戦う女性を凄惨に拷問して秘密を吐かせたい!2

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926名無し調教中。:04/07/17 02:00
それを言ったらマァムだって傷ついたらホイミでエンドレスだよ
927名無し調教中。:04/07/17 02:13
>896
おかえりなさーい、お待ちしておりました
こちらからもマァムに一票
928名無し調教中。:04/07/17 03:03
(-_-)y-゜゜゜゜フッ。ホイミはMPが切れたら使えないのさ
929名無し調教中。:04/07/17 08:57
でもダイの大冒険ってMPほとんど無視してるような……疲れたから使えないはあったが
930名無し調教中。:04/07/17 09:22
ザボエラのモルモットとして生体実験にかけられるマァムたん
絶対に勝てない相手に屈服するまで戦闘させられるマァムたん
ハァハァ
931名無し調教中。:04/07/17 11:51
恵美破にもう1票。
932名無し調教中。:04/07/17 13:06
お前ら釣られすぎ
わざわざリクエスト聞いといて三日ノーリアクションってことは
>>896は騙りだろ
933名無し調教中。:04/07/17 17:07
ナウシカに一票
934名無し調教中。:04/07/18 00:12
恵美破タンにさらにドン!
935lovelove:04/07/18 00:16
満員電車の中でいたずらされたい
936lovelove:04/07/18 00:20
うしろから、おっぱい触られて、ぎゅうぎゅうもまれたあと、
パンツに手入れられて、中指をクリに押してつけられて、
クリをこすって欲しいイ
937名無し調教中。:04/07/18 02:30
新キューティーハニーを苛めるに一票
938名無し調教中。:04/07/18 02:46
932に一票!
939名無し調教中。:04/07/18 04:55
ガンダムをやってほしい
940名無し調教中。:04/07/18 06:20
ガンタンクに一票
941名無し調教中。:04/07/18 08:15
ゴッグ好きです
      __
    i<´   }\   , - 、
   ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __
    ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->     さすがゴッグだ。
   /_`シ'K-───‐-、l∠ イ       何ともないぜ
   l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤      
.    l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|
   / .」   i   /./7r‐く  lー!
.   f.  ヽ‐i人.∠'<   _i. l,.-ゝ.
    トiヘヘ「ト〈      `X  トレi7__|
   〉ト:トハj`! i.    /  トー┤lルj,リ
  /‐+----+‐l    iー--i---ヾ'〃
.  l_i____i__|   |___i,__i_|
942名無し調教中。:04/07/18 15:06
Yawaraに一票
943名無し調教中。:04/07/18 15:33
高遠菜穂子
944名無し調教中。:04/07/18 18:03
しかし不毛だな……。
945名無し調教中。:04/07/18 21:50
黒猫のセフィリアたんがクロードに敗れて爺どもの居場所を
吐かせるために拷問される、ってな感じのをキボンヌ
946名無し調教中。:04/07/19 01:48
>>945
黒猫ならイブっちがいいなあ。(18巻の展開はおいしすぎ!)
947名無し調教中。:04/07/19 06:55
秋本麗子
948名無し調教中。:04/07/19 07:59
華沢良美 昭和57年 投稿者: 西村 07/17[Sat] 23:35:35 <No.8773>

先週、3回に分けて華沢良美の画像をアップすると書きましたが、3回では終わりそうにありません。
こんなに長きにわたって、活躍したモデルさんというのはまれではないでしょうか。
先週の「3年C組 華沢良美」は昭和56年に発表されたグラビア。ハローさんのリストの順番にに基
づき、今週は翌年に発表されたグラビアをアップします。

「少女肉燭台」はSMグラビア史上燦然と輝く名作と思います。絵に描いたような白いワンピースの
少女の緊縛姿、仰向けに寝かされて蝋燭を咥えさせられた少女の悲しさ。。。西村はリアルタイム
で見ていますが、当時「3年C組 華沢良美」の再登場に感激したものでした。
このグラビアについては以前、K.Tさんが次のような書き込みをされています。

949名無し調教中。:04/07/19 08:01
■『少女肉燭台』の思い出 投稿者: K・T 02/15[Sun] 00:55:23
不定期参加者のK・Tです(笑)。
ハローさんのすばらしい「華澤良美リスト」拝見しました。
この中の『少女肉燭台』は、私がSM雑誌に出会った当時、いちばん衝撃を受けた忘れられないグ
ラビアなのです! 小泉ケイとともに、私にとっては避けて通れない話題のため、またまた出てき
てしまいました。勝手をお許し下さい。
実は、ず〜っと探し求めているのですが、ネットでもお目にかかったことがありません。
今回、掲載号が初めてわかって少々色めき立っております。
当時、高校生の私からすると、まるで同級生のような幼い少女が、全裸で仰向けに逆海老状に緊縛
され、なすすべもなく上の口から下の口まで何本ものロウソクを差し込まれ、もしくは固定されて
ている…(実は記憶が少々朧気なのですが)という、それはそれはショッキングで印象的なグラビ
アでした。
950名無し調教中。:04/07/19 08:03
セーラー服ではなかったと記憶していますが、着衣から始まって、少しずつ脱がされて最後が前述
のカットとなるのです。「肉燭台」というフレーズにもずいぶん興奮しました。
私が出入りしていた「黒船館」(ご存知ですか?)のBBSでも"捜索願い"を出して、見つからな
いのをいいことに、天才・キャプテンJさまに「再現イラスト」までお願いしてしまったほどです
から。(素晴らしい出来だったのですが、残念ながら現在は見ることができません)
もし、いま本物に再現したとしたら、それほど衝撃的な写真ではないのかもしれないのですが、で
も当時は興奮しましたねー。やっぱり、それは当時オバサン風モデルが主流だったSMグラビア界
において、華澤良美嬢のルックスが「あってはならない雰囲気」を醸し出していたからに他ならな
い(今風に言えばロリ系になるのでしょう)と思います。
ハローさんは、現在でも彼女のグラビアをお持ちなのでしょうか?
