トレイ
ンピンクに軽くタッチして、受付窓口を離れた。もう一時間以上も入場者はいない。
「あっ、待ってブラック。団体さんが来たわ。修学旅行かしら?」
ゲートの向こうの駐車場から、セーラー服を着た女達がぞろぞろと歩いてきた。
50人くらいはいる。
「おかしいな。団体なら、事前に連絡を受けている筈だけど」
トレインブラックが、事務所に確認しようとインターホンに手を伸ばした。その時、
遠目に、セーラー服の女達が罵声を上げ、駐車場の警備員を取り囲んで殴り倒
すのが見えた。
「何か、様子が変よ」
ピンクとブラックは、目を凝らした。高校生だと思っていた女達は、よく見ると、そ
れ程若くはない。20代から30代の年増の女のように見える。彼女達を引率する
ように、化け物の姿をした改造人間2体と、赤いプロテクトスーツを身に付けた少女
が1人混じっている。
69作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/12(月) 20:17:30.90 ID:theEJ4qb
『はい、こちら事務所だ』
ブラックが、手に持ったままのインターホンの受話器に、トレインホワイトが出た。
「あ・・・リ・・リーダー?大変だ。すぐにゲートに来てくれ。敵だ・・・鉤十字団が攻
めて来た」
ブラックは、そのまま報告すると、受話器を戻し、トレインピンクと二人で、入場ゲ
ートの前に立ち塞がって、戦闘ポーズを取った。
「急な坂道も何のその!蒸気機関車トレインブラック!」
「痴漢撃退!女性専用車両トレインピンク!」
襲撃者の指揮官、美少女戦士アヤカは、鎖鎌を振り回していた。
「やれ、セーラー服部隊!まずは、お前達の力を思い知らせてやれ!」
アヤカ直属のザコ戦闘員は、全員セーラー服のコスプレを着た選抜メンバーだっ
た。と言っても、中身は本物の女子校生ではなく、20代から30代までの成熟した
大人の女達である。通常の黒い全頭マスクのザコ戦闘員の中から、アヤカによっ
て選び出されて厳しい特訓を受けた彼女達は、年甲斐も無くセーラー服を着る事
に、かなりの抵抗を感じていたが、毒薬注射をされているため文句を言う事が出
来ない。襟元の校章はハーケンクロイッツだった。
70作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/12(月) 20:18:14.23 ID:theEJ4qb
「ヒー!ヒー!」
見かけは、セーラー服でも、戦闘の掛け声は、通常のザコ戦闘員と同じだった。
50対2の乱戦になる。双方とも素手での格闘戦のため、誰も致命傷は負わず、
乱闘のまま入場ゲートを突破して、博物館の敷地内にもつれ込んだ。昭和初期
の車両から、最新のリニアモーターカーのレプリカまで展示された広い敷地内は、
露天の公園のようである。トレインレンジャーの二人は、展示物をうまく使って影
に隠れたり、車両の中に入り込んで、狭い通路で、縦列になった敵を、前から順
に1人づつ倒したりして、時間を稼ぎ、善戦した。そして、やがて駈けつけた、ホワ
イト、ブルー、レッドも加わって5対50の戦いになると、セーラー服部隊が押され
始めた。
「いくぞ!トレイン・フォーメーション。必殺暴走特急!」
5人が、トレインホワイトを先頭に1列に並んだ。手で、車輪を回すジェスチャーを
しながら、セーラー服部隊の只中に突っ込んでいく。
「シュッポ、シュッポ、シュッポ・・・」
「ヒー!」
「うぎゃああ!」
セーラー服部隊の女戦闘員達が、次々に跳ね飛ばされていった。
「不甲斐ない奴らめ。こんな木端ヒーロー相手に手こずるなんて!フンコロガシ男、
乳牛女。次は、お前達の番だ!」
アヤカの指示で、控えていた2人の改造人間が前に進み出た。2人とも今回が初
陣である。
「モウ、モウ・・・正義の味方と戦うの?」
乳牛女が、半ベソをかいた。捕虜になって改造される前は、彼女も列記とした戦隊
ヒーローだったのだ。
71作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/12(月) 20:18:55.31 ID:theEJ4qb
「仕方がない。やらなきゃ、殺されるんだ。それに、改造された肉体は、もう元に
は戻らない。体のメンテナンスも、鉤十字団じゃないと出来ない。相手が、正義の
味方だろうが、なんだろうが、言われた通りにやるしかないんだ」
フンコロガシ男は、直径3メートルはある糞を転がしていた。秘密基地中のザコ戦
闘員の毎日の排泄物を塗り固めて作った巨大な球である。
「ドスコイ・アタック!」
元力士だったフンコロガシ男は、球に向かって突進し、張り手の要領で連打した。
巨球が押し出され、トレインレンジャーの隊列に向かって転がって行く。
「危ない!よけろホワイト!」
隊列の3番目にいたブラックが警告した。ホワイトが急ブレーキをかけるが、よけ
きれない。
「列車は、レールに沿って走っている。急には曲がれないんだよっ!」
糞球は、左にかわそうとした隊列の4番目にいたレッドに直撃した。戦隊ヒロインで
あるレッドの体が、糞球の中にめり込み、半分以上が埋まってしまう。そしてそのま
ま転がり、後ろにいたピンクも押し潰した。
「うぎゃあああ!臭い!臭いよう!」
「苦しい・・・息が出来ない・・・早く、早く出して・・・」
レッドが窒息寸前だった。
「いかん。ブラック、お前の蒸気で溶かせないか?」
「やってみるが、どうなっても知らんぞ」
トレインブラックが、頭の煙突を糞球に向けた。物凄い勢いで蒸気が噴き出し、糞球
が溶け始めた。
72作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/12(月) 20:19:34.68 ID:theEJ4qb
「臭せえ!臭せえ!こいつは、たまらんぞ、おい!」
溶けた糞から、悪臭が充満した。トレインレンジャーを始め、生き残っていたセ
ーラー服部隊の戦闘員達も口と鼻に手を当てて、むせ込んでいる。アヤカは、
プロテクトスーツのマスクをロックし、酸素ボンベからの呼吸に切り替えた。水
中戦用の装備が役に立った。糞まみれになった戦隊ヒロイン2人は、地面に横
たわり、もはや戦闘継続は不可能だった。
「あたしも、やるう!」
乳牛女が、いきなり自分の手で両乳房を揉み始めた。顔面や体は白と黒にカラ
ーリングされているが、乳房だけは、ピンク色に刺青されている。乳首から、母乳
がピューッとほとばしり、5メートルも飛んで、トレインブルーを直撃した。
「うわあああ!熱い!熱い!溶けるう・・・」
乳牛女の母乳は、強力な溶解液だった。特殊加工されている筈のトレインブル
ーのバトルスーツが、あっさり溶解し、その下の皮膚をただれさせた。
73名無し調教中。:2011/12/12(月) 21:05:04.18 ID:3y9JrZzC
更新、乙です!更新を楽しみにしていました
注文をつけるなら、乳牛女の「モウ」は語尾にもつけてもらいたかったです
>>72で普通に叫んでいることも微妙に感じるので、まとめサイト掲載時にはどうかご検討を!
74名無し調教中。:2011/12/13(火) 12:27:48.77 ID:sVxVvLpk
乙です。糞まみれになり戦闘不能に陥った戦隊ヒロインの2人は、
ぜひネオナチスによって回収してもらいたいです。
そしてその後は怪人化かセーラー服部隊に…
75名無し調教中。:2011/12/13(火) 22:54:43.44 ID:7LBUkx1T
更新乙です。
>>24
結論がすでに出ているようなので、いまさら書くのもなんですが。。。
ハイライトシーンとかは、どんな作品かが分かるシーンの抜粋で良いのでは?
訪問者はSM板で生体実験というスレタイを見てアクセスしてるんだから、当然ドロドロの拷問SMに興味がある人たちなわけで。
エッチな期待を膨らませてアクセスして、最初に目に入ったのがSMじゃなくSFシーンだったら、その場で見るのをやめちゃうかも。
その対策に、残酷拷問シーンを数行でも抜粋しておけばOKかと。。。
76作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/15(木) 12:16:11.43 ID:zdjxZJ+U
「ブルー!くそっ、鉤十字団め。調子に乗りやがって!電車で轢き殺してやる!」
仲間を、3人までやられ、逆上したトレインブラックが、近くに展示されていた
地下鉄の車両に乗り込んだ。運転席に飛び込んで、発車させようとするが、
全く動かない。
「落ち付け、ブラック。そいつはレプリカだし、電源も繋がっていない」
トレインホワイトが悲痛な叫びを上げた。残っている半分のセーラー服部隊
の戦闘員が、攻勢に出る。ホワイトとブラックだけでは勝ち目がないように思
えた。
「ブラック!俺の後ろに付け。こうなったら、二人だけで『暴走特急』をぶちか
ます!」
「おう!」
車両から降りて来たブラックが、ホワイトの後ろに連結した。
「トレインフォーメーション!必殺暴走特急!」
短い隊列が走り始めた。
「シュッポ、シュッポ・・・」
それを見て、それまで静観していたアヤカが跳躍し、トレインレンジャーの背
後に着地する。
「後ろが、ガラ空きなんだよ」
右手の鎖鎌が飛んだ。前しか見ていなかった2人のトレインレンジャーの首を、
真後ろから、直線状に鎌の刃が襲い、一撃で跳ね飛ばした。白と黒のヘルメット
を被った頭が二つ、胴体から離れ、血を噴きながら地面に転がった。
「きゃあああ!」
戦闘不能になり、地面に横たわっていたトレインピンクが、その光景を見て悲鳴
を上げた。
「ホワイト!ブラック!いやあああ!」
「トレインレンジャーに勝ったぞ。あとは、この博物館と本部を破壊するだけだ。
お前達に任せる」
77作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/15(木) 12:17:02.24 ID:zdjxZJ+U
アヤカが、鎖鎌をプロテクトスーツに収め、余裕の表情で言った。セーラー服部
隊と2人の改造人間が、勝利の雄叫びを上げる。その時、上空からプロペラ音が
聞こえてきた。見上げると、2機のヘリコプターが、降下してくる所だった。
「新手か」
アヤカが、再び戦闘モードに入った。ヘリの一機は、黒と白のカラーリングで胴体
に『警視庁』と書かれている。もう一機は、迷彩塗装で『陸上自衛隊』とペイントされ
ていた。ヘリが着地すると、それぞれ、5人の戦隊ヒーローが下りて来た。
「飲酒運転は許さない。目指せ、検挙率100パーセント、ポリスレンジャー!」
「訓練ばかりじゃ、物足りない。専守防衛、アーミーレンジャー!」
合計10人の戦隊ヒーローが、ポーズを決めた。ポリスレンジャーは、全員ヘルメッ
トの上に赤いパトランプが回っている。アーミーレンジャーは、カーキ色の迷彩コス
チュームで、手には自動小銃を構えていた。アーミーレンジャーが、5人揃って自動
小銃を撃ち始めると、女戦闘員達が、ハチの巣になって、バタバタと倒れた。
「オイッ!飛び道具は、最小限しか使わない、と言うのが、戦隊ヒーローのお約束じゃ、
なかったのか?」
フンコロガシ男が突っ込んだ。
「アーミーって、自衛隊は、軍隊じゃないのよ。モウ」
乳牛女も突っ込む。しかし、新手の戦隊ヒーロー達は、意に介した様子も無かった。
アヤカは、素早く状況を計算した。これまでの戦闘で、セーラー服部隊は、半数以上
が戦闘不能になっている。フンコロガシ男は、最大の武器である糞球を、喪失してい
る。乳牛女も、さっき母乳を噴射したばかりで、最充填に、彼女の体調が良くても、最
低一時間はかかるだろう。アヤカは、退却を決断した。
78作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/15(木) 12:17:30.80 ID:zdjxZJ+U
「ち・・・さすがに、歩が悪い。一旦引くぞ」
アヤカは、両腕のプロテクトスーツから、鎖鎌を打ち出した。
「必殺、ダブルカッター!地獄風車!」
鎖を、最大限の30メートルまで伸ばし、猛スピードで回転させる事によって、
一時的に周囲に安全圏を確保した。鎖鎌が、自動小銃の弾丸を跳ね返す、
傘の役目を果たしている。
「全員、今のうちに退却しろ。倒れている負傷者も忘れるな!」
「ヒー!」
セーラー服部隊は、生死も判らず倒れている仲間の体を背負って、ゲートか
ら退却していった。フンコロガシ男と乳牛女も、あたふたと付いていく。もしこれ
が、ゴキブリ女が指揮官の場合ならば、負傷者は見捨て、戦闘力のある者も、
自分が先に脱出するために、盾として置いて行く場面だった。
「これで、勝ったと思うなよ、劣等人種!」
全員が、安全圏に逃れるのを見届け、アヤカは鎖鎌を収めた。アーミーレンジ
ャーの撃ち続けている銃弾は、プロテクトスーツが、弾き返す。アヤカは、捨て
台詞を残すと、大きく跳躍し、戦場を離脱した。
79作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/15(木) 12:18:12.59 ID:zdjxZJ+U
伊豆半島の地下基地で、戦闘の中継を観戦していた、鉤十字団の幹部達は、憤慨していた。
「おのれ、正義の味方め。次から次へと新手を、繰り出しやがって。これでは、
いくら倒しても、キリがないではないか!」
いつも冷静なゲッペルス4世が、珍しく感情を露わにしていた。
「敵の中枢を叩かねばなりますまい」
メンゲレ博士が言った。
「中枢?さざなみ市か」
「それも、中枢の一つです。が、これらの戦隊ヒーローは、日本政府の傘下の
組織です」
「日本政府の中枢?それは、一体どこだ。霞が関か?国会議事堂か?」
「さあ、問題はそこです。この国は、不思議な国です。責任の所在が、どこにあ
るか皆目わからない。政府の最高権力者である総理大臣は、些細な理由で、
コロコロと首をすげ変えられます。とても、彼が中心人物であるとは、思えない・・・」
メンゲレ博士も、日本と言う国の実態を掴み兼ねているようだった。
「おそらく、政府を陰で操る裏の組織があると、考える方が、自然ではないかと」
「委員会か?」
「それは、なんとも。しかし、委員会であれば、我々が、ある程度は、動向を把握し
ている筈です」
ネオナチスが、半世紀前から敵対して来た委員会は、今、宇宙人への対抗手段を
模索するために総力を結集している。仮に、影にいるのが委員会なら、日本政府が、
ネオガイア星人と技術交換をし、共闘するなどあり得ない。
「謎だな・・・ともあれ、今後は、物量作戦になりそうだ。戦力になる改造人間の数を
増やさなくてはならない。財銭教授、製作に力を注いでくれ。被験体は、好きなだけ
調達していい」
「わ、わかりました・・・全知全能をかけて、頑張ります・・・」
久しぶりに、声を掛けられた財銭教授は、しどろもどろに答えた。
80作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/15(木) 12:21:20.94 ID:zdjxZJ+U
鉤十字団編、終わりです。
81名無し調教中。:2011/12/15(木) 12:25:51.20 ID:hgDM1irn
更新乙です。
昼休みアクセスしたらちょうど77番目がアップされた直後で
リアルタイムで作品投稿を見る事ができました。
82名無し調教中。:2011/12/15(木) 22:05:22.94 ID:bosVz1DD
>戦力になる改造人間の数を増やさなくてはならない。
>財銭教授、製作に力を注いでくれ。被験体は、好きなだけ調達していい

これは次の戦隊物の話に期待!
だけど、乳牛女のように、改造手術のシーンをしっかりと描いてほしい
83名無し調教中。:2011/12/16(金) 10:56:30.76 ID:CjtORH14
阿鼻叫喚の改造シーンが良いね
84名無し調教中。:2011/12/18(日) 19:53:25.19 ID:FgVQZkW9
戦隊が増えすぎて、きりがないこのシリーズには飽きてきた。
若い女が拉致されて、否応なく人体改造された怪人が増えそうなのは嬉しいけど、
作者さんはゴキブリ女の頃と比べて、それを描くことに重点を置いていないようだし…。
85名無し調教中。:2011/12/19(月) 07:08:04.14 ID:OMpkzmtb
サンタの作者さん、よい子の住民たちへクリスマスプレゼントを…
忙しいとは思いますが、ぜひ年内にもう1話届けてくださいな
86作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 12:06:08.48 ID:RVV3za0k
「現時点は、地球歴2000年8月12日じゃ」
狭苦しい時間航行機のコクピットでクロノス博士が、カウンターの目盛を読み上げた。
「ただし、我々が元いた歴史の世界ではありません」
オデュッセウス隊長が横槍を入れた。
「岩波教授、今いる時間流が、どこから分岐したか判るかね?」
クロノス博士が、地球人オブザーバーである岩波遼太郎教授に尋ねた。さざなみ大学
の歴史学者である岩波教授は、この時代のインターネット回線にアクセスし、慎重に調
査した結果、分岐点を1999年9月11日と結論付けていた。
「ここ以外に、あり得ません。本来9.11事件は、2001年にネオナチスによってではなく、
アルカーイダによって行われた歴史的事実です」
「それより以前に、表面には現れなかった仔細な分岐があったとは、考えられないか?」
「可能性は、否定出来ません。しかし、それを言い出すと、何百年、何千年遡った所で、
完全な保証はありません」
「わかった、では、1999年9月1日に遡ろう」
クロノス博士の指示で、パイロット席のオデュッセウスが、コントロールパネルを操作した。
時間航行機全体が、白い光輝に包まれ超空間に突入する。今まで何度となく経験した時
間ジャンプだ。
「全ては、こいつの責任なのだ」
クロノス博士は、モニターの一つに映し出された船室を見た。そこでは、全裸に剥かれた
久石千鶴が、アンドロイド兵に銃口を向けられて監視されながら、卑弥呼に激しい拷問を
受けていた。
87作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 12:06:39.00 ID:RVV3za0k
「本来、存在しない筈の異物が、歴史をここまで変えてしまうとはな」
約20分程度の航行で、時間航行機は、再び実体化した。そして、クロノス博士が時
空ナビゲーターの調整に入る。
「博士、念入りに頼みますよ。元の世界に戻る最後のチャンスかもしれないんです
から」
「言われんでも判っとる」
いつもいい加減で楽観的なクロノス博士には珍しく、真剣な顔でナビゲーターのチェ
ックを行っている。1時間後、クロノス博士が、顔を上げた。
「ノイズを、全て消し、最良の状態に持ってきた。これで、大丈夫な筈だ」
「行き先を、いつに設定しますか?」
「出発したのが、2004年の4月だった。それ以降なら、いつでもいいんじゃが、船内
時間で4年が過ぎているから2008年くらいに設定するか」
「わかりました」
時間航行機のエネルギーは、当初の予定を遥かにオーバーする期間の航行で、底
を尽きかけている。今回が、最後のチャンスになるだろう。
「スタートします」
再び、時間航行機が、未来に向けて、超空間に突入した。

88作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 12:07:17.68 ID:RVV3za0k
「オーホッホッホッ!しっかり目を開けるのよ、生口女!」
アンドロイドに両肩を押さえられ、身動きできない千鶴の顔面を、卑弥呼がビンタ
し続けていた。200発を超えており、千鶴の頬と卑弥呼の掌が、赤くなっている。
「生口を痛めつけるのは、気持ちが良いぞえ」
殴られながらも、千鶴はしっかりと目を開け、拷問者を睨みつけた。2000年の人
生で、拷問には慣れている。目の前にいる卑弥呼よりも、自分を再び拉致したネオ
ガイア星人全体に対する怒りの方が強い。
「焼印が、薄くなっておるのう。もう一度、押し直さないとならぬぞよ」
卑弥呼は、千鶴の尻タブに押されている『親魏倭王』の焼印を見て言った。千鶴に
とって1700年前の出来事なのだが、卑弥呼にとっては4年前の記憶なのだ。
「わらわの尿を飲むのじゃ」
アンドロイドに命じて、這いつくばらせた千鶴の顔面に、卑弥呼が放尿した。千鶴は、
噛み付いてやろうかとも、考えたが、首が卑弥呼の割れ目まで届かなかった。塩辛
い尿が顔面を叩き、腫れ上がった頬に沁みる。
「こぼすとは、何事じゃ!そんな無様な生口に躾けた覚えはないぞえ!」
卑弥呼は、怒り狂った。3世紀の邪馬台国では、十数年もの間、千鶴は溢さずに卑
弥呼のオシッコを飲み干していた時期があった。
「啜れ!わらわの尿は、神水ぞ!一滴残さず、大事に味わうのじゃ」
アンドロイドに銃口を突き付けられ、千鶴は怒りに身を震わせながら命令に従った。
89作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 12:07:57.85 ID:RVV3za0k
西暦2011年12月15日。さざなみ宇宙港の管制センターは、騒然としていた。
「上空に、未確認飛行物体が実体化しました!」
ネオガイア星人の管制官は叫んだ。この所、平和が続く、さざなみ市では、鉤十字
団の行う散発的なテロ事件以外、外部からの攻撃は全くない。
「異星人の攻撃か!」
通常の定期便なら、まず月軌道以遠でワープアウトし、反重力エンジンで、ゆっくり
と減速しながら大気圏に降下して来る筈である。
「いえ、データバンクに識別信号の登録があります。8年前に行方不明になったクロ
ノス博士の時間航行機です!」
「なんだと。今頃戻って来たと言うのか!損傷を受けていて不時着するかもしれん。
大至急、消化班と救護班を回せ。ピタゴラス総督と軍司令部にも報告を入れろ!」
「了解!」
高度1000メートルで実体化した時間航行機は、損傷を受けている様子も無く、ゆっ
くりと滑走路へ降りて来た。反重力エンジンで、ふわりと着地すると、ドアロックが解
除され、銀色のスペーススーツを着たネオガイア星人の乗組員達が、ぞろぞろ下り
て来た。皆、一様に疲れ切った顔をしている。
「やったぞ!ついに、元の世界に戻って来たぞ!」
彼らは、歓声を上げていた。
90作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 12:08:51.49 ID:RVV3za0k
「しかし、クロノス博士。到着時点が3年もズレたのは、どういう訳です?」
タラップを降りながら、オデュッセウスが尋ねた。
「おそらく船内に異物が乗っているせいじゃろう。まあ、細かい事は良いではないか。
4年しか経ってないのに、7年分の給料が貰えるんじゃから」
クロノス博士は、性懲りも無く笑いながら言った。
「そういう問題ではありません」
「なら、もう一度、時間航行機に乗って3年だけ、過去へ飛ぶか?」
「結構です!もう、この機体には、金輪際、乗りたくありません!」
時間航行機の乗組員達は、空港施設へと案内された。過去の時代で捕獲されて来た
捕虜達も、アンドロイド兵によって連行される。卑弥呼、ホエルン、常磐御前、静御前、
テムジン、牛若丸、久石千鶴の7人だ。千鶴だけが衣服の着用を許されず、12月だと
言うのに全裸だった。寒さに震えながら、その眼には憎しみの炎を燃やしていた。
(こんな形で、現代に戻る事になるとは!これでは、あたしは全くの無力だ・・・長い年
月を掛けて築き上げた組織のバックアップも何もない。衣服すらない裸だ)
何十年、何百年もかけて、周到に準備して来た事が、全て白紙に戻った。その悔しさで、
気が狂いそうになる。金も組織も武器も無く、布一枚所有していない。自由すらない
状況で、全てを一からやり直さなくてはならない。
91作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/19(月) 13:08:12.76 ID:RVV3za0k
(バベルの塔が崩れ去った時って、こんな気持ちだったのかしら)
ふと、千鶴はそんな事を考えた。有史以前に人類が高度に築き上げたアトランティス
文明は、グレイの怒りに触れ、一撃のもとに石器時代へと戻された。
「ギャハハハハハ!クロノス博士、久しぶりじゃないか」
空港ロビーで、過去から帰還した一行をピタゴラス総督が出迎えた。報告を聞いて、
植民地総督府から転送機を使って駆け付けて来たのだ。
「ちょっとした、手違いがあってな」
照れながらクロノス博士は、ピタゴラス総督と熱烈な握手をして、再開を喜び合った。
行方不明になっていた乗組員と親交のあった人間達や家族が、続々と転送機で駆け
つけ、涙の抱擁を交わしている。
「君の帰りを、心から待っていたぞ。実は、どうしてもやりたい実験があるんじゃが、君
抜きでは、無理なんだ。代わりに君の娘のデメテール博士に、依頼しているんじゃが、
結局、まだ完成していない」
「何かね、それは?」
「詳しい事は、後で話すが、今、我々は時空戦艦を建造している。数万年・・・出来れば
数千万年の過去へ、強力な戦闘力を持ったタイムマシンで遡りたい」
「なんと!正気かね?ふーむ・・・出来なくはないが、そんな昔に遡っても、君の好きそ
うな、拷問に使える美女はいないと思うが」
「わしとて、それ以外にも、興味を持つこともある。目的は、こんな所では言えん。追々
に話すが、まずは大質量を運べる時間エンジンを完成させてほしい」
ピタゴラス総督の目は、真剣だった。クロノス博士は、肩をすくめた。
「やれやれ、戻ってきたばかりだと言うのに、人使いが荒い御仁だ。2、3日のんびりし
てからでいいかね?」
「ああ、それくらいなら構わんよ。何しろ君の帰りを7年間も待ったんだから!」
全裸で、ロビーを連行されながら千鶴は、そんな、ネオガイア星人達の会話に聞き耳
を立てていた。
92名無し調教中。:2011/12/19(月) 18:34:13.68 ID:lktzGwCd
更新乙です。
>>91 に今後の展開の核心に関わる記述がある!と感じたのは
俺の勘違いなのだろうか・・・。
この勘が当たってたら、作者さんの創造力はマジで凄いと思う。
9385:2011/12/19(月) 23:59:03.34 ID:OMpkzmtb
おぉ!作者のおじさん、プレゼントをありがとう!
94作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/20(火) 01:15:19.07 ID:qoiSbvvK
>84
改造シーンは、入れるとして、バトルシーンも書けるようにならなくては、マンネリ化してしまうと言う、考えです。

>92
ネタバレになりますが、ペリーローダン的な展開を考えています。92さんの勘と同じかどうかは、判りませんが。
95名無し調教中。:2011/12/21(水) 12:04:46.05 ID:FJqYJsgE
更新乙です。
91の『数千万年の過去へ遡る』という所がポイントなのかな。
たしかグレイが銀河系を支配するのもその頃だし。
アナザーでエウドラ博士が危惧していた『グレイの宇宙支配への干渉』という禁忌をピタゴラス博士はおかすつもりなのだろうか?
なんかスゴイ大作になってきたな。
96作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/22(木) 11:28:37.84 ID:MIQc+VDA
支配階級であるネオガイア星人の中学生であるクリトン(14歳)は、同じネオガイアス
クールに通うガールフレンドのペルセフォネ(14歳)と一緒に、テーマパークを訪れて
いた。父親が、親会社のオーナーであるため、タダ券を何枚も持っているのだ。
「昨日、新しい展示物が入ったんだって」
クリトンが、得意気になってペルセフォネに説明した。愛犬の森宮千夏(34歳)も連れ
ている。
「ふーん、何かしら」
ペルセフォネが、あどけない表情で尋ねた。妖精の様に可愛らしい仕草が、たまらな
い。
「過去の世界から連れて来た、地球史の美女と、その子供だって」
「地球の歴史、あたし、よくわかんないんだけど」
二人は、パンフレットに書かれた、その場所を目指した。鎖に繋がれた千夏も、四足
歩行で付いてくる。彼女は、最近では、財閥の息子であるクリトンを警護する番犬の
訓練も受けていた。肌に20代の頃の張りはなくなり、体型も崩れて、乳房や下腹部が
垂れ下がり始めている。人間犬の品評会にも幾度か出たが、若さが足りないため入賞
した事がなかった。それでも飼われ続けているのは、クリトンが気に入っているからである。
「この辺の筈だけど」
パンフレットが示す場所には、大きく囲われた柵があり、その内側には、モンゴルの遊牧
民風の天幕と、平安時代の貴族の邸宅をミニチュア化した建物が、同じ敷地内に再現さ
れていた。さらに、その隣には、弥生時代の藁ぶきの高床式神殿が建てられている。い
ずれも通路に向いた方の壁は、取り払われ、中の部屋が丸見えになっていた。
「あれが邪馬台国の女王、卑弥呼だよ」
地球の在住期間が長く、歴史にも詳しいクリトンが指差して、説明した。巫女姿の小柄な
中年女が、祭壇に向かって、なにやら祈りを唱えているようだった。
97作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/22(木) 11:29:08.61 ID:MIQc+VDA
「そしてあれが、ホエルンとテムジン。テムジンは、後のジンギスカンなんだ」
クリトンは、事前に展示物について予習をして来ているようだった。
「ふーん、そうなの」
ペルセフォネは、興味無さそうだった。仕方なくボーイフレンドの趣味に付き合わされ
ている感じである。
「あっちが、常磐御前と、静御前。あの子供が牛若丸」
舞妓姿の日本人美女2人が、見物客に向かって愛想笑いを浮かべている。
「牛若丸と、テムジンが同一人物だっていう伝説もあるんだけど、全然似てねえな。
嘘だったんだな」
クリトンが、元気よく遊ぶ同い年くらいの少年2人を見比べて言った。
「餌を上げよう」
クリトンが、近くの売店に行った。物色したが、何を上げていいのか良く判らない。
「ええい、面倒臭い。ジンギスカン鍋でいいや。大人数で食べれそうだし」
クリトンは、金持ちの息子なので、財布にはいつも大金の小遣いが入っていた。千円
払って、餌用のジンギスカン鍋を手に取ると、柵の所まで持って行った。
「おーい、餌だよう」
クリトンが呼びかけると、3人の女と2人の子供が集まってきた。
「ちょっと、待って。せっかくだから味付けして上げるわ」
ペルセフォネが、小悪魔のような笑顔で、鍋の中に唾を垂らした。
「ほら、美味しくなったわよ。残さず食べなさい」
「有り難うございます」
常磐御前は、代表して深々とお辞儀をすると、鍋を柵の上から受け取った。そして、
仲間達に、中の料理を見せた。
「さあ、お食べ」
「わーい!わーい!」
余程、腹が空いていたのだろう。5人は、地面に直に座り、鍋を囲んで食べ始めた。
98作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/22(木) 11:29:41.94 ID:MIQc+VDA
 久石千鶴は、他の捕虜達と引き離されて、1人で研究施設へと連行された。全裸の
ため、空港ロビーの利用客や、研究所の職員達の、好奇の眼差しに晒されるが、羞恥
心は感じない。古傷だらけの裸体は、それ程美しい見世物ではなかった。
「おお、奇跡的だ!被験体が、回収出来たのか!」
研究室で待っていたウラノス博士は、喜びの声を上げた。
「時間航行機の記録を信じるとすれば、君は、不老処置後、1995年間を生き延びた
事になる」
ウラノス博士は、研究データを見ながら言った。アンドロイド兵が、千鶴を診療カプセル
の中に寝かせて、四肢を固定する。千鶴は、あくまで脱出のチャンスを伺っていたが、
1995年前と同じく、全く隙がなかった。
「細胞の変化を調べるために測定データを取らせて貰うよ」
カプセルの透明の天蓋が閉まり、ブーンと機器が唸ると、千鶴の肉体が、頭の先から
足の爪先まで、細胞レベルで走査された。激しい苦痛が千鶴を襲う。
「うぎゃああああ!止めってえええ!」
1995年前に味わった苦痛よりは、短時間だったが、それでも人間が、平常心で耐え
られるレベルを超えていた。
「実は、後にも先にも、君の他に不老不死実験に耐えられた人間は、誰もいない。か
なりの人数を試してみたのじゃが、全員が心臓麻痺で死ぬか、発狂して使い物になら
なくなったよ」
ウラノス博士は、モニターに表示されたデータを念入りに検証した。
99作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/22(木) 11:30:14.12 ID:MIQc+VDA
「素晴らしい。DNAが、完璧に保持されている。テロメアの長さも変わっていない」
細胞スキャンが終わり、苦痛が消えた後も、千鶴の意識は朦朧としていた。
「だが、肉体的損傷は、かなりひどい。長い年月が経過しても再生しないようだな」
左手の小指とクリトリスは、欠損したままで、さらに無数の古傷が皮膚に刻まれている。
ウラノス博士は、自分が実験で作り出した、別の意味での不死身の肉体を持つ女の事
を思い出した。
「アルテミスの細胞は、どんな傷でも、たちどころに再生させるが、老化は防げない。
もし、この二つの特性を兼ね備えた人間を誕生させることが出来れば、文字通り人間は、
神に近付くことが出来るのかもしれん」
ウラノス博士のブツブツと呟く言葉を、千鶴は途切れそうになる意識で聞いていた。
(アルテミス・・・ネオガイア星人っぽい名前だわ・・・覚えておこう、何か役に立つかもし
れない)
不老の肉体持つ千鶴にとって、肉体の欠損と傷は、常に悩みの種だった。もし事故や戦
いで、体の一部を失えば、その後の、いつ果てるともない永遠の人生を、不具者として生
きていかなくてはならないのだ。
「だが、現段階では、この二つの特性を、同じ細胞に与える事は、わしの能力を持ってし
ても不可能じゃ・・・もっと研究せねば」
ウラノス博士は、下等動物の被験体である千鶴の存在など忘れ、研究資料に目を通し、
検証する事に没頭していた。
100名無し調教中。:2011/12/22(木) 18:41:28.71 ID:Y1EARwz8
更新乙です。
アルテミス大好き人間のワタシとしては
千鶴がその名前を覚えてくれたのは凄く嬉しい!
今後の展開に期待!!!
101作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/28(水) 11:31:21.52 ID:iZSvdTSK
正暦2001年1月1日。山梨県奥滝村にある。千羽鶴教団の総本部では、新年の祝
賀会が、盛大に行われていた。しかし、例年なら参拝に訪れた在家信者の前に、神々
しい姿を現す筈の教祖の姿は無かった。
「教祖様!」
「どうか、一目お姿を!」
本殿の前の広場で、乱交セックスに励みながら、信者達は口々に叫んだ。元旦の寒空
の下で、性行為に耽るのも修行の一つとされている。
「どうする、教祖が行方不明になって、4か月が経つぞ」
原田神人は、本殿の奥の間に最高幹部である12使徒を集めて、会議を行っていた。本
部に常駐している出家信者には、教祖が行方不明になっている事は、厳しく緘口令が敷
かれている。しかし、在家信者や、他の支部には秘密にされていた。
「そろそろ限界だ。教祖が行方不明になっている事を公表しよう」
12使徒の一人である草川仏次郎が言った。
「今まで、教団の歴史の中で、教祖の長期不在は度々あった。しかし、行く先を告げずに
突然いなくなるのは、今回が初めてだ。もしかしたら何か、事件に巻き込まれたのかもし
れん」
原田神人が言った。教祖の指示で、広域暴力団真藤組に、宣戦布告して以来、殺し屋が
常に教団関係者を狙っている。暗殺されて、死体が極秘裏に葬り去られたという可能性も
否定出来ない。
102作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/28(水) 11:31:55.25 ID:iZSvdTSK
「真藤組に、潜り込ませてあるスパイからは、何も連絡がない」
諜報省は、原田の管轄だった。
「いずれにしても、もう限界だ。教祖が帰ってくるまで、教祖代理を立てた方がいい」
草川が、強く主張した。
「そうだな。だが、誰がやる?」
原田が尋ねた。真鍋聖司は沈黙している。彼の専門は科学技術で、それ以外の教
団運営には、あまり関心が無いらしい。序列から言えば12使徒の誰か、と言う事にな
るのだが、教団設立以来、こういう事態はなかった。第二次世界大戦末期に、教祖が
長期海外出張した時は、あらかじめ運営マニュアルが策定されており、それに乗っ取
って12使徒が、合議制で教団の管理を行ったと、当時の文献には書いてあった。その
頃の人間で、現役なのは当の教祖だけである。
「俺が、やろうか?」
草川が、言い出した。
「いや、今は真藤組との抗争の真っ最中だ。武闘派の俺の方が、いいんじゃないか」
原田も、立候補した。2人の間に火花が散った。
103作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/28(水) 11:32:43.79 ID:iZSvdTSK
翌週、原田神人は、テレビ出演のために都内を訪れていた。宗教関係者を集めたテレ
ビ討論会だ。本来は、教祖が出演するのだが、不在のため原田が、代役を買って出た
のだ。
(教祖代行になるには知名度を上げておいた方がいい。そして、もし教祖がこのまま戻
らなければ、俺がそのまま千羽鶴教団の2代目教祖になる)
原田の胸中には、野望が渦巻き始めていた。テレビ局の駐車場でリムジンを下り、修験
者の格好をした付き人と共に、玄関へ歩いていく。その時、向こう側から、サラリーマン風
の地味なスーツを着た二人組の男が歩いてきた。1人は黒ぶち眼鏡をかけている。都心
では、そのまま風景の一部として溶け込んでしまいそうな印象の無さで、原田は、敢えて
気にも留めなかった。そして、すれ違いざま、二人組のサラリーマンが脇に抱えているブ
リーフケースから、プシュ、プシュという微かな空気の漏れるような音がした。
「く・・・」
原田は、胸を押さえて蹲った。サラリーマン二人は、そのまま何事も無かったかのように
すれ違い、歩調も変えずに背後へ歩き去っていく。
「あ・・・やられた・・・」
原田は、付き人に助けを求めようとした。しかし、付き人も既に同じ状態で倒れ込み、左胸
を赤く染めて、絶命していた。
「殺し屋だ・・・真藤組の・・・俺としたことが・・・不覚・・・」
原田もそのまま、駐車場のアスファルトの上に腹這いになり、事切れた。
104作者 ◆TJ9qoWuqvA :2011/12/28(水) 11:33:28.76 ID:iZSvdTSK
草川仏次郎は、ホテルの一室で電話を受けていた。相手は、真藤組の若頭、黒川
晃次だった。
『原田は、始末した』
「さすが、手際が良いですな。これで、邪魔者がいなくなった。私が千羽鶴教団の第二
代教祖に決まりです」
草川は、ほくそ笑んでいた。原田を殺ったのは、真藤組が雇った、通称『リーマンブラ
ザーズ』と呼ばれている凄腕の殺し屋だった。どこから見ても普通のサラリーマンにしか
見えない、その兄弟は、ブリーフケースに仕込んだサイレンサーを使って、人込みだろう
と、オフィスだろうと、どこでも暗殺を実行する。あまりにも目立たない、その格好でター
ゲットを油断させ、犯行後は、人込みに紛れて、たちどころに他のサラリーマンと見分け
がつかなくなってしまうと言う、恐るべき殺し屋だった。
『約束は、忘れるなよ』
「わかっている。私が教祖になれば、真藤組への抗争は止めさせる。元々、前教祖の鶴
の一声で始めた戦争だ。教団には何のメリットもない。皆も納得するだろう」
草川は、受合った。
『もし、裏切ったら・・・判っているな?お前も、原田と同じ運命だぞ』
「御神体に誓って、そんなことはしない。信用を大切にすると言うのが、わしの信条だ」
『ならいい』
電話が切れた。計画が、順調に進んでいることに草川は喜び、葉巻に火を付けた。お祝
に、この近辺に住んでいる美人の在家信者でも、ホテルに呼び出して楽しもうと思った。
105名無し調教中。:2011/12/29(木) 23:59:13.33 ID:BIBMkxvG
リーマンブラザーズ、ワロタw
あと、西暦と正暦を区別して書いてくれるとはありがたい
106名無し調教中。:2012/01/01(日) 22:57:48.01 ID:YeINEXWh
作者さんとスレ住民の方々、あけおめです
今年もネオガイア星人たちに幸多からんことを・・・
(ふと疑問に思ったのですが、彼らの宗教観ってどうなっているんでしょうね)
107作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/03(火) 08:54:37.04 ID:E8M3TG/f
明けましておめでとうございます。

>>106
宗教観は、特に設定していなかったのですが、

@・・・基本的に無宗教
A・・・先祖が地球にいた頃の記憶、オリンポス12神や、古代ギリシャの歴史が、口伝レベルで、かなり歪曲された状態で、おぼろげに残っている。
B・・・グレイを絶対神と考える恐怖心が、潜在意識に刷り込まれている。

などでしょうか。
108名無し調教中。:2012/01/05(木) 17:31:15.90 ID:ZvKahdIx
>>107
今年もよろしくー!
109名無し調教中。:2012/01/06(金) 06:44:11.73 ID:QI/F6/5Q
>>104できりがいいな、と思っていましたが、まとめサイトの更新乙です
今年も作者さんの素晴らしい作品を楽しみにしながら、毎日頑張ろうと思います
110名無し調教中。:2012/01/07(土) 11:22:16.18 ID:UHT6sHR7
今年も生体実験を楽しみにしています。
111名無し調教中。:2012/01/10(火) 00:18:36.47 ID:8l71rFGa
戦隊ヒロインの受難の話で焼印が出てきましたが、
魅力的な美女の額にグロデスクな焼印を押したり、鼻にリアルなチ〇コの刺青を彫るなど
美しい女性のプライドを芯からズタズタにするような、端正な顔に恥辱を与える話を読みたいです
112作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/11(水) 14:02:31.07 ID:7AkSjVH6
西暦2008年8月3日、午後1時。インド洋の赤道直下に浮かぶ、ルミナス諸島共和国
の首都、パールシティの元王宮前広場では、女王マーガレット7世が露出調教の市内
巡りに出発しようとしていた。警察のパトカーやオートバイが何台も待機し、警備は万全
である。国営テレビのプロデューサー、デイブ・ボールマンも女王の傍らに立ち、演出を
指導していた。
「バーベルを担いで下さい、女王陛下」
全裸のマーガレットの前に、巨大な黒光りする鉄のバーベルが置かれた。
「25キログラムずつ、合計50キロです、持ち上げて下さい」
マーガレットは、鼻白んだ。全裸のマーガレットの体は、既に無数の長針が刺し込まれ
てヤマアラシ状態である。豊満な両乳房はウニの様であり、二つの乳首とクリトリスは、
十字貫通されている。そのため、脚を閉じる事が出来ず、ガニマタ状態だ。顔面にも鼻、
唇、舌を、幾本もの貫通した長針で縫い合わされ、付き出した舌からは涎が、絶え間な
く流れ落ちていた。
「むごごごご・・・」
喋ることの出来ないマーガレットは、クリトリスの針を気にしながら、しゃがみ込み、両手
で、バーベルの横棒を握り締めた。
「ふむううう」
マーガレットは、気合を入れて持ち上げようとした。しかし、バーベルは数センチ浮いた
だけである。元々、王族であるマーガレットに、普通以上の筋力がある訳ではない。自分
の体重と同じくらいの重量を持ち上げる事など、そう簡単に出来る筈もなかった。
113作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/11(水) 14:03:00.36 ID:7AkSjVH6
「気合を入れないか!」
デーニッツ提督が、背中に鞭を入れた。赤いミミズ腫れが走る。
「持ち上げないと、従弟の王子を殺しますよ」
デイブが脅迫する。赤道直下の直射日光にあぶられ、全裸のマーガレットの全身
は汗だくだった。
「ふがふがふが」
マーガレットは、焦ってバーベルを持ち上げようとした。もし、全身に針が突き刺さっ
ている状態で、フラついて倒れれば、大惨事になるが、もはや、気にしている場合で
はない。渾身の力を入れ、どうにか胸元まで持ち上げた。
「そう、その調子です、女王陛下。やれば出来るじゃないですか」
デイブが囃し立て、デーニッツが背中に激励の鞭を入れた。
「ぎゃう!」
「そのまま、頭の上まで持ち上げるのです」
マーガレットの華奢な全身が震えていた。ほとんど筋肉の付いていないスリムな体
が、ブルブルと痙攣している。同じく全裸で針山状態の梅本由梨香も、うっとりとした
表情で、その光景を見つめていた。
(素晴らしい責めですわ、女王陛下。羨ましい・・・あたしも、されたい・・・)
由梨香の股間は、常にだらしなく愛液を垂らしていた。
114名無し調教中。:2012/01/11(水) 14:06:43.07 ID:833mDFg9
115作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/11(水) 17:40:12.96 ID:7AkSjVH6
>>114
まとめサイトにリンクを張らせて頂きました。
116名無し調教中。:2012/01/11(水) 20:28:31.80 ID:5IYFVPSR
乙です
女王陛下救助作戦、くるか!?
117名無し調教中。:2012/01/11(水) 22:33:02.90 ID:JDtyIV0l
更新乙です。
118作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/12(木) 09:34:40.46 ID:QSA47q1/
「むごごごごご!」
マーガレットが、獣の様な呻き声を上げ、力んで、顔を真っ赤にしながらバーベルを
頭上に持ち上げた。予想以上の重量が、彼女の掌から足の裏までの骨格と筋肉に
圧し掛かり、ガクガクと全身が震える。少しでも気を抜くと背骨が折れそうだった。
「むごごごご・・・」
「追加です、女王陛下」
デイブ・ボールマンが、へらへらと笑いながら、錘を10キロずつ、バーベルの両側に
追加した。
「むごごごご・・・ヘルプ!ヘルふ・ミー・・・」
自分の体重以上の錘、合計70キロが、マーガレットの細腕に圧し掛かってきた。白人
であるマーガレットは、華奢とは言え、黄色人種より大柄であるため、なんとか持ち堪
えている。
「さあ、歩きなさい、ルート通りに」
デーニッツが、崩壊寸前の状態で震えているマーガレットの背中に、鞭を入れた。
「ぎゃうう!」
マーガレットは、慎重に片足を上げ、ゆっくりゆっくりと歩き始めた。
119作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/12(木) 09:52:24.54 ID:QSA47q1/
ルミナス標準時、14時11分。本島にあるルミナス空軍最大の航空基地が、突如空
爆を受けた。パールシティの軍司令部は、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
「レーダーには、何も映っていなかったぞ!」
キップリング将軍が、レーダー担当の管制官を怒鳴りつけた。
「国内のレーダー基地の全てが、同時攻撃を受けています。状況から判断して、ス
テルス機による攻撃と思われます」
「対空砲火と、迎撃機のスクランブル命令を出せ!」
「レーダーに映らない以上、盲目撃ちの対空砲火に効果は期待できません。迎撃機
の発進も、最初の攻撃で空軍基地が壊滅し、不可能です」
「く・・・・」
キップリングは、口惜しがった。アメリカの空母打撃群が近海を遊弋していることは知
っていたが、威圧だけで、まさか、本当に武力行使に踏み切るとは思っていなかった。
「スタンフォード大統領から、お電話です」
別のオペレーターが言った。キップリングが受話器を掴むと、スタンフォードは怯えき
っていた。
『大・・・大変なことになった・・・どうしよう・・・どうしよう・・・もう、終わりだ・・・』
「大統領閣下!今、対策を考えている所です、邪魔しないで頂きたい!」
キップリングは、大統領からの電話を叩きつけるようにして切った。
(そうか、奴らの狙いは、女王陛下か)
今、この瞬間も、マーガレット女王の露出調教の生中継が、国営放送のチャンネルで
行われている。恐らく、空爆に続いて、奪還のための特殊部隊が乗り込んでくるのだろう。
「女王陛下の散歩を、すぐに辞めさせろ。ボロンゴ大尉の部隊をすぐに、中継現場に向
かわせるんだ」
特殊部隊には、特殊部隊をぶつけるしかない。
「ネオナチスの基地から入電です。空爆を行っているのは、アメリカ軍のF35の飛行中
隊10機。直ちにハウニブで、迎撃に向かうそうです」
「そうか・・・」
キップリングは、救われた気がした。ネオナチスのレーダーには、アメリカのステルス技
術は通用しない。しかし、アトランティスの超科学を受継ぐ、彼らのレーダーには、ハッキ
リと映っているのだろう。
120名無し調教中。:2012/01/12(木) 18:54:16.02 ID:4b1gV6hx
オラは由梨香が虐待されてたら十分だぉ
121名無し調教中。:2012/01/12(木) 22:12:26.33 ID:5IjrL+MT
いやいや
122名無し調教中。:2012/01/13(金) 23:23:55.41 ID:xLW6AvbH
ハウニブなら余裕で勝てるんじゃね?
「正暦」世界における、ヒトラーの子孫たちがホワイトハウスで
ハリウッド女優たちをおもちゃにする話、続きを読みたいな
123作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/16(月) 20:48:14.04 ID:A1aPrY1x
ステイシー・ランニング少佐(27歳)の率いる第111戦闘飛行攻撃隊は、F35ライトニン
グUの艦載機仕様のCタイプ、10機で構成されていた。ステルス機能を持つため、最新
式とは言い難いルミナス国軍のレーダーに捕捉される危険は全くない。ステイシーは、コ
クピットでタッチパネルに指を当て、ロックオンをすると、まるで自宅でメイド・イン・ジャパ
ンのテレビゲームに興じるかのように、手軽に地対空ミサイル、AGM65マーべリックを
撃ち出し、地上のレーダー施設や、無防備に駐機している航空機を破壊していった。
「フフフ、余裕だわ。イージーよ。ベリー・ベリー・イージー!」
ステイシー少佐の乗機を含む3機は、ルミナス諸島に一つしかない空軍基地を叩き、他
の7機は、散開して全土に点在するレーダー基地をシラミ潰しに破壊する。そして完全に
敵の目と耳を奪った上で、特殊部隊シールズを乗せた輸送ヘリが、パールシティに侵入
する予定だった。
「攻撃目標は、すべて破壊した。シールズの作戦が終わるまで、ルミナス諸島上空を旋
回しつつ、待機だ!」
ステイシーは、無線で命令を飛ばし、自機の高度を上げようとした。無線を使う事によっ
てステルス性は無効になるが、レーダー施設を全て破壊した後なので、安全な筈だった。
「アテンション!後方カラ、ミサイル接近中!」
ヘルメットのスピーカーから警告の自動音声が響いた。ステイシーは反射的に、座席両
側のジョイスティックを操り、回避行動を取る。ステイシーの機体にミサイルは外れたが、
部下のF35が直撃を受けた。
124作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/16(月) 20:49:21.10 ID:A1aPrY1x
「馬鹿な!」
右下にあるモニターの一つが、高速で回転しながら飛行するUFOを映し出していた。迷
彩塗装にハーケンクロイッツのマークがペイントされている。明らかに宇宙人ではなく、
人間が造ったUFOだった。
「うかつな!これが、噂に聞くネオナチスのハウニブか!」
数ヶ月前、グランドキャニオンの米軍基地を襲った物と同型のようだった。その時、収集し
たデータは、F35のデータベースにもインプットされている。コンピューターは、ハウニブ[
だと識別した。
「ちっ・・・ロックオン出来ない・・・そんな・・・」
ステイシーは、空対空ミサイル、AIM9Xサイドワインダーを撃ち出そうとしたが、いくらタッ
チパネルを、指で追いかけても、オン状態になることは無かった。ハウニブの動きが、サイ
ドワインダー開発時の想定を超えているのだ。空中でジグザグに直角に曲がりながら飛行
している。
「どうすれば・・・」
幸いにも、出撃して来たハウニブは一機だけの様だった。やけくそになって、ステイシーは、
ロックオンをされないまま、ありったけのサイドワインダーを撃ち出した。そして機体を反対
方向へと急旋回させた。
「援護しろ!」
ステイシーは、生き残っているも、もう一機の部下に指示をした。
『しかし、隊長、ロックオン出来ません』
「いいから、リンク設定をオープンにしてサイドワインダーを全弾撃ち出せ!」
部下のF35は、搭載されている4発のサイドワインダーを全て発射した。ステイシーの機体
の分も含めて、合計8発のサイドワインダーが、目標を設定されず、カーブを描きながら宙
を舞っている状態になった。
125作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/16(月) 20:49:54.59 ID:A1aPrY1x
「追いこんでやる!ファシストの亡霊め!」
ハウニブ[は、空中で直角に曲がり、ギザギザに飛行をしている。通常の航空機には
絶対に不可能な飛び方だ。ステイシーは、F35の機体を急旋回して立て直すと機首を
ハウニブに向けた。そしてF35の胴体中心線下に取りつけられた25mm機関砲を撃ち
まくった。
「もう少し・・・そう、もう少しその位置で・・・オーケー、いける!」
ヘルメットのバイザーにロックオンの表示が出た。素早く操縦桿の幹に埋め込まれたリ
ンクボタンを押す。宙を舞っている8発のサイドワインダーに、ロックオン情報が送信され、
一斉に進路を変えた。
「超科学が、なんだ!USネイビーを舐めるなっ!」
ハウニヴは、殺到するサイドワインダーを5発まではかわしたが、6発目を避け切れずに
直撃を受け、回避運動が、鈍った所に、7発目、8発目が命中した。そして一度かわした
5発も、再び孤を描いて戻って来て、全弾命中し、ハウニヴは、空中で跡カケラもなく砕
け散った。
「科学力の差くらいで、負けるわけには、いかないのよ」
ステイシーは、バイザーに表示される、残燃料と残り飛行時間を確認しながら呟いた。
126名無し調教中。:2012/01/16(月) 22:59:42.83 ID:1ItpzgkF
わけわからん
127名無し調教中。:2012/01/17(火) 10:38:02.66 ID:Yo9SRGh+
更新乙です。
どっちかというと米軍機にボロ負けしてほしかった。
128作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/18(水) 11:00:05.78 ID:eMc5VwEs
シールズの特殊部隊を乗せたヘリ、HH60Hオーシャンホーク2機が、海上を低空で
飛行し、ルミナス本島へと侵入した。先行するF35の中隊が、レーダー網を完全に殲
滅していたため、何の抵抗も受けない。
「どうして、あなただけ、こっちのヘリに乗っているの?」
城山朋子が、股の下から生えた頭で隣の席を覗き込みながら、両肩の間の、本来な
らば首がある筈の位置にある、口で尋ねた。ポーカーフェイス中尉は、白い歯を見せ、
爽やかに笑っている。
「もちろん、レディ2人をエスコートするためですよ」
驚くほどの甘いマスクだ。Zチームの他の3人は、もう一機のヘリに搭乗している。
「どうです?作戦が終わったら、二人きりで、お食事でも?」
「いいのかしら、こんな化け物みたいな体の、あたしでも?」
「化け物?とんでもない、僕には、とっても個性的でチャーミングに見えますよ」
(散々遊んで、普通の女とのセックスには、もう飽きたって感じね)
朋子は心の中で、そう毒付いたが悪い気はしなかった。反対側に座っている工藤明日
香は無言で、窓の外の風景を眺めている。その顔は無表情で、ガラスの様な瞳からは、
何の感情も読み取れない。明日香は、朋子と同じ迷彩服を着ていた。
「あと2分くらいで、目的地に到着します」
ヘリのパイロットが言った。時刻は15時、市街地の、見通しの良い、あるポイントを、
女王の露出調教の隊列が通過するはずだった。朋子は自動小銃を握り締めた。
(いよいよね)
いつでも、ヘリのドアを開けて飛び出せるようにシートベルトを外す。ポーカーフェイス
は、緊張のカケラもなくヘラヘラとしてリラックスしている。アッティラとクレイジーチンパ
ンジー、キングの乗る、もう一機のヘリから無線が入った。
『大変だ。作戦ポイントに女王の隊列が来ていない!』
アッティラの、上ずった声が聞こえてきた。
129作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/18(水) 11:01:14.01 ID:eMc5VwEs
14時40分、マーガレット女王の隊列は、まだ元王宮前広場から、300メートル程
しか、進んでいなかった。70キロのバーベルを担いだマーガレットの歩みが、あまり
にも遅く、予定を大幅にオーバーしているのだった。マーガレットは、バーベルを頭上
に持ち上げ続けている事が出来ずに、首の後ろ側まで降ろし、肩に担いでいる状態で、
前屈みに、ヨロヨロ歩いている。
「女王陛下、もっと急いでくれませんかね?露出調教の中継は17時までなんです。
それまでに、市内を一周して、予定のルートを回り切らないといけないんです」
デイブ・ボールマンの丸顔が、険しくなっていた。沿道では、詰め掛けたパールシティ
の市民達が、ルミナス国旗の手旗を振りながら、下品な野次を飛ばしている。
「女王陛下!国民のために頑張って下さい!」
「腰が、ふらついてますよ!もっと、しっかり!」
「オマンコ、見せて!」
少しでも、速度を上げさせようと、ひっきりなしに浴びせられる鞭のため、マーガレット
の背中は、隙間の無いくらいの蚯蚓腫れで埋め尽くされていた。
「ぐふ・・・ぐふ・・・水を・・・水を下さい・・・」
マーガレットは、赤道直下の直射日光を浴びて、汗を滝の様に流し、脱水症状に陥り
かけていた。
「歩きもしないで、御褒美が欲しいとは、あきれた御方だ。それが、あなたが学んで来
た帝王学ですか?」
デーニッツが皮肉を言った。
「いくら鞭で打っても、効き目がないようですね。仕方がないので、これを使わせて頂
きます」
ボールマンが、箱型のバッテリーを取り出し、そこから伸びる幾本もの電線を、マーガ
レットの体中に突き刺さっている針にクリップで留めていった。
130作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/18(水) 11:01:42.98 ID:eMc5VwEs
「こいつで、少しは元気を出して下さい、女王陛下」
ボールマンは、ダイヤルを回した。
「むがあああ・・・くっ・・うう・・・痺れる・・・ノオオオオオ!」
マーガレットの髪の毛が、全身に帯電する電流で、フワリと逆立った。
「あ・・・あ・・駄目えええ!」
体内を駆け巡る電流で、自律神経がおかしくなったのか、情けなく失禁した。股間から
勢いよく迸るオシッコを見て、沿道の国民から歓声が上がった。
「ブラボー!女王陛下!」
「格好イイ!」
「ウンコもひり出して!」
熱狂していると、警備兵の1人がボールマンに携帯電話を手渡した。耳に当てると軍
司令部からだった。
『すぐに、パレードを中止して下さい。米軍の空爆が始まっています』
「ええっ!しかし、生放送を、途中で止めるわけには・・・」
『そんな事を言っている場合ではないのです。女王の奪還が目的かもしれません、す
ぐに中止して、安全な所に避難して下さい』
「そんな・・・わかった・・・」
ボールマンは、渋々、露出パレードを中止する事にした。
131作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/25(水) 11:17:44.10 ID:yVv2LVYA
 シールズを乗せた2機のヘリコプターは、作戦ポイントの上空でホバリングしながら、
次の行動を考えていた。
「どうするんだよ、アッティラ!女王が、いねえじゃねえかよ!」
キングが、慌てふためいていた。ヘリを操縦しているクレイジーチンパンジーは、なぜか、
はしゃいでいる。
「コケーコッコ!アクシデントだ!アクシデントだ!楽しいなっ!」
「うるせえ!黙らねえと、ぶっ飛ばすぞ!」
「やれるもんなら、やってみろよ。俺を殴ったら、ヘリが墜落するぞ」
アッティラは、テレビを付けた。女王の露出パレードが、慌ただしく撤収作業をしている所
が中継されている。
「バレたんだ。ルートが変更になったのかもしれん」
アッティラは、生放送のバックに王宮が映っているのを目にとめた。
「女王の位置がわかったぞ。王宮の近くだ。チンパンジー!ヘリを回せ。2番機にも伝えろ」
「アイアイサー!コケー、コケー!」
現在地から、王宮までは直線距離で、約5キロだった。ヘリなら1分もかからない距離だ。

132作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/25(水) 11:18:22.31 ID:yVv2LVYA
二人のスタッフによって、バーベルを肩から外された時、マーガレットは地獄から解放さ
れたような気がした。そのまま、ガックリと膝を付き座り込むが、全身の針から通電され
る電流が止められた訳ではない。
(あ・・ああ・・おかしくなりそう・・・また、失禁する・・・)
股間からチョロチョロと尿を漏らしながら、マーガレットは、露出パレードがいきなり中止に
なった理由を考えた。
(あのメイドが言っていた・・・米軍の特殊部隊が、私を攫いに来たんだわ)
とりあえず、アメリカに亡命し、そこから女王派の反クーデター組織を指揮しようと、マー
ガレットは、絵を描いていた。臨時の亡命政府を樹立し、国際社会に呼びかけるのだ。
「乗れ!緊急事態だ」
ボールマンは、荒々しい口調で、マーガレットの尻を蹴り飛ばし、追走していたパトカーに
押し込めた。尻にも針が付き刺されているため、座席に座ることが出来ず、後部座席に中
腰で立ったままだ。周囲は蜂の巣を、つついたような騒ぎになり、デーニッツは、ネオナチ
ス専用の通信機で、どこかに連絡をしていた。
「ユダヤの手先のアメリカなんぞに、女王を奪還されてはならん!日本から来た、例の奴
らを至急、こちらへ回してくれ。そうだ、改造人間とか言う奴らだ!」
元王宮広場へと、慌ただしく戻る車列の周囲を、軍司令部から出撃して来たボロンゴ大尉
の特殊部隊が固めた。ルミナス国軍のはぐれ者や、原住民出身者、外国人傭兵などを集
めた異色の部隊である。シープや装甲車に分乗した彼らは、全員がトレードマークである
人食い人種の髑髏マークを刺繍した青いベレー帽を被っていた。女王の乗ったパトカーが
元王宮前広場へ入った時、2機のHH60Hオーシャンホークが襲いかかった。
133作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/25(水) 11:19:09.60 ID:yVv2LVYA
「撃ち落とせ!女王に近付けさせるな!」
ボロンゴ大尉が、ヤスリで尖らせた牙を?いて、悪鬼の様相で叫んだ。ジープや装甲車
から機銃掃射が行われ、ヘリとの間で激しい撃ち合いになる。上空からF35が急降下
して来て、空対地ミサイルを撃ち込み、その隙に、ヘリは広場に着陸して、Zチームのク
レイジーチンパンジーを除く3人と、明日香、朋子が飛び出した。
「皆殺しにしろ!1人も生きて返すな!」
ボロンゴ大尉が、配下のゴロツキ達に叫んだ。素行は悪いが優秀な兵士である彼らは、
空対地ミサイルの衝撃から、すぐに立ち直り、まだ動く車両を運転して女王のパトカーと、
ヘリの間に割り込んだ。遮蔽物の無い広場での銃撃戦は、数の少ない米軍側に不利だ
った。
「ヘリとF35に援護するように言え!」
『アイアイサー!』
アッティラが、ヘルメットに装着されたヘッドセット型の無線機を通じて、オーシャンホーク
に残っているクレイジーチンパンジーに伝えた。
「あたしがやる」
明日香が、正確な射撃で、右腕の肘から先に装着されているマシンガンを撃ちこみなが
ら、左腕の代わりのマジックハンドに握られた日本刀を振りかざして、ボロンゴの部隊に
切り込んだ。彼女の脳は、以前、ネオガイア星人に埋め込まれていた戦闘プログラムの
行動パターンを、ほぼ完全に記憶しており、コンピューターチップから消去された後も、
人間にはあり得ないほど、効率よく動くことが出来る。明日香は、人間にはありえない素
早い動きで、一瞬の間にボロンゴの部下5人を撃ち殺し、7人を切り殺した。
134作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/25(水) 11:19:53.02 ID:yVv2LVYA
「今だ、キング!パトカーの足を止めるんだ!」
アッティラの指示で、キングが銃弾をパトカーのタイヤに撃ち込んだ。パンクしたパト
カーがガクンと沈んで停車し、ドアが開いて、全裸のマーガレットとボールマン、警護
の警察官二人が転がり出て来る。彼らは、走って逃げようと、王宮の方へ駆け出した。
「逃がすな、チャンスだ!ポーカーフェイス、ミス・シロヤマ。女王を確保してくれ!」
朋子とポーカーフェイスが駆け出した。脚の間から頭が逆さに生え、ガニマタで走る朋
子の異様な姿に、追われる方も肝を潰している。あと数メートルと言うところで、二人は、
透明な固い壁にぶつかって、弾き返された。
「痛え!一体なんなんだ!自慢の顔が、台無し、じゃねえかよう」
ポーカーフェイスが、鼻血を出した顔を押さえて叫んだ。眼前の空気が揺れ、ぼやっと
した色彩が固まり、ハーケンクロイッツのマークがペイントされた装甲車が出現した。
そして、扉が開き、異様な姿をした化け物が2体、降りて来た。
「ハロー、あたしアワビ女よ」
全裸の若い白人女は、穴が5つ開いた巨大な貝殻を背中に背負い、オマンコの割れ目
が胸のあたりまで開いていた。
「ボンジョルノ、あたしは、ハマグリ女よ」
もう一人の化け物も全裸の若い白人女で、こちらは穴の開いていない横線の縞模様が
入った3角形の2枚の貝殻を背中に背負っている。オマンコが、胸のバストの間まで開
いているのは、同じだ。挨拶から判断するとアワビ女は、英語圏の国。ハマグリ女は、
イタリア人のようだった。
135作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/25(水) 11:20:22.57 ID:yVv2LVYA
「オー、ワンダフル!素晴らしい美女達だ!」
ポーカーフェイスのテンションが上がった。肉体こそ化け物とは言え、顔はかなりの
美人である。
「ポーカーフェイス、あなた化け物フェチなの?」
朋子が、少し妬けるような痛みを胸に感じて尋ねた。この男は、女とヤリ過ぎて、普
通のセックスでは、物足りなくなっているのだろう。
「まあね。ミス・アワビ女、君は、どうしてそんな体になったんだい?お国は、どちら?」
「あたしは、オーストラリアのシドニー出身よ。ハマグリ女は、イタリアのミラノ出身。2
人とも、日本を観光旅行中に、ネオナチスに誘拐されて、日本人のザイゼニという科
学者に改造されたのよ」
アワビ女が律儀に説明した。
136名無し調教中。:2012/01/25(水) 22:06:47.57 ID:zjZFuR/i
終わり?
137作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/26(木) 00:21:28.40 ID:Y5tPLhmD
終わりでは、ありませんが、バトルシーンと言うのは、難しい。要領が、全くわかりません。
空戦とか、御指摘通り、意味不明な感じに仕上がってしまいました。

