はぁ…オレ、何やってんだろ…。
なんでクリスマスイブだってのにパチンコ屋にいるんだ?
キンパルのイベント打つタメだけに有給までもらって…。
先輩達には
「お?シンジ、デートか?」
なんて聞かれるし…。
そんな相手なんかいねぇっつーのっ!!
そもそも彼女なんか生まれてこのかた出来たことも無い。
彼女イナイ歴23年だよ、オレは…。
そんなコトをぶつぶつ呟きながらキンパルを打っていると、メールが来た。
『シンジ!おまいに朗報だ!
明後日合コンやるから来い!』
中学からの悪友…もとい、"親友"のマサオからだっ!
「ご…合コンっ♪」
オレはゴクリと唾を飲んだ。
オレはマサオに電話してみた。
どうやらマサオはメル友と合コンするコトになったらしい。
マサオにとっては、合コン=メル友と会う口実だ。
ヤツはいつもこの調子でうまいことやっている。
全くもって羨ましいヤツだ。
マサオが連れてくるメル友達と何度か合コンしたコトはあったが
オレが美味しい思いをしたコトなんてなかった。
「何対何でやるんだ?」
とオレが聞くと
「3×3だ」
とマサオは言った。
「こっちは、あと誰を呼ぶんだ?」
「カズヤだよ」
あぁ、またこの組み合わせか…。
カズヤとマサオとオレは中学からいつも一緒だった。
スケベだけどなぜかモテるマサオ。
いつも硬派でクールをきどってるカズヤ。
そしてスロット以外興味の無いオレ。シンジ。
オレが合コンに呼ばれるのはいつも人数合わせのタメだ。
「シンジ、今度こそキメろよっ!」
「あ、あぁ、いつも悪ぃなっ!」
人数合わせとはいえ、オレにチャンスが無いワケじゃない。
「今度こそは…!」
結局その日はキンパルにかなりストックしてきた。
サンタ服のコーヒーネェタソを見れただけで、他に収穫などなかった。
イブの日に独り淋しくスロットしているオレって…。
家に帰り、ぼ〜っとしていると無性に虚しくなった。
夜になり、カップラーメンを食べていると
『ピンポーン♪』
「おーいっ!シンジぃ〜!!」
マサオとカズヤが来た。
「おぉ、まぁ上がれよ」
「寒ぃなぁ〜、この部屋っっ」
と、マサオ。
「あぁ、灯油切らしててさぁ…」
「そう思って持ってきたぞ、これ」
カズヤがブニール袋をオレに渡した。
…中にはホッカイロが入っていた。
「……。」
「……。」
オレとマサオは暫く固まったが
「おぉ、さすがカズヤ!気が利くなぁ〜♪」
と、マサオがホッカイロの袋を開け始めた。
オレもホッカイロで暖まった。
「――で、今回の相手はどんなコ達なんだ?」
オレがマサオに聞くと
「おぉ、最近メールで知り合ったんだけどよ、22歳のOLだ」
と、マサオ。ほほぉ♪
「まだ会ったコトねぇからどんなコなのかわからねぇが、まぁ会ってみてのお楽しみってヤツだ!」
「向こうが連れてくるコは、どんなコなんだ?」
オレは更にマサオに聞いた。
「あぁ、なんでも、会社の同僚を連れてくるらしいぜ」
「年齢は?」
「20〜22くらいじゃねぇか?」
3人で延々とこんな話をするイブだった…。
カズヤはこういう話には参加しないが本番にはちゃっかりオモチカエ"ラレ"されている。
自分から攻めなくても、女の方が寄ってくる。
でも、カズヤは彼女を作る気はないらしい。
マサオはと言えば、ヤっては捨て、ヤっては捨ての繰り返し。
コイツも彼女を作る気なんて全く無いのだろう。
オレは…欲しくてもできねぇんだよっっ!
やりたくてもやれねぇんだよっっ!!
段々腹が立ってきたが、明後日のコトを考えるとその苛立ちも少しは和らいだ。
「じゃぁ、明後日の18:00なっ!!遅刻すんなよっ!」
2時間ほど経つと、マサオとカズヤは帰って行った。
「次の合コンも、当然『アリアリ』だからなっ!」
アリアリとは、抜け駆けアリ、蹴落としアリ、のコトだ。
つまり自分のタメなら何をやってもOKというコトだ。
そのせいでいつもオレは貧乏クジを引かされる。
「わかったよ、じゃあなっ!」
二人を見送ると、オレはベッドに沈み込むように眠った。
「メリークリスマス…自分…」
第1話 完
814 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 01:04
とりあえずまだ序盤でつ。
815 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 01:11
お疲れさんです。
新作ですね。頑張れ〜脳内1さん!
個人的な要望・・・
禁パル以外の台も書いてくださいよ〜。
正直チョト飽きますたよ。
816 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 01:25
>>815 実は最近スロって無いんでつ。
んで、正直他の機種書けないのでつ。
すんまそ。
817 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 01:30
おっ、新作!
がんがれ!脳内1氏
818 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 02:07
ぬあぁぁ!
>>811の
「ブニール袋」ってなんだぁぁぁ!!
「ビニール袋」でつ…。鬱でつ。
>>817 まだ最初の設定しか考えてないのでつ。
思いついた設定もまだ全然書ききれてないでつ。
とにかくがんがりまつ!
今日はいよいよ合コンだ。
仕事も早番に替わってもらい、17:00に職場を出た。
「シンジぃ、今日はデートか?」
先輩が言う。
「いや、仲間と飲み会ですよっ」
「おぉ、そーいやそんな時期だもんな、飲みすぎんなよー!」
「あ、はいっ」
オレは急いで部屋に戻った。
部屋で着替えているとマサオからメールが来た。
『女のコ、少し遅れるってよ』
「ちぇ…っ」
段取り悪いヤツだ。
オレはマサオにメールを返す。
『おまいはどーしてるんだ?』
すぐに返信が来た。
『先に駅前で待ってる』
…気合い入ってるなぁ。
などと思いながらもオレも駅前に向かった。
駅前に着くとマサオが寒そうに独りで待っていた。
「おぉ、早かったな」
白い息を吐きながらマサオが言った。
「おまい独りじゃ淋しいと思ってな。…カズヤはまだか?」
「アイツが時間通りに来るワケねぇだろ?」
そう言われてみればそうだ。
カズヤはいつも遅れてくる。
時間にルーズなヤツだ。
「女のコ、どれくらい遅れるんだ?」
「あぁ、30分くらいって言ってた」
あと30分か…。
暫くすると、カズヤが来た。
「遅ぇぞ!カズヤ!」
マサオが怒鳴る。
「…女はまだ来てないのか?」
カズヤはマサオのコトを無視してオレに聞いてきた。
「あぁ、30分くらい遅れるって言ってたみたいだから、もう少しなんじゃねぇか?」
「…ちっ」
カズヤはいつも遅れて来るクセに待たされるのが嫌いだった。
すると、マサオの携帯が鳴った。
「お、メールだ!今こっちに向かってるってさっ!!」
マサオが意気揚々とオレ達に言った。
3人組の女のコ…。
オレは辺りを見まわした。
3人組3人組…。いたっ!
こっちに向かってくる3人組。
顔もスタイルも申し分ない。
「あれか?」
オレがマサオに聞く。
「さぁ…会ったことねぇからわかんねぇけど…」
段々近づいてくる3人組。
…だったが、すぐに駅のホームに入って行った。
「違うじゃんっっ!!」
オレがマサオに突っ込むと
「オレ、あのコ達だなんてヒトコトも言ってねぇよ」
と言われた。
そーいえばそうだ。
オレの早とちりだった。
あぁーあ。あのコ達だったら良かったのに…。
またオレが辺りを見まわすと、携帯を見ながら一人で歩いてくる女のコがいた。
はっきり言ってカワイイとは言えない。ドムだ。
するとマサオの携帯が鳴った。
『着いたよーっ☆
まだアタシだけだけどっ^^;
3人でいる男のコってヒト組しかいないけど
…ミヤビ君達だよね?』
「ミヤビ?」
オレがマサオに聞く。
「あぁ、オレのHNだ。雅男の雅=ミヤビだ」
そんなコトはどうでもいい。問題は相手の方だ。
オレ達は顔を見合わせた後にドムを見た。
『にこぉ〜〜〜…』
不気味な笑みを浮かべるドム。
恐る恐るマサオが聞く。
「あ、あのぉ…ちゃっぴぃちゃん?」
なんだその『ちゃっぴぃちゃん』って…。
オレが((((((( ;゚Д゚))))))ガクガクブルブル していると
「うんっ♪やっぱりミヤビ君だったんだっ♪ちゃっぴぃですっ!よろしくねっ☆」
やはりドムはマサオのメル友だった。
「あ、今アタシの友達もこっちに向かってるからっ☆」
「あ、あぁ…ハハハ…」
さすがにマサオも引きつっていた。
第2話 完
824 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 15:27
仕事行くのでとりあえずここまででつ
825 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 23:10
第二話乙です。
黒い三連星・・・
キタ━━━(・∀・)━━━!!!
のか?