951名無し調教中。:04/07/19 08:04
■Re『少女肉燭台』の思い出 投稿者: ハロー 02/15[Sun] 06:01:24
K・Tさんへ
おはようございます。
私も華沢良美嬢の『少女肉燭台』はK・Tさんと同じような興奮を持っております。
SMモデルの常ながら、きれいに剃毛されているその場所に縄が食い込み、蝋燭が固定され、胸に
かけられた縄で胸やピンクの乳首はせり出し、、、懸命に耐えているような、少し物憂げな風情い
い、今見てもその興奮は新鮮なものを感じます。確かに現在のモデルさには無い「あってはならな
い雰囲気」があったと思います。「黒船館」(あまりよく承知はしておりませんが)のBBSでも"
捜索願い"まで出されても見つからなかったとか。でも、その天才・キャプテンJさまの「再現イ
ラスト」はぜひ見てみたかったですね。
             *   *    *
ハローさんからは同時に撮影されて、別の題名で発表されたグラビアも頂きました。似たような写
真でも、良く見ると違います。その違いもご鑑賞頂けたらと。
しかし、このグラビアが見られるとは思いませんでした。ハローさんには改めて感謝いたします。
952名無し調教中。:04/07/19 08:05
953名無し調教中。:04/07/19 14:11
午後の校舎に、初夏の日差しが照り映えていた。
 テニス部の一年生たちが慣れない手つきでネットを張っている。乾いたトラックを、
サッカー部員の隊列が声を掛け合いながら走りすぎて行く。授業時間が終わったばか
りというのに、もう校庭ではクラブ活動の生徒たちが思い思いに体を動かし始めてい
た。
 この時間になると、亜美はいつも少しうしろめたいような、寂しいような気分にな
る。
 学習塾にばかり行っていていいのかしら。
 でも、わたし鈍いから運動部なんかついていけないし……。
 小さな嘆息をつきながら、靴をはきかえるためにロッカーの前に立ったとき、後ろ
から肩をたたかれた。
「あ、うさぎちゃん」
「ねえ、ナルちゃん風邪でもひいたのかなあ。今日欠席だったの」
 そう言いながら、うさぎは自分のロッカーの方に駆けていった。
「そう、あとでお見舞いに行きましょうか」
 うさぎはもう扉を開けて、ロッカーに首を突っ込んでいる。
「わーい!」
 急にうさぎが大声を出した。
「ラブレターよ! 誰かな、この美少女に心を奪われた男は」
 白い封筒を夢中になって開いている。
 亜美はくすっと笑って、ちょっぴり期待しながら自分のロッカーを開けた。
「ざーんねん。わたしのほうには……」
 うさぎの方を振り返った亜美は、思わず言葉を飲み込んだ。
 うさぎの顔は蝋のようにこわばり、青ざめている。
「どうしたの、うさぎちゃん? 気分でも悪くなったの?」
 うさぎは視線を遠くにさまよわせながら、のろのろと封筒をカバンにしまった。
「亜美ちゃん、これからすぐうちに来て……」
 うさぎのくぐもった声に、亜美は不安になった。
「いいけど。でもどうして?……」
 うさぎは答えず、表情を凝固させたまま歩き始めた。
954名無し調教中。:04/07/19 14:12
 部屋に入ると、うさぎは黙ってカバンから白い封筒を取り出して亜美に手渡した。
そして突然、激しく体を震わせて泣き出した。
「どうしたのよ。いじわるな手紙でも入っていたの?」
 封筒の中からいぶかしげに亜美が取りだしたのは、十枚余りの写真だった。
 最初の一枚を目にして、亜美は慄然とした。
「ナルちゃん!」
 両手を首の後ろにまわし、正面を向いて立ったナルが写されていた。ナルは、全裸
だった。
 髪は乱れ、頬が腫れ上がっている。誰かに痛めつけられ、脅されて、ようやくその
姿勢を保っていることは明らかだった。ナルは可憐に膨らんだ胸を手でかばうことも
許されずに、羞恥と恐怖に顔を歪ませて立ちすくんでいた。
 十四才の素肌を冷たいレンズの前に晒し、ナルはどんな気持ちでこの写真を撮られ
たのだろう。
 思わず口を押さえた亜美の指のすき間から、こみ上げる鳴咽があふれた。
 次を見るのが恐ろしかった。震える指で、亜美は写真を繰った。
 二枚目は、凄惨な凌辱の現場だった。
 何本もの男の手が、裸のナルの体を仰向けに押さえつけ、両脚をカメラに向けて開
かせていた。指が蜘蛛のように稚い乳房に食い込み、蒼白くひきつれた内腿を這い回
っている。
 ナルは泣き叫んでいた。辱められる顔をねじり隠そうとするのを、髪と顎を掴まれ
て無理やりこちら向きにされていた。
 亜美にはナルの悲鳴が聞こえた。
 痛々しく拡げられたナルの体に、太いすり粉木のようなものが血に染まって差し込
まれているのを見て、亜美は激しい吐き気を覚えた。
955名無し調教中。:04/07/19 14:13
 亜美には、もうこれ以上の写真を見る勇気はなかった。
「ひどい……どうして、こんな……」
「あいつらよ! あいつらが、ナルちゃんを!」
 うさぎは全身をわななかせながら叫んだ。
「なぜなの! なぜ、こんなひどいことをしなければいけないの……ナルちゃんは何
にも知らないのにっ!」
「わたしたちを、わたしたちをおびき寄せるために……」
 涙にむせて、うさぎは言葉を続けられなかった。
「そんな!……それだけのために……」