プロ作家や、漫画家の方は偉い、と思いました。
138名無し調教中。:2012/01/26(木) 01:41:47.44 ID:VP7rkNC2
外人美女の改造人間、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
139名無し調教中。:2012/01/26(木) 17:24:02.60 ID:HdNdCCQz
更新乙です。
空中戦(ハウニブvsF35)とても良かったです。
140名無し調教中。:2012/01/26(木) 19:04:49.50 ID:zRlBZV+r
発想が飛躍しすぎて自分はついていけないよ
141名無し調教中。:2012/01/27(金) 20:55:16.38 ID:X019yUYM
貝女たちは潮を噴いて戦うのだろうか?
貝だけに
142作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:19:52.51 ID:s8O1GLIa
「敵じゃなかったら、二人まとめて夜のデートに誘いたい所だね」
「あら、じゃあ、今すぐやってみる?」
アワビ女とハマグリ女が、ポーカーフェイスの両側に立った。不穏な空気が流れ、
朋子は嫌な予感がした。
「ポーカーフェイス、逃げて!」
「えっ、なんだい?」
ヘラヘラと笑っているポーカーフェイスを間に挟み、二人の化け物女は向かい合った。
「必殺!貝合わせ!」
アワビ女とハマグリ女は、それまで閉じていた、胸まで裂けているオマンコをパックリと
開いた。充血した赤とピンクの内壁が剥き出しになる。裂け目の一番上の喉元辺りには、
テニスボール大のクリトリスがヒクついていた。2人の女は、ポーカーフェイスに突進す
ると、彼の全身を両側から裂け目に呑み込んだ。
「おわあ!極楽だあ!」
ポーカーフェイスが歓喜の声を上げた。2人の女が、オマンコの内壁を合わせて擦り始
めると、大量のラブジュースが溢れ出した。
「OH・・・OHHHH!」
「Grande!Si sente!」
アワビ女とハマグリ女は、貝合わせの快楽に喘ぎ始める。ポーカーフェイスは、頭の先
から足の先まで、二人の化け物女のラブジュースでヌルヌルになった。
143作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:20:40.95 ID:s8O1GLIa
「まさか、溶解液?」
朋子は、叫んだ。もし、そうだとしたら男前のポーカーフェイスは、皮膚が焼けただれ、
二目と見られない姿になってしまう。しかし、挟まれているポーカーフェイスは、幸せ
そうに笑っているだけだった。
「心配ない。これ、ただのラブジュースだよ。かなり匂いがキツイけどね」
「じゃあ、なんなの?3人で楽しんでいるだけじゃない」
朋子の疑問に、ハマグリ女が答えた。
「そうよ。人生は、楽しまなくちゃ。それがイタリア人の生き方よ。敢えて言うなら、この
必殺技を喰らった人間は、この快楽が忘れられずに、色情狂になって、兵士としては、
使い物にならなくなるわ」
朋子は、呆れた。腰から生えた肩をすくめる。
「やれやれ、それなら大丈夫・・・ポーカーフェイスは、生まれ付きの色情狂よ。快楽に
は、免疫がある。今以上に溺れる事はないわ」
「ミス・シロヤマ。よくわかってるね、僕の事」
チンタラした会話に、キングが切れた。
「ゴチャゴチャ言ってんじゃねえ!早く、女王を奪還しろ!」
筋肉の塊の様な、幅広の肩に担いだロケットランチャーを、鉤十字団のステルス装甲
車に撃ち込んだ。爆風に煽られ、ポーカーフェイスと2人の化け物女は、絡まり合った
まま、地面に転がる。それでも、快楽に夢中になって貝合わせを止めようとしない。
「一生やってろ、馬鹿が!」
丁度、マーガレットが、元王宮である大統領官邸の玄関に引きずり込まれていく所だった。
「追うぞ!何が何でも、女王を救出するんだ!」
アッティラが、快楽に溺れているポーカーフェイスを見捨てるように指示をした。F35が
何度も急降下して来て、バルカン砲と空対地ミサイルで援護し、ボロンゴ大尉の特殊部
隊を牽制してくれている。明日香とキングが先頭に立って、大統領官邸の警備員を撃ち
殺しながら突破口を開いていく。奪還チームの全員が建物に駆け込むと、それを追いか
けるようにボロンゴ大尉も生き残った部下を率いて追いかけてきた。
144作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:21:09.53 ID:s8O1GLIa
大統領の執務室では、スタンフォード大統領が慌てふためいていた。勤務中だと言う
のにウイスキーを飲んでいたらしく、酒臭く酔っ払っている。
「ヒック・・・何の騒ぎだね?」
秘書官に尋ねた。
「米軍・・・米軍のヘリが広場に着陸しました。特殊部隊が、官邸内に突入したようです」
「何だって!」
スタンフォードは、驚きの余りデスクの椅子から転げ落ちた。泥酔し過ぎて、足腰がうま
く立たない。
「殺される・・・助けてくれ・・・そうだ、キップリング将軍に電話をするんだ」
スタンフォードは、震える手で受話器を掴み、軍司令部へ繋がるホットラインの通話ボタン
を押した。
「キ、キップリング将軍・・・大変だ・・」
『何ですか!私は今、忙しいのです!』
「ヒック・・・ここに米軍が来ている・・・」
『判ってますよ、そんなことは!ボロンゴがそっちで、戦っているでしょう?私も、増援を引
き連れて、すぐに、そっちに行きますよ!』
「頼む・・・ヒック・・・」
スタンフォードはデスクの下に潜り込み、失禁してズボンを濡らしながら泣き始めた。
「ヒック、死にたくないよう・・・パンツが、パンツが気持ち悪いよう・・・」
145作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:21:46.93 ID:s8O1GLIa
 明日香はサイボーグにしか、あり得ない猛スピードで、マーガレットを連れて逃げる
一行に追いつき、ルミナス人の警官二人を日本刀で切り殺した。
「助けてくれ・・・俺は、民間人だ」
肥った男が、土下座をして謝った。恥も外聞も無く泣き叫ぶデイブ・ボールマンに、明
日香は殺意を失った。
「女王陛下は、連れて行っていいから・・・俺の命だけは見逃してくれ」
アッティラ、キング、朋子も追い付いて来た。
「クレイジーチンパンジー!女王は確保した。ヘリを王宮の屋上に回してくれ」
『アイアイサー』
アッティラが、ヘルメットの無線で指示をした。
「女王陛下、もう安心です。救出に参りました」
朋子が、体力の限界にきて死にそうになっている女王を抱き起こして励ました。針だら
けのマーガレットは、朋子の異形の姿に驚いていたが、王者の威厳を保ち、取り乱す
事はなかった。
「ありがとう。ルミナスを代表して礼を申し上げます」
マーガレットは、丁寧に礼を述べた。
「さ、急ぎましょう。屋上にヘリが来ます」
土下座をするデイブを残して、5人は、螺旋階段を駆け上がって行った。王宮の間取り
はマーガレットが熟知している。
「本館の屋上なら、ヘリが着陸できます」
体力の限界にきているマーガレットをキングが担ぎあげる。屋上に出ると、すでにシー
ホーク2機が、機銃掃射で監視兵を薙ぎ倒し、着陸して待機していた。
146作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:22:38.95 ID:s8O1GLIa
(安全な場所まで、もう少しだわ)
マーガレットは、一年以上も続いた地獄の様な屈辱生活を思い返した。亡命した後は傷を癒し、王制派を結集して巻き返しの機会を探るのだ。
(自由に手が届く・・・あのヘリまで行けば・・・)
その時、ボロンゴ大尉が追いつき、屋上に飛び出してきた。
「ウオオオオオオ!」
獣の様な雄叫びを上げ、ライフルの銃弾をキングの幅広の背中に撃ちこむ。狙いが
外れる筈も無かった。
「おおっ!」
マーガレットを担いだまま、崩れ落ちるキングに、サバイバルナイフを抜いたボロンゴ
が襲いかかった。
「ガオオオオ!」
「くそ、黒人なんぞに!」
サーベルの刃を、キングが自動小銃の銃身で受け止める。明日香が、横から日本刀
で切りかかったが、野生動物なみの反射神経で、ボロンゴはナイフを返し、明日香の
日本刀を弾いた。
「人食い人種は、死んで!」
明日香が、右腕のマシンガンを撃ち込んだが、それも野生動物の勘で、身を捻って避
けられる。
「ガオ!」
ボロンゴが、尖った牙で、明日香の右肩に噛みついた。
「・・・・」
苦痛には慣れている明日香は、声一つ上げない。しかし、肩肉のかなり奥まで牙が食
い込んでいることは、感触で判った。
「早くヘリに!モタモタしている暇はないわ!」
朋子が叫んだ。ボロンゴ大尉の部下が続々と屋上に顔を出してくる。
「チンパンジー!もっと、ヘリをこっちに近付けろ」
アッティラが命令した。クレイジーチンパンジーが、鶏の鳴き真似をし、シーホークを浮
かび上がらせ、ホバリングしながらゆっくりと近付けてくる。
147作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:23:18.43 ID:s8O1GLIa
「コケーコッコ!飛び乗れ!」
アッティラが垂れている縄梯子に手を掛け、飛び乗った。
「ほら、お前達も早く。立てるか、キング!」
マーガレットが、自分の乳房を刺し貫いていた長針を抜き取り、明日香の右肩に噛
みついているボロンゴの首筋に突き刺した。
「グオオオ!やりやがったな、この白豚!」
思わず、口を離した隙に明日香が、金属ボディの下半身で蹴りを入れ、ボロンゴの
体を後方に吹っ飛ばす。朋子が、重傷を負ったキングを立たせようとした。
「無理だ、俺は置いていけ」
「そうはいかないわ」
筋肉の塊である巨漢のキングは体重が100キロを超える。いくら鍛えているとはいえ、
朋子の力では、ホバリングしているヘリに押し上げる事は不可能だった。仕方なく、
縄梯子の先をキングの左足首に結び付けた。
「さ、女王陛下」
朋子が、マーガレットをヘリに乗せようとした。その時、ボロンゴの部下の1人が放った
ロケットランチャーが、もう一機のヘリを撃墜した。爆風にクレイジーチンパンジーの
操縦するヘリも大きく流される。
「コケーコケーッ!もう無理だ、離脱する!」
咄嗟に、明日香は日本刀を捨て、左腕のマジックハンドで、朋子の体を抱えあげると
ダッシュしてシーホークの着陸脚にしがみ付いた。ヘリが屋上を離れ、空に舞い上がる。
縄梯子に左足首を結ばれたキングの体も宙吊りになって浮かび上がった。屋上に1人
取り残されたマーガレットにボロンゴの部下が蟻の様に群がった。
148作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:23:51.65 ID:s8O1GLIa
シールズが離脱して、20分後。大統領官邸にキップリングの率いる増援部隊が到着
した。
「大統領、米軍は、全て追い払った。女王陛下も、間一髪のところで守り切った。ボロン
ゴ大尉の手柄だ」
キップリング将軍は、大統領の執務室でスタンフォードに向かって、ぶっきらぼうに言っ
た。大統領は、デスクの下に潜り込んだまま出て来ない。同席しているボロンゴ大尉は、
首から血を流しているものの、平気な顔をしている。
「な・・・なあ・・・キップリング・・・もう止めよう。米軍に降伏して女王に政権を返そう・・・
もう、こんな、怖いのは嫌だ・・・」
スタンフォードは、泣き続けていた。
「馬鹿な!今更、引けるか、この役立たずの政治家め」
キップリングは、吐き捨てるように言って、以前から考えていたある決断を実行に移す事
にした。ボロンゴ大尉に目で合図をする。
「大尉。大統領閣下は、侵入したアメリカの特殊部隊に殺害された」
ボロンゴ大尉は、ニヤッと牙を剥いて笑うと、サバイバルナイフを取り出し、机の下に隠れ
ているスタンフォード大統領の喉元を掻き切った。
「えっ・・・ごぼ、ごぼ・・・な・・なぜ・・・」
大量の血を流し、アル中の大統領はこと切れた。
「今日から私が、大統領だ。革命の第二段階に移行する。法律を変え、この国の全てを
軍事力の増強に注ぎ込む」
キップリングがルミナス諸島共和国の実権を握った瞬間だった。
149作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/01/30(月) 10:26:13.43 ID:s8O1GLIa
ルミナス編、終わりです。
150名無し調教中。:2012/01/30(月) 21:39:02.44 ID:Bwi3kbAZ
ボロンゴ強ぇぇ
マーガレットが捕らわれたままなのはいい展開
あと、ボールマンの醜い復讐に期待
151名無し調教中。:2012/01/30(月) 22:44:33.70 ID:8tkAm7Tj
由梨香影薄いな
152名無し調教中。:2012/02/01(水) 09:55:18.78 ID:MXzkldlY
更新乙です。
153名無し調教中。:2012/02/01(水) 23:52:10.17 ID:3lSseAq8
マーガレットのファンは怒るかもしれないけど
ネオナチスの手によってマーガレットが生体兵器に改造されるというのはどうだろう?
そして、化け物となった元女王は、従弟の命ために無理やり戦わされる…
154名無し調教中。:2012/02/02(木) 00:01:25.79 ID:T3YDyqG2
>>149
乙です
しかしマーガレットちゃん危うく救出されるところだった。ギリギリセーフw
155名無し調教中。:2012/02/02(木) 11:55:33.85 ID:bBRFcIWF
ここは生体実験
マーガレットのファンなら、むしろ悲惨な目に遭ってほしいと願うはず。
156名無し調教中。:2012/02/02(木) 20:30:56.41 ID:Z1NlO6nJ
マーガレットは人間犬ヘレンみたいな扱いがいい
そして由梨香といっしょに最下級な状態で飼われてほしい
157作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/02(木) 23:38:10.61 ID:E1nsTbje
地平線の無い世界『地盆』。モザイク状に様々な世界の繋ぎあわされたバーチャル
ワールドに存在するケーキランド王国の首都フルーツシティの王宮では、連日の様
に会議が開かれていた。
「クレープ城が、陥落しました。ブルーベリー伯爵、アーモンド侯爵、共に生死は不明
です」
宰相であるアップル王子が、使者からの報告を読み上げた。会議に出席している一同
の顔が、一斉に暗くなる。
「敵は・・・敵は、このフルーツシティにまで、攻め込んで来るのじゃろうか」
玉座に座っているメロン14世が、怯えていた。
「時間の問題かと」
会議は、ああでもないこうでもないと続いた。王家直属の首都防衛軍は約3万。諸侯から
の援軍は遅々として到着しない。ケーキランドの地方領主達は、平和に慣れ切っているため、
準備にさえ時間がかかっているのだろう。会議に出席しているメンバーが、結論の出ないまま、
デザートのケーキや御菓子ばかりを食べていると、半日後、別の使者が西から到着した。
「今度は、朗報です。バーニア王国が援軍の派遣を承諾してくれました。条件は、第3王子
レモンの輿入れと、チョコレート伯爵領の割譲・・・」
読みながら、アップル王子の顔が曇った。余りにも厳しい交換条件だった。
「兄上、足元を見られているのでは?」
オレンジ王子が、不満を口にした。
「そんな、僕・・・輿入れだなんて・・・」
フォークでイチゴケーキを食べていたレモン王子が、半ベソをかいた。
158作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/02(木) 23:38:56.65 ID:E1nsTbje
「婚姻の相手は、王姉レイア姫だ」
レイア姫と言えば、超淫乱で肥満体だと諸国に悪評が知れ渡っている。女だてらに自
分専用の後宮を造り、国中から集めた美男子を自分に奉仕させたり、お互いにボーイ
ズラブを強要させ、それを見て楽しんでいるという噂だ。
「条件を受け入れよう」
メロン14世が、ぼそりと言った。
「父上!」
「バーニア王国と言えば、我らと同じ文化圏に属する国じゃ。訳のわからぬ、どこから湧
いて出たかも知れぬ蛮族に、蹂躙されるより遥かにマシじゃ」
「わかりました。では早速、使者を立てます」
「割譲される領土のチョコレート伯爵への説得もしなくてはならん。誰か行ってくれるか」
「では、そのお役目、この私が」
宮廷付けの魔道士ヨーカンが、買って出た。一方的に婚姻を決められた15歳のレモン王
子は、末席で1人シクシクと泣いていた。
159名無し調教中。:2012/02/05(日) 18:36:45.71 ID:CCuk4U5c
乙です
最近、戦隊ものに替わって、このシリーズの頻度が高いですね
160作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 11:39:55.69 ID:+PUFymX6
東の国境を守るクレープ城は陥落し、ゴルバニア帝国軍の支配下に置かれていた。
5万の将兵が入場し、生き残って降伏したケーキランド軍の騎士達は、虜囚の辱めを
受けている。激しい戦いだったがゴルバニア軍の死傷者は300人程度で、無傷に近い
と言っていい。皇帝ゴルバン8世(38歳)は、略奪専門のハイエナ騎士団をブルーベリ
ー伯爵領の町や村に放ち、徹底的な略奪を行った。
「ワッハッハッハ!良い眺めだぞ」
クレープ城の天守閣にしつらえた玉座に座り、ゴルバン8世は大笑いをした。降伏した
ケーキランド人の騎士達や、その家族の女、城内で働いていたメイド達が、全裸に剥か
れ、亀甲縛りで、荒縄で縛られて整列させられているのだ。その中には、アーモンド侯爵
の姿もあった。巨乳騎士団のルクレシア団長(28歳)が、彼らの周りを歩きながら剣先で、
騎士達のチンポを突いて遊んでいる。
「お前、勃起させているじゃないか?この状況で、変態か、お前?」
ルクレシアに声を掛けられた若い騎士は、顔を赤らめた。
「ルクレシア、変態騎士のチンポを切り落とせ」
ゴルバン8世が、命令した。
「はっ、皇帝陛下」
ルクレシアは、剣先を勃起させている騎士のチンポの根元にあてがうと、軽く抉った。
「あぎゃああああ!」
絶叫と共に、股間から鮮血が吹き出す。ボトリと切り離された肉の塊が石畳の上に落ちた。
血にまみれた芋虫の様だった。
161作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 11:40:32.72 ID:+PUFymX6
「全員のチンポを切り落とせ。降伏するような軟弱者は、もはや男とは呼べぬ。無用
の長物であろう」
ゴルバン8世が、残虐そうな顔つきで言うと、警護していた巨乳騎士団の女剣士達は
長剣を構えた。亀甲縛りの騎士達はガタガタと震え始める。
「た・・・助けて下さい・・」
「お願いします・・・それだけは勘弁を・・・」
「私は、大貴族のアーモンド侯爵だぞ。高貴な者にふさわしい待遇を要求する」
言い返したアーモンド侯爵の目は、言葉とはウラハラに涙ぐんでいた。
「はーん?大貴族?そんなものは、関係ない。この世界は、強いか弱いか、勝つか負
けるかで人間の価値が決まる。お前達は戦に敗れた。どのような辱めを受けても、文
句の言える立場では無い」
ゴルバン8世の言っている事は、正論だった。亀甲縛りにされて為す術も無い男達に
反論の余地はない。
「やれ、ルクレシア団長」
「はっ!」
巨乳騎士団の女剣士達は、長剣を振りかざし、次々にケーキランド騎士達のチンポを
切断していった。広間は、阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
162作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 11:41:24.51 ID:+PUFymX6
ハイエナ騎士団は精力的に活動し、クレープ城には続々と戦利品が運び込まれて
きた。金銀財宝や食料、奴隷として売るための若い男女や子供達である。ゴルバニ
ア本国から遥々荒野を超えて奴隷商人の隊列もやって来て、ケーキランド人達を買
い取って行った。ゴルバン8世にとっては、征服戦争の戦場における、いつもの風景
だった。
「皇帝陛下、捕虜にしたケーキランド人からの情報によりますと、西に200キロ程の
地点に、敵の都があるそうです。進軍して攻め落としますか?」
ケーキランド人の美女を拷問する事に夢中になっているゴルバン8世に、ルクレシアが
進言した。
「まあ、そう慌てる事もあるまい。この地方を充分に略奪し切ってからだ。草の根一本、
残らない程にな。ケーキランド人の女の白い肌、なかなかのモノだぞ」
滑車で手足を引き千切れそうなくらい左右に引き伸ばされ、体中に焼き鏝を押し当てら
れて泣き叫んでいる女は、血管が透けて見える程の、雪の様な白い肌をしていた。ルク
レシアは、自分の日焼けした褐色の肌と比べて嫉妬心が湧いて来るのを押さえ切れな
かった。
「当分、戦が無いと言うのなら、私達も楽しませて頂きますわ、皇帝陛下」
「うむ、それがよかろう」
ルクレシアは、ツンとした表情で、軍靴の踵を鳴らしながら去って行った。去勢した騎士
達を、どんな方法で虐めてやろうかと考えながら。
163作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 11:46:51.41 ID:+PUFymX6
ゴルバン8世は、略奪専門のハイエナ騎士団の他にも、全軍に3交替で略奪に出
るように命じた。1万人以上の血に飢えたゴルバニア兵が、ブルーベリー伯爵領内
に放たれ、殺戮と略奪の限りを尽くした。福利厚生の一環である。クレープ城の城内
と城外の陣営は、略奪品と女で溢れた。
「なかなかの戦果ですな、団長」
ハイエナ騎士団の団長ゲスリウスに、副団長のオゾマールが言った。2人ともハイエ
ナの頭部を模った兜を被っている。
「ああ、こんな豊かな土地を略奪するのは久しぶりだ。しかも住民は大人しく、碌な
抵抗もせずに泣き叫んで命乞いをするだけだ。こんなに楽な仕事は無い」
黒髭を蓄えたゲスリウスは、ブルーベリー伯爵の従姉妹だという美女をバックスタイ
ルで犯しながら答えた。片手には名産品のブルーベリー酒の瓶を持ち、時々、唇の
端からこぼしながら豪快に煽っている。ケーキランドに進攻してから強姦した女の数は、
両手の指を超えていた。陣営の中では、各兵士が、自分が略奪した品々をゴルバニ
ア本国から来た商人に売り払っている。これからも続く戦で、持ち運ぶことが困難な
ため、一旦換金し、本国の家族や自分の口座に、両替商人を通じて送金するのだ。
散々弄んで飽きた女達も、奴隷商人が高値で引き取ってくれる。クレープ城にひっき
りなしに出入りする隊商は、全裸のケーキランド人達を鎖で一列に繋ぎ、絶望に暮れ
る彼らを本国に輸送していった。彼らは、遠い異国の奴隷市場で競りにかけられる事
になり、もはや二度と自由で幸せな暮しに戻ることはない。
164名無し調教中。:2012/02/07(火) 18:29:02.76 ID:ZULIo2v9
更新乙です。
巨乳騎士団いいですねぇ。
このまま進撃を続けてサドキャラで行くも良し
戦いに敗れてマゾ奴隷に身を堕とすも良し
あるいは一見サドキャラなんだけど、実は真性マゾで皇帝の奴隷だったという展開も良し。
今後の展開が楽しみです。

アルテミスの再登場にも期待しています。
165作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 22:30:58.60 ID:+PUFymX6
皇帝の親衛隊である巨乳騎士団の宿舎は、クレープ城内の中庭に設けられていた。
5000人の巨乳美女達は、去勢されたケーキランド人騎士達を宿舎に連れ込み、生
まれて来た事を後悔する程の過酷さで、弄んだ。
「ほら、もっと舌を伸ばすのよ!奥まで丁寧にしゃぶりなさい。あたしのオマンコは、
皇帝陛下も御使いになられるのだから!」
ルクレシアは、アーモンド侯爵に女の割れ目を舐めさせていた。戦場では、風呂を使
う機会が少ないため、かなり汚れて臭い匂いを放っている。40歳くらいの渋い男であ
るアーモンド侯爵は、涙を流してむせ返りながらルクレシアの愛液と恥垢を舐め取っ
ていた。切断されたチンポの傷が、碌な手当もされておらず、激しく疼いて顔面が蒼白
である。
「ゲホッ、ゲホッ」
汗臭い女剣士のオマンコに、アーモンド侯爵は咳き込んだ。
「お前!ちゃんとやらないと、舌も切り取ってやるわよ」
「ひ・・・許してくれ・・・ちゃんとやるから・・・それだけは・・・」
苦痛と恐怖に大貴族のプライドは、ズタズタに引き裂かれていた。
「最低3回ね。最低3回はイカせなさい。さもないと二度とクンニの出来ない体にして
やるから!」
「勘弁してくれ・・・」
166作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/07(火) 22:31:37.38 ID:+PUFymX6
大貴族であるアーモンド侯爵は、今までの人生でクンニリングスなどした経験がなか
った。女を喜ばせる舌の使い方など全くわからない。いたずらにピチャピチャと舌を動
かすだけで、一向にルクレシアが満足することはなかった。
「時間切れね、残念。ケーキランド人の男って、こんな程度なのかしら。失望したわ」
ルクレシアは、顔面騎乗していた腰を離すと、鞘から剣を抜いた。
「舌を出しな」
「い・・嫌だ・・・助けてくれ」
ルクレシアは鬼の様な形相で、剣先をアーモンド侯爵の口に捻じ込み、こじ開けた。
そして左手の指で舌を掴んで引っ張り出すと、口内で剣先をクルッと捩じった。
「わぎゃあああ!」
アーモンド侯爵の口から鮮血が迸った。引き抜いたルクレシアの剣先には、切断され
た舌が串刺しになっていた。
「あばばばば・・・」
言葉を発する事すら出来なくなったケーキランドの大貴族は、両手で口を押さえて、
のた打ち回った。
167作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/08(水) 12:28:15.77 ID:DS5TUmtn
ヒロノブは、少年戦士ジャム・ハーと共に濃紺の青空の下を、怪鳥モアの背中に跨っ
て飛行していた。ヒロノブもジャム・ハーを見習ってフルーツ・シティの商人からモアを、
もう一匹買い、2羽並んで飛んでいる。ヒロノブは、慣れないため背中にしがみついて
いるだけでも、必死だった。
「どこに向かっているんだい?」
ヒロノブは、大声で尋ねた。風の音がうるさいので、かなり気合を入れて叫ばないと相
手に声が届かない。
「蛮族の動向を調べるんだ。俺の故郷、ユーザイナ島では、今、自由商人達が結託し
て、島を治めるケーキランド人の領主に反乱を起こす気でいる。俺は、その商業組合
に雇われているのさ」
「そうなのか」
ヒロノブにとって、ジャム・ハーの事情はどうでもいい。リアル世界に帰れなくなってし
まって、行く当ての無いヒロノブは、唯一の知り合いであるジャム・ハーに付きまとって
いるだけなのだ。幸い異変前に、モンスターを倒して稼いだ金貨を大量に持っているの
で、当分生活には、困らない。
「あの町、燃えている」
ジャム・ハーが、眼下を指差した。フルーツ・シティに比べればかなり小さい町が、蟻の
様に群がる蛮族の襲撃を受けていた。火を付けられた建物から煙が幾本も立ち上って
いる。町には、守備兵がいないらしく、逃げまどう民間人を蛮族が一方的に狩りたてて
いた。
「位置からすると、あれはベリーの町だ。ブルーベリー伯爵領で一番大きな町だよ。降
りてみよう」
「えっ、危ないんじゃ・・・」
168作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/08(水) 12:28:58.82 ID:DS5TUmtn
ジャム・ハーは、モアの手綱を操り、降下させていった。ヒロノブも続く。ジャム・ハ
ーは、腕に覚えがあるらしく、危険を気にかけていないようだ。2羽のモアは、比較
的蛮族の少ない市街地に降りると、建物の屋上に着地し、手綱を手摺の支柱に繋
いだ。
「あの時計が目印だ。モアを繋いだ場所を、覚えておけよ」
二人は、建物の内側の階段を伝って降り、表通りに出た。そこでは、抜刀した蛮族
兵が、無抵抗な一般市民を、追いかけ回していた。
「助けてくれえ!」
「殺されるう、命だけは!」
「あたしは、どうなっても構いません。どうか、この子の命だけは・・・」
平和に慣れ切ったケーキランド人達は抵抗する術を知らなかった。ベリーの町自体、
城壁は数百年前に取り壊され、民間人は、料理包丁くらいの武器しか所持していない。
元々、少数だった町を守る守備兵は、クレープ城の籠城戦に召集されて全滅し、今は、
完全な無防備状態だった。
「老人は、殺せ!抵抗する奴も殺せ!それ以外は、なるべく生きたまま捕えろ!奴隷
商人に高く売れるぞ!」
ハイエナ騎士団の団長、ゲスリウスが怒鳴っていた。ハイエナを模った兜を被り、
毛皮の胴着を巻いた兵士達が、容赦なく逃げまどう老人を背中から切り殺して行く。
彼らは、略奪専門の部隊で、合戦では役に立たないが、戦いの後に、放置された死体
から金品を収集したり、征服した地域で奴隷狩りを効率よく行う能力に長けていた。
「欲しいものは、何でも持っていけ。だが、妻と子供には手を出すな!」
町の一角のケーキショップの前で、ケーキ職人のパウダーが、包丁を振り回し、背中
に妻子を庇ってハイエナ騎士団の一個小隊に対峙していた。妻のマドレーヌと5歳に
なる息子のシフォンは、抱き合って泣いている。
169作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/08(水) 12:29:46.11 ID:DS5TUmtn
「抵抗する者は、殺せと言うのが、略奪マニュアルなんだが、お前、ケーキ職人だろ。
技術を持った職人は、高く売れるんだ。それに、そっちの女も若くて綺麗だ。子供も
従順な奴隷に仕込むには丁度いい年頃だな」
副団長のオゾマールが品定めをしながら言った。職人気質のパウダーは怒った。
「外道の蛮族め!それ以上、近づくな!」
慣れない手つきで包丁を振り回したが、ハイエナ騎士の1人が、長剣の峰打ちで、
あっさりとパウダーの背中を叩き、気絶させた。
「いやああ!」
残ったマドレーヌとシフォンに蛮族兵が手を掛ける。その時、武器を持ったジャム・ハ
ーとヒロノブが割って入った。
「ちょっと、待ちなよ、蛮族さん」
ジャム・ハーが剣の先をオゾマールの喉元に突き付けた。
「何だ、お前達は!ケーキランドの傭兵か?抵抗する者は殺すのが、マニュアルだ」
「殺す?俺は、強いぞ。やれるもんなら、やってみな!」
ジャム・ハーの目がキラキラと輝いていた。好きなスポーツに夢中になっている少年
の様に。
「でやーっ!」
ヒロノブは、ジャム・ハーが戦う所を始めて見た。稲妻の様な速さで、オゾマールと
切り結び、指揮官を守りに入ろうとする、ハイエナ騎士団の兵士達を切り殺して行く。
彼が持っている剣は、日本刀の様に見えた。
「その剣、変わった剣だね?」
ヒロノブもレイピアを繰り出しながら尋ねた。ヒロノブにしても、オンラインゲームの中
のバトルのような錯覚が続いており、全然怖くない。全身に、穴だらけになったとは
言え、大枚はたいてアイテムショップで買った甲冑をまとっているため、切られても傷
つかない。
170作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/08(水) 12:30:21.99 ID:DS5TUmtn
「ああ、これか。義父に貰ったんだ。どこ産の武器かは、知らないけどね」
「必殺!針千本!」
ヒロノブは、異変が起こる前、ゲーム『アナーキー・ワールド』で使っていた技を繰り出
した。レイピアを、1分間に100回という、物凄いスピードで繰り出すのだ。串刺しにさ
れて、次々とゴルバニア兵が倒されていく。元々、略奪専門の部隊なので、それ程強
くはない。
「くっ、穴だらけの甲冑の戦士!なかなかやるな!」
指揮官のオゾマールだけは、さすがにある程度は強かった。
「俺も、必殺技を使うぞ!電光石火切り!」
ジャム・ハーはの姿が一瞬消えたように見えた。そして気が付いた時には、敵の一団
の背後に移動しており、通過線上の位置にいたと思われる敵兵が、次の瞬間バタバタ
と倒れた。
(人間離れした必殺技を持っている・・・もしかして、この少年もリアル世界のプレイヤー?)
ヒロノブの頭を、そんな疑念がチラリとかすめた。気が付くと周りには、ゴルバニア兵の
死体の山が築かれていた。オゾマールは、これ以上戦い続けるのは、損害を出すだけ
だと悟った。
「戦闘中止!引け!引け!強力な戦闘力を持った者とは、極力戦わない。これも、ハイ
エナ騎士団のマニュアルだ!」
オゾマールは、生き残った兵士を引き連れて、スタコラと逃げて行った。ヒロノブとジャム
・ハーは、それ以上、追う事はしなかった。
171作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/08(水) 12:30:53.62 ID:DS5TUmtn
「有り難うございます。あなた方は、命の恩人です!」
マドレーヌが二人の手を取り、涙を流して何度も礼を述べた。美しい白人の人妻
だった。
「なあに、戦うのは、僕の趣味さ。気晴らしには丁度いい相手だった。それに、弱い者
いじめをする奴らが大嫌いなんだ」
ジャム・ハーは、日本刀のような剣を鞘に収めながら、年相応の少年のような笑顔で
言った。
(なんだか、少年漫画の主人公みたいなセリフだな。やっぱり、こいつ、俺と同じプレ
ーヤーか?自分の好きなキャラを設定して、ハマり切っているのか?)
ヒロノブの疑念は、ますます深くなった。
172名無し調教中。:2012/02/08(水) 21:36:37.37 ID:wfdZn73D
連載小説はsage進行でヨロ
173作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/11(土) 22:22:25.99 ID:IoJDEr4b
生体実験〜各話の概要

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1328875544/

支援して頂いてます。
174作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/13(月) 09:50:18.15 ID:3P+5PKpA
ケーキランド王国の第3王子レモンの一行は、約20日間の旅を終え、バーニア王国の
首都、バームシティに到着した。メロン王からの書状も携えている。宮殿の謁見の間で、
国王ジャガー2世(26歳)と、王姉レイア姫(27歳)が出迎えた。先代のバーニア国王が、
戦で死んでから姉弟で共同統治の形を取っている。2人は、同格に並べられた玉座に
腰かけていた。
「父、メロン王よりの国書を預かって参りました」
レモン王子が、差し出した国書を、バーニア国の家臣が受け取り、ジャガー2世に手渡
した。精悍な風貌の若き国王は、険しい目で熟読した。
「ふむふむ、我々の提示した条件を全て飲むとな。よかろう、直ちに援軍を率いて、余が
自ら、蛮族退治に馳せ参じよう」
ジャガー王は、力強い口調で言った。
「有り難き、幸せに存じます」
レモン王子は、礼を言いながらレイア姫の方をチラリと見た。丸々と太った肥満体の女が、
露出度の高いドレスを着ている。顔は、厚い唇が濡れており、うるんだ瞳は、いかにも淫
乱そうだった。
175 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/02/13(月) 09:50:47.72 ID:3P+5PKpA
(あれが、僕の結婚相手・・・う・・嫌だ・・怖いよう・・・)
レモン王子は、一目見ただけで震えあがり、国同士の外交の場であることも忘れて、
泣き出しそうになった。レイア姫の方は、品定めをするかのようにレモン王子の容姿
をジロジロと見ている。あきらかに欲情している目つきだった。
「早速だが、レモン王子。祝言は明日だ。楽しみよのう。ホッホッホッ」
レイア姫がそう言って、口を押さえて笑った。ボンレスハムの様な手足が剥き出しな
っている。明らかに常識的な感覚よりも露出度が、高いようだったが、誰も止める者
もなく、本人の感覚が麻痺しているのだろう。レモン王子の居る位置でも、ミニのドレ
スの下からピンク色のレース地のパンティが丸見えだった。
「この縁談の話があってからと言うもの、わらわの妄想が、膨らんでおるぞよ。レモン
王子は、ウケとタチどっちが好みかな?ホッホッホッ」
15歳のレモン王子には、レイア姫の言っている言葉の意味が判らず、答えようもなかった。
176作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/13(月) 09:51:37.70 ID:3P+5PKpA
翌日、バーニア王宮で盛大な婚礼が、取り行われた。全ての準備はバーニア国側が
用意し、レモン王子は出席するだけである。新婦側は、バーニア国の主だった大臣や
将軍、貴族などが総出で祝っているのに対し、新郎側は、フルーツシティから付いて
来た共周りの者と、チョコレート伯爵領経由で、追いついた魔道士ヨーカンだけだった。
レイア姫は、はみ出る肉と脂肪を震えさせ、純白のビキニ姿に宝石を飾り立てて式に
臨んだ。
(うっ・・・厳しい・・・何を考えているんだろう、この豚みたいな女の人は)
レモン王子は、ますます気持ちが萎えるのを、止めようも無かった。バーニア国民は、
レイア姫の痴態には、慣れているのか、見て見ぬふりをし、お世辞を述べている者さえいる。
「レモン・オブ・ケーキランド、そなたは、レイア・オブ・バームに永遠の愛を誓い、生涯、
忠実に伴侶として添い遂げる事を、神の名に置いて誓約するか?」
神官が、宣誓書を読み上げた。
「はい・・・誓います・・・」
レモンは、どうにかその言葉を発した。隣のレイア姫は、股間が蒸れているのか、ボリ
ボリと股を掻いている。
「レイア・オブ・バーム、そなたは、レモン・オブ・ケーキランドに永遠の愛を誓い、生涯、
忠実に伴侶として添い遂げる事を、神の名に置いて誓約するか?」
「あ・・・気に言ったらね。でも、生涯ってのは、絶対無理かしら」
177作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/13(月) 09:52:04.90 ID:3P+5PKpA
神官は、レイア姫のその言葉を聞かなかった事にし、マニュアル通りに儀式を進めた。
「では、誓いのキスを」
レモン王子は、震えながらレイア姫の方を向いた。15歳の彼にとってファーストキス
である。レイア姫は、おもむろにレモンの頭髪を両手で鷲掴みにし、頭部が動かない
ように固定すると、強引に顔を近づけ、覆い被さってきた。タラコの様な唇が吸いつき、
舌を入れて来る。後宮の美男子と日夜、乱交しているレイア姫にとって何百人目かの
男とのキスだった。
「む・・・ぐぐ・・・」
レモン王子は、あまりにも長く、執拗なディープキスに息が出来なくて窒息しそうになっ
た。レイア姫の唾液が、舌を絡ませながら、口の中にダラダラと送り込まれて来る。
(気持ち悪い・・・キスってこんな・・・気持ち悪いものなのか・・・)
「姫様、ケーキ入刀に進んでよろしいでしょうか?」
進行役の神官が、10分以上静観し、沈黙を守った後、尋ねた。
「ええ、いいわ。レモン君、舌使いが全然駄目ね。明日から、みっちり後宮で特訓して
あげるわ。ホッホッホッホッ」
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
やっと口を開く事を許されたレモンは、呼吸をするだけで精一杯だった。
178名無し調教中。:2012/02/14(火) 07:36:59.94 ID:wjILkkdB
作者さん、乙
>>173の作成者さんも乙
179名無し調教中。:2012/02/19(日) 11:30:04.45 ID:AfnYd2G0
元々オンラインゲームだった世界の中の話だと
残虐なシーンでもあまり興奮できないんだよなぁ・・・
180作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 09:13:35.45 ID:EgkqMQEW
翌日、ジャガー王に率いられた総勢1万のユニコーン騎士団が、出陣して
いった。レモン王子が到着する前から、既に出陣の用意は整っており、交換
条件の婚礼が終わると同時に、バームシティを旅立つ手筈になっていたのだ。
一角獣ユニコーンは、バーニア王国のさらに西方に広がるワンダーランドと呼
ばれる地方にしか生息していない。ユニコーンは非常に気性が荒く、飼い慣ら
して己の乗馬に出来るのは、バーニア国の騎士達の中でも最も優秀な精鋭
だけだった。
「戦は、弟に任せておけばいいわ」
王宮のバルコニーでレモン王子と共に見送りながら、レイア姫が言った。ジャ
ガー2世が不在の間は、レイアが、女王として内政を仕切るのが通例となって
いる。
「蛮族は、相当な大軍で、僕達の知らない戦法や武器を使うそうです」
「関係ないわ。ユニコーン騎士団は、弟が指揮するようになってから、まだ一度
も負けた事がないのよ。それよりも、後宮に案内するわ。これから、そこがあな
たの住居よ。メンズ達と仲良くしてね。ホッホッホッ」
レイア女王は、楽観的だった。王宮の一角に建てられている彼女専用の後宮
は、高い壁で囲われており、美少年達が逃げ出さないように番兵が見張ってい
る。レイアとレモンが番兵の居る門をくぐって入って行くと、薄着を着た美少年
達が両側に2列に並んで出迎えた。
181作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 09:14:06.11 ID:EgkqMQEW
「お帰りなさいませ、女王様」
「お帰りなさいませ、女王様」
頭を下げ、口々に挨拶をする。全員、下着は身に付けておらず、透けて見える薄
い布を体に巻き付けているだけである。股間のイチモツも丸見えだった。
「国中から、集めたメンズよ。全員、宮廷医師にパイプカットの不妊手術を受けさ
せてあるわ。だから、中出ししても、平気なのよ」
「・・・・」
レモンは、絶句するばかりだった。
「あなたは、正式な夫だからパイプカット手術はしないわ。心配した?ホッホッホッ」
レイア姫は、専用のソファに腰掛けると、ドレスを脱ぎ全裸になった。
「ああ、裸になると解放される・・・あたし、服を着ているのが嫌いなの。ここでは、い
つも裸よ。あなたも脱ぎなさい」
それは、命令の様だった。レモンは、モジモジしながら脱ぎ始める。断ることは出来
ない。もし嫌われて離婚されれば、ケーキランド王国は蛮族に蹂躙され、滅ぶのだ。
「なにそれ、小さいわね!」
いきなり、レイアは、レモンの萎縮したチンポを、丸太の様な足の爪先で蹴飛ばした。
「あうっ!」
「若いんだから、もっと元気良く勃起させなさいよ!」
怒り出したレイアに、レモンはどうしていいか判らなかった。
182作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 09:14:57.63 ID:EgkqMQEW
「お前達、手本を見せて、おやり。二人一組でシゴキ合うのよ」
数十人の美少年達は、お互いに向かい合い、立ったまま右手をクロスさせて相手のチンポをシゴキ始めた。口漬けを交わしているカップルもいる。
「ユルアヌス!クンニ!」
ユルアヌスと呼ばれた青年は、お気に入りのようで、一際顔立ちが整っていた。
「はい、女王様。失礼いたします」
ユルアヌスは、ソファに腰掛けたレイアの前に片膝を付くと、肉座布団の様な股間に
顔を埋めた。舌を伸ばし恭しくクンニリングスを始める。
「あっ・・・そこ、そこ・・もっと激しく・・・」
ユルアヌスは、レイアの性感帯を細部まで心得ているようだった。レイアは、たちまち
臆面も無く乱れ始め、巨体を震わせて喘ぎ始めた。
「マラオス、ボッキウス、両側から乳首も舐めなさい!」
近くでシゴキ合っていた美少年カップルに命じた。美少年2人が両側からレイアの、
腹肉に埋もれて見分けがつかない巨乳の乳首を口に含む。
「ああ!気持ちいいわ!」
レイアが、悶えるとソファが軋んだ。
「お前達、世界で一番美しいのは、だーれ?」
「レイア女王様です」
「レイア女王様です」
マラオスとボッキウスは、口を揃えて答えた。
「勿論そうよね。ホッホッホッ」
レイアは、高笑いした。
183作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 09:15:42.55 ID:EgkqMQEW
「レモン君。ユルアヌスの御尻に挿入しなさい!」
「えっ!」
レモンは、一瞬耳を疑った。レモンはまだ童貞である。女性のオマンコに挿入したこ
とさえない。
「そんな・・・」
「早く!せっかく盛り上がっているのに萎えるじゃない!妻の言う事が聞けないの!」
レイアが、また怒り出した。ケーキランドを出る時、兄のアップル王子に、何があって
も離婚されてはならないと、きつく言い含められている。レイアの機嫌を損ねないため
には、言う通りにするしかなかった。
「やります・・・」
レモンは、萎えたチンポを自分で擦って奮い立たせた。さすがに15歳なのでオナニー
の経験はある。
「いきなり挿入すると、ウケのメンズが痛がるから、まずはユルアヌスの肛門を舐めて
唾を付けるのよ」
レイアの指示に、レモンは、泣きそうになった。仮にも一国の王子として教育を受け、
王宮の奥深くで帝王学を学びながら育てられた自分が、どこの馬の骨とも判らない、
嫌しい男妾の尻の穴に口を付けなくてはならないのだ。
(バーニア王国の支援がなければ、ケーキランドは滅ぶ・・・)
アップル王子の言葉が、心に蘇って来た。目を瞑り思い切って口を付けた。微かに
ウンチの匂いがし、苦みが舌をついた。
(うっ・・・吐きそうだ・・・)
手早く、唾液をダラダラと肛門の周りに、滴らせる。そして口を離し、何とか勃起を維
持させている自分のチンポをユルアヌスの肛門に突き立てた。
184作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 09:16:08.17 ID:EgkqMQEW
「あっ・・・入る」
思っていたより、スムーズに挿入出来た。ユルアヌスの肛門は既に日々の乱交で
拡張されており、男根を受け入れるのに何の抵抗も無かったのだ。
「ユルアヌスの肛門は、あたしの拳だって呑み込むのよ。ホッホッホッ!」
レイアは、3人の美少年に奉仕させながら、自慢気に笑った。
「腰を前後に動かしなさい、レモン君」
「あ・・・はい」
レモンは、言われた通り腰を動かそうとしたが、生まれてから今まで、使った事の
ない筋肉を動かさなければいけないため、頭が戸惑うばかりだった。とにもかくにも、
それがレモン王子の童貞喪失の瞬間だった。
185作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/20(月) 14:18:59.45 ID:EgkqMQEW
架空世界編、終わりです
186名無し調教中。:2012/02/20(月) 15:33:54.14 ID:9hvUM75O
アッーーー!!
187名無し調教中。:2012/02/20(月) 23:14:57.62 ID:xWXGXlvm
乙です
JNコーポレーションは倒産か買収されたんだろうなぁ
そしてこの架空世界は誰の手にも留まらぬ次元へ…
188名無し調教中。:2012/02/21(火) 00:05:44.49 ID:d7w7cxp9
乙です
> それがレモン王子の童貞喪失の瞬間だった。

ここで終わらせたらいかんw
189名無し調教中。:2012/02/21(火) 21:17:09.39 ID:F6/qFvEi
更新乙です。
190作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/23(木) 10:50:13.31 ID:XyCYsFrI
(正歴)2003年7月1日付で、公安調査庁の長谷川武宏(47歳)は、新設される新部
署への異動通知を受けた。長官と共に総理官邸へ出頭すると、白髪のライオンヘアが
トレードマークの時の総理大臣が出迎えた。
「最初に言っておく。新設されるこの組織は、超法規的な権限を持つ」
総理大臣が切り出した。公安長官と長谷川は、直立不動のまま聞いている。
「通常、公安調査庁では許可されていない銃器の取り扱いも可とし、所属する調査員は
無制限の捜査権限を持つ事とする」
「は・・・」
長谷川は、面くらった。総理官邸に呼び出された時から、何かあるとは思っていたが、
まさか、こんな事とは。
「捜査対象は、いわゆる超常現象だ」
「は?」
長谷川は、二度首をかしげた。
「君も知っているだろう。4年前の、9.11事件以来、北米が大変なことになっているのは。
ヒトラーの残党が南極大陸の地下で生き延び、古代文明の超科学を手に入れて世界を侵
略しようとしている」
「それは、知っています。現在、公安でも、彼らの情報収集は、最優先で取り組んでいます」
「問題は、それだけではないのだ。来月、宇宙人が地球に襲来すると言う、噂がある」
「は?宇宙人?古代文明の次は、宇宙人ですか」
「そうだ。宇宙人とは、地球以外の他の天体からくる知的生命体の事だ」
「言葉の意味は、知っていますが」
総理大臣の顔は、ヤギにそっくりだった。
191作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/23(木) 10:50:55.04 ID:XyCYsFrI
「その宇宙人は、人間に対して非常な脅威になる。なぜなら、彼らは人間を虫ケラ程に
しか、考えておらず、生体実験の材料にするために捕獲するらしいのだ」
「その情報の出所は、どこですか?」
長谷川は、職業柄、当然の疑問を口にした。
「ある宗教団体だ。その教祖は予知能力を持っていると言われている。それにロサンゼ
ルスの合衆国政府も、同じ問題を懸念している」
「その宗教団体と言うのは、千羽鶴教団の事でしょう?私の課でも調査対象になってい
ます。カルトまがいのセックス教団で、暴力団とも抗争事件を起こしています。当の教祖
は、2年前から行方不明になっていますが」
総理は、軽く頷いた。認めたと言う事である。
「FBIやCIAとも連携することになる。新しい組織は、公安10課。ラテン式に表示してX課
としてもいい。超常現象を扱うのだから」
「公安X課・・・海外のドラマみたいですね。判りました。私も公務員ですので、辞令を拒否
するようなことは致しません。国家の安全のために全力を尽くします」
全く事情が呑み込めなかったが、とりあえず長谷川は、総理と固い握手を交わした。
192作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/23(木) 11:04:27.35 ID:XyCYsFrI
霞が関の法務省ビルの地下に、公安X課の調査室が用意された。長谷川は、それまで
課長を務めていた1課からの、同じ建物の中での、引っ越しである。1人だけの部屋で、
課長デスクにどっかと座り、配転されてくる調査員の名簿に目を通した。
(女ばかりか。うちの課からは、城山朋子と、木之本恵美、白木雪絵の3人。警察庁か
らの出向で古賀美奈子。2課からは、久石千鶴・・・)
なぜ、若い女性ばかりなのかは、説明を受けていない。しかし、経歴を見る限り、いわく
つきではあるが、優秀な人材ばかりの様だった。
(久石君は、どうも苦手だ。城山も苦手だ・・・上司に意見ばかりする。白木は、ボリビア
の拉致事件以来、メンタル的に少しおかしい所がある。この古賀というのは、先月テレビ
中継で、犯人に脅迫されて恥を晒していた女だろう。木之本は、業務の逸脱はしないが、
マイナス思考な所がある。で、調査対象が宇宙人だろう?これって、やっぱり左遷なの
かな)
長谷川は、薄くなり始めた頭を掻き毟った。
「失礼します」
城山朋子(27歳)が、後輩の木之本恵美(26歳)、白木雪絵(24歳)を伴って挨拶に来た。
城山朋子は、長谷川の今までの部下の中で、最も優秀な女性調査員である。
「どういう事ですか、課長。銃器の使用が認められるなんて!」
朋子は、支給を受けたニューナンブ22口径の拳銃を、上着の下のガンベルトから取り外
して尋ねた。
193作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/23(木) 11:05:01.73 ID:XyCYsFrI
「君に限っては、武器の使用は慣れているだろう?城山君」
皮肉っぽく長谷川が言った。彼女は9.11の際、CIAとの共同作戦に参加しており、
ボリビアや北米で、何度も銃撃戦を経験している。
「それは、そうですが。我々、調査庁の人間が、日本国内で銃の使用を許可されるな
ど前代未聞です」
「調査対象が、それ程、危険だと言う事だ」
長谷川は、はぐらかせた。彼自身も、新しい職務については、よく呑み込めていない。
「ところで、調査に取り掛かる前に、研修を受けなければならん。X課の全員でアメリカ
に出張に行く事になる。海外旅行の準備をしてくれ」
「アメリカ?」
朋子は、うんざりした。3年前、9.11のネオナチスの攻撃に巻き込まれ、数カ月間の
放浪の末に、やっと北米を脱出して帰国した経験を思い出したのだ。
「ネバダ砂漠にある米軍の秘密施設だ。俗に『エリア51』と呼ばれている。そこに、我々
の業務にかかわる情報があるらしい」
「はあ?エリア51?宇宙人の死体でも見に行くんですか?」
茶化した朋子に、長谷川が真顔で答えた。
「まさに、そう言う事だな。極秘情報だから口外するなよ」
午後から、古賀美奈子(23歳)が着任の挨拶に来た。警察庁のキャリア組だという彼女
は、スレンダーなボディと長い黒髪を持つ美女だった。
194作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/23(木) 11:05:34.77 ID:XyCYsFrI
「警察庁より出向して参りました古賀です。よろしくお願いします」
直立不動で敬礼した彼女は、警部の肩書を持っていた。
「課長の長谷川だ。よろしく頼む。警察学校で習っているだろうから、君も銃器の扱いは
大丈夫だな」
言いながら、長谷川は、テレビのワイドショーで痴態を中継されている、彼女のエロ姿を
思い出し、ズボンの中の股間が思わず勃起した。デスクに座っているので気付かれる心
配はない。日本中のお茶の間に痴態を晒しただけあり、清楚なスーツ姿にもかかわらず、
全身から色気が滲み出ている。
「明後日から海外研修だ。準備をしておいてくれ」
「わかりました」
いいケツをしている、と長谷川は思った。23歳と言えば、まだ女子大生と言ってもいい年
齢だろう。
195名無し調教中。:2012/02/24(金) 12:22:21.49 ID:YbhbJkcQ
更新乙です。
ついに来月、宇宙人襲来か。。。
196名無し調教中。:2012/02/26(日) 18:13:42.99 ID:KJYtqh+R
第209話にて真藤組から調教を受けている栄清学園の英語教師、
遠藤晃子が出てくるといいな
戦勝パーティが終わった後のブラックハウスの女優達のその後も気になる
197作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/27(月) 11:43:37.60 ID:9vUUBpr0
2日後、5人の女性調査員と長谷川武宏からなるX課のメンバーは、厚木基地から
米軍の輸送機に乗って太平洋を渡った。北米は、準戦争状態が継続しているため、
通常の旅客機は、本数が極端に少なくなっている。機内では、久石千鶴だけが近寄
り難い雰囲気を保っており、口数も少なく、少し離れた座席で資料に目を通していた。
「オレンジジュース飲みますか?」
白木雪絵が千鶴に声を掛けた。雪絵もトラウマが激しく、少し情緒不安定な所がある。
時々鬱状態になったり、ネオナチスに拷問される記憶が蘇り、1人で恐怖に襲われたり
している。今は、比較的、気分がマシなようだった。
「ええ、頂くわ」
千鶴は、冷たい口調でカップを受け取ると、資料から目を離さずに飲み干した。メンヘ
ルの雪絵など眼中にないようだった。
「宇宙人なんて、本当に居るんですか?」
木之本恵美が、隣の席の朋子に尋ねた。2人は元々コンビである。
「居るんでしょうね。この資料には、そう書いてあるわ。ネオナチスがUFOを飛ばすよう
な御時世だから、いてもおかしくないわね」
朋子は、千鶴と違いどんな人間にもフレンドリーだった。正義感も強く、そのため仲間に
信頼されるタイプである。長谷川は、なぜ若い女性ばかりなのかを人事院に問い合わせ、
その答えを聞いていた。
(宇宙人は、若い女性を生体実験の被験者に狙う事が多い。だから彼女達は、おとり捜
査に持ってこい、なのだそうだ)
人事院の担当者から受けた、その説明に、長谷川は背筋が凍る思いがした。
(一体、我々が戦おうとしている相手はなんなのだろう?9.11に宇宙人の襲来。大変な
時代になったものだ・・・)
長谷川は、未だに半信半疑だった。
198作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/27(月) 11:44:20.64 ID:9vUUBpr0
輸送機は、ハワイで給油を受け、アメリカ本土のネバダ砂漠へ直行した。ロサンゼルス
に首都をおくアメリカ合衆国は、アパラチア山脈以西を領土としている。いつ休戦が破ら
れるか、判らない状態で4年が経過し、アメリカ国民はストレスと経済の悪化で疲弊して
いた。東海岸で力を蓄えたネオナチスが、そう遠くない将来に休戦を破るだろう、というの
が世界中の軍事専門家の一致した意見だった。内陸部の砂漠の真ん中にある滑走路
に輸送機は着陸した。
(思ったより、広大な敷地ね。地図で見るとラスベガスの近くだわ。そう遠くない距離に、
1945年に原爆が開発されたロス・アラモス研究所や、1947年のUFOの墜落で有名な
ロズウェルの町があるのね)
久石千鶴(29歳)は、タラップで滑走路に降りながら、辺りの風景を観察した。乾燥地帯
の様で、植物の稀な、見渡す限りの荒野が広がっている。日本では、あり得ない程の広
い土地に夥しい数の建物や、管制塔、航空機、車両、倉庫が立ち並んでいた。
(宇宙人とのファーストコンタクトは来月。ネオナチスは、どういう反応をするのかしら。地
球人類は、内部抗争を止め、一丸となって彼らに立ち向かう事が出来るのかしら)
千鶴は、2年前に突然行方不明になった、もう一人の自分自身から、彼女の知っている
限りの情報を引き継いでいた。彼女の歴史では、宇宙人の攻撃に日本は降伏し、アメリカ、
中国、ロシアでさえ反撃することが出来ないでいるらしい。そして多くの地球人が彼らの生
体実験の材料や、奴隷として宇宙に連れ去られ、想像を絶する境遇に落とされているらし
いのだ。
(同じ歴史を繰り返してはならない・・・)
それが、もう一人の自分から託された想いだった。
199作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/27(月) 11:45:09.95 ID:9vUUBpr0
「ハロー、ミス・シロヤマ。久しぶり」
フレンドリーな挨拶で出迎えたのは、CIAのお馴染のヘレン・マンスフィールド(28歳)
だった。
「今日は、みんなにエキサイティングな物を見せてあげるよ」
「どうも、課長の長谷川です」
長谷川課長がヘレンと握手を交わした。1人の中年男と5人の美女からなる研修ツアー
の一行は、ヘレンに案内されて地下施設へと降りて行った。除菌室で、全身を空気洗浄
された後、厳重にロックされた超合金製の扉をくぐり、許可された者しか入れないエリア
へと足を踏み入れる。そこでは、白衣を着た黒人の科学者が待っていた。
「マイケル・パッカード博士です。生物学の権威で、これから見る代物の研究に以前から
取り組み、現在、最も詳しい人間です」
ヘレンが紹介した。マイケル・パッカード博士は、まだ若く34歳だと言う事だった。
「はじめまして。僕は大学を卒業してから、ずっとここで研究をしているんです。ほとんど
外に出して貰えないんですが、研究対象がエキサイティングなので、満足しています」
パッカード博士に案内されて、ついに6人は目的の物を見た。それは透明な強化ガラス
で覆われたカプセルに入れられ、ホルマリン漬けにされた『グレイ』と呼ばれる宇宙人の
遺体だった。よく見ると何度も解剖されたのか、体中に切開された後がある。身長は120
センチ。腕が2本に足が2本。指は手足とも3本ずつである。頭部には巨大なダークブル
ーの目が二つ付いており、口は逆三角形の切れ込みになっていた。唇は無い。
「ロズウェルで回収した宇宙人です。回収当時は生きていたそうですが、ひどい傷で、調
べるために解剖すると、死んだそうです」
驚愕している6人の反応を楽しむかのように、パッカード博士は嬉しそうに言った。
200作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/02/27(月) 11:45:49.87 ID:9vUUBpr0
(生きたまま解剖したのね。それでは、彼らがやろうとしている事と同じだわ)
千鶴は、心の中でそう思ったが、表情や口には出さなかった。パッカード博士は、
説明を続ける。
「生殖器官は、退化してしまったようで、ありません。彼らがどうやって子孫を残す
のか、全く不明です。内臓もひどく退化していますが、基本配置は地球上の生物
と変わりません」
パッカード博士は、宇宙人を解剖した際に撮影したと思われる内臓の写真を見せた。
グロいので、恵美が怯えている。
「そして、血液とDNAを検査した結果、驚くべきことが判明しました。我々は、未だに、
これをどう解釈していいのか、結論に至っておりません」
「なんですか、それは?勿体ぶらずに教えて下さい」
好奇心を刺激された長谷川課長が、催促した。
「血が赤いのです。そればかりか血液成分、DNAが地球上の生物と非常に似通って
います。もっと言えば、地球上の生物の中でも爬虫類と・・・つまり、この宇宙人は地球
上の生物と遺伝子レベルで同じ系統樹に属すると言えます」
パッカード博士は、この問題に関しては困り果てているようだった。
「こんな、化け物が地球上の生物である筈がないわ」
古賀美奈子が、言った。
「我々は、彼らが乗って来たと思われるUFOの残骸も回収しました。それは、別のチー
ムが解析していますが、一部を除いて全く理解不能の技術で作られています。応用で
きる部分は、実はもう人類のテクノロジーに取り入れられているのです。1950年代以降
に開発された兵器や家電製品、コンピューターなどにね」
パッカード博士は、得意気だった。
201名無し調教中。:2012/02/28(火) 17:34:12.63 ID:wPsgJ2aZ
更新乙です!
グレイと地球の爬虫類。。。
グレイが宇宙を支配し始めた3000万年前の地球といえば
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E8%B3%AA%E6%99%82%E4%BB%A3
で言うところの斬新世。テナガザルに似た小型の類人猿が出現したあたりですな。
この頃の爬虫類といったら何なんだろう。恐竜は絶滅してるし。。。
202名無し調教中。:2012/02/29(水) 15:26:35.44 ID:n1GAhzxr
びっくりするほどゆーとぴあ
203名無し調教中。:2012/02/29(水) 18:15:29.84 ID:2YyFHJn4
>>201
それ以前に亜光速で星間移住してたら多少の誤差は吹っ飛ぶから大丈夫
204名無し調教中。:2012/02/29(水) 19:25:27.47 ID:80zqzCPT
パッカード博士、生き生きしてるな
205名無し調教中。:2012/02/29(水) 21:57:08.59 ID:my2ralO+
人体改造後は性の追究者になってるといいなぁ
206作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/02(金) 18:21:02.60 ID:5gp6vJ3R
(正暦)2003年、7月末。かつてのアメリカ合衆国の首都ワシントンDCは、ヒトラー
DCと改名され、ホワイトハウスも黒く塗り込められてブラックハウスと呼ばれていた。
ニューヨークのハドソン川には、自由の女神の代わりに隷属の女神が建てられ、元
アメリカ国民の絶望の象徴となっている。ブラックハウスの地下シェルターに、北米
東海岸を支配するネオナチスの指導者、ヒトラー3世こと、ルドルフ・ヒトラーの豪華
絢爛たる居住区があった。
「もっと、明るくしろ」
金髪碧眼でチョビ髭がトレードマークのルドルフ・ヒトラー(30歳)は、寝室の照明器
具である人間飾台、ジェシカ・オメガ(22歳)に命じた。直立したまま鉄柱に拘束され
ているジェシカは、股間に挿入され震動を続けるバイブレーターを股の筋肉で強く挟
み込み、クリトリスに押し当てる事で、快楽を増幅させる。そして、その快楽神経の電
気信号が、頭部に装着された3本の電球に伝わり、明かりを灯すのだ。動けないジェ
シカが、股間の筋肉を挟みこみ、擦り合わせる事で、少しだけ輝度が増した。
「ハア・・ハア・・ハア・・・」
既に今日、7時間以上イキ続けているジェシカは、汗だくで息が上がっていた。それで
も、総統の命令に逆らえば、速やかな死刑が待っているだけである。淫液が枯れ、例
えクリトリスが潰れようとも、消灯の命令があるまで、生命力を振り絞ってルドルフの
ために明かりを灯し続けなければならない。それが、4年間ジェシカが、耐え続けて来
た日常だった。
「もっとだ。もっと明るくしろ。本の字が読めないではないか」
ルドルフは、豪華な羽毛ベッドに寝転がり、ゲーテの詩集を読んでいた。
207作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/02(金) 18:21:50.11 ID:5gp6vJ3R
「ハア・・・ハア・・・ハア・・・ハイル・ヒトラー・・」
ジェシカは、さらに強く股間を挟み込んだ。快楽よりも苦痛が増してくる。飾台の足元
は流れ落ちた愛液でベトベトだった。ドアのノックが鳴った。
「総統閣下。来客で御座います。御友人のミッシェル様で御座います」
側近のヨハン・ゲッペルスの声だった。
「通せ」
ドアが開いて、黒服を着た男が1人入ってきた。ちょっと見ただけでは年齢不詳である。
20代とも40代とも見える容貌だ。
「やあ、久しぶりだな。ラグナロック以来かな」
フレンドリーな調子で口を開いたミッシェルと言う男は、総統に対しても、タメ口だった。
驚いた事にプライドの高いルドルフも、それを当然の事と受け止めたようだった。
「ああ、久しぶりだ。今日は、また何か新しい預言かい?」
ルドルフは、不思議に、この男とは生まれる以前から、友人だったような気がしている。
「来週、宇宙人が地球にやってくる。正確に言うと8月2日だ」
「いよいよか。この4年間で、ハウニヴの部隊を増強させてある。月面と、南極、北米を
合わせて1000機の地球製UFOが迎え撃つ準備が出来ているぞ」
ルドルフ・ヒトラーは、彼の本性である闘争心を露わにした。
「最初は、小規模な調査船が一隻くるだけだ。それらは、地球人を捕獲して調査をする
だけで、大規模な戦闘には至らない。だが次第に、彼らの後続部隊は数を増し、最後に
は、強力な宇宙艦隊が押し寄せて来るだろう」
「ハッ、望むところだ。戦う覚悟は出来ている。南極に残されていたアトランティス時代の
データファイルから、1万年前の宇宙戦争の状況も分析済みだ」
ルドルフの言葉に、ミッシェルの表情が、ふと寂し気になった様な気がした。
208作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/02(金) 18:22:38.28 ID:5gp6vJ3R
「1万年前にアトランティス人が戦った相手は、地球人型のヒューマノイドではない。
グレイという銀河系でも最上級の知生体だ。今回、来週来るのは、我々と同じ人間。
2000年前、グレイによって連れ去られ、家畜として扱われていた、古代ギリシャ人
から進化した『ネオガイア』と言う種族だ」
「どれくらい強い?」
「グレイに比べれば、ゴミの様なレベルだな。それでも、彼らの母星が総戦力で挑ん
でくれば、我々に勝ち目はほとんどない」
「俺は、史上最強の独裁者だ。戦争と征服の天才だ。俺に不可能の文字は無いぞ。
俺の祖父、アドルフ・ヒトラーは、廃墟同然のドイツを立て直し、米ソ英仏の強大国の
連合軍を相手に互角以上に戦った。祖父に出来て、俺に出来ない筈がない!」
ルドルフは息巻いた。ミッシェルは、それを見てアドルフとそっくりだと思った。
(同一人物なのだから、そっくりなのは当たり前か。転生した時点で記憶が無くなって
いるってのが、俺の様な不死者とは違う点だが)
「ハウニブ1000機にフェンリル3000両。原子力Uボート150隻。これが、現在の我
々の総戦力だ。地球上の全ての国家の軍隊を潰すには、充分な戦力だ」
「地球上の、ならな」
ミッシェルは、自嘲気味に言った。
209作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/02(金) 18:23:08.92 ID:5gp6vJ3R
「勝つ戦法はただ一つ。敵を地球圏に誘い込み、小出しに送ってくる増援部隊を、
ゲリラ戦で粘り強く各個撃破していくしかない」
ミッシェルはアドバイスをした。それは、ルドルフも判っている筈だった。
「心配しなくとも、なんとかなるさ。俺が指揮するネオナチスに敗北の文字は無いよ。
それよりも、俺のセックスドールの、どれかを試してみるかい?」
部屋の壁際に、ひっそりと気配を消した美女達が一列に並び、立て膝を突いて待機
していた。全員が全裸で、総統のお呼びがあるのをひたすら待っていたようだった。
「ほう、ハリウッド女優張りの、美女ぞろいだな」
ミッシェルは、感嘆して言った。
「Das ist richtig!そりゃそうさ。彼女達は、本物のハリウッド女優なのだから。西海
岸から誘拐して来て、既に調教と改造は済んでいるよ」
良く見ると、目に宝石を埋め込まれている者や、皮膚に文字や絵柄を描かれている
者もいる。ルドルフの残虐性から考えて、それらは、一時的なペイントやメイクでは
なく、外科手術と刺青による加工だろう。
「遠慮しておくよ。僕は、君の様な性豪ではないからね」
「残念だな。性器も、改造して締まり具合を調節した極上品ばかりなのにな」
「ああ、好意だけは受け取っておくよ。近いうちにまた来る」
ミッシェルは、言い残すとルドルフの寝室から出て行った。
210名無し調教中。:2012/03/02(金) 22:11:36.55 ID:UM4X7ZtR
乙です!
改造された女優たちの容姿については
おいおい詳しく書いてほしい
211うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
212名無し調教中。:2012/03/05(月) 17:56:14.65 ID:9yleGAHe
更新乙です。
いま気づいたけど、ルドルフヒトラーは金髪碧眼なんですね。