んなわけないよねぇ。(w
826 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/25 23:26
期待あげ
827 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/25 23:41
>>825 黒い三連星ワロタでつ
さすがにそれは無いでつ
828 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/26 17:02
>>脳内1
これからも良作楽しみにしてます。がんがって下さい。
兄弟スレ?も非常に(・∀・)イイ!!感じになってきました。
とりあえず保全age
829 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:04
「今回のコは巨乳だな」
オレが皮肉たっぷりでマサオに言うと
「「おまいに譲るっっ!!」」
マサオとカズヤに突っ込まれた。
オレだってあんなドムちゃんいらねーよ!ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
するとドム…じゃなかった、『ちゃっぴぃちゃん』が
「あ!来たよっ☆
お―いっ!ヒナタっ♪モエっ♪」
ちゃっぴぃの見る方をオレも見た。
スラリとしたコが背の低いコに引っ張られながらカケアシでこっちに向かってくる。
「ヒナタっ!ほら、もうみんな待ってるみたいだよっ!」
「ちょっ…ちょっとぉ…モエ、そんなに引っ張らないでよぉ〜〜っ」
「お待たせっ!」
背の低いコがニコリと言った。
「あ、遅くなってすいません…っ」
スラリとした方のコは下を向きながら言う。
マサオが
「あぁ、オレらも今来たトコだよ」
と言った。をいをい…。
「さぁっ!みんな集まったコトだしっ!行こ―――う☆」
…ドムは仕切るなよ…。
「店、予約しておいたから」
マサオはそう言うとみんなの先頭に立ち、歩きはじめた。
オレ達がよく飲みに行く居酒屋だ。
「さて、行くか…」
と、カズヤ。
「おう」
オレもマサオの後についていった。
「じゃぁ、乾杯―――っ!!」
マサオが音頭をとる。
「「「「「かんぱ―――いっ!」」」」」
『カンカンカン…カン』
ジョッキを合わせながらマサオが言う。
「取りあえず自己紹介しよっか!」
「うん、そうだねっ☆」
ちゃっぴぃが頷き、紹介を始めた。
「アタシ、ちゃっぴぃは、マサミっていいま――すっ☆」
更にちゃっぴぃ改めドム…じゃなかった、マサミは続けた。
「アタシはぁ、22歳でぇ、OLしてまぁす☆」
「次…」
ボソリとカズヤが言った。
聞こえるっつーのっ!
すると次に背の低いコが話し出した。
「アタシはモエで――っすっ!この前ハタチになったばかりっス!ヨロシクぅ!」
うん、なかなか明るくてかわいい。ミニスカートがよく似合うコだ。
次に、スラリとしたコが話しだした。
「あ、あの、えっと」
顔を真っ赤にさせて俯いたままどもっている。
「ヒナタっ!大丈夫?」
モエちゃんが助け舟を出そうとしている。
「う、うん、大丈夫っ。えっと、ヒナタです、21ですっ」
ヒナタちゃん…かぁ…。
こういう場に慣れていないのだろうか?
かなり緊張しているようだった。
オレがヒナタちゃんを見ていると
「このコ達はねっ!アタシの後輩なのっ☆」
えぇ〜〜っと、このコの名前なんだっけ?
もういいや、『ドム』がそう言った。
次にマサオが自己紹介した。
「オレ、ミヤビ改めマサオ、24だ。仕事は、地球壊してる」
女のコ達が(゚д゚)ハァ?と言った表情をしているので
「あぁ、ドカタだよ」
とオレが補足した。
「アハハっ!マサオ君って面白いっスねっ!」
モエちゃんが笑いながら言った。
「オレはカズヤ。24。仕事なんかやりたくねぇけど、PC関係の仕事してる」
「おぉ〜〜…」
女のコ一同驚嘆。
…でも知っている。
オレは知っている。
コイツ…カズヤは今は無職だ。
確かに前はカズヤはPC関係の仕事をしていた。
だが、3ヶ月前に倒産したのだ。今カズヤは失業手当で生活している。
さて、次はオレの番か…。
「オレは…」
「カズヤ君って、すごいんだねぇ〜〜っ☆
ねねねっ!ドコの会社なのぉ〜〜っ?」
ドムが身を寄りだし、カズヤに聞いた。
ドムの腹がジョッキに触れた。
あっ!…と思った時には、テーブルはビールまみれになっていた…。
「きゃっ☆」
「あぁ〜〜あぁ…やっちゃったっスねぇ…」
「マサミ、これ、おしぼり…」
「おいおいこぼすなよぉ〜〜」
「…デブが」ボソリ
みんな一斉にビールを拭き始めた。
お――い…。オレの紹介は…?
第3話 完
834 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/26 22:57
最近眠いでつ。
835 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/26 23:06
さて、今日も読んだし、寝るかな。
自己紹介をスキップされる...ドム最強(w
これからの展開に楽しみ。
でも、頑張りすぎないでね☆
笑いました。乙です。
楽しみにしてます。
838 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/27 12:17
ちょっと下がりすぎ。
俺も黒い三連星パターンかと思ってたが、
違ったのね・・・。
続き期待待ちage
839 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 00:46
今日は書かないで早めに寝てたら
ネコに起されて目が冴えてしまったんで少し書くコトにしまつ。
840 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 00:55
>>1 ■禁止行為
削除ガイドラインに基づくもの 特に以下の行為
排他的な馴れ合い、エロ、下品、スレッドの重複・乱立
パチスロ板では削除ガイドラインの他に禁止している行為があります。
単独店舗情報スレッド、単発質問スレッド、明らかに板違いなスレッド
地域別スレッドは原則として各都道府県に1つです。運営困難な場合は複数の地区に分割が可能ですが、
単独の市区限定スレッドは削除ガイドラインにより禁止されています。
荒らし・煽り・厨房は「徹底無視」、クソスレは「完全レス禁止」です。これらに反応する事は荒らしへの加担です。
レスを付けず、削除要請板・ 削除整理板への依頼をお願いします。
結局そのままオレの自己紹介はスルーされたまま合コンは進んでいった…。
「きゃはははは!カズヤ君って面白――い☆」
ドムはすっかりカズヤの虜だ。
「黙れドラえもん」
カズヤはあからさまに嫌がってるが
「ブォクドラエモンデス…きゃはははははっ☆」
ドムはノリノリだ。
マサオの方は…というと、ヒナタちゃんとモエちゃん、3人で盛りあがっている。
「えぇ〜〜っ?じゃぁ、こんなに寒くても外で仕事っスか!?」
「おうっ、この道30年だから寒さなんてへっちゃらだぜっ?」
「アハハ!マサオ君、いくつっスかぁ〜!!アハハ!!」
「アハハハ…」
オレの存在って…。
一人取り残されたオレはトイレに行った…。
「ふぅ〜〜〜…」
なんでこんなに孤立してるんだ?
オレ、なんか悪いコトした?
禁止行為した?
馴れ合い?エロ?下品?スレッドの重複・乱立?
わけのわからないコトを考えながら用をたしていると、マサオが入ってきた。
「おう、シンジ!どーしたんだ?」
「あ?何が?」
「全然会話に入ってこねぇじゃねぇか」
「う、うるせぇっ!オレだって、入りたいさっ!」
「…ところで。シンジ、気に入ったコ、いたか?」
マサオが急にマジ顔になって言った。
「べ、別にいねぇよ」
「そ、そうか…」
「マサオ、おまい、気に入ったコいたのか?」
「おぉ!ヒナタちゃん、イイコだぞっ!!」
そう言うとマサオはトイレを出ていった。
そっか、マサオはヒナタちゃん狙いか…。
オレがトイレから出ると、
「おぉ、シンジか」
カズヤがやってきた。
「カズヤ、相変わらずモテてんのな」
カズヤはドムにかなり気に入られていた。
「おまい、それ、わざとか?」
別にイヤミで言ったワケじゃないのにカズヤがそんなコトを言うから、オレはアタッマきた。
「あのデブ、おまいに譲るからなんとかしろ」
「はぁ?」
カズヤがとんでもないコトを言うのでびっくりしていると、
「あのさ…」
カズヤが急にマジ顔になって話し始めた。
「どした?」
オレが聞くと
「あ、あのさ、モエちゃん?…あのコ、いいよな、マジで」
(゚д゚)ハァ?
カズヤらしくない言葉にオレは再び驚いた。
カズヤと言えば、自分から惚れるタイプではなく、常に惚れられる方だったからだ。
「おまい、マジで言ってるの?」
「おぉ、当たり前だろ?…だからさ、おまい、あのデブよろしくなっ!」
そう言い残し、カズヤはトイレに入って言った。
をいをい…オレ、ドムの相手かよ…。
トイレから戻ると、マサオはヒナタちゃんの隣りに、
ヒナタちゃんの隣りにはモエちゃん、
そして一人ポツーンとドムがいた。
ドムと目が合ったがすぐにドムの方から目をそらされた。
をいをい…オレだってカンベンだよ…。
こうなったら、残り二人、ヒナタちゃん、モエちゃんの争奪戦だ。
…だが、オレはかなり分が悪い。
マサオのように場を盛り上げるコトもできなければ、
カズヤのようにカコ(・∀・)イイ!! わけじゃない。
二人に無い、オレの取り柄と言えばスロットだけだ。
でも、せめて会話に入らなければ…。
「おぉ、シンジ、遅かったな」
「あぁ、ちょっとな」
…よかった。
マサオがオレに話しかけてきてくれたお陰で、オレは会話に入れた。
「あ、え〜〜と、し、シンジ君、おかえりっス!」
「あ、ただいまっ」
…この合コンで、初めて女のコと会話した気がする。
それだけで嬉しかった。
どーだ!マサオ、カズヤ!!