 それだけのために、ナルちゃんは辱められ傷つけられた。
 わたしたちをおびき寄せるために……。
 理由もわからずにさらわれ、大勢の見知らぬ男たちに取り囲まれて犯された。
 それだけのために……。
 どんなに恐ろしかっただろう。
 どんなに悔しかっただろう。
 わたしたちの戦いが、大切な友達の幸せを奪った……。
「わたしたちのために……わたしたちのために……」
 亜美は写真の束を握りしめて呻いた。
 ナルちゃんは、まだあいつらの手に捕らわれていて、絶望の淵に沈んでいる。
 どんなに泣き叫んでも、誰も手をさしのべてくれない暗闇に閉じ込められている。
 いますぐ助けにいかなくては。
 そこにどんな危険な罠が待ち受けていようと、わたしたちは行って、ナルちゃんを
救い出さなければならない。
 わたしはあいつらを許さない。
 絶対に許さない。
 亜美はやり場のない悲しみと怒りにうち震えた。
956名無し調教中。:04/07/20 13:39
「レイちゃん! ナルちゃんが、ナルちゃんが、さらわれてしっまったの!」
 電話の向こうのうさぎの声は、涙でしばしば途切れ、混乱した。
 写真があったの。
 ひどいことをされているの!
 細かい事情が飲み込めないまま、レイは走っていた。
 どうして、そんなことが……。
 うさぎの勘違いではないのか。あのこ、ちょっとあわて者のところがあるから。
 そうよ。間違いよ、きっと。
 でも……。
 レイの胸に重苦しいものが広がりはじめる。
 でも、もし本当だったら……。
 いつか、そういうことが起こるかもしれないと、心のどこかで感じたことはなかっ
たのか。
 自分たちの戦いとは無関係な友達を、危険の中に巻き込むことを、予感したことは
なかったのか。
 そんなことはないわ。
 レイは必死に否定した。
 確かに、はっきりと自覚したことはなかった。
 でも、予期していなかったことは言い訳にはならない。それは当然、予期するべき
ことだったんだ。
 喘ぐような胸苦しさは、走り続けてきたためではない。
 もし本当のことだったら……。
 うさぎの家に飛び込み、階段を駆け上がって、突き破りそうな勢いで部屋のドアを
開いた。
957名無し調教中。:04/07/20 13:40
 うさぎと亜美の蒼ざめた顔を一目見て、それが勘違いや間違いでないことはすぐに
わかった。
「レイちゃん……」
 うさぎはなにかを言おうとしたが、こらえきれなくなったように、涙の乾かない顔
をふたたび歪めて、声を上げて泣き出した。
「これが、うさぎちゃんのロッカーに入っていたの」
 白い封筒を差し出す亜美の手が震えている。
 レイは深く息を吸い込んでから、中の写真を取り出した。
 心の準備はできているはずだった。しかし、そんな覚悟はなんの役にも立たなかっ
た。
「こんなことを……!」
 ナルちゃんにひどいことを、と言って、電話でうさぎが言葉を詰まらせたのは、こ
のことだったのか。
 写真には、黒い制服を着た男たちがいく人も写っている。顔は巧妙に隠されいるが、
それが彼らの仕業であることはすぐにわかる。
「あいつら……」
 怒りの呻きがレイの口から漏れた。
 沸騰した血液が体の中を駆けめぐる。
 何の罪もない、まして敵でもない少女にどうしてこんなことができるのか。
 無抵抗の、泣き叫ぶことしかできない少女にどうしてこんなことができるのか。
 気が付くと、あふれ出た涙が手の中の写真を濡らしていた。
 新しい写真を見ることは、自分の体を引き裂かれるのと同じ苦しみだった。投げ出
してしまいそうになる自分を叱咤するようにして、ようやく最後の写真まで見終える
と、そのまま放心したように動けなくなった。
958名無し調教中。:04/07/20 13:41
「こういうことが起こるかもしれないということに、もっと早く気付くべきだった…
…」
 からからに乾いた喉を押し開くようにして、レイはやっと言った。
「わたしたちは、自分の戦いのことしか考えていなかった。いつもそばにいる友達の
ことを忘れていたのよ」
 亜美が両手で顔を押さえ、肩を震わせる。
「こうしている間にも、ナルちゃんはあいつらに……」
 押さえきれない焦りと、いたたまれなさを声ににじませながら、うさぎが喘ぐ。
 亜美が顔を上げる。
「ナルちゃんはあそこにいるのね」
 あいつらの居場所はわかっている。ナルちゃんは必ずそこにいる。
「行こう。いますぐに、助けに行こう」
 うさぎが涙を振り払うように叫んだ。
 唇を噛みしめた亜美が大きくうなづく。
 ナルちゃんを、あの地獄から一秒でも早く救い出さなければならない。
 正しいことのために戦っている多くの人々は、このことを知ったら、きっと援助を
惜しまないだろう。でも、これはわたしたちの戦いだ。ほかの人たちに迷惑をかける
ことはできない。
 レイの心も決まっていた。
「わたしたちだけで、ナルちゃんを奪い返そう」
 これが罠だということはわかっている。
 でも、こうして信頼しあえる友達が力を合わせれば、かならず成し遂げられる。
 互いに見つめ合って、うなづく。
 いつも優しい亜美の瞳に、厳しい決意の光が輝いている。
 うさぎももう泣いてはいない。全身に勇気をみなぎらせている。
 みんな同じ気持ちなんだ。