上のIDがDELETEDってデリートされたって事なんだろうか。
それとも偶然DELETEDになったとか?だとしたら凄い確率なんだが・・・
213大空の調和:2012/03/05(月) 17:59:42.18 ID:aDUzLKMQ
女の子さま
214作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/06(火) 08:18:19.11 ID:xQEkdmyB
正歴2003年8月2日。月の裏側にあるネオナチスの月面基地は、地球に接近
する1隻の宇宙船をレーダーに捕えた。
「ゲーリング閣下。ついに来ました!」
探知部の主任が叫んだ。ブラックハウスからの指示のもと、最高度の警戒態勢が
敷かれている。司令官のヘルベルト・ゲーリング2世(60歳)は、シートに座り、全裸
で這いつくばったアメリカ人奴隷、エイミー・マクダネル(30歳)の顔面を靴の裏で、
イライラと何度も踏みにじっては、高まる緊張を紛らわせていた。
「ネオガイア星人とか言う奴らの宇宙船か?」
「はっ。全長150メートル。幅50メートルの円筒形です。火星軌道以遠でワープア
ウトしたと思われます。0.1光速で地球に接近中。次第に減速しています。周回軌
道に乗ろうとしているのではないでしょうか」
(ハウニヴの部隊を発進させるか?)
ゲーリングは、ふと考えた。今なら、ネオガイア星人の宇宙船は油断している。まさか、
いきなり同等の科学力を持った兵器で、攻撃を受けるとは思っていない。ハウニヴの
編隊で奇襲をかければ、撃墜出来るだろう。
(しかし、それはネオガイア星人への宣戦布告と同じだ。全面的な宇宙戦争の始まり
を意味する。私の独断では、荷が重すぎるぞ)
215作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/06(火) 08:18:54.89 ID:xQEkdmyB
ゲーリングは、ブラックハウスに伺いを立てる事にし、ステルス通信波を応用
したホットラインを繋いだ。ルドルフ・ヒトラーの若々しい顔がモニターに映る。
ブラックハウスでも、この歴史的な瞬間を前に、臨戦態勢に入っているようだった。
『こちらでも、宇宙船の接近は確認している』
「攻撃しますか、総統閣下?」
『まだだ。あれは、ただの調査船なのだ。そんなものを叩いたところで、戦局には
何の影響も及ぼさない。奇襲が有効なのは一度きりだぞ。どうせなら、もっと大き
な獲物を狙いたい』
「では、監視のみに留めます。状況に変化があり次第、すぐに御報告申し上げま
す」
『頼んだぞ、ゲーリング』
「ハイル、ヒトラー!」
ゲーリングは、左手を上げ、モニター越しにナチス式の敬礼をした。これからしば
らくは、胃の痛い日々が続きそうだった。ストレスを押し殺すため、イライラと執拗
に顔面を踏まれ続ける、エイミーの顔が苦しそうだった。
216作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/06(火) 23:13:02.19 ID:xQEkdmyB
ネオナチス編、終わりです。

例によって多忙のため、しばらく休載します。
217名無し調教中。:2012/03/08(木) 18:32:29.51 ID:hfuYLqQe
更新乙です。
ネオガイア VS アトランティス文明@ネオナチの展開 VS ラストホープ@アメリカ VS 久石千鶴
の四つ巴の戦いの行方が気になるところですが、次回の更新を楽しみに待ってます。
なんというか・・・、ここまで来ると、ただの真性マゾでしかない梅本由梨香の存在感が薄くなってきましたね。
同じく真性マゾのアルテミスは、ネオガイア軍のロボット軍団の隊長なので存在感ありますが・・・
218名無し調教中。:2012/03/08(木) 18:35:38.93 ID:hfuYLqQe
あと個人的な希望としては、子供と小動物が可哀想な目に遭うのは読んでいて辛いので
片桐母娘は救ってあげてほしい。
片桐久美子は読んでいてあまりにも悲惨すぎです。
219名無し調教中。:2012/03/10(土) 13:19:42.58 ID:SIaQzPdf
ネオガイアvsネオナチ
どっちを応援すべきなのだ?
220名無し調教中。:2012/03/10(土) 17:26:52.41 ID:OrjE6N24
異国の話や異次元世界、正歴世界の話が続いたので、
次の話は西暦の日本を舞台にした話がいいなあ
221名無し調教中。:2012/03/10(土) 17:40:10.72 ID:PaTI77Yv
>>216
乙です。
時間できたらまた続きよろしく
222名無し調教中。:2012/03/11(日) 12:58:01.45 ID:Q7hMfSbW
あらら〜休載ですか。
更新を楽しみにしています。
223作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 11:32:35.77 ID:JJZxI5Dj
西暦2008年8月。高原沙貴(22歳)は、相も変わらずブラック企業である極
楽商事で働き続けていた。早朝から出社し、いかがわしい高額商品を電話で
勧誘して、押し売りをする仕事である。入社して4カ月になる沙貴は、会社にも
慣れ、ブラック企業の社員に特有の脂ぎった、異様なオーラとテンションを身に
まとい始めていた。睡眠不足で、目の下に隈が出来、肌荒れと疲労感が目立っ
ている。熱帯夜が続く暑さだったが、経費節減のためオフィスに備え付けられて
いるエアコンのスイッチは切られており、沙貴を始め、社員全員が汗だくだった。
「もしもし極楽商事と申します。簡単なアンケートにお答え頂きたいのですが」
『はあ・・』
「最近、夜、眠れない事はありませんか?」
沙貴の受話器を握る手や、こめかみから汗が流れ落ち、デスクの上に滴り落ちた。
『何で、あんたに、そんなこと聞かれなくちゃならないんだよ!』
ガチャリと電話が切れた。入社当初は、自分を否定された様な気がして一々落ち
込んでいたのが、今は何の感情も湧いてこない。隣のデスクの横田が、血走った
目で沙貴の胸元や、ストッキングを履いていない生の太腿を、電話を掛けながらチ
ラ見している。暑さで朦朧とした頭で、欲情しているようだった。
「高原さん、ちょっと来なさい」
声を掛けたのは、事務員の大原香織(28歳)だった。社長の愛人である彼女は、
この小さな会社で社長の次に権力を奮っている。
224作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 11:33:26.62 ID:JJZxI5Dj
「はい」
沙貴は従順に返事をし、デスクから立ち上がって香織についていった。行き先は
トイレである。『便器女』と、社員の間で仇名されている沙貴は、仕事の合間に文字
通りトイレで性欲処理に使い回しをされていた。
「オシッコがしたいの」
香織はトイレの個室に入った。小さなオフィスなので男女兼用のトイレである。仁王
立ちになって、スカートを捲り上げた香織は、ストッキングとパンティを膝まで下げた。
沙貴は、向かい合って跪き、口を開けて待つ。勢いよく放尿された香織のオシッコが
沙貴の口の中に注ぎ込まれた。
(香織さん。今日は、コーヒーを飲み過ぎの様だわ)
オシッコの中にカフェインの味を感じ取り、沙貴は、そう判断した。体内の血管を通し
て腎臓で濾過されたコーヒーは、透明で別の液体に変化している。放尿される勢い
と同じくらいの速さで、ゴクゴクと喉を鳴らして一滴もこぼさずに、飲み続けた。
「綺麗にさせて頂きます」
放尿が終わった香織のオマンコに沙貴は唇を付け、残った滴を綺麗に舐め取った。
「ついでにクンニしなさい。イクまでね」
「はい」
最近社長が、会社の外にいるキャバクラ嬢上がりの別の愛人に入れ込んでおり、
香織は欲求不満と嫉妬でイライラしているようだった。沙貴にも何かに付けて辛く当
ってくる。舌の表面を存分に使って、舐め始めた沙貴の頬を理由もなく、いきなりビ
ンタした。
「ああ、なんだか、イライラするっ!」
沙貴は涙目になるが、会社での絶対権力者を前に文句も言わずに、舌を使い続ける。
少し匂いのキツイ、28歳の女のオマンコは、酸っぱかった。
「あっ・・そこ、もっと・・・もっと舐めるのよ」
香織がイキそうになった時、トイレのドア越しにオフィスから怒声が聞こえてきた。
最初、また社長が社員を相手に暴言を吐いているのかとも思ったが、どうも様子が
違うようだった。
225作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 11:34:21.45 ID:JJZxI5Dj
「誰だ?お前は!」
「社長を出せ!社長はどこだ!」
沙貴のよく知っている声だった。テミストクレスの声である。
(まさか、会社に来るなんて・・・)
さすがに、沙貴は舌使いをやめ、様子を見るためにトイレを出た。黒いタンクトッ
プと迷彩柄の短パンを履いたラフな格好のスキンヘッドの大柄な白人の男が、
パラライザーを構え、極楽商事の社員達を威嚇していた。
「おお、沙貴か。社長はどこだ?」
「テミストクレス様、一体どうして・・」
「お前が、これ以上、ここで働き続けることに我慢がならん。地球の諺にもある
だろう。『百害あって一利なし』だ。お前は、ここを辞めて、元のソープランドの仕
事に専念するんだ。その方が、稼げる」
「テミストクレス様・・・」
社長は、別のエアコンの良く効いた部屋で、ゴルフのパターの練習をしている筈
だった。テミストクレスは、パラライザーで社員達を打ち倒すと、隣の部屋のドア
を開けた。
「なんだね、君は?」
応接室でパターの練習をしていた社長が、いきなりの乱入者に驚いて言った。
「沙貴を退職させろ」
「警備員を呼ぶぞ!」
社長は言ったが、ハッタリだった。ケチの極楽商事が、一日中、突っ立っているだ
けの警備員など、雇っている筈がない。
「痛い目に会いたいか?」
テミストクレスは、ごつい拳で社長に殴りかかった。長年の居候生活で鈍っている
とはいえ、元ネオガイア宇宙軍のベテラン兵士である。言葉と態度で威圧する事
しか出来ない日本の悪徳社長に対抗できる筈がなかった。
226作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 11:34:54.07 ID:JJZxI5Dj
「がっ・・・止めてくれ!」
顔に正面からストレートパンチを受け、社長は吹っ飛ばされた。
「ええい、面倒だ!」
テミストクレスは、パラライザーを社長の体に打ち込むと、持ってきた奴隷管理用
の首輪を、動けない社長の首に嵌めた。これで、社長は高原家の人々と同じく、テ
ミストクレスの命令には、一切逆らえない。気絶した社長を平手打ちで、再び目覚
めさせると、低い声で言った。
「沙貴を退職させろ。それから、このことは、絶対に警察には連絡するなよ。今日、
居合わせた社員にも良く言っとけ」
「あ・・・誰か」
逃げようとした社長の首に電流が走った。
「ぐぎゃあああ!」
「馬鹿め、学習しろ。沙貴、帰るぞ。午後からは元のソープランドに出勤するんだ」
怯えながら、応接室のドアの陰から覗いていた沙貴に声を掛けた。茫然として見守
る極楽商事の社員達の間を通り抜け、テミストクレスは沙貴の手を引いて、スタス
タと出て行った。
227作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 11:37:41.74 ID:JJZxI5Dj
お待たせしました。また再開します。

よろしく。

228名無し調教中。:2012/03/26(月) 11:46:16.17 ID:U5zRH3Ty
>>227

こちらこそよろしくお願いします
229名無し調教中。:2012/03/26(月) 12:08:12.82 ID:05mpT+Li
祝! 再開
230名無し調教中。:2012/03/26(月) 12:28:32.15 ID:UMcIoFjF
更新、乙です!
新しい展開を楽しみにしています!
(首輪は事務員にも付けてほしかったな…)
231作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 19:16:07.85 ID:JJZxI5Dj
沙貴は、テミストクレスと2人で電車に乗り、一旦自宅へ戻った。テミストクレスが外
出するのは珍しい。ほとんど毎日、高原家で奴隷達をいたぶっている。用がある時
は、沙貴の母、良枝(46歳)を使いに出すのが習慣だった。ネオガイア軍の脱走兵
である彼は、家の外では、至って大人しく、無言で目立たないようにしている。潜伏
生活を発見されるのを極度に恐れているようだった。自宅に戻ると沙貴は、良枝の
作った昼食を食べた。ブラック企業をようやく退職出来た解放感で、気力がガックリ
と抜け落ちたような気がした。満腹になると、連日の睡眠不足から来る急激な眠気が
襲ってきたがテミストクレスが許す筈もなかった。
「飯を食い終わったら、ソープランドに出勤しろ。あ・・・その前に一発抜いて貰おうか」
「はい、テミストクレス様」
平日の昼間なので、玲華は高校に行っており、奴隷教師の文枝も仕事中である。若
い女が好きなテミストクレスは、良枝には興味がない。ノーパン生足のスーツ姿のま
まの沙貴は、リビングのソファに大股開きで、どっかと座っているテミストクレスの膝
の上に乗ると、向かい合って抱きついた。
「テミストクレス様。今日は、本当にありがとうございます」
「ああ、家の外で、あそこまでやるのは、かなりのリスクだがな。これで、お前も学生
時代の様にソープランドの仕事に集中出来るだろう。今日から、みっちり働いてくれ」
テミストクレスは、沙貴の弾力のある乳房にむしゃぶりついた。若く、ピンク色の乳首
をコリコリと前歯で噛んでみる。
232作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 19:16:50.42 ID:JJZxI5Dj
「あっ・・・テミストクレス様・・・」
感じ始めた沙貴が、いやらしい声を上げた。テミストクレスは、沙貴とはキスをし
ようとはしない。食糞や飲尿を常習的に行っているのを知っているので、汚くてする
気になれないのだ。テミストクレスは、勃起した巨根の上に沙貴の腰を跨らせ、沈
めて座らせた。生温かい肉穴にペニスが包まれていく。キスは出来ないが、それ
以外の面では、沙貴の肉体は絶品だった。常に男とセックスをしているため、性感
帯も良く開発されている。感度は、抜群で、すぐにオマンコはヌルヌルになる。
「沙貴のオマンコは、良く締まる、いいオマンコだ」
妹の玲華は、度重なる出産で緩くなっており、文枝は元々緩いようだった。
「イク、イク、イク・・・イッてしまいます、テミストクレス様」
「好きなだけ、いけ。退職祝いだ」
「い・・いい・・・また、イク・・・」
テミストクレスが、沙貴の子宮に1回射精するまでの間に3回はイッたようだった。
射精した後、テミストクレスは、沙貴の口にチンポを咥えさせ放尿した。食糞、飲尿
が得意な沙貴は、最近では家の中でも人間便器として使われる事が多かった。
(今日、オシッコを飲むのは、2回目だわ。白人のオシッコの味は、日本人とは微妙
に違う)
沙貴は、利き尿、利き糞が得意になっていた。
233作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 19:17:33.88 ID:JJZxI5Dj
午後から、沙貴は、新宿にあるSMソープ『黄金城』に出勤した。就職してからは、
ご無沙汰になっており、久しぶりの出勤である。ウェブサイトには、顔写真が登録
されているので、まだ籍は残っている筈だった。昼間は埼京線の電車も空いている。
車内の座席に座った沙貴は携帯電話の画面で『黄金城』のウェブサイトにアクセスし、
女の子一覧の中の自分のプロフィールを確認した。『ドM美女サキ。こんなに可愛い、
清楚な顔で食糞します。あなたのウンチを食べさせて!必ず完食します!』と言うの
が、沙貴のキャッチコピーである。スーツ姿で生足ミニスカートの太腿の奥を、向かい
の座席の老人が、チラ見しているが気にしない。見たければ、好きなだけ見ればいい。
羞恥心など、遥か昔に無くしていた。
(見なさいよ。好きなだけ見ればいいわ)
沙貴は、見易いようにワザと脚をだらしなく開いた。老人の頭部がピクッと動き、目の
色が変わるのが判った。それ以外は、何事も無く電車は新宿駅に着いた。駅のトイレ
でオシッコをする。常に他人の糞尿を飲食している沙貴のオシッコは、成分が倍増され、
常に濃い黄色だった。東口を出た歌舞伎町に沙貴の勤めるソープランドがある。入っ
て行くと店長が驚いた。
「あっ、沙貴ちゃん、久しぶりだね。どうしたの急に?出勤?」
「ええ、あたし仕事辞めちゃったんです。今日から、またここで働かせて頂こうと思って・・・」
「そうなの」
店長の目がキラリと輝いた。元々、沙貴は大人気嬢な上に、高額な食糞オプションで稼ぎ
まくるドル箱なのだ。
234作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 19:18:04.14 ID:JJZxI5Dj
「大歓迎だよ。早速、メール会員全部に緊急出勤のニュースを送るよ」
「ありがとうございます。出来れば今日から、週6日出勤の、午後12時から23時ま
でのフルタイムで働かせて欲しいんですけど・・・」
「いいよ、いいよ。全然構わないよ。どちらにしても歩合制だからね」
沙貴は、ロッカーでシャネル風のコスチュームに着替えて待機室に入って行った。
しばらく御無沙汰している間に、半数くらいの女の子が入れ替わっている。知らない
女が何人かいたが、身にまとっているオーラで、女王様かM嬢なのかは一目瞭然だ
った。
「あら、高原さん、久しぶり」
足を組んで咥え煙草をしていた古株の女王様が声を掛けてきた。40代なのだが、テ
クニックが素晴らしく、昔からの固定客が多数ついている売れっ子だ。
235作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/26(月) 19:18:39.91 ID:JJZxI5Dj
「今日から、またお世話になります」
慣れ親しんだ待機室の椅子に座ると、沙貴はホッとした。殺気立った極楽商事の
オフィスとは大違いだった。沙貴は、自分が本来いるべき場所に、やっと戻って来
れた様な気がした。しばらく週刊誌を読みながら、他の嬢達と他愛も無い会話をし
ていると、店長が現れた。
「沙貴ちゃん。早速予約が入ったよ。他にも、さっき送ったメール会員から、じゃん
じゃん指名の電話がかかって来ている」
店長は、嬉しそうだった。他の嬢達も微笑んでいた。
「この勢いだと、閉店まで、予約でびっしり埋まりそうだ。食糞いける?」
「ええ、今日は、体調もいいし大丈夫ですわ。何回でも」
沙貴は、すがすがしい気分だった。
(今日は、お腹一杯ウンチを食べよう)
沙貴は、極楽商事で働いている時は、感じたことのない労働意欲が湧いてくるのを
感じた。
236作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/03/27(火) 07:17:24.51 ID:JIlUoYrc
沙貴編、終わりです。
237名無し調教中。:2012/03/27(火) 10:14:47.25 ID:Oy9FZxER
「梅本由梨香の日常生活」が読みたいです。
238名無し調教中。:2012/03/27(火) 10:17:32.02 ID:Oy9FZxER
じゃあこれから沙貴は、抵抗無しに糞尿を喰うのか?
239名無し調教中。:2012/03/27(火) 10:22:13.00 ID:8ZfYMKI2
沙貴とテミストクレスの間に愛が芽生えるのか?!と思っってしまった
240作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 09:27:55.10 ID:GFKoWL5p
柏崎純也(31歳)は、千葉県の総武本線の沿線にあるマイホームに住んでいた。2
年前に30年ローンで買った新築一戸建てである。結婚5年目の妻、晴香(29歳)と娘
の愛梨(4歳)、息子の渡(0歳)との4人暮らしである。最近では減りつつある、標準的
な日本の中流家庭の、幸せを絵に描いたような家族で、その日の朝も、晴香は、愛梨
を幼稚園に送って行く用意をしていた。
「会社に行って来る」
純也は、黒いスーツにネクタイをピシッと締め、玄関口で革靴を履いた。手にはアタッ
シュケースを持っている。
「いってらっしゃい」
晴香が、見送りに来た。幼稚園の制服を着た愛梨も手を振っている。
「パパ、お仕事頑張って」
「ああ、愛梨も幼稚園で、友達と喧嘩して泣いたら駄目だぞ」
「あたし、泣かないもん!」
純也は、笑顔で家を出た。徒歩10分で駅に付き、快速急行に乗る。通勤時間帯のラッ
シュアワーで、かなりの混み様である。何度か乗換え、会社のある六本木に到着した。
駅を出ると東京タワーが見える。純也は、有名企業のオフィスが多数、テナントとして入
居している54階建ての高層ビル、六本木ヒルズの方向へと向かった。
(今日も、仕事頑張るぞ!)
家族の顔を、思い出すと自然とやる気が湧いてくる。周りには、スーツ姿の出勤途上の
サラリーマンが同じ方向へと歩いていた。彼らもマイホームを持ち、家族のために働い
ているのだろう。純也は、六本木ヒルズの横を通り過ぎ、裏道へと入った。ほとんどの
サラリーマンやOLは、大規模商業施設である六本木ヒルズへ吸い込まれていく。1人
になった純也は、裏道を何度も曲がり、人目の付かない場所に立っている薄汚いビル
へと、たどり着いた。狭いエレベーターに乗り3階へと上がる。建物自体に沁み込んだか
のようなタバコの匂いがきつい。押しボタンの横の案内プレートには『美男家畜人クラブ』
と書かれていた。
241作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 09:30:52.13 ID:GFKoWL5p
「おはようございます」
純也は、エレベーターを降りると、受付にいる店長に挨拶をした。
「早いよ、君。オープンは10時からだよ。まだ8時半だ。こんなに早く来なくていいよ。
千葉から通っているんだろ。この時間帯は電車だって込んでいるだろ?」
「ええ、でも、なんか落ち付かなくって。前の仕事の癖で、どうしても早く、家を出てし
まうんです」
純也は、女性専用SMクラブで働く、マゾホストだった。去年、会社をリストラされ、や
むなく転職したのだった。ちなみに以前は、六本木ヒルズに入居する投資会社の営業
マンだった。家のローンと家族の生活を支えるためには、ある程度の収入がどうしても
必要だったのだ。
「スーツなんか着て来なくていいよ。どうせ制服に着替えるんだから、ラフな格好で来
ればいいのに」
「家族や、御近所の手前、そう言う訳にも」
純也は、ロッカー室に入り白いジャケットとピンクのレザーズボンに着替えた。もちろん
ノーネクタイである。オープン時間まで待機室で時間を潰すしかない。健康ため禁煙を
している純也は、タバコも吸わない。長い時間を1人きりで過ごし、10時前になると他
のマゾホスト達が出勤してきた。
242名無し調教中。:2012/04/04(水) 20:21:18.13 ID:q4suihJ1
乙です
柏崎の自宅は四街道あたりとみた
243作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 20:22:39.07 ID:GFKoWL5p
「いつも、早いですね、純也さんは」
声を掛けて来たのは、大学生アルバイトの江川悠斗(20歳)だった。今日は、授業
が無いのか、あるいは、授業が有るのに、さぼってバイトを優先しているのだろう。
「ああ、あまり意味はないのだけどね」
「えらいなあ。僕なんか、いつもギリギリですよ」
10時を過ぎると、純也を指名する客が来た。名越美和という26歳のOLだった。純
也の前の仕事で取引先だった社団法人で働いている女だ。純也が、マゾホストに
転職したと知り、面白がって良く来るのだ。
「御指名はありますか?」
店長が、受付で対応した。
「純也君で。早朝割引の30分5000円のコースでお願いします」
受付の上に仕掛けられたカメラから送られてくる映像で、客と店長のやり取りが見え
る。純也は、自分のブースに行き支度をした。低料金を実現するために完全な個室
では無い。込み合っている時など、他のブースのプレイの声が丸聞こえである。純也
が、客を待合室に迎えに行き、美和の手を取ってエスコートした。
「いつも御指名頂き、有り難うございます。今日は、お仕事は大丈夫なのですか」
「届け物があるって言って抜けだして来たの。民間企業じゃないから、その辺、緩いの
よ」
ジャケットの下は、OLの制服だった。
「早く、裸に御成り!時間が、勿体ないわ!」
ブースに入ると美和の態度が一変した。ブースにはX型の張りつけ台とパイプ椅子、
鞭、ローソク、縄、洗濯バサミ、浣腸器などが完備されており、客の好みで自由に使
えるようになっている。人間便器用の踏み台もある。純也は、手早く服を脱ぎ全裸にな
った。程良い明るさの照明に照らし出された純也の裸体は、生傷だらけだった。
「あら、この前来た時より、傷が増えているわね。だんだんボロボロになっていく、あな
たの体を見るのが、とても楽しいわ」
美和は、パイプ椅子に座ると、ふんぞり返って足を組んだ。
244作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 20:23:35.68 ID:GFKoWL5p
「ヒールの底を舐めなさい」
「はい、女王様」
純也は、美和の右足を捧げ持ち、黒いヒールの底を舐め始めた。
「時間が、勿体ないでしょ。ついでに両手で太腿をマッサージしながら、舐めるよ」
「はい、女王様」
言われた通りに、手を動かし始めると、股間のチンポが勃起して来た。元々、女性に
尽くすマゾの性癖が強く、それも、この仕事に再就職した理由の一つだった。妻との
結婚生活でも、声を荒げたり、上から命令したりした事は一度も無い、優しい夫だった。
「この姿、奥さんと娘さんに見せてあげたいわ」
美和が、笑いを噛み殺しながら言った。手を伸ばして壁にかかっていた乗馬鞭を取り
上げ、跪いてヒールの底を舐め続けている純也の背中にピシリ、ピシリと振り下ろし始
めた。
「どう、痛い?」
「いえ、とっても気持ちいいです、女王様。もっと、もっと虐めて下さい」
「こうかしら」
美和は、さらに鞭を強く振り下ろした。純也の背中に赤い筋が刻まれた。
「ああっ。いいです女王様、とってもいいです」
美和は、喘ぐ純也を見下ろして、最初に出会った頃の事を思い出した。その時は、投
資会社の若手営業マンで、爽やかなトークと丁寧な物腰で、名刺を片手に美和の働く
オフィスに、頻繁に出入りしていた。今の彼との、あまりのギャップに、笑いを噛み殺さ
ずにはいられなかった。
「落ちたね、お前も。自殺したくならない?あっ、でも、マゾのお前には、今の方が幸せ
かしら」
「ええ・・・はい、美和様に虐めて頂いて私は、幸せで御座います」
「こんなに、勃起しているものね」
美和は、下になっている左足のハイヒールの爪先で純也の股間を小突いた。
245作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 20:25:19.34 ID:GFKoWL5p
「奥さんと娘さんに、このパパの姿を見せてあげたいわ」
美和は、純也の左手の薬指に嵌められている結婚指輪を見つめながら言った。
「・・・」
「なんとか、言いなさいよ!どうなの!」
美和の平手打ちが、飛んだ。
「は・・・はい・・この姿を、妻と子に見られたいです・・・」
「アッハッハッ、馬っ鹿じゃないの。普通、旦那が、こんな仕事してたら、離婚よ離婚。
娘は、トラウマになって二度とパパを尊敬することなんかないわ」
美和は、笑い転げた。
「ほら、仰向けになって寝ころびなさい。敏感な所にローソクを垂らしてあげるから」
「はい」
純也は、俊敏な動きで、仰向けになって床の上に横たわった。プレイ時間が限られて
いるため、時間を気にするお客様が多いからだ。床は、掃除がやり易いようにカーペッ
トは敷かれていないので、背中が冷たい。美和は、ライターで赤いローソクに火を付けた。
「ほらほら、どう、感じる?」
プレイ用の低温ローソクだったが、それでも亀頭に垂らされると、かなり熱い。
「あう・・・あう・・・」
純也は、熱さに耐えながら、気持ちに余裕が無くなり、全身から汗が噴き出してきた。
「興奮して来たわ」
美和は、スカートの下のパンティを膝まで降ろすと、後ろ向きになって、純也の顔の上に
しゃがみこんだ。
「舐めなさい。ちゃんと丁寧にね」
「はい」
246作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 20:26:52.12 ID:GFKoWL5p
純也の舌の感触を割れ目の奥に感じながら、美和は眼をキラキラさせてローソクを
純也の腹部に、執拗に垂らし続けた。勃起したチンポは蝋で固まって、すぐにオブジ
ェの様になり、熱さを感じなくなったため、まだ剥き出しになっている周辺の皮膚に垂
らす。美和の顔つきが、肉食動物の様に変貌し、サディスト丸出しの表情になった。
オマンコから、あふれる愛液が、洪水のように純也の口の中に流れ込み、酸っぱい味
のする液を吸わされ続けた。
「あっ、あっ、いく、いく!」
美和が、その瞬間だけ、か弱い女の声を上げて、のけぞった。マゾホストである純也
の舌使いは、勿論プロ級である。毎日何人もの女性を、クンニするのが仕事なので、
嫌でも洗練されている。短い時間で美和をイカせる事など簡単だ。丁度、キッチンタイ
マーの音が鳴った。終了5分前の合図だった。30分のショートコースなので、時間は
あっという間に過ぎたのだった。
「最後にオシッコを飲みなさい。この前来た時、飲尿オプションの無料券を貰ったのよ」
「はい、頂きます。美和様の聖水を飲ませて頂けるなんて、身に余る光栄です」
飲尿プレイは、純也に2000円のオプション料金が入る。集客のための店の負担なの
だが、美和は、ポイントカードも所持している常連客なので、店長が特別に渡したのだ
ろう。もっとも、普通のOLである彼女の収入は、それ程多いわけではなく、常にショー
トコースだったが。
247作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/04(水) 20:27:25.92 ID:GFKoWL5p
「こぼさないでね。勿体ないから」
生温かい液体が、流れ込んできた。それ程、濃くは無い。朝から既に一度は、放尿
している濃度だ。少しカフェインの味がしたが、飲みやすいオシッコだった。
「美味しいです、美和様。とっても飲み易くて、さわやかなオシッコです。有り難うご
ざいました」
「綺麗にしてね」
純也は舌で、割れ目の周りを掃除した。残っていたオシッコの滴を、舌で拭き取り、
息を吹きかけて乾燥させる。もうあまり残り時間がない。美和がパンティを上げて、
身だしなみを整えると、終了時間だった。
「本日は、御調教有り難うございました。もしよろしければ、また次回も、よろしくお願
い致します」
純也は、正座をし、三つ指を突いて御別れの挨拶をした。服を着ている暇がないので、
全裸のまま、美和をエスコートし、店の受付まで見送りに出る。
「気が向いたら、また来るわ」
そう言って、美和は帰って行った。
248名無し調教中。:2012/04/04(水) 21:59:29.33 ID:vtO9Rwoj
作者さんの書くオシッコはカフェインの味がすることが多いなw
249作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/05(木) 07:50:03.10 ID:2vFbE2in
平日の午前中の設定なので、コーヒーを飲んでいることが、多いかなと。
二日酔いの時の、アルコール分解成分の味とかの描写も以前、使ったような・・・
250名無し調教中。:2012/04/08(日) 10:00:04.71 ID:wxpedmUb
給料の振込とかで家族にバレるでしょ、
と思いつつ、続きマダー?
251作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/09(月) 15:05:25.31 ID:RmYmk2+Q
午前の客は、名越美和だけだった。本指名ではないフリーの客は、その場限りのアル
バム指名で、空いているマゾホストに順番に割り当てられる。12時丁度に純也は、ロッ
カールームで朝着て来たスーツに着替え、昼食のために外出した。
「お昼を食べに行ってきます。1時間で戻りますので」
店長に挨拶し、エレベーターのボタンを押す。
「何も、一番混雑する時間帯に行かなくても」
店長が、諦め顔で、いつものセリフを言った。『美男家畜人クラブ』では、空いている時間
なら、いつ昼食を食べてもいいのだが、純也だけは12時から13時の間に、昼飯を食べる
ことに、こだわっていた。テナントビルから出てスーツ姿で食堂を探す。通りには、一斉に
サラリーマンやOLが溢れ出し、短い休憩時間の間に昼食を済ませようと、慌ただしく飲食
店を物色している。純也は、彼らに混じっていると、自分も社会の一員であるという安心感
を得ることが出来た。10分程ぶらついて牛丼屋に入り、定食を頼む。席は完全に埋まって
おり、入口からは、空席がないかとチラ見しながら通り過ぎていくサラリーマンやOLの姿
が見える。オフィス街周辺に、もっとも活気が溢れる一時だった。
「お待たせしました、牛丼定食です。御注文は、以上で、御揃いですか?」
「ああ」
純也は、口籠り気味に答えた。店員を含め、周囲の誰もが、純也を近くのオフィスで働く、
普通のサラリーマンだと信じて疑わないようだった。純也は、安らぎの中で、牛丼定食をあ
っという間に平らげ、支払いを済ませると牛丼屋を出た。この時間帯の回転率が命の飲食
店の経営や、次に待っているサラリーマンのために、必要以上に長居をしないと言うのが
社会人としてのマナーだった。純也は、しばらく六本木のオフィス街をぶらぶらし、13時前
に、『美男家畜人クラブ』の入居する、タバコ臭い風俗ビルに戻った。そしてまた、ピンクの
レザーズボンに着替える。13時きっかりにマゾホストの狭い待機室に戻った。純也は、現実
に引き戻され、少し目頭が熱くなった。
252作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/09(月) 15:06:51.75 ID:RmYmk2+Q
「純也君、13時半から予約が入ったよ。指名は悠斗なんだけど、ダブルプレイを
希望のお客様なんで、頼むよ」
「わかりました、店長」
悠斗によると、客は、ネイルサロンを経営する野沢優月という28歳の女だと言う
事だった。60分コースで、ダブルなのでプレイ料金は2万円だったが、指名料は
悠斗にしか入らない。受付に来た優月を悠斗と2人で、エスコートし、広めのブー
スに入った。
「本日は、御調教よろしくお願いします」
悠斗と純也は、2人並んで土下座をし、三つ指を突いて挨拶をした。優月と言う女は、
両手の指を長くのばしてマニキュアの上にシールやストーンを過剰な位に飾りたて
ている。金髪に近いほど染め上げたロングヘアーは、頭頂部に巻きあげられ、宮殿の
様にそびえ立っていた。
「悠斗君、お久しぶり。そっちは?」
「純也で御座います。よろしくお願いたします」
優月は、長い爪のついた指先で、純也の顎を掴んで上向かせた。
「ふーん、悠斗君程、可愛くないわね。年齢も結構いってそう。お前、いくつ?誤魔化
さずに答えるのよ」
「はい、31歳で御座います」
「あら、おっさんね。結婚してるの?」
優月は、純也の左手の薬指の結婚指輪を見て言った。
「はい、妻と娘がおります」
初対面の客には、必ず突っ込まれる会話だった。
「家では、どんな顔してるのかしら?まあ、いいわ。悠斗の足を引っ張らない様にね」
「はい、女王様に御満足いただけるよう頑張ります」
253作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/13(金) 01:49:49.31 ID:zu1BTZfQ
優月は、純也の顔に唾を吐きかけた。舌を出し舐め取った純也の顔にビンタの嵐が
見舞われる。頬がジーンとし、純也の股間の肉棒がズボンの中で固くなった。
「有り難うございます、女王様」
「2人とも、さっさと裸におなり」
悠斗と純也は、制服を脱いで、下着も脱ぎ、全裸になった。
「いい体ね。筋肉が引き締まっているわ。悠斗は高校時代サッカー部だったらしいけ
ど、あなたは?」
「高校、大学とラグビー部に所属していました」
「意外と体育会系なのね。こんなナンパな仕事をしているのに」
優月は、仁王立ちになってTバックのパンティを脱いだ。黄色いタイトミニのスカート
を捲りあげる。
「前後から、御奉仕しなさい。悠斗はオマンコ、純也はアナルよ」
「はい、女王様」
「はい、女王様」
2人のイケメンは、口を揃えて返事をし、優月を挟み込むように跪いて、オマンコとア
ナルを舐め始めた。良く手入れされた股間は、陰毛が丁寧に剃りあげられており、肛
門の蕾も清潔で舐めやすかった。
「2人とも、もっと奥まで舌を伸ばすのよ」
「はい、女王様」
「はい、女王様」
純也は、すぼめられた蕾に舌の先を刺し込み、こじ開けるように舌を伸ばした。さすが
に内部は、ウンチが残っており、苦い味がする。前後の穴を同時に責められ、優月の
息が荒くなった。
254作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/13(金) 01:50:20.60 ID:zu1BTZfQ
「気持ちいいわ、お前達。もっと激しく、もっと激しくう!」
悠斗の顔は、溢れ出した愛液で洗顔が出来るほどにベトベトになっていた。純也は
臀部の肉が顔面を圧迫し、鼻と口を塞いで息苦しかったが、舌を抜くわけにはいか
ない。今、優月は最も感じている最中なのだった。
「あっ、あっ!気持ちいいっ!」
パスッという空気の漏れる音と共に優月が放屁した。純也はメタンガスを肺に吸い
込んでしまう。あまりにも惨めな自分の境遇に目頭が熱くなり、思わず泣きそうにな
った。
(パパ、お仕事頑張って)
(ああ、愛梨も幼稚園で、友達と喧嘩して泣いたら駄目だぞ)
(あたし、泣かないもん!)
純也は、今朝、娘とかわした会話を思い出し、ぐっと涙をこらえた。大きく息を吐き出
すと気を取り直す。もう少しで優月はイキそうだった。さらに激しく、アナルの内側を舌
の先で突き上げた。
「いくううう、いっちゃう!」
優月の腰が痙攣した。潮が吹き出し悠斗が口で受け止める。ぐったりした優月は満足
したようだった。
「ふう、気持ちよかったわ。あんた達、案外やるじゃない。御褒美を上げるわ。口を開けな」
優月は、並んで口を開いた悠斗と純也の口に、順番に唾をタラリと垂らした。
「有り難うございます、女王様」
「有り難うございます、女王様」
「そうそう、お利口だね、お前達。お礼の言葉も、ちゃんと言えるのね」
優月は、気分が乗ってきたようだった。
255作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/13(金) 01:50:46.62 ID:zu1BTZfQ
「じゃあ、せっかく2人いるんだから、悠斗が純也を責めなさい。あたしがいつもやって
いるようにやるのよ」
悠斗は、バラ鞭を手に取った。
「おい、足を開け、奴隷!お前の恥ずかしいチンポに天罰を与えてやる!」
悠斗がいきなり命令口調になった。普段は、年上の純也に対して遠慮し、常に敬語を
使っているのだが。プレイ中なので、素直に純也は立ち上がり、90度に足を開いた。
「もっとだ、もっと!限界まで開け!」
純也は、さらに広げ120度くらいまで開いた。元々、体が硬い純也にとって、それくらい
が限界である。無理な姿勢で股間の腱がブルブル震えた。悠斗は、バラ鞭を構えると、
下からすくい上げるように、純也の股間めがけて叩きつけた。
256名無し調教中。:2012/04/13(金) 10:00:08.86 ID:wtnVz24D
乙です
新たなマゾ男もの、シリーズ化なるか?
257作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/17(火) 00:23:24.66 ID:Vqw1wdSq
「うう!」
純也は、両手を背中の後ろで組み、打たれ易いように腰を、前に突き出した。
「もっと、思い切り力を入れて!悠斗、男でしょ!」
「はいっ」
優月に、けしかけられて悠斗は、本気で鞭を振るい始めた。純也は、股間を直撃する
バラ鞭に、歯を食いしばって耐える。亀頭の表皮が薄く、敏感な部分に当たった時は、
絶叫しそうになった。
(いてええええ!だが、俺は泣かない。パパは、絶対泣かないよ、愛梨・・・)
股間が、幾本もの蚯蚓腫れで、真っ赤になった。次の客が、驚くだろう。
「悠斗、あなたのチンポを舐めさせなさい。ケツの穴と足の裏もね」
純也は、直立開脚の姿勢から、膝をつき、奉仕の体勢になった。
「マゾ野郎。女王様の御命令だ。俺に奉仕しろ!」
悠斗は、純也の頬を張り倒した。男の力で殴られ、目眩がする。純也は、仁王立ちに
なった悠斗の若いチンポを口に含んだ。女性に奉仕をするクンニ程、経験がなかったが、
丁寧に舐め上げると、硬度が増した。
「いかがでしょうか、御主人様」
純也は、しばらくすると口を離して、伺いを立てた。
「全然駄目だな。気持ちよくない。舌奴隷失格だ」
「申し訳ございません、御主人様。もう一度、チャンスを下さい、やり直します。その前に、
罰を、お与えください」
悠斗は、再び強烈なビンタを見舞った。目の前に火花が散る。軽い脳震盪を、起こしな
がら、純也はフェラチオを続けた。
258作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/17(火) 00:24:03.97 ID:Vqw1wdSq
「いかがでしょうか、御主人様」
無言で、悠斗は頬を張り倒す。そのパターンが、何度も繰り返された。そして7度目く
らいに、悠斗は、大量の精液を射精した。純也は、塩辛い他人の男の精液を吐きそう
になりながら呑み込む。
「勘違いするなよ。イッたのは、俺の御慈悲だぞ。お前のテクニックでは無い。次は、
足を舐めろ!」
「はい、御主人様」
純也は、今度は、犬の様に床に這いつくばった姿勢になり、悠斗の、壁に手をついて
バランスを保ちながら右足を軽く上げた足の指を、一本ずつ口に含み、丁寧に吸い上
げた。優月は、パイプ椅子に座り、腕組をして、面白そうに眺めている。欲望剥き出し
の、その顔は、まさにS女だった。
「美味しゅうございます、御主人様」
「舌の使い方も下手だが、何よりも気持ちが籠っていない!俺が、年下の男だからっ
て軽く考えているんじゃないか?」
悠斗は右の爪先で、純也の胸板を蹴りあげた。
「ぐっ・・・申し訳御座いません」
純也は、渾身の誠意をこめて、両足の指を舐め上げ、悠斗の肛門も舐め上げた。
「不合格だ。優月女王様に罰を与えてもらえ」
純也は、パイプ椅子の前に正座をし、優月の審判を待った。
259作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/17(火) 00:24:48.21 ID:Vqw1wdSq
「女王様、どうか至らない奴隷の、この私に罰を、お与え下さい」
「ふん、やっぱり悠斗以外は、使い物にならない奴隷しかいないのね。そうね、罰は
何がいいかしら。チンポへの鞭打ち100回とか?」
「それを、お願いいたします」
純也は、仰向けになって、M字開脚の姿勢を取った。すでに蚯蚓腫れが走っている
純也のフニャチンに乗馬鞭が、ペシペシと振り下ろされる。
「うっ、うっ!」
(パパは泣かない・・・パパは泣かない・・・)
「自分で、数えなさい。間違えたら、また1からよ!」
「はいっ、1、2、3・・・」
100回が、終わる頃には、すっかり純也のチンポは、腫れ上がっていた。
「・・・98、99、100・・・女王様、有り難うございました!」
チンポは、熱を持ち、赤紫色に変色していた。
「お前は、もう飽きたわ。残りの時間は、悠斗を虐めて遊ぶから、お前は、そこで、あ
たし達のプレイを見ながらオナニーでもしていなさい」
「はい、女王様」
純也は、ブースの隅で、痛みをこらえながら変形したチンポをシゴキ始めた。
260名無し調教中。:2012/04/18(水) 19:53:26.20 ID:01gwbVQm
更新乙です。
精液って塩辛いんですか?
261名無し調教中。:2012/04/18(水) 20:16:20.42 ID:WxOsYqyW
ザーメンの味
正確には苦味があって塩気が強くしょっぱい
262名無し調教中。:2012/04/20(金) 21:51:11.07 ID:TYZKiWz9
たしか飲んだ後は、しばらく喉がイガイガすると聞いたような気がする>精液

更新乙です
263名無し調教中。:2012/04/26(木) 00:23:28.06 ID:QKhoheIC
小説の初期にロボトミー手術の話がありましたが、生体実験は何も肉体改造に限る話ではないということで
催眠術や洗脳による精神改造の話を書いてほしいです(ただの思いつきですが)
例えばネオガイアやネオナチスが、外科手術や毒薬注射よりも効率よく人類を絶対服従の兵士や性奴隷にするため、
拉致した人々を嬉々としてド変態プレイに昂じさせる洗脳実験を仕掛ける…とか、
あるいは、時間停止男のように、偶然その能力や機械を手に入れた男が(その力を駆使して)施設を脱走し、
自らの欲望の赴くままに周りの美女たちに残酷なマネをさせる…などなど
264作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/28(土) 11:33:48.95 ID:sSZbm8Wa
午後の客は優月だけだった。待機室で、スマホをいじりながらお茶を引いていると、
退社時間の17時が近づいてくる。
「おっ、純也さん、最新機種ですか?」
悠斗が、声を掛けてきた。お互いプロなので、プレイ中の出来事に関する、わだか
まりは一切ない。
「ああ、3Dカメラも付いているんだ。ワードとエクセルのファイルも閲覧できる。ビジ
ネスマンには、必須のアイテムだな」
「さすが、純也さん。僕も買い換えようかな」
悠斗が、折り畳み式のケータイを取り出した。従来の機種だ。店のホームページの
個人日記に、今日プレイした客への、お礼のコメントを書き込んでいく。そこへ、店長
が入ってきた。
「出張で、予約が入ったんだが、2人とも17時まで、だっけ?」
「あ、残業なら大丈夫ですよ」
純也は、率先して答えた。
「悪いね。場所は、船橋だ。純也君、帰り道だろ。駅のすぐ近くみたいだから、送迎の
車はいらないだろ?」
「ええ、大丈夫です。プレイ後、そのまま退社させていただきます」
「連絡だけは、忘れずにな」
「もちろんです」
265作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/28(土) 11:34:31.17 ID:sSZbm8Wa
純也は、スーツに着替えると、アタッシュケースを脇に抱えて、朝着た姿のま
まテナントビルを出た。退社時間には、まだ間があるのか、サラリーマンの姿
は少ない。店長の説明だと、予約客はSの夫婦だと言う事だった。前に何度か、
美男家畜人クラブを利用した事があるらしい。女性を派遣するデリヘルと違っ
て、美男子を派遣する風俗業者は少ないため、遠方からも、依頼がかかる事
がある。
(帰宅ラッシュには、まだ早いかな)
サラリーマンの気分を味わえず、純也は少し残念な、損をしたような気分だった。
地下鉄と総武線を乗り継ぎ、船橋駅で降りた。スマホのナビを片手に十数分歩き、
客の家に到着した。高級分譲マンションだった。
(店長の話では、親から引き継いだマンションを経営している資産家だそうだな。
このマンションも自分が、オーナーってとこか)
正面玄関のガラス扉は閉まっており、セキュリティゲートの前で部屋番号を押す。
「美男クラブの柏崎です」
(ああ、どうぞ)
自動ドアが開き、純也はエレベーターで12階まで上がった。部屋のドアの前で、
再び呼び鈴を押すと、出て来たのは、まだ20代後半くらいの男女だった。
「入れよ」
ぶっきらぼうに男が言った。杉山大樹という名前の筈だった。女は妻の萌美だろ
う。2人とも茶髪でチャラチャラした雰囲気である。子供は、まだいないと聞いている。
266作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/04/28(土) 11:34:55.98 ID:sSZbm8Wa
「キャハ、サラリーマンみたい」
萌美が、スーツ姿の純也を見て笑った。
「お邪魔します」
玄関のドアを閉め、靴を脱ごうとした時、大樹が命令口調で言った。
「そこで、全裸になれ。それが、奴隷の礼儀と言うものだ」
「はい、かしこまりました」
純也が服を脱ぎ始めた。
「プレイコースは2時間で、よろしかったですか?」
脱ぎながら、確認のため尋ねた純也の腹に、大樹がグーでパンチを入れた。
「うぐっ!」
「ああ、そうだよ。電話で、そう伝えただろ?お前の仕事ぶりが、よければ延長
してやる。2時間以上は、オプションは全て、無料サービスだったな?」
「はい、そうでございます」
「服とカバンは、玄関に置いておけ」
全裸になった純也は、リビングに通された。萌美が、前回までのプレイで付いた、
純也の内出血して腫れ上がったチンポと、背中のミミズ腫れを見て、はしゃぎ出す。
「うわあ、ひどい傷。お前、本当のマゾなのね。あっ、結婚指輪・・・結婚してるんだ。
いい年齢で、こんな仕事して、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいです。しかし、それが私の喜びでもあります」
「キモ!」
萌美が、平手打ちを喰らわせた。今日何度目のビンタだろう、と純也は考えた。
267名無し調教中。:2012/04/28(土) 21:48:14.81 ID:haaTMyaU
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!
268名無し調教中。:2012/04/29(日) 12:20:24.86 ID:TaP+2GKV
更新乙

そういえばいま自分が使ってる携帯、7月で使えなくなるなぁ
269名無し調教中。:2012/05/08(火) 00:05:44.90 ID:AZNFzsw1
作者さん、お忙しそうですね

フジテレビのドラマが視聴率3.1%で、プライム帯の民放連続ドラマにおける最低視聴率を更新
消費者庁による規制の報道を受け、新興ゲーム会社の株が軒並みストップ安、ソーシャルゲーム・バブル崩壊