オレはこんなコトでも嬉しく感じてしまえるんだぞっ!?
そんな虚しいコトを考えていると、マサオがまた会話を始めた。
「ところでヒナタちゃん達は、休みの日は何してるの?」
「あ、えっとぉ…」
ヒナタちゃんが困っていると
「アタシ達、休みの日はスロットっス!!」
モエちゃんが言い放った。
そしてオレはその言葉を聞き逃さなかった…。
「へぇ〜、二人とも、スロットするんだ?オレはパチンコならよく行くよ」
キョトンとしてマサオが言った。
マサオはスロットよりもパチンコ派だ。
「うんっ!アタシとヒナタは、よく行くっス!」
「ちょ、ちょっとぉ…モエぇ、恥ずかしいよぅ…」
ヒナタちゃんは困っているようだ。
「オレも、スロット好きなんだっ」
オレが言うと、
「え?シンジ君もやるんだぁ?意外っス!!」
モエちゃんが驚いた。
「そ、そう?」
「うんうん、ギャンブルとか、しなさそぅ〜〜…何打つんスか?」
「あ、えっと、キングパルサーとか、キングパルサーっていうのとか…あ、他にはキングパルサーとか…。たまに、AT機打つけど…」
「あはは!何それぇ〜!キングパルサーばっかりじゃんっ!キャハハハハ!」
お、ちょっとうけた!
「モエちゃんとヒナタちゃんは何打つの?」
オレが聞くと、
「アタシはネオプラとキンパルっス!」
と、モエちゃん。
「あ、アタシは…金太郎と、キングパルサーと…。最近は、猛獣王…」
と、真っ赤になりながらヒナタちゃん。
「なぁ〜んだ、みんなもキングパルサー打つんじゃん!」
「あ、そう言われてみるとそうっスね!キャハハハハ!!」
お、なんかイイカンジだぞっ!
すると、カズヤがトイレから帰ってきた。
「きゃ―――!ダーリンお帰りぃ〜☆」
ドムがカズヤに抱きつく。
「uzeeeeeeeeeee!!」
カズヤ、めちゃくちゃ嫌そう…。
「照れなくってもイイのにぃ☆」
ここまで勘違いできるドムは、ある意味神だ…。
第4話 完
847 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 02:41
今日はここまででつ。
848 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 03:15
849 :
F ◆F///Cv66BA :02/12/28 04:19
オレはシンジを応援する
ラメ・・・脳内1さん、がんがれ!
今回のお話もおもしろいっすね。
脳内1さんの脳汁量スゴイです。感心しまつ。
ドムってのもツボはまってワラタ。
851 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/28 15:15
>>848 ありがdでつ
これからもがんがりまつ
>>849 ラメ…って…
>>850 まだまだ序盤も序盤なんでつ。
最初に考えた大まかな流れの半分も行ってないでつ。
これからも時間とヒマがあればどんどん書きまつ!
脳内1氏中毒ですが何か?( ̄ー ̄)ニヤリッ
応援してます。
853 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 21:44
早く続きが読みたいYO!
854 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/28 23:51
脳1氏がんがれ!
855 :
矢口スレよりさ:02/12/29 02:53
です
856 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 03:49
保守
857 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 04:08
早く続きが読みたいYO!
sage
859 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 05:11
ドンドンドンドン!!
「シンジー!早く起きて!」
ボクはいつもその声に起こされる
860 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:30
age
861 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:33
862 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 06:33
age
863 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 06:42
あら…いっぱいレスがついてたっ!
今日はいつの間にか眠ってますた。
すんまそ。
「へぇぇ〜〜っ!シンジ君って、キングパルサー詳しいっスねっ!」
オレがキングパルサーの立ちまわりについて話しているのをモエちゃんが感心して聞いてくれている。
「いやぁ、こればっかり打ってるからねっ、アハハハ」
合コンでこんなに女のコと会話したのは初めてだ。
オレが目をうるうるさせてると、モエちゃんが
「ねねねっ!今度一緒に打ちに行こうよ!アタシ達に教えて欲しいっス」
と言ってきた。願ってもない展開だっ!
「あ、いいねっ」
と、ヒナタちゃん。おぉ!!更に嬉しいっ!
「おう!行こう行こう!」
と、マサオ。…え?おまいもか?
「マサオ、おまいはスロットやらねぇじゃんか」
「お、オレだってたまにはスロットするんだよっ」
あれ?カズヤは…?
カズヤの方を見ると、まだドムにつきまとわれていた。
どうやらドムはスロットをやらないらしい。
カズヤもスロットはほとんどやらない。
たまにオレが誘うとついてくるくらいだった。
「オレも参加させろ…」
助けを求めるようにカズヤは呟いた。
「絶対一緒に打ちに行こうっス!」
「あ、じゃぁさ、連絡先教えてよ!」
うん、我ながらウマイ。
「うんうんっ!メアド教えるっス!」
「あ、アタシも…」
オレの携帯に初めて女のコの名前が入った。
各々のアドレスを交換していると
「カズヤ君っ!アタシのアドレスも教えるねっ☆」
ドムが無理矢理カズヤに教えていた。
「いらねぇよ」
冷たく突き放すカズヤ。
「照れなくっていいからぁっ☆」
カズヤの携帯を取り上げ、ドムは自分のアドレスを登録した…。だが、
「…削除」
その場でいきなりカズヤは削除した。
「えぇ〜〜っ!カズヤ君、ひ、ヒドイっス!!」
モエちゃんが泣きそうに言うと
「あ、ご、ごめん、冗談だよ、冗談」
カズヤはドムのアドレスを登録し直した。
カズヤ、ホントにモエちゃんにホンキなんだな…。
「ねぇねぇ、次はどうするぅ☆」
ドムの言葉にマサオが答える。
「カラオケでも行くか?」
「賛成っス!」
「お、いいね」
「うん、行きますっ」
「オレ、歌わねぇぞ…」
「カズヤ君と一緒に歌うぅ〜っ☆」
満場一致でカラオケに行く事になった。
…カズヤは不服そうだったが。
居酒屋を出て、カラオケ屋に向かう途中もオレ達はスロットの話で盛りあがっていた。
こんなに楽しい合コンは初めてだ…。
カラオケには多少の自信はある。
ここでオレは更にポイントうpだ!!
「シンジ!」
カズヤが話し掛けてきた。
「ん?」
「おまい、どうゆうつもりだよっ!」
「(゚д゚)ハァ?」
「あのデブはおまいにまかせるって言っただろーがっ!」
「…今日の合コンは『アリアリ』だろ?」
ここまできたらなりふり構っていられない。
ドムはカズヤに押しつける。
モエちゃん、ヒナタちゃんと仲良くなってやるっ!
「…恨むぞ、シンジ」
いつものオレの悔しさ、少しはわかってくれたかっ!
すると今度はマサオがオレに話し掛けてくる。
「シンジっ!」
「ん?」
「おまい、まさかヒナタちゃん狙ってないだろうな?」
「…さぁね」
あまり会話はしていないが、ヒナタちゃんもかわいい。
実際、モエちゃんとヒナタちゃん、二人と仲良くなりたい。
欲張りかもしれないが、これが今のオレの本音だ。
「何話してるんスか?」
オレ達の会話にモエちゃんが入って来ると
「あ、あぁ、なんでもないよっ!なぁシンジ!」
「う、うん、何歌おうか話してたトコだよ」
「そうっスか!早く歌いたいっスねぇ〜♪ねっ!ヒナタ♪」
「え?あ、うんっ」
こんな話をしているうちにオレ達はカラオケ屋についた。
第5話 完
869 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:26
殺伐としてきますた。
続きはまた今度でつ。
870 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:38
って、スロ板ヤバイ状況でつね
871 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 07:46
次にスロ板見た時になくなってるかもしれないでつ。(´・ω・`)ショボーン
872 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 07:54
保全
873 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 12:07
脳内1氏、乙!
木箱スレ、逝ってしまいました。
自分はギコナビ使ってるんで、板の状況とか(・ε・)キニシナイ!!
いつもお気に入りにブチこんだスレに直接行くのね。
んなだからスロ板がこんな荒れまくってるなんて露ほども知らず・・・嗚呼。
なんかほんま・・・嗚呼・・・かなしいっす。
以前、スレが下がっても書き込みさえしていればdat逝きしないって聞いたんですが・・・。
sage進行でも逝っちゃうんですね。嗚呼!