「行こう!」
 三人が同時に立ち上がった。
959名無し調教中。:04/07/20 13:42
 丘の上に立った。
 なんとか間に合った。日没までにここに来て、建物の配置や兵士の様子を確かめて
おきたかった。
 切り立った崖の縁に、身をかがめるようにして近づく。
 レイは、夕陽のまぶしさに目を細めるようにしながら、雑木林の鮮やかな緑に埋ま
った基地を見つめた。
「こうして見ると、きれいで、静かで、あいつらの拠点だなんて思えないわ」
 額に手をかざして逆光を遮りながら、亜美が言った。
 たしかに、丘の上から見下ろす基地は、周囲を高い鉄柵で厳重に囲われ、建物に窓
が極端に少ないことを除けば、新しい大学のキャンパスのようにも、大きな総合病院
の病棟群のようにも見える。
 しかし、その本当の顔はここからは見えない。
 あの建物の地下深く、複雑に掘りめぐらされた回廊のどこかに、彼らの根城がある。
 『秘密警察』。人数も、正式な名称すらも知られていない非公然のテロ組織。
 支配者たちが、反抗する人々を抹殺させるために組織させた暗殺部隊が、五、六百
人の軍の兵士たちの中に隠れ、守られるようにして、この地下に潜んでいる。
 これまで幾人もの勇気ある人々が捕らえられ、地下の回廊に連行されたまま帰って
こなかった。
 そこが、わたしたちの戦場になる。
「早く暗くなって。ナルちゃんがあそこにいるのよ」
 いますぐにでも飛び込んで行きたいという様子で、うさぎがつぶやく。
 レイも、同じ衝動をようやく押え込んでいた。
 あせってはだめ。
 もうすこしよ。
 夕陽が西の山並みにさしかかり、空と地上が燃え上がった。五月の遅い夕暮れが少
しずつ近寄ってくる。
960名無し調教中。:04/07/20 13:43
 赤い陽。
 思い詰めたような目で、眼下の基地を見つめ続けるうさぎと亜美の横顔が、血の色
に染まる。
 軽い目眩が起こった。
 思わずつぶった瞼の裏に、見えないものがはっきりと映った。
 引き裂かれた戦士のスーツ。
 素肌に刻み込まれた無数の傷。
 あの絶叫する顔はうさぎ? 亜美?
 それとも、わたし?
 レイは不吉な幻想を振り払おうとするかのように、激しく頭を振った。
「どうしたの、レイちゃん?」
 亜美が心配そうな顔で、のぞきこむ。
「ううん、なんでもない。少し緊張しているみたい。この戦いは絶対に失敗は許され
ないわ」
「戦いが始まったら決して後には引けない。ナルちゃんを救い出すまで、進みつづけ
るだけね」
961名無し調教中。:04/07/20 13:44
 亜美が両手を握りしめる。
 レイは靴のはき心地を確かめるように、ヒールで地面を軽く蹴った。
 何か変だ。
 この胸を締め付けるような不安はなんだろう。
 もう幾度となく身に着けて戦ってきたスーツが、まるで他人からの借り物のように
しっくりと合わない。
 やはり緊張しているんだ。
 太陽の最後のかけらが山の稜線の下に消え、急速に闇が深まってくる。
「さあ、時間よ」
 うさぎが待ちかねたように立ち上がった。
 困難なことはわかっている。待ちかまえる敵のただなかに侵入しての戦いだ。
 でもこれまでだって、三人でどんな作戦もかならずやり遂げてきた。
 大丈夫。きっとうまくいく。
 わたしたちはセーラー戦士だ。
「よし、行こう」
 レイは、三人の先頭を切って丘の斜面を駆け下り始めた。
962名無し調教中。:04/07/21 16:32
 のろまなうさぎはいつもビリ……。
 地下室の床に冷え切った体を横たえながら、うさぎはつぶやいた。
 レイちゃんも亜美ちゃんもいなくなった。
 尋問室に連れ去られたまま戻ってこない。
 わたしはもうひとりぼっち。
 うさぎは孤独と不安に押しつぶされそうになっていた。
963名無し調教中。:04/07/21 16:32
 うさぎたちは手足を堅く縛り上げられて、地下の回廊の最奥の部屋に投げ込まれた。
 圧倒的な数の敵を相手にした長時間の戦いで、疲労は極限に達していた。全身の筋
肉がこわばり、冷たい床に横たわったまま、わずかに体を動かすことすらできない。
 それでも、やれるだけのことはやり尽くしたという悲壮な満足感も、静かな諦めも
なかった。ルナを救えなかった、姿を見つけることすらできなかったという自責の思
いだけがあった。
 あと一歩進めなかったのか、と思った。あの先にナルはいたのかもしれない。
 しかし、三人とももう指一本動かせない状態で、兵士の群れに押しつぶされるよう
になって捕らわれたのだ。
 やがて少しずつ体の感覚がもどり、戦いのあとの虚脱感から抜け出していった。互
いに声を掛けあって近づき、触れあった。伝わってくる友達の温もりがうれしい。
 仲間がいる。一人ではないのだ。
 うさぎたちは後ろ手に縛られた不自由な体をやっと起こし、壁に寄りかかって互い
の肩にもたれていた。
 ほとんど話さなかった。
 扉の向こう側には警備の兵士たちが何人も立ち、絶えず上の覗き窓から監視してい
る。言葉を交わさなくても、しなければならないことはわかっていた。
 戦いに敗れたとも、戦いが終わったとも思わない。ナルを救出すること。そしてこ
こを脱出すること。どんなに絶望的な状況でも、必ずそのチャンスは来ると信じてい