↑こういった時事ネタをモチーフにした話を芸能編や奴隷夫婦の話で出してほしいものです
270作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/09(水) 19:52:37.21 ID:7nq5p0th
「さあて、今日は、何して遊ぶかな?オモチャが男だと、あまり気分が乗らねえな」
大樹が、やる気のなさそうに言った。
「この前は、マゾ女のデリで遊んだじゃん。だから今回は、マゾ男で遊ぶ番だよ」
萌美は、楽しそうだった。根っからのドS夫婦のようだった。
「両手を頭の後ろで組んで、足を思い切り開きな。そう、中腰になるんだ」
大樹の指示通り、純也はポーズを取った。股間と胴体が、完全に無防備になる。
「腰を小刻みに振れ。チンフリダンスだ」
純也が、腰を振り始めると、勃起したチンポが上下に揺れた。大樹と、萌美はそれぞ
れ一本づつ乗馬鞭を手に取る。純也が、プレイ用に家畜人クラブから持参した物で
はなく、彼らのコレクションのようだった。
「新しく、新調した鞭よ。ほら、もっと激しく腰を振りなさい!」
萌美は、ノリノリだった。ペシッ、ペシッと純也の尻に鞭を入れる。大樹も、正面から純
也の腹や胸に鞭を入れた。彼らの使っているのは、プレイ用のソフト鞭ではなく、本物
の競走馬に使う動物用の代物のようだった。
「うっ!うっ!」
その痛みは、普段のプレイとは、比べ物にならなかった。
「もっと、もっと、早く!全然、遅いわ」
萌美が、乗馬鞭を勃起したチンポを狙って打ってきた。
271作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/09(水) 19:53:16.45 ID:7nq5p0th
「ううっ!」
純也は、息を切らせながら、懸命に腰を振り続ける。全身から汗が滲み出して
来た。
「キャハ。バッカみたい」
萌美が、笑い転げた。鞭打ちに飽きた大樹が、スタンガンを取り出した。試しにボ
タンを押すと、バチッと電流の火花が散る。
「どこがいい?」
「ハァ・・ハァ・・・お腹にお願いします・・ハァ・・・ハァ・・・」
「腹だあ?甘い事、言ってんじゃねえよ。口を開けな」
純也の脳裏を恐怖が駆け抜けた。繊細な神経が集中している頭部に電流を流さ
れれば、何か障害が残るかもしれない。しかし、今更反論できる雰囲気ではなく、
ガチガチと震えながら口を開けた。大樹は、ハードなSMプレイに慣れているようで、
ためらいは無い。恐怖に引き吊っている純也の口にスタンガンを捻じ込むと、バチッ
と電流を流した。
「あぎゃああ!」
純也は、悲鳴を上げて仰け反った。舌が痛みで麻痺し、目の前が真っ暗になった。
意識がショートし、思考が停止した。
「アハハハ、死んだ?」
萌美が、軽く笑っていた。チンフリダンスを止め、床に蹲った純也の腹に大樹が、
蹴りを入れた。
「おら、早く立てよ。プレイ時間が勿体ないじゃねえか!」
「あ・・・うう・・・」
舌が痺れて、喋れなかった。パニック状態から立ち直れず、純也の目から大粒の
涙がこぼれ落ちた。
272作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/09(水) 19:54:38.83 ID:7nq5p0th
(ああ、ついに愛梨との約束を破っちゃったよ。とうとう、パパは泣いてしまった)
よろけながら、立ち上がった純也の目の前に、大樹が、ズボンのチャックを下げ、
萎えたチンポを突き付けた。
「今から、俺達夫婦でセックスをする。その前準備だ。しゃぶって大きくしろ。言っ
とくが、俺はゲイじゃないから、男にしゃぶらせても全然楽しくない。相当、お前が
気合を入れて、テクニックを駆使しないと、永久に立たねえぞ」
「あう・・・あうう・・・」
純也は、痺れる顎で、どうにかチンポを咥えた。まだ感覚の戻ってこない舌の表面
を、顔全体を動かす事で、チンポに擦りつける。
「お前、人の話を、聞いてんのか!テクニックを使えってんだよ」
大樹は、スタンガンを純也の脇腹に押し当て、電流を流した。
「あおおおお!」
純也は、言葉にならない悲鳴を上げる。
「もっと、喉の奥まで咥え込め!」
純也は、口を大きく開け、股間に吸い付いて、二つの玉袋とペニスの根元までを口
の中に収めた。
「おがっ・・がほっ、がほっ!」
呼吸が苦しくなった。
「むせんじゃねえよ!」
大樹が、純也の背中に真上から肘鉄を喰らわせた。
273作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/09(水) 19:59:15.26 ID:7nq5p0th
「それ、貸して」
萌美が、スタンガンを大樹の手から受け取り、純也の背後に回り込んで、尻の穴に押し当て、ボタンを押した。
「ぎゃあああ!」
純也が、のけぞった。
「歯を立てんじゃねえ!」
「もうひわけ、ごらいません」
少し、舌に感覚が戻って来たようだった。舌先で、亀頭の裏のカリの部分を探り当て、
奉仕の気持ちを込めて丁寧に舐め上げる。
「ウッ」
大樹が、かすかに呻き声を上げるのが聞こえた。萎えていたチンポが勃起を始めた。
亀頭が、純也の喉の奥に達する。むせそうになるのを堪え、気を抜かずに舐め続けた。
「もういい。次は、萌美だ」
純也の唾液に濡れたチンポが引き抜かれ、今度は、スカートとパンティを脱いで、下半
身丸出しの状態で、仁王立ちになった萌美の前に跪いた。
「あたしのオマンコを舐めせてやるよ。有り難く思いな!感謝の言葉は?」
「私の汚れた口と舌で、萌美様の神聖なオマンコを舐める許可を頂き、ありがとうござい
ます」
「全身全霊の気持ちを込めて、舐めんだよ!」
「はいっ!」
純也は、舐め始めた。男のチンポを咥える事に比べれば、全く抵抗はない。予想に反して、
萌美のオマンコは、無味無臭で舐めやすかった。すぐに溢れ出てきた愛液を舌で掬い上げ、
飲み下して行く。
「その辺でいいだろう。俺のチンポが萎む前に、ベッドルームへ行くぞ」
「ええ・・・もう、ちょっと・・・」
名残惜しそうに渋る萌美の手を掴んで、大樹は寝室のベッドへ向かった。全裸の純也も付
いていく。
274作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 08:03:31.10 ID:FzySsoZR
寝室には、ダブルベッドが置かれていた。
「今から、俺達夫婦は、夜の営みをする。お前は、バター犬になって性器の結合部分を
舐めろ」
「はい、わかりました。御主人様」
大樹の命令に、純也は従順に答えた。杉山夫婦は、服と下着を脱ぎ、全裸になると広い
ベッドの上で抱き合った。激しく抱擁し、唇を吸い合う。純也の唾液で充分に準備が出来
ているため、すぐに挿入出来る体勢だった。
「仰向けに寝ろ」
「はい」
ベッド脇の床に正座をして待機していた純也は、遠慮がちにベッドに上がるとマットレスの
中央部分に仰向けになった。天井を向いた顔の上に、向かい合ったまま抱き合った大樹
と萌美がしゃがみ込む。そして座位のまま挿入し、純也の顔面に結合部を擦りつけた。
「むぐ・・・」
2人分の体重が顔面にかかり、圧迫感で頭蓋骨が割れそうだった。口と鼻が尻で塞がれ
呼吸も困難になる。鼻が潰れ、目も開けられない状態で、純也は必死で舌を伸ばして二
人の結合部分を探った。
「萌美、いくぞ。ほら、バター犬。しっかり舐めろ」
「あっ、あっ、あっ・・・」
ピストン運動が始まると、萌美が喘ぎ始めた。絶えず抜き差しされる接合部分から愛液が
滴り落ちてくる。純也は、それを一滴残さず、口で受け止めた。
「バター犬。お前もイキたいだろう?オナニーしろ」
「は・・ひ・・・」
純也は、右手で、ヒリヒリする自分のチンポをシゴキ始めた。他人の夫婦の性器を舐めな
がらするオナニーの倒錯感に、純也は気が狂いそうな程燃えた。
(愛梨・・・パパは、変態のマゾなんだよ。悲しいけど、これが現実なんだ・・・)
3人のうち、真っ先にイッたのは、純也だった。大量の精液が腹の上に飛び散った。
275作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 08:04:10.33 ID:FzySsoZR
「こいつ、イッてるよ」
純也の足の方を向いて顔騎していた萌美が、それに気付いて言った。大樹も振り返る。
「てんめええ!シーツを汚しやがったな!」
「もうひわけ・・・ごらいません・・」
二人の尻に敷かれたまま、純也が謝った。
「後で、覚えてろよ!」
大樹と萌美は、そのままセックスを続けた。自分が射精して気分が萎えた純也も、自己
嫌悪に苛まれながら、結合部分を舐め続ける。萌美は、何度か絶頂に達し、その後で大
樹が、イッた。膣内射精だった。射精後もしばらく抱き合った後、大樹は萎えたチンポを萌
美のオマンコから引き抜いた。
「後始末だ。綺麗にしろバター犬」
「はい」
顔面の圧迫から解放された純也は、セックス直後で愛液まみれの大樹のチンポにしゃぶ
りついた。酸味がかった愛液と、青臭い精液の混じったチンポを綺麗に舐め上げていく。
「萌美のオマンコも掃除しろ。俺達は、まだ子供を造る気はない。萌美の体内から一滴残
らず精液を吸い出んだぞ。もし妊娠したら、業務怠慢で、お前の店を訴えてやる」
「隅々まで、綺麗にいたします」
純也は、惨めだった。先程の高ぶりは自分の射精と共に消えている。テンションが下がり、
鬱になりそうだった。
「もっと、奥まで、キチンと舐めなさい。子宮の奥の奥まで舌を伸ばすのよ」
大股開きになった萌美のオマンコは、セックスの直後なので充血し、パックリと開いていた。
夫婦の営みの後の愛液と精液を舐め取り、バキュームカーのホースになったつもりで、吸
い上げ、飲み下して行く。膣洗浄は10分以上続いた。大樹は、その間ベッドに腰掛け、タバ
コをくゆらせていた。
276作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 08:04:40.47 ID:FzySsoZR
「もういいだろう。セックスをして喉が渇いた。冷蔵庫に麦茶がある。グラスに入れて持っ
てこい」
「はい、御主人様」
純也は、裸のままキッチンへ向かい、冷蔵庫を開けて1.5リットルのペットボトルの麦茶
を取り出した。食器棚にあったグラス二つを適当に見つくろい、両手に持って寝室へと戻る。
その時、チラッとリビングの時計を見ると、プレイ時間は、残り40分程だった。
「お飲み下さい、御主人様」
純也は、恭しく杉山夫婦にグラスを差し出した。良く冷えた麦茶を、2人はゴクゴクと飲んで
いく。萌美もタバコに火を付けていた。
「お前は、自分で汚したシーツの沁み抜きをやってろ。勿論舌でな」
「はい、御主人様、喜んで」
純也は、ベッドの上に這いつくばり、自分の精液が沁み込んだ場所を、懸命に舐めた。麦茶
を飲み終え、タバコの吸い殻を灰皿に押し付けて消した大樹が、スタンガンの先を純也の金
玉に押し付けた。
「シーツを汚した罰だ。お前のチンポは、少々元気過ぎるようだな。これで、大人しくさせてやる」
「ひっ!お許し下さい、御主人様」
「駄ー目」
大樹が、ボタンを押した。バチッと高圧電流が純也の金玉に直に流れた。
「うぎゃあああああ!」
純也は、我を忘れて絶叫していた。
277名無し調教中。:2012/05/16(水) 17:10:31.78 ID:KdYAE8U3
更新乙です。
278作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 18:42:16.78 ID:FzySsoZR
「御礼は?」
「は・・・い・・・至らない、奴隷の私に罰を与えて頂いて・・・あ、有り難うございます・・・」
さすがに、プロのマゾホストである純也も、自分の肉体に与えられた深刻なダメージに、
ぐったりとしていた。
「休むなと言ってるだろう!プレイ時間が勿体ないんだよ!肩を揉め、奴隷」
「はい・・・」
純也は、気力を振り絞って立ち上がると、座っている大樹の背後にまわり、両手の指を
立てて、裸の肩を揉んだ。
「御主人様に対する尊敬の気持ちを込めて揉むんだぞ」
「はい、御主人様」
純也は、指に力を入れて凝っている部分を探り当て、丁寧に揉んだ。職業柄マッサージ
には慣れている。
「あたしも」
純也は、萌美の肩も揉んだ。そろそろプレイ時間が、終わりに近付いている筈だ。
「御主人様、延長なさいますか?」
純也は、恐る恐る尋ねた。
279作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 18:43:08.80 ID:FzySsoZR
「するわけないだろう!お前みたいな、つまらない奴に!」
大樹に、そっけなく怒鳴りつけられたが、純也は内心、ホッとしていた。これで、今日
のところは、妻と娘が待つマイホームに帰ることが出来る。萌美は、延長して欲しそう
だった。
「おい、奴隷。お前も、喉が渇いただろう。最後に俺達のオシッコを飲ませてやる」
「有り難き幸せに御座います」
2時間コース以上は、飲尿オプションが無料だ。純也は、大樹の萎えたチンポを咥え、
口で放尿を受けた。
「うぐ・・・」
「こぼすなよ。こぼしたら絨毯のクリーニング代を請求するぞ」
純也は、ゴクゴクと飲み干した。実際、長時間のプレイで喉も乾いていたのでスムー
ズに飲め、溢す事はなかった。放尿を終えたチンポを舌で綺麗にすると、次は萌美の
オシッコも受けた。
「人間トイレとしては、役に立つようだな」
「お褒め頂き、有り難うございます」
一滴も溢さずに飲み干した純也は、萌美のオマンコを再び綺麗にした後、プレイ時間
が終了したのを、ベッドの上の目覚まし時計で確認した。
「御主人様、大変名残惜しくは御座いますが、プレイ時間が終了致しました。料金は、
出張費込みで2万3千円で御座います」
「けっ、大したプレイも出来ない癖に、金の請求だけはキッチリするんだな!」
「申し訳ございません」
大樹は、財布から札を取り出し、純也の足元にバラ撒いた。
280作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 18:43:49.30 ID:FzySsoZR
「払ってやる、拾え」
「有り難うございます」
純也は拾い集めると、土下座をして最後の挨拶をした。
「本日は、御調教有り難う御座いました。また機会がありましたら、よろしくお願します」
「もう、2度と、おめえは指名しねえよ!」
純也は、玄関先で服を着た。そして、最後にもう一度挨拶し、杉山夫婦のマンションを
後にする。駅に向かって歩きながら、ケータイで『美男家畜人クラブ』に電話を入れた。
「終わりました店長。2万3千円のプレイ料金は、明日店に持っていきます」
『ああ、お疲れ様』
純也は家路を急いだ。体中の鞭傷がヒリヒリし、スタンガンを当てられた肛門や性器に
違和感を覚える。船橋駅のトイレで、口を濯ぎ、杉山夫妻のオシッコの味が消えると、
ホッとした。駅のホームで電車を待ちながら缶コーヒーを飲む。どこから見ても、仕事
帰りのサラリーマンだった。すでに帰りの通勤ラッシュのピークは過ぎているようだった。
(遅くなっちまったな。仕事だから、しょうがないか)
千葉県のベッドタウンにある自宅に帰りついた時は、21時を過ぎていた。
「ただいま」
「お帰りなさい。夕食の準備、出来てるわよ」
妻の晴香が、玄関まで出迎えた。娘の愛梨も、まだ起きている。
「パパ、お帰りなさい」
「ただいま、愛梨」
純也は、駆け寄ってきた愛梨を胸に抱き上げて、頬擦りした。
「愛梨、今日は一回も泣かなかったよ」
愛くるしい笑顔で、得意気に言った。
「そうか、偉かったね」
純也は、この上ない幸福感を感じた。世の中には、結婚出来ない若者が増えている
と聞く。自分は、家庭を持っているだけでも勝ち組だと、思った。
281作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/16(水) 18:44:15.96 ID:FzySsoZR
純也編、終わりです。
282名無し調教中。:2012/05/16(水) 23:48:44.29 ID:HZUJkDOY
読んでいて悲しくなるよ…
283作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/17(木) 20:28:37.65 ID:tZu16T1D
西暦2001年12月。上条美由紀(23歳)が性奴隷としての生活を始めてから3カ月
が過ぎていた。顔は、少女マンガ風に整形され、銀行員だった頃の彼女を知る者が
見ても、見分けが付かなくなっている。来る日も、来る日も彼女は、窓の無い地下室
で、真藤組の男達による調教を受け続けていた。
「木馬を跨げ。今から就寝時間までアクメ地獄だ」
片手に一本鞭を握り締めた調教師の鬼頭竜作が言い放った。美由紀が、地下室の
壁に掛けられている時計盤を見ると、20時前だった。就寝時間の23時まで、3時間
以上もある。
「わかりました」
全裸で上半身を亀甲縛りにされ、後ろ手に手錠を掛けられている美由紀は、従順に
従った。それ以外に、いかなる態度も許されないのだ。三角木馬の背には、直径15
センチの極太バイブが二本、禍々しい姿を晒している。美由紀は、まず、二本のバイ
ブを口に含んで舐め上げ、唾液で滑りを良くした。そして、ゆっくりと木馬の背を跨ぎ、
オマンコとアナルに、丸太の様なバイブの先端をあてがうと腰を沈めて行く。今まで
の調教で、すでに美由紀の二穴は、ガバガバになっており、何の抵抗も感じない。
「バイブの挿入、完了しました」
「随分、拡張されてきたな。次回から、もう少し太いのを使うか」
言いながら、鬼頭はバイブのスイッチを入れた。二本の極太バイブが、美由紀の体
内で、激しくうねり始める。
284作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/17(木) 20:29:22.55 ID:tZu16T1D
「あっ、いい!気持ちいい!」
美由紀は、歓喜の声を上げた。今日も一日中、朝からの、ぶっ通しの調教で疲れ
果てていたが、電動バイブの快楽には、逆らえない。淫液を垂れ流し、何度も全身
を痙攣させながら、美由紀は、アクメを続けた。
「イク!イクウウウウ!」
口から泡を噴き、白目を剥きながら何度も、何度もイッた。
「フハハハ。お前の体は、とことん淫乱になって来ているぞ」
鬼頭は、一本鞭を大きく振りかぶり、美由紀の胴体に巻き付けるように打ち続けた。
20年以上も、この仕事を続けている鬼頭の鞭裁きは、神技と言って良く、正確に打
ちたい部分を直撃していく。乳首や、クリトリスのような小さな標的だけを狙う事も朝
飯前だった。
「ぎゃうっ!ぎゃうう!」
一本鞭の打撃力は、強力である。全身で受け止めなければ、木馬の背から、ふっ飛
ばされそうになる。焼けるような鞭の痛みと、アクメ地獄の快楽に美由紀の脳はショ
ートし、何も考える事が出来なくなっていた。
「ふう、疲れた。俺はもう寝る。23時なったら自動でバイブのスイッチが切れるから、
それまで、一人で楽しんでろ」
運動で、汗だくになった鬼頭は一本鞭を巻いて陳列棚に戻し、調教室から出て行った。
美由紀が、うっすらとする視力で掛時計を見ると、21時を回ったばかりだった。
(ああ・・・もう駄目、気が狂っちゃう。あたし、本当の色情狂になっちゃう・・・)
朝から晩まで色責めに合う日々が、3カ月も続いているのだ。美由紀の自律神経はバ
ランスを崩し、アクメ中毒になって常にオマンコが疼くようになっていた。
(誰か、助けて・・・あたしを、この地獄から・・・)
23時きっかりで、タイマーが切れ、2本のバイブが動きを止めると同時に、美由紀は
眠りに付いた。三角木馬の背中で、二穴を貫かれたまま眠ると言うのが、美由紀の
日常的な就寝スタイルだった。
285作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/17(木) 20:30:12.36 ID:tZu16T1D
朝7時に、再びタイマーが作動し、2本の極太バイブが動き出した。目覚まし時計の代わりだった。
「あ・・・ううん・・・」
寝ぼけ眼で、美由紀が、朝っぱらから3回イッた時、地下室の鉄のドアが開き、若い
チンピラ3人が入ってきた。
「おはよう、整形マゾ女」
3人は、真藤組の事務所に部屋住みしている下っ端の組員達だった。奴隷女の世話が、
彼らの仕事である。美由紀以外の奴隷女が、最近マカオのオークションに出荷された
ばかりなので、他に世話をする女が少なく、比較的、暇なのだ。竜司、力也、三郎と言う
のが彼らの名前である。
「おはようございます」
美由紀は丁寧に挨拶をした。美由紀の生活にとって、彼らは、最も身近な存在で、機嫌
を損ねると、どんな嫌がらせを受けるかわからない。力也が、電動バイブのスイッチを
切った。
「今日の朝飯は、洋食だぜ」
竜司が、トレイに乗せて持ってきたトーストにジャムを塗り、自分の口に入れた。そして
クチャクチャと噛み、口の中に貯めて、顔を美由紀に近付けた。
「はい、あーん」
美由紀は、従順に口を開けた。数か所、虫歯の治療痕はあるが、完全に並びの整った
真珠の様な白い歯と、ピンク色の舌が可愛らしい。竜司は、美由紀の口に自分の唇を
重ね合わせ、舌で噛み砕かれたトーストの塊を押し込んだ。こうして食事は、口移しで
食べさせられるのが日課なのだ。
「美味しゅうございます、竜司様」
「俺の涎で、味付けされてんだ。当たり前だろう」
「俺、目玉焼きを食べさせてやるよ」
三郎が言った。
「じゃあ、俺がコーヒーを口移しで飲ませてやる」
力也が言った。美由紀は、代わる代わる3人のチンピラとディープキスを交わしながら、
口移しで、朝食を済ませて行った。
286名無し調教中。:2012/05/22(火) 12:27:45.20 ID:Z5K7BrXe
更新、乙です
続きを楽しみにしています
287名無し調教中。:2012/05/22(火) 21:39:05.27 ID:/v0OPrpb
前回はマンコにメロン、アナルにリンゴを入れられるまでになったけど、
それがさらにどれくらい拡張させられたのか楽しみです
288作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/23(水) 21:41:26.00 ID:VJV4z5ZQ
「飯を食ったら、次はオシッコだ」
美由紀は、三郎と力也に両脇を抱えられ、三角木馬を下りた。オマンコとアナルから
極太バイブが引き抜かれる時、ズボッと音がする。一晩中、拡張されていた2穴は、
急に閉じる事はなく、だらしなく開きっ放しのままだ。コンクリートの床に洗面器が置
かれた。
「座れ」
美由紀は従順にしゃがみ込む。許されているのは、オシッコだけだ。ウンチは浣腸プ
レイにために、とっておかなくてはならない。拡張され、開きっ放しのオマンコから、シ
ャーッと音を立てて黄色い液体が迸った。尿道が押し潰されて変形しているのか、ま
っすぐには飛ばない。だらしのない飛び散り方だった。朝一番の濃いオシッコである。
「お前のオマンコなあ。オシッコの穴から子宮の入り口まで、丸見えだぞ。グヒヒ、だら
しねえ女だ」
竜司が、前から覗きこみながら笑った。美由紀は、顔を赤らめる事しか出来ない。排尿
の後は、シャワータイムだった。女奴隷の肉体の洗浄は、朝行うのが通例だ。夜は、
調教で忙しく、責める側が没頭した挙句に、そのまま寝てしまう事が多かったからだ。
美由紀は手錠を外され、シャワールームへ引き立てられた。3人のチンピラも全裸に
なり、一緒にシャワールームに入る。全員、ヤクザの構成員らしく、体のどこかに刺青
を入れていたり、小指が欠損している者もいる。美由紀は、体中にボディソープを塗り
たくられ、3人にトライアングル状態で挟み込まれて、厭らしい手つきの6本の掌で、頭
のてっぺんから、爪先まで、体の穴と言う穴を隅々まで洗われた。
289作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/23(水) 21:42:14.52 ID:VJV4z5ZQ
「厭らしい美由紀の体を、洗って頂き、ありがとうございます」
「じゃあ、御礼に、お前の体で抜かせろよ」
3人は、このところ、ずっと下半身が溜まっていた。先日の船便で、調教済みの女奴隷
が全員出荷され、それ以来、美由紀以外に性欲の捌け口が無くなっていたのだ。美由紀
は、マスコミに大きく報道された強盗事件にかかわっており、出荷すると足が付く危険が
あるため、非売品扱いである。
「兄貴、こいつ、オマンコもアナルも、締まりが悪過ぎて、全然、使い物になりませんぜ」
挿入しようとした力也が、文句を言った。
「本当かよ!使えんなあ。仕方ない口で抜け」
体中に付着したボディソープの泡を、シャワーで洗い流された美由紀は、シャワールーム
の床に跪き、まずは、力也のドス黒く淫液に焼けたチンポを、分厚い唇で咥え込んだ。美
由紀のフェラテクは、日夜叩き込まれているだけあって上出来だった。
「おい!俺は、もう待ちきれん。辛抱たまらん!美由紀、俺達のも、手で抜け」
竜司と三郎が、両側から美由紀の白魚の様な手首を強引に掴み、自分達のチンポを握ら
せた。竜司のチンポには、真珠が2つ埋め込まれていた。
「痛くないようにしろよ」
「はい・・・御主人様・・」
美由紀は、ハンドテクも上手だった。絹の様な手触りで、やさしくチンポを包み込み、絶妙
なリズムで上下させて、竜司と三郎を絶頂に導いた。同時に顔では、力也のフェラも念入
りに行い、射精させる。口の中に受け止めた精液は、吐き出さずに呑み込むのが女奴隷
の流儀だった。気持ちよく射精を終えた3人のチンポを、今度は逆に美由紀が、丁寧にソ
ープで洗い流し、朝のシャワータイムは、終了だった。
290名無し調教中。:2012/05/24(木) 20:50:40.93 ID:WqnHaFrb
更新ありがとうございます。続きを楽しみにしています。
291名無し調教中。:2012/05/26(土) 01:15:32.68 ID:BTqN3rxs
前回の真藤組総会でのフィストファックショーを超える過激な調教に期待
292作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/30(水) 12:41:04.92 ID:9kxjumsv
シャワールームを出ると、3人のチンピラは元の服を着た。美由紀はバスタオルで水滴を
拭かれただけである。全裸のまま、引き立てられて調教室へ向かった。住み込みではな
い、主任調教師、鬼頭竜作の出勤は午前9時からである。調教室に到着した時、掛時計
は午前8時10分過ぎだった。
「そう言えば、美由紀に差し入れが有ったな」
竜司が、調教室から出ていき、しばらくすると段ボール箱を抱えて戻ってきた。箱には、
鹿児島県産、桜島大根40キログラムと書かれていた。
「鹿児島の親分さんからだ。もてる女奴隷は、うらやましいぜ」
箱を開けると、特大の桜島大根2本と、手紙が入っていた。
『地元で最高級の桜島大根を送るでごわす。これで、存分にオマンコとアナルの拡張をす
るばい』
短い手紙だった。
「うわあ、でけえ」
三郎が、桜島大根を取り出しながら歓声を上げた。直径30センチ程の大きく楕円形に膨ら
んだ果肉に、ひょろ長い豚の尻尾のような根が1本付いている。一つが20キロの重さが有
るのだろう。
293作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/30(水) 12:41:53.33 ID:9kxjumsv
「せっかくの御好意だ。こいつで、オナニーをしてみろ」
力也に催促され、美由紀は、青ざめながら床に、葉の部分を下にして桜島大根を逆さに置き、その上にしゃがみ込んだ。根の先端部分をまず、オマンコに挿入する。
(無、無理よ・・・こんなに太いの!今度こそ、本当にオマンコが裂けちゃう)
拒否できない事は、はじめから判っていた。美由紀は、ヤクザ達のオモチャなのだ。人
権のない女奴隷だ。
「むむむむ!」
美由紀は、限界まで腰を降ろした。根の先端が子宮を付きあげ、極限まで陰唇が引き延
ばされる。今の美由紀のオマンコを最大限拡張しても、3分の1程度までを、挿入するの
が精一杯だった。美由紀は、その状態のまま、腰を上下させてオナニーを始めた。
「あっ・・・ああん・・・」
「てんめえ、全然入ってないじゃねえか!手を抜いてんじゃねえ!」
力也が青筋を立てて、怒りを顕わにした。美由紀は、泣きそうになる。
(あたしだって、精一杯やっているのに・・・本当に、これ以上、入らないのよ!)
「オマンコで、手間取ってじゃねえ!もう一本も、ケツの穴に入れなきゃならねんだぜ」
「ひ・・・そんな・・・い、いえ、頑張ります」
美由紀は、口答えしそうになるのを堪え、直も腰を上下に振り続けた。少しづつ深く、桜島
大根の本体が、オマンコの深部へ埋没していっているような気がする。力也が、もう一個
の桜島大根をアナルの位置に置いた。
「ケツの穴にも入れろ」
「はいっ!」
美由紀の目から涙がこぼれた。締まりの悪いアナルに2個目の桜島大根の根を挿入する。
そして、裂ける恐怖と闘いながら、全身の体重をかけ、腰を降ろした。
「あうううう!」
額に汗が流れた。三郎が、自分の顔を美由紀の顔に近付け、舌を出してペロリと汗を舐め
取る。彼は、そう言うフェチの性向も持っている。
294作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/30(水) 12:43:27.03 ID:9kxjumsv
295作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/30(水) 12:56:59.79 ID:9kxjumsv
「たまんねえ!綺麗なお姉さんの体から流れ落ちる、新鮮な汗はよう」
「ケッ、変態め」
竜司が、半分笑いながら罵った。そうこうする内に時間が過ぎ、鬼頭竜作が出勤して来た。
髭面の彼は、昔堅気の職人の様な和服を着ている。
「おっ、やっとるな。桜島大根か。ハハハ、その大きさは、まだ美由紀には無理だな。今日は、
裏AVの撮影だ。ちょうどいい、その桜島大根を小道具で使おうか」
竜作は、淡々と言った。彼が今まで調教して、地獄に送り込んできた女は数百人を超える。
彼にとっては、美由紀もただの素材に過ぎない。
(撮影・・・嫌な予感がするわ)
美由紀は、胸騒ぎに襲われた。真藤組が、製作している裏AVの内容は過激を極める。無修
正は当たり前、他には無いような残虐なプレイで、極限の苦痛を女優に強いるのが売りなのだ。
大量に複製されたDVDは、日本国内はおろか、中国や、東南アジアなどの国々のマーケット
にも出荷している。これらの国々では、同じ黄色人種の日本人女性が出演する、変態性を極
めたアダルトコンテンツが大人気なのだ。
(きっとまた、酷い事をされるのね)
撮影スタジオは、地階の別室にあった。そこでは、カメラや照明などの機材が揃っており、AV
製作会社を何らかの理由でクビになり、真藤組に拾われた組員達が撮影スタッフとしてスタン
ばっていた。
296作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/05/30(水) 12:58:10.08 ID:9kxjumsv
「最初は、逆さ吊りにしてエアガンの集中砲火だな」
監督は鬼頭竜作だった。3人のチンピラもアシスタント兼、男優として参加する。美由紀は、
荒縄で縛られ、逆さに吊られた。顔に血が鬱血し、長い髪が垂れ下がる。全体重が足首に
巻かれた縄に食い込み、これだけでも相当な苦痛だった。
(助けて!苦しい・・・死んじゃう)
美由紀が出演している映像が巷に出回っても、顔が整形されているため、AVの視聴者が
通報して身元がバレる危険はない。また美由紀が作品中で、警察に助けを求めても編集
でカットされるだけだろう。美由紀に脱出の希望は万に一つもなかった。竜作がゴーサイ
ンを出すと、3人のチンピラが用意されたエアガンを、3方向から逆さ吊りの美由紀の裸体
に向け、タタタタタと軽快な音を立てて撃ち始めた。
「きゃあああ!痛い!痛い!やめてええ!」
プラスチック弾とは言え、一発一発が相当な痛さだった。撃たれた箇所の皮膚は内出血し、
弾痕となる。たちまち、美由紀の白い腹や背中が、紫色の斑点だらけになった。
「ぎやあああ!誰か、助けてええ!」
逆さに吊られたまま、美由紀の裸身が海老のように跳ね回った。反動でクルクルと空中で
回転する。
297名無し調教中。:2012/06/01(金) 16:17:24.08 ID:AwDiab7C
次、お願いします。
298作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/02(土) 14:04:13.04 ID:Rd2FmuAb
「俺は、右の乳首を狙う。お前は左の乳首を狙え」
竜司が三郎に言った。
「じゃあ、俺はクリトリスを狙う」
力也も狙いを付けた。3人が、的を絞って撃ち続けた。
「やめてえええ!」
美由紀の絶叫が、撮影スタジオに絶え間なく響いた。両乳房と股間のドテの辺りが、
プラスチック弾の集中砲火を浴びせられ、紫色の弾痕で埋め尽くされていった。
「カーット!OKだ。次のシーンは人間サンドバッグだ」
充分な量の映像を収録した後、監督の竜作が指示をした。3人のチンピラは、エアガン
を手放し、一人づつ、ファイティングポーズを取る。
「スタート!」
竜作の合図で、まず三郎が襲いかかった。
「あちょー!」
カンフーの真似をして、逆さ吊りの美由紀の体に、チョップや蹴りを入れる。ヒットする
度に、鈍い打撃音がする。
「が・・」
美由紀の目が虚ろになり、ポカンと締まりなく開いた口から涎が、逆様に顔面を伝い、
コンクリートの床に滴り落ちた。
「もっと、派手にリアクションしろよ!撮影なんだからさ!」
三郎が、正拳突きを美由紀の腹に叩き込んだ。
「げふっ!げふっ!」
荒縄で手を縛られて逆さ吊りにされている美由紀は、自分の腹を庇う事も、打たれた
個所を、痛みを和らげるために、摩る事も出来ない。
299作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/02(土) 14:04:49.43 ID:Rd2FmuAb
「2番手、行くぜ」
力也が、ボクシングの構えで襲いかかった。ちょうど打ちやすい位置にある下腹部にジャブ
を連続して打ち込む。
「逆さだと、やり難いぜ。この体勢じゃ、拳でアッパーは無理だな」
力也は、丁度蹴り易い位置に揺れていた、美由紀の顔を靴で蹴った。
「ご・・・」
顔面を正面から蹴られて、美由紀の整形された高い鼻が潰れた。顔面が、涎と涙と鼻血で、
グシャグシャになる。
「俺は、ビルマ拳法でいく」
力也が、言った。
「なんだ、そりゃあ?マイナーな格闘技だな」
「ビルマ拳法は、ラウェイとも言う。世界で最も、禁じ手が少なく、危険な格闘技だ。素手の
どつき合い、頭突きもルール上認められている」
解説しながら力也は、美由紀のクリトリスに頭突きを喰らわせた。
「おりゃああ!」
「ぎゃおおおん!」
恥骨に強烈な打撃を受け、美由紀は、犬の様な悲鳴を上げた。
「ここもだ」
力也は、しゃがみ込むと、美由紀のおでこに自分の額を押し当て、そして反動を付けて思い
切り頭突きをした。頭蓋骨と頭蓋骨が、ぶつかり合う、ゴチンという鈍い音がする。
「お・・・」
美由紀が白目を剥いて気絶した。額の皮膚が割れて血が流れ、タンコブが盛り上がってきた。
「カーット!OKだ」
竜作の声で、撮影が中断した。気絶した美由紀の肉体が、逆さ吊りから下ろされ、受けたダ
メージの状態をチェックされる。しばらく、次のシーンの準備をしていると、組長の真藤登が、
地下の撮影室に降りてきた。
300作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/02(土) 14:05:14.62 ID:Rd2FmuAb
「どや、調子は?」
神戸出身の真藤は、関西弁である。
「エアガンとサンドバッグのシーンが撮り終わった所です」
竜作が、慇懃に答えた。真藤は、この組織の絶対権力者なのだ。
「この後、桜島大根を使った拡張プレイのシーンを撮る予定です」
「手ぬるいな。もっと過激にやらんかい。どうせこいつは、他に使い道がないんや。壊れ
ても、構わんがな」
「はい・・・」
「そやな・・・尻に焼印を押すシーンを追加するんや。卑猥な文字を一生消えんようにプ
レスするんや」
「わかりました」
竜作は、小道具の中から、様々な焼印を取り出し、どれを使おうかと吟味した。かつて、
過去に調教した奴隷女達に使うために、その都度製作して来たコレクションだ。
「これが、ええんとちゃうか」
真藤が、手に取ったのは、『拡張済穴奴隷』という文字の入った焼印だった。
301名無し調教中。:2012/06/03(日) 19:10:11.86 ID:ZZRFue9B
ええっ!!・・被虐な妄想に膨らみます。
美由紀をこれでもかって言うぐらいに
ひいひい言わせてください
お願いします。
302名無し調教中。:2012/06/05(火) 01:11:07.32 ID:3gQPNQxW
乙です
アナザー掲示板では、アヤカ編や芸能編、ガンダムのエロパロがあがっていますね
そちらの話の続きも楽しみにしています
303名無し調教中。:2012/06/06(水) 07:40:55.44 ID:2F8f7rZ/
焼印とか入れ墨といった一生残る卑猥なものの描写って
あまり読まないから積極的にやってほしい。期待しています
304作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/11(月) 10:11:37.01 ID:gNV0CN4Z
「それでやります」
竜作は、ガスバーナーで焼印をあぶった。金属が過熱し、赤くなる。その時点からカメラが
回り、撮影している。
「こら、起きんかい!焼印を入れるぞ」
竜作に脇腹を蹴られて美由紀が目を覚ました。目の前に、真っ赤に加熱された焼印を突き
付けられ、恐怖に青ざめた。
「い・・・い・・・」
拒否できない事は、わかっている。しかし、これ以上自分の肉体に回復不能な傷を付けられ
るのは、耐えられなかった。美由紀はガクガクと震え、失禁した。
「漏らしてますぜ、こいつ」
三郎が笑った。
「てんめえ。勝手に漏らしやがったな!」
力也が、目くじらを立てる。
「台の上に固定しろ」
竜作の命令で、3人のチンピラは、床に蹲っている美由紀を抱え上げ、うつ伏せにして一畳
程の広さの黒塗りの木製の台の上に、四肢を固定して縛りつけた。
「もっと、尻を高く上げさせろ。そうそう、押し易いように付き出させるんだ。」
「はい」
美由紀は、泣きながら従った。両膝を立て出来る限り、尻を天井に向けて上げる。2台の固
定カメラと、1台のハンドカメラが、別々の方向から撮影している。竜作が手に持つ、灼熱した
焼印の金型が、尻の尾?骨の下辺りに押し付けられた。
305作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/11(月) 10:12:06.93 ID:gNV0CN4Z
「あぎゃああああ!」
押し当てられた部分から蒸気が立ち上り、尻肉の焦げる匂いがした。美由紀が、あらん
限りの声で絶叫する。10秒ほど押し付けられた後、灼熱した金型が離された。見事に
『拡張済穴奴隷』と皮膚に刻印されていた。
「明日になれば、火傷した肉が盛り上がって来て、もっとハッキリ文字が読めるようになる
だろう」
竜作が、カメラを意識しながら解説した。
「ほら、見てみな」
1台のカメラがアップして撮影した映像を、小型の液晶モニターに映し出し、美由紀に見せ
つけた。恥ずかしい文字を焼き込まれ、醜く変わり果てた自分の尻に、美由紀は激しく動揺
した。
「嫌あああ!こんなの、嫌よおおお!」
「アッハッハッ、泣き叫んでも無駄だよ。もう、皮膚の移植でもしない限り、元には戻らない
からね」
竜作の冷たい言葉に、美由紀は、瞼を真っ赤に腫らせて、泣き続けた。
306名無し調教中。:2012/06/11(月) 19:48:21.54 ID:znrvfFZ+
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
307名無し調教中。:2012/06/11(月) 23:18:46.34 ID:ZpXoR4FM
>>306
怖いよ…

>>304-305
乙です
こういう過激なSM展開に胸が高まります!
絶望する美由紀の反応も素晴らしいです!
308名無し調教中。:2012/06/12(火) 22:58:29.32 ID:wqF6Fhq5
ゴキブリ女の焼印を思い出した
あの焼印も再登場してくれないかな
309名無し調教中。:2012/06/15(金) 16:35:32.20 ID:lllBNI1q
>>作者さん
更新乙です。

>>306はやっぱりM女を殺せという意味なのかな。
310作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/16(土) 08:46:48.20 ID:RWXCm/y/
この物語は、完全なフィクションです。
実在の人物、団体とは何の関係もありません。

念のため。
311作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/17(日) 09:25:57.68 ID:nKReQG7H
竜作の冷たい言葉に、美由紀は、瞼を真っ赤に腫らせて、泣き続けた。その様子を、ハンドカメラが、どアップで映し出す。AVを見るサディストの視聴者は、美女の絶望する表情を見て喜ぶだろう。
「撮影時間が、押している。次のシーンに行くぞ」
竜作が、美由紀の顔をビンタして言った。
「桜島大根を持ってこい」
竜作の指示で、三郎が今朝、鹿児島の親分から送られてきたばかりの巨大な球根をダ
ンボール箱に入れて運んで来た。竜司と力也は、うつ伏せになっている台の上の美由紀
を仰向けに引っ繰り返して、四肢を縛り直す。大股開きのM字開脚の姿勢だった。
「よし、カメラ回せ。桜島大根をオマンコとアナルに、ぶちこむぞ。裂けても構わんから、
全部挿入するんだ」
「へい」
直径30センチの楕円形の球根だ。今朝までの美由紀の穴の拡張レベルでは、呑み込
むことは出来ない大きさだ。
「おいっ!いつまでも泣いてんじゃねえ。視聴者に笑顔を見せねえか!」
竜作は、執拗に美由紀の顔にビンタをした。美由紀は、嗚咽しながら無理矢理、作り笑い
を浮かべる。力也が、桜島大根の一つを手に取り、ローションを塗って、根元から美由紀
の股間の割れ目に捻じ込んだ。朝の続きと同じだが、違っているのは、途中で止めず、
手加減なしで最後まで埋め込む事だった。
「おりゃああ!」
途中まで挿入し、抵抗を感じた力也が、雄叫びを上げた。
「きゃあああ!無理、無理ですうう・・・無理よおおおお!」
美由紀の顔が、作り笑いをする余裕が無くなり、再び泣き顔になった。
「裂けるう・・・裂けちゃうウウ」
「構わねえって、言ってるだろ!」
力也が、渾身の力で捻じ込んだ。ハイライトシーンを逃すまいと、3台のカメラが回り続け
ている。ブチッという何かが切れる音がして、桜島大根が急に抵抗なく、美由紀の体内に
沈み込んだ。
312作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/17(日) 09:26:44.66 ID:nKReQG7H
「ぎやああああああ!」
「入りましたぜ!」
力也が歓声を上げた。ふと見ると、美由紀の股間から大量の血が、台の上に流れ始めていた。
「カメラを止めるなよ。しっかり映せ!力也、次はアナルにもう一個だ」
竜作の指示で、力也が二つ目の桜島大根を手に取った。一個目と、ほぼ同じ大きさだ。
ローションを塗り、美由紀のアナルに押し当てる。日々の調教で、ある程度は拡張され
ているとは言え、オマンコに挿入されている一個目の桜島大根の圧力で肛門内のスペ
ースが圧縮され、その分、さらに入り難くなっていた。美由紀の肉の裂け目から流れ出
した出血のせいで、力也の手も桜島大根も真っ赤に染まった。
「後で、自分の血で味付けした大根を、食わせてやるからな」
竜作が、美由紀の耳元で囁いた。しかし、美由紀は、聞こえている様子もなく、ただ半狂
乱になって頭を左右に振り乱し、叫び続けているだけだった。
「いやああああ!死んじゃう・・・血を止めて、お願い・・・」
「馬鹿、撮影中だ。治療は、撮影が全部、終わってからだよっ!」
力也は、慎重にゆっくりと、渾身の力を込めて、2個目の桜島大根を美由紀のアナルに
捻じ込んでいった。
「むむむむ」
力也の額に汗が浮かんでいる。一個目より抵抗が強く、相当、力のいる作業だった。
「むむむむ・・・ふんっ!」
半分くらい沈んだ所で、力也が一気に気合を入れると、またブチッと言う、肉の裂ける鈍
い音がした。
「あひいいいいいい!」
美由紀が叫んだ。2個目の桜島大根の全貌が、美由紀のアナルから体内に沈む。二つ
の巨大な球体を呑み込んだ美由紀の下腹部は、妊婦の様に内側から膨れ上がり、今に
も破裂しそうだった。
「大丈夫だ、死にはしない。女の体ってのは、元々子供を産むように出来ているんだ。こ
んな桜島大根を二つ呑み込むくらい、どうって事はない筈さ」
竜作が、カメラを意識して得意気に語った。アナルの裂け目からも大量の出血が始まり、
台の上は血の海になっていた。美由紀は、とうとう気絶したようだった。
「これ、血糊じゃないからね。うちの撮影は、いつもモノホンのガチですから」
竜作が、視聴者向けのセリフでカメラに向かって補足説明をした。
313名無し調教中。:2012/06/17(日) 09:50:19.77 ID:nHW/44tu
314名無し調教中。:2012/06/17(日) 19:23:22.44 ID:YsJ+vcTM
乙です
それにしても今回は痛そうだ
撮影後の美由紀の身体はどうなってしまうんだろう?
315名無し調教中。:2012/06/18(月) 07:03:25.76 ID:QM9pyzw0
316作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 13:03:53.27 ID:gqg/VYcK
「おら、撮影中に寝るんじゃねえ!起きろっつってんだろ!」
竜作が、美由紀の頬を乱暴に引っ叩き、無理矢理、現実に引き戻させる。出血のた
めか貧血気味で、顔が青白くなっていた。
「この状態のまま、イッってみろ」
竜作は、AC電源コードの付いた電動マッサージャーを持ち出し、スイッチを入れて
美由紀の柔らかい肉芽に、直に押し当てた。スイッチは強になっている。ブーンと言
う震動音が響いた。
「あうっ!あううう!いっちゃう!」
美由紀が、顔をクチャクチャにしかめて、のけぞった。人間の指では味わえない機械
の強烈な刺激に快楽神経が、焼き切れそうになった。
「いく!いくうう!」
美由紀は、潮を吹いた。ピュッピュッと桜島大根と肉壁の隙間から透明の液体が飛散
する。それでも、竜作は押し当てた電動マッサージャーを離そうとしない。
「あっ!ダメ!またイッちゃう!」
何度も何度も、潮を拭いたが竜作は許そうとしなかった。
「壊れちゃう!もう無理!止めてええ!」
懇願しながらも、イキ続ける。竜作にしてみれば、美由紀のクリトリスが潰れようが、
気が狂おうが、神経が焼き切れようが、どうでもよかった。美由紀は使い道のない女
奴隷なのだ。使い捨てで殺してもいいと、真藤組長から御墨付きを貰っている。
「いっくうう!いっくううう!」
貧血で、朦朧としながらも美由紀はイキ続けた。かなりの長い時間、3台のカメラは
回り続け、美由紀の狂乱する様を記録していった。
317作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 13:04:33.27 ID:gqg/VYcK
「カーット!次のシーンは、どうするかな」
竜作は、首を捻った。最初に考えられていた台本から完全に逸脱してしまっている。
真藤組長が口を挟んでくるまでは、ここまで過激な内容にするつもりは、なかったのだ。
「その、血まみれの桜島大根を、女に食わせるんや。一かけらも残したらあかんで」
真藤組長が、提案して来た。
「わかりました」
竜作は、即座に了承した。組長が言うと、提案ではなく命令なのである。
「力也、大根を抜け」
「へい」
力也は、美由紀の体内にスッポリと呑み込まれてしまっている桜島大根を、葉っぱを
掴んで、畑から引き抜くかのように、引っ張り出した。
「あおおお!」
美由紀が、喘ぐ。2つの巨大な球根が引き抜かれた後のオマンコとアナルは、締まら
なくなり、ポッカリと大きく開いたまま、ピンク色の空洞を覗かせていた。
「こりゃあ、もう使い物にならねえな。下の口は、二つともよう」
竜作は、諦め顔に言った。ハンドカメラを持ったスタッフに、開き切った穴の奥をドアップ
で撮影させる。チンピラ達に四肢を縛っている縄を外させ、美由紀の体を自由にした。
「さあ、食え。産地直送の桜島大根だ。お前の血で味付けもされている」
美由紀の顔は、汗と涙で濡れていたが、命令は拒否できない。美由紀は、胡坐をかいた
姿勢で、生の桜島大根に噛り付いた。
「どうだ、うまいか?」
「はい、美味しいです」
318作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 13:06:07.90 ID:gqg/VYcK
美味しくは無かった。舌を刺すような辛さに、自分の血の味とローションの味が混ざっ
て、気持ちが悪い。しかし、彼らが言い出したからには、全部食べ切るまで許されない
のは、いつもの事だった。1つめの3分の1を食べ切った辺りから吐き気が抑えられな
くなってきた。それでも、必死で、前歯で齧り食べ続ける。1個が20キログラムの量だ。
「あぐ、あぐ、あぐう・・はぁ・・・はぁ・・」
額からは、脂汗が流れ続けた。無理矢理、胃に押し込んでいるので胃が拡張し、ポ
ッコリとお腹が膨らんできた。
「苦しい・・・もう食べられません・・・」
1個目の3分の2までを食べ終えた所で、とうとう美由紀が根を上げた。
「食えよ」
「無理・・・無理です・・・」
美由紀は、泣きながら訴えた。さらに食べようとして過呼吸が始まった。
「ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・」
桜島大根を腹一杯食べたせいで、胃に血流が集まり、貧血に拍車をかけている。顔
から血の気が引いて青白くなり、とうとう、仰向けにひっくり返って口から、泡を拭いた。
「ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・ゼエ・・・」
腹と胸が大きく波打ち、過呼吸を続けている。若い女性が極度の不安と緊張状態に置
かれた時に、よく起こる症状だった。
「どうします?」
三郎が、監督である竜作に伺いを立てた。
「さすがに無理かな」
竜作は、ポッコリと異様に膨らんだ美由紀のカエル腹を拳で殴りながら言った。
「こいつ、もう下の穴は使い物にならへんやろ。口でやらせるしかあらへん。高橋先生
を呼んで歯を抜かせるか」
真藤組長が言った。組長が言い出したからには、それはもう、決定事項だった。
319作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 16:35:39.38 ID:gqg/VYcK
その日の夜遅く、高橋健作医師が呼び出されて、真藤組総本部の事務所ビルにや
ってきた。個人医院を開業している整形外科医である。真藤組長とは、昵懇の仲だ
った。持ち運びの出来る医療器具だけをカバンに詰めて、持って来ていた。
「先生、お疲れのところ、すんまへん」
「こりゃまあ、随分と傷だらけの体ですなあ」
真藤組長に案内された高橋医師は、地下室の診察台に、全裸で乗せられた美由紀
の体を見て呆れた。
「股間が、かなり損傷を負っていますが、こちらの手当はしなくてもいいんですか?」
オマンコとアナルの裂傷は、血が自然に止まったまま放置されていた。消毒液を吹き
付けられただけで、縫合はされず、ガーゼすら当てられていない。
「ああ、かまへん。フェラチオ奴隷にするから、歯を抜いたってくれや」
「全部ですか?」
「いや、前だけでええ。奥歯も抜くと、飯を食わせるのが面倒や」
真藤は冷酷だった。美由紀は、恐怖に怯えている。午前中の撮影の後、しばらく眠っ
たので体力と気力は回復していたが、歯を抜かれると聞き、神に助けを祈っていた。
(神様・・・どうか助けて・・・歯を抜かれるなんて嫌よ・・・この地獄から美由紀を助け
出して・・・)
現代っ娘の美由紀は、何か特別な宗教を信じているわけではないので、神と言っても
具体的なイメージは浮かばなかった。尻の焼印の跡がヒリヒリと痛み、腰を少し動か
しただけで、激痛となって美由紀の脳裏を貫いた。
320作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 16:36:13.61 ID:gqg/VYcK
「口を開けろ」
高橋医師に命じられて、美由紀は震えながら口を開けた。ペンシルライトの様な器具
で口の中を照らされる。
「上顎と下顎、6本ずつくらい抜きますか。それでちょうど男のチンポを咥えるには、良
い感じになりますが」
「そうやな。人間便器にも使おうかいな」
高橋が、カバンから麻酔液の入った注射針を取り出すと、真藤が待ったをかけた。
「先生、麻酔無しで、やってくれや。AVの名場面にしたいんや」
さすがに、高橋は戸惑った表情を見せた。しかし、初めての事ではない。
「痛みで、患者が暴れるとやり難いので、誰か押さえ付けておいて下さい。それから、
編集で、私の顔にはモザイクを入れて下さいね」
「ああ、わかっとる」
3台のカメラが回され、竜司と力也が、両側から美由紀の頭を押さえつけた。三郎が、
暴れないように手足を、きつくベルトで固定する。美由紀は、自分の運命に泣き始めた。
「スタート!」
監督の鬼頭竜作が叫んだ。半日ぶりに撮影が再開される。高橋が、へーベルと呼ばれ
る細いメスで、前歯の付け根と歯茎の間を切り裂いた。美由紀が痛みに顔をしかめ、ピ
ュッと血が噴き出した。
321作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 16:37:08.96 ID:gqg/VYcK
「君、こいつで血と涎を吸い取ってくれ」
高橋が、手持無沙汰にしている三郎に、バキュームと呼ばれる小型の吸引機を渡した。
「へい」
三郎が慣れない手つきでバキュームを操つり、美由紀の口の中に突っ込んで、血の混
じった涎を吸い取る。溢れて患者の喉が詰まらないようにするのが目的だった。歯茎の
肉から前歯の根幹が分離されると、高橋は細いペンチに持ち替え、美由紀の真珠の様
に白く、健康な前歯を挟み込んだ。
「覚悟は、いいか。引き抜くぞ」
「い・・・い・・・」
口を開いたまま、美由紀は呻いた。屈強な男二人に頭部を押さえつけられ、逃れようが
ない。高橋は、グイッとペンチに力を入れた。顔が強張り、真剣な表情になる。ハンドカ
メラを持った撮影スタッフが、背後から美由紀の口元を撮影している。メキッという木の枝
が折れるような音がして、美由紀の血だらけの前歯が、歯茎の肉から外れた。
「おおおおおおお!」
口を開いたまま、美由紀は絶叫した。抜かれた後の歯茎の穴から血が口中に溢れ出す。
抜かれた歯が、トレイの上に置かれて転がる、カランと言う音が聞こえた。
「やっぱり痛そうだね、麻酔無しじゃ。でも頑張ってくれよ。今のを、あと5回やるんだから」
高橋は気の毒そうに言ったが、内心は喜んでいるに違いなかった。真藤と昵懇にしている
だけあって、彼も相当なサディストだったのだ。高橋は、同じ手順で、美由紀の健康な歯
を次々に抜歯していった。美由紀の苦痛は想像を絶している。気絶しては、強制的に起
こされる繰り返しだった。12本、全ての抜歯手術が終わったのは、2時間後だった。3分
の1以上の歯を、麻酔無しで抜かれた美由紀の顔面は血だらけだった。
「どうだね。こんな感じになったよ」
高橋は手鏡で、美由紀に、歯の無くなった自分の口を見せつけた。彼女は、激しい苦痛
に耐えるために精神力の全てを使い切り、精根付き果てていた。
「いや・・・いやああああ!」
美由紀は、ピンク色の歯茎だけの空洞になった口腔を見て、泣き喚いた。
「抜いた歯は、コレクションとして貰っておくよ」
高橋医師は、嬉しそうにトレイの上に転がっている美由紀の12本の歯を洗浄し、持ち帰
るため、ビーカーに詰め始めた。
322作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 16:39:44.10 ID:gqg/VYcK
321の17行目  5回→11回 の間違いです。
323名無し調教中。:2012/06/20(水) 19:16:54.42 ID:ixMmaTLQ
生体実験というより単なる拷問だな
324名無し調教中。:2012/06/20(水) 21:39:59.81 ID:WEHGdjnz
更新乙です。
325名無し調教中。:2012/06/20(水) 21:40:48.76 ID:VL0FSnVk
乙です。私はこういう拷問も好きです。
抜歯の描写は斬新でした。上側の前歯1本だけを抜歯させられることで、
歯を見せるとユーモラスな顔になってしまう女も登場させてほしいです
326名無し調教中。:2012/06/20(水) 23:24:56.80 ID:nHZuU/PA
財銭教授のように高橋医師を主人公にした話を書いてくれないかな
高橋が真藤組に足を運び、拉致された女たちを改造する話
327作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 23:40:47.14 ID:gqg/VYcK
翌朝、美由紀はいつもの、ベッド代わりの三角木馬の上で目覚めた。股間では、目覚まし
タイマーがセットされた2本の電動バイブが蠢いていたが、ガバガバになっているのと、裂
傷の痛みのお陰で、快楽とは程遠い。尻タブの焼印も、ひどい痛みである。口の中もズキ
ズキして痛い。その他、エアガンで撃たれた弾痕や、蹴りやチョップを喰らった個所も痛み、
満身創痍の酷い気分だった。
「よう、美由紀。昨日は、随分やられたな」
しばらくすると3人のチンピラが、いつものように朝食と、排泄用の洗面器を持ってきた。
「おは・・・おはようございます」
美由紀は挨拶をしたが、歯が無いので喋り難かった。
「朝飯だ。歯が無くても食えるだろう。どっちみち、いつも俺達が口移しで、食べさせてやっ
ているんだからよう」
「はい、ありがとうございます。感謝いたします」
「お前は、一生自分の歯では噛めないわけだ。だから、俺達が、代わりに噛んでやる。見返
りは、わかっているな?」
「はい・・・」
彼らが求めているのは、美由紀の肉体の提供だった。と言っても、もうオマンコとアナルは、
裂けてしまって使い物にならない。昨日、真藤組長に宣告された通り、口で奉仕するしかな
かった。
「ほら、食え」
竜司にトーストを口移しで食べさせられる。竜司の口で噛み砕かれ、彼の涎液の混じったト
ーストの塊は粘土状になっており、美由紀が噛む必要が無かった。
「さすがに、こいつは俺達が噛む気には、なれないなあ」
三郎が、昨日の残りの桜島大根を指差して言った。血とローションは洗い流されていたが、
まだ丸々1個全部と食べかけの3分の1が、残っている。
328作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 23:41:22.69 ID:gqg/VYcK
「仕方ないだろ。鹿児島の親分への義理があるから、美由紀に全部食べさせろって
のが、組長の命令だ。そうだなあ。細かく切るか、大根おろしにして流し込もう。こい
つ、奥歯は、残ってるんだろう?」
チンピラ達は、厨房から包丁と、まな板、おろし器を持ってきた。サッカーボールの
様に巨大な桜島大根を、適当にサイコロ状に切り、美由紀の口に、ポイポイと放り込
んでいく。美由紀は、必死で残された奥歯で桜島大根のカケラを噛み砕き、呑み込
んだ。
「ほら、飲め」
力也が、擦り終わった桜島大根を、おろし器から、直接、美由紀の喉に流し込んだ。
「あぐ・・あぐ・・・」
「うまいか?」
「美味しいです・・」
「全部食い終わるまで、朝も昼も、オカズは全部、大根だぞ」
「はい、美味しく頂きます・・・」
美由紀は、辛さに涙を流し、鼻をすすりながら、前向きに答えた。結局、その日の朝
食では、食べかけの桜島大根全部と、2個目の3分の1までを平らげただけだった。
「残りは、また昼食だ。冷蔵庫に入れておこう」
三郎が言った。朝食の後は、シャワータイムである。全裸の美由紀は、三角木馬から
下ろされ、3人のチンピラと共にシャワールームに入った。お湯をかけられ、ボディソ
ープを塗られると、全身の傷が痛んだ。
329作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 23:42:35.41 ID:gqg/VYcK
「う・・・痛っ・・・」
「何、嫌がってんだよ!洗ってやってんだから、御礼にフェラしろよ。せっかく、歯を
抜いたんだから、歯茎フェラってのを、やってくれよ」
竜司がせがんだ。美由紀は立て膝を付いてしゃがみ、仁王立ちになった竜司のチン
ポを咥える。ほとんど口を開けなくても、前歯が無いため、唇の間から膨張したチン
ポを挿入出来た。ズキズキする歯茎で、軽くチンポの竿を挟み込み、舌で亀頭を舐
め回す。
「おっ、やっぱ普通のフェラより気持ちいいぜ。お前達も後で、やってみろよ」
竜司が、歓喜の声を上げた。三郎と力也は、期待に目を輝かせた。
「昨日撮った、AVは、ほとんどノーカットで、8時間モノの超大作にするそうだ。国内
市場は、もとより、提携しているネオナチの販売ルートも使って、全世界の裏市場に
流すんだってさ」
三郎が、組事務所で聞きかじった情報を、自分の仕事の成果のような口振りで、得
意気に話した。美由紀は、恐ろしく短期間に破壊されていく自分の肉体の、これから
の運命を想像し、悲哀の涙を流した。
330作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/20(水) 23:43:50.78 ID:gqg/VYcK
美由紀編、終わりです。
331名無し調教中。:2012/06/22(金) 15:55:39.73 ID:odvi9W8B
SM・生体実験というタイトルに期待してアクセスしたら、パラレルワールドや時間旅行などなど
SMエロ小説としてだけではなくSF小説としても楽しめました。
期待を裏切られた(←良い意味で)感じです。
まだまとめサイトの『ロボットバトル』までしか読んでいないんですが、この週末を利用して最後まで読む予定です。
アルテミス素敵です。不死身の真性マゾという設定が良いですねぇ〜。
332作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/24(日) 22:18:02.02 ID:WmX7q/gT
>>331
最初は、生体実験だったのですが、長引くうちにマンネリになり、ネタが尽きてきたので、今の様な状態になりました。
333作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/27(水) 12:33:02.82 ID:u3BoyT3o
ガンダムショップの店長、田村零児(32歳)とアルバイトの女子大生、島崎結衣(20歳)
が、紛れ込んだパラレルワールドでは、1979年に放映されたアニメ、ファーストガンダ
ムの世界が、現実の物となり、モビルスーツが存在し、登場人物も、実在の人間として
生きて、戦っていた。零児は、このパラレルワールドを密かに『Gワールド』と名付けた。
かれらは、ホワイトベースに密航し、見つかって船室に監禁されていた。
「店長、いつになったら、ここから出して貰えるんですか?」
フラウ・ボウが運んで来た朝食を食べ終わった結衣が、退屈で発狂しそうになりながら
零児に文句を言った。
「まあ、ジャブローに付くまで無理だろうな。なぜなら、俺達は、この世界で起きる事を事
前に全て知っている。連邦軍とジオン軍の、全てのモビルスーツと艦船のデータを、俺は
完全に暗記している」
零児は、いたって呑気だった。
「あたし、もう退屈ですう」
「我慢してくれ、結衣ちゃん。俺達が乗っているのは、ホワイトベースなんだぞ。凄い事
じゃないか」
結衣もアルバイトに応募して来ただけあって、相当なガンダムマニアである。
「でも、閉じ込められているだけじゃ、つまんないです。もっと、艦内を見たいよう」
結衣はダダを捏ねた。
「ひょっとして、隣の独房に入っているのは、ランバ・ラル隊のコズンじゃないか?もうす
ぐ、彼は脱走を図る筈だ。第17話『アムロ脱走』のエピソードだな」
「そうですよ。なんか、時々セイラさんが来て、コズンとエッチしているみたいですけど、
アニメで、こんなシーンありましたっけ?」
「そりゃあ、子供向けのアニメでは、描けない事も色々あったんだろうなあ」
零児は、感慨深けに言った。
「俺達も、暇つぶしにエッチでもするかい?」
「結構です。あたし、店長の事は嫌いじゃないですけど、まだ、そんな気になれません」
「まだ?」
結衣は、反対側を向いて押し黙ってしまった。
334作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/27(水) 12:33:43.99 ID:u3BoyT3o
中央アジアを西に進むホワイトベースの格納庫では、アムロ・レイ(15歳)が、コン
ピューターのモニターを前に、必死で戦闘シュミレーションのプログラムを組んでいた。
(俺って、何て働き者なんだろう。なんたってガンダムのパイロットで、みんなが生き
ていられるのも、俺のお蔭なんだからな)
アムロは、自分の能力に酔っていた。ふと、人の気配に気付く。アムロの大嫌いなブ
ライト艦長と、女性操舵手のミライが、少し離れた場所で、格納庫の手摺りにもたれな
がら、立ち話をしていた。
「アムロを、ガンダムから下ろそうと思う」
ブライトは、アムロが聞き耳を立てていることに気付いていないようだ。
(ええっ!なんでだ?こんなに働いているのに!)
アムロは、目の玉が飛び出るくらいに驚いた。
「あの子は、特別よ。何となくそう思うの」
ミライが、かばってくれている。しかし、ブライトは怒りの感情は露わにした。
「それが、ムカつくんだ。あの生意気な態度を見ていると腹が立って夜も眠れない。
これじゃ、不眠症で倒れそうだ!」
アムロは、パニック状態になった。目から涙が溢れ出る。自分がこれ程、精神的に
ガンダムのパイロットという地位に依存してると、初めて気が付かされた。
(ううっ!脱走してやる!俺がいなかったら、どうなるか思い知らせてやる!)
アムロは、泣きながら荷物をまとめるために、自分のキャビンに走って行った。
335作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/27(水) 12:34:29.51 ID:u3BoyT3o
「おい、次は俺だろ。順番を守れよな!」
イセリナ・エッシェンバッハ(19歳)を監禁している独房では、今日も男性クルー達が、
その肉体に群がっていた。若い上に育ちがよく、金髪碧眼のお嬢様は、セックス奴隷
になり下がっている。北米で捕虜になって以来、何本もの肉棒に貫かれ、精神が崩壊
しかけていた。イセリナは、バックスタイルで、オペレーターのオスカに犯されながら、
マーカーのチンポを咥えさせられていた。
「カイさんは、毎日やってるでしょう。僕達オペレーターコンビは、この艦で一番働いて
いるのに、ブリッジから離れる余裕がないんです。たまには譲ってくれてもいいじゃな
いですか」
「なんだと!」
「止めて下さい、カイさん」
小柄な日本人のハヤトが止めに入った。カイの気持ちは、判らないでもない。ホワイト
ベースでは、女性クルーの比率が極端に少なく、一番人気のセイラ、ミニスカのフラウ
・ボウ、目の細いアジア系のミライの3人しかいない。しかも、セイラとフラウ・ボウは、
アムロが既に手をつけ、ミライは艦長のブライトが目を付けているため、他の男性クル
ーは手が出せないのだ。
「くそっ、やってられねえ!こんな所、オサラバしてやる!俺達は、軍人じゃねえんだぞ!」
カイの我慢が限界に達したようだった。
「ハヤト、マクシミリアン、ハワード。お前達も来い!こんな所にいたって、いつか、流れ
弾に当たって、死ぬだけだぞ」
それには、他の少年兵達も同感だった。元々、サイド7の戦闘に巻き込まれて仕方なく
乗艦し、半強制的に戦わされていただけだったのだ。
336作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/27(水) 12:35:11.69 ID:u3BoyT3o
その日の夜、アムロは、ガンダムをかっぱらって脱走した。カイ、ハヤト、マクシミリア
ン、ハワードら4人は、独房からイセリナを連れ出して、バギーで逃走した。航行中の
ホワイトベースの周囲は中央アジアの砂漠と岩山が広がる不毛地帯である。
「くそっ、アムロめ。ガンダムは、置いていけよな」
「あいつら、勝手なことばかり、しくさって!」
残された士官のブライトとリュウは、地団太を踏んで悔しがった。
「こんな時に、ランバ・ラルが、仕掛けてきたらどうなるんだ?」
ブライトが心配したその時、ミノフスキー粒子のジャミングの中から、レーダーに高速
で接近する物体が、おぼろげに映った。
「2時の方向から、何か来ます。ガウにしては小さ過ぎます。マゼラアタックにしては大
き過ぎます。多分ギャロップです」
「総員、第一種戦闘配置。うう・・パイロットがリュウしかいない」
ブライトは、頭を抱えた。その時、艦内の通信回線が鳴り、受話器を取ったリュウが叫んだ。
337作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/27(水) 12:35:45.63 ID:u3BoyT3o
「大変だ、捕虜が逃げた。捕まえた時、碌な身体検査をしなかっただろう?隠し持っていた
爆薬で独房のドアを破ったみたいだぞ」
泣きっ面に蜂だった。
「リュウ、捕虜を押さえてくれ。あと、誰がいたかな?そうだ、セイラを呼び出せ。ガンキャノン
で出撃させる」
「セイラには、無理よ」
ミライが反対した。
「他に誰がいる?キャビンにいる筈だ。モニターをつけろ」
ブライトが、艦長権限でプライバシーを無視して、セイラの自室をカメラで映し出す。セイラ
は、ベッドで大股を開きオナニーをしている最中だった。
「金髪女の性欲が強いってのは、本当だな。セイラ、マスをかいている場合じゃないぞ。ギ
ャロップが攻めて来た。ガンキャノンで出撃してくれ」
痴態をカメラでブリッジの面々に晒し、セイラは慌てふためいた。しかし、すぐにシーツで裸
体を隠し、冷静に戻って普段の近寄り難い雰囲気を身にまとう。
「了解です。シュミレーションはやってますから」
ブライトは、ため息をついた。素人同然のセイラが乗るガンキャノン一機で、歴戦のランバ・
ラル隊が駆る複数のモビルスーツを相手にしなければならないのだった。
338作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/28(木) 00:13:49.91 ID:6s164rDI
ランバ・ラル大尉は、グフでギャロップを出撃した。支援のモビルスーツはステッチ伍長の
ザク1機のみである。
「コズンから入電があった。木馬で捕虜になっているらしい。救助してやらんとな」
「はっ、ラル隊長」
青いグフと緑のザクが、背中のバーニアを吹かして大きくジャンプしながらホワイトベースに
接近していった。砂漠が広がる中央アジアは、砂丘が地平線まで続いている。迎え撃つため
にホワイトベースから出撃してきたのは、ガンキャノン1機だけだった。
「赤い奴だけです」
「白い奴は出て来んのか」
ランバ・ラルは、少し肩すかしを喰わされたような気がした。
「好都合だ。まず赤い奴を血祭りに上げるぞ。ステッチ、後ろに回り込め」
「了解です、隊長」
ホワイトベースの左のカタパルトデッキから射出されたガンキャノンは、空中でバランスを崩し、
着地に失敗して、前のめりに膝を付きながら砂地の上に倒れ込んだ。
「うっ、Gがこんなに凄いなんて!」
セイラは、ガンキャノンのコクピットでムチ打ちになり、だらしなく涎を垂らした。それでも、どう
にか操縦桿とアクセルを操ってガンキャノンを立ち上がらせ、照準を合わせて前方のグフを
狙う。両肩のキャノン砲を交互に連射したが、グフには当たらず砂塵を舞い上がらせただけだ
った。
339作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/06/28(木) 00:14:31.67 ID:6s164rDI
「狙っているのに、当たらない・・・射撃がこんなに難しいものだなんて・・・」
セイラが、左手で涎を拭いた時、搭乗するガンキャノンが背後から、ステッチのザクに、羽交い
締めにされた。
「隊長!こいつ、不慣れですぜ。俺の接近を、全く気付いてませんでした」
「よし、ステッチ。そのまま押さえてろ」
ランバ・ラルは、グフの右手に仕込まれているヒートロッドを蛇の様に伸ばした。格闘戦用の電
磁ムチである。
「おりゃああ!」
ヒートロッドが波打ち、ガンキャノンのボディに叩きつけられた。衝撃が、腹部にあるコクピットに
座るセイラを直撃する。
「ああっ!」
いつもクールなセイラは、女らしい悲鳴を上げた。
「そーれ、もう一丁」
ランバ・ラルはヒートロッドを何度か打ちつけた後、ガンキャノンの胴体に巻き付かせ、高圧電流
を流した。
「うぎゃああああ!」
コクピットのセイラは、装甲越しに感電し、シートベルトを引き千切らんばかりに跳ね回った。そ
して、そのまま白目を剥いて気絶し、再び涎が垂れた。同時に、ガンキャノンの駆動系も電撃に
よってショートしたらしく、急に動きを止めて、ザクに羽交い締めにされたまま、だらりと手足を垂
れ下がらせた。
「やりましたぜ、隊長」
「でかしたぞ。そいつは、後で魯獲する。そろそろクランプがキュイで仕掛ける頃合いだ。我々も、
木馬へ取付くぞ」
「はっ!」
ステッチのザクは、動かなくなったガンキャノンを砂漠に放り出し、グフと共に敵の母艦であるホ
ワイトベースに向かった。
340名無し調教中。:2012/07/01(日) 01:26:21.06 ID:lb0VDuJZ
ま、まさかのガンダム編!?
341名無し調教中。:2012/07/04(水) 12:35:42.52 ID:KejOCZ8R
更新乙です。
ここでセイラの拷問でしょう。
できればランバ・ラルの奥さん(名前忘れたけど、エロい熟女だった気が・・・)を
真性マゾという設定にして、その奥さんも交えてこんな事やあんな事を・・・。
342作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 17:30:03.98 ID:GCPse6TY
ランバ・ラル隊の副官であるクランプ中尉は、38名の兵士を率い、2台のキュイ揚兵戦車に分乗
して、ホワイトベースの背後に回り込んでいた。白兵戦でホワイトベースを内部から乗っ取る作戦
だった。ジオン兵全員が、飛行用の小型バーニアを背負っている。
「この肌触りこそ、戦場だ」
クランプは、砂漠の風に煽られながら、隊長の口癖を真似して言った。
「いくぞ。元々これこそが、我々ゲリラ屋の戦法だ」
充分にキュイが、ホワイトベースに近付いた地点で、クランプが兵士達に合図をした。次々にバー
ニアを拭かせ、飛び立っていく。そして余り精度の高くない対空砲火をくぐり抜け、ホワイトベース
の白い装甲の外壁に取りついた。
「ハッチを爆破しろ」
ホワイトベースの乗員は、素人集団らしく対空砲火も手が遅い。取付くまでにジオン兵は、2人が
やられただけだった。ハッチを磁石付きの爆薬で吹き飛ばし、艦内に突入する。制圧目標は、ブ
リッジと、機関部だった。
343作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 17:30:37.22 ID:GCPse6TY
「少年兵ばかりと言うのは、どういう事だ?」
クランプは、艦内の通路で、応戦して来るホワイトベースの乗組員と撃ち合いながら呟いた。
抵抗は緩い。ベテラン兵の揃いのランバ・ラル隊にとっては、赤子の手を捻る様なものだった。
クランプ隊が、艦内で白兵戦を行っている最中に、ランバ・ラルのグフと、ステッチのザクが、
モビルスーツデッキの装甲をザクバズーカで破壊し、侵入して来た。
『クランプ、そっちはどうだ?』
「順調です。素人を相手にしている気分です」
『そうか、なるべく木馬を無傷で手に入れるんだ。俺達もブリッジを目指す』
ランバ・ラルは、パニックになって右往左往しているモビルスーツデッキの要員に、グフの右
手のフィンガーバルカンを向け、容赦なく一掃した。そしてグフのハッチを開け、同じくザクの
コクピットから降りたステッチと共に、白兵戦用のマシンガンを肩にかけて、艦内通路に侵入
した。
344作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 17:32:04.22 ID:GCPse6TY
『セイラさん、起きて下さい!セイラさん!セイラさん!』
通信機のスピーカーからのフラウ・ボウの必死の呼びかけで、セイラは目を覚ました。電気
ショックを受けた時に、漏らしてしまったのか、パンティと連邦軍の下士官の制服である白い
ズボンが濡れている。
「あ・・・フラウ・・ボウ・・?敵のモビルスーツは?」
『ホワイトベースに侵入しています。現在、艦内では白兵戦中です。セイラさんもすぐに戻っ
て下さい』
「了解です」
セイラは、だらしなく砂地に倒れているガンキャノンを立ち上がらせようとしたが、いくらアクセ
ルを踏んでも、レバーをガチャガチャ動かしても、反応が無かった。
「駄目だわ、駆動系がやられているみたい」
『セイラ。コクピットだけ、コアファイターとして分離出来る。早く戻ってくれ!』
ブライトが、イライラした様子で通信に割り込んできた。
「やってみます」
セイラは、シミュレーションの操作を思い出し、ガンキャノンの上半身を分離して、射出した。
(この角度で、離陸出来るかしら?)
倒れたガンキャノンの下半身を、カタパルト代わりにし、コアファイターのエンジンを点火した。
かなり浅い角度で小型戦闘機が、打ち出される。
「うっ、Gがこんなに凄いなんて!」
セイラが、涎を垂らしながら呟いた。素人女性であるセイラには、何度体験しても慣れる事の
出来ない衝撃だった。
345作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 17:33:13.82 ID:GCPse6TY
『左のモビルスーツデッキは、グフに破壊されている。右側から入ってくれ!』
「了解です」
セイラは、ブライトの横柄な命令口調にムカつきながら、コアファーターを空中で旋回させた。
ホワイトベースはかなり西へ移動してしまっている。50キロ程飛行して、オープンになった
右前足部分のデッキから着艦した。安全装置を外した拳銃を握り締め、コクピットを飛び出す。
オシッコで濡れたズボンとパンティを履き換えている余裕はない。艦内通路に入ると、すぐに
ジオン兵と遭遇し、撃ち合いになった。
(生身の人間と戦うのは、初めてだわ)
セイラは、恐怖を感じ、手足が震え出すのを止める事が出来なかった。