頑張ってください。
保守&応援age
874 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 12:07
〇〇〇〇〇〇
,,--―'''""`ヽ'  ̄`ヽ、
/ ヾ / ~`ヽ
/ ヽ;: /"""ヾ ヽ
/♂♂♂♂ ;:;;:::'''' l /;:;;:::''' \ i
/〔●〕〔●〕〔●〕/ '';(●)
http://www(●)
http://wwwwwwwwwwwwwwww | ∴∴∴∴∴|∴",'O∴,;/ ̄ ̄ ̄\;;:∵∴ |
/ ̄\____i_.'::.;:,"/ ⌒ .\,,";∴::::l______/ ̄\
| ●))
http://wwwwwwwwww ●
http://wwww∴. ...:.. ;;,,. :.:.. ((● |
http://wwwwwwwwwwwwwwww \_/ ̄ ̄ ̄ ̄\;∴∴(●)\____/(●)
http://wwwwwwwwwwwwwwww |∴∴〔●〕
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|(●)※※※※ |;:゙o,;;:・,;∵∴〔●〕〔●〕;
http://wwwwwwwwwwwwwwww |****** ;:|∴";;∴◎゙∴∴;:゙o,;;:・∴,∴;| :| 、 ,.、’′‘,.‘‘ ,
|※※※※※※ヽ∴,,゙;∵;;∴;∴( ,-、 ,:‐、 )∴| | ,.、’、′’、′ ′‘,.‘‘ ,.、’、′’
|○○○○/ ヾ∴",'O∴,;◎゙∴;\\\\∵ 、′’、′′′、 ,.、‘,.‘‘ ,′′、
| djeo |;∵;;∴エエエエエエ\\\\、′’′‘,.‘‘ ,’,.、 , .‘,.‘‘ ,,.、’、′’
.. | `、ヽO・;;゙エ▼▼▼▼▼\\\\.・, ,'・, . '・,.、、 .  ̄、 ,.、’
| §§§§§ ヽ\∴エエエエエエエエ\\\\・ '・,.、’、 ,.、’、′’、′′′
| ∞∞∞∞ l `ー-::、_,,''o∴;;◎::.;∵\\\\・ '・,.、’、 ,.、’ ,.、’、
ヽ. §§§§:人 `ー――''''' / \\\\ヽ . '・,.、 . '・,.、 , .、
/;:;:;:;;:;:;: _/ `ー-、 .,.-'" \\\\
875 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 14:10
期待age
876 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/29 17:23
木箱の新スレってあるんすか?
楽しみにしてたのに
877 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/29 22:18
木箱逝ってしまったのでつね…残念でつ。
今日は眠いので一旦寝まつ。
ガ〜ン!
禁断氏の新木箱スレきぼん。
880 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 01:55
あげ
881 :
大学生 ◆SRhj39JyZQ :02/12/30 14:23
こっちももうじき新スレ立てなきゃいかんね
882 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 15:05
今日は今年最後の休日。
ヒマなんでちょっと書こうと思いまつ。
「おーい!111号室だってよ!」
マサオが受付を済ませ、部屋に向かう。
「お!ゾロ目だ!」
オレが呟くと
「キャハハ!シンジ君もゾロ目に反応するんスねっ!」
「うふふふふっ」
モエちゃんとヒナタちゃんに笑われた。
「え?でも、コンビニのレシートで777円だと『おぉ〜♪』って思わない?」
「思うっス!!神降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ってなるっス!」
「うんうんっ」
「スロッターなら誰でも思うよねぇ〜」
111号室に入り、L字型のソファに男女交互に座った。
ドム、カズヤ、モエちゃん、マサオ、ヒナタちゃん…そしてオレ。
カラオケには多少自信がある。
ここでまた一気にポイントうpしたいものだ…。
884 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 17:01
↑これ書いたら眠くなったでつ。
一旦休憩でつ
885 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 20:53
あははっ!
別スレにちょろっと書いてしまいますた
886 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 20:56
順番に歌い始めた。
ドムからだ。
…が、誰も聞いていない。
みんな自分の選曲に一生懸命だ。
「シンジ君は何を歌いますかぁ?」
ヒナタちゃんが話しかけてきた。
「あ、オレはB'zとか、ミスチルを…」
「えっ!?アタシ、ミスチル好きなんですぅ!歌ってくださいっ♪」
「あぁ、うん、いいよ。ヒナタちゃんは何を歌うの?」
「アタシは、aikoとか…」
「あぁ、aikoいいよねっ!」
二人でミスチルのページを見ていると、ヒナタちゃんが
「あのぉ…overって、歌えますか?」
と言ってきた。
「うん、いい歌だよねっ!」
「ですよねっ♪」
そこまで言われちゃ仕方が無い。
ホントは、最初は高いキーの歌を歌おうと思っていたが、overを歌うコトにした。
中断
物語の途中ですが
888げとずさー!!!
再開
女のコにはナゼか『over』と『抱きしめたい』をよくリクエストされる。
嫌いではないが、オレとしてはもっと高いキーの歌を歌いたい。
『NOT FOUND』や、『Everything (it's you)』や、『es ― Theme of es』がいい。
歌っていて気持ちがいいのだ。
そうこうしているうちに、モエちゃんが歌い始めた。
ジュディマリだ。
舌っ足らずなモエちゃんの声にぴったりだ。
かわいい。
思わず聞き惚れてしまいそうだった。
「ウマイねっ!」
「え?そ、そうっスか!?えへへっ♪」
次にマサオが歌った。
『金太の大冒険』だ。
しょっぱなからコレかよ…。
部屋は爆笑の渦だ。
「キンタ マカオにつぅ〜〜♪(クサソー!)」
ノリノリで歌うマサオ。
オレはこの歌では『マスカットナイフで切る』が一番好きだ。
「それぇでぇ〜わみなぁ〜さぁ〜ん さよぉ…おな…らぁ〜〜あぁ〜あぁ〜♪」
「マサオ君!最高っス!!きゃはははは!」
「ぶひゃひゃひゃひゃ!面白――いっ☆」
「くすくすくす…」
女性陣はすっかりマサオの虜になっている。
そしてヒナタちゃんの番が来た。
aikoの『あなたと握手』だ。
ウマイ。そしてかわいい。
モエちゃんも上手かったが、ヒナタちゃんもウマイ。
上手い人ばかりだと緊張してくる。
「あぁ〜〜なぁ〜たとぉ〜〜…握手ぅ〜〜♪ohohoh♪いぇ〜〜い♪たぁ〜ららったたらぁ〜…♪」
そして遂にオレの番がやって来た。
891 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:34
↑の2行目。
「マカオにつぅ〜」
じゃなくて
「マカオにつく〜」
でつ。
タイプミスしますた。
892 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/30 21:50
木箱落ちがショックで・・・
>>脳内1さんががんがってください!!
続編楽しみにしてまつ
「なにも〜語らな〜いキミの瞳の奥に愛を探しても〜…♪」
「おぉ〜〜…」
「うまぁいっ!」
なにやら聞こえるが、オレは歌うことに集中した。
「嘘のぉ〜つけな〜い大きな声や 家事に〜向かな〜い荒れた手のひらも♪」
「ヒソヒソ…」
モエちゃんとヒナタちゃんが何か話している。
だが、オレは気にせず歌った。
「言葉にならなぁい 悲しみのトンネルをさぁくぐ〜りぬけよぉおぉ〜…♪」
『ぱちぱちぱちぱち…』
歌い終わると同時に拍手がっ!
「ウマイっスねぇ〜〜っ!」
「うんうん、声も似てるぅ〜〜っ♪」
モエちゃんとヒナタちゃんが誉めちぎってくれている。
ウレシイっっ!
「そ、そんなコトないよ、アハハ・・・」
照れ笑いをしていると、
「……」
「……」
カズヤとマサオはオレに冷たい視線を浴びせていた…。
悔しいか?悔しいのか?
オレは得意気に、ニヤリと笑った。
第6話 完
894 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:57
今日はここまででつ。
最近ペース遅いでつね。
すんまそ。
895 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/30 21:59
896 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 02:12
あげ
897 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 07:20
1さんおつかれです。
漏れもミスチル大好きで共感しますた。
でも、イノセントワールド。名もなき詩。終わりなき旅。
が無いのはチトしょっくです‥あと、キーが高くておすすめは、DANCE.DANCE.DANCE!
てかOverて、おもいきり別れの歌‥
マジレスすまそ。
898 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :02/12/31 17:00
頭痛いでつ。
風邪かな…。
>>897 今回は『キーの高い歌』をシンジなりに上げてみただけでつ。
オレもカラオケに行くとイノセントワールドも
名もなき詩(←早口気持ち(・∀・)イイ!!)も
終わりなき旅(←これはラストにキーが上がってチト大変)も歌いまつ。
他にもLOVEとかReplayとかニシヘヒガシヘとか光の射すほうへとかありふれたラブストーリーとか
優しい歌とか蘇生とかシーソーゲームとか…って、上げればキリが無いでつね。
Overは確かに考えてみると別れの歌なんでつよね。
でもナゼか女のコ受けはいいみたいでつ。
899 :
( ´∀`)ノ7777さん:02/12/31 20:12
ミスチルマンセー!