た。三人のうち二人が倒れても、残りの一人が最後のチャンスを捕まえればいい。
 そう思いながら、疲れ傷ついた体を休めて、しばしまどろみかけていた。
 突然、高い靴音とともに扉が開き、三人の男が入ってきた。
 黒い制服とブーツ。目深にかぶった帽子の庇の下からうさぎたちを見下ろす目。彼
らが何者かはすぐにわかった。
 テロ、誘拐、尋問、処刑などを任務とする特殊部隊。その冷酷残忍な行為のために
『秘密警察』とも呼ばれている組織。
 彼らが現れることはわかっていた。誰も口に出さなかったが、このときが来ること
は知っていた。彼らのもとに行けば、ナルを見つけることができるかも知れないとい
う考えもあった。
964名無し調教中。:04/07/21 16:33
 しかし、今こうして秘密警察の姿を見ると、膝が震えるほどの恐怖を覚えた。
 彼らはまだ子供と言ってもいいような年若い捕虜を、品定めするように見回した。
最初の犠牲者を選んでいるのだ。
 うさぎたちはしっかりと体を寄せ合い、彼らに対峙した。
 彼らが選んだのは、レイだった。
 レイの肩を掴み前に引きずり出した。うさぎたちはレイの名を叫び、阻止しようと
体当たりを試みて、いくども重い靴底で壁ぎわまで蹴り飛ばされた。
 レイは足首の縄を解かれ、左右から腕を取られた。一瞬体をひねって抵抗しようと
したが、すぐに思い直したように自分でしっかりと立ち上がった。
 男たちに両腕を掴まれて開いた扉のところまで歩いたとき、レイは二人の方を振り
返った。
「のろまなうさぎ。やっぱり、わたしが一番だったね」
 うさぎの目を見ながら笑った。
「レイちゃん、だめっ!」
 うさぎは泣きながら叫んだ。
「亜美ちゃん、行ってくるよ」
「レイちゃんっ!」
 扉が重い音を立てて閉まり、足音が遠ざかっていった。
 レイが連れ去られた後、二人は肩を寄せ合って泣いていた。
 彼らの尋問室に連行された少女が、無事で帰されるはずはない。ナルに加えられた
あの残酷な凌辱を知っている。まして、三人は彼らと戦って捕らわれた捕虜だ。想像
もできない恐ろしい暴行が待っているだろう。なぶり殺しにされるかもしれない。
 レイの運命は自分たちの運命でもある。しかし、うさぎと亜美は連れ去られた友達
のことを思って泣いた。
 二人は沈黙が恐かった。
 レイの悲鳴が、どこにあるのかわからない尋問室から、地下の回廊の静寂を伝わっ
て聞こえてくることを恐れた。それなのに、知らず知らずいつのまにか息をひそめて、
レイの声を探している自分に気づいた。二人はさらに強く肩を寄せ合い、背中で縛ら
れた手と手を握り合った。
965名無し調教中。:04/07/21 16:34

 レイが連れ去られてから何時間たったのか、再び回廊の奥から靴音が近づくのが聞
こえた。
 うさぎと亜美は、体を固くして待った。
 鍵がはずされ扉が開く。
 二人は必死にレイの姿を求めた。しかしレイは戻ってこなかった。
 そのことが何を意味するのか考えたくなかった。
 秘密警察の隊員たちは前と同じように捕虜たちの顔を見比べた。亜美の肩が掴まれ、
引きずり出された。
「亜美ちゃんっ!」
 亜美が足首の縄を解かれているあいだ、うさぎはなんども蹴り飛ばされながら這い
寄ろうとした。
 隊員たちは亜美を引き起こして立たせた。長い間縛られていた足は、感覚を失って
よろめいた。
 亜美は背中を突かれながら扉の外に出た。
「うさぎちゃん、行ってくるね」
 振り返り、いつもの優しい笑顔でほほえんだ。
 この柔和で暖かい瞳に、なんど救われ、癒されたことだろう。もうこの笑顔に二度
と会えないかもしれない。
 うさぎは胸が張り裂けそうだった。
「亜美ちゃんっ!」
 亜美の姿は隊員たちの陰に消え、扉がまた音を立てて閉まった。
「きっと帰ってきてっ!」
 冷たい扉に向かって叫んだ。
「いやよ! わたしをひとりにしないでっ!」
 冷え冷えとしたこだましか返ってこなかった。
966名無し調教中。:04/07/21 16:35
 のろまなうさぎはいつもビリ……。
 みんな、ずるいよ。先に行っちゃって……。
 わたしひとりじゃ、なにもできない。
 何をしたらいいのかもわからない。
 うさぎは、雑踏の中で母親にはぐれた小さな子供のように、不安に泣いた。
 あの尋問室に連れて行かれるより、ひとり残される方がずっと辛いと思った。
 体を丸め、冷たい床に頬を押しつけて泣き続けた。
 流れた涙が床に小さな水たまりを作り、いつしかそれも乾いた。泣き疲れた子供の
ように涙が引いて、心が落ちついてきた。
 わたし、どうかしていた。
 レイちゃん。
 亜美ちゃん。
 ごめんなさい。
 みんな、今一番苦しんでいるんだよね。
 わたしよりずっと辛いことに、ひとりきりで耐えているんだよね。
 うさぎは手足を縛られた体を、しっかりと起こした。
 わたしも負けない。
 わたしが最後の一人になっても、ナルちゃんを救い出して、きっとあいつらを倒す。
 わたしはセーラー戦士……。
 うさぎは目をつむったまま、小さくつぶやいた。
 目を開けてもう一度、声に出して言った。
「わたしはセーラー戦士」
967名無し調教中。:04/07/22 14:04
神紫煙
968名無し調教中。:04/07/22 16:10
 わたしは死ぬの?