346作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 17:45:12.10 ID:GCPse6TY
ランバ・ラルとステッチは、艦内でジオン兵の一隊と合流した。そしてすぐにサブブリッジを目
指し、短い銃撃戦の末、占拠した。そこは、ホワイトベースの頭部にあるメインブリッジが戦闘
で破壊された時のための予備の司令塔である。
「メインブリッジへのコントロール回路を切れ!それで、木馬は、我々の物だ!」
「はっ!」
サブブリッジの床には、連邦の少年兵達の死体が転がった。抵抗したために射殺したのだ。
「しかし、どうも妙です。少年兵ばかりと言うのは」
ジオン兵の1人が、死体を足蹴にしながら疑問を口にした。
「どこも人手不足だからな」
その時、一旦ロックしたドアが外側からの爆圧で破られ、銃を構えたセイラとバズーカを担い
だリュウが現れた。咄嗟に反撃しようとしたランバ・ラルの顔が、セイラを見て凍りついた。
「あっ・・・アルテイシア様か・・・」
「・・・」
「私をお忘れか。あなたの父上にお仕えしたジンバ・ラルの息子、ランバ・ラルですぞ」
セイラも、古い記憶をたどり、思い出したようだった。セイラ・マスと言うのは、元々地球に亡命
した際の偽名である。アルテイシアと言うは、ジオンの創設者であるジオン・ズム・ダイクンの
娘であるセイラの本名だった。
「アルテイシアと知って、なぜ銃を向けるか!」
セイラは、自分が生き延びるために、この状況を利用しようとした。
「はっ、しかし・・・なぜ?」
ランバ・ラルが、一瞬ためらった時、リュウの担いでいたバズーカ砲が火を拭いた。
「おわあああ!不覚ううう!」
サブブリッジは、火の海になり、ランバ・ラルの肉体は爆風で四散した。それが、青い巨星と
異名を取った、歴戦の勇者の最後だった。
347作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 20:38:57.44 ID:GCPse6TY
副官クランプの率いる本隊が、メインブリッジに突入した。もはや、ホワイトベースの8割以
上がジオン兵の制圧下にあり、巻き返す事が不可能だと判断したブライトは、降伏を申し出た。
「降伏する。犠牲者をこれ以上増やしたくない。南極条約に基づいた処遇を要請する」
ブライトは、銃を放り出し、両手を上げた。他のブリッジのクルーも次々にそれに倣った。元々
民間人の少年ばかりなので、戦意は全く低い。ジオン兵が素早く、放棄された銃を回収してい
った。
「舐めた事を言うんじゃねえ!立場は、逆転したんだぜぇ!」
コズンが、ブライトを殴り倒した。捕虜になっていた期間の欝憤が相当溜まっているのだろう。
クランプは、黙認した。ランバ・ラル隊にも相当の犠牲者が出ている。隊長のランバ・ラル自身
も戦死したと報告が入っていた。
(ハモン様に伝えなくては)
クランプは、やり切れない思いだった。
348作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 20:40:03.24 ID:GCPse6TY
ホワイトベースは、砂漠に着陸させられた。ギャロップが横付けし、クラウレ・ハモンが乗り
込んでくる。バラバラになったランバ・ラルの肉体をかき集め、頭部を抱えて涙に暮れた。
「私には、勿体ないくらいに実直な男性でした・・・」
クラウレ・ハモンの連邦軍への憎しみは頂点に達していた。
「他の戦死者の遺体と共にギャロップへ運ぶのです。作戦が終了次第、ジオンで葬儀を行
います」
「はっ」
ハモンは、生き残ったホワイトベースのクルーを食堂に整列させた。白兵戦でかなりの死者
が出たらしく、男女子供合わせて20名程度しかいなかった。
「全員、ズボンと下着を脱がせて下半身を露出させなさい」
ハモンが、命令した。夫を殺された憎しみに燃えている。
「そんな事は、捕虜の虐待行為に当たる。南極条約違反だぞ!」
ブライトが抗議したが、取り合わなかった。
「うるさい!お前に私の悲しみが判るか!」
ハモンの平手打ちが飛んだ。ブライトの唇が切れる。ブライト、リュウ、ミライ、セイラ、フラウ
・ボウを始め、田村零児と島崎結衣も船室から引き擦り出されて並ばされていた。ジオン兵が、
連邦軍の制服であるズボンとパンツを脱がしにかかる。
349作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/11(水) 20:40:45.97 ID:GCPse6TY
「あなたですか、あの人を殺したのは?」
ハモンが、リュウの前で立ち止まった。巨漢のリュウは、下半身のイチモツも立派だった。
「決して許さない。徹底的に後悔させてあげるわ」
ハモンは、ギャロップから持ってきた拷問用の鞭で、リュウの裸の下半身を鞭打った。リュウ
は、正規の訓練を受けた軍人らしく、歯を食い縛って低い呻き声を上げただけだった。
「木馬をマ・クベ大佐の鉱山基地へ回航します。ガルマ様の仇討という我々の目的は達成さ
れました。木馬と捕虜は、マ・クベ大佐に引き渡しましょう」
「はっ」
ギャロップとホワイトベースは、マ・クベの拠点であるオデッサへ向かう事になった。
「おかしい・・」
田村零児は、隣の結衣に囁いた。2人とも他の捕虜達と同様、下半身を露出させている。
「何がですか?」
結衣は、身をくねらせ、羞恥に顔を赤らめていた。
「こんな状況は、テレビアニメにはなかった。もちろん映画版にも、小説版にもだ」
「そんなこと言い出したら、イセリナが生きているのだって、おかしいし」
「だからだ・・・恐らく、僕達がこの世界に現れた事で、ストーリーが変わってしまっているんだ」
「じゃあ、これから先は、どうなるの?」
「わからない。もしかしたら連邦軍が、ジオンに負けるのかもしれない」
「そんな、無茶苦茶ですぅ」
しかし、一旦狂い出した、物語の歯車を戻す事は、もう誰にも出来そうにもなかった。
350作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/20(金) 10:11:24.26 ID:PcKSnW36
ランバ・ラル隊に乗っ取られたホワイトベースは、地上を走るギャロップに先導されながら、
低空を、ゆっくりと西を目指した。中央アジアの砂漠地帯を越え、シベリアの森林地帯を越
えて、最後に黒海北岸にあるオデッサへと至るのだ。そこには、ジオン公国の地球における
最重要拠点が有る。地球でしか産出しないレアメタルや鉱物資源を採掘し、宇宙へ送る施
設を、マ・クベ大佐の率いる大部隊が、守備していた。
「へっへっへっ、たっぷりと犯してやるぜ!」
コズンは、船室でフラウ・ボウのピンクの制服と、黄色いスカーフを脱がせにかかった。15
歳のピチピチの肌が剥き出しになっていく。
「連邦軍の制服とは、少し違うようだな」
コズンは、剥き出しの太腿を、ピシャピシャと叩いた。
「いや・・・」
「嫌じゃないだろう、普段から、こんなミニスカートを履いて、見せつけている癖によう。露出
癖が、あるんじゃねえか。宇宙じゃ、無重力でパンティが丸見えだったろうに」
コズンの分厚い掌が、フラウ・ボウの股間をまさぐり、オマンコに指を入れてきた。若いフラ
ウ・ボウは、表情とは裏腹に感じまくっており、夥しい愛液を垂れ流していた。
「さすが、若い女は、たまんねえぜ」
コズンは、フラウ・ボウの白い乳房にしゃぶりついた。ドイツ系で、赤毛で雀斑だらけの顔の
フラウ・ボウは、乳房にも雀斑が有った。
(アムロ・・・助けて)
フラウ・ボウは、表面的な感情とは裏腹に感じまくり、仰け反りながらボーイフレンドの名前
を心の中で叫んだ。脱走したアムロは、そのまま戻って来ていない。乳房を堪能し尽くした
コズンの唇が、フラウ・ボウの唇に重ね合わされ、舌を吸った。
351作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/20(金) 10:12:41.35 ID:PcKSnW36
「もっと、舌を突き出せ!」
「ああ・・・ん・・」
若く性欲旺盛なフラウ・ボウの肉体は、相手が誰であれ、燃えずにはいられなかった。
「ぶち込んでやるぜ。俺のザクマシンガンをよ」
コズンは、自分のズボンとパンツを膝まで下ろし、太いチンポを、ヌルヌルになったフラウ・ボ
ウのオマンコに突き入れた。抵抗なく挿入される。処女ではないが、それ程、経験も無いのだ
ろう、締まり具合も良かった。
「うっ、たまんねえ。捕虜を犯すのは、南極条約違反だが、鎌わんだろう。固物のラル隊長も、
もういねえんだ」
息巻きながら、コズンは、涙が込み上げてくるのを、かろうじて押しとどめた。固物ではあった
が、信義に厚く、信頼のおける上司だった。こんな、少年兵相手の、セコイ作戦で死ぬとは、
誰が想像していただろう。
「ラル隊長・・・アコース・・・うっ・・・連邦軍、許せねえ。必ず、ぶっ潰してやる」
腰を振り、フラウ・ボウの体内でピストン運動をしながら、コズンは息巻いた。
352作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/20(金) 10:13:29.43 ID:PcKSnW36
 メインブリッジでは、ミライ・ヤシマが、犬の首輪をつけられて引き回されていた。手綱を
握っているのは、早期に戦闘が終了したため、余り出番のなかったタチ中尉である。
「目の小さい女だな。日本系か」
タチ中尉は不満そうだった。しかも、ペチャパイだ。捕虜にした4人の女の中では、一番不
細工である。それでも、女っ気のない軍務を続けてきたジオン兵にとっては、またとない娯
楽だった。
「年はいくつだ?」
「18歳です」
ミライは、従順に答えた。全裸に剥かれ、昨日まで自分が働いていたメインブリッジの床を、
四つん這いで這い回される屈辱に、顔色も変えずに、じっと耐えていた。東洋人なので、表
情が読み取り辛いだけかもしれない。ブライトが座っていた艦長席には、クランプが、その
他の席には、顔も覚え切れないジオン兵が配置について、ホワイトベースを運用し航行させ
ている。
「靴を舐めろ」
タチが、ミライの背中に鞭を入れた。ミライは口惜し涙を堪えながら、舌を出しタチの黒い軍
用ブーツを舐めた。
「次は、こいつを、しゃぶれ」
チャックを降ろし、取り出したチンポを咥えさせられる。経験が無いらしく、たどたどしい舌使
いだった。
353作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/20(金) 10:14:38.36 ID:PcKSnW36
「中尉殿、もしかしたら、この女、処女かもしれませんぜ」
タチと同様、出番の無かったザクの予備パイロットのギーンが、ミライの様子を見て言った。
「俺が、確認してやります」
ギーンも、ズボンとパンツを降ろし、バックスタイルで、四つん這いになっているミライのオマ
ンコに、チンポを突き立てた。
「どうだ?」
「予想通り、激しい抵抗にあっております。やはり、処女です」
「どう見ても、男が、わんさか寄ってきそうなタイプじゃないからな」
ミライが、処女膜を破られる痛みに顔をしかめている。
「強行突破して見せます」
ギーンが、腰を手加減せずに突き入れた。
「痛い!」
タチのチンポを口に含んだまま、ミライが叫んだ。オマンコの裂け目から血が流れ出した。
「オラオラオラ!気持ちいいだろ?もっと、よがれよ!」
「おい。舌が、留守になっているぞ」
生まれて初めてのセックスで、前後から屈強なジオン兵に責め立てられ、ミライは、とうとう
涙を溢した。
354名無し調教中。:2012/07/21(土) 00:21:11.59 ID:eohjwsB5
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355名無し調教中。:2012/07/21(土) 10:56:38.99 ID:G4BctCbg
更新乙です
356作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 10:37:27.65 ID:sqU6m0PO
セイラは、モビルスーツデッキの片隅で全裸に剥かれ、大勢のジオン兵に輪姦さ
れ続けていた。
「この女、底なしだぜ。いくら犯しても、むしゃぶりついてくる」
ゼイガンが、金属の床にセイラを組み敷き、正常位で挿入して、腰を振りながら、
周囲で見守る仲間達に言った。トルガン、ザクレド、イリューシンら、一般兵は、目
を血走らせて順番を待っている。すでにセイラの輪姦は3周目だった。いくさ馬鹿と
呼ばれた隊長の元で、いつ戦死してもおかしくない作戦にばかり従事していたラン
バ・ラル隊のメンバーは、全員溜まりまくっており、この機会を逃すと、次はいつ女に
ありつけるか判らないまま、戦死するのではないかという危機感を持っていた。明日
にも連邦軍との戦闘で、あの世へ行ってしまうかもしれない。木馬の奪取には成功し、
ガルマの仇討という当初の作戦目的は達成したものの、今、向かっている目と鼻の
先のオデッサでは、連邦軍の大攻勢が迫っているという噂だった。
「金髪女の体は、たまんねえな」
順番を待ちきれなくなったトルガンが、横合いから手を伸ばし、セイラの乳白色の乳房
を揉んだ。
「ああん!おおおおお!」
気品のある顔立ちのセイラが、悶えた。恥じらいも無く、高らかに喘ぎ声を上げる。
「金髪女に、俺の子を孕ませるのが、若い時からの夢だったんだ・・・」
ザクレドが言った。
「競争しようぜ」
ゼイガンが、息を荒げながら提案した。早くもイキそうになる。
「うっ、もうイッちまった」
「軟弱者・・・」
セイラが、うわ言のように呟いていた。
357作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 10:38:09.77 ID:sqU6m0PO
「交代してくれ、ハモン様の様子を見てくる」
 クランプが、艦長席をタチに代わりブリッジからエレベーターで、ホワイトベー
スの胴体部分へと降りて行った。他の捕虜達と引き離され、1人で独房に入れ
られたリュウ・ホセイをハモンが、執拗に痛めつけていた。
「死ね!死ね!」
全裸で、両腕を吊るされた巨漢のリュウが、ハモンに拳で殴られている。かなり
の長時間サンドバッグ状態で、暴行を加えられていたらしく、全身が傷と痣だら
けで、顔も腫れ上がっていた。アイルランド系の浅黒い男は、ぐったりとし、気絶
寸前のようだった。
「ハモン様。それ以上やると、捕虜が本当に死んでしまいます」
さすがにクランプが、止めに入った。
「あら、私は、この男を殺そうとしているのよ」
「・・・」
悲しみに満ちた目で、さらりと答えたハモンに、クランプは、それ以上かける言葉が
出なかった。
「ゆっくりと、痛めつけて、充分に懺悔させてからね」
ランバ・ラルと知りあう前、ジオンの情報部にいたハモンは、その優雅な見かけによ
らず、様々な拷問方法に精通しているのだった。
358作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 10:38:55.58 ID:sqU6m0PO
 ガンダムをかっぱらい、ホワイトベースを脱走したアムロは、しばらく砂漠の真ん
中にある中立地帯の町の周辺をぶらついた後、砂漠では食っていけない事に気付いた。
(これから、どうしよう・・・どこかの町で電器屋でも開こうか)
技術者の父を持ち、機械に詳しいアムロは、安易にそう考えた。サイド7以来の、愛用
の工具箱は、ガンダムに積んで来ている。
(とにかく砂漠を出なくちゃ。暑くてたまらない)
アムロは、ガンダムを西方向へ歩かせた。モビルスーツの動力は原子力である。バーニア
を使わず、歩かせるだけなら地球を一周する事だって出来る筈だ。何日も何日も歩き続け、
やっと砂漠を抜け出し、シベリアの森林地帯に入った。
(どこかに、連邦軍が攻略しようとしているジオンの鉱山基地が有る筈だ。確かオデッサと
か言ってたな・・・もし、それを僕が、ガンダム一機で破壊出来れば、ブライトさんを見返し
てやれる)
アムロは、安易に考えた。オデッサの具体的な場所も、規模も判らないのに、アムロは、
その考えに夢中になった。ある日、ガンダムのレーダーに複数の飛行物体が映った。
「ジオンか?」
コンピューターで照合してみる。連邦軍のミデア輸送機が4機、ドップの編隊とドダイに乗っ
たグフに攻撃を受けながら飛行していた。
359作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 10:39:52.05 ID:sqU6m0PO
「ミデア輸送機?マチルダさんだ!」
アムロは、思わず1人で歓声を上げた。ミデア輸送部隊の指揮官マチルダ・アジャ
ン中尉は、赤毛のショートカットの魅力的な大人の女性で、アムロの憧れの人だった。
「攻撃されている・・・助けなきゃ」
アムロは、バーニアを噴かせてガンダムをジャンプさせた。推進剤には限りがあったが、
今は、そんな事はどうでもいい。空中を大きくジャンプしながら、正確なビームライフル
の長距離射撃で、ドップを次々に撃墜していく。ベテランの正規パイロットにも、なかな
か出来ない芸当だった。ドダイに乗った量産型のグフが、すれ違いざまにミデアの1機
をヒートロッドで叩き落とした。残りの3機は、攻撃を避けるためか、高度を落とし低空飛
行に入った。
「マチルダさんを、やらせるか!」
アムロは、残弾数も気にせず、ビームライフルを打ちまくった。
360作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 10:47:11.11 ID:sqU6m0PO
「4番機には、ガンダムのパワーアップパーツが入っている。見捨てるわけにはい
きません。編隊を着陸させなさい」
2番機で指揮を取っていたマチルダが、命令をした。ライトグレーの連邦軍士官の
制服が良く似合う女性だ。グフにヒートロッドの直撃を受けたミデア4番機が、機体
から煙を吐きつつ森林に突っ込んでいった。
「はっ、しかし、それでは標的に・・・」
渋る副官を、強引に押し切ってマチルダは、編隊を着陸させた。ミノフスキー粒子の
濃度が濃く、無線封鎖も続いているため、ホワイトベースが、ランバ・ラル隊に乗っ取
られたと言う情報は入っていない。マチルダはひたすら補給物資をホワイトベースに
届ける任務を果たそうとしていた。
「ガンダム・・・ホワイトベースから援護に来てくれたのか」
どこからともなく現れた、ガンダムが獅子奮陣の働きで、ドダイに乗ったにグフと、ドッ
プをビームライフルで叩き落としていった。
「まさにニュータイプね」
マチルダは、モニターでその様子を観戦しながら感嘆の声を上げた。以前、補給で接
触した時、少し話をした赤毛の少年の顔を思い出す。やがて、戦力の体を成さなくなっ
たジオン軍は、西の空へと引き揚げて行った。

361作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/07/25(水) 14:00:29.21 ID:sqU6m0PO
ガンダム編、終わりです。
362名無し調教中。:2012/07/27(金) 20:17:23.04 ID:5PuORivQ
更新おつです。
初期のガンダムしか知らないワタシには嬉しいネタでした。
363わふー ◆wahuu.ppsw :2012/07/27(金) 20:29:37.25 ID:foG5Oqaa
薬物投与したい
364名無し調教中。:2012/07/27(金) 22:37:19.97 ID:BX0+6UZn
女性を全裸で監禁し、飲食物管理と排泄物管理(体重の変動も調査)をしたい。
特に、トウモロコシは何故未消化になり易いのか?排泄物を徹底的に研究したい。
トマトダイエットの真相や、コーヒー浣腸のダイエット効果も検証したい。

但し、被検体は若くて可愛い女、五名に限る。
365名無し調教中。:2012/07/30(月) 00:44:00.13 ID:OxqmbaI4
まとめサイトの更新、乙です

ロンドンオリンピック開会式を見てマゾリンピックの話を思い出しました
最近、ネオガイア人の皆様の元気がない(というか、侵略が停滞気味の)ようなので、
士気を高めるなどの名目で、さざなみ奴隷祭りや人間テーマパークのような
奴隷化した世界中の美女を展示・拷問に掛ける話をまた読みたいです
366名無し調教中。:2012/07/30(月) 07:26:51.08 ID:r3DFiZbq
ファーストガンダムはよくわからない…
次のエロパロはボトムズでお願いします
(登場人物が野郎ばっかりだけど)
367名無し調教中。:2012/07/30(月) 16:33:25.47 ID:jNJCFZyw
これとか?

http://shortz.me/SoE
368作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/01(水) 20:33:26.42 ID:iGpQm7eZ
西暦2010年6月、アヤカ(14歳)は渋谷のショッピング街をうろうろしていた。服装は、
彼女の部下のセーラー服部隊から借りて来た、昔風の赤いスカーフを胸元で結んだセ
ーラー服である。最近では、テレビドラマの中くらいでしか見ないデザインだ。大人びて
いる彼女は高校生くらいに見えた。
(チャラチャラした日本人ばかりだ。有色人種の癖に浮かれやがって)
アヤカは、心の中で毒付いた。幼い頃より南極の地下要塞で、戦士としての厳しい訓練
を受けて来た彼女は、学校など言った事もない。無理矢理、戦わせられている他のザコ
戦闘員や改造人間達と違って、ネオナチスの生粋の構成員であるアヤカは、逃亡防止
の毒薬を注射されているわけでもなく、自由に行動しても、どこからも文句は出なった。
非番の今日は、退屈しのぎにブラついているのだ。
(うまそうな店だ。入ってみるか)
アヤカは、小洒落たファーストフード店風の中華料理屋に入った。
「いらっしゃいませ」
可愛いチャイナドレスを着たウェイトレスが、コップに水を入れて持ってきた。昼飯時でも
ないのに店内は、割と込んでいる。
「豚骨ラーメンとギョーザを1人前くれ」
男言葉で話す女子中学生にウェイトレスは戸惑ったようだが、すぐにメモして厨房に伝
えに行った。しばらくして、アヤカが運ばれてきた料理を食べ始めた時、奥の席に座って
いた男女の5人組が騒ぎ出した。
369作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/01(水) 20:33:55.91 ID:iGpQm7eZ
「おい、何だ、このまずいラーメンは!」
「これで、金を取るのかよ」
「消費者、なめんじゃねえぞ!」
「店長を出しなさいよ!」
対応したウェイトレスに、さらに食ってかかった。
「申し訳ございません」
「謝って済むかよ。自分で食ってみろよ」
リーダー格の男が、ウェイトレスの髪の毛を鷲掴みにし、ラーメンの鉢の中に顔を突っ
込ませた。
「キャッ!止めて下さい・・・」
厨房から、白いコックの服を着た、店長らしき男が出て来た。
「お客様、すぐに取り換えますので」
「取り変えたら、味が変わるってのかよ。結局、お前が作るんなら、同じだろうがよ」
「消費者舐めんじゃねえぞ!」
別の男が、いきなり店長の顔を殴り倒した。ふっとんだ店長の体が、アヤカのテーブル
に飛ばされて来て、皿がひっくり返り、豚骨ラーメンの鉢に、ギョーザが飛び込んだ。
瞬間的にアヤカの頭に血が上った。
「いい加減にしろ、お前ら!これじゃ、食えねえじゃねえか!」
370作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/01(水) 20:35:00.38 ID:iGpQm7eZ
アヤカは、ゆっくりと立ち上がった。そして、静かに店の奥の5人組の方へ歩いていく。
生身の5人を叩き伏せるなど、3歳の頃より過酷な戦闘訓練を受けてきたアヤカには、
たやすいことの様に思えた。
「なんだ、お嬢ちゃん。学校は、どうしたんだい?こんな時間にうろついていたら、補導
されちゃうぞ」
「不味いラーメンを出す店に、いちゃもんを付けるのは、悪い事じゃないんだよ。これは、
消費者の権利だ。そして店員と経営者には、天罰を与える。それが、俺達に与えられた
使命なんだ」
「そうよ、お嬢ちゃんも消費者でしょ。黙って、引っ込んでなさいよ」
男女は、口々に言った。
「そんなに、不味いとは、思わないね」
アヤカは言った。日頃から、非常用の戦闘食しか食べていない彼女には、この店のラー
メンは、今まで味わった事のない程、美味に感じていたのだった。
「とにかく、俺達は、今からこの店に天罰を与える。邪魔しないでくれ」
リーダー格の男が、そう言うと、5人は、それぞれ抱えていたボストンバッグから、5色の
バトルスーツとヘルメットを取り出し、他の客が見ている前で、着替え始めた。下着まで
脱いでの、生着替えだ。関係の無い客達は、何が始まるのだろうかと固唾を飲んで見守
っている。
(こいつら、戦隊ヒーローか)
アヤカは、鉤十字団のデータにあった戦隊ヒーローのバトルスーツのデザインを思い出
したが、どれとも合致しない。
(今まで、遭遇したことの無い奴らだ)
371作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/01(水) 20:36:00.63 ID:iGpQm7eZ
アヤカは、スカートのポケットの奥に手を伸ばし、いつでもプロテクトスーツを着用
出来るように、転送スイッチに指をかけた。着替えを終わった彼らは、それまで着て
いた私服を畳んで、ボストンバッグに詰め直し、狭い店内で横一列に整列した。
「悪徳商法は、許さない!コンシュマーレッド!」
一人ずつポーズを決め始めた。
「消費者、舐めるな!コンシュマーブルー!」
「責任者を出せ!コンシュマーイエロー!」
「金は払えん!コンシュマーグリーン!」
「逆らったら、営業停止よ!コンシュマーピンク!」
そして、5人揃ってポーズを決めた。
「消費者の権利を守る正義のヒーロー!消費者戦隊コンシュマーファイブ!」
イエローとピンクが女性キャラだった。最もスタンダードな、セオリー通りのメンバー
構成だった。スポンサーは、消費者庁である。殴り倒された店長が、顔面から血を流
しながら這い寄って来た。
「お願いだ・・・店を潰さないでくれ・・・営業停止だけは、勘弁してくれ・・・」
コンシュマーレッドが、店長の頭部に蹴りを入れた。
「がっ・・・まだ、銀行の借入金も返済してないんだ・・・自分の店を持つのが、人生を
かけた夢だったんだ・・・」
「知るか!」
コンシュマーブルーが、這い回る店長の背中を、バトルスーツの白いブーツで踏み
つけると、彼は気絶した。そして抗議する者がいなくなったラーメン店を5人は、破壊し
始めた。
372作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/01(水) 20:38:13.44 ID:iGpQm7eZ
「とう!」
「やあ!」
「コンシュマーパンチ!」
窓を叩き割り、椅子やテーブルを投げ飛ばす。店内に居合わせた客達は、わっと蜂の
子を散らす様に店の外へ避難した。イエローとグリーンが厨房へ乱入し、食材や調理器
具を床へぶちまける。レッドが、店の外へ出て、看板を蹴り倒し、店の外装にブラスター
のレーザー光線を撃ち込んだ。
「きゃああ!やめてえ!」
アルバイトの女子店員が、しゃがみ込んで頭を抱え、泣いていた。ブルーが、ドサクサに
紛れて覆い被さり、体を触りまくっている。チャイナドレスの上から胸や尻を揉み、顔にキ
スをしていた。
「お前ら、いい加減にしろ」
完全に廃墟と化し、もはや食事どころでは、なくなった店内で、アヤカだけが静かに佇ん
でいた。注文した豚骨ラーメンとギョーザは、二口食べただけで、床にぶちまけられてし
まっている。普段は、冷静なアヤカだったが、フツフツと込み上げてくる怒りを、抑えようも
なかった。ポケットに入れた指先が、転送ボタンを押した。
「プロテクトスーツ、装着!」
南極の地下要塞にある転送室から、ピンポイントでアヤカの全身の各部位に真紅のプロ
テクターが送り込まれてくる。アヤカの全身が赤い光輝で包み込まれ、手、足、頭部、胴
体とセーラー服の上から、パーツが装着された。両腕のプロテクターには鎖鎌が仕込ま
れていた。
373作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/02(木) 07:49:01.25 ID:xizoBcVQ
>>366

ボトムズだと、ガチホモものになりそうです。
登場人物で女性が、わき役も含めて3人くらいしか、いなかった気がします。
オリジナルキャラで補う、という手もありますが。
374名無し調教中。:2012/08/03(金) 20:39:34.87 ID:YUtM5zvr
ガチホモワロタ
375名無し調教中。:2012/08/04(土) 16:08:51.99 ID:PL8n6kDR
乳牛女のように怪人にされた元戦隊ヒロインを登場させてほしい
戦闘→拉致→改造→醜い怪人へ…の流れをまた読みたい
376366:2012/08/04(土) 23:52:43.73 ID:jS+3rYcA
>>373
女性キャラですと、フィアナ、ココナ、テイタニア…
あと、脇役ながらクメン編のモニカも魅力的でした

ガチホモ物はご勘弁をw
できましたら、アナザー掲示板にある芸能編の続きを早く読みたいものです
377作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 09:03:05.22 ID:gFP71mrJ
「装着完了。お前ら全員、ぶっ殺す!」
アヤカが、右腕の鎖鎌を放った。女子店員に悪戯をしていたコンシュマーブルーを目
がけて飛び、女子店員ごと、胴体を切断した。男女の肉体がバラバラになり、大量の
血液と共に、撒き散らされる。2人とも、一瞬の絶命だった。
「きゃあああ!ブルーが・・・」
ピンクが悲鳴を上げた。レッド、イエロー、グリーンが破壊の手を止め、集まってくる。
「どうしたピンク」
「お前、鉤十字団の女戦士だな!」
4人の戦隊ヒーローが、ファイティングポーズを取ってアヤカを取り囲んだ。
「やっちまえ。鎖鎌を使わせるな。接近戦に持ち込め!」
レッドの指示で、4人の戦士が、4方向から襲いかかった。パンチやキックを雨あられ
と繰り出すが、アヤカは軽くかわし、逆に打撃を与えていく。
「お前ら、弱すぎるよ。よくも、そんな実力で戦隊ヒーローなんか、やっていられるな」
「子供の癖に、舐めやがって!」
アヤカの装着しているプロテクターは、銃弾、レーザー光線、その他の物理的打撃を、
全て跳ね返す優れモノだ。日本の戦隊ヒーローが着ている中途半端なバトルスーツと
は、訳が違う。それに加えてアヤカの身体能力は、オリンピック選手並みだった。
「コンシュマーブラスターを使え!」
4人は、腰のホルスターからカラフルな短銃を引き抜いた。
378作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 09:03:45.01 ID:gFP71mrJ
「店内で、使うには狭過ぎます!」
イエローが、ためらった。
「いいから、撃て!モタモタしていると全員殺されるぞ!」
レッドの強い命令で、全員が至近距離から引き金を引いた。ネオガイア星の技術供与と
日本の最先端技術で製作されたブラスターからは、レーザー光線が発射される。アヤカ
は、体を小さく丸めて防御姿勢を取り、真紅のプロテクターが、4本の光線全てを跳ね返
した。
「うぎゃああ!」
「だからもっと、広い所でって・・・」
跳ね返った光線が、コンシュマーレンジャー達を同士討ちにさせ、レッドとピンクがバトル
スーツに直撃を受けて負傷した。
「店を・・・店を、壊さないでくれ・・・」
床に這いつくばっている店長が、意識を取り戻し、泣きながら懇願した。反れたレーザー
光線が、内装に燃え移り、煙が立ち込め始めているのだった。
「俺の店が・・・俺の店が燃える・・・お願いだ・・誰か、消防車を呼んでくれ・・・」
「うるさいわ!」
コンシュマーピンクが、店長の首筋に、白いブーツで踵落としを喰らわせて、再び気絶さ
せた。
「レッド、どうするの?」
「もっと撃て!エネルギーは、どれだけ消費しても、構わんっ!俺達は、コンシュマーファ
イブだからな。プロテクターを装着していない部分を狙うんだ!」
コンシュマーレンジャー達は、エネルギーが空になるまで、何度も何度も引き金を絞り続
けた。アヤカは、転がりながら、その全てを、プロテクターで受けるか、かわすかする。
「お前らの、実力じゃ、いくらやっても無理だって!」
アヤカは、余裕の様子だった。
379作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 09:04:22.97 ID:gFP71mrJ
「口惜しいが、俺達だけじゃ、勝てない・・・ブラスターのエネルギーも消費しちまった・・・逃・・・げろ!」
レッドが、店の出口の方を、さりげなく伺い、そして、いきなりダッシュした。背中を向けたレッドの後ろ姿に、鎖鎌が飛ぶ。鮮やかな手並みで、首が、赤いヘルメットごと落とされた。
「レッドも、やられたわ!」
残された、3人はパニック状態になった。目前に迫った、自分の死の恐怖に、正常な
判断力を失う。グリーンは、窓から飛び出し、イエローは、厨房に逃げ込んだ。ピンク
は、足がすくんで動けない。
「拾えよ」
アヤカが、床にぶちまけられて、単なる汚物と化しているラーメンとギョーザを指差した。
「拾えってんだよ!」
「は、はい・・・」
ピンクは、震えながらしゃがみ込み、白い手袋を履いた手で、かき集めた。
「食えよ。本当に、不味いかどうか、良く味わって食ってみな」
ピンクは、ヘルメットを脱ぎ去り、ガクガクと震える手で、冷えたラーメンの残骸を口に
運んだ。
「うまいか?」
「お・・・おいしい・・・です・・・」
ピンクは、泣きながら答えた。
「じゃあ、代金を払いな」
「は・・はい・・」
ピンクは、自分のボストンバッグを引き寄せ、私服の短パンのポケットから財布を出して
千円札を、床に置いた。
「フンッ、有色人種のゴミが!」
アヤカは回し蹴りを、ピンク頭部に喰らわせて、気絶させると、プロテクターを解除し、
元の女子中学生風の姿に戻って、店を出て行った。
380作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 22:48:35.95 ID:gFP71mrJ
「へえ、どんな改造人間か、見て来てやる」 アヤカは、休日を満喫し、待たせてあった
部下のセーラー戦士が運転するステルス装甲車で、伊豆半島の秘密基地へと戻った。
「随分、派手にやったな。ニュースでやっているぞ」
メンゲレ博士が、声をかけた。ヨーデル・メンゲレこと、メンゲレ4世は、アヤカの直属の
上司である。彼の研究室におかれた液晶テレビのモニターが、渋谷のショッピング街で
起きた、ラーメン店の殺人事件を放送していた。
『今日、午前11時ごろ、東京都渋谷区のラーメン店で乱闘騒ぎが有り、店員のアルバ
イト女性が殺害されました。犯人は鉤十字団の構成員と思われ、現在逃走中です・・・』
「ふん、戦隊ヒーローが無様にやられた事実は、隠蔽かよ」
アヤカが毒付いた。
「まあ、良いではないか。丁度いい、気晴らしになっただろう。それにしても、この所、新
手の戦隊ヒーローが続々と結成されている。倒しても倒しても切りが無い。もっとも、我が
鉤十字団が誇るドクターザイゼニも、役にも立たない改造人間を次々に造り出しているよ
うだがな」
メンゲレ博士は、皮肉っぽく言った。彼は常々、有色人種である財銭教授を馬鹿にしている。
「今日も、一日中、改造手術に没頭していたぞ」
アヤカは、財銭教授の研究室へ向かった。途中で廊下を這いずり回る片桐久美子と、すれ
違う。38歳になる醜い女で、両足と左手は切断され、右手しかない。背中に、和風の豚の
タトゥーが彫られている。歯も一本も無く、顔の下半分が、クシャッと潰れたような感じにな
っている。メンゲレ博士によると、この醜い豚女が、アヤカの実母だと言う話だった。
381作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 22:49:22.44 ID:gFP71mrJ
「アヤカ・・・」
「どけ!」
娘の姿を見つけて、這い寄ろうとした全裸の久美子の体を、アヤカは、右足の爪先で
蹴り飛ばした。思春期を迎え、大人の女性らしく変化してきているアヤカの容貌は、ネ
オナチスに捕えられ、惨い肉体改造を受ける以前の、若く美しかった頃の久美子の姿
に生き映しだった。久美子を救出しようとして、逆に殺された、夫の秀雄の面影も混じっ
ている。間違いなくアヤカは、久美子がお腹を痛めて生み、3歳まで育てた愛娘だった。
「ギャオッ・・・アヤカ・・・」
久美子の脳裏には、アヤカと共にヤクザに捕えられ、ネオナチスに売られて、日本から
マカオ、ボリビアを経て南極まで旅した記憶が、昨日のことのように思い出された。当時
3歳のアヤカ自身は、幼過ぎて、その事を全く覚えていない。
「馴れ馴れしく呼ぶな。お前なんか、知らんと言ってるだろう!」
アヤカは、怒りが込み上げてくるのを感じた。鉤十字団の幹部で、多忙を極めている自
分が、頭のおかしい、有色人種のババアに関わっている暇などない。
(あたしに、母親なんかいない。万が一、この世界のどこかには、いるとしても、絶対に、
あいつである筈がない。冗談も大概にしろ)
アヤカは足早に歩き、財銭教授の研究室の扉を開けた。
「新しい改造人間を、見せてくれ」
アヤカは、有色人種の財銭教授には、タメ口である。手術に没頭していた財銭教授は、
年上に尊敬の念を払わない少女に、ムッとしたようだったが、敢えて反抗はしない。彼は、
VIP待遇とはいえ、逃亡防止の毒薬注射を打たれている身分なのだ。
382作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/07(火) 22:49:52.90 ID:gFP71mrJ
「もうすぐ完成する」
手術台の上に仰向けに寝かされているのは、40代くらいの中年の男だった。体の至る所が、
切開され、強化パーツが埋め込まれている。全身麻酔を打たれているのか、目が虚ろだった。
「今度の作品は、トイレットペーパー男だ」
「ふーん」
アヤカは、眉をひそめながら、興味深々で覗き込んだ。相変わらず、あまり強そうではない。
手足にトイレットペーパーが巻かれている。
「これは、普通の水に溶けるトイレットペーパーではないぞ。特殊繊維で作られた、どんんな
汚れも落とす優れモノだ。しかも、水で洗えば、何度でも再利用できる」
財銭教授は、得意気に答えた。
「どうやって、戦隊ヒーローと戦う?」
「・・・」
「必殺技は?」
「そ・・・そいつは、簡単には教えられん。企業秘密だ」
財銭教授は、しどろもどろに答えた。
「あ、それからな。こいつが、完成したら、次の改造人間の企画も、もう考えてある。ギター
男だ」
「あ、そう」
アヤカは、急に興味が無くなり、財銭教授の研究室を後にした。
383名無し調教中。:2012/08/08(水) 01:28:49.43 ID:fuKCUM+H
乙です。久美子には泣かされます。
財銭にはアンパ〇マンの仲間たちのような怪人を造ることに「やる気あるの?!」と言いたい。
役立たずでもいいから、美人が悲惨な姿の怪人に改造されることに彼の実験の意義がある!
ということで、トイレットペーパー男の部下として
改造人間『便器女』2体(ウォシュレット式、ボットン式)の企画を希望する!
384名無し調教中。:2012/08/08(水) 12:31:16.39 ID:TKUnjl5G
ザコ戦闘員の満里恵ちゃん、
アヤカ率いるセーラー服部隊の戦闘員として再登場してほしい
385名無し調教中。:2012/08/08(水) 12:41:12.74 ID:Hvlozok8
更新乙です。
いつも更新を楽しみにしてるんですが、
久美子はちょっと悲惨すぎて読んでると萎えそうです。
386作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/11(土) 22:13:15.12 ID:Cb6X37cn
380の一行目のセリフは、間違いです。正しくは、17行目に入ります。。
387作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/12(日) 10:17:43.38 ID:JAC5515x
 吉田隆文(44歳)は、麻酔が切れると、頭を持ち上げて変わり果てた自分の姿を眺めた。
手術台の上に仰向けに寝かされたヒョロヒョロの肉体は、全裸だったが、両手両足にトイレ
ットペーパーの様なものが巻かれている。体中を切開されていた様だったが、傷跡もなく、
綺麗な肌に戻っている。全身のあちこちに、何かを埋め込まれ様な異物感があった。
「今日からお前は、改造人間、トイレットペーパー男として蘇ったのだ」
傍らに立っていた、白衣を着た医者の男が言った。財銭教授と呼ばれていた男だ。白鳥
女子大学の助教授だった隆文は、帰宅途中に突如として、全身タイツの覆面集団に襲わ
れ、拉致されて、この手術室に連れて来られたのだった。その後、麻酔を打たれ、二日間
に渡る改造手術を受けた。
「お前の使命は、世間を騒がせることだ。存分にやるがよい。必殺技は、両手両足の特殊
トイレットペーパーを使った、『パーフェクトクリーニング』だ」
機嫌良く説明をする財銭教授に、隆文は口を挟み、待ったをかけた。
「何を、わけのわからない事を言っている?すぐに解放しろ。俺の服は?」
「服?改造人間は、一切の衣類は身につけない、それが常識だ。解放も無理だ。改造され
た、お前の体は、鉤十字団でのメンテナンス無しには、生きていけない。念のため、逃亡防
止の毒薬注射も、打っておいた」
「・・・・」
隆文は、半信半疑だった。鉤十字団というテロ組織の名は、新聞やテレビのニュースで聞
いた事がある。
「ゲッペルス閣下が、とりあえず、部下にザコ戦闘員20人を付けてくれるそうだ。講習と、
基本訓練を受けたら、すぐに出撃してくれ。心配することはない。貴様の仕事は。今のところ
撹乱だけだ」
「・・・・」
隆文は、性質の悪い夢を見ているとしか思えなった。
388作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/12(日) 10:18:45.33 ID:JAC5515x
改造手術から3日後、吉田隆文は勤務先だった白鳥女子大学に、戻っていた。校舎の一角
に、夜のうちに部下のザコ戦闘員が、特別仕様の仮設トイレを設置する。洋式便座の中に
隆文の全身がスッポリと入り、底蓋を開ければ顔だけが出せるようになっている。夜が明け、
登校時間が始まると、仮説トイレにも利用者が入ってきた。
「あら?こんな所にトイレがあったのかしら?」
女子大生が入って来た。通学中ずっと我慢していたのか、いぶかりながらも、個室に入り、
ドアを閉めると、スカートを捲り上げてパンティを降ろす。清楚な、お嬢様系だ。便座に腰を
下ろすなり、ためこんでいたオシッコを、勢いよく放出した。その様子を、床下に潜みながら
トイレットペーパー男が、個室の天井に仕掛けられた隠しカメラから、手元のモニターに送
られてくる映像を見て観察している。放出が途切れた瞬間からが、彼の出番だった。
(今だ!)
トイレットペーパー男は、便座の底の蓋を開け、ニュッと顔を突き出した。がっしりと、両手で、
女子大生の腰を両側から掴み、逃げられないようにする。
「きゃっ!」
女子大生は、悲鳴を上げたが、仮設トイレの個室の壁は防音になっており、ドアを開けない
限り、外に助けの声が漏れる事は無い。トイレットペーパー男は、そのまま、まだ雫の滴っ
ているオマンコを、舌でペロリと舐め上げた。
389作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/12(日) 10:19:33.26 ID:JAC5515x
「トイレットペーパー男、参上!」
名乗りを上げる。心臓が飛び出るくらいに驚愕し、パニック状態になって必死で逃れよう
とする女子大生の腰を、改造人間の腕力で抑え込む。筋肉が常人の数倍に強化されて
いるため、いくら暴れようとも、ビクともしない。
「ぺロ、ペーロ・・・ペロ、ペーロ・・・」
トイレットペーパー男は、執拗に舐め続けた。
「キヤアアアアアアア!」
女子大生は、あらん限りの声で絶叫し続けたが、外に漏れる事はない。クリトリスから、
陰唇、膣穴の奥の奥まで舐め上げたトイレットペーパー男は、やっと満足し、手を離した。
「ひっ・・・ひいいいいい」
女子大生は、手が緩んだ瞬間、パンティを上げるのも忘れて仮設トイレを飛び出した。ト
イレットペーパー男は、仮設トイレのステルススイッチを押す。これで、トイレ自体が透明
化され、被害に合った女子大生が、何を訴えても発見される恐れが無い。自動走行も出
来るようになっており、場所を変えて、また獲物を待つ事が出来る。
(なかなか、匂いがキツくて、良いマンコだったぞ)
隆文は、暗闇の中で、ほくそ笑んだ。女子大という職場で、今まで性欲を押さえこみ、悶
々としていた生真面目な男だったのが、鉤十字団の構成員となった事で、変態性欲を大
っぴらに発散出来るのだ。
(元々、俺には、こういう趣味があったんだ)
隆文は、自分の中にある変態的な欲望を改めて発見し、再確認した。しばらくすると、先
程の女子大生が、大学の警備員と職員を連れて戻って来て、しきりに何かを訴えている。
透明化された仮設トイレの建っている場所を指差しているが、何も見えないため、処置に
困っている様だった。
390作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/12(日) 10:20:13.74 ID:JAC5515x
(移動するか)
隆文は、床下の暗闇の中で、ボーッと光っている操縦パネルを操り、校舎の反対側へ
と仮設トイレを走らせた。女子大の敷地はかなり広く、別棟の反対側へ回り込むと先
程の騒ぎは、伝わっていない。不自然ではない場所を選んで駐車し、可視化させる。
しばらくすると、何も知らない、別の女子大生が、早足で駆け込んできた。髪の毛を茶
色に染め、アクセサリーを、ふんだんに身に付けた、挑発的な服装の、派手なギャル
系である。
(勉学の場で、こいつらは、一体何を、勘違いしているのだろう?)
隆文は、いつも感じている疑問を、心の中で反芻した。ギャル系の女子大生は、短パ
ンとパンティを降ろし、洋式便座に腰を下ろすと、我慢が限界にきていたのか、即座に
ブリブリとウンチを脱糞した。
(軟便だな)
モニターを拡大し、確認する。タイミングを見計らって、蓋を開け、顔を出した。
「トイレットペーパー男、参上!」
「きゃあああああ!何、何、何なの・・・吉田助教授?」
名前を知っている所を見ると、彼の授業の受講生だろう。
391作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/12(日) 10:21:30.19 ID:JAC5515x
「何やってるんですか!」
ギャル系の女子大生は、腰をがっしりと掴まれて動けないまま、股ぐらを、覗き込んで
尋ねた。
「違う。吉田ではない。私はトイレットペーパー男だ!」
隆文は、ギャルの排泄した後の汚れた肛門を舌で舐め上げた。臭くて、しかも苦かった。
舌を肛門の穴の奥まで差しこみ、綺麗にする。改造手術で免疫系も強化されているため、
大腸菌に感染して病気になる心配はない。
「ぺロ、ペーロ・・・ペロ、ペーロ・・・」
「いやっ、あっ・・・でも、気持ちいかも・・」
1人目とは違い、このギャルは、顔見知りでもあったため、楽しむ余裕があったようだ。
隆文は、肛門の洗浄が終わると、オマンコも綺麗にし、最後に息を吹きかけて、乾燥させた。
「クリーング完了!行ってよし!」
隆文が、腰を押さえ付けていた両手を離すと、ギャルは、立ち上がり、パンティと短パン
を履き直し、何度も振り返って、隆文の顔を確認してから立ち去っていった。
392名無し調教中。:2012/08/13(月) 19:04:14.95 ID:WgrVWcHH
乙です。
アヤカと戦隊ヒーローの登場で「これはアイアン仮面の再登場か!」と期待したんですが、さてどうなんでしょう。
久美子カワイソすぎです。
トイレットペーパー男うらやましすぎです。
393名無し調教中。:2012/08/13(月) 19:26:07.80 ID:5CKdVPJr
どうなる???
394名無し調教中。:2012/08/13(月) 19:26:58.55 ID:BU/tBTIj
ダメ
395名無し調教中。:2012/08/14(火) 23:45:00.00 ID:IkkzBlTZ
【ベトナム】機内で水着美女のショー実施、大きな宣伝になるも航空会社に罰金命令[12/08/13]
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1344818975/

またいつかスッチーショーの話を読みたいです
396作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/15(水) 21:41:35.64 ID:YIKfjOmq
>>395
動画を見つけたので、リンクを貼っておきます。

http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/others/p60439661456140e12f8c51e3397e8571
397作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/15(水) 23:43:53.88 ID:YIKfjOmq
ゴキブリ女こと羽島菜月(24歳)は、以前にも増してスカイピンクこと、宮前真奈美(28歳)
を虐め抜いていた。今日も、ゴキブリ女配下の100人のザコ戦闘員を使ってスカイピンク
のコスチュームを身に付けた真奈美を輪姦させている。秘密基地の地表部分に当たる海
岸は、ステルスバリアで覆われ、そこで訓練を行っていても、日本側に探知されることは無い。
「糞糞糞、まだまだ、もの足りないだろう、スカイピンク」
ゴキブリ女は、サディスティックな快楽に酔っていた。砂浜に這わされ、繰り抜かれたバトル
スーツの切れ目からザコ戦闘員の肉棒をバックスタイルで打ち込まれている。真奈美のオ
マンコと肛門、唇は日夜、酷使されているため数倍に腫れ上がっていた。
「はい・・・もっと虐めて下さい、皆様。スカイピンクは、皆様のストレスを発散させるオモチャ
で御座います」
真奈美は、タラコ唇で言った。もはや、苦痛が快楽に変わり始めていた。自己を防衛する本
能が、極限状態で苦痛を感じる神経中枢を、快楽神経と直結させ、真奈美をマゾ化させていた。
「糞!マゾ化薬という物があるらしいが、お前は、そんなものを使わずに、マゾに仕立て上げ
てやるわさ」
ゴキブリ女が嘲笑した。男のザコ戦闘員には、オマンコとアナルで奉仕し、女のザコ戦闘員
には舌と唇で奉仕する。それが、真奈美に与えられている仕事だった。
398作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/15(水) 23:44:50.24 ID:YIKfjOmq
「もっと!もっと虐めて下さい!その代り、皆様のオモチャとして、私を、これからも生かし
て下さい!」
真奈美は、懇願した。普通、女のザコ戦闘員が打たれる毒薬注射には、避妊薬が混ぜら
れており、妊娠することは無い。戦闘員がボテ腹では、使い物にならないからだ。しかし、
真奈美には、避妊薬が打たれていないらしかった。
「ザコ戦闘員の子供を孕むのだ、スカイピンク。そしてボテ腹のまま、戦隊ヒーロー相手の
作戦に送り出してやる。変わり果てた姿を、昔の仲間に見せてやるのだな。糞糞糞!」
スカイピンクのバトルスーツは、両乳房とオマンコの部分が繰り抜かれていた。ヘルメット
は、没収されたため顔出しである。下着無しで、何カ月も着続けているバトルスーツは、汗
と糞尿と精液にまみれ、茶色いシミが、あちこちに広がっている。鮮やかなピンク色だった
のが、洗濯を繰り返すたびに、色落ちし、薄く褪せてきているようだった。白い手袋の先は
破れて、指が突き出し、白いブーツの底は剥がれて、パカパカしていた。それでも、このバ
トルスーツこそが、真奈美の元戦隊ヒーローとしての証だった。
「真奈美のオマンコにザーメンを、ぶちまけて下さい、ザコ戦闘員様!ザコ戦闘員様の赤
ちゃんを、孕ませて下さい!」
真奈美は、倒錯した快楽の中で叫んだ。
「ヒー!ヒー!」
ザコ戦闘員達は、雄叫びを上げ、男も女も、よってたかって真奈美を犯し続けた。バック
スタイルで男戦闘員にオマンコを貫かれ、顔面に女戦闘員のクリトリスを押し付けられた
真奈美の両手に、左右から別々の肉棒が握らされる。100人の性欲を処理するのは、並
大抵の体力では、持たない。
「スカイピンク。次の解毒剤の注射はいつだ?」
ゴキブリ女が、髭をヒクつかせながら尋ねた。何か意地悪な事を思いついた様だった。
「17日後で御座います」
「では、また旅に出て貰おうか。注射日までに、必死になって、この秘密基地に帰ってるん
だぞ。後で、転送室へ来い」
「は・・・い・・・」
真奈美は、女戦闘員のクリトリスをしゃぶりながら、辛い自分の立場に涙を流した。
399作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/15(水) 23:45:50.28 ID:YIKfjOmq
秘密基地の転送室から、真奈美は送り出された。体を包み込んだ赤い光輝が消えると、
海岸沿いの道路に立っていた。青空に白い雲が流れ、海は青い。湾の様で、噴煙が靡
く山が、海面からそびえていた。
(もしかして、桜島?ってことは、九州の南の端)
ゴキブリ女から、課せられた任務は、解毒剤の注射日に間に合うように、伊豆半島の秘
密基地まで戻ってくる事だった。間に合わなければ、ドロドロに溶解して死んでしまう。目
立つ戦隊ヒーローのコスチュームに、オッパイとオマンコが丸出しの格好では、公共交
通機関は使えない。元よりお金もない。徒歩か、ヒッチハイクしか移動手段がなかった。
(とにかく、北へ向かって歩こう。それにしても、お腹が減ったわ。眠いし)
過酷なシゴキと、性的拷問から一時的に解放されたのが、せめてもの救いだった。毎日、
碌なものを食べておらず、睡眠時間を削ってザコ戦闘員達に奉仕しているのだった。真
奈美は、旅の間に、酷使されていたオマンコ、アナルと唇の腫れが癒えることを願った。
しばらく歩くと、道路標識が見えた。やはり鹿児島で間違いなく、今歩いているのは、国道
10号線だと判った。国道を北上しながら、真奈美は、通り過ぎる車に声をかけた。
「乗せて下さーい!お願いしまーす!」
なかなか、止まってくれる車はなかった。ごく稀に、スピードを緩める車はいたが、真奈美
のルンペンの様な姿を見ると、再びスピードアップして、走り去ってしまった。
(ヒッチハイクが、こんなに難しいものだなんて)
真奈美は、途方に暮れた。しかし、慌てる事はない。まだ17日間もある。半日歩き続け、
日が暮れてきたので、道端で眠ることにした。前回の東京から戻る旅で、野宿は、慣れっ
こになっていたし、6月なので、気温も寒くは無い。道端に青々と茂っている雑草を食べ
て飢えをしのぎ、ガードレールの外側のコンクリートの溝に、ちょうど体の入るくらいのス
ペースを見つけ、横たわった。
400作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/15(水) 23:46:31.12 ID:YIKfjOmq
(平和な夜だわ。星が綺麗・・・)
久しぶりの静粛だった。真奈美は、秘密基地のタコ部屋で、ザコ戦闘員に罵倒されなが
ら輪姦される夜ばかりを過ごしていたのだった。さっき食べた雑草も、苦く酸っぱかったが、
嫌がらせでザコ戦闘員達に唾を吐きかけられることもない。日々の虐待で傷ついた全身が、
痛かったが、それも、旅の間に治るだろう。空を見上げると星々が瞬き、周囲では虫や蛙
が鳴いていた。
(あの宇宙の、どこかにネオガイア星があるんだわ)
今では、すっかり穴だらけになってしまっているが、真奈美の着ているバトルスーツは、
ネオガイア星人の技術供与で、日本のエンジニアが作ったオーバーテクノロジーの産物
だ。レーザー光線などを跳ね返す事が出来るが、物理的攻撃には弱い。断熱、保温効果
はある。しかし、今、裏切った真奈美が戦っているのは、そのバトルスーツを開発した日本
政府とネオガイア星人達だった。
(道下岳人・・・長谷川司令・・・許せない!敵の捕虜になった、あたしを、救出しようともせ
ずに、犯罪者扱いして攻撃してきた・・・)
真奈美の憎しみは、直接、彼女を虐待するゴキブリ女やザコ戦闘員ではなく、かつての
仲間に向けられるようになっていた。
401名無し調教中。:2012/08/16(木) 22:25:31.91 ID:vgorcIf9
>真奈美の憎しみは、直接、彼女を虐待するゴキブリ女やザコ戦闘員ではなく、
>かつての仲間に向けられるようになっていた。

いいですね
真奈美にはマゾ怪人になってもらって、二代目ピンクの柳沢真由を襲ってほしい
402作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/18(土) 09:31:51.23 ID:X9aZzRLe
東京都目黒区にある柳沢真由のワンルームマンションでは、居場所を失ったスカイレン
ジャー達がたむろしていた。鉤十字団に爆破された本部ビルの、再建の目途は立って
いない。新政権の予算削減政策のため、なかなか申請が通らないのだった。
「真由、ビール買ってきてくれ。黒ラベルな」
黒河内則介が、ポケーッと窓の外を眺めながら、呟いた。
「ちょっと!昼間から、お酒を飲むの?一応勤務中よ」
真由が目くじらを立てた。自分の部屋が24時間占拠されていることに、相当イラついて
いる。
「別に、いいだろ。どうせ、やる事もねえんだし。ヤクをやろうってんじゃないんだ。飲ん
だ後、車の運転もしない」
則介は、得意のブラックジョークのつもりのようだった。
「そう言う事じゃなくて!もう、代金は?」
「貸してくれ」
「ふざけないでよっ!」
真由がキレた時、ノートパソコンをいじっていた道下岳人が、叫んだ。
「おっ、動き出したぞ!」
「何が?」
剣崎一矢が覗きこむ。ノートパソコンの画面上に地図が映し出されており、ランドマーク
を示す矢印が一つ、点滅していた。
「裏切り者の真奈美だよ。瞬間的に、伊豆半島から鹿児島に移動した。瞬間物質移送機
を使ったのかもしれん」
403作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/18(土) 09:32:26.15 ID:X9aZzRLe
真由も覗き込む。
「どうして判るの?」
「この前、真奈美を相模川で、追い詰めた時、彼女のバトルスーツに発信器を付けてお
いたんだよ。あの時、わざと逃がしただろう」
岳人が得意気に説明した。
「お陰で、伊豆半島に鉤十字団の秘密基地が有ることが判った」
「じゃあ、なぜ攻撃しないの?」
「馬鹿だな。俺達だけで攻撃して、勝てると思うか?」
「他の戦隊ヒーロー達に応援を頼めば・・・」
「そのうちな。長谷川司令は、この情報を切り札にして、予算を獲得するつもりだ。だから、
しばらく伏せておけってさ」
岳人は肩をすくめた。
「だが、鹿児島に移動したとなると、何か、また新しいテロ活動を始めるのかもしれん。
行ってみるか」
岳人、一矢、真由、則介の4人はマンションの近くに路上駐車してあるスカイダスト号に
乗り込んだ。今日も駐禁を取られていない事にホッとしながら。
「長谷川司令は、どうする?」
一矢が尋ねた。
「司令は、今日、法務省の連絡会議に行っている。真由、メールで伝えておいてくれ」
岳人の指示で、真由はハンドバッグからスマートフォンを取り出して、操作し始めた。
「おっ、ケータイ変えたのか?へえ、変わった機種だな。馬鹿に画面がでかい」
則介が、興味を持った様だった。
「スマホよ、スマホ。ユーチューブで動画も見れるのよ。いいでしょ」
真由は、後部座席で、スートフォンいじりに没頭し始めた。
「鹿児島は、遠いから、現地に付いてから変身する。いいな」
「ああ、俺は寝ておく」
助手席で一矢は、腕を頭の後ろに組んで、アクビをした。
「一矢、途中で、運転変われよ」
「その時は、起こしてくれ」
戦闘で負傷した顔の下半分をサイボーグ化された一矢は、眠り始めた。
404名無し調教中。:2012/08/20(月) 18:19:46.47 ID:7J/aEKLz
更新乙です!
405名無し調教中。:2012/08/21(火) 21:15:01.55 ID:7WFNuuGD
更新乙です。
質問ですが、マゾ化薬とサド化薬を混ぜて投与したら
どうなるのですか?
406名無し調教中。:2012/08/21(火) 21:28:43.32 ID:DMmIF8Ju
>>405
つ 「矛盾」
407名無し調教中。:2012/08/22(水) 08:04:06.01 ID:UWYBKDdO
スカイホワイトが乳牛女にされた分、女性戦士の補充をしてほしい>スカイレンジャー
408作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/22(水) 22:59:04.90 ID:avMFfkP/
朝日が昇り、真奈美は目を覚ました。よく晴れた、すがすがしい朝である。コスチュ
ームが繰り抜かれ、生身の皮膚が剥き出しの乳房と股間は、寝ている間に虫に刺
されたのか、赤い膨らみが、いくつか出来ており、痒かった。喉が渇いたので、コン
クリートのU字溝を流れる排水に、タラコ唇を付けて啜る。山肌から湧き出した水ら
しく、家庭からの汚水では無かった。
(今日こそ、ヒッチハイクで車を捕まえなくちゃ。いくら日数があっても、徒歩で伊豆
半島までは、無理だわ)
道路標識を見ると、10号線沿いに歩いて行けば、宮崎市に至るようだった。宮崎市
まで80キロと書いてある。
(遠いわ。伊豆半島までなら、何百キロなのかしら)
真奈美は、気が遠くなった。夕方まで歩き、その日もヒッチハイクを諦めかけた時、
とうとう1台の大型トラックが止まった。
「ネエちゃん。乗せて行ってやろうか?」
窓から、髭面の男が手を振っていた。真奈美は、この機会を逃すまい、と駆け寄り、
必死に交渉する。
「お願い、乗せて。北方面なら、どこでもいいわ。目的地は、伊豆なんだけど」
「伊豆って、神奈川県の伊豆半島かい?俺は、博多に行くんだ。途中までならいいぜ」
409作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/22(水) 22:59:57.59 ID:avMFfkP/
男は、真奈美の服装に、面喰らいながらも、獲物を狙う厭らしい目付きで、舐め
回す様に、顔とスタイルを値踏みしている様だった。遠目の後ろ姿では、長い黒
髪とピンクのコスチュームが刺激的に見えたに違いない。剥き出しの、乳房と股
間が、尋常のヒッチハイカーではなく、頭のイカれた女である事を、物語っていた。
しかも、素肌が見えている乳房と股間と顔は、傷と痣だらけだった。コスチューム
の下も、同様に違いない。
(拾いものだな。イカれているようだが、顔とスタイルは、抜群だし、今夜の慰み物
にちょうどいい。厄介事になりそうだったら、道端に放り出せばいいさ)
髭面のドライバーは、下心丸出しで、そう考えた。彼は、個人で大型トラックを所有
し、運送を請け負っているフリーの運送屋だった。ちょうど鹿児島に荷物を届けた
帰りで、荷台は空である。次の仕事の依頼は、まだ受けていない。
「有り難う、助かったわ」
真奈美は、トラックのドアを開け、助手席に乗り込んだ。10トントラックの運転席は、
かなり広かった。
「ネエちゃん、変わった恰好しているね」
中年の髭面のドライバーは、脂ぎっていた。名前は、高坂政道(48歳)だった。
「ええ、あたし元戦隊ヒーローなの。テレビで見たことあるでしょ。スカイレンジャー」
「ガキの番組は、あまり見ない」
「特撮じゃなくて、リアルの方よ」
「よく、わかんねえなあ。オジさんにはよう」
「でも、ありがとう。本当に困っていたの。御礼は、体で払うわ。お金も、持ってないし、
それしかないもの」
政道は、ゴクリと唾を飲み込んだ。この女、やはり痴女だ。こちらから、要求する手
間も省けた。
「楽しみに、しておくよ」
410作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/08/22(水) 23:05:18.20 ID:avMFfkP/
>405

特に考えてませんでしたが、発狂するんじゃないでしょうか。

>407

今のところ未定です。他の戦隊ヒーローの細かい設定を、全くしていないので、そちらでクローズアップするかもしれません。
乳牛女も、もう少し、掘り下げてみたいです。
411名無し調教中。:2012/08/23(木) 10:15:10.74 ID:A5WxVr5J
更新おつです!
マゾ化薬とサド化薬の両方投与。
1. 発狂
2. お互い薬を打ち消しあって影響なし
3. マゾとサドの両刀使い
4. 1時間おきにマゾ/サドが入れ替わる
5. 脳はサドで身体はマゾ→自虐オナニーで両方の快感を得る
とか?
412名無し調教中。:2012/08/23(木) 12:17:09.45 ID:jbPzU5+P
7.サドでありマゾ。つまり、二重人格的に自傷行為を繰り返すというか、再生機能つきで延々と自分で自分を痛めつけ続けるというのはどうか?
413名無し調教中。:2012/08/26(日) 23:51:05.22 ID:zE60Niew
食べ物の恨みは恐ろしいな
414名無し調教中。:2012/09/01(土) 19:40:46.28 ID:G/maJije
この話が始まったのが8月1日
1ヶ月経つけど、結構長編?
415作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/01(土) 23:12:21.67 ID:1A1AjP49
>414