( ̄ー ̄)ニヤリッ
901 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/01 00:57
キーの高さでいえば、
虹の彼方へ。
が一番だろう。
902 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/01 02:40
おめでとうございまつ!
今年もメロディアスな脳内1さんの
ストーリーに期待してまつ。
今年もよろしくおねがいすますた。
足クサーなオジサンより。
どこかわからないんであちらあげてくださいませ。
903 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 11:04
みなさんあけましておめでdでつ。
今年もがんがって書きつづけまつ。
このスレも900を超えますた!
980くらいで次スレ立てようと思いまつ。
何曲歌っただろうか?
もうみんなはカラオケなんかそっちのけで会話に夢中になっていた。
すでにカズヤはドムの餌食だ。
残る4人で話が盛りあがる。
「じゃぁさじゃぁさっ!年越しは一緒に騒ごうよっ!」
と、マサオ。
「あっ♪いいっスねぇ〜♪」
モエちゃんはノリノリだ。
「だったら、31日はオレんチで飲む?オレ、一人暮しだしっ!21時頃から飲もうよ!」
オレが更に予定を煮詰める。
「うん、いいよっ」
と、ヒナタちゃん。
カズヤはどーするんだろう…?
と、カズヤの方を見て驚いたっ!
カズヤがドムに襲われているっっ!
ソファに押し倒され、唇を奪われる寸前だ…!
オレは心の中で『カズヤ、スマン…』と、見て見ぬフリをして、4人で話を続けた。
暫くすると、インターホンが鳴った。
『お時間になりましたが…』
オレ達は、部屋を出ることにした。
相変わらずドムはカズヤにくっついている。
カズヤが振り払おうにも、とてつもないパワーで離さないようだ。
「今日は楽しかったねっ☆」
「離せデブっ!!」
「31日、楽しみにしてるっス!」
「集合場所は後でメールするよ」
「じゃぁ、31日にまた遊ぼうっ」
「う、うんっ」
解散間際にヒナタちゃんがオレに言ってくれた言葉が嬉しかった。
こんなに楽しい合コンは初めてだった。
2002年の最後を飾るに相応しい合コンだった…。
カズヤ、すまん…。
第7話 完
そして今日はいよいよ31日。
再びみんなが集まる日だ。
しかも、オレの部屋でっ!
灯油も買ってきた。
鍋の材料も買ってきた。
ビール、酒、チューハイも買ってきた。
部屋の掃除も済ませた。
後はマサオ、モエちゃん、ヒナタちゃんが来るのを待つだけだ…。
カズヤには悪いが、今回のコトはカズヤに内緒にしていた。
『ピンポーン』
お?誰だ?
マサオがみんなを連れて来るには早すぎる…。
『がちゃり…』
ドアを開けてオレは驚いた…っ!
「カ、カズヤ…ッ!!」
「おう、入るぞ」
「ど、どーしたんだ?急に…?」
「おめぇら、オレに内緒にしよぉったってそーはいかねぇんだよ…」
「え?な、なにが?」
「…モエちゃん達、来るんだろーが」
ギクリ…。
「この前のカラオケ屋で話してるの、ぜーんぶ聞いてたんだよっ!」
「え…?」
「今日、おまえんチで飲むんだろーが?」
「あ、あぁ…えぇ〜〜っと…」
すると、オレの携帯が鳴った。
マサオからだ。
『おう、シンジ!二人とも来たから、今そっち行くぞっ!』
「あ、あぁ、あのさ…」
『あ?』
「カズヤが…来てるんだけど…」
『ハァ?な、なんでよっ!?』
「…今日のコト、バレバレだったよ…」
『ちっ…ま、しょうがねぇ、カズヤも参加だっ』
とゆーワケで、今回は5人で集まることになった。
『ピンポーン』
暫くカズヤと重い空気の中で待っていると、マサオが二人を連れてきた。
「お〜うっ!カズヤ!」
「てめぇ…」
「まま、そう怒んなよっ!」
カズヤはマサオに飛びかかりそうだったが、急に動きを止めた。
「あ、モ、モエちゃん…」
「カズヤ君、シンジ君、こんばんわっス!」
そうだ。カズヤはモエちゃんにゾッコン(死語)だったんだ。
「モエちゃんも、ヒナタちゃんも、上がって上がってっ!」
「あ、おじゃましまぁ〜すぅ…」
「チト臭うけど、ガマンしてくれっ」
と、マサオ。をいをい、そんなにオレんチ臭うのか…?
「台所借りるねっ」
そう言ってヒナタちゃんが鍋の準備を始めた。
「アタシもやるっス!」
モエちゃんもヒナタちゃんに続いた。
するとカズヤの態度が豹変した。
オレとマサオの胸ぐらを引き寄せ、小声で言う。
「おまえら…オレを外そうとしたな…?」
「あ、あぁ、すまん…悪気があったワケじゃないんだっ!なぁシンジっ!」
「お、おう!誘おうと思ったんだけど、カズヤ、あのデブと仲良かったから…」
キっ!とオレを睨むカズヤ。
長年の付き合いだが、コイツ、切れると恐いかも…。
「なぁ〜にしてるんスかぁ?」
台所からモエちゃんが戻ってきた。
…途端にカズヤは手を離し、
「あぁ、いや、なんでもないよ」
と言った。
裏表激しいヤツだ。
鍋の準備が終わり、二人が部屋に戻ってくると、オレは乾杯の音頭をとった。
「えぇ〜〜皆さん、今日はオレの部屋に来てくれてありがとう!
こんなに大勢で年を越すのも初めてなんで、すげぇ嬉しいです!
思い起こせばオレの部屋に女のコが来たこと自体…」
「長いわっ!手ぇ疲れるだろーがっ!!」
マサオに話を折られてしまった…。
「と、ゆーワケで、かんぱーいっ!!」
「かんぱーいっ!!!」
結局マサオが乾杯した…。
時計は22時。2003年まで後2時間だった…。
思った以上にみんなの飲むペースが速い。
まぁ、4人分の飲み物を5人で飲んでるのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。
「シぃ〜ンジぃ!ビール、無くなったぞぉっ!」
今夜のマサオはかなり悪酔いだ。
…いや、いつもか。
オレが買出しに行くために立ち上がろうとしたら、
「シンジ君、買出しに行くのぉ?」
と、ヒナタちゃんが聞いてきた。
「ん?う、うん、ちょっくら、そこのコンビニまでね」
「じゃぁ、アタシも一緒に行くねっ」
そう言ってヒナタちゃんも立ちあがった。
ここここんな嬉しいシチュエィションがあるなんてっっっ!!
「あ、ヒナタちゃんが行くなら、オレも…」
マサオも立ち上がろうとしたが
「ううん、二人で行けるよっ」
ヒナタちゃんはマサオの申し出を断った。
ひょっとしてそのままオレに告白か…!?
まさかねぇ…。
第8話 完
912 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/01 21:21
久しぶりに書いたらスムーズに進みますた。
オレ達が買い出しに出かけようとすると
「ヒナタっ!シンジ君を襲ったらダメっスよっ!」
とモエちゃんが言った。
「モエったら、何言ってるのよっ」
真っ赤になりながら反論するヒナタちゃん。
…カワイイなぁ…。
「い、行こうか?」
「じゃっ!行って来るねっ!」
「気をつけてねぇ〜♪」
玄関を出て階段を降りると、ヒナタちゃんが言った。
「あっ!雪だぁ〜っ♪」
「お、ホントだ」
少しだけど、道路も白くなりかけている。
「たぁ〜〜のしぃねっ♪」
「う、うん、そうだねっ」
「コンビニってぇ、近くにあるのぉ?」
「あぁ、角曲がって、ちょっと歩くとあるんだ」
「ふぅ〜ん…」
チラチラ舞い落ちる雪がヒナタちゃんの頭に少しずつ積もっていた。
「か、傘、持ってくれば良かったかなぁ?」
「うう〜んっ♪酔っちゃってるからぁ、冷たくて気持ちイイっ♪」
ぶるんぶるんと頭を振るヒナタちゃん。
最後に
「あはっ♪」
と笑った。
オレは抱きしめたい欲望を押さえながらコンビニに入って行った。
「いらっしゃいませぇ〜♪」
若い店員ががんばって働いてる。
大晦日なのによくやるよ…。
などと感心しながらも、オレ達は酒のコーナーに向かった。
「どれがいいかなぁ〜♪」
「う〜〜ん…ビールでいんじゃねん?」
「アタシ、これがイイっ!」
ヒナタちゃんは徐に扉を開けると、果実酒を数本、カゴに入れた。
続いてオレもビールを数本カゴに入れる。
「つまみみたいのもいるかな?」
と、ヒナタちゃんに聞いたが
「ううんっ!まだ、鍋も残ってるしぃ…」
と言われた。
会計を終えると、
「さっ♪戻ろうっ!」
と言ってヒナタちゃんはさっさとコンビニを出た。
「ヒナタちゃん!こっちだよっ!!」
ヒナタちゃんが、来た方向と逆に走って行ったので後を追うと、
「あぁ〜〜っ!こんなトコに公園があるよぅっ♪」
と言って公園に入って行った。
「アハハハっ♪」
ブランコで立ち漕ぎしながら、
「シンジ君もおいでよぅ♪」
と誘うので、オレも隣りで漕いだ。
「アハハっ♪たぁ〜のしぃねぇ〜♪アハハハっ♪」
「う、うん、そうだねっ」
『き〜〜こ…きぃ〜〜こ…』
「……」
『きぃ〜こ…きぃ〜こ…』
「……」
『きぃこ…きぃこ…』
「……」
『きぃ…きぃ…』
「あ、あのさぁ…」
「ん?」
暫く無音の後に、ヒナタちゃんが話しかけてきた。
「あのね…」
「うん」
「こんなこと聞くと、変って思われるかも知れないんだけどぅ…」
なんだ?この雰囲気は!?