 死ぬ前に、どんなことをされるんだろう。
 とっても痛いことをされるのかしら。
 爪を剥がされたり、指を折られたりするのかな。
 体を切り刻まれたり、火で焼かれたりするのかな。
 ……
 わたし、何をしているんだろう。
 なぜ、こんな怖いことをしているんだろう。
 変よ。
 秘密警察の尋問なんて、ぜったい変よ。
 だって、明日も学校へ行くんだし、宿題だって残ってるし。
 ……
 なかなか覚めてくれない、意地の悪い夢。
 でも、もうじき枕元の目覚しが鳴るよ。
 そうしたら、ちょっと胸をどきどきさせて、飛び起きよう。
 顔を洗って、大急ぎで朝ご飯を食べる。
 そのころにはもうどんな夢を見ていたのかも忘れてしまう。
 ノートをかばんにつめて、玄関から駆け出していく。
 そんないつもとかわらない朝が、もうじき来る。
 ……
 尋問室までの長い回廊を歩かされる、息が詰まるような恐怖の中で、レイは現実感
覚を失いかけていた。
 しかし、尋問室の扉が開いたとき、そんなレイの幻想は微塵に砕け散った。
 教室の何倍もある、窓のない薄暗い部屋の奥から、二十人あまりの黒い制服の隊員
たちが一斉にこちらを見ている。
969名無し調教中。:04/07/22 16:11
 拷問。報復。処刑……。これまで言葉でしかなかったものが、にわかに現実の形と
なってレイの前に立ち現れた。
 膝が崩れ折れそうになる。
 暗い天井から垂れ下がる鎖。壁や床に無造作に置かれた不気味な器具。それらのす
べてから犠牲者たちの血がしたたり、悲鳴が聞こえてくるように思えた。
 縛られた両腕を掴まれたまま、部屋の奥に引き入れられていく。自分の足で歩いて
いる感覚がない。
 たすけて……。
 誰か、たすけて……。
 レイは心の中で必死に叫んだ。
 半闇の尋問室の中で、中央の床だけが周囲から照明を集められて明るく浮かび上が
っている。その光の中にレイは立たされた。
 まぶしさに目を細めて、自分の位置を確かめようとした。
 浴びせられる逆光の向こう側に、その男は座っていた。
 椅子の背にもたれ、指を組み合わせた両手を腹の上に置きながら、じっとレイを見
ている。
 感情の変化を全くうかがわせない目。
 あいつが白神だ。
 秘密警察の隊長、白神峻。
 あの目が、ナルちゃんを誘拐して凌辱したんだ。
 許してと泣き叫ぶナルちゃんを、幾人もの男たちを使ってなぶり者にしたんだ。
 沸き上がる憎しみが、膝の震えを止めた。
 レイ、負けちゃだめよ。
 あなたはセーラー戦士なのよ。
 レイは背中で縛られた手を思わず握りしめた。
970名無し調教中。:04/07/22 16:12
 しばらくの沈黙の後、白神が初めて口を開いた。
「火野レイとかいったな。どうだ、こうして縛り上げられた気分は」
 その声に心の動きを伝えるものはない。
「セーラー戦士などと名乗って正義の味方を気取った愚かさを、これからじっくり悔
むことになる」
 レイは憤怒の瞳を燃やした。
「罠と知ってここまで来た勇気は認めてやるが、なんの考えもない無謀な作戦だった
な。ナルとかいう娘の写真を見て、頭に血が昇ったか」
 白神が歪んだ薄笑いを浮かべると、レイは両腕を掴んだ隊員の手を振り切って、相
手に飛びかからんばかりに暴れた。
「ひきょうものっ! 何も知らないナルちゃんをあんな目にっ!」
 怒りをほとばしらせるレイの叫び声にも、白神は眉一つ動かさない。
「気の強い小娘だ。少々折檻が必要なようだな」
 椅子にもたれたまま、冷ややかな声で部下たちに命じた。
「裸にして、吊せ」
 歯を食いしばって激しく抵抗するレイを、四人の隊員が床に押さえつけた。
 紫のリボンがちぎれ飛び、胸襟が裂ける。
 こんな敵の前で泣き声を上げるようなことだけはしたくない。男たちの手で衣服を
剥ぎ取られていく衝撃を、レイは喉の奥でようやくこらえた。
 裂かれて腰のあたりにまとまった布を、一気に膝の下まで引き降ろされた。汗ばん
だ下腹部にじかに触れる空気を感じて、思わず涙がこぼれそうになる。
 男たちはレイを全裸にすると、頭の上に引き上げた細い両手首に手枷を固定して、
引きずり起こした。天井から垂れた鎖に手枷を繋ぎ、滑車をきしませて吊り上げてい
く。
 踵が浮き上がり、体が引き伸ばされたようになって搖れる。
 集中する男たちの視線が、晒された肌に灼けつく。レイは泣き出したいほどの羞恥
を覚え、きつく膝を閉じ合わせた。
 彼らは、不安と緊張のために小刻みな呼吸で胸を上下させている少女が、これから