アヤカ編
トイレットペーパー男編
真奈美編

と3話構成の予定です。
416名無し調教中。:2012/09/02(日) 01:36:58.33 ID:el2gmDV5
乙です。>>415の中で、トイレットペーパー男は乳牛女同様、
いつか掘り下げてほしい。せっかく女子大が舞台なんだし。
トイレットペーパー男に肛門を舐められた女には何かしらの変化が生じるなど
パワーアップした機能を備えてまた別の話に登場してほしい。
417作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/03(月) 10:28:02.89 ID:YOv26vDw
政道は、カーステレオの音楽をかけた。浜崎あゆみの曲だった。大型トラックは、
10号線沿いに北上を続け、宮崎市の手前でドライブインの駐車場に入った。政
道は、併設されている食堂で、夕食を食べるつもりらしかった。
「飯を食ってくる。あんた、どうする?」
真奈美は、ゴクリと唾を飲み込んだ。腹が減って死にそうだったが、お金を1円も
持っていない。
「残念だけど、お金がないの。あたしは、その辺に生えている草でも食べておくわ」
政道は、その答えに、また面喰らった。やはり、イカれているに違いない。
「そうか。あんた、変わってるな」
政道は、食堂で焼肉定食を腹一杯食べ、売店でハンバーガーセットを、持ち帰り
で買って、トラックに戻ってきた。真奈美が駐車場の脇の暗がりで、草を食べなが
ら待っていた。
「おごってやるよ」
政道が、紙袋を渡すと、真奈美は嬉しさの余り、涙が込み上げてきた。
「あ・・・ありがとう」
真奈美が、紙袋を開けるとチーズバーガーとフライドポテト、オレンジジュースが
入っており、飢えた獣のように、手掴みで貪り食った。現代人が食べるような、まと
もな物を口にするのは、1年ぶり位だった。
(美味しい!美味しいわ。涙が、出るくらい・・・)
鉤十字団に拉致されて以来、毎日配給されるドロドロの栄養剤と、野外訓練の際
の雑草しか食べていない。霞が関中央署の拘留期間中に食べた食事を除けば、
捕虜になった日、スカイレンジャーとして出撃した国会議事堂前の戦闘の朝、喫
茶店で食べたモーニングが、最後のまともな食事だった。
418作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/03(月) 10:28:45.68 ID:YOv26vDw
「こんなに、うまそうにハンバーガーを食べる奴は、初めて見たな」
「ありがとうございます!この御恩は一生忘れませんっ!」
大型トラックは、再び走り出し、宮崎市の手前の格安モーテルの駐車場に泊まっ
た。市内のホテルでは、大型トラックを止める駐車スペースが無いのだ。
「今日は、ここで泊まって、明日一気に、博多まで戻る。相部屋でいいだろ?」
「ええ、いいわ。あたしに出来る、精一杯の御礼をしなくちゃ、いけないし」
真奈美を拾うまで、政道は、今晩は運転席で仮眠を取るつもりだったのだが、思
わぬ獲物が手に入ったので、奮発してモーテルに泊まる事にしたのだった。真奈
美は、剥き出しの胸と、股間をそれぞれ、片方ずつの手で隠して、モーテルの入り
口を通り抜ける。部屋に入り、ドアをロックすると、秘部を隠していた手を離した。
「一緒にお風呂に入りましょ」
真奈美は、ボロボロになったバトルスーツを脱いだ。下着は、身に付けていないの
で、一枚脱げば全裸である。政道の予想通り、真奈美の裸体は、全身に隈なく、新
旧の、惨い傷跡や、青痣があった。右肩には、ゴキブリをモチーフにしたシンボルマ
ークの焼印が、逆向きに押されていた。
「酷い傷だな。大丈夫か?」
「気にしないで。サービスは、手を抜かないから」
真奈美は、バスタブに、蛇口を捻ってお湯を入れると、政道の服を、一枚一枚脱が
せにかかった。40代の政道の肉体は汗臭く、脂ぎっている上に体型が崩れ、腹が
出ている。しかも浅黒くて、毛深かった。股間には、亀頭が剥けたチンポがダラリと
垂れ下がっていた。
419作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/03(月) 10:29:24.93 ID:YOv26vDw
「さあ、どうぞ」
真奈美は、全裸になった政道の手を取りバスルームに入った。シャワーを自分と
政道の両方の体に掛け、一日の汗を洗い流す。お湯を掛けながら、真奈美が手で
チンポを撫でると、すぐに勃起した。
「あんたの、大事な部分も洗ってやるよ」
政道のゴツゴツした手が、真奈美の股間をまさぐった。連日の輪姦で腫れ上がって、
少し触れられただけでも痛かったが、恩人を前に顔をしかめるわけにはいかない。
真奈美は、痛みを我慢して、無理にニッコリと笑顔を作った。
「ありがとう」
腫れ上がってはいたが、オマンコの奥は、ヌルヌルだった。お互いの掛け湯が終わ
ると、2人は、一緒にバスタブに入った。
(暖かくて、気持ちいい!ゆっくり、お風呂に入るのも久しぶりだわ)
鉤十字団では、ザコ戦闘員以下の身分の者は、バスルームを使う事は許されない。
数分間、殺菌室で霧状の洗浄液を体に吹きつけられ、その後、集団で一カ所に集め
られて、冷水を周りからホースで掛けられ、汗と垢を洗い流すだけである。
(お風呂に入ることが、こんなに幸せだなんて)
強張った筋肉がほぐれ、心身共にリラックスして、緊張から解放されていくのを感じた。
ただし、全身の傷と、擦り切れたオマンコとアナルには、かなり沁みていたが。
「ナイスボディだな」
政道が言った。
420作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/03(月) 10:30:10.11 ID:YOv26vDw
「Dカップなの。かなり、傷跡で痛んでて、美肌じゃないけどね。あなたには、本当
に感謝しているのよ。あたしに出来るサービスなら、どんな事でもするから、遠慮
なく言ってね」
真奈美は、上機嫌で微笑んだ。何をされても、いい気分だった。政道は、舌舐め
ずりをしながら言った。
「肛門を舐めてくれ」
「いいわよ」
バスタブの中で、立ち上がって後ろを向いた政道の、尻の割れ目に真奈美は、
顔を埋めた。タラコ唇で吸い付き、付け根がズキズキする腫れ上がった舌で、肛
門の回りを舐め始める。トラック野郎の政道が、ムダ毛の手入れなどしている筈
も無く、肛門の周りには、ボーボーの剛毛が生えていた。
(これくらい、なんともないわ。あたしは、毎日、何十人ものザコ戦闘員に舐めさせ
られているんだから)
真奈美が、アナルを舐めながら、掌でそっと、玉袋を撫でると、政道の勃起が張り
裂けんばかりになった。
「辛抱たまらん。やらせてくれ!」
「いいわ」
真奈美と政道は、バスタブの中で向かい合うと、お湯に浸かったまま合体した。
擦り切れたオマンコが、痛かったが真奈美は耐える。
421作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/03(月) 10:31:27.82 ID:YOv26vDw
「中出しでもいいわよ」
どうせ、ゴキブリ女の計画で、ザコ戦闘員の誰かの子供を妊娠させられるのだ。自分
を助けてくれた政道の子供なら、本望だった。
「そうかい。じゃあ、遠慮なく」
政道は、真奈美のDカップの胸を鷲掴みにし、腰を動かし始めた。お湯が大きく揺れ、
水面が波打った。力強い、政道のストロークに、真奈美は痛みを忘れ、快楽に乱れた。
「ああ!ああっ!いいわ、もっと激しく、突いて!」
政道は、腰を動かしながら真奈美の唇を吸った。舌を濃厚に絡め、貪り尽くす。先程、
自分の肛門を舐めていた舌なので、少し抵抗はあったが、美女をこれ程、堪能できる
機会は、滅多にあるわけではない。政道は、取り敢えず一発目を真奈美の膣の奥深
くに射精した。
(妊娠しても関係ない。この女が、いいと言ってるんだ。どうせ、明日にはバイバイだしな)
政道は、そう考えた。
422作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/06(木) 08:39:43.25 ID:9/TGyH3q
「あたし、幸せ」
真奈美は、うっとりとして、射精した後の政道の腰を両腕で抱いたまま、しばらく離
そうとしなかった。快楽の余韻に浸っている。妊娠の不安とは裏腹に、膣の奥に射
精をされると、この上なく幸福感を感じるのだ。2人は、バスタブから上がると、シャ
ンプーとボディソープを惜しみなく使い、お互いの体を洗いっこした。どうせモーテル
の備品だ。料金に含まれている。真奈美は、全身にソープを塗りつけ、泡立たせて
から政道に抱き付き、擦りつけた。お互いの体が絡み合い、全身をスポンジ代わり
にして政道の全身を洗うのだ。Dカップのバストを両手で捧げ持ち、政道の胸から
腹を、上下にスライドして、撫で洗った。オマンコの穴に石鹸を塗り込み、政道の足
の指一本一本を挿入して洗う。ヌルヌルとした感触が、真奈美の愛液のせいなのか、
石鹸のせいなのかは、混ざり合って判別がつかなかった。
「あら、また元気になってきたわ」
休息期間を置き、再び政道のチンポが、力を取り戻した。
「ベッドで、続きをしましょ」
2人は、もう一度バスタブに浸かって全身のソープの泡を洗い流すと、バスルーム
を出た。真奈美が、バスタオルで政道の体を優しく拭きあげる。ダブルベッドに倒れ
込み、風呂上がりで、さっぱりした互いの体を貪り合った。
「コンドームがあるぜ」
「いらないわ」
その晩、政道は、さらに3回射精した。オマンコに1回、アナルに1回、口に1回だった。
政道は、眠気覚ましに常に携帯しているリポビタンDを飲みながらセックスに励んだ。
長距離運転と荷物の上げ下ろしを生業とする、トラック野郎のスタミナは強靭だった。
「あたし、戦隊ヒーローになる前は、刑事だったの」
アナルに挿入されながら、真奈美は打ち明けた。刑事と聞いて、政道は少し、ひるん
だようだった。
「そうは、見えないな」
「今は、落ちぶれ果てているけどね」
真奈美は、悲しそうに言った。
423作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/06(木) 08:40:33.79 ID:9/TGyH3q
翌朝、午前9時過ぎに政道と真奈美は、モーテルをチェックアウトした。昨晩の激しい
セックスの後なので、2人とも気分もスッキリしていた。
「夕方には、博多に付くと思うけど、あんたどこまで行く?」
大型トラックをスタートさせて、政道が尋ねた。
「小倉か、北九州市辺りで下ろしてくれればいいわ」
10号線から、東九州自動車道に乗って北上する。この高速道路は、芸人上がりの
宮崎県知事の嘆願で、与党が動き、最近開通した道路だった。ほぼ海岸線に沿って
宮崎、大分、北九州を結んでいる。昼頃、パーキングエリアで駐車し、休息と腹ごしら
えをした。昨晩と同じく、政道は食堂でたらふく食べ、真奈美には併設されているコンビ
ニで、御握りを一つ買ってくる。105円の昆布巻きだった。
「おごってやるよ」
「ありがとう」
「その代り、もう一発やらせてくれ」
真奈美は、手渡された御握りを貪り食った。
「いいわ。御握りをくれるなら、あたしの汚れた体なんていくらでも、好きにして」
2人は、荷物が空になった、荷台のコンテナに入った。暑くて息苦しかったが、政道は
どうでもいい。これが、真奈美との最後のセックスになるだろう。小倉で放り出し、もう2
度と会わないし、連絡も取らない。汗まみれになって、食後のセックスを終えると再び
トラックは、北上を始めた。そして、15時過ぎ。大分ICを過ぎてしばらく経った頃、真奈
美はサイドミラーに、カラフルな塗装の派手なスポーツカーが写っているのに気付いた。
(げっ、スターダスト号!)
オープンカーには、4人が乗っている。知っている顔だ。道下岳人、剣崎一矢、後二人は、
真奈美がいなくなった後、補充されたスカイレンジャーの隊員だろう。
424作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/06(木) 08:41:03.15 ID:9/TGyH3q
(誰かに、通報されたのかしら)
オッパイとオマンコの部分を繰り抜かれたピンクの戦隊コスチュームを身に付けて
いれば、嫌でも人目を引く。まさか自分に発信機が取り付けられているとは、真奈
美は夢にも思わなかった。
(あたしを、逮捕するつもりだわ。恩人の政道に迷惑はかけられない)
真奈美は決心した。
「降ろして!すぐに、どこかその辺で!どこでもいいわ」
政道は、驚いたようだった。
「なんだ急に?ここは高速だぞ」
「お願い、追手が、来ているの!あなたに迷惑は、かけられないわ」
政道は、大型トラックを、高速道路脇の、緊急避難スペースに停車させた。真奈美の
、常軌を逸した服装と、行動からワケ有りであることは、最初から判っていた。政道と
て、ゴタゴタに巻き込まれたくはない。
「じゃあな、頑張れよ。あんたのオマンコ最高だったよ」
「ありがとう。あなたこそ気を付けて」
真奈美が、助手席から降りてドアを閉めると、政道は手を振って、大型トラックを急発
進させた。1人取り残された真奈美は、今来た方向を向き、ファイティングポーズをと
った。
425作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/09(日) 13:10:21.77 ID:3fi222rr
(来い!スカイレンジャーども!)
スターダスト号が、左にウインカーを出して本車線を逸れ、緊急避難スペースに走り込んできた。スピードを落とす気配はない。真奈美を轢き殺すつもりだ。オープンになった車上には、赤、青、ピンク、黒のコスチュームを着た4人の戦隊ヒーローが座っていた。
「畜生!本気かよっ!」
真奈美は叫びながら、轢かれる寸前に、間一髪で、真横にジャンプし、柔道の受け身
の要領でアスファルトの上に転がった。通り過ぎたスターダスト号が急ブレーキを踏み、
Uターンして戻ってくる。立ち上がって再びファイティングポーズを取った真奈美の手前
でゆっくりと停車し、4枚のドアを開けて4人の戦士が降り立った。
「裏切り者は、許さない。スカイレッド!」
「次のリーダーは、この俺だ。スカイブルー!」
「うっとおしいから、初代は、早く死んで。スカイピンク!」
「今日は、パンツも黒だぜ。スカイブラック!」
横一列に並び、それぞれポーズを取って、決めゼリフを叫んだ。
「4人揃って、スカーイレンジャー!」
最後に、声を合わせて叫ぶと、一斉に襲いかかってきた。
「畜生!殺してやる!みんな殺してやる!」
真奈美は、憎しみに燃え、半狂乱になって手足を振り回した。完全装備の4人対、ズタ
ボロのバトルスーツだけが頼りの真奈美1人である。真奈美が繰り出すパンチやキック
は、簡単にブロックされ、逆に、真奈美のボディには、無数の打撃が、ヒットした。
「剥き出しの、顔とオッパイと股間を狙え!」
リーダーのスカイレッドの的確な指示で、スカイレンジャー達は、クルクルと踊るように
真奈美の周囲を回りながら、ダメージを与えていく。全身打撲で筋肉の感覚が麻痺し、
瞬く間に、真奈美の動きが鈍くなっていった。
「大人しく逮捕されるんだ。真奈美」
スカイレッドが言った。とうとう、動けなくなり、アスファルトの上に尻餅をついた真奈美を、
4人の戦隊ヒーローが仁王立ちで取り囲む。
「嫌よっ!逮捕されたら、解毒剤が切れて死ぬのよ!絶対に逮捕なんかされるもんか!」
真奈美は、手負いの獣の様な目付きで、4人を睨んだ。スカイブラックが肩をすくめた。
426作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/09(日) 13:11:38.47 ID:3fi222rr
「仕方ない。ここで、殺しますか?」
「ああ・・・せめて、最後はスカイダスト砲で殺してやる」
スカイレッドは、1人だけ背を向けてスカイダスト号に戻ると、トランクからパーツを運
び出し、組み立て始めた。他の3人が、真奈美が逃げないように、取り囲んだまま見
張っている。組み立て終わったスカイダスト砲を、スカイレッドが底部に付いている車
輪を転がして引っ張ってくると、4人で抱きかかえ、砲口を、悔し涙を流して唸っている
真奈美に向けた。
「死んでたまるか。お前らなんかに、殺されてたまるか!」
真奈美が、自分の死を目前にして精一杯の虚勢を張った。
「おい、これ5人で撃つんじゃなかったのか?」
スカイブルーが疑問を口にした。
「マニュアルにはそう書いてあるが、実際は支えるだけだ。4人でも何とかなるだろう」
スカイレッドがそう言いながら右手を上げ、振り下ろした。発射の合図だ。
「スカイダスト砲、発射!」
スカイブルーが発射ボタンを押した。空色の太い光線が放たれ、反動で、4人はひっ
くり返って、尻餅を付いた。光線は逸れ、高速道路の防音壁に大穴を開けた。
「ほら見ろ。やっぱり、4人じゃ駄目じゃねえか・・・」
「うおおおお!」
チャンスと判断した真奈美が、足を引き擦り、痛む脇腹を押さえて、叫びながら突進し
て来た。尻餅を付いている4人の中央を突破し、無人になっているスカイダスト号に向
かって走る。そして、運転席に飛び乗ると、シートに座り、エンジンが掛かりっ放しにな
っているスカイダスト号を急発進させた。
427作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/09(日) 13:12:49.75 ID:3fi222rr
「待て!車泥棒!」
スカイブルーが、叫んだ。真奈美は、スカイダスト号を4人の数メートル手前でハンド
ルを切ってUターンさせると、そのまま本線に乗り、福岡方面に走り去って行った。
「どうしてキーが、差しっ放しなのよ?」
二代目スカイピンクが、尋ねた。
「それは、戦闘の変化に合わせて、すぐに発進するためだ」
スカイレッドが、言い訳をした。車を盗まれ、ガックリと気落ちした4人は、しばらく立ち
上がる気力すら湧かなかった。長い沈黙を破り、最初に立ち直ったのは、リーダーの
スカイレッドだった。
「心配するな、そう遠くには、いけない筈だ」
「どうしてわかるの?」
「スカイダスト号は、ガス欠寸前だった。東京から、九州まで走ってきたからな」
スカイレッドは、そう言うと、携帯電話を取り出し大分県警と福岡県警に通報した。すぐ
に非常線が張られるだろう。
「クソ真奈美、許さんぞ!コケにしやがって!今度会ったらギタギタにしてやる!」
スカイレッドは、右手の義手を握り締めて、振り回した。
428作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/09(日) 13:13:35.51 ID:3fi222rr
鉤十字団編、終わりです。
429名無し調教中。:2012/09/09(日) 22:08:38.37 ID:SHhUX1/3
>>428
3連作物、乙でした
鉤十字団は悪の秘密結社では先輩格にあたるショッカーのように、
女性隊員のリクルートに力を入れてみてはいかがでしょうか?
ショッカーではこういう求人広告まで作成しているようですよ↓
ttp://pds.exblog.jp/pds/1/200510/27/57/b0018957_12193964.jpg
430作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/14(金) 12:09:05.16 ID:rEfYcLrF
マーガレット・オブ・ルミナス7世(25歳)は、囚人の塔で全裸の生活を送っていた。数日
前に、米軍の特殊部隊がヘリで急襲をかけ、彼女を救出しようとしたが、クーデター政権
の傘下にあるルミナス国軍によって、撃退されてしまった。一時は落胆の余り、自殺を考
えたが、時間が経つにつれ平常心を取り戻している。今日も朝から、抽選に当たった国民
の代表に、犯されながら罵詈雑言を浴びせられていた。
「最近、食品スーパーに行っても、商品が少なくって、売り切れが多いんだよっ!」
「申し訳ございません」
「観光客が、めっきり減っちまって、商売あがったりだ!」
「申し訳ございません」
「息子が、ハイスクルールの第一志望に落ちたわ!どうしてくれるの!」
「申し訳ございません」
殴りかかってくる、国民達の暴力を体で受け止め、1人1人、丁寧に謝罪する。それがマー
ガレットの仕事だった。それらの苦情の原因は、クーデター政権の政策によるところが大
きいのだが、マーガレットが謝る姿を、毎日テレビ中継で見る事によって、国民の不満を少
しでも和らげようと言うのが、狙いだった。謝罪の時間が終わると、担当プロデューサーの
デイブ・ボールマンがスタジオセットに入ってきた。
「午後からは、王宮前広場で筋肉トレーニングをやって頂きます。大統領閣下からの直々
の命令です。来週の就任式までに、馬車を引けるように体力をアップさせろと」
「わかりました」
マーガレットは、毅然とした態度で答えた。稀に見る育ちの良さは、1年半の囚人生活で、
いささかも変わっていない。マーガレットは、手を上げ、頭の後ろに両手を組んだ状態で手
錠をかけられ、塔の階段を下りて行った。そして王宮前広場に出る。広場は国民に解放され
ており、眩しい太陽の光を楽しみながら、見学者達が、のんびりと散歩をしていた。
431作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/14(金) 12:09:43.48 ID:rEfYcLrF
(青い空・・・燃えるような太陽・・)
マーガレットは、空を見上げたが、そこには、もう救出に来る米軍のヘリの姿はなった。
「残念ですが、王宮の周囲には、対空砲や地対空ミサイルを、針鼠のように配備してあ
ります。もし、再度米軍のヘリが来ても、あなたの救出は不可能でしょうな」
デイブが、マーガレットの心中を見透かしたように、嘲笑った。
「こいつを引っぱって、広場を100周して下さい」
見せられたのは、直径1メートル、幅2メートルもある巨大な鉄のローラーだった。引っ
張るための棒がコの字型に付いている。マーガレットは全裸にスポーツシューズだけを
履いた姿で、ローラーの取っ手を握り、引き始めた。
「く・・・重い・・・」
最初、鉄のローラーはびくともしなかった。
「気合を入れて下さい、女王陛下」
デイブが、マーガレットの尻に乗馬鞭を入れた。
「ううっ!」
渾身の力を入れて、足を踏ん張ると、どうにか、少しだけ動いた。
「就任式で、あなたが引っ張る馬車は、これより重いのです。しかも大統領と御車が乗り
ます。やはり、これから一ケ月間、猛特訓が必要ですね」
ゆっくりと、走り始めたマーガレットと鉄のローラーを、観光客らが、物珍しそうに眺めて
いる。早くも、マーガレットの全身は、汗だくになった。
432名無し調教中。:2012/09/14(金) 21:53:36.21 ID:WeeTjBqm
もわーん
433名無し調教中。:2012/09/14(金) 22:48:44.88 ID:e3EEh3Ee
乙です
ボールマンの復讐に期待しています
434名無し調教中。:2012/09/15(土) 01:00:33.31 ID:O0GQcz20
筋トレなら由里香もさせたいな。出産のしすぎ等の理由で腹の弛みが目立ち、虐め+鍛えるとして。
由里香とマーガレットの二匹で馬車引けばいいじゃないか?
435名無し調教中。:2012/09/17(月) 22:30:44.30 ID:u0EL4AWT
ガチムチの兄貴になっちゃうよ・・・
436名無し調教中。:2012/09/18(火) 00:43:54.56 ID:CfDmOENd
sage
437名無し調教中。:2012/09/19(水) 12:19:09.57 ID:tKOOwKzc
あぁん?なんで?
438名無し調教中。:2012/09/26(水) 22:58:04.87 ID:nBWFkJXs
2週間近く更新なしですが、お忙しいのかな?
マーガレットが生体兵器(怪人)に改造される超展開を期待しています
439作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/28(金) 00:26:40.23 ID:f1D8thDw
>>438

生活費を稼ぐために、働かなくてなりません。まとめサイトに広告を、貼ってみましたが、効果無し。

10月になったら、真面目に執筆します。
440名無し調教中。:2012/09/28(金) 01:38:58.99 ID:MR+XI7gp
sage
441名無し調教中。:2012/09/28(金) 18:02:14.08 ID:QD8hYyYV
更新乙です。
生体実験の主人公をあえて決めるとしたら、誰になるのだろう・・・。
やっぱり物語の要となる千鶴かな?
442名無し調教中。:2012/09/28(金) 20:13:53.93 ID:v4vezs7o
元祖ドエムの由里香だよ
443作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/09/29(土) 07:39:24.56 ID:NcK/SLq/
>>441

主人公は、ピタゴラス博士です。多分・・・・
444名無し調教中。:2012/09/29(土) 11:24:56.59 ID:o9TwFv1T
sage
445名無し調教中。:2012/09/29(土) 16:14:53.92 ID:QCM8i/XJ
更新おつ
446名無し調教中。:2012/09/29(土) 23:16:00.75 ID:jt9hEaZn
sage
447作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/01(月) 10:27:15.32 ID:1k1FpTiA
ルミナス本島の反対側にあるネオナチスの海軍基地では、梅本由梨香(28歳)が、息子
のブギンガ(1歳)を連れて、基地内を徘徊していた。赤のマイクロビキニに、傷とタトゥー
の落書きだらけの肌は、見る者を、おぞましさで嫌悪させる。顔は、いかにも、だらしがな
いマゾ顔だったが、元々が、かなりの美貌だったため、醜女というところまでは崩れてい
ない。
「由梨香を虐めて下さい。なんでもします。どんなに虐待されても喜びます。重症マゾな
んです。お願いします」
通りがかるネオナチスの将校や兵士を片っ端から掴まえ、1人1人丁寧に頼み込んでみ
るが、邪険に追い払われ、無視されるだけだった。
「ああ、どうして誰も、あたしを虐めてくれないの?みんな、あたしが嫌いなの?子持ちだ
から?」
由梨香は、ルミナスにいる間に、英語に加え、ドイツ語もかなり堪能になっていた。元々、
マゾ化薬を投与される前までは、才色兼備を売りにして高いギャラを取っていた、高級イ
ベントコンパニオンだったのだ。通路を歩きまわっていると、どこかの部屋から悲痛な叫
び声が聞こえてきた。
「何かしら?拷問?あたしも、やってもらえるかな?」
由梨香は、ブギンガを抱いたまま、声のする部屋へ向かった。ドアは開け放たれており、
中では、2人の改造人間の美女が、1人のハンサムな白人の青年を全裸に剥いて、両側
から挟みこみ、セクシーなボディを押し付けて責め立てていた。
「ほらほら、もっとイキなさいよ」
オーストラリア人のアワビ女が言った。イタリア人のハマグリ女と2人で、捕虜のアメリカ人、
通称『ポーカーフェイス』を挟みこんで色責めにしている。3人とも全裸だった。
「うわあああ!気持ちいい!何度でもイカせてくれ!」
ポーカーフェイスは、絶叫しながら射精した。といっても透明な液を、ごく小量垂れ流すだけ
だ。毎日毎日、絶え間なく精液を絞り取られ、精巣は常に空の状態で、ゲッソリとやつれ果
てていたが、目だけが麻薬中毒患者のように、爛蘭と輝いていた。
448作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/01(月) 10:27:58.30 ID:1k1FpTiA
「こんなしぶとい男は、初めてだわ。普通の男なら、とっくに許しを乞うている筈なのに。
むしろ、喜んでいる」
アワビ女は、呆れて言った。
「いいんじゃない。もっと楽しみましょうよ」
イタリア人のハマグリ女は、ラテン系らしく、大らかに言った。化け物に改造されたとは
いえ、人生は楽しまなくては損だと考えているようだ。2人とも、ファッションモデル級の
美女だったが、背中に巨大な貝殻を背負っており、その姿は、異形だった。
「じゃあ、あれやる?」
「いいわ。でも、この衰弱した状態からじゃ、こいつ死なないかしら」
「大丈夫。殺しちゃいけないとは、言われてないから」
2人の女は、下腹部から胸の谷間まで裂けるように改造されたオマンコをパックリと開
いた。
「必殺!貝合わせ!」
両側からポーカーフェイスを挟み込み、オマンコの裂け目に呑み込んだ。
「うわあああ!気持ちいい!死ぬううう!」
溢れ出した大量のラブジュースに、頭のテッペンから、足の先までズブ濡れになりなが
らポーカーフェイスは絶叫した。透明の精液を何度も連続で射精し、その後はペニスが
絶頂の痙攣だけを繰り返した。さすがのポーカーフェイスも断末魔の表情で、すすり泣
いていた。
449作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/01(月) 10:28:46.14 ID:1k1FpTiA
「うう・・・苦しい・・・枯れ果てちまう・・・」
「Fine!」
「Finish!」
ハマグリ女とアワビ女が、それぞれの母国の言語で叫んだ。ポーカーフェイスの体は、
ビクンと大きく仰け反り、絞り切った筈の睾丸から、血の混じった赤みがかった精液が
漏れ落ちた。そしてポーカーフェイスは、ガクンと項垂れ気絶した。
「出た!赤玉よ」
「本当に、ジ・エンドね」
2人の化け物女が喜び合うのをドアの陰から見て、由梨香は、そっと部屋の前を離れた。
由梨香向きの拷問では無い。さらに徘徊していると、基地を訪れていたハワード・キップ
リング新大統領と護衛のボロンゴ大尉に出くわした。
「お願いします。マゾの由梨香を虐めて下さい」
廊下に跪いて由梨香は頼んだ。いつも見慣れているネオナチスの兵士達とは違い、物珍
しそうにキップリングとボロンゴは、有色人種の由梨香と、胸に抱いたブギンガを見つめる。
とりわけボロンゴは、自分と同じ人食い人種の血を引く、ブギンガに興味を持ったようだっ
た。
「残念だが、私は大統領なので忙しい。他を当たってくれたまえ、マゾのお嬢さん」
「邪魔だ、どけ!ガオオ!」
ボロンゴ大尉は、牙の様に尖った犬歯を剥いて唸った。そしてブギンガに手をかけた。ブ
ギンガは恐怖に怯え、泣き始めた。
「お前の子供か?」
「はい」
「父親は?」
「わかりません。ケチャ族の島で輪姦されて孕みました。ケチャ族の男の誰かだと思います」
「うまそうだな」
ボロンゴは、舌舐めずりをして立ち去って行った。
450作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/01(月) 13:39:04.73 ID:1k1FpTiA
マーガレットの特訓は、過酷を極めた。赤道直下の猛暑の中、毎日昼の13時から夕方
18時まで、5時間のトレーニングが、休日も無く続けられる。赤道直下のルミナスの日没
は遅い。大量の汗を流し脱水症状に陥ると、撮影スタッフや警備員の誰かのオシッコで水
分補給をした。
「水・・・水を飲ませて!」
「いいですとも。熱中症で倒れられては困りますからね。誰か、催している者はいるか?」
デイブ・ボールマンの指示で、手を上げた撮影スタッフの1人が、あんぐりと上を向いて開
けたマーガレットの口に放尿する。乾き切った喉に濃い尿の味が焼け付く様だった。
「他人のオシッコを飲む王族なんて、世界中であなただけですよ。しかもテレビで生中継さ
れているんですからね。傑作ですよ」
ボールマンは、自分だけ良く冷えた瓶入りのコカ・コーラを飲みながら嘲笑った。マーガレ
ットの掌と足の裏は血豆だらけになり、紫外線で肌がシミだらけ、しかも活を入れるための
乗馬鞭で背中は蚯蚓腫れで埋め尽くされている。それでもマーガレットは気高く、美しかった。
「さあ、早く特訓に戻るのです。このペースでは、大統領就任式に間に合いませんよ。筋肉
増強剤でも打ってあげたい所ですが、キップリング大統領は、あなたの個人的努力を重視
されておられる。あくまでインチキをせずに馬車を引っ張る事にね」
451作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/01(月) 13:39:34.65 ID:1k1FpTiA
マーガレットは、再び鉄のローラーに取りついた。渾身の力を込めて引っ張る。肩、腕、背中
の筋肉が盛り上がり、首筋に血管が浮き出た。
「フンッ!」
マーガレットは、まるで、ボディビルダーのような肉体に変化しつつあった。ゆっくりだが、着実
に鉄のローラーが動き出す。
「おっ、さすがです、女王陛下。でも、まだまだスピードが足りませんよ。気合を入れて下さい」
デイブ・ボールマンは、たわむれにマーガレットの尻に乗馬鞭を何発も入れた。
「はう!」
観光客らが、その様子を記念にパチパチと、カメラや携帯電話の写メールに撮っている。外国
からの観光客がめっきり減っていることに、マーガレットは気付き、暗澹たる思いになった。
(このままでは、この国が滅ぶ。インド洋の真珠と謳われ、先祖代々、守り抜いてきたルミナス
が、私の代で滅んでしまう)
傷つき、心が折れかけているマーガレットに出来る事は、今は何もなく、ただ簒奪者達が考え
る特訓メニューを、無事にこなして自分の生命を明日へと繋ぐことだけだった。
452名無し調教中。:2012/10/01(月) 23:49:37.34 ID:d03Oeb2Q
お忙しいなか、更新乙です
ここまできたらマーガレットにはボロ雑巾になるまで酷使されてほしい
453作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/03(水) 12:35:55.88 ID:K8fbHBFl
ネオナチスの基地内を徘徊していた由梨香は、突然呼び出され、パールシティから来た迎
えの車に乗った。外出する時も赤のマイクロビキニを着て、胸にブギンガを抱いた超露出
姿のままである。運転手は、軍人の制服を着た黒人だった。
「私は、大統領警護隊のチャンゴです。ボロンゴ大尉の命令で、あなたを迎えに参りました。」
開いた口の奥では犬歯が尖っている。由梨香は後部座席に乗り込みながら高鳴る胸を押さ
えた。
(ブギンガが、食べられるかもしれない・・・)
不安と期待の入り混じった思いに、心臓がドキドキした。久しぶりの強い興奮だった。黒塗り
の車は、海岸を走る国道沿いに島を半周してパールシティに入り、ルミナス国軍の駐屯地に
ある士官宿舎の前で停車した。
「降りて下さい。こちらです」
ボロンゴ大尉は、古びた公営住宅の2LDKで待っていた。表札を見るとボロンゴの自宅のよ
うである。
「ボロンゴ隊長、ミス・ウメモトを、お連れしました」
「ありがとう、チャンゴ軍曹。通常勤務に戻ってくれ」
「はっ」
チャンゴは、敬礼をすると去って行った。由梨香は、案内されてボロンゴの部屋に上がった。
狭い部屋は、かなりチラかっており、キッチンからは異臭がする。ボロンゴは、一人暮らしの
様だった。
454作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/03(水) 12:36:48.94 ID:K8fbHBFl
「お前の身柄を、ネオナチスから引き取った。今日から、ここで俺と暮らすのだ」
「えっ・・・」
数日前、ネオナチスの海軍基地を訪れた際、由梨香とブギンガ親子を見つけた時、ボロンゴ
は、自分と同じ種族の血を引く幼児に興味を持ったのだった。独身の37歳であるボロンゴは、
日本人のマゾ女とその子供を同居させる事に、誰はばかる訳でも無い。先日、ネオナチスの
海軍基地でデーニッツ提督に、その事を申し出ると提督は、あっさりと、『飽きてきたので、殺
そうと思っていた所だから、丁度良い。有色人同士、好きなだけ、たわむれるがよい』
という返事だった。
「まずは、しゃぶれ」
ボロンゴは、ズボンのチャックを降ろし、黒い巨根を取り出した。25センチ程の長さで、禍々し
く勃起している。M女の条件反射で由梨香は、すぐさま、むしゃぶりつき、ケロイド状の舌で舐
め始めた。
「はぐっ、はぐっ・・・由梨香を、由梨香を虐めて下さい」
「いいとも。これから、毎日好きなだけ虐めてやる」
ボロンゴは、犬歯を剥きだして笑うと、フェラチオをしている最中の由梨香の顔を、思い切りビン
タした。特殊部隊の訓練された男のビンタは、一発一発が強烈で頭蓋骨にヒビが入るのではな
いかと思われた。
「ガオッ!」
ボロンゴは、吠えた。由梨香の右肩に噛みつく。犬歯が皮膚を破り、血が流れ出た。
「つ・・・・気持ちいいです、ボロンゴ様。もっと強く噛んで下さい。由梨香とブギンガを、食べて下さい」
「食べはしない。確かに俺の先祖は人食い人種だったが、今の俺は文明人だ。勘違いするな」
ボロンゴは、血まみれになった口で、ニッと笑った。心外なようだった。
455作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/03(水) 12:37:26.00 ID:K8fbHBFl
西暦2008年9月11日、ルミナス共和国の首都パールシティの元王宮前広場で、第二代大
統領ハワード・キップリングの就任式が行われた。前大統領の就任式の時より、さらに軍事色
が増している。参列者のほとんどが軍人で、反革命派のテロや米軍の介入を警戒して、物々
しい防御態勢が取られていた。広場の周りでは、無数の高射砲が、天を睨み、戦車や装甲車
がパレードに参加している。
「わざわざ、この日を選んだのは、アメリカへの当て付けだよ。今頃ニューヨークでは、2001
年の同時多発テロを弔う式典が行われているだろうからな」
バルコニーに出たキップリング大統領は、群衆を見下ろしながら、上機嫌で傍らにいる秘書官
に語った。彼のすぐ後ろでは、完全武装で正装を着たボロンゴ大尉が、直立不動の姿勢で警護
に当たっている。彼一人の活躍で、米海兵隊のシールズと互角に渡り合った記憶は、まだ生々
しい。
「大統領閣下。リビアのカダフィ大佐が、お見えになりました」
外務省の役人に案内されてきたのは、中東の狂犬と言われた男だった。ゆったりとしたアラブの
民族衣装に身を包んでいる。大きな鼻が印象的な、角ばった顔をしていた。
456作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/03(水) 12:38:35.98 ID:K8fbHBFl
「遥々、遠いところをどうも。昨日の夜は、よく眠れましたかな?」
キップリング大統領が、気さくに声をかけた。カダフィ大佐は、何を考えているのか、良く判ら
ない細い目で、じっと見つめ返す。
「ヒルトンホテルの庭に、テントを張って寝たよ。どうも、この国はリビアよりも、暑いな」
どう見ても、変人だった。しかし、キップリングは感情を表には出さない。アメリカと敵対する以上、
悪の枢軸の同盟者として、彼は欠かせない存在だった。
「何しろ、赤道直下ですからな。ワハハハハ!」
談笑し合うキップリングとカダフィを、ボロンゴ大尉は、直立不動のまま観察していた。
(この男が、有名なカダフィ大佐か。若くして革命を起こし、リビアの最高指導者になった。その後
も、敢えて大佐を名乗り、西側諸国に媚びる事なく、鎖国政策を取っている)
ボロンゴは、激しい憧憬の念を感じた。
(彼の様になりたい)
ボロンゴの胸に、野心が渦巻き始めた。
457作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/04(木) 14:19:42.35 ID:LCMKwFSg
元王宮前広場を埋め尽くす大群衆と各国の報道関係者の前で大演説を行ったキップリング大
統領は、専用の馬車に乗り込み、パレードを始めた。ルミナス国軍が誇る戦車や装甲車などと
一緒にゆっくりと市内を回るのだ。いずれの兵器もウランの輸出で儲けた金で、外国から輸入し
た兵器類だ。前政権が親欧米派だったため、アメリカ製の高価な兵器が多い。馬車には、彼の
他に御者が乗り、それを全裸のマーガレットが引く。彼女の頭には女王を表す豪華な王冠がか
ぶせられ、口には手綱の付いた馬のくつわを噛まされている。そのため、涎がダラダラと胸まで
流れ出していた。
「お前が遅れて、パレードの隊列を乱したら許さんぞ」
キップリング大統領は、動き出した馬車の上で群衆に向かって笑顔で手を振りながら、マーガ
レットには厳しく言った。御車が、少しでも遅れを感じ取ると、容赦なく鞭をマーガレットの背中
に叩き込む。馬車には、車輪が付いているとはいえ、大人2人と馬車本体の合計400キロの重
さを、パレードのスピードに合わせて引っ張るのは、華奢な女にとって、並大抵の苦労ではなか
った。
「フンッ!フンンンッ!」
顔を真っ赤にし、一ケ月間の猛特訓で鍛え抜かれた全身の筋肉をフルに活用し、前に進む。マ
ーガレットの全身の筋肉と骨が軋んでいた。
(就任式で粗相があったら、王族の人質を処刑するぞ)
出発前に、いつもの脅迫を言い含められていた。頭の上の王冠が、とてつもなく重く感じられる。
全身汗だくだったが、市内を一周し、無事パレードが終わるまで水分補給は無いとも言われていた。
458作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/04(木) 14:20:18.26 ID:LCMKwFSg
(ああ、苦しい!いつ終わるのかしら、この地獄は!あたしの体は、もうボロボロだわ!)
来る日も来る日も、口とアナルとオマンコに、大量のザーメンを流し込まれ、背中は、鞭跡だら
けである。紫外線によるシミも酷く、顔はソバカスだらけだった。
(いつか・・・いつか、この国を私の手に取り返す時まで・・・)
マーガレットの2時間もの苦闘の末、ついにパレードは、元王宮前広場へ戻ってきた。この後、
賓客を招いてのパーティがある。車庫に入り、くつわを外されたマーガレットは、腰が砕けて、
そのままガレージへと座り込んでしまった。
「腰が・・・腰が・・・もう立てない・・・」
「何を言っているんです。これから就任パーティで、あなたには、来賓達の慰み物になって頂か
ないと」
キップリングが、気楽な調子で言った。
「腰が痛いんです!少しでいいから、休ませて下さい・・・」
「ダメだ、ダメだ。カダフィ大佐も来ているんですよ」
マーガレットは、兵士によって無理矢理に引き立てられ、パーティ会場へと連れて行かれた。会
場ではすでに、テーブルに料理が山盛りにされ、主賓の登場を待ちながら来賓達が談笑していた。
「皆さん、お待たせいたしました。私の大統領就任を祝って、お集まり頂き大変有り難く思います。
それでは乾杯!」
459作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/04(木) 14:20:49.62 ID:LCMKwFSg
リビアの最高指導者、カダフィ大佐を始め、悪の枢軸と呼ばれる国々の代表が、一堂に集
まって来ていた。いずれも反米を掲げ、独裁体制を敷いている国々ばかりだ。壇上で乾杯
の音頭を取ったキップリング大統領に、警護のボロンゴ大尉が近寄って来た。そして、おも
むろにサバイバルナイフを取り出すと、目にも止まらない早業で、キップリングの喉を掻き
切った。
「ぐわ・・・貴様・・・一体なぜ・・・グホッ!」
気管に溢れ出した血が流れ込み、その後の言葉を続けることが出来なくなった。ボロンゴは、
もう一度、大きく振りかぶってナイフを振るい、完全にキップリングの頭部を胴体から切り離した。
「ガオオオッ!大統領の首は、俺が討ち取った!今日から、このボロンゴ大尉が、この国の
支配者だ!ガオオオオオ!」
高らかに雄叫びを上げるボロンゴ大尉に、悲鳴と怒声が浴びせられた。パーティ会場は大
混乱になり、来賓達は我先にと逃げまどった。
460作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/04(木) 14:25:32.35 ID:LCMKwFSg
ルミナス編、終わりです。
461名無し調教中。:2012/10/04(木) 22:58:05.26 ID:H6qojDIP
>>460
猛烈な更新、乙です
由梨香は次のルミナスのファーストレディ?
次の話も楽しみにしています
462名無し調教中。:2012/10/05(金) 21:57:12.20 ID:imzM1mTs
sage
463名無し調教中。:2012/10/07(日) 18:08:01.45 ID:2r7l+Cui
マーガレットはとうとう人食い人種であるボロンゴの子どもを孕むのか、
あるいは由梨香とは反対にネオナチスの慰安奴隷として払い下げられるのか…
個人的には怪人化よりも人間便器として糞尿を啜る存在に成り下がってほしい
464作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 00:22:55.81 ID:iglRVcot
『地盆』世界のバーニア王国の首都にある後宮。そこでは、女王レイア(27歳)に囲われ
たメンズ達が、日夜性交を繰り広げていた。新郎になったレモン王子(15歳)が、男妾の
一人であるユルアヌスの肛門にチンポを突き立て、たどたどしく腰を振っている。
「あたしと本番をやる前に、最低10人のメンズの肛門で、筆慣らしをしないとね。ホッホッ
ホッ」
レイアは、複数の美男子に自分の肥満した巨体に奉仕させ、御満悦の様だった。セック
スが初体験であるレモンは、なかなかイカない。ユルアヌスの肛門が、その名の通り緩
過ぎるのも、原因の一つだったが、そもそもレモン王子にホモセクシャルな性癖はないのだ。
(男となんて、気持ち悪いよう)
レモン王子は、泣きそうだった。いつチンポが萎えてもおかしくない状況だ。
「マラオス、手伝ってやりなさい」
「はい、女王様」
マラオスと呼ばれた美青年は、レイアの右乳房を舐めるのをやめ、背後から、そっと悪戦
苦闘するレモン王子に覆い被さった。レモン王子の小さな男の乳首を、指で転がし、首筋
に舌を這わせる。ほとんど一年中、昼も夜も男同士のセックスをして過ごしているマラオ
スの愛撫は神技で、たちまちレモンを興奮させた。
465作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 00:23:42.37 ID:iglRVcot
「あ・・う・・・」
ユルアヌスの肛門に差し込まれたチンポが、勃起力を取り戻す。
「もっと、腰を大きく振って下さい」
マラオスが、レモンの耳元で囁いた。
「い・・・」
「そう、思い切って。ユルアヌスの内臓を突き上げるように」
マラオスの裸体が、背後からピッタリとレモンに、くっ付いた。そして動きを合わせるように、
マラオスに押されてレモンが腰を振る。マラオスのデカマラの感触を、レモンは尻に感じた。
「あ・・・」
レモンは、射精した。ユルアヌスの肛門は、女性のオマンコに近い締まり具合だった。
「イッたの?レモン君」
「え・・・はい・・」
「これからイク時は、イクって言うのよ。返事は?」
「はい」
「マラオス。後始末をしてあげなさい」
「はい、女王陛下」
マラオスは、引き抜かれたレモン王子のチンポを口に含み、綺麗に舐め上げた。ユルアヌス
の肛門も舐め、綺麗にする。チンポには、少し黄色いウンチが付いていたがマラオスは、意
に介していないようだった。
「レモン君、あたしのオマンコを舐めてみて」
レイア女王に即されて、レモン王子は、ソファに仰向けに横たわっているレイアの股の間に
顔を埋めた。つい先程まで童貞だったレモンは、クンニも初めてである。どうしていいかわか
らず、チロチロと舌を出して割れ目を舐めてみるとアンモニアのきつい味と匂いがした。
「全然、駄目ね!あたしのオマンコを舐める前に、メンズ達のチンポをしゃぶって練習しなさ
い。時間は、たっぷりあるんだから」
「はい・・・」
レモン王子は、自信を無くして、しょんぼりした。
466作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 00:24:22.85 ID:iglRVcot
クレープ城の天守閣では、捕虜になったアーモンド侯爵(52歳)が、ルクレシア団長によ
って辱めを受けていた。全裸で四つん這いにされ、人間馬となって、その背中に完全武装
のルクレシアを乗せている。股間のチンポは、切断されて無くなっていた。ルクレシアは長
身の上、巨乳で、武具を装着した、その体重はかなり重い。
「フラ付くなって、言ってんだろ!」
ルクレシアは、乗馬用ブーツの踵のギザギザになった金属で、アーモンド侯爵の脇腹を蹴
った。
「うぎゃ!」
アーモンド侯爵は、苦痛に顔を歪め、涙を流す。捕まった直後の威厳は、とっくに消えていた。
玉座に座った皇帝ゴルバン8世が、その様子を面白そうに眺めている。
「ケーキランド王国への、降伏勧告の文書が出来上がった。こいつに持たせて、送り付けよ
うと思う」
ゴルバン8世が言った。
「それは、良い考えですわ。どうせなら、敵に恐怖を与えるために、こいつの鼻と耳を削いで
おきましょう」
「いい考えだ。両手もいらんだろう。途中で自殺されては困るから舌も抜いておけ」
「わかりました」
ルクレシアは、アーモンド侯爵の背中から降りると、腰の鞘からスラリと長剣を抜き放った。
467作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 00:24:57.33 ID:iglRVcot
「さあ、どこから切ってやろうか」
「や、止めてくれ・・・お願いだ、何でもする。国元に言って身代金を送らせる。だから、それ
だけは・・・」
「まずは、うるさい、その舌からだな」
ルクレシアは、脇差の短剣をもう一本取り出し、その刃でアーモンド侯爵の口をこじ開けた。
そして、その口に長剣の切っ先を捻じ込み、クルッと捻った。
「あばあああ!」
舌が、切断されて、血が溢れ出した。アーモンド侯爵が、泣き叫びながら床を転げ回る。ル
クレシアは、短剣を戻し、長剣の方を中段に構えた。
「残りは、一気にいく。必殺、巨乳斬り!」
ルクレシアは、体を捻って反動を付けた。ブルンと二つの巨乳が揺れ、遠心力を増す。そし
て目にも止まらない速さで、転げ回っているアーモンド侯爵の体の上に何度も剣を走らせた。
ルクレシアの動きが止まった時、床の上には、切断された2本の腕と、一つの鼻、二つの耳
が落ちていた。
「相変わらず、見事な剣裁きだ、ルクレシア」
「お褒めに頂き、ありがとうございます。皇帝陛下」
ルクレシアは、長剣を鞘に戻して、恭しく礼をした。
468作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 05:33:07.10 ID:iglRVcot
ケーキランド王国の首都、フルーツシティの王宮では焦燥感が広がっていた。東の国境
を守るクレープ城が陥落し、城主のブルーベリー伯爵は行方不明。ゴルバニア軍の支配
下に入った伯爵領は、激しい略奪にあい、地獄の様相だとの情報が、偵察員や難民から
伝えられてきている。
「ゴルバニア軍は、今のところ進撃する素振りは見せておりません」
会議室で、宰相のアップル王子が報告した。この戦争が始まって以来、会議は、毎日開
かれている。
「召集をかけた諸侯からの返事は、どうじゃ?」
玉座にいるメロン王が尋ねた。
「ユーザイナ伯爵が、二千の兵を率いて領地であるユーザイナ島を船出したそうです。バ
ーニア国に割譲される予定の西方に領地を持つ、チョコレート伯爵は動いていません」
「彼は、仕方ない。怒っているだろうからな」
その時、会議室の扉が開き、王宮付きの文官が、旅姿の1人の貴族を案内してきた。
「ポテト男爵が、領地より、手勢を率いて到着いたしました」
「おお!」
会議室の面々に喜びの声が上がった。ポテト男爵とは北の森林地帯で開拓民を束ねてい
る地方領主である。
469作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 05:33:59.05 ID:iglRVcot
「お久しぶりで御座います、陛下。この不肖、ポテト男爵。遅ればせながら、推参致し
ました」
ポテト男爵は、メロン王の前に膝を突き、恭しく臣下の礼を取った。
「遠路遥々、良く来てくれた。して手勢は、いかほど?」
「500に御座います」
今度は、会議室の面々から失望の声が上がった。5万のゴルバニア軍相手に500増
えた所で、ほとんど意味はない。
「そうか・・・疲れたであろう、休んでいてくれ」
メロン王は、そっけなく言った。会議は続き、午後になった。宮廷付きのメイドが15時の
おやつを運んで来る。豪華なイチゴケーキと紅茶が、会議室の面々に振る舞われた。全
員が、一休みしてケーキにフォークを突き立てていると、また扉が開かれた。
「大変で御座います!」
伝令兵が、駆け込んできた。
「何事じゃ!」
「アーモンド侯爵が、ゴルバニア皇帝からの親書を携えて戻りました」
「何!すぐに、ここへ案内せい」
「それが・・・」
「どうしたと言うのじゃ?」
「アーモンド侯爵は、変わり果てた御姿に」
470作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 05:34:48.41 ID:iglRVcot
案内されてきたアーモンド侯爵は全裸だった。股間のチンポは無く、両腕は肘から先
を切り落とされている。鼻と耳が削ぎ落されているため、彼だと見分けるのに時間がか
かった。
「おう・・・おう・・・ぷ・・・」
アーモンド侯爵は口を開いたが、言葉にならなかった。舌も切り落とされているのだ。
彼の他に、同じく捕虜になったケーキランド騎士5名が付き従っていた。彼らも全裸で、
股間のチンポは切り落とされていたが、それ以外は五体満足の様だった。
「親書は、これに御座います」
騎士の1人が、携えてきた筒に入った親書を取り出し、メロン王に手渡した。
「何故、そち達は、服を着ないのじゃ?」
メロン王は、疑問を口に出した。
「ははっ、ゴルバニア皇帝より、我らは今後二度と、服を着るなと厳命されております。
もし着れば、ケーキランドがゴルバニアの支配下に入った際に、草の根をわけでも探し
出し、極刑に処すると」
471作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/09(火) 05:35:30.99 ID:iglRVcot
全裸の騎士は、震えながら言った。クレープ城から全裸のまま、6人で歩いてフルーツ
シティまで、たどり着いたのだった。途中、寒さに震え、通行人や、通り過ぎる町や村の
人間達から奇異の目で見られながら、屈辱を耐えしのんで旅をしてきたのだった。メロ
ン王は、引き吊った表情で、親書に目を通した。
「なになに・・・ケーキランドの諸君、無条件降伏せよ。してもしなくても、結果は同じだ。
これから進撃して、全土を蹂躙する・・・なんと!」
メロン王は、声に出して読み上げた。一方的な通告だった。会議の面々は震えあがり、
真っ青になって退席する者もいた。大貴族であるアーモンド侯爵の変わり果てた姿に、
激しい衝撃を受けた事が主な原因だった。
「戦うしかない。彼の様になりたくなければ」
アップル王子も、ガクガク震え、手に持っていた紅茶のカップを引っ繰り返しながら言った。
今食べたイチゴケーキを、テーブルの上に吐き戻す文官もいる。メロン王も震えていた。
「い・・・今一度、諸侯に召集令状を送れ。なるべく多くの兵力を率いて、馳せ参じよと・・・」
メロン王は、アーモンド侯爵の姿に自分の運命を重ね合わせ、恐怖の余り泣いていた。
472名無し調教中。:2012/10/10(水) 23:24:53.40 ID:GI2+Qzi7
乙です。今のお話とは無関係ですが、こんな記事が…

最高速度マッハ4!60年前の「米軍の空飛ぶ円盤」計画、ついに解禁
ttp://sankei.jp.msn.com/wired/news/121010/wir12101011290000-n1.htm

米軍機の塗装をされた「ハウニブ」が実戦配備されている
パラレルワールドもあるかもしれませんね
473名無し調教中。:2012/10/11(木) 17:11:49.79 ID:uLzl2juG
更新乙です。
超音速機といえばマッハ20という飛行機(?)をアメリカが開発中ですね。
地球の裏側にも1時間以内に飛んでいけるらしいです。
ただしこの速度で大気中を飛ぶと、空気摩擦で機体表面は2000度近くなるとか・・・。
ちなみに飛行実験は見事に失敗し、飛行機は行方不明です。
機体の名前はFalcon HTV2(ファルコンHTV2)

ホント、アメリカは一体何と戦うつもりでいるんでしょうねぇ・・・
宇宙人?
474作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/12(金) 23:39:45.66 ID:JY82Ar5u
『穴だらけの甲冑の戦士』ヒロノブと、ユーザイナ島出身の少年戦士ジャム・ハーは、
ベリーの町にあるケーキ職人の家で、世話になっていた。
「あなた達は、命の恩人です。どうか、私の作った特製ケーキを食べて下さい」
ケーキ職人パウダーは、腕に拠りをかけて作った巨大なデコレーションケーキを、2人
の剣士の前に置いた。特産品のフルーツが、ふんだんに乗ったパウダーの店でも最
高級のケーキである。
「これは、美味しそうだ。頂きまーす!」
パウダーの妻マドレーヌが切り分けて、皿に乗せたケーキに、ジャム・ハーが遠慮なく
かぶり付く。その様子は、まるで無邪気な少年の様だった。
(こいつ、異常な強さの割に、キャラが子供じみている)
自分も兜を外し、フォークで甘いケーキを突きながらヒロノブは、思った。
「この有様では、しばらく店の営業は、出来そうにもありません。材料が、無駄になって
しまうので、遠慮なく食べて下さいね」
マドレーヌは、優しく美人な奥さんだった。
「ところで、これから、どうするんだい?ジャム・ハー」
ヒロノブが、尋ねた。
「ああ・・・そうだな。俺は、一旦、ユーザイナ島へ戻る。戦況は、蛮族に有利だ。おそら
く首都のフルーツ・シティを防衛するために、ユーザイナ島の領主も、援軍を送るだろう。
当然、島は、手薄になる。反乱軍が蜂起するチャンスだな」
ジャム・ハーは、ケーキを頬張りながら答えた。
「自由貿易商人達は、領主に干渉されない自分達だけの自治国家を造りたがっている。
自由に世界中と交易が出来る環境が欲しいのさ。そのために財力にモノを言わせて、密
かに外国人の傭兵部隊も雇っている。もう、島を治めて税金を取るだけの領主なんか、
必要ないんだ」
475作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/12(金) 23:40:23.34 ID:JY82Ar5u
ジャム・ハーは、熱く語った。彼なりの主義主張、夢を持っている様だった。
「お兄ちゃん達、ずっとこの家にいて、悪い奴らから僕達を守ってくれよ」
5歳のシフォンが言った。ヒロノブは、苦笑いをした。
「そう言う訳には、いかないんだよ、坊や。俺達には、やらなくちゃいけない事や、行かな
くちゃいけない所が有る」
ヒロノブは、そう言いながら自分は、これからどうすればいいのだろう、と考えた。取り敢
えず、ジャム・ハーにくっ付いて行動するかない。危険な戦闘に巻き込まれても、ゲーム
で鍛えたレベルや、アイテムが有れば、どんな相手でも、簡単に倒せそうな気がした。
ケーキ職人の家に、一晩泊まり、次の日の朝、2人は、怪鳥モアに乗って出発した。そし
て、その日の午後、腕の立つ剣士のいなくなったパウダーの店を、再びゴルバニアの略
奪部隊が襲った。
「生かして、捕まえろ。ケーキ職人は高く売れる。美人の女も子供もだ!」
「よせ!家族には、手を出すな!」
包丁を振り回す、パウダーの抵抗も空しかった。今度は、助けに現れる者もいない。パウ
ダー一家は鎖に繋がれ、クレープ城へと連行された。
「奴隷商人に渡す前に、味見をしようではないか」
「いやーっ!あなた、助けて!」
「ママ!ママーッ!」
野営地で、マドレーヌは、ゴルバニア兵の手によって衣服を引き裂かれた。そこら中で、
同じような光景が展開されている。パウダーと、シフォンは鎖で繋がれ、助けようにも身動
きできない。飢えたゴルバニア兵が、酒を飲みながらマドレーヌの肉体に群がった。
476作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/12(金) 23:41:09.73 ID:JY82Ar5u
「いやーっ!いやーっ!」
マドレーヌが、泣き叫べば泣き叫ぶほど、鬼畜なゴルバニア兵は、面白がっている様だ
った。
「白い肌にピンク色の乳首。たまんねえな!」
「おい、そっちの足、抑えてろや!暴れるとやり辛い」
「大人しくしろ、このアバズレが!」
荒々しくマドレーヌの顔が殴られる音がする。職人気質のパウダーは、じっと唇を噛んで
目を閉じ、妻が眼前でレイプされるのを、耐え忍んでいた。マドレーヌは、一晩中、野営地
でレイプされ、次の日、一家3人は、奴隷商人へと引き渡された。
「ケーキ職人は、5000ゴールド。女は2000ゴールド。子供は500ゴールドだ」
奴隷商人が、ゴルバニア兵に買い取り価格を告げた。
「女が2000ってのは、安過ぎるぜ。ブスならともかく、この顔は絶品だぜ」
「経費は品物の代金だけじゃなく、ここから、本国の奴隷市場までの輸送費もかかるんだ。
仕方ない、女は、あと500足そう。それ以上は出せんよ」
「わかった、それで手を打つ」
奴隷商人は、金貨の入った小袋と手形を、兵士に渡した。戦場では、金を落とすかもしれ
ないから、代金の半分はゴルバニア本国の両替商が管理する、兵士の個人口座に振り
込まれる。売買契約が成立すると、パウダー一家は、隊商の列に組み込まれた。
477作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/12(金) 23:41:53.34 ID:JY82Ar5u
「女は、こっち。職人は、こっち。子供は、こっちだ」
奴隷商人は、一家をバラバラの列に繋ごうとした。
「離れ離れに、するのは止めてくれ!家族3人を一緒に居させてくれ!」
パウダーが叫んだ。途端に奴隷商人が、鞭でパウダーを殴った。
「立場が、わかっとらん様だな。お前達は、奴隷。つまり家畜や、家財道具と同じんだ。
商品自体が、それ自身の意思で、置き場所を指定したり、希望したりは出来ん。家族
なんて概念は、奴隷にはないんだ」
奴隷商人は、冷たく言い放った。野営地では、人間狩りで捕まった数百人のケーキラ
ンド人が、売買されている。次から次へと、荒野を越えて奴隷商人の隊列がやってき
ては、奴隷を仕入れ、また本国へ戻って行く。奴隷達は、ラクダの後に数珠つなぎで鎖
に繋がれ、全裸に近い状態で歩いて行くのだ。日焼けすると価値が下がる、若い女だ
けは、特製の籠に乗せられて輸送される。その籠を担ぐのも、また奴隷の男達だ。
「マドレーヌ・・・シフォン・・・」
バラバラの隊列に繋がれ、その後、パウダーは二度と家族と再会する事はなかった。
478作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/12(金) 23:46:40.32 ID:JY82Ar5u
>>474
アメリカは、突出した軍事技術を独占したいのだと思います。

青銅器時代に、鉄器を独占したように。中世に火薬を独占したように。

宇宙人と戦う事を、想定しているという可能性もゼロではありませんが、現実では、宇宙人が、どういう兵器を使ってくるか判らないので、想定の仕様がないと思います。

479作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 00:25:40.62 ID:SX5jFSIr
http://eirian.h.fc2.com/index.html

まとめサイトに、220話以降を追加しました。
480作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 16:57:51.09 ID:SX5jFSIr
ゴルバン8世は、クレープ城に僅かな守備隊だけを残し、全軍に進撃命令を出した。ク
レープ城が陥落してから約1カ月、ブルーベリー伯爵領は、ゴルバニアの略奪部隊に
荒らし尽くされ、人口は半減していた。その多くは、殺されるか、奴隷としてゴルバニア
本国へ連行されたのだった。
「守備隊が、少な過ぎませんか?」
巨乳騎士団のルクレシア団長が、進軍中のゴルバン8世の馬と轡を並べて、懸念を口に
した。
「構わんよ。これだけ荒らし尽くしたのだ。占領地の人間に、城を取り返す余力など、残っ
ておるまい。我々の敵は、前方だけだ。それに集中していればいい」
ゴルバン8世は、自信に満ち溢れていた。彼には戦に関してだけ働く予知能力が備わって
いる。皇帝家の1世から受け継ぐ、この特殊能力のためゴルバニア帝国は不敗なのだ。
5万の大軍は、通過する町や村を略奪しながら、ゆっくりと進軍していった。本隊の通過し
た後は、略奪専門のハイエナ騎士団が、綺麗に掃除をしていく。そして、その後には奴隷
商人の隊商が列を成すというのが、ゴルバニア軍の、いつもの行軍スタイルだった。
「抵抗する者は、誰もおらんようだ」
ゴルバン8世は、余裕の表情だった。
481作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 16:58:27.05 ID:SX5jFSIr
「おそらく、敵は首都に全兵力を集めて、決戦に出るつもりなのでしょう」
皇帝の周囲は、美女ばかりの巨乳騎士団が守っている。それは、ゴルバン8世の趣味
だった。2週間の行軍の後、侵略軍がフルーツシティにたどり着いた時、町は固く城壁
の門を閉ざしたまま、籠城戦を行う構えだった。
「町を、包囲しますか?」
ルクレシアが尋ねた。
「いや、包囲しなくていい。全軍を町の東側へ方陣で布陣させろ。攻城戦は、東からのみ
行う」
ゴルバン8世の答えは意外だった。
「それでは、兵糧攻めには、出来ませんが」
「構わん。兵力を分散させ過ぎるな。嫌な予感がするのだ」
皇帝は、珍しく何かの不安を感じ始めている様だった。
482作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 16:59:12.24 ID:SX5jFSIr
「蛮族の大軍が、姿を露わしました!」
物見の兵が、会議室に駆け込んできた。メロン王を始め、ケーキランド王国の首脳達の顔
が青くなる。ついに来るべき時が来たのだ。
「こちらの兵は、最終的にどれくらい集まったのじゃ?」
「諸侯の援軍を入れて3万という所でしょう。ただし籠城戦の準備は万端で御座います。市
民の7割を疎開させ、食料も運び込みました。1年間は立て籠る事が出来ます」
アップル王子が、答えた。
「待っていれば、バーニア王国の援軍が到着する筈だ。なんとか、無条件降伏だけは避け
たい」
それは、切実な願いだった。アーモンド侯爵の無残な姿が、目に焼き付いて離れないのだ。
「それでは、私は城壁に上って、蛮族の様子を見てきます」
アップル王子は、言った。我が息子ながら、勇気が有る、とメロン王は考えた。とても、安全
な会議室から出る気にはなれない。メロン王は、政治家ではあるが武人ではないのだ。
483作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 17:00:15.78 ID:SX5jFSIr
バームシティを出発した1万騎のユニコーン騎士団は、猛スピードで東に進んでいた。
全員が騎乗しており、行軍速度を維持するために輸送部隊は同伴していない。各自が
3日分の干し肉を腰にぶら下げ、行く先々で物資を調達する。バーニア国の街道には、
等間隔で補給所が設けられ、援軍派遣の条件で割譲されたチョコレート伯爵領でも、
食料の補給が用意されていた。率いているバーニア国王ジャガーは、生粋の武人で、
彼が即位してから、バーニア国は、一度も戦に負けたことがなかった。
「ハイヤー!ハイヤー!蛮族め!例え何万人いようとも、一瞬で蹴散らしてくれようぞ!
進め!進め!」
疾走するユニコーンの背中に揺られながら、ジャガー王は叫んだ。ユニコーンの頭には、
尖った角が生えている。一突きされれば人間は命を落とす。偃月の陣形で1万騎のユニ
コーンが突撃すれば、相手が、数では勝る大軍でも、一瞬で勝敗が付くだろう。
(しかし、この異変。世界に一体何が起こっているのだ?幸い我が領土は、モザイク状に
分断されずに済んだが。この先、何が起こるかわからん。敵は、速やかに潰しておかね
ば)
ジャガー王は、淫乱な姉の事を考えた。性生活は乱れ切っているが、内政に関しては、
かなりの才能を発揮している。彼女の臣下に有能な将軍がいれば、もし自分が戦死して
も、女王としてやっていけるだろう。
「この俺が、戦死するなどとは、考えられないがなっ!」
西のケーキランドとの国境を越え、チョコレート伯爵領を抜けると、フルーツシティは、
目と鼻の先だった。ジャガー王は、武者ぶるいを感じた。
「ユニコーンの神にかけて!勝利は、我らのものだ!」
興奮して、若き王は叫んだ。
484作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/13(土) 17:02:49.17 ID:SX5jFSIr
架空世界編、終わりです。
485作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/14(日) 09:37:50.08 ID:puyUu711
(正歴)2003年8月2日の朝、内田美帆(19歳)は、自宅のベッドで目を覚ました。大学
は、夏休みだったが、今日は友人2人と、花火大会にいく約束をしていた。パジャマのま
ま1階に下り、自分でトーストとコーヒーを用意して食べる。蒸し暑かったが、エアコンの
スイッチを入れると快適な涼しい風が吹き出して来た。カップに入ったコーヒーを飲みな
がら、ケータイの画面を見ると、バイト先で知り合った彼氏からメールが届いていた。
『今日、花火大会にいかない?』
という内容だった。
『今日は、理沙と亜希子と3人で行く約束をしているの。ごめんね』
と返信をする。妹の美菜が、高校の制服であるブレザーを着て階段を下りてきた。妹は、
美帆とは別の自分だけの部屋で寝起きしている。手にはビニールケースに入ったテニス
のラケットを持っていた。
「今日も、部活なの?」
「うん、朝御飯はいらないから」
そのまま美菜は、出掛けて行った。父は会社、母はパートに出掛けて留守である。今日は
コンビニのアルバイトも休みなので、夜まで、やることがなかった。朝食が終わると自分の
部屋に戻り、今晩着ていく浴衣を取り出して、眺めてみる。
(可愛い!)
白生地に色とりどりの朝顔の花をあしらったデザインだ。
(遥人にも見せてあげたいな)
遥人というのが、彼氏の名前だった。今年の5月に知り合ったばかりである。先月、初めて
のエッチを、その彼と、彼のワンルームマンションの部屋で済ませていた。
(亜希子にも彼氏を見つけてあげなくちゃ)
友達想いの美帆は、そう考えた。
486作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/14(日) 11:26:16.75 ID:puyUu711
その日、一隻の宇宙船が、地球に近付きつつあった。全長150メートル、直径50メート
ルの円筒形である。それ程、大きな船では無い。科学調査船であるため、武装もほとん
ど搭載されていなかった。
「これが、我が祖先の星、地球か!」
船長のソクラテスが、モニターに映る青い惑星を見て、思わず呟いた。暗黒の宇宙に浮
かぶサファイヤのように美しい惑星である。
「座標データとも、完全に一致しています。間違いありません」
航法士のプラトンが、自信を持って答えた。座標データ自体は、ネオガイア星で発掘され
た、牧畜惑星時代のグレイの古いコンピューターからサルベージしたものである。
「本当にあったんだな。グレイの家畜になり下がる以前に、我々の祖先が住んでいたと言
う伝説の星が」
1500年もの間、食用の家畜として飼育されてきたネオガイア星人の祖先は、文字や文化
を、一旦は全て失い、ただひたすら、厩舎の中で親から子へと語り継がれる伝承のみを頼
りに生きてきた。口頭伝承の中で、地球にいた頃の神話と歴史は混ざり合い、今では、区
別がつかなくなっている。彼らは、祖先の神話に出てくる人物の名前を自分達の社会的役
割に従って、自ら名付ける事を好んだ。ちなみに船長の名は、伝説に出てくる有名な哲学
者の名を、そのまま流用している。
「調査船を周回軌道に乗せろ。アリストテレス、生物サンプルを収集する準備をしてくれ」
「了解船長。俺達と同じ、人間はいるのかな。どうせなら美人の若い女がいいですね」
「そうだな」
捕獲されたサンプルは、生体解剖に回されるだろう。2000年の昔に枝分かれした二つの
種族が、肉体的にも同じなのかどうか、調べなくてはならない。調査船は、何度も地球の衛
星軌道を周回しながら、高倍率のX線望遠鏡で、地表の様子を観察した。
487作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/14(日) 11:26:58.54 ID:puyUu711
「夜の側には、都市の明かりが確認出来ます。しかし、文明のレベルは原始的です」
アリストテレスが、報告した。
「科学文明が、あるのなら油断するな。攻撃を受けるかもしれん」
「了解」
アリストテレスは、望遠鏡で観察を続け、夜の側に一際、都市の明かりが集中している島
を見つけた。周辺に比べて、その島だけが際立っている。さらに倍率を上げると、河川沿い
にチカチカと点滅する複数の閃光を見つけた。
「なんだこりゃ」
ズームのダイヤルを回すと、川沿いに多くの人間が密集していた。
「おっ、獲物がたくさんいる」
アリストテレスは、人間の顔の表情が、ハッキリ識別できるくらいまでに倍率を上げ、3人ず
れの若い女に狙いを定めた。3人とも美人で、色とりどりの衣装が鮮やかだったと言うのが、
その理由だった。アリストテレスは、ロックオンし、転送ビームの照射スイッチを押した。望遠
鏡のレンズの中で3人の姿が白い光輝に包まれ、消えた。
「生物サンプルを3体捕獲しました」
「よし、転送室に、アンドロイド兵を回して拘束しろ。アテナとビーナスには、実験材料が手に
入ったと教えてやれ」
ソクラテス船長が、指示を出した。ここまでは、順調だった。
488名無し調教中。:2012/10/15(月) 12:08:53.74 ID:DDcBhoFC
更新乙です。
いよいよネオガイア星人の本格的な襲来が始まりますね。
架空世界編やガンダム編も面白いですが、
やっぱり本題(地球人vsネオガイア)の話が一番面白いです。
489名無し調教中。:2012/10/16(火) 08:02:05.16 ID:1YYc3dPQ
>ここまでは、順調だった。