ま、まさか本当にオレに告白を…!?
「……」
だが、それっきりヒナタちゃんは黙ったままだ。
「な、何?」
「…うん…」
一呼吸置いて、ヒナタちゃんの口が開いた。
「あのねっ、マサオ君って、好きなコ、いるのかなぁ…?」
・・・・・・・・・・・・。
オレの頭の中には『(゚д゚)ハァ?』の絵文字が浮かんでいた…。
第9話 完
917 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 01:17
今日はここまででつw
。・゚・(ノД`)・゚・
919 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/02 05:11
良スレ続き期待age
920 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/02 05:46
いま携帯からでつ。あけおめことよろでつ。
一応こちらのスレにも挨拶しときます
むこうのスレの保守あげ頼みましたぞ
今年も脳内は永遠なれ!
>1氏がんがれ、期待してまつ
元福岡風呂あがりな香具師より
今 木箱の新スレ読んだのでつが
ずいぶん芸風が違うんでつね。
いきなり暴行シーン。。。
923 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 12:57
あけおめことよろ。
>ここここんな嬉しいシチュエィション
劇ワラタ!
925 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 20:59
>>924 おけ おめこ とよろ でつ!
今年もがんがりまつっ!
「マ、マサオ君って、あんまり自分のコト話さないから…」
オレに目を合わさないように話すヒナタちゃん。
そ、そっか…ヒナタちゃんは、マサオのコトを…。
このコトを聞くために、オレの買い出しについてきたのか…。
かなりショックだ。鬱だ。
動揺するのを必死でこらえながら
「今、アイツ、フリーだから、がんがればきっと気持ち届くと思うよっ」
と言った。
マサオはヒナタちゃんのコトを好きだし、ヒナタちゃんの気持ちもわかった。
オレは、温かく二人を見守ろう、と思った。
「うんっ!そうだよねっ」
真っ直ぐ前を向いたまま笑顔でヒナタちゃんは答えた。
『ぼぉ〜〜…ん』
「あ、除夜の鐘っ♪」
耳を澄ますヒナタちゃん。
カワイイ。
やっぱり、恋する乙女はカワイイものなのだろうか…。
『ぼぉ〜〜…ん』
暫く二人で黙ったまま鐘の音を聞いた。
波乱万丈な2003年の幕開けだった…。
部屋に戻ると、みんなは更に盛りあがっていた。
「はっぴぃにゅ〜〜いやぁ〜〜〜っっ!!」
「ひゃっほぉ〜〜♪」
「あけましておめでとうっス!!」
『パンパンパーン!!』
クラッカーのシャワーを浴びながらオレとヒナタちゃんは部屋に入った。
「おまいらなぁ…部屋、片付けるのは、オレなんだぞっ!!」
シュックを隠しきれずに当り散らすオレ。
「怒った怒った!この程度でシンジが怒ったぁ〜〜!人間ちっちぇぇぇ〜〜!ぎゃははは」
マサオがオレの感情を逆撫でする。
なんでヒナタちゃんはこんなヤツを好きになったんだよぉ…。
まぁイイさっ!こうなったらモエちゃんだ。
ぶっちゃけどっちも甲乙つけがたい程のイイ女だ。
むしろターゲットが絞れてイイってもんさっ!
「ただいまっ」
オレはモエちゃんの隣りに座った。
「お帰りっス!」
モエちゃんはコンビニの袋からビールを取り出すと、オレに缶を開けてくれた。
『カシュッ』
「はい、お疲れサマっス!」
「あ、さんきゅっ」
なんとも気が利くイイコじゃないかっ!
ゴクゴクと一気に飲み干そうとすると、視線を感じた。
…カズヤだ。
恐ろしい形相でオレの方を見ている。
「ふんっ」
オレはカズヤを無視して、そのまま一滴残らず飲んだ。
「ぷはぁ〜〜っ!」
「シンジ君、す、すごいっスねぇ〜♪」
「なぁに、まだまだこれからだよっ!」
ヒナタちゃんの言葉でオレは半ばヤケになっていたのだろう。
モエちゃんに勧められるままにどんどんビールを空けていった。
どれくらい飲んだのかわからない。
…が、オレが買ってきたビールはあっという間になくなっていた。
「シンジー!ビールなくなったぞぉっ!」
マサオがオレに買い出しをせがむ。
カズヤはすでに酔いつぶれていた。
「ちっ」
立ちあがろうとしたら、足がフラついた。
よろけて、モエちゃんに凭れかかってしまった。
「キャっ!」
「あ、ご、ごめんっ」
「シンジ君、大丈夫っスかぁ?」
「あぁ、大丈夫大丈夫…」
「今度は、アタシがついて行くっス!」
「へ?」
またしてもラッキーな展開っ!
あ、でもマサオとヒナタちゃんを二人にさせて置くのはチト危険カナ…。
カズヤはあんなだしな…。
酔いつぶれているカズヤをチラっと見る。
「行って来い行って来いっ!」
半ば強制的にマサオに追い出された。
「ひゃぁぁ〜〜…寒いっスねぇ」
部屋を出るなりモエちゃんが弱音をはく。
「もしだったら、部屋で待っててもいいよっ」
と言った瞬間だった。
ズダッダダダダダ―――ン…。
「きゃぁっ!だ、大丈夫っスかぁ!?」
「いててて…」
何が起こったのかすぐに理解できなかった。
お尻に激痛を感じる。
『カンカンカンカン…』
モエちゃんが階段を降りてくる。
…そうか、オレは階段を滑り落ちたのか。
「つつつ…」
雪まみれになりながらお尻を押さえていると
「ケガ…無いっスか?」
心配そうな顔で覗きこむモエちゃん。
「あ、あぁ、大丈夫…よっと!」
よろけながら立ちあがる。
「寒いけど、やっぱりついて行くっス!」
モエちゃんの言葉が嬉しかった。
今年もよろしく リアルタイムでよんでまつよ
「ふわぁ〜〜…雪、すごいっスねぇ〜〜」
『パンっ!』
モエちゃんが傘を開く。
持ってきてたのか。
あぁ〜あ、オレも持ってくればよかった…。
と思っていると
「ほいっ♪」
と言ってモエちゃんがオレも一緒に入れてくれた。
手をいっぱいに伸ばして、オレに雪がかからないようにしてくれている。
オレはサッと傘を取った。
「へへへ…アタシ、チビだからっ」
寒いせいなのか、酔っているせいなのかわからないが、真っ赤な顔をしてモエちゃんが言った。
「ち、ちっちゃい方がかわいくていいと思うよ」
歯の浮くセリフがサラリと出てしまった。
「きゃははっ♪そうっスか?」
「う、うんうんっ」
「ありがとっス」
そう言うと、モエちゃんがオレの腕に手を回してきた。
「……っ!?」
「こーすれば寒くないっスっ♪」
女のコと腕を組んで歩くなんて初めての体験だ。
…いや、男と腕を組んで歩いたコトも無いが。
ドキドキしながらコンビニまで行く。
「あけましておめでとうございますっ」
店員が新年の挨拶で迎えてくれた。
オレは『また来たのか…』と思われないように、俯きながら酒のコーナーに向かった。
ビールを数本、カゴに入れると
「シンジ!こっちこっち!」
と、聞き慣れない声が聞こえた。
誰だろう?オレを呼ぶのは…。
振りかえると、そこにはカップルがいた。
「ユキ、待ってよ…」
「シンジ、何飲もうかっ?」
…なんだ。
連れの男も、オレと同じ『シンジ』と言うのか…。
カップルは、カゴいっぱいにビールを入れた。
「ユキ、そんなに飲むのか?」
「何言ってんのよシンジ!これでも少ない方だよっ!これより少なかったら足りないんだからっ!絶対そう!」
「わーかった、わかったよ、ユキ」
カップルはそのままレジへ向かって行った。
あっちのシンジ、苦労してそうだな…。
オレは、ああはならないぞっ!!
「シンジ君、何してるんスか?」
隣りでずっとオレの行動を見ていたのだろうか…?
モエちゃんが不思議そうな顔をしてオレに尋ねた。
「え?あ、いや、なんでもないよっ!さ、戻ろう!」
「おーうっ♪」
コンビニを出て少し歩くと、モエちゃんがオレに話しかけてきた。
「アタシね、シンジ君に言うコトがあるっス」
「ん?何?」
「へへへ…実はアタシ、シンジ君のコト、好きなんでス!」
「へっ?」
なんだこの急展開は?