どのような顔で苦しみ、どのような声で泣き叫ぶのかを見届けようとしているのだ。
そんな卑劣な者たちに対してさえ、耐えがたい恥ずかしさに苛まれる自分が悔しかっ
た。
971名無し調教中。:04/07/22 16:12
 レイは、自分の体がこのまま消えてしまえばいいと思った。
 十四歳まで生きてきたこの体のままで、消えることができたら……。
 わたしの大好きな髪も、少し膨らんできた胸も、このままで消えることができたら
……。
 白神が椅子を離れて正面に立ったとき、レイはそのような心の内を見透かされまい
と、顔を上げて相手をにらみつけた。
「正義の戦士を気取っても、裸に剥けばただの小娘だな」
 白神は乾いた視線をレイの裸身に這わせながら、まだ芯の残る蒼い乳房を掴んだ。
「ゆるしてと泣いてみろ」
 誰にも触れさせたことのない肌を、そのように汚された怒りが、レイの内に燃え上
がった。
 レイはじっと相手の目を見つめたまま、狙いすました一蹴りを股間に放った。
 白神は一瞬顔をしかめてから、レイの肩に黒く流れかかる髪を掴みあげて、続けさ
まに顔を殴った。
「この私ともあろうものが、とんだ気を許したものだ」
 レイは唇の端に血を滲ませ、荒い息を弾ませながらも、怒りの瞳をそらそうとしな
かった。
 わたしは負けない。
 こんな男に、わたしは負けない。
「おまえがその気なら、たっぷり折檻をしてやろう」
 レイを見おろす目は、氷のように冷たかった。
972名無し調教中。:04/07/22 16:13
 長い樫の棍棒を構えた二人の隊員が、無表情にレイの両脇に立った。
 あの棒でぶたれるんだ。
 それはどれほどの苦痛なんだろう。
 わたしには、どこまで耐えられるんだろう。
 一人が間合いを測るように、レイの背中に棍棒の先を当てた。細い体がすくんで震
える。
 もう一人は腹を狙う。
 レイは打たれることを自覚して、息を止め、全身を固くした。
 最初の一撃は胸を襲った。
 それは、レイの体が後ろにはじき飛ばされるほど容赦のないものだった。
 食いしばった歯の間から、こらえきれない悲鳴があふれた。白い乳房は見る間に赤
く染まり、紫色に腫れ上がっていく。
 レイは一瞬目の前が暗くなり、下肢の力が抜けて手首の鎖にぶら下がるようによじ
れた。
 立ち直るまもなく次の一撃が、今度は腿の裏に打ち下ろされた。
 激痛のために痙攣した下肢がすくみ、レイは宙吊りになって搖れる。反りかえった
細い喉からもれる悲鳴が、長く尾を引いた。
 その悲鳴が途切れる前に、腹を襲う殴打の音が響いた。
 打たれるたびにレイの体は弾け、よじれた。
 抑えていた悲鳴は絶叫になる。どんなに泣き叫んでも、少しの手加減もあるはずは
なかった。棍棒は、レイの裸身のいたるところに息つく暇も与えず打ち下ろされ、薄
い皮膚を裂いた。
 打ち殺される、と思った。
 肺の奥から絞り出すような悲鳴が次第に小さくなっていく。
 痺れたように体の感覚がなくなってきた。炸裂する殴打の音だけが耳に響き、やが
てそれも遠くなった。
 薄れていく意識の中で、レイはなぜか学校までの道筋を思い出していた。
 ……
 並木の坂道を下りきって、パン屋さんと文房具屋さんの前を過ぎると、校庭の生徒
たちの声が聞こえてくる。
 始業のチャイムまであと五分。朝の校門は、遅刻ぎりぎりで飛び込む生徒たちでい
つもラッシュだ。
973名無し調教中。:04/07/22 16:16
 もうちょっと早く起きればいいんだよね。
 そういえば、今朝変な夢を見たけど、どんな夢だったかな。
 わすれちゃった。
 いつのまにか、お昼休みの教室にいた。
 クラスメイトたちとのたわいもないおしゃべり。笑い声。小さな口げんか。
 あ、そうだ。今夜、英語の宿題をしなくちゃいけない。あんなにたくさんあったか
ら二時間くらいかかるかもしれない。
 いやだな。
 ……
 あの声はなんだろう。
 誰が泣いてるのかな。
 なぜあんなに叫んでいるんだろう。
 ……
 自分自身の叫び声でレイは目覚め、激烈な苦痛にまた叫んだ。
 隊員たちはレイが気を失いかけると、ホースで冷水を浴びせ、血を滲ませる傷口に
塩を塗り込んだ。呻き声を上げながら目を覚ましたレイには、再び過酷な殴打が待っ
ていた。
 骨まで打ち砕かれるような激しい苦痛と、いつ終るともしれない暴力への絶望が、
レイの心を崩していった。
 レイは幾度も失神し、幾度も目覚めては叫んだ。
 全身が無残な傷で覆われ、目覚めてももはや弱々しいすすり泣きしか漏らさなくな