これは何かありそうw
ストーリーがどう展開するんでしょうか
490作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 10:44:47.16 ID:At4kfJEY
「わあ、綺麗!」
浴衣姿の樋口亜希子が、連続的に打ち上げられる花火を見て歓声を上げた。手には、案内
所で貰った、うちわを持っている。阿部理沙は、屋台で買ったクレープを食べながら歩いてい
た。美帆は、男を物色している。意気込んでは来たものの、どちらかと言うと育ちのいい3人の
女子大生に逆ナンパなどは、到底、無理だった。
(亜希子に、彼氏を見つけるって言うのは、企画倒れに終わりそうだわ)
美帆が、そう考えながら3人で、真横一列に並んで、川べりの道を歩いていると、いきなり3人
の全身が、白い光輝に包まれ始めた。
「えっ?何これ、光ってる!」
理沙が、悲鳴を上げた。
「亜希子の体も光ってるよ」
「怖い。嫌!嫌ああああ!」
目の前が、真っ白になり全ての風景が一瞬消えた。そして数秒後、視界が戻った時、そこは、
花火大会が行われている夜の河川敷ではなく、青白い照明に照らされた壁も天井も床も、全て
メタルチックな金属素材で出来た、見慣れない部屋だった。部屋のあちこちに、見た事もない
機械類が、置かれていた。
「こ、ここは、どこなの?」
理沙が、怯えた声で言った。全身を包んでいた光は消えていたが、驚きの余り、顔面が蒼白に
なっていた。突然、壁の一部がいきなり消えて通路になり、向こう側から、メタルボディの人型の
アンドロイドが数体、入ってきた。
491作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 10:45:30.90 ID:At4kfJEY
「えっ?ロボット?映画の撮影?」
事態が呑み込めないでいる3人娘をアンドロイド達が金属アームで取り押さえにかかる。
理沙と美帆は暴れたが、人間の力で1ミリたりとも動かせる相手ではなった。アンドロイド
に抱きかかえられ、転送室を出た3人は同じく金属素材で出来た通路を進み、別の部屋
へ入れられた。そこは美人女医のアテナとビーナスが受け持つ、解剖実験室だった。
「イキのいいサンプルが来たわね」
主任であるアテナが3人の娘をじっと観察した。
「こいつを解剖しましょう。特に理由は無いけど、一番標準的そうだわ」
アテナは、美帆の顔を覗き込みながら言った。
「手術台に乗せて。四肢をしっかり固定してね。後の二人は、また何か違う実験に使うから、
取り敢えず、ガラスケースに入れておいて」
アテナの指示で、アンドロイド達は、忠実に仕事を果たす。理沙と亜希子は、部屋の隅にあ
る狭いガラスケースに2人一緒に押し込められた。幅1・5メートル、高さ1メートル程のガラ
スケースの中は、窮屈そうである。美帆は、暴れたが全く抵抗出来ずに、固い樹脂製のベッ
ドの上に仰向けに寝かされ、四肢をベルトで固定された。体を捩ったが両手首と両足首を痛
めただけだった。アテナは、胸にぶら下げているペンダント型の自動翻訳機のスイッチを入
れた。
「地球人、名前は何と言う?」
「あなた達、何者なの!」
美帆は、質問を質問で返した。アテナの目が怒りで吊り上がる。おもむろにペンシル大の電
撃棒を取り出し、美帆の腹部に浴衣の上から押し付けた。
「質問に答えなさい!」
強烈な電流が、美帆の腹部から流し込まれ、全身を駆け巡った。
492作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 10:46:12.68 ID:At4kfJEY
「うぎゃああああ!」
美帆の体が、手術台の上で海老の様に跳ね回り、頭髪が逆立つ。1分間電流を流され続
け、スイッチが切られた時、もう美帆に逆らう気力は、残っていなかった。
「う・・・内田美帆です・・・」
「年齢は?」
アテナが、再び電撃棒のスイッチに指をかけながら質問を続けた。
「19歳です・・・」
「そう、ピチピチの体ね。その体に、これからバイバイするのよ」
アテナとビーナスは、言われた会話の意味が判らず、怯えているだけの美帆を冷ややかな
眼差しで見下ろした。銀色のスペーススーツに全身を包まれたネオガイア星人の女性達は、
神々しいまでの美しさで、まさにギリシャ神話に登場する女神その者だった。ビーナスが説
明を始めた。
「これより、あなたを生きたまま解剖します。苦痛に対する耐久度も観察したいので、麻酔は
しません。あなたの内臓や、その他の器官は標本となって、わがネオガイア星の学術研究に
多大な貢献をするでしょう」
ビーナスは、ハサミを取って、美帆の浴衣の帯を切断した。そして前をはだけさせ、中に着て
いたインナーとブラジャーとパンティも栽断して取り去る。剥き出しになった白い象牙の様な
張りのある肌に、小振りの乳房が初々しかった。
493作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 10:46:59.59 ID:At4kfJEY
「いくわよ」
ビーナスは、ハサミをレーザーメスに持ち替えた。スイッチを入れると、メスの刃の部分が
青白く光り始める。素材は、金属ではなくレーザー光線その物なのだった。ビーナスは美
帆の両乳房の間にメスの先を当てると、眉ひとつ動かさずに、一気に肌に押し込んで、肉
を切り裂き、ヘソの下辺りまでの皮膚を切開した。
「ぎゃああああああ!」
美帆は、自分の体に起こった事が信じられなかった。レーザーの光線が、傷口を焼きなが
ら切断するので、血は殆ど飛び散らない。たちまち、焼け付くような激痛が襲ってきた。
「腹の皮を両側に広げて」
アテナが指示をした。ビーナスはレーザーメスのスイッチを切ってテーブルの上に置くと、
真ん中に切り込みを入れられた、美帆の腹の皮を大きく両側に広げ、金槌で五寸釘大のピ
ンを打ち込み、左右3か所ずつ、ベッドに打ち付けた。肺、心臓、胃、肝臓、すい臓、小腸、
大腸などの内臓が、全て晒け出され、外気に触れて、恐ろしい苦痛が美帆の脳裏を襲って
きた。まるで、理科の実験で解剖される蛙の様だった。
「ぎゃああああ!ぎゃあああああ!ぎゃあああああ!」
余りの恐怖と苦痛に、美帆の絶叫は止まる事がなかった。さすがに耳が痛くなったアテナは、
粘着テープを美帆の口に貼りつけた。
「んんんんん!んんんんんん!んんんんん!」
塞がれた喉の奥で、美帆は絶叫し続けた。四肢を痙攣させ、あらん限りの力でベルトを引き
千切ろうとしたが、被験体が暴れる事は、想定されているので、ベルトの強度は充分だった。
494作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 10:47:47.10 ID:At4kfJEY
「ネオガイア星人と、基本的には内臓の配置は、変わらないようです」
ビーナスが、さらけ出された内臓にペンシルライトの光を当て、冷静に観察しながら淡々と
言った。もう片方の手には小型カメラを持ち記録している。アテナがピンセットで小腸をなぞ
り、所々摘み上げたりした。
「んんんんん!んんんんん!」
内臓を直に触られる激痛に、美帆が涙を流している。
「そのようね。ただ、原始的な食料を食べているせいか胃や腸などは、我々より少し発達し
ているわね」
アテナが推察した。正確に言えば、1500年もの間、消化の良い家畜用の栄養食ばかりを
食べてきたネオガイア星人の方が、退化しているのだったが。
「では、内臓の標本を取りましょう」
「わかりました」
アンドロイド達が、防腐液で満たされたガラス容器をいくつか運んで来た。
「肺と心臓は最後にして、まず消化器官から採取しましょう」
アテナが、食道と胃の境目にレーザーメスを入れた。
「ああああああ!うぎゃああああ!」
余りの絶叫に、粘着テープが剥がれた。胃と小腸の境目も切り離し、ビーナスが両手で肉
体から分離された胃を持ち上げる。そして、そっとガラス容器に入れた。透明の防腐液に浮
かぶ胃は、まだビクンビクンと動いていた。続いて、小腸、大腸と次々に切り離しガラス容器
に保存する。
495作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 12:15:47.46 ID:At4kfJEY
「ぎゃあああああ!」
とうとう、美帆が気絶し頭部が項垂れた。膀胱が緩んだのか、股間からは、チョロチョロと
オシッコが流れた。
「被験体が気を失いました。これでは、苦痛に対する耐久力が測定出来ません」
ビーナスが、残念そうに言った。アテナは先程使った電撃棒を、再び取り上げた。
「起こせばいいのよ」
アテナは、電撃棒の先端を、意識を失っている美帆の汗だくの額に押し当てた。
「ぎゃああああ!」
無意識の世界に逃避していた美帆は、束の間の安息から呼び戻される。
「続けるわよ」
2人の女医は、それぞれの手に持ったレーザーメスを振るい、次々に残された内臓を摘出
していった。
「ぎゃあああああ!」
美帆は、何度も気絶し、その度に数秒後には、電撃棒で起こされる。余りにも激しい苦痛で
脳が焼き切れるのではないかと思われる程だった。
「腹部が空っぽになったわ。後は心臓と肺だけね」
アテナが、血まみれの空洞を眺めながら言った。
「どちらかを、取り出した瞬間、被験体が即死しますが、どうしますか?」
「そうね。被験体からは、生物学的データだけではなく、地球の社会情報も聞き出さなくては
いけません。残りの臓器を摘出する前に、首だけを切断して、生命維持装置に繋ぎましょう」
496作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 12:16:37.62 ID:At4kfJEY
「はい」
ビーナスは、アンドロイドに、生命維持装置を用意するように命令した。そして、一番刃渡
りの長いレーザーメスを手に取ると、鬼の形相で叫び続けている美帆の喉元に刃を押し
込み、スッパリと胴体から切り落とした。ゴロンと手術台の上に、沈黙した生首が転がる。
信じられない物でも見るかのように目を見開き、苦痛に顔を歪めたまま表情が固まっていた。
そこへ、アンドロイド助手が直径30センチ、高さ15センチ程の、丸太の切り株のような金
属製の台座を持ってきた。側面には、スイッチやランプ、液晶が並んでいる。ビーナスは、
絶命している美帆の生首を持ち上げ、台座の上のくぼみに嵌めこみセットする。そして、
有機粘土の緩衝材で接合部の隙間を塞いでから、蘇生スイッチを押す。
「うまくいくかしら」
稀に生き返らないケースもある。ブーンという音がして、美帆の目蓋が瞬きをした。
「あ・・・痛くない・・・ここは、どこ?一体何が有ったの?夢・・・・」
先刻までの激痛が嘘の様に消え、美帆は狂乱状態から、正気に戻っていた。
「痛くないのは、当たり前だわ。だって、あなたの体は、もう無いんですもの」
ビーナスは、美帆の間抜けなコメントに、思わず噴き出して笑った。
「その生命維持装置は、二酸化炭素を酸素に変換してくれるのよ。栄養カートリッジとバッ
テリーは時々、補充しないといけないけど、それ以外は水も呼吸も必要ないの。便利でしょ」
ビーナスは、クスクスと笑い続けながら美帆に説明した。
「拒絶反応は、全く無いようね。残りの内臓の摘出に取り掛かりましょう」
観察していたアテナが言った。ビーナスは、生命維持装置をセットされた美帆の生首を、
邪魔者でも扱うかのように、髪の毛を鷲掴みにして持ち上げ、部屋の隅にあるテーブルの
上に置いた。
497作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 12:17:28.60 ID:At4kfJEY
「ひっ・・・痛い・・・・髪の毛が抜けちゃう・・・」
「そこで見てなさい。自分の体が、バラバラにされるのを」
美帆の生首を、ワザと手術台の見える向きに置く。そして、アテナと共に、手術台の上の、
首が無くなって残骸と化した美帆の胴体に向き直り、残りの心臓と肺の摘出に取り掛か
った。一方、狭苦しいガラスケースの中で、親友が生体解剖されるのを、まざまざと見せ
つけられていた理沙と亜希子は、お互いに抱き合ったまま啜り泣いていた。
「美帆が・・・美帆が・・・どうなっちゃうの、あたし達・・・」
「こわいよう、ママ、ママ・・・助けて・・・もう、彼氏なんか、欲しいと思わないから・・・」
理沙と亜希子は、パニック状態になっていた。親友が目の前で解剖されるショックもさる
事ながら、次は、自分の番かもしれないのだ。
「ああ!あたしの体・・・あたしの体を、元に戻してよ・・・・こんなの嫌・・・絶対無理・・・」
498作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 12:19:11.38 ID:At4kfJEY
テーブルの上に置かれた美帆の生首も、夢から覚め、ようやく状況が呑み込めてきたらし
かった。目の前で2人の女医が、精力的にレーザーメスを振るい、自分の体を細かくバラ
しているのだ。心臓、肺を取り出した後は、骨格、神経線維などを、抜き取り始めた。美帆
は、まるで以前テレビの釣り番組で見たマグロの解体ショーの様だと思った。女子大生で
ある美帆の首から下の肉体は、完全に標本レベルに分解され、血を洗い流されて、整然と
ガラス容器に納められた。手首から先、足首から先は、それ以上分解されることなく4個の
ガラス容器に別々に保存される。ネオガイア星の楔形文字で、『右手』、『左手』、『右足首』、
『左足首』と書かれたラベルが貼られた。徹底的にバラされた肉体は、もはやどんなに優
れた医療技術を駆使しても、元に戻す事は、不可能に思われた。美帆は、余りにも悲しい
現実に、シクシクと泣き始めた。
「こら、地球人。あんまり、泣くんじゃないよ。カートリッジの減りが、早くなるじゃないの!」
アテナが美しい顔に、目くじらを立てて注意した。
499作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/17(水) 12:21:30.56 ID:At4kfJEY
2周目、美帆編、終わりです。
リメイクのつもりで書いています。細部が違うのは、パラレルワールドという事で。
500名無し調教中。:2012/10/17(水) 21:52:16.69 ID:3rguCTwC
更新乙です!
501名無し調教中。:2012/10/17(水) 23:59:03.14 ID:fqkTA22S
こちらの世界でも由梨香にマゾ化薬を打たれるのでしょうか?
それにしても、最近更新のペースが速いですね
次のお話も楽しみにしております
502作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/18(木) 18:21:43.80 ID:tROHnYu7
西暦2012年2月。久石千鶴(肉体年齢、約20歳)が、現代へと帰還してから3カ月が
過ぎていた。千鶴は、1人で独房に入れられている。最初のうち、ウラノス博士によって、
肉体の隅々まで執拗に検査され、苦痛と屈辱を味わったが、そのうち呼ばれなくなり、
今では殆ど一日中、1人でボーッと過ごしている。相変わらず、実験体には衣服は何一
つ与えられず、全裸だったが、空調が利いているため寒くは無かった。
(なんとかして、ここを脱出しなければ)
千鶴は、毎日、その事だけを考えていた。
(さざなみ市の教団支部の地下には、ウイルスのカプセルが埋められている。それを、
開けることが出来れば・・・)
白人だけを、殺傷するそのウイルスをバラ撒けば、ネオガイア星人を一掃する事が出来
るだろう。地球の白人も被害にあうだろうが、復讐に燃える千鶴は、それくらいの犠牲は、
仕方がないと考えていた。
(人類が、奴隷化からまぬがれる、最後のチャンスよ)
千鶴が、2000年8月にカプセルを埋めたのが、別の時間軸だという事には、気付いて
いない。
(しかし、カプセルの開口タイマーは、2007年にセットした筈・・・どうして、まだネオガイ
ア星人達は、生きているの?何かの手違いがあったのかしら。いずれにしても、確かめたい)
503作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/18(木) 18:22:32.89 ID:tROHnYu7
千鶴は、脱出する方法を考え続けた。しかし、窓も無い白い壁に囲まれた部屋で、ドア
が開かれる事はなく、食事は、一日一回栄養チューブが、直径10センチの穴から、投
げ込まれてくるだけである。排泄は、ホースの先に付いた吸気口を股間に当てて澄まし、
シャワーは、液体では無く、クリーング用の特殊な気体を噴きつけて澄ませる。ウラノス
博士の検査に呼ばれない以上、ドアが開くことはなかった。外界との接点は何一つない。
(くそっ、このまま飼い殺しにされるの!)
長期間、幽閉された事は、2000年間の人生の中で何度もあったので、それ程、苦には、
ならない。やる事は、眠るか、オナニーをするか、瞑想にふけって、2000年間の人生の
記憶を整理する事くらいだった。そんなある日、千鶴は、ふと背後に突然、人の気配を
感じた。
「こんにちは。僕、時間停止男です」
振り返ると、日本人の青年が、Tシャツとジーンズを着て、にこやかに笑いながら普通に
立っていた。
「誰?あなた、誰?」
千鶴は、反射的に飛び退り、ファイティングポーズをとって身構えた。全裸だったが、そ
んな事を気にする年齢ではない。
「だから、時間停止男です。本名は、久保田道康。時間を止め過ぎて、もう実際の年齢は、
自分でも判りません」
男は、人を食ったような態度でヘラヘラ笑いながら言った。緊張感のカケラもない。大胆
不敵で、怖いものは何もないような自信に満ち溢れていたが、何となく気が抜けていた。
504作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/18(木) 18:23:17.34 ID:tROHnYu7
「どうやって入ったの?」
千鶴は、尋ねた。ドアが開閉された様子はなかった。
(まさか、こいつ、時間管理局の手先?こんな所まで追って来たのかしら?)
思い当たるのは、それ位しかなかった。
「もちろん、時間を止めて・・・だよ。あんたを連れ出しに来た。ある人に頼まれてね」
「ある人って、誰?どうやって、ここから脱出するの?」
「簡単さ」
道康は、胸にぶら下がっていた卵大のペンダントに右手を当てた。千鶴の視界から周り
の景色が消え、次の瞬間、どこかの街角に立っていた。幽閉生活で、時間の感覚が麻痺
していたが、辺りを見渡すと、良く晴れた昼間だった。
「え?」
全裸だったのに、服まで着せられている。生足、ミニスカートにサマーセーターと、アンバ
ランスな服装だったが。靴も履いていない。
「ここはどこ?」
「さざなみ市の繁華街のどっかだ。さあ、好きな所へ行きな。僕が、協力するのはここま
でだ」
そう言うと、次の瞬間、道康と名乗る青年の姿は消えていた。周囲を探したが見当たらな
い。歩き出した千鶴は、下着を身に付けていない事に気付いた。
(今は、そんな事、どうでもいいわ。あいつが何者か知らないけど、このチャンスを逃す手
は無い。今すぐカプセルを開けてやる)
千鶴は、おぼろげな記憶を頼りに、千羽鶴教団のさざなみ支部がある筈の住所を目指し
て街の中を、さ迷い始めた。
505作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/18(木) 18:24:43.81 ID:tROHnYu7
3日かけて、ようやく支部のあった番地にたどり着いた。途中、空き巣に入った家で金
と靴を調達し、その金で食べ物と下着を買った。指名手配されているかもしれないので、
ホテルには泊まらず、夜は公園で寝た。野宿も慣れている。
(あった。よかった、支部があった。昔のままだわ)
千鶴の主観時間で3カ月程前に、ウイルスカプセルを設置した時の記憶にある建物の
外観と、ほぼ一致していた。門の所には『千羽鶴教団、さざなみ支部』と書かれた看板
が掲げられている。玄関を白装束の男性信者が警備していた。
「私です。すぐに支部長を呼びなさい」
千鶴は、命令口調で言った。男性信者は、まじまじと千鶴の顔を見、その服装に疑いの
目を向けた。千鶴が信者の前に出る時は、いつも巫女姿なので無理も無く、ミニスカート
を履いた教祖が、前触れも無く支部に現れるとは、誰も予想していなかっただろう。
「え・・・あ・・・教祖様?」
「そうです。緊急の要件なの!早く呼びなさい!」
「はい」
しばらくして出てきたのは、千鶴の知らない男だった。
「これは、これは教祖様。一体、どうなさったのですか。あれ、でもさっきの、モニター会議
では、奥滝村の本部にいらしたのでは?」
(まさか・・・この世界に、もう一人別の、あたしがいるみたいね)
千鶴は、背中に冷や汗が流れるのを感じた。誤魔化す言い訳を考える。
506作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/18(木) 18:25:47.58 ID:tROHnYu7
「それは、影武者です。今から、ウイルスカプセルを開放します。地下室へ案内しなさい」
千鶴は、威厳を持って強い口調で言った。左手をさりげなく前に出して見せつける。小指が欠損しているは、教祖の証になる筈だ。
「え・・・あれ・・・ウイルスカプセルって、何ですか?」
支部長は、その左手を不思議そうに眺めている。
(この支部長には、カプセルの事は、知らされていないのか?)
千鶴は、首をかしげた。カプセルを預かる支部の幹部には、教団の機密情報が伝達
されている筈なのに。
「早く!とにかく地下室へ案内すればわかるわ!」
「は、はい」
千鶴の威圧感に押されて、支部長は千鶴を建物の中へ招き入れた。書庫の本棚の裏
にある厳重に封鎖された鉄扉を、幹部しか知らない電子ロックの暗証番号で開けさせ、
階段を下りる。その先の部屋には黒光りする直径3メートルの金属カプセルが鎮座して
いる筈だった。部屋の入り口で、もう一度、暗証番号を打ち込み、中に入った。
「な・・・」
千鶴は、絶句した。部屋の中は空っぽで、黒い玉など、どこにもなかった。
「ウイルスカプセルは、どうしたの?」
逆上した千鶴は、支部長に、食ってかかった。支部長は、しどろもどろに答える。
「だから、何の事ですか?ここは、ネオガイア星人に支部が手入れを受けた時に、信者
達が隠れられるようにと、2004年に造られた地下室です。私が、着任してから3年にな
りますが、ウイルスカプセルなんて、聞いた事がありません」
「そんな・・・」
千鶴は、愕然とした。最後の希望が消えたのだ。
(ここは、別の時間軸???)
千鶴は、その事をようやく、その答えに行き付いた。正確に言えば、今いるのが、千鶴が
生まれた元の時間軸で、ウイルスカプセルを設置させたのが、過去へ飛ばされた千鶴自
身が、分岐させたパラレルワールドだったのだが。
(ややこしいわ。どの時間軸を、その人間本来の世界と捉えるかは、もう、個人の好みの
問題のレベルでしかないんだわ)
ようやく、現代へ辿り着いた千鶴の頭の中は、疑問符でいっぱいだった。
507名無し調教中。:2012/10/20(土) 09:04:10.22 ID:4gU6Pc/+
wktk
508名無し調教中。:2012/10/22(月) 12:12:17.74 ID:R3LLb28C
更新乙です。
509名無し調教中。:2012/10/22(月) 21:06:29.52 ID:+0OfuKaN
展開が読めない…
510名無し調教中。:2012/10/23(火) 12:25:58.68 ID:2m5ynlq6
更新乙!
じっくりと構想を練ってください。
楽しみにしてます。
511作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/24(水) 20:07:18.23 ID:vExvCA6+
(どうする・・・この後、どうする・・・)
 目眩がし、よろけそうになった千鶴は、何とか両足を踏ん張り、倒れ込むのを堪えた。
しばらく無言で呼吸をし、気分が落ち着くのを待つ。
(無いのなら、もう一度作ればいい。奥滝村の教団本部にはウイルスの資料がある筈だ)
「教団本部へ、戻ります。車を用意しなさい」
千鶴は、威厳たっぷりの声色で支部長に命令した。その時、地下室にさざなみ支部の人
間と思われる信者が数人入って来て、支部長に耳打ちした。
「えっ?どういう事だ?」
支部長は、目を見開き、疑わしそうに千鶴の顔を見た。
「一体、あんた誰だ?教祖様は、今、奥滝村におられる。影武者など置いていないと、12
使徒の草川様に確認が取れた」
「ちっ!」
千鶴は舌打ちした。
「拘束しろ」
支部長が、信者達に目配せした。屈強な男性信者数人が、千鶴を取り囲み、体に手をか
けようとする。
「ちょっと待て!私は、別の時間軸から来た・・・」
言いかけて、止めた。万事休すだ。千鶴は、説明を諦め、前方の信者に足払いをかけた。
同時にドアに近い右側面の信者にタックルし、突き飛ばす。2000年の間に千鶴が、身に
付けた体術は、並みの格闘家を、遥かに勝っている。千鶴は、階段を駆け上がり、地上階
へ出た。そして、そのまま支部の玄関を出て、表通りに駆け出した。
512作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/24(水) 20:08:02.73 ID:vExvCA6+
 千鶴は、独力で奥滝村を目指す事にした。この時間軸に別の自分がいるのなら、直接
会い、事情を説明すれば、協力して貰える筈だ。さざなみ市のある静岡県から奥滝村の
ある山梨県は、富士山を挟んで表裏の位置にあり、距離にすれば、それ程離れていない。
しかし、千鶴は宇宙人の租借地をなっている、さざなみ市から出る事が、それ程簡単では
ない事を思い知ることになった。
「パスポートを見せて下さい」
さざなみ市駅から快速急行に乗り、一旦東京へ出ようとした千鶴は、租借地の境界線に
ある駅で検問を受けた。2004年にエネルギーバリアの内側にいた人間は、その後の不
平等条約で日本国籍を失い、さざなみ市から出る事は出来ない。2005年の条約締結後、
外部から入って来た人間は、さざなみ市への入国の際、パスポートの提示とビザの発行
が義務付けられており、日本へ戻る時もそれが無いと境界線を越えられない。当然千鶴は、
所持していない。
「持っていないので、この駅でおります」
入国管理官にそう言うと、千鶴は、そそくさと列車を降りた。改札を出てバスターミナルに
呆然と立ち尽くす。この調子では、道路も関所が設置されているのだろう。
(歩いて山越えするか)
千鶴は、遠くに見える山影を目指した。
513名無し調教中。:2012/10/30(火) 09:50:16.11 ID:BiN33Ev1
更新乙です。
だんだん寒くなってきましたが、ご自愛ください。
514作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/31(水) 11:48:35.85 ID:3JX/lSRX
住宅地を離れ、郊外の田畑や野原を越え、やっとの思いで辿り着いた、国境線上にある
低い山に登った。そして鬱蒼と茂る森の中を歩いて東を目指す。しかし、そこでも千鶴は
挫折する事になった。木々を分け入って、道なき道を進んだが、いきなり鉄条網にブチ当
たったのだ。高さ5メートル程の鋭い棘に覆われたフェンスが、山肌を縫って、見渡す限り
南北に延びていた。所々に『危険!高圧電流!』という看板が立てられている。それは、
元々エネルギーバリアが張られていた頃、バリアの外側を取り囲むために日本の自衛
隊が設営したものだった。バリアの消失後も国境線の壁として、不平等条約に基づき、
残されたままになっている。
(ダメだ。越えられない・・・何か方法は無いのか)
千鶴は、その場に座り込んだ。山を歩いた疲労が蓄積しており、徒労感と共に一気に押
し寄せて来たのだった。
(こうなったら、幹線道路の関所を強行突破するしかない)
千鶴は来た道を戻った。そして国道一号線に出る。関所は巨大なゲートの様に聳え立っ
ており、大口径のレーザー砲が、検査を待つ車両の列に向けられていた。
(く・・・やはり、ここも無理だ)
千鶴は、道路脇に立ち尽くした。その時、背後に人の気配を感じた。
「やあ、困っているようだね。全く、世話の焼ける、お人だ」
聞いた事のある声だった。振り返ると久保田道康と名乗った青年が立っていた。
515作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/31(水) 11:49:08.81 ID:3JX/lSRX
「また、あなた?」
「そう、僕、時間停止男です」
道康は、相も変わらずヘラヘラした態度だった。おそらく自分の持っている特殊能力の
御蔭で、この世に怖い物などないと信じているのだろう。
「国境線ですか?こんな物、無いのと同じですよ。僕にとってはね」
「あなた、一体誰に頼まれているの?」
「そのうち判りますよ。死なずに生きていればね。あなたの特殊能力は、不老不死でしょ?
依頼人から、聞いていますから」
道康は、謎めいた言葉を発するのみだった。道康は、胸の卵型のペンダントに手を当て、
次の瞬間、風景が掻き消され、千鶴は別の場所に立っていた。道康の姿は無く、振り返
ると背後に関所があった。レーザー砲は、先程とは反対の方向を向いており、千鶴が、
今立っているのは、日本側の領土のようだった。スカートの下が、やけにスースーした。
(ちっ、あの野郎!あたしのパンティを持って行きやがった・・・まあ、いいわ。とにかく、奥
滝村に行かなくては。お金はあるけど、最寄りの駅か、バス停まで、ヒッチハイクでも、し
ようかしら)
ミニスカ、サマーセーター、スポーツシューズと言うアンバランスな格好のまま、千鶴は、
国道一号線を東へ歩き始めた。
516作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/31(水) 11:49:46.03 ID:3JX/lSRX
ヒッチハイクをするまでもなく、たまたま通りがかったタクシーを拾って、沼津駅まで行き、
そこから快速急行に乗る。そして横浜で乗り換え、甲府を目指した。甲府からは、再びタ
クシーを使う。
「奥滝村の千羽鶴教団の本部へ、行ってちょうだい」
「はい・・・」
タクシーのドライバーは、気乗りしないような、複雑な表情を浮かべた。距離は遠いので
稼ぎにはなるが、悪名高いカルト教団の関係者とは、あまり関わり合いたくないのだろう。
ドライバーは、口数も少なく、タクシーを南へ走らせた。富士山の樹海の北端に奥滝村は
ある。教団本部の正門である鳥居の前で、千鶴はタクシーを降り、高額なタクシー代を支
払った。どうせ盗んできた金である。教団本部は、千鶴のよく知っている正暦2000年の
状態と、ほとんど変わっていなかった。戦後の一時期を覗いて、千鶴が、幕末から100年
以上暮らしてきた、最も慣れ親しんだ場所である。鳥居を潜るとすぐに、十数人の屈強な
男性信者に取り囲まれた。千鶴は、動じない。予想されていた事だ。
「教祖に、会わせなさい。会えば、すぐに問題が解決するわ」
「偽物を捕まえろ」
男性信者達は、千鶴に襲いかかってきたが敢えて抵抗はしなかった。縄で後ろ手にきつ
く縛りあげられる。
517作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/31(水) 11:50:30.84 ID:3JX/lSRX
「教祖様の前へ引き立てろ、との御命令だ」
千鶴は、黙って頷いた。どんな形であれ、この時間軸の自分自身と対面さえすれば、
協力を得られる自信があった。何しろ相手は自分なのだ。自分が自分に敵対する筈が
無い。千鶴は、本殿へと引き立てられた。途中で見かける信者同士の野外での乱交セ
ックスは、見慣れた光景である。フリーセックスの教義も千鶴が制定した条文と変わり
はないのだろう。本殿に入ると、中枢である『真理の間』には十人以上の教団幹部が順
列正しく、檜張りの床に正座し、日々の案件を審議をしている最中だった。千鶴のよく知
っている原田神人や、真鍋聖司、草川仏次郎など、12使徒達の顔がある。そして上座
には、やはり巫女姿の千鶴そっくりの女が座っていた。
「お前が、ここに来るのは判っていた。さざなみ支部から連絡があったからな」
その女が口を開いた。ぞっとするような冷たい口調と眼差しだった。
「お前は、一体何者だ?なぜ、私と同じ姿をし、私の名を語る?」
女が質問し、後ろ手に縛られたまま千鶴が答えた。
「あたしは、あなたよ。別の時間軸から来た、久石千鶴よ。あなたとは同一人物なの。ねえ、
協力して。宇宙人を一掃するプランがあるのよ」
千鶴は、懸命に訴えた。このチャンスを待っていたのだ。
「久石千鶴・・・私の親戚か何かか?同一人物とは、どういう事だ?私の名は、久石弓鶴だぞ」
千鶴は、あっけにとられた。自分と瓜二つだが、違う名前らしい。千鶴は弓鶴と名乗る女の左
手に目をやった。すらりとした白魚のような指が、欠損せずに5本揃っている。
518作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/10/31(水) 11:51:12.88 ID:3JX/lSRX
(違う!似ているけど、あたしじゃない!別の人間だ!)
「それに、我が教団は宇宙人と融和の道を模索している。確かに数年前までは徹底抗戦
を呼びかけていたが、科学力の差が大き過ぎる事に気付いた。敵対するのは、現実的な
解決方法ではなかろう」
弓鶴は、話を続けた。宇宙人によって、さんざん苦しみを受けた千鶴には受け入れられ
ない内容だった。
「そんな!宇宙人と融和なんてあり得ない!奴らは地球人を奴隷化し、生体実験の材料
にしているのよ!」
千鶴は、息巻いた。しかし、弓鶴も、居並ぶ12使徒達も、動じた様子はなかった。
(ハッ!もしかして、この女、指が欠損してないから宇宙人への憎しみが、それ程強くない
のだわ。ひょっとしてクリトリスも、あるのかも・・・)
と、言う事は、真藤組への全面戦争の指示も出されておらず、この時間軸ではヤクザとの
抗争はなかったのかもしれない。
(そうか、だから、あたしの主観時間で2000年前、あたしの元々いた西暦2003年の1月
に真藤登は健在で、あたしと初めて遭遇したのだわ)
千鶴は、やっと呑み込めて来た。つまり、この時間軸の千羽鶴教団を立ち上げたのは、
千鶴ではなく、西暦でも正歴でもない、また別の三つ目の時間軸から過去に飛ばされた
弓鶴と言う女なのだ。そこでは、微妙に細部の設定が異なっているに違いない。
(ああ、こんがらかって来た。何をどうすればいい?どの世界で、あたしがどうなれば、あ
たしは満足するの?)
千鶴は、時の迷宮に陥っていた。しかも自分は、不老不死である。死なない限り、永遠に、
この迷宮の中を進まなければならない。
519名無し調教中。:2012/11/02(金) 22:24:27.07 ID:hYuCsZ2U
更新おつ
520名無し調教中。:2012/11/08(木) 01:49:10.15 ID:UN62BxWY
これが後の降伏実〇党である
521作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/12(月) 10:41:01.05 ID:vfSsAYzp
「その女を地下室へ監禁しなさい。私の名を語り、さざなみ支部へ侵入した罪は重罪です。
そっくりなのは、ひょっとしたら整形しているのかもしれません。何者で、何の目的があるの
かを調べなさい。背後にいる組織も・・・ゆっくりと拷問し、吐かせるのです。原田長官、お願
いします」
「はっ」
諜報省の大臣である原田神人が承った。警備係の男性信者が、千鶴を引き立て、別殿の
地下室へと連行する。そこには、教団に逆らった者や、脱走しようとした者、外部からの侵入
者、教団の活動を妨害しようとした者達が、捕えられ監禁されている。そこで拷問を受け、死
んだ者は、硫酸風呂で死体を跡かたも無く溶かされるのだ。
(まさか、自分の教団で、あたし自身が閉じ込められるとは・・・)
千鶴は、歯ぎしりした。そこは、正歴の世界で、自分が指示し造らせた施設と、そっくりだった。
厳重に入り口を偽装された地下室は、日の光が届かず、拷問部屋や大型犬用の檻を並べた
だけの監禁部屋が並んでいる。様々な年齢の男女が全裸に剥かれ、閉じ込められていた。
牢番の信者が、ナイフで千鶴の着ている衣服を下着まで切り裂き、全裸にした。
「入れ!」
千鶴は、後ろ手に捕縛されたまま檻の一つに入れられた。
「手は解いてくれないの?」
「逆らう気力が無くなるまでは、解かない。武術を習得している危険人物かもしれないからな」
522作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/12(月) 10:41:34.06 ID:vfSsAYzp
ガチャリと錠前が降ろされ、全裸の千鶴は檻の中に閉じ込められた。立つ事も出来ない程、
狭く窮屈な檻である。洗面器が一つ置いてあった。排泄用のトイレなのだろうか。
「ボンジュール、新入りさん」
隣の檻から声が、かかった。見ると全裸の白人女性が閉じ込められていた。
「こんにちは」
千鶴も挨拶をした。言葉からすると、フランス人だろう。
「その洗面器はね、トイレ兼食器なの。大切に扱ってね、唯一の家財道具なんだから。あた
しの名前は、カトリーヌ・レクレール。年齢は37歳。ここに、閉じ込められて、もう6年になるわ」
「あたしは、千鶴」
カトリーヌと名乗ったフランス人女性は、饒舌だった。余程、話し相手に飢えていたのかもし
れない。大柄な外国人なので、檻の中では余計窮屈そうである。
「フリーのジャーナリストなの。6年前、この教団を取材して、その犯罪行為をリークしようと
したら、寸前で拉致されちゃった。以来、この有様よ」
カトリーヌは、前屈みの姿勢のまま肩をすくめた。
「それは、大変ね」
「拷問されたのは、最初だけ。その後は、この檻の中で放置プレイよ。運動も出来ないし、
床ずれするし・・・太るかと思ったけど、食事制限されているから、その心配は、ないわね」
運動不足のまま、痩せているので、筋肉は落ち、太ってはいないが、とても健康的とは言
えない体型だった。
523作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/12(月) 10:42:24.57 ID:vfSsAYzp
「体を洗えるのは、普通だと週間に一度。ホースで水を浴びせられるわ。冬でもね。信者
のセックスの相手をさせられる時は、その前に体を隅々まで石鹸で洗って、歯磨きもさせ
てもらえる。拷問の前も、あまりにも汚い時は、バケツの水で行水をさせて貰えるわ」
「大変な生活ね」
「そうよ。6年・・・6年も、そうやって生きてきたのよ。こう見えても、2005年の宇宙人への
反攻作戦の時は、さざなみ市に一人で潜入して内部から、状況をリポートしていたのよ。
伝説のジャーナリストと呼ばれたわ」
カトリーヌは、ボサボサの髪の毛を掻き上げ、昔を懐かしんだ。
「ねえ、後で、鉄格子越しに、お互いの手でオナニーを、し合いっこしない?ここでは、それ
くらいしか楽しみが無いの。あなたも、これから何年も、ここで暮さないといけないんだから」
「長期間、幽閉されるのは慣れているわ。百年くらいなら経験がある」
千鶴は、真顔で言った。まだ、300歳くらいの頃、邪馬台国の卑弥呼の時代から、ヤマトタ
ケルの時代まで地下牢に幽閉されていた経験があった。
「トレビアン!面白い事、言うわね、あなた。百年だって、アハハハハ」
カトリーヌは、久しぶりにジョークを聞いた気がして、お腹を押さえて、笑い転げた。
524名無し調教中。:2012/11/13(火) 13:09:55.88 ID:Gf3iwOIq
グレイの人間牧場もリメイクしてもらえると嬉しいです。
525作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/13(火) 23:18:10.96 ID:Ma9jf0hU
カトリーヌと名乗るフランス人女性と会話をしていると、時間の立つのを忘れるようだった。
しゃがんだ姿勢で鉄格子越し向かい合い、お互いのオマンコに手を伸ばす。
「手を縛られているから、やり難いわ。後ろ向きになっていいかしら」
千鶴は、くるりと回転した。そして縛られたままの手を背後に伸ばし、隣の檻のカトリーヌ
の股間をまさぐる。カトリーヌがその手を取って、自分の快楽スポットへ導いた。そして互
いの指で慰め合った。自分でオナニーをするのとは違い、やはり他人の手でやって貰う方
が、興奮した。
「OH・・・OH・・・トレビアーン!でも、あなたクリトリスが無いのね。生まれつき?」
カトリーヌは、千鶴のオマンコの割れ目に指を這わせながら疑問を口にした。
「まさか、そんな筈ないでしょ?昔、ちょっと事故で失くしたのよ」
千鶴は、確かに気持ち良かったが、2000年を生き、ありとあらゆるセックスを堪能して来
たため、それ程乱れることは無く、快楽の波に飲まれながらも至って冷静である。30分程、
お互いを慰め合っていると牢番がやってきた。
「お楽しみのところ悪いがね。拷問の時間だ。出ろ」
牢番は千鶴の檻の鍵を開けた。彼は、今まで、2人の女がオナニーをやり合うのを、ニヤニ
ヤしながら眺めていたのだった。千鶴は、後ろ手に縛られたまま引き立てられた。
526作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/13(火) 23:18:53.97 ID:Ma9jf0hU
(手が自由にならなくても、足技だけで、こいつ一人くらいなら殺れる・・・)
千鶴は、そう考えたが実行には移さなかった。地上へ出るまでに、どれ程の警備態勢が敷
かれているかは、自分が一番よく知っている。並行世界とはいえ、彼女自身が指揮して創り
上げた教団なのだ。拷問部屋では、原田神人と弓鶴と名乗った、自分とそっくりの女が待っ
ていた。他にも数名の下っ端の男性信者がいる。拷問係だろう。
「吐かせて、あげるわ。偽物さん」
千鶴は、男性信者の手で両足首に鎖付きの枷を嵌められた。そして滑車で、逆さに釣り上
げられた。千鶴は、重力に引かれ、頭に血が上ってくるのを感じながら、拷問部屋にもう一
人先客がいるのに気づいた。それは、全裸の若い女のようだったが、奇妙なことに顔には鉄
仮面を被っており、人相は判らない。肌の色は、象牙の様な白で、傷一つない。古傷で埋め
尽くされた千鶴の裸体とは対照的だ。鉄仮面の下から伸びて、はみ出ている頭髪は金髪な
ので、白人の女だろう。彼女は、三角木馬に乗せられ鉄棘の付いた金棒で、拷問係に殴ら
れようとしていた。
「こっちの女も、相当しぶといわね。2年間、拷問し続けても、アルテミスと言う自分の名前以
外は、ほとんど何も喋らない。しかも、どんなに酷い傷を負わせても、たちどころに治ってし
まうし、むしろ拷問されることに喜んでいる。お手上げだわ」
弓鶴は、拷問吏に、始めるように合図した。鉄棘の付いた金棒で、アルテミスと呼ばれた鉄
仮面の女を殴り始める。傷一つない美肌が引き裂かれ、大量の血が流れ始めた。
527作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/13(火) 23:19:28.64 ID:Ma9jf0hU
「あう!気持ちいいわ!もっと、もっと強く、打って!あたしの体をズタズタにして!」
鉄仮面のせいで表情は判らないが、アルテミスは、苦しむと言うより、よがり狂っている
様だった。しかも、驚いた事に、拷問吏が手を休めると、引き裂かれた肌が、見る見るう
ちに治癒していく。千鶴は、驚きの余り、強い衝撃を受けた。
(何なの、この女!痛めつけられてもヨガっているから、マゾだと言う事は、わかるわ。
でも、肉体の傷が、すぐに再生していくのは、どういう事?この女も特殊能力者・・・)
その能力は、千鶴が喉から手が出るほど、欲しい能力だった。不老不死である千鶴の
肉体は、もはやボロボロで、衣服を着ていれば判らないが、裸になると見る者を萎えさ
せる。
(そうか、この女が、ウラノスの言っていた、アルテミスと言う不死身体質のネオガイア星
人の女か)
千鶴は、数ヶ月前に、さざなみ市の研究所で、精密検査を受けた時に聞いた名前を思い
出した。
「しかし、お前、汚い体だねえ」
弓鶴は、逆さ吊りになって為す術の無い千鶴の裸体を眺めて嘲笑った。
「これじゃ、男も寄り付かないだろう?顔は整形しているのかい?」
弓鶴は、千鶴の面の皮を指で摘み、思い切り抓った。
「整形なんかしていないわ。生まれつきの顔よ。私は、別の時間軸から来た久石千鶴よ。
その世界では、千羽鶴教団も、あたしが創設したのよ」
千鶴は、顔を引っ張られながら、必死に訴えた。
528作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/13(火) 23:20:11.00 ID:Ma9jf0hU
「ハッ!どうせなら、もっと、マシな嘘を付きなさい。千羽鶴教団の教祖は、このあたし、
久石弓鶴よ!あなたは、公安か、どこかの国に雇われたスパイでしょ?CIA?GRU?
モサド?中国国家安全部?ひょっとして宇宙人の手先?それなら、この本物っぽい整
形技術も、説明がつくわ」
弓鶴は、竹刀を手に持ち、逆さ吊りで無防備になった千鶴の体を、滅多打ちにし始めた。
「・・・・」
千鶴は、苦痛には強い。いくら肉体を叩かれても、悲鳴は上げず、無表情のままである。
「う・・・でも、おかしいわ。千羽鶴教団は、千鶴の千と鶴の文字を使ってネーミングしたの
よ。あなた弓鶴なのに、どうして千羽鶴なの?」
逆に千鶴が、質問を返すと、弓鶴は、激高した。
「うるさい!質問を質問で返すな!」
弓鶴は、触れられたくない所を突かれて怒りが増したかのように、渾身の力を込めて竹
刀を振るい続けた。古傷だらけの汚い皮膚が、さらに破れ、骨が砕けるのではないかと
思った。股間にも振り下ろされたが、元々クリトリスが切除されているため、それ程の激
痛ではなかった。
529作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/13(火) 23:20:53.09 ID:Ma9jf0hU
アルテミスは、よがりながら、同じ部屋で拷問されている、もう一人の女を眺めていた。
初めて見る女だった。黒髪に黄色い肌で、地球の日本人のようだった。逆さ吊りにされ
た裸体は、古傷だらけで醜い。竹刀で強打されているにも関わらず、悟りを開いた修行
僧のように平静心を保っている。少なくともマゾではないようだ。
(あの人は、あんなに拷問されても、何の快楽も感じないんだわ。何て不幸なのかしら。
あたしは、マゾに生まれて良かった・・・)
昔、白兵戦コマンドの士官として勤務していた頃は、自分の性癖を恥じ、ひたすら周囲
に気付かれないように隠していた。ネオガイア星人にもかかわらず、マゾと言うのは、
突然変異にも等しい存在だったのだ。それが、鉄仮面を被せられ、軍籍を抹消されて死
んだ事にされた辺りから、性癖が暴走を始めた。今では、誰に憚る事もなく痴態を曝け
出し、しかも不死身の肉体を手に入れた事で、歯止めが利かなくなっている。2年前、
アルテミスは、巨大ロボット兵器『キュクロプス1号機』で出撃し、ギガントバッタロボと戦
って敗れた。自力で残骸から這い出したものの、ネオガイア軍の回収部隊が到着する
前に、戦闘の様子を観察していた千羽鶴教団の信者に拉致されたのだった。以来、2年
間、幽閉され、ネオガイア星人の情報を引き出そうとする弓鶴に拷問を受け続けている。
「もっと・・・もっと・・・」
アルテミスは、鉄仮面の隙間で白目をむき、涎を垂らしていた。何も吐かないのは、喋ら
なければ拷問が永遠に続き、自身の快楽を貪れるから、というのが主な理由だった。現
に今も、愛液が溢れ出し、股間を伝っている。
530作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/14(水) 00:02:45.74 ID:xy/18qVe
千鶴への拷問は、数時間に及んだ。弓鶴、原田神人、下っ端の拷問係が、代わる代
わる千鶴の肉体を責める。江戸時代以降に考案された、ありとあらゆる拷問器具を使
って、千鶴は痛め付けられた。
「お前、整形しているのだろう?」
「してないわ!」
石抱き刑にされ、ギザギザの板の上に正座し、膝の上に石板を重ね置きにされた千鶴
は、あくまで突っぱねた。そして繰り返し、訴え続けた。
「ねえ、お願い。あたしの言う事を信じて!教団の書庫に、白人だけを殺傷するウイルス
の製造方法を記したノートがある筈よ。それを探して!1999年に、あたしが久石家の土
倉から見つけた物よ・・・それをもとに、ウイルスをもう一度製造して頂戴!それを、さざな
み市にバラ撒けば、宇宙人を全滅させることが出来るわ!」
千鶴は、何度も何度も訴えた。
「だから、そんなものは無いと言っているだろう。聞き分けのない女だ。それに久石家の土
倉も2006年に火事で焼失した。世迷言もいい加減にしろ」
「そんな・・・戦時中に、久石重隆という人物が、満州の596部隊で開発したウイルスの資
料が、ある筈なのよ・・・」
弓鶴の言っている事が、本当だとすれば、千鶴の希望は完全に消えた。この世界では、
もう頼みの綱だったウイルスは存在しないのだ。長かった、その日の拷問が終わり、ボロ
ボロになった千鶴は、監禁部屋の檻へと戻された。長時間の拷問で、抵抗する体力は残
っていないと判断されたのか、後ろ手に縄は縛られなかった。隣の檻では、カトリーヌが
暇そうに待っていた。
「随分、やられたわね。慰めてあげるから、オナニーの続きやる?」
「いいえ・・・結構よ・・・あなた・・・トレビアンじゃなくて、レズビアンね」
千鶴は、呆れてため息をついた。さすがに全身が痛み、オナニーをする気にはなれない。
ぐったりと冷たい金属の床に横たわっていると、すぐ傍らに人の気配を感じた。
531作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/14(水) 00:03:50.49 ID:xy/18qVe
「こんにちは、僕、時間停止男です」
「つ・・・また、あなた?」
狭い、檻の中で千鶴は身を捩った。息遣いを感じる程の距離に久保田道康がいた。狭い
檻の中なので窮屈そうに身を屈めている。
「それにしても、狭いですね、ここは。でも、すぐに出してあげますよ」
道康は、胸の卵型の装置に手をやろうとした、その手首を、千鶴は目にも止まらない速さ
で掴んだ。
「何をするんです!僕は、あなたを助けようとしているんですよ!」
いつも余裕たっぷりの道康が、焦って声を荒げた。時間停止が、彼の自信の源であり、
それを封じられて動揺しているのだろう。慌てている、彼の姿を始めて見た。
「誰に、頼まれているの?言いなさい!」
千鶴は、強く迫った。道康は、怯えた目を向けた。
「いっ・・痛いですよ、もう・・・仕方ないな・・・あなたですよ、あなた。遠い未来のあなた自身
ですよ。未来の世界で、あなたは、自分自身の宇宙艦隊を率いて宇宙人と、戦争をしてい
ます。そのあなたに頼まれたんですよ。過去のあなたを助けるようにってね」
「え・・・」
千鶴は、呆気にとられた。確かに自分は不老不死だ。死なずに生きていれば未来永劫、
存在することになる。
「ただね。その依頼主のあなたが、今目の前にいる、あなたと同一人物で、記憶が連続し
ている存在とは限りませんけどね。未来は常に不確定なんです。絶対、こうなるなんて事
は何一つない」
「な・・・」
千鶴は、再び目眩を感じた。この無限に広がる時空連続体に、どれ程の自分がいるのだ
ろうかと、考えて。
「僕は、いろんな時間を旅して、ようやく判りました。運命なんてないんですよ。あるのは、
人間の執着心だけです」
道康は、そう言い放った。
532作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/14(水) 00:04:33.54 ID:xy/18qVe
千鶴編、終わりです。
533名無し調教中。:2012/11/14(水) 01:36:12.83 ID:33f+IXyp
534名無し調教中。:2012/11/14(水) 11:00:10.43 ID:NQ8tRBAh
おつー
535名無し調教中。:2012/11/14(水) 18:05:03.59 ID:zIeL34XM
>>524
俺も阿部理沙の動物園生活とセイリンカンたちの話が読みたい。
536名無し調教中。:2012/11/14(水) 21:25:02.42 ID:ZQKbvaGc
更新乙です。
アルテミスが一番のお気に入りキャラなので、再登場とても嬉しいです。
それにしてもウラノス博士との会話が、この伏線になっていたとは……。
あと時間停止男に千鶴を助けるのを依頼していたのはミッシェルだと思ってたんですが
まさか未来の千鶴だったとは……。
『生体実験』面白すぎです。
537作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/21(水) 17:22:23.24 ID:01OB0LPa
首都圏の進学校に通う、永峰透(15歳)は、高校一年生の夏休み、ささいな事が原因で母
親と喧嘩をし、家出をした。手持ちの金で、電車を乗り継ぎ、行った事も無い田舎の駅で降
りて、当ても無く何日も、さ迷い歩いた。夜は公園や土手で眠り、コンビニでパンや弁当を買
って食べたが、元々、子供の小遣い程度の金額しか財布に入っていなかったため、すぐに
所持金は尽き、歩くのも疲れ果ててきた。
(腹減った・・・喉が渇いた・・・でも、絶対に、家には帰らない!帰るもんか!どこかで、住み
込みで働かせてくれないかな)
中学時代は、受験勉強に明け暮れ、進学率がトップクラスの高校に入学して間もない透は、
アルバイトをした事もなく、世間を全く知らなかった。ただ、親と喧嘩をした怒りの余韻と、も
う勉強をしなくてもいいと言う、解放感に浸っており、どうにかなると、楽観的に考えていた。
山の中を縫って走るアスファルトの道を歩き続けていると、やがて峠に差しかかり、1軒の
喫茶店にたどり着いた。付近に他の家屋はない。360度見回しても、2車線の舗装道路の
他は、緑の木々が生い茂っているだけである。店の前の割と広い駐車場はガランとしており、
軽自動車が一台停まっているだけだった。
(ここで働かせて貰えないかな)
透は、小さなリュックを背負っているだけの恰好で、喫茶店に入っていった。
「いらっしゃい」
店内に、客はいなく、無愛想な中年の女が1人、カウンターに座っているだけだった。ロング
の茶髪でタバコを吸い、厚化粧で胸元の開いたワンピースを着ている。若造りをしているよう
で、熟れた色気があった。店内は薄暗く、喫茶店と言うよりスナックの様な雰囲気で、女も酒
が抜けた後の様に、けだるそうだった。
「あのう、ここで働かせて、頂けませんか」
透は、勇気を振り絞って言った。
538作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/21(水) 17:24:13.90 ID:01OB0LPa
「はあ?」
中年女、藤森宏美(41歳)は、キョトンとして透の全身を、まじまじと眺めた。ジーンズに半袖
のTシャツ姿で、リュックを背負っている。
「僕、家出して来たんです。行く所が無いんです。何でもします。お金はいりません。住み込み
で働かせて下さい」
透は、必死で懇願した。宏美は吹き出した。
「プッ!ハハハハ・・・お金はいらないって?本当に、なんでもするのかい?」
「はい、勿論です。約束します」
宏美は、良からぬ事を考え付いたようだった。未成年の様だが、色白で顔立ちは整っている。
「じゃあ、テストしてやるよ。合格したら使ってやる。付いてきな」
宏美は、顎をしゃくり、透を喫茶店の裏手へと連れて行った。
「うちはね、旅館もやってるんだ。流行ってないけどね」
建物の裏手は、森林に囲まれた空き地になっていた。広めの裏庭と言ったところだ。
「薪割りでもして貰おうかね。男手が無くて困ってたんだ」
「はい」
都会育ちの透には、薪割りといっても初めての経験で、ピンとこなかった。空地の隅に無造作
に丸太が積み上げられており、宏美から斧を渡される。
「それ、全部だ。あ、それから暑いから、裸になってやりな」
宏美は、意地悪気な笑みを浮かべた。
「えっ・・・」
透は戸惑う。
「どうしたんだい?何でも言う事を聞くんじゃないのかい?さっきの言葉は、嘘か?出来ないの
なら出て行きな!」
宏美の挑発的な言葉に、世間知らずな透は、つい乗ってしまった。
539作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/21(水) 17:24:56.43 ID:01OB0LPa
「嘘じゃありません、何でもしますっ!」
透は、Tシャツを脱ぎ、ズボンを下ろした。ブリーフ一枚の姿になる。
「パンツもだよ」
「は・・・い・・・」
透は、恥ずかしさに真っ赤になりながらブリーフを下ろした。ガリ勉らしく、色白で痩せた
ヒョロヒョロの体だった。始めて会ったばかりの女性に見られている恥ずかしさで、股間が
勃起する。
「あっ・・・」
透は、前かがみになり、手で勃起するチンポを隠そうとした。当然、彼は童貞で、生まれて
から今まで、女性とキスをした事も、手を握った事もなかった。
「その格好で、薪を全部割るんだよ」
「はい・・」
透は、手渡された斧を握り、へっぴり腰で薪を割り始めた。両手で柄を握っているため、股
間を隠す事が出来ない。初めての作業で、薪も、なかなかうまく割れない。
「下手だね、お前は。出来なきゃ、追い出すよ」
「頑張りますから、ここに、置いて下さい」
透は、必死で薪を割り続けた。真夏なので、たちまち全裸の体が汗まみれになり、蚊が寄っ
てくる。宏美は、思いがけず、転がり込んできた若い男の裸体を観賞しながら、久しぶりに
胸が高鳴って興奮し、股間がじわっと、奥の方から濡れるのを感じた。
(家出少年だか、なんだか知らないけど、面白いオモチャが手に入ったもんだね。しばらく
使ってやるか)
540作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/21(水) 17:25:48.80 ID:01OB0LPa
裏庭で、宏美と透が会話をしている声を聞きつけて、家の中から、若い女が出てきた。
宏美の1人娘の令子(19歳)だった。
「ママ、何やってるの?」
丸裸で薪を割る透の姿を見て驚いたようだった。
「こいつ、今日から、うちに住み込みで働きたいとさ」
「へえ」
令子は、高校を卒業して以来、就職も進学もせず、家でブラブラしている。名目上は、
家業の喫茶店と旅館を手伝う、家事手伝いと言う身分になっていたが、実質は、ほとん
ど家に引き籠っているだけである。宏美が若い頃、同棲していて、籍を入れる前に別れ
た男の種で、戸籍上の父親はいない。母親にそっくりの風貌だったが、若い分だけ美人
だった。ヘアースタイルは黒髪のセミロングである。滅多に外出する事が無いので、カラ
ーリングする意味が無いのだろう。
「何で、裸のなの?」
「暑いんだってさ」
令子は、その場にしゃがみ込んで、透の仕事ぶりを眺めた。宏美ばかりか、年齢のそう
変わらない綺麗なお嬢さんに見つめられて、透は、穴に入りたいくらい恥ずかしかった。
541作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/21(水) 17:28:51.68 ID:01OB0LPa
先に言っておきますが、このエピソードは、本編とは、何の関係もありません。
ちょっと、試しに書いてみました。
542名無し調教中。:2012/11/24(土) 15:57:43.07 ID:w3Eg1md0
更新乙です。
各文(1文字めから『。』まで)が、少し長くなりましたね。
543名無し調教中。:2012/11/26(月) 22:23:30.29 ID:Yo2YfEqt
更新おつ
544作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/27(火) 20:49:44.67 ID:EUlwyFML
「あなた何歳?」
令子が、ぶしつけに聞いて来た。しゃがんだ姿の短パンからチラチラと見える白い
太腿が眩しく、さらにペニスが、そそり立つ。
「じゅ・・15歳です」
「高校生?学校は?」
「僕、家出したんです・・・」
「ふーん」
令子も、透の裸体を観賞しているようだった。最近、家から出ていないのでテレビの
画面以外で、若い男を見る機会が少ない。プーだったが、付き合っている彼氏がい
るわけでもなく、令子も母親同様、性欲を持てあましていた。
「ところで、あんた、名前は、何て言うの?」
宏美が尋ねた。
「透・・・永峰透です・・」
「透君か。そうだね、あたしの事は、奥様。令子はお嬢様と、お呼び」
「はい、奥様、お嬢様」
透は、ペニスを勃起させながら、恭しく答えた。
545作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/27(火) 21:00:35.92 ID:EUlwyFML
薪割りは、日が暮れるまでかかった。宏美は、途中で喫茶店のカウンターに戻り、しば
らく令子が1人で監視していたが、やがて彼女も見たいテレビ番組が始まったのか、家
の中に戻って行った。全ての薪を処理し、透はヘトヘトになって近くにあった切り株に座
り込んだ。
(はあ・・はあ・・・はあ・・・疲れた。でも、言われた事はキチンとやり遂げたぞ。ああ、喉
が渇いた・・・)
全身から、かなりの汗を流していた。蚊に血を吸われ、全身が痒い。報告に行こうか、
とも思ったが、全裸なので裏庭から出ることが、憚られた。夕闇の中、心細くなっている
と宏美が様子を見に来た。
「終わりました。奥様」
「そうかい、じゃあ次は風呂掃除だ。喫茶店の営業時間は19時までだから、その後、飯
の用意と風呂の用意だ。今日は、泊まりのお客さんの予約はないからね」
明らかに喫茶店は、流行っておらず、宿泊客も稀なようだった。田舎なので閉店時間も
早い。
「はい、わかりました・・・すみません。水を一杯頂けないでしょうか」
「水?・・・仕方ないねえ」
宏美は、一旦家に入り、コップに水道水を入れて戻って来た。透は受け取ると、ゴクゴク
と喉を鳴らして飲み下す。何時間ぶりかの水分補給だった。お腹も空いていたが、それは
夕食まで待つしかない。透は、藤森家の風呂に案内された。宿泊客も使う兼用の風呂で、
割と広めの風呂場である。
546作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/27(火) 21:01:19.11 ID:EUlwyFML
「しっかり洗うんだよ。綺麗になるまで、何回でも、やり直しだからね」
「はい。奥様」
透は全裸のまま、風呂用洗剤とスポンジで、バスタブやタイル張りの床を磨き始めた。
バスタブには、垢がこびり付いている。先程飲んだコップ一杯の水では足りなかったの
で、こっそり蛇口を捻って、直接口を付けて水を腹一杯飲んだ。そしてシャワーからお
湯を出し、タイルの洗剤の泡を洗い流しながら、汗と埃だらけの自分の体も、ついでに
洗い流した。とても気持ち良かった。
(ああ、さっぱりする。また勃起してきた)
若いペニスは、爆発寸前だった。この場でオナニーをしようかとも思ったが、掃除の最中
で、宏美か令子に見つかると拙いので思い留まった。15分後、様子を見に来た宏美に、
やり直しを命じられた。
「ほら、ここ!そこにも、まだ汚れが付いているでしょ!しっかりやらないと、追い出すわよ!」
「す・・・すみません。奥様、ちゃんとやりますから、もう一度だけチャンスを下さい」
「仕事は、厳しいんだからね!」
透は、懸命に甲斐甲斐しく風呂を磨いた。1時間近くかけ、ピカピカに磨き上げた。
「飯の時間だよ」
「はい」
キッチンの食卓には二人分の食事が用意されていた。宏美と令子の分だろう。御飯と味噌
汁、海老フライ、野菜サラダが食器に盛られて並んでいる。湯気が立っていて、美味しそう
だった。
「お前は、正座して、あたし達が食べ終わるのを、待ってな。残り物が出たら、お前にも食べ
させてやるよ」
宏美に言われて、透はゴム素材のキッチンマットの上に正座した。全裸のままである。宏美
と令子は、向かい合った椅子に腰かけ、取り留めのない、醒めた会話をしながら夕食を取った。
547作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/27(火) 21:02:01.18 ID:EUlwyFML
「ねえ、ママ。冷蔵庫に、入れっ放しで忘れているの、全部こいつに食べさせればい
いんじゃない?」
令子が、横目で冷たい視線を透に送りながら言った。
「それは、いい考えだね。明日から冷蔵庫の掃除をさせよう」
透は、会話に耳を傾けながら、行儀よく正座をして待っていた。ペニスは勃起したまま
である。足が痺れて痛かったが、根を上げることなく30分が過ぎた。元々、ガリ勉なの
で我慢強い方である。
「御馳走さま」
令子が席を立ち、隣のリビングで、テレビのスイッチを入れる。宏美が、透に立つように
命令した。
「い・・・」
足が痺れて、なかなか立つ事が出来なかった。
「残った物を食べていいよ。それから、食器を洗って、片付けておくんだよ」
「はい、奥様」
宏美は、それだけ言い残すと、自分もリビングのソファに座り、ファッション雑誌を手に
取り、寛いだ。透は、鍋と炊飯器の中を覗き込んだ。炊飯器の中には、ご飯粒が少し、
こびり付き、鍋の中には、底に少しだけ味噌汁が残っているだけである。皿の上には、
令子の食べ残したサラダが半分くらいと、海老の尾が何個か、転がっているだけだった。
透は、令子が使っていた御椀に、御飯粒と、味噌汁の残りを掻きだして、全部入れ、令子
の箸を使って、食べ残しのサラダと一緒に食べた。しかし、全然足りない。海老の尾も、
良く噛んで食べたが、まだまだお腹が空いていた。
548作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/27(火) 21:02:44.42 ID:EUlwyFML
「明日は、冷蔵庫の掃除をさせてやるから、今日は、それだけで我慢しな」
リビングから、宏美が振り向きもせずに言った。透は、空きっ腹を抱え、仕方なく後片付け
に取り掛かる。今まで、自分の家でも、ほとんど食器を洗った経験は、なかったが、どうに
か洗剤とスポンジを使い、椀と皿を一つずつ、洗い上げて行った。
「ノロマだねえ、お前」
様子を見に来た宏美が、呆れて言った。
「すみません、奥様」
「風呂に入るから、背中を流しな」
「はい」
いつの間にか、先程、透が磨き上げたバスタブにお湯が張られ、湯気が湧き上がっていた。
脱衣場で宏美が、羞恥心も無く服を脱いでいく。少し贅肉が付いて、プロポーションが崩れ
ていたが、年齢の割には、張りのある綺麗な肌だった。透の目の前でブラジャーとパンティ
を脱ぎ去ると、ムンムンとする色気と体臭が鼻を突き、くらくらした。
549名無し調教中。:2012/11/27(火) 22:11:15.14 ID:bNe0HUor
更新乙です
細かい指摘で恐縮ですが、透は飯の支度をしていないような…
550名無し調教中。:2012/11/27(火) 23:33:09.41 ID:vjZpcoWH
ワロタ
551作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/11/28(水) 00:16:04.04 ID:hz57ZJCS
>>542
短いと、わかりやすいのですが、半面、文章が単調で、表現がマンネリになるので、長めに書くようにしました。

>>549
そもそも、家出少年に、飯の支度は無理でしょう。初日は、風呂掃除だけで、時間切れです。
552名無し調教中。:2012/11/28(水) 11:51:24.12 ID:82cnup5+
更新乙です。
オシッコではなく、水道水をグラスに入れて飲ませてくれるあたり
サド母娘というわけではなさそうですね。
553作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/07(金) 10:41:53.59 ID:4v1mbOay
「お前は、そこに正座して、待っているんだよ」
「はい」
透は、指を差された流し場のタイルの上に正座をした。
(冷たい。でも、おチンチンが・・・鼻血が出そうだ)
15歳の若いチンポが、はち切れんばかりに勃起していた。この家に入ってから一度
も射精していない。宏美は、湯船に浸かると鼻歌を歌いながら、ゆっくりと寛ぎ、体を
温めた。そして10分程が過ぎると、湯船から立ち上がり、正座をしている透の前にプ
ラスチック製の風呂椅子を置き、背中を向けて、どっかと座った。
「洗いな。体の隅々までだよ」
「はい、奥様」
透は、中腰になり、タオルにボトルからボディソープの液体を垂らして、宏美の背中を
拭き始めた。間近で見る熟女の裸体に、血が上り、気が遠くなりそうになる。女性の体
に、これ程近付いて触るのは、生れて初めての経験だった。
「前も、丁寧に洗うんだよ」
「はい」
透は、宏美の背中に覆い被さる様な姿勢を取り、タオルを持った両手を宏美の胸から
腹に回した。豊満な乳房がプルンプルンとしている。宏美も若い少年に体を洗わせ、気
持ちが良くなって来たのか、いきなり透の右手を掴むと、自分の股間に押し付けた。
「マンコと尻の割れ目が、一番汚れているんだ。お前の指先で丁寧に洗え」
「は・・い・・」
透は、初めて触る女性のデリケートゾーンの、柔らかい感触に我を忘れた。この瞬間、
家出をして良かったと心の底から思い、この家に居候する事になった成り行きに感謝し
た。宏美のオマンコは愛液が溢れ、ヌルヌルしていた。透は、指先で懸命に洗い、思わ
ず力が入ってしまった。
554作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/07(金) 10:42:33.18 ID:4v1mbOay
「痛いじゃないか!」
宏美が突然叫び、振り向くと透の顔を、思い切りビンタした。バチッと大きな音がする。
「も・・・申し訳、御座いません・・・」
ショックで、桃源郷から現実に引き戻された透は、必死に謝った。
「もういい。タオルじゃなくて、お前のチンチンとアソコの毛で、あたしの体を隅々まで
洗いな」
宏美は、透のチンポをいきなり鷲掴みにし、そこにボトルのノズルを向けて大量のボ
ディソープをかけた。
「うっ・・」
透は、敏感な部分を掴まれた刺激で、イキそうになる。しかし、グッと堪え、中腰のま
まガニマタになると、チンポを宏美の背中に押し付けて、腰を上下にスライドさせ、摩
擦で洗い始めた。
「腕と足、指の一本一本、両手両足の指の股まで、お前のチンチンで磨きあげな」
「はい」
宏美は、極楽気分を味わった。バカな家出少年は、すっかり宏美の肉体の虜になり、
我を忘れて自分のチンポをボディブラシの代わりに差し出して、洗い清めている。宏
美の右腕を捧げ持ち、股の間に挟んで、肩から肘、掌までを丁寧に洗った。そして、
右手の指の股に、ソープをたっぷりと塗り付けたチンポを挟み込み、竿の腹を使って、
一箇所ずつ丁寧に洗っていく。その作業を、ゆっくりと時間をかけて、左腕、右足、左
足と続けていった。そして、最後の左足を洗い始め、宏美の足の親指と人差し指の間
の股に、チンポの亀頭が触れた瞬間、ついに透は、ためこんだ精液を一気に暴発させ
てしまった。
「いっ・・・」
ソープの泡の中に紛れて、昼間から我慢していた、膨大な量の白い精液が撒き散らさ
れた。たちまち、宏美が、それに気付き、大激怒した。
「こらあああ!てめえっ、どうして勝手にイッたんだよ!」
「申し訳ありません・・・」
透は慌てたが、内心スッキリした気分になって謝った。チンポは、急速に委縮していく。
宏美の怒りにまかせた平手打ちが、何度も何度も透の顔を見舞った。
「も・・申し訳ございません、奥様・・・申し訳ございません・・・」
「中途半端な仕事は許さないよ。もう一度、おっ立てな!最後まで、やり遂げるんだ」
「はい・・・」
555作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/07(金) 10:43:15.66 ID:4v1mbOay
性欲が最も盛んな年代の透は、大した努力も無く、すぐに勃起を回復させた。オナニ
ーなら、連続で5回やったこともある。15歳の少年にとって、射精直後に再び勃起さ
せる事など、何の苦労も無い。透は、一度射精した後の、すがすがしい気分で残りの
指の股を洗い終えた。続いて、恭しく両手を使って、髪の毛もシャンプーすると、再び
宏美は湯船に入り、透は元のタイルの上に正座をする。時間が経つのが早く、あっと
いう間に、入浴を始めてから2時間以上が経過していた。
「ママ、いつまで入っているの?」
さすがに、待ちくたびれた令子が、脱衣場からガラス戸越しに、催促の声をかけてきた。
「ああ、ごめん。もうすぐ上がるよ」
宏美は、上機嫌で湯船から立ち上がった。
「透、お前は、1分以内に自分の体を洗って、出て来な」
「はい、奥様」
宏美は、そう言うと、透を残してさっさと風呂場から出て行った。透は、足の痺れを堪え、
言われた通りに手早く、自分の体と頭髪を洗うと、湯船に入る暇も無く、脱衣場へと飛び
出す。そこでは、風呂に入る順番を待ちかねた令子が、すでに服を脱ぎ始めていた。宏
美と違って、若く張りのある裸体が眩しい。
「なに見てんの!早く出てって!」
令子に怒られ、透は、全裸で勃起したチンポをぶら下げたまま、脱衣場から追い出され
た。リビングでは、紫色の透け透けのネグリジェを着た宏美が、髪の毛にヘアドライヤー
を当てていた。
「お前が持って、乾かしな」
「はい、奥様」
透は、ほとんど自分の体の水滴を拭く事さえ許されず、手渡されたドライヤーのグリップ
を握って、温風を宏美の髪の毛に当てかけた。
「元気だね、お前のチンポは。後で、寝室で可愛がってあげるよ」
556作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/07(金) 10:43:54.93 ID:4v1mbOay
宏美は、透の玉袋を右手で鷲掴みにし、グリグリと掌で嬲りながら言った。髪の毛
がサラサラに渇くと、宏美は冷蔵庫からウイスキーを出して、オンザロックで煽り、
透の手を引いて2階にある自分の寝室へ連れ込んだ。エアコンにリモコンでスイッ
チを入れると、快適な冷風が出る。
「こっちに来なさい。お前、女とセックスするは初めてかい?」
酔っ払った宏美は、ベッドにうつ伏せに横たわり、足をブラブラさせて尋ねた。
「はい、初めてです」
透はドキドキした。41歳の熟女とはいえ、生まれて初めてセックスに誘われている
のだ。宏美も、しばらく御無沙汰だったため、性欲が溜まっている。宏美は、ネグリ
ジェを脱ぎ去った。内には下着は付けておらず全裸になる。透がベッドに近寄ると、
宏美は腕を取ってベッドに引きずり込み、シーツに押し倒して激しく抱擁した。唇を
吸い、激しく舌を絡めてくる。熟女の濃厚な涎液が送り込まれ、透はムセそうになっ
た。
(僕の、生まれて初めてのファーストキスだ。これは・・・気持ち・・いいのか・・・)
チンポを捏ね繰り回され、再び射精しそうになる。宏美は唇を離そうとせず、透は呼
吸困難になりながらも、しつこく舌を吸われ続けた。
(酒臭い・・・想像していたのと、全く違う。キスって、もっと爽やかなものだと思ってた・・・)
酔っ払った宏美が、ようやく唇を離すと、今度は、透の顔の上に跨り、口にオマンコを
押し付けてきた。
「クンニリングスしな」
「クンニ・・・なんですか?」
「舐めろって事だよ、馬鹿!物を知らないね、お前は!」
きついアンモニア臭がした。初めてドアップで見るグロテスクな割れ目に、透は恐怖を
感じた。
(これが、女のオマンコ・・・深海の生き物みたいだ・・・もっと、綺麗な割れ目を想像してた・・・)
557作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/07(金) 10:44:36.56 ID:4v1mbOay
透は、勇気を振り絞り、舌を伸ばした。熟女の愛液でグチュグチュの割れ目に舌が触れると、余りの不味さに、吐きそうになった。
(うう・・・強烈だ・・・)
目を閉じ、余り接触しないように、舌先だけでチロチロと舐めていると、宏美が怒り出した。
「透!全然、気持ちよくないね!やる気あんの?」
「すみません、奥様」
透は叱咤され、突然電撃に撃たれた様に、オマンコに顔を押し付た。舌の表面を広く
使って懸命に舐める。ジワッと酸っぱい味が広がった。
「肛門も舐めるんだよ」
宏美が腰の位置を、前に少しずらした。菊の蕾の様な穴が、目の前に来る。風呂上
がりで綺麗になっているとは言え、他人の肛門を舐めるのは、さすがに抵抗があった。
「舐めろって、言ってんだよ、透!この家から追い出すぞ!」
宏美は、酔った勢いで大声を張り上げた。峠の一軒家なので、どれだけ大声を出して
も、隣の家に聞こえる心配はない。一番近い集落は、1キロ以上離れている。
「はいっ、舐めます!」
ヤケクソになって透は、肛門に舌を伸ばした。舌の表面で刺激されて気持ちよくなった
のか、宏美がパスッと放屁した。
「あら、ごめん遊ばせ」
宏美は、そう言って笑い転げた。透は、メタンガスを、思い切り肺の奥まで吸い込み、
ムセ込んだ。
「コホッ!コホッ!コホッ!」
「前戯は、もういいわ。挿入するわよ」
宏美は透の横に仰向けに横たわると、股を大きく広げた。
「入れなさい、透。でも、絶対に中で出しちゃだめよ。いいわね」
「はい、奥様」
返事をしたものの、透は、どういう体勢を取っていいのかすら、判らなかった。
558作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/08(土) 08:06:45.94 ID:GdvOs+k+
ポルノ解禁を公約に掲げる、政党とか候補者がいたら、国民の支持を集めると思うのですが。
559名無し調教中。:2012/12/08(土) 11:04:21.66 ID:X1M00LXg
>>558
チッチョリーナ 乙
560名無し調教中。:2012/12/08(土) 11:12:32.06 ID:ZtZCkh0v
>>558
更新乙です。
ポルノ解禁とは違うけど、むかし雑民党という政党がありましたね。
561作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 08:43:27.02 ID:GT9HEJem
「何やってんだよ、早くしろよ!ここに入れるんだよ、ここに!お前の、おっ立てているモノを、
ここに入れて、腰を振るんだよ!」
宏美は、酔っているせいか、キレやすくなっていた。透は、以前隠し見ていたエロ雑誌の写真
を思い出し、見よう見まねで宏美のおっ広げられた両足を抱き抱える。そしてグロテスクな割
れ目に自分の、一向に収まりの付かない勃起チンポを当てがって押し込んだ。
(あっ・・・入って行く・・)
それが、透の童貞喪失の瞬間だった。
562作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 08:44:44.90 ID:GT9HEJem
その晩、透は深夜遅くまで寝かせて貰えなかった。何度も何度も宏美にセックスを強要され、
4時間かかって、合計7回射精した。真夏なので、エアコンはかけていたが、全身汗まみれで
普段使っていない腰の筋肉を酷使したため、感覚が無くなりガクガクだった。射精の際は、
外出しをするように言われていたが、初めてセックスをする透に、そんな器用な真似が出来
る筈も無く、間違って中出しする度に、こっぴどく怒られて殴られた。
「ああ、疲れた。眠いからもういいよ」
宏美は7回目のセックスが終わった後、そう言うと透をベッドから突き落とし、そのまま眠り込
んでしまった。安らかな寝顔だった。透自身も疲れ切り、そのままザラザラと皮膚を刺激する
カーペットの上に全裸で寝ころんで、眠り込んでしまった。数時間が経ち、窓の外が明るくな
った。8月上旬なので日の出の時刻は早い。宏美が、目を覚ましたのは、午前10時過ぎだった。
「げっ!寝坊した!」
宏美は、枕元に置いてあった目覚まし時計を見て叫んだ。喫茶店の営業時間は10時から
である。宏美は、慌ててタンスとクローゼットから衣服を取り出して着ながら、透を蹴り起こした。
「いつまで、寝てんだよ、バカ!」
「あ・・うーん。おはようございます、奥様・・・」
起き上がろうとした透は、下半身に激しい筋肉痛を感じた。宏美と透は、寝ぼけ眼で1階に下り
ていく。リビングでは、令子がアイスクリームを舐めながら、テレビでホームドラマの再放送
を見ていた。
563作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 08:45:26.73 ID:GT9HEJem
「おはよう、遅かったわね、ママ」
「寝坊しちまった。店を開けなくちゃ・・・透、さすがに、裸じゃ店に出れないからね。お前が、
昨日着ていた服は薄汚れていたし、令子、何か、こいつに古着を貸してやって」
「えっ、あたしの?判った、何か見つくろってくるわ」
2階の自分の部屋に上がり、しばらくして持って来たのは、黄色い短パンとピンク色のキャ
ミソールだった。
「これでいい?」
「はい、お嬢様」
どこからどう見ても、女性様だった。それでも、全裸よりマシだ。下着は付けずに、そのまま
素肌の上に短パンとキャミソールを着る。ゴワゴワして肌触りが悪かった。昨日透が、転がり
こんだ時に着ていた服は、数日間の野宿生活で、異臭を放ちかけていたから仕方がない。
「こいつの服は、ゴミに出しておいて」
宏美が、店を開ける準備をしながら令子に言った。どうせ、少しくらい開店が遅れた所で、客
が待っているわけではない。
「はーい」
令子は、透の服を、汚い物でも触るかのようにワニバサミで摘み上げ、自治体指定のポリ袋
に放り込んだ。
564作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 08:46:35.93 ID:GT9HEJem
 透は、その日、筋肉痛の体を鞭打って、喫茶店で接客業務に追われた。と言っても、客は
少なく、来客があると、まず冷えた水をグラスに入れて持っていき、注文を取って、宏美が
調理した物を持っていくだけである。通りすがりである客は、透が家出少年だとは気付かず、
男なのに女物の服を着ていることには、あえて触れない。昼食は、冷蔵庫の残り物を混ぜた
猫マンマを食べさせられたが、相当腹が減っていたので、残さず食べた。
「透、食後にあたしの部屋にオレンジジュースを持って来て。良く冷えたやつね」
「はい、お嬢様」
令子に言われて、透は冷蔵庫から、買い貯めしてあった紙パックのオレンジジュースをグラ
スに注ぎ、冷凍室の製氷皿から氷のブロックを3つ割り出して、カランカランと入れる。そして
ストローを差して、階段を上がって行った。元々、進学校に入るくらい頭の良い透は、早くも、
藤森家での仕事を、覚えつつあった。
「入ります、お嬢様」
「どうぞ」
ノックして、令子の部屋に入る。女の子らしくカーテンや絨毯がコーディネイトされた綺麗な
部屋だ。いい香りがする。令子は、ベッドに寝転がってレディースコミックを読んでいた。
「そこに置いて」
「はい」
透は、枕元の木製の枠の上にグラスを置いた。令子は、透の方を振り向きもせずに手を伸
ばし、グラスを取って、チューチューとストローを吸う。
565作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 08:48:26.26 ID:GT9HEJem
「ねえ、透。昨日ママとエッチしたの?」
「は・・・はい・・」
透は、赤面した。
「どう、気持ち良かった?」
「え・・まあ・・・」
どう答えていいのか、わからなかった。童貞を喪失して、精神的衝撃を受けたのは確かだが、
想像していた感じとは全く違う体験だった。気持ちいいと言うよりも、精根尽き果てた、と言うの
が実感だった。
「じゃあ、それを思い出しながら、ここでオナニーしなさい」
「えっ・・・」
「聞こえないの?オナニーするのよ」
「はい、お嬢様」
令子は、サディスティックな笑みを浮かべていた。透は、黄色の短パンを下ろし、絨毯の上に
胡坐をかいて、肉棒を握り締める。一昼夜全裸で過ごしたため、若い女性の前で下半身を露
出する精神的なハードルは低くなっていた。
「声を出してやるのよ。レディコミに出てくる男の子みたいにね」
「はい・・・あ・・・あああん・・」
透は、激しくシゴいた。ベッドの上から令子がジッと見つめている。
566作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 12:41:39.74 ID:GT9HEJem
「イク時は、イクって言うのよ。勝手にいっちゃだめ」
19歳の美女に見つめられながらのオナニーで、すぐに透は、絶頂に達した。昨日から9
回目の射精だった。
「あ・・・いきます・・」
「カーペットを汚さないで!」
透は、右手で、チンポをしごきながら左の掌を亀頭にかぶせて、迸る精液を飛び散らない様
に受け止めた。生暖かい感触が、掌を伝わる。透はティッシュボックスが無いかと視線で部
屋中を探した。
「全部、自分で舐め取りなさい」
令子のサディスティックな命令が聞こえた。透は、左手を濡らしているゼリーのように濃い、
自分の体から出た白い液体を舐めた。
(うっ・・・まずい。自分の精子がこんなにマズイなんて・・・)
本能が、飲み下すのを拒否していた。しかし、令子が断固とした形相で睨んでいる。泣きそう
になりながら、透は、綺麗に舐め取り、唾と一緒に飲み下した。
「行っていいわ。呼んだら、また来るのよ。あたしの命令は、どんな事でも聞くと約束しなさい」
「お嬢様の命令には、絶対に服従します。約束します」
透は、呪文のように唱えた。
567作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 22:08:32.52 ID:GT9HEJem
その日の夕方、18時過ぎに飛び込みの宿泊客が訪れた。マイカーを駐車場に止め、1人
でフラリと喫茶店に現れた男だった。
「あら、いらっしゃい」
宏美は、気さくに声をかけた。常連の客らしい。
「一泊頼む」
「電話で予約してくれればいいのに」
「フッ、いつ来ても他に客はいないだろう」
男は、埼玉県で古物商を営む岸本卓郎(34歳)だった。中年太りで少し腹が出ており、口
髭を蓄えている。近視で銀縁眼鏡もかけていた。独身で、時々この付近の湖でバス釣りを
するために1人でやってくるのだ。藤森旅館の数少ない常連客である。宏美は、2階の和室
の客間に案内し、キーを渡す。
「お風呂は、22時までにお願いします。御食事は、どうなさいますか?」
「腹が減った、いつもの山菜コースを今から作ってくれ」
「かしこまりました」
宏美は山菜料理を作り、透に手伝わせて、瓶ビールと一緒に運んでいく。
「落とすんじゃないよ」
「はい、奥様」
卓郎の客間で、平テーブルに配膳するキャミソール姿の透に、卓郎が興味を示した。
「アルバイトを雇ったのかい?」
「まあ、そんな感じですね」
配膳が終わって、宏美と透が退出しようとすると、卓郎が宏美を呼び止め、何か耳打ちした。
568作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 22:09:09.88 ID:GT9HEJem
「え・・・ええ、この子なら大丈夫ですよ。一晩でも可愛がってあげて下さいまし」
卓郎の目が、キラリと好色そうに輝いた。透は、不安になる。
「透。お客様が、お前と一緒に、一晩過ごしたいと言っておられるのよ。粗相のない様に
サービスしなさい」
「はい、奥様・・・でもサービスって?」
「お客様の望む事には、何でもお応えするのよ。大切なお客様の御機嫌を損ねることが
あったらクビだからね。わかった?」
「はい、わかりました。頑張ります」
透は、卓郎の前に、三つ指をついて正座をし、深々と頭を下げて、畳に額を擦り付けた。
「よろしくお願いします」
「まだ新人なので、行き届かない面もあるかとは思いますが、本人も精一杯頑張ります
ので」
「ああ、借りておくよ」
宏美は、透を残して退室していった。
「透君って言うのかい。君は、なぜ、女物のキャミソールを着ているんだい?」
二人きりになると卓郎が尋ねた。透は正座をしたまま、恥ずかしそうにモジモジしながら
答えた。
「全裸でいるよりマシだからって、奥様が・・・僕の元々の服は、汚いので捨てられちゃっ
て・・・」
「全裸?僕は、君が全裸でも、全然構わないよ。むしろその方が嬉しい。今、ここで全裸
になってくれないか」
「はい、わかりました」
569作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 22:09:40.02 ID:GT9HEJem
透は服を脱ぎ始めた。令子や宏美の前で裸になる事を思えば、同じ男性である卓郎の前で、
服を脱ぐ事など、なんでもないと思った。下着は付けていないため、短パンとキャミソールを
脱ぎ去ると、すぐに一糸まとわぬ姿になった。
「ほう、君は、いつもパンツは履いていないのか」
「はい、パンツも捨てられちゃいました」
15歳の少年の肌は、張りがあって躍動感に溢れており、キラキラと輝いている様にさえ見え
た。卓郎は、女性に興味がない性癖だった。そのため30歳を過ぎても独身で、古物屋の店舗
兼自宅で、気ままに1人暮らしをしている。卓郎は、透の縮まったチンポを右手で鷲掴みにす
ると、左手で肩を抱き寄せ、唇に唇を重ねた。
「うっ・・・」
透は、驚いて侵入して来た舌を絡ませながら目を見開いた。昨日、初めて女性とセックスをし、
童貞を喪失した少年は、今日は男性と初体験の淫らな行為に及んでいるのだった。
「いい味だ。舌の感触もいい」
唇を離した卓郎が、口元を拭いながら言った。
「ここにある料理を、口移しで、食べさせてくれ」
卓郎は、平テーブルの上に配膳されている、色とりどりの山菜料理を指差し、同性とキスをし
たショックで動転している透に言った。
570作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/11(火) 22:10:23.43 ID:GT9HEJem
透編、長くなるので、一旦終わります。
571作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/12(水) 00:21:40.81 ID:zZFIv7SS
西暦2008年9月11日、インド洋に浮かぶルミナス諸島共和国で、再びクーデターが起こった。
首謀者は、ボロンゴ大尉。彼は、第二代大統領の就任パーティの真っ最中に、乾杯の音頭を取
った新大統領の首を、サバイバルナイフで切り落としたのだった。
「ガオオオッ!大統領の首は、俺が討ち取った!今日から、このボロンゴ大尉が、この国の支配
者だ!ガオオオオオ!」
切り落とした、大量の血がボトボトと流れ出るキップリング大統領の生首を左手で持ち上げ、高ら
かに叫び声を上げる。ボロンゴは、高揚感に溢れていたが、明らかに衝動に任せた犯行で、計画
性があるようには見えなかった。
「きゃあああ!」
メイド達が悲鳴を上げる。各国の要人を警護するSPや、官邸付きの警備兵、本来、大統領警護
隊である筈のボロンゴの部下達が、混乱の中、パーティ会場に乱入して来る。
「逆らう者は、殺すぞ!」
ボロンゴは、生首を放り出すと、彼を取り押さえようとする警備兵を、次々とサバイバルナイフで刺し、
拳銃で撃ち殺して行った。ルミナス最強の戦士である彼は、1人で通常の兵士、一個中隊に匹敵
する。彼を止められる人間は、誰もいない。
「隊長!加勢しますぜ!」
チャンゴ軍曹を始めとする、ボロンゴの部下達が戦闘に加わった。彼らの殆どは、外国人の傭兵
上がりか、少数民族であるケチャ族と同系統の黒人達である。アングロサクソン系の植民者の子
孫が大多数を占めるルミナスでは、マイノリティな存在だ。
(あたしの国で、こんな野蛮なことが・・・平和だったルミナスは、もう戻って来ないの・・・)
王冠だけを被った全裸姿で、床に這いつくばっていたマーガレットは、嘆いた。首輪の鎖をテーブル
の脚に繋がれているために、逃げることが出来ない。各国の要人達は、それぞれのSPに守られて、
パーティ会場の外へ避難していった。カダフィ大佐の姿も早々に消えている。会場の床には、逃げ
遅れて巻き添えになったメイドの死体や、警備兵の死体が、ゴロゴロと無残に転がっていた。テー
ブルが引っ繰り返され、豪勢な料理や食器も散らばっている。その割には、ボロンゴの仲間は、誰
1人死んでいない。元々が白兵戦に特化した特殊部隊なのだ。
572作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/12(水) 00:22:23.13 ID:zZFIv7SS
「ガオオオ!この国は、俺の物だ!」
「そうだ、隊長!俺達が、新しい国づくりをしてやるぜ!」
「大臣にしてくれよ!文部大臣でいいや」
「お前がか?ガハハハ!どう見ても、似合わねえぞ!」
ボロンゴの部下達は、殺しまくりながら、浮かれ騒いでいた。マーガレットは、ぞっとした。
(こんな奴らに、行政が出来るわけがない。国がムチャクチャになるわ)
「俺は、外務大臣だ!」
「やめとけ、会談の最中に交渉相手を、撃ち殺しちまう」
パーティ会場の隅では、赤いマイクロビキニを着た由梨香が、ブギンガを抱いて見守っていた。
重症マゾである彼女は、死の恐怖を感じない。
(ボロンゴ様・・・素敵)
勇ましく殺戮を繰り広げる、野獣の様なボロンゴの姿を、由梨香は、ポッと頬を赤らめながら見
つめていた。23歳でマゾ化薬を投与されて人格が変わって以来、初めて持った感情だった。
573作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/12(水) 00:23:04.85 ID:zZFIv7SS
ネオナチスのデーニッツ3世は、殺戮が始まると、通信機で島の裏側にある海軍基地に連絡
をし、早々と、転送機で避難した。基地の転送室で実体化すると、悪態をついた。
「くそ!最下等の有色人種め。余計な真似をしてくれる!」
ルミナスの政権が不安定になる事は、この国をインド洋上での補給基地として利用いようとし
ているネオナチスにとっても、好ましくない。とりわけ不愉快なのは、このままクーデターが成
功すれば、有色人種のボロンゴを、対等な交渉相手としなくては、ならない事だった。
「ハウニヴを飛ばして、パールシティを上空から偵察しろ。充分、高度を取ってな。万が一にも、
高射砲の餌食にならいように」
デーニッツは、基地の司令室へ歩きながら、通信機で指示を出した。由梨香をボロンゴに与
えた事を少し後悔した。イライラした時に蹴り飛ばすオモチャがいない。司令室の提督椅子に
座ると、少し気持ちが落ち着いた。
「キップリングも、スタンフォードも、だらしが無い!いっそ、ネオナチスの戦力でルミナスを制
圧してやろうか」
事の次第を南極のルドルフ・ヒトラーに報告をする。ルミナスの内政には中立の立場を取れ、
という返答だった。やがて、偵察に出したハウニヴや、パールシティに残留している情報将校
から状況の連絡が入ってくる。それによると、大統領官邸の警備兵は、半数を殺された後、ボ
ロンゴ側に寝返り、現在、戦場は市街に広がって、ルミナス国軍は、ボロンゴ派とキップリング
派に分かれて戦闘が続いていると言う事だった。
「米軍が、介入してくるかもしれん。そちらにも警戒を怠るな!」
デーニッツは、指示を出しながら、イライラと南米産の葉巻に火をつけた。
574作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/12(水) 00:23:49.92 ID:zZFIv7SS
ルミナス本島の南南西400キロの海域を、ジョージ・ブッシュを中心とする空母打撃群が遊
弋していた。ルミナス諸島共和国の排他的経済水域の外側、ギリギリの海域である。艦隊は、
1か月前のミッションに失敗し、多大な犠牲を出してから、再びマーガレット7世を救出するチ
ャンスを伺って待機していたのだった。
「パールシティで、戦闘が行われています」
ブライアン・トンプソン中将は、ジョージ・ブッシュの艦橋で、その報告を受け、目を輝かせた。
ペンタゴンを介して、暗号で回ってきた偵察衛星からの情報だった。
「チャンスだ。待っていた甲斐があった。すぐに作戦会議をする。海兵隊の奴らをブリーフィン
グルームに集めてくれ」
玉砕野郎Zチームの3人と、工藤明日香、城山朋子の改造人間2人、ステイシーを始めとす
る第111航空隊のパイロット達が、召集される。パイロット達はともかく、他のメンバー達は、
狭い空母生活に、飽き飽きしているようだった。
「さっさと、片付けて、アメリカに帰ろうぜ!」
巨漢のキングが、面倒臭そうに言った。背中を撃たれた銃創が、まだ治っておらず、辛そう
である。
「何を言ってるの。フリゲート艦や潜水艦での生活に比べれば、よっぽど恵まれているのよ。
コンビニや図書館だってあるでしょ。格納庫でバスケットボールだって出来るでしょ」
ステイシーが窘めた。
「カワイイ、女の子もいるしな・・・コケーコケー!」
クレイジーチンパンジーが、耳に障る奇声を上げた。艦内の女性の比率は少ないとはいえ、
明日香も朋子も化け物じみた外見をしているので、言い寄ってくる男はいない。唯一、興味
を示し、可能性のあったポーカーフェイスは、行方不明のままだ。
575作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/12(水) 00:24:32.40 ID:zZFIv7SS
「ポーカーフェイスは、元気かしら」
朋子は、ふと口にした。玉砕野郎のリーダーであるアッティラが渋い顔をする。
「さあな。殺して死ぬような奴じゃないが、相手はネオナチスの改造人間だからな。今頃、
スルメみたいに干からびているかもな」
トンプソン中将が、参謀たちと共に、入って来て説明を始めた。
「静粛に。偵察衛星とCIAの情報によると、パールシティで内乱が勃発したらしい。キップ
リングは暗殺、首謀者は、彼の懐刀のボロンゴ大尉と言う軍人らしい」
「あいつか!俺の背中を撃った奴だ!まだ、傷が痛むぜ!」
キングが吠えた。銃弾は左肩に命中したが、急所は外れていた。キングの分厚い背筋が、
銃弾を止めたのだった。明日香も、ボロンゴの野獣の様な戦いぶりを思い出す。改造手術
も受けていないのに、恐るべき戦闘力を持った男だった。
「状況によっては、再度女王の救出作戦にトライする。全員、そのつもりで待機していてくれ」
「アイアイサー!」
クレイジーチンパンジーが、調子よく答えた。
576名無し調教中。:2012/12/12(水) 01:58:29.06 ID:FSpuMVXo
乙であります!
577名無し調教中。:2012/12/13(木) 00:47:14.79 ID:zK7gULEx
更新乙。
日焼けによるシミ・そばかすフェチとしては、
ボロンゴにマーガレットの肌を黒人並みに汚してほしいですね。
578名無し調教中。:2012/12/18(火) 21:17:23.59 ID:zEWPlJNN
作者さま、どうか今年中に更新を〜〜〜  m(_ _)m
できれば2回くらい。。。 
579作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/19(水) 07:19:56.61 ID:nJgQS9JV
>>578
風邪で、長期ダウン中です。熱が高く、全くインスピレーションが働きません。
580名無し調教中。:2012/12/19(水) 11:33:08.89 ID:+6TTtFlk
お大事に
581名無し調教中。:2012/12/21(金) 11:22:07.49 ID:6Yi5fXWh
あららら
お大事に
582作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/25(火) 10:09:11.90 ID:7G8H9PnZ
通称ポーカーフェイスこと、パーク・ペシミスト中尉(29歳)は、ネオナチスの拷問室で、痩
せこけた肉体をコンクリートの床に横たえていた。全裸の体は骨と皮ばかりで、脂肪と筋肉
が、げっそりと抜け落ちて、股間のイチモツだけが、ビンビンと、そそり立っている。
(ハンサムボーイの俺とした事が、さすがに、このままじゃ、命が危ないぜ・・・)
色責めを得意とする、二人の改造人間の女に1カ月間責め抜かれ、精気を吸い取られてし
まったのだ。放置されている間も、快楽が頭から離れず、夢遊病の様に触ってもいないのに、
チンポが射精を繰り返している。
(来年で、30歳だってのに・・・)
「チャオ、シニューレ」
巨大な貝殻を背負ったハマグリ女が、片手にマムシドリンクを持って、ドアから入ってきた。
「これを飲んで、元気を出しなさい」
まず自分で、マムシドリンクを口一杯に含み、倒れているポーカーフェイスにディープキスを
して、舌を絡ませながら飲ませた。
「ゴホッ、ゴホッ!」
甘く苦い液体が気管に入り、むせ込む。
(ありがたい・・・しかし、まだまだ絞り取ろうってのか・・・)
ポーカーフェイスは、強壮剤の御蔭で少し気分が明るくなり、骨の浮き出た上半身を起こした。
イタリア人のハマグリ女の顔は、相当な美人である。
583作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/25(火) 10:09:49.10 ID:7G8H9PnZ
「これ以上、俺を拷問しても、何も喋らんぞ」
「そんな事は、どうでもいいのよ。あたし達は、この基地でやる事が無くて退屈なの。
あなたを色責めにしているのは、単なる暇つぶしよ」
「俺は、この先、どうなるんだ?」
「さあ?衰弱死するか・・・それとも、毒薬注射を撃たれてザコ戦闘員になるか・・・それ
とも実験材料にされて改造人間になるかね」
「全部嫌だ!」
「我がまま、言わないの。あなたは、捕虜なんだから」
「逃がしてくれ。お願いだ・・・君となら、駆け落ちしてもいい」
心にも無い出まかせを言った。
「うーん、ちょっと気持ちがグラっと来たけど、無理ね。あたし達、改造人間は、ネオナチ
スでしか体のメンテを受けられないの。それに、一ケ月に一回は、必ず解毒剤を打たな
いと死んでしまうのよ」
「米軍の医療チームに何とか、治療させるよ」
「普通の医学じゃ無理だわ。だって、アトランティスのオーバーテクノロジーで改造され
ているんだもの」
説得は、難しいようだった。
「死ぬ前に、海が見たい。海中で君とセックスがしたいんだ。それくらいの夢は、叶えて
くれてもいいだろ?」
「そうね。考えておくわ」
ハマグリ女は、ポーカーフェイスの干からびた裸体に覆い被さり、胸まで裂けたオマン
コに、彼の肉体を包み込んだ。そして、微かに残っている精液を絞るために、肉襞を蠢
かせ始めた。
584作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 12:17:37.80 ID:bXW1gg8j
2度目のクーデター勃発から3日が過ぎた。パールシティに駐屯していたルミナス正規
軍の部隊は、次々にボロンゴ側に寝返り、残ったキップリング将軍派の残党はルミナス
本島、第2の町、コーラルポートへと退却した。ボロンゴ大尉派は、あまりにも突発的で、
無計画な犯行だったため、指揮命令系統が確立しておらず、混乱の中、パールシティの
外へ出す追撃部隊を編成する事が出来なかった。
「とにかく、この俺様が、この国の支配者だ!逆らう者は一人残らず、首を掻き切る!」
ボロンゴは、王宮で勝利宣言をした。
「よっ、大統領!」
特殊部隊の部下達が囃し立てた。戦う事だけが生きがいの、粗野な連中だった。
「俺は、大統領にはならん。肩書など何の意味も無い。真に強いものが国を支配する。力
こそ全てだ。俺は、大尉の階級のまま、ルミナスを支配する」
ボロンゴは、尊敬するカダフィ大佐の口上を真似して宣言した。部下達が、どっと歓声を上
げる。
「隊長、でも、それじゃ少佐とか、大佐はどうするんですか。支配者より、格上だと思われま
すぜ」
「殺せばいい。全員殺せ!俺より階級が上の人間は、全員捕まえて殺すのだ。大尉も、俺
一人で充分。俺以外の大尉も全員殺すのだ!」
ボロンゴは、大真面目で言った。
「そいつは、いい。じゃあ、中尉の俺は、ナンバー2ってことだ」
部下達は、大いに盛り上がった。
585作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 12:18:15.13 ID:bXW1gg8j
「祝宴だ。全部隊に通達しろ。パールシティで今日から3日間、略奪を許可する。重要施設以
外では、何をしても構わん。物を盗もうが、壊そうが、女を犯そうが自由だ!」
「ヒャッホー!」
ルミナス国営テレビを通じて、その旨が通達されるとパールシティは、大混乱に陥った。逃げ惑
う市民をボロンゴ派の兵士が追い回して、略奪する。自国の首都を自国の軍隊が公式に略奪
するなど、前代未聞だった。同時に、大尉以上の階級の軍人も、いわれなき虐殺の対象となった。
「頼む、殺さないでくれ。二等兵に格下げでいいから、助けてくれ!」
佐官級の高級将校が、哀願した。
「ダメだ!全員殺せとの命令だ!」
「俺が、何をしたってんだ・・・出世しただけじゃないか・・・」
容赦なく、銃弾が撃ち込まれ粛清される。事前に危険を察知した高級将校達は、パールシティ
を脱出し、コーラルポートのキップリング派の部隊に逃げ込んだ。
「白人女のケツは、たまんねえな」
ボロンゴ派の黒人兵が、市中の至る所で白人女を捕まえ、レイプしている。商店街は襲われ、
無差別に陳列している物品を略奪された。
586作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 12:22:44.41 ID:bXW1gg8j
「酷いな、これは」
英国諜報部員チャールズ・モンドは、BBCの特派員に変装し、路上で騒ぎを眺めていた。略奪
に巻き込まれそうになると、容赦なく上着のポケットに忍ばせたサイレンサーで、襲ってきた兵士
を撃ち殺す。何事も無く、背広のポケットに手を入れて葉巻を吸いながら、歩く姿は、ダンディだっ
た。元々ルミナスは、イギリスの植民地だったため、現在も繋がりが深い。クーデターが勃発す
る前までは。
「助けて・・・」
衣服を引き裂かれ、泥だらけになった半裸の女が助けを求めてきた。兵士達に輪姦されたのだ
ろう。股間からは、大量の精液を滴らせていた。
「どうされたのです?お嬢さん」
顔を見た。あまり好みのタイプでは無い。
「いきなり、大勢の兵士が、あたしの働いているオフィスに入って来て・・・」
「すみません。僕は、ただの観光客です。警察に行きなさい」
チャールズは、近くにあった交番を指差した。そこでは、警官達が、別の女を引き摺りこんで、
輪姦している最中だった。
「どうして・・・いったい・・・ルミナスに何が、起こったの・・・」
「クーデターですよ、お嬢さん」
チャールズは、これ以上かかわるのが面倒くさくなった。
「あーあー、私、この国の言葉、よくわかりませーん」
そう言うと、女を打ち捨て、悠々と立ち去って行った。
587作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 19:57:36.48 ID:bXW1gg8j
元王宮である元大統領官邸では、ボロンゴが、親しい部下達と祝宴を張っていた。元々
大統領就任式が行われている最中だったので、料理人やメイドは、大量に確保している。
加えて市中から略奪されてきた一般市民の女達が、裸に剥かれ、あちこちでレイプされて
いた。
「酒だ!もっと酒を持ってこい!」
ボロンゴがウイスキーの空瓶を片手に怒鳴った。ベロンベロンに酔っ払い、もう片方の手
ではサバイバルナイフを振り回している。キップリングの首を掻き切った歴史に残る一品で
ある。衣服を引き裂かれたメイドが、震えながら、恐怖に引き吊った顔で、トレイに新しいウ
イスキーを乗せて運んで来た。酔った勢いで、いつボロンゴに殺されるかわからないのだ。
既に何人かのメイドが罪も無く殺されていた。
「ウオー!最高の気分だ!」
ウイスキーをストレートで一気飲みしたボロンゴを、すぐ近くで、マーガレットが前後を別々
の兵士に犯されながら見つめていた。彼女は、バックスタイルで床に這わされ、サンドウィッ
チにされた上に、口には3人目の兵士のチンポをしゃぶらされている。
「隊長!隊長の子供を、女王陛下に産ませてやるってのは、どうです?」
マーガレットのアナルを犯しているチャンゴ軍曹が言った。
「いらん!淫乱な白豚の子供など欲しくも無い。女王陛下は、お前達にくれてやるから、好き
に妊娠させてやればいい」
「ヒャッホー!」
588作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 19:59:06.17 ID:bXW1gg8j
ボロンゴの気前のいい言葉に、チャンゴは喜び勇んで、腰を振った。生まれた時から、
謁見すら許されず、テレビで見るか、パレードで遠目に見るしかない、手の届かない存
在だった王家の女性に、一介の軍曹が中出し出来るのだ。
「おい、射精する時は、オマンコに入れさせてくれ。アナルじゃ妊娠させられない」
チャンゴ軍曹が、下にいる兵士に言った。グリンガ上等兵だ。
「わかりました軍曹どの。しかし、後で私にも中出しさせて下さい」
「ああ、いいよ。しかし、それじゃあ、誰の子供か判らなくなるなあ。まあ、生まれてから、
DNA鑑定で調べればいいか」
気丈に凌辱を受け入れていたマーガレットの目から、ついに涙が流れ落ちた。スタンフォ
ードやキップリングの時は、まだ、どうにかルミナスは国家の体裁を為していた。しかしボ
ロンゴの無軌道ぶりは、完全に、この国の伝統や社会経済を破壊し、回復不能の痛手を
与えてしまうだろう。惨状を目の当たりにしながら、何も出来ず、公衆便所になり果ててし
まった自分に悔しかった。
「ついでだ!国会議員も全員殺せ!グダグダ言ってるだけの国会など、ルミナスに、いらん!
これからは、俺が全部、即断即決で決める!」
ボロンゴが叫んでいた。しかし、足元がフラついていた。
「ウイッ・・・飲み過ぎかな。小便がしたくなった。ちょっと、どいてくれ」
ボロンゴが、マーガレットにフェラチオをさせていた兵士を押しのけると、アルコールで萎んだ
フニャフニャの黒いチンポを咥えさせた。そしてチョロチョロとマーガレットの口の中に、だらし
なく放出する。糖分のよく含んだ酒臭い尿が、マーガレットの高貴な口の中に溢れた。
589作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/28(金) 19:59:48.43 ID:bXW1gg8j
緒正しいと言える。マーガレットは、胸に高まるプライドを押し殺し、溢さずに不味い
尿を胃に飲み下した。自分が粗相をすれば、幽閉されている王族の誰かに危害が
及ぶのだ。
「ヒック・・隊長、私も、催してきました。ヒック・・・」
「俺もです、隊長・・・」
兵士達が、次々に訴えた。床に、立ちションをしようとするものまでいる。
「おいおい、絨毯を汚すなよ。ここにトイレがある。これから、この国を支配するのだ。
お前達も行儀よくせんとな」
「ウイース!」
飲んだくれた兵士達は、膀胱を押さえて、足踏みしながら、犬の様なスタイルでサンド
ウィッチにされているマーガレットの顔前に列をなした。
590名無し調教中。:2012/12/29(土) 15:09:36.22 ID:VnonLhgB
更新乙です
風邪のほうは大丈夫なんでしょうか?
591作者 ◆TJ9qoWuqvA :2012/12/29(土) 22:19:56.50 ID:fdrIJB7Q
>>590
完治しました。
592作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/02(水) 15:15:13.07 ID:xzLFnZud
公営住宅の2LDKのマンションで、由梨香はブギンガと共に、ひたすらボロンゴの帰りを
待っていた。就任式での惨劇以来、一度もボロンゴは、このマンションに帰って来ない。
由梨香がボロンゴと、このマンションで暮らしたのは、わずか半月あまりだったが、充実
した日々だった。
(もう、あの人は、このマンションに帰って来ないのかもしれない・・・)
由梨香は、漠然とそんな予感がした。キップリング派との戦闘は、終わる気配もなく、ボロ
ンゴは、王宮で陣頭指揮を取っているのだろう。そのままルミナスの支配者として王宮に居
座るのかもしれない。現在の彼の立場では、女は、やり放題なので、もう由梨香の事など
忘れているに違いない。由梨香は、ブギンガを抱き締め、テレビのスイッチを付けた。民放は、
何も番組をやっていない。ルミナス国営放送だけが、テロップで、ボロンゴが、この国の支配
者になった事と、パールシティで略奪が公認されている事を告げている。由梨香がいるのは、
軍関係者の家族が住む公営住宅で、略奪の禁止区域にしてされているため安全だったが、
騒然とした市中とは対照的に、不気味なくらい静まり返っていた。
(短かったけど楽しかった。あの日々は、もう戻って来ないのだわ)
由梨香は、体中に残されているボロンゴに噛まれた傷跡を、愛おしく摩った。ブギンガに見られ、
尖った歯で噛み付かれながらのセックスは最高だったのに。
593作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/02(水) 15:23:37.31 ID:xzLFnZud
ネオナチスの海軍基地に捕えられているポーカーフェイスは、ある日、ハマグリ女とアワビ
女に追い立てられ、潜水艦に乗せられた。
「俺を、どうしようってんだ?」
ガリガリの肉体では、力も入らず抵抗の使用がない。アワビ女が、フェロモンを漂わせ、妖
艶に微笑んだ。
「ウフフ、日本の秘密基地に連れて行くのよ。そこで、あなたはドクター・ザイゼニの手術を
受けて改造人間になるの」
「嫌だ!嫌だ!絶対に嫌だ!」
ポーカーフェイスは、全身の力を振り絞って暴れたが、抵抗出来る筈もなかった。
「どうして?あたし達の仲間になれるのよ。改造人間は、ザコ戦闘員より格上なの。あたしと、
ずっと一緒にいられるのよ」
ハマグリ女は、楽しそうに言った。
「嫌だ!人間のままがいい」
ポーカーフェイスは、泣きながら駄々をこねたが、そのまま潜水艦の船倉に閉じ込められて
しまった。原子力潜水艦U−1524は、音もなく地下の港を出港する。この潜水艦は、南極
を中心に、世界中のネオナチスの秘密基地を繋ぐ定期便なのだ。ポーカーフェイスは、船倉
の檻の中で泣き晴らした。
594名無し調教中。:2013/01/02(水) 15:23:41.85 ID:4nJ+dd9D
595作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/02(水) 15:24:12.60 ID:xzLFnZud
(改造人間になんか、されちまったら男前が台無しになっちまう。女も、もう相手にしてく
れねえ。どうせ、あいつらの作る改造人間なんて、センスねえだろうし)
ポーカーフェイスは悲嘆にくれ、考えに考え抜いた。なんとか日本に到着する前に、逃
亡しなくてはならない。出港して、しばらくするとハマグリ女が食事を持ってきた。囚人用
の粗末なスープとパンだった。檻の鍵を開け、体を摺り寄せてくる。またセックスをしたい
のだろう。ハマグリ女とアワビ女は、その属性上、色情狂になるよう、メンタル的にも改造
されているようだった。
「いいもの、持ってきたの」
背中にしょっている貝殻の隙間から取り出したのは、マムシドリンクだった。
(マジかよ!まだやり足りねえのかよ!)
ポーカーフェイスは辟易しながらも、起死回生の策を思いついた。成功率は低いが賭けて
見るしかない。
「なあ、いつかの約束覚えているか?海中でセックスしようぜ」
「今は、無理よ。だって航行中だもの。日本に付くまで、お預けよ」
「日本に付いたら、二目と見れねえ化け物に改造されちまうんだろ?その前に、ハンサム
ボーイのまま、君とセックスがしたいんだよ」
ポーカーフェイスは、ジッとハマグリ女の目を見つめた。この眼力で落ちない女はいない。
それには自信があった。
「しょうが無いわねえ」
ハマグリ女は、ポーカーフェイスの手を取り握り締めた。
596作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/02(水) 15:24:54.11 ID:xzLFnZud
「ここでなら、問題ないわよ」
「ここは、もう飽きた。もっと、雰囲気の出る所で、セックスがしたい。例えば通信室とか」
「うーん、そうね。第3通信室なら、使ってないから、誰もいないわ」
「よし、じゃあ、そこでやろう」
ポーカーフェイスは、まんまと策が当たった事に、ほくそ笑んだ。元々、女を口説いて、思
い通りに動かす事には、天才的な才能を持っている。ハマグリ女は、ポーカーフェイスを船
倉から連れ出し、第3通信室へ向かった。ネオナチスの潜水艦の中は結構広い。すれ違う
乗組員達は、改造人間が捕虜を拷問するために連れ歩いているのだと考え、誰も咎めない。
「ここよ」
第3通信室に入った瞬間、ポーカーフェイスは、ハマグリ女を廊下へ突き飛ばし、ドアを閉め
て内側から鍵をかけた。
「え・・・ポーカーフェイス・・・どうして・・・」
ドアの外から、ハマグリ女の動転した呟きが聞こえる。
「さあ、俺に、ネオナチスの通信機が扱えるかな」
597作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/02(水) 15:25:36.95 ID:xzLFnZud
ポーカーフェイスは、コントロールパネルの前のチェアに座り、見た事も無い機器を、
必死で操作した。米軍が使っている既存の通信機の操作方法はマスターしている。
設計思想の全く違うオーバーテクノロジーの産物だったが、適当に触っているうちに、
どうにかスイッチが入った気がした。電波の強度を表す目盛が動いている。
「あーあー、こちら、ポーカーフェイス!潜水艦に閉じ込められて、日本へ向かっている。
助けてくれ。船員の話では、マーガレット女王も同乗しているらしい」
最後の部分は、ウソだった。彼一人だと、見殺しにされる可能性が高い。だが、VIPの女
王が、一緒に捕まっているとなれば、米軍は全力を尽くして動くだろう。元々、そのために
北米東海岸から、わざわざ、大規模な空母打撃群が派遣されてきたのだから。自分が、
無事救助された後で、誤認情報だったと、とぼければいい。
「ねえ!ポーカーフェイス!ポーカーフェイス!開けて!お願い、開けて!」
通信室のドアを、外側からドンドンと叩き、ハマグリ女が、悲痛な叫びを上げていた。
598名無し調教中。:2013/01/05(土) 08:37:25.93 ID:e9CHKPUb
ポーカーフェイスがんばれー!!
599名無し調教中。:2013/01/12(土) 11:36:28.70 ID:KivZK70D
もう人間改造の場面まで飛ばしていいよ
600名無し調教中。:2013/01/12(土) 11:42:38.99 ID:S2VTNHqs
今だ!600ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
601名無し調教中。:2013/01/13(日) 14:20:57.93 ID:rj1pBWs/
更新乙です
602作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/15(火) 08:40:07.52 ID:2a39n0BZ
空母『ジョージ・ブッシュ』の自室で、仮眠を取っていたブライアン・トンプソン中将は、
艦橋のグリーンウッド大佐からの通信で飛び起きた。
『司令!すぐブリッジに上がって来て下さい!女王の所在が、判りました!』
艦長のグリーンウッド大佐は興奮していた。この瞬間のために一ケ月以上、海上に艦
隊を留めて待機していたのだった。
「すぐ行く。シールズに召集をかけろ!航空隊にもだ!」
ブライアン中将は軍服の上着を慌てて着こみ、狭い自室を飛び出した。これでも艦内
では、最も広い、高級士官用のプライベートルームである。艦橋にエレベーターで上が
ると矢継ぎ早に報告が来た。
「南緯2度54分。東経62度41分の海域より救難信号を受信しました。発信者はコード
ネームZ2、海兵隊のパーク・ペシミスト中尉です。ネオナチスの潜水艦で日本に連行中、
マーガレット7世も同じ潜水艦に同乗していると言っています」
「潜水艦だと?現在位置は、捕捉できるか?」
ブライアンは意表を突かれた。女王は、パールシティにいるものとばかり思っていたのだ。
「潜水艦自体は、ソナーに反応しません。ステルスタイプと思われます」
「まずい、絶対に見失うな。救難信号の発信地点を中心に包囲網を敷いて海上封鎖しろ。
第7艦隊及び第5艦隊にも応援を要請する」
「はっ」
603作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/15(火) 08:40:37.90 ID:2a39n0BZ
ジョージ・ブッシュを中心とする空母打撃群の全艦艇は、発信地点に向けて一斉に
転進した。甲板からは対潜能力を持った哨戒機が慌ただしく飛び立っていく。同時に
インド洋に広範囲にわたって展開している米軍艦艇にも、ネオナチスの潜水艦の推定
進路を封鎖するように通達が出された。ターゲットの潜水艦自体は、レーダーに反応
しないため、至近距離から物理的に確認するより方法が無い。
「ポーカーフェイスが、見つかったって?」
艦橋に、どかどかとZチームのメンバーが入ってきた。シールズの制服は着ているが、
珍妙な風貌で、場違いな雰囲気を持った男達だ。
「ああ、しかし潜航中の潜水艦の中だ」
「すぐに小型潜水艇を、用意してくれ。突っ込んで取り返す!」
巨漢のキングが吠えた。頭に血が上っている。Zチームは仲間意識が強いのだ。
「そんなものはない」
「じゃあ、戦車で海に突っ込む」
「馬鹿か!」
ブライアンは、呆れ果てた。こいつらと会話をしていると、疲れる。
「まず爆雷を投下して海上にあぶり出す。その後、君らが突入してくれ。いいか、女王陛
下を無事に救出するのが最優先だぞ」
ブライアンは、念を押した。
604 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(3+0:5) :2013/01/15(火) 09:28:44.94 ID:2a39n0BZ
ポーカーフェイスは、通信室に立て篭もったまま、さらに数回、同じ内容の通信を流した。
しかし、15分後、ドアのロックが、強制解除され、ネオナチスの兵士が、なだれ込んで来
て、揉みくちゃにされた挙句、取り押さえられた。精力を絞り取られ、衰弱しているので抵
抗出来ない。
「あたしを騙したのね、ポーカーフェイス!許せないわ」
逆上したハマグリ女が、ポーカーフェイスの顔を拳骨で殴りつけた。ハンサムなツラが拉げ、
血を流して歪む。それくらいでは、腹の虫が収まらなかったのか、ハマグリ女は、アバラ骨
の浮き出たポーカーフェイスの腹に、何度も膝蹴りを入れた。
「ぐ・・・俺は、人間のままでいたい・・・改造人間になんか、成りたくないんだ・・・」
「殺してやる!」
ヒステリーを起こしたハマグリ女を、ネオナチスの士官がたしなめた。
「手助けしたお前も同罪だぞ、ハマグリ女。日本に付いたら軍法会議にかけられるだろう。
覚悟をしておくんだな」
「畜生!こいつのせいで!」
ポーカーフェイスは、散々ボコられた挙句、再び船倉の檻に放り込まれた。しばらく誰も来
ない。3時間ほどすると、艦体に爆音が響いた。
(始まった。米軍の攻撃だ。助かるかも・・・)
震動と爆音は数時間続いた。ポーカーフェイスとしては、米軍の作戦が成功することを祈る
しかない。彼らは、この潜水艦にマーガレット7世が乗っていると思い込み、執拗に攻撃の
手を緩めないのだ。作戦にかかる費用は、ポーカーフェイスの生涯賃金の数百倍だろう。
605名無し調教中。:2013/01/15(火) 11:00:36.34 ID:w6cVLhQA
なにげにハマグリ女が可愛いな
606作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 00:03:19.73 ID:zq6Uyy19
海兵隊の輸送ヘリ、オーシャンホーク2機に分乗したZチームのメンバーは、全員ダイバー
スーツを着込み、アクアラングと酸素ボンベを装着していた。一方、応援の城山朋子はビキ
ニ姿、工藤明日香は全裸でメイド時代のボディペインティグされた素肌を露出させている。
二人とも異形の肉体の持ち主なので、体に合うダイバースーツが無いのだ。
「明日香、あなたの体、海水に浸かっても大丈夫?」
朋子が、体の半分以上を機械化された明日香に尋ねた。
「多分・・・ポンコツだけどネオガイア星の金属素材だから」
明日香が自嘲気味に言った。表情からは、悲しみも喜びも読み取れない。経年劣化で、金属
ボディに錆の様な物が、広がってはいるが、通常の鉄に付くものとは、性質が違うのかもしれ
ない。
「あれか!」
双眼鏡をのぞいていたアッティラが、叫んだ。洋上に黒い潜水艦の上部が浮かびがっている。
空にはジョージ・ブッシュ所属の戦闘ヘリや、対潜攻撃機が乱舞しており、ローテーションで海
上に爆雷の投下を続けていた。
「よく、沈まずに、浮かび上がってきたわね」
朋子が、感心した。
「沈む可能性もあったが、ある程度ダメージを受けて、乗組員が生き延びたければ、浮上するし
かないからな。それに海中には、我が方の原潜も展開している」
アッティラが、解説した。
「そろそろ、いくぞ」
607作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 00:03:55.98 ID:zq6Uyy19
オーシャンホークが、側面の扉を開いたままネオナチスのUボートに急接近した。相手
は潜水艦なので対空兵装はない。艦体のすぐ傍の海上に、アッティラ、朋子、明日香
は飛び降りた。もう一機からは、キングとクレイジーチンパンンジーが、飛び降りる。
「コケーコケー!」
躁状態になったチンパンジーが平泳ぎをしながら、アクアラングを外して奇声を発してい
る。躁欝病の躁のサイクルに入っている様だった。一機のF35が海面すれすれを、低空
飛行して来た。そしてUボートの上をかすめながらサイドワインダーを発射し、艦橋の突起
部分に命中させた。
「ステイシーか。相変わらずいい腕だな」
アッティラが、犬かきで泳ぎながら感心して言った。艦橋が吹き飛ばされ、Zチームの突入
口が開いた。
「いいか、目的は、マーガレット女王と、ポーカーフェイスを救う事だ。邪魔する奴は殺して
構わん!」
「おう!任せとけ!」
キングが吠えた。ボロンゴにやられた傷が完治していない筈なのに威勢がいい。5人が艦体
に取りつくと、ハッチが開き、武装したネオナチスの兵士達が甲板に上がってきた。
「どうりゃああ!」
キングが、防水カバーをはがし、サブマシンガンを取り出して撃ちまくる。明日香が、目にも止
まらない速さでネオナチスの兵士の間を、駆け抜け、右手の日本刀で、彼らの体をバラバラに
した。朋子も、股から生えた逆さになった頭で狙いを定め、腰から生えた腕に持ったサブマシン
ガンで、ハッチから這い上がってくるネオナチスの兵士達を牽制した。
608作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 00:04:41.34 ID:zq6Uyy19
「うぎゃああ!弾が・・弾が当たった・・・もう駄目だ・・・帰りたい・・・」
被弾したクレイジーチンパンジーが、一気に躁から鬱に気分が転換したようだった。
「掠っただけだろ。騒ぐな、うっとおしい!」
アッティラが、サブマシンガンを撃ちながら悠々と葉巻を吸っている。ベテランの指揮官だ
けが見せる、余裕だった。兵士に続きハッチから、大きな貝殻を背負ったハマグリ女が這
い上がってきた。
「あなた達、ポーカーフェイス取り返しに来たのね!絶対に、渡さないわよっ!」
イタリア人のハマグリ女は、ラテン系の気楽さで、裏切られた事は、もう根に持っていない
ようだった。キングと朋子が、サブマシンガンの集中砲火を浴びせたが、貝殻で防御し、弾
を悉く跳ね返してしまう。
「出たわね、改造人間・・・あたしがやる」
明日香が、右腕自体に生えた日本刀を構えた。数年間、古今東西の剣術を研究し、黙々と
鍛錬に励んできたのだ。
「秘剣、夜間飛行斬り!」
ネーミングの意味は不明だった。音も無く動き、ハマグリ女の貝殻と生身の肉体の間に切っ
先を入れて、抉る。ハマグリ女が、防御姿勢を取る暇もなかった。大きな貝殻が、剥ぎ取られ、
ゴロンと甲板に転がった。
「きやああああ!」
背中が赤剥けになったハマグリ女が絶叫した。防御が無くなった豊満な白い肉体に、明日香
が左手自体から生えたマシンガンを撃ち込む。ダイナマイトボディをハチの巣にして、ハマグ
リ女が死んだ。
609作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 00:05:56.47 ID:zq6Uyy19
「もっと・・・もっと、いろんな男とセックスしたかった・・・」
それが、ハマグリ女の最後の言葉だった。
「突入だ!」
アッティラが叫んだ。敵を、あらかた片付けて、阻む者のいなくなったハッチから艦内に、5人
の猛者が降りていく。クレイジーチンパンジーだけが、遅れ気味で、鬱状態のサイクルに入っ
て、いじけている。元々、輸送任務の定期便だったため、戦闘力のある乗員の数は極端に少
ない。オーバーテクノロジーの産物である原子力Uボートはオートメーション化されており、元
々少ない乗員のほとんどは技術スタッフなのだ。5人は、無抵抗な乗員を殺戮しながら、艦内
を捜索し、船倉の檻に入れられているポーカーフェイスを見つけた。
「助けてくれ、ここだ!」
「あれ、お前、こんなに痩せてたか?」
変わり果てたポーカーフェイスの姿を見て、キングが尋ねた。
「拷問されたんだよ!」
檻が開けられ、ポーカーフェイスが助け出された。
「ポーカーフェイスを確保。マーガレット女王は、見つかりません」
アッティラが、『ジョージ・ブッシュ』のブライアン・トンプソン中将に、携帯用の通信機で報告
をした。
『艦内を、くまなく探せ!絶対に見つけるんだ』
「イエス・サー」
ポーカー・フェイスは、そのやり取りを聞きながら心の中で、無駄なのにな、と思った。
610名無し調教中。:2013/01/20(日) 01:02:21.95 ID:wOoiFYkF
ここで普通に救出されては面白くないぞよ
611作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 07:30:41.99 ID:zq6Uyy19
パールシティの王宮では、デイブ・ボールマンが、ボロンゴ大尉にお伺いを立てていた。
「女王様チャンネルの放送は、継続されますか?」
「ああ、好きにしろ」
ボロンゴは、あまり興味無いようだった。
「何か、拷問メニューの御要望はありますか?」
「ああ、そうだな。今まで、やってない事をやらせろ。糞を食わせるとか」
「わかりました。女王陛下には、国民の糞を、召し上がって頂きます」
早速、国営放送局で企画会議が始まった。ボロンゴ政権下で初めての放送である。この所、
政府の声明文だけを繰り返し流していたスタッフ達は、久しぶりに張り切った。
「即行で、国民から応募者を募ってオーディションをしましょう」
ADが言った。ボールマンが首を横に振る。
「それは、面倒くさいし、時間がかかる。王宮前のストリートで野外ロケをしよう。集まってきた
野次馬から志願者を募ればいい」
早速、ロケ班が編成され、首輪に繋いだマーガレット7世を引き連れて、王宮前のストリートへ
出張って行く。港へと続く4車線の広い道路だ。市街戦の後なので、休業している店舗やオフ
ィスが多く、以前は多く見られた観光客の姿も全く無い。爆破された自動車が片付けられずに、
放置されていたり、ショーウィンドウが割られてガラスの破片が飛び散っていたりする。人通り
は疎らだ。
612作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 07:31:27.63 ID:zq6Uyy19
「女王陛下。今日は食糞をして頂きます。ボロンゴ閣下の意向ですから。今まで、オシ
ッコは飲まれた事は、あるでしょうが、他人の糞を食べるのは、初めてでいらっしゃるで
しょう?」
拷問メニューの説明を聞かされたマーガレットの顔が、より一層、悲しみに沈んだ様に
見えた。
「ええ、初めてよ。当たり前だわ。あたしは王族なんですから」
「でも、大丈夫です。食糞なんて、実際には、大した事ありません。先進国ではSMクラ
ブで、通常のプレイとして行われているそうです。スカトロ専門のポルノ女優もいる位で
すから」
それでも、マーガレットは心配そうだった。
「吐き出さずに、完食して下さいよ。気休めかもしれませんが、女王陛下なら出来ます」
ボールマンは、元気づけながら、このセリフは、どこかの国のアニメで聞いたな、と思った。
(日本のだったかな・・・ルミナスでも、いつかアニメ制作をやってみたいな)
それは、小国に生まれた番組プロデューサーの悲願だった。
613作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 07:32:15.87 ID:zq6Uyy19
ブライアン・トンプソン中将は、『ジョージ・ブッシュ』のハイテク機器に囲まれた艦橋で、
受信したルミナス国営放送を見ていた。マーガレット7世が、王宮前のメインストリートで、
通りすがりの一般市民の尻の穴から、ひり出されるウンチを口一杯に頬張っている。その
無修正映像では、マーガレットは咳き込み、涙を流して苦しそうだった。
「おい、これは録画か?」
「いえ、生放送です」
「どういう事だ?女王陛下は、作戦対象の潜水艦にいるんじゃないのか!」
トンプソン中将は、動揺し、怒鳴った。スクリーンでは、首輪に繋がれた全裸のマーガレッ
ト7世が虐待を受けている。丸々とサッカーボールの様に太った司会者が解説していた。
『さすが、我々の女王陛下です。初めての食糞とは思えません。どんな人間でも、慣れな
いと生理的に受け付けず、吐き出してしまうというのに!』
トンプソン中将は、しばらく、こめかみを押さえたまま動かなかった。そして、ようやく口を開
いた。
「作戦は、中止だ。Zチームを引き揚げさせろ。撤収後、Uボートは対艦ミサイルで撃沈する
ようにランニング少佐に言え」
トンプソン中将は、また女王救出作戦が失敗だったことに、がっかりした。今回は、ほとんど
米軍側に被害が無かった事が幸いだったが。
614作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 07:33:00.03 ID:zq6Uyy19
 突入した米軍の5人と、救助されたポーカーフェイスは、甲板から乗って来たオー
シャンホークに引き上げられ、Uボートを離れた。
「おい、ポーカーフェイス!女王陛下は、パールシティにいるそうだぞ!」
アッティラが、厳しく追及した。
「あれ、そうなの?確かにナチ公どもが、女王の話をしているのを聞いたんだがなあ」
ポーカーフェイスは、しれっとしていた。そんな事で動揺する玉ではない。上空を旋回
しながら待機していたF35が再び降下して来て、Uボートに対艦ミサイルを撃ち込んで
いく。先程まで、艦内で死闘を繰り広げていたUボートは、大爆発し、火柱を上げて沈ん
でいった。
「ねえ、あれって原子力なんじゃないの?沈めたら、海が汚染されない?」
シートに、逆様の頭部を押し付け、窮屈そうな朋子が疑問を口に出した。
「気にするな。ここはインド洋の真ん中だ。アメリカに被害はないさ」
アッティラが、葉巻を吸いながら言った。作戦が終わって、再び躁状態に戻った、クレイジ
ーチンパンジーが、隣で、いつものニワトリの鳴き真似をしている。明日香は、ヘリの窓か
ら海面に浮かび上がる人影を見た。巨大な巻貝を背負っている、アワビ女だった。
(ちっ、もう一人、いたのか、改造人間・・・)
どこに隠れいたのか知らないが、おそらく、ネオナチス側の唯一の生存者だろう。明日香は、
人間以上の戦闘能力を持つ改造人間を倒す事に、自分の生きる意味を見出していた。
615作者 ◆TJ9qoWuqvA :2013/01/20(日) 07:33:42.16 ID:zq6Uyy19
ルミナス編、終わりです。
616名無し調教中。:2013/01/21(月) 19:33:51.63 ID:4iv5AvOO
人間牧場もプリーズ。
617名無し調教中。:2013/01/21(月) 21:13:12.70 ID:5IgquXaK
アルテミスもプリーズ
618名無し調教中。
次回はもっと由梨香をプリーズ