いや、そんなコトより、今、オレ、告白されてるの?
どーなの?
頭がパニックザウルスだ。
『でぇ〜〜でれれでぇ〜でれれでぇ〜でれれれっぎゅおぉぉ〜ん』
ショボイサウンド。
テトラタイプでストック機。
キンパルと同タイプらしいがいまいち面白みに欠ける台だった。
…と、それどころじゃない。
焦るオレにモエちゃんは更に続けた。
「実は、初めて会ったときから気になってたんス!」
「う、うん…」
「優しくてぇ…歌が上手くってぇ…でも、ちょっと頼りないっ♪キャハハっ」
「……。」
オレが真っ赤になって、黙っていると
「そそっ!それっス!純情ぅ〜〜〜っってカンジ、すごくイイっス♪」
いや、単に女慣れしてないだけなんだけどね…。
「あ、別にすぐに返事欲しいってワケじゃないから…ゆっくりでイイから、アタシのコト、考えて欲しいっス♪」
オレがずっと黙っていると
「…アタシ、シンジ君にがんばるっス!」
暖かい笑顔でそう言ってくれた。
角を曲がるとオレのアパートが見えた。
階段を登る。
『カンカンカン…』
「キャ―――!!!!!」
急にオレの部屋の方から叫び声が聞こえた!
ヒナタちゃんの声だ!
オレとモエちゃんは顔を見合わせると、急いで部屋のドアを開けた。
第10話 完
936 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:36
こんな展開でつ。
やっと最初に考えたトコまで書けそうでつ。
937 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 22:38
>>927の
シュックってなんだっ!?
『ショック』でつ…。はぁ。
乙!
Wシンジ萌え〜(・∀・)!
939 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/02 23:39
>>938 アハハ!
久しぶりに『ユキとシンジ』を出してみますた
もう出来てまつた。
速いでつ。
http://www.globetown.net/~dat2ch/030102-1037699762.html 木箱スレにも貼ってきまつ。
このスレ落ちた時にも、頼むつもりでつ。
このスレ読み出したの最近なのでつ。
一応全部読みましたが、もう落ちるなんてさみしいでつ。
スレタイから考えて、もっと変なネタスレかと思ってました。
こんなのとは、思いませんでした。
脳内○○というと、ずっと以前に○カップルとか不治がどうのとか そういうようなスレがあったので その系統かと。
これからも、爽やか路線でガンガッテ下さい。
941 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 21:31
>>940 やっぱりこのスレタイだとワケわかんないでつかねぇ…鬱。
このスレが落ちたときはよろしくおながいしまつ。
これからもこの路線でがんがりまつっ!
「ど、どうしたのっ!!?」
ドアを開け、ヒナタちゃんを見る。
…と、ヒナタちゃんの髪は乱れ、部屋の隅で泣いていた。
「…何があったんだ?」
オレはマサオに問い詰めた。
「……。」
黙ったままのマサオ。
「ヒナタっ!」
モエちゃんがヒナタちゃんに駆け寄り、抱きしめた。
「どうしたの、ヒナタっ」
「ひっく…ひっく…」
泣いたままヒナタちゃんは震えていた。
一体何が起こったというんだっ?
「マサオっ!!」
オレはマサオの胸ぐらをつかんだ。
「…放せよ」
グイっとオレの腕を掴むマサオ。
だがオレはその手を放さなかった。
「お前、ヒナタちゃんに何かしたのかっ?」
「……」
この問いに相変わらず黙ったままのマサオ。
ヒナタちゃんは…と、オレは二人の方を見た。
「……。」
モエちゃんが黙ってこっちを見て、首を横に振った。
泣いているヒナタちゃんを見て、オレは何が起こったのかやっとわかった。
ヒナタちゃんの胸のボタンが2つ、外れていたのだ。
「マサオ…お前まさか…」
マサオの重い口がやっと開いた。
「…そうだよ…オレが無理矢理ヒナタちゃんに…」
『ごんっ!!』
無意識だった。
オレは、無意識のウチにマサオを殴っていた。
『ごんっ!!!』
もう一発。
『ごんっ!がつっ!!』
更にもう二発。
「やめてぇぇぇぇぇっ!!!!」
ヒナタちゃんの悲痛の叫びで、オレはやっとマサオを殴っているコトに気づいた。
「ア、アタシが悪いの…」
「…え?」
「アタシが、あんなコト言ったから…マサオ君は…」
…それっきり、またヒナタちゃんは黙ってしまった。
ヒナタちゃん…一体マサオに何を言ったんだ…?
「…うるへぇぞおめぇらぁ…ふむぅ…」
カズヤは相変わらず眠りこけている。
二人の間に何があったのかは、二人にしかわからない…。
すると、
「…オレ、帰るわ…」
と言ってマサオが立ちあがった。
「逃げんのかよっ!」
マサオの腕にしがみつく。
が、それを無理矢理引っぺがし、マサオは部屋を出ていった。
静まり返る部屋…さっきまでの賑やかさはドコにも見当たらない。
なんとも言えない重い空気が漂っている。
「シンジ君…」
突然モエちゃんが静寂と断ち切った。
「…ん?」
「ア、アタシ達も、帰るっス…」
「あ、う、うん…」
ずっと俯いたままのヒナタちゃんを、モエちゃんが立ち上がらせる。
「ヒナタ…立てる…?」
「……」
黙ったまま、モエちゃんに引きずられるように、玄関まで歩くヒナタちゃん…。
とての痛々しい…と思った。
ヒナタちゃんをこんな目に合わせたマサオを許せない…と思った。
「じゃぁ…」
「……。」
『 バ タ ン ・・・』
二人が部屋を出てからも、オレはずっと玄関の前に立ちすくんでいた。
…どうしてこんなコトになったんだろう?
ヒナタちゃんは、マサオに何を言ったのだろう?
なんで、マサオはこんなコトをしたのだろう?
あの時、オレはモエちゃんと二人で買出しに行かなければよかったんだろうか…?
頭の中で色々なコトが駆け巡る。
「…んあ…ふぁぁぁ…あれ?」
あぁ、そうだ。コイツがいたのを忘れてた。
「…シンジぃ、みんなは?」
「か、帰ったよ…」
「モエちゃんもか…?」
「あ、あぁ…」
何も知らないカズヤは、ノン気にモエちゃんのコトを考えてる。
モエちゃんか…。
オレのコトを『好きだ』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『優しい』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『歌上手い』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『ちょっと頼りない』と言ったモエちゃん。
オレのコトを『純情ぅ』と言ったモエちゃん…。
…カズヤが、初めて自分からアタックしたいと思っているモエちゃん。
「なんだよ、何かあったのかよ」
「…ふぅ…」
自然とため息が出た。
「ため息ついてねぇで教えろよっ!!」
「うるせーぞっ!役立たずっ!!」
「あぁ?誰が役立たずだと?」
…マジでこの先思いやられるよ。
第11話 完 & 序章 完
947 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/03 22:36
やっと最初考えたトコまで書けますた。
こっから先は思いつきで書いて行きまつ。
948 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 00:27
(・∀・)イイ!!!
これからもがんがって下さいです。
期待age
ヘ ゚V゚
(`ヽヽ、 ( ゚(> ノ`ゝ、
( ヽ ヽ ヽ.|│ ノノ スヽ
(、`、`、∩ ノ ソ∩ノ ノ ,)
. (ゝゝゝ ヽ((゚Д゚)ノ ノ ノ、) <面白いスレを見つけたぞ。「みかちゃんフォント」で読んでいる
(, ', ', ', ', ,〉 /ヽヽヽ ソ から何気に面白いぞ。
(, ', ', ',/| 0ヽ、ヽソ
ヽ '' ´ し'´〃 `´
950 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 02:30
ガンガレ!期待age
うさぎさん ここにも来たね〜。
BOY's Cって言ってた時は、知らないで言ってたんだ。w
953 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 22:20
あげとく
954 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/04 23:11
エフヤシです。香具師がDATになったので新スレたてました。
脳内1さんみつけてね。
955 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 00:05
うさぎさんと言うのは、949の事でつ。
自スレでうさぎを被ってる印象が、自分の中では強いので。
http://gamble.2ch.net/test/read.cgi/slot/1041330056/11- 11で うさぎさん被ってと言っているのが漏れでつ〜。
そして、56もワタチでつ。
みかちゃんフォントというのは、そういうフォントです。
女の子の手書き風の文字で出てくるフォントなんだと思われ。
リンク先は、窓の杜なので大丈夫ですよ。危なくありません。
そこへ行くと貰えます。フリーソフトなので無料で〜す♪
まさに、1さんの文章にはまりますよね。w
残り少なくなってきたのに、いくつも書き込んじゃってすいません。
落ちたら、ミラーを頼んできますので 1さんみなさんお許しを。
957 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/05 01:02
>>956 早速『みかちゃんフォント』をDLしてみますた!
おんぷマークがハートになるんでつねっ♪
萌えぇ〜〜♪
あれから数日経ったある日…。
モエちゃんから、携帯にメールが来た。
『シンジ君っ!