ると、隊員たちはレイの片方の足首にロープを結び付け、天井の滑車に掛けまわして
頭の高さまで引き上げた。反対の足はほとんど爪先立ちになった。
 そこだけ殴打をまぬがれていた内腿は、白い花が開いたように輝き、暴行の過酷さ
を際立たせた。そしてその奥に、ようやく春を迎えた少女の証が、うっすらと咲きか
けている。
 男たちが動いて、自分の晒された部分に視線が群がるのを感じた。
 レイはもうそれを恥ずかしいと思う心も失っていた。男たちにとって、女のそこが
そんなにめずらしいのだろうか、とぼんやりと考えていた。
 引き延ばされた腿の筋肉がひきつれ、関節がきしむ。レイは目をつぶって小さく呻
いた。
 この苦しみから一刻も早く逃れたい……。
974名無し調教中。:04/07/22 16:16
 レイは死の安らぎを思った。
 あとどのくらい続くんだろう。
 もうすぐなのかな。
 もうすぐ、すべてが終るのかな。
 レイは周囲の空気が変化したのを感じて、憔悴しきった顔を上げた。
 暗がりの中から、子供の腕ほどもある太い蝋燭を持った男が、炎を揺らして近づい
てくる。
 別のあらたな苦痛。
 レイは逃れられない体を必死に揺さぶる。
「おねがい、もうゆるしてっ!……」
 肌を焼かれる恐怖にレイは叫んだ。
 男は怯える少女の反応を楽しむように、レイの顔やうなじに炎を遊ばせた。レイは
顔を引き痙らせ、見開いた目で炎の行方を追い続ける。
 蝋燭の位置をゆっくりと下げて、胸の膨らみに近づける。すくみ上がった小さな乳
首に灼熱をからませられて、レイは身をよじって絶叫する。
 炎は、左右の乳房の間を幾度も往復しては乳首を舐め、そのたびにかすれた悲鳴を
上げさせた。
 男はレイの股間に身を沈めながら、背後に回る。
 レイは炎を行方を見失った。
 炎は小刻みに震える内腿を這い、開ききった尻の谷間の底をなぞる。可憐な蕾をあ
ぶられてレイの体が跳ね上がる。
 必死に体をよじって、肌を灼かれる激痛からわずかでも逃れようとするのを、二人
の隊員が細い腰と腿を掴んで押さえ込んだ。
 もう、身じろぎすらできない。
 炎は執拗にレイの後ろの蕾を狙った。宙を握りしめたレイの腕がぶるぶると震える。
「やめてっ!」
 悲鳴があふれた。
 炎がレイの薄赤く開きかけた部分に近づく。閉じ目の縁をなぞるようにあぶられる
と、萌え出たばかりのわずかな繊毛が焦げて、小さな煙を上げた。
 薄暗い尋問室に、少女の悲痛な叫び声だけが響き続ける。
 煮えたぎった蝋燭の先端が、レイの中心に直接押し付けられた。
 レイは泣き叫び、全身を震わせて失禁した。
975名無し調教中。
 ほとばしった飛沫が、蝋燭の炎を消した。
「ほう、セーラーマーズは水の技も覚えたか」
 男たちの哄笑の中で、レイは苦痛と屈辱に泣き続けた。
 椅子の背にもたれながら、少女が苦しみ崩壊していくさまを眺めていた白神は、再
びレイの前に立った。
「少しはこたえたようだな」
 白神は隊員から棍棒を取り上げると、レイの少女の部分にゆっくりと押し当てた。
「さっきの礼をしてやろう」
 何をされるのか悟ったレイは頭を激しく振り、黒髪が宙に舞い散った。
 悔しかった。
 彼らの手にかかって、そのままでいられるはずのないことくらい、わかっている。
 それでも、こうして、されるがままにいたぶられ、傷つけられていくなんて……。
 白神は少しのためらいもなく、太い樫の棍棒をレイの奥に抉り込んでいった。
 レイは引き裂かれる激痛よりも、耐えきれない悔しさのために泣き叫んだ。
 白神はレイの中で幾度も棍棒を捻りまわし、おびただしい破瓜の血が白い内腿を染
めるのを確認すると、無造作に凶器を引き抜いた。
 壊されてしまった。
 わたしの中の大切なものが壊されてしまった。
 取り返しようもない喪失感に、レイは声を上げて泣きじゃくっていた。もはや戦士
などではなく、無残な破瓜を終えさせられた中学生の少女にすぎなかった。
 白神はレイの血をにじませた棍棒を床に投げ捨てると、興味を失ったように背を向
けて歩き出した。
「あとはおまえたちにまかせる。文字通り小便臭い小娘だが、こういうのが好みの者
がおれば、好きなようにしろ。ただし、殺すな。まだ使い道はある」
 扉を開けながら言った。
「次の娘の尋問は二時間後だ。それまでに済ませろ」
 レイは、群がった男たちに手枷をはずされ、冷たい床に仰臥させられながら、白神
の声を遠い世界のことのように聞いていた。