今日、仕事何時に終わるっスか?』
幸い、今日は早番だ。
『18時くらいだよ』
『ちょっと会えないっスか?』
突然のお誘いだった。
特に用事も無いし、断る理由も無い。
そもそも、「あの事件」の真相が知りたい。
きっとモエちゃんは、ヒナタちゃんから何か聞いてるハズだ。
…と思い、オレはモエちゃんと会うことにした。
「ごめぇんっ!!」
待ち合わせ場所に行くと、モエちゃんはすでに待っていた。
女のコを待たせるなんて…と、ちょっと自己嫌悪だ。
「ううんっ!アタシも今来たトコっス!」
と言っているが、ガクガク震えている。
こんな些細な気遣いだが、オレには嬉しかった。
「ゴハン、食べた?」
「ううんっ!まだっス!」
「じゃ、何か食べようっ!オレ、ハラペコでさ…」
「おっけぇ〜〜っス♪あっ!この前出来た、ピザ屋さん、行きたいっス♪」
「よしっ!そこだっ!」
オレ達は、ピザ屋へ向かった。
さすがに新規開店したばかりの店だ。
かなりの客が並んでいる。
「どーする?並ぶ?」
正直、オレは並ぶのが嫌いだ。
並ぶくらいなら、他の店に行っている。
「うんっ!並ぼうっス♪」
…やれやれ。
列に加わること30分。
やっと席に案内された。
メニューをざっと見たが、何がなんだかわからない。
オロオロしていると、
「くすくすっ♪写真が載って無いと、どんなのかわかんないっスねっ♪」
モエちゃんもわかっていなかった。
結局、店員に
「何がお勧めですか?」
と聞いた。
「当店自慢のソットボスコはいかがでしょうか?」
値段の脇に、ちょっとした説明が書いてある。
『数種のキノコをふんだんに使ったオリジナルピッツァ』
「きのこ、平気?」
「うんうん、おっけぇ〜っス!」
でもこれだけってワケにもいかないしな…。
オレは『ツナ』と書いてある、『トンノ』というピザを頼んだ。
他に、サラダとドリンクも。
「以上でよろしいでしょうか?」
「あ、はい」
「少々お待ち下さいませ」
店員が去って行くやいなや、モエちゃんが話し掛けてきた。
「あのぉ…」
「ん?」
「この前の話なんスけど…」
「…この前?」
モエちゃんが告白してくれたコトなのだろうか?
それとも、ヒナタちゃんのコトだろうか?
「あ、ヒナタのコトっス…」
「あ、あぁ」
「実はヒナタ、マサオ君のコト、気になってたみたいで…」
「え?へ、へぇ〜そうなんだぁ?」
ヒナタちゃんと一緒に行った買い出しの時にヒナタちゃんから聞いてはいたが、あえて知らないふりをした。
「それで、アタシ達がコンビニに行ってる時に、それとなくヒナタ、マサオ君に言ったみたいなんス」
「そ、それって…」
「え、えっと、コクった…ってワケじゃないみたいなんスけど…」
モエちゃんが言葉を濁らす。
つまり、ヒナタちゃんはきっと『マサオ君、ちょっとイイかも♪』程度のコトを言ったのだろう。
「なるほどね。それでマサオのヤツ、ヒナタちゃんに…。アイツ、手ぇ早いからなぁ…」
「あ、やっぱりそうなんスか?…それっぽいっスもんねっ」
「やっぱりそういう風に見える?」
「うんうんっ、見えるっス…。シンジ君は、奥手そうっス♪きゃははっ」
うっ。そりゃぁオレは、奥手どころかキスもしたコト無いさ。
「でもアタシ、シンジ君のそんなところが好きなんスっ♪へへへ…」
照れながら言うモエちゃん。
その仕草にドキっとする。
…と、
「お待たせ致しました」
店員が、サラダを運んできた。
「あ、たっ食べようっ!」
「へへへ…逃げられたっス」
…オレは真っ赤になりながらサラダを小皿に分けていた。
第12話 完
964 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/05 01:56
今日はここまででつ。
ちょっと酔っ払いながら書いてますた。
さぁ、今日も保守だっっ
しゃあああああああああああ
あげ です 今日もよろしくm(__)m
967 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:19
968 :
( ´∀`)ノ7777さん:03/01/06 02:20
ココの板って主人公♂の名前がいつも「シンジ」のような気がする
969 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:31
カチャカチャと皿を突っつきながらサラダを平らげていると、ピザが来た。
「こちらがソットボスコになります」
流石、『キノコをふんだんに…』と言うだけのコトはある。
数種類のキノコがピザいっぱいにちりばめられていた。
「こちらがトンノになります」
うん。こっちも予想通り、ツナが沢山入っているピザだ。
「ふわぁ〜〜…美味しそうっス♪」
「うんうんっ!あ、今、切り分けるね」
ソットボスコを丸いカッターのようなモノで、切り分けていると
「先生っ!まさか、今日きのこれるとは思わなかったっス♪」
と、モエちゃんは大喜びだ。
…先生?誰のコトだ?
…きのこれる?きのこって動詞なのか?
モエちゃんの不思議な言葉に戸惑いながらも、オレはピザを小皿に盛った。
970 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 02:42
「美味いっス美味いっス美味いっスぅ〜〜っ♪♪」
一口食べるや否や、モエちゃんは大はしゃぎだ。
どれ…。
オレも一口食べる。
……っ!!!
美味いっ!
実は今の今まで、「ピザにキノコって、合うのか?」と疑っていた。
こういうピザは、初めてだったからだ。
だが、いざ食べてみると流石は「当店自慢の」と自負するだけはある。
キノコとチーズ、そしてなんだかわからない香辛料が、複雑なハーモニーを口の中で奏でている。
そもそもココの店のピザ、生地自体が美味い。
パン屋さんになるような「ピザパン」なんかとは比べ物にならない。
ペラッペラな生地がパリパリしてて美味しいっ!
オレ達はあっと言う間に二つのピザを平らげてしまった。
971 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:14
「ゴチソーサマっス♪♪」
「ごちそうさまっ!」
暫くすると、ドリンクが運ばれてきた。
「シンジ君…。あのぅ…」
「ん?」
紅茶を飲みながらモエちゃんが話しかけてきた。
「ヒナタのコトについてなんスけどぉ…」
「あ、あぁあぁ」
「ヒナタ、あれからすごく落ちこんでて…」
「う、うん…」
そりゃそうだ。
いきなりマサオに襲いかかられたヒナタちゃんの気持ちを考えると、胸が痛い。
「ヒナタ、『マサオ君に嫌われたぁ〜〜っ!』…って、この前のコト、ずぅ〜っと悔やんでるみたいなんス」
「へ?」
オレは呆気にとられた。
「あ、あんなコトされても、まだヒナタちゃんはマサオのコトを好きなのっ!?」
「…うん。そうみたいっス…」
ちょっとションボリしていたが、
「アタシも、ホントはあんまりお勧めできない人だなぁ…とは思うんスけど…
でも、ヒナタ、あぁ見えて思い込み激しいっスから…だから、応援しようっ!って思ったんス!」
なんだか気合いの入ってるモエちゃん。
そっか。
そこまで、ヒナタちゃんはマサオのコトを…
「よし!わかった!!オレも協力するよっ!!」
「ホントっスかっ!!助かるっス♪♪」
友達想いなモエちゃん…。
おせっかいなモエちゃん…。
いつも元気いっぱいなモエちゃん…。
オレはそんなモエちゃんに段々惹かれていった…。
972 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:23
「あ、そろそろ出ようか?」
「うんっ♪」
店の窓から外を見ると、すごい勢いで雪が横に走っている。吹雪だ。
さっきまでは全く降ってなかったのに。
車で来ていて良かった…。
会計を済ませ、(当然オレのオゴリなワケだが)店のドアを開ける。
『ゴォォォオオオォォ…!!』
5b先も見えない程の吹雪だ。
「ふわあぁぁぁぁっ!」
「すっ、すげぇな、コレっ!!」
「まっ前、見えないっス!!」
と言ってオレにしがみつくモエちゃん。
「しっかり捕まってろよっ!」
「おーうっ♪」
車まで一気に走りだした。
973 :
脳内1 ◆SHzlU2rkKA :03/01/06 03:37
『バタンっ』
『バタンっっ!!』
急いで車に飛びこむ。
「はぁ…はぁ…」
「ふひぃ…す…っすごい雪っスねっ!!」
「うん…ホント…すげぇ雪」
エンジンをかけ、ライトを点ける。
…が、前が全く見えない。
「…シンジ君、こんな中、運転したら危ないっスよ」
「あ、そ、そうだね…でも、時間、大丈夫?これからなんか用事あった?」
「ううんっ、なんにも予定は無いっスよっ!だから、止むまでここにいようっス」
「お、おう」
「…シンジ君は、用事あるんスか?」
ちょっと淋しそうに聞いてくるモエちゃん。
「いや、なんもないよ」
「じゃぁ、この話が終わったら次スレ立てるっス!!」
…?なんのコトだ?
とにもかくにも、オレ達は車の中で雪が止むのを暫く待つことにした。
第13話